創作と鑑賞の談話室

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12月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/12/01 (Thu) 00:00:27

 12月の雑談スレッドです。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/12/02 (Fri) 02:07:39

2016年も最後の月ということで、早くも一年間の総括を簡単にしておくと、自分的には「牙狼 魔戒烈伝」と「フラッシュ」が大当たりな年でした。
それまでは、書き込みペースも程々でしたが、春になって「烈伝」が始まってから、関連させて牙狼シリーズの昔話が多くなったし、
「フラッシュ」見てから、久々に海外のヒーロードラマの現状追跡に励むようになったり。

そして、6月のハリポタ祭りから、「ホビット」および「ロード・オブ・ザ・リング」話に入り、自分の懐古語りたがりの火がついてしまって、
その後、「牙狼」も、7月からのまさかの一期放送によって、昔の話題がそのまま現在の旬の話題に浮上。

一方で、アニメの方も、「オルフェンズ」を追跡しながら、「マクロスΔ」に移り、「オルフェンズ2期」にうまくバトンタッチされ、
また、「ジョジョ」も自分的には懐かしい物語を今の演出で味わえるという、まさに「古い熟成された酒を新しい器で飲む」という至福の一年だったか、と。

年末で、忙しくなると、こういう総括を語っている余裕もなくなりそうなので、一足早くまとめちゃいました。

それでは、今年最後の月の作品感想を改めて堪能していきたいな、と。

★牙狼

金狼感謝祭で発表された、流牙シリーズと雷牙シリーズの最新作は、どちらも劇場版ということが公式サイトで確定。
すると、来年は正月から半年間が「絶狼」で、その後の夏からの半年がアニメ3作目になるのかな。

「絶狼」は1クールか2クールかまだ判明していないけど、基本的に牙狼のTVシリーズは2クールが定着していて、1クールだけだったのは「烈伝」だけ。おかげで、放送時期が「秋からアニメスタート」「春から実写スタート」という、この2年のローテーションが1クール分ズレた形。「絶狼」でそのズレを修正するのか、それともズレたまま、この先も続けるのか、気になりつつ。

「絶狼」を1クール放送して、春から鋼牙編の第2部「makaisenki」を2クール放送して、秋からアニメという可能性も想定だけはしてみる。

さて、そろそろ大詰めの無印鋼牙編の感想です。
「銃VS剣」という燃えるアクション構図は好きだったんだけど、放送当時は最後の父親の懺悔的な末路が肩透かしだったと感じた次第。
まあ、娘を想う父親のドラマというつながりだと、次のカオルのドラマにも関連づけられるし、「ホラーではない人間を攻撃してはいけない魔戒騎士」という縛りは、後の作品でも語られるテーマでもあるわけで、シリーズの中では重要エピソードにも位置付けられるのですが。

それでも、その前までの雨宮監督3部作の盛り上がりの後では、ちょっとトーンダウンしたかなあ、と思えたのでした。
次回は、決戦3部作に至るドラマ部分の情報整理回に位置付けられる回。鋼牙の前にバラゴが出現し、カオルとの因縁を語ったり、零が改めて自分の事情を鋼牙に語り、それまでの非礼を正式に詫びたりしながら、騎士同士の関係を深める流れ。

最終3部作は、アクションに次ぐアクションで、ドラマも全てアクションの中で語られる形で、もう息つく間もない程(多少の誇張はありますが、概ねそんな感じ)で、静かな雰囲気での会話劇は次回で最後、と。
とにかく、次は最終決戦序章への流れを期待しつつ。

★ホビットと指輪

小説版を購入されたそうで、一つ確認をば。

ホビットの方は、岩波書店版の『ホビットの冒険』でしょうか。それとも、原書房版の『ホビット 往きて帰りし物語』の方でしょうか。
前者、瀬田貞二さんの訳本なら、普通に『指輪物語』に通じる文体で、映画の翻訳もこちらの固有名詞などに基づいていますので、違和感なく読めるでしょう。

後者の山本史郎役なら、トーリンをトリンと書かれていたり、エルロンドの髪の色が金髪だと誤訳されていたり、ガンダルフの口調が妙ちくりん(驚き桃の木バナナの木)だったり、ゴラムの一人称が「僕チン」だったり、相当の違和感を伴うだろう、と。

まあ、瀬田訳の童話口調の訳し方よりは、山本訳の学術本的な訳の方が大人向きという評価もありますし、
原文が瀬田訳はホビット第2版で、山本訳は第4版に基づいているため、後者の方がところどころ最新の指輪世界に沿った記述があるわけで、註釈なども充実しているという美点もあるのですが。

ただ、純粋に物語を味わうなら、瀬田版が当たりで、山本版は脳内にフィルターをかけながら読まないといけないかな、と。

ともあれ、『ホビットの冒険』を映画と比べるなら、トーリンが映画ほど若くない爺さんで、ドワーフたちがほとんど役立たずで、アクション的な見せ場はあまりないことを除けば、「子供っぽい主人公が知恵と機転で危険を切り抜ける童話風冒険譚」ということで楽しめると思います。
逆に、原作のどこを映画風に改定したか比べると楽しかったりも。

一方、『指輪』の方ですが、実は1巻から読むとハードモードだったり(爆)。
物語が始まるまでに、「ホビット庄についての記述」とか「前作『ホビット』のあらすじに続く、歴史文献としての学術的考察」とか、いろいろな世界設定的なおまけが付いてくる。そういうのは一気に飛ばして、第一章「待ちに待った誕生祝い」から読まないと物語は味わえません。
そして、映画同様の「ビルボの旅立ち」を終えて、次に「指輪を受け取ったフロドに、ガンダルフが指輪研究を通じて分かった昔話」を語る章があって、そこまでが映画でも描写されたシーン。

でも、その後、小説の一巻はなかなか話が進まない。フロドが旅立つ前に、メリーやピピンらとの交流や、ホビット庄を離れることへの葛藤など、いろいろあって、結局、1巻が終わってもホビット庄から出ていない。
2巻に入って、ようやく4人のホビットが連れ立って、映画では割愛された「古森」「トム・ボンバディルとの邂逅」「塚山での危機」を経て、ようやくたどり着いた「ブリー村」からは映画の流れになります。
ブリー村で、馳夫(はせお、ストライダー)ことアラゴルンと出会ってから、やっと物語がリズム良く進むわけですが、それまでが色々と退屈なんですね。何せ、ホビットたちが呑気な性格なものだから、危機感が足りなさすぎて、寄り道ばかりな展開だから。

馳夫と合流してから、ホビットたちも自分の周りの危機や、世界の現状を教わるようになり、黒の乗り手との対決などを経て、裂け谷まで何とかたどり着きます。

そして小説の3巻に入って、エルロンドの御前会議を経て、旅の仲間結成から物語は本格的な冒険物として面白くなります。
ここに至るまでの流れは、映画は「フロドとサムの旅立ち」「メリーとピピンの合流」「アラゴルンとの出会い」とテンポよく描かれ、だんだん仲間が増えていくことで物語が盛り上がり、そこから最後の仲間の離散のクライマックスで映画が終わり、それぞれの旅路になるのですが、
原作小説は情報量が多い分、展開がゆっくりしがちですね。それと「古代の伝承詩を語るアラゴルン」とか、「ホビットたちの陽気な歌」とか、そういう映画では割愛された場面も多数。情景描写とかそういう地の文をさっと飛ばして、キャラのセリフだけ追っていくという読み方もありかな、と。

なお、映画のDVDと一緒に楽しむなら、映画の「シーンタイトル」と原作の「章タイトル」を照合させて読むのも一興かと。

★フラッシュ

ええと、本国では現在、「スーパーガール」「フラッシュ」「アロー」「レジェンドofトゥモロー」の4作クロスオーバーが盛り上がっています。
昨日の時点で、フラッシュのアップロード映像を確認しましたが、名シーンだけでも面白い感じですね。

シリーズではまず、「アロー」が最初にあって、
次にバリーのゲスト出演から「フラッシュ」が開始。
その後、「アロー」のキャナリーとアトム、「フラッシュ」のファイヤーストームとキャプテンコールド、ヒートウェイブたち、サブヒーローやサブヒロイン、悪役たちが集まって、「レジェンド」チームが結成。
一方で、別局で「スーパーガール」が始まっていたわけですが、そこにフラッシュが世界観(局)の壁を走り抜けてゲスト出演。

その後、「スーパーガール」が今シーズンで、「アロー」たちと同じ放送局に移籍して、4作品クロスオーバーの段取りが整った、と。

ええと、4作品のクロスオーバーで各作品が実質放送時間が40分ほどだとするなら、約160分。2時間30分の映画一本に匹敵するほどの大作ストーリーということになります。
4作品のヒーローたちが集結しないといけない敵役は、宇宙から来た侵略エイリアンのドミネイター。宇宙人が地球に攻めてきたので、それにいち早く気付いたフラッシュが、まずは先輩のグリーンアロー(第3シーズンで「アローは死んだ」ということになったので、第4シーズンからの再出発で「アローの遺志を継いだ新ヒーロー、グリーンアローと名乗るようにした」という経緯があったり)に相談。

グリーンアローことオリバー曰く、「ちょっと待て、バリー。いくら何でも、宇宙人と戦うのは難しいだろう。もっと、それ向きの連中が必要なんじゃないか」って感じで、さらなる助っ人召集という流れに。
そんなわけで、バリーは以前に知り合ったスーパーガールを呼んでくることに。

一方で、オリバーたちも、世界を守るためにタイムトラベルしているレジェンドチームに連絡をとったりして、対宇宙人ヒーロー連合を結成。

今回の召集劇の目玉は、やはりスーパーガールですね。
レジェンドチームは基本的に、アローとフラッシュの知り合い連中ですから、ほぼ全員が顔見知りなわけです。
でも、スーパーガールは、バリー以外とは初顔合わせ。なお、バリーも前回は「高速移動の影響で偶然スーパーガールの世界に迷い込んでしまって、帰るのに苦労した」わけですが、今回は「時空の壁を越えて映像を見ることのできるシスコが一緒」なので、普通にスーパーガールの世界を探り当て、あっさり連れ帰ることに成功。スーパーガールの方も、以前バリーに助けられた借りがあるので、バリーの世界がピンチなら喜んで力になると快諾。

そして、スーパーガールを他のメンバーに紹介するバリー。
「彼女はカーラ・ダンバース。スーパーガールだ」

すると、元悪党のヒートウェイブ(ミック)が皮肉っぽく、「ただの小娘じゃねえか。どこがスーパーだってんだ?」

それに対して、彼女は空中に浮かび上がり、目から熱線を放射して、地面にSの字を描くパフォーマンス。

ミック「な、なるほど。スーパーだ……」とびっくりしたリアクションには笑えたり。

そんな感じで、協力態勢をとった彼らなんですが、宇宙人の罠にはまって、誘い込まれて、スーパーガールとレジェンドチームの面々と、アローの仲間たち(後方支援役のフェリシティ除く)が洗脳光線を浴びてしまいます。
こうして、正気のフラッシュとグリーンアローに対して、敵に操られた仲間たちが戦う羽目に。

ええと、味方が2人に対して、敵がスーパーガールとファイヤーストームとアトムとホワイトキャナリーとヒートウェイブと、オリバーの仲間2人の計7人というピンチ展開。
その中で、フラッシュは高速移動で空中のファイヤーストームやアトムを撃墜し、スーパーガールと一騎討ち。グリーンアローの方は地上で仲間たちと格闘戦でやり合う。ええと、ミックはどうなったか、確認できておらず。

最終的には、スーパーガールに対して、バリーが高速移動で作り出した幻影分身で罠にはめる形で決着。分身にスーパーガールが体当たりした瞬間、仕掛けられていたオリバー特製の爆弾が爆発したようで、スーパーガールが衝撃を受けた結果、正気を取り戻します。
スーパーガールの洗脳が解除されたのと連動して、他の面々も意識を取り戻し、不毛な同士討ちが終了。

こうして態勢を立て直そうとヒーローチームが帰還している途上、上空に円盤出現。ヒーローの面々をトラクタービームで拉致していきます。オリバーが捕まりそうになったのを、バリーが何とか救い出そうとしたものの、間に合わずにオリバー消失。
これでフラッシュの回が終了して、次はアローに続いた模様。

なお、フラッシュの次回予告では、マーク・ハミルのトリックスターがまたもや出てきて、バリーの親父さんの別世界バージョンの初代フラッシュと戦うファンサービス回の模様。

クロスオーバーのその後の顛末は、また来週にでも。

PS.なお、今回のクロスオーバー紹介は、ネットに公開された断片的な映像から、物語を推察した形です。よって、細部の勘違いはあるかもしれませんが、概要は間違えていないと思います。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/12/03 (Sat) 10:18:09

定例感想アニメ編

★ジョジョ

吉良との決戦に入って、主役キャラが川尻早人にシフトした感じ。

これまで主役級の活躍をしてきた露伴先生が、バイツァダストの罠にはまって、爆死するという衝撃の展開。

ここまでは、主人公勢のスタンド使いが、どのようにして早人に接触するかを期待していたのが、ここに来て「早人に接触すると死ぬ」という仕掛けが施されたことにより、作劇上のジレンマが生じて緊迫感が高まる、と。

ここで、よくあるストーリーだと、早人がスタンド能力に目覚めて、その能力でバイツァダストを封じるなり解除するなりの展開になりそうなんだけど、そういう定番を使わずに、「特殊能力のない一般人の子供が知恵と勇気で状況打開の一手を打ち出す」ことが、この話の肝かと思いつつ、次回を期待、と。

★オルフェンズ

メリビットさんが雪之丞さんと引っ付いた、というのが最大の衝撃だった回。
おかげで、チャドにすごく感情移入しましたよ。平然としている鉄華団の他のメンバーに対して、一人だけ「いつの間に」と驚きを隠せない、というか。

だって、ずっとメリビットさんはオルガの補佐役として行動してきたのですから。
まあ、オルガが事務仕事もするようになって、メリビットさんの手が離れたというか、あの人、母性の強い人だから、「自分が面倒見てあげないと」って思える相手であり、かつ「一緒にいて安心できる家庭的な男(父親的な)」を求めるのかもしれない。

雪之丞のおやっさんは、機械いじり以外の日常的なことには無頓着そうで、その辺がメリビットさんに「私がフォローしてやらないと」と思わせたのでしょう。
それでいて、「鉄華団の子供達が危険に突入していく」ことへの不安感を、雪之丞さんだけがどっしり構えた包容力で和らげてくれる存在だったというか。「できるだけのバックアップをしながら、子供達の無事を後方から見守る大人の立場」を共有できたというか。

本来は、この回、ヴィラールとジュリエッタの関係が主題で、他にテイワズとの関係とか、いろいろと仕込まれているのですが、もう、メリビットさんで吹っ飛んだ感じです。

あと、ミカヅキにつきまとうハッシュ君が、可愛い犬みたいになってますな。
「ミカヅキを越えてやる」と息巻いていた彼が、「ミカヅキさんの足手まといにならない、そして助けてやれる自分になる」という舎弟モードへの切り替わりが楽しい。
これが女の子だったら、典型的なツンデレなんですが。

まあ、ツンデレは、ヴィラールに対するジュリエッタさんの方ですか。彼女が、イオク様の方にデレることはなさそうですな。純粋に年上の強い男に憧れる感じで、イオク様には「頼りない」という視点。
ヴィラールは「ミステリアスで、何を考えているか分からない」けれど、「何か気になる」→「意外と優しい、自分を邪険にしない包容力の持ち主」→「美しい強さを持つ」という形に想いが深化。

アトラとか、クーデリアといったメインヒロインのミカヅキに対する感情は、もはやブレないところまで来ている感なので、サブヒロインの恋ドラにシフトしている面も。

そして、ようやくアルミリア登場か。マクギリスの気持ちがまだ分からない子供っぽさを披露しつつ、今はマクギリスが事態を動かす主人公みたいになってるからなあ。

ちょっと、恋ドラばかりが目に付いた回、という結論に。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/12/07 (Wed) 10:30:02

 NOVAさん、どうもです。

●フラッシュ(というよりアロー世界)

 フラッシュ・シーズン1のまとめというより、アロー系列の総解説となっていて、スピンオフ作品がまたクロスオーバーというところに、いい意味で錬金術的な感じがします。作品世界が膨らんでいく、それは何よりも作品が面白いからだ、ということです。反対のよくないケースでは、無秩序にテコ入れしてキャラだけはなんだか多いという状況になるでしょうか。

 そこへスーパーガールも参入してくれたわけですか。昔、クリストファー・リーブのスーパーマンの映画をTVで観て、確かスーパーガールもTVで観たという記憶があります。もしかするとレンタルかもしれません。しかし内容が全然記憶に残ってない(^^;。スーパーマンは1は非常に面白かった覚えはあり、さまざまなシーンもストーリーも思い出せるんですが、スーパーガール映画はたぶん面白いと思えなくて、しっかり観てなかったんだと思います。

 80年代のリーブのスーパーマン映画では、スーパーマンの強さが無敵すぎて、弱点がクリプトナイトくらいしかなく、悪役のルーサーに同情したくなったほど。力は地殻だかプレートだかを持ち上げ、飛べば光速度を突破し、とやりたい放題でした。

 だもんで、スーパーマン vs バットマンなんて、バットマンがどうやって戦うんだと思ったんですが、TVで放映された最近のスーパーマン映画を観て納得。強さ調整が為されていました。

 スーパーガールも80年代のだと強すぎるかもしれませんが(たぶん同時代のスーパーマン映画を意識したはず)、現代版のスーパーマンの強さ程度となっているのなら、フラッシュと共闘というのも、強さが釣り合うはずで、充分楽しめそうです。

●ホビット(小説)

 NOVAさんから小説ホビットは翻訳が2種類あると伺い、慌てて買った本を確認しました。岩波少年文庫の「ホビットの冒険」(上下巻)でした。改めてちょっと中身を見直すと、ですます口調で童話語り的になってますね。どうやら無難なほうを知らずに選べたようです。前のロードDVDのバクシ版購入のこともありますし、知らないと危ういですな。

 指輪物語のほうは、分量もさることながら、映画とは違って、ゆるゆると話が立ち上がっていくようですね。しかも前説も長いと。「そこを承知の上で、最初からきっちり読んでやるぞ」なんて思っていますが、おのれの性分を考えると、めげて第一章まで飛ばす可能性が大のような気がします(^^;。映画もまだまだ観なおしたいし、小説はなんとか来年の春までにとりあえず一度は通しで読めるかどうか。

> 映画の「シーンタイトル」と原作の「章タイトル」を照合させて読むのも一興

 これを拝読して、「そうか、そういう対応があるのか」と、初めて意識しました。映画のほうは、とにかく通しで観ようと思っていて、シーンタイトルは気が付きもせず。PCにDVD突っ込んだままにしておくと、プレイヤーは前回に見たところから再生してくれますんで(それでも何分目まで観たか、メモはする)、シーンの切れ目すら意識してませんでした。

 原作の章タイトルと映画のシーンタイトルを突き合わせてみれば、小説版のどういう描写と対応させてあるか、省かれたものは何か、付け加えられたものは何かなどが分かりやすくなりそうです。これはいいことを伺ったなと感謝です。

●牙狼

 今週の話はバトルは控えめですが、今まではっきりしていなかったことを、きちんと明かして、心置きなくクライマックスに突入できるようにしたと感じました。情報整理に重点を置いた、いわばここまでのまとめといった感じですね。

 カオルの首に謎の紋様が現れ(鏡でしか見えないというのが、なかなかよし)、ホラーのラスボス:メシアのゲートになっていたことが分かりました。ゲートにされたのは最近のことではなく、実はカオルが子どもの頃に暗黒騎士キバ=バラゴに選ばれてしまっていた。だからだったんですね、カウンセラーに化けて、あれこれとカオルの面倒を見ていたのは。大事なゲートに何かあっては困るから、時節到来までは保護する気だった、でいいのかな。

 しかし、ザルバはバラゴの存在を鋼牙に注意しなかった。なぜなら死んでしまったと思っていたから。それというのも、大河が最期の一撃として、バラゴに死の刻印をつけてあったから。その刻印を付けられると、間もなく死ぬというものだから、もう死んだだろう、だからもう大丈夫。大河の今わの際の願いで、死んだ仇のバラゴのことは鋼牙には伏せられた。大河とザルバの気遣いが感じられます。でもバラゴは死んでいなかったということですね。

「大河」の回で大河が最後にバラゴ(そのときはホラーっぽく演出)の顔に何かしていたんですが、あれが死の刻印だったわけでしたか。再放映のこととて、ここなどで予習したんで、今回の種明かしがすんなり分かりましたが、もし初放映時に観ていたとしたら、思い出せなかったかもです。あちこちに伏線忍ばせてあって、ちゃんと観ていないと分からない作りになっているようです。逆にいえば、分かるとさらに面白い。

 番犬所サイドでは、全て予定通りということらしい。三神官らは余裕の表情のようです。まあそうでしょうね、バラゴは暗黒騎士になり、千体のホラーを食って無敵の強さを得たし、メシアを召喚するゲートは無事に完成しそうだし。そのメシアは暗黒騎士を最強無敵にするわけだし。そうなればやりたい放題です。

 コメンタリーでちょっと触れられていたのですが、鎧の装着時間制限が99.9秒で、変身後に数字がカウントダウンする演出は、時間オーバーで鎧に食われること以外に、1000体のホラーを食うということに関連付ける狙いがあったそうで、今回ようやく狙い通りの演出ができたようです。あちこち演出の技を使ってるなあと感心してしまいました。

 こんな具合に不吉なことばかりなんで、ゲートの刻印でショックを受けたカオルがますます沈んでしまうのも仕方ないですね。でもそこへ荷物が届く。前にカオルが父の描いた壁画を修復した幼稚園からで、開けてみるとカオルの父が描いた例の黄金騎士の絵本で、しかも大量。これはいいよね、と思ったんですが、どれも最後のページが空白なんですか。幼稚園の子がそのページに思い思いに描き込んだものもある。試し刷りとはいえどれも最後が空白ということは、作者が意図的にやった、でもなぜだろうとカオルは思う。

 ゴンザの推測では、カオルの父親が大河に命を救われたことがあり、そのときのことを題材に絵本を作ったのではないかと言う。しかし最後が空白という点については特に何も言わず。カオルが空白のページを見つめていると、バッテンが現れ、両目が開き、とこれはバラゴですな。せっかく絵本が届いたのに、ここでも不吉な予兆が。この空白のページ、鏡に映したらどう見えるか、気になるなあ。

 これらもこちらなどで予習した通りで、ワンシーンのたった一つの台詞ですが、カオルの父と鋼牙の父に縁があり、カオルと鋼牙にもという、物語の構造に深さを感じる作りになっていますね。今回はどんどん種明かし的な情報を提示してくるなあ。絵本の最後の空白は、ベタで考えれば、「読者が結末を自由に想像してね、という作者の意図」などでしょうけど、この作者は前の壁画では人物の手を描いておらず、理由はおそらく「モデルの手が見えなかったから」でした。ということは、「作者には結末が(まだ)見えなかったから」というのも、あり得るの理由なのかもしれません。

 さて、あまりにもあまりなことが続くんで、カオルがとうとう究極のめげ方をしてしまい、鋼牙にこともあろうに自分を斬れとか言い出す。さすがに終盤で、鋼牙は人間は斬らんなどという騎士的セオリーはもう言わず、「俺にはカオルが大事なんだ」旨と言って、なんとか説得しようと。うん、鋼牙は情緒的にも成長して来たなあ。

 そこへ乱入するフードの男、もといバラゴ。なぜか零まで駆けつけてきてる。が、一撃したと思ったら逃げちゃったよ。あ、そうか、鋼牙と零とカオルにバラゴを顔見世させるという段取りなんだな(^^;。これで、カオルは子どもの頃にバラゴと会ったことを思い出すし。とはいえ、さらに落ち込むカオルに上手に話して、気持ちを盛り立てるゴンザはさすがに人生経験が長いからか。

 カオルに対しては素直に言えるようになった鋼牙ですが、零ときちんと話を付けるときは、やっぱりまだまだぎこちないですね(^^;。零がせっかく自分の誤解を一応は素直に認めたのに、鋼牙ときたら「お前、俺に剣突きつけたやろ、カオルにもひどいことしたやろ、さあ弁償せいや」的なことを言い出すし。零もそう言われると突っ張って来る。

 その場はザルバとシルヴァがたしなめるようにとりなすわけですが、もしかするとゴンザ、ザルバ、シルヴァは「ええい、ガキんちょどもは面倒くさいのう」などと思っているかもしれません(いやいやそれはないって ^^;)。

 ゴンザはカオルをなぐさめつつも、最後の美味しいとことは鋼牙に譲るつもりなのか、鋼牙が心を許した者しか立ち入りを許さない部屋にカオルを連れていく。鋼牙は騎士の鎧をカオルに見せるわけですが、そうなのか、一般人では鎧に触れることもできないのか。そういう設定は意識したことはないんですが、そういえば前にピエロみたいなホラーからカオルを救うとき、変身せずにお姫様抱っこしてたな、とか思い出しました。さらにちょっと考えてみて、騎士の鎧は騎士と一般人の間の越えがたい壁の象徴でもあるのかな、といったことが気になったり。

 でまあそんなことはどうでもよくて、やっぱり鋼牙はカオルに対してもまだぎくしゃくしたようなことしか言えず、そこは恋愛の先輩たる零がフォローして、ようやくカオルのみならず、鋼牙チームの気持ちが落ち着き、決意が一つにまとまりましたという感じですね。なんとか落ち着いたカオルも絵本の最後の空白のページに自分なりの解釈ができた。

 さあ最後の戦いへ出撃、というところで今回はお終い。今までをうまくまとめつつ、充分に溜めを作ってくれたなあという印象です。次回の予告ではコダマがなかなか派手なアクションを見せる感じで、今回のアクション控えめだっただけに、期待してしまいますな。

 とりあえずここまでで投稿。ジョジョや鉄血はまた明日くらいにも。2週連続で放映された映画ハリーポッターも少し書くかもです。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/12/07 (Wed) 21:48:22

 続きです。

●ジョジョ

 スタンドのスの字もない一般人、しかもまだ小学生の早人が大奮戦する回でした。

 岸部露伴が爆死して1時間戻って来た早人ですが、このままでは露伴をまた爆死させてしまうことを理解している。起こったことはほぼ繰り返されるけど、細部が違うことも分かる。賢い子です。そこでなんとか運命回避を図ろうと、まず出がけに吉良に会わないよう、窓から木を伝って外に出る。

 これは成功で、やはり細部は変えられる、しかも「ドアのところで待ち伏せた吉良に帽子をかぶせられる」という、そこそこの規模のイベントでも変更可能と証明された。うん、いいぞ、という感じです。

 そうなると、次に為すべきは、露伴に会わず、しかも早人から伝えずに露伴に吉良が川尻浩作に偽装していることを知らせるという難事。思案する早人ですが、いきなり顔がぱかあっと。なぜか露伴のスタンドが効いてしまった。

 そこで吉良が背後から現れて早人に帽子をかぶせ、解説を始める。一度起こったことは必ず起きるんだよ、と。うーん、これでさっきキャンセルしたかに見えたイベントが時間遅れながら起きてしまいました。

 とここでOPがスタート、でもバイツァダスト風にアレンジされてるよ。明るい感じの曲ですんで、終盤とはそぐわない感じがあったんですが、このアレンジだとベースが明るい曲だけに、かえって不気味な感じが出ているようです。

 OPの後も吉良の解説が続く。ポットが割れたという結果は必ず起こり、それが足を滑らせたのか、わざとなのかはどうでもいい。うーん、ある物体/生物について注目すると、たとえば物体が壊れた/生物が死んだという結果が絶対で、結果に至るまでの過程はいろいろあっていい、ということみたいですね。だから、露伴がスタンドを使用しなくても、早人の顔は本となり、ページがめくられるという結果は必ず起こる。

 ということは、露伴の死は絶対に起こることなのか。と思って観ていたら、やはり露伴は今回の時間ループでも死亡してしまった。しかも、仮に露伴を目撃していた人がいたとしても、今回は露伴は早人と会ってませんから、仗助らが情報を得るチャンスすらない。露伴は以前の重ちーと同じく、幽霊の鈴美の上を飛んでいきつつ、爆発四散してしまう。鈴美としても吉良に殺された人を見送るばかり、しかも今回は以前に命がけで助けた露伴なわけで、とてもとても無念でしょうな。

 絶望する早人をしり目に吉良は去る。そこへ康一が来て、早人に声をかける。都合よすぎないかと思いかけたんですが、康一は露伴とそこで会う約束なのでした。この場のこの時刻に現れても当然でした。康一は早人に時刻を聞いたようですが、もしかするとあからさまに様子がおかしい早人を心配して声をかけてみたのかな。台詞からすると、写真で見た早人をなんとなく思い出した風でもありますが。

 でまあ、康一に続いて承太郎、さらに仗助に億泰まで早人の前に現れてしまう。露伴の仲間だということは、初対面の早人にも分かる。早人は自分に吉良のことを聞かれたら、相手が消し飛んでしまうと知っていますから、これは焦ります。我が小林玉美サンが健在だとしても、スタンド使い主力メンバーが壊滅しては、吉良相手にはちょっとどうしようもなくなるのは明らかで、観ている側も緊張が高まります。

 焦る早人の気持ちを知らず、承太郎がランドセルに書かれた名前に気が付いてしまう。この辺りは聡いことが裏目に出てしまっていますね。しかし承太郎なら気が付くはずで(康一が先に気が付いてもおかしくない)、上手い具合にうっかり見落としてましたー、なんてご都合主義なことを作者はやらないようです。うむ、そうこなくっちゃ。

 鼻血を装っても仗助が治しちゃうし、そこも能力が裏目に出る結果に。もう早人は破れかぶれで聞くなと叫びますが、承太郎が「もしかして聞かれると自体がまずいのか」と気が付いてしまう。そうなるとなんとしてでも探りたくなるのが人情というもので(脅されている、などと思うのが普通だろうし)、この鋭さも裏目に出てしまっていますね。

 早人は最後の手段と、まさかの自殺を図る。なんぼ何でもと言う気はしますが、覚悟が小学生のレベルをはるかに超えていますな。しかしいわゆる「無駄無駄(繰り返し)」で、バイツァダストが阻止してしまう。この自動防衛、吉良が早人を殴ろうとしたときも発動してますから、今の無敵状態はスタンド能力者の吉良にも制御できないようですね。

 がしかし、その状態で早人が振り返ったのが命取りにになりました。スタンド使いですからバイツァダストが見える、見えると吉良のスタンドだと分かる、すると「早人から吉良の情報が伝わろうとした」という形で条件が成立、バイツァダストの爆破能力が発動して仗助ら全員、消し飛んでしまった。

 そして1時間前に戻る早人。吉良を倒せそうなスタンド使いは死んでしまった、死ぬこともできない、と早人は絶望の度合いを深めますが、やはり早人はヒーローでした。いったんくじけても、沸々と闘志が沸き上がってきます。うん、いいぞ、そうこなくっちゃ、という感じです。観ているこちらも燃えてきます。

 そうなのでした、吉良を倒せそうなスタンド使いがまだいたのでした。屋根裏部屋で眠る猫草ですね。まずは猫草の殺傷能力を検証、分厚い本でも撃ちぬく威力だと分かる。この実験で早人も撃たれてしまうわけですが、バイツァダストが防御してくれたよ、ざまあみろ、吉良め。

 手筈は整いました。朝の母親へのキスは自分が行うなど、ちょっとした仕返しもしつつとは、早人に多少は余裕が出てきたのかな。しかし、露伴爆死予定の現場まで来ても、肝心の吉良が現れない。露伴爆死の時は刻々と迫って来る。ようやく現れた吉良ですが、なぜか木の陰に隠れている。やはりさすがは吉良といったところなんでしょうか、様子がおかしいとみて、用心しているようですね。

 これではだめだ、もうだめなのかと再び絶望する早人ですが、偶然にもこれがうまく作用した。早人がべそをかいている、怯えている、なんだ負け犬じゃないか、それなら大丈夫と思った吉良が木の陰から姿を現した。チャンスですね、早人がこの機会を見逃すはずがありません。至近距離からの猫草空気弾が見事に吉良の左胸にヒット、心臓への致命の一撃です。

 ですが、なんってこった、朝のコーヒーポットのちょっとした早人の歴史改変で、吉良は腕時計を胸に入れていて、空気弾を防いじゃったのか。ここへきて、そんなことが吉良に利するとは。というところで次回へ。うーん、これを1週間待てというのは(原作の結末を知っているとしても)ちょっと待ち遠しすぎますな。次回のタイトルは「クレイジー・D(ダイヤモンド)は砕けない その1」で、7月15日シリーズが終わって、新たな展開ということみたいですね。タイトルからして、爆死前の仗助が奮戦するんだろうか。

 ともあれ、今回は窮鼠猫を噛む、一寸の虫にも五分の魂ということわざ通り、小さな子どもでも本気になれば相当のことがやれることを見た思いで、非常にテンションが上がりました。

●鉄血のオルフェンズ

 前から鉄華団のテイワズでの厚遇に不満を持つジャスレイですが、冒頭から鉄華団排除の算段を配下と練ってます。のし上って来る者に対するやっかみのようにみえますが、半ばヤクザ者ながら、リスクを嫌う性格なのかもしれません。鉄華団を重用するのはギャンブルの側面がありそうですから。

 一方、鉄華団では前に発掘したモビルアーマー(?)を調査しているようですが、人が乗り込むようになっておらず、設計的にも不可解な部分が多い模様。似たようなのがまだほかにも多数あるらしいし、かなり大きいのもある模様。この後で明らかになりますが、完全な自立AIの戦闘ロボットみたいですね。しかもモビルスーツ(ガンダム)を敵とみなしている。もしかすると、厄祭戦というのはこういのが多数あって、人類に敵対したために起こったんだろうか。人類が軍拡競争に勝とうと高性能の兵器を作ったら手に負えなくなりました、みたいな感じで。

 一方、鉄華団MS部隊を指揮しているらしいユージンが団員に「カドウ率」を90%以上にしておくよう指示してる。カドウが可動だとまあ大変だけど軍事組織としては普通かなと思いますが、もし稼働だと常時9割が動き回っていることになり、ほとんど戦闘状態に近い過活動になりそうで、どちらなのか気になります。おやっさんとメリビットは仲良さそうで、チャドはまだ状況が信じられないようですが(^^;。

 続くシーンでマクギリスが発掘された機体について述べており、現時点までで分かっていることが明らかに。名称はモビルアーマーで、やはり厄祭戦で用いられて、数億の人類を殺して、文明を崩壊までさせたらしい。ナウシカでいえば、巨神兵といったところか。発見された内で巨大なのがモビルアーマー本体とのことで、モビルアーマーは本体と付属ユニットからなる、いわば一つの軍隊みたいな兵器のようですね。

 この辺りの情報はマクギリスが火星に向かったことを含め、ジャスレイには筒抜けだったようで、ジャスレイからイオクに情報が流されたらしい。うーん、マクギリスって抜け目がないようでいて、結構セキュリティが甘いのかな。それともまだ鉄華団内部に内通者がいて、情報垂れ流しなのか。ラスタルも火星で発掘された機体がモビルアーマーだと見て取っていますから、軍閥当主クラスのVIPだと厄祭戦の実情を知っているということなのか。でもイオクは知らんかったようで、気の毒な役回りだなあ(^^;。

 モビルアーマーは、怪獣映画のゴジラクラスの怪物だったようで、倒した者には七星勲章が与えられたなんて話も出てきた。ファンタジーでいえば、ドラゴンスレイヤーの称号といったところか。勲章を授与されれば、軍閥のランキングを左右するほどで、ここ300年は授与がない。まあモビルアーマーがいないなら、授与はないわな。

 ラスタルはマクギリスがモビルアーマーを復活させておいて倒し、七星勲章を手にして序列を上げて、現体制を変えてしまおうとしているとにらんだようですが、この後のマクギリスの様子だと、どうもそんな感じではない。この辺りの各人の狙いは、おいおい明らかにされてくるんでしょうけど、現状ではかなり曖昧模糊としてるようです。

 一方、鉄華団整備部では、発掘した機体をうっかり起動させちゃったらしい。ポチッとな、とやってみたら、赤い目がギンと光ったか? が、そこでCMへ。

 さらに一方、食事中の鉄華団MS部隊では、結構な額の給料が出てはしゃいどる。愛が金で買えるかどうかとか、柄にもないことをワイワイがやがやと。「夜鷹の流し目亭」って、もう名前だけでどういう店なのか察しがつきますね。そういうのは愛を金で買うとは言わんぞ。ちょっと後のシーンでは、その店でシノとザックになんかあったらしい。何やってんだかねえ(^^;。

 とはいえ、あけすけに申せば、男所帯の軍隊的な組織でセックスの問題をなおざりにしておくことはできません。今日は生きていても明日は死んでいるかもしれないと思えば、いかに規律を厳しくしても、統制に完璧を期すことは不可能、少なくとも本能的な欲望は、どこかで解消しておかねばなりません。と、海音寺潮五郎の小説「孫子」にありました。掠めず犯さざる軍隊というのは修辞的表現で、いつの時代も清廉な将が率いる規律正しいとされる軍でも、民衆にとっては暴虐であったらしいです。

 そんな連中をしり目に、三日月とアトラが立ち去るわけですが、クーデリアのところに行くらしい。で、ハッシュがついて行くと。こらこら、二人で行かせてやれよ、と思いはしますが、今のハッシュではそんなこと気にしそうにないなあ。

 クーデリアの事務所に着き、飾られた写真を眺める一行ですが、「フミタン・アドモス小学校」に目が留まる。フミタンの名前、こんなところに残されていたんですね。名前だけでなく学費無料ということで、クーデリアのフミタンに対する心情の一端が窺えるようです。こういう施策の狙いは、貧困に対する短期的な直接援助だけでなく、長期的に効いてくる教育の普及なんでしょうね。クーデリアの世界全体を意識した戦略の現れのように思えます。

 そして問題となる火星の採掘場、モビルアーマーの発掘現場。マクギリスとオルガ一行が向かいつつありますが、その車中でマクギリスからさらなるモビルアーマーの情報が。モビルアーマーはモビルスーツを敵と認識しており、モビルアーマーにモビルスーツを近づけるのは危険であるらしい。なるほど、それでモビルアーマーが危険な兵器と認識しつつも、モビルスーツ抜きで向かっていたのか。

 そんな配慮を知る由もないイオク、「やあやあ我こそは」みたいに意気込んで、モビルスーツで大気圏突入して発掘現場へ降下、あーあ、モビルアーマーを起動させちゃったよ。薙ぎ払えと命じられてもないのに、大威力のビームを発射するモビルアーマー、というところで次回へ。ジョジョといい、鉄血といい、「ど、どうなるの?」というところで、うまく次回へつなげやがるなあ(^^;。

 次回は「穢れた翼」ということで、ちょっとマクロスデルタを思い出すようなサブタイトルです。でもなぜか、見つめ合うおやっさんとメリビットで締めるとか、うーん、どういう狙いの演出なんだろう(^^;。

●映画ハリーポッター1・2

 新作の宣伝もあって、賢者の石と秘密の部屋が2週連続で放映。実写ファンタジーに興味が移っているもんで、当然のように視聴しました。思えば、前の不死鳥の騎士団~死の秘宝が、実写ファンタジーに興味が移る原因の一つになってくれて、ホビット&ロードのDVDを購入する気を起こしたわけで、感謝したいシリーズです。

 とはいえ、ホビット&ロードほどの感銘を受けるかと言えば、そこまでではないというのが正直なところ。ホリーポッターのほうが出来が劣るということは決してないんですけど、好みの問題が大きいですね。それでも今回の秘密の部屋のほうは、ラストでバジリスクでしたか、大蛇の怪物との対決があり、結構盛り上がって観ました。

 1・2両方を通じて、まだ正体を完全には表さないヴォルデモート卿がなかなかに不気味です。賢者の石編では、クィレルの後頭部にヴァルデモートが巣食っており、ビジュアル的にかなり不気味。秘密の部屋編では、若き日のヴァルデモートであるトム・リドルが現れ、もしこれが本格的に目覚めたヴァルデモートだったら、という怖さがありました。

 でも前に4週連続で放映されたハリー・ポッター後半4作では、NOVAさんのご指摘の通り、ヴァルデモートがなんか小者っぽくて、ちょっと盛り上がりに欠けた感じがあります。ロードでは復活を阻止されたサウロンは、復活時の正体が分からないだけに、圧倒的な印象のまま封印され、ハッピーエンド後でも恐るべき敵というイメージを保てているように思えます。

 それでもハリーポッターは分かりやすいのが長所ですね。現代に改変を加えた設定ですんで、世界まるごと理解する必要がありません。気楽に見られるのがいい点でしょう。ロードのほうは、映画版ですら一度観ただけでは何のことか分からず、二度見てようやく理解し始めるという具合で、なかなか歯ごたえがあり、気合入れる必要があります。小説だとなおさらなんだろうな、読みだす前からそわそわします(^^;。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/12/08 (Thu) 01:13:13

今回は、フラッシュ以外の実写レス。
フラッシュ及びアロー関連は、いろいろ書くことが多く、それだけで項目分けしないとまとまりそうにないので、後日に送るつもり。

★牙狼

「刻印」の回。
アクションはほとんどなく、牙狼の鎧を召喚こそしたものの、装着すらしなかった、決戦前のドラマ重視回。
他に、鎧の装着をしなかったのは、阿門法師とバルチャス対戦していた「赤酒」の回ぐらい。

残すは「心滅」「少女」「英霊」の決戦三部作で、いずれもアクションが盛り上がる回。
ここまで来ると、ネタバレは伏せた方がいいと思うので、「何々に期待」という定例句も使わずに、「全てが見所」としておきます。

さて、今回の視聴回の感想ですが、回そのものより、CMで『ゼイラム』のブルーレイ発売予告に、おおっとどよめいたり。
ええと、牙狼以前の雨宮監督の代表作品だと思ってますし、氏の「ヒロインアクション」及び「和風デザインの敵キャラ」を象徴する作品でもあります。
さらに、アニメ版も作られ、そちらのキャラデザインが桂正和氏だったりして、今の牙狼に至る原点的な作品です。
あと、ゴンザの若い時の姿も見られたり。

昔、レンタルビデオで見たきりなので、今回ブルーレイで出るなら、購入も検討しようかと思ったり。

昔懐かしいと言えば、ちょっと押し入れに眠っていたのを最近発掘したのが、「牙狼」のBGM集と、「LORD of the RING」のBGM集。
昔CDを買ったはず、と思って探していたら、両方同時に出てきて聴き入ってみたり。
「牙狼」の方は放送終了後に発売されたので、10年を経て、本編をリアルタイムで見て、誰かと話題にしながら、音楽に聴き入る至福の時を持てようとは、なかなか貴重な体験だな、と感じ入ってる次第。

★指輪&ホビット

瀬田さん訳なら、問題なしですね。
そもそも指輪の方が、瀬田さん訳なので、続けて読むなら用語が統一されている方がいいですし。

いずれにせよ、指輪より先にホビットを読む方がいいですね。逆だと、ホビットに到達するまで時間がかかり過ぎますし、ホビットの方に物足りなさを覚えるでしょうから。
そして、ホビットの第1章、ビルボの家にガンダルフとドワーフたちがやって来て、どんちゃん騒ぎをするところとか、正に原作どおり映像化したな、と。
第2章のトロールとのやりとりや、第3章のエルロンドの館関連は、だいぶ映像面でシリアス方向にアレンジしているのですが、4章での霧ふり山脈でのゴブリン絡みや、5章のゴラム(小説訳ではゴクリ)とのなぞなぞ対決は、原作そのまま。
そして、映画1作めの最終場面「一難去ってまた一難」は、アゾグの登場と、それに挑むトーリンの格好よさ、そしてビルボが示した勇気が、もう原作を素材に、すごく盛り上げたところ。

ともあれ、ビルボ中心のシーンは、ほぼ原作そのまま。
ドワーフメインのシーンや、ガンダルフのシーンなんかは、相当にアレンジされている、と考えればいいか、と。

★ハリー・ポッター

6月の後半一挙放送を補完するように、今回の前半放送になりますか。
ええと、前半(炎のゴブレットまで)は好きな作品で、公開時に見たり、廉価版DVDを買った記憶が(多分、押し入れに眠っている)。まあ、DVDは3作目のアズカバンの囚人までしか買ってないかもしれないけど。

さて、自分がハリー・ポッターを好きなのは、「魔法学校」という世界が、いろいろ風変わりで楽しく、ワクワクできるからですね。
そんな中で、まだ未熟なハリーたちが、授業で奇抜な経験をしながら、教科書とにらめっこしたり、友達と談笑したり、試験対策に勤しんだり、夜中に寮を抜け出して危険な森での冒険に挑んだり、新しい呪文を覚えたり、そういう子供ならではの姿が丁寧に描写されている。
こういう学園要素が、ハリー・ポッターの魅力だと考えていたわけですね。

でも、ヴォルデモート復活後から、物語が暗く重い方向に進んで、「楽しい学園生活」から、もはや、ゆっくり勉強している場合じゃない「学生運動めいた政治話」の方向に突き進む。
ヴォルデモートと陰で結託している一派が、ダンブルドア校長を追い落とそうとして、ハリーたちは校長を守るために、放課後を秘密の学生運動に当てる形になり、無邪気さが失われていく感じで、好ましくない方向性。

個人的には、ライバルのマルフォイがもっと美味しい役どころになることを期待したんだけど、結構ヘタレのままに終わって、美味しいところはスネイプ先生が持って行った感。
ハリーの師匠がダンブルドアであるのと同様に、スネイプがもっとマルフォイを導いて、スネイプの死にマルフォイが涙する的な改心シーンがあればいいのに、と思ったりも。

で、そんなマルフォイ役の俳優が、今はフラッシュ(第3シーズン)でレギュラー出演しているとか。
ハリーの同級生だった彼が、今はバリーの同僚として警察の科学部門で働いていたりするのが、ちと面白かったり。
戦闘する役ではないので、動画サイトにアップされている名シーンにはあまり出て来ていないのですが、何だかバリーに嫌味に振る舞って、「お前、肝心な時に現場から姿を眩ますんだったら、仕事やめちまえよ」的なことを言うキャラらしい。相変わらずだなあ、マルフォイとか思ったファンもいるとか。

と、半ば強引ですが、ハリー・ポッターからフラッシュに続く、と。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/12/09 (Fri) 01:50:16

ここまで引っ張ってきたフラッシュ&アロー話も、本国で今年一番のお祭りイベントが終わったので、一度まとめてしまおうか、と。

★アロー第3シーズン最終章

フラッシュの裏で行われていた、「チームアローVS暗殺者組織(リーグ・オブ・アサシンズ)」の戦い。

その中で、オリバー・クイーンは、リーグの首領ラーズの後継者として強引な勧誘を受けます。
当時のオリバーは、亡き父母の遺した会社クイーン社を、レイ・パーマーに買収され、表の顔を持たなくなった身。
一方で、裏の顔であるヒーローとしては充実していたものの、「いつまでアローとして戦わなければならないのか」「オリバー・クイーンとしての自分の人生を充実させたいのに、ヒーロー活動との両立は可能なのか」という悩みを持つようになっています。

そういう背景で、フラッシュことバリーが後輩ヒーローとして活躍したり、他にも自分に憧れて次々と新人ヒーローが出て来ている。果たして、自分は彼らを引っ張って行けるのか、それとも後は彼らに任せて、自分は引退する時期じゃないのか、という葛藤が生じる、と。

アローとしての活動をどうしたらいいか、と悩んでいる最中に、リーグの罠でアローに市長殺しの汚名を着せられ、裏の活動を封じられる。一方、自分から会社を奪ったレイ・パーマーがヒーローとして活動を始め、フェリシティとも良い関係を築いている。後のことは彼に任せて、自分はリーグの誘いに乗ろうか、という方向に。
もっとも、レイの方は、フェリシティと付き合いながらも、彼女の心がオリバーに向けられていることに気づいて、自分は身を引こうと決意する、入り組んだ恋愛ドラマも展開するわけで。

結果、オリバーはリーグの首領ラーズの元で、鍛え直されることに。リーグの施した魔術的処置によって、半ば洗脳状態になったようなオリバー。
最終的には、「洗脳されたように見せかけた芝居」ということが最終話で明示されるのですが、その一話前にフラッシュを助けに来たことで、オリバーが正気だということがネタバレになっているわけですね。

さて、フラッシュに話を戻すと、リバース・フラッシュことイオバード・ソーンと戦うに際して、バリーはオリバーの協力を求めようと連絡をとるのですが、「オリバーはナンダ・パルパットというところにいて、手が離せない」との返事(多分、話し相手はフェリシティ)。
このナンダ・パルパットは、リーグ・オブ・アサシンズの本拠地なのですが、フェリシティたちは同時期に、オリバーを助けるために敵の本拠地に乗り込む襲撃作戦を展開する、と。
結果は、奮戦するも打ち勝つことができず、チームアローはリーグの監獄に囚われの身になって、絶体絶命のピンチで続くわけですが。
そんな中で、オリバーはバリーの救出に、ナンダ・パルパットから駆けつけて来た。アローを見ていると、そんな余裕はないはずだろう、と突っ込みが入るのですが。

一応、コスチュームはアローの物ではなく、リーグの暗殺者装束。リーグは一応、飛行機も所持しているので、首領の目を盗んで、こっそり飛行機使って、セントラルシティまでやって来たのか、とか、無理矢理つじつま合わせはできなくもないのですが。
他に、レイ・パーマー特製のスピード封じのナノマシンを仕込んだ矢とか準備して来ましたが、本編でそこまでレイと打ち合わせたり、フラッシュを助ける計画を練っている様子はありませんので、多分、レイのオフィス(元は自分の会社)に忍び込んで、勝手にデータを盗み出したんじゃないかなあ、と。
この時期のオリバーは、チームの絆が壊れることを心配するフェリシティを他所に、「敵を騙すには、まず味方から」と言わんばかりに単独でいろいろ動いているからなあ。ラーズの下に付いたのも、相手の懐に飛び込んで、倒せる機会を窺っていたわけだし。もっとも、ラーズの方もそれはお見通しで、その上でオリバーの策に乗ったふりをしていたなど、いろいろ駆け引きがあった、と。

結果、オリバーはリバース・フラッシュを倒した後、バリーに「自分も助けて欲しい」と言います。
そして、バリーがアローの最終話にゲスト出演することに。その仕事内容は、「フェリシティたち、捕まったオリバーの仲間をリーグの監獄から救出すること」。
で、救出後、バリーは彼女たちに「オリバーの計画を話し、後はオリバーに任せておけば大丈夫。じゃあ、ぼくも忙しいから、これで帰るね」と、そこで出番終了。

最終的には、オリバーが一騎討ちの末、ラーズを倒すのですが、もうアローでいられなくなったオリバーは、街から出ることを決意。「あなたが行くなら、私もついて行く」とフェリシティが付き添って、物語終了、と。

★アロー第4シーズン概要

街から離れ、フェリシティと平和な生活を楽しんでいたオリバーでしたが、街にダミアン・ダークという魔術師率いるゴーストという組織が暗躍していて、自分たちでは対処できないから帰って来てほしい、と仲間たちから連絡を受けて、グリーンアローとして復帰。
その後、前シーズンで行方不明だったレイ・パーマーを助け出したり、殺されたサラ・ランスを復活の泉で蘇らせたりするなど、新番組「レジェンド」への流れを作りつつ、バリーと共闘して、不死身の強敵ヴァンダル・サベッジと戦うことに。
後半戦で、ダミアン・ダークと戦うかたわら、オリバーは表舞台で街を守るために市長選に出ることを決意。フェリシティとの恋愛問題は、オリバーに隠し子が発覚したことで破局しつつも、チームの司令塔としてのフェリシティの役割は存続。
しかし、ダミアンとの戦いで、仲間のブラックキャナリーことローレル・ランスが死亡し、ダミアンは倒したものの、チームアローは苦い思いを残したまま解散。オリバーは市長に選ばれ、表の顔で活躍することに。

★アロー第5シーズン

現在放送中なんですが、ここでオリバーはヒーロー活動を単独で再開することになります。しかし、彼の恋人を通り越して、半ば母親役みたいな立場のフェリシティが、「やっぱりチームは必要」と主張し、結局、新チームが結成されます。

そして、今回のクロスオーバーなんですが、フラッシュのバリーは新チームのことを知らないので、オリバーの助けを求める際、旧チームの面々に連絡を取るんですね。
よって、久しぶりに旧チームのメンバーで宇宙人と戦うことになるのですが、フラッシュの話の最後に、フェリシティを除く旧チームの面々が(オリバー含めて)UFOに拉致されてしまった。
仕方なく、バリーとシスコ、スーパーガールのカーラはフェリシティから、新チームアローの話を聞いて、彼らと初対面し、共闘する流れに。

一方で、宇宙人に拉致された旧チームアローの面々は、幻覚装置に掛けられて、夢の世界で翻弄されることに。
ええと、この回はちょうどアローの放送100話(1シーズン23話で、5シーズン目の8話に当たる)を記念するエピソードでもあり、これまでの物語で死んじゃったキャラ(オリバーの両親とかローレルとか)がゲスト出演するとの告知が為されていました。死んだキャラがどうやって出てくるのか、回想シーンか何かかな、と噂されていて、結果は、「宇宙人の幻覚装置だった」というオチ。
他にも、第3シーズンのラーズを除く、各ラスボスが登場して戦うシーンがあったり、「アローにとってのお祭り回」ではあるのですが、クロスオーバー色は薄く、「フラッシュとスーパーガールが、新チームアローと交流した挙句、敵のサイボーグ女を撃退したシーンがおまけ程度に描かれたり。

最終的に、シスコの能力で、バリーたちはUFOに囚われたオリバーたちの位置を感知。
一方、オリバーたちも、故人の思い出から現実に向き合うことを決断し、幻覚装置から目覚めます。そして、円盤内で大暴れした後、小型の脱出艇を奪って逃避行を図ります。しかし、オリバーたちが宇宙空間で見たものは、無数の円盤部隊が地球に向けて本格的な押し寄せる姿だった、というところでクロスオーバー最終章の「レジェンド・オブ・トゥモロー」に続いた次第。

★クロスオーバーの顛末

4作品のヒーロー・ヒロイン軍団VS宇宙人との最終決戦というクライマックスなんですが、最後の回はあまり評判が良くなかったみたいです。
話を盛り上げるだけ盛り上げておいて、最後の話のまとめ方があっさり風味だったようですね。

宇宙人が頭でっかちで、陰謀は企むものの、個々の戦闘能力は大したことなく、ヒーローたちにバッタバッタとなぎ倒されるだけのザコ扱いで、いわゆる強力なボス敵がいなかったとか、
無数の円盤軍団も、シスコとフェリシティが何やら仕掛けて、退散させたとか、
え、これで終わり? という感じだったような。

フラッシュ回での、「フラッシュVSスーパーガール」が一番盛り上がった場面で、宇宙人戦はシチュエーション的に、どうしても映画のアベンジャーズと比べられてしまうのか、意外と地味だった感。

そこをドラマ面で盛り上げようとしたのか、ヒーローたちが最終決戦に赴く際に、オリバーが最強戦力と言うべきスーパーガールに、「お前は来るな」と言ってしまうらしいんですね。
理由は、推察によるものですが、「前に敵に操られたので、今回も同じ状況になれば危険だ」なのか、それとも「スーパーガールは別世界の住人なので、この世界に干渉しすぎるのは良くない」ということか、とにかく、オリバーがスーパーガールに待機命令を出したために、ファンの間で大ブーイングが起こったようです。

フラッシュとスーパーガールがすごく仲良く共闘していたので、「若いヒーロー・ヒロインの活躍をやっかむ老害オリバー」とかいう感じの、ひどい言われようのファンコメントで、思わず苦笑。

でも、まあ、そこはドラマの仕掛けで、宇宙人との集団戦で、オリバーが窮地に陥ったときに、飛来したスーパーガールが助けたことで、両者和解に漕ぎ付ける、と。

最後は、オリバーとバリーが、元の世界に帰るスーパーガールを見送る形ですが、その直前のシーンで、レイ・パーマー(昔スーパーマンを演じていた)が「それにしても、あの娘、ぼくの従姉に似ていたんだよなあ」と語るネタがあったとか。

なお、スーパーガールの世界にも当然、スーパーマンは存在しているわけで、現在放送中の第2シーズンの最初に、共闘する回があって、いきなり盛り上がったそうです。

映画では、スーパーマンとバットマンが戦ったわけですが、TVドラマではグリーンアローがバットマンみたいな立場で描かれており、アローとスーパーガールが一時、関係がこじれるのも、そういう取り合わせを意図したのかなあ、とも思うのですが。

PS.クロスオーバー回が終わったので、この後はそれぞれの作品で別々に物語が展開するわけですが、何か面白い展開があれば、また紹介したいな、と。
今は、一応、フラッシュ総括も含めて、これで終わりのつもり。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/12/10 (Sat) 00:03:33

定例感想アニメ編

★ジョジョ

これも、早人主役のバイツァダスト編が終了して、残すところ3話となりました。

前回で、バイツァダストを解除しなければ爆死確定の仗助たち。
しかし、バイツァダストの弱点は、「吉良の絶望から自然発動した能力なので、意図的に再発動させられないこと」及び「能力発動中は、キラークイーンの他の能力を使用できないこと」にあります。

そして、前回のラストで吉良は早人を追い詰めるために、のこのこスタンド使いたちの前に姿を現した形になります。
早人と吉良の不穏な空気に気付いた仗助たちが怪しんで、そこにやって来て、焦る吉良。少し待てば、こいつらは爆死するから時間を稼がないと、と考える吉良ですが、そこに思いがけないアクシデントが起こって、という展開になる予定。

しかし、まもなく、この作品も終わると思うと寂しいですな。
第3部のエジプト編が終わったのが去年の6月で、第4部が始まったのが今年の春からだから、9ヶ月の間が空いた、と。来年の夏には実写版ジョジョの劇場公開があることから考えると、第5部が始まるのは秋からかなあ、と推測する次第。

ともあれ、こちらも残り3回の最終決戦を堪能しようと思いつつ。

★オルフェンズ

特撮怪獣映画か、モンスターハンターか、と評判の厄災モビルアーマー登場回。

果たして、イオク様の運命は?

ミカとか、マクギリスよりも、厄災を目覚めさせたイオクの方が心配ですよ。
無謀にMAに挑んで、そのまま帰らぬ人になる可能性が濃厚。

とにかく、既存のガンダムシリーズの約束ごとがあまり通じない鉄血の物語なので、どう展開するかドキドキワクワクしつつ見ているこの頃。
ビームを撃つ兵器も今回が初になるので、最初のガンダムで初めてビグザムを見た時のような恐ろしさを思い出したりも。

政治ドラマでギスギスよりも、こういう分かりやすい巨悪が登場して、場を荒らし回る展開の方が、年末決戦祭りって感じでいい展開だ、と思いつつ。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/12/13 (Tue) 15:40:04

 NOVAさん、どうもです。

●ゼイラム

 タイトルから洋画のゼイリブを思い出したりしまして。ちょっと面白い映画でした。それはともかく、かなり前ですと、CMで観た映像にあまり興味を示さなかったかもしれません。前に申したかもしれませんが、実写は「特撮を見たい」というものだったので、スターウォーズ以降はハリウッド特撮的なものばかりに目が行っていました。

 しかし、牙狼をアニメから入って、実写の翔編、烈伝、そして10年前の牙狼1stを観ているうちに、見方が変わって来たようです。見た目だけでも、モンスターなどの造形とその見せ方ということがありますし、何よりも「ドラマを引き立てるために特撮がある」という、ごく当たり前のことを再認識できるようになってきた気がします。

 ゼイラムは牙狼よりかなり前の作品のようですが、牙狼を作った監督の代表作となりますと、「これがあるから牙狼もできた」といったことがありそうで、興味が湧きます。さすがに私がBlu-Rayを購入まではいきませんが、もしNOVAさんが購入されて、「やっぱりいいな」とお感じであれば、ご感想を伺ってみたい気がします。

 よく考えたら、洋画でも低予算でいいものはあるんですよね。エイリアン1も見栄えの割には低予算だったそうで、遠くからのカメラの場合は、子どもに演技させて、エイリアン宇宙船などのセットを大きく見せるとか、いろいろ工夫したらしい。サイレントランニングという洋画も、低予算ながら面白いドラマのある映画でした。出てくるロボットをわざとよちよち歩かせて可愛げを演出していた等、小技も結構うまかった覚えがあります。

●ハリーポッター(のマルフォイ)

 NOVAさんの書き込みかに触発されて、私の先の感想に一点だけ追加したくなったのが、マルフォイです。今回のTV放映(1・2)ではなく、後半4部作の最後の最後辺りですね。

 確か、マルフォイが「ヴァルデモートに従うか否か」という葛藤に追い込まれ、消極的ながらヴァルデモートに従わない決断をしていたと思います。でも、あそこで期待するものがあったんです。消極的に不服従ではなく、迷ったマルフォイが決意を固めてヴァルデモートに向き直り、

「高貴な者は友を裏切らぬ!」

くらいの啖呵を切って、渾身の一撃をヴァルデモートに入れてくれてたらなあと。もちろんマルフォイが敵うわけはないんですが、マルフォイの思わぬ反撃で流れが変わる、みたいだったら個人的に大好きな燃える展開です(^^;。もうちょっとマルフォイが頑張ってくれたら、マルフォイのみならず、ハリーポッター映画の印象がぐっと変わったのになあ。

●フラッシュ&アロー

 なんと申していいか、現時点までのアローのストーリー、見どころ紹介の情報量が圧巻、かつ面白そうで、「やはりフラッシュ観るなら、アローも観ないと、本当に楽しめたことにならないなあ」という、何度も感じたことをまた思ったりします。

 私が感想レベルでも言えることが、アロー未見ということもあって、ほとんどないんですが、NOVAさんの書き込みを拝読して、非常に興味深いと思ったことだけはお伝えしないといけないと感じました。

 ただ、せっかくクロスオーバーで盛り上げたんだけど、締めくくりがちょっと地味だったとのこと。もしかすると、「充分に堪能してもらうのではなく、ちょっと物足りないほうが、この後も続くシリーズのためにはいい」と制作が思ったのかもしれませんね。しかし、そういうことは匙加減が微妙で、ちょっと間違うとしょぼいだけになる。難しいところだと思います。

 アロー&フラッシュがどうやら一区切りついたようですが、今までのご紹介、ご解説でなかなか楽しめていますし、また気が付かれたことや、新情報などがありましたら、また書き込んでくださるとありがたいです。

 とりあえず、ここでレスを改めます。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/12/13 (Tue) 17:48:41

 さて、定例の感想のほうをば。

●牙狼

 牙狼1stもいよいよ大詰めですね。三神官も一つの体に乗り換え、これならキャラクターとしてドラマで動けるなと感じます。さすがに子ども3人では、シリアスな演技などでちょっと不足になりそうですから。

 番犬所は東が謀反のため、西が司令塔となるものの、零は今までの行動が祟って、西の神官に抑えられそうになる。がしかし、仇のキバ=バラゴを前に引くことができるわけもなく、鋼牙の口添えで二人そろって最終決戦へ。

 そのバラゴは冴島邸を急襲、といっても鋼牙も零も不在ですから、いともたやすくカオルを拉致してしまう。このとき転倒したゴンザ、鋼牙と零が駆けつけてきたら、第一声が「腰打った」とか言い出し、「そこかよ」とツッコみたくなります。が、さすがは牙狼の執事、バラゴにしっかり札を張り付け、追跡できるようにしてましたか。

 そしてバラゴに追いつく鋼牙と零ですが、生身で戦っても歯が立たない、変身して戦っても軽くあしらわれる。現時点での力の違いを見せつけられた感じです。零なんて、「無名の騎士」とまで言われてるし。コメンタリーでは、このシーンでバラゴが橋の上から剣を投げおろすのは、ふりだけするつもりが、本当に投げおろしてしまい、「しまったー、下に二人がいるのに」となったそうです。幸い、橋の下の鋼牙と零に剣が刺さるようなことはなく、ほっとしたんだとか。

 この戦闘の直後にまたバラゴのバッテンがついた顔になり、顔を変える秘薬を飲んでましたが、この秘薬の役割を今まで勘違いしてました。ウィキペディアにもちゃんと「「必殺」の呪印から逃れるため、印を消す必要があった」とあるんですが、変装のために印を隠すためだけのものだと思い込んでました。呪印の効力を封じる秘薬だったんですね。これでようやく、バラゴが零の父親を襲った意味が理解できました(ものの、己の観察力、理解力のなさにがっくり)。

 止めを刺すのは最強の力を手に入れた後と、悔し気な鋼牙と零を放置して、バラゴは去る。鋼牙と零はあきらめるはずがなく、敵の本拠のビルへ。そこで待ち受けていたのが、東の番犬所の執事、コダマでしたか。鋼牙と戦闘になるコダマが、今回もよく動く動く。格闘技に加えて体操選手のような動き、やっぱり格闘ゲームの動きです(細かいことを申せば、バーチャファイターではなく鉄拳に近い)。

 邪美の仇と怒りに燃える鋼牙ですが、生身の戦いはコダマが優勢か。しかし鋼牙が騎士の鎧を身にまとうと、さすがのコダマも劣勢。どうするのかなと思ったら、コダマの姿がホラーに変わった、と思ったんですが、不気味ながらも騎士ですよね、これは。調べてみると、魔獣装甲というんですか。

 双方が鎧を身に着けると、またコダマが優勢になった模様です。強いな、コダマは。母ちゃんが自慢そうにするだけのことはある(^^;。それでも一進一退の戦いを続けるうち、鋼牙の鎧装着制限時間が迫る。零が止めるのも聞かずに戦い、ついに00.0秒へ。腰の三角形が反転し、鎧がごき、ぼこっと変わっていく。

 ふーむ、これが心滅獣身なのか。かなりデカいですね。パワーは格段に上になっているように見えます。バラゴが鋼牙が闇に心を売り渡す気かと思うのも無理はない印象です。力任せの暴れっぷりで、コダマがみるみる劣勢に。そして、ああ、コダマやられちゃったよ。元三神官の女は闇に落ちたとはいえ(落ちてるんですよね?)、やっぱり母ちゃんですな、初めて「コダマー」と絶叫してます。この後でもあからさまに落ち込んでたし。もしかして、ここまでやりながらも闇に染まりきらない部分があるんだろうか。

 このまま一気に押し切ってバラゴを倒さんとする鋼牙ですが、ここは零が止めた。剣に鋼牙の姿を映し、「お前は暗黒騎士なんかじゃない」とどやしつけたら、怒りに我を忘れた鋼牙もさすがに正気に返ったようです。やはり自分を見て、「ダメだ、これは醜い、邪悪だ」と思ったんでしょうか。

 この一連の戦闘を考えると、そもそもコダマが出てきたのは、鋼牙を過度に怒らせるためだと考えることもできそうですね。まずバラゴが軽くあしらっておいて悔しがらせ、本拠ではコダマが出てくる。鋼牙は邪美を殺したコダマをはっきり見ていますから、コダマがここで出てくれば鋼牙は怒りに我を忘れる、かもしれない。そうなると、鋼牙を闇に誘うこともできるかもしれない。闇に落ちれば、もう闇サイドのバラゴの思うがまま、という感じかなと。もっとも、バラゴが「まさか闇に」と言ってますから、どうも違っていそう(^^;。

 なんとか心滅獣身から立ち直った鋼牙はさすがに反省。ようやく零に素直に謝って、礼を述べてますな。こう出られると零も突っ張らない、実は牙狼の称号にあこがれていたと敬意を告白したりもする。

 とにもかくにも、敵本拠ビルの正面玄関は突破、いよいよラスボスの居室へと向かう、というところで次回へ。NOVAさんの予告通り、見どころ満載でした。元三神官、キバ、ゲートにメシアを残る2話で描き切るわけで、来週はさらにテンションが上がりそうで期待が高まります。

 コメンタリーで、心滅獣身した黄金騎士のフィギュアが発売されたことに出演者らが驚いたというエピソードが紹介されていました。そんな1回限りのフィギュアまで出してくれるんかと。バラゴ役の京本政樹氏に1つプレゼントされたそうなんですが、京本氏はもらったものの、フィギュアのでかさに飾る場所に困り、しまったままになってるんだそうで、なんかもったいない話です。

●ジョジョ

 早人をヒーローと呼ばず、日本語で英雄とでも呼びたいような回でした。智仁勇を兼ね備えた英雄ですね。でも……

 冒頭は先週の続きで、早人が絶望し、吉良が勝ち誇っている。後はバイツァダストが吉良を探す者を消し飛ばした後、解除してしまえばいい。さらに吉良は言う、「この吉良吉影に運は味方してくれている!」。ここで早人の様子が急変、吉良が自分で喋った、僕は寝坊して遅刻したというから電話して起こしただけだ、と言い出す。

 私は状況が飲み込めず、なんのこっちゃと思ったら、仗助が到着していた。吉良が名乗るをの聞いていて、激しく怒っている。ここでようやく気が付きました。全ては早人が仕組んでくれた、対吉良トラップだったと。

・吉良が自分の正体を早人に喋る。
・仗助は遅刻してくる。

 この2点から、吉良と合わないようにして問題の地点まで来る、かつ仗助を電話で起こして早めに来させれば(そういや朝のシーンで電話帳見てたな、早人は)、仗助が吉良が名乗るのを聞いてくれる可能性があるということだったみたいですね。だから仗助がやってくる方向も計算に入れて、吉良を待ち構えていた。起床後1時間以内に、早人から吉良の情報を漏らさずに、吉良の正体が露見するようにするという難事、こんな解決策があったのか。

 こうなれば、もうこっちのもの、仗助と吉良が直接戦闘になれば、吉良のスタンドに触れられずに叩きのめすのは、仗助のスタンドを以てすれば可能、吉良はぼこぼこにやられて壁に叩きつけられる。吉良がバイツァダストを解除したため、露伴は爆死せず無事、ということは当然、仗助らも無事。

 平穏な生活がしたいだけだなどと、常人には理解しがたい願望を述べ立てる吉良ですが、仗助が耳を貸すはずがない。平穏じゃない顔面にしてやると息巻いとりますな。確か、前に承太郎が吉良と対決したとき、時計が見られないよう叩き壊してやる、顔面を、なんて言ってたはず。吉良はよっぽど叩き壊したくなる面構えであるらしい。確か、原作では吉良の最後は……

 これは勝ったか、と思ったんですが、天運が未だに吉良に味方しておったか。吉良対策第一の矢として早人が連れてきた猫草ですが、吉良のスタンド キラークイーンに収納され、腹から空気弾を撃てるようになっちゃってたよ。なんてこった、早人の必死の工夫が逆用される形になったか。イライラするほど悪運の強い奴です、吉良は。

 億泰が仗助を守ろうとハンドのスタンドを使ったら、億泰の腹部が爆発、植え込みへ吹っ飛んでしまう。猫草の空気弾を爆弾にしていたわけでしたか。早人の解説を待つまでもなく、爆弾に運搬手段を手に入れてしまった。しかも、空気弾だから隙間さえあれば侵入して、通り抜けてしまう。事実上の防御不能武器です。これでは、またもや吉良が最強になってしまったか。

 億泰を治そうと駆け寄る仗助ですが、早人が血相変えて止める。億泰が爆弾にされていると。吉良がニタっと笑ったのを見て、そこまで気が付いたんですか。さらに、吉良の爆弾のおそらくは最大の弱点、「一度に一つしか作れない」ことまで観察して見抜いているし。どうしようもない状況ですが、早人だけはとんでもない解決策を持ってやがった。

 自分が億泰に触れて爆発する、ですか。そばに仗助がいるから、間に合えば治してもらえて、生還のチャンスはあると。理屈はそうだけど、そんなこと普通はできんぞ。そもそも思いつくことすらできん。それをあの一瞬でやっちゃうとは。仗助ならずとも、「マジに小学生かよ」と思ってしまいます。吉良の爆弾の弱点「吉良にダメージが来る範囲では爆発させられない」を見切って攻撃した仗助も凄いんですけど、その凄さがかすんでしまうほどです。

 がしかし。億泰を離れた場所へ運ぼうとする仗助ですが、その億泰から立ち上る白い何かが。もうこれは、ジョジョアニメシリーズ定番表現ですね。そのキャラクターは昇天した。

 吉良の空気爆弾は、前に早人がしたように破裂させる対策は使えない。なぜなら吉良のスタンドが形を保たせているから。その空気爆弾を辛くもかわした仗助らですが(ちゃんと早人も引っ張って助けてるところ、仗助も偉い)、億泰が目を開けない。

 この戦闘で吉良は最大の敵が承太郎ではなく、仗助だと認識、その仗助は億泰の死が受け入れられず(たぶん分かってはいる)、というところで次回へ。もう「うわーん(泣)」という感じです。あっちが助かったら、こっちが死んじゃったよ、ということで。おのれ吉良め、一矢報いずには置かんぞと思ったんですが、一矢は今週の鉄血のオルフェンズで、非常に嫌なものになっていることを思い出しました(^^;。

●鉄血のオルフェンズ

 い、イオク様のぶぅわぐゎ~、うわーん、と叫びたくなる回でした(^^;。ホントに何をやっておるのか、イオクは。

 先週ラストからの続きで、イオクがうっかり近づいてモビルアーマーを目覚めさせてしまったところから。これだけでも、「近づくなと言われたのに、何やってんの、イオク」といったところですが、さらに「しょせんは300年前の遺物」などと甘く見て、部下が止めるのも聞かず(とことん、人の話を聞かんやっちゃ)、無謀にも突っ込んでやられる。部下が庇ったのでかろうじて無事。

 そこへ、モビルアーマーのサブシステム、プルーマ軍団が迫る。イオクはあんな奴ですが、部下はようできた人が多いらしい。死を覚悟で必死に庇って、イオクだけは逃がそうとしている。そんな部下の気を知ってか知らずか、まだやれるなどとほざき、部下から意気だけでは勝てないと諭され、ようやくイオクも事態を理解し始めたらしい。泣いて戦場を離脱する。
(このシーン、「意気」を「1機」と聞き違え、最初は部下が何を言い出したのか分からなかったorz)

 それでもイオクも一応はいいところはあって、引けない理由の一つが、部下を見捨てて逃げることはできないということだったのか。なるほど、という感じです。部下が死を覚悟で守ろうとする理由、なんとなくわかる気がしますね。イオクって、実力的には頼りないけど、部下思いなんだ。

 しかし、しょせんはピエロの独り相撲。イオクなんかはほっておいて、鉄華団とマクギリスはさっさとモビルアーマー対応に乗り出す。イオクが去った後の部下らのMSを調べて、コックピットが全て執拗なまでに破壊されていることなどを調べ、モビルアーマーが人口密集地に向かうと予測、最も近い都市へのルート上で待ち伏せ攻撃をすることに決定。非常にてきぱきしてますね。

 モビルアーマーについて、三日月が鳥みたいだったと評すると、マクギリスがあれは天使だと返す。天使は天使でも、この世の終わりに現れる天使を意識しているみたいですね。今回のサブタイトル「穢れた翼」はそういうことだったのか。じゃあモビルスーツはというと、悪魔なんですか。うーん、単純に考えると逆のような気もしますが、まだ明かされていない事情とかあるのかな。

 でも三日月は気にしてない。オルガがやれというならやってやるよ、と気負わずに言うところが、ちょっと怖い感じすらします。三日月が心底、「この敵には勝てない」と思ったとき、どういう反応を示すんだろう。まあ、ギャラルホルンの始祖、アグニカ・カイエルが勝ったという実績があるみたいですから、モビルアーマーとて無敵ではないんだろう。

 がしかし、モビルアーマーとは厄介な代物のようですね。サブシステムのプルーマは本体を修理する機能があり、本体にはプルーマを製造する機能がある。物資とエネルギーを敵(人類)から奪取しつつ、延々と戦い続けることができるわけですな。

 一方、火星での事件をなんとなくながらキャッチしたギャラルホルンはジュリエッタと仮面の男ヴィダールを出撃させる。最初からこいつらを送り込めばよかったんじゃないかと思いますが、まさかモビルアーマーが埋まっているとまでは思わなかったんだろうな。マクギリスを止める程度の強襲偵察くらいのつもりだったんだろう。

 モビルアーマーが向かうと予測される都市 クリュセにはクーデリアがいる。シェルターには全員は収容できないと分かると、クーデリアもシェルターには避難しないと言い出す。この辺り、イオクと似ています。個人的には、「偉いさんが逃げてくれんと、部下も逃げられなくなるんだけど」という気がして、全面的には支持できない意思決定です。

 しかし、モビルアーマーをきちんと迎撃できればなんとかなるかもしれない。シェルターだってモビルアーマーの攻撃ではあまりもたないだろうし、孤立無援となれば、そこで死ぬしかない。とどめを刺すところまでいかなくても、モビルアーマーに相当の打撃を与えれば、次の策を練る余裕もできるはずです。

 なんですが、イオクのバカー! せっかく思った通りの進路を取ったモビルアーマーを狙撃して、進路変えさせちゃったよ。全てを水の泡にしたとも知らず、正義の一撃とか叫んではしゃいどる。観てて、アホか、と思わず毒づいてしまいました。イオクを追って現れたジュリエッタに「奴に一矢報いてやった」などと寝言を言うし。このシーンで、「一矢(報いる)」が個人的なNGワードになりつつあります、一時的にはですが(^^;。とりあえず、ジュリエッタが思い切りバカにしてくれましたんで、少しだけ溜飲が下がりました。


 モビルアーマーは進路を無防備の農業プラントに変える。プラントに現れたモビルスーツですが、かろうじてライドが間に合い、モビルアーマーの真正面に立ちふさがる。しかし、そこへモビルアーマーのビーム攻撃が。これはライド死んだと思ったんですが、モビルスーツには対ビーム装甲があったみたいですね。今までビーム兵器なかったんで、分かりませんでした。

 なんとかライドのモビルスーツは耐えきったけど、背後の農業プラントは人もろとも壊滅。イオクめ、無知なくせに出しゃばるから、こんなことになってしまった。ライドへはプルーマが殺到、やはりライドも駄目かと思ったそのとき、三日月が到着、プルーマを蹴散らしてくれた。

 マクギリスと石動はこの事態にも冷静で、何らかの作戦行動を取っている。失敗した時のバックアップの策も持ってたんでしょうね。そこへ現れたが、ええと、これはヴィダールのヴィダールガンダムだな。というところで次回へ。

 今回の冒頭で、モビルアーマーを倒せるのは人ならざる者というナレーションがありました。ということは、阿頼耶識を持つ人間、さらにガンダムと一体になったサイボーグ的な兵士かといったことが思い浮かびます。また、鉄血ではわざとビーム兵器を封印して、金属の殴り合いのリアルさといったことが、前期に制作が言っていたと記憶しているんですが、モビルアーマーのビーム兵器を見ると、現実離れした次元の兵器ということだったのかな、とも思ったりします。

 次回は「クリュセ防衛戦」って、結局モビルアーマーはクリュセに向かうのか。ネタバレしてる気もしましたが、よく考えたらモビルアーマーは人の多いところへ行って皆殺しにする兵器なのでした。最も近い人口密集地域がクリュセであるなら、当然のタイトルではありますね。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/12/15 (Thu) 00:28:00

年末で忙しくなってきたので、今回は手短かにまとめたいなあ、と思いつつ。

★牙狼

「心滅」回の感想。

この心滅獣身の暴走牙狼は、自分が書いた小説の暴走ラーリオスのイメージソースの一つとなっております。鎧が膨張して獣然となった姿とか、魂が喰われそうになるとか。

アニメのレオンや、雷吼も暴走する姿が描かれていましたね。
一方、実写版では、流牙はあまり暴走のイメージがありませんが、彼の場合、鎧が元々光を失っていて、「黄金騎士なのにデフォルト状態が黒かった」ところからスタート。で、最終決戦でようやく黄金の光を取り戻して第一部終了だったり。
流牙の続編の牙狼翔では、黄金カラーが通常でしたが、パワーアップして飛行能力を得ると、また黒くなったという、光と闇の渾然一体となったイメージ。

一方、鋼牙の息子の雷牙は、ラスボス戦で時間の流れを加速された結果、無理矢理鎧のタイムリミットにさらされ、心滅することになりましたが、愛する者の絆に支えられて、心滅状態を克服してパワーアップ、その勢いでラスボスを撃退しております。

以上がシリーズにおける暴走牙狼の歴史ですが、この回を改めて見た最大の感想は、「これでコダマのアクションが見納めだと思うと、もったいないなあ」と。

次のタイトルは「少女」ということで、女性キャラに翻弄される男の話です。

★ジョジョ

前回書いた「思いがけないアクシデント」は、自分の記憶では「ピンチに陥った息子のピンチに吉良パパが乱入して、却って息子を不利にしてしまう」というものでしたが、微妙に記憶違いがあったみたいです。

吉良パパの干渉は、仗助が吉良の正体を確信する前ではなく、その後の戦いの最中の出来事ですね。
さすがに記憶頼りだと、話の大筋は覚えていても、細部の前後関係が入り混じるものだと改めて感じたり。

ともあれ、次回の勝利の鍵になる予定の、億泰最後の活躍に期待してみる。

★オルフェンズ

イオク様、大活躍の回。
いや、悪い意味で。

ええと、無能な貴族のお坊ちゃんというキャラは数々あれど、ここまでやってること全てが裏目に出るキャラはなかなかいないんじゃないか、と。
いや、「鉄華団とマクギリスの妨害に励んでいる」のは間違いないのですが。

これで、視聴者のヘイトは、イオク様に集まった感じですが、果たして彼は無事年を越せるのでしょうか。
どうも、特撮脳だと、この時期に最終回でなければ、「クリスマス決戦という大イベントシーズン」なので、無事に年を越せないやられ役が付き物だったりするわけで。稀に味方の重要人物が亡くなったりすることも。

イオク様が仮に年を越せた場合、自分だけでも頑張ってイオクさんを応援したいと思います。ギャグメーカーとしては秀逸ですし、この二週で一気にキャラ立ちしたわけですから。

PS.スパロボでイオク様が登場して、同じようなことをすると、すごく苛つくでしょうが、その場合は、速攻で撃退すべし、というモチベーションになる、と。

★ゼイリブ

これは、ぼくも見た記憶がありますね。
宇宙人が地球人に化けて、街で普通に生活している設定で、ある特殊なサングラスをかけると、宇宙人の正体が分かる、と。
その状況に気づいた主人公が、周りじゅう敵だらけで、孤独な戦いに挑むんだけど、信じていた恋人までがいつの間にか宇宙人にすり替わられていたか、操られて敵に回って、絶望するような話だったと記憶するけれど、その辺の顛末は他の作品と混同している可能性も(ボディスナッチャーとか、パラサイトとか、パペットマスターとか)。

ゼイラムについては、発売が来年の2月24日で、自分の誕生日が近いんですよ。だから、非常に食指をそそられるわけですが、その時期はスパロボの新作も出るからなあ。でも欲しい、と物欲刺激されたり。

★マルフォイとフラッシュ

「戦闘する役じゃない」って書きましたが、実は「仮面を付けた敵役の正体」だったりしました。
ドクターアルケミーという敵キャラをフラッシュが倒して、仮面をはがすとマルフォイ(正式な役名はジュリアン・アルバート)だったというオチ。

しかも、ジュリアンの回想シーンで、「昔、賢者の石を見つけて、力に取り憑かれた」という場面もあって、向こうのフラッシュファンの間で「ハリポタ祭り」が起こっているそうな。
まあ、そう言えば、ハリソン・ウェルズ博士(異世界人で、イオバードに殺されなかった人)も、第2シーズンから出てきて、通称「ハリー」と呼ばれるし、秘密の部屋も持っていたし、ネタ的にもいろいろ絡められそうですな。

一方、アローの方も大変な展開になっていて、新チームのヒロイン役の通称アルテミスが、実は敵ボスのプロメテウスと通じていて、裏切るという展開。
新チームのメンバーは、今シーズン初めからオリバーが鍛えてやって、ようやく物になりかけていたのに、まさかの裏切りとは、と落ち込んでいたところに、「死んだはずのローレル」が出てきて、あれ、どういうこと? 宇宙人の幻ではなく、本当に生きてたの? と思わせたところで、つづく。
次回の放送は、年明けまで待たされるそうなので、相変わらず、とんでもないところで引っ張るなあ、と思ったり。

PS.それはともかく、早く「アンダー・ザ・ドーム」が終わって、次のドラマが当たりにならないかなあ、と気にしてばかり。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/12/20 (Tue) 17:00:34

 NOVAさん、どうもです。

 今期で最終話のものは、最後の山場で大いに盛り上がってくれて、なかなか満ち足りた鑑賞になっております。

●牙狼

 NOVAさんが、プレ・ラー(ですよね?)の暴走シーンでモチーフにされたのが、心滅=暴走状態の黄金騎士だったとのこと、「おお、なるほど、ああいう黄金の獣みたいな感じをイメージしてのことだったのか」と納得した次第。来週にあるはずの暗黒騎士のその後は、レクイエム編で出てきた、あのお方(の鎧)
ということでいいでしょうか。なかなかに最終回が楽しみです。

 タイトルの「少女」から、ラスボス:メシアが少女の姿を取るのかなどと思っていたら、少女が出てこず。あれっと思って考えたら、冒頭でちょっと出てきたカオルが子どもの頃にバラゴにゲートの刻印を付けられるシーンがあったと思い出し、なるほどそこが「少女」なのかと、一人納得しておりました。今回はアクションがたっぷりありましたね。物語的な仕掛けと解決はもう済んだも同然なので、後は仇敵バラゴを倒し、メシア復活を阻止するのみ。

 敵本拠ビルではカオルがやけに長いマントみたいなものを垂らした白のドレスで捕らわれておりますが、希望を失っていない。これはまずいと思ったのか、ビルに侵入してきた鋼牙と零を迎え撃つため、三神官が一人と化したガルムとバラゴが部屋を空けても逃がさないようになのか、バラゴが術で眠らせる。

 続いて鋼牙と零がガルムと戦うわけですが、ガルムのアクションがなかなか決まっていてカッコいいので、ちょっと目を見張りました。遠くからのショットでは代役を使ったのかと思いましたが、ガルム役本人と分かる近くからのショットでもちゃんとやってる。内回し蹴りとかいろいろ、練習はしたんでしょうけど、基礎体力がないとできないですから、ガルム役の女優さんもスポーツ経験があるのかな。

 零が鋼牙をバラゴの元に行かせるため、ガルムの足止めのための戦闘に入る。しかし、どうみてもガルムのほうが強そうです。ガルムがいったん逃げ、零が追うと死んだ恋人の静香がいる。もちろん偽者に違いなく、シルヴァも即座に警告するが、静香は生き返ったと言い張る。迷う零ですが、静香が零に銀牙と呼びかけなかったため、偽者とバレて戦闘に突入、そして正体のガルムの姿に戻り、また逃走と。

 このシーンで偽静香とガルムのアクションを見比べてみて、やはりガルム役の女優さんのアクションの上手さを感じました。偽静香もかなりやれてるとは思うんですけど、素早さとキメのカッコよさではやはりガルム役の方が上だなあと。

 一方、鋼牙はバラゴと相対する。こちらも鋼牙は分が悪い、というより、明らかにバラゴにあしらわれてる感じです。がしかし、突然にカオルが目覚めるが、なんか目つきがおかしいし、異様な目力があるようですな。話すのも魔戒語だし。それもそのはずで、メシアに乗っ取られちゃってたのか。バラゴは喜び勇んで駆け寄って話すけど、カオルメシアにあっさりやられてしまう。なるほど、バラゴはメシアが復活のために利用してただけなのね。悪党同士ではよくある話だわ(^^;。

 コメンタリーによると魔戒語は規則的な文字の置き換えと、一部は逆さ読みなんか使って、それらしい言語にしたそうです。道理で英語みたいな感じではなく、必ず母音で終わる日本語などの系列の言語の感じがするわけだわ。役者さんは魔戒語台詞を覚えるのが大変だったそうです。文字変換の規則性なんか覚えられるわけがなく、台詞を無意味な音として暗記したんだそうで。それでも、無意味碁を喋りつつ、実際の台詞の意味を考えて演技するのは大変だったろうな。

 逃げたガルムに追いすがり、必死で戦いを挑む零ですが、どうにもガルムに敵わない。鎧を装着しようとしても、その隙を突いて攻撃されちゃうし。やっぱり鎧を着けると零が上だからかなと思ったら、ガルムがホラーみたいな姿に変わった。うーむ、ガルムも真の力を隠していたのか。調べてみると、コダマのは鎧装着みたいですが、ガルムの場合は変身となってますな。ただでさえ敵わないのに、ガルムが本気出して止めを刺しにきたら、零はビームを胸に受けてあっさりやられちゃった? うわーいどうすんだよ、と思いましたね。

 暗黒騎士の最期は唐突にして、なかなか悲惨でしたな。得意の絶頂からいきなり絶望ですからね。喚きながら食われて落ちて、最後は多数の手でバチンと蚊でも叩き潰すかのよう。このシーンで、OPで多数の手が出てくるのを思い出しました。たくさんの腕というのは、美術スタッフの好みなのかな。手だけにゅっと出てくるのって、現実でもちょっとびっくりします。それが多数だと怖い感じになりますな。

 バラゴを食らったカオルメシアが祭壇に向かうと、ガルムが帰って来て、追いすがる鋼牙を阻止。と思ったら、何事かを思って出かけるゴンザ、倒れている零へとシーンは変わる。おや、零は生きてたのか。なるほど、シルヴァがビームを受けてくれて、零が助かったわけでしたか。前に銃弾にかじりついて止めたザルバもそうですが、おそろしく素早くて頑丈なようですね。

 でもって、鋼牙とガルムの戦いは鋼牙の剣が一閃、ガルムを斬り倒す。変身しなかったし、やけにあっさりやられたもんだ。残るは鋼牙、零、カオルメシア。バトルになるわけですが、目を見張ったのがカオルのアクションですね。後ろ回し蹴りまできれいに決めてる。カオル役の女優さん、こんなに動けるんだ。それならもっと早い回でアクションシーンを入れてもよかったんじゃないか、と一瞬思ったんですが、メシアに憑依されているから行動も一変したことを見せるには、あえてカオルはアクションシーン入れなかったのかもしれませんね。

 なんとか鋼牙がカオルを抱きとめるようにして止め、呼びかけると眠っていたらしいカオルの意識が目覚める。前にもホラーの血の呪いでこん睡状態のとき、精神だけが紅蓮の森に現れましたが、牙狼世界では肉体と精神は一体ではなく、幽体離脱みたいなことは起こるものだということなんでしょうね。

 祭壇のリングを通って、さあ敵の本拠地(神魔界でいいのかな?)というとき、ガルムが復活。ガルムって死なないんだろうか。ともかく、またもや零がガルムを阻止して、鋼牙を行かせる。カオルの精神にたどり着いた鋼牙、カオルを見つけると、多数の絵が周囲を漂う。どうやら、カオルが描きたいと思っていた絵は、既にカオルの精神には存在していたようです。金色の鳥を描いたらしい絵を手に取ると、カオルは自分が描きたかった絵だといい、鋼牙はこの絵を必ず描かせてやると約束。その絵って、おそらく次回に鋼牙に新しい能力を授けるもののようですな。

 鋼牙はさらにラスボス:メシアのところまで駆けつけ、鎧を装着し騎乗。いよいよ最終決戦か。メシアはゲートがカオルだからなのか、女性形のデザインですね。いわゆるセミヌード状態でボディペイント、変身しきらない女性型ホラーの特徴を持っています。以前の翔編でのラスボスはゴツゴツしてましたが、女性だと生身のほうがカッコよくて怖いという印象を受けます。ガルムも変身時はスキンタイトなスーツで、これもカッコいい。

 緒戦は鋼牙が圧倒的に不利な模様です。フル装備、フルパワーで挑みかかっても軽く払われてるよ。メシアはカオルから外界へ出ようと、外界をサーチ、ついにカオルを見つけ、というところで次回最終回「英霊」へ。いいところで切りやがる(^^;。話の流れが怒涛という感じで、あっという間の30分でした。

 アニメ感想は投稿を改めまして。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/12/20 (Tue) 18:17:47

 続きです。

●ジョジョ

 NOVAさんの再予告通り、「吉良親父、こんなタイミングでそんなとこにいやがったのか」が印象的な回でした。もちろん、大詰めのこととて、吉良パパ以外の要素も目が離せない展開です。

 冒頭、吉良が川尻浩作として会社に遅刻の連絡入れとますが、これは吉良が今後も川尻浩作として社王町に居続けられることを確信するほどの自信なのか、それとも社王町に対する執着なのか。どちらとも分かりませんが、現時点で非常に切迫していて余裕がないはずなのに、今後のことを考えて、細かなことまでやっておくという、吉良の恐るべき手抜かりのなさが感じられます。

 がしかし、ここで今回の道化役エキストラが登場、隣家の男ですが、吉良を不審人物とみて現れた点は正義サイドなんだろう。しかし、哀れにも欲望に負けてパンティに手を出してしまい爆死。とはいえ、最期の瞬間は幸せだったようで、北斗の拳での「死ぬ前に極楽を見る北斗有情拳」のような爆弾だったらしい。吉良の奴め、なんで隣家の男が「リオちゃん」に気があり、かつ下着フェチだなんて分かったのか。

 こういう、緊張が持続するときに、わざと間の抜けたシーンを入れて緩めるって、割と大事ですね。緊張は長く持続できるものではありませんし、全編山場にしようとすると、全編平坦ともなりかねません。ドラマにも抑揚が大事なようです。

 ここでOPが始まり、バイツァダスト風に時間を巻き戻すアレンジから元に戻った、と思ったら、曲の最後のところで不気味な巻き戻し音が。おそらく、次回の最後の波乱を暗示しているんだろう。

 家に立てこもり、吉良の様子をうかがう仗助らですが、空気爆弾が侵入し、正確に仗助を追っていく。家の外から見えているはずはない。灰を巻いて視界を遮っても無駄。タバコの火に反応しないということは、温度を追跡しているのでもない。それなら先制攻撃と、仗助は花瓶に自分の血を垂らして割り、破片を吉良に投げつける。が吉良がかわし、吉良の爆弾が爆発、仗助は重傷を追ってしまう。駄目かと思ったら、花瓶の破片の血は意味があった。クレイジーDにより、破片は吉良の衣服についた仗助の血めがけて戻り、吉良にもダメージ。なるほど、クレイジーDはそんなこともできるのか。先週の吉良の勘、天敵は仗助というのは当たっていそうです。

 吉良の空気爆弾2発目に対し、仗助も破片攻撃だが、早人に言われるまでもなく、同じ攻撃が吉良に通用するはずがない。がしかし、仗助は吉良が携帯電話を握ったまま戦っていたことを見逃さなかった。吉良が電話しているということは、電話で屋内の情報を得ている。逃げ込んだ仗助ら以外で、そんなことをする人物といえば、ということで吉良親父だと推理したわけでしたか。なるほど、写真ならポケットに隠れて一緒に忍び込める。

 それなら相手の策略を逆用と、吉良パパの携帯を奪って、空気爆弾に写真を追わせて、吉良親父を始末、と。さすがに吉良もこれには驚く、そこが隙となり、さっきの仗助の第二撃が吉良に命中。うん、いいぞ、仗助ペースになってきた。なんとかせねばと焦る吉良の目の前に、手負いの仗助が現れる。よし、接近戦となれば仗助に勝ち目がある。しかし重傷、承太郎も大怪我して吉良と戦い、いいところまで追い詰めて倒れたしなあ。

 だがなんてこった、猫草が吉良を空気のクッションで吉良を守っちゃたよ。うーむ、仗助が自分を殴りつけてると思ったのか。この機を見逃す吉良ではなく、空気爆弾を仗助に放つ。とそこで、聞き覚えのある「ブウン」という音が。これはザ・ハンド、お、億泰が蘇ったあっ! なるほど兄貴の形兆と会って「どこへ行きたいか自分で決めろ」と言われ、社王町に戻ると自分で決めたら、生き返ったというわけか。

 これは一瞬、「さすがにご都合主義がちょっと過度か」と思ったんですが、ヒーロー(チーム)は敵より弱いからこそ燃える展開になるのであって、勝つときには実力を出し切った上で、少しの天運の助けであるのは、ラスボスの強大感が損なわれず、しかし正義が勝つというカタルシスも味わえ、もう王道といっていいのかもしれません。実際、このシーンで感激したしなあ。

 後でさらに考えると、なぜこのシーンで感動できたかといえば、直接的には直前の(前回の)仗助が億泰の死を理解していながら受け入れられないという描写のお陰ですね。あそこは思わず感情移入しちゃいますから、今回も仗助と同調するかのように、億泰が生き返るとジーンと来ちゃうわけですな。荒木飛呂彦氏とアニメ脚本家さん、うまいことこちらをもてあそんでくれます。こういうのは大歓迎です。

 億泰は空気爆弾を削り取って消し、キラー・クイーン腹部の猫草を途中の空間を削り取って引き寄せ、ついに吉良は空気爆弾という攻撃手段を失う。まさに起死回生で、ザ・ハンドはこの戦況では最強だったようですね。猫草さん、多少不機嫌なようですが、億泰に掴まれても、そんなに暴れていない。億泰は猫に好かれるタイプなんだろうか。

 などと思っていたら、承太郎らも見に来て吉良に気が付くし、消防車数台まで駆けつけてきてる。よく考えたら当たり前ですね。あんなに派手にどっかんどっかんやって、家まで壊したら、こうなりますわな。冷静に見えた吉良も焦っていて、気づいて当然のことに思いいたらなかったようです。

 今回の決め台詞は早人で、なかなかのものですが、負けたと思った吉良の異様な焦りようが不安を掻き立てます。だって、吉良が絶望したとき、例の能力が発動するんですもんね。次週最終回も、かなりの波乱含みです。

●鉄血のオルフェンズ

 前回の先の感想では、イオクにも部下思いといういい面がある、みたいなことを申しましたら、今週のを見て前言撤回したくなりましたorz。学習能力が限りなく薄いイオク様は出てくんな、としか言いようがない感じの回でした。

 冒頭、モビルアーマー:ハシュマルと出会った三日月が鼻血を出している。どうやら、ガンダムフレームと阿頼耶識がモビルアーマーになんらかの反応をしたんでしょうね。この後のシーンで、昭弘も鼻血出てましたし。農業プラントは間に合いませんでしたが、モビルアーマー撃滅作戦は引き続き進行、チャドが体を張って引き付け、進路を都市クリュセに向けなおさせることに成功。

 しかしながら、三日月と昭弘の機体は不調になり、昭弘は気を失ってしまってすらいる。ここでザックがなかなかの仕事をしてくれて、それらの原因がモビルアーマーを目の前にして機体性能を全開にする武装システムと、パイロット保護のシステムが衝突を起こしたと推理、なるほど実は以前は学校行ってて、勉強できるほうだったのか。ふむふむ、鉄華団は寄せ集めであるがために人材的に多様で、ピンチになると対応できる人が必ずいるということみたいですね。

 とはいえ三日月と昭弘の機体は戦闘に参加不能、ガンダムフレームがモビルアーマーと対峙してしまうと、パイロットが失われかねない。残るメンバーで食い止めねばなりませんが、ラフタ隊はモビルアーマーの突然の加速に対応できず、抜かれてしまう。

 もちろん、イオク様のせいです。またもや役に立ちもしないのに出しゃばって来て、モビルアーマーに無駄な一撃を食らわせたもんだから、モビルアーマーの奴が対応変えちゃったせいだ。さっきジュリエッタにあれこれ言われたのに、自己陶酔して仇を討つんだとか言い張り、「さらば」と言って飛び立ったから、何するかと思ったらこれだよ。

 モビルアーマーの進路に立って死ぬんじゃとか言ってたようですが、守り役(?)のジュリエッタがさっさと連れて行ってくれた。もうちょっと早く、とっ捕まえてほしかったもんだ。ジュリエッタに保護された後も、ほとんど意味不明なことを喚き続けてるし。ジュリエッタが「イオク様うるさい!」と思わず怒鳴ってしまうのも無理はない。

 そんなさなかでも、クーデリアとアトラはオフィスに居残ったまま恋愛話。どっちも互いが好きで、三日月が好きだと言い、あからさまに三角関係な気もしますが、なぜか仲良く納得しとる。死ぬか生きるかのときに、女性はよう分からん(^^;。

 さて、鉄華団の対モビルアーマーの決め手はフラウロスのキャノンですか。鉄華団中、威力が最大なんだろうな。でもモビルアーマーを狙い撃っても効果は保証できず、崖を崩してモビルアーマーとプルーマを切り離す作戦ということなのか。イオクと違って、モビルアーマーを侮ってないな。

 ライドらの奮闘もあって、作戦は成功、モビルアーマーは単騎となり、これでようやく戦える、と思ったら、モビルアーマー強すぎです。応援に駆け付けたマクギリスも全く歯が立たない。もはや迎撃部隊全滅かと思ったら、こういうときには必ず駆けつけるのが三日月ですね。オルガが出ると言い出したら、珍しく反対して押さえ、前記ラストの危機の上を行く負担を知りながら恐れず、バルバトスでまた出てきたわけですか。

 先週、三日月が対したのが自分より強い敵だと思ったときどうするんだろうと申しましたが、どうやら「相手が自分より強かったら死ぬだけ」というのを、感情を交えずに覚悟してるみたいですね。生半可ではないですが、非常に危険な思い込みであるような気もします。自分が死んだ後のことは考えてないわけですからね。

 そして前記ラストの戦いのときと同じく、三日月は片目から血を流して戦いに臨み、バルバトスもそれに応えるかのように目を赤く光らせる、というところで次回へ。

 今週のメインストーリー以外でちょっと気になったのは、一つには冒頭のマクギリスとヴィダールの邂逅です。ヴィダールはやはりマクギリスにかなり強い感情を抱いているようで、独自の行動に出そうな雰囲気がありました。

 もう一つは、おやっさんの警告的な台詞で、火星の王というのは聞こえはいいけど、仮にうまくいってもマクギリスと対等になれるとは限らず、いいように使われてしまうというものですね。前期でメリビットが鉄華団の行く末を心配する台詞がありましたが(懸念は幸いにも外れたものの……)、そのメリビットとくっついたおやっさんが、先行きを心配するというのも、なんだか意味深に思えます。

 次回は「天使を狩る者」、この状況でモビルアーマーと渡り合えるとしたら、三日月でしょうから、今回の一連の戦いに何らかの区切りがつきそうです。戦闘での不安要素はイオク様を保護したものの、七星勲章の功を焦るジュリエッタでしょうか。三日月とは以前にちょっとやり合った仲ですが、三日月は仲間と思ったら無条件で守る性分みたいですから、ジュリエッタがもし危機に陥ったら、と思うと、なんとも心配です。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/12/23 (Fri) 10:49:26

K.Kさん、どうも。
そろそろ今年も大詰めということで、来週には「来年もよろしく」と言って、その次の週には「明けまして」と挨拶する頃合いです。
今回は、メリークリスマスとなるのかな。

番組鑑賞の方は、今夜は定例の牙狼最終話の他、金曜ロードショーで『ベイマックス』を楽しみにしています。この作品、日本での宣伝文句は「ディズニーが送る、少年とロボットの絆を売りにしたコミカル風味なCG映画」(日本のドラえもんみたいなもん?)でしたが、向こうでは「マーベル社原作の、隠れたヒーローチームのアクション活劇」だということを、ここでの会話から知ることになって、機会があればそのうち見ようかな、と考えておりました。
もちろん、メインは「少年とマシュマロ風ロボットの関係性」なんですが、自分が注目しているのは、「少年とチームを組む、それぞれの特技を持った友人たちとの絆」の方ですね。原題が『ビッグ・ヒーロー6』ということで、ロボットのベイマックスはあくまでチームの切り札、主体になって動くのは少年を中心にしたチームですから。
兄を殺された少年が、兄の形見のロボットの力を借りて、悪の博士の陰謀に仲間と共に立ち向かうというストーリーラインは、日本の古い特撮の『スーパーロボット レッドバロン』に通じるものがあるか、と。

ということで、次回の書き込みは、ベイマックスの話題も挙がることを前置きしつつ。

★牙狼

メシアは、大ボスではあるけど、ラスボスではないですね。初視聴時は、この「少女」の回、いろいろ面白かったんだけど、バラゴが自滅的に退場したことで、ちょっとがっかりしたりもしてたんですね。
でも、最終話で、メシア撃退後、バラゴの残留思念的な「暗黒騎士の鎧キバ」が蘇って、激しいラスボス戦を展開。これで、お腹いっぱいになった、と。

普通、こういう作品の場合、最終話は前半のAパートで、敵との戦いがほぼ終わり、後半部分は主人公たちのその後を描くドラマパートで締めくくるのが多いですが(そのため、バトル要素としては最終話の1話前の方が上ということがありがち)、牙狼の場合は最後までアクションで突っ走る。そのため、最後の「それぞれの旅立ち」シーンはあっさり風味でしたが、まあ、続編を匂わす終わり方だったので不満もなく。

さて、ここからはレスに移ります。

>牙狼とラーリオス

心滅獣身が、プレ・ラーリオスの暴走形態のイメージソースの一つという話ですが(他にもエヴァとか、全身が赤く染まったバーニングゴジラとか、特撮怪獣めいた文脈)、逆にレクイエムの方は、あまり牙狼は意識していなかった感じですね。
というのも、レクイエムのイメージソースは、日本の特撮よりは、スターウォーズとかターミネーターみたいな洋物を意識していましたから。

>カオルのアクション

カオルの人は、元々、『仮面ライダー剣』という作品で、女怪人の人間態をやっていて、少しぐらいはアクションできるんですね。牙狼では、もっぱらメイン被害者で、やられアクション(逃げるために走ったり、転がったり、衝撃で弾き飛ばされたり、そこそこアクションの資質も必要)ばかりでしたが、ここに来て、最強だったバラゴさえ食っちゃうメシアカオルこそが、人間体としては最強という演出に。

ガルムもそうですが、この回は「女性に戦わせたい雨宮監督の趣味全開」だったなあ、と思います。その分、主人公勢がやられ放題でもあったのですが、主人公側の逆転は最終話で果たされる、と。
メシアとの巨大戦と、絶狼VSガルムの決着と、暗黒騎士キバとのラストバトルと、非常に充実したアクション決着編を楽しみにしつつ。

>魔戒語

これの元ネタは、特撮界隈では『仮面ライダークウガ』のグロンギ語にあった、と言われております。
グロンギ語の変換法則(日本語の母音は、全てガ行に置き換わるとかで、「ファイナルゲーム」が「ザギバスゲゲル」に置き換わる)は、自分も昔調べて、サイトコンテンツにもしたのですが、クウガは世界観の構築に非常に凝った作品で、怪人の名称にしても、「階級+元ネタ生物のアレンジ+生物種目」という法則があったりして、ファンの間では、その法則を解明するのが流行ってた感。

>真魔界

牙狼の世界観では、ホラーや妖精、精霊はいるけど、神様はいない感じですね。まあ、神様も悪魔扱いのメガテンワールドに準じているのかな。少なくとも、キリスト教要素は少なそう。
中世ヨーロッパ的な世界を舞台にしたアニメのレオン編を見ても、一応、ボスのメンドーサが確か枢機卿という役職でキリスト教世界を土台にしつつも、「ホラー」が悪魔扱いのみならず、魔戒騎士や法師もいわゆる「魔女扱い」で、だったら「神様由来の力はあるのか?」となったら、そういう描写はなかった感じ。

一神教ではなく、土俗的なアニミズム(精霊信仰)の方向性ですね。万物に霊が宿る形。

>オープニング

歌が2番目になって、歌詞も1番では「正義や愛のためではなく、使命だから戦う。闇に生まれ、闇に忍び、闇を切り裂く」となっているのに、2番では「お前にだけは分かって欲しい。俺の本心を」的な歌詞になっていて、鋼牙の心情の変化というか成長に合わせている感じ。

そして、毎回のように出てくる無数の手の画面演出が、メシアの仕掛けたものだと分かり、「うわあ、第1話の段階で、最終話の演出構想は出来上がっていたのね」という驚きも。
メシアも最初から出ていたし、翼人に覚醒した牙狼も出ている。最後まで見て、オープニングの仕掛けが分かって、感じ入る作品の一つ。

>エンディング

京本政樹の歌ですが、最終回辺りになると、歌い手が変わっていて、鋼牙とかカオルとかの役者の人たちのチーム歌唱になっているんですね。
自分的には、前期エンディングの「カオルが絵を描いている」絵が好きで、後期の「森の中を歩いている絵柄」は初視聴時に芸がない、と感じていたのですが、改めて今回見ると、基本はカオルが歩いているだけなのに、「零」だったり、違う人が歩いているバージョンがあって、「ああ、その回のメイン人物に合わせているのね」と納得。1話だけだと単調な絵柄だけど、連続ものとして見ると分かる仕掛けがあったことに、今頃気づいた、と。

★ジョジョ

屋内に潜んで、外からの吉良の襲撃に対峙する展開。
これって、仗助の初バトルのアンジェロ戦の再現的な雰囲気もありますね。原作読んでたときは気づかなかったけど。

それと、形兆戦で重傷を負った康一君を心配しながら戦う仗助と同じ構図が、今回の億泰を抱えて戦う流れとか、まだスタンド能力を持たない康一相当のキャラが早人にシフトしている点とか。
これまでの仗助の戦いや性格をフィーチャーした感のラスボス戦に感じられました。

他には、これまでの話にもありましたが、携帯電話というアイテムが色々と戦闘演出に活かされていますね。原作が96年で、その時期にここまで携帯電話を活用したバトル物って少なかったんじゃないかな。
時流を取り込むのが早い戦隊ヒーローものでも、21世紀に入ってからは「変身アイテムが携帯電話」というのが標準になってますが、確か初めて携帯電話を使って変身したのが、メガレンジャーの追加戦士メガシルバーだったはず(それまでは腕輪(ブレスレット)とかが主体)。
メガレンジャーの放送が97年だったと記憶するので、エンタメの世界に携帯電話が登場するのが大体その時期だと考えると、ジョジョは携帯の活用が早かった作品ということに。

あとは、猫草ですが、実は猫草は吉良と協力していたのではなく、キラークイーンの腹の中に収納されているのが非常に嫌だったのかも知れませんね。
空気弾を撃っていたのも、吉良のためではなく、自分がその状態から逃げ出すための抵抗とか、あるいは無理矢理撃たされていたか、どっちにしろ、猫草の方には吉良に協力する理由がなかった。吉良の方が一方的に猫草の習性を利用して、活用していただけだった、と。

そう考えると、億泰のザ・ハンドで引き寄せられたのは、猫草にとっては「ようやく解放してもらえた」という受け止め方だったのかも。
いや、まあ、猫草の気持ちはぼくには分かりませんので、あくまで思いつきの推測なんですが。

第3部のイギーみたいに、猫草が味方になって、一人称視点で「ネコ好きの子供を守って戦う話」があればなあ。

★オルフェンズ

イオク様がバカな言動を繰り返して、ジュリエッタがそれに悪態をつけばつくほど、視聴者がジュリエッタに共感するという流れができています。

ジュリエッタの声優さんが、昔、海賊戦隊のイエローをやっていたという話は以前にもしましたが、その時の彼女の口癖が、敵怪人を嘲るように言う「うっさい、バーカ」というもの。
彼女が「イオク様、うるさい」と言うたびに、海賊時代を思い出して、ニヤリとできる自分がいたり。

でも、まあ、このイオク様の言動って、前シーズンのカルタさんと同種のものですね。
何だか自分に酔いやすく、周りの状況が見えていないのに独り善がりで突き進み、部下たちに多大な損失をもたらしながら、うまくマクギリスの手の平で転がされ、悲惨な末路をたどる流れ。
その中で、カルタさんはビスケットの死の原因にもなってしまいましたが、もしもイオク様のせいで鉄華団の誰かが犠牲になってしまえば、視聴者ヘイトうなぎ登りが確定ということで。

ライドが死ななかったことが、イオク様にとっては一番の幸いってところかな。

とにかく、自分としては、どうやら年を越せそうなイオク様が、ラスタルさんのところに戻った後、その失態を散々攻められて、「お前はとんでもないことをしてくれたな。このままだとクジャン家の立場は悪くなるばかりだ。私でも庇えないから覚悟しておくように」と追い詰められて、「おのれ、マクギリス、そして鉄華団」と逆恨みを募らせて、さらに暴走を重ねて迷走する展開を期待します(笑)。

いや、まあ、イオク様のせいで万が一、ジュリエッタが死んだりしたら、キレることになりそうですが(苦笑)。
もう、イオク様の妄言と行動に対して、お守り役になっているジュリエッタが呆れたり、頭を抱えたりしてツッコミ入れるルーチンがツボにハマって。
その状態が続いている間は、イオク様の言動は許容範囲ということです。

さて、イオク様のおかげで、どんどん状況が悪化していき、モビルアーマーに対して立てた作戦が次々と無効化されていく流れの鉄華団ですが、
ガンダムフレームの弊害というか、使用上のリスクがここに来て改めて露呈。そのリスクを押しても、オルガのために、敵を止めるために前線に出てくるミカヅキのバルバトスが格好いい状態でつづく。

次に変身したら死ぬかもしれない、という状況で最終決戦に挑む捨て身のヒーローめいた格好よさに、ここでの他の2作に負けない盛り上がりを感じております。

ところで、味方モードのマクギリスって意外と役立たない辺り、かつてのクワトロ大尉(Zガンダム時代のシャア)を思い出したり。そのうち逆襲して、また敵に回ったりするのかな、と。
マクギリスが世界の敵になって、鉄華団と対立する場合、「奴を倒すためなら、私も協力するぞ、鉄華団」とか言って、イオク様が味方になったら……嫌だな、それ。
かつての敵との共闘は燃える展開なんだけど、ここまで味方になって欲しくない敵キャラってのもあんまりいないぞ。

そんなイオク様が、NOVAは大好きです(ジュリエッタ込みで)。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/12/26 (Mon) 16:22:26

 NOVAさん、どうもです。

●ベイマックス

 ここで話題に出したとNOVAさんが仰って、私も思い出しました。過去記事を見て見ると、2015年7~8月、去年の夏ですね。米国ヒーローチームの話題で、映画ベイマックスがビッグ・ヒーロー・シックスの誕生前日譚と、ホントにちょこっとだけ言及しておりました。

 ようやくTV放映になり、結構気合入れて観てみました。なかなか面白いじゃないかと思ったものの、以前にTV放映されたモンスターズインクと比べると、多少の見劣りがするかなとも思えました。もちろん、ごくごく個人的な感じ取り方なんですけれども。

 何が違うんだろうと考え込んでみて、ラストの緊張感かなと思いました。ベイマックス、モンスターズインクのどちらも、ラストは大盛り上がりをきちんと見せてくれた点は同じです。画面の迫力から申せば、ベイマックスのほうが上かもしれません。ベイマックスでは、異次元へ吸い込まれてしまう巨大リング、破壊されるビル等々ですから、一方、モンスターズインクでは建屋内での追っかけっこです。スケールは小さい。

 しかし、手に汗握る感じはモンスターズインクのほうが上でした。要因をばさっと単純化して申せば、敵・障害とヒーローの大きさの違いですね。敵味方双方が同程度のサイズだと、一つの画面に敵と主人公が入ります。取っ組み合い、追いかけっこ、激しい剣戟等々、いずれも何が起こっているか把握しやすい画面になります。

 敵だけ巨大だと、主人公がよく見える画面だと敵が部分的にしか見えず、敵を全身的に見せると主人公がちっちゃくなります。これではガチンコ勝負がなかなか描写しにくいでしょうし、観ているこちらも堪能しにくい。このことは、後で牙狼の感想でもちょっと触れるつもりです(NOVAさんが仰った通りで、メシアにラスボス感がなく、キバが確かにラスボスだった)。

 とはいえ、ラストに至るまでの話の進め方としては、ベイマックスのほうが面白かったなあと思います。モンスターズインクは、迷い込んできた人間の子どもを家に帰す筋立てとはいえ、どちらかといえば主人公の行き当たりばったりな感じがありました。ベイマックスは冒頭で兄が死んで、教授も死んだと思って、主人公はその件をずっと追って行っています。そして、中盤で倒すべき敵を認定して、戦いへと突入していく。びしっと一本の筋が途切れずに通っています。

 こういうサイズの問題は、パッと見て把握できる/する映像作品だからだろうと思います。これが文章作品だと、キャラクターの思考や感情といった内面描写や、ロジカルな面白さ重視になると思いますんで、サイズの問題は小さなことになるのかもしれません。

 ベイマックスのストーリーを追っての、ここが面白いといった感想は、NOVAさんがベイマックスをどうご覧になったかが気になりますので、面白かったかどうか、お伺いしてみてからにしたいと思います。私としては、感想を書き始めたら、興味深かった点をいろいろ書きそうな気がしています。

 一つだけ、作中のダークホース的なキャラクターについてだけ。キャス叔母さんです。ぱっと見て、「えらいべっぴんさんやな」と思いました。そう思ったのは私だけかと思って、ネットで調べてみると、一部のファンから「キャス叔母さんはいい」「ああ、いい」とかいろいろ出ている模様。(このことは、日本アニメの売りの一つ、「カワイイ」が日本の専売特許でなくなる可能性とかあるけど、割愛)

●牙狼

 まずはご教示いただいた点から。

 NOVAさんのレクイエム編では、暗黒(魔戒)騎士はモチーフではなかったんでしたか。最終回を観る前、ウィキペディアなどから、暗黒騎士は鎧だけが復活などとあったので、てっきり無人の鎧から何かがごぼごぼと発生して、みたいな感じだと思い込んでいました。実際に観てみると、鎧だけが復活したという雰囲気ではなく、バラゴがメシアをも取り込んで、さらに強化されたんじゃないかというほどの印象でした(設定的にはそうではないかもしれませんが)。暗黒魔戒騎士はまさにラスボスでしたね。

 真魔界であって、神魔界ではないんですか。なるほど、魔界のさらに魔たる真魔界というわけでしたか。言われてみると、確かに牙狼世界に正義側の神はいない感じです。魔戒語の先例のことも初耳で、興味深い感じがしますね。異世界には異世界の言葉があるはず、ちゃんとそこも作り込もうというのは、なかなかに凝り性で好感が持てます。

 オープニングの歌ですが、「最近、歌詞変わった?」くらいに思ってたんですけど、ストーリーの進展に合わせた歌詞内容でしたか。歌詞サイトで見てみると、確かに話の内容に合ってるように感じます。言われなかったら気づきませんでした。
 例えば「正義だとか愛など、俺は求めない」だったのが、「愛にはぐれ、愛を憎み、愛を求める」になっていますね。「愛など求めない」→「愛を求める」という変化が、カオルとの関係性などを考えると、どんぴしゃな歌詞になってるように感じます。脚本から発想して、こういう歌詞を作ってもらったんでしょうね。これもなかなかに凝ってます。

 さて最終話のストーリーですが、冒頭が先週の続き、黄金騎士とメシアとの戦闘で、全力で突撃のの牙狼がメシアがふーっと息を吐いたら吹き飛ばされてしまう。このシーンだけでもパワーの差が歴然ですね。しかも、メシアが歩いたら、足跡から素体ホラーがわらわらと湧き出してくる。始末に負えない感じですな。現実世界に顕現されると、いかにも世が滅びそう。吹き飛ばされた鋼牙は鎧がはがれちゃうし、メシアは既に見つけたカオルめがけて飛び立つし、さてどうするのか。

 カオルはと言えば、白くて文字が躍る場所に残っていて、そこへ両親が現れる。どうしたらいいか悩むカオルに、父親は絵を描けばいいと言い、カオルは絵を描き始める。先週にカオルが鋼牙と一緒に見た絵ですね。翼のある黄金騎士。なるほど、こうしてカオルが鋼牙に力を与えるのか。こうしてみると、カオルは実は魔を滅する力を与える力を持っているようですね。だからなのか、バラゴが目を付けたのは、などといろいろ考えてしまいます。

 一方、銀牙騎士 vs 獣化ガルムの戦いも佳境、ガルムはリングを使い、新体操のような動きで優位に進めている模様です。零の鎧が外れると、ガルムも変身を解き、メシア降臨を目に焼き付けろと、もはや勝ち誇っている感じです。

 素体ホラー多数が鋼牙に襲い掛かり、押さえつけたその時、カオルの絵が完成、翼を持つ黄金騎士ですな。これが鋼牙に反映され、素体ホラーを吹き飛ばして、黄金騎士の上位形態:翼人に。この展開は先週にカオルのまだ描かぬ絵多数が出現したときに、視聴者としてもお約束として組み込まれていたも同然ですが、分かっていても、「よし、来たぞ!」となる、好みな展開です。
(魔戒烈伝後の特別編での、頭から羽根が生える騎士なんかも、ちょっと思い出します。)

 飛べるようになった黄金騎士が、飛び去らんとするメシアを追撃するわけですが、メシアって対空砲とか持ってて、もはや飛ぶ戦艦か何かみたいですな。鋼牙がなんとか撃墜(?)して再び地上戦へ。このメシアが飛ぶシーン、コメンタリーによると、ほぼヌードで演じたためワイヤーなどによる吊りができず、寝台に寝てもらって撮影して、背景と合成したんだとか。言われてみると、確かにそういうアングルしかない感じでしたね。

 一方、零 vs ガルムは、やはり零が劣勢、またもや零が叩きのめされて、手にしていた剣を飛ばされ、床に伏してしまう。そこへ、なぜかゴンザが乱入。あれ、剣を構えてるぞ。確か、ソウルメタルって重機で持ち上げようとしても無理だったくらい重かったはずだけど。と思ったら、ガルムに指摘されたとたん、ゴンザは剣を落としてしまい、さらにガルムに剣ごと蹴り飛ばされてしまう。。

 が、なんとか零に剣を渡して(ゴンザめ、鋼牙には常に「鋼牙様」と呼ぶけど、このときは零に対しては呼び捨てだったわ ^^;)、剣を手にした零が体を一回転させつつガルムの懐に飛び込んで突きの一撃(隠し持っていた奥義か?)、これでようやくガルムも止めを刺されたみたい。ガルムは以前は三人の神官でしたので、「もしかして2回復活できるのか、3回倒せば死ぬのか」などと思ったりしましたが、計2回倒されたら昇天したようです。

 ゴンザの乱入はコメディタッチだとは分かってはいるものの、ゴンザがなぜソウルメタルの剣を、一時的にせよ、持てたかを考えてみたくなりました。このときゴンザは零を守ろうと必死でした。そういうゴンザがソウルメタルの剣を手に乱入した。ということは、ソウルメタルは「守りし者」の心構えができていると持てるのではないかと思えます。
 こう考えても穴はあって、なんで闇に堕ちたバラゴがソウルメタルの剣を持ててるのかという問題が残ります。これはソウルメタルも闇に堕ちる性質があるから、とかか。うーん、苦しい理屈になりそうです。やっぱりギャグはギャグとして見ておくべきか(^^;。

 鋼牙とメシアの対決のほうも、どうやら終盤戦。翼人という奥義を出した鋼牙に対し、メシアもリングから多数の手が飛び出てくるという、これも文字通り奥の手の攻撃。どの手にも何やら文字らしきものが描き込まれているし、オープニングで出ている多数の手ががこれだったようですね。

 しかし鋼牙が物ともしない感じで突き破り、多数の手が突き出たリングを突き抜けると、あれ鎧がはがれている。剣も通常のものに戻ってるし。だけど翼はそのままだな。そのままメシアの眉間をぐっさり。すると、おや、メシアが倒れて大爆発しちゃった(なんだか、昭和ライダーの怪人を思い出した ^^;)。サイズから考えて棘か針かが刺さった程度だと思うんですけど、うーむ、眉間がメシアの弱点だったのか。

 ようやく勝って飛び去ろうとする鋼牙の足を掴んだ者が。暗黒騎士ですな。メシアに吸収されきらず、生きてたんだ。ここはカオルの手が伸びて鋼牙を引っ張り、なんとか救出に成功。

 鋼牙がリングから現実世界に戻るも、ゴンザやカオルと再開を喜ぶ間もなく、暗黒騎士キバが本格的に誕生して、いよいよラスボスバトル。ウィキペディアなどには鎧だけが復活して、なんてありますが、ラストバトル含めて観た印象では、そういう風に感じません。メシアがやけにあっさり倒れたこともあってか、さっき申したように、暗黒騎士がメシアを喰らって最強の敵となって現れた感じです。

 迎え撃つ鋼牙と零。しかし、鎧の召還は牙によって封じられており、ザルバは何事かを策して召喚のリングに飛び込む。このラストバトルは、誰が何をして、という感想は不要ですな。見た通りに凄い。前に零と鋼牙の対決でビルから滑り落ちつつ、というのがありましたが、今回も落下しつつのバトルで、スケール、スピード、迫力などが格段に増しています。

 ザルバは黄金騎士の鎧を現実世界に顕現させるために魔界で何かしていたようですね。ようやく呼び出せた鎧のパーツ、天使のような者が持って出現してました。さらに過去の歴代黄金騎士の英霊の力も得たような描写があり、ようやくラスボス暗黒魔戒騎士キバに止めを刺す。しかしザルバは無理がたたってぼろぼろと崩壊。ここも、うわーどうすんだよ、と思いましたね(^^;。

 ようやく全て解決し、観ていたこちらもふーっと緩んだら、ごくごく短いエピローグで、カオルは絵の勉強に旅立つ、鋼牙は北の管轄へ去る、ザルバは記憶を失いつつも復活、例の絵本も最後のページをカオルが完成させて、鋼牙に進呈と。最後のページを鋼牙が車中で開いて涙ぐんでましたが、そのページ、実際には制作陣からの鋼牙役:小西大樹へのメッセージが書き込まれていたんだそうですね。涙ぐんだのは、演技なのか、最終回もほぼ撮り終えたところに制作からのメッセージで、感極まるものがあったのか。

 エンディングロール後、雪原を行く鋼牙とザルバの背後に怪しい気配が、が最後のシーン。なるほど、この後も話が続きそうですな。この続きは確か、Makai Senkiでしたか。次の絶狼編の後くらいに再放映を期待したいです。

 この牙狼1stを観終えて、ようやく翔編やアニメでなぜ「最後は巨大敵の後に等身大の敵との戦い」があったのか、分かったような気がしました。この1stのラストバトルが非常に良かったので、フォーマットとして以降も採用したということのように思います。

 ただ、アニメ編、翔編だけ観ていた時点では、巨大敵の後の等身大敵が後始末的、エピローグの一部のような印象があったことは否めません。強さがうまくインフレしてなかった感じでした。やはり最後の戦いは最強の敵でないとなあ、というのが今シリーズを観終えての感想です。

 いったんここまでで。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/12/26 (Mon) 19:59:47

 続きです。

●ジョジョ

 3クール続いたダイアモンド編もいよいよ最終回、観終えた直後の今のところの印象ですが、今編が最も手に汗握ったジョジョだったような気がします。世界のスケールが社王町内のみ、軍などの大仕掛もないけど、物語のキャラクターにうまく制約を課して、「どうすんだよ、これ」をいろいろ作り込んだからなかと思います。ジョジョ名物の頭脳戦がよく作り込まれていた感がありました。これには原作の荒木氏も手馴れてきたこともあるかと思います。

 前回ですが、NOVAさんから仗助・承太郎 vs アンジェロ戦を思い出すとのご指摘で、私もなるほどそうだわという感じがしました。アンジェロのときも屋内でじわじわ追い詰められてたのが、前回のバトルとよく似た印象があります。普通は安全と思える屋内が、逆に自由に逃げられない障壁となる点、ホラーなどでもうまく用いられたりする手法であるような気がします。

 さて最終回の冒頭、先週の早人の決め台詞から再開、スタンド使いと消防・救急隊包囲された吉良が心底追い詰められたと感じるところから。事情を知らずに吉良に駆け寄った女性隊員の手を取る吉良。承太郎らスタンド使いも距離のため、即座には手が出せない。早人が必死に解説するも、解決の糸口すら見いだせない。吉良が薄気味悪いこと言いながら、どうやら女性がキラークイーンの爆弾になった模様で、さらにバイツァダストへ。これが成功したらしく、1時間前の世界へ飛ぶ吉良。

 場面変わって、路地に立つ吉良ですが、何かおかしい。バイツァダストが発動すると、吉良の記憶もリセットするはずだけど、1時間前のことを覚えている様子です。でも吉良はバイツァダストが発動して助かったと思っている様子。雀が吉良の体をなぜか突き抜け、腕時計も早人に壊されたまま。そこへ現れる幽霊の鈴美。ああ、あの路地でしたか。後ろを振り返ると、どこかへ引き込まれるという。

 吉良は死んで幽霊になっている。ではさっき何が起こったのか。鈴美により吉良の正しい記憶がよみがえる。吉良がバイツァダスト爆弾を発動させる寸前、康一のアクト3が吉良の手を抑え込んでスイッチを押させず、そこへ承太郎のザ・ワールドが発動、時間停止の世界でスタープラチナが吉良をボコって吹っ飛ばした。たまたまバックしていた救急車の進路に吉良は倒れ込み、顔面を引かれて死亡、ということでしたか。知能犯にして執念の男にしては、最期はあっけなかったもんだ。

 でも、まだ最期でもないか。幽霊になっても何するか分からない。鈴美が生者と話せるなら、吉良だって同じはず。この直後の描写でも、キラークイーンは発動してるから、放置したら余計に厄介な奴になった可能性大です。この幽霊吉良を倒せるとしたら、鈴美と愛犬アーノルドしかいない。

 鈴美、吉良に啖呵を切ってから、「この背中の大傷、よもや忘れたとは言わせねえ」とは言いませんでしたが、ともかく吉良に負わされた背中の傷を見せる。これで吉良が顔を背けるか、鈴美の前に出て振り返れば、振り返ったという条件が成立、吉良は多数の手が伸びてきて(なんか牙狼つながりがあるな ^^;)引き込まれてしまうわけですが、さすがに吉良、油断はなく、振り返ってはいけない路地のことは知っていた。

 自分は振り返らず、鈴美を力尽くで振替させようとする吉良。もはやこれまでかと思ったら、吉良がそうするのを鈴美は既に見抜いてましたか。鈴美の言う通り、だてに15年もあの路地に立ってたわけじゃない。愛犬アーノルドが鈴美を守るべく吉良を急襲、思わず振り返ってしまった吉良に路地の条件が成立。吉良は無事(?)、安心なんてないところへ引き込まれ、これにてようやく完全終結。重ちーの仇もようやく討てたようです。

 社王町での使命を終えて、あの世へ旅立つ鈴美。露伴は最初は突っ張って冷たくしてますが、本心ではやっぱり寂しいのか。社王町の生き残ったスタンド使い全員、今度は小林玉美サンも含めて再集結、鈴美を見送る。早人は事情を知らぬ母親に父親のことは伏せておくつもりらしい。承太郎、ジョセフは船で去る。しかし、仗助の最後っ屁、うまくだましてクレイジーDでジョセフの財布を強奪、お小遣いだなどと言いつつ、お見送り、と。

 後はオープニング曲をエンディングに使いつつ、康一がそれぞれのその後を語ったり、ちょっとしたシーンを見せてくれたりというエピローグですか。雰囲気に乗せられて、「社王町に平和が戻ったよ」と思いかけたんですが、よく考えたらスタンド使いがわんさかいるんですよねえ。小林や間田は平時には悪党だし、ちょっと騒がしいその後になるんじゃなかろうか。

 それと猫草さんですな。猫は狭いところが好きですから、もしかしたら最初はキラークイーン腹部に納まるのは嫌じゃなかったかもしれません。でもあれだけ戦闘で騒がしいと逃げ出したくなるはず。猫って、なんか危ないなと思ったら、とりあえず逃げますからな。おそらくは元飼い猫でしょうから、億泰のそばだと安全と思って、億泰に懐くようになったのかもです。億泰がそばにいる限りは、無暗に空気弾を撃ったりもしないんだろう、たぶん(^^;。

●鉄血のオルフェンズ

 モビルアーマー戦決着を含め、いろいろあった回ですが、個人的には「アトラ、お前何言い出すんや」でした(^^;。

 冒頭、前回の続きで目から血を流す三日月と赤い目になったバルバトスがモビルアーマーと対峙。バルバトスのパイロット保護のリミッターは外し、全開で戦いに臨む模様です。と思ったら、いきなり1か月後。戦いどうなったんや、と思う間もなく、テイワズボスは盆栽いじりながら、もうモビルアーマー戦の始末がついたような話しぶりです。

 なんだこりゃと思う間もなく、またモビルアーマー戦にシーンは戻る。時系列が思い切り揺らされていて、話について行くのが大変です。でも、ボスの言いようから、勝ってはいることだけは感じ取れます。問題はどう勝ったかですな。

 マクギリス、石動、ジュリエッタらが奮戦しようとするものの、三日月は彼らを足手まとい扱い。単騎でMAを潰すつもりらしい。確かに鬼神のごとき戦いぶりで、三日月のみがMAに対抗できる感じが伝わってきます。

 MAの最大武装はビーム兵器だというのはこれまでに出てたわけですが、モビルスーツには効果が薄いことも示されていました。となると、やはり鉄と鉄のぶつかり合いで血が流されるという、鉄血の初期コンセプト通りに戦いになりますね。戦闘中もだんだんと身体機能が失われていく三日月ですが、意に介さない様子。怖い感じがします。人間に非ざる者という前のナレーションが記憶に蘇ります。

 決着は三日月が石動のMSの大剣を奪って、「これなら殺しきれる」と呟き、その言葉通り、MAをその剣で叩き割って破壊でした。強引かつ力尽くですね。この後のシーンで三日月が右半身の機能を持ってかれていたことが示されました。こんなMAが多数暴れたらしい厄祭戦が、非常に酷いものだったはずと思わされます。

 とりあえずMA大事件は終結、オルガはテイワズボスに釘を刺されて盃を預け返し、ナンバー2のジャスレイは策動を続け、ギャラルホルンでは頭目が会議して、名瀬は若頭に昇進と。テイワズボスの言いようのわりに、一応は功績扱いみたいですね。その名瀬は、前回鉄華団のおやっさんが言ったのと同じく、鉄華団が火星の王ということに懸念を示す。が、オルガは頑なです。「これまで流した血とこれから流す血」という思い込みは、経済で言ういわゆるサンクコストに囚われている感じがありますね。名瀬の見解としては、早く辛いことから解放されたいというのがオルガの真意ということですか。それもあるかも。

 そして三日月。なんとか阿頼耶識システムを外してもらったものの、立てもしない。弱ってることはあるんだろうけど、足が動かないと言う。前期で片目、片腕を持ってかれたのが、またもや起こったわけですね。しかし三日月は気にせず、ハッシュに運ばせて、あちこりうろうろしているらしい。バルバトスで動ければいいとも思っている。そんな三日月を看護するアトラ、見舞ったクーデリアは心配する。

 あれこれと三日月を諫めたり、慰めようとするクーデリアですが、逆に三日月に言い返され、口ごもってしまう。このところの三日月、先週はオルガに反対して抑え込んだり、なんだか断固たるものがある印象です。先週も今週も、「自分の仕事をやれ」というものですね。

 アトラとクーデリアは二人きりになると、二人とも心配事は同じ。三日月が変わらない。三日月はずっと突っ走っていて、誰にも止められない、このままだと死んじゃうんじゃないか、ということでしょうね。心配で思考が迷走したのか、アトラはクーデリアに「前世はなんでした?」などと唐突に聞く。そいでもって涙ぽろぽろこぼしたと思ったら、クーデリアに「三日月と子供つくってほしいんです!」などと喚く(^^;。何を言うとるんだ、アトラは(^^;。もしかして、一人で悶々と答えの出ないことと考えとったんだろうか。可笑しかったんですけど、ちょっと可哀そうにもなりました。

 この後の、マクギリスと石動の会話がちょっと分かりませんでした。マクギリスが「バルバトスの戦いだ」と言っているんですが、最初はMAとの戦闘だと思いました。しかし、「あの男が生きていたとして」というのは、どうもガエリオ(おそらくヴィダールの正体)を指しているようで、だとすると「バルバトスの戦い」は前期の話なのか、それともやはり今回のMAか、それともどちらもなのか。なんにせよ、三日月に何かを見出したらしいマクギリス、なんか悪だくみしてる顔になってました。

 ラストはオルガと三日月の会話が印象深かったですね。三日月の主張は要は「俺をこんなにしたんだろ、だったら謝って済むことじゃない。ちゃんと戦わずに済む世界に連れて行けよな」というものでしょう。オルガも何度目かの踏ん切りをつけますが、どうも他の選択肢が見えなくなっているだけのようにも見えます。そのことは、メリビットとおやっさんの会話でも窺えるような気がしました。

 さて今週のイオク様(^^;。まずギャラルホルンの頭目会議でマクギリスに責められ、吼えまくる。そのせいか、ラスタルから少なくとも席上では見放されて焦る。会議後にもラスタルに食いつくものの、逆に凄まれて怯える。自宅へ戻ってからも収まらず、亡き部下を思って喚き散らし、ついにあのテイワズのジャスレイに接触すると、部下に諫められても言い張る。うーん、「私の命を輝かす」ねえ。あいかわらずポエムな男だ(^^;。

 一方、ジュリエッタ。こちらもMA戦で思うところがあり、ボスのラスタルの意に反して、じゃじゃ馬で誰も乗りこなせてない機体に乗るつもりらしい。ヴィダールにもそのことを見透かされ、ジュリエッタは徐々に浮いた存在になっていきそうな気がします。最初はラスタルの切り札みたいな感じでしたけど。

 こうなると、変な予感がしてきます。それは、「ジュリエッタとイオクって、くっついちゃうんじゃないの?」というもの。イオクは前回にジュリエッタが自分に代わってかたき討ちしてくれると思い込んだりしてることですし、ジュリエッタと仲が悪いようでいて、意外に懐いている。周囲と反りが合わなくなってきたジュリエッタですが、イオクだけは積極的に甘える、もとい接触してくるかもしれない。

 そうなると、ジュリエッタとしてはイオクは「悪さばっかりして手のかかる子やけど、よう懐いてくるなあ」みたいになり、「それなら、あたしが面倒みたらないかん」みたいな流れになる可能性もゼロではないかなあと。いやまあ、妄想ですけど、今後のお楽しみな点として、この二人をよく見ておこうかなあと思います。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/12/29 (Thu) 12:37:46

書き納めモード。
本年は、ここの掲示板には大変お世話になりました。年初めの段階では、ここまでたくさん書き込むとは思いもしませんでしたが、牙狼とかジョジョとか自分にとっては懐かしい作品をいろいろ語るとともに、フラッシュというアメコミヒーローの新発見や、指輪、ホビットの話に花が咲くなど、いろいろとフィクション話を堪能できたと思います。
来年は、当面、オルフェンズと絶狼を基軸に感想書くことになるでしょうが、面白い作品が見つかれば随時紹介してみるということで。

★スターウォーズ

先日の日曜日に『ローグワン』を見て参りました。
最初の作品(エピソード4)の前日譚で、デススターの設計に携わった科学者の娘と、反乱軍内でスパイや暗殺などの汚れ仕事に携わった特殊部隊の船長を中心とする「寄せ集めのはみ出し者部隊」が帝国と戦い、激戦の末に全滅するという外伝物語。
そう、ローグワンというチームは全滅したけど、彼らの任務であった「デススターの設計図」という機密情報の入手には成功し、それがレイア姫の手に渡って、ルークやハン・ソロたちの戦いにつながるという流れ。「希望」をつなぐというテーマとして結実。

けれども、その肝心の希望を受け取ったレイア姫役のキャリー・フィッシャーさんがつい先日、亡くなったという話を聞いて、映画のラストの悲壮感が一層上塗りされた気持ちに。

映画の方も、「デススターの機密情報のために多くの犠牲があった」というエピソード4のセリフを元に作られた話なので、相当数の死が描かれるのは覚悟していたけど、せめて誰か一人ぐらい生き残って欲しいなあ、と願っていたんですけど、信念のための死を格好良く美しく描く形で昇華。一緒に見た友人曰く、「旧作が『隠し砦の三悪人』なら、今作は『七人の侍』テイストだなあ」と。
まあ、でも、『七人の侍』も全滅まではしていないんですけどね。

スターウォーズが基本的に痛快スペースオペラ、あるいはSFファンタジーを源流にしているのに対し、本作はファンタジー成分が薄めで、重いアウトロー映画、戦争映画の成分が濃厚。
一番の衝撃映像は、デススターの脅威ですね。惑星を完全に破壊する帝国軍の秘密兵器ですが、本作では最低限の出力での試験運用という形で、上空から都市に目掛けて放たれます。都市が吹き飛び、その周辺の地形が崩壊し、津波のように広がる衝撃波が主人公たちに襲いかかってくるスペクタクル映像は、中盤と終盤の二度に渡る目玉映像かと。
1度目は、かろうじて宇宙船で脱出できた主人公たちですが、2度目は、脱出用の宇宙船パイロットも戦死し、逃げ出す手段もないまま、「機密情報を反乱軍の同士に送信した」という満足感だけを胸に、世界の崩壊に飲み込まれていく。このシークエンスが美しく描かれ、まさに散り行く男女の美学を表現したって感じ。

なお、監督はハリウッド版ゴジラの人で、巨大怪獣による大規模災害と、巨大兵器による大規模災害という共通項が感じられたな、と。

★ベイマックス

まず、普通に当たりの作品だと思いました。予想以上に見て面白かったです。
と同時に、「こんな面白いヒーロー活劇」を「傷心の少年がロボットとの交流で立ち直るだけの陳腐なストーリー」のように宣伝した日本のスタッフのセンスのなさに怒りも。
わざわざそういう宣伝をしたということは、「アクション活劇を、ハートフルドラマの下に置いている」ということですから。仮に、『ターミネーター2』を派手なSFアクションの部分は紹介せずに、「母親と別れて暮らす孤独な少年ジョン・コナーが、未来から来たロボットとの交流で成長する」って話として宣伝されたら、ファンは怒るでしょうし。

日本の宣伝考えた人は、「ディズニーのCGアニメを売るには、アクションより家族向きのドラマとして紹介すべき」と判断したのだろうけど、それが作品の本質を大いに歪めて伝えた詐欺宣伝になったことは許せないな、と。

で、自分がこの作品を語るなら、「親族の仇討ちというダークサイドな気持ちが昇華されて、人助けを基軸とするヒーロー性を獲得する少年の物語」になりますな。
この少年ヒロは、機械いじりの天才だけど、その才能をロボット対戦ゲームの賭け試合に使っていて、裏街道に踏み込みかけていた。それを見かねた兄が、少年に科学の可能性の夢を示すのが序盤の流れで、少年と兄の交流を基軸に、登場人物紹介がそつなく描かれていく流れ。

そして、少年が大学の研究室に飛び級入学するために、マイクロボットの研究発表をするところまでが序盤の山場。この発明品が悪党の手に渡り、しかも兄が爆発で死に、少年は兄を失った傷心で自分を見失うことに。
そこに兄の作った介護ロボットのベイマックスが絡むことで、物語は中盤に。落ち込んでいる自分を慰めるために、機械的なアプローチを繰り返すロボットを当初は鬱陶しがっていた少年ですが、ベイマックスとの関わりから、兄の死が事故ではなく、何者かの仕込んだ陰謀の可能性であることに気付き、その元凶である仮面の男にまで行き着く。
しかし、介護ロボットのベイマックスでは、無数のマイクロボットを自在に操る仮面の男に太刀打ちできないと気付いた少年は、ベイマックスを戦闘ロボにバージョンアップする。アーマーを装着し、空手のモーションを組み込み、ある意味、ターミネーターとは逆の進化をたどるわけですな(ターミネーターの場合は、殺人マシンが人間性を学んでいく流れ)。
AIロボット物では、ロボットの学習シーンの描かれ方が一つの肝だと思っていますが、その点で、ベイマックスは及第点。本来はコミカルな癒し系ロボだったベイマックスが、だんだん武装化されていく。ここで、兄の作った緑の介護用プログラムディスクと、少年の作った赤い戦闘用ディスクの対比もあって、ちょっとキカイダーっぽいなあ、と。キカイダーは、「正義と悪との青と赤」という色の対比があって、良心回路に基づく青いカラーと、戦闘ロボの特性を受け継いだ赤いカラーの二面性があって、普段は青が優勢(ベルトの模様も青が上に来るように配置)。

戦闘ロボットにパワーアップしたベイマックスを連れて、仮面の男との再戦に向かったヒロでしたが、そのマイクロボット群団は、想像以上の脅威になっていて、そこに兄の友人たちの科学オタク仲間が助けに入る。
ヒーローオタクの怪獣着ぐるみマニアの影響もあって、彼らは持ち前の科学知識も活用して、ヒーロースーツを製作。このチームを結成して、巨悪に立ち向かう流れは、典型的なヒーロー物していて、普通にワクワクしますね。

ドラえもん映画で言うなら、最初はドラとのび太だけで事件に対応していたのが、やがてジャイアンたち他の友人が巻き込まれて、「水臭いな。俺たちも手伝ってやるぜ」となる流れ。

科学オタクのメンバーの武装がそれぞれ個性的で、序盤の彼らの発明品紹介からの流れと合わせると面白いです。
チームの中心のお姉ちゃんは、反重力装置付きの自転車をアーマーに装着し、車輪を移動手段にして高速移動したり、ブーメランのような武器に活用。
ヒーローオタクは、火炎放射のできる怪獣着ぐるみで、見かけはもっともヒーロー離れしています。もっとも、彼の父親が実はヒーロー稼業をしていた大富豪設定であることがラストで明かされ、今後のチーム活動の柱になることは確定(拠点といい、執事といい、いろいろとお約束を踏襲)。実は彼だけ学生ではなく、イベント用のマスコットキャラとして研究室に出入りしているという設定も何だか特別扱い。
緑の図体でかいレーザー剣使いは、一番攻撃力高そうですが、本人の性格が真面目くんで、能力的にも応用が効かない感じですね。まあ、チームではブレーキ役になるんですけど。
ピンクの娘は、化学パウダーを内含した風船を活用。かく乱メインですが、接着剤だったり、カラースプレーだったり、攻撃補助でいろいろ応用できそう。

そして、ベイマックス自身も、飛行用ロケットブースターと、攻撃用のロケットパンチを装着し、さらに背中にヒロが搭乗する固定部位を備え、連携しての活動が行えるようになった。
だけど、一番の進化は、介護対象の体調を診断する用のセンサーが街全体を網羅できるように広範囲化したことですね。ここまで広範囲を見渡せるセンサーは、フィクションの数あるロボットでも珍しいと思います。仮に、ターミネーターにここまでのセンサーが搭載されていれば、ジョンやサラが逃げ出すことは不可能と思えるぐらい高性能すぎるな、と。

とにかく、ヒーローチームが結成されて、いよいよ仮面の男との対決に向かうわけですが、彼が拠点としている街外れの島に設けられた廃棄研究施設跡で、物語に大きなどんでん返しが。
それまで犯人だと思われていた大企業トップではなく、死んだと思われていた研究室の博士が仮面の男の正体だったことが明かされます。
兄の死は、「マイクロボットを奪いたい企業トップの仕業ではないか」と考えていたヒロたちチームですが、実は「本当にただの事故」で、博士自身はマイクロボットのおかげで生き延びていた。また、その目的は、強引な次元移動研究で娘を犠牲にした企業トップへの復讐であったことが判明。
事実を受け止めきれず、混乱したヒロは、「とにかく仮面の男=博士こそが、兄の死の原因だ」と決めつけ、ベイマックスに博士を殺すように命令します。しかし、ベイマックスは本来介護用なので、殺人行為には従えない。逆上したヒロは、ベイマックスの介護用プログラム(緑のディスク)を抜いて、戦闘用のみの暴走ベイマックスに仕立て上げる。
それを見かねたヒーローチーム。「協力するのは、あくまで兄の死の原因を調べることであって、犯人を殺害することは看過できない」として、ベイマックスを止めに入ります。
その間に、博士は逃亡。
後を追おうとするヒロですが、ベイマックスのセンサーが故障したために、修理のために断念。

仲間を島に置き去りにして、ベイマックスの修理のために単独で自分の機械開発拠点(廃工場かガレージ活用?)に戻ったヒロですが、再び孤独な気分で落ち込むことに。
兄の復讐のために動き回っていたのが、その復讐が誤解に基づくことを知らされて、目的意識を失いかける。そこに、ベイマックスの中に記憶されていた「兄がベイマックスを何のために作ったのか、そしてベイマックスを作るためにどれだけ苦労を重ねながらも、情熱的に作業を続けていったのか」を感じさせるビデオ映像を見ることで、兄の想いを受け止めることができます。
そして、再び仲間と合流。
その目的は、復讐の念にとらわれ、自分を見失ってダークサイドに落ちている博士を止めること。

そしてクライマックス。
バトル描写も見応えありましたが、バトルだけで終わらず、博士の娘が次元の向こうでまだ生存していることをセンサーで感知したベイマックスがナイス。次元の奥まで見通せる素晴らしすぎるセンサーです(フラッシュで言うなら、そんなことができるのはメタヒューマン能力覚醒後のシスコぐらい)。
生きている命を助けるのがベイマックスの使命、ということで、臆することなく、次元門に飛び込むヒロとベイマックス。「介護ロボットに飛行能力が必要なのでしょうか」と自問していたベイマックスが、このシーンで、「もちろん人命は助けないといけません。私は飛行できる介護ロボットなのですから」と応じるセリフ回しがお気に入り。
最初のセリフは、「介護ロボットなのに、ヒーローロボのお約束で取り付けられたロケットパンチや飛行能力に疑問を呈する姿」がコメディっぽいツッコミで演出されていたのに、ここでそれらが無意味ではなかった(介護ロボットの本質に沿うように活用された)ことに結実。

さらに、次元門の内部で、博士の娘を救出したものの、帰還の際、ロケットブースターが障害物に当たって破壊され、それ以上飛行できない状態に。
それでも、ヒロと娘を助けるために、唯一の手段「ロケットパンチ射出」で二人を脱出させる。自分自身は、次元の彼方に囚われることを承知で。
この「ロボットの自己犠牲で、少年の未来を作るラスト」はいろいろな作品でお約束のお涙展開ですが(最近の作品では、仮面ライダードライブもそういう形の終幕だった)、それまでの交流演出がしっかりしていれば、いつ見てもいいものだなあ、と実感。

しかも、最後の最後で、ベイマックスのロケットパンチの腕の中で「兄のプログラムディスク」をしっかり握りしめていたことで、ベイマックスの魂が失われておらず、新たなボディでの再生が果たされたエンディング、と。
この時点で、「何でロケットパンチなの?」という疑問にも、「大事な物を握りしめて脱出させるためさ」という答えを提示できる分、脚本的にもしっかり伏線と回収が為された名ストーリーだなあ、という評価。

自分としては、ベイマックスを始めとする「ビッグヒーロー6」の続編が見たいなあ、と思うだけの作品と。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/12/29 (Thu) 14:20:53

映画話に続いて、今年最後の定例感想です。

★牙狼

メシアが最後は呆気なく倒されたことですが、自分の妄想では、鋼牙が額を貫くと同時に、メシア内部では、暗黒騎士の鎧が脱出のために中から攻撃していたのだと考えています。
キバの鎧は完全にメシアに吸収されておらず、内部で抵抗していた。だからこそ、鋼牙がメシアを撃退した後、すかさず飛び出して来られたのではないか、と。

最終バトルでは、あのリングがビルから飛び出して、その輪の上で剣劇を繰り広げている映像演出が燃えましたね。完全に異次元の戦闘ではなく、現実の世界の背景とうまく組み合わせて、幻想的な戦場を構成している。
リングが地面に降り立って、タイヤのようにゴロゴロ転がって、その上でまだ戦っているとか、最後の最後まで衝撃の映像を魅せられたなあ、と。

最後、鋼牙は北へ旅立ち、零が後を託される。この終わり方から、次の絶狼につながっても一応、きれいに流れる感じですが、実際は、

•TVスペシャル「白夜の魔獣」
シリーズの中では「邪美の復活」「白夜騎士ダンと妹のリンの登場」がポイント。
あと、鋼牙の物語としては、これまで語られなかった鋼牙の母親の話がポイント。彼の母親もリンという名前で、凄腕の魔戒法師だったけど早世して、鋼牙はその記憶さえほとんど残っていない。

•映画「レッドレクイエム」
これはK.Kさんも鑑賞済みでしたね。
魔戒法師・烈花のデビュー作で、烈伝以降はシリーズのメインヒロインに昇格している感じ。絶狼でも登場しますし。
「鋼牙の師匠」という形で、烈花の父親が登場。この作品以降、鋼牙はいろいろな師匠の間を転々としながら(長続きはしないものの)、技術とともに魔戒騎士の生き様を吸収していたことが明かされていきます。
そして、今度は、鋼牙自身が先輩格、師匠格として次代の騎士や法師に、技術や心構えを伝えていくようになる、その最初にエピソードという位置づけ。
烈花にとって、鋼牙は、父親の影を持つ憧れの魔戒騎士という位置づけ。

・TVシリーズ第2弾「makaisenki」
魔戒閃騎、と漢字表記した方が書きやすいかな。
この作品で、牙狼ワールドが一気に広がって、烈伝キャラの半数以上は、この作品ゆかりのキャラクターということに。
烈花とカオルの邂逅(憧れの鋼牙をめぐるさや当てとか)、邪美と烈花の姉妹風の関係とか、烈花絡みのドラマも充実した感。
一応、零と烈花の初対面もこの作品なんだけど、特にドラマ的な接点はなく、この2人の関係がどう展開するかは、次作の絶狼の期待要素の一つ。

後は、絶狼の物語の時期設定がよく分かっていないですね。一応、彼は鋼牙の親友として共闘していた時期があって、その後、鋼牙の息子の雷牙の師匠として登場してもいる。その間は20年近い年月が過ぎているわけですが、果たして、絶狼の物語に鋼牙の話題は上がるのかな、と。

雷牙の時代では、鋼牙がカオルと共に行方不明になっていて、どうもその原因が「カオルが拉致されたので、鋼牙はそれを追って、息子の雷牙はゴンザ任せになってしまった」ようで、零もゴンザ同様、鋼牙から雷牙を託されて、修行をつけた形だと推察はできるのですが。

で、今度の絶狼が、すでに雷牙が生まれた後なのかどうか、鋼牙は行方不明になった後なのかどうかが、自分の気になるところ。

★ジョジョ

第4部が終わって、第5部は未定とのことで、次は秋か来年の冬かと想定していますが、しばしのジョジョ離れ(まあ、夏に実写版が予定されているのですが、特に見る気はなしで、話半分に情報チェックする程度)。
何にせよ、実写映像でスタンドをどう描写するかぐらいは気にしますね。半透明の幽霊みたいな描写か、それともアニメみたいにくっきり実体化しているか。

さて、最終話は、仗助ではなく、康一くんでキラークイーンの動きを封じ、承太郎のオラオラで殴り飛ばし、鈴美さんのアーノルドアタックで奇襲攻撃を仕掛け、無数の手で次元の彼方に放逐という終わり方。まあ、肉体的にとどめを刺したのは、救急車による轢き殺しなんですが。
ええと、仗助は、ここまで見てきて、何ですが、実は人を一人も殺していないジョジョでは稀有な主人公だということに気づきました。
一応、再起不能に追い込んだのは、アンジェロとエニグマなんですが、前者は岩に封印、後者は本に封印という形で、殺すまでは行っていない。形兆兄貴を殺したのはチリペッパーですし、露伴や噴上くん、鉄塔の男など、戦ったけど和解した人も多くて、唯一仗助が殺害したのがネズミだけという。

最後の、仗助がジョセフの財布を盗んだ件ですが、以前の透明赤ちゃんの件で、ジョセフの買い物で仗助がせっかくの貯金を削られる羽目になったことがありますので、まあ、それでチャラになった感じ。
もっとも、仗助はその後、重ちーと出会って、なくなったお金を補填したりしていますので、あまり金欠って感じもないのですが。

ところで、この第4部って、放送期間は9ヶ月でしたが、実際は、春に康一が高校に入学して仗助と出会い、そして先日が7月16日でバタバタしていたので、実質、1学期間だけのエピソードだったわけですね。
それでも、登場人物がずっと学ランで、夏服の概念のない環境なので、季節感は薄い作品なんですが。

今さら、そういうことを気にしつつ。

最後の感想は、幽霊少女の鈴美さんに一番萌えた作品でした。

★オルフェンズ

ミカヅキがとうとう歩けなくなって、ハッシュ君がミカヅキの日常生活の足に。これで足手まといにはならなくなったけど。

何だか、最近はイオク様の無能っぷりにツッコミ入れながら、鉄華団の綱渡りめいた奮戦ぶりを応援しつつ、窮地に駆けつけるバルバトス格好いい、ってイケイケなテンションで見ていたのですが、戦い終わってからのこういう傷跡を見せられると、本来は重い作風なんだな、と改めて思い知らされた気分。

ちょっと、今年の年末フィクションは、スカッとしないまま翌年に持ち越し、という作品が多いなあ、という気分。
はあ、終わった、終わった。楽しかったなあ、来年も楽しみだ、と明るく続く作品がなく、どんよりと引きずったまま来年に続く作品がいくつも。いや、戦隊やライダーがそうだったからなんですが。

こうなると、本作でコメディ調に描かれているのは、やはりイオク様ですが、案の定、ラスタル様に疎まれ始めて、汚名返上のためにまたもや何か仕出かす気配ですね。
むしろ、バルバトスの戦闘力を見せられて、それに当てられたのか、さらなる力を追求するようになったジュリエッタが心配。ガンダムのお約束だと、そのまま強化改造されていきそうな流れですが、ラスタル様自身はジュリエッタを止めようとしているようにも見えます。戦場での駒に望みを託すのではなく、政治的に慎重に動きたい人だから、勝手に暴走するようなはねっ返りには期待しないのか。それとも、自分が止めたら、ジュリエッタがますます無理をしそうなことまで見越しているのか。

ギャラルホルンはあくまで体制側なので、あまり革新的な動きとかは喜んでしない感じ。あくまでマクギリスの方が先に何かを仕掛けて、それを抑えるなり潰すなりの方向性が主流ですね。
一方のイオクは、名誉挽回のために、体制維持という目的とは違う方向に暴走して、どんどん悪循環に陥りそうな。

これで、イオク様が男を上げるためには、ジュリエッタが新しい機体を制御しきれずピンチになったところを、「大丈夫か、ここは私に任せておけ」とか庇おうとするぐらいか。
でも、たぶんジュリエッタは「何を言っているんですか。あなたはクジャン家の党首。私のように安い命ではないはず」とか言って、救出を拒む。
ここで、イオク様が「命に安いものなどあるか。ここでお前を見殺しにすれば、私は自分が許せないのだ」と決めてくれればいいんだけど、結局、「イオク様、邪魔です」の一言で切り捨てられるんだろうなあ。

どうも、ジュリエッタの資質が、女ミカヅキみたいに見えてきて、ミカにとってのオルガが、彼女にとってラスタル様なんだろうけど、ラスタル様はオルガみたいな破滅志向ではないので、ジュリエッタ一人が暴走して切り捨てられる気配は濃厚。
そんな彼女を救うのは、やはりヴィダールなのかな。見ていて面白いのは、やはり敵サイドですね。
味方サイドは、どうも空気が悲壮感に満ちすぎていて。

と、今年はこんな感じ。
来年は明るい話題が盛り上がれるよう、期待して。

Re: 12月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/12/30 (Fri) 17:40:58

 NOVAさん、どうもです。

 これは今年のうちに書いておこうといものを触発されまして、いくつか今年の書き納めをば。ベイマックスはもう一度見て、来年に感想を書きたいと思っています(AIとポジティブに付き合うってどういうことか、みたいな話にもなる予定)。

●スターウォーズ:レイア姫と母

 まずレイア姫役のキャリー・フィッシャーさんの急死はニュースチェックできてなくて、ここで聞いて大変に驚きました。スターウォーズ新シリーズにも、せっかくレイア姫役で再出演だったのに。

 そしてキャリー・フィッシャーさんの訃報をネット検索して驚いたのが、キャリーさんのお母さん、デビー・レイノルズさんの急死です。キャリーさんが亡くなった翌日に突然倒れ、そのまま帰らぬ人となったそうで。愛娘のキャリーさんを突然失ったことが、大きすぎる痛手だったと伝えられています。

 どうも「キャリー・フィッシャー」と聞くと、レイア姫のイメージになってしまいます。お母さんのデビーさんはよく知らないものの(「雨に唄えば」などが代表作と今回初めて知った)、レイア姫の母というイメージになってしまいます。レイア姫が急死し、そのことにショックを受けた母までも、ということですね。お二方は役者さんですから、ある作品の役のイメージで捉えられるのは不本意でしょうけど、ファンとしてはどうも役のイメージがまず出てきてしまいます。

 最新作「ローグワン」は、エピソード4(映画1st)のデススターの設計図に関する台詞から、長編映画を起こしたものだったんですか。CMなどから、デススターの設計図強奪作戦の映画とは知っていたものの、主要キャラクター全員死亡、しかもデススターからの都市攻撃を受けて、というところに、スターウォーズ的娯楽とは別の、重い外伝的な雰囲気を感じます。

 そういう展開も出てきたのか、というのが結構感銘深くなりそうで、いったんは追うのをあきらめたスターウォーズ、どうしようかなあという気分になっています。なんとなく選んだ映画館でEP4から入って、「いいじゃん、この特撮」(当時は映画ではなく特撮を見たかった)と思い、EP5も映画館、EP6はレンタルで観たものの、EP1辺りで、映画を観に行きもせずに「スターウォーズ、もういいかなあ。ダースベーダー成長物語って、なんか暗そうだし」と思っちゃったんですね。

 NOVAさんのローグワン感想を拝読すると、たぶん私も(悲劇を悲劇なりに)面白がりそうな感じですんで、じゃあローグワンはどこかで観ておくか。そうなると、ちゃんと観ていないEP1~3もきちんと観なおしておく必要がありそうだなあ、いや待てよ、EP4~6も相当忘れてきてるぞ、EP1やその他いくつかは録画機にあるなあ、じゃあ他もTV再放映を待つか、はたまた。などと、あれこれ膨らんできそうになってきております(^^;。

●牙狼

 絶狼新編は来年のお楽しみの一つに取っておくこととしまして、NOVAさんが整理してくださった、牙狼1st(暗黒魔戒騎士編)に連なる一連の作品の時系列を拝読して。

 こうして並べて頂きますと、「こういう風な順でに牙狼が展開、設定の開示や作り込み、新キャラクター創出・投入になっていったわけか」ということが感じられます。ほとんどが未見ですんで、いろいろ分かるのではなく、「観てみれば、あれこれ分かってきそうだな。烈伝もそこを踏まえて観ていたらなあ」という期待です。

 レッドレクイエムも、牙狼1st視聴途中でしたんで、よく分からない点はもちろん、気が付かなかった点がたぶん多々ありそうで、牙狼1stをようやく観終えた今でも、TVスペシャルの「白夜の魔獣」を観てからレッドレクイエムを観ていれば、「これは、あれのことだな」みたいな楽しみ方もできたんだろうな、と思います。機会があればですが、白夜を観て、レッドを再視聴してみたいものです。

●ジョジョ

 実写化の話はいろいろ目につくものの、実写で大丈夫なんかいなという気がして、あまり興味が高まりません。なんと申しますか、視覚的にもストーリー的にもエキセントリックですから。実写というリアルな媒体が向くのかどうか。

 類似例に「暗殺教室」がありまして、アニメはよかったんですが、実写化された映画は、個人的にはですが、ノリとして今一つでした。ジョジョもそうなっちゃうんじゃないかという不安があります。

 実写とアニメの見た目の差だけではなくて、つぶれた企画の話も聞いてまして、嵐の松本潤氏を承太郎役に据えようとして、原作者の荒木飛呂彦氏から拒絶されたんだそうです。「承太郎は195cmなんだぞ」(体重82kgなんでBMIが21.6と健康的 ^^;)と。個人的にも、松本潤氏はいいキャラとは思いますが、承太郎の適役とはいいがたい感じです。どう頑張っても、承太郎の有無を言わさぬ迫力が出そうにない。

 多少深読みすれば、ある俳優をプッシュするための映画という感じですね。その俳優を見たい人にはいいかもしれないけれど、ジョジョを観たい人にはさえないことになってしまいそうです。

 まあ、あれこれ不平を言っておりますが、今期のジョジョみたいなアニメ化を期待しているせいでもありますな。うまく実写化してくれさえすれば、がらっと見方が変わるかもです(^^;。逆に実写化が仮に下手でも、「その実写化作品はあんまり好きじゃない」程度に思うだけでしょう。ハリウッドで大予算の実写化したりすると、もしかしたらという気もします。

(荒木飛呂彦氏が実写化向きの作品を書き下ろす手もありそうだけど、やってくれるかなあ。)


 本年も大変お世話になりました。特に今年はNOVAさん(の感想)に(こちらで勝手に ^^;)感化されて、作品鑑賞の方向が大転換し、フィクションを再び心から楽しめるようになった年でした。多謝、深謝です。

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追記。

●戦隊&ライダーもの(ニチアサ)

> はあ、終わった、終わった。楽しかったなあ、来年も楽しみだ、と明るく続く作品がなく、どんよりと引きずったまま来年に続く作品がいくつも。いや、戦隊やライダーがそうだったからなんですが。

 ここに言及しようと思っていたのに、うっかりしていました。日曜朝の戦隊ものとライダーは、熱心に観ているというほどではなかったんですが、まあまあかなと思いつつ観ておりました。

 どちらもNOVAさんが仰るように、どうもこのところ陰陰滅滅な展開になっているなと感じています。ターゲット年齢層向けになってないんとちゃうか、と思ったりもします。

 戦隊もの:ジュウオウジャーのほうは、もともとは本星をジニスに滅ぼされた恨みを持つクバルが策を練って反逆、ジニスを追い詰めたと思ったら、ジニスが実力(の片りんだろうな)を見せて、あっさり退けてしまう。そうしたら、クバルは怯えて、ジニスに再度取り入ろうと、地球の生命を1日で抹殺するブラッドゲームを始めてしまう。(そしてジュウオウジャーに倒される、と。)

 どうにも救いのない展開のように思いました。こんな重暗くていいんかと。故郷を滅ぼされているんですから、恨み骨髄に徹し、たとえ形勢を逆転されても、一太刀浴びせて、となれば、まあまあなんですが(その場合には高確率でジュウオウジャー側の戦士となるはず)、怯えて屈服して以前よりもジニスに媚びてしまう。気の晴れるところが少しもないじゃん、と感じてしまいました。

 ライダーもの:エグゼイドのほうは、ラスボスらしき者の意図が明らかになってきているのはいいとして、ライダー同士の争いになり、ライダーが一人、倒されてしまいました。貴利矢ですね。これも、続いて誰かが、ということを暗示しているようで、シリアスで暗い展開を予想させます。

 とはいえ、こういう展開が嫌いなわけではありません。むしろ、「ニチアサで低年齢層受けの作風は仕方ないよね、対象年齢を10歳以上にしただけで失敗し、年齢層下げてテコ入れした事例(ブルースワット)なんかもあるし」と思っていたら、現在のような展開に。「へえ、だったらちょっと力入れて観てみようかなあ」となってきています。

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