創作と鑑賞の談話室

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7月のスレッド(2019) - K.K

2019/07/01 (Mon) 00:02:40

 7月の雑談スレッドです。

Re: 7月のスレッド(2019) - K.K

2019/07/02 (Tue) 00:23:58

 月をまたいで感想の続きです。

●仮面ライダージオウ(第41話:2019:セカイ、リセット)

 加古川飛流が再登場ですね。自分的にはちょっと意外だったかも。アナザージオウ編では、ソウゴに「過去より今」とアドバイスされ、深く思うところがあったようでした。しかし、このアナザージオウII編ですと、そのアドバイスに激怒し、スウォルツらの助力を得て復讐すべく立ち上がったらしい。何が歴史を変えたか、が焦点となりそうですが、何が飛流にあったかに集約されるのかな。

 ともかく本編。前話ラストから続きで、オーマジオウ vs グランドジオウ。グランドジオウで一応は戦えているようですが、ドライブウォッチが借り物ということで取り上げられてしまうのか。変身が解けましたんで、グランドジオウ喪失かと思ったんですが、後のシーンからするとドライブが足りないグランドジオウにはなれるようですね。。

 ウォズが駆けつけ、ピンチのソウゴを逃がしたらしい。ウォズがオーマジオウに跪いてますんで、(少なくとも表面的には)与していることは確定と見ていいかな。しかし何か異変がありまして、オーマジオウ曰く「何者かが時間の流れを変えた」と。

 後のシーンから考えて、スウォルツ&飛流による歴史改変の影響だったようですが、オーマジオウ、ソウゴ、ウォズはこの改変の影響を受けないみたいですね。ソウゴは2019年に帰還しても変更された歴史を知らない。オーマジオウは以前にソウゴがベルトを捨てたとき、いったん消滅していたようですが、今回はそういう様子が見られません。ウォズは劇場版に登場する時間管理組織の一員らしいですから、影響を受けないのかな。

 ソウゴが2019年に帰還したようなんですが、様子がおかしい。アナザーライダーの力を得た加古川飛流がアナザージオウIIとして君臨する世界らしい。ジオウは大魔王とされており、ゲイツ、ツクヨミらはレジスタンスとして大魔王打倒のため戦っている(もともとの2068年と同じですが、ソウゴに取って代わった飛流は敵視されてない?)。大叔父(だったはずの)順一郎もソウゴを知らず、大魔王打倒の拠点として時計店を提供している。ソウゴとしては孤立無援、四面楚歌の状況か。

 ここでウォズ前説となりまして、いつもの如く「逢魔降臨暦」を読み上げる形で「だが歴史は変わり果てていた」と。この後、ウォズは「逢魔降臨暦」の記載が変化したとして、飛流側に就く意思表示をするわけですが、確か以前にゲイツについての記載が変化したときは相当驚いてました。今回は全く慌ててない。もしこの前説も本当のことを語っているとすると、ちょっとややこしい事態なのかもしれない(歴史が変わったことすらウォズの予定通り、とか)。

 OP曲後、ソウゴが見たのは市街戦が行われる、以前と打って変わった街のようすであるわけですな。おもちゃを撃っていたらしい露店とか、2019年8月予定の夏祭りの告知ポスターがあるところからすると、異変はごく最近、突如として起こったようですね。

 そこへ兵士姿の門矢士が現れる。士は「これがこの世界の結末か」と言っとりまして、アナザージオウ(II? グランド?)勝利のバッドエンドのことだろう。ただ、この結末に納得していなさそうで、この後、ソウゴにキツイハッパをかけとりますね。レジェンド多数の力を宿す先輩として(あるいは世界の破壊者として?)、看過できないものがあるんだろう。

 士が撮った写真はソウゴが半ば透けているような感じですね。ディケイド本編では、士が撮る写真は歪んでおり、本人説明では被写体が撮られたがってないからとのこと。今編の場合はもしかするとソウゴが元の2019年とこの2019年の2つに存在しているため、一部が欠けたり透けたりするのかな。

 妄想はさておき(^^;、ジオウ拠点のはずの時計店にソウゴが戻ると、レジスタンスの救護所になってる。大叔父の(はずの)順一郎もソウゴを不審者と見做して殴りかかってきますが、得物が大根ですか。殺意が感じられない。根っからの平和志向なんだろうな。それよりソウゴを知らないらしいのが大問題。この2019年世界の過去で、事故で両親を亡くしたソウゴを引き取らなかったか。そもそも事故がなかったとすると、飛流が復讐する動機が問題になりそう。

 そこへツクヨミの声で「飛渓地区にアナザー出現」の報(前に修理してたラジオで、暗号無しの平文での連絡ですから、やはり戦闘準備の余裕がなかったか?)。飛渓地区のレジスタンス拠点ではアナザーキバとアナザーオーズ(でいいのかな?)が暴れてまして、ゲイツらが応戦する。駆けつけたソウゴも変身して救援に入るも、ツクヨミがソウゴを知らないらしい。ゲイツも同じですね。

 が、ソウゴが変身したジオウIIを見た、ツクヨミ、ゲイツの態度が一変、ジオウに襲い掛かって来る。この2019年世界を混乱させているのが「大魔王ジオウ」だかららしい。このゲイツはリバイブ所有ですね。ライダー強化的には歴史的な差はないらしい。

 もっとも、それより自分的に気になるのは「ゲイツ、ツクヨミは未来から来たのかどうか」だったりします。飛流アナザーがこの2019年で成っているようなんで、2068年でまだ「大魔王ジオウ」が暴れ続けて、過去(2018年)に戻らないと対処できない、なんてことはなさそうですから。

 それはともかく、ソウゴとしては何がなんだか分からないし、ゲイツらに対して戦意があるわけないし、一方的にやられとりますね。そこを救ったのがジャッカーのウールで、元の2018~2019年と違って、ジオウがいなくなるとマズいんだろうか。ジャッカーズにしても、この変更された2019年時間軸でソウゴ→オーマジオウが問題ではないとすると、なぜ活動してるんだろう?

 ジャッカーズ3人揃った場面になりますと、スウォルツ解説ではジオウが急に強大化したため(グランドジオウを指してる?)、強攻策に出たとのこと。既に飛流が銅像まで建てられてるわけですが、新たな魔王を擁立しようとしてるみたい。仮にジャッカーズが歴史改変の影響から免れているとしても、よう分からん動きです。ソウゴをそそのかして王になれと吹き込んだの、スウォルツのはずですが、何がしたいのか見えてこない。ジャッカーズ同士の不和が拡大している様子なのも気になります。

 一方、拠点に戻ったゲイツとツクヨミ。ジオウがアナザーに対処したことで、ツクヨミはこの2019年でも早くもソウゴ=ジオウへの不信が揺らいでる感じですね。ゲイツは「それが魔王の魔王たるゆえんだ」と言ってまして揺るがないように見えますが、電王編での桜井侑斗も似たようなこと言っといて、態度はあっさり覆したからなあ(^^;。

 ウールに庇われて逃げ出したソウゴのもとにはウォズが現れる。オーラまで現れましたな。このウォズ、この2019年に元からいたウォズなのか、2068年から戻ってきたウォズなのか。それはともかく、ウォズは「新たな我が魔王だ」と言って、加古川飛流を指し示す。「逢魔降臨暦」の記載が変わったということで、仕える相手を変えたとのこと。

 飛流、いかにもなコスプレ(?)でソウゴを嘲るわけですが、なんだか目が死んでるような。この飛流はアナザージオウで敗れて、復讐を誓って今に至るわけでしたか。飛流、「選ばれなかった者の悲劇」なんて言ってまして、誰にどう選ばれなかったんだろう? あのバス事故でスウォルツから選ばれなかったということかな(だとすると、少なくともバス事故以降の歴史が改変されてるかも)。

 でまあ、アナザージオウIIに変身、ソウゴのグランドジオウ(-ドライブ ^^;)と対決になるわけですが、アナザーが手に負えないほど強いですな。アナザーを使いこなすだけでなく、時間巻き戻しのリセットまで多用してくる。勝つまで繰り返すわけか。ジオウはリセット前も覚えてるんで疲れても来る(ドクター・ストレンジと似たような戦術)。
(7/2追記:やっぱりメモ的にでも書いておこう。飛流アナザーはソウゴ・ジオウの暗黒面、アンチテーゼみたいなものかも。あるいはよく似た者にして反面教師。)

 飛流アナザーは「歴史を書き換える力」と言ってますんで、もしかするとジオウIIの時間巻き年リセットより強力便利な機能なのかな。同等の能力だとすると、ソウゴ・ジオウも対抗できるはずですから。ともかくジオウ劣勢となりまして、門矢士が救援に入り、なんとか逃げおおせる。士はずっとソウゴらの動きを追っていたんでしょうな。

 とりあえず難を逃れたところで、士は「お前のことなら大体分かってるつもり」と言い、活を入れて来ましたな。士が「世界の崩壊はもう始まった」「防ぎたかったら飛流を倒せ」と言うと、ゲイツらに頼る気持ちがあるソウゴは味方がいないと弱音を吐く。そこで士、「順序が逆だろう」と。

 痛いところを突いてきましたな。ソウゴは最高最善の魔王と言い、次々とレジェンドに認めてもらううちに、(悪意的な言い方をすれば)仲良しごっこ化し、困ったときは他人に頼るようになってきていたのかもしれません。依存心ってやつですね。

 が、話が進まないうちにアナザー3体が襲来。これはグランドジオウで撃退ですが、ゲイツが現れる。士も意外だったのか、成り行きを注目。リバイブに変身して一撃してきたわけですが、ジオウは防御も反撃もせずに撃たせてますね。公式サイト予告では、ゲイツ、ツクヨミがソウゴの話を聞く気を起こすみたいでして、このラストの非抵抗・不服従が効くんだろう。

 次回「2019:ミッシング・ワールド」ですか。士が現れてソウゴを鼓舞したと思ったら、次は海東大樹がグランドジオウウォッチ狙いですか。なんと申しますか、「大体分かった」感じです(門矢士ではなく、「吾輩は猫である」(夏目漱石)より)。

Re: 7月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/07/03 (Wed) 08:41:21

7月最初の定例感想です。

★ジョジョ

冒頭でドッピオが逝っちゃいました。
毎回、誰かが退場する時期になりました。

それにしても、レクイエムって相当にヤバいスタンドだな、と分かりました。
精神入れ替えのみならず、強制的な肉体変容(ミューテーション)までもたらすとは。触れた相手だけでなく、広域に被害をもたらすというのも酷い。
ローマ市民でなくてよかった(苦笑)。

ある意味、ジョジョ史上、一番多数の一般市民が巻き込まれた状況じゃないのかなあ。これまでの最高は、第3部のエンヤ婆さんの街一つが亡者化して操られた件だと思ってますが、今回は少なくとも都市一つ、もしかすると世界レベルで被害が出るかも、というポルナレフの推測ですからね。

そして、ボスの精神は、トリッシュの魂の影でミスタの体内に潜んでいたことが判明。
あ、前回、キンクロ現象と書きましたが、キンクリ現象ですな。キングクリムゾンであって、クロムゾンじゃない。

ともあれ、トリッシュがピンチで続く、だったわけですが、次回はブチャラティの起死回生の決断で、ジョルノ覚醒ってところですか。
黄金体験鎮魂歌って、漢字で略して書いても長い。アルファベットでGERですか。オープニングへの影響も気にしつつ。

★ジオウ

こちらは、まだ通常オープニングでした。劇場版対応は次回か、その次か。

ともあれ、ドライブウォッチ未入手を指摘されて、オーマさんに叱られたソウゴ氏は、罰ゲームとして加古川くんが君臨する世界で、魔王としての覚悟を改めて問われることに。

味方のいなくなった世界で、世界の破壊者が叱咤激励してくれることに。
まあ、士も大ショッカー首領として君臨したけど、下剋上で孤立化したりしながら、いろいろもがいてましたからね。
世界の継続のために自らの消失が条件と知って、偽悪めいた態度で仲間に自分を殺させて、世界を守ったんだけど、「士の消失」を悲しんだ仲間が「士の記憶を忘れない」と決断することで復活して、その後、「世界を巡る旅の継続」が可能になった。まだまだ見るべき世界はたくさんあるってことで、「旅は続くよ」エンドなのがディケイドの(劇場版も含めた)終わりでした。

まあ、その後もスーパーヒーロー大戦とか、仮面ライダーのスペシャル回などに助っ人出演。その都度、台風の目になってきたわけですな。

ということで、アナザージオウ編であると共に、ディケイド編でもあるわけですな、今回は。
いまいち、加古川くんが傀儡っぽくて、状況に流されているだけで、ちっとも威厳を感じないのですが。何というか、アナザーライダーに戦わせているだけで、自分ではあまり手を出さないムーブってのも災いして、直接戦闘力が未知数。

さて、加古川くんを擁立したスウォルツと、それに乗じたオーラに対して、ウールが絶体絶命のソウゴを助けた件。タイムジャッカーが何をしたいのか分からないという意見ですが、ウールの場合、スウォルツに対する牽制なのかもしれませんね。
ジオウが本当に倒されると、誰もスウォルツを止められなくなると思ったので、予防線を張ったと推測。

何にせよ、この段階でもタイムジャッカーの出自が全く謎なので、今後の話で、ツクヨミの件とともに解き明かされることを願っています。

そして、おじさんが元どおりになって、時計の修理や魔王の食事を作れるような状況に戻ることも。
ゲイツの「俺が魔王を倒す」ムーブは今に始まったことではないので別に構わないのですが、ソウゴにとって一番衝撃的なのは「保護者であるおじさんが自分のことを覚えていない」ことだと思いますし、平成ライダーにおいて「記憶されることの重さは存在意義にも関わってくる」わけですからね。

では、また次回。

Re: 7月のスレッド(2019) - K.K

2019/07/06 (Sat) 19:48:57

 定例感想、まずジョジョから。スパイダーマン:ホームカミングもなかなかよかった(実は途中でガッカリしそうになったんだけど、あるポイントで見方が変わり、ラストでは納得できた)。

●ジョジョ黄金の風(第37話:王の中の王(キング・オブ・キングス))

 次回がえらく先になってまして、いったん無念に思いました。次回は1時間枠で2話分、ということは総集編2回を通常回にしてたら、今話で最終回が観られたはず。何やってくれとんねん、と。が、よく考えたらそうでもないか。

 予習によれば、ディアボロ完全撃破の後は大事な回想の話になるはず(「眠れる奴隷」)。敵味方シーソーゲームの興奮冷めやらぬうちに続けて見せてはならないエピソードだとしたら、冷却期間を置いてくれるのはいいことかもしれません。

 NOVAさんがご自身で指摘された「キンクロ」は、実は拝読していて気づかず。そういうこと、前にもあった気がします。こういう名前だと思って読んでますと、全く気付かずです。ふと「校正、校閲の仕事って大変そうだ。頭を真っ白にする技術がいるはず」と思った次第。

 ともかく本編。冒頭は前話の続きでミスタ体のトリッシュのスタンドが貫かれるところから。ディアボロ体のブチャラティがトリッシュの名を叫んでまして、ミスタ魂の絵を被せてくれてるからいいものの、そうでなかったら見た目は奇妙だったかも。叫んでいる体はディアボロですから。まるで娘の危機に必死になる父親ですが、やったのはディアボロなわけで(^^;。前にも手首から切り離して拉致し、殺害を試みてますし。

 OP曲が来まして、今回は念入りに効果音付きですね。既にアバッキオ、ナランチャが退場してますんで、彼らのスタンド行使が臨場感持って描かれるのは特に嬉しい見どころです。少し前から入ったディアボロの介入も今話で続きが描かれることに。なるほど、そういうことになってたのね、という感じです。

 OP曲後、ディアボロは「もう用済みだな、この肉体も、お前も」と言ってまして、憑依が意のままらしいことが窺えます。どこにでも潜めて、乗っ取ることもできるということだろう(もしくはスタンド体だけで長期に存在可能)。そうでないと、ミスタの体とトリッシュの魂にダメージが出る、トリッシュのスタンドへの攻撃はやらないはず。前話で疑問に思ったんですが(「これでは心中じゃないか?」とか)、どうやらディアボロの計算尽くの行動だったか。

 ついに矢はディアボロが入手し、スタンドに刺したはずが、なんかおかしいわけですね。刺さらずに突き抜けたらしい。この時点で、自分は「ジョルノのスタンドが殴ってたか? 序盤でブチャラティにやったのと同様、行動したつもりで動けてない」と思いました。が大ハズレ(^^;。ブチャラティがチャリオッツ・レクイエムの本体を攻撃したため、魂が元の肉体に戻されつつあったのか。

 ディアボロは(理屈は得手勝手ながら)ブチャラティに思いとどまるよう説得、というより懇願を始めますが(勝つためなら見栄も外聞もなさそう、これが直後のシーンにつながる伏線か?)、もちろん聞き入れられるはずがない。ディアボロ、しゃにむに矢を掴もうとするも、魂が元の肉体に戻りまして失敗(これで感想が書きやすくなるなあ、と思った ^^;)。

 が、ブチャラティだけは戻れる肉体がないわけですね。たとえミスタがいくら期待し、復活すると信じても、コロッセオに来る前にもう死んでいたから。ジョルノにはブチャラティの魂が見えまして、別れを告げてますな。天使らしき幼子がブチャラティのそばに付いたところからすると、神に赦されたということなんだろう。アバッキオやナランチャのときも天使が導いてくれたんだろうか。

 このシーンでようやく意識したんですが、トリッシュが天に召されかけたときにもチームメンバーには魂が見えてたみたい。たぶん、死亡確定で魂が肉体から離脱~天に召されるまでは、少なくともスタンド使いには魂が見えるんだろう。ということは、スタンドと魂や天使って同じ性質なのかな。

 妄想は措いといて(^^;、CM挟みまして、魂が入れ替わっていた市民も元に戻り始める中、己を鼓舞しようとディアボロはちょいと哲学的な独白してますね。人間は運命に選ばれた兵士だが、俺はそうじゃないぞ、と。まずディアボロが今話タイトルのキング・オブ・キングスを自任。

 が、やっぱり自信が出てこないみたいですね。捲土重来みたいな言い訳しつつ、この場は逃げることを選択。これは戦術的には正しかった。しかし、トリッシュに逃走の意思を感づかれ、俄然やる気を取り戻す。「北斗の拳」の聖帝サウザーの「俺は帝王、退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!」に似たことを言いまして(^^;、反撃に出る。

 しかしサウザーみたいに無策でジョルノにかかって行ったのではなく、エピタフで先読みはしてたわけですね。ジョルノは己がスタンドに矢を刺すも、矢は反応せず、地面に落ちてしまうと。その通りになりまして、ディアボロは勝ち誇り、さんざジョルノを貶して喜んどる。そういうとこだぞ、詰めが甘くて勝ち切れないのは。

 ようやくジョルノのスタンドを殴りつけるわけですが、外殻が割れて何か中にいる。少なくともメカっぽい目が見えてますね。矢もエクスペリエンスの腕から侵入して昇って行く。焦ったディアボロは連撃するも、えーっと、これってエクスペリエンスの脱皮? 外殻だけ残して中身が消えてる。

 空を見上げるとジョルノとエクスペリエンス・レクイエムがいまして、ジョルノの髪が逆立ってるところなんか、まるでスーパーサイヤ人ですな。超絶的な力に覚醒してるわけでもあるし。小石を軽く弾いただけで、ディアボロのスタンドの手を撃ち抜き、しかもサソリに変えて追加攻撃までしてる。

 これをディアボロはエクスペリエンスが単にパワー強化しただけと見たわけですね。エピタフは有効で、手を撃ち抜くのは分かっていたからかわさなくてもよかったと。パワーがいかに強大でも、時間操作に対しては依然として無力のはず。

 一見、筋は通っているようですが、やはり詰めが甘い。見たことが敵(エクスペリエンス)の全能力だと仮定してしまっている。この時点でも逃走が可能だったかどうか不明ですが、最初の直感の判断に戻せなかったのは、勝ちを焦ったからか。

 一方、ジョルノは余裕で、ディアボロが先に動くのを待っているかのよう。この状況、トリッシュはジョルノ自身も分かってないと推測してますが、おそらく正しい直感なんでしょうね。続くシーンではエクスペリエンス・レクイエムだけの意思で行動し、喋っていたりしますから、この時点でも半ばはレクイエムの判断なんだろう。

 ディアボロ、キング・クリムゾン全力で臨み、攻撃中に血による目つぶしまで仕込んでみるわけですが、全て無意味なわけですね。どんどん時間が巻き戻ってしまう。エピタフによる未来像ではジョルノを拳で貫いているはずなのに、現実ではそこまで至れない。ここでエクスペリエンスが完全自律で話しかけまして(ジョルノ本人は停止中で分からないんだろう)、実際に起こる真実にはたどり着けませんよ、と。よく分からないほど凄い能力ですな。しかも、ジョルノ本人はエクスペリエンスのこの能力は把握できてないわけですか。

 このシーンで具体的にこのエクスペリエンスがどうなのかが示されまして、要は「俺は始めから何も動いていない!」(by ディアボロ)とのこと。これは序盤でジョルノがブチャラティにスタンド攻撃したときと酷似してる気がします。ブチャラティのケースでは、いつも以上に思うままに動けて、攻撃も繰り出し放題、と思ったら、実際には動いてすらなかった。ディアボロも結果的に同じようなことになってます。

 この事態を理解はしたようですが信じることができないディアボロ、そんなはずはないと喚くも何もできず。一方、ジョルノがこれを哀れむはずもなく、無駄無駄ラッシュですな。

 ブチャラティはエクスペリエンスを受けた状態(自分だけ意識が高速化)で殴られたらと心配してましたが、ジョルノは同志と見て攻撃をしなかった。エクスペリエンス・レクイエムを受けたディアボロはこの後どうなるのか。

 というところで続く。予習によれば、打撃自体のダメージよりも追加効果がきついらしい。次回は7/28(日)の1時間枠で「ゴールド・E(エクスペリエンス)・レクイエム」。ディアボロのその後の示唆、エクスペリエンスの補足説明も大事ですが、「眠れる奴隷」エピソードをやってくれると期待したい。でも今月末かあ。忘れんようにせんといかん。

●スパイダーマン:ホームカミング(7/5 金曜ロードショー)

 シビル・ウォーでピーター・パーカーがスカウトされ、事件後から始まってますね。こちらでいろいろ伺ってなかったら、ちんぷんかんぷんになるところでした。例えば、キャプテン・アメリカがしばしば映像で出てきたりするも、戦争犯罪人とか言われたりしてまして、アベンジャーズを二分する戦いがあったと分かってなかったら、意味不明になるところでした。

 とはいえ、途中までは「これ、もしかして期待外れかなあ」などと思ったりしました。スケール的にはこじんまりしてる、ヒーロー(スパイダーマン、アイアンマン)に緊張感がない、スパイダーマンが己を過信・慢心してる、与えられたスーツ頼りになって来る、いざとなったらアイアンマンが解決等々。まだ10代だしなあ、という感じ。

 が、フェリーでの事件を単身で解決しようとしたために失敗したところから、「あ、これはスパイダーマンがヒーローになっていく物語だ」と気づきまして、納得度が上がっていきました。高機能スーツの使用資格なしとトニー(アイアンマン)に駄目出しされて没収されてからですね。自前の何の機能も持たない、いわばスパイダーマンコスプレに戻り、特殊能力を得ているとはいえ生身同然で再起してからが真の活躍。子供の遊び感覚と決別できたわけですね。

 ピーター(スパイダーマン)が一目ぼれしたリズの父親トゥームスが、実はラスボスのバルチャーであったわけで、ショックが大きく、苦悩も深かったこともヒーロー覚醒につながる要因だったようにも見えました。ヒーローとしての挫折に加え、悪を倒していいのかどうか真剣に考えたはずです。

 それで得た(らしい)悟りが殺さずに捕まえ、当局に引き渡すこと。つまり初心に戻った。なるほど、な感じです。調べてみますと、トニー(アイアンマン)が最初にスカウトした理由が捕縛能力だったらしい。悪を許さず止めるも不殺、の信念はブレていなかったわけですね。そういや、ATM強盗が暴れたとき、まず人命(と猫)を気にして行動してたんでした。

 そのことがラストでも示されまして、真の大活躍(これも最後は救助)の後、トニー(アイアンマン)に見直され(取り繕ってるけどバツが悪そう ^^;)、強化されたスーツ提供とアベンジャーズ正式加入を勧誘されるわけですが、ピーター(スパイダーマン)は「親愛なる隣人、スパイダーマン」として活動すると宣言して拒否。カッコよかったですね。もっとも、その場はコミカル役に回ったトニーのフォローもなかなか。強化型スーツを贈呈するとは気前がいい。
(が、軽いノリまで初心に返り、スーツ着てはしゃいだのはマズかったか。メイ叔母さんにバレちゃった。次の映画ではどうするんだろう?)

 観終わってもなお残念なのが、本当のラストシーンのカットですね。他のアベンジャーズ映画地上波放映でもEDロール後のラストがカットされるケースが多い(らしい)。このスパイダーマンですと、ラスボスのエイドリアン・トゥームス(バルチャー)が収監後、スパイダーマンの正体について問われて、「知ってたら生かしちゃいねえ」ととぼけたんだとか。愛娘を救われたらいったんは見逃す(ただし監視付きでしたが)、自分が助けられたら秘密は守る。なかなか義理堅い面がありますな。他のアベンジャーズ映画つながりではないラストシーンのようですから、カットまではしなくてよかったんじゃなかろうか。

 他に気になったのは「フラッシュ」。ピーター(スパイダーマン)の同級生ですね。最初、DCコミックスに対する対抗意識とか遊びのネーミングかと思いました。だもんで、早く走るとかパロディ描写もあるのかなと。どうやらそうではなくて、フラッシュ・ゴードンがザ・フラッシュと無関係であるのと同じくらい、「ユージーン・“フラッシュ”・トンプソン」はDCと無関係だったみたいです。

 少し調べてみますと、フラッシュ・トンプソンはスパイダーマンシリーズでは後にヒーローとなるキャラクターなんだそうで。しかも、人を助けるために両足の切断の事故に遭ったりもしまして、地球外生命体と融合して超人的な力を得るんだとか。映画を観ている間は嫌味なサブキャラくらいに思ってたんですが、知っている人なら「ああ、このフラッシュが後の」となるんだろうな。知っていれば気が付くものが、たぶん他にもあるはず。無知は損だなあと、またもや愚痴が出ます(^^;。

Re: 7月のスレッド(2019) - K.K

2019/07/08 (Mon) 18:18:00

 感想の続きです。

 ジオウ公式サイトからのリンクを観てみると、次期仮面ライダーについては7/17(水)正午から公式サイトなどで発表があるらしい。いよいよ情報解禁みたいですな。

 日曜深夜の「ジ・オリジン」はなぜか放映されず、別のアニメが放映されてました。全13話のはずなんだけど、10話で止まったことになります。調べてみますと、1~10話を3回のアンコール放送して、11話は7/28(日)かららしい。奇しくも(もしかするとわざと?)、ジョジョ黄金の風1時間枠最終回(かな?)の日ですね。

●仮面ライダージオウ(第42話:2019:ミッシング・ワールド)

 歴史が変わっても、ソウゴ、ツクヨミ、ゲイツは共闘する流れになることが示されたような気がしました。特にソウゴとゲイツはライダーとして、仇敵変じて戦友となることが宿命みたいな。何かの作品で「歴史の慣性」と表現していた、「変えようとしても変えられない運命がある」みたいな感じです(ジョジョ黄金の風もそういうテーマなんだとか)。

 ともかく本編。前話ラストからの続きで、ゲイツがジオウに襲い掛かるも、ジオウは無抵抗で攻撃を受け、変身まで自ら解除。それでも止めを刺そうとするゲイツですが、ツクヨミが「話を聞きたい」と止める。ゲイツ、もしかすると渡りに舟だったかな? 多分に武人的であるように思いますので、無抵抗で力まで放棄したソウゴに止めを刺すのは心苦しいものがあったんじゃないか。

 このとき、ソウゴの脳裏にゲイツが本気で翻心して、ソウゴに(善なる)王になれ、しくじったら始末して責任を取ってやる旨と迫ったことが蘇ってるわけですね。この2019年のゲイツにはそういう記憶はないんでしょうけど、おそらく性分は同じなんで、同じ状況になれば同じことをするんだろう。

 ウォズ前説が入りまして、今回の目玉ゲストライダーの紹介ですね。門矢士が現れると、海東大樹=仮面ライダーディエンドも現れるということか。海東も2019年世界の変容に多少は驚いているようで、歴史の流れの外にいると考えていいのかな。

 一方スウォルツは、というところでOP曲ですが、劇場版の反映はまだのようですね。自分もOPでの劇場版紹介に期待するものがあるんですが(劇場版観に行かないくせに ^^;)、もしかしてOPにふさわしい目を引く部分の映像がネタバレになってしまうので(次期ライダー絡みとか)、まだ控えてるんだろうか。

 今ごろになって気になったんですが、OP途中で像の表面が崩れて本体が現れる演出、ライダーについては特徴からどれが誰か分かる。ソウゴ(らしき)像だけ、はっきりしない感じ。ソウゴと思ったら実は違ってた、みたいなOP映像に変わるんじゃないかとか、妄想が膨らみ始めました(^^;。

 それはそれとしてOP曲後、ソウゴがレジスタンス拠点の時計店に連れて来られてまして、ゲイツ、ツクヨミが話を聞こうとしている、と思ったら門矢士も来てますな。ゲイツは士も知らないらしい(レジスタンスの一員くらいの認識?)。士、パンをつまんでは捨てしながら食ってまして、「もしかしてパンにかびが? 食糧事情厳しいんだろうか」と思ったんですが、NOVAさんの掲示板の感想を拝読しますと、レーズンつまんでは捨てでしたか(^^;。

 ソウゴから話を聞くわけですが、ゲイツとツクヨミはウォズも知らないらしい。このゲイツ、ツクヨミって、いったいいつの時代のどこから来たんだろう? ともかく、魔王の話になるわけですが、士が「こいつ(ソウゴ)が魔王になるんだから」とか混ぜっ返してましてちょっと笑った。

 ソウゴは現魔王が飛流と認識してるわけですが、ゲイツらはそう思ってない模様。今の争乱はあくまでも大魔王ジオウの仕業であって、アナザージオウII=飛流は原因ではないと、世間一般では認識されてるのかな。かつ、今のところ大魔王ジオウの正体は明らかではないとか。飛流の屋敷に誰も押し掛けないところ等からすると、そう考えておくしかなさそう。ゲイツもジオウがソウゴであろうが飛流であろうが、とか言ってるわけだし。

 ゲイツとしちゃ、「どっちか分からんなら、ソウゴも飛流も倒しておけばいい」と思ったらしい(ジョジョ吉良吉影編では奥泰がそんな判断してたなあ ^^;)。が、ツクヨミが再度止めまして、まず飛流打倒を提案。ツクヨミの認識では、少なくとも飛流は主要原因の1人であるみたいですね。

 一方、飛流の邸。飛流にはもう玉座まであるのか。ウォズが「逢魔降臨暦」を開きまして、未来でソウゴがオーマジオウになる様子を見せる。なるほど、「逢魔降臨暦」ってこういう書物だったのか。外見は古風な書物でも、白ウォズの未来ノートと同じく未来的だったのか。いや、ハリーポッターみたいな魔法で映像が動くタイプかな?

 ともかく、飛流はそれなら歴史を変えればいいと自信を見せますが、オーラが緒戦の敗退を指摘。飛流、もっと苦しめるためだと強がってますが、本心かどうか。この後のシーンで、ツクヨミを追うアナザービルドがちょっとどん臭いことしてました(障害物を飛び越え損ねて転ぶ)。

 思い返すと、緒戦でもアナザー軍団は召喚レジェンドに圧倒されている。アナザーの弱点は対応レジェンドではあるものの、ちょっと弱すぎる気がしないでもありません(再生怪人は弱い、というのは措いといて ^^;)。もしかして、アナザージオウIIって時間操作以外では低スペックなんじゃないか、と疑いたくなっております。あまりに強大だと、スウォルツ辺りが困るわけですし。

(飛流、メンタル面でも弱点抱えてるかも。怒りの源が「選ばれなかった」云々と言っていたわけで、誰かに認められたい、保証されたいという依存心があるらしい。これが自ら掴みに行く自立心に変わるかどうか、注目したい気がします。)

 そんなことを妄想してましたら、海東大樹=ディエンドが銃を乱射しながら乱入。狙いは、時間書き換え能力を持つアナザージオウIIウォッチですか。ディエンド、さすがはライダー召喚の先輩だけあって、容易くウォッチを奪取。するも、スウォルツにあっさりひっくり返されたか(海東がわざと負けた可能性を疑ってたりします ^^;)。スウォルツの手駒となる引き換えに、時間操作能力を授かるわけですね。要は、海東はタイムジャッカーの一員に加えられた。かなり行動の自由はありそうなんで、名誉会員的かな。

 一方、ゲイツ。初対面にしてジオウであるため敵視しているはずのソウゴに、なぜか胸騒ぎがしているらしい。何らかの既視感があり、悪のはずなのに敵と思えないんでしょうね。そこへツクヨミとソウゴがやって来まして、ツクヨミがソウゴとの共闘を持ち掛けるも、飛流が介入。

(妄想メモ:ゲイツがこうもソウゴになびきやすいのは、もしかしてゲイツはソウゴの息子だからとか。そんでもって、ツクヨミとソウゴが結婚して、ゲイツを生んだとかとか。いやこれくらいでやめとこう、ライダーファンに殴られかねない ^^;。)

 飛流が「お前(ソウゴ)の代わりに最低最悪の魔王になってやる」と宣言しますと、ソウゴは「もともと最低最悪の魔王になるつもりはない」と返す。対立構造を簡潔に表すやり取りですね。双方変身しての対決ですが、ゲイツは模様見。海東が現れてジャッカーの力を行使、ジオウからグランドジオウウォッチを奪取しますと、ようやくゲイツはジオウ側で参戦ですか。

 ゲイツ、まだ踏み切れないところがあったんでしょうね。実見はしていないはずですが、レジェンド(ほぼ)総結集のグランドジオウは強大すぎてまずい。しかし上限がジオウIIとなったのであれば、元の2019年のゲイツの約束「最低最悪の魔王になりそうなら倒してやる」を守れる。その約束はこの2019年のゲイツは知らないわけですが、心の奥深いところで感じるものがあるんじゃないかと思います。おそらくもっと深いところでは「ジオウ=ソウゴを助けたい」という意思が確固としてありそう。

 ゲイツ、参戦はしたもののとりあえずは撤退ですか。海東=ディケイド参戦を知った以上、賢明な判断かもしれません。現時点でも争乱の根を断つめどが立ってないのに、新たな不安要素が加わっては、決戦を挑むのはまずそう。しかし、これでツクヨミが無防備という隙ができてしまい、スウォルツが見逃さないわけですね。かつ、スウォルツが飛流の自信をじわじわ崩していってるのも見逃せないポイント。

 いったん戦場を離れたゲイツはソウゴに、「お前(ソウゴ)の知っているゲイツはどんな奴だ」と問う。やはり気になるんでしょうね。ということは、次第に信用する気になっているということでもある。このゲイツは、元のゲイツ(ああ、ややこしい)と自分が似ていると思ったらしい。その元のゲイツがソウゴを信用しているということは、自分もソウゴを信用していいのかもしれない。とこのゲイツは思ったんじゃないでしょうか。このシーンでようやく、このゲイツの表情が緩んでます。

 が、ツクヨミから救援要請が入りまして、ゲイツ、ソウゴは急行。ツクヨミを追っていたのはアナザービルドですが「2019」の刻印がありますね。やはり本物(?)のアナザービルドではないのか。まあ飛流が作って召喚しているからなあ。もう1体はアナザーカブトですね。ツクヨミが捕まると飛流もやって来る。このピンチに駆けつけたのは、士か。ツクヨミを飛流らに拉致されるのはマズいと判断してのことらしいですが、ようやく士も事態そのものに介入を始めたようですね(今まではソウゴだけに絡んでた感じ)。

 名言「通りすがりの仮面ライダーだ」を発しまして、士が変身してバトル。飛流も変身して迎え撃ちますが、やはりディケイドが一枚上手かな(戦うというより、あしらってる感じがある)。ディケイドに逃がされたツクヨミですが、多数の利があるのはアナザー側で、アナザージオウIIがディケイドを引き付けて、他のアナザーがツクヨミを追う。(上述の通り、このシーンで「この飛流=アナザージオウIIは格闘能力は高くない?」と疑問を抱いた)。

 さらにソウゴ、ゲイツも駆けつけ、ゲイツは当然のように「行くぞ、ぼやぼやすんな」と。もう完全に戦友になってますな。ソウゴが戸惑うほどにゲイツの変化が速い。ともかく、これで多勢に無勢状態が解消、ディケイド、ゲイツがアナザージオウIIを抑え、ジオウがツクヨミ救出に向かう。この動きもジオウ側が完全に息が合ってる感じです。

 逃げるツクヨミに追うアナザー2体、でツクヨミ危うしと思ったんですが、このツクヨミも時間操作能力が使えるんでした。すっかり忘れてたorz。とはいえ、そこはジャッカーズも計算済みのようで、ウールが介入(時間操作能力はツクヨミを上回る?)、結局ツクヨミは捕らわれる。

 ジオウが駆けつけるも、さらにウォズが介入。ウォズはこの2019年と元の2019年双方で一貫した記憶を持っているようで、当然、ソウゴがウォズに手出ししたくないことも分かっている。ということで、言葉のやり取りだけでジオウがツクヨミ救出を断念。ウォズ、去り際に「私の為すべきこと、それは今も昔も変わらない」と意味深なこと言ってますね。たぶん、劇場版で意味が分かる台詞なんだろう。

 その頃、海東はグランド上ウォッチ入手でご満悦のようですが、心中穏やかならざるものがあるらしいオーラが海東の時間停止能力について問う。海東、包み隠さず、スウォルツに貰ったと答える。聞いたオーラはショックを受けているようですね。アナザージオウII編ではずっとオーラはスウォルツに不満があるようですし、次話ではオーラの動きが台風の目となりそう。

 ツクヨミ、飛流邸に連行され、スウォルツから「我が妹」と衝撃の告白。視聴者的にはもう分かっていることではあるんですが、ツクヨミはもちろん、ウールも初耳であるわけですな。こうなりますと、敵味方のヒロインを軸としたドラマ展開が出てきそうです。

 次回は「2019:ツクヨミ・コンフィデンシャル」ですか。公式サイトの予告も踏まえますと、スウォルツが王位を目論む模様。それというのも、スウォルツ、ツクヨミが王家の家系だかららしい。野望をあらわにしたスウォルツにとっては、仲間だったはずのオーラ、ウールは用済み。

 海東大樹は今話でまずアナザージオウIIウォッチを狙ってましたが、代わりに得たグランドジオウウォッチはソウゴに返すようです。理由はスウォルツの言いなりはつまらん、ということらしいですが、海東なりに現状の打開を狙っていたのかな。飛流が止められないなら、オーラ、ウールがソウゴ側につくよう、グランドジオウウォッチを託す、ということで。

Re: 7月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/07/09 (Tue) 09:27:56

終わりのないのが終わり
それがゴールド・E・レクイエム。

なるほど、だからジョジョも、ガンダムTHEオリジンも、すぐに最終回にたどり着けなくなっているんですな。
すでにスタンド攻撃を受けていたとは。

とまあ、この時期の番組改編期ゆえか、変則的な放送形態にいくらかの戸惑いを覚えつつ。


★ジョジョ

ディアボロ視点で、GER爆誕を見ることとなった一話。

ブチャラティの退場で、シルバーチャリオッツのレクイエムが破壊され、世界的な危機は解除される。
後は、ボスから矢を守って、倒すのみ。

ところで、ディアボロの「臆病なくせに傲慢な態度」って、インターネット上の匿名荒らし君に似ているなあ、と考えています。
自分の正体を知られることを病的に恐れる(まあ、ネット上での自己防衛の必要から分からなくはない)反面、それで大人しくしていればいいものの、裏世界の王気取りで全てを支配下における、と錯覚している。
そして、ドッピオという、なりすまし架空人格。

ここで、娘のトリッシュに指摘されるのですが、ボスは自分の運命に怯えて、それを飛ばしてなかったことにしたり、真実を直視しない臆病者だと。
そして、娘のトリッシュは、自分の運命に立ち向かう道を選び、真実から目を背けない。それが黄金の精神だということですね。

まあ、最終決戦で、ボス主観になると、どうしても感情の起伏、テンションのアップダウンの激しさが印象に残ります。
ボスの大物ぶった表面と、突発的な事態に動転する一方で、やたらと事態を過小評価しがちで油断の多い内面は、見ていて面白いというか、これによって冷静沈着な主人公の株が上がるという作劇スタイルですね。

それにしても、「未来が予知できるから、それをかわせば負けはない」というキンクリの能力に対して、「ボスが見た勝利の未来には、決してたどり着けず、予測をゼロに巻き戻す」というGERの対応能力は、面白いなあ。
未来予知できるサトリ系の相手に対する攻略法としての定番は、「予測や対応速度を上回るスピードで、相手を翻弄するなり、小細工せずに正面からぶつかるなり」なんですが、予測そのものをなかったことにする巻き戻しゼロ化現象というのは、今でこそ類例が散見するものの、連載当時のアイデアとしては斬新だったろうな、と感じます。

DIOの時間停止に始まり、吉良の望まない時間をぶっ飛ばすとか、ディアボロの予知して、望まぬ部分は切り取って編集するとか、どんどんややこしくなって行きますが、
今回のアニメ化で、そのややこしい能力をどう映像化するかなどを気にしておりました。

放送タイミング的にも、時間と王テーマのジオウと重なるところがあって、比較するのも楽しそうですしね。
しかし、ディアボロ、表に出たくないのに王を目指すってところが非常に矛盾しているわけですが、臆病だけど承認欲求は非常に強いのか。どちらかと言えば、トップを補佐する参謀役の方が向いていると思うのに、性格上、人の下には就きたくないのでしょうな。

自意識と支配欲が肥大化したのがディアボロで、ナンバー2ポジションで気弱さと忠誠心と服従する安心感を得るための人格がドッピオとか、彼の心理分析をするのは非常に難しいというか、ややこしいなあ、と思いつつ。
まだ、吉良吉影の方が分かりやすかったです。

一方、参謀ポジションから、とうとうリーダー主人公に覚醒したジョルノ。
本来のスタンド能力は、生命活動の活性化と、無生物に命を与えることでしたが(応用能力として、生命エネルギーの探知とか、肉体欠損を部位パーツ移植で修復するとか)だったのに対し、
レクイエムは、魂に関与する能力で、ややこしいですな。

前のスタンドの殻を脱ぎ捨てて新段階に覚醒、という意味では、康一くんのエコーズを思い出したりもしましたが。

とりあえず、ジョルノのレクイエム能力で分かっているのは、「キンクリの未来予知を巻き戻しによって無効化すること」と「相手の魂を、無限の死が繰り返される檻に封じること」で、意図せずにドクター・ストレンジと同じ状態に追い込むことですな。
何度も死を繰り返すというのは、ある意味、地獄の責め苦になるわけで。

ともあれ、最終決着と後日譚的な2本立て。
アニメオリジナルで、フーゴのその後(パッショーネのボスになったジョルノの配下になる)も描かれて欲しいな、と思いつつ。


ジオウと、スパイダーマン(ホームカミング話と、公開中のファー・フロム・ホーム話)は、また次回。

Re: 7月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/07/13 (Sat) 12:32:47

少々遅くなりましたが、ジオウとスパイダーマン感想をば。

★ジオウ

アナザージオウ2編と言うべきか、ディケイド&ディエンド編と言うべきか、夏の劇場版前の波乱の3話回も、明日の放送回で決着、かな。

平成ライダーは前後編で1エピソードというのが基本パターンになっています。
大抵は、登場怪人の段取り(前編で暴れて、後編で倒される)とか、監督のローテーションとかで、前後編の製作体制が固まっているわけですが、たまに変則回があったりすると、ドラマ上の転機とか、力の入れ方みたいなものを感じますね。

今回の話は、アナザーライダーを基軸に、ゲストライダーやら、タイムジャッカーの動きとかを煮詰めると、2話で収まらなくなったので、3話に引き伸ばしたという経緯があったりします。

そして、噂によると、スウォルツ氏がディケイドの力を奪って、アナザーディケイドになって、それがTVのラスボスらしいとか、そんな話も漏れ聞こえますが、話半分に聞いておきましょう。
劇場版との絡みもあって、この時期の噂は真偽の断定が難しいですし。最終回付近は、玩具関係からの先行情報もないですしね。

例えば、昨年のグリスブリザードは玩具販促とは関係ないサプライズでしたし、最終回だけのスペシャルフォームとかも、たまにありますから。

で、まあ完全に傀儡であることが確定したような加古川くんですが、彼の運命を気にしつつ、
それよりも、次のエピソードがどう展開するのかが気掛かりです。

で、タイトルも「アナザーワールド」って感じで、いろいろと時空改変していきそうな未来なんですが、

昔、仮面ライダーオーズの冬劇場版で、「未来から来た仮面ライダーポセイドン」というのが現れて敵対したことがあったのですが、ポセイドンは気弱な仮面ライダーアクアの肉体を乗っ取った悪のライダー。
そのアクアは、オーズの火野映司の激励を受けて、ポセイドンの呪縛を断ち切り、正義のライダーとして復活する話だったりします。

で、そのアクアがゲストライダーで登場するとか。
まあ、平成ライダーの劇場版では、過去や未来を絡めた超時空決戦みたいな話も多くて、

良太郎の孫のNEW電王とか、ドライブの未来(サプライズ・フューチャー)とか、使えるネタも多くて、その中で何か出て来ないかなって声もあったのですが、
アクアキターってな感じです。映画1作しか出ていないゲストライダーが、TV初出演で、何だかつながった気分。

そこに、夏の劇場版プッシュだからか、アナザードライブも出るようで、足りないライドウォッチは、TVでもゲットできるのかな、と。

一応、アクア&アナザードライブ編と言っていいのかな、とワクワクしつつ。


★スパイダーマン(ホームカミング)

アベンジャーズ分裂のシビルウォー後の話ですね。

シビルウォーでは、アイアンマン側にスパイダーマンが、キャプテン側にアントマンがそれぞれ助っ人に誘われて、派手な活劇を展開したりもするのですが、

MCU版のスパイダーマンは、若い高校生でスーパーヒーローに憧れる少年キャラというイメージでリフレッシュされました。
で、これまではベン叔父さんの遺言「大いなる力には大いなる責任が」というのがスパイダーマンのヒーローとしての指針でもあったのですが、MCU版はベン叔父さんの話を割愛して、改めて、父親ポジションのアイアンマンとの関係性でドラマを構築。

この時期、アイアンマンことトニーも、故人である父親との関係が心残りになっていて(研究に明け暮れた父親の愛情を感じられないまま大きくなり、ヒーロー活動を始めてから、父親の愛を痛感しながら、その父親を殺したのがキャプテンアメリカの昔の親友だったことを知って激怒)、自分は父親の愛を受けられなかったから、その分、良き父親になろうという心境になっていたわけで。

単独主演作のアイアンマン3では、ヒーロー好きの発明家少年との関わりでトラウマから復帰し、
スパイダーマンでは、多くの仲間が離反したアベンジャーズの未来を託せる人材として、ピーターを厳しくも過保護に接し(父親としての距離感がよく分からないまま、不器用なツンデレ親父として接するトニーが楽しい)、

一方、ピーターも尊敬するヒーローのアイアンマンに認められたいという想いが募って頑張るんだけど、ドジを踏んで葛藤したり、いろいろ振り回される様が楽しいですね。

その前のシビルウォーが非常に重い話だったので、空気を変えるためにスパイダーマンやアントマンは、徹底的に明るい話にした、という制作方針もあって、非常に軽い日常ヒーローになった新生スパイダーマン。

そんな彼が、世界を股にかけるスーパーヒーローの世界に接しながら、最後は日常こそ自分の守る世界なんだ、と自分のアイデンティティーを確かめるのがホームカミング。
一方、トニーもそんな彼の姿に、自分の家を持つ流れになって、傷ついたヒーローの日常回帰の物語でもあったわけですな。

★インフィニティ・ウォーからエンド・ゲーム

しかし、彼らの日常を脅かす魔の手が宇宙から迫って来ました。

アイアンマンは、ドクターストレンジとスパイダーマンと共に、サノスの脅威に応戦しているうちに、敵の宇宙船に乗って遠い星に行き着くことに。

しかし、サノスの野望を止められず、ストレンジもスパイダーマンも塵と化して消失。
宇宙に取り残されたトニーは果たして帰って来れるのか、という続き方で、インフィニティ・ウォーは終了。

そして、エンドゲームでは、消失した次代のヒーローをどういう流れで復活させ、新旧世代の交代劇を見せるかが注目されました。

トニーは、宇宙ヒロインであるキャプテン・マーベルの助けで、何とか地球に帰還。
仇敵のサノスに対しては、ソーを始めとするアベンジャーズの生き残りが奇襲攻撃で仕留めたものの、消失した人々を元に戻すためのインフィニティ・ストーンは、目的を達したサノスがすでに破壊していたため、消えた人々を復活させることは不可能だと判明。

そして5年後。
ヒーローたちは、絶望の未来で、それぞれの生活を営んでいるわけですが、
アイアンマンのトニーは、妻のペッパーとの間に娘をもうけ、良き父親としての生活を送っていました。

一方で、キャプテンアメリカの元に、閉じ込められていた量子世界から生還したアントマンが現れ、量子力学の力で過去に遡って、そこから破壊される前のインフィニティ・ストーンを集めれば、消えた人々を元に戻せるんじゃないか、という作戦が提案されます。

通称、時間泥棒作戦のためには、優秀な科学者が必要ということで、キャプテンはトニーに協力を要請するのですが、トニーは「時間を書き換えることで、今ある幸せが失われる危険性」を指摘しつつ、一度は固辞します。

だけど、結局はトニーも時間泥棒作戦に協力して、そこからアベンジャーズシリーズの過去の世界に裏から介入する流れに(この部分に、シリーズを追ってきたファンが懐かしさを喚起されて感動したり)、

そして、いよいよ全ての石を集めたら、それを知った過去のサノスが来襲して、クライマックスの大戦闘に。

サノス軍団VSアベンジャーズの生き残り、という戦いでピンチになったかと思ったら、石の力で消失から復活した仲間たちが現れ、アベンジャーズ全員集合!
なお、同じような展開は、昨年冬も平成ライダーの映画でやっていたりするわけですね。消失したヒーローが、残された主人公たちの努力と想いの結果、復活して巨敵を粉砕するって。

そして、決戦の結果、アイアンマンの自己犠牲でサノスを撃退に成功。
使命を果たしたキャプテン・アメリカも、トニーの助言で、自分の家族との幸せをつかむために、過去への残留を決断。過去で恋人と結ばれ、現在には年を重ねたキャプテンが、自分の装備とコードネームを相棒のファルコンに託して引退する結末。

そして、それぞれの日常に戻ったり、新しい世界へ旅立ったりして、アベンジャーズの戦いが終結した後、


★スパイダーマン(ファー・フロム・ホーム)

エンドゲーム後の物語。

サノス戦で、5年間消滅していたけど、トニーたちの活躍で復活を遂げたスパイダーマンことピーター・パーカー。

この5年の間、消滅していたメンツは、引き続き高校生活を送ることになり、消滅せずに5年の歳月を重ねた人たちとの時間差ギャップで、一時的に社会は混乱したけど、それも何とか修復されつつある日常が、学校ニュースの映像で語られます。
サノスの指パッチン事件という用語が、一般に流通しているようで面白い。

そして、ピーターの周りのメンツはほとんどが消滅していたので、高校生活には特に大きな変化もなく継続。
一応、年下だった少年ブラッド君がイケメン高校生に成長して、ピーターのライバル的な立ち位置になるとか、
ピーターをからかっていたフラッシュが、スパイダーマンの熱狂的なファンになっているとか、細かい人間関係の変化も示しつつ。

前作ラストで、スパイダーマンの正体を知ったメイおばさんは、トニーの元運転手のハッピーと意気投合して、ヒーローとしてのスパイダーマンの宣伝活動とか、メンタルケアをしてくれる立ち位置に。

ただ、トニーの死という衝撃から立ち直れないピーターは、自分がアイアンマンの後継者としてアベンジャーズをリードしていく立場になるんじゃないか? という世間の期待には辟易としていて、
「自分は世界を股にかけたヒーローではなく、親愛なる隣人でいい」と主張して、ややこしいヒーロー活動を休止して、ただの高校生として夏を過ごしたい、と考えます、

そんなピーターと高校のクラスメート一行のヨーロッパ旅行の最中に、別次元からの侵略者と、彼らと戦うヒーロー・ミステリオが登場して、ピーターにヒーローとしての自覚を求める話なんですが、

最終的には、何が真実で、何が虚構か分からない混迷した状況で、
スパイダーマンの正体が全世界に暴露されるという衝撃エンドで幕を閉じます。

それまでは、何とか頑張って日常を守り通したね、よかったよピーターってハッピーエンドだったのに、
ラストで、日常に戻れなくなるという大どんでん返しが待っていた、と。

ホームカミングでは、メイおばさんに正体がバレて、どうなるの? って終わり方でしたが、
ファー・フロム・ホームでは、全世界に正体がバレて、こうなったら本当にアイアンマンの後を継いで、ピーターがスターク社の資産を割譲されるのかな、とか、いろいろ今後の展開が気になりまする。

一応、会社資産はトニーの妻子に渡るけど、アベンジャーズ活動のためのメカニック関連は、トニーがピーターに託していたりしていたことが映画で分かって、それも新しいトラブルの元になっていたりしたわけで。
今後は、アイアンマンの遺産を巡る話が、MCUの土台になるのかなあ、と思いつつ。

別次元云々は、今回の話では狂言っぽかったけど、今後ストレンジの映画で、掘り下げられる可能性も。

Re: 7月のスレッド(2019) - K.K

2019/07/15 (Mon) 12:24:30

 定例感想です。

●スパイダーマン

 NOVAさん、いつもご教示ありがとうございます。MCUでの流れから、「ホームカミング」でのピーター(スパイダーマン)とトニー(アイアンマン)の関係性描写により深く感じ入りました。

「ホームカミング」では、トニー(アイアンマン)があれこれバックアップしてたり、導いたり突き放したりの密な指導とかあったわけですが、亡きベン叔父さんの影を薄めたのは、トニーの父親代わり性を演出するためだったかなと、今さらながら理解。ピーターのトニーに対する態度も次第に父親に対するもののようになっていっていたなと思えてきます。

 なぜそうしたのかを自分なりに推測すると、トニー(アイアンマン)がいずれ退場するという劇的な事件が起こるからなんでしょうね。つまり、親子的ないいコンビになったところで、喪失が起こる。まず(インフィニティウォー)ピーター(スパイダーマン)が失われ、トニー(アイアンマン)が必死で取り戻すも、今度はトニーが永遠に失われると。

 観ずに語るのはなんですが、これは辛い展開なんでしょうね。しかも、シリーズを通しで観て、初めて分かる喪失の重さ、大きさとなるでしょうか。だから挫折と立ち直り(のきっかけ?)を描く「ファー・フロム・ホーム」があると。それのラストでスパイダーマンの素性が世界的に知られてしまうわけでしたか。「ホームカミング」でメイ叔母さんに正体がバレたらしいのは、次作への伏線だったのかな。

 ピーターが「親愛なる隣人、スパイダーマン」に回帰しようとしても、(ベン叔父さんの)「大いなる力には大いなる責任が伴う」の宿命からは逃れられない、といったことがありそう。まずは「アイアンマンが託そうとした後事をスパイダーマンはどうするか、できるか」ということだと推測。アイアンマンの退場は残念ですが、スパイダーマン的には面白くなりそうです。

●仮面ライダージオウ(第43話:2019:ツクヨミ・コンフィデンシャル)

 某食品メーカーが手違いから次期ライダー写真入りの商品紹介をネットでやっちゃったんだとか。すぐ削除したのもの、画像が拡散中のようです。もっとも7月12日に発生した事案だそうで、確か11日にはもう玩具絡みで原案らしきイラストと写真があったような。デザインが確定してしまったのが問題なのかな。

 それはそれとして、今話の自分的な映像見どころは、ソウゴ側4人ライダー(ジオウ、ゲイツ、ウォズ、ディケイド)と、集結したアナザー軍団の全面衝突でした。前作のビルドでもビルド側ライダー揃い踏みがあって豪勢だなと思ったんですが、その後、揃い踏みに1人ずつ欠けていくのは寂しいものがありました。ジオウではどうなっていくんだろう、と気になったりしております。

 それはともかく、全面対決バトルは見応えがあった。これだけでも充分、満足できる出来栄えだったと自分的には思えます。もっとも、部分的に気になるところがないでもないです。飛流アナザーが歴史の書き換えで反撃しなかったことですね。緒戦では配下アナザーが何度撃退されてもリセットしてました。今話のバトルではそうしてない。

 なんでだろう、と考えました。描写はないですが、思いついたのは、「飛流アナザーが歴史を書き換えようとしたんだけど、ジオウIIを上回るグランドジオウに封じられた」「緒戦との違いは配下アナザーの支援の有無」というもの。飛流アナザーはジオウIIの先読み能力を使おうとしてましたが、その先読みを上回る動きのグランドジオウに返り討ちに遭ってました。能力差により先読みすら封じられたんなら、歴史書き換えも封じられちゃうだろう、とか。
(視聴前の希望としては、以前にソウゴがジオウIIでゲイツをいったん見殺しにして敵の出ようを探り、リセット発動で死亡阻止して勝ったことへの何らかのアンチテーゼ織り込まれて欲しかったんだけど、さすがにだいぶ前だし無理だったか)。

 OP映像はようやく劇場版が加味されましたね。ジオウの新フォームらしきものがちらっと映ってますが、オーマジオウに相当するものらしい。グランドジオウの次がこれなのか、TV本編にも登場するのか、いろいろ気になります。

 全体ストーリー的には野望を現したスウォルツが最もインパクトあったかも。ラスボスとしてのオーマジオウ出現が争点だと思ったら、もしかしてラスボスこいつかよ、ということで。アナザージオウII編としては、加古川飛流の再度の敗退で、歴史も元通りということで、ある意味、昭和からのフォーマット「怪人が起こした騒ぎは怪人を倒すと治まる」という感じかな。

 今話を観終えて、現状でどうなってるかとか今後の動向が気になるキャラクターが何人もいました。

・加古川飛流
 初回(アナザージオウ)よりもヘタレた感があり、前に完敗したことでなぜ成長できなかったのか、というくらい失望してしまう成り行きでした。だからこそなんですが、「これで飛流は本当に終わったのか?」が気になります。

 劇中描写より作劇、ドラマ作りとして気になる点なんですが、「なんでガッカリさせるような再登場させたんだ」と。もしかしたら、徹底的に堕として追い詰めて、三度目の正直の大飛躍みたいのがあるんじゃないかという気がしてきます。

・スウォルツ
 オーマジオウを差し置いて、少なくとも当面のラスボス(変な言い方だな ^^;)になったのは間違いないかと思います。今話での行動、言動からしますと、「正統後継者たる妹から力を奪って最強の自信を持ち、協力者も全て始末する独裁君主に」ということになりそうです。

 が、ちょっとおかしい点もあるような。例えば、オーラ、ウールが不要になったとして、海東に始末するよう命じてます。が、スウォルツほどの者が海東が手を抜く、部分的に裏切ることを予想しなかったとは考えにくい。オーラらが不要で始末したいのであれば、オーラから力を奪うにとどめた点がおかしい。その時点で始末できたはずです。

 しかし、そうはせず、わざわざ泳がせている。妹のツクヨミから力を奪ったことについても、(幼少期含めて)今までで何度もチャンスはあったような。妹から力を奪い(戦力低下の代わりに、敵から警戒もされない)、協力者を遠ざけた。もしかしてこれって、「スウォルツが一か八かの決戦を挑む気になったので、リスクにさらしたくない者を露悪ぶって遠ざけた」のかもしれない。

 現時点でよく分からないのが、アナザーディケイドウォッチの位置づけ。今話を観る限りでは、アナザーディケイドの力が必要な最後のピースだった感じです。時間移動ならタイムマジーンがあるし、時間操作ならアナザージオウIIウォッチが既にあったのに、なぜアナザーディケイドの力が欲しかったのか(それも士=ディケイド本人から作るしかなかった模様)。

 もちろん、順当な観かたとしましては、自信をつけたスウォルツが野望を隠さなくなり、オーマジオウすら退けて王を目指す、ということだと思うんですが、現時点ではいろいろとどんでん返しの要素も持っているなと感じまして、この先が楽しみです。

・オーマジオウ
 スウォルツがどう出るかでオーマジオウのドラマ上の役割も決まってきそう。スウォルツがオーマジオウに代わって最低最悪の王となりたいのなら、もしかするとスウォルツを阻止した結果がオーマジオウの2068年か(オーマジオウは功績を隠し、あえて汚名を被った)。それともジャッカーズの当初のやりようとだいぶ異なりますが、スウォルツが命に代えてもオーマジオウ出現を阻止(ないしは打倒)したいのなら、最低最悪の魔王。
(単純に、スウォルツ、オーマジオウ2人とも最低最悪の魔王になりたいライバルとも考えられるけど、どう想像しても今いちな気がする ^^;。)

・オーラ&ウール
 スウォルツはなぜかオーラだけから力を奪ってますね。しかも、オーラを抱えて逃げるウールを、スウォルツは見逃した感じがしなくもない。スウォルツが能力が上のはずで、オーラを抱えて逃げるウールを容易に止められたはず。

 スウォルツがオーラだけから力を奪った点が気になります。もしかすると、2人は打ち合わせ済みで一芝居売ったんじゃないか。もしそうなら、ウールはアナザーキカイのときと同様、またもや利用されるのかな。
(考えてみますと、スウォルツはウールに一撃しておいて、代わって進み出たオーラに何かして、「力を失ったのが分かるか?」と言っているだけ。オーラが本当に力を失ったかどうか、確かとは言えなさそう。ウールへの一撃は、ウールに対するミスディレクションの可能性も考えられる。)

 これも順当に考えると、オーラとウールがもはや利用価値なしと判断された、ということなんですが、まだ2人が健在ですので妄想を膨らませて楽しんでおります(^^;。

・門矢士(ディケイド)
 士は前話で飛流に対し「俺の推測が正しければ」と断ってから、「(ツクヨミが)拉致されるのはまずい」と言ってツクヨミを逃がそうとしてます。ということは、スウォルツがツクヨミをどう利用するか分かっていたはず(明示的に判明したのは、力を吸収しての強化)。

 今話も出てきた士の名言(?)「大体分かった」ですが、内容を問われて「大体は大体だ」とも言ってますね。「あんまり分かってないんじゃない?」と思いそうになりますが、そうでもないのかもしれない。「大体」は「大枠」という意味の可能性がある。

 大枠で分かるというのを敷衍しますと、個別、詳細はいろいろあれど想定外はないということになります。自分がたびたび引き合いに出してます小説「孫子」(海音寺潮五郎)では、軍師の孫武が呉王に「あまり詳細に立ち入って、こういうときはこうすると決めてしまうと、思わぬ事態が起こると途方に暮れる」旨、言ってたりします。

 自分の(臨機応変な)処理能力内にあることは事前に想定しておく必要はない、むしろ邪魔になることすらあるということですね。事態の揺れ幅と対処作業量さえ見積もれれば充分。士は今話でディケイドの力をスウォルツに奪われてしまったわけですが、海東大樹の動きも考慮すると、想定の範囲内だった可能性があるような気がします。

・海東大樹(ディエンド)
 その海東の動きなんですが、前回出現時ではジオウIIとリバイブのライドウォッチを奪取しておいて白ウォズからトリニティを生み出させ(結局、全部ソウゴらに戻る)、本当に奪ったのは白ウォズの未来ノート。予言を実現させる機能を持つノートですね。

 今話ですと、グランドジオウウォッチを奪っておいて、オーラ・ウールを通じて返し、得たのはジャッカーの時間停止能力とアナザージオウIIウォッチ。後者は歴史を書き換える機能を持ってます。

 これらのアイテム類(及び能力)は単なるコレクションかもしれませんが、何らかの目的をもって収集している可能性もありそうです。いずれも過去や未来を操作する力があるわけですから。


 ちょっと書き出すつもりが、異様に長くなってしまいましたorz。シーンを追っての(いつもの無駄に長い ^^;)感想は今回は割愛します(シーン見応え的にはバトルで満足、充実したということもある)。次回「2019:アクアのよびごえ」で、こちらでご教示頂いたライダーの登場ですね。公式サイトの予告も踏まえますと、スウォルツ暴走によるジャッカーズのチーム崩壊が進むらしい。ツクヨミも時間の力は失いましたが、ゲストライダーのアクアにとってツクヨミが重要人物になるような感じですね。スウォルツの言う王家以外にも何かあるのかな。

●スーパーガール

 これはちょこっとだけ。ぼちぼち観てまして、シーズン2途中まで進みました。シーズン1は、メイン敵のクリプトン生き残り組との対決はきちんと決着がついたものの(代償の大きい勝利だった)、お約束のクリフハンガー。と言いたいところですが、クリフハンガーなんてもんじゃないな、あれは。カーラが不時着した小型宇宙艇のハッチを開けて「嘘でしょ!」で終わってます。ほとんど「次回もお楽しみに!」くらいのノリです(^^;。

 シーズン1ではぼかしたり遠景でスーパーマンが登場してましたが、シーズン2でははっきり顔を出してスーパーマンが登場。シーズン1のときから、「この世界にスーパーマンがいて、スーパーガールのイトコであり、手助けもしている。かなり無理をして描写を避けてるな」と思ってました。シーズン2からどれだけ続くか分からないとなって、登場させる必要があったんでしょうね。ただ、はっきり出したら出したで、能力的には同等でも、ヒーロー経験豊富のスーパーマンが大事件解決に出てこないという無理を抱えるわけで、同質のヒーローがいる作劇の難しさを感じます。

 まだシーズン2途中ですが、アロー(まだシーズン5視聴に手を付けてない ^^;)同様、「これは廉価版でだけど、ずっと追っかけることになりそうだ」という予感がしています。アベンジャーズ系も興味が高まって来てますし、予算的にいろいろ考えたいところ。

Re: 7月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/07/19 (Fri) 10:07:44

9月から始まる新ライダー・ゼロワンが公式発表されました。

https://www.tv-asahi.co.jp/zero-one/#/?category=anime

新機軸としては「社長ライダー」ということになります。キャッチフレーズの一つが「世界最強の社長」とか。

アイアンマンのトニー・スタークが健在なら、ツッコミが入るのに(笑)

これまで仮面ライダーで社長だと、「ゲンムの檀黎斗」を思い出しますが、脚本家がエグゼイドの高橋悠也氏と知って納得。
エグゼイドの時は、ライダー初脚本で未知な人でしたが、今回は2度目で作風に安心感が持てます。
前振りなしの急展開なドラマでグングン引っ張る人とか、ヒーロー物の定石に縛られない突き抜け方とか、キャラの意外な転び方とか、それでも最終的にハートフルにまとめてくれた手腕とか、
エグゼイドと比較しながら楽しむこともできそうです。

そして、アンドロイド、人工知能が序盤の敵という設定は、エグゼイド色以外にドライブ色もあるし、ロボ好きとしては割と好みの設定。

他には、2号ライダーのバルカンと、3号ライダー・ヒロインのバルキリーが、主人公のゼロワンと別組織の正義の味方になっていて、序盤の対立軸になるとか、
敵ライダー2人(迅と滅)のビジュアルがすでに番宣ポスターで公開されていて、とりあえずライダー5人は出るな、あと、どれだけ増えるかな、と期待してみたり。

なお、エグゼイドの時は、エグゼイド、ブレイブ、スナイプ、レーザー、ゲンム、ポッピー、パラドクス、クロノス、ライドプレイヤー(黒崎ニコ)の9人と見なしています。
まあ、量産型のライドプレイヤーはモブキャラがいっぱいいたけど。

新番組に期待を寄せつつ、現番組のクライマックスを楽しめる時期ということで。

★ジオウ

スウォルツが、妹ツクヨミとディケイドの力を得て、強くなったでござる。

一方、加古川くんは……かませに終わりましたな。このままフェードアウトだと悲しいですが、はてさて。
一応、主人公のライバルとして美味しい役どころでもあったはずなのに、言動が妙に小者すぎて、脅威として立ちはだかっても、威厳を感じさせず、むしろ不憫で可哀想な子を見るような感じでした。まあ、死ななかったので、やり直すことはできるんだろう、たぶん。これ以上こじらせることがないよう願っています。

で、次回はアクアと、アナザードライブと、アナザーディケイドが登場するわけですな。
劇場版とのリンクがどうなるのかを気に掛けつつ。

★DCドラマ

自分としては、フラッシュ3シーズンが途中で止まってますな。スーパーガール2と、アロー5も購入はしたけど、手付かず状態になっていたり(ブログ書きに時間を取られすぎている)。お盆休みにいろいろ消化したいとは思いつつ。

8月には、また、エルスワールド(昨年の年末コラボ編)も出るし、秋以降はフラッシュ4、アロー6、スーパーガール3、レジェンド3の廉価版も買うと思うし。
というか、最新のフラッシュ5、アロー7、スーパーガール4、レジェンド4がどういう展開になったのかも、未チェックですな。また、じっくり情報を集めないと、と思いつつ。

たぶん、秋になると新シーズンの話とかも盛り上がりそうですが、まずは夏の忙しさを乗り越えたいです。

★おまけ

アニメファンの界隈では、昨日の京アニ放火事件の話題が飛び交っていますが、犠牲者へのお悔やみと、日本の誇るアニメ資産(施設、人材共に含めて)の損失を残念がりつつ、
自分としては、感情が吹き荒れる若いファンの心情を察するぐらいでしょうか。

この件で主観的になれないのは、自分がアニメよりも特撮寄りな人間なのと、京アニ作品との接点が薄いからですね。話題になっても、それを機に原作(ラノベとかコミックとか紙媒体)をチェックして、アニメそのものはタッチしないことが多いし。

ただ、それでも、平成のアニメ業界で大きな影響力を持った会社であることは間違いないので、一応、話には振ってみましたが、今はツイッターとか見るに、情緒が激しく吹き荒れる発言が目立つので、
あまり、センセーショナルに騒ぎ立てるような真似だけはしないように、と自制したく。

この辺、楽しい話題なら素直に盛り上がりたいところですが、悲報に対しては騒がず、静かに、しんみりと振る舞うのが大人の身の処し方だと思いつつ。
(もちろん、若いファンや、関係者の声優さんたちの発言は汲みながら、アニメ界激震という状況は理解しているつもり。そして、広い目で見れば、アニメ業界に限らず、日本の誇る文化へのテロ行為であり、大上段に断ずる言論がこれから吹き荒れる可能性も想定)

Re: 7月のスレッド(2019) - K.K

2019/07/22 (Mon) 01:23:24

 定例感想等々です。

●仮面ライダーゼロワン

 7/17(水)正午からのネットでの紹介番組、ちょっと視聴が遅れて冒頭の数分を見逃しましたorz。が、AIテーマとか大体のところは観られました。まあ、後追いでネット情報も出ることですから、だいたい分かった感じ(^^;。

 AIの扱いについては、専門機関のアドバイスを受けるということなんですが、期待していいのか、それともという気がしています。近未来で実際にあり得るAIという視点で考証してくれると嬉しいんですが、AI宣伝みたいになるとちょっとリアリティを感じづらくなるかも。

 ネット紹介番組では、出演者らのコメントもあったんですが、なにかしら歯切れが悪い感じがありました。なんだろうな、準備しただろうし、役者さんだろうしと思ってたんですが、最後のほうで理由が判明。まだ伏せてある情報があったようで、追加キャストとかはジオウ劇場版の後に発表だそうです。

 そういや、ジオウでの劇場版CMにゼロワンが登場してます。ウォズが華々しく名乗り代行なんかしてますな。劇場版のネタバレを回避しつつ、できるだけの情報を出してくれてたのか。それなら喋りにくいわけだ。

 となると、本格的に情報が出てくるのは劇場版が落ち着いてからなんでしょうね。劇場版でゼロワンに大事な役割がもしあるなら、ジオウにゼロワンが絡むエピソードは最終話よりも早い段階になる可能性も無きにしも非ずかな。26日に劇場公開で、28日はジオウ次話ですから、ちょっと注意して観てみようと思います。

●仮面ライダージオウ(第44話:2019:アクアのよびごえ)

 今話以降のおそらく重要事項「時間軸」ということについて、前話で勘違いしているのに気が付きましたorz。前話ではスウォルツがツクヨミに「俺たちは別の時間軸から来た」と言ってまして、「別の時間軸」は飛流が改変する前の2019年(とその前後の歴史)だと思い込んでしまったんです。今話を観ると白ウォズと同様、別の未来(ないしは過去も含む?)から来たようなものらしい。重要設定のようですんで、ちょっと頭をリセットする必要が生じました。

 ともかく本編。冒頭はなぜかマラソンのゴールシーン。先頭の選手が転倒しまして、1位を逃して悔しがったところ、水のようなものに包まれて消滅してしまう。その選手は西村和馬(19歳)で、どうやらソウゴの元同級生らしい。後でこの選手がどうなったか明かされまして、たぶん「別の時間軸」で無事優勝したらしい。スウォルツの仕業ですが、悪事ではなく、目的が気になります。

 選手消滅のニュースを朝飯食いながら観るソウゴら、ゲイツはジャッカーズ、特にスウォルツのたくらみと疑い、ウォズはスウォルツにしてはやることがちっちゃいと反論。観ているこちらには真相が後で明らかになるんですが、スウォルツの意図はよく見えない感じです。

 そこへ家が振動するほどの異変がありまして、ソウゴらが外に出てみるとタイムマジーンが未来から来たわけですね。ウォズによると2050年代の初期型ですか。時間移動技術の実用化がその頃ということなんでしょうね。だから2051年のライダー:アクア=湊ミハルが2019年にやって来られたわけか。

 中から出てきたのは変身状態のアクア=ミハルで、すぐに変身を解く(初期型は搭乗者の負担が大きくて、ライダー状態で乗るほうが楽なのかな)。アクア=ミハルって気が弱いらしいですが、アクアの目がちょっと垂れ目な感じで、そういう雰囲気出てますな。それはともかく、湊ミハルの目的はゲイツ、ツクヨミを未来に連れ帰ること。

 そこでウォズ前説となりまして、「最終章の扉が開かれる」と。時期的に考えてラストは近いはずですが、はっきりと大詰め宣言ですな。今話はバトル要素は薄めにしてでも、重要キャラクターの状況や予想されるドラマの準備をしている感じです。

 OP曲後、ウールがどこかへ急いでますが、重加速、いわゆるどんよりが来まして、アナザードライブ登場(2019の刻印ですから、レジェンドに影響しないタイプ?)。ジャッカーズの力を持っていても、重加速の影響は受けちゃうわけか。この後、アナザーもジャッカーズの時間停止の影響を受けてましたから、時間操作の力的には互角なんだろう。

 かろうじて逃れたウールがオーラのもとにたどり着き、アナザー出現を知らせるわけですが、後のシーンで実はオーラがアナザーと示されてます。オーラはとぼけていて、ウールは騙されている、ということになりそうです。オーラ、盛んにウールを煽ってる感じで、焦ったウールはソウゴらを頼る気を起こすわけですね。

 一方、ソウゴ側拠点の時計店。連れ帰られた湊ミハルがいろいろ語っとります。過去のライダーに会って変われた、と言ってまして、そのライダーはオーズ:火野映司ということなんだろうな。後のシーンで湊ミハルは「明日のパンツ」で気合入れてまして、映司の影響の強さが窺えます。

 湊ミハルの主張は「過去から未来を変えるのはいいが、未来から過去を変えるのはダメだ」ということみたいですね。まあ、タイムパラドクスを起こすのは未来から過去を変えることで起こるから、順当な主張ではある。

 そこへウールがオーラ連れてやってくる。かくまってくれ、というわけですがゲイツは言下に拒否。いつもの流れでソウゴがなだめまして、2人はゲイツと同じだと。ちょっと意味が分かりにくかったんですが、後のシーンでゲイツとの差もソウゴが示してまして、帰る場所の有無ですね。未来から来たけれど、居場所のあるゲイツ(とツクヨミ)、それがないオーラとウールということでいいのかな。

 険悪だった割には、すぐに馴染んだようでお好み焼きパーティやってます。オーラがお好み焼きの焼き方を注意され、ちょっとむくれる様子は、いかにも普通の女子という感じですね。こういう展開でしたんで、オーラの(とりあえずの?)正体が明らかになって、かなり意外でした。

 ウールは外でソウゴと話し込んでまして、両者とも、過去を忘れるわけではないが、事ここに至っては責めるつもりもない、といったところですか。ウールが意外な告白しまして、ウールもオーラも別の時代から連れてこられたと。スウォルツ、いろんな時代で素質ある者に仕掛けを施したり、スカウトしたりしていたようですね。これを聞いたソウゴは驚かず、ゲイツらと違って、ウールらにはもはや変えるべき場所(時代)がないと言う。それなら時計店をどうぞ、ということでソウゴがスカウトし直しですな。敵味方の離合集散が面白くなってきました。

 一方、ツクヨミは門矢士と会ってますな。士は前から時空の歪みを気にしてましたが、結論にたどり着いているらしい。士も未来から過去に干渉することを問題視しているようです。士自身やツクヨミも問題のようですが、最も大きい干渉がスウォルツの(王となる野望)ようですな。魔王予定のソウゴはそのための駒に過ぎない模様。士としては、その成り行き次第でジオウ世界を破壊するかどうか決めるようですが、どの事態に転んだときに壊すのか、ちょっとはっきりしない。

 CM挟みまして、冒頭のマラソンのリプレイ。ですが、今度は先頭の西村和馬が無事に1位でゴール。そばで見ていたスウォルツは「これがお前の世界だ」と謎の発言。序盤のウールですと、トラブルを避ける代償にアナザー化していたわけで、この時点では「このマラソン選手がアナザードライブ?」かと思いました。が、違ってたわけですなorz。

 一方、時計店でこれまでのことを思い返して、考えに耽るゲイツ。ですが、ウールが駆け込んで来まして、オーラがいないと。そのまま外に走り出て探すウールの背後をオーラらしき人物が通る(もし夜だったら、ホラーでよくある演出か ^^;)。が、気配に気が付いたウールが見たのはアナザードライブであるわけですね。

 オーラがアナザーであると強く示唆する演出で、実際、戦闘後にアナザー状態が解けて現れたのはオーラ。ともかく、ウールの危急をまず救ったのはツクヨミ、続いて湊ミハルも駆けつける。ここで湊ミハルがパンツ取り出しまして、オーズ未見の自分はなんのことか分からずorz。後で調べて納得した次第です。

 さらにソウゴ、ゲイツも追って来まして、変身してのバトル。ソウゴは(オーマジオウから取り上げられただけに)知っていたものの、ゲイツはようやくドライブウォッチの正式な継承がまだだと理解したみたいですね。ただ、グランドジオウからドライブの武器は使えてまして、ドライブウォッチの現時点での帰属がよく分からない感じです。

 この隙にアクアがツクヨミを連れて逃げるわけですが、アクア=湊ミハルがツクヨミを説得するに、要は「オーマジオウが存在する未来から来たツクヨミ、ゲイツがいるからこそソウゴが(最低最悪の)オーマジオウとなってしまう」というもの。おそらく、いくらツクヨミ、ゲイツがオーマジオウ出現を阻止しようとしても、オーマジオウを実際に見ているツクヨミらがいる限り、オーマジオウの未来が確定するということか。
(タイムパラドクスが量子力学の観測問題みたいな設定になって来たのかな?)

 それはともかく、湊ミハルの呼びかけからツクヨミの本名が判明、アルピナですか。湊ミハルはツクヨミらの時間軸にいて、事情をかなり知っているみたいですね。2051年から来てますんで、ツクヨミが生まれてすぐくらいまでのことを知っているんだろう。が、ツクヨミの力はスウォルツが奪ったことは知らず、えらく驚いとりますな。一方、対アナザードライブ戦はウールの手助けもあって、ジオウ、ゲイツの決め技でフィニッシュできたんですが、アナザー爆散の瞬間、炎から何かが走り去った感じですね。その後、オーラが炎から姿を現してます。

 オーラは何も言わず立ち去り、代わってスウォルツ登場。アナザーディケイドに変身しまして(やはり刻印は2019か)、ジオウらをバトルフィールド(?)に。アナザーディケイドの戦力は圧倒的みたいですね。オーマジオウとそこそこやり合ったように見えたグランドジオウが手も足も出ない感じです。なるほど、スウォルツが自信を持つわけだ。

 それなら容易に止めを刺せるだろう、と思ったんですが、なぜかスウォルツ・アナザー、「ダークライダー」(公式サイトあらすじ紹介より)4体を召喚して戦わせる。G4もいますね。もっとも、他のダークライダーもレジェンドともアナザーともかなり違う姿かたちですな。ライダー召喚はディエンドの能力だったと思うんですが、アナザーディケイドはディエンドの能力も併せ持ってるんだろうか。

 このダークライダー軍団も相当な手練れのようで、同種アナザーよりも戦闘力は上かな。というところで次回へ。かなりややこしい話の展開で、どうもきちんと付いて行けてる感じがしません。次回「2019:エターナル・パーティ」では、さらにいろいろややこしいらしい。ゲストライダーとしてエターナルが出てくるようですんで、下調べしておかねば。1つだけはっきりしているのは、ウールとオーラがアナザードライブに襲われるという点ですね。今話のアナザードライブはやはりオーラではないのは確からしい感じです。

 今話を観てふと思いましたのは、「未見だからよく分からないけど、もしかして未来から来た面々って、電王のイマジンみたいなところがあるのかな」ということです。イマジンですと明確な意思を持って、自分のいる未来を実現する過去を作ろうとしたみたいですが、ジオウの未来の面々は自分が実見、経験した未来の惨劇を避けようと過去に来たものの、実は自分がいた未来を実現するために作用してしまう可能性が示唆されてます。これはドラマの持っていきよう次第ですが、かなり深刻なジレンマや決断を強いられそう。が、終盤としては自分が期待したくなる展開でもあります。

 CMで気になるのは、劇場版ですね。ラスボスらしき声で「平成ライダー自体に意味がないからな」なんてありまして、内容を把握していないものの、その一言だけでカチンと来てしまいそうです(^^;。こういうラスボスは是非、叩きのめして欲しい。

●京都アニメーション

 放火事件、いやテロというべきかもしれませんが、詳報が入るにつれ、悲惨な事態が次々に明らかになるのが辛いところです。でも、クリエイターの無念といったことは、あえて措いておきます。個々のクリエイターの技量、彼らを高度にまとめ上げて一体として創作物を生み出せる組織としてのノウハウといったことも措いておきます。そうしたことはネットやTVなどでずっと語られてますし。

 今後も恐るべきなのは、「日用品で大量虐殺できてしまう」という点です。ガソリンを買うのは当たり前にできる。容器さえ認定品なら、たいていの市町村で40リットルまでは買えてしまうし、どう運んだって構わない。包丁も台車もガソリン携行容器もバケツも普通に売っている。

 しかも、犯人は京都アニメーション第1スタジオについて熟知していたんですが、取材などで内部は広く知られていた。玄関付近でガソリンをまいて放火すれば、全館に一気に有毒ガス、炎が回ることは分かってしまう(だけど、あの螺旋階段は作業する上で不可欠らしいことは強く推測できる)。施錠についても少し離れた場所で観察していれば分かるでしょう。準備して狙われたらひとたまりもありません。しかも、防御方法は事実上、ない。

 施錠さえしていれば、という意見もあるようですが、それならバール(普通の工具であり容易に手に入る)とか使えば扉くらいは破れてしまう(実際、そういう強盗事件が何件も発生している)。ガソリン販売を厳格化するという意見もありますが、有効性は疑問です。ほぼ同様の性質(沸点とか気化性とか燃焼性とか)を持つベンジンとて、簡単に買える代物です。500ミリリットル1瓶ずつでも、あちこちで買えば怪しまれない。

 自分も技術系の人間であり、安全管理業務にも携わったことがありますが、今回のように周到に準備されたら、防ぎようがないとしか判断できません。普通の車とて、凶器とする事件も出てきましたし、非常に困った事態が現出しているように思います。だけど、なんとかしないことには今回だけでなく、今までの犠牲者も浮かばれません。

 技術系、安全管理系からもう退いた身ではありますが、関わってきたものでありますんで、今回のことのみならず、どうも頭から離れそうにありません。

Re: 7月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/07/23 (Tue) 23:51:06

仕事が忙しい時期なので、今週は手短かに。

ただ、来週は、ジョジョ最終回とか、ジオウ劇場版とか、書くことが多くなりそうですね。

★ジオウ

今回からアナザーワールド編3部作と称されるエピソード。

とりあえず、おじさんがいつものキャラに戻っていて、ホッとしたり。
やはり、一番身近な親戚に忘れ去られた主人公ってのは、見ていて悲しかったので。


そして、今回は未来からアクアが来て、謎のアナザードライブが現れて、さらにスウォルツがアナザーディケイドになるところまでは想定内。

しかし、そこで記憶が飛びました(爆)。
ちょっと疲れが溜まっていたのか、寝オチみたいな状態になってしまって、気づけば後番組のリュウソウジャーを見ている自分がいる。
そう、自分では寝ていたつもりはなく、普通に話を追っているつもり。スウォルツがアナザーディケイドに変身して、何だか爆発してピンチで続く、って理解しているんだけど、後からビックリ。

ええと、アナザーディケイドの力で、歴代劇場版悪役ライダー(ダークライダーと呼称された連中。よく昔のスーツが残っていたなあ)がずらっと登場していて、そのうちのG4(自衛隊の作ったG3の強化型。劇場版アギトの敵)が放ったミサイルで爆発って流れだったんですね。
そのシーンが完全に記憶に残っていなくて、アナザーディケイドの攻撃で爆発した、と受け止めていました。

まるでキングクリムゾンの攻撃を受けたような気分ですね(笑)。

まあ、ネット時代だから、自分の意識が飛んでいた間のシーンは補完できましたが、予想よりも疲れていたんだな、と思ったり。

で、劇場版ライダー祭りの中で、次回はWの劇場版で登場し、その後、自身が主役のスピンオフ作品を作ってもらった仮面ライダーエターナルの登場です。
これも次回予告で登場していたにも関わらず、その部分の記憶が飛んでいて、後からエターナル登場の話がツイッターで流れてきて、知って驚くという流れ。

意識が飛んでいたのは、1、2分ほどですが、まあ、それでも劇場版祭りはまだまだ続くので、堪能しながら、次週は劇場版ジオウを楽しもう、と思います。

★劇場版とゼロワン

ジオウ「平成ライダーの力が通用しない!」

敵(バールクス)「平成ライダーなど無意味だからな」

ジオウ「くっ、どうすれば……」

謎のライダー「待て! これでもくらえ!」

敵「うおっ、なぜ、この私がダメージを。平成ライダーの力は全て無効にしたはず」

新ライダー「そう。俺は平成ライダーじゃない。平成を超えたその先の時代、令和の1号ライダー、ゼロワンだ!」

敵「令和ライダーだと?」

ウォズ「祝え! 新たな時代をしろしめす令和ライダーの誕生の瞬間である!」

ゼロワン「そう、バールクス、お前に平成は壊させない。昭和が築き、平成がつなげたライダーの力を、俺が受け継ぐんだ。ジオウ、俺の令和の力を貸してやる。共に平成の歴史を守ってくれ」

ジオウ「こ、これはゼロワンライドウォッチ。新たな令和の力か」

こんな感じの劇場版展開を、目下の情報から予想してみるわけですが、真相はどうかな。

あと、オーマフォームというのが、ソウゴだけでなく、ツクヨミの力が加わって誕生するフォームという噂が聞こえてきまして。

まあ、この辺の答え合わせも、楽しみにしつつ。


では、頑張って夏期講習の1週目を乗り越えて行こうと思いながら。また来週。

Re: 7月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/07/28 (Sun) 10:37:20

昨日、劇場版ジオウを観て参りまして、自分の予想分の答え合わせをば。

>ゼロワン

ストーリー本編には登場せず。

冒頭に登場して、ウォズが令和ライダー誕生を祝ってました(予告はこのシーン)が、実はソウゴの夢オチという流れ。
まあ、ソウゴの夢は正夢になるからなあ。

そして、今回はゼロワンがジオウを助けることなく、ストーリーが終わってから、スタッフロール終わった後で、敵の生き残り相手にゼロワンのお披露目戦闘シーン。

今回のフォームチェンジは、データから生成された召喚獣と連携したり、融合合体して能力活用するスタイル。
過去作では、龍騎に近いかな。フライングファルコンを召喚して、空中戦を披露しておりました。

>オーマフォーム

ツクヨミの力は関係ありませんでした。

オーマジオウが未来から力を託してくれた形ですな。

では、平成ライダーの力が通じない相手に、ジオウがどう立ち向かったか。
「敵の知らない平成ライダー(TVや映画以外の媒体から出てきた多彩な連中)」が出てきて、「平成ライダーというのは、枠にはまらない存在」ということが示された、と。

そして、ソウゴが本当に「ただの高校生」で、真の王になるべく予定されたバールクスの影武者でしかなかった、という重大などんでん返しが示されたわけですが、
それでも、誰かの敷いたレールではなく、自分の意志で王になりたい、それも自分の私利私欲でなく、今を生きる皆の想いを受け止め、未来を少しでも良くするため、と強く願ったことで、ゲイツにもウォズにも、自分たちの仕える真の王として認められる展開ですな。

ともあれ、オーマジオウの謎とか、ツクヨミ含むタイムジャッカーの物語、そしてディケイド関連は、テレビに持ち越され、
ソウゴの王としての覚醒、ウォズの裏切りと、ゲイツがソウゴを完全に認めるドラマがメインかな、とも。

あとは、真面目な平成ライダーの歴史総括(虚構と現実の想いのリンク)が昨年末の冬映画のテーマでしたが、今回は平成という時代そのものの多様性(良いものも悪いものも含めて)を総括することがテーマで、平成の全てを受け入れて令和につなげる物語だった、と。

まあ、ここまで平成と新時代の令和というテーマを真正面から扱った作品も今は他にないかな、と思いつつ。

PS.今夜はジョジョも忘れずに、と。

Re: 7月のスレッド(2019) - K.K

2019/07/30 (Tue) 17:21:23

 定例感想等々です。

 ネットで「釈由美子」さんがホットなワードになってるのに気が付きまして、どうやら事務所から然るべきギャラが長期間出てなかったらしい。そこはひどい話ではあるんですが、アナザーキバ絡みで「マンホールの蓋殴り」「(指さして)有罪!」等が画像、動画付きで引き合いに出してる人が少なくない。やっぱりあのキャラは印象深かったらしいですね。ともかく、釈さんにきちんと報酬が速やかに支払われることを祈りつつ。

●ジオウ劇場版「Over Quartzer」(観てもないのに ^^;)

 ジオウTV本編では劇場版オリジナルのレジェンドが2人も登場したりしまして、にわかの上、劇場版無知の自分としては、誰がどういうライダーなのか把握するだけでもなかなかです。その上、敵方にも劇場版オリジナルの登場があったりしまして、もともとの設定とジオウでの位置づけに何か意味、意図があるのかとか、悩ましい次第(だけど、面白がっている ^^;)。

 やっぱり20年目、20作目、平成ライダー総決算的なお祭りといったことで、いろいろ投入してくれてるんでしょうね。自分が曲がりなりにも分かるのは運よく観られた再放送分含めると、鎧武以降のTV本編のみであるわけでして、2割くらい分かればいいほうか。それでも膨大なライダーをうまくまとめ上げているらしいことは感じます。とはいえ、ジオウ本編のみでも、きちんとドラマになっている点もさすがだなと。

 ただ、ジオウ劇場版「Over Quartzer」はある程度は理解しておいたほうがよさそうですね。NOVAさんのご解説が役立ちそう。ウィキペディアにはもう項目がありまして、こちらで伺ったことを多少は補完できる点もあります。実は影武者だったソウゴと、本来の魔王候補のSOUGOが対立するわけですか。オーマジオウがソウゴに肩入れ(?)して、オーマフォームを得たということは、その時点でオーマジオウから「過去の自分にふさわしい」と選ばれたのかな?
(なんとなくですが、未来だけでなく過去も不確定みたいな感じを、最近のジオウTV本編から感じることもあって、上記のような印象。)

 ドライブのウォッチも気になるところで、詩島剛=マッハが登場するからには、剛から託されたんだろうと、勝手に思っています。TVでは前話でまだドライブが本継承(?)ではなかったですから、劇場版はアナザーワールド編の後に起こった事件ということでいいのかな。

 ウィキペディアなどを見ていてちょっと驚いたのは、キャストに木梨猛=仮面ノリダー( 木梨憲武さん)の名前が見えること。平成ライダーの枠組みを自由に広くとっているんだなと思いましたが、NOVAさんのご感想で納得するものがありました。「敵の知らない平成ライダー~枠にはまらない存在」という部分です。そういうことなら、ジョークではなくノリダーが平成ライダーの一員であってもおかしくはない。

 敵方については、以前にこちらでも昭和なのか平成なのか曖昧なライダーもいると伺っておりましたが、首領格と思しきバールクスがBLAX RXのアナグラムらしい。昭和と平成をまたいで活躍したライダーですな。ザモナスがAMAZON(S)でTV版は昭和、プライム・ビデオ版が平成で、これも2つの元号をまたがっていると言えそう。ゾンジスは平成のVシネマ等の3ライダーからのアナグラムらしいですね。敵も実は多様性あったのか(^^;。

●仮面ライダージオウ(第45話:2019:エターナル・パーティ)

 いかん、観てもないくせに長々と。ともかくジオウ本編。前話ラストのバトルの続きですが、スウォルツアナザーの配下相手ですら、ジオウ側形勢不利。ウォズが前説しながら救出するわけですが、前説中の「彼らとの別れが近づいていた」というのがなんとなく不吉。

 しかしとりあえずは無事に逃げ延びる。が、アナザードライブの正体がオーラだったことで、ゲイツがウールを疑ってしまいまして、ウールが放逐されてしまう。前話でアナザードライブ撃破時に何か飛び出したように見えたんですが、今話の回想シーンではそういうのはなかった。後のオーラ2人が登場しての展開からすると、アナザードライブはややこしい正体は持ってなかったようです。あれこれ分からないで観ているせいか、どうも前話では考えすぎでしたorz。

 ウールを追い出したことで、今度はソウゴとゲイツが揉めだしまして、これはツクヨミがミハル(アクア)に言われた、「ツクヨミ、ゲイツの存在がソウゴを魔王にする」も影響してるかな? ゲイツはソウゴを魔王にさせないと最終的な決意をしたわけで、しかし自分がソウゴを魔王にすると知らされたも同然。煩悶してしまう状況なわけで、このシーンの台詞通りの苛立ちではないんだと思います。

 一方、ウール。オーラが現れるとあからさまに怯えてまして、オーラがアナザードライブであり、自分への刺客かもしれないわけですから、当然か。しかし、オーラを見て逃げるでもなく、戦うでもないのは、信じたい気持ちの現れなんだろう。一般から見ればウールも相当に嫌な性格ですが(^^;、ジャッカーズ内でいえば最も紳士的(?)でもありますから、こうなっちゃうのかな。

 でまあ、オーラがアナザードライブについて何のことか分からないという態度を示しますと、ウールは途端にぐらつきまして、目の前のオーラがアナザーか否か悩んだ挙句、走り去ってしまう。オーラは力を失ってるはずですから、ウールが軽く一撃してみれば正体が分かるはず。

 ですが、もしオーラがアナザーでないとしたらと考えて、手出ししかねるみたいですな。前にもいいように扱われたというのに、どうにもお人好しだなあ。ウールが走り去ると、オーラが困惑した様子で「ウール?」と言ってまして、この辺りはアナザードライブの正体についての伏線だったかな。

 その頃、ソウゴは高校時代の友人:小和田と遭遇。確かエグゼイド編でゲームしててアナザーに襲われたのが、この小和田じゃなかったっけ。ゲーム好きが高じて、プロゲーマーの道に進んでたのかな。日本代表決定戦に挑むとのことですが、結果は敗退ということになるわけですね。それで生じた心の闇をスウォルツに狙われると。

 前話ではソウゴと高校同期らしきマラソン選手(西村和馬)がアナザーワールドで優勝してたわけですが、その後もずっと歴史が続いて行くんだと思い込んでました。今話では小和田がゲーム大会優勝の瞬間をループしてますね。単純な繰り返しではなさそうで、士がソウゴを連れて介入した場合、小和田は反応して駆け寄っている。ソウゴらがいなければ、小和田は独りではしゃぐんだろう。アナザーワールドに取り込まれた本人は気づけずに先にも行けない。かなり悪質な時間操作であるらしい。

 スウォルツがそんなアナザーワールドを作った理由が、過去で敗北したり退場したライダーを呼び寄せるためであったわけか。小和田からは大道克己=エターナルを呼び出したみたいですが、両者の関係性はちょっとよく分からない。大道克己をネットで少し調べてみますと、悪の側ではあるものの、動機などには善性もあるみたいですね。かなりややこしいキャラらしい。次話辺りでの動向が面白くなりそう。

 それはともかく(^^;、ウールはアナザードライブのオーラに遭遇しまして、実はオーラの偽物、パラドックス・ロイミュード(108)だったわけですな。調べると劇場版のキャラクターとのこと。ジオウではドライブTV本編と同じく、成りすました本人に成り代わりたいらしく、偽オーラはオーラの抹殺を図ってますね。が、まずウォズ、続いてゲイツが阻止、最後はグランドジオウで止め。重加速の特殊能力はあるものの、強さ・速さとしてはアナザードライブはそれほどでもなかった感じです。

 ゲイツは戦闘に駆けつける前、ツクヨミと去ろうとしてたわけですが、湊ミハル(アクア)にゲイツとツクヨミは世界が別だ旨言われて、諦めたわけですね。で、どこへ行くかと思えばソウゴと同じく、アナザー迎撃へ。ツクヨミはもう少しこの時間軸(ソウゴのジオウ世界)に残りたいといって、やはり湊ミハルと去ることを拒否。湊ミハルとて、この2019年での事態に対処すべく、エターナルに立ち向かってる。

 どうも、ソウゴに関わるとソウゴの行く末が気になってしまうらしい。やはり王の器があるゆえか? もっとも、アクアの直接の目的はエターナルと戦うことでスウォルツをおびき寄せ、ツクヨミが能力を取り戻す作戦ではあるわけですね(もしかして、スウォルツの全能力を奪う気だった?)。これは途中で阻止されたようですが、たぶんツクヨミの本来の能力は取り戻したんだろう。

 一方、ウールは踏んだり蹴ったりですな。オーラを助けるべく奔走したにも関わらず、2人での逃亡は無理と判断したオーラにぐっさりやられて、ウールは死亡(した模様)。ただ、ちょっとおかしいかなという気はします。1人のほうが逃げやすいなら、さっさと逃げてしまえばいい。また、オーラは能力は失ったはずですから(でもなんで剣が出せた?)、戦力になるウールがいないほうが生存確率が高いとも思えない。

 なんかあるかな、という気がします。それと関連して気になるのが、ウールの死をあざ笑ったアナザーに対するソウゴの態度ですね。真剣に怒った、というより憎悪が沸き上がった感じがしました。普通なら怒りの鉄拳ということで燃える展開なんですが、なにせソウゴが魔王化するか否かという分かれ道です。下手すると、これで闇に堕ちはしないかと心配になります。

 アクア&ツクヨミ vs エターナル&スウォルツの戦いは、ツクヨミがピンチに陥るもゲイツの来援で盛り返す、と思ったら、ゲイツがアナザーワールドに放り込まれちゃったよ。今度はどのライダーが出てくるのかと思ったら、まさかの白ウォズ再登場。よく考えたら順当なんでした。以前の白ウォズの言によれば、ゲイツが魔王を倒した救世主となった世界から来たのが白ウォズなわけで、しかもライダーウォズ初代(?)でもある。

 次回「2019:オペレーション・ウォズ」では、両ウォズ対決再びとか、アナザーワールド破壊につながりそうなゲイツ救出作戦とか、相変わらず盛りだくさんが期待できそうです。前話、今話は観てから調べて観なおして、でようやく理解できましたが、次話はここまでの知識で理解できそうです。


 ジョジョ黄金の風はまた後で書こうと思います(短く感想が言えると最初思ったけど、よく考えると事態の一部を予め知らされたに等しいミスタが気になっています)。

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