創作と鑑賞の談話室

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3月のスレッド(2019) - K.K

2019/03/01 (Fri) 00:26:49

 3月の雑談スレッドです。

Re: 3月のスレッド(2019) - K.K

2019/03/03 (Sun) 15:48:13

 NOVAさん、たささん、どうもです。

●仮面ライダージオウ(第25話:アナザージオウ2019)

 前説は黒ウォズのみみたいで、白ウォズがどんどん後退しているらしいのが気になります。前説内容ではっきりしたのが、ジオウIIには未来を創造する力があるということですね。ツクヨミが極度に危惧しているものです。思っただけで実現してしまうって、便利が行き過ぎて怖いものであるのは確かな気がします。黒ウォズもソウゴの未来がどうなるか、分からなくなってるらしい。

 冒頭、ジャッカーズが揃って話し込んでまして、スウォルツは獅子座レグルスの南中の時期がずれていることこら、オーマの日が早まっていると推測。これで焦ったスウォルツがアナザージオウを生み出すことになったらしい。レグルスについて調べてみますと、語源が「小さな王」「王の星」という意味らしいですね。なるほどだからジオウに、と思える星です。

 シーン変わって、早朝ランニングをしている男をアナザーオーズが襲いまして、アナザービルドのウォッチを取り出す。後で明らかになるのが、このアナザーオーズの正体がアナザージオウ(加古川飛流)ということか。この後も順調に(?)アナザーウォッチを集めて行くわけですな。

 時計店ではツクヨミ、ゲイツがいなくなって静かな朝ごはんになっちゃってます。そこへ黒ウォズが現れまして、「私が伝令役を担わなければならないのだから」と、ちょびっとメタフィクション的なこと言ってます。何を知らせに来たかといえば、元アナザーエグゼイドの男が倒れたのを始め、元アナザーに異変が起こっていることですね。

 そこへさっそく(^^;)アナザービルドが襲撃してきまして、黒ウォズでさえ「どういうことだ?」と動揺しとります。ビルドにはビルド、ということでビルドアーマーで撃破してみるものの、直ちにアナザーはエグゼイドに変化しまして手に負えない感じです。まずいと見た黒ウォズ、撤退を選択しまして、ナイスな判断だな。ソウゴらが去ると、アナザーが正体現しまして、これが加古川飛流(字幕にしっかり名前が出とる)。当面はソウゴのライバルキャラになりそうな雰囲気です。

 一方、ツクヨミとゲイツもアナザーの同時多発をキャッチしてますが詳細はまだ分からないようですね。調査に出向こうとするゲイツにツクヨミが尋ねまして、ゲイツが本当にジオウ(ソウゴ)を倒してくれるのかと。ゲイツは振り返らずに「ああ」と肯定してますが、どうも目が泳いでいるような首の動きでした。たぶん、ゲイツは迷ってる。

 なぜか夜になりまして、ソウゴは問題のレグルスを見上げて感心しとりますが、目の前でジオウIIとゲイツが戦い始める。またもやソウゴの夢であるわけですね。ただし、予知夢なんだろう。決着がつく前にソウゴの目が覚めてしまいまして、そばにいた黒ウォズに夢の内容を話すとレグルス解説。ジオウでは「王の星」という意味を採用しているわけか。もっとも自分的に気になったのはソウゴが「妙に穏やか」と表現したことですね。ゲイツがジオウを倒そうとしたんなら、穏やかな気がするのはちょっと変。

 それはともかく、話はアナザー出現のことに移りまして、ソウゴは元アナザーにまだアナザーの力が残ってると疑い、黒ウォズはあり得ないと一蹴しそうになって、思い直す。根拠は歴史が変わってもソウゴがレジェンドの力を奪ってきたから、と半ば嫌味ではありますな(^^;。どう解釈するにせよ、元アナザーが連続して襲われたのは事実ですから、そこから着手して調べるしかなさそう。

 ということで、元アナザーフォーゼ&ファイズを襲う加古川飛流の現場を押さえることに成功。もっとも、先に駆けつけたのはゲイツですが(^^;。少し遅れてソウゴも到着。変身したゲイツはソウゴにエグゼイドウォッチを借り受けまして(やっぱり仲良さそうだ)、撃破を試みるも無駄。とソウゴから後出しで知らされまして、仲良く口げんか(^^;。

 観ていて「レジェンドの力で倒せないとなると、アナザーとしては新種かな?」かと思ってたんですが、この辺りでアナザーフォーゼ&ファイズのエピソードでは、複数のアナザー契約だと同時撃破しないと倒せないのを思い出しました。

 白ウォズも現れまして、クイズのフィーチャーリングで仮撃破。正体を現した男が「俺は加古川飛流だ」と名乗る。ソウゴとは何度も交差する運命にあるとも言ってますね。ソウゴがよく知らないものの、因縁の相手らしい(次週で事情が明らかになる模様)。

 ゲイツと白ウォズはツクヨミのもとに戻りまして、事情説明。自分は多重アナザーだから単一のレジェンドウォッチで倒せないと思ったんですが、どうやらライドウォッチが通用しないアナザーだと2人は判断しているみたいです。しかし白ウォズ解説によると、ジオウII(≒オーマジオウ)と同じく、ゲイツリバイブもレジェンドウォッチ抜きでアナザーを倒せるみたいですね。考えてみたら、オーマジオウを倒す能力がゲイツリバイブにあるとしたら、当然か。

 しかしゲイツリバイブはウォッチだけでは発動せず、魔王(≒現在のソウゴ?)を倒すと決心しないといけないらしい。やっぱり、今のゲイツはソウゴを倒したい(殺害したい)とは思ってないということなんでしょうね。そのことと、ソウゴの予知夢は何か関係がありそう。

 一方、次に飛流に狙われそうなのは元アナザーウィザードか。平穏にプロマジシャンを続けてるみたいですね。予め張り込んでいたソウゴと黒ウォズですが、案の定、ソウゴが元アナザーに声をかけても知らないと言われてしまう。ソウゴはまだ誤解していて、忘れるんじゃなくて歴史が変わってしまって、元アナザー的には本当に初対面であることを分かってなかったみたいです。もっとも、ずっと観ている自分もうっかりしがちなことなんで、視聴者に設定を再説明する狙いの描写だったのかもしれません。

 ソウゴはマジックショーを見ながら、ゲイツとツクヨミが現れた頃の話を始めまして、アナザーが現れるとゲイツたちに会えると、不謹慎だと思いつつも期待する気持ちを語る。これを受けた黒ウォズも否定的ではないながら、そういう魔性の部分がいいというのが理由なのがちょっと怖いかもです。

 それにしても、元アナザーの皆さんはそれぞれ堅固に暮らしているようで何よりです。アナザー契約者のその後って、ずっと気にはなってましたんで、きちんと暮らしているという描写で安心するものがあります。

 飛流について調べ始めたツクヨミが最初に行ったのは、順一郎の時計店でしたか。ソウゴを倒すと決心しておいて、その大叔父にそ知らぬ顔で会いに行くとは、えーと何と申しますか、なかなかしたたかだなという気がします。

 が、順一郎の話がなかなかに深刻で、ソウゴが順一郎のもとに来たのが10年前。バス事故で両親が他界して、一命をとりとめたソウゴが引き取られてきたわけでしたか。が、ツクヨミが探し出した記事には、生存者としてソウゴの他に、加古川飛流がいたわけですね。飛流の言った「何度も交差する運命」のきっかけがこれだったらしい。

 一方、ソウゴはショーでの演技を終えて帰る元アナザーウィザードを追う(アナザーでなくなってもよく逃げる男だな ^^;)。ソウゴと入れ替わるように飛流が現れるも、何とかソウゴが間に合いまして、元アナザーは再び逃げ去る。ソウゴと飛流が対峙、飛竜が目的を明かし、ソウゴを倒すことだと判明。目的はどうも魔王阻止とかではない感じです。飛流は「お前(ソウゴ)には(飛流がソウゴを倒したい理由が)分からないことなんだよ」と明言する。

 少し前のシーンで黒ウォズがソウゴに、忘れたんじゃなくて歴史が変わったことを教えていたことを考え合わせると、ソウゴの歴史にも何らかの改変があったんでしょうね。ソウゴがしたことだけどソウゴが知らないことがあって、そのソウゴの知らないことが飛流の行動の原因なんではないか。

 しかし、これでは話がかみ合わないのも当然で、双方変身してのバトルへ移行。ゲイツと白ウォズも現れ、変身して参戦。アナザー+4ライダーで壮観だな、と思いかけたんですが、ゲイツがジオウを「邪魔だ」と突き飛ばす。それはまだいいんですが、白ウォズクイズがボケをかましてまして「フルーツトマトはフルーツか」→「永遠に論争が続く問題を」ですか。うーん、バトルなのかコントなのかハッキリして欲しい(^^;。

 仕切り直しでゲイツがリバイブを試しますが、やはり不発。ゲイツは「なぜだ!」と叫んどりますが、そんなの魔王を倒す気が起きてないからに決まってるじゃないか。ただでさえ、ゲイツ&白ウォズでは歯が立たないアナザーがジオウのアナザーを出してくる。ゲイツ&白ウォズが一蹴されますと、ジオウIIが立ちふさがる。未来予知も含めて、互角の感じですね。

 これを目撃したウールは驚き、、ジャッカーズ拠点(?)に駆け戻りまして、スウォルツを問い詰め、オーラもショックを受けている模様。が、スウォルツはニヤリとして「全てのアナザーライダーの力を統べし、裏の王だ」と。ウールやオーラがショックを受ける理由とか、スウォルツの狙いや自信はよく分かりません。「裏の王」ということは、傀儡の王擁立路線を捨てたことを示唆してるのかな。

 次回は「ゲイツリバイブ!2019」で、「リバイブ爆誕」と大きな文字で出るくらいですから、いよいよリバイブお目見えかな? 公式サイトも参考にしますと、飛流がソウゴに敵対する理由が、問題のバス事故はソウゴが起こしたからということらしいですね。が、どうもそのとき、ツクヨミがとんでもないことをしでかしてしまっている模様。ゲイツがそれを知って、さてどうするのかは観てのお楽しみということですね。

 どうにもややこしくなる一方なんですが、門矢士は何してるんだろう? それと、平成の英雄以外に、昭和の重鎮の動向も有無を含めて気になってます。

●ジョジョ黄金の風(第21話:キング・クリムゾンの謎)

 前回がパッショーネ・ボス=ラスボスとの最初の戦いだったわけですが、ブチャラティ視線での展開だったんで、ジョルノ側がどうなっていたかが分からず。今話でジョルノ視点で同バトルを描いてくれて、ようやく全体として何が起こったかが判明。ですが、ボスの能力が難解過ぎて、描写だけで考えてもなかなか飲み込めません。こちらで伺った、映画のフィルムの例えで考えてみまして、次第に分かって来た感じがします。

 ともあれ本編。ボートに残ったブチャラティチームの面々の描写で始まるわけですが、ブチャラティが既にボスと戦った後の時系列だと勘違いしてました。ブチャラティがボスに遭遇するタイミングでジョルノらがどうしていたかのシーンだったみたいですね。

 前話からずっとチームメンバーは緩んでまして、ナランチャとミスタはチョコの奪い合いなんてしとります。ジョルノだけは真面目で、PCでボスの位置を追跡。フーゴは喉が渇いたからと、ジョルノにペットボトルを所望。が、気が付くとナランチャはチョコを頬張ってしまっており、フーゴはいつのまにか水を飲んでいる。

 さすがにおかしいと思ったジョルノ、猫の移動にも気が付くわけですね。魚の食べ残しはともかく、お膝の上を猫が通って気が付かないのはおかしい、断じておかしい。ついでに言えば、フーゴに注意されていったんボートに戻ったはずのジョルノも再び岸に上がってます。今度はアバッキオが上陸を咎めるわけですが、いつの間にかアバッキオも上陸してしまっとる。

 ここでようやくジョルノがブチャラティに異変を知らせまして、前話の「何かただならぬことが起こっているんだ!」はこのタイミングだったわけでしたか。ボート付近での異変は、たぶんボスが能力発動するたびに起きた副作用なんでしょうね。ボス周辺だけに作用しているのか、それとも地球(ないしは宇宙)全体の時間操作になっているのか。前者だと攻略法がありそうですが、後者だとほとんどどうしようもない感じです。

 シーンが建屋内に戻りまして、ブチャラティがボスのスタンドの手に貫かれてますんで、間違いなさそう。ブチャラティ vs ボス戦の詳細がリピートされまして、ようやくボスのスタンドの能力が簡単に紹介されてました。時間をカットするキング・クリムゾンと未来予知のエピタフですね(アニメでは両能力をキング・クリムゾンに統一しているらしい)。都合が悪い未来はパスできる、と考えておけばよさそう。無敵な感じですが、ブチャラティも鋭い。ボスが分かる未来は極めて短時間先でしかないと見抜く。
(と書いて見たものの、未だにこのバトルの様子がきちんとは理解できた気がしませんorz。ボスのスタンドはややこしい能力だなあ。)

 とはいえ既に致命傷受けてるブチャラティですから、反撃もままならない。しかし、トリッシュに止めが刺されるか、というタイミングでジョルノの遠隔サポート発動。ブローチは例のスタンド亀で作ってあったのか。元に戻すと能力発動してボスを取り込んでくれまして、時間稼ぎは出来た模様。亀の能力を考えての、なかなかの深謀遠慮ですね。

 とりあえず亀はジッパーで床割いて落としまして、つかの間の一安心、と思ったら、そうでもなかった。トリッシュ連れて逃げようとするブチャラティの行く手をもうボスが遮ってしまっている。また時間操作かと思ったんですが、単に亀からすぐ出ただけらしい。
(ブチャラティの台詞からはボスがスタンド能力で亀から脱出すると予測したと窺えますが、時間の断続がなかったような。キング・クリムゾンが発動したかどうか、ちょっと不明な映像でした。)

 が、ブチャラティの対策が上回りましたか。ボスの先読みがせいぜい十数秒(であり、予知が終わった時点で出現する)と踏んで、こっそり逃走準備をしてあるわけですな。ジッパーを閉じることで上へ移動って、そういう使い方もできたのか。ブチャラティの捨て台詞がなかなか鋭いのにも感心。「先を読んでいない、時間の先を!」ですね。

 ジョジョの頭脳戦は伝統的に定番の魅力なわけですが、相手の出ようをキレイに読むことで成立してます。当然、相手の性格、思考の癖なんかもいかに読み切るかに苦心する。ところがボスは先が見えてしまうから、考えなくてもいい。能力頼りになって、相手の出ようを考える習慣がないわけですね。ブチャラティ脱出のシーンを見直してみますと、ボスはブチャラティのジッパーが柱にヒットしてジッパー作ったのを見ていながら、意図に気が付いてなかった。相手の行動から先を読む習慣、知恵が不足していることが窺えます。

 これはボスの弱点であるわけですが、しかしそこを察知したことをわざわざボスに告げるのは、今後の不利になりかねない。弱点を知られたと分かると対策するはずですから。しかし、あえて告げたのは、動揺させて時間稼ぎすることが必要だったんだろう。それだけではなく、ボスの用心深さは臆病にも変わり得る。性格の特徴って、たいていニュートラルです。どう発揮されるかで長所にもなれば短所にもなります。もしかすると、ブチャラティはボスを疑心暗鬼にして、恐怖心を起こさせる意図もあったかもしれない。恐怖心は判断力を鈍らせますから。

 1階まで逃げ延びたブチャラティとトリッシュの元にようやくジョルノが駆けつけ、スタンド外科能力で癒すものの、どうやら手遅れだった模様。心肺停止のようですし、なによりブチャラティがトリッシュの手首に施したスタンド治療も消え始める(たぶん、アバッキオにも同じことが起こり始めているはず)。が、霊魂みたいなブチャラティがやってきまして体に入り込むと復活。

 体も動くし、なんとかなったみたいですが、この後のブチャラティの様子がおかしいことから、元通りではないことは確かなようです。しかし、判断力は依然として冴えていますね。ボスを倒したいし、弱点の一端は掴んだものの、まだまともに戦えるわけではない。即時撤退をジョルノの指示、タイミングよく残りのチームメンバーも駆けつける。

 これでボスが追撃を諦めてくれる。全員相手では姿を見られるから、というのが理由のようですが、用心深いようで臆病でもありますね。スタンド能力を持つ多数の部下に君臨しているのは、暗殺チームについては力で押さえつけられたから。暗殺チームは常人の手練れはもとより、並みのスタンド能力者でも歯が立たない感じです。

 それを力で押さえつける自信があったはずですから、いかにブチャラティチームが暗殺チームを倒したほどの精鋭とはいえ、強攻策も充分にあり得たはずです。しかし、できなかった。たぶん、直前にブチャラティに一矢報いられたことが引っ掛かってるんじゃなかろうか。自分(ボス)の無敵性に自信がもてなくなった、みたいなことです。

 何はともあれ、ボスの追撃は振り切れたわけですが、この後どうするかが問題になるわけですな。ブチャラティとジョルノはボスと戦っちゃったわけですから。2人は初志貫徹であるものの、他のチームメンバーはどうするか。ブチャラティは思い切って、組織への叛逆を宣言、メンバーの離脱を促す。しかしジョルノの進言により、事情を説明し、付いてくるか否かの選択をメンバーに任せる。
(このときブチャラティの様子がおかしいことが少し描写されてまして、ウィキペディアなどによると実はもう死んでいるということみたいですね。しかし、まだドラマへの実質的な影響はないみたいです。)

 フーゴは終始、(悩みつつも)組織への裏切りを拒絶ですね。ブチャラティはボスの弱点を見つけて倒すとは言うものの、冷静に考えてみて勝ち目は薄い。一方、最初にブチャラティに賭けたのがアバッキオ。理屈はそうだが気分はこうだ、という感じ。理知の人と情の人の違いが出ていたように思いました。そこですかさずミスタがブチャラティ側に乗る。相変わらず軽いなあと思ったんですが、4番目は避けたかったのかもしれない(^^;。まあ、実のところはジョルノもブチャラティ側だからということが大きかったんだろう。

 ナランチャは最初はどっちに付くかが決められない。ブチャラティは(revsionsのミロがマリマリに言ったのと同じく ^^;)ナランチャに自分で決めろ、と。しかしアドバイスはしてまして、ナランチャには向いてないとも。ブチャラティとしては、フーゴが組織側に残るのは確実と見て、ナランチャをフーゴに任せたかったのかもしれません。フーゴは前々からナランチャの面倒をよく見ていたようですから。もしかすると、年齢的なことも考慮したのかな。ジョルノを除けば、18歳未満はフーゴ、ナランチャですんで。

 フーゴは他の仲間に(もしかするとブチャラティにも)向けて「出会ったばかりの、会話もろくすっぽしたことのない女なんかのために」と叫んで引き留めようとしますが、聞かれず。よく考えたら、ペリーコロにトリッシュを託されてから、せいぜい2~3日ってとこですよね。アニメ視聴的には結構長丁場なんでうっかりしてまして。いくら生死の境を共に何度も超えたといっても、組織裏切ってまで守るというのはやり過ぎというのも分からなくはない。

 結局、フーゴとナランチャを岸に残してボートは出発。しかし、ナランチャが思い直すわけですな。どうやら、トリッシュの境遇と自分が重なったらしい。そういや、列車でプロシュートのザ・グレイトフル・デッドで命の危機に瀕したナランチャを看病していたのはトリッシュなんでした。最初に出会ったときは、トリッシュはナランチャと一揉めありましたな(フーゴは服に用があっただけ)。

 観ていてそういう過去のいきさつを思い出しまして、ナランチャが翻意してブチャラティを追ったのは納得しました。ナランチャとしては、ブチャラティでは動機として不足だけど、トリッシュだからという理由も生じると、命がけのほうを選ぶに足る。なるほど、という感じでした。いったんこうと決めたら、既に離れたボートを泳いで追いかける。普通、追いつくはずがないと分かるはずですが、追うという以外の考えが浮かばないんでしょうね。

 こうまでされると、もしかすると内心ではナランチャが組織側残留でホッとしていたかもしれないブチャラティも『やれやれ、仕方ないなあ』と言いたげな苦笑の表情で迎えるしかないわけですな。他の3名も異存なしと言いたそうな顔つきです。

 しかしボスと接触しての出来事ですから、この裏切りはたちまち組織内に通報され、粛清に赴く一番手はスクアーロらしい。ウィキペディアで調べますと、サメ型のスタンドを使うらしく、水上戦闘向きだからの人選なんでしょうな。というところで次回へ。

 次回は総集編みたいですね。ここにきて、わざわざまとめ・整理回入れるからには、やはり今期で終わらせるつもりがないからなんだろう。道草回やらないと話が進み過ぎて、キリのいいところでクリフハンガーして第2期へつなげにくくなるからかも。

Re: 3月のスレッド(2019) - たさくらたすな

2019/03/06 (Wed) 05:00:50

 3月に入って寒暖の差がまた出てきましたね、花粉症ガールの季節到来でもありますが。

■ジオウ
 アナザージオウ、変身者が過去にソウゴと因縁のある男、加古川飛流とのことでアナザーライダーの力を買っての変身者から奪って回ってますが、個人的には冬映画で出てきて特に変身者のエピソードなく終わったアナザーダブルをテレビ本編で補完できそうな設定に注目しております。あとスーパータイムジャッカーのゲストキャラが変身者だったアナザークウガにも再スポットがあたると面白いかなとも思ったり。


■ジョジョ5部
 ボスの正体がバレないようにとる用心深さと人情味の薄さあたりの描写から、組織への忠誠から自ら死を選んだペローコロさんはどのへんに感銘を受けてボスへの忠誠を誓っていたのかちょっと気になったりも、まぁトリッシュのような危険因子が発覚する以前はボスもそれなりの組織の長としての立ち居振る舞いなのかもとも思ったけど、一方で不遇な待遇から暗殺チームの裏切りを受けてたりもあったりでそのへんは疑問に思ったりも。


■revisions
 オペレーション・ネフィリムという作戦名がなんともと思った次第、共食いの伝説のある巨人というあたり、リビジョンズ側やパペット、量子脳の設定あたりでいろいろと感じ入るところが出てきます。

 冒頭、黒岩署長と大介叔父の幹夫の会話が大人のバックアップがしっかりしてる要素として出ていて小気味よいですね。
 リビジョンズ本拠地前で作戦の打ち合わせですが、大介の勢い任せの奇襲からの正面突破の提案にガイが突っかかりますが、ミロはそれが正解と説明フォロー入れます、ウィルス以外天敵のいないリビジョンズ相手に下手に策をねるよりという感じのようです。
 そして量子脳を破壊する際には渋谷ポイントに戻っていないと取り残される点も示唆しています、なので時限式爆弾を使うことを提案してますが、全く気づかれずに潜入するならともかく途中バレたら、ある程度の人員が爆発するまで時間まで現場を死守しなければ難しんじゃないかなとも思いますね。

 まぁとりあえずはこの作戦ですすめることになりますが、ミロ、ガイ、ルウと大介、慶作、マリマリに泉海さんでふた手に分かれての行動ということで、ガイと大介を分けたのは正解かな。その一方でミロとルウの組み合わせが悪い意味ではなくミロの人間味をうまく出してくれる形になってるのがツボですね。大介側は本来ならばいい意味でのフォローしてくれる人員ではありますが。このあとの円陣が少し後々の展開の重さの布石になってる感がなんともです。

 渋谷のほうでは黒岩署長に職員がパペットが出払っていることを攻め立てますが黒岩は一喝してますが、職員らには不信感をもちそうな感じでもあり区長の牟田の反旗に繋がりそうな雰囲気を感じたりもですね。

 潜入に気づいたリビジョンズの方では相変わらずニコラスが雑な扱いを受けていますが、大介らをからかってくると出撃。実際には前回からの仕込みで潜入してくるよう仕向けてたニコラスということですかね。ミロ達はそのままイスルギ姉妹に向かい入れられる形で量子脳のところまで、このとき罪なき同胞を言ってるあたりに対して、ならアーヴ側に対してはなんとも思わないのかとも思うとこですが、あるウィルスに対する抗体は突然変異的に一部の人間が持つようになってその子孫が広めていく形になるので大体はその血筋が定住していく地域の人だけって形になるようなので、特権階級で構成される派閥には恩恵があまりなくて、それが後々リビジョンズとアーヴ側に別れていく過程になってるのかなとも思ったり。

 一方大介らは人質を発見開放に成功しますが、慶作の母親が見当たらない。どうやらニコラスの狙いはここにあったようで、慶作の目の前で母親を分解してしまいます。あわせてチハルの体を完成させる段階に至らせたようで、怒りにとらわれた慶作を誘導させるようにチハルらのいる量子脳の部屋まで追ってこさせます。まぁかなりエグいシーンではありました^^;

 量子脳の部屋ではムキューがチハルの人間体生誕を祝ってハッピバースデーを歌って祝福します(というか福岡の放送日的に中の人の誕生日おめでとうといったとこでもあるけど(笑)
 そして肉体にチハルの意識が固定したところを狙ったかのようにニコラスが追ってきた慶作のパペットを叩いてチハルにぶつけます、怒りの慶作に握りつぶされて、誕生も束の間チハルは退場、慶作もなにか光に巻き込まれるように消えたようで、ここはちょっと描画的にも生死不明ですね。
 ただ大介的にはみんなを守るという自らの信念が崩れ去り失意モードに、挫折らしい挫折が親友の死という形で迎える羽目にいやまだ死んでるのかどうかわからないけど、この世界粒子から再構成される技術があるくらいだからもしかしたら母親にも復活のチャンスはあるのかもとかあれこれ思惑しつつ。ミロの慶作へ全て(運命?)を受け入れなさいがどう作用するか気にしつつ。


■どろろ
 熱病で意識も弱く苦しむどろろ、百鬼丸は通りすがる人に頼ろうにも意思疎通がうまく行かなく、どろろの病に気がつく人も自分はいち農民だからどうにもできないよ立ち去ります、ただ当時の人達は程度民間療法の知識はあって骨折などは農民などであっても手際よく添え木できるだけの手際の良さや病気のときに飲ませる野草などの知識はたいてい家庭レベルであったと本で読んだことあるので、もしかしたら厄介そうな相手に関わりたくない為の方便なのかもとか思ったり。

 ここは運良く尼僧が通りかかり寺院でどろろを介抱、熱で弱った中での尼僧に語りかけるように、どろろの過去の両親の回想に切り替わっていきます。

 どろろの父親の火袋は頭として戦で焼き出された農民達で結成された野盗集団の一派を率いながら、侍だけを狙って襲撃を行う日々だったようです、しかし野盗仲間のイタチが侍への仕官のため裏切る形で仲間を奪われる形で火袋は手傷を追うことに。
 どろろは両親とともに放浪の旅へと、途中戦場後で死体あさりようなことまで、そこで死体を貪り食う人間を見たりで幼少のどろろには何かと辛い状況とともに逆境に負けない精神を作り上げていったようですね、そして戦の作戦の邪魔になるからと焼き捨てられる村に立ち寄ったところ、かって野盗時代に襲撃を受け恨みを持った侍達と鉢合わせてここでの戦闘で父火袋が死別。

 そして母親のお自夜との食うものにも困る二人旅へと、道中かって裏切ったイタチの民衆への炊き出し(という名目の仕官集め)に出くわします、言いたいことはもっとあるのでしょうが、どろろに食事を取らせたいお自夜も、イタチ達侍が用意したお椀はなくなっていて直接自分の手によそおってくれと両手のひらに熱した粥で火傷を負いながらどろろに食べさせます。原作だとここお寺の住職がお粥の流し込みをやってたこともあって、原作を知ってる人からは寺の住職が取る行動としては違和感あったから、これはいい改変要素という意見も見受けられますね。

 このあとの旅で結局、母親お自夜は体力が持たず曼珠沙華の花の中で衰弱死していきます。そしてどろろの戦乱の世に負けるもんかという熱に苦しむ中での寝言を聞きながら尼僧は読経を上げます、無量寿経の四誓偈(しせいげ)が選ばれたのは四十八願が原作での百鬼丸の奪われた体の部位にあやかる形だからなのかな?後原作だと最終話で明かされるどろろの性別が介抱をしていた尼僧から女の子であることが地味に公表されました、まぁこのへんは旧作から知られてるので今作で謎としてひっぱるよりも、むしろ百鬼丸に知られたかもしれないと今後の旅になんらかの変化を投じる要素として使ってきた感じかな。
 あとイタチの表現も、戦乱の世における選択肢のひとつであり見方としては裏切りはあったにせよ、ある種堅実な生き方ともとれるアレンジに仕上がってるようで今後の再登場あるなら一味変化をつける展開に持っていきそうかな。

 そして百鬼丸の父、醍醐景光にかって乳母によって手足のない子が川に流されたことと、ミオの寺が焼き討ちする際に手が作り物の剣士の情報が伝えられるとともにそれを立ち聞きしている多宝丸の姿。次回は弟エピソードですね。

Re: 3月のスレッド(2019) - K.K

2019/03/07 (Thu) 22:00:10

 NOVAさん、たささん、どうもです。

●revisions(第8話:オペレーション・ネフィリム)

 タイトルにある「ネフィリム」って全く知らなくて、気にしてもなかったんですが、たささんのご感想で興味を起こし、自分でも少しググってみました。旧約聖書に出てくる(堕)天使と人との間にできた種族でしたか。共食いと内戦で滅んだみたいですが、そうなる前は英雄であったようですね。伝記によっては、人間の食べ物を食いつくしてから共食いに至ったとも。聖書は一度ならず読んだつもりだったんですが、創世記に明記されているのは全く覚えてませんでしたorz。

 タイトルであり今話のメインの作戦行動である「オペレーション・ネフィリム」は黒岩署長のネーミングのようです。ネフィリムの伝説からすると、リヴィジョンズとアーヴ双方を相当に皮肉ったネーミングかなと思います。リヴィジョンズがアーヴを細胞材料に利用しているわけですし、アーヴもリヴィジョンズをストリング・パペットに仕立てようとしている。共食いして殺し合っている構図になっています。黒岩署長としては「双方、このままじゃ滅んじゃうぞ」くらいの気持ちで「オペレーション・ネフィリム」と命名したのかなと思います。

 ともかく本編。ネフィリム作戦は人質奪還と量子脳破壊のようですが、大介の叔父の堂嶋幹夫らを中心にウイルスサンプルを入手、2017年に帰還後に解明して対策を立てるプランもあるわけですな。2388年の人類(アーヴ、リヴィジョンズ)に比べ、建設的です。が、ミロが過去(2010年)に戻っての今(2388年)ですから、仮に渋谷が元の時代に帰還しても、ウイルス対策の試みは失敗することが織り込み済みなのかもしれない(もしかすると、それが原因でパンデミック発生もあり得なくはない)。

 市役所側は事前に知らされていなかったようで、大介らの出撃後に黒岩署長に詰め寄ってますな。黒岩署長、断固たる姿勢のようですが、「責任は全て私が取る」はちょっとないんじゃないか。責任を取れるような状況ではないですから。とはいえ、こうするしかないのも確か。確かなんだけど、次第に独裁色を強めているようであるのは不安な点ではあります。市役所側の離反を招きかねず、そうなると牟田区長を再び担ぐ動きが出る危険性もありそう。

 一方、大介ら強襲部隊。リヴィジョンズ側本拠らしいんですが、警備が手薄な模様。以前だとアーヴ側が近寄れもしなかったらしいですから、罠の可能性もありますね。が、攻撃チームは敵の油断と判断することにしたらしい。もしかすると、(旧)日本での「本拠地」かもしれないけど、世界的に見ると「日本支部」くらいのものなのかも。仮に撃破されてもリヴィジョンズとしては局地的なダメージに留まるんじゃないか。

 それはともかく、人質奪還したら人工量子脳に爆弾をセットして脱出、全員が渋谷に帰還したところで爆破、渋谷は2017年に戻る、という作戦でしたか。ちょっと無理があるかな、とミロの説明の時点で感じました。最も不安なのは爆弾ですね。渋谷部隊が撤退した後、敵が放置するはずがない。必ず除去されてしまうはず。

 と考えて、ミロは自分だけが残って爆弾を死守する気かなと思いました。もっとも、死んでしまっては大介らを2010年で守れない。仮にミロが自力でタイムトラベルが可能だとすると、大介らが渋谷に戻ったタイミングで爆弾を5秒後爆発にセット、すかさずタイムトラベルで2010年に行く、というプランも可能な気がしました。が、今話は全く違う方向で話が進んでしまいましたな。

 作戦はただでさえ少ない人員を2分割しまして、泉美巡査先導の大介・慶作・マリマリの人質奪還チーム(パペット2機)と、ミロ・ガイ・ルウの人工量子脳破壊チーム(パペット1機)。リヴィジョンズ本拠内にはシビリアンが多数いるだろうし、保安・防衛設備もあるはずで、大丈夫かなと不安になる構成です。が、もし敵が今は油断しているなら、こうするしかないか。人質奪還だけ狙った場合、作戦が成功しても、以降はリヴィジョンズ側が警戒レベル上げてしまって、量子脳破壊がおぼつかなくなる。それに、(ミロらは察知していないようですが)実はリヴィジョンズ側計画が最終段階に至りそうでもあります。結果的には「これしかない」というものでしたね。

 突入前に大介発案で、肩組んでの円陣になってみたり、気合入れるのはいいんですが、どうも危機意識は不足してそう。特に大介は、またもや嬉しそうにしてまして、やっぱり自分がヒーローだったとか、悪い方向に戻ってしまっていそう。自信の源の一つ、パペットも元通りですし、「ミロ、見ててくれ!」とか無自覚な依存もあらわにしている。ミロが「期待している」と返すと、満面の笑みですな。観てまして「これでは作戦が失敗するな」と感じました。

 一方、リヴィジョンズの3人。渋谷側の攻勢は把握している模様ながら、迎撃態勢を整える様子がない。なんでだと思ったら、チハルがいよいよ生身の健康体&量子脳を手に入れる寸前となってましたか。この後の流れを考えますと、ミロらを迎え入れてやって、リヴィジョンズ側の勝利を見せつけるつもりだったようです。それに、どうやらニコラス(の本体)は軍事的には意外に大物で、渋谷部隊には充分対応できると考えてもいたらしい。

 いよいよ「オペレーション・ネフィリム」開始、ミロチームはシビリアン警備兵に遭遇するも少数で、ガイのパペット1機でなんなく撃破。内部まで警備が手薄とは、どうも変ですね。警備する気がないのか、それともシビリアンも数が減り過ぎて動員できないのか。が、どうも前者の感じです。チハルから声がかかって、中枢部へ招かれてます。

 一方、泉美チーム。シビリアンに遭遇すらしなかったようで、難なく人質の部屋までたどり着き、パペットでドアも容易くこじ開けられてしまう。この後、見つかった人質は徒歩で外に出て渋谷に戻った様子で、敵の妨害がまるでない。これでは「いらっしゃいませ、こちらへどうぞ」~「どうぞお帰りください」と言ってるようなもんじゃないかな(と思ったら、実際にニコラスの画策だったらしい)。

 が、慶作の母親はいないわけですね。慶作は落ち込みますが、大介が意外にも(^^;)常識的な励まし・助言をしまして、「捕まってる人はここだけとは限らない」と。確かにその通りで、もともと渋谷側は情報不足なんでした。それなら探そうとなりますが、ニコラスが現れるわけですな。

 場所は奇しくも(しかしニコラスの狙い通り)、他の人質が捕まっている場所で、透明のカプセルに閉じ込められてます。慶作の母親もいる。ニコラスによれば、シビリアン含む現リヴィジョンズの祖先(ルーツ)から外れた人々で、消えても問題ないから細胞材料にするわけか。かなりの人数ですが、この後のシーンから考えて、生身のチハルを仕上げるための最後の「材料」だったんでしょうね。

 慶作は母親を発見しますが、正体を現したニコラスの重力制御で阻まれ、救出は間に合わず。母親はうっすら目を開けた瞬間、突如白骨化し溶解してしまう。これはさすがに酷い(と思えるのは、描写、作劇として成功だろう)。自分は観てるだけなんですが、慶作視点の面がかなりありまして、トラウマ回になりそうです。慶作本人はいかばかりか、察せざるを得ないものがあります。しかし、これってニコラスがわざと見せつけてるのは間違いないでしょう。意図的に慶作を激怒させようとしてます。

 案の定、慶作は怒りと復讐心でいっぱいになる。大介機から剣を奪い、逃げるニコラス本体を追うと、チハルがまさに「受肉」せんとする場所とタイミングなわけですね。そのちょっと前から、リヴィジョンズ中枢部ではムキューがミロらにリヴィジョンズの計画実施状況を自慢してまして、チハルが量子脳を備えて再生すると渋谷が2388年に固定されるわけでしたか。

 実は熱心に観ていても、渋谷が2388年に固定されると、リヴィジョンズが何をどうやって実現するのか、未だによく分かっていませんorz。チハルによると2017年に飛んで「同胞」を救うらしいんですが、何のことやらサッパリです。もしかして、元2017年の渋谷が2388年で安定すると、そこが時間移動の出入り口になったりするのかな(だとすると、細胞の材料は過去世界から、ほぼ狩り放題になるかも)。

 それはともかく、ムキューの歌う「ハッピーバースデイ♪」がなんとも不条理で不気味。が、逃げるニコラスを追う慶作、続いて大介が乱入。やっぱりこれって、ニコラスが連れて来たと考えるべきなんでしょうね(ニコラス、思い通り過ぎて調子に乗ったのか、「よくぞついてきた。これでいい」と言わんでもいいことを口走ってるし)。慶作が振り下ろす剣をニコラスが弾き飛ばしますが、その先には受肉したチハルがいまして、腹部に突き刺さる。これも事故に見せかけて、わざとやってるんだろうな。

 これで慶作は母親をさらった張本人のチハルに気が付き、襲い掛かって掴み潰してしまう。が、両者消滅。正体不明の球だけが残される。ミロは作戦失敗と判断、量子脳破壊用の爆弾を足止めに使い(爆弾の威力が意外に小さかった)、皆を逃がす。人工量子脳こそ破壊できなかったものの、リヴィジョンズ側の不可欠の駒:量子脳を備えたチハルを事実上阻止できたんで、次善ながら良しとしたんでしょうね。

 大介は量子脳破壊の失敗のみならず、慶作の母は救えず、慶作も失う結果となり、今度こそ完全に打ちのめされた様子です。ここまでいかないと、大介の天狗の鼻は折れなかったと考えるべきなんでしょう。犠牲が大きすぎて、この後がどう転んでもハッピーエンドにはなりそうもありません。ですが、これでこそ本当のヒーローが目覚めるという気がします。が、結束の要の慶作を欠いてしまい、チーム崩壊の危機でもありますね。次話辺りで最大の試練が来るかもです。
(たささんのご感想を拝読して、超どんでん返しのハッピーエンドもありそうな気がしてきた。例えば慶作の母親だと、チハルに吸収されたわけだから、再生されるというのもあり得なくはない。)

 次回は「消失の運命」とのことで、何が消失するんだろう? 今話では慶作(とチハル?)が消え去ってますから、彼がどこに行ったかみたいなことかな。未だ不明な存在としては、ゲシュペンストが奇妙な動きで出てきて、その後が分かりません。慶作が謎の第三勢力に迎えられたのかもとか、いろいろ妄想が広がります。



●どろろ(第9話:無残帳の巻)

 どろろの経歴を紹介する話だったようですね。病に倒れたどろろが見る夢での紹介とは、面白そうな趣向かもです。両親は武士のみをターゲットにする野伏せりでしたか。しかし劣勢、部下の裏切りで追放となり、没落して父親、次いで母親が死んだと。飢饉で全滅した村とか、なかなかシビアな描写があったようですね。回想部分はモノクロながら、血、火、花などだけはカラーというのも、雰囲気を出しているような。

 父親が死んでからのシーンもなかなかシビアで、裏切った部下がリクルートでやってる炊き出しに行き、母親が器がないから熱い雑炊を手で受けるシーン、アニメで観たら相当にこたえそうです。妖怪は出て来ませんが、もしかしたら名作回だったのかも。

 と、たささんがピックアップしてご紹介頂いていることを、観もしない者が説明しても仕方ない(^^;。ご感想・解説で驚いたのが、「無量寿経の四誓偈」です。感想サイトで「我建超世願…」と出てたんですが、そこからググるとなんとか探せ出せました。しかしお聞きになっただけで気が付かれるとは、仏典に相当お詳しいのですね。どの経典かだけでなく、四十八願だからというご解釈もなるほどとなりました。

 冒頭でどろろが何らかの病に倒れて、しかし通りがかる人から助力を断られるシーンですが、どろろが「三日病」(みっかやみ)だったからなんではと思いました。と申しますと、いかにも知ったかぶりで、実は感想サイトで看病してくれた尼僧がそう言ったとのことで、ネット検索してみたんです。

 歴史資料には「三日病」なるものが見えるそうなんですが、実態は必ずしもはっきりしないらしい。しかし、複数の資料の記述からはインフルエンザの可能性が高いそうで。もしそうだとすると、関わり合いになりたくない人が多くても仕方ないかと思います。戦国時代ですと、インフルエンザという病名や病因は知らずとも、高熱を発して死亡率が高く、周囲の人も次々発症することは経験的に知っていたはずですから。

 ご感想で、裏切った部下(イタチ)についての解釈に興味が湧きます。感想サイトなどで見ると、どろろの不幸の元凶であり憎むべき奴という印象なんですが、もしかすると野伏せり集団のじり貧を回避したみたいな可能性もうかがえるということかなと。孫子に「小敵の堅は大敵の擒なり」とありまして、どろろの父親は「農民を苦しめる武士憎し」で凝り固まっていた感じもありますんで、イタチにも一理あったのかな。

●GAMBA ガンバと仲間たち(3Dアニメ映画、2015年)

 NHK(Eテレ)で放映してました。てっきり昔のアニメを編集した映画だと思ったら、2015年のリメイクだったんです。リメイクされたことを全く知りませんでした。ググってみると、20億円の製作費をかけた大作ながら、興行収入3億円だったとかで、ネットは失敗原因を考察している記事が多い気がしました。

 実際に観てみますと、人気が出なかったのも仕方ないかもしれないと思えました。私は原作小説を読んだことがなく、70年代のアニメ版を断片的に見ただけです。が、ノロイの恐ろしさや、ガンバ側の犠牲の多さ・大きさ、といったことは印象に残っています。名作と評する向きが多いのも分かる気がします。

 だからこそ、巨額を投じてリメイクをしたくなったんでしょうね。それだけ「ガンバの冒険」が好きだった。ですが、どうも制作者がガンバを好きすぎたんじゃないかという気がしました。例えば、冒頭からずっとガンバがヒーローだったりするんです。しかも、ピンチらしいピンチが感じられない(客観的に状況が非常に悪いことは分かるんですが)。

 とはいえ、ノロイを倒しに行くところから始めて、約1時間半でノロイ打倒まできっちり描き切ったのはなかなかのものでした(このことが各シーンの急ぎすぎ、薄さになったりもしているのではあるんですが)。ネットで読んだ感想でも、一度目は失望したものの、二度、三度と見るうちに、独自の良さ、面白さを見つけたというものもありました。

 (時間を置いて)観なおしてみると、印象が違ってくるって、自分にはよくありまして、例えば「火垂るの墓」(1988年、ジブリ)。好きな作品ではないんですが、テレビ放映するたびに観ています。最初は「兄妹(善人)を酷く扱う周囲(悪役)」という単純な見方、二度目は「我を張る兄(悪役)のせいで死んだ妹(善人)」と変わり、最近観た印象では「被害者はいるが、劇中に悪人がいない」というもの。

 そんなこともありますんで、「ガンバと仲間たち」も時間を置いて観てみようかなと思っています。70年代アニメ版と切り離し、独立した作品として観ることができたら、おそらく別の感想を抱きそうです。

Re: 3月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/03/08 (Fri) 09:50:55

3月初めの定例感想です。クシュン(花粉症モード)。


★ジョジョ

さよならフーゴ。

そして、ボスと敵対して新たなる旅立ちってことで、前半終了。次回が総集編って感じですね。

当初の予定では3月で一度中断と思っていたんですが、噂に聞くところによると、4月以降も継続。全39話(3クール)という話がちらほらと。
匿名での情報なので、まだ確証は得られていないのですが、中断せずに続くなら、よっしゃラッキーってところですね。

ともあれ、ここからはボスの親衛隊の襲撃を切り抜けて、トリッシュ覚醒、ポルナレフ登場がトピックということになりますか。
一時期は中断するだろうとの予想で考えてみたわけですが、引き続き楽しめる方が望ましいので、そうなることを期待しつつ。


★ジオウ

アナザージオウ編突入。

まあ、今回は新展開の仕込みって感じで、注目は次回のゲイツリバイブかな、と思っています。

今のところ、自分の推しキャラが黒ウォズ、ゲイツ、オーラの3人になっていますが、一番感情移入できるのはゲイツですな。
ウォズさんは「祝え」の口上にハマっていたのですが、年が明けると祝う頻度が下がってしまったのが残念。

白ウォズは次回、救世主誕生を祝ってくれるのだろうか。

オーラさんは、味方になるかと思いきや、ブレない悪女を貫いたようで、それはそれでOK。ツクヨミが思いきり離反したので、マイ・ヒロインはオーラさんで確定。

冗談ネタだと、ツクヨミもライダーに変身して、もう一人の従者ウォズが現れて、「我が女神」とか言い出す未来ができるのでは? という話があって、それはそれで面白そうと思いますが、実現すれば、ますます話がこじれそうで。

ともあれ、次回はゲイツリバイブを楽しみつつ、新キャラの加古川君にも注目といったところ。


★revisions

とりあえず、ノベライズ通りに、母親を失った慶作がキレて暴走の末の消滅という展開で、シクシク涙目モード。

ノベライズの3巻は未購入で、次の放送までにはゲットしたいのですが。

で、次回は、牟田の反乱で、また一人犠牲者が、という鬱回みたいですな。
どうして、ぼくの好きなキャラばかり、とフォルモッサ・シェリル状態になりそうだ。

ちょっと、終盤は過酷な展開になりそうで、ドキドキハラハラしつつ、来週までにノベライズによる未来予測ができたらいいな、と。

とりあえず、大介の成長につながる試練なら、大介ガンバレと応援しつつ。

Re: 3月のスレッド(2019) - K.K

2019/03/10 (Sun) 17:22:57

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 今夜は「必殺仕事人2019」があるわけですが、出来栄えはどうかなあ。前作は(昼間に再放送してましたが)今一つな感じで、こちらで理由を伺ってなるほどと思うものがありました。その問題点を解決してくれてるかどうか。

 ジョジョ黄金の風は振り返りまとめ回でしたんで、特に感想はなし。3クールかもしれないとこちらで伺った点は期待するものがあります。ボス親衛隊~ボス戦だと、1クールでちょうどよく収まりそうです。

●仮面ライダージオウ(第26話:ゲイツリバイブ!2019)

 おおむね、2話1エピソードで進んで来まして、過去・未来レジェンドも原則として1エピソード登場だったわけですが、どうやら(当面の)主要キャラがほぼ確定したみたいですね。登場/退場するキャラクターがいなくなり、面子固定を窺わせます。ライダー/アナザーとしては、アナザージオウ、ジオウ、ゲイツ(リバイブ)、(黒/白)ウォズ、それと一般人ながら戦いに加わるのがツクヨミと。それにおそらく不定期でジオウの先輩格のあのライダーですな。

 そうだとするとですが、今後は各キャラクター、特にソウゴについてのドラマ掘り下げになりそうです。登場して欲しいレジェンドはまだまだいるわけですが、不定期に参戦してくれると期待したい。劇場版の時期などは可能性が高いはず。

 それはともかく本編。前説は黒ウォズのみで白ウォズは言及すらされない。内容も本編ラストまでを簡潔に言ってまして、いつもだと「おっと、これはまだ未来の」とか言ってたと思うんですが、それもなし。でも非常に大事なことは伏せてありましたね。

 前説が終わると前話ラストからの続き、ジオウ vs アナザージオウですね。前説通り、ジオウが惨敗。技の撃ち合いで力負けしたのかな。これをゲイツ、白ウォズが眺めてまして、白ウォズはリバイブになれないゲイツを詰る。それにしても、アナザーにジオウが対処できてないことはどうでもいいんだろうか。白ウォズとしては、ジオウとアナザージオウ、どちらが勝ち残ってもゲイツが阻止して救世主というストーリー、同じことなのかもしれません。

 アナザーにのされて、ソウゴは気を失ってたみたいですね。前と同じ夢を見てます(レグルスが見える夜空の下でジオウ vs ゲイツ)。気が付いたソウゴのもとへ黒ウォズが現れ、アナザージオウはジオウ(II)を倒し得る存在とほのめかす。アナザーと対応ライダーは互いに天敵ということでいいのかな。今まではなり立てのアナザー(しかも知性が下がった野獣的な状態)を倒してきたから割と容易に倒せただけで、冷静な戦闘判断ができて、経験も積んだアナザーだと互角以上の敵になり得るのかも。

 ツクヨミが過去に移動しまして、眺めていたスウォルツが「あの日に向かったか」と呟いてます。後のシーンも踏まえますと、ツクヨミが向かったのはソウゴ(及び飛流)のバス事故があった2009年ですね。まず事故後まで戻って情報収集を行い、その後でバス事故当日に向かったらしい。スウォルツはツクヨミがバス事故に関して動きを見せたのを察知していると思うんですが、特に対応を見せる様子はなし。

 他のジャッカーズにいいように扱われたウールがスウォルツを危険視してまして、ポイントとしては、ジオウだろうがアナザージオウだろうがオーマジオウ化するんじゃないかというもののようです。ウールは不安をオーラに訴えるわけですが、オーラの態度は曖昧のようですね。

 ツクヨミが過去に飛んだ理由は、ソウゴと飛流が同じバス事故に遭った点を不審に思ったかららしい。時計店に戻って情報収集もしたようです。そのことを順一郎から聞いたソウゴ、黒ウォズは協議しまして、元アナザーウィザードの早瀬が狙われると推測、ソウゴは時計店を出る。ソウゴも飛流をどこかで見たような記憶があるようですし、黒ウォズは名前を聞いたことがある気がするらしい。ソウゴはともかく、黒ウォズも関係しているという点でまだまだ未知の因縁がありそうです。

 一方、ツクヨミ。2009年でバス事故に遭ったソウゴの入院先で聞き込みにかかったと思ったら、運よく(^^;)ソウゴと順一郎に出くわす。ソウゴは事故前から王になる啓示の夢を繰り返し見ていたようですね。夢の話を順一郎にしています。この時点でソウゴは両親を亡くした直後であるわけですね。順一郎がその後、ソウゴが王になると繰り返し語っても決して注意も否定もしない理由が、このシーンから感じられる気がします。

 同じ病院に飛流も入院してまして、看護師の様子からすると、飛竜が言う「バス事故はソウゴのせい」「バスで白い服の女が銃を撃った」等というのは、飛竜以外は知らないようです。いや、必死に訴えたんだけど、荒唐無稽だとして誰も取り合わなかったといったところだったのかも。飛流は付き添いも見舞う人もなく、どうも天涯孤独の境遇になってしまったみたいでもありますね。

 これをツクヨミは目撃、2019年のゲイツに連絡。ゲイツからは飛流がアナザーであること、現状ではジオウ含めて対応できるライダーがいないことがツクヨミに通知される。唯一、リバイブは可能性があるけど、まだウォッチが使えてないわけですね。ツクヨミは事故当日(なぜか「『事件』当日」と言ってますな)に戻ることにするわけですが、2019年の手詰まりを2009年でなんとかしなければと、このとき思ったのかもしれません。

 続いてウールがゲイツに接触してきまして、やや手の内を明かしたり、状況を把握できなくなってきたとほのめかしつつ、ツクヨミの動向を尋ねる。おそらく独自の行動なんだろうな。オーマジオウ阻止の志は変わらないものの、スウォルツもオーラも信用できない。それなら救世主候補から何か探ろう、と考えたんじゃないか。が、ゲイツは情報提供を言下に断りまして、ウールはぶつぶつ不安を呟きながら去る。ジャッカーズも3人各様となってきて、動向が面白くなった気がします。

 その頃、ソウゴは早瀬がマジシャンやってるクラブに行ったものの辞めちゃってる。クラブ店主は早瀬の所在、行方も把握してない。が、ソウゴははたと以前の「お嬢様」の店を思い出しまして、急行することに。案の定、早瀬がいたわけですね。しかしソウゴが駆けつける前に飛流が現れ、早瀬からアナザーを吸収。ああ襲われちゃった、と思ったんですが、ハタと気が付きました。

 早瀬のみならず、元アナザーってまだアナザー要素残してたわけですね。下手すると、再度アナザーとして利用されてしまうかもしれない。飛流は彼らを襲ってアナザーを奪うものの、負傷等はなし。ということは、飛竜のやってることって、元アナザーを完全浄化していることになるのかもしれない。つまり、完全に人間に戻したと考えると、むしろ歓迎すべき行為なのかも。ただ問題はありまして、飛流がアナザーとして強化されてしまうわけではあるんですが。

 それはそれとして(^^;、ソウゴが現れると飛流は待ち構えてまして、飛竜の家族のバス事故死の原因がソウゴであると告げる。かつ、ソウゴの名前を叫びつつ銃撃した(飛流にとっては)謎の女もいたと。この話、ちょっとおかしいかなと思います。ソウゴは飛流と同程度の年齢で単なるバスの乗客。それを誰かが銃撃して事故になったのなら、飛竜が恨むべきは謎の女のはず。なぜ飛流はソウゴを親の仇と思っているのか。

 バス事故時のシーンでもよく分からない点がありまして、白い服の女、つまりツクヨミがファイズフォンXで銃撃してるんですが、ほぼ水平射撃の感じです。後のシーン(ゲイツ目撃時)でも、狙いをいったん下に向けてはいるんですが、やはり射撃はほぼ水平。座席に座っているはずのソウゴを狙ったとしたら、おかしな撃ち方です。なんだろう、この銃撃?

 それはともかく(^^;、飛竜は銃撃手が未来から来たこと、ソウゴが魔王になりそうだということも知っている。この点も不審で、誰からこの情報を手に入れたのか。単純に考えると、ジオウのアナザーウォッチを所持していたスウォルツと考えるべきでしょうけど、飛竜にウォッチを仕込んだ時点ではツクヨミの動きは知らないはず。うーん、よう分からんorz。ウールがよく分からなくなってきたと嘆くのも分かる気がします(^^;。

 しかし、要は飛流はソウゴが憎いわけで、双方変身しての二度目のバトル。緒戦はジオウの一方的敗北でしたが、今度はジオウもきちんと太刀打ちできている。能力的には互角の模様で、緒戦は戦意による差だったのかな。ソウゴの判断では、どちらも勝てないとのことですんで、徹底的に戦うと相討ちになってしまうということかも。じゃあ共倒れで解決か、と思ったんですが、新たな最強が後で登場してくれるわけですな。

 一方、ゲイツはツクヨミの情報から2009年4月24日の事故当日が怪しいと睨んで、過去に飛ぶ。ゲイツが事故現場に来てみると、既にバスは蛇行運転しており、車内でなんらかの異常が発生しているのは間違いない。カメラ視点は車内に移りまして、今度ははっきりツクヨミが映ってます。銃を斜め下に向けて狙うも、「ソウゴ」と叫んでの発射時は水平射撃。この直後、バスはトンネルに入ったところで爆発を起こす。バスの蛇行は既にツクヨミが車内で銃を振り回していたから、と受け取るべきなんでしょうけど、何かおかしい。

 ともかく、これを見ていたゲイツは何か思うところがあったらしい。が、ちょっと様子が変かな。車内にいるツクヨミと爆発をはっきり視認していながら、救出に向かう様子がありません。ソウゴが生き残ったことは知っているものの、ツクヨミについてはここで死亡する恐れもある。もしかして、他に何か目撃して、放置でいいと判断したんじゃないか。

 ともかく、ゲイツは2019年に戻り、ジオウ vs アナザーのバトルに介入(素手で殴って止めちゃってるよ、生身の戦闘力凄すぎないか ^^;)。アナザー飛流はジオウを倒すのを邪魔するなと激怒ですが、ゲイツはあわてず騒がず「ジオウを倒すのは(お前じゃない)俺の使命だ」と宣言。これって、いわゆるフラグですよね。GRIDMANでいえば、アンチ君が一周回ってグリッドマンを好きになるってやつ。ジオウ第1回目から考えると、ゲイツは2周目突入かな(^^;。

 何がどうなっているかはともかく、ゲイツの「(オーマ)ジオウを倒す」の意思が確定、リバイブのウォッチが反応しまして、ゲイツリバイブついに誕生。変身時音声で「剛烈」となってるのは、他に「疾風」があるからなんでしょうね。パワーの「剛烈」とスピードの「疾風」ということで。

 白ウォズが名乗り代行しまして、「祝え! 巨悪を駆逐し新たな未来へ我らを導くイル・サルバトーレ、その名も仮面ライダーゲイツリバイブ。真の救世主がこの地に降り立った瞬間である」。この祝辞は好きなんですが、、もう聞けないかもしれないと思ってましたんで、素直に嬉しかったです(どっちのウォズでも文句なし)。

 ゲイツリバイブがつかつかとジオウに迫ると、アナザーが背後から襲い掛かる。が、全く歯が立たない模様ですね。力の差か、それともリバイブはオーマジオウの天敵みたいな存在だからなのか。リバイブ、「パワードのこ」なんて武器アイテム使いまして、武装がアンチ君に似ているなあ(^^;。が、止めを刺しにかかるとスウォルツが時間停止、不利のアナザーを連れて逃走。スウォルツは戦力差を目の当たりにしたはずですが、何かまだ策があるらしく、あまり動揺してない。

 アナザーが去りますと、続いてジオウ vs ゲイツ。アナザー同様、ジオウの攻撃は通じてないみたいですね。ジオウ、奥の手の時間先読みを使いまして、攻撃をモロに入れると、さすがにゲイツが吹っ飛ぶ。が、ジオウが必殺の一撃を入れようとすると、ゲイツが腰の砂時計みたいなアイテムを触り、ゲイツの姿が一瞬にして変わるし、ジオウが逆にふっ飛ばされてるし。

 種明かしの再現シーンがありまして、剛烈→疾風への転換って、かなり手間かかるものみたいですね(^^;。まあ、これだけのことが一瞬でできるほど速いってことなんだろう。サイボーグ009でいえば「加速装置」でしょうけど、バトルでの見え方はジョジョ黄金の風の「キング・クリムゾン」みたいな感じでもあります。

 ゲイツリバイブの強みは、ジオウIIの予知能力を以てしても見えないほどの「疾風」のスピードでかく乱しつつヒット&アウェイ、動きが鈍ったところで捕まえて「剛烈」のパワーで止め、といった感じなんでしょう。これではたとえジオウが未来を見ての先読みで備えても、対処にならない感じです。単に自分が負ける未来しか見えないはず。ジオウは果敢に立ち向かうも、力の差は歴然です。

 ついこないだまで、最強のジオウIIでツクヨミらが恐れおののいていたわけですが、最強の座の変遷は激しいですな。これって平成ライダーの伝統なのかな。自分の少ない視聴範囲だと、鎧武ではそうでもなかったような。ドライブでも次々パワーアップはあるものの、敵味方の強弱バランスが激変する印象はあまりなし。ゴーストは強弱自体がよく分からなかった。エグゼイドでは終盤に向かうにつれて敵味方の優位の入れ替わりが激しくなり、ビルドではもっと激しくなった印象です(毎週最強が変わったりしてたかも)。

 それはそれとして(^^;、黒ウォズはその頃、2009年に事故を起こしたバス会社を襲ってまして、人が倒れてるから手荒なことしたのかと思いましたが、どうやら眠らせただけのようですね。黒ウォズが事故を起こしたバスの乗客名簿を調べると、飛竜の名前がある。問題は、なぜ飛流の名前に聞き覚えがあるかですね。しかし、もっと凄い名前がありまして「門矢士」と。これではたと思い当たり、調べてみますと、ディケイド放映は2009年(1~8月)でした。なるほど、ディケイドが大暴れしてる世界(年代)でバス事故は起こったわけでしたか。

 次回は「すべてのはじまり2009」で、予告映像でちらっと出たのが門矢士ですね。事故起こしたバスの運転手が門矢士だった模様。なぜかスウォルツが名乗り代行してたり、黒ウォズが変身してたりと盛りだくさんの感じです。ソウゴが「行くぞ、ゲイツ」と呼びかけているのは決着つけるにか、はたまた一転してまた共闘するのか。

 公式サイトも参考にしますと、リバイブは強力ながらゲイツ本人の命も削るようで、そこが次なる問題を生みそうな感じです。そこを含めて、門矢士がどう状況を制御しようとしているのかも気になります。門矢士が出現すると物語がターニングポイントに差し掛かるようですんで、彼がいつ、どう物語に絡むか、気になります。

Re: 3月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/03/12 (Tue) 23:57:02

定例感想です。
いや、定例でない必殺話も入れますが。

★revisions

9話の放送は今夜ですが、その前にノベライズ3巻を読みましたので、報告をば。

とりあえず、鬱エンドは今回の9話がピークですね。重要人物が亡くなって、この後どうなるねん? とドキドキする終わり方。
それと、基本的に「死んだ人物がご都合主義的に生き返る展開」はないようです。だから、時間軸をリセットしてやり直し、みたいな話にはならないようです。フラッシュやジオウとは違う。

まあ、並行世界はありな世界観なのですが(ニコラスがベラベラ喋ってくれる)、大介視点の物語は作品内で一本道です。

9話は、渋谷区の内紛が描かれて、ちょっとした崩壊劇。

だけど、10話のタイトルが「みんなの街」で、敵の襲撃から街を守るために、みんなで一致団結する流れに結実します。これが非常に好きな話で、何とK.Kさんが何故か擁護していた「キャバクラ親父の横山さん」の評価がうなぎ上りになったりします。
ルウ曰く「ただのスケベ親父じゃなかったんだ」

9話でとことんまで落として、10話で一気に上昇気流にフワッと乗る流れが、小説で読んでいて心地良かったです。
だから、アニメも今夜よりは、次回が楽しみになる感じ。

そして、11話と12話が最終決戦のクライマックスなんですが、ここで物語の中心になるのが、大介と慶作の関係性。慶作は8話で行方不明になりましたが、時空の狭間で超時空的存在に覚醒。
表の主人公が大介で、裏の主人公が慶作という形ですな。
11話は、再度リヴィジョンズのアジトに乗り込んで、量子脳破壊を目指す。
そして、12話は、過去に転移する中で、大介と慶作とニコラスの時空を超えた決戦に至って、物語はほろ苦さを残しながらもハッピーエンドに至るのが、ノベライズでした。

大介がヒーローとして覚醒し、慶作がダークヒーロー的な方向性で、慶作ファンとしても悪くはない終わり方だと思います。

で、慶作がどうして大介に好意を持つようになったのかの心情も描かれるのですが、彼は幼い頃に「母子家庭を理由にイジメられていた」んですね。だけど、慶作自身は「一時だけ我慢していれば、飽きてイジメも収まる」と悟り、受け入れていたんです。
だけど、慶作がイジメられているのを見過ごせない、と幼少期の大介が庇うんですね。ケンカに弱くて勝てないのに、気持ちだけで立ち向かって泣きじゃくる大介の姿に、慶作も心揺さぶられる。
結果的に、大介がイジメのターゲットになり、慶作の方が庇う形になり、それでも大介は懲りずに、後先考えずに衝動的な正義感で突き動き、「こんなバカは放っておけない」と慶作がフォロー役に。

この大介の「弱いのに後先考えずに正義感で突き進むヒーローバカな性格」は、ミロから運命云々を聞かされる前から変わっていなかったようです。

あと、大介は「ミロから与えられた運命」に依存して生きてきたのですが、「慶作を8話で守れなかったこと」で自分の運命に対して懐疑的になります。そこから、「運命を自分で切り開く本当のヒーローへの葛藤と自立」が始まるわけですが、それがアニメではどう描かれるのかな。
とにかく、バカなりに考えるようになった大介が、状況打開に向けて頑張るのが9話以降。そこで初めて、ガイの持つ凄さを認めたり、他人に目を向ける「綺麗な大介」になったり。

まあ、後の感想はアニメ放送に合わせて、補足していきたいな、と。
とりあえず、今夜だけは鬱エンドを覚悟しつつ。

★ジョジョ

この時期に総集編をやったり、番宣PV第2弾が公開されたことから推測するに、やはり、ここから後半戦、4月以降も続くと思って間違いない、と状況証拠的に確信しております。

次回からフーゴ離脱に合わせて、OPも変更されるとの噂もちらほらと。

★ジオウ

電ノコで相手を切り刻む救世主誕生。

白ウォズさんの「祝え」が見られて、テンションも上がったり。やはり、ウォズさんは祝ってくれないと。

そして、次回は黒ウォズさんも変身するので、その時は自分で祝うのかな。誰も祝ってくれないなら、自分が祝いたい気分ですな。

そして、ディケイドがバスの運転手になったり、さらにディケイドのサブライダーであったディエンドも登場するらしくて、「おのれ、海東(かいとう)」と叫びたくなりますな。
ええと、ジオウって番組が、ディケイドの続編みたいになりそうなんですけど。

アナザージオウ編があと2話で終わって、ディエンド編はその次の2話らしいので、門矢士もそれまで出ているのかな。士がいないのに、海東だけというのもピンと来ないので。
とにかく、通りすがりの仮面ライダーがジオウの世界で、どこまで暴れてくれるかを期待しつつ。

★仕事人2019

簡単に感想を書けば、今回は佳作ですね。

前作が、「チームとして機能せず、崩壊に近かった仕事人グループ」が、主水さんの密かな支援と、涼次の命がけの覚悟で仲間の記憶を取り戻したことで、何とか持ち直した話と受け止めて、

今作は、普通に仕事人としての話を見せてくれたな、と思います。
2時間の放送枠のうち、前半が普通の仕事人フォーマット通りの話。そこで無難に必殺シーンを入れてから、後半で「善人が悪堕ちするどんでん返し」を見せてくれます。

心変わりした男が自分を慕う女を無惨に殺し、その仇討ちで殺されるフォーマットを、この脚本家で何回見たことでしょうか。
また、このパターンかよ、とツッコミ入れていたら、「おお、凄え。女の子が死なずに生き残ったよ。さすがは、元キョウリュウジャーで、ぼくが目を掛けていたメガネヒロイン」なんて、個人的なブログネタで勝手に盛り上がってみたり。

あとは西田敏行さんの演技がお見事だったり。善人を闇に引き込む悪魔的商人だったり、それがクライマックスで一人芝居のコントに走ったり、もう西田敏行さんの芸達者ぶりを堪能する作品でしたな。

そして、小五郎の上司の奉行所与力が、ジオウの叔父さんなので、彼が思い描いた「悪人を切り刻んでやりたい」とかを密かに部下の小五郎が実現させていたりして、
「さすが時の魔王の叔父さんだけあるなあ。叔父さんが思い浮かべた未来が、実現しちゃうよ」なんて思ったりもしました。

とりあえず、特撮役者が必殺にゲスト出演していると、いろいろ注目するのが楽しかったりします。
そのうち、門矢士も必殺に通りすがったりしないだろうか。「通りすがりの仕事人だ。覚えておけ」とか言って。

Re: 3月のスレッド(2019) - たさくらたすな

2019/03/13 (Wed) 06:10:13

・宗教知識、自分もセリフ等からネフィリムや聞きなれないお経だなでワード検索してのチェックなので、創作要素に結びつきやすい逸話や神話のネタくらいで学としてあるわけではないです^^;

■ジオウ
 タイムジャッカー達の間が不穏な感じになってきてオーラやウールの方に目線が移ろいできた感じです。
 ソウゴの事故がディケイドの2009年なので、なんとなくこちらも不穏に感じていたけど士も名前がまだでてきただけで主要な原因はツクヨミ大暴れのようで、年が重なるとはいえ世界を移動しまくっていた士がどう関わっていたのか気になるところです。
 とりあえずジオウⅡの未来予測に対して、ゲイツリバイブの能力が今の所凌駕してはいるけど能力を計算にいれて先読みで対応してくるのかどうかとかそのへんも気にしつつ。
 
■ジョジョ5部
 とりあえず総集編。5部終了後のフーゴ主役の外伝小説の要素が加味され映像メディアとしてフーゴに救済の手がなされるかが気になるところですかね。

■必殺仕事人2019
 ラスボス役の西田敏行さんが怪演を披露してくれたおかげもあって、面白さが加味された感と、渡辺家にあらたな関西弁の小姑が加わってテンプク状態からコメディー面で今後小五郎に変化があるかどうかかな。
 話の設定としては普通に仕事人につなげなくとも別作品できちんと商売人としての西田敏行さん演じる上総屋清右ヱ門と仲間たちで人情噺として描ききれば、アクション劇ではなくなるけどそれはそれで面白いのかもとか思ったりな設定からの切り返しでした。
 そして最後の「足らないかな?足らないよね?あのー、あのー、」が最高。ゲスト側も今回は好演してくれた必殺といった感じだったかなと。
 士は水戸黄門あたりで思い切って関わらせたら、旅の先々いろんな時代劇オマージュを作って楽しめるかもとか思ったり。

■revisions
 慶作とチハルの衝突ののち発生したエネルギーボールを手に、チハルの死を受けニコラスの計画通りといった方向でムキューとの間に話がすすんでいって、どうやら2017年に直接は飛べないけど2010年になら時間跳躍が出来そうということで計画の修正を図ったようですね、あと一年早ければディケイド大暴れの年とリンクしていたのに。しかしそうすると幼少の大介達を襲ったのはニコラスなのかなとか気になるところ、どのみちニコラスの肉体の素体集めがもう一度必要なようで。

 一方慶作の消失をうけてマリマリだけでなく、みんなが感情的にそれでも努めてルウだけが一番場を取り持とうとしていたかなという印象。そしてミロの説明で大介はようは時の彼方にバシルーラで飛ばされたということで、じゃあどこかの時代で生きてるんじゃという期待に、時間の認識ができない状態では時空を彷徨ったままで存在意識そのものが時間の中で拡散してしまった可能性が高いということでまぁ例の謎の機械ゴーストが大作の成れの果てというのは可能性として一気に高まったかなと。

 そして渋谷のトップ会議では、リストに乗っていた人質がリビジョンズ側の祖先にあたる人達ということでタイムパラドクス的にその人達を殺してリビジョンズ側を消そうという物騒なやりとりも出てきたりも、でもそれをやったら結局はリビジョンズ側とやってることが一緒だよなぁと^^;
 あと、商工会の爺さんと養護の先生に繋がりがわかり、色仕掛けにはこういう裏があったのかと。仕事人だと一蓮托生で倒される側ですなこりゃ。

 このあとこの二人が関わっていたかはともかく、他の職員らによるクーデターによって泉海とルウが人質に取られ牟田の開放という流れ、相変わらずリビジョンズ側との交渉に活路を見出したいようですが、否定的な黒岩達の中でこれまで調子に乗りがちな大介がようやく落ち着いたというか自身を失い気味な態度をみせるも黒岩に恐怖を諭される展開、なんとか人質の奪還作戦に気持ちを切り替え参加のようです。
 まずはガイの独断という形で牟田らに接触を図ります、この時に決めておいたワードを繰り返す回数でどこの教室にいるのかを発信機で知らせていてうまいなと、ルウの居場所はこれで2年C組というがわかり、泉海さんのほうは暗い部屋というヒントから大介が進路指導室を導いていますね、多分なにかと細かいとことで騒ぎ起こして度々お世話になっていたとか何でしょうね。
 で、ここで牟田が慶作の死を無駄死にとバカにしたことで、大介としては吹っ切れたようで黒岩と救出要員にまわると、まずは泉海さんを救出に成功、一方牟田側のほうはどうやってかニコラスとコンタクトを取り付けれたようでいざ交渉というところで黒岩による乱入、牟田は犠牲を出してでも生き延びることを訴えるも取り押さえられます。
 あとは大介によるニコラスとの交渉、ウィルスサンプルを過去に持ち帰ることでパンデミックが起きないようにしてみせると、なんとも急に人として成長を見せてくれましたね大介。これには牟田もなるほどと感心。
 もっともニコラスとしてはそれをされると歴史が改変されてしまい、今の自分がなくなってしまうかもということで交渉は決裂、姿を消します。すると牟田が血迷って銃を拾って黒岩をかばおうとする泉海ごと撃とうとするも、牟田と黒岩の相打ちという形でという流れ。
 このとき気になったのは黒岩の銃は警察のニューナンブで回転式なのにたいして牟田の拾った銃はグリップ装填型の自動式(デザイン的にベレッタ系かな)調べてみると機動隊やSPなどがベレッタ92を使ってるようで、あってもおかしくはないけど役場職員と思しき牟田派側がよく確保していたなと、警察側にも牟田派に同調していた勢力はいたということなのでしょうね。
 最後に死の間際の黒岩から個別に遺言的メッセージが送られ、みなそれぞれに決心をあらたにという流れ、大介としてはこれでようやく中二病と決別というところかな。

 ムキューが最後チラシをまいて、宣戦布告だけど。先祖にあたる人間はどっか逃げて、それ以外は無差別確保するって、まとめて食料確保されて逃げられたらすぐにはどうにもならないような気もするけど、仲違い任せのゴリ押しに出てきた感じかな、トップ不在のなかで商工会の爺さんがしゃしゃり出てきそうな感じではありますね。


■どろろ
 今回は湖に潜む化け蟹のようだけど鬼神にあたるのかはちょっとまだ謎。百鬼丸が鬼神を倒してるせいか醍醐領内は二月ほど雨が降ってないようで父醍醐景光としては気がかりなところ、一方父のそうした動きに多宝丸が直属の二人の家来、兵庫と陸奥の兄弟(幼い頃からの世話役として付き従っているやや年上の同世代の兄弟ということで、武家の嫡男としては定番設定的にちょっと三人の人間関係が大河ドラマ的なノリを感じます)に命じて、 この件で景光の命で動いてる人間を拿捕し自白剤を飲ませ情報を聞き出そうとします(日本に自生する植物なりにそういうのあって古くから知られているものってあるのかな?)赤子と産婆の情報まで聞き出せたところで、密偵としての意地か舌を噛み切って情報漏えいを防ごうとします、自白剤で力が抜けていたのか死には至らなかったようだけど、意識を失ってそれ以上の情報入手は無理と判断。

 一方野良妖怪を倒してる百鬼丸。戦闘後にどろろに世話やかれて川で汚れた服を洗濯、百鬼丸としては返り血の匂いが気になるようで、ここで前々から気になっていたけど百鬼丸が身につけてるお守り袋の模様が家紋ではと気づきます、醍醐の家の家紋ですね。まぁまだどこの家の家紋かは知るよしもない状況ですが、妖怪退治の需要の話を聞きつけこの後、醍醐領内へ。

 密偵からそれ以上の情報を得られない多宝丸、景光に直接過去に消えた赤子を探してどうしようというのか詰問するも、知らずともよいと一喝。わだかまりを感じたまま湖の辺りまで馬でかけてフラストレーションを解消といったところで、湖のほとりの村で侍たちとひと悶着している村人の訴えを聞きいれます。湖に現れる化物に村人が襲われてこのままでは村が立ち行かなくなると。
 船を数隻出して侍達とともに湖の中頃まで進むと化け蟹が襲ってきますが、ここで意外と多宝丸が八艘飛びのような身体能力の高さを見せて意外と好戦します。伊達に戦に疾る気分ではなくきちんと武勲を挙げれるだけの実力は兼ね備えているようで、船の方も何もなく漕ぎ出てるわけではなく沿岸の気に綱をはってそれを船と結びつけていたようで、そのへんの準備もしっかりしてる頭をもっているようですね。
 多宝丸に片腕を切られた化け蟹は水中から船底を突く攻撃に切り替え反撃、船底が持たないと綱を引きここは一時撤退、蟹の方も手傷をおっているために追っては来ない。

 船の上では不利ということで、改めてどうやって倒すか策を弄していると家臣の兄弟らが体の内側は柔らかいから爆薬をもって口の中に飛び込めば倒せると提案、当然そんな案は実行したものはもろとも死ぬと受け入れられない多宝丸、兄の兵庫の方も俺達兄弟は若を守るため一生の忠義をかけているから死にはしないと、ここは無茶な発言。ここで多宝丸は領内の景観をみせ今は恵みを得ているが、自分が生まれる前はそうではなかった、それを立て直したのは父景光の功績、自分はその息子だから化け蟹も自分の手で討ち果たしてみせようと述べ無謀な作戦を押しとどまらせます。原作とは違い性格面での改変がなされてるようで、それだけにこのまま原作通りの展開になると少し陰鬱な展開になりそうですね。
 ここで多宝丸が湖の形からあることを思いつきます。入江になってる部分に入り口側ともう一方に運河を築いて水抜き用の水門を2つ作って、そこに追い込んで水を抜く作戦ですね。(ツイッターのタイムラインなどでは池の水抜いてみたと某局の番組のネタがつぶやかれていたり)ここの運河工事は丁寧に尺をとって描いてこれまた大河ドラマ感が強く感じた所存。
 この作戦は功をそうして、このまま蟹を倒すまでいくかととうとこまで来たところで、蟹の方も水底に残る岩を片方の手で器用に投げつけ、防いである水門にぶつけ水を呼び込もうとします、水門の破壊に成功したことで蟹がなんとか地の利を得返し、家臣の兄兵庫が他の侍や村人を力任せに陸地に投げ逃したところでピンチに、救出に向かおうとする多宝丸の頭上からここで、駆けつけた百鬼丸が一太刀切りつける形に続いて多宝丸もトドメの一撃を加え、化け蟹を撃破。百鬼丸に対してお前は一体?という構図で今回は終わり。

 この後、百鬼丸の体が戻るかどうかで化け蟹が鬼神かどうかの判断になるけど、そうなると図らずも多宝丸自身、父景光の願掛けを結果として無下にしてしまうことになるということと、鬼神の方も契約した土地であえて暴れるという形になるので、鬼神ではなく今のところ強めの野良妖怪になるのかなという感じてます。
 今回、多宝丸視点からの話ということで、かなり領民に慕われる若き時期当主といった面が強調されていて、それ自体は繋ぎの回としては良い感じながら原作の流れを踏まえると百鬼丸にはかなりハードモードな展開にこれまたなりそう、ここ4話ほどサブライターの回が続いているので、ここから小林回に入っていくことを考えると嵐の前の静けさといったところかなと。

 この作品、予告は尺の関係かテレビ本編では流さなくて、youtubeの公式で観る必要があるのですが、関連動画の一部が地味にごにょごにょしとりますな^^;

Re: 3月のスレッド(2019) - K.K

2019/03/13 (Wed) 14:34:02

 NOVAさん、たささん、どうもです。

(以下を書いている途中で近畿地方に地震があったらしい。貧乏ゆすりしてたせいで気が付かなったorz。)

●必殺仕事人2019

 とりあえず今回の感想投稿はこれだけにしようかと(revisionsやどろろでいつも参考にするネット情報がまだないとかの理由)。

 NOVAさん、たささんのご感想ではまずまず良く出来ていたと受け取れますんですが、自分の印象としてはひどく不満というものです。下手すると前作よりも悪いかもしれない。ただ、その理由が「これ、物凄くツボにハマるようにできたはずなのに」という苛立ちです。しかも、ツボからの外れ方がごくわずかです。不満というより、悔しい、歯がゆいというべきかもしれません。

 たぶん、筋を追って感想を書くと、「だったら、どうして気に入らないんだ?」と聞かれそうな気がします。観ていた自分が何で躓いたか、まず好印象な点を中心に説明してみて、続けてどうして不満だったか、書いてみようと思います。

1.自分的な傑作回という見方ができる点

 仕事人の対象となる悪事が、NOVAさんによれば最初は「また、このパターンかよ」というものであるわけですね。好きな男(弥吉)に裏切られて殺される女(おたね)。自分としては視聴歴の少なさがありまして、そこは不満に感じませんでした。それでも脚本的に捻りがあり、やはりNOVAさんも驚かれる展開で、実は生き残る(町医者からの庇護も暗示される)。必殺仕事人はピュロスの勝利が多く、今回もそうだったんですが、パンドラの箱の神話みたいなたった一つの救いを残してあって、いい感じです。

 その弥吉がどうして許嫁であり深く愛していたおたねを殺害するに至ったか。そこも実に上手い運びでした。おたねは徹頭徹尾、善人に属するキャラクターであるわけですが、弥吉は最初はおたね同様、もしかするとそれ以上に善人であるわけですね。修行中の商売の片手間でやっている物々交換仲介はボランティアで、他人の喜びが我が喜び。他の(富貴な)女性を結婚相手として紹介されても、おたね一筋。おたねの病床の母親にもよく尽くしているようです。真のラスボス:上総屋清右ヱ門(西田敏行)が金銭的利益をちらつかせても動じない。いい意味で、純粋真っ直ぐ君ですな。

 しかし、序盤の中ボス:蘇我屋忠兵衛が登場、ヤクザの飛鳥一家を使いまして、おたねの住む長屋の強制立ち退き事件が起こる。逆らった長屋の住人は容赦なく殺され、おたねの母親も犠牲に。これは当然、深刻な憎悪を抱く原因となります。が、裏の仕事人を示唆されても、頼むに足る金がない。ここに至って、今スペシャルの肝である「金」が弥吉に重くのしかかって来るわけですな。

 弥吉は交換仲介業で(一応、今回だけとして)手間賃を取るようになり、頼み料を稼ぎ出しまして、仕事人が蘇我屋忠兵衛一味を抹殺。なんとか長屋とおたねは事なきを得る。しかし、弥吉が金の威力に感じ入ってしまうわけですね。以前はすげなくした上総屋清右ヱ門を頼るようになり、次第に大店の旦那となっていく。見た感じでは、豪商と呼んでもよさそうなほどでした。

 その上総屋清右ヱ門が実は曲者であるわけですね。大豪商であり、ワイロで老中を動かすことすらできる陰の実力者でもある。弥吉がまだどこから見ても無欲な善人そのものだった頃から、実は金儲けの才があり、金銭の暗黒面に堕ちる隙があったことも見抜いていたらしい。じわじわと弥吉の健全な精神を侵食していく。押してみて駄目なら緩めたりしまして、あわてず騒がず、しかし揺るがずに悪に徹するものが感じられます。ラスボスの風格としては申し分ない。

 弥吉は金があればいろいろできる実感が深まっていきまして、言動、行動が少しずつ歪んでくる。それでも、多忙なためになかなか会えなくなったおたねに大金を渡すといったもので、まだ道を踏み外してはいない。商売自体も仲介業を真面目にやっており、いわゆる「阿漕に稼ぐ」ようなところはない。おたねの長屋が再度立ち退きと上総屋清右ヱ門が決定したものの、立ち退き後の長屋住人の暮らしを保証したりもしている。

 だけど、その長屋立ち退きが弥吉の暗黒面転落の決定打になるわけですね(物々交換のすり替え事件等より影響は深刻だったと思う)。立ち退きを説得できて、平和裏に事が運ぶよう段取りできたのに、ヤクザ一家が再び住人多数を惨殺。これで弥吉は絶望したらしい。しかし心のよりどころがまだ2つありまして、おたねとお金。ここで上総屋清右ヱ門が駄目押し、弥吉を言いくるめておたねを殺害させる。これで、頼れるものは金以外になくなってしまう。しかし、その金は実は清右ヱ門が牛耳っているに等しい。

 上総屋清右ヱ門は序盤早々から弥吉に目を付けているわけですよね。さらに、老中相手にもしなかったような手の込んだ段取りを仕組んでいる。これを観て、「清右ヱ門は老いを自覚して、後継者を弥吉としたんじゃないか」と思いました。序盤の蘇我屋忠兵衛の一件とて、もしかすると清右ヱ門が弥吉を引き込むため、忠兵衛が殺害される前提で立てた策略かもしれません。

 しかし、おたねは運よく助かっていた。町医者:須賀連暁が助けた時点では、自分は弥吉が殺害を思いきれず、手を回した結果かもと思ったんですが、そうではなかった点がかえって好印象となりました。やはり弥吉は完全に堕ちていた。そこで仕事人の面々の最後の見せ場となり、悪党はことごとく討たれる。

 弥吉が善から悪へ堕落するドラマをしっかり描いた展開でした。前回のように悪人と仕事人両方を引き立てようとして、かえって中途半端になった難点はきちんと回避できていたように思います。討たれるどの悪党にも、救いようのなさがきっちり出ていた点も高評価したい。

2.それなのに不満の理由

 上記のように書いてみまして、自分でも「じゃあ、どこが気に入らないんだ?」と言うしかないような感想になってしまいます。でも、違和感~不満を感じてしまいました。きっかけであり、最大の要因は序盤で弥吉が(おたね了解で)仕事人に依頼し、悪党が成敗された点にあります。

 もちろん、蘇我屋忠兵衛一味が滅ぼされるのはいいんです。必殺ではこうあるべし、と言っていいくらい。問題は、仕事頼んで、実際に暗殺が行われたと知った弥吉とおたねなんですね。暗殺を依頼し、成功したと知って、その後も今まで通り、自分(たち)が善人であると感じられるのか、障害がなくなったことを素直に喜んでいられるのか。

 そうではないと思うんです。自分の感じる範囲ですが、昔の必殺仕事人だと、依頼者が死んでしまうことが多かったんじゃないかと思います。悪党に斬られていったんは逃げたものの倒れ、今際の言葉とわずかな金で「これで恨みを」で仕事を頼み、息を引き取るって多かった。あるいは、仕事が果たされたのを確認してから自害などもあったような。

 暗殺を依頼した者のその後って、必殺では描きにくい気がします。いや、自分は観る側ですから、描かれても納得しにくいといったほうがいいかもしれません。「めでたしめでたし」ではいけないだろうし、しかし「その後も自分の所業に苦しんだ」でも必殺のカタルシスが削がれます。

 自分は創作者の資質がありませんので、ベタでつまらない案しか出せませんが、例えば弥吉の転落のきっかけが、仕事人への依頼そのものだったとしたら、納得できたかもしれません。暗殺を依頼し、実際に行われたと知って、「自分はいい人間であろうとしてきたのに、殺しを頼み、しかも成功したと知って喜んでしまった」と思い、自分への懐疑~不信が強まっていく、みたいな感じです(そこに上総屋清右ヱ門が付け入って来る)。

 ですが、蘇我屋忠兵衛の一件はその一件として終わってしまい、後に影響を残していません。何のための序盤必殺イベントだったのか、という気がしてしまいました。つなぎ合わせたらいい感じになりそうなあれこれが、「それはそれ、これはこれ」と扱われているような印象です。ラスト近くまで、そういう不満を引きずってしまい、ストーリーに没頭して楽しむことはできませんでした。

 そういう気分だったもんですから、例えば老中を割と簡単に始末できてしまったのも、リアリティが感じられなかったり。中村主水時代の必殺ですと、標的が老中と聞いた主水が「馬鹿言っちゃいけねえや、やれるわけがねえ」と断言しそうな大仕事です。でも、ちょっとした手間かけただけで、苦も無く仕事できてしまってました。

3.だけど観て良かった点もあった

 そうは言っても、西田敏行さんの演技がなかなかのものでした。怪演と呼ぶべきかもしれません。途中までは、派手な演技をしないだけに不気味な大物感がありました。最後の最後で、その大物感がふわっと消えたのもゾクッと来ました。上総屋清右ヱ門は、小五郎が斬りに来たのを知りつつ、舞を最後までやる。でも、舞の途中からちらちら見てまして次第に気になってくる。

 ようやく舞い終わりまして、小五郎に向き直るも、直接的な命乞いはせず、お金がいくらあればいいの、と(状況を理解したくない感じが出ていた)。急に上ずった声になり、この大金でどう、あ、足りないの、あの千両箱でどう、あ、足りないんだ、じゃあ店にはもっとあるから、というところでバッサリ。全てを知って動かせる大物から、何も分からない情けない小物へ一気に変化してからの最期が見事でした。

 表現の落差が、自分的には申し分ありません。観終わってから、なんで西田敏行さんの演技に感じ入ったんだろうと考えて、思い当たるものがありました。自分的には必殺仕事人の看板的名役である中村主水、演じた同じく看板的名優の藤田まことさんです。元コメディ系の方だけあって、緩み切ったところから一気に引き締まった凄みに変わる点が大変に好きでした。

 今回の西田敏行さんの上総屋清右ヱ門の怪演が、藤田まことさんの中村主水に重なるものが、自分的にはあったんじゃないかと思います。要は「必殺にはこういう人がいて欲しかったんだ」という再認識ができた、ということになるかと。

 それ以外にもありまして、劇中での渡辺こうの扱い。演じていた野際陽子さんが前作を撮り終えたのち、亡くなってしまわれたわけですが、こうに代役を立てなかった。ドラマ中でも1年前に亡くなったとしてくれました。「渡辺こうは野際さんしか演じられない」と制作者が敬愛を表明してくれたようで、嬉しくなりました。

 EDテロップの最後に、市原悦子さんが亡くなった旨の告知があったことも同様です。市原さんは(必殺シリーズ出演歴もある役者さんながら)、自分的には「声優」のイメージが強いです。たぶん東映の「ホルスの大冒険」のヒルダ役が名演だったことがきっかけで、その後、「まんが日本昔話」の多彩な声優兼ナレーションですね。

Re: 3月のスレッド(2019) - K.K

2019/03/15 (Fri) 00:33:23

 感想の続きです。

●revisions(第9話:消失の運命)

 冒頭、ニコラスが大袈裟にチハルの死を嘆いたり、遺志を引き継ぐみたいな演説やっとりまして、「お前が仕組んどいて何言うてんねん」といったところ。ですが、何も知らないムキューには有効だったようですね。前話ラストで発生した謎の玉はどうも大事なものの可能性があるようで、ニコラスがしっかりゲットしとります。

 チハルを欠き、2017年も2388年から離れてしまったようで、どうするかと思ったら、時間軸の新たな交差先の2010年へ飛んで2017年まで待機、2388年のムキューと同時観測して何かする計画に切り替えるわけですか。この2017年と2388年で何がどうなってるのか、ラストくらいで明かされると期待したい。渋谷の存在確率が1(100%?)になるって何かとか、それによるリヴィジョンズ側の勝利条件とか、いろいろまだ分からないですから。

 それはともかく、ムキューも(苛立ちながらも)同意しまして『材料』を集めにかかると言い出す。なるほど、それが今話ラストの「無差別に渋谷市民を狩る」という宣言&ビラまきになるわけか。

 前話の慶作の行動はアーヴ側にとっても想定外以上で、予定が狂ったみたいですね。ミロに新たな指示が出たようですが、内容詳細は今話でも明らかにならず。ただ、ミロはアーヴの予測~立案能力自体に疑問を抱き始めている感じがします。アーヴがミロに伝えた内容の内「浅野慶作という主要人物」という言葉が気になります。ミロの報告のうち、慶作が(黒子的ながら)チームの心理的要ということに対応する言い方かもしれませんが、SDSメンバーのうち、アーヴが最も欲したのが慶作という可能性もある。

 一方、慶作を失って帰還したSDSメンバー。マリマリが最初にキレまして、他のメンバーに当たり散らしてます。自分的にはこういうところに好感が持てない気がしたんですが、よく考えると「SDSというヒーローとしては」という感じ方になっていたみたいです。「10代としてはどうか」と考え直してみると、極めて自然な反応と感じられるようになりました。他のメンバーが高校生とは思えない言動、行動であるわけですね。

 が、やはり他のメンバーも現代(2017年)の高校生でしたか。ガイがマリマリをウザがるとルウがキレまして、さらに大介も「うるさいんだよ、どいつもこいつも」と怒鳴る始末。慶作って、こうなる手前でうまくコントロールしていたんでしょうね。秋毫を挙ぐるも多力と為さず、善く行く者は轍迹なし。

 そこへミロが来まして、とりあえず騒ぎだけは収まる。慶作が本当に死んだか否か、ミロくらいしか分かる者がいないわけですから、皆もいろいろ聞きたいんだろう。ミロの話は「慶作は死んではなくて、別の時空に飛ばされた」らしいというもの。おや希望ありか、と思わせる出だしですが、しかし「時空のはざまに拡散したはず」≒「死んだも同然」というもの。ミロはどうも話し方、説明の段取りが下手だなあ。SDSメンバーが余計にショック受けちゃってるじゃないか。ついさっきまで最も気丈にふるまっていた感じのあるルウ(慶作の役割の引継ぎ第一候補)が、へたり込んで号泣しちゃってます。

 一方、黒岩署長をトップとする渋谷の定例(?)会議。最重要は当然、リヴィジョンズ(シビリアン)対策であるわけですが、現リビジョンズの直接の祖先らしい元人質の60名ですね。シビリアンは自陣営にダメージを与えないため襲わないどころか、2017年に返そうとしたほど。ということは、元人質に万が一のことがあれば。

 誰が言いだしたかは不明ながら、横山爺さんが過激で外道なこと言い出しまして、元人質はまとめて学校にいるから、放火して殺してしまえと。これはさすがに、(自分でも理由がはっきりしないながら)感想で弁護してみたことのある自分でも、見放すに足る暴言です。さすがに黒岩署長が胸ぐら掴んで、詰め寄りまして、おそらく却下された模様。

 これでどうやって次話以降で横山爺さんの株が上がるんだか、と首をひねりましたが、もしかするとと思いつくものもあります。仮にシビリアン祖先の渋谷市民を犠牲にするにしても、本気なら「せめて苦しまないように」くらいは考えるはず。しかし横山爺さんは神経を逆なでする言い方を選んでるわけですよね。もしかすると、横山老人は黒岩署長と示し合わせて、会議が人質犠牲案反対に向かうように仕組んだんじゃなかろうか。

 会議後、庁舎を出てくる横山老人を矢沢悠美子先生が出迎えてまして、矢沢先生が世話になっているだけでなく、横山老人のSDS取り込みに一役買っているらしい会話まで。こちらで伺った通りですね。もしかして、大介に柄にもなく色気で迫った矢沢先生、横山翁のところで、間違って学習したのかな。「男性にやる気ださせたり、説き伏せたりするのはこうやる」と、キャバクラ嬢の見様見真似でやったのが、前の出来事だったのかもしれない(^^;。

 それはそれとして(^^;、横山翁、2388年で永続的サバイバルも視野に入れているようですね。そういうところは現実的で、実務・実業家の側面が垣間見える気がします。やっぱり、会議での暴論は別の意図だったのかな。なんてことがどうでもよくなる事件が勃発しまして、元人質のいる学校へ市役所職員がやって来まして、銃で泉美巡査らを脅して占拠。牟田区長派の造反ですね。

 こちらで市役所職員の銃の出所が警察の可能性があり、警察内部にも牟田派がいるという推測を拝読して納得するものがありました。市役所職員(牟田派)が自動拳銃を使用したのはこれが最初ではなく、確か第4話でミロの拘束を試みたときも、市役所員が自動拳銃を構えていました。市役所員はミロにのされてますんで、後で押収されたはず。また持ち出したようですね(しかも、映像に出ただけでも2丁)。警察以外の銃の出所を一応考えてみると、暴力団もあり得なくはなさそうです。が、武装暴力団が渋谷にいるとすると、騒ぎくらいは起こしていそう。それが窺える描写がないってことは、銃が暴力団由来である可能性は低そうです。

 泉美巡査を人質にして、警察署から牟田を釈放させ、また学校に戻って籠城。他の人質としてルウがいまして、別々の部屋に捉えている模様。警察官である泉美巡査を恐れてのことのようですが、結果的には警察・SDS側の救出作戦を困難にする効果をもたらしていますね。要求としては、(おそらく前回と同じく)SDSの武装解除(パペットの引き渡し)ですか。既に裏でリヴィジョンズ(ニコラス)が手を引いているらしい。

 一方、警察・SDS側では自信喪失の大介抜きでの救出を試みる。ガイが独断と偽ってパペット引き渡しに出向く。妹のルウが人質ですから、牟田区長からも自然に見えるはずですね。利己的な行動ゆえに、利己的な牟田区長は信用するという算段もあるんだろう。それで信用させて、交渉を装って人質の居場所確認というわけか。

 人質の居場所の連絡に暗号が使われているの、初見ではうっかりしまして、こちらでのご感想・解説で思い出して観なおしました。会話中の「そう」の回数が数字で、「交渉」の回数がアルファベットだったわけか。それを通信機で外へ知らせると。
(昔の「ハングマン」というドラマだと、こういう本音だが、誰にも聞かれていないはずの会話を街中に流して失脚させる筋立てが多かったのを思い出した。)

 作戦への参加を渋った大介も近くまではついてきてまして、マリマリらとこれを聞いている。せいぜい、泉美巡査の捕らわれている部屋を思いつくくらいしか役に立てない。しかし、牟田区長の慶作を侮る発言に発奮するものがあったらしい。俄然、黒岩署長と学校に突入しまして、まず泉美巡査を救出。続いて、牟田の立てこもる教室へ。いくら人質がまだいる(ガイで1人増えて減ってない)とはいえ、勝負あった、ですな。

 大介の立ち直りぶりは大したもので、牟田区長と一緒にいたニコラスと将来を見据えた交渉を始める。ウイルスサンプルを2017年に持ち帰り、対策すれば、発端となったパンデミックを防止でき、シヴィリアン vs アーヴという対決構造も、それぞれの不幸も最初からなかったことにできる。

 ですが、やはり大介は10代で経験値は足りなかったか。ニコラスは(おそらくチハルらと同様)ウイルスの症状進行を抱えていながら、今までの人生がなかったことになって、全くの別人となる、もしかすると生まれもしないという事態を拒否。分からないようで、分かる気がします。経済学ではサンクコストなんて言うんでしたか、今までを無にするって、喪失感が大きい。さらに、ニコラスの場合だと鶏口牛後なんてこともある。平和な世界だとしたら、たとえ生まれてきても平々凡々な地位になる確率が高い。チハルらより下位とはいえ、最上層の一員となることはできないでしょう。

 ニコラスは去る直前、「綺麗事を言えるのは幸せな人間だけだよ」と。つまりニコラスは自分が不幸だという自覚もある。だけど、現状を放棄したくもない。かなり複雑で屈折した過去もあるようですね。

 リヴィジョンズ(ニコラス)にも見放された牟田区長は錯乱、職員が落とした銃を拾って黒岩署長を射殺しようとする。ここで泉美巡査がとっさの行動で庇ったのが、結果的にはまずかった。黒岩署長は既に銃を構えていたわけですし、銃を扱いなれてもいる。単独で対処できたとは思うんですが、泉美巡査も警察官としての反射的な行動だったんでしょうね。

 泉美巡査が庇ってしまったがために、黒岩署長の射撃が一瞬遅れ、牟田区長は射殺できたものの、黒岩署長も相撃ちで致命傷を受けてしまう。黒岩署長、その場にいるそれぞれにアドバイスしつつ後を託し、殉職。

 一方、リヴィジョンズからはムキューが単身で(ただし義体ですが)渋谷中心街に現れまして、リヴィジョンズのルーツの市民避難と、他の市民の無差別捕獲を宣言。渋谷側が応じるわけがないですから、全面対決に向かいそうですね。今話がシビアなドラマの底で、次の「みんなの街」(←結束を窺わせる燃えるタイトル)から盛り上がっていくとのことで、観ているこちらもテンション上がりそう。さらに慶作がチームの(陰の)要から、ドラマの要になるというのも楽しみ。


●どろろ(第10話:多宝丸の巻)

 Youtubeで予告編が流されてたわけでしたか。公式サイトの映像ページにはなかったんで、気が付いてませんでした。さっそくYoutubeで検索してみますと、全部は見つけられませんでしたが、あったものを見てみました。長さが十数秒ですんで、はっきりとはしないものの、やはり動く映像だと雰囲気が伝わりますね。

 第10話は、感想サイトで見る限りは、第8話「さるの巻」と共通する要素がありそうに思いました。妖怪退治がメインで、自分的にはウルトラシリーズを連想するような作品タイプということです。

「さるの巻」では、さる&どろろが怪獣に立ち向かう人類役といったところで、第10話だと多宝丸と側近2名(幼少の頃からの守り役かな?)ですね。作戦立案から実施までは、今話のほうが手がかかった本格的な感じです。相手が池の主みたいな蟹の化け物とのこととて水戦は不利、ならば水門を築いて池を干上がらせて、ですんで。

 2人の側近が自らが行う自爆攻撃を進言しつつも、生きて帰ると言っている点は不可解なようで、分かる気もします。たぶん、多宝丸は味方を犠牲にする命令は出せないと見てのことなんじゃないか。ただ論理が稚拙に過ぎるので、多宝丸に相手にされていないっぽいのが画像だけでも伝わります(^^;。

 大蟹は水門に岩を投げつけて破壊してますが、もしかして直前で(人夫から?)石を投げつけられたことで学習したのかな? もしそうだとすると、知能的にも只者ではない感じがします。もし討ち損ねるたら、そのたびに戦法を学習して強くなりそうです。今話の村人の慌て方からは、この大蟹が急に脅威になったように受け取れ、ごく最近、小舟を襲って人を食うことを覚えたんじゃなかろうか。

 大蟹は多宝丸が今一歩で取り逃がしそうになったところを百鬼丸がとどめの一撃、でいいのかな。画像では大蟹が上から十字状に切り裂かれてまして、上方から攻撃した百鬼丸による斬撃のようです。多宝丸らが全力でかかってもじわじわダメージを与えるしかできなかったらしいのに、一撃でこれだけやれる百鬼丸の破壊力が半端ない。

 2人の父親の醍醐景光は、願掛けした妖怪を百鬼丸倒して身体を取り戻すにつれ、加護が薄れてじり貧になって行っているようですね。しかし、多宝丸は領地を豊かにした領主として父親を尊敬しているし、今話のような活躍で人望も得て行くんだろう。しかし、不可避的に百鬼丸と対立せざるを得ない立場。百鬼丸が今話で直接的には多宝丸の腹心の部下を救い、多宝丸も助けているわけで、ドラマ展開が今後、シビアになりそうです(自分的には「そう来なくっちゃ」と思ってます)。

 たぶん、1クール経過したところで、まとめ見できそうです。こちらの情報に加え、感想サイトも参考にしてある程度は感想っぽいことを書いてみているわけですが、実際のアニメ映像を観たら、印象が変わるかもしれません。大きく印象が変わった点などがありましたら、遅ればせながらの感想追加をしてみたいと思います。

Re: 3月のスレッド(2019) - K.K

2019/03/18 (Mon) 20:11:33

 感想の続きです。

●仮面ライダージオウ(第27話:すべてのはじまり2009)

 今までも怪しい動きがあったスウォルツですが、2009年辺りからいろいろ知っていて、仕込みもしていたようですな。そうと分かって来ると、今までの彼の動き自体から、意味が違って見えてくるかもしれません。いや、スウォルツのそもそもの狙いからして、ずっと偽装されてきたのかもです。

 ともかく本編。黒ウォズ前説は、前話からのゲイツリバイブ vs ジオウIIのバトルに割り込む形で行われまして、こういうのって初めてのパターンかな? 必然的に冒頭もそこからのスタート、前話ではジオウを圧倒した感のあるゲイツですが、ジオウも力を残していたようで互角気味です。が、このままでは共倒れと見た(んだと思う)黒ウォズが介入、ジオウではなくゲイツを連れて去ってしまう。

 なんでゲイツを、と思ったら、リバイブの力はゲイツの身体をむしばむことを警告し、かつ真意を確かめるためでしたか。2009年をよく知らない黒ウォズからすると、ゲイツが急にリバイブになれたように思えますもんね。そのいきさつは、前話の通りで、ツクヨミが身命を賭してソウゴを倒そうとしたから。この点、自分は前話を誤解してまして、ゲイツにとっては映像にあった通りだったようですね。ツクヨミはソウゴを仕留めようとして死んだ、とゲイツは思っている模様。

 黒ウォズとゲイツはたちまち決裂しまして、戦闘となるわけですが、既に生身の黒ウォズでは敵ではない。が、ゲイツは止めを刺す気はないらしい。もしかして、既に眼中になしというレベルなのかも。これでゲイツの力を思い知った黒ウォズが、ここから画策を始めるわけですな。

 ゲイツには続いて「やあ我が救世主」と白ウォズが絡んで来ますが、ゲイツはこれもはねつける。「君はまさに救世主だよ」と言った白ウォズ、ゲイツに聞こえないように「私たちにとっては、だけどね」と付け加えまして、何やら不気味。「私たち」って、白ウォズ以外に誰だろう? この後、白ウォズが手痛い失策、敗北を喫するわけですが、この一言がありますんで、「実は失策と見えても想定内?」と疑いたくなります(^^;。

 ゲイツ、今日はモテてまして(^^;、続いてはアナザージオウの飛流が挑んで来る。が、力量の差は明らかな様子です。飛流アナザー、ゲイツの動きをなんとか読んでカウンター攻撃を入れるものの、自らも倒れてしまう。変身を解いたゲイツもガクリとなりますが、リバイブの浸食によるものだろう。ゲイツが去ると、ウールが飛流に声をかけてくるわけですが、この時点で既に黒ウォズと手を組んでいたわけか。ウールはライダーウォズの力を奪うことを示唆、応じた飛流が大量にアナザーを再発生させる。

 一方、ソウゴ。時計店に帰って来て目に入ったのは、間借り人募集の張り紙。順一郎はツクヨミ、ゲイツの事情を知りませんから、同居人がいてくれればとだけ思っていたのかもしれませんね。ソウゴにはゲイツから連絡が入り(タイミング的にはゲイツが飛流を退けた直後くらい?)、果たし状メールっぽい文面ですね。

 応じたソウゴがバイクで向かおうとすると、大叔父の順一郎が呼び止める。順一郎が初めてソウゴを叱責するわけですね。叱責というより親身なアドバイスというべきかもしれません。要は「寂しいときは寂しいと言いなさい」と。でないと、「人の痛みが分からない駄目な王様になっちゃう」というわけか。ソウゴの「王になる」希望については、相変わらず大事にしていますね。その上で、寂しいのを頑張って我慢しなくていい、友達(ゲイツ、ツクヨミ)には一生懸命になれ、ということを言ってるんでしょう。ラストのソウゴの一言の意味は、これを踏まえて考えるべきなんでしょう。

 スウォルツ抜きのジャッカーズに、黒ウォズが協力を得に会いに来る(バンクシー風の落書きがなかなか洒落てるかも)。オーラは拒絶するも、ウールは乗って来るわけですな。やはり急にジャッカーズ内で扱いがひどくなった不安感があるんだろう。ゲイツに負けた飛流を(結果的には?)うまく騙したウール、黒ウォズと再接触してますね。

 スウォルツが何をしているかというと、今話はほぼ2009年の回想のみですね。例のバス事故に乗り合わせていて、というか事故がどうやらスウォルツの仕業らしい。スウォルツは、ソウゴと同年齢の子どもを親子連れで何らかのバスツアーに集めた模様。たぶん、それを察知した門矢士が運転手に化けて潜り込んだんだろう。そこへ2019年から来たツクヨミも乗り込んで来る。

 スウォルツの目的は王候補を探すことらしい。ソウゴの年齢の子どもの中にいると啓示か何か受けたのかな。恰好からすると、ソウゴの夢で王を示唆した謎の男によく似ています。公式サイトの予告からも、ソウゴに王になることをそそのかしたのがスウォルツらしいと見て取れます。

 となると観ているこちらとしては、ジャッカーズからして見方を変えないといけなくなりそうですね。スウォルツが最初からオーマジオウを仕立て上げようとしたと受け取れる行為ですから。かつ、スウォルツは2019年からのツクヨミを、2009年時点で既に知ったことになるのに、今まで知らんぷりしていたらしい。要はスウォルツが関係者全員を欺いてきた可能性が高い。

 ともかく、スウォルツはバスをジャックして暴走させる。「死を賭けた試練を受けてもらう」なんてほざいとりまして、生き残る運がある子どもが王候補とか考えてるんだろう。門矢士は事態の成り行きを見ていますが、普通の運転手にできる以上のことはしないつもりらしい。乗客2名がスウォルツに抗議するも、大人は全員が時間停止された模様。子どもではただ1人、幼いときのソウゴがスウォルツにまともに食って掛かりまして、もしかしてこれでスウォルツはソウゴに見込みありと判断したのかな。

 ツクヨミの銃撃は、この事態を見て、ソウゴを救おうとしたものだったようですね(ソウゴに当たる可能性とかは、気にしないことにしておこう ^^;)。が、スウォルツが弾丸(光線?)を弾きまして、飛竜は流れ弾がかすめる形で気絶。これで飛流がソウゴが起こした事故と思い込んだんだろう。ソウゴの方向から弾丸が飛んで来たと見えたでしょうから。

 さらに迫って来たツクヨミを退けたスウォルツ、意外にも(かな?)子どもだけを全員連れてバスから逃走したようですね。しかし、それがバス後部の炎上(たぶんガソリンタンクがある)から爆発へとつながったんだろう。バス内ではツクヨミが運転席まで来て、前方を見て「危ない」と叫んでから、後方の爆発を見たようです。これもちょっと分からない行動です。もしかして、後部の炎上よりも危ない何かが前方にあったんだろうか。ともあれ、光が包みまして運転席の門矢士とツクヨミの姿が消えてます。

 ソウゴは他の子どもたちと一緒にどこかに置き去りにされた模様で、どうもソウゴが何度も夢で見た場所であり、ダイマジーンが襲撃したタイミングですね。黒ウォズの歴史だとダイマジーン襲撃が「オーマの日」であったと思うんですが、白ウォズの歴史ではゲイツがジオウを倒した日で2通りある。幼い頃のソウゴは黒ウォズ史のオーマの日に来てしまったようで、そこにツクヨミも門矢士もいる。この門矢士が門矢士の時系列ではどの時点かも気になります。ディケイドとしてジオウに力を付与する前だったりすると、この事件でジオウ世界に干渉し始めたこともあり得ます。

 黒ウォズの2019年での画策のほうは功を奏しまして、いったん飛流アナザーが持つウォッチに白ウォズライダーの力を吸い取らせまして、それを黒ウォズが奪取。白ウォズの未来ノートに書かれた「ウォズのもとに戻った」の「ウォズ」の多義性を利用されたわけですな。白ウォズ、悔しがって喚いとりますが、最もしてやられたのは飛流じゃないかな。それに、この事態が白ウォズにとって本当に想定外だったかどうか、観ていて自信が持てません。

 ライダーの力を得た黒ウォズ、ゲイツが呼び出したソウゴの代わりとばかりに現れまして、勝負を挑むらしい。今回は黒ウォズが黒ウォズの名乗りを行い(自分に対してだと今一つな感じの口上のようだ、と初めて気が付いた ^^;)、「行くぞ、ゲイツ君」と自信を見せてバトル開始。ソウゴはこのとき、バイクで急行中で、同じく「行くぞ、ゲイツ」と言ってますが、こちらは戦うのとは別の意思を感じます。順一郎に諭されてますもんね。

 次回は「オレたちのゴール2019」ですか。予告映像からはゲイツ&ソウゴの共闘を感じます。が、スウォルツが当初から何を目的としていたかといったことが気になります。門矢士がどのタイミングからどう関わっているかもですね。

 ネットで検索してみますと、2話先の第29話(3月31日)から仮面ライダー・ディエンドが演じた方もそのままに登場とのことで、今話~次話の門矢士からつながってのことなのかなと思います。ディケイドがライダーだけではなく、ディケイドの世界観もジオウに関わってくるとなると、面白くなりそうですが未見の自分としてはいろいろ調べたりする必要も出てきそう(分からなくても楽しめるよう作ってくれるんだろうけど、できるだけ知ったほうが面白いはず)。

●ジョジョ黄金の風(第22話:ガッツの「G」)

 フーゴが離脱したブチャラティチームがボートでどこへ逃げるのかと思ったら、ベネチア市内に入って行ってるようですね。ベネチアが水の都であることをうっかりしてました。たぶん、車で移動するよりもボートのほうが便利なんだろう。

 ブチャラティはボス親衛隊の襲撃があるはずと訓示するわけですが、ミスタのセックス・ピストルズはそんなことより腹が減ったのが大問題らしい。そういや、定刻に食事させないと働いてくれないんでした。それならと、チーム一同が昼食に。今話タイトルの「ガッツ」って、腸のことだったのかしらん。

 そこでOP曲となりまして、こちらで伺った通り、新曲になってますね。曲名が「裏切り者のレクイエム」で、レクイエムは本編終盤のキーワードみたいですね。この曲でラストまで行きそうですから、3クール説を補強してくれそうです。

 一同、飯食いながらベジタリアンがどうこうとか他愛もない話に興じてますが、どうやら退屈していたらしい。ナランチャがうっかりワインをかけてしまった男を、(おそらくいいカモとばかりに)袋叩きにしとります。

 このシーン、なんか既視感ありまして、考えたら思い出しました。第7話(セックス・ピストルズ登場 その1)で、敗北したズッケェロをヨット上で袋叩きにしているシーンとイメージが被ったようです。第7話ではその後、奇妙なダンス踊ったりしてたわけですが、今話では特に何もなし(^^;。

 ジョルノは加わらず、そもそも飯の間も見張ってるつもりだったようですし、ブチャラティの異変について様子をうかがってもいたみたいですね。が、敵襲の気配もないし、ブチャラティもとりあえずは問題ないようでもある(死んでたら飯食わんだろうし)。

 食事が一段落なのか、ブチャラティが今後について切り出す。が、衆人環視同然の白昼に堂々とボスについて説明し出しまして、大丈夫かいな。相当用心して密談するような内容の気がするんですが(^^;。それはそれとして、暗殺チームがボスへの対抗のために狙ったのがトリッシュであるわけで、ブチャラティらもやはりトリッシュから何か手繰れないか考えるのは道理ですね。

 しかしナランチャは難色を示す。トリッシュと同じ境遇だと感じているせいなんでしょうね。が、かえってこれがトリッシュの背中を押したのか、積極的に知っていることは話しだしてくれる(トリッシュは「(話が)もう聞こえているから」旨、言っているけど、取り繕うための理屈のような気がする)。ボスとトリッシュ母のなれそめのサルディニア島に何かあるらしい。トリッシュは自分のルーツも知っておきたいとも言う。

 ここまで言われると、ナランチャもトリッシュの覚悟を認めざるを得ないようですね。が、そんなことを考えている場合ではなくなる。敵襲ですね。スープが何かおかしいと思ったら、皿の中から小さいサメのようなものが出現。これがスクアーロのクラッシュというわけか。

 サメのスタンド、液体さえあれば瞬間移動できるようだし、隙を見てナランチャの舌を切断するほどの精密性もありますが、さほど恐ろしいスタンドでもなさそうですね。と思ったら、サポート役がいるため、強敵であるわけだったか。クラッシュがナランチャの舌を攻撃したと見せて、実はティッツァーノのトーキング・ヘッドを取りつかせている。
(舌を噛み切って自殺、ってフィクションではよくありまして、どうして舌で死ぬんだろうと調べてみたことがあります。一説によればですが、舌自体では致命傷にならないものの、傷で痙攣した舌が気道をふさいで窒息することはあるらしい。今話の描写はその説に合致してるみたいです。)

 このトーキング・ヘッド、ウィキペディアでは「その者が発しようとする、あらゆる言葉の正反対のことを表現させる」となってまして、読んだときには「正反対のことを言わせる」と思ったんです。が、間違ってました。「表現させる」というのは、ボディランゲージも含めてのようです。ナランチャのしぐさも意図とは正反対になってますね。

 ナランチャは意識まで乗っ取られたわけではないですから、思い通りに動かない、むしろ意図と反対のことをしてしまう己が身体でなんとかせねばと必死になる。どうもジョルノだけは何かおかしいと若干思ってるみたいですが、他のメンバーは全く何とも思ってない。以前からフーゴとの掛け合い漫才とかありましたから、多少おかしくてもなんとも思わないのかもしれない。

 ともかく、ブチャラティチームは敵襲は認識しているものの、ナランチャにとりついているとは知る由もない。ナランチャは頑張れば頑張るほど、味方を敵の狙い通りに誘導してしまう。最初は運河へ、次はトイレへ、ですね。ナランチャが悔しくて思わず流した涙にもスタンドサメが出現する始末。ですが、ここに至ってナランチャも敵の襲撃方法と意図を理解。

 しかし、アバッキオが敵がどうやって襲ってくるか調べようと、トイレでムーディ・ブルースを発動しようとしてしまう。水中では敵に利ありとみたナランチャは必死で水の排除に奔走する。黙っていれば体は思い通りに動く……はず。だけど、舌が伸びて勝手にあれこれいじるのは予想外ですな。ナランチャ、なりふり構わず小便してまで敵を遮ろうとする。ナランチャの一連の行動は、何も知らないと馬鹿げた行動ですが、観ているこちらは裏の必死の意図が分かるわけですから、歯がゆい思いです。

 他のメンバーは呆れてトイレを出てしまう。が、敵は好機だと思ったらしい。舌を使ってナイフを操り、ナランチャを出血させる。サメが出現できると同時に、最後に出ようとしたジョルノが心配して近寄ってくるはず。

 ジョルノが正体不明の異変よりも怪我を優先しようとすると、ナランチャがまたもやなりふり構わず味方を守る行動に。エアロ・スミスで水道パイプを攻撃して灼熱させ、傷口を押し当てて焼いて止血するという、相当に根性座ってないとできない芸当です。仲間を守る意思が極めて強く堅いからこそなんでしょうね。

 この思い切った行動で、ジョルノが正体は不明ながら、ナランチャを誰かが襲撃していると気が付く。が、ここまでしても運がナランチャに幸いしない。エアロ・スミスが攻撃した水道パイプから水が漏れ、そこからクラッシュが飛び出しましてジョルノを攻撃(このクラッシュ、サメよりはピラニアにイメージが近いかも)、というところで次回へ。ED曲も変わりましたね。

 次回は「クラッシュとトーキングヘッド」ですか。スタンド名が出てるってことは、スクアーロ・ティッツァーノとの決着編かな。トーキング・ヘッドの「言おうとしたことの逆」という類例のパターンからすると、「思ったことの逆を言おうとすれば、逆の逆で真」というのが思いつくんですが、どうやらもっと思い切った決着になるらしいですね。

Re: 3月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/03/20 (Wed) 09:09:07

定例感想

★ジョジョ

OPとEDが変わって、後半戦スタートといったところです。

暗殺者チームに代わって、ボスの親衛隊チームが襲撃に来て、ナランチャがピンチの回。

それにしても、ジョルノってピンチ率の高い主人公ですな。承太郎や仗助の場合は、「こいつが残っているから安心」という信頼感がありますが、ジョルノはいきなり大ダメージを受けて戦闘不能という状況が目立つ。
それと、ナランチャは孤軍奮闘というパターンが多いかな。

マフィア内の抗争にして殺し合い、というシチュエーションもあって、緊迫感が高まるなあ、と思いつつ、次回で解決しそうなのはテンポいいなあ、と。

★ジオウ

ジオウよりも、ゲイツや黒ウォズ、スウォルツの動向にスポットが当たった回。

そして、おじさんのソウゴ説教が光った回ですな。

ちょっと情報密度が濃すぎて、要点が絞れません。

まあ、自分はディケイドの動きに注目していたら、今回はあまり動いてくれなくて、バスの運転手だけの一話でした。
次回の解決編に期待というところですな。

★revisions

「子供たちだけには任せられん。自治会長はこういう時のためにいるんだ」と宣言して、市民の避難に取り掛かる横山さん。

黒岩さんがいなくなって、上意下達の命令機構が崩壊したために、各自が自分にできることをして、街を守るために協力という流れになったり。

そして、バッテリー切れギリギリまで頑張って、シビリアンの大群を防ぎ止めるSDS。

そこに乱入するゲシュペンストが、慶作の成れの果てだと気付いた大介。

一方、2010年への時間跳躍を果たす直前のミロに、アーブから下された指令は「時空の安定を乱す不確定要素となった慶作の抹殺」。
大介を守るはずの命令が、慶作の排除という形になって、慶作の動きが特異点となって、物語がクライマックスに。

次回「最後の希望」。
パペットのバッテリーが切れたことで、戦力を失ったSDSが、どうやって起死回生の反撃に出るかに注目。

大介とガイが互いを認めるドラマと、ニコラスの野望、SDSを支援する市民の奮闘がポイントかな、と。

Re: 3月のスレッド(2019) - K.K

2019/03/21 (Thu) 22:54:45

 NOVAさん、たささん、どうもです。

●revisions(第10話:みんなの街)

 盛り上がり的に前話がなべ底で、今話から反転上昇と伺いまして、タイトルも「みんなの」ですから期待するものがありました。渋谷市民が結束してますし、嫌味キャラクラーのいい面を見せてくれたし、リヴィジョンズの侵攻を退けてくれました。が、戦術的には渋谷側の行き詰まりの感があります。せっかく大同団結したのに、再度の侵攻で全滅となってもおかしくない雰囲気で、次話での逆転劇に期待したいところです。

 ともかく本編。冒頭、大介のナレーションから始まりまして、耳を疑いました。「この渋谷を支えてきた2人(黒岩署長、牟田区長)を失った今」と言ってます。「まさか牟田を評価するなんて」と思ったんですが、すぐに恥じ入るものあり。大介は晩節を汚した牟田区長でも、転移初期の渋谷の混乱を収拾し、統治機構を構築・維持した功績を素直に認めたんでしょうね。なかなか言うようになったじゃないか、大介。

 が、牟田区長の遺体の周りには誰も近寄りませんな。造反に加わった市役所職員ですら、1歩下がって黒岩署長を見ています。が、死を悼んでいる余裕はなく、泉美巡査にムキューの宣戦布告の連絡が入る。が、対応するにも指揮系統が問題になるわけですね。ミロは過去に戻る予定があるし、黒岩署長の右腕ともいえる泉美巡査が臨時に引き継ぐしかないのは明白でしょう。泉海巡査も己が立ち位置の自覚があるようで、後のシーンでは文句を言う奴は一喝して退けてます。修羅場を潜り抜けてきただけあって、貫禄、迫力出てきたかな?

 そこへミロがやって来まして、いよいよ過去に戻らねばならなくなったと告げる。大介はまだミロに依存心があるようで、さっきの一皮むけた言葉(渋谷を支えてきた2人)はどこへやら、駄々をこねちゃってますな。不平言ってもどうしようもないのは、ミロの表情からも分かるだろうに。うーん、まだヒーローとしては半熟か。と思ったんですが、ミロの辛そうな表情は別の意味があったわけですね。

 一方、リヴィジョンズ侵攻軍。ムキューは布告だけしていったん退き、シヴィリアン歩兵部隊を連れて攻め寄せるわけですね。戦争開始の作法通りで、侵攻もいわゆる平押しです。ひねくれていそうな割には小細工を弄しない性格らしい。それとも、パペットを計算に入れても渋谷川戦力を蹴散らせると思っているのかな。リヴィジョンズ本部内でニコラスが見せた重力操作が野戦でも使えるのなら、必勝と考えてもおかしくはない。

 と思ったら、渋谷側には致命的な弱点が生じてたわけか。電力不足ですね。例の立方体型バッテリーの残量がなく、パペット稼働が半日程度。持久戦に持ち込まれたらアウトです。もしかして、ムキューはこのことも察知しているのかもしれません。なにせ、渋谷まで出張ってきたわけですから情報収集はしてそうだし、ニコラスも内偵していた可能性もあります。

 バッテリー残量を知った大介、またもミロに絡んでまして、やっぱりまだまだ情けないかなあ。最後、泣き出しちゃうし。仮にミロが居残ったとしても、電力供給がなんとかなるわけでもあるまいに。ガイも絶望しかけてますね。大介としばしば反目しながらも、似た者同士ということか。ここで踏ん張ったのがルウで、ぶん殴って活入れとりますな(ガイにはパーで、大介にはグーで ^^;)。

 そこへ小さな女の子がやって来まして、確かこの子は前にサイン貰いに来てた子かな(台詞から名前がカナと判明)。「ママもカナも、みんな死んじゃうの?」と胸を痛めている様子。こんな小さな子が不安を訴えたら、兄ちゃん姉ちゃんは踏ん張るしかない。

 続いて市役所職員2人がやって来まして、防災課長(らしい)がバッテリー切れの件を知って相当にうろたえとる。その癖、誰が仕切るかで文句を付けたりしまして、しかし「じゃあやってみろ」と言われると、たじたじ。副区長のほうは淡々と事務をこなしまして、市民の避難の手はずを整えて行く。この人、とりわけ高い能力があるようではないですが、いつも慌てない点はさすがと言うべきかもしれない。

 そこへ横山翁らも来まして協力を申し出る。ここでしたか、ルウが皮肉半ばながらも「嫌味なだけのじいさんかと思ったら」と見直したのは。横山翁は「子供に任せっきりにはできん」と返しまして、矢沢悠美子保護のこともありますし、若い人間については保護する意思が一貫しているのかもしれません。やっぱり、会議での学校焼打ちの話は本意ではなかったのかな。

 さらにミロも駆けつけまして、作戦案を提示。やはり彼我を知っているだけあって、こちらがこう出ると、向こうはこう応じる、といった孫子的にも納得できそうな立案ですね。リヴィジョンズのルーツでない市民を囮にすることになりますが、リスクなしで対応できる状況ではない。別々の場所にかくまって敵が分散したら兵数的に対応できないし、敵が様子見しつつの小出しの攻撃を始めたら、エネルギーが尽きて戦力も失われる。ここはまとめて誘い出して叩くしかなさそう。しかもミロ自身も囮となる作戦ですから、受けいれられるのも道理ですな。

 ミロがここまでやってくれるわけですから、さすがに大介も落ち着きを取り戻し、反省するものがあったみたいですね。ぼそっとですが謝りまして、ミロもパペットの秘密:姉がモデルであることを伝える。さらに、アーヴの指令よりも渋谷を大事にするとも。このときは何とも思わず観てたんですが、ラストを知ってから、ここがミロにとって非常に大事な決断を口にしたことが分かりました。

 そして決戦開始。防御は攻撃より有利とはクラウゼヴィッツの言ですが、その通りの展開になってますね。シビリアン部隊を市街へ引き入れてるだけあって、侵攻ルートは限られてます。ほぼ1本道を進んで来るシビリアンを遠距離で狙い撃ち、撃ち漏らしを接近戦で叩く。問題は弾薬、エネルギーが続くかどうかですね。リヴィジョンズ側は、ニコラスがからかい半分に評してますんで、ムキューの指揮は今一つなのかもしれない。それでも兵数の多さのためか、じわじわ押し始めてるのかもしれません。

 そこへゲシュペンストが出現するわけですな。弱り目に祟り目か。どうやらニコラスはこの機を待っていた節があり、例の謎の玉片手に演説してまして、そろそろ時間跳躍したいらしい。いや違うか。「時間という縛りの外に出る」と言ってますから、「レジェンド・オブ・トゥモロー(1)」でのタイムマスターみたいなものを目指しているのかもしれません。

 そんなリヴィジョンズの事情そっちのけでシビリアンの侵攻は続き、どうやら少し押されてしまい、シビリアン1体がルーツでない住民が避難した地下鉄のポイントを探り当てた模様。掘り進んで捕縛するつもりらしい。撃退しないとまずいですが、パペット隊はそれぞれが現場で手一杯。すかさずマリマリが勇気を奮うわけか。しかしハンドガンでは抗しきれず、危うしというところで悠美子先生が救出に入る。丸腰で庇いに行ったわけで、第1話の失敗は汚名返上ですね(と、マリマリは感じたと思う)。

(この間、大介の叔父の堂嶋幹夫は血漿らしきパックとダウンロードしたデータを手に「これだけは守らねば」と言っとります。たぶん、RVウイルスなんだろうな。幹夫が操作するノートPC、ダウンロード表示の後ろの半ば隠れたウインドウ、ミロと幹夫の画像が並んでますね。邪推するとですが、もしかしてこの2人は? となると、2010年にミロが戻りまして、その後、大介のイトコが出現したりして(^^;。)

 しかし、シビリアンが体勢を立て直すと再び窮地に。そこを救ったのが、大介と交戦していたゲシュペンストで、偶然ではなく「逃げろ、マリマリ」と告げてます。これで大介が気が付くわけですね。ゲシュペンストは慶作じゃないかと。ゲシュペンスト、再び大介に襲い掛かるも、攻撃を寸止めにして「全てを受けいるれるなんて、無理だ」と。幼いときの慶作にミロが告げたのが「全てを受け入れろ」ですから、これで慶作と確定してよさそうです。

 ここでとうとうエネルギー切れでパペットが停止。ゲシュペンストはどこかへ消え、シビリアンも全数討たれたか、撤退したかしたらしい。ギリギリで守り切れたみたいですね。しかし再侵攻があったら、もう抗戦能力はない。ゲシュペンストを追うこともできない。この後どうすんだよ、とでもいうしかない勝利です。アーヴに代わりのバッテリー出してもらうか、それともゲシュペンストがパペットに代わって渋谷を防衛してくることに期待するか(ゲシュペンストとしたらマリマリを守る行動になるかな)。

 なんてことを考えつつ、ED曲が終わってみると、最後の最後でとんでもない事実が明かされてました。「数時間前」と出まして、渋谷防衛戦よりずっと前ですね。たぶん、今話冒頭より前じゃなかろうか。アーヴからミロに指令が入りまして、「2010年でのミッションは浅野慶作の抹殺である」と。この話があった前提で今話の流れを考え直してみますと、迷いに迷ったミロがアーヴに対して抗命を決意したんじゃないかと思えます。迎撃作戦を説明する辺りでは既に表情が明るくなってますんで、それ以前のどこで決意したんだろうか。

 次回は「最後の希望」ですか。アーヴが慶作を重要と見做していたことを考えると、慶作の再登場かな。ゲシュペンストでもあるはずですんで、戦力的にも強力ですから、「ヒーローは遅れてやってくる」原則通りになるかと。

●どろろ(第11話:ばんもんの巻・上)

 タイトルからすると次話とのセットで1エピソードみたいですね。今話は前話から引き続きで、大蟹退治後に百鬼丸と多宝丸が対面してますね。この縁があることを考えると、3話で1エピソードなのかな。

 ウィキペディアで調べると、多宝丸は「ばんもんの巻」で百鬼丸と戦って死ぬらしい。ということは、次話で多宝丸は退場なのか。でも、ウィキペディアの記述する多宝丸って、「奸計や残忍さは父譲り」となってまして、このアニメ版の多宝丸(将来は賢君、名将になりそう)とはずいぶん違うみたいです。ということは、このアニメ版の多宝丸は原作(やモノクロアニメ版)とは違う運命になっているのかなあ。

 タイトルにある「ばんもん」って、国境に建てた防壁みたいですね。漢字で書くと「板門」なんだろうか。回顧シーンらしき画像だと国境沿いにずらりと並んでますが、本編ではたった1つしか残ってないようですね。これで(おそらく)ゲストキャラの「助六」が両親と離れ離れになったらしい。醍醐景光の軍事的脅威である朝倉との抗争の影響ということか。原作では助六は絶望の末に亡くなるらしい。

 妖怪も出てきますがバトルを見せるためではないみたいです。国境沿いで死んだ多くの人の怨念を示すものらしい。多宝丸は百鬼丸が実は兄ではないかと疑い、景光は魔神に捧げ、葬ったはずの百鬼丸が生き残り、魔神の加護を妨げているらしいと知る。

 琵琶法師の見立てでは百鬼丸も人を殺したことで妖怪と同じような殺気が混じるようになったようだし、醍醐景光も百鬼丸からは妖怪のように見えているらしい。あちこちで緊張が高まっているみたいです。

 全体的に次の「下」で一気にドラマを動かすための仕込みの回かなと思いました。原作に沿うのか、それともオリジナルの筋立てにするのか、次回が楽しみなことになりそうです。

Re: 3月のスレッド(2019) - たさくらたすな

2019/03/22 (Fri) 13:14:55

 今週は遅れましたが、手短に感想をば。

■ジオウ
 気になる点だけで絞ると、体への負担が大きく、1号ライダーのジオウを能力面でやや上回ってる感のゲイツリバイブが、今後は負担にならないよう能力調整からのジオウと比較しても程よい能力におちついての運用になるのかならないのかとかいったとこかな。

 でも最後には全身から血を吹き出しながら、まさに死力を尽くして戦うゲイツみたいな感じも予想できそう。

 
■ジョジョ5部
 ガッツのGってなんとなくガンダムで既視感ある表現かと思ったら、新OPの歌のハセガワダイスケ氏と作曲の菅野祐悟氏の組み合わせがGレコ関係者ということで狙ったお遊びなのかなとも勘ぐってみたり、まぁガンダムの方はガッツじゃなくて元気だけど。

 それにしても、伝えたい内容を改ざんされながら抵抗をしようとして挙動不審になってるナランチャに対して様子がおかしいと気づくのがジョルノのみというのは、逆にジョルノ以外の付き合いの長さがアダになってるといった感じですかね。


■revisions
 局面をまともに見れるようになって少し弱気になった大介、一端下げてからの再奮起といったとこですかね。持ち上げでいうと自治会長とそっちにひっついてた保険の先生が、ちゃんと主人公ら側と一緒に奮闘したのが印象深いですね、特に悠美子先生がまともに頑張ってるキャラに生まれ変わったかのよう、CGイメージ的に不遇そうなのが変わらないけど。

 残りバッテリー少ない渋谷の攻防戦、ゲシュペンストこと慶作の全てを受け入れるなんて、無理だの一言から、こちらもこちらで如何に慶作が覚醒するかといったところか。

 ニコラスの方は時間の支配を逃れて、まどマギでいうとこの女神まどか的立ち位置を目論んでるってとこなのかな。

 最後、未来予測が変わって慶作抹殺の任を受けていたミロ。この辺り過去にそれぞれミロから聞いていた言葉が違う不確定要素的なとこに繋がっていくのかを次回見たいところ。


■どろろ
 ばんもん。当時は板門店やベルリンの壁を風刺してという流れのようで、一つの国が分断とは事情が違うけどメキシコとのあいだに国境の壁を建設したいトランプ大統領の時代にリメイクというのも時節柄的にリンク感を感じたりも。

 ミオの回以来の登場となる琵琶丸に人を殺めたことを指摘された百鬼丸、オーラに赤い色が混ざってますね、単純に感情や殺気に基づく色だけかと思ってたけど、仏教的業のようなものも含むのかもしれないですね。

 今回の妖怪は九尾の化け狐でゲストの少年の声もそれに合わせるかのようなキャストでしたが、火狐的アレンジがなされて実態がないような感じになっていて、投げつけた石でも勢いを四散させるくらいのことはできるっぽいけど、本質的な止めをどうやって刺すのかは気になるところです。

 バトルの最中に邂逅した百鬼丸と父景光、原作だとたまたま出会った景光が自分の息子ではないかとしって狼狽えて一度退却する流れだけど、今回は自らの子と認識してきた上で百鬼丸を討伐しにやってきたというアレンジで下にどうつなげるのかいろいろと違いが楽しめそうです。

Re: 3月のスレッド(2019) - K.K

2019/03/25 (Mon) 17:42:21

 NOVAさん、たささん、どうもです。

●仮面ライダージオウ(第28話:オレたちのゴール2019)

 ツクヨミはともかく、ゲイツがジオウ(ソウゴ)につくべきか、倒すべきかでよう揺れるなあという印象でした。そのせいで、(たぶん何度目かの)「これってゲイツのドラマを描く物語かな」という感じがしてしまいました。ソウゴについては、ジョジョ黄金の風は作風は違うんですが、サブキャラのドラマを見せるようにジョルノが動いているのと同じかもしれません。

 また、序盤でソウゴ、ゲイツらが思っていた歴史と、裏の事実や思惑の差が出てきましたようですね。どうかすると「前半で語られていたことは全て虚構」なんて流れになってくるのもあり得なくはなさそう。もしかすると、いろいろ種明かしされてみると、序盤からの流れが違って見えてきたりするのかな。それはそれで面白そうです。

 妄想はさておき(^^;、ともかく本編。黒ウォズ前説は久しぶりに「おっと、余計なことまで口走ってしまいました」と、本編の内容を喋り過ぎを自戒してますね。黒ウォズ的には以前通りに調子よくなってきたということなのかな。なんか嬉しそうだし。

 冒頭は前話ラストからの続きで、おそらくはスウォルツによりオーマジオウの日に遭遇させられたソウゴらですね。ソウゴが「危ない」と叫ぶと、「アブナイ」という実体に変換されて、がれきから子どもを救う(そうではなく、スウォルツの時間停止かな?)。言霊の力がある、といった感じでしょうか。続いて、念じただけでダイマジーンを崩壊させてる。

 こんな力があるんなら、スウォルツが目を付けるのも無理はない。時間を止め、「王となり破滅から世界を救う使命がある」と伝えてまして、これが繰り返し見るようになった悪夢の正体なんだろう。たぶん、オーマジオウの日に遭遇したこと自体を夢だと思っていそう。ということは、前話に病院でソウゴが順一郎に語った王云々の夢は、あれが最初だったんでしょうね。

 スウォルツは何かをソウゴに施しまして、時間を再開。がれきは砕けたものの落下を続けまして、ソウゴはギリギリで子どもを救う。この行動を見ると、ソウゴの他人を救いたいという素志がどうやら本物らしいと思えます。直に見ていたツクヨミもそう思ったんじゃなかろうか。しかし、がれきがツクヨミらにも崩れて来て……。

 一方、2019年ではライダー黒ウォズがゲイツに挑んだ続き。黒ウォズ、何やら自信ありげでしたが、バトルしてみると力量差が歴然ですな。神出鬼没のシノビを使ってもゲイツのスピードに翻弄されとります。が、狙いは戦って倒すことじゃなかったわけだったか。リバイブがゲイツをむしばむことを悪用、疲弊させて行動不能にする作戦というわけですね。

 飛流はあれだけ利用されてもウールと行動を共にしてまして、ウールがライダーウォズの力の代わりにアナザー(のウォッチ)を大量に差し出すことで懐柔を続けていたからなのか。

 飛流が去りますと、白ウォズがウールに聞き込みに来る。というより、いたぶりに来てますな。前話で悔しがって喚いて以来、感情むき出しになっているらしい。白ウォズは黒ウォズらの情報が欲しいらしいのは確かかな。前話で白ウォズが「私たち」と言ったのは、「もしかすると、白黒ウォズが組んでるとかか」と思ったんですが、このシーンからも妄想が大ハズレなことが分かりますしorz、この後、白ウォズが組んだ相手がスウォルツらしいとも分かる展開でしたな。
(ウールの「オーマの日とかいう日に王様が決まるんじゃなかったのかよ? なんでジオウとゲイツの決戦とかいう話になるんだ?」という不満は視聴者の自分としても、「言われてみると、確かにそうだよなあ」と思うものあり。 ^^;)

 白ウォズ、不思議なことを言い出しまして、最後に勝利するのがジオウでもゲイツでもアナザージオウでもいいらしい。なんでや、と思ってしまうんですが「私たちの計画に支障はない」かららしい。白ウォズの提示した救世主プランも実は見せかけだったのは、おそらく確かなんだろう。

 ツクヨミが気が付くと、ダイマジーンの攻撃ポイントから離れた場所に倒れてまして、門矢士が移動させたらしい。士は「あれが魔王が誕生した瞬間だ」と言ってまして、おそらく幼いソウゴが謎の力を発揮し、スウォルツが何かを施したことを指してるんだろう。士はソウゴが魔王化するのならジオウ世界を破壊すべきと言うも、「しかし」と付け加えまして、何か留保条件がある模様。ツクヨミとしてはソウゴの魔王ルート回避と受け取ったようですが、白ウォズらの狙いが別にあることから、魔王化は既に主要な争点ではなくなっている可能性もありますね。

 バイクでゲイツのもとに向かうソウゴには、飛竜がまたもや立ちふさがりまして、今度はアナザー軍団を引き連れてますね。ソウゴ、飛竜も変身しまして、アナザー含めてこれだけ揃い踏みするとなかなかに壮観です。

 が、シーンがフェードアウトしまして、ゲイツが約束した場所、雪が降り積もった土星館パーキング。ゲイツがたどり着いてますが、やはり消耗が激しい様子です。続いてソウゴが満身創痍という感じで現れる。どうやらアナザー軍団は振り切ったらしい。なんでそこまでして、と思ったら、ゲイツに約束したからソウゴは来たわけでしたか。その約束も、パーキングへ来る約束だけではなく、以前にゲイツに言った「魔王になりそうなら倒してくれ」を守るためにやって来たと。

 ソウゴがゲイツに「俺がオーマジオウになると確信したんだよね」と詰め寄り、ゲイツが口ごもると、アナザージオウが割り込みまして、話途中でバトルへ。しかし、ソウゴに止めを刺そうとするアナザーをゲイツが止めまして、「ジオウが魔王になるだと? そんなわけあるか!」と叫ぶ。

 ソウゴを魔王にさせずに助ける方向ではっきり覚悟を決めたのは、これが二度目だと思うんですが、ソウゴを友達だと明言したのはこれが初めてじゃなかったかな。もっとも、相変わらず「ジオウを倒すのは自分(ゲイツ)」旨、述べることも忘れてないですが(^^;。

 アナザー軍団も到着、ソウゴ&ゲイツが変身して共闘しまして、大バトルへ。アーマーを次々入れ替えてくれまして、見応え抜群です。特にジオウはディケイドアーマー、さらにジオウIIとなって、もうレジェンドのアーマーが見られないと半ばあきらめていただけに、嬉しくなりました。多人数、多フォームゆえに、各バトルが細切れなのは仕方ない。後半になってもこれだけ見せてくれるんなら、この先も観るチャンスはあるはず。

 それはともかく、アナザー軍団が全て倒されますと、頭目(?)のアナザージオウが襲い掛かる。ジオウ側もジオウII、ゲイツリバイブで応戦するも、ゲイツはやはりリバイブの負担が大きいようですね。短期決戦でないとまずいと踏んだらしいジオウ、先読みを使いまして、アナザージオウの次の行動をゲイツに伝えて迎撃させ、隙ができたところでジオウが最大の攻撃を入れ、なんとか撃破。

 変身が解けた飛流にソウゴが謝り、「きっと俺と飛流なら乗り越えられる」「過去のためじゃなく、今のために生きよう」と言う。この心得、もしかすると仮面ライダークイズの堂安主水に学ぶところがあったのかもです。飛流は涙するのみですが、どうやら考え直すところがあった感じかな。しかしゲイツがよろめいてダメージの深さが窺え、飛流からこぼれ落ちたアナザーウォッチはいったん砕けてから再生。先行きの不安は大きいですね。

 これでええやん、と観ていて思ったんですが、ソウゴ、ゲイツがなかなかに頑固。やっぱり戦って決着つけたいらしい。ただ、ソウゴが大叔父の時計店に帰って来てくれと頼み、ゲイツも「帰れたらいい、変えれるものならな。だがツクヨミはもう」。そこへツクヨミが(おそらく門矢士の力で)帰って来まして、いわゆる「チャンチャン」といったところ。ツクヨミは得た情報を伝えて最悪の事態を回避しようと必死ですが、もともとツクヨミが死んだと思われての事態ですから、なんも言わんでも解決しとりますな。

 久しぶりにみんな揃って時計店に帰ってきますと、黒ウォズが部屋を借りてしまっとります。ゲイツの黒ウォズへの襲い掛かり方からしますと、前にソウゴを追いかけていたとき(ゴリラに似てるというアレ)と雰囲気似てますんで、まあ何とかなるんだろう。ゲイツはツクヨミにソウゴは魔王にならない、俺たちがさせないと言ってまして、今度こそこれで方向性は確定と見てよさそう。

 一方、白ウォズとスウォルツの会話シーン。スウォルツによれば、白ウォズ主導のオーマの日は失敗したらしい。続いてスウォルツ主導でなんかするようですね。白ウォズの言っていた「私たち」は、このコンビのことなんだろう。シーン変わって、銃を手にした謎の男が現れまして、これが海東大樹=仮面ライダーディエンドということでいいのかな。「この世界のお宝を」なんて言ってまして、門矢士とは別目的で介入する意思を見せてますな。

 次は「ブレイド・ジョーカー!?2019」ですか。ディケイドからはディエンド、仮面ライダー剣からはメインライダー2名と、栗原天音が当時の役者さんそのままに出演してくれるようですね。剣は自分は未見なんですが、剣を視聴していた人は、成長した栗原天音が見られるのはいいプレゼントになるんでしょうね。調べると、TV編では9→10歳、その後の劇場版で14歳とのことで、ジオウでの年齢設定は23~24歳となるのかな。

 いろいろと未見で事前知識が不足の自分としましては、観ては調べ、また観て、みたいなことになりそうです(だから嬉しい、ということでもあったり ^^;)。

●ジョジョ黄金の風(第23話:クラッシュとトーキング・ヘッド)

 終始ナランチャが奮戦してまして、以前のホルマジオ戦以上だったかもしれません。ただし、ジョルノのサポートあったればこその面も大きかったようです。今話ではジョルノは助けられる立場でもあり、先陣切って進むタイプではないことが強調されているような気もします。助けられつつ、他のメンバーが動けるようにするキャラということですね(後にボスになるからなのかな)。

 ともかく本編。前話ラストでジョルノがサメスタンド(クラッシュ)に食いつかれたところからですが、サメスタンドは自分自身だけでなく、食いついたものと一緒に瞬間移動できるみたいですね(水中に待機できるようなら非常に便利かも)。鏡の中を経由して移動できるイルーゾォ(マン・イン・ザ・ミラー)と似たような性質なのかしらん。

 しかも、移動先の水のサイズに合わせて自分も捕らえたものも伸縮できるようですな。攻撃を仕掛けている本体(スクアーロ)は離れた、直接は見えない場所からの遠隔操作ですから、本体を狙われるリスクも低い。相棒のティッツァーノ(トーキング・ヘッド)も同じで、だからコンビ組んでるんだろう。直接的な攻撃力はティッツァーノのほうが低いわけですが、冷静な戦術家であるようですから、互いの欠点を補いあう効果が大きいんだろう。

 がしかし、ナランチャは二酸化炭素で位置を探知できるエアロ・スミス使うわけですから、スクアーロ側も油断はできない。しかし初手はナランチャがミスりまして、機銃掃射したために水が飛び散ってしまい、かえってサメスタンドの移動を助けてしまう。さらにジョルノを誤射し、ナランチャは『そんなつもりは』と焦るんですが、ここが勝利の最初のポイントだったわけですね。

 続いて、ナランチャは「レーダーの印が消えた!」「しまった、逃げられた!」と喚くわけですが、さすがにおかしいと気が付きました。トーキング・ヘッド作動中ですから、実際は「レーダーで捉えた!」「よし、逃がさないぞ!」であるはずです。これはティッツァーノも気が付く(スクアーロが気が付かないのは、やっぱりトーキング・ヘッドがややこしいスタンドだからかな)。

 スクアーロは「ジョルノの死体」と言っており、どうやら心肺停止の模様。となると二酸化炭素を追跡できないのでは、と思ったら、ナランチャの独白「硝煙反応を作って追跡」と。鈍い自分もようやくホルマジオ戦を思い出しました。エアロ・スミスの銃撃は硝煙反応による二酸化炭素のマーキングができるんでした。さきほどジョルノがエアロ・スミスの銃撃を受けたのはわざとだったわけですな。しかし、ラストでティッツァーノがこれを上回る覚悟を見せるわけか。

 ティッツァーノはスクアーロに急ぎ指示するも間に合わず、エアロ・スミスがジョルノを発見、喉に食らいついたサメスタンドを精密射撃。今度はジョルノを誤射していないようで、さっきナランチャが慌てたのは、これだけの射撃技術があるからだったのか。狙いを外すなんてそんなバカな、といったところだったんでしょう。

 ジョルノの危機とナランチャの奮戦に気が付かない他のメンバーも、手をこまねいているわけではなく、アバッキオのムーディー・ブルースで敵を追おうとはしてますね。だけど、瞬間移動のスタンド能力はリプレイできないわけか。前話でサメスタンド(クラッシュ)がランダムに液体間の移動を繰り返していたのは、目くらましをかけて追跡をブロックする狙いがあったようです。たとえどこに出現したかが分かっても、どこへ向かうかは読めないわけですんで。

 こうなると頼れるのはナランチャしかいない。幸い、エアロスミスの作った硝煙は水中でも消えないらしい。しかも、最初の出現時と違って、クラッシュは逃げにかかってるんで瞬間移動に方向性が出始めたらしく、ナランチャが移動可能距離も掴み始める。不利に陥ってキッチンに逃げ込んだクラッシュを追い詰めた、と思ったら、誘い出されていたのか。

 わざとガスコンロ上の大鍋を移動して撃たせ、鍋をひっくり返してガスの灯を消し、ガス漏れを起こす。続けて機銃を撃つとガスに引火、二酸化炭素レーザーに対するジャミングになるわけか。再度の形勢逆転、と思ったらエアロスミスのプロペラで切り裂きに出ましたか。一種の電動のこ攻撃とも言えますな。これでようやくサメスタンドをジョルノから引きはがすことに成功。

 ナランチャ、思わず「敵をやったぞ!」と叫び、他のメンバーを呼ぶ。観ていて「あれ、今度こそ思い通りに喋れてる?」と思ったんですが、ナランチャもすぐに気が付く。実は敵の想定内だったということですね。トーキング・ヘッドが意図的に解除されている。つまり「早く仲間を呼べよ」という罠に引っかかった。ミスタらが駆け込んでくると、トーキング・ヘッドが再発動、ナランチャがミスタに「撃つな」→「撃て」となって、どっかーん。その後も前回通り、敵の位置を誤認させる発言になってしまう。
(原作コミックでどう書かれてるか知らないんですが、ナランチャの内心台詞は『敵は下/舌にいるんだ』の多義性があるようでちょっと面白いかも。)

 クラッシュが再びジョルノを捕えまして、万事休す。が、ジョルノがナランチャに最後の指示「本体を追うんだ」と。ブチャラティチーム全員がいるわけですから、ジョルノとしてはブチャラティ辺りに伝えれば済むはずですが、ナランチャを選んで託してますね。ナランチャが思う通りに喋れないことに気が付いているはずなのに。なぜなんだろうと考えて、既に敵スタンドの特徴を知っていること、(ここまで悔しい思いをしたはずの)ナランチャに勝たせてやりたいこと、の2点かなと思いました。

 ジョルノに応えたナランチャ、店を飛び出して敵を探し始める。が、日中のこととて二酸化炭素源(人間)がいっぱい。観ていて、これでは見つけようもないと思ったら、敵2人も同じ判断をしたらしい。人ごみに紛れて逃げてしまえる。しかしナランチャが「見つけたぞ!」と叫ぶわけですな。さすがにティッツァーノも焦ったのか、自分のスタンドのことを忘れている様子です。「見つけたぞ」→「見つからないぞ!」のはずですから。

 それも一瞬のことで、ティッツァーノはナランチャが逆のことを言っていると気が付くわけですが、そこでナランチャの見せた行動が凄かった。豪胆にも舌をスタンドごと切り取っているわけですね。これ見よがしにナイフに刺している。が、舌無しでどうやって喋れるんだと怪しんだら、ジョルノによる舌再生だったか。

 ジョルノが水に引き込まれるときに残したバッジが材料、ということは引き込まれるときにジョルノはこの作戦を立て、ナランチャが実行してくれると踏んでいたことになります。ジョルノの先読みが凄いですが、何も言わずに了解して実行したナランチャをこそ讃えるべきかもしれません。

 とはいえ、ナランチャが敵をどうやって見つけたのか分からない。敵2人も疑心暗鬼になってます。分からないのも道理で、まだナランチャは発見してなかったわけか。「見つけた」という声のほうを見て、スタンドの張り付いた舌を見せられ、動揺して息を乱した奴が敵、ということだったわけですな。追っているのがサメスタンドの主だと思わせておいて、裏をかいて舌スタンドをターゲットにすると。

 どうしてこんなに賢いナランチャを天才フーゴは持て余してたんだか、と思ってしまいました(^^;。算数だけが不得手だったのかな。それはともかく、息を乱した奴(ティッツァーノ)は敵、一緒にいる奴(スクアーロ)も敵、ということでエアロスミス機銃掃射で始末にかかる。が、ティッツァーノが身を盾にして銃弾を受け、スクアーロを庇う。

 やっぱりあれだけ仲がいいからなあ、などと思ったら、そんなことではなかった。機銃をモロに受けて大出血し、ナランチャに返り血を浴びせてサメスタンドの出入り口を作る狙いだったか。自ら出血する戦術はホルマジオも使ってましたが、あくまでも自分に引火した火を消して生き残るため。ティッツァーノは死亡前提。一見は覚悟の度合いが違うようですが、単独での攻撃とチーム攻撃の違いも大きいんでしょうね。プロシュートがぎりぎりまで粘って、後をペッシに託していたのと同じだったのかも。

 プロシュートがやられたときのペッシと同様(なのかな?)、スクアーロも気合が入る。ナランチャ、スクアーロ双方がノーガードでのスタンド撃ち合い。が、攻撃力に差がありましたな。スクアーロ、今際の(内心の)言葉でナランチャの覚悟に感じ入っていた模様です。ティッツァーノ、スクアーロとも、いやらしい攻撃のスタンドでしたが、本人は根っこでは潔い性分であったようです。

 ジョルノも息を吹き返しまして、ようやく一安心。と思って、気が付きました。戦場は周りに一般人がうようよいたわけですよね。なんでこれだけのバトルになっても、大した騒ぎになってないのか。と思ったのは浅はかでした(^^;。スタンドは一般人には見えないことを忘れてましたorz。突然流血して倒れた人がいる、程度のことだったんでしょう。ナランチャがナイフに刺した舌のスタンドも見えていない(「ナイフになんか刺してるな」程度の見え方だったのか)。

 ナランチャ、ミスタに続きましてジョルノに感じ入った模様。己が舌を切るという酷い作戦を暗示したのも、受け取りようによっては「ナランチャならやれる」という信頼に見えます(あの舌はスタンドで再生したわけですんで、切り取ったようでいて、実はジョルノがスタンド解除した可能性もありますが)。ジョルノが敵の出ようを綺麗に読んで、味方サイドのやれることもきっちり把握している、孫子レベルの将と思っても不思議ではないでしょう。

 最初にジョルノの可能性、将来性に気が付いたのはフーゴでしたが(イルーゾォ:マン・イン・ザ・ミラー戦)、チームを去ってしまいましたんで、現ブチャラティチームではジョルノ派が2人か。いや、リーダーのブチャラティは当初から志を同じくしてますんで、3人ですね。ということは(ゲストであるトリッシュは置いとくとして)、ジョルノ懐疑派はアバッキオだけか。チームがほぼジョルノ支持になってますな。

 最後にボートで現場を離れまして、次はトリッシュが示したサルディニア島ということですね。次話が「ノトーリアス・B・I・G」で、敵手はカルネか。スタンド名がタイトルということは敵手カルネが倒されるパターンなんでしょうけど、カルネのスタンドは本体が死んでからがややこしいようですから、次話で決着がつきますかどうか。暗殺チームリーダーのリゾットの動向も気になってるんですが、原作タイトルからするともう少し後になりそうかな。

Re: 3月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/03/26 (Tue) 23:14:43

今夜はrevisionsですが、その前にジョジョとジオウを消化しておきます。

★ジョジョ

軍師役のジョルノの凄さがさらに分かった回……というか、クラッシュに水の中を引きずられて、いろいろワープしまくっているジョルノのタフさ加減に笑えた回。

水槽の中に入ったり、鍋の中でグツグツ煮込まれたり、下水道の中に引きずられたり、これほど悲惨な目に合っている主人公も凄いなあ。
少なくとも承太郎や仗助は、ここまで酷い目に遭っていない。自分で自分を癒せるせいか、何とも過酷な扱いにクスクス笑いがこみ上げつつ、必死で戦うナランチャがジョルノのことを非常に持ち上げているのが楽しい。

ジョルノの凄さは、自分自身は控えめなのに、サポートされた仲間が必死に知恵を巡らせて、ジョルノの示した希望への糸口を手繰り寄せてくれるところ。

まあ、バレーボールで言うところの天才的セッターというか、アタッカーではないけど、仲間に得点を入れさせるアシスト役ってことで、映画でいうなら助演男優賞を与えたい主役という類稀な存在ですな。

ともあれ、ナランチャのエアロスミスの機銃、爆弾、プロペラカッター、そして体当たりなど、多彩な攻撃手段も惚れ惚れするし、勉強はできなくてもバトルセンスは抜群なところに、痺れる憧れるってなるし、

でも、次回はナランチャ、ミスタ、そしてジョルノがまた戦闘不能になるそうで、勝利の鍵としてトリッシュ覚醒まで行けるか、それともトリッシュのスパイスガールは4月になってからか、ピンチからの逆転につながる毎度のバトルを楽しみにしつつ。

★ジオウ

アナザージオウ編が解決して、ツクヨミの改心により、またもみんな仲良く、というハッピーエンドな展開でした。

アナザー祭りにして、アーマー祭りという点でも満足だし、惜しむらくは、ディケイドの変身がなかったことぐらいですか。

でも、ラストで、海東が出て、しかも次週は、剣(ブレイド)とカリスと「成長した天音ちゃん」とは。

完全にディエンド編だと思っていたので、それ以外に剣編まで付いてくるとは、驚きでありまする。

おまけにタイトルがダブルジョーカーですと? そういうタイトルだと、仮面ライダーWにも期待したくなりますが、出ないかなあ。

ともあれ、レジェンドライダーは歴史から抹消されているはずですが、最近は世界法則にも歪みが出て来ているのか、アナザーとオリジナルが同時に姿を見せるとかもありそうな感じで、しかもカリスは仮面ライダーにはならなくても、ジョーカーという怪人態をデフォで持っていますし、どう料理するのかを期待しつつ。

ともあれ、これで他に出てない平成レジェンドは、アギト、響鬼、カブト、キバの4つ。

クウガ、電王、Wは劇場版で出たけど、Wの扱いが悪かったのでリベンジを期待したく。
そして、アーマーは出たけど、物語に絡んでないのがドライブですな。

ともあれ、新章スタートって感じの3クール目。どんな展開になるか期待しつつ、白ウォズが何をしてくるか気にしてみたり。

Re: 3月のスレッド(2019) - K.K

2019/03/28 (Thu) 15:16:54

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 なぜか「どろろ」の感想サイト反映が遅いんで、revisionsの感想だけ。

●revisions(第11話:最後の希望)

 冒頭 大介が泉美巡査に、ゲシュペンストとなった慶作を元に戻せないかと言ってますが、泉美巡査に分かるわけないと思う。そんなことは大介も承知のはずで、愚痴なんだろうな。過去に飛んだミロを思い出したりもしてまして、よく考えたら責任が一気に十代のSDSメンバーにのしかかってきてますね。

 前話で戦闘直後にエネルギー切れのパペット、人手でSDS詰め所(?)に戻したみたいですね。「見た目よりも軽いんだな」と言ってまして、飛行やジャンプを含む移動の省エネになってるんだろう。ということは、消費電力は意外と少ないのかも。と思ったら、後のシーンを示唆するものだったらしい。

 SDSメンバーにとって、ゲシュペンストの動きにより慶作生存の可能性が出たことは嬉しい。だけど、ミロが語った理論的に生存が否定される話と、どちらが正しいかは判断しかねているようですね。ゲシュペンストに出現してもらって確かめようにも、撒き餌となるパペットはエネルギー切れで動かせない。ガイなどは自力で2017年に帰還できそうにないこともあって絶望を深めている様子。

 が、渋谷上層部は諦めてはいない感じです。横山翁が定例会議議長を引き受けて、皆を引っ張っているからかな。最初、「なんで横山の爺様が?」と思ったんですが、区長、警察署長と公的機関の長が死去し、民間ながら区の要職として自治会長がいる、という流れで選ばれたんだろう。元区長派も平謝りで、どうやら一致団結の流れらしい。泉美巡査は不快ながらも容認したところは、やはり公職(だし、事実上の署長代理)にある責任感なのかな。

 が、実務的な要はメガネの副区長さんかも。必要な情報を収集・整理し、皆の顔を立てる形で話が進むよう仕向けているようです。大介の叔父:幹夫も議論より実務の感じかな。SDSに出撃させろ、いやエネルギーが、子どもを死地に向かわせるなんて、とか揉めだすと、国連機関にRVウイルスの資料預けたとか言いだす。

 渋谷に国連機関なんてあったの、と思って調べるとありました。国連大学(本部)ですね。他にも大学があるみたいですが、やっぱり国連ということで預けたのかな。もっとも、研究施設は全世界に分散しているみたいですし、転移エリア内の他の大学とて、この事態では研究どころではなさそう。渋谷が2017年に帰還するまで、資料を保管するので精一杯なんだろう。

 一方、SDSメンバー。ミロは録音メッセージを残していたみたいですね。アーヴ側の情報を暴露してまして、やはりミロは離反とはいかないまでも、渋谷市民寄りに方向転換していたらしい。リヴィジョンズの(おそらく表向きの)プランは世界各地(といっても、都市部や工業地域などかな)をウイルスが猛威を振るう期間を飛び越して、2388年へ転移させるというもの。チハルが過去へ飛ぶというのも、2017年の世界を観測し、20388年のムキューとリンクして時間転移&固定をせっせと繰り返すためだったんだろう。

 が、アーヴはこれをリヴィジョンズの『材料確保』計画と見做したものの、利用しようと思い立ったわけか。過去から転移した人々がシビリアンの姿を見て嫌悪し、アーヴ側に与するはず、となると人数的に形勢逆転、と。アーヴ側もシビアというか、勝つためには方法を選ばない冷酷なプランだったわけですな。過去から来た人間を、シビリアンから作ったパペットのパイロットとして戦わせ、リヴィジョンズを撲滅した暁には、生存者は過去へ返すと。

 やれやれ、被害者救済なんて誤魔化しでしたか。マリマリが「最低」と切り捨てるのも分かる。……いや、分かるけど、アーヴ、リヴィジョンズ双方も追い詰められての緊急避難と考えたんだろうとも思います。もう善悪とかの判断が通用しない世界ということですね。しかも、2017年の人類としても近未来の自分たちの運命でもあり、他人事ではない。

 が、慶作がイレギュラーな存在になってしまい、アーヴ側の計画も崩れてしまったわけでしたか。特異点というのが何の特異点だか分かりませんが、計算不能ということですから、いかなる予測も不能なのは確か。言い換えれば、何でもありなのが特異点ですし、何の働きかけもできない。

 じゃあ特異点の発生を防ぐしかないよね、ということで慶作抹殺指令と相成ったんだろう。かつ、もう渋谷は失敗だから元に戻さんでいいとも。要は渋谷の放棄ということかな。たぶん、アーヴには渋谷市民を先祖とする者がいないんだろう。そうだとしたらですが、アーヴのほうが渋谷市民に冷酷になれるわけですね。

 が、メッセージは途中で終わってる。と思ったら、いよいよエネルギーが尽きましたか。既に絶望を深めていたガイが、失敗と言われて自暴自棄になってしまってますね。大介がしっかりしてきたと思ったら、今度はガイですか。この後、大介はヤケを起こした市民に暴行されても耐え、ガイは大介を守る形ですが、市民に実力行使することに嫌悪感がなくなっている、むしろ面白がっているようですらあります。もっとも、2人ともどうしていいか分からなくなっているのは同じらしい。

 が、ガイ以外は諦めずに奮戦してますな。ポリタンクに燃料入れて発火させ、炎で追い払う戦術ですか。シビリアン兵は知能的に劣化しているため、動物的本能が優って火に近づけないらしい。タンクは爆発的に炎上してますんで、ガソリンでしょうな。軽油だとこうはならないはずです。2週間も続けているようですから、ガソリンの消費は激しいはず。エリア内のガソリンスタンド、いつまでもつか。ここも後のシーンにつながる描写のようです。

 戦闘に加わっているルウは優遇されているようで、広い風呂を1人で使わせてもらっている(大介も戦闘頑張ってるけど、ご褒美はないのかも)。ちょっとえこひいき強くないか、と思いかけて、まだ10代なんだと思い出しました。仮に自分が大人の警察官だとして、SDSで戦闘経験あるとはいえ10代で、不利で危険な戦闘に加わってくれたら、これくらいはしたくなると思います。もしかしたら、もうすぐ終わりかも、と思えばなおさらですね。

 一方、区内をうろつくだけのガイはなんもなしらしい。そのシーンでちらっと映ってましたが、食糧事情が悪化しているようで、市民がペットフードを食べているらしい描写もありますね。いよいよ最期、という感じです。ガイも自暴自棄とはいえ、芯までブレてはいない様子。絶望的でも一矢報いる算段を始めてます。が、叔父の幹夫が止めてくれてる。

 さすが年長者、と思いかけたんですが、実は希望が出てきたわけだったか。電力が復旧したわけですな。どうやったんだと思ったら、人海戦術の人力発電。パペット用のバッテリーは充電が簡単にできる仕様と判明、急遽、発電機を総動員したわけですね。

 ここで、パペットが軽い=省電力、ガソリン使いまくった→自動車等ではもう発電できない(ディーゼル車は別だけど少ないんだろう)の2つが効いてくるわけですね。発電用の動力は人間がやるしかない。スポーツ兼用の発電機まで使ってますが、発電機の数なんてそう多くはないでしょう。おそらくモーターも各所から取り外して発電に用いたはずです。モーターと発電機は(原理的な構造は)同じものですから。

 なるほどその手が、と思った展開でした。前話からのタイトルを考えますと、「みんなの街」→「最後の希望」とうまくつながる感じがします。いよいよ出撃となるわけですが、大介がえらく成長してますな。リヴィジョンズ拠点への突入を志願し、ガイのリーダー性を認めて渋谷防衛を任せたいと言い出す。希望が出たせいかガイも落ち着きを取り戻してまして、かつ大介を認めてもいるらしい。即座に応じて、大介の提案通りに。

 燃える展開になってきたなあ、と思ったら、電力回復で気がかりだったことの続きが聞けるのをうっかりしてました。ミロの伝言の続きですね。SDSメンバーは気づいていないらしい。続きの中でも「これから私がやることをお前達は決して許さないだろう」が自分的にはショックです。この言い草だと、アーヴの指令通りに慶作抹殺を実行すると聞こえます。そうじゃないと願いたいですが、だとしたら許されないことってなんだろう?

 一方、リヴィジョンズ側。ニコラスがいろいろ裏切り行為に出ているわけですが、ムキューはどうやら疑ってないらしい。ニコラスの立ち回りが上手いのか、ムキューが身分差とやらで舐めすぎているのか。それでもムキューが多少疑い始めたところで、(おそらくニコラスには渡りに舟の)大介の襲撃。

 さあ戦闘開始、と思ったら、ニコラスの生身の体が完成していたようでお披露目。ですが、慶作そっくりですね。この姿なら撃てまい、という心理作戦かと思ったら、本当に慶作と融合しているらしい(だとすると、慶作の母ちゃんも元に戻せる可能性あり?)。それでも慶作の姿であり、実際に融合していることは大介を躊躇わせている感じですね。しかし、ムキューとしたらチハルの仇。ややこしいことになって来たようです。

 とはいえ、人工量子脳がある最重要施設ですから、ムキューは戦闘は避けたい。なんてことは叛逆を狙うニコラスには最早無関係みたいで、人工量子脳を破壊し、ムキューの本体をグッサリ。ニコラス、どうやらラスボスだったみたいですね。とはいえ、これで渋谷が2017年に帰還できる点は、大介らにはメリットではあります。

 となると、残る争点は慶作なんでしょうね。現時点ではニコラスが慶作を乗っ取っているとでも言うべき状況で、能力も「どの時間、空間も同時に存在可能」という卑怯なくらい強力になってしまったらしい。ウイルスによる疾患も、こうなると影響しないということかな? そういや、時間に縛られている限り、疾病にも縛れる、みたいなこと、前にニコラスは言ってましたっけ。時間を超越したら疾病も問題ないという意味だったのか。

 ニコラスが進めてきたプランは、アーヴもリヴィジョンスも、要は全世界を利用して、自分が至高の存在になる、というものだったようですね。ニコラス、最後っ屁とばかり、大介のプライドを折りにかかってます。超越者になったにしちゃ、せこいなあ。要は大介は補欠みたいなもんで、本命は慶作だということですよね。視聴者としては、半ば分かっている話ですが、大介はさすがにショックを受けた模様。第1話のミロの冷淡な態度も、「ちっ、こいつ(大介)かよ」みたいな気持ちからだったんでしょうな。

 慶作はアーヴにとって、利用するか殺すかの二択になるくらいの存在だったわけか。失敗したらニコラスが超越者となるための依り代にされてしまうので、計画失敗なら殺すしかないと。となると、大介的にはニコラスは一応は都合がいい面もある。過去の慶作を守る行動をとらざるを得ないわけですから。なにせ融合した瞬間にルーツとなったわけで。悠々と(どこかの空間へ)去ろうとしたニコラスですが、大介は迷わず突入、で次回へですか。

 それにしても、アーヴは大変な読み間違いしてましたな。2010~2017年の大介の(おそらく遺伝的な)素質だけを考慮し、伸びしろがどれだけあるかを考えてなかった。アーヴの計画を察知していたらしいニコラスも同様です。たぶん、アーヴ、リヴィジョンズ双方のプランを崩した最大の要因は、どうも大介である気がします。もっとも、慶作が引っ張り続けて、勢いを持たせたからではあるとは思いますが(この点も、慶作の重要性がどこにあるか、アーヴが読み誤った可能性が高い)。

 次回は「revert」で最終回のはずですね。「元に戻る」という意味ですから、渋谷の2017年帰還だけでなく、現時点の争点となった慶作(とできれば母ちゃん)も戻ることを期待したいところ。でも、リヴィジョンズ側っておそらくまだ多数いるはずですよねえ。そう簡単に終わるものかどうか、疑わしいのも確かな気がします。

Re: 3月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/03/29 (Fri) 23:58:07

今夜はジョジョですが、その前にrevisions消化。

★最後の希望

ニコラスと融合した慶作の力で、ムキューを撃退して、量子脳も破壊。
これによって、渋谷が2388年から解放されて、2017年に帰還を果たすことに。

後は2010年で、アーヴの刺客ミロの手から過去の慶作を守ることができれば、ハッピーエンドってことですな。

しかし、ダークホースなプアーボーイがどう行動するかで、ニコラス=慶作の運命が変わるということで、どういう終わり方をするかですな。

まあ、おおむねノベライズと同じ流れに落ち着いた感じです。
ただ、ノベライズではマリマリにスポットが当たった話ですが、アニメ版だと終盤はルウが正ヒロインみたいになってます。

それと、ノベライズにあって、アニメが割愛した要素がガイの心理状態ですな。
このガイは、ミロから「全てを疑え」というメッセージを受け取って、大介ほどじゃないけど、割と忠実に教えを守っていたわけですな。
2010年に「全てを疑え」と言われて、その翌年、東日本大震災が発生。その際に、自分の親が右往左往する様を目にして「普段は偉そうにしている大人も、事が起これば何もできない。信じるに値しない。では、全てを疑って何を信じればいいのか? と考えて、自分自身という結論に達した」のがガイなんですな。

ある意味、大介とは別方向でストイックに自分を磨き続け、武道と論理思考を身につけ、絶対的に信じられる自分自身であろうとしたのがガイだった、と。
考えに考えて絶対的な正解を導き出して、その通りに行動することを己に課したのがガイで、だからこそ行き当たりばったりが許せないし、自分の努力が否定されることほど許せないことはない。
大介に対しては、「間違った方向に盲目的に突き進みがちな愚かさ」が許せず、自分の導き出した正解ルート以外は許容できない視野の狭さが、ガイの欠点だと。

もっとも、ガイ自身は「全てを疑え」という指針もあるので、「自分の知らない知識や情報がもたらされたなら、それを受け止めて方向修正するだけの柔軟性」は持っていて、大介のように根拠もなく盲信するキャラではない。

そして、ガイの欠点になっているのが、「失敗」「不可能」という局面が明らかになった場合、「それでも絶望的な状況で状況打開を目指して頑張る」ということができない。這いつくばってでも、自分の意志を押し通すことができないキャラなんですな。
ガイは白黒付けたがるキャラで、大介は黒でも白と思い込んで突き進むキャラで、慶作は白でも黒でも適度に割り切って受け入れるキャラ。

で、今回、ガイが大介を認めた理由として、一つは大介が街の人にボコボコにされてもヘコたれない打たれ強さを示したこと。実は大介もケンカに強いキャラで、一方的にボコボコにされるのを甘受する必要がないのに、何だか殉教者のように耐えている。
ガイから見ると「ああいうクズを守る必要があるのか?」なんですが、大介にとっては「渋谷のみんなを守るのが自分の運命で、それ以外のことは考えにくい。他にできることはない」

ここでガイは、大介のバカ正直な信念の強さ、真っ直ぐさを知る、と。バカだから許せないという視点から、バカなのに凄いという見直しに。

そして、ガイなりに「このバカに付き合って、起死回生の逆転を目指すには、パペットなしに車で特攻して、量子脳を破壊する」という案を口にしてみるわけですが、そのタイミングで幹夫おじさんが現れる。

そんな無謀な特攻はさせない、と。

そして、パペットの電源を街の人が人力発電で賄ってくれたことで、最後の希望になる。

作戦としては、大介単独で敵アジトに乗り込み、ガイ機は街の防衛任務に当たる形。
そして、大介機は移動に電力を浪費するのを避けるため、幹夫おじさんと和泉さんの乗る警察用の車両でアジト近くまで運ぶとか。

その結果、大介だけが渋谷に戻って来れないことになるわけですが、大介と慶作とニコラスの最後の決着は時空を超えた2010年で、ということですな。

★ジオウの今後

こちらは、次回がブレイド編ですが、一応、この前後編はトリニティー編と呼称されるらしいです。

というのも、4月に入ると、ジオウの新形態ジオウ・トリニティーが登場するそうで、これがジオウIIとゲイツリバイブとウォズの三位一体融合フォームだとか。

また、ブレイド編の次は、アギト編とかで、アギト以外にG3が登場するとか、アナザーアギト軍団が出るとか、何だか急展開らしい。

実はアナザーアギトって、元々のアギトに登場しているキャラで、ジオウの開始時点で「アナザーアギトはどうするんだろう?」って言われていたり。
その答えがここに出るわけで。

まあ、まずは次回の「おのれ海東」とブレイドを楽しむことにして。その前に、今夜はジョジョをば。

Re: 3月のスレッド(2019) - たさくらたすな

2019/03/31 (Sun) 13:54:02

 リアルタイムで観たもの以外、録画の視聴環境がちょっと追いついてないので4月期チェックだけでも

https://www.animatetimes.com/tag/details.php?id=5228

 感想まわり書き込みそうなのは、とりあえずワンパンマンとガンダムオリジンあたりかな。
フルーツバスケットとウィッチーズ、YU-NOは確認しつつ感想は気分次第といった感じで。

 あと目に止まったものだと。
SF物だと火星開拓物のキャロル&チューズデイ、往年作品のパロディ要素のあるのかないのかな感じのRobiHachi、ダークファンタジーぽいフェアリーゴーン、少年少女の冒険物ぽい群青のマグメルあたり気になるところ。
 それと消滅都市と90年代匂が強そうな超可動ガール1/6、視聴環境ないけどネトフリの7SEEDSとULTRAMANは気になるところかな。

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