創作と鑑賞の談話室

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8月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/08/01 (Mon) 08:18:03

 8月の雑談スレッドです。

Re: 8月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/08/04 (Thu) 15:31:56

(前スレッドより)NOVAさん、どうもです。

●牙狼

 NOVAさんに教えて頂いた通り、第4話が飛ばされ、第5話でしたね。カオルが鋼牙邸に乗り込んで来るわけですが、第3話の続きだと思って観ると、「えらい強引というかノリが軽いというか」という感じに見えてしまいます。一応、第3話での鋼牙の「俺のそばにいろ」というセリフがあるだけに、1話飛ばされていると気が付きにくい。

 しかし、飛ばされた第4話では、家賃滞納のカオルがアパートを追い出され、転がり込んだ先の友人宅で毒物レベルの手料理で友人を病院送りにし、その病院にはホラーがいて、ホラーが鋼牙の逆鱗に触れ、それを見ていたカオルが鋼牙を信頼する気になり、といった流れがあったわけでしたか。

 NOVAさんに解説して頂いた通りになぞって自分で書いてみても、「ずいぶんストーリーの流れ、キャラクターの変化に重要な回を飛ばしたんだな」ということが改めて分かります。ちょっと調べてみると、第13話「約束」は1~12話の総集編みたいですから、これも問題となるシーンをカットするのか、また1話飛ばしてしまうのかと、ちょっと気になります。

 1話飛んだことを踏まえての今回(第5話)の感想。転がり込んできたカオルが懲りずに手料理を振る舞おうとして、まず一口食べたゴンザが吐きそうになって部屋を飛び出す。倒れるまではいかなかったようですが、かなりのダメージ。続いて鋼牙がゴンザの惨状を目の当たりにしつつも、なぜか一口試す。うっとなるも、不快な程度に収まった模様。この辺り、騎士だけあって、毒に対する耐性があるのだろうか?

 それはさておき、母親の顔が見たいと鋼牙が憎まれ口を言ったものの、実はカオルは幼いころに両親を亡くしているのですから、堪えただろうなと思います。しかし、鋼牙も同様だとカオルが後で知る。これだと、特に嫌な事を言われて、いったん気持ちが離れかけただけあって、逆に接近させる力がかなり働きそう。ツンデレとはちょっと違いますが、気持ちの動きとしては似ているかと。

 それとは全く別に、女子高生を人質に取って、刑事と対峙する男の話がホラー絡みにつながっていって、その3人を狙ってきたホラーがかなり厄介な奴だと、ホラーを追う鋼牙にザルバが警告。でまあ、ラストのフォーマット通り、ホラーが本性を現し、鋼牙も鎧をまとって撃破と。

 今回のキーワードはNOVAさんも言及された「女心」でしょうか。幼少のころから人づきあいがなさそうで、修行に明け暮れる朴念仁の鋼牙ですから、相手の気持ちを読むに昏い面はあるはずで、特に異性となるとさっぱりなんでしょうな。女心がどうこうと言うホラーに対しても、知るかそんなことみたいな態度でとどめ刺してましたし。

 しかしながら、女心が云々言い出すときは、女性が男性に対して好意を抱いているか、抱きかけているときがよくあるようです。腹を立てて言っているときでも、少なくとも女性として見て欲しいという思いはある。そういう点から考えると、鋼牙がホラーの暴れる現場に乗り込んできたときの色調の変化は、鋼牙には思わせぶりな女性性は通じない、すべて白日のもと、という演出と考えることもできそうです。

 同じく女心がどうしたこうしたと愚痴るカオルについては、いろいろやっていることから見ても、かなり鋼牙に好意を抱いてますね。ストーリーとしてはヒロインについてのいい流れなんですが、第4話が飛んでいることが惜しまれます。第3話からすぐに続いていると思って観ていると、えらく惚れっぽすぎますから(^^;。次回で第2の騎士の零が登場するとのことですから、カオルが零に乗り換えるんじゃないかと勘ぐることもありそう。

●ザ・フラッシュ

 ハートリー・ラサウェイがロニーの手がかりを餌にシスコを釣り、シスコとのトラップ合戦に勝って、脱走に成功してしまいましたね。前回、例の特別監獄に収容されてもなにあら自信ありげに出るんだと言ってましたが、すぐ次の回で脱走するとは思ってなくて、ちょっとびっくりです。

 シスコがラサウェイを逃がさないつもりで、準備もしていたとはいえ、外に連れ出すのは軽率であるようですが、ケイトリンの深いがあらわにしない苦悩を感じ取ってのことだと分かりますので、一連の行動には説得力がありました。ケイトリンがロニーはあきらめた、探すなと言いつつ、今も強く気にかけているのは、今回では吐くまで深酒したりといった、普通ではやらなさそうな行動からも見て取れます。

 ロニーが死んだと受け入れたい、あきらめたい、忘れたいのなら、ケイトリンは人生を楽しまなくてはならない。しかし、ロニーそっくりのファイアストームを見てしまったケイトリンには無理。シスコだってケイトリンが心配だし、ロニーに言われたとはいえ、加速器内にロニーが入ったまま扉を閉めたしまったし、ロニーについて調べるだけ調べないことには、納得がいかない。二人とも、明るく振る舞ってはいても、過去の事件が暗い影を落としていますな。

 そのことはシスコならずともチーム全員はよく承知しているのでしょう、ラサウェイの脱走について、特にシスコを咎めたりしない。むしろ、そうしてしまうよな、仕方ないよねという雰囲気でした。博士が事故について隠していたことももう気にされてないし(しかしまだまだいろいろ隠してる ^^;)、いいチームになってきているなあ。

 シスコがラサウェイから得た情報は、壁に影のように焼き付いた人影がマーティン・シュタイン教授であること。広島の原爆投下でも起こった現象だとラサウェイが言うのは、日本人としてはちょっとショッキングでした。それはともかく、それだけでは何のこっちゃなわけですが、監視カメラの映像には炎のようになったロニーと衝突するシュタインの姿が映っていて、二人は融合してしまったとまで分かったところで、ラサウェイが奥の手を出してシスコを昏倒させて逃走と。仕返しの蹴り一発は入れたものの、とどめを刺さないところに、ラサウェイの心情が読み取れるような感じでした。

 今回のゲスト敵は、囚人かと思ったら、脱獄させに来た彼女さんでしたか。超能力の定番の一つ、テレポーテーションですね。目に見えた場所なら瞬時に移動できてしまい、フラッシュより速い。それでは当然手に負えないわけですが、見える場所に移動できるのなら、見えなければ無力化できると、夜にトンネル内で照明を破壊する作戦に出て、見事に成功。囚人は逃がしてしまったものの、メタヒューマンである彼女さん(ショーナ)は捕まえ、例の特製監獄へ。

 この彼女さん、囚人の彼氏が一人で逃げてしまったと知りつつも恨まずにいるようで、これも「女心」の様相の一つなんでしょうか。シスコたちも理解したらしい。フラッシュに出てくる敵、単純に悪い奴というのがどうも少ないですね。為したのは悪事であっても、どこか憎めない点があります。

 バリーとアイリス、一方が気にするともう一方が逃げていくようなエピソードが含まれてて、ちょっと気になります。アイリスの記事ネタ探しをバリーが手伝おうとすると、アイリスが別のつてを頼ったり、バリーがカラオケパブで偶然知り合った(というにはちょっと強引だったな、スマホの番号交換とか)アイリスの同僚リンダと昼飯食いに行ったのをアイリスちょっと複雑な顔をしていたりとか。

 ラストで「グロッド」と書かれた名札を見つけた作業員が正体不明の者に襲われていました。以前に檻と名前だけ出ていた、例のメタヒューマン化したゴリラでしょうか。いよいよ次回に出てくるのかな。でも、前も思わせぶりな登場して、出てこなかったし。どうなるんだろう?

●マクロスデルタ

 デルタ小隊とワルキューレの惑星ヴォルドール潜入は敵に発見されなかった模様で、のっけから既に地表に降り立ち、敵の巨大装置(遺跡上?)へ分散して徒歩で向かうところから始まっていました。冒頭からの空戦とかあるかもと期待したんですが外れてしまいました。

 それはともかく、フードコートに身を包んだハヤテとフレイアですが、フレイアがなんとなく気まずそう。前回のことが尾を引いているのかな。アラドとカナメの2人組も、カナメが「前回はメッサー君と一緒でした」などと、沈んだ様子。

 ウィンダミア側は潜入のことを予想していたのか、騎士団を空と地上の防衛任務に就かせていましたが、地上部隊にはシステムの反応があったら撤収とか、実験がとか、何やら意味ありげな作戦の様子。

 と思っていたら、フレイアが何かの匂いに気づき、つられて近寄ったらカシムが一人で焼きリンゴを作っていたという(ボーグと口喧嘩して単独行動?)、「何やってんだよ、カシム」みたいな展開に。一応はフレイアが捕まった格好ですが、奇しくも同郷でふるさと話に盛り上がってしまう。ハヤテがフレイアが捕まったと思い、銃を手に救出しようとするも、あっさりカシムに取り押さえられてしまう。技量の差というより、身体能力が格段に違う感じでした。ウィンダミア人、寿命は短いが能力は高いのか。

 でまあ、フレイアとハヤテが並んで座ってカシムと話すわけですが、なんだかカップルが女性の父親に、結婚の承諾を頼んでいるような雰囲気になってました(^^;。「必ずお嬢さんを幸せにしてみせますから!」みたいな。カシムも一応はフレイアに思いとどまるように言ってはいるものの、ハヤテの様子を見て信用した感じで、破壊工作に来たと察しつつも、二人に行けなどと言ってしまう。やっぱり娘を嫁にやる父ちゃんみたいな印象です。どうやら、軍服を着ていないときは騎士としての務めを果たさなくていいという信念がある(ことにしておく)模様。

 そんなカシムに感化されたのか、冒頭での気まずい雰囲気が吹っ飛んでしまい、明るい表情で駆け出してましたな。完全にラブコメのノリです。いわゆるフレイアルートということで、ミラージュがほとんど脇役以下の状態に。冒頭の雰囲気だと、ミラージュに流れが来るかもという感じもあったのに。

 しかし、作戦が開始されると状況が一変。ワルキューレの戦術ライブが始まると、襲い掛かるウィンダミアの空中騎士団、迎え撃つデルタ小隊、まではいいんですが、フレイアの歌にハヤテが過度に共鳴しておかしくなり始めてしまう(目が変になってた)。ウィンダミアもハインツの歌で押し返してくるんですが、フォールド波に乱れがあるとかで、どうも空中騎士団に過度の影響を与えている様子があり、白騎士だけがかろうじて耐えている感じでした。

 どうなってるんだと思ったら、フレイアまで目つきがおかしくなってくる。歌もおかしいらしく、白騎士が「風が逆巻いている」とか言ってましたな。さらにフレイアの歌が美雲に影響を与えてくるという、わけのわからない連鎖。美雲さん、病院の手術台から上を見上げたようなシーンを思い出していた模様で、出生か何かに人工的なものがあるようですね。そのせいで、過去の記憶がないに等しいのかも。

 ウィンダミア側では様子を観測していたロイドがヴォルドール人に脳波同調が見られたとか言って、なにやらご満悦の様子。それに留まらず、双方の歌の影響が、遺跡などを通じてなのか、球状星団全体に広がるとか、どうやら暴走を起こしたような描写でした。ロイドは微笑してましたが、今後、ロイドも想定していなかった現象も起こってくるような印象を受けます。

 フレイアはそんなことはお構いなしにテンションが上がり続け、影響を受けたハヤテがヴァール化しそうになってました。すんでのところでカナメがフレイアを止めてましたが、ワルキューレの歌も使いようによってはハインツの歌と同じ効果を持ってしまうらしいことが示された感じです。毒と薬が紙一重の違いなのと同じようななものなんだろうか。

 と思ったら、今度は美雲がテンション上がりすぎて暴走状態になり、歌でハインツを圧倒してしまう。敵の巨大装置も暴走させたのか、爆発を起こして停止してしまったようで、ようやく美雲も止まり、ハヤテはヴァール化を免れたものの、気絶して派手に墜落。あの落ち方だと普通助からないですが、安全装置か何かがあるだろう、軽傷程度で復帰するだろうと思います。メッサーのときみたいな、死んだと思われる瞬間の描写とかなかったですからね。

 どうなってんだよ、何が起こってるのさ、という気がピークに達したと思ったところでエンディングへ。わけわからん展開だ、強引だなあ、あれ曲変わったのか、ああ美雲バージョンなのか、などと思いつつ、終わってからはっと気が付きました。「ホントに出番がなかったよ、ミラージュさん」と。ちょっとこのままじゃ終われない感じ、次回以降で逆襲してくれるんだろうか。9月まであるとのことで(私のほうでも調べなおしたら全26回のようですね)、まだまだひねってくるだろうと思えます。

●ジョジョ

 放送がなかった、関東ではあったらしいorz。予約録画機能で調べると、今週末深夜、2話まとめて放送するようです。そもそも放映日が遅い番組が多く、何かにつけ延期とか、関西はつらいよ(^^;。

●指輪&ホビット

 PCの入れ替えでちょっと手間取り、ようやくホビット「思いがけない冒険」から再視聴開始しました。ロードオブザリングを最後まで観てからだと、かなり印象が違ってきます。いや、印象というより、いろいろ目につくようになったというほうが正確でしょうか。最初に観たときは、何が重要なのか分からず、ゴラム(スメアゴル)も端役と勘違いして、NOVAさんに教えられてようやく注目したりしてました。

 二度目だと、「ああ、これがあれに結び付くわけだな」といったことが分かるので、映像のそこここにあるキャラクターやアイテムなどにきちんと目が行きます。しかも、私の視聴に付き合って、NOVAさんが解説してくれた数々のことも頭に入ってますしね。ホビット1作目冒頭でも、最初に観たときはビルボの周りをちょろちょろするフロドにすら気づいてませんでした(いや、目に見えたんだけど、端役と思って忘れてしまった)。

 英語音声の日本語字幕で観ているのも、印象を変える要因になっている気がします。前にも申した、字幕だと(日本語の)セリフが頭に残りやすいということもあるし、英語の聞き取れた部分でも、「なるほど、そう言ってたのか」みたいなことも感じます。とはいえ、吹き替えも声優の選び方、演技が上手いのでしょう、俳優の雰囲気などはよく出ているような印象を受けます。英語(原語)、日本語、どちらで観ても充分楽しめる。

 今悩んでいるのは、「ディズニー版(爆死版)のロードオブザリングをいつ観ようか」ということ。こけた作品とのことですから、面白半分、怖いもの見たさで観ればいいんでしょうけど、まずは実写版を一応は頭に入るまで観たいし、下手にアニメ版を今観たら、実写版のストーリや設定と混同しそうで怖いし、となかなか視聴に着手できなさなそうです。実写版のほう、特典DVDとかも未視聴だしなあ、うーん。

Re: 8月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/08/06 (Sat) 11:27:47

来週半ばまで頑張れば、お盆休みで一安心という状況。
今のところ体調も問題ないので、このまま順調に行けば、と。
オリンピックとか、高校野球の話題はあまりよく分からないけど、休みの時期なら多少はチェックできるかな。
それより気になるのは、『シン・ゴジラ』。評判は悪くなさそうなので、明日あたりに見に行こうかな、と思いつつ。

★牙狼

第6話「美貌」の回。
美しい姿に憧れる年増女に憑依して、誘惑した男を餌にするホラー。墓石を召喚して、相手にぶつける技を持つ敵だけど、バトル中に零が乱入したことで、強敵感が消滅。

ここから零との対立が話のメインになるので、ホラーの雑魚化が進行することに。
次回の「銀牙」が魔戒騎士同士のバトルで盛り上がる回だけど、放送は2週後なので先の楽しみが延期されたことで、ちと残念。

★フラッシュ

「ファイヤーストームの謎」をネタにしたラサウェイの脱出と、「テレポーター女」との対決、そして「グロッドの影」と、バラバラのピースが散りばめられ、まとまりの薄い回だったな、という印象。

ファイヤーストームは、2人の人間が融合した合体ヒーロー(バロム1とか、ドラゴンボールのフュージョンとか)なんだけど、自分でもその性質をまだコントロールできないので、人格などに混乱を引き起こしている最中だったり。ロニーとシュタイン教授が自由に合体と分離をコントロールできるようになるまでが一つのドラマ。

音波使いのラサウェイは、最近のアメコミだと、ヒーローの仲間として登場するそうで、今回のフラッシュでの敵役起用は、アメコミファンの知人も驚いたとのこと。
まあ、最初は敵だったけど、バトルを経て協力者になるというパターンは多いでしょうし。
再登場にも期待ですけど、少なくとも第1シーズンでは失踪したまま。

広島原爆の影については、日本のヒーロー物だとまず言及されないであろうネタですね。本国での放送は冬でしたが、こっちではこの時期って、あまりにもタイムリー過ぎますな。
まあ、日本ではタブー視されるネタがアメリカの特撮物で扱われるのは、ハリウッド版ゴジラでの「ゴジラ上陸による津波描写」のケースもありましたが。東日本から3年という時期だったので、日本で津波を描くのはまだ自粛という時期だったり。

テレポーター女との対決は、科学的なバックアップのあるフラッシュ側と、そういうのが一切なしで自己流で能力研鑽をしてきた女の差が出た、と。瞬間移動で攻撃をかわす敵というのは、多くのフィクションで登場していますが、「光がないと活性化しない変異細胞」という弱点看破はなかなか面白かったな、と。
女の方は、そういう科学的な分析をしたわけではないので、単純に「目視した場所なら自由に飛べる」という認識。目視できればいいので、望遠鏡を使うことで、より遠くまで飛べるのは面白い。
量子力学とか、こういうヒーローや敵役の特殊能力にSF的な裏付け設定が描かれていると、見ていてわくわくします。

新登場のリンダは、アイリスにとってのライバル役ですね。こういう恋愛すれ違い的なモヤモヤは、アメリカの若者ドラマの定番というか、ヒーロー物でも普通に混ぜて来ますからね。
日本だと、恋愛要素を導入したヒーロー物が比較的珍しく、まあ、たまに「ヒーローに憧れるヒロイン」が登場するぐらいで、ほとんど関係性が発展しない。ヒーローは恋愛に対してストイックか、あるいは反動的に軽いナンパ野郎で本気の恋愛はしない遊び人か、になりがち。他には「昔の恋人の仇討ち」なんかの路線もあって、どうも恋愛とヒーローの戦いは両立しない傾向があります。
それに対して、アメリカだと「ヒーローとしての仕事と恋愛という日常の両立」が十分テーマになるというか、大人の視聴者の見るドラマとして、市民権を得ているな、と。

まあ、日本の場合、そういう需要は、アニメの方が満たしているのかもしれませんが。この辺を文化的に比較するのは、なかなか面白そう。

最後に、グロッドについては、厳密にはメタヒューマンではありませんね。それは人間じゃなくてゴリラだから、という種の違いだけでなく、フラッシュ世界のメタヒューマン定義が「粒子加速器実験の爆発の影響で超能力を得た」と定義されているからであって、グロッドの場合は「軍隊の生物兵器実験の産物」という出自の違いがある、と。
今回登場したのは、もちろん伏線なんだろうけど、回収されるのはいつになるのかな。「グロッド」というサブタイトル回は第1シーズンの終盤にあるけど、それまで表に出ないのなら、準ラスボス級の強敵ということになりますね。
一応、博士にとっての切り札的な扱いみたいだけど、グロッドの現在の行動は、博士が把握しているのかな。あるいは、単に生体実験から逃しただけで、行動の把握まではしていないのかな。
この辺のエピソードは、以前に爆弾女の回に出てきた軍人さんの再登場でまた語られると思うけど。

★マクロスデルタ

フレイアの歌が、単に戦意高揚、能力増進のプラス面だけでなく、暴走を引き起こすデメリット面も描写された回。スポーツにおけるドーピングの副作用みたいな感じ。

そして、美雲さんの謎がどんどん表面化していきます。

敵側も、味方側も、遺跡パワーでいろいろ暴走して大混乱という回。
できれば、リンゴ農家の人には生き延びて欲しいものですが、こういうスポットの当たり方をすると、死亡フラグが立ったような感じですな。
「この戦いを早く終わらせて、家族の待つ田舎に帰るんだ」

そして、NOVA一押しのミラージュさん。
周りが歌の効果でブーストしても、全然影響を受けるような描写がない。もしかすると、歌に影響されずに常に己自身を保てる特殊体質の持ち主? マニュアル通りの安定度の高さが、後々、勝利の鍵になっていく?
ステルス機能の持ち主で、ここぞと言うところで伏兵的に活躍してくれればいいのですけど、現状だと影が薄いですな。

とりあえず、今回はこれで。

Re: 8月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/08/11 (Thu) 09:41:51

 NOVAさん、どうもです。

 連日、最高気温がかなりなことになってますね。体温計で気温、室温が測れたりするほどです。さすがに「平熱」は超えませんが(^^;。

●牙狼

 涼邑零の登場回とのことで、期待して視聴を開始、零がかなり若く、見るからに鋼牙やカオルより年下な印象にちょっとびっくりです。改めてネットで調べると、設定年齢18歳(役者さんの当時の実年齢もそのくらいらしい)とのことで、5~7歳ほど年下ですな。

 零の最初の印象は、子供っぽい、生意気、軽いといった感じですが、何か屈折もしていそう。今回は人物紹介的な登場のみで、キャラクターはあまり掘り下げられず、騎士としての活躍もなしで、後々のお楽しみといったところでしょうか。カオルにやたら絡んでみたりするのは、やはり受けたホラーの血のせいなのか。それとも、鋼牙(零は何か強い反感を持っている模様)と親しい女性だからなのか。

 ホラーのほうは、今回も女性型というべきでしょうか。ホラーとしての見かけは人間の性別的なものはありませんが、ほとんどの出番で憑依して容貌を変えた女性になっており、バトルでもいかにもホラーな姿はほんの一瞬。狙われた陰我としては美しさへの固執ですから、当然なのかも。怖そうで強そうといった望みだったら、大いにホラーの素の姿を晒したくなるかもしれませんが。

 化粧、ダイエット、さらには美容整形と、「美」への願望は強いらしく、金に糸目をつけない人が多くて、悪徳業者なんかは笑いが止まらぬ儲けができるようです。ネットでときどきアホみたいな(誇張ではなく本当に馬鹿げてる)ダイエット広告があったりしますが、真剣に信じてしまう人が後を絶たないようです。比率的に女性が多いのですが、男でも引っかかる人が出るようですね。男だと、「頭を良くする」とかに引っかかりやすい模様。それと「毛が抜けない、生える、白くならない」系(^^;。

 今回のホラーに食われた女性、NOVAさんが仰るように、中年くらいで若さによる美しさが損なわれるのが目立ってくる、気になる、だけどまだ諦めがつかないといった年齢のようですね。派手なカツラは素顔から他人の注意を逸らしたいせいなのかも(若い美女に変身すると脱ぎ捨ててたし)。なんというか、美魔女になり損ねたといった感じ。ホラーが与えた若さ、美貌はその女性の若いころのものだったのか、それとも別人に変身したのか、判然としません。

 しかしながら、若いころから相当に暴力的な悪女だったのではないかと思えます。冒頭でもかなりえぐいことしてしました。石で殴りつけ、それでは飽き足らず重い手提げバッグ(石を入れたのかな?)を振るって殴りつける。ヤクザか、ヤクザの情婦だったみたいな印象。若さが失われてきて棄てられたのか、根が狂暴なので逃げられたのか。

 若い美女に変身しても、動作の癖は残るんでしょうね。ラスト近くでカオルを襲うときも、バッグを振り回してました。美に固執するあまり、という点からは同情の余地があるのかもしれませんが、描写された範囲ではどうにも。自業自得という印象しか残りません。ホラーとして強くも怖くもないし。

 一瞬ですが、カオルがホラーが人を襲って食らうのに遭遇して、「また!?」とうんざりして叫んだのが印象に残ってます。まだ第6話ですが、よく遭遇するからなあ。牙狼(1期)の基本パターンなのかしらん、カオルがホラーに遭遇→騎士がホラーをバッサリって(^^;。しかし、今回の零登場以降は登場するホラーが弱体化するのですか。鋼牙と零の対立に重きが置かれるということなら、30分枠としてはそうならざるを得ないのかもです。

●ザ・フラッシュ

 ロニー絡みの流れとしては、シュタイン教授は素粒子実験機事故の1か月後にロニーの姿で自宅に戻ったが、妻のクラリッサに不審に思われて逃走。どうやらシュタイン教授は自分がロニーと融合したことに気が付いたらしい。そのことをケイトリンらが追っていくと、ファイヤーストームとして現れ、フラッシュと戦闘になるも、ケイトリンが制止すると逃走。

 しかし、居場所は突き止め、シュタイン教授の妻クラリッサの協力を得て説得し、ようやく研究所に連れてくる。向精神薬などで落ち着きを取り戻したファイヤーストーム(ロニー+シュタイン)だが、ウェルズ博士はファイヤーストームが2~3時間で核反応による爆発をすると予測、止めるには「機能を停止」するしかないと言う。ファイヤーストーム(のシュタイン教授)も同じ結論にたどり着き、自ら郊外に出て、爆発で街を巻き添えにすることを避けようとする。

 しかし、ウェルズ博士はリバースフラッシュに使っていた技術を応用して、ファイヤーストームを元の二人に分離する量子スプライサーを急造、ケイトリンとバリーがファイヤーストームに届け、分離と核反応停止を試みるも、成功せず爆発してしまう。軍では爆発を察知すると、ファイヤーストーム捕獲に動き出す。軍は何を知っているのか?

 とまあ、謎を残してましたね。ファイヤーストーム(外見はロニー?)は髪が伸び放題でポッポと燃えているときは、あからさまに不審人物でしたが、髪を切り整え、着替えて登場すると、いかにもヒーローっぽい、しかも正統派の正義サイドという感じで。今回のラストでは自己犠牲精神を見せてたし。軍の動きからすると生きているようですし、今の俳優でヒーローとして再登場するというフラグを立てた感いっぱいです(^^;。

 一方、ジョー刑事はシスコに依頼してついに殺人現場を3D画像で再現、証拠となる血痕を発見、調べてみるとなんとバリーが成人した後の血液だったという、通常ではあり得ない展開へ。前にウェルズ博士が未来の新聞やニュースを検索したりしてましたし、ザ・フラッシュがタイムトラベルものでもあることを、いよいよはっきり打ち出してきた感じです。

 ただ、殺人現場の3D画像が、鏡に使われていた硝酸銀から得られたというのが科学/SF考証的にちょっと解せない感じです。確かにアナログカメラのフィルムに用いられたりするんですが、そもそも問題の鏡はずっと光に当たっているんだから、事件当時だけの画像が残るわけがない。

 そこは事件当夜、雷があったからその光で写ったんだとしてました。うーむ、一応理屈を通そうとしてるな。しかしカメラだとレンズがあるから対象が写るわけで、鏡だけだとむき出しの写真乾板と同じですから、画像がちゃんと写るわけがない。うーん、と考え込んで、「CTやMRIと同じく、データ処理して画像を再現したということなら」などと思ったりしていますが、なかなかこじつけられません(^^;。

 バリーの恋愛絡みでは、リンダがむちゃくちゃに押しが強くてちょっと笑った。二度目のデートでもうベッドイン。すんでのところでファイヤーストーム発見の報が入り、バリーが逃げ出してました。後で恐ろしく辛い唐辛子を口にしてまでして謝ってましたが、実はちょっとほっとしていたんじゃないかしらん。

 あまり遊び人でもないし、奥手な感じだし。しかも、シスコらにも事前に生体機能がちょっ速だからアレもすごく速いはずだなどとからかわれていたこともありますし(^^;。バリーはアイリスに以前のような気持ちはないと一応は言い切ってますが、どうもぎくしゃく感がします。アイリスからも同じような印象を受けます。二人とも無理しているような。今後どうなるか、ちょっと楽しみ。

 やはり考証面になりますが、ファイヤーストームが二人が融合とか核爆発というのも、ちょっとよく分からない。まず二人が合体している状態というのが、分子ではなく原子レベルで融合している模様で、どういう状態なんだか。なんとかうろ覚えの知識を動員してみると、「素粒子にはフェルミオンとボソンの2種類があり、ボソンは二つ以上の素粒子が同じ場所に存在することができる」というのが使えそう。

 フェルミオン(フェルミ粒子)は例えば電子がそうで、二つの電子が同じ場所に留まることができません。ですので原子核の周りに電子がある普通の物質では、電子の縮退圧が生じて反発するので、モノとモノが融合するとか、モノの中をモノが通り抜けることができません。

 しかし、ボソン(ボース粒子)は一つの場所にいくつあっても構わない。光を量子化した光子もボソンで、一つの場所にいくつあってもいい(要は、いくら明るくてもいいということ)。フェルミオンであっても超低温とか条件次第ではボソンの性質を持つらしいので、……だ、だめだ、量子力学勉強しとくんだった(←最も単純な水素原子にすらたどり着けなかった奴)。まあいいか、そういうもんだということで(^^;。

 それはそれとして(何が?)、ウェルズ博士の研究施設、ちょっと凄すぎる。原子をモニターに表示させてましたが、動く原子があんなにはっきり見えるなんて。現実では静止画なら水素原子が電子軌道まで見えるレベルで写真撮影とか成功していますが、それ以上の精度で動画とは。これはどうも未来のテクノロジーといった感じがします。やはり博士は……といったところでしょうか。

 で、グロッドどこ行ったんや? 思わせぶりな一瞬の登場だけして、なかなか姿を見せませんな。NOVAさんが仰るように、準ラスボス級の大物扱いですね。グロッド、メタヒューマンではなかったんですか。てっきり、素粒子実験事故に巻き込まれたゴリラだと思ってました。そうじゃなく、軍が生物兵器として開発していたと。そう聞いて考え直してみると、軍がメタヒューマンに注目し、欲しがる理由が分かるような気もしてきます。

●マクロスデルタ

 えらく大掛かりな総集編でしたな。デルタだけでなく、1stから始まって、プラス、7、Fを経て今作と、イプシロン財団のベルガー・ストーンが歌を中心にまとめて語ってました。この人、ウィンダミアにも兵器売ってるわけだし、軍需産業の政商みたいな人なのかな。歌は兵器という見方をしていて、ワルキューレを含めたデルタメンバーから総スカンを食い、アーネスト艦長から出入り禁止まで申し渡される始末。

 ベルガー(とロイド)の話を振り返ってみると、

1.ゼントラーディと遭遇し戦争になった人類が歌でゼントラーディの戦意を鎮める効果を発見(ミンメイ・アタック)
2.AIアイドルのシャロン・アップルによる洗脳効果の歌の事件
3.生体エネルギーを吸い取る謎の生命体の襲撃に対し、サウンドフォースで対抗
4.ヴァジュラの襲撃に対し、歌でコンタクトし、平和的解決に成功

という歴史となるわけでしたか。そして今回はウィンダミアの風の歌によるヴァール化に対してワルキューレの歌で対抗、抑止と。ついでといいますか、ミラージュのご先祖についてもなかなか興味深い話が出てました。祖父母がマクロス7の艦長と市長なのはともかく、叔母/伯母さんがマクロス7のファイヤーボンバーのメンバーということは、歌について何らかの素養がありそう。NOVAさんが気づかれた、ミラージュが風の歌やワルキューレの歌の暴走に影響を受けていないらしいことと、何か関係がありそうに思えます。

 今作では、前作のマクロスFで出てきたフォールド細菌が人類の腸内細菌となり(善玉菌か? 悪玉菌か?)、細胞内にも侵入(第二のミトコンドリアか?)、ヴァール化という症状を起こすんだけれども、ヒトもさるもの、免疫系が対抗してフォールドレセプターを生じさせヴァール化を抑制と(進化論の赤の女王仮説みたいな話?)、やたら目まぐるしい変化があったということでしたか。例のリンゴ+水はフォールド細菌の餌になるのか、免疫系を抑制してしまうかということなんだろうか。誘因ではあっても、少なくとも直接の原因は作ってなさそう。

 それは、プロトカルチャーが50万年くらい前から見抜いていたか、意図的に仕掛けを施したかしたものというのが、ベルガーの見解みたいですね。だから歌は兵器なんだと。物理的破壊ではなく、精神攻撃用ということで。偶然に兵器としても使い道があっただけなのか、最初から兵器を意図して歌うように仕向けたのか、どちらなのかはもしかすると大事なポイントなのかもしれません。今作だけでなく、今後のマクロス作品にも影響を及ぼしそう。

 ワルキューレ(ひいては人類サイド)のフォールドレセプターは命がけだと力が高まるという点は不安要素でもありますね。火事場の馬鹿力と同じようなものということですが、普段は出せないパワーは心身を害する恐れがあるからこそ、緊急時以外は抑制されているわけで、ワルキューレみたいにほとんど日常的にやっていると何らかの障害を起こしそう。

 一方、ロイドの見解ではそういう人類側の後天的なフォールドレセプター機能をルンとして先天的に持っていて、ウィンダミア人、特に現皇帝ハインツは根本的にワルキューレらとは異なると。もしかして、ルンにあるフォールドクォーツのせいかなと思って、はたとハヤテが父からもらったというフォールドクォーツを思い出したり。いや、関係してくるのかどうか、よく分かりませんが(^^;。ルンが命がけで左右されるかどうかも気になる。フレイアを見ていると関係ありそうですが、恋愛感情でもルンが反応してるようだしなあ。

 ベルガー説では歌が精神作用以上の効果があるかもしれないとのことだし(戦闘力アップ?)、美雲が歌の最終兵器(彼女、ではない)かもしれないし(レディMが関与? ラストで水槽の中にいるカットは何事?)、だとするとフレイアがワルキューレに入ったのも偶然じゃないかもしれないし、何やら不穏、不安な雲行きに。ウィンダミア側はウィンダミア側で、先帝グラミアの死が戦死などではなかったような会話が為されていて、こちらも不穏な動きが明らかになりつつある。次元兵器使用のこともあるし、どうも双方、予想以上のかなりややこしい内部事情がありそうですね。

 そして、ラスト辺りではミラージュがヒロインとして復帰する動きが突然に(^^;。ある意味、寝所に忍び込んだみたいなもんですな。しかも寝ている最中に。もっとも、直接的な理由は戦闘で困るから、はよ目ぇ覚ませよというもの。でもしっかり手は握ると。しかもホントに目を覚まされてバレて真っ赤になると。ラブコメ王道の演出ですな(^^)V。このシーン、最後にハヤテが父からもらったフォールドクォーツが大写しになるんですよねえ。やっぱり重要アイテムなのかしらん。

 不安材料ばかり増えてくる感じですが、唯一といっていいくらいの安心材料、救いは白騎士キースかな。どうやら銀河全体というスケールを目指すロイドに対し、ウィンダミアの空があれば充分と返すキース。己が欲望の上限を明確に定めており、揺るがない感じ。知らないが故の無欲ではなく、よく分かったうえで欲を捨てているという、いわゆる達観し、安定している境地ですね。観ていて、キースの考え方、感じ方が今後、敵味方にいい影響を及ぼすんじゃないのかな、そうだといいなという気になってきています。

●ジョジョ

 重ちー編2話でしたな。いかに500万円という高額はいえ、敵スタンドに狙われて命がけという全体の流れとの相対性で、「せこいことに必死」という印象で思わずクスクス笑うことが何度もありました。

 しかし、ちょっと怖いなと思うのが2点ほど。一つは重ちーのスタンド能力です。スタンドが攻撃を受けると、スタンド使いにダメージが行くわけですが、重ちーのスタンドは多数の小型のため、攻撃して数体にヒットしても重ちーにはほとんどダメージがない。逆に重ちーが攻撃するときにはあまりに多数ですから、360度の全方位から攻撃されてしまい、全方位バリアーみたいのがない限り、防御が事実上不可能。

 ミニサイズで多数という点で似ている虹村形兆のだと、一応は軍隊の体裁をとっているので、まとまって攻撃してくるため、対策も考えられないわけではないですが、重ちーのはいわばゲリラ攻撃で、ばらばらに襲ってくるためどうしようもない。しかも毒針攻撃みたいのが可能で、今回は酒を使ってましたが、致死性の高い毒物なんか使われたらたまったものではありません。

 しかも、目視不能な遠距離でも可能で、命じたことに応じた自律行動ができる。もしかすると、重ちーのスタンドは歴代スタンドの中ではトップクラスの強さなんじゃなかろうか。

 もう一点は、重ちーの性格、思考形態。最後に「みんなで平等」ということに気が付いて、そうすべきだと反省はしたわけですが、概念や内容を理解していいものだと実感した感じではなく、「そういう文言ってカッコいいよね」「そういうカッコいいことやれる自分ってすごいよね」としか思ってなさそう。

 だもんで、欲望によって内容が身勝手にねじ曲がり、「持っているスタンドの数での平等」と自分にえこひいきしようとしてしまう。それを止めるのは重ちー本人ではなく、自分より強そうな他者(仗助、億泰)による脅ししかない。まあ中学生ということで、仕方のない面はあるかと思いますが、持っている力(スタンド)がなまじ強力ですから、いわば「健全なる精神が宿らない健全なる身体」みたいなもので、無邪気に他人を害する危険人物に見えてしまいます。

●ホビット

「竜に奪われた王国」までを日本語字幕で再視聴。「竜に奪われた王国」は、二度目でラストが分かっていても、「こんなところで終わりやがって!」みたいな気分になってしまいますな。

 それはともかく、「思いがけない冒険」でビルボがゴラム(スメアゴル)に遭遇したシーンを、ゴラムがゴブリンではないと知ったうえで観てみたら、いろいろと前回見逃した点に気が付きました。例えば、ゴブリンやオークが近づくと青く光る剣ですね。

 ゴラムがゴブリンともみ合いになりながら転がるように近づいてくると剣が青く光る。しかし、ゴラムがゴブリンにとどめを刺すと、剣は青く光ることをやめる。剣の光の変化に気づいたビルボがはっと気が付く(「あいつ、ゴブリンじゃない!」みたいな)。といったことです。これは初見でも分かるはずなのに(剣が青く光ることは明快に言及されてた)どうしてわからなかったのかと。

 日本語字幕・英語音声で観なおしてみると、ゴラムが確かに「ゴラム、ゴラム」とつぶやいているのに気が付きました。でも「いとしいしと」に当たる英語部分は発音の違いがよく聞き取れず、ちょっと残念。

 その他のはっとした点としてはゴラムが「一つの指輪」をうっかり落としてしまうシーンです。指輪が大写しになり、スローモーションになって、転がり落ちる音も低音で、やたら重々しく転がり落ちてました。なんだか巨大なリングが落ちてきたと思えるほど。ここまでして重要アイテムを見せててくれたんだな、なんで最初は知らなかったとはいえ気が付かなかったのか、という印象です。

「竜に奪われた王国」では、巨竜スマウグとトーリン一行の城内の対決が、二度目に観てもやはり圧巻です。むしろ、二度目だからこそさらに面白い、と言うべきかもしれません。勝手知ったる城内なだけに、圧倒的な敵に対して設備を利用した頭脳戦もさることながら、何としてでも勝って生き延びてやろうというトーリンらの決意ですね。決して絶望しない、必死であっても決死ではないという感じが小気味いいです。

Re: 8月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/08/13 (Sat) 13:18:02

お盆休みということで、のんびりスパロボを楽しんでいる時期。
牙狼は今回お休みなので、レスのみですが。

★美貌

牙狼の前回のサブタイトルですが、次のジョジョのテーマも、これだったり。

それにしても、第1部は女性に憑依したホラーが実に多いですな。1話は男ですが、元々は女性の絵から出現したし。4話の加勢大周ホラーが放送飛ばされたので、今のところ女性ホラーしか出ていないんじゃないかな。
まあ、元々、雨宮監督がアクション女優が好きな人で、魔戒法師の女性キャラが登場するまでは、女性にアクションさせるにはホラー役しかなかったという事情も。

零は本当に若いというか、幼い印象ですね。
当時は、「仮面ライダー555のドラゴンオルフェノクの人間態」を演じた役者という印象で見ていました。そちらでの設定が、「最強に近い戦闘力を備え、周囲から『北崎さん』と敬称で呼ばれているけれど、精神的には子供で、戦いを楽しむマセたガキ」というキャラ。
ラッキークローバーという四天王系の一角。ちなみに四天王の他の3人は、「怪力巨漢の外国人」「サディスティックなお姉さん」「クール眼鏡(だけどヘタれる)」という構成。
北崎さんは、「何だか楽しいことをしているね。ぼくも混ぜてよ」とか言いながら、戦場に乱入してきて荒らし回って、「君たち、弱くてつまらない。もう帰る。強くなったら、また相手してあげるよ」と言うようなキャラ。

そんな小生意気キャラの北崎君が、牙狼の零として登場し、クールな2号キャラに成長し、大人として若手を導くまでに育つのは、なかなか感慨深し。
とりあえずは、「黄金騎士に因縁を持つ、謎の魔戒騎士」という立場で、鋼牙のライバルを演じるキャラを改めて堪能しつつ。
それに、零がちょっかいをかけるおかげで、鋼牙の感情も刺激され、カオルとの関係も進展するというドラマ的効果もあるかと。

そして、カオルと言えば、「行動すれば必ずホラーと遭遇する」というお約束。「また?」「またか」というセリフが、ギャグになるという。
これについては、単に「第1話でホラーの血を浴びたから」という以上の因縁が用意されていたり。まあ、彼女を演じる女優さんも、元々は「仮面ライダー剣」に登場した女怪人を演じていたわけで、牙狼視聴当時は「そのうち怪人に覚醒したりするのかなあ」なんて目で見てたりも。

★フラッシュ

ファイヤーストームがメインの回。
いやあ、この時期に核爆発なんてネタを放送されると、日本ならいろいろ不謹慎に見えたりも。
70年代のヒーローだと、原子力エンジンとか、核エネルギーを宿したサイボーグ戦士とか見かけたけど、今はそういうネタは珍しいですし。

この辺りから、第1シーズンも後半に入ってきて、少しずつ謎解きへのアプローチが進展してきて、面白いなあ、と。
刑事さんも、博士への疑惑をシスコに伝えて、バリーよりもシスコの方が謎解きの中心になってきている? ファイヤーストームの謎解きもシスコが情報集めたわけだし、バリーが恋愛劇に夢中になっている間に、シスコの重要度が上がってきたなあ、と。

ウェルズ博士と、女性声で話すAIのギデオンの会話劇も、エンディングだけでなく本編で見られたり、「自分の計画に必要なタキオン装置を、ファイヤーストームの救出に使うことを決断するシーン」とか、単なる陰謀を企んでいる悪人ではなく、バリーや弟子のケイトリン、シスコのことを結構親身に考える面を見せています。
一応、「街で核爆発が起きれば、自分の計画も台無しになるから」と言い訳していましたが、ロニーやケイトリンを助けたいという情緒的な理由もあったように思えますね。

次は、ファイヤストームをめぐる軍との対立劇かな。

★マクロスデルタ

マクロスと歌の一連の歴史が語られ、今作がシリーズ集大成的な様相を見せてきました。

フラッシュ共々、謎解きが非常に面白く感じた回でもあり、主人公の恋愛劇にも一石を投じた回とも言えます。
まあ、ミラージュさんは、ハヤテにとっては恋愛対象というよりも、「おふくろを思い出した」扱いで、ハヤテが別にマザコンでなければ、成立しそうにない感じですが。
フレイアが「歌を通じて共感できる、守ってあげないといけない妹分」って関係なら、ミラージュの場合は「自分を諌めてくれる、そしてブレーキ役になってくれる保護者」って関係かな。少なくとも、ハヤテにとってのミラージュは、守ってあげる対象にはなってないですね。ハヤテにとってのミラージュは姉貴分だけど、ミラージュはハヤテを弟としては見ておらず、むしろ「軍隊しか知らない自分と違って、いろいろな世界を見てきた経験豊富で自由な天才としての憧れ」みたいなものを抱いている?

そして、美雲さんの謎がいよいよ解明されてきました。
普通の人間ではなくて、歌を兵器として使うための人造人間?
ええと、マクロスFのシェリルやランカが、バジュラの持つ細菌に感染した影響で、バジュラと感応する歌の波長を発する特別な資質を持つに至った設定があって、
このバジュラの因子が、今作の一部の人間に伝えられたというのが今回、語られたわけですが、美雲さんの場合は、このバジュラ因子を人工的に植え付けられた? あるいは、もっと根本的にプロトカルチャー遺跡から発見された、歌に関する遺産から由来する能力を秘めている?

ともあれ、話が一気に重層化して、風呂敷が大きくなり過ぎている気もしますが、これをどういう形でたたむのか。
このまま暴走する美雲パワーで、全ての遺跡が破壊されたりしたら、少なくとも銀河規模のウィンダミア戦争は終結すると思うけど、そうなったら、今度は美雲ソングが全宇宙の脅威になって、それを制御するために他のワルキューレメンバーとハインツ王がコラボして、美雲さんの正気を取り戻させる流れかな、と妄想気味に語ってみます。
どう見ても、ハインツよりも美雲さんの方がラスボスの風格ありますし。

★ジョジョ

重ちー回と、今夜のシンデレラ回までが、まあ、日常エピソードってところです。

その後が、ラスボスの吉良との最初の戦いエピソードに流れる予定で、「日常に隠れる巨悪」とどういう形で遭遇するか、杜王町のスタンド使い集結、殺人鬼探索という盛り上がりに期待しつつ。

★ホビット

2周目視聴の話題に付き合いつつ。
「いとしいしと」は原語では「マイ・プレシャスススス」って感じですね。最後の「s」を引き延ばすような表記だったと記憶。

ビルボの剣「スティング、和名つらぬき丸」の青い光は、大体、2回目の鑑賞で気づくケースですね。
他には、初めて剣を入手して、「オークやゴブリンが近づくと青く光る」とガンダルフが説明した直後、森がざわつく。ドワーフたちが「オークの斥候か?」と警戒している中、ビルボが剣を見ても光っている様子がない。そして出てきたのが「オークではないラダガスト」だったということで、ホッと一息。

ビルボの剣が光る演出は、結構、細かい仕掛けがあって、そこに注目して鑑賞すると発見が面白いですね。
あと、本当ならトーリンの剣オルクリストや、ガンダルフの剣グラムドリングも光る設定が原作ではあったのですが、いざ映画で光らせてみると、まるでスターウォーズのライトセーバーみたいに画面がチラチラし過ぎたので、特殊効果は割愛したとのこと。

指輪が落ちる演出も、結構、凝ってます。
こちらはロードの「旅の仲間」の方ですが、ビルボがガンダルフに指輪を置いて行けと言われるシーンで、玄関口で指輪を落とすところ。ビルボの手の平に指輪が張り付いて、なかなか落ちないように見えるのが両面テープを仕込んでいたり、いざ床に落ちると、重々しく床に張り付く。本当なら、カラーンと落ちて、コロコロ床を転がってもおかしくないのに「強力な磁石を仕込んで、ピタッと止まりました」というような仕掛けがオーディオコメンタリーで語られていたり。

あと、指輪の演出といえば、スマウグの目が、サウロンの炎の目と意図的に似ているデザインにされていて、「指輪の存在を感じとるスマウグ」のシーンと、ガンダルフの前に出現したサウロンの影のシーンが上手くつなげられていたり。
「炎と黄金」のイメージが、スマウグと指輪の共通項であったり、いろいろ関連付け演出が再視聴だと、なかなか味わい深いんじゃないか、と思います。

★シン・ゴジラ

最後に、軽く鑑賞報告を。

今までのゴジラ作品って、設定を刷新してリブートする際も、必ず「昭和29年(1954年)に初代ゴジラが出現して、それ以降の作品」という前提があったんですね。
1984年に、後の平成VSシリーズにつながるゴジラがリメイクされた際も、「初代ゴジラ以外の昭和ゴジラの歴史は全て抹消、30年ぶりにゴジラが再出現した世界観」という流れで、「人間の味方としてキングギドラや他の怪獣と戦った正義のゴジラ」はなし、という前提。
2000年のミレニアム以降も、その都度、設定は改められていますが、初代ゴジラの存在は背景にあって、いずれも人々がゴジラという存在を認識している、と。まあ、あまりにも昔のことなので、一般人は忘れていて危機感がないというケースもありましたが、ゴジラへの対策のために自衛隊や他の防衛チームが動くのは当たり前、と。

しかし、今回は、その「初代ゴジラさえ出現しなかった」という前提で、「現代日本が初めて遭遇するゴジラの前に、いかに対処するかという政治劇」が描かれます。
(初代と同様に) 大戸島の伝説にちなんでゴジラと名付けられるまでは、「海から現れた謎の巨大生物」扱いで、しかも進化の速度が早い。最初は「この体型では上陸できないと推測されます」という学者の意見で、「上陸することはありません」と断言した総理大臣の記者会見中に、両生類のように四つ足となった巨大生物が上陸してきたり、いざ自衛隊のヘリが出撃すると、その前に二足歩行形態に進化していて、「報告にあった巨大生物とシルエットが違う。本部に確認問う」といった感じで、初めて出現した怪生物への対応に戸惑う現代人という演出。

まあ、長年のゴジラファンでも、「自分の知ってるゴジラと違う」ということで、何これキモい、というリアクションになるかな、と。
四つ足で地面を這いずる、ゴジラとは似ても似つかない怪獣が、それでも懐かしのBGM(初代ゴジラの東京初上陸時に流れたもの)に乗って、不気味な変態の末に、いよいよゴジラ本来の姿になって登場するシーンで、ようやく安心したというか、ここから本番というか。

ゴジラの進撃は、伝統的な伊福部昭作曲のゴジラのテーマに乗っているので、否が応でもゴジラらしさを演出。
一方で、政府の巨大生物対策会議はBGMがエヴァンゲリオンでお馴染みなので、「NERV対使徒ゴジラエル」って感じの作風。

背びれや尻尾からも対空レーザーを放って、アメリカのB2爆撃機や、総理大臣の乗った脱出用のヘリを撃墜したついでに、東京中を地獄の業火に包むゴジラのシーンが破壊場面の白眉ですね。
でも、今回のゴジラは燃費が悪く、大規模な破壊の後は、エネルギー補給のための熟睡タイム。その間に、ゴジラ退治の作戦会議が開かれ、あわや東京への核ミサイル投下という国連安全保障理事会(中国やロシアが強固に主張という政治背景)の決定を前に、ゴジラ冷却を目指す「ヤシオリ作戦」が決行され、宇宙大戦争マーチの流れる中で、無人在来線爆弾なる電車特攻兵器とか、ドローンの爆撃機とかで牽制、最後は福島の原子炉のように冷却剤注入の末にゴジラの活動を封じ込めることに成功。

まあ、一応はゴジラから日本は守られた形ですが、東京の真ん中に「凍結封印されたゴジラのオブジェがそそり立つ姿」で幕、なので、このゴジラ、これからどうするんだろう、とか、総理大臣がゴジラに抹殺されて、経済的にもボロボロになった日本が今後どうなるのか、とか、映画内でも懸念材料はいろいろですが、
「リーダーがいなくなっても、すぐに代わりができるのが我が国のいいところ」とか「日本は太平洋戦争を経てから後も、何度も破壊と復興を重ねてきた。スクラッチ&ビルドで発展してきたのだから、今度も何とかできるさ」とか、そういう平和ボケから一気に切り替わって、危機管理の末の状況解決して、粘り強く再興への道を模索する日本推しな物語になったな、と。

まあ、今までのゴジラは多かれ少なかれ、戦争や核兵器の比喩でしたが、今回のゴジラは東日本大震災という天災への暗喩と考えることもできますね。
そのため、ゴジラ映画にありがちなゴジラへの思い入れとか、そういう感情移入を伴う演出は一切なく、未曾有の危機に、若い政治家とその周りに集まったプロ集団がどう対処するかを追及した作品になったな、と。

Re: 8月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/08/17 (Wed) 21:22:21

 NOVAさん、どうもです。

 牙狼がなく、ザ・フラッシュもないと、ちょっと寂しい1週間でした。オリンピックは地球の裏側で開催のこととて、通常の深夜帯番組が延期されるのはやむをえません。やはり翌日の録画放映ではなく、リアルタイムの実況中継見たい人が多いでしょうから。

●マクロスデルタ

 フレイアが歌えないという重大事と、美雲にコンタクトを取ろうとするワルキューレメンバーの回でした。大きな二つのイベントを起こした回ですから、情報量は少なめ、マクロスシリーズ定番の売りの空戦などもなしと。うーん、残り6回のはずだけど、ちゃんと見せ場が充分あるかなあ。

 冒頭からやはりと言うべきか、ハヤテのヴァール化兆候が問題とされ、フレイアの歌にハヤテがどう反応するかのテスト。メッサーのケースと、どう違うかなど興味津々観ていたら、フレイア歌えなくなってたんですか。自分がハヤテのヴァール化を促すかもしれないと思えば、当然の反応だったのかもしれません。ハヤテと歌という、フレイアの中では最も大切なものが二つとも、最も嫌なことになりかねないわけですからね。

 それを知ったハヤテも自分を責めてしまい、それを見たミラージュが、と連鎖反応。まず、ハヤテとフレイアがサシで話し合うも、フレイアは自分が歌をやめるからハヤテが飛べと言い、ハヤテは自分が飛ぶのをやめるからフレイアは好きな歌を続けろと言い、全く折り合う様子がない。そこへ、陰で聞いてたミラージュが乱入、ちょっとハチャメチャなお説教モードに。

 フレイアに、歌を取ったら何が残るの、ってそれはちょっと(^^;。歌以外になんもいいところがないと言っていることにもなってしまう。さらにリンゴ娘だなんだのと罵倒までするが、そんなことは誰も気にせず、ミラージュはハヤテに向って、飛べなかった何が残るのと似たようなことを言ったにとどまらず、ゲロ駄目男と罵った。

 ゲロって何だったかと思い出そうとして思い出せず、ネット検索してみると、第3話でハヤテが戦闘機の激しい動きに酔いを起こして吐いちゃったということがあったことが分かりました(でも、そのシーンを思い出せてない ^^;)。ほとんど初心者状態で乗って吐いてしまっただけなのに、ミラージュには相当に印象深かったのだろうか、悪い印象ということで。

 とりあえず、フレイアとハヤテ両方、復帰できるようにミラージュが計らうということで、方針は一段落と。最後にミラージュがハヤテとフレイアに、「(二人とも)大好きだからです!」などと口走ってましたが、かなーりな失恋フラグなのではないか? あとでこっそりしょげてたみたいだし。

 といったことも印象に残ってはいるんですが、そのシーンではかなり違和感が生じてしまい、ちょっとモヤモヤしています。ハヤテが飛ぶにせよ、フレイアが歌うにせよ、どちらも今の状況ではウィンダミアとの戦闘(もはや戦争?)に直結するわけで、当然、メッサーのように死亡する危険性が高いと思わざるを得ません。でも、ミラージュを含め、ハヤテは飛ぶのがいい、フレイアは歌うのがいい、ということを当然のこととしてしまっている。

 フレイアの歌の力が命がけの状態で強く発揮されるということが明らかになったときにも一抹の不安を覚えましたが、今回はかなりはっきり、強く不安ですね。しかし、マクロスデルタの世界が、マクロス1stからマクロスFまでを強く引き継いでいることはベルガーらの解説などで明らかになっています。全部、戦闘、戦争絡みで、生半可ではありません。

 最後には平和を取り戻すわけであるんですが、間欠的か恒常的に戦闘があり、戦闘はマクロス世界では日常と不可分なのかもしれません。もしそうだとすると、飛んだり歌ったりが戦闘行為に直結するとしても、そんなことは気にしない、普通のリスクという感覚なのかもしれないな、などと考えたりしています(←やや自分自身を説得するモード ^^;)。

 それはともかく、ウィンダミア側では美雲の歌が重大問題となってきている模様。ロイドとベルガーの会談(商談?)では、プロトカルチャーシステム(遺跡のことなんだろうな)を使ってマインドコントロールを狙っているようでいて、ロイドの目的が別にあるだろうとベルガーが水を向けたところへ、白騎士キースが入ってきて話はそこまでに。ロイドの本当の目的ってなんだろう、まさかヴァジュラを呼び戻して戦闘に使うとか、などと妄想にしばし耽ってました(^^;。

 皇帝ハインツは前回の美雲との歌合戦(と書くと、なんかのん気な感じが)で負けたのが相当堪えている模様で、圧倒されちゃった感覚があったのかな。しかし、どんな動物もなつくという一面も持っていることが示されてました。ハインツ、性分的には戦いに向かないのかもしれませんね。もっとも、鷹狩みたいなことも好きみたいで、必ずしも動物愛護とか、殺生を嫌うとかいったことではなさそう。

 これは矛盾ということではなく、よくあることかもしれません。例えば、猫を可愛がってご飯をあげるとして、猫は肉食動物ですから、動物を餌にせざるを得ないわけで、しかしいちいち矛盾を感じることはありません。むしろ、ベジタリアンが猫にベジタリアン生活させて病気にしてしまい、猫が可哀そうと非難されたりするといったことすらある。

 そんなことを考えながら観ていると、ハインツの侍医が代わり、白騎士が実家が薬屋の部下に命じて、何かを調べさせようとするなんて展開でした。前皇帝の死に不審な点があるみたいだし、あからさまに不吉な感じです。一転して、白騎士キースの幼いころの回想に変わり、先輩に反抗して雪に埋められていたところをロイドと出会うというエピソード紹介で、キースとロイドは長いものには巻かれない点で、性格的な一致があるようでしたね。もっとも、ロイドが調子を合わせたかもしれず(腹に一物あるタイプみたいだし)、現在のキースにはロイドが分からなくなってきたような描写もありました。合っているようで合ってないのか。ロイドとキース視点のマクロスデルタがあったら、結構面白いのかも。

 一方、ワルキューレ。ハッキングで美雲の居場所への潜入方法を探り、でも結局はかなりの実力行使、正面突破でしたね。カナカナが患者役、マキマキが看護師役で警備員をだまし、病棟への侵入を試みるものの、偽造IDカードが通用せず、結局殴り込み状態に(^^;。しかし、カナメはワルキューレのカナメとしてましたから本人でいいものの、マキマキはよくあんな程度の変装で警備員にバレなかったもんだな。ワルキューレメンバーは非常に有名なはずで、顔を一目見たら分かるんじゃないだろうか。もしかすると、モニターやTV越しで見た人が大半で、化粧、および画像修正でかなり変えてあるので、素顔を生で見てもなかなか分からないのかもしれません。

 カナメが歌って美雲の反応を探りつつ、ついに「病室」に到達すると、円柱水槽の中にいる美雲に遭遇、しかも美雲はカナメに呼応してか、歌うかのように唇が動いていると。「美雲はん、あんたいったい何者やねん?」と思わせたところで、今回は終了と。美雲の人造人間ないしは改造人間説が一気に有力となってきた感じです。やはり、兵器?

●ジョジョ

 NOVAさんも予め仰っていた、牙狼の美貌回と関連付けて考えられそうな、シンデレラ回でしたね。スタンド使い辻彩のエステで望みがかなう美貌を得て、康一を誘って望みがかないそうになるも、30分の時間制限で惜しいところで山岸由花子は康一に逃げられてしまう(ように見えてしまった)。それならと、長時間持続コースを頼むも、30分ごとの口紅をうっかりしてしまい、顔面崩壊へ。

 でまあその顔を化粧や変装で隠して、当然のごとくクレームつけに行くんですが、康一が見かけて由花子だと、いったんは見抜かれる。ごまかして逃れ(でも嬉しかったんだろうな、やっぱり自分から声をかけなおそうか迷ってた)、辻彩と対決、彩が出した顔の中から由花子自身の顔を見つけて装着すれば元通り、間違ったら「一生、辻彩基準で美しくない顔」という厳しい条件を課せられる。

 そこへ康一が駆けつけたわけですが、多数の顔の中のどれが自分のなのか分からず(そもそも由花子の顔がない!)、どうするんだと思ったら、由花子は康一に選んでもらうという決断に。なんか、だいぶ性格変わりましたかねえ、信じて任せるなんて。どういう結果になっても悔いないということ?

 これに応えた康一も凄い。由花子のでない顔を選んでしまった場合は、自分の目をつぶしてくれと彩に頼む(正確にはスタンドの目だけど、一心同体ゆえ自分も見えなくなる)。自分が由花子の顔が見えなければ、由花子も気にせず自分と付き合い続けてくれるだろうと。しかも、それを平然と、当たり前のことのように言うとは。

 なんか、康一と由花子、いつの間にか恐ろしく深く、強く結びついてたようですね。ここまで言われちゃ仕方ない、辻彩が由花子の顔を元に戻すのも当然の流れでしょう。シンデレラ童話のごとく、めでたしめでたし、という結末でした。一生幸せに暮らすかどうかはよく知りませんが(あまりちゃんと原作追ってない ^^;)。

追記(8/19):

 いったん康一が自分を失明させろと言ったことに感動したんですが、ふと、ちょっと待てよ、と思ってしまいました。
 よく考えたら、康一は相手の考えを読むのに聡く、かつ頭脳プレイも得意とするのでした。だとすると、顔の選択を失敗した場合でも、彩が由花子を元通りにする戦略を立ててのことだったかも。
 うーん、邪推ではあるんですが、あり得ないとも決めつけられないような気がしてきました。

●ホビット

 なるほど、「いとしいしと」は「マイプレシャススス」と語尾のSが特徴でしたか。今、ホビット最終作「決戦のゆくえ」を再視聴中ですが、またロードまで進んだら、耳を澄ましてみようと思います。それと、指輪に関する演出もですね。言われてようやく、「ああ、指輪が手にくっつくみたいなシーンあったかも。あまり意識してなかったな」程度に思い出した次第。床に落ちて転がらないシーンも、次は自然と注意が行きそうです。

 ロードの大軍シーンを満喫してから、またホビットのオークの行軍シーンを見てみると、NOVAさんが仰っていた兵数がかなり違うということが実感できました。ホビットの初見では、ロードとの比較なしに観たもんで、「すごい数だな」という感じのみがありました。それと足並み揃え、統率も取れていそうと、オークなのに(^^;。

 しかし、二度目となるとロードとの比較で観ることができることもあって、それほどの大軍とはいえないなと。ロードではカメラが引くとオーク兵が地を埋め尽くすといった風でしたが、ホビットのほうは多いとはいえ長蛇の列程度。足並みの揃い具合もそこそこかなと。あまりにも整然としているという印象があったのですが、整列したエルフ軍がバルドが通ろうとすると、さっと一斉に道を空ける動作の印象がごっちゃになっていたようです。

 ビルボがオーケン石をトーリンのために隠し、人間とエルフに渡そうとするシーンは、二度目でもやはりぐっと来ます。最初に気づかず、二度目で気が付いて印象に残ったのは、トーリンの表情ですね。一度目だと、単に猜疑心で怖い顔になっているくらいの印象でした。

 二度目に観てみたら、ビルボが何かを持っているのをトーリンが見とがめ、怒ったような怖い顔で近づいてきたシーンが興味深かったです。ビルボを疑う顔から、ビルボが木の実を見せて、帰ったら庭に植えるんだ、いずれ大きくなった木を見て、いいことも悪いことも思い出せて、無事に家に帰った実感も湧くから、と言うと、急にトーリンの顔つきが穏やかになってくる。笑みかけて、しかしなかなかにっこりとまでは行かず、そこへ声がかかって怖い顔に戻って出ていく。

 トーリンの内心の葛藤や不安が見えたような気がしました。トーリンがビルボにミスリル銀の鎖帷子を与え、ちょっと仲間から離れたところに行って、仲間の誰かがオーケン石を隠していると疑念をビルボに打ち明けたとき、なんとなくすがるような目つきに感じました。仲間を信じられなくなって、信じられそうなビルボに頼りたいという感じ。リーダーであり、王たる者の風格が失われていました。

 もうちょっと見続けると、いよいよ五軍の激突です。それを見終えたら、今度はロードを日本語字幕で、となんだかロードとホビットで、いくらでも観ていられそうです(でも、牙狼やザ・フラッシュが今週なかった不満は埋まらないという強欲、わがままorz)。

●シン・ゴジラ

 ネットなどで噂を聞いていると、最初は「エバンゲリオンをゴジラでやっちまった」みたいな評に「ちょっと合わないかも」と思っていたんですが、どうやらそれはBGMのチョイスなどのことで、ストーリー、特撮ともにゴジラ映画として、個人的にですが、満足、納得いきそうな映画だと思いなおしてきているところです。

 そう思っているところにNOVAさんの鑑賞してのご感想ということで、非常に喜んでいたりします。私が気にしそうなところを、すっと言ってくれることも多いですから。

 ちょっと驚いているのが、シン・ゴジラではゴジラがそれまで知られていなかったという設定ですね。世界観が連続した昭和ゴジラはもちろん、平成ゴジラシリーズでも、現代ながらかなり昔にゴジラが出現したことが知られている、それが核実験で出現したゴジラ初作を下敷きにしている。ところが、シン・ゴジラは現代にいきなりゴジラが現れたということでしたか。

 しかも、海棲から4足歩行の陸上、さらに2足歩行と映画中で変化していく様子が見られるという点、かなり気になります。ネットの評ではちょっと分からなかった点です(書いてあったけど注意を払わなかったのかも)。聞いてもよく分からないだけに、どんなのか実際に観たい気が強くします。ゴジラ初作にあるゴジラ解説台詞、「海棲爬虫類から陸上獣類に進化する過程の過渡的な生物」を実際にやってみたんだろうか。

 BGMはゴジラを見せるときは伊福部マーチ、人類側を見せるときはエバンゲリオン風という点も、結構ツボを突かれそうです。ちょっとメイキングの短い動画を見たんですが、戦車や武装ヘリのシーンは実は全部CGですよ、CGはこんな風にだんだんリアルにしていくんです、という紹介に、エバンゲリオン風のBGMが使われていて、「これはBGM、よく合ってるな」と感じたのをよく覚えています。(打楽器の、ターン・ターン・ターン・ターン・ドン・ドン、の繰り返しから始まるBGM、と言って通じるかなあ?)

 ゴジラが短時間暴れては休むというのは、あけすけなことを言ってしまえば、「予算の都合」ということなのかもしれませんが、かえって効果を上げたなんてことは、ときどきありますね。シン・ゴジラの場合でも、ゴジラを動かす時間は制作上、予算上の都合であまり長くできない、だったら人類側の動きをしっかり入れてやろう、というのがうまくいけば、かえって面白いことになりそう。

 ひたすらゴジラが暴れるのは派手ではあるんですが、単調になりかねない危険性もあります。物語やドラマがなくなっちゃう、と言ったらいいんでしょうか。NOVAさんの解説を拝読する限りでは、ゴジラ控えめにしたのは成功しているような印象を受けます。

 ラストも、ゴジラは撃退されました、で終わるのではなく、破壊された日本はどうなるのかを気にしつつ終わるわけですか。その辺りは実見しないと、ちょっとどういう感じなのかつかみにくい気がします。観たいモチベがどれくらい高まるかで、「映画館に行く」「DVD販売やレンタル、あるいはネットレンタルを待つ」「TV放映を待つ」のどれかになりそう。少なくとも、「観てみたいなあ」というのは確定した感じです。

Re: 8月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/08/20 (Sat) 10:32:32

K.Kさん、どうも。
盆休みが明けて、仕事が再開しましたが、今週は半ばスタートなので、まだ比較的余裕がありました。来週が丸ごと一週間なので、そこが最後の峠といった感じです。その後は、水曜日までの3日を経て、夏終了、と。

★オリンピック

来週月曜日が閉会式とのことで、少しぐらい話題に。
今年はメダル獲得数が多く、なかなか健闘している形。
ぼくの見た情報だと、金メダル12個ですか。これは、過去に16個、16個、13個という年があって、歴代4位になります。もしかすると、あと1、2個増えて、歴代3位に上る可能性もありますね。
銀と銅も含めた総獲得数だと37個。過去最高は38個だったので、これも、あと1、2個でトップに上る可能性も。

昨夜は、黄金騎士と銀牙騎士の戦いを堪能して、金銀のメダルに無理矢理つなげてみたりしますが(強引)、すると、次の、盛り上がりは「暗黒騎士」の登場となったりしますので、それにちなんで「暗黒メダル」などというネタを思いついたり(笑)。
「裏世界で開催される、闇のオリンピック。それに優勝すると、絶大な力を宿す暗黒メダルが与えられる。12個の暗黒メダルの獲得を賭けて、今、数々の死闘が繰り広げられる。果たして、勝つのはどの陣営か」

★牙狼

与太はさておき、2週ぶりの牙狼でした。
フラッシュもそうですが、続きが気になるところで終わってましたので、2週が待ち遠しかったり。

銀牙騎士・絶狼との一騎討ちがメインテーマ。二人の騎士の戦いに巻き込まれて、復活したものの即惨殺されてしまう雑魚ホラーが哀れなり。何しに出てきたのか、と。

この辺ネーミングがややこしいのですが、涼邑零(すずむら・れい)が鎧を装着したのが絶狼(ゼロ)で、れいと呼ぶか、ゼロと呼ぶか。なお、零という名前も実は偽名で、本名は「銀牙」というのが後の過去回想譚で明かされるのですが、黄金騎士らしき男に師匠とその娘(恋人)を殺され、恨みに思っているというのがネタバレです。
一応、鋼牙が仇なのか探りを入れている最中ですが、結局は、仇の正体が「鋼牙の父親の元弟子が闇に堕ちた暗黒騎士」と判明して、それが鋼牙の父親の仇でもあり、また父親から学んだ剣術の型が黄金騎士のものだったので、零が誤解した原因にもなっていたという流れ。この暗黒騎士出現が後半の話を加速させる、と。

零の正体が謎なのは、師匠から鎧と指輪を受け継いだのだけど、それを番犬所に登録しておらず、仇を探すために単独行動しているから、となります。

それにしても、鋼牙のブチ切れっぷりがいいです。カオルにちょっかいを掛けられたからだけじゃなくて、父親の悪口を言われると、本気で怒る。後に父親メインの回想回(サブタイトルが大河)があるのですが、それも楽しみ。
また、カオルの父親も、昔、ホラーに襲われたところを鋼牙の父親に助けられたことがあり、その時の感動を絵本にして、娘に黄金騎士の伝説を伝えたという経緯もあります。いろいろな要素が綿密に繋がって、種明かしされていくのが今後の楽しみの一つ。

もちろん、回が進むにつれて、派手になるアクションも堪能できるか、と。今回は、ドラマこそあまり進まず伏線回でしたが、もうアクションすげえ、生身もCGもすごい演出だなあ、という点。
そして、物語的には、絶狼の劇場版にもつながる「ホラーの血を浴びた者は、ホラーにとっての究極の美味になる」「100日以内に耐え難い苦痛とともに死ぬ」という設定が明かされたり、それを癒すべく、「鋼牙が治癒に必要なアイテムをゴンザに探させている」という状況も語られ、いろいろお腹いっぱいの回でした。

次回のサブタイトルは「指輪」。今だとホビットを連想するタイトルですが、指輪の形をした美女ホラーが人の美しい手を狙って、ピアノの音色と共に暗躍する回。ホラーメインの耽美回となります。
まあ、手を切断するというのは、ジョジョの吉良にも通じますな。どうして、視聴作品がこうもタイムリーにネタつながりするのは、ちょっと面白いな、と。

★マクロスデルタ

K.Kさんがしっかりあらすじも含めて書いてくれているので、自分は楽ができますな(感謝)。
仕込み回というか、いろいろな謎の解明とクライマックスに向けて、物語が大きく動いている感じです。特に、ミラージュのハヤテやフレイアへの想い、またワルキューレメンバーの美雲への想いについては、フレイア誕生日回があってこその心のつながりだと思うので、うまく話の流れがつながっている気分が心地いい。

結果的に、味方サイドも、敵サイドも上層部が隠している秘密を探り、その後の両陣営の内紛につながりそうな葛藤回になりました。
美雲ラスボス説もありましたが、レディーMラスボス説も出てきたかな。レディーMとロイドが陰で手を結んで、それぞれの研究を進めている可能性も想定しつつ。

ミクロな話だと、フレイアが歌えなくなるスランプ回ですが、これもシリーズでは定番かな。歌姫が「もう歌えない」という状態になって、それをどう克服するかがドラマの転機。
ハヤテのヴァール化の原因ですが、フレイアの心理状態が大きな理由でしょうか。どうも、「ハヤテの父親が次元兵器を爆発させた」という事実が知らされてから、微妙なわだかまりみたいな気持ちが起こって、歌にそういう心理の波が反映されて、症状を引き起こしたのではないか、と推察。仮にそういう原因であれば、ハヤテの父親の真実が分かって、わだかまりが解ければ、ヴァール化のマイナス面も解消されるんじゃないかなあ、と考えてみるわけですが。

そして、「歌を兵器として活用」というのは、一面の真理ではあるものの、マクロスのテーマとは逆行している感じ。「歌による精神高揚」は戦争に活用されがちですが、本来は「歌による和解」というのがマクロスのドラマの目指すところであり、デルタの理想的なラストは、ハインツの歌とワルキューレの歌の対立ではなくて、コラボになるのだろうし、それに向けた仕込みが今の流れかな、と期待してみる。

それにしても、ミラージュさん、本当に保護者だなあ。カナメさんも保護者だし、アラド隊長がいまいち頼りない現状で、デルタチームは二人の姉さんに支えられている感じ。

美雲さんについては、エヴァの綾波レイみたいに見えたりも。あのたくさんの水槽カプセルの中に、美雲クローンがいっぱい入ってたら、怖いなあ。
美雲集団による合唱攻撃とか映像化されると、かなり恐ろしい絵面に。

★ジョジョ
「どうして30分だけなのよ〜」
面白くて続きが気になるアニメなどを見終わった時のファンの心の叫びだったりも。

由花子さんは、乙女チックなところと、キレ芸のギャップが魅力だなあ。何だか、アニメ化されると、『うる星やつら』のランちゃんを見ている感じでした。
人の話を聞かない、自分の思い込みで突っ走る、それでも一途で憎めない、他にこういうキャラの系譜を考えてみると、実は熱血少年マンガの主人公って、大抵そういう属性かな、と思えたり。
で、そういうキャラには大抵、抑え役のパートナーが付いていて、助言や尻拭いをしてくれて、主人公にツッコミ入れながらも、その一途さに魅力を感じて付き合ってくれる。
変則的だけど、由花子と康一って、そういうパートナー属性かな、と改めて考えてみる次第。

余談ですが、辻綾って名前、実際の知り合いというか、昔の教え子にいたりして。さすがにエステティシャンを目指していたわけではないですが、ちょっと気になったりもした。

★ホビット

どんぐりの件も、原作にはない場面ですね。
長大な原作を追うのに終始したロードと違って、ホビットは原作を膨らませたオリジナルシーンが豊富。

まあ、どんぐりの話の元ネタは、ロードのサムのキャラ性にあると思ったのですが。
サムが庭師という職業柄、生き物への感受性が原作では一番描かれたキャラで、映画ではそれが十分に描かれないままで終わったのですが、その不十分な箇所を改めてビルボに体現させたのじゃないかなあ、と。

★ゴジラ

今度は、アニメ化と来ましたか。
ええと、まどマギ→鎧武ときて、次にゴジラに進出という監督つながりで、アニメと特撮のコラボになっていたりも。

アメリカゴジラと、日本のゴジラの競争というか、こういう流れは比較考察するのも、切磋琢磨しながらジャンルが継続発展するのを単に鑑賞するのも楽しそうです。一過性に終わらずに、流れを継承しつつも、新しいアイデアを模索するのとか、追いかけていて心地いい。

シン・ゴジの方は、アメリカでゴジラ新作が公開される時期とか、エヴァが新作公開される時期とかに、話題に乗る形でテレビ放映されそうですね。まあ、深夜枠になるかもしれませんが。
昨日は、ゴーストバスターズが金曜ロードショーでやって、また朝日の深夜にゴーストバスターズ2がやって(牙狼と時間がかぶるので見てませんが)、何この流れ、と。
まあ、リメイク版のおばさん主人公のゴーストバスターズ公開記念かもしれませんが。

ゴーストバスターズ、そしてゴジラ、と来れば、84年に3G対決と称して、グレムリンも交えて盛り上がっていたことを思い出します。

ちょっと今年は空前のヒーローブーム、怪獣ブームになっているのかなあ、と改めて実感。

Re: 8月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/08/20 (Sat) 10:39:30

追記

以前にここで話題にしていたガンダムのビルドファイターズトライ。
続編というか新作スペシャルが、明日日曜の夕方4時から放送されるそうなので、自分は一応見てみるつもり。

興味があれば確認のほどを。

ガンダムシリーズについては、そろそろニチアサのユニコーンが最後のエピソードに入り、終了間近。
また、10月からの鉄血のオルフェンズ第2シーズンが、そろそろ前情報を小出しにしてきた時期。

追っかけ感想のネタが尽きないのはいいことです。ではでは。

Re: 8月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/08/20 (Sat) 12:35:16

 NOVAさん、どうもです、で始まるいつもの書き込みではなく、ご教示に即座に反応しまして。

> 以前にここで話題にしていたガンダムのビルドファイターズトライ。
> 続編というか新作スペシャルが、明日日曜の夕方4時から放送されるそうなので、自分は一応見てみるつもり。

 1週間先まで録画を予約するのが常なんですが、ビルドファイターズトライは4時台だったため、見逃していました。そうでした、今は夏休み時期、この時間帯にあっても当たり前なのでした。

 教えて頂いてなかったら、観もせず録画もせず、後で話題に出てきて、「しまったあっ!」となるところでした。実に危うかった(何が?)。

 ご教示、大変ありがとうございました。さっき、録画予約を入れておきました。でもリアルタイムで観るつもり。録画機で見られる番組内容説明では、完全新作アニメの他に、ガンプラ作りのイベントがあるようです。

BFTスペシャル感想 - White NOVA

2016/08/21 (Sun) 19:50:59

変則的ですが、先にこれだけ消化しておきます。
週末まで先延ばしだと、他の番組に記憶が上書きされかねないので。

★BFT

一応はBFTの後日譚ですが、背景は最初のビルドファイターズの要素が散りばめられていて、そっちつながりでも面白かったです。

最初のシーズンは、異世界の王子レイジがガンプラビルダーの少年セイと出会って、2人の協力でガンプラバトルに勝ち上がっていくもの。
セイは模型製作技術は高いけど、操縦技術が弱いので、それに秀でたレイジがバトルを担当する。後に、セイもレイジから学ぶ形で腕を上げ、一流のファイターになっていくわけですが。
そして、セイのガールフレンドのコウサカ・チナの弟がBFTのユウマだったり、セイがガンプラ部の部室に残したバーニングガンダムがセカイの最初の機体になったり、緩やかな設定つながり。

今回のスペシャル版では、まずニルス博士がかつてのセイたちのライバル。レイジのいた異世界からもたらされたプラフスキー粒子の謎を解明するのが目的の科学者ファイターだったのですが、当初は「ガンプラ作りなど自分の研究の手段にすぎない」と冷めた態度を取っておりました。しかし、セイたちとのバトルを経て、ガンプラバトルの楽しさに目覚め、こちらの世界での粒子の精製法を確立し、ガンプラバトルの未来を築いた偉人、と。

次に、今回の事件である「プラフスキー粒子が暴走し、現実世界に浸食する現象」ですが、実は最初のシリーズの最終話に対応する話です。
元々、ガンプラバトルを主催していたのが、レイジの世界の王宮の宝物庫から宝石を盗んだ泥棒だったのですが、その宝石から生成されたのがプラフスキー粒子。それを利用したのがガンプラバトルのシステムだったのですが、その泥棒はレイジ王子がこっちの世界に遊びに来たのを、自分を捕まえに来たと誤解して、彼が試合に勝ち上がり、自分に近づくのを恐れ、散々妨害工作を繰り返したキャラ。
その妨害をも突破して、世界大会で優勝したセイ・レイジ組だったのですが、追いつめられた元泥棒(大会主催者)が破れかぶれでプラフスキー粒子を暴走させ、大会会場が粒子結晶に覆われるという事件に。結晶の核を破壊するために、これまで大会で戦ってきたライバルたちが共闘するのが最終回。この結果、粒子の元だった宝石が完全に破壊され、ガンプラバトルは再開不能となっていたのが、先述のニルスの研究が実って、新展開と。
BFTの方では、大会優勝で物語が終了し、その後のライバル共闘展開はなかったのが、少し物足りない感じだったのが、今回のスペシャルで原点の最終回の再現になったなあ、と。

そして、ラストのサプライズですが、レイジと競い合った少女ファイターのアイラが登場。彼女は「プラフスキー粒子の流れが見えるという特殊能力」を見込まれ、国から戦うことを強要された悲劇のファイターだったのですが、レイジたちとのバトルを経て解放され、最終話ではレイジの後を追って、異世界に旅立つことに。その後の動向は語られていなかったのですが、おお、異世界で(おそらく)レイジと結婚、娘を作っていたことが今作のラストで判明。
まあ、レイジ自身は登場しなかったですが。BFTではセカイの師匠じゃないのか、とも噂されていましたが(シルエットが似ていたりするので)、続きがあるなら、その辺の展開も気になるところ。

今回の結晶の暴走原因については、はっきり語られていなかったですが、レイジとアイラの娘だったら、異世界王族とアイラ自身の特殊能力を受け継いで、プラフスキー粒子に働きかける異能を備えていると推察できますな。それを無意識に発動させてしまった、と。
面白いのは、レイジもアイラも大食いキャラで、2人の最初の出会いが食べ物を巡っての争いだったり。そして、娘の方もその大食いを受け継いでいるようで、エンドクレジットの映像で、小さい体の前に多数の皿という場面が。

という形で、BFTと、その前の第1期を密接につなげて、第1期ファンを喜ばせたのが今作だな、と。
まあ、バトルそのものは派手で豪快なBFTの物で、映像の完成度は高いものの、第1期特有の「模型の作成技術や、仕込まれたギミックを活用した技巧派バトル」ではなく、次元覇王流を中心とする力押し、特殊効果頼りのバトル(プラモの改造などのアイデア要素は薄し)なのが賛否両論かな。
新機体のカミキバーニングガンダムですが、背中に剣を負っているのに使わず格闘で攻める。一応、飛び道具として「神のマークからビーム発射」とか「背中からファンネルみたいな誘導兵器を放つ」とか武装強化も施されていたようですが、ギャンスロットの槍無双バトルの方が印象的でした。

あと、前半のラブコメドラマもそれなりに楽しめました。フミナ先輩とギャン子とシアちゃんの三つ巴の恋の火花に、「さらに女を増やすか」(ユウマ談)というセカイの天然ハーレムぶりが笑えたり。

惜しむらくは、ラルさんが出なかったことかなあ。
アニメ本編の感想はこれぐらいで。

★ゴジラ

前の書き込みのちょっとした修正。
「監督つながり」というワードで、まどマギや鎧武を引き合いに出していましたが、正確には「脚本家つながり」ですね。虚淵玄氏は、監督ではなく、脚本家でした。
シン・ゴジが庵野監督だったので、そちらのイメージに引きずられてました。

では、今回はこれにて。

Re: 8月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/08/25 (Thu) 22:09:16

 NOVAさん、どうもです。

 今週は牙狼もザ・フラッシュもあったけど、またジョジョが放送延期で、やはり関東圏などでは放映されたらしい。うーん、関西は不遇です(^^;。その原因となったリオ・オリンピックですが、日本はメダル数41で史上最高とかで、えらく頑張ったことが分かります。

 かなりの選手がドーピング問題で出場不可となったロシア、自国の選手の最高成績を参考に獲得できたはずのメダル数を計算して、仮想五輪の幻のメダリストとか主張したりしたら、面白いかもしれません(面白いのか?)。で、その獲得できはずのメダルが「暗黒のメダル」と呼ばれるようになるとか(^^;)(いや、ないない)。

●BFT アイランドウォーズ

 まずはこれですね。初見ではいろいろ分からないところだらけでした。ビルドファイターズ1期はこちらでは深夜に再放送があり、一応は観たんですけれど、だいたいの感じを確認する程度のつもりで、あまり感想を書く気もなく、視聴もかなり「ながら視聴」してしまい、結局は通しで観た割にはあまり分かってない状況に(~~;。

 観てから、「これはどうやら1期の要素をかなり盛り込んだらしい」と思ったものの、それ以上は分からず。こちらでNOVAさんの感想、解説を拝読して、ようやく今回の特別編が分かってきた次第です。いろいろと1期からのネタが仕込まれているとかいろいろ分かってくると、結構興が乗ってきます。

 ご教示を受けて自分なりにまとめなおしてみると、1期では異世界から持ち込まれたプラフスキー粒子を生み出す宝石が暴走、それを止めるべく主要メンバー共闘で立ち向かう。結局はこの世界から宝石はなくなり、ガンプラバトルも終焉するかにみえたけど、ニルス博士が新プラフスキー粒子の生成に成功し、BFTでもガンプラバトルはやれるようになっていたと。しかし今回、その新プラフスキー粒子も結晶化したものの、これも暴走し、BFTファイター&ビルダーの共闘で抑え込みに成功した、というような流れだったわけですか。

 その暴走の原因となったのが、どうやら冒頭で現れたガンプラに興味を示した謎の少女で、ガンプラについて納得し、大いに遊んで満足すると、ふっと消えてしまう。と思ったら、別世界らしいところに現れ、母親らしき女性に事の顛末を語る。その女性というのが、実は1期で異世界に去ったアイラだったと。1期をしっかり観ていれば、「おお、そういうことか」となる流れですね。うーん、しまった、1期の深夜再放送、しっかり観ておけばよかった。

 こういう流れを今回の特別編で作ったことで、次のビルドファイターズでは(たぶんあると予想)、ガンプラバトル大会主体だったBFTから、また1期の「プラフスキー粒子を巡るドラマ」的な要素も盛り込める伏線を作ったといえそうです。BFTのラストにつなげるとすると、世界大会になるはずで、ガンプラバトル世界1と新プラフスキー粒子という2つの軸で物語を動かせそう。

 もしかすると、もう1つか2つ、視聴者を喜ばせる要素を盛り込むんじゃないかと思っています。それは、アニメ本編ではなく、実際にガンプラを作るパートのほうから。本来は実戦兵器たるモビルスーツのこととて、汚しのテクニックなんかを披露していましたが、ちょこっとモデラ―のオリジナルは自由に作っていいんだ、ということを強調していました。

 それで思ったのが、「もしかすると、ビルドファイターズ・オリジナルのガンプラを積極的に売り出すんじゃないか」、「視聴者の改造オリジナルガンプラをアニメ本編に登場させるんじゃないか」ということです。後者は、視聴者の考えたオリジナルキャラを募集して、優秀賞に選んだのを本編で登場させるとか、以前からときどきあった(と思う)のと似たような感じですね。もしそうなら、3つのガンプラから1つのガンプラを作ったりすると、3倍売れることになる、なんて皮算用もあるかもしれない(ああ、夢がないorz)。

 ただ、ちょっと不安な点もありまして、ラストでバーニングガンダムが他のファイターからガンプラパワーを受け取って金色のガンダムとなり、敵機を撃破するシーンがちょっとどうかなという気がしています。以前のミニ四駆アニメシリーズでは、シリーズを重ねていくと、単なるレースから四駆バトルになり、バトルが魔法レベルにまでなっていました。そうなると、派手さと引き換えにリアリティが感じられないようなものになってしまっていたと思います。実際に手にしている四駆プラモとはかけ離れてしまった。

 ガンプラバトルだと、ガンダムシリーズには武闘伝がかなり魔法レベル、その他にも翼を広げるような演出とかあったはずで、イメージ的には四駆アニメ物末期のような祖語は生じにくいとは思いますので、必ずしも無理が生じるとは限りません。が、注意してアニメを作らないと、手にしているアルのガンプラが貧弱に見えてしまうこともあり得るんじゃないかと。

 しかし、「工夫し苦労して作ったガンプラが実際に、しかも巨大サイズそのままに戦場で戦っているように感じる」というのがビルドファイターズ(ファイター+ビルダー)の売りでもありますんで、演出のバランス次第ということになるでしょうか。などと、いろいろ考えてしまうのは、もうハマってしまったということなのかも(^^;。

●牙狼

 ふと、「牙狼がガロ、絶狼がゼロか。なんとなく、ガロウ、ゼツロウなんて頭の中では読んでしまっていたな」と気が付きました。NOVAさんの、れいと呼ぶか、ゼロと呼ぶかという話で、自分がほとんど無意識に勝手読みしていたのを意識した次第です。

 今回はバトルをかなり見せてくれましたね。零がしつこいくらいに鋼牙を挑発、父親のことを言われたとたん、鋼牙が激怒して攻撃にかかる。父親の大河は第12話のようですね。鋼牙の逆鱗となる父親はどんなのか、映像で早く確認したいなあ、という気持ちになってきています。

 バトル後、今度は一人になった零がキレて吼えてましたな。NOVAさんの零に関する解説を拝読して考えると、鋼牙が意外に手ごわかったこともあるんでしょうけれど、疑いが疑いのまま進展しないことに業を煮やした苛立ちとも取れそう。仇の正体が明らかになるにつれての零の変化も見ものの一つになりそうです。

 そういう楽しみな点もありましたが、バトルが凄かったというのが、今回で最も印象深いですね。ホラーは相争う鋼牙と零が鎧を装着するきっかけ程度の登場で、すぐさまバッサリ、後は黄金騎士と銀牙騎士の一騎打ち。鎧装着前の立体駐車場の手すりの外での戦いなどもなかなかですが、高層ビルから落下しつつのバトルが圧巻レベルの出来でした。観ていて、「おおー、そう来ますか!」という感じでした。

 落下していると思ったら、カメラが90度横になり、ビル壁面(というかガラス)を地面のように見立てたり、なかなかに凝ってましたね。スピード感があり、水平に滑っているように勘違いしたり、ふと「いや、これは落下してるんだ」と気が付き、「このままでは地面に激突」とハラハラしたりするうち、99.9秒の制限ギリギリで両者ともなんとか無事に着地、でも双方限界に来ていて元の姿に。観ていてそこでようやくフウーと一息つきました。

 落ち着いてから思い返し、なるほどこれなら熱心なファンも多くなるわけだ、と一人で納得してしまいました。これを10年前にやっていたわけか、10年前に特撮に再び興味が傾いていたらなあ、特撮観たいと思ってたら見逃さなかったのになあと、ちょっと悔しい気もします(^^;。

 今後はさらにバトルが盛り上がるのですか。そう聞くとさらに楽しみになってきます。ドラマ的にも、鋼牙の朴念仁ぶりの下に見え隠れする人情、零の疑念の行方と解消、カオルのホラーの血を浴びた運命と、いろいろと見どころもあります。あらすじ的に流れをつかんだとしても、実際にどう見せてくれるのかが私にとっては大事で(ネタバレOK、むしろ予習しといたほうが楽しめるという性分)、なかなか楽しみなものがあります。

●ザ・フラッシュ

 ファイヤーストームの解明の回でしたね。前回ラストで爆死したのかと思ったファイヤーストーム=ロニー+シュタイン教授でしたが、研究所から観測していたハリソン博士から放射線が出ていない、核爆発ではないとの報があり、爆発が収まってから探すと、ファイヤーストームが二人に分離して倒れている。どうやら、予想されていた原子核レベルの融合の逆、つまり核分裂ではなかったようですね。急行してきた軍の捜索に先んじて、とりあえず逃走に成功。

 ということは、ロニーとシュタインは完全に分離したのではないのか、と思ったら、案の定、シュタイン教授は以前は嫌いだったはずのピザをやたら食べたがるという変化を見せていて、このときロニーもピザを食べたがっていたらしい。この兆候が次第に大きくなり、二人は感情や思考が一部つながっているような状況になっていく。この辺り、流行りの(?)量子もつれが云々と説明するのかなと思ったんですが、特に説明はなし。

 軍のエイリング大将はあきらめておらず、まずロニーを拉致すべく襲う。助けに入ったフラッシュですが、軍では既に対策が考えられており、運動エネルギーに反応するとかいう多数の釘みたいな兵器でフラッシュを攻撃、動きを止めるのに成功。後でリン酸爆弾やら、イオン手りゅう弾なる兵器も使用していて、種々のメタヒューマンに対抗する装備を続々と開発していることが窺えます。この場はケイトリンも踏ん張って、なんとか逃れおおせる。

 しかし、エイリング大将の脅迫により内通したハリソン博士が、シュタイン教授に一服盛って眠らせ、軍に引き渡してしまう。拷問にかけて情報を引き出そうとする軍ですが、シュタイン教授は感覚を共有したロニーの助けもあって耐えきるものの、軍はファイヤーストームマトリクスなる、謎を解明できる何らかのものを教授の体から入手、用済みとばかり教授を殺害しようとする。

 この辺り、軍、少なくともエイリング大将を徹底的に悪者に仕立てていますね。フラッシュというドラマがマイノリティ、弱者視点ということがあるようですので、軍という強力でマジョリティな存在は身勝手、冷酷さなどの悪い面を強調されがちなのかもしれません。

 スターラボではロニーの機転で、自分の腕にWHERE(どこだ)との文字の傷をつけると、教授の腕にも同じ文字の傷が現れる。ロニーからだと気づいた教授は腕をぶつけることによるモールス信号通信をロニーに送る。どうやり取りするか、必死に考えたんでしょうね。かなり見事な頭脳作戦です。どうやら大まかな感情や感覚は伝わるけど、思考をダイレクトにやり取りすることまではできないみたいですね。この情報を得たおかげで、間一髪、フラッシュがシュタイン教授を救出。

 しかし、これを追う軍はフラッシュにはリン酸爆弾、再び二人が融合したファイヤーストームにはイオン手りゅう弾と、専用の兵器で力を封じ、絶体絶命のピンチ。だが、高速走行でリン酸を抑え込んだフラッシュが駆け戻ってエイリング大将らを叩きのめし、ようやく一連のピンチに終止符を打ったと。

 感想を書いていて、えらく逆接が多くなるのに気が付きました。それだけピンチと逆転が多かったということですね。実に目まぐるしく状況が変わり、キャラクターもずっと動き続けていた感じです。そういうチェイスとアクション回であるものの、仕込みもしっかり(^^;。

 アイリスがちょこちょこ出てきてロニーらと接触していたんですが、ケイトリンがロニーについて説明した話の矛盾点(来た場所と帰る場所が違う!)から何かあると察知、勤める新聞社でスターラボに怪しい動きがあると聞かされると、そこにファイアーストームがいるかもと告げ、調査を始めたいと言い出したと。さすがは刑事の娘、観察力が優れ、推理もよく働く模様です(そのうえ、物理的闘争でも強いと)。

 また、シスコが再現した自宅の3D画像をジョー刑事がバリーに見せ、残された血痕が成人後のバリーの血であると告げると、バリーはタイムトラベルとあったと理解、この先行く過去では、リバース・フラッシュに負けない、つまり過去を改変すると決意していました。

 そのリバース・フラッシュはエイリング大将を拉致、マスクを取ってハリソンであることを示した後、例のグロッドに襲わせると。脅された仕返しのようにも見えますが、何か深謀遠慮の策かもしれません。グロッド、エイリングの頭の中に直接話しかけていたことから、人語を理解するテレパスであるようですね。知能も高い。もちろん、力も強い。うーん、やはりグロッドは大物だ(^^;。

 ファイヤーストームは、ロニーとシュタイン教授が合体・分離が安全確実にできるようになって去っていきました。エイリング一味を撃退して現場を去っていくシーン、フラッシュ、ストームが並んで画面奥から画面外へと駆け抜けていて、なかなかの絵になっていました。ザ・フラッシュに再び現れるのか、他シリーズのゲストやメインとなるのか、動向が気になるところです。

 余談になりますが、シスコの着ているTシャツが割と人気なんだそうで、ファンサイトなどで販売されているらしいです。「落ち着け、ハン・ソロが先に撃った」(Calm down and Han shot first)というTシャツを着ていたというのが作中で言われていました。
 シスコはそういう変な英語とかデザインのTシャツを毎回着ているようで、それも楽しみに観ているファンもいるらしいです。ネット検索すると、よく分からない日本語をプリントしたのもある模様(「クッパ、上昇中」とか)。

 これって、もしかして往時の日本のTシャツをネタにしているんではないかと、ふと思いました。もしかすると今でもあるかもしれません。意味不明ならまだしも、英語ネイティブが見たら赤面するような文字列などもあったとか、ある英語参考書に記載がありました。海外サイトではTシャツ以外にも結構ネタにして、変な英語を収集しているサイトもあったようです(まだあるかも)。

(今回はなんだか長々書いてしまいまして、いったん切ります。)

Re: 8月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/08/25 (Thu) 22:10:21

(続きです。)

●マクロスデルタ

 第1話以前からのワルキューレの歴史と美雲の正体、ウィンダミアでの風の歌を巡る策謀の回でした。

 のっけからアル・シャハルでの風の歌の市民への影響を測る実験で、市民が頭を抱えて苦しんだりしますが、ヴァール化などは起こさないらしい。むしろ、ばたばた倒れてしまう。「まさか死の歌か!」と思ったら、さにあらず。市民の脳波がデルタ波になっていたとのこと。マクロスデルタのデルタって脳波のことだったの?

 それはともかく、確か脳波は低いほうではシータ波がまどろみ、REM睡眠、デルタ波が熟睡、NON-REM睡眠ですから、風の歌が極めて強い鎮静効果を持っていたことになりますね。これを察知したデルタ側では、極めて強い生体フォールド波で全市民の85%がこん睡状態になったと分析してますが、なかなかの情報探査能力です。ということは、残る15%はどうなったんだろう。もしかして、鎮静効果の風の歌に耐えた市民のほうが重要だったりすると面白いかも。

 そんな強力な歌を歌って、ハインツは大丈夫なんかいなと思ったら、大丈夫じゃなかった(^^;。ハインツの寝室で侍医らしき人が治療をしようとしているところに白騎士キースがずかずか入ってくる。前回、何か調査を部下に命じていたから、もう何かつかんだのかな。迷わずハインツの体を見ると、例の死期が近くなってきたことを示す皮膚の兆候が。どうやら風の歌で無理な力を出すことは寿命と引き換えのようですね。

 一方、ロイドは自室で、遺跡、風の歌、制風権と指折り数えるように確認し、ハインツの風の歌に何が足りないのか悩んでいる。美雲も疑問に思っている様子からすると、美雲にあってハインツにない何からしい。そこへもキースがずかずか入ってきて、辞めさせた前侍医を部下に調べさせたと告げる。誰が何をしたか、キースはほとんど把握してるんだろうな。

 前侍医を部下に調べさせた割には、話を聞いたのはキース1人だとかで、一応はもし漏れてはまずい秘密かもしれないと配慮したわけでしたか。ウィンダミアを憂えての義憤、公憤ばかりではなく、政治向きのことも心得ているようです。なにせ内容が、「前皇帝グラミアが戦死ではなく刺殺」ということですから。

 そうキースに告げられても、恐れず退かずに確かに殺したと告白するロイド、もはや助かる見込みがなく、苦しむ皇帝を楽にして差し上げた、遺言については嘘偽りはないと。もしかすると、惑星ラグナ侵攻・親征において、前皇帝グラミアは何か特別の、しかも最後の力を使っていたのかな?

 それはともかく、臆さず隠さず述べている様子のロイドに邪心はないと見たのか、キースは一応の釘を刺しただけで引き上げると。しかし、ロイドはキースと同じ空を、と呟き、どうやらキースの志とは違う方向に進んでいることも示唆していたように思います。

 一方、ワルキューレ。前回の医療船殴り込み事件(^^;の懲罰でしょう、いわゆる営倉入り状態に。服装も食事も、いかにも監獄風でした。そこから、ワルキューレ結成についての回想へ。まずカナメが面接を受けて、間接的ながら戦闘経験ありとのことで採用。ただし、戦術音楽ユニットのマネージャとして。とはいえ、カナメもレセプター保有者と判明、続いてハッキングがばれて軍で働いていていたレイナも保有者として発掘される。

 さらに3人がユニットに参加、1人はマキナですが、残る2人のリディとクレアは現ワルキューレにはいないメンバー。美雲はこの時点ではいない。音楽ユニットはおそらくヴァール化による暴動鎮圧でしょうか、各地を転戦するも、なかなか戦果、成果は上がってなかった感じですね。レイナとマキナが当初は反りが合わなかったというエピソードが紹介されるも、ユニットを最初に脱退したのはリディ。

 残る4人でようやく戦術音楽ユニットに名前がつき、ワルキューレに。ワルキューレとなる前から、ユニットでの活動はしていたんですね。レセプター保有者かき集めて、「はい、今日から皆さんはワルキューレ」みたいに始まったんだと、勝手に思い込んでました(^^;。名無しで始まったのは、最初の段階では物になるかどうか怪しかったからなのかな。

 しかし、ワルキューレとなってからもなかなか成果は出ず。そんなときに、カナメにアラド隊長が接触、合同訓練を持ち掛け、連携へつなげていくと。平時はデルタ小隊がバックで盛り上げ、戦時は護衛に回るということなんでしょうね。マクロスFでもそんな感じだったかと思いますので、マクロス世界ではよくある形態、展開なのかもです。

 しかし、マキナが思い描いていたイメージとの落差に悩んだとき、レディMから「次駄目だったら解散ね」とプレッシャーがかかったのに逆に奮起したのか、マキマキが突如としてやる気を出し、ステージ衣装に凝ったりし始めると。しかも自前、自作らしい。結構器用なようですね、メカも好きと言っていたのは、メカいじりが面白いのかも。

 どうやらそれが転機となったようで、コンサートで大勢のファンがペンライト振ったりするようになるとか、人気が出たようでした。そして、メッサーとカナメが戦場で出会うと。初対面が、メッサー顔血だらけで振り返ったとか、なかなか凄いことになってる(^^;。そのあと、アラドが正式に引き合わせると。敬礼するメッサーの右腕に例の腕輪がありましたな。このときに既にカナメの歌が入っていたのかな?

 がしかし、クレアに限界がきてしまう。おそらくは戦場に等しい暴動現場にしばしば駆り出されることに耐えられなくなったのか。その穴を埋めるように入ってきたのが美雲で、オーディションなしの抜擢。初対面の自己紹介が歌と、最初から超大型新人だったようですね。迎える側のメンバーも、おそらくは美雲が凄すぎて、気持ちよく「参りました」状態にってしまう。

 それもそのはず、美雲すら後で知ったことですが、クローン(で遺伝子改造されている模様)でレセプターを最初から持っている。先天的にレセプターを持つウィンダミア以外では、後天的なものですから、ウィンダミア人と比肩できる歌の天才ということになりますか。最初から成人として作られたクローンだから、3年前より以前のことの記憶はない。この部分、ブレードランナーのレプリカントと思い出し、ちょっと不安になってしまいました。

 前々回の暴走は美雲の生得の、しかも高い能力ならではのウィンダミア皇帝ハインツとの歌によるシンクロのようなものが原因らしい。しかし、当の美雲はそんなことを気にしないと言い、歌い続けると宣言。物静かな表情からは、かえって本気度の高さが窺えました。

 しかし、デルタ側では美雲の歌の力が遺跡を破壊できると突き止め、出先機関をつぶして回っていてはキリがないとばかり、ウィンダミア本星にあると思われる、プロトカルチャーシステム中枢に攻勢をかける作戦を立てていると。しかし、ウィンダミアは次元断層で囲まれた要害のこととて(そうだったのか、だから小国でも大軍で攻め込まれずに対抗できてたのか)、アルブヘイムで何らかの作戦を行うことから始めると。アラドがメッサーと最初に会った星とのことですから、メッサー絡みで何かあるかも。

 とまあ、よく見直すといろいろ盛り込まれてました。最初、ぼーっと見たときには、ワルキューレの結成物語か、くらいな印象でした。今回だけではないですが、ひょいひょいとシーンを切り替えてぶった切っては、情報を小出しにしててくるので、ふっと気を抜いて次のシーンに一生懸命になると、つい直前のシーンの情報を忘れてしまいますorz。

 ドラマ的には、キャラクター、伏線、謎などが綿密に配置された印象です。ここから戦闘シーンを交えつつ、一気に話を動かしてくれると、大いに盛り上がりそうです。

●X-MEN:ファーストジェネレーション

 先日、TV放映されたのを、「話のついでに観ておくか、前に放映されたX-MEN映画、つまらなくはないけどすごく面白いわけでもなかったからな」などと思って観てみたら、これが予想外に面白かったです。

 時代設定はキューバ危機の頃で、そのせいか画面がいかにも昔風(^^;。衣装やヘアスタイルなどもですね。ミュータントと出会ったり、リクルートしていくシーンでは、「ああ、これが後のあのミュータントか」みたいな感じで分かるキャラクターもちらほらいました。

 話を一言で言えば、悪と正義のボスの誕生エピソードということになるでしょうか。マグニートーの、核戦争を起こしてでもミュータントの覇権を確立したいという、冷酷にして壮大な志に圧倒される感じがします。それが分かっていたら、時代設定的に後になるX-MENシリーズも、もっと興味を持って観られたかもです。

●日本のいちばん長い日

 これもTV放映されて、なかなか面白かった映画。2回目の映画化で、1回目のもずいぶん昔に観ています。1回目のは「戦争を負けで終わらせるのは、並大抵のことではないのだな」という印象で、2回目もやはり同じ。同時に、広く、かつリアルタイムに情報を収集できないと、的確な判断はなかなか難しいものだと感じます。

●ロードオブザリング

 ぼちぼちと鑑賞を続け、ホビットを日本語字幕で観終えて、ロード第1作を日本語字幕で。本編2枚組の2枚目に突入しています。ホビットの最終作では、やはりトーリンと仲間の一部の死が重い。

 しかしホビットのラストでの戦闘、特にエルフのはアクロバティックで、レゴラスの飛んだり落ちたりと、もう3次元バトルといっていい戦いは、まばたきもこらえて見入ってしまう感じです。一度目はかなりぼーっと観ていたようで、二度目にようやく、「こりゃ凄い!」と気が付き、なんで最初に観たときに印象に残らなかったんだ?」という思いがしました。

 ロードシリーズの鑑賞に突入し、ご教示いただいた一つの指輪の演出で、ビルボが床に落とした指輪がズシンと落ち、跳ねもしないシーンは、「おお、これだ」と気が付いたものの、手から指輪がなかなか離れないシーンは気づきませんでした。まあ、何度も観返すつもりなので、そのうち気が付くだろう(^^;。

 やはり1回目の鑑賞で全く気が付かなかったか、気を付けて観てなくて印象に残ってなかったシーンで、「おお、これは」というものがありました。例えば、ホビットたちが森で見つけた、エルフたちの静かに進む行列ですね。まるで葬送の儀みたいな感じで、西方に行くというホビットの台詞で、はっとロード3作目のラストを思い出しました。

 一度目に観たときは、単なる船出くらいに思って観ていて、ここでNOVAさんから「死ぬのと同義という見方もある」旨、ご教示を受けたわけですが、そういう見方もできる一端を映像から見た気がします。

 白のサルマンだと、「こいつ、ビルボの冒険のときはサウロンを敵とし、善のために力を尽くしていたのになあ」という思いがこみ上げます。なんでサウロンに寝返っちゃったんだよと。

●ゴジラ(アニメ版)

 ご教示を受けて、「そんな企画が進行していのか」とちょっとびっくりし、ネットで検索すると、まだほとんど情報がないですね。わざと伏せてあるみたいです。分かっているのは、虚淵玄氏を含む主要制作陣と、アニメ担当が3Dを得意とするスタジオということくらい。

 1枚だけあるイラストからすると、実写に近いタッチのCGにするのかなという感じですね。個人的には、「日本でまたゴジラ映画の良作を作ったんだから、アニメ版はガメラでやってはどうか」なんて気もしますが(平成ガメラ第1作目は結構気に入った)、時流としてはやはりゴジラなんだろう(^^;。

Re: 8月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/08/27 (Sat) 12:09:55

K.Kさん、どうも。
オリンピックや高校野球が終わって、まだ1週間経っていないのに、何だか夏が終わったような気分です。仕事はもうちょっとだけ忙しいですけど。
気候的には、台風シーズン到来って感じですね。関西圏は関東に比べて現状、直撃は免れてますが。

★牙狼

8話「指輪」の回。
前回の絶狼回の盛り上がりに比べると、静かな回だった印象。まあ、ホラーに取り憑かれた殺人鬼女の悲劇的な背景を描くという、6話「美貌」に通じるエピソードですね。

アクション的なポイントは、緑炎をまとった炎装モードでの必殺技になるかな。初披露は4話ですけど、放送飛ばされたので、今回のテレビ放送では今回が初ということに。

今後の展開としては、9話が「カオル父」、12話が「鋼牙父」、14話が「零の過去」という形で、過去回想メインのドラマ回。その間に、ホラーメインの回をはさみながら、バトルアクションの実験を積み重ねる流れですね。

次回のポイントは、魔導馬「轟天」の初召喚。騎士らしく騎乗してホラーに突進するという躍動感溢れる映像に期待。

★フラッシュ

ラストでグロッドが出てきて、喋っていたのに驚き。
以前、「グロッドは軍が生体実験で肉体強化したゴリラで、メタヒューマンとは出自が異なる」と書きましたが、それから調べると、「さらに粒子加速器の爆発の影響で、知性と超能力を得た」との情報があって、やはりメタヒューマン、いやメタゴリラだと判明。
前述を修正表明しつつ。

それにしても、 2週待ったファイヤーストーム回。非常に面白かったです。
アロー回では、対決の時間が長くて、二大ヒーローの共闘色は薄かったですが、今回は共闘に時間を割いて、軍による捕獲と実験を切り抜ける展開。

結果的に、ファイヤーストームは元通りの生活には戻れず、ロニーと教授が軍の目を逃れるために、そして自分の能力の解明のために、しばし旅立つという終わり方。
再登場するのは第1シーズンの終盤で、その辺りになると、アローとの協力も含めて、フラッシュ側のヒーローチームが成立し、リバースフラッシュやキャプテンコールドなどの敵側チームとの派手な抗争が盛り上がりそう。

軍の中核エイリングさんは、ファイヤーストームだけでなくフラッシュの正体も突き止め、しっかり対策を立ててきて、ウェルズ博士に強圧的に協力を求めてきましたが、さすがに博士がリバース・フラッシュであることは知らなかったようで、拉致されて、グロッドに抹殺されてしまいます……と放送見て思ったのですが、調べてみると、「グロッドの洗脳能力で精神支配される」とのこと。
つまり、今後、ウェルズ博士は、表向きはフラッシュのパトロンであると共に、裏ではグロッドと手を組みつつ、軍に対しても影響力を持つことに。

まあ、あくまで現在は、フラッシュの成長、時間移動ができるまでの育成が主目的なので、フラッシュに軍の力を向けてくることはないのでしょうが、今後、敵対関係が明確になったときには、脅威になってくるのだろうなあ。まあ、だからこそ、ヒーロー集結が必要なんだろうけど。

そして、シュタイン教授救出から、時間移動の可能性がドラマ上でしっかり語られるようになりました。シスコがジョー刑事に、時間移動理論を分かりやすく語る際に、映画の「ターミネーター」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を例に挙げて説明するところでニヤリとできました。
ジョー刑事、頷いて曰く、「それも見た。いい映画だった」に共感。話の分かる刑事さんだ。

フラッシュの時間移動、終盤に向けての伏線かな、と思っていたら、次回でいきなりその片鱗を見せるそうな。
次回の敵は、1話で登場した「気象を操るメタヒューマン」の兄。兄弟そろって事故に巻き込まれて超能力を会得した犯罪者ですが、1話で兄が逃亡、それ以来の戦い、と。
1話のときは、巨大な竜巻を発生させて街を破壊しようと企む犯罪者弟に対して、「高速で走ることしかできない未熟なフラッシュ」が竜巻と逆方向に回転走行することで風力を相殺するだけで手一杯。凶悪な犯罪者に対しては、結局、ジョー刑事が射殺することで事件解決に至ったわけですが、次は「成長したフラッシュ」がさらなる段階に進むための壁といった感じです。

その後は3度目のコールド回、そのあとはスターウォーズのマーク・ハミル回と期待要素が連続で、どんどん話が加速するのが毎回楽しみだな、と。

★XMEN

先週日曜の放送は、自分も見ました。
ええと、アメコミヒーローに関しては自分、古くはスーパーマンとスパイダーマン、バットマンはチェックしていたものの、近年のアベンジャーズまでは、あまり追いかけていなかったんですね。マーベルとDCの区別があるのは知っていたけど、どのヒーローがどっちに所属していたのか、あまり気にしていなかった、と。

今、改めて見ると、DC系のヒーローばかりチェックして、マーベル系は見て来なかったことになります。XMENについては、90年代のアニメ放送で日本の一部マニア層が語るようになっていましたが、サイクロプスやウルヴァリンといった味方キャラや、マグニートーという敵キャラの固有名詞は話を聞いて知ったものの、実際の作品を見ておらず、しかも敵味方の集団戦形式なので、ヒーローの数の多さで入り口に飛び込むのを躊躇していた感じ。

よって、今回のファーストジェネレーションが、自分にとってのXMENの映像初体験となります。まあ、アベンジャーズから本格的に追跡するに当たって、2作目から登場した「スカーレットウィッチとクイックシルバー姉弟」が本来はXMEN由来のキャラだったとか(マグニートーの子ども)、周辺情報を仕入れてからになりましたが。

XMEN本編だと、ミュータントは「人間に受け入れられることを目指して協力すべきか」「突然変異の異形や超能力を恐れて差別迫害する人間を力で支配し、上位者として管理すべきか」という命題で、二つの勢力が抗争する背景があるのですが(ある意味、デビルマンにも通じる、フィクション上の哲学テーマですな)、単純な勧善懲悪でスカッと楽しむ作風でないのは確か。
まあ、XMENの実写映画が作られ始めた21世紀初頭だと、日本も「仮面ライダーアギト」が似たようなテーマを掲げていて、「異形の力の発現可能性を封じようとする神の勢力と、異形の力を得た者たちと、異形を恐れて管理側に置こうとする人間組織」の間で時に三つ巴になりつつも、最終的には「異形の力は、人類の得た可能性だから、神は人間に干渉せず、その可能性を信じて見守るだけにしてくれ」的な結論で終結。

こういう重さ、深さを堪能しつつも、やはり見ていて楽しいのは、アクションの派手さ、超能力のダイナミックかつ視覚的アイデアに溢れた映像表現ですから、そこが地味だと、ガッカリになります。
XMENだと、敵役になるマグニートー様は、視覚的派手さを備えていますなあ。金属を自在に操るという能力で、使い慣れると刃物や銃弾、そして大抵のメカニックは無効化できる。現代兵器で金属を使用していないものは考えられないわけで、かなり有効な能力(そのうち、血液に含まれる鉄分という理屈で生物にも干渉できたり、能力の拡大解釈がどんどん肥大化していくわけですが)。
一方、味方のリーダーのプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア(名前の元ネタがフランシスコ・ザビエルだったことを最近知った)。こちらは映像的には割と地味な精神系の能力。人の心を読んだり、精神操作したりする、まあ悪用すればカルト的な宗教指導者にでもなれそうで、だからこそ「理想主義的な善人で、適度な節度と良心で自分を制御している」という縛りがストーリー上のポイントになるのかな、と。

さすがに精神制御が無制限だと、悪人でも洗脳すれば、あっさり話が終わるので、「精神的な干渉を阻害するヘルメット」とか、「一度に読み取れたり、操作できる人数は一人で集団戦には向かない」とか、能力的な縛りも多く、逆に「戦場にいる者の思考を遠くから読み取って、それに則って効率的な作戦を適宜考え出し、味方に随時脳波で通信して有効に動かす」というチームの頭脳的な役割が面白いな、と。
まあ、サイボーグ009の赤ん坊超能力者001がしばしば行っていることなんですが、逆にそういう超能力描写に縁がない人には分かりにくいキャラなのが、プロフェッサーになるのかな。味方のリーダーなのに、マグニートー様に比べて人気がないのもよく分かります。

まあ、特徴的な超能力遮断ヘルメットをかぶって威厳たっぷりの悪の親玉に比べると、車椅子の冴えないハゲたおじさんという外見も、カリスマとしては弱いキャラ付けですし。

ドラマとしては、プロフェッサーの妹として共に暮らしてきた青肌のミスティークが、普通の人間のようになりたいという望みから転向し、自分の姿や能力を隠すことなく誇りとして受け入れるマグニートー(エリック)に惹かれ、プロフェッサーやビーストと袂を分かつ流れが劇的。
まあ、この後、彼女は悪役ヒロインの一人として、暴れまくるのですが。アベンジャーズに出たスカーレットウィッチもそうですが、悲劇性を背負った女性キャラが能力を暴走させて男以上に暴れまくるのも、アメコミでよくある展開かな。

何だかんだ言って、ファーストジェネレーションでの女性ミュータントは全員、プロフェッサー陣営とは別の勢力について終わったわけだし。

ともあれ、この機会に、XMEN映画のこれまでの展開をざっと調べてもみましたが、1作目はやはりアクション要素が薄いとのことで、ファンの間でも酷評されたそうです。
2作目はその部分が改善されて評価が上がり、3作目でまず一区切り。
今回のファーストジェネレーションは新展開の4作目で、スターウォーズ的にはエピソード1に当たる形。続く5作目は未来からの時間移動による歴史改変物になったようで、旧3部作のパラレルワールド的未来と、過去である新3部作の物語をつなぐ、複合的な物語っぽい。
そして、現在上映中の6作目アポカリプスが古代エジプトから復活した超能力者の王が、強大な力で現代のミュータントを洗脳支配し、悪の帝国を築こうとするのを、洗脳から解放された教授やマグニートーらが共闘して打ち倒すというストーリーのようですね。

今からXMENのシリーズを追いかけるのも大変そうですが、夏明けで時間ができたら、チェックするのもいいかなあ。まあ、やりたいことがいろいろあって、時間の確保が結局、ままならない気もしますが。

PS:とりあえず、今回はこれにて。マクロスデルタ他のアニメ話は、また夜にでも。

Re: 8月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/08/27 (Sat) 23:17:11

8月最後の書き込みになりそうなアニメ感想。

★マクロスデルタ

7月段階の予想では、「7月は寄り道回で、日常生活とか仕込みに時間を費やしていた。8月は、敵陣に積極的に攻め込むと予想。そして9月にクライマックス」と。

実際は、8月の初めにバトル回があったと思えば、その結果、遺跡が崩壊し、美雲さんとフレイアが不調になって大規模作戦が行えない状況に。
一方、敵サイドもハインツ君の不調によって、状況が停滞し、ロイドの思惑に白騎士キースが不審を抱くなど、内紛に発展しかねない仕込みが続く、と。

そして前回は、「ワルキューレの結成エピソード」を軸に、美雲さんの謎解きが主題かな、と。ええと、「フォールドレセプターを人為的に埋め込まれた、歌唱能力特化型クローン」ということですか。
年上かと思えば、実はまだ3歳? だから、あんなに奔放で、どこでも構わず歌いだし、社交性に欠けて、気まぐれでやりたい放題なキャラなんですね……という感想をどこかで読んで、笑えたり。

すると今後は、美雲さんではなくて、美雲ちゃんと呼ばないといけないのかな、とか、劇中どおりクモクモか、それを参考にミクミクか、あるいはポケモンっぽくミクモンと呼ぶべきか、いやはや。
ともあれ、美雲がクローンなら、量産される可能性も冗談じゃないかも。ええと、雲を他の天気用語に変えて、 美晴とか美空とか美雷とか美雨とか美風とか美雪とか、どこかの強化人間少女みたいにプルプルプルと増やしたくなりまする。

ところで、クローンだったら、クローン元の細胞は誰の物かも気になりますね。
一説によると、遺跡から発掘された古代のプロトカルチャーの歌姫とか。

そして、レディーMの正体ですが、現在、濃厚だと思われるのは、マクロスゼロに出てきたマオ・ノーム説。ええと、Fのヒロイン、シェリル・ノームの祖母に当たる方で、バジュラ関係の研究者だったりもして。
根拠の一つとしては、以前に初代マクロスからマクロスプラス、マクロス7、マクロスFまでの歴史が語られた際、起源となるマクロスゼロについては触れられなかったところ。デルタ最後の秘密として、温存されたのかなとも思えたり。

ともあれ、9月に番組終了だとすると、ここからクライマックスに勢いが加速することを期待しつつ。
父親の謎とか、ハヤテやミラージュがが白騎士に対抗できるように成長とか、いろいろ描ききれるのか、と心配しつつ。まあ、後者は無理かもしれないなあ。白騎士は最終的には敵対ではなく、共闘関係になるような雰囲気だし。

ロイドが暴走させた、プロトカルチャー遺跡に封印された謎システムがラスボスになる可能性も。遺跡の暴走で、このままじゃウィンダミア本星が滅びてしまう、ということになれば、敵も味方も関係なく共闘して、生き残った者で和平となれば、とりあえずの物語は終われるか、と。

★ビルドファイターズ

3期があるかどうかは不明ですが、1期終了時点で、続編を作るとしたら、「異世界を舞台にして、暴走したプラフスキー粒子の影響で王国が大変だから、ガンプラビルダーたちの精鋭が召喚されて戦う、ファンタジー世界もの」になる可能性が語られていました。

まあ、実際は次世代のビルダーによる「チームバトル編」の形式ですが、どうも「次元覇王流」と叫んでパワーで押せば、全て解決する年少向けな作品にシフトした感じ。
主人公のセイがガンダムマニアだった1期は、しばしば語られるガンダム薀蓄のネタが濃くて、それだけでも楽しいのですが、2期のセカイは格闘マニアであって、ガンダムマニアではない。そういう薀蓄要素は、ユウマやフミナ先輩が語るべきところだったはずが、ガンダムよりも学園ラブコメ要素の方に針が触れ、最も薀蓄ネタを披露したのはサカイ・ミナトだったという。

トライオンとか、スーパーフミナとか、色物路線に踏み切り、1期とは違った世界観の楽しさを示しつつも、
本来のガンプラ改造の楽しさや、ガンダムシリーズの薀蓄ネタなど、一期の楽しさも改めて追求してほしいなあ、と今後の希望を語りつつ。

ジョジョは、まあ、次の機会に。

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