創作と鑑賞の談話室

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10月のスレッド(2017) - K.K

2017/10/01 (Sun) 00:05:24

 10月の雑談スレッドです。

Re: 10月のスレッド(2017) - K.K

2017/10/03 (Tue) 11:41:55

 先月に引き続きまして、NOVAさん、どうもです。

 コードMのご指摘、ありがとうございます。原作と脚本、完全に勘違いしておりました。ウィキペディアに広井王子氏について、しかと「原作」とあったのに、脚本と誤読して思い込み、以降、全く再確認せず。

 同じ原作でも、どう脚本に仕立て上げるかで印象は変わってきますので、コードMの先の感想:「どうも今一つ」旨は、過半は脚本に求めるべき。ですので、広井氏との相性云々については、コードMでは判断できない、と訂正したいと思います。

●牙狼(VANISHING LINE)

 これ、どう略称しようかななどと、今後の感想の書き方を悩んでいたりします(^^;。NOVAさんが使われた「VL」を私も借用して、必要に応じて牙狼VL(編)としておこうと思います(「ヴァニラ」だと一般名詞と被ると分かりにくいしなあ、などと考えてました)。

 今回の事前スペシャルは、アニメ放映前によくある声優がずっと雑談するというもので、声優に関心があると面白いんでしょうけど、私は基本的にはいわゆる「中の人」は気にしないで観るもんで、特に思い入れは生じませんでした。

 とはいえ、主役ソードの声が関智一氏ということで、前作のメイン敵:蘆屋道満から、今回は主役抜擢ということで、起用される人が割と固定な感じですね。クイーン役の朴ロ美氏(「王へんに路」はどうも特殊文字らしい)だと、アニメ前作は星明、同前々作ではエマ・グスマン。牙狼シリーズの間に挟まったコードMではロビンですから、金曜深夜でかなり頻繁に声を聞いている感じになります。

 本編紹介のほうですが、映像がちょっと流れた程度でしたね。ネットでも観られる程度のものだったかと。キャラクター情報もウィキペディアなどのネット情報を超えるものではなかった感じでした。まあ、事前のお祭りってネタバラシしてもいけないでしょうから、そんなもんなんでしょう(^^;。

 NOVAさんも着目されたように、最初から強そうなおっさん主人公ですね。牙狼1stでいえば、冴島大河で話を始めるみたいな感じかな。個人的に、牙狼シリーズは年長者ほど強いという印象があります。敵がメンタル面もついてくるので、パワーのみならず、経験豊富でないと対処できないという感じがするせいかもしれません。

 絵柄的には劇画調で現代風な作画、キャラデザインみたいですね。アニメ初作の「炎の刻印」は、当時の主流の絵柄(個人的には飽きてきたタイプ、例えば萌え風)とちょっと異なる点がかえって好みのツボをついてくれたんですが、今回のもなかなかいいかなと。動きもよさそうで、アニメでは面倒くさいらしい、奥へ向かって進むシーンも予告では使ってました。

 設定的には、主人公ソードがバイク乗りで、鎧装着してもバイクで疾走と、「魔導馬じゃないのか。これって仮面ライダーみたいな」という気もしました(^^;。馬だと馬の判断で走ってくれるわけで、剣を振るうこともできるわけですが、バイクだと片手ではちょっと難しそう(アクセルとブレーキ操作など)。コードMみたいにAIで操縦してくれると、疾走中のバトルもできると思いますが、その辺りどうするんだろう。NOVAさんのご推察通り、ザルバが操縦もサポートしてくれるのかな。

 なんにせよ、来週からですね。

●仮面ライダービルド

 今回は龍我の利己主義的な面が強く現れるラストで、今後の展開が心配になる流れを感じました。

 さて本編、前話ラストで「石動兄妹はファウスト関係者か?」と強く疑われるシーンでしたが、続く今週冒頭ではのんびり始まった上、あっさりと疑惑を否定し、戦兎らも納得してしまう。捕まって逃げてきて、パネルとボトルは行きがけの駄賃でしたか。先週の緊張感高める終わり方はなんだったんだ(^^;。もっとも、今回は誤魔化せたけど、実は、なんて流れもあり得なくはないかも。

 そこへジャーナリストの紗羽が戦兎の過去を知る人物がいるという情報をもたらす。その人物とは戦兎を「兄貴」と呼ぶ男:サトウ・タツヤで、戦兎が住んでいたというアパートへ。今の戦兎からは想像できないほど散らかった部屋で、戦兎は以前はバンドやってたんですか。

 戦兎らが外に出ると、ファウスト機械兵が工場を襲っており、駆けつけた東都ガーディアンが応戦、撃退するも、その様子を見ていたコブラ(ブラッドスターク)が何かすると、東都ガーディアンが工場襲撃を続行してしまう。うーん、どうなってるんだか。

 ともかく、戦兎がライダーに変身してガーディアンを撃退するわけですが、サトウにモロに見せちゃってましたね。いいのかしらん、そんなに簡単に正体を明かして。もっとも、とっさに変身したようでしたので(そういや、他人の心配をする性分でしたな)、そこまで考えてなかったのかも。

 が、戦兎(ライダー)は、襲われた工場の人からは「指名手配の奴だ」と怖がられてしまう。まあ一目見れば分かるスタイルですからねえ、仕方ないか。そこへスタークが現れて戦闘となり、と話の流れが速いし、こうなると分かってれば工場の従業員が逃げ散ったのも好都合なわけか。とりあえず、スタークの目論見通りと考えておこう(^^;。

 バトルはビルドが派手に攻撃しているようでいて、スタークはどうも余裕で受け止めていたらしい。最後にビルドを評して「ハザードレベル3.2」と。戦闘力みたいなもんですかね。この後、全力を出した感じのビルドのハザードレベルがちょっと上がってたし(3.7)。

 サトウを連れて本拠のカフェに戻った戦兎らですが、このシーンがラストの伏線だったかも。冤罪を晴らすことに焦る龍我に、戦兎がファウストの拠点を突き止めれば、冤罪を晴らす立証もできると示唆していました。これに過度に納得した龍我が、今話ラストでの暴走をやってしまったのかもしれません。

 一方、カフェを追い出されてうろつくサトウはスタークに捕らわれてしまう。そしてスマッシュ化と。無理矢理なものかと思ったら、戦兎を心配するサトウが自ら志願したことになってて、ちょっと意外でした。この点もラストに影響してますね。

 龍我らにシーンは戻り、龍我が悪知恵を働かしてます。スマッシュから成分を取らずに逃がしたらどうなるかと。美空が答えて曰く、「生きてたらアジトに戻んじゃない?」と。これが最後のプッシュなわけでしたか。個人的に命名するなら「のび太の悪知恵」パターンかも。いいこと思いついたと小躍りして、後でひどい目に遭う悪知恵ですね。

 そして研究所を襲うスマッシュ。サトウですね。現場にいたスタークが駆けつけた戦兎にそのことを告げると、戦兎はビルドに変身し、サトウを救出にかかる。が、ガーディアン多数に囲まれ、サトウを庇って戦うには不利。そこへ龍我がバイクで駆けつけて救援に入るわけですが、ずっと様子を見ていた研究所所長が、ビルドとサトウは射殺、龍我は確保と、どうも事情がありそうな判断をしていたのが気になります。

 龍我の介入で生じたガーディアン側の混乱により、戦兎らは脱出に成功と。海岸にやってくるわけですが、どうもこの海岸どっかで見たような。もしかして、ドライブでも使ってた場所じゃないかしらん。

 それはともかく、新装備「ニンニンコミック」を使い、スマッシュを鎮静化させ、成分を抽出して元のサトウに戻す。サトウが言うことからすると、以前に戦兎に助けられたサトウは、今度は戦兎に恩返しできるとだまされてスマッシュ化されたようですね。たぶん、戦兎が携わる新薬の仕事を手伝える、などとファウストに言いくるめられたんでしょうか。

 見た目がちょっと情けなくてパッとしないキャラが、こういう健気なことを黙ってやったりすると、どうも深く共感してしまいます。落差が大きいからでしょうね。同時に、「このキャラクターは助けんといかん」と思えてきます。戦兎の表情にもそんな感じが窺えたような気がします。

 しかし、そこへ後を追って来た龍我が、戦兎からサトウから抽出したボトルを奪い、サトウを再スマッシュ化してしまう。スマッシュのサトウがファウストのアジトに戻るのを追跡するつもりらしい。サトウは二度目のスマッシュ化ですから、仮に人間に戻れても記憶は全て失う可能性が高い。予告でもちらっと出てましたが、戦兎の激怒は必至で、次回以降、この二人が決裂するかどうかという流れになるんじゃないかと思えます。

 なかなかキツいラストを入れて来たな、というのが今話の最も強い印象でした。今話を踏まえて、NOVAさんの平成ライダー一期・二期の違い(そもそも2つということからして知らなかったorz)などを拝読しなおしてみると、ビルドは期待できそうという印象が強くなってきました。

●インフィニTフォース

 正式名称は、「Infini-T Force」(インフィニティ フォース)のようですね。ラスト近くで出たタイトルで、そうなってました。これ、なんと略称しようかな。「インフォ」、「ITF」とかあり得そうですが、口を突いて出るとしたら「インフィニ」かも。

 映像的には現代のゲーム的ですが、イベントシーンほどの密度はちょっと感じられず、3D格闘ゲームの通常モードの画面くらいといったところでしょうか。毎週30分ですから、ゲームでの1シーン入魂みたいなことは、やはり無理なのかも。

 特に気になるのは、キャラクターの日常的な動きですね。格闘シーンだと、動作が非日常的なだけに、格闘技などのパターン化した動き方があり、不自然さを抑えることが可能です。しかし、日常動作にはお手本がない。長い伝統がある2Dアニメだとノウハウがあるけれど、リアル系3Dアニメではまだ確立されていない。モーションキャプチャーをいちいちやっているわけにもいかない。

 勢い、自分や他人の動きを見て覚えたイメージでやるしかないわけですが、それって意外なほど難しい。難なくやれる動作って、実はよく観察していなかったりしますから。インフィニの日常動作は、ちょっと悪く誇張していえば、吊りパペットのサンダーバードのような動きだと感じることが多々ありました。前にここでちょっと話をした3Dアニメ版聖闘士星矢(の時期)から、あんまり進歩していない感じがします。
(人間の腕に近い多関節ロボット―アームをスムーズに動かすのは実は難しい、なんて話にもつながったりする。)

 と、とりあえず不満点を先に出して置いてと(^^;。途中まではそんなこと思ってたんですが、30分観終わる頃にはだいぶ慣れまして(旧サンダーバードだってすぐ慣れて、いかにも人間が動き回っているとイメージするようになったわけですし)。しかも、メカの動きの良さやリアルさは、3Dコンピュータ作画ならではの感じです。

 本編ですが、初回で最も気になったのが、実はヒロインのエミ(「笑」だけど、書いて見ると勘違いしそうなのでカタカナで)が持っている大きな鉛筆(後でテッカマンが「ケース」と呼んでいた)でした。ガッチャマン1stのラストで、ラスボス総裁Xの正体が金色の鉛筆のような巨大物体だったことを思い出したんですね。重要アイテムのようですから、この大きな鉛筆が何なのか、期待したくなります。

 四人のタツノコヒーローについては、ガッチャマンがどうやら元の世界から異世界(インフィニの舞台)に招かれることがはっきり描かれていて、他のヒーローも同様だということも匂わされていました。ガッチャマンの設定年齢が24歳とのことですが、どうも30代、どうかすると40代くらいに見える(^^;。敵の手勢はキャシャーンのアンドロ軍団的なロボットですね(ギャラクターの戦闘員を見たかったかも)。

 で、異世界に舞台は移り、ヒロイン、ポリマーとキャラ紹介シーンがしばらく続く。敵となりそうなZ、敵味方不明のダミアンも世界観紹介を兼ねながら、ですね。そして、ヒロインがバイクに乗ってうだうだ言っていると、ポリマーの車と事故り、そこへ瓦礫とともにガッチャマンが降って来てバトル突入。なぜかテッカマンまで救援に来る。

 ここは緩急の使い方がなかなか好みでした。続くバトルも動きが良くて、なかなか見応えがある。敵がロボットなのもよかったんでしょう。とはいえ、街中に巨大な瓦礫は降るわ、大暴れするわで、街は破壊されていき、どうなるかも思ったら、鉛筆が光って、何事もなかったかのように。おそらくは少し前に時間が戻ったか。

 ここまで観てて、「あれ、キャシャーンいないんだけど」と思ったんですが、ラストで登場でした。雰囲気からすると、味方ではない感じですね。まだ敵側ともいえないけれど、対立的な緊張感を漂わせていました。後でウィキペディアで調べると、人間としての感情が希薄になりつつあるとのこと(コードMのミラージュみたいな感じか?)。

 何事もなかったかのようですが、エミ、ガッチャマン、ポリマー、テッカマンは何があったかは覚えている模様です。シーンが変わって敵側。Zとラジャとベルですか。そこになぜかダミアンもいる。またシーンが変わって、自室にいるヒロインが鉛筆に導かれて(?)外に出てみると、キャシャーンが現れ、追跡して来たガッチャマンら三人と対面。なぜかテッカマンが「新造人間か?」と尋ねてて、なんで新造人間(技術)知ってるんだと。

 初回はキャラ、設定以外に、今後のストーリーの謎(=見どころ)を多数提示した感じでした。謎だらけですが、訳が分からなくなるようなことはありません。おそらく、作り方が上手いんでしょうね。となると、ストーリー展開に期待が持てるわけで、ともかく早く次話が観たい(^^;。

●ゴジラ

 11月12日(日)にテレ朝系で「シン・ゴジラ」地上波放映とのことです。

https://www.cinematoday.jp/news/N0094889

 シン・ゴジラは封切してみると、前評判を大きく上回る好評を得たようでしたのでどんな映像か興味があり、TV放映は好都合です。割と早くTVでやってくれるんだなと思ったら、前に少し話題にした劇場アニメ版ゴジラ「GODZILLA 怪獣惑星」が11月17日から封切になるようです。

https://www.cinematoday.jp/movie/T0021318

 なるほど、これの宣伝効果も狙って「シン・ゴジラ」地上波登場なのか、ということですね。アニメ版のほう、予告PVを観てみると、「亜人」や「シドニアの騎士」と同じようなコンピュータ作画でやってる感じでした(キャラの表情とか、リアルでもないし、コミック的な記号的な表現もできない点、不安要素)。

 こちらは依然として情報が少なく、どんなものになっているのか、ちょっと予想ができません。怪獣ものって、どうもアニメで成功した作品って、事実上ないような気もします。

 どうも不安要素が気になってしまうんですが、「なるほど、ゴジラをアニメでやれば、こういう風にできるのか」というものに仕上がっていることを期待したいですね。

Re: 10月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/10/04 (Wed) 02:28:47

10月の初書き込みです。

★インTフォース

略称をどうしようか、ということですが、インフィニティのTだけ大文字で目立たせているのは、「タツノコのT」の意味だろうということから、だったら「Tフォース」でもいいかな、と思うのですが、それでも頭文字のインを削るのも何なので「インT」かな、と。

さて、フルCG的な作画ですが、アクションの多い主要キャラはともかく、エミの同級生などのモブキャラの動きとか表情が不自然に思えたりします。
普通のアニメだと、モブキャラの作画が手抜きだったりデフォルメされていても気になりませんが、3DCGだと手が抜けないというか、ゲームでもそうですが「CG映像をリアルにすればするほど、既存の演出パターンで不自然さが目立つ」ことになりがち、ですね。

例えば、ドラクエのイベントシーンで「主人公たちの目の前で事件が起こっている時に、主人公たちが行動できず見ているだけ」の場面が時々ありますが、2D的な演出だったドラクエ7では違和感なくても、3Dに進化したドラクエ8では「人が死ぬのを、ただ棒立ちで見ているだけの主人公」という描写が多く、だからと言って、主人公がプレイヤーの意思に関係なく勝手に行動するのは禁じ手なドラクエでは、ムービーで主人公を勝手に動かすわけにもいかず、ドラマ演出がいろいろ過渡期だったな、と思いますね。
アニメの場合でも、例えば「風で髪の毛がなびく演出」がある場合、2Dアニメだと基本、髪は動かないもので、ここぞというシーンだけ髪を強調する演出をしても、「力の入った演出」と受け止めてもらえやすい。だけど、、リアル絵風のCGだと、「普段は動かない物が動く」という演出があると「動かない普段の方が手抜きに見える」感じ。

まあ、こういう描写ノウハウは、まだまだ過渡期だと思うので、それでも毎週の連続テレビアニメでCGアニメが作られるというのは、一つの進化だと思うので、実験作という意味でも期待したいと思います。

さて、キャラたちですが、ヒロインというか女性主人公格のエミ嬢は、「鉛筆型の魔法の杖を持った魔法少女(覚醒すれば、現実改変的な奇跡が起こせる)」に育っていくのじゃないか、と期待しますね。
一話のキーワードとして、多元世界を消し去る敵Zという黒幕がいて、エミにとっても「消しゴムと鉛筆」というキーワード(鉛筆はキーアイテムでもある)がセリフで語られたり。
授業中に、鉛筆で英和辞典の「ポジティブ的な単語(familyとかhappyとか、そんなの)」を鉛筆で黒く塗りつぶすシーン。この辺の心理描写の背景が示されるのはこれからですが、「消す」ことと「描く」ことがテーマになっていくのかな、と感じたり。

そして、彼女を守護する騎士ともいうべきヒーローたちですが、4人のヒーローと1人のヒロインで1つのチームという構成だと、普通に戦隊ですね(笑)。
唯一、チームリーダー経験のあるガッチャマンこと健は、本作では熱血直情型のヒゲ親父風味。エミから見ると、兄貴分というより父親的な立ち位置になるのかな。ボタンのないスマホの操作に手こずるというのも、機械慣れしていないオールド世代のイメージ。
なお、ガッチャマンの世界は、国際科学技術庁に統一された近未来ですが、犯罪結社のギャラクターのロボット兵器により平和が脅かされていたり。本作中では、今もギャラクターと戦闘中の健が単身、異世界に召喚されるところから始まるので、オリジナルのガッチャマン物語の途中(ガッチャマン2でも、ガッチャマンFでもない)と思われます。
そして、愛機は召喚前にいきなり破壊されているので、本作では機体なし。体術と羽手裏剣型のバードランのみで戦い、ヒーローチームの中では一番、戦闘力が低そうだなあ、と。科学忍者隊の仲間がいないので竜巻ファイターも使えず、決め技に欠ける彼がどうやってリーダーシップを取るかを気にしつつ。

次にポリマーこと鎧武士。原作では、警視総監の父親に反発して家出して、探偵事務所の見習い助手として活動していましたが、本作では一年前に召喚されてから、自分で探偵事務所を開いて、情報収集やらコネ作りやらに活動中。原作ではお調子者の3枚目を装っていましたが、本作ではチャラい兄ちゃんキャラになっていますね。頭の固い健よりも世慣れていて、一話ではチームの中心格として振る舞っていましたが、ヒロインのエミの心に踏み込むような図々しさは多分持たないので(そういうのは健の役割)、メンバーの仲を取り持つコミュニケーションフォロー役になりそう。
戦闘能力面では、一話でポリマードリルやポリマーホークに転身できることを見せましたので、あらゆる状況で戦える万能さ、自己完結性を備えていて、安定して強いと思います。ただし、テッカマン同様、変身には時間制限があるので、長期戦では時間制限のないガッチャマンの方が有利。

次にテッカマンの南城二。理知的なメガネ男子で、直情熱血漢だった原作とは最もキャラ性が変わってますな。
第2の太陽系を探索するスペースナイツの一員だったはずが、本作では宇宙旅行の途中で異次元に迷い込み、人類の移住先を別次元に求めるようになったと改編。宇宙船ブルーアースや、サポートロボのペガスも健在で、チームのメカ、科学担当になっていきそう。ヤマトにおける真田さんか、と。
戦闘能力は、パワードスーツを身にまとい、ランサーとムチ、ペガスのサポートなど、たぶん最強だと思いますね。本作のヒーローで、普通に宇宙で戦えるのは彼だけ。ガッチャマンの健も、シリーズ2作目では宇宙用のバードスーツを身に付けて戦ったことはありますが、本作のスーツでは無理。
弱点は、時間制限。それに原作では、バックアップ組織がしっかりしていて、強力な装備を運用するためのエネルギー補給などが普通にできたわけですが、本作の状況では、メカを十全に活用するためのバックアップがどれほど確保できるかが問題か、と。強力なんだけど、燃費が悪いように思えますね。

最後にキャシャーン。人間時の名前は東鉄也ですが、劇中で本名で呼ばれることは少なかったり。
本話のラストに登場して、健たちと対峙した状況で続いたわけですが、何よりも相棒のフレンダーと一緒というのがホッとしました。フレンダーのいないキャシャーンなんて、バイクに乗らない仮面ライダーみたいで味気ないですから。
キャシャーンの弱点といえば、太陽エネルギーで動くので、夜はエネルギーの消耗が激しいことですね。でも、登場したのは夜のシーンだったので、これは次回、脅威的な戦闘能力を示して危険視されるものの、エネルギー切れでダウンして介護されるかな。さもなければ、ヒーロー同士の戦いになりかけた時に、空気を読んだアンドロボットが襲撃して、うやむやのうちに共闘するか。

人間性を喪失しかけたキャシャーンのドラマにも期待しつつ。
戦隊カラーで言えば、健がレッド役で、テッカマンがクールなブルー役、ポリマーがムードメーカーなイエローで、キャシャーンがニヒルな一匹オオカミ調のブラックってところかな。

なお、本作のメインライターは、小太刀右京。マクロスFのノベライズとか、マクロスΔの文芸設定&ノベライズも担当しており、多元宇宙TRPG『カオスフレア』のデザイナーだったり。
よって、多元宇宙もの、混成ヒーロー物のノウハウは結構備えているんじゃないかなあ、と期待しますね。

★ビルド

石動マスターの胡散臭いグラサン姿が、前作の貴利矢さんっぽくて、嘘つきに見えて仕方ありません。
一説には、こいつがブラッドスタークの正体で、戦兎を育成するために暗躍しているのでは? という意見も。

さて、その戦兎の過去がバンドマン? という話ですが、だったら天才物理学者ってのは何? という謎もあって、これも噂ですが「ボディがバンドマンで、頭脳が他の天才物理学者で、二つの人間が融合させられた」というもの。

一方、今話のラストで、「自分の冤罪を晴らすために、違う罪を犯した」万丈龍我ですが、戦兎のヒーロー性を描くために、自己中アンチヒーローのキャラ付けがされているのかも。このまま、こいつが2号ライダーになると、ますます暴走してしまうんじゃないかという懸念も。
一応、龍我が勝手な行動をしないためのお目付役として、戦兎がサポートメカのクローズドラゴンを製作する予定もあって、龍我がヒーローのなる前の成長物語が展開されるのかな、とも。

あ、それと新フォームとして、ニンニンコミックが出ましたが、この後の予定は「ロケットパンダ」「ファイヤーヘッジホッグ(消防車+ハリネズミ)」「ライオンクリーナー」が予定されています。10月中にこれが全部出るということなら、つまり毎週1つずつ新フォームが出るということで、玩具展開が早いなあ。
フォームチェンジ展開が早すぎて、最初の必殺技(通称グラフキック)で敵を倒したのが第一話だけ、という状況。あとはゴリラのパンチと、タカのガトリングと、忍者の刀と、ライダーキック以外の決め技ばかりで、何のためのウサギ設定なのか分からなくなったり。

★ゴジラ

シン・ゴジラは劇場に見に行ったわけですが、ここで話題にできるなら、楽しみです。

アニメ版は3部作とのことなので、2作めの公開後に、後から1作めを見る形になるかな。
もう、この11月は見たい映画が多すぎて困りますね。見るのが確定しているのが、アベンジャーズの一環の『マイティソー3』と、DCヒーローの『ジャスティスリーグ』で、他にも今月末公開の『ブレードランナー2049』とか、レッドバロンとシルバー仮面が共闘する『ブレイブストーム』とか、気になるタイトルがちらほら。

で、12月は『スターウォーズ8』と『仮面ライダー冬映画』(ビルドとエグゼイドに加え、ゴースト、フォーゼ、オーズの共演確定)
1月は『マジンガーZ インフィニティー』と、劇場版『インフィニTフォース』と『牙狼 神の牙』が上映と。

いろいろ嬉しい悲鳴を上げながら、取捨選択に悩むことになりそう。

ともあれ、10月に入って、一気に新作情報が入って来たので、情報だけで消化不良を起こしがちになっているこの頃。
じっくり整理を心掛けつつ、今週末は牙狼VLを楽しみにしよう、と。

Re: 10月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/10/07 (Sat) 10:59:58

定例週末書き込みです。

★牙狼VL

第1話視聴。

アクションはよく動く、というか、これまでの牙狼アニメ第1話では、一番動いていたと思いますね。バイクの疾走感とか、高層ビルの立ち並ぶ都会での3次元移動感覚が印象的。

主人公ソードは、剣士というよりも格闘家の殴る蹴るなど肉弾戦ファイターって感じ。実写版では、プロレスラーが演じた牙狼阿修羅ですな。
まあ、声優的には格闘ガンダムのGガンを想起するので、十分許容範囲。

ストーリー的には、ホラーに狙われた少女を救う魔戒騎士、ということで定番。

世界観的には、サイバー要素を交えた近未来ということで、女神転生のペルソナシリーズ的なイメージも。

そして、ザルバイク(関さんのツイッターでは、バイクが変形するロボの『電人ザボーガー』をイメージして、「ザルーバー」と呼んでいたり)も、ドクロの頭部を持った大型バイクというインパクト。魔導輪から魔導二輪に進化した感がお気に入り。

そして、これまでの「人知れずホラー退治する騎士」のイメージをぶち壊す、街中を大立ち回りして最後、大爆発で締める展開が派手派手しくて、いかにもアクションアニメ見ました、という満足感でした。

一話「SWORD」で、二話「LUKE」ということは、これから一月かけて、主要キャラが出揃う話を展開し、本格的に物語が動くのは来月からかな、と予想。

★冬映画追記

ゴジラの話から、その他の映画の話に広がった前の書き込みですが、ライダーの年末映画で、鎧武の登場確定が抜けていました。
昨年末の「平成ジェネレーション」では、エグゼイドとゴーストに、ドライブ、鎧武、ウィザードの3人が助っ人に来る話でしたが、役者本人が出てくれたドライブ、ウィザードに対して、鎧武だけは変身前の本人が登場せず、残念という声も挙がっていましたが、
今年末の「平成ジェネレーションFINAL」では、ゴースト、鎧武、フォーゼ、オーズの4人のライダーが主演役者込みで登場。さらに、各作品の脇役勢も参加、ということでライダーファンサイトやブログでは盛り上がっている感じ。

それと、劇場版『インTフォース』は1月公開と書きましたが、その後、2月だったことを確認したので、訂正、と。

ともあれ、10月に入って、冬の新作情報が次々と入ってくる頃合いなので、ワクワク感が高まっている状況だったり。

Re: 10月のスレッド(2017) - K.K

2017/10/10 (Tue) 12:15:47

 NOVAさん、どうもです。

●牙狼VL

 映像的には期待以上でした。最初のビル街を俯瞰してズームインするカットは、「あれ、こっちも3Dコンピュータアニメか?」と、一瞬思ってしまいました。その後も、街中のあらゆるものよく動く。3Dアニメでは「カーズ2」を思い出すような仕上がりでした。

 本編ストーリーはサブタイ通り、主人公ソードの紹介という色合いが強かったですね。好感が持てましたが、バスト好き描写はちょっとくどいかも。エルドラドというキーワードを絡めて、ヒロインと思しきソフィとの関りを持たせることで、VLで主人公が何をするかも少しずつ暗示していくと。自然と舞台となる世界も見せてくれています。こういうの、ある種のセオリーなんでしょうね。

 サイバー空間のシーンがしばしば混ざるのは、確かに女神転生~ペルソナ的な感じがありますね。ホラーがサイバー経由で憑依するかどうか、まだ分かりませんが、近未来風ですからコンピュータとの関りも期待したいところです。

 前半の占い師ホラーの出現から、ソードによるソフィア救出まで、動きが大きくて速く、占い師が徐々にホラー形態に移るところもなかなかよかった。実写特撮だと、CGを利用するにしてなかなかやれないレベルだったように感じます。

 ただ、アニメは絵を動かすだけあって、描写に制限がありません。昔から特撮よりは派手にやれているわけで、このくらいは動かさないと迫力が出ないという面もあります。このシーンを実写でやれたとしたら、おそらくアニメが追い付けないほどの圧倒的な迫力になるんじゃないかと思います(牙狼1stのラストの暗黒騎士との死闘をちょっと思い出したりしつつ)。

 後半は食事シーンで少し設定情報などを提示してくれた後、またもホラーが襲って来てのアクション。アクション多め、しかもおそらくは初回特有の手間暇とお金をかけた豪勢な作りのお陰で、なかなか見応えがあります。

 そして、ソードが「ザルバ―!」と叫ぶとザルバがバイクが来てくれると。NOVAさんの推測通り、ザルバ操縦であることは間違いないですね。もしかすると、エネルギー供給も担っているかも(通常走行時はエンジン音から考えてガソリンだと思いますが)。

 バイクに乗ると、画面の奥行方向への高速の動きも使いまくってて、臨場感がなかなか凄い。暗闇の中の光という対比的な映像が印象的で、一つ前の実写:絶狼を思い起こす感じです。どうも、私はそういうのが好みだったらしい。進みながら剣先を壁につけて火花、というのは零が好んでやる威嚇的な動作だったのも、絶狼を思い出す要因だったかもしれません。

 で、鎧装着は地面に円を描いて、そこから鎧を召喚するわけか。バイクがガイコツ風防(?)になるのは、ザルバも変化しているということなのかな。NOVAさんのご感想にもあるように、街中の衆人環視にも関わらず、思い切り暴れとりますな。ええんかいな、と思ったんですが、後でネットで調べると、次話で出る模様のルークが雨で記憶改変する術を持っているようですので、見なかったことにしてしまえるのかもですね。

 今話ラストでは、ソードはソフィから離れた感じですが、また必然的に絡むんでしょうね。


●仮面ライダービルド

 先週の感想で、記憶を失う前の戦兎のバンド仲間の名前を「サトウ」と勘違いしてしまってました。タツヤですね。どうも、戦兎の以前の名前とされた「サトウ・タロウ」を覚え間違い、「サトウ・タツヤ」だと思い込んでしまったようです。うーむ、我ながら相変わらず情けないorz。冒頭の前説、バンド仲間を字幕で確認すると「岸田立弥」なのか。とりあえず、カタカナで「タツヤ」と呼んでおくことにします。

 ともかく本編。逃走したタツヤのスマッシュを追った龍我は、敵アジトを発見。しかし、ガーディアンと警備兵に見つかり捕まりそうになるが、ビルドが現れて救出と。うーん、敵のガードがやけに甘い感じです。情報セキュリティもですね。スマッシュが白昼堂々、逃げ込んでますから。

 カフェに戻った戦兎と龍我ですが、当然ながら大揉め。双方テンションが上がって、ボトルで対決ですが、ボトル使用に一日の長があるのは戦兎でしたか。変身しない使い方も慣れてたのね。焦った龍我は変身を試みるも、見事に失敗と。適性があることを匂わせてるんでしょうけど、後半で二人の特殊性を明かすの伏線だったのかな。

 戦兎は研究所で情報収集を行うわけですが、今回の肝アイテム、地球のものではなさそうなネビュラガスなるものがあり、さっきのアジト周辺から湧き出ていると所長が明かす。そして殺された葛城もガスのことを掴んでいたと。情報提示が多くて速いな(^^;。

 CM挟んで、カフェで話し込む美空と紗羽。美空が好きな人はいるかと聞かれて焦るし、飛び込むように帰って来た戦兎が、美空に「すきだ」と言ったのが「好きだ」ではなく「隙(間)だ」とか、今後の恋愛絡みの伏線なのかな。

 ともかく、スマッシュ化の原因物質らしきネビュラガスの情報を持ち帰った戦兎は上機嫌になっており、龍我に対する怒りはすっかり収まった模様。ガスの噴出口=アジト入り口が分かり、タツヤ救出のめどが立ってきたからのようですね。龍我も反省しているのか、二人で潜入するのは当然みたいな流れ、さっそく工事業者に化けて潜入を試みるも、子どもが龍我を指名手配犯と気づいて、ですか。気分の切り替えもストーリー展開も早い速い(^^;。

 どうやって潜り込むんだと思ったら、ビルドのゴリラモンドで通路トンネルの上部壁を破壊して、ですか。結局、力尽くじゃないか(^^;。通路に見覚えがあるという龍我ですが、似たようなものはあちこちにありそう。ゆらゆらした照明っぽいのが特徴だったのかな。

 ともかく、さくさくと進んで、スマッシュ改造室にたどり着く。すると、今度は戦兎が見覚えがあった模様。そこへ現れるのがスタークで貴重なサンプルがどうこう言いだす。ということは、最初に研究所でわざわざ所長が葛城のデータを見せたことからして、ここへ誘い出す段取りだったんだろうか。

 龍我は毒針(?)で刺されて、みるみる皮膚が黒く変化していく。でも、マスコットキャラ的なドラゴン(「クローズドラゴン」ですか)が毒を吸い出したのか解毒したのか、あっさり治してしまう。龍我へのお目付け役だけじゃなく、健康管理もやるものだったのか(^^;。

 ともかく、スタークの種明かしによれば、ネビュラガスにより人間がスマッシュ化するものの、戦兎と龍我だけはスマッシュ化しなかったらしい。それが「貴重なサンプル」の意味のようですね。しかし、前半のシーンでは龍我は変身できなかったわけで、まだ別の道の要因があるということか。これが何かというのも、今後の見どころかもしれません。

 設定情報はそんな感じでしたが、戦兎の弱点として、記憶に関することとなると興奮し、見境がなくなることがはっきり示されていました。いわゆる逆鱗というものに近い感じでしょうか。そうなったときに抑え役になれるのが龍我ということも同時に示されてました。

 龍我も自分の冤罪となると無茶になりますが、戦兎も記憶のこととなると同じ面がある。弱点があることは共通ですが、トリガーが違うため、相補う関係性になれるということでしょうね。二人ともボトルは使えるし、つまり、いいコンビだと。

 スタークが去り、残るファウスト兵を蹴散らしにかかるビルドらの前に、タツヤのスマッシュが現れる。が、様子がおかしい。スマッシュガスの過剰投与により、あと1分で大爆発する、という仕掛けですね。捕まっていた人間を連れて先に脱出した龍我ですが、直後にアジトが大爆発。

 駄目だったか、と思ったら、戦兎がタツヤを伴って無事に脱出してきた。タツヤは記憶を失っていないようで、とりあえずは、めでたしめでたしですね。タツヤ死亡という流れだったら、ちょっと救われない感じですし、戦兎と龍我も再び関係悪化していたはずです。

 が、そんなキリのいいラストになるわけもなく、タツヤが明かした情報が重い。龍我が葛城に会いに行ったときは、もう死んでいた。その1時間前に葛城に会っていたはずなのが戦兎。つまり、戦兎は葛城を殺害した可能性がある、で次週へ。とても気になる終わり方です。

 NOVAさんが教えてくださった、「戦兎は、バンドマン+物理学者という二人から成った者」という説、今回ラストの記憶を失う前の戦兎(サトウ・タロウ)の様子から、「それは大いにあるかも」と思えて来ました。もちろん、物理学者にしてロックミュージシャンというのはあり得るんですが(1人、ネットで心当たりがあるし)、いかに記憶喪失とはいえ、現在の人格、性格との差が大きすぎます。別人格を持ってこないと説明がつかない印象があります。

●インTフォース

 主要ヒーローの解説、ありがとうございます。特にポリマーですね。いくつか観た覚えはあるんですが、なんとなく観ただけで、設定などは皆目の状態で、旧作(?)との相違点などは、なかなか興味深いものがあります。他も相当忘れてましたね。話の内容やら設定やら。

 キャシャーンだと、ほぼ覚えているストーリーはある一話のみ。第19話「恐怖のピエロボット」です。ぎりぎり追い込まれてから一気に逆転という、今も昔も好みドンピシャの話でした。が、ずっと後で観なおす機会があり、「あれ、こんなに大雑把なストーリーだったか」と、過去の記憶美化の法則を改めて思い知りました。

 略称ですが、Tフォースが語感がいいなと思いつつも、仰るように頭文字が抜けると分かりにくそう。インTが書くのが楽そうで、たぶん今後、インTを使いそうです(ITフォースだと、読んでいる分にはいいけど、自分で書くと気分が下がる事情ありorz)。

 ドラクエのイベントシーンでの、3D化したための違和感については、未プレイながら、なんとなく伝わって来るものがありました。人間に近いキャラ造形だと、人間のように動いてくれないと、おかしな感じがしてしまうといったことでしょうか。2Dだと、表現技法的にお約束的なものがあり、紙芝居的な進行でも許容できてしまう面があるのかもしれません。

 さて本編。先週ラストからのバトルになるわけですが、NOVAさんの事前分析の通り、ガッチャマンとキャシャーンがガチンコ勝負になると、ガッチャマンでは敵わないようですね。完全にパワー負けしています。しかも、フレンダ―が援護してくるし。テッカマンならなんとか対処できそうな感じでした。

「当面はキャシャーンが強敵として立ちふさがって来るのか?」と思ったんですが、ガッチャマンがキャシャーンの隙をついて、背中をぐっさり。うわ、と思ったんですが、制御装置のようなものを破壊したんですか。なるほど、操られてました、ということだったわけね。これであっさりとキャシャーンは味方に。

 キャシャーンを加えた4人をヒロインが自宅に連れえったわけですが、「えらく天井が高いな」という印象です(何に感心してるんだか)。みんな、くつろいで話している様子ですが、キャシャーンだけ戦闘モードのまま。まあ、それはそうで、スーツじゃなくて新造人間のボディですからね。でも、口のガード部分くらい、引っ込めればいいのに。などと思ってたら、普通の人間スタイルになっちゃった。うーむ、Tフォースではキャシャーンも変身するということだったか(と思ったら、この後、人間形態が偽装だと明かしてくるし ^^;)。

 続いて、晩飯づくりに挑戦するヒーローたちですが、ガッチャマンだけ、先週のスマホに続いて時代遅れぶりを発揮(^^;。女なら料理くらい、などと思想的にも古い。そうか、IHも知らなかったのか。ガッチャマンの元の世界、民生品は未発達だったみたいですね。ギャラクターとの戦闘シーンを見る限りでは、軍事技術はかなり高度だったようですから、もしかして戦争かギャラクターとの争いが、長期に常態化でもしてたのかしらん。

 飯食うところまではのんびりと話している風でしたが、食い終わって、次元がどうこう言いだした辺りで雰囲気が急変。といっても事件が起こるわけではなく、転送の感じでどこか離れた廃墟っぽいところに移動してしまう。テッカマンとポリマーが、自分が知っていることを他の3人に説明する形で設定紹介をしていく。

 Zはガッチャマンをこの世界に呼び込んだ球形の何か(ケース)に、数多の世界の可能性を納めてきており、それが今は大きな鉛筆の形に変わってヒロインの手にある。ケースは今の世界の可能性も吸収しつつある。ふむふむ。

 ケースは持ち主の願いを叶えると、別の人間のところに行ってしまうというわけですか。そういう事実が知られているとすると、Z以前の持ち主もいたんだろうか。

 ともかく、消滅した世界が可能性という形ながら保存されているということは、世界を復活させることも可能、ということでいいのかな。もしそうなら、Tフォースのストーリーがどういう方向へ向かっていくか、見当がつきそうです。しかし、ヒロインの父親が、ラスボスと思しきZという点が、波乱要素となりそうです。うーむ、ベタだがうまい仕掛けしてあるみたいですね。

 ダミアンはというと、今回の台詞からすると、多数の世界のいいとこどりのツギハギで、理想の世界を作ってみたいというものらしい。ポリマーと付き合いがあったようですが、実はポリマーの仇敵オニだったというのも、今後の注目ポイントになりそう。というところで次週へ。

 連続物は第1話は力を入れてくれるので面白いことが多いんですが、第2話で早くも息切れというのもあります(←ツカミの山場の後、緩ませるというのを考慮しても)。Tフォースの今話だと、そういう心配は不要のようです。きちんと第1話を引き継いで、話の転がりをうまく加速させつつある感じでした。

●マクロスデルタ劇場版

 来年2月9日公開とのことです。6月には製作が決定して情報も出てたようですが、ノーチェックでした。(もしかして、この掲示板で情報出してもらってた?)

http://news.livedoor.com/article/detail/13724703/

 タイトルは「劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ」、総集編だけどシナリオ変更ありとのことです。マクロスF劇場版も結構変えてて、観る価値あったとのことですから、デルタも期待してもいいのかな。TVのデルタはラストの尻切れトンボ感がかなりありましたんで、そこを補強してくれたらいい感じに仕上がるかもしれませんね。

Re: 10月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/10/11 (Wed) 01:58:39

週半ばの定例になりつつある書き込みです。

★ビルド

前話ラストで龍我が暴走したと思ったら、今話では戦兎が暴走して、お互いにブレーキを掛け合うベストマッチバディであることを描写、と思ったら、ラストで物理学者・葛城巧殺しの容疑者として、主役が浮かび上がるという引き。

とりあえず、ブラッドスタークさんがおしゃべりで、ネビュラガスとスマッシュとライダーの関係性とか、いろいろ語ってくれました。
それとスタークさんが東都政府の役人とつるんでいるという秘密も明かされ、ストーリー密度が濃いなあ、と思います。

次回は北都行きですが、西都での描写が少なかったので、今回もあまりじっくり描写されることはないかな、と思います。
とりあえず、ロケットパンダだけを楽しみにしつつ。

★インT

一話に比べると、アクションは少なく、設定語りに終始した感じ。

敵ボスのZが、ヒロインのエミの父親だと明かされたり、ダミアンとポリマーの因縁で続いたり、ストーリー的には一気に進んだ気分ですが、まだ二話目でキャラに感情移入していない段階で戸惑いを覚えつつ。

あ、それと、前回の設定に付け加えると、ガッチャマンの健は原作では18歳設定で、続編の2がその3年後の物語らしいのですが、本作ではギャラクターとの戦いが6年間続いているそうなので、原作ともまた違う背景みたいですね。
それと、健は一人だけ70年代あるいは、それ以前の古い時代感覚が強調されていますが、マーベルのキャプテン・アメリカみたいな立ち位置にも見えます。キャプテンことスティーブ・ロジャースは第2次世界大戦期の軍人だったのが、北極で冷凍睡眠状態になってから現代に覚醒したため、「現代の価値観に疎い」という設定だったり。

健の場合、軍事的な装備品の知識はありそうで、機転も効きますが(キャシャーンの洗脳装置に気づいて、破壊するという判断)、生活面での風俗や、情報機器に疎いおじさんキャラ。
ただ、「エミに対して、料理は女性の仕事だと言う感覚」は、原作のガッチャマンを知る者には違和感。というのも、彼にとって身近な女性であるG3号こと白鳥のジュンは、「スナックを営んでいるのに料理が下手」という設定があって、ジュンの店の調理担当はG4号こと、つばくろの甚平だったりします。
また、健も一人暮らしで料理は自分でこなせるわけで、70年代にしては進歩的な感覚を持った若者の一人だった、と。機械音痴なのは仕方ないとして、他人のプライベートにドカドカ踏み込む、空気の読めないオヤジではないはずなんだけどなあ。

ともあれ、現状の健は、元の世界から切り離された状況に順応できずに、いつもイライラしているキャラにしか見えません。そんな彼がチームリーダーとして皆を率いる立場になるのか、それともポリマーがいつまでも仕切る形なのか。

まあ、健が親父キャラなのは、エミの父親らしいZとの対立関係にあるからかもしれないし。

あ、それと、前回、メインライターが小太刀さんと書きましたが、これは勘違いしていました。自分が見た「脚本・小太刀」は雑誌連載のコミック版のことで、アニメ版の脚本は違う人だったようです。そして、アニメもコミックと同様の展開を示すのかと思いきや、どうもエミの性格が異なるようですね。
コミックのエミは、陽性の性格で、アニメみたいなクールというかニヒルな(自分の命や世界の行く末について無関心な)冷めた娘ではないようで、事件に巻き込まれて、4人のヒーローに助けられながらも、個性的な彼らの言動に振り回されてあくせくする苦労性の少女みたいな感じ。
いや、今月号の雑誌をチラ見しての感想ですが、単行本コミックも出ているようで、そちらもチェックしてみようかな、と思ってます。

それにしても、「Zとインフィニティー」というキーワードだと、来年公開のマジンガーZと本当にかぶっているなあ、と思いつつ。

★マクロスデルタ

6月に劇場版の第一報が出ていましたが、ここで書いたかどうか自分でもよく覚えていませんね。とりあえず、公開時期すら未定で、話題にできる内容もなかったので、詳細が分かってから、ぐらいに考えていました。

ですが、来年2月ですか。
自分としては、続きのストーリーだったら気になりますが、TVのマイナーアレンジ総集編だったら、別に見なくてもいいか、という気分です。
とりあえず、ワルキューレもそうですが、TV版では扱いが悪かったミラージュさんがもう少し優秀なパイロットとして活躍する方向に改変されているなら見たいな、と。

あと、可変戦闘機の人型形態がほとんど活躍せず、空戦ドッグファイトしかしないTVの戦闘描写も改善されて入ればなあ、と。
VFシリーズの魅力は、ファイター形態からガウォーク、バトロイドの三形態を切り替えながら、変幻自在に三次元戦闘を繰り広げるところにあるのに、TVでは序盤に期待された「ハヤテのインメルマンダンスとは何だったのか」と言われるぐらい、戦闘描写が単調でしたからねえ。

そういう欠点が改変されるなら、少しは期待してみよう、と。

★フラッシュ

セカンドシーズンですが、中古DVDボックスを購入しました。地上波でテレビ放送するのを待っていたけど、結局、待ちきれなくなったので。

あと、本国でのフォースシーズンも本日からスタートみたいです。
サードシーズンのラストでは、バリーが異世界に失踪するラストだった(自分の存在が周囲の事象をおかしくすることも悟った)ようで、そんなバリーが新たな敵を迎え撃つべく、シスコやアイリスたちの尽力で戻ってくる流れらしいです。
いや、まあ、断片的な情報での予想込みですが。

とりあえず、当面はセカンドシーズンのBOX鑑賞を進めつつ(今は2話まで見た)、フォースシーズンの動向で面白いネタがあれば、書き込む可能性あり、です。

なお、11月の映画ジャスティス・リーグに登場するフラッシュは、TVと同じバリー・アレン名義ですが、警察の科学捜査官であるTV版と違って、高校生設定。
キャラの立ち位置としては、マーベルのスパイダーマンみたいに「ヒーローに憧れるティーンエイジャー」がスーパーパワーを獲得して、先輩ヒーローにスカウトされて、という話になる模様。

Re: 10月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/10/14 (Sat) 12:23:47

週末定例書き込み。

牙狼だけだとネタが少ないので、フラッシュ関連も加えることに。

★牙狼VL

ソードの相方の魔戒法師ルークの登場編。ヒロインのソフィは顔見せ程度の出番。

ルークの声優さんは島崎信長って、オルフェンズのイオク様じゃないですか。クールで狙撃の上手いイオク様のイメージで見てしまいそう。
そのうち、ヘタレキャラというか、次回登場の女法師ジーナに軽んじられて、「ルーク君、邪魔」とか言われないかと今から心配(期待)。イオク様だって、登場当初はクールな知将のイメージを持っていたわけだし、こういうクールキャラはちょっとしたことで崩れそうだしな。
そもそも登場回から、熱血おじさんに「こじらせていて面倒くさい」呼ばわりだし。

なお、声優ネタで言うなら、ソフィ役の釘宮さんは色々な持ちキャラのある人ですが、とりわけ目に付いたのは、ジョジョ第3部に登場した家出少女アン。承太郎に助けられて何故か一行の旅に付いてくるところが、本作のソフィにかぶるな、と。

次回登場のジーナは小清水亜美。この娘もいろいろなキャラがいますが、ここで話題になった作品だと、マクロスΔの美雲さんになりますね。ああいう高飛車お姉さんキャラの方向性かな。さすがに「実は生まれて間もない心は幼女キャラ」ってことはないと思いますが。

さて、今回のストーリー内容は、元金メダルアスリートに憑依したホラー退治ということで、さほどインパクトのある内容ではなく、あくまでルークの紹介編に終始した感。
ただ、フラッシュ熱再燃中の今は、アスリートの名前がハーディーなのを「バリー? ハリー?」と空耳してニヤニヤしたり、彼を介護する女性の名前のエリスを「アイリス?」と無理矢理つなげてみたり、しかも高速走行するホラーを見て「フラッシュだか、リバースフラッシュだか」と考えたり、何でもかんでもフラッシュに結びつける心境。

ホラーになって食欲の塊になった描写も、メタヒューマンに通じますし、そもそも序盤の車イス見てるだけで、「おお、第1シーズンのハリソン・ウェルズかな。だったら、実は偽装で、本当は普通に歩けるんじゃないの?」なんて思ってしまったし、そういう目で見ると、ソードたちの住む街も、フラッシュのセントラルシティと被ってしまう始末(アメコミ調の世界観、キャラデザインだし)。

多分、今後、炎を操るホラーが出たら、おお、ファイヤーストームだ、と思ったり、氷を操る敵なら、キャプテンコールドかキラーフロストを話題に出したりしそう。

で、今回、声優やフラッシュ連想以外で、唯一おおって思ったのは、「ザルバイクから手が伸びてきたこと」。これは、そのうち人型形態にチェンジするのかな、とロボ好きの期待を煽ってくれます。

ともあれ、今作は牙狼初の「序盤からチーム戦を見せてくれる」流れにもなりそう。
味方側が3人で、それに対する牙狼アニメ常連声優3人の演じるライバルチームが対立、やがて共通の強大な敵に対して共闘するまでの流れを期待しつつ、当面は毎週のキャラ紹介編を堪能したいな、と。

チームリーダー的な熱血主人公と、反りの合わない(ように見える)相方クールキャラと、勝気な姉さんキャラというのは、一つの王道パターンですからね。

★フラッシュ

いやあ、熱が高まりすぎて、第1シーズンから最新の第4シーズンまで、全てに何らかの形で触れてしまいました。

・第1シーズン
これは、この場で昨年5月から秋までTV放送していたのを追跡感想書いていた記事を読み返しました。
わずか一年前とはいえ、いろいろ懐かしい気持ちに駆られたり、「フラッシュ放送前は、DCといえばスーパーマンとバットマンしか知らなかったのが、短期間で詰め込み勉強して、さらにこの一年ほどの間に、さらに手を広げてそれなりに語れるようになっていく過程」を味わったり。

そうして得た知識をこの場で整理するように吐き出したのを、K.Kさんが興味深そうにリアクションしてくれるので、こちらとしても勉強がはかどりました。勉強って自分一人でため込んでいるだけじゃ興が乗らず、考えたこと感じたことを吐き出して、それを聞いてくれリアクションしてくれる連れがいてこそ、フィードバック作用で効果が高まるものだと改めて思います。
たぶん、この場所がなかったら、フラッシュという作品にもここまで没入することはなかったんじゃないか、と改めてシーズン1の互いの感想やり取りを読んで、感じた次第。

その意味で、改めて感謝を表明しつつ。

・第2シーズン
そして、この一年間、ずーっと地上波放映されるのを待っていたのですが、その結果、「アンダーザドーム」「ブラックリスト」「スキャンダル」と、番組改編のたびに期待しては裏切られて、次こそは、と思いを募らせ続けたのが、今度の「スキャンダル2」で、もう駄目だ、待ってられん、という気になりました。

いや、それだけ見たかったらDVDレンタルとか、いろいろと鑑賞手段はあるのですが、自分としては「第1シーズン放送の時の感想やりとりの楽しさ」を求めていたので、「この場で話題を共有できる地上波放送」を大いに期待していたんですね。
まあ、でも、少なくとも半年は同時間枠の放送は無理だし、その間に11月の「ジャスティス・リーグ」とか来年春の劇場版「フラッシュ」とか、フラッシュ熱がどんどん高まる空気に乗っかりたくもあって。

結果的に、第2シーズンを嬉々として堪能している現状ですが(すでに半分の13〜14話まで見た)、大当たりですね。毎回が面白く、次回への引きも巧みで、どんどん次を見たくなる展開。
ただ、地上波放送で懸念される問題としては、第8話が「アローとの共演回」なんですが、「フラッシュ8話」が前編、「アロー8話」が後編になっていて、完全に2つ揃って一つの話なんですね。

第1シーズンの時にも8話の共演回はあったのですが、その時はフラッシュ編で「アローが助っ人に駆けつける物語」をやって、フラッシュを特訓するアローとか、先輩面するアローに反発する心理を敵メタヒューマンに増幅されてフラッシュが敵対する話をやった後、
アロー編では、逆に「フラッシュがアローを助ける物語」。ただ、どちらも敵役は異なるキャラクターで、違う事件の解決。つながってはいるけれど、それぞれ独立した話と見て問題ありません。

一方、第2シーズンの共演編は、もっと強くリンクしていて、フラッシュ編で生じた事件(不死身の魔術師ヴァンダル・サベッジとの対決)がアロー編になって解決するので、フラッシュ8話の後ですぐに9話を見ても、話が宙ぶらりんになってしまう、と。本国では、フラッシュ放送の翌日同時間にアローを放送しているので、「昨日の話の続きをアローで見る」ことができるのですが、日本だとそういうわけにはいかない、と。
実際、有料動画配信サービスで、フラッシュをいち早く見ていたファンが、この8話を見た後、「続きはアローを見ないと、話について行けない(同サービスでのアローの配信はやや遅れていたらしい)と不満を述べたりしたこともありました。

まあ、DVDボックスだと、フラッシュ8話の後に、特典映像の形でアロー8話も収録されていたので、続けて見ることができたのですが、フラッシュだけを放送した場合、この8話で引っ掛かることになりそうですね。
なお、この両作8話のさらなる続きがスピンオフ作品の「レジェンド・オブ・トゥモロー」で、またフラッシュ8話のサブタイトルが「レジェンド・オブ・トゥデイ」、アローの方が「レジェンド・オブ・イエスタデイ」とまあ、いかにも前日譚の流れです。

とりあえず、第2シーズンは現在鑑賞中で、語れるネタも多いのですが、地上波放送(半年後こそ、と、ここで共通話題にできることをなおも期待。その時は、こちらが先に鑑賞済みで、ドライブの時と同じような感じになりそうですが)のために、いろいろと残しておきます。
語るにしても、要所要所の大筋だけに留めるとして。

・第3シーズン
今の日本の熱心なフラッシュ追っかけファンの旬な話題はこちらですね。9月にDVDボックスが発売されましたから。
おかげで、感想サイトであらすじなどが普通に読めて、一応のストーリーは把握しました。自分は、無料動画サイトに断片的にアップロードされた名シーンを追いかけながら、頭の中でおおよそのストーリーを補完していたわけですが、まあ、当たっている部分も外れている部分もあったり、大筋から外れた寄り道回などはアップロードされていなかったり、で、いろいろと補完できて楽しい週だったな、と思います。

何よりも、第2シーズンのラストで悲劇を改変するために、バリーが時間軸を変えてしまったせいで混乱した世界、というのがどんな感じなのか、詳細が分かって、「うわあ、何てややこしそう」と。
結局、大ボスが「未来から来た悪のバリーの断片」ということで、「アイリスを殺されて絶望したバリーの成れの果て」が自分を生み出すために、過去に戻って来てアイリスを殺そうとするのを、今のバリーが阻止しようとする流れ。

で、今のバリーはとことんいい人なので、「アイリスを殺す以外の方法で、君が生まれるようにするにはどうすればいいか、一緒に考えよう」と説得しようとするわけですが、相手が聞く耳持たないのでやむなく、バリーではなくアイリスがラスボスを正当防衛的に倒す、という流れ。
ラスボス倒して、アイリス助けてハッピーエンドに見えたのですが、実はそのための犠牲として、「ハリソン・ウェルズの別世界の分身、通称H・R」がいたことを最近知りました。知ってから探すと、「H・Rの葬式シーン」が挙がっているのに後から気づいたり。

フラッシュ各シーズン見るにつけ、このハリソン・ウェルズこそが、一番ややこしい設定の持ち主だなあ、と改めて考えました。
第1シーズンでは、ラスボスが身をやつした姿でしたが、第2シーズンだと別世界のウェルズ(通称ハリー)が「敵ボスに囚われた娘を助けるために煩悶する父親」として登場し、
第3シーズンだとさらに違う世界のウェルズ(H・R)が登場してるんだけど、「天才物理学者に見せかけたSF小説家で、科学者としての知識はお粗末なもの。事件解決にはあまり貢献せずにチームからは役立たずと見なされているのだけど、基本は善人なので、善意から思いついたアイデアを出しゃばって口に出して、いろいろ状況をかき回すキャラ」らしい。
で、ある回では、第2シーズンのハリーが出て来て、H・Rと一人二役で対面するんだけど、「天才だけど傲慢なハリーが、H・Rをバカ呼ばわり」するなど、パラレルキャラがお互いに対立する、演じる役者が大変だろうなあ、と思わせる場面も。

とりあえず、自分は「第2シーズンは、あらすじ読んでも普通に付いて行けましたが、第3シーズンの展開は、あまりにもカオスすぎて、面白そうだけど追いかけるの大変そう」と思っています。

で、クリスマス前のシリーズ共演編は、このシーズンでは「スーパーガール」「フラッシュ」「アロー」「レジェンド」の前代未聞な4作リンクということで、昨年末に大いに話題になったのですが、日本でのDVDではどうするのかな、と懸念していました。アロー一作なら、特典映像で付けることもできたけど、これだけ作品数が多いと、特典にはできないと思うけど……と思っていたら、この共演エピソードだけ一つにまとめた『インベージョン』が日本では先行発売されて、いち早く日本でフラッシュ第3シーズンの雰囲気を伝えた、と。

・第4シーズン
で、最新シリーズですが、前作のラストで、バリーは世界の混乱を避けるために異世界に失踪と書きました。
映像を見た限りは、「自分を迎えに来た亡き母親と連れ立って、事件を解決した仲間たちに笑顔を見せると、次元の穴に飛び込んで姿を消すシーン」で幕、だったんですね。

この時の第一印象は、バリーの笑顔があまりにも晴れやかだったので、ハッピーエンドの印象を抱いたのですが、実際はもう少し深刻なもので、「バリーがこれまでの戦いで、時間軸を改変したり、修復したり、をあまりにも繰り返したものだから、世界が不安定になってしまった。その責任をとって、世界を安定させるために、スピードフォース監獄に自分を封印する」という決断をしたようです。
つまり、最後に見せたバリーの笑顔は、事件解決ハッピーエンドの晴れやかなものではなく、贖罪を決意して、止めようとする仲間に対して「自分のことは心配しなくてもいいよ。みんなは幸せになってくれ。そのために、ぼくは世界を混乱させた自分の罪を贖うから」という末期の笑顔だった、と。

そこから始まる第4シーズン。
第1話の敵は、サムライロボット「サムロイド」。フラッシュを倒す目的で出現したみたいですが、世界にはすでにフラッシュはいない。
暴れ回るサムロイドを止めるために、シスコや、バリーの後継のスピードスター・キッドフラッシュのウォリーが挑むものの歯が立たない。
やはり、世界はバリーがいないとダメだ、と悟ったチームは、次元の壁を越えてバリーを呼び戻す装置を製作し、とうとうバリーと対面するのですが、帰って来たバリーは記憶を失った廃人状態になっていました。

錯乱し、壁に延々と未知の科学計算式を書き写すだけのバリーの姿を見て、悲観しながらも「時間がバリーの正気を取り戻してくれる」と信じる一同。
そこに出現するサムロイド。アイリスが「あなたはフラッシュと戦いたいんでしょ。だったら、他の人には手を出さず、私を連れて行きなさい。フラッシュは私のいるところに必ず来てくれるわ」と言って、自分を人質に差し出します。

そして、アイリスのピンチの報を聞いて、正気に戻ったバリー。復活したフラッシュが、サムロイドを倒して、アイリスを救出し感動の再会を果たした恋人たちの姿で、大筋の事件は解決。

その後、サムロイドを送り出した黒幕のサイボーグらしい敵と、その部下の女のシーンがあったり、
眠っていたキラーフロストの能力が再び目覚めて、それを抑えようとするケイトリンの姿が描かれて、次回に続く、と。

1話の段階では、第3シーズンほどの混乱状態はなく、普通にヒーロー物らしい幕開けだったと思います。いろいろと仕切り直しというか。
記憶喪失とか、ビルドっぽいネタもあって、比較対照するのも面白そうだったり。

あと、昨年は番組開始当初から「年末の共演エピソードの話題」が沸騰していた感じですが、今年はそれに比べると静かに思えます。
話題がまだ出ていないのか、それとも去年ほどの大掛かりなことは今年はやらないのか、気にかけつつ、まあ、フラッシュ関連は今後とも、週末のネタにしようか、と思っています。

Re: 10月のスレッド(2017) - K.K

2017/10/14 (Sat) 23:42:10

 NOVAさん、どうもです。

 このところ、というよりだいぶ前から「感想の量が多くてどうも大変だなあ、しかしこれくらい書かないと気が済まないし」となんとなく思ってたんですが、改めて考え直してみて愕然としました。

 そもそも「番組放映後にいちいち感想書いてたら大変だから、週1くらいにしておこう」と思ってたのでした。週に1回は手段、目的は時間と手間の配分の適正化。ところが、目的と手段が入れ替わってしまい、「週1なんだから、Tフォースの翌日にまとめて書こう」と思ってしまい、各番組への感想量が増えているため、大変になってしまっている。

 もう何やってんだかなわけで、「やっぱり、あたしゃアホだわorz」ですな(^^;。しばらくは書きやすい日に分割して投稿してみようと思います。

●牙狼VL

 映像的には、「やはり手間暇かけてくれる第1話からすると、ちょっと落ちたかな」という印象です。第1話だとビル街などが密度高く細かいし(標準画質でも裏録画しておいてよかった、と思うほど)、奥行き方向も生かしたアングルと移動で迫力が凄いしでしたが、さすがに全話これをやれるはずもなし。劇場版だと別なんでしょうけど、TVの週1だとこのくらいに落ち着かざるを得ないんでしょう。

 とはいえ、不満が出るような低質ではないので、納得して観ることができます。ストーリー的にも、主要キャラクターを1人ずつ紹介しつつ、この牙狼の世界観の紹介も深まっている感じです。何が牙狼シリーズ共通で、何が今作独自か、などですね。

 さて本編。冒頭は前話ラストからの続きで、ホラー退治により橋が破壊され、大騒ぎになっている。どうすんのかな、と思ったら、魔戒法師ルークによる大量記憶操作でしたか。おそらく、この世界ではカメラ付き携帯機器は普及しておらず、ネットのSNSなどの個人参加も未発達なんでしょうね。でないと、これだけの騒ぎだとすぐにネットで広まってしまい、必要な記憶操作が全世界規模になってしまいます。

 ルークですが、設定では沈着冷静で無口というキャラのようですが、今回の冒頭で同情させて金を巻き上げる詐欺小僧2人組を無視したところからみて、他人に冷淡という感じですね。あるいは、秘密裏のホラー退治という仕事以外に興味がないのか。どちらにしても、人間嫌いと目されるタイプなんじゃないかと。人と関わるべきでない、とソードに明言したりしてますしね。

 ソフィはといえば、警察に保護され、引き取りに来たのは「シスター」ですか。ソフィは教会により養育されているわけでしたか。が、ソフィは隙をついて逃げてしまい、走ってぶつかってしまったのが、今回ホラーに憑依される元陸上選手というわけか。車いすに乗っているのは、回復が難しい怪我で歩けないと。それが陰我ということか。優しい彼女さんもいるけど、吹っ切れないということなのかな。

 この元陸上選手はオリンピック金メダリストのようですが、ちょっと設定的にどうかなと思いました。一度は世界1になったわけですから、一応は「もう持っている」タイプの人間なわけです。果たして、ホラーの誘いに乗るほどの強烈な欲望があるかどうか。

 これがもし、「あと一息でオリンピック選手、出られれば世界1も夢ではない」という境遇だったら、事故で走れなくなって、死んでも死にきれないほど悔しい、もしもう一度走れるなら悪魔に魂を売り渡してでも、ということは充分考えられます。個人的にはそのほうが説得力あるように思いました。

 ともかく、元陸上の男はホラーの憑依を受け入れ、超人的な速度で走り回れるようになると。フラッシュ・シーズン2以降は未見のため、「悪のバリーのフラッシュ」という印象は初視聴時にはなかったんですが、NOVAさんの感想を拝読して観なおすと、「悪のフラッシュなら、こういう感じなのかも」と思えるものがありました。

 元陸上金メダリスト変じて走り屋ホラー、走ると腹が減るので見かけた人間を食ってしまう、すると元気が出て、また走り回るという、手の付けられない悪循環になってしまったようですね。がしかし、ルークがホラーの出現を感知して、牙狼チームが行動を開始と。

 しかし走り屋ホラーはそのまま行方をくらまし、心配して探し回る彼女さんが牙狼チームと遭遇、と段取りがよいですな(^^;。回想で事故のいきさつも語られますが、落ちて来た看板の下敷きということでしたか。これだと、誰かを恨むわけにはいきませんね。当初は回復の可能性もあったみたい。それで、なかなかホラーも付け込むことができなかったんだろうか。

 夜になると、走り屋ホラーは彼女さんというか、自宅に戻って来る。が、腹が減ったからで、尽くしてくれていた彼女さんも食ってしまうつもりだったのか。元陸上の男だったときは、自分以外の、価値のない奴が事故に遭えば、なんて愚痴ってましたが、あくまでも言っても仕方ない、かなわないと分かっているから言えること。ホラー化して、もう人間性はかなぐり捨ててしまったみたいですね。

 が、おそらくは彼女さんの後をつけていたと思しき牙狼チームが危機一髪のタイミングで介入、ホラー退治に突入する。ザルバイクも駆けつけて来ますが、NOVAさんと同じく、両手が突き出て来たのは注目しました。

 だいぶ前に観て気に入った、ライドバックというアニメ(コミック原作)を思い出したからなんですね。中型バイクに大きな両腕がついたメカが出てきます。高速性は普通のバイクより落ちるものの、小回りや難路などで非常に機動性が高く、専用のレースもあり、元は軍用だったという設定。キャラの絵的に(当時のアニメ)主流ではなかったり、きちんとラストまで行ったせいか、2期がありませんでした。続編やってくれないかなあ。

 それはさておき、さすがに今週のメインイベントバトルだけあって、戦闘シーンは奥行き方向使いまくって、スピード感が十二分に出ています(背景の密度を削って、その分、奥行き方向に注力したんだろう)。好みの光と闇の演出なのも、個人的にポイント高い。

 快足を生かして逃げ回る走り屋ホラーですが、ルークが遠距離狙撃でほぼ仕留めたところを、ソードがバイクで轢いて止めという、かなりエグイものでした(^^;。今回のホラー、戦闘力的にはかなり低かったようですね。

 ルークが放った銃弾、1発だけ大きく詳しく描かれましたが、サメみたいな感じでした。何らかの魔弾なんでしょうけど、空力特性的にまっすぐ飛びそうにありません。ということは、弾丸自らホラーに向かう特性があるのかな。つまり追尾機能あり。などと、どうでもいいことを考え込んでしまうバトルシーンでした(^^;。

 戦闘後、降り出した雨はルークの記憶操作だったのかな。ホラーが一件落着すると、ルークは当然としても、ソードも残された彼女さんを気にしてないみたい。となると、ソフィも同じくらいと考えるのが自然のはずで、次にどうソフィを絡めて来るのか。

 次回サブタイトルは、ジーナということですね。魔戒法師ということは、法師2人体制になるのか。何クールやるのかよく知らないのですが、もし2クールなら騎士ももう1人欲しいかなと思います。1クールなら、もうキャラの数と構成は充分な感じです。2クールやってほしいな。

●フラッシュ

 私のほうのリアクションで勉強がはかどったと言って頂いて、光栄に感じるとともに、ちょっと意外だったりも。実は、NOVAさんの感想を拝読していて、こちらも感想に力が入り、結果として作品をより深く理解するようになったものですから。フラッシュではアローとのリンクはもとより、アメコミ関係もかなりお話を伺えて、観たものが分かるようになりました。

 前に書いたことですが、マクロスデルタでは、当初、そこそこ楽しんでいた程度だったのが、NOVAさんの感想を拝読しているうちに、自分がちゃんと観てないのでは、と思い、第1話から観なおしてみるなんてこともありました。そしたら、見落とし、記憶漏れがごろごろと。いろいろ拾いなおしてみると、大変に面白いと感じられるようになりました(ラスト以外は、ですな ^^;)。

 ロードオブザリング&ホビットに至っては、NOVAさんのご感想・ご解説で、じわじわ興味が高まって、ついに中古ながらDVDを購入、これがもうツボをドンピシャ突くものありました。さらに書籍も、ですね(でも、ホビットがなかなか読了できない。ひらがなだらけだと読みにくい)。

 そんな感じだったもんですから、てっきり、NOVAさんとしては私が面白がるから手間でも説明してくれていて、私だけが得させてもらっていたのかと。少しはお互い様ということもあったんですね。しかし、私がえらく得した気分なのは確かで、改めてお礼申し上げたいと思います。

 フラッシュ・第2シーズンですが、ネットでのネタバレあらすじを見ると、どうもややこしい話になっているなと思いました。しかし、牙狼1st観たら、今までの牙狼シリーズが分かった経験がありますんで、フラッシュ第1シーズンをきっちり観た以上、おそらくついていけるとも感じました。

 その第2シーズンがなかなか面白いわけですか。私としては、TV放映を諦めずに待ちわびていますが、NOVAさんがそこまで面白いと仰るのであれば、今までの事例からしても、私も面白がりそうな気がします。もしお時間に余裕があれば、興奮、感動した部分などのご感想をお聞きできればと思います。前から申してますように、ネタバレ大歓迎、ネタバレの後でも面白がれる性分です。
(ささっとネット検索すると、2時間くらいの総集編らしき動画があるみたい。無料のようだし、雰囲気でも分かれば儲けものなんで、ちょっと観てみたい気もします。)
(追記:観てみたら、全然シーズン2じゃなかったorz。たぶん、リンク踏ませるための地雷動画だったみたいです。)

●世にも奇妙な物語

 最近のは傑作が少ないなと思いつつ、あれば観てしまうのがこれです(前回もいいのがなかった)。今日、土曜は秋編がありました。で、どうだったかといえば全滅。超ショート(1分くらいのやつ)も、結果的にいいのがなかった。

 超ショートで、最初にやった1つだけはいいかなと思ったんです。スナップ写真にいかにもな幽霊が映り込む心霊写真を見せる番組という設定で、最後に幽霊の手(手招きするようでいて、わっかを作っている)を見せて、「空いているところが見えたら視力2.0です」と言うのがオチ。

 これは不条理な意外性で落としていて、一発ネタとしてはまずまずな感じでした。ところが、30分くらいの本編を挟んで、同じシチュエーションで「この写真をよく見て、それから目を閉じて」とやった後、「以上、目の体操でした」とやりやがった。

 がっかりです。同じネタで二度は笑えない、感心できない、むしろ1つ目もつまらなくしてしまったよ、という印象ですね。制作が「いいこと思いついちゃった!」と、1アイデアで舞い上がってしまい、「SS1つじゃもったいないよね」と、しつこく2つ目までやっちゃった感じですね。その他の超ショートはアイデア的に感心できず。

 本編となる30分話が4つですが、ストーリー的にいいのがなかった。1つめがホラーですが、演出が「ほら、狂気じみてるキャラでしょ、怖いでしょ」と手あかのついた演出。2つめがラップで言いたいことを言えるリップスティックならぬラップスティックというものですが、それだけのアイデアだし、ラップのノリが悪いし。3つめが、運命探知機なるアイテムに導かれて理想の恋愛をする男ですが、実は運命探知機なるものは遠隔操作された、対象者を騙して結婚に導くものという、「いつの時代のアイデアだよ」みたいな感じ。

 4つめは、心優しいホームレスと冷酷な大会社の社長が、なぜか同一人物で、というものですが、SF的になる流れのようで、尻切れトンボ。どうしてそうなっているかを思いつけず、説明せずにホームレス=社長を死亡させておしまい(SF考証できる人に頼めよ、と不満たらたら)。

 ただ、ホームレス=社長を演じたのが藤原竜也氏で、藤原氏の演技だけはなかなかの見ものでした。二枚目のようでいて、クズな役柄、例えばデスノートのキラ=夜神月を好演できた人ですからね。今回の話でも、ホームレスと社長の対照的な性格を演じ分けつつ、きちんと同一人物として見せてくれた感じです。

 世にも奇妙な物語は最初は毎週、後に不定期に不可思議なネタのストーリーを見せてくれて来たわけですが、ネタの生産を消費が上回り、もうこれといったネタがなくなっているのかもしれません。仕事人みたいに、年に一度にして、ネタを充実させてほしいような気がします。


 ここまで書いて、見直してみると、やっぱりぐだぐだ長々になっちゃってます(^^;。ビルドとTフォースは、たぶん火曜に。

Re: 10月のスレッド(2017) - K.K

2017/10/17 (Tue) 10:23:06

 感想の続きです。

●仮面ライダービルド

 龍我の冤罪の原因であり、今度は戦兎が疑われることとなった、葛城の殺人事件。それがファウストと深く結びついてくるという、込み入った状況になってきた回でした。こういうストーリーだと、いろいろ疑心暗鬼が生じて、ドラマ的に面白くなりそう。

 さて本編。冒頭、葛城巧殺人事件の再整理。龍我が葛城の死体を発見する1時間前、戦兎(サトウ・タロウ?)が葛城の部屋に呼ばれて行っていた。そのときに葛城が生きていたか死んでいたかが問題だけど、戦兎は記憶がなく、それ以上は分からない、ということでいいのかな。

 そうなると、葛城巧について洗い直してみるしかない。そうしてみたところ、ラストでの意外な情報提示があったわけですね。それはともかく、今回の新ボトルはパンダですか。なんか平和そうなボトルだな(^^;。

 戦兎が研究所で所長聞きこむと、葛城は人体実験を強行してしまったらしいと分かる。再現シーン映像が流れてますが、この所長のことですから、100%真実とは限らないですね。

 戦兎はさらに葛城の遺した日誌を調べてみる。研究日誌らしからぬ最後のページ、実は暗号で葛城の母親を指し示していた、ですか。となると、葛城の北都在住の母親のところに行かないといけないわけですが、ジャーナリストの紗羽が抜け道(政府が把握していないスカイロード)があると言い出し、ということか。

 が、そういうもののお約束「闇ブローカーに高額の通行料払わないと通してもらえない」となり、金策が必要になると。先週は、トンネルに侵入するの、結局は力尽くだったけど、今回はおとなしく通るつもりなのか。ともかく、急いで金を作れるのはネットアイドルの美空、となかなか全方位的に人材揃ってますな、ビルドチームは(^^;。

 一方、ファウスト拠点と思しき場所で、研究所所長とスタークが何やら密談。この所長(氷室幻徳)がファウスト幹部なのは間違いなさそうと思ったら、スタークと揉め、さっさとローグに変身しやがった(^^;。戦闘力はローグのほうが上っぽい感じでしたね。変身時に「蒸血」と言っており、物理学の戦兎と対照的に、生物学/生理学的な感じです。

 スタークのほうはといえば、なぜか戦兎らが北都に向かったことを把握している。前にNOVAさんが仰っていた、石動惣一マスター=スターク説、当たっていそうな描写ですね。

 戦兎らはスカイロードに向かうものの、北都側から脱出してきたらしい一家が通行料が足りずに、ブローカーに追い返されそうになるのを目撃、さらにローグがガーディアン引き連れて現れ、威嚇射撃。とまあ、相変わらず展開が早い速い(^^;。あの一家、通行料の話が本当だということを示すためだけだったんだろうか。

 ローグの目的は戦兎らの北都行き阻止だったみたいですが、力関係だけでしぶしぶついてきたスタークが事実上の反抗、戦兎らを撃つと見せかけて、えらい流れ弾にしてしまい、ローグを威嚇射撃して姿を消してしまう、と。ファウスト、上が力尽くで言うこと聞かせてるみたいで、組織としては未熟なのかなと思うシーンでした。

 ともあれ、スタークの予想外の行動は戦兎らを利し、無事に北都にたどり着く。北都はスカイウォールの惨劇で土壌が変化、農業が不振となって食糧事情、経済事情が悪くなったわけか(そのため、食料輸入も思うに任せない?)。工業、商業が未発達という設定みたいですね。

 となると行政サービスも低下するわけで、学校に行けない子どもも多数いる。そういう子どもに(おそらく無料で)勉強を教えているのが、葛城の母親ということか。そういう母親の影響をおそらくは強く受けながら、ラストでの葛城巧の正体=ファウスト創始者というのがどうも解せないですね。

 龍我は葛城巧殺害犯と目されているわけですから、葛城の母親は龍我を見て嫌悪感を抱くものの、戦兎が思い切って自分が犯人かもしれない、というと混乱し始めた模様ですね。そこへスタークが現れて、子どもを撃ってスマッシュにしてしまう(デザインが、ドライブに出てきたロイミュード死神タイプに似てたかも)。スマッシュ大量製造につながるものですね。今後の展開に影響しそう。

 今回はビルド側がサクサクと戦闘を進め、スマッシュ化された子どもも、龍我により(ここ、ポイントだったみたい)元に戻される。それでも子どもは重体みたいで気が弱くなっており、龍我が励ます。これを見た葛城の母親が、というわけですね。子どもと龍我の様子から見て、「もしかして、この子、このまま」と思ったんですが、どうやら命に別状はないみたい。

 しかし、スタークは健在で攻撃し続けており、ビルドは劣勢の模様。ボトルを外され、変身まで解けてしまう。まだまだ戦力差は埋まらないみたいですね。そこで、龍我が応援に入って、スタークの銃からボトル(ロケット)を奪い取り、ビルドに渡すと、これがパンダとベストマッチ、というわけか。もしかしてスターク、ベストマッチと知ってて、わざわざそのボトル使った?

 ビルドはパンダ+ロケットでスタークを退けるも、スターク、なんか嬉しそう。スタークは置き土産として、葛城巧がファウスト創始者であると教える。この情報提供(真偽不明)、どういう意味があるんだろう。「葛城巧の目的に怒った戦兎が殺害した」という疑義を生じさせたいんだろうか。

 次回は、その謎を追っていくみたいですね。ラストに「それって、どういうことだろう?」というものを入れて来るなあ。

●インT

 前回の自分の書き込みを読み直してみて、「インTを使いそう」と言いつつ、Tフォースと略してしまっていることに愕然orz。なんかタイプが面倒くさい感じはしてた気はします(^^;。

 NOVAさんの好みとしては、各話にきちんとアクションを盛り込んでほしいという感じでしょうか。かつ、キャラの背景設定紹介は、そのキャラに感情移入が生じてからということもあるわけですね。

 キャラに感情移入してから、キャラに関する情報提示というのは同意です。ときおり「まず設定とキャラの特徴を知っておいてね、話はそれからだ」と言わんばかりの作品を目にすることがあります(たいていアマチュア作品)。ちょっときついですね。興味がまだなのに、知識だけ入れるって、受験勉強みたいですから。第2話の設定紹介量は、は私の感覚では許容ぎりぎりだったかもしれません。

 アクションについても、第2話は確かに少なく、作風、元キャラに期待するものに達してなかった感じはあります。しかし、私が受けた印象ではですが、第1話のアクションで興味が湧いたところで、第2話でどうしてそうなっているかを理解する、というのは割と好みの流れです。そして、第3話からストーリーが展開していくと。つまり、実質は第3話から話が始まっていい、という感覚があります。

 今話がその第3話なわけで、どうストーリーが進むか、気にしながら観始めました。冒頭は前話ラストからの引き続きで、ポリマーとグレイの一騎打ち。このバトルでダミアンの能力の一端が明かされる。戦った相手の技のコピーですね。ダミアンはそもそも戦闘力が高く、バトルしながら余裕で自分の回顧をする。

 バトルに設定紹介を兼ねたんでしょうけど、ダミアンの「謎のキャラ」感が著しく下がった感じがするし、なんか行動の原理、動機が子供っぽいというか(この後、思い切りナルシストな「理想の私を作る」なんて発言してたし)。ただ、元正義の味方ということは、後々に活かされる伏線なのかも。

 劣勢のポリマーに、ガッチャマンとテッカマンが救援に入り、さすがに3対1では無理なのか、グレイはあっさり撤退。もっとも、次の手は既に準備できてたみたいですから、このバトルに拘る理由はなかったのかもしれません。

 エミ邸に戻ったヒーロー一同ですが、ポリマーの手当てをするガッチャマンがまた「こういうのは女の仕事」などと、無自覚に問題発言してしまう。料理についてはNOVAさんも疑問を呈されていましたが、確かに原作のガッチャマンならこの手のことは言いそうにない。

 個人的妄想ですが、今作のガッチャマンの元の世界ではギャラクターとの戦争状態にあり、「前線の男、銃後の女」みたいなことが常態化していて(高度経済成長期もそんな感じだったなあ)、ガッチャマンとしては自分の感覚を疑うことができないのではないかと思います。そういう彼がどう変われるか、なんてことも注目してみたいかもです。

 そうこうしていると、ダミアンが次の一手を発動。隕石落としですか。ターゲットはエミ邸みたいですが、この後の隕石の描写からすると、エミ邸を中心とした広範囲の破壊ということみたいですね。忠犬ハチ公像をモアイの頭部みたいのに入れ替えるとか、無駄なパフォーマンスはなんのためなんだ、と思ったんですが、人集めて自慢したかったのかな。

 ことここに至って、エミは鉛筆=ケースを敵に譲り渡す決意をする。スクーターで出かけるのを見て、「あれ、バイクが違うんじゃ?」と思ったんですが、ガレージ全景が映ると、車、バイク、スクーターといろいろ持ってたのか。そうでした、働かずに豪邸に住めるほどのお金持ちなのでした。これくらい持ってても当然か。

 ところが、止めに来たガッチャマンにエミが「どっか行ってよ」とキレると、どうやら鉛筆はそれがエミの願いであり、かつ対象が隕石だと解釈したらしい。人工衛星の軌道を操作して隕石にぶつけ、軌道を変えてしまう(なぜ隕石の軌道を直接変えない?)

 これで隕石は地球から逸れたか、と思ったんですが、落下地点が多少変わっただけでしたか。落下地点は奇しくも(制作的にはわざとだろう、たぶん ^^;)、ダミアンがいる地点。そこに急行するヒーローチーム。そして隕石が大気圏突入する中、ダミアンとポリマーの一騎打ち再び、と状況的に緊迫し、盛り上がってきました。

 ダミアンはポリマーの技の発動前にコピーして返してしまい、冒頭のバトルより手が付けられない感じです。しかし、ポリマーの最後の一撃はコピー不能で、モロに食らってしまう。なんでやねん、と思ったんですが、技があまりにシンプル(単に「殴る」)なので、コピーもへったくれもなかったわけでしたか。まるでNARUTOのマイト・ガイみたいだな(彼の二つの最終奥義は「殴る」「蹴る」)。

 隕石のほうは、まずテッカマンがボルテッカーでおおまかに砕き、キャシャーンが超破壊光線で大きい破片を粉砕(夜間でも撃てるって、エコな太陽光発電駆動ではなくなった?)、しかし多数の小片が残っていて、それだけでもかなり被害が出そうな感じ。どうするのかと思ったら、ガッチャマンが一人竜巻ファイターで吹き飛ばしてしまう。

 うーむ、ガッチャマンって、4人の中ではパワー最弱のはずですが、それでもこれだけやれるのか。ともかく、事件としては一件落着。

 ヒーロー一行はエミ邸に戻り、なんというか、お約束的な「ヒロインが苦労して作った不味い料理を食う」みたいなことしてますな。男尊女卑なガッチャマン、エミの指の絆創膏を見たせいか、ほとんど文句言わずにかっこんどる。でも料理の感想は「次はもっと辛く」ですか。

 このシーンはいろいろ解釈ができて、どう展開するのか気になります。ガッチャマンがエミを見直し、高評価する流れへの布石ということは、たぶん間違いない。

1.エミが旧態依然とした女性観を良しとし、それに近づいてしまう。
2.ガッチャマンが男女の役割固定の観念を打破し、考えを改める。

 このどちらかですね。どちらにせよ、エミとガッチャマンが共通の落としどころを探ることになるはず(今話で、エミとガッチャマンの接近が暗示されてたみたいだし)。どうなるかは制作者の考え方次第ですが、もし1だとうんざりしそう。
(どうもうまく言えてない気がして追記。ガッチャマンは旧態依然の男尊女卑、エミは平等主義→反差別主義→逆差別主義:女尊男卑に先鋭化みたいな印象で、しかも両者とも頑な。それがほぐれて中道的な落としどころ、みたいなことです。)

 ラストは、ベル・リンが人を襲って、おそらくは人体の何かを食らっているシーン。「だめな遺伝子」とか言ってますが、何を吸収してるんだろう。というところで次回へ。ということは、次話のメイン敵はベルということでいいのかな。

●ホビット、フラッシュ

 ホビット原作小説をようやく読了。この小説単体だったら、決して読了しなかっただろうな、だけど映画を思い起こし、比較しつつ読んでみて、とても面白かった、という読後感です。これから、いよいよ「指輪物語」に挑戦です(読む、というより、挑む感じがどうしてもしてしまう ^^;)。

 フラッシュのほうなんですが、NOVAさんのシーズン1~4の解説を拝読し、自分でも感想で触れて、関連らしき動画を見て看板倒れでがっかりし、PCをシャットダウンして、風呂入って、布団の中。「ああ、特異点突入したフラッシュがどうなったか、どうしても観たい!」と思い、PCを起動してアマゾンへ。「シーズン2が前後編で、それぞれ1500円か。計3000円。それでもレンタルより安いわけか……」と思って、ポチっと前後編とも買いました(^^;。

 昨日届きまして、さっそくシーズン2第1話(通算第24話)を観ました。特異点については、ロニーの死は重いものの、意外にあっさりと危機は回避していて、ちょっと拍子抜けだったかも。しかし、その特異点の影響で話が急速に広がって来る感じでしたね。

 まだ第2話までしか観ていないんですが、NOVAさんのご感想に同感するものがあります。なかなか面白くて、シーズン2の感想を言いたくなってきています。

●真空管アンプ

 私が子供の頃、オーディオではオーディオアンプが真空管からトランジスタに移りつつありまして、オーディオファンの間で「トランジスタは音が悪い、真空管を残すべき」「いや、トランジスタの音もいい」といった論争がありました。結局、真空管アンプは次第に消えていきました(同時期、磁気テープでも「カセット vs オープンリール論争」なんてあったり)。

 しかし、少数ながらコアな真空管ファンが今もいて、苦労して真空管アンプを入手(真空管がむき出しで見える作り)、音を楽しんでいるようです。そういうファンが中国製真空管アンプを手に入れ、いい音だと楽しんでいたところ、ある日、真空管が光らなくなった(いわゆる玉切れ)、しかしきちんと音が鳴るという怪異現象に遭遇したそうです。

 不審に思ったファンが、機械に詳しい知り合いに調べてもらったところ、「中身は最新のデジタルアンプ、真空管に見えていたのは電球」ということだったそうで。音質は気分の問題だったのか、といったことよりも、「そのアンプ、欲しい」と思ってしまいました。昔のあこがれですね。でも、あこがれはあるけど、真空管の不便さは要らない(寿命短いし、鳴りだすまで時間はかかるし、とかいろいろ)。だから雰囲気だけ欲しい、といったところです。

Re: 10月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/10/18 (Wed) 02:19:40

ビルドとインTの書き込みに伺ったら、おおっと驚き。
『フラッシュ』2シーズンめを、そちらも購入されましたか。すると、そちらの鑑賞進度に応じて、遠慮なく感想書き込みが堪能できそうですね。なお、こちらは残り5話で完走というところまで進みました。順次思うところを吐き出して行けたらいいなあ、と。

★ビルド

今回のポイントは、ロケットパンダの他に、「ナイトローグの正体が氷室幻聴と判明」「葛城巧がファウストの創始者(ブラッドスターク情報)」「だけど、巧の人となりは、母親や子供たちの様子を見る限り悪くなさそう」という点かな。

まず、ナイトローグの正体は、さもありなん、といった感じで意外でも何でもなく。それより、ブラッドスタークとの仲の悪さの方が面白いか、と。
二人でタッグを組んで向かって来たら厳しい戦いになると思われましたが、スタークさんの方がのらりくらり手を抜きながら、ビルド育成ゲームをしている様子なので、現状ではあまり危機感を覚えなかったり。

そして、葛城巧ですが、ファウストサイドの情報(今回のローグさん正体バレで、東都の研究室もそちらサイド)では「悪魔の科学者」呼ばわりですが、
一般市民にとっては、悪い評価じゃない、という話を見ると、「悪魔の科学者」説も捏造情報のような気もします。ファウストの研究者であったことは事実でしょうが、「仮面ライダー1号を改造した緑川博士」なんかと同じで、研究の恐ろしさを感じて改心したところを殺された、と考える方が自然かな、と。

今の時期の情報は、何だか疑惑ばかりが膨らむようなフェイクの可能性も高いと思うので、真に受けないのが吉かと考えております。

案外、「実は生きていた葛城巧」と言われても、納得できそう。さらには、命を狙われた葛城巧が、その場に居合わせたサトウ・タロウに自分の知識を注入して生まれたのが戦兎だとか、そんな展開も想定。

戦兎「思い出した。俺は本当は、葛城巧だったんだ」
龍我「ハ? お前、何を言ってるんだ?」次回につづく、とか。

なお、平成ライダーの歴史で、主人公が記憶喪失で、最初から語られていた名前が別人のものだったという作品がありまして。
2作目の仮面ライダーアギトがそうなんですが、アギトに変身する記憶喪失の青年・津上翔一。何でその名前かというと、海難事故で海辺に打ち上げられていた際に、手にしていた封筒の宛名が「津上翔一だったから」というもの。
でも彼の本名は「沢木哲也」だと物語半ばに判明。「翔一」というのは、死んだ姉の恋人の名前だったという事実が発覚。まあ、それでもしっくり来ないので、変わらず翔一と呼ばれ続けるのですが。

なお、巧という名の主人公も過去にいて(仮面ライダー555)、ビルドという作品はどうも歴代平成ライダーのオマージュ設定がいろいろと散りばめられているんじゃないか、という説も。

>ローグの変身

「蒸血」ではなく、「蒸結」じゃないかな、と考えます。この変身ワードは、宇宙刑事ギャバンの「蒸着」と、宇宙刑事シャイダーの「焼結」の組み合わせだと考えたのですが、だったらスタークさんの方はシャリバンの「赤射」と何かを組み合わせてくるかも。
いや、まあ、コウモリだから吸血鬼っぽく「蒸血」が正解の可能性もありますが。また、調べる必要がありますな。

★インT

必殺技祭りのアクション充実回でした。

テッカマンのボルテッカと、キャシャーンの超破壊光線という二大技で落下中の隕石を砕き、その分散した欠片はガッチャマンの竜巻ファイターで一掃、と。

で、驚いたのは竜巻ファイターのギミックですな。原作では、集団技で、あくまで体術を駆使した忍法めいた描写だったのが、本作ではスーツに仕込んだメカギミックを発動させて、一人でも発動できるようにバージョンアップした感じでした。
たぶん、ギャラクターとの戦いが6年も続くと、スーツや技もいろいろとバージョンアップされたのかなあ、と脳内補完してみます。

ダミアンとポリマーの因縁については、かつては一人で戦っていたけど過ちを犯して仲間の大切さを知ったポリマー武士と、
自分を完璧視する余り仲間を作れないまま、それでも自分の完璧さに対する承認欲求が肥大化してしまった感じのダミアンの対比が明確に語られました。
ダミアン・グレイというネーミングは、おそらく頽廃と放蕩を重ねた美青年ドリアン・グレイと、偽物のダミーを混ぜたものだと考えますが、とりあえず敵と味方の1対1のライバル関係で、チーム対決を盛り上げて行く流れになりそう。

すると、他の組み合わせですが、健と敵ボスらしきZはすでに因縁があるとして、

巨漢の方はテッカマンとぶつかりそう。というのも、彼が瞬間移動する際に見られるCGワイヤー演出が、テッカマンのOP画像に見られる感じだから。

すると、次回の敵になりそうな敵娘は、キャシャーンと因縁が生まれるのかな。彼女の狙いとか得意技が、「相手のDNAを吸収すること」みたいですが、キャシャーンのメカボディにはDNAはないので、「生きていないお人形」と揶揄するんじゃないだろうか。それでも、心を持ったキャシャーンは「自分は人形じゃない」と反論するという展開を予想してみたり。
逆に、キャシャーン以外のヒーローは、生身の体なので、生命力を吸収されて弱体化する危険もありますし。
まあ、彼女自身、生身に見えますが、実は精巧なアンドロイド少女の可能性もありますね。

エミに関しては、とりあえず鉛筆魔法をコントロールできるまでがポイントかなあ。今のところは無意識に発動してしまうので、危なっかしくて仕方ない。
今回も、隕石だけ弾き飛ばしたから良かったものの、「みんな、どこかに行っちゃえ」なんて言っていたから、下手するとヒーロー4人が吹き飛ばされていても不思議じゃなかった、と。まあ、口では反抗的なことを言っていても、心の底では親父みたいに構ってくれる存在を欲しているツンデレなのかもしれないので、ケースがそこまで忖度していた可能性も(笑)。

★ホビットと指輪

読了おめでとうございます。

終盤は、アクションいっぱいの劇場版に比べると、バトルシーンが少ない童話なので物足りない感じでもありますが、
ゴブリンの大軍が出現して五軍の戦いに突入する前の「人間・エルフの連合軍VSトーリン一行、そしてダイン率いるドワーフ軍」の対峙の緊迫感はそれなりのもの。
そして、戦いを何とか止めようとして、懐のアーケン石を交渉材料に忍び出るビルボの決断は、原作でも白眉だと考えております。

さて、『指輪』の方ですが、まず序章のほとんどは読まずに飛ばすことを進めます。いわゆる「ホビットという種族についての設定語り」なので、こういう背景情報に興味を持っている人以外は退屈なだけです。あえて読む必要があるとするなら、4番目の「指輪の発見について」が前書きとしていい感じですね。

そこから本編に入って、1章「待ちに待った誕生祝い」、2章「過去の影」は映画でも重要な場面。
3章「三人寄れば」で旅が始まりますが、ここから4章でマゴット爺さんの畑を超えて、5章でメリーと合流するまでは、映画ではかなりショートカットされていますね。
映画では、フロドとサムの旅立ちまではじっくり描かれていますが、その後、一気にメリーとピピンが合流し、黒の乗り手に追われ、そのままの勢いでホビット庄を出て、粥村へ到達しますが、
原作では、ホビット庄を出るまでが長く、2巻めでようやくホビット庄を後にします。

その後、6章から8章までで、古森、トム・ボンバディルの家、塚山まで旅を続けるわけですが、映画では全てカット。ここでは、トム・ボンバディルというキャラクターが中心になるのですが、フロドたちの旅にはその後、関わってこない人物なので、映画の物語を追うだけならすっ飛ばしてOKです。
一応、内容を語るなら、ホビット庄を出て、黒の乗り手の追跡を避けるために、街道ではなく古森を突っ切ることにしたホビットたち。しかし、木々の呪いに見舞われ、熟睡モード。それを救ったのが、神秘的な力を備えた森の番人トム・ボンバディルだった(6章)。
トムと連れの美少女ゴールドベリの歓待を受けた一行は、この近辺に伝わる歴史伝承(その昔、魔王に滅ぼされた北方王国の史実にまつわるもの)を教えてもらいます。この話は、次章の塚山や、その後に登場する馳夫(アラゴルン)の出自にも絡む伏線でもあるのですが、結局、フロドと指輪の物語にはあまり関係ない寄り道エピソードなんですね(7章)。
そして、トムの家を出た後、フロドたちは霧に巻き込まれて、亡者の眠る塚山に迷い込み、そこで死者の呪いを受けそうになります。それを救ったのが、やはりトム。ここでゲットした「塚山出土の剣」は黒の乗り手にも有効で、後に物語終盤でメリーがエオウィンと共にナズグルの首領を撃退するのに活躍したのですが、伏線にしても長すぎますな。
塚山の亡者は、指輪の幽鬼とは別物なのですが(むしろ、立ち位置的には敵対相手)、結局、生者を呪う死霊であることには変わりないので、フロドたちにとっては脅威。ここまでのホビットは、黒の乗り手の脅威を避けようとする余り、別の脅威にまっしぐらに突っ込み、それを救ったのがトムだった、と(8章)。

結局、トムは「地域限定の守護神みたいな存在」としてホビットたちを助けてくれましたが、自分の領域を出ては能力を発揮できないので、旅に同行はしない形。
そのため、一行には旅に同行してくれる心強い守護者が必要となり、その役割を担う人間がアラゴルンだ、と。
9章から後は、退屈な寄り道展開から抜け出て、映画の物語同様に加速度的に進展します。

結局、映画の話に沿うなら、1、2、3、5、9章以降と読んでいけば、『旅の仲間』上巻はクリア、と。
エルロンドの館に到着してから下巻が始まるのですが、まずはここまで到達するのが一苦労かと。

まあ、冒険物語として面白いのは、9人の旅の仲間が集結する下巻(文庫本では3巻と4巻)だと思うのですが、上巻は無力なホビットたちの逃避行の期間が長すぎて、しかも危険な状況でも、ホビットたちはのん気だしねえ。ハラハラするのに、カタルシスがないわけで。

PS.フラッシュ話は、また後日。

Re: 10月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/10/18 (Wed) 09:47:18

昨夜の話の続きです。

★コミック版インT

下のサイトで、1話および一部の話が無料試し読みできます。

http://www.heros-web.com/works/infini-t.html

で、読んでみたところ、TVアニメ版とは異なるストーリーで、ヒロインのエミの性格が全く異なりますな。まあ、コミック版の方が好みなので、先にこちらから読んでいたら、自分の場合、アニメ版の暗いエミに批判モードになっていたかも。

先にアニメ版を知ったので、そちらが基準になっていて、コミック版のエミは「アース2のドッペルゲンガー」みたいなもの、と解釈している次第(笑)。

ただ、最近の話になってくると、武士の前にダミアンが登場したり、テッカマンの前にベルが登場したりして、アニメ版の設定を取り入れて来ているようなので、自分は設定補完の参考資料としてコミック版を購入するつもり。

それにしても、ベルに絡むのは、キャシャーンではなくてテッカマンの方か(アニメの話がコミックに準じるなら)。昨夜の予想が外れて、ちと残念。

なお、wikipediaを読んでて、改めて知ったこと。各話のサブタイトルがいずれも「IとF」の頭文字で作られているんですね。すると、略称としては「ITF」にするといいのかな、と考えてみたり。
こういうのも、いろいろ試行錯誤しながら使い勝手を試してみるのも一興ですね。

★フラッシュ

さて、本題。

以前、「仮面ライダードライブ」を紹介する際、「フラッシュみたいに高速で走って、警察に協力して怪事件を解決するヒーロー」と言いました。
このドライブとフラッシュの類似性は、K.Kさんが実際にドライブを視聴された今だからこそ、よりはっきり納得しやすいものと考えます。

もちろん異なる点も多いのですが、類似点を探して行くと、ドライブのラスボス格のゴルドドライブが「黄色のカラーリングをした主人公のコピー」ということでリバースフラッシュみたい、とか、ヒロインの弟がサブヒーローになるとか(剛=マッハと、キッドフラッシュ=ウォリー)。
そして、フラッシュ第2シーズンの状況は、ドライブの後半の「人知れず事件を解決する謎のヒーローから、その存在を世間に公表され、誰もが認知するようになった状況」に相当する感じ。

なお、この二つのヒーローは放送スタート時期もほぼ同じで、ドライブが2014年10月5日で、フラッシュの第1シーズンスタートが2014年10月7日。よって、どちらかがもう一方を参考にしたとは考えにくく、奇しくも類似の設定のある二つのヒーローが同時期に誕生したことになります。

で、改めて、第2シーズンの話に展開すると、連続したTVシリーズで、自分にとっては外れ回が1話もない、というのが驚きですね。
普通は、何話も重ねると、面白い「当たり回」と、及第点な「通常回」と、つまらない「外れ回」に分かれて、その割合で作品シリーズが傑作かどうか決まると思うのですが(もちろん、当たり回を連発していたのに、最後が尻切れとんぼだったり、納得できない終わり方で残念な印象を持つ作品もある)、例えば牙狼第1シーズンは、「通常回」のレベルが高く、「当たり回」が非常に面白く、「外れ回」は特にない、という印象。まあ、それでも、まとめて見るなら「通常回」が退屈に思える時もあるかもしれません(ドラマ的には大きな進展がなく、ただホラーを退治するだけの話。そのホラーのキャラクター性の面白さだけで、一話を構築している回が何度かあった)。一方で、「コードM」は外れ回の多さで、ポスト牙狼の立ち位置には到底なれなかった、と自分は認識しております。

で、フラッシュ第2シーズンの各話を分類すると、「第1シーズンの続編エピソード」「第2シーズンの新展開」「別シリーズとのリンク」がうまく配分されていて、飽きさせない上、ストーリーテンポが良くなっているなあ、とも感じます。

具体的には、まず第1話。これは前シーズンの最終話の「特異点発生の結末」を回顧シーンで描くとともに、「エディとロニーを犠牲にしたチームの悲嘆と再出発」を描いた話。
第1シーズンの後始末も含め、ハリソン・ウェルズの遺したビデオメッセージによってバリーの父親ヘンリーの冤罪が晴れ、バリーのこれまでの活動は無駄じゃなかったとか、「家族の絆を描くドラマの作風」を改めて強調したところとか、見どころはたくさん。

そして、最後の最後で、新キャラのジェイ・ギャリックが登場し、第2シーズンならではの新たな脅威が提示されるという引き展開。
続く第2話では、このジェイと彼の語る異世界アース2が信頼できるのかが大きなテーマ。ハリソン・ウェルズに裏切られて疑心暗鬼に陥っているチームの心情とか、それでも人を信じて相互に助け合うことで事件が解決するという前向きなヒーロー精神が描かれるとか、ドラマ的見所も十分で、単なる設定紹介編に留まらない盛り上がり方。

そして、原作コミックの歴史を知る者にとっては、ジェイ・ギャリックというのは、「初代フラッシュ」なんですね。これまでのアニメなんかでは、「前世代の伝説的ヒーロー」の立ち位置。
原作では、バリーとジェイの対面はなく、ジェイの昔の活躍をコミックなんかで読んで、それに憧れたバリーが2代目のフラッシュを名乗るようになった経緯があります。この幻の初代と、現役のバリーの2大フラッシュの共闘が第2話の目玉。
まあ、素顔をさらして変なヘルメットを被った古いデザインのジェイ・フラッシュが今の目ではダサい感じもありますが、そもそも実写映像で初代のフラッシュが描かれたのは初めてなので、伝統に忠実に、ということなんでしょうね。役者はまじめに、それでいて、どこか古風でコミカルな姿を提示することで、明るいヒーロー物の雰囲気をも付与。これはシリアスな展開の多かった第1シーズンからの飛躍をも印象付けた感じ。

3話はキャプテン・コールド回、4話は新生ファイヤーストーム誕生回。いずれも、第1シーズンの人気キャラのその後を描いた話であると共に、予定されているスピンオフ作品「レジェンド」への前準備に当たります。同時期放送のアローでも、前シーズンで死んだキャナリーの復活や、行方不明になっていたアトムの救出などが描かれていき、着々と橋渡しへの布石が敷かれている、と。
フラッシュ視点で見ると、2話から毎回、異なるヒーローやヴィランとの共闘が描かれ、それぞれがお祭り回みたいな感じ。

5話と6話は、第2シーズンのラスボス・ズームに焦点を当てた、最初の対決への流れ、ですね。
アース2から来たズームの刺客との戦い、が、第2シーズンの新要素ですが、5話目で「ドッペルゲンガー」という要素にスポットが当てられます。これまではドッペルゲンガーといっても、こちらの世界での顔も知らないキャラに過ぎなかったのが、バリーの元カノのリンダに焦点が当たり、リンダのドッペルゲンガーのドクターライトが、リンダの命を狙うという展開を見せて、「一人二役」のドラマの妙が提示されます。
さらに、5話目では、ラストに唐突にキングシャークなるクリーチャー型メタヒューマンがバリーを襲撃し、それを倒してバリーを助けた男がアース2のハリソン・ウェルズだった、という衝撃の引き(アース2のハリソン自体は、第2話から登場し、ここまで怪しい動きを見せていたのですが、ようやくバリーたちと対面した、と)

続く6話で、いよいよズームが登場。前話の続きで、かつての裏切り者ウェルズ博士(ハリー)のドッペルゲンガーを信用するかどうかのやりとりが展開され、さらにジェイとハリーの仲が悪いことで、なおさら話がややこしく葛藤が深まる仕掛け。
さらに、この6話は、ズームに対する陽動作戦のために、リンダにドクターライトの真似をさせてバリーを攻撃する芝居の練習など、コミカルなシーンもあって、盛り沢山な内容。
どこかドタバタコメディとハートフルなドラマと、陽性の物語展開を見せていたところで、突如としてラスボス・ズームが出現。完全にバリーを圧倒し、無力化させたフラッシュを引きずって、セントラルシティ中を震撼させる流れ。

7話では、ズームに負けて自信を喪失したバリーが、メタゴリラのグロッドとの対決を経て、ヒーローとして復活する話。
グロッドは、第1シーズンの終盤で対決して、フラッシュが負けて、そのまま逃げられたまま未決着だったのを、この話でようやく決着がつけられた形になります。といっても、アース2に異世界転移させただけ、なのですが。
アース2には、原作コミックどおりのゴリラシティがあって、そちらでまたグロッドが大暴れして、こちらにゴリラ軍団を率いて襲撃してくるエピソードがシーズン3にあるみたいですが、ゴリラ好きのアメリカ人には人気キャラのようです。

そして、8話のレジェンド前日譚に至る、と。

ここまで最初の3分の1をざっと流してみましたが、本当に毎回がイベント回みたいで、見なくてもいい捨て回というのがない。
まあ、レジェンドにつながる回なんかは、フラッシュの本筋とは違うので第2シーズンの総集編をまとめるなら、寄り道回として削られるのでしょうが、そういうクロスオーバー要素もシリーズの大きな魅力なので、「ストーリーが加速する回」と「ヒーロー共演クロスオーバーイベント回」が交互に展開される形。

他には、バリーの新しい彼女候補のパティとか、シスコの能力発現とか、ウェスト家の家族模様とか、語り尽くせない要素もありましたが、また次の機会に触れたい、と。

★おまけレジェンド

フラッシュやアローに比べて、アップロードされた動画が少なく、昨年の物語展開がよく分かっていなかったレジェンドですが、DVD発売前に各話の簡単なあらすじが公開されたので、そちらもチェックしてみました。

で、敵がアロー第1シーズンのラスボスのマルコム・マーリン、第4シーズンのラスボスのダミアン・ダーク、そしてフラッシュのラスボスのイオバード・ソーンが同盟を組んで、時間旅行を繰り返しながら歴史の影で暗躍するという展開。
彼らが出ているのは知っていましたが、てっきりゲスト敵な扱いだと思っていましたね。でも、味方がサブヒーロー連合チームであったのに対し、敵がクロスオーバーラスボスチームでレギュラー悪だったとは。

で、「インベージョン」で宇宙人と戦った後のレジェンドチームの物語は、「敵を倒すための秘宝である、伝説の槍を探索する展開」になる感じですが、そのうちの一話のサブタイトルが「the fellowship of the spear」。
ええと『指輪物語』のパロディです。つまり「スピア物語」。まあ、日本語タイトルだと、違う題が付けられているのですが。
そして、話の中身は、指輪の原作者のJRRトールキンがゲストキャラで登場して、彼が従軍していた若い日にタイムスリップしたレジェンドチームが、トールキンとの交流を経ながら、目的のスピアのパーツの一つをゲットする話。
トールキンが、レジェンドチームとの体験をヒントに、ホビットや指輪の話を考えたというお遊びなら、非常に面白いなあ、と思いつつ。

レジェンドは、何だか大人版タイムボカン的な荒唐無稽でコミカルなSF展開をしている感じだなあ、と。当初は、もっとシリアスな雰囲気もあったのに、第2シーズンでいろいろはっちゃけた感じ。
巨大メカと戦ったり、ゾンビと戦ったり、日本の戦国時代にやってきてチャンバラバトルをしたり等。

まだ、第1シーズンの廉価版ソフトが出ていないので、出た段階で購入を検討したく。

Re: 10月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/10/21 (Sat) 11:17:47

タイミング的に連続書き込みになってますが、エクスキューズ・ミーと言いつつ。
ついつい、ソーリーと書きたくなりましたが、少し意味合いが異なるんですよね。ソーリーは、「残念」「自分の過ちについて後悔」という気持ちだと思うので。
「間が悪くて、もしも鬱陶しく思われたら、勘弁してね」程度の意味合いなら、エクスキューズかな、と。

ついでに、もう一つ。

>ローグの変身

蒸血ではなくて、蒸結では? と書いてしまいましたが、いろいろ調べてみると、「蒸血で正解」ということでした。この件に関しては、ソーリーとなりますね。

蒸については、変身アイテムがトランスチームガンという名前で「蒸気の力で変身」ということだし、エネルギー源がネビュラガスということも語られていますので、普通に納得。
血については、これがブラッドスタークだったら文字どおり、ということですが、ナイトローグの場合(吸血コウモリが元ネタかもしれませんが)、それでも何で血なんだろう、と改めて考えてみると、「ネビュラガスが酸素のように血管を伝って、全身に流れるから」と考えてみました。
ネビュラガスが、呼吸器官に入るだけだと普通のスマッシュに、循環機関にまで浸透することで「仮面ライダー形態」になるのかも。一応、ナイトローグは仮面ライダーに分類されていませんが、年明けに「仮面ライダーローグ」に(敵キャラポジションのまま)パワーアップするとも情報が(玩具方面から)入ってきて、「スマッシュ」「ローグやスタークのような擬似ライダー」「ビルドのような正式ライダー」の定義づけが気になるところ。

★牙狼VL

ジーナさん登場編。
お色気で敵味方の双方を翻弄する峰不二子系のキャラでした。おかげで、ソードさんが「マッチョなルパン3世」みたいな感じに。

敵ホラーがパソコンに憑依して、情報を与えることでチンピラを裏社会でのし上がらせ、餌となる人間を提供させるという展開。
人間に直接憑依せずに、契約して使役するだけというのは、なかなか珍しい描かれ方だな、と。

前回のルークもそうですが、今作の魔戒法師は、従来の魔法使い的な術を使う古風なスタイルではなく、「科学技術にオカルト要素を付与した近未来的スタイル」で描かれていますね。
ルークの場合は、「雨による記憶封印」が魔術っぽくて、「魔導スナイパーライフル」は技術寄り。
ジーナの場合は、もっとサイバー要素が強く、変装とか潜入に関する技術に特化した感じで、普通の人間をあしらえる程度の体術は習得しているものの、ホラー相手だと力不足で倒せない感じ。

あと、ソードはバイク乗りですが、ジーナ姉さんは車を運転していました。その車のデザインがまた、いかにも変形しそうな感じで、どんなギミックが仕込まれているのか楽しみです。
ザルバイクと連携して、カーチェイスアクションとか見られるのかな。

ともあれ、近接攻撃、遠隔狙撃、ハッキングなどを駆使した司令塔というチーム構成は、サイバーパンク系TRPGでも定番なので、牙狼世界でそういう要素を導入するとどうなるか面白そうだと思っています。
メガテン的には、これに召喚要素が加わるわけですが、今のところ敵側のホラーの描写ばかりで、味方側の召喚士は出ていませんね(それぞれの使用アイテムに、異界の存在を召喚付与しているようですが)。

今のところ、世界観と人物の紹介がメインで、アクション面も充実していて、毎回、おお、そう来たか、と楽しめています。
ソードを中心とするキャラ同士の掛け合いも軽妙でいい感じだし。

★フラッシュ

セカンドシーズンは全部見ました。最後まで面白かったです。K.Kさんの鑑賞に合わせて、こちらは適時リアクションしていければ、と思っています。

そして本国で放送中のフォースシーズン情報ですが、2話の大筋は、
帰還して復帰したバリーのために、シスコがアップグレードしたフラッシュスーツを披露します。これが、今までのスーツよりもメカ的なギミックが満載されていて、サイバーフラッシュとでも称するもの。それを使って、新たな敵と戦うわけですが、その敵がコンピューターウィルスを操る系の敵で、今回のシスコのアップグレードが裏目に出ます。
ハッキングされたスーツに妨害されて、バリーはうまく戦うことができない。スーツを脱ごうともしますが、着脱システムも機能せず。いつもの通信装置が使えないので、公衆電話を使ってシスコに対応策を仰ぐわけですが、外部からスーツの機能を制御することもできず、翻弄された状態で何とか相手を撃退。
映像を見ると、ウィルスを逆流させた形で逆転勝利したようですが、どういう手段で逆流させたのかは、説明セリフが聞き取れないので不明。

この新型スーツを次回以降も使うかどうかは分かりませんが、第一話のサムライロボット同様、今回のレギュラー敵は「メタヒューマンではなく、異世界から来たサイバーメカ系の侵略者」っぽいですね。一応、目下の敵ボスの名前がサイバー接続されたthinkerという名前ということが分かっているので、原作コミック情報を探してみたいと思っています。

あと、年末の4作クロスオーバーイベントが発表されたようで、タイトルは「クライシス・オン・アースX」。Xは10の意味ですが、未知の意味も兼ねています。
コミック版だと、アースXは「ナチスドイツが勝利して、世界を支配した時間軸で、スーパーマンもナチス支配下で育てられたために、ナチスの秩序を守る巨悪オーバーマンという悪役になっています。そういう善悪の価値観が変わってしまったパラレルワールドで、新たなヒーローたちがレジスタンスとして、既存ヒーローの悪分身と戦う外伝エピソード」という物語らしいです。

で、そのアースXから我々の住むアース1に、悪役ヒーローが来襲してきたので、フラッシュやアローたちが力を合わせて戦う話になるようですが、
メインのヴィランとして大々的に披露されているのが、スーパーガールの悪分身のオーバーガール。原作コミックにはオーバーガールはいないようなので(自分の見落としがなければ)、オーバーマンをアレンジしたドラマ版オリジナルの敵役みたいですね。

オーバーマンは、普通に黒いコスチュームのスーパーマンですが、オーバーガールはメカっぽいマスクを装着していて、スーパーガールとは大分デザインが違います。
スーパーガール対オーバーガールという同キャラ色違い対決も一つの目玉。

一方で、フラッシュの敵はおなじみのリバースフラッシュですが、今度のリバースはイオバード・ソーンの変装したウェルズではなく、アースXのウェルズ博士自身というらしい。

ということで、公開された情報からは「ヒーロー軍団VS偽物ヒーロー軍団」という形になりそう。
去年の宇宙人ドミネーターが、ヒーローを洗脳するなど搦め手を使ったり、大量破壊兵器を使おうとしたり、数の脅威で攻めて来たものの、個々の戦闘力は大したことなく、最終決戦ではバッタバッタと薙ぎ払われる雑魚扱いだったのに対し(ガッチャマンにおけるギャラクターとか、ライダーにおける幹部怪人のいないショッカーみたいな扱い)
今年は、力と力のぶつかり合いが見られそう。仮面ライダーにおける強敵、偽ライダー編みたいなノリかなあ、と考えています。

もう、今年は秋から冬にかけて、ヒーロー絡みだけでも追いかけたい作品が多くて、話題に事欠かないですね。

Re: 10月のスレッド(2017) - K.K

2017/10/21 (Sat) 22:13:41

 NOVAさん、どうもです。

●牙狼VL

 魔戒法師ジーナの紹介回で、どうやらこれで主要メンツが揃い、次回からチーム戦を見せてくれる模様ですね。声優で考えると、常連となった朴ロ美氏が当てるクイーンは重要キャラかなと思うんですが、未登場だし、ネット情報も特に見当たらないし、敵味方どっちで、どの程度の役割なのかさっぱり。

 ウィキペディアのVLの項だと、未知の重要らしきキャラクターは他に、ナイト、ビショップなんている。クイーンもですが、チェスの駒ですよね。そう気が付いてから、「ルークもチェスの駒だっけ」と思い、「ということは、クイーンらは、ルークに何らかのつながりがあるのか」と妄想を膨らませたりも。

 それはさておき、本編。えらく簡単に銃をぶっ放す護衛がいるビルを、正体不明の女が襲い、護衛らをあっさり片付けてしまう。術で眠らせるとかじゃなく、ひたすら殴る蹴るで、なんというか、かなり乱暴者の印象です。この時点では、「この女、ジーナ? それともホラー?」と迷ったんですが、すぐ後でジーナと判明。よく考えると、ボコボコにするものの、一人として殺してはいませんでしたね(後遺症もないだろう)。

 謎の女、いやジーナは護衛を片付けたら、お約束的な赤外線センサーの廊下を潜り抜けて、ターゲットと思しき者(ギャングのボスでしたか)へたどり着く。このシーンで、見たばかりのフラッシュのシーンをちょっと思い出したり。レナード・スナート(キャプテン・コールド)が親父に脅されて働かされてた回で、赤外線をコールドガンで撃って凍らせちゃうというシーン(さすがに「んなアホな、落語で『おはよ』が凍るみたいな」と思ってしまいました。)。

 それはともかく、応援の護衛が追い付いてバトルかと思ったらシーン切り替え。さっきもエレベーターのドアの向こうで物音だけのバトルでした。その後は、ビルの屋上でどうも目的を果たせなかったらしき独り言。ルークも見せ場は遠距離狙撃だった。どうも、法師だと肉弾戦を見せるのは割愛してるみたいですね。直接戦闘の騎士と援護の法師という役割を意識した演出なのかしらん。

 今回のホラーはPCそのものですか。ちょっと「女神転生」(アニメ)を思い出すものがありますが、「女神転生」だとPCを通じてアクセスしてくるのに対し、今回のだとPCそのものに憑依という違いがあります。人間を食うという点はホラーとして一貫したもの(?)がありますが、ちょっと変わったタイプですね。そういや、実写版でも時計に憑依するホラーっていましたな。

 任務失敗したジーナはソードと合流(ここで「生身で車にはねられても平気なほど頑丈なソード」も見せておく、と)、事情を説明する形で視聴者に状況説明を兼ねてますな。ジーナが狙ったギャングボスのほうは、敵対するギャングの集会に殴り込みかけて(えらい重武装だ)片付けてしまう。そしてPCホラーが敵リーダーを食らうと。このホラーの能力は情報収集と最適行動の提示みたいですね。対価は人間=餌だけど、実はいつまでもおとなしくしているわけじゃない。実写牙狼1stでの魚ホラーを育てるのと似ている気がします。

 CM後のBパートは、敵本拠のビルへ潜入というか殴り込み。ジーナの車内で計画を話してたわけですが、NOVAさんが注目されたジーナの車の外装に、私も思わず注目しました。あれ、絶対なにかありますよね。ただのパーツデコとは思えません。それにしても、変装するなど隠密行動をとるわりに、一目で特定されそうな車に乗るって、どうなんだろ。

 それと、図体のデカいソードが窮屈そうな点も気になります。アメ車っぽいところから、かなり大きな車だと思うんですが、それでも窮屈そうということは、ソードがあまりにもデカすぎるのか。それにしては、ビルへの潜入は通風孔を普通に這ってたし、どうもよく分かりません。

 ともかく、ビルのセキュリティを切れるのは60秒間だけ、その間にPCホラーの部屋まで行かないといけないわけか。そのために、まずジーナがパーティを利用してギャングボスに色仕掛けで接近と。ボスに勧めた飲み物に何か仕込んだのかと思ったんですが、どうやらストローに仕掛けがあったみたいですね。しかしボスがストローを捨ててしまい失敗。直後にジーナからキスに行ってましたがが、口移しで何か仕込んだのかな。

 が、何も効果はなかったみたい。結局、その場をうまくごまかしてセキュリティ解除に向かう。のっけから出ていた若いギャングが止めようとしたものの、あっさりのしてしまうと。この若いギャングはボスに忠実なようですが、これを機会に今回の準味方になったみたいですね。どうもPCがホラーと気づいてはいなかったものの、危険を感じ取っていたようです。

 そこからがちょっとよく分からない点が。潜入のための60秒制限が何だったかということです。ジーナがセキュリティルームカードを操作してからの60秒だと思うんですが、60秒経過してから何か劇的に変化したかというと、どうもそうではなかったような。もしかして、60秒間はホラーがおとなしくなっていたということだったのかな。ソードがPC(のモニタ)を殴りつけた辺りでタイムアウト、そこからはホラーがセキュリティルームだけでなく、監視室でも暴れはじめていましたから(でも、ソードの攻撃を契機に、という感じでもあった)。

 ともかく、ホラーが本格的に暴れ出したものの、ソードが鎧装着し、かなりあっさりと退治、ギャングもジーナがのしてしまい、で一件落着。でもギャングボス、ホラーの助けがなくなっても抗争を続けて、殺されちゃいましたか。あの若いギャング、どうするんだろうな。

 ジーナの顔見世回だったと思うんですが、他の女性キャラ(モブ含む)との差別化がちょっと足りない点が不満かもです。今回は、後半は露出の多いビキニで暴れてくれたわけですが、ボスのプールパーティで登場したシーンだと、ボスの取り巻き女性とそれほど差異が感じられず、ジーナの色香にボスがぞっこん、という演出が今一つ説得力に欠ける印象でした。

 ソードの女性の好みが胸という設定のせいか、ジーナと同体形の女性が多すぎるせいではないかと思います。これと好対照で思い出したのが、ジブリの「かぐや姫の物語」です。主人公のかぐや姫は普通に面長、他の女性キャラは一様に『横に面長』(「吾輩は猫である」の表現を借用 ^^;)となっていて、かぐや姫一人が女性では際立つように工夫されていました。とはいえ、VL世界の雰囲気を壊さずに、ジーナだけが際立つような工夫は難しそうです。脳内で「これが大人女性ヒロイン」と補完しておくしかなさそう(^^;。

 それとバトルですね。ジーナの魔戒法師としての術・戦闘能力を見たかったんですが、肉弾戦はさっきも申しましたように割愛されてるし、ラストのホラー戦はあっさり片付いて、派手な法力の出番はなかったし。もしかして、ギーク系法師なのかなあ。まあ、先は長いから今後に期待しよう。

 次回は「BROTHER」でキャラネームタイトルではなくなり、主にソフィが映ってましたから、いよいよストーリー的に動き始める感じです。

●ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(映画)

 金曜にTV放映してました。前に、不死鳥の騎士団編でハリーのピンチを助けながらも敵に倒れされた男を、ハリーの父親と勘違いしてしまい、ここでNOVAさんから、シリウス・ブラックなる重要キャラだと教わって以来、心待ちにしていたのがこれでした。

 ストーリーの詳細を追っての感想は、おそらくはNOVAさんは映画の内容を熟知されておられて今さらでしょうし、私としてもストーリー自体にはそれほどという感じでしたので、割愛。他のハリポタ映画でも同様ですが、多種多様なイベントでつないでいく手法で、ちょっと好みから外れる感じがあります。アズカバンの囚人編はラスボスたるヴォルデモートとほとんど無縁な話だったことも大きいかも。

 その代り、シリウス・ブラックの印象は強かったですね。親友を殺した犯人を追い詰めることに一心で不撓不屈、しかしハリーを救うことのほうが優先する。好みのキャラです。2週連続のハリポタ祭りとのことで、次は「炎のゴブレット」編。それでシリウス・ブラックの人となりの理解が深まるはずです。

 とりあえず予習でウィキペディアの「白鳥の騎士団」のシリウス・ブラックの項を読んでみると、なるほどなという印象です。亡き親友の息子ハリーを慈しむことが深いのは、ともに忠実であるため。それだけではなく、マイノリティに対しての共感が強そうで、ウィキペディアの解説からは、常に少数派、弱い者の側に立つ性格が窺えます。はみ出し者になりがちなのも、もしかしたらそのせいかも。

 その辺り、来週の「炎のゴブレット」でどう描かれるか、なかなか楽しみです。

●フラッシュ

 8話め「レジェンド・オブ・トゥデイ」まで視聴しました。NOVAさんからコラボ回があり、アローのほうも見とかないと分かりにくいとのお話があり、念のためDVDの収録話を調べてみました。次に「レジェンド・オブ・イエスタデイ」があり、「それなら大丈夫だな」と、ほっとしています。「レジェンド・オブ・トゥデイ」の「この後どうなる?」の終わり方のあと、解決せずに次の話が始まったら、確かに分からなくなりそう。

 NOVAさんがハズレ回がないと感想されていた点、8話めまでながら、確かにそうだなという実感があります。消化試合的なエピソードがないですね。例えば、各々の回独自の事件があっても、ズームに連なる一本の線がきちんと確保されている感じです。

 1話ごとの感想はいろいろ言いたいものが溜まってきていますが、とりあえずシーズン2最終話まで観てからにしようと思います。週1で現在進行形のときなら、毎週観るごとにというスタイルがいい、というより仕方ないんでしょうけど、今回は最終話まで手に入っている状態です。

 どうも、先を観てから前の回を振り返ってみると、といったことも出そうな感じです。8話まででも、アース2のハリソン・ウェルズの印象ががらっと変わってしまうエピソードがあったりしました(愛娘の件)。それと、NOVAさんが仰るドライブとの類似性ですね。今のところだと、シーズン1を考慮してもなんとなく似てる点あるかも、といった感じですが、見終わってみると、おそらくもっと強く構造的な類似性を見出せそうな予感がします。

 そういう視聴状況ですが、NOVAさんのご感想は随時拝読したいと思っております。事前知識があればあるほど、観た印象が深まる性分なものですので。

●ホビット(映画)

 原作小説を読むほうに注力して、映画の観なおし(3回目です)が進まなくなってました。「竜に奪われた王国」のスマウグとの対決より前ですね。小説を読了して、また映画を観てみると、差異がより印象深くなりました。

 特にスマウグとの対決ですね。スマウグ自体、小説での印象だと映画版よりずっと小さい(挿絵もそんな感じ)。映画版のスマウグのどうしようもない巨大さが改めて分かりました。それに立ち向かう決意をしたトーリンらドワーフ、ホビットのビルボも凄いんだなと。

 五軍の戦いも、原作小説を読んだ感じでは、どうしようもない恐ろしさのオークは出て来なくて、ゴブリン側が200人くらいといったところかと。だからこそ、トーリンら13人の動向が戦局を左右する状況でもあるわけですね。映画版だと敵主力がオークで、1万人くらいいそう。だから、トーリンら13人(とエルフの2人)は、敵将を狙う斬り込み隊という感じの位置づけになったのかなと思います。

 映画版ホビットを観終わったら、原作小説の「指輪物語」を読み始めようと思います。それと並行して映画版も観なおしてみると、新たな発見や感想がありそう。前にNOVAさんが仰っていた、ホビットのほうは映画が原作を広げたものというのが分かってきました。その差異が非常に面白い。ロードオブザリングのほうも、映画が原作のダイジェスト的、ということがどういうものか、実感してみたくなっています。


 ビルドとインTは火曜辺りに感想書こうと思います。インTはコミック版(初回などの無料試し読み、ご紹介ありがとうございます)の、アニメ版との雰囲気、キャラの相違にちょっと驚いています。

Re: 10月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/10/23 (Mon) 02:22:27

フラッシュ熱のおかげで、週2回書き込みのつもりが、連続3回というペースになってしまったので、タイミングを見計らって、小出しにしようと思いました。

とりあえず、今回はフラッシュ話と、一部レスに専念して、ビルドとインTは週半ばを予定。

★アズカバン

実は、ハリー・ポッターの映画で一番好きな作品がこれなんですね、自分。

第4作『炎のゴブレット』以降が、ヴォルデモート復活に絡めて話が暗くなる流れ。これが例えば、連続TVドラマだったら「次週が気になる終わり方」は作品視聴への巧みな引きになるのですが、合い間の長い長編映画だと、ラストがハッピーエンドでないのはいろいろやきもきして、映画鑑賞後にスッキリしない。
『ホビット』の1作目は最後まで好きな映画で、これ一本でもお気に入りになるのですが、2作目は最後がピンチのまま終わって、途中の樽バトルや洞窟内のスマウグ戦など盛り上がる場面が好きなものの、作品単独では評価できません。あくまで、3作目とセットで「いい映画だった。見て良かった」と感じる作品。

で、ハリポタ映画ですが、1作目は「魔法学校の不思議な世界観描写」が秀逸な作品で、普通にワクワクする作品。2作目はキャラ設定が掘り下げられ、続編として正統進化を遂げた作品。
そして、3作目までが初期の雰囲気を受け継ぐ完成作、という認識です。1、2作はあくまでホグワーツの学園内で事件が起き、3作目でハリーの家族の過去にスポットが当たる一方、学園の外に視点が広がり始める。物語が広がり、深まるワクワク感を維持したまま話が終わり、ハリーが父親の親友であるシリウス・ブラックを助けて、きれいに終わる。
このシリウス・ブラックが、「親友の息子を守ろうとする格好いい大人」であり、それまでは自分を虐める義理の家族や、学校の先生ぐらいしか大人を知らなかったハリーが出会う、初めての距離の近い成人男性。牢獄に閉じ込められながら不屈の精神で戦い続けるアウトロー要素も、普通に格好いいですし。

4作目の『炎のゴブレット』は、それまで安全な学べる場だったホグワーツ学園が、政府の監視下に置かれて自由が束縛されるネガティブな雰囲気の中で、大きなイベントとして他の学園との交流競技が行われ、大人の事情と、子供同士の友情の絆が対比的に描かれるところまでは良いのですが、最後の最後でヴォルデモート復活、ハリーは無力さを痛感させられ、新しく友人となった他校の競技相手を惨殺されてしまう結末。
この作品から、それまでのジュブナイルな明るい物語が一転、闇への反抗という流れに突入するのですが、自分にとってのハリポタは「前半の明るい作風が好き」なので、アズカバンまでを評価する、と。

★ホビット

先日、雑談系のまとめサイトで「中世絵画で描かれているドラゴンが意外としょぼかった」というのがありまして、

原作版ホビットのスマウグのサイズや、戦場の雰囲気が映画のそれと比べて小規模という、今回の書き込みにも納得しました。
作者のトールキンという作家が古代から中世の伝承に詳しい歴史・言語学者で、世代としては20世紀前半から半ば過ぎまで(確か70年代に亡くなったと記憶)。今、調べると、『ホビット』の出版が1937年で、『指輪』の方が戦後の1954年。
幼少期から様々な映像に接して、「巨大生物が実際に出現した時はこんな感じ」とか想像できる我々とは、違った感覚なんだろうなあ、と。

古い映像感覚と現在の対比という意味では、キングコングというのが世代を超えて良い映像テキストと考えます。最初のキングコングは1933年に公開され、そのサイズは10メートル前後と設定されています。この時期の巨大なモンスターのイメージは、それぐらいが妥当なところなんでしょうね。
一方、日本の怪獣映画の雄としては、言わずと知れたゴジラ(奇しくも『指輪』出版と同じ54年公開)が代表として挙げられるわけですが、これが50メートルという大型サイズ。このサイズは、リアリティよりも、民家を踏み潰し、当時のビル街を上から見下ろせる映像的インパクトのための設定。僕らにとっての巨大生物といえば、やはりそれだけの大きさになるんでしょうね。

初代のキングコングは、エンパイアステートビルによじ登り、複葉機の機銃に撃たれて墜落死するわけですが、
去年公開された最新のキングコングは、ベトナム戦争期の戦闘ヘリ群の集中攻撃に傷つきながらも抵抗し、驚異的なジャンプ力や正確な投擲などの対空反撃を展開し、ヘリ群を全滅させるなど、なかなかのアクションシーンを見せます。一応、サイズは30メートル代ですが「まだ成長途上の若い世代」との設定で、将来的にはゴジラと戦う予定だったり。

ここまでで何が言いたいかというと、トールキンの原作執筆時には映像体験的に想像すらできなかった映像が、近年の映像技術の発展や、映像原体験の進化に起因する想像力の飛躍などによって、『指輪』や『ホビット』ではフルに描写されるようになった点ですね。
映像見て、CGだと分かっていても、「うおー、凄え」と感じられるのが特撮系の映画を見る醍醐味ですね。

あと、キングコングを例に挙げたのが、『指輪』『ホビット』の映画監督であるピーター・ジャクソンが、それらのシリーズの間に、『キングコング』を撮影していたためでもあります。そちらは未見ですが、ここで話してみて、見たくなりました(笑)。

★フラッシュ

ようやく本題です。

で、フラッシュに関しては、改めていろいろ勉強中なので、やはり自分が書いたことにも思い違いやミスがあるわけですが、気が付いた点については随時修正していきたいと思っています。

>原作では、バリーとジェイの対面はなく

すみません。しっかり対面してました。
ええと、元々、バリーにとってジェイはコミックの中のヒーローで、そもそも違う世界観の住人だったのですが、フラッシュが当然のように世界線を越えるヒーローであることが考慮されていませんでした。

ということで、バリーが初めて世界線を越えた先で出会ったのが、初代フラッシュのジェイ・ギャリックだったんですね。バリーが初めてジェイに出会ったとき、ジェイはすでにヒーローとしては引退していましたが、バリーとの出会いと共闘を機に、ヒーロー活動を再開するようになったみたいです。

また、ジェイが実写映像で描かれたのは今回のドラマ版が初めてですが、アニメではあの姿で登場していたようですね。バリーを導く老ヒーローとして、バリーの妻のアイリスの甥のキッドフラッシュ(ドラマ版ではアイリスの弟)や、バリーの未来の孫のインパルスとチームを組んで、フラッシュファミリーを結成している作品もあるようで、何だか日本のウルトラマンみたいだなあ、と。

さて、セカンドシーズンを見終わった後で、改めて映像特典の未公開シーンとか最終巻のおまけのメイキングやスタッフインタビュー映像を見て、いろいろ感じ入ったりも。
こういうおまけを見ると、TV放映ではなく映像ソフトを買って良かった、と感じますね。

さて、各話ごとの感想ですが、今回はその前に、8話の視聴に関わるアローのフォローをば。

★アロー

アロー(オリバー)の仲間のうち、フェリシティとディグルはフラッシュ第1シーズンでも顔見せ済み。今回、初登場なのは、オリバーの妹のテアと、彼女の父親のマルコム・マーリンですね。それぞれのキャラについての確認をします。

・ディグル
アローとしての活動を始めたオリバーが、最初に仲間に加えた元アフガン帰りの軍人。
最初はクイーン家の運転手兼ボディガードとして雇われていましたが、とある事件からオリバーが闇のヒーローとして活動をしていることを知り、オリバーが道を踏み外さないよう監視役として、また軍事知識面での相談相手とか、軍隊の人脈などで頼られる流れで、なし崩しに仲間として共闘することに。
オリバーが警察に監視されて行動できない時に、代理としてオリバーの代わりのアローを務めたこともあり、良き相棒的立ち位置。フラッシュ第2シーズンと同時放送のアロー第4シーズンにおいて、ようやく変装用の仮面を被って、ヒーロー名スパルタンを名乗るようになる。
フラッシュ2では、8話のほか、15話でゲスト出演し、バリーに「お前はだんだんオリバーみたいに、何でも一人で抱え込むようになった。もっと仲間を頼れ」とアドバイスする。また、妻のライラは政府所属の秘密軍事組織ARGUSに所属し、市をまたぐ、あるいは国家レベルの大掛かりな問題が生じた場合、フラッシュに協力を要請することも。

・フェリシティ
オリバーの仲間その2。最初はクイーン社に務めるOLで、コンピューター関連のエキスパート。オリバーは、彼女の腕を見込んで、自分の調査に関係するデータを調べさせたりしていたけど、やがて正体を明かすことに。フェリシティは、ヒーローに憧れを持つオタク志向の女性で、バリーやシスコと非常に気が合う。
一人で何でも抱え込みがちなオリバーを心配し、引きこもりがちな学生時代から成長して、現在は社交的でもあるので、チームアローの対外交渉担当、メンバー間の不和の調整役、新メンバーのスカウトなど、前線での戦闘を除けば何でもやるプラットフォーム的な立場。
コミック版の本来のヒロインであるローレルを差し置いて、オリバーの正妻的な位置を獲得。アロー第2シーズンラストで、オリバーへの恋愛感情を認識するも、第3シーズンでは、バリー、レイ・パーマー(アトム)からも好意を寄せられ、周囲にヒーローが集まってくる状況に。
第3シーズンの最終決戦に当たり、オリバーへの心配を続けるフェリシティの姿に失恋を自覚したレイは、自分の会社(オリバーのクイーン社を買収し、パーマー社と改名)の協同経営者としてフェリシティを指名、その後、第3シーズンラストで、フェリシティはヒーロー活動を辞めたオリバーと共に街を出て、二人きりの同棲生活を開始。
しかし、レイがアトムスーツの実験中の爆発事故で行方不明になり、パーマー社改めスモーク社のCEOを要請されることに。また、自分もヒーローたちをバックアップする活動にハマっていたため、オリバーには内緒で、街に残っていた仲間のフォローを続ける形に。
その後、悪の魔術師ダミアン・ダークの暗躍で、窮地に陥った街を救うために、オリバーをグリーンアローとして復帰させ、ヒーロー活動を再開させるも、オリバーの隠し子騒動で恋愛関係は破綻。オリバーとはあくまで仕事上のパートナーという形で距離を置く流れ。8話はその直前で、フェリシティにいろいろな試練が訪れる前の話。

・テア
オリバーの妹として、第1シーズンからずっと登場していたものの、サブヒーローとしての活動を始めるのは、第3シーズンのラストから。
当初は、オリバーの日常の象徴として、トラブルに巻き込まれるのを助けられる役どころ。そして、兄や母親のモイラを愛しつつも、自分に隠し事をしていることを察して反抗したり、悲嘆に暮れたり、本作の日常ドラマの起爆剤の一つ。
「お兄ちゃん、こんな大事な時に、どうして姿をくらましたりするのよ。信じられない」といって、オリバーのヒーロー活動を妨害することもしばしばだったり。そして、適当に言い訳して、なだめすかしているうちに、別の問題が発生して、いろいろうやむやになるのが定番だったり。
第2シーズンでは、恋人のロイがレギュラー化して、そっちとの関係がドラマの中心に。また、母親のモイラがマルコム・マーリンとの間に浮気してできた娘であることが発覚し、それを知ったマルコムからストーカーされたりも。その後、ロイがアローの弟子になってヒーロー活動を始めるようになって、「ロイも私に隠し事をしている。信じられない」と不信感に駆られ、街から姿を消そうとしたところ、物語終盤の大騒動に巻き込まれ、命の危機にさらされる。そこに駆けつけたマルコムを嫌悪しつつも、「娘を守るために必死な父親の姿」にほだされ、付いて行くことに。
第3シーズンでは、マルコムの元で戦闘訓練を受けた後で、オリバーが連れ戻しに来たために一緒に街に帰ることに。しかし暗殺者組織リーグの手で殺害されることに。
リーグの所有する「復活の泉」で蘇生される条件として、オリバーがリーグの首領の後継者になることを求められ、終盤のドラマの起爆剤に。
また、恋人のロイがオリバーの代わりにアローとして警察に捕まり、死を偽装することで街を出る必要にさらされて、一緒について行こうとするけれど、ロイは自分の赤いヒーロースーツをテアに残して失踪した。そのため、ロイの意志を継いで、街を守るヒロインとしてテアは活動を開始する。
第4シーズン冒頭では、ブラックキャナリーとして活動を続けるローレルとのコンビで悪と戦っていたけど、敵が手強くなったので、引退したオリバーの復帰を促す。その延長で8話に参戦するけれど、オリバーは彼女のヒーロー活動について喜んでおらず、危険にさらされたり、殺人などの取り返しのつかない罪を犯す前に手を引いて欲しいと考えている。

・マルコム・マーリン
第1シーズンのラスボス。
オリバーの親友トミーの父親で、オリバーの亡き父ロバートの友人。昔、妻を貧民街の暴徒に殺されたため、その復讐のために貧民街地区を地震発生装置で崩壊させようと企てていた。その計画に反対するロバートを海難事故に見せかけて死に追い込み、同船していたオリバーが孤島の5年間を過ごしてアローになるきっかけを作った人物。
第1シーズンラストで、アローの妨害を受けて、地震発生装置を破壊されるも、装置はもう一つあったため、計画が成功して貧民街は壊滅に追い込まれる。アローはマルコムを倒すも、地震のごたごたで、トドメが刺せなかった。
そして、その地震の結果、息子のトミーが死ぬことになったために、マルコムも改心することに。
第2シーズンでは、街の一部を壊滅させた大悪人として扱われ、企業主としての表の顔を失っていたが、それでも裏世界での影響力は維持していて、テアが自分の娘であることを知ると、彼女を守ることに身を捧げようとする。また、マルコムが暗殺者組織リーグで戦闘技術を身につけたことが語られる。
第3シーズンで、オリバーが彼の生存を知り、トミーの件やテアの件で対立しそうになるも、共通の敵リーグから街を守るために共闘することに。この関係について、オリバーの仲間は猛反対するけれど、リーグに関するマルコムの知識と戦闘能力は欠かせないと考えたオリバーは、仲間と決別してでもマルコムとの共同戦線を張ることを決意。
結果的に、フラッシュの支援もあって、オリバーは仲間たちやマルコムの協力も受け、リーグから街を守り、首領のラーズを撃退。オリバーはマルコムとの契約どおり、リーグ首領の証である指輪をマルコムに託し、暗殺者組織の長としてマルコムが君臨することになった。以降、マルコムは裏世界の長として、オリバーとは付かず離れずの距離を保つことに。

というわけで、過去にいろいろあって、双方ともに痛い想いを共有した結果、互いの考えや立場を尊重する形で、敵対相手が強力な協力者になったわけですが、それがどうしてレジェンドの敵の一人になっているのかは、自分もよく分かっていません。
まあ、フラッシュ2の8話の段階では、裏社会に顔の効く旧敵という認識でいいかな、と。隠密行動に長けているので、「いつの間にかそこにいて、声を掛けてくる」という登場シーンが定番だったのが、びっくりしたバリーに「どうしていつも登場の仕方が同じなんだ?」とツッコミ入れるギャグには笑いました。
テアに関しては、娘想いの父親そのもので「オリバーを助けて街を守ることがお前の望みなら、好きにしたらいい。私はリーグの仕事があるからいつも一緒というわけには行かないが、お前に何かあったらいつでも駆けつける」と言っては、「そりゃどうも」とうざがられる(笑)。それと似たような父娘関係が、フラッシュ第2シーズンでもあるわけですが、まあ、第1シーズンのラスボスが転じて娘煩悩な父親になるのが、このシリーズの特徴なのかな、とも。
オリバーに対しては、「テアに何かがあれば、私はお前を決して許さない」と脅しをかけ、オリバーが「当たり前だ。テアは、お前の娘である前に、俺の妹なんだからな」と睨みつける関係。そして、マルコムが登場するたびに「今度は一体、何を企んでいる?」と詰問し、マルコムの方は「心外だな。私はただ娘のために、お前に警告を与えに来ただけだ。いまだ危険に気付いていないようだからな」と応じる。共闘関係でも、何だかギスギスしたムードがアローの物語ってことで。

★改めてフラッシュ

後は、ボックスの前半だけ、簡単に感想まとめておいて。

・9話
クリスマス回。
脱獄した悪役チーム対フラッシュということで、ウェザー・ウィザードとトリックスターがフラッシュに挑戦します。一緒にキャプテン・コールドことスナートも誘われるのですが、彼は「金にならない仕事はしない」との言い訳で、バリーに警告だけして去って行きます。ここまでが、スピンオフのレジェンドの前日譚ということで、スナートが投獄されたままだと、時間旅行に行けない、と。

なお、この翌年、バリーはレジェンドチームと再会して、レイに「スナートはどうしたんだ?」と尋ねますが、レイは悲しそうな表情で、「そうか。君にはまだ話していなかったな。彼は僕たちを助けるために死んだ。ヒーローだったよ」と答えます。
その後のスナートは、時々ゲスト出演しますが、回想シーンだったり、過去の時間軸からバリーが連れて来たり、そんな感じ。

で、マードンとトリックスターですが、今年はスターウォーズで久々にルーク・スカイウォーカーも出て来るので(ダークサイドに落ちるのでは?と懸念もされているようですが)本作では、相変わらずの爆弾マンですな。
それより天気使いことマードンが格好いいなあ。いきなり空飛んじゃうし。

バリー「え、マードンって飛べるのか?」
シスコ「いや、飛んでるんじゃない。自分の周りに上昇気流を形成して、それに乗って(うんちゃらかんちゃら)」
ハリー(遮って一言)「飛べるんだ」

このやり取りに笑えると共に、フラッシュが成長しているのに合わせて、敵キャラも成長してるんだなあ、と感じたり。

・10話
年明けて、この回のドラマのメインは、パティとの恋愛劇の終焉ですね。この時、アローの方も、フェリシティとオリバーの関係が崩れるので、失恋週間という形かな。

敵は、フラッシュとは逆に、周囲の時間を遅くすることで相対的に自分が速く行動できる相手。今だと「ポーズ」とか「どんより」と関連づけたくなります。

さらなる焦点は、娘を守るためのハリーの裏切りですね。結局、ウェルズが裏切るのかよー、とドキドキ。

・11話
で、ウェルズの裏切りに焦点を合わせたところで、リバースフラッシュ再登場という。エディが死んで、どうしてリバースが? と思ったら、「初めて時間旅行をした、バリーたちと出会う前のイオバードだった」ということで、前作のラスボス戦再び、と。
あの時は、オリバーやファイヤーストームの協力、そしてエディの犠牲がなければ倒せなかった強敵に、今回は成長したバリーがタイマンで挑んで勝つ、という。

でも、イオバードを解放しなければ、シスコが消滅すると分かって、結局、シスコを救うために、イオバードを未来に送るという展開。
このイオバードも、フラッシュ第3シーズンで、バリーが混乱させた時間軸を戻そうとする協力をしたり、レジェンドの敵になったり、大暴れしている感。

・12話
バリーのスピードが落ちていることが明らかになって、ウェルズ(ハリー)の裏切りが判明。

ここまで長い仕込み期間を終えて、次回からいよいよ今シーズンの目玉、中盤の盛り上がりであるアース2への旅に突入、と。

メタヒューマンのタールビットについては、久々に第1シーズン的な「悲劇性の強い復讐者」って感じの敵でしたね。
第2シーズンは、「アース2からの刺客」とか、「前の敵との再戦」とか、クロスオーバー絡みが多くて、バリーたちとの関わりが薄い単独犯行型の敵って少ないですから。
今シーズン唯一の「イベント色が少なく、仕込み要素が大きい回」と考えます。

Re: 10月のスレッド(2017) - K.K

2017/10/24 (Tue) 11:55:11

 NOVAさん、どうもです。

●ホビット(余談 ^^;)

 中世絵画のドラゴンが意外にショボいというお話に、深く納得するものがあります。想像力がどこまで及ぶか、みたいなことかも、と思います。ドラゴンが「手に負えないほどデカい」だとして、中世人のイメージは、建物なり船舶なり、中世の建造技術で作れる「デカい」と比較しての巨大動物。

 時代が下って、現代だと船のトン数が万のオーダー、ビルのサイズが数十メートル以上。それに見合うサイズの怪物がゴジラなどなわけで、スマウグもゴジラに見劣りしないサイズが必要なんでしょう。キングコングだと、考慮すべき事情が違っていそう。最後は倒されてしまう悲しい存在として描くか、強さを見せつける存在かで、サイズが違うのかもしれません。

 ただ、トールキンは古代~中世に博識で、そういう時代を克明にイメージして執筆したと思いますので、ゴジラ初作と同時期の指輪物語の時点でも、スマウグのサイズは映画ほどではなかったのかもしれないと思います。指輪物語原作にはスマウグは出てこない(はず)ですが、軍勢の兵数とか、スケール的な面がどうなのか、読む前からちょっと気になりはじめています。

 ホビットは感想としていろいろ言ってみたくなることはあったんですが、書き始めるとあまりにも量が多くなりそうなので、さっきのはぐっとこらえてほとんど書かずでした。例えば、ビルボの原作と映画での印象の違いですね。ごく簡単に差異を言ってみると、原作では機転が利く知恵者、映画では愚直なまでに友に忠実、といったものです。

 そんなことを考えていたものの、すぐ思考がわき道にそれる悪癖ゆえか、突然「スマウグとの対決って怪獣映画だよね」→「そういやシン・ゴジラ、もうすぐTV放映だな」と脈絡のないこと考えて、「スマウグとの戦闘シーン、BGMが伊福部マーチだったらどうなるだろ」と思いつき、早速やってみました。

 ネットで100分耐久とか称する「宇宙大戦争マーチ」を見つけて再生、ホビット映画も音を消し日本語字幕でスマウグとの城内対決シーンを再生してみると、どうも好みの感じです。前に、エヴァンゲリオンのUN軍(特自)と使徒との対決シーンに伊福部マーチでBGMつけたMAD動画を見たことがありますが、そんな感じでした。

 で、BGMを変えてみたせいか、スマウグとの戦闘を注意して観られた感じがします。気分高揚で集中力が高まったのかもしれません。大量放水で退かせたり、火薬壺(でいいのかな)投げつけたり、落石攻撃したりと、必死の攻防一つ一つがよく見える感じがしました。

 どれも、とどめとなる巨大黄金像ができるまでの単なる時間稼ぎと思っていたせいか、いままでの視聴では途中経過と認識して、記憶に深く残ってなかったようです。スマウグと巨大黄金像の対峙までが、興奮するほど面白く感じられました。その反面、巨大黄金像の攻撃が、スマウグがすぐに跳ね返したせいもあって、前よりショボく感じられのも事実です。

 本当はそこが見せ場なのに。BGMって大事だなというわけですが、映画の演出はプロの仕事だけあって、私みたいな素人がいじったりすると、魅力を減じてしまうということも、再認識しました。
(でもそう分かった上で、遊びとしてはときどきやってしまうことではある(^^;。)

●仮面ライダービルド

 ローグの変身ワード「蒸血」なんですが、「じょうけつ」と音で聞いたときは、「これは蒸結だろう」と思い、念のため字幕付きで観なおしてみると「蒸血」と出て来まして。もしかしたら字幕が間違えたのかと思いつつも、一応は字幕は唯一のソースではあるので、感想で「蒸血」と記しました。

 その後、NOVAさんの感想を拝読して、「蒸結」とされていたので、私もやっぱりそっちだよなあ、と。その後、公式をチェックしてみると、戦兎ブログなどで「蒸血」とあったので、どうやら結ではなくて血だったのかと。とはいうものの、実はまだしっくりこないものがあります(意味が取りにくいとか、いろいろ)。

 それはさておき、スタークの正体が石動惣一マスター説、戦兎がサトウ・タロウの体に葛城巧の頭脳説、どちらも「うーん、どうだろう」と思っていた面があったのですが、今話を観てみると、両説とも充分あり得るように思えて来ました。

 ともかく本編、冒頭で、葛城母が戦兎と龍我を北都の警察(?)捜査から庇って隠したことから、二人を信用することが深いことが窺えます。主に前話ラストの龍我の行動、言動によるものでしょうか。もちろん、スタークが言い放った「葛城巧がファウストを作った」の真偽が気にかかるということは大きいでしょうけど、信用できない相手に聞きたくはならないですからね。

 続いて、北都、西都、東都首脳会談。ファウスト幹部ローグである氷室幻徳と、父親の東都首相:氷室泰山は方針の違いで軋轢があるみたいですね。ずっと後で、幻徳が泰山に対してクーデターなんてこともありそうな伏線と感じました。

 そしてスタークはローグに従うふりをして、ローグを誘い出してますな(←後のシーンも考慮しての感想)。一方、葛城母は息子:巧について、戦兎と龍我に詳しく生い立ちを語る。葛城巧に二面性を感じさせるようなものでしたね。父親の死への怨恨(悪)か、それとも名誉回復(善)か。

 しかし龍我が腹を鳴らせてしまい、卵焼きが振る舞われる。米飯や味噌汁がないところは、北都の食糧事情をうかがわせるものがあります。で、龍我は卵焼きが甘すぎるといい、戦兎は美味しいと言って、思わず涙まで流す。このシーンは、葛城巧=戦兎を強く匂わせるものだったと思います。葛城巧も(言葉には出さねと)母親の卵焼きが大好きだったようですから。

 しかし、肝心のデータは東都に隠してあるということで、また東都に逆戻り。前にNOVAさんが北都も西都のときと同じく、短いエピソードと予想されてましたが、当たってましたね。私は重要データを北都で探すのがしばらく続くんじゃないかと思ったりしていました。

 葛城母の運転する車であっさりと東都へ帰還ですが、あっさりと検問通過したと思ったら、ローグが急襲して葛城母を攫っていくと。一同の情報は筒抜けになってたみたいですね。ファウストのアジトで幻徳が葛城巧の遺書と称するものと引き換えに、データを保管した貸金庫の鍵と開錠カードと暗証番号をゲット、葛城母をスマッシュ化までしてしまう。

 しかし、この後で明らかにされたのが、貸金庫がダミーということですね。葛城巧が「こんなこともあろうかと」と仕込んでいたもので、恐ろしく用意周到です。葛城母は、息子の巧がだまされて研究を進めていたと疑ってましたけど、どうもそういうことはあり得なさそうです。自分の死後のことまで予測して準備、ですから、全ての事情を理解した上で、状況をコントロールしている感じがします。

 もはや恒例となった龍我の変装はおいといて(^^;、スマッシュ化された葛城母は無事に元に戻されるものの、やはり前後の記憶がなくなっている。しかし、二人が信用できると確信した葛城母がデータの所在を教え、二人がデータを入手するとスタークが現れて、データを奪ってしまう。

 これでデータはファウストの手に落ちた、と思ったんですが、スタークはなぜか二人にデータを返しただけでなく、ローグを止めて、二人を逃がしてしまう。データを使って研究を完成させられるのは戦兎、研究結果を使えるのが龍我(ライダー2号確定?)、とか言って。こういうところ、戦兎や龍我を育てる意思が出ている感じで、現在の登場人物からすると石動惣一マスターが適合するんですよねえ。もしそうだとすると、正体を明かしてくれるのはだいぶ先になりそう(ラスト近くくらい?)。

 エピローグでは、生真面目にもデータを葛城母に返そうとする戦兎に、葛城母はデータを戦兎に託し、アナグラムの伝言やらなにやら。で、いよいよデータの解析となり「PROJECT BUILD」と出たところで次週へ。予告では仮面ライダーは軍事技術とか言ってて、設定的に物騒な展開になってくるみたいですね。

●インT

 改めて、コミック版(無料試し読み)のご紹介、ありがとうございました。全体の雰囲気もアニメ版と違いますが、一番の差異はエミのキャラですね。アニメ版だと、あまりに受動的・消極的・厭世的なため、ヒーロー4人からエミに関わり、守らざるを得ない流れだと思います。

 しかし、コミック版だとエミが能動的・積極的・楽天的であるため、動き回って周囲に影響を及ぼしていくエミをヒーローらが追っかけて行って後始末にてんやわんやの感じです。勢い、全体もコミカルになってくる。コミック版だと、昔懐かしのヒーローのパロディものという見方もできそうです。

 もし(媒体ではなく作風として)、どちらがいいかと問われたとして、答は難しいですね。どちらもいいし、もしかすると出だしの雰囲気とラストの雰囲気はまるで違ってくるのかもしれませんし。ただ、コミック版を購入するかどうかといえば、現時点ではちょっと迷いますね。アニメ版を観終えて、もし「面白かった、でも観たりないぞ」と思えたら、ですね。

 さて本編。メイン敵はベル・リンであるわけですが、バトル時の会話から見えてきた意外な面にちょっと注目しました。

 ベル・リン、前回ラストから引き続き、「いい遺伝子、いね~が~」と物色してて、目を付けたのがテッカマン(城二)。すぐにシーンは移って、エミの学校。サブタイトルの「Imaginary Friend」が出ますが、ラストで意味が分かる仕掛けだったのか。それはともかく、ハロウィンですか。しかしはしゃぐ友人に対し、エミは乗り気ではない。友人は強引に誘うわけですが、おそらく暗い雰囲気のエミを心配してるんでしょうね。

 一方、エミ邸のヒーローら。ガッチャマン(健)が黄色っぽい麺を啜っているのでラーメンかと思ったら、皿を持っている。スパゲティなのか。うーむ、すすっちゃいかんぞ(^^;。まあ、ガッチャマンの常在戦場で不作法の演出なんだろう。作ったのは味の感覚がないキャシャーン(鉄也)でしたか。味見しなくても正確にレシピ通りに作れば美味い、というわけか。

 で、ヒーローらもエミ参加のハロウィンパーティについてくると。エミの友人マリアはエミの気を引き立てようと、いろいろ話しかけとりますが、エミの反応は鈍いですね。マリアがなぜ心配しているかは、エミが笑わなくなったからですか。ウザいと返したエミに、ガッチャマン(健)がキレて、相変わらずズケズケとモノ申しとる。なんだか、威張る割には子煩悩な父ちゃんみたいだ(^^;。で、反抗期の娘を持て余していると。

 パーティの演出で一瞬暗くなった隙をついて、エミは脱走。よっぽど、ガッチャマン(健)がうざかったのか、核心を直球で突かれたからなのか。エミを探すテッカマン(城二)は、遺伝子漁り中のベル・リンと遭遇。ふむ、段取りいいな(^^;。が、テッカマン(城二)は、遺伝子に興味津々で、襲い掛かりさえするベル・リンをすげなく振って、去ってしまう。高い脅威とは見なかったということか。

 一方、友人マリアはエミをすぐに発見。エミとの交友をよく覚えており、エミが行きそうなところもすぐ思い当たる。これだけ熟知しているからには、マリアはエミを非常に親しく思ってるんでしょうね。このシーンではエミはマリアに対してさほど、という感じでしたが、その心中はラストで明らかに。

 マリアとの会話中、エミが一瞬思い出したのは、鉛筆により思いもよらぬ形で願いが叶ってしまったことでしたね。鉛筆入手以前から厭世的になる何かがあったんだと思いますが、願いが叶う鉛筆が手に入ってしまった。となると、うっかり愚痴も言えない。下手なことを考えてもまずい。これはストレス溜まるでしょうね。現時点で、鉛筆はエミに対して強くネガティブに作用している感じです。そのため、言っちゃいけないのに、一層暗くて強い気持ちを口に出してしまうという感じです。うむむ、世界が滅びそうです(^^;。

 マリアからもまた逃げ出したエミをベル・リンが発見と。遺伝子ではなく「ケース」に反応ということですね。エミを殺すと宣言して襲い掛かるベル・リンですが、鉛筆が光ると、トラックがベルの行く手は阻み、エミはなんとか逃げおおせる。ビルの上で一瞬映ったのは、ラジャ・カーンでしょうか。だとすると、敵側もいろいろ対立の構図がありそうですね。それとも鉛筆=「ケース」が操っているのか。

 が、ベルの追跡は止まらない。そこへテッカマン(城二)が助けに入る、と。直前のシーンがありますので、「これも鉛筆が呼んだ?」という気もしてしまいます。ベルがケースに実現してほしい願いとは「Zとの遺伝子を使って自分の王国を作り、他の種族は滅ぼす」ですか。滅茶苦茶わがままで暴虐な願いですが、そう思うに至った事情はテッカマンとの戦闘中の会話から明らかに。

 バトルのほうは、別世界の廃墟に転移してで、思い切り暴れても問題ない場所みたいですね(期待通りに、バトルは満足いくものでした)。ベルの戦闘用機材があり、土地勘もある場所ということとともに、他人を巻き込みたくないという意思ともとれるもので、かなり複雑な心境の持ち主なのかもしれません。ベル・リンは。ぺガスも転移させているところをみると、バトルはフェアにやる性分でもあるらしい。

 テッカマンとの会話からすると、ベルの種族は他種族に滅ぼされたようです。だから、自分の種族を復活させるために、遺伝子が必要なんでしょうね(遺伝的多様性がうんぬんかんぬん、みたいな)。かつ、二度と滅ぼされないための方策が「他種族は全滅させる」と。ベルの種族が滅ばされる過程で、非常に酷いことがあったと想像できます。

 が、テッカマンがそんなこと認めるわけがない。自分へのダメージ覚悟で全力真っ向勝負で潰しにかかる。しかも、その余波で落下した瓦礫からベルを守りもすると。ブレない男ですね、テッカマン(城二)は。守られたベルがちょっと好意的になっても、すげなく拒否するところもブレてない(おそらく、だからこそベルは惚れていきそうな感じがある ^^;)。

 戦い済んで日が暮れて、エミ邸に戻った一同、また飯食ってる。このドラマ、よう飯食いますな。なんの拘りだろう。が、重大な異変が。エミ以外から、友人マリアの記憶も情報も消えている。おそらく、存在自体がなかったことになってるでしょうね。だからサブタイトルが「Imaginary Friend」だったのか。

 この異変は、直前まで自分がどうなってもいいと思っていたエミへの否定ということなんでしょうね。友人がいなくなったら辛い、ということは自分がいなくなったら友人は辛いはず、という想像が働くようになった。エミに欠けていたのは感情移入能力だったのかな。

 ラストは、ラジャ・カーンがZに真意を尋ね、その後、エミ邸を訪問している? 普通に呼び鈴押してるし、何をする気なんや、という「こりゃ、次週を見ねば」と思わせるものでした。次回サブタイトルは「Invisible Future」、見えない未来、ですか。確かにずっと頭文字IFタイトルですね。言われてみるまで全く気が付いてませんでした。

●フラッシュ

 ホビットも観ているため、視聴があまり進まず。アロー・コラボ回の「レジェンド・オブ・イエスタデイ」を観終わったとことです。アローはせっかくTV放映してくれたシーズン1を観てなかったんで、アロー関係が出てくると知らないことが多く、こちらで教えて頂いて得た知識が役立っております。今回もアローのキャラなどの詳しいご解説、ありがとうございます。

 アロー・コラボ回で、なんとか強敵は倒されたわけですが、そこへ見知らぬラスボスらしき人物が強敵の灰を回収したりしてますな。「こいつ、ナニモンや」と気になってしまいますな。フラッシュとアローは、本当はコラボじゃなくて、同じ世界の別都市で活躍するヒーローで、二つの物語は密接に関わっている。

「うーん、フラッシュ観ただけでは、半分しか分かってないということなんだよなあ」と思い、アローも(少なくともフラッシュと関わるシーズン以降を)観てみたい気は強くするのですが、いかんせんシーズン1からして観てない。DVDなりネットレンタルなり、なかなか踏ん切りがつきません。


 ハリポタは金曜以降に、牙狼VLなどの感想と一緒に書こうと思います。

Re: 10月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/10/25 (Wed) 10:05:35

週半ばの定例なり。

★フラッシュ他

>サヴェッジの遺灰回収

ああ、そいつがマルコムですね。

サヴェッジの方は、レジェンド第1シーズンのラスボスにもなるので、このまま死んだままだと繋がらないので。

レジェンド第1話で、未来世界のサヴェッジは世界征服を達成し、残虐な支配者として君臨しています。そうなってしまうと手が付けられないので、歴史を管理する組織タイムマスターの一員リップ・ハンターが、チームメンバーをスカウトして、過去の世界でサヴェッジを完全に滅ぼす方法を求めて時空を旅する物語がレジェンドだ、と。

当初、リップはスカウトしたメンバーに「君たちは未来世界において、伝説になっている」と持ちかけるのですが、それが嘘と判明。
「歴史を改編するに当たって、その影響を最小限にするために、いてもいなくても差し障りのない地味なメンツを人選した」のが真実(ひどい)。
さらに、タイムマスター本部は、「歴史を改変して、サヴェッジを抹殺することに反対」しています。というのも、組織の視点では「サヴェッジの世界征服も人類の歴史の一部として受け止めないといけない」という立場。
それに対し、リップ・ハンターはサヴェッジに妻子を惨殺された経緯があって、「特例として、サヴェッジの暴挙を阻止する」ことを主張するのですが、組織に聞き入れてもらえず、単独でサヴェッジ打倒作戦を開始します。
よって、レジェンドチームに対しては、タイムマスター組織からの妨害も行われるわけで。

そういう波乱の中で、スカウトされたレジェンドチームは、「つまり、自分たちが伝説になるのは有り得ない、というのが現状の歴史というわけか。しかし、サヴェッジを倒して、歴史を変えることができるのなら、自分たちが真の伝説になる未来を、自分たちの手で作ることもできるということになる。だったら試してやる」と前向きに受け止めて、チームとして活動するまでが第1話、と。

そして数々の冒険の末に、タイムマスター組織とサヴェッジが手を結んでいたという事実も発覚して、最終的にサヴェッジ撃退に成功。まあ、その際に犠牲になったメンバーもいたわけですが。
以上が、フラッシュ第2シーズンの裏で起こった出来事ですね。

そして、レジェンド第2シーズンは、「サヴェッジを撃退した後で、何だか時間軸がおかしくなって、このままだと世界が崩壊してしまうことが発覚。だから、今度は時空の歪みを修復するための冒険を開始するよ」って話。
だけど、その途中で「時空がおかしくなったのは、サヴェッジ撃退のせいだけじゃない。その大元は、フラッシュかよ、とか、他にも時空を乱す奴らがいる(リバースフラッシュとか、マルコムとか)など、いろいろなことが判明し、さらに行方不明のリップ・ハンターが何だか悪堕ちしていて、さらなる時空改変を画策していて、それを止めようとする話」に結実しそうな感じ。

レジェンド第1シーズンの廉価版が出るのは、11月なので、その時点で購入予定。

★ビルド

葛城巧の謎を追って、いろいろ奔走する話でした。
そして、ラストで「プロジェクト・ビルド」と称する計画書が見つかって、続く、と。

自分が今、気にしているのは、「知性を持たないスマッシュと、理性的な仮面ライダーの違いは分かる。でも、ナイトローグみたいな擬似ライダーと、ビルドみたいな正式な仮面ライダーの違いは何だろう?」と。
単純な戦闘力で計るなら、現状はビルドよりも、ローグやスタークの方が強いと思うのですが、それでもローグたちは正式な仮面ライダーであるビルドの秘密を突き止めることに固執しているようで、その違いは何か。

考えられるのは、ローグたちは完成されたスペックを持つものの、そこからの発展の可能性がない。ビルドたちは、戦闘を通じてハザードレベルの向上が見られ、成長進化する兵器ということかな、と。

ともあれ、今のストーリーの流れは、「この世界の仮面ライダーとは何か?」を追求することで、「ビルド誕生の背景」と「2号ライダーのクローズ誕生」まで引っ張って行く展開ですね。
今のところ、「人がスマッシュではなく、ライダーになるのは、偶然に頼るところが多く、兵器として安定した生産性を確保できていない。ライダーを兵器として確実に量産できる体制を築くことが、ファウストの目的? そのための実験材料として、龍我を利用する?」って感じかな、と。

★インT

ITFにしようか、と迷いましたが、アルファベットだけだと表題として収まりが悪い気がして、カナ交じりがしっくり来ると判断。

さて、コミック全4巻を読了しました。そこで分かった情報も補足しつつの感想。

アニメでは、メインヒロインのエミよりも、敵ヒロインのベルの方が可愛いですね。この1話で、テッカマン城二とも関係性も成立して、面白くなったと思います。
牙の生えた吸血美女という点でも、ベルは好み。さらに武装パーツを装着したメカ少女の要素もあって、思いきりツボに入りました。

さらに、テッカマンが普段は理知的でクールなキャラでありながら、スーツを装着する際に、細胞が強化されてマッチョになり、性格も「騎士道精神と熱血宇宙パイロットを体現した熱い言動」という、日常と戦闘時のギャップがいいなあ、と。
健はおっさんだし、ポリマーはチャラいし、キャシャーンは子供だし、と考えると、自分が一番感情移入できるキャラは、テッカマンということになりました。

3話はアクションすげえ、となって、4話に入ってようやくアクションとか、懐かしヒーローワクワク感だけでなく、好きなキャラのドラマ展開に期待、というモードに入ったな、と。

なお、コミック版だと、テッカマンは、エミの通う高校の教師として赴任。普段は、女子高生にモテモテな南先生として振舞いながら、敵に狙われそうなエミの警護に当たっています。
アニメでは、ポリマーから教授と呼ばれて、敵のテクノロジー解析なんかを行なっていますが、現状は居候でしかない、と。

さて、アニメはハロウィンというイベント回ですが、鬱ヒロインのエミはお祭りムードに馴染めない様子。昔は笑顔だったのに、どうして暗くなったのか、というのが今後明かされる謎っぽいですね。

コミック版からその謎を紐解いてみると、「幼少時は明るかった」「10年前に海底トンネル崩落事故に巻き込まれ、母親を失い、さらに100人以上の犠牲者がいた中で、ただ一人生き残った」「事故の影響で記憶を失い、一時的に笑わなくなった」「現在の明るさを取り戻す経緯は語られておらず」と、こんな感じです。
コミック版のエミは、メカオタクで好奇心旺盛、ドジっ娘だけど人懐っこくて世話好き。さらに、ポシビリティペン(アニメ版のケース)を積極的に使用して、ヒーロー支援のために頑張ろうとしているけど、失敗することも多く、健に「人助けのために頑張るのはいいが、もっと状況を考えて行動しろ。そのペンの力は未知数だが、トラブルの元にもなるから、うかつに使うんじゃない」とたしなめられたりも。
アニメとは、180度真逆なキャラになってますな。

アニメ版のエミが、まだ語られていない母親の死がコミックに準じるなら、その影響がずっと尾を引いて、厭世的になったままの時間軸のエミということかもしれません。
鬱エミの方も、幼少期の記憶が失われているようで、しかも、彼女の周囲の人間がどんどん消失している現象が発生しているとか。これが彼女の心理状態に起因するのか、逆にそういう現象が発生するために今のような心理状態になったのか、今後の物語での謎解きが期待されます。

一方で、彼女の父親だとされるZですが、コミック版には今のところ登場していません。一応、ラジャやベルのセリフで「あのお方」なる人物がいるので、遠からず登場するとは思われますが。
現状のエミを見ていると、父親の目的は「娘煩悩なので、笑顔を失ったエミの感情を取り戻す」ことかなあ、とも思ってしまうわけですが、他にも「亡き妻が健在な世界を作り上げる」とか、「エミの感情喪失の原因が父親にあるので、その償いをしたいと考えている」とか、いろいろとプラス方向で考えてしまいます(フラッシュなどの影響は否めない)。

どうも、アニメ版のエミは、Z以上にラスボスになり兼ねない危うさ(本人には自覚がないけど)を覚えますね。最終的には、彼女の鬱な心の救済こそが、ヒーローたちに課された使命になるのかな、とも。

あと、アニメ版だと、健がこの世界に現れたのはZのせい、なんですが、コミック版の方は「窮地のエミが、異世界のヒーローを召喚してしまった」んですね。
どうも、ペンとは関係なしに、エミがトラブルを巻き起こす特異点的な存在なのでは? という疑惑もあって、「ペンすらも、エミに引き寄せられた」可能性も指摘されていたり。

エミのキャラクター性には関わらず、トラブルを引き寄せる体質なのは間違いないので、彼女を守るために戦うヒーローの物語は今後も楽しめそう。
鬱エミには見られない、萌え要素、お色気要素も、ベルさんで補充できそうですし。好みのキャラができると、視聴もますます楽しめますし。
2月の劇場版にも期待が高まった気分。

Re: 10月のスレッド(2017) - K.K

2017/10/28 (Sat) 13:06:47

 NOVAさん、どうもです。

●牙狼VL

 個人的にちょっと謎が残る話でした。神父と妹ですね。そのことは後述。

 ともかく本編。のっけからソフィが登場し、どうやら食い物を買う金にも事欠いているようです。身なりはそれなりに整えている感じですし、液晶にひびが入っているもののスマホは保有している。と思ったら、施設でなぜかシスターと柔道しつつの会話からは、基本的に飯は施設で食える、お小遣いもある、ということでしたか。なるほど。会話からは、ソフィの兄の名前は「マーティン」ということも明らかに。

 自室に戻りネットで魔戒騎士について探るソフィに、ルームメイトが話しかけ、「リプリー神父」が失踪したと。その神父が今話の事件の核だったわけですね。で、ソフィは何の気なしに聞いてたようでいて、非常に気になったらしく、窓からロープで自室を脱出。なぜに普通に出て行かない? 脱走しすぎて監視体制が強化されてるんだろうか。

 ソフィ、何が気になったのかといえば、神父の失踪自体ではなくて、それに怪異を察知したソードが来るかもしれないからでしたか。ソフィが道を尋ねがてら、近所の人に聞き込みしたところによると、リプリー神父には妹マリーがいて、病気がちなのか最近は出歩いていない、若い頃はべっぴんさんだったとか。これだけでも、何が起きたかについて、ある種の暗示ですね。

 ソフィが(以前のことを思い出したりしつつ)リプリー宅にたどり着くと、妹のマリーが優し気に屋内に迎え入れてくれる。マリーの話によれば、同種の事件が多発していて、リプリー神父の件だけに力を割けないらしい。同病相憐れむということなのか、ソフィは次第にマリーに同情的になっていくと。

 そこへソードもリプリー宅へ花束持ってやって来るわけですが、ホラーなんぞ知ったことかという素振りでマリーに挨拶したりするものの、おそらくあらかたのことは調べ上げた上で、最後の様子見にやってきたんでしょうね。想定外だったのはソフィがいたことで、彼女が帰ってから仕事をするつもりだったのかもしれない。ザルバとソードの会話からも、そのことが窺えます。

 一方、マリーはソフィが出て行ったときに、背後から近づく兄(の幻影?)を見、そのあとは打って変わって元気そうな様子になる。このタイミングでホラー憑依の可能性を考えたんですが、後の描写でいろいろあり得そうと思えました。

 ともかく、マリーは兄のことを肯定的に語ったり、ソフィの話に耳を傾けているうち、お約束通りに(^^;)またも豹変してくる。兄の虐待をうかがわせる話をした後、ソフィに襲い掛かる。ソフィの逃げた先は、凄惨な拷問を行ったらしい地下室。被害者のものと思しき頭部骸骨が薔薇の花に囲まれていて、非常に猟奇的です。

 そこへ、「見~た~な~」という感じでマリーが追っかけてきて、ホラーに変化と。しかし、おどろおどろしい割には弱かったようで、駆けつけてきたソードが鎧を装着して一太刀であっさり退治されてしまう。まあ、ソフィの助太刀はありましたけどね。あのサイズの鐘を押せるって、物凄い馬鹿力。引かれて落ちたらしい大きな金具で背後を強打されても、特に負傷していない頑丈さも凄い。うかつ怒らせてはいけませんな、ソフィは(^^;。そういうソフィに兄探しを頼まれたら、ソードも断れないのも道理(いや違うって)。

 個人的に謎が残ったというのは、兄の神父と妹、どっちが拷問の被害者=骸骨で、どっちがホラーになったのかということです。ソードの言によれば、「神父はホラーに食われた」とのことですから、残る妹がホラーでしょう。見た目からして非力なはずの妹が兄を捕らえて拷問にかけたのはホラーに憑依されて得た力によるものと考えれば、状況に合っています。

 しかし、前の走る男のケースだと、ホラーに憑依されてからは欲望に従った行動をとるはず。妹の欲望=陰我といえば、「若い頃に恋愛して結ばれたかった」でしょう。ホラーに憑依されたら、まず見た目が若返り(実写牙狼1stでそういうの、ありました)、次に男を誘惑して食らう、といったことになるはず。

 ところが、妹(ホラー)は兄の生前の希望通り、自宅にこもって一人で静かに暮らしている。じゃあホラーに叶えられた願いがあるとすれば、兄のものなんじゃないのか。実は兄がホラーに食われたというのは憑依のことだったのではないか。妹への歪んだ愛情が暴走して妹を惨殺(彼氏さんができたことで狂気が完成したとか)、満足と後悔のせめぎ合いとなり、そこをホラーに付け込まれたとか。といったことが気になっています。

 いや、後者はちょっとあり得そうにないんですけど、そういう筋立てでもよかったかもといった感じです。サブタイトルの「BROTHER」は、マリーとソフィそれぞれの兄といったことだったようですね。さて、次回のサブタイトルは「RING」ですか。牙狼シリーズらしく暗示的で、観た後に意味が分かるものをチョイスしてあるようです。

●ハリポタ:炎のゴブレット

 シリウス・ブラックに期待して観たんですが、ハリーと少し会話しただけで、シリウスの人となりが見えるような活躍がなく、ちょっと残念でした。次の「不死鳥の騎士団」で落命してしまうんですよねえ。原作小説ではもっと活躍しているみたいで、たぶん映画版ではハリーをきちんと描いた分、シリウスの描写は削らざるを得なかったんじゃないかと思います。シリウスの本当の魅力を知るには、原作小説を読むしかないのかなあ。

 この作品も目を引くための小エピソードをつなげていってる感じでした。魔法対抗試合選出→ドラゴンの卵奪取ゲーム→ダンスパーティ→水中救出ゲーム→迷路クリアゲーム→ヴォルデモート復活、ですね。ハリーが対抗試合に選出されることからして、実は今作のラスボスの仕業であったりはする。

 つまり、ムーディ先生に化けたクラウチ・ジュニアが裏で一連を画策したという一本の筋があるものの、やはり各イベントがばらばらな印象だったことは否めません(ハリーがどれかをしくじると前に進めない、といったことがない等)。それでももし、復活したヴォルデモートがどうしようもない強さを見せたりしたら印象が強かったかもしれませんが、この作品以降にも見られる通り、あまり凄みがない。

 実は「死が」テーマとはいえ、対象年齢が低いということを考慮してか、ハリーに課す過酷さや描写がマイルドにされていること、各エピソードに連続性が薄くてそれぞれに完結性が高いこと、各イベント、特にラスト山場の緊張感の高まりが低めになっているのかなと思います。しかしまあ、個人的な印象であって、ファンからすると真逆か、全く別の感想なのだとは思います。なにせ、個人的な基準が今はホビット~ロードオブ映画だったりしますので(^^;。

 ともかく、これでハリポタ映画は全作をきちんと観たことになります。なんだかんだ不満は言ったものの、観ておいてよかったというのも実感としてあります。アニメに傾倒していたけど、実写作品に興味が戻るきっかけの一つになりましたし。TV放映は、2週連続ハリポタ祭りと思っていたら、どうも残る3作もやるみたいです。ということは、ハリポタの外伝的な新シリーズの次作映画も公開が近いのかな。

●フラッシュ2

 ぼちぼちと視聴を進めて、ようやく「アース2」まで。2クール目最初のエピソードです。アース1フラッシュチームがアース2遠征をするわけですが、未見の次話のサブタイトルが「アース2からの帰還」となってて、「あれれ、次でもう帰って来ちゃうのか」という意外な感じ。

 それはともかく、この辺りのストーリーで注目したのはハリソン・ウェルズ2(アース2のウェルズ)ですね。愛娘をズームに人質に取られ、フラッシュチームを裏切って、バリーからスピードフォースを奪って行ったりするわけですが、恐ろしく感情が不安定になったりする(やたら、八つ当たりするとか、ほとんど子どもっぽいレベル ^^;)。

 もう「自分の娘は心配だが、バリーを裏切るのも辛い」というジレンマに苦しんでいるのがあからさまです。これに加え、メタヒューマンを憎んでいるのではないかと思える部分が見え隠れする感じで、シーズン1のウェルズ=イオバードとはまた違った複雑さが興味深いキャラです。

 ラストまで観ての印象、もう一度見直しての印象がいろいろありそうで、どういう感想が自分から出て来るか、なんだかウェルズだけとっても楽しみになってきます。

●ホビット&ロードオブ

 ホビット3部作をようやく観終わり、指輪物語原作を読み始めました。前にNOVAさんから、「最初に読むときは序章は飛ばして、第1章からがいい」と教わった意味、序章を少し読んで意味を実感しました(^^;(←つまり、無謀にも序章を読んでみようとしたばか者ということorz)。

 序章は目次を見直しても明らかですが、延々と解説ですね。もしホビット~ロードオブ映画を未見で、ホビット原作も未読だったら、とても読み進められないものです。興味が湧く前に勉強って、どうしても通りたいテストでもない限り、根気が続きません。教養と思ってみても、トールキン世界内のもので現実への応用が利くわけでもない。

 しかし、映画とホビット原作の後だと、なんとか読めそうな感じです。いろいろ思い出しつつ、「ははあ、あのシーンはそういうことがあるからなのか」みたいな納得感が生じたりしますので。

 指輪物語原作は未だ序章の解説を読み進めていて、物語がまだ始まらないんですが、ロードオブ映画の3回目の視聴を開始。今回は、ホビットが1日に多数回の食事を摂る(ストライダーに連れられて逃避行のホビットらが、2回目の朝食がなしと言われて不平を言うシーン)、ということで、はたと思い当たるものがありました。

 体が小さいほど、体表面積比例の放熱に対する体の体積比例の蓄熱が低くなり(それと、カロリーの蓄積)、食事を何度も取らないと体温が保てないというものです。最小の鳥とされるハチドリだと、のべつ幕なしに花の蜜を吸ってないと、じきに死んでしまうそうです。

 小学生くらいのサイズのホビットも、人間の成人よりは多数回の食事が必要というのも、頷ける設定だなと思いました(トールキンの意図は知りませんが ^^;)。人間とて、子どもだとおやつが必須だったりしますもんね。

●マウス(余談)

 PCのマウス、ボールタイプをずっと使ってたんですが、光学マウスに変えてみました。ずっと使ってても手入れ不要で、動きが悪くならないとか、いろいろメリットを聞いてましたんで。

 変えてみて、不慣れもあるんですが、どうも使いづらい。思ったところにマウスカーソルを移動させられない。わずかの差でずれる感じなんですね。カーソルの移動速度はWindowsの設定で調整して、以前のボールタイプと同じくらいにしてみたんですが、それでもカーソル位置が思った位置からずれる。マウス本体の形状とかサイズとかではなさそう。

 なんでだろうと考えて、ボールという慣性力のある物体の有無だと気が付きました。マウスをさっと移動させると、当然、ボールも転がるわけですが、マウスを止めてもボールはまだ転がろうとする。ボールはそこそこ重量ありますんで。すると、マウスを止めてもまだカーソルはわずかに動くわけですね。

 それを長年使ってて、いわゆる「手が覚えた」状態になっていたわけで、マウスカーソルを置きたい位置の直前で手を止める癖がついていた。なので、ボールという慣性力のある物体を介さず、マウス本体の移動だけを正確に感知する光学マウスでは、狙った位置より手前にカーソルを置いてしまっているようです。

 もっとも、上記のようなことにようやく思い至ったころには、光学マウスにかなり慣れてしまい、不自由がなくなってきています。


 ビルド、インTの感想は火曜くらいに書こうと思います。

Re: 10月のスレッド(2017) - White NOVA

2017/10/29 (Sun) 01:02:13

定例週末書き込みですが、牙狼感想が後手に回った感。というのも、今回の話はあまり書く内容がないな、と感じたのと、それよりも今週は「アローの第4シーズン」のDVD鑑賞にハマっていたから。

★牙狼VL

一般人ヒロインのソフィの背景事情について掘り下げつつ、ホラーのじわじわと来るホラーっぽさを演出した回。

……なんですが、肝心のアクション部分が面白くなく、ドラマ面でも大して心に残る内容ではない。
例えば、ソフィが今回の犠牲者の兄妹について感情移入しながら、最後にその背景を思い返す描写でもあれば、ドラマ的な情緒が残ったのですが、ホラーが正体を明かしてからはキャーキャー騒ぐだけで、それまでの「兄がいなくなった妹同士の心の触れ合いシーン」が完全に吹っ飛んでしまいましたからね。

ホラーは単に、ソードとソフィが再会するためのダシに使われただけ、という印象。

あと、K.Kさんは今回のホラーが「ずっと引きこもったまま」と解釈されたようですが、自分は「近所で行方不明者が多発していて、警察が忙しい」原因が今回のホラーじゃないか、と思っています。
そして、これは推測ですが、ホラーの犠牲者はドライフラワーに変えられたのじゃないかな、なんて視聴中に感じた次第。

昔、恋人にもらった花束、その中に込められた想いを手に入れることがホラーの欲望の形で、夜な夜なさまよって人々を花に変えてコレクションしているのかな、と。

ただ、実際にそういう様子が描かれていない上、花の描写も断片的で、思わせぶりな演出でしかない。
前2話は、魔戒法師の調査視点で物語を進めていて、ホラーの正体を突き止めることが本筋だったのが、今回は一般人視点だったから、ホラーの正体がはっきり分からないまま、あくまでメインは「行方不明の兄の強調」「ソードとの再会」でしかなく、ホラーがおまけ程度の扱い。
よって、ホラー退治の物語という視点で見れば、いまいち締まらない回だったかな、と。

★フラッシュ

アース2行きの話まで鑑賞された、とのこと。
この話で、アース2へ移動する際、「いろいろな世界の画像が映る」わけですが、その中に「スーパーガールの姿」が映っていて、放送当時のファンたちの間で大いに盛り上がった、とか。
当時、「アロー」から「フラッシュ」そして「レジェンド」と物語世界が広がって行く最中でしたが、スーパーガールは別チャンネルで放送中で異なる世界の物語として扱われていました。
しかし、この回で、バリーたちの世界はスーパーガールの世界(後にアース38と呼称)にもつながっていることが確定。
さらに、後の話でバリーがスーパーガールの世界に出張して共闘するエピソードが、スーパーガール(第1シーズン)の番組内で描かれます。一方、フラッシュの方では、「スピードアップのトレーニング中のバリーが、ふとしたはずみで世界の壁を越えてしまい、一瞬、消えた後、『あ、戻った』のセリフとともに帰還するワンシーン(その際に思わせぶりにスーパーガールのテーマ曲が流れる)」がありまして。

その延長で、スーパーガールが第2シーズンから放送局の変更により、フラッシュたちとの共演が行いやすくなり、週4日連続DCヒーロータイムが実現したのが去年から今年にかけて。

★フラッシュ4

最新シーズンのウェルズはどんな奴かな、と思っていたら、第2シーズンのハリーがメインとして再登板したようです。
で、彼の娘のジェシーも一緒かな、と思ってみたら、その件は期待外れとか。ジェシーとアイリスの弟のウォリーが結構いい仲になっていたのですが(どちらもスピードフォースに接して、フラッシュ同様の能力を確保して、第3シーズンで活躍するエピソードもあり)、ウォリーはウェルズと一緒にジェシーも帰ってくると考え、ワクワクモードだったんですね。
でも、ウェルズが持ってきたビデオメッセージで、ジェシーがウォリーと付き合うつもりはない、と振ってしまったようで、傷心のウォリーは街を出て一人旅を決意。前回の話が、さよならウォリーで終わった模様。

これを見たウォリーのファンが激怒して、ジェシーを散々ののしるコメントとか、いや、あくまでビデオメッセージを持ってきたのはウェルズだから、「娘とウォリーが付き合うことを快く思っていないウェルズの小細工だろう。ジェシーは悪くない」とか激しい議論が展開している模様(YOUTUBEのコメント欄にて)。

ともあれ、第2シーズンに話を戻すと、後半になってからは、このウェルズとジェシーの父娘関係がドラマの一柱になったりもしますね。まあ、バリーとウォリーの関係も一波乱あったりするのですが、それらはアース2から帰還してから。

★アロー

まずは、実際に第4シーズンを見てからの、自分のミス修正をば。

>10話の失恋

フラッシュの方では、バリーとパティの別れが描かれました。そして、アローの方でも、隠し子の件でオリバーとフェリシティの関係が破綻と書きましたが、それは10話ではなく、もっと後の16話の話。

9話のクリスマス話で、オリバーとフェリシティは婚約発表をするのですが、その直後に、敵の襲撃に見舞われフェリシティが重傷を負います。
10話でフェリシティが手術を受けるのですが、その結果、脊髄損傷で歩けなくなることに。
フェリシティの方が婚約解消を申し出るのですが、オリバーは車椅子のフェリシティとの関係を継続することを約束します。

そういうわけで、10話の時点では、バリーとオリバーの物語は似たような話ではなく、対照的に形ですね。
バリーの方は、愛するパティが仇敵ズームとの戦いに巻き込まれないよう、秘密を守ることを選んだために、失恋する流れ。
一方のオリバーは、愛するフェリシティとの関係を一歩進めたら、仇敵ダークの手勢の襲撃で愛する者が傷つけられてしまう。
なお、この際、オリバーは思わず「バリーが時間軸を変えたら、未来に悪影響を及ぼすかもしれない、と言っていた。もしかしたら、この件もそれが原因かも知れない」と口に出してしまったり。

で、その後、フェリシティが再び歩けるようになるために、「神経伝達用のマイクロチップ」が開発されたりするのですが、リハビリしてもなかなか歩けるようにならない。
しかし、16話で隠し子騒動でフェリシティがオリバーの秘密主義に激怒して、婚約解消を言い放った途端に、突然車椅子から立ち上がって、歩けるようになったり。

この16話から18話にかけて、チームアローは人間関係が完全に破綻して、チームがバラバラになってしまう流れなんですが、その挙げ句、仲間のローレル(ブラックキャナリー)が仇敵ダークに殺害される結果になり、それを機にチームが再びまとまる流れ。
ただし、第4シーズンのラストでボスのダークを倒した後、チームは解散。第5シーズン冒頭では、オリバー一人が戦い続けている、という状況からスタート、と。

正直、この第4シーズンは、コミカルな回がほとんどない、という鬱シーズンだったな、と。

なお、ブラックキャナリーの死後、フラッシュではアース2からローレルのドッペルゲンガーの「ブラックサイレン」が登場します(終盤の22話)。
ローレル役の人も、アローのメインヒロインから転じて、悪役メタヒューマンに鞍替え。しかも、アローの第5シーズンに引き続き登場し、そのまま現在放送中の第6シーズンにも出ている、とか。
さらに、ブラックキャナリーの偽者とか、ブラックキャナリーの後継者とか、ドラマ版は第5シーズンから非常にややこしい展開になっているなあ、と。
動画で、「ブラックキャナリーVSブラックサイレン」みたいなシーンがあって、「あれ? ローレルって復活したの? どうやって?」と思っていたら、実はキャナリーは3代目で、ダイナ・ドレイクという別人設定だとか。

とにかく、フラッシュの方は、第2シーズン以降、フラッシュだらけ、という展開になるのですが、アローの方はキャナリーだらけ、という。

★マルコム・マーリン

このキャラで、一項目。

アロー第4シーズン前半では、一応、味方だった初代ラスボスおじさん。
敵の魔術師ダークに苦戦するオリバーを支援してくれたり、行動できないオリバーに代わって、グリーンアローの扮装をして戦ってくれたり、大活躍だったのですが、中盤にてオリバーとの関係が決裂。

その理由が、暗殺者組織リーグの後継者騒ぎが勃発して、街が戦場になってしまったから。
オリバーがその内戦に介入して、兵を引かないマルコムと決闘。相手の片腕を切断して、長の証である指輪を奪取。前の長の娘ナイッサに指輪を託し、彼女はリーグの解散を宣言。
結果として、マルコムは裏社会への影響力が激減することになり、オリバーへの復讐を宣言するとまた失踪。

その後、仇敵だったダークと結託して、いろいろと暗躍することに。チームアローの崩壊にも間接的に関わって行くことになり、さらに終盤において、娘のテアが危険にさらされないように「安全なドームに拉致監禁」するという展開に。
「娘よ。私はお前のことを考えてやっているのだ。このままだと、オリバーたちはダークに殺される。だから、せめてお前だけは殺されないよう、私が守ってやろう。たとえ、一時的に娘に憎まれることにはなっても、娘の命は守る。それが父親というものだろう」と言い放つストーカー親父っぷりが、カルト的な人気だとか。

まあ、こういう流れだったら、レジェンドの敵として暴れる展開も納得だな、と、ようやく謎が解けた気分。

★アローとハリー・ポッター

第4シーズンのテーマが「魔術」ということで、やたらとハリー・ポッターのネタが登場します。

オリバーがボス敵のダミアン・ダークのことを説明する際に、「まるでヴォルデモートみたいな奴」と例えたり。
それを聞いた仲間の反応が面白くて。

テア「お兄ちゃんが、ハリー・ポッターを知っているなんて意外」
オリバー「俺だって、世界的に有名な小説ぐらい読むさ」
ディグル「ますます驚いた。映画じゃなく、原作とはな」
オリバー「……映画もあったのか」

大体、こういうフィクションネタは、シスコとかフェリシティの担当なのに、今回は敵が魔術師という設定なので、それに絡んで、いろいろなキャラがハリポタネタを口にするわけで。

まあ、その流れで、フラッシュ第3シーズンにおいて、マルフォイの役者がレギュラーになったりしたのかな、とも思いつつ。

★ハリポタ話

最後に、原作にて。

結局、ハリポタ原作は、「一学年分のエピソード」を通して描いているんですね。ですから、例えば定期テストとか、毎年の運動会的な行事とか、バラバラのエピソードを積み重ねながら、その裏でうごめいている大きな事件の伏線を紡いでいき、最後のクライマックスに向かっていく。

そういう数々のエピソード群を2時間そこらでまとめて行くわけですから、イベントつぎはぎ型の作品になるのもやむを得ずかな、と。
例えば、原作に忠実にするなら、1巻分を1クールの連続ドラマなりアニメなりにする方が、向いているのかもしれません。

PS.この週末は、アロー4を最後まで見て、来週は映画のマイティーソー3を見て、その次はシン・ゴジラかな。いろいろとネタが尽きまじ、実り多き秋かな。

Re: 10月のスレッド(2017) - たさくらたすな

2017/10/30 (Mon) 20:23:24

 お久しぶりです、たさです。

 なんとなく恒例化しつつあるガンダムBFバトローグの情報から。
 4話の公開にあわせて3話の無料配信が11/3の12:00からアニメ公式サイト、ガンダムファンクラブ、バンダイチャンネル、バンダイホビーサイト等で公開されるとのことです。最新話を一ヶ月有料にして公開日にあわせて一つ前の話を無料化するという感じかな。
既に無料公開されてる2話はユウマとミナトの凸凹コンビ的なやりとりの話だけどキャラドラマCDのミニエピソードに映像を被せてみたって感じでオチはイマイチかなと感じ。

 ここで話題に上がってる作品群も自分もちょろちょろと観てはいるので軽く感想をば。

・ビルド
 出だしは昭和要素を感じさせる設定もあって重たい感じの話ベースかなといった感じだけど、冒頭のあらすじのやりとり等で程よく重たくなりすぎないようにバランスを取ってる感じかな、作品内で情報収集の仕方としてネットアイドルをしてる美空を通じてSNSで情報を集めるのが昭和の少年ライダー隊をある意味今風にしてるのかなとも受け取ってみたりも。
デザイン的にはパワー形態でも腕部分だけがごついとかな感じでフォルム全体としてはスタイリッシュなデザインなのでアクションも動きを必要以上に今のところは阻害する感じではないのでいいなと思ってます。

・牙狼VL
 今回面白いなと思ったのはザルバがバイクのキーアイテムになってることですね、バトルに派手に動きのある高速感が追加される要素なのとアニメということで実写だと道交法の問題やアメリカンタイプのような重たいバイクをワイヤーで吊ったりする苦労を解決できるのがプラスかなと。

・インTF
 タツノコ系のリメイク物は当たり外れの幅がそこそこといった感触なので最初は色物枠かなと思ったけど、今の所思った以上に楽しめてる感があります、おぉっと思ったのが竜巻ファイターの一人バージョンかな、オリジナル本編でも3人バージョンとかは覚えがあるので調べてみたところ人数が少なくても一人あたりにかかる負担が増えるだけで出せる設定のようらしいけど一人ははじめてみたのでNOVAさんの言うように改良が加えられてるのかもですね。
 あとは設定的にポリマーとフレンダーの変形形態の設定が被ってるので最初にキャシャーンが操られて敵として登場した段階でのバトルでもう少し変形合戦が観たかったかなと、このへんは今後の共闘でのコンビネーションに期待かな。

追記。あとツイッターに用いてるサービスのついっぷるが今月いっぱいで終わるので色々と代替を調べているところですが、HootSuiteというの海外サービスがよくおすすめに引っかかる感じ、国産だとJanetterがおすすめに出るけどこちらはツイッター公式からアプリサービスに割り振られたユーザ数の上限に達してるので上手く空きがあればともかく新規登録で失敗する可能性ありとのことでこの状況下でも悩みどころです。

Re: 10月のスレッド(2017) - K.K

2017/10/31 (Tue) 23:32:09

 NOVAさん、たささん、どうもです。

●バトローグ

 もう第3話まで公開されていて、第4話がもうすぐになってたんですね。公式サイトを見ると、第2話が無料視聴だったので、さっそく視聴。1ヶ月限定無料ということは、うっかりしてたら見逃すところでした。いいタイミングでの書き込みとご教示、ありがとうございます、たささん。

 第1話のときに「ははあ、バトローグはオールドファンを喜ばす作りなんだな」と思ったんですが、第2話はガラッと趣向が変わってました。戦闘装備、さらには必殺技を叫ぶといった点、リアルロボット系というよりは、スーパーロボット系の感じでした。もしかすると、スパロボ大戦を意識している?(プレイしてないのであてずっぽうです ^^;)

 しかし、バトルをピックアップして見せるという趣向は第1話と同じ。公式サイトで第3話紹介を見ると、フミナとギャン子が、これってなんだろう、メイド服に重武装をしている感じの絵があります。予告あらすじを読むと、ファンタジーの雰囲気もある。うーん、よく分かりません。11/3(金)に無料公開されるとのことですので、とりあえず観てみないと、ということですね。

 第4話予告は絵がなくて、予告あらすじのみですが、私設武装組織に対する小隊ミッションらしい。ということは、バトローグは単にガンプラバトルを見せるダイジェスト的なものではなく、各話それぞれの趣向を凝らすということなのかも。

●牙狼VL第4話補足

 NOVAさんの「ホラーの犠牲者はドライフラワーに変えられたのじゃないかな」という見方に、「言われてみると、ありそう」という気がしました。もし第4話が、作為的にいろいろの見方を許す作りであったなら、あれこれ妄想して感想話も膨らんだと思うのですが、NOVAさんも看破された通り、「ドラマ面でも大して心に残る内容ではない」でした。

 同じく「肝心のアクション部分が面白くなく」ですね(私の最初の感想ではそう言いかけたんですが、「一太刀であっさり退治されてしまう」と言葉を濁した ^^;)。描写が足りていない印象ですね。単に不充分なせいで、あれこれ補完する余地が残ってしまうといったことかと。

 ついでにもう一つ愚痴をこぼすとしたら、「エルドラド」ですね。第4話に至っても、例えば、なぜソフィが「エルドラド」に固執しているかが示されていない。兄のPCのパスワード欄にそうあったというだけ(そのシーンでは「ELDORAD」となってましたが、アマゾンにあるとされたEl Doradoとちょっと綴りが違う点、多少気になる)。ソフィは兄の失踪がホラー絡みだと固く信じている点もちょっと説得力不足。

 その辺りを第4話で描ければよかったんでしょうけど、ホラーの怖さ(まあ、一般用語でのホラー的な、ですね)、ソフィが魔戒騎士に絡んでいく必然性、ソフィの兄思いの背景・理由、謎のキーワード:エルドラドの等々を一気に見せようとして、詰め込み過ぎで描写不足になった印象があります。最低でも2話分の分量だったような。

●仮面ライダービルド

 冒頭、葛城巧が残したビデオから始まるわけですが、要は設定解説ですね。ただし、各キャラの語る内容はそのキャラの視点と都合が反映されているような感じですので、重要人物:葛城巧といえど、100%真実とは限らなさそう。

 その内容ですがビルドの性能紹介といってよさそうなもの。気になるのは、ビルドが実演しているらしい点です(もし作内設定でCGだったら、思い過ごし)。装着者はいないはずで(いたら、そいつがビルドになってたはず)、無人で模範戦闘をしていたはずですね。ということは、ロボットのビルド(ガーディアン・ビルド?)なんてもんがあり得ることにもなりそう。

 まあ、それは考え過ぎとしまして、仮面ライダーシステムを作ったのが葛城巧で間違いなさそうですね。明らかに戦闘用で、ボトルを変えることによって、さまざまな兵装が可能となる。残念ながら、戦兎について重要な装着者の相性の問題とかは明かされず。ローグやスタークといった、類似システムとの関係も情報なしでした。でも、映像には出てなかったけど、ハザードレベルについても解説が戦兎から。もうそこまで分かっちゃったのか。結構、気を持たせそうな謎の雰囲気あったんだけどな、ハザードレベル。

 葛城巧からの情報の後、戦兎と龍我が論争。科学の倫理性についてですね。どちらも伝統的によく言われるもので、龍我:悪を為し得る科学であってはならない、戦兎:科学を用いる者が悪を為してはならない、という感じ。その点は、個人的な私見では以下のようなことになると思っています。

 ・(自然)科学:人間が知り得るもの、理解し得るものは何でも解明する。
 ・(科学)技術:自然科学の知見をなんでも応用し、実用化する。

 少なくとも自然科学自体には悪を為すということがありません。ただの知見ですので。それを使うのが技術なわけで、害を及ぼすことがあったら技術の責任です。ただ、工学を含む技術とて思想的には無色で、善悪の判断ができません。倫理工学なんてないし、人間工学なんてものはあるけど、単に人体の特性を考慮するだけだし。

 科学に技術は、大雑把にいうと理系学問に含まれますね。理系は人間を排して事象を考えます。人間はややこしすぎますんで扱えません。数学で記述できるものしか扱えないのが理系。一方、人間を中核に置くのが文系学問です。学問的には、理系学問は文系学問の下僕です(注:理系卒の人間が文系卒の下僕ということではない)。

 理系学問の人間への使い方は文系学問に依らないと分からないですからね。多少、具体的に言ってみると、「このシステムのシビアアクシデントは1000年に1回の確率、被害規模はこれくらい」までは理系で出せますが、それを許容するかどうかは文系の仕事といった感じです。

 むむ、いかん。道草が過ぎました。OP後、なぜか幻徳が一人で銭湯に入っており、そこへ難波会長なるVIPと思しき人物が護衛(かな?)引き連れて入って来る。すると、幻徳は緊張をあらわにしてへりくだって挨拶しとる。政府中枢の要人にしてラスボス第一候補が頭の上がらないということは、幻徳以上のラスボスがいるということなのかな。

 難波は実業分野の大物みたいですね。政治的には三分された日本ですけど、経済的にはおそらく三分されてないでしょう。そもそも日本国外とも密接な関係というのは、現実世界でもあるわけで、例えば地理的な勢力圏で考えると、「経済>政治」であるでしょうし、現金な言い方をすれば、先立つものは金。とはいえ、黄金は鉄に従うみたいなこともありますから、力関係は微妙なものがあるはず。まだ混乱期のはずですしね。

 それにしても、銭湯風ではありますが、密談ができるということは、個人用の風呂なんでしょう。不特定多数向けだと、セキュリティが確保できるわけがないので。幻徳の趣味でそういう風呂場を設置したということなのか。

 シーン変わって研究所。三国首脳会議でパンドラボックスを見せるということで、戦兎含む所員に準備が命じられる。これ、なんとなく見過ごしてましたが、後のボックス強奪の流れからすると、ローグの指示によるものかな。戦兎が普通に研究所で働けている点も不可解。少なくとも北都の件で、戦兎=ビルドはバレていると思うんですが、特に何も起こらない。もしかすると、スタークがローグに対して情報操作しているからなのか。あるいは、前にスタークが言った通り、戦兎がデータを使って研究を完成させ、龍我が被験者となるのを待っているのか。

 一方、カフェの龍我と美空。うだうだと話し込んだ結果、変装してデートもどきで街に出る。まあ、笑える息抜きシーンかと思ったら、美空が7年間眠ってて(現在19歳だから11~12歳頃からですね)、青春時代がなかったという重い話が飛び出す。スカイウォールの惨劇の影響ということですね。惣一マスターの考えや気持ちを推し量る上でも、割と大事な話なのかも。後でカフェに戻ったシーンで、美空が戦兎について語る内容は、戦兎がライダーシステムを悪用しそうにないことを窺わせるものですが、戦兎=葛城巧説を考慮すると、葛城巧の意思とプランも推し量れそうなものがあります。

 龍我もつい思い出話を、というところでローグ率いるガーディアンが襲来。ローグが龍我を一蹴、美空に近づこうとしたところで、スタークが妨害。ガーディアンは、駆けつけたビルドが蹴散らして、なんとか事なきを得る。スタークの動き、やっぱり戦兎側寄りなものですよねえ。
(この後のCM、「平成ジェネレーションズFINAL」が気になりますが、とりあえず措いといて ^^;。)

 そして、幻徳=ローグ指示によるパンドラ強奪作戦がスタート。力尽くかと思ったんですが、所員をガスで眠らせて(機械ガーディアンに警護させてないのも段取り?)、内通者にアクセスさせて、となかなかの段取りですね。もっとも隠密性は全くなくて、実行犯は使い捨てにされる感じです。ビルドを引き付けるおとり役ですし、スマッシュ化までされてますしね。

 この研究員、革命と信じて覚悟の反逆だったようで、自決までしてしまいましたな。最期のメッセージが「葛城巧は生きている」ですか。情報操作され、洗脳されたっぽいですから、葛城巧生存証言もどう受け取っていいやら。ただ、戦兎らへの影響は小さくないんでしょうね。

 ビルドがスマッシュに誘い出され、てこずっている隙をついて、スターク率いるガーディアンが研究所を急襲(した模様)。冒頭に出てきた難波会長は女性からビルドの写真を見てほくそ笑んでますが、ってこの女性、ジャーナリストの滝川紗羽? どうも、あちこちを渡り歩いている模様で、紗羽も腹に一物あるということだろうか。

 話が適度に込み入って来て面白くなってきました。次回は「滅亡のテクノロジー」ですか。ライダーシステムの暗黒面が明かされる、みたいな話でしょうかね。当然、次話が気になるところですが、うーむ、次週(11/5)はお休みなのか。いいところなのになあ。

●インT

 ラジャ・カーンの紹介の回だったように思います。ヒーロー側はオールドファンにはおなじみでイメージができており、インTでの相違さえ分かればいいわけですが、敵側の常連はオリジナルの新キャラですから、こういう風に紹介も兼ねた回を一渡りやっておこうという制作意図なんだと思います。

 前回ラストからの引き続きで、ラジャ・カーンがエミ邸を普通に訪問。何しに来たのかと思ったら、とりあえず身の上話ですか(設定紹介ですな)。ただ、冒頭で語られた彼の過去は、いわば建前、本音は後半に至って明らかにされると。

 ラジャ・カーンの一族(種とか惑星、あるいは世界?)が強大な敵に侵攻され、捕獲した敵にラジャ・カーンを融合させることで戦力とし、なんとか敵を撃退した。しかし、平和が戻ってみると、異形のラジャ・カーンは排斥させるようになってしまった。その後、なぜかラジャ・カーンの世界が一瞬で滅び(ここを曖昧にするのって、怪しさがありあり ^^;)、ラジャを受け入れてくれるZが現れて仲間に誘った、というわけでしたか。

 で、Zはエミの父親、界堂カズミチであり、ラジャはZの真意を知ると、反発してたもとを分かつことにした、ですか。かつ、ラジャの視点からはですが、Zは既に死んでいる。ZってゾンビのZなのかな。エミ邸訪問の理由は、ラジャはZを倒したいが、単独ではZに対抗できないため、ヒーローらの協力が必要ということか。倒してどうするかといえば、ラジャは差別のない世界を作りたいという。この「差別のない」というのが、極めて歪んだものだということが、後で明らかに。

 ラジャ・カーンって、キャシャーンと似た境遇ですね。両者とも、元の人間に戻れぬ異形の超人にしたのは父親ですしね。キャシャーンの場合は、父親の作り出したアンドロイドが暴走したゆえ、息子の東哲也も責任を感じて新造人間になったわけですが、ラジャ・カーンの場合はおそらく義侠心のみ。敵を撃退したら用済み扱い、元の人間にも戻れない、ではきついでしょうな。

 それにしても、エミの父親を殺すかどうかという選択なわけで、かなり厳しい。しかし、エミは(表面上は)どっちでもいいや、みたいな態度。こういうときにでしゃばるのが(^^;)ガッチャマンで、エミの父親を殺すと決断するわけですが、付帯条件がエミが父親の最期を見届けること。

 もしかして、ガッチャマンはこの付帯条件をエミが飲まない可能性を考慮したのかな。「親のお陰でこの世に生を受けた子供の務め」とか、反発食らいそうな物言いしてましたし。しかし、エミはあっさり受諾。えらいことになってしもうた気がします。そこへ、ラジャ・カーンが父親への憎悪を吹き込みに来ると。どんどん闇寄りになる展開です。

 どうなるのかと思って観てたら、いつの間にかヒーローらはいきなり異世界と思しきところに行ってる。ラジャ・カーンはエミの父親への憎悪を煽るのに成功したと思っているようですが、キャシャーンが示した一枚にはエミが父親を救いたいとあった。ということで、ラジャ・カーンはエミとヒーローらに対し、あからさまな敵対行動に入る。思い通りに操れないなら用はないということで、冒頭のエミ邸訪問からして、詐術の一環だったようですね。

 ラジャ・カーンは戦闘モードに変形して、バトル突入と。なんとなく、牙狼のホラーを思わせる造形です。異形の動物を従えていますが、直後のラジャの台詞から、人間の姿を変えたものらしい(おそらく精神も)。全て人ならざる異形なら平等、というわけですか。ただし、全て自分が従える、という前提があるみたいですね。冒頭で同情を引いていた話の裏がこういうことだったのか。

 キャシャーンを除いて戦闘不能になり、さあ一騎打ちバトルだ、と思ったんですが、ほぼ舌戦という感じでした。戦闘モードのラジャ・カーンはCG向きの感じがしましたので(生物よりメカに近い印象)期待したんですが、キャラのバックグラウンドが重いだけあって、やはりメンタル勝負になっちゃうのかな。勝負結果も、殴り倒したら改心した、なんてことでは済まなそうな過去ゆえか、ラジャを行動不能にするに留めてました。

 ようやく一段落、エミとガッチャマンのホームドラマで幕、かと思ったら、ダミアン・グレイが急襲、ガッチャマンを変身不能にして、というところで次回へ。次回サブタイトルが「Infit・T Force」でほぼ番組タイトルですね。番組タイトルがサブタイトルになるのは最終回、というのが定番だと思うんですが、仮に1クールだとしてもまだ半ばのはず。どうするんだろう?

 これで敵側が(Z以外)あらかた分かってきたわけですが、ヒーロー側との対立は以下の感じになっているように思えます。

 ガッチャマン vs Z(界堂カズミチ=エミの父)
 テッカマン vs ベル・リン(滅亡する/した自種族を救いたい者つながり)
 ポリマー vs ダミアン・グレイ(警察からはみ出した者つながり)
 キャシャーン vs ラジャ・カーン(父親に異形の超人にされた者つながり)

 Zはよく分かりませんが、残りの敵側3人は暗黒面に堕ちた元ヒーローといったところで、対応するヒーローが救えるか、それとも倒さざるを得ないか、といったドラマになってくるんじゃないかと思います。

 一方、エミとの関係についても、4人のヒーローにそれぞれ役割がありそう。ガッチャマン(健)は父親に対応する存在になっていると思いますが(たぶん、エミが乗り越えるべき父親像として)、残りの3人がまだよく分かりません。エミが喪失しているのがはっきりしたのは、父親、親友ですので、少なくとも親友に対応するヒーローがいそうです。

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