創作と鑑賞の談話室

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2月のスレッド(2019) - K.K

2019/02/01 (Fri) 00:50:37

 2月の雑談スレッドです。

Re: 2月のスレッド(2019) - K.K

2019/02/04 (Mon) 13:33:13

 NOVAさん、たささん、どうもです。

●ジョジョ黄金の風(第17話:ベイビィ・フェイス)

 暗殺チームも残り少なくなりまして、リーダー入れて残り3人。2クールだとすると今話入れて残り8話ですが、ボス親衛隊が5人ですので、計8人。1人1話ペースに速めたとしても、ボスが入りきらない。どうするんだろ。暗殺チームとの決着までやって、ボスの怖さを暗示したところで黄金の風2期へ続く、とするのかな。

 ともかく本編。プロシュート&ペッシコンビが撃退されたものの、列車が止まってしまい、しかも暗殺チームのメローネが追撃の用意整えてすぐそばまで来ているという状況ですね。ただし、多少の時間は経過しているようで、ブチャラティチームは(どうやったのかちょっと不可解ですが)トラックの助手席に亀ごと潜り込んでベネチアを目指している。

 メローネ、己がスタンドに与えて追跡させるためのブチャラティの血液を入手しているにもかかわらず、列車の個室に侵入してますね。一瞬、「なにやってんだ」と思いかけたんですが、(予習で知った)彼のスタンド発現の段取りを思い出しまして納得。「受胎~出産」が必要ですもんね。必要な女性を探していたわけだったか。

 メローネはウィキペディアなどに「平手打ちを食らって悦び手を舐めるなど、性格はかなり屈折している」と書かれているわけですが、今話を観て納得。見ると聞くとは大違い。

 スタンドの母体に選ばれた「アニータ」(アニメ今話で命名されたらしい)ならずとも、メローネは傍で見ていても気持ち悪いを通り越して、怖いくらいな感じですな。行動・言動は奇矯だし、支離滅裂のように思えるんだけど、メローネ本人的には一貫した思考で動いているようにも感じられます。単なるランダムではなく意味のある動きを見せているのに、全く先が読めない怖さですね。

 それにしてもカーマスートラまで読み込んでるのか、メローネは。タントラヨガなんかもやってみたことあるのかもですね。それはともかく、彼のスタンド:ベイビィ・フェイスは4本足のPC型の「親」から、女性の身体を借りて遠隔型自律スタンドの「息子」を生み出せるわけか。このことをうっかりしまして、今話ラストで「これでほぼ撃破」と勘違いしそうになりました。

 この「息子」は、おしっこが臭いとか、普通の生物にかなり近いみたいですね。能力も教育次第。ウィキペディアで調べると精密性・成長性だけが「教育次第」となってますが、本編CM時のアイキャッチでは全能力が「教育次第」となってます。アニメ制作者としては、得体の知れなさを強調したいのかもしれません。メローネのベイビィ・フェイスへの絵本(?)の教育もかなりなもんですが、原作でも同じなのかな。細かいことですが、ジョルノだけは絵本に出て来ず、メローネがこの時点でまだジョルノを知らないことをきちんと踏まえたものになってますね。

 それはともかく、メローネの計画よりベイビィ・フェイスは先走りしてしまいまして、おそらく母体の女性を食らってしまい、さらにバイクでブチャラティらを襲撃に向かってしまう。必要な段取りを飛ばしてしまったせいで、ベイビィ・フェイスが失策を犯すかと思ったんですが、少なくとも今話ではそういう形跡は見て取れず。単に成長が予想より早い、天才タイプなのかもしれません。

 一方、ブチャラティチーム。トラックに潜り込んだのはいいんですが、トラックドライバーと相性の悪い(^^;)ミスタを見張り役にしたもんですから、案の定、ピストルズが運転手のハンバーガーをかっぱらってしまい(そういや、食事時間を守らないといけないんでしたな)、誤魔化そうとしたミスタが運転手を殴って事故らせてしまう。

 何やってんだか、であるわけですが、トラックから降りて近場の駐車場で車を盗もうとするときのジョルノもかなりひどい(^^;。1台盗んだらバレるからと、全車両ぶっ壊しまして(ジョルノのスタンドのパワーって、こんなにあったのか)、生き物に変えて散らせてしまうわけか。いや、これって奇怪な大事件扱いされて、かえって目立ってしまうんじゃなかろうか。せいぜい、逃走車両がどれかを隠せるくらいですが、車両盗難って結構起こることだからなあ。

 今話で、ギャングにしては紳士的で常識人っぽかったブチャラティも、意外なくらい非常識な一面があることが分かりましたね。女性の気持ち、行動についてはほとんど知らないようです。トイレですね。女性からは言い出しにくい、音ですら気にする、といったことはわきまえておくべきだと思うんですが、ブチャラティからすると男の立ちションと同じようなものとしか思ってないらしい。

 あろうことか、クローゼットの床ににジッパーで穴開けて、ハイどうぞ、ですか。一応は気にしているように見えて、実は亀の心配だし。トリッシュならずとも「何を言っているか理解できないんだけど」と言いたくなるシーンでした。

 というギャグシーンを入れておいて、一気にホラー的に傾ける。なかなかの進め方で、落差が大きくなって結構怖い。ベイビィ・フェイスの襲撃ですね。正体を現さずに、被害者の一部だけ見せる。トリッシュの腕がキャビネットに引きずり込まれていきまして、扉が開くとブロック状になったトリッシュがいる。ホラーのセオリー通りだし、ベイビィ・フェイスの能力は既に見せてもらってるんだけど、なかなかショッキングになってます。

 しかし、そこはさすがにブチャラティ、すぐさま反撃に転じようとしますが、ベイビィ・フェイスのほうが速かったか。先のアニータ(母体にされた女性)のことがありますから、ブチャラティが死んだかと思いましたが、後でベイビィ・フェイスの台詞から、存命であると判明。

 ホラー的な雰囲気は持続しまして、ジョルノ視点からすると、亀の中には誰もいなくなったという異変に見えるわけですな。密室から消失したに等しい。ここでベイビィ・フェイスからメローネに連絡が行きまして(チャットでやり取りするわけか)、トリッシュとブチャラティは捕獲したと。先の絵本では「ぶっ殺して」であったわけですんで、ブチャラティは殺害してしまったのかと勘違いしてました。怖がらせる雰囲気で、ちょっと緩めるという、これもホラーでよく用いられる手法でしょう。

 緒戦はメローネ側圧倒的優勢、というより早々に目的を果たしたわけですが、ようやくここでジョルノが立ちふさがるわけですな。しかし、メローネも慎重で、増援を依頼する。まずは、車で向かいつつあるギアッチョ(のはず)。続いてリーダーのリゾットですが、髪を後ろで束ねた男が一緒にいますね。誰だろう、ちょっと分かりません。

 ジョルノはメローネらの動きを知る由もなく、亀の中から2人が消えたとしか分からない。亀内にスタンドを送り込むわけですが、今度もベイビィ・フェイスが先手を取る。喉を攻撃して喋れなくし、仲間を呼ばせないわけか。ベイビィ・フェイスは戦術は自分で考えているはずで、勝ち切るまでにどうするか、もう心得ているわけですね。ついさっき生まれたばかりなのに。成長性はAとする必要がありそうです。

 ベイビィ・フェイスは続いて、ジョルノの右目、足と削り取っていきますが、ジョルノの反撃のターン。鍵を外して、亀の中の人間(生物)を外に出そうというわけか。このシーン、亀のスタンド能力の紹介にもなっていますね。イルーゾォのマン・イン・ザ・ミラーと同じく、生物だけに作用するものだったわけか。

 が、スタンドは対象外みたいなんですが、ベイビィ・フェイスがジョルノの眼を抱えたままだったんで、一緒に引きずり出されると。「トリッシュとブチャラティはどうなったんだ」と思いましたが、気にしないでおこう(^^;。

 ベイビィ・フェイスは隠れるときはラグビーボールみたいな形の石になれるみたいですね。ばらばらにもなれる。攻撃時だけ人型に変形するようです。極めて攻撃しにくい感じで、実際、ジョルノのスタンドの攻撃が当たらない。スピードもA扱いでいいかな。ただ、これでジョルノも「人間をばらばらにして別の物体に組み替える能力」と見抜くことができまして、ここから流れが変わって来る。

 が、いったんはベイビィ・フェイスのフェイントに引っかかってさらに攻撃を受け、仲間も呼べず、反撃できずに死亡(したかのような描写)。ジョルノの内心の台詞でも敵を「無敵か」と言ってますんで、やられたふりをして油断を誘ったわけではなさそう。

 しかし、死亡寸前まで追い込まれたことで、能力が強化されたわけか。まるでサイヤ人ですな。新たに得た能力は、無生物から作った生体パーツで治療してしまえること。前は感染症対策のスーパー内科医で、今度はスーパーiPS細胞使える外科医か。どんどん不死に近づいて行くような(父ちゃんがDioだしなあ ^^;)。

 が、ジョルノは復活したに過ぎない。ベイビィ・フェイスはメローネから策を授かり、わざと亀をジョルノに回収させて、その隙を突く作戦に出る。ジョルノは策にはまって片腕を失ったと見せて、実はその腕をピラニアに変えて、ベイビィ・フェイスの内部から食い破らせて、で次回へ。ほぼ勝ったと思いかけたんですが、完全撃破ではなさそうだし、このベイビィ・フェイスは「息子」でしかないし、メローネも健在。次回も一波乱あるんだろう。ここまでの暗殺チームも執念と覚悟が凄かったですしね。

 次回は「ヴェネツィアへ向かえ!」ですか。うーん、まだベネチア(←個人的にはこのほうが書きやすく、なじんでもいる ^^;)に着かないのか。やっぱり、ボスにたどり着かずに「黄金の風第一部終了」みたいになりそうですね。

●ローグワン(2/1 金曜ロードショー)

 金曜にTV放映してくれまして、こちらでもいい感じの作品と伺ってましたんで、先週から楽しみにしてました。観てみると、納得する部分、楽しめた部分、初見では期待とはちょっと違う、あるいは不足に感じるものなどがあり、多少複雑な印象です。

 ストーリーとしては、帝国にデススター開発を強制された科学者の一人娘が、父親の死を契機に仲間を得てデススター設計図を同盟に渡すも、全滅してしまうというものですね。ストーリーそのものは、「こういうエピソードがスターウォーズシリーズにあってもいい」「EP4以降の冒険活劇とは別に、黒子的でダークな悲劇があるとリアリティを感じる」という印象で、要はいい感じです。

 特に、いったんは強い決意と覚悟で結集したものの、最初はバラバラの部隊が一つにまとまっていき、しかし1人また1人と死んでいくという部分ですね。坂本龍馬の、死ぬときも前のめりで、を地で行くような生き様でした。

 2010年代のスターウォーズだけあって、もう宇宙での戦闘をこれでもかと見せたりはしない点も、個人的には好感度高い。肌身で感じるような泥臭い地上戦を、よく見せてくれていたような気がします。同盟軍が、帝国軍が、ということではなく、このキャラが勝った/負けたという感じがよく出ていました。

 EP4以降の主要キャラも登場してくれるわけですが(CGの恩恵ですな)、小出しで強調していない点も気に入りました。これはスターウォーズ映画なんだよ、とばかりに見せつけるような嫌味さがない。あくまでもローグワン主要メンバーで見せてくれてます。EP4以降の人気にあやかろうとしていないともいえ、志の高さも感じます。

 とほめちぎるようですが、不満点もあります。一番大きなものは「なぜローグワンチームが結集し、あれほどの覚悟と団結で戦えたのか」という点です。EP4を知る者としましては、背景的なことを考慮して、そうなりそうではあると思うものの、実感を伴うような描写は不足だったかなと。もしかすると、制作者がスターウォーズシリーズを好きすぎて、「帝国と戦うのは当然」と思って疑わなかったのかもしれません。

 細かい点では、EP4の前日譚のため、小道具等に制限が感じられます。例えば、現在ではスマホなんて当たり前の道具なんですけど、EP4公開当時はなかった。将来、そういうものが普及するとは予想もされてなかった。だから、EP4では未来的な道具として、携帯できる情報通信機器は限定的でした。あくまでも大出力で巨大な兵器がメインにして見せどころ。

 しかし、2010年代製作のSF映画としては、違和感が生じてしまいます。世間に当たり前にあるものを、さらに未来的に見せて欲しい気持ちがあります。だけど、EP4の前日譚で、EP4より未来的な道具を出すわけにはいかない。そういう制限で、SF的な表現が制限されてしまっているように感じました(これは他のスターウォーズにも言えるけど)。

 もちろん、制作もまず間違いなくそんなことは気が付いているんでしょうね。メインとなる舞台は辺境の惑星などにして、情報通信網が整備されてなくてもおかしくないように、シーン作りをしているようでした。そこは分かるんだけど、やっぱり「現時点で観て、未来だと迫真性をもって感じられるSF映画が観たい」という気持ちはあります。同時に、「スターウォーズをきっちり完結させ、前日・後日譚の補完も欲しい」という気持ちもあり、複雑な気分になりました。

 とはいえ、まだ1回しか観ておらず、しかもCMでしばしば中断するわけですから、まだきっちり観たようには思えません。CMカットして、もう一度、集中して観てみたいと思っています。作品情報ももう少しネットとかで調べたい。たぶん、二度目の視聴では印象が変わってくるはず。そうなったら、また感想を書き直すかもしれません。


 ジオウの感想はどうも書きにくくて、またにしようと思います(ほとんど観ていない龍騎のややこしい部分と関係していそうだし、しかも全く未見の劇場版からつながっていることが大きいかも)。rivisions観てからになるかもです。

Re: 2月のスレッド(2019) - K.K

2019/02/05 (Tue) 08:28:35

 感想の続きです。

●仮面ライダージオウ(第21話:ミラーワールド2019)

 龍騎編なんですが、劇場版からリュウガがゲスト敵ということで、リュウガ編ということのようですね。龍騎本編はほとんど観ておらずで、ウィキペディアで調べてはみるものの、本編、劇場版(これにリュウガが登場)、テレビスペシャルで結末が異なっているようでして、今話の城戸真司がどの世界観を引き継いでいるか、よく分かりません。劇場版はTV本編と別のエンディングになっているらしいし、テレビスペシャルに至っては、戦う/戦わないの二択でマルチエンディングなのだそうで。

 ともかく本編。前説は黒ウォズで始まったと思ったら、白ウォズが声のみで引継ぎ、また黒ウォズが出て来て締めくくるという交代制でしたな。要は、ここまで押されていた黒ウォズが反撃に出るという宣言ですね。

 本編が始まりますと、スウォルツが白ウォズの思惑通りになってしまっていると嘆いてますが、ウールがなぜか鏡を割っては戻すという、野球の練習にも見える行為を繰り返してますね。何してんだろ、と思ったら、実は門矢士の入れ知恵で、低確率ながら鏡を割ったときに「失われた鏡の世界」からアナザー候補を呼び出せるというわけでしたか。

 いったんは表舞台から引っ込んだ格好の門矢士ですが、ジオウ世界への干渉は続けているということだったんですね。今後も彼の工作の形跡が見え隠れすると見てよさそうで、ストーリーの方向性が複雑になりそう(で嬉しかったりする)。

 鏡に現れたのは顔の下半分しか映ってませんが、城戸真司と見てよさそう。後のシーンの字幕を確認すると「裏真司」となってまして(さらに後で「裏ソウゴ」なんてのも)、鏡の世界の住人の名前は「裏」を冠しておけばよさそうです。

 それはともかく、鏡世界の裏真司は現実世界に顕現することはできないらしく、そこは取り引き主義のウールがアナザーになればとサポートするわけか。龍騎劇場版でのラスボス(でいいのかな)リュウガですが、現実世界ではライダーの力が足りないのか、アナザーリュウガとなるわけですか。

 さっそくアナザーリュウガを発見したらしいジオウ、ゲイツが迎撃しとりますが、鏡で攻撃を反射するという卑怯なくらい便利な技で返されるわけか。ただし、一度受けた攻撃を鏡で再現しているみたいですね。つまり、一度は攻撃がアナザーに当たる。ゲイツがこの性質に気が付いて、この後に相撃ちを覚悟するわけですな。

 このアナザー、龍騎世界から来ただけあって、鏡となるものがあれば移動に使えてしまう難敵なわけですな。しかし、ソウゴらにはまだ知る由もない。忍者以上に神出鬼没。拠点の時計店での対策会議も行き詰る。ただしアナザーへの直接的な対応方法が見つからないというだけですから、なぜアナザーリュウガが出現したかを考えると、手はありそう、となるわけですね。

 が、オーマの日以降の世界がどうなるかと話が逸れていきまして、この点が物語的には実は問題となりそうですね。黒ウォズの「オーマジオウ」プランでは、既に見てきた通り。白ウォズの「ゲイツ=救世主」プランでは、この後の白ウォズの説明によれば「時間が止まったかのような平和な世界」、ジャッカーズの目指す世界はどういうものか不明。ここまでオーマジオウを阻止さえすれば、でやって来た感がありますが、よく考えたら他の選択肢なら大丈夫かどうか、不安ではありますね。

 よく分からなくなってきたら、現実的な解:アナザーリュウガについて調べようってことで、被害者の共通点「廃刊したネットニュース:OREジャーナルの購読者だった」から探っていくことになる。で、元編集長の大久保大介にたどり着く。Youtubeの第1・2話やかすかに記憶している龍騎TV本編からすると、気が抜けてまして覇気がない感じです。
(2002年頃のネット状況を考えますと、OREジャーナルの変遷がいろいろ想像できて、考えたくなること多々になりそうですが割愛。)

 そこから城戸真司にたどり着きますが、一見したところは「一酸化炭素中毒での自殺を図った」ように見えますね。しかし、新聞紙の目張りが隙間を詰めるものではなく、光を反射しそうなものをことごとく蔽おうとしたらしい形跡が見て取れます。そのせいか、真司を発見したソウゴらも自殺とは疑わなかったみたい。もっとも今話だけでも、自殺かどうか心配している暇がないくらいの急展開ではありました。

 城戸真司の部屋にはまだ名刺が残ってましたね。打ち捨てられたような感じでしたが、住所やサイトURLまでしっかり記載されてました。どうやら旧龍騎公式サイト内のOREジャーナルページ等の実在したものではなさそう(Internet Archiveには残っている模様)。試しに読み取れる範囲でURL入力してみましたが、やはりサイトは存在していなかったようです(^^;。

 なぜかエグゼイドが登場する食べ物かと思ったら某光のCMの後、おそらく防犯カメラの映像からツクヨミらが移動方法が鏡と突き止めるも、だからといって対策が講じられるわけでもない。そこでゲイツが相撃ち覚悟の対応を言い出す。もしかすると、対オーマジオウ用の奥義をこっそり会得していたんだろうか。もしそうだとすると、ゲイツが白ウォズにもジャッカーズにも頼らずにオーマジオウを阻止すると言い続けていることに納得感が出ます。

 翌朝、ゲイツとツクヨミはソウゴより早起きで出かけたらしい。後で起きてきたソウゴに順一郎は黒ウォズから託されたジオウのものに酷似のライドウォッチを手渡す。ソウゴが出かけますと、黒ウォズが久しぶりに「やあ、我が魔王」と呼びかけて現れまして、どうも嬉しそうですな。

 それもそのはずで、新たなライドウォッチはオーマジオウのものでしたか。無敵のライダーのウォッチを隠し持ってたので、黒ウォズは最終的には白ウォズに対抗できるわけでしたか。積極的に攻勢に出ないのは、戦力的に白ウォズより劣るせいかと思ったんですが、最終兵器があるゆえの模様見だったと思ってよさそう。

 それはともかく、黒ウォズが城戸真司=仮面ライダー龍騎であることや、アナザーが鏡から来たリュウガであることなどをソウゴに教えまして、これで劇中人物にもほぼ真相が明らかになる。黒ウォズとしては、どのライダーに対しても無敵なので、アナザーリュウガにも有効というものですね。

 ゲイツは相撃ち技を再び示唆し、白ウォズは鏡世界のリュウガの元となった城戸真司を消してしまえばいいという(殺害の婉曲表現なんだろうな)。ゲイツは白ウォズに救世主ルートの未来の様子を尋ねまして、白ウォズは「2018~19年と同じ、時間が止まったかのような平穏」旨、説明する。ゲイツの経験した未来とは対極的な平和ながら、なんとなく不気味な物言いですね。特に「時間が止まったかのような」の部分。白ウォズの表情も腹に一物ありそうな雰囲気だし。

 それはともかく、未来ノートの力を借りたいというゲイツに対し、ノートは不要と白ウォズは返す。その言葉通り、真司の入院先を襲いまして、白ウォズの策はアナザーライダーの元となる城戸真司を消してしまうとゲイツに告げる。ゲイツはそういうことは許さず、割って入って真司を逃がす(ソウゴと考えることが似てきたかな)。ライダー対決となりますが、現時点ではやはりライダー白ウォズの力が優っているようですね。

 逃げる真司がガラスを見ますと、裏真司登場。裏真司は真司の心中を見透かしたようなことを言い、「俺(裏真司)はお前(真司)だからな」だと言う。ラストでは裏ソウゴが続けて「だけど、お前(ソウゴ)は俺(裏ソウゴ)じゃない」と述べてまして、鏡世界のドッペルゲンガーは現実世界の本体を乗っ取りたいみたいですね。

 裏真司が鏡の中で去りまして、どこへ行くんだと思ったら、ライダー白ウォズに攻撃を仕掛けるわけか。ここでようやくアナザーが「仮面ライダーリュウガ」と名乗り、ボディには「RYUGA」の鏡文字の刻印があるも、何年なのかは記載していないようです。ウールが話を引き取りまして、失われた鏡の中のもう1人の城戸真司であること、未来にも過去にもレジェンドがいないゆえに打倒不能と明かす。

 白ウォズは真司消去計画に自信があるようですが、ウールはそこも見通した上で動いている感じですね。少しも動揺せずに「世界が違う」とだけですが、わざわざヒントを与えてました。黒ウォズのオーマジオウライドウォッチによる打倒プランに対しても、対抗策があるんだろうか。

 白ウォズ、それでも仮撃破をしておきたいのか、フューチャリングクイズでアナザーに挑むも、クイズ「クイズがアナザーを倒せるか?」の答は×。このクイズ機能、クイズ形式で望みを叶える作用があると思ったんですが、もしかして単に正誤判定するだけだったのか。それとも、叶える望みにも限界があるのか(おそらくは未来ノートと同じく)。

 それはそれとして(^^;、白ウォズに変わってゲイツが挑むもやはり敵わず、相撃ち覚悟の奥義を出しそうになるも、ジオウが止めに入る。ジオウはオーマジオウライドウォッチを使うつもりだったようですが(ソウゴは安易に新アイテム使いたがる傾向あるかも)、幸か不幸か発動せず。そのまま鏡の世界に引きずり込まれる。ゲイツは入れないみたいですね。

 ということは、ソウゴは鏡世界のミラーモンスターと契約できる可能性があるということになるのかな。もっとも、単にアナザーと一緒なら鏡世界に入れるということなのかもしれません。しかし、ソウゴが鏡に入ってみると裏ソウゴがいますから、やっぱり何かあるのかなという気もします。この辺り、次話で明らかになると期待したい。

 ともあれ、裏ソウゴがかなりヤバい奴みたいですね。いきなり変身して襲い掛かって来て、というところで次回へ。裏ソウゴなんですが、服装もライダースーツも、変身時の後ろの時計やらも左右反転の鏡像になってますね。生身のソウゴも、前髪がほぼ真っ直ぐ降りてまして多少分かりにくいんですが、やはり左右反転になってます。鏡像に細部までこだわっている点は評価したい。性格も反転みたいですから、裏ソウゴこそ最低愛悪の魔王候補になってもおかしくなさそうな感じがあります。

 次回は「ジオウサイキョウー!2019」ですか。どうやら龍騎・リュウガ編はタイムトラベルなしで解決するみたいですね。ということは、レジェンドとしての龍騎は登場せずなのかな。そこはちょっと残念かもです。予告映像ではゲイツ死すとかジオウII(もう玩具がタイアップしとる)が示唆されてまして気になる。一方、公式サイトの予告を読んでみますと、ソウゴが暗黒面に堕ちそうだったり、ゲイツが最高最善化しそうな感じを出している気がしまして、しばらくは救世主ルート寄りで話が進むような気がしました。

 まあ予告は一部教えて他は裏切るものでして、そんなに単純な話運びはしないんだろう。門矢士がアナザーリュウガけしかけてどうしたいかも気になります。

Re: 2月のスレッド(2019) - たさくらたすな

2019/02/05 (Tue) 15:10:09

■ジオウ
 アナザーリュウガの受けた攻撃をそのまま反射するという能力、また一度は攻撃を受ける必要性からゲイツの覚悟の特攻攻撃という演出がアレンジ的に面白いなと。
 K.Kさんの忍者以上に神出鬼没で、ふと近年のライダー同士のバトルものの礎ともいえるディケイド放映時の夏映画の劇中、忍者ライダーの異名を持つZXと龍騎の一騎打ちを思い出したりも。この頃はまだ勝負の結果をぼかしたり、ダメージを一定値受けた側が爆発せず退散と、それなりにオールドファンへの気をつかっていたんだなとかふと思ったり。

■ジョジョ5部
 シリーズ屈指の変態の異名を持つメローネのスタンド、ベイビィ・フェイス。暗殺目標のDNA情報の痕跡物が必要など段取りに手間がかかるけど、そうして生み出させれた遠隔自立型の能力がやっかいですね。
 ただ毎回生成する必要があるのなら目標を達成したのちにはすぐ寿命が尽きるとか、そんな感じなのかなとか思ったりも。
 結局は生物を無生物に変えるという能力を目の当たりにしたジョルノがフィードバックさせ逆にスタンド能力を強化、生物生成から1段階すすんで生命パーツを創りだしてダメージ部位の回復能力を手に入れ逆転の流れに、予告がもう次のステージに向かうことを示唆してるタイトルなので、次回ほぼ早い段階で決着がつく感じかなと。

■revisions
 先に紹介のあった小説版にあったフォローなく、区長の牟田が自己保身的な流れから最終的に警察署長の黒岩に外患補助罪という名目で失脚する流れ。区長の側近もステレオタイプ的な下衆い行動をミロにとろうとして返り討ちにあったりとあまりいいとこはありませんでしたな。

 冒頭リビジョンズ側の交渉にのる形でパペットを引き渡すことを伝えられて納得の行かない大介、帰還予定者の張り紙の前で大衆に向けて演説をかましますが、芯が純粋ながらも単純な部分もある熱いやつといった感じで以前に懸念したような善意の暴走からの闇堕ちはちょっと心配はしなくてもいいかなという印象を受けました。
 今回ミロと黒岩との会話により時間ワープの原理の一端と、複雑な曲線を描く時間軸の流れで交差した時間座標の線と線の一部分がエリアごとの異なる時間の移動理論など説明されました。聞いてる黒岩はチンプンカンプンといったていでしたが。

 そしてアーブ側の時間観測者の能力をもった肉体を人口的に生成するというのがリビジョンズ側の目的というのも説明がありました、そのために適応性のある人間を選別するため帰還予定者という名目で2017年の人間側に話を持ちかけたという次第で、1話でしょっぱな握りつぶされた女生徒は適合者でなかったからという感じですかね。
 最初はてっきり人を掴む圧力の加減がわからなくて、そのあと学習して人を回収していくようになったのかなぐらいの想像はしてましたが、逆に言うとリストに乗ってない人たちは最初から死んでもいいというオチですね。
 ただしアーブ側もほうもリスト関係なく半数の人間は最悪犠牲になっても仕方ないという現状上の判断であるようだけど。

 黒岩のほうも入手した情報からリスト漏れの人間が殺してもいい人間という推理を働かせて、大介たちをレジタンスとした感じで反航戦という流れに、結果的に功を奏して今回救出された人達から信頼をうける形になって結果的に大介の望むヒーロー像になりはしたけど、大介のおじさんや慶作の母親ら100名ほど連れ去られたという形に妙な高揚感のある大介がどう成長していくか期待したいところですね。

Re: 2月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/02/06 (Wed) 12:33:49

2月最初の定例感想です。

★ジョジョ

先月は、自分、ブチャラティのファーストネームをブルーノと勘違いしていましたが、ブローノ・ブチャラティが正解でした。

まあ、いずれにせよ、略すとブブになるのは変わらないですが。

で、3月でどこまで話が進むか、という予想ですが、ブチャラティがトリッシュを守るためにボスとの対決を覚悟して、フーゴが離脱するところまでじゃないかな、と考えています。
そして、次期にトリッシュのスタンド能力が覚醒するところからスタートすれば、OPの絵的にもいいんじゃないかな、と。

ご存知のように、OPおよびEDでは、ジョルノ、ブチャラティ、ミスタ、ナランチャ、アバッキオ、フーゴそれぞれのキャラがスタンドと共に描写されております。
そして、トリッシュは映っているものの、彼女のスタンドはまだ描写されていない。

フーゴが抜けて、トリッシュが正式なバトル要員として加わるとなれば、そのタイミングでOPおよびED画像も差し替えるか、歌そのものを一新しないといけないだろう、という予測です。

2月で暗殺者チームのホワイトアルバム戦があって、3月にはボスとの対立が明確になって、敵が暗殺者チームから、ボスの親衛隊チームに切り替わる。
現在はコミックの54巻めですが、57巻の「クラッシュとトーキングヘッド」戦までやるんじゃないかな、と推測します。
そして、次期のスタートは、ノトーリアスBIG戦から再開して、そしてトリッシュ覚醒に至るというのが、wikipediaのエピソード紹介からの予想ですね。

ともあれ、今回の感想としては、敵役のキモさと、ジョルノの成長がトピックですが、やはり視点が敵サイドなのが印象的ですね。
第4部までは、味方視点で、敵の能力の脅威と謎解きが物語の中心ですが、第5部は敵の能力もさることながら、味方の能力の描写を敵視点で解明して、驚愕するシーンが多いと感じています。

で、敵はブチャラティチームの人相は知っているのですが、新人のジョルノだけがデータがない。データがないけど、新人というだけでナメているところがある。
ブチャラティのジッパーと、ミスタの銃は知られているようですが、ホルマジオはナランチャの飛行機を知らなかったし、フーゴの殺人ウィルスも知られていなかった。
つまり、お互いのチームの情報が分からない状態で戦っているので、相互の驚愕と解析が話のメインになる。

なお、成長するスタンドという意味では、第4部の康一君のエコーズと、ラスボスのキラークイーンが印象的でしたが、今作ではジョルノがそういう成長株ですね。
あとはトリッシュですか。

ともあれ、次回はメローネとの決着と、次の敵のギアッチョとの接触まで描かれそう。

★ジオウ

リュウガ編。
ええと、龍騎編はシノビ編と同様に、東映会員限定のネット配信が作られるようです。まあ、そのうち一般でも見られることを期待して。

さて、OREジャーナルが番組放送の2002年から16年を経て閉鎖していることが分かって、一抹の寂しさを覚えたり。
そして、龍騎本編で「お祭りの取材に行ったら、自分もいっしょに神輿を担いでいるような奴」と編集長に性格評価され、「ミラーワールドのモンスターと仮面ライダーの取材に飛び込んだら、何だかライダー同士の戦いに巻き込まれてしまって、命がけで戦った挙句、絶望したり、死んでしまったりした城戸真司」の現在ですね。

他のライダーは、ライダーでない世界でもそれなりに元気にやっているなあ、と思うんですが(ヘルヘイムの森に囚われても、サバイバルで生き残っている戒斗さんみたいなケースもあるけど)、
城戸くんは、いきなり病院に担ぎ込まれるし、職を失っているし、ミラーワールドに怯えちゃってるし、いきなり不幸に見えますな。

ええと、龍騎という作品は、パラレルワールド、世界のやり直しを肯定していて、ゲームマスターの神崎士郎が構築したバトルロイヤルなライダー世界で、主催者の納得いかない結末になったら、タイムベントのカードでリセットを掛けられるという仕掛けがありまして、これによって映画とTVスペシャルとTV本編で異なる結末が描かれるという作品でした。

神崎の妹である結衣が、鏡の中にモンスターが見えるという幻視能力の持ち主ですが、幼少期に亡くなっていて、兄の士郎は彼女を蘇らせるために、量子関係の研究をした結果、ミラーワールドを創造して、そこに妹の復活と生存の可能性を見出だすわけですね。
結衣は本編のヒロインとして、自分の特殊能力のことを知らないまま成長して、仮面ライダーナイトの秋山蓮と二人で、行方不明の兄の行方を探しながら、ミラーワールドの事件に関わっている。そこに取材記者の主人公、城戸真司が巻き込まれて、「ライダー同士のバトルロイヤルで願いを叶える欲望の戦い」というルールを知らないまま、自らの正義感(モンスター退治)を貫くために仮面ライダーになってしまう。

で、真司は「ライダー同士の戦いを止めて、人間社会を守るために、ミラーワールドのモンスターを協力して倒そうぜ」と、既存のライダーらしい正義論を振りかざすのですが、龍騎の物語ではそれが異端視されてしまう。
正義よりも我欲を優先するのが、龍騎以外のライダーなんですが、まあ、その中でいろいろなドラマが展開し、それぞれの結末を描く、と(ほとんどが悲劇)。

●映画

自分がミラーワールドの元凶だと知った結衣は、自殺してしまう。妹の死でゲームマスターの神崎も発狂。ミラーワールドのモンスターの制御が失われてしまう。
自分の分身であるリュウガを倒した龍騎は、ナイトと共に、現実世界に大量発生したモンスターを掃討するため、映画にて初公開のサバイブ形態に変身して、絶望的な戦いに挑むところで幕。たぶん、バッドエンド。

●TVスペシャル

13人のライダー総出演という名目で、殺し合いが描かれる作品。そして、相棒のナイト(蓮)が殺され、真司も龍騎のカードデッキ(変身アイテム)を破壊されてしまう。
しかし、真司は蓮の形見のカードデッキで、自分が仮面ライダーナイトに変身して、最後の選択に臨む。
蓮の遺志を継いで、戦いを続けて蓮の恋人を助けるか。
自分の初心を貫いて、ミラーワールドそのものを消し去るか。

前者は、生き残った全てのライダーを敵に回して、大奮戦の予感で幕。たぶんバッドエンド。
後者は、ライダーが全て消失したけど、ミラーワールドは完全に消えずに、鏡の中でうごめく神崎士郎の影に覚えて、真司絶叫で幕。やはりバッドエンド。


●TV本編

もう、どう転んでもバッドエンドめいた展開に、いろいろと物議をかもしたリアルタイム視聴なのですが、

とにかくミラーワールドを終わらせるには「神崎結衣を殺さなければならない」という主張を行う擬似ライダーのオルタナティブが登場し、真司は「世界を救うために結衣を殺すか、結衣を助けるために他の方法を見つけるか」という選択に葛藤します。
その間に、ライダーバトルロイヤルの犠牲者は出続け、しまいには劇場版同様のモンスター大量発生まで起こってしまうクライマックス。
そして、ミラーワールドの真実を編集長に打ち明けた真司は、自分の願いどおり人々をモンスターから守るために戦って、死亡。

生き残った相棒のナイトは、ラスボスの仮面ライダーオーディンを命がけで撃退し、自分の目的を叶えた……かに見えましたが、またも気に入らない結末のために神崎士郎がリセットしようとします。

だけど、士郎を止めたのが結衣。劇場版では結衣が現実逃避の自殺を選んだのですが、TVのラストは、結衣が兄を説得。もう、こういう悲劇の連鎖はやめて、現実世界の死を受け入れて、共にミラーワールドで現実世界を見守るだけにしよう、と。
結衣の提案を受け入れた士郎の意思によって、物語は終わり、新しい世界が始まります。それは「ライダー同士の不毛なバトルゲームとモンスターがなくなった世界」。犠牲になった者も、健在なままにそれぞれの平和な日常世界を続ける世界。トゥルーエンド。

とまあ、こんな感じですな。
平成ライダーの初期は、他のライダーと番組終了後に共演することはなかったので、龍騎は龍騎でマルチエンディングを散々見せて、ゲームらしく、トゥルーエンドに向けて、物語をやり直す、という形でした。

で、電王からディケイド以降、ライダーとの共演や、別世界からライダー召喚、および別世界のライダーに干渉するなど、物語の交錯が当然のようになるわけで。

そして、今回のジオウの話は、ミラーワールドが完全に閉じたTV本編エンディングの続きのはずなのに、ディケイドとタイムジャッカーの干渉で、城戸真司の平和な日常がまたも脅かされて……って感じですね。

ミラーワールドで異変が起きる時の、独特な金属音とか、城戸真司の素人っぽいドジさとか、大久保編集長の飄々とした演技とか、龍騎っぽさはうまく再現。

真司は基本、陽性のコミカルアクティブ兄ちゃんなんですが(鎧武のコウタに近い性格。まあ、鎧武も龍騎の影響が大きいと作り手が語っていますしね)、それがどんどん悲劇に直面して、モンスターは倒しているけど、犠牲もなくならないので悲壮感を増していく展開。
でも、一度はハッピーエンドを迎えたのだから、今回も真司には救いを与えて欲しいですね。


後は、本当に仮面ライダーナイトの秋山蓮が、ゲイツにそっくりなので、まだなら画像検索してみることを勧めます。
何で、蓮が出ないんだ、とか、蓮本人の役者さんも「ぜひ出たい」とコメントしていたし、ナイトの強化形態ナイトサバイブが、ゲイツリバイブと似ているので、またその折でも出る可能性があるのではないか、といろいろな噂が飛び交っていますな。

蓮も最初は真司のことを小バカにしながら感化されて行ったので、ゲイツと蓮の立ち位置は全く同じ。ゲイツは蓮の子孫です、と言われても納得できるキャラ配置なわけで、今回、ソウゴが真司やミラーワールドの絡みもあってパワーアップするのなら、ゲイツも蓮との絡みでパワーアップしてもいいじゃないか。
いや、もしもスタッフがそういう計画をすでに立てているなら、拍手ものですけどね。

PS.長くなったので、リヴィジョンズおよびローグワンの感想レスは、また明日にでも。

Re: 2月のスレッド(2019) - K.K

2019/02/06 (Wed) 14:34:09

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 ゲイツが龍騎の秋山蓮に似ているとのことで画像検索してみまして、かなり驚きました。これほど似ているとは予想していなかったもんで。龍騎を観た人の間では、ジオウ開始くらいから話題にしていた人も多かったようです。これほど似てればさもありなん、という感じ。

 改めてウィキペディアなどで「秋山蓮」を調べてみますと、こちらで伺った通り、キャラクターの性格や立ち位置なども類似性があるみたいですね。まだ次回は分からないながら、なぜ秋山蓮が出てくれないのか疑問に思うほどです。もしかして、リュウガ編とは別に龍騎編があって、そちらに出る予定があったりすると面白そう。

●revisions(第4話:第一次帰還計画)

 こちらでまず感想を拝読しまして、「あ、牟田区長はもう没落か」と思い、感想サイトでも予習してみると、牟田区長というより牟田区長配下含めてどうしようもない連中だった感じですね。ただ、黒岩署長率いる警察としては法に基づいての逮捕で、しかし検察も裁判所もない(か機能してない)ですから、勾留止まりですね。

 今後、再び牟田の復活と、配下の暗躍はあるかも。もしそうなっても、「温を仇で返す悪党」という路線になりそうな雰囲気ではあります。要は、牟田区長らの物語上の役割は今話で決定したに等しいかなと。

 ともかく本編。前話ラストからすると当然の流れではあるんですが、冒頭から牟田区長がリヴィジョンズ側の提案(?)通りに方針決定して、発表してしまってますな。ミロは驚いて慌ててしまって制止できず(ミロがうろたえたの、初めて見たかも)、黒岩署長は前夜に知ったものの阻止はできなかったらしく、渋い顔ですね。牟田区長に賛同する側近らしい職員、あらかじめ言い含められているのか、大袈裟な絶賛しとります。牟田区長の決定に皆を賛同させたい狙いかと思うんですが、逆効果じゃなかろうか。

 とりあえず牟田区長らが喋り終わると、ミロも背後のリヴィジョンズの動向も察したのか、ようやく落ち着きまして、リヴィジョンズの危険性を訴えて説得にかかりますが、時すでに遅しかな。あるいは、ミロ自身も(リヴィジョンズのこととなると)感情的になってしまい、2018年の人間の気持ちを察することができず独り相撲になり、牟田区長の再反論「ミロ(アーヴ)とて信用していい保証がない」にも反論できなかったのは失策だったかも。せっかく、リヴィジョンズ側から市民を守った実績があるのに。

 大介らSDSの面々は、牟田区長の方針には懐疑的で、大介などだと明確に、しかし感情的に反発してますね。が、牟田区長はさすがに老獪、アーヴ由来ながら、実質的に渋谷市民サイドの最強の戦力たるSDSにくさびを打ち込むことは忘れない。慶作と母親が2018年帰還者リストに入っている件ですね。リヴィジョンズ側からパペット引き渡しを求められている点からしても、牟田区長的には当然の策なんだろう。

 が、武装解除しておいての交渉なんて、発言力の無力化にしかなりません。大介が市民に危険性を訴えるのは間違ってないんですが、方法がまずかった。激高しているうえに、増長もしてますからね。勢い、俺が守ってやってんだから言うこと聞け、みたいな傲慢な態度になってしまう。平たく言えば、ヤバい奴。市民が耳を貸すわけがない。

 言っても聞かれずヤケを起こした大介に、偶然を装ってリヴィジョンズ側のニコラス・サトーが接触してくる(名前の由来を述べてますが、何の冗談だろう?)。大介は反リヴィジョンズ最右翼だと思うんですが、だからこそ懐柔しにきたのかな。初対面のようでいて、実は大介が妙なプライドに拘っていることも知っている感じです。

 ニコラスは大介に、リヴィジョンズの目的が人類救済であるとか、攻撃は別派の仕業だと誤魔化し(のはず)にかかったりする。そうしておいて、大介が情報を知らないことで揺さぶりをかけてますね。「君は下層階級かー」と煽ったり、「アーヴの兵器を知っているかな?」と知らない部分で不安要素があると匂わせたりする。そうしておいて、さっさと逃げてしまいまして、大介の不安が募るのを待って、再び懐柔にかかる算段なんだろう。


 一方、残るSDSメンバーと泉海巡査も善後策を話し合っているようで、こちらは冷静に状況を考えている模様です。泉美巡査からしてリヴィジョンズ側提案はリスクが高いと見ているようですが、黒岩署長の見方も反映されているんだろう。

 そして、ミロは黒岩署長から直々の取り調べ。というより、もしかして打ち合わせじゃなかろうか、黒岩署長の腹づもりとしては。ミロもその辺りを察して、具体的なことを話し始めたような印象があります。現在の黒岩側近といってよさそうな泉美巡査もいますね。

 ここで時間跳躍について、一応の解説があるわけですが、要は物語的には「あんまり仕組みは考えなくていい、要は『量子脳』を破壊すればいい」ということみたいですね。ただ、ミロ解説に出てきた時間のカオス軌道辺りの解説で、「似たような現実での話、見たことあるような」と思い、ネットで検索かけてみますと出てきました。

・タイムワープして祖父を殺すと自分が生まれなくなるので殺せないのではないか?というパラドックスを解消できるのか(Gigazine)
https://gigazine.net/news/20160516-grandfather-paradox/

 元の解説動画も根拠は怪しいし、さらにGgazineの紹介記事ですから、さらに眉唾になるわけですが、部分的にはrivisionsでの時間移動設定の元ネタになっているかもしれません。

 上記記事は「祖父殺しのパラドクス」(自分の祖父を殺す→自分が生まれない→祖父は生存→自分が生まれる→自分の祖父を殺す→…の無限ループ)がどうなるかというもの。普通は、結果が確定しなくなる矛盾として「あり得ない」とするわけですが(数学的な解がないという研究もあるらしい)、この記事では「2つの状態(祖父死亡・生存)が共存してもいいかもしれない」というものです。

 ミクロな量子力学的にはそういうことも許容されてるんだから、(「シュレディンガーの猫」と同様)、マクロでも認めていいんじゃないかということですね。この話の信ぴょう性はともかく、rivisionsのタイムトラベル設定は闇雲に想像したのではなく、使えそうな現実の仮説を引っ張ってきている可能性を感じまして、あまり気にされない細部のリアリティに拘って作ってくれてるのかも、と思った次第です。

 脱線しました。裏設定はともかく(^^;、勝利条件は分かりやすく示されまして、「2018年と2388年を同時に観測して安定させている量子脳を破壊すれば、渋谷は2018年に戻される」。ミロ解説だけではあるんですが、リヴィジョンズ案に乗るよりはリスクが低そうで、黒岩署長はこの戦術を採用する気になったようです。

 が、牟田区長一派が乱入(?)しまして、ミロを拘束してしまう。黒岩署長はいったんは引き下がりまして、こういう点で彼が自らの独裁化を避けている様子がうかがえるように思います。でまあ、牟田配下が想定外なほどいろんな意味でクズだったわけで、まずミロの扱い。口を割らないとみると、リヴィジョンズ側に引き渡す前に慰み者にしようってか。

 危機的状況に何考えてんだ、となりそうですが、リヴィジョンズという強い側についたはずという驕りなんでしょうね。驕り高ぶっているから、ミロも未来人だということを忘れてる。案の定、(別のシーンを挟んだ後)叩きのめされてしまってます。350年後の戦闘員が、どの程度戦えるか想像できなかったんだろう。

 例えば、今から350年前だと江戸期の元禄時代。江戸時代の町人が現代にやってきて、単独行動前提の武装した自衛官を拘束しようとしたとして、おそらく敵うはずがない。自衛官が穏便にスタンガンで事を済ましたとして、江戸町人としたら魔法か何かくらいにしか思えないでしょうし、もちろん自衛官の行動に備えることすらできないはず。要は舐めすぎですね。おそらく牟田区長からしてそうなんだろう。

 一方、大介は単独行動でパペット奪取しようとして、他のSDSメンバーに止められ、黒岩署長のプランに乗ることになる。大介以外の(^^;)SDSメンバーは割と賢く、リヴィジョンスが胡散臭いだけでなく、市民の選別が未来に関わることも察知してますね。黒岩署長が話を引き取りまして、牟田区長含む第1次帰還が最初で最後になると明かす。副区長が口を割ったわけですか。牟田区長を危ういと見たのか、それとも黒岩署長に問い詰められると、ゲスらしく怯えてのことなのか。

 リヴィジョンズ、アーヴ双方からの情報をまとめてのことですから、少なくとも当面はどちらに付くかは決まったも同然ですね。慶作は帰還者リストに入っているものの、これより前、母親に2388年残留希望を告げてますんで、仲間割れの心配もなしと見ていいんだろう。黒岩署長からは作戦案がテキパキ告げられまして、なかなか遂行能力高いですね。今回の作戦が軍事行動というより、犯罪者対応に近いからなのかな。

 そこへ、ミロの様子を見に行った泉美巡査が慌てて戻って来まして、牟田区長派がミロをリヴィジョンズに引き渡しそうだと急報。ミロはまだ2010年で大介らを救う役目が残されてまして、それを阻止されると少なくとも大介が消える。というのは黒岩署長の理解の限界を超えるようですが、さっそくミロ救出に向かう。が、既にミロが連中を叩きのめした後でしたな。

 やれやれホッとした、というわけですが、ミロが大介が聞いているのを知らずに、アーヴと通信してまして「半数の犠牲は仕方ないと?」と口走ったもんですから、まずいことになった。大介は全員救ってこそのヒーローだと思ってますもんね。が、帰還者リストの市民が既に出発しており、そのことは後回しにせざるを得ない。その点で気持ちを切り替えた点、大介は単なる自信過剰のわがままではないことが窺える気がします。まだ未熟ながら、ヒーローの素質はある。
(この「半数」というのも妙に気になる。リヴィジョンズ側の「2つの異なる時間の渋谷の観測が1/2ずつ」と符号したりしてないかとか。)

 渋谷の帰還者集結ポイントではリヴィジョンズが待ち受けており、市民も到着しつつありますが、ミロは来ない。視聴者的には分かっていることですが、牟田区長は知っているかどうか。定時連絡を命じていたりすると、連絡が途絶えたことで察知しそうですが、それにしては対応する様子がない。しかし、非常に焦っているような風でもある。ちょっと分からない感じですね。

 しかも、輸送して来たパペットにはガイ、ルウ、マリマリが搭乗してましたし。もしかすると、牟田区長一派はこの時点で既に孤立してしまっていたのかな。パペットの攻撃によりリヴィジョンズ側は敵対の意思ありと断定し、いったん撤退。牟田区長らは駆けつけた警官隊により逮捕。罪状はこちらで伺った通り「外患援助罪」容疑ですね。観る前は、どうしてその罪を適用するのか、いまいちピンときませんでしたが(あらすじ感想サイトでもまだよう分からんかった)、実際に観てみますと納得です。

 似ていてより重い罪に「外患誘致罪」があるようですが、牟田区長の行動はそこまでではないのかもしれない。また、国内の問題だと考えると、内乱罪ってあるようですが、リヴィジョンズを外国の軍事組織と見做して適用しなかったのかな。まあ、検察とか機能してないし、裁判所から逮捕令状も取れませんから、現行犯として適当に決めたのかもしれません。法律はよう分からんですorz。

 牟田区長は治世でも乱世でも奸賊であるんでしょうね。能臣のはずはなく、ましてや英雄ではない。奸雄とすら呼べない感じです。最初は少しはやる奴かと思ったんですが、化けの皮が剥がれるとこんな程度だったかと、悪役キャラ的にも物語的にも少し失望してしまいました。

 途中で少し挿入されたリヴィジョンズ側の動きも含めて考えますと、表立って活動しているのは3名で、渋谷を不安定ながら2388年につなぎとめているのは、彼らの持つ量子脳ということでいいみたいですね。要はミロの説明通り。かつ、渋谷市民の捕獲はチハルらの生体材料ということでしたか。

 第1話から出てきたシビリアンが2388年の(リヴィジョンズ側)人類で、パンデミック汚染以前の人類に脳移植か何かするつもりらしい。ミロがリヴィジョンズとなると激怒しがちなのは、これが原因と見ていいんだろう。チハルは「人類愛を持たぬエゴの塊共が」と罵ってますが、どういう「人類愛」なのか、ちょっと不気味に感じる台詞でした。

 渋谷側の戦闘結果は、リヴィジョンズを撃退はしたものの(もっとも自ら撤退したようではある)、100人ほどが拉致されてしまったようですね。大介の叔父:堂嶋幹夫や、慶作の母:浅野良枝も含まれている。辛勝、あるいはピュロスの勝利というべきか。さすがの大介もこたえたようですが、ガイがナイスな判断ですね。大介の活躍を認めてくれた。これを契機に、他の面々も大介を認めて称賛してくれた。ミロも2010年行きが決まり、大介の以前からの主張が正しくなった。これらに大介も納得するものがあったらしい。というより、もしかして神秘体験みたいなものに近いかも。

 これで大介は一皮むけて、以降はまっとうなヒーローに、となるような予感がしません(^^;。むしろ逆で、今回はいわゆる偽の勝利・解決なんじゃないか。波乱の前に起こる、一時的な好転ですね。大介の問題点は、自信の根拠がミロとパペット、さらには周囲からの承認にあることのような気がします。要は、アイデンティティが自分の外にあり、強く依存している状態です。

 ですので、例えばパペットパイロットで補欠扱いされるといった事態(前回にガイとルウの活躍で暗示されたかも)、ミロが2010年に飛んだ後などが不安材料になりそうです。そこを抑えられるのが慶作だと思うんですが、今回で母親が拉致されるという問題が発生してしまい、以前のような役割を果たせない恐れがあります。

 今回はガイが慶作に変わって大介をいい方向へガイドできたんですが、どうもガイは大介の失策を許容できそうにないキャラのような気がします。いずれ大介の天狗の鼻が折れるような事態が起こりそうです(期待していると言ったほうがいいかも)。そこから立ち直って真のヒーローにたどり着けると思うんですが、ガイはそのとき大介を追い詰める役割を果たしちゃうんじゃないか。どうもライバルキャラの感じがしますし。

 きちんと追い詰める役も必要なんですが、大介が自力で立ち直れるようなら追い詰め方が甘いわけで、立ち直りからのヒーロー化にに説得力が出ない。誰か介助を引き受ける必要がありそうですが、適任者がだんだん減っているのが現状かなと思います。まあ、だからこそこの先に期待もしたくなるわけで。

 今のところ、先が読みにくいものの期待したくなる要素があちこちにあります。この調子でラストまで突っ走って欲しいですね。ともあれ、次回は「未来の姿」ですか。意味ありげなタイトルですが、予想もしにくいなあ。

●どろろ

 視聴はできないながらも気になりまして、あらすじ・感想サイトで最新話をチェックしたりしています。第5話「守り子唄の巻・上」で、rivisionsと同じく、細部にこだわってのリアリティに感心するものがありました。本編動画を観られないのがだんだん悔しくなってきます。

 リアリティを感じた細かい点ですが、1つには百鬼丸が聴覚を得たものの、音が意味不明な刺激にしかならない点です。以前に読んだ医学記事では、視覚について、先天的に視覚障害だった人が、幸いにも手術で見えるようになった後の困難を解説していました。

 確かに見える(という刺激はある)。だけど、見えたものが何を意味するか、さっぱり分からないんだそうです。物心ついたときにはもう見えている自分では想像もしなかったんですが、見たものに触って、舐めて、嗅いでみて、だんだんと視覚から来るものが何か理解できるようになるのだそうです(出生直後の早産と晩産の乳児で、さらに研究したりしているらしい)。聴覚も同様らしい。

 原作の手塚治虫さんは医師資格のある方ですから、その辺りはよく知ってたんでしょうね。その点をきっちり描写し、しかし説明はしないらしい。分からなくても構わない作りにしてあるし、分かったら分かったで納得できるように制作してあるようですね。

 もう1つは、第5話で初登場の「未央」ですね。戦災孤児を養っている娘で、ラストで収入源が実は売笑(←普通の用語が禁止ワードらしいので言い換え)と判明。ウィキペディアによると、百鬼丸に決定的な影響を与えるキャラのようです。

 その未央が、序盤で百鬼丸と初遭遇するわけですが、川でややしゃがんで何かしています。この時点では分かりにくいわけですが、もし江戸時代以前のことを知っていれば、避妊、もしかすると中絶だと分かる。しかし、これもやはり説明は入れていない模様。

 その後、未央が養っている孤児の1人が未央が夜に働きに出て、昼は寝ているなんて言うわけですが、未央の川での描写の意味を知っているかどうかで、どこでショックを受けるかが変わって来る。観る人ごとで感動ポイントが変わる作りのようです。

 なかなかシビアな描写も交えて、凝った作りだなあと感心した次第です。バンダイチャンネル等にあれば有料視聴するか(調べたら、古いほうしかないみたい)、映像ソフトが出たら購入を考えてもいいかもしれないと思うほど(ただし、廉価版か中古DVDを待ちたいかも ^^;)。そこまで考え始めておりますんで、もしお時間、手間に余裕がおありでしたらですが、ご感想をお聞かせいただけますと、非常に嬉しいです。

Re: 2月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/02/08 (Fri) 01:03:17

リヴィジョンズ感想ですが、その前に。

★アナザーリュウガ

「年号が記載されていない」とのことですが、向かって左胸に「2002の左右反転文字」がありますね。
機を見て、ご確認のほどを。

★リヴィジョンズ

ノベルの2巻が、2月6日に発売されたそうですが、地元の本屋には置いてなかったので、今度の休みに買い物遠出に行こうかな、と。

さて、4話ですが、アニメの方が敵味方が分かりやすく描写されていますね。
ノベライズだと、牟田区長の視点や、リヴィジョンズ側の視点もあって、それぞれの思惑が入り組んでいるのですが、アニメだと基本的にSDS側中心に描かれているため、分かりやすく感情移入できる作り。

ただ、ノベライズで描写されているのに、アニメで割愛された場面があって、今回はそこをいくつか。

>女教師

もう、茫然自失な錯綜状態になって、渋谷の街を浮浪者のように彷徨っていたところを、慶作のお母さんに出会って、食事を世話してもらっていますね。

本人としては、教師の自分に自信を失い、生徒の父兄に見つかって、しまったと感じるぐらい怯えていたわけですが、それを優しく世話する慶作母という状況。

>慶作

マリマリに恋心を抱いているのですが、マリマリは大介を気に掛けがちなので、自分の気持ちを持て余していたり。
2388年に残りたいのも、何よりもまずマリマリを置いて帰りたくないから。

大介に対しては、昔、「大介が人質にされたのは自分のせいだ」という負い目があります。と言うのも、大介と一緒に「夜に秘密基地で会う」という約束をしていたのに、「マリマリに夜店に一緒に行こう」と誘われて、大介との約束をすっぽかしてしまったから。
その時に、一人で秘密基地で待っていた大介が、謎の襲撃者に捕まってしまったんですね。

自分が約束を破ったから、大介が酷い目に合ったと思い込んで、大介をフォローしたいと思っている。でも、マリマリに振り向いてもらいたい、という気持ちもあって、ただ、そういうモヤモヤを振り払うために表面上は明るく振舞っている、という裏事情があります。

非常に周囲に気を使うキャラなんですね。

アニメだけだと、結構軽薄なキャラに見えるのですが、実はチームの要だと考えています。

>マリマリ

アニメだと、尺の都合で、彼女のパペット搭乗シーンは少なめでしたが、ノベライズだと凄く苦戦している様子が描かれて、「大介はこんな怖い状況で頑張っていたんだ」と、彼への想いが深まったり。

また、彼女のクラスの仲の良い友達が、大介のことを悪く言っている場面に接して、大介を擁護できない自分を嫌悪してしまうとか、大介を心配する面が強調されています。
そして、そういう自分の気持ちを、慶作にだけは「話しやすい友人」として打ち明けてしまうものだから、慶作のモヤモヤが高まる形。

声優さん曰く、「本人には悪気はないのに、周囲の感情を翻弄してしまう魔性の女で、弱気なようで意外としたたか」だそうで。

なお、大介の方は、マリマリに対する恋愛感情は皆無で、「ただ、深く考えずに、俺が守ってやるから」を連発するので、時々格好よく映る。
良くも悪くも、ストレートに裏表なく感情を出すのが大介なので、心配な面と、尊敬する面の両方を感じさせる、ちょっとした母性をくすぐるのが大介だったり。

>ガイ

大介の感情むき出しなところを危なっかしく感じる反面、そこを上手くコントロールできれば、信頼できるチームメイトになれると敬意を示す。

パペット使いとしては、大介が突撃隊長で、ガイが部隊指揮、ルウが支援射撃を担当すればいいのだけど、マリマリも大介をサポートしたい気持ちもあって、ルウの機体の練習をしたりする感じに見えますね。

あとは慶作がまだパペットに乗っていませんが、彼が大介機か、ガイ機のどっちに乗るのかな。

一応、パペットの武装は固定されておらず、容易に換装できるのですが、
大介は接近戦重視で、ガイは中距離射撃で臨機応変に動き回る中衛ポジションで、暴走しがちな大介の抑えにも回れそう。

ただ、これで慶作に出番があるとすれば、大介の暴走を止めようとしてガイが負傷。ピンチヒッターとして慶作登板といったところかな、と思いつつ。

まあ、小説の2巻を買ったら、また、展開を気にしつつ。個人的に、負傷はあっても、誰かが戦死するような展開はなしでお願いしたいです。

PS.小説よりもアニメが面白いと思ったのは、大塚芳忠さん演じるニコラスですね。小説だと、嫌らしい策謀キャラって感じなのが、声の影響で飄々としたコミカルなノリが憎めないキャラになってるな、と。


★ローグワン

この作品の好きな点は、「ヒーローではない一般人が懸命に頑張ること」と「バッドエンドなんだけど、そのシーンが美しくて、厳粛なこと」と「エピソード4への敬意が満ちていること」の3つですね。

これは、エピソード7と8が、エピソード4以降の物語の焼き直しにも関わらず、ハン・ソロやルークといったキャラの退場劇を描き、しかも後継者の描かれ方が必ずしも格好良くない。
これは前作ヒーローの後継者って、前作を越えたら越えたで旧作のファンがアンチになるし、前作を越えられないダメな後継者になってもつまらないし、2世ものってそれだけで難しいわけですな。

成功したケースの一つがジョジョだと思うのですが、「前作とは全く異なる性格や特技を見せつつ、黄金の精神は受け継がれている」とか、そんな感じかな。

まあ、新スターウォーズは、主人公もそうですけど、敵役に魅力がないのが一番の残念な点で、
ローグワンの場合は、ラストのダースヴェーダー大暴れで、敵の脅威がストレートに描写されていますし、これを見た後は、エピソード4を見たくて仕方なくなるという意味で、スターウォーズファンにとって「新たなる希望」を感じさせてくれた作品。

7、8は「昔の栄光よ、さらば。後継者? いまいち期待できないんだけど」というのが、自分の鑑賞後感。

それでも、ジョン・ウィリアムズのおなじみのテーマが響き渡ると、それだけで見たくなるのは、ノスタルジーに毒されているなあ、と思いつつ。

Re: 2月のスレッド(2019) - K.K

2019/02/11 (Mon) 14:10:45

 NOVAさん、たささん、どうもです。

●仮面ライダージオウ(第22話:ジオウサイキョウー!2019)

 リュウガの年号表示のご指摘を頂きましてジオウを確認してみますと、確かに「2002」がありました(細かいことを言いだすと、NOVAさんが仰るように向かって左で、リュウガ本人からすると右胸なんだが、左右反転なので左胸でもあるというややこしい状態かも ^^;)。

 完全に見落としてまして、下手すると次回でも気が付かなかったかもしれません。ご教示ありがとうございます。たぶん、自分は「2002」の鏡文字に近い「SOOS」みたいな表記と無意識に思ってしまったようです。「さんぽ」の鏡文字は別の言葉と間違いやすいそうで(^^;)、直感では普通の近い字と誤認しやすいみたいです。

 ともかく本編。前説はまた黒ウォズから入りまして、白ウォズに途中で交代したようですが、「我が魔王の逆襲が始まる」と黒ウォズがお目め真ん丸こーで嬉しそーに締めくくる(^^;。本編も一時は勢い凄かった白ウォズから黒ウォズへ流れが変わってますんで、それを反映してるんだろう。

 本編冒頭は前話ラストからの続きで、鏡の世界でのジオウと裏ジオウの対決。前話で勘違いしてまして、裏ソウゴはソウゴを乗っ取りたいんだと思ったんですが、今話の流れはソウゴをそそのかして、オーマジオウへの覚醒を促すことが主目的みたいですね。オーマジオウのライドウォッチを使えと言っておいて、ソウゴが使おうか迷うと、ほら見ろ最高最善なんて無理だとプライドをへし折りにも来る。闇へ堕とそうという狙いなんでしょうね。裏ジオウのキックでシーンを終えてましたが、あれでソウゴを鏡外へ放り出したんだろう。

 一方、ゲイツとツクヨミ。ゲイツは今さらながらですが、オーマジオウを倒してその後はどうするのか、よく考えていなかったことに思い至る。ラスボスさえ倒せば平和と繁栄、とは限らないのは現実世界でも時折あります。

 ゲイツがどうしてそんなことを考え始めたかと思ったら、城戸真司を消してしまえばいいという白ウォズに内心では同意しかけたからだったのか。救世主と持ち上げてるのは白ウォズですから、救世主の自覚ということではないんだろう。真司を襲う白ウォズライダーを止めたのはゲイツですが、一瞬の心の迷いが許せないとは、武人の心得に近いのかもしれません。

 ツクヨミは話を少し変えまして、ゲイツに現在のソウゴが将来、オーマジオウ化するだろうかとゲイツに問う。反語っぽい聞き方だと思ったんですが、化粧室でお化粧直しする女性のシーンに変わる。「なんか最近、毛穴が開いている気がするのよね~」なんて言うもんですから、「あれ、ここでCM? いや、スポンサーに化粧品メーカーはないはずでは」とか混乱しました(^^;。

 実はOREジャーナルの話からアナザーリュウガ襲撃でありまして、トイレの外からのカメラ視点に変わりまして、女性の悲鳴で終わる。他の被害者もこんな風に襲われたということなんだろう。

 シーンはツクヨミ&ゲイツに戻って来まして、先程のツクヨミの問いの答は分からないままで気になる。が、ソウゴが商品棚のガラスを鏡代わりにして飛び出してきまして、多少動揺しても大して驚かない順一郎は大物なのか、不思議な現象は考えたくない性分なのか。ともかく、ソウゴが将来どうこうという話の雰囲気は吹き飛んでしまいましたな。

 ゲイツが前話から言っていたアナザーリュウガ対策が明らかになりまして、必殺技タイムバーストにタイムラグがあるから、攻撃を跳ね返す前に技が完全に決まるはずというものでしたか。対オーマジオウ必殺技を隠し持ってたわけじゃなかったのかorz。しかし、前話ではジオウ・ゲイツの攻撃は一度決まってから、同じ技を鏡で返されてたはずなんですが、ちょっと描写的に合わないような。どこか見落としたかしらん。

 しかし、相撃ち技には違いない。なんでそこまでしてと言うソウゴに、ツクヨミがさっきのゲイツの話(一瞬の迷いが許せない)を紹介。さらに、そういうゲイツの態度はソウゴの影響だろうとも。ツクヨミは駄目押しとばかり、ソウゴがオーマジオウにならないと信じている旨、明るい顔で伝える。まさかこれがラストでひっくり返るとは思いませんでした。

 ツクヨミが出ていきますと、棚のガラス戸に裏ソウゴ出現。偽善者とか、ねちねちと言って来る。城戸真司もこういう感じでことあるごとに悩まされていたんでしょうね。ただ、裏ソウゴがそんなに大したこと言っているようにも思えない。屁理屈、煽りの類のようでもある。しかし動揺してしまうソウゴ。これはもしかすると、オーマジオウ化を避けたい余り、オーマジオウに拘ってしまっている状態かもしれませんね。

 よくある事例ですが、自転車に乗ってて何かにぶつかりそうになり、『危ない、ぶつかる、うわあぶつかる!』あるいは『ぶつかっちゃダメだ、ダメだ』と思ってしまうと、かえって衝突してしまうんだそうで。「ぶつかる」という危機意識のみだと、かえって暗示にかかって実現してしまう。否定形を用いても暗示には否定語は利かないんだそうで。

 一方、ゲイツはアナザーリュウガと交戦。白ウォズの未来ノートでアナザーを呼び寄せたのか。苦戦するゲイツを見かねたのか、白ウォズも変身してアナザーに挑戦するも、フューチャリング・シノビを以てしても敵わない。ツクヨミも居合わせまして(ノートに書かれてたのかな?)ソウゴを呼び出そうとするも、ソウゴは城戸真司に解決策を求める気みたいですね。

 城戸真司はすんなりと気持ちを語ってくれまして、OREジャーナル廃刊に遺憾はないと思いたいし、うわべはそうふるまってもいるものの、内心のどこかには読者を恨む気持ちがあると。こういうの、かなり内省ができる人でないと言えない台詞でしょうね。かつ、ソウゴに本心を語るのは、ソウゴに自分と同じものがあると感じているからなんだろう。

 しかし、真司は鏡に映らないのか。吸血鬼みたいな状況ですね。このときのソウゴは鏡に映ってまして、何が違うんだろう? と思ったら、鏡に映ったソウゴがニヤリと笑いまして、なるほど、ソウゴも鏡に映らず、映ったと思ったら裏ソウゴなわけだったのか。

 その裏ソウゴにソウゴはオーマジオウのウォッチを手にして見せ、裏ソウゴは「最低最悪の魔王になることを受け入れたか」と満足そう。が、ソウゴはあくまでもそうはならないと言い張る。その自信の根拠は、前半で見せたオーマジオウ化への嫌悪ではなく、善悪両面が自分にあることを自覚した、というものですね。清濁併せ呑む、といったところでしょうか。

 それが契機なのか、裏ソウゴが現実世界に出て来まして、ウォッチらしい新アイテムを渡す。後のシーンも考えると、オーマジオウのウォッチを使いこなすためのものみたいですね。裏ソウゴ、「光と闇、過去と未来、2つの世界を統べるのが真の王」とか言うてますが、未来のオーマジオウが言っていた魔王の力がこれなんじゃなかろうか。このシーンはいい感じで進んでいく雰囲気があるんですが、実はオーマジオウの思惑通りの可能性もあるような気がします。ラストでのツクヨミらの危惧もその辺りを推測してそう。

 オーマジオウのウォッチと裏ソウゴのアイテムが合体しまして(ジオウライドウォッチII)、裏ソウゴもソウゴに吸収されるように消える。これでジオウIIの準備は完了ということなんだろう。

 一方、ゲイツはアナザーリュウガ相手に苦戦中。ツクヨミが止めるのも聞かず、ついに相撃ち技を発動してしまう。予想通り、アナザーに大打撃を与えたものの致命傷には至らず、直後にゲイツにも跳ね返ってしまい、ゲイツのウォッチは壊れ、ゲイツは絶命した模様。

 手遅れ状態でソウゴがやって来まして、平然と「これは既に見た未来」とか不思議なことを言いだし、ジオウライドウォッチIIを取り出す。どうするのかと思ったら、時間を巻き戻せるんですか。時間操作能力によりゲイツの相撃ち技自体を止めてしまう。白ウォズは驚愕、黒ウォズは狂喜しとりますね。ということは、この流れはオーマジオウ勝利ルートということなんだろう。

 ソウゴはジオウIIに変身(過去と未来だから返信ポーズ背景の時計も2つなのかな)。ちょっとオーマジオウに近づいたようなデザインです。黒ウォズが久しぶりの、

「王の凱旋である。祝え、全ライダーを凌駕し、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウII。新たな歴史の幕が開きし瞬間である!」

と名乗り代行。久しぶりな気がしまして(もうこれが聞けないのかと思ってた)、嬉しくなりました。ソウゴも(ある意味、メタフィクション的に)「久しぶりだね」と言うとりますな。

 アナザーリュウガ vs ジオウIIのバトルとなりまして(BGMの歌、新曲なんだろうか?)、しかしアナザーが全く歯が立たずに撃破される。鏡による攻撃反射もできないほどの力量差だったわけか。パワーの差だけではなく、未来を見ての先読みも使ってるみたいですね。描写はされてませんが、もしかすると時間巻き戻しで攻防を再試行しつつ、最短ルートで攻略しているかもしれないと思いました。

 要は卑怯なほど強い。技名に「覇王斬り」なんてありまして、この時点ではまだ魔王化はしておらず、力で制圧することだけが示されているのかなと思います。ただ、ゲイツがいったん敗死するのを待って、歴史を再試行した点は非常に不安。「やり直せるんだから、なんだっていいじゃん」みたいな安易にして酷くもある一面が垣間見えたような不安を感じます。いくら自分に闇の可能性があるからといって、可能性に留めておけないようでは、成長の方向性がまずい気がします。

 そういうソウゴが裏真司に説教するわけですから、ちょっとどうかなあという気分が、少しですが、してしまいました。しかし、おそらく裏真司は時間巻き戻しは知らないでしょうから、どうやら素直に受け入れたみたいですね。釣り堀の大久保大介(元)編集長の元に城戸真司が現れまして、表情もすっかり明るくなっている。OREジャーナルの再出発も暗示され、真司も水面にしっかり映るようになってますね。

(龍騎本編をよく知る人なら、この2人やOREジャーナルの変遷とこの先が、龍騎のどの時間軸かも含め、しっかり想像できるんだろうと感じるシーンでした。龍騎本編を極めて断片的にしか知らないのが、またもや残念です。)

 が、ツクヨミらには強い不安材料が残されたわけですね。今回ソウゴが得た能力はオーマジオウのものであり、ソウゴのオーマジオウ化が再び懸念される事態になった。ゲイツは自分の責任であると半ば擁護しますが、ツクヨミはいったんはゲイツを死なせたソウゴを許せないみたいですね。

「時間や人の命を弄ぶことは許されることじゃない」は今回のソウゴのゲイツへの対応を指しているはず。「彼は自分自身を受け入れただけ」というのは、清濁併せのんだ気になっているソウゴの慢心を見抜いたのかも。「もともとソウゴにオーマジオウになる素質があった」と断定し、「悲しいけど、私たちが取るべき選択は見えたね」となったわけですが、「選択」が何を意味するのかは明らかではない感じ。倒すと取るのが自然な気がしますが、想定外に持っていくことも多いからなあ。

 黒ウォズは「かくして、我が魔王は真の覇道へと足を踏み入れた」と単純に喜んでますね。おそらく「逢魔降臨暦」の記載通りなんだろう。最後に謎のライダーが現れまして、仮面ライダーキカイですか。

 次回は「キカイだー!2121」で、もう何を指しているのか自明なくらいのタイトルですな(^^;。仮面ライダーキカイを演じるのは入江甚儀さんで、終わったばかりのルパトレンジャーからで、敵役のザミーゴ・デルマ。未来のライダーとしては戦隊ものからライダーへという格好ですが、「キカイ」ですから2014年の「キカイダー REBOOT」からという意味合いが強いんだろう。

 内容は、今話ラストの緊迫から一転して、予知能力を高校の定期試験に悪用しようとしたりと、お気楽な感じがあります。が、機械に支配された未来が出てくるみたいですから、白ウォズが言った「時間が止まったような世界」と考え併せて、ゲイツがオーマジオウを打倒する救世主ルートにも不幸な未来があると示されるのかもしれません。
(ゲーム「真女神転生」のロウ(天使)、カオス(悪魔)ルートを思い出したりした。もし同じようなら、ニュートラル(人間)ルートもありそう。)

●快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー

 ついに最終回でした。割と気楽に、眺める感じで観てたんですが、ときどき気になるシーンもあったりしました。勝手に感慨にふけったりしまして、例えばルパンレンジャーが夢の中に閉じ込められ、大事な人と会わされてしまう回。魁利だけが兄を撃って、眩惑を打倒したシーンですね。「神に遭うては神を斬り、仏に遭うては仏を斬る」をやれるんだと、ちょっと感動しました。

 が、最も感情移入できたのが、パトレンジャー側の朝加圭一郎です。正義に対して実直で堅物過ぎるキャラですが、気の迷いを起こすこともある。が、直ちに間違いを自覚して職務に立ち戻る。成長途上の硬骨漢といったところです。ウルトラマン初作の「射つな、アラシ」でのアラシ隊員を思い出すようなキャラクターでした。

 ですので、最終話でドラグニオに銃を突きつけ、止めを刺すか否かを託されるのが圭一郎というのは納得の展開でした。あれは大変なジレンマでした。ドラグニオを生かせばルパンレンジャーはずっと閉じ込められたまま(で死亡する)、撃てばルパンレンジャーも巻き添えで死ぬ。どちらを選んでも恨まれるし、自分でも自分を許せなくなる選択であるわけですね。

 そういうジレンマの決断を任せられるのは圭一郎しかいないだろうと思えました。結果、やはり撃てずにドラグニオは収監された、となりましたが、圭一郎の選択ということで納得することができました(その後、ルパンレンジャーは脱出できてめでたしめでたし、となったわけですけれども)。

 ジョジョ黄金の風は、次のrevisionsと一緒に感想を書こうと思います。

Re: 2月のスレッド(2019) - K.K

2019/02/12 (Tue) 09:36:24

 感想の続きです。ジョジョとrevisionsまとめてと思ったんですが、どうもどちらもハマってしまってるようで長くなりがちで、ジョジョだけ投稿。

●ジョジョ黄金の風(第18話:ヴェネツィアに向かえ!)

 敵1人に2話使ってるような気がしてたんですが、このところの流れを考えてみると、1.5話ですね。プロシュート&ペッシだと2人で3話、メローネは今話半ばで敗退です。続いて登場の敵手ギアッチョですが、原作コミック等を全く読んでないはずなのに、既視感があります。なんでだろうと考えたら、声でした。「とある魔術の禁書目録」の「一方通行」(アクセラレーター)ですね。アニメ上でのキャラ性格も合致する部分があるような気がします。

 ともかく本編。メローネからの連絡がリーダーのリゾットに届き、そこからギアッチョに指令が出て、ブチャラティ一行を追撃することとなる。リゾットと一緒にいた後ろ髪を束ねた男はギャングの一員ながら、暗殺チームの仲間ではなく、コンピュータ技術があるせいで拉致されてきたみたいですね。リゾットの扱いを見ると、利用したら始末されそう。何をさせているかと思ったら、前に一瞬映像が出た、何かの焼け残りということですね。後で明らかになるのが、幹部のペリーコロが残した手掛かりで、経緯がなかなか壮絶でした。

 一方、ジョルノとベイビィ・フェイスの死闘。スタンドのピラニアがでかく食い破ったにも関わらず、ベイビィ・フェイスの致命傷にはなってないらしい。よく考えたら、体をバラバラにできる奴なんでした。斬っても死ななくて当然かもしれません。

 そのベイビィ・フェイスがメローネに伝えたのが「亀のクソだ」で、一瞬、亀を罵ったのかと思いましたが、本当の「クソ」のことでしたか。少し前にブチャラティが作ったトイレ由来のはずですね。ということは持ち主(?)はあの方ですか(^^;。と笑いそうになったんですが、血を手掛かりにGPSみたいに追跡できることを思い出し、もしかしてそれも同じような手掛かりに、と不安になりました。が、どうやらそういう能力まではなかったみたいです。

 ベイビィ・フェイスはしかし、亀のクソで怒り狂いまして、だんだんメローネの指示を聞かなくなってくる。ただ、メローネとの通信が文字チャットレベルですんで、情報量が圧倒的に少ない。戦闘中はベイビィ・フェイス任せにしたほうがよく、メローネ側に不利に働いてはいないように思えます。

 ジョルノはさんざん痛めつけられただけあって、ベイビィ・フェイスの攻撃パターンを見切ったと思ったようですが、敵もさる者、成長して間合いが伸び、未だ形勢逆転とはなってなかった。ジョルノがDioの口癖「無駄ァ!」と叫んで、スタンドで殴りつけるも、当たったと見えて実はかわされてましたか。
(後で気が付いたんですが、ジョルノは事前に「今度はお前の頭部にぶち込む」と宣言してまして、ベイビィ・フェイスの回避行動を誘導していたようですね。)

 反撃に移ろうとするベイビィ・フェイスですが、ジョルノのトリックが既に施されていたわけか。ジョルノのスタンドの手だと思ったのは実はバイクで、狙いはガソリンをベイビィ・フェイスに仕込むこと。なるほど、斬っても駄目なら焼き尽くすということか。ベイビィ・フェイスの全身にガソリンが回り、プラグの火花で爆発四散ですね。かろうじて残った部分もスタンドでしらみつぶしに殴って撃破した模様。

 これでベイビィ・フェイスのスタンド能力も解除されまして、亀内ではブチャラティ、トリッシュが復活。なるほど、家具表面に作り替えてあったのか。家具だから生物ではなく、亀から鍵が外されたときに引き出されなかった、ということみたいですね(完全に納得したわけではないですが ^^;)。

 ブチャラティらが去った後に駆けつけたらしいギアッチョ、現場を調査するのかと思ったら、「根掘り葉掘り」という言葉で怒り狂っとりますな、「葉は掘れない」ということで。そういう性格だか状態のギアッチョの連絡でもきちんと理解できてるらしいメローネ、さすがはベイビィ・フェイスとチャットでやり取りしてきただけのことはあるかもです(^^;。
(海外版では「根掘り葉掘り」をどう訳してるんだろう? と思ってググると、イタリア語では「麦わらの山から1本の針を探し出すようなもの」なんだそうで。そんで「なんで麦わらの上で針仕事?」「なんで別の針を使わない?」とかキレてるらしい。)

 が、メローネにはまだブチャラティの血液サンプルがあり、列車を降りてスタンドの「息子」(ジュニア)を再度作って追撃を開始しようとする。と思ったら、物陰から毒蛇が出て来て噛みつかれ、一巻の終わりですか。蛇の正体は敵スタンドの「息子」(ジュニア)で、持ち主の元へ戻るからということですね。持ち物を生物化すると持ち主を探すというの、すっかり忘れて「なんでピンポイントにメローネを?」としばらく考え込んでしまった(^^;。

 メローネの連絡が途絶したことで、またもやギアッチョが怒り狂う。一方、リゾットは冷静冷酷で、仕事が完了すると後ろ髪を束ねた男を始末したらしい。一方、ブチャラティにボスから次の指令が入り、内容はアバッキオのムーディ・ブルースで再現されるペリーコロの最期の伝達でしたか。

 指令内容を亀内で喋っておいて自殺。なかなかに凄い覚悟ですし、組織やボスに対する信頼、感謝も深いはずです。ボスは暗殺チームには恨まれている一方、側近、要職の幹部には手厚く、忠誠を得ていることがよく分かります。ボスのスタンドは極めて強力なはずですが、単なる暴君ではないわけですね。

 死と引き換えの伝達ですが、内容は次の指示があるデータディスクの場所の写真だけ。アバッキオ抜きでは無理なように、物凄く情報入手を難しくしておいて、しかも情報は断片的。度が過ぎるほどの用心深さですが、スタンド能力者揃いの組織ではそこまでする必要があるのかもしれません。

 ペリーコロ、写真も燃やしてしまうわけですが、それをリゾットが回収して復元していたわけですね(最後にペリーコロは亀外へ引き出されたようであり、そうしたのはリゾットなんだろう…かな? その場合は自殺は必ずしも予定通りの行動ではなかったかも)。自殺までして秘匿したのに、いわゆる上手の手から水が漏るということか。ちょこっとボスらしき男のシーンがありまして、かなり異様な雰囲気です。そろそろラスボスのお出ましの頃合いということかな。期待感が高まる演出です。

 CMを挟む2つのアイキャッチは今話はキャラクター&スタンドの紹介ではなかったですね。地図でここまでの流れを示しているようです。

 ナレーション入りまして(客観的情報ということなんだろう)、ベネチアに通じる長いリベルタ橋(全長3.5km)があり、その終点に情報を納めたディスクが隠されている(イメージ映像に出たのはMOディスクですね、フロッピーディスクでは収まり切らない情報量なんだろうか)。

 見通しが良いとはいえ遠距離狙撃は難しそう。隠れての待ち伏せもやりにくい。最後の関門は安全そうですが、実は次なる敵手ギアッチョにとっては絶好の戦場だったわけですね。ジョルノ運転で橋を渡る車に異変が出始める。ガラスが曇ってますし、直線道路なのにスリップを起こしたりする。

 が、そんなのは序の口で、ミスタが奇妙なものが窓に張り付いているのを見つける。これが自分の指だったわけですね。指と分かってすぐに自分の左手を確認する辺り、さすがは修羅場慣れしたギャングというべきなんだろう。ジョルノは曇り取りにと窓を開けますが、これがまずかった。極端な冷気が車内に流れ込んできて、ギアッチョが登場。勝利を確信しているのか、写真についてもわざわざ教えたりする。

 ジョルノはミスタにギアッチョのいる辺りを撃ってくれと頼むんですが、なぜかミスタがのんびりしとります。うっかり窓ガラスに顔を付けてしまい、くっついて離れなくなってたのか。それにしてものん気だなあ、と思った途端、反省しました。

 ミスタは怪我した部分から出血する=冷えすぎた手に体温が戻って動くようになるのを待ってたわけでしたか。冷静沈着過ぎて、危機意識に欠けたのん気と勘違いしてしまったorz。ミスタの紹介で、自分を狙う敵の弾丸が飛び交う中、あわてず騒がず弾を込め直して、撃退したのを今さらながら思い出しました。

 ようやく天井を撃ち抜くわけですが、敵が氷をまとっていて弾が届いてない。しかし、スタンド付き弾丸のメリットですね。攻撃と同時に情報収集できる。が、ピストルズ2名が氷に捕まってしまう。遠距離から接近戦に持ち込むミスタに対して、厄介な敵ですね。
(凍るほどの冷却能力があるんだからグレイトフル・デッドを無効化できるはずで、プロシュートのサポートに向いてるんじゃないかと思ったんですが、狂暴すぎて駄目なのかな。)

 車のフロントガラスも割れてしまい、事態は悪化する一方なんですが、ジョルノが変に冷静に体感温度の計算してますな。時速80kmだから20度低めになると。ミスタならずとも、車止めろよと思うわけですが、ブレーキペダルもハンドルも凍り付いて操作不能になってたのか。ミスタは対サーレー戦でも、トラックに乗り込んだらブレーキが踏めなくされてまして、止まれない車によく乗る男ですね(^^;。

 あまりに低温すぎてジョルノの生物を生み出すスタンドも無効化されてるのか。低温の主ギアッチョはどうしているかといえば、「ベニスじゃなくてヴェネツィアだろ」で怒り狂ってるのか。せっかくの好機なのに、こういう癖で詰めが甘いんじゃなかろうか、ギアッチョは。

 案の定、ジョルノが(ヒントを出しつつ)スタンドで弾を拾ってミスタに渡す→ミスタが撃って温度を上げる→ジョルノのスタンド発動、でギアッチョは屋根から落とされる。「ゴールド・エクスペリエンス!」を叫ぶのをミスタが代行してまして、「黒ウォズさんみたいだ」とか、観ながら喜んどりました(^^;。

 が、ギアッチョはスピードスケートスタイルでなおも追って来る。車の速度は上がらない。が、ミスタは変なポジティブさでジョルノを励ましつつ、無理でもスピードを上げろと指示。多少スピードを上げても逃げきれないだろうと思ったんですが、再び反省。追って来る敵のスピードを上げるためだったんですね。そうしておいて、敵の足元を撃って転倒させ、大ダメージを与える。なるほど、となりました。
(止めろと言ったすぐ後で飛ばせと言い出すの、例のトラック運転手に対しても同じでしたな ^^;。)

 作戦は成功したものの、ギアッチョは氷を使って車にしがみつき、攻撃を続けてくる。一連のシーンで「どこかで似たようなものが?」ともやもやしてたんですが、ようやく「ターミネーター2」と思い出しました。T1000が走って車を追って来るシーンですね。しかし、ギアッチョのほうがはるかに振り払いにくい感じです。

 ついに追いつかれまして、ジョルノのスタンドのパンチも効かず絶体絶命、となるとジョルノは車ごと川に飛び込む。狙いは「手に負えない極低温だが、冷やせる総熱量や1秒当たりの熱量はどうか?」ということかなと思います。川の水量は膨大のようですし、流水でもある。川の水に冷却能力を割かせれば、という戦術なんだろう。ギアッチョが弾丸の熱を即座には冷やせなかったことがヒントになっているのかもしれません。

 次回は「ホワイト・アルバム」、ギアッチョのスタンド名ですね。決着編と見てよさそうです

Re: 2月のスレッド(2019) - たさくらたすな

2019/02/13 (Wed) 00:29:53

 どうもです

■ジオウ
 クイズの少し後味の悪いオチと比べると龍騎への変身こそ見れないながら、さわやかな後味のする締めだったかなと、まぁこの辺はゲストサイドの話を進めつつも黒ウォズ白ウォズの思惑も絡めないとなので仕方はないかなとも思いつつ。
 今回鏡の世界の陰の部分を受けいれる、というか同時に陽の部分も相手に受け止めさせるという部分が要だったかなと、いずれ白黒で互いを受け入れたウォズが一つになってパワーアップというのも期待してみたくなたりも。

■ジョジョ5部
 OREジャーナルがSNSに淘汰された時事ネタに続いて、こちらはボスの隠した記憶媒体がMOというのが、また当時を思い出したりも(ユーザー市場では見なくなりはしたけど光学系の記憶メディアとしては一番信頼性は高いから個人的にまだ欲しかったり)
 さて、キレ芸キャラのギアッチョのホワイトアルバム、自らの体に装着型とあってスクライドのアルター感の如くかっこよさも感じます、攻防においてもかなりの強さを発揮してるのがまたなんともですね、アヴドゥルのマジシャンズレッドと戦かってみたらどうなるかみてみたいですね。

■revisions
 冒頭パペット用のバッテリー電源を利用することで、渋谷の電力供給が復活、これで地下街に保管してあった缶詰などの保存食なども確保できたので、しばらくは食料問題がやや片付いたようで、ただSDS側の好意によるという警察側の言い方が非常時におけるヒーローを仕立てあげようという感じも、不安なときにカリスマ的な存在を立てて払拭させる考えならあながち間違ってもないかもだけど、いささか調子にのる人間がいるのが不安材料かなと。まぁその大介に歓声が向けられずやや拗ね状態のようですが。

 サインもらって浮かれる大介とピリピリするガイ、それを上手いこと取り持つ慶作という構図が定番化した感もありますね、小説版に説明のあった慶作やマリマリの思いも今回説明、今のところ母親とあわせ慶作のネックになりそうな要素いったところかな。

 拘置所に入れられてる区長ですが、黒岩のやりとりからまだ一騒動起こしそうな感じは残してますね。そして黒岩とガイの内定的な会話でリーダーをガイにするという話がでて、これが当たり前というか大介とガイの衝突原因に、まぁ適度におだててそれっぽい役職を与えて切り込み隊長的に動かしつつガイが作戦面で動く回せればという気もするけどどうなるかという感じですかね。
 ミロとリヴィジョンズ側の会話とそれを聞いていたマリマリのシーンでリヴィジョンズ側のメカが人間だったことが判明してここはK.Kさんの予想通りでといったとこでその現実をどう受け止めていくかも次回以降気になるところです。

■どろろ
 4話で耳を取り戻す流れの最初に聞いた音が百鬼丸が斬った男の妹の慟哭とか、ミオの描写あたりでアマゾンズ2期の時の主人公に強いられモードをまぶしてくる小林節が全開になってきつつある感もありつつ、いや作品的に苦手とか嫌いとかではなく面白いだけど、こういうノリになった時の小林脚本(4話はサブライター回ですが)の感想は人に見せる分はどうかなと、様子をみてはいましたが感想を求める声もあるようなので僭越ながら。

 4話は妖刀に魅入られた男の話。百鬼丸的にはあくまで敵対色オーラをだしているのは妖刀のみで持ち手の男そのものは、通常の人間のオーラと代わり映えしないものの最後は男ごと斬ってしまいます。同じく妖刀を一時手にしたどろろには刀を弾いて手放させただけに、違いはどこにあるのかなと思うとこはあるけど、どことなく妖刀をもって自らが犯してきた罪ごと死に場所を求めていたとも思える男の思念のようなものを受け取っていたのかなとか解釈してみたり。

 ちなみに妖刀の似蛭(ニヒル)血を求めて吸う様が蛭に似ているとこからきてる命名であり、神話や伝説由来のネタをモチーフとする女神転生や世界樹の迷宮といった作品内に近代の創作物由来として登場してるのはそれだけやはりインパクトのある名前といったところですかね。

 4話で時代物表現としてに気にいった面は、夜の明かりに当時高価なロウソクではなく油皿に芯をさして火を灯してたとこですね、実際当時は火事の主原因になっていたので、たいていの人は夜になると無駄に夜ふかしせずさっさと寝ていたらしいですが、地味に考証してるなと思ったり。

 5、6話。順当に体を取り戻す代わりにそれがネックになって弱体化する面も強調され始めた百鬼丸が印象的、それによって戦闘で手こずるようになり、すでに取り戻していた足を声と入れ替えに奪われるのが5話、イメージトレーニング的な対策をねり簡易的な義足を作りそこに三本目の隠し刀を仕込んでリベンジを果たし足を取り戻すのが6話という流れ。

 主要な流れはミオ絡みですが、夜の仕事をしてるとこをどろろが見て最初は受け入れがたい感情を見せつつも、時代の中での選択でありその方法で生きることを選択したミオを受け入れるも、その後敵対してる勢力の陣営に入っていったミオが密偵の疑いをかけられ面倒を見ていた子どももろとも侍に殺されるという展開に。
 ミオの歌(というかミオに対してもかな)に心を開いていた百鬼丸には辛い状況ですが、はからずも4話で斬った兄の死に慟哭した妹の立場に今度は百鬼丸自身がという感じがなんともです。

 そして叫び声を出しながら侍や足軽たちを斬り殺していく百鬼丸をどろろが、自分自身が鬼神にならないでと止めに入ったことで一人逃がしてしまい、おそらくこれで両腕に刀を仕込んだ素性不明の剣士がいるという情報を父景光が知ることになるのかなと思うけど、原作と話の構成をうまくアレンジしてるの手法もソツがないなと感じたりも。
 今回のアニメのメディア展開の一つでどろろもミュージカル化されるとのことだけど、仕込み刀のアレンジを舞台レベルでもうまくごまかせるなら、その流れで実写映像化を期待したくなるところです。

Re: 2月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/02/13 (Wed) 10:15:56

まいどです。
revisionsノベライズ2巻、日曜に購入して読了しました。

内容ネタバレは避けますが、5章「未来の姿」、6章「だって、人だから……」、7章「真夜中の狂詩曲」、8章「オペレーション・ネフィリム」となっていて、まあ、アニメの各話サブタイトルに忠実なんでしょうな。
よって、現在、8話までのストーリーは把握した状態ですが、概要に触れますと、

●5話:ヒーロー願望の強い大介が周囲に受け入れられるものの、調子に乗って命令違反を繰り返すことからリーダー権を巡ってガイと対立。未来に順応したチームの雪解け気分な女子の和やか気分から、一気に不和と疑心が発生して、チーム崩壊の危機に。

●6話:リヴィジョンズの機械兵シビリアンが、疫病により異貌と化し、知力低下を発症しながら、機械化することで生き永らえた人類の成れの果てと判明。
黒岩署長にはミロが伝えていた情報だけど、少年少女の動揺を避けるべく、伝えていなかった秘密のため、「大切な情報を共有せずに、自分たちを都合のいい駒として扱う大人のやり方」と、大介との確執から、ガイがサボタージュ。ルウもそれに付き合う形でチーム離脱。マリマリも、相手が人間と知って戦意喪失。
そして、大介と慶作のみ残留という中、2人の行方不明者捜索の「自発的な行動」の結果、思わぬ悲劇と試練に遭遇することに。

●7話:チームの不仲から再出発への流れ。

●8話:敵の本拠に乗り込んでの最初の決戦回から、物語の大きな転機に。


それとは別に、4.5章「光を掘る」という挿話があって、マリマリ主役の回。アニメ5話の最初に語られた「パペット用の電源キューブ」を地下から掘り出すために、SDSと渋谷の土木作業員、技術者たちが協力して、作戦遂行する話ですね。
健気に頑張るマリマリと、それをサポートする慶作のほのぼの回でもあるのですが、そこがハッピーエンドでまとまって、その空気の中の5話ですが、女子の入浴サービスとか、ハッピーバースデイとかいいムードだったのが、最後に急転直下でチーム崩壊の危機、という畳み掛ける流れでハラハラドキドキさせる展開は上手いなあ、とも。

改めて、

★ジョジョ

前回でほぼ決着のついていたベイビィフェイス戦よりも、続くギアッチョ、ホワイトアルバム戦が強烈な感じでした。

もう、こいつの強敵ぶりとキレ芸に圧倒された気分です。氷アーマーを全身にまとって、本体ごと突っ込んで来るギアッチョが鬼気迫る感じで、VS暗殺者チーム戦のクライマックスって感じですな。
相手を縮小したり、鏡の世界に引きずり込んだり、老化させたり、釣り竿だったり、仕込みに時間が掛かる遠隔育成型だったり、暗殺者チームのスタンドって直接対峙して恐ろしい攻撃力を持った敵というのが少なくて、「相手が本気で戦えない状態で、じわじわ追い詰めるイヤらしさ」で攻めてくるタイプですな。ゲーム的には、大ダメージを与えるタイプじゃなくて、状態異常系の攻撃、デバフ系の攻撃を多用する連中。

その中で、ギアッチョのホワイトアルバムは、冷却による凍結効果のデバフと、直接ダメージと、本体を守る強固な防御力と、まあ凄く盛り沢山な強敵ですな。
さすがホワイトの名を冠するだけある(笑)
メガネキャラということもあって、暗殺者チームの中で一番感情移入できるキャラと言えます。まあ、自分はあんなキレ方はしませんが、多分(苦笑)。

まあ、あそこまでキレずに、変なことにこだわって、理屈付けてツッコミ入れたがる衝動なら理解できるってことで。一人ボケ、一人ツッコミのネタ芸人になれそうだ。お客さんを引かせることがなければ。

もっとも、唐突な芸なので、前振りをお膳立てしてくれ、なだめ役になってくれる穏やかな相方が欲しいところですな。

とにかく、次も荒ぶる原石めいたギアッチョ芸に期待しながら、バトルを堪能したいと思います。


★ジオウ

過去と未来、光と闇の融合ですか。
だけど、闇と融合したのを感じとったツクヨミが、危惧を抱いてゲイツを焚き付ける流れですね。

一方、真司たちの方は、挫折を乗り越えて再出発で希望エンドと。

強くなった魔王ですが、次はテストという強敵に襲われて、再戦(追試)を余儀なくされることに。無事に高校を卒業できるのか。
いやあ、学生キャラが時々思い出したように勉強で苦労しているのを見ると、途端に応援したくなりますな。頑張れよ、我が魔王、と黒ウォズさんの視点にもなったり。

「普通の高校生、常盤ソウゴはこうして高校を卒業できなくなり、その哀しみと憤りを胸に、覇道を突き進むことになったのです」ということにならないように。

そして、仮面ライダーキカイ。
そのままキカイダーだったり、ザミーゴだったり、あ、そう言えばザミーゴもホワイトアルバムと同じ氷使いだったな、とか、つながって来るのが楽しいですな。
これで、ギターを演奏してくれるとツボなんですが。

一方、アナザーキカイは、噂だとスウォルツがウールをアナザー化させた姿とか? とうとう、タイムジャッカーが自らアナザーになるのか? だけど、そのまま倒されてウール退場って可能性もあってドキドキしつつ。

何はともあれ、メカ好きの自分としては、キカイを応援したくなりますが、それにしても、メカと忍者とクイズの3つでゲイツリバイブになるってことは、そういう要素を含んでいるのかな、と期待したく。
クイズを出題するメカ忍者、その名はゲイツリバイブってキャラだと、さぞかし面白いのですが、救世主っぽくはないよなあ。「拙者の名前はゲイツリバイブでござる。では出題だ。ギーガシャン」 まあ、この場だけの妄想ってことで。

Re: 2月のスレッド(2019) - K.K

2019/02/13 (Wed) 17:07:53

 NOVAさん、たささん、どうもです。

●revisions(第5話:未来の姿 )

 自分の書いたものをチェックしてみたら、かなりの確率でrivisionsと誤記してましたorz。ローマ字打ちに引きずられたのかも。また、設定上は2017年の渋谷が未来へ転移したんですが、自分は2018年の渋谷と思い込んでました。そこに気が付いて、ウィキペディアを読み直してみたら、渋谷が転移した未来は2338年となっています。これはさすがにウィキペディアの間違いなんじゃないか。

 第2話ではミロが「ここは2388年の日本」と言ってます。それだけだとミロの言い間違い(か脚本ミス)とも考えられますが、第3話ではパンデミックの発生をミロが「350年ほど前」と述べてます。もし渋谷が2338年だとすると、パンデミックは1990年頃ということになってしまいます。ウィキペディア以外を検索してみると、どうもrevisions関係で「2338年」は出てこない。今話では大介の年齢を「371+17歳」と表現したシーンもある。劇中で約300年という表現もあったようですから、そっちで計算してしまったのかな。

 いかん、自分だけ間違ってないやいとばかりに(^^;)他人の揚げ足取るのはいい加減にしておきまして、本編。先行してご感想を頂いたお陰で、キャラの動向が見えやすかったのは幸いでした。結構複雑な動きだったし、潜在的なものが噴出するような急変もありましたから。それに小説版からの情報ですね。映像ではよく分からなかった慶作の動機とか行動原理が感じ取れたように思います。

 冒頭、渋谷に電気が戻り、SDSメンバーがヒーローとして拍手喝采をあびてますね。電気については「こんなでかいバッテリ、パペットに入らんのでは?」と思ったんですが、たぶん充電用か、予備バッテリをつなぎ合わせたんだろう(適度な電圧になるよう直列・並列、さらに直流→交流変換とかも)。

 気になるのは、SDSの持て囃されぶりですね。ヒーローというよりアイドルに近い。あるいは、五輪メダリストが近いか。大介だけが名前をコールされない点に不満を抱いてますが、理由が「チームリーダーは俺なんだぞ!」である点が早くも不安です。前回ラストで周囲から感謝されて承認欲求が満たされたかと思ったんですが、より膨らんでしまったのかもしれない。

 リヴィジョンズ側の侵攻は散発的らしく、SDSも訓練を兼ねての迎撃とできているらしい。周囲が荒野同然で見通しがよく、リヴィジョンズ側はシビリアンという歩兵(?)だけなんで、防衛に徹するなら難しくはないんでしょうね。迎撃に当たったマリマリが「3週間休みなしで訓練ばっかりだった」と言ってまして、もうそんなに経ったのかと意外でした。が、だからこそ冒頭での電力回復で市民が大喜びだったんでしょうね。もう少し後で1か月後とも判明。さらに後の台詞から、電力復旧により運び出せる貯蔵食料も出てきたらしいし、水の再利用も可能になったらしい。

 ということは、非常用自家発電は最低限に使い(医療用などに限定したんだろう)、1ヶ月持ちこたえてきたのか。水と食料は相当に厳しい制限を受けたはず。この後、大介の誕生日を祝うケーキとか出てくるわけですが、SDSメンバーが遠慮を感じつつも嬉しいというのがよく分かる気がします。例えばですが、少な目の乾パンと飲料水で1ヶ月過ごして、突然ケーキ出されたら、非常に豪勢に感じるはずです。

 いかん、食い意地が張ってるもんで食べ物につい夢中に。夜に入りまして、SDSメンバーのもとには母親に連れられた小さい女の子がサインを求めにやってくる。警護の警官は断ろうとするも、大介が現れまして二つ返事で引き受ける。てっきり、大介が「俺のが欲しいんだろ」とサインし、女の子が「違う、大介のじゃない」と不服を言うのかと思ったら、大介もそこまでは思い上がってませんでしたか。女の子から求められたにせよ、SDS全員でサインして渡すつもりだったみたいですね(大介は不満げではなく、むしろ嬉しそうでした)。

 SDS男子3名が揃って話をするわけですが、ニューロスーツ着用のガイと学生服の大介、慶作で、それとなく現在の立ち位置、気分の差を表しているように思いました。ガイは渋谷の状況までよく把握してまして、他のSDSメンバーの危機感の薄さとか、統制の取れてなさが気に入らないみたいです。が、状況に気を取られ過ぎでもありまして、近親者をリヴィジョンズ側に奪われた慶作、大介らのメンタル面を思いやる余裕に欠けている。

 もっとも、そこをうまくとりなせるのが慶作ですね。こちらで小説版も含めて伺った通りです。しかも、大介と慶作自身の気分だけではなく、人質などの事実関係も指摘してうまく説明しており、これなら理知が勝ちがちなガイも納得するのは道理です。

 いや、違うか。ガイは自分の考えた通りでないもの、ことには不寛容なようです。今回だとSDSの面々が自分と同じような危機意識、ひいては価値観を持ってないことにいら立っています。そういう点は大介と似ているかも。同じような性分の人間が、物事を別の方向から見ているため、対立してしまう面があるんでしょう。

 が、慶作がとりなしたとはいえ、即座に謝罪できるのがガイの器ということなんでしょう。こういう点を黒岩署長が見込んだのかもしれない。ですが、大介の返しも(天然なんでしょうけど)なかなか絶妙でした。「いいよ。その代わりサインな」ですから。「いいよ」ですから謝罪は受け取っている。このままだとガイの言い過ぎが後悔として残る恐れがあるんですが、言い過ぎの代償としてサインを求めた格好です。

 頼み事としては軽いもので(もともと頼んでみたことでもあるし)、しかしプラマイゼロみたいな気分になる持っていき方です。慶作が黒子的に要の役割をきちんと果たしているとはいえ、他の面々もそれなりに当意即妙に動けるんで、友人関係~チームとしてまとまっていられるんじゃないかと思いました。

 ここで慶作がフォロー行動を起こしてまして、(無人とはいえ)女子部屋への侵入ですね(^^;。一段落したとみたら、注意を別に向けてます。ペンを探すという名目ですが、ペンくらいなら女子部屋以外にもいくらでもあるはず。わざと咎められそうな行動を起こして見せた、と考えてよさそうです。ガイに最初に反論したのは慶作ですが、一連の流れの最後に慶作が咎められるという格好に持っていっているわけですね。

 咎める役は偶然のタイミングでしょけど、女子2名が戻って来ましてお小言を与え、なんとなく「慶作は仕方ないなあ」という雰囲気で幕。慶作は女子メンバーから下着がどうこうでいじられてまして、以前から自分でオチを付けて和を保ってきたのかもです(絶対に怒らないと思われている人にはありがち)。このシーンだけでなく、事前にこちらで伺っていた2010年の事件での慶作の後悔もこの後に明らかにされまして、だんだんと自分的には慶作が最重要キャラのような気がしてきました。

 翌日、渋谷周辺警戒担当は大介、慶作。引率(?)する泉美巡査は自らに「泉海巡査長」と言ってまして、自分でもようやく巡査長と認識。ちょっと興味を起こして調べてみますと、巡査長任官の条件が高卒から6年、大卒なら2年、かつ成績・経験が優良とのことで24歳以上。そうでない場合は、素行不良等がなければ高卒後10年とのことで28歳。

 泉美巡査が「私もまだまだ20代」(20代前半ではあまり言わなさそう)と言っていることから、28歳くらいと見ておけばよさそうです。そうだとすると、パペット回収任務で身の危険を省みず、シビリアンの注意を引き付けたのも頷けるかもです。10歳ほど下の子を守るためと思えば、ということもありますし、30歳前後の判断としても妥当な面があります。対して、第1話で生徒を置き去りに逃げた矢沢悠美子先生は、この後、吹っ切れた感じで再登場してましたが、20代前半(22~3歳かな)のため、泉美巡査のようなとっさの思い切りはできず、為すべき判断に時間がかかったと考えるべきかもしれません。

 そんなことを考えてますと、見張りに立つ慶作と大介の会話になりまして、ここで伺ったことが大いに理解に役に立ちました。2010年での祭りからの誘拐事件のことですね。慶作が大介に言ったのは(おそらく以前から同じ話なんだろう)、ちょっとしたサプライズのつもりだったのに、誘拐事件に大介が巻き込まれたということ。

 しかし実際は、慶作はマリマリだけを誘って祭りに行こうとして勇気が出ず、マリマリが好意を寄せているらしい大介だけは外そうと思って、嘘をついたということですね。これはいかに誘拐が想定外とはいえ、責められるべき点もあったことになる。

 アニメ本編からはそれくらいなんですが、こちらで伺った小説版の内容も考えますと、慶作の闇はもっと深そう。もし慶作が事件直後に正直に話していたら、(ミロの介入で無事助かったわけですし)慶作の負い目も軽くなっていったかもしれませんが、言えずに今まで来てしまった。負い目が軽くならないということですね。罪の意識からも、慶作は他人に尽くすことで贖罪を試みてきたのかもしれません。マリマリへの好意もそのままあるみたいですしね。そんなことを溜め込んでいる慶作ですから、拉致された母親以外にも暴発しそうな要素を抱え込んでいるように思えてきます。

 大介と慶作の会話を遮るように、別方面の警戒に出ていたガイ&ミロからの通信が入りまして、またもやお小言モードですな。ガイの「ちょっと強めに釘刺す」が、なかなか単刀直入に辛らつです。これがガイの「ちょっと強め」なのか、本気だったらどうなることやら(^^;。案の定、大介も単刀直入な反応起こして銃を向ける始末で(パペットの悪影響を感じる)、またもや慶作がなだめ役ですか。

 一方、渋谷警察署。牟田区長が拘留されて、黒岩署長と話し込んどりますな。会話~交渉に見えて、現在の状況説明にもなってます。食い物はカップ麺に缶詰か。それもいずれ尽きる、ということで現在の専守防衛だけではじり貧であるわけですね。後で明かされるのが、実は渋谷が2388年に存在するのは不安定で、粘り勝ちもできそう。だけど、渋谷サイドは未だ知らないため、手詰まりでないのに手詰まりと思い込んでしまっている可能性もあるということですな。黒岩署長と牟田区長の対話はガイが遮った格好で打ち切られまして、牟田区長には(手前勝手な)不信感が残された模様。これは火種になりそうです。

 緊張感高まったと思ったら、お約束的な女子入浴シーン(^^;)で緩めてきた。テンプレな胸の話なんかもしてる。しかし、この風呂とて現在の状況では贅沢であるわけですね。しかも、SDS女子と泉美巡査だけで入れるのも、任務の重さに配慮しての特別措置。気分をやわらげるシーンでも、さりげなく状況の重さも伝えてくれてます。署長室のシーンを挟みまして会話は弾み、ミロは何歳かだとか(20歳前後に見えますが、アニメは年齢が分かりにくいし、タイムトラベルものでは計算上は何百歳とかあるし、判定不能な気がする)、大介の誕生会とか盛り上がってますな。

 続いて、署長室でのやり取り。自分的には今話で最重要のシーンではないかと思いました。ガイが黒岩署長に拉致された渋谷市民のSDSによる捜索を申し出る。が、黒岩署長の懸念は大介の性格と器量で、独断即決でガイをリーダーに任命。これにガイが一応の抗弁をするならまだしもですが、快諾してしまいました。

 黒岩署長はどうやら命令が即座、無条件に聞かれる環境(警察)に慣れ過ぎているようです。SDSがアーヴと渋谷にも属性があることをうっかりしている。ガイも同様で、帝王教育の悪い面なんでしょうね。教育は未完ですから、上位者にまず従ってみる必要があるんですが、いろんな面で習い性になってしまっているようです。他人も権威、権力にはまず従うとなんとなく思っていそう。かつ、まだ半人前なのに自分が周囲より抜きんでているという勘違いもあるんだろう。

 そこから定例会議になりまして、例のバッテリ残量は1ヶ月とか、厳しい状況が明かされる。アーヴの支援がないなら籠城戦も限りがある、と思うしかないですね。気になるのはSDSからはガイだけ出席。もうSDSリーダーとして扱われてるのかな。と考える間もなく(^^;)泉美巡査が入って来まして、大介の誕生会の提案。黒岩署長が制止しかけますが、市役所職員らしき人物がとりなしてますね。

 視聴者としては、大介は主人公だから死なないだろ、とか思ってますが、作中のキャラクターとしては、そんな前提はない。リアルで考えると、死亡リスクが極めて高い任務に高校生を就かせています。手厚くしたくなるのも無理はないでしょう。黒岩署長がSDSメンバーを予め危険を承知している警察官に準じて考えているらしい点が垣間見えまして、不安材料かなと思いました。

 そこへ、シビリアンが夜襲してくる(前半の描写から、シビリアンは夜間戦闘が不向きと思い込んでしまったんですが、間違ってたorz)。対応しようとするミロの動きがちょっと気になりました。自分に代わって泉美巡査に現場指揮を任せようとしてます。ということは、ミロは現場指揮官=SDSリーダーを自任しており、SDSについての任命権もあると思っているはず。これは黒岩署長と齟齬をきたしそうで、あちこちに火種があるようですね。

 退避する渋谷市民の中に矢沢先生がいまして、どうやら吹っ切れた感じです。1ヶ月経過ですから、おそらく長い後悔から反省があり、大介らの行動に尊敬の念を持てるようになったんでしょう。しかし、負い目は解消していないはず。大人キャラとしてドラマに復帰してくれることを期待したい。

 SDS女子メンバーのほうは夜襲程度は簡単に撃退できると安心しているのか、いそいそと大介誕生会のセッティングにいそしんでますね。が、シビリアン迎撃中の3名は各々が迎撃そっちのけの指揮権争いみたいなことをしてまして、かなり危険な状態。いや、戦闘ではなくチームの結束のほうですね。

 さらにまずいことにマリマリがミロを呼びに行くわけですが、そのミロの前にチハルが現れて、争いになってしまっている。チハルは義体ですから、ミロが銃で攻撃するのも、口論で収まらない感情表現なんでしょう。対するチハルは、ミロに対する攻撃は有効のはずですが、特に仕掛けることはない。あくまでも話をしに来ただけというスタンスを貫いている感じです。

 あくまでもチハルの話をそのまま信用するならですが(ミロが嘘とか言わないようだし)、シビリアンってRVウイルスによる疾病で人間が変化した姿だったですか。シビリアンが感染した人類の成れの果てかもと思いはしたんですが、ウイルスに対抗するために遺伝子操作したんだと思ってました。まさか疾病そのものによって姿かたちが変わり、知能的にも悪影響を受けてしまっていたとは。かなり悲惨で、ここまでのリヴィジョンズ側に対する見方を部分的にですが、変えたくなりました。

 が、リヴィジョンズは(おそらくは感染を免れたらしい)アーヴ側を1億人以上、殺害しているわけか。戦闘による死者なのか、それとも生体材料として拉致したのか。ミロがリヴィジョンズのこととなると極めて感情的になるのも当然なんでしょう。

 とはいえ、ミロがシビリアンを「化け物」と連呼し、死んでも当然と思っているらしい点は非常に気になります。人間の基準を定めて、自分の基準に合わないと除外するようになるのも、どうも非人間的ですから。争った果てに、双方が自他ともに救いのない状況になってしまっているということなんだろう。
(もしかすると、リヴィジョンズ vs アーヴの抗争にも慶作の調停能力が発揮されてくるかも、という妄想が湧いたりしてます ^^;。どうも慶作視点で物語を観ている面が、自分にはあるらしい。)

 その話を聞いてしまったマリマリがショックを受けるのも仕方ないこと。人間ではないと思うから存分に戦えたわけで、実は人間だったと知った途端、恐ろしくなるのは自然な人情でしょう。そう思えたマリマリは凄い、と思いかけたんですが、残念ながら器が小さかったようです。いや、10代では当たり前ではあるんですが。

 戦っていたのが人間だと皆に知らせようと戻ったのはいいんですが、大介とガイのリーダー争いに出くわして、その最重要事項がどっか行っちゃった。ケーキが地面で崩れ(渋谷市民の好意の象徴?)、誕生日カード(SDSメンバーの好意の象徴?)が踏みにじられているのを見るや、昔みたいじゃないと泣き叫んでしまう。一応、それで争いは中断されはするんですが、解決に向かうはずもなく、たいていは根を深くしてしまいます。争いの当事者に我慢を強いているだけですからね。

 間の悪いことに、チハルと争って気が立っているミロもやってきまして、SDS全員の惨状を見てしまい、人類の未来を任せられる人間とは思えない、と断じてしまう。ミロは意識してないでしょうけど、大介にとっては自分の存在意義を失った瞬間ではないかと思います。周囲の承認としてはSDSリーダーと認められなかったこと、自分をここまで導いたはずのミロからはダメ出しされたことで、パペットパイロット以外は心の拠り所を失ってしまったんじゃないかと思います。これも暴発要因ですね。

 ミロが「あと数日で2つの時代の交差が解ける」≒渋谷が2017年に戻りそうだ、と知ったことも重要ですね。渋谷市民にとっては、元の世界に戻れるいい話です。しかし、ミロ的には渋谷が2388年にある状況を利用しないと、アーヴの目的が果たせないかもしれない。ミロが誰を利するように、あるいは思いやって行動するか、これも火種になりそう。

 なんだか火薬庫状態で6話目に突入する感じです。小説版のご説明からは、6話めでいったんカタストロフとなるみたいですね。1クールだとすれば、前半が終わります。7話めから再起動する感じでしょうか。8話めで逆襲のようですから、攻防の流れが逆になるという印象で、物語の転機というのもしっくり来そうです。

 4.5話の内容も興味深い気がします。もし今話の前にそのエピソードを入れてくれたら、電力復活~誕生パーティの流れに説得力が出そうですし、それゆえにチーム崩壊の危機もより劇的になりそう。映像ソフト化のときに入れてくれたら面白そうです(今の調子で話が続くなら、購入やレンタルを考えたくなるかも)。


 いかん、夢中になって書いてましたら、長くなりました。どろろについて、たささんから頂いた感想であれこれ思うことが出てきたりしているんですが、次の感想書きのときにしようと思います。

Re: 2月のスレッド(2019) - K.K

2019/02/17 (Sun) 00:29:46

 感想の続きです。

●ジョジョ黄金の風(第19話:ホワイト・アルバム)

 ミスタとジョルノはいいコンビになってるなと思った回でした。一方のとっさの行動の意味を、他方が理解したり、気合や覚悟をすぐに共有したりしてまして、それも瞬時にやってます。ポンペイでの戦いでも、アバッキオとジョルノは相当高度なコンビネーションでしたが、一瞬「こいつは何をしようとしてんだ?」みたいな逡巡が見られました(主にアバッキオ)。ミスタとアバッキオでは、ジョルノに対する信頼感・警戒感が違いますから、そこが原因かな。

 ともかく本編。前話ラストからの続きで、ジョルノが車を運河に突っ込ませる。すかさずスタンドでギアッチョに連打入れてけん制し、ミスタを逃そうとする。ミスタがディスクを回収して逃げ切れば、という作戦なんでしょうね。テキパキしてますんで、橋から落ちると決めた時点で考え、腕を持ってかれる覚悟もあったはず。

 ミスタはしかし、ジョルノも生き延び、ギアッチョも始末すべきと言う。ジョルノを死なせるのは惜しいということがあるでしょうし、この後も言ってますが、ギアッチョにブチャラティ本隊の位置を知られるとまずいという判断でしょうな。

 運河に飛び込んだのは大量の流水でギアッチョの冷却能力を削ぐ算段だったようですが、ジョルノの推測を超える大容量の冷却力だったようですね。一瞬は車内の凍結を遅らせはしたものの、車の周りからみるみる凍結してしまう。ジョルノ、ベイビィ・フェイス戦時や前回と同様、敵の能力の凄さを認識しとります。さもありなん。

 ジョルノが諦めかけるとミスタが奮起。車の屋根に植物を生やせと指示、これをジョルノは川岸まで伸びる植物と受け取って、試みるも冷却に負けてしまう。ツンドラの短い草くらいしか無理、とまたジョルノが絶望しかけるとミスタが「それでいい! どんどん生やせ」と再指示。

 観てて「どういうこと?」と思ったら、雑草むしって(サーフ? スケート?)ボード作るわけでしたか。うまい具合に凍らせ放題だから草の加工も容易。一瞬、「車の屋根をカットしてはどうか」と思ったんですが、ジョルノのスタンドでは精密性やパワーが足りないんだろう。ピストルズの面々では無理なのは明らかですしね。ミスタは一瞬で、最も確実にボード作れる方法を判断したんだろう。

 奇想天外といっていい方法ですから、ボードができるまでギアッチョもミスタが何してるんだか分からなかったみたいですね。もしかすると、そこも計算済みの戦術だったのかな。多少とはいえ手間と時間がかかる方法ですから、敵を戸惑わせて様子見させる必要がある。

 が、ミスタがボードで氷上を滑り始めますと、ギアッチョも狙いが分かる。冷却を解除して氷を融かし、ミスタを運河に落とす。ホワイト・アルバムって、単なる氷結能力ではないみたいですね。氷って、そんなに急に解けたり、温度上昇で硬さが下がるもんではない。潜熱もあるし、比熱もそこそこある。「熱を瞬時に移動させる能力」みたいに解しておくしかなさそう。物理法則超えてますが、スタンドはたいがいそうなってるんだから、ホワイト・アルバムだけ律義に(?)物理法則に従わなくてもいいだろう(^^;。

 それはともかく、ギアッチョはバタフライでミスタに迫る。以前は競泳でもやってたのかな。クロールのほうが速くて消耗も少ないのに、と思いかけたんですが、対象をしっかり見つつ、直線的にできるだけ速く、となるとバタフライなんだろう。

 が、運河の氷結のほうがもっと速い。ミスタ、岸に上がる間もなく氷に捕らえられてしまう。もしかして、ギアッチョのバタフライ、ミスタの油断を誘うためのものだったのかな。まだまだと思っていると、いきなり氷が伸びてくるってことで。

 すかさずジョルノが「草を撃つんだ、右手が動くうちに!」と叫びまして、ミスタは意図を悟ったらしい。自分は全く忘れてましたが、ボードだった草は元は車なんでした。ジョルノがスタンドを解くと草がボルトに戻り、ミスタの銃撃でギアッチョの眉間にヒットし、ギアッチョは水没。しかし装甲の上からですんで、ごく短時間の行動不能にしかならない。
(このシーンで、なんでミスタがリボルバー使いなのか、理由の一部が分かった気がする。帽子弾込めだけでなく、いったん水中に没しても確実に動作する堅牢さがあるからかな。いろんな戦場を想定してのことなんだろう。)

 ジョルノはこの隙にディスクを回収して逃げ切ることを提案。しかしミスタは別のリスク:ギアッチョの復活と追跡を重視する。しかし、具体的な対応をどうするのかと思ったら、水中に沈んだ状況を利用して呼吸用の穴を探るわけか。二の手、三の手が即座に出てきますな。
(お約束と言えばお約束なんですが、ミスタが水中ではっきり見えてますね。ギアッチョはヘルメットが水中眼鏡代わりになるから見えるはず。しかし肉眼のミスタはぼんやりとしか見えないはず。しかも夜だし。こういうの、割と気になります。)

 ギアッチョの首の後ろに空気穴を発見、しかし水中で拳銃を撃っても届かないでしょうから、ピストルズを配置しておいて、水上での対決に持ち込むわけか。が、ギアッチョのヘルメットの構造上、水面を目指して上を向いていると空気穴が隠れてしまう。

 双方、水上に出たもののどうすんだと思ったら、ミスタ、いきなりギアッチョ周囲の水面を撃った。なんだろう、と思ったら、魚撃ってたんですか。それも、なんだろう、と思った自分が浅はかでしたorz。なるほど、死んで浮いてきた魚を、思わず見てしまったギアッチョの空気穴がようやく丸出しになったわけか。

 ピストルズ誘導で弾が空気穴に命中、だけどギアッチョ平気らしい。なんでだと思ったら、「ホワイト・アルバム・ジェントリー・ウィープス」なる物理攻撃反射技を隠し持ってたのか(ビートルズの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」をもじった名前なんだろうな)。

 ジオウで鏡の世界と鏡で攻撃反射が出て、ジョジョでも似た技が出て来まして、ちょっと前は鏡のスタンド。こういう偶然、嬉しかったりします。

 ポジティブなミスタもさすがに弱気になりまして、ギアッチョを倒してからという判断を後悔してしまう。ギアッチョはミスタらはもう倒したも同然と言わんばかりに捨て置き、ディスクを探し回り、ついに発見、入手してしまう。万事休すですね。

 が、見守っていたジョルノがミスタの弱気からの暴走を危惧、今度は自分がと奮起したようですな。「面白くなってきた」とまで言ってます。何をするのかと思ったら、運河の氷に腕を叩きつけて大出血、その血を振り撒いてます。なんだろう、と思ったら(この回で何度目だろう?)ギアッチョの防御氷片に血液を付着して、はっきり見えるようにしたわけか。
(たぶん、防御氷片の表面が鏡のように滑らかなため、周囲を映してしまって目視しにくかったんだろう。そこへ血を塗料代わりに付着させてただの物体にしたと。)

 ここでミスタの過去紹介。銃で撃ってくる悪党に反撃したのを正当防衛(や過剰防衛)と認められず、長期の禁固刑になり、しかしブチャラティが見込んで釈放にこぎつけたわけか。単純に生きるのが身上のミスタゆえか、あっさりブチャラティチーム加入も承諾したわけですね。もしかして、もともと他人と打ち解けやすい性格でもあるということかな。そうだとすると、ジョルノに最も早く信頼を寄せたのも頷ける。

 ともかく、防御氷片の位置が分かれば、すり抜ける弾道も見える。街灯に跳弾させて(これが後で効いてくるわけですね)、ピストルズが誘導し、今度こそ首の後ろの空気穴に命中、と思ったら無効なのか。うーん、空気穴をふさぎ、液体空気をボンベ替わりにできるわけですか(窒素の融点が-210度、酸素が-219度ですから、恐るべき冷却能力です)。やはり最強無敵か、ホワイト・アルバム。

 しかも、ギアッチョのボディに当たった弾も、結局は跳ね返せるのか(やっぱり、アナザーリュウガの反射に似ているかも)。自分の弾で大ダメージのミスタですが、これすら計算の上だったわけですね。何手先まで読んで戦ってるんだろう。ミスタはわざと返り血を浴びせ、まずギアッチョの視界を奪う(己が凍結能力が仇となってる)。続いてひたすら弾丸を浴びせて転倒させ、背後のさっき撃って尖らせた街灯に突き刺さらせる。

 しかし、その銃弾もやはり跳ね返って来る。ここからは辛抱合戦で、ギアッチョが刺さり切るが早いか、跳弾受けたミスタが死ぬのが先か。が、ギアッチョが防御技施してまして、自分の血を凍らせて支えにし、首の後退を防いでたわけか。最後の跳弾がミスタの頭部に命中、と思ったらジョルノのターン。

 ミスタの頭部負傷はおそらく例の外科手術技で回復させ、キック連撃でギアッチョを押し込み切る(ここも凍結で頭部固定したのが仇となったかも)。いつも以上に目まぐるしく勝勢が入れ替わり、ようやくの勝利ですね。あまりにも目まぐるしいんで、初見ではなかなか付いて行けず、三度めくらいでようやくバトル内容が理解できました(^^;。

 ジョルノの行動に感ずるものがあったらしいミスタ、ブチャラティより上かもしれないと評してますね。ウィキペディアなどで予習してみますと、ミスタは最終戦にも生き残り、新たなボスの座に就いたジョルノの側近となるらしい。その伏線としての、ミスタ感想なのかなと思いました。

 ミスタは瀕死の重傷を受けたわけですが、命と引き換えの戦術だったわけではなく、ジョルノの治療能力を考慮してのことだったようですね。治せる程度にダメージコントロールしていたと考えるべきなんでしょう。その辺りも冷静で計算高いといえそうです。

 ジョルノは「痛いんですよ」と前置きして、治療を始めるわけですが、そこからが思いっきりコントですね。緊張から極端に緩みまして、雰囲気激変です。オチも、2人の捜索に来たナランチャ(と亀内のブチャラティ本隊)が誤解して、というギャグでした。

 と、観ていて緩んだんですが、はたと思い至りました。戦闘中のミスタの判断ですね。このタイミングでブチャラティ本隊が来るということは、確かにギアッチョを完全打倒しておかないと危うかった。このタイミングも測っていたと思うと、改めてミスタを見直したくなりました。

 ED曲後、ボスらしき男が通信受け取ってまして、「リゾット行方不明」と。暗殺チームの最後の1人が動き出したわけですね。予習によれば、リゾットはボスに倒されるようですから、ジョルノら抜きのバトルで1話以上は使いそう。

 次回は「ボスからの最終指令」ですか。ディスクの中身が何だったかを明かしてくれるんだろう。たぶん、トリッシュの最終受け渡しの段取りでしょうね。

●どろろ

 たささんのご解説のお陰で、感想サイトなどで分かりにくかった点が少しずつ分かるようになってきました。大変助かりまして、ありがとうございます。

 第1~3話が主要キャラクター紹介、舞台となる戦国時代の世相、百鬼丸の生い立ちから為すべきことの明示、といった感じかなと思いました。

 続く第4話は、第5・6話を知るまでは、妖怪以外に妖刀なんてものまである、というバリエーションだと思ったんですが、勘違いだったようです。ウィキペディアの原作紹介だと、妖刀の持ち主:田之介は百鬼丸に深手を負わされたものの、最期は自刃となっています。妹のお須志は護符によって守られたことになっている(なかったら兄が斬ってしまったんだろう)。

 2019年アニメ版では、兄の田之助は妹を斬りそうになる様子はないようで、妹を斬らないのは兄の意志という風に受け取れそうです。その兄を百鬼丸は(妹の助命嘆願を無視して)斬り殺す。これはこれで、二度目は許さないという風に受け取れることもできそうですが、実は第5・6話の伏線になっていたわけでしたか。

 第6話ラストでミオ(未央)を失ってしまいますもんね。失ってどうなったかといえば、百鬼丸はおそらく初めて怒り、憎悪から人を斬ってしまう。それまでは主に妖怪で、妖刀に魅入られた田之助でも、危険な妖怪なら斬るという機械的な判断の感じ。情緒が極めて未発達な百鬼丸が初めて得た感情が憎悪ですから、この先、波乱は必至な感じです。
(百鬼丸はミオを斬られて怒り狂ったようですが、ミオが世話をしていた子どもらについては気にかけてないような点も不安。あの子らも百鬼丸に優しかったみたいなんですが、。ただ、感想文章と断片的な画像からそう思えたもんですから、間違ってるかも。)

 第4話については、こちらで油皿の灯明について伺うまで、妹(お須志)の描写が実はかなりいろいろ物語っていることに気が付きませんでした。戦国時代の照明について無知だったもんで、油皿の明かりやロウソクを気にしなかったんです。

 改めて該当画像を見直してみますと、回想シーンでは位牌の横にロウソクが灯されているシーンがあります。こちらで伺って、この時代では高価なものだったと認識。そこから、兄が出て行くときの妹の身なりも意識しまして、小綺麗な和服ですね。貧しくない武士階級らしい雰囲気です。

 それが一転、兄が帰って来た時には油皿の灯台になってしまっている。身なりも作業着です。兄に出した食事は、一見は質素ですが、栗ご飯。兄が帰って来たから買ったらしい。他のおかずは豆腐(かな?)と三つ葉のすまし汁、漬物・梅干し。これでも、大奮発したんでしょうね。妹は自分の食費も兄のために回したらしい。

 家はそこそこの大きさです。板の間なのはこの時代には普通のはず。しかし、兄に用意したらしい寝床はむしろ。この時代、そこそこ資産があれば畳の上に寝ていたようですが、おそらく畳も含めて家財を売りつくしてしまったんだと気が付きました。

 すると、油皿の灯明も兄のために無理して灯してたのかもと思いました。それも安い獣脂か何かなんだろう。そういったことは、最初に感想サイトを見回っても一向に気が付きませんでした。だもんで、百鬼丸に兄の助命を願うシーンも普通の作劇かなあとか思ってました。

 しかし、たささんから油皿の灯明についてご教示頂いたお陰で、少し調べてみる気になり、多少分かってみると重いラストだと理解できてきました。大変に感謝です。
(もっとも、本編動画を観ずに周辺情報からだけですんで、あれこれ勘違いがあるかもしれません。いずれ本編を観られるよう、なんとか算段してみるつもりです。)

Re: 2月のスレッド(2019) - K.K

2019/02/17 (Sun) 18:05:20

 感想の続きです。

●仮面ライダージオウ(第23話:キカイだー!2121)

 前説は黒ウォズ独演に戻ったみたいですね。白ウォズの言いたいことは黒ウォズが紹介する形になってます。これは本編も黒ウォズペースということだろう、と思ったら、そうでもなかった。白ウォズ側にキャラクターが集まっていく流れだったとは。

 ともかく本編。冒頭、時計店では順一郎がソウゴが小さい頃遊んでいたらしいロボットのオモチャを探して見つけてまして、今話と次話のゲストライダー・アナザーの暗示ということなんだろうな。

 前話で魔王の力を得始めたソウゴはどうしているかと思えば、(自分でも聞くたびに嫌気がさしてくる ^^;)追試。順一郎によれば「卒業できるかどうかの崖っぷち」とのことで、留年しなければ今年(2019年3月)で高校卒業ということですね。ということは、4月からは大学生か社会人(か浪人生等)のライダーということになるんだろうか。

 未来が見える力を追試で悪用しようとしたソウゴですが、答が分からずほぼ全滅(まるでドラえもんの道具を悪用しようとしたのび太みたい)。出される問題が予知できなかったみたいですね。これが追試だったので、救済が追試の追試となるわけですか。

 ちょっと興味を起こして、問題用紙を見てみますと、三角関数か。出題もデタラメなどではなく、まともなものみたい。例えば問5ですと「sinθ+cosθ=√2のとき、sinθcosθの値を求めよ」。θ=π/4のときを考えれば、sinθ+cosθ=1/√2+1/√2=√2ですから、sinθcosθ=1/2。まともに解くなら、(sinθ+cosθ)^2=(sinθ)^2+2sinθcosθ+(cosθ)^2=1+2sinθcosθ=(√2)^2から、sinθcosθ=1/2。うん、ちゃんと解ける問題にしてある。

 次の追試の追試は落とせないということで猛勉強にかかるソウゴながら、お約束の居眠りですか。が、大事な夢を見ることになる。夢ではかなりレトロな風景で、駄菓子屋も昭和時代の感じですね。ソウゴが「子供の頃に見たことがある気がする」と言ってまして、思わず「お前、何歳だよ」とツッコみそうになりました。よく考えたら、「気がする」わけですからかすかな記憶なんでしょう。とすると、わずかに残っていた昔ながらの駄菓子屋を見たということなんだろう。

 辺りの風景などを考えると、70年代といったところでしょうか。キカイダーTV本編をやっていたころですね。しかし実はわずかに残された人類の居留地で、世界の大半は機械に制された世界になっていたわけか。古い時代になっているのは、兵器製造などを恐れて文明レベルを低く抑えてあるからなんだろう。

 ソウゴが駄菓子を買おうとすると、店の主人らしき女性が「あんた、機械かい? それとも、人間かい?」とおかしなことを尋ねて来まして、この世界の異常さがあらわになる。この女性はロボットらしく、人間を見つけると攻撃してくるわけですね。逃げるソウゴが出くわした老人も同様。保護区ですら、人間が虐げられているのか。
(この2人、よう動くなと思ったんですが、一部は早回しでスピード感出してるみたいですね。顔が見えにくいアクションではスタント代役もいるのかもしれない。そう考えても、なかなか凄い身体能力のようです。)

 そこへ今編のゲストライダーが助けに入りまして、仮面ライダーキカイの真紀那レントですか。真紀那(マキナ)は「機械」なんでしょうけど、レントはちょっと分からなかった(四旬節かもしれないけど、意味的に関連するかどうか)。それはともかく、キカイがロボット男女2名をさくさくと片付けたところで、大物出現っぽい轟音。

 と思ったら、現実世界でスマホに着信入った影響でしたか。ゲイツからのコールで、アナザーライダー出現の報。左肩に2121の数字を持つアナザーで、ソウゴはどこかで見た気がするらしい。仮面ライダーキカイとはかなりデザインが異なる感じですから、これをアナザーキカイと一目で認識するのは難しかろう。

 ゲイツではアナザーにてこずったようですが、ジオウIIだとあっさり撃破。が、普通なら現れるはずのアナザー契約した人間がいない。それもそのはずで、おかしな形の本体があるわけでしたか。そいつを倒さないと、いくらでもよみがえる。これまでのアナザーとは違ったタイプみたいですね。未来レジェンドが本体からして機械だから、こうなってるのかな。
(撃破ポーズで決めた背後に大爆発って、何度同じ趣向を見ても好きだなあ(^^)V。)

 逃げたアナザー本体は木に寄生しまして、アナザー復活。依り代(?)は植物でもいいのか。要は材料さえあれば、ということかな。これをジャッカーズが眺めてるわけですが、アナザーキカイを作った(擁立した)のはウールでもオーラでもなく、スウォルツですら知らなかった。ジャッカーズ由来ではない点も、今回のアナザーの異質さの一端かな。じゃあ誰が、となりますが今話では明かされず。

 アナザーを倒したと思っているらしいソウゴは勉強に復帰。高校の追試なのに大学入試問題解いてるようですね。問題集に出てくるのは架空の大学のようですが、やはり問題はまともなものを記載しているようです。しかし、また居眠りで2121年のキカイの世界の夢へ。

 この二度目の夢では、キカイはソウゴのことを知っており、かつ初対面であることも分かっていて「真紀那レント」であり「仮面ライダーキカイ」であると自己紹介する。この世界について、後で白ウォズは知らないと言ってますんで、さらに別の時間軸と考えておくべきなんだろう。ソウゴが一時は魔王化しかけたとかで、この世界でもよく知られているのかもしれない。

 ソウゴの「俺の夢だよね?」の問いに、レントは「夢っちゃ、夢だよな」とあいまいな答えを返す。この問答、この2121年世界について何かを暗示しているような気がします。revisions観ているせいか、「ソウゴが選べる未来の可能性の1つとかで、不安定な世界なのかも」などと妄想を広げております(^^;。
(ソウゴの台詞「100年『近い』未来に来ちゃったってこと」が気になった。数詞+「近い」だと、「達しない」の意味があるはず。2121年だと102年未来なので適さないけど、ソウゴの学力描写なのかもしれません ^^;。)

 そこへ子供数人が駆け寄って来まして、台詞からさっきのロボットが「ヒューマノイズ」と呼ばれていることが分かりました。ヒューマノイドの複数形なのか、それともヒューマンのノイズということなのか。それはともかく、レントはヒューマノイズながら人間側に立って戦っているらしい。エネルギー源は衛星経由の太陽光エネルギーですか(キカイダー01的ですね)。その充電の様子が子供にやけに受けているらしい(^^;。確かに派手ですが、娯楽の少なさも物語っている気がしました。

 再びレントの解説が入りまして、この世界は2121年であり、ソウゴは夢で見ているともはっきり知っているらしい。なんでそんなことまで知ってるんだろう。あくまでもソウゴの夢ですから、予知だとしても主観が入っており、ソウゴの知識がレントの説明に加味されているのかもしれません。

 ここでやっぱりソウゴが不思議なこと言いまして、田園風景を見て「懐かしい雰囲気だね」と言う。ソウゴが子どもの頃に見たということになるですが、設定では2000年生まれ。育ちも都会の感じです。対して、夢の中の風景は(キカイダー放映の)70年代ではよくあるもの。再び「ソウゴ、お前何歳だよ?」と思ってしまいました。もっとも、「古臭い」「未発達」「退化」等と言うのをはばかって、「懐かしい」と言い換えたのかもしれませんが。

 それはそれとして(^^;、レント解説は続き、要は世界の大半は機械生命体ヒューマノイズに制圧されてしまっていて、残り少ない人間は保護区にいるか、潜伏して反撃の機会をうかがっているというわけでしたか。レントはなぜか、その人間側に立つヒューマノイズ戦士ということらしい(良心回路があるのかな、それかロボット工学3原則とか)。

 よく分からない世界ですが、もしかすると人類 vs 機械生命の抗争~戦争があって、人類が敗北、居留地(おそらく人類側最終防衛拠点)を定めて出ないことを条件に休戦協定結んだんだろうか。しかし機械生命側がなおも干渉、弱体化から人類消滅を図っている、といったことかなと思いました。

 レント解説が一段落すると(^^;、ヒューマノイズが再び襲って来まして、レントはキカイに変身して応戦。これを見たソウゴがアナザーとの類似性を見出すわけですな。キカイの必殺技は「フルメタル・ジ・エンド」で、やっぱりキカイダーを意識してますね。ヒューマノイズはソウゴにも襲い掛かるも、そこでソウゴの目が覚める。

 一方、ゲイツは復活したアナザーと再び交戦、今度は撃破に成功する。しかし本体はまたも逃げちゃうわけですね。このしつこさ、最序盤でアナザー完全撃破の条件(対応するレジェンド)が分かる前、倒しても倒しても復活して手を焼いていたのを思い出しました。

 ともかく、ゲイツが仮撃破したところにソウゴが駆けつけまして、夢で得たことをもとにゲイツに事情を説明。が、ゲイツが気にしたのは寝ていたことで、ちゃんと勉強しろと説教モードに入ってしまう(「落第した魔王」でちょっと吹いた ^^;)。夢で見たから、なんて言われても、信用する気が起きないのは当然でしょうな。要は「寝言を言うな」ってことで。

 そこへツクヨミが白ウォズを伴って現れまして、ソウゴの夢の話は信用してもいいと思っているらしい。かつ、ツクヨミの前話ラストの「選択は決まった」が「ソウゴを(魔王になる前に)倒す」ということだったと判明。裏の意味がありそうと思ったんですが、あれって割とストレートな台詞でしたか。

 白ウォズは、2121年のキカイなんて知らないと言う。疑う理由は特にないんですが、白ウォズは都合の悪いことを言いそうにないですから、何か伏せているという可能性も排除できないだろう。が、白ウォズはソウゴの予知夢だとも言う。ただし、魔王の予知夢と言ってますから、別の時間軸を示唆しているようでもあります。魔王オーマジオウ、救世主ゲイツリバイブの他に、あり得る未来がいくつかあるんだろう。

 ツクヨミはソウゴ打倒で腹を決めたようですが、ゲイツは逡巡している模様。相変わらずソウゴのそばにいます。たぶん、なんとか最低最悪にならずに済む可能性を模索したいんだろう。序盤でのゲイツ、ツクヨミのスタンスが入れ替わった感じですね。

 そのゲイツがとりあえず取った策が、ソウゴを眠らせるということでしたか。夢からもっと情報取ってこいと。ソウゴが再び夢の世界=2121年のキカイ世界に入りまして、さきほどのヒューマノイズとの戦闘の続きになっているらしい。ソウゴを襲った女性ヒューマノイズが倒されています。夢でも時間が連続しているということらしいですね。

 戦闘でエネルギーが切れたらしいレントが充電ですが、今回は充電用衛星で何らかのエラーが起こったらしい。充電に入ったレントにも異変が発生、強制的に変身させられた模様。というところで、ソウゴの目が覚めちゃったよ。夢でも次への引き込みを仕込んでるのかい(^^;。

 その頃、ゲイツはまたもやアナザー迎撃ですが、ツクヨミ&白ウォズが現れまして、(ソウゴ打倒を目指す)自分たちにつくよう説得する。考えたら、白ウォズルートではゲイツは魔王を倒した救世主ですもんね。ソウゴ打倒の人選としては、ゲイツは欠かせないということだろう。

 が、ともかくは目の前のアナザー。白ウォズも変身しまして、三度めのアナザー仮撃破を狙う。そこへソウゴが駆けつけまして、ゲイツはアナザーの情報を求める(ということは、ゲイツのスタンスはまだソウゴ側なんだろう)。ソウゴは大した新情報はなく、ジオウIIで参戦しまして、余裕で撃破してますね。現時点ではジオウIIがライダー中で最強とみていいんだろう。

 が、アナザー本体はまたも健在で、オーマジオウの原形と思しき、レジェンド抜きでアナザーを倒せるはずのジオウIIでも対応ができないらしい。変身を解こうとしたソウゴが未来を幻視しまして、スウォルツによりウールがアナザー化されている。これが現実となりまして、アナザーウォッチを発生させるために、アナザー本体をウールに仕込んでアナザー化させてしまう。

 ソウゴの「ウール逃げろ」の叫びも一歩及ばず。ですが、微妙に後に影響残しそうですね。アナザーを完全撃破しても、以前の事例からするとウールは生還できそうです。仮撃破でウォッチを残すとしても、再セットしない限り、ウールは無事でしょう。しかし、ジャッカーがジャッカーを利用してしまってますからね。ウールには遺恨が残るでしょうし、見ていたオーラもあからさまに怒りの表情でした。ジャッカーズが割れる前兆と考えておこうと思います。

 アナザーは逃げてしまい、ソウゴ側で動いていたゲイツも(胸中は不明ながら)ツクヨミらと去る。黒ウォズ解説が入りまして、「かくして我が魔王は孤独の道をたどりつつある」と満足げ(「逢魔降臨暦」通りの流れなんだろうな)。

 さきほどのソウゴの夢には続きがあったようで、レントがキカイに変身し、ソウゴに向かって「お前、機械か? それとも、人間かー!」と喚き、次回へ。次回は「ベスト・フレンド2121」ですか。現実世界ではソウゴが孤立、夢世界ではキカイが暴走、と八方ふさがりになりそうなところで、オーラが何らかのまとめ役になるようですね。敵味方のスタンス、動向ががらっと変わりそうです。

Re: 2月のスレッド(2019) - たさくらたすな

2019/02/20 (Wed) 01:04:25

■ジオウ
 ロボットライダーなキカイのアナザーが木という植物なのが、見方によってはジョジョのジョルノの無機物から有機物に変化させる能力を思い浮かべたりで、原作が90年代とはいえ映像化のタイミングで放送時期がリンクしながらみれるのが興味深かったり。

 あと充電シーンでキカイダーのOPの歌詞的に電流火花が体を走っていたのは、囃し立ていた子どもたちだけでなく見てるこちらも大受け、太陽光由来なのもグッド。

■ジョジョ5部
 氷使いの能力というと水を凍らして氷か雪の生成といった表現が主かなと印象だけど、酸素を凍らせてボンベ代わりに使う発想には感心したしだいですね。さすがビートルズ由来の名前をもった能力は伊達ではないという感じですかね。

> K.Kさん
・レントの名前はオマージュ元のキカイダーのスケルトンボディあたりからレントゲン(X線)かなとも思ったり、あるいは昭和ライダーで最初の純メカニックライダーであるXあたりにも引っ掛けてあるのかも。
 デザイン的にはファイズのサブライダーのカイザの印象が強くはありますが。 
・ギアッチョ、熱を瞬時に移動させる能力?
 なんとなく、とある魔術の初春飾利の触れてるものの温度を一定に保つ能力を数段階パワーアップさせたようなものと考えるとなんとなく納得感です。


■revisions
 前回の乱闘シーンからつながって冒頭ミロにより、変異しつづけ対処方の確立しないウィルスによる体組織の肥大から細胞破壊にいたり死を逃れる為、肥大した体組織を支えるために機械化、そして細胞壊死に至らないよう抗体を得た人間を襲い、その生体組織を移植しながら生命維持をする存在がリビジョンズであると説明がなされます。
 もっとも生命維持に手一杯で元の脳組織が壊死してしまっているのか知能もほぼないという説明、おそらくは移植した機械部のAI的な補助行動で生き残った人類を襲うことに特化してるのがほとんどで、幹部的な三人は元の人格を機械に移植したような感じなのかなと。
 で、大介がだったらもう人間じゃないよなという一言で、何を持って人間とするか否かでもメンバー間でスレ違いが発生といったところかな、というか一人無駄にポジティブな大介だけがちょっと浮き気味。

 日付が進んで、パペットで哨戒中の慶作が大介のおじの幹夫を発見、その証言から敵の本拠地が北の方向にあると聞いて、大介と慶作が暴走だけど。
 そのまえにまりまりとのやり取りで大介がこの時代、状況に生きがいを見出して承認欲を満たしているのではないかというような指摘と、あわせて批判的な落書きが大介に精神的なしこりを与えてそう、本人も内心ひっかかってるのかな、そこに一話の先生が現れて、謝罪と応援の発言に続けざま自分を守ってほしいと自己保身に走る言動にあーそいう方向でひっかき役に回ったてきたかという印象。

 で、大介と、周りをうまく取り持ってはいても母親のことで自身は気が気でない慶作による独断行動で、パペットを動かして探索にでかけると、リビジョンズ側も知らない第三の存在と大介が遭遇、手柄に走って単独で倒そうとするも、精神攻撃を受けつつまぁ、まりまりとのやり取りとかが伏線になってるとこだけど視聴者が思ってることを全部この敵が言ってくれた感じかな。
 一番の失態としては情報がまだなく実体の捕捉できない相手に生活地域で射撃をしたらかわされて、被害をだしてしまい牢屋に反省いきも、反省の様子がうかがえない大介の前にまりまりが現れて自分の思いを間接的に言ったものだから隣に閉じ込められていた慶作もそれを聞いて、ドロドロな感じに。うーん人間関係の要になってる慶作にハードな展開、これから先がちょっと心配かなぁ。
 
■どろろ
 本編をテレビ以外で一番見やすい環境ですと、アマゾンプライムに一ヶ月だけ入会するパターンかな。
毎月ごとではないけどamazonで買い物する際に一部の対象商品がプライム会員に入会すると送料、翌日配送指定などが無料になるので、自分はその際だけ一月入会してます(むしろ入会せず普通に配送料を払うと400円より高くなるシステム)
 その際一月だけプライム対象の配信作品も見放題になるので、(どろろも今現在は見放題対象作品。ただし今後配信期間が切れると見れなくなるかもですが)放送が終わるタイミングで入会が確実かなと?

 7話はこれまでの百鬼丸への救済要素の強い回になりました、出てくるあやかしも百鬼丸の体を奪った鬼神ではなくいわゆる人は襲って生気を奪っても殺しまではしない絡新婦(女郎蜘蛛)と人間の異種恋愛を描いたもの。
 なんとなくノリとしてはソードワールドあたりの亜人種のラミアと人族あたりとの関係設定を思い浮かべたり。

 出だしに人を襲っていた野良妖怪の絡新婦を普通に討伐対象とみなし攻撃する百鬼丸も手傷を追わせた状態で逃げられてしまい、後を探すも近くに鉱石集積のための村を発見。村に向かうと定期的に人が行方不明になる事件が多発していることを聞いたどろろは、さっきの絡新婦が関係してると踏んで金儲けも兼ねて探索を始めます。

 一方同じくこの村に逃げ込んで人の生気を吸って体力を回復しようとしていた絡新婦のほうですが、人の姿に化けて弱ったところを助けてもらった村男の弥二郎のやっかいになりつつ、萩の葉のところで倒れていたのでオハギの名前をつけてもらったり、虫も殺生せずに生かして逃がす弥二郎の言葉に感心を寄せていきます。
 実際は村の人間が行方不明になるのはこの採石所である村自体がブラックな環境できつい労働環境であり、逃げ出そうとする鉱夫を警備の侍が容赦がなかったため、弥二郎が手引して逃げ出したいものを安全なルートから村の外に逃していたのが実態で、侍に見つかり矢を受けた弥二郎を助けるべく侍に攻撃を加えていくオハギを百鬼丸が倒そうとするも、どろろに静止されたのと、弥二郎を救いたくて魂の色が攻撃色の抜けていくオハギを見て、攻撃をやめた百鬼丸。そのまま旅立つ二人を見送る二人という展開。

 冒頭みおが残した籾殻を握ったままで上の空な百鬼丸に、話題の切り替えで笑いを振ったどろろも無反応だったけど、終盤にどろろへの反応として笑い声を拙くも出した百鬼丸に変化がみられた回。
 それまで痛みも感じず命知らずな戦い方をしていて、実際他人や自分の命を失う概念の乏しいのか感情も希薄だった百鬼丸が、取り戻してきた音や痛覚と人の感情と自ら芽生えた感情と触れてきて人らしい変化が芽生えてきたというところなのかなという印象でした。

Re: 2月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/02/21 (Thu) 12:22:49

定例感想です。
今回は変則的に、逆順で書いてみようか、と。

★revisions

前回、書いた今話の悲劇と試練。

悲劇は、謎の敵ゲシュペンストのに攻撃で錯乱した大介が、渋谷避難民を巻き込んだ誤射をしてしまったこと。幸い、死者は出なかったものの、SDSの社会的信用とかが失墜して、黒岩たちは早期決着、起死回生の策を練らないといけないことになります。

試練は、大介の精神的な試練ですね。自分の行動の是非をマリマリやゲシュペンストに責められ、さらにパペットの両腕破損、自分も負傷するなど、ヒーローの地位から一気に転落。
それでも「自分は悪くない」と言い張る大介の幼児性というか、現実認識の甘さが浮き彫りになった回。自分を内省できずに突っ走るキャラだった大介が、牢屋の中で初めて、自分の運命とは何なのかを見つめ直したりするのが、次回だったりするのですが、増長して暴走した主人公が責任を問われて懲罰牢に入れられるのは、1stガンダムのアムロを連想させます。

で、その後の1stガンダムの話だと、ランバ・ラルや黒い三連星との激戦で、兄貴分だったリュウさんや憧れの人だったマチルダさんなどを失いながらも、戦士として成長する流れだったのですが、大介にそういう成長はあるのか。


そして、ノベライズでの軽い予習だと、まず謎の敵ゲシュペンストは、大介個人に恨みをぶつける「リビジョンズも感知しない時空の歪みが生み出した投影体」とのことですが、こいつの正体が気になるところ。2巻の中ではまだ謎解きされていません。

そして、今回助け出された大介叔父の堂島幹夫さんですが、黒岩署長の相談役、大人視点のアドバイザーになっていきます。黒岩は実務面での指揮役にはなれるけど、SF関連の知識理解がおぼつかないので、ミロから話を聞いてもチンプンカンプンなところがある。
「堂島先生、分かりますか?」「ええ、簡単に説明すれば云々」と、解説役の博士ポジションになってくれます。メガネの医者キャラとして注目したいです。

ノベライズでは、「強面の黒岩が、子供たちを危険な任務に就かせることを葛藤しているセリフを堂島先生に漏らす」ところがあって、単に剛腕なだけの署長じゃない。
事なかれ主義で事務仕事しかできない役所の人や部下、子供たちに見せられない署長の弱気な内面を、初めて堂島先生にさらしてしまうところが、大人視点の物語として好きなシーンです。

あと、今回、割愛されたシーンは、ガイやルウの内面。
アニメでは大介の試練にスポットが当たったので、ほとんど描写されることがなかったのですが、ガイは大介並みに傲岸不遜なところがあって、黒岩に対しても「自分は矢面に立たず、俺たちをプロパガンダの旗印に使っている。このままだと、俺たちは体のいい傀儡だ。いいだろう、今は奴の思惑に乗ってやるが、ただの傀儡で終わるつもりはない」などということを考えちゃうキャラなんですね。

大介とは別ベクトルで、自分の能力を過信しているキャラとして描かれていて、そこをルウに見透かされている、と。ルウにとっては、どっちもどっちで危なっかしい。その危なっかしさを自分でサポートしないとって気になってる。
一方、ルウはマリマリの大介に対する想いを知ったことで、二人の仲をフォローしたいという気持ちになっている。だから、大介が責められる場面で、その矛先をミロとか別の方向にそらせるような言動になって、そういうところを「最近、大介に肩入れしていないか」と兄に指摘されることになったり。

で、ルウは今後、「大介のあしらい方、うまく扱う方法」を身に付けます。要は「おだてて、その気にさせればいい」わけで、慶作同様、大介をうまくコントロールできるようになります。
この辺は、1stガンダムのセイラさんみたいなポジションですね。一方、マリマリはフラウ・ボウのポジションかな、と絡めてみたり。

そして、ガイがサボタージュをやめる気になったのも、アニメでは割愛されましたが、ノベライズではガイも結構ゴネるんですね。
自分は並の大人よりも優秀だ、というプライドと、黒岩に子供扱いされて「大事な秘密を教えてもらえない」という立ち位置への葛藤とか。
それで、「大介は現実を見ていない」という批判的言辞を口にした際に、「だけど、ここでサボっているだけじゃ、現実は見えて来ないんじゃない?」と妹に指摘されて、初めてハッと我に返ったりします。
ルウが思うに、「初めて、兄さんに理屈で勝てた。大介が絡むと、兄さんもいつも我を忘れるんだから。私がしっかりしないと」と考えたりもして、兄へのコンプレックスを昇華していくシーンも好きですね。

そして、今回、大介が負傷して戦闘不能状態になって、初めて内省せざるを得なくなる状況が生まれ、
また、他のメンバーも「自分たちが役割を放棄したから、大介の暴走を止められずに事態を悪化させた」責任を痛感し、大介や渋谷の現状にどう向き合うか悩むこととなり、
それぞれの登場人物が悩みに悩んだ末に結論を出すのが次回。

そして、8話が1stガンダムにおける「オデッサの激戦」的なもので、哀・戦士編みたいなものを想定しています。

自分は小説の3巻も気にしていますが、刊行が3月頭。つまり、こっちで9話が放送される辺りで最終回まで読める、とアニメ放送にうまく出版タイミングを合わせて来ているなあ、と感心しながら、両方を楽しもうと思っています。
ともあれ、この楽しみは、ここで番組紹介してくれた、たささんのおかげでもあるので、感謝申し上げつつ。

★ジオウ

大介の叔父さんと、ソウゴの叔父さんがキャラ的にかぶって見えたり。
どちらも、妄想をこじらせていると見られていた主人公を温かく見守る役どころだし、かたや医者で、かたや時計や機械の修理人。
しかも、それぞれの番組内では少ないメガネキャラ。

まあ、ゲイツも受験モードだと、メガネキャラになっていたりもするのですが(映画の中で)。

それはともかく、魔王の追試が気になって仕方ないゲイツ君に萌えてみたり。
もう、職業柄、人の勉強の応援をするキャラには感情移入しまくりです。

ウォズさん辺りが、魔王の勉強を気にかけていたなら、ますますウォズさんが好きになっていたでしょうが、そういう素振りは見せず。
ソウゴが高校を卒業しようがしまいが、ウォズさんにとってはどうでもいい様子。

なお、普通の高校生のソウゴは高3ですが、実はうちの甥っ子も高3で、先日、最後の学年末テストで、三角関数を教えたりしていました。だから、今回のソウゴのテストにも、伯父視点でデジャブが。
で、自分もソウゴのテスト問題を気にしてみましたが、これは三角関数ではなく、その前段階の三角比ですね。高1レベルじゃねえか。

はあ、ここで詰まっているようじゃ、ビルドの技が「よく分からない数式」という認識なのも納得。空間の斜め方向の運動を計算するには、三角比は必須ですからね。

なお、甥っ子は機械関係の技術職(しかも鉄道関係)に就職確定で、リアルでシンカリオンにつながったり、仮面ライダーキカイにつなげて考えるのが面白いと思っているんですが、まあ、教え子や知人の将来が決まっていく時期なので、嬉しい時期ですね。

機械屋ということは、今度、壊れた時計を持っていけば修理してくれるかなあ、とか妄想したり。何せ、壊れた機械を分解するのが趣味(元どおり直せるわけではないけど)みたいなことを言ってましたからねえ。
まず、分解して内部構造を見てみたい、と素で感じられるのが、機械屋の天分なのかな、と感じたりも。

で、全然関係ない身内話を経て、ザミーゴ、いやレントですが、個人的には「工具のレンチ」がネーミング由来かな、と思ってます。
何だか、太陽エネルギーを補充する人工衛星にギルの笛みたいな作用があったのか、突如として悪堕ち。続く、と。

ええと、これはヒューマノイズの陰謀なのか、それともアナザーキカイが暴れている副作用なのか。

そもそも、アナザーキカイ(木怪とか、キカイダー原典のピノキオモチーフとか諸説あり)がどうやって生まれたのか。
タイムジャッカーも、白ウォズも感知しないのなら、魔王の夢の産物なのか、別の敵が出てくる前振りなのか、いろいろ気にしつつ、

スウォルツの行動により、タイムジャッカー分裂の動向、敵味方の立ち位置が変動する流れに来ているのかなあ、と思いつつ。

ええと、ツクヨミが敵で、オーラさんが味方にトレードされるなら、自分は歓迎しますぞ。
IF世界のテストで3点の脳筋娘よりは、オーラさんの方が有能そうだし。
そして、果たしてウール君の運命は? アナザーリュウガを呼び出すまで頑張って鏡を割り続ける、コツコツ真面目でいい子なので、このまま退場してしまわないことを願いつつ。


★ジョジョ

ギアッチョの敗因。

相方がいないため、せっかくのキレ芸もお笑いに昇華できなかったこと。
やはり、持つべき者は、阿吽の呼吸でフォローし合える良き相方だなあ、と感じ入った回。

ジョルノもミスタも、これでもかというぐらい連携ができている。しかも、片方が諦めかけたタイミングで、もう片方が逆転のきっかけをつかみ、どちらが主で、どちらが従かということなく、相互補完で強敵撃破。
ジョルノは決して単独で強いキャラじゃなく、仲間の能力を活用する軍師ポジションで本領を発揮することが、よく分かった回。
一方のミスタも、ブチャラティチームの中で、一番、他人との連携に秀でた特性を持っておりますな。

元々、セックス・ピストルズが複数の人格からなるスタンドで、連携と弾道計算あってこその能力ですし、ミスタも言動からはバカっぽいけど、こと戦術的な判断力や、人と合わせるセンスはチーム随一じゃないかなあ。

これは彼らの過去にも影響していて、アバッキオも、フーゴも、ナランチャも、信じていた相手に裏切られたり、裏切ったりするような過去を持っているのに対し、ミスタだけが信頼関係の喪失という経験をなしに生きてきた。
だから、相手の本質を偏見なしに、一番ニュートラルに見極めることができるのかもしれないです。

この誰とでも合わせることができて、しかも自分の仕事はしっかり果たすだけの責任感とか、この話でミスタというキャラが好きになったでござる。
おまけに、ピストルズの世話を焼いたり、なだめたり、やたらと冗舌なのも、バトルシーンが面白いですからね。ジョルノが寡黙系キャラなので、パートナーとしての相性も悪くないなあ、と。

バトルの展開は、K.Kさんが非常に丁寧に解説下さったので、自分はキャラの心理的連携について感想考察した次第。

しかし、ホワイト・アルバムにも、いい相方がいれば、負けなかったのになあ。惜しいキャラを亡くしたものよ。

Re: 2月のスレッド(2019) - K.K

2019/02/21 (Thu) 22:48:44

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 ジオウで木にとりつくアナザー本体がジョルノのゴールド・エクスペリエンスみたいでもあるというご感想で、言われてみればなるほどと思いました。それと、キカイ(レント)の充電シーンがキカイダーOP曲の歌詞通りという点もですね。そう思えてから、観なおしてみると初見と違った印象も生じて来まして、面白みが増します。

 ジョジョのほうでは、ギアッチョの敗因として最初に挙げられたのが「相方がいないため、せっかくのキレ芸も」はちょっと吹きました(^^;。そこかいな、って感じで。共闘できる相棒の話につながることは分かるんですが、やっぱりあのキレ芸は目立っちゃうよなあと思った次第です。

●revsions(第6話:だって、人だから…)

 謎の第三勢力と思しき「ゲシュペンスト」なんて出てきたんですが、劇中では「幽霊」と言い換えてまして、調べるとドイツ語ですか。ネット検索してみると、単にドイツ語の幽霊というネーミングだけでなく、スパロボにも出てきた(コンパチヒーローズ由来の)「ゲシュペンスト」という機体も、もしかすると意識しているのかもしれませんね。

「ゲシュペンスト」で画像検索すると、プラモ写真やイラストが出てくるんですが、最初は特に似てないように思いました。が、原機体の下半身にある前垂れ(?)がrevisionsのゲシュペンストの眼(?)に似ているような気がします。原機体の上半身を隠してみると、似ているといえなくもない。

 それはそれとして本編。前話ラストの誕生会で勃発したゴタゴタにミロが切れて、SDSメンバーの「価値」を疑う暴言(?)から。大介がショックを受けて言葉に詰まると、ガイが言い返しまして、「価値がどうとかずいぶんだな」と。巻き込んでおいて何言ってんだ、となる気持ちは分かるし、むしろ当然か。現実世界で例えていうなら、誰かを拉致して戦争に放り込んで、「お前は戦勝に導く英雄のはずだ! しっかりやれ!」と言ってるみたいなもんでしょうか。

 が、ミロとしてはリヴィジョンズが未来の放り込んだ渋谷に関わっているわけで、被害者を助けに来たという面もある。ただ、前話で数日で渋谷が元の2017年に(自然に)戻りそうと知っていながら、伏せている点で、首をかしげたくなってきています。アーヴからして、この状況を利用したいようでもありますし(パペットパイロットとして大介らを既に選任していたのは確実)。

 ここでようやくマリマリがそもそも伝えようとしていた「シビリアンは人間」を皆に伝えまして、ミロが詳細を補足する。空中投影できるプレゼン用のデータまで用意していたらしいですね。黒岩署長らに説明するときに作ったものなんだろう。RVウイルスは単純に全人類に作用したのではなく、抗体の有無で2つの勢力に分かれたわけか。影響を受けないのがアーヴ、発症するのがリヴィジョンズ。症状を抑えるために身体の一部を機械化したものの、脳のダメージは避けきれず知能が極度に衰え、しかも生存するには発症していない人間の細胞を使う必要があったわけでしたか。

 前話でミロが言っていた殺された1億のアーヴは大多数が細胞を得るためだったということですね。この後、肉親(主に姉)の死亡状況も描写されまして、リヴィジョンズとなると取り乱すほどの深い憎悪の原因が分かります。が、リヴィジョンズ視点ではどうなんだろう。もしかすると「自分たち(アーヴ)はウイルスで死なないから、見捨てたんだ」といったこともあったのかもしれない。今話ではまだ明らかにされませんが、リヴィジョンズのチハルなどからパンデミック以降の歴史が語られることを期待したい。

 シビリアンの知性の説明を受けた大介が、それなら人間ではない(から殺してもいいだろう)と言い出し、ガイが咎める。自分の常識としてはガイに近いものがあります。何かが衰えるか欠如すると人間と見做さないのは、たとえフィクションでも強い違和感を感じます。ゾンビ映画やゲームが楽しめない原因の1つです。もちろん、襲ってきたら対処する=相手を殺害するしかないのは分かるんですが、倒して快哉というのは違うんじゃないかと。

 それはともかく、またもや揉めて話が逸れだしたガイと大介を制しまして、ルウが話を続ける。このシーンのガイもですが、特にルウの動きは小説版のご紹介が大いに役立った気がします。ルウはガイとは双子ですから性分は把握している。渋谷の未来転送により大介とも行動を共にするようになって、おそらく内面的には似ている大介についても分かって来た。慶作は母親を拉致されてプレッシャーがかかっている状態(だし、母親救出などの利害が絡む恐れが出ている)。チームの和を保つ役割を分担できるのはルウだし、実際にそうし始めている、と理解することにしました。

 しかしルウがマリマリの感情を引き継ぐようにミロに迫りまして、場の緊張がかえって高まりますと、マリマリが限界になって「もう無理」と叫んで女子部屋走りこんでしまう。自然な気持ちと行動だとは思いますが、事態に対処できるだけの能力、器がないことも示してしまったような気がします。事態が異常すぎて、感情だけが空回りしてしまっている状態ですね。

 さすがの慶作も、この場は宥めきれない。大介は(ミロに言われて信じてきたこともあり)現状と役割を受け入れたい。ガイは異様な状況に放り込まれて役割を押し付けられていることが許せない。性分的に似ていても、元の世界でハングリーだった人間と、満ち足りていた人間の差かもしれません。

 ガイとルウが去り、SDSはチームとしてはメンタル面で崩壊寸前ですね。ミロは黙して見てましたが、自分の一言から始まった成り行きに困惑している模様。が、ここでも慶作がいい動きに出まして、母親ら、人質がどうなっているか、ミロに聞いてみる。確か、既に判明したいたことで、死亡したりするとまずい人々が人選されているんでしたか。とりあえず無事なのは分かっている。となると、救出を考えるのが次の一手(の候補)となりそう。要は「やるべきことを思い出したら、けんかしている暇もないだろう」ということですね。そういう話をこのタイミングで切り出せた点、最後にちょこっとガイへのフォローも付け加えてこともあり、改めて慶作を高評価したくなります。

 ミロも(おそらくまずい事態を引き起こした自覚が既にあり)、ガイらを(結果的にとはいえ)巻き込んだことを思い出して、反省する色を見せてます。そこで過去回想になりまして、おそらくはリヴィジョンズとの戦闘で逃げ惑っていた、10歳くらいの頃か。大介が誘拐されたのと同じくらいの歳ですね。過去に戻れるバランサーだったことで、皆が必死に守っていた模様。

 特に姉ですね。その姉は「生きて、使命を全うするのよ」との通信を最後に、シビリアンに踏まれて戦死(相撃ちだったんだろう)。このことが過去(2010年)の大介らの事件に関係してくるのかも。ミロは姉から教わったことを貫きたいわけで、2010年の大介にもそのことが強く伝わったのかもしれない(と考えないと、大介の強い思い込みが説明できなさそう)。ミロが2388年のSDSメンバーを「使えない奴」と見下したままだと2010年の救出でまずいことが起こりそうですが、ここでミロが思い直すきっかけが入ったことで、過去に戻ってからの行動が改善するのかもしれません。ガイの記憶では命がけだったようですし。

 一方、ルウはガイを追っかけて学校の教室。うまいこと説き伏せてるようですね。ガイが「大介の肩を持つのか?」と疑うと、事実関係を示唆したり、ガイの言い分を肯定してみたり。が、論理で説得するわけではなく、どうやら「落ち着かせればいい」という狙いだったみたいです。どうやら、ガイとても理屈として何をするべきかの理解は、大介と大きな隔たりはないようですので。その辺り、小説版では詳述されているとのことで、やはりキャラ内面を描くのは文章作品の得意とするところなんでしょうね。

 警察署では、黒岩署長に泉美巡査から一方。帰還予定者だった人質の居場所が分かったらしい。大介の叔父の堂嶋幹夫が脱出したものの行き倒れてたのを、慶作が見つけたわけですね。ミロとの会話でも言い出していたことですから、慶作の自然な行動ではあると思ったものの、次第に母親探しに軸足を移して、SDSから離れる行動に出ないかという不安もよぎりました。

 堂嶋幹夫から敵拠点のおおよその位置や人質の状況が分かりまして、閉じ込められているものの、とりあえずは無事と。リヴィジョンズの先祖だから保護されたけれど、シビリアン死亡に伴い、保護対象から外れる人質も出て、細胞の原料にされてもしまうわけですね。ということは、攻撃してくるシビリアンを倒すと、人質からも犠牲者が出てくるわけか。そのことをなぜリヴィジョンズが恫喝に使わないのかと思ったんですが、アーヴ側が「人質を殺害してシビリアンを減らす作戦」に出ないとも限らないから言い出さないんだろう。

 大介は叔父(堂嶋幹夫)の「当てにさせてもらうよ」の一言でえらい喜んでまして、ミロの代わりに承認欲求を満たしてくれる人が出現した感じですね。これはいい方向に働けばいいですが、依存心を断ち切れない要因にもなりそう。が、小説版のご紹介内容からすると、堂嶋幹夫は大介を悪い方向へリードしてしまうことはなさそうな感じです。

 黒岩署長はミロと引き続き作戦会議。ここでようやくアーヴ側の規模が判明しまして、約10万人とのこと。1億人殺されて10万人残ったわけでしたか。ほぼ全滅に近いですね。パンデミック発生時、世界人口が70億として、抗体ができる人類は70人に1人だったのかも。リヴィジョンズ側も大きく数を減らしてはいるんでしょうけど、数としては依然として圧倒的多数なんでしょうね。だからアーヴ側はできるだけ隠れているのかな。

 その条件での量子脳破壊をミロは主張しているわけですが、やはり渋谷が何もせずとも元の時代に返りそうなことは伏せてますね。この点が前話から引っ掛かっており、次第にミロを信用できないような気がしてきてしまってます。

 続くシーンは大介とマリマリの会話。今話は各キャラの個別シーンが多いかな。大介に特別の好意があるマリマリですが、大介が異常な状況を楽しんでしまってないか、疑いを持ったようですね。ガイとのリーダー権争い辺りではっきり認識したのかな。大介は否定はしてみせるものの、言葉の端々からは逆の意図も見え隠れしてしまいまして、マリマリは絶望してしまったかもしれません。

 マリマリが離れますと、自分的には今話で最もぞっとし、失望もしてしまったシーン。矢沢悠美子先生ですな。最初は生徒を置き去りにして逃げたものの、前話では吹っ切ってくれたような印象がありました。しかし今話では大介によからぬ態度と意図で接近。ゲスに言えば、反省するそぶりを見せて大介が油断したとみたら、大人の色香で惑わす。狙いは自分だけは助かろうというものですね。「もしかして、こいつ(矢沢悠美子)がラスボス?」とすら思ってしまいました。

 ヤバいよこれはと思ってハラハラしてましたら(^^;、ナイスタイミングで慶作がパペットでやって来る。慶作、捜索中の必死さは押し隠しまして、大介の負担にならないよう努めてますね。が、大介が要らんこと思いつく。おおよその場所が掴めたことで、2人して捜索・救出に向かっちゃうわけですな。それも、ミロや黒岩署長には内緒で。ブレーキ役となりそうな慶作がこれに乗ってしまったのは、やはり人質に取られた母親が重いからなんだろう。

 彼らを追おうにもガイとルウは連絡が取れず、マリマリはシビリアンが人間と知って、パペット拒絶。大介らにとっては追っ手が来ないということですが、いざというときの支援もないということになりますね。

 が、突如としてアーヴにもリヴィジョンズにも未知のゲシュペンスト出現。物理攻撃でパペットを上回っていそうですが、なぜか大介のことを熟知しているようで、メンタルにダメージ与えることをしつこく言って来る。ジオウでの裏ソウゴみたいな感じですね。言っていることは実はたいしたことない。だけど本人が気にして、考えないようにしていることなんで、面と向かって(?)言われるときつい。

 煽られて焦った大介、市街方向に発砲してしまい大被害ですね。今までも感情の赴くまま銃を向けたりしまして、都度、止めてもらって事なきを得てたんですが、やってしまうとこうなる、と分かっても最早手遅れ(不幸中の幸いで死者だけは出なかった模様)。これでさらに大介は焦りまして、相手の攻撃をかわせずにパペットの両腕を喪失。ガイの狙撃でゲシュペンストは去ったものの、パペットパイロットとして完敗したことで、大介の自信の根拠は崩れてしまったはずです。(自分的には「さあ大介の転機が来た、面白くなってきた」とかひどいこと思ってます ^^;)

 パペット搭乗を感情的に拒否したマリマリ、路上に横たわる負傷者多数を見て、自責の念を感じているようです。これもマリマリには転機になるのかもしれません。大介は非常に寛大な措置で済ましてもらってまして、黒岩署長の叱責と勾留だけですか。慶作も拘留ですが、事の重大さは分かってるみたい。マリマリが面会に来るんですが、どうも問題を感じる言動をしてます。自分の意思ではなく、大介に言ってもらったらパペットに乗れそうなわけですから。

 大介に対する依存心をあからさまに見せてしまっているわけですが、これが慶作に悪く響いてしまうわけですな。「片思いの相手が別の人に思い切り甘えようとしている」だけではなく、大介が誘拐された原因を(半ば)作り、かつそれが今の状況も部分的ながら招いているわけですから。大介はゲシュペンストに内心を暴露されて混乱してしまったわけですが、慶作は同じもの(トラウマ、とはちょっと違うかな)をずっと抱えているということかもしれません。

 次回は「真夜中の狂詩曲」ですか。狂詩曲はラプソディですが「狂」の字が何やら不吉(思惑が狂い始める、といった連想がつい)。今話が終わってから思い出したんですが、あの留置場には牟田区長も収監されていたはず。大介は気持ち的に追い詰められているようですから、リヴィジョンズが牟田区長経由で大介を寝返らせて、とか不安になります。しかし、小説版のご紹介からすると、そういうことにはなりそうもないですね。

●どろろ

 アマゾンプライムは1ヶ月無料お試し中の中断も可能だったとは知りませんでした。しかも、一度やめてもまた利用できるわけでしたか。客側としては使いやすいシステムだったんですね。お試しって一度きりが多いですし、TVなんかで取り上げられる事例だと、実は有料利用込みの契約だったりしまして、警戒してました。一度、規約をちゃんと読んでみようかな。

 どろろ本編は、放映終了後に知り合いから見せてもらえるもらえる可能性もありまして、その場合はアマゾンプライムを利用する必要はなくなりそうです。アマゾンを利用するとしても、お試しが1ヶ月ですから、たささんの仰る通り、終わったタイミングになりますね。どちらにせよ、本編終了後に感想が書けるかもしれません。何クール予定なんだろう? 1クールだと4月くらいにまとめ見できそうですが、この内容だと2クールやってくれないともったいないかもしれません。

 ともかく、現在は画像付きの感想サイト等で我慢(;_;。感想サイトでも面白さが伝わってきますんで、なかなか凄いなと思ってます。各話がかなり独立的な1~2話完結的のようでいて、実は全体で流れを作っている点も印象的です。

 第7話「絡新婦の巻」ですと、今までと打って変わって救いのあるラストで締めてました。この話だけで考えると、いくら妖怪から殺気が消えた(百鬼丸視点では赤く見えなくなる)からといって、百鬼丸が見逃す気になるのは不自然な気がします。ラストで突然笑ったのも、ちょっと分からない感じ(いつの間に情緒的に成長したのか、とか)。

 その辺り、昔話でよくある「動物の恩返し」みたいなストーリー、ただし最後が別離にならないハピーエンドを見せるための演出かと思ってました。こちらで、前話の未央の影響をご教示頂きまして、前話から感想サイトで再確認しますと、ラストで未央の歌が流れていたようですね。たぶん、百鬼丸の印象に残り、覚えてもいたことを暗示しているんしょう。

 ということは、未央により触発されて芽生えた百鬼丸の情緒面は、未央が殺されたことによる憎悪だけでなく、感情移入や共感もありそうかな、と思えました。この変化は未央で突然起きたのではなく、徐々に体を取り戻し、常に付き添うどろろが一生懸命なことが下地になってるんでしょうね。

 今回の絡新婦については、重傷の弥二郎を救いたい様子から、自分(百鬼丸)の未央に対する感情と同じと思えたんじゃなかろうか。そうだとしますと、当初の周囲に対する機械的な反応を脱し、闇と光の両面を持ち始めたということになりそう。百鬼丸のドラマが綱渡りになりそうで、注目したいポイントです。本編が視聴できるようになるのが楽しみです。

Re: 2月のスレッド(2019) - K.K

2019/02/25 (Mon) 16:07:53

 感想の続きです。

●仮面ライダージオウ(第24話:ベスト・フレンド2121)

 前説は黒ウォズのみになってましたね。居眠りで始まったのは、キカイ編が夢絡みだからなんでしょうけど、黒ウォズの余裕も表しているのか(前は、走り込んで来ての前説とかやってたわけだし)。登場時の白ウォズの勢いが止まっただけでなく、劣勢に陥りつつあるということかな。

 ともかく本編。前話ラストのキカイ(レント)「それとも人間かー!」続きで、ソウゴがぶちのめされて目が覚める。と思ったらそうではなく、夢の中で気を失ってましたか。レントが保護していたらしい子ども(マルコ)が、ソウゴを心配して起こそうとしてました。レント(キカイ)はソウゴに止めを刺さずに去ったようですね。

 充電を利用して、機械であるレントを再プログラムしたと考えるソウゴに対し、マルコはレントは機械ではなく友達だと主張。とはいっても、レントが機械(ヒューマノイズ)であることはマルコも否定はしてなくて、レントが第一義的に何者かを問題にしているようですね。それに思い当たる節があるソウゴは悟りまして、レント救出に赴こうとするんですが、ゲイツに起こされてしまいまして、とりあえずそこまで。

 一方、白ウォズはなぜかツクヨミとゲイツにご馳走してまして、どうやら2人きりで話させてツクヨミがゲイツを説得してくれるのを期待してそう。この後、ゲイツは上記の夢を見ていたソウゴを叩き起こすわけですが、「ジオウ」と呼びかけてますね。ツクヨミとの話で、ゲイツの中で何かが変わったのかな。

 その頃、ウールはアナザーの力に振り回されてまして、本人の意思とアナザーの行動が乖離しているみたいですね。スウォルツ流ではあるんですが、ウールのアナザー化のモットー:交換条件で納得しての契約とは大きく異なる。

 ご馳走しておいて去った白ウォズはオーラと会ってます。オーラが呼び出したものらしい。以前の思うがままにやっていた勢いは削がれたものの、あちこちに人脈が出来てきたようで、白ウォズは地盤的には安定してきたのかもしれません。オーラはまずアナザーキカイの素性を探ろうとしますが、白ウォズは知らないと言う(自分的には、本当に知らないかどうか疑問は残ります)。白ウォズは続けて「魔王の夢の中には出てくるらしいけど」と(たぶん、これは確実に知っていそう)。

 収穫無しと見たらしいオーラが去ろうとすると、白ウォズは「私はツンケンした娘も嫌いじゃない」などと、思わせぶりなことを言って引き留める。それに乗ったのか、オーラは「ウールを」と言い出しますがシーンはそこまで。何を言ったんだろう。このシーンの時点で想像したのは、「ウールを助けてもらいたい」なんですが、後のシーンから窺えるオーラの真意は全く別でした。仮に「ウールを助けてくれ」とオーラが言ったとしても、白ウォズを利用するための方便ということになります。

 以上のようなことがありまして、ゲイツ、ツクヨミ、白ウォズ、オーラが時計店に揃ってやって来る。この面子のキーパーソンの白ウォズが説明しまして、オーラがウールを助けたいと言うので、みんなしてやって来たと。先程のオーラが白ウォズを呼び出して話したのは、ウール救出の相談だったとのことでよさそう(だけど、そう偽装する密談だったという疑いは残る)。

 オーラが話を引き継ぎまして、スウォルツの狙いはアナザー化したオーラを自分の傀儡にすることだと言う。この時点では、私はスウォルツがジャッカーズの主導権を確立したがっていると思ったんですが、思いっきり間違ってましたorz。傀儡って、オーマジオウに取って代わる王のことだったんですね。

 オーラの依頼が虫が良すぎる(か疑わしい)と思うゲイツに対し、ソウゴはアナザーさえ倒せればと乗り気。ちょっとツクヨミが意外そうでして、またもやこういうところから情にほだされたりするのかな。ずいぶん話が進んだと思ったんですが、ここまででまだ10分も経ってないですね。

 CM後、居眠りのソウゴ(夢の世界へ出発)とツクヨミだけ残ってまして、ツクヨミが順一郎に何か言い出すんですが、そこから夢世界へシーンが切り替わる。「何を言い出したんだろう?」と思ったんですが、ソウゴが子どもの頃に大事にしていたロボットの玩具につなげる前振りだったみたいですね。裏側に落書きした「WILL BE THE KING」が夢世界での「WILL BE THE BFF」と符合することが、ラストでの問題解決の鍵となったわけですんで。

 それはともかく、夢世界。ヒューマノイズの反抗を試みる人類の集結を大々的に呼びかける音声が拡声器で大々的に流れてます(前話ではラジオ放送)。観てて「こんな大っぴらっておかしいんじゃ? ヒューマノイズがそこかしこに紛れ込んでるのは周知の事実のはず」と思ったんですが、やっぱり罠だったみたいですね。案の定、集結ポイントと思しき地点に来たソウゴらを迎えた面々が「それとも機械の皆さんですか?」と言うや目が赤く光り、襲い掛かって来る。

 ソウゴは妨害に遭いながらもジオウIIに変身、ヒューマノイズをあっさり倒す(冒頭でレントに対しては変身しなかったのは、破壊したくなかったからなんだろうな)。が、キカイも乱入して、子どもに襲い掛かってしまう。ジオウが応戦するわけですが、やむを得ずという感じで戦意は低そう。攻撃も最小限らしく、キカイを破壊せずに停止に追い込むに留めてます。やはり「友達」という認識があるからなんだろう。

 夢世界では奮闘ながら、現実世界では居眠りのソウゴをわき目に順一郎とツクヨミが話し込んでますね。ツクヨミは順一郎宅(時計店)の居候を辞すると言い出し、順一郎は驚くものの、お礼を述べる。これはツクヨミも意外そう。順一郎が真意を語りまして、変人のせいか友達もいなかったソウゴが、ツクヨミらが来てからは嬉しそうだったからと。ここにも「友達」ですね。ツクヨミがいったん決心した「ソウゴを倒す」にも微妙な影響を与えそう。

 一方、夢世界のソウゴはキカイを一時停止させた隙に、まず子供らを逃がしたようですね。追って来たソウゴにマルコはレントに対する諦めを見せますが、ソウゴはツクヨミらとの不和を匂わせつつ、また仲間になれると励ます。友達と仲間はちょっと違うわけですが、この場合は「友達=親しい」「仲間=目的を同じくする友達」くらいの意味なんだろうと思います。

 なるほどと思ったらしいマルコがキカイ編夢世界のキーワード「WILL BE THE BFF」を思い出しまして、BFF=Best Friend Foreverですか。こういう頭文字略語、ずっと昔に通信容量・速度が極めて低かった頃に多用されたものの、ネットの普及からブロードバンド化などで廃れ、しかし短文SNSが流行るとまた復活してますね。この夢世界の場合だと、ヒューマノイズに意図を悟られないための暗号的な使い方がされてるかも。

 それはともかく、ソウゴは「WILL BE THE BFF」がアナザーを停止させられるパスワードだと思ったらしい(発想の根拠ははっきりしない)。が、実はソウゴが小さいときに落書きした「WILL BE THE KING」のほうだったとツクヨミが気が付くわけですな。この後、夢世界からライドウォッチを生み出せたこともあり、ソウゴの予知夢なるものはかなり謎がありそうです。

 策は成り、ソウゴはゲイツを伴い、白ウォズに依頼して未来ノートでウールを呼び出しまして、3人でアナザー迎撃。オーラも時間停止で支援ですか。アナザーが止まった隙に(オーラの時間停止は対象外を指定できたのか、便利だな)、パスワード入力する。が、BFFではないわけですね。アナザーは止まらず、ジオウが反撃されて吹っ飛ぶ。追って来たツクヨミがKINGだと知らせる。

 ジオウが一時的ながら行動不能ですんで、入力役はゲイツしかいなわけですが、ここでゲイツが悩む。ウォッチを入手してもいいかどうか、ですね。言われて思い出したんですが、キカイのウォッチは3つめなんでした。3つ揃うと救世主ゲイツリバイブに進化してジオウを倒してしまうはず。

 ゲイツがためらった隙を突きまして、オーラがパスワード入力してアナザーウォッチを奪取、ウールを己が傀儡として再アナザー化。傀儡の王を作り、影の黒幕としての支配者になりたかったわけでしたか。オーラ以外もそうなのかどうか、気になります。

 が、ここでジオウIIの時間巻き戻しが発動、ツクヨミが正しいパスワードを知らせた時刻へ戻される。ためらうとオーラの思惑通りですから、もはや選択の余地はなく、ジオウがオーラを抑え、ゲイツがパスワード入力。これで白ウォズライダーがアナザーのではないキカイのウォッチを手に入れる(どうもウォッチの発生の仕組みがいまいち分からない。なぜオーラのときにはアナザーウォッチだけ発生したのかとか)。

 白ウォズがキカイのウォッチを使いましてアナザーを倒しにかかるんですが、そばにいた無関係の市民(作業員)をヒューマノイズ化してしまってますね。この描写からすると、2121年とされる夢世界のヒューマノイズって、2019年に生じたフューチャリングキカイの能力で発生したってことになってしまうんじゃなかろうか。やっぱり、白ウォズが2121年夢世界について知らないってことはないんじゃないのかなあ。彼は何か隠していると考えたほうがよさそうです。

 それはそれとして、白ウォズ・フューチャリングキカイでアナザーは撃破され、ウールは元に戻る。オーラはウールに対して悪びれる様子もなく、むしろがっかりした態度もあらわに、「せっかくスウォルツと私でお膳立てしたのに」とウールを責める。手駒扱いされたウールは内心はともかく、オーラと共に去る。うーん、これはウール離反の始まりと見ていいのかな。さすがにこの扱いは腹に据えかねるものがあるだろう。ウールは力の差を意識して、かろうじてこらえてるに過ぎない感じです。

 ツクヨミ、ゲイツは白ウォズと共に去る。チームワークは良かったんですが、チーム再結成には至らなかったみたいですね。ただ、ゲイツは迷う様子を見せてました。一方、夢世界ではキカイに「WILL BE THE BFF」でリセットをかけて元に戻すことに成功。レントはソウゴに「『やっぱり』お前は俺のBFFだ」と言う。現実世界のロボット玩具が夢世界で実体化したのがレント、という理解でいいのかな。が、それについては明かされず、ソウゴは現実世界に戻される。

 この夢はいつの時点かと思ったら、追試の追試中の居眠りでしたか。ソウゴの未来カンニングは追試の追試の問題を予測していたみたいですね。今度は高得点でクリア。落第した魔王もなんですが、のび太レベルの悪知恵の魔王もなんだかなあという気がします(^^;。もっとも、どちらも冷酷な大悪党にはなりそうもないキャラではある。追試クリアで浮かれるソウゴに黒ウォズががっかりするのも分かる気がする。

 しかし、これを見ていたゲイツとツクヨミは深刻。ツクヨミが「WILL BE THE KING」がパスワードと看破したのは偶然ではなく、ソウゴには夢想を現実化する能力が備わっていると推測してのことだったわけですね。視聴している自分としては、前話でのレントの「夢っちゃ、夢だよな」辺りから何か変だなと思ってますから、ある程度の推測はできるわけなんですけど、ツクヨミはソウゴの夢を知らずに推理したはず。なかなか凄いかもです。

 キカイ編は、ツクヨミとしては推理が外れてくれればと思いつつだったのかなあ。推測は「ソウゴがこういう魔王の力を得ているとしたら、こうなっているはず」だったんでしょうから。ともかく、そこで白ウォズが割って入りまして、ゲイツに3つのウォッチから成ったゲイルリバイブのウォッチを渡す。一方、スウォルツは「Zi-O」(ジオウ?)の刻印のあるアナザーウォッチを手にしている。

 次回は「アナザージオウ2019」ですか。いよいよジオウのアナザーというわけですか。新たな過去レジェンドはもう出てこないのかな。そうだとしたらちょっと残念かも。

●ジョジョ黄金の風(第20話:ボスよりの最終指令)

 前半は珍しく、すいすいと話が進みましたね。暗殺チームのリーダー:リゾットは姿を消したままだし、他のメンバーは撃退(死亡)したし、波乱要素が特になし。ブチャラティチームは、極端な秘密主義のボスに会うとはいうものの、自分の組織の長ですから、警戒心を欠いていても不思議ではない。

 ブチャラティ(とたぶんジョルノ)以外はもうリラックスしてまして、上手い飯を食う話に興じるほど。一応、ブチャラティが小言を言うものの、ジョルノとブチャラティの心中(ボス打倒)を知らない面々にはほとんど通じてないんじゃないか。

 入手したディスクの指示は、場所(教会の塔)と人選(トリッシュと護衛1名)と条件(一切の持ち込みなし)でしたか。普通は護衛にはリームリーダーであり、幹部にもなっているブチャラティを指名するところなんでしょう。が、MOのデータを作成した時点では、生き延びるのが誰か分からないため、単に護衛1人としたんでしょうね。

 そこをうまく利用しようとしたのがジョルノで、護衛を申し出る。ブチャラティと目的が合致しているものの、この後のバッジのシーンからすると、今回は無理をせずにボスの居場所を掴めるようにするに留めるつもりらしい。ジョルノの申し出にアバッキオが反対しまして、ここはさらに無理押しせずにブチャラティが行くこととして、ジョルノのブローチを貰っていく。

 ジョルノのスタンドで細工して探知機になってるかららしいんですが、ボスの面会条件に抵触する恐れがあり、リスクの高い行為ですね。おそらく、ジョルノが護衛になった場合は、隙を見てボスの持ち物をくすねる予定じゃなかったのかな。スタンドで生物化すれば、ボスを追ってくれるはずですから。

 しかし、あくまでもジョルノを護衛につけてチームメンバーに疑われるよりは、ブチャラティがブローチを持っていくことにするわけか。敵をだますには、まず味方から、というわけですね。が、もしかすると天才フーゴは何か勘づいたかな? 唐突に「いい機会だから言っておこうと」などと言い、何かと思ったら、上手く行きますよ、上を目指しましょう、と。アバッキオなどは、「ふん、当然だな」と言い、ジョルノが護衛を申し出た不自然さを気にしなくなったらしい。フーゴが皆の注意をうまく逸らせたとも取れそうに思いました。

 ブチャラティがトリッシュに同行することになったわけですが、2人きりになるとトリッシュが不安を見せる。よく考えたら当たり前で、ただでさえ大きなギャング組織のボスですからね。しかも、常識では考えられない能力の敵が途中で襲って来て、護衛のブチャラティチームも同様の能力で応戦してます。トリッシュ自身にも似たような能力が芽生えてきた。「この後、どうなる?」と分からなくなっても無理はない。

 が、ギャングではあるし、女性特有の行動とか心理には疎いもの、チームメンバーはもとより、地元のカタギ衆からも信頼されるほどのブチャラティですから、なんとかトリッシュを落ち着かせる。説明も合理的、常識的で、言われてみればなるほどな話です。それでも、トリッシュが手を握ったのは、やはり怖いんでしょうね。

 が、しっかり手を握り返していたら手首だけになってしまう。思わず、吉良吉影を一瞬連想してしまい、ブチャラティに申し訳なく思ったですorz(吉良に似ているとすれば、ボスのほうかも)。もちろんブチャラティは吉良とは全然違う。瞬時にボスの狙い「トリッシュを確実に殺害する」に気づき、激怒。

 CM後、ブチャラティの来歴紹介。両親の離婚はあったものの、まずまずの家庭環境ですね。しかし、運が悪すぎたのか。真面目な父親が麻薬密売に巻き込まれ、父親を守るために正当防衛ながら殺人、報復の連鎖を抑止するためにギャング組織に加入したわけだったのか。しかし、その組織が麻薬密売に手を染めていたと。

 最序盤、ブチャラティがジョルノに手を貸すのが、ちょっと動機的に曖昧な気がしないでもなかったんですが、こういう過去があったのなら納得。麻薬密売が組織≒ボスの裏切りで、2度目がこのトリッシュ殺害(狙い)で、ついにブチ切れたわけだったのか。

 が、ブチャラティは案外と冷静で、まずはジョルノのブローチ探知機をボスにセットする(けど、あのブローチのサイズだと気づかれそう)。ブチャラティはそのままボスを追跡できてますから、自分が失敗する可能性を考慮してのブローチのセットなんでしょうね。

 が、ボスはブチャラティの動きを全て把握できている模様。ブチャラティが待ち伏せている位置まで知っている。が、このボスは妙に『大物』で、そのまま帰れば殺さないと伝えて来てますね。ここまでのブチャラティの仕事ぶりを褒めているのも、あながち嘘ではない感じです。この後の戦闘からすると、ボスとしてはブチャラティを倒すのは極めて容易らしい。暗殺チームをほぼ返り討ちにして、1人も失わずに任務を遂行したブチャラティとその部下を、惜しいと思ったんでしょうな。

 が、ブチャラティの腹は決まってましたか。ボスに見抜かれていることに一瞬の動揺はあったものの、直ちに反撃に出る。真っ先にトリッシュのもとに駆けつけていますから、ボスと戦う決断の最大の理由はトリッシュを守るためと見てよさそうです。幸い(?)、いったんボスが離れましたんで、例のジッパー手術でトリッシュの手首を戻してやる。

 が、いったん離れるのがボスの戦法だったみたいですね。ブチャラティが戦術的なものと見抜けなかったのは仕方ないかもしれない。観ていた自分も戦闘経過がよく分からず、ボスのスタンドについてネット検索で復習してから、ようやく理解したくらいですから(それでも、全て筋が通るようには理解できなかったorz)。

 トリッシュを確保したブチャラティ、スタンド能力で隠し持っていた携帯を使いましてジョルノに連絡(いつ仕込んだんだろう? ボートでの会話のときには既に仕込んでいたのかな)。ここで例のブローチが役立ち、ジョルノがボスの位置を特定ですが、何か異変を察知したらしい。

 ブチャラティは構わず速攻に出るも、なぜか攻撃した相手が自分になっている(ジョルノが探知したのはブチャラティらしい)。驚くブチャラティの背後にボスが現れて解説。一連の現象がボスのスタンド能力「キング・クリムゾン」で、「時間を消し去って飛び越えさせた」ということですか。説明されてもよう分からんし、ウィキペディアなどで解説読んでも、このバトルをきっちり理解することはできませんでした。

 たぶん、1. ブチャラティがジョルノが指示したポイントを攻撃→2. しかしボスがいないので進み出た、というのが実際に起きたことで、ボスが2の行動の時間を消し去った、ということなんだろう。ジョルノが気が付いた異変が何だったかはよく分かりません。ともかく、ボスが後ろからグッサリですから致命傷なのは確か(ネットでこの先を調べると、まだブチャラティは退場しないようなので、とりあえず少しだけホッとした)。

 次回は「キング・クリムゾンの謎」で、多少はスタンドの正体を明かしてくれるのか、それともジョルノらがボスの能力に混乱するのか。時間操作系は分かりにくくなりがちですから、勝利条件は明確にして欲しい気がします。

Re: 2月のスレッド(2019) - たさくらたすな

2019/02/27 (Wed) 02:07:15

 久しぶりにトウフ文字(いわゆる文字化けで□に置き換えられる文字)がでたので調べたらニアリーイコールのようでした。なんでだろうと思ったらOS再セットアップした後だったのでフォント周りも初期化されてたようだけどバージョンアップで最初からカラー絵文字に対応してるわりに地味に完璧ではないのが微妙どころ(チェス記号がポーンのみで他の駒が表示されなっくなってる)
 ニアリーイコールも調べたら数学記号としては日本ローカルなのが初期でフォローされてない理由かなとか思ったり。
 さて、

■ジオウ
 ソウゴ幼少期オモチャのKINGが夢の中の未来ではBFFに変わってるのは、ソウゴの現在の心境変化ともいえるけど、ツクヨミのほうの心境は複雑そうですね。
 ちょっと、思ったのはキカイウォッチの能力が人間を機械のごとく強制的に操る、これバトルの相手がより強力な場合、実際見た感じ邪魔や横槍をいれる感じはできても極端な耐久力や強さは持ってなさげで、一般の人に被害がもろ出そうなパターンというのが主人公側の能力としてはいささか珍しいかなと。

 あとキカイとアナザーキカイの関係でキカイダーネタだと、01が木造の仁王像の中に隠されていたって設定も思い出したりも。

■ジョジョ5部
 キング・クリムゾンの時間を消し去るは。普通に映画のフィルムでいうとこのフレームスキップで解釈できるけど(1コマ目2コマ目3コマ目とあったら2を消して、1→3と時間をつなげていく)
 未来予知の部分はなんとなく瞬間的に時間の一部切り取ってコピーした3、4以降を1のコマと重ねて(フィルム的に考えると透けているので、そこで時間が一部合成されるみたいな?)そしてボス本人は都合の悪い未来が見えるとそのままそのコマごとまた切り取ってしまうということかな。なんとも解釈がややこしいところかも。

■revisions
 大介は相変わらず檻の中で不貞腐れてますな、いわゆる反省文というか始末書も書き放置という状況。慶作のほうはんがい者には巻かれろの精神で開放されたのに、大介は過去にミロから受けた予言にこだわり続けるもキング・クリムゾンの如く有効活用とはうまく行かずじまいですな。
 自治体代表を交えた会議の場で今回リビジョンズについて語られたことと、パペットのセキュリティを兼ねたパイロット確保の為にミロ達アーヴ側の意図的な作戦の為に渋谷が未来に転送されるのを放置したことに咎められますね。
 場の雰囲気が悪くなるのを黒岩署長がうまくとりなした感で相変わらず有能なところを発揮といったとこですね。

 破損したパペットはリビジョンズの残骸を使って修理、というかパペットそのものがリビジョンズから生成されてるといった感じなのかな?
 リビジョンズ側は人の体を使って暫定的な体を得ようとし、アーヴ側はリビジョンズの体を使って戦闘用のパペットを作るということだと、なんとなく平成ライダー的な設定に通じるとこもあるかなと思ったり。

 リビジョンズ側の量子脳肉体の選定に関しては犬アバターのニコラスが面白くなさそうな表情で意外と彼が状況に変化をもたらしそうではあると思ったら、大介の前にちょっかいをかけに現れてご丁寧に計画というか予定の一旦をバラしてしまい、これが黒岩の決断を決定づけますね。
 S.D.S.によるリビジョンズ本拠地への強攻作戦を伝え、大介に処遇についての判断は反対がガイと泉海の二入だけで、あとは大介にかけてみたいといった感じで、ガイとの反目関係は心配ではあるけど、ルウ達が賛成を表明したさいの大介の意外な表情から人間的な面で大介に一皮むけた覚醒の兆しがあるのかもと思わせる引きで前回までのギスギスした終わりからの逆転劇が期待できそうな高印象な場面でした。あとマリマリ関連で慶作のところどころ見せるつらそうな表情も印象的だったかな。
 黒岩の有能なところはミロの中間管理職的な上からの圧力を察してか、独断で動けるようにうまくフォローしたとこですね、ここでかなり気になってしまって、ネットフリックスだと一気に配信だからネタバレ感想してるサイトを検索してしまいました(笑)
 幸い最初にみたサイトが、うまく概要だけを抽出して全体像な感想をまとめていたので過度なネタバレにならずに大介がどのような逆境から立ち直ったのかの流れだけを得たので、概ね好印象の最終回を迎えられそうで安心したところです。

■どろろ
 今回は硫黄泉のある地域の山間の村で黒い霧雲をまとった大百足が相手ですね、定期的に村を襲うのでその都度人身御供として若い女性を差し出して生きながらえてる村といったとこですね。
 で、今回生贄に選ばれたお梅を救出すべく、彼女を姉のように慕っている自らをさると名乗っている少年と、どろろの交流が主になってます。

 このさるという少年、もともとが村の子供ではなく一人山の中で狩猟生活をしているところを後から村を開拓してきた人間に追われるという過去がありまして、その中で優しくしてくれたお梅を慕うようになって行ったという流れ。
 名称程度の知識ですが、このさるという少年いわゆる政権や領主の管轄の外で生活していた山岳系サンカの類なのかなと。
 迫害をうけ追われるあたりでそう感じただけですが、明治期になって定住しない生活習慣をもつ人たち全般をまとめてそう呼称するようになっただけで、江戸期以前はサンカがどのような文化形式を持っていたかは、ほとんどがわかっていないようですね。
 サンカという名称も西日本での名称なので日本全体で考えたら東北系アイヌとかも関連させつつ考えたりとか、って脱線してしまいました。
 まぁ単純に猟師の生まれなだけかもしれないけど、病で両親を失ってからは山でずっと一人であったと。

 初戦は大百足の黒霧に包まれた場所すべてが、目の見えない百鬼丸にとっては黒霧全体が警戒色のオーラ一色で逆にそれに頼って戦ってきた百鬼丸にとっては暗闇に包まれた状況になって大百足が捕捉できずに、もたついてるところを生贄のお梅が食べられてしまいます。
 この後百鬼丸は岩にむかってひたすら小石を投げつけ、いじけてるのかという行動を取りますが、これが後の伏線に。
 ただ百足が日光に弱いことに気づいたどろろとさるの仇討のための連携作戦が今回面白いところですね。場所が硫黄泉でガスが程度あるためうまく臭気の濃い場所に誘導して火矢で引火爆発させ霧を四散させるというもの。
 しかし大百足もこれに耐え体から新たな霧を発生させ万事休すかといったとこで、百鬼丸が矢をつがえ参上。矢で攻撃というよりも当たった音の反響で百足との距離感を掴むための小石投げだったようです。
 原作設定の人の体を取り戻すと弱くなるが、今回うまく逆手にとって話に活かされてますね、音を頼り相手の位置を探ってることに気づいたどろろが自ら百足の頭にしがみついて声を出しながら百鬼丸を誘導しようと奮闘します。

 途中どろろの気絶もあったけど、最終的に百足の体の内部に飛び込んだ百鬼丸の内側から切り裂き攻撃で大百足を撃破、そして食べられてもう死んでいたと思われていたお梅も助け出すことができ、今回は痛快アクション劇といった面が強かったかな。あと、どろろと百鬼丸の連携らしい連携がようやく見られました、これで鼻をとりかえした百鬼丸。硫黄の吹き出る場所だけに少し強烈な匂いの洗礼となったようです。

 そして最後に百鬼丸が拙いながらもどろろの名前を呼ぶことで、なんとなく一緒に旅してた二人に絆が芽生えたかなという回でもありました。

Re: 2月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/02/27 (Wed) 10:20:59

来月で、うちの創作精霊娘の花粉症ガール誕生1周年と思っていたら、とうとう発症してしまいました。
例年よりも2週間早いです。これはバレンタインの時に食べた花粉チョコが原因か、とか、いろいろ妄想が止まらない状態ですね。

テンション高くて、変なことを書いていれば、ああ、花粉症で躁状態にブレーキが掛からないんだな、とご理解いただければ。


★ジョジョ

キング・クリムゾン、ここにも時の魔王が。

未来予知とか、時間を切り取るとか、要するに「映像監督が編集作業でするようなこと」を行なっているわけですな。

これまでは第3部ラスボスのDIOの「時間止め」に始まり(今はタイムジャッカーが普通にやっている)、第4部ラスボスの吉良の「都合の悪い出来事が無意識に巻き戻り、都合のいい状況に修正できるリプレイ(やり直し)能力」になってましたが、吉良の能力は自己防衛本能に基づくもので、意識しての力ではなかった。

しかし、ボスは自分の能力を自覚していて、意図的に使っていますな。
ただし、吉良との最大の違いは、「吉良は成長する悪役で、時間改変も成長の結果として会得した。だから、まだ十分に使いこなせていない」のに対し、5部のボスは「成長に背を向けて、自分の築き上げた裏社会を保守することに執着を持つ」タイプ。

だから、この後は成長するジョルノやトリッシュに対して、メンタル面でどんどん追い詰められていく流れ。
都合の悪い過去を切り捨てる性格が、キング・クリムゾンの能力を生んだ、と見なすことも可能かと。

ともあれ、ブチャラティがボスに反旗を翻す転機になった回で、「襲撃者からトリッシュを守れ」という状況は変わらないものの、「ボスの指示に従え」という受け身な状況から、各人の選択が重くなる流れですな。

強大なボスに敵意を表明するブチャラティとジョルノは共犯としての意識が成立しているけど、それに対して他の仲間がどう受け止めるかが次のドラマの軸に。

そして、新たなボスの刺客を迎え撃つ流れから、前期終了に至りそうなのは、「原作のあらすじからの未来予測」って感じですな。

★ジオウ

時間改変という能力を示したことで、ぼっち化街道を突き進む魔王。

まあ、白ウォズさんだって、意識的に未来を操作していますが、意識して操作するのと、無意識で操作されてしまうのでは、後者の方が怖い、というのがツクヨミの認識なのかな。

そして、ウール想いのいい娘を装っていたオーラさんが、実は悪女だったという、まあ、これはこれで好みの展開でした。ずっと味方だと信じていた相手が心変わりするよりは、「今までの敵が味方になったように見せて、それもやはり敵の作戦でした」という方が、受け止める方の納得度が高いですし。

昔の仮面ライダーで地獄大使が、度重なる作戦失敗で首領に見限られて「このままだと殺されてしまう。本郷くん、助けてくれ」と泣きついてきて、まあ、その言葉に従ってショッカーのアジトに乗り込んでいったら、「フハハハハ、本郷、全てはお前を陥れるための罠よ。このわしが首領を裏切るはずがない」とか勝ち誇っていたら、本郷の方も「そんなことは最初から分かっていた。さあ、来い。地獄大使。今こそ決着をつけてやる」という逆転に次ぐ逆転。

う〜ん、なんで、今回のオーラさんの話を書こうとしたら、地獄大使に話が飛ぶのか、自分でも理解不能ですな。
恐るべし、妄想誘発型花粉症。

ともあれ、自分は今回の話でオーラさんが悪役として、ますます好きになりました。

そして、次回はアナザージオウということで、何となくフォームチェンジで再生怪人祭りみたいな様相を呈するんじゃないかな、と。
そこに門矢士の再登場で、また「おのれディケイド」と言いたくなりそうだったり、
ゲイツリバイブの救世主ムーブを楽しみにしたり。

あっけらかんと悩まない魔王よりは、いろいろと悩む救世主の方が、親しみやすいなあ、と思ったり。

PS.今回はここまで。リヴィジョンズはまた後日。

Re: 2月のスレッド(2019) - K.K

2019/02/27 (Wed) 21:53:12

 NOVAさん、たささん、どうもです。

●revisions(第7話:真夜中の狂詩曲)

 前話で新敵(?)の「ゲシュペンスト」なんて出て来まして、どう方向転換するのかと思ったら、ゲシュペンストは置いといてのアーヴ vs リヴィジョンズ、さらに漁夫の利で渋谷を守ろうという黒岩署長の三つ巴でした。

 ともかく本編。収監されて動きが取れない大介を利用(?)しまして、ここまでの話を大介視点で整理してくれてますね。10歳時にミロから言われた「みんなを守れ」を異様なくらい頑なに信じ込んできたんで、人生を7年くらい棒に振ったに等しかったみたいですな。しかし、渋谷の異変勃発で一気に取り返せた気がしている。

 それだけに、反省文(始末書)を書く気が起こらないわけか。慶作はさっさと書き上げて放免のようですが、実は悩んで書いたみたいですね。慶作とて母親やマリマリのことがあるわけですが、大介は全く気が付いてない。もっとも慶作が気が付かせないようにしているようですね。慶作は一見は軽いノリで説教&反省文書くことを勧めて去る。しかし内心ではいっぱいいっぱいになっていそうです。

 その頃、渋谷上層部は定例会議。第1話でも苦情言ってた爺様(堂嶋幹夫や黒岩署長の発言から、名前が「横山」と判明)がまたもやあれこれ噛みついとります。「ガキどもの暴走」と実は命がけのSDSを罵ってみたり、ルウにキャバクラ就職を勧めてみたり(からかってるのか本気なのか、いまいちよう分からん)。が、ときどき「おや?」と思うようなことも口走ってます。例えば「全て子供におっかぶせるような行政側の責任」とかは、前にも類似のことを言ってたはずです。

 この爺様、渋谷でキャバクラ経営してたわけでしたか。しかも、この事態になっても営業を続けている模様。仮にこの爺様が強欲・強権的だとしても、従業員は働いてくれないだろう。ヤクザなら別ですが、それなら現在は警察が仕切っている渋谷上層部から排除されるはず。劇中では嫌な面が目立ってますが、陰では意外に人望厚い面もあるのかもしれない。SDS含む上層部が特権階級化しているとの非難も、市民(の一部)の不満を代弁している面があるのかもしれない(と書いてみて、「なぜ自分はこの爺様を弁護しているのか?」と首をひねってしまうorz)。

 それはさておき、この定例会議もここまでのまとめ(話の流れより、主に設定かな)を見せてくれるものになってますね。リヴィジョンズが2017年の渋谷を2388年に転移させることを画策し、アーヴはパペット試験に好都合として座視。これを聞かされたら、揉めるのも当然ですね。どっちも2017年渋谷を犠牲にするつもりに見えますから。

 これで黒岩署長の腹は決まり、アーヴもリヴィジョンズも当てにしない独自路線を選んだみたいですね。ただ、後のシーンではミロ個人への信頼は揺らがないみたいです。義体(コミュニケーションボディ)とはいえ、リヴィジョンズのチハルなどは面識ありですが、いかんせん一、二度会っただけです。戦闘などを共にしたミロとは判断材料の質、量とも違うものがあるんだろう。

 一方、リヴィジョンズ側。チハルが生身の体を手に入れる話になってまして、チハルらもやはりシビリアンと同型だったみたいですね。生身の体を作る理由が、量子脳を持ちたいからということなのか。アーヴのバランサーと同じ能力を手に入れて時間移動したいということでいいのかな。ニコラスが、2017年に行く云々の話をしてますんで、過去改変で現状を変えたいと理解しておくことにしました。対して、2388年で事態を打開したのが、アーヴなんだろう。

 ムキューが気になることを言ってまして、「この時代と2017年を同時観測してこそ渋谷は固定される」と。この後、大介に会いに来たニコラスが渋谷が2017年に帰れなくなると言っていることを考えますと、間もなく渋谷が2388年に完全に移動・固着してしまうらしい。ということは、前にミロが「間もなく交差が解ける」と言っていたのは、渋谷が2017年に戻るということではなく、逆の意味だったわけか。疑心暗鬼で悪意に解釈(ミロが渋谷が元に戻ることを隠している)したことを反省ですorz。

 リヴィジョンズ3人の会話からしますと、何らかの階級社会みたいですね。家柄みたいな概念的なものではなく、会話中に出てきたのが「一卵性双生児」。遺伝的に同質な者はタイムトラベルで時間を隔てても、意思疎通ができるとかで優遇されるんだろうか。が、ニコラスは納得してない感じですね。ニコラスが野心家であるとすると、リヴィジョンズからの造反も起こしそうな気もします。

 と、いろいろすったもんだしている間も、大介は留置場でごね続けてたみたいですね。反省文に見える文面は「ふざけるな!! 冤罪だ!! 出せ出せ出せ」ですか。が、現保護者らしい幹夫叔父さんが説得すると多少堪えるみたいですが、態度を改めない。続いて現れたがニコラス。サイズのせいか、いつでもどこにでも入り込めるみたいですね。

 ニコラスが前みたいに煽りますが、やはり大介は乗ってこない。そこでニコラスの爆弾発言「(渋谷がこの時代に確定して)帰れなくなる」。これはさすがに大介も動揺してますね。そこで駆けつけた黒岩署長らに銃撃されて逃走(消滅?)するわけですが、渋谷の孤立を示唆する最後っ屁かましてました。

 なぜニコラスがこのタイミングで渋谷の2388年確定(予定)の情報をもたらしに来たか、謎な感じがします。渋谷が完全に2388年に確定してからでもいいはず。リヴィジョンズ側はチハルが新たな身体に移る重要なタイミングのようですから、対外的な動きが取りにくいはず(だし、必要なものはもう揃ってもいるようだし)。渋谷側の反撃を焦らせているようにも思えますし、もしかすると渋谷の2388年確定というのがダミー情報という可能性も無きにしも非ずかな。

 一方、他のSDSとミロは大介機の修理。これもなかなかエグイ話で、破壊(殺害)したシビリアンを使ってパペット作り、補修してたんですか。じゃあ、量産化するってことは、パペットでシビリアンを殺害→死体を回収→パペット生産→そのパペットで戦闘、というサイクル回すことになる。パイロット要員の上限まではパペットが増殖し続けるわけですね。

 人間を己が生体材料にするリヴィジョンズ、人間を加工して兵器生産するアーヴ、となるわけで、ウイルスのカタストロフはこうも非人間的な状況を招いたわけか。仮に渋谷が無事、2017年に戻れたとしても、ウイルスによるカタストロフは2040年頃に始まってしまうわけで、元の時代に帰ったらそれでよしというわけでもない。八方塞がりの状況になっているようです。

 それはともかく、ミロは市外に出てアーヴ本部と連絡してまして、物資含む救援要請ははねつけられてますね。前の交信でも「半数を犠牲」とか告げられてましたし、辛い板挟み状態らしい。しかも、指示通りの未来を導くための(過去に置き去りにする)捨て駒でもあるらしい。なんとなく「もしかして、アーヴ1億人死亡って、アーヴ上層部が意図的に犠牲にしたんじゃないの? 渋谷が巻き込まれるのも歓迎したようだし」と、またもや疑心暗鬼状態になりました(^^;。(「アーヴは実在しないのでは?」も未だ疑ってたりする ^^;。)

 留置場のほうは、黒岩署長らとSDSメンバーが集まりまして、大介の釈放~人質奪還作戦参加の協議ですね。ガイが大介除外を主張、泉美巡査が(個人的にはまさかの ^^;)ガイ同調。しかし、ルウが大介参加の票を入れると、慶作が同調。マリマリの判断次第になるわけですが、大介と同行を希望しまして(マリマリ、初めて自分で決めた?)、ガイも多数決なら納得すると(実はマリマリの判断を尊重した?)。一応、「けど、これが最後だ」と釘を刺すものの、こうすると決したらガイはさっぱりしているらしい。

 黒岩署長の独断での作戦遂行になったわけですが、ミロを巻き込む算段だったみたいですね。SDS出撃進路上に、本部と連絡を取っていたミロがいる。黒岩署長の独断だから(アーヴが問題にしそうな)責任は全て黒岩署長にある。作戦を知らされなかったミロは、黒岩署長の独断専行の尻拭いという形でSDS支援に動けるという深謀遠慮だったわけか。なかなか渋いことしてくれますね。

 次回は「オペレーション・ネフィリム」ですか。「ネフィリムってなんじゃろう?」と思い、調べてみますと、旧約聖書に出てくる巨人ですか。神の子と人間との間に生まれたのが巨人ネフィリムらしい。うーん、タイトルが何の寓意なのか、よう分からんですorz。

●どろろ(第8話:さるの巻)

 1クールにしては進み方が遅い(百鬼丸の身体奪還等)と思って公式サイトなどを調べてみますと、BDが上下2巻構成で、上巻に12話収録となってました。ということは、下巻も同話数でしょうから2クールとみてよさそうです。百鬼丸、どろろにはシビアなドラマが生じるはずですが、2クールあれば前話・今話みたいなハッピーエンドのエピソードを挟んでも大丈夫そうです。

 今話ですけれども、ストーリー的には人を食らう大ムカデ妖怪を倒して、人身御供になった娘は生還、必死に助けようとした「さる」君は娘が保護者になり、とめでたしめでたし。悪くはないんですが、百鬼丸の過酷な運命からはちょっと外れたもので、期待するものとはやや外れている感じ。前話もそうですね。ただ、必ず百鬼丸の成長は入ってますんで、外せない話であることは理解できます。

 しかし、別の点で「この話はアニメ映像を見たかったな」という気は強くしました。怪獣映画みたいに感じたんです。最後は百鬼丸が倒したわけですから、ウルトラマンシリーズなどのほうが近いかもしれません。

 自分的にアニメーションで特に観てみたい流れが、百鬼丸の緒戦敗退後の、どろろとさるの共同作戦ですね。人身御供に化けたどろろの陽動から撃破予定ポイントへの誘導、可燃性の火山ガス(硫化水素かな?)に引火させて足止めして日光を浴びせる。なんだかシン・ゴジラのヤシオリ作戦を思い出す流れです。

 が、止めを刺すには至らず、戦線復帰した百鬼丸が、どろろの決死のサポートを得て倒すわけですね。百鬼丸は敗戦から学んで、実は途中で勝つための策がはっきり描写されている(単に不貞腐れているようにも見えるので、種明かしで驚く仕掛け)。ウルトラマンもののようでもあるし、もしかするとジョジョのバトルに通じるものがあるかも。アニメーション映像で観てみると、ぐいぐい引き込まれそうな気がしました。

 メインゲストの「さる」は、親を亡くした子どもが1人で山中で自活、一度優しくしてくれた「姉ちゃん」(「お梅」という名前はEDテロップで出てるみたいですね)を非常に慕っている、金銭的な価値観が常人と全く違う等々、ということで「作劇上の都合でこういう特異なキャラを仕立てたのかな」と思いました。

 が、たささんのご感想・解説で「サンカ」を知りまして、納得するものがありました。諸説あるようですが、そういう民がいるとすれば「さる」というキャラクターに説得力が出まして、無理がなくなります。他の点で「なるほど」と思えるものも多いわけですから、「さる」も「戦国時代にいかにもいそうな少年」になるよう、設定を凝ったんでしょうね(しかし説明はしない、というのが好感度高い)。

 それにしても、大ムカデ妖怪に飲まれてかなり時間経過しているのに、「姉ちゃん」が生きていたのは、ちょっとやり過ぎなハッピーエンドと思えなくもありません。ミオを無残に死なせたのと、ドラマの方向性が大きく違う。と首をかしげて、はたと思い当たったのが「めでたしめでたしを2話連続で見せたのは、絶望的なエピソードを入れる計算かな」ということです。

 シビアなドラマ続きだと、いかに酷くても次第に慣れてきてしまいます。なので、緩めておいていきなりショックを与えに来るのかなと。ホラー映画の手法(緊張高めておいて緩め、直後に怖いのが来る)と同じようなものですね。

Re: 2月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/02/28 (Thu) 10:13:38

revisions感想です。

今回の7話は、アニメ版では前半が設定確認のプチ総集編みたいなところがありました。クライマックスの決戦前に、これまでの経緯を振り返る意味もあったのでしょうね。

そして、ほぼノベライズと展開は変わらないのですが、一つ大きな違いがありました。

それは「大介の作戦参加をマリマリが自分の意志で決めたこと」なんですね。
ノベライズでは、この部分、「マリマリが決められない」んです。ガイと婦警さんは、重要な作戦行動のために命令に従わない大介を参加させるわけにいかない意見。そして、ルウと慶作が大介を信じてみようという意見。ここまではアニメもノベライズも同じ。

そして、最後の一票がマリマリに委ねられるんですが、彼女は大介を信じたい反面、ガイたちの意見も分かるし、どちらかを選ぶことなど自分にはできないと言って、泣き出してしまうんです。

ガイは「大事なことなんだから、自分の意志で決めろ」とマリマリを責め、ルウと慶作がマリマリを庇って、ガイと睨み合う。

そういう状態で決断するのが大介なんです。
「俺は俺の運命を昔から信じている。だけど、みんなは半信半疑だ。だから、今ここで、それを証明してみせる」と宣言して、コイントスに自分の運命を委ねようとするんですね。
当たりが出れば、俺にはみんなを守る運命があるんだから、作戦に参加させて欲しい。そのためなら、何でもする。
外れが出れば、俺が運命から見放されたのが明らかだから、諦める。
このコイントスが、俺の運命を決めるケジメって奴だ。

こんな感じで、コイントスで大介の作戦参加が決定づけられることに。

これって、アニメでは尺の都合でコイントスの部分が削られただけなのか、それとも「ノベライズでは、マリマリが決断できなかった」「アニメでは、彼女が決断できた」ということで、ストーリーの流れに分岐が発生するのか、気になるところです。

次の決戦回は、慶作に試練が訪れます。彼がミロから託されたメッセージは「全てを受け入れろ」。しかし、ノベライズでは受け入れることができずにプッツン切れてしまい、暴走してしまう流れで、その暴走が功を奏して、敵を圧倒するのですが、慶作自身は……という流れ。
ただ、この辺りから、アニメとノベライズが「時間改編ものでありがちなパラレル展開をたどる」のか、それとも「大筋においては同じ展開に落ち着く」のか、どっちだろう、と気にしてます。

ノベライズ通りなら、慶作が敵の幹部の一人と一緒に自爆的な展開なんですが、一応、生死不明と自分は考えています。伏線的には、敵が過去にタイムスリップしようとしていた流れがあって、自爆に見えて、タイムスリップに巻き込まれた可能性も想定しているわけで。
まあ、大介にとっては、作戦は成功したけど「自分は親友の慶作を守れなかった」という痛切な想いで3巻に続くのですが、自分は慶作がこれでフェードアウトしたとは考えていませんので、まあ、彼のドラマにも続きがあるのかな。

ちょっと怖い予想としては、ゲシュペンストの正体が、ダークサイドに落ちた慶作なのでは? という懸念がありまして、過去に戻った慶作がその後のパンデミックでrevisionsみたいな変異を起こした姿がゲシュペンストかも、と考えてみたりします。
理性で自分を抑えているうちはいいんだけど、revisions化すると知性が低下してしまうから、大介に対する複雑な妄執が暴走したら、あのような化け物になってしまったとかだと、非常にイヤだなあ、と思いつつ、ドラマの流れだと収まるところに収まるわけで。

で、この慶作は最近、気づいたのですが、声優さんの斉藤壮馬さんが、実はグリッドマンの内海くんの声でもあるんですね。同じ主人公の親友ポジションだったり。
あと、InfiniTフォースのキャシャーンの声だったりも。
だから、グリッドマンの内海を見るような目で、改めて慶作の運命を追って行きたいと思います。ある意味、大介よりも慶作の方に感情移入しまくりなので、ノベライズの2巻のラストでガーンとなったのですが、ここまで極力ネタバレは我慢してきた次第。

でも、まあ、次の回のショック(ノベライズ通りなら)を和らげる意味合いも込めて、ネタバレに走ってみました。本当に、これで慶作終わったってことにならないように願いつつ。

あと、それから、ノベライズにあって、アニメで割愛された要素に、元養護教諭の矢沢先生の動向があって、彼女はその後、キャバクラ親父の横山さんに拾われたみたいなんですね。で、彼にSDSの少年少女の情報を明かしたりしている背景があって、6話で彼女が大介に妙な言い寄り方をしたのも(世間知らずだけど真面目な教員らしくない艶かしさを披露)、実はそういう彼女の生きるための苦労話が背景にあったと考えれば、辻褄が合うなあ、と。

ともあれ、次回、慶作の悲劇を受け止める心の準備だけはして。いや、ノベライズと違った展開でもいいのよ。
ノベライズは、ミロの言葉が守れなかった時間軸の悲劇で、アニメはミロの言葉を守ったハッピーエンドにつながる流れならいいなあ。

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