創作と鑑賞の談話室

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1月のスレッド(2018) - K.K

2018/01/01 (Mon) 00:00:32

 あけましておめでとうございます。

 1月の雑談スレッドです。

Re: 1月のスレッド(2018) - White NOVA

2018/01/01 (Mon) 12:22:39

昨年に引き続き、あけおめ、ことよろです。

昨年もいろいろ作品鑑賞話など、楽しく談話団欒できたな、と思っています。まあ、いろいろ読み返してみると、ロボット年代史とか中途半端なまま保留してしまった話題もありますが(時期的には、スパロボ熱が充填していた時に勢いに乗って書いた形)、
旧作懐古に頼らずとも、新作の鑑賞がそのまま懐古につながる作品も多かったな、と。その代表がインTですが、他にもスーパーマンとかスターウォーズとか、70年代〜80年代のSFが帰ってきた作品が多くて、「古いワインを新しい器で飲む」感覚でした。

30年を1ジェネレーションと考えるなら、平成もいよいよ大詰めという感じで、昭和の後半生まれとしては、三つめの元号年代を経験できそうなことにもワクワクしつつ、自分たちの幼少期から青春期のエッセンスが受け継がれている現状を引き続き楽しみながら、新しい風も満喫していきたいなあ、と考える次第。

正月早々、気分を引き締めたために固い話になった気分ですが、本年もまたお互いに楽しくお付き合いいただければな、と、挨拶申し上げます。

PS.定例話で新しいネタとしては、劇場版インTがどうやら「南部博士が危険な研究をして、それに対してコンドルのジョーがレジスタンスを展開し、健と共闘する流れ」っぽいです。気になるのは、科学忍者隊の他のメンバーがどういう立ち位置なのか。ジョーに従うのか、それとも南部博士側か、あるいは行方不明なのか、まさか、すでに散っている扱いなのか、来月の公開を待ち望みつつ、まずは今週末の神牙をチェックする所存。

Re: 1月のスレッド(2018) - たさくらたすな

2018/01/02 (Tue) 02:14:26

 あけましておめでとうございます。福岡は深夜番組のフォローが少ないので国産どころの作品ぐらいしか追っていけなさそうではありますが、今年もよろしくお願いします。

 年跨ぎになりましたが
>>ブラック・クローバー
 こちらも観てますね、ファンタジー世界において魔法を使えないが、魔法を打ち消すことができる大剣を使えるということで、とある魔術・科学の上条タイプの主人公ですが、ジャンプ作品らしい味付けになってますね。
 観ていて思ったことはアニメスタッフが製作会社的にぎりぎりで進行してるのかなって感じを受ける演出構成ですかね。妙なとこで次回への引きのシーンになってたり、冒頭のあらすじが無駄に長かったりで24分あたり正味本編が17〜8分ほどに感じます。
 監督を検索したらほぼ平成年代の若い人で既に6作品ほど担当してるので才能をかっての抜擢ではあると思う半面、きちんとしたサポートをえることなくやってるのだろうなという感じもうけますね。
 ただ原作の面白さに助けられてるなと思うところもあって自分もまぁまぁ楽しんでは観れています。

 あとは、ガンダムビルドファイターバトローグの最終話の無料視聴が解禁されるとなるとそろそろですかな、公式見に行ってプラモの方のリンクみたらセイくんのお母さんがアークエンジェル化して爆笑しましたが2月以降の新展開にも出てくるようなら面白いですね。

Re: 1月のスレッド(2018) - K.K

2018/01/08 (Mon) 19:03:15

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 牙狼VL特番については、声優顔見世みたいな感じで、個人的には感想というほどのものはなし。もうちょっと、今後(後半)の内容に触れてくれると嬉しかったんですが。

●仮面ライダービルド

 のっけから大規模戦闘で、前回の北都の宣戦布告から電撃的な侵攻になっている感じですね。北都 vs 東都ですが、西都は北都の動きを内諾しているらしい。これに対し、東都は仮面ライダーを戦争に起用ということで、カフェには東都兵が来ると。が、どうも一連の動きの裏では、またもやスタークが何やらしとるということか。

 とはいえ、戦兎と龍我がはいそうですかと言うことも聞くわけがなく、二人でどうするか話してるところへ、先週ラストの謎の三人組が襲ってくると(北斗の三羽ガラスって?)。北都のスマッシュのようですが、人間時の意識を保ったままのようで、戦闘力もかなりあるみたい。ハードスマッシュ、というものですか。あちこちでスマッシュ~ライダーの技術開発、進めてるという理解でいいのかな。西都も何か隠し持ってるんだろうか。

 戦兎もパワーアップの開発は進めていて、スクラッシュドライバー、炭酸の次はゼリーということですか。が、そうなるといわゆる軍拡競争なわけで、戦兎が戦力として投入するのもためらうのも分かります。背に腹は代えられないとする龍我も、ですね。が、そういうことを言っている場合ではなくならせそうな新キャラ登場、こいつが前回ラストで出てきた仮面ライダーグリスということか。

 こうなると、主力兵器製造の鍵となる美空が苦しむことになるわけですが、最重要人物となっているため、先の三人組が急襲してくるのも当然の成り行きか。こと、ここに至って戦兎も戦闘参加を決意、ただし戦って止める、ということなんでしょうね。逃げるという選択肢もあるとは思うんだけど、三都のどこもパンドラボックス&ボトルを欲しがっている現状では(諸外国も同様なんだろう)、安全なところはなさそう。

 が、ビルド1人ではハードスマッシュ3人には敵わず、龍我が新装備使用して救援に入る。新装備による変身(調べると「クローズチャージ」なる新形態)、だいぶ身体に負担ありそうですね。パワー的にはだいぶ上がってる感じか。ビルド&クローズで3人組は撃退ですが、そこへ新キャラ(カシラ)が乱入、怪しげなドライバーをチラつかせており、予告編も合わせて考えると、北都開発の新ライダーということでよさそう。彼が盛んに「シンカ」と言っているので、「進化」かと思ったんですが、字幕を出してみると「心火」。うーん、どういう意味なのか、ちょっと解せない。

 ネットで見た12月以降のライダーは、12月が映画先行登場でビルドの「フェニックスロボフォーム」、1月が「クローズチャージ」と「グリス」、2月がビルドの「ラビットタンクハザードフォーム」と「仮面ライダーローグ」、3月以降もいろいろあるらしい。しかし、スタークについて何もないことが気になります。戦闘から離れて孔明の罠といったポジションになっていくのかしらん。それと、幻徳の秘書だった内海。かなりの情報を知っている存在だと思うんですが、囮となって川に落ちて退場、で終わるとは考えにくそう。

●インクレディブル・ハルク

 年末年始は時間埋めなのか、映画がいろいろ。そのうちの一つがこのハルク映画だったわけですが、調べてみると2003年の映画化の失敗を踏まえての2008年版で、アベンジャーズ前日譚の一つという位置づけでもあるみたいですね。

 ハルクって、もともとが悲劇性のあるヒーローのようで、今作でも不遇なマイノリティ、はみ出し者という面が強調されたいたように思います。主人公ブルースは自らの超人化を試みるも失敗作となり、軍から逃げ回る身に。軍では超人第二弾となったブロンスキーが超人化するも、(一度はハルクに破れた怒りなどから)力を求めて暴走。

 これを見たブルースが、なんと申しますか、「かくすれば、かくなるものと知りながら、やむにやまれぬヒーロー魂」みたいな感じで、パワー的には上と思しきブロンクス(アボミネーション)に対決を挑み、軍もハルクを支援して、なんとか勝利。しかしハルクは逃げ去る。少し前まではハルクを討つため追っていたロス将軍が、ブロンクス(アボミネーション)を撃てと命じ、聞き返した射手に「緑の奴を助けろ」と言うシーン、なかなか好みです(こないだのスーパーマン映画の、軍司令がはっきりスーパーマンを味方と認識したシーンと似た感覚)。

 その後のエピローグでは、ハルク状態を制御しつつあるらしいブルースと、超人計画のとん挫で失意のロス将軍のもとを訪れる謎の男トニー・スターク(というか、アイアンマンですな)。なるほど、この後ヒーローチーム結成へと至るのか、という締めくくり方でした。

 スーパーマンだと80年頃のリーブ版では、単純にカッコいい(模範的な正義感が最初からあり、かつ崩れないところも)と思い、それはそれで好きなんですが、後の好みとしては裏表、陰陽あるキャラに魅力を感じるようになったため(必殺シリーズも影響してそう)、こないだのスーパーマン映画を高く評価したいわけですが、ハルクだと元々、ジキルとハイド的であり、追われるヒーローであり、キャラクターとして今の好みに合うところが多々あるような気がします。

●必殺仕事人

 年に1回のお楽しみ。今回は以前のフィルムをうまく使って、中村主水が復帰、といってもごく短いシーンで、頼み人になるだけでした。

 メイン敵の組織は昨年も今も世界的な大問題である、テロ組織を意識したような犯罪者集団で、不満を持ちつつも不遇な少年少女を集めて、テロリストとして育成するというもの。表向きは寺子屋で、先生となっている女が実は、テロリストのリクルーター、他に養成教官でもあると。

 信じやすく感化されやすい10代にあれこれ吹き込んで、自爆テロをやらせるなど、許しがたいものがあり、「フィクションとはいえ、いいんか、こういうのやって」と思ったりしました。しかし、その女も実はラスボスに担がれていて、ラスボスの狙いと実態は単なる強盗集団であると。

 しかし、ちょっと迫力や説得力に欠ける設定だったかなという気がします。人数も武装も、大事件は起こすでしょうけど、世を揺るがす規模とは言い難い。なのに、若年の組織構成員のみならず、賢くもあり世故に長けてもいそうな悪役女も世直しできると信じ切ってたりする。うーん、いくら洗脳状態だったとしても、ちょっとどうかなと。

 その点を割り切ってしまえば、必殺のツボはかなり押さえてあったんじゃないかと思います。子どもすら使い捨てにする極悪ラスボス、利用された挙句殺される少女、頼み人が現れてはじめて動く仕事人。アクセントとしては序盤から敵側に取り込まれた仕事人がいるし、ラスボスは実は八丁堀こと渡辺小五郎の親の仇。
(あれこれツボ押さえ過ぎて、一つ一つの描き込みが浅いという、いつもの欠点でもあるけど、前にNOVAさんに伺ってはっとした「1話でそれぞれのキャラを立てないといけない」という縛り、今回もあったんでしょうね。)

 メザシだけで存在を匂わせたのかと思ったら、本当に主水さんがちょこっと出てくれたんで、ラストでどう出るかと期待しました。ですが、頼み人になるのが限度でしたか。声真似できる人が声を当てるとかして、ラスボスに止めを刺したのは(顔を半ば以上隠した)主水さん、というのを期待したりしたんだけどなあ(止めを刺そうとする小五郎より速く、突如現れた主水の剣がぐっさり、主水「仕事で仇討しちゃいけねえや」と言って去る、みたいな)。

 それと後で知ったんですが、姑役の野際陽子さん、先年6月にお亡くなりでしたか。必殺シリーズでは今回が見納めになってしまってたんですね。シリーズが長いと、いろんな方が必殺に出て、去ってしまいますね。次の必殺スペシャル、どういう風にやってくれるんだろうか。

Re: 1月のスレッド(2018) - White NOVA

2018/01/10 (Wed) 01:54:00

改めて、感想書き初めということで。

★牙狼(あるいは神牙)

VLの飯回は、声優ファンでもなければ、大外れもいいところでしたね。
クイズのネタも、牙狼の作品トリビア系なら興味も喚起できたろうに、中華料理薀蓄だけだと、わざわざこの番組を見る必要もないわけで。
アニメのシーンは、断片的なキャラ紹介と、名シーンの抜粋だけで、それだったら謎の多い敵役アダルト組の紹介でもしてくれるならまだしも、声優さんたちが2次会と称して途中退場する始末。せめて、ビショップとかクイーンとかが、こういうキャラになります、ぐらいの匂わす程度の打ち明け話でもあればいいのですけど、番組見ているファンへのサービス精神があまりにもなさすぎる。
結局、番組見て得られたもの、興味を惹かれたものが何もない無駄回だったわけですね。

まあ、その分、日曜の『神ノ牙』鑑賞への期待が跳ね上がったわけですが。

で、今年初めて見た劇場映画の出来は、一言で言うなら大満足に尽きました。

生身アクションが非常に充実していて、いい物見た感じですし、ストーリーも二転三転するトリッキーなもの。ドラマ的に余韻を感じる方向性ではなく、畳み掛けるような勢いに引っ張られ乗せられる方向性。
そして、キャラクター的には、TVシリーズを引き継いでいますので、久しぶりの対面に懐かしさを感じこそすれ、キャラの背景を描く必要があまりないので、最初からクライマックスって感じだし。

……とまあ、いろいろ語りたいのですが、ここでは今後のテレビ版に関係しそうな点を中心に触れておきます。

まず、タイトルの『神ノ牙』ですが、敵キャラのジンガに由来する以外に、「ホラーを月に招来し、連中が不滅の力を得るために作られた、封印されし方舟」の名称です。
ホラーサイドの目的としては、ジンガを復活させて、その力で方舟「神ノ牙」を起動し、不滅の力を得ようとすること。

そして、ジンガ復活の儀式のために、「魔戒騎士の鎧のエネルギー」が必要になり、流牙と、かつての仲間たち、タケル(元海賊戦隊のゴーカイシルバー)とアグリ(鎧武の戦極プロフェッサー)の鎧が次々と奪われることに。
そのため、彼らは終盤まで鎧を装着しないまま、ソウルメタルの武器と体術だけで延々と戦い続けることになるという。
まあ、普通のヒーロー物だったら変身できない状態が続くとストレスがたまりますが、牙狼の場合、鎧装着後のCGアクションよりも、装着前の生身アクションの方がしばしば激しい動きを見せてくれて見応えありますので(それに、元々、鎧を装着しない法師だって、騎士と遜色ない戦いを見せてくれますしね)、鎧なんてなくても問題ない。
戦闘員みたいにわらわらと出てくる雑魚ホラーの群れを、バッタバッタと切り倒す、最近では時代劇でも見ることの少なくなった大チャンバラアクションを延々と見せてくれ、しかも動きが多彩で飽きさせない。

ちょっと驚いたのが、セットの壁にジャンプして駆け上がり、2階の手すりを掴んでから、1階に飛び降りるダイナミックなアクション。
これが結構な高さなら、流石にそんな動きは有り得ないので、CG合成かなと気にも留めなかったのですが、手すりの位置が絶妙で、トランポリンでちょっとジャンプすれば届くぐらいの高さ。つまり、床にトランポリンさえセッティングしておけば、それを使って実際にアクロバティックなアクションをできるんじゃないか、と思わせるぐらい自然な映像だった、と。
派手なアクションなのに、それをさらっと自然に描いてみせた点で、おーっと感じ入らせる内容だったり。

もう、今の時代、CGを使えば凄い絵が撮れるのは分かっているので、逆に「これはCGじゃありませんよ。生身やミニチュアで頑張っていますよ」と感じさせる絵を、いかにも自然に演出してくれることが、アクション監督なんかの名人芸だと感じたり。

その後、復活したジンガとの戦いになるわけですが、ここでホラー側の本音が露呈するわけですね。
ホラーは、「ジンガをホラーの王として持ち上げるように振る舞う」のですが、真の狙いは「黄金騎士と、闇堕ちした騎士を両方とも生贄にして、月のゲートを開き、ホラーの始祖メシアを復活させること」だった、と。

ええ、メシアだって?
最初の鋼牙編のラスボス級だったキャラじゃないですか。本作は、鋼牙編とは異なる世界の流牙編の集大成的な作品だったのですが、まさか、鋼牙編のメシアすら絡んで来るとは。

なお、ジンガ役の元仮面ライダーディケイドは、「世界の破壊者」の呼称を持ち、実は「悪の組織の大ショッカーの首領だった過去」を持ち、それでも配下に裏切られて追放された経緯があったりします。
つまり、ジンガって、ディケイドみたいに部下に裏切られるの? と急展開に若干の苦笑を浮かべていたら、ここでジンガが高笑いします。

「ククク、お前たちのつまらない計画に、この俺が気付いていないとでも思ったのか。俺は、元々、ホラーの王とか、メシアとか、そんな物はどうでも良かったんだ。俺が望むのは、黄金騎士との熱い戦いだけ。それを邪魔すると言うのなら、お前から消えろ」
というわけで、自分を生贄にしようとしたホラーを返り討ちにし、流牙さえ助けることに。さらに、「ああ、お前たちは鎧を奪われていたんだったな。ほらよ」と鎧を返して、本気のバトルを展開することに。

その結果、流牙がまたもジンガを倒すんですけどね。
流牙曰く、「ジンガ、俺はお前が羨ましいぜ。何も背負うものがなく、ただただ戦うことだけを考えていればいいんだからな。俺はそうじゃない。俺が負けたら、世界はいろいろな物を失ってしまう。俺の戦いは、負けられない戦いなんだ。俺の背負っているものの重さは、お前には分かるまい」
まあ、要するに、「俺は主役だから負けられない。お前は脇役だから、主役には及ばない」ってことですね(笑)。

そんなわけで、せっかく復活したジンガはもう一度、魔界に送り返され、世界は救われたハッピーエンドって物語です。

しかし、エンディング後に、ジンガが妻のアミリと共に魔界で目覚めるんですね。
そこに現れる巨大なメシア。
「面白い。最強のホラー始祖を倒して、俺こそが最強になってやる」と決断して、メシアに挑みかかるジンガ、というところで完。

え、春からのTV版『神ノ牙』は、魔界でのメシアVSジンガの話になるの? 最強ホラー決定戦的な物語? 果たして、どうなるんだろう、と期待を高めてくれた映画でした。
まあ、ジンガ復活までにも、いろいろあって、そういうのは今回は割愛しましたが、「メシア復活の危機」と「メシアVSジンガ」という二大サプライズが、後のTVに受け継がれる要素じゃないかな、と。

★ビルド

新年初放送回は、予想よりもシリアスに、北都からの侵攻の様子を見せてくれましたね。

幻徳は東都の戦力に自信を持って挑発したのでしょうが、実は北都の方が戦力的に上だったという。相手の戦力把握もおろそかにして、大した勝算もなしに戦争状態にしてしまうなんて、相変わらず間抜けな「げんとくん」だこと。

結局、ビルドたち仮面ライダーに頼らなければダメ、ということですが、ええと、幻徳の隠し球は2月に登場予定の「仮面ライダーローグ」になるのかな。

一方、戦兎は最新のベルト「スクラッシュドライバー」を準備しておりましたが、その公式をスタークさんが盗み取っていて、北都の方に情報漏洩していたことは想定外。
よって、龍我用のシステムと同じものを、北都が作っていて、次回、仮面ライダーグリスの登場で驚くことに。

グリスとクローズチャージ、同じシステムのライダーが激突し合うのが次回で、敵側が最強装備を持っているものだから、戦兎がさらに強い装備を作らないと、って状況になって、より危険なハザードフォーム開発につながるのかな。
一方、仮面ライダーローグは、冬の劇場版に出ていたカイザーシステムをフィードバックしたものになりそうで、どんどん軍拡競争が進んで行く流れですね。

あ、ところで、春のエグゼイド・トリロジーですが、何だかクロノスこと壇正宗が復活して、世界を破壊しようとする息子の悪行を止めるために永夢たちに協力するそうな。
何だか、誰が敵で、誰が味方になるか分からない超展開で、いろいろと面白い。

★仕事人2018

これも敵味方の構図が曖昧になって、最後の殺しのシーンのカタルシスがすっきり晴れないまま、グダグダで終わった気分です。
途中で物語が錯綜するのはいいのですが、最後のクライマックスぐらい、仕事人らしく「晴らせぬ恨みを晴らす、まっとうな決着」を描きましょうよ、と思った。

ええと、子供たちを自爆テロリストに養成して、世直しするぞ、と見せかけて、実は金を強奪するのが目的。ツッコミどころといえば、「あれだけの数の子供を養う養育費」も結構掛かりそうで、収支を考えると割りに合わないんじゃないかなあ。

主水さんについては、殺しのシーンでも、フォロー役でもいいから登場させて欲しかったのが本音。

しかし、今回、一番扱いがひどかったのは、若手のリュウ君ですね。
まず、最初の記憶喪失の原因からしてひどい。敵の気配を察して、唐突にアクロバティックな大ジャンプ。こんなに身の軽いキャラじゃなかったはずなのに、突然、何、この描写? と思ったら、勝手に転んで段差に頭をぶつけて、記憶喪失。
まだ、爆発で飛んできた残骸で頭を負傷して記憶喪失、ぐらいで良かったでしょうに。

記憶を取り戻すきっかけが、数珠を首から掛けてもらったから、というのもひどい。
こういう物語だったら、自分を世話してくれた偽装妻のおりんの死でショックを受けて、記憶を取り戻して、彼女の仇を討つために仕事人に復帰、でいいでしょうに。
この様子だと、リュウの奴、おりんの死に気付いてすらいないんじゃないかなあ。
ただただ、仲間同士の対決という展開に持って来たいためだけに、ドラマ性すらないがしろにされたリュウ君が可哀想。

仲間同士の対決で緊迫感というのはいいんだけど、それは中盤でやってくれよ、と。終盤のクライマックスでそれをやられても、誰得展開。
一方、敵側も、ボスと悪女の痴情のもつれを終盤に来て描写するという。結局、仕事人が4人もいて、倒した相手は2人だけ。
変化球を投げようとして、何がストライクゾーンか見失った大暴投だと思いますぞ。

ここで、新米仕事人のリュウについて、あれこれ。
元々、彼は「真面目な寺の若い住職が、許嫁の娘を殺されて、仇討ちのために裏稼業の世界に」という設定だったのですが、だったら、今回の話では、「妻が殺されたから、昔の悲しみを思い出して、仕事人に復帰」という展開にすると、すっきりするんですね。偽装とはいえ、関わり合った妻が殺されたのに、そのことを意に介さずに、敵の尖兵となって仲間と戦っている場合じゃないんです。

その後、番組そのものが一年か二年に一回、というペースなものだから、これまで、まともな成長が描かれずに、「何年経っても新人」という、つまり新人が過酷な経験を経て一人前に育っていく成長ドラマの要素がスポイルされているんですね。
週一回のレギュラー放送なら、回を重ねて新人の成長を描く余地もあるのに。

あと、彼は「純朴な正義感を持った若者だけど、世間知らずで空気が読めないキャラ」という設定ですが、その空気の読めなさが悪い方に描かれ、「仕事人の倫理面をネタに、屁理屈めいた正論を口にして、仲間の感情を逆撫でする傾向」が多々見られます。
前回の2016では、仲間の同心を殺された小五郎に対して、「仕事人が、知り合いの仇討ちという感情で動いていいのでしょうか」と平気で口に出す始末。
昔、似たような若者キャラとして、ひかる一平演じる西順之助がいましたが、彼の場合は「ついつい正義感から感情的になって、こんな悪党は許せません、と怒りを吐露してしまい、主水たちから戒められる」キャラで、感情的な若者と、経験積んで情を抑えて冷静に振る舞える大人の対比がうまく描かれていました。

リュウの場合は、その逆で、情のあまりに裏稼業に手を染めたにも関わらず、その後は「仕事人としての理と、情の兼ね合い」を学習することなく、ただ機械的に「情を廃して、理屈重視で裏稼業ごっこをしている」感じですね。融通が利かないというか。脚本家にとって、今時の若者ってこんなイメージなのかな。

そして、今回カチンと来たのは、「体を張って、自分を助けに来てくれた涼次と瓦屋」に対して、「三人掛かりで一人を倒すというのはどうかと」。
そんなことより、先に言うことがあるだろう。「ありがとう」とか「迷惑かけました」とか、仲間への感謝、謝罪、いろいろ口にして関係を深めるのが礼儀だろうに、このタイミングで何を批判しているんだ? どうしようもない天然ボケっぷりを描写したのかな?

いやね、本音を口にできない皮肉屋キャラとか、口は悪いけど本音のところで仲間想いとかだったら分かるんですけどね。涼次とか、瓦屋もそういう傾向があるし。

でも、「純粋な若者キャラなのに、礼儀知らずで皮肉屋」という描かれ方はどうよ、と思うわけですな。
脚本家の人が、彼をどういうキャラに描きたいのか、結局のところ、よく分からず、支離滅裂な言動を繰り返しているだけに見えます。
さらに、彼の場合、これまでのドラマで日常生活があまり描かれていないんですね。仕事人はたいてい表の稼業を持っているのですが、彼は元僧侶という経歴を除けば、普段はフリーターで定職を持っていません。だから、日常的に関わるキャラもほとんどいなくて、仕事人の仲間を除けば孤独な立ち位置。よって、今回、記憶を失って、テロリストの訓練をさせられていましたが、記憶を失う前にどういう生活をしているのか、それすら視聴者には分かっていなかったり。
今回のエピソードで、彼というキャラを退場させるか、改めて性格や立ち位置を構築し直すのか、どうするのだろう、と思いきや、どちらでもなく、相変わらず「手の掛かる未熟な若者」で続ける様子。

今後、彼の純粋だけど皮肉屋という面が、仲間ではなくて、殺しの的に向けられてくれたら面白いかも、とは思っています。
今回のラスボスに対して、「怒りが力の源だと言いましたよね。本当にその通りだと思います」とニコニコ話しかけて、そこで一転、怒った顔で「だったら、ぼくの怒りを思い知ってくださいよ!」とキレ気味に短刀一突き、とか(昔、市原悦子演じるおばさんが、そういう殺し屋キャラだった)。

ちょっと、今回の2018については、リュウというキャラにスポットを当てたにも関わらず、いまだにキャラ付けが迷走している感じなので、そこにヘイトが集中してしまう感想だったり。

PS.なお、仕事人のドラマで大事なのは、「理と情のバランス」で、このチームの場合、理知的な小五郎と、感情的な涼次の鞘当てが当初からの人間関係。そこに仲裁役の主水さんがいて、さらに未熟な源太がいたのが初期構成。
未熟な源太が物語の途中で散って、後釜に仕立て屋のレンが加入。レンはチンピラ風の若者で、ふてぶてしい態度が涼次や小五郎と衝突しつつも、涼次と技を連携させて殺すシーンもあって、いいコンビに成長していくも、役者の人の不祥事もあって降板。
そして加入したのが、リュウですが、殺し技がつまらない上(前任者が、からくり仕掛けの蛇で首を突いたり、赤い糸を絡めて首を絞めたりする技なのに対し、許嫁の形見の短刀で刺すだけ)、感情キャラとしてデビューしたのに、空気の読めない理詰めな皮肉屋として描かれ、立ち位置が曖昧なまま、言葉を発するたびに仲間から煙たがれる損なキャラ描写。
なお、瓦屋さんは、年一のスペシャルになってから登場したゲスト仕事人の一人だったのが、最近は定着してますね。立ち位置は、「仕事にしか興味がなく、チームの人間関係や、頼み人の背景事情には干渉しない、一歩引いた姿勢の殺しのプロ」(脚本家としては、ドラマには関わらず、ただの助っ人であればいいと考える便利なキャラ)。だけど、今回は、リュウのお守り役として甘さ全開になってしまった涼次をフォローせざるを得なくなり、美味しい方向にキャラぶれしたり。

Re: 1月のスレッド(2018) - K.K

2018/01/14 (Sun) 16:33:51

 NOVAさん、たささん、どうもです。

●必殺仕事人スペシャル(2018)

 先の感想では、内心もやもやしつつも、「こんなもんかなあ」という気がしてのものだったんですが、NOVAさんのご感想・解説を拝読して、もやもやが何だったのか、自分の中で次第にはっきりしつつあります。

 NOVAさんのご考察で私もようやく気が付いたんですが、確かに最も問題となるのはリュウでした(役者さんの演技ではなく、脚本と演出的な面で)。前々作から仕事人加入なるも、素人なため短刀で一突きという、殺しに外連味(かつ、実際には殺人不能な技だったり)のない役柄でしたね。

 どうも今作を見ていて、「頭打って都合よく記憶喪失って、なにこれ?」と思ってしまい、その時点でリュウに注目しなくなってた気がします。改めて考え直すと、NOVAさんのご賢察通り、せっかくの盛り上げポイントをことごとく外していたなあという気がしてきました。

 記憶喪失の原因作りのわざとらしさに加え、記憶を取り戻すのが愛用の数珠だけ。記憶が戻っても、自らが傷つけた仲間に対しての冷淡さ。下手すると死んでたわけだし、リュウを傷つけまいと手加減もしてたというのに。許嫁殺されたのが仕事人に加わった原因という、『使える設定』があるのに、今回は祝言あげた「おりん」(一応、今作のヒロイン?)の爆死がリュウに影響してない。単に「ヒロイン可哀そうでしょ、ラスボス悪いやつでしょ」演出にしかなってない。いやまあ、NOVAさんの感想のオウム返しみたいですが、最もはっとしたのが、そこのご指摘でした(「ああ、そうか。分かった」という感覚が生じたポイント)。

 個人的にそれに加えたいのが、せっかくリュウが敵組織で学んだ暗器、つまり必殺技ですね。あれ、呼び方は「鉄の爪」でいいんだろうか。「エルム街の悪夢」のフレディのだと、指ぬき手袋にナイフ装着ですね(映画冒頭に製作シーンがある)。一例的に妄想すると、おりん爆死で記憶を取り戻したリュウが、習い覚えた鉄の爪をさらに暗殺向きに改造、ラスボス手下の雀蓮を仕留める(決め台詞は「いいもん、貰いましたよ(にやり)」とかか?)。みたいな流れだと、次回スペシャルに期待が持てたかもしれません。

 そういった諸々をせず、ことごとくポイントを外した原因を邪推すると、某事務所タレントさんなんで、役柄的に汚れる、タレントイメージが崩れるといったことを避けようとした結果だったのかな。もしそうだとすると、コメディ系の役者さんの強みを感じますね。その筆頭は中村主水の藤田まことさんであるわけで、雰囲気をすぱっと切り替えて、いつの間にか必殺シリーズの代表格、顔ですもんね。

 つらつら思い起こすと、必殺シリーズは「8時:プロレス、9時:ハングマン、10時:必殺」で観始めて次第にハマったものの、しばらくは「必殺ってそこそこ面白い」くらいの感想でした。しかし次第に引き込まれたのが主水のボケとシリアスの変化だったりします。そうしてハマって来て、ぐっと胸に来たのが主水の以下の二つの台詞です。

「どうせ俺たちゃジャラ銭稼ぎよ」(小さな女の子が殺された話で、少額で依頼を請けたときの台詞)
「てめえは一突きじゃ物足りねえや」(主水宅で預かった少女が殺された話で、珍しく二度突きした殺しでの決め台詞)

 これがぐっと胸に刺さるとともに、実にカッコよく感じました。なんとなくですが、「そうか、必殺ってそういう話なんだ」と思ったりもしました。(ジャラ銭稼ぎ、はその後の人生選択にまで影響までした可能性あり。)

 もちろんですが、上記の台詞さえ言えばいいってもんじゃなく、その台詞が出る必然性を作るところが大事なのは言うまでもありません。ラストでのカッコよさと、それを支えるそこまでの流れで生じる必然性、どちらも今作(最近の作と言うべきか?)には欠けていたのかもしれません。そこが、もやもやするポイントだったような気がします。

●牙狼VL

 VL感想の前に、「神ノ牙」ですね。ご感想からは、仮に「大満足」とお書きでなくても、大いに面白かったという雰囲気が伝わってきます。例えば、アクション面で多少なりとも不満があれば、「鎧装着でのバトルが少ないよ」みたいな感想になりがちですが、むしろ生身アクションだからよかった、ということが伝わってきます。

 牙狼1stで終盤のコダマの生身アクションがよかったことを思い起こすと、鎧抜きでのバトルがいい、むしろ生身だからいい、ということがなんとなく分かる気がします。鎧スーツでの動きはワイヤーなどを援用しても制限が出がちですし、CGもいいんだけど動きの不自然さが多少なりとも気になったりします(だからコンピュータ支援のアニメでも、モーションキャプチャー使って、生身の演技をコピーしたりもするわけで)。

 前にニコニコ動画で見たスペシャルだと、リュメ様がワイヤー補助でジャンプして壁に激突しつつも、というアクションをちょこっと見せてました。トランポリンもあったかも(記憶が曖昧orz)。舞台で「神ノ牙」前日譚をやったわけですから、生身で非CGのアクションをいろいろ研究した成果が反映されたのかもしれませんね。

 ストーリーも気になります。ラストは、メシアに立ち向かおうとするジンガとアミリですか。なんだか、るろうに剣心(第一部)ラストの志々雄真実みたいな感じもします。ジンガが、世界をどうこうしたいというより、バトルで勝ちたいというキャラになってもいるようで、ドラゴンボール(ピッコロとの抗争辺りまで)みたいな気もしてきます。

 私としてはTV編待ちですね。劇場版は(例によって^^;)知り合いのつてで観られることもあるかもしれません。今のところはとりあえず闇照編。観ることはできるんですが、なかなか時間が取れません(アロー視聴も進んでないorz)。翔編の視聴知識だけではちょっと不安なもんで、たぶん4月くらいからのジンガ編までには観終えようと思っています(とりあえず、魔導ホラーが怖い、というのは分かった)。

 観てないものをいつまでもあれこれ言っても仕方ないので、牙狼VL本編感想。今回はジーナの通過儀礼の回という印象でした。ルークはシティでの一件がそうだったのかも。ルーク、なかなか追いついてこないな。ヒーローは遅刻するというセオリーなんだろうか。なんにせよ、OP/ED曲も一新されて、いかにも後半突入という雰囲気です。

 それはともかく、なぜかエルドラドの場所の見当がついており、魔戒法師の試練の場所「導きの地」とやらに寄り道するわけですか。本格的な戦闘を前に、パワーアップということなんだろうか。なんで敵地へ行く途中にそんな便利なもんがあるんだ、といったことは考えまい(^^;。

 で、その地ですが、古城っぽい廃墟があって、みたいな想像してたら、意外にも浮島にある、文明から隔絶された、しかしのどかな村みたいなところ。葦で編んだ島ということですが、火事になったら大変そうです。火気厳禁ではなさそうだけど。

 村の長老(村長?)の話では、ルークが既に来てて、試練を受けて行ったとのこと。ということは、ルークはエルドラドへは先行している、でいいのかな。ソフィの重要性についても語られてましたが、こういう設定紹介はちょっと好みではないかも。先にイベントで暗示して欲しい気がします(今までの事件がそうだ、ということかもしれないけど)。

 それにしてもこの村、ぱっと見の印象(住居、衣服など)に反して、かなり豊かな感じですね。飯は食い放題みたいだし(自分のを譲るのも、いくらでもあるからという感じだった)、村人もあくせく働いている感じもない。ジーナみたいな金払いのいい客が多いせいなのかな。

 そうこうしているうちに夜となり、試練の儀式開始。この辺りまで来て、「この村のモチーフって、もしかしてネイティブアメリカン(旧称インディアン)なのかな?」と思いました。まあどうでもいいことなんですが(^^;。で、導きの地にあるのは、西洋の古城っぽい何かでした。一応、期待通りかも。しかし、満月の夜だけ現れるって、まずくないかな。目撃者続出だろうし、低軌道の衛星から見えたりもするはず(で、「出たり消えたりするお城がある!」と大騒ぎになる)。うーん、「魔戒有資格者だけに見えて、触れる」と思っておこう。

 試練とやらが始まり、模擬敵みたいのが襲って来て、ジーナの反撃は弓主体ですか。矢でワイヤー打ち出しての移動とか、アローと同じ戦術ですな。が、この場のラスボスに対しては弓では敵わず、槍を持ち出しての接近戦。ふむふむと思ったら、超強力な魔術で一撃で仕留めますか。そんなの隠し持ってたと分かった時点で、そこまでのバトルの迫真性が台無しじゃないか(^^;。

 しかし、バトル中でのジーナの台詞「理を曲げてでも奴らを仕留める」が気になります。これって、闇堕ちの予兆がしますので。騎士だと制限時間オーバーでの滅心でしょうけど、法師だと同じようなのがあるのかな。使い方を誤るとヤバそうなアイテムも貰ったようだし(もっとも、ソフィアの手に渡りましたが)。まあ、今後の展開に期待しよう。

 アイテムくれた試練の地の守護神によりキング情報の一端も開示。指輪(リング)による力でホラーを統率、ですか。ロードオブザリングみたいな設定も入ってきましたな。前にも指輪絡みはありましたが偽物でしたね。あの偽指輪には、伝説の原典があったということでいいのかな。エルドラドの位置情報も貰っちゃった。

 うーん、エルドラド探索編がないなあ、と思ってたら、こういう風に教えてもらうからだったのか。エルドラドってなんだろう、どこだろう、という回があるのを期待してたんですが、すっぱり削ってきました。盛り込みたい内容が2クールでは短すぎるのかしらん。ともかく次回は「RELIC」(遺物、名残、遺体等々)ですか。ルークが出てましたから、いよいよ合流ということでしょう。

●仮面ライダービルド

 冒頭、前回ラストからの引き続きで、仮面ライダーグリス登場。クローズチャージでも敵わない強敵であることを示したわけですが、なぜか美空を見ると戦闘をやめ、ボトルも奪わずに去ってしまう。この時点では謎ですが、後で明らかになったのは美空のファンだったということですか(^^;。シリアスとコメディの揺らし方が想定外です(キャラの行動が予測しにくい点では、これでいいのかも)。

 戦兎は石動マスターと連絡、特に気になる設定情報としては、スクラッシュドライバーを使い続けると好戦的な気質になって行くという点ですね。しかしおそらく、石動マスターはそうなるように持っていこうと画策している。そのバックには難波重工がいる、と。

 事、ここに至って戦兎と龍我は幻徳と協力することを決意、そこへグリス(猿渡一海)からTV放送を使っての連絡が入ると。やることが派手だな。戦局についての情報提示があり、通常兵器(戦車やら爆撃機やら)はスカイウォールに阻まれて侵攻できないんで、仮面ライダーやスマッシュで戦争するわけなのか。なるほど、スカイウォールって、ガンダムにおけるミノフスキー粒子みたいな(便利)設定でもあったのか。目的はボックスとボトルの奪取なので、大規模破壊をする必要もなしと。

 グリスのほうも事情があるようで、三羽ガラスが家族を人質に取られているため、北都の指示に従っている模様ですね。グリス本人は記憶がないとかうそぶいてますが、雰囲気的に情に流されそうなキャラです(昔の時代劇で言えば、木枯し紋次郎みたいかも)。

 当然、TV局には東都兵(ガーディアン?)が殺到するわけですが、グリスには全く敵わない。まあ戦闘員はそういうもんだけど。そこへ戦兎と龍我が到着、戦兎がスクラッシュドライバーを使おうとするも失敗、結局、龍我が使用(石動スタークの予言通りですね、戦兎が作って龍我が使う)。

 龍我クローズ vs グリス、戦兎ビルド vs 三羽ガラスのバトルとなるわけですが、三羽ガラスのハードスマッシュに対しては依然としてビルド有利みたいですね。一方、クローズに対してはグリスが格上の模様。ドライバーが同じでも、仲の人の実力差なのかな。龍我は格闘戦のプロながら、兵器も使う軍人流には敵わないといったことかも。グリスはクローズ救出に割り込んだビルドも一撃で叩きのめしてしまう。こちらはスーツの差なんでしょうね。

 が、グリスも甘い。殺し合いをしてんだよ、と口では言いつつも戦兎に止めを刺せず、ボトルを奪いに東都政府に乗り込むとか宣言してます。そこへ紗羽と美空が救出に入り、戦兎にボトルが渡り、どうするのかと思ったらロケットパンダで無事脱出ですか。グリスは美空が誰かを思い出し、要はファンだったと(^^;。とんでもない弱点持ってましたな、グリスさん。

 ラスト、難波会長を待っているらしい幻徳のもとに現れたのは、誰あろう内海。「氷室さん」と呼びかけていることから、最早部下ではなく、対等のポジションという感じですね。難波会長傘下に入ったということでいいのかな。次回は「禁断のアイテム」で、予告内容からすると強さを求めて暴走する龍我と、それを引き留めようとする戦兎、みたいな感じ。葛城巧作成の新アイテムも出るみたいで、次回が早く観たくなる引きでした。

Re: 1月のスレッド(2018) - White NOVA

2018/01/17 (Wed) 03:09:49

昨夜は、FC2掲示板で、ログインできない障害が発生していて、もしかすると前みたいに書き込みが消える可能性が、と気になっておりましたが、無事に復旧できたようで何より。

★牙狼VL

さて、後半開始ということで、OPやEDも刷新。

前半は、コンピューター時代の現代都市をメイン舞台に、大型バイクやら、携帯などのネットワークやら、分厚いステーキやら、アメリカン・メガロポリスな舞台設定。
これまでの牙狼は、現代物の実写版でも「都会の闇に巣食うファンタジックな魔物を狩る、洋風のフルアーマー騎士と和風の法師の取り合わせで、未来よりもレトロな雰囲気」が濃厚でした。
メカにしても、電気仕掛けの今風のものではなく、カラクリ仕掛けめいていたし、90年代以降のメガテンよりは70〜80年代のデビルマン的な舞台のイメージ。

そこから、流牙編最初の「闇を照らす者」になると、マスコミによる情報統制とか、街を守る私設警察とか、銃を武器に使う莉杏とか、「鋼牙たちの時代よりも未来っぽさ」が描かれたものの(コンピューターはあまり強調されないけれど、サイバーパンクものの管理社会の雰囲気)、続編の「牙狼翔」になると、再びレトロファンタジーの世界観に戻ってきた感じ。

一方で、アニメ版は、西洋中世ものの「炎の刻印」や、平安時代の「紅蓮の月」など洋風あるいは和風のファンタジー色全開で、アニメ牙狼はファンタジー、という路線が出来上がり掛かっていたのに、一石を投じたのが今回のVLだなあ、と。

バイクに、携帯電話に、ライフルに、赤外線スコープなどの潜入道具。各キャラを象徴するアイテムからして現代風味で、メガテンの中でもデビルサマナーとかソウルハッカーズの方向性。ホラーだって、プログラムで召喚できてしまいそうな世界観。

ところが、主舞台たる都市から出てくると、牧歌的な小麦畑が広がっていて、寂れた田舎町とか、野生の獣との邂逅とか、「都会っ子のソフィが初めて見る世界の広がり」を視聴者としても実感できたり。
背景作画にしても、都市ではCGなんかも多用した近未来感を見せていたのに対し、バイクの走る背景たる一面の小麦畑は、実に美しい「昔のジブリやら世界名作劇場風味のアニメーションをブラッシュアップさせた感じ」で、「山とか、森とか、草原とか、各地の美しい自然をめぐる旅モノ」としてのワクワク感を覚えたり。

ええと、この感覚は、「ファイナルファンタジー7」をプレイした時を思い出しますね。
近未来都市のミッドガルで、企業と敵対し、バイクに乗って脱出。そこから一気に広がる外の世界。この解放感、ワクワク感は、いかにも冒険ファンタジーって感じました。

本作でも、ソフィという年端のいかない世間知らずな少女の視点で、広がりや驚きに満ちた大自然を体験できたなあ、と思っています。外の世界に出たことで、一気にソフィのことが好きになったりも。
未来少年コナンに例えるなら、ソードがダイス船長で、ジーナがモンスリー女史で(まあ、カリオストロの不二子ちゃんの方が近いんだけど)、敵に狙われるソフィはラナちゃん相当。まあ、コナンがいないんだけどね。

そして、外に出ると、ファンタジー要素が一気に高まりましたね。その象徴が「指輪」だったり。
で、ファンタジーとなると、メインライターの吉村清子さんの得意分野だったりも。ええと、この人、ファンタジーRPGのD&Dやアリアンロッドなどの商業リプレイで、魔法使いのプレイヤーを務めていたこともあって、そういう素養がここに来て一挙に開花するんじゃないかなあ、という期待があります。

今回のメインキャラのジーナも、「都会でまとっていたよそ行きのキャリアウーマン、女スパイ的な顔」から一転、「内に秘めていた情念や優しさをさらけ出した自然体」を披露。
これまでの、ソードに戦わせて、自分は美味しいところを持っていくクールな女の姿を脱ぎ捨て、打倒ホラーへの激情を見せつつ、華麗なアクションで魅せてくれたりも。あ、「理を曲げてでもホラーを討つ」という過激な術使いとしての一面は、TRPGで「炎の申し子」の二つ名を持って最強火力を追求し、かつ商売熱心で守銭奴キャラだったエルザ先生を演じた脚本家の人らしさも濃厚に出ているなあ。

ともあれ、今回は、鎧の召喚がなし、で、もはや牙狼ではなく「魔戒法師ジーナを主人公にした冒険ファンタジー」の方向性に突入した感。もう少し過激なギャグ寄りになれば、ジーナがスレイヤーズのリナ・インバースみたいなキャラにもなっていきそうで(まあ、リナと違って胸はあるけれど)、ここに来て、従来の牙狼シリーズとは異なる楽しみ方を見出した気分です。

次は、ルーク編ですね。早く合流して、ジーナとルークの化学反応を見てみたい。

★ビルド

グリスこと猿渡一海(昔の役名は紅音也)が本格的に動いた回ですな。
いろいろと濃いキャラ描写がされていましたが、最後の「みーたんだあ」の満面の笑顔で全て持って行った感。

ものすごくシリアスなストーリーを展開しながら、OPナレーションの「素直なげんとくん」とか、「サブキャラが出張ると、主人公ヒーローが目立てない」というメタセリフとか、凄い勢いで笑わせてくれます。
先週は苛立つ小悪党的な描写だった三バカラスも、「家族を人質にされている」とか「カシラを心配する手下仁義を持ち合わせている」とか、憎めない要素が描写されて、使い捨てのザコじゃないんだなあ、とか。

そして、再登場した内海さん。
生真面目で面白みのなかったメガネ君が、これからどう化けるのか、に期待しつつ、まずは、げんとくんへの下剋上宣言に期待かな。
仮面ライダーローグは、幻徳ではなくて内海だという噂もあるのだけど果たして?

案外、強敵ローグの出現に対して、グリスがあっさりビルドと協力する可能性も普通にあるわけで。

1月の残りで、ビルドのハザードフォームと、ローグの伏線を張って、2月の前半で順次登場していって、その間にYOUTUBEの東映公式動画配信で「ビルド外伝 北都編」を同時並行で進めつつ、そこから3月の「ビルド外伝 西都編」につながる予定だとか。

いろいろ楽しみにしつつ、最後に一つだけ言いたい。
「変身前のドラマの盛り上がりはすごく格好いいのに、なかなか勝てないでいる万丈龍我」を勝たせて下さい。このまま、かませ犬状態が続くと可哀想でなりません。まあ、不遇な時期が続くのは、平成二号ライダーの宿命とも言えるんだけどね。とりわけ、ライダーが3号、4号と量産されると、主役はどんどん強くなるのに、2人目がどんどん取り残されていくので。

★仕事人話の続き

前回は、もっぱら批判論調でしたが、今回は時間を経て、もう少し考察を深めてみようか、と。

まず、ちょっとリュウ(隆生)の初期設定について、記憶違いがあったので訂正から。

>真面目な寺の若い住職が、許嫁に娘を殺されて、仇討ちのために裏稼業の世界に

大筋のところでは間違えていないのですが、厳密に彼の登場編「仕事人2014」のストーリーを再確認すると、細かい粗がそこはかとなく見つかって、自己ツッコミしたくなりました。

まず、住職は彼ではなく、彼の養い親の方でした。彼は住職の養子の見習い僧侶。そして、養父の住職を殺された怒りで、養父の戒めを破り、仏の道に背いて、仇討ちのために故郷の田舎から江戸へ向かうことになった、と。
一方、許嫁の娘は、彼の仇討ちを止めようとして、後を追っていき、小五郎さんの母上や奥さんの好意を受けて、隆生との結婚式まで準備してもらったのですが、仇を見つけて血気はやった彼を庇って死亡。不甲斐ない自分を責めた隆生が仕事人の助けを借りて本懐を果たすのが、この2014の物語です。

まあ、この2014の物語も、リアルタイムで見た時は、いろいろツッコミ入れたものですが、「感情を抑制できない隆生がどんどん転がり落ちていく不幸の連鎖」に、同情するよりも先に、「こいつの愚かさのために、周りのいい人がどんどん不幸になっていく疫病神みたいな奴やな」と感じたり。

これが例えば、度し難い巨悪の野望のために、それに巻き込まれた無実の人が命を落とす羽目になり、無力な主人公にはどうすることもできなかった、という物語なら、同情も共感もできるのですが、
隆生の仇の住職殺しは、権力者の庇護を受けただけの小悪党に過ぎないのですね。そんな雑魚さえ、どうもできない無力な隆生が許嫁の死でついに覚醒して仕事人になる、という物語なら盛り上がるのですが、実は結局、隆生は弱くて、他の仕事人のフォローを借りなければ、ろくに的を仕留めることもできない、という体たらく。

いや、そんな彼が成長するドラマなら、最初はダメダメでも続編を期待、と言えるのですけど、続編の「2015」「2016」そして今回の「2018」まで経ても、彼は相変わらず未熟さから脱却できずにいる。

なお、「2015」は瓦屋さんのデビュー作で、彼は恋女房の口の利けない娘と連携して的を仕留める流しの仕事人だったのですが、悪党から彼を庇って娘が死亡。仇討ちのために小五郎たちと協力するようになる、という流れ。
なお、このシリーズのメインライターの人は、結構作風がワンパターンで、
「恋人を殺された仕事人がメンバーに加入するケースが多い」
「2時間ものだと、理想に燃えた真面目な善人キャラが、理想破れて悪堕ちするどんでん返しが定番。その人物の悪堕ちに、その人物の理想を信じていた者が裏切られて、命を落とす」
「仕事人たちが、見ていて腹立たしいほどに協力連携しない。まともな会話もせずに、いがみ合う皮肉の応酬が定番で、仲間意識が総じて薄い」

一つめについては、まず、最初の2007で、からくり屋源太の想い人である、小料理屋の未亡人が殺され、源太が仕事人になるきっかけとなります。
源太は、その後、想い人の遺児の少年を引き取り、本職のからくり屋は手慰みに留め、想い人の遺した小料理屋を営むものの、慣れぬ仕事に苦労する日常生活を送ることに。
一方、涼次は伊賀忍者の抜け忍という背景を持っており、2007で自分の後を追ってきた刺客の娘、玉櫛との激突の末、玉櫛は涼次を手に掛けることを諦め、むしろ彼をサポートする流しの仕事人になることを宣言。しかし、TVシリーズ2009直前のスペシャル回で、玉櫛が理想に燃えた侍の裏切りであっさり死亡。TVシリーズでは、玉櫛の妹の如月が涼次の関係者として、姉の死や涼次の裏稼業を知らないまま、居候として涼次と日常ドラマを演じることに。

このシリーズのメインライターさんが、「恋人を殺されるハードなドラマ」「安易な仲間意識を見せると、ハードさが崩れる。ギスギスした人間関係で、常に緊張感を維持する」「仕事人も、敵となる悪人も、悪堕ちしたという点では同じなので、お互いに信用できず裏切りのドラマの可能性を常に模索」という意識で話を作っているのは、まあ、これまでの鑑賞経験から理解しているのですが、自分としては2009の後期から参入したサブライターさんの作風(互いに皮肉は言いつつも、心は通じており、仕事の場では気の合った連携を見せることも多々)が好きで、「最初はギスギスしていた関係が、物語が進むにつれて相互理解が深まり、終盤に巨敵に対して一致団結して立ち向かう」という王道ドラマを見たいです。
ただ、現行のシリーズでは、連続ドラマではなく、2時間スペシャルなので、毎度のように人間関係やキャラ設定にリセットがかけられ、一向に仲間意識が深まらず、いつもギスギスした人間関係を見せられていて、「チーム対チームという終盤の大活劇展開」を見せてくれない不満が付きまといます。
かつての2時間スペシャルでは、お祭り企画なので「ゲスト仕事人大集合」とか「巨悪に対して、複数の仕事人チームが殲滅させられ、主水を中心とする生き残りたちが、最初は我を張って牽制し合っていたのが、終盤で一致団結するようになり、大立ち回りの末に巨悪を粉砕する」という派手な作品が数々作られました。
それに比べると、今はお祭り企画というよりも、敵味方双方のじめじめした人間ドラマに重点を置き、爽快さを追求しない形になっていて、残念なんですね。ハードな話が悪いわけじゃないけど、それしかない、というのが残念。
個人的には、ハードな作風の小五郎仕事人シリーズとは別の、陽性な涼次メインの別シリーズが見たいな、と。

それと、本来、書こうと思っていたリュウの扱いなんですが、これは脚本家が意識して狙っているのかどうか分かりませんが、彼は結局、「アイデンティティを持たない若者」なんですね。
他の仲間は、本町奉行所同心とか、経師屋とか、瓦屋とか、それぞれの表稼業が存在します。でも、リュウにはいまだにそれが用意されていない。だから、リュウだけは日常生活が全く想像できないわけです。元坊主見習いという前歴はあるけれど。
ついでに、リュウは仕事人としても半人前で、そこですらもしっかりアイデンティティーとして構築されていない。昔なら「未熟な若者には、日常生活からしっかり面倒を見てくれる何でも屋のおばさん」なんかがいて、サポート体勢が行き届いていた。今は、孤立した若者が成長をスポイルされている、というのは世相を反映しているのだろうか。

仕事人という企業も、昔みたいにアットホームなところがなくなって、ムードメーカーもいないギスギスした職場になってしまい、そこで居場所を失った若者が、自分のアイデンティティーを求めてテロ組織に加入するとか、そういう話だったのかな、今回は。

まあ、最後にリュウが、自分を助けに来て、怪我を負った二人の仲間を両肩で支え、3人で肩を組みながら帰って行くシーン。リュウは感謝を口にこそしないけど、以前のように「皮肉っぽい正論」を軽口で口にして、仲間たちがそれを適度にいなす、そういう人間関係が成立した、という意見も聞きまして、まあ、それならそれで、リュウにも居場所ができたのかな、と思ったり。
まあ、そういう仲間意識が、次回でまたリセットされて、リュウは相変わらずアイデンティティーが定かではない永遠のルーキーとして描かれるのではなく、しっかり成長したキャラとして一皮むけた姿を見せてくれるのならいいのにな、と期待しつつ。

掲示板不具合のご連絡とお詫び - K.K

2018/01/17 (Wed) 13:13:04

 遅くなりましたが、本掲示板管理者として連絡申し上げます。

 1月15日深夜より、この掲示板のレンタル元:FC2で障害が発生していた模様で、掲示板の利用が一時不可能になっておりました。利用者の皆さまのみならず、管理者ですら書き込みはおろか、閲覧すらできず、掲示板管理機能も使用できない状態でした。

 本掲示板の利用者の皆様には、ご迷惑をおかけしました上、状況のご連絡もできなかったことを、深くお詫びいたします。

 現在は掲示板機能は全復旧しており、以前に投稿いただいた内容などに支障は生じていないようです。しかし、もしお気づきの点などありましたら、この掲示板でご指摘を頂けましたら、出来る限りの対応を致したいと存じます。

 障害状況はFC2からの発表では以下の通りです。

・FC2公式の発表
http://fc2support.blog85.fc2.com/
> 【障害発生期間】
> 日本時間 2018年01月15日(月) 午後11時20分 ~2018年01月16日(火) 午前03時00分
>
> 【障害内容】
> ・FC2掲示板の閲覧

 今回の障害に関しましては以上となります。

Re: 1月のスレッド(2018) - K.K

2018/01/22 (Mon) 15:32:05

 NOVAさん、どうもです。

●牙狼VL

 予告編通りのルーク回でしたが、ルークはもう通過儀礼は済ましちゃったと思ってたのに、実は今回が通過儀礼だったのかもしれません。魔界落ちした騎士の成れの果てなんかも出て来まして、敵が闇堕ちした魔戒騎士&法師であるということを強調する意図もあったのかな。

 NOVAさんのご感想・解説で、VLの作風が脚本家の方の得意分野ということをお聞きし、なるほどなという気がしました。脚本も含めた制作者がどういう人なのかというのは、私の知識の弱い(ほぼ無い ^^;)ところでして、前にご教示頂いた初代のホラー造形の方のことなどもあり、いろいろと作品理解が深まります。自分からもう少し制作者に注意してみてみる必要があるのかも。

 さて本編冒頭。例の村の長老と話し込むルークですが、一度試練を受けたはずですんで、いったん村を離れて戻ってきたのかな。もっとも、それより気になったのがブタの丸焼きです(^^;。なんでそんなもん焼きながら話し込んでるんだか。いい匂いで腹の虫が鳴って、気になって話に集中できないんじゃなかろうか。

 それはともかく、ホラーに関する長老の示唆を受けてルークが訪れたのが、小奇麗な町ですね。家々の屋根や壁がなかなかにカラフル。エルドラド周辺だと思うんですが、寂れたり荒廃したりする様子が全くなさそう。ただ、後で少し出てくる市民を見るに、高齢化(正確には勤労世代の減少)は進んでるのかも。

 ルークが行き着いたのは、魔戒関係者と思しき孫娘と祖父で、封印されたホラーについて何か知っているらしい。孫娘はいわゆるドジっ子系のようですね。その祖父は孫娘を溺愛と。キャラとしてはコミカル系の雰囲気がします。ラストのオチを考えると、意図的にそういうキャラにしたんでしょうか。

 ルークが招じ入れられて話を聞いてみると、どうも魔戒関係者ではなく、騎士(と法師も?)とホラーの戦いを目撃した先祖を持つ家系らしい。封魔人(ふうまびと、封魔は風魔かも)と呼んでて、魔戒という言葉すら知らない模様。ただ、翌日の満月の夜にホラーの封印が解けるという言い伝えを知っていて、それが今回のゲスト敵ということですね。

 騎士の絵(ただし騎士を模した像、今は失われているが、ですか)も残っていて、部分的に黒くなってる。これって、闇照編の不完全な黄金騎士鎧に似ています。力などを奪われて黒色化したのかと思ったんですが、違ってた。

 像のあった場所へコミカルにたどり着く一行。ルークが台座に立ってみて分かったのは、像の絵の黒い部分は影だということで、光の向きから像の向きが判明と。そこから、絵の騎士が剣で指していた場所が怪しいという流れ。ちょっとした謎解きですな。

 そこへ行ってみると、案の定な洞窟があり、ホラーが封印された場所とルークには分かる。しかも、そこでルークは過去に何が起こったことの幻影を見て、今回のゲスト敵が騎士の成れの果てだと知った模様。元騎士にして法師なだけあって、ルークは万能性はある感じですね。FF1でいえば、赤魔導士みたいなものなんだろうか。

 満月が昇るのを待って闇堕ち騎士の亡霊と対峙するルークですが、孫娘の案の定な乱入により、守りつつ戦うという不利な状況に。しかし、闇堕ち騎士と戦ったと思しき騎士の霊の助力を得て、剣&銃のコンビネーションで快勝。後始末として、忘却の雨の術により、一連の事件の記憶を消し、ホラーの封印は単なる迷信でした、でお終いと。ルークは事件後、コートを脱いでしまってますが、いわゆる「一皮むけた」を表現したのかな?

 うーん、一応はルークの父であり仇であるナイトと重なる面はあったものの、エルドラド~キングにつながるようなものはなし。前のモーテル回と同じく、本筋を少し離れての印象作り回だった気がします。もうちょっとキングに突っ込んでいく流れを作って欲しいんだけどなあ。

 がしかし、次回タイトルは「EL DORADO」。次から本筋の流れを期待したいところ。ただ、映像がこのところの郊外っぽくなく、シティらしき繁華街風なものがあったのは、ちょっとどういうことなのか分かりません。もう少し進んだら退廃と繁栄のようなものがあるということなんだろうか。

●仮面ライダービルド

 復活した内海ですが、今回の冒頭で彼自ら語ったことによれば、またもやスタークによるものですか。内海は難波重工の窓口と言ってますが、雰囲気からすると窓口なんて担当レベルではなく、代理人といった感じですね。幻徳に遠慮する様子が微塵もない。

 一方、ビルド側カフェ。スクラッシュドライバーの致命的欠点やらなにやら、問題山積の様子ですな。北都の侵攻以降、特に戦力的に優位なグリスの参戦で追い詰められてる感じです。この焦りがあるから、この後の龍我の行動や戦兎の危惧の高まりがあるんでしょうね。

 そのグリスですが、散髪屋が拠点ですか。「みーたん」発言以降、グリス一味はやたら軽い感じがします(^^;。そのグリスを送り込んだ北都には東都開発のライダー技術が流れていて、スタークが策謀しててと、あちこちつながってて、なかなかいい舞台仕立てになって来てる気がします。

 で、またもやグリス一味と戦兎らがぶつかるわけですが、グリスはまたもや「みーたん」にご執心で、困った戦兎は「別人だ」とかわす。いったん「みーたん」によるコミカル度を下げたんでしょうね。案の定、両者は激突、だがビルドはやはりグリスには太刀打ちできない。そこへ何を思ったかスタークが乱入、全員のハザードレベルを紹介し、グリス一味を連れて帰る(グリスの消しゴムによる撤退って、地味に凄い技だな)。

 念のためメモしてみます。

・三羽ガラス
 キャッスル=3.7
 オウル=3.6
 スタッグ=3.7

・グリス=4.2
・ビルド=3.9
・クローズ=4.0

 ふーむ。ハザードレベルは何に変身できるか以外に、戦闘力も表すってことでいいのかしらん。スタークが「(それが)お前たちの力だ」「(戦兎に)万丈に超えられたな」と言ってたし。

 北都に戻ったと思しき、スタークとグリス一味。三羽ガラスはハザードレベルでは、現状でライダー最弱の(^^;)ビルドにすら敵わない、ということでスタークが悪魔の誘い、「三羽ガラスを一気に強くできちゃうよ、でも負けたら死ぬよ」ですか。人情の人であるグリス(たぶん確定だと思う)がそんなこと飲むわけがないけど、だからこそ三羽ガラスは後でこっそり引き受けちゃうわけですね。なんとなく、この後の嫌な展開が予想されます。

 設定的に明らかになったと思う事項は、「スマッシュは致命的欠陥と引き換えに強化できる。ライダーは経験値をコツコツ溜めてレベルアップみたいなことが必要」「ただし、ライダーの安易な強化(ドライバーとかボトルとか)は装着者の精神を汚染する」ということですね。スマッシュのほうは強化バージョンでは自我を保つ方向だけど、ライダーだと逆に強化で自我が失われる、でいいのかな。

 紗羽が情報持ってきて(なぜ詳細情報をいち早くキャッチできたの?)、グリス一味の出自が明らかに。グリスが農園主で三羽ガラスは従業員でしたか。グリスの人情家らしき一面は、もともとの性格みたいですね。農園がスカイウォール事件の影響で荒廃し、やっていけなくなっても財産が尽きるまで三人の面倒をみて、さらに記憶を失ってグリスとなることも承諾したわけですか。三羽ガラスがグリスに身命を賭するのも、そういういきさつがあったからなのか(だからこそ、スタークや北都首相に利用されもする、と)。

 一方、ビルド側。こっちもこっちで人情のしがらみで、龍我が強さを求めるのは戦兎の苦痛を終わらせてやりたいから、ですか。冤罪を晴らし、復讐に燃えていた頃からすると大成長といえそうです。

 そんなことをしてる間に、グリスが東都研究所を急襲、ボトル2本を奪取する。そこへ駆けつける戦兎。またも、グリス vs ビルドとなるわけですが、ボトルの組み合わせで工夫以外に何らかの強さの要素があるみたいですね。戦ったグリスにも何なのかはよく分からない模様。どうもビルド優勢らしい。

 そこへ救援に入る三羽ガラスで、強化により充分にビルドと戦えているらしい。今のビルドでは倒せない感じですが、もし「強化型ハードスマッシュは倒されると死ぬ」と戦兎が知ったら、どうするんだろう。力と情の両面から苦しめられることになりそう。

 形勢逆転すると、今度は龍我が救援に。しかし、クローズがグリスに手間取っている間に三羽ガラスがビルドのボトルを奪取、逃げ去ってしまう。追おうとするクローズですが、心身への負担が強すぎるのか、自滅的に変身が解けてしまう。なぜかそこへ駆けつけた紗羽と美空。美空が龍我に触ると負傷が回復してしまう(今後、美空は回復魔法の神官みたいな役割になるの?)。

 一方、戦兎のところにはまたもやスタークが現れ、葛城製作の「ハザードトリガー」なるものをチラつかせる。これがビルドの新フォームの鍵となるんでしょうね。次回タイトルが「悪魔のトリガー」、石動マスターが言うに「自我を失う可能性がある」ものらしい。

 正義のヒーローの暗黒面が兵器のヒーロー、みたいな印象を受けます。軽い、コミカルな描写を入れつつ、全体は重苦しい方向へ流れていく感じですね。今話から推測する救いがあるとすれば、グリスがビルドに対して抱いた疑念ですね。現時点では説明不能の強さがあるというもの。現状の軍拡競争~相互確証破壊的な流れに抗するとすれば、そこなんじゃないかとも思えます。

●仕事人

 自分も勘違いしたものがあるのに気が付きました。リュウの参加が前々作と書いてしまいましたが、調べなおすともう1つ前からでした。1~2年ごととはいえ、あまりに印象が薄いのがリュウかなあ。初参加のスペシャルでは許嫁を殺されて恨みを晴らするという、スポットの当たる役どころだったのに。

 それはさておき、VLの感想でも申しましたが、脚本が誰によるものかというのは、知識不足の自分に持てない視点になってまして、今回のNOVAさんのご解説を拝読して、「これも脚本家の作風によるところ大なのか」と、ここ数年のスペシャルでの不満点について、納得するものがありました。

 時代劇では、水戸黄門、遠山の金さん、必殺仕事人が個人的な三大時代劇なんですが、それぞれ悪の懲らしめ方が違いますね。

 水戸黄門:権威により悪を退ける。
 遠山の金さん:身を以て事件を調べ、法を以て悪を裁く。
 必殺仕事人:悪を以て悪を制する復讐代行

 水戸黄門や遠山の金さんだと、推理物と同様で、誰が悪かを(作中キャラクターに)明らかにするところまでがヒーローの役割。戦うにしても、せいぜい叩き伏せるくらい。後は然るべき筋が処置しますよ、と示して終わるわけですね。

 必殺仕事人だと、(ダーク)ヒーローが処置するところが見せ場となります。許しがたい悪党とはいえ、私刑によって葬るわけで、それがカタルシスになるには、作劇的に工夫がいる。下手すると、「復讐って虚しいよね」みたいなことになってしまう(類例の「地獄少女」だと、シリーズを重ねるごとにそうなってしまった)。

 仕事人ですと、主水の仲間として、飾り職人の秀、三味線屋の勇次がいた頃が個人的にはベストでして、毎回満足して観ていました。なんで満足できたんだろうと考えてみると、「納得」があったような気がします。

 許されざる悪事を為した悪党がいて、弱者では太刀打ちできず、法からも漏れてしまっている。じゃあどうすんだ、ということで、毒を以て毒を制する仕事人が乗り出す。ただし、正義感みたいなもので動くのではなく、あくまでも金銭による依頼を請けての「仕事」。

 しかし、金さえもらえればビジネスライクにやるという暗殺ではなく、仕事人が依頼人に共感できなければ動かない。この場合の共感は、被害者の無念の共有ですね。それがあれば、金額の多寡は問題ではない(ただしボランティアはNG、だって正義感しかなくなるから)。そういうことを「納得」と上で表現してみました。

 NOVAさんがメイン脚本家の作風として仰ること(悪同士の戦い、悪の仲間の間のギスギスした緊張感等)は、リアルさはあるのかもしれませんが、個人的にはリアリティがないような気がします。「うん、これなら仕事人が引き受けて完遂するはずだ」という納得ができない。結末に至るための必然性が感じられない。納得に至る溜め(≒無念の発生と蓄積)もない。

 うーん、愚痴愚痴してなんだかまとまりませんが、要は「ジャラ銭貰って二度突き」になって、「うん、そうなるしかない」と思えるものが観たいなあと思っています。

Re: 1月のスレッド(2018) - White NOVA

2018/01/24 (Wed) 02:38:20

K.Kさん、どうも。
作品制作の舞台裏みたいな話で、面白いサイトとしては、以下なんかがお勧めです。

http://gigazine.net/news/20160520-garo-df-yasuko-kobayashi-interview/

本記事のインタビュー対象の小林靖子さんは、仮面ライダーなどの特撮脚本家ではメジャーな人で、他にもジョジョのメインライターだったり、アニメ版牙狼の第1作(レオン主役の話)のメインライターだったり、まあ、このサイトで話題にした作品に縁深い人でもある、と。

そこからリンクしている関連ページの数々も結構、興味を持たれるんじゃないかなあ、と思いつつ。

ただ、まあ、今の旬のVLの話題は挙がってないので、牙狼関連の記事は少し古いのが残念なところ。

★牙狼VL

さて、ルーク回ですね。
メインライター回ではなくて、本筋から外れたサブライター回。これまでの話では、2話のルーク初登場回、6話の映画ホラー回、10話のルーク復帰回を担当していて、何だかルークの専属脚本家みたい。
それ以外だと、ソフィが誘拐される11話も書いていて、この流れだとビショップも担当するのかな。

なお、メインの人は1話、5話のリング回、7話と8話のVSナイト前後編、そして13話のジーナ主役回ですね。そこだけ追っていると、ソフィの転機になるエピソードでうまく繋がっている感じです。

メインの人でソフィの成長を描き、サブ1号でルークの成長を描くように構成されているのかな。
それ以外だと、ソフィの日常を描く係の女性と(アクション的には外れになりやすいですが)、クールなジーナを見せてくれる人で、目下4人態勢でストーリーが紡がれている模様。

ともあれ、今回のルーク回は、前回の旅立ち編で「父親を倒すための力を追求していた姿勢を改め、街の人を守る姿勢を学んだ話」から、さらに一歩進めて、「具体的な守るべき少女との関わりを通じて、法師の術や銃と、騎士の武器の両方を使いこなすまでに成長」という流れ。
戦闘の最中に、お下げ髪が切断されて、髪の毛も短くなってイメチェンまで果たす、と。

ピンチな状況で、英霊の支援も受けて、少女を守るために戦うなんて、完全に主人公の立ち位置ですね、これ。
旧作実写版で言うなら、剣と術を使いこなす戦士は、鋼牙編2作目のレオに相当しますし、ルーク専属脚本家が設定されているなら、今後もさらにルークの成長が期待できそう。

で、今回の書き込みのために、wikipediaで脚本家の担当回を調べていたら、ついでに思わぬ発見が。
ルークの母親の声をやっていた人が、ビルドの北都の女首相を演じていることを知って、ええ、そんなつながりが? とビックリしたので、まあ、話のネタに。

★ビルド

スタークさんも太鼓判を押す万丈龍我の成長速度について。
つまり、龍我はサイヤ人みたいに負ければ負けるほど成長を重ねるということですか。普段から「負ける気がしねえ」と口にしている割には、初変身や初パワーアップのご祝儀を除けば、なかなか勝てずにいるのに。

2号ライダーがかませになって、なかなか勝てなくなる中盤のジンクスがあるのですが、それを克服して、一度くらいグリスに逆転勝利するような展開も見たいなあ。

一方のグリス。
まあ、今は最強ですが、スタークさんから「すぐにクローズに抜かされるぞ」と警告されたり、じきに新ライダーのローグが登場するまでの天下だと見なされているのですが、その頃にはみーたんを通じて味方になってくれるよね、と伏線をしっかり構築。

さらに、手下の三バカラスに死亡フラグが点灯したため、こうなるとグリスの動向より、三バカの運命の方が気掛かりです。
スタークさん、三バカに力を与え、ハードスマッシュからハザードスマッシュにパワーアップさせる一方で、
戦兎にも強化アイテムのハザードトリガーを与え、どんどん戦いを煽って来ますなあ。

やってることは、鎧武でロックシードをばら撒いていたシドとか、DJサガラの役回りなんでしょうが、このまま強化を続けて行った暁には、何が待っているのかなあ。

今の流れだと、ビルドもハザードフォームで黒くなって、戦いが壮絶になったタイミングで、仮面ライダーローグとかカイザーシステム関係の戦士が出てきて(内海が関与している可能性が大)、2月期はいろいろとカオスな方向で、三つ巴的な乱戦になる可能性。
で、3月に入ると、吹っ切れた戦兎が闇を突き抜けたパワーアップを果たし、それを見たスタークさんが「戦いは新たな局面に入った」とかのたまいながら、真の敵は火星にいるとか言って、次なるステージへGOする第3クールを予想。

1クール目はファウスト編、2クール目はライダーウォーズ編ときて、3クール目で、どんな転機を迎えるか、ですが、いささか気が早くなっているので、まずは三バカがどうなるか、を見届けましょう。

★仕事人(旧作懐古)

さて、脚本家の件も含めて、いろいろ思うところしきりですが、結局のところ、今の仕事人は作品を作っている人も多くがいなくなっちゃって、80年代に一世風靡したシリーズとは違うものに変質した、と考える方がいいですね。

中村主水の役者が逝去されたこともそうですが、音楽担当の平尾昌晃氏や、シリーズプロデューサーの山内久司氏も近年次々と鬼籍に入っていて、彼らの遺した遺産を細々と食いつぶしているのが今の2007以降のシリーズだと思います。
そこから、新たな時代に即した新生・必殺シリーズを興して行こうとする作り手の気概のようなものを感じられたらいいのですが、例えば主題歌も変えることなく『鏡花水月』のままで、音楽も昔のままの再生利用でしかなく、発展性がなく行き詰まっているな、と。

それでも、今のシリーズが必殺の系譜を受け継ぐものとして成立しているのは、監督の石原興さんが長年の培われた撮影技術を駆使しているから。ドラマ的にはともかく、殺陣での映像だけは必殺らしさを失わない熟練の粋で、これすら失われてしまえば、もはやそれは必殺ではない、と考えたり。
もちろん、伝統芸能を新しい段階に引き上げて、新たな魅力を構築できればいいのですが(ウルトラマンとか戦隊とかライダーとか、伝統ある特撮シリーズは紆余曲折を経ながら、そうしてきた)、必殺は過去の良さを見失う一方で、新たな面白さを提示できずにいる袋小路に入っているように思いますね。

まあ、一口に必殺といっても、おおむね70年代の仕事人以前と、80年代の仕事人以降に二分されまして、うちも初めてシリーズに触れたのは、82〜83年に放送された仕事人IIIから。
なお、その時期に見ていた番組は、「8時から太陽にほえろ」「9時からハングマン系」「10時から必殺」となりますね。あと、7時台から宇宙刑事もやっていたと記憶。

そして84年に仕事人IVの人気が沸騰していて、その勢いで劇場版の映画『THE必殺』を鑑賞し、パンフレットを購入したのがマニア街道の入り口になるのかな。
そのパンフレットに、必殺シリーズ過去作品一覧の紹介ページがあって、「うわあ、こんなに歴史があるのかあ」と中学生の好奇心を刺激してしまった。
当時は、ゴジラ復活のムーブメントもあって、「機会があれば、旧作をあれこれ鑑賞したい病」に掛かってしまったんですね(苦笑)。

もちろん、今みたいにビデオやDVDで映像ソフトが十分発売されていなかった時代なので、再放送とかリバイバル上映の情報をチェックしながら、チャンスは逃さないようにしよう、と頑張っていたのですが。

ともあれ、ゴジラ映画なんかは、90年代にレンタルビデオ屋が普及して来ると、容易に全作制覇はできたものですが、TV作品の必殺シリーズともなると大変でした。結局、TVでの夕方の再放送の録画などを駆使して、一応、全作品の視聴はできたかなあ、と(さすがに見逃した回もあるので、全話視聴とは言わない)。
え、地元のローカルテレビの日曜夜にマイナーな『翔べ必殺うら殺し』を放送する? それは是非見ないと、とか、え? 昼間のこんな時間帯に『必殺からくり人』だって? 録画しないと、とか。

大体、中村主水の出てくる作品は再放送回数も多いのですが、非主水シリーズのチェックは苦労したなあ、と。

で、インターネットが一般化する90年代後半までの間に、井の中の蛙ながら、自分ぐらい必殺シリーズに詳しい人間はいないなんて素人の思い込みに浸っていたら(要するに目に見える範囲に、必殺マニアがいなかっただけの話なんだけど)、インターネットに接したことで、あっさり目から鱗が落ちたりも(苦笑)。

それはともかく、必殺シリーズの人気が沸騰したのは、やはり80年代の前半から半ばにかけて、ですね。
秀、勇次に続いて、花屋の政、組紐屋の竜が出てくる頃合い。
なお、必殺と特撮ヒーローの相性も良くて、花屋の政は仮面ライダー(スカイライダー)だったし、組紐屋の竜は自他共に認める特撮マニアで、仮面ライダーBLACKをサポートしたり、海外版ウルトラマングレートの主演の吹き替えをしたり、後に牙狼で暗黒騎士になったり、まあ、いろいろ。

あ、今の必殺に足りないのは、特撮出身役者の採用かも。元仮面ライダー俳優が、新たな仕事人に抜擢、とか、そういうワクワク感は今はないですね。
一応、往年のヒーロー役者が悪役をする流れはあるのですが。

……って、こんな話を延々と続けるつもりはなかったのですが、どうも勢いがついてしまって(苦笑)。

最初に書きたいと思ったテーマは、「70年代の初期必殺と、80年代の仕事人シリーズの作風の違い。そこから今の2000シリーズは何を受け継ぎ、何を失ったか」という考察でした。
大まかに言えば、80年代の比較的明るめのヒーロー路線の仕事人シリーズが、70年代のハードなドラマの初期必殺を愛する者から見れば、堕落したバラエティ化と称されるもので(90年代の謎本ブーム期に、しばしば見られるシリーズ批評の意見です)、そこから2000シリーズは「70年代の必殺を想起させる殺し屋のハードな物語」を志向していたわけですね。
だから、チームの仲がやたらと悪い。それを緩和させるのが、八丁堀の中村主水の役どころだったんですな。若い者がケンカしているのを、諌めるベテランお爺ちゃんを中心に、チームが成立していた。
でも、中村さんがいなくなって以降は、中心メンバーの小五郎と涼次が相変わらずギクシャクしていて、そこに新人が入ってくるドラマを交えながらも、なかなか一致団結する展開にならずに、事あるごとに不協和音を奏でている。

ここで、ハードなドラマってのを、今のチームは勘違いしている可能性があるんですね。70年代の殺し屋チームは、決して全ての人間関係がバラバラではなくて、「強い絆の集団に、後から異物が参入」とか、「夫婦の殺し屋と、別のチームが合流」とか、「3対1」ないし「2対2」の対立関係から始まり、そこから相互理解に話が流れ、そしてラストに一部のメンバーが命を落とすことでチームが解散する傾向。

「3対1」の場合、その1人の異物が非常に有能で主人公格になっていることが普通で、そのメンバー構成自体がドラマ性を生む形。
今回の2018では、その1に相当する立ち位置が、リュウと解釈することもできるのですが、リュウは決して有能ではなく、むしろ足手まとい。現状では、チームに何ら貢献するキャラではなく、そんなキャラを対立の中心に置くなんて、ただのイジメでしかなく、どういうドラマを描きたいのかが意図不明。
それと、対立を描くなら、それを補償する「安定した絆、チームをまとめようと精力的に動く良心的なキャラ」があってこそ、チームとして成立する。本来、中村さんの後継役である小五郎や、元締め格のお菊がそういうチームの重鎮としてまとめ役を買って出るべきなのですが、結果として小五郎が率先してチームをバラバラにしてしまった感あり。
それを補償したのが涼次ということで、今後、彼がチームの中心にいて、その周りに弟分のリュウと、相棒的な立ち位置の瓦屋がつるんでいて、チームの中核を固定。それに対する小五郎は、距離を置きつつ、町人チームだけでは抗し得ない巨悪が出てきた時に、切り札として出陣する用心棒格として振る舞うなら、まあ、往年の『新仕置人』の雰囲気が成立するかな、と。
ともかく、チームのみんながバラバラだと、ドラマ的な対立軸も描けないわけで。ハードなドラマを志向するなら、そういう計算もしっかりできないといけないと思うので、単にギクシャクした人間関係だけを見せればいい、という単純なものじゃない、と主張してみます。

PS.この点で、ビルドは30分番組なのに、うまくやっているんじゃないかなあ、と持ち上げてみる。

Re: 1月のスレッド(2018) - たさくらたすな

2018/01/28 (Sun) 02:38:39

○ライダービルド(内容的にはNOVAさんとこの感想といっしょですが)
 展開的には内海を救いだして北都にあてがっていたり、三バカをパワーアップさせる代わりに死亡フラグ立てさせたりと、元々スタークが元凶とはいえその後すべての元凶を買って出てる状況ですね。
 対して美空が能力覚醒といったところで立ち位置をこちらも一歩進めた形、展開によっては三バカの死亡を回避させられるかどうかといった感じを期待したいところ。

○牙狼VL
 ジーナエピソード、ルークエピソードどきて、先にエルドラドの概要を視聴者に提示しつつ成り上がりを目指すホラー視点という珍しい構成の話でしたが、単純に敵側の組織構造を説明回にするさいにバトルがないのもあれだからと急遽用意されたかのようななんともエピソード的に一話分穴埋め感も感じました。

○仕事人
 脚本の構成を考えると、元々これ主水さんが出場する予定はなくて後から映像アーカイブから登場させるのが決まって結局依頼人をかって出るという形をとってしまうことで、ちぐはぐになったのかなぁという感想。主水ではなく普通に騙されていたことに気がついた敵側の女キャラが死の際にリュウなり関わっていた仕事人に復讐をいらいして話が進行したほうがまだすっきり感があったような気も。

○新規番組

・博多とんこつラーメンズ
今期ラーメンをタイトルにもつアニメは2作品ありますが、そのうち一作は表題どおりの食レポ作品でしたが、こっちは謳い文句が人口の3%が殺し屋という街・博多(苦笑)を舞台にした裏稼業をテーマにした作品。展開としては殺し屋の復讐劇に話が進んでいて仕事人でいまいちすっきりできなかった分を堪能はできています。難点は衛星放送と関東以外では福岡ローカルな番組な点くらいかな、福岡を舞台にしていると関東・中部・関西までという放送体系が多い深夜アニメとしては珍しい構成。
 よく関西弁キャラに対して関西視聴者が違和感みたいな感想をちょいちょいみることがありますが、これを観てそういう感想をいう人の気持ちがよくわかりました(笑)ともかく博多弁のアクセントがなにかと不自然、単純にしゃべり言葉の最後に『○○たい』みたいになってなくて言葉使い自体はしっかりとした博多弁の表現なだけに違和感を受けますね。まぁなれれば話の大筋には関係ないので楽しんで視聴はできています。

・シンカリオン
 謳い文句が新幹線変形ロボというド直球なタイトル、勇者ロボの系譜として楽しめるかなと今のところは期待しつつ視聴。ロボ操作がモーショントレースタイプというのが今の所ツボ。公式のほうで珍しく1話から現行放送分がみれるので一応ペタリと、食いつきいかんではNOVAさんとこのゲーム板の方に移行するのもありかなと。
https://www.youtube.com/watch?v=wHZnlRdVDUU
https://www.youtube.com/watch?v=2Asowthm5h8
https://www.youtube.com/watch?v=mWi6WeAiZwY

Re: 1月のスレッド(2018) - K.K

2018/01/29 (Mon) 17:55:49

 NOVAさん、たささん、どうもです。

●牙狼VL

 たささんも仰るように、ホラーのみの内紛回でしたね。エルドラド紹介をそろそろしたいけど、ソード一行がたどり着いてしまっては一気に終盤に突入してしまう。すると、戦い主体でエルドラドがどういう場所か描きにくい。そこで、ソードらは置いといて、エルドラドに迷い込んだ(誘いこまれた)自信過剰ホラーで一席と。

 冒頭のバス到着シーンなどからすると、エルドラドは湖中心部の繁栄した部分と、湖周辺の貧民街から成っているようですね。格差を見せつけることにより、特権階級意識を刺激するみたいな狙いなんだろう。皆が平等に豊かだと、己の豊かさを実感しにくいですが、貧民という比較対象が見えていれば、自分が優遇されていることがよく分かる(もっとも、普通の感覚だと、格差を埋めたくなるものらしい)。

 エルドラドに着いたバスで若い男女が何やら話してますが(エルドラド設定紹介にもなってる)、この若い男が今回のゲストホラーということですね。車内には他の乗客も多数。この時点で、「この人らってもしかして?」ですが、後でその通りの展開に。

 バスが中心部に入ると、高層ビルは乱立するは、高架道路はあるは、全域不夜城っぽいは、で物凄い。これが幻覚のなせる業ではないとすると、ホラーだけで建造できる都市ではないですね。巨大企業や国家が関わってないとできそうにない。その辺り、今後明らかにしてくれるんだろうか。

 若い男ホラーはキングを倒すのが目的らしい。エルドラド乗っ取りですね。バスを抜け出してさっそく情報収集ですが、通りがかりの住人2人に声をかけ、聞きたいこと聞いたら食う、と思いきや、どうやら乗っ取って自分の分身を作ってるようです。面白い特殊能力ですね(今回限りのホラーなのが惜しいかも)。しかし、既にビショップには察知され監視されている。なんだかもう雑魚ホラー感が漂い始めてますな。

 一方、さっきバスの中で喋ってた女性が再び出てきて、軽そうな男から夜の社交場への招待チケットとやらを貰う。観ているこちらからすると、「ははあ、これ死亡フラグだよね」となりますが、作中の女性はもちろんそんなこと知る由もない。

 キング側近のビショップとクイーンが会話、やっぱり仲悪いよね、ということ以外に、キングが「システム」を構築中であること、以前に失敗して爆発炎上したらしいことなどが明かされる。うーん、ここへきてキングの壮大な目的の提示ですか。大風呂敷広げて畳めるのか、ちょっと不安。それとも、なにか伏線とかあったっけ?

 例の女性がパーティ会場に入ると、これってディスコでいいのかな。DJが盛り上げてますが、「こいつら、ほとんどがホラーだよね」と分かっていると、DJの一言一言が怖い。しかし、チケットの招待客数名からすると、パーティの主役に選ばれたというご褒美と思えて喜んでしまう。

 が、すぐに悲鳴が上がり、パーティの目的が明らかに。ホラーの吉例を尊んで食っちゃうわけですね(^^;。例の女性から見えない場所で血しぶきが上がってる。若い女性は逃げて助けを求めたのが、例の若い男。まあ、ホラーから逃げてホラーに助け求めちゃ、成り行きは自明。

 そこからホラー同士の内紛ですが、バトル描写はカット。若い男ホラーが圧倒的に格上ということなんでしょうね。ビショップの「32区の食堂がやられちまった」で結果だけ示されている。若い男ホラーは中ボスくらいの実力はあるようです。若い男ホラーはDJホラーに案内(?)させて、本拠のビルにたどり着く。

 相手として出てきたのはクイーン、若い男ホラーは緒戦では行けると思ったんでしょうけど、隠し持っていた実力が(予想通り)違い過ぎた。あっさり撃退され、かろうじて逃走。あっけない戦いながら、クイーンの初バトルという点では見応えあったかも。戦闘タイプとしては法師っぽい特殊能力みたいですね。

 若い男ホラーはなんとかビルから脱出したものの、通りのモニターに出てきたのが誰あろう、さっき若い女性にチケット渡した男=ホラー。女性に言ったと思った台詞「気を付けないと飲み込まれる」は、若い男ホラーに向けたものでしたか(そういう演出、割と好き)。

 しかも、あざけるホラーの正体はビショップであると。若い男ホラーが何をどこまで把握しているかは分かりませんが、視聴者的には「終始もてあそばれてるなあ」という印象です。最後は突然現れたナイトが若い男ホラーを背後から一刀両断。堕ちたとはいえ騎士らしくないですが、敵と見るに値しないということみたいですね。最後、クイーンとビショップの「エルドラドにはなんかありますよ」的な演出でおしまい。

 エルドラドが舞台だったわりには、あまり情報的には進んだという感じがしない(ホラーが支配する都市という、ある意味、お決まりのパターンの気がするし)。核心部分は未だに伏せて、その周辺だけちらっと見せた、といったところでしょうか。次回は「CHANCE MEETING」(偶然の出会い)ですか。断片的なカットからはちょっと予想しにくいですが、またもや単発ホラー回になりそうな気もします。

> ルークの母親の声をやっていた人が、ビルドの北都の女首相

 これ、声優つながりネタはあまり気にしない性分ながらも(一方は出演女優ですけど)、さすがにちょっと笑いました。気が強い点では一致だけど、イメージが全然違う(こういうの、「役者さんってすげえ」と思う)。牙狼は特撮が出自なだけに、牙狼アニメ版でもライダーとつながることもあるんでしょうね。どこかでこのネタ使ってみたい(^^;。

●仮面ライダービルド

 冒頭、石動マスター(もうこの呼称、合わなくなってるかも)がハザードトリガーを戦兎に渡して解説するわけですが、ちょっと違和感がありました。石動スタークは龍我を力を求めて暴走→自我崩壊、みたいに見てるようですが、龍我の真意は(この時点で戦兎には伝わってないものの)明らかにされてるわけで。

 自我を失う危険性は変わりませんが、龍我の動機について、少なくとも石動スタークは把握していないと思っておけばいいのかな。この冒頭での個人的な注目点は、「これで戦兎が三羽ガラスを倒すのをためらうようになるはず」ということですね。

 それはともかく。グリス拠点では、一海(グリスだが、そろそろ生身時は名前にしよう)と三羽ガラスが雰囲気悪く揉めてるものの、三羽の経緯と気持ちを知っているだけに、「この人らもつらいよね」とい感慨が湧いてきます。戦兎と龍我は真意をしって和解したわけですが、行き違いドラマはグリス一派に引き継がれたみたいな。一海の記憶喪失も、どうも怪しい節があるし、次第に注目ポイントになってきてる。

 新アイテム:ハザードトリガー(ハザードフォーム)についての葛城解説をメモで残しておこうっと。「ライダーシステムを飛躍的に向上させる拡張アイテムながら、連続使用すると理性を失い、見えるもの全てを破壊(する/したくなる)」と。龍我も、真の動機と外れていく自分の変化部分は感じ取っているみたいですね。

 一方、グリスは東都政府機関を襲撃し、着々とボトルを奪取しつつある。東都側の懸念は、問題はどこから情報が洩れているか。ボトル奪取の現場に戦兎らが駆けつけ、バトルに入る。戦兎は三羽ガラスの致命的欠陥(倒されたら消滅)が事実かどうか、まだ信じたくないらしく、わざわざ本人たちに尋ねたり。さらにハザードの使用をためらう。こういうのは、戦兎の、いや正義の味方共通の弱点だなあ(兵器のヒーローとされたけど ^^;)、。

 しかし、龍我のほうが限界時間に到達、倒れてしまって、戦兎は龍我を抱えて脱出、カフェに戻って、美空が治療、ですか。今のところ、(美空の治療を受けつつ)寝れば、一応は正常に戻れるみたいですね。もしかすると、理性を冒される速度が緩慢で、観ているこちらが気が付かないのかもしれませんが。

 が、戦争状態の国家がそれでいいなんて言うはずもなく、幻徳からは北都侵攻命令ですか。龍我はやむなしとし、戦兎は反対。となると幻徳は2人の分断と各個撃破を図りますよね、龍我が行けば戦兎も行くだろうと読んで。そして、戦兎はカフェで美空から龍我の真意を知らされる、と。この辺り、戦兎への揺さぶりが面白い。傾いたり戻ったりの感じです。

 事、ここに至って美空&紗羽が強硬手段、美空の能力で泰山首相を治療ですか。しかし、既に龍我は兵を率いて北都へ出発してしまっている。戦兎に、俺に従えと吼える幻徳ですが、そこへ泰山が出現、幻徳に追放を言い渡す。

 追い詰められた幻徳、ナイトローグに変身してボックス奪って逃走図りますが、ビルドとの戦力差は相変わらず。ナイトローグ、この時点でハザードか何か(カイザー?)使ってパワーアップしてました、みたいのをちょっと期待したんだけど、まだ早かったか。

 その頃、グリス&三羽ガラスは幻徳の罠にかかっていたものの、グリスの壁を壊す力技で脱出。孔明の罠には程遠かったか。しかし、出力最大だったようで体に負担かかってますな。

 三羽ガラスは進軍する龍我らを襲撃、龍我は変身して応戦、そこを戦兎が介入、と目まぐるしい。この辺りまで来ると、龍我が戦闘一色となりつつあることが感じられます。しかし、戦兎は龍我の元の意思を信じているのか、自分も同じリスクを犯してハザード使用、黒いライダーと化した、と思ったところで次週へ。ボディカラーでどういう性質のライダーなのか表しているのかな。グリスが黄金なわけで、ゴルドドライブや牙狼を思い出したりすると、どっちが正義か混とんとしてくる感じです。

 次回は「第21話 ハザードは止まらない」。どうも戦兎が自分のしたことで苦悩しているようだし、泰山首相の「1対1で戦わずに代表戦で勝敗を決めたい」というのがどういう勝負形態のか分からんし、どうも内容が予想しにくい。キャプションの「戦兎の心が闇に落ちる」からすると、龍我より先に戦兎がバーサーカー化するってことだろうか。


●必殺(シリーズ)&脚本家

 前々からNOVAさんが必殺に詳しいとは思っていましたが、今回、改めて視聴歴含む作品追跡を伺って、「なるほど、それほどだったのか」と得心が行った次第です。私ですと、「主水さんなら観る、主水さんじゃないなら観ない」「感想は面白かったか、つまらなかったの二択」といった感じで、軽く浅く少なく観てただけでした。

 ご解説を拝読して今さらながらに思うのは、「主水さんを知りたければ、主水さん以外も見よ」みたいなことですね。なぜなら、制作陣は多少変化するとしても、ある枠内で交代とか、そういう感じですから、全体を意識して作ってたはず。各必殺の作風の違いとか、シリーズでの並べ方とか、担当脚本家など、知っていれば、観ててもっと深く理解できたものが、おそらく多々あったはず。

 ただ、じゃあ今から観なおすかといえば、やはりそれはない。主水シリーズの再放送があるのは承知していながら、録画もせず観もせず。これは、少し以前に主水の必殺再放映を観てみたからなんですね。当時は大いに興奮し感動したんだけど、今観てみると、それほどではない。

 これは、その時代にあっては旬であり、時代の空気ともマッチしてたんでしょうけど、それだけに作品だけ切り出して、今の時代で観てみると、ちょっとピンとこないものがあります(その他、昔の粗い進め方なども気になったり)。似たような経験は「うる星やつら」アニメでもありまして、再放送時に大喜びで録画して観てみたら、あまり楽しめない。

 一方、「カリオストロの城」だと、こないだまたTV放映してたのをついつい見てしまう。封切を映画館で観て、濃い作りに感動したことはあるものの、作画的にも古びて来たのに未だに観ると楽しめる。これは作品の質ではなく、時代を超えて楽しめる作りか、放映時期に最大限マッチさせる狙いか、という違いだと思っています。それ以外だと、「古典落語と一発芸ギャグ(PPAPとか)」の違いみたいなのもあるかもですね。要は作風。

 そういう作風の決定に大きく関わる一人が脚本家だと思うんですが、牙狼等の特撮物メインライターの一人、小林靖子さんについてご紹介頂いたインタビューを読んで、ちょっとびっくり、ちょっと嬉しい感じです。この方、子どもの頃から少年向きを観てらしたんですか。そういう女性は身近にはおらず、女性にライダーだウルトラマンだなんだと話した途端にそっぽ向かれるとしか思ってませんでした。

 しかし、おそらく少数派ながらいてくれて、しかも生涯の職業となっていった女性もいると。インタビューに興味を持って、略歴をウィキペディアで見てみると、出るわ出るわ、特撮やアニメが。男性向け作品の比率が圧倒的に高い。アマゾンでやってた仮面ライダーアマゾンズ(第1話のみ視聴)もこの方だったのか。

 少し前までは、「作品ごとで観て楽しめばいい、作品周辺の知識はオプション」みたいに思ってたんですが、どうも違うと明確に意識するようになりました。もちろん、ここで教わって、さらに楽しめるという経験が大きいんですが、知識の持ち方に2種類あると気が付いたことも関係しています。

 林修氏、通称:林先生ですが、クイズ形式のバラエティで、博識を毎週披露しています。最初は「あれこれよう調べて覚えとるもんやな」と思ったんですが、どうもそれだけではない。よく見てみると、ぼんやりとですが自分(≒凡人)とのやり方違いが分かって来た。

 自分だと、知っている諸々の中の一部を理屈付きで分かっています。林先生だと、具体的なものに付属しない理屈が先にあって、見聞きした具体的事物をその理屈の枠組みの中に置いて行く感じ。林先生、しばしばデカルト座標図で分類してますが、n個の理屈のn次元空間に具体的な知識を置いて行ってる感じです(バラエティですから、演出的にそう強調してるとは思うんですが、全くの演技だけではやれなさそう)。

 例えば、以前に海苔の「パリパリ」「しっとり」がどういう違いかと問われて、即座に産地の違いと答えてました。結果だけ言われても分からないわけですが、解説を聞いて納得。「海苔は海藻」+「気温と日照時間」の2つで、「南のほうが生育が早い→細胞分裂→…細胞が大きい→パリパリ」「北のほうは(同様)」と、なるほどな理屈でした。

 それがフィクション鑑賞にもいえそうで、大枠から押さえて知っている、だから各作品がよく分かる、従って面白い、ということだったんだな、と今頃になって思っています。

 それが全くない時期(周辺知識の要不要を気にすらしていなかった)に観てたのが必殺なわけですが、それでもいろいろと思い出すと、書きたくなってくることは多々出てきますね。それに加えて、今頃ながら作品について知ってみて、なるほどあれは、みたいのが出てくるわけですし。

(最初、紅白歌合戦が視聴率で必殺スペシャルに負けた話をちょっと書こうと思ったけど、長くなったので割愛、また今度書くかもしれません。)

●たささんご紹介のアニメ

 悔しいことにうちはBSが入らず、「博多豚骨ラーメンズ」は視聴リストに入っていませんでした。BS、どうしようかなと、こういうとき思いますが、TV(←デジタル非対応だし)と録画機を買い替えないといけないので、二の足を踏んでいます。

 タイトルの「博多豚骨ラーメンズ」だけは聞き及ぶところがありましたが、内容までは調べず知らずで、今回ご教示頂くまで、博多ラーメン激戦区か何かの話だろうと思い込んでました。もう一つのラーメンタイトルアニメは第1話は観たんですが、作品がラーメンに拘っている点と自分にちょっと接点がなく、第2話以降はパス。

「博多豚骨」のほうはこちらでのご教示に加えてネット検索も参考にすると、ラノベ(最近の分類だと「ライト文芸」らしい)原作ながら、個人的に食傷気味だった「中世欧風の剣と魔法の異世界でどうこうく」みたいなのではなく、リアルベースでシビアなものというものらしい。

 その点は興味が出てくるんですが、現実にある博多という地名を用い、そこの3%が殺し屋という設定からは、「現実をいじるのはちょっと苦手かなあ」という気持ちもあります(仮に博多を危険地域と見立てているとして、地元の方はむしろ笑ってたりするんだろうか。それなら……)。まあ、どっちみち観られないんですけど、観る機会を得た場合はどうしようかと悩みそうです。

 こちらで教えて頂いて観始めた、バトローグ、第5話がまだ無料視聴になってないみたいですね。確か、有料視聴にかなり遅れるものの、第4話までと同じく、無料視聴も期間限定でやってくれると記憶しています。

 万が一、そうならなかったらどうしようかな。第5話だけ観ないのも癪だし、第5話の公式サイトの予告文章からは、「これって、バトルだけ切り出しというより、本編の予告と言われても見分けつかないな」という感じはするし。(だけど、Amazonプライムビデオだと確か、年間料金とかあったような、といろいろ悶々 ^^;)

 シンカリオンのほうは、土曜朝に始まるのに気が付いて、録画込みで第1話をチェックしました。印象としては「鉄道(特に新幹線)好きな人がメインターゲットみたい」というものでした。ストーリーのほうを、鉄道を見せるために譲歩している感じがそこはかとなくありました。

 ずっと以前ですと、鉄道模型に興味を持っていた時期もあり、食指が動いたかもしれません。が、鉄道を移動手段と割り切った現状だと、ちょっと観続けるまでには至りませんでした。もっとも、鉄道好きな方などだとどういう観かたをするのか、ちょっと興味はあります。

Re: 1月のスレッド(2018) - White NOVA

2018/01/30 (Tue) 00:42:46

1月も、この書き込みで終わりかな、と思いつつ。

★牙狼VL

主人公たちの旅の目的地エル・ドラドを舞台に、敵ホラーチームの動向を描いた番外編ってところ。

脚本家の人は新人さんっぽく、過去作のデータが一切見つからない。だけど、本VLシリーズでは、メインの人、ルーク担当の人についで3番目にクレジットされていて、重要な立ち位置っぽい感じ。
それでも、今回が初担当ということは、敵チームを主に担当するということかな。今後は主人公側のエピソードと、敵側のエピソードを交代交代で展開するのかもしれん。

さて、注目の敵本拠地のエル・ドラドですが、今回の描写では少しがっかりしました。
名前ネタの黄金郷伝説からは、もっと古風な遺跡風の神秘的な舞台を想像していたんですね。だけど、今回の描写では、前半の舞台だった普通の近代都市と変わらない。せっかく都市から出て、荒野の旅という雰囲気がいいなあ、と思っていたら、目的地がまた普通の都市という。
これがまた、SF的な未来都市とか、メガテンの東京ミレニアムみたいな完全管理のドーム型都市とか、そういう代物だったら、また違うワクワク感があったのに。

と、ここまで書いて、いや、ガッカリするのはまだ早い、と思い立つ。
実は、普通の都市のように見えるのはただの幻とか偽装工作で、真の姿が隠されているのかも知れないじゃないか、とか、地下に伝説の古代遺跡が埋まっていて、キングの計画が上手くいけば、空中要塞として浮かび上がる可能性もあるなあ、とか、実はコンピューターゲーム的なバーチャルリアリティーで構築されていた、とか、そういう仕掛けが施されているのかもしれません。

少なくとも今回の話で分かったのは、ビショップはコンピューター操作で、都市のいろいろなところを管理しているという点ですな。ビショップはいろいろと偽装するのが好きそうなキャラだし、裏でいろいろと仕掛けが施されているなら、今回は表面をさらっと見せただけだと考えておきます。
今後、少しずつ真の姿が明らかになっていくのを楽しみにしつつ、残り2ヶ月ならそこまで余裕はないわけで、2月で一気に謎が解明されていき、3月で最終決戦という方向性で物語が加速することを期待。

まずは、ソードたちとルークの合流を果たさないと。

★ビルド

げんとくんの再失脚が笑えました。上がったり、下がったり、忙しいキャラだ。
これで、「仮面ライダーには、仮面ライダーじゃないと勝てないよ」と分かって、難波重工の実験兵器にスカウトされて、仮面ライダーローグになったりするのかな。

来週が、戦兎のハザード大暴れで、その次がハザードVSグリスの死闘で、その回の終わりに凶悪なローグが出現して、「また、げんとくんが嬉々として調子に乗る」けど、3月にはあっさり逆転されることを期待。

本筋のドラマとは別に、自分はげんとくんのアップダウンの激しさを楽しみに見たいな、と。

本編では、美空の活躍が目立って来ておりますね。戦兎のハザードフォーム暴走も、美空パワーで何とかしてくれるんじゃないかなあ、と思ったり。

ところで、三バカ、戦兎のハザード黒化で、次回は思いきり危険なんですけど。黒化した戦兎が暴走したまま、三バカを倒して知らない間に全員殺っちゃいました、って衝撃展開も十分考えられて、どうなることやら。

★脚本家などの話

自分は、アニメ作品はあまり脚本家を気にしておらず、特撮の方は気にする人ですね。
何でかなあ、と思っていたら、特撮ではOPの際に脚本家の名前がクレジットされるのに対し、アニメではEDでクレジットされることが普通だからかな。

あと、アニメは原作付きの作品も多く、その場合、脚本家の仕事はお話作りやセリフ作りではなくて、原作の話をどう振り分けるか、どこをカットするか、という構成に回ることが多い。ただ、その構成も、後で監督や作画監督の絵コンテで修正されることが当たり前で、要するにアニメだと原作者や監督の名前が全面的に持ち上げられやすく、脚本家にスポットが当たることは少ない、と(原作のないアニメオリジナル作品だと、脚本家の比重が上がるけど、それでも絵作りをする人の方が主体になりやすい)。

一方で、特撮や実写作品だと、監督の仕事は撮影と編集が中心になり、お話作りにはそれほどタッチしない。特撮だと、さらにドラマ面の本編監督と、特技監督に二分されるので、アニメよりも役割が細分化されやすい。ただし、実写の監督には、俳優さんへの演技指導が加わったり、コメディー向きの監督とか、演出の濃い監督とか、アクション主体の監督とか、まあ、いろいろ。
一方で、脚本家の仕事は、キャラの性格設定とか、人間関係、口癖などのドラマ面、およびストーリー展開とか背景設定など、アニメよりも物語の比重が大きいようですね。

★シンカリオン

これは、たささん向けのレス。

今年の年始あいさつで、うちの掲示板で、シンカリオンの前番組「ハイパーレスキュー」が良かった、と言ってくれた人がいて、その際に、新番組の「シンカリオン」も楽しみにしている、という話題になりました。

その際は、ハイパーレスキューの1話とか、シンカリオンの予告編だけ見て、面白そうと思いつつも、放送時間的に視聴習慣がなかったり、わざわざ録画してまで見るのも、と思っておりましたが、今回、ネット配信しているという情報を聞いて、4話まで見てみました。

3話、4話で、秋田新幹線を操縦する仲間が出てきて、面白くなってきたなあ、と思います。敵の怪獣ロボットが雪や氷を操る系で、「雪に慣れていない東京出身の主人公が大ピンチ」という状況で、「東北出身のクールなスナイパーが主人公をフォローして大活躍」。
いやあ、使用する武器の相性云々よりも、「雪に弱い東京人をサポートする東北人」というローカル感覚に満ちたキャラ演出がいいなあ、と思いました。

電車云々よりも、その電車の走る地方にスポットを当てたドラマが今後とも期待ですね。

勇者ロボの感覚としては、小学生パイロットをバックアップする大人の支援組織がきちんと描写されている点で、前作のハイパーレスキューと同じ温かさを感じましたし(子供を危険な前線で戦わせることを悩む大人と、父親の助けになりたいという気持ちから、街やみんなの夢を守りたいと目的が広がる子供の心。そして、大人が子供を守らなければいけないという意識から、大人と子供が力を合わせて共に未来を作るという共闘意識への切り替えと、子供番組の枠でありながら、大人視点の物語も備えた脚本がお見事。エヴァのシリアスさとは異なる希望の未来観は好み)。

まあ、勇者に比べて、メカギミックはまだまだこれからで、合体はなく変形のみというギミック面が今のところ物足りないですが、そういう要素は今後の武装パワーアップを期待したらいいのかな。まずは、仲間が出揃うまでが一つの流れ、と。
関西とか九州ローカルの新幹線も、ゲストでもいいから期待したいところですね。

あとは、ネット配信が今後も続くのなら、うちの青いゲーム板は現在、閑古鳥状態なので、話題として是非ともよろしく、と言っておきますね。
スレ立てと、他にシンカリオンに興味を持ちそうな人への根回しも意図しつつ。

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