創作と鑑賞の談話室

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4月のスレッド(2019) - K.K

2019/04/01 (Mon) 00:02:30

 4月の雑談スレッドです。

・管理人からのお願い
 4月1日のエイプリルフールネタはご容赦ください(管理人の管理能力を超えるため)。

Re: 4月のスレッド(2019) - K.K

2019/04/01 (Mon) 15:38:23

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 ジオウは登場レジェンドが多くて、知識補充したほうがよさそうな感じです。だもんで、ちょっと手間取ってます(予備知識なしで観られるように作ってあるようですが、知れば知るほど面白いというのが経験則)。アニメのほうの感想だけ、先に。

●ジョジョ黄金の風(第24話:ノトーリアス・B・I・G)

 モンスターパニック、あるいはホラー風味な印象です。趣向変えてきたのかな、と感じたんですが、すぐに「ジョジョシリーズは最初はホラー的だったんだ、石仮面とか吸血とか」と思い出しました。

 それはともかく本編。前話のボス親衛隊2人組を退け、サルディニア島に向かうべく空港に到着するわけですが、「マルコ・ポーロ国際空港」というところ。そんな空港あるんだ、と思い調べてみると、正式名はヴェネツィア・テッセラ空港なんだけど、マルコ・ポーロがベネチア出身なのでマルコ・ポーロ国際空港という愛称がつき、今では愛称のほうが一般的ということらしい。

 やけに閑散とした空港で、おあつらえ向きに1機だけ小型ジェットが待機してますね。なんでこんなに都合よく、というのは考えないようにしようと思ったんですが、今回の敵手のことを思い出すと、このジェットがすんなり手に入ったのはボスが段取りした可能性も考えられるような。

 ジェット機を利用する策は、ブチャラティの発案のようですね。高度1万m、速度800km/hなら敵のスタンドも手の出しようがないから、離発着だけ警戒していればいい。なるほどな考えです。まあ、機内に敵が潜伏していなければ、ですね。しかし、ジョルノの探査によれば(そんな能力もあったのか)、機内に生物は感知されない。

 このジェット機、チャーターでも定期便でもないみたいですね。パイロットがいない。アバッキオのムーディ・ブルースでパイロットを再現して飛ばすみたいですが、そんなことまでできるんだろうか。INS併用するつもりみたいですが、アバッキオのスタンドって、過去の人間の動作を再現するもののはず。ウィキペディアを調べ直すと「姿を変えただけの状態であればアバッキオが操作できる」とありますが、その場合はアバッキオがスタンド使って操縦ということになり、「じゃあアバッキオが操縦すればいいのでは?」という疑問が出て来てしまう。

 離陸シーケンスだけ再現して、INSは(映画で見たことがあると主張する ^^;)アバッキオが再設定するから可能なのかな。でも着陸はどうするんだろう。いや、細かいことは置いておこう(^^;。考えようによってはちょっとコミカルなシーンですが、トリッシュもブチャラティの異変に気が付き始めてますね。脚にかなりの怪我らしいのに出血がほとんどない。

 ですが、敵襲でそんなこと気にしていられなくなる。といっても、男が1人、のしのし歩いて近づいてくるだけ。攻撃する様子もないし、相手の反撃に備える様子もない。ミスタが銃撃しますと倒れそうになって、やっぱりただの人間らしい。が、スタンドらしきものが出そうになりまして、ミスタの連射&ピストルズで仕留める。ウィキペディアによると、この謎の男がノトーリアスB・I・Gのスタンド使い:カルネということか。

 ジョルノが近づいて調べると、男(カルネ)は確かに死んでいる。周囲に他の敵もいない模様。が、このときジョルノが男の死亡を確認しようと、胸に手を置いたのがまずかったわけですな。たぶん、そこでスタンドがジョルノに憑いてしまった。ミスタが勝ち誇るために言った「調べるまでもねえぜ」は、意外にも(^^:)いいアドバイスだったのでした。

 しかし、一見したとことは敵も撃退したし、安全な空の旅となる。敵に聞き耳立てられる心配もない。ブチャラティがトリッシュにボスについての情報を求めると、「カーラ・ディ・ヴォルペ」でトリッシュ母はボスと知り合ったとのこと。もっとも、それ以上はトリッシュも聞かされていないらしく、どうにも情報不足ですね。そこへ行ってみるしかなさそう。

 が、機内に異変。冷蔵庫で物音がするわけですね。ジョルノが気が付き、ミスタに知らせ、念のため銃を構えてもらってから、恐る恐る開けてみる。でも、なんにもない。と思ったら、指が何本か入っとる。この辺りからホラー風味が増してきます(観ていて、ワクワクした)。しかも、2人が見ている間に1本増えてるとミスタが気が付く(確認すると、確かに3本→4本になってる)。

 しかし指は完全に死んでいる(もしくは模造品)らしく、ジョルノのスタンドに対して、無生物特有の反応しか示さない。ミスタも1本増えたのは見間違いとか言い出しまして、ここにプロシュート兄貴がいてくれたらなあ(^^;。「ミスタミスタミスタよお、もっと自分の観察力に自信持っていいんだぜ?」とアドバイスしてくれたかもです。

 しかし怪しいものではあるんで、ブチャラティの判断で冷蔵庫ごと機外に捨てることになる。減圧で大変なことに、と思ったら、ジッパーのスタンドでさっと開けて放り出し、さっと閉めるわけでしたか。擬音「ポン」がなかなかにへなへなしてまして、ちょっと笑った(←演出家の思う壺 ^^;)。

 やれやれ済んだ、というところですが、たちまち次の異変が始まる。落書きですね。ピザが食べたいとか無邪気なもので始まり、ジョルノが辿って行くと「サルディニアに行きたい」と図星な内容、さらに「死体に食われる、助けてくれ」と怖い内容へ変化し、敵の正体を示唆するものに。しかも落書きに署名があり「ジョルノ・ジョバーナ」。

 観てて「うん、いい感じのホラーになってきた」と思ったところで、ジョルノの右腕から不気味な右手が出現。こいつがノトーリアスB・I・Gというわけか。が、ジョルノの決断が素早く、かつ凄い。自分の右手を己がスタンドで切り落とそうということですから。もっとも、激痛はあるんでしょうけど、ジョルノは再生技持ってますから取り返しはつく。

 しかし敵スタンドのほうが上回ってた。ジョルノ本体の腕を食うだけでなく、スタンドも同時に食ってるわけですね。それでもジョルノがスタンドで自分の右腕を断とうとすると、ミスタが迷わず援護射撃、なんとか右手を切り離す。このミスタの動き、なかなかのものです。確かに異様なものがジョルノの右腕に生えてるんですが、ジョルノが自分の右腕を断つ(からの右腕再生の)決断と見抜いて、瞬時に銃撃できるとは、生半可なチームワークではありません。

 ここに至って、ようやく敵スタンドの正体にジョルノが気が付く。といっても、敵スタンドの落書きを信用すれば、ということですね。あの落書き、トリックを仕掛けるハッタリ、偽の情報ということもありえますが、自信ゆえの誇示と見做したんだろうな。

 が、のろのろ動いて食いつく程度なら怖くない。そう思ったナランチャですが、ミスタのピストルズが既に取り込まれてたわけですね。銃弾で破壊した、と思ったら、実は弾とピストルズを捕えていたわけか。そのため、ミスタにダメージが来てる。しかも、敵スタンドの行動が不規則で動きが読めない。

 ならば遠隔攻撃ということで、ナランチャのエアロ・スミスで機銃掃射してみるも、敵スタンドは触手を伸ばし、易々と銃弾を捕えてしまう。しかもエアロ・スミス本体を追尾してくる。しかもエアロ・スミスよりスピードがあり、捕まえてしまう。これでナランチャにも大ダメージ。

 ブチャラティがトリッシュに避難を促すと、敵スタンドはトリッシュを追い始める。ここでジョルノが謎の行動、「無駄無駄無駄」と叫びつつのスタンドによる左ジャブ空連打。なにしてんだ、といったところですが、敵スタンドがジョルノのスタンド、それも左腕に食いつく。ジョルノ、敵スタンドが「動くものに襲い掛かる」と仮説を立て、検証したわけですな。

 このジョルノの行動は敵スタンドを調べる意図だけでなく、自分の左腕を敵スタンドもろとも切断して機外に放り出す狙いだったわけですね。ブチャラティは自分の腕に移せと指示するも間に合わない。ブチャラティの指示はジョルノを気遣うだけではなく、ジョルノが両腕を失うとスタンドが発動できなくなり、怪我の治療が不可能になることを避けたかったからでもあるようですね。

 観ていてハッとするものがあり、「ブチャラティチームはジョルノの再生能力に頼り過ぎていたみたいだ」と思いました。死にさえしなければ、なんでも犠牲にできると安易に思ってしまっているということです。そのため、ジョルノの再生技が使えないとなった途端、心理的にがっくり来るし、敵の襲撃も怖くなってくるはず。ブチャラティですら、航空機による移動のデメリットばかりを挙げて悔やんでます。

 トリッシュは慰める意図もあるんでしょうけど、今回の敵スタンドに対しての航空機の有利な点を挙げて反論する。まだ折れてない、と窺わせるシーンです。ただ、トリッシュはまだジョルノが完全にスタンドを封じられたことに気が付いていないわけですな。ブチャラティが「拳で打つ必要がある」ことを説明しまして、さすがにトリッシュもショックを隠せない。

 しかし絶望するかと思ったら、どうやらそうではない。自分にはできそうもないと思いはするものの、ジョルノらが「正しいと信じることのため」にここまでやっていることに、何か感じるものがあった模様。

 トリッシュがそんな物思いにふけってますと、座席に刺さったナイフに何かちらりと映る(観てて「よっしゃ、来たぞ」とワクワク)。飛行機の翼の上ですね。しかし、翼を見ても何もいない。トリッシュ、ナイフを引き抜き、機内を調べて回ろうとすると、背後の窓に何かがベタっと張り付く。ノトーリアスB・I・Gの再襲撃ですね。描写的にホラーのテンプレートな感じですが、ベタが好きな自分としては、分かっていてもゾクゾクします。ホラーというよりは、モンスターパニック物の手法かな。
(細かい点では、「斜め上か下を見つめて、白目部分が広がると恐怖感を出しやすい」というコツも思い出す描写もありました。たぶん、まだ自分が知らない、気が付かない点でいろいろ演出の工夫があるんだと思う。)

 いったん出ると、今度は派手。窓をあっちこっち移動しつつ当たって来まして(これもベタで好き ^^;)、ついに機内に侵入。トリッシュもようやく、この辺りで一番速いのは自分が乗っているジェット機である、と気が付く。放り出しても追って来るのは必定だった、というわけですね。これでは、逃げ道をふさがれたも同然です。

 動くと襲い掛かるわけですから、トリッシュは動けない。突然、敵スタンドが方向を変えまして、なんだと思ったら、ジョルノが残したテントウムシ型のバッジが脈打ってますね。なるほど、またもやこの手を使ってたわけか。今度はバッジが自分の左腕に再生するよう、ジョルノが最後に仕込んでいたと。

 トリッシュ、「あの左手を守り切れば」と気が付きまして、しかし「どうやって」とも迷いまして次回へ。終わってから考えてみますと、ラストの独白時点でトリッシュの戦う意思はほぼ決まったように思えます。だからかな、今話の最後でなんだか燃えるような感覚がありました。ホラー感覚でワクワクしとりますと、バトルで燃える展開を予感したという感じです。

 次回は「スパイス・ガール」でトリッシュのスタンド名ですね。ついにトリッシュがスタンド使いとして本格的に覚醒するらしい。反撃に期待したいところです。

●どろろ(第12話:ばんもんの巻・下)

 百鬼丸が身体を取り戻していく話から、取り戻していくために起こることに話の比重が移って来てる感じでしょうか。醍醐景光と妻:縫の方、多宝丸と百鬼丸の対立が抜き差しならない感じになってきてます。

 多宝丸は大蟹退治のエピソードでも見られたように、単純に(←割と大事)他人を思いやることができ、そのためにはリスクや労苦も受け入れる性格ですが、景光から「兄を取るか、国と民を取るか」の二律背反を突き付けられてます。

 母親の縫の方は最初に産んだ我が子が魔神に捧げられて悲惨なことになったのを嘆き悲しんでいたものの、景光の二律背反で国と民を取ることを百鬼丸に告げてしまう。ただ、後のことを構わなくていい立場ではあるので、謝罪として自決を試みたりはするわけですが。

 多宝丸は母親のような選択はできないわけですね。景光の後を任される立場ですから。これってもしかして、景光が願掛けの結果を知った後の内心を暗示しているのかな。景光とて、願掛けでは「何でも取っていい」と言ったものの、我が子を取られる、それも命は残したけど、身体のありとあらゆる部分を持っていかれるとは思いも寄らなかったはず。

 願掛けの当時ですと、景光には後継者どころか、世継ぎも生まれてなかった。その世継ぎの百鬼丸は身体を奪われて、将来は絶望的(としか景光には思えなかった)。魔神の要求が「40歳になったら、お前(景光)の命を貰うぞ」だったら、受け入れやすかったかもしれません。しかし、結果は百鬼丸に。

 妄想レベルですが、景光はまだ百鬼丸を犠牲にしたことを悩んでいる部分があったんじゃないかと思います。ですんで、多宝丸が百鬼丸を斬ると決断したとき、ようやく自分も思いきれたのかも。我が子であり、後継者である多宝丸が認めてくれた、ということで。

 この流れを見た百鬼丸も複雑でしょうね。ミオに人間らしい感覚を呼び覚まされたと思うんですが、ミオは殺されてしまった。しかし母親というものがあると学んだようで、百鬼丸としてはミオのような者だと思ってたんじゃなかろうか。だけど、ミオの延長線上にあるはずの母親から、「そなたを救えませぬ」と突っぱねられてしまう。さらに目の前で自刃を試みてしまうわけですね(死にきれなかったようですけど)。百鬼丸としては、許せないが、許さないこともできない、といったジレンマに陥ったように見えます。

 地下の牢獄に閉じ込められた子どものお陰で村は繁栄しているジレンマ問題を思い出しました。何の罪もない子どもを殺しはしないにしても、自由を奪って人間らしい扱いをしないでいいのか。しかし、その子どもを救うなら、多数の村人は飢えや疫病に苦しむことになる。そういうジレンマ問題ですね。

 この「どろろ」ですと、閉じ込められた子どもが「自分で牢獄を脱出できる」という条件を加え、その子どもとしてはどうしたいか、というオプションもついた問題になるかも。この後、ドラマとしてはどうしていくのか、興味が深まりました。ぜひとも、実際の映像を観てみたくなります(たぶん、できそう)。

 一方、助六は原作ではばんもんの巻で死んでしまうようですが、このアニメ版では生き残り、しかも母親と再会。景光一族のドラマがシリアスになっていくだけに、こういう点では救いを入れてあるのかもしれません。あるいは、魔神の加護がなくなった世界も景光が思うほどには悪くはない、という暗示なのかな。

●来期アニメ(いやもう今期か)

 たささんが教えてくださったサイトを見てみますと、「こんなにあるんだ」とちょっと驚き。いや、曜日ごとだとあるサイトなどでずいぶんあるのは前から承知はしてるんですが、ずらりとタイトルが並ぶとなかなか凄い感じです。1日に8本放映する計算になりますな。

 とりあえずは各アニメの第1回を視聴してみないとなんともいえないんですが、「フルーツバスケット」は少々思うところありです。これ、バンダイチャンネルだったと思うんですが、ずいぶん前に無料第1話を観まして、面白そうだったんで全部観てみたことがあるんです。調べてみると、制作&TV放映は2001年ですね。

 好み的に抜群に好きとはいえないんですが、なかなか面白かった印象はあります(少女コミック原作ですから、好きな範疇に入りにくいことを考えると、自分的には異色な作品なのかも)。ご紹介のサイトなどからすると、どうやらリメイクらしい。前作は原作連載途中だったため、ラストはオリジナルで、今作は原作通りのラストを描いてくれるらしい。となると、観ておきたいかなと思えます。

 そこはいいんですが、放映枠がちょっとショックかも(^^;。「宇宙戦艦ヤマト2202」の後番組になってますね。自分的にはこの枠に牙狼が帰ってきてほしかった。もしかして、牙狼がBS枠に以降したということなら、それはそれでいいんだけど(そろそろBS視聴環境整えたくもあるし)。

 その他では続きが気になるのは、ワンパンマン、進撃の巨人などですね。ただ、どちらも見どころが分からなくなってきていたりします。ワンパンマンですと、村田版でも相当に先に進んでるんですが、ワンパンマン=サイタマが無気力な最強のまま。進撃の巨人ですと、巨人はもうほとんどどうでもいい感じで、世界の謎に迫っていくらしいんだけど、あまり知りたいという気がしてこなくて。どちらも、その辺りを今期アニメで見どころ作ってくれることを期待したいです。

「ULTRAMAN」はGRIDMANで「特撮のアニメ化って、こんなにやれるのか」と分かりましたんで、気になるんですが、Netflixでは今のところ手が出ない。今期で出てくるかなと期待してたけどなかったのが、ガンダムビルドダイバーズの続編です。「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」がありますんで(これもNHKなのが、前の進撃の巨人に続いて驚き)、その後くらいにやってくれると望みをつなぎたいところです。

Re: 4月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/04/02 (Tue) 00:42:33

今年は、エイプリルフールネタよりも、令和ネタが多い4月1日でしたな。

平成ライダーも、今度から令和ライダーになるとか、新元号ネタでしばらく遊べそう。

で、本日の感想です。手短かに。

★ジョジョ

トリッシュの覚醒は4月になりました。

今回はノトーリアスBIGの脅威を描いて、続く、と。

★ジオウ

ディケイドは自分が他のライダーに変身したり、他のライダーを変形させて武器にしたりできるのに対し、
ディエンドは、他のライダーを召喚する能力を持っています。

今回は、アクセル(Wの2号ライダー)やバース(オーズの2号ライダー)、ナイト(龍騎の2号ライダー)、バロン(鎧武の2号ライダー)を召喚していました。

一方、ブレイドは平成ライダー5作目で、トランプモチーフの仮面ライダーです。
主役のブレイドは剣使いのスペードライダーで、カブト虫のライダーでもあります。

そして、カリスは弓使いのハートライダーですが、その正体は人間ではなく、ジョーカーと呼ばれる存在がヒューマンアンデッドのカードで変身した存在。
ジョーカーは人間に憧れて、天音ちゃんを守るために戦ったりしてました。

ブレイドは、アンデッドカードの力を武器にしながら、アンデッドを封印して人類を守るためのライダーシステムで変身するわけですが、

生物モチーフのアンデッド同士のバトルロイヤルで、知的生物の頂点が決まる「秘められた生物進化史」がこの世界にはありまして、最後に封印されずに勝ち残ったアンデッドが決まることで、人類の歴史が終わって、新たな生命の時代が始まるというシステム。

そして、ブレイドもライダーシステムの副作用で、アンデッドとの融合係数が高くなり過ぎて、自分自身も「もう一人のジョーカーになってしまう」という終盤を迎えることに。
ブレイドのラストは、ブレイド(剣崎)とカリス(始)の二人のジョーカーの決戦に至るわけですが、相手に友情を感じた剣崎が、始の望む人間としての暮らしを守るために、自らは姿をくらませて「アンデッド同士のバトルロイヤルを未決着のまま終わらせた」形です。

主役が人間を捨てて行方をくらませ、人間に憧れる異形の親友の幸せを願ったわけですが、

結局、始が保護対象であった天音ちゃんの前から姿を消して、天音ちゃんが白ウォズによってアナザーブレイドに変えられ、今回のジオウの話になったのですな。

よって、今回のブレイドの話は、TVで付けられなかった決着が、時を経て、付けられるのかも、という話になります。でも、アンデッドバトルの決着がつくと、人類が滅亡するかも、というのが原作なので、そこがどうなるのか。

一方、白ウォズは次回で退場するようですね。これで役者の人も、黒ウォズ一本で行けるようになって、助かったんじゃないかなあ。
もう、一番、演技が大変だったろうし。

ともあれ、前回が一番、レジェンド関係のキャラ数が多くて、話をつかむのが大変だったと思うので、参考までに。

Re: 4月のスレッド(2019) - K.K

2019/04/03 (Wed) 18:26:25

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 ローカル局の火曜7時の特撮1時間枠、仮面ライダーエグゼイドになりました。第1・2話を観なおしてみますと、部分的に覚えているものの、いろいろ忘れているのも気が付きました。せっかくだから通しで最終話まで観てみようと思います。特に序盤はいい加減に観てましたんで、いろいろ再発見がありそう。

 そして元号「令和」。昭和ライダー、平成ライダー、次は令和ライダーとなるのか。うーん、ちょっと響きが好きでないかもです(^^;。

 revisions最終回の感想はまた後で書こうと思います。「えー、そういう終わり方なの?」と驚くクリフハンガーでしたし、そこを踏まえると、もしかすると今まで観たものの解釈も変わりかねません。ただ、これでもし2期がなかったら物語として中途半端ではあるものの、熱心に観ておいて損はなかった気がします。

●仮面ライダージオウ(第29話:ブレイド・ジョーカー!?2019)

 ゲストライダーがディケイド系のディエンド、剣系のブレイド、カリスで2シリーズ・3名で、やっぱりややこしかったです。一応、軽く予習はしたつもりだったんですが、初見では「これはどうして?」「何これ?」といったものが多発しました。

 こちらで教わったことからポイントを絞ってネット情報(主にウィキペディア)を読み直してみまして、剣については剣崎一真と相川始の関係性をようやく認識、ラストでの対立の様子が飲み込めた次第。

 ディエンドについては、ウィキペディアにさらっとですが確かに「カメンライドは変身ではなく、カードに応じたライダーを召喚する。」と書いてありますね。映像で見て(「なんちゅう卑怯な、もとい、便利な技だ」と思った ^^;)、さらにこちらで伺ってから読み直すまで、読み落としにすら気が付いてませんでしたorz。たぶん、字面は追ったんだけど覚えてなかったんだと思う。

 白ウォズについては、こちらで伺って驚き、自分でもネットで調べてみると、白倉プロデューサーが明言したみたいですね。ただし、退場すること以外は伏せてあるらしい。確かにウォズの役者さんは少し楽になるかな。ドラマ的には世界を動かす思惑を持つキャラクターが増えて来ましたんで、中盤以降は絞り込んで来る狙いなのかもとか、いろいろ妄想が湧きます(^^;。

 それはともかく本編。白ウォズの動きは今話もあったわけですが、前説では全く触れず。もしかすると、前説的(黒ウォズ的)には白ウォズはもう終わった存在という暗示なのかな。

 本編スタートしますと、スウォルツが白ウォズにアナザーブレイドウォッチを授け、「人間には使う者と使われる者とがある」などと言ってますね。暗に白ウォズは最早「使われる者」であり、使う者=スウォルツの崇高な目的を理解できない、と揶揄してるんでしょう。ウォズミライドウォッチを失った白ウォズに奮起を促す狙いではあるんでしょうが、最後のあがきを狙い通りにしてもらう意図もありそう。

 シーン変わりまして、喫茶店「JAKCARANDA」。これって「ハカランダ」と読むみたいですね。オリジナルの剣のとき通りに登場したとのことで、喜んだファンが多いみたいです。調べてみると、実在の喫茶店「クランボン」の看板を付け替えて撮影したようで、現在も営業を続けてくれてるわけか。仮面ライダーの「聖地」として訪れる人もいるんだろう。

 それはそれとして(^^;、店内シーンとなりまして「天音ちゃん」がいきなり登場。TVのライダーシリーズとしては15年ぶりですから、客が「天音ちゃん」とまず呼びかける演出なのも分かる気がする。さすがに役者さんの実年齢12歳のときと26歳の今では、ぱっと見では分からない人も少なくないでしょう。

 客と天音、いなくなった「あんなおじさん」について語っておりますが、剣の物語からしても、写真からしても「相川始」で間違いなさそう。しかし表面上の会話とは裏腹に、天音には秘めたる思いがあり、この後の事件につながっていったようですね。

 ハカランダ閉店後、白ウォズがずかずか入って来まして、天音をアナザーブレイド化。「君の本当の心をむき出しにするがいい」と言ってまして、栗原天音と相川始の関係性を把握している模様。アナザー化した天音は「始さーん!」と叫んでますから、図星ではあったらしい。

 一方、相川始はカメラの手入れしとります。剣の物語通り、カメラマンになっているようで、部屋には写真がいっぱいありますが、カードが1枚紛れこんでますね。調べてみると、ラウズカードの「スピリット」で、機能は相川始に変身すること、か(対になるのがカリスに変身できる「チェンジ マンティス」カードらしい)。未だに持っているということですね。ということは、少なくとも「ジョーカー」であり続けていると考えていいんだろう。

 OP曲後、シーンはジオウ拠点の時計店に移りまして、朝ごはんですか。ただ、今日はやけに品数が多いようです。卓上に土鍋まである。4月に入りまして、ソウゴはもう卒業してましたか。大学受験はしなかったようだし、就職もしていないらしい。王様になるんだからいいんだ、ということだし、将来の運命(魔王か賢君か、世界の破滅は等々)を考えるとそれどころではないのは確か。

 だけど、やたら暇を謳歌しているようなのは、どうも不安ですな。この先、「オーマジオウやらなにやら、すっぱり解決した! しかし、これからどうやって生きていこう?」なんてことになったらどうするんだ。前にゲイツが「落第した魔王なんてシャレにならんぞ」と(その時点では)意味不明な叱責してましたが、あながち不条理な忠告ではなかったかもです。

 それはともかく、朝ごはんでやたら黒ウォズが仕切ってますが、後で明かされたことによれば(未来の)以前は黒ウォズが実際に隊長として仕切ってたからでしたか。そんな流れをぶった切るように現れたのが海東大樹であるわけですね。朝食を用意したのが海東であるとのことですが、どうやって大叔父 順一郎を信用させたんだろう。で、海東が去ると、ライドウォッチがごっそりなくなってる。

 ちょっと呆れもするシーンでした。最重要アイテムをいつでも手に取れるようにしておくのはいい。だけど、あれじゃあ夜もダイニングに置きっぱなしにしていたとしか思えません。しかも防犯装置らしきものも見当たらない。ちょっとセキュリティが甘すぎやしないか。

 ともかく、ウォッチは奪われてしまい、慌てて海東を追うソウゴとゲイツですが、追いついてみたところで変身できない。黒ウォズも追いつきまして、海東がディエンドであり、ディケイドの仲間であると解説。黒ウォズ、そんなことまで知ってたんだ。ということは、朝ごはんのときから海東と組んで、この事態を起こしたという疑いもなくはない(さらに士も関与してたりして)。

 ジオウ側のライダー戦力は黒ウォズだけですんで、ライダーウォズに変身、海東からウォッチ奪還を試みる。海東も変身、したシーンでなんとなくですが、ディエンド(さらにディケイド)のデザインが理解できた気がします。やたら縦板があるなあ、くらいにしか思ってなかったんですが、少なくとも「複数のカードをセットした」イメージがあるみたいですね。少し調べてみると、バーコードも意識したデザインだとのこと。

 ウォズ、かなりの数のウォッチを奪還するものの、ディエンドは余裕があるらしく「その程度のお宝は返してあげるよ」などと言い、ライダーを召喚して隙を作り、さっさと逃げてしまう。捨て台詞の通り、ウォッチ中でも最重要のジオウII、ゲイツ、リバイブは持ち去ったようです。最初から狙いはその3つで、他のウォッチは逃げるためのおとりとして奪っただけだったんじゃなかろうか。黒ウォズが余裕の表情なのも、彼が一枚噛んでいるからじゃないかと邪推したくなります(^^;。

 揉めそうになったところで、ツクヨミが急報、アナザー出現と。迎撃できる最強はウォズ+フューチャリングか、ジオウ・ディケイドアーマー+レジェンドという状況ですね。複数レジェンドではないアナザーのようですが、ブレイドのウォッチはない。しかも、この後分かるのは年数の刻印が「2019」で、通常のアナザーではなさそうなことですな。

 アナザーの数字が2019なのを見て、黒ウォズが嬉しそうながら目を丸くしとりまして、少なくとも黒ウォズはアナザー出現自体には関わってないのかもしれません。アナザーブレイドは迎撃したジオウに対して優勢に見えましたが、なぜかさっさと去る。黒ウォズ解説入りまして、アナザーブレイドは2004年のレジェンド(剣)に対応する者のようでいて、「彼は」2019年に生まれたと。さらっと「彼」と言っとりまして、アナザーの正体についても知らないということらしい。中の人は女性ですもんね。

 2方面作戦となりまして、ソウゴの提案でソウゴ・ツクヨミはブレイド、ゲイツ・黒ウォズはディケイド(海東)を追うことになる。ゲイツは変身用ウォッチからしてディエンドに奪われてますんで、合理的ではあるものの、本当の狙いはゲイツと黒ウォズを一緒に行動させて仲直りさせることですか。

 が、事情を知らずにそういうことやったのはまずかったようですな。ツクヨミによれば、黒ウォズはツクヨミ、ゲイツらのレジスタンスの隊長だったものの、黒ウォズの指示に従ってオーマジオウを迎え撃とうとして、罠にかかってほぼ全滅。当然、黒ウォズの寝返りを疑いますよね。しかも、2018~2019年時点では黒ウォズはオーマジオウを生み出そうと躍起になっているわけですから、疑わしいどころじゃない。

 その上、ソウゴはブレイドを探す手段も考えてなかったわけか。なんとも集中力やら、慎重さを欠いているなあ。その場のノリでしか動いてなさそう。将来の目標なしに高校卒業して、緩んできたのか知らん。ツクヨミが「だーめだ、こりゃ」と嘆息するのも分かる気がする(^^;。

 が、都合よくアナザーの騒ぎがまた起こりまして、写真スタジオですな。ここで鈍い自分もさっきも撮影用の場所だったことを思い出し、アナザーが相川始を探すのに、カメラマンであることを手掛かりにしていると理解。アナザーに締めあげられ、問い詰められた男が「彼の居場所なんて本当に知らないんだ」と喚いてまして、どうやら単に写真関係を無差別に襲撃しているのではなく、相川始が仕事した場所を狙って出現しているらしい。

 一方、海東は白ウォズに会ってまして、ジオウIIとリバイブのウォッチを手渡してますね。ゲイツウォッチは渡さないつもりらしい。ウォズのウォッチは最初から奪ってなかったようだし。この結果に不満な白ウォズ、未来ノート使いまして、「黒ウォズ、仮面ライダーディエンドと再び戦った」と記入(今度は「黒」と指定してる、前の失敗に学んだらしい)。これで黒ウォズは海東のもとに向かわされる。

 ただ、黒ウォズも理由も分からず、どこかへ向かいたくなっていることは自覚できてまして、未来ノートはやはりそんなに万能ではなさそう。たぶん、抵抗しようと思えばできるんだろう。だけど黒ウォズがあえて言いなりになるのは、「罠にかかってやれば、手掛かりになる」と判断したんだろうな。

 再びライダー黒ウォズとディエンドが激突、それを高みの見物していたのが白ウォズで、しかしゲイツが発見して詰め寄る。白ウォズは「私と共に来ないか」とゲイツを誘うも、言下に断られる。「私の描く未来がなくなれば、世界を破滅させるしかない」とまで言ってまして、白ウォズなりに壮大なプランがあることが窺えます。

 ライダー黒ウォズ、なんとかディエンドを取り押さえ、ゲイツにウォッチを取り戻せと声をかけるも、そんなことはお見通しのゲイツ、日和見を決め込んでますね。ディエンド、隙を突いてまたもライダー2名を召喚、黒ウォズを返り討ちに。ですが変身が解けてない。そういやシノビもあるんでした。変わり身の術で逆襲しまして、ゲイツウォッチを奪還。ここまでが自分の作戦だったと言う黒ウォズですが、ゲイツはそれも詐術だと看破。やはり昔の失敗で学んで、裏を読むようになってるみたいですね、ゲイツ。ともかく、これでゲイツは基本の変身だけはできるようになったわけですな。召喚されたライダーは倒したものの、最重要のリバイブ及びジオウIIのウォッチはない。

 一方、アナザー vs ジオウ。ソウゴがジオウに変身して立ち向かうも、仮撃破もままならない。これでは中の人が誰かということすら、分からないわけですね。ジオウは鎧武ウォッチを使って、やや盛り返しているものの、「待て」と声をかけて、相川始が介入。これを見たアナザー(天音)が「始さん」と思わず言い、相川始もちょっと意外そう。ということは、始はアナザー騒ぎを聞きつけてやって来たものの、正体は知らなかったということなんだろうか。

 ともかく、始はアナザーが天音と確信したらしく「その子に手を出すな」と。で、マンティスのカードを使ってカリスに変身、ジオウに襲い掛かる。カードを使いこなすカリスに対し、ジオウIIを欠くジオウは劣勢の模様。止めを刺しに行こうとしたカリスが異様な気配を察して止まり、剣崎一真登場。「始、力を使ったな!」と激怒しているらしい。剣崎もブレイドに変身しまして、「運命は避けられないのか?」と言うや、カリスに襲い掛かる。どうやら2人は互角の模様(放置すると相討ちになりそう)。

 その頃、戦場を離れた白ウォズに異変、ジオウII、リバイブのウォッチと白ウォズが何らかの反応起こしてますね。この事態は白ウォズも全く知らないものらしい。ウォッチと白ウォズで形作られた三角形の中心に何かが出現してまして、これが次話で出てくるらしい「トリニティ」かな。

 次回は「2019:トリニティはじめました!」とのことで、ジオウIIに代わる最強形態出現なんだろうか。黒ウォズ(のはず)の「その名も仮面ライダージオウトリニティ」と言ってますし、3人揃うと言って、ソウゴ、ゲイツ、黒ウォズが映ってます。ただ、「あいつを倒さないことには」という台詞に対応する何者か(新たな敵?)は不明ですね。白ウォズのプランにある世界を破滅させる何者かなのかな。もし「剣」絡みですと、「ジョーカー」が生物絶滅のきっかけになるはずですね。

 こちらで「仮面ライダー剣」について伺って、さらにネットで調べなおしてみますと(ほぼウィキペディアのみ ^^;)、今話のラストがなんとなく分かる気がしました。剣崎の激怒であり、戦ってしまう理由ですね。「剣」では剣崎と相川が戦ってしまう運命を背負わされ、かつ生物絶滅にもつながってしまう。だから剣崎は、まずジョーカーの最終勝利を消すために自らもジョーカーとなり、かつ最終決戦を永遠に延期するために姿を消した。人間に馴染んだ始が平和に暮らせるためにも。

 そりゃあ、相川始が暴れ始めたら、剣崎は怒りますわな。ここまで犠牲払って段取りしたのに、なにやってんだと。今話の初見ではそこがよくつかめず、下手すると剣崎が粗暴な男に見えそうになったんですが、調べなおして見まして、納得するものがあった次第です。

Re: 4月のスレッド(2019) - K.K

2019/04/04 (Thu) 23:25:41

 感想の続きです。

●revisions(第12話/最終回:revert)

 渋谷がやっと2017年に帰還できたと思ったら世界各地で、という終わり方で、「全然終わってないよな」と言うしかない最終回でした。アニメ2期への余地を残したのか、小説版、コミック版ではその後も描くのかな。

 公式サイトを見てみますと、いつの間にか体裁が変わってますね。ミロと謎の女性(アーヴの戦闘スーツ姿)のトップ絵になってまして、GAME/ANIMATION/COMIC/NOVELへのリンクになってます。ゲームへの展開もするわけか。どういうゲームにするかにもよりますが、RPGやアドベンチャーですとマルチエンディングもあり得そうです。だからクリフハンガーなのかな。

 ともかく最終回本編。前話ラストで人工量子脳が破壊されたことにより、渋谷が2017年に帰還。ちょっと気になるのは、2017年視点で渋谷が未来に飛ばされてから元に戻るまで、時間経過があったかどうかです。よくある設定だと、2388年の渋谷が3ヶ月経過して過去に帰還したら、2017年世界でも3ヶ月経過していたというものですね。

 その場合、たぶん2017年渋谷地区は廃墟と化した2388年渋谷が出現していたということがあり得ます。2017年渋谷と2388年渋谷の入れ替えですね。もしそうだとして、2017年世界では何が起こったか分からず、必死で調査することになりそう。2388年で既にRVウイルスは死滅していたらしいですからパンデミックは起こらないとして、渋谷の帰還が起こったとき、廃墟を調査していた人がいたら、2388年に飛ばされることになりそう。

 いやまあ、そんなことを心配しても仕方ないんですが(特にあのラストだし ^^;)。ともかく、多大な犠牲者は出たものの、元に戻れて生き残った渋谷市民は大喜びであるわけですが、ルウの感想がなかなかにひどい(^^;。「大介、やっとみんなを守ってくれた!」ですから。うーん「やっと」は余計な一言だなあ。

 しかし、その大介はまだ消息が確認できてないわけですね。しかし、慶作がSDSメンバーの目の前に突如現れまして、いったんは大介から注意が逸れる。この慶作、視聴者としてはニコラスだと分かっているわけで、SDSメンバーが口車に乗せられていくのに、やきもきします。偽慶作の声も(最初は)慶作の声のようですが、わずかにニコラスの声が混ざってますな。そしてニコラスの声がだんだん大きくなってくる。

 偽慶作、「大介は7年前に死んだじゃないか」とSDSメンバーをいったんはだます。なんだかGRIDMANのアカネを思い出しますが、この時点ではちょっとよく分からない言い草でした。しかし、後のシーンを考えますと偽慶作≒ニコラスの計画としては、2010年で大介を抹殺するものだったようですね。その通りの歴史になっていたら、SDSメンバーも大介が幼くして死んだという記憶になってしまうはず。

 その2010年では、2388年からニコラスを追った大介が到着している。ニコラスに振り切られて別の時間に放り出されたのかと思ったんですが、この後を観てみると、ちゃんとニコラスを追って2010年に来た模様です。

 2010年ではやはり誘拐事件が起こってるんですが、被害者は慶作であり、犯人と思われるのは「見慣れない女」となっている。大介は偽慶作(ニコラス)の「アーヴは当然、私を構成する浅野慶作を亡き者とするだろうね」という言葉を思い出し、ミロが慶作を誘拐し、殺害しようとしているのではと疑う。この展開、自分は前話のミロの様子からは違う予想(指令に背いて慶作を殺さない)をしてましたんで、「なんだか最悪の展開になってきた」と思いました。バッドエンド予想ですね(が、外れてくれたものの、別のバッドエンドが待ってた ^^;)。

 大介は幼い頃の自分を含む一同に会いまして、慶作を救助すべく捜索に出る。そのとき、大介が幼いルウに言った「これから先いろいろあっても大介を信じてやってくれないかな」が、渋谷帰還後の2017年のルウに効いてくるわけですな。

 ミロはといえば、自分的な最悪の展開になってまして、慶作を誘拐し、殺害するかどうか迷ってます。迷いがあるところが、一応は救いになってるかな。しかし、大介が現場を押さえまして、がらっと方向性が変わってくれる。大介の必死の説得ですね。

 さらに偽慶作も現れる。2017年から移動して来たのかと、最初は思ったんですが、偽慶作によれば、どの時代にも行けるだけでなく、同時に存在することもできると。偽慶作、幼い大介を人質に取るんですが、拳銃使っとりますな。超人になったはずなのに、どうもせこい。これは大介も気が付きまして、偽慶作もあっさり種明かし。なるほど、身体が分散すると、1個体当たりの能力も減るんですか。

 そこからちょっと不思議な描写になりまして、2010年、2017年、2388年の偽慶作が同じことを演説しているかのよう。2388年ではまだムキューはかろうじて存命らしい。偽慶作、もとい、ややこしいからニコラスと呼ぶことにしまして、「チハルやムキューの名前の方が長い時を表す言葉」と言ってますね。ようやく、やっぱり日本だから漢字名だったのかと気が付きました。千春、無窮という名前だったんだろう(無窮なんて名付けるのか疑問がありますが、数百年後だし、世界激変だし、それくらいはいいか)。

 ミロが渋谷に来たばかりの頃だと、大介は補欠でしたが、渋谷帰還までの戦いぶりを見てきたミロだけに、現時点での最重要人物は大介と判断してるようですね。大介の保護を最優先として、いったんは慶作を人質交換として差し出す。が、ニコラスが取引を偽ることも予想していて、分散して弱体化したニコラスの隙を突いて、2人とも奪い返す。さらに、大介は慶作の姿をしたニコラスに銃で止めを刺す。

 これとおそらくリアルタイム(?)で連動している2017年渋谷、ルウが幼い頃に成長した大介から聞いた言葉を思い出し、2017年時点での大介とそっくりであることも思い出す。確か、ルウだけミロに何を言われたか思い出せないって、序盤にあったはずですね。ルウの役割はミロではなく、大介の言葉を思い出すものだったからと考えてよさそう。

 これで、いったんは大介死亡という記憶になりかけていたガイ、マリマリもSDSとして一緒に戦った大介を思い出し、さらに慶作姿のニコラスが眉間を撃ち抜かれて倒れまして(そんなことまで時間を超えて連動するのか)、流れが変わる。

 がしかし、その程度でニコラスが死ぬわけではない、というのはラスボスのお約束ですな(^^;。ニコラス本体(?)は基本、時間の外(宇宙の外でもあるんだろう)にいるから、どの時代で倒そうが無意味ということみたいですね。
(このシーンからのBGM、なぜかドラクエのBGMを思い出しました。音楽は不得手なもんで、似たものがあるのかどうか、ちょっと自信なし。)

 ニコラスが言うに、2388年で力を得てから、何度も大介殺害を試みたとのこと。ニコラス視点の時間では、2388年で力を得てから、あれこれやってから、この2010年で追って来た大介と再会したことになるのかな。それはともかく、大介を誘拐した歴史での犯人はニコラスということですね。別の2010年があったわけで、だとするとガイ、マリマリがミロから聞いた言葉というのも、さらに別の2010年だったのかも。ガイの2010年だと、ミロは撃たれて、おそらくそこで死亡したんだろう。

 なぜかニコラスは大介を殺せなかったらしい(後で、慶作が守っていたという、期待以上の種明かしでした)。これはニコラスも理由が掴めていない。最終手段として、大介を時間の外へ誘い出して葬ることにした模様ですね。ニコラス、ゲシュペンスト姿に変わり、パペットを出してやる(ニコラスは各年代から引き揚げ、2010年に集中したんだろうな)。大介の性格なら、必ず自分を追って来ると踏んだんだろう。実際、再び時間外へ脱出したニコラスを、大介は迷わず追う。

 その前に、大介はミロに別れの言葉を残しまして、ミロは大介の額にキス。どうやら、ミロは大介の姉貴ポジションになった感じです。この後、(ラストの様子からすると)たぶんミロは26歳時点で大介と再会しそうですから、そういう関係性というのは自然かもしれません(2期があるなら、ですが ^^;)。

 ともかく、大介はニコラスを追うわけですが、よく考えたらニコラスのホームグランドですよね。土地っ子と喧嘩するな、なんてことわざだか格言だかを聞いたことがあるんですが、まさにそのタブー通り。大介、健闘はするものの勝ち目がなさそうですが、ここで本物の慶作が介入してきましたか。なるほど、融合したからニコラスの能力は慶作も使えるわけか。

 最後は(双子の)神が手を貸しての勝利、といったところですね。ニコラスと同等の慶作だから、時代を超越して守ることもできたと。自分的には、大介がニコラスの意外な弱点を発見して、みたいな流れが欲しかった気もしますが、それだとニコラスのどうしようもないくらいの圧倒的強さが削がれる。まあ、落としどころとしてちょうどいいか。

 慶作はニコラスと同格だけに、相討ちが精いっぱい、じゃあ大介はどうなるんだと思ったら、仲間の助力ということか。2017年に空いた出入り口から(2017年のニコラスが逃走した穴?)ガイ、ルウ、マリマリが大介を引きずり出しまして、なんとか一件落着。慶作はニコラスを捉えたまま、雲散霧消してしまったらしい。ミロが以前に言った現象がこれだったのかも。慶作も慶作の母ちゃんも、と自分は期待するものがあったんですが、2人が生還するのはちょっとご都合主義が過ぎるかも。こういう結末が説得力あります。

 めでたしめでたし、と思ったら、最後の最後にとんでもないシーンが。「渋谷時空災害」(そんな名前ついてたんだ)と酷似する現象が世界各地に発生というニュース音声が流れ、ミロらしき後ろ姿が映ってお終い。えーっと、なんなんだ、この終わり方は。「戦いはこれからだ」と示しての最終回になっちゃいましたな。

 このラストから考えますと、

1.ムキューが生存していて、リヴィジョン計画を継続した。
2.今シリーズはリヴィジョンズ日本支部の仕業で、渋谷作戦を実験成功と見たリヴィジョンズが本格的に作戦を発動した。
3.アーヴがリヴィジョン計画と似た作戦行動を起こした(今シリーズの成り行きから、過去への干渉では無理と見たとか)。

などなどがありそうかなと妄想。いずれにしても、人類が過去と未来に分かれての戦争状態かもしれないと思いますと、どうにも救いのなさを感じてしまいます。渋谷がこうだったんだから、他の地域も同様だと思ってくれ、と制作は言いたいんだろうか。アニメ2期でその後の展開が見たいですが、無理なら小説、コミック、ゲームのいずれかで完全決着はどうなるのか、示して欲しい気がします。

Re: 4月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/04/08 (Mon) 12:09:43

春休みが終わったので、平日朝に書き込めるようになりました。

いろいろ視聴状況が変わる時期で、気持ちの整理も必要ですね。まあ、ジョジョとジオウは変わらずですが。
今回は、revisions総括中心で。

★アニメからゲームへ

詳細は不明ですが、公式サイトのメインビジュアルが、アニメからゲームへの新展開に突入した感じですね。

大介たちの物語は一度終了して、次はゲームでの新キャラが違う時空転移の物語を見せてくれるのかな。

まあ、スパロボをプレイしていると、時空転移なんて現象はしょっちゅうで、先日も宇宙海賊キャプテンハーロックに着いて行ったら、外宇宙に飛ばされたり、ヴァーチャルワールドの住人に遭遇したり、いろいろとセンス・オブ・ワンダーを経験中ですからね。

昭和と平成の違いをまとめるなら、コンピューターゲームの飛躍的な進化で、ヴァーチャルワールドが身近になったことと、異世界転移の物語が荒唐無稽でなくリアリティーをもってIF世界として描かれるようになったことかな、と。
80年代は、異世界構築と世界の設定資料が商品として発売されるようになって、そこから平成初期にかけて架空世界の歴史を考える層が日本でも増えていったわけですが、

21世紀になると、アニメ、コミック、小説、ゲームといったメディアミックス手法がさらに発展。
そして、同じ世界観でも、異なる主人公の異なる物語やら、主人公は同じでも異なる展開を見せるマルチエンディングやらが乱立。
一つのタイトルでも、どのジャンルを堪能するかの層が分かれたり、情報交換したり、マルチに楽しめるようになった、と。
まあ、逆に全てを追いかけるのが困難にもなっているわけですがね。

revisionsの場合は、ここまでアニメ主導で来て、同タイミングでノベライズ展開もなされ、そしてアニメとノベルの展開が一段落した今、ここから、どうなるのかな、という頃合いですね。

一応、ノベライズはアニメにほぼ忠実で、それを補完するものという形でした。
途中、「マリマリの決断」があったりなかったりで、分岐するのかな? と思ったら、ゴールは同じでした。
違いがあるとするなら、アニメは完全にルウがメインヒロインになってますね。だから、マリマリがほぼヒロイン脱落になってしまった感が。

ノベルだと、「マリマリが決断できなかった(大介の保釈がコイントス任せになった)」ことで、
「慶作の消失も、私が決断できなかったから? 私が決断できていれば、未来は変わった?」と悩むシーンがあったり、マリマリの内面にスポットが当たったりも。

そして、最終話で、マリマリも大きな決断をするんですね。
ニコラスと融合した慶作が、「俺と大介のどっちを選ぶんだ?」という選択を突きつける。そこで、マリマリは悩みながらも、「ゴメンね、慶作。私には大介を見捨てることなんてできない」と決断する形になって、

ルウが大介のことを忘れず、マリマリが大介の帰還を願ったことで、慶作も未練を断ち切ってニコラスの呪縛を断ち切る流れになったりします。
アニメでは、この辺のマリマリの心情が割愛された(あるいはノベルで後付けに補完された)ために、アニメだけを見ている視聴者の感想では、「マリマリが何のためにいるのか分からん。役に立ってない」というものがあったり。

ノベライズだと、弱い人間の心情とか、光の当たらない一般人の感情を補完するところがあって、あとは「ミロの予言」もアニメでは一部投げっぱなしの印象でしたが、その辺の各キャラの人生観とか内面描写されて興味深く。

・大介:みんなを守れ

アニメでは、ここが一番スポットが当たっていました。
「みんなを守る=独り善がりな運命論者、一途なヒーロー願望の塊」だったのが、「みんなを守る=独り善がりじゃ誰も守れないことに気づき、みんなの想いを受け止めようと努め、ニコラスの闇やミロの使命に縛られた心情にも理解を示せるようになり、本当の意味でのヒーロー、博愛精神さえも体得」と。

バカな自分、弱い自分、仲間の支援がないとダメな自分を受け入れることで、自分にできること、自分の信念をストレートにぶつけつつ、相手の想いを受け入れる包容力を獲得したのかな、と思います。

・慶作:全てを受け入れろ

包容力の塊で、表面的には、お茶らけているけど学業的には一番優秀で、ガイも慶作の努力と才能は一目置いている。
アニメの描写だけだと、単なるムードメーカーで、慶作の頭の良さはあまり描写されていませんでしたが、ガイが難しい説明をして、ルウが分からないと言って、慶作が端的に分かりやすくまとめて、大介が短絡的に行動に移して、マリマリがそんな大介を心配する。
この人間関係の距離感を考えると、実はガイとマリマリが一番、接点が薄く、相容れない感じですね。基本、ガイはマリマリをスルーしていて、絡みがあるときは常にガイが怒鳴り、マリマリが怯えて、ルウがなだめる形。

そんな慶作が、ゲシュペンスト化して、「こんな運命、受け入れられるわけがない」と泣き言を言ったのが、アニメでも描写されましたが、その後の慶作の心情の変化は描写されず。
最後は、慶作も全てを受け入れるようになるんですね。ミロと会う前から、自分がいじめられる状況でも適度に受け流す手段を心得ていた慶作。だけど、大介は持ち前の正義感で慶作を庇い、理不尽には真正面からぶつかる一面を示していた。
バカ正直な大介を、慶作は眩しいものを見るつもりで接してきて、それが中学以降、孤立していく要領の悪さを見かねたりしながら、「バカで頑固だけど、心根は真っ直ぐ」な大介、「自分が傷つくのも恐れない、がむしゃら」な大介をフォローすることが心地よいと思えたり。

マリマリに対しては、そんな大介を心配する彼女の心情にシンパシーを感じたりしていたわけで、慶作のポジションは「立場の弱い人へのアシスト」が心地良いとか、すごく優しいキャラですね(その点が母親譲り)。

ただ、ヒーローになれるかと言うと、がむしゃらになれない、どこか距離を置いた観察者みたいな性格で、ブチ切れると大介以上に制御できない爆発力があったり。母親の死でリミッターが外れて、破滅に至るわけですが。

そこで、彼をつなぎとめたのがマリマリへの愛と、大介への鬱屈した愛憎入り混じった感情。
マリマリのキャラは、心配性で優しい母親に似ているところがあったのかもしれません。
そして、マリマリが決断して、大介を心配する気持ちを見せたことで、慶作も「大介憎しの闇が昇華されて、大介のサポート役としての自分を受け入れて、ニコラスの制御から解放された」と。

・ガイ:全てを疑え

まるでニーチェみたいなメッセージをもらったことで、合理的な哲学者思考を身につけて、「自分だけは疑えない、唯我独尊な人」になったガイです。自分にも厳しく(甘えは許せない)、他人にも厳しい、張りつめた人生ですが、その中で自分の立ち位置を堅実に高めていく競争心旺盛な性格だから、普通に優等生としてやって行けた。

大介との最大の違いは、ルウという双子の妹がいて、時に抑え役になってくれたり、自分の抑制している感情面をルウが発散してくれて自分が抑え役になったり、互いにサポートし合えるところ。
まあ、ガイにとってのルウが、大介にとっての慶作だったりするわけで、ガイの性格は、現実主義で冷静な大介で、内向的な大介と外向的なガイの違いはあっても、ミロのメッセージを真面目に受け止めて、自分の指針にしていった素直で一途な本質という点では似た者同士。

ガイも正義感は持っているのですが、それを発動させるべきかどうか少し考える間があって、その間にルウや大介が後先考えずに感情的に突き進んでしまうから、「仕方ないなあ」と呟きつつ、尻拭いの武力行使をするような関係。
で、このシンキングタイムこそがガイの長所であり、欠点でもある。まずは状況を見て、観察して、様々な可能性を想定して、確実だと判断してから行動する。その判断のスピードは驚異的で、状況判断能力の高さが長所ですが、状況が見えない時や、想定外の危険や、八方塞がりな状況で、とっさに行動することができない。情緒的な判断を是としない(むしろ他人の情緒を受け止めることが苦手)ところがあります。

他人が自分に向けた好意に対して、素直に喜べないところもありますね。「これは自分の優れた能力や努力に対する当然の賞賛だ」と考えがちで、好意みたいな情緒には意外と鈍感だったり。
だから、大介とガイは、どちらも人の気持ちには鈍感で、それでいて真っ直ぐな信念を振りかざして頑固で、自分の世界観に当てはまらないものは受け入れられないところがあった。

ルウが、大介の本質が「兄と同じ」と気付いて、「妹の立場で、相手を持ち上げ、フォローする」という大介コントロール術を身に付けたとき、ガイが不安になったのは、「自分のフォロワーだった妹が、自分に向けるやり方で大介に接するようになった」と感じたから。
そして、考えすぎの兄と、少しは考えるようになった大介が、状況の絶望さに悲観的な言葉を口にしたとき(二人とも周囲の感情には鈍感)、ルウがその空気を改めるために、兄を平手で殴り、大介をグーで殴ったシーンが、まあ、ルウにとって、この二人の扱い方が等質化した象徴ですな。
まあ、ガイには平手なのはルウの遠慮からで、大介にグーなのは遠慮なしにぶつけていいって心情から。

そして、ルウにとっては、大介はバカで突き進む方がよくて、それでチームとしてのバランスが取れる、と。

ともあれ、「全てを疑え」の呪縛に縛られたガイが、最後の最後で、その呪縛から解放されて、慶作=ニコラスの言葉を疑うこともなく、あっさり信じかけたのは、笑えました。
大介が考えるようになったのと引き換えに、ガイが考えなくなったというか、素直に信じるキャラになったのは成長なのか退化なのか。この後の彼の状況が気になるところです。

まあ、武道の師匠からは、「ピリピリ張りつめたものが消えて、自然体になったな。一皮むけた」と言われそう。


とりあえず、ノベライズも含めたキャラの心情分析を試みましたが、今回はここまで。

また、新展開などありましたら、考察を試みるかもしれませんが、一応、現段階ではこれで終わりにしておきます。

Re: 4月のスレッド(2019) - K.K

2019/04/08 (Mon) 14:56:34

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 以下をえっちらおっちら書いてましたら、NOVAさんのご投稿が。いろいろ反応できてなかったり(revisionsについては、頂いた情報でアニメ本編考え直してみたいかも)、被ったりするかもしれませんが、ご容赦のほどを。

●仮面ライダージオウ(第30話:2019:トリニティはじめました!」)

 白ウォズの退場が公式予告されていたわけですが、てっきりスウォルツ氏(白ウォズに敬意を表して、ちょっとだけ倣ってみる ^^;)に利用されての死亡かと思ってました。自分的には黒ウォズ寄りだったとはいえ、ウォズは好きなタイプのキャラクターでありますんで、花道を退場して行ったような最期には納得するものがありました。

 剣絡みでは、自分は視聴していないんではっきりとは分からないんですが、剣の物語の解決不能の相克からの悲劇的結末(の無期限延期)が回避されたのはどうなんだろうと。ジオウの物語としては、レジェンドの伝説と力を引き継いだことになるとは思うんですが、剣世界の両雄がついに完全解決できなかった問題を、今話の形であっさり解決していいものかどうか(ただし、問題自体をジオウが引き継いだ可能性もあるかも)。

 今までのレジェンドですと、例えばビルドではエボルトの存在は匂わされず、スマッシュだけが出現している感じでした。他でも、ラスボスと世界の命運といった大テーマは触れずにレジェンドだけが出るよう工夫されてたと思います。剣が初めて、レジェンドライダーが抱える最終問題をはっきり出したように思います。剣のメインライダー2人が持っているものなので、避けようもなかったのかもしれません。

 自分的にちょっと嬉しかったのは、オーマジオウが提示したとはいえ、残りのレジェンドライダーのウォッチがジオウのドラマには必要ということですね。少なくとも、まだ6人のレジェンドライダーが関わってくれる(それで平成ライダー全員、でいいのかな)。ジオウIIで単独でのアナザー撃破が可能になり、レジェンドの継承はもう終わったのかなと思い始めてました。が、いやまだちゃんとあるよ、ということで(つまり「祝え!」が続きそう)、自分としては吉報だったりします。
(もっとも、だからこそ剣エピソードのように、過去レジェンドでの世界の命運問題がジオウ世界に集約されてしまう不安もあったりする。それらが軽く流されても不満だし、きっちり扱ってくれても重くなりそうで心配。)

 そういうことはともかく、本編。前話ラストからの続きで、ジオウII、リバイブウォッチと白ウォズが反応しまして、中央からトリニティのウォッチ出現。これで白ウォズに悪影響が出るのか、と前話は思ったんですが、そういうことではなかったみたい。今話終盤を考えますと、この時点で白ウォズは歴史が自分の思っていたものとは別方向に進んでいることに気が付いたのかもしれません。つまり、この時点で(半ば)覚悟を決めていた可能性があるかもです。

 一方、ディエンド vs ゲイツ・白ウォズ。ディエンドは「通りすがりの仮面ライダーを追いかける者」と遅い自己紹介ですが、ディケイドがジオウ世界に関わるなら、自分も関わっていくと宣言した、と見ていいのかな。

 ブレイド・カリス・アナザー天音の三つ巴戦は、ブレイドの決めの攻撃を、カリスが天音を庇ってモロに受けたものの、アナザーは変身解除に追い込まれる。ここに至って、ブレイド=剣崎一真もようやくアナザーが天音だったと認識したみたいですね。これで剣崎がアナザーの天音を攻撃することはあるまいと踏んだのか、カリス=相川始は去る。ブレイド剣崎は事の成り行きに付いて行けず、呆然としてる感じですな。もともとは部外者のソウゴはもっとわけが分からない様子です。

 黒ウォズのナレーション入りまして、ジョーカーによる破滅を匂わせ、今話でオーマの日が来るらしき予告。確かにそうなりましたが、今まで語られていたオーマの日(ダイマジーン襲撃、レジェンド全員消失、ジオウ vs ゲイツの決着など)とは別物でした。うーん、そんなんありなのか(^^;。とも思うけど、妙に納得するものもありまして、複雑な気分です。

 OP曲後、シーンは拠点の時計店になりまして、剣崎による解説。剣世界でのキーポイント、ジョーカー同士の戦いと世界の破滅ですね。だから剣崎は相川始を避けてきたんだけど、栗原天音が白ウォズに利用されて今の事態に至ったと。このとき、負傷した剣崎が口から緑色の血を流しているのが大事なポイントでしたか。剣崎の話し方はちょっと滑舌悪そうで、これがウィキペディアで触れていたものなのかな(オンドゥル語)。しかし、いかにも生真面目、不器用、朴訥という感じが出てまして、(剣本編でも)好感度高いポイントになってたんじゃなかろうか。

 それはともかく、事態が飲み込めたゲイツは白ウォズに会いに行く。白ウォズはゲイツを救世主路線に戻したいようですが、ゲイツはむしろ決別の辞を述べるために来たみたいですね。ジオウに未来を作らせる、それが自分(ゲイツ)の未来でもある、とソウゴと運命を共にする決意表明をして、白ウォズから去ってしまう。なんだかんだ言いながらも、ソウゴと仲間同然になっている黒ウォズに比べ、白ウォズはゲイツからも見放されましたか。これも今話終盤の白ウォズの決意と台詞に現れてるんだろうな。

 時計店で善後策を協議するソウゴらですが、大叔父の順一郎が入って来まして、順一郎からはぶらぶらしているように見えるソウゴを「バイトの王様」などと皮肉る。それはさておき、修理を頼まれた2眼レフを見たソウゴがはたと何か思いついたもんですから、自分はてっきり門矢士についてだと思いました。が、アナザーがカメラ関係を狙って襲撃していたことでしたか。

 ゲイツ&ツクヨミの聞き込みから相川始の所在が判明、ソウゴ&黒ウォズも向かう。そのとき黒ウォズが天音について、過去を引きずっていると揶揄交じりに評したもんだから、ソウゴはちょっとむっとしたらしい(ように見えた)。それって黒ウォズ(とゲイツ)も同じじゃん、と。もしかすると、黒ウォズとて現状のゲイツとの対立はまずいと思ってるからこそ、似たような立場と感じた天音と始をつい皮肉ったのかな。ソウゴに言われて、実は自分の問題、と黒ウォズは気が付いたかもしれません。

 一方、相川始。顔の怪我はやはり緑色ですね。ソウゴらより先に居場所を突き止めて天音がやって来る。言いたいことはあるんでしょうけど、わざとなのか、自然となのか、写真に見入って、そっちの話に持ってってますな。が、始のほうから核心に触れて来まして、始は天音が自分に囚われていると思い、自分(始)を断ち切ってもらいたい様子。

 そこへ剣崎がやって来てしまう。白ウォズの未来ノートで操作されたわけですな。ブレイド vs カリスとなるわけですが、戦闘効果の演出が火花とか、割とアナログな感じです。剣での戦闘イメージがこういう感じだったのなら、リスペクトを込めた演出なんでしょうか。それはともかく、剣世界の運命は有効ですから、決着がついたら世界が終わってしまう(全生物の絶滅、のはず)。

 ここで白ウォズが天音を再アナザー化、戦闘に乱入させる。二度目は強化されてるようで、天音に対して戦意が低いとはいえ、ブレイド、カリスでは歯が立たない感じです。アナザー天音は2人のレジェンドをふっ飛ばし、力を吸収した模様。これでどうもジョーカーの性質も吸い取ったようで、始、剣崎の負傷の緑色が赤色に変わる。つまり血の色が人間になったわけですね。2人が人間になった/戻れたのは剣世界の宿命から2人を救ったことになるかもしれませんが、アナザーが代わって世界の終わりをもたらす存在になったらしい。

 ソウゴ、ゲイツ、黒ウォズは相川始のもとへ向かってますが、先着の白ウォズが立ちふさがる。ゲイツに救世主失格宣言しまして、世界の終わりだと告げる。自暴自棄になってますね。ソウゴは思うところがあり、ゲイツ、黒ウォズを先に向かわせまして、自分が白ウォズと対決。白ウォズの世界破滅宣告に対して、ソウゴを信頼して先を急いだゲイツ、黒ウォズはソウゴを信頼して後を任せたといえまして、これも白ウォズには刺さったのかもしれません。

 ソウゴ vs 白ウォズの舌戦、まず白ウォズが不快感もあらわに、思うような未来になりそうにないから滅んじゃえ、みたいなことを言いだす。ソウゴの反論は、一生懸命やってなるようになった未来を受け入れればいい、といった感じ。白ウォズ、話題を変えまして、自分はソウゴの敵だ、と指摘。ソウゴが応えまして、それなら最後の最後まで自分たち(ソウゴら)を苦しめればいい、と。

 で、「俺は」と言ってから「俺たちは」と言い直したのが、止めのポイントかな。これに何か感じることがあったらしい白ウォズ、敵に塩を送りまして、トリニティのウォッチですね。それと、ジオウII、リバイブのウォッチも返す。

 一方、アナザーと、その引き起こした事態を何とか対処しようとするゲイツ、黒ウォズ。しかし全く歯が立っていない様子。2人とも、これで最期かもしれないと思ってか、黒ウォズが本音を語ろうとする。ゲイツがみなまで言うなとばかり応えまして、黒ウォズは気に食わないが、黒ウォズを許せない自分はもっと気に食わんと。回りくどいですが、もういいじゃん、ってことですな。

 ここでさっき、ソウゴがゲイツに文句言った続きが回想されまして、いきさつを知った上で、そのことだってこれから変える未来の一部だと言ったわけでしたか。で、ゲイツがまさにソウゴと同じ意味のことを語るわけですな。別々に考えているはずなのに、同じ結論にたどり着いている。黒ウォズ、自分もそうなってみたいと思った様子です。
(黒ウォズが未来でオーマジオウに寝返ったかに見える経緯も、今後、実は裏があったとか明かされてくると期待したい。)

 苦戦するゲイツ、黒ウォズにジオウが救援に入り、さっき授かったトリニティの使用を試みる。曇天が一気に晴れて、青空にレグルスまで輝き出すんですから、そうとうな代物と考えてよさそう。そういう重要アイテムの割には、あっさり使いこなせてるのはちょっと気にならないでもないです。が、たぶん使用条件は「3人(ソウゴ、ゲイツ、ウォズ)の息がぴったり合うこと」みたいなものなんだろう。ウォズは白黒両者がいまして、この時点で白ウォズは黒ウォズに後を託す気になっていることも示唆している気がします。全部、もうドラマで描かれてるわけですね。

 ともかく、3人でトリニティに変身、メインとなるキャラクターは時計型ルーレットで決める仕様のようですな。黒ウォズがまだ混乱してまして(たぶん「逢魔降臨暦」にないから?)、「祝え!」の名乗りが「どうやら」とか「きっと」とか「たぶん」とか、歯切れが悪い(^^;。

 ともあれ、最強フォームは出現回では無敵なのがお約束で(^^;、サクッとアナザーを完全撃破、始まりかけていた世界の破滅も収束。例によって、アナザーに憑依された被害者:天音も無事。天音が始を追わない決意をしたようですが、やはり追おうとしてこの事態に至ったことで、思い直すことがあったんだろう。ブレイドカリスのウォッチが生成されましたが、剣崎らは辞退という形でソウゴに譲る。剣崎らは記憶は失ってないみたいですね。ウォッチの授受と記憶に関する変化、未来のライダー辺りがTV本編での変わり目かと思うんですが、劇場版考えると電王が先になりますか。

 戦い済んで日が暮れて。黒ウォズと白ウォズが会って話してまして、この時間軸でのオーマの日は今日だったらしい。オーマの日には黒ウォズか白ウォズが消えることになっていたらしい。どれも「そういう伏線、あったっけ?」と思うものですが、まあ気にしないが吉なんだろう(^^;。はっきりしているのは、今後は黒ウォズの「逢魔降臨暦」通りにも、白ウォズが経験した歴史にもならないということ。

 黒ウォズ、さすがに別世界の自分たる白ウォズの意図は理解してまして、なぜ白ウォズは黒ウォズに後を任せて消える気になったのか問う。白ウォズの答は「(黒ウォズのようには)仲間を作ることができなかったから」でしたか。が、黒ウォズは「仲間」ができたことを理解していない模様。「仲間を作った」わけじゃなく、「(いつの間にか)仲間になっていた」からかな。

 白ウォズ、最後にスウォルツ氏に気を付けろと言い遺して消滅。なかなかカッコいい退場でした。

 ソウゴ、ゲイツの前には海東大樹(ディエンド)が突如現れまして、未来ノートを示して、お宝を得たという。未来ノートが残っていることが、まずびっくりです。白ウォズと一緒に消滅してない。ということは、もともと白ウォズのものではなかったのか。それと、海東は未来ノートを白ウォズから盗んだのか、それとも白ウォズから託されたのか。

 なんてことが気にならなくなる事態が起こりまして、オーマジオウですね。海東が手を貸して、未来から語り掛けてくる。ソウゴがブレイドウォッチを入手したことにご満悦らしく、ということは歴史が白黒ウォズの思惑から外れてきても、依然としてオーマジオウの筋書き通りであるわけか。残る6つのレジェンドウォッチを集めろとも言い出す。ちゃんとウォッチを大写しにしてくれたんですが、どうもどれが誰か、よう分からんかったorz。

 ともかく、次回は「2001:めざめろ、そのアギト!」で、アギト登場ですな。さっきのウォッチの1つはアギトだったか。役者さんも主要ライダー2人とヒロインが出演してくれるらしい。「2001」ですから、従来パターンに戻って、過去と未来での進行にしてくれるんだろう。剣エピソードと同じく、アギト本編がほとんど未見の自分としては、よく調べておく必要がありそうです。

●ジョジョ黄金の風(第25話:スパイス・ガール)

 トリッシュが覚醒しまして、戦いに従って果断となり、最後はアバッキオでも躊躇するのを抑えて漢の決断で勝利でした。敵スタンド(ノトーリアス・B・I・G)もバトルとホラー両面を見せてくれまして、なかなか満足です。

 前話で実は気になったのが、敵スタンド使い:カルネに声優がいたことなんです。確か、一言もしゃべってないのに。かすかに唸るとかしたけど、自分には聞こえなかったのかなと思いました。が、今話ではカルネに代わりにノトーリアス・B・I・Gに同じ声優名(阪口大助さん)がありました。今話では敵スタンドが喋ってますんで、ようやく理解した次第です。

 ともかく本編。前話ラストからの続きで、トリッシュ vs ノトーリアス。トリッシュとしては、敵スタンド打倒よりも、まずはジョルノの手に変わりつつあるブローチをスタンド亀まで届けたい。だけど、敵スタンドを打倒、ないしは回避する方法が思いつかない。どうするか、というところですね。

 今話に入りましても、トリッシュは戦うか逃げるかで、まだ揺らいでます。が、頭に浮かんでくる逃げる誘惑より、手が示す闘争心が勝ったらしい。思わず、リクライニングシートのボタンを押し、倒れるシートにノトーリアスを引き付けるわけですね。が、その席には倒れた酒瓶(?)があり、こぼれた酒が後で不利に働いてくる(こういう大事なアイテムは、いつもきちんと見せてくれてるのは好感度高い)。

 トリッシュ、いったん戦う行動をしたら、もう迷わないようですね。幸い、囮のリクライニングシートはたくさんある。が、ブーツから水滴が落ち、ノトーリアスが襲い掛かる。最初のシートにノトーリアスが襲い掛かったとき、酒瓶が割れて酒が飛び散ったみたいですね(トリッシュが「太極拳のように」と思いつつ、ノトーリアスから離れるとき、ブーツが酒で濡れている描写もちゃんとあった)。

 さすがにちょっと弱気になったトリッシュ、バッジに拘らずに逃げるべきだったかと愚痴が出る。ノトーリアスがブーツからトリッシュ本人を狙いまして、トリッシュが助けを求めそうになると、ようやくスタンド発現。といっても、まだ「なぜかブーツが脱げてくれた」というもの。実はスパイス・ガールの力で柔らかくなってくれたということですね。

 呆然とするトリッシュ、手を置いていたシートの腕載せに自分の手形がついているのに気が付いてない。どうやら、列車の一件のとき、謎の足跡みたいのが出たのは、これだったみたいですね。あの足跡、押してみたらぷよぷよしてたのかしらん。

 それはともかく、スパイス・ガール出現。自分で喋るし、独立した意思、思考を持ってるみたいですね。スタンドとして明確に発現はしなかったものの、小さい頃から存在だけはしていたらしい。もしかして、気付かれないようにトリッシュを保護していたんだろうか。今回はトリッシュ単独の上、敵があまりに強力なんで姿を見せたとか。

 このスパイス・ガール、フロイト理論でいうスーパー・エゴ(超自我)みたいなものなのかな。この場面でのトリッシュの「本当はこうすべきなんだけど」ということを、ずけずけと言って来る。しかも、それがトリッシュの意思であると断定的に言ってもいますね。

 トリッシュ、スパイスガールの導き≒本心の通り、思い切ってブローチを拾ったものの、その先の手が思いつかない。しかし無意識に触ったシートがぐにゃあとなりまして、これがスパイス・ガールの能力ということですな。そのシートを攻撃しようとしたノトーリアス、弾力ではじき返されまして、大ダメージ。初めての有効打ですね。北斗の拳でハート様がケンシロウの突きを返したのと似ているかも。あれも確か、初めてケンシロウの攻撃が返されたものだったかと。

 スパイス・ガール、己が能力をトリッシュに伝え、「柔らかいということは、ダイヤモンドよりも壊れない」と鼓舞。前作の「ダイヤモンドは砕けない」を踏まえているのかな。柔よく剛を制す、のスタンドということなんだろう(対句は「剛よく柔を断つ」なんだそうで、どっちがいいというもんでもないらしい)。

 が、スパイス・ガールの戦術判断「動かないで」を採用せず、コックピットと反対のクローゼットに避難(スパイス・ガールの次の手はなんだったか、気になります)。この辺りからトリッシュの言葉遣いが荒々しくなってきますね。人が変わったか、と思いかけたんですが、ブチャラティチームと初対面のとき(清掃業者に扮していた)、ナランチャに相当辛らつなこと言ってたのを思い出しました。敵対する者には容赦ないのが基本的な性分なのかもしれない。

 ノトーリアス、学習能力があるようで、先の弾き返された失敗に懲りて、柔らかくなったドアを鋭い一点突破で押し、内部を探って来る。これに対する反撃手段を持たないトリッシュが捕まりまして絶体絶命、と思ったら、どうもスパイス・ガールが(トリッシュの避難戦術の)二の手、三の手を講じてあったらしい。

 時計ですね。秒針の動きを囮に、ノトーリアスを引き付ける。一瞬、「一周60秒の動きがトリッシュより速いんだろうか?」と思ったんですが、1秒ごとにカチッと動く速さはトリッシュより速いんだろう(秒針がスムーズに動く時計もありまして、そういうのだったらヤバかったかも)。しかも、時計も柔らかくなってるので叩いても壊れないと(時計が柔らかくなっても動くのもなかなか便利。スマホとかノートPCなどの技術者になったら、凄い製品出せそうです ^^;)。

 ここへ来て、ようやくスパイス・ガールの「動かないで」の戦略が判明。壊れない時計の秒針でノトーリアスを引き付けておいて、それより遅い動きでゆっくり潰していくわけでしたか。見せてもらうと、なるほどとなる攻略法です。クローゼットまで来ずとも、この手は使えるわけですから、逃げる必要はなかったということか。スパイス・ガールも止めを刺しに行くときは、結構言葉遣いが荒いな(^^;。

 ともかく、ノトーリアス撃退。スパイス・ガールの判断によればですが、トリッシュもジョルノに感化されつつあるらしい。このタイミングでブチャラティがコックピットから出て来まして、機に何らかの異常があった模様。が、トリッシュのほうを見るや、真っ青になって固まる。アバッキオは飛行機が謎の高度低下で焦ってる。それもそのはずで、トリッシュの背後にノトーリアス復活、しかもどでかい(こういうシーン、なかなかツボです ^^;)。

 ノトーリアス、「遊星からの物体」(リメイク版)みたいに、「血の一滴」でも生命を保ってるみたいですね。エンジンに漏れ出たノトーリアスの破片から再生してしまった。ただし、分裂して増える様子はないですから、復活の元になる核みたいのが1つだけあるのかも。それはともかく、焼却炉に閉じめて焼き払うとか、細胞の一片も残さないように始末できない限り、勝てない。この状況では到底無理ですね。

 機は不時着水が精いっぱいだし、その後、どうするかの算段もない。ブチャラティはとりあえず、トリッシュをゆっくりコックピットに導こうとするも、トリッシュは思い切って走り込みまして、クローゼットのときと同じく、ドアを軟化させてとりあえずの防御。しかも、トリッシュはその後の戦術も既に思いついているらしい。いかにも自信ありげに、ブチャラティに変わって、この場を取り仕切り始めましたな。

 どうするのかと思ったら、コックピットだけ切り離し、柔らかくしてパラシュートのようにして降りるわけか。墜落する機体のほうが速いし、落ちた先は海で、常に波が動いている。安全に脱出するだけでなく、ノトーリアスがトリッシュらから離れて、あさっての方向へ向かうよう、うまく仕向けたわけですな。

 が、またもやノトーリアスの肉の一片からの再生が。ここはブチャラティがジョルノの覚悟に倣って、己が腕を囮として犠牲にする戦術。ですが、両腕をノトーリアスに捉えられまして、ジョルノの手になりつつあるブローチを知らないアバッキオは焦る。が、もちろんトリッシュは全部知った上での行動ですから、迷わず腕を切り離しまして、これでようやくノトーリアス撃退、もとい、辛くも逃れる。サルディニアは目前のようですから、コックピットをいかだ代わりにたどり着くつもりなんだろう。負傷者の復活は止め絵1枚で示されてましたな。まあ、分かり切った段取りを見せる必要もないか。

 一方、ボス。ホテルに籠って調べものしてますね。ブチャラティらがサルディニアに向かったことから、自分の何が暴かれるかを探している模様。出てきたのが、トリッシュ母を撮影したポートレイトで、なんでこれでそんなに怯えるのか。と思ったら、アバッキオのムーディ・ブルースが問題なんでしたか。写真の現場で当時を再現されると、自分が何をしていたかを再現される(もしかして、顔も再生可能なのかな?)。

 それにしても、そこまで気にするかと面食らうほどの慎重さですが、意外に抜けてるところもありますな、このボスは。誰にも見られてはいけない資料だらけなのに、ドアのノックに気づかず、清掃に来たホテル従業員に踏み込まれてしまっとる。キング・クリムゾンでしのいだようですが、資料やらPCを片付けるのはどうやったんだろう(ウィキペディア読んだ限りでは、キング・クリムゾン作動中には何も触れないはず)。それでも写真1枚残ってまして、危うかったですが、風に飛ばされて外へ。

 次回は「ほんの少し昔の物語~ぼくの名前はドッピオ~」ですか。ドッピオはボスの分身のはずですね。ドッピオの後、暗殺チームリーダー:リゾットが絡んで来るはず。親衛隊もまだ2人いますんで、ボス戦までまだ紆余曲折しそう。しかし、原作ではその先(ボス戦直前?)に「ほんの少し昔の物語」があるようですんで、アニメ版では構成変えてくるみたいですな。

Re: 4月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/04/09 (Tue) 00:42:46

仮面ライダーの感想というよりは、レスという形で書き込んでおきます。

★残りのライドウォッチについて

アギト、響鬼、カブト、電王、キバ、ドライブの6つですな。

電王については、冬の劇場版でクウガやWと合わせて、アナザーライダーが登場していましたが、劇中に登場したクウガアーマーやWアーマーと違って、電王アーマーは登場しておらず、アナザー電王は電王自身が撃退するという破格のサービス。

よって、電王はジオウに電王ライドウォッチを渡さず仕舞いなわけですな。

ドライブは、ゲイツがドライブウォッチを所持していましたが、改めて、ドライブ編をやってくれるようですね。
まあ、ドライブについては、冗談ネタとして話題に上がっていた「仮面ライダーブレン」が平成最後の仮面ライダーとして本当に発表されるというニュースが先週ありまして。

このネタが発表されたのが4月1日でして、「エイプリルフールネタだろう」と言われていたのが、翌2日に本当だったことが判明。
詳細は4月14日に公表されるそうですが(おそらく予告編映像)、4月下旬から2週にかけて、東映のファンクラブ会員限定の映像公開とか。

平成最後から、もしかすると令和最初の公式ライダーとして歴史に残るんじゃないか、と取り沙汰されております。

ブレンにスポットが当たって、今回のジオウの放送で、ドライブ編もきちんと描くことが公式で発表されて、ドライブファンとしては拍手なこの頃。

★アギト

この作品についても紹介。

平成ライダー第1作はクウガですが、現在の平成ライダーのいろいろなフォーマットを決めたのは第2作のアギトから、となります。

現在、東映の代表取締役は白倉さんですが、この人が初プロデュースした平成ライダーがアギトです。以降、平成ライダーのレールを構築してきた実績が買われて、とうとう会社のトップになって、現在ジオウをプロデュース中。

アギトという作品の作ったフォーマットは「複数ライダーが対立・共闘することによる群像劇ドラマ」「OPのみで、ED曲はなし。OP前にアバンタイトル(前ドラマ)を流してから、緊迫感や期待感を高めてOP→本編という作劇スタイル」「夏休みに劇場版を公開する」といったもの。

それ以前のクウガは、「新世紀にライダー復活。時代をゼロから始める。英雄はただ一人でいい」というキャッチフレーズで、一人の仮面ライダーと、それをバックアップする警察組織が、太古の遺跡から蘇った古代種族グロンギの殺人ゲームの謎を解き、グロンギ怪人を倒すまでの話を2話1構成で描いたもの。
それを受け継いだアギトは、警察がクウガ(当初は未確認生命体4号と呼称)のデータを元に製造した強化スーツG3を中心にドラマ構築。

そして、元々はクウガの話の続編として作られたのが、諸事情でクウガの物語とは切り離され、独自の世界観を獲得(その後、ディケイドとか、現在連載中のコミック版クウガでは、初期設定通りのクウガとアギトの重なった物語を再構築していますが)。

一応、警察の作った対未確認生命体用強化スーツ・G3こそが、アギトの真の主役と言えます。
登場するライダーは、看板上の主役のアギト、メカニックライダーのG3、アギト変異体(失敗作)なギルス、そして新たなアギトである第4のライダーであるアナザーアギトです。このうちギルスは今回登場しませんので、アギト、G3、アナザーアギトの3つを紹介すると、

●アギト:平成初の記憶喪失ライダー

その伝統はビルドに受け継がれる。変身者は津上翔一。美杉家の居候で、家事手伝いを担当し、後に料理の修行をして自分のレストランを持つようになる。
記憶がないため、無意識のうちにアギトに変身して、アンノウンと戦っていた。どうしてアギトに変身できるのか、その謎を探すことが物語前半の縦軸になる。

●G3:初の警察官ライダー、初のパワードスーツライダー。

その伝統は、アクセル、バース、ドライブなどに受け継がれる。
未確認生命体を倒すために作られたが、より強いアンノウンの出現に際して、弱さを露呈。毎回、決死の思いで戦うものの、ピンチになったところを、謎のヒーロー・アギトに助けられるのが序盤のパターン。
そして、ドラマの中心は、G3を運用する警察内の特殊チーム、G3ユニットが、アンノウンやアギトの謎を解明するために調査活動と戦闘を展開する流れがメイン。

そして、アギトが敵か味方か、で警察内部でも意見の対立があって、時には誰何に応じないアギトに対して、G3が交戦することもあったりしつつ、まあ、G3の戦闘力ではアギトに勝てるはずもなく。
弱いG3だけど、装着者の氷川誠(演・要潤)が一生懸命、体を鍛え、武器を使いこなせるようにしたり、バッテリー容量を性能アップさせたり、涙ぐましい努力を重ねる姿が、ファンの応援を引きつけた。

そして、強化改修されたG3Xの登場で、ようやくアンノウンに太刀打ちできるようになり、その後、量産型のG3マイルドが登場したり、劇場版で自衛隊製のG4が登場したり、物語終了時にG5計画が提示されたり、メカニック兵器の発展開発ネタもあって、そういうのが好きなロボファン(自分含む)を大いに喜ばせた。

今回は、原点のG3が量産されているという設定だけど、アナザーアギトのせいで大変なことに。
また登場キャラは、G3装着者の氷川さんではなくて、バックアップ要員にしてG3マイルド装着者の尾室くん。脇役キャラの出世劇ですが、おそらくG3の負け戦で不幸な目に合いそうだなあ。

●アナザーアギト:初の医者ライダーにして、アナザーの名を冠する初のライダー。

実はジオウのアナザーライダーのデザインモチーフ(ドクロを素材に悪役っぽいアレンジ)だったりもして、アギトのアナザーはどうするんだろう、と思われていたんですが、何だか増殖して、アナザーアギト軍団を作るらしい。

なお、医者ライダーの伝統は、バース、そしてエグゼイドのライダーたちに受け継がれている。
4人目の謎ライダーとして、初代っぽいバッタモチーフの姿で、終盤の物語を牽引し、クリスマス決戦で主人公たちと共闘して華々しく散った。

今回のアナザーアギトは、姿形は同じだけど、ドラマ上の立ち位置は異なる模様。変身者の木野薫(悲劇の闇医者)は、「アギトの持つ闇を忌み嫌い、アギトは自分一人でいいという信念を持って、アンノウンだけでなくアギトにも敵対的な破滅志向だった」けど、アギトの持つ未来の可能性に感化されるわけですが、木野さんだったらアギトを増やそうとするはずがない。


そして、アギトの謎が物語のポイントなんですが、この物語の背景には「人間は従順な羊として、秩序を保って人のままに生きるべしと考える白の神」と、「いや、人類はもっと進化して、混沌をも乗り越えて未来の可能性を広げるべしと考える黒の神」がいまして、
アギトは「黒の神が人類に与えた進化の可能性」なんですね。だから、アギトは人を超えた化け物めいた能力を持つミュータントで、制御できない力が破滅の原因にもなる、と。

一方、アンノウンは白の神の手先の天使たちで、アギト化し始めている人間を抹殺しようとして行動しており、警察はアンノウンによる不可解な殺人事件を追う一方で、やがてアギト化する人間が社会的な混乱を引き起こしかねないという秩序維持の立場から、アギト狩りなんかも始めたりする、原作版デビルマンやメガテン的な展開も見せます。

そして、アギトではないけど、超能力を発現するヒロイン少女の真魚(まな)ちゃん(翔一くんの保護対象の一人)が今回、成長した姿で登場。

果たして、どういうドラマになることやら。

原作では、アンノウンによる超能力者連続殺人事件と、アギトという進化人類の暴走に対して、警察が秩序維持の行動をとる展開でしたが、
今回はアナザーアギト増殖に対して、アギトがどう行動するかがポイントなんでしょうけど、まあ、アギトの力をライドウォッチに封じ込めて、増殖を防ぐ流れなのかなあ。

★トリニティ

ジオウの変身ですが、最初にトリニティーフォームを名乗ったのもアギトですね。

アギトは通常形態のグランドフォーム(金色)の他に、赤いフレイムフォームと青いストームフォームがありまして、この3つの力を一つに集約させたのが赤い右腕、青い左腕、金色の中心部の結合したトリニティーフォーム。
ただし、右手で剣、左手で槍を振り回すスーツアクター泣かせの形態で、両腕がつってしまうとの苦情を申し出たからか、登場回数が非常に少ないレアな形態。

ある意味、ジオウのトリニティと、アギトのトリニティーの対比が注目ですが、果たして、スーツアクターは両手に武器装備を見せてくれるのか。まあ、今だと武器使用はCGでフォローされるかもしれませんが。

一方、ジオウのトリニティの原点は、電王のクライマックスフォーム。
電王は素体の良太郎に、各イマジンが憑依してフォームチェンジするのが特徴ですが、全てのイマジンが一度に憑依して、てんこ盛り状態になったのが、クライマックスフォーム。

クライマックスフォームは4体のイマジンが合体し(劇場版ではさらに1体が加わった超クライマックスフォームも披露されたり)、体の各部に付いた仮面がそれぞれ個性を持って、演技をしていました。
で、それをスーツアクターの高岩さんが一人四役する通称「高岩劇場」と一種の伝説になっていたのですが、今回のトリニティフォームは、それの再来と呼ばれたり。

まあ、何というか平成ライダーの歴史を踏まえた回顧ネタを次から次へと出してくるなあ、と。

次回の目玉は、G3部隊と、アナザーアギト軍団。そして、アギトとジオウのトリニティ対決になるのかなあ、と思いつつ。

ヒロインの真魚ちゃんは、今回の天音ちゃんみたいに怪人化させられたりはしないよね。
いや、設定的には、彼女がアギト化する可能性も十分にあったのですが、実際にはそうならずに、デンライナー(電王)の客室乗務員化したのが、平成ライダー史だと。
電王編でも、彼女が出てきて、腕時計をいっぱい付けている姿を披露してくれると、ジオウ的にも笑えそうですが果たして。

Re: 4月のスレッド(2019) - K.K

2019/04/15 (Mon) 18:59:47

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 仮面ライダージオウ(第31話:2001:めざめろ、そのアギト!)の感想は、また後にしようと思います。アギトを字面だけでも理解するには(どっちのアナザーアギトか、とか混乱するかもと危惧)、クウガも少しは知っておかないといけないと思ったこともありますが、ちょっと寄り道が生じまして(^^;。

 先週の予告編で、自分は気づけなかったんですが、ネット感想によると、一瞬「バッタヤミー」が映っていたとのことです(よく観てるファンは凄いや)。そう知ってから、先週の予告を観なおしてみますと(まだ残しといてよかった)、頭部だけ、しかも後ろ姿ですが、確かにバッタヤミーがいますね(未見の自分は、バッタヤミーの後ろからの画像をネットで探して確認)。

 本編ではいなかったようですね。予告編だけの遊びだったのか(それとも着ぐるみが間に合わず、似たものを代用したのか)。そう分かったんですが、ネット検索途中で「ウヴァさん」なる怪人らしき名前が出て来まして、オーズに出てくる敵みたいですね。なぜか「さん」付けで呼ぶんだそうで。

 どんなキャラクター? と思って調べると、なかなか面白い人物らしいですな。しかし、どうやらジオウ本編と関りは持たないらしい。予告編だけのバッタヤミーも、特に意味はなかったらしい。そういうことでだいぶ時間を浪費しました(^^;。

●ジョジョ黄金の風(第26話:ほんの少し昔の物語 ~ぼくの名はドッピオ~)

 ブチャラティチームが事実上出て来ず(エアロ・スミスが飛んでいるだけ)、ボスの分身(?)と暗殺チームのリーダーにして、たった1人の生き残りが遭遇という話でしたな。ついでにボスの来歴がちょこっと語られてるんですが、かえって謎を深めるような内容でした。

 冒頭は1965年に戻りまして、シーンは女子刑務所から。ボスの出生状況ですね。母親(ドナテラ)の胎児で2年経過しているという、出生時からして普通ではない状況だったと。しかも、1日で胎内で成長し、生まれ落ちて直後には目を見開いて周囲を見、泣き声一つあげなかった。まるで、神話の人物みたいな生まれ方です。産湯使ってるシーンでは、急に瞳の色が変わったように見えますが、ライトとか照り返しということもあるだろうから、あまり考えないでおこう。

 刑務所から母親の故郷のサルディニアに送られ、1985年からシーン再開ですんで、そこで成人したみたいですね。この頃は心優しい面が勝っていたのか、自分が車にはねられそうになったのに、カエルが死ななくてよかったとか言ってます。それを見かけたトリッシュ母が見初めた感じですかねトリッシュ母の。好き嫌いが激しいところなんかは、トリッシュの登場時とよく似ています。このすぐ後くらいに、トリッシュを身ごもったということでしょう。

 が、ボスは若いときから相当にホラーな男だったようで。予習によると、経緯は不明ですが、トリッシュ母を口を縫い、精神を壊した状態で床下に隠していた。しかも、養親である神父に発見されると、おそらく殺害して、証拠隠滅に村ごと焼き払ってしまったらしい。自分もそれで死んだと偽装した模様で、この事件を利用して身元不明~正体不明の人物に成りすましたということか。
(原作の「ほんの少し昔の物語」では、もっとボスについて明かしているらしく、アニメではこれの後編がいずれあるんだろう。)

 時は流れて、現在(2001年)。赤毛の少年ドッピオが、ボスの若いときみたいにカエルに夢中で車にはねられそうな子どもを救おうとする。が、この子どもが小癪な奴でして(^^;、ドッピオに「うるせえな」などと言い、さっさと去ってしまう。ドッピオがはねられそうになりましたが、被害は鞄だけだった模様。

 これを見ていた占い師が声をかけまして、ぜひ占わせてくれと言い出す。が、異様なくらい慧眼の占い師で、ドッピオの任務から、隠された正体まで当てそうになる。ここでドッピオの第二の人格というか、隠された性格がまず明らかになり、極めて狂暴ですね。さらに、どうやら本体のボスの人格が出てきた模様で、ボスの秘密について「この私の本質を」とか言うとります。

 が、ボスは占い師でも有能とみたら利用する性分らしい。何を聞くのかと思ったら、リゾットの動向でしたか。ブチャラティチームのほうはいいんだろうか。ともかく、リゾットがサルディニアに来ており、近く遭遇すると占い師から聞き取ると、キング・クリムゾンを使ってあっさり抹殺。

 この占い師、自分の仕事に狂信的なくらいの情熱があるみたいですね。ボスの手相を確認して、ズボンのシミによる占いと合致したことで狂喜しとります。さらに、「なんて美しい手相なんだ、こんな手は初めて見た」とも言ってまして、強運の持ち主であることに深く感動しているらしい。その相手は占い師を殺害すると宣告しているのに。もしボスに仕えることになってたら、Dioに対するエンヤ婆みたいな立ち位置になってたかも、この占い師は。

 それはともかく、これをさっきの子どもが目撃してましたな。が、ドッピオは子どもは見逃す。この辺りの判断基準がよく分かりません。ボス人格であれば、秘密保持のためなら実の娘のトリッシュをも殺そうとしているわけですが、ドッピオ人格だと判断が違ってくるのかな。さっきの占い師の言った通り、ちらっとリゾットが映りまして、CMへ。

 CM後、タクシーで海岸に向かうドッピオ、途中で降りるときに運転手にぼったくりされそうになる。ここでもまたドッピオの狂暴な人格が出て来まして逆襲、目玉をえぐり出しそうになってますな。しかし不思議な現象で中断。電話が鳴っているとドッピオは思って探し始めるも、そのコール音はドッピオが自分で言ってます。

 ドッピオ、タクシーのルームミラーに下がる人形を電話だと思ったようで、引き千切って耳に当てて話し始める。それでボスと会話が成立しているらしい。ここまで観て、ようやく鈍い自分も少し分かりまして、人格によって目が変わるようですね。ボス人格が出てくると、瞳が変わるし、白目部分も変化が出る。赤ん坊のときの目の色の変化も、もしかするとこれだったのかな。生まれながらに、2つの人格があったのか。

 ボス人格出現の前兆はやぶ睨みなどで、ボス人格が去ったら多少の混乱とか、頭痛などがあるらしい。そのボスからの指示はリゾットへの備えだったみたいですね。ボスからはドッピオと同じものが見聞きできていて、ドッピオ以上に観察もできるらしい。それで思ったんですが、ボスの用心は徹底しているなと。

 普段はヘタレそうなドッピオで目立たないよう、警戒されないようにしておく。しかし、ボスの指令を受けているつもりではあるから、おかしな動き、態度が出たりする。そういうときに、まずドッピオの狂暴人格が出てくる。普通は「あ、こういう内面もあるから、さっきのは」みたいに思ってもらえる。なかなか巧妙にボス本人を隠匿してるんじゃないかと思います。

 それはそれとして(^^;、どうやって察知したのかは分かりませんが、リゾットが追ってきたわけですね。ボスの警告も間に合わず、ドッピオがぶっ飛ばされる。が、あからさまに素人臭いドッピオに、リゾットは警戒を緩める。かと思ったら、封筒を隠したのは見逃さないわけか。暗殺の任にあっただけあって、一挙手一投足も見逃さないようです。

 ドッピオも隙は無く、自分の血を利用して封筒から写真を足の裏に隠す。まだバトルではありませんが、駆け引きの頭脳戦に入ってますね。これでドッピオが辛くも逃れたかと思ったんですが、リゾットが一枚上手でした。途中で入った「ブーン」という音、エアロ・スミスだったのか。一般人には聞こえず、スタンド使いだけに聞こえる。だから、音に反応したドッピオは怪しい。なるほど、です。

 リゾットから複数の人格も指摘され、ドッピオがキレたモードに移行、襲い掛かるわけですが、この時点でまだキング・クリムゾンを付与されていないか、使うことを思いつけないドッピオに勝ち目はないですな。リゾットのスタンド:メタリカの初披露となりまして、口から両刃カミソリ吐かせるわ、体内に釘(かな?)作り出すわで、なかなかエグイ能力です。

 ボスからドッピオへの戦術指示は2m以内まで接近とのことですが、リゾットもドッピオのスタンドの射程が2~3mと見抜いている。調べますと、リゾットのメタリカの射程は5~10mとなってますので、距離を取りつつダメージを与えて行けば勝てそうではある。いったん距離を取るべく、がけ下に落ちるリゾット。そこでまたもボスからリゾットに謎の電話。今度はカエルが受話器ですか(^^;。

 ボスからの指示は全く同じで、2m以内に接近しろというもの。ただし、キング・クリムゾンを使えという追加指示もありますね(ドッピオの額になんか浮き出てた ^^;)。というところで次回へ。2m以内まで踏み込めれば、そこでボスの人格が出て来て、一気にカタを付けるつもりなんだろう。

 次回は「キング・クリムゾン vs. メタリカ」で、この流れですと、ドッピオがスタンド用いてリゾットと戦うことになりそうです。予習すると勝敗は分かってしまうわけですが、リゾットがどこまでボスに迫れるか(勝負的にも情報的にも)、見せて欲しい気がします。

Re: 4月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/04/15 (Mon) 23:32:40

仕事での拘束時間は減少したものの、先月に発売されたスパロボ新作をプレイしていて、そっちに神経を使っている今日この頃です。

だから、先週は感想書き込みしていなかったことに今頃気づいたり。アギトの紹介だけして、感想書いた気になっておりました。

ですから、その分の補足も。

★ジョジョ

まず、トリッシュ覚醒編。
守られるだけのお姫さま状態から、スタンド能力に目覚めて、一気に主人公化。

これまで、ジョジョシリーズは男たちメインの物語で、第2部のリサリサ先生や、第4部の由花子さんなど、それなりに戦闘力を持った女性キャラが登場しても、活躍はあまり華々しいとは言えない状況でした。
原作者の既存のマンガですと、『ゴージャス・アイリーン』というヒロイン主役の作品はあるので、戦う女性が描けないわけではなかったのに。

だけど、5部のトリッシュの登場から、6部の主人公が承太郎の娘の徐倫に至る流れで、女性戦士の復権になるわけですが、娘の覚醒の次が、父親の二重人格話に流れる、と。

このドッピオの声優さんが斉藤壮馬さんでして、電話の音に始まる一人芝居が非常に芸達者なのがネットでも評判でした。
ええと、グリッドマンの内海→revisionsの慶作→ドッピオと、どんどん役の重要度が上がって来ているんですけど。

内海で主人公の親友をやってて、慶作で同じポジションかと思いきや、ラスボスと融合した挙句、ジョジョでもラスボスの別人格とは、上手く繋がりすぎでしょう。
もう、自分の中では、慶作がドッピオに転生したような気持ちですよ。

あ、それと、教会地下に生き埋めにされた女は、トリッシュ母ではなくて、ボス自身の母親ですね。
まあ、収容所に入れられていた母親をどうやって連れて来たのか、謎なんですが。

トリッシュ母は、劇中で最近亡くなったはず。

★ジオウ

とりあえず、アギトの物語は、序盤こそクウガとの関連づけを匂わせていましたが、結局、全然異なる話ですね。よって、今回のジオウ・アギト編を解析するに当たって、クウガ編をチェックする必要はあまりない、と考えます。

そして、今回のキーワードとしては、「記憶喪失からの力覚醒」「アギト増殖」「トリニティ」ですね。

記憶喪失については、ツクヨミの過去と絡み合って、「自分の力の由来が分からずに悩む主人公」という形で、次回、掘り下げられる様子。

増殖については、アギトが人類の進化の可能性と示されたり、イナズマンみたいな超能力新人類を匂わせたり、既存の文明を脅かす異形化した人たちの物語だったり、平成ライダー初期の雰囲気をアギトという作品が作っていったと言えます。
その結果、人間と契約モンスターと同士討ちを描いた龍騎、主人公がライダー以外の異種族怪人に変貌したファイズ、そして人類の進化やカードバトルや異形化した主人公など既存ライダーの集大成と言えたブレイドまでで、一つの流れかな、と。

次の響鬼が異色作ですが、それはまた別の機会に。

とにかく、ブレイドからアギトに戻ったジオウですが、前までは「ライダーにはならなかった時間軸のレジェンドたち」が描かれたのに対し、ディケイド、電王に続いて、ブレイド、アギトが「ライダーとしての記憶を持つレジェンドたち」になっていますね。
設定が変わったのは、ジオウIIの仕業か、それともディケイドの仕業か。とにかく、レジェンドライダーがジオウと共闘する展開の方が燃えますので、今の流れの方がいいかな、と。

次回、トリニティの共演を楽しみにしつつ。

一方、「最後の平成ライダーにして、最初の令和ライダーの称号」を獲得することになったブレンさん。
それに合わせて、ジオウもドライブ編が来るのかなあ、と期待が。

あとは、バッタヤミーについては、今回のアギト編の脚本家の毛利さんの代表作でもあり、要は脚本家つながりのお遊びという意見も。
ウヴァさんについても、オーズの虫怪人担当の幹部で、策謀キャラの多いグリードの中で、鉄砲玉みたいに扱われるおバカな単細胞な役どころが何だか愛され枠になってしまった感じ。バッタヤミーの生みの親でもあり、悪の仮面ライダー的なデザインで、外見だけは格好いいのに、中身はポンコツな三下チンピラ風味。

とにかく、アナザーアギトつながりで、歴代バッタ怪人がいろいろ思い出されている感じですな。
まあ、増殖というテーマで、アマゾンズを思い出した人も多いみたいですが。

Re: 4月のスレッド(2019) - K.K

2019/04/16 (Tue) 18:56:17

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 自分のジョジョ感想で、どれが誰の母親かについてご指摘を頂きまして、顔が汗です(^^;。ボスの母親は女子刑務所でボスを出産したものの、そのまま生き別れ同然に。だからこそ、20年後に床下から見つかるというのが不条理な恐怖感を与えてくれるわけですが、不条理なために「母親」の取り違え(ボス母親→トリッシュ母親:ドナテラ)をしてしまいましたorz。

 しかも、ボスの母親にわざわざカッコで「ドナテラ」としてるし。ちょっと考えたら、トリッシュ母はトリッシュ15歳まで一緒にいたし、あのタイミングではまだトリッシュを出産してないはず等々に気が付いていたはずです。どうも、ぼやーっと考えていたようで、いかんなあと反省。

●仮面ライダージオウ(第31話:2001:めざめろ、そのアギト!)

 気を取り直しまして、ジオウ感想。出だしがいきなりG3検証実験シーンでして、アギト本編第1話に倣ってくれてるのかな(壁から飛び出す球体を銃で撃つところまで同じ)。シーンの台詞などからしますと、G3試作から10年を経て実用化に至ったらしい。

 10年前の機体で最新式じゃないと渋る幹部に、技術担当が「こなれた技術のほうが量産に向きますし」と言ってまして、技術系の自分としては納得するものありです。量産であること、実戦というヘビーデューティですと、使っている技術が「不具合、欠点もよく分かっている」必要があります。使い込まれた技術ということですね。

 それはともかく、実験中にアナザーアギト乱入。このアナザーアギト、アギト本編のアナザーアギトによく似ているような(ネット画像で比較して、自分では見分けがつかない)。アギト本編のスーツをそのまま使ってくれてるとも思えますが、設定からして「アギト本編のアナザーアギトがジオウ本編に現れた」と考えることもできそう。もしそうなら、異色のアナザーということになります。

 いかん、妄想は置いといて(^^;、G3では束になってもアナザーに敵わないようですね。技術担当が「バカな」と呆然としとりまして、相当に自信があったんだろう。G3の大量運用に踏み切ったのも、今までのアナザーとかライダー出現を警察も察知してのことだったのかな。収集したデータから、「このくらいの性能があれば」と思ってG3実用化してみたら、対抗すべきアナザーに手も足も出ないのでは、ショックを受けるのも仕方ない。

 シーン変わって、拠点の時計店。このシーン内容より気になったのが、ウォズ(白ウォズ退場により、呼称を元に戻そうと思います)の声だけ、エコーがかかってることです。この後、ずっとエコーがかかってます。同様のことがスウォルツにもありまして、スウォルツの場合だとバンド生演奏のカフェ(?)でのシーンではそうでもないんですが、その後は明らかにエコーかかってる。この声の演出、なんか意味があるんだろうか。

 ソウゴが言うに、オーマジオウに対抗できるよう、同等の力が欲しい、それにはオーマジオウの言う通り、未入手のウォッチを手に入れる必要があると。ジオウIIのウォッチのときだと、ツクヨミなどはソウゴのオーマジオウ化を恐れていたわけですが、今はそういう心配はしていないらしい。ソウゴに対する信頼が深まったこともあるんでしょうけど、トリニティという三位一体であり、三頭制でもある最強形態出現で、ソウゴ単独の暴走リスクが下がったこともあるんだろう。

 順一郎が帰ってきまして、アナザー出現について知らせる。もうニュースになってますね。しかもG3実験現場の記録映像が流されてる。やはりジオウ世界では、ライダーやら怪人の類は秘匿されていない模様。オーズ編のときだと、どの程度の情報公開かなと思ったんですが、情報操作の類は全くないと言ってよさそうな感じですね。G3を全国配備しようとしてるくらいだから、当たり前といえば当たり前の設定かな。

 ニュースに見入る一同ですが、ここでウォズ前説。今話冒頭になかったもんですから、白ウォズ退場に合わせて、ウォズ前説はもうないのかなと心配してました。が、「祝え! 卒業を」から入りまして、卒業祝いがちょっと遅いよとか思った(^^;。前説はアギト紹介で締めくくられまして、シーンは海外で修業中のアギト:津上翔一へ。

 おそらくは風谷真魚からのLINEか何かの連絡ですね(記載されてたURL試してみたけど、案の定、存在しないURLだった ^^;)。こういう連絡方法ということは、かなり頻繁にやり取りはしてたんだろう。アナザーアギトとなれば、津上翔一もただ事ではないと悟り、急遽日本に戻ることにしたらしい。

 OP曲後、シーンはジャッカーズが時間を止めたバンド生演奏のカフェ(だかバーだか)。ウールとオーラだけで密談するつもりだったようですが、スウォルツが来てしまってますな。しかし、ウールはもう腹括ってるみたいで慌てない。公然と反抗し始めた感じです。スウォルツは、ソウゴがオーマジオウ化しそうだから、残るウォッチを集めるのはまずい、などと言ってますが、果たして本心かどうか。なんか嬉しそうだし。

 一方、ソウゴらはアナザーを追おうとしているわけですが、アナザーの狙いが警察と見て、網を張る範囲を絞る算段らしい。話がいきなりツクヨミの過去についてとなりまして、実は記憶がなくて分からない、といういきなりな展開。そういう設定は最初からあったんでしょうけど、アギトが記憶を失ったライダーですから、ツクヨミの記憶についても、アギト編で明かす段取りにしたんだろう。

 考えてみますと、ツクヨミはゲイツと共に未来から来た重要人物のはず。ゲイツがライダーですから物語上の役割、重みははっきりしてるわけですが、ツクヨミはどうもキャラの意味付けが曖昧だったような。「記憶がない」ということは、「その前はどうだったんだ?」からの、「実はツクヨミは」となりそう。この設定があるから、今までツクヨミはドラマ上の重要ポジションから外されてたのかもしれません。

 警察のほうでは、G3を引き続きテストしてたみたいで、屋外演習場でいいのかな。そこへまたもアナザー襲来。G3は前より数が多く、火器も使用していますが、やはりアナザーに歯が立たない模様。そこへソウゴらが駆けつける。ジオウ・ゲイツ・ウォズ vs アナザーアギトとなるわけですが、アナザーはジオウらよりG3に狙いを絞ってますね。なるほど、噛みつくとG3隊員がアナザー化するのか。ゾンビみたいだな(来週予告の大量アナザーは、この能力のせいか)。

 ちょっと気になるのは、ゾンビ的なアナザー化はG3の中の隊員みたいですから、人間に噛みつきさえすればアナザー化できそう。だけどG3隊員のみ襲ってる。G3に何らかの欠陥があって、装着者に悪影響があり、元祖(?)アナザーアギトはそれに乗じて眷属を増やしているのかもです。ただ、G3を装備していない警察官も襲われてアナザー化しているみたいなんで、やっぱり違うかな。

 アナザーが増殖して手が付けられない事態になった、と思ったら、ツクヨミの謎の能力が発動。本人もそんな力あると思ってなかったみたいですね。タイムジャッカーと同じく、時間を止めてるようなんですが、止める対象をピンポイントでアナザー1体だけに絞っているようです。もしかして、子どもの頃のソウゴが起こしたと見えた現象(他の子に落ちそうになった岩を一時停止させた)も、ツクヨミが知らずにやってたんだろうか。
(その場合、スウォルツは当初、ソウゴに異能ありと思って狙いを定めたけど、この一件で実はツクヨミだったのか、と方向転換する可能性もありそう。)

 それを契機にしたのか、アナザー軍団は撤退。ソウゴらも拠点の時計店に戻る。アナザーのアギトならアギトをググればいいじゃん、となり、ググって見ると本当にあった。「レストランAGITO(AGITΩ)」ですね。ソウゴらが入店してみると、風谷真魚が1人で店を切り盛りしているらしい。

 えーと、アギト本編が2001年からですから、18年後ですか。風谷真魚を演じる秋山莉奈さんについてネット検索してみますと、アギト本編当時は15~16歳だったはず。アギトを観ていたファンだと、「大人になったなあ、真魚ちゃん、いや秋山さん」といった感想、感慨がありそうです。

 それはともかく、ソウゴが「アギトに会いたいんです」と唐突なことを言うも、真魚は「翔一のこと?」と返しまして、アギトもジオウ世界では公然の秘密らしい。が、海外修行中ですから(既に帰国途上であることは真魚も知らない様子)、ソウゴらは得るところなく帰るしかない。ソウゴらが出て行った途端、津上翔一から真魚に電話がありまして、帰国したと。なんどもタイミング悪い。

 一方、ウール&オーラ。スウォルツの狙いが読めないらしく、ウールは「手伝ってやろうか」などと言い出してます。ということは、スウォルツはもうこの2人に何も知らせずに独自で動いているわけですな。スウォルツの狙いは後で明らかになりまして、レジェンド・アギトをおびき出すことでした。アギトのウォッチを作るためですね。作っておいて渡さない、ということかもしれませんが、ソウゴが残るウォッチを入手しやすいように動いているとも考えられます。

 スウォルツはツクヨミに会いに来まして、それだけでもツクヨミは驚くわけですが、さらにアナザーアギトまで来る。アナザーはスウォルツの采配に従っていたということですね。後のシーンも含めると、アナザーの眷属含めての同時多発らしい。アナザーのこの出現はなぜかウォズが察知していて、ソウゴらに伝えてました。もしかして、スウォルツとウォズはシンクロしてるとか? 両者とも声にエコーかかってるし。

 などという妄想は置いといて(^^;、スウォルツは時間停止能力を見たいらしいですが、そんな能力の自覚がないツクヨミはファイズフォンで応戦するのみ(身体能力高いけど、代役のスタント混ざってるかな)。アナザー出現は帰国した津上翔一も察知したらしく、後で満を持して、という感じの登場してくれてましたな。

 アナザーの眷属は警察を襲ってまして、ウォズがソウゴらを誘導したのはこちらでしたか。ソウゴらは先の戦闘で相手が手強いと見たのか、最初からジオウII、リバイブ、ウォズ+クイズで臨んでますね。さらにトリニティも使用。数に数で対抗か、1つで大出力か、戦術判断はソウゴとゲイツで分かれているようですが、ソウゴがトリニティの発動権限を独占してるみたいですね。

 ウォズが「戦いの前にやっておきたいことがある」と言い出すもんですから、何をするのかと思ったら、「ひれ伏せ!」で始まる新パターンの名乗りでしたか。思いっきりスベッたみたいですな(^^;。祝いは済んで平伏を求めるということは、もう王位継承は成ったのかもしれない。それにしても、トリニティの構成は大魔王ソウゴと2人の家臣ゲイツ・ウォズですか。そりゃゲイツが不服なのは当然だろうし、ウォズの装備まで「カマシスギ」とツッコみ入れてる(^^;。

 ツクヨミのほうは、まだ抗戦しつつ逃走を図ってますね。ツクヨミの戦闘能力が高いことはあるんでしょうけど、スウォルツが問い詰める目的があるため、アナザーに止めを刺させないよう動いているからでもあるんだろう。が、問い詰めても知らないとツクヨミが言い張ることから、スウォルツは記憶喪失を疑い始める。図星なんで、ツクヨミは動揺してますね。これでスウォルツは確信したはず。が、以前のツクヨミについて多少は情報を持っているらしい。知らないほうがいい、みたいなことも言い添えてます。この辺り、スウォルツが何をどこまで把握しているか、不明な感じです。

 そこへ、「ブーン、ブーン」という電子音。倉庫奥の暗がりから、ベルトを光らせて歩いてくる何者か(いや津上翔一ですが ^^;)。まず生身でアナザーと渡り合い、さっとアギトに変身。ここ、カッコいいです。津上翔一を演じる賀集利樹さんの現在の年齢(40歳)もあるんだろうと思います。歩いてくるだけで、重み、凄みを表現できている印象で、20代前半だとなかなかこうはいかないかも。

 一方、警察署で奮闘するトリニティは、武器二刀流となりまして、アギト・トリニティフォームのオマージュ、でいいのかな。牙狼では初期には重くてスタントが辛かった武具も改良されて軽くなり、扱いやすくなったとのことですんで(牙狼1期再放送時のオーディオコメンタリーより)、仮面ライダーでも同様のことはあるかもしれない。それはともかく、アナザー眷属1体を人間に戻して見ると、他のアナザーは逃げ去っている。この動きに、ウォズが何かに気づいたらしい。

 アギト vs アナザーアギトのほうは、アナザー眷属も加勢に来てまして、てこずっている様子です。スウォルツがここで目的を明かしまして、アナザーでアギトを呼び寄せてアギトの力を奪い取るためだったと。

 というところで次回「2001:アンノウンなキオク」へ。2001年ということは、アギト本編の時代/世界も舞台にしてくれそうですな。自分的には、2019年におけるG3関係ももう少し知りたいし、アナザーアギトがジオウでのアナザーか、アギトでのアナザーかも気になるところです。

Re: 4月のスレッド(2019) - K.K

2019/04/21 (Sun) 20:59:53

 感想の続きです。

 ジオウはまた後で感想書こうと思います。ほぼ未見のアギトをもうちょっと調べなおしてみると、今話の各シーンがもう少し理解できそうな感じですので。ただ、G3にも少しは花を持たせてくれた点、嬉しかったことだけは確かに感じられました。

●ジョジョ黄金の風(第27話:キング・クリムゾン vs メタリカ)

 全編バトルの回でしたな。ジョジョ名物の頭脳戦として、ドッピオ(&ボス)とリゾットの先の読み合い、誘導、ミスリードがなかなか。スタンドもいわゆる異能ということになるんですが、他作品での異能バトルですと異能をいかに派手、華麗に描くかという演出が多い気がします。

 それはそれで見栄えはあるんですが、長期間のシリーズとなりますと、見栄えする異能ネタを思いつくのが大変になって来る(はずで、実際、飽きてくるものもあった)。ジョジョですと、推理物に近いバトルですね。あるいは手品とその種。これもいつかはネタ切れになりそうですが、手品の種類の多さを考えるとそうそう心配は要らないかも。ジョジョが頭脳戦重視なのは、うまい路線選択だったのかもしれません。

 ともかく本編。前話から引き続いてのバトルですが、一方的にやられていたドッピオがスタンド能力を使い始めまして、一進一退になるわけですね。まず、予知のエピタフ使いまして、リゾットが保護色(でいいのかな?)で岩場に隠れているのを発見。が、ドッピオは自分の喉をハサミが切り裂く予知映像を見てしまう。

 さすがに慌てるドッピオですが、ボスは死んだ映像でなければ問題ないと言って落ち着かせる。かつ、予知映像で見たものは必ず現実となるとも覚悟させてますね。これで覚悟が決まったらしいドッピオ、予知で見た位置にキング・クリムゾンのパンチを叩きこんでみる。当たらなかったものの、リゾットとしては自分の位置をかなり正確につかまれたことは、ちょっとした驚きらしい。相当に高性能な光学迷彩、保護色であったみたいですね。

 リゾットがステルスのまま声をかけますと、ドッピオは喉を守ろうとする。が、予知映像通り、皮膚の下に出現したハサミが喉切り裂き始めまして、ドッピオは皮膚を切り裂いてハサミを取り出し、難を逃れる。この辺りからドッピオの肝の据わり方が凄いですな。しかし、この動作で、リゾットはドッピオの予知能力を疑い始めたかもです。物理戦以上に情報戦が激しい。

 ドッピオの能力を把握し始めたリゾットに対し、ドッピオは敵攻略の手掛かりがつかめない。しかも、自分の足が斬り飛ばされる予知映像を見てしまう。後で誤認と分かるわけですが、この時点では致命傷(動脈は切れてるはず)か、少なくとも移動は不可能と思うしかない。

 ドッピオ、ここに至って完全に覚悟を決めたらしい。移動しつつ機会をうかがえと指示するボスに対し、おそらくドッピオは初めて反抗しまして、動かずに迎え撃つ模様。ボスの言動からしますと、ドッピオは自立した人格であり、ドッピオの思考も通話で話してもらわないと、ボスは知ることができないらしい。そこまで徹底した別人格だからこそ、ボスとのつながり(というか本人であること)を秘匿できたんだろう。リゾットですら、今話ラスト近くでようやく把握したほどなわけですね。

 ドッピオはリゾットの攻撃がカミソリやハサミを飛び道具にしているのではなく、その場で発生させていると気が付いたらしい。そこで電話(?)だったカエルを地面に起きまして、センサーとして使い、リゾットの方向を確認、ハサミを投げて反撃。見事に功を奏しまして、リゾットは足を斬り飛ばされる。これがさっき見た予知映像だったわけですな。観なおしてみると、ドッピオは脚を曲げてるだけだったのが見て取れます。

 会心の一撃を食らわせたドッピオ、正気(?)に返って見ますと、カエルの電話(?)がない。さっき地面に置こうとした時点で、カエルがカエルに見えるようになったんでしょうね。でないと、リゾットに対するセンサーにしようとは思わないだろうし、攻撃を受けたカエルが壊れた電話に見えてしまう。新しい電話はタバコですか。技術の進歩でずいぶん小型化したらしい(^^;。
(ペンサイズの携帯電話は実際に販売されたことがあるらしい。たぶんバッテリーが持たないし、通話もやりにくいから流行らなかったんじゃないかと思います。)

 協議(?)の結果、リゾットに止めを刺すのはボスとなりまして、ドッピオの任務は(前話と同様)2m以内に近づくことに。ドッピオが身体的にボスに変わり始めてまして、目とか骨格筋とかに変化が見えますね。しかし人格はまだドッピオ主導のようです。

 が、リゾットは二重人格に気が付いたらしい。前話では蹴り飛ばされても弱気で、終始誤魔化そうとする態度だったドッピオが、死を覚悟して反撃してきたのみならず、止めを刺しに正面から迫って来るわけですから、確かに不審だし、偽装があると思うのも道理。ただ、まだボスの別人格とまでは確信していないらしい。

 ここでリゾットが威嚇、かつミスリードを仕掛ける。斬り飛ばされた足をスタンド(メタリカ)でつないで見せるわけですね。なぜ攻撃に出なかったかと思ったんですが、リゾットの狙いとしてはボスについての情報が優先らしい。ドッピオを攻撃しているようで、実は殺さないよう注意して血液から鉄分を奪うのに専念していたらしい(と、後で判明 ^^;)。

 リゾット、まだ暗殺チームの死んだ仲間を思い出してまして、「浮かれてはいけない」という自戒でもあるし、復讐心が高まっているということでもあるんでしょうね。リゾットならずとも、ジョジョを観てきた者もよく知っていることですね、「勝ったと思ったら、実は既に負けている」というセオリー。

 ドッピオは、バトル開始からの経過と、くっついた足から推理しまして、リゾットのスタンド:メタリカの能力をぴたりと言い当てる。たぶん、これはリゾットがわざと能力を悟らせてるんじゃないか。わざわざ足をつなげるところを見せつける必要なんかないわけですから。鉄を操作するのは磁力(か類するもの)と思わせようとしている。

 さらに、血液の色の変化も教えたり、ドッピオが焦らざるを得ないように仕向けてます。最後の反撃を失敗させるためでもあるでしょうし、確信できていないながらも、ボスの出現があれば勿怪の幸いと思ってるのかもしれない。

 が、ドッピオはちょっと余裕があるのか、それともボスに対しては異様なくらい生真面目なのか、当初の任務対象であるブチャラティチームのことを忘れてない。このタイミングで、ようやく彼らが海岸に現れたわけですね。エアロ・スミスの偵察から、近くまで来ていることは分かっていたけれど、ようやく目視で見つけた。この時点では、観ていて「だからなんやねん、目の前の敵に集中せんかい」と思ってしまったんですが、これが勝敗の分かれ目でしたか。

 己が頭部が吹き飛ばされる予知映像を見たドッピオ、最後の反撃を決意しまして、メタリカ製(?)のメスを握って、敵の攻撃を待ち構える。ドッピオの戦術を知らないボスは必死で逃げるよう指示してますが、勝つ自信があるらしいドッピオは動かず(ボスとしては「面倒臭い人格にしちゃったかなあ」と悔いてるかも ^^;)。

 ドッピオの戦術はメスを磁針にしてリゾットの方向を知ることでしたか。メスが刺した方向に全メスを投げたものの、宙を斬ったのみ。ここはリゾットの先読みが優り、自分の斬り飛ばされた足のメタリカを使って誘導、本体はスタンドを停止して背後に回り込んでたのか。

 これで勝負あった、後はドッピオの死後、ボスに変化するのは確認するのみ、となったところでリゾットが背後から銃撃される。ナランチャのエアロ・スミスですな。なぜリゾットを撃った? と思ったら、

1. 投げたメスはブチャラティらが的だった。
2. 敵の攻撃に気づいたナランチャが、メスが飛んで来た方向をエアロ・スミスで捜索。
3. リゾットがドッピオの呼吸機能を奪ったため、二酸化炭素排出はリゾットのみ。

というわけでしたか。メスを放ったのはドッピオの意思だと思うんですが、ブチャラティのいる位置へコントロールしたのはボスだったのかな。ドッピオの目からすると、完全に出てきたらしいボスの言からすると、最後の策はボスが施した感じです。

 ドッピオが見た、自分の頭が吹き飛ばされる予知映像は、実はリゾットのメタリカによるステルスがドッピオにも作用したものだったわけか。リゾットの敗因は、浮かれるなと自戒しながらも、勝利を確信して油断してしまったところかな。「勝った! 頭を斬り飛ばす! とどめだ、食らえメタリカー!」とか叫んじゃってますから、浮かれたと言われても仕方ないかもです。プロシュート兄貴の戒め「ぶっ殺すと言ったときには、もうぶっ殺してる」が思い出されます。

 が、リゾットはまだ倒れずに、続くと。まだリゾット最期の反撃がある模様です。次回は「今にも落ちて来そうな空の下で」ですか。印象深いエピソードらしいですね。

Re: 4月のスレッド(2019) - K.K

2019/04/24 (Wed) 00:42:29

 感想の続きです。

●仮面ライダージオウ(第32話:2001:アンノウンなキオク)

 サブタイトルから、アギトの2001年も舞台かと思ったんですが、2019年のみで解決したのはちょっと残念だったかもです。その代わりというわけでもないんですが、アギトの設定をネットで見てみると、いろいろジオウに反映させているようですね。アギト本編を観ていれば、ジオウ視聴中に「あ、これは○○か」みたいに楽しめる作りだったのかな。

 しつこく繰り返す愚痴で申し訳ないですが、観ておけばよかったなあと。特にアギトはメカニックで対抗するという点が、自分的に納得度高くなりそうですんで、ことさらに残念に思います。鎧武以降はローカル局で再放映してくれてるんですが、別枠で昔に遡って放映してくれないかなあ。

 愚痴はともかく(^^;)本編。まずはアナザーアギト軍団 vs レジェンドアギトですね。今話を観てみますと、アナザーアギト(親玉)はアギト本編のとは関わりがなく、ジオウのアナザーということでいいみたい。ちょっと関りが会ったほうが面白そうだけど、話がややこしくなりそうで避けてるんだろう。それはともかく、レジェンドアギトはスーツカラーを金→青→赤と変えてまして、調べてみるとグランド(基本)→ストーム→フレイムフォームということですか。

 アギト軍団に対して優勢に戦いを進めている点、やはり対応するレジェンドということがあるのかな。しかし、現場に現れたツクヨミをオーラが人質に取りまして、形勢不利に。ウールもスウォルツもいまして、ジャッカーズ勢ぞろい。そこへソウゴらも駆けつけるも、人質がいてはどうしようもない。

 さらにウールが時間を止めておいて、アギトからライダーの力を取り出す。未来のライダーからは白ウォズが類似のことをしていた気がしますが、ジャッカーズもできる芸当だったわけか。これがライダーの力とライダーの記憶が連動するか否かの差なのかな。

 なんてこと思ってますと、ツクヨミの能力が(本人の意図ではなく)発動。スウォルツですら止められたらしい。わずかに目を動かせる程度になってますね。というところで、ウォズ前説。もう前説じゃないけど、中説というのも変だし、前説と呼んでおこう(^^;。

 OP曲後、ツクヨミの時間停止が解けまして、オーラは混乱、スウォルツだけは誰の仕業か分かっている。ウールは気にせず(かな?)、アナザーアギトにアギトウォッチ仕込みまして、アナザーが少なくとも見た目はアギトに変わる。こういうこともできるわけだったのか。アナザーはライダーになる力が不足だからアナザーになるわけで、レジェンドのウォッチで補えばいける、と勝手に解釈しておこう(^^;。

 さらに妄想すると、ジャッカーズはアナザー作ってレジェンドから力を奪って強化して王擁立、という目論見だったのかな。もう王擁立みたいな路線から外れてる感じなんで、その辺りは突き詰める必要はないかもしれませんが。

 大ごとになったわけですが、なぜかソウゴらは拠点の時計店に戻り、津上翔一は順一郎の作ったブリ大根を賞味、「うん、美味しい」と。どうやら順一郎の料理の腕前は一流だったみたいですね。このシーン、今話でのヒントが出るかと思ったんですが、どうやらそうではなかったみたい。

 順一郎が去りますと、善後策の協議。焦点はアギトの力(ウォッチ)よりもツクヨミのことですな。が、ツクヨミは皆に話す気になれない模様。時計店を飛び出したツクヨミが独白してまして、時間操作の能力は本人にも重荷みたいですね。記憶がないんだから、なんでそんな力があるのか分からないし、常に暴発する形で発揮してしまっている。不安になるのも仕方ないか。

 ソウゴらもツクヨミが心配なようで、自然と記憶についての話になると、記憶喪失経験者(?)の津上翔一が話し始める。たぶん津上翔一自身の経験から、過去より未来を大事にせよとアドバイス。記憶は過去のものですから、記憶に拘るなってことでしょうか。津上翔一に警察から電話が入りまして、話は中断。

 電話は「やっぱり津上さんじゃないんですね」と切り出しまして、観てるこっちは「津上翔一が電話に出とるだろうが」と思ったんですが、そのとき起こっていた偽アギト・アナザーアギト(眷属)軍団のことでしたか。アギトになれない津上翔一はツクヨミを追い、ソウゴとゲイツは迎撃に向かうことに。ウォズがちょっと気になること言ってまして「まさか、ツクヨミ君が、あの」と。ウォズもなんか心当たりあるみたい。

 アナザー軍団を迎え撃つジオウIIとゲイツリバイブなんですけど、リバイブの副作用ってどうなっちゃったんだろう。ゲイツリバイブが長時間奮戦しているようなんですが、身体への過度の負担はないらしい。トリニティが可能になったことで安定したのかな。まあいいか、危険な技っていつの間にか当たり前の技になるもんだし(^^;。それはそれとして、ウールも言ってるし、ジオウIIの予知にも出てきたのが、さらに大量のアナザー眷属ですね。ゾンビパニック物同様、ネズミ算式に増えて、じきに手に負えなくなる模様。

 一方、オーラがスウォルツに詰め寄ってまして、こちらもツクヨミが関心事。オーラが去った後(らしい)、ウォズがスウォルツに問いまして、ツクヨミをタイムジャッカーにしようとしているのかと。なんのこっちゃ、と思ったんですが、スウォルツが真のジャッカーであって、他人に力を付与できるということだったんですね。ウール、オーラは力を与えられて仲間(実質は配下?)となったわけか。が、スウォルツはツクヨミに干渉はしていない。となると、ツクヨミはスウォルツと同等の存在。となりまして、ツクヨミの重要度が一気に上がった感じです。

 そのツクヨミは(独白の続きで)悩んでますが、そこへソウゴらと別れた津上翔一が現れる。レストランAGTOに誘いまして、料理をふるまう。さらに、本当の名前が「沢木哲也」であると言い、記憶喪失だったことを打ち明ける。ここ、後のシーンにつながるものでもあるようですね。アギトのトリニティは(ウィキペディアによると)記憶を取り戻している状態でないと使えない。このシーンで本当の名前を言えるということは、トリニティが使えるということも観ているこちらに伝えてくれているようです。

 しかしともかく、このシーンではツクヨミの共感を呼ぶためですね。津上翔一も同じ境遇だったと。しかもアギトの力を手に入れていたという点、ツクヨミの謎の力と似ているわけですな。が、普通の暮らしを一生懸命やって来たと言い、風谷真魚も「今と全然変わんない」とナイスフォロー。記憶の有無が大事ではないと、2人揃って身を以て示しているわけですね。昔を覚えてなくても、今の人格は不変、ということですね。「胡蝶の夢」の話に通じるものがあるかもしれない。

 これで吹っ切れたらしいツクヨミ、ソウゴらの元に赴きますと、とりあえずアナザー軍団は撃退した直後。ツクヨミが謝罪を始めようとすると、みなまで言うなとばかりのソウゴ、津上翔一の話を引き継ぐような感じでツクヨミを励ましているのは、なかなか好感度高いかな。ソウゴの口から(久しぶりに)「最高最善の魔王になる」なんて言葉が出まして、初心に帰っての団結が確認できたみたいですね。もっともツクヨミの力の謎は不安要素として残されてるわけですが。

 そこへウォズが戻って来まして、スウォルツからの情報として、ウールがアナザーアギトをさらに大量発生させる策だと告げる。「1人が目覚めれば、次々目覚めるのがアギトの力」と言ってまして、そこはアギトの世界観そのまま導入してくれてるみたいですね(でも、光の力が悪に利用される状況になっちゃうかな)。が、ソウゴは予知で見てますんで動じない。

 ソウゴらは敵中に突入して変身、まずは3人でアナザー眷属の排除にかかる。このシーン、昭和のライダー戦闘フォーマット:怪人1名と戦闘員多数を思い出すものがありました。眷属だけではらちが明かないと見た偽アギトが突入してくるも、津上翔一がG3で加勢に入る。が、G3単騎では火器を使用しても眷属撃退は無理な模様。他のG3はどうしたんだろう。警察はアナザー大量発生を察知してると思うんだけど。G3軍団 vs アナザー軍団って、観てみたかったんだけどなあorz。

 そこへツクヨミも救援に入りまして、今度は己の意思で時間停止の力を発動できてますね。迷いや恐れが消えると力が使えるようになったのかな。これで形勢逆転しまして、ジオウがアギトのウォッチを奪還、津上翔一に渡しまして、本物のレジェンド・アギトの再登場。なるほど、レジェンドはウォッチでも変身できるのか(既に登場したレジェンドの再変身の可能性もある、と考えてよさそうで嬉しい)。

 ジオウらも呼応してトリニティへ、アギトもトリニティとなりまして、これが六位一体ですか。アギトのトリニティを調べますと、最強フォームではないみたいですね。トリニティの後、バーニング→シャイニングと強化されている(とウィキペディアにある ^^;)。ジオウもトリニティは最強ではないですから(分かってる範囲ではオーマジオウが最強形態のはず)、先輩ヒーローと現ヒーローでバランスが取れてるのかも。

 ともかく、こうなると力の差が歴然で、眷属も親玉も一掃して解決(親玉怪人が倒されると、親玉が起こした事件も解決って、昭和ライダーフォーマットの感じあり)。ホッとしたらしいツクヨミが何か言ったのが聞こえませんが、口の形からすると「ただいま」かな。アギトのウォッチはソウゴに託されまして、津上翔一はライダーの記憶は持ったまま、力は譲ったというところですね。

 一応はめでたしめでたしですが、ウォズが締めくくりまして、「新たな秘密が生まれることになった」と。ツクヨミの力のことを指しているのか、それともウォズだけが気づいた何かがあるのか。ちょっと分からない感じです。次のレジェンドは響鬼ですね。

 次回は「2005:いわえ!ひびけ!とどろけ!」で、なぜひらがななんだ(^^;。響鬼本編からはトドロキと響鬼の後継者となった桐矢京介が、役者さんそのままに出演してくれるみたいですね。自分的には(響鬼をほとんど観てないくせに)立花香須実(蒲生麻由さん)も出演して欲しかったかな。蒲生麻由さんはEテレのランニング指導番組で生徒役で出てまして、走る姿が実にカッコよかった印象があるんです。後で響鬼に出演と知りまして、あの身体能力だとアクションもカッコよかったんだろうと思った次第。

Re: 4月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/04/25 (Thu) 10:55:34

令和前、平成最後の書き込みになるかな。あと1度ぐらいは書けるかもしれませんが。

それと、最近はたささんが仕事で忙しいからか、掲示板に書き込みが見られないのが、多少気がかりですね。まあ、ツイッターでは健在みたいなので、体調不良とかではないと思いつつ。

★ジョジョ

メタリカVSドッピオという、一つの頂上決戦ですな。
この後は、しばらくボス無双というか、いよいよクライマックス近しって感じで、次回はさらば(自粛)ってな回。
彼は平成を越えられず、令和の新時代を迎えられなかったか、と既に過去形で語ってみたり。

5月に入ると、ポルナレフ登場がトピックですか。まあ、傷だらけで痛々しい状態なんですけど、それでも楽しみ。

★ジオウ

アギト編。やはり、レジェンドとの共闘が描かれるのはいいことだ。

ジオウでは、旧作のBGMが使われないのが残念なところだったのですが、今回は、アギトの戦闘時に流れる挿入歌、Believe Yourselfが流れて、もうアギトらしさを満喫できました。

翔一のG3装着も、原作で強化バージョンのG3Xを装着したことがあって、しかも正規装着者の氷川さんよりも使いこなしていたという。
G3Xは、半分AI制御で、機械の指示に体を順応させると最も戦術的に有効な動作をするのが売りだったのですが、氷川さんは体に力が入りすぎで、その分、動作が遅れるという弱点がありました。

翔一の場合は、アギトに変身する際も、記憶を失っているからか、自分の本能任せの無心の境地を自然に会得しているようで、AI制御でも的確に反応できるという強みがあります。

逆に、氷川さんの長所は、傷ついても倒れない打たれ強さと、暴走する機械に抵抗できる意志の強さ。決して器用じゃないけど、肉体とメンタルの強さで、逆境をはねのけるのと持ち前の正義感で、最終的には神をも恐れさせる「ただの人間」たり得たという。

なお、彼をバックアップしていた尾室さんは、「究極の凡人」と呼称されるほどの地味な人だったのに、まさかG3ユニットの代表として、今回出演するとは。
まあ、活躍はしないけど、バックアップとして翔一に連絡をとったり、G3スーツを貸与したり、ドラマ作りの立役者として機能していました。

真魚ちゃんの方は、原作では幻視や予知のできるメンタル系の超能力者だったんですが、今回の話では特に触れられず。あくまで、翔一くんの戦う理由の一つである日常パートナー的扱い。
まあ、彼女は電王でも、時を駆ける列車デンライナーの客室乗務員ナオミとして出演していたので、役者の再登場はあるかも。

そして、電王と言えば、2号ライダーのゼロノスがいたのですが、その役者・中村優一の出世作が響鬼の桐矢京介。
響鬼は、前半のプロデューサーが途中で降板して、前期と後期で違う作風になって、作品としては路線変更に賛否両論が出た作品なんですが、京介は後期の顔として、主人公(ライダーではない)の高校生・明日夢のイヤミなライバルとして登場。

前作の剣(ブレイド)がそれまでの平成ライダーの集大成として、「人類の進化」「異形の怪人との交流劇」「頻繁なライダーバトル」「カードを使ったギミック戦闘」「主人公を見舞う過酷な運命」を描いたわけですが、

響鬼は、思いきり路線変更しまして、デザインも全然違うし、バイクにも乗らないし(移動手段はサポート役の女性の運転する車)、ライダーキックも使わないし、敵は巨大な怪獣妖怪の魔化魍(まかもう)だし、その怪獣の背中にベルトに仕込んだ太鼓を取り付けて両手のバチで叩いて、浄めの音で打ち倒すという、平成ライダー最大の異色作です。
響鬼は火炎属性の太鼓ライダーですが、劇中ではライダーと呼ばれず、「修行によって鍛えた鬼」という扱い。
2号ライダーは、風属性のトランペット使いの威吹鬼(イブキ)で、3号ライダーが、雷属性のギター使いの轟鬼(トドロキ)。今回は轟鬼がベテランの鬼として、成長して登場。元々、轟鬼は師匠の斬鬼(ザンキ)さんの若き弟子として、新人キャラとして活躍していたんですが、今回、成長した姿を見せて、何よりです。

そして、主人公ではない響鬼さんですが、ドラマの中心は一般人の明日夢くんです。彼が妖怪事件に巻き込まれて、鍛えたおじさんの響鬼さんに助けられて、「鬼と妖怪のバトルという非日常世界」に飛び込んで、やがて響鬼の弟子として成長する話……を志向していたんですね。前半は。
前半は日常と非日常への対比を描きながら、決してバトルメインではなく、明日夢の日常とは関係なく、響鬼のお仕事としての妖怪退治を描き、徐々に師弟のドラマに接点が生まれるという緩やかなドラマ構成。

響鬼は、師匠を持たず独力で音撃能力を習得した異端児ですが、最強のベテラン鬼として妖怪退治の切り札扱い。そして、響鬼を支援するバックアップ組織・猛志(たけし)が妖怪出現の情報を集めたり、配下の鬼のローテーション・スケジュール管理をしたり、一般人が妖怪事件に巻き込まれないよう情報操作をしたり、響鬼と明日夢のドラマよりも、明日夢の目から見た「猛志の組織の描写」がメインだったりもします。
まあ、これは響鬼を演じた役者・細川茂樹さんが忙しく、中心人物として描きにくかったこともあるようですが。

とにかく、響鬼という作品は、平成ライダーのフォーマットを完全に潰し、全く新しい作品を作ろうという意欲作だったのですが、スケジュール管理の失敗とか、予算の使い方とか、そもそも平成ライダーの定石を外したことで一部の視聴者離れを招いたとか、いろいろとトラブルが発生して、番組中盤で路線変更する流れに。
なお、このプロデューサーは、平成ライダー1作目のクウガで大成功を収めた人なので、それなりのこだわりと期待は持たれていたのですが、商業感覚に欠如していた、と言われております。

で、後を継いだのが、アギト以降、平成ライダーを牽引していた白倉さんと、彼の盟友とも言える脚本家の井上敏樹さん。
その結果、「響鬼が移動手段としてバイクに乗るようになる」「巨大妖怪以外に、夏場は小妖怪が大量に発生するとの理由づけで従来の等身大怪人枠を戦闘員的に登場させる。やがて等身大バトルがメインになる」「響鬼の代わりに、轟鬼の成長をライダードラマの中心に持ってくる」「明日夢のライバルとして、桐矢京介を登場させ、彼と響鬼の師弟関係を邪魔させる」といった感じですね。

まあ、その結果、鬼の師弟のドラマを描きつつ、師匠の死とか、師匠の悪堕ち→妖怪化など波乱万丈な展開を見せつつ、「鬼の修行は、戦いだらけで過酷なものなので、他にやりたい日常の夢が見つかったら、そちらを追うことが王道だ」というドラマを突きつけて、威吹鬼の弟子の少女アキラ(妖怪に家族を殺されて復讐の鬼になりかけていた)が日常に回帰した後、明日夢の方も鬼の道を断念。それでも響鬼さんを人生の師匠として慕う形で幕切れ。

なお、明日夢の代わりに、響鬼の弟子として修行を続けたのが、桐矢京介ということなんですが、当時の明日夢ファンは京介のことを悪し様に罵りました。
まあ、ドラマ的にも、明日夢に対してイヤミなライバルとして登場し、結果的に明日夢の立ち位置を奪ったキャラですからね。
一応、京介にも、父親が消防士として人々の命を守るために働き、そして殉職したという背景があって、「自分は命がけで人々を助けたいという覚悟がある。お前にそれだけの覚悟はあるのか?」と明日夢に突きつけて、明日夢の方では「鬼として戦う」という覚悟がなく、代わりに「戦わなくても、医者として人々の命を救うことに生き甲斐を感じる」ようになるわけで。

こうして、師弟ドラマとしては、アキラと明日夢がどちらも脱落という本筋で、轟鬼だけが斬鬼の弟子として確立した流れ。
一方、ディケイドにおけるパラレルワールドとして描かれた物語では、アキラとアスムが鬼の修行を続けて、戦士となった姿が描かれ、一方、響鬼が闇堕ちして妖怪化し、弟子のアスムがディケイドと協力して、師匠の闇を晴らす流れになっています。

とにかく、主人公の明日夢が師匠とは別の道を歩んだ、という結末にも賛否両論で、今回はその後の響鬼という形で、「当時叩かれまくった京介にスポットが当たる」という意外な、しかし興味深い展開。
京介というキャラに救いを、という感じですね。
何だかんだ叩かれても、響鬼の弟子として、きちんと後を継いだんだ、とか感心したりも。

なお、京介役の中村優一氏は、響鬼の2年後に電王の2号ライダーのゼロノスとして、やはり「覚悟の足りない未熟な主人公に、イヤミを言いながら、自分が過酷な運命に見舞われるサブライダー」として活躍。
電王世界では、「時間と記憶の連動」がテーマで、「記憶さえあれば、一度消えても復活できる」という後の平成ライダーシリーズのテーマが描かれるのですが(ディケイド、W、オーズ、ウィザード、ビルドなど)、ゼロノスは変身のたびに人々からの記憶を消費してしまうので、戦うたびに忘れられていくという業を背負っています。
この悲劇っぷりに、ゼロノスのファンも増えて、中村優一氏も憎まれっ子の桐矢京介からの復権が為されたとか。で、今回はそういう経緯を経て、桐矢自身の復権も為されるのかな、という前評判です。

ともあれ、長くなりましたが、次回の放送前の響鬼の視聴ポイントでした。

Re: 4月のスレッド(2019) - K.K

2019/04/30 (Tue) 19:00:51

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 ジオウはまだちょっと感想がまとまらず。ジョジョの感想と、アベンジャーズ(映画、2012)を少し。

●ジョジョ黄金の風(第28話:今にも落ちて来そうな空の下で)

 原作コミックは読んでいないものの、主要各キャラクターがどういう行動をするか、あらましはウィキペディアなどで把握したつもりでした。が、実際に映像で見せられると文字面の理解では及ばないことを実感します。今話が特にそうでした。あんなにあっさりとは、ちょっと想像しようがありませんでした。

 ともかく本編。冒頭からは、リゾット vs ボス戦の続き。前話ラストでリゾットがまだ「勝っていたのに」と無念そうで、なんかありそうと思ったら、やはりが粘ってきましたか。とはいえ、瀕死のリゾットはもう立てない。それでも、ドッピオの正体がボスであると見抜き、顔を見せてくれと頼む。顔を見て、どうしようと思ったんだろう。もう部下、仲間はいないはずだし。せめて納得して死のうということか。

 が、ボスが用心深い。ブチャラティチームがすぐそばにいるわけですし、リゾットに策がある可能性も排除はできない。顔を見せず、体内から奪った鉄を返せば楽に潔く死なせてやる、みたいな交渉を持ち掛ける。これ、もしかするとまずかったかもですね。リゾットは、ボスも瀕死であり、ブチャラティチームがボスへの脅威になっている状況を認識したはず。つまり(リゾットの死後の)相討ち狙いのチャンス。

 そこでリゾットのスタンド(メタリカ)の新たな使い方が披露されまして、ナランチャのエアロ・スミスを操れるんですか。どうやってエアロ・スミスを操作できるのかはよく分かりませんが(^^;、ボスの背後から機銃掃射して、リゾットもろとも撃ち抜かせる。と思ったら、キング・クリムゾン発動でボスだけ回避したのか。この能力をリゾットがまだ把握していなかったのが勝敗の分かれ目になったようですね。

 しかし勝ったボスも依然としてピンチであり、ブチャラティチームとしては(敵の正体をまだ把握してないけど)チャンスの状況。ボスは貧血で思うように動けないですから。

 ボスとリゾットが死闘している間、ブチャラティらが何をしていたかといえば、ボスが最も恐れるアバッキオのスタンド:ムーディ・ブルースによる昔のボスの行動のリプレイですね。自分はムーディ・ブルースの能力を記憶違いしてまして、のっぺり顔のスタンドが行動だけ真似るんだと思ってました。思い出してみると、ヨットでマリオ・ズッケェロが襲撃した回では、敵に捕まる前のナランチャを顔も衣服もそっくりに完全再現してたんでした。ボスの若い頃の顔だって、しっかり再現できるということだったんですね。

 ブチャラティとナランチャは崖の上へ、敵の確認に向かう。が、一足遅く、ボスはその場からは逃げ去っている。リゾットの死体を見て、すぐに状況を察したブチャラティはさすがと言うべきか。エアロ・スミスの銃撃で切断された(らしい)手首と、ドッピオが飛ばしたハサミで切られた足首の傷口の差ですね。足首のは焦げてない。ということは、リゾットをナランチャより前に攻撃した者がいる。なるほど。

 ブチャラティはリゾットを攻撃した者(実はボス)が重傷であるはずとも察するものの、呼吸の二酸化炭素を隠している点はさすがに分からないらしい。それならレーダーの感度を上げようということになるんですが、そうすると小さな生物まで反応が出る。どうするのかと思ったら、その場から離れようとする二酸化炭素源を探せばいいということでしたか。ホルマジオやスクアーロ&ティッツァーノの襲撃のときは、ナランチャが二酸化炭素の特性をうまく使ってましたが、ブチャラティがいるときはナランチャは知恵が出ないのかしらん。自分でやらねばならないときと、指示を仰ぐべきときではそういう違いが出るのかもしれません。

 その間もボスは必死に逃げつつ、目についたカエルも食らっての回復も図ってますね。身の安全よりもアバッキオのリプレイ止めるためで、凄い執念ですが、カエルくらいではどうしようもなさそう。しかし、ブチャラティ&ナランチャは確実に追尾してきてまして、岩陰に隠れているのを発見、ボスは絶体絶命か。と思ったら、見知らぬ子供にすり替わってますな(服を着てない理由は後で明らかに)。今話の映像だけでは分からなかったんですが、ネットで調べると子供から無無理矢理輸血したようですね。それで体力復活したわけか。

 一方、アバッキオ。ナランチャのエアロ・スミスからの連絡でジョルノ、ミスタが合流しつありますが、まだ単独でリプレイの最中。15年前のサーチには8~10分かかるところ、ブチャラティから5分でやれと言われて、ムーディ・ブルースのみに集中しているらしい。サッカーやってた少年らが木の枝に引っかかったボール取ろうと騒ぐのを、うるさがってますね。

 じゃあ長身の自分がボール取ってやれば退散すると思ったらしいアバッキオ、しかしそれが命取りに。リプレイに集中し過ぎて、敵への警戒が緩んだとしか思えない。ボールを渡してもらった少年らは次々に去るわけですが、ボスが(おそらくドッピオに化けて)紛れ込んでまして、キング・クリムゾンでアバッキオをグッサリ。確実に一撃で致命傷を入れた模様。
(このシーンを観なおしてみると、ドッピオがサッカー少年らに紛れ込んでますね。映像を誤魔化してないのは、いつもながらさすが。)

 そこでCMに入るんですが、さすがに呆然としました。こんなに呆気ない最期だったんですか。リゾットが死闘して、ボスの正体に迫ったのを見せられた後ですから、アバッキオも粘りに粘ってリプレイを完成させてジョルノらに情報つないで、とか期待してました。そうはせず、バッサリと退場とは。

 CM後、モノクロのシーンが始まりまして、アバッキオの回想シーンかと思いました。そうじゃなくて、あの世への旅立ちのシーンだったんですね。自分の汚職のせいで死んでしまった先輩警官から諭され赦され、認められたことで、アバッキオはようやく踏ん切りがついたらしい。できるだけ表に出さないようにしたいたようですですが、先輩警官の死はそこまで重かったということですね。ついに贖罪を果たした、といったところか。

 一方、アバッキオの亡骸を囲むブチャラティチーム。ナランチャはどうしても受け入れられず、ジョルノに治せと迫り、取りすがりもする。気持ちは分かるが、見苦しくもある。他の面々はアバッキオの覚悟の死、だから任務続行と納得しようとする。が、ナランチャの執念は無駄ではなかったわけですね。暴れたせいでアバッキオが何かを握りしめていたことが分かる。

 ただの石っころみたいですな。これだけでは何のことやら。そこでジョルノの十八番、石をテントウムシに変えて元の場所、ないしは持ち主のところまで戻らせる。テントウムシがたどり着いた先は、ボスのデスマスク。アバッキオがリプレイでボスを発見・再現、顔を石面に押し付けて、型として残したわけでしたか。先輩警官の「アバッキオ、お前は立派にやった」というのは、このことを指していたのかな。
(アバッキオの死の瞬間、ムーディ・ブルースの顔にひびが入ったのは、これを示していたのかと後で気づきました。)

 アバッキオの亡骸を置いて、残るブチャラティ一行は去るわけですが、おそらくはジョルノのスタンドで花を手向けたようですね。もしかすると、アバッキオの亡骸を花に変えたのかもしれない。置いて行くしかないが、せめてこれくらいは、ということなんでしょう。

 次回はまた特別編かあ。ややこしい話だから仕方ない気もしますが、何度もお預け食らってるような気分もしてしまいます(^^;。

●アベンジャーズ(映画)

 10時からという変則的な時間にTV放映ありまして、2012年の映画とのことですんで、7年前ですか。「アベンジャーズ/エンドゲーム」公開に合わせて、原点の1つということなんでしょうね。次週は「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」を放映してくれるとのことで、そちらも楽しみ。

 この映画は2015年にもTV放映してくれたようですが、どうも記憶になし。観ていれば、断片的でも思い出せるものがあるはずなんですが、どうもよみがえる記憶がない。ただ、空中空母は観た覚えがある気がします。

 改めてじっくり観てみまして、こちらで伺ったりしたその後の流れが腑に落ちた気がします。特にアイアンマンとキャプテン・ウルトラ(5/2追記:なんで「ウルトラ」って書いたあっ>自分orz)の反りが合わない点ですね。「シビルウォー」について伺ったとき、半分腑に落ちつつも「ヒーロー同士が反目というのは?」という気もしてしまいました。

 このアベンジャーズ初作(としておこう)を観てみまして、これなら対立、分裂も要素として内包されていたことを実感。最新作の「アベンジャーズ/エンドゲーム」では、どうやら真に団結するらしい予告映像がありまして、対立→分裂→敗退→団結しての…はシリーズ通しての構想であったのかなと思います。

 ロキとソーについても、キャラクターの印象が少し分かった気がします。ロキはハルクに簡単に叩きのめされたりしまして、悪党なんだけど憎めない面も見せてくれてますな。ロキが悪役でいながら止めを刺されないのは、兄のソーが非情になり切れないだけでなく、こういう情けなさ(?)も持っていたからなのかとか。

 ハルクについても印象が変わりまして、ちょっと驚き。ハルク単独の映画ですと、かなり暗いしハッピーエンドでもない。一応、軍司令官がハルクを信じてくれる救いもあるんですが、爽快というかカタルシスというところまで行かない。アベンジャーズ初作ですと、ロキを叩きのめすシーンはもちろん、敵の主力兵器を拳の一撃でふっ飛ばしたりしまして、なかなかに痛快です。こういうキャラだったのかと、改めて見直しました。

 次のウルトロンも、自分的に面白いことを期待したいところです。

Re: 4月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/04/30 (Tue) 22:05:30

平成最後の書き込みになります。

アベンジャーズのエンドゲームは、昨日見に行きましたので、概要と小さなネタバレを交えつつ、アベンジャーズ初作と、ウルトロンの話をしたいと思います。

その前に定例感想をば。

★ジョジョ

さらばアバッキオの回でした。

OPのレクイエムをそのまま捧げたい回ですね。

ブチャラティチームの気難しい副リーダーって感じのキャラでしたが、自分にとって意外だったのは、ボスの方も無双ではなく、追いつめられての機転を示した、ということですね。

元々、ムーディー・ブルースも戦闘力を持たないスタンドであり、正面から戦ってもボスの圧勝と思われたのですが、リゾット戦でボロボロになって心理的に追いつめられた状態での奇襲によるアバッキオ暗殺。
やられた側としては呆気ない感じでしたが、ボスの場合、「顔を見られたくない」「至近距離じゃないと攻撃できない」「ドッピオが自律行動するので、必ずしも思いどおりに動くわけではない」という状況で、非常に用心深い小心さを露呈。

ある意味、用心深さでは吉良吉影といい勝負かな、と。

ともあれ、次回はスペシャル編ということは、総集編なのか(3月にやったばかり)、それとも声優さんたちを交えた感想会なのか、何をするのかなあ、と。

あ、それと日曜の夜にガンダムORIGINが今週からNHK総合でやり始めたのですが、初日を見逃しました。
次回から追跡したいと思いますので、ネタになれば、ここでも感想を書きたいですね。


★ジオウ

京介が響鬼を襲名、ということで盛り上がって、本放送を見たら、あれ? 襲名してなかったの? という、ある意味納得の展開。

果たして、令和になって、改めて覚醒して、響鬼になったりするのか、それとも別の響鬼が登場したりするのか。

そして、響鬼編の次は、キバ編になるそうで、斬鬼さん……じゃなくて次狼さんが登場するらしい。ええと、人間じゃない狼男な種族なんですが、さらに牙狼にも魔戒騎士として登場した御仁。
キバはキバで、親子の継承の物語で、この時期のテーマは継承かな、と思いつつ。

★アベンジャーズ話

ええと、今回のエンドゲーム。この時期のネタバレは控えるのが、マニアの流儀だと思うのですが、まあ、最低限の話題として。

まず、アベンジャーズのBIG3と称されるのが、キャプテン・アメリカ、アイアンマン、マイティー・ソーでして、今回の映画は、そのうちキャプテンとアイアンマンの退場劇となっております。
これまでの両者の物語を劇中で振り返りつつ、それぞれの因縁を整理・総括する内容で、初見の人お断りな集大成映画となっております。

ポイント1としては、キャプテン・アメリカ(スティーブ・ロジャーズ)が戦前にナチスと戦った強化兵士の英雄で、その後、北極海で冷凍睡眠状態になって、70年を経て現在に蘇ったヒーローであること。
そのために、現在に居場所を持たず、価値観の異なる前時代のヒーローとして生きながら、古き良きアメリカの正義を目指す存在なんですね。

そして、自分の昔の恋人は老婆となって、彼女を看取るシーンとか、その孫娘とのロマンス的なシーンもありましたが、ヒーローとしての克己心で自制しつつ、シビルウォーでは自由のために、祖国から追われ、それでもヒーローとしての理想を追求し続けた存在。

アベンジャーズ第1作では、自分の居場所を見失った状況で、ヒーローチームを率いるリーダーとしてのアイデンティティーを確保。

続く自身の映画2作目のウィンターソルジャーにおいて、敵対組織ヒドラの陰謀と戦いながら、ヒドラに洗脳された以前の親友バッキー(ウィンターソルジャーというコードネームを付けられていた)との戦いや、自分をバックアップする組織シールドがヒドラに乗っ取られて崩壊する事件に直面。「組織は当てにならない。ヒーロー個人の正義感を尊重すべし」という価値観を培った上で、ウルトロンの話に突入する、と。

で、ウルトロンの初めは、ウィンターソルジャー作品中やTVドラマ「エージェント・オブ・シールド」で退治したヒドラの残党を倒すために、結束したアベンジャーズの戦いからスタート。
とりあえず、シールドの回収したロキの杖が、シールド内部の悪党ヒドラの手に渡ってしまったので、それを取り戻すのが目的、と。

なお、アベンジャーズの司令官のニック・ヒューリーは、ウィンターソルジャー事件で行方不明になり、シールドが組織崩壊して、アベンジャーズはトニー・スターク個人のバックアップで機能しているという状況。
つまり、リーダーはキャプテン・アメリカで、組織運営はアイアンマンという二頭体制で、アベンジャーズは機能しているという状況が、2作目のポイントですな。


一方のポイント2になるアイアンマンですが、元軍需産業のトップであるトニー・スタークが、自分の会社の兵器がテロ組織にも販売され、戦争の拡大を招いている現状を知って反省。
それでも、生来の発明家気質から、戦争の兵器ではない正義のためのパワードスーツを作り出して、アイアンマンとして活動を開始したことがスタートとなります。
その後、国のために兵器を作り出すのに邁進していて、家族を顧みなかった父親へのコンプレックスを持ちながら、アイアンマン2の劇中で「父親の真意(内に秘めた家族愛と、それによって救われた自分の命のドラマ)」を経験して、「子供を愛し、良き父親になること」が一つの目的になったりします。

それが、アベンジャーズで「宇宙からの侵略を経験し、先遣隊の背後にいる無数の敵戦力を目の当たりにした「ことで、地球を守るためには、もっと強いヒーローチームを結成して軍拡しなければ、という目的意識に駆られます。
アイアンマン3では、自分にできること(アイアンマンスーツのバージョンアップ)を繰り返して、無数のアイアンマンスーツを生み出すわけですが、そのトニーの偏執狂状態が暴走したのが、ウルトロンの物語です。

この段階で、キャプテン・アメリカが組織主義に対して懐疑的になり、自由主義と個人の正義感を重視する一方で、
アイアンマンは、自由を守るための強い組織、アメリカの軍拡を肯定するキャラクターになっていって、それがぶつかるのが、シビルウォー。

一方で、アイアンマンは、現場主義のキャプテンと違って、アベンジャーズの表看板として批判の矢面に立たされながら、組織を維持しようと努めつつ、苦悩する方向性ですね。
まあ、ウルトロンの話からシビルウォーにかけては、アイアンマンが最も苦悩する時期の話で、良かれと思ってやったことが、大惨事につながる流れで、それを収拾すべくヒーローたちが大暴れする話です。

流れとしては、前半がそれぞれ傷を抱えたヒーローたちの葛藤と、相互理解や対立を交えた交流劇。後半は巨敵の台頭に対し、対立を乗り越えて共闘するヒーローたちのクライマックスに至るわけですから、一本の話としてはスカッとするものの、映画を続けてみると、傷や過失がどんどん積もって行き、やがて爆発することに、という大きな流れ。

まあ、ウルトロンの話は、初作でロキの杖に操られて敵に回っていたホークアイが、「一度操られた経験があるので、敵の精神操作に対して耐性ができている」という理由づけで、汚名返上ができていますね。
一方で、他の面々がスカーレット・ウィッチの力で、古傷を抉られて、それぞれの心の弱さが浮き彫りになったりも。

大きな流れとしては、その後、シビルウォー→インフィニティーウォー→最新作のエンドゲームに至るわけですが、その間に新ヒーローとして、ドクター・ストレンジ、ブラックパンサー、スパイダーマン、アントマン、キャプテン・マーベルと、どんどんヒーローやヒロインが増えている現状。
一方で、地球上での物語であるシビルウォーに対し、宇宙規模の話を主導するガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシーやソー3、キャプテン・マーベルが絡むようになって、舞台が広がり過ぎでしょう、と。

広がった話を、ようやく今回畳むようになって、うまくキャプテン・アメリカとアイアンマンの個人のドラマを終結させて、後継者にバトンタッチしたなあ、と感じられる流れです。

後は、ウルトロンでハルクの暴走が見られて、ハルクが最後で失踪してしまうわけですが、その後、ソー3で再登場した時は、「失踪したくて行方不明になったわけじゃない」ことが判明し、「帰りたくても、突然、宇宙に時空転移してしまったものだから仕方ないじゃないか。とりあえず、宇宙の闘技場で暴れている方が気楽だわ」とコミカル方向に切り替わり。

とにかく、ハルクは地球上だと自分の居場所を見つけられなかったのが、広い宇宙で能天気に暴れていたんだけど、やっぱり地球に帰りたいというバナー博士の心が戻ってきて、でも、強大な敵サノスに打ち負かされて、自分のアイデンティティーを失いかけた後、エンドゲームでようやく頭脳とパワーのバランスに折り合いを付けることができて、ハルクの物語も終わったのかなあ、と感じられたり。

とりあえず、今回はこれぐらいで。
では、また令和でもよろしく、です。

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