創作と鑑賞の談話室

573798
●本掲示板ご利用、ご参加について(文責:管理人 K.K)

【お知らせ】投稿の公開は管理人承認後となります。

投稿は年齢性別その他一切を問わず、皆平等の精神で、18禁で公序良俗を守りましょう。
普段は親しく話し、時には激論も楽しみましょう。
でも、管理人からの指示は守ってくださいね。

6月のスレッド(2019) - K.K

2019/06/01 (Sat) 00:09:31

 6月の雑談スレッドです。

Re: 6月のスレッド(2019) - K.K

2019/06/02 (Sun) 12:55:06

 定例感想ですが、ジオウについては明日にでもと思います。自分的にはですが、ちょっとややこしかったので、明後日くらいになるかも。

●ジョジョ黄金の風(第32話:グリーン・ディとオアシス その(3))

 自分的にはセッコについていろいろ考え込んだ回でした。最初、他人を信用しにくい独裁者気質のチョコラータの警戒心を弱める、さらには付け込むために懐いた演技をしていると思いました。チョコラータの「よーしよしよし」のとき、目が死んでるような気もしましたし。

 が、チョコラータの留守録電話、つまりチョコラータが見ても聞いてもいないところで、セッコはチョコラータの言葉に狂喜したり、真剣に聞き入ったりしてました。ですので、演技ばかりでもないかなと思えてきました。が、予習によるとチョコラータが敗れて死んだと分かった途端、セッコは彼を罵倒すると。確かに今話でそうなってました。

 これは描写も含めて素直に受け取ると、やはりセッコはチョコラータの実力(資金等も含む)を保身の傘にしたと思うべきなんでしょう。セッコ自身にも(組織を牛耳るなどの)野心はあり、チョコラータが勝てば、セッコの野心も満たされる。しかしチョコラータは死んだ。セッコとしては「じゃあ俺が欲しいものを取るぞ」となる。

 それで整合性があるんですけど、どうもスッキリはしません。セッコの動機とかが分かった気がしない。セッコは(たとえ聴覚に異常をきたしても)逃げようと思えば、いつでも逃げられる能力があります。なにせ地中を泳ぐように進めるし、ブチャラティのジッパーより速度がある。

 なのに逃げない。チョコラータ亡き後、再び組織に頼る気を起こしたりなんかもしてるのに、逃げようとしていない。この辺りに、どうもなんかあるような気がしてしまいます。そう考えてみると、チョコラータの遺言となった留守録聞いて、罵倒したり、携帯投げつけたりしたのは、チョコラータを失った悔しさもあったんじゃないか、という気もします。

 とはいえ全て自分の妄想レベルです。が、やはり自分的にですが、ウィキペディアにもあるボスのセッコに対する評言「考えの読めない男」がなんとなくしっくり来ます。最後までセッコの真意が読みにくかったなあ、という感じですね。

 それはそれとして(^^;、本編。前話ラストから引き続き、ブチャラティ vs セッコですね。ブチャラティにカビが効かない云々言ってたわけですが、そういう状況でもなくなってきた。周囲一帯、カビが作用してないことは、ブチャラティにもセッコにも分かるわけですね。異変に気付いた人が大勢、走り回ってるわけですから。

 セッコが留守録を確かめると、事実上のチョコラータの遺言。チョコラータは頭部を負傷したと言ってますんで、巨大ツタに引っかかって死んだふりしていたときのはずですね。ジョルノが警戒を緩めなかったはずですが、相当に器用な男のようですな、チョコラータは。

 かつ、情報漏れって意外なところから起こることも示されてました。ピストルズの会話から目的地がコロッセオだと、チョコラータに分かっちゃったわけですね。昔々ですと、誰にも接触させずに仕留めればそれで機密は守れてました。しかし今だと(2000年頃でも)、個人が通信機器を当たり前に持ち歩いてる。情報を得たその場で、連絡できちゃうわけですね。

 それはともかく、留守録聞き終えたセッコがチョコラータを罵倒して荒れ、まっしぐらにコロッセオに向かうわけですね。この部分の感想は上記の通りです。観た後でそう考えたわけではなく、観ながらリアルタイムで「どう思ってのことだろう?」と首をひねってました。

 行かせるわけにはいかんとブチャラティ、先を斜め切りにした鉄パイプを投げつけるわけですが、使い方が予想外。てっきり、投げ槍だと思ったんです。止め刺しに行ったなと。しかし、ジッパー使って鉄パイプを2つに裂き、挟んで捉える狙いでしたか。

 が、スピード・パワーではセッコが優ってたようで、避けて投げ返す。しかも「コロッセオ」と「殺せよ」のダジャレ言うくらい余裕見せてますな(イタリア語版でどう翻訳したんだろう? 調べても出てこなかったorz)。しかも、目視でコロッセオのポルナレフに気づいただけでなく、車いすまでしっかり見えてる。聴覚以外に視力も凄いらしい。地面に手を置いて地中の動きを探ってもいましたから、触覚も相当だろう。センサー能力は抜群と考えるべきでしょうね。ただ、泥を平気で頬張ったりしてますから、味覚、嗅覚は鈍感かもしれない。

 バトルは一進一退しつつも、ブチャラティ不利の模様。ジッパーで地中に逃れるも、セッコの主戦場だからなあ。水を得た魚にさせてしまう。せいぜい、水道管を細工した音の細工で時間稼ぎするくらいですが、逃げ切れるわけがない。セッコ、石の矢の雨を降らせるとかしてますが、よく地中に通るもんだ。と思いまして、勘違いに気が付きました。水中同然になってるわけでしたか。

 さらに観なおしてみると、セッコの泳ぎはクロール風です。クロールって水中ではできません。腕を前に出すときは水上(空気中)だからできる泳法。ということは、セッコは自分より上の位置の密度を低く、下を高くできるんだろう。そこまでできるんなら、地中では自由自在、やりたい放題みたいですね。

 ブチャラティ、なんで地中に逃げようとしたんだ、と思ったら、実はセッコがブチャラティの術中にはまっていたわけでしたか。セッコが地面を水面同様にしたもんだから、路上の自動車も沈んでる。自動車のタイヤをバーストさせれば、地中も水中同様になってるから爆音が凄いことになる。そしてセッコは聴覚が非常に鋭い、そこは大音響に弱いという弱点でもあると。対して、仕掛けたブチャラティは聴覚はもともと常人レベルで、さらに感覚が鈍くなっており、仮に聴覚にダメージを受けたところで大差ない。なるほど、です。

 調べてみますと、乗用車のタイヤは2.5気圧くらいのようです。地中が1気圧だとすると1/100秒のオーダーでタイヤ容積の2.5倍を圧することになります。それが空気という弾性ある媒質ではなく、土が液体化した非圧縮性の媒質を伝わるわけですから、ダイレクトに鼓膜を圧するでしょうね。リアルでは金属板を加工するのに使われる手法です。常人でも相当なダメージがあるはずで、ましてや聴覚人一倍のセッコだと大ダメージになるのも無理はない。

 しかし、セッコが完全に聞こえなくなったかどうかはちょっと判断しかねるところです。本人は聞こえると主張しており、ブチャラティとの会話でも、内容は聞き取れていないものの、発話のタイミングは合っている(何か言われて、答えてる)。聞こえにくくなった、ひどい耳鳴りがする、というものかもしれません。

 地中でも自由自在で亡くなったことだけは確かですね。浮上場所を間違えて自動車にはねられたりしている。車のタイヤ走行音が人の足音程度に聞こえたんでしょう。しかし、そこで変な疑問を感じてしまいました。普通、人をはねたら車は止まるでしょう。目の前に誰かいるだけでも急ブレーキ、急ハンドルとかあるはず。でも、行きかう車はセッコを無視して走っているかのよう。

 それで妄想湧いたんですが(^^;、セッコってスーツ型のスタンドですよね。で、スタンドは常人には見えない。ということは、常人からするとセッコは光学迷彩状態なのかも。そう考えると、このシーンの車・ドライバーの無慈悲な(^^;)走り方も説明できるかもしれない。もしそうだとすると、セッコは暗殺チーム向きだったかもです。誰にも見られずに行動できるわけですんで。

 それはそれとして(^^;、ブチャラティの命は助けるという提案を蹴って(まあ何言ってるか分からんかったんだろうけど)、近くを通りがかった少年を人質に取る。って、誰かと思ったらドッピオじゃないか。セッコ、自ら「前門の狼、後門の虎」を作り出しちゃってるよ。それにしてもドッピオ、落とした鞄から電話機が多数こぼれ落ちてます。いざというとき電話がないのに懲りて、そんなに持ち歩くようになったんだろうか。1つだけ、くの字型のが何本かついた機器も見えます。後のドッピオの独白からすると、盗聴用アンテナらしい。

 人質など無駄でして、あっさりと決着。ジッパーでドッピオの体を素通しで攻撃、セッコの手と口をつないじゃったわけですね。そこからセッコの体は泥化してくる。セッコも手で触ってスタンド能力を発動するタイプだったわけか。ブチャラティも殴って発動するタイプですから、最初から見当はついてたんだろう。セッコはスタンド解除すればいいはずですが、どうやらできないらしい。常時発動するタイプだったのかしらん。

 セッコ、最後はゴミ収集車に落ち込みまして、奇しくもチョコラータが放り込まれた収集車だったようですね。真っ暗だと思いますが、チョコラータと遭遇し、名前を連呼してます。ということは、セッコが息の根止められたかどうか、不明ということか。コミック原作の描写は知らないんですが、アニメ版からするとセッコ再登場は不可能ではなさそう。

 しかし、ドッピオが残っている。ブチャラティはボスのデスマスクからの顔は知っているけれど、ドッピオの顔は知らない。ドッピオは他のブチャラティチームの情報収集もして、ブチャラティを始末しそうな動きのようです。万事休すですが、それより先にブチャラティの寿命が尽きそう、というところで次回へ。

 次回は「そいつの名はディアボロ」ということで、いよいよボスが堂々と現れるか、ポルナレフからボスの正確な情報が出そうかな。

●ローグ・ワン再試聴(TV放映版)

 録画してCMカットはもうしてあったんですが、一気に観る時間がなかなかなくて。細切れで観てしまっては、CMがあるのと大差ない。CMは3分くらいあったりしますんで、かなり緊張がゆるんでしまいます。そのCMも全部削除しても、本編が2時間以上ありました。時間を取って、ようやく一気に観なおしました。

 そうしたら、印象がかなり異なりました。CMなしでずっと観ていると、ストーリーの流れに沿って、次第に一点に集中していく感覚がありました。一点とはもちろん、デススター設計図の奪取ですね。

 ただ、TV放映リアルタイム視聴のときに感じた、「なぜ、主要キャラクター以外も最後の戦いに志願したのか?」は完全には疑問解消はされませんでした。それでも、ジンやキャシアンらと同様の過去を持つが故かな、と感じることはできました。1回目だと、そう思えなかったので、かなり疑問は強かったです。

 終盤までの主要キャラクター+新参戦の同様の者たちでローグ・ワンチームとなるわけですが、1回目の視聴では、反乱同盟軍の一部隊と思って観ていました。二度目だと、そうでなくて、同盟とも帝国とも違う独自の行動を取る面々に見えたのも、ちょっと意外だったかも。なんで最初の視聴で気が付かなったのか。

 そこから「帝国の勢力拡張進行ながら、同盟 vs 帝国が半ば膠着状態。そこへジンらが偶然入り込んで、膠着状態を破る流れが生まれた」という話のようにも思えてきました。EP4で帝国の本格軍事侵攻が始まり、EP5を経てEP6で同盟が反撃、ついに皇帝打倒がなるSW歴史の激変となるわけですね。ローグ・ワンはその一連のきっかけとなる話足り得ることは、ようやく納得できた気がします。一度目だと、うまく辻褄合わせしてある、という程度の感心でした。

 あれこれ見落としていたわけですが、二度観たから分かった、というものではない気がしています。やはりCMですね。30分枠アニメなどですと、CMが入ることを計算して組み立ててある気がします。下手にCMカットすると、シーンがつながってない気がしたりすることもあります。

 ですが、もともとCMが入ってない映画などだと、やはりCM抜きで観てみる必要があるんでしょうね。他の録画分も、CMカットして観なおしてみたくなりました。
(たぶん、カットされたシーンなんかも同様の影響があるんじゃないかと思いますが、これはどうしようもない。映像ソフトを当たるしかない。)

Re: 6月のスレッド(2019) - K.K

2019/06/04 (Tue) 12:10:30

 感想の続きです。

●仮面ライダージオウ(第38話:2019:カブトにえらばれしもの)

 カブト編を一応観終えまして、自分的な焦点は矢車想だったかなと感じました。焦点というより謎だったと申したほうが正確かも。キバ編の北島裕子=アナザーキバに類似するキャラの感じです。何が行動原理、動機、目的なのか分からない。キバ編は結局、不条理コミカルといっていいと思うんですが、カブト編は対照的に非常にシリアス。

 矢車想は(文字面レベルの下調べですが)カブト本編から引き続き迷走しているということかもしれません。が、それにしてもゲイツに真意を問われると、いざというときは矢車本人が影山に再び止めを刺すといい、しかし影山に再開すると必ず守ると言う。世界がどうなってもいいような言い草もする。

 いざ決戦となっても、個別に戦ってる感じで、影山を守り切る動きでもないし、阻止に動くでもない。影山が致命傷を受けて、最期に兄貴と呼んで欲しいと言ったのが真情かと思ったら、ワームの姿を現した影山が(自分はワームであって)矢車は兄貴でないと突き放して消えても動揺が見られない。

 (偽の)影山が死亡、消滅して矢車がどうするのかと思ったら、「笑えよ」と言って、よたよた去ってしまう。その場その場のノリで動いているとしたらつじつまが合うかもしれませんが、結果的には影山が偽者でも良しとして、影山が生きている間は影山の望みを叶えるために動いていたようにも思える。つまり、矢車の行動に一貫性はあるといえばある。どうもよく分かりません。カブト本編でもこんな感じだったんだろうか。

 ともかく本編。前話からの続きで大隕石の後ろに巨大隕石が隠れてて、どうしようというところから。ジオウの目分量ではざっと100倍(長さ、面積、体積のどれだろう?)。ジオウ単独ではどうしようもない、そこへウォズから連絡。とりあえず拠点に戻って作戦会議ということですね。

 このとき、時計店のテーブル上で「弟味噌」カップ麺が調理中でして、後のシーンでは食べ終わってますな。「食うんかい!」と思ってしまいました(^^;。が、「地獄」の書置きと一緒に置いてあったんだから、中身を点検するのは当然か。かつ、食べ物を粗末にしてはいけないから、開けたら食うてしまうのが正しい(のかな?)。

 それはともかく、川の中を歩いてきた矢車想にゲイツが詰め寄る。影山が偽者で実体はワームだということなんですが、矢車は百も承知で、しかし影山であり弟なんだから守ると。このシーン、矢車がまるで泥酔しているような感じです。正気かどうか疑われるし、話も通じそうにない。

 が、矢車がゲイツに告げたのは、(笑わば笑えの覚悟で)「影山は守るが、いざとなったら自分が倒す」ということですね。これを聞いて、ゲイツは以前にジオウ(ソウゴ)にジクウドライバーを再び渡して言った、「魔王になりそうなら自分が倒して止めてやる」旨の約束が被るわけですな。これってもしかして、ゲイツの近未来を示唆してるシーンかなと思いました。例えば白ウォズがいた別の未来では、ジオウを倒したゲイツがこんな感じで腑抜けちゃってるとか(さらに守ったはずの世界に敵対するようになるとか)。

 そういう妄想はともかく(^^;、時計店ではウォズが可愛い(^^;)イラストで戦術解説。要はフォーゼ使ってウォズを隕石まで運び、ギンガの太陽モードで焼却ということですね。しかし「地獄」の書置きによると、加賀美新を人質にして、フォーゼとギンガのウォッチを渡せとある。ジオウ側の出方は影山にはお見通しで、妨害に出てきたわけか。

 ソウゴ&ウォズが指定の場所に来てみますと、人質という卑怯な手を使った影山、意外にも伏兵も置かず、待ち伏せもせず、罠なしで待ち構えてますね。矢車=アナザーが介入してますが、影山が呼んだのではなさそう。策を弄した、もとい、尽くしたのはソウゴ側で、ウォッチをわざと取りにくく投げておいて、コダマスイカアームズ、タカウォッチロイドに急襲させてます。しかし、アナザーの介入もあって、フォーゼ、ギンガのウォッチは影山の手中に。しかし加賀美だけはなんとか救出。
(アナザーとホッパーのキックで、バックに炎が出るの、結構いいな。)

 とはいえ、ウォッチが奪われたんじゃあ、ウォズの作戦はご破算。時計店で善後策を練るも、これといって案は出ず。むしろ、何が分からないかが続々と出る始末。ジャッカーズの狙い・動向が不明、加賀美の時間(カブト世界の歴史?)が混ざってきている、門矢士の言う「時空の歪み」等ですね。が、加賀美はそっちの話に興味はなさそうで、彼の目下の問題は「カブト」らしい。

 一方、影山と矢車。カップ麺食いながら雑談の模様ですが、内容は深刻。影山は地球を地獄と化すといい、矢車は影山がしたいことならと許容してます。このときの矢車の話しぶりはゲイツのときと違って、割としっかりしている感じです。影山退場後はまたおかしい感じですんで、矢車は影山がメンタル安定の要因になっているかも。要は頼る気持ちがありそうということですね。

 が、ウールが介入しましてウォッチを回収、スウォルツにソウゴらに返すべきと提案する。ウールの望む未来はワームで荒廃する世界ではないからなんでしょうね。スウォルツはウォッチを受け取るも、相変わらず「お前が知る必要はない」と言って、独自の行動を取る模様ですね。

 一方、2058年のツクヨミと門矢士。そこそこの大きさの瀟洒な屋敷に来てまして、前話ラストでの荒廃の描写からすると、まだ破壊を免れている地域かな。士はそこのコックとのことで、富裕層らしいこともうかがえます。入ってみると、幼い頃のツクヨミがおり、例の黒帽・黒服の少年はスウォルツらしいですね。兄妹でしたか。

 この幼いツクヨミは時間操作を完全に使いこなしている感じですな(この力があるから世界が荒廃しても優遇されている?)。現在のツクヨミは記憶と共に能力の使い方も忘れたということなんだろう。最も気になるのは、幼いツクヨミが現在のツクヨミを指して「(時間を超えてきた)介入者」と呼んでいることです。幼いツクヨミの様子からすると、「介入者」は敵、ないしは好ましくない存在の感じです。なんだろう、介入者って? もし最大の介入者がいるとしたら、門矢士が相当しそうですが、コックとして雇われているくらいだから正体がバレてないんだろうな。

 そこへスウォルツが追って来まして、ツクヨミと士を外へ叩き出すと、ウールから受け取ったウォッチをツクヨミに渡して、2019年へ帰ることを促す。かつ、フォーゼとギンガだけでは巨大隕石に対応できず、ツクヨミの力も必要とアドバイス。スウォルツとしても、隕石落下はマズい事態だったということか。

 それなら、ウールに「そうだな」くらいは言ってやってもよかっただろうに。こういうことしてるから、ウールにストレスが溜まる一方なんじゃないかな。と思ったら、ツクヨミと「時の王」(ソウゴと思うけど、なぜぼかして言う?)が共鳴すると新時代がどうこうとかで、秘匿すべきことがあったか。それにしても、後のシーンだとスウォルツ氏は意外にシスコンのようでして、彼の動機って意外にちっちゃかったりするかもです(^^;。

 ツクヨミ、士が2019年に戻りますと、大隕石落下直前。士は「話は大体分かった」と言ってますが、ウィキペディアの記載からすると、「どうも難しい、よく分からん」ということなのかも(^^;。その頃、加賀美新はソウゴに愚痴ってまして(万策尽きて、諦めムード?)、カブトになれない(カブトゼクターに選ばれない)ことで、めげている気持ちがあるようですね(ザビーゼクターの立場はどうなる?)。この辺り、矢車想と通じるものがありそうです。

 しかしツクヨミが奪われたウォッチを届けまして、事態は急変。ゲイツとウォズは既に地獄兄弟と交戦中で、ソウゴ・ジオウと加賀美・ガタックが参戦と相成る。ガタック&ゲイツで地獄兄弟を抑え、フォーゼ&ギンガが隕石破壊を試みるも、やはり力が足りない。そこでツクヨミが時間停止の力で助けまして、ようやく隕石は破壊(でも見た感じ、大破片が落ちて、大被害出そうなんだけど ^^;)。それにしても、トリニティってゲイツを宇宙まで一気に呼び寄せられるのか。ほとんど転送装置でもあるみたい。

 一方、(隕石破壊前の)地上戦。一進一退ながらも、ガタックがいったん変身解除に追い込まれる。しかし加賀美は立ち上がり、「俺は戦士だ!」と叫ぶ覚悟にカブトゼクターが呼応、ジオウ世界に仮面ライダーカブト誕生ですね。響鬼編もそうでしたが、ライダーはメンタル面が重要らしい。ということは、ライダーになる力が足りないとされるアナザーは、ライダーとしての使命全うの覚悟の差なのかな。

 ゲイツがアナザー=矢車に影山をどうするか問い、影山を止める意思はない、むしろ手助けすると聞いて、ついにゲイツが影山ホッパーに止めを刺す。アナザーカブトは、久々に(新)レジェンドカブトが完全撃破ですね。矢車が影山に「もう一度、兄貴って呼んでくれよ」と頼むも、影山はすげなく拒否。影山が単に矢車を利用していただけだからとも見えますし、もう消えゆく自分(影山)に矢車が頼らないよう、あえて突き放したようにも見えます。

 矢車、少しはショックを受けるかと思ったんですが、さして動揺もない様子で立ち上がり、ゲイツに「笑えよ」(序盤の「笑えよ」と雰囲気が違う)、続けて少し小声で「誰か俺を笑ってくれよ」と。ゲイツは「矢車、済まない」と返しますが、矢車はもう気にするでもなくふらふらと立ち去ってしまう。これだけの大事件の首謀者の1人、少なくともほう助はしてますが、加賀美新としては矢車は放置の方針のようですね。これまでの(カブト本編での)いきさつゆえかな。

 カブト本編では、矢車想はネイティブ化しようとした影山本人の頼みで影山を倒し、1人で去って行ったとのこと。それの繰り返しということなんだろうか。また、矢車は挫折し、落ちぶれても、闇に堕ちた者を助ける意思はあったとのこと。それによりザビーゼクターに再び選任されるも拒否したとも。済んだことは名誉も悪事も、どうでもいいのかもしれない。過去に拘らないと断言したクイズ=安堂主水だと、本音では過去を気にしていました。矢車は本当に過去を吹っ切るキャラなのかなという気がしました。

 それはともかく(^^;、カブトゼクターはカブトウォッチに変貌、ソウゴの手に渡る。めでたしめでたし、と言いたいところですが、次なる異変を思わせる汽笛、電王のデンライナーですな。

 次話は「2007:デンライナー・クラッシュ!」ですか。カブトでも劇場版などでは過去への時間移動があったようですが、今編では使われず。電王ですと、モロにタイムトラベルですし、劇場版ではアナザーの影響を受けなかったとのこと。カブト編で示唆されたことが電王編で明かされていくことを期待したい。ジオウについては、レジェンド全員のグランドジオウが登場するようですね。予告より一瞬ですがCMでの登場が速かった(^^;。

 響鬼編との役者被りはごまかしようがない感じですね(^^;。NOVAさんが仰るような、メタ台詞いじりくらいは入れないと、観ていて不自然になるかもです。個人的な期待と妄想で考えてみますと、ジオウは過去も揺らいでるようですんで、桐矢京介(京介変身体)が別の歴史では桜井侑斗(仮面ライダーゼロノス)である、なんてことになったらどうかなと思ったりします(が、もう少し考えてみるとライダーバースを壊しかねないから無理か ^^;)。

Re: 6月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/06/05 (Wed) 11:45:20

6月の初書き込みになります。

★ジョジョ

ブチャラティVSセッコの決着編。

そして、いよいよ、はっきり画面に姿を現したポルナレフ(車椅子の痛々しい姿で)。
次回が、チームとポルナレフの対面で、その後が、ボスの襲撃で矢の力を使用して、レクイエム発動なるも、いろいろと混迷する話になりそうですな。

今回のセッコ戦の感想としては、「地底を移動してのバトル」という描写しにくいシーンを、よく分かりやすくアニメ化してくれたなあ、と。

第5部の終盤は、「アニメ化しにくい、ややこしい展開」だと思っているので、それをどのように料理して映像化してくれるかだけで、楽しみにしております。

★ジオウ(カブト編)

今回の矢車想は、カブト本編でワーム化した影山を自ら殺した後の流れを受けていますな。

最初、死んだはずの影山が出ると聞いたときは、「本編とは違う時間軸」かと思ったりもしたのですが、どうやらそうではなく、「カブトのその後の物語」となったわけで。

なお、カブトのラストは、一部のキャラを除けば、全体としてハッピーエンドで、主役の天道(カブト)の望みが叶った世界ですね。

天道の妹のひよりが「母親が妊娠しているときにワームに擬態された」せいで、「潜在的なワーム」として出生された背景がありまして。
天道は結局、妹たち(二人いる)が平和に生きられる世界の構築を目指して、戦い続けた流れですな。

ゼクトはワーム殲滅を目的とする組織で、ワームは地球の侵略者で(厳密にはワーム内にも派閥があって、地球人と共存を望む者もいるけど、その辺はジオウでは描写されず)、天道は侵略者のワームを撃退しつつ、そうでない穏健派のワームは守るという立ち位置。

加賀美はゼクトの新米隊員で、父親がゼクトの創設者の警視総監という立場。
よって、加賀美から見れば、天道は「カブトゼクターを奪取した謎の男として出会い、その後、何度も窮地を助けられる中で、親友となりながらも立場の違いで時に対立することも」という関係。

で、今回のジオウの物語は、アナザーカブトと化した矢車さんが「ダークサイドに堕ちた天道」みたいな役だったとも思います。

天道が妹を守るために戦って、人間とワームの共存できる世界を目指したように、
矢車も弟を守るために戦って、ワームの世界を構築する助けになろうとした。

そして、そんな矢車に同情したゲイツですが、「自分が情を寄せた相手が世界の脅威になった際に、自分の手で始末することができるか否か」というテーマを改めてぶつけて来ましたね。
矢車はかつてそうして弟を始末したけれど、後に残ったのは孤独と虚しさだった。だから、ワームの擬態影山とやり直しを図ろうとしたけれど……という流れ。

矢車としては、影山を守って自ら共に死ぬぐらいの気持ちがあったのかもしれませんが、結局、生き延びてしまった。
ただ、スタッフとしては、矢車が最後に夕日(太陽)に向かって歩き去ったことで、「影山への未練を振り切って、再生への道を歩み始める」的な意図があったようです。

カブト本編では、影山を始末して孤独に闇に消える的な末路でしたから。

一方、「妹」というカブトのテーマですと、ツクヨミがそれに該当するイメージですね。
天道は料理が得意なキャラで、最終回も料理修行のためにフランスのパリへ旅立った(この辺、アギトの翔一にも通じるものがある)わけで、士のコック姿も天道へのオマージュ。
そして、妹のヒヨリがワームとして覚醒したように、スウォルツの妹と思しきツクヨミが、自分の過去に直面してタイムジャッカーの力に改めて覚醒する流れ。

まあ、平成ライダーシリーズを俯瞰すると、「妹のために戦うヒーロー、あるいは暗躍する悪役兄貴」というのが一つの定番で(他の定番は、娘のために暗躍する父親。まあ、2期の番野やエボルトは、その逆を突いて、娘を悲しませる身勝手な父親というパターンを作りましたが)、とにかく、妹というキーワードが出たことで、ツクヨミのヒロイン係数が一気に跳ね上がった回でした。

例えば、スウォルツが行方不明の妹(原因はオーマジオウ絡みでしょうな)を見つけるために、暗躍しているとなれば、共感もできましょうし、逆に「時の王の力の源が、実は異種族のタイムジャッカーにあって、オーマジオウがその力を奪いとった」とか、いろいろ謎の種明かしを推測する材料が手に入った感も。

少なくとも、スウォルツと(おそらく)ツクヨミも、自身のタイムジャッカーの能力を、他者に一部授けることができるということで、ジオウの力も大元はツクヨミ由来という可能性も。

ともあれ、次回は電王編で、ジオウもグランドジオウに覚醒しますし、夏場のクライマックスに向けて、いろいろと謎解きも加速することに期待。

★ゴジラ

劇場版を見て参りました。

内容としては、「世界中で巨大生物(怪獣)が発見された状況で、巨大生物対策チームのモナークが、眠れる怪獣を監視研究のために活動している状況下。しかし、国連や政府の意見としては、危険な怪獣は保護するのではなくて速やかに抹殺すべし、という流れになって、そこに『怪獣を保護すること』に取り憑かれた女科学者の情念が、恐るべき破壊の悲劇を巻き起こす」という流れですな。

人間ドラマとしては、

・モナーク穏健派:政府や軍の要求をのらりくらりとかわしながら、研究を続けようという人たち。

・政府および主人公:怪獣なんて危険なものは、即刻殲滅すべし。主人公は、5年前のゴジラ襲来で、息子を失ったためにゴジラ憎し、怪獣憎しの立ち位置に。

・女科学者:主人公の別れた妻。娘と共に、モナークで研究を続けていた。怪獣とコミュニケーションを取るための装置オルカを開発している。その装置を巡って、テロリストの襲撃にあい拉致されるが、実はテロリストを引き入れたのが彼女だった。

・テロリスト:怪獣を操って、生物兵器として暴れさせ、世界をひっくり返そうとする勢力。


女科学者が、息子を失った意味を「神の摂理」と考えて、怪獣を神の使いと見なして、「人が怪獣と交信することで、怪獣と共生できる神話時代の再生」を志すキャラなんですね。
だから、政府や軍がモナークに対して、「怪獣を抹殺する命令」を強要したことに反発し、テロリストを利用して、怪獣を目覚めさせることを企てます。

そして、目覚めたモンスター・ゼロがギドラ。
しかし、ギドラは地球とは出自の異なる宇宙怪獣で、人間の制御できる存在ではなかった。ギドラに対抗すべくゴジラが立ち向かいますが、軍はゴジラとギドラを共に抹殺すべく「オキシジェンデストロイヤーミサイル」を打ち込んだところ、ゴジラは死んで、ギドラは生き残った。

ライバルのいなくなったギドラは、怪獣たちの王キングギドラと呼称され、世界中に眠る怪獣を目覚めさせ、人類の文明は崩壊を余儀なくされた。

モナークの科学者たちは、ギドラを止める方法を模索し、人類に味方するモスラの導きで、ゴジラを復活させる作戦を決行。

最終的には、復活したゴジラ&モスラのタッグが、キングギドラと、その下僕として振る舞うラドンと対決して、ゴジラ勝利。モスラはギドラに倒されるものの、ラドンは勝ったゴジラを王として崇めて、ひれ伏す。

人類はゴジラを救世主と崇め、共存を模索する流れ。

一応、主人公と元妻の女科学者、そして娘の人間ドラマも背景にありますが、まあ、おまけかな。

とにかく、迫力ある怪獣大暴れと対決を楽しむことのできた映画でした。
ラドンの扱いだけは、もう少し何とかならなかったものかな、と思いつつ。

Re: 6月のスレッド(2019) - K.K

2019/06/10 (Mon) 12:41:31

 定例感想分は今日は(またもや ^^;)ジョジョだけにしようと思います。またもやですが、ジオウはちょっと感想に手間取りそう。無知ながらの推測ですが、電王は(今まで想像/妄想していた以上に)ライダー中でも異色のポジションなのかもしれないという気がしました。それとNOVAさんのブログ(「花粉症ガール・翔花伝」のほう)を拝読していて、「おや、あれはこうだったのか」と思ったことを少し。

●ジョジョ黄金の風(第33話:そいつの名はディアボロ)

 いよいよボスが正体を現しまして、名前も明言されましたな。今後は感想でも個人名としては「ボス」ではなく、「ディアボロ」と呼びたいと思います。いよいよ大詰めだぞ、と緊張感高まるはずだったんですが、今話中盤のコント(たぶんテンションの落差を出すためにいったん緩める意図だった?)で、もしかするとディアボロ&ドッピオを「こいつは絶対倒されるべき敵、悪」と思えなくなったかもしれません(^^;。

 ともかく本編。前話ラストの続きで、ドッピオがブチャラティに止めを刺すか、というところからですが、ドッピオは思いとどまる。ブチャラティがぼろぼろの状態になりながらも、なおどこかへ向かおうとしているからですね。よほどに重大なことがあると、ドッピオならずとも思うでしょう。それに、観ている側としてはスタンドの矢を持ったポルナレフがいると分かってますから、ドッピオの行動は受け入れられます。

 ドッピオ、困った人を助ける通りがかりを装って、ブチャラティに肩を貸そうとする。当然、ブチャラティがまるで死体のようであると気が付くわけですね。ブチャラティが目も見えず、耳も聞こえずであるらしいことも同じく。しかし、会話はできてるし、接近する車も正確に把握している。それどころか、衣服の下で見えにくいはずのドッピオの負傷まで、ブチャラティが言い当てるわけですから、「どういうこっちゃ?」となりますな。

 が、道の向こう側にミスタがいる。ドッピオは非常に焦り、やっぱりブチャラティをここで、と迷うわけですが、ドッピオってミスタに敵側だとバレてたっけ? ちょっと思い出せませんorz。が、そんなことがどうでもよくなる大事件が。ボスからの電話ですね。

 ここは大笑いしてしまいました。そのまま観続けはしたんですが、笑いが止まらずにストーリーが頭に入ってこない。仕方なく戻して観なおすんですが、どうしても笑ってしまう。なんでこのタイミングでボス、いやディアボロがドッピオに指示出そうとするんだ、とか、やっぱりこの連絡方法って目立ちすぎてダメじゃん、とか。(知らずにとはいえ)自分で「とぅーるるる」と言っておきながら、「おや、何の音だろう今のは?」と誤魔化しにかかるのは、それこそまさに「どの口が言う」です。

 さらに観なおしてみると、状況がもっと理解できてきます。ブチャラティはドッピオの言っていること(や位置)は分かるんだけど、その他は見えてないし、聞こえてない。たぶん電話のベル音「とぅーるるる、るんるん」も聞こえてないんじゃないか。昔のドリフの暗闇コントで、さらに耳もふさいでいるみたいな状況に思えます。これをギャング組織パッショーネのトップがやってるわけですから、もうなんともはやです(^^;。これくらい間が抜けていると、なんだか憎めなくなりそうです。

 それはそれとして(^^;、ディアボロがドッピオに電話したことでトリッシュが気が付くわけですね。この精神感応、すっかり忘れてました。トリッシュはサルディニアのときと同じ感覚と言ってまして、調べなおすと第29話「目的地はローマ! コロッセオ」で言ってますね。アバッキオが不意打ちで倒されたとき感じたと。今回は電話ですから、ドッピオがドッピオとして単独で行動しているときは、トリッシュは気が付けないということだろうか。ディアボロはドッピオをほぼ完全に独立した人格、意識に仕立て上げているらしい。

 なんてことを考えて、「緊張感、再び高まってきたな」と思ったら、そうではなかった(^^;。ディアボロがブチャラティの状態を理解しまして、ブチャラティにだけトリッシュに見える(感じる)よう、半ば正体を現したわけですね。ドッピオ、トリッシュの口調を真似まして(どこで覚えたんだろう?)、ブチャラティ(だけ)を誤魔化して、案内を続ける。ブチャラティ、ドッピオがトリッシュだと思い込んでますから、戦いが終わったら平和な暮らしができるとか言ってまして、瀕死でも相変わらず気遣いは一流。だけど、相手はドッピオなんですよねえ(^^;。

 それにしても、行く先にミスタが見えたから焦ってたんじゃなかったのか。ドッピオ、ブチャラティを誤魔化すのに必死で忘れてるんじゃないのか。と思ったんですが、ミスタはいったん物見に出てきたものの、引っ込んだようですね。そういや、ポルナレフとの約束では1人だけで会うことになってたんでした。警戒しつつも邪魔しないようにするのは当然だったか。

 が、ポルナレフは事情を一切、知る由もなし。2人で来れば怪しむのは当然ですね。ドッピオは割とゴツイ感じですし、服装も男物。しかしブチャラティがトリッシュという女性名と言うわけですから、ポルナレフはさらに怪しむ。ここはディアボロの入れ知恵で、「女で悪い事でも何かあるのか」と言わせる。ポルナレフはたぶん、性別に関して事情がある人だと思ったのかな。「暗くてよく見えなかった」と言い(たぶん嘘)、遠慮して詮索するのをやめてしまう。ディアボロはポルナレフの性格を踏まえて、ドッピオに言わせる台詞を選んだんだろう。

 が、スタンド使いかどうかだけは確認するわけか。ブチャラティはトリッシュがスタンド能力に目覚めたことは知ってますんで、当然、そうだと答える。じゃあスタンドを見せろ、となる。ポルナレフはブチャラティチーム各員のスタンドは調査済みでしょうけど、トリッシュのは知らない。未知の存在、要素を徹底して警戒しているようですね。ブチャラティとしても相手はまだ信用していいか不明な点もありますんで、戦闘要員だったら手の内を明かすスタンド開示を断ったかも。でも保護対象のトリッシュですから断らないわけか。

 ポルナレフはディアボロのスタンドと一度戦い、敗北してますから、ドッピオがスタンド出せばバレるのは必然(ブチャラティが先に気が付くかも)。当然、スタンドは見せられない。どうしようかとちらっと目を走らせると、ポルナレフがスタンドの矢を持ってるのに気が付くわけですね。ディアボロの緊張が高まると、ポルナレフも殺気を感じる。双方、互いに相手が誰か気が付く。

 こうなるともう隠密作戦なんてどうでもよくなり一気に決戦へ。が、とりあえずポルナレフとディアボロのいきさつ紹介ですか。このいきさつ、きちんと描いたら1クールくらいできそう。それはともかく、ドッピオが正体現しまして、ポルナレフ vs ディアボロ再戦。ポルナレフ、自分の指をかじって出血させたもんですから、チャリオッツに新技が加わったのかと勘違いしました(^^;。滴る血で時間計測のためだったんですね。なるほど、血痕の数が急に増えたら時間が飛んだと分かるわけか。

 血痕が急に増えたら敵襲と分かるし、ディアボロは至近距離の死角から攻撃する癖がある。ポルナレフ、念を入れて半径1~2mくらいを360度で攻撃。が、かろうじてディアボロがかわしてますな。ジョジョ伝統の頭脳戦ですと、ここから丁々発止なんでしょうけど、ポルナレフはこれが最初で最後の奇策だったらしい。と思ったら、おそらくは死ぬか生きるかの危険な最後の策があったのか。己がスタンドを矢で刺すというもの。承太郎やら花京院やらの映像が出まして、走馬灯を思わせ、不吉ですね。

 実際、ディアボロはポルナレフの心停止を確認している。ディアボロ、まずはポルナレフを始末した、と思ったら、謎の黒い影が出現。何も知らずに自分がこのシーンを観たら、たぶん「Dioか承太郎かが介入してきた?」と思ったかもです。ですが、予習によればこいつがシルバー・チャリオッツ・エクスペリエンスらしい。もっとも、見えているのは自分の影みたいなもので、実体は自分の背後にある光らしい。

 次回「鎮魂歌(レクイエム)は静かに奏でられる」(後期OP曲はこのタイトルの先取りだったのかな?)で、進化したチャリオッツの本領を見せてくれそう。予習によると、どうも矢で刺して進化できたスタンドは手の付けようがないほど強力みたいですね。

●ゴブリンスレイヤー

 NOVAさんのブログ「花粉症ガール・翔花伝」を徐々に最新記事へと拝読してましたら、ゴブリンスレイヤーのTRPG記事になってますね。ゴブスレの原作は小説で、アニメ化は昨年秋でしたか。ネットなどの事前情報では期待できそうな評判でしたが、調べてみると放送はBSで視聴できず。しかし、どんな内容なのかと画像付き感想サイトなどでウォッチしてました。

 アニメ第1話ですと、正直なところ「これは期待できないかな」と思いました。無暗に刺激的なシーン入れてまして、そういう目の引き方狙いかいと。私が最も嫌う安易な作り方です。が、どうもそうでもないような気もしました。唐突な比較ですが、菊地秀行作品の傾向を感じないでもなかった。作品世界やキャラと描写がマッチしている可能性ですね。

 それで第2話以降も感想サイトでチェック。ダーク寄りの作風ゆえの第1話だったと理解しました。魔物と人間の対立をシビアにするとこうなるという感じ(上記で菊地秀行を持ち出したのはこの部分を感じたため)。
(感想サイトだと数分もあれば内容が掴めるんで、第2話以降もチェックし続けられた面があるかも。もしアニメ版が視聴できてたら、「これに毎週30分費やすのは嫌かな」と第1話で離脱した可能性もある。)

 アニメ版はどう見ても途中までですね。そもそも原作が現在進行中ですから当然か。2期をやる気かなと思っていたら、劇場版を作るらしい。その後、もしかしたら2期をやるのかなという気がします。ゴブスレ自体は(おそらくアニメ版だけでなく)一定の人気を維持しそうな感じがします。

 が、ジャンルを作るタイプの作品ではないとも思いました。ジャンルを作った作品は、例えば「とある魔術の禁書目録」なんかがあります。あれ以降、「学園異能バトルもの」と称される作品群が出ました。その後、異世界転移・転生が流行るようになる。「ソード・アート・オンライン」(ゲームの異世界ですが)とか、「ゼロの使い魔」とかの作品群かららしい。アイデアを借用してのオリジナルが作りやすいタイプの作品ですね。そういうのを「同じだけど違うもの」とか呼ぶらしい。

 ゴブスレだとゴブスレにしかしようがないような気がしました。アイデアを借りると「同じものだけど同じもの」にしかなっていかない感じですね。が、NOVAさんのブログを拝読し(さらに改めてウィキペディアなども調べて)、「あ、自分の知らない部分があるのか」と気が付きました。知らない部分については、もしかすると応用が利くように出来ているのかなと。

 TRPGですね。NOVAさんのブログを拝読する前にウィキペディアのゴブスレの項は読んだはずなんですが、TRPGを強く意識していると記載されているのに、意識できなかったようです。要は主人公のゴブリンスレイヤーはTRPGに沿ったゴブスレ世界に現れた異分子みたいな感じだったようですね。だもんで、TRPG無知・音痴の自分では見どころ等を感じ損ねたらしい。

 TRPG音痴がもっと強く出たのが、最近のアニメ化作品だと例えば「グランクレスト戦記」。作者の水野良さんはいわゆるリプレイである「ロードス島戦記」の作者ですし、「グランクレスト戦記」も「ロードス島戦記」の雰囲気を感じました。が、自分はTRPG面での魅力を感じる力がありません。それでも「ロードス島戦記」アニメは知人に見せてもらいました(当時のこととて、レーザーディスクだったのを覚えてます)。

 最後まで飽きずに観たし感心もしたんだけど、もう一度観たいとは思わない。これがTRPGについて無知・音痴であると言えるのは、比較対象になる作品があるからです。「イース」という作品です。ゲーム版はファミコンで遊びました(攻略間違えたりして、かなり四苦八苦)。その後、上記知人にOVA(これもレーザーディスク)を見せてもらいました。そしたら面白かった。アニメとしてのクォリティと言いますか、特に絵の丁寧さなどでは明らかに「ロードス島戦記」アニメのほうが優っていたように思います。

 ゲーム経験の差というしかありません。しかも、コンピュータRPGの自由度がTRPGに比べて極めて低そうなのは、TRPG未プレイながら、PCソフト屋としてはよく分かります(当時は現役)。ゲームに限らず、コンピュータがやれることって、簡潔かつ多少誇張すると「あれとこれだけ、それ以外はエラーとして弾く」ですから。ユーザーの出ようによって、コンピュータが工夫するなんてことは出来ません(現在のAI使ったって無理)。
(実際、一時期は自分も徹夜するくらいハマったコンピュータRPGはスーファミ晩期くらいに、あまりに単調に感じるようになり、飽きてやらなくなった。)

 その後、TRPGについて少し見聞きしました。印象に残っているものでは、「GMが『矢が雨のように降ってきた』と言った」というもの。なんでも、盾を頭上にかざす、でないとダメージ判定食らったんだそうで。「なるほど、仮に大枠は同じだとしても、いろいろ当意即妙なんだな」と思いました。当然、コンピュータRPGのプレイ自由度とは天地ほどの開きがあるとも思いました。ずっと続ける人がいる、ジャンルとして廃れない等々、納得した覚えがあります。

 ですんで、「イースであれだけファミコン版がアニメ版への興味・楽しみをブーストしたんなら、TRPGをよく知ってたらロードスはどれくらい面白く感じたんだろう」と。それがおそらく「グランクレスト戦記」にも言えるはずです。ゴブスレも同じですね。面白さとか、応用性とか、自分には見えてないものがたくさんあると思った次第です。実際、NOVAさんのブログ記事にもあるように、ゴブスレはTRPGへも展開して行ってますが、自分がアニメ感想サイト見たときには思いも寄りませんでした。

(もっとも、「じゃあTRPG始めてみるか」という気までは起こらないようです。スポーツ含めて1人遊びが好みですし、ゲーム全般、興味が低下してる。非常に気になるゲームが出たら、また変わるかもしれませんが。)

Re: 6月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/06/12 (Wed) 12:57:55

ジオウは例年どおり、ゴルフで1週お休みなので、感想はじっくりでいいかもしれませんね。

この時期は、夏の劇場版との同時撮影などもあって、スタッフが忙しく、1週ぐらい休みがあってもいいかなあ、と自分的には思ったりします。
許せないのは、夏の甲子園で、その時期は最終回間際の一番いいところと、関西限定で放送時間が狂う点で、例年、閉口しています。

それはともかく。

★ジョジョ

もう、ドッピオの電話芸には、こちらも笑わせてもらいました。
どうして、このタイミングで? というのと、ブチャラティの方も体調悪化が災いして、相手の異変に気付きそうで気付かない、という「敵味方双方が、互いの異常をおかしいと思いつつ、互いに認識がズレているという妙な緊張感」が、ドキドキしながら笑える、サスペンスなのにコメディという妙な雰囲気を漂わせています。

そして、ポルナレフ。
勝利の鍵であるレクイエムの幕開けということで、ここから先はボスであるディアボロも絶対的強者ではいられない、「魂の交錯と混乱劇」が始まるわけですな。

今回も、ブチャラティが「死に体なので、物理的な知覚は半ば失われているけど、生命や魂を見る霊的知覚を備えている」と示され、ここから魂に焦点が当たる流れ。

で、魂とか憑依とかやっちゃうと、うまく電王のイマジンにつながったり。

★ジオウ

ジオウの電王編、と言うよりは、電王の出張編と言うべき内容。
電王とディケイドは、平成ライダーでも「番組乗っ取りをやらかす常習犯」と見なされ、こいつらが出てくると、主役が霞むぐらい、アクが強いわけですな。

しかも、時空を超える電王と、多元世界を行き来するディケイドで、どの作品にゲスト出演しても、設定的に許される。

そして、どちらかと言えばマニアックでシリアスで陰鬱なストーリーの多かった平成ライダー1期(怪人に襲われた人が死んだり、ライダー自身に犠牲者が出たり、人間関係も相当にギクシャクしたり)に、陽性のノリを導入して、しかも個性的なイマジンを演じる声優さんをプッシュすることで、アニメファンの流入も呼び込んで、平成ライダーをブレイクさせた作品。

さらに言えば、現在の作品間のクロスオーバーも、電王と翌年のキバで初めて行われた。
まあ、電王は「ウルトラシリーズにおけるタロウみたいな作品」かな、とも。

電王の魅力はいろいろ語れますが、何よりも主役の野上良太郎を演じた佐藤健氏の芸達者ぶりが大きい。
良太郎には、乱暴でケンカっ早いモモタロス、プレイボーイで虚言癖のあるウラタロス、力自慢で難波の人情親父風なキンタロス、子供っぽくてダンス好きなリュウタロスと、レギュラー4人のイマジンズが次々と憑依して、一人で5役を演じ分けないといけない。

ちょっとした衣装変更とカラーコンタクトの装着で、違う人格を演じる良太郎は、当時凄えと賞賛の声しきり。
役者・佐藤健の演技の引き出しは、さらに劇場版のゲストイマジンや、悪役イマジンの憑依まで合わせて、見るたびに感心させられましたな。

去年のビルドで、戦兎がエボルトに憑依されて、悪役を演じたり、その前のエグゼイドで永夢がパラドに憑依されて二重人格を演じたり、ライダーで複数人格を演じ分けた例は近年でもありますが、その最頂点は電王にある、と言っても過言ではないです。

そして、電王は、イマジンの憑依によって戦闘フォームが切り替わる設定ですが(モモ憑依の基本形ソードフォーム、ウラ憑依のロッドフォーム、キン憑依のアックスフォーム、リュウ憑依のガンフォームなど)、それらを全部まとめたのが「通称・てんこ盛りのクライマックスフォーム」。
そう、ジオウトリニティの三位一体の原型は、電王の5体(素体の良太郎含む)が融合したクライマックスフォームなんですね。

だから、今回、モモ憑依したゲイツがトリニティになって、「てんこ盛りみたいなものか」と発言したのは、正に原典を踏まえたセリフですな。

ともあれ、ジオウという番組の設定が発表された時点で「ディケイド+電王みたいなものか」と言われていて、まあ、実際に共演してみると、「やっぱり本家のノリにかき回されるなあ」と思ったりします。

それに小ネタとして、モモのセリフに「最初からクライマックスだぜ」というのがあって、今回の電王編も「いきなりグランドジオウが無双する未来から始まる、最初からクライマックス状態」でしたからね。

あと、電王が使いやすい理由に、役者の佐藤健氏が多忙で出演できなくても、デンライナーに乗ったイマジンたちが登場すれば、それだけで作品世界が成立するという。
主演俳優いなくても、声優さんさえ確保すれば、簡単にゲスト出演させられるわけで、劇場版での電王出演率は平成ライダーでもトップと。

それはともかく、今回の放送で一番笑ったのは、「時計の感覚で、デンライナーを修理できちゃうおじさん」ですね。
「時を超える列車は、時計みたいなもの」ですか。

しかも、修理が完了したら、ノリノリでバイクに搭乗して(デンライナーの運転席は、バイクになってる)操縦してるおじさん。
だけど、デンライナーが敵にジャックされた、ということは、おじさんも一緒に過去に拉致された? おじさんの運命が一番気になりますよ。

今回、リュウタロスに憑依されたおじさんですが、次回はキンタロスに憑依されて、どすこいってやってくれないかなあ。

あ、キンタロスと言えば、声優はてらそままさきさんで、30分後のリュウソウジャーでも、騎士竜役で出ていたので、前回のニチアサはスーパーてらそまタイムでもあったのか。今、書いてて気付きました。

さておき、電王はこういう「ノリのいいものが勝つ」作品ということで、作品思い出しながら書いていると、いつもよりテンションが上がりますね。

「侑斗もよろしく」のデネブについては、また次回にでも。


★ゴブスレ

うちのブログをチェックいただいたようで、ネタ振りありがとうございます。

この5月にTRPGのルールブックが出たので、この期に参考までに原作小説読んだら、妙にハマってる最中です。
作品タイトルは知っていて、去年にアニメ化されたことも知っていたのですが、その時期はロードス復活とかばかりに目が行っていて、あまり注目してませんでした。

まあ、ハマる時期は遅れても、ある程度、作品が出てから追いかける楽しみというのもありますね。

ジャンルとしては、「ハリー・ポッター」で魔法学園が流行ったところから、「現代魔法学園バトルもの」が市民権を得たと思います。90年代には、学園ものはあっても、魔術師を要請する機関としての設定はなかったと思いますしね。
一方、オンラインゲームの流行などで、「異世界転移もの」も流行しました。これは「アニメ知識やゲーム知識を持った普通のオタクが、ゲーム的な世界で自分の知識や独自の発想力で、現実世界では叶わない無双を果たす」という作風ですね。

まあ、ゲームの世界と言っても、そんなに甘くないとか、ゲームの世界から帰って来られなくなったので帰還の術を求める、とか、作品ごとの違いはありますが。

総じて「ファンタジー要素→現実に影響」か「現実→ファンタジー世界に行く」のどちらかの作品が多かったなあ、と。

そんな中で、ゴブスレは「古き良き異世界冒険話」で、現実世界との接点は一切ない「純然たるファンタジー作品」なんですな。
しかも、その世界観は、『ホビット』やゲームブックの『ファイティングファンタジー』シリーズや、TRPGの『D&D』や『ロードス』、それに『ドラクエ』をオマージュした80年代〜90年代の要素が濃厚で、今の視点ではレトロ風味そのもの。

新ジャンルを作ったわけではなく、「古き良き王道を、現代の若者(作者はまだ20代)が憧れを持って復活させた」ということで、
これこそ正に「熟成された酒を新しい器で飲む」ような作品ですな。

そして、作品の雰囲気としては、「主人公と、その周辺人物以外のモブキャラは容赦なく死ぬ」という過酷な世界です。
世界の雰囲気として近いのは、『バスタード!』とかもあるかもしれません。まあ、日常生活は、よりのどかな田園風味なんですけどね。

映画の『ロード・オブ・ザ・リング』と同じで、辺境の平和な村や街で日常生活を送る世界だけど、一歩、荒野に出れば恐ろしいモンスターがいて、勇者の活躍なんかが噂話として漏れ聞こえる、よくある中世風味の世界。
そんな中で、「ゴブリンは弱小モンスターとして、冒険者に侮られる存在」だけど、辺境の村々や未熟な冒険者にとっては恐ろしい災厄になったりする。

熟達した冒険者は、ゴブリン退治なんて割りに合わない(金も名誉も得られない)仕事は見向きもしないし、未熟者は所詮はゴブリンと侮って、命を落としたりも。

そんな中で、黙々とゴブリン退治を続ける「変な冒険者のゴブリンスレイヤー」がいた、という設定で、「王道ファンタジーの世界で、勇者ではないけど熟練した冒険者の日常と葛藤と戦いと成長」を描いた作品ですな。
ゲームなんかだと、ザコ以外の何者でもないゴブリンが「非常に狡猾で、群れを作ると応戦も困難になり、隙あらば罠と毒で冒険者に致命傷を負わせ、悪の尖兵として時に世界を脅かす」という過酷なファンタジー世界の現実を突きつける話。

まあ、相手がゴブリンなので、主人公はクライマックスでは無双できるのですが、とにかく数が多いので、連戦になって疲労もたまる。
たった5人で、100匹のゴブリンをどうやって相手どるか、といったシチュエーションがしばしば。
10体から20体なら相手できても、それ以上は消耗戦になる。

まあ、ゲームだと「一度に100体と戦うなんてシチュエーションは、軍隊バトルのシステムでもない限り、まずない」んですけどね。サイコロ振ったりする処理も大変ですし。
コンピューターゲームのウィザードリィだと、6人パーティーに対して、最大36体(9体の敵が4列)も登場しますが、集団攻撃呪文で一網打尽にできたりしますので、問題ない。だけど、呪文の使用回数を切らせたり、低レベルで呪文が覚えきれていなければ、数の脅威には逃げるしかない。

まあ、この辺のシチュエーションは『指輪』や『ホビット』の映画でも、たっぷり見せてもらいましたね。
オークやゴブリンの巣食う広大なダンジョンで、敵の大集団に包囲され、応戦しつつも、急いで走って逃げながら、追いすがる敵を次々仕留め、切り抜けていくシーン。

そして、どんな無双の英雄でも、矢に射抜かれることで、致命傷を受けてしまう過酷な現実(ボロミア)。

そんなわけで、往年のファンタジー冒険物語のパロディ、オマージュ要素満載でありながら、世界観の根底で過酷な運命が根付いているシリアスさが作品の魅力かな、とも。

そして、英雄の華やかさではなくて、日常的な土臭さが濃厚で、可愛いヒロインも血まみれ泥まみれで汚れちゃうところもあって(だから、水浴したりするシーンも必然だったり)、この辺は「70年代の時代劇」要素も濃いなあ、と思いますね。

作者も、本作でブレイクする前は、「時代小説でラノベデビューを考えた」という(果たせませんでしたが、今度、その作品が改めて出版されるそうな)らしく、
「七人の侍」オマージュとか、「必殺仕置人」オマージュとか、そういうところも個人的にツボですね。

仕置人にあるフレーズの「相手が悪なら、俺たちはその上を行く極悪でなければならない」というセリフも、ゴブスレにはよく似合うわけで。
まあ、ゴブスレは「21世紀の華やかなファンタジーラノベキャラと、80年代のゲーム風味な世界観と、70年代ドラマにありがちなエログロバイオレンス」が融合した物語かなあ、と感じますね。

一応、TRPG以外の魅力も語ってみたということで。

Re: 6月のスレッド(2019) - K.K

2019/06/13 (Thu) 19:03:44

●ゴブスレなどの補遺(前説的に短く書こうとしたら想定外の分量にorz)

 NOVAさんのブログからゴブスレでふと思ったことを書き散らかしましたら(^^;、いろいろご教示頂けまして、ありがとうございます。知らなかったこと、思いもつかなかったことがいくつもありまして、例えばジャンルについて。

 自分は「学園異能バトル物」の由来を「とある魔術の禁書目録」と(受け売りの ^^;)理解してたんですが、なるほど元祖は「ハリー・ポッター」シリーズでしたか。裏の世界(なんて呼んでいいのかどうか)が魔術の世界ですから、異世界転移に近いものがあると考えてもよさそう。

 ゴブスレが自分が思い直した以上に深かったようです。作品内のあれこれもありますが、自分的にハッとしたのは作者の時代小説志向ですね。これは知りませんでした。時代・歴史ものを(本気で)書こうとする人は、調べまくるんだそうで。知り合いに歴史小説志望者(商業デビューは果たしている)がいまして、1冊書くのに100冊は買い込んで来ると言ってました(既に歴史知識はある)。

 それなら作者が歴史志向のゴブスレも相当に調べた上で書いていそう。アニメ版を画像付き感想サイトで見ただけではあるんですが、破たん、矛盾などは見当たらなかったように思います。たぶん、大量に調べたことが整理されてるせいなんでしょうね。

 TRPGを意識するくらいだから、トールキン作品などのフィクションにおける古代~中世欧風なんかも調べ上げてるはず。いわば仮想歴史となるわけですが、フィクションですから物語起点から未来に何が起こる(通常の創作部分)かだけでなく、物語起点にたどり着く過去の時系列も複数あり得るはず。

 一応の想定(主人公のゴブリン退治固執は家族を殺されたから等)をしたうえでゴブスレ本編を開始し、読者の反応などを見て過去を詳細・明確化していったのかな。それがゴブスレ誕生譚となる「イヤー・ワン」(このタイトルもオマージュでしたか)の物語となったんだろう。……かな?

●仮面ライダージオウ(第39話:2007:デンライナー・クラッシュ!)

 感想前に、こちらでも話題として教えて頂いた「マッハの人(稲葉友さん)がジオウ撮影現場に」の件。劇場版:Over Quartzerで出演だったようですね。他にはベルトさんも。もしかすると、制作から「まだ詳細決まってないけど劇場版でマッハ出したいんで、ジオウの撮影見学に来ない?」と誘いがかかってのことだったかもです。

 ジオウのほうはもう39話で、電王後編の次回で40話。全50話だとしますと、残り10話です。エグゼイド全45話の前例からすると、残り5話ですが、さすがにそんなに短いと風呂敷が畳めなさそう。ドライブウォッチの時間ループ問題は無視するとして(^^;、電王編で全ウォッチが揃ってジオウ最終形態ほぼ完成としても、この終盤でまだラスボス:オーマジオウが直接立ちふさがってこない。

 オーマジオウって本当はラスボスじゃないんじゃないかという気がしてきます。オーマジオウの物語への関与って、ソウゴに「放置するとこんな未来だよ」「なんとかしたかったらレジェンドのウォッチ揃えなさい」とかガイドしただけの観があります。オーマジオウの若い頃がソウゴですから、守って育成というのは分かる。

 ですが、悪しき魔王にしようとしているようではない。オーマジオウと何らかの関りが暗示された(黒)ウォズも然りですね。もしかしてラスボスは別にいるんだろうか。オーマジオウの2068年は、実はもっとひどいカタストロフをかろうじて防いだ歴史だったとかで。

 妄想はともかく(^^;)本編。電王をできるだけ理解して、と思ったんですが、どうやら自分の能力を超えたようですorz。ややこしい。○○タロスだけでも、例えばモモタロスは主役格とウィキペディアにある。野上良太郎が主人公だけど、(たぶんライダーとしては)モモタロスが主役なのか。モモタロスは桃太郎がモチーフじゃなくて、鬼のほうだったか。各タロスも同様。ジオウに関わって来る桜井侑斗ですと、人間関係が特にややこしい(ソウゴみたく未来の自分から使命授かるとか、特異点キャラとの関わりとか)。

 さらにディケイド本編や劇場版での扱いが加わります。電王もディケイドもTV本編すら未視聴の自分としては、どうやら実感はもとより、理解できる範囲を超えてしまっている。すっぱり諦めて、ジオウで観た範囲+電王つまみ食いで楽しむことにしました。

 冒頭、いきなりのグランドジオウ vs アナザー電王のバトルですね。レジェンドを召喚して攻撃してまして、ディエンドと同様の能力ということかな。これを桜井侑斗&デネブが見ていて危惧している。というのが少し先の(あり得る)未来らしい。ウォズ前説では「集めるべきウォッチが残り2つだった頃に戻りましょう」と言っており、今話で考えるとドライブのウォッチの位置付けがどうもあやふやな気がします。

 今話の時系列の発端となりまして、デンライナーが故障のため、2019年に現れるわけですね。ライナーから出てきたのはモモタロスらで、いきなりゲイツとツクヨミに遭遇しとりますな。再びウォズ前説となりまして、ターゲットは電王ウォッチと語られる。だけど電王本人はいなさそうで、どうするのかと思いました(でも実際はあっさりゲット)。

 モモタロスらはさっそく時計店に連れて来られてまして、飯食っとる。が、モモタロスらから時計店に来たかったらしいですね。順一郎の修理の腕前を見込んで、ライナーの修理を頼みたいと。あっさり語ってますけど、自分的には情報的に相当凄いシーンと思えました。

 なぜって、順一郎の腕前が後世に語り継がれるほどだと示してますから。でないと、時の列車の修理を頼みに来たりしないはず。後のシーンでは、タイムマシンについて何の知識もなく、短時間で修理できたことが示されている。もしかすると、時計修理の技術は才能の副作用で生じていて、順一郎は実は時間操作技術の天才なのではないか。ジオウ世界のタイムトラベル技術は、電王編できっかけを得た順一郎が後に発明するのかもしれない(そしてその技術は過去へも伝えられる)。順一郎は時間に関する技術的特異点。

 いかん、妄想は措いといて(^^;。今一つ自信のない順一郎にリュウタロス(でいいのかな)が業を煮やしたのか、憑依して操り、修理に向かわせる。えーと、この状態でも順一郎の知識、技術は発揮できるのかな。単純に考えると、リュウタロスが修理することになるのでは、と思ったんですが、後のシーンを観ると連れて行くためだけの憑依だったようです。

 一方、ジャッカーズはウールとオーラが現状を危惧してますね。スウォルツが独自行動しているためもあるんだろうか。そして、電王編のアナザー(候補):遠藤タクヤと関係者:大澄ユキヒロ登場。タクヤの姉がユキヒロと恋人関係だったものの、ユキヒロが原因で姉が死亡、とタクヤは思っているらしい。恨みを持つタクヤはオーラがアナザー電王化し、タクヤを心配するユキヒロがイマジンと契約するわけですな。

 アナザーは早速、修理中のライナーを襲う。恨みを晴らしたいんじゃなかったの、と不思議に思ったんですが、タクヤの本当の狙いはライナーで過去に戻って姉を助けることにあるみたい。そこへまずゲイツ、続いてジオウ、ウォズが阻止に入る。3人の登場がタイミングよすぎですが、順一郎を心配して追って来たんだろう。

 このバトルシーンでアナザー電王に2019の刻印が写りまして、2019年発生と確定(先のシーン通り)、レジェンドの記憶・能力を奪わないタイプということですね。そろそろ、序盤登場のアナザーと後期のアナザーの相違をはっきり示して欲しいところです。

 ジオウがトリニティで勝負を付けようとすると、新たなライナー登場。これはゼロライナーでいいのかな。蒸気機関車っぽい(色だ)し、桜井侑斗&デネブが乗っていたようですし。でまあ、桜井侑斗役は中村優一さんで、響鬼編で桐矢京介として登場してますから、ソウゴがお約束のツッコミを入れ、侑斗がシラ(?)を切る。今話を観た限りでは、本当に別人の設定のようですね。

 侑斗&デネブの時系列としては、「グランドジオウ出現を目撃」→「過去に戻ってソウゴを襲撃」でしょうから、ソウゴを魔王と呼んで襲い掛かるのは自然な流れなんだろう。ですが、ソウゴは寝耳に水ですな。ともかく、侑斗はゼロノスに変身、まず「最初に言っておく。俺はかーなーり強い」と宣言してまして、電王編の口癖だそうですね。バトルが始まりますと、ゼロノスの身のこなしがなかなかに凄い。強敵と自然に描写出来てる感じがします。

 しかし、こうなるとアナザーが漁夫の利でライナー襲撃のチャンスとなってしまう。が、さすがにゼロノスも優先順位は忘れてないようで、ジオウ&ゼロノスでアナザー対処。侑斗(ゼロノス)は目標以外が見えなくなるようなことはない、ということらしい。2対1ではさすがにアナザー劣勢となりまして、オーラが介入して撤退ですか。

 ジオウらも拠点の時計店に戻りまして、作戦会議らしい。デネブが飴を配りつつ、「桜井侑斗をよろしく」とやっとります。電王本編でもこんな感じだったらしいですが、本編では侑斗が飴配り&挨拶をやめさせることが多かったらしいですね。飴はデネブ手作りのデネブキャンディですか。侑斗本人は不愛想のようですから、契約イマジンたるデネブがフォローしてるのかな。

 侑斗は電王本編から引き続き、時の運行を守っているらしい。侑斗視点ではオーマジオウが世界を征する未来はイレギュラーのようですね。だからオーマジオウへ歴史が分岐する前にソウゴを潰しに来たということか。が、侑斗はソウゴ打倒を宣言しただけでとりあえず去ってしまう。確信を得るまで、様子見してみるんだろう。この辺り、序盤からのゲイツと似ている気もします。

 時計店に残る面々が「どうしよう?」という感じになったところで、モモタロスがゲイツに憑依。モモタロス・ゲイツ、協力を申し出て「ニセ電王野郎を倒す」と言ってまして、アナザー電王で間違いなさそう。イマジンと契約したユキヒロも(止めるためですが)アナザーに敵対ですから、電王編のアナザーは孤立無援という感じですね。

 ソウゴは悩んでまして、侑斗の話ではウォッチが揃ったソウゴは(最低最悪の)魔王となると言うものの、ソウゴはそれでオーマジオウに勝てる可能性を考えてたのか。以前に(未来の自分であるにも関わらずz)オーマジオウを倒そうとして、あっさり返り討ちに遭ってますから、この時点ではソウゴは本気だろう。ウォズは肯定しまして、ソウゴはウォッチを揃える方針で決意。

 しかし、復活したアナザー電王が再び襲来。モモタロス・ゲイツが迎撃ですが、ウォッチとか装備とか、いろいろ知らないんで準備に手間取ってますな。それでも戦い始めると、どうもモモタロス・ゲイツが圧倒的に優勢の模様。モモタロスの能力が加味されてることもあるんだろう。さらにユキヒロと契約したイマジンもアナザーに襲い掛かる。もう袋叩き状態で、なんだかアナザーが気の毒にすらなってきます(^^;。

 ソウゴもウォズと共に駆けつけますが、こちらはゼロノスが立ちはだかる。ソウゴはいきなりトリニティ使用ですか。アナザーに対処していたモモタロス・ゲイツも呼び出してしまうわけですから、ソウゴはアナザーはいったん措いといて、当面のターゲットは侑斗・ゼロノスということなんだろう。

 変身したトリニティ内でモモタロス「てんこ盛りみたいなもんか?」と。最初、一般名詞の「てんこ盛り」だと思いまして、「なぜ『みたい』とぼかす?」と疑問に思いました。こちらで事情を伺いまして、「ああ、なるほど。電王に出てくるわけか」と納得した次第です。

 バトルはモモタロスがトリニティに加勢と知ったゼロノスがベガフォーム使用と、かなり本気度の決戦になっている模様。が、名乗りが融合したデネブ「最初に言っておく! 侑斗をよろしく」→侑斗「魔王によろしく言うな!」は電王のお約束らしいですね。混戦となったところへ、修理が済んだデンライナーが到着。強力な助っ人ではあるんですが、これがまずかった。アナザーの狙いがデンライナーですもんね。

 ジオウは決め技でゼロノスを退けるも、その隙にアナザーがデンライナーに侵入、キンタロスらを抑えて乗っ取りに成功、姉の死亡時点以前へとタイムトラベルを試みたらしい。イマジンはこれを「タクヤを助けた」と見做せるとして契約完了を宣言、過去へ飛んだようですね。彼らが過去のどの時点に飛んだかは電王ウォッチでもない限り分からない、とウォズが言うとモモタロスさん、はいこれ、と電王ウォッチをくれるのか。
(もうちょっと継承の段取り見せてほしかった、と思ったんですが、考えてみるとかなりややこしい話になりそうな気もしますんで、こういう見せ方が妥当なのかも。)

 これでオーマジオウ経由のドライブ含めてウォッチが揃ったことになり。グランドジオウのウォッチ出現。えらいすんなり手に入っちゃったわけですが、次回「2017:グランド・クライマックス!」では、ウォッチの授受でひと悶着あるみたいです。久しぶりに(?)過去が舞台となるみたいですが、電王の2007年ではなく2017年。エグゼイドからビルドの時期ですね。

Re: 6月のスレッド(2019) - K.K

2019/06/16 (Sun) 08:09:01

 寝床から起き出して、録画機で番組表を確認、やはりニチアサがない。先週から分かっちゃいることとはいえ、こういう日曜はしょんぼりだなあ。しかし気を取り直して定例感想です。

●ジョジョ黄金の風(第34話:鎮魂歌(レクイエム)は静かに奏でられる その(1))

 OP曲前の冒頭、前話ラストから引き続きでシルバー・チャリオッツ・レクイエムとディアボロの遭遇からですね。ディアボロ、チャリオッツ・レクイエムの首の矢のアザを見て驚き、さらにいつの間にか矢を取り落としていて、再び驚く。たぶん、己がキング・クリムゾンを自分で食らったような感覚なんだろう。

 が、実際は意識レベルが低下していたようで、ディアボロは座り込んで気絶。外でも、ジョルノらが次々と倒れる。このとき、最初にブチャラティが気絶してますね。偶然か、弱っていたブチャラティが最初だった、くらいに思ったんですが、実は今話ラストにつながる大事な描写でしたか。

 そこでOP曲が始まるわけなんですが、途中でディアボロのキング・クリムゾンが介入してくるとは(しかも勝ち誇る感じ)。以前にDio復活編でOP曲にDioのザ・ワールドが突然混じる演出がありましたが、黄金の風でもやってくれたわけですな。予想してなかったもんで、一瞬「あれ、録画を失敗した?」と混乱しました(^^;。

 OP曲後、緊張が高まるかと思ったら、まずコントですね。精神が入れ替わっとる。えーっと、ミスタ←→トリッシュ、ジョルノ←→ナランチャ、というのは割とすぐ、はっきりしましたね。ブチャラティについてはこの時点では不明。

 で、トリッシュ体のミスタがまず動きまして、なかなか軽快。ポンと拳銃踏んで跳ねあがらせてキャッチしつつ、スタンド亀も確保し、辺りを警戒しつつジョルノらに適切な退避を促す。なかなかのものです。が、ジョルノ(体のナランチャ)と話がかみ合わず、拳銃をズボンに戻そうとしたらスカート。さらに「ない」し「ある」わけですね(^^;。

 ミスタ体のトリッシュも気が付きまして、トリッシュ体のミスタと対面、これは2人とも驚く。というところで、自分が勘違いしてこのシーンを観ていたことに気が付きました。視聴者の自分としては、各キャラクターの顔も見えていて、表情などが入れ替わってるらしいことも分かりますが、各キャラクター自身は自分の顔が見えるわけないんでした。然るに、各キャラクターが自分の顔が変わってることを分かっていると思い込んでしまってましたorz。

 それはともかく(^^;、ミスタ・トリッシュのコントが、自分的にはなかなかの見ものでした。もちろん、面白おかしいというのはあります。それ以上に興味深かったのが、ミスタ体のトリッシュの口調、表情ですね。こういう風に子供っぽく(いや15歳だから当然ですが)取り乱すこともあるのかと、「これがトリッシュの顔と声だったら、こうなるかな」と想像しながら観ておりました。

 今までですと、トリッシュは状況に応じて適度に緊張してるか、それ以上の危機においても目的と意思を明確に意識していたようですんで、今話のコントみたいな取り乱し方はしてなかった気がします。しかし想定外のパニックで、現在の状況とか気にする余裕がなくなったんでしょうね。だから、逆におそらくは普段の驚いたときの反応になってるんじゃないか。

 しかも、それがミスタ顔ですんで、トリッシュのキャラは壊さないで済んでいるようです。トリッシュ顔のミスタはもともとがギャグ面も持ち合わせたキャラですんで、トリッシュらしさがなく、トリッシュの体でコントしてもミスタのキャラもトリッシュのキャラも壊さないで済んでいる感じです。そのせいで、安心して(?)笑えます。原作もほぼこの通りらしいんで、荒木飛呂彦さんはやはり上手いというべきなんでしょう。

 一方、ジョルノとナランチャ。こちらは大真面目で、ジョルノ体のナランチャもボケをかましたりはしないんですが、なんとなく可笑しい。たぶん、ナランチャとジョルノのキャラのギャップですね。ナランチャ(の顔のジョルノですが)が冷静沈着に状況分析していると、どうにもミスマッチ気がします(^^;。

 一通りコントが済みまして、いよいよスタンドの矢の力の一端が示される。まずはジョルノ体のナランチャ。エアロ・スミスを出そうとするも、出ない。入れ替わったんでスタンドが出せないのかと思いました。が、出てたんですか。パワーアップし過ぎて、いきなり遠くまでぶっ飛んで行ってたわけか。

 トリッシュ体のミスタも同じで、ピストルズがえらく強力になってまして、銃撃の威力が半端ないことになってます。が、いいんだろうか、1発とはいえ発射しちゃって。トリッシュの体なんだからリロード用の弾丸は持ってないはず。ミスタ体のトリッシュから帽子だけは貰っておかないとまずくないか?

 チャリオッツ・レクイエムの影響範囲はかなり広いみたいですね。辺り一帯の人がみんないったん気絶し、入れ替わって目が覚めてる。人同士だけでなく、人と動物も入れ替わるわけか。人と犬が入れ替わってるケースでは、人も犬もわんわん吼えてますな。このシーンがあるもんで、後のシーンでちょっと「あれ、そうなるの?」と思うものがありました。

 ジョルノらの目下の問題は、矢よりもディアボロはどこへ行ったかですね。ミスタ体のトリッシュによれば、倒れたままのブチャラティの体にはいないらしい。予習によれば、ドッピオが入っているとのことで、ボスと通話していないドッピオだと、やはりボスとは異質の精神としか感じられないわけか。

 そしてスタンド亀が喋り始めるわけですね。中の人はポルナレフということで。ここで首をひねりました。犬に人間が入った場合は、やはり発声器官の影響か「わんわん」としか言えない。じゃあ、なんで声すら出せないはずの亀が喋れるのか? スタンド使いの亀だからかなあ。まあ、あまり深く考えないでおこう(^^;。

 ともかく、今話のスタンド亀は目とかが中の人たるポルナレフそっくりだし、表情もまた然りで、えらく渋いですな。ポルナレフ、復活Dio編などではコント役もするキャラだったんですが、年齢と激戦の影響で深く渋いキャラになったんだろう。……ですが、やっぱり大真面目な顔で喋る亀というのは、ギャグ半ばに見えたりもします(^^;。

 ともかく、ポルナレフ亀によれば、ポルナレフのちょっとした手違いで、「スタンドを矢で刺すと、何かとてつもないものに変化・進化する」ということですね。そうできれば、キング・クリムゾンに対抗できるはずということか。チャリオッツ・レクイエムの影響ですら、各キャラクターのスタンドが強化されることは既に示されてますから、見込みありそう。……ディアボロのキング・クリムゾンはどう強化されたんだろう、気になります(まさかOP曲に影響するだけではあるまい ^^;)。

 ポルナレフとしては、何がなんでも矢を手に入れろと。チャリオッツを倒してもOK。亀で一時的に生き延びたものの、ディアボロさえ倒せれば、そこで自分の命運が尽きても悔いなしということか。かなり思い切ってますね。

 が、ポルナレフからまだ大事な情報がありまして、私ら視聴者には既に明かされていることですが、「ボスは2人組」であると。先の戦闘で、ドッピオが柱の陰に入った途端、ディアボロに変わったことで気が付いたのかな。ポルナレフ、ディアボロとドッピオだと気が付いたものの、実は人格分離した同一人物とまでは気が付かない様子ですな。トリッシュですら欺かれるんだから当たり前か。

 そこへコロッセオへ走り込んで来る奴がいる。姿はディアボロですが、人目を気にせずまっしぐらというのは、どうも用心深いディアボロっぽくない。もしやと思ったら(←見入ってしまって、予習したこと忘れてた ^^;)、スティッキィ・フィンガーズが出まして、やっぱりブチャラティでしたか。これが、冒頭でまずブチャラティが倒れたシーンとつながります。ちゃんと映像でヒントは出てたわけですね。

 というところで次回「鎮魂歌(レクイエム)は静かに奏でられる その(2)」へ。ブチャラティがディアボロの体で復活してくれたわけですが、このバトルにケリをつけるのはジレンマになりそうですね。入れ替わりの混乱は元に戻さねばなりませんが、そうすると既に活動限界が来ているブチャラティは本当に死んでしまう。

 原作は既に完結してますから、結果は動かしようがないですが、どう描写してくれるか。他のメンバーも倒れて行く者がいるわけですから、次回以降は最もシビアな展開になるはずですね。観るこちらも、覚悟を決めて見届けようと思います。

Re: 6月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/06/18 (Tue) 11:05:28

今週は、ジオウが休みなので、ジョジョがメインになります。

★ジョジョ

シルバーチャリオッツのレクイエム発動で、声優さんの入れ替わり演技が楽しめた回。

とりわけミスタ役の鳥海浩輔さんがトリッシュの女の子演技をやって、通称・鳥ッシュと呼ばれる迷演技を聞かせてくれ、笑わせてくれました。

ドッピオの電話芸といい、クライマックスの緊迫感の最中で、全力で笑わせに来ますな。

声優さんの声の演技力も魅せてもらって、セリフや口調の変化で違うキャラだと分かるのも面白い。

さて、次回はまだ声を発してない、ブチャラティ、ディアボロ、ドッピオがどんな入れ替わり演技を見せてくれるかに期待しつつ、ストーリーも佳境なので、犠牲者に涙の準備をしつつ。

ドッピオ=斉藤壮馬さんについては、revisionsの慶作で注目して、ラスボスの大塚芳忠さんと一体化した終盤の声も印象的だったのですが、今作もラスボスと一体化しているわけで、このつながりも面白い。

さらに、大塚芳忠さんと言えば、電王のデネブだったりして、次の話につながるわけですな。

★電王

次回の放送の予習というか、作品の復習というか、今回は侑斗とデネブの話をば、確認しておきます。

このキャラは、「最初に言っておく」「俺はか〜な〜り強い」「侑斗をよろしく」などの定番セリフがあって、ジオウ客演時も余すところなく使ってくれて拍手だったわけですが、

元々は、主人公・野上良太郎の姉・愛理の「行方不明の婚約者」だったわけですな。
そして、愛理と桜井さんの娘が、メインヒロインのハナで、彼女の誕生とか消失とかが、終盤のドラマの焦点の一つ。

ハナと言えば、良太郎に電王の変身アイテムを渡す役どころで、ジオウのツクヨミが番組開始時にハナ相当のキャラと思われていました。
まあ、ハナやツクヨミに限らず、ヒロインが変身ベルトを主役に託す展開は、平成ライダーでよくあるパターンですけどね。

ただ、ハナの場合、途中で女優さんの都合で、降板することになりまして、代わりに幼女化したコハナが番組中盤から登場。
どうして、ハナがコハナになったのか、という謎解きも、結局、「父親の桜井侑斗が時の運行を守るためにゼロノスになった際、時間の歪みが生じたため」ということですな。

ハナ→コハナになったように、ツクヨミもコツクヨミになったりはしないのか、という話もありましたが、コツクヨミはカブト編の2058年で登場したりも。

それはさておき、侑斗は変身するたびに、「自分の記憶が他人から消えていく」という副作用が発生します。
そして、電王およびディケイドの世界では、「他者から記憶されること=存在の力を得る」という理屈が提示されており、これは昨年末のジオウ映画でも、「平成ライダーの歴史の記憶、想いの力が世界を守り、変える」というテーマに結実。

また、これはビルドのラストの世界改変で、「戦兎の戦いの記憶を誰も持たない平和な新世界」の中で、「戦兎の戦いを知るバディの万丈龍我が一緒に付いてきた」ということが、戦兎にとって、どれほど救いになったか。
単に感情面で「一人じゃない」というだけでなく、「他者からの記憶=存在の力」であるという平成ライダーの世界観に照らし合わせるなら、「一人でも自分のことを覚えてくれるなら、存在を続けられる」というテーマに結実。
だからこそ、戦兎が「自分の物語を記録しているラストシーン」も、OPコントのメタ的な内容の気の利いた種明かしであると共に、「記憶、記録を残すことへの強いこだわり」(作品内キャラおよび制作スタッフ双方の視点込み)が提示されたなあ、と思います。

そして、本作ジオウでも、「平成ライダーの歴史や記憶が、アナザーライダーで歪められた後、ライドウォッチ継承で一時的に譲渡されて、本来のライダーの歴史は消失する」という世界観が提示されていましたが、
時間の歪みが、ジオウ本人がもたらすのか、ジオウがそれを修復する立場になるのか、これが終盤の鍵かなあ、と思います。

タイムジャッカーや、ツクヨミおよびゲイツは、「最低最悪の魔王オーマジオウが君臨する未来」を変えるために現在に来た。一方、ウォズはオーマジオウの君臨を祝福し、助けるためにいる。
そして、主人公のソウゴは、「最低最悪のオーマジオウとは違う、最高最善の理想的な魔王を目指す」と明言し、自分の未来を変える力を求める。

ここに「時の運行を守って、未来の破滅を回避することを目的とした電王」が絡んで、どうなるのかな、というのが今ですな。

そして、ゼロノス侑斗は、幸い、記憶から消されることなく、存在を維持できている。
役者の人は一時期、事務所を辞めて仕事から引退していたこともあって、それがドライブの映画の時期に復帰して「お帰り侑斗」と話題になったことに続いて、今回のTV出演に至ります。
平成ライダーでは記憶喪失キャラは多く見られますが、「自分の存在記憶が忘れられる運命を帯びたキャラ」というのは少なくて、それが侑斗であり、ディケイド士であり、前作ビルドの戦兎だったという認識。

そういうキャラ個人のテーマを、平成ライダーの歴史そのものに広げたのがジオウという作品だな、と感じつつ、今後の記憶に関する終盤ドラマを堪能したいな、と。


なお、今回のアナザー電王の「姉想いの弟が、姉の婚約者らしき人物に不穏な想いを抱く」という設定は、ダークサイドに堕ちた電王の良太郎って感じで、その辺に侑斗がどう絡むかも気にはしていましたが、
そちらは、あくまで電王オリジナルのキャラ配置のアンチテーゼで、侑斗自体が絡むものではないのかも、と思いつつ。

まあ、次回、過去に戻って、アナザー電王周りの人間関係を確認しないと、何とも言えず。
アナザーキバのマンホール女王を見た後では、「過去や未来の記憶や歴史すら、たやすく捏造される世界観」がジオウっぽいですからね。

★おまけのゴブスレ

自分は原作小説派で、アニメは見ていなかったんですが、最近、少しずつ見始めまして。

ええと、この作品カラーがはっきりするのは、3話で妖精弓手などの仲間がゴブスレさんと合流した後ですね。
1話は女神官が過酷な状況でゴブスレさんと邂逅する、2話はゴブスレさんの過去とハードシリアスな日常を紹介。ここまでがゴブスレさんという異質な冒険者や世界観をドギツく見せつけるも、

3話から「仲間を得る」という流れで、コミカルさを提示。ゴブスレさん自身はハードシリアスなキャラですが、それに対するツッコミや微笑ましい要素が投入されて、「ハードさが緩和される」形ですね。
作品テーマを見ると、グリーンアローと同じ「孤独な復讐者が仲間を得て、戸惑いながらも人間性を回復する話」ですし、アニメ一期の最終話は「街の冒険者たちの理解と助けを勝ち得て、大切な幼なじみの居場所を守るために戦う」クライマックスですから。


バイオレンス描写については、近年、「進撃の巨人」「テラフォーマーズ」「東京喰鬼」など過激なコミックの系譜も受け継いでいますな。
まあ、原作小説とアニメを比べた場合、原作の方がゲームパロディ要素が濃厚で、自分はたぶんアニメから入っていれば、あまりノスタルジーを感じずにハマれなかったと思いますね。

ゲームオマージュ要素は、明らかに原作小説の方が鮮明で、アニメの魅力は「可愛いヒロインを過酷な状況でイジメつつ、それを救うハードボイルドヒーローのゴブスレさんの格好良さ」かな。
原作では、そのコミュ症ぶりがしばしばネタにされますが、アニメはそれよりも「ゴブリン退治の専門家らしい渋さ、頼り甲斐」が強調され、テンポ良いなあ、と。

まあ、ゴブスレさん自身の内面の葛藤が、あまり強調されず、外面の行動を魅せる演出だからですね。

あと、作者の「時代小説ラノベ」は、すでに刊行されていたことが分かりました(今年の1月)。地元の書店で見かけなかったのと、一度にいろいろ追跡していたので「広告記事の認識が昔のものと今のものでごっちゃになっていた」ので、これから発売、と勘違い。

ともあれ、作者的には、昨年の小説や関連作品の出版ペースが非常に早く(毎月、後書きやら書いていた的な告白)、本編は季刊ペース、他に外伝とかTRPG関係とか、アニメ付属の小冊子とか、CDドラマの脚本とか、精力的に動いているなあ、と感じつつ。
デビューが2016年だから、一気にブレイクしたんだなあ、と感心しきりしている最中。

Re: 6月のスレッド(2019) - K.K

2019/06/23 (Sun) 13:39:29

 定例感想です。電王編は一応の完結ですが、やっぱり自分には情報量が多いみたいですので後日。まずはいよいよ大詰めになりそうなジョジョから。

 とその前に。ゴブスレって、アニメ版はあれでもTRPG要素はマイルドにしてあったんですか。狭く深く受けるよりも、浅く広くを狙ったのかな。なんにせよ、あれでも薄目なんだというのが、自分的にはちょっと驚き(まあ、自分はTRPG門外漢だからなあorz)。

●ジョジョ黄金の風(第34話:鎮魂歌(レクイエム)は静かに奏でられる その(2))

 えー、なんと申しますか、今回はナランチャが突然に。前のアバッキオも唐突、突然でした。が、ナランチャがキング・クリムゾンで倒されたということは、アバッキオのときも同じだったかもと思えます。トリッシュの感知ではボス(ディアボロ)が出現していたわけですので。アバッキオのときは「なんで油断したんだよ」と残念な気もしてしまったんですが、今話を観た後では、用心のしようがなかったんじゃないかと思い直しました。

 ともかく本編。前話からの続きでディアボロ体のブチャラティが駆け込んで来て、チャリオッツ・レクイエムの持つ矢の奪取を図るところからですね。
(OP曲は先週と同じく、特別のキング・クリムゾン細工付き。ディアボロとの決着がつくまでは、このOPでやってくれるのかな。)

 ブチャラティ、とりあえずチャリオッツ・レクイエムの矢を持つ腕を落としまして、しかし矢を拾う前にメンバーの確認に入る。このシーンは特に何も思わず観たんですが、後のシーンから考えると、攻撃がヒットしただけでも大したもんだったようですね。なにせチャリオッツ・レクイエムは(スタンド能力者が)矢を狙う行為に対しては、無敵に近い防御力があるようですんで。

 ブチャラティ、さすがはチームリーダーだけありまして、喋り方からジョルノの体にナランチャがいることを見抜く。ブチャラティ自身がディアボロの体に入っちゃったわけですから、他のメンバーにも同じことが起こっていることは推測できるにしても、声がジョルノなのに特徴からナランチャと見抜くとはさすが(ディアボロの体にいるのがブチャラティという傍証にもなってる?)。
(と言っておいてなんですが(^^;、声帯模写って声紋とか声の質的には似ていなくて、喋り方の特徴で他人そっくりにする技術と聞いたのを思い出しました。もしそうならですが、実際に精神が入れ替わったら「あれ、ジョルノの顔だけど、どう聞いてもナランチャだ」みたいなことになりそう。)

 この時点で問題点は2つ。1つはチャリオッツ・レクイエムから矢を奪取すること。もう1つはディアボロ対策ですね。まずは矢を、というわけですが、ディアボロ体のブチャラティが拾おうとすると、スティッキー・フィンガーズが襲ってくる。トリッシュ体のミスタに対してはピストルズ(ただし攻撃を仕掛けた個体だけらしい)。なるほど、スタンド使いに対して、そのスタンドを操って防御するわけですか。これでは手の出しようがない。

 チャリオッツ・レクイエムのこうした行動は、ポルナレフが「矢を護りたい」という意思/遺志に反応しているというのがポルナレフの推測。暴走しているようでも、スタンド使いが最も強く思ったことを遂行しているわけか。今後、別のスタンドに矢が刺さった場合にどうなるか、チャリオッツの事例が推測の材料になりそう。それに、ポルナレフの意思が託されてるわけですから、ポルナレフなら対処法を思いつける可能性が高いかも。

 もう1つは、精神操作ですね。現時点では人までは操ってないけど、スタンドなら完全に支配下における。ポルナレフが「これならディアボロ(のキング・クリムゾン)に勝てる」と思ったのも道理な感じです。ただ、ディアボロに矢を奪われた場合は無敵度が絶望的に増すわけですな。全知に全能が加わる、みたいな。
(思い返すと、矢は複数あったんでした。他の矢が持ち込まれるか、他の場所で使われたらどうなるんだろう。もしかすると、矢ごとで機能が違ったりするのかな。)

 ここで周囲の一般人の様子が再び描写されまして、先週に疑問に思ったことが解消しました。犬と飼い主です。犬に入り込んだ飼い主が今回は「こら、やめろベネディクト」と犬に呼びかけてまして、動物に人間が入り込んだ場合は、(慣れてくると)人語が話せるということみたいですね。それならポルナレフ亀が普通に喋っていてもいいんだろう。

 観ていてちょっと気が緩みましたら、ディアボロと疑われるブチャラティの体が起き上がって来まして、緊張度が一気に高まる。こういう、緩めておいてテンション上げてくるのって、効果的で好きです。それに、ポイントを矢からディアボロに切り替えてもいるわけで、自然で上手い運びだなと思います。

 ディアボロ体のブチャラティ、トリッシュ体のミスタに「奴(ブチャラティの体)を射殺するのだ」と命じる。観ているこちらとしては意味は分かる。ブチャラティの肉体はもう死んでるわけですから、そういう思い切りもあり。ですが、ジョルノ以外は知らないわけですよね。いかに自分自身とはいえ、射殺させようとするのはおかしいと思うし、精神が元に戻った場合を考えるとためらいも出るはず。

 そこをジョルノが察しまして、「とりあえず奴を動けないようにするんだ」と再解釈。それなら、とトリッシュ体のミスタが射撃する。わけですが、どうも致命傷与えてるように見えます。右胸と腹部に1発ずつですから。心臓は避けたようですが、事態が好転するまではこのままにするしかなく、ジョルノの救命が間に合いそうにない。もしかしてミスタ、射殺もやむなしという意図に気づいてのことだったのかな。

 ここでジョルノ体のナランチャがまずいこと言い出す。いや後知恵なんですけど、いわゆる死亡フラグ台詞ですね。全て片付いた後に、こんなことやあんなことやりたいと言いだした。フーゴとまた仲良くやれると信じているようですね。ボスを巡って袂を分かってもなお、仲間として信じてたのか。

 が、ディアボロ体のブチャラティは感傷に浸らない。精神論も述べない。冷徹に「両脚にも撃ち込め」とトリッシュ体のミスタに指示を出す。が、弾を持ってるのはミスタ体ですんで、ブーツから弾を取り出してもらう(そんなところにも隠してたのか、帽子だけだと思ってた)。が、これでディアボロの攻撃を察知するわけですね。弾をくれと言ったら、もう弾を持ってる。

 一同、敵襲にざわめき立つわけですが、ミスタが変に取り乱してる。この危地において、落とした弾が4発だからまずい、後1発落とせ、とか喚いとります。その直後に、ジョルノがトリッシュにディアボロの気配を尋ねたりしてるもんですから、鈍い自分は「ミスタは緊張感ないのか」などと邪推してました。でも思い返すと、ミスタは敵の様子、気配に敏感なのでした(だったと思う ^^;)。

 ミスタがいち早く気が付いてたわけだったんでしょうね。頭上で死亡しているジョルノ体のナランチャに。あまりのことに、飛び交う銃弾ですら恐れないミスタも気が動転、無意味なことしか呟けなかったんだろう。ミスタ、ようやく気を取り直して、ナランチャを降ろせ、手当しろと叫んでますが、最初の一瞥でもう死亡したと確信していたように見えます。

 ジョルノ体のナランチャが降ろされ、ゴールド・エクスペリエンスの治療が試みられるも、身体は回復しても魂は出て行ってしまってましたか。悲しいシーンですが、魂が抜け出てしまうと、(身体的に生きていれば)別の魂が入り込めることも示されてました。

 エアロ・スミスの機影らしき影がフーゴの頭上を飛び、さらにアバッキオが倒れた現場にも行きまして、見覚えのある雲が見えます。ナランチャもアバッキオのところに行った、ということなんでしょうね。

 CM後、ポルナレフ亀がようやく「ディアボロは2人組なのではなく、1人の肉体に2人の精神が宿る」という真相に気が付く。「多重人格」として説明していますが、少し調べてみると現実の旧称:多重人格障害、現:解離性同一性障害とは違うものみたいですね。魂も関わるみたいですし、純然たるフィクション設定と受け取っておくのが無難みたいです。

 それはともかく、現状が少し分かりまして、ドッピオの魂がブチャラティに入っており、肝心のディアボロの魂がどこに潜伏しているか不明。周囲の一般人を疑っているようですが、キング・クリムゾンの短射程を把握していながら、チーム内の誰かに潜伏していると疑う様子がないですね。既に1人に1つの魂が入ってるから、ディアボロの魂がいるはずがない、ということなんでしょうけど、ポルナレフは1人の肉体に2つの魂がディアボロと看破しているからなあ。チームメンバーを疑わないのはちょっとまずかったんじゃないか。

 不確定要素を残しつつもブチャラティらはチャリオッツ・レクイエムを追跡。居すくんでいても仕方ない、妥当な戦術でしょう。トリッシュ体のミスタに、警官体の悪党が目を付けるわけですが、ミスタ、容赦なく射撃。口に銃弾打ち込んでますが、歯が折れた程度で済んでるらしい。あれ、と思いました。銃弾の威力は鉄柵数本を楽に撃ち抜いていたはず。で、「あ、ピストルズで調整したのか」と思い付きました。そういうことが可能なら、さっきブチャラティの体を銃撃したときも、内臓の手前で弾丸を止めてたかもですね。ブチャラティ銃撃のシーンでの推測(ミスタは実は殺すつもりで撃った)は撤回したほうがよさそうorz。

 チャリオッツ・レクイエム、矢に手を出さない限りは(魂入れ替え以外)無害なようですが、やはり矢を鉄壁防御していてどうにもならん感じですね。が、スタンド亀に宿っていてもスタンド使いでなくなったポルナレフなら手を出せるのか。……ということは、さっきの警官体の悪党引っ張って来て、銃で脅して拾わせればいいんじゃないんだろうか。

 あ、もしかしたら違うかも。誰が拾おうが、スタンド使いに渡りそうになったら己がスタンドの攻撃を受けると考えておくべきなんだろうな。実際、ポルナレフ亀がトリッシュ体のミスタに矢を取れと指示すると、チャリオッツ・レクイエムが慌てて戻ろうとしてるし。というところで次回へ、か。

 次回「ディアボロ浮上」とのことで、いよいよラスボス戦みたいですね。3クールだと最終話相当ですが、バトルは2話くらいかかるかなあ。エピローグ的な「眠れる奴隷」エピソードは印象的な話らしいので、なんとかアニメに反映させてほしいところです。

Re: 6月のスレッド(2019) - K.K

2019/06/24 (Mon) 14:28:56

 感想の続きです。

●仮面ライダージオウ(第40話:2017:グランド・クライマックス!)

 今話ラストまで観まして、「電王のウォッチも、レジェンド代理足り得そうな侑斗や、事実上の主役とされるモモタロスからきちんと託されてる。ドライブのウォッチだけは未だ、そうでないなあ」と思いました。

 NOVAさんの掲示板を覗いてみますと、劇場版ではドライブのウォッチが問題視されそうだとのことで、「ああ、やっぱりそこ(ドライブのウォッチ)はきちんとケリを着けに行くわけか」と納得するものがありました。自分でちょっとネットで検索しただけではつかめなかった情報ですんで、大いに助かりました。

 ネット情報ですと、ウォズの正体も明らかになるようなことが書かれてました。歴史の管理者組織クォーツァーというのがあり、ウォズはその構成員だとか。レジェンド・オブ・トゥモローでいえばタイムマスターとリップ・ハンターみたいなものか。ともかく、今まではっきりしなかったウォズの行動原理が分かるような気がする設定です。

 が、まだ自分的には疑問点もありまして、いわゆる2号ライダー以降のジオウでの扱いですね。ウォッチだけでも既にいくつも出てまして、公式サイトで再確認すると、クローズ、ビースト、ゲンム、カリス等があります(コダマスイカアームとかタジャドルコンボ等は付加機能的な感じ)。

 ウォッチ化されていないライダーも多く出演してくれてまして、電王編ですと侑斗ゼロノスですね。もう終盤ですが(ソウゴのジオウが絶望的なピンチに陥ったところで)「フッ、俺たちを忘れてもらっちゃ困るな」という感じで出てくれたりすると嬉しいかなという気がします(いや、今さらそれはない ^^;)。

 それはともかく本編。前話でやけに気軽に渡された電王ウォッチですが、侑斗がやってきて「そいつ(ソウゴ)は魔王だ」と止めると、モモタロス、あっさりウォッチを奪い返す。やはり長年の付き合いがある侑斗の言を信用するということか。これでグランドジオウのウォッチもいったん消滅ですね。この侑斗の態度がいつ変わるか、が今話の見どころ(だと後で気が付いたorz)。

 ここでウォズ前説入りまして、アナザー電王やイマジンが行ったのは過去か未来か、と。これは直後で2017年5月11日と判明するので、前説段階ではどこへ行ったんでしょうねという含みを持たせたのだと思いました。が今話終盤で侑斗の不可解な言動もあり(さらに次回予告も)、もしかすると「単純な過去や未来ではない」という意味かもしれないと思い直しました。

 侑斗は過去のことは任せておいてもらいたいと言い捨て、デネブとともに去る。デネブは去り際に一礼し「よく覚えておいてください」と言ったもんですから、「何を覚えておくんだろう?」と首を傾げました。よく考えたら、よくある「覚えておけよ!」という捨て台詞を、文脈無視、かつ丁寧に言ったんでしょうな。

 残るソウゴらはユキヒロから2年前のタクヤの姉、サユリの死の真相を聞く。死期が迫ったと悟ったサユリがユキヒロに頼み、思い出の場所をもう一度訪れたということでしたか。しかし、そのためか、それとも偶然か、病状が急に悪化して息を引き取り、タクヤは姉の死はユキヒロがわがままを言って連れ出したからと誤解したと。

 説明すれば分かってもらえるかもしれないが、タクヤの悲しみを深めるよりは、自分(ユキヒロ)への憎悪で少しでも気がまぎれれば、という配慮でしたか。うーん、どうなんだろう。2019年の現状を鑑みるに、苦しみを長引かせているような気がしないでもない。ただ、こういう形で自分で抱え込むタイプって、割といるような気がします。
(個々人それぞれ、ケースバイケースなんでしょうけど、現実で類似の体験をした複数の人によると、どうせ死ぬなら○○を、死ぬ前に無理をしてでも、という願いを叶えるとより不幸な結果になったとのことでした。)

 モモタロス、じゃあ2017年に乗り込もう、と言い出すも、デンライナーが奪われている。が、モモタロスは知らなかったようですが、ジオウ世界では既に2068年からタイムマシンが持ち込まれている。ウォズも連れて出るものの、1人用だから狭そうですな(でもスペースありそうなんだけど ^^;)。

 2017年ではまずユキヒロ(2017年)からイマジンが出現、続いてデンライナーが出現。場所はサユリの入院先ですか。まだ何も知らないタクヤ(2017年)もいますな。さらにゲイツらも到着。目立つモモタロスはゲイツに憑依しようとして避けられ、ウォズに入っちゃいましたか。

 イマジンが病院で暴れとりますが、自分的にはイマジンが何をどうしたいのか、今いち分からず。でも、モモタロス演技のウォズが面白いからいいか(^^;。モモタロス・ウォズ、イマジンに「楽しそうだな」と声をかけ、変身しつつ挑みかかるも、「逢魔降臨暦」を投げ捨てちゃってますね。ウォズには大事なものなのに。

 屋上でのバトルとなりますが、モモタロス・ウォズの動きが止まりまして、イマジンは逃走。ウォズの意思が優って止められ、憑依も解けたみたいですね。このとき、ウォズは「逢魔降臨暦」を携えてまして、どうやら持ち主を自動的に追跡する機能があると考えておくしかなさそう(コピーがいくらでも出てくる可能性もありますが、他人に「逢魔降臨暦」を読まれてしまう恐れがある)。

 一方、アナザー電王は過去の自分であるタクヤ(2017年)に襲い掛かっとりますね。アナザーは「姉ちゃんは俺が守る」と言ってタクヤ(2017)を殴り倒してまして、過去の自分すら信用してないのか。が、ゲイツが阻止に入る。こちらも変身バトルとなりますが、アナザー形勢不利。そもそも戦意からして低そうです。

 が、防御力は異様に高そう。後でグランドジオウの全面攻撃食らいますが、変身が解けるまでかなり粘ってました。ジョジョ黄金の風でいえば、チャリオッツ・レクイエムみたいなものなのかも。「姉を守る以外の意思なし」という感じで。

 アナザー:タクヤ(2019)も車いすでどこかへ向かう姉とユキヒロを目撃し、止めにかかりますがゲイツが許さない。ゲイツが止めを刺しにかかるも、デンライナーが阻止、アナザーを救出してしまう。今度はイマジンに乗っ取られたんですか。この後、タイムマシンを使った分身を見せてまして、ドラえもんでも似た話があったような。ドラえもんが2~8時間前の自分をタイムマシンで連れてきて5人のドラえもんが一堂に会する話です。ただ、イマジンの場合、誰かが倒されても(それより未来の)イマジンが消えないので、フラッシュの別時間軸の自分というものが近いのかもしれない。

 ちょっと遅れてきたソウゴら、ユキヒロがサユリを連れ出すのをタクヤ(2017)が止めにかかるのを阻止。タクヤに真相を語りますと、タクヤもすんなり納得、未来の自分=アナザー電王を止めてくれと頼みすらする(このことから、ユキヒロの未来の選択「タクヤに姉の死の真相を隠す」が間違いだったらしいと示唆されてるかな?)。

 が、ソウゴもちょい間が抜けてまして、肝心のサユリとユキヒロ(2017)が向かう先を、ユキヒロ(2019)から聞き出してない。モモタロスが「そこは聞くだろう、フツー」とじわじわ怒り出すのも無理はない。が、タクヤを説得できたことでモモタロスはソウゴを認める気になったみたいですね。でもまあ、病室にあった写真から行き先はあっさり判明ですか。

 これを聞いていたデネブ、感激して侑斗に報告するも、侑斗は魔王に騙されるなと怒っとります。このときは単純に「まだ侑斗はソウゴを信用していない」と思ったんですが、ラストまで観てみると、どうやら違ってたみたい。モモタロス、侑斗とも、このサユリが去った病室の一件で、ソウゴを認める気になったようです。

 全て判明しまして、敵味方双方、「思い出の場所」に集結しましてバトルですね。イマジン、時間操作で自分を増やしとる。バトル開始早々、侑斗がモモタロスに「ウォッチを渡してやれ」と。さらにソウゴに「信用してないが、認めてやってもいい」とややこしいこと言ったりしてますな。初見ではこの態度の急変がどうしてか分からず、録画を観なおしてようやく「迷っていたらしい侑斗、あの病室のことでついに決断したか」と気が付いた次第です。

 ここからは、(ジオウから電王借りたモモタロスの)電王&ゼロノス+デネブ、グランドジオウのお目見え&レジェンド多数で、バトルというよりお祭りの感じです。グランドジオウ、変身音声に「祝え!」が入ってまして、ウォズが立場ないな(^^;。グランドジオウの戦闘スタイルは、ディエンドとディケイドを合わせたような能力の感じかな。さらに時間巻き戻しまで使えまして、もはや卑怯なくらい強い(^^;。(でも、以前にツクヨミが危惧していた「リセットできるからって、何してもいいのか?」は未だ自分的に疑問ではある。)

 一方、敵勢。多数になったせいで戦闘員的になってしまったイマジンはともかく、アナザー電王は1人でサンドバッグ状態で、ちょっと気の毒になるほど。もっとも、「これだけやられて、なお倒れない」という感じもします。実は地味に強いんじゃなかろうか、アナザー電王って。

 しかし粘るアナザーもようやく完全撃破されまして、タクヤ(2019)も元に戻る。もしこのタクヤ(2019)が、ソウゴの歴史改変で真相を知ったタクヤ(2017改)と直に連なる未来の存在ですと、既に真相は知っているはずですね。ですが、それなら2019年でのアナザー化は発生してない。ジオウの歴史改変フォーマット(?)通り、真相を知らされていないタクヤ(2017旧)の未来なんでしょう。おそらく、撃破されてから真相を聞かされ、タクヤ(2017改)と同じ認識、気持ちに至った。

 そこで、タクヤ(2019)が姉サユリとユキヒロのもとに現れ、2人の気持ち、真実を確認して、問題が完全解決されたということだろう。全員が2019年に帰還すると、姉の死以降もタクヤと仲良くやっているユキヒロがいる、という歴史なんだろうな。

 これを遠くから見ていたソウゴに侑斗が突然、不可解な質問をする。「お前は本当に常盤ソウゴなのか?」ですね。ソウゴが怪訝そうにすると、侑斗は言葉を濁して去りましたんで、真意は分からず。モモタロスは、ソウゴを「俺は気に入ったぜ、大した奴だ」と認めまして、これで晴れて電王ウォッチ継承が成ったということだろう(良太郎を代行できそうな侑斗、主役格であり「てんこ盛り」の主人格たるウラタロス双方が認めた)。

 が、ラストの締めが突然の異変でしたな。ウォッチが揃ったソウゴ=グランドジオウをオーマジオウが強制召喚。ディケイド以降のレジェンドの能力も持つディケイドアーマーで、以前に一度惨敗しているわけですが、レジェンドウォッチを揃えた今、戦えばどうか、ということですね。ウォズも戦えると言っていました。ただ、自分的に気になるのはドライブからはまだ認めてもらってなくて、ウォッチがオーマジオウからの借り物。劇場版ではそこが問題点となるとのことですんで、この再戦ではまだ勝てないんだろうな。

 次回「2019:セカイ、リセット」とのことで、この終盤にきてちゃぶ台返しかな? とタイトルを見て思ったんですが、公式サイトの予告も参考にしますと、そうでもないらしい。加古川飛流が再登場(どうも目が死んどるような?)、スウォルツが王候補として擁立する歴史に変わるみたいですね。スウォルツが改変した2019年では、ソウゴが既に大魔王ジオウとして世界から敵認定されている模様。それを飛流がアナザージオウIIとなって倒し、王座に就く(がスウォルツの傀儡)といったところかな。

Re: 6月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/06/26 (Wed) 09:46:22

6月最後の定例感想です。
今月は、ゴルフで一週抜けたせいか、時間が経つのが早く感じました。

★ジョジョ

ナランチャが呆気なく死亡した35話。

ええと、全39話と聞きましたので、残り4話ですね。OPについては、ディアボロ介入バージョンが流れてますが、不確定な噂によると「ジョルノのレクイエム覚醒バージョンがあるかも」との話。

ブチャラティの体にはドッピオがいて、ディアボロはどこにいるのか?
トリッシュ(inミスタ)が父の存在を感じられないのに、ナランチャが殺害されたことで、近くにディアボロがいることは確定している、という謎。

その謎解きは、次回のタイトル「ディアボロ浮上」で分かる、と。

とにかく、矢の争奪戦に話が切り替わったり、ドラえもんのひみつ道具「とりかえロープ」みたいな体の入れ替わり現象が楽しかったり、「気がつけば、時間が吹っ飛んで殺されているキンクロ現象」がおっかなかったり、終盤のカオスなクライマックスを堪能しております。

残り一ヶ月の放送を楽しもう、と。

★ジオウ

電王編が盛り上がった後で、オーマさんの呼び出しを受けたソウゴ。

オーマ「全ライダーの力をゲットしたそうじゃないか。祝ってやろう……って、貴様、そのドライブウォッチは、持ち主の認め印が押してないではないか? 不正行為発覚。もう一度、やり直して来い!」ってな感じで、劇場版に続く、みたいですね。

来週辺りから、たぶんOPも劇場版映像に変わるだろうし。

で、TV版は、加古川くんがアナザー魔王として擁立されるパラレルワールドみたいですが、劇場版とはどうリンクするんだろうか。

現段階では、情報があまり見えていないですが、7月に入ると、雑誌関連でいろいろと公開されて来る、と踏んでいます。

そして、新ライダーのゼロワンへの橋渡しもどうなるかな。

ともあれ、ディケイド士と、タイムジャッカーのスウォルツの動きや、ツクヨミの秘密がどう終盤のドラマに絡むかをワクワクしつつ。

7月にジョジョが終わって、8月にジオウが終わって、秋はここで何を追いかけようか。牙狼が再開してくれたらいいのにな、と今から思いつつ。

Re: 6月のスレッド(2019) - K.K

2019/06/30 (Sun) 23:28:26

 今月最後に駆け込みというわけではないですが定例感想、まずジョジョをば。ジオウは後で書こうと思います(何となく最終章に入ったような感じがする)。

 とその前に。次の金曜ロードショーがスパイダーマン「ホームカミング」とのことで、楽しみ。少し前にTV放映してくれたアメイジング・スパイダーマン1・2はアベンジャーズシリーズとは独立の作品だったようですが、印象の違いなどを確かめたいと思っています。

 録画機の予約でそろそろ7月放送分が見えだしてまして(最長1週間先まで)、深夜アニメなどの7月期がちらほらしとりますが、何に期待していいかは分からず。とりあえず第1話観ての判断になりそうです。牙狼は……ないみたいですね。公式サイト等見ても、秋に雷牙の映画「牙狼〈GARO〉-月虹ノ旅人」の情報しか出てこないようです。ということは、TV版牙狼があるにしても来年かなあ。

●ジョジョ黄金の風(第36話:ディアボロ浮上)

 全39話とのご教示で、次話から数えても3話分あると分かり、ちょっと安心。それだけあれば、きちんと原作の最後まで描いてくれるだろう。

 ともかく本編。冒頭、ブチャラティ体のドッピオですね。「そこにいたのですね、ボス」と独白してまして、死ぬ前の走馬灯が見えてるのかと思いました。が、チャリオッツ・レクイエムを追うブチャラティチームを見ながら言っており、チーム内にディアボロが隠れていることを、このシーンで示唆してくれてたわけでしたか。

 やがてブチャラティの体からドッピオの魂(?)が浮かび上がりまして、これは死亡するという意味にとっていいのかな。ということは、ミスタの銃撃はやはり致命傷だったのか。それともブチャラティが既に死体であって、動ける余力が尽きたのか。いずれにせよ、ジョルノ側のアバッキオ、ナランチャほどではないにしても、敵側のドッピオもあっさりした退場でしたな。もっとも、それだけに気分は重くなります。敵側、それもディアボロの分身なんだけど、知らずに利用されているため、どうも同情的になります。

 これで敵はディアボロただ1人。しかし、まずは矢ですね。ポルナレフ亀から矢を受け取ってミスタのスタンドに刺したいところですが、チャリオッツ・レクイエムの到着のほうが早そう。ジョルノのスタンドでも間に合いそうにな。ならばトリッシュ体のミスタの銃撃を、ですがリボルバーは壊れてしまう。後のシーンで実はディアボロが、となるわけですな。

 が、なぜか銃撃がレクイエムにヒット。なるほど、トリッシュ体のミスタがさっき中身が悪党の警官に絡まれたとき、奪っておいたベレッタということですか。装填数は15らしいんで、相当撃てますね。ただし自動拳銃のこととて、リボルバーみたいにリロードは簡単にはいかないと。

 銃撃に続いてジョルノのスタンドが攻撃。矢を守るためにはほぼ無敵のレクイエムのはずですが、意外にヒットしてしまうのか。ターゲットがレクイエムだからかな。前話でも脚引っ掛けられて転んでたし。しかしディアボロ体のブチャラティが腕を落としたときは、矢を持ったほうでした。うーん、どういう条件でどういう反応をするのか、レクイエムの特性がちょっと分からなくなってきた。

 しかし、そんなことがどうでもよくなる事態が。レクイエムに人格入れ替えられた人間、動物が形態を変え始めるわけですね。そんな能力まであったんかい。この矢を作ったのは、石仮面を作った「柱の男」たちなんでしょうかね。石仮面で思うような世界にならない場合に備えて、次のアイテムを用意していたとか。

 いかん、妄想は措いといて(^^;。この成り行きをディアボロも誰かに隠れて見ていまして、事の重大さに驚く様子がない。相変わらず、矢さえ奪えば自分の天下ということだけ考えてるみたい。己が能力に絶大な自信を持っていて、事態を納めることができると考えてるんだろう。チョコラータのグリーン・ディの大規模攻撃ですら、想定の範囲内だったようですから、当然かもしれません。

 もっとも、矢を奪えば異変は収まるかもしれませんし、ディアボロは矢を奪取する算段がついているらしい。後のシーンで明かされるのは、チャリオッツ・レクイエムの本体のことですね。自信も根拠なきものではなさそう。ですが、仮にキング・クリムゾンに矢を作用させて、同じ異変が起こらないかどうかは不明のはず。ディアボロが矢をどうしようとしているか、気になります。

 一方ジョルノらは、やはりディアボロの魂が誰に隠れているかが行動の支障となってきてますね。ジョルノの推理では、ミスタのリボルバーは疲労破壊ではなく、ディアボロのスタンドが破壊したんじゃないか、だとするとメンバー中の誰かにディアボロが潜んでいる。状況証拠としては、拳銃の壊されたらしい破片が見つかる。

 ボディ・スナッチャー物に近い展開と感じます。ディアボロは誰に潜んでいるか。潜まれた人物はディアボロに操られているのか、それとも自分の意思で動いているのか。仮にトリッシュ(ミスタ体)が「○○にディアボロがいる」と言ったとしても、トリッシュが操られて言っている可能性もある。難しい場面ですね。

 が、ジョルノの推理ではディアボロは潜んでいるだけで、操ってはいない。根拠がなかなかに皮肉なもので、ディアボロが憑依した人間を操れるのなら、とっくに全員始末されているから、ですか。では誰に潜んでいるか、で誰も動かないのに緊迫した頭脳戦ですね。成り行きを見守るしかないディアボロは、さすがに焦っている模様。

 ミスタ(トリッシュ体)とジョルノがかなり際どいやり取りになってますが、どちらも利己的な感じはないですね。思い切って信じて賭けるか、リスクを排除するか、方針で争っても、ディアボロをあぶりだす点ではブレてないようです。これも、もしかしたらジョルノが予め「既にディアボロを追い詰めている」と、皆に説明したことが功を奏しているのかもしれない。

 それでも膠着状態になりかけると、さすがはチームリーダーのブチャラティ(ディアボロ体)ですな。ミスタに銃を構えさせたまま、ジョルノに自分を調べさせる手に出ましたか。既に焦っていたディアボロ(魂)が打って出て、ミスタ(トリッシュ体)からスタンドを「浮上」させる。

 が、これがフェイントだったわけか。ディアボロ、実はトリッシュ(ミスタ体)に潜んでまして、スパイス・ガール狙いだったわけか。互いに感知するほど魂が近いんで、潜むにもスタンドを操るにも都合が良かったんだろうか。ともかく、トリッシュ(ミスタ体)はスパイス・ガールを介した操り人形となる。

 これで攻撃が来るか、と思ったら、ディアボロはレクイエム最優先なのか。ブチャラティチームの1人でも矢を手にしたら敗北、と考えたら、スタンド使い複数殲滅よりは、レクイエム1体を相手にするほうが勝率が高いと踏んだんだろう。攻略法も分かってるみたいだし。

 その攻略法はレクイエムの正体が関わっとりまして、黒っぽい人型スタンドが本体ではないということですね。それも人型スタンドの影から見抜いたわけか。影が必ず自分(レクイエムの観測者)と反対方向にある。ということは光源は自分(観測者)。自分の前に光源がなければ、後ろにある。ということで、光源=レクイエム本体撃破。なるほど。

 これで矢はディアボロの手中に、と思ったらジョルノが策を講じてましたか。矢に飛び散った己が血をアリに変えて、いやちょっと待て。前に「ジョルノ(やブチャラティの)スタンド能力は殴って発動するしかない」って言ってなかったっけ? ま、まあいいか、ディアボロが卑怯なくらい強いし(^^;。

 ともかく、混戦の争奪戦になりまして、最後に物を言ったのは、キング・クリムゾンに捕らわれたはずのスパイス・ガールでしたか。前のノトーリアス・B・I・Gのときは、スパイス・ガールはトリッシュとは(一応)別人格で、トリッシュは導かれていた感じ。今回はトリッシュが全て仕切ってのことですね。最初は父親と面会するだけでも怯えていたのに、一戦ごとに成長してるんだなあ。

 が、これに怒ったディアボロ、スパイス・ガールを拳で貫きまして、ミスタの体は吐血、トリッシュの魂は瞑目でもう駄目か、というところで続くか。次回は「王の中の王(キング・オブ・キングス)」という題名からすると、いよいよ最強のスタンド出現ということかな。

名前
件名
メッセージ
画像
メールアドレス
URL
文字色
編集/削除キー (半角英数字のみで4~8文字)
プレビューする (投稿前に、内容をプレビューして確認できます)

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.