創作と鑑賞の談話室

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12月のスレッド(2018) - K.K

2018/12/01 (Sat) 00:12:42

 12月の雑談スレッドです。

Re: 12月のスレッド(2018) - White NOVA

2018/12/01 (Sat) 00:36:14

新スレ立ったのに気付かず、11月スレッドを上げてしまいましたので、こちらにも書き込みをば。

今夜は、これからジョジョを見て、明日にはグリッドマン、その次はジオウなど、週末はいろいろ見たいものがいっぱいあって、幸せな秋でした。

冬はまた忙しくなりますが、22日にはグリッドマンも終わるし、ジンガも終わって、その後はどうなるか未定ですな。

1月以降は、状況によっては週一書き込みになるかもしれませんが、今月いっぱいはこれまでのペースで週二書き込みを維持したいと思っています。

では、まあ、今宵は師走挨拶ということで 、一年の最後の月を完走したいな、と。

Re: 12月のスレッド(2018) - K.K

2018/12/03 (Mon) 19:07:16

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 先月末の投稿で、スパロボ大戦シリーズと直接的な関連性があるとは思わずに、マジンガーZ&デビルマンの古いコラボを思い出し語りしたんですが、つながりをご教示頂きまして、ちょっとびっくり。

 そこから連なるコラボ映画シリーズでスパロボ共演(今回はデビルマンも)で、スパロボ大戦を可能とする素地ができていったわけでしたか。言われてみると、なるほどそこでノウハウ培っていたのか、と頷ける話だと思いました。

●仮面ライダージオウ(第13話:ゴーストハンター2018)

 まだ会話のみで語られた設定上のことですが、今話で「おや!」と思ったのは、ゲイツが既に持っているゴーストとドライブのウォッチについてです。てっきり「ゲイツがレジェンドから継承した」と思い込んでたんですが、未来でオーマジオウから奪ったことになってます。

 ということは、現在からの時間軸(2018年~)でレジェンドから継承することになるはずで、そのエピソードの1つがこのゴースト編だし、ドライブ編もやってくれそう。また、ソウゴがゴーストとドライブを継承すれば、ウォッチも未来と現在の2つが併存するということにもなりそうです。

 既に鎧武編では同ウォッチ併存をドラマ展開に使ってくれているわけですし、アナザーではない同種ライダーの共闘・対決なども期待できそうな気がします。それに加えて、今話からは他のライダーの力を使える点での先輩、ディケイド登場なわけで、バリエーションが数えきれないくらいになる可能性も出そうな気がします(次回まで待たずに気が早い ^^;)。

 それはともかく本編。ウォズ前説は前話まで振り返りに留まらず、前話ラストでの「逢魔降臨暦」の変化(ゲイツ関連)を示し、タイムジャッカーへの協力を明言してますな。前説を超えて、ウォズがどうしたいかを述べるものになってますし、ウォズが「逢魔降臨暦」の通りに事を運びたいことも示唆しているかと。「逢魔降臨暦」は未来の歴史書であり、過去においては予言書であり、かつウォズの計画書でもありそうです。

 本編が始まりますと、いきなり寝巻のソウゴとゲイツが室内でバトル、いやケンカしとります。ゲイツがソウゴを倒すんだとか言っとりますが、どうみても殺気が感じられませんね。動きもちょっと妙に感じたんですが、後のシーンで映るゴリラ像と被るわけでしたか(^^;。

 しかし、割って入ったツクヨミが一喝でケンカ止めまして、最近は振り回され気味ながら、依然として姉貴分の風格はあるかも。順一郎も声を掛けまして、みんなで仲良く朝ごはん。飯食いながら、さらっと「ゲイツの持つゴーストとドライブのウォッチは未来のオーマジオウから奪取」と明かされる。上述しましたが、聞いてびっくりし、あれこれ妄想が広がりました。

 一方(たぶん前夜かな?)、アナザーゴーストがもう出現しとりまして、タケルが追ってますね。アナザーはゴーストというより眼魔的で、被害者から魂を抜いているらしい。さらに謎のライダー(アギト?)も出現。

 ウォズはというと、「誤った道を進もうとする魔王を正すのも、臣下の務め」なんぞと言って、タイムジャッカーに協力申し出てますな(これも前夜か? ソウゴがアナザーと遭遇した後のようでもあるけど)。「全てを破壊し、歴史を変える者」を紹介しますよ、というわけか。そこへアナザーが戻ってきたりしてまして、アナザーの行動はウールらが未来の新聞などに基づいて指示しているらしいことも示される(もしかして歴史変えてる?)。

 なぜかソウゴが、今朝のゲイツを思わせるゴリラ像がある、高架下らしき公園にいますと、アナザーゴースト出現、またもや被害者が出る。ソウゴは変身して立ち向かうも、アナザーは逃走。そこへタケルが駆けつけて、ソウゴが誤解されて捕縛されてしまうわけですな。いわゆる巻き込まれ型主人公ですね。明確な倒すべき敵がいないんで、必然的にそういう設定になって来るんだろう。

 ソウゴが大天空寺(不可思議現象研究所)へ連行されると、ミカなる女性もやって来まして、どうやらミカがゴースト編のゲストヒロインらしい。警察官の兄が事故とともに行方不明となり、同時に怪人が現れたんで捜査を依頼したわけですな。ジオウでこの流れとなると、もうお察しになるわけで、警察官の兄がアナザーゴースト化した。ただ、後で事態はもっと深刻で、面倒なことにもなっていることが明かされるわけですな。

 続いて、門矢士登場シーン(日中、ジャッカーとウォズ会合の翌日か?)。愛用の二眼レフもありますね。自分はディケイドは未見なんですが、視聴した人からしたらお待ちかねのシーンなんだろうな。しかし、声は確かに井上正大さんのようですが、顔が写らず。次に登場してくれるまで、「もしかして出演キャンセルになって代役?」とか、要らぬ心配しました(^^;。

 アナザーゴーストはウールの指示した現場を襲撃しまして、「人を傷つける奴は許さない」と言っとります。鈍い自分も二度目の視聴でようやく気が付きまして、事故を起こす原因となった者を事前に襲っているようですね。最初、「事故の被害者を前もって襲ってるのか?」と思い、妹を事故から救った経緯と矛盾するなあとか、間抜けなことを考えてました(^^;。

 アナザーの襲撃はゲイツが察知しており、ゴーストの力は使わずに仮撃破。現れたのは、泥だらけの感じの警官で、これがゲストヒロイン:ミカの兄ですか。しかし、いつもと違って死亡している。なぜなんだと思ったら、ウールが現れて解説。兄はウールの誘い「妹を助ける代わり、アナザーになる」を拒絶、妹の身代わりになって死亡してしまったわけだったのか(ウールの誘いを言下に拒んだところ、なかなかカッコいい)。でも、ウールがアナザー化したわけですか。ゾンビアナザーみたいなことも可能だったのか。

 これでジレンマ状態になっちゃいましたね。アナザー化を完全に解いて救うことができません。アナザーのまま生かすか、アナザーを解除して死亡させるか。もっとも、よく考えたら、これはゴースト編ですよね。後でソウゴの状態変化も示されてまして、ある種の(ゴースト本編的な)解決も不可能ではなさそう。

 それはともかく、ウールと去るアナザーを追うゲイツの前に、またもや謎のライダー出現。姿はアギトのようですが、「通りすがりの仮面ライダーだ」と名乗り、後で確認しますとディケイドの名セリフのようですね。ゲイツはドライブの力も使って対抗するも、謎アギトは「だが、俺には及ばない」と言い、ライダーカード発動してドライブゲイツを一蹴してしまう。さすが、複数ライダー能力の先輩格といったところか。

 ジオウチームはタケルの大天空寺に集結、作戦会議となる。事故が鍵というのは分かってますので、ツクヨミも反則覚悟で未来の事故記事に当たり、次のアナザー出現場所を予測。その場所って、たこ焼き露店がありますな。場所ももしかすると、ゴースト本編の撮影に使われた場所かもしれない(女性騎士眼魔とのバトルなど)。

 ジオウ、ゲイツがアナザーを迎撃しますが、ゲイツはゴーストウォッチをソウゴに譲る。これを見たタケルが何か嬉しそうで、かすかに思い出すものがあるのかも。さすがにジオウ側が優勢となりますが、倒すとマキムラ兄が死亡するジレンマですから、戸惑わざるを得ない。

 そこへまたもや現れる謎アギト=ディケイド。今度は響鬼カード使いまして、ジオウゴーストを余裕で退けてしまう。変身解除に追い込まれたソウゴはアナザーに襲われ、魂を取り込まれかけるも、かろうじてタケルが防ぐ。しかし、ゴースト本編と同様、幽霊になっちゃったみたいですね。幽霊化したソウゴはタケルにしか見えず、たぶん当面はタケルが保護するのかな。
(この幽霊化がマキムラ兄を救う手掛かりかと思ったんですが、公式サイトの次回予告からすると、どうもそうではないらしい。)

 ディケイドは魂の抜けたソウゴに止めを刺そうとするアナザーを止め、ウールに促して撤退してしまう。この辺りのディケイドの動き、単純な動機ではなさそうな感じがあります。

 再びのディケイド拠点では、門矢士がはっきり出てくれました。これでようやく、冒頭では謎の人物の演出だっただけで、フォーゼ編などのような代役ではなかったと安心しました。印象としては、神ノ牙の神牙/ジンガより若い感じにしているようです。ディケイド本編にできるだけ近くなるように配慮してるんでしょうね。

 というところで次回へ、ですか。次回は「GO!GO!ゴースト2015」、公式の予告も併せて見てみますと、今話のウォズを上回る感じで門矢士が事態に介入していくような印象です。マコトも参戦するようですから、キャストもなかなか充実。今話を観た限りですが、なんとなく豪華(何が豪華とは表現しにくい)だなという印象を受けました。よく考えてみると、10年分ライダーの総結集のディケイドが、20年をまとめようかというジオウに出てきたわけで、豪勢になるのも自然なのかもしれません。

●神ノ牙(第8話:盲信/懐疑)

 魔戒法師:鵜飼(ウガイ)なんて出て来まして、半ばコミカルに神牙を誘導したりするもんですから(コミカルなだけに、得体のしれない不気味さも感じた)、てっきりラストに向けての新キャラかと思ったら、以前の紫杖同様、1話限りで退場でした。

 ともかく本編。冒頭、前話の流れの復習ですが、ラストの神牙/ジンガによる親子殺害は振り返られず。「刀眞は俺が守る」という神牙が再び映るわけですが、表情がどうも微妙な感じですね。映像自体は前回のものと同じであるようなんですが、今回は親子殺害の後で観たわけで、BGMの違いもあって、神牙の様子がどうもおかしい印象になっているようです。

 鵜飼がちらっと映って、シーンは神牙拠点。楓沙が里で葉祐の言葉を思い出してまして、「刻印を消し、人の心の奥底に隠れるホラーをあぶりだす術があった」とのこと。しかし、魔女狩りが発生してしまうわけですね。それが前回授かった術だったわけでしたか。楓沙は術自体には否定的なようでしたから、まだ使ってないんでしょうね。

 ホラー出現の報がありまして、直後のシーンではもう右手討滅されている。そこへ鵜飼登場。ホラーを人間に戻せるのを頼ってやってきたようで、次々とホラー憑依者の救済を依頼してくる。鵜飼の態度は狂喜して神牙に仕えるが如くで、度が過ぎている感じがしたもんですから、「こいつ、腹に何か隠すものがあるんじゃないか?」と、この時点では疑ってしまいました。

 一連のホラー討滅シーンは、最初のものはなかなかですね。ホラーもきちんと造形したものが出てますし、神牙も狼是になってバトルしてくれてます。技の光学効果も使ってくれてる。そういうのに注目して、うっかりしそうになったんですが、討滅後に楓沙がホラー被害者の夫婦写真を手に取って、不安げな様子でした。もしかすると、ラストでの再憑依(しかも事態が悪化していた)への伏線だったのかな。

 2体目からのホラー討滅はだんだん足早になりまして、まあ「鵜飼がガイドして多数討滅した」という表現ですから、当然ですか。嬉し気な鵜飼と不安げな楓沙が対照的ですね。神牙を挟んで鵜飼と楓沙が交互に呼びかけるわけですが、よくある「天使の忠告と悪魔の誘惑の間で揺れ動く」みたいな演出に思えました。この時点では、鵜飼が天使担当のようですが、実はそうでもないのかもしれない。天使・悪魔演出だと、セオリー(?)としては悪魔の誘いに乗るのが常道なわけですから。

 刀眞と不安げな楓沙は拠点に残し、またもや鵜飼にいざなわれてのホラー討滅ですが、鵜飼が隙を突かれて食われてしまいましたな。「助けて」と連呼しつつの無残な最期でした。神牙はホラー討滅後、さらりと「鵜飼、お前の思いは大切にするぞ」などと言うだけで、同情とか後悔が皆無な感じで不審です。ホラーの憑依が解けた男に手を差し出して、ニヤリと笑うさまもなんとなく不気味ですし。

 拠点に戻った神牙、鵜飼の死をあっさりと告げ、さすがに楓沙もおかしいと思ったようですね。楓沙が「神牙、あなたは神牙なの?」と問うと、以前と違って神牙は目も泳がず、迷いなく「俺は俺だ」と言ってのけてます。ホラー出現の報で、楓沙抜きで出動する神牙ですが、刀眞に対する態度もちょっとおかしい。以前と違って気障な感じがあります(ひょいと刀眞を指さすしぐさなど)。

 出現したホラーというのが、以前に登場した着ぐるみ強盗男女で、今度は女がホラー化してましたか。「なぜだあっ!」と叫ぶ神牙、で次回へ。

 次回は「無始/無終」ですか。始まりも終わりもないとは何とも意味深ですが、だからこそ何のことだかサッパリ分かりません(^^;。しかし、アミリ姐さんが出てくれることだけは分かったので嬉しかったりする。翔編での個人的な不満の一つが「アミリが悪側の正ヒロインの座をきちんとキープしてない気がした」だったりしますんで、今度こそ悪の女王としての貫禄を見せて欲しいんです。


 GRIDMANやジョジョなどの感想は、また明日書こうと思います。

Re: 12月のスレッド(2018) - K.K

2018/12/04 (Tue) 13:29:44

 感想の続きです。

●ジョジョ 黄金の風(第9話:ボスからの第一指令)

 ヒロインでありラスボスとの争奪の要的であるらしいトリッシュ・ウナ登場で、本筋が進み始めるんじゃないかと思いますが、ブチャラティチームメンバー紹介もしっかりやってくれてますね。今回だと、ナランチャと彼のスタンド:エアロスミス。これは次回に続きそうです(ナランチャの過去紹介を期待)。

 ともかく本編。冒頭、トイレでミスタの負傷の応急処置ですか。傷を縫うのにホッチキス使ってますが、以前に本当にそういう応急処置があり、有効な手段と聞いたことがあります。だけど、その上からガムテープで止めるというのは寡聞にして知らずです。ミスタは傷口の化膿を心配しているようですが、一両日中に医者の手当てを受けるんなら、たぶん問題ないんだろう。

 ブチャラティの話では、「襲ってきたズッケェロとミスタにやられた奴」となってまして、サーレーは名前が知られてない模様。調べてみると、連載当時は本当に名前をつけてなかったとのことで、原作の台詞をそのまま再現しているようですね(後付けでも名前付いたんなら、名前読んでやってもよさそうな気がしないでもない ^^;)。

 さっそく100億リラ取りに行こうと逸るナランチャですが、ブチャラティはなぜか慎重で、すぐには行動を起こさない。人を待っているようでもある。理由は後で明らかになるわけですね。

 トイレの外では清掃業と思しき老人と女性がいまして、ナランチャが追い払おうとすると女性がやけに強気ですな。「TOILETTE」の看板を表札に見立てて、回りくどい反論なんかしてる。しかも、ナイフを突きつけたナランチャの腕を取って抑え込むなど、腕に覚えがある様子すらある。

 誰なんだ、ということになってくるわけですが、後で正体が明かされるとトリッシュでしたか。老人はギャング幹部のペリーコロで、100億リラ受け取るとともに、ボスからの指令としてトリッシュ保護を命じにも来たわけだったのか。

 100億リラの隠し場所は意外で身近な場所だったんですね。トイレ便器の後ろでしたか。手提げかばんに詰められる程度の、宝石、貴金属類だったようです。2001年の100億リラってどの程度の金額かというのを前に調べたんですが、どうも10億円に届かない程度らしい。大規模ギャング団でのし上がるにはちょっと少ないか、換算レートや物価水準が現実と違う設定かなと思ったんですが、やっぱり10億円程度と見ていいようです。

 それはともかく、ブチャラティは幹部の一員として認められる。もともと、ポルポが隠し金の場所を教えるほど信用はされていたし、その秘密も洩らさなかったし、他のギャングから隠し金を守り、きちんと全て上納した、ということが評価されたのかもしれません。金銭的価値よりも信用重視ということですね。

 幹部として、ブチャラティはポルポの後釜ということらしいですな。縄張りからの利益は半分がブチャラティの収入となるわけか。ゲン担ぎ傾向のミスタは、どうもジョルノが幸運の男みたいに思えてきたらしいですね。実はポルポ殺害の犯人と知ったら、どう思うんだろう。

 隠し金受け取ったペリーコロは、ポルポに命じるはずだったボスの指示をブチャラティに託す。トリッシュの保護ですね。いったんは、「監獄の中なら安全になるわけだから、ポルポ向きの仕事だったかも」と思いかけたんですが、後のトリッシュの言動から考えると、彼女が監獄の中で満足することはなさそうです。ポルポが護衛を任されてたら、ポルポもトリッシュも非常に困ったんじゃなかろうか。

 ペリーコロがトリッシュの来歴を語るわけですが、ちょっとおかしな点もありますね。ボスが偽名で関係を持った女ドナテラが子どもを産んだ、というのはいいとして、ドナテラが父親たる「ソリッド・ナーゾ」を探し始めたら、ドナテラは死んでしまった。その後にトリッシュ保護の指令です。

 ボスは自分の過去を知られるのを極度に嫌がっているらしい。ウィキペディアなどを見ましても、トリッシュの母ドナテラは致死性の病にかかってから、父親を捜し始めたようなんですが、本当にそういう時系列だったのか。予習してみると、トリッシュについての指令は実は殺害するためであるようだし。ブチャラティの幹部昇格理由もですが、トリッシュ母子についても公式設定と齟齬があっても、いろいろ考えてみたくなります。どうやら本格的にハマって来たらしい(^^;。

 本編に戻りまして、トリッシュ護衛は1週間程度ですか。裏切り者を始末するのにそれくらいだから、というわけですな。その程度の期間なら、ポルポが監獄にかくまっておくのも可能なのかもしれない。だけど、正体現したトリッシュの性格がかなりのアレですからねえ。フーゴの上着脱がせたと思ったら、手を拭くためだったり。要求する身の回りの品もかなりわがままです。狙われているのを知ってて、しかもボディガードに対してそうなんですから、やっぱり監獄での保護は無理だったかも。

(ボスの真の狙いがトリッシュ暗殺であることから、無駄に深読みすると、ポルポが持て余して誰かに護衛を依頼、そこを狙う段取りだったのかもしれない。トリッシュが自分から危ないところに出てきて暗殺されたんなら、ボスが疑われない段取りが可能かもしれないですから。)

 その裏切り者ですが、「暗殺チーム」らしいですね。ちらっと何人も映り、今回はしっかり出てきたホルマジオという奴が出張って来るらしい。スタンドはリトル・フィートですか。猫を酒瓶に詰めるなんて虐待をしやがりまして、末路はよくないであろう。

 その頃、ブチャラティ一行はどこかに隠れ家を用意して潜伏する気らしい。トリッシュのわがままなもの含めた必要な物資の買い出しはナランチャが行くようですが、案の定、どう行動するかが伝わらなくて、フーゴと揉めとりますな。これ、いわゆるルーティンギャグなんだろう。

 フーゴが伝えたいのは尾行されないための行動なんですが、よく飲み込めないナランチャは「要は尾行されなければいい」としか理解できなかったようで、結局は(おそらく)易々と尾行されてしまってますね(案の定しくじるところまでがルーティンギャグに含まれてるのかもしれない)。

 車で買い出しに行ったわけですが、なぜか車内に敵ホルマジオが突如出現。どうやったのかは、この後の敵のスタンドを使った行動で示されてますね。ホルマジオ、えらく勘と推理が鋭いようで、ナランチャの車がレンタカーであることからだけでも、いろいろ察した様子です(頭脳戦が魅力のジョジョでは、敵は察しがいいほうが面白い)。

 突然車内にいたわけですから、即座に排除するという判断も働くはずですが、敵対するどころか、問われたことには答えてしまうし、なんとか誤魔化そうとさえしてます。どうもナランチャは敵の勢いに飲まれているらしい。

 が、ホルマジオがうかつにもスタンド攻撃繰り出したもんだから、ナランチャがキレてバトルに突入。エアロスミス初登場で、ラジコン飛行機みたいな感じですね。以前にはミニサイズの軍隊使うスタンドもあったことを思い出しました。エアロスミスもえらく攻撃型で、弾切れなどはしそうにない感じです。自分の攻撃では自分は傷つかないらしい点は卑怯なくらい便利かも。

 敵ホルマジオのスタンド能力は、彼自身も自嘲気味ですが、攻撃力はあまりないようですね。どうやらちっちゃくするのみらしい。なるほど、あの猫はいったん小さくされて、酒瓶の口から中に放り込まれたのか。使いどころが難しそうな能力ですから、自然と頭脳戦志向になっていったんだろう。主な戦法は、猫と後のナランチャの状態変化から考えて、相手を小さくして無力化するんでしょうね。相手のスタンドにも効果が及ぶんなら、どんな相手とも戦えそうです。

 ナランチャの買い込んだものから、ホルマジオが「身を隠さなければならない女のもの」と一瞬で看破しているのも、今まで考えて対処して来た賜物か。シャーロック・ホームズがワトスン君に解説してもおかしくないくらい、見事な推理だった気がします。

 そのホルマジオは自分を小さくして発見されにくくしており、縮小の効果はナランチャにも及び始めた、というところで次回へ。ナランチャは抜けているようで、大事なポイント「隠れ家を知られてはならない」は押さえており、やはり暗黒界を生き抜いてきただけのことはあるかもですね。次回は「暗殺者(ヒットマン)チーム」ですか。当面の敵グループのはずですね。

●GRIDMAN(第9話:夢・想)

 ある種の夢落ち回といえそうですが、よくあるガッカリするような夢落ち(リセットでチャラにするとか)ではなかったですね。異色回なんだけど、今までときちんとつながっている感じだし、この後にもきちんとつながりそう。アカネがここまでしても、という感じが出ていて、次に期待したくなるように思えました。

 ともかく本編。のっけから怪獣が街をうろつき回ってますが、市民は気にする様子もなく、仕事の電話なんかしてたりする。怪獣が見えてないのかなとも思ったんですが(アカネの怪獣による街の再構築とか想像した)、どうも怪獣を眺めながら仕事の電話しているようでもある。

 よく分からなくなったんですが、続いて裕太が目覚めまして、傍らにはアカネがいる。あれっと思ったんですが、そこからほぼ第1話そのままの流れですな。ただし、アカネが六花に入れ替わっての進行です。
(後で調べると、裕太が目覚めたときにアカネが持っていたのが「マウンテンガリバー5号」なんだそうで、ウルトラマンダイナでの夢落ち回に登場したものらしい。うーむ、詳しい人ならより楽しめる要素があちこちにあるんだなあ。)

 続いて裕太が女性と話すシーンになりますが、女性は目が髪で隠れているものの、どうみても六花ママですよね。ただ、なんとなく生気が感じられないのは気のせいか。
(このシーンは、小さく「むすんで、ひらいて」のピアノ演奏が聞こえるのが、なんとなく気になる。BGMの感じではないし、どこからか聞こえてくる生活音としても奇妙。)

 この女性はアカネから「ママ」と呼ばれていまして、「アカネが六花と入れ替わった世界」で確定と見てよさそうです。

 アカネが裕太を連れて病院に向かうわけですが、途中のビル屋上の看板、よく見てみますとおかしい。「広告募集中」となってるんですが、裕太が見上げたときに一瞬だけ、グリッドマンが見えてます。この後も、グリッドマンやらキャリバーがちらちら見えまして、この世界が普通ではないことが示されてますね。

 裕太の左手首にはアカネの腕時計があり、本来はグリッドマンの腕輪(プライマルアクセプター)がある位置ですな。これはアカネが「裕太のグリッドマン情報をアカネ情報で上書きして消そうとしてる」ように思えました。内海、六花に対しても、大事なもの/人の記憶をアカネで上書きしようと試みたように思えます。

 六花に成り代わったアカネによる第1話繰り返しは続きまして、新設定ではアカネは裕太と付き合ってることになってるのか。元の世界の記憶喪失以前の裕太と六花はどうだったんだろうなと思いましたが、内海の様子などからすると単なるクラスメイトだったんだろう。場面の流れと無関係に、ちらっとグリッドマンやらキャリバーが見えていまして、不気味な感じ。

 裕太は自宅に戻って1人になると、「記憶喪失もそんなに悪くないかな」と独り言。(後で明らかになる)アカネの目論見は第一歩は成功しているようです。が、グリッドマン、キャリバーはこの事態に介入しようとしているらしい。

 続いて六花(の夢)パート。高校入学間もない頃らしく、保健室に来た六花がベッドで寝ているアカネと遭遇、あれこれ意気投合して急速に友だちとして接近していく。保健室前の張り紙「ストレスに悩まされる思春期」が何やら意味深な気がします。アカネの状態を暗示しているような。

 家が近所と分かり、六花は偶然に驚きますが、アカネは「そう、すっごい偶然なの」と余裕を見せる(ここまでアカネの思い通り、ということだろう)。そのままアカネが自宅に誘う流れ。元の世界の部屋と対照的に、あまり物がないし、コンクリむき出しの壁だし、殺風景。エヴァンゲリオンのレイの部屋の雰囲気を若干感じます。アカネのセンス通りに作られているのかも。

 アレクシスはコスプレという設定になってるのか。見て驚き、説明されてすんなり受け入れた六花に、アカネが「やっぱいいねー、六花は素直で」と言うとります。ちょっと問題のある言い方かな。敬意があったら、直接は言わない言葉だと思いますんで。対等ですらなく、やや相手を下に見た物言いです。「私によく従っているね」とも解せる言葉ですから。

 内海パートでは、アカネと怪獣ネタで共通項を見つけ、欲しかったフィギュアなどを次々と入手していくわけですな。物で釣る作戦か。が、アカネがあまりにも安易に内海に与え過ぎたのが失策だったわけですね。アカネは、結果に至るまでの苦労の価値を分かっていなかったのかもしれない。

 元の世界では、工事現場にあるらしいクレーンの頂上にアカネとアレクシスがいまして、3人の事態の成り行きを見守っているらしい。このシーンでようやく、「アカネの怪獣の力によって、3人が夢を見せられているのか」とはっきり理解しました。途中までは、世界まるごとリセットの可能性も考えたんですが、このシーンで夢落ち確定。

 実際、元の世界のグリッドマン拠点の喫茶店では、ボラーらが寝ている3人を叩き起こそうと躍起です。ついでに怪獣の特徴も明かされまして、確かに見えているけど、なんでも突き抜けちゃって被害出てないのか。最初は不思議だった冒頭のシーンも納得です。「わあ怪獣だ!」→「あれ、見えてるだけ?」→「じゃあ仕事しろ」みたいな成り行きだったんだろう。

 アンチ君は怪獣出たのにグリッドマン来なくてやきもきしているのが、なんとなく可愛げがありますな(と思って、はっと気が付きました。自分は既にアンチ君に肩入れ、感情移入していたようです)。喫茶店にも現れますが、あの怪獣がいるとグリッドマン来ないと言われ、触れない怪獣に立ち向かう始末。ボラーが「素直だな」と評してますが、こういう小馬鹿にしたニュアンスが生じやすいんですよね、「素直」って。

 怪獣に無駄に立ち向かうアンチ君をアカネとアレクシスも見ておりまして、アレクシス評「アンチ君は一周回ってグリッドマンのことが好きなんじゃないかな」に納得するものがありました(^^;。倒す倒す言いながらも、猫が猫じゃらしにじゃれついているような感じがあります。事件解決後、キャリバーからですが、「心も持った生物だから、グリッドマンは戦わない」と突き放されてまして、今話のアカネ同様、方向性を見失ってどうするのか、という不安と期待が生じました。

 アカネは、アンチが以前のアレクシスの言に反して生存していることに不服申し立てしますが、グリッドマン消えればいいじないか、で簡単に丸め込まれてしまう。アカネの思い通りから、アレクシスの言う通りに変わりつつある兆候かもしれません。

 夢世界を奔走しているらしいアカネのカット後、裕太の夢世界に戻って、なぜか墓地。アカネが初夏と思い込んでいて、裕太は10月だと認識している。しかし、蝉が鳴いている(10月でも活動する蝉はいるそうですが、作中のは夏の蝉だと思う)。裕太は何かもやもやするものを感じていたようですが、「問川家の墓」とそこに映るグリッドマンを見て、何かを思い出した模様(BGMが逆再生の感じなのは、事態を元に戻す暗示かな)。観ていて思い出すのが、同級生の「問川さきる」が裕太らが最初に認識したアカネの被害者ですし、思い出す出来事もあったということですね。

 これで裕太は夢の世界だと看破、同様に内海はあまりの都合よさや(グッズのみならず、元の世界で好意を寄せたアカネも接近)、知っている友人の不在から夢だと見抜く。六花も夢だと判断したんですが、何がポイントだったかはあいまいな感じでした。元の世界でもアカネと親しかっただけに、いろいろ嘘っぽいという直感で確信したのかな。

 ともあれ、3人は揃ってアカネの夢世界を拒絶、集結すべく駆け出しまして(駆ける3人の絵はデフォルメがいつもと違うようで、夢っぽい感じがあった)。これがトラップ解除の鍵だったのか、グリッドマンも駆けつける。夢世界にも怪獣がいたようで、裕太を得たグリッドマンが対処、元の世界の怪獣は残る新世紀中学生4人合体で対処(そんなこともできたんか)。ですが、裕太らがアカネの夢世界を拒絶した時点で、事実上の決着がついてたんでしょうね。

 夢と現実で怪獣が倒されると、閉じていた踏切の「カンカンカン」が鳴りやみ(今話でのシーン切り替えに多用されてましたな)、踏切が開いたのは、夢世界のトラップが破られたという暗示なんでしょうね。

 アカネとしては、裕太らとグリッドマン(≒自分の好きな世界を壊す存在)を排除しようとしても駄目、それならと裕太らを篭絡しようとしても駄目、で手詰まり状態になったようですね。思いつめた感じのアカネがクレーンから飛び降りましたんで、自殺を図ったかとギクッとしましたが、難なく着地。アカネって、もしかするとこの世界では死ぬことができない設定なのかもしれない(で、遠足回の山火事を思い出したり)。

 一方、目覚めた裕太らにグリッドマンが「もう一人、目覚めさせなければならない人間がいる」と告げ、裕太は即座に「新条さん」と返す。すかさず六花が「みんなに聞いて欲しい話があるんだけど」と言い、今話はそこまでですが、どうやらグリッドマン同盟は目的を共有し、息もぴったり合ったチームになったようですな。

 公式サイトに次回予告があるのに気が付きました。次回は「崩・壊」で、アカネの破壊活動が停止、最後の怪獣も撃退されて、アカネがどうするか、という話みたいです。今話で壊れた感があるアカネをどうするか、でラストまで持っていくんじゃないかと思います。この世界の真相もまだ充分明らかではないですから、その辺りの解明も期待したくなります。

Re: 12月のスレッド(2018) - White NOVA

2018/12/05 (Wed) 09:39:54

今回は、ジョジョとグリッドマンだけ。

ジオウは、ジンガと一緒に感想書く予定。

★ジョジョ

トリッシュ登場と、ナランチャ回を組み合わせた話。

トリッシュは後にスタンド能力に目覚めて、実質的主役みたいな扱いになりますな。
ジョジョ史上、初めてキャラが立ったレギュラー戦闘ヒロインの位置付け。

この発展系が、次の第6部の女主人公、徐倫(承太郎の娘)になる、と。

一方、ナランチャは本作で一番、直接的戦闘力の高いスタンドと考えています。そこそこ遠くまで飛ばせて、敵を探知する赤外線レーダーまで備え、機銃と爆弾投下というギミックまで備えたラジコン飛行機は、スタンド=人間型あるいは生物型という先入観を「ああ、こういう無機質なのもOKなんだ」と思わせたり。

まあ、第3部の敵だと、拳銃とか、太陽とか、車とか、巨大な船とか、エンヤ婆の霧とか、生物以外もありましたし、由花子さんの髪の毛とか、どこまで生身で、どこからスタンドなのか分からないものもありますね。
スタンドは基本的に一般人の目には見えないけれど、例外多数。由花子さんは、髪の毛から派生して人型スタンドに進化していれば、レギュラー化もありだったかと思いつつ、ジョジョ史上初の本格的バトルヒロインのトリッシュに期待します。

まあ、スタンド能力に目覚めるのは年明けでしょうけど。

★グリッドマン

バーチャル世界で夢を見るというのも、二重に現実離れした話だな、と。

アカネの理想は、「ボーイフレンド」「自分の趣味を解してくれる友人」「同姓の親友」ということなんでしょうが、そこにアカネ以外の登場人物がいなくて、1対1の関係しか構築できなかったために、「友人の輪を広げることができなかった」のが彼女の限界なのかな、と。

夢という深層心理を描写するのに最適なフィクション素材を活用して、主人公チームの結束を描くとともに、アカネの孤独さをも描写した秀逸な回とも思いました。
何せ、自分の構築した理想世界のはずの人物たちに離反されてしまうわけだから、これがグリッドマンたちの影響か、それとも間接的にアカネの負の思念を増幅させようとするアレクシスさんの策謀ゆえか、終盤の流れを期待しつつ、

最終回辺りで、アカネの先代に相当するタケシが登場して、もう一人のグリッドマンシグマに変身したりすると、拍手喝采しそうな自分がいます。
そして、アレクシスに対峙して、アカネ自身が怪獣あるいはスーパーヒロインに変身するような最終決戦が見られたらいいな。

あと、今回のアシストウェポン合体ロボ、パワードゼノンは、実写版のゴッドゼノンに相当するキャラですな。
この辺の設定は、原作ファンを喜ばせつつ、毎回が違ったバトル演出を魅せてくれる点で、面白いです。というか、1話も見逃せない良作だな、と。

Re: 12月のスレッド(2018) - White NOVA

2018/12/07 (Fri) 09:00:25

ジンガとジオウ感想

★ジンガ

最初にOPを見て驚いたこと。
「監督・井上正大」って、ジンガ本人が演出した回ってこと?

内容は、まあ総集編みたいなもので、狼斬が番犬所への報告という形で、ジンガのこれまでの過去を語るもの。

それを別次元から見て、コメント入れてるアミリという見せ方で、全てがアミリの掌中にあることを示しているような。
グリッドマンからの連想で、何だかこの世界がアミリの創り出した、ジンガ復活のための疑似世界にも見えてきた回。
まあ、あくまで本話だけの演出かもしれないけど。

そして、騎士神牙と弟くんの兄弟シーンが和めたりも。
剣術訓練で一向に勝てない弟くんが、兄貴にサイコロゲームでの勝負を挑んだら、ダイス運の良い弟に対して、ダイス運の悪すぎる神牙が惨敗を期すという状況。

ダイス6個で全部1という結果を見てワラタ。ええと、ソード・ワールドだと、凄い経験値を稼ぎそうだ。まあ、冒険を生き延びられたら、だけど(注:ソード・ワールドというゲームだと、サイコロ2個で1ゾロだと、判定が自動失敗だけど、その分、失敗から学んだということで経験点50点が得られるシステム)。

このダイス目にアミリの干渉があったのか不明ですが、「ダイス目が悪い=騎士神牙の特徴」だったりして。

ジンガ「刀眞、俺は本物のお前の兄だ」
刀眞「だったら、このサイコロ2個を振ってみて」
ジンガ(コロコロ)普通に7だが?」
刀眞「やっぱり偽者だ。兄ちゃんだったら、こういうときサイコロ1個あたりの期待値が3以下だから、7なんて出せるはずがない。良くて6。普通は4ぐらいなのが兄ちゃんだ」

ジンガの中の騎士神牙(いや、2Dの期待値4って、どれだけなんだよ、俺)

もう、今回、ダイス目の低い神牙というだけで、ダイス振るゲームの好きな自分のツボにハマってしまいましたとさ。
このダイス目の低さが、後々の伏線ってことはないんだろうな。


ところで、前回の女泥棒ホラーはどうなったのかな。
人間に戻したのか、それとも激怒のあまり我を忘れて、殺害あるいは食ってしまったのか。

そして、次回、番犬所に現れた楓沙はいかなる行動に出るか。
狼斬VSジンガはほぼ確定として、楓沙はジンガと敵対するのか、それともジンガに対して非情になれずに犠牲になるのか、次回をドキドキしつつ。

★ディケイドVSジオウ

世界の破壊者VS魔王という豪華クロスオーバーに、ゴーストまで絡んできて、いかにもクリスマス前の盛り上がりを見せてくれています。

ここから年末映画の平成ジェネレーションズに向けて、加速しそうな時期。

役者的には、ジオウ、ゲイツ、ディケイド、ゴーストに加え、ミニ電王もいたりして、さらに次回はスペクターと、6人のライダー役者が見られる上、
ライダーも、アギトや響鬼が登場し、本当に豪華だな。

あと、これはその後の撮影ネタですが、仮面ライダーマッハの役者がジオウの撮影現場で見られたとの情報があって、ゴースト編の次は、マッハ登場のドライブ編か、と予想されます。まあ、まだ確定情報ではないけど。

ともあれ、ディケイド士の真意とか気になりつつ、ウォズの動向が一番、気になる時期。
おそらく、年末映画で「仮面ライダーウォズ」の顔見せがあって、年明けにウォズ変身という流れになりそうなので。

その前に、魔王がディケイドアーマーでパワーアップするんだろうけど。

あと、ゲイツが今後しばし弱くなっていきそうな頃合いですな。ゴーストウォッチとドライブウォッチは逢魔時王のところから盗んできたという情報が入って、「時計泥棒ゲイツ」の称号を授与したく。

Re: 12月のスレッド(2018) - たさくらたすな

2018/12/09 (Sun) 23:31:08

 たさです、どうもです。一部k.k.さんに先んじての感想もあるけど、書き込める時にということで失礼しての感想です。

■神ノ牙
 総集編的な話で監督をやりたかったって本人がツイッターで語ってましたね。ライダーの方だと555の続編を作りたい旨を巧の中の人が東映のプロデューサー募集に対して反応してたので、特撮OB・OGのそういった方面の進出が今後増えていくか興味深いと思ったりも。
 今回の時点でアミリとアルヴァの関係性は語られず。アニメ版VLで特に意味もなく朴璐美さんがクイーンとマーティンを二役兼ねていたけど、今回は神牙にどちらも関わるホラー由来のキャラだから何がしかの繋がりは継続して気にかかるところですね

■ジョジョ
 ナランチャの反撃が始まると敵暗殺者側のピンチや何故自らの居場所がわかるのかという、敵視点からの謎解きに視点が移動するのが面白いところですね。またここで過去の暗殺者グループ内での回想が展開、輪切りにされた人体標本という深夜帯でも、かなり攻めてるなと思うシーンが流れて4部のグロシーンがぼかされていただけにジョジョという作品のビジュアル面に対してのスタッフの本気度が伺えたりも。

■グリッドマン
 感想をつけれていなかった回にさかのぼっての感想だと、アシストウェポン全合体をメインPCのパワーアップではなく、最新にくらべ古く遅いPCでも稼働できるように処理データそのものを小さくして動かす発想が軽量Linuxライクで、現行そうやって古いPCでやりくりしてる自分と被って面白いなと感じったりも。
 今回アンチくんが怪獣失格の烙印を押されて、開き直ったさきがグリッドマン自身のデータをコピーして2号グリッドマンになって1号のピンチを2号が救うという特撮的熱い流れ。その際の偽物、いや既に本物だというやり取りも円谷特撮における近年の偽物から本物へとアイデンティティを確立させる流れ(オーブのババルウやジード)を踏襲してくれてるのがいいなぁと思ったり。
 地味に最初のゆるキャラ的怪獣の首元に中の人用の覗き穴が開いてるのも受けた次第。

■ジオウ
 ヘタレ化ゲイツを今の所興味深くみてるけど、ディケイド士との戦いは流石に相手が悪すぎかな。でもそこからディケイドウォッチの渡し役に甘んじるところは今日のヘタレポイントかなと思いつつ。
 えーと今回はゴースト祭りかなと言わんばかりの派手な扱いでしたね、タケルのみならず2号ライダーのマコトまで変身が見られる大盤振る舞い。当時ゴースト本編の終盤がくり返しパターンに終始してるイメージだっただけにそのもやもや払拭してくれた感はあります。

 NOVAさんとこの掲示板感想でも触れたけど、ウォズの語り口調に誰に向かって言ってるんだという士の突っ込みやしつこいと本を閉じるノリが笑わせてもらいましたが、ウォズってもしかしたら「第4の壁」を超えて語りかけれる能力を持っていたりするのかもと思ったり、これは丁度スパイダーバースの中でアメイジングスパイダーマンがスパイダーセンスの拡大能力で次元の壁をこえた読者を知覚できそこに向かって話しかけれるという説明がなされていたので、自分的にはちょっとタイムリーなネタだったりも。
「第4の壁」の意味としては演劇の舞台で右・左・奥を3つの壁とみなして、そこから観客席との間に見えない4つめの壁があり、演者がその壁をこえて観客に語りかける演出用語だとか。


・件の人
 今回の使用ハンドルでググってみたら、とある漫画家のサイトの掲示板で使用してる名前のようですね、書き込んでる内容や、数度自分の言いたいこと聞きたいことだけを書き込んでコミュニケーションのとれてなさを注意されてる点から、まぁ同一人物でしょうが何故か年齢を詐称してますね。それ自体は別人設定ということで構わないですが、そうした点を考えずにバレバレの状態で書き込んでくるあたり、あいかわらず間の抜けた御仁だなぁと、他所で別人格で活動するなら教えるようなことをせずにそのままその場所に収まっていればよいのにと、思った次第。
 まぁちらっと覗いただけでもそこも追い出されるのも時間の問題のような気がしますが。

Re: 12月のスレッド(2018) - K.K

2018/12/10 (Mon) 12:30:54

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 私の感想が遅めのせいで、たささんにお気を使わせてしまって申し訳ないです。「神ノ牙」は皆さまより視聴タイミングが遅れてしまうんですが、その分、ご感想で情報を入手して、じっくり観るのを楽しみにしています(自分はネタバレ歓迎気質です)。他の作品は皆様と同じタイミングで観てまして、ご感想があると自分の見間違いに気が付いたりもしています。

 いずれも、ご感想を拝読できて大変助かっておりますし、いろんな視点のご感想が面白くもあります。さらに、実はNOVAさんの特撮掲示板も拝読してまして、いろいろ参考にしたり楽しんだりもしております。ですので、全くお気兼ねなく、余裕にあるときに随時、ご投稿を頂ければ幸いです。

●クライシス・オン・アースX

 レジェンドオブトゥモロー2の前に、こちらを視聴しました。最大の衝撃はシュタイン教授の死でした。こちらで伺ってはいたものの、このコラボ編に収録されていることは考えもせずに観てしまいまして、しかも致命傷を受けるシーンは突如でしたんで、なかなか気持ちが追い付かず。その後、亡くなるまでのフォローはしっかりやってくれましたんで、最後まで観てようやく少しは落ち着いた次第です。

 そこは気分的にネガティブに大きく振れてしまうものだったんですが、一堂に会するヒーローが多い点では、大いに見栄えがしました。敵側もヒーローのドッペルゲンガーなので、なおさらです。自分が把握していないヒーローもいるにも関わらず、ラストでずらりと並んだ姿は率直に圧巻です。

 特に見入ったのが、スーパーガールで、敵も対等の力を持つですから、バトルがなかなかのものです。それで気が付いたんですが、「胸にSを飾る者が強敵に対して立ちふさがると、自分は燃えるものがある」(念のためですが、萌えるではなく燃える)ということです。たぶん、クリストファー・リーブ主演版(初作を高評価してます)で基本的なヒーロー像を思い描き、最近のヘンリー・カヴィル主演版(初作をTVで観ただけですが)で人間臭さが加わった印象が、スーパーガールにも生じたようです。

 で、つい某大手通販でスーパーガール1/2廉価版DVDをポチッとしてしまいまして(^^;。レジェンドオブ2、アロー5の後、スパーガールも観てみまして、またこのクライシス・オンに帰って来たら、きちんと感想を考えてみたいと思っています。

●ルパンレンジャーVSパトレンジャー

 普段は戦隊の感想を書いてないんですが、話の流れが急になってきたなと気になりまして。敵幹部デストラは倒されるし、ノエルに内通(と人類ではない)疑惑が出たり。改めて調べてみると、今年2月スタートですからそろそろ大詰めの時期だったんですね。

 ライダー物だと、ノエルポジションのキャラクターが実際に裏切り者という話作りもありそうだし、面白そうでもあるんですが、戦隊ものだと作風などに合わないんでしょうね。戦隊でそういう流れは観たくない人も多いでしょうし、「そんなはずはないよね」という演出が見られるように思います。

 例えば今話では、パトレンジャー側の新キャラ:東雲悟により疑惑が提起されるわけですが、東雲自身が怪しいことが示されています。1つには、東雲が甘いものが苦手のはずなのに(つかさによる指摘)、甘いものを土産に持参し、自分も旨そうに食べている。

 もう1つ、東雲について気が付くのは、ゲスト敵キャラ(トカゲイル)とノエルがいる現場を急襲したとき、東雲の射撃が自分にも及びそうになったトカゲイルが「なんで俺まで!?」と慌てておりました。これは自分が撃たれるはずがないと思い込んでいないと出てこない台詞で、東雲悟について暗示するものがあったように思います。

 戦隊ものはおおむね眺める感じで観ているんですが、ラストへの盛り上げ時期になると自分的な見どころも増えてきますんで、残る話はきっちり観ていこうと思います。

●仮面ライダージオウ(第14話:GO!GO!ゴースト2015)

 OP映像がいつもと違ってまして、「そうか、劇場版を意識したものか」と気が付きました。これだけライダーが揃うと豪華ですね。

 ウォズ前説は「逢魔降臨暦」を引用しているようでして、「全ては私のある目的のために」と言う。その時点では「私」は著者の言と思えるんですが、ウォズは続けて、書かれていないと補足してます。そうなると「私」はウォズを指していることになり、やはり前説はウォズのしたいことが含まれていると見るべきなんだろう。

 冒頭から、前話の事件によりソウゴ本体は意識不明、しばらくは幽体(?)ソウゴで進行ですね。タケルにはソウゴが見えているわけなんですが、このタケルはどうやらゴースト本編のように死んでいる状態ではないようですね。しかしソウゴが見えていて、いつから持っているか記憶がないゴーストウォッチのお陰というわけですか。となると、この時点ではゴーストウォッチは2つ。

 ちょっと気になったのが、ソウゴが「タケル」と敬称抜きな点です。ゴースト本編時の2015年でタケルは高校生(18歳)ですから、2018年では21歳。ソウゴは現役高校生ですんで、一応は「さん」付けくらいが自然な気がします。「もしかして、魔王的な傲慢さが芽生え始めたのか」と邪推しそうになったんですが、タケルのキャラとしては対等の友達ポジションを求めていそうで、単にソウゴはそれに応えているのかもしれません。

 それはさておき、ソウゴはタケルを2015年に誘う。それに先手を打ったのがゲイツで、2015年でアナザーゴーストとバトル開始。これを察知したジャッカー側はオーラが門矢士を過去へ招こうとするも、門矢士は「わざわざ時間旅行を」云々と言い、自らゲートを開けて2015年に行く(フラッシュのシスコ=バイブみたいだな)。

 この門矢士の言い草が最初はよく分かりませんでした。タイムマシンに頼らずに2015年に戻ったって、やっぱり時間旅行だろうと。しかし、もしかすると門矢士視点では時間移動ではなく、別ライダーの世界に行くということかもしれません。ジオウ世界の時系列とは無縁に「ゴーストの世界」があって、そこに行くという感覚ですね。士が思うままに事態に介入しているのは、士視点ではタイムパラドクスがないからかもしれない、などと妄想が膨らんでしまう一言でした。

 士ディケイドはまず龍騎でゲイツ vs アナザーゴーストに介入、すぐにゴーストにチェンジですか。レジェンドと同型ですんで、各ライダー本編を思い出す効果が強いかも。それだけではなく、本編のゴースト、ジオウのゴースト、アナザーゴーストが三つ巴のバトルになっても、それぞれがきっちり見分けがつくのが分かったのは収穫でした。この後の、ジオウディケイド+レジェンド形態も一目で見分けられるデザインでした(個人的にはちょと不満が残るけれど ^^)。

 バトルは、ゲイツゴースト vs ディケイドゴースト&アナザーゴーストとなり、劣勢のゲイツが一蹴されてしまう。しかし、ディケイドはゴーストウォッチをブランクに戻しただけで去ってしまいましたな(「あ、もったいない!」と思ってしまったけど ^^;)。バトル時の士がゲイツに言った「魔王を助ける」も考えると意味深で、「ゲイツが魔王の覇業を補佐する」とも「ゲイツがソウゴを最悪の魔王に堕ちる運命から救う」とも取れます(どう取っても、倒すことにはならない)。いずれも、士の一連の行動の意図がどこにあるかが気になる行動、言動です。

 一方、2015年に到着した幽体ソウゴとタケルは、タケルの神通力(?)で事故からマキムラ兄をあっさり救う。これでアナザーゴーストが亡者由来から生者由来になりまして、「アナザー解除すると死亡」ジレンマは解決。順当な解決ではあるんですが、個人的にはちょっとあっさりし過ぎかもです。幽体としてさまよう兄を何とか生き返らせるとか、もう少し解決がややこしい段取りを期待してましたんで。

 ウールはスウォルツに促されて、時間停止状態を利用してマキムラ兄を強制アナザー化ですが、ウール的には不満の残るやり方みたいですね。生きている人間については、一応は交渉してのアナザー化が彼のスタイルみたいですんで(悪魔が魂と引き換えに望みを叶えるスタイルみたいな感じ)。

 ともあれ、一時的にアナザーがいなくなりましたんで、タケルはライダーの記憶が甦り、駆けつけたマコトとともに、ウールが放った眼魔戦闘員とのバトルになる。マコト=スペクター登場がこのシーンだけだったのは、ちょっと残念かも。ゴーストTV本編終了後に補完された設定の片りんとか、見せて欲しかった気がします。

 ソウゴは幽体化が解けて、2018年の本体に戻り、ウォズからちょこっと過去改変についての警告を受ける。やっぱり、ジオウ世界の「同時」って、タイムトラベラー視点での同時みたいですね。アナザー出現を阻止しても、「アナザーの影響がもともと無かった」ようにはならない。

 しかし、ウールによるアナザー再創生で事態はたちまち逆戻りですな。ただし、マキムラ兄の生存は確定してるんで、全てなんとかなる状況に変わってはいる。2018年、タケルが(ソウゴのガイドなしでどう戻ったか不明ながら)拠点の時計店に現れまして、ゴースト本編と同様にソウゴを可視化し、ゴーストウォッチ受領ですか。空腹感がないソウゴ(生き返った後は空腹を感じるソウゴ)にタケルが共感を示してまして、タケルはゴーストの記憶はないものの、一度死んで生き返った記憶はあるみたいですね。

 準備は整いましたんで、ソウゴ&ゲイツで2015年に向かうわけですが、オーラ&ウールが介入、巨大メカ戦をやってくれました。バトルはウォッチで強化できるソウゴ側が難なく退けたわけですが、メカ戦まで盛り込んでくれたことに納得、満足です。やっぱり豪勢な作りになってますね。

 続いて、アナザーとのバトル。ディケイドウォッチのお目見えでして、ジオウディケイドがウォッチをライダーカード的に使えるという、かなりややこしい仕様ですな(^^;。デザイン的には、頭部がPad風で3つ目に使用しているウォッチのライダーの顔になる、というのは狙いとしては分かるものの(ライダー取り換えを明示しつつ、見分けがつきやすくもある)、個人的にはちょっとしっくりこないかもです。三面六臂の阿修羅像みたいなデザインでも可能だったんじゃなかろうか。

 こうなるとウォズさんも忙しくなりまして、「祝え、全ライダーの」を連発しないといけないわけですが、士が一度目は「誰に向かって言ってんの?」とツッコみ、二度目は「くどい」と言ってやめさせてしまいますか。うーん、個人的には何度でもやって欲しいお祝いではあるんだけどなあ。

 ともかく、ジオウがビルド&エグゼイドでアナザーを追い込み、ゴースト&ドライブで止め、これでもアナザー打倒の条件は満たしてるってことなんだろうな。アナザーウォッチがきちんと壊れてくれまして、マキムラ兄も完全復活した模様です。

 事件後、士が時計店に現れまして、ソウゴに「この世界は俺に破壊されてしまう」と不穏な宣言、ウォズも「士により事態は動き始める、私の思い通りに」と補足してます。門矢士視点では、ディケイド終了後も、ディケイド以降からビルドまで、各ライダーの世界に干渉して来たということなんだろうか。つまり、ディケイドの活動はライダーがある限り、続いてきたということですね。

 次回は「バック・トゥ・2068」で、ソウゴが未来のオーマジオウと遭遇するみたいですね。門矢士も登場してくれるようで、ディケイドは当面、ジオウ世界に関わっていくらしい。なにせ世界の破壊宣言してくれてますんで、かなり根幹から関わってくれそうで期待が高まります。ディケイドを観てなかったのが残念で、観てたらもっと分かったんだろうな。

●神ノ牙(EP9:無始/無終)

 こちらで、この第9話が振り返りメインだと聞いてましたんで、「アミリ視点で流れを再整理してもらうのも悪くはないが、1クール(のはず)なのに総集編入れていいのかしらん」と思ってました。しかし、再登場したシーンがなぜ選ばれたのか、誰の視点(アミリ、狼斬等)なのかを考えたりすると、面白い面もあったように思います。

 そういう回を、主演の井上正大さん監督でやってくれたわけですね。こちらで伺って分かって観たんですが、OPで「監督 井上正大」と出ると、改めて驚きを感じます。ウィキペディアで確認すると、脚本が井上正大さんともなってまして、主人公を演じた視点から今話をまとめてみたということになりますね。制作の観点が神牙/ジンガで揺れているとしたら、かなり興味深い(ことが後になって分かるといいな)。

 ともかく本編。冒頭、アミリが謎の場所に現れ、謎のバトルの影を見つつ、人格は繰り返す行動のどうこう、「あなたはいつもあなたね」などと言ってまして、神牙にジンガの人格が宿ってて、いくら光に「墜ち」たって、前世のジンガの通りに闇ルートのはず、と言っているように思えます。

 続いて、狼斬太師(でいいのかな)による、番犬所への調査報告。ホラー化した父親の討伐(ホラーを斬ることのトラウマ発生)、ホラー化したシングルマザーの討伐(トラウマの克服)、ホラー化した女子高生救済(右手斬りによるホラー浄化能力)と序盤の展開が簡単に紹介されてますね。

 そこでアミリ解説が入り、神牙を「自由の刑(?)に処されていない唯一の存在」「愛することも憎むこともしない本当の存在」「だからこそたどり着けたのね」などと言ってますが、どうも意味が取れません。本編が終わってみると、なんのことだか分かる仕掛けになってるのかな。

 狼斬報告は続き、神牙がホラーを浄化すると憑依された人間は今まで通りに生きているとしていますが、例の強盗男女の件(男をホラーから人間に戻したら、女がホラー化)は知らないみたいですね。ただ、ホラーを斬って人間に戻しても、陰我を断ち切れたかどうかは懐疑的な模様。さらに弟の刀眞がいったんホラー化したことや、刀眞が神牙の行動の重要なカギであることなども語られる。

 狼斬の結論としては、神牙を(無理やりにでも)番犬所を連行(して尋問、調査)するべきということみたいですね。アミリの声が断片的に入り、「だから、あなたはまた、オモチャを見つけた」となっていますが、これも意味が明瞭ではないですね。あなた=ジンガがオモチャ=神牙を見つけた、でいいのかな。

 CM後、狼斬視点から外れて、神牙拠点。アミリ解説がメインであることなどから、アミリ視点と考えてよさそう。アミリの「あなた(神牙?)があなた(ジンガ?)であるとき、それは私(アミリ)にしか分からない」で、楓沙に対する神牙の態度が不審だったシーン回想になっており、神牙がジンガ化したことを示唆しているらしい。アミリにしか分からないというのを厳密に解釈すると、神牙/ジンガ自身もよく分かってないということにもなり得そうです。

 アミリ「そして、あなた(ジンガ?)は動き出した」で、神牙 vs ジンガのバトル回想。今さらですが、バトル中にジンガホラーが言った「人間てのはどいつもこいつも、○○(よく聞き取れず)と心が別のことを考えてるよなあ」が気になりました。初見のときはジンガの人間嫌い・蔑視を表しているように思ったんですが、もしかすると神牙の二面性を捉えた物言いだったのかもしれない。

 続いてアミリ再登場で、神牙拠点なんですが、埃が積もり、蜘蛛の巣が張っていますね。拠点が放棄されて久しいということになりますが、だとするとアミリは未来にいて語っていることになります。冒頭のアミリも実は未来の視点からの語りだとしたら、とかいろいろ妄想が先走ります(^^;。

 アミリが眺めているのは、過去でサイコロ遊びをする刀眞と神牙ですね。サイコロを6個使って、出た目の総和で勝負を決めるものらしい。刀眞が10連勝で神牙が天文学的確率と嘆いていますね。(引き分けは無視するとして)勝率は1/2ですから、(1/2)^10=1/1024となり、天文学的とまでは言えないかな。

 しかし、「6個のサイコロで、神牙が必ず3以下の目を出し、かつ刀眞が5以上の目を出す」とすると、1回では「神牙の1/64×刀眞の1/729=1/46,656」となり、これが10回連続で起こるとなると、(1/46656)^10≒1/(5×10^46)=1/500載となり、500載に1回、すなわち、5兆×1兆×1兆×100億に1回となりまして、これなら天文学的と言えるかもです。

 勝負にこだわる神牙、11回目は先に振り、全て1で即座に負け確定。ここで刀眞の内心の独白と回想となり、ごく短いですが刀眞視点での振り返りと現状と考えてよさそうです(最後のほうでいつも流れるBGMによく合っている感じ)。楓沙がいませんが、2人はここで就寝となります。が、後で神牙/ジンガが起きて、6個のサイコロを振ると、縦長に積み上がり、カメラ側の目が全て4と不吉でしたな(ジョジョのミスタなら大騒ぎしそう)。

 サイコロのシーンで考えたんですが、そのまま受け取るなら「実力はあっても不運な神牙、しかしジンガなら悪運に恵まれている」といったところでしょうか。少し妄想をたくましくして見ますと、「サイコロを操るのはホラーなら造作もない」と考えてみたくなります。

 刀眞はホラーから人間に戻ったんではあるんですが、今話の回想に出て来なかった強盗女のホラー化が気になります。強盗男女は最初は男がホラーで、神牙が右手斬りしても、次は女がホラーになる。互いに大事に思う2人の一方がホラーになり浄化されると、もう一方がホラーになったわけですね。この図式を神牙に当てはめると、大事な刀眞がホラーになって右手斬りで浄化。ということは、次は神牙か、とか考えてみたくなります。
(以前の格闘家2人、女子高生の親友2人なども危ないかも。)

 シーンは番犬所に戻りまして、狼斬の報告は続き、紫杖の行方不明の件、里での親子暗殺の件が語られます。殺害シーンもしっかり出しているのは、狼斬が事態を正しく推測しているという演出なんでしょうね。さらに鵜飼法師が番犬所に内緒で手引きしてのホラー討伐もバレてましたか。ただ、狼斬が鵜飼についてどの程度把握していたかは不明な感じです。かなり正確に事態を把握しているらしい狼斬が、鵜飼についてだけは曖昧。鵜飼の素性が気になりました。強盗男女の件は狼斬は把握していない模様。

 神牙が騎士の道を外れたと狼斬は判断、番犬所への連行が必要と結論付けるも、番犬所の神官ケルスが楓沙を招き入れる。何らかの証言を求めているらしい。このシーンに被さるアミリのナレーションが「言葉にならない衝撃を、あなた(ジンガ?)は作り出した。黄金以上の輝きが動きだす」ですね。楓沙証言次第ですが、狼斬の結論を覆す流れになるかもしれない。ケルスって、ケルベロスを連想する名前で、牙狼初作だと、ケルベロスをもじった名前の三神官がホラー側でした。このケルスも不安な感じがしないでもない。

 ラスト、神牙/ジンガが夜中に目を醒ましまして、刀眞を冷たい目で一瞥、サイコロを振ると上述しましたように、こちらに4の目が見える形で積みあがる。目覚めたのはジンガということなんだろう。今までもこういうことがあったと考えるべきなのか、それとも(悪夢らしいけれど)ジンガと遭遇して以降かのか、ちょっと迷います。

 次回は「独尊/窮地」ですか。予告映像では、神牙/ジンガが楓沙に襲い掛かっているし、ケルス側近の2人と戦っているし等々、大詰めに向かう雰囲気を感じます。残り3話のはずですんで、思い切り急展開で風呂敷畳んでくれることを期待したいと思います。


 ジョジョ、GRIDMANは明日にでも感想書こうと思います。


・例の要注意人物

 たささんのご指摘で、自分も「また性懲りもなくやらかしてるのか」と思い、検索してみると、やらかしているようですね。相変わらず、他の人の話の流れを読まず、投げっ放しな質問やら得意げに独自見解やらを繰り返してるみたいですね。年齢詐称の書き込みも見つけました。しかし、あそこまでサバ読みますか。書き込み内容で、実際の世代がバレてしまってるんじゃなかろうか。

 ほとぼりが冷めたころ合いを見計らって、再出現するところも同じようですが、ついに見逃してもらえず咎められてしまったようですね。しかし、表面的に謝るだけで、どうも懲りてない感じです。先日、彼が無神経にもメール寄越してきましたが、その掲示板での流れと無関係ではないのかもしれない。

 当該の漫画家さんは、実はその方とは知らずにコミックやOVAで楽しんだ覚えがあります。作品は観たんだけど、作家名を気にしてなかったんですね(以前は「作者が誰かより、作品が面白いかどうかだ」主義者でして)。その作家さんで最初に面白いと思ったのは、コミック原作のOVA「最終教師」です。その後、「エルフ17」もOVAとコミックを少し。

 さらに、バローズの「火星のプリンセス」新装版の表紙イラストを描かれたと聞き、武部本一郎版と比べてみまして、同じ作品のイラストとは思えないほどの違いに驚いたりもしました。このときにようやく、「あ、この漫画家さんなんだ」「もしかすると、自分の好みの作風をお持ちなのかもしれない」と意識した次第です。

Re: 12月のスレッド(2018) - K.K

2018/12/11 (Tue) 08:09:23

 感想の続きです。

●ジョジョ:黄金の風(第10話:暗殺者(ヒットマン)チーム)

 ナランチャ紹介があると思ったんですが、ホルマジオとのバトルが長引いた上、暗殺者チームとボスの恐るべき一面のエピソードなども描かれまして、ナランチャについては次回に持ち越しのようですね。

 本編は前回ラストからの続きで、ナランチャがホルマジオのスタンド:リトル・フィートにかかり、だんだん小さくなっていくところから。ナランチャ、自分のもののはずのナイフや靴がデカくなっているのに気づかず、他人のものと勘違いしているのは、おバカ演出なんだろうな。傷の出血が予想外に早く止まったのは、傷の深さも縮小したからなんだろうか。いや、全身が幾何学的に縮小しているなら皮膚も薄くなるはずで、どうもよく分からない異変です。

 それにしても、車も異様にデカくなっていると思い込むとか、演出がさすがに酷くないか(^^;。と、ナランチャに気を取られてなかなか気が付かなかったんですが、敵ホルマジオもナランチャと一緒に小さくなっているようですね。見つからないためには必要なんでしょうけど、万が一、ナランチャが気が付いて、しかしそ知らぬふりをし、隙を見て一気に叩き潰しに来たらどうするつもりなんだろう。

 実際、この後はエアロスミスに襲われてしまうわけで、ナランチャと一緒に縮小しているホルマジオ基準では、エアロスミスの攻撃力は全く下がっていない。この手を選んだホルマジオはかなり危ない橋を渡っているような気がします。

 しかし、見つかっていない間はナランチャは手の打ちようがない。2001年ながら携帯は持ってないらしく、公衆電話で連絡ですか。仮に携帯を持っていたとしても、(圏外といったことは置いといて)、おそらく周波数も変化してしまい(たぶん高くなる)、使えない可能性が高いような気もします。

 この間、隠れ家のブチャラティチームは帰宅が遅れているナランチャを心配するばかりで手の打ちようがないみたいですね。定時連絡とか、何時にどの辺りにいるはずとか、予め決めておけば……あ、そうか。それはナランチャ的に無理だったんでした(^^;。

 ともかく、ナランチャは単独で切り抜けるしく、ビル内の公衆電話が唯一の連絡手段。が、小さく軽くなりすぎて自動ドアも開きませんか。ホルマジオの補足「コインも縮んでいるから公衆電話も使えない」は、納得。そこまで考えてる敵ですから、やはり難しい相手ですな。

 ナランチャはジャンプして自動ドアに検知させ、なんとか開けるも、どうやらこの自動ドアは設計ミスとしか思えない作りのようです。重量が検知限界以下になるとすぐに閉まるのが一つ、ドアにナランチャが挟まっても再び開かないのがもう一つ、少なくとも2つの致命的欠陥があります。以前に子どもを挟んでしまう事故とか起こしてるんじゃないか。

 が、まあナランチャですからね。エアロスミスでドアを破壊して通り抜け、文字通り行きがけの駄賃で公衆電話のコインボックスも破壊して、電話用のコインも得る。これはホルマジオも予測しておらず、慌てて電話ケーブル切断に出ましたか。しかし、そのせいでナランチャに「敵がすぐ近くにいる」と悟られてもしまう。一進一退のシーソーゲームですな。
(この時点で、ナランチャの身長58cmとなってまして、比較するとずいぶんデカい公衆電話だと思いましたが、気にしないでおこう ^^;。)

 電話ケーブル切断で油断するホルマジオに不吉な兆候が現れまして、エアロスミスの接近ですね。偶然かと思いきや、ナランチャに掴まれてしまう。相対的にナランチャが巨人ですが、いざとなればホルマジオは元の身長に戻るんだろう、と思ったんですが、どうしようもなくなるまで縮小したままでしたな。なぜだろうと思いかけて、縮小には時間がかかると思い出しました。うかつに元に戻っては、ナランチャが小さすぎて逃げられる恐れがあるんだろう。

 ホルマジオ、ナランチャのボールペンだけを普通サイズに戻し、その勢いで飛ばされて逃げる。リトル・フィートを使いこなしてるなと感心したんですが、後のシーンで暗殺でいろいろな使い方を駆使した様子が窺え、なるほど納得な感じでした。

 が、エアロスミスが執拗に追ってくる。私はエアロスミスをきっちり予習してなかったもんですから、ホルマジオ同様、「なんでだろ?」と考えつつ観てました。最初、赤外線を探知してるのかと思ったんです。水中に落ちてから顔を出したホルマジオは無視し、ネズミに反応するし、ということは、温度なんじゃないかと。映画プレデター初作でも、泥沼に落ちて上がったら、赤外線で見ているプレデターには見えなくなったなんてシーンがありました。

 が、実際は二酸化炭素ですか。なるほど、です。ホルマジオは設定にないスタンド能力があるみたいですね。動物使い、みたいな。排水路のネズミ多数を自在に操って、とりあえずの回避を図っとります。が、ホルマジオの乗るネズミの呼吸が荒くなり、二酸化炭素が増えて、検知されてしまうわけか。ナランチャも己がスタンドと関わる呼吸の特性はよく飲み込めているみたいですね。うん、必要な部分はちゃんと賢い(^^;。

 エアロスミスのとどめの攻撃、となるわけですが、ホルマジオが元のサイズに戻ってしまい、軽傷で済んでしまうわけか。ここまでナランチャよりミニサイズで持ちこたえたホルマジオを褒めるべきなんだろう。今度は逆にホルマジオにとってはナランチャ発見が難しくなり、しかしナランチャは攻撃の決め手を欠く状態となり、決着は次回へ持ち越しですね。

 ホルマジオ(を始めとする暗殺者チーム)が、こうも必死になるのは待遇が悪すぎるからみたいですね。暗殺ですから任務遂行中の死亡率は高いだろうし、捕まれば最高刑は免れないだろうし、敵の報復のターゲットにもなりやすい。しかし報酬は組織でも下位となれば、不満が高まるのも当然の成り行きですね。

 暗殺者チームの叛逆を押さえてきたのは、ボスの恐怖の支配でしたか。暗殺者チームの1人を輪切りにして殺して遺体を暗殺者チームに送りつけ、もう1人には殺害を目撃させて恐怖のあまり死なせ、それも暗殺者チームに発見させたわけですね。が、ボスの娘がいるとなれば、それでも動き出したわけか。飴無しの鞭では限界があったと見るべきなんだろう。

 次回は「ナランチャのエアロスミス」ですか。タイトルそのままと受け取ってよさそうです。

●GRIDMAN(第10話:崩・壊)

 アカネのモチベーションが極度に低下しまして、どうなることやらと思ったら、この大詰めに来て新ヒーロー出現。予想外なのに期待通りという不思議な展開で、結末はまだ見えませんが、観なおし含め、きちんと観ててよかったなあという気がしてきます。

 ともかく本編。前話ラストで六花が話があると言い出したわけですが、何のことかと思ったら、アカネが前に六花に告げた「街はアカネが作り、街の住人もアカネが怪獣から作った」でしたか。内海はにわかには受け入れられないようで、確かに街の外に出たこともありますよね。

 だけど、アカネが臨時に作った、過去の記憶だって捏造されたものかも、となって、創造論の仮説の1つみたいなことになっていく。なんていう仮説だっけと調べてみると、「オムファロス仮説」(BC.4004年に過去の痕跡含めて世界が創造された)が該当しそう。そこから「世界五分前仮説」なる、バートランド・ラッセルの思考実験なんかも出たらしい。要は反証不能の仮説ですね。

 張本人のアカネはというと学校で笑っとりますが、そこへ怪獣に存在を消されたはずの問川らが教室に入って来る。アカネ世界崩壊か、と思ったら、今度は本当に夢落ちですか。なんだ夢かよと思ったら、うたた寝から目覚めたアカネにアレクシスが一言「本当の人間は寝たりしないよ」と。じわっと怖いですな。アカネは人間ではないかもしれない。何かありそうと思わせて何もなく、ほっとさせておいて、突如怖いのが来るって、ホラーでよくある手法です。分かっていても、やっぱり怖いパターンです(^^;。

 アレクシスは続けて、「早く次の怪獣を作ってくれ」と促しますが、アカネは怪獣を作る目的自体が見えなくなっている模様。怪獣が好きだ、ということを忘れたのか、それともそもそも好きではないけど、自分の力を増大させるのに使える存在、つまり便利な道具だったから熱心だったのか。

 一方、対応に行き詰った裕太らはアカネに接触を図るため自宅訪問するも、ドアを開けるともぬけの殻というか、天井の都市らしき場所につながっている不条理な家になってますな。しかし、アカネは在宅しているわけで、いったいどうなっているのやら。彼女は意欲が低下しながらも、グリッドマンについて考え続けてはいるようですね。

 学校では、アカネが1週間来てないという会話で状況が簡潔に示されてますね。怪獣騒ぎがないとなると、裕太らもすべきことがない。考えてみると、裕太らの動きも受動的ではありましたな。内海などは現実主義者のようで、この世界がどうであろうと生きていかにゃならん、とアカネの騒動以前の生活に戻っているらしい。

 それでも、裕太や新世紀中学生は現状の分析を試み続けてまして、裕太に起こっていることはアカネの想定外、グリッドマン&アシストウェポンはもともとは一体だったのではないか、アレクシスの仕業か、等々と推測を進めてみる。が、いかんせん情報不足というわけですね。さもありなん、という気がします。観てても(妄想は膨らむものの ^^;)さっぱり分からない部分ですから。
(パワードゼノンが実写版のゴッドゼノン踏襲と教えて頂き、ちょっと検索を試みると、実写版サンダーグリッドマンがフルパワーグリッドマンらしいとか、いろいろ出てきまして、改めて実写版とのかかわりの深さの一端を見た気がします。)

 裕太の見解としては「アカネは窮屈そう」、六花は「アカネは繊細過ぎて逃避」と、それぞれの見方の差異が少し気になります。個人的にですが、GRIDMANはアカネを救う物語ではないかと思いますので、アカネが何に困っているかを見誤ると救えなくなる(アカネが絶望して活動永久停止、世間は平和になったけれど、みたいな)。もしそうでなくても、依然として(アレクシス経由らしいとはいえ)力ある存在ですから、下手に刺激してカタストロフになっても困ります。

 アンチ君も迷走してまして、何を血迷ったかキャリバーに襲い掛かったらしい。が、グリッドマンに勝ってどうするんだとキャリバーに聞かれると、アンチ君、ぐっと詰まってしまう。ギャリバーは続けて「人間と怪獣の間でブレてる奴が勝てると思うな」と止めを刺してますね。いつの間にか、キャリバーはアンチ君の半保護者化(ないしは師匠化、あるいは教師化)しているような印象があります。

 そうこうしていると、アカネの投げやりな造形の怪獣出現ですな。たささんのご感想を拝読して観なおしてみると、確かに「中の人」用の覗き穴がついてますね。ここまでだと、「ああ、着ぐるみ意識したデザインだな」なんですが、この後、実際に中の人が出て来まして驚きました。かつ、「今まで着ぐるみっぽいとされていた怪獣造形は、実際に中の人がいたからなのかも」とも思えてきます。

 が、やはり投げやり造形のせいか、やたら弱い怪獣のようですな。咆哮も泣き声みたいな感じだし。フルパワーグリッドマンが楽勝であるわけですが、アンチ君怪獣が乱入。しかし、またもやアンチ君は変身時間切れか。グリッドマンに全力を出してもらえず、自らも制限時間などの制約でいつも思うに任せない。こうなるとアンチ君が哀れにすら感じて来ます。当然、アンチ君も自分の存在意義について絶望するものがあるだろう。

 アカネも絶望してますね。どうせ怪獣なんか、みたいな愚痴が出てます。アンチ君、この期に及んでもアカネが心配らしいですね。あれだけ邪険に扱われても、山火事では助けに来ましたし、今回は雨に濡れるのを心配して傘持ってきましたか。アカネは傘を受け取りませんでしたが、これがきっかけでアンチ君はアカネや怪獣の正体について悟るものがあったようで、自分の存在意義もつかめてきたらしい。それがラストの新ヒーローにつながった、ような気がします。

 投げやりに作られた怪獣(ナナシAという名前らしい)から「中の人」(同ナナシB)が出て来まして、この「中の人」がやたら強い。アカネがあずかり知らぬ存在でもある模様で、アカネ世界の破壊&建設要員の怪獣を次々と倒してしまい、迎え撃とうとしたフルパワーグリッドマンも圧倒され、アシストウェポンも分離されてしまい絶体絶命。

 絶体絶命のピンチには救援のヒーローが現れるのがセオリーなわけで、それがアンチ君の新形態:グリッドナイトであるわけですね。どうも、グリッドマン&アシストウェポンが1つのまとまった存在をコピーしたんではないかと感じました。なんとなれば、フルパワーグリッドマンが敵わなかった「中の人」に対して互角以上に戦ってますんで。
(アンチ君/怪獣がグリッドマンと共闘すると決めた理由はよく分からない。グリッドマンを倒すために生まれて戦ってきたから、が共に戦う理由、って何だろう? もっとも、考えずに感じるならば、納得感はあるんですが。)

 しかし、アンチ君の台詞から考えると、そうではないのかもしれない。「中の人」がアカネの心だと看破してますんで、弱点が分かり、行動も先読みできるから勝てるのかもしれません。どっちとも判断がつきませんし、全然別なのかも。この辺り、実写版で相当するキャラクターなどが分かる人だと、いろいろ想像を巡らせられるのかなあ。ここで感想を拝読する限りでは、「藤堂武史」はアカネが近いようですんで、ウィキペディアレベルでしか分からない自分としては、ちょっと見当がつきかねます。

 ともあれ、「中の人」も倒され、つかの間の平和が戻る。が、ついにアカネがグリッドマン側拠点のジャンク屋兼喫茶店を見つけてしまう。レトロPCからグリッドマンらが出現していたのは、アカネにも察知できてなかったみたいですね。こちらでのご感想を参考に考えますと、規格外のPCだから、おそらくは現代コンピュータ技術のスタンダードから外れており、アカネ&アレクシスにも察知できなかったのか(いかん、聞いたままでしかない、下手の考え休むに似たり、か)。

 神たるアカネが知らなかったことに驚く内海に、アカネは「じゃあ内海君は自分が今までに捨てたものまで全部把握してるの?」と、「お前は今までに食べたパンの枚数を覚えているのか?」(by Dio様)みたいな怖いことを言う。で、いきなり裕太をグッサリ。「えええ!」となりました。こう来るとは全く想像できなかったです。「この後、どうすんだよ?」という感想しか出てこない。

 公式サイトを見てみますと、次回「決・戦」。後2話でラスト前のはずですね。アカネがいるのは確かなようですが、裕太については記載なし。いろいろ気になりますが、見てのお楽しみと思って、次回を待つしかないのか。

 おそらく本編とは無関係ですが、3つほど変なことが気になっています。1つは怪獣少女(アノシラス)とアカネが似ているような気がしてしまうことです。アカネの衣装について「なんとなく花魁風の着こなしだな」くらいにしか思ってなかったんですが、フード付きだと気が付いたら、怪獣少女がどうも被りまして。なんでだろうと考えて、フード以外では、瞳が赤い、ショートヘア、不思議系の面、くらいしかない。

 アカネの服装で気になるのがもう1つありまして、ED曲時の映像です。本編ではパーカーを着崩しているんですが(再確認すると第1話冒頭から)、EDでは学生服をきちんと着用しています。この学生服のアカネはいつの、どこのアカネなんだろうと疑問に思えてきました。

 こちらでご示唆があった点では、アカネが1対1でしか対人関係を築けなさそうということで、まず夢世界回での、3人の夢の最後のところですね。裕太の場合は墓地で回りに人がいない状況でしたが、内海、六花の場合は、アカネが真剣に話しかけるときには、それまで周囲にいたはずのモブキャラがいなくなってしまっています。

 これって、もしかすると裕太、内海、六花以外は「心を持たない怪獣から作られた、心を持たない人間」(哲学的ゾンビみたいな存在)なのかなと思ったら、ちょっと不気味かもという気がしてきまして。裕太らは仮に怪獣から作られたとしても、アンチ君みたいに、何らかのタイミングで心が芽生え、そのためアカネの思い通りにはならなくなってきたのかな、という気もしてしまいます。

 いずれも、本編にはそぐわないおかしな妄想と自分でも思うものの、なんとなく頭から離れなくてちょっと困ったなあと思っています。ラストまで観て、いろいろ謎が解けたら、心底バカバカしい妄想だったと思えるはずですが、どうも妄想が暴走気味です(^^;。

Re: 12月のスレッド(2018) - White NOVA

2018/12/12 (Wed) 12:46:32

ジョジョとグリッドマン感想

★ジョジョ

暗殺者チーム回。

原作を知っている人の感想によると、今回の敵チーム勢揃いの描写は原作になく、アニメオリジナル演出だそうです。
つまり、原作では、第3部のDIOの刺客みたいに、次々と新しく登場するゲスト敵みたいな扱いだったのが、キャラが立っていたので、「先に全員の顔を見せてから、チームVSチームの雰囲気を高めよう」という意図ですね。

そして、バトルシーンでも、まるで敵キャラのホルマジオの方が主人公になったかのような演出で、敵チームにも感情移入させようとした回。
主人公チームも、暗殺者チームも、打倒ボスという目標は一緒だけど、その方法(ボスの信用を得て近づくか、ボスの娘を利用するか)や動機(ボスの麻薬密売という悪行を止めるか、ボスの利権を自分たちの物にするか)が異なることも明確にされ、トリッシュを巡るバトル展開。

その後、トリッシュが単にボスの娘として守るべき存在から、共に戦う仲間に昇格するまで、アニメはそこまで先読みできるため、原作にない伏線が今後も期待できそうだな、と他人の感想を読んで考えた次第。

あと、最後に自分のミスを確認。
エアロスミスの探知機能は、長らく赤外線レーダーと思い込んでいましたが、二酸化炭素レーダーが正解でしたね。
原作を断片的に読んだだけじゃ、こういう勘違いもしますな。目から鱗、というほどじゃないけど、間違いに気づけて修正できる作業って、自分が成長できたようで嬉しいですな。40も過ぎると、成長を実感できる機会って少ないわけで、勘違いを正したり、新たにハマるものを見つけると、生きている喜びを味わえる。ちと大げさですが。

★グリッドマン

まさかのアンチ君がグリッドナイトに転身。

ええと、グリッドナイトは元々、原作ライバルのタケシ君が魔王カーンデジファー様の力で悪の超人カーンナイトになっていたのが、改心してグリッドナイトになって共闘するという「原作のボツネタ」を流用したらしい。

たとえ、原作の特撮版を視聴していても、ボツネタまで知っているのはマニアぐらいでしょう、と思う。

自分はシグマの存在は知っていても、グリッドナイトの存在は知らなかったので、これまた、へえ、そんなところからネタを、と、いい勉強した気分です。

そして、最後のグサッも含めて、毎回が驚かせてくれて、それでも唐突ではなく面白さを味わえるのは傑作ですな。
追いつめられたアカネの心情とか、ここからの和解はあるのか、とか。

ユウタが刺されたことで、コンピュータ世界のアバターたる体からログアウトして、ユウタが現実世界の知識を取り戻し、アカネ同様の神の視点を持てるようになって、という展開を自分は予想しますね。
アカネが本来は神さまのはずなのに、自分の世界のコントロールができなくなっていますし、おそらくはアレクシスに世界を掌握されたような状況ですから。

アカネがユウタを刺した意図が、囚われた世界からの解放を狙ったのか、それとも「ヒーローではなく、ヒーローの助けを得られた只の人間」への嫉妬心の爆発なのか、この時点で、いろいろ想像できますな。

どうして、グリッドマンは自分に声を掛けずに、自分の敵に回ったのか。ユウタをグリッドマンだと思い込んで、ヒーローも自分の世界に取り込もうとしたら、実はユウタとグリッドマンは別人だったとか、「ユウタめ、私のこの想いを裏切ったな、ダマしたな」とか、そのようにも思えてきて。

まあ、アカネちゃんの堪え性分、沸点が相当に低いことはすでに描写されているので、暴走して何をしでかすか分からないわけで、非常にキャラとしての納得はできるんですね。

なお、自分が一番、感情移入しているのは、アカネちゃんではなく、内海です。雑誌の宇宙船を見て、目を輝かせているのは、学生時代の自分だ(笑)。
さすがに今は、あそこまで純粋にワクワクはできませんな。本屋で雑誌見たら、即購入。パラパラめくって、門矢士みたいに「大体分かった」と思いながら、後から時間ができた時に、スタッフインタビュー記事だけ、じっくり読む感じですね。

最新情報は明らかにネットの方が早いので、雑誌を買うメリットは、新情報ではなく、作り手や役者視点の裏話的な記述とか、そんなところ。

速報性のネットと、匿名ではない「作り手視点の公式背景情報」の専門誌って感じで考えています。

ともあれ、あと2回ですか。
アカネにハッピーはあるのかな。

★DCヒーローズと、その他、新作話

視聴が止まってますな。
アロー5とスーパーガール2はゲット済みですが、スパクロにハマってしまったので、視聴時間の確保が。

この辺は、正月休みの楽しみになりそう。

で、そろそろ今年のクロスオーバーのエルスワールドの映像も上がってそうですが、内容解析はこれからですな。
どうも、この時期は、来年に向けての情報がいろいろ入ってきて、脳内処理が追いついていません。

こんな新作がやるとか、いろいろ「おお」と思えるネタはあるのですが、そこに感想を付け加えると、「面白そう、楽しみだ」以上の付加価値がないわけで。
新作情報に飛び付く→紹介する。ここまではいいのですが、件の人の文章を読むと、「紹介したものの分析ではなく、関連事項の薀蓄でもなく、飛躍した願望に展開しがち」なんだな、と考えます。

今回の例では「スパロボT(発売日が来年3月と分かった。ギリギリ忙しい時期ですな)」の話をしていて、登場作品の思い出話に移るなら、まだ納得できる。

でも、「こんな作品が登場するのか。へえ、楽しみだ」

これで話としては十分なんだけど、「こんな作品が登場するなら、他にも自分はこういう作品や、ああいう作品が登場希望です。あ、でもヤマトやハーロックは奇抜だから賛同できない」的なことをいきなり書かれると、

薀蓄を傾けるのに必要な「現実をしっかり受け止め、相手と話題を共有したことを確認した後で、願望や主観はお膳立てを整えた上でのトッピング」というコミュニケーション作法が身に付いていないなあ。

例えば、ここで感想話をする際に、参加者が作品視聴しているという共有基盤があって、その話の分析(今はK.Kさんが精力的にやってくれている)やら、旧作や原作との薀蓄(自分の現状の役割はここだと理解)やら、別視点からの話の膨らませ方を付与(たささんですね)やら、
場での役割が、それぞれの得意な領分で自然に出来上がっていくのが一つの理想だけど、

その前に、「事実認識はしっかりして、誤認やら予想の間違いがあれば、その都度、ミスを正して、精度を上げていきながら、事実と願望、妄想の違いは相手にしっかり伝わるようにするなど、文章書きとしての誠意」が、はっきり分かるのがいいですね。

K.Kさんの予想(その都度、そういう予想をした思考過程が明記されているので、納得度は高くて興味深い)を拝読しながら、「ああ、そういう見方もあるのか。面白いな」と見つつ、仮に予想を外したとしても「orz」などで、リアクションしてるのも微笑ましい。

やっぱり、自己修正できることとか、それでも折々に根拠込みで予想を挙げたりしながら、ああでもない、こうでもない、もしかしたらこうでは? ああ、そう来たか。とか、そういう話ができる場、できる相手だから、作品視聴が楽しめると思っています。

もちろん、話の飛躍が全てダメとは言わないけど(ボクもしょっちゅうだし)、件の人の飛躍の仕方が理解できるときもあるのだけど、その前に「事実認識の共有」というすり合わせを怠っているような文章(いわゆる説明不足、舌足らず)な点で、読むのが疲れるし、ブログの一人語りならともかく、掲示板で唐突に書き込んで、しかも「〜〜でしょうか」と質問を押し付けてくるスタイルには連発されると辟易する。

まあ、話の脈絡をつかむ能力とか、物事の背景事情や因果関係を客観的に推測する力が欠けているのだけど、あの人の場合、投薬してまどろみ状態になっている時間も長そうだからなあ。
こちらが花粉症なんかで、意識が朦朧としている時期が年中なんだろうと思うと「まあ、納得はできる」と。

そういう精神状態の時は「妄想をブログで昇華して、掲示板に書くときは、事実認識のお膳立てをしっかり整えた上で、とか、コンセンサスもなしに唐突な質問をいきなりぶつけないとか」いろいろ守って欲しい、学んで欲しいマナーはあると思うんだけど、そういう話も「以降も付き合うこと前提」での耳痛事なので、今となってはどうでもいいかな、と自分的には思ってますね。

この時期で一番の収穫は、「アカネちゃんの苛立ちモード」が、件の人を見ていると、共感できるようになった点ですね。
そりゃ、自分の掲示板に、自分の世界の安寧を覆すような奴がいたら、怪獣を作ってでも壊したくなるわ、とか、中高生ならやりそうだなあ、とか。

ああ、自分もアレクシス様みたいな有能な執事系キャラが欲しい、と思わなくもない。

まあ、フィクションキャラに感情移入したりもしつつ、現実のお仕事は荒れずにクールに行こう、と思ってる時期ってことで。
保護者懇談に必要なのは、「生徒の成績」を話題に、事実認識を共有しながら、「保護者の不安をカウンセラー的に取り除くこと」と「保護者の要望を受け止めること」と「過剰な要求には、こちらの事情を説明して、できる範囲とできない範囲を明示して(仕事だと何でも安請け合いして自分の首を締めないことも必要)納得してもらうこと」かな。

って、唐突に自分の仕事の話を持ち出すのは、脈絡にかなっていないですな(苦笑)。
この時期は、いつにも増して頭の中がいろいろ混ざりやすいってことで、気を付けましょう、という教訓。
事故とか体調管理とかにも用心しよう、とか。ではでは。

Re: 12月のスレッド(2018) - White NOVA

2018/12/14 (Fri) 11:58:35

ジンガとジオウに、クライシスのおまけ付き感想

★ジンガ

とりあえず、2週前にホラー化した強盗女ホラーは、迷う神牙の目前で、狼斬に倒されるという形。

これを機に、神牙VS番犬所の対立が本格化し、神牙を助けたい楓沙の気持ちに焦点を当てた話でした。

まあ、神牙の方は、運命に抗いながらも、外からも(番犬所)内からも(ホラージンガとアミリ)苛まれて、転がり落ちていくんだろうなあ。

こうなると気になるのは、神牙自身よりも、巻き込まれる形になっている刀眞と楓沙の結末なんですが、綺麗に収まるなら、神牙は転生して、この世界から消滅(番犬所視点では死亡扱い)、残った二人は神牙の遺志を受け継いで、ホラー退治の活動を続ける形。

ヒロイックな方向性なら、神牙と狼斬の戦いに呼応するかのように、強大なホラー(メシアの眷属)が覚醒出現し、神牙たちは共闘して乗り越えざるを得ない形に。
そして、戦いの最中に、神牙の自己犠牲で格好良く散れば(散ったかのように見せれば)一応の締めくくりになるかな。

ダークな方向なら、刀眞と楓沙が神牙の影響で闇堕ちすることですが、そうなると、その先の闇チームの物語が気になるところですが、アミリと楓沙の接点が今のところないので、楓沙の闇堕ち展開にはフラグが立っていないことに。
ホラージンガにとっては、楓沙って、つまらない女らしく、自分もそう思うので。今回、幼少期の回想が描かれ、「神牙への依存だけで、魔戒法師になったことが強調された」ので、今まで見てきた「自立した強い女性としての法師イメージ」に逆行したキャラで、神牙ありき、なんですな。
まあ、ここからジンガを失うことで、一皮剥けるのかも知れないけど、ジンガがいなくなれば、今度は代わりに弟の刀眞依存にもなりそうな危うさを覚えたり。

★ジオウ

そして、こちらもディケイド続投で、頑張ってるなあ、井上さんと物語そっちのけで感じ入ったり。

正に友情出演で、場を仕切っている感、満載。

タイムジャッカーよりも、ウォズよりも、格上感満載で、しかも次回は主役を未来に飛ばすというストーリーのお膳立てを整える役どころで、正に、おのれディケイドって言いたくなる。

そして、ついに逢魔時王と、ソウゴの対面ですな。
果たして、どうなることやら、と最初のクライマックス展開に、劇場版予告と合わせて、ワクワクモードです。

★クライシス

アナザーアローと、アナザースーパーガールと、別世界のヒーロー、ヒロインが暴れ回り、本家と激闘を広げる話ですな。

で、異世界ではオリバーとカーラが恋人関係で、ついでに今週放送された「エルスワールド」も異世界もので、オリバーとバリーが役割交代した世界の話らしい。

つまり、オリバーがフラッシュをやっていて未熟なヒーローだったり、アイリスと夫婦だったり、
バリーの方がベテランのアローをやっていて、未熟なオリバーを指導していたり、役割交代が面白そう。

気になるのは、「本家の物語と、エルスワールドの物語が関わり合って来るのかどうか」ですが、どっちにせよ、混迷したややこしい話になってそうで、読み解くのに苦労しそう。

って、クライシス感想に戻りますと、シュタイン教授の死と、バリーの結婚式、そして、オリバーとフェリシティの先送りになっていた関係にようやく進展が、という流れ。
自分的な興味としては、キラーフロストの能力を何とか制御することができているケイトリンの活躍ですね。普段は理知的な科学者だけど、惚れっぽくて、だけど彼女が恋した男は大抵不幸な結末を迎える悲劇属性の持ち主なんですが、それが一転、凶暴で冷酷な氷の魔女に変わる(味方に回せば結構、心強い)という、ある意味、アナ雪めいた流行をも取り入れた変身ヒロインですな。

フラッシュ3シーズンも、ケイトリンに注目して、見ている最中ですが、この季節にキラーフロストを見ると、ちょっと寒くて仕方ないかも、と思いつつ。

後は、アロー5で、オリバーの新しい仲間を補完しないと、と思っています。特に、ローレルの死後、新たに仲間になった「3代目のブラックキャナリーのダイナ」が何者か、よく分かっていないので。

アローのカナリアの系譜はややこしくて、
初代は、レジェンドのリーダーを務めているサラ・ランスで、アロー第2シーズンで活躍したものの、第3シーズン冒頭で殺される。
そして、2代目がローレルなんですが、未熟な彼女が妹サラの死を乗り越えて、後継ヒロインとして活躍するようになったと思いきや、第4シーズンの終盤で、殺される。

一方、サラの方は第4シーズン序盤で復活を遂げたものの、血に飢えて凶暴化する副作用のせいで日常生活を営めず、それがレジェンドにスカウトされて、ホワイトキャナリーとしてスピンオフ。
自分は復活したのに、姉の方が殺されるという悲劇にさいなまれ、レジェンドでの任務中に、「タイムマシンで歴史を書き換えて、姉の死をなかったことにできないか」と悩むこともあったけど、それをした際の時間軸への悪影響を教えてくれる周辺環境もあったせいで、未遂に。
だけど、バリーがやらかしたり、レジェンド第2シーズンで邪悪チームがいろいろやらかしたり、それを修復するために自分たちもいろいろやらかしたり、レジェンド第2シーズンはもはやどうしようもないぐらいに時間軸がおかしくなって、第3シーズンに続いた、と。

なお、自分の視聴主観では、このレジェンド時間軸の混迷具合が、ジオウ世界にも影響しているような気にもなっています。

で、ローレルに話を戻すと、彼女は死んだけど、フラッシュ世界のズームが彼女の異世界のドッペルゲンガー「ブラックサイレン」を連れてきて、アロー第5シーズン中盤から暴れ回っているみたいですが、それに対するかのように「3代目ブラックキャナリー」も出てきて、カナリア同士のライバル関係に発展しているような。

だから、アロー5の見所は、序盤が崩壊したチームの再建劇で、クロスオーバー編に向けての新生アローチームの成立と、市長として頑張るオリバーの奮闘劇。
そして、宇宙人との対決を経てからは、亡きローレルの幻やら、隠し子を巡るフェリシティとの心情のもつれをどう解消するかに悩まされつつ、過去の因縁持つ敵とのバトル展開、その中で裏切り裏切られのダーク展開で、どれだけハッピーを獲得するか、の話みたいです。

さあ、アローバースを予習はしているものの、改めてどこから消化しようかなあ、とワクワクしつつ、まずは年末進行を頑張って乗り越えようと思っている最中。

Re: 12月のスレッド(2018) - K.K

2018/12/16 (Sun) 17:19:40

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 戦隊ものは新キャラの東雲悟によるノエルに対する画策が終盤に向けての波乱の核となるかと思ったんですが、今週であっさり解決。東雲悟が偽者というのは匂わされてたんですが、殉職してたんですか。早期完全解決ではあるけど、シビアでもありました。

 NOVAさんが特撮掲示板でフルタのCMのフルタン~フルタンXに言及されてますね。ネット検索すると、かなり話題にされているようです。1年以上前だったと思いますが、フルタCMではフルタマンなる仮面マッチョ男性が出現しまして、結構話題にされてました。フルタマンCMもいくつか変遷して、最後は仮面を取るという衝撃(?)の展開。もしかして、フルタンXも、と個人的に期待してたりします。

●仮面ライダージオウ(第15話:バック・トゥ・2068)

 先週回で見間違い、全く勘違いしていたことに気が付きましたorz。2015年でタケルがマキムラ兄を救ったため、アナザーゴーストがいったんいないことになったときのソウゴです。2018年の(人事不省)ソウゴが気が付き、2015年で再びアナザー発生のため、またもやソウゴが幽体化する。

 そのとき、2018年に幽体ソウゴがいたままだと勘違いしてしまってました。たぶん、2018年で幽体ソウゴがリビングにいたり、そこへタケルが来てソウゴを可視化するシーンなどからの思い込みです。きちんと観なおすと、幽体ソウゴは2015年に再び現れているのがしっかり映ってました。ソウゴはタケルに「上手く行った?」と尋ねているシーンもあるのに、全く忘れて感想書きしてしまったようです。

時間を行き来してのパズルが面白さの一つなのに、こういう見落としがあってはいかんなあと反省です。描写などがおかしいと思ったときは、たいてい自分が見誤っていることは何度も経験して自覚してたはずなのに(;_;。

 まだありまして、アナザーゴーストとの最終バトルです。先週分の感想で「ビルド&エグゼイドでアナザーを追い込み、ゴースト&ドライブで止め」なんて書いてしまいましたが、映像的には見間違い、仕様的にもあり得ない(ディケイド+レジェンド1人であって、任意のレジェンド2人ではない)。

 そんなことに気づけないとは、相当に注意力が低下していたのかorz。観なおしてみまして、ジオウディケイド+ビルドが剣(ライドヘイセイバー)でエグゼイドの技を使ってアナザーを追い込み、ディケイド+ゴーストで止め、なんですが、決め技で「ディディディ・ディケイド・平成ライダー・アルティメットタイムブレーク」と聞こえたのが何なのか分からずです。

 気を取り直して今話。ソウゴがオーマジオウに会って、ようやく未来の自分がどうなるか認識した回ですね。ここまで、最低最悪の魔王と字面では理解していたもの、世界全体も含めてどうなってしまうか、分かってなかったらしい(単なる独裁者程度を想像していたのか?)。そのため、ゲイツ、ツクヨミの真剣さに対して、ソウゴはマイペースで気楽にやってきた印象があります。ようやく、ソウゴが自分の将来を認識したことで、ドラマ展開が変わって来ると期待したいところ。

 ともかく本編。朝ごはんシーンから始まりまして(食事シーンが多いのはホームドラマ的の印象)、ゲイツがソウゴに物申してますが、のどに突きつけるのがフランスパン。言い草も「ソウゴが門矢士に倒される前に、俺がお前を」で言葉に詰まる。ゲイツのこの時点での方向性を窺わせるもので、結局、「ベルトを手放せ」と。「いかにオーマジオウになるとはいえ、このソウゴを倒してしまうことはできない」ということなんでしょうね。

 そこへいつも通り唐突なウォズが現れまして、助言や予言かと思ったら、表で起きている大事件を見せたかったわけでしたか。ダイマジーンなるオーマジオウの尖兵ですね。この状況はソウゴの悪夢に何度も出てきたわけでしたか。同時に、謎の男による、王になれとの夢のお告げも。現場から去るソウゴらの前にオーマジオウの手下(幹部?)カッシーンも現れる。ソウゴを保護するためなんでしょうね。オーマジオウとしては過去の自分に万が一のことがあると困る。
(悪夢に出てきた謎の男は、もしかすると未知の黒幕を示唆するものかも。)

 ただ、このシーンはちょっと違和感ありまして、巨大なダイマジーンがビルを破壊なんかしているのに、警察の避難誘導やら、消防の怪我人救護やら、軍隊(自衛隊)の出動やらを窺わせる気配がない。ヘリが何機か飛んでいるだけです。立ち去るソウゴらに、破壊の轟音なども聞こえなくなってます(カメラが街中心を映すと再び音がするんだけど)。

 なんとか解釈するなら、第1話のゲイツのタイムマジーンによる急襲と同じく、ごく短時間に終わり、神出鬼没なので対応が間に合ってないと考えるくらいでしょうか。
(そう考えても、この後が厳戒態勢みたいではないのは、やはり解釈に困る。ソウゴらにいったん見せておいて、歴史改変して一般人にとってはなかった事件と考えるべきか?)

 ともかく、カッシーンの目的はゲイツ、ツクヨミの抹殺ですか。この事態をジャッカーらも(時間を止めて)見てまして、スウォルツによれば「本来の歴史のオーマの日」より早く始まっちゃったわけですか。ツクヨミ、ゲイツがそのことに言及していなかったのは、彼らが生まれるより前に始まったからなのか、「オーマの日」がオーマジオウ記念日みたいなものなんで口にするのもためらわれたからなのか。

 ここからスウォルツの解説がよく分からないことになってまして、「オーマの日」が来るのを阻止するため、ウォズが門矢士を招聘したと言ってます。ウォズはソウゴをオーマジオウにしたいわけですから、門矢士が阻止するとまずいはず。と考えて、「逢魔降臨暦」記載より早くオーマジオウが出現するのはウォズとしては歓迎しない、と解釈することにしました。

 もう一つ、個人的にはっきりしたなと思うのは、オーマジオウという存在が時間的に閉じていることですね。世界を征服した王たる自分が出現するように、自分で過去に兵を送っているわけですから。

 また脱線した(^^;。この事態を門矢士が見ておりまして、やはり自分的には不思議なことを言っとりました。世界が壊れてしまうのか、とオーラに問い、常盤ソウゴを倒せばとも言ってますね。前話ラストで世界を壊すと言っといて、どうも世界が壊れる心配をしている気配がありまして、何を考えているのやら。うーん、でも真意が汲み取れないほうが面白いか。

 ゲイツは初志貫徹に戻る気を起こしたようですね。ただ、ソウゴに対する見方の変遷が分かったのは収穫かも。態度から分かることではあるんですが、いったんは「ソウゴが最低最悪の魔王になるはずがない」と判断し、善導してオーマジオウ出現阻止が可能と思ったらしい。が、未来のオーマジオウが介入してきては、やむを得ないということか。それにしては変身して生身のソウゴに襲い掛かっておきながら、やけにてこずってるのは、やはり迷うものがあるのかな。

 ゲイツには渡りに舟で(^^;)カッシーンがソウゴ救援に駆けつけまして、門矢士も現れる。バトルは、ゲイツ vs カッシーン、ジオウ vs ディケイドとなりまして、ディケイドがビルドのカード使いますと、ジオウもディケイド+ビルドのウォッチで対抗(なんか士が嬉しそうなのは気のせいか?)。能力的にはジオウディケイドビルドがやや上かな?

 ここでゲイツが士ディケイドとジャッカー側(及びウォズ側)であるのを承知で共闘に入る気を起こすわけか。もっとも、この直後で物別れになってしまったようですが。士はソウゴの仲間はカッシーンであって、ゲイツではないとか言い、どうもソウゴが嫌がるような言葉を選んで言っているような気がします。ウォズさんは率直にソウゴをオーマジオウに仕立てたい感じですが。

 で、士は前話で見せた能力を使ってソウゴを2068年の未来に送り、ツクヨミも後を追って飛び込む。ウォズさん、大喜びですが、もしかしてこの件は「逢魔降臨暦」通りなのかな。

 ツクヨミ解説ではオーマジオウにより世界人口半減ですか。道理で文明も崩壊している感じなわけだ。映像の感じだと、人口はさらに急減少しそうでもあります。非機械文明としては充分発達していた江戸時代でも、人口は上限が3千万人程度ですからね。マッドマックス2以上に荒廃してしまいますと、安定人口が何人になりますやら。

 そういう酷い世界をソウゴが見てショックを受けたところで、オーマジオウが連行しに来たようですね。赤いドラゴンですから、龍騎の能力使ってるのかな。オーマジオウは荒野に御簾という、よく分からない玉座です。彼は子どもの頃に見た夢を語り、同じ内容であることから、ソウゴは未来の自分と確信した模様。観ていて「それくらいであっさり信じるんじゃない」とツッコみそうになりました(^^;。

 御簾が上がりまして、周囲の状況も一変(どうしてそうなった、は考えないでおこう ^^;)。顔は逆光で見えませんが、ツクヨミがオーマジオウと言ってますから、オーマジオウなんだろう。オーマジオウを認められないソウゴはタイマンを挑むも、能力差があり過ぎますね。ソウゴジオウが何しようと、オーマジオウに一蹴される。オーマジオウによれば、ソウゴはまだ魔王たる力を手に入れてないのか。ということは、劇場版から来年のTV本編で強化バージョン出ると予想していいんだろう。

 万策尽きたソウゴジオウに、オーマジオウはベルトを捨てればいいと勧める。おや、という感じです。オーマジオウは自分が魔王にならないための助言をしているわけですよね。どうもおかしい、もしかするといったんベルトを手放した覚えがオーマジオウにあるんだろうか。伏線だか仕掛けだか、いろいろ複雑になってきましたし、ドラマが過酷寄りになってきたし、好みの展開になってきた感じがします。

 次回は「フォーエバー・キング2018」ですか。公式サイトの予告ではソウゴのベルトを破壊なんて出てまして、ちょっと予想がしにくいことになるようです。来週23日(日)を録画機の予約画面で見てみると、ニチアサはやってくれるようで、次話が今年の見納めかな。30日(日)は大晦日ではないとはいえ、通例からすると特番か何かでしょうから。

●神ノ牙(EP10:独尊/窮地)

 こちらは予告編を見間違ってまして、神牙/ジンガに襲い掛かった黒衣は番犬所の2人ではなく、狼斬配下の騎士でした。それと、強盗男女で女が再ホラー化した件は、狼斬が把握してないなんて全く違ってまして、狼斬と配下が処置してたわけでしたか。狼斬があずかり知らないため、先週の番犬所への報告に含まれていなかったと思い込んでました。実際は、みんなもう知ってるから、報告に含めるまでもなかっただけだったのか。

 ともかく本編。冒頭からは、楓沙視点の回想ですか。子どもの頃から神牙を見ていたわけですね。初恋でもあったのかな。シーンは現在の刀眞に引き継がれまして、やはり楓沙が見ている。そこから先週ラストの続きを回想となり、楓沙の番犬所への報告。神牙がホラーを右手斬りで人間に戻せるのは本当ながら、問題は神牙の人格面ということみたいですね。

 OP後、私が勘違いした強盗男女の女ホラー化のくだり。上記以外にも実は見当違いの妄想をしておりました。神牙/ジンガがどうして「なぜだあっ!」と叫んだかです。「もしかすると、強盗男ホラーを右手斬りしても、後でホラーに戻るはずというのが神牙/ジンガの見込み・計画で、女がホラー化したのは想定外だったのでは?」とか、とんでもないことを思ってました(^^;。

 実際には、この後の流れからしても、神牙としてはホラーを人間に戻すという信念、己が能力は(表面意識では)信じ切っているようですね。強盗男女についても、単に今度は女がホラー化したのが無念だったと考えるべきなんでしょう。あるいは、イタチごっこに思えて絶望しかけたのかも。

 さらに、以前には文句を言った、ちょっと顔をいじった程度のホラー造形も、強盗男女再登場シーンで狙いが(あるとすればですが)分かったような気がします。誰がホラー化しているか、ですね。完全な被り物、着ぐるみのホラーですと、元の人間(役者)が見えません。今回の強盗男女だと、「このホラーは女のほうだ」と終始分かるわけで、「男の次は女かよ」と意識しながら観ることができます。
(このホラー造形が低予算ゆえの苦肉の策だったとしても、単に予算削減に終わらずに、効果を出していることは評価したい。)

 強盗女ホラーが神牙に襲い掛かると、文字通りの横槍で狼斬ですな。ここも先週を観て全く勘違いしていた点です。狼斬が把握していないどころか、自ら処理していたわけですね。しかも、強盗男がホラーから浄化された後、3人も殺したこと、それが女に影響して陰我が生じてホラー化したことまで把握している。神牙は、狼斬から紫杖、里の騎士親子の件も告げられ、猶予を1日だけ貰うも、結局は刀眞を連れて逃走してしまいましたか。

 前にも楓沙がホステスのホラーについて、元の人間の人格で思うところがあったわけですが(ホラーから悪人に戻すのは是か非か、みたいな)、狼斬も同様に考えているらしい様子が窺えます。女がホラー化したことから、狼斬は怖い推理を披露してまして、「ホラーはホラーには憑依しない」ですか。

 神牙の右手斬りが本当はホラーを浄化できていない疑いを述べたと考えていいのかな。序盤の女子高生ホラーの回では、ゲートを破壊したはずなのにホラーが現れたわけですが、神牙の対ホラー能力には何らかの致命的欠陥があるのかもしれない、と不安になりました。

 勝手な妄想はさておき(^^;、楓沙報告は続くんですが、どうも事実関係より気持ち、感情で神牙を弁護しているような気がしました。NOVAさんのご感想にあった通りなんですが、楓沙が考える自分の存在意義、あるいは評価基準が神牙を尺度としているようで、神牙が騎士として失われると、楓沙も自分を失うような不安を覚えているように見えます。

 が、番犬所の神官ケルスは事実関係の確認を求め、楓沙も応じざるを得ない。里で授かった術による刀眞の確認ですね。が、楓沙は実施に踏み切れませんか。怖いんでしょうね。狼斬から通告を受けた直後らしい神牙が帰って来たのは、おそらく渡りに舟だったんだろう。

 返ってきた神牙は性格が一変したような印象がありますね。番犬所にも楓沙にも嫌悪感をあらわにしてしまう。この時点だと、一時的に荒れていると考えることもできますが、この後の行動からすると、どうもそんな単純なことではなさそう。

 神牙の異変の一つには、月を眺めて右手の傷と喋っている点ですね。紫杖や里の親子殺害が自分の仕業かもしれないと思っても動揺せず、右手の傷(ジンガに見立てている?)に責任を擦り付けるがごときで、もはや狂気の域か。神牙の見上げる月が赤く染まって生きまして、もはやジンガ/アミリの思うままに事が運んでいるらしい。

 この神牙(≠ジンガ)ですが、怒りの感情が常態化しているように見えます。強い感情って、自分を疑えなくする効果があるようです。特に怒りですね。戦うための感情ですから、自分を疑うことを封じるんじゃないかと思います。自分もしばしば反省することでして、怒っているときには怒り狂っていることが分からず、冷静に正しい判断をしている気がするんですが、一晩寝るとかすると、思い切り後悔します(^^;。自覚が難しいだけに厄介です。

 いかん脱線が多い。ともかく、CMを挟みまして、神牙のホラー討伐。美人局に遭ったサラリーマンが実はホラー、というわけですか。神牙はサラリーマンから金品を強奪するチンピラどもを救うべきでない悪人=ホラーの餌に最適と見做したようですね。ホラーに食うだけ食わせておいてからホラーを討滅。さすがにこれは楓沙も付いて行けない。もちろん、観ていても「もう神牙ではないな」と思うほかない描写でした。

 現場で倒れた楓沙を助けたのは狼斬で、神牙は既に刀眞を連れて逃走を図ってましたか。楓沙は1人になってから泣き出し、どうもいったん壊れた感じです。子どもの頃を思い出したりするわけですが、魔戒法師の筆を拾ったのは立ち直りを暗示しているのかな。立ち直るとしても、方向性が問題になりそうです。神牙に依存しての光残留、ジンガの乗り換えてのアミリ化、あるいは神牙/ジンガと決別しての自立などが考えられます。

(刀眞は子供ですから、大人の神牙や楓沙について行くだけになってるのは仕方ないんですが、刀眞の意思決定でどんでん返しになったりしても面白そう。)

 逃走後の神牙は刀眞に対してだけは、異変以前と近い態度ではあるようです。しかし、狼斬と配下の騎士は神牙を追い、おそらく翌日に発見。対決となるわけですが、神牙が剣を抜きかけて戻し、鞘のままで戦いに入ったのは、やはり元の神牙の面も残っているからなのかな。この後の展開次第ですが、ここで次回へ続くのか、いいところで切りやがるなあ(^^;。

 次回は「虚構の大儀/事実の真理」で、急にサブタイが長くなりました。残り2話ですから、どうまとめてくるのかな。公式サイトも参考にすると、神牙の増長は続き、刀眞が番犬所に出頭するみたいですが、断片的な予告映像からはちょっと展開が予想できずです。


ジョジョ、GRIDMANは明日くらいに感想書こうと思います。

Re: 12月のスレッド(2018) - White NOVA

2018/12/17 (Mon) 11:33:56

変則になりますが、ジョジョとグリッドマン、先に感想書きます。

★ジョジョ

ナランチャとホルマジオの文字どおり死闘といった感じですね。

ホルマジオの伸縮自在の能力が何だかマーベルのアントマンみたいで、戦況に変化を見せてくれますし、ある意味、敵キャラよりも過激で狂ったような攻め方をするナランチャの「街じゅう火の海にしてでも相手を倒すという執念」が悪漢VS悪漢という本シリーズの魅力を突きつけた回。

おかげで迫力あるバトルを堪能できたな、と。

燃える炎を背景に両雄睨み合う構図が、ジョジョよりも怪獣映画を見ているような気分にさせられて、おおっと感じ入ったりも。

★グリッドマン

いろいろと予想を外されたので、早く修正したいと思ったのが、先に書き込んだ理由(もう一つは仕事の都合ですが)。

ユウタが現実世界の住人で、グリッドマンとは別人格だと考えての前回の書き込みでしたが、どうやら、そうではなかったようです。

実は「自分がユウタだと思い込んでいたグリッドマン本人」だったようで、モニターに映っていたグリッドマンは、どうもユウタ=グリッドマンの潜在意識の映像化か何かみたいですね。

そう思って、最初を思い出すと、「グリッドマンの映像は、ユウタにしか見えない」のが、やがて六花や内海にも見えるようになって、これはユウタ=グリッドマンの持つ何らかの能力に、アカネの作り出したただの人形だった二人が感化されて、心を持つようになったとか、そんな感じかな。

「AIが心を持つか」という話だと、グリッドマンはサイバーエージェントとして、操られるだけの人工物に自我を芽生えさせる作用があって、
一方のアレクシスは、心を破壊して操られるだけの人形に変える対比的な能力でもあるのかな。

それによって、本来、人間だったアカネちゃんの心が破壊されて、怪獣に変えられるという今回の末路かも。
だから、グリッドマンは、操られる人工物は撃退するけど、心を持った存在は倒せない、というのも、コンピューターワールドに芽生えた心を守るのが使命だから、と考えてみる。

そんなグリッドマンが、未だに意識を失ったままのユウタに憑依したまま、ユウタを人形のように操っていたというのは(昔のウルトラシリーズのお約束だけど)、最近のウルトラの流れ(ウルトラマンが人間に憑依する場合も、人格は別で、人間の意志を尊重することが普通)からすると、ちょっとビックリ。

ユウタが記憶喪失、というか意識を失った(いわば植物人間状態)の理由が何なのか、そこにアカネは関与しているのか、
それと、やはりアカネの壊れた心がどう救われるのかを見届けたいですな。

で、考察を先にしましたが、今話の感想としては、ユウタが意識を失ったためにグリッドマンが出現できず、代わりに孤軍奮闘するアンチ君=グリッドナイトが格好いい。
そして、グリッドマン復活により、前回と逆の関係(互いのピンチに助っ人として登場する)がうまく噛み合った演出とか、これで「前回の借りは返したぜ」的な燃える展開。

ええと、アンチは、グリッドマンを倒すために作られたハカイダーみたいな存在だったのが、創造主に反旗を翻して、ヒーローと共闘するのは、ライバルとしては王道ですな。

怪獣→ヒーローになったキャラがいる一方で、創造神→心を失った怪獣に変身させられた少女が暴れることで、虚構世界の滅亡の危機となって、それをどう解決するか。

ある意味、少女の心を救う=世界を救うってのは、ゼロ年代に流行したセカイ系の物語に逆行した感じなのですが、原作グリッドマンが90年代の作品ですし、戦闘演出がやはり80年代から90年代のそれなので、いろいろと懐古風の物語を新しく作り直された感ですな。

なお、10年代のSF的テーマは、異世界転移や多元世界の乱立で、「世界が壊れても、他の世界がある。だけど、自分の世界はかけがえのないものなんだ」とか「異なる世界の価値観の衝突と融合」とか、そんな作品が多かったな、と考えます。

その点で、グリッドマンは、外の世界があるように見せて、結局、そこを見せない点は、虚構の中の現実で、今風というよりはゼロ年代的なんですね。

とりあえず、平成最後の総括的な観点からも面白い作品だったと思いつつ、最終話を楽しみにしたいな、と。

PS.なお、全てはアカネちゃんの夢でした、的なオチはやめてよね。そういうオチだと、手のひら返ししたくなりそう。

Re: 12月のスレッド(2018) - K.K

2018/12/17 (Mon) 12:09:36

 感想の続きです。
(以下、NOVAさんのご投稿直前に書いてまして、いろいろ被ったり、反映できていない点があるかと思いますが、どうかご容赦のほどを。)

●ジョジョ:黄金の風(第11話:ナランチャのエアロスミス)

 敵の暗殺者チームについて、こちらで原作と演出が異なっていると伺い、なるほどと思うところがありました。チームバトルである点等はもちろん同意ですが、それ以外にも「もしかすると」と思うものがありまして。ジョルノ側のブチャラティチームは当然、メンバー紹介がされますし、自然と感情移入も生じてきます。

 問題は敵側ですね。以前のシリーズですと、明確に敵が悪である感じで描けていたわけなんですが、今シリーズだとギャング同士の抗争にもなっています。ジョルノが昔であったギャングなんかですと、ギャングながらも街の人間や子供を守る面があり、立派な人間であることを強調している。ブチャラティも同じですね。

 敵は悪そうに描かないと、倒されるべきだという感じが出にくいわけですが、いかんせんギャング同士です。ギャングなんだけどいい人というのは限界がありますし、あまり強調すると胡散臭くなってしまう。じゃあ敵を悪そうに描こうと念入りになりそうですし、実際、前話・今話では敵ホルマジオを割とじっくり描いてます。

 純然たる受け手の自分ですと、悪とか正義とかのキャラ属性に関わらず、念入りに描かれると、どうしても感情移入が生じてしまいます。もしかすると、作っている人でも同じかもしれません。原作からアニメ作っていて「どうも、敵側も少しは顔を立ててやりたい」なんて思って、敵にもチーム性を強調したりしたのかなという気がします。それに、現状の敵味方とて、倒すべきラスボスが同じということもありますし。

 それはともかく本編。逃走を図るナランチャですが、猫が行く手に立ちふさがりますか。で、エアロスミスに撃たれて逃げ出すのか。ホルマジオの飼い猫は酒瓶に詰め込まれるし、前の吉良吉影のときは猫草にされたのもいるし、どうも猫の扱いが酷いなあ(^^;。

 自分が前話で予想したのは、ナランチャが小さすぎて、元のサイズのホルマジオが見つけにくいということなんですが、あっさり覆りまして(^^;、ナランチャはホルマジオに踏んづけられてしまう。エアロスミスの動きが派手でしたんで、バレたんだろうな。一難去ってまた一難です。

 が、ナランチャは口を割らない覚悟、というところでナランチャの来歴紹介。母親は子どもの頃に病で死亡(眼病のようだけど、どういう疾病なんだろう? 様子からすると感染性ではなさそうだけど)、父親は冷たいということで、グレちゃったわけか。しかし、不良仲間の兄貴分がだまして犯罪の身代わりにさせられ、出所しても母親の眼病がどうこう言い立てられて爪弾きか。

 母親の疾患って、やっぱり感染症だったのかなあ。ともかく、そこをフーゴが拾ったのがきっかけで、ブチャラティにいったんはきつく断られても、無理してチームに加わったと。なるほど、フーゴと漫才しがちなのはそういう経緯だったからでしたか。ナランチャの父親が本当はどういう人間だったか、ちょっと気になります。冷たい人間のようですが、出所したナランチャを以前同様に遇しているようだし、単に寡黙なだけにも見える。

 シーンはホルマジオとの対決に戻りまして、ホルマジオは結構口が軽いかな。それともナランチャを口封じできる自信ゆえか。目的をペラペラしゃべっとります。何千億という麻薬の利益とのことですが、ポルポの100億リラが約10億円だとすると、数百億ということになりますね。ポルポの隠し財産は暗殺者チームへの報酬と比べてばく大ですが、麻薬の利益からすると、はした金となりそう。

 ホルマジオ、スタンド能力を暗殺だけでなく尋問にも使っていたようで、考える様子もなく酒瓶と蜘蛛を使ってますな。以前から何度もやってないと、これで上手く行くとは確信できないはずで、百戦錬磨と見るべきなんでしょう。それにしても、えげつないやり方ではある。

 これを阻止しようとしたナランチャがエアロスミスに乱射させるわけですが、ホルマジオに当たらない。と見えて、実は別の狙いだったことがすぐ後で明らかになるわけか。乗ってきた車のガソリンタンクを撃ち抜いてたことを思い出し、二酸化炭素頼りに銃撃して漏れたガソリンに引火させたわけか。

 これでホルマジオはモロに炎とガソリンを受けて、これで決着かと思ったら、ホルマジオが謎の行動。己がスタンドで手首を切って大量出血させる。自殺か、と思ったら、すかさず自身を縮小し、己が出血で全身消火。うーん、思い切りも知恵も凄い。さらに、縮小で呼気の二酸化炭素排出減ってるでしょうし、猛火からの二酸化炭素でステルス化も兼ねてるわけですね。
(追記:ナランチャが縮小時に傷がふさがることに気づいてましたが、ホルマジオのこの行動を暗示するものだったか。)

 形勢逆転かと思ったら、サイズが戻ったナランチャ(蜘蛛の毒はどうしたと思いかけたけど、元のサイズなら蜘蛛の毒は微量相当に変わると気づいた)、他の車も銃撃して辺りを炎上させる。

 いや、それでも逃げちゃうんじゃないのか、むしろ火と煙で発見が難しくなるんじゃ、と思いかけて、はたと気が付きました。今話冒頭でナランチャは走って逃げようとしたんですが、速度がサイズ相当に減ったため、逃げ切れない経験をしてるんでした。車だけでなく路面にも漏れたガソリンが燃えたら、ミニサイズで速力の落ちたホルマジオでは火と煙に巻かれると判断しての行動のようですね。

 下水路に逃げ込む可能性もあるわけですが、ガソリンが流れ込むだろうし、火もつくはず。むしろ逃げ場がなくなるし、酸欠にもなってくるはず。と考えると、実に用意周到、先読みもした戦術だったようです。ナランチャ、普段はおバカキャラでも、実戦における知恵は恐るべきものがあるのかもしれない。

 逃げ場を失ったホルマジオ、どうするのかと思ったら、小細工抜きのタイマン勝負に出ましたか。自分のほうが有利みたいなことを言ってましたが、分が悪いことを分かってたような気もしました。絶体絶命でも命乞いも恐れもせず、ある意味、潔い散り方だったかもしれません。

 初めてのお使い(?)が不首尾に終わって嘆くナランチャですが、ブチャラティチームの問題意識は当然そこじゃない。敵の襲撃ですから、ボスからの指令「トリッシュ保護」をどうするかですね。ジョルノの意見では、ボスからの指令があるはずだから従えばいいというもの。他のメンバーからは、なぜボスの動きが分かるのかと疑問視されていますが(自分もそう思う)、なぜかジョルノの予見通り、ボスから指示が入る。

 もしかして、ジョルノはこの時点で既にボスの表向きの指示:トリッシュ保護がフェイクだと思ってたりするのかな? ボスが全ての動きを察知しているとか、ケース別(ホルマジオの勝ちと負けとか)に対応策が用意してあるとか。遺跡にトリッシュ護送に使える鍵が隠してあるとか、どう考えても用意が良すぎのような気がします。

 次回は「ボスからの第二指令」ですか。今話ラストの、ポンペイの遺跡で鍵入手の指令のことかしらん。

●GRIDMAN(第11話:決・戦)

 前話ラストのアカネによる裕太のグッサリ事件は、なんとか事なきを得たものの、それを上回る破滅的な展開という印象でした。とはいえ、一抹の不安が具体化されたような気もします。

 前話で勘違いしてまして、以前にここで話が出たシグマがアンチ君の新形態だと思い込んだんですが、実写版の藤堂武史→カーンナイト→グリッドナイトという不採用案をこのアニメ版で実現したわけでしたか。言われてから調べてみると、ウィキペディアにも没案の記載があるのに気が付きました。意識してないと見れども見えずだったようです。でも、制作者が本当に実写版グリッドマンが好きなんだなと再確認できた気がします。

 それはともかく本編。前話ラストの刺傷事件は凶器が大きめのカッターナイフだったことがはっきり出てましたね。カッターナイフ、アカネの手が血塗られ、倒れた裕太の出血も相当ですが、カッターの刃が折れたりはしていないし、刃渡りもさほどではない。これなら、後のシーンで言われていたように、急所さえ外れていればなんとかなるのも分かる気がします。

 しかし、アカネはおそらく今まで何でも思った通りに事が運んできた経験から、裕太を確実に刺殺したと思い込んでいるようです。念のためなのか、グリッドマンを出現させる中古PCも破壊を試みてますが、修理ができる程度にしか破壊できていないのも、全能の思い込みによるものだろう。

 が、裕太が緊急に手当てを要する状態なのは間違いない。119番しようとしても電話が不通なのは、怪獣による破壊のダメージで回線が駄目になったのか、それともアカネが街の管理の意欲を失ったせいで都市機能が失われたのか。この後、学校でライフラインが止まっている描写がありましたが、それもどちらのせいなのか、ちょっと判断が付きかねる感じです。

 が、自家用車や(おそらく自家発電などもある)病院は機能しており、個別の機能までは失われてないみたいですね。病院では裕太以外の負傷者も少なくない様子です。夜が明けても、もう街をリセットして再建する怪獣がいませんからねえ。この状態のまま進むしかないんだろう。たとえ荒ぶる神でも、いなくなると困るわけだったのか。

 六花が学校に戻ってみますと、被災者リストが張り出されたりしてまして、ネット感想を漁ると、レオのトラウマ回を思い出す人も少なくない模様です。不幸中の幸い、なみこ、はっすは無事。彼女らの様子からすると家族も無事なんだろう。怪獣騒動の翌日とはいえ、やけに救援が少ない感じなのは、やはりツツジ台しかない世界だからなんだろうな。現実なら給水車とか来そうですが、ツツジ台の外がないからそういうのは派遣する組織(消防、自衛隊等々)がない。

 なみこらは、怪獣を倒した「おっきい人」=グリッドマン・グリッドナイトを認識してまして、怪獣と巨大ヒーローが街の住人に認識されたようですね。実写版でも中盤からそういう流れ(ただしリアル世界の市民)だったそうですから、踏襲したのかな。(後1話ながら)いずれは、アカネが何をしていたか、広く(といってもツツジ台内で ^^;)知られる可能性はあるはずです。

 この変化って、ある意味、前のアカネの悪夢の再現と言えなくもないかもです。怪獣に責任擦り付けてますが、アカネが殺害し、過去を改変しての完全犯罪(?)したに等しい問川らが蘇ったら、アカネとしては怖いはずです。「もし自分が殺害したことを知っていたらどうしよう」と復讐を恐れる気持ちが起きそう。

 現状のアカネは裕太を殺害したつもりであっても、自分に何らかの危害が及ぶとは考えてないみたいですが、次第に立場の変化を自覚するようになるんじゃないかな。話数の関係でそこまではいきませんが、そういう予測にアカネが気づいてもいいはず。と思ったんですが、ラストでアカネに起こる異変でその辺りの危惧は一気に吹っ飛びそうです(^^;。

 そのアカネは懸案事項(グリッドマン)を解決したつもりであっても、もうやる気が起きないようですね。アレクシスが促しても怪獣作ろうとしない。アンチ君がグリッドナイトになったことは知っていても、当初目標を達成して燃え尽きちゃったんでしょうな。一皮むけたアンチ君に(もっと前のどこかの時点で)追い越されたような印象もあります。

 アレクシスは困る風でもなく、ここまでの登場怪獣総進撃で来ましたか。彼の「仕方ない、ありもので済ませるか」の通り、後でグリッドナイト、さらにグリッドマンが戦ってみると、一体一体はあまり強くない感じでしたな。対応策が既に判明していることが大きいんだろう。

 とはいえ、この時点では裕太はまだ病院のベッドで意識不明。しかし、アンチ君が自ら出張って来まして、「何もできないから何もしないつもりか?」などと、皆を叱咤するが如きヒーローぶりですね。でもついこの間までは怪獣として街に被害出してたわけで、内海は身勝手な言い草と感じて怒りそうになる。が、自分も被害の心配よりも怪獣との戦いを楽しんでいた面があると気が付くわけか。ここにきて、ちょこっと負の側面、アンチテーゼ的なものが出てくるのは、意外な感じがしました。

 しかしながら、再生怪獣軍団を放置していては死傷者が増えるばかりなのは明白、選択の余地なしということで、アンチ君=グリッドナイト出撃。アンチ君が志願して来た理由は「借りは返す、それが礼儀と教わった」ですか(キャリバー師匠の教えだろうな)。ちょっとよく分からないし、気持ちとずれがありそうでもある。前にグリッドマンとの共闘を決めたときも、ちょっとよく分からない理屈を述べてました。もしかすると、アンチ君はまだ自分の気持ち、考えを上手く表現できるほど、言葉が巧ではないのかもしれません。

 細かいことはさておき(^^;、グリッドナイト出撃。さすがに怪獣の数が多いので、長期戦の様相です。これを時間稼ぎとして、グリッドマン再生の算段に入るわけですな。まず、なぜ裕太が目を覚まさないのか。例の中古PCが壊れてるからだろうってことで、修理にかかるわけですな。拠点の喫茶兼ジャンク屋には、うまい具合に修理パーツがあったりしまして、このPCの年代を知る手掛かりになってるかも(たぶん、PC/AT互換機で2000年前後と思いますが、詳細は割愛)。

 裕太はどうしてるんだと思ったら、またもや夢の中みたいですね。ただし、本物(?)の夢。グリッドマンと不思議な会話してまして、裕太は自分の中にグリッドマンがいると言い、グリッドマンも自分の中に裕太がいると言う。このグリッドマンが本物だとすればですが、彼らがたどり着いた結論:(現状の)裕太(の意識)はグリッドマンである、は正しいんだろう。

 そう分かっても、記憶がない点など、まだ謎は残ってますね。本物の裕太がどうなっているかも問題なんですが(NOVAさんが予想された、裕太がログアウトして、って割と真相に近かったように思えます)、アカネの世界で裕太だけが何らかの特殊性があったらしい。間の悪いことにそこでPCの修理が完了して起動され、夢が途切れてしまいましたな。最終回での種明かしを期待するしかない。

 裕太=グリッドマンの夢情報は内海らにも共有されまして、当面の方針は決定ですね。ともかく、アカネを救わんことにはどうしようもない。裕太の口調も次第にグリッドマン調になるのが、なんともそれっぽい。拠点に戻って、新世紀中学生と共に出撃、相手の数に息切れしてきたグリッドナイトを救援する形で共闘、残る怪獣もみるみる片付けてしまいましたか。

 病院からここまで、実は地味に凄かったのが六花ママでしたな。一度も、微塵も動揺してません。大事件の連続のはずですが、全て「いいんじゃない、しっかりやんなさい」という感じであっさり認めて、見届けている印象でした。隠れた大物だったんだなあ(^^;。

 裕太=グリッドマンらに先行して、今度も六花がアカネを救おうと試みてますね(前回は学園祭回)。夢回では、アカネは六花を友達と設定したんだから友達らしく振舞えと強要して拒絶されたわけですが、落ち込んでいる今回は、友達と設定した六花が友達らしくしても意味がないと突き放そうとする。これに対する六花の返答がなかなかのものでした。

 アカネの設定を全肯定して「私はアカネの友達。私はそれ以外に生まれてきた意味なんていらないよ」ですね。『被造物』から『造物主』への、凄い殺し文句だなと思いました。野暮に言い換えるとすると、「設定は好きになるきっかけだったが、好きになったらそんなことはどうでもいい」みたいな感じでしょうか。

 これであと一押し、いやもしかしたらアカネは既に救済されたか、と思ったんですが、アレクシスが介入してきますか。アカネが怪獣を作れないなら、アカネを怪獣にすればいいじゃないかということで、アカネ怪獣化。アレクシス視点では、アカネも駒に過ぎないのか、それともアカネとて怪獣から作られた存在だったのか。

 このアカネ怪獣に「心」があるかどうかは問題になりそうな気がします。アンチ君だと心を得たわけですが、アカネは心を失うかどうか。もし心を持ったままだと、グリッドマンは(たぶんグリッドナイトも)戦えない。もっとも、心を失くしたとしても、救うと決めたからには倒して終わりなんてことはできないでしょうね。

 実写版グリッドマンの雑誌版続編「魔王の逆襲」では、藤堂武史がグリッドマンシグマとしてグリッドマンと共闘、ラスボスを倒すんでしたっけ。しかもリアル世界でも戦うんだとか。もし、そこを最終回に取り入れるとしたら、などと考えたりします。公式サイトにはまだ次回予告はないし、週末を待つしかないか。

Re: 12月のスレッド(2018) - たさくらたすな

2018/12/17 (Mon) 22:30:18

 次の回が最終回の作品もということで、2クールほしいなぁと感じつつの感想です。

■神ノ牙
神牙が己の力におぼれて救世主然として暴走していくのを闇ジンガはどうみてるのかな、ホラー討伐にさいしてその時その時で人格が程度自在に入れ替わってるように感じいりますが、記憶の繋がりがどうなっているのかも今回の話だとそのへんが気になりました。

■ジョジョ5部
 クモの特製を理解したホルマジオとピンチのナランチャを一見炎で強引にとみせつつもこちらも考えての作戦というのがしっかりしてますね、それに対する自傷で出血させながら小型化しつつの消火というのも特殊能力の見せ方としては面白い。もっともここから派手に火を放っての力技だけどそれまでのやり取りが緊張感あったので、最後にフラストレーションを発散するがごとくという感じで楽しめたバトルでした。
 過去回想でアニメオリジナルのシーンを上手いこと挿入してるみたいですね、味方敵側そうほうに立ち位置がわかりやすいのと、それぞれの信念などが伝わってきていい改変要素かなと。
 母親の眼病、これは死因になったのが別の病気で、その合併症かなとも思ったり。

■グリッドマン
 いったん破壊されたジャンクをアシスト勢がジャンクショップのパーツから修理しつつちゃっかりパワーアップさせてますね、六花の母親がいい味だしてますね、再生怪獣の物量にピンチのアンチ・グリッドナイトに駆けつけた時に本来のサイズでの全員出動を果たしてました。
 この週は美味しい部分でシンカリオンやプリキュアなどいろんな作品でネタや要素(敵ライバルの味方化)が重なってたのが印象深いですね、クリスマス知らないとか食べ物で餌付けとかが自分のお気に入りキャラのトレンドになりそう。
 本来の主人公裕太は意識は元々失ったままで、グリッドマンが裕太の意識をそうとしらずに擬態していたというのは変わり種な乗り移りパターンかなと、比較的近年だとウルトラマンゼロ二作目の映画で人間態となるランが瀕死の状態で乗り移りだけどこの場合、主人格はゼロのままで父親セブンの派生作品セブンXとのハイブリッド要素といった感じですね。

■ジオウ
 ディケイド・士の時間も超えれる世界移動能力で未来に飛ばされたソウゴ、そこで未来にの自分オオマジオウと対面ですが、王様になって人々を護るという考えから何故人々を苦しめる魔王になったのかを聞き出さずに速攻未来の自分否定にはしったのがまだまだ王の器には程遠いかなと感じたり。自分的にはこの未来のソウゴ、本当に未来のソウゴなのかなとか考えたりも、もしかしたらこ先の時間でアナザーソウゴが誕生してしまってみたいな展開も予想してみたり。

Re: 12月のスレッド(2018) - White NOVA

2018/12/21 (Fri) 23:23:27

ジンガとジオウ感想

★ジンガ

楓沙がああなってしまうとは予想外でしたな。
しかも、ホラージンガじゃなくて、疑心暗鬼に駆られた騎士神牙自身の手で。

前回、いくつかの展開は予想していましたが、今回の流れは想定外。
面白いかどうかという点では、破滅エンドしか想像できず、もう、さっさとホラージンガの手で、騎士神牙に引導を渡してやってくれ、って気分です。

運命に抗って、守りし者として最後まで矜持を守って散っていく騎士の姿を見たかったのに、
己の正義や能力に酔い痴れて、守りし者としての使命とか周囲の人間の気持ちを見失い、破滅への道を突き進む皮肉な末路は何だかなあ、と。

せめて、これが「神牙を庇って楓沙が……」とか、ドラマ的カタルシスのある展開ならまだしも、神牙への感情移入の余地のない状況を見ると、次回は何を期待したらいいのかな、と。

作品として好きな作品にはなり得ないと思いますが、それでも、どういうオチを着けてくれるかは見届けたく思います。

★ジオウ

神牙VSジンガの「自分との戦い」の一方で、こちらもまたジオウVSオーマジオウという「自分との戦い」がうまくハマったなあ、と思います。

そして、タイミング的に、ディケイドも演っている井上さんも大変だなあ、と改めて思ったり。

どのキャラを見ても、傲慢でふてぶてしい演技が特徴ですが、それぞれの演じ分けがいい感じ。

ディケイドの士は、場を仕切りつつ、後輩の育成に励んでいるような偽悪的な役割だと思いますし、
御影神牙は、運命に翻弄されながら必死にもがいて、自尊心と一途な思い込みで破滅街道を突き進む切迫感を示しているし、
ホラージンガは人の破滅を見ながら、それを楽しみ嘲る悪魔的な態度と、悪い意味でのゲーム感覚、上から目線が鼻につく。

ゲームマスター的な態度としては、士とホラージンガが共通していますが、作風の違いからか、ディケイドの方は嫌らしさは感じずに巧みに誘導している案内役の気風を見せて、ホラーの方は破滅を餌に楽しんでいるなあ、と。

作品の是非はともかく、一人の役者の同時期の演じ分けの見事さには拍手をしたく。


で、ジオウの主役ですが、まあ、こちらは初めて楽観的な余裕の態度が崩れて、葛藤にさいなまれるのが次回。
それとは別に、劇場版の展開も期待しながら、今度の日曜を待ち望みたいと思います。

Re: 12月のスレッド(2018) - K.K

2018/12/23 (Sun) 16:29:56

 NOVAさん、たささん、どうもです。

●仮面ライダージオウ(第16話:フォーエバー・キング2018)

 ソウゴが魔王にならない選択肢はないということを示した回だった印象です。他作品などでよくある設定だと、例えば「若いソウゴを殺害しても、誰かが代わりにオーマジオウとなり、同じ未来が発生してしまう」みたいなのがあります。「歴史の慣性」と表現しているのを見た覚えがあります。

 ジオウではもっと狭く(強く)設定されていて、「若いソウゴがオーマジオウ以外を選択しても、ソウゴをオーマジオウにする動きが発生してしまう」→「ソウゴがより強固な意志で魔王を選択する」となっているような気がしました。これだと「歴史の必然」になるかな。

 それはともかく本編。前話ラストの繰り返しで、オーマジオウがソウゴジオウにベルトを捨てろとアドバイス、続いてゲイツのピンチも見せまして、ソウゴらを2018年に送り返す。なにやら至れり尽くせりの感じがありますな。オーマジオウとしては、予定通りの行動なんだろう。

 カッシーンに押されるゲイツのピンチに駆けつけたソウゴ、自分のベルトをゲイツに破壊させることでカッシーンを事実上の撃破ですね。2068年のオーマジオウも(不敵に笑いながら)消える。2018年を襲ったダイマジーンも消滅してましたな。このまま済めば、今話で最終回でもおかしくないわけですが、ジャッカー、ウォズらは健在ですんで(カッシーンと違い、オーマジオウ消滅の影響を受けないのはなんでか分からない)そうは問屋が卸さないわけですな。

 ソウゴの打倒、ないしは善導も必要なくなりましたんで、ゲイツ、ツクヨミも元の時代に戻ることになる。これに不満なのが門矢士であるわけですね。ただ、何が不満なのかははっきりしない。ジャッカーらは若いソウゴも始末して、オーマジオウの芽を完全に摘み取りたいらしく、カッシーンを再起動してますね。が、ソウゴは王になる夢も捨ててまして、順一郎から「夢をそのまま実現できなくても、別の形で叶って満足することもある」(意訳)といった感じで慰められてますね。現状を認めてやってのアドバイス、なかなかいい大叔父さんかもしれません。

 が、ジャッカーらの動きがありますんで、ソウゴは平和な将来を考えている暇はなさそう。カッシーンの襲撃ですね。ウォズは別のベルトを差し出して誘いますが、ソウゴは断る。……あれ? 覚悟を決めてのベルト破壊の選択だったはずですが、量産品よろしく代替がすぐ用意できちゃうの? いやいや、そんなはずはないな。ベルト破壊は(逢魔降臨暦的に)歴史的事実なんで、予め予備が用意されていたんだろう。でも、後のシーンでゲイツのベルトをソウゴが易々と使い、しかもジオウに変身出来てましたから、ベルト自体にはライダーの個性を決める要素は組み込まれていないと考えるべきではあるみたいです。

 それはともかく、ウォズがベルトを差し出すのをウールが邪魔したりしまして、どうやらウォズとジャッカーらは早くも離反し始めたようです。ベルトを拒否したソウゴは生身でカッシーンの遠距離攻撃をモロに受けてしまう。なんで避けないんだとなりますが、後ろの子どもを守るためでしたか。とっさに「俺の民を傷つける奴は絶対に許さない(略)」と叫んでまして、心の奥では王志向は依然としてあるみたいですね。

 この宣言はウォズ、ジャッカー、ゲイツ&ツクヨミにどう響くか、考えてみると面白そうです。ゲイツらは「やっぱり、魔王になっても名君・明君になるんじゃないか」と思ったはずです。ウォズさんは都合よく「オーマジオウはやはり出現」と聞くでしょうし、ジャッカーは「やはり完全に叩き潰さないとまずい」と思ったんじゃないか。

 ゲイツは(おそらくソウゴに再び関わる気を起こし)変身してカッシーンに立ち向かう。しかし、ここで門矢士介入ですな。士がどっちにつくかと思ったら、カッシーンですか。今回の士はウィザードか。ゲイツを何らかの穴(ゴミ集積所?)に落としてしまう。続いてカッシーンの攻撃により、ソウゴも落ちる。これ絶対、士は狙ってやってるだろ、という気がしました。

 穴に落ちた2人ですが、ゲイツが当初の目的から一転、ソウゴに己がベルトを押し付け、魔王になれと迫る。最低最悪になりそうなら止めてやる、というわけですな。前に士がゲイツに言った、「(ゲイツは)魔王を助ける」は、こういう方向性についてだったのかもです。ここまで言われてはソウゴも覚悟し、ベルトを受けて変身か。表情も今までにない厳しい感じでした。ウォズさんは「再誕の瞬間である」と嬉しそうに祝っとりますが、ソウゴの意思としては違う方向に固まったようなのにいいのかなあ。

 ジオウが戻ったものの、ゲイツはベルト無しですんで、ジオウ vs ディケイド&カッシーンで劣勢。そこでゴーストの英雄眼魂使いましてウールからベルトを奪取、ゲイツに渡して変身してもらい、これで2対2。さらにエグゼイドの2体バージョン(ダブルアクションゲーマー・レベルXX?)を使って、3対2に持ち込むわけか、なるほど。
(英雄眼魂総出撃したらいいんじゃないのか、というのは考えないでおこう(^^;。)

 士ディケイドは分が悪いなんて捨て台詞で去ってしまいますが、おそらく「思い通りにうまくいった」と思っていそうです。ウール、オーラが巨大メカ投入で粘りますが、ジオウ側も2体投入できますんで、今までの戦績通り、ジャッカー側に勝ち目はなしですね。カッシーンもジオウディケイドの現最終奥義の前には為す術なしらしく、あっさり倒されてしまう。再生怪人とはいえ、カッシーンは幹部クラスでもう少し粘るかと思ったんですが、単なる手先レベルの敵だったのかも。

 これで2068年ではオーマジオウ復活ですか。謎の巨大メカが出現してますが、現時点では何のか分からずです。拠点の時計店では、3人仲良く揃いまして、ソウゴも王様を再び目指すと宣言ですか。大学受験の準備をしてやっていたらしい順一郎が、またもや「うんそうか、頑張んなさい」的にあっさり受け入れてまして、気が変わりやすいとか咎めないのはなかなか好感度高いです。

 バトル時にソウゴが「世界を救う魔王」と宣言してまして、途端に「逢魔降臨暦」表紙の歯車が回り出し、ウォズさん嬉しそう。予告も併せて考えると、この回はドラマ的にターニングポイントになるみたいですね。ラストで謎のライダーもちらっとお目見えですし。

 次回は「ハッピーニューウォズ2019」ですが、案の定1週間お休みで、来年1月6日か。ラストで登場した緑のライダー(仮面ライダーウォズ?)以外に、紫のライダーも出てくるようですね(紫って、ローグを思い出しちゃうなあ)。ウォズさんが「歴史の大転回点」と言ってるくらいですから、自分では展開は予想できずです(^^;。

●神ノ牙(EP11:虚構の大儀/事実の真理)

 こちらで先に感想を拝読して、楓沙にえらいことがあったんだなと思って、いろんなケースを覚悟して観てみると、最悪のケースで進んでしまいましたか。最終回前ですが、バッドエンドは決定したとみてよさそう。

 ともかく本編。番犬所では、元(?)ホラーの強盗男が意識不明状態で寝かされてまして、葉祐法師による調査が始まるらしい。強盗女ホラーは討伐・消滅ですし、刀眞はまだ出頭せずで楓沙も調べてないし、この男だけが手がかりとなるわけか。今話では結果が明かされず、最終回で一連の事件解明の鍵となるんだろう。ただ、葉祐が神牙の力を認めてもらうためと明言している点はちょっと気になります。なぜ結論が決まってるんだろう。狼斬の報告で神牙には無辜の騎士らの殺害が疑われているのは知ってるはずだろうに。
(このシーンで出演者などのテロップが流れ、OP曲時の映像では省かれてたのは異例なんだけど、この回が特別だという演出なのかな。)

 その頃、神牙はといえば、捕縛に来た狼斬らと戦闘になってますね。騎士の自覚があるためか、双方、殺し合いは避けている感じです。が、狼斬の実力か、あるいは3対1のためか、神牙は劣勢。楓沙が救援に入るものの(神牙について行く気なのはこれで決定かな)、刀眞を逃がす役割が精いっぱいの模様。

 楓沙・刀眞は逃げたはずなんですが、なぜか狼斬 vs 神牙のバトルを見に帰って来たかのごとくですね。騎士同士の対決を見た刀眞、番犬所に出頭することを決意しまして、どうやら刀眞が事態を動かし始めるようです。神牙は独善に陥ってますし、楓沙は神牙に依存してしまっているし、刀眞がやらねば誰がやる状態なんでしょうね。序盤の鏡のホラーからここまでで、キャラクターの重みが逆転したような印象も受けました。

 刀眞の決意を受けて、神牙も戦意を喪失したみたいですね。後のシーンを観て考えてですが、この時点で神牙の楓沙に対する気持ち、考えは決定してしまったようですな。狼斬も槍を納めまして、さすがは太師と呼ばれるだけあって、子どもの刀眞に対しても礼儀、威厳、気配りなどに非の打ちどころがない感じです。この狼斬の態度を受けて、楓沙も緊張がやや解けた感じがあります(これも楓沙の弱い点かもしれない)。

 が、アルヴァが止めるのも聞かず、神牙が再び暴れ出しますか。アルヴァは屋外のバトル時も神牙を諫めてました。どうも、アルヴァはアミリ声ですが、同一人物ではないような感じですね。アミリがアルヴァに偽装しているんだったら、どうもアドバイスがおかしい。それに、この直後、神牙がアルヴァを捨ててしまってますし。

 神牙は狼斬、楓沙らの目の前で若手騎士を殺害してしまい、最早引き返し不能地点を超えてしまいましたな。狼斬が再び止めようとするも、アミリが介入してくる。初対面ですが、さすがは気配で察知する狼斬で、以前に遭遇していたと看破してますね。しかし、どの話だろう。まだアミリが「謎の女」扱いで、人形などで次々とホラーを人間に憑依させてたときかな。

 アミリの援護(?)を受け、神牙は悠々と楓沙に迫る。緊張する楓沙に、以前の態度に似せた雰囲気(←こう表現したくなるわざとらしさを感じまして)で安心させ、グッサリですか。パートナーではあったら一思いに殺害するためと考えることもできますが、楓沙の抵抗を恐れたとも考えられそうです。動けなくなった楓沙に対する神牙の態度を見てますと、刺してようやく安心して威張り出したような印象かな。

 刀眞が(驚き、恐れ、怒りを見せて)駆け寄ろうとすると、封印らしき障壁が現れまして外の時間を止まり(タイムジャッカーをつい思い出す ^^;)、ジンガ出現。怒って挑みかかる神牙ですが、生身でも鎧でも、どうもジンガが一枚上手みたいですね。ジンガからすると、神牙はまだ未熟だったころの自分みたいなもんなのかもしれない。

 しかも、右手の甲の傷に対する神牙の執着を、ジンガは見抜いてまして、いろんな面でジンガが圧倒的な印象です。神牙は(おそらく崩れ落ちそうな心を支えつつ)「俺は選ばれた」と強がりを言ったところで次回へ。

 次回は「終焉/創成」ですか。「メシアに選ばれた男の定め」を見せてくれるようですね。予告映像からすると、EP0からの裏のからくりを示してくれそうな感じでもあります。が、最終回のはずで、30分で間に合うのかなあ。

 最終回前ですが、今話(いや前話からと言うべきか?)での激変は気になります。前話~今話での変化だと考えると、急すぎる。右手斬り浄化の発生、あるいはさらに遡って父親のホラー化から仕組まれていたと考えると、ある程度納得できるかもしれません。

 序盤から、アミリ・ジンガが関与していたということですね。葉祐、神牙の両親も加担しているかもしれない。しかし、もしかすると神牙をジンガ化しようとしたら、ジンガも引くような独善、妄想正義の輩と化すべく突っ走り、最早誰にも制御できない状態に突入しちゃったとか。

 そんな伏線は見えませんでしたので、あり得ない妄想ではあるんですが、さらに考えてみたくなったりしています。例えば、一連のこと全ては、アミリの仕業とか。翔編で自分を見捨てたジンガをアミリは恨んでいて、死に際に「何度転生しても破滅させてやる」と誓って怨霊になってしまい、今シリーズに至ったとか。

 が、NOVAさんが仰るようにカタルシスはないですね。それなら悪がメインと割り切ろうとしても、正統的な悪役感もない。惹かれる悪役って、悪いなりに筋を通してます。今話の神牙だと単なる独善ですんで、言葉を控えずに言えばザコの感じしかない。この神牙が最終回で悪らしく倒されるとしても、「それならジンガ路線のほうで良かったんじゃない?」となりそうで、ちょっと不安。


 ジョジョとGRIDMANは明日くらいに感想書こうと思います。GRIDMANは盛りだくさんな感じで、確認したいものなんかもありまして、ちょっと手間取るかも。

Re: 12月のスレッド(2018) - White NOVA

2018/12/23 (Sun) 20:52:09

変則が続きますが、ジオウ感想をば。
一応、劇場版も見て来ましたんで、断片的な感想も含めます。


★ジオウ

未来の惨状を見て、「世界を救うために魔王になる決意をしていたのに、魔王化した自分が世界を滅ぼすんじゃ意味がない」と改心したソウゴは、ベルトを破壊する決意をします。

ええと、これは子供たちに「ベルトが壊れたら、新しいベルトを買ってもらってね」という販促だろうか。

ところで、これは劇中の登場人物の気持ちに立つ場合、どうしてソウゴは「魔王」という言葉にこだわるのか。普通に「最良最善の王様」でいいのに、わざわざ「魔」を付ける理由が不明。
いや、魔法使いとか、悪魔とか、魔神とか、そういう職業・種族的なネーミング由来があるならともかく、ソウゴ自身は別にそういうダーク属性にこだわるキャラでもないし。「最良最善の帝王」とか「王者」とか、そういう別属性でもいいのに。
「魔王はやめた。聖王を目指す」でいいのに、なぜか「魔王」にこだわるのですな。あるいは字だけ変えて、本人は「まともな王で、真王」のつもりなんだろうか。

とにかく、「魔王やめました」って本人が言っているのに、周りが辞めさせてくれないで、ゲイツまでもが魔王を押しつけてしまい、魔王復活の儀。

ここで、「魔王をやめてベルトを手放した結果、劇場版の物語に突入」なら、序盤はうまくつながるのになあ(後述)。

いやあ、タイムジャッカーも、ディケイドも、ウォズも、ゲイツも、みんながみんな共謀しているように、ソウゴの魔王辞任をやめさせようとしているもんな。
今回のドラマは、もう全てが仕組まれた茶番に見えて仕方なかったのですが、アクションが盛りだくさんで、勢いに乗せて魅せてくれましたので、面白かったです。
この回は、まあ、ツッコミ入れて笑いながら、アクション三昧でワクワク、クリスマス気分で見る回でしたな。

昨年の「マスターに裏切られてボロボロの戦兎」や、その前年の「貴利矢さんの死」の重さを警戒していたら、普通にハッピーな展開に終わって、視聴後感は悪くなし。

で、次回は仮面ライダーウォズですか。緑が基本フォームで、紫の仮面ライダーシノビは、ウォズがフォームチェンジする未来ライダーみたいですね。

とにかく、生身でも強いウォズが変身したら、どれぐらい強くなるかを楽しみにしつつ、どういう立ち位置になるかも未定なので、先が読めないですね。


★劇場版ビルド&ジオウ

とりあえず、ビルドの4人ライダーと、ジオウ&ゲイツ以外の平成ライダーは、中の人が発表されていなかったのですが、サプライズで来ましたよ。

役者が忙しいので、この人の出演は無理だろうと思われた人が、ワンシーン衝撃の登場を見せて、おおっと。
できれば、変身シーンが見たかったのですが、変身を解除するシーンで、素顔をさらす。ヒントは青い目で、メガネのキャラ。

で、ストーリーテーマは「平成ライダーは現実ではない虚構の物語で、創作妄想に過ぎないのかもしれないが、それでも人々の記憶に残っている限り、それは現実と変わらない力を示して、人々を助けてくれる。だから、永遠に記憶に残る活躍を見せよう」って感じ。

ええと、記憶ってテーマだと、過去のライダーでもいろいろありまして、
記憶喪失な主人公アギトとか、
変身するたびに大切な記憶が消えていく副作用のある2号ライダー・ゼロノスとか、
記憶の世界が再構築されて歪んでいくディケイドとか、
地球の記憶(ガイアメモリ)が力の源のWとか、
最後は世界を改変して万丈以外からは忘れられたビルドの戦兎とか、

記憶、そしてパラレルワールド、人に擬態した異形の3つを適度に組み合わせたら、平成ライダーの歴史が語れそうな気も。

ええと、最初から語ると、今回のメイン舞台は、ジオウの物語世界ではなくて、「仮面ライダーがTV放送されている現実世界」です。
ソウゴも、王様になる夢などを持たず、普通の優秀な受験生として、日常を送っている。

そこにゲイツやツクヨミが現れるわけですが、ソウゴは彼らの記憶を持たないので、一波乱あった末に、ツクヨミやゲイツまでも記憶を失い、普通の高3の受験生になってしまう。
優秀なソウゴに対して、テストで3点を取って教師に説教されるツクヨミとか、必勝ハチマキ付けて猛勉強するゲイツとか、世界線が切り替わると何やら愉快なことになったりします。

一方、ソウゴはゲイツたちとの接触からライダーとしての記憶を取り戻しますが、一方でビルドの戦兎と万丈は「TV放送の後の世界」らしく(ジオウに力を託した世界線ではなく)、子供を追う怪人アナザーダブルに対して、普通にビルドとクローズに変身します。

すると、そこに一海と幻徳も現れ、それぞれグリスとローグに変身し、普通にビルドたちの助っ人に参入。
これはスカイウォールの消失した改変後の世界のはずなのに、元の世界で散った後、世界改変後はライダーとしての戦いを忘れたはずの彼らが、ライダーに変身できるのはおかしいでしょ、世界に何が起きているんだ? と不思議に思う戦兎たち。

ここには、とある平成ライダー好きの高校生の妄想というか、現実改変能力が影響しているのですが、その妄想の根源が「電王に登場するイマジン」だったりして、現実と虚構の入り混じった世界で、戸惑いながら、状況に対応していこうとするソウゴと戦兎たち。

まあ、戦兎自身は、「ライダーの物語が、この世界では自分の記憶を元にした虚構の創作だ」と理解しているので、現実か虚構かは大して重要でない、と割り切った立場なんですね。
ビルドの物語の顛末を知った上では、先輩に当たる戦兎の言葉にいろいろ重みがあります。

あと、グリッドマンも見た後だと、「虚構世界と、そこに創られたキャラの心理的葛藤と、創造主の思惑」とか、物語的につながってくる要素も。
まあ、個人的に平成ライダーを追いかけながら、その末に「妄想タイム」ブログを継続している身として、いろいろ良い意味で突き刺さる話でした。

ともあれ、現実と虚構の入り混じった世界で、それでも「TVのヒーローとして平成ライダーを愛し、応援してきた人々の願い」が結実して、「平成ライダーの歴史を塗り替えて、世界を己の好きなように改変しようとするスーパー・タイムジャッカーの野心」に対する力となって、いろいろと盛り上がるわけですが、

「世界改変の影響による記憶の喪失の影響を受けない特異点(電王)」とか、
「人の記憶を星の本棚の形で探り当てる予言者ウォズ(W)」とか、
各ライダー世界にまつわる用語ないしビジュアルシーンで、おおっと懐かしい気分に駆られたりも。

ただ、意外とクウガの扱いがあまりよろしくないかな。一応、ラスボスがクウガの力を手に入れて、「第1作クウガの歴史がなければ、平成ライダーの歴史もなくなるから、全ては俺の思うがまま」というお膳立てのためだけに登場した形で、クウガらしい描写でニヤリとなるシーンはなかったかな。

ともあれ、ジオウのTVの物語には全く影響しないと思うので(昨年のビルドの年末映画は、TV本編の後半の万丈関係のドラマに繋がりまくったけど)、どちらかと言えば、春のお祭り映画にビルドの後日譚を絡めた感じですね。
ジオウの今後を読み解く要素は、現状では何もない、と判断しています。

なお、壊れたタイムマジーンの修理をしたり、操縦して大活躍する天才物理学者の桐生戦兎というシーンで、ディケイドや鎧武とは違った意味で、さすがは世界創造の神って感じに思えました。

それと、結局、みーたんのために戦うグリスと、日本の国家のために戦う幻徳ローグが、もう懐かしくて、ブレてなくて、個人的に拍手もの。
万丈のバカネタとかも、普通に冴えていて、ビルドと電王万歳な映画だと思いました。

ジオウは、平成ライダーを集結させるための方便的な扱いですな。

むしろ、ソウゴの同級生の平成ライダーマニアの子のセリフがツボで、グリスの一海に対面したときのセリフが、
「もしかして、ビルドのカズミンですか? それとも、キバの音也だったりするとレアキャラだったりするんですが」

それに対するカズミンの返しが「何を訳の分からないことを。俺は一海だが、ビルドじゃなくてグリスだ。間違えるな」

分かっているオタク設定の登場人物と、劇中劇の登場キャラのセリフの噛み合わなさが、ファンにはなかなかニヤリとさせられる点で、そういうネタの数々だけでも個人的にはいっぱい楽しめましたな。

後はまあ、ライダー同士の共闘シーンで、「ウィザードと響鬼と龍騎の火炎の合わせ技」とか、「ドライブとファイズとカブトの超高速連携」とか、似たような技を持つ組み合わせが、いかにも夢の共演ってことで楽しめました。


個人的には、「平成ライダーが消えても、俺たちがいるぞ」と昭和ライダーが出現するシーンを期待しましたが、流石に今回はそれはなし。

ともあれ、ビルドファンと電王ファンなら大当たりな映画だったってことで。
クウガファンとWファンにとっては、それほどでもなかった感じで、ジオウファンに関しては、いつもと違うゲイツとツクヨミが楽しめるかな。
それとウォズの「祝え!」で始まるジオウのダブルアーマー継承の儀は、たぶんTV本編では見られないかも。

以上でした。

Re: 12月のスレッド(2018) - K.K

2018/12/24 (Mon) 15:22:31

 感想の続きですが、ピンポイントレスしてみたり。

> ヒントは青い目で、メガネのキャラ。

 このタイミングでそういうヒントですと、添付画像のキャラクター思い出したりします(^^;。偶然ながら、上の名前が一致してしまってますね。

 与太話はさておき、あの内海さんが劇場版出演ですか。「あなたはお終いですよ……私がいなければ!」の名セリフで、ぐぐーっと燃えるものがありましたんで、直後の退場には惜しむ気持ちがあります。別時間軸で活躍してくれてると思うと、少しは気が楽になるものがあります。

●ジョジョ黄金の風(第12話:ボスからの第二指令)

 こちらで、ブチャラティチームから1人、途中脱落が出ると伺ってたのを思い出しました(作劇上の都合でしたか)。今話(と、おそらく次話)でメインのフーゴですね。原作をほとんど読んでなくて、ちょっと事情が想像しにくかったんですが、今話の描写を見まして、納得する部分もありました。

 殺人ウイルスですもんね。今話で死んだのはまだカラスだけですが、みるみる体が崩壊してしまう見た目の酷さもある(その前にとうに死んでしまってはいるはずではるんですが)。現実にも致死性の極めて高い、パンデミックも引き起こしやすいウイルスはあるわけでして、下手すると現実での生々しい嫌悪、恐怖感を刺激してしまいかねない。

 ウイルスであるため、フーゴの細かい制御も効きにくいはずです。光に弱いといった欠点はバトルを面白くするのに使えそうな設定なんですけど、環境的作用するスタンド能力という点で打ち消されているかもです。嫌がられるリスクも考慮すると、フーゴのスタンドは引っ込めざるを得なかったのかもという気がします。

 ともあれ本編。冒頭、ブチャラティチーム・アバッキオ分隊はもうポンペイ近くまで来てまして、フーゴが、ジョルノのちょっとしたナビゲーションミスでにキレそうになってますね。ナランチャに対してだけではないキレやすさとなると、もともとの性格なんだろう。この後のフーゴ来歴紹介でも、キレやすい点は理由抜きで性格とされていたように思います。IQ150とのことですから、フーゴからするとたいていの人間は愚鈍すぎて、常にイライラするものがあるのかもしれません。

 アバッキオがフーゴに暗に凄む格好でとりなしてますが、内心ではジョルノの怪しさについて考えているわけか。最初はとっつきにくいけど、仕事などのシリアスな場面を含む付き合いをしてみると、信用できると分かるなんてよくあります。以降もおおむね良好な関係になる。アバッキオのジョルノに対するものは逆ですね。仕事ぶり(ヨットでの一件)から、いったんは認めるんだけど、さらに立ち入ってみると芯、核みたいなところで違和感が生じてしまう。こういう場合は、本当に付き合いが厄介になりがちです。

 一行がポンペイの目的地近辺に来てみると、なぜか鏡がありますな。一応、隅が割れ落ちてたりするんですが、廃墟の遺跡である場所にはいかにも不釣り合いな気がします。しかし誰も疑わない、というより、フーゴが早々に異変に気が付くわけですね。鏡に誰か知らない奴が映っている。だけど、振り返るといない。こいつが今回の敵スルーゾォ、スタンド能力はマン・イン・ザ・ミラーですか。

 さっそく敵が襲撃しまして、フーゴ視点ではジョルノ、アバッキオが消えたと見えるわけですが、実際にはフーゴが鏡の世界へ取り込まれているわけか。確かに、風景だけでなく、文字なども鏡文字、時計板も左右逆になってますね。敵イルーゾォ(とウィキペディア ^^;)解説によれば、鏡の世界へはイルーゾォが入らせようとしたものしか入らない。フーゴ本体が入った後で、フーゴがスタンドを出しても鏡の外となりまして、かなり強力なスタンドのようです。攻撃力はないけど、相手の無力化については絶対的。

 入れるのは生物ならイルーゾォの認めたもの、無生物なら条件は緩いらしいので、「もしかしたらウイルスなら入っちゃうんじゃないか」と思いました。ウイルスは生物か無生物か、どっちつかずの存在ですんで。しかし、後でイルーゾォがウイルスも不可と明言してまして、フーゴのスタンド能力は完全に無力化されている模様ですね。
(イルーゾォが医学、医療界にいたら、多数の人命を救ってたんじゃなかろうか。パンデミックに対して避難先を提供したり、逆に感染者を安全に隔離できたりするはずです。)

 CM後、フーゴの来歴紹介。もともとがキレやすい性格で、天才ゆえに飛び級で大学まで行ったのが、かえって不運だったようですね。セクハラ以上の男色家の教授にいいように扱われて、ついには暴行事件ですか。年齢も考慮すると、現在の日本だと真相が明らかになりさえすれば、教授のほうが非難も処分を受けると思いますが、前世紀末の一部ではそれも難しかったのかな。

 フーゴは救済を与えられず、裏世界で生きるようになり、ブチャラティに拾われたわけか。フーゴとブチャラティのやり取りからすると、フーゴは以前にも暗黒街の兄貴的、親分的なギャングから声を掛けられ、しかしかえって相手を害してしまったことがあるように感じました。ブチャラティの度量とスタンドにより、ようやくフーゴを抱えることができたんでしょうね。

 鏡の中ではスタンドが出せないフーゴがピンチであるわけですが、鏡の外ではそのフーゴのスタンドが出てしまい、さすがのアバッキオも慌ててますな。まだ事情をよく知らないジョルノは、アバッキオがなぜ必死なのか分からない様子で、それもアバッキオをますます必死にさせてしまう。

 まあ、ジョルノを責めるわけにはいかんだろうと思いました。みるみる体が腐るウイルスなんて、目の当たりにするまでは想像もしにくいでしょうから。ただ、アバッキオの様子を見て、即座に脅威を認識できない点は、ジョルノがまだブチャラティチームに本当には馴染めていないことが現れているのかもしれません。

 アバッキオは単に焦って離れようとしているだけではないですね。さすがに百戦錬磨(のはず)で、フードのスタンド能力を考えて、事態をできるだけ推測しようとしていまずな。フーゴは見えないが、スタンド(パープル・ヘイズ)から5メートル以内にいるはずで、相当にピンチの状態にある。さらに、そのことがフーゴが自分に構わず逃げろと言っているに等しいとも理解している。このチームワークに、ジョルノはまだ付いて行けてないような気がします。

 最初、フーゴのスタンド(パープル・ヘイズ)は闇雲に殴っているように見えたんですが、もしかすると位置などの情報を得るためにランダムに暴れているようにも思えました。実際、殴って破壊された壁の破片が鏡の世界に飛び込んできてます。死んだカラスが鏡の中へ落ちてきたことも大事な情報かも。さらに鏡を破壊してますが、これは外のアバッキオ、ジョルノに鏡が鍵と知らせるだけでなく、フーゴの独白台詞からすると、2人に累を及ぼさないためでもあるわけですね(イルーゾォは鏡さえあればと言ってますが、ポンペイのこの場所に適当な鏡は他には設置されてなさそう)。

 鏡の外ではフーゴ救出を主張するジョルノと、任務優先を主張するアバッキオが対立してますね。どちらも正論で、意思決定は気持ち次第になりそうです。とはいえ内心ではジョルノを信用できないアバッキオですから、折り合うはずもなく話は決裂……したのかな?

 今話の最後のアバッキオの台詞が「覚悟してろよ! ただしテメーが生き残ったらの話だがな」で、駆けだしてますが、どっちへ駆け出したのか、はっきりと見て取れませんでした。台詞の感じからすると、アバッキオが折れてジョルノ案にしぶしぶ乗ったような気がしたんですが、鍵のありかへ駆け出したようにも見えます。まあ、次回で確認するしかないか。

 次回は「マン・イン・ザ・ミラーとパープル・ヘイズ」ですか。フーゴ回の決着編と見てよさそうなタイトルです。勝敗については、原作先行のこととて、ウィキペディアで分かるんですが、バトルの過程~決着のつき方はよく分からない感じです。

●GRIDMAN(第12話・最終回:覚醒)

 たささんのご感想で、中古PC(ジャンク)を修理したことにより性能アップ→グリッドマン&全アシストウェポンが通常サイズで出撃できた点は、全く気が付いてませんでした。序盤では、キャリバーがちょっといじると、裕太(=自覚のないグリッドマン)以外にも見えるようになったんでした。それくらい深く関係してたわけですよね。通常サイズで全員出撃ができないのも、PCの性能の制限でした。メモリ増設やらグラフィックボードで強化したら、グリッドマン&アシストウェポンも強化されるのは当然のことだったか。

 最終回だけあって、ドラマを締めくくるだけでなく、いろいろてんこ盛りだったようです。実写版未見の自分では気づけないものなんですが、後追いで調べると実写版グリッドマンからのオマージュなどがいろいろあったらしい。いや、今話に留まらず、今シリーズ通してと言うべきかな。実写版グリッドマン以外からも、特にウルトラシリーズを意識したものも多数あったようで、実相寺監督テイストとか、セブン風とか、いろいろな感想がネットで見られました(一部、「ああ、なるほどそうだ」と思えるものもあり)。

 ともかく本編。OP曲抜きで(EDでOPやるパターンかと思ったら、いい意味で裏切ってくれた)、前回ラストのアカネ怪獣化からですね。怪獣の咆哮が「嫌ー!」という女性の悲鳴にも聞こえるのが印象的かな。これがアカネと思うと当然ですが、咆哮まで陰惨な感じですね。

 迎え撃つべきグリッドマン&グリッドナイトは先週からの再生怪獣の残りをサクサク片付けまして、爆炎を背景にツーショットの勝利映像。うむ、なかなかカッコいいぞ。が、アカネ怪獣はいったん置いておいて、生身に戻りまして拠点の喫茶店でエール交換ですか。裕太がグリッドマンであることに戸惑う六花ママにマックスが言うに「我々も含めグリッドマンの分かれた意識を統合できれば本来の裕太も目覚める」。「我々(新世紀中学生)」ではなく「我々『も含め』」ってなんだと思ったら、ボラーがぼそっと補足「全員ねぇ。内海と六花がいないんだけど?」。これが後の内海らについての伏線だったかな。

 アカネ怪獣に対してはアンチが先に出撃、裕太はやることがあるらしい。アンチの「分かった。借りは返せよ」も後でぐっと辛くなる台詞だったんですが、最後の最後でどんでん返しのハッピーエンドに持ってってましたな(ただし、一瞬の映像での伏線はあった)。

 アカネ怪獣は、着ぐるみが今までアカネに殺害された人々の怨念で出来てて(アカネの恐怖心かもしれない)、中の人がアカネという状態みたいですね。暴れるアカネ怪獣を眺めるアレクシスは満足げに「やはり怪獣を作る人間は怪獣そのものだ」などとうそぶいとりますが、六花は当然ですが認めない感じですね。アレクシスは六花が(他の街の住人と同じく)「怪獣から生まれた贋造物、偽りの人間レプリコンポイド」であると言う。

「レプリコンポイドってなんじゃろう?」と思って調べてみますと、実写版に「コンポイド」という電子人間(?)が登場しているみたいですね。それのレプリカだからレプリコンポイドなんだろう。さらに実写版について調べると、キャラクターとしてはコンポイド・ユニオンとして登場し、アノシラスを救い、グリッドマンを強化したとのこと。未見の自分では分からないことですが、もしかすると六花のキャラに、コンポイド・ユニオンで何らかの意味付けがされているのかもしれませんね。

 それはともかく、アレクシスと六花の舌戦となりますが物別れ。いや、アレクシスの指摘(作り物云々)に六花がへこたれなかったことで、アレクシスの敗北が暗示されたと見るべきか。前話でアカネに六花が「それ以外に生まれてきた意味なんていらないよ」が言い放った時点で、アレクシスの論理は既に破たんしたと見てもいいのかも。まあ、要は小気味よかったです(^^;。

 そこへ六花を迎えにスカイヴィットが到着、裕太が機上ですっくと立っているのがなかなか絵になってます。この後、まだ病院にいる内海を2人で迎えに行きますが、内海が自分は所詮は無力な一般人とかめげてて応じない。が、六花が(ボラーさんよろしく ^^;)弁慶の泣き所に蹴り入れまして、一般人は一般人でも裕太の友達であることを思い出させる。これでボラーの言う「全員」が揃ったわけですね。

 アカネ怪獣のほうはグリッドナイトが苦戦、今回はアカネの心が見えないからなのかな。怪獣の開いた口の中に人の顔がありまして、なかなか気味悪いデザインです。この顔がアカネかと思ったんですが、本体はその奥にいたようですね。しかし口をこじ開けて立ち往生のグリッドナイト、どうするのかと思ったら、変身を解いてアンチ君が捨て身の突入ですか。どうも、なぜかどうしても真剣にアカネが心配らしい。

 怪獣内ではアカネは見たくないものを見せられてまして(フラッシュでのスピードフォース世界みたいな感じかな?)、動きが取れない状態だったらしい。アンチ君は委細構わず引きずり出す。よし、と思ったんですが、いつの間にか背後に来たアレクシスがアンチ君をグッサリですか。

 そのアレクシス、アンチに邪魔されてイラっと来ている風ではなく、むしろ余裕が感じられます。なんでだと思う間もなく、アカネは今度はアレクシスに吸収されてしまいましたか。これでアレクシスが強化されたらしく、巨大化までしてしまう。アカネが怪獣作りと破壊にいそしむ&アンチが手伝う→アカネが怪獣に絶望する&アンチ君が手を差し出す→アカネ怪獣化→怪獣からアンチ君が救い出す→アンチ君殺害、までの一連がアレクシスの狙い通りと考えていいのかもしれません。絶望させるための段取りですね。その絶望がアレクシスの美味しいご飯というわけなんでしょう。

 拠点の喫茶店に裕太・六花・内海が到着、これで揃いまして、新世紀中学生の腕にもアクセプターが現れまして、(ネット感想によると)色使いが実写版のものみたいですね。実写版観ていた人には、この直後のシーンを暗示するものだったんだろう。六花ママがしっかり見送りつつ、裕太&新世紀中学生全員が「アクセスフラッシュ」唱和でグリッドマン出撃。このとき、倒れていたアンチ君の腕にもアクセプターがあり、一緒に「アクセスフラッシュ」と。これがラストでのアンチ君生還につながったとみていいんでしょうし、「全員」には(おそらくボラーも気づかないながら)アンチ君も含まれていたということなんだろう。

 が、もう1つだけ段取りが残ってまして、中古PC(ジャンク)にアクセスコードを打ち込まないといけないのか。この役目を内海(アクセスコード理解)と六花(同タイプ)が果たすことによって、真のグリッドマンが登場できるわけだったようですね。
(画面には「Special Signature to Save a Soul」と出てまして、なるほどこれが本作でのSSSS.GRIDMANの直接の由来でしたか。)

 現れたグリッドマンは色合いなんかも違いまして、登場の仕方(右こぶしを突き上げる、上からのショット)も実写版そのもののようですね。バトルに突入してのBGMは、後で調べますと実写版のOP曲で、いろいろと実写版ファンへの凄いサービスだなと感心するしかありません。アレクシスはこのグリッドマンを見て「懐かしい姿じゃないかグリッドマン」と言っとりますが、アレクシスがグリッドマンと以前に戦っていること(グリッドマンFの暗示?)だけではなく、実写版ファンの気持ちも代弁したのかもしれないですね。

 アカネを吸収して全作業終了のアレクシスは次の世界へ行こうとし、それを止められるかが勝敗のカギになったようですね。逃げられると次の世界でも同じ悲劇、惨劇が繰り返される。グリッドマンが初手に放ったのが「スパークビーム」で実写版で多用された技らしい(夢世界でカーンデジファーを退けた、なんてネット情報もあり興味深い)。続いてネオ超電磁キック、グリッドライトセイバーと、次々と実写版共通の技を繰り出すわけですが、致命的ダメージを与えたように見えても復活してしまい、アレクシスに止めを刺すことができない。
(夢回で「グリッド・キネシス」使ってましたが、これも実写版で眠りを覚ます技として登場してたんですね。今ごろになって調べて気が付いた ^^;。)

 なぜならアレクシスは無限の命を持つから、ですか。前に「アカネはこの世界では死ぬことができない」と予想したんですが外してまして、不死はアレクシスのほうでしたか。限りある命ではないから、絶望的な退屈があるわけで、それが心をむしばんで行ったようですね。永遠の退屈から逃れるためには、常により強い刺激がないといけなくて、悪事がエスカレートして行ったんでしょう。アカネはアレクシスに似た傾向があるから利用されたのかな。己(アレクシス)に似せた人形(アカネ)を形代流しして退屈を祓う、みたいな。

 グリッドマンのいかなる攻撃も通じず、大ダメージ受けたグリッドマンから何かが零れ落ちると、なぜか破壊された街が再生していく。ここでGRIDMANのOP曲が来まして(EDに流れる予想が外れた)、決着を予感させます。街の様子で気が付いたのか、グリッドマンは本当の自分の役割を自覚しまして、グリッド・フィクサービームを放つ。実写版のフィクサービームも再生の技で、このアニメ版も同じわけですね。現時点でのアレクシスの力の源である「壊れたアカネ」を復活させて、アレクシスを打倒するわけか(FFでいえば、アンデッド系モンスターにケアル放つようなもの、…とはちょっと違うか ^^;)。

 ここからアカネの内面シーンに入りまして、ちょっとエヴァンゲリオン最終話を思い出したりしました。以前にアカネの活動が停滞した回では、内海の勉強ノートの英文がエヴァンゲリオンから取られた英文が記載されていたとのことで、制作もエヴァンゲリオンを意識してのシーンだったかもしれません。それだけでなく、アカネの内心にいる六花、内海、裕太が励ますシーン背景はウルトラセブンを意識しているとの感想も目にしました。確かにそういう雰囲気があるような気がします。

 観ていて、六花らが受け入れてくれるんだから、そこに帰ればいいじゃないかと思ったんですが、アカネはなかなか踏み出せない。なんでだ、何が難しんだと思ったら、ドアを開けて踏み出すというのは、この世界から去ることを意味しているからだったようですね。

 ついにアカネが決意、心のドアを開けますとアレクシスの力が急速に減衰、グリッドマンの拳の一撃でついに崩れ落ちましたか(が、不死なんで封印されると)。街がみるみる元通りになるのみならず、全地球規模で浄化されたような描写になってましたな。ツツジ台しかないコンピューターワールドだと思ってたんですが、もしかするとリアルの地球でツツジ台以外が封印されていたと解釈することもできそうです。この世界の謎はラストまでに明かされず、観た人のご想像にお任せします、ということなんだろう。

 あらかた問題は片付いたわけですが、アカネの行く末だけは未解決ですね。励まし、見届けるのは、やはり六花ですか。以前から何度か出てきたピンク色の紙バッグはアカネへのプレゼントで、物は定期券入れ。渡されたアカネは「どっかへ行っちゃえってこと?」とボケてますが(定期券は行って帰ってくるためのもの)、当たってもいるか。六花のアカネ神への最後の願いが「私はアカネと一緒にいたい。どうかこの願いがずっと叶いませんように」ですもんね。

 アカネは世界から去り、次はグリッドマン&新世紀中学生との別れ。ネット感想によると、このシーンは実写版での変身ステージ・ジャンクPC内を模したものになっているらしいですね。キャリバーが去り際に、アンチ君に借りを返せなくなった、なんて言ってまして、この時点ではアンチ君死亡確定だと思ってしまいました。

 がしかし、怪獣少女アノシラス(二代目)に救助されてて、目も直されてオッドアイで復活ですか(色違いになったのは、怪獣であり人間であることを意味するらしい)。にっこり笑う怪獣少女の傍ら(?)にいるのは、初代アノシラスだそうですね。知らないと、観てぱっと分かって感動することができません。無知は損だなあ(;_;。

 後は裕太が目を覚ますだけなんですが、六花の回想がなぜ裕太にグリッドマンが宿ったかを暗示するものになってますね。アカネの周りに集まるクラスメイトと、自席に座ったままの裕太。裕太のそばには(アカネを見ているものの)内海がいる。裕太は、アカネから離れている(なみこ、はっすと話す)六花を見ている。アカネの影響が少ない人間は、なみこ、はっすもですが、裕太を依り代に選ぶと(偶然の可能性あり)、仲間としては六花と内海になるのは必然なんでしょうね。

 アカネのその後としては、ラストの実写シーンなんでしょうね。ベッドで目が覚めてますから(ただし、六花がプレゼントしたのと同型の定期入れがある)、アカネ視点では一連は夢の中の出来事かもしれません。が、そう解釈した場合でも単なる夢落ちではなさそうです。寝ている間に別世界に意識だけが呼ばれて、そのままだと目を覚まさず死亡した、なんてことだったように思えます。あるいは、起きている間は嫌な現実に生きており、寝ている間は別世界で神の如き力を振るわせてもらえた、なんて解釈もできそう。
(前にアレクシスがアカネに言った「本当の人間は眠らない」は、この状況と関係していそうですが、自分ではうまく解釈できずorz。)

 気になるのは、目を覚ました少女=アカネがロングヘアということです。アカネというより六花的な感じがします。もしかすると、実世界ではショートヘアの友達に憧れており、夢世界ではアバターに採用したということだったのかも。六花を友達としたかったのは、なりたかった自分を夢世界で実現しているキャラが六花だったから、と考えてみたりもしたくなります。この辺り、観た人の想像に任されているんだろう。

 通しで観てみまして、第2回のOP映像にかなりの情報量があったなと感心しました。ラムネのビー玉(初出は早いですが)、アカネに渡される定期券入れ、カッターナイフ(裕太を刺した後では血塗られる)、巨大アレクシスと戦うグリッドマン、アカネ怪獣(襟巻部分は閉じている)などが出ています。

 OPのキャプションで「原作 グリッドマン」となっているのも、ちょっと面白いかも。仮面ライダービルドのラストで、戦兎が戦闘記録データから物語を作ると言っていたのと同様(TV・劇場放映のビルドは戦兎の作品という可能性を示唆)、GRIDMANもグリッドマン&新世紀中学生の報告から起こされた物語と考えてみたくなります。

 GRIDMANは今期(9~12月)視聴分では、自分的には最大の収穫だったかも。第1話辺りで「ああ、未見の実写特撮のアニメ版か」くらいに軽く考えて、いい加減に見てしまわなくてよかった。たぶんもう一度くらいは通しで観なおしそうですし、続編も既に欲しくなっています。

Re: 12月のスレッド(2018) - White NOVA

2018/12/24 (Mon) 21:05:54

メリークリスマス♪ と申し上げつつ、ジョジョとグリッドマンの感想をば。

でも、その前に。

★内海さん

ヒントが誤解を招いたようですので、修正。

ジオウ&ビルドの劇場版には、幻徳は出たけど、内海さんは出ませんでしたね。考えてみれば、マッドローグが出ても良かったのに、残念ながら登場せず。
こうなったら、Vシネのクローズの次に、ローグとマッドローグの後日譚を期待するか。

で、他には紗羽さんも出ませんでしたな。

そして、サプライズだったのは、電王主人公の佐藤健なんですね。
彼は電王主演後、超売れっ子俳優に成長しまして、2008年の映画を最後にライダー作品のOB出演がまず叶わないだろう、と思われておりました。

ただし、その辺は電王という作品の特性が「時間移動もの」「イマジンという精霊が憑依してライダーになる」という代物なので、
主人公の野上良太郎が時間移動の副作用で子供になったり(その子供・良太郎の役者がゴーストのシブヤだったり)、その後の客演・電王の声はイマジン声優で代行可能だったり、とにかく主演の佐藤健抜きで仮面ライダー電王はディケイド他の作品に出演し続けた、という事情があります。

当然、今のジオウは時間移動ものというテーマで、ディケイドと共に、電王とのコラボが今回の映画で期待されていたんですが、10年ぶりの佐藤健出演というトピックが、上映まで公開されていなくて、映画を見たファンを一気に沸かせたという。

佐藤健は演技達者で、気弱だけど芯の強い良太郎本人だけでなく、暴れん坊のモモタロス、知的なプレイボーイのウラタロス、浪花節の怪力キンタロス、無邪気な少年ダンサーのリュウタロスなどに憑依された別人格の良太郎も次々と演じ分けて、大物役者ぶりを披露。
昨年のビルドで、戦兎が、エボルトに憑依されたり、葛城巧を演じたり、佐藤太郎を演じたり、いろいろ演ってましたが、役者の佐藤健はそれを1年かけて、毎回ずっと演っていたような感じですね。

で、メガネキャラは、ウラタロスの憑依した通称U良太郎だったのですが、このキャラが選ばれた理由は、「衣装がスーツとメガネと、青いコンタクトレンズだけ」だから、一番楽だったからと思われ。

モモだったら、髪型を不良っぽくワイルドに逆立てないといけないし、
キンだったら和服を着ないといけないし、
リュウだったら髪に紫のメッシュを入れないといけない。
それぞれの役に合わせた準備が大変なので、衣装が一番楽なU良太郎が選ばれた、と考えます。

良太郎本人ではなく、U良太郎なのは、役者の成長で当時の童顔の良太郎を再現しにくかったからかな。

そして、電王の特異性は、アナザー電王が暴れているのに、本人が消えることなく、普通にアナザー電王と戦って、中の人を救出していたこと。
よって、ジオウも電王アーマーはゲットできず。

ともあれ、平成ライダー史において、元祖のクウガ、そして電王とディケイドが何だか別格みたいな扱いになっている感じですね。

これで、クウガ役のオダギリジョーがジオウに出演したら、正に伝説の作品と言えるのでしょうが果たして。
伝説は塗り替えるもの、ですからね。

★ジョジョ

鏡の中の世界、ミラーワールドを見て、仮面ライダー龍騎を連想しつつ。

で、フーゴの主役編になるわけですが、スタンド能力もさることながら、フーゴってジョルノとキャラ被りしている面もありますね。
チームの参謀として、ブチャラティの片腕として働く立ち位置として、最年長のアバッキオ、IQの高いフーゴ、そして控えめながら強い意志と洞察力を秘めたジョルノの3人がいて、アバッキオとフーゴがジョルノを警戒する気持ちもよく分かります。

さらにいれば、このチーム、まだ、それぞれのスタンド能力を明かしていませんからね。
ジョルノは、ブチャラティとミスタの能力しか知らないし(今回、初めてフーゴの能力を知った)、
ジョルノの能力も、ブチャラティしか知らない。

これが第3部のチームだと、互いの能力を知った仲なので、信頼関係もできやすいのですが、第5部では、そういうところからギスギスしている関係。
まあ、過去編からみんな、自分を認めてくれたブチャラティへの信頼関係だけで構築されたチームということが明かされたので、チームへの忠誠心はあるけど、仲間への信頼は薄い、と。

ジョルノは、ミスタと仲良くなったり、ナランチャをフォローしたりして、ラッキーボーイ、初めての後輩として認められておりますが、
アバッキオにとっては新入りで何も知らないのに無遠慮で生意気な後輩、フーゴにとっては得体が知れず今だ手探りな関係といったところでしょうか。

そして、今回はフーゴの能力紹介だけでなく、ジョルノがチームメイトの能力を理解して活用する才覚があることを示す展開になるらしい。
アバッキオに対しても、前の主役回で、自分を犠牲にしても仲間を信用する意志の強さを見せたわけで、その点もアバッキオにとっては「綺麗事だけの世間知らず」に見えるのかな。

視聴者にとっては、「あのDIOの息子だから、潜在的に凄い奴」としてジョルノを見ていますが、アバッキオには当然そういうことが分からないわけで。
ジョルノの能力が分からないのと、自分のスタンドに戦闘能力がないことで、いろいろと警戒しているのが現状に見えます。

バトルの経緯もさることながら、こういうチーム内の人間関係の移り変わりにも注目したくなった回ということで。

それと、敵視点だと、これもブチャラティチームの能力が分かっていないので、自分の能力に自信を持って仕掛ける一方で、相手の能力にうろたえる心理描写があったりして、ただの敵以上に内面が明かされている感じですな。

鏡の世界に引きずり込んで、圧倒的に有利な状況にも関わらず、得体の知れないウィルス攻撃にビクビクするわけで、結果は知っていても、どっちが勝つかハラハラし通しな展開です。

★グリッドマン

最終話は、実写版デザインのグリッドマンが復活して、実写版OPに乗って無双しているだけで、拍手ものでした。

まあ、アレクシスさんは死なないので、何度もやられ描写がある分、ちっとも強キャラっぽく見えないのですけどね。

ええと「死なないボス、というのは、主人公たちの必殺攻撃のサンドバッグになりながら、偉そうに高笑いする」というのが、スパロボなどのゲームのお約束に感じる次第。
まあ、アレクシスさんはラスボスとして、いい仕事をしたのではないでしょうか。

で、やはりゲーム感覚で、アカネというアバターを利用して、楽しむようなキャラなんでしょうな。
だから、この世界やキャラに飽きたら、適当なイベントで終わらせて、別のコンテンツを求めて去って行こうとする、神視点の消費者のオマージュとか。

まあ、アカネが消費者神なら、アレクシスさんは運営側のオマージュと見なす意見も見ましたが。

「アカネ君、面白いゲームがあるからやらないかい。君の好きな怪獣の力で、世界を生み出し、理想的な場所に修正していくんだ。そこには君を悩ませる存在はいない。まあ、バグは怪獣を使って排除すればいい。君の望むことは、私が実現してあげよう。世界は君のものだ」

こんな感じかな。

そこにグリッドマンというイベント敵が現れて、どうやって倒そうか、というクエストにハマるわけですが、まあ、どうやっても勝てない敵がいたら、そりゃゲームを辞めたくなりますな。
元々、勝てない敵に何としても勝つ強気な少女じゃないし。
現実逃避で逃げ込んだゲームで、どうして追い詰められなければならないんだ、とか。

まあ、いろいろとメタファーが仕込まれていて、多彩な解釈の余地のある作品だったと思いますね。

それでいて、難解な部分を抜きにしても、アクション要素、バトル要素が毎回、変化を見せてくれて飽きさせないので、そこだけ切り取って見ても、ウォーッと燃えさせてくれたし、人の感想を読むのが普通に面白かった作品です。

あと、内面描写がエヴァのオマージュに思えた、というK.Kさんの感想に、感じ入ったりも。

元々、エヴァの監督の庵野さんが特撮マニアで、エヴァにはウルトラマンオマージュも相応にあったわけですが、

ウルトラ→エヴァ→グリッドマンという要素継承、オマージュがつながっているのは、興味深いですな。

グリッドマン自体、平成初期の作品で、エヴァの直前に当たりますな。
エヴァの放送時期は、平成ウルトラ3部作(ティガ、ダイナ、ガイア)と呼応していて、90年代はウルトラシリーズのTV復活があって、多くのウルトラ好きがオマージュを捧げたり、新世代のウルトラを模索していました。

それが、エヴァとゴジラ、グリッドマンと、アニメや実写特撮の境界線がCGアニメの技術発展とともに曖昧になっているのが現状かな。それは同時に、現実と虚構の境界線が曖昧になっている現在の世相をも反映したりして、それを象徴した作品が、ビルドダイバーだったり、グリッドマンだったり、仮面ライダーだったり、と、そういうのを強く感じた一年でしたな。

あと一回、ジンガ感想で今年は締めくくろうと思っておりますが、来年もまた、楽しい創作感想のやりとりができることを願いつつ。
少し早いですが、つつがない年を迎えることを。

Re: 12月のスレッド(2018) - K.K

2018/12/24 (Mon) 22:56:06

 NOVAさんのご投稿を拝読して、己が勘違いにびっくりしまして、取り急ぎのピンポイントレスです。

> サプライズだったのは、電王主人公の佐藤健なんですね。

 ああそういうことだったのかと思い、早とちりを恥じるとともに(内海を考えてもいいけど、他の候補を考慮しなかった点はまずかったorz)、改めてネットで画像検索してみました。

 すると、メガネに青い瞳の佐藤健さんがいまして、「ああ、確かにこれだ」と思い、同時に「内海ローグだと、変身時の目は青ではなく紫だな、ローグなんだから」とも思った次第。佐藤健さんをウィキペディアで見てみますと、出演作品多数ですね。これだけあると、多忙でライダー物に出演はスケジュールが難しそう。それでも、ジオウ年末劇場版に1シーンは出てくれたわけでしたか。

 劇場版がジオウよりもビルドがメインであることは、前回のご解説では気づかず、追加のご説明でようやく理解しました。考えてみると、ジオウはこれからがドラマが本格化する中盤であるわけですから、ジオウメインの構成は難しいんでしょうね。

 電王が劇場版で特異な存在と、これもまた今回のご説明で分かって来たのも収穫です。今後のジオウを観て行く上で、大事なポイントになりそう。既にディケイドは破格な存在となってまして、ライダー世界を行き来できるからと理解しております(ディケイド視点では時間移動でなく、空間移動と勝手に自分設定してたり ^^;)。電王だと、歴史改変に影響を受けないという性質があるわけですね(ご解説で理解してから、改めてウィキペディアを読み直して、以前にはよく分からずに読み流していたことに気が付いたorz)。

 ディケイド、電王のどちらも、ジオウ世界では敵に回すと厄介で、味方になると頼もしいことになりそうです。となると、ドラマの核としても重要となりそうでもあります。

 早とちりでお手数をおかけしてしまいまして、恐縮しておりますものの、ジオウ鑑賞に有益で興味深い情報を頂けまして、喜んでもおります。

Re: 12月のスレッド(2018) - たさくらたすな

2018/12/27 (Thu) 23:37:16

 アフターメリクリスマスからの年越しに向けて寒波到来予報もでたりして、お二方ともお体に気をつけて、な感じで感想です。

■神ノ牙

 神牙の中での光と闇の対立構造という部分から、かなりずれこんでいって、ブレずに人の闇を知った上での立ち位置から達観視するジンガと、結局は光の力を暴走させた小物臭キャラに落ちていった神牙との戦いというところだけど、楓沙への対応とかで、闇ジンガの失望っぷりが感じいる話。
 ジンガなりにホラーから人に戻せる神牙の力に、人の有り様を変えれるかどうか期待をもっていたのかなぁと感じる部分も。

 今の神牙をみてるとホラーから人に浄化して戻す力ってもしかすると、番犬所にそれまで記録がなかったというより、その都度に闇歴史として完全に葬られていたのかもしれませんね、へんに記録として残しているとその都度、どうにかその力を間違わない方向でいかそうとするも結局は力に溺れる騎士や法師が、というくり返しで変に記録は残さないでおこうという判断をその時その時の番犬所で行っているとかみたいな。

■ジョジョ5部

 花京院ネタがいじられまくりな今回の鏡の世界。
 鏡の世界に引き摺りこまれたフーゴと、鏡の向こうに取り残されたスタンドのパープルヘイズのアバッキオの狼狽える説明っぷりが印象的。
 敵のスタンドの鏡の世界への引きずり込みに対して生物は入れないないが死んで死体になると入り込めるのかというのがカラスの死体からの当時からの考察なんか含めて印象に残る回でした。

■グリッドマン

 ともかく昔の特撮フォルムとOP使用とリピート視聴しまくりな最終回でした。
 当時の円谷作品としては後のティガでウルトラシリーズ復活のきっかけになったという話も聞くけども、グリッドマンそのものは実験的要素という印象をこえない記憶の作品だっただけになんだか、今回のアニメ化でスタッフ愛を見せてもらうことで過去のそういった思い出がいっきにゲージを振りきってくれた感がたまりませんでしたね。

■ジオウ

 何気にちょこちょこオオマジオウと書いてたけどオーマジオウが正しい表記でしたね、そのオーマジオウさん若きソウゴに自らベルトの放棄を進言、一度はそれで消えていたからアナザージオウ説はなしかな、というより一度は消えたということは特異点な能力までは持ち合わせてないみたい。
 劇場版推しの電王が特異点で改変効果を受け付けないとこを考えたら、たしかに相性は悪そう。

 肝心のソウゴは魔王やめると決めて、だけどゲイツからのプッシュからの復帰で、ソウゴだけじゃなくゲイツ含めてこのへんは、キャラの芯にふわふわ感を感じるところだけど、見えずらいところで上手いことウォズやらディケイドが導いたとでも解釈しておこうかな、と。


・今年は、年末コミケで東京移動ですので、残りの感想は厳しいかな。
 本年は自分の軽い落書き感覚の翔花ちゃんの絵から、なにかと動きが広がるきっかけになってもらえたなら嬉しいことこの上ない想いです。プレ・ラーリオスの完結を読めたことなども収穫だったかなぁと。
 とりあえずは、k.kさんNOVAさん良いお年をということで。

Re: 12月のスレッド(2018) - White NOVA

2018/12/29 (Sat) 10:36:55

2018年最後の書き込みになると思いつつ。
来年もまたよろしくお願いします、と先に申し上げつつの感想です。

★神ノ牙

実に救いのない終わり方になりました。

御影神牙が「ホラーを人間に戻すと信じた選ばれし力」は、実はホラージンガによって仕込まれた「ホラー化した人間を、ホラー憑依される直前に巻き戻して維持させる能力」であることが語られ、
神牙が救ったと思い込んでいた人間たちが、ジンガの意思で一斉にホラー化して暴れ回るという絶望状態。

ホラーの一斉蜂起により番犬所も対応できず、あ、この世界は終わった、と思いましたね。さすがは世界の破壊者、おのれディケイド、また一つの世界が破壊された。

弟・刀眞が最後の希望かと思われましたが、彼は前回、神牙が楓沙を手に掛けたことを見ていましたので、「神牙がホラーになった。自分はホラーを追討する魔戒騎士になるんだ」と宣言して、ホラー化。
何という皮肉。まるで、「世にも奇妙な物語」なんかで時々見られるようなバッドエンド的な終わり方を1クールかけて描いたような形ですな。
2話の女子高生も、格闘家のおっちゃんも次から次へとホラー化し、知人の魂をむさぼり食う様子が描かれて、これまで追跡してきた視聴者を「あ〜あ、やっぱりか。牙狼世界で、そんな旨い話があるわけがないよな。これで、世界の法則は守られた」的な、後味はよろしくないけど、シリーズを追っかけた身としては、納得感という意味のスッキリさを覚えたり。腑に落ちたというか。

で、神牙は自分が完全にジンガの手のひらで踊らされたことを知って絶望。もう、彼自身がホラー堕ちしてもおかしくないですな。
自分の首に刃を突きつけ自害するような様子を示しながらも果たせず、ジンガに「ホラーを討滅するのが魔戒騎士の仕事だろう。弟を倒してみろよ」と煽られても、身動き取れず、完全に茫然自失状態で立ち尽くす。

「つまらない男だな。俺の知る魔戒騎士なら、こんな状況でも自分を見失うことはなかったぞ」と、名前は出さなくても流牙を賞賛するジンガ。
その時代から何百年ぐらい経った後の未来って設定も明かされたみたいですね。もっとも、文明レベルは流牙の時代より進化しているようには見えないのですが。一応、流牙の時代の方が近未来って感じに描かれていたので、世界観的には退化しているようにも思えますが、あくまでジンガ視点では何百年経った後ってことですね。
たぶん、ホラーのいる魔界と、現世は時の流れが違うのだろうし、まあ単純に流牙の世界の未来が御影神牙の世界だとも言えないと思う。

ジンガ自身が魔界で長い時を経てから転生したのが、たまたま神牙世界で、ジンガが自分に似た人物、パラレルワールドのアナザージンガ(御影神牙)を発見して、興味を持ちながらもゲームのコマ的に遊んでみようと悪魔的に考えてみたのが、今作なのかな、とも解釈。
ジンガにとって、つまらなくない展開というのは、「神牙が絶望の中から立ち上がり、真の魔戒騎士となって自分に抵抗する」か、あるいは「パートナーの楓沙とともに悪堕ちして、自分とアミリと同じような呪われた運命をたどる」かのどちらかだったのかもしれませんが、結局、神牙は光と闇のどちらにもなれず、物語の主人公から脱落。

ここで、視聴者はジンガ同様、御影神牙をつまらない奴、と妙な感情移入をしてしまいます。

しかし、ここで活躍したのがホラー化した刀眞。彼の願いは、自分が魔戒騎士となって全てのホラーを討滅し、世界を守ること。
だから、自身がホラー化しても、その目的は変わらない。まるでデビルマンのように押し寄せるホラーを次から次へとなぎ払う。えっ、これ、ホラー化した刀眞無双で終わるの? と一瞬そう期待したものの、ラストは多くのホラーを倒して本作最強のホラーとなった刀眞とジンガの一騎討ちの末、やっぱりジンガに倒されてしまいます。

惜しかったな、刀眞。人間じゃなくなっても、生き延びて異形の姿でホラー退治を続ければ、ヒーローになれたのに。アンチ君みたいに怪獣だってヒーローになれる時代だから、ホラーだって人の心を保ち続ければ、ヒーローになれるかも。本作は、そのようにホラーに感情移入させるようなドラマ展開もそこそこあっただけに、まあ、ここで散るのは惜しかったりも。

そして、何だかんだ言って、はびこるホラーはジンガの元に召喚されて、刀眞とジンガの餌食になったため、世界そのものの平和は保たれたわけで、御影神牙の関係者を除けば、世界全体としてはハッピーエンドなわけですね。
主人公周りの主要人物があらかた死に絶えただけで。

最後に、神牙の仕組まれた悲劇を理解した大師・狼斬が全ての元凶であるジンガとアミリに挑み掛かるも、力及ばず、倒されてバトル終了。

ホラー喰いのジンガとアミリのゲームめいた策謀と宴が終了し、二人が去ったことで一旦平和に。

戦場跡に駆けつけた楓沙父が、後に残された痕跡から娘の遺品の魔導筆を拾ったりしつつも、この事件の顛末は不明のまま、状況証拠から推察するしかないわけで。
やはり、何もかも「ホラー化した御影神牙の邪悪な儀式を、狼斬大師が身を犠牲にして食い止めた」って報告になるんだろうなあ。

ラストに、何だか黄金の光が現れたようにも見えましたが、続編でもあるのかな。
別の世界から黄金騎士が召喚されたとか?

個人的には、1クールかけた外伝的な実験作だと思うけど、牙狼の物語を見終わった爽快感がないので、残念でした。
やはり、ホラー化した刀眞がそれでも魔戒騎士の心は失わずに、生き延びて世界の闇で戦い続ける展開だったらダークヒーロー物として、続きを見たいかも、と思ったりも。

主要人物が誰も報われず、また信念を貫くなり、絶望の中でも諦めずに這い上がって最後に希望を残すなり、そういう展開であって欲しかったですな。
悪役が、主人公やヒロインをつまらないと切り捨てて終わるのは、作り手の露骨な自虐にも見えて、意外な展開に驚かされはしたものの、それが好きか、と言われれば、ガッカリさせられたのが実のところ。

もちろん、追跡しているときは、どうなるのかなあ、これ、とドキドキハラハラはしたので、見て損したとは思わなかったですけどね。
ともあれ、ここで鑑賞感想するテキストとしては面白かったと思いつつ、ここで感想書いていなければ、いろいろ悶々とした終わり方かな、と。
美味しくはないけど、風変わりな味のゲテモノ料理を食べて、顔をしかめている気分、というか。

★ジョジョ

で、口直しのジョジョです。

鏡の世界については、第3部のハングドマン(吊られた男)戦における花京院の発言ってことですね >たささん

とにかく、フーゴとアバッキオ、ジョルノのそれぞれのスタンドの活躍が描かれた回ってことで、きちんとエピソードの解決まで描かれて、年末がすっきりできました。

もしも、アバッキオがジョルノを信用していれば、その場で自分のスタンドで、フーゴに何が起きたか再生していたかもしれませんが、そうなると相手にも自分のスタンド能力を知られることになり、どうなっていたか、とシミュレートするのも面白そう。

ともあれ、ジョルノの命がけの覚悟と仲間想いの心、そして知謀が冴え渡った回という結論になりますな。
これで、フーゴがジョルノに感服。一方、アバッキオはまだデレないツンデレ状態に陥る。

物陰で、「ジョルノが自分を称賛していたこと」を聞いて、「新入りのくせに、俺の言うことを聞かないジョルノの奴をぶん殴ってやろうと思ったが、腕がこれだから無理だな」ってラストのセリフが何だかかわいいというか。

アバッキオの腕は、ジョルノのスタンド能力で再生治療できたかな。原作読んでないと、この辺が気がかりに思えたり。

★今年の総括

平成最後ってことで、いろいろと記念作品があったり、多元世界とか、複数作品のコラボが印象的だと思いましたね。

自分的には、いろいろと良い刺激や機縁で、花粉症ガールが生まれたり、懸念だったプレ・ラーリオスを構想話と可能性の未来って形で完結させたり、
創作企画やら平成やら、昔の思い出をいろいろ総括できた年だと思っています。

そして、来年は新出発の年ってことで、創作鑑賞や感想を含め、いろいろワクワク、リフレッシュした気分で、あれこれ楽しく書き散らしていきたいですね。
それができる場所と、話し相手を大切にしたいと思いつつ。

Re: 12月のスレッド(2018) - たさくらたすな

2018/12/29 (Sat) 12:52:23

 書き込める内に最終回をば、ジョジョのほうは思いっきりサラリとになりましたが(笑)

■神ノ牙

 BADENDというか、もとよりホラージンガの物語と割り切ってしまえば、まぁそんなものかなという〆でした。
 前回の感想で過去にもホラーから人に戻す同じような能力のエピソードがあって黒歴史化という予想をたててはいましたが、これ自体はあくまでジンガの施した能力ということで、他にジンガクラスのホラーがいるレベルでもないかぎり過去に同じようなことがあったとする可能性は低いかなと。

 ジンガのネタばらしから、ホラー化した人間を元に戻す技は、ホラー化する前にその人間をとどめておくというもので一種の時間操作からの時間凍結の技といったものなのかな、ライダーでも時空まわりのネタがホットなだけにこちらも上手くリンクしたといった感じですかね。
 結果としてやはりホラーは斬るしかないというところに落ち着いた感はあります。

 せめて最後は満身創痍の神牙とジンガではでな大立ち回りが見れるかと思っていたら、あっさりと神牙の精神崩壊パターンで消滅、騎士とホラージンガとのバトルは見れませんでしたが、ホラー刀眞とホラー同士でラストバトルを締めてくれるという展開に。

 肝心のジンガの動機はグリッドマンのアレクシスと同じような感じで刺激を求めてといった感じなのかな、でも少し転生した人格としての神牙に期待を何らかの期待感をかけていた様子も感じられはしましたが。

 神牙を消滅させた後のジンガの無双モードではホラー刀眞を最後に切り捨てた時に光の因子が分離して、最後の引きのシーンでなにやらキラキラさせてましたが、流牙の転生編的な続編がでるならそこでネタを拾うのか、それともここはいろいろと解釈を楽しめといったていなのかな。

■ジョジョ5部

 鏡の世界のやっかいな敵を、アバッキオ、ジョルノの信念や覚悟が上手いことリンクして撃破か、それぞれ出会ってからの時間は変わらないのけど、ジョルノの仲間思いの心尽くしが響いた形で来年に向けて気分のよい〆になりました。

・では、改めて来年もよろしくです。

Re: 12月のスレッド(2018) - K.K

2018/12/30 (Sun) 00:02:39

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 年末間際の忙しい時期に、だいぶ寒くなりまして、くれぐれもご自愛ください。来年も皆さまにとってよい1年になることを祈念しつつ、本年もいろいろお世話になりまして、深く御礼申し上げます。

 いや、本当に助かっておりまして。自分1人だと、観た作品に分からない点が多かったり(分かってないことすら気付かないものも多い)、何が放映されるかを気が付かなったりが多々あります。楽しみが増えて深くなると、ちょっと大げさですが「生きててよかったなあ」と(^^;。

●黄金の風:地上波放送は遅いのかorz

 ジョジョ「黄金の風」の第13話「マン・イン・ザ・ミラーとパープル・ヘイズ」のご感想だと気が付きまして、「あっ録画ミスったか!」と慌てて、録画機を確認してみますと、年明けにちゃんとありました(2話まとめた1時間枠)。しかし、NOVAさん、たささんがご覧になったことは相違ないし、ネットを探すとネタバレ感想ももう出ています。

 落ち着いたら思い出しまして、地上波局以外にも、放映があったんでした。BS11などですね。やはり自分もBS視聴環境導入しないと、不便かなあと思ったり。それはそれとして、ネタバレ感想を読んでみますと、敵イルーゾォとの決着はジョジョバトルらしく、勝敗の行方がコロコロ入れ替わるもののようで、年明けの視聴が楽しみです。

 ウィキペディアだと簡単な紹介なんで、決着のつき方がよく分かってなかったんですが、ネタバレ感想だとジョルノ側のチームワーク(ないしはジョルノの状況利用)が敵スタンド能力を上回っての勝利みたいですね。勝敗のロジック的なことは解説で分かるんだけど、テンポのいい緊迫感とかは、やはり実際の映像を観ないと味わえないんでしょう。

 鏡と花京院については、J・ガイルとの戦いで、イルーゾォと比較されているわけでしたか。「スターダスト・クルセイダーズ」花京院は鏡の世界などないと断言(J・ガイルのスタンドは鏡の世界に隠れているような偽装と判断したことを表現したんだと思う)、「黄金の風」ではイルーゾォが鏡の世界を使うスタンドと(引き込まれる前に)ジョルノが見抜いて策を講じた、という対比的なもののようですね。

(ネット感想の一部で、ジョジョ世界には鏡の中の世界があるのかないのかどっちだ、みたいに論じているものもありましたが、自分としては上記のようにスタンド次第じゃないかなと思っています。)

●神ノ牙(Final EP(12):終焉/創成)

 終わったんだけど、うーん、完結した作品かどうかで評価すると、極めて中途半端と思えます。最終話は「ここでこうなれば」と希望をつなぎたくなるポイントがいくつかあったんですが、全て潰してしまってました。じゃあダークな絶望を描いたのかというと、どうもそういう雰囲気でもない(ジンガ復活だけであり、例えばメシアの大災厄みたいなことは匂わされてない)。

 未完だとすると、ジンガ再出発までを描いた、と考えるしかないのかという気がしてしまいます。もしかすると、例えばシリーズを「牙狼=狼の牙」(狼の牙では倒せても救えない)から、「神の牙」(人も救うことを模索する)へ展開する可能性を模索した実験作と考えてみてもいいのかもしれない。ラストで一瞬、黄金の光が出て来まして、正体不明のまま終わってます。これは本作の誰か、あるいは流牙といった黄金騎士(ジンガに対する真の強敵)の出現を示して終わったようにも見えます。

 神牙ですと、よく考えたら、いったん落ちて這い上がるプロセスがなかったように思います。ホラー化した父親を斬ってはいるものの、鋼牙編での心滅獣身からの光への帰還とか、流牙編での絶望の克服とかはやれていない。増長から一転、絶望したところで止め刺されちゃってます。

 ホラーについては、ジンガによりホラー憑依直前に戻すことが可能なことが示されたわけでして、じゃあ憑依する前に戻して、そのホラーを討滅する技術はないのか、と考えてみたくなります。というのは、単なる一例に過ぎないわけですが、(あまりにも中途半端な気がしてしまい)なんとか補完できないかと、いろいろ考えてみたくなります。

 自分では思いつけなかったのが、たささんのジンガとアレクシスを比べるご指摘ですね。言われてみると、そういう視点で考えてみると、面白いものが見えるかもしれません。敷衍して、アカネと神牙が同じ立ち位置にいるんじゃないかとか、とりあえず思い付きはするんですが、まだ考えを進めるには至っていません。まだ今作本編が自分的に未消化の面がありまして、いろいろ引っかかってしまっております。

 それはともかく本編。前話繰り返しで、神牙の「俺は選ばれた」宣言ですが、ホラー浄化に見える力はジンガが付与したと言われてしまう(神牙の右手に噛みついた女子高生ホラー:カデーナはジンガが関与していたことになり、ゲートを処置しても出現したこと等が説明できそう)。しかもジンガは「いい餌」と言っており、この後のシーンを考えると、刀眞ホラーに食わせるために手配したと考えていいんでしょう。神牙はいいように使われてたわけですね。

 続いてジンガの言葉通り、浄化したはずの人間が再ホラー化し、次々と人を襲うシーンが映し出される。ほとんどのホラーは最も親しい人を最初の犠牲に選んでいる模様で、神牙を絶望に突き落とすには充分なものになっている感じです。私は前に、憑依された者からホラーを浄化しても、最も近しい人間がホラー化する(ある種の感染みたいなもの)と思ったんですが、大ハズレでしたorz。もっと単純な仕掛けだったんですね。単純なだけに、直にグッサリ来てしまう印象です。

 番犬所が連行した強盗男も再ホラー化し、ゲートのようなものに飛び込んでしまう。ジンガが各ホラーへのアクセスをずっと確保していたということなんでしょうね。ホラーの同時多発でのかく乱を狙ったわけではなく、必要が生じたら再ホラー化して呼び寄せるため。呼び寄せて、刀眞ホラーに食わせて強大化させて、それをジンガが食らってミッション達成ですか。

 全てがジンガの計画通りと分かってしまうと、神牙としては自信の根拠を突然取っ払われたわけですな。一方、アミリは外で狼斬太師とバトルですが、最後にやられてしまうにしては、余裕がありすぎる。なんでだと思ったら、あっさり復活してましたな。やられたふり程度だったか。アミリが狼斬を刺そうとした短剣は、ホラーを封印した小剣だったということでしたか。

 それが神牙の父:御影瑞斗をホラー化したアイテムだったか。一般人だと人形程度でホラーにしてたと思うんですが、騎士・法師クラスだとそういうアイテムが必要なんでしょうね。ただ、EP0からして、それなりの訳ありみたいな演出でしたから(葉祐の台詞など)、アイテム使ったからという種明かしはちょっと不満かな。

 まだ再ホラー化していないのは刀眞(時間停止らしいから当然か)ですが、時間が動き出すと、神牙は神牙ではない、ホラーだと断言、全力で立ち向かい、ホラー化までする。しかも、神牙が倒された後、刀眞ホラーがジンガに立ち向かうわけですね。最終話に来てニューヒーロー誕生かと思いました。一連の刀眞ホラーのシーンで、NOVAさんの「デビルマン」という表現に大いに頷くものがありました。ただ、最初に止めようとした魔戒法師らしき男を殺害している点が、刀眞の最期への伏線だったかもしれません。

 これで神牙は完全に崩れ落ちる。騎士として弟を斬れもせず、自決もできず、さりとて闇に堕ちる気力すらないみたいですね。ジンガの評「ずっと昔に戦った、あの魔戒騎士の男なら」というのは、流牙なんでしょうね。ホラー化する/した肉親を斬れるか否かという点では、闇照編が相当するのかな。流牙はずっと追っていた母親が完全にホラー化する前に討滅していたかと。ただ、神牙とて父親はホラー化したら斬ってはいるんですよね。

 問題があるとしたら、楓沙がホステスホラーについて揺れていたものが参考になるような気がします。元の人間がどうかによって、斬るか否か(当時は、浄化という選択もあった)。この人間はホラー化したら討滅できる、あの人はホラー化しても斬れない、となると、魔戒の者としては覚悟が足りず、敵に付け込まれる隙になるのかもしれません。父親は斬れて、弟なら斬れないのでは駄目なんでしょう。

 腑抜けもいいところになった神牙はあっさりジンガに始末されまして、コートだけ残る。貫手で貫いたのは、剣による死は与えないという、ある種の侮蔑なのかな。これでジンガは確かな肉体を得た、という理解でいいんだろう。

 この時点で、ジンガを倒すか止めるかできるのは、狼斬と刀眞ホラーのみ。刀眞ホラーは他のホラーを食らって自らを強化しているようですね。介入しようとした狼斬を止めたのはジンガで、この勝負はどうなるか。が、一合して狼斬の敗死ですか。太師と呼ばれるほどの騎士ですし、神牙に対しても格上の印象だったんですが、力の差があり過ぎる。

 このシーンで、ちょっとがっかりしたことを白状しておきます。そこまでジンガが強大ということなら、ここまでのややこしい段取りに説得力を感じなくなってしまう。神牙の肉体を得て、ようやく本来の強さということなのかもしれませんが、あまりにも無双だと物語の魅力が、個人的には下がってしまうような気がします。

 続いて刀眞ホラー vs ジンガホラー。バトルシーンの見映えはなかなかのものでした。こういうのを観たいわけで、ラストに来てようやく納得いくシーンが見られたという気がします。ただ、短時間になっているせいもあるんでしょうけど、刀眞ホラーが迫力見せて戦い始めたものの、ジンガホラーは一度もピンチらしいピンチもなく圧勝した感じです。

 ホラーにしてホラーを屠る者、みたいな流れを期待したんですけどね。ザルバですと、(設定上は)ホラーであり、本体は魔界にいながら、魔戒騎士を助ける存在なわけですよね。そこを一歩進めて、牙狼世界にデビルマンのような存在が出現したら、それはそれで楽しめそうなものになったかもしれない。

 結局、神牙も刀眞ホラーも(狼斬ですら)噛ませ犬扱いだったようです。感情移入したキャラクターですから、もうちょっと大事に扱って欲しかったかも。仮に「神ノ牙」が「ジンガの現世復活物語」だったとしても、「こんなに強けりゃ、なんでもありでしょ」みたいな気がしてしまいそうになります。要は、ジンガについても説得力というか、存在感が減じてしまったような。

 ED曲が流れまして、締めに入ったわけですが、状況がよく分からない。惨劇の現場には、既に墓標らしきものが4つあり、葉祐がやってきて楓沙のものと思しき筆と、アルヴァを拾い上げる。墓標を作ったくらい後なのに(現場はくまなく調べたはず)、遺品がそのまま落ちているというのは、どういうことなのか、ちょっと状況把握ができません。葉祐が去った後、少し離れた場所で金色の光が何かを照らしてますが、これも、最初に妄想を書き散らかしたものの、何なのかやっぱりさっぱり分かりません(^^;。

 うーん、いろいろ食い足りないだけでなく、よう分からん終わり方でもあった。ストーリー追って感想書き切ってみても、分かる部分が出てこない。ただ、あれこれ妄想予想なんかしてみたものの、おおかた外してしまってますから、自分は制作の狙いを読み取れてはいないだろうと思います。それを考慮すると、舞台なども含めまして「今作は神ノ牙物語の途中経過に過ぎず、まだまだ続くよ」と展開してくれることを期待していいのかもしれない。このTV本編だけで完結した物語だとすると、自分的には中途半端で納得いかない気がするので、そういう期待もしてみたくなります。


(DCヒーロー系はレジェンドオブ2視聴を進めておりますが、何らかの感想が出てくるのは年明けになりそうです。ただ「インベージョン! 最強ヒーロー外伝」の理解は深まりまして、コラボを楽しむには元作品は大事だなと感じた次第です。スーパーガール1/2、アロー5はまた手付かず。)

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