創作と鑑賞の談話室

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9月のスレッド(2017) - K.K

2017/09/01 (Fri) 00:05:03

 9月の雑談スレッドです。

Re: 9月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/09/03 (Sun) 12:19:36

とりあえず、復活報告から。

前回の書き込みでは、日曜日に新型を買う予定だと申していましたが、夏休みが終わって授業開始が夕方になっていたので、休日を待たずに昼間に買い物ができたために、昨夜のうちにはセッティングが完了できた次第。

バックアップも取っていたので、まあ、以前通りの環境には大体復旧できたと思います。

さて、新型と旧型の比較ですが、前のバージョンは2011年に発売されたiPad2で、今回買ったのは今年2017年の春に出たばかりの「第5世代」と呼称されるもの。
カタログスペックでは、CPUが32bitから64bitの2倍に、メインメモリが512MBから2GBの4倍に向上してるようですが、パフォーマンスが向上した実感は今のところそれほどないですね。
強いて言えば、画像の多いサイトでの読み込み速度が向上したことは、はっきり分かりました。ネットサーフィン中に一部のサイトでは、しばしば待たされましたが、今回はスッと閲覧できます。ただ、自分が日常的に回っているのは、テキストメインのサイトが多いですからね。定例巡回では、変化が分かりにくいのかもしれません。

新機能として印象的なのは、ユーザー認識機能として「指紋認証」できるのと、秘書機能を備えた「喋る人工知能のsiri」が搭載されていること。
特にsiriは、第3世代から搭載されていたようですが、自分の持っていたのは1つ前のバージョンだったので、面白そうだと思いながら、そのうち自分も使えたらいいなあ、と思っていました。

こういう音声ガイドナビは、フィクションにおける「コードMのロビン」とか、「アイアンマンのジャービス(アベンジャーズ2以降はフライデー)」みたいなサポート人工知能のげんけいで、機能は限定されていますが、たとえば「ゴジラを検索して」と口頭で言えば、「次の作品が見つかりました」と答えて検索結果を示してくれ、使いこなすと面白そう。
ただし、「牙狼を検索して」と試したところ、「画廊」が検索されたりするので、おいおい、とツッコミ入れることも。う〜ん、どうすれば、siriに牙狼を覚えさせることが出来るのかな、とあれこれ考えるのが楽しそう。

以上が、状況報告でした。次に、番組の定例感想などに移りたいと思います。

Re: 9月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/09/03 (Sun) 13:43:53

★コードM

政治家暗殺予告をネットに書き込んだ愉快犯を利用して、「刑事権拡大法案」成立への布石を打った左文字局長の陰謀回ということになりますか。
ミラージュやドブネズミは、狙撃予告を行なった犯人を追い詰めますが、相手はあくまでただの銃器マニアで、本気の殺害を試みるつもりはなかったことに気付いて、あくまで穏便な逮捕で決着をつけようとします。
しかし、左文字が彼の処遇を、拡大法案反対の政治家への脅しに利用するように動いて、前回に引き続き、現場の考えとは違う舵取りが露骨になります。やはり、組織崩壊の足音が聞こえてきた感じですね。

一方、投獄されていた鯨岡(の、たぶん偽者)は携帯電話の催眠音楽に操られて首を吊っちゃった。まあ、これで本物でないことは確定なんでしょうけど(本物がこんな幕切れだったなら、これまで引っ張ってきたドラマが台無しだ)、自分は偽鯨岡が変装上手な「骸骨」かと思っていたら、それも多分ちがうみたい。
スパイとしても撹乱役としても有能な骸骨を、こんな使い捨てるようには扱わないでしょうし、きっと骸骨の変装技術で巧みにカモフラージュされた哀れなモブ替え玉だったのでしょう、と判断。

こうなると、鯨岡が左文字と激しく衝突する展開を期待するのですがね。9月で番組終了なら、そろそろ終盤なので、怒涛のクライマックスに期待しつつ、今回はお膳立ての話だったと認識。

★ビルド

今朝の放送を見て、「第一話からバイクの活躍する仮面ライダー」って久しぶりだと思いました。
最近は、道路交通法のせいで、公道上を改造バイクが走れないという制限があり、バイクアクションを描くなら、「レース場を使った撮影とドラマ展開」「CGの使用」「私道で少しだけ走っている様子を映す」「公道じゃない空き地や森など自然のロケ地でオフロードバイクを走らせる」「バイクアクションのシーンは、外国で撮影する」など、工夫しないといけません。

3つに分割された日本とか、境界線上の高い壁とか、キャッチーな世界観を示しつつ、CGいっぱい使った第1話。この予算はいつまで続くかなあ、そのうち屋内ドラマがメインで、スマッシュ(怪人)と戦う時だけ外に出るという引きこもりヒーローになったりしないかなあ、と思いつつも、まあ、盛り上げるところできっちり盛り上げてくれるならOKと。

ライダーのアクションですが、背景に数式が飛び交ったり、トドメのライダーキックがジェットコースター風味の曲線グラフ(斜方投射のyーtグラフ)に乗っての仕様だったり、独自の見せ方を披露。
変身も、映画で披露した「プラモデルのランナー成型工場みたいなギミック」を創造して、前後に分割されたボディパーツを組み合わせるもの。これも手が掛かってますので、毎回は見せてくれず、要所要所の使用になるんだろうなあ、普段はエグゼイドでの顔見せ出演で見せた略式変身を多用するんだろう、とか考えてしまいます。
エグゼイドで見せたゴリラモンドは、まだ使わず。たぶん、今回の怪人を倒したことで、ボトルをゲットして使えるようになるんだろう、とか。

代わりに、アバンでニードルスマッシュという怪人を瞬殺して、その力でハリネズミボトルを生成し、早速使ってましたね。

フォームチェンジの法則は、右半身が生物モチーフで、左半身が兵器とか無機物モチーフ。生物と機械の組み合わせだと、仮面ライダーV3のデストロン怪人(ハサミジャガーとか、カメバズーカとか、タイホウバッファローとか)を思い出しますが、マニアだと、全部の組み合わせパターンを覚えたり、サイトにリストアップしたりするんでしょうな。昔は、自分もしてたろうけど、今は公式サイトとかウィキペディアで普通にまとめられる時代ですからな。

雑誌情報で、9月中に予定されているのは、基本のラビットタンクと、今回出たハリネズミタンク。この後は、ウサギ掃除機(吸引能力で相手の動きを封じるとか)、そして怪力頑強なゴリラモンドと、空中射撃戦タイプのホークガトリング。つまり、毎回、一つのペースで新形態を披露する形ですな。

一方、当面のライバルになりそうなライダー風味なコウモリ男「ナイトローグ」も次回に暴れる予定。そのうち味方になるのか、それとも2号ライダーは主人公の戦兎の相棒の格闘家、龍我が務めるのか。

いろいろ期待しつつ、当面はバディ逃亡者ドラマを楽しみにしつつ。

3つに分かれた日本では、関西人らしく経済優先な西都がどのように描かれるかを気にしつつ。

★ドライブ

ブレンの格好いい散り際は、もう本放送でビックリでした。

サブタイトルからは、「先に散るのはメディックかな」と思っても居たので、メディックを救うためにブレンが命を掛けて、結果として、ドライブチームとハートたちロイミュードが打倒蛮野のために結束する終盤の展開は本当に燃えました。
そして、人間を守るために次々と散っていくロイミュードたちに感情移入しつつ、巨悪にとどめを刺してから、最後の泊さんとハートの決着まで、息を吐かせぬドラマ、と言いたいわけですが、ちょっと顔見せのゴーストが邪魔かな、と思った本放送。

次回放送の注目セリフは、チェイスの武器シンゴウアックスの機械音声「イッテイイヨ」。それを受けての、「へへ、逝っていいってさ」と凄絶な笑みを見せる剛の因縁の決着が目玉かと思います。

Re: 9月のスレッド(2017) - K.K

2017/09/06 (Wed) 00:45:34

 NOVAさん、どうもです。

●タブレット

 タブレットの買い替えが日曜とのことでしたので、こちらに書き込んで頂けるのは早くても月曜かと思っていましたら、日曜の昼に来訪頂き、マシン切り替えの素早さにちょっとびっくりです。なるほど、土曜の昼に入手できて、その日の夜からセッティングに入れたわけでしたか。

 それにしても移行が早いなという印象です。こちらでのPCの切り替えだと、要する時間が長くなる一方です。使うアプリは増え、保管データも増えますので、あれこれインストールして、必要なデータを移し、使えるようにセッティングして、で前回だと1週間以上かかってました。中途半端に引っ越し途中で使い始めると、いろいろ支障が出てしまうので、できるだけ移行しきってからです。

 使用経験がないながら、よく考えると、タブレットだとストレージ(PCならHDDなど)が少なく、マシン自体に持たせるものが少ないようですね。となると、ネット(やポータブルな外部記憶装置)に置いておくようになるんでしょうか。もしそうなら、マシンの切り替えはPCよりすっきり行きそうです。

 PCでも、昔といっていいほど以前(90年代半ば)、ネットPC等の名称で、HDDがなく、外部記憶装置をネット上に持つPC(主にデスクトップ)がありました。今調べなおすと、ウィキペディア含むネット上に、ほとんど情報がないみたいです。90年代半ばでは、先進過ぎて技術レベル度外視の使い物にならないものだったからでしょう。

 同様の事例に、アップルのニュートンなどがあります。こちらは、当時有名になり、MSが対抗してAt Workなるものを始めたこともあって、ネット上にいろいろ情報があるようです。どちらも、当時の仕事柄、思い切りとばっちりを食らった苦い記憶がありますorz。

 しかしその後、2000年代半ばからネットブックなるPC機種群が出たり、スマホ、タブレットが出てと、10年前にやろうとして果たせなかったことが、当たり前の技術みたいな感じで続々と出ました。マシンの小型化かつ高性能化とネット技術の進展によるものですね。PCのがいずれ廃れそうな感じすらあります。私もそろそろ、スタンドアローンの部分が多い形態から離脱を考えないといけないかも。

 NOVAさんのお話を参考にしているうち、次々と思い出し、いろいろ考えることが出て来ました。

●コードM

 左文字の化けの皮がはがれての暴走と、ミラージュチームの反抗から崩壊が始まったような印象の回でした。それと、前回の単発的と思えた高校生カップルのエピソードは、K-13に打ち込まれた楔になっている印象で、無駄な回ではなかったようですね。

 本編は、スマホで電話を受けたらしい看守が、突然、魂が抜けたようになり、収監中の鯨岡に例の音楽を聞かせるところから。看守がスマホで聞いたのも、例の音楽だったんでしょうね。この時点では、何の意図か不明でしたが、ラストで明らかに。

 続いて、前に出てきた、娘をカルト教団要人に仕立てて、違法集金システムで懐を肥やしていた、例の議員。左文字に釘を刺されてから、何をしていたか分かりませんが、左文字の意向を無視して、警察権拡大法案に反対を表明。それに対して左文字がどうしたか、その左文字とて実は長官の掌の上の、というのが今回のポイントですね。

 一方、ミラージュチーム。ドブネズミがすねてますね。前回の高校生カップルの「処理」強行が原因。ここは専任世話役の甲斐が食い物で宥め、ハッカーとしてのプライドをくすぐり、ドブネズミが自由になったらデート相手に立候補とまで言って、とりあえず機嫌を直してもらえたと。しかし感情の問題ですから気分次第、後でひっくり返っちゃいましたね。

 ミラージュのほうも前回の高校生カップルについて、1人でもんもんと悩んでいる様子。鐘ヶ淵が血糊らしき模擬弾を渡そうとするも(次に同じようなことがあれば使え、の意か?)、ミラージュは断る。この模擬弾、いずれ使われそうな気がします。

 そして、殺害予告を行う謎の人物「大尉の息子」が出現、こいつが今回のゲスト敵になりそうと思えました。これが大きな勘違いであったわけですね。ともかく、ドブネズミがそいつを追い始める。すぐに顔まで割り出している点、相変わらず有能の模様。身許も洗い出したらしく、御崎が左文字に人物詳細を報告してました。元自衛官オガタですか。武器には習熟しているはずですね。これもミスディレクションの一端だったとは。

 例の議員は、ネットの殺害予告を鼻で笑い、左文字に一抹の不安を覚える様子であるものの、何か手立てかバックアップがあるのか、最終的にはうまくいくような、謎の自信もあるようです。しかし、いざとなると腰砕けなのが、後でばれてしまいましたね。

 ドブネズミはSNSでオガタに接触、おだてたり煽ったり、いろいろ探りを入れつつ、防犯カメラ網で位置を特定してミラージュに連絡と。オガタは例の議員を狙えるビル屋上に出る。いかにもな狙撃手ですよね。しかし、オガタはのん気に自撮りしたりしている。ドブネズミがSNSで再接触し、いろいろ探りを入れてみると、実はオガタがとんだ食わせ者と察知して御崎に通知、作戦方針は処理から警察への引き渡しに変わる。

 オガタは元自衛官といっても、かなり能力が低かったみたいで、所持しているのはモデルガン、接近戦もからきし弱そう。あっという間にミラージュにのされ、K-13後始末チームに引き渡される。このとき、すれ違いざまにサンダーが言った、「ご苦労」がちょっと気になります。確かにK-13実働班リーダーですが、今まで以上に不愛想なだけでなく、上司意識すらにじみ出ている感じです。無視せず、わざわざ「ご苦労」と「さま」抜きで告げているわけですので。

 なんだ、これで事件はおしまいか、不発だったなと思ったら、例の議員が実弾で狙撃される。撃たれたのは秘書でしたが、後の展開を考えると、わざと外したんでしょうね。この狙撃の実行犯として発表されたのが、こともあろうにオガタ(ニュース画面で「尾形」となってた、緒方かと思ってた)で、しかも警官に射殺されてしまっている。

 ともかく、これで例の議員は再び左文字を頼るようになり、警察権拡大法案賛成を表明。左文字がオガタを利用して(こうなるよう煽った?)、一連の策をめぐらせたのは、公然の秘密といっていいんでしょうね。事の顛末にドブネズミは激怒、おそらく離反の方向は決定的な印象でした。左文字に真相を告げられた(に等しい)御崎も、何か深く思うところがあったようです。

 ラストは自ら縊死したと思しき鯨岡。もし前回のNOVAさんの感想で、鯨岡すり替わりを示唆して頂けなかったら、この鯨岡が本物と勘違いして、「なんだそりゃ?」となっていたかもしれません(その場合、例の音楽からして、意図を引いていたのは左文字、ということになる)。まあ、ここまで鯨岡というキャラを(視聴者の意識上で)育てておいて、さくっと退場させるなんて、ちょっとあり得ないですね。その点でも、前回の鯨岡描写は入れ替わり示唆が補強されてはいるように思えます。

●仮面ライダービルド

 いろいろ新しいんですが、昭和ライダーと重なる印象も感じました。敵が何らかの目的を持った組織であり、敵組織が意図的に「怪人」を作り出しているところ、対するライダーが敵組織からすんでのところで逃れたところ、などですね。

 本編ですが、いきなりSFっぽく、火星の謎の文明からと来ましたか。ということは今後、古代火星人由来みたいなキャラクターが出て来る可能性がありますね。しかし、今話ではきっかけとして火星の遺物:パンドラボックスを紹介する程度でした。

 舞台は近未来風の日本ですが、パンドラボックスをきっかけとしたらしい、日本を三分割したスカイウォール、分断された三つの地域が対立し、諸外国が介入してきそうという、かなり緊迫した情勢が設定されていますね(鎧武の沢芽市以外、何も描写されないに等しいのと対照的な感じがします)。でも、このでかい設定をどう使うのか、ちょっと想像がつきません。

 スカイウォール出現から10年後がドラマの出発点だけあって、既にスマッシュなる怪人の存在は世間によく知られているし、主人公:戦兎も仮面ライダーとしてスマッシュ退治に活動しているし、ライダー=戦兎をバックアップしてくれる石動惣一もいるし(昭和ライダーの「おやっさん」ポジションか?)と、ライダーの由来などは省いたスタートですね。もっとも、由来を語ろうにも、戦兎は記憶を失っているわけですが。

 変身アイテムはスマホがベースみたいですね。そこへ、何らかの薬品瓶っぽいものを作用させて、バイク出したり、変身したり。前にNOVAさんが、物理といいながら化学のようと仰ってましたが、確かにそんな感じがします。もっとも、化学からは物理化学、物理からは化学物理なんて、境界があいまいな分野もありますんで(たぶん、量子力学なんて出てきたせい)、設定の齟齬とまではいえないかもしれません。

 おそらくは敵組織に利用された挙句、冤罪で投獄され、脱走して来た万丈龍我は、昭和ライダー1stでいえば、滝の立ち位置になりそうな気がします。人間ながら強く、ライダー側で活躍するサポーターですね。今後、怪人化(スマッシュ化)する恐れとか、ライダーとして加わるかとか、いろいろドラマ的な期待ができそう。

 ラスト辺りでちらっと顔見世したライダー風のコウモリ怪人が、「ナイトローグ」というものですか。主人公:戦兎もコウモリの男とか、ちょっと言及してましたね。そいつがラスボスなのか、敵幹部なのか。敵幹部なら、立ち位置が昭和ライダーのショッカーの幹部に似ているようなら、それも昭和フォーマットのオマージュということになるのかも。それに、ライダー専用バイクも走るし、敵の戦闘員(公務員なんでしょうけど ^^;)もいるし。

 今回は、そうした主要キャラクターの顔見世とキャラ紹介、主人公がとりあえず解決すべき問題(記憶)、ライダーの変身~戦闘~決め技までの流れなどを紹介するのが目的の感じですね。その辺りはここでの予習もあってだいたい分かったので、ドラマ的にどう期待できるかは、次回以降に見ていこうと思います。

●仮面ライダードライブ

 ブレンの散り方は、NOVAさんも驚かれたのでしたか。カッコいいし、言われてみると、確かにメディックが先に退場する流れのようでもありましたね。敵に洗脳されたものの、わずかに残った意識、良心が踏みとどまって、みたいな。タイトルも、ブレンの結末を知るまでは、誰がハートを一番愛していたか→そりゃもうメディック一択でしょ、と思いますし。

 今週はいよいよ実質的な最終回(第47話)直前なだけあって、大詰め感が満載の密度の濃い2話でした。

・第45話:ロイミュードの最後の夢とはなにか

 前回ラストで、蛮野の攻撃+004の大爆発で、ドライブらは行方不明状態、ピットで焦る特状課一同を、壁をぶち破って現れたロイミュード(死神級か?)が襲う。いよいよ、ドライブ側が敗勢、末期の感じがします。

 かろうじて地上に逃れ出た現さんらだが、ロイミュードに追いつかれ、絶体絶命、と思ったら、突然の援護射撃が。ドライブ、マッハ、チェイスですね。マックスのデッドヒートを発動して、ドライブらも、ハートらも弾き出して、なんとか助かったらしい。……マッハ自身はどうやった助かったん? 一応、ロイミュード撃退戦で、マッハがダメージ受けた描写はちょっとだけあるものの……まあいいや(^^;。

 しかし、特状課ピットは無残に破壊されてしまい、今後の作戦遂行能力が大幅に低下しそうです。襲撃者は半ば以上、目的を達したということかな。これに呼応するかのように、地上では警察ビル周辺に巨大な角状のものがいくつも突き出たりする異常事態が発生、ベルトさんの推測ではシグマ・サーキュラーの活動の増大が原因らしい。しかも、シグマがある最上階にはバリアのようなものが張り巡らされており、手の出しようがない。

 がしかし、本願寺課長の携帯に連絡が入る。緊急用ピット完成の知らせですね(なんてグッドタイミングなんだ ^^;)。ピットの用意を進めていたのは、誰あろう、ドライブの以前の相棒、早瀬明でしたか。杖が必要ではあるものの、かなりしっかり歩いており、かなり回復してきたことが窺えます。リハビリ頑張りつつ、密かにドライブ支援の仕事もしっかりやっていたわけか。この早瀬の姿に、チェイスは深く学ぶものがあったようですね。

 一方、ビル最上階を占拠した蛮野(ゴルドドライブ)。シグマを何らかの装置上に設置して、さらに作業を進めている模様。さっきのベルトさんの推測は、このことだったのか。まあ、再放送のこととて予習できますで、、このシグマがラスボスであり、最終形態になるまで「進化」させる段取りなのは分かってはいる。いるんですが、観てみるとやはり不気味な緊迫感が高まってきます。

 りんなのハッキング(に見える)によれば、敵は蛮野と手下ロイミュード6体、それとハートとメディックですから、9体(ドライブ側緊急ピットのホワイトボードには「8体」とあり、蛮野はロイミュードの数に入ってないらしい)。うーむ、あれほどいたロイミュードが、とうとう1桁にまで減りましたか。

 こんなときですが、ドライブ(進ノ介)はまだ療養中の霧子と携帯で話す。ドラマの恋愛面の進行なわけですが、危険な任務に出てこないよう念押しするのはいいとして、この期に及んでも、「お前は一番大事な『バディ』だから」と理由付けするのが、あと一歩が踏み出せないことを表していますね。バディなら共に難局に当たるわけですから、「バディ」が実は別のことを言いたかったことは見え見えです。

 その様子をからかうマッハですが、ドライブは何となく異常に気が付いたみたい。ドライブが呼ばれてピット内に去ると、マッハはわき腹を押さえてうずくまってしまう。大暴れしていたけど、激痛をこらえながらだったのか。蛮野と対決して死ぬことは覚悟しているみたいですね。

 それをチェイスが見てしまう。チェイスはマッハが戦いに赴くのを止めようとしますが、マッハは「お前ならやめるか、やめられないだろ」旨、言い返す。そういや、仮面ライダーの心得を説いたのは、チェイスでした。マッハはチェイスが諭した通りに成長したようです。なんだよ、やっぱりいいコンビじゃないか。なんで仲が悪いんだか(まあ、マッハは表面的な言動と、内面に齟齬があるみたいですけど)。

 ともかく、ピットクルーの徹夜作業で準備は整い、ドライブ・マッハ・チェイスの精鋭チームがビル最上階を目指し、満を持して出撃。ビル周辺に出現する障害(巨大な角)を回避、あるいは撃破して、難なくビル内に突入。がしかし、蛮野はこの作戦を察知していたらしく、ドライブチーム突入と同時に反撃、ドライブらは変身を解かれてしまう。

 蛮野は人類のデータ化を進めており、ドライブらの妨害などは想定内の些事という感じですね。依然として、蛮野の格上感、ドライブ側の劣勢がありありとしている感じです。グローバルフリーズは、データ化を行うための手段であったわけでしたか。グローバルフリーズ=時間速度制御による支配だとマクロスデルタ、人類のデータ化による支配という点はエグゼイドを連想するものがあります。

 勝利を確信して高笑いする蛮野に怒り、罵るマッハですが、蛮野はそのマッハを真っ先に始末しようとする。うむむ、我が子とか、そういうことは一切考慮せず、何も感じもせずなのか。前に台詞としてはそんなこと言ってましたが、あれは嘘偽りではなかったわけか。

 しかし、蛮野の止めの一撃を遮ったのは、こともあろうにハート。表向きの理由は、蛮野憎しで邪魔をしたいから。さらにシグマを破壊して悔しがらせてやるとも言い出す。それも本気でしょう。しかし、口に出さない裏の理由もあるんでしょうね。ちょっと相違点がいろいろありますが、ドラゴンボールでのマジュニア=二代目ピッコロが、悪の大魔王ぶりながら、実は悟空と正々堂々、1対1の勝負をしたいのと似ている気がします。つまり、「お前(蛮野)は、ドライブとのサシの勝負の邪魔なんだよ!」みたいなことを思ってそう。

 ともかく、ライダー3人に加え、ハート、メディックの5人チームとなり、蛮野の作戦阻止の再開。蛮野はマッハとチェイスが抑え、ドライブ、ハート、メディックは最上階のシグマへと向かう。さんざん戦ってきただけあって、すっとチームプレーできてますな。いわゆる、拳で築いた友情というやつだろうか。

 対蛮野戦は、チェイスが死神ロイミュードにてこずる間に、蛮野が負傷で戦闘力が下がったマッハを圧倒、高威力の飛び蹴りで床をぶち抜いて地下まで落としてしまう。変身を解かれたマッハは、もうボロボロです。追って来たチェイスがようやく援護に入るも、やはり1対1では蛮野が格上、チェイスも撃破され、ドライバーを破壊され、変身不能にされてしまう。もはや絶体絶命。

 蛮野はチェイスのシンゴウアックスを奪って振り上げ、マッハに止めを刺さんとする。打つ手なしと見えましたが、チェイスが奮起、ライダーになれないなら魔進チェイサーとなって、抵抗を試みる。抵抗というより相打ち覚悟ですね。自らも致死的なダメージを食らいつつも、一撃を食らわせて蛮野をぶっ飛ばす。

 チェイスは再び人間形態に戻り、力尽きてマッハの腕の中に倒れ込む。チェイスは「霧子が愛する者を守れるなら、本望だ」とか抜かしやがる。前は「人間を守るのが仮面ライダー」とか言ってたのにさ。理由を個人レベルにされるほうが、ぐっと胸に詰まりますな。チェイスはマッハに「お前とはダチになれないが」と言いつつ、黒いシフトカーと、免許証を手渡す。にっこり笑った顔写真が、このシーンでずしりと重く効いてきます。

 これでご臨終か、と思ったら、どこにそんな力が残ってたかという感じで、いきなり蛮野へ突進、抱き着いて自らのコアが破壊されるほどの爆発を起こしてしまう。そうか、これがチェイスの最期の秘策だったのか。なんというか、武士道とは死ぬことと見つけたり、を体現するかのようでした。いや、人事を尽くして天命を待つ、か。というところで次話へ。

・第46話:彼らはなぜ戦わなければならなかったのか

 一方、現さん・りんなのサポートチームは、突入チームが最上階に入れるよう、電源を操作する。りんなが「二人の初めての共同作業」とか、結婚式ネタ言うとりますな。現さんもまんざらではなさそう。これが成功して、バリアが解除され、ドライブらは最上階へ向かう。

 シーンはチェイス・マッハへ帰って来る。いや、チェイスはもう消滅してましたね。蛮野はチェイスの最期の攻撃に耐えたらしい。残されたマッハはチェイスの免許証とシフトカーを握り締めて激怒、再び変身して蛮野に立ち向かう。が、舌戦でも格闘戦でも蛮野が一枚上手のようです。

 しかし、チェイスの死でマッハは最後の一皮がむけたらしい。チェイスが残したシフトカーを使い、おおなるほど、これが仮面ライダーチェイサーマッハなのか。二人分というわけなのか、パワーもスピードも格段に上がっており、戦力的に蛮野と互角に戦えているようです。止めのキックでは、マッハの横にチェイスの幻影が現れ、ついに蛮野を撃破(ドラゴンボールで悟飯がセルを倒したときの悟空みたいな感じかな)。

 そこへ病院を抜け出した霧子が駆けつけ、チェイスの死を知る。マッハとしては、後悔先に立たず、チェイスにきちんと「ダチだ」と言わずじまいになりましたね。霧子は携帯で、ドライブにチェイスの死を知らせる。

 一方、ドライブらは蛮野の手下、死神ロイミュードを撃破、残るはシグマのみとなる。このとき、メディックがコアを修復する能力がなくなったと言ってますね。ということは、ハートが倒されても修復ができず、いよいよ後がないということになります。そこへ、霧子から携帯に連絡が入り、チェイスの死が知らされる。蛮野という後顧の憂いは取り除かれたものの、3人でシグマと戦わなければならないということでもありますね。

 そのとき起こる超重加速現象。シグマが起動して起こしたもので、ベルトだけになった蛮野はまたもや高笑い。ぶちのめされてボディを失ったのに、まだこの調子ですから、ホント、エグゼイドの正宗に似ていますな(^^;。しかし、マッハの怒りは深い。生身のままシンゴウアックスを振りかざし、アックスの「イッテイーヨ」にマッハが「逝っていいってさ」で、ベルトの蛮野を完全破壊。なるほど、NOVAさんが仰ってたのは、こういうシーンでしたか。スカッとした、と言いたいところですが、実の親子という重いものがありますので、ズシッと来たといったところです。

 超重加速下で動けるのは、ドライブ、ハート、チェイスの遺品を託された霧子の3人となりました。マッハは怪我を押して無理してズダボロですから、超重加速がなくても戦えない。メディックが動けないのはなぜかよく分かりません。超進化はしたし、何が欠けてるんだろう。

 ともかく、超進化の最終形態で姿を現したシグマとドライブらの最後の対決です。が、シグマの戦闘能力は高くて、どうも形勢不利。しかもシグマは並行して人類のデータ化を進めている。フルパワー、かつ協力して立ち向かうドライブとハートですが、それでもシグマに敵わない。このラスボス、どうにもならない感じがありますね。

 どうすんだよ、と思ったら、なんとか追って来たメディックが白い女神の姿になって、ドライブに治癒を施す。どうも、命と引き換えの大技みたいですね。チェイス含め、ロイミュードは死ぬ覚悟で放つ特技を持っているらしい。でも、メディックがハートではなく、ドライブを治したのは、なぜだろう。勝利の鍵がドライブと、直感するものがあったのかな。

 これで仕切り直し。ドライブは「見せてやる、『俺たち』のオーバードライブを」と宣言して、次週へ。

 う、うーむ、先週から続々と主要キャラクターが、ある意味意義深く、退場です。ええんか、こんなに暗くても。いや、個人的には重いながらも、深く納得するところがあって、ドラマ的に満足感があるんですけど。ともかく、来週ですね。

Re: 9月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/09/10 (Sun) 10:22:11

秋の新番組情報を気にしていたら、「牙狼」新作が来ました。
コードMがあと2回で終了予定で、その後、1週特番で、10月6日から、アニメ牙狼「VANISHING LINE」が開始、と。

アニメ版は、これまで西洋中世風、平安時代と続いてきましたが、今度は近未来の都市が舞台。実写版の現代社会に近いのか、もう少しサイバーとかメカとか寄りになるのか。
とりあえず、バイクに乗る魔戒騎士ということは確定。主人公名も「ソード」というコードネームっぽい感じ。追加情報を期待しつつ。

★コードM

左文字局長の「K13解体宣言」で、ミラージュとドブネズミが用済みと拘束されそうに。二人をこっそり逃がそうとしていた御崎さんでしたが、ドブネズミ救出に向かったミラージュの前で彼女が殺されて、つづいた、と。

そんなわけで、ドブネズミ退場編でした。
いや、違う世界観なら、サイボーグ手術を受けて蘇生したり、スーパードクターの治療を受けて奇跡的な復活を遂げたり、バグスターに転生したり、という期待もできるのでしょうが、リアルでシビアなハードボイルド世界観なら、それも無理。
スモークさんに続いて、惜しい人を亡くしました。

正直、コードMで一番感情移入しやすいキャラとして描かれてきたのが、ドブネズミだったので、彼女の死で番組の魅力の半分以上が消え失せたと思いますね。
こうなると、残り2話で悲壮な破滅劇が見られるのでしょうが、何らかの救いは残るのかな。

この流れだと、次回はロビンの大破もあり得るだろうし。

あと、鯨岡の逆襲はあるのだろうか。今回、鯨岡は死んだ扱いで、弁護士秘書も上海へ逃亡した、と語られていましたが、まさか本当に退場するとは思わず。

自分の想像ですが、ラスト2話は、今回の話から少し時を置いた未来で、「警察権拡大法案」が施行後の社会で、姿をくらませていたミラージュが生きていた鯨岡と手を組んで、左文字に対する復讐を決行する話を期待します。
単純に、「ミラージュが左文字を倒して、警察権拡大法案は立ち消えになりました」エンドだと、つまらない。やはり、左文字の計画が成功して、警察組織が圧政を執り行うディストピア世界で、反抗に動く主人公と、それをバックアップする元敵役という構図が燃えるんじゃないかなあ、とか。

まあ、ミラージュが鯨岡と手を組む理由が、対左文字だけだと難しいのですけどね。
無難に行くなら、左文字VS鯨岡の暗闘の陰で、単独で復讐を狙うミラージュの三つ巴展開かな。

最後は、ミラージュ含めていろいろ死んで、生き残った御崎さんが温厚に後処理を行なって、秩序回復が無難か、と。御崎さんまでが亡くなったら、収拾つかなくなりそうだし。

万が一ですが、鯨岡が前回でフェードアウトして、クライマックスに登場しなかったら、本作の評価もダメになると思う。
鯨岡と、左文字の二大巨悪に対して、ミラージュがどう立ち回るか、をドキドキしつつ。

★ビルド

相棒の龍我の恋人が怪人に改造されて、死んでしまうという、なかなかハードな展開の第2話。
まあ、レギュラーヒロインと、ゲストヒロインの違いで、ドブネズミほどのインパクトはないのですが、主人公ヒーローが人を救えないドラマというのは、なかなかハード続きですな。

脱獄犯逃して指名手配中の仮面ライダービルドですが、変身前の素顔はバレていないので、行動の自由は保証されている感じですね。
次回は、早くも西都編ですし、設定紹介編でありながら結構早いテンポで物語が続く感じ。

当面は、失われた記憶を取り戻すために、暗躍する敵組織の実態をいろいろ探る展開が縦軸かな。
そして、冬の劇場版辺りで、主人公の過去の記憶が判明し、物語が急展開。年明けに2号ライダー登場って感じかな。

まあ、ナイトローグをライバル1号とすると、10月にはライバル2号が登場して、三つ巴とかにもなるかもしれないけど(玩具情報では、ライダーないしライダー風のキャラがビルド、ナイトローグの他にもう一人予定されているようですし)。

あ、それと前回、「右半身が生物で、左半身が機械」って書きましたが、ビルドのパーツ分割は単純な左右分割ではなく、「左頭部、右上半身、左下半身」という斜め交差分割でした。ですから、前回の右半身は「右上半身」の意味で解釈すべし、と。
今回の新フォームは、ゴリラモンドと、ウサギ掃除機。とどめ技は、ゴリラモンドによるパンチ、と。

新たにゲットしたのは、ドラゴンボトルでしたが、これは「想い人の形見」ということで龍我に譲渡。そのうち、龍の力を持つライダーに変身する仕込みかな。

★ドライブ

次回の2話で最終回ですね。

仮面ライダードライブの本編最終決戦と、その後の「変身できない泊進之介が、一人の刑事として、ドライブロスを乗り越えて立ち直るエピソードに、次期主役のゴーストを絡めた特別編」と。
近年の仮面ライダーは、その後の映画などでの客演を想定して、TV終了後も仮面ライダーとして戦い続けるのが基本ですが(旅に出たりして、さよなら感は出すけど)、平成2期では、オーズとフォーゼ、ドライブの3人だけが「変身に必要なアイテムを破損したり、消失したり、封印したり」で変身できなくなっています。
よって、劇場版での再登場の際に、どうやって彼らが変身するのかがドラマの焦点になっていました。

結果、オーズは「未来から来た、修復されたメダル」で再変身。
フォーゼは「続編が未来の物語(高校生だった主人公が、熱血教師となって、超能力を得た自分の教え子を導く)で、過去にタイムスリップして昔の自分から変身ベルトを拝借する」
そして、ドライブはゴーストとの共演、およびエグゼイドとの共演を果たしていますが、前者は「タイムスリップ」、後者は「鎧武の神様パワーでベルトさんGET」で変身を遂げている、と。

ともあれ、ドライブのTV版最終ドラマは、ハートとの決着と、役割を果たし終えたベルトさんとの別れ、で結実。
その後は、「変身できなくても、心は仮面ライダーな刑事・泊さんの後日譚」。
そして、冬のゴースト共演映画で、霧子との結婚まで描き、エグゼイド共演映画で相変わらずの刑事生活を描き、現在の平成ライダーOB陣で最も地に足ついた安定生活を維持している感じ。
まあ、その前の先輩たちが、風来坊の魔法使いだったり、異星に旅立った神様だったりしますし、後輩も元幽霊の見習い坊主兼学生ですから、とても地に足ついているとは思えない。まあ、最新の後輩は若手医者ですから、割と安定職と言えますが。

ともあれ、ドライブは最終回以降も、後日譚が割と長く続いた作品だと思いますね。
ハートとブレン、メディックにも、昨年秋のVシネ「仮面ライダーハート」で最後の見せ場が与えられましたし。ブレンが最後に「次は、仮面ライダーブレンで会いましょう」とか言ってたけど、さすがにそこまでは実現せず。

Re: 9月のスレッド(2017) - K.K

2017/09/12 (Tue) 23:22:12

 NOVAさん、どうもです。

 今週の金曜ロードSHOWは、ここでも以前、少し話題にした「ピクセル」をやるようですね。パックマンやドンキーコングが攻めて来るという、聞いただけでは内容が想像しにくい映画。どんなものやら、観てのお楽しみです。

●牙狼新作

 今回こちらでNOVAさんに伺うまで、全く気が付いてませんでした。コードMがもうすぐ終わりなんだから、10月からの同枠が何かという頭を働かせていれば。でも……。

・VANISHING LINE(TV、アニメ)

 この作品が牙狼シリーズであることが公けに告知されたのが、1か月前みたいですね。それまでは牙狼については、伏せられていたと。経緯がよく分かりませんが、牙狼ファンをわざとやきもきさせるためだったのか、牙狼シリーズにすることにためらった面があったのか。

 ともかく、NOVAさんが前に予想されておられた、次の牙狼はアニメ版というのが当たりですね。予告編動画を観てみると、絵柄はまた変えてきてます。シリーズものによくある、同じ絵柄で違う物語というのは、やらないようですね。

 これは、牙狼が制作会社主導ではなく、監督のものだからなんでしょうね。映像に凝る監督のようですから、世界が違えば絵柄も違うべきといったことかもしれません。ともかく、10月に期待です。

・神ノ牙(劇場版、実写)

 牙狼の本サイトを覗いてみると、劇場版新作の情報が。ウィキペディアで調べてみると、2016年の「金狼感謝祭」で告知されていたとあり、ファンならば知っていて当然のものでしたorz。

 改めてサイトなどで見てみると、道外流牙シリーズの劇場版第2作で、闇を照らす者編から騎士2名(蛇崩猛竜、楠神哀空吏)、翔編からは敵役ジンガが参加ということで、TV編2作からの流れを作るようです。

 でも、気になるのが女性陣の出演で、情報がありません。闇編で初登場、翔編で流牙と相思相愛になった莉杏が出るのかどうか、かなり気になります。リュメ様だと、翔編で統轄的なスタンスでしたから、もし出ないとなると、世界観的に影響もありそう。闇編を未見なのも、この作品を理解する上では、ちょっと不安かもしれません。

 おそらく、映画館に行ってまでは観ないと思いますが、話のネタ候補には加えておきたいと思いますんで、折を見て闇編もちょっと調べておこうかと思います。

●コードM

 そうか、来週、再来週の2話で、コードMも終わるわけですね。大詰めとぼんやり考えてましたが、後2話と意識すると、ちょっと緊張してきます。それと同時に、「これ、どうやって風呂敷畳むの?」という気もしてきます。ラスボスが誰か、そもそもそんな奴がいるのか、なんて疑問すら湧いてきてしまいますし。

 ともかく、今週の本編。冒頭、御崎が左文字に、鯨岡の獄中自殺、秘書の国外脱出を報告する。鯨岡の組織があることはもう周知の事実でしょうから、組織の長が死亡、副長が逃亡となれば、左文字としては組織は事実上の崩壊、離散と判断したんでしょうね。後処理的として、鯨岡とその周辺を洗いなおし、政治家のスキャンダルなどの情報を得てから、幕引きにするつもりらしい。
(左文字が書道をするシーンが挿入されてましたが、書いた字がよく分からない。「心」に似ているけど、一画多いし。)

 左文字は続いてK-13解体を決定。となると、ミラージュやドブネズミのの処遇が問題になってくるわけですね。どちらも知り過ぎていて、かつ出来過ぎる。特にドブネズミは、正式な所属員ではなく、組織への忠誠度も低いことから、処遇は「処理」と。

 もちろん、御崎はそんな決定には従えない。ドブネズミは一般的には受け入れがたい考えはあるものの、彼女なりのモラルはあるし、きちんと仕事をこなしてきたし。任務ついでに面白半分にいたずらをしたりもしてませんしね。御崎は職務を果たすことを重視しているでしょうから、ドブネズミも正義執行をやってきたと見ているはず。不要になったら処理、なんてことはできるわけがない。

 そこで御崎は、例の飯屋でミラージュとコンタクトを取り、ドブネズミ保護と逃亡を指示。飯屋では例の女子美大生がいましたが、彼女とミラージュはどうなるんかな。住む世界が違うから、特に何もなしで終わるんだろうか。ミラージュ、「明日も来ますよね」と問われて、軽く頷く素振りはしたものの、返事は返してないし。

 ドブネズミが施設外に逃れる必要があるわけですが(ミラージュが強行突入したら、さすがに成功率は低かろう)、そこは甲斐が手引きし、ミラージュに引き渡そうとする。そこまでを観たところでは、甲斐が御崎側についていると思ったんですが、その後、ドブネズミを射殺した理由に疑問が残りました。

 ウィキペディアなどを見ると、甲斐はドブネズミと共に逃亡しようとした最中、ミラージュについて行こうとしたドブネズミに憤慨、ドブネズミを背後から撃ったとされています。しかし、最初からドブネズミの「処理」のために動いていたようにも思えました。左文字の指揮下で動いていたということですね。

 そこからさらに考えて、コードM開始時点から既に、甲斐は左文字がミラージュチームに送り込んだエージェントだったのではないかとも思えて来ます。普段はドブネズミの行動を制御しつつ(このため、過剰なほどの賛辞や、値段度外視で好みのものの提供も)、今回のように、いざとなるば実働もやるために。いや、さすがにそれは考えすぎか(^^;。

 それはともかく、K-13サンダーの動きは早かった。ミラージュより先に鐘ヶ淵の工場を押さえ、ミラージュの確保にかかる。ミラージュはとっさにロビンで逃走する。これを知った左文字が「(ミラージュを)リセットする」と言い出す。一瞬、何のことか迷ったんですが、そもそもミラージュが記憶・感情の喪失と戦闘力増大になったのは、事故による偶然ではなく、左文字が意図して手配したことだったかもしれないですね。だから、感情を取り戻して使いづらくなったミラージュを元に戻したいと。

 ドブネズミはハッキングで情報系を広域に破壊、(結果的に)ミラージュの行動を手助けする。左文字は御崎に詰め寄るが、御崎は知らぬ存ぜず。これも、左文字がどこまで知っていたか、気になるところです。情報系ダウンという状況だと、ドブネズミやミラージュの暗殺の証拠が残りにくいですからね。防犯カメラのネットワークなどが機能していないわけですから。そして、ドブネズミには甲斐が同伴していると。

 ミラージュはドブネズミの収容施設に突入、情報系を掌握しているドブネズミは、当然、その様子を逐一知ると。ドブネズミの嬉しそうな様子と、それに相反するBGM、どうもいわゆる「死亡フラグ」を示しているっぽいです。

 ミラージュがドブネズミにたどり着く寸前、甲斐がドブネズミを無理矢理な感じで連れ出す。ミラージュはこれを察知したのか、着実に追尾している模様。しかし、K-13チームが阻止に入り、ミラージュと戦闘になるも、やはり並みの隊員では歯が立たないようですね。銃声などで焦ったのか、甲斐はますますドブネズミを急がせる。

 が、ドブネズミはミラージュの接近に気が付いたようで、立ち止まり、ミラージュと同道すると主張、座り込んでしまう。これを甲斐が射殺してしまう。銃声に気が付いて駆けつけたミラージュは甲斐を射殺するも、ドブネズミは既に虫の息。ハグの初対面で(タイトルの「抱かれル」はこれか)、自己紹介が遺言となってしまいました。ドブネズミはキーホルダーを渡してましたが、何か仕込んであるだろうか。

 それでもミラージュはドブネズミをロビンに乗車させ、K-13の銃撃を振り切って脱出と。たった1話で正義側のチームが崩壊してしまいました。鯨岡側は偽装の可能性を考慮したいですが、ミラージュ側はモロに描かれてしまいましたから、「実は……」ということはなさそうです。
(もしかして、鐘ヶ淵が前にミラージュに渡し損ねた模擬弾が今回の……いや、まさかね。甲斐にまで模擬弾が渡っているとは思えないし。)

 しかし、残りはたった2話ですか。残りでどういうどんでん返しがあるか否かによるとはいえ、現時点では、「もしかすると、毎週1話完結的なドラマで、最終回は形を整えて終わるという、昔々の昭和ヒーロースタイルのドラマ作りなのかな」といったことも、考えておく必要がありそうな気がします。もしそうなら、ちょっと残念かもしれません。
(その他、女神転生的属性で見て、鯨岡がダーク-カオス、左文字がライト-カオスとか、もしニュートラル的なエンディングだったらですが、当てはめてみるのも面白そうな気もしています。)

●仮面ライダービルド

 NOVAさんの見方「設定紹介編でありながら結構早いテンポで物語」というのが、確かにその通りという感じです。ドラマに絡めつつの設定紹介が上手い、手慣れているということなんでしょうね(おもちゃメーカーへの配慮もあるだろう ^^;)。ドラマ的には、かなり重い話を練り込んできました。ビルドの盟友となるらしい龍我の恋人のスマッシュ化(怪人化)と死亡ですね。

 しかし、冒頭からちょっと見せてくれた、漫才的な掛け合いをする戦兎(ツッコミ)と龍我(ボケ)みたいに、普段の軽いノリもきちんと入れてくれてると。石動(父、惣一)もときとして、ボケ役をするようですね。そこへ、図々しそうなジャーナリストの紗羽がやって来て、と、キャラ紹介もスムーズに進行。

 さすがに、重要アイテム:ボトルについては複雑なので掛け合い漫才では無理、美空が龍我に説明する形で、ボードに描いて分かりやすく紹介と。美空の「スマッシュの持つ成分からボトル作り」というのも特殊能力みたいですから、今後、敵組織との関わりなどが出て来るかもしれないですね。

 単独で恋人救出に向かった龍我に戦兎が追いついて、敵戦闘員とバトルになるわけですが、前回、勘違いしていたようです。戦闘員の連中、合体したりして、機械でしたか。重武装した公務員だと思ってました (^^;。しかし、機械戦闘員と分かれば、今後のバトルは気楽に観られそうです。戦闘員がどれだ手ひどくぶっ飛ばされたとしても、人間ではないですからね。

 龍我の彼女さんなんですが、最初は純粋に単純に犠牲者(巻き添え可能性大)と思ったんですが、龍我が冤罪を着せられる直接の原因の「先生」を紹介した下り~スマッシュ化される描写からは、「この彼女さん、敵組織の構成員かもしれない」と邪推してしまいました。龍我をスマッシュ化するために罠にかけた実行犯ということですね。

 しかし、やはり邪推は大間違いでした。彼女さんも龍我とセットで敵の罠にはまってしまった被害者でしたか。せめてものことで、龍我が強く戦兎に願って、スマッシュ化を解いたうえで昇天。今わの際に、事実を明らかにしてくれました。変な疑いかけてすんません、彼女さん。こうなると、龍我にも敵と戦う強い動機が与えられたことになりますね。

 このシーンで、「スマッシュにされてしまうと、死と引き換えでないと解除できない(場合がある)」という強い制約条件も明らかになりました。それと、コウモリ男=ナイトローグが戦兎に言ったことから考えて、ナイトローグはベストな組み合わせのボトルを持っていることになりそうです。おそらく、多数の人間をスマッシュ化してから殺害、抽出したさまざまな「成分」をボトル化して実験した、ということなんでしょう。さらっと言ったわりには、怖い話だと感じます。

 となると、ビルドの当面のミッションとしては、敵スマッシュを倒してボトルをいろいろ入手し、強くなれる組み合わせを探していくことになるんだろうか。でも、ここまで判明していることからすると、スマッシュも犠牲者なんですよねえ。牙狼みたいに、スマッシュ(ホラー)になると助けられない、一時とはいえ人に戻して引導を渡すしかない、みたいな流れになるんだろうか。それはさすがにキツイんで、たいていは元に戻せる、ということにしれくれるんだろう。

 最後のところで、石動がタブレットをくるくるっと丸めて、孫の手にしていたシーンがちょっとよく分からない。石動も何らかの特殊能力者なのか、それとも変なものを発明するマニアというだけのことなのか。

 予告では、敵組織名がファウストと告知(予告でも設定紹介するんだ)。龍我の冤罪事件を引き起こした、直接当事者(ナベシマ)が出て来るなど、いよいよドラマが動き出す感じですね。

 ビルドのデザイン(かつ設定と言うべきか?)ですが、NOVAさんに言われて、私も初めてまじまじと見てみました。今まで、なんとなく眺めてただけでしたが、よく見ると、左右の色が頭部、胴体、脚部で順次入れ替えてあるんですね。ビルドの戦闘時に出て来る数式、実は気になってはいたりするんですが、特に面白い話はできなさそうです(こういうの、かなりデタラメにやってあったりするのが通例だし)。

●仮面ライダードライブ

 とうとう終わってしまいました。ロイミュードはチェイス含めて全滅、特にハートらは、それぞれ見ている側に思い入れを生じさせてからですから、かなりキツイものがありますね。もっとも、自分が納得して選んだ最期のようですから、そこがせめてもの救いなのかもです。

 重い面がいろいろありましたが、なかなかに見応えがあり、満足いくものでした。平成ライダーに注意を払っておらず、初回放映時に観ていなかったり、序盤で視聴中止したりしたことが悔やまれます。しり上がりに面白くなると予め知っていれば、などと今さらながらに愚痴愚痴と(^^;。鎧武以前のも、再放映してくれないかなあ。

・第47話:友よ、君はだれに未来を託すのか(事実上の最終回)

 冒頭から、前回のシグマ vs ドライブ&ハートの仕切り直し決戦の続き。「俺たちのオーバードライブ」、とくと見せてもらおう。が、印象としてはドライブは気が逸って先行しがちで、ハートとの連携は今一つうまくいってないような。

 がしかし、シグマに再び追い込まれて、ドライブがハートに「俺に力を貸してくれ」と叫び、ようやくハートとの共同戦線が機能し始めた感じです。2人がかりでまずシグマの攻撃を跳ね返し、続いてドライブがかく乱してシグマの高速戦闘を押さえ、とどめは2人がかりのフルパワー(ですよね?)のキックで、見事シグマを粉砕と。番組開始から3分も経たずに決着がついてしまいました。これでグロバールフリーズも、人類のデータ化も全て解除。メインの大問題はこれで解決した模様です。

 もうちょっと激戦してくれと思ったんですが、この後の展開を見て、シグマを早々に撃退した段取りが理解できました。ハートが序盤から持っていた問題、「ドライブと正々堂々と戦って勝ちたい」の解決ですね。ブレン、チェイス、メディックと次々に散る仲間(仲間になっちゃってたんですよね、いつの間にか)に気を取られ、すっかり忘れていました(先週の予告でも、ばっちりとそのシーンが映ってたのにorz)。

 それはともかく、ドライブ、ベルトさん、ハートの全員は満身創痍な感じです。ドライブに至っては、ようやく立ち上がったものの後ろに倒れ、ビルから落下してしまう。それを助けたのはハートで、なぜならドライブと戦いたいから。

 このときドライブは気を失っていたようですが、夢か現か、森の中で目を覚ますと、仮面ライダーゴーストが現れ、ゴーストの敵も出てきて、とお約束の次期ライダーの顔見世。でも、次話でモロにメインストーリに関わる登場をするんだから、このシーンは必要だったのかな。ちょっと調べてみると、次話はどうも制作~放映するかが揺れてたみたいで、万が一の場合に備えて、この回でのゴースト登場が必要だったんだろう。

 ともかく、ゴーストに促されてドライブは現世に復帰、ハートとの対決となる。対決前の、蛮野に対する、さらにはロイミュードについての、ハートの総括的見解が簡潔にしてなかなか印象深いものでした。「人間をロイミュードに近づけてどうする。俺たち(ロイミュード)が人間に近づくべきのに」というものですね。確かに、ロイミュードが常に欲していたのは、人間の感情なのでした。
(ふと思い出したんですが、「ブレードランナー」のレプリカントがスナップ写真を欲しがったのは記憶が欲しかったからのようで、それと似たものなのかも。)

 ハートとドライブは戦い始めるものの、ハートは人間態のまま。そりゃそうで、ドライブが変身していないですからね。ベルトさんはシグマの部屋の取り残されている。部屋に駆けつけた霧子がベルトさん持って降り、ドライブへと投げ渡す。そんなことしちゃ、全力のバトルになっちゃうじゃないか、と思ったんですが、それでよかったみたい。

 ハートの残り寿命があとわずかでしたから。シグマを倒すとき、ハートはコアに致命的なダメージ負ってしまってたのか(メディックはこれを知っていながら、あえてドライブを治癒したのか?)。それなら、望む決着をつけてやるのが、せめてもの武士の情けというもの。うん、霧子、知らなかったとはいえ、よくやった。がしかし、ドライブは変身せず、ハートの一撃を避けもしない。ハートの寿命が尽きていることを見抜いていたようですね。ハートは力尽き、最期の一撃はドライブの目の前で止まってしまう。

 これ、ハートは無念だったろうな。本来の希望としては、たとえ負けたとしても、ドライブと戦ってというものだったろうから。しかしこうなってはいかんともしがたい。ハートはドライブに覚えていてほしい、友達が1人増えて満足だと言い残して消滅。ハートへの手向けの言葉は「午後3時32分、ロイミュード撲滅完了」ですか。警察官らしいな。

 がしかし、まだ終わっていない。ターミネーター2と同じような構図ですね。問題の発端となる者がまだ残っている。ベルトさん、ことクリスがいる限り、ロイミュードやゴルドドライブがまた作られる恐れがある。ベルトさん自身がやらなくても、004のようにコピーする者が出る恐れもありますしね。

 もっとも、ベルトさんは自らを破壊することまではせず、地下深くに永久封印して眠りにつくと。ベルトさんにドライブのことを頼まれる霧子ですが、左目がちょっと小さくなってる。重傷だったことを表しているんでしょうか(顔にあざつけるとか、ちょっと嫌ですしねえ)。偶然かもしれませんが、もし演出ならなかなか細かいところに気を配っているようです。今までも、ぼーっと見てたら気が付きにくい演出がいくつかありました。

 マッハはハーレー博士と共に去り、チェイスのコピー元となった白バイ隊員が現れ(つまり、コピーされただけで害は受けなかった)、特状課は(発展的に)解散、ドライブは霧子に事実上の告白をして、テーマ曲とエンドロールと共に特状課員のその後に軽く触れて、と締めくくられました。うん、面白かったですね(まだ1話残してますが ^^;)。

・第48話:ゴーストの事件(エピローグ、ゴースト顔見世)

 蛮野もロイミュードの件も解決したものの、第1話で、ドライブ、いや進ノ介の盟友、早瀬が重傷を負う原因を作った組織、ネオシェードが残ってました。これを、次期ライダーのゴーストとともに撃破し、進ノ介がドライブになれなくても大丈夫なことを示したエピローグでしたね。

 ゴーストと絡めるわけですから、ゴーストでの重要アイテム:眼魂(アイコン)が冒頭から事件の鍵として出てきます(相変わらず、段取り良すぎ ^^;)。研究所から盗まれたということですが、その犯人がロイミュードの代わりを探していたネオシェードというわけでしたか。

 冒頭時点では、進ノ介は考え事をするときにベルトさんと会話しているかのような気分になるようで、まだ頼る気持ちが窺えます。霧子のほうは、配置転換&昇進によるものなのか、警官の制服ではなくなっていて、なんとなく気持ちの切り替えが済んだ感じがします。

 そこから過去のネオシェード事件の回想に入り、ネオシェードがロイミュードと共謀していることや、マッハ、チェイスと共にドライブが追い詰めたもの、リーダーは逃走してしまったことなどが描かれる。ふむ、ロイミュード事件と並行して、実はネオシェード対策もしていたわけか。チェイスがシンゴウアックスを使っているところから、ドライブ本編での中盤ごろなんでしょう。

 そういう時期に、ネオシェードが次期ライダーの重要アイテム:眼魂を手に入れていたということか。となると、ドライブの活動時期にゴーストも既に活動を開始していたことになりますね。うーむ、世界は同時にいろいろと危機を抱えていたらしい (^^;。

 でまあ、逃走しようとしたネオシェードのリーダー格が、傍目には不可思議な独り相撲を始めると。眼魂がないと見えない敵ともめていたわけですね。リーダーが逃げると、その敵は今度はドライブに襲い掛かる。そこへ仮面ライダーゴーストが乱入し(これもドライブには見えていない、はず)、そしてドライブが眼魂を偶然手にした、というわけですか。前話でドライブがゴーストを見ても、初めて見る態度だったことと、整合性がありますね。

 そして時間はベルトさん引退後の現在に戻り、回想シーンでの大暴れのドライブと対照的に、積極性を欠く進ノ介が印象的です。ベルトさん引退からわずか数日、ずっとドライブの能力を駆使して来たのですから、こうなるのもやむを得ないか。そんな進ノ介を励まして支える現さんが、えらくカッコいい(コメディベースのキャラは、こういう落差がいいんだよなあ)。

 そして、進ノ介らは眼魂の窃盗犯を確保、主犯がネオシェードのリーダーと吐かせ、眼魂を取り戻す(だけど、その窃盗犯が実は、というわけですね)。そこでまた見えない敵に襲撃されるも、進ノ介が眼魂を手にしてみると、今まで見えなかった敵が見えるようになる。が、見えたものの、身体能力が隔絶しており、進ノ介では全く太刀打ちできない。拳銃も通用しない。

 そこへ、再びゴーストが乱入、てきぱきと敵を倒してしまう。進ノ介とゴーストの今回のご対面は二度目ですから、進ノ介は一度目のときは夢うつつだったとはいえ、かろうじて覚えているみたいですね。しかし、そこへゴーストの目玉マスコットキャラが現れ、眼魂返せ返せと言い出す。

 しかし、ネオシェードは霧子を人質を取り、眼魂を要求。こうなっては仕方なしと眼魂は進ノ介に預けられる。犯人が指示した場所に進ノ介が到着すると、犯人はさっきの窃盗犯(最初はしらばっくれてますが)、コイツがネオシェードのリーダーだったというわけでしたか。そういや、一度も顔見られてなかったですね(こういうところは、ゴーストとの対面と同じく、きっちりつじつま合わせてある)。

 進ノ介が車で現場に急行するとき、「つながった」と独り言をつぶやいた時点で、窃盗犯をネオシェードのリーダーと見破っただけでなく、事件の全容はほぼ推理済みだったわけですね。そういえば、ドライブ序盤では進ノ介の推理がドラマの鍵であり、解決となることが多かったのでした。

 進ノ介はまず眼魂を投げ捨て(新たなライダーの力は要らないを寓意?)、腰に巻かれたベルトの幻影が消えた(ドライブの力とも決別?)ところで、拳銃(警察官としての力の象徴?)を手にすると。これは、進ノ介がドライブ抜きで復活したことを暗示しているシーンのような気がします。ぴたりと狙いをつける進ノ介。

 気圧されたネオシェードリーダーが思わず銃を進ノ介に向けなおす。その隙を狙って、進ノ介は相手の銃を正確に撃ち、事件解決と。1年前、グローバルフリーズに焦る進ノ介が、早瀬を誤って撃ってしまったことの解決も示唆するシーンでした。マッハ、チェイスというライダー仲間と共に、ドライブの力を駆使しても解決できなかった事件を、進ノ介が独力で、警察官として解決したということでもありますね。

 それを密かに見守っていたのがゴーストで、手出ししなかったことも、進ノ介の復活を象徴している感じです(かつ、バトンタッチでもあるということかな)。

 最初は「まあ、付け足しのエピローグかもね」くらいに思って観ていたんですが、その後、「いや、これがないとキリのいい終わり方ではないかも」とも思えて来ました。やはり、進ノ介がドライブの力なしでやれることを示してもらって、納得感が増した気がします。

 録画機で来週火曜の同枠番組を調べたところ、どうも10月までのツナギの単発ものっぽいものでした。10月から戦隊もの、その半年後にまたライダーものが来ると期待したいところです。

Re: 9月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/09/16 (Sat) 14:43:45

今回は、変則的な順番で

★ピクセル


放送時間が1時間ほど遅れたおかげで、仕事帰りに視聴できました。後半からですが。

気になっていたのは、劇場版で吹き替え声優だった神谷明さんの声がTV放送ではどうなっているのかな、という点でしたが、劇場版と同じキャスティングのまま放送してくれました。
あのチートなエディのキャラは、中盤まで非常に憎らしいイヤミキャラだったのが、神谷さんの声でずいぶん緩和されていたし、セルフパロディである「パックマンよ、お前はもう死んでいる」とか、レーザー乱射しながら「アタタタター」とか、声優さんのお遊びが楽しかったですからね。

そもそも、題材が80年代のTVゲームの懐古ネタでしたから、70年代から80年代に各種のロボット物やキン肉マン、北斗の拳などの声優として活躍した神谷さんを持ってきたのは、ナイス人選だと思ったし、
その後、スパロボでお馴染みの声になりつつも、名探偵コナンの毛利小五郎役の降板以降、声優業界から出演料関係に苦言を呈したとの噂で干されたらしく、現役の声を聞く機会も稀になっていたお人でしたから。
劇場上映の時に、「ん、この声は?」となってから、北斗の拳パロディに「もしかして」となって、エンディング後の吹き替えキャスト表示に、「おお、やはり」と映画の内容以上に感じ入った次第。

まあ、それ以降はキン肉マンのスマホCMに出ていたり、懐かし声優のゲスト出演するバラエティ番組でお姿を見たり、その声の健在ぶりに喜んだりも。
いつか、スパロボの新作に戻ってきて欲しいなあ、とも思いつつ。

で、神谷さん以外で感想を書こうと思ったら、2年前にここでいろいろ書いていましたな。それを読んだら、もう付け加えて書くこともないや、と思っています。あとは、K.Kさんの感想が聞ければ、と思ったり。

★ドライブ

番組終了までの感想お疲れさまでした。
毎週2話分の感想を、結構な文章量で追跡いただいて、自分も楽しませてもらいました。ピクセルもそうですが、気分は2年前に戻っていましたね。

順当に行けば、秋からは戦隊ものの「手裏剣戦隊ニンニンジャー」、来年春から「仮面ライダーゴースト」となりますか。
自分的には、ドライブやエグゼイドほど感じ入った作品ではありませんが、ニンニンジャーの方は、戦隊らしく明るく陽性で無邪気な特撮ものですね。前作のトッキュウジャーよりはあくが強くなく、無難なヒーロー作品として楽しめる一方、中身が薄い感じ。ストーリーよりは、キャラの掛け合いを楽しむ作品かな。お祭り騒ぎが好きな、おバカな熱血漢のアカと、クールな魔法忍者だけどコミカルに描かれがちなアオと、赤の妹ヒロインのシロと、腹黒姉さんヒロインのモモと、堅実な若手成長株だけど地味なキと、アメリカン忍者な金色星と、後は忍術が使えないアカの父と、伝説の忍者の祖父と。
最終的には、祖父、父と3代合わせて変身するトリプルアカニンジャーとか、劇場版では未来から来たアカの息子も一緒に変身して、「継承される忍者魂、ひいては戦隊魂」という流れに結実。

ただ、まあ、何というか、「未来から来た主人公の子供」というネタは、この時期、毎年やっていて食傷気味でしたね。ドライブの夏映画とか、ゴーストの最終話とか、立て続けに見せられた記憶が。

ドライブは、放送終了後の冬映画でゴーストと共演。その中で、最後にようやく霧子との結婚式まで描かれ、泊進之介の物語はほぼ完結。

そして、春に発売されたVシネ「仮面ライダーチェイサー」ですが、こちらの主役はタイトルどおりチェイス。ただし、本編の物語の後日譚ではなくて途中に位置付けられるもの。
「人間みたいな感情」が欲しいチェイスが、あるロイミュードの誘惑に乗って「感情を宿せる回路」をセットすると、さわやか好青年な彼になって、その演技ギャップが面白いギャグ編の前半と、しかし、その回路には案の定、罠が仕込まれていて、「感情を取るか、それともライダーとしての使命を取るか」の二択を迫られることに。
元々、チェイスは「無表情で機械的なリアクションが怖い」と子供から避けられてしまったことがきっかけで、感情を求めており、感情を得たことで「その子供と付き合える優しいお兄さん」としての喜びをゲットしていたわけですが、「ライダーとしてロイミュードを倒し、人々を守るために、自分の新たな日常になりつつあった子供との付き合いを捨てなければならない」というジレンマに。

結果として、ライダーの本義に立ち返ることにしたチェイスは、敵を倒して人間らしい感情も喪失。元のぎこちないチェイスに戻ります。そして、件の子供は「優しいお兄さんのチェイスが変わってしまった」ことで、またも怖がって距離を取ることに。
チェイスは悲しみを覚えながらも、「自分は仮面ライダーだ。人間の幸せを守れるなら、それでいい」と宣言。
昭和の仮面ライダー初期のロンリーライダー設定に通じるラストでした。

続いて、昨年の秋に発売されたVシネが「仮面ライダーハート&マッハ」。これが本編の後日譚になってまして、主役は剛とハート。
剛が自分を助けて散ったチェイスを復活させようとして、りんなさんたちと協力して、「プロトロイミュードの素体に、空中に離散したロイミュードの記憶因子を集める実験」を敢行するのですが、それで復活したのがチェイスではなくて、ハートだったという最初から強烈なオチを見せて始まります。

復活したのはハートだけでなく、ブレンやメディックの魂(?)も一緒についてきて、一つのボディに三つの心を宿した三位一体状態。普段はハートだけど、ブレンやメディックが時々表に出てきたりして、いろいろコミカルネタも。
一人三役演技で、ハートの役者さんも大変だったり。メディックの声で喋るハートが、「はあ、これがハート様のお体。素敵」と何故か入浴シーンで描かれたり。

その頃、復活したロイミュードがハートだけじゃなく、他にも人間に敵対するロイミュードが出現して事件を起こしていることが分かり、「ロイミュードの不始末はロイミュードが付ける」とハートが宣言。事件の捜査に乗り出すことに。
さすがに、ハートに単独行動させておくわけにはいかないので、現さんがハートの相方として同道するわけですが、当初はちぐはぐな関係。

そして出現する敵ロイミュードにハートは立ち向かうわけですが、ベースとなった素体ロイミュードの戦闘力は低く、太刀打ちできない。
「ブレン、何とかならないの? このままじゃハート様がやられてしまう」
「はい。警察から、仮面ライダードライブのデータをハッキングしてきました。これで変身できます」

そう言って変身したのが、タイプスピードとワイルドとテクニックの初期3形態をごちゃ混ぜにしたフォーム。
それでも勝てない。

結局、現さんは負傷し、敵には逃げられ、ハートは無力になった自分に嘆く。
そこに現れた泊さん。
「泊進之介。俺を笑いに来たのか?」
「まさか。友達の顔を見に来ただけだ。現さんを助けてくれたそうじゃないか」
「いや、助けられなかった。人間は弱すぎる。それに、今の俺もな。お前たち人間は、こんな弱い力で俺たちロイミュードと戦ってきたんだな。泊進之介、お前の強さを尊敬する」
「ハート、お前が現さんを弱いと思ったなら、それは間違いだ。現さんは強い。時には俺以上にな。現さんや人間が弱いと見下している限り、お前には仮面ライダーの強さが分からないだろうな」
「仮面ライダーの強さ、か」

その後、現さんは負傷した身を押して、ロイミュードの捜査を続けます。ハートは現さんを止めようとするのですが、「体の痛みなんて何とでもなるんだ。心さえ折れなければな」と説得されます。

そして、遭遇した敵ロイミュードとの再戦。
現さんはあっさり倒され、それを守るハートも太刀打ちできない状況で、「俺にもっと力があれば」と弱気になるハート。
すると、現さんの檄が飛びます。「心で負けてるんじゃねえ。最後まであきらめるな」

そこで、ハートが人間の心の強さを学び、「仮面ライダーハート」として覚醒。相手を撃退するのに成功。
しかし、ハートのボディが限界に達して、再び消滅することに。最後に現さんに、「あなたに会えて良かった。泊進之介以外の友達ができて良かった。人間の本当の強さを教えてくれてありがとう」と。

ハート編はこれで終了し、続いてマッハ編。こちらは剛の恋物語にスポットが当たり、TV版での悪女役だった西堀令子との因縁話に決着がつきます。
悪人だった父親の影に付きまとわれて迷走した息子と娘が、自分の人生を見つめ直し、幸せを勝ち取るまでのハードな話だったり。
また、実は「シフトカーのボディーに宿って復活していたチェイス」がさりげなく剛をサポートし、果てには「人間体のチェイスのモデルになった白バイ刑事の肉体に憑依」して剛の窮地を救うシーンがあったりして、チェイスファンも満足、と。

以上が、最終回後のドライブの展開でした。
後は、昨年冬のエグゼイドとの共演映画があるのですが、そちらはただの助っ人で、ドラマのメインではないですからね。相変わらず刑事として頑張っている進兄さんの姿に感じ入るぐらい。

★コードM

案の定、ロビンが壊れてしまいました。
前回が「抱カレル」で、今回が「別レル」。ヒロインとの別離二本立てで韻を踏んでいますな。

左文字の真意を確かめたミラージュが、御崎のダミー模擬弾を受けながら(「ミラージュ、お前を解放してやる」との御崎の最後の命令が、彼の複雑な立場とあいまって名セリフ)、ロビンのフォローで脱出成功。

ロビンは、行動不能状態で自爆しそうなところを、ミラージュがAIだけを切り離して持って行くことで、何とか原型は維持できたことが鐘ヶ淵のセリフから判明。
まあ、AIなしでの修理をする気にはなれない、と宣言していますが、次回でのロビン復活は無理かなあ。

エンディング後にもう一幕あって、逃走の末にナイフ女の招聘を受けたミラージュが、上海で生きていた鯨岡と対面して、最終回に続く。

こうなると、やはり最終回は、ミラージュと鯨岡の最強タッグで、打倒左文字に挑むのかな。
一方で、ミラージュの逃走を幇助した御崎さんが、左文字局長に見破られて沖縄に左遷とのこと。どうやら、これで最後まで生き延びて、後始末に動いてくれそうですね。

ともあれ、これで最終回はアクション満載の決戦編になってくれればいいかな。
左文字を倒した後のミラージュがどう動くかが気がかりですが。ついでに鯨岡も倒そうとするのか、それとも鯨岡のコマとして裏世界で活動を続けるのか。
御崎と鯨岡が提携して、「新生K13」を立ち上げる可能性もあるなあ。サブタイトルが「再ビ、始マル」って感じなので。

PS.ビルドの感想は、1、2話は自分が先行しましたが、ドライブも終わったので、3話以降は、そちらにお譲りします。

PS2.牙狼の闇照編は、以前、YOUTUBEで全話見ることができたと思います。まあ、作風としては、明るい要素が非常に少ない陰鬱なもので、「失われた牙狼の鎧の黄金の光を蘇らせるまでの話」らしく、鋼牙編が総じて「人間社会を守る黄金騎士とホラーの暗闘」を描く勧善懲悪物語だったのに対し、闇照編は「ホラーの支配する架空都市(一見平和そうだけど、裏では人間が家畜のように飼われていた実態が判明)で、その謎を求める仲の悪い魔戒騎士チームが、人間の治安維持部隊に追われながらホラー退治を続ける話」で、ホラーとの戦いだけでなく、人間相手のアクションも多く、今回のコードMみたいな悲壮な雰囲気の回も多かったなあ、と。
まあ、ラストは流牙の成長とともにチーム結束とか、長い闇が晴れていくようなハッピーエンドを迎えるのですが、鋼牙編とのトーンの違いは強調しておきます。

その後の牙狼翔になると、従来のトーンに戻りましたが、そちらの方が見ていて、心地良かったな、と。

Re: 9月のスレッド(2017) - K.K

2017/09/17 (Sun) 21:54:42

 NOVAさん、どうもです。

 牙狼の闇照編は、知り合いのつてで何とか観られるかもしれません(かなりシビアな内容のようで、気になっていた)。その他のTVシリーズや、劇場版もいくつかは可能になりそう。もっとも、観ては感想書きというのは、たぶんやらないと思います。でも今後、牙狼の話になったとき、ついていける話題は増えそうです。

●ピクセル(映画)

 この映画、ある意味、困った映画ではありましたね(^^;。おそらく、「バカバカしく、くだらない」というのが多数派の感想ではないかと思います。評価する人でも、「真面目にバカやってて面白い」でしょう。

 しかし、私としましては、観る前は「おバカ映画だろ。笑えたら上出来」くらいの予想でしたが、実際に観てみると、大いにのめり込んで、大真面目で燃えた、というものですね(要は、制作の想定したバカさ加減を下回るおバカだったと ^^;)。

 とはいえ、ストーリー的に凄いというわけではなく、登場するゲームの年代に合わせたのか、シンプルに努力・根性・勝利といったものでした。そこに、あれこれ昔ネタの一発性ギャグがちりばめてある。ですので、もう一度観るかといえば、積極的に観たいという感じはしません。
(ずっとズルしていたエディが、ラストで主人公サムをもっと積極的に助けるとかあれば、満足度が上がったかもしれない。)

 それじゃ何にハマったんだということになりますが、昔のゲームがリアル世界で行われる点です。今のゲームだと、グラフィックや音響がリアルに近づいていて、ゲーム世界に入り込んでしまう設定のフィクションなんかがあります。現実と見分けがつかないくらいゲームが進化したら、という発想ですね。

 ピクセルだと、シンプル過ぎて、あまりにもリアルでないゲームキャラ、世界が現実に出てきます。これが、80年代当時にゲームにハマっていた自分の脳内イメージと重なる部分があったようです。しょぼいゲーム画面を見つつ、その中に入り込んでゲームプレイするときの感覚ですね。ドライブのハート風に言えば、「ゲーム世界を人間に近づけてどうする。人間がゲーム世界に入り込んで勝つんだよ」みたいなことになるでしょうか。

 作中の、リアル・パックマン(仮称)ですと、そういう感覚に加え、視点が敵キャラ(4色のモンスター)からになるわけで、ちょっと意外性がありました。モンスターがパックマンを攻略する点、なんとなく新しさを感じたんだと思います。そのせいか、パックマンのパートが全編中で最も興奮しました。

 もし順当(?)にゲームをリアル化するとすれば、主人公サイドがパックマンになり、倒してもすぐ復活する敵モンスター4体をかわしつつ、みたいな展開になるはずです。しかし、それだとチームプレイができない。そこで、ゲームでは敵のモンスターを地球側が操作して、パックマン3体を撃破、なんでしょうね。このシーンで、エディのプログラム改変がドラマとして仕込まれる点、チームプレイでのエディの偽の優秀性を示したり、敵にバレたりと、なかなか大事な仕込みです。

 でも地球側プレイヤーが次々と敗退、主人公サムが残る1人となり、パワークッキーによるパックマンの10秒の無敵状態&モンスター追跡モードを利用して、ぎりぎりの勝負をかけたところが最も印象に残っています。いい歳こいた大人のくせに、文字通り手に汗握って見守り、勝った瞬間にガッツポーズやってしまいました(^^;。
(とはいえ、私はパックマンがとても下手だったんですがorz。)

 しかし、昔にプレイして感じたゲームの快感が呼び起こされている面が強く、出来のいいゲームからスタートした人だと、「なんでこんなショボいので嬉しがるのか、サッパリ分からん」となると思います。強弁でこの映画を擁護するなら、「こういうシンプルで記号的なキャラで、想像力をたくましくすることこそ」云々となるかもしれませんが、いやいや、やっぱりそんなことはあり得ない。

 この映画がゲームごと、シーンごとに面白くて満足した半面、最初からもっとグラフィックや音響のいいゲームを楽しめていたらなあ、と残念な気もしました。ゲームに登場したゲームとて、今脳内で思い出すグラフィックと音響は、実際よりずっといいものになってしまっています。記憶の美化であり、今のゲームの印象と同レベルにイメージを合わせてしまう現象ですね。昔のゲームの画面や、プレイ動画を見ると、いつも感じる記憶と現実との落差です。

・神谷明氏

 NOVAさんも注目されている、吹き替えの神谷明氏、先週の予告でエディがちょこっと出てて、「おや、この声は?」と思い、期待するものがありました。映画の狙いが80年代サブカルのノスタルジーでもあるわけですから、当時から活躍していた神谷氏が声を当ててくれるというのは、なかなかの選択だなと。

 おそらくは、日本語吹き替え独自の神谷氏の持ちキャラネタとか、ある意味、期待通りだったといえそうです。聞くところによると、大物ベテランの神谷氏のギャラは高く、時として値下げ交渉があったものの、他の声優のギャラも連動して下げられるため、いろいろあったんだとか。

 名探偵コナンの毛利小五郎役降板は、事情が明らかにされていませんが、いろいろ難しい業界なんでしょうね。それでも後進の育成には熱心なようで、NHK(Eテレ)の声優講座にも出演していたのを覚えています。果たして、あのシャウトを引き継げる人は出てくれるんだろうか。

●コードM

 先週は、鐘ヶ淵の模擬弾による、ドブネズミや甲斐の偽装死を考えたんですけど、そうではなくてちょっと残念。あの2人、本当に退場しちゃったようですね。模擬弾は今回、ミラージュが食らう偽装工作ということでしたか。

 ミラージュが、撃たれたこと、しかも模擬弾というのもびっくりでしたが、NOVAさんの予測されたロビン退場も結構ショックでした。もっとも、控えめに大破と仰っていたわけですが、ロビンがやられるとしたらラスボスを倒すときだろうと(盾になるとか、決死の陽動とか)、なんとなく思ってましたので。

 いろいろ思うところがありますが、とりあえず本編を自分なりに復習。前回でK-13解体と左文字は言いつつも、離反したミラージュを恐れて、サンダー指揮下のチームが警護を務めているようですね。御崎は指揮系統から外されたようですが、ミラージュとのコンタクトのため、残されているように見えます。後で、左遷も左文字から言い渡されてましたね(後に復帰も匂わせているが、単なる儀礼、形式的な感じ)。

 左文字の政治的状況は、警察権拡大法案を取り巻く状況の好転により昇竜的な感じですね。もっとも、左文字が自作自演的に作り出した状況でしょうから、全て計画通りといったところでしょう。ミラージュは捨て駒扱いかと思ったんですが、どうもそうではなさそう。警察権拡大とセットで、スーパー警察官みたいなものを大量に養成したいんじゃないかな(ロボコップみたいな感じで)。前は、左文字が計画的にミラージュを作り出した可能性を考えたんですけど、今話の描写からすると、そうではないようです。偶然が生んだ天才だったのか。

 左文字の狙い通りに、ミラージュは左文字をつけ狙う。以前はドブネズミのサポートで、相手より有利に進められたわけですが、状況が逆転し、ミラージュが監視カメラなどの情報網からいかに察知されないかに四苦八苦。ロビンもこの状況ではスタンドアローンのはずで、なんと言いますか、ネット接続を外されたスマホみたいなものでしょう。

 ミラージュはそれでも左文字をなんとか強襲するも、サンダーのチームの防御、及び防弾車によりどうも襲撃は失敗したとしか見えません。むしろ、このままではミラージュは捕獲されてしまう。そこで御崎が割って入って、模擬弾でズドン。すかさずロビンがミラージュを回収して逃走と、襲ったものの返り討ちになりそうになり、逃げちゃったといいろころなしのバトルでした。やはり、今まではバックアップあってこその強さだったと考えるしかないですね。だからなのかな、左文字がそれほどミラージュを恐れていなかったのは。

 物理的なバトルはそんな感じでしたが、舌戦というか、精神的なバトルもいろいろ興味深いところがありました。ミラージュが左文字に最初に言った言葉は、「俺は何のために戦ってきた? ドブネズミは? スモークは!」で、敬語ではないですね。これに左文字が「我が息子よ」と呼びかけつつ、ここまで意義はあったが、もう無い旨答える。すると、「俺は、いったい何者『ですか』?」と丁寧になる。

 それに答えて左文字が、ミラージュという存在は消された、もともといなかったと駄目押ししておいて、ついて来いと。このときのミラージュの表情ですが、呆然としており、どうしていいか分からなくなってる感じでしたね。これは、左文字をスモークやドブネズミを奪った敵と表面的には思いつつ、自分の存在意義やなにをするかを教えてもらいたいという依存心の現れのような気がします。要は、感情は取り戻しつつあるものの、自立・自律ができていないことを示しているのかと(意思決定、決断は感情に礎を置く、なんてことも考えたりしますが割愛)。このことは、今話のラストシーンにも関わることのように思います。

 ともあれ、ミラージュの逃走は、ロビンの尽力でなんとか成功。と思ったら、地下鉄トンネルを使った無理がたたって、ロビンが致命的に大破、もはや停止寸前になってしまう。最期の言葉をミラージュにかけるロビンですが、どうやら感情が芽生えた感じもありました(感情があるように見える動作を学んだだけの可能性もある)。そのロビンを車から引き抜いて、ミラージュは去る。

 そこへ現れたのが、鯨岡の武闘部門配下、ナイフ使いの桜丘ですね。なにやら嬉しそうな様子から、「ああ、やっぱり鯨岡生存ということだな」と思いました。一方、御崎は左遷決定と。これではもうミラージュは孤立無援、寝返りは決定した感じですね。実際、外国と思しき場所に行ったらしいミラージュが会ったのは、鯨岡だったと。
(このシーンの前でCMが入ったんで、最初、「えらい中途半端なところで切りやがる」と思ったんですが、まだかなり時間を残してた。CMの後、ED曲、その後にまだ続いてました。この構成は異例でしたね。)

 上述しましたが、どうもミラージュは存在理由や行動目的を未だに自ら決定できず、誰かに与えてもらわないと安定できない感じがします。次は最終回でもう後がないわけですが、たった1話でこのミラージュの弱点が克服されるかどうか。左文字の野望や鯨岡の計画といった大風呂敷も畳んでもらわないといけないですが、全てを回収する最終回というのは、ちょっとどうするんだか想像がつきません。

 それとも、あれこれ放り出して、ミラージュ個人についての部分的な解決を見せて、2期への含みを持たせるつもりなのかな。次回サブタイ「再び始まル」からすると、2周目に入るところで終わるのかなとも思います。

●仮面ライダービルド

 冒頭から、ビルドが現在の状況を透明ボードで整理、鍋島正弘なる人物が各事件の直接的な中心人物と説明。まあ、いわゆる「前回までのあらすじ」みたいなものなんでしょうね。そして、その鍋島も実は、という展開でしたか。

 ところが、鍋島は経歴が詐称されていて、実態がつかめない。そこで実は有名ネットアイドルの美空が人脈生かして探すと。要は人海戦術ですね。最初、美空が腕のいいハッカーか何かなのかと思いましたが、意外にローテクでした(^^;。

 続いて、三分された日本の各指導者の協議。再統一どころか、不和がにじみ出る会談ですが、だからこその毎月の定例会議ということなんでしょうね。ビルドや龍我など、追われる者としては好都合なのかもしれません。時代劇でいえば、江戸にいづらくなって「しばらく上方に身を隠すぜ」という感じで。

 一方、ビルドは定例(^^;)のスマッシュ退治に励んでいる。スマッシュはどうも東都政府黙認で活動しているようですが、ビルドがコツコツと退治&ボトル集めにいそしんでいられるのは、治安がかなり無政府状態に近いからかもしれません。表向きの理由としてはスカイウォールの影響からまだ立ち直れていないためとしているけど、実はスマッシュを自由に活動させたいからという感じで。

 スマッシュ退治=被害者救出であるわけですが、前半で助けた女性が実は、後半でキーパーソンとして出て来るわけですね。でも、なぜいったんスマッシュ化された被害女性が記憶を失ってないんだろう? と思って調べなおすと、スマッシュ化前後の記憶がなくなるだけなのか。スマッシュ化解除時の肉体消滅もレアケースなら、全面的な記憶喪失もレアケースということだったんですね。いろいろ勘違いしてました。

 続いて、ビルド拠点に戻って、マスター(惣一)による、ビルド変身&能力に関わるボトルの解説。都合のいいことに、事情をまだよく飲み込めていない龍我がいますんで、こういう形で設定紹介していくわけですね。さらに、龍我が偶然に「生き物+機械」がベストマッチになると気が付くと。このままだと長くてダレそうになる(し、これ以上ネタバレもまずい)タイミングで、昼寝を邪魔された美空が怒り出す。なかなか巧いやり方ですね。

 で、ようやくドラマが動き出し、鍋島の捜査パートに入る。ビルドらは東都先端物質学研究所に行って聞き込みをするも(ええと、ビルドの顔は指名手配犯なわけで、割と大胆な性格か?)、鍋島については分からず、殺された葛城の事件から糸口を探してみる。別名が悪魔の科学者ですか。この後も、葛城関係は再三出て来そうな感じですね。

 一方、美空による鍋島捜索(情報収集)はサクサク進んだようで、携帯の電話番号まであっさり割り出されてる。さっそく龍我が鍋島に電話するも、鍋島は妻と娘をファウストに人質に取られ、思うように行動できないという。妻と娘が捕らわれているのは、西都第6地区とも告げるが、実はナイトローグからそう言えと、脅されていたわけですね。でも、家族が人質にされているのは事実らしい。鍋島も被害者ですか。さらにスマッシュ化までされてしまうし。

 ジャーナリストの紗羽が密航船を手配、龍我とともに西都に向かうらしい。この段取りは龍我が指名手配犯だからではあるものの、渡航許可がなかなかおりないとか、三分された日本の各地域が不仲なことを補強するような話もしてますね。が、そこへ機械兵士ガーディアンが襲ってくると。動きが筒抜けなのかな。ともかく、戦闘になるわけですが、龍我の竜のボトルの力を示す狙いのシーンでもあったようですね。ボトル握って殴ったら、ガーディアンが吹っ飛んじゃった。

 しかし多勢に無勢、というところでビルドが助けに入り、少し前のシーンで見せていたガトリングガンでガーディアンを一掃。なるほど、視聴者がアイテムを忘れる前に、きっちり復習を入れてきてますな。

 しかし、敵もスマッシュの増援が来るし、密航船の船長がもめごとを恐れて、乗船を拒否してしまう。そこで「乗せてやりなよ」と声をかけた女性が、冒頭でビルドに救われた女性で、密航船船長の奥さんというわけか。なんか、冒頭と雰囲気が全然違うな(^^;。奥さんの口利きで乗船できるし、西都の知り合いも紹介してもらえそうで、なんだか事態がサクサク進み始めたみたいです。この後、海上の赤色光の壁に隙間があり、そこを船が抜けていくわけですが、スカイウォールもあちこち抜け穴的なものがあるということなんでしょうか。

 スマッシュ vs ビルドのほうは、ホークのガトリングガンの紹介みたいな感じで、かなりあっさり決着。浄化して人間に戻すと鍋島であった(視聴者には既知でも、ビルドはこのとき知ったわけですね)。と思ったら、突如、爆発のようなものが起こる。そこで変身を解いたビルドに(警戒すべきなのに、なぜ人間態に戻る?)、後ろから何者かが刺す。ビルドは正体を見極めようとするものの、視界がぼやけて倒れてしまうと。

 一方、ナイトローグの人間時と思しき人物が車中で、「スタークの奴め、動き出したか」と呟く。ウィキペディアで調べると、コブラの怪人:ブラッドスタークということらしい。そいつがビルドを刺した怪人でいいんでしょう。

 まだ、設定紹介半分で、ドラマ的には進み方が遅いですね。ライダーのデザインから世界観まで、設定的には今のところ特に不満はなし。後は、ストーリーとドラマ、それに見合うキャラクターになるか、ということになりそうです。

●仮面ライダードライブ

 つい熱中して、あらすじと感想を混ぜこぜした長いものを書いてしまってました。間違った見方とか解釈があれば、もしかすると指摘して頂けるかなと思った面はありますが、やはり面白かったので、つい逐一書いてしまったというのが大きかった気がします。

 ドライブのTV本編終了後の流れも、なかなか興味深いですね。視聴者も制作も、ハートらやチェイスを、あのまま最後にするのは惜しかったんだろうと思います。なので、それぞれのキャラクターに思い残すことがないよう、物語を付してやったんでしょうか。

 マッハは実の父親にして実質的なラスボスの蛮野を倒して引導を渡すなんて大ドラマはしたものの、最終戦は不参加。そこで、非常に惜しい犯罪者キャラの西堀玲子と絡ませて、というわけですね。ドライブ再放映途中で伺った話ではあるものの、ドライブ本編が終わってからだと、マッハ編の意義が分かることが、なんだか深くなった気がします。

 そして、現さん。本編最終回で、ぐっとカッコよくなったんですが、1シーンだけ。この現さんも、きっちり描いてくれたわけですか。もしかすると、本編後の現さんを観てみたいというのが、個人的に最も強いかもしれません。ギャグとシリアスを行き来するのって、仕事人の主水さんを見て以来、割とツボです。

 10月からの同枠は、また戦隊ものが来て、その次がライダー物と期待したいですね。もっとも、戦隊ものは日曜のを割と熱心に観るようになったものの、未だにあれこれ感想を考えるくらいハマるところまで来ていません。うーん、対象年齢の問題か、キャラクターが多いのが原因か(などと言いつつ、最近「よーっしゃ、ラッキー!」と口走ることが多い)。

 もしゴーストをやってくれたら、初回放映時は途中から、しかも割といい加減に観てましたんで、きっちり観なおしてみたら、新しい発見があるかもと思っています。初回のときだと、竹中直人氏のギャグ寄りの演技や、当初は眼魔側でシリアス寄りだったアランがゴースト側についてからは、やはりギャグ寄りのキャラになったりで、あまり真剣に観るようにはなりませんでした。

 しかし、よく思い出してみると、アランは兄のアデルとの問題があるし、主人公タケルからして、まず死んで、復活はするものの存在自体が99日の制限があるとか、シリアス寄りの要素も充分にあるわけですね。その辺り、いい加減に観ていて気が付かなかった点を、きちんと観なおしてみたい気はします。

 まあ、放送局次第ですけれども。ライダー・戦隊の視聴率が局の期待したレベルに達してくれていることを期待したいですね。

Re: 9月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/09/20 (Wed) 02:14:42

ビルドの感想およびフラッシュ絡みの話題です。

★ビルド

玩具関係のネタバレを見ると、2号ライダーでドラゴンの力を持ったクローズは、11月登場のようですね。
登場は年明けかなあ、と思っていましたが、思ったより早く龍我は変身するようです。と言いつつ、実は龍我以外の新キャラが変身者ならビックリですけど。

なお、2号ライダーの登場が年明けだと思ったのは、旧例でW、オーズ、フォーゼ、ウィザード、そしてドライブのマッハが、年末映画で顔見せして年明けに登場というケースが多かったためです。
ただ、鎧武とゴースト、エグゼイドは2号ライダーの登場が早かった。まあ、鎧武とエグゼイドは次から次へとライダーが出てきて、常時4人以上のライダーが入り乱れていたので、2号という存在が特にスポットが当たることもなかった感じ。むしろ、2号の戒斗さんとか、飛彩さんがいまいち弱くて不遇な時期が、年明けから続いた感。

主人公はどんどん順調にパワーアップするのに対し、2号ライダーは中盤に一度追いつけなくなり、葛藤する様子がドラマの焦点になってから終盤に向けて盛り返す印象。
一方、2号ライダーが葛藤している時期にデビューして、美味しいところを持っていくのが3人目で、というのが近年の定番か、と。

先のことはともあれ、今週のビルドは、三つに分かれた日本の各都の代表会議を見せることで「世界観を広げる」と共に、
主人公の戦う動機が「自分の記憶を取り戻す」だけでなく、「見返りなしで人々の笑顔を見るのが好き」という性格によるものだと判明。
近年のライダーが刑事だったり、医者だったり、で職業としてのヒーロー性を示す他、幽霊になった主人公が生き返るための眼魂集めを目的として、そのための手段としての人助けを行なったり、序盤は割と分かりやすかったです。

まあ、ゴーストの場合、1クールのラストで、「自分が生き返ることよりも、2号ライダーの妹を生き返らせることを優先」してしまい、自己犠牲精神の塊だったりするわけですが、幽霊であるためか、自分の命を軽く考えすぎるとの批判もあったり。

そして、ビルドの場合、「謎の組織の人体実験による記憶喪失」というキーワードで、これまで引っ張ってきたわけですが、実は「組織の謎を追うことよりも、スマッシュにされた人を救うこと」に本義を置いていたことが、今回描かれた、と。
一見、熱血漢の龍我の方が「人助けよりも、自分の濡れ衣を晴らす事に頭がいっぱい」なように描かれ、主人公のお人好しぶりを批判する立ち位置というのも面白い。

主人公は、一見クールな「天才物理学者」というキャラ性に反して、ヒーローらしい人情味豊かなキャラだと判明。
そういうわけで、主人公のキャラ像を深めた回とも言えます。

新フォームのホークガトリングは、派手なCG満載な戦闘シーンで絵的にも見栄えがしました。まあ、そのうち予算の都合で出番が激減すること確定ですが、10月の放送時間改変に向けて、少しでも固定視聴者を増やそうという努力が見受けられて、派手な戦闘シーンと次回への引きが強いドラマ性が面白いな、と。

10月は、ナイトローグとブラッドスタークがタッグでビルドに襲いかかる「敵側が優勢」な時期っぽく、それに立ち向かうビルドの苦戦と地道な強化を経て、11月に満を持して相棒がビルドの味方ライダーに変身する展開になりそうですな。
まあ、ナイトローグとブラッドスタークが仲が悪くて、牽制し合う関係なのかもしれませんが。

コウモリ、コブラに、ドラゴンが加わると、何て「仮面ライダー龍騎」なんだ、と懐かしさも感じつつ。

★DCヒーローズ

夏のワンダーウーマンは未見ですが、彼女とバットマン、そしてフラッシュその他のDCヒーローが共演する『ジャスティス・リーグ』が11月公開予定です。

一方、ライバルとなる『アベンジャーズ』からは、夏にスパイダーマン(アイアンマンと共演)を公開した後、11月に『マイティー・ソー』の3作目(ハルクと共演)を予定しており、ヒーロー共演映画がますます盛んになってる状況。

劇場版の『フラッシュ』も2018年公開予定で、TV版とは異なるバリーのドラマや、高速移動演出を気にしつつ、TVドラマの方も10月から本国で第4シーズンが始まります。
DCのTVドラマは昨年の連日4本立てを今年も維持。『スーパーガール』の3、『アロー』の6、『レジェンドOFトゥモロー』の3など、予告編が賑わっていたり。

そして、この秋は前シーズンの映像ソフトも次々と発売される流れですが、それに先駆けて、昨年の末に出た4作品共演お祭りイベント『インベージョン』が発売されて、自分もようやくソフト化されたのを見ることができました。
本来は、4作品のそれぞれの回を別々に追っていく必要があるのを、共演編だけ一つにまとめた傑作選的な一本です。まあ、実際は3作品で、共演編のスタートであるスーパーガールは入ってませんが、まあ、その話は「スーパーガールが自分の世界の事件を解決した後で、フラッシュが現れて助けを求めて、続く」という内容なので、宇宙人侵略回はフラッシュから、で問題なし、と。

大雑把な内容は、「フラッシュ」で、異星人の襲来に気付いたバリーがヒーローチームを召集したものの、異星人の洗脳光線によって、味方同士が敵対するなど窮地に陥るも、フラッシュVS操られたスーパーガールという難局をしのいだバリーの機転によって、逆転に至る。

しかし、最後に「アロー」関係のメンツが異星人の円盤に拉致されて続いた、と。そして「アロー」が通算100話になる記念回で、過去のレギュラーキャラが多数出演するお祭り回が展開。「異星人がオリバーたちの記憶を元に生み出したバーチャルIF世界で、『本編の悲劇が起こらなかった幸せな生活』が描かれる」ことに。
オリバーはこれまで、1話で父親を失い、第1シーズンラストで親友を失い、第2シーズンの最後に宿敵の手で母親を殺され、第4シーズンにて恋人のローレルを殺害され、いろいろと辛酸を舐めてきたわけですが、異星人の作ったバーチャル世界は「ローレルとの結婚を控えて、両親や親友に祝福してもらえるシーン」が展開されます。
だけど、幸せを満喫しながらも、何かおかしいことに気付いたオリバーは、やがて自分が「グリーンアロー」として異星人と戦っていた事実を思い出し、自分の幸せを捨ててヒーローの本義に立ち返ろうとします。それを邪魔すべく現れる過去の仇敵たち。
それを切り抜け、現実の光に立ち返ろうとするオリバーを呼び止める、死んで行った者たち。彼らは、ヒーローとしての自分を取り戻したオリバーを褒め称え、オリバーは感涙とともに、異星人との戦いに戻ります。
異星人の巨大円盤から、小型円盤に乗って脱出するも撃墜されそうなピンチに、「レジェンド」チームの操るタイムマシン「ウェーブライダー」が飛来し、そのまま最終作に続いた、と。

で、決戦編の「レジェンド」回にて、異星人の秘密(過去にも襲来して、アメリカ軍と戦った)を調べるためにタイムスリップしたり、最後の決戦を展開するわけですが、そちらはSF色の強い、タイムスリップを元にした展開で、どうも語りきるのが難しいです。
というのも、バトルシーンメインのYOUTUBEでの映像だけでは補完しにくかったドラマ要素が濃いから。

本作での大きなポイントに、フラッシュの第2シーズンラストで「バリーが母親の命を助けるために、過去に戻って時間を変えてしまった件」があります。
その結果、第3シーズンでいろいろと問題が発生するわけですが、影響が大きいのは「ケイトリンがキラーフロストのメタヒューマン能力に覚醒して、邪悪な意識に乗っ取られる危険が勃発したこと」と、「シスコの兄が死んでしまったこと」。
シスコはメタヒューマン能力で、時空の変化を目視することができ、「本来は死ぬはずじゃなかった自分の兄が、バリーの時間改変のせいで死んでしまった」ことに気づいて、激怒しています。
そして、このフラッシュ回では、バリーとシスコの険悪な関係が終始描かれており、「異星人が攻めてきたから仕方なく協力するが、自分はバリーを信じない」と宣言。さらに、バリーの時間改変の件がレジェンドチームにも知られた結果、タイムパトロールの活動もしているレジェンドチームがバリーと衝突、これがきっかけでチーム別行動に至って、バリーと彼に同情的なオリバーを除く面々が敵に操られる結果になった、と。

そして、「レジェンド編」にて判明した異星人の襲来目的が、「地球上に次々と発生しているメタヒューマンの危険性を排除」すること。彼ら曰く、「地球のメタヒューマンが与える影響が、やがて宇宙全体に悪影響を及ぼす。とりわけ、フラッシュの時空改変能力の影響は甚大だ。だから、フラッシュを差し出せ。さもなくば、地球を破壊する」というもの。

しかし、異星人はバリーが生まれる前から、アメリカでメタヒューマンが発生していることを突き止めており、そのために過去に攻めてきた事実があります。
その際、捕らえた異星人を地球の軍部が生体実験していた過去もあり、それを見かねたシスコが「異星人を助けて、良い地球人もいるんだと分かってもらえれば、彼らの地球侵略も収まるはずだ」と善意を発露して、囚われた異星人救出に動きます。その結果、善意で過去を変えてしまうことに。

現代に戻ってきたら、実は「シスコが助けて解放した異星人こそが、今回の襲撃の大ボスである」ことが判明。シスコは善意で異星人を助けたものの、すでに生体実験で地球人の悪意を恨んでいた彼が、シスコの善意など意に介さず愚かな地球など滅ぼすべし、との信念で動いていることが分かります。

ここで、「今回の異星人襲来は僕のせいだ」とバリーが自己犠牲精神を発露しますが、それに対して、「いや、実は俺のせいとも言えるんだ。良かれと思って時間に干渉したのに、結果は最悪のことになってしまった。バリー、俺は散々君を責めてきたけれど、善意の結果の事故を責める資格は俺にはない。悪かった」と謝罪し、仲直り。
そして、ヒーローたちの結論は、「過去を悔いても仕方ない。問題は今の苦境をどう解決するかだ」と結束し、対異星人作戦を展開、と。

ここまで、断片的な映像で補完してきたものの背景ドラマを、いろいろと確認できた感じで、いろいろ堪能できたなあ、と。

そして、結論としては、「火曜ナイトドラマ」の『スキャンダル』が今夜で終わりなので、次こそ『フラッシュ』第2シーズンに来て欲しいなあ、というもの(笑)。
またも、フラッシュ熱が高まりましたので。

★ピクセルの後

「仮面ライダーエグゼイド」がゲームをネタにしたのも、自分としてはこの映画がきっかけなんじゃないかなあ、と思ってますね。

そして、昨年の冬映画のネタも、「Drパックマン」と名乗る敵で(その正体は、初のバグスターウィルス感染者である永夢を手術した医者で、その人体実験的な処置の副作用でゲーム世界に囚われてしまった経緯がある)、この映画も序盤はバックマン推し。
そして、パックマンの天敵は「ゴースト」というゲーム内設定により、『仮面ライダーゴースト』の力が事件解決の切り札となり、エグゼイドのゲームパワーと、ゴーストの力を融合させて、前半の状況を解決に至った、と。

ともあれ、この数年、自分が見る作品の多くに、レトロゲームネタと過去改変ネタが乱立しているなあ、と感じつつ。

PS.最後にビルドの話題に戻りますが、「変身後のビルドは指名手配されていますが、変身前の戦兎の顔は3話の段階では指名手配されていない」ので、素顔のままなら大丈夫でしたね。ただし、3話が終了した時点で、ナイトローグやブラッドスタークに顔バレしてしまったので、今後は素顔も安心とは言えないようで。

Re: 9月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/09/20 (Wed) 02:29:29

連続投稿になります。

火曜ナイトドラマ『スキャンダル』の後番組が判明しましたが……『スキャンダル』シーズン2(全22話)だと?

非常にガッカリしました(苦笑)。

ええと、10月から始まって22話だと、早くても半年ぐらいは終わらないので、次の期待は春までお預けじゃないですか。
もう、この枠には期待しない方が良さそうですね。

せめて、スーパーガールとか、レジェンドとか、DC系ドラマをやってくれたら良かったのに。残念です。

PS.なおも、秋の新番組情報収集中ってことで。

Re: 9月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/09/23 (Sat) 10:08:21

秋からの新番組で、自分が期待している作品が、下サイトの『インフィニTフォース』です。

http://www.infini-tforce.com/index.html

タツノコ55周年を記念して製作された、懐かしヒーロー共演作品で、ガッチャマン、テッカマン、ポリマー、キャシャーンがチームを組んで戦う話ですね。
変身前のキャラデザインは、もはや原形を留めていませんが、変身後は懐かしいデザインを今風にブラッシュアップしたもの。

放送局と開始日は、東京の日テレでは10月3日火曜日の深夜ですが、関西の読売テレビでは1日早い2日月曜深夜とのこと。詳しくは、番組サイトにて。

個人的には、等身大アクションもさることながら、メカアクションが見られるのか、が気になります。
ガッチャマンは科学忍者隊の5人集まらずにケンだけが出るようなので、ゴッドフェニックスは出ないだろうけど、個人機のG1号は出るのかな。
テッカマンには、変身にぺガスが必要なので、当然出ると思うけど、ポリマーは変身するのか、キャシャーンにはフレンダーが出るのか、など。

★コードM

最終回というか、「第1部完結」って感じのまとめ方。第2部開始は、半年後か一年後かは分かりませんが、「感情を取り戻したミラージュが、新たな仲間と共に、仇敵の鯨岡や、権力者の左文字に対して、暗闘を繰り広げる話」なら期待したいところですね。

サブタイトルは、再び、ではなく「また、始まル」でした。カタカナになるのも末尾のルだけ、という法則だったんですね。
鯨岡視点の総集編で、秘書の反応がいろいろと可愛かったり。クール女史が自制しながらも、主君に対する忠誠じみた慕情を示す描写に、本作で初めて萌えを感じたり。

ラストで、「ミラージュが鯨岡と別れて、イスラエルに行った」との下りで、「ああ、ロビンのAIコアを持って、修復に向かったのね」と匂わせるのは、次回に期待できそうです。
第2期では、ロビンMK2として、パワーアップして復活しそう。

とにかく、物語を完結させずに、登場人物や背景世界の状況だけを大きく変化させて、今後の物語に含みを持たせた感じですね。アメリカの連続ドラマの方向性かも。

★牙狼

そして、期待のアニメ版ですね。放送開始は10月6日からですが、次週は放送前のスペシャル回で、声優陣が番組紹介トークを展開する模様。

10月からの目玉は、先ほどの「インフィニTフォース」と「牙狼アニメ」の予定。
それと、スーパーヒーロータイムの時間変更も、重大事、と。

Re: 9月のスレッド(2017) - K.K

2017/09/25 (Mon) 12:15:56

 NOVAさん、どうもです。

●アメコミヒーロー

 上記表題は、未だアベンジャーズとジャスティスリーグの区別もきちんとできていないということですorz。それでいて、フラッシュ第1シーズンはあれこれ感想を書いていたわけで、ファンからすれば噴飯ものかも。それでも懲りず、めげずに(^^;。

 まず、ワンダーウーマンなんですけど、TV放映を待とうかなと思っています。ワンダーウーマンって、実写化ではなかなか人気を充分に得ることができず、ときおり映像化されては、しばらくお休みになってしまっていたらしい。今回の映画はヒットとのことで、これからはヒーロー映画常連になってくれるのかしらん。

 昔、TVでワンダーウーマンを観た覚えがあって、調べなおしてみると、79年から映画化、ドラマ化されたリンダ・カーター主演のものでした。たぶん、観たのはドラマ版です。「特撮ならば」と思って観たものの、ワンダーウーマンについての知識もなく、ヒーロー像もどうもなじめず、観続けることはしませんでした。

 しかし、第3シーズンまであったとのことで、人気はあったようですね。ドラマ内容をほとんど覚えていないのですが、おそらく先進的な女性観についていけず、「か弱きヒロインがピンチに」云々といった思い込みなどで、なじめなかったんじゃないかと思います。自分の過去にさかのぼるほど、考え方が古臭いということがありましたんで。

 今回の劇場版だと、最初に日本向けに添えられた歌のタイトルを見て、「これって古典的な守られるヒロインってこと? そんなんじゃ、どうもなあ」と思ってしまいました。少し調べると、ファンなどからは「映画と合ってない」という不満があるようで、映画の内容自体はいい感じのようですね。

 DCヒーローズの最近の映像化動向、大変参考になります。いつもお手間をおかけして、すみません。クロスオーバーがさらに進んでいる感じですね。それでいて齟齬をきたさず、間に合わせのこともやらずというようで、作家、制作がいろいろ協力して頑張ってるんだろうなという印象です。平穏の幻想を捨てて、現実の戦いに立ち返るオリバーの漢ぶり、きちんと映像化でも観てみたい気がします。

 フラッシュなんですが、ネタバレ感想サイトで第2シーズンのあらすじを読んでみました。そしたらもう、アース2にそっくりさんがいて、元の世界(アース1)と入り混じっての事件の続発で、非常に複雑なストーリー進行のようでした。第1シーズンは歴史改変だけでもややこしかった気がしたんですが、あれでもシンプルだったんだなあと。

 そのフラッシュ第2シーズンやアローの放映を待ちわびていたわけなんですが、火曜ナイト枠の次期がスキャンダル・シーズン2、しかも全22話とのことで、がっかりですorz。うーん、SF系は人気ないのかしらん。それともアメコミ系だからか? 映画のほうからSF、アメコミ人気が高まるのを待つしかないのかなあ。

●インフィニTフォース

 これは最初のPVが出た時期に、ここでちょこっと話題にしていただいた覚えがあります。タツノコヒーロー集結(だけどガッチャマンはケンだけかあ)という、オールドファンとしては注目したくなるものですね。

 改めて番組サイトや新PVを観てみると、現在のゲームでよくある感じのリアル系3Dですね。おそらく、物理エンジン付きのコンピュータ計算で動かしているんじゃないでしょうか。こういうのの得意分野はメカを動かすことですね。画面内の光源を設定しての陰影も自動でつけられるはず。

 一方、不安点はキャラクターですね。リアルなほど、かえって人間との差異が目立つという、矛盾のような難点です。それと、やはりリアルなだけに表情の作り方や変化が不自然に感じられてしまうのも不安要素。従来の2D的アニメだと、はっきりデフォルメしているだけに、コミック等と共通するシンボル的な表情を工夫できたわけですが、リアル寄り3D的アニメでの技法はまだまだ未発達という気がします。

 とはいえ、PVを見る限り、現代のゲームレベルの映像は実現してくるでしょうから、ゲームで不自然さが気にならないなら(おそらく過半数の人は気にしないはず)、この作品も気にならないはず。加えて、メカをきっちり動かしてくれれば、キャラの多少の不自然さを補って余りあるはず。

 となると、やはりストーリーと演出ですね。物語として面白いかどうかというフィクションの基本。オールドファンとしては、過去作を思い出すような演出も欲しいところですが、クロスオーバー作品になるわけですから、作品間の雰囲気や世界観、それに基づく個人能力などを、うまく調整して欲しいところです。

 なんにせよ観てからですね。あれこれ申しましたが、事前情報の印象では期待できる感じです。

●ピクセルの影響(パックマン)

 言われてみると、エグゼイドはリアル世界にゲームを持ち出している点、ピクセルのアイデアと共通するものはありますね。インスパイアされた可能性は大いにありそうです。Dr.パックマンとなると、モロですしね。敵がパックマンなんだし、原作ゲームでも「ゴースト」にやられる存在だし。ちょっとウィキペディアを見てみると、ゼビウスにギャラクシアンもありますな。オールドファンしかプレイしてない、昔のゲームが入ってる(^^;。

 パックマン関連は以前にちょろっと短いムービーをYoutubeで見たことがあります。軍の新兵器パックマンという映画を想定したPV風のものでした。アマチュアが作ったものだったようですが、かなり本格的な映像でした。もっとも、ドットが置かれた3D迷路をパックマンが走り回って、どうしてそれが新兵器なのかは、全然分からないという代物ではありましが(^^;。

 Googleの今年のエイプリルフールネタもパックマンでしたね。Google Mapを元に、道路にドットとパワークッキーを表示し、リアルの地図上でパックマンが遊べるというもの。パックマンって、海外でも知名度が高く、今でも人気があるということなのかしらん。

●コードM

 これは個人的にはちょっと、どうもなあ、という終わり方でした。もっとも、第2期を想定するような終わり方ですから、第2期次第という面はあります。

 ストーリー的には、ここまでを振り返る総集編が半ば、残りが次期へ向けての予告的なものでした。鯨岡の「戦争が始まる」の台詞、ミラージュがイスラエルに向かったとの情報などですね(NOVAさんのお考え通り、ロビン絡みでしょうな)。最終回に関しては、このシーンはこう思った、みたいな感想はちょっと書くものがない感じです。
(鯨岡もまた「俺はこの世に存在しない」だった、が作品のオチではないだろうしなあ。)
(酔ってキャラが変わった秘書:新里については、「この人、ガイコツレベルの変装達人が入れ替わってて、雰囲気の変化を読まれないためにわざと酔ったふりか?」などと、邪推したりしてました。)

 こういう終わり方だと。2期をやらないわけにはいかない。2期があるはずと思って、どういう作品だったか、考える必要がある。そういう理解はしてるんですが、それでも納得できない不満点が残ります。

 2クールかけてやる内容だったか、ということですね。もし、例えばキャラクターを育てて(≒視聴者に印象付けて)次につなげるというものだったら、まだ納得がいったかもしれません。次のドラマに向けてのキャラ陣容を作るといったことですね。

 しかし実際は、せっかくキャラ立ちしてきたスモークは退場。最初からキーパーソン的だったドブネズミも退場。鯨岡は左文字が目立つようになってきた後半では動きが鈍くなるし、彼の当初の計画もネタバラシはおろか、放りっぱなしに等しい。御崎は、最終回の鯨岡の台詞からすると沖縄着任は一応は次期の布石とも考えられますが、何を期待していいかは分からない。キャラ立ちしてドラマ上の役割がはっきりしてきたのは、左文字くらいでしょうか。

 となると、仮に第2期があったとして、またキャラ作り&配置からして、ほぼやり直しになってしまいます。引き継がれるのは世界観くらいでしょうか。2クールかけて、こんなものなのかよ、という気がしてしまう部分があります。今作での1話完結的なエピソード多用も考え合わせると、ちょっとストーリー的な期待度は下げないといけないかなという気がしています。

 それと、鯨岡が諸外国の名を挙げ、「この国を虎視眈々と狙っている」と言ったシーンで画面と被さった地図では、「この国」は台湾となっていました。御崎が沖縄異動となったことを評価しておいて、沖縄の動きを気にする台詞もありましたから、争乱の舞台が日本国内から東アジアまで広がるという予告なのか。今期を考えると大風呂敷広げすぎの気もしますし、鯨岡が2期ではフェードアウトするということかもしれないし。もちろん、大舞台できちんと描いてくれたら、凄いことになるという期待もあります。

 脚本の広井王子氏をウィキペディアで見てみると、脚本担当作品には特に好きなものがないのに気が付きました。どうも私は、広井氏の脚本とは合わないものがあるのかもしれません。もっとも、嫌いな作品もないんですけれど。コードMとて、不満な点はいくつかあったものの、嫌いな作品ではないし、次期があれば観るつもりなのも自分の中では決定事項(おそらく、ジャンル的な面も強く影響している)。広井脚本とは、相性的に中立ということなんでしょうね。

●仮面ライダービルド

 NOVAさんのご感想で、戦兎と龍我の違い、特に興味を惹かれました。そういう視点は思いつかなかったですね。言われてみると確かに、龍我は自分という個人に立脚した動機で動くキャラですね。殺人の濡れ衣に加え、恋人の命もファウストにより奪われた(ただ殺されるよりも、つらいものでした)。そうなる前は、ボクサーとしての自分の成功をひたすら望んでいたんでしょうね。

 一方、戦兎は記憶を失っているわけですから、個人的な動機は持ちにくい。記憶を取り戻すため、命を賭すというのも、死んで花実が咲くものか、ですしね。じゃあなんでビルドとして活動しているかといえば、表面的な記憶より深くにある個人的信念、性格というわけでしたか。

 主人公格二人の性格が、実は対照的であると意識出来てみると、ちょっと見方が変わって来た気がします。

 さて本編冒頭、謎の夢を見ている戦兎。スマッシュ化させられるシーンであるわけですが、「痛えけど、我慢しろよ」と優し気な声が聞こえています。どうも「悪の秘密結社が怪人を作り出す」ようには見えません。このシーン、何かの伏線になりそうですね。

 しかし夢オチは夢オチ。とりあえず今話には関係なし。前話ラストで意識を失って悪夢を見ていたというだけですね。もっとも、夢から覚める直前に見えた板のようなものは、後で大事なアイテムだと判明すると。

 気を失った原因は、ローグに似た「コブラ」の毒針というわけですが、放置していたら死んでいたとはいえ、即座に止めを刺さなかったのは、戦兎が利用価値があるということかな。

 当面の目的は、鍋島についてさらに捜査し、ひいては火星の謎に絡むらしいファウストを追っていくということですか。その鍋島はといえば、またもやスマッシュ化されてしまっている。二度目だと、前回より強化されるみたいですね。

 またもや研究所に乗り込んで聞き込みを続ける戦兎ですが、パンドラボックスから2枚の緑色のパネルが分離して行方不明というネタを突き付けている(これ、視聴者向けには新事実でいいのかしらん)。研究所もその事実は把握していて、宇宙飛行士らしき人物が犯人と思われるという展開。

 一方、西都に赴いた龍我らですが、すんなり鍋島宅にたどり着く。幸い、鍋島の妻と子どもは無事であるようです。しかし、事情は全く知らない模様。龍我、奥さんには怖がられたものの、なぜか子どもには懐かれてますな(顔は怖いが根はやさしい、という演出?)。

 そこへ西都のガーディアンが襲撃してくる。軽ワンボックスで跳ね飛ばして反撃したり、ガーディアンが自爆とかして、これが生身の戦闘員だと、「うわ、やめろ」と言ってしまうところですが、機械(アンドロイド)だと分かってみると、「いいぞ、もっとやれ」と思ってしまいますな(^^;。

 鍋島の件で西都でも襲撃してきたということは、東都と西都がファウストという点ではつながっていると考えていいんだろうか? ともかく、龍我一行はなんとか脱出、船で東都へ戻って行く。一方、戦兎はマスター(惣一)との会話で、ふと「あんたのこと、なんにも知らない」と言っていて、それがラストへの伏線だったとは。

 再生スマッシュ:鍋島(^^;)が出現、ビルドが駆けつけ、戦闘になりますが、コブラ(ですよね?)が陰から何かして、スマッシュをさらに強化、巨大化させてしまう。そこへ龍我がドラゴンのボトルで増援に入り、ビルドのホークガトリンガーで決着。このガトリングガン、弾がホーク形なだけでなく、障害物をよけて目標に着弾するのか。ちょっと卑怯なほど高性能だわ(^^;。

 鍋島はスマッシュ化を浄化・解除されましたが、さすがに記憶を失ったらしい。症状からすると、戦兎も二度、スマッシュ化されたということなのかな。鍋島の記憶は家族に再会しても戻らず、せめてもの救いは、愛娘に変わりなく好かれており、妻は支えていく気であるらしいこと、ぐらいでしょうか。
(娘さん、この強面の鍋島父ちゃんが大好きだから、龍我も恐れなかったということだったのかな。)

 父親の記憶がないと理解してしょげた娘ですが、戦兎が理科的な喩えをしつつ励ます。このシーンで戦兎が言っていること、もしかするとずっと後で戦兎もそうなることを暗示しているんだろうか。

 それはともかく、鍋島のちょっとした一言から、味方サイドのはずの石動父子のファウストとのつながりの疑惑が急浮上する。パンドラボックスから失われたパネル、ボトルを作る能力の2点ですね。惣一に詰め寄る戦兎、というところで次回へ。

 そろそろ設定紹介のためのシーン挿入も終わり、ドラマが動き始めた感じですね。設定は結構いい感じなので、ドラマ的にも見応えが出てくると期待したいところです。

Re: 9月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/09/30 (Sat) 11:20:27

9月最後の書き込みになりますね。
まあ、10月以降は、牙狼視聴後の土曜と、ビルド&インフィニTフォース視聴後の火曜あるいは水曜の週2回で行こうか、と考えております。

★牙狼

声優さん出演の放送前番組紹介スペシャル回。
主役のソードの声優さんは、関智一。ええと、インフィニTフォースの主役であるガッチャマン健の声も関さんなので、今期は関さんの声を聞きまくる形ですね。

関智一といえば、スパロボファンとしては、 何よりもGガンダムのドモン・カッシュになるわけですが、近年はGガンダムの参戦が少ないので、フルメタル・パニックの相良宗介の声が主流になってます。
他にも、今のドラえもんのスネ夫役とか、妖怪ウォッチとか、子供向けアニメにもお馴染みの声であり、また特撮関連でも敵怪人の声とかナレーションとかで声を聞く機会が多いですね。

さて、新作牙狼の内容ですが、これまでのアニメ2作では「未熟な若者が黄金騎士として成長する話」でしたが、今回のVLは「経験豊富なおっさん牙狼が、少女を守りながら戦う話」ですね。
ある意味、牙狼シリーズの前作、絶狼ドラゴン・ブラッドを踏襲する感じで、おじさん世代にとっては感情移入しやすい主人公かも。

紹介映像で、おおっとなったのは、おなじみ魔導輪のザルバがバイクにセットされて、主役のサポートマシンとしてアクティブに活躍する設定ですね。
つまり、ドライブのベルトさんみたいな立ち位置と。ザルバイクとでも呼称しようかな。

「経験豊富な歴戦のヒーローが少女を守る話」という点では、インフィニTフォースとも被っている感じなので、主役の声が同じということもあり、両番組を比較対照しながら追跡するのも一興かと思いつつ。

なお、劇場版として予告されてきた「神の牙」の方も、公開が来年1月6日ということで楽しみにしつつ。公開時期は半年後の春かなあ、と何となく思っていたのですが、予想よりも早かった、と。
11月の金狼感謝の日にも期待中ということで。

★ビルド

2話で人死に、4話で記憶喪失、と「偶数話では怪人にされた者の悲劇」を描きがち。ディケイド以降の平成2期ライダーは、怪人化しても助けられる話が多かったので、今作はシリアスムードなんだなあ、と改めて実感。
まあ、ウィザードとか鎧武とかも、ファントム化したりインベス化すると戻れないわけですが、それらの要素はイベント回とかで、大体中盤以降に提示された感じ。物語の立ち上がり段階では、「犠牲者が出る前に助ける」のが定番だっただけに、今回は「助けられなかったから、しっかりドラマ面でアフターケアする」という流れかな、と。

また、アクション面では、ボトル回収の必要から、一話で前半と後半に合計2体ずつの怪人と戦うペースが続いています。
平成ライダーの定番は、二話完結物で、「怪人が事件を起こして、それを捜索する前編」と「怪人倒して事件を解決する後編」が中心。ドライブが顕著な例ですが、鎧武ではそのフォーマットを崩して序盤から連続ものになってました。
まあ、これは制作体制によるもので、TVシリーズの監督は一人の監督が二話ずつ撮る二話一のローテーションなので、一つのエピソードを前後編に分ける形が進めやすい。ただ、鎧武なんかは「特撮慣れした脚本家ではなく、アニメ畑からお招きした脚本家」という形で、本人の得意とする連続ものの要素を導入。
この他所から招いた脚本家に新しい風を吹き込んでもらうスタイルは近年多くて、エグゼイドもビルドもそのスタイル。たとえばドライブの三条さんなんかは、それまでに雑誌インタビューなんかで考え方を聞く機会も多く、作品作りの癖とか傾向とか馴染みがあるのですが、新しい人だとそういうパターンがなかなか読めないので、いろいろと刺激的ですね。
平成一期だと、他所から招いた脚本家は、平成ライダーの世界観とかあまり分かっておらず、物語の進行がグダグダになって制作体制も大きく乱れて、結局、中盤になって メインライターが交代して何とか話をまとめる「失敗」も見られがちでしたが、二期になると、それほどの混乱も少なく、脚本家も「平成ライダーのファン」を公言したり、プロデューサーの人がしっかり舵取りしたり、で、意外性とお約束のバランスが取れているなあ、と感じます。

ビルドの脚本家の人は、「子供の影響で、平成ライダーを見ることになったのですが、そのストーリーの濃密さに大人としてハマってしまいました。そのうち、自分の本業(非特撮ドラマの脚本)でも、ついつい主役に『変身』とか言わせたくなってしまって、『うわあ、これはしっかりライダーを書かないと、収まりがつかないや。どうしよう』と思っていた矢先に、プロデューサーから話をいただいて、渡りに舟、とばかりに参加させてもらいました」という趣旨のインタビューがあって、きちんと作品研究をしている人が書いているなあ、と思ったり。

明日の放送から、9時開始と時間帯が変わり、本番はこれからだと思いつつ、まずはメインキャラクターの過去というか、「ビルド誕生秘話」的な話を期待したいなあ、と思います。

★コードM総括

1期終了で、全体の感想をまとめておこうかな、と。

まず牙狼シリーズの穴埋めとして見てきたので、アクション部分に期待していたのですが、当たり回と外れ回の差が顕著でしたね。
ミラージュ無双がすごすぎて、しかも淡々と敵を倒すだけのキャラだから、熱い情念がほとばしるわけでもなく、クールにお仕事してます、だけのバトル。燃えるはずがない。
一番良かったのは、スモークこと姫島との最後の戦いですか。ナイフ女とのチャンバラも良くて、鯨岡の大勢の手下との乱戦(刑務所内とか、脱走時の野外とか)もドラマ性と相まって緊迫したバトル展開。
20話強の話で、アクションが良かったと思えたのは、5話ぐらいだから打率2割ほどか。せめて4、5割は欲しかったな。

ドラマ面では、本当にキャラが直接絡んで、意見をぶつけたり、対立と和解というフォーマット展開すらなく、「淡々と事件の解決、処理」で話を進めたので、つまらなかったな、と。
K13という組織が、本当に仕事のためだけの付き合いしかなく、コミュニケーションと言えるものが命令とか業務連絡とかそういうのばかり。機械であるはずのロビンの方が、ミラージュを心配したり、ボケにツッコミ入れたり、よほど人間らしいコミュニケーションをとっていたと思います。

あと、鯨岡陣営の方が、K13よりも感情面が豊かに描写されていて、こっちをもっと見たかったというのが、最終話の総集編を見て感じた次第。
2クール目で、鯨岡がずっと入獄中で、秘書とのやり取りがガラス越しの面接だけに限られていたために、これも情の入る余地のない「陰謀じみた職務話」しかなく、いろいろ残念。
もっと、秘書にスポットが当たって、鯨岡がいない間に、ナイフ女と二人でいろいろ動き回って、組織を立て直そうと苦労している様子とか、クールさの奥に隠れた健気さを見せてくれていれば、と思わなくもない。

味方サイドが、情で動くのを排除し、情で動き始めたミラージュやドブネズミを途端に排除する流れになって、感情否定の物語になったので、ドラマが盛り上がるはずもない。

そして、一番の問題は、巨悪として描かれた鯨岡が、結局、警察から脱獄することしかできず、物語上の役割を全うできなかったことですね。何だか思わせぶりなところだけ匂わせておきながら、仕込み回だけを延々と見せられ続けたというか。
主役のミラージュが所詮コマでしかなく、左文字という秩序を維持する機械に操られただけで終わり、そこからの自立も匂わせただけで終わり。

もしも、続編があるなら、1期目は「半年かけて延々と序章だけ見せられて終わった」ということになりますか。
2期から本番で、1期は「大きな物語の前日譚、エピソード0」的な内容、と位置付けられるのかもしれないけど、そこまで悠長に展開できるのかな、と。

あ、最後に広井王子氏は、本作では「原作」であって、
脚本担当ではありませんね。原作というのが、どういう位置づけなのかは分かりませんが、しばらくすると小説という形式で何かを発表する可能性はありますね。
ミラージュが脳を損傷する事件とか、各キャラの内面とか文章媒体の形で発表されるなら、映像作品がそういう背景や心理描写をはっきり示さない(断片的なセリフで匂わせる程度)形だったので、補完ネタとしてチェックしたいとは思いますが、「牙狼の穴埋め」的な印象は拭えていないので、この作品の続編をやるよりは、牙狼の旧作リマスターを放送して欲しい、というのが本音ですね。

以上が、総括でした。

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