創作と鑑賞の談話室

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5月のスレッド(2019) - K.K

2019/05/01 (Wed) 00:02:03

 5月の雑談スレッドです。令和初スレッドとなりますね。

Re: 5月のスレッド(2019) - K.K

2019/05/01 (Wed) 18:12:00

 NOVAさん、たささん、どうもです。

 録画機の予約で確認しますと、「ガンダム THE ORIGIN」は、5/6(月)AM9:33~10:30で1・2話を再放送するみたいです。第1話は視聴してみまして、しばらく見続けようかなと思います。自分的には初代ガンダム&関連エピソードは過去のものとなってるんですが、モビルスーツよりキャラクターの物語を重視している点で興味が湧きます。

●仮面ライダージオウ(第33話:2005:いわえ!ひびけ!とどろけ!)

「響鬼」からは桐矢京介とトドロキが登場、鼓屋ツトムはジオウでのオリジナルキャラクターで、ソウゴの小学校時の同級生、かつ桐矢京介の弟子ということだったんですね。下調べが不十分で、初視聴ではちょっと勘違いしたりしました(^^;。

「響鬼」本編では桐矢京介が響鬼に弟子入りして、鬼(京介変身体)に変身することまでは出来たということでしたか。一方、トドロキ(轟鬼)はザンキ(斬鬼)の弟子であって、ヒビキ(響鬼)系列ではない、で合ってるかな。

 ともかく本編。いきなり格闘ゲーム画面でびっくりしましたが、鼓屋ツトムがゲーセンで遊んでるわけか。そこへウールが話しかけるわけですが、ツトムはどうも荒れているらしい。後の展開から考えますと、響鬼となるべく桐矢京介に弟子入りしたものの(小学生時というのが凄いかも)、京介は響鬼を継承できてない、(おそらく)自分は鬼にもなれない、とかでグレそうになっているということかな。

 そういう心の闇をウールに突かれまして、強制的にアナザー響鬼に。最近のウールは何かと引き換えの交渉を持ち掛けないみたいですね。スウォルツの影響・支配が強まって来たのかな。

 その頃、ジオウ拠点の時計店ではゲイツが店内で腕立て伏せに励んでます。396回とか、回数主義では筋力が上がらないのに。ということより、来店した人が気味悪がってしまわないか? ともかく、ウォズが「ついに運命の日がやって来た」などと言い出しまして、なんのことかと思ったらソウゴの誕生日だからお祝いしたいわけか。

 ウォズ、「自らの存在意義」などと言ってまして、どうも何のために過去に来てるか、忘れてるんじゃなかろうか。ソウゴを確実に魔王にしたがってたはずですが、ゲイツ救世主ルートの白ウォズが退場してから、気が緩んでるのかもしれない。もっとも、ウォズがなぜオーマジオウに与したかが曖昧ですし、オーマの日が「白黒ウォズの一方が消える」という形で実現しましたんで、今のウォズの態度にはそれなりの理由があるのかもしれません。

 そこへ大叔父の順一郎が出て来まして、ソウゴの小学校卒業アルバムの文集を見せる。そこに鼓屋ツトムの文章もあるわけですね。ソウゴ、ツトムの文章を採録しておこう(こういうの、後でなんか意味を持つかもしれない)。

ソウゴ「理想の王様:ぼくの夢。それは王様になることです。みんなが笑顔で過ごせるような世界を守る、そんなすばらしい王様になることがぼくの夢です。」
ツトム「鬼になる!:ボクの夢は鬼になることです。僕の師匠はヒビキさんっていう凄い鬼です。ヒビキさんはボクのあこがれです。いつか必ず、ボクは立派な鬼になります。」

 ツトムの自己紹介欄からすると、運動が得意らしい。師匠が「ヒビキ」となっているのは、京介のことだと思うんですが、もしかするとヒビキ本人から認められた可能性もありますね(←この予想は公式サイトの次回予告で間違いと判明orz)。その場合は京介は兄弟子か、ヒビキに後を任されたか。この後の展開から考えると、京介はツトムを大変大事にしているらしいことだけは分かります。その辺りの事情は次話で明らかになるのかな。

 ともかく「ヒビキ」から仮面ライダー響鬼ではないかということになりますが、ウォズ前説に入り、登場するのは響鬼ではなく京介と紹介されてますな。これは今話ラストでの、京介は響鬼本編当時と同じく、未だ単なる鬼=京介変身体であったということを予告していたんでしょう。自分は前説時点では、京介が新響鬼だと思い込んでしまいました。

 OP曲後、ツトムの思い出話しながら歩くソウゴとゲイツをアナザー響鬼が奇襲してくる。響鬼ウォッチがありませんから、ジオウIIで対処すべきですが、ソウゴはアナザーの出方を見たいと言い出しまして、ゲイツともども基本形からの迎撃。もしかして、この時点で既にソウゴはツトムの関与を考慮したのかな(この予想もラストで間違いと判明orz)。

 そこへトドロキが参戦しまして、「鬼の不始末は鬼がつけるっす」と。この「○○っす」喋りは響鬼本編でも口癖だったみたいですね。使用楽器はエレキギター(烈雷?)ですか。ライダー轟鬼は優勢に戦いを進めるも、横合いから謎の一撃が入りまして、アナザーは逃走。轟鬼も追って去る。この一撃、後の展開から考えて、京介(変身体)のものでしょうな。ということは、最初の段階から京介は事態を把握していたということか。

 ツクヨミが駆けつけたところで、桐矢京介登場。響鬼だと名乗りますが、嘘だったわけですね。が、この時点では自信に満ち、高圧的ですらありますんで、ソウゴらは疑ってないようですね。

 一方、ウォズ。バースデーケーキを用意して誕生祝のリハーサルを1人でやってますが、納得いくものにならないらしい(変に凝り性だなあ ^^;)。そこへソウゴらが京介を伴って帰って来る。隣室で慌ててケーキを隠すウォズは、なんかいじましくすらありますね。

 アナザーについて聞いた京介からは響鬼について話があり、いきなり特訓とか言い出す。何の特訓かと思ったら、太鼓。京介が「全ての生命を祝福」なんて言い出したもんだから、ウォズが反応しないわけがない(^^;。飛び出してきまして、ぜひ特訓やろうとか言い出し、京介に誰何されて「祝福の鬼だ!」と。もしかしてウォズって、オーマジオウ個人史の節目節目でお祝いするためだけに過去に来たのか、と思えるシーンでした(^^;。

 それはそれとして(^^;、ツクヨミはトドロキを探りに向かい、残りの3人は特訓参加。まずは太鼓ですが、ウォズがテンション高まり過ぎて暴走しとりますな。ソウゴ、ゲイツはそのまま見物かと思ったら、筋トレ始めちゃうわけか。真面目だなあ。陰から見ていた京介、写真を取り出しまして、どうやら響鬼とのツーショット。もう1枚あり、京介とツトムですか。「なんで出て行っちまったんだ、ツトム」と独白しており、ツトムの現状の理由が京介には分からないらしいですね。

 ツクヨミのほうは、なんとかトドロキの居場所を探り当てまして、アナザーについて聞いてみる。トドロキは「魔化魍」でないと知って、ホッとするものがあるように見えました。響鬼本編(と小説版も?)では、魔化魍は人間の成れの果てではないみたいですが、ディケイドでの響鬼世界では(鬼になれた)人が魔化魍になることもあったそうですね。

 トドロキはアナザーの正体が「鬼の修行中の身の男」と見抜いてますんで、正体(鼓屋ツトム)も分かっているらしい。師匠が桐矢京介と知ってますしね。アナザーなら元に戻せるんで、そのほうがトドロキとしてはいいんでしょう。ツクヨミが京介を響鬼と呼ぶと、トドロキは言下に否定。この辺りから、今話での京介の正体が明らかになってくる。

 一方、ソウゴら。王様になりたいというソウゴに、京介は「そんなもの、本気でなれると思ってるのか?」などと冷笑する。京介自身の挫折を暗示するような台詞ですね。そこへツクヨミが戻って来まして、アナザー襲来を知らせる。トドロキと話しているところをアナザーが襲ってきたんでしょうね。ソウゴ、ゲイツは直ちに向かうも、ウォズは太鼓に執心ですな。ツクヨミに「人を祝うことが分かってない」と駄目出しされまして、ウォズは著しくショックを受けたらしい(本当、今のウォズは何がしたいのやら ^^;)。

 アナザー響鬼 vs ライダー轟鬼は、やはり轟鬼優勢の模様。が、ウールが時間停止で介入してきまして、轟鬼を撃退。ソウゴらが駆けつけても、響鬼がいないことに失望の模様。あくまでも狙いは響鬼で轟鬼らには用がないみたいですね。オーマジオウへの鍵となるライダーではないからか。

 轟鬼に変わって、ジオウ、ゲイツが変身してアナザーを迎撃。ゲイツはリバイブですが、ジオウはジオウII使用を避けてるみたいですね。ウールは今度はアナザーを見捨てて去ってしまう。ウールとしてはアナザー響鬼も重要ではないのかな。ウールが撤退したのを機にしたのか、アナザー響鬼がそれほどでもないと見たのか(序盤のアナザー程度の感じだし)、ジオウもジオウIIへ。

 ジオウII&ゲイツリバイブで撃破となるわけですが、正体が鼓屋ツトムと知ったソウゴ(ジオウ)は衝撃を受けてますね。ツトムも自分を倒したのがソウゴと知って驚いてます。しかしウールが戻って来まして、再アナザー化。アナザー響鬼は強さから見て、序盤のタイプだと思ったんですが、ジオウII&ゲイツリバイブの決め技を受けてもウォッチが壊れないのか。ジオウIIでも対処できない後期タイプのアナザーだったんですね。ということは、レジェンド響鬼ないしは(まだ作れてない)響鬼ウォッチでも対処が難しいのかしらん。

 バトル再開となりますが、さらに京介が現れまして介入。変身するわけですが、響鬼にはならず京介変身体。トドロキも追って来まして、ソウゴに「(京介は)響鬼を襲名できなかった、ただの鬼だ」と。「ただの鬼」=京介はそれでも必死にアナザー響鬼=ツトムを庇うも、そのアナザーに攻撃を受けまして、というところで続く。

 現在のジオウ世界に響鬼はいないのか、それとも来てくれないのか。

1. 響鬼本人(日高仁志)が現れる。
2. 桐矢京介がついに響鬼となる。
3. 鼓屋ツトムが正式に響鬼襲名。

みたいな展開が考えられそうです。自分的には3が希望かな。(怠け癖があり運動が苦手だったらしい)桐矢京介は自分の限界を感じて、鼓屋ツトムに希望を託したかった、みたいな流れで。

 次回は「2019:ヘイセイのオニ、レイワのオニ」ですか。公式サイトの予告では、京介が響鬼を襲名する前に鼓屋ツトムも弟子入りしたとあり、どうも複雑な事情がありそうです。ソウゴが言う「あんたが響鬼だったんだ」というのも一筋縄ではない意味があるのかもです。

 ネット検索で響鬼を調べていて、トドロキに想いを寄せていたらしい「立花日菜佳」を演じた神戸みゆきさんが2008年にお亡くなりだったと、今になって知りました。そんな事情があっては、トドロキの回想シーンなどは難しいのかもです。トドロキによく絡んでいた立花日菜佳は現在どうしている、といったことが語りにくいでしょうし。

 神戸みゆきさん、24歳没ですか。あまりにも惜しいことです。ご存命であれば、続けて特撮ものに出てくれてたりしたんでしょうね。ジオウのほうで、ライダー史として、立派な最期だったというエピソードを加えてくれたりすると、せめてもの手向けになるでしょうか。それとも、あえて触れないのが敬意になるのかな。

Re: 5月のスレッド(2019) - K.K

2019/05/06 (Mon) 21:16:19

 感想の続きです。

●仮面ライダージオウ(第34話:2019:ヘイセイのオニ、レイワのオニ)

 前話時点ですと、響鬼編が過酷なドラマなのか、納得して安心する結末なのか分からなかったんですが、誰も犠牲にならずのハッピーエンドでしたか。トドロキが最後にちらっと言った台詞で、響鬼本編外での不幸ごとについて、響鬼世界内での慰めにもなっているのかもしれません。

 それはともかく本編。前話ラストからの続きで、ジオウらからアナザー響鬼を庇おうとする京介変身体ですね。アナザーから痛恨の一撃を受けて京介変身体は変身解除(いや、あえて食らってる?)。が、生身の京介が「ツトム!」とアナザーに呼びかけると、アナザーの行動がストップ。アナザーは本人(ツトム)の意識を保っているタイプらしい。

 その隙をゲイツが突いて攻撃、とりあえずアナザー&ウール撤退に持ち込む。もっとも、響鬼がいない以上、ウールが長居する理由はないということですね。ツトムに対したときの真摯さは一瞬で、トドロキから叱咤された京介は不貞腐れた感じに戻ってますな。

 トドロキが京介に警告するに「吉野から鬼祓いが」と言ってまして、何のことか調べると、鬼の力を悪用する者には吉野の宗家の鬼が対処するということですか。要は「猛士」への反逆者に対する最終手段ということかな。その前に師たる者が始末をつけるべきだが、そうできない京介は甘い。その甘さが京介が響鬼になれない理由とトドロキが断じると、京介は激しく反発。

 このシーンではトドロキが正しいような感じでしたが、ラストまで観てみると響鬼師匠が京介に期待していたのは、別のことだったようですね。一方、ウォズ。太鼓特訓のし過ぎで倒れとりますな。それとも前話でツクヨミに駄目出しされたショックがまだ癒えてないのか。それでも根性出して前説だけはやるのか(^^;。

 OP曲後、ソウゴらは京介を連れて拠点の時計店に戻ってまして、京介は相変わらず偉そうというか、不機嫌そうというか、何も話したくないらしい。しかしソウゴが鼓屋ツトムが同級生だと告げると、京介が食いついてますな。が、鬼絡みの話になると京介は再び沈黙。そこへウォズが疲労困憊で帰って来るんですが、トドロキに話を聞きに行こうとするソウゴが連れて出る。ウォズ、すっかり振り回されキャラになってる感じです(少し前はツクヨミがこういう役回りだったかな?)。

 トドロキの話は、響鬼本編における師弟制度についてみたいですね。ヒビキから響鬼を襲名せずに響鬼を名乗って、あまつさえ弟子を取るなんてとんでもないと。また、トドロキの考える鬼とは求道者でもあるらしい。鬼に開眼していないと思うトドロキは弟子を取るには未熟と述べますが、ソウゴからウォズを弟子にと押し付けられてしまう。トドロキって、己には厳しいけれど他人に対してはお人好しでもあるのかな。

 一方、ジオウ拠点の時計店。飯食っとりますな。食事シーン多いなあ。こういうところはホームドラマ風。が、京介はご馳走になっておきながら塩味が足りんとか文句言うとります。わがままなようですが、もしかするとゲイツが何か話を振りたいと見取って、わざと順一郎を遠ざけたのかな? 

 ともかく、ゲイツは前話で出てきたソウゴの小学校卒業文集を見せる。鼓屋ツトムが鬼になると書いたものですね。字幕やウィキペディアの記述を見てますと、「響鬼」と書いた場合はライダーを指し、「ヒビキ」と書いたら変身者を指すみたいですね。文集には「ヒビキ」とあり、これは京介を指すのか、京介の師匠のヒビキ(日高仁志)を指しているのか。文集を見た京介は不機嫌になり、出て行ってしまう。

 トドロキにウォズを押し付けた(?)ソウゴとツクヨミに連絡が入り、アナザー出現ですか。現場では京介変身体、ゲイツが対処してまして、もしかしてさっき京介が出て行ったのは、アナザー出現を感じ取ったからなのかな。(仮)撃破を狙うゲイツに対して、京介(変身体)はあくまでもアナザー(ツトム)を庇い、説得を試みてますな。

 そこへソウゴらが駆けつけまして、ジオウII使用。これは撃破してウォッチ破壊からツトムを戻す狙いか。ソウゴとしてはウォッチ破壊により友人のツトムを救いたいと思い、京介は弟子のツトムに自らの意思で克服してもらいたいようです。京介(変身体は)ジオウIIのとどめの一撃を阻止、その隙にアナザーはまたもや逃走。今までのところ、京介の頑張りは空回りしている印象があります。

 CM後、ウォズの川で洗濯のシーンに。これも修行ということですか。続いて、河原で自炊するためのかまどの石運び。禅も鬼も修行の第一歩は作務からか。それともたった1日で何かできるわけもないから、時間つぶしになる作業させてるだけかな。しかしアドバイスはしっかりしてまして、トドロキは死んでもなお師の務めを果たしたザンキ(斬鬼)の話をして、「そばにいるって、それだけですごいことじゃないっすか」と言い、ウォズの存在そのものが祝福であると。これでウォズは何か悟って開眼したらしい。うーん、禅問答だなあ(^^;。

 一方、ソウゴと京介。ソウゴは単刀直入に、なぜ京介が響鬼を襲名できなかったかを問う。京介は答えまして、ヒビキは決して諦めない人であり、そこに憧れる自分はそうなれなかったと。ソウゴが鼓屋ツトムと同じだと言い、小学校時の回想シーン。このシーンの字幕を見てみますと、ツトムの台詞は「響鬼」となっており、ライダーを指して言っている模様。

 聞いた京介は、ツトムに自分がライダー響鬼だと嘘をついたと自嘲。しかしソウゴは「ツトムにとっては、あんたが響鬼だったんだ」と返す。前話の予告はこの部分でしたか。一緒にツトムを助けようというソウゴに京介はフッと笑いまして、どうやらようやく共闘が成立した感じです。

 そこへツクヨミからアナザー出現の報が入りまして、一同が駆けつける。逸るソウゴ、ゲイツを京介が抑えまして、やはり説得ですか。が、今度は京介自身の悩みの告白。ヒビキに追いつけない、というソウゴにも告白した話ですね。しかしツトムを弟子にした。ツトムが信じてついてきてくれたわけですね。それが京介を励ますことになり、鬼になれたと。だから今度は京介がツトムを救う番だというわけか。

 そう決意を口にしたことが契機となり、京介のポケットから響鬼のウォッチ(いつの間にかブランクウォッチ持ってたのか)。継承はウォッチ経由となりましたが、これが最後の試練だった、ということなんだろう。ウィキペディアによると明日夢に助けられて京介変身体としての鬼になったようですね。今回も同様に、ツトムに助けられたことを認めたことで、響鬼の継承へ進めたんだろう。

 CM後、新響鬼 vs アナザー響鬼となるわけですが、BGMは響鬼本編のOP曲でいいのかな。アギト編ではアギト本編の戦闘時BGMを使用してくれたようですし、レジェンド本編の雰囲気を重視するバトル演出に変わって来たのかしらん。ともかく、この成り行きに納得してこっそり去るトドロキ、代わって迷いが吹っ切れた(?)ウォズ登場で「祝え!」ですが、ソウゴが継承してなくても祝うわけですか。

 響鬼ウォッチはどのみちソウゴが継承すると思ってのことか、それともライダーの継承なら誰であれ等しく祝いたいと思ったのか。それはともかく、ウォズ復帰となればトリニティ、ウォズの「ひれ伏せ」の名乗りになりますが、京介・響鬼が「それやらないとダメなの?」と。名乗りへのツッコミは門矢士に続いて2人目だっけ。

 正統継承の響鬼+トリニティでサクサクとバトルは進み、アナザーを完全撃破しまして、鼓屋ツトムはアナザーから解放される。このバトルでは京介はそれまでと打って変わって、積極的に倒しに行ってましたね。京介は力尽くで元に戻すのが間違いと判断してると思ったんですが、どうやら自分は思い違いをしてました。響鬼になれない自分(京介)では、師としてツトムを元に戻す自信がなかったようです。

 バトル後、京介はツトムの見ている前でソウゴにウォッチを託す。鬼~響鬼を目指すツトムにも納得して欲しいってことなんでしょう。響鬼ウォッチはソウゴに託しても、ヒビキさんみたいな鬼になると決意表明した京介に、ツトムは再度の弟子入りを志願しまして、それぞれの志が示された感じです。

 これを見ていたトドロキ、(自分に対する師匠の行いを敬うあまり、恐れていたらしい)弟子を取るのも悪くないと思い直し、「日菜佳さんに相談してみるか」と衝撃の嬉しい台詞。ジオウ世界では立花日菜佳が健在と言明してくれたわけですね。立花日菜佳役の故神戸みゆきさんへの敬愛を、こういう形でそっと示してくれたんだろうと思います。主要ゲストキャラクター全員が救われる結末も、もしかするとそのことを意識しての作りだったのかもしれません。

 ソウゴが時計店に帰ってきますと、真っ暗。しかし突如、灯かりがつきまして、ウォズらが揃って「ハッピーバースデー!」。ちょっと派手ですが普通に祝ってますね。迷えるウォズのたどり着いた答えはこういうことでしたか。仲間は一緒にいればいいし、特別なことはいらないと。

 しかしウォズは生誕祭会場を一人後にしまして、次のレジェンドライダーの紹介。キバですね。が、次回「2008:ハツコイ、ウェイクアップ!」では、新ライダーとして「仮面ライダーギンガ」が登場するらしい。変身者は不明ですが、声を充てるのは声優の杉田智和さんとのこと。ということは、変身者を明かさないライダーということか(前例としてはオーマジオウくらい?)。

 キバ本編からは松田賢二さん(次狼役)、高橋ユウさん(麻生ゆり役、キバ時は「優」表記だった模様)が登場してくれるとのこと。松田賢二さんは響鬼ではザンキも演じられた方だそうですね。牙狼では四十万ワタル役ですか。声の出演だとニンニンジャーにも出ておられたようですね。

●アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

 先週は「アベンジャーズ」初作で、このウルトロンはアベンジャーズ2作目だし、と思って観てみたら、これがなかなか観切れるもんじゃなかったorz。映像はなかなかいいですし、このウルトロンだけ観ても、ストーリーが分からないわけではないんですが、知っていたらより深く楽しめる部分が自分的には問題ですね。

 こちらでシリーズ通した概要を伺いまして、多少は自分でも下調べ。「マーベル・シネマティック・ユニバース」という一連であると再発見しました(確か、前に聞いてはいたと思うけど、すっかり忘れてたorz)。

 ウィキペディアのウルトロンの「あらすじ」の項を読みますと、映画を観る前だと「やたらイベントやキャラクターが多くて雑然としてる」ような印象だったんですが、観た後だと「なるほど、その通りのあらすじだ」と(^^;。映画が多数の要素をうまくまとめ上げてるということですね。文章で紹介すると、どうしても羅列的になってしまうんだと思います。

 ウィキペディアのあらすじの最後は、サノスが「よかろう 私の出番だ。」と言うというクリフハンガーだと気が付きました。TV放映されたのだと、そこはカットしてありました。カットしないと視聴者から「それでどうなるん?」と聞かれるからなんでしょうね。

 前にやはりTVで見た「アントマン」は、このウルトロンの後というのもようやく認識しまして、アントマンがアベンジャーズ本拠を急襲するのは、こういういきさつの後だったと思うと、アントマン本編に納得です。アントマン初見時だと、「なんでヒーロー基地を? そもそもなんでヒーロー基地があるの?」と思ってしまいました。シリーズとして観ていれば、自然な流れだったわけでしたか。

 レギュラーヒーローのホークアイが弓使いで、ゲストヒーローのクイックシルバーが高速ということで、アロー&フラッシュをつい思い出してしまいます。が、クイックシルバーは本作でホークアイを守っての戦死。惜しいなあ、いいコンビになりそうだったのに。しかし双子の妹のワンダはアベンジャーズに参加で、以降も活躍してくれるわけですか。

 面白かったんですが、調べるほどに「あそこのあれはこういうことか」みたいなことが続出です。「マーベル・シネマティック・ユニバース」について、ぼちぼちと文字面だけでも少しは調べてみようかなと思います。アベンジャーズとウルトロンだけでも、こちらで伺っている範囲でですが、エンドゲームに連なる伏線も見て取れる部分がありそうでした。

Re: 5月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/05/09 (Thu) 01:07:43

令和初書き込みになります。
今さらながら、新元号明けましておめでとう、と申し上げつつ。
定例感想と、定例じゃない感想をば。

★ジョジョ

総集編でした。
さよならアバッキオで終わりつつ、残り2ヶ月ほどの放送をドキドキしながら楽しもう、と。

★ジオウ

響鬼編後半。
何だかんだ言って、京介が響鬼の力をゲットして、いつもの調子に戻ったウォズが祝った回。

やはり、共演ライダーのBGMや主題曲が流れると嬉しいですな。

そして、次回はキバ編ですが、簡単な紹介をすると、主人公は人間とファンガイア(吸血鬼みたいな魔物)のハーフ、紅渡です。
この世アレルギーと称する引きこもりな少年の彼が、父親みたいなバイオリン職人を目指しながら成長しつつ、人々を襲うファンガイアと戦うのがメインの現代編。

しかし、この番組の特徴は、過去編と称する80年代の物語を、父親の紅音也メインで描くところ。
一本の話の中に2筋のドラマを並行させて描く独特な作風ですな。

まあ、現代編と5年前の回想シーンを並行させて描くアローとか、類例はいくつか挙げられますが。
そして、我々世代だと、80年代にノスタルジーを感じますので、現代編の若者成長話よりも、過去編の紅音也の話に感情移入したり。
なお、紅音也が後にビルドで、グリスとして再び脚光を浴びるとは、当時は予測もせず。

そして、過去と現代をつなぐのが、2号ライダーのイクサと、魔物種族のガルル、バッシャー、ドッガの3人。
イクサは80年代にプロトタイプが製作され、音也が装着してファンガイアと戦ったりします。そして現代編はより強化されたイクサが出て、キバと戦ったり共闘したり。

キバはファンガイアと戦うのですが、物語の途中でファンガイアになった恋人とか兄弟とか出てきて、ファンガイアと和解すべきかどうかで悩んだりするわけですな。
現代編は、内気な若者が血の宿命に葛藤しながら、成長する、やや暗い話。

一方、過去編は、エキセントリックな音也の性格(傲慢で、我が道を行く天才芸術家)もあって、当時に流行した陽性のトレンディドラマの雰囲気。
音也がいかにして、ファンガイアのクイーンと出会って、キングから寝とって、息子の渡を生む流れになるかの恋愛ドラマだったりもします。

そして、音也に恋するようになった女戦士・麻生ゆりとか、ゆりに恋する狼男のガルル(人間名・次狼)など、三角関係、四角関係の複雑な人間ドラマを展開。

狼男ガルル、半魚人バッシャー、フランケン型魔物のドッガは、ファンガイアの王に種族を滅ぼされた魔物の生き残りで、過去編ではファンガイアと生き残りを駆けた暗闘を繰り広げつつ、人間を助けたり、種族保存のための母体として狙ったりするのですが、やがて音也とライバルになりながら、不思議な友情を育んだりも。

そして、現代編では音也の息子の渡を守る武器として召喚される形に。

渡は、キングの子ではないけれど、ダークキバの鎧とクイーンを奪った音也の影響もあって、キバの鎧の継承者として認定されたりも。
よって、時の魔王であるジオウと、ファンガイアの王族に連なるキバの王族対決が期待されていましたが、

アナザーキバは王ではなく、女王を名乗るようですね。しかも、演じるのが釈由美子さんで、ソウゴの初恋のお姉さんという設定。しかも、脚本家が平成ライダー1期の代表的脚本家で、また戦隊でも「戦うトレンディドラマ」と呼称されるジェットマンのメインライターである井上敏樹氏。
どれだけ濃い話になるのやら、とドキドキワクワク。

次狼ことガルルは、アナザーキバのクイーンに仕えているようですが、敵味方に分かれた男女の壮絶な燃える恋、というのはキバの特徴でもありますので、そんな話になるのかどうか。

そして、そこに宇宙ライダーのギンガがどう絡むのか。
まあ、ウォズの新フォームになるのは確定しているのですが。

なお、キバは設定要素的に、牙狼との影響を濃密に受けたり与えたりした作品でもありますね。割と近い時期の放送でもありますし。
鎧の継承とか、ダークファンタジー寄りな物語とか。

★ガンダムTHE ORIGIN

とりあえず、1、2話を視聴。

ランバ・ラルがいいキャラしてますな。後に、アムロの越えるべき父親みたいな男になって、その後、転生してビルドファイターズのラルさんとして、少年たちを見守る気のいいおじさんになっていく御仁の若き日の姿に感じ入りつつ。

主人公のシャアについては、子供時代のキャスバルから、エドワウ・マス→シャア・アズナブルに名を変えていく過程を見守りつつ、まずは亡命を果たしたところで続く。
次は、少し成長して、セイラを残して仇討ちの旅に出るまでを見届けたく。

まだ、開戦前で、メカ要素が薄いのが若干物足りなくはありますがね。ガンタンクの暴走だけじゃ、満足できず。

★アベンジャーズ

ウルトロンについては、同時期に仮面ライダードライブ劇場版と、ターミネーター・ジェニシスを見て、いずれも機械の反乱というテーマで、比較対照してました。

それから4年経って、アベンジャーズは第1期(インフィニティ・サーガと最近、公式に呼称された)が完結し、仮面ライダードライブは令和初のライダー・ブレンが話題に上がり、そしてターミネーターも秋公開予定らしくて、いろいろと時間のループを感じる今日この頃。

エンドゲームを見た後の、ウルトロンの注目点は、キャプテンとアイアンマンの確執ですな。
アイアンマンのトニーは、天才発明家(このフレーズはビルドですな)であり、マッドサイエンティストでもある、と劇中で自認しています。
そんなトニーの発明品である人工知能が暴走して、というのが本作の骨子で、その結果、国際レベルでの大惨事に。

この流れで、アベンジャーズを国連の管理下に置こうという動きになって、それに賛成するアイアンマンと、反対するキャプテン・アメリカの対立になるのがシビルウォーなんですが、
ウルトロンのラストでは、アイアンマンとホークアイが実戦から一時的に引退。ソーは故郷に帰り、ハルクは行方不明(まさか宇宙に飛ばされていたとは、当時は想定外)。

一応、新生アベンジャーズとして、キャプテンを中心に、ブラック・ウィドウ、ファルコン、ウォーマシンに加え、スカーレットウィッチとヴィジョンが新規加入。

シビルウォーは、アベンジャーズというタイトルの付かないキャプテン・アメリカ3作目に相当しますが、そこでは新規メンバーとして、ブラックパンサー、アントマン、スパイダーマンが参戦して、ヒーロー同士の壮絶な戦いが展開されることに。

結果として、キャプテンが離反したことで、アベンジャーズはアイアンマンのトニーが仕切らざるを得なくなり、ほとんどのメンバーが離散した状況で、トニーが期待の新人スパイダーマンを育成する話が、スパイダーマン・ホームアローン。

そして、ついに宇宙からの脅威サノスが攻めてくるのが、インフィニティ・ウォーですな。
離散していたアベンジャーズは、世界の各地でサノスの先遣隊に襲撃され、インフィニティ・ストーンを防衛する戦いが繰り広げられます。
超パワーを秘めた6つの石が揃うと、サノスの手で宇宙の半分の生命が消失するという設定で、結果として、インフィニティ・ウォーはサノスが主役で、いかにして6つの石を集めて、目的達成するかの物語になりました。

ヒーローたちの戦いも虚しく、サノスを阻止できずに、宇宙の半分の命が塵となって消滅。
トニーが息子のように可愛がっていたスパイダーマンも目の前で消滅して、何だかいろいろ絶望して続いたのが、去年の今ごろ。

そして、生き残った者の復讐と、悔恨と、時空移動を駆使した再生と、クライマックスの激突に至る流れで、物語に大団円を迎えたわけですな。

サノスを倒すために、自らを犠牲にした者たちと、引退して自分の人生を生き直した者。
そして、アベンジャーズのメンバーは新旧交代の時を迎え、新展開の切り替わりとして、今夏にスパイダーマンの続編が公開されると発表。

次に、アベンジャーズというタイトルで、新たなヒーローが集結するのを期待しつつ。

Re: 5月のスレッド(2019) - K.K

2019/05/13 (Mon) 22:02:34

 ジョジョ本編も再開しまして、定例感想です。

 仮面ライダージオウはちょっとどう感想書こうかと迷ってまして、明日にでも書こうと思います。例えば、ラストで突如として仮面ライダーギンガが登場したわけですが、声優つながりを意識してみると、もしやと思うものもあり、ちょっと混乱気味です。キバを観ていれば、もう少し理解できたと思うんですが、未見だとどうしても後追いで調べることが多くなります。

 NHK放映の「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」は様子見状態ですが、キャラクター以外にも見どころはあるかなという気がしてきました。2015年以降のものだけあって、メカの描写は初作よりかなり精密ですね。自分的には初作で(最初は凄いと思い、後には好きになれなくなった)「ニュータイプ」の扱い次第では、最後まで観たくなる可能性ありと感じます。感想を書くかどうかは自分でもまだよく分かりませんが、面白いと思われた点のご感想などはお伺いしてみたい気がします。
(SEED/DESTINYでは、ニュータイプとせず、遺伝子操作やドーピングと設定したことで、納得して観られた気がする。)
(「ニュータイプ」以外では、初作からセイラを演じられた井上遥さんの死去にショックを受けたのも、初作に直接連なるシリーズをあまり観たくなかった理由かもと、今になっては思ったりする。しかし、初作のララァ・スンを演じた潘恵子さんの娘の潘めぐみさんがORIGINのアルテイシア=セイラ役という点、感慨深いものがあったりもする。)

●ジョジョ黄金の風(第29話:目的地はローマ!コロッセオ)

 本編前話、アバッキオの最期の力でボスの顔のデスマスクを入手できたわけですが、どういうデスマスクか、勘違いしてました。てっきり、アバッキオのスタンド(ムーディ・ブルース)が顔を押し付けた石板を、ブチャラティらが切り取って持ち去ったと思ってました。今話でようやく気が付いたんですが、デスマスクに何かを押し当てて型を取り(トリッシュが何かを柔らかくした素材)、それを持ち去ったらしい。さらに敵に悟られぬよう、デスマスク原盤(?)は破壊しておいたと。

 ともかく本編。ミスタとナランチャが走ってるかと思うと、室内のシーンに変わりまして、ジョルノがデスマスクの手の型から採取した指紋の照合を試みてます。なんでこの2つのシーンがつながるのか、一瞬、分かりませんでした。スタンド亀ココのことをすっかり忘れてましてorz。ミスタが亀持って、徒歩で逃げており、亀の中では調査していたということなんですね。
(考えてみると凄い亀です。ブチャラティらの質量は無いに等しくなってるわけだし、亀の振動は亀内の部屋には伝わってない。最も基本的と言えるニュートン力学を無効化できるスタンドですね ^^;。NASAなどが欲しがりそうです。)

 犯罪者の指紋ならばと警察などをハッキングするも、該当するデータがない。ボスは用心深いボスですし、時間操作すればどこでも潜り込めるでしょうから、ボス関連のデータが現存していなくても当然なのかもしれません。しかし、ボスが恐れた実子のトリッシュは有効のようで、近くにいるかどうかは感知できるらしい。ボスのほうでも感知してるんでしょうね。

 そこへハッキングをハッキングして割り込んできた謎の人物がいるわけですが、予習からするとポルナレフのはずですな。しかしブチャラティらには、名前すら秘匿するつもりらしい。たぶん、ボスのみならず、パッショーネ幹部クラスはポルナレフのことを知っているんで用心しているんだろう。ただ、話している内容(ボスのスタンド能力、謎の矢)から、もし盗聴されていれば直ちに誰だか特定されてしまいそうではありますね。

 謎の男が、いやもうポルナレフと呼ぶことにしまして、示した矢はジョルノも見覚えがある矢であるわけですね。ポルポのスタンド(ブラック・サバス)が持っていて、掃除の老人を刺して殺害した矢ですね。ジョルノは殺害用の矢と思ったかもしれませんが、視聴者としてはエンヤ婆がスタンド使いを生み出すために利用していた矢だと分かる。

 承太郎や広瀬康一も矢は知っていたはずですが、康一は矢を見てなくて、ジョルノは情報を得ることができなかったのを思い出しました。序盤がこんなところにつながって来るわけか。しかし独自の行動をとっていたらしいポルナレフからようやく、ということですね。この辺り、運でギリギリの綱渡りになっている感じがあります。

 ポルナレフはスタンド能力についても調べていたようで、隕石に付着したウイルス由来の仮説を立てているみたいですね。ということは、地球外の生命圏から来たものということか。そして例の矢はその隕石から作られた、というわけですね。科学~SF考証としてはウイルス進化説を持ってきましたか。

 ポルナレフもボス並みに用心深く、教えるのはブチャラティチームから1人だけ、かつ、仲間にも内容を漏らしてはいけないと言い出す。下手に知れ渡ると、収拾のつかない混乱を生じるからなんでしょうね。なにせ、スタンドの上を行くスタンドを作れる矢ということ(らしい)ですから。

 一方、まだ海岸をうろついているドッピオ。例の「トゥールルル」で通りがかりの少女の持っていたソフトクリームが受話器に見えて奪い取る。このボスって用心深い割には、ドッピオの目だって奇矯な行動は放置してまして、本当に用心深いのかどうか、分からなくなります(^^;。用件は、石碑を調べろ、ブチャラティらが何か掴んだと思うから追え、ということなんですが、やけに芝居がかった大仰な喋り口になってます。用心し過ぎて普段は人とロクに話せないから、分身なんで安心できるドッピオには思う存分喋りたいのかもです。

 ボスはチョコラータとセッコの出撃をドッピオから指令させるようで、ドッピオは組織内でもボスのメッセンジャーとして信頼されてるんだろうな。チョコラータとセッコ、ボスとしては最強の手駒なんだろうけど、ゲスと呼んでまして、チョコラータについては、後で理由が明らかに。確かに悪党から見ても、外道と呼びたくなる人物であるようです。

 なんとなれば、10代の頃から慈善を装って老人を死なせ、飽きたり無くなって医師になって、治療を装って殺してたわけですもんね。健全なる肉体に不健全な精神が宿るとこうなる、という見本のように思えます。元患者のセッコだけはチョコラータの忠実な部下になってますが、この男の本心はまだ隠されているらしい。抜群の知能で邪悪でもあるチョコラータも見抜けてないようですから、セッコは相当に偽装が上手いんだろう。

 そのチョコラータの最初の餌食となったのが無関係の酔っぱらいの2人組。1人目は下半身がなくなるも、どうやら痛みがないらしい。2人目は驚いて階段から飛び降りたら、体がぐっしゃり。それを上陸しようとしたミスタらが目撃する。これはスタンドだろうということで警戒するも、既に遅し。銃を取ったミスタの手に何かが付着してしまう。慌ててボートに戻ろうとしたナランチャも襲われてしまう。これがスタンド:グリーン・ディですか。

 結局、下降の動きをすると襲われるというわけですね。ジョルノ説ではそういうカビがいるからということですが、ようそんなことまで知ってて、しかもこのケースに該当すると気づけるもんだ。この一連の流れ、人によっては作為的に見えるかもしれませんが、自分的には生きるか死ぬかのときには能力が目いっぱい使えるという、自然な現象と感じました。

 事情が分かったブチャラティの指示でナランチャは亀をミスタに放ろうとするも、指がカビのスタンドにやられて失敗、しかしミスタは「それでいい、その位置がいい!」と叫んで銃をぶっ放す。ピストルズが弾丸を操作してボートのエンジンを爆発させ、爆風でナランチャを亀ごと陸に上げられるポジションだったのか。一瞬、ミスタの言った意味が分からなかったんですが、観て納得です。

 黄金の風では、あるメンバーが失敗→仲間が「それでいい、それがいい」と叫んで、失敗を成功に変える、って頻出になった気がします。ピンチをチャンスに変えるという醍醐味はもちろんありますが、それ以上に仲間の結束を描写できていると感じます。あるメンバーがしくじったり、行き詰っても、その状況を仲間が活かしてくれる。それが習慣的に行われたら、各メンバーは「こいつらと組んで良かったぜ」と思えるはずですから。

 亀もろとも吹き飛ばされて、ブチャラティチームは上陸。上に向かう動きですから、敵スタンドは発動しない。だからブチャラティもカビが襲ってない、と見えるシーンですな。だけど少し前のシーンでは亀内にもスタンドのカビは侵入していた。なぜブチャラティは無事なのか、という疑問が出てもいいよう、さりげなく演出してあるわけですね。

 辛くも一難は逃れたブチャラティチームですが、チョコラータは慌てない。辺り一帯、スタンドのカビだらけですし、全く下方へ動かないなんてことも不可能ですから、当然か。というところで次回「グリーン・ディとオアシス その(1)」へ。その1ってことは少なくとも2話はあるわけか。死闘をきっちり描いてくれそうな点は嬉しいですが、もし3クールなら6月中に全部終わらないといけないわけで、間に合うのかな。

Re: 5月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/05/14 (Tue) 06:42:28

ジオウのキバ編は、ゲストの大物脚本家によるカオス回で、真面目に考察せずにギャグ編と解釈する方がいいですな。キャラの性格もいつもと違いますし。

平成1期では常連だった井上敏樹さんのエキセントリックなキャラとして、釈由美子さんが大暴れしたと思ったら、宇宙から来たギンガがさらなる大暴れをして、ジェットコースター的な展開。
これでギンガがゲストキャラじゃなければ、エボルトの再来か、と思わなくもないですが。

そして、釈さんの「マンホールのふた」がアベンジャーズのキャプテン・アメリカの盾のオマージュだったり、ソーのハンマーみたいなドッガハンマーとか、宇宙から来た最強な紫怪人がサノスみたいとか、エンドゲームっぽいパロディ回でもあった、と。

ともあれ、自分的には、この回そのものが「はぐれ狼のたわごと」と思うようにします。
なお、ゲストライダーとしては、次回、キバではなくてイクサが出る模様。


★ジョジョ

ポルナレフが謎の男として登場。

これまで5部は、過去の話との接点が序盤だけだったのが、一気につながってきた感じですな。

そして、ボス戦前の最後の刺客は、チョコラータとセッコ。
元々、この役は、裏切ってボスに付いたフーゴにさせようとの原案があったみたいですが、「やはりフーゴが敵に回るのは、ブチャラティたちが気の毒」という作者の考えもあって、変更されたらしいです。

この後の展開は、カビの効かないブチャラティがチョコラータを倒す、という単純なものではなく、
ジョルノ&ミスタVSチョコラータ、ブチャラティ&トリッシュVSセッコの2組のバトルに流れるみたいですね。

そして残りはラスボス戦に1ヶ月使えるわけだから、まあ、十分終わるんじゃないか、と安心しています。

★ガンダム

幼女時代から10才に成長したセイラが、ミライさんやアムロとニアミスする話。
1話で地球時代を消化して、次回はテキサスコロニー編。この辺、自分は原作コミックをずいぶん前に既読して大筋は覚えているのですが、細かい描写が抜けているので、アニメでまた懐かしみながら追っかけてます。

そして、ラルさんの酒場でのケンカと、ドズルにスカウトされて、後の黒い三連星と対面したり、モビルワーカーのテスト運用だったり、いよいよガンダムらしい流れになってきたな、とワクワク。

次回、エドワウ・マス(キャスバル)と、本来のシャア・アズナブルの対面がポイントかな。
キャスバルがザビ家の刺客に暗殺されそうになったのを、代わりにシャアが殺されてしまい、何とか入れ替わり偽装して、シャアとしての履歴を手に入れる流れです。

一方で、ラルさんは黒い三連星の上司としてスカウトされる流れ。

PS.ジオウはキバという作品知識よりも、「脚本家・井上敏樹」で調べる方が理解できそうだと思います。
まあ、釈さんの言動の数々が、キバの複数キャラ(現代編イクサの名護さんとか、渡の兄の大牙=仮面ライダーサガとか)が統合されてエキセントリック極まっておりますが、ある意味、ディケイドの井上正大さん以上に「世界の破壊者」をやっている井上大先生の暴走脚本を堪能するネタ回と、自分はとらえています。

Re: 5月のスレッド(2019) - K.K

2019/05/14 (Tue) 21:00:14

 ジオウ:キバ編についてご教示頂きまして、それならあまり構えずに観ればいいかと思い切り、感想の続きです。

●仮面ライダージオウ(第35話:2008:ハツコイ、ウェイクアップ!)

 脚本の井上敏樹さんについて、ネットで少し検索してみたんですが、こういう作風だから、とはならず、むしろ「この方って、むしろ何が来るか分からないのかも?」という気がしました。ただ、「あ、そういう点は好みになるかも」というものもありました。「ヒーローが完全無欠ではない」「悪の美学を持つ悪役」「過激な性分ゆえの壮絶な自滅」などです(後者2つについては、今話~次話のアナザーキバに当てはまりそうな気もする)。

 それはともあれ、本編。冤罪で刑務所にいる(らしい)北島祐子が面会の男(田上哲也、元恋人らしい)と話してるんですが、やけに嗅覚含めて観察力が鋭い。ワインの銘柄なども当ててますし、後で寿司を食べたことも見抜いたりしてます。これで推理力があれば、名探偵になれる才能がありそうですな。

 祐子は獄中でも無実を主張してますね。怒り狂うといっていいほど。おそらく裁判でも無実を主張したはずです。ということは、情状酌量などでの量刑減免はなかったはずで、長期の懲役ないしは禁固なんでしょう。弁護したらしい哲也の態度からしても、再審請求などはしていないか、しても通ってない感じです(後で哲也の怪しい点が示唆されてまして、事情は複雑そう)。

 こうなるとジャッカーズとしては飛んで火にいる夏の虫であるわけで、オーラがアナザーキバ化する。祐子はアナザーの力で易々と脱獄しただけでなく、もう3名のお供を連れてますな。字幕を見ますと「(ガルルの声)獲物はどこだ…!?」となってまして、1名はアナザーガルルでいいのかな。ということは、他の2名はアナザードッガ、アナザーバッシャーか。本物の次狼(ガルル)は後の喫茶店のシーンでのん気にマスター(かな?)を口説いてまして、この騒ぎには関わっていないはず。

 一瞬ですが、「2008」「2019」の数字と仲良く歩くカップル(おそらく祐子と哲也)が映りまして、ウォズ前説へ。前説によるとソウゴに試練があるんだけど、ウォッチ絡みではないとのこと。ソウゴの祐子への初恋がどうやら2008年で(キバ本編年代)、それを引きずっての2019年(ジオウ本編の現在)の事件ということなんだろう。

 OP曲後、井上脚本ならずともジオウでよくある食事シーンから。いやアップルパイだから、おやつかな。ここでさりげなく「激辛好きのツクヨミ」と設定紹介されてまして、もしかするとツクヨミの手料理コントの伏線張ったかな?

 それはともかく、アップルパイ→甘酸っぱい→初恋というネタフリでしたか。唐突に初恋話というのも強引だから、一応の段取りはしたかったんだろう。ソウゴの初恋相手は、高校生(のはず)の頃の祐子らしいですね。転んだ怪我の手当てをしてくれた祐子に、まだ小学生だったソウゴは一目惚れしたらしい。

 そこへ男が時計の修理を頼みに来まして、この人物が祐子の裁判で弁護を担当した弁護士(菊池太陽?)らしい。この弁護士も祐子が無実と思って法廷で戦ったものの、有罪判決になったことに内心忸怩たるものがあるらしい。

 一方、アナザーの力を得た祐子、とりあえず美容室に行ってますな。刑務所では実用レベルの散髪と清潔を保つくらいでしょうから、シャバに出たんならそれなりにしたいというのは自然な気持ちだろう。祐子が考えているのは復讐もあるんでしょうけど(実際、この後で関係者を襲う)、自分の考える正義執行らしい。そのためには独裁者としての女王を目指すというわけか。オーラは王でも女王でもいいはずと思って、女王志望の祐子にアプローチしたと。なるほど。

 祐子は自動車で移動中の元担当弁護士を襲いまして、「お前に判決を言い渡す、(すっと指さして)有罪!」と。普通(?)に「仕返ししてやる」とかじゃない。おそらく、立法・行政・司法の三権を自分が持つという宣言なんでしょう。弁護士のほうは祐子だと認識はしても、経緯も目的もサッパリ分からないでしょうな。ぶっ飛び過ぎてますから。祐子はアナザー化して襲い掛かる。

 そこへ(タイミングよく)ソウゴが現れる。こういう流れ、他のライダー物でも何度か「よくタイミングよく現れるもんだ」旨の感想を言った覚えがあります。今回調べてみると、「特撮ワープ」という名称までついた演出なんだそうで。特に今話の井上敏樹さんの手法だと「井上ワープ」なんて呼ばれているらしい(事件に偶然遭遇した一般人が通報→ほぼ即座にヒーロー到着→通報した一般人がヒーローに守られる、とか)。時間枠の制限から生まれた苦肉の策だったのが、いつの間にか人気のフォーマットになったらしい。全然知らんかったorz。

 それはそれとして(^^;、ソウゴの変身して迎撃ですが、アナザーお供の三人衆が現れまして、多勢に無勢の様相ですね。お供の1人がハンマーに変わりまして、なるほどこれがアベンジャーズ(ソー)のオマージュ演出か。もっとも、これだけではオマージュか迷うところがありますが(他のお供は剣、銃に変わるし)、マンホールの蓋でガード&攻撃もある以上、やはりアベンジャーズのはずですね。

 ジオウは一気に追い込まれて敗退、変身を解かれたソウゴに祐子が歩み寄りまして、顎を撫でて「かわいい子」と。これはもうソウゴが小学生時の初恋を思い出すわけですな。遅まきながらゲイツも駆けつけますが、ソウゴはボーっとなってる感じですね。
(男性の顔は死ぬまで変化するらしいんですが、女性の顔の骨格は10代半ば:中学2~3年くらいで完成し、その後は変化しないらしい。よって、40代:釈由美子さんの現在の年齢でも、中高生時に顔を見ていれば、一目で同一人物と分かる可能性が高いはずです。ただし、化粧次第ではありますが。)

 現場を立ち去った祐子の前にオーラが現れますが、祐子は居丈高、高飛車でオーラには扱いかねる模様。これでは女王に擁立してから傀儡に、なんて無理そうです。ここで、祐子のマンホール攻撃が出まして、確かについこないだTVで観たアベンジャーズ映画を彷彿とさせるものがありました(手元に戻っては来ませんでしたが ^^;)。

 一方、ソウゴは時計店に戻りまして、仲間と祐子=アナザーについて調査。2015年の裁判で敗訴してまして、当時24歳(1991年生)。ということは現在28~29歳ということですね。ソウゴが高校生の祐子にあったのは2008年頃(祐子18歳)だろう。ソウゴが例のバス事故・事件に巻き込まれる前か後か、ちょっと気になります。

 それはともかく、裁判記録には弁護人として菊池太陽の名前があり、顔写真も出てますんで、時計店に修理を頼みに来て、祐子に襲われた弁護士は菊池で間違いないようですね。罪状は殺人(死体遺棄、傷害、暴行まであり、極めて悪質と判断されたんだろう)ということで、祐子が無実ならば真犯人は誰なのかが問題になりそう。しかし、祐子が行っているのは真犯人の追求ではなく、まずは弁護士、この後のシーンでは検事ですね。祐子の正義とは、己が怨恨を晴らすためのものということらしい。つまり歪んでます。
(「古畑任三郎」では、被告を弁護する旧友の弁護士が真犯人だったりしまして、ジオウの次話でも、そういう流れもあり得なくはないかな。)

 そして次狼登場。のん気に喫茶店でコーヒー飲んでますが、しかし世界が終わるとか物騒なことを言っており、だけどマスターの女性を口説くために言っているようでもある。が、単なる冗談でもなさそうで、(瞳を金色にして)時のビジョンを見たと言ってますね。要はつかみどころがない感じです。そのビジョンというのが、隕石が都市に落ちてくるものらしんですが、それってラスト近くのギンガ登場のシーンじゃないかな。

 一方、祐子。今度は自分を起訴した検事:杉村昭二ですか(次に狙うのは裁判官かな?)。またもや鋭い観察力で驚かせる。推理力も相当にあることが、このシーンで示されてますね。そこへソウゴ、ゲイツが駆けつける。ソウゴが動機を問うと、祐子は冤罪をなくすため正しき法を制定すると宣言。しかしゲイツが祐子を指さし、「ただの復讐だ!」と看破。この、相手を指さす動作、今話ではしきりに用いられている感じです。

 そこへオーラが介入、攻撃を仕掛けるんですが、これも指さす動作になってます。しかし祐子はまたもマンホールの蓋を使いまして防御。ゲイツが変身して立ち向かい、ソウゴも変身しようとするんですが、奇妙な映像が頭をよぎったらしい。デートする祐子と哲也、続いて(「2015」と表示され)倒れた女性の傍らで立ちすくむ哲也、ですね。ソウゴが逡巡している間、アナザーは3人衆を呼び寄せ、ゲイツは劣勢の模様。

 が、空に異変が起こりまして、隕石の落下らしい。次狼が見たイメージと似てますね。が、ビルには当たらず、離れた崖に直撃。中から仮面ライダーギンガが現れ、アナザーキバを一蹴。ソウゴがゲイツ、ウォズを巻き込んで強制的にトリニティに変身、立ち向かうも、やはり歯が立たない。現状でギンガ最強の感じですな。このギンガ、「唯一の絶対の法」などと口走ってまして、こちらもアナザーキバとは別の正義執行を考えている気配があります。

 このギンガですが、声優が杉田智和さんということで、単に変身者が明かされないだけと思ってました(オーマジオウと同様とか)。しかし調べてみると、キバ本編ではキバットバットIII世(及びII世)の声が杉田智和さん。キバットIII世は噛みついてライダーの力を与えているようですから、このギンガも何らかの力を授けるのかなという気がします。

 次回「2019:ハツコイ、ファイナリー!」では、顔に「ギンガ」と書かれたライダーが、ウォズの声で名乗りしてますんで、やはり今話のギンガはピンポイント登場でパワーバランスを変えに来たのかなと思います。祐子の冤罪については次話で決着がつきそう。今話の描写からは哲也が怪しそうですが、もっと意外な真実を期待したいところです。

Re: 5月のスレッド(2019) - K.K

2019/05/20 (Mon) 08:09:48

 今日の定例感想はジョジョだけ。ジオウはNOVAさんの「ゲストの大物脚本家によるカオス回で、真面目に考察せずにギャグ編」というご教示がまさにドンピシャだと思えたんですが、観た印象をどう言葉で表すかがなかなか思いつかず。それに、カオス回のどさくさに紛れて、重要設定を入れてきたように思えるものもあるような。

 金曜にTV放映してくれた、マーベル・シネマティック・ユニバースの「ドクター・ストレンジ」の感想は少し書いてみたいと思います。

 シンカリオンではちょこっとですが、ガンダム(の黒い三連星)を匂わせるパロディがありまして、エヴァンゲリオンの前例からすると、そのうちガンダムコラボみたいな回が来るのかも。局は違いますが、オリジンが放映されているわけで、今ならいいタイミングかもです。

●ジョジョ黄金の風(第30話:グリーン・ディとオアシス その(1))

 エキセントリックな性格の敵役が多いわけですが、今回の敵コンビはとりわけ異様な感じですね。しかし、親分のチョコラータはともかく、子分のセッコはわざと奇矯を装っている様子がちらほら見て取れるような気もします。

 ともかく本編。前話でボートのエンジンを爆発させて、敵の第一撃はしのいだわけですが、敵自体は無傷で健在であり、ピンチから少しも脱していないことは間違いない。さて第二撃は、と思ったら、チョコラータ&セッコのコント入れて来ましたか(^^;。

 とはいっても、チョコラータはセッコが撮影した、必死の形相のナランチャを見て狂喜してますな。生きようとあがきながら(絶望に転じて)死ぬ様子が好きとは、こういう感じでのことだったのか。確かに冷酷無情のボスでも嫌うのも分かる気がします。老人ホームとか病院の描写もあったんですが、カメラ映像を見た後の行動でチョコラータの人となりが飲み込めて来ます。

 撮影したセッコにほおずりして撫ぜつつ「よーしよしよし(中略、長い)よしよし」ですね。これはセッコは犬扱いということだろう。それも猫可愛がりタイプ。セッコも(この後できちんと喋るのに)人語をあえて話さず、犬の鳴き声を真似てます。

 チョコラータがご褒美に角砂糖2個与えようとすると、セッコが3個要求。自分的にはこのシーンに注目しました。セッコの処世術としてです。「もっとくれ」は普通は嫌がられるリスクがあるわけですが、孤独な独裁者タイプだと正反対になることもあり、歴史上の逸話なんかがよく語られてるようです。

 自分が覚えているものでは、秦の王翦(おうせん)将軍。いったん引退したものの、秦王が楚の攻略にてこずって再起用。王翦は秦のほぼ全軍を任されて楚に向かうんですが、途中で何度も都まで伝令を走らせる。軍事連絡ではなく、戦勝後の褒賞、自分の一族の厚遇等々ですね。副将が「王翦将軍ともあろうお方が情けない」と愚痴をこぼすと、王翦は「楚に勝った後、秦王は猜疑心と恐怖から、わしを殺すに違いない。常に尻尾を振ってみせて、安心させる必要がある」と答えたとのこと。

 チョコラータのスタンドは殺傷力が高いし、セッコのスタンドと相性がいい(理由は不明ながら、チョコラータのスタンドはセッコに悪影響を及ぼさないらしいし)。セッコとしてはチョコラータと組むのが有利だけど、チョコラータの性格が問題。そこで、犬レベルの忠実さと、奴隷のような卑下を見せて気に入られるようにしたんでしょう。さらに念を入れて、ときどきチョコラータからご褒美を欲しがってみせる(たぶん、チョコラータ以外からの利益誘導には見向きもしないんじゃないかな)。

 それにしてもセッコが角砂糖を口でキャッチするのは神業レベルですな。方向を外した1個を、既に口キャッチした2個を使ってでもキャッチして見せる。欲しがっておいて、落としたら不興を買いかねないでしょう(←キャッチしたときのチョコラータの喜びようから推測)。だから、密かに練習するとかして、取りこぼさない技術を磨いたんだろう。チョコラータに媚びて信用させる以外、使い道のない特技ですが、それだけにセッコの覚悟も見て取れる気がします。

 一方、ブチャラティチーム。スタンド亀内のトリッシュは、ブチャラティに対する不信が芽生え始めた模様。ナランチャに亀を投げるよう指示したからですね。トリッシュは以前もナランチャを手当てしたりして、見た目上は最年少の感じのナランチャを気にかけている様子があります。ブチャラティに対しては、ボス面会の直前、エレベータ内で励まされて手をつないだ時点で信頼したはず。自分を見放さないと思ったし、きちんと助け出したんですから、仲間を決して見捨てないと思ったはずです。

 だけど、ナランチャを捨て駒にするような指示を躊躇わず出した。結果的にはミスタのファインプレーでしのげましたが、トリッシュからは運がよかっただけに見える。もっとも、トリッシュはブチャラティチームの誰もが、死と隣り合わせの覚悟だということは、まだよく分かってないんでしょうね。

 が、ナランチャが意外に鋭い。ずばり「君はこれからブチャラティのことを分かりたくってしょうがない」と核心を突く。トリッシュはブチャラティに気持ちが傾いているということですね。だから割り切れない。ナランチャについては(年上ですが)弟みたいな感じなんだろう。この後のブチャラティの思い切った行動を見れば、トリッシュも納得するとは思うんですが、そこをクリアしてもブチャラティの身に起きていることが問題ですね。

 亀外のブチャラティ、ミスタは地形を利用して車を盗んで逃走することを計画、しかし駐車場まで上がれない。セッコのスタンド:オアシスで地面が沈んで行ってるわけですね。地面とともに下降するとチョコラータのスタンド:グリーン・ディが襲ってくる。なるほど。

 が、セッコはスタンド攻撃が行き過ぎたようですね。地面に取り込もうとしたため、ブチャラティにスタンドの特徴を分析されてしまってます。体は石段に沈み込んでいくも、石段は堅いまま。おそらく地中からの攻撃でかなり早く移動できる、などですね。

 この間、ミスタは脱出策を練っていたようで、交通標識を撃って折り、救命ロープのように使って駐車場まで到達。こちらもいいコンビだ。駐車場には、持ち主がそばで死んだ車はあるものの、なおもセッコの攻撃は続いて車までたどり着けない。セッコ(の吹き石弾)とミスタの撃ち合いになるわけですが、弾丸コントロールの効くミスタに利があったようですね。

 しかしセッコは止めを刺しに来ずに地中に逃げてしまい、ピストルズ不発に終わる。これは死ぬ瞬間を撮影しないといけないからかな。ともあれ、ミスタに代わってブチャラティのターン。ミスタは自分が時間稼ぎして、ブチャラティ(と亀)を逃がすつもりだったようですね。しかしブチャラティは逃げず、亀を車において迎撃開始。先の分析で攻略の糸口が見えたってことでしょうな。

 地中を進んでいる以上、視覚で追って来るとは考えにくい。となると音を追って来る。ということで、駐車場を走ってセッコに足音で追跡させ、段差を飛び降りることで足音を消す。セッコは先が見えてないから段差の壁のところから顔を出してしまう。そこを攻撃、とシーンを追いながら理解して行くのが大変でした。CM入ってから「あ、そういうことか」と気が付く始末です(^^;。

 CM後、セッコが地中で思いっきり毒づいてまして、喋ろうと思えば普通に喋れるのか。地中から携帯で電話してまして、よく電波届くな。がセッコがチョコラータに発した質問が意味不明。ノトーリアスB・I・Gが生きているのか、死んでいるのか、ですから。何の関係があるんだ、と思ったら大ありだったのか。要は落下するブチャラティがスタンドのカビにやられないのはなぜか。生きていたらカビが攻撃するはず。ならブチャラティは生きていない。そういうことか。
(セッコ自身がカビにやられない理由は疑問に思わないのか、と思ったんですが、もしかしたら地中はカビのスタンドの射程外なのかもしれない。)

 セッコがチョコラータに電話してる隙に、ブチャラティチームは車で逃走成功してますな。チョコラータが焦ってます。車中ではブチャラティがミスタやジョルノの問いかけに答えず、黙して運転を続けてます。最初は答えたくないか、考え事しているかと思ったんですが、どうやら聞こえてなかったみたいですね。既に痛覚はマヒしてるみたいで、ついに聴覚もやられてきたか。感覚神経から死につつあるらしい。急がないと運動神経もやられて動けなくなるんじゃないか。

 ようやくブチャラティ、自分が既に生者ではないことをジョルノに告白。ただし他のメンバーには口止めですね。ジョルノは当初からボス打倒の同志だからでしょう。が、しんみりしている余裕はない。再度の敵襲ですね。ヘリまで用意していたのか。辺り一帯、全員死亡するはずと踏んで、人目を気にしない攻撃に切り替えてきたんだろう。

 ジョルノが「こいつ(チョコラータ)にはブレーキがない! 悪の限界がない男だ!」と看破してまして、それがフーゴのパープル・ヘイズとの差なんでしょうね。フーゴは必要でない殺人は避けたい(はず)。なので、射程は短いし、光で無効化もされる。しかしチョコラータは他人がより多く死ぬほど嬉しいので、グリーン・ディは無限に増殖する。放置すると、全世界が滅びかねない。真っ先に滅ぶのはローマということですね。ブチャラティチームとポルナレフを始末するために、ローマ市民皆殺しか。パッショーネだって壊滅しかねない。

 とりあえずはヘリを何とかするしかなく、遠距離攻撃となるとミスタのピストルズですね。しかしチョコラータが一枚上手でしたか。そもそもいくらピストルズ付きとはいえ、拳銃でヘリを撃墜するのは至難の業。無駄に全弾撃たせておいて、リロードの隙にセッコが飛び降りて地中に潜る策でしたか。
(このシーンで、ついさっき立てた仮説「地中はスタンドカビの射程外だからセッコは無事」は棄却せざるを得ないorz。なんで降下しても無事なんだ、セッコは?)

 ヘリが反転上昇しまして、拳銃の射程外となるも、ジョルノはミスタに撃てと言う。ミスタの拳銃を持つ手に、ジョルノが手を添えたんですが、自分は「手を添えたって最大射程が伸びるわけでもあるまい」と思いました。が、直後に己が浅はかさを実感。弾にスタンドを作用させてましたか。弾を植物の種に変え、ヘリ直下のビルに着弾させ、そこからぶっとい蔓を伸ばしてヘリを捕獲と。

 次回「グリーン・ディとオアシス その(2)」では、ジョルノ vs チョコラータ、ブチャラティ vs セッコの2正面作戦になるみたいですね。前話時点ではきちんとラストまで描けるかどうか心配になったんですが、次話でボス親衛隊全滅しポルナレフ登場につなげるとなると、確かに充分だと思い直しました。

●ドクター・ストレンジ(17日、金曜ロードショー)

 アベンジャーズの世界観を広げる作品なのかな、というのが第一印象です。この作品と同じくTV放映されたアベンジャーズ2作は、ジャンルとしてはSFと思います。ストレンジはファンタジー寄りですね。もっとも、例えばソーは北欧神話由来のヒーローであるわけですから、アベンジャーズシリーズに(というよりMCUか)ファンタジー要素はあったわけですが。

 ストレンジでもインドヨガ的な修行とか魔法なんだからファンタジー、と単純ではなく、ストレンジがマントラと思ったメモが実はWiFiのパスワードだったりしまして、SFとファンタジーの微妙な線引きを感じます(あるいはグレーゾーン)。改めてインフィニティ・ストーン(ストレンジではタイム・ストーン登場)の設定をウィキペディアで読んでみますと、ファンタジーも意識した要素が感じられる気がします。

 よく考えてみますと、アベンジャーズ系ヒーローも長い歴史を持つアメコミヒーロー。昔の作品ですと、SFとして作られたものでも、現在の視点で考えると不思議な要素があるように思います。SF作家のアーサー・C・クラークが「高度に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」と言ったそうですが、意図・意味は違うかもしれませんが、古い作品では未来技術と古代魔法は演出・設定的に似ているのかもしれません。

 本編ストーリーについては、ちょっと無理があるかなあという点がいくつかあった印象です。敵の総ボスであり最強のはずのドルマムゥは時間の概念すらない暗黒次元の主のはず。なのに、ストレンジの時間ループで根負けして負けを認めたらしい。時間がかないとしているのに、時間操作で負けるのがちょっと納得いかない。

 メインの敵ボスであるカエシリウスについても、ストレンジらとのガチンコ勝負で倒されるのではなく、総ボスのドルマムゥに見放され、裏切られる格好で消滅したのも不満点です。ストレンジが禁忌の時間巻き戻し魔法を敵襲で被害を受けた香港の修復に問題なく使えた点も、安易さを感じないでもない(かけがえのない何かを失う引き換えに魔法行使、だったりすると納得なんだけど)。

 そういう不満点はありながらも、面白かったのは事実です。印象的に大きかったのは、やはり映像です。都市がみるみる歪んでいく映像効果が多用されてまして、リアルタイムでエッシャーの絵が展開していくかのよう。TV画面ですら眩暈が起こりそうなほどで、大スクリーンの映画館で観たら凄かったんだろうなと思えます。

 時間巻き戻しに文句を言っておきながらなんですが(^^;、私利私欲での行使を控えた点も好感度高い。ラストで市民の被害は修復したものの、直前で死亡したエンシェント・ワンの死亡以前まで戻そうとしたりはしない。ストレンジの最大の望みであったはずの、負傷で思うように動かせなくなった手を元に戻す使い方もしない。強大過ぎる己が力に対するヒーローの節度、矜持が感じられました。

 残念なことに、TV放映版では重要シーンのカットがあり、元の映画本来の面白さが削がれた面があったようです。おそらく最も大きいのが、エンドロール後のシーンですね。ウィキペディアなどによると、本作ではストレンジの盟友ともいえるモルドが闇に堕ちてしまうらしい。闇の力をも利用してたエンシェント・ワンにモルドが絶望、エンシェント・ワンにより下半身不随を克服した男から魔力を奪い、また下半身不随に戻してしまう。

 ラストでストレンジに対する真の敵、悪役の出現を描いていたわけですね。TV放映版ではそこがカットされていたため、たぶん印象が大きく異なってしまっているようです。自分が感じた不満点のいくつかも、シーンカットによる影響があったかもしれません。独立した1本の作品として放映しなければならない事情は分かるけど、大事な部分はきちんと見せて欲しかったなあ。

Re: 5月のスレッド(2019) - K.K

2019/05/20 (Mon) 23:30:09

 感想の続きです。

 日曜深夜のジ・オリジンは、シャアがシャアになったいきさつを中心に描いた話でしたが、キャスバル→エドワウが極めて狂暴、あるいは冷酷な面があると描かれている点、興味を持ち始めています。先天的か、後天的か分かりませんが、平時には害があるが乱世では軍人として英雄になるタイプの感じです。

 メカ的には、ザクのプロトタイプが出て来まして、現代の技術で描くとなかなかいいかなと。これでザクらしいザクになってくると、楽しめそう(ザク、ドムが好きなんです)。期待通りにテンション上がってくれば、感想を書くようになるかもしれません。もうちょっと様子見です。

●仮面ライダージオウ(第36話:2019:ハツコイ、ファイナリー!)

 キバ編はスラプスティックコメディーだと判断しました。今話でも途中まではシリアス要素主体になる可能性も考えたんですが、終盤のあるシーンで「これはどぎついというか、ぶっ飛んだコメディで間違いない」と確信。そうなると、ソープオペラの山場でありがちなバイオリン独奏のBGMも、コメディ化・パロディ化されたメロドラマで安っぽくアレンジした曲想だと思えました。

 アナザーキバの3人のお供について、キバ本編登場のキャラクターではなく、アナザーだと思ったんですが、間違ってました。少なくともガルルは次狼本人でした。

 ともかく本編。前話ラストのギンガをちょっと繰り返してくれまして、ギンガの言う「唯一の絶対の法」が「全てのものは滅びゆく」だったと、ようやく気が付きました。前話でどうして理解できなかったのか、ちょっと恥じ入るところありですorz。もっとも、ストーリーなどに全く影響しない台詞だったんですが(^^;。

 結局、ジオウチーム総がかりでも全く敵わずに撤退。そこへジャッカーズが協力体制を提案してくるわけですね。スウォルツの内心の声ではギンガの力(ウォッチ)を手に入れたいとなっていますが、ウォズだけはこれに感づいたらしい。だから終盤でウォズがスウォルツを出し抜けたんだろう。

 ギンガ打倒にはアナザーキバの協力も欲しいということで、協力を要請するわけですが、スウォルツが「女王様」と呼んで、わざとらしく持ち上げてますね。祐子はこれに怒るどころか、納得した模様で、さらに増長して「全員、私の前で跪け」と命じる。でも跪いたら、はいさようならで去ってしまう。このシーンでは極度のわがままと見えますが、キバ編全体で考えると、しくじりそうなことには手を出さないという方針でのことのように思います(ありていに言えば「ヘタレ」となるでしょうか)。

 食い下がるスウォルツに祐子は「お前の意見など求めていない」と極め台詞をパクりまして、このところ不遇な扱いを受けているウールが久しぶりに嬉しそうに笑っとりますな。よほど溜飲が下がったと見えます。祐子は「やつ(ギンガ)のことは、なかったことにする」と平気で言いまして、現実逃避と詰られても気にしない様子。まともな人間だと思うと理解不能な台詞ですが、後で田上哲也が語り、ゲイツが実際に目撃した真相からすると、ずっと都合の悪いことはなかったことにしてきたんでしょう。

 流れをぶった切ってソウゴが祐子に「俺のことを覚えてませんか?」と問うと、祐子は「ああ、お前か」と思い出した様子。ソウゴの子どものときの初恋の相手の回想シーン挟んだりするもんですから、自分はてっきり祐子が思い出し、事実と確認されたと思いました。しかし、後の流れからすると回想はソウゴが思い出したもので、祐子はとりあえず話を合わせる台詞を発しただけのようですね。

 ソウゴは初恋の相手がセーラー服だったから、セーラさんなる仮名をつけてたわけか。相当に印象的な相手だったんだろう。と、このときは思ったんですが、実はソウゴの記憶も結構曖昧なことが、ラストで示されてましたな。結局、祐子のみならずソウゴもかなり妄想入ってたようで、周囲はこの2人の妄想に振り回されたのがキバ編ということかもしれません。

 それはともかく、祐子の冤罪の件ははっきりさせておきたい。祐子の動機ですし、冤罪は祐子が主張しているに過ぎない。事態を打開するためにも、祐子に対する態度を決めるためにも、事実関係の調査は必要なわけですね。幸い、ジオウではタイムトラベルが可能。ゲイツが2015年の事件当日の現場に向かい、状況を確認するわけですが……。

 一方、祐子は自分の裁判を担当した判事を襲う。ギンガも暴れとりまして、ジオウチームはジャッカーズと共闘して対処を試みるも、苦戦。なぜかギンガの現場に祐子が来てまして、判事はどうしたんだろうと思いました。後で検事、弁護士、判事が揃ったところで襲撃してましたから、有罪を言い渡すのと刑執行は、祐子的には別の段取りになってるのかな? ちょっとシーン内容がよく分かりません。

 ともかく、手を出さずに去ろう(という態度での逃走?)とした祐子にギンガが攻撃を仕掛け、ジオウ(ソウゴ)が身を挺して庇う。が、祐子は意に介さずの様子で、これを見たガルルは次狼に戻りまして、去ってしまう(ここでようやく自分もガルルらが本物だと認識しました)。この時点で次狼は祐子=アナザーキバを見放す決心をしたんでしょうね。

 ギンガは胸のオレンジの円に攻撃を受けるとよろめきまして、どうやら弱点はあるらしい。さらに空が曇ると行動停止になりまして、太陽エネルギーで動作し、エネルギー蓄積とかはできない模様。停止直前、「まだまだキバって」と呟いてまして、これに後で「ガブっ」という台詞もあることから、たぶんキバットバットIII世を意識したキャラではないかと思いました。

 一方、ゲイツ。目撃した事件の真相は、祐子が実際に人殺ししちゃってたわけでしたか。被害者は哲也の最初の恋人で、哲也の目の前で犯行が行われ、殺害直後に祐子が嬉しそうに笑っていた。という点は恐るべき事件であるわけですが、凶器がマンホールの蓋。もうこれは、自分的には不条理ギャグと思うしかないです。思わずやっちゃった、なわけはない。殺害するつもりで凶器を持ってきた、ないしは現場で手配したはずですが、なんでマンホールの蓋なんか選ぶんだよ(^^;。

 この真相は、結婚を間近に控えた哲也からも語られまして、前話から終始、祐子の前で哲也の表情がこわばってたのは、恐れていたからだったわけでしたか。哲也はさらに、祐子は常習的に嘘をついているが、祐子自身はそれが真実だと思い込んでいるとも。が、祐子の思考、心理はもっと複雑かつ都合のいいものだったようです。

 ソウゴはギンガに吹っ飛ばされて気を失ったらしく、落ちたところで目を覚ます。祐子が介抱してますね。吹っ飛ばされたときは気にしない風だったのに。この後も気まぐれでソウゴを庇ったりもしてます。真意が読めないというよりは、真意がない、要はその場その場の気まぐれで動いているんだろう。ただし恨みつらみだけは忘れないようです。

 が、祐子に接近していくソウゴをさすがに見かねたのか(ほっとくと祐子の言う通り、結婚して子供が、なんてことになりかねない)、次狼が介入しまして、「その女はやめておけ」「腐っている」と。この後もアナザーキバはお供を呼び出してますが、ガルルは出て来なくなってますね。次狼は祐子の嘘を知りつつも、当初は協力してたんだろうか。その辺りは明かされずじまいでしたな。

 次狼はガルルに変身しまして、ソウゴがすかさず変身したジオウに襲い掛かるわけですが、次狼が先手を取ったということは、本当は祐子=アナザーキバを倒すつもりだったのかな。ジオウに対してはすぐに戦闘停止して変身を解いてますし。しかしソウゴに用があったのは確かで、キバのウォッチを渡して去る(これも結構唐突)。次狼は去り際に、「近く、ソウゴが傷つくことで成長する」旨、言ってまして、次のカブト編で何かあるのか、それとも今話終盤で祐子の正体を知り、ラストで別の女性に出くわす話だったのか。

 その頃、祐子の裁判に関わった検事、判事、弁護士が会って、祐子の話をしているところへ、当の祐子が現れる。さっきソウゴと奇妙ないい雰囲気になったときは、祐子は復讐を諦めるようなことを言ってましたが、しかしアナザーキバに変身して、3人をあっさりバッサリ。

 遅まきながら駆け付けたソウゴは当然、言を違えたことを責めるわけですが、祐子は平然と「法を改正したまでのこと」と。過去の記憶は保ってるわけですね。しかし都合よく解釈して正当化する。ここまでの流れ、ノリがシリアスだったらホラーであり、この一言でぞっとしたと思うんですが、自分的には既に不条理ドタバタと思ってます。「法を改正」と聞いて、「よーし突っ走れ、祐子!」などと喜んでしまいました(^^;。こうまで不条理で突っ切られると、それで最後まで押し通して欲しくなります(そして、そうしてくれた)。

 で、例のバイオリン独奏BGM流れての祐子の過去紹介&ソウゴのメロドラマ的返し。しかし、さすがにこれ以上やるとしつこい。ツクヨミ&ゲイツが介入しまして、全ては祐子の嘘だと指摘する。ショックを受けるソウゴ。ここで急に晴れ上がったと思ったら(雨のシーンなのに、背後のビルとかにさんさんと日が照ってましたな ^^;)、シーンはギンガのほうへ。晴れたから復活と。

 で、ソウゴと祐子があーだこーだ言ってた場所って、ギンガ vs ウォズ&スウォルツのすぐそばだったのか(これは特撮ワープの一種なのか、それともこれも不条理ギャグと思えばいいのか ^^;)。主要メンバー総出のバトルとなりますが、相変わらずギンガ強し。ギンガの決め技を食らいそうになったジオウを庇ったのは、なんと祐子。例によってマンホールの蓋ですね。祐子は気まぐれと言ってますが、たぶんこの言は本当だろう(だからこそ救いがない ^^;)。

 アナザーキバ&お供2人も加わってバトル続行ですが、やはりギンガが強い。結局、ゲイツとウォズの攻撃を両手でガードさせておいて、がら空きとなったギンガの胸の弱点をジオウが貫き、3ライダーの同時決め技で勝利と(胸を貫かれたギンガの悲鳴が「ガブッ」で、やはりキバットバットIII世を意識してそう)。これでギンガウォッチが作成されまして、スウォルツからウォズが予定通り(?)の横取り。この仮面ライダーギンガって、何のために出てきたんだろう。ネタ台詞と新ウォッチのためだけのように見える。だけど妙に違和感がない。全体的にスラップスティックだから、イレギュラーが当たり前に受け取れる作りになってるからかもしれません。

 しかし祐子がまだ健在。哲也の結婚式に現れまして、新婦はよくできた人だから有罪と不条理、止めようとしたソウゴらも有罪ということで無茶苦茶だし、続いて大暴れですな。哲也に対する歪んだ愛情、なんてことも最初の彼女の殺害では思わなくもなかったんですが、どうもそういう定義に納まりそうにない(^^;。結局、キバのウォッチではなく、ギンガウォッチ使用のウォズにアナザーキバは撃破され、アナザーウォッチも破壊される。

 これでめでたしめでたしとはならず、ソウゴに「全人類の傘になれ」とか、この期に及んでギャグとしか思えない台詞の直後、オーラに止め刺されましてあっけない最期。ようやくドタバタも完結かと思ったら、最後っ屁が残ってました(^^;。ソウゴ、別の女性に顎を撫でられ、「可愛い坊や」と言われると、どうもボーっとなってしまい、たぶん「もしかして祐子さんじゃなく、この人が初恋の相手だったか」とか思ってそう。あるいは、祐子よろしく、すっかり祐子を忘れて新セーラさんにほれ込んでしまったとか(^^;。

 キバ編は自分的には「祐子も祐子なら、ソウゴもソウゴだなあ」と呆れる結末でした。まあ、面白かったのは面白かったです。特に哲也の最初の彼女殺害で、祐子がマンホール引きずってきた時点で、そこまでのエピソードの印象がガラッと変わったのが大きかったかも。リアルタイムで不条理を見せ続けるのではなく、こうだろうなと思って観たものが一気に変化すると、その一瞬で爆発的な印象が生じます。文章作品とか、落語ではときおり見かける気がしますが、映像作品でこうも見事にできるものかと、感動しました。

 ラスト、一瞬ですが次がカブト編だと示して終わる。次回は「2006:ネクスト・レベル・カブト」ですね。ツクヨミに何か起こるらしいし、門矢士がまたも登場で流れを変えてくるかなと期待したくなります。

 カブト本編からは、加賀美新(仮面ライダーガタック)役の佐藤祐基さん、矢車想(仮面ライダーキックホッパー)役の徳山秀典さん、影山瞬(仮面ライダーパンチホッパー)役の内山眞人さんが出演してくれるとのこと。矢車想と影山瞬は「地獄兄弟」とのことで、予告後のキャプションでも出てるから、たぶん予習の必要がありそう。

Re: 5月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/05/21 (Tue) 01:39:17


定例感想です。

★ジオウ

キバ編にイクサが登場するという話は、ガセ情報だったらしく、まずは謝罪をば。

高橋ユウさんのキャラがOPテロップだと「???」表記で、自分が見た情報だと「麻生ユリ(仮面ライダーイクサ)」だったのですが、公式情報ではなかったので、書き手の願望に乗せられたようです。

まあ、イクサ(G3みたいなパワードスーツ型のライダー)の装着者は、過去編が基本、紅音也でしたが、一時的に次狼さんや、麻生ユリが装着したこともあり、
また現代編では、名物キャラの名護啓介がメイン装着者でしたが、ユリの娘の麻生恵が装着したこともあり、ダークヒーロー調のキバに対し、光の聖騎士的なデザインで魔物を断罪する正統派ヒーローといった感あり。

ともあれ、イクサが復活していれば、アナザーキバを断罪する役に相応しかったろうけど、結果的にイクサではなくて、ウォズギンガファイナリーが太陽と銀河の力で、アナザーキバを撃退しましたな。

それにしても、この回、「マンホールの蓋」に尽きます。ツイッターで、ジオウ放送時間に「マンホール」がトレンド1位を獲得するぐらいですし、おそらく、ここまでマンホールネタが盛り上がることはないのでは? と。

そして、過去の殺人事件の凶器として、「マンホールの蓋」をズルズル引きずって、両手で抱えあげて、ゴンと鈍器として振り落とすシーン見て、爆笑しました。
なお、重い鈍器を引きずって来るという意味では、キバのドッガハンマーの演出がそうなのですけど、「キバの物語とは全くつながっていないのに、細かい演出描写でキバを想起させる」作風ですな。

このマンホールの蓋演出は凝っていて、「アナザーキバの力を獲得した後では、片手で軽々と投げたりできる」しかも「ギンガの必殺ビームを防護できる」とは、ある意味、最強の武器であり、最強の盾であり、「もしも、ジオウの格闘アクションゲームが出たら、隠しキャラとして釈由美子さんを登場させて欲しいもの」です(笑)。

他のネタとしては、バイオリンBGMは「キバ本編で紅音也が演奏していたもの」で、アギト編以降は原典に沿ったBGM活用をしてくれていますな。
また、ソウゴがキバウォッチを入手したものの使えなかった理由に、「キバアーマーを製作側が用意していなかったから」というメタな理由もあったそうで。

あと、キバの第1話と最終話では、結婚式場の教会が舞台になって、ファンガイアに襲撃されたり、名護さんと恵の結婚の場面になったり、
また、クイーンというキャラにまつわる恋愛劇は必ず悲恋に終わったり、
いろいろとキバの要素抽出で、物語を構成したというか、脚本家が遊んだというか、ジオウの物語でも変奏曲を奏でた感じですな。

そして、何だかんだ言って、笑えたです。

時の魔王と、魔女王の不条理妄想合戦というところも含めて。

★カブト

そして、次回はカブト編。

まず、必要情報として、カブトの世界は「渋谷に落下した隕石に乗って、ワームという宇宙昆虫が侵略をしている世界」なんですね。
だから、ギンガと共に飛来した隕石は、「キバ編ではなくて、カブト編じゃないか」という感想も。そして、実際に、次回のジオウでもワームが登場するようで。

ワームは、人間に擬態する能力を持っていて、しかも高速移動能力で人間を翻弄する。
そのワームの侵略に対抗するために設立された防衛組織がZECTで、「マスクド・ライダーシステム」は基本的にZECT製。
ZECT対ワームの戦いだけであれば、カブトは単純明快なストーリーでした。

しかし、このZECTの生み出したライダーシステムの一つであるカブトの装着者に選ばれたのは、ZECTメンバーではなく、「天の道を往き、総てを司る男」を名乗る天道総司。
彼のキャラは、門矢士並みに高慢で(どちらも脚本家の井上敏樹のキャラがモデルというネタ話も)、ZECTの作戦をかき乱す一方で、しっかりワーム退治は行う。

ただし、人間に擬態するワームの中には、人間を理解して敵対しない道を選んだ者もいて、「ワーム殲滅を意図するZECT」と「一部のワームは守ろうとするカブト」と「ワーム」の三つ巴の状況に展開し、さらにZECT内部で野心を燃やす者などがいたり、勧善懲悪ではない複雑なドラマを展開。

で、今回は、この天道は登場せずに、代わりに門矢士がそのポジションなのかな? まあ、天道と士の共演は見てみたいですけどね。オレサマ主役対決って感じで。

そして、ZECTに所属するカブトのライバルとして登場したのが、蜂モチーフの仮面ライダーザビー。
このザビーの装着者が、矢車想→加賀美新→影山瞬と移り変わって行ったりも。

矢車さんは、元々、「パーフェクト・ハーモニー」をポリシーとしていて、孤高の天道に対して、部隊の連携を駆使して立ち向かうのですが、天道に負けて、部隊メンバーを犠牲にするような命令を下したため、「群れを大事にするザビーゼクター(変身アイテム)」に見捨てられ、変身者の資格喪失。

次にザビーゼクターに選ばれた加賀美ですが、非情なZECTの命令よりも自分の正義の信念を重視し、天道とも親友関係になって、やがてカブトの相方のガタックの装着者に選ばれることに。
この加賀美のキャラは、分かりやすい熱血漢で、天道との関係は、桐生戦兎に対する万丈の如し、と言えば分かりやすいでしょうか。

そして、第3のザビー装着者の影山ですが、元々、矢車さんの部下だったのが、落ち目になった矢車さんを見下して調子に乗った挙句、結局は天道に敗れ、自分も落ち目になっていくことに。
結果、矢車さんと影山は、天道に負けて辛酸を舐めて裏街道を歩むことになった後で、「地獄兄弟」と呼称して、新たなライダースーツである「キックホッパー&パンチホッパー」を入手し、物語の裏で暗躍しつつ、天道と対立したり、稀に手助けしたりしながら、独自の道を貫く流れ。

ある意味、鎧武の貴虎兄さんとミッチが、この後継者になるのかな、と期待した時もありましたが、どうも地獄兄弟に相当するキャラは、あまり見かけませんね。

矢車「お前はいいよな。それに引き換え、この俺は」

前期のパーフェクト・ハーモニーと言っていた理想主義者の矢車さんが没落して、やさぐれて、ヤサグルマと呼称されるまでになって、この荒み方に、なぜか人気が高まって、
でも、そんな矢車さんが、まさかアナザーカブトに? という衝撃展開を期待しつつ。


とりあえず、矢車さんが「パーフェクト・ハーモニー」路線なのか「ヤサグルマ」路線なのか、どっちで出るのかを気にしつつ。

あと、カブト名物は、キャストオフ(装甲排除)してのクロックアップ(超高速戦闘)なので、時の魔王や、疾風の救世主と、どういう戦闘演出を示すかにも期待。

PS.ジョジョやストレンジ関係は、また後日。

Re: 5月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/05/22 (Wed) 01:09:24

ジョジョ他感想

★ジョジョ

セッコがどうしてグリーンディのカビに冒されないのかについて、仮説を三つほど。

1.チョコラータ先生がセッコに対カビ免疫を施している。

医者ですし、自分のカビの解毒剤とか耐性注射なんかを射っている可能性はありますね。

2.チョコラータ先生がセッコのみをスタンドの標的から外している。

1みたいな物理的な手段ではなく、スタンド能力をある程度、意識的にコントロールしているなら、チョコラータ先生がセッコをカビ攻撃の対象にしないように考慮しているのかもしれません。

フーゴのウィルスや、プロシュート兄貴の老化作用は、味方をも巻き込む危険性がありましたが、チョコラータ先生のカビは味方を巻き込まないように調整できる可能性も。

3.セッコがカビの効果範囲や性質を熟知している可能性

例えば、カビは上から下へ向けてしか繁殖しないということであれば、先にカビに汚染された人間を投下してから、自分が後から降下しても、安心とか。

まあ、免疫とか、対象から外されていると考える方が、ややこしくなくて済むのかも。

★ストレンジ

この作品は、ストーリーよりも映像の面白さに惹かれましたね。

特に終盤の香港での時間巻き戻しシーンとか、アストラル体での殴り合いとか、コミックでの表現をうまく映像化したものだな、と。

そして、最後のドルマムゥ戦でのリセット連打は、笑えました。

このドルマムゥですが、「高次元的な存在なので、この世の時間の法則には縛られない」という設定だったと考えます。
ただ、ストレンジの「アガモットの目」(タイムストーン)は、「この世の法則を超えた能力」を持つために、ドルマムゥをストレンジ本人と同じ時間の流れにとらえることができる。

だったら、ストレンジ本人を殺せば脱出できると考えたドルマムゥですが、ストレンジは「自身の死をリセット発動の条件に設定した」ために、ドルマムゥは同じ展開を繰り返すことになる。
ここで、ドルマムゥがリセットされた時間での経験に気づかない、認識できないキャラなら、根負けすることはなかったはずですが、何度も同じ時間を繰り返していることが分かってしまうだけに、「ストレンジは自動的に死んでは生き返る」を繰り返しているのに、「ドルマムゥは意識して何度も同じことを繰り返さざるを得ない」。

これが例えば、コンピューターゲームで「簡単に倒せる敵なのに、倒しても倒しても、また復活する相手」だったら、そんな奴の相手はせずに逃げるのが正解。

あるいは、「話を聞いてくれますか」と問われて、「いいえ」を選んだら、「そんなことをおっしゃらずに、話を聞いてくださいよ」と返ってくる。
「いいえ」を繰り返しても、同じ会話を繰り返すだけで、結局、どうやっても「はい」と答えざるを得ない。
さもなければ、「こんなクソゲー、やってられねえ」とゲームを放棄してしまうとか。

盤面が傷ついて、曲が巻き戻ってしまうレコードと考えてもいいかも。

とにかく、ストレンジのトリックにハメられて、当座の地球来訪は諦めざるを得なくなった。

なお、この一作目におけるストレンジは、魔術の修行を始めて、それほど時を経ていないので、魔法を用いての戦闘能力はまだ育っていない段階です。
だから、強敵に対しては、姑息な裏技やアイテムの助けがなければ、まともに戦えないわけで。

ただ、ストレンジの凄さは、恐るべき学習能力ですな。魔道書を読んで理解する速さが尋常でなく、また一度見た文章を丸暗記できる画像記憶能力を持っていて、さらに魔術の応用能力、柔軟な思考力を備えている。
まあ、率直に言って天才なのですが、アベンジャーズのインフィニティ・ウォーに登場した時には、魔術を使った戦闘にも熟達し、またアガモットの目を活用した未来予知もこなして、サノスに勝つ極小の可能性を予期してアイアンマンのトニーにその選択肢を委ねるなど、軍師的な役割を果たしました。

自分の消滅と、その後の再生復活までも計算に入れた段取りを組むなど、短期間で魔術を使いこなすに至っている、と。

よって、自分は修練を積んだストレンジが活躍する2作目を期待している次第ですが、次は来月のスパイダーマン2作目を経て、ストレンジ新作の情報が出るのは、その後ってことですな。

あ、それとMCUスパイダーマン一作目は、ここでホームアローンと副題を書いてしまいましたが、ホームカミングが正解ですね。
ホームアローンだったら、留守番の子供がトラップを仕掛けて間抜けな泥棒コンビを撃退する話になってしまう(笑)。
そちらの1作目は7月頭に地上波初放送するそうなので、それはそれで楽しめるか、と。

ではでは。

Re: 5月のスレッド(2019) - K.K

2019/05/29 (Wed) 17:59:09

 ジオウは釈由美子さん演じるアナザーキバのマンホールコメディで、こちらの観る気分が緩んでました。が、カブト編では一転、アナザーの違い(記憶等)やら、記憶喪失であるツクヨミの過去などが絡んで来まして、かなりシリアスで複雑な展開になりそう。感想も、まだカブト前編ですが、ちょっとてこずっております。

 さらに立て続けに興味深い洋画がTV放映されまして、そちらにも時間も注意も行ってたりします。ジョジョと洋画2編の感想を書いて、ジオウは改めてまた(たぶんそうならないと思うけど、次回を確認してからという可能性も無きにしも非ず)。

●ジョジョ黄金の風(グリーン・ディとオアシス その(2))

 敵コンビのうち、兄貴格のチョコラータが敗退したと思ったら、ポルナレフ登場でしたね。双眼鏡で顔が半ば隠れたりしてますが、あの髪形だし、予習もあるし、たぶんポルナレフで間違いない。

 チョコラータ敗退が先というのは、暗殺チームのプロシュート&ペッシと似た展開ですね。プロシュートはチョコラータ同様、広域・無差別の間接攻撃タイプでした(ただし攻撃対象に条件付き)。演出的にはガチンコの対決で締めくくって欲しいですから、やはり直接戦闘タイプのペッシやセッコが向いてるんだろう。

 ともかく本編。冒頭はブチャラティ vs セッコから。ですが、ボケとツッコミの漫才になってますな。セッコが「よくもやってくれたよな~」と強がるまではいいんですが、続けて「うぶな事を」。さすがに自分で間違いに気づいて言い直そうとするも、野暮→ボラ→サバ→フグと正解に行き着かない。でも魚シリーズでネタフリしましたんで、ブチャラティが応えて(?)「あじなことか?」とツッコむ。

 前話でセッコがちゃんと喋れるようだと思い込んだんですが、どうやら違ってたみたいですorz。コントにツッコむ無粋を承知で言ってみると、喋り慣れていないとかじゃなくて、言葉についての知識自体があやふやみたい。しかも、セッコは注意が逸れやすいらしく、目の前にブチャラティが戦闘態勢で構えているのに、カメラを気にし始めてしまう。

 と思ったら、そうでもなかったかも。セッコのスタンドは、ブチャラティのスタンドに撃退できるだけのスピード、パワーがあるみたいですね。隙を見て攻撃を仕掛けたスティッキィ・フィンガーズを、セッコは全く目視せずに返り討ちにしてます。そういや、セッコは音に敏感なんでした。見てなくても相手の動きが分かるわけか。

 セッコの攻撃テクもなかなかのもので、地面に弾力を持たせておいて、そこに肘を打ち付けることで威力、速度を増しているわけですね。「あしたのジョー」で、いったんリングロープに体を預けて反動で飛び出してパンチという描写を見たことがありますが、強力ながらも1回限りのパンチ。セッコの場合は肘ですから、連打できるわけですね(空手の突きの練習で、背後にに反動材があるようなもん)。

 ブチャラティも反撃に出ますが、ジッパーで下へ脱出するのがせいぜいみたい。しかも、またも下への動きでカビないわけで、セッコはブチャラティにカビ攻撃が効かないことだけは確信できたらしい。ただ、理由は分からないようです。まさか既に死んでいるとは、セッコならずとも誰もが思わないでしょうな。

 一方、チョコラータ vs ジョルノ&ミスタ。巨大ツタでチョコラータのヘリは捕えたものの、ツタも生物ですからスタンドカビで逃れることができてしまう。その辺りはジョルノらも承知の上で、ツタの成長速度速めてがっちり固定、カビ発動条件の降下をさせない。

 ジョルノは近接戦闘を策していたようですが、ミスタは中間~遠距離攻撃が得意ですから、まず弾丸&ピストルズをヘリに撃ち込む。プロシュート&ペッシ戦のときと同じく、攻撃と偵察を兼ねているわけですな。が、ピストルズが見たヘリ内はもぬけの殻らしい。と思ったら、と思ったら、いきなり攻撃が来て、ピストルズは何名か脱落、これによりミスタも重傷となる。

 やはり直接対峙するしかなさそうですね。もともとヘリに乗り込むつもりだったらしいジョルノ、ミスタ(というよりピストルズNo.5?)にトリッシュとナランチャを任せ、単騎でヘリに向かう。が、やっぱりミスタはミスタですね。失ったら自分も死ぬと知ってて、ピストルズNo.5をこっそりジョルノ護衛について行かせてます。

 単身で立ち向かうジョルノも無謀ではなく、まずスタンド能力でヘリ内の生命反応を確かめる。この技、ノトーリアスB・I・G襲撃前でも見せてくれましたが、すっかり忘れてました(^^;。ヘリ内に誰かいることを確認して、立ち入ってみるも、ピストルズらが見た通り、誰もいない。チョコラータが隠れられそうなスペースもなさそう。だけど、医療器具と血痕がある。

 ヘリ内でまだ生き残っていたピストルズが敵の罠と正体を知らせようとするも、既に遅し。チョコラータが襲い掛かってきたわけですが、どうにも、なんと申しますか、凄い。いや、格闘戦についてはジョルノの敵ではなさそうなんですが、いくら元医師とはいえ、思い切りが凄すぎですね。自分の体をバラバラにして、分散して隠れてやがった。さらにジョルノのスタンドに捕まると、さらに胴体下部を切り離す。上半身から背骨が尻尾みたいに、なんて姿を見せられたら、普通の神経してたら即座に逃げたくなりそう。

 えーっと、落ち着いて観なおしてみますと、自分の体は出血死を避けるように切り離し、切断面はカビで止血したわけか。しかも、バラバラになった身体パーツはそのカビを通じて操れるらしいですね。チョコラータは他人で試したと言ってますが、この後の描写からすると、以前に試み、練習もしてたんじゃなかろうか。これにはゾっとしました。他人に対してだけ酷いんじゃなくて(それなら悪党としてよくあるタイプ)、自分にも平気で酷くなれるらしい。聖者とは方向性が正反対ながら、人を皆等しく扱ってます。

 己が身体をバラバラにした例だと、ブチャラティが最初かな。もっとも、ジッパーで離れただけで、どっか別の空間でつながってるらしい形跡があります。ジッパーで首と胴を放されたのが、洋上で襲ってきたズッケェロですが、頭部だけになっても生きており、心臓のある胴体とつながっていたはずです。リゾットのメタリカだと、似たものがあるかもしれません。

 それはさておき(^^;、CM後、チョコラータはバラバラになった体を縫い合わせまして復活。背骨を尻尾みたいに垂らした上半身の大暴れは、これで見納めか(ホッとするようなガッカリするような複雑な気分 ^^;)。ともかく、ヘリでの攻防は秒単位のシーソーゲームでした。

01:チョコラータがジョルノを蹴落とす。
02:落下するカビがジョルノを襲う。
03:ピストルズNo.5が援護射撃、ジョルノの手を撃ち抜く(ゴールド・エクスペリエンス発動)。
04:その弾丸がツタとなり、ヘリに絡み付く。
05:ツタをよじ登るジョルノだが、ヘリがツタを下げ、カビが襲う。
06:カビでバラバラになるツタをジョルノが蹴り上げる。
07:死したツタは弾丸に戻り、ヘリのプロペラで跳弾、チョコラータ頭部を直撃。
08:チョコラータは落下して死んだようだが、ジョルノは警戒を緩めない(さっきのバラバラ生体見てるからなあ ^^;)。
09:チョコラータは死んだふり作戦で時間を稼ぎ、再び腕を切り離してミスタを人質に。
10:頭部を撃ち抜いた弾丸はゴールドエクスペリエンスを与えられていて、クワガタとなって頭部に戻る(再直撃)。

 いつも以上の段取りの念の入れようだった感じです。この決着バトル、普通に感想を書こうとしても、どうも混乱してしまいまして。箇条書きにしてみて、ようやく攻防自体も飲み込めた次第です。

 ともかく、助けると言っておいて助ける気がなかったジョルノを、チョコラータは「なんてヒドイ野郎」と泣き言で、さすがにちょっと笑った。そこからが原作で7ページ半も描かれた無駄無駄ラッシュですね。アニメでは30秒もラッシュしてました。最後はゴミ収集車へ直行ですか。チョコラータにふさわしい最期だな。悪行もバトルも死にざまも、壮絶というよりはぶっ飛んでます。こういう振り切れた悪党って、嫌いではないです。

 が、チョコラータの最後っ屁がありました。ミスタを仕留めたと思ったタイミングで、セッコに留守録で電話してたわけですね。これをセッコが聞いて、狂喜し奮起した模様。ここも自分的に意外でした。セッコは面従腹背と思い込んでたものでorz。予習によれば、セッコはチョコラータの死を知らされた途端、チョコラータを罵倒したとのこと。それで面従腹背予想だったんですけど、もうちょっと彼の性格は複雑なのかも。セッコがどうきキャラかは、次回に期待しておこう。

 電話は本音でしょうから、チョコラータもボス打倒を彼なりの理由で目指してたみたいですね。強者の権利(横暴ってことですけど ^^;)というよりは強さに伴う義務があると考えてたみたいです(暗黒面のノブレス・オブリージュ?)。電話を切る寸前のチョコラータのイメージ映像が分不相応(^^:)にやたらカッコいい。

 セッコ、ブチャラティの背後に浮上しまして、これを双眼鏡で監視する車いすの男(どう見てもポルナレフでカビは回避できたらしい)、というところで続く。次回は「グリーン・ディとオアシス(2)」ということで、もしかするとまだチョコラータの残滓みたいなものがあるのかな。

●キングコング(髑髏島の巨神、2017年)、インディペンデンスデイ(エクステンディッド版)、……

 以下、自分でもうまくまとめられず、そもそも内容自体がどうにも支離滅裂気味です。面倒くさいようでしたら、捨ておいてください。自分用のメモみたいなものでもありますんで。

 上記2作品、TV放映されたので観てみました。本編の感想を書くつもりはないです(本編感想なら作品ごとに分けたはず)。この2つをまとめて感想言ってみたくなったのは、他作品含めた怪獣つながりを感じたからでして。キングコングのほうだと、ゴジラシリーズの怪獣の続編を示唆する終わり方で、5月31日には「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が公開予定であるわけですね。そして、2020年には「Godzilla vs. Kong」でゴジラ、キングコングが激突する模様です。

 キングコングは映画自体は、特撮映像が非常に多く、かつ高品質。その点はいいんですが、1本の映画として満足感があるかというと、どうもそうではない。ラスト近くまではそう思ったんですが、クリフハンガーのラストを観て、納得。シリーズものの序章なんだから、完結するという意味での納得があるわけがない。次も期待してね、併せて考えてね、という作りであったと気が付きました。

 それで納得できたのは、こちらでアベンジャーズシリーズ(MCU)について伺っていたことが大きいように思います。ネットで読んだ「エンドゲーム」の評論でも、「1本の映画として楽しめる工夫はしてある。しかし他のMCUを観た人が本当に楽しめる」となっていました。いいことのようですが、リスクもあるんだそうで。一見さんお断り、とまでは行かないかもしれないけれど、一見さんが玄人衆の盛り上がりを見て、不公平感を抱く恐れがあるのが1つ。もう1つ大きいのは、1作でもコケるとシリーズ全体に悪影響が及びかねないことなんだそうです。

 それでも、こちらでアベンジャーズ(MCU)がシリーズ通して観てみると非常に面白いというご教示に深く実感するものがありました。TV放映分しか観てないのに、なぜだろうと。現在進行中ではジオウですね。後追いで調べて、「観てさえいたらなあ」と思うことが多々あります。少し前だとGRIDMANですね。

 ネット記事が言うような悔しい思いが自分にもあるのに、なぜかシリーズ展開と知ってワクワクしてしまう。よく考えてみて、思い当たるものがありました。自分とて、シリーズ展開を楽しんだものがあった。例えば、昭和ゴジラシリーズです。これも年代的に、TVで放映したものを観たのが大半です。かろうじて映画館で観たのは「ゴジラ対ヘドラ」辺りくらい。

 ですが、昭和ゴジラシリーズのほとんどは観たことに変わりはない。変遷とか分かるわけですね。もし他のゴジラ映画を全く知らずに「ゴジラ対ヘドラ」観たら、「なんじゃこれは?」となっていただろうと思います。だけどもう(昭和)ゴジラのフォーマットやらなにやら、頭に入っています。ですので楽しめた。

 そんなことを考えていて、久しぶりにインディペンデンスデイを観たわけですが、エクステンディッド版でも、さほど変わらないような印象でした。世界の終末観を出すためのシーンとか、ラストのコンピュータウイルス作戦の伏線の描写などがあるなと思った程度です。

 その辺りは特に感銘を受けなかったんですが、なぜかシン・ゴジラと共通する印象があり、気になりました。ネットで調べると、シン・ゴジラを思い出すという感想もあったようで、どうやら自分の思い違いではないみたい。シン・ゴジラがインディペンデンスデイの影響を受けた可能性はあるんじゃないかと思います(ウィキペディアには特に言及がないようです)。そして、キングコング(髑髏島)はハリウッド・ゴジラシリーズのリブートのようであり、これにはシン・ゴジラは影響してそう。シン・ゴジラはもちろん、昭和~平成ゴジラシリーズ込みで語りたくなる作品です。

 他人からすると支離滅裂かもしれませんが、自分的には、「昭和ゴジラシリーズ」→「インディペンデンスデイ」→「シン・ゴジラ」→「アベンジャーズシリーズ」→「キングコング(髑髏島)」→今後のハリウッド製怪獣シリーズ、という自分にだけ意味のある連なりが出来てしまいました。言い換えると、自分が何をどうして楽しめるようになったか、多少なりとも分かったということで、感想に残しておきたくなったわけです。

Re: 5月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/05/30 (Thu) 09:52:58

5月の最終書き込みです。

★ジョジョ

セッコのスタンドの「オアシス」って、あの防護スーツなんですね。前回まで気づいていなかった。

前回、チョコラータ先生のカビ攻撃がセッコに及ばない理由をあれこれ考えていましたが、もしかすると、あのスーツスタンドの防護効果もあるのかも。

ともあれ、チョコラータ先生がジョルノに敗退し、後はブチャラティとセッコ戦のみ。
てっきりトリッシュがブチャラティを支援するのかと思っていましたが、トリッシュは亀の中に引きこもったまま。一応、ナランチャの介護をしている形ですね。

彼女のスタンドのスパイスガールって、ノトーリアスBIG戦でしか働かないのか。

ともあれ、ポルナレフ登場で、いよいよレクイエムの最終戦が近づいてきました。ワクワクモードを維持しつつ。

★ジオウ

・ツクヨミは士と2058年へ。
・ソウゴは隕石破壊へ。
・ゲイツとウォズは地獄兄弟と戦い持続?

一応、こういう形で続いていますな。
三組三様の展開でいろいろ錯綜しておりますが、一番のサプライズは、やはりOP。一瞬、カブトのイントロが挿入されてから、いつものジオウOPに。

最近は、BGMが旧レジェンドの曲を流してくれて、盛り上がっております。

次回、カブトに変身するのは誰かなあ、と楽しみにしつつ。

なお、カブトの次は電王編だそうで、ドライブ編が最後になる模様。6月は途中で全米ゴルフで一週休みになる予定で、その後は夏の劇場版とのリンクを踏まえつつ、最終決戦シーズンに突入、と。

PS.週末にはゴジラ映画を見る予定。感想は6月の1週目か2週目にでも。

Re: 5月のスレッド(2019) - K.K

2019/05/30 (Thu) 16:59:45

 NOVAさんのご感想を挟む形になってしまいますが、感想の続きです。

 と、その前にジョジョを少し。NOVAさんのご指摘で自分もようやく意識しましたが、セッコのスタンドはスーツタイプだったんですね。暗殺チーム・ギアッチョのスタンドと似ているかもです。セッコのスタンドが無生物的な防護服だとすると、カビは防げてもおかしくはない。考えると、ギアッチョだと、超低温ですからカビの活動を停止できそう。

 そうなると、じゃんけんみたいというか、三すくみになりそう。もしそうだとするとですが、ボスは部下の中に最強無敵の者が出ないよう、人選を考えてあったのかも。「こいつが裏切った場合は、あいつを差し向ければいい」みたいな感じですね。

●仮面ライダージオウ(第37話:2006:ネクスト・レベル・カブト)

 NOVAさんが触れておいでのOP、自分も最初はびっくりしました。やはり観てないものの悲しさで、カブト本編のものを使ったとは気づかず、「今話からOP曲が変わるの?」と思ってしまいました。すぐにジオウのOP曲につながりまして、「ああ、もしかしてさっきのはカブトからか?」と。ご教示頂きまして、確かにカブトのイントロと伺い、納得した次第です。

 ともかく本編。冒頭、ウールがアナザーウォッチ片手に隕石を目撃。ウォッチはカブトのアナザーみたいですね。後のシーンで、加賀美新(ガタック)が渋谷が1999年に壊滅したと語ってますね(カブト本編通り)。ジオウ世界では、この隕石が対応するのかな。それともキバ編でのギンガを運んできた隕石か。

 前に白ウォズや仮面ライダーキカイの未来が出て来まして、ジオウ世界の未来は不確定で、タイムトラベルすると複数の未来が存在するらしい。どうやら過去も同じで、ジオウの現時点の過去候補はいくつかあるんでしょうね(量子力学の観測問題をベースにしたSF設定なんだろう)。

 地表に落下した隕石からはワームが多数出現しまして、人々を襲い始める。今話終盤のシーンで、新たな隕石を破壊すると多数のワームが飛び出していたことから、この隕石は尖兵かな。宇宙をあてずっぽうにワーム隕石が飛び交っているとは考えにくいですから(宇宙は広すぎる)、隕石というよりはワームの宇宙船と考えたほうがいいのかもしれません(カブト本編ではどう設定されているか知らないorz)。

 ワームは襲った人に擬態しているらしい。映画「遊星からの物体」(リメイク版)とは性質・作用が違うようですが、効果としては同じようなものかな。最後に現れたのがワームが擬態した影山瞬(ホッパー、地獄兄弟の弟)ですね。妄想をたくましくすると、このときに影山瞬がワームに殺害されたのかな。と思ったんですが、後のシーンでは影山がとうに死んでいるとのことでしたか(カブト本編での影山の曖昧な生死描写を明確化した?)。

 翌日、隕石落下なんて大事件なのに、ごく普通に現場中継のニュースが流れてますね。ところがリポーターが実はワームの擬態で、テレビ中継されている最中に、堂々と正体を現してしまう。これはもう宣戦布告に等しいですな。が、ウォズによれば対処するライダー:カブトがいるとのこと。後でZECTの加賀美新(仮面ライダーガタック)も現れますから、そもそも未知の敵ではないのかもしれない。

 ウォズ前説からOP曲が始まるわけですが、先週までのジオウのものじゃない。こちらで伺い、ネットにあった公式のカブト第2話のOPを観なおしまして、自分も「ああ、ここでカブトの曲を」と確認しました。カブト本編を観ていた人なら一発で分かって嬉しくなる瞬間だったんだろうな。

 OP曲後、視聴者としてもかねてより首をかしげていた「アナザー出現~ウォッチ継承で記憶を失うレジェンドとそうでないレジェンド」問題に、ツクヨミが言及してくれてます。プロデューサーがツイッターで語ったものだと、過去のレジェンドと未来のライダーでは強さが違うから云々らしいんですが、たぶんその説明も設定開示を避けたものじゃないかと思います。ツクヨミ曰く「何か見落としてる気がする」とのことで、もっとドラマに即した設定がありそう(と期待したい)。

 ゲイツ&ウォズ、ソウゴ&ツクヨミで対処を試みてますが、この時点でも現場周辺では誰もかれもワームという感じで、アギト編でのアナザーアギト眷属軍団以上になりそうですな。が、ソウゴ分隊にはカダックが救援に駆けつける。ZECTもあるようですから、既に組織的に対応を進めつつあったんでしょうね。
(カダックが加わってのバトルシーンのBGMも聞きなれない気がしますが、もしかしてこれもカブト本編からだろうか。)

 一方、ゲイツ分隊。ワームがそれほど強くないと侮りそうになったゲイツに、ウォズが忠告。という形で、幼虫→成虫、クロックアップ等があると警告してまして、実は視聴者向けの説明でもあるんだろう。こういう配慮、自分としては非常に助かります。

 がクロックアップとて、フューチャリング・シノビ、リバイブ疾風で対処できそうですね。直後のシーンでは、ジオウIIが先読み使ってのカウンターを、影山のクロックアップしたホッパーにヒットさせたりしてる。ジオウライダーズも、ガタック第2形態のクロックアップと同等に戦えるらしいことが、これらのシーンで示されたんだろう。ガタックはクワガタモチーフとのことで、偶然ですがジョジョ黄金の風でもクワガタムシが決め手となってまして、こういうシンクロがよくある気がします。

 戦闘に巻き込まれそうになった親子をツクヨミが時間停止で助けるわけですが、そのときに何らかの映像記憶が甦った模様。幼いツクヨミの背後にいる男、黒の帽子に黒服ですね。ソウゴが幼いときに王になるよう告げた男=スウォルツと同じコスチュームでして、たぶん映像記憶にいるのもスウォルツなんだろう。

 そのスウォルツがバトルを眺めてまして、そこに現れるのが門矢士。士はツクヨミについて探りを入れに来たようですね。スウォルツが「自分で探せ」と言ったのは、まずかったかも。大事なことだから明かせない、と言ってしまったも同然で、士としては見当が正しかったと確信できたはずです。

 対影山ホッパー戦に決着がつきそうになると、アナザーカブトが介入。「弟に手ぇ出すな」と言っていることから矢車想で間違いないですね(字幕にははっきり名前が出てたりする ^^;)。「お前はいいよなぁ」という口癖は相変わらずらしい。ということは、性格、気分的にもカブト本編当時そのままなんだろう。戦う気はないらしく、アナザーは影山瞬を連れて去ってしまう。この辺り、矢車のスタンス、目的が見えにくい感じです。

 ジオウ側も変身を解いて、ガタック=加賀美新を連れ、拠点の時計店に戻る。加賀美からワームやZECT、地獄兄弟についての説明ですね。が、ソウゴが初耳ということに、加賀美は不審な表情。加賀美としては地獄兄弟はともかく、ワームやZECTくらいは一般人でも知っているはずと思っているわけですね。隕石による渋谷壊滅についても同様らしい。ウォズも知らない様子ですんで、カブト世界の住人はジオウ歴史の外から来ていると示唆しているように思えます。

 とりあえずの焦点は地獄兄弟ですね。問題もはっきりしてまして、死んだ影山にワームが擬態、矢車をだまして何かたくらんでいると。

 一方、断片的な記憶の回復に悩むツクヨミにゲイツが声をかける。戻った記憶映像は、ツクヨミが正面を向いてますから、写真を思い出したのかな。その映像内にいる人物のうち、2人は両親らしい。ということは、ツクヨミは記憶喪失とはいえ、両親については覚えているわけか。しかし黒帽・黒服の男については思い出せないか、知らないらしい。

 じゃあ自分で見に行けばいいじゃん、とばかりに門矢士が誘う。いつも唐突な登場ですね。士の調べでは「時空が歪みだしている」とのことで、しかし原因や影響については不明の模様。ただ、黒帽の男や士がスウォルツからツクヨミにたどり着いたことからすると、スウォルツがツクヨミで何か画策しており、その影響が出始めているということかなと思います。ツクヨミは士の誘いに乗りまして、2058年の廃墟世界へ。2068年には世界人口半減という惨状ですから、その10年前でも既に荒廃しているわけですね。

 その頃、ソウゴとウォズは地獄兄弟の捜索してたみたいですね。ゲイツからツクヨミらの出立を聞いて、ウォズが「余計なことを」と独り言ちる。ウォズもある程度は何かを知っているということですか。白ウォズ出現以降、解説やコントが多かったウォズですが、何やら画策するキャラに戻ってきたのかも(個人的にはそうなってほしかったり)。

 が、影山のほうから接触してきまして、アナザー化した矢車を元に戻したいと告げる。正体がワームである影山を信用できない様子のウォズですが、ソウゴはあっさり承諾。この時点では、「やっぱりソウゴはお人好しかなあ」と思ったんですが、実はこの時点でソウゴとウォズは阿吽の呼吸で策略を巡らしていたわけですな。

 しかし、そんなことがどうでもよくなるような異変が勃発。大隕石の地球接近ですね。落下予想地点は東京。後のシーンから判断すると、影山(と矢車)は隕石について知ってたんじゃなかろうか。そんなことは露知らずのソウゴ&ウォズ、案内されるままに廃倉庫らしき場所にたどり着くも、影山がソウゴを襲おうとし、加賀美が阻止に入る。そこで地獄兄弟の本当の目的「加賀美が真のターゲット」と明かされるわけですか。

 アナザーカブト=矢車も襲い掛かって来るし、影山もホッパーに変身。が、ソウゴは先刻ご承知だったらしい。おそらく、後を付けさせていたウォズのギンガであっさり阻止。ソウゴが「後は2人(矢車、影山)を倒すだけだ」とサラッと凄いこと言ってます。ジオウでの「倒す」って、アナザーについては「元の人間に戻す」ではあるし、影山は人類と相いれない(はずの)ワームではある。しかし、最初から同情の欠片もなかったような言いっぷりでした。自分的には「ソウゴは未だ、オーマジオウ要素を抱えているのかも」と危惧したくなりました。

 しかしここで轟音。大隕石の接近ですね(なぜ音がするかは考えないでおこう ^^;)。何を差し置いてもこの隕石はなんとかしておかねば、ということでジオウ・フォーゼアーマーで撃退に向かう。地上に残った面々、特にアナザー&ホッパーは隕石を気にせず戦闘続行ですね。矢車は「どうせ俺なんか、ワームしか相手にしてくれない」とのことで、アナザー化を受け入れているのは、それが理由ということか。だから義弟:影山がワームでも守る、いやワームだから守るということなんだろうな。

 とはいえ、未だギンガ最強らしい。クロックアップしたアナザーをあっさり退けてます。ですが、アナザー化が解けたらホッパーということですか。ホッパー、キックの一撃でギンガを後退させたもんですから、「矢車からしたらアナザーは前座的なもの?」と思ったんですが、そのまま矢車は(おそらく影山を連れて)撤退。加賀美新もいない。

「地獄」と書かれた紙と「兄弟ラーメン 極弟味噌」なるカップ麺が残されてまして、初見の自分は意味が分からずです。調べると、矢車想は料理ができる人物ながら、ホッパーとなってからはカップ麺などで食事を済ますようになったらしいですね。ここも、もしかするとポイントかな。矢車が料理するようになる≒矢車の立ち直り、みたいなことがあるのかもしれない。ジオウを見送ったゲイツの前に、矢車が生身状態で現れてましたが、なぜか川を歩きつつ、「今、誰か俺を笑ったか?」などと意味不明のことを呟いてますな。壊れているようにも見えるし、どうも矢車の現状がよく分かりません。

 一方、隕石の始末に向かったジオウ。予想外の隕石の大きさに動揺するも、なんとか破壊に成功。ワームが多数飛び出してますね。やはり隕石はワームの巣窟か。しかし、さらに巨大な赤い隕石が隠れていたわけでしたか。というところで、続く。

 次回は「2019:カブトにえらばれしもの」で、超巨大隕石についてはジオウ&ギンガの協力プレイで撃破できるかどうか、ツクヨミについては幼い頃のツクヨミ自身、アナザーカブトについては本物のカブト登場、といったところが焦点になるみたいですね。ツクヨミの問題だけは、まだ後を引きそうかな。

 NOVAさんの掲示板のほうを拝読してみますと、ギンガは(フォーゼの)メテオと関連性があるようですね。そこからネットで調べてみると、フォーゼとメテオは昭和の仮面ライダースーパー1をモチーフにした面があるとのこと。ということは、昭和ライダーの登場もまだ見込みあるかなと期待したくなります。門矢士なら接点がありそう。でも現実問題としては、平成ライダー20人総まとめのジオウに昭和ライダーも加えるのもちょっと無理があるかなとも思います。TV本編で無理だとすると、劇場版かVシネマかなあ。

Re: 5月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/05/30 (Thu) 23:02:31

ジオウに関して、少し補足です。

>ギンガとメテオ

これは、劇中の設定というよりは、スーツデザインの関係ですね。
特撮ヒーローですと、主人公周りのスーツには予算が十分下りますが(玩具で商品化もされやすいですし)、毎回の怪人になると、後半になればなるほど予算の制約もあって、使い回しを考えないといけなくなります。

ジオウですと、シノビとかクイズとかキカイとかギンガといったミライダーたちは、新作のスーツではなく、過去のライダースーツ(主役以外とか、主役のマイナーなフォームチェンジ)を改造したもので、
ギンガも、メテオのスーツを改造したわけですね。頭部だけ作るとか、上半身にちょこっとアーマーパーツを被せるとか、だけど下半身が同じとか、背後を比べると分かるとか、「この怪人は、前作品のこの怪人を改造したもの」という蘊蓄を売りにしたファンサイトもあったりして。

他にも、怪人のデザイン集みたいな書籍で、そういうスーツ改造の経緯が記載されてあって。

ともあれ、ギンガの場合は、たったの2話しか登場しない(しかも予算はアナザーキバに持ってかれた)ために、スーツは非常に安上がりで済まされて、改修前の比較画像と比べると面白いなあ、と思ったり。

逆に言えば、もうメテオが登場するのは(再改造でもしない限り)ないだろう、とか。

>昭和ライダー

夏の劇場版には、仮面ライダーBLACK RX以降の昭和ライダーと、アマゾンズのアナザーライダーが登場することが公式発表されました。

一応、平成ライダーは2000年のクウガ以降の作品を指しますが、厳密に言えば、1988年に番組が開始されて89年に終了したBLACK RXを平成ライダー第1作に分類することも可能。
それ以降、真、ZO、Jというビデオ作品および劇場作品が90年代に作られて、これも制作年で考えると平成ライダーと言えますが、
鎧武の時期に「昭和ライダーVS平成ライダー」の映画が作られた際に、クウガより前のライダーは昭和ライダー扱いされてました。

そういう「平成ライダーでありながら、公式に平成ライダー認定されていなかった連中」がアナザー化して、襲ってくるのが夏映画のコンセプトです。

だけど、それ以前の1号とか2号とかV3はどうなるのかなあ。
まあ、それよりも今の興味は、「令和ライダー初作品」は何かなあ、と。

ネットでの先行情報だと、「仮面ライダー01(ゼロワン)」という名前が挙がって、レイワンという新元号由来という、もっともらしい話が流れていますが、公式にはまだ確定していない段階ですね(玩具の登録商標)。

それ以外では、電王編において、ジオウが最強フォームのグランドジオウにパワーアップするそうで、「全ての平成ライダーを召喚して、全ての平成ライダーの武器を使用可能」とか、
他にも、電王編では2号ライダーのゼロノスが登場するそうで、ただ変身者(響鬼編の京介と役者が同じ)も登場するのかどうかが興味の的になったり。

ソウゴ「京介さん?」
ゼロノス「誰だ、それは? 俺は侑斗だ」とか、そういうネタに期待しつつ。

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