創作と鑑賞の談話室

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9月のスレッド(2019) - K.K

2019/09/01 (Sun) 00:00:38

 9月の雑談スレッドです。

Re: 9月のスレッド(2019) - K.K

2019/09/04 (Wed) 15:41:18

 ジオウは夏の映画が令和ライダーへの橋渡しでしたか。TV本編ですと平成に戻っちゃいましたもんね。しかし、劇場版でもゼロワンは出たものの、ジオウ(関係者)と作中リアル(変な言い方かな ^^;)では出会ってないわけですね。TV本編ですと、あのラストですからなおさらだったか。

●仮面ライダーゼロワン(第1話:オレが社長で仮面ライダー)

 ジオウから正式引継ぎ(?)はないものの、無事にスタートですね。同日のプリキュアがAIが鍵になる作劇で、ゼロワンの後のリュウソウジャーでは空手アクションを強調してました(空手よりクンフー的だったかもしれない)。こちらで、ゼロワンではスーツの軽量化&若手スーツアクターと伺ってましたし、AIがテーマとも前もって情報が出てました。ゼロワン第1話ということで、前後の番組も意識してくれてたのかもです。

 それはともかく本編。冒頭からは作中のTV広告のようで、メインの素材となるヒューマギアの紹介。出演しているのは主人公の祖父:飛電是之助だったようですが、物語開始時点では既に死去しているわけですね。孫である主人公を次代社長に指名したこと、(おそらく)ヒューマギアに孫を育てさせたこと等々、是之助には情報的な積み残しがあるようです。たぶん後々も回想で登場してくれるんだろう。

 そのヒューマギアはとっくに実用化されており、人間そっくりの姿(ただし専用のデバイスがついている)で各種の仕事に就いていると。主人公の或人がコメディアン志望と設定されているのは、人間臭さが大事な仕事だからということらしいですな。

 しかし作中ではヒューマギア芸人に負けているわけですな。腹筋崩壊太郎ですね。まあ、コントとして面白いのかというと、或人、太郎、どっちもどっちかもですが、設定的には太郎が爆笑取れる芸人ということですね。

 しかし、腹筋崩壊太郎の(演出で)大事なポイントは「人間を笑わせること」という善意にあるようですね。太郎はヒューマギアながら、(この後出てくるイズ等とは違い)、人間が笑っていると嬉しそうにしている。

 第1話当日、ネットで「腹筋崩壊太郎ロス」なるワードが人気になってまして、太郎のキャラを惜しむ人が多かったらしい。人のために働く善意のアンドロイドという点のみならず、その最期も胸を打つものがあったんだろう。元通りになるかと期待できたのに、そうはなりませんでしたから。

 それにしても、リアルで考えると、腹筋崩壊太郎がなかやまきんに君、主人公の敵になりそうな副社長:福添准が児嶋一哉さんということで、プロお笑い芸人に挟み撃ちされてるみたいなもんです。演出を差し引きで考慮しても、主人公が笑いを取れそうにないように見えるのも当然か。

 それはそれとして、笑いが取れない主人公:或人は遊園地支配人からクビを言い渡される。この支配人も、人を楽しませたいという意気は高いながらも、笑わせる側にはシビアですね。クビを言い渡すときににこやかで、解雇された芸人の心配など微塵もしていない様子です。

 その頃、或人の祖父の会社では祖父の死去に伴う社長交代を進めてる。副社長の福添准が後任として確実視されている雰囲気です。しかし、祖父の遺言書を開けてみると、或人が後継者指名されているわけですな。福添が必ずしも人望がないわけではないことは、会議に列席の重役陣も同族支配にあからさまに反発していることから窺えます。

 が、芸人志望で細々やってきた或人としては、突然社長指名されても受けようがない。イズに会議へ連れてこられたものの、席をけって逃げるように去ってしまう。まあ、イズとは現時点で相性が悪そうではある。冷静に己が言動を説明されると、コメディアンは辛かろう(^^;。

 或人がコメディアンに固執する理由は少し後で示されてまして、父親を笑わせたかったからでしたか。しかし、その父親というのが、なぜかヒューマギアだった模様。或人の出自の謎になるわけですが、おそらく是之介も関係してるんじゃなかろうか。デイブレイクでヒューマギアの父親は死亡した/破壊されたらしい。ということは、父親の死亡/失踪/etcはそれ以前ということになり、かなり謎が深そう。NOVAさんの「人間だと思い込んでいるけど、実は高性能ヒューマギア」というのも、あり得そうな感じです。

 敵側の動きも既に始まってますね。拠点は廃墟のブレイクタウンで、今のところは迅と滅の2名らしい。劇中では必ずしも明示されてないようですが、ネット情報などと併せてみますと、AIに自我が発生し(シンギュラリティ)、デイブレイクと呼ばれる事故/事件が発生、一帯が荒廃して放棄された地区がブレイクタウンということみたいですね。そこを拠点にしているのが、敵組織の滅亡迅雷.net。ブレイクタウンには敵の鍵となる何かがあることも、一瞬描かれてました。

 滅亡迅雷.netが持っている技術がヒューマギアに自我を発生させるシンギュラリティということみたいですが、劇中描写を見ますと、悪意のプログラムを埋め込んでいるように見えます。まあ、世界中にごまんといるヒューマギアをテロリストに変えるということですね。パトレイバー劇場版1作目では、レイバー用新型OSに悪意のプログラムが埋め込まれていて、というのを連想しました。状況的には似ている気がします。

 しかし、おそらくは亡き是之介が敵組織の動向を把握していたらしく、対抗できるアイテムを自動で製造開始してますね。それがゼロワン(用のドライバー等)ということらしい。このことは、秘書ヒューマギアのイズのみが把握している模様です。

 敵の迅が動きまして、ターゲットは腹筋崩壊太郎。人間の笑顔で幸せそうな様子の太郎をマギア化するわけですな。それでもヒューマギアは本能的なプログラムが抵抗するようですが、抗しきれないわけですか。この辺りが哀れを誘い、ロスとネット投稿する視聴者がいるんだろう。遊園地を荒らし始める太郎マギアに、お笑いの仕事を諦めきれずに戻ってきた或人が遭遇、イズも追って来る。

 それはともかく、或人より先に対AI機関AIMSが駆けつけてまして、既に戦闘状態ですね。AIMSの隊長と技術顧問もライダーとのことですが、今話ではライダーの姿は拝めず、次話以降のお楽しみということか。隊長の不破諫はヒューマギア嫌いのようですね。隊員に命じて掃討開始ですが、敵も戦闘員マギアをその場で量産してまして、一進一退か。

 元腹筋崩壊太郎のベローサマギア、前職(?)から一転して、支配人を締め上げ「人類に夢を見る未来は来ない」と宣言して高笑い。これに怒った或人がゼロワンになることを受け入れるわけですね。たぶん、コメディアン気質として「他人を馬鹿にして笑うのは芸道の本質にもとる」みたいな怒りがあるんだろう(関西お笑い芸人の心得で「客をいらうな」というのがあるそうで、それに近いかも)。

 或人はマギアと「夢」について短く論争するわけですが、台詞としてちょっとカッコいいかもです。辞書的定義を示すマギアに対し、「夢は検索すれば分かるような単純なものではない」ですから(AIで「分かる」が未だ実現できてないことに対応させた台詞かもです)。

 或人はついにゼロワンに変身するわけですが、この時点でイズが警告したこと(ゼロワンになるなら社長就任)は聞いてなかったみたいですね。ともかく、本日はゼロワンお目見えということで、バトル的にはゼロワンの圧勝という感じでした。ただ、或人はマギアを「止める」と言っていたんですが、破壊してしまいましたな(設定的には「破壊するしかない」らしい)。

 ここまでの流れですと、マギアになるドライブ等を破壊して、ベローサマギアを腹筋崩壊太郎に戻すことを期待したんですが、実際には破壊されて決着。これが「ロス」とネット投稿する人が多かった原因かもです。ヒューマギア時はいかに善良でも、マギア化したら救えない。第1話にしては、かなりシビアな現実を突きつけた感じです。
(人間でない敵ということで、完全打倒に対する免罪という面もあるんだけど、マギア化したヒューマギア次第ということになりそう。元人間でもゴルドドライブは完全破壊こそが納得できる決着だったわけだし。)

 観ていて、自分も太郎ロスを感じたんですが、ともかくも作中の多数としては、事件が解決してホッとするのは当然のこと。笑顔にもなりますわな。それにより或人は同じ「笑い」でも、別方向を見出すことができて、とりあえずは社長就任受諾。このままの方向性で突っ走っていくのか、どこかでコメディアンに回帰するのか、いろいろ可能性がありそうです。

 次回「AIなアイツは敵?味方?」では、AIMSのライダー:バルカンが登場してくれるみたいですね。その後はバルキリーか。しばらくは通例通り、登場人物や設定紹介メインで進むんだろう。しかし、第1話にかなり伏線埋め込んである感じですんで、多少なりとも伏線の展開もありそうな予感がします(伏線をあまり放置すると忘れちゃうだろうし)。

●仮面ライダーエグゼイド他
・エグゼイド
 エグゼイドは再放映が終わったところでして、期間を置いての二度目だと多少印象が違うし、見逃したポイントに気が付いたりもします。終盤の展開は、初回視聴では早いことは速いけど、割とじっくり展開した感じもしていました。二度目ですと、非常に速い、ぐいぐい進めてる感じがしました。二度目のほうが展開に追いつくのが大変という、奇妙な感覚です。

 二度目だといろいろ気になることも出て来まして、例えば最終回ですと、変身能力を失い、クロノスのポーズも食らって絶体絶命の永夢が、なぜかポーズ中に目が赤く光り、ポーズを破って反撃に転じたこと。

 これは「パラドが生き残っていた」からと納得はできるんですが(ラスボスとの決着、実際に生き返るし)、一度目は割とすんなり受け入れたのに、二度目ではちょっと引っ掛かる感じもありました。展開の速さに付いて行けなく感じが増したのに、そういう点がなぜ引っ掛かるようになったか、自分でもよく分かりません。

 そういう些細なことはありますが、二度目でもやはり楽しめたなあというのが、一番の実感となりますでしょうか。かつ、エグゼイドの脚本担当の方がゼロワンも、とのことですので、作風に何か共通性を感じられるかも。

 たぶん来週から戦隊ものを半年やって、その後はビルドが来るんでしょう。これも二度目でどう感じるか、今から楽しみになっています。

・キバ/オーズ
 こちらはネット視聴でしかも途中からで、週2話というのもエグゼイド再視聴と同じ。ただ、自分としては初めて観るわけですが。未見でしかも途中からということで、既にドラマ展開がテンポアップしているようで(祭り回は除く ^^;)、ちょっと置いてきぼりになりつつです。

 それでも要素的なものは分かる部分もありまして、例えばキバにおけるバイオリン演奏。ジオウのキバ編ではこちらで伺った知識として「マンホール女王様のBGMはキバのバイオリン」と理解はしたものの、実感は難しかった。

 キバで「人の恋路を邪魔したサブヒロインが嘆くシーン」でバイオリン曲がBGMになっているのを実際に視聴しまして、「ああ、これか」と思った次第です。これを先に視聴していたら、ジオウのあのシーンでもイメージが湧いたんだろうなと思いました。

 オーズのほうは今週の更新分で「ウヴァさん」が出るらしいので期待してます(^^;。

・魔戒ノ花
 ゴンザ主体での振り返り回まで来まして、「いよいよ後半戦か」というところです。こちらで伺って期待した漫画家の回は、期待以上でした。想像した以上に、漫画の絵からCG、スーツへの変化がスムーズで、よくできたマジックみたい。絵と現実の境界を感じさせない映像でした。

 ゴンザ主体の振り返り回が作れたのは、もしかすると元魔戒法師アンナ(松坂慶子さん)との回があったからかな。ともかく、主要キャラの背景とかも示され、布陣は固まった感じですんで、後半はいよいよ敵に迫る展開になってくれそう。涼邑零/絶狼も回想回での出演とか、お楽しみ要素もまだまだあるみたいですね。

Re: 9月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/09/06 (Fri) 09:03:06

9月に入って、令和元年下半期という認識でいます。

去年の今ごろは台風で大変な目にあいましたが、今年は大禍ないように願いたいと思いつつ。

★ゼロワン

30分前の番組「AIが敵のハッキングにあった。だけど、主人公たちとの交流で心を持っていたので、ハッキングに打ち勝った」

ゼロワン「AIが主人公の仕事を奪った。人知れず心を持ちかけたけど、敵にプログラムを書き換えられて暴走した。主人公に、AIは夢もお笑いも分からないと決めつけられて、破壊された」

番組が半年続いたか、始まったばかりかで、こういう差がありますね。
今後のゼロワンのAI観がどう展開するのか、楽しみです。

何だか、仮面ライダーで「シンギュラリティ」という言葉が議論されるとは面白い、と思いつつ。


それにしても、この番組、敵怪人も腰の変身ベルトで変身するんですね。ベルトにアイテムを装着して、怪人体になるのは、仮面ライダー龍騎っぽいと言われたり、演出的に平成1期を意識した展開かな、とも。
平成1期は、人外の敵が一般人を虐殺するようなシーンも目立ちましたし、怪人大暴れって感じかな。

平成2期は、人間がアイテム使って、自分の欲望のために怪人化することが多いものの、主人公にアイテムを破壊されて人間に戻る話が定着。
まあ、鎧武辺りから、怪人化して戻れないとか悲劇的な描写も時々見られるようになりましたが、2期はあまり人が犠牲にならない方向性でした。それだけに、ビルドの戦争描写が刺激的だったわけですが。

今作は、AIの反乱と言うよりは、AIに反乱を起こさせるように仕向ける人の悪意がテーマなのかな。
AIに罪はないという立場の主人公と、AIなど信じられないとする2号のバルカンの対立が序盤だけど、
ただ、1話時点では、主人公自身、AIに好印象を持っていない(見下している)感じだから、どうなるのか。

ともあれ、現段階では怪人化したヒューマギアを元には戻せないので破壊するしかないようですが、中盤辺りで、元に戻せる技術が生まれて主人公が浄化技を会得することが期待されたり。

あとは、バルカンとかバルキリーの性能ですか。
ゼロワンに匹敵するのか、量産型のマギアは倒せるけど、怪人化した相手には太刀打ちできず、結局ゼロワンに頼るしかなくて、戦力強化が求められるのか。

そして、次回以降の怪人は、腹筋崩壊太郎並みに愛される素体が続出するのか、それとも腹筋崩壊太郎が1話にして至高な存在として語り伝えられるのか、今後の展開を楽しみにしつつ。

★キバ

80年代の過去編と、現代編の場面転換について行けるかが一つの壁ですね。

過去編では、グリスの前世の音也(渡の父親)の情熱的な恋愛劇と、次狼とのライバル関係が昇華された友情劇がポイント。

現代編では、イクサこと名護さんの暴走ぶりが、お笑いポイントですね。

主人公の渡は、引きこもり少年が、友情や恋を知って周囲に翻弄されながらも、意志力や決断力を高めていく時期かな、と。
一応、こちらも「王にまつわる物語」でもあるので、ジオウやオーズとのテーマ的比較も面白いかな、と思います。

★オーズ

この番組のポイントは、鴻上会長のハッピーバースデイと、伊達さんと後藤ちゃんの師弟コンビだと思っています。
まあ、今の時期だと後藤ちゃんがバースを引き継いで、もうすぐ師匠の伊達さんが帰ってくる頃合いかな。

映司はアンクとの関係が面白いのですが、そろそろプトティラの暴走(力を使いすぎると人間じゃなくなる)が出てくる頃合いですか。

★魔戒ノ花

絶狼こと零は、雷牙の師匠にも当たるキャラで、雷牙の技術は鋼牙の王道剣技と、零のトリッキーな俊敏芸を取り込んでいます。

あまりに戦闘スタイルが完成されすぎていて、初見の時は、ピンチらしいピンチもなく、スタイリッシュすぎて面白みに欠けると思っていたのですが、
マユリという足手まといを庇いながら戦わないといけない点で、ハンデをつけていた感じですね。

そして、だんだん、この物語は雷牙の現代の成長を楽しむ話じゃなくて、マユリの人間性の獲得過程とか、雷牙の過去回想(そこが主人公の成長シーン)を楽しむ話だと分かってきたり。
あとは、本編にいつ父親の鋼牙が登場するか、とか、そういうのを期待していましたが、結果的には納得できる共演劇には至らず、ようやく、近日公開の劇場版でそれが果たせるのかな、と改めて期待しています。

何にせよ、牙狼シリーズは、ライダーや戦隊、ウルトラと違って、事前情報が少ない作品なので、新鮮な驚きが多かったなと思います。

前半は、鎧装着→あっさり敵倒すの流れなので、生身アクションが多いのですが、後半だと派手な演出回も増えるだろうし、初見の方の驚き感想を期待したいな、と思いつつ。
ドラマ的には、どんでん返しがあまりなく、流れるようにハッピーエンドで平坦に終わったかな、という印象。

まあ、エヴァの綾波じゃないけど、マユリの無機質演技がだんだん人間的になる過程が、萌えポイントかな、とも。

Re: 9月のスレッド(2019) - K.K

2019/09/09 (Mon) 14:20:38

 火曜のローカル局はやはりライダーと戦隊の交代でして、キュウレンジャーが再放送開始。来年4月からビルドで間違いなさそう。同局の8時からは必殺シリーズ再放送なんですが、主水シリーズといったほうがいいかもしれないと思ってました。藤田まことさんの中村主水主役ものが続いてましたんで(「橋掛人」とか「まっしぐら!」等々は割愛されている)。

 ライダー物再放映を観るようになっても、しばらくは必殺シリーズは観なかったんですが、一度「たまにはまた観てみようか」と思ったら、やめられなくなりまして(^^;。特別編成で別の放送が代わりに入ったとき、「ちぇ、今日は必殺ないのか」と思わず愚痴った自分に気がついて愕然です(^^;。

 こないだ「必殺仕事人V・風雲竜虎編」(1987年)が終わりまして、次はどうするのかな、「激突」かなと思ったら、初代の「必殺仕事人」(1979年~)の再放送が始まりました。主水シリーズだと「必殺仕置人」が初代になるかと思うんですが、そこまでは遡らなかったみたいです。主水&仕事人シリーズの再放映だったか。

 初代仕事人は風雲龍虎編のわずか8年前ではあるんですが、藤田さん演じる主水が若いなあという印象です。これは演出もあるんだと思います。例えば、奉行所勤め用の羽織が黒々としてます。これがだんだん色ざめてくるわけですね。主水の演技も昼の顔の部分ではだんだんしょぼくれてくる。そのおかげといっていいんでしょうか、殺しのパートに入ったときの凄みとの落差が個人的には好きです。

 主水&仕事人シリーズ再放映がどこまで進んでくれるか(ループと言うべきかな?)不明ですが、このまま続けてくれれば、次第に好みのツボにハマっていく主水さんを観るのが楽しみになりそう。

●仮面ライダーゼロワン(第2話:AIなアイツは敵?味方?)

 前話で勘違いしてまして、滅亡迅雷.netはどんなヒューマギアでもマギア化できると思い込んでました。こちらで「人知れず心を持ちかけたけど」を拝読して、あっそうかと気が付いた次第です。腹筋崩壊太郎がにっこり微笑んだ意味を考えてませんでしたorz。誰も見てないのに嬉しそうにしたわけですね。

 これがお客さんの前だったら、営業用の笑顔になっても当たり前。だけど誰も見ていないときの自発的な笑顔と言うことは「嬉しい」という感情が芽生えたから、それは自我の発生=シンギュラリティというわけでしたか。ご教示でそこに気が付けましたんで、今話では「あ、このヒューマノイドも確かに」と思って観ることができました。

 ともかくも本編。第2話に入ったんですがOP曲がありませんな。「REAL×EYEZ」という曲がOPということだそうで、挿入曲としてはもう入ってるんそうなんですが(実は自分はどこなのか気が付いてなかったりするorz)、いつからOPに入れてくれるんだろう。

 それはさておき、或人がようやく社長として飛電インテリジェンスにやって来るわけですな。いや、未だにイズに連れてこられたという感じか。服装もパーカーとかですし、お笑い芸人への未練や気分みたいなものも色濃く残ってる感じです。福添一派が社長の座から引きずり下ろすと隠れて息巻いてますが、結構簡単にそうされてしまいそうな。

 で、或人は社長なのにセキュリティゲートを通過もできないわけですな。よく見てみますと、或人の前に通過した写真はカードを当ててパスしてますが、或人は手を押し当ててます。まだ社内のシステムに不案内なんでしょうか。この後、社内をあちこち見て回ってますが、まるで遊園地に来た子供みたいに興奮してますな。

 が、そのトラブルのお陰で(?)警備ヒューマギアのマモルと縁ができるわけですね。イズ以外でおそらく初めて或人を「社長」と認識し呼びかけたのがマモルらしい。この後、侵入者と戦って負傷(破損?)し、或人に気遣われて「嬉しい」が発生したのはいいが、不幸の元にもなってしまうと。

 一方、滅亡迅雷.net側は拠点のブレイクタウンでシンギュラリティに近づいたヒューマギアを探索・発見しとりますな。まずは宅配便運転手のヒューマギアですか。淡々と配送業務をこなしているようですが、仕事中に「うん」と頷くようなしぐさがありまして、やりがいを発見してしまったらしい。そこを迅に付け込まれてマギア化されると。

 その頃、或人のもとにAIMSの現場ツートップが現れまして、前話のヒューマギア暴走の捜査らしい。不破諫のほうは最初から敵意むき出しですね。この態度の理由は後で明かされまして、10代のころのヒューマギア暴走で殺されかけたことから、ヒューマギアが人類の脅威になり得るという確信を持ったらしい。

 場の緊張を和らげようと思ったらしい或人、社長就任で持ちネタになった「輝け、社長なのに新入シャイン」を披露するも、当然の如くスベッてますね。不破諫はこのおふざけにわなわなと怒りに震えている、ように見えたんですが、最後のほうのシーンで実情が明らかに。

 しかし、そこへ元配送員ギアの(クエネオ)マギアが襲来。警備ギアのマモルが先陣切ってガードしにいくわけですが、マギア化した相手では分が悪い。が、それでも人間を守るためには我が身を盾にするわけですね。AIMSの2人が迎撃するも、クエネオマギアの武装が厄介でして、ブーメランですか。フェイント使って思わぬ方向へ攻撃が向かったり、柱に隠れても無効だったり。
(壁を這うクエネオマギアに銃撃浴びせるシーン、リアルでの台所でのゴキとの戦いを思い出したりする ^^;。)

 それでもAIMS側がマギアを追い詰めるも、不破諫のプログライズキーがロックされててライダーになれない。前話時点で既に刃唯阿が、不破の言動、行動に不安を抱いており、許可を出さないわけか。AIMSもこの時点ではまだうまく行ってないということですね。

 こうなると対応できるのはライダーたる或人なわけで、イズに促され、かつAIMSに正体を知られないようにと警告もされて変身。マギアの撃退にかかるわけですが、AIMSから暴走マギア扱いされており、攻撃されてしまう。手間取る隙に、肝心のマギアは逃走してしまう。それでもとりあえずは平穏が戻ったことにはなるか。

 社に戻った或人が、マモルの腕の負傷(破損)に気が付きまして、これがデイブレイクに巻き込まれて破壊された父親マギアと重なったらしい。バンダナ(かな?)を包帯代わりにマモルの腕に巻いてやる。これでマモルに自我が芽生えたみたいですね。たぶん、先代の是之介に名前を貰ったことで下地はできていたんだろう。

 要は「人として接されるたびにヒューマギアは自我が芽生えてくる」ということと推測します。しかし、滅亡迅雷.net視点では、そこが付け目になるわけで、観ていてジレンマを感じます。

 それはともかく、公然とヒューマギア暴走事件が再発したわけですから、社内では問題になるし、AIMSも追及してくる。このときの副社長 福添の動きは、新社長追い落としのチャンスと見ているらしい部分は奸臣というべきですが、詰め寄るAIMSをはねつけようとする部分は責任を果たしているといえそう。意外と複雑なキャラかもしれません、福添准は。

 が、CM後は(幾多のライダーが立った屋上で ^^;)或人 vs 不破諫ですね。不破のヒューマギア不信の発端が語られるとともに、2人の対立軸も明示された感じです。ヒューマギアが人間にとって善良な存在か、それとも邪悪なのか、ですね。デイブレイクが起きたこと自体よりも、事後処理が問題になってるみたいです。不破は隠ぺいがあると思っている。当時はおそらく是之介社長時代でしょうから、是之介がどういう人物かが鍵になりそう。

 が、クエネオマギアの再度の襲撃。マモルがまたもや立ち向かうものの、ジンによりマギア化(エカルマギア)されてしまう。第2話にしてメイン敵2人ですか。しかも、敵の現場隊長の迅も早くも或人と対面。追って現れたマモルも或人の目の前でマギア化。どんどん追い詰められる或人にイズが非情のダメ押し、「破壊するしか、ありません」と。エカルマギアの場合、或人としては父親マギアと重なって見える部分があるわけですから、今回は辛い展開になってるわけですね。

 一方、AIMSはクエネオマギアに対処してますが、標準装備では対抗できてない模様。不破諫が再度のプログライズキー行使を試みまして、今度は怒りと根性で成功してます。そう見えるわけなんですが、こういう設定的に無理なものが通っちゃう場合、敵による干渉とかあり得るわけで、これが単に成功しただけなのか、次話以降を注意したくなりました。もっとも、この後の刃唯阿の様子からすると、この状況を予期していたようでもある。

 しかしともかく仮面ライダーバルカンのお目見え、これでライダー2人体制ですね(だからマギアも2名だった?)。ただし、マギアに対する態度は真逆ですね。或人ゼロワンは「ヒューマギアのお陰で今の自分がある」「ヒューマギアは人類の夢」と言い、不破バルカンは「ヒューマギアは絶対に許さない」「人類の敵」と断言しています。

 バトルはなかなかアクロバティックですね。序盤につきものの(?)専用バイクも登場しまして、(たぶん移動台にバイクを固定したり、CG併用で)走行しながらの格闘戦も見せてくれました。バイクはやはりナンバーなしのようで、公道は走れないんでしょうね。オフロードタイプですから、採石場などでの見せ場は期待できそう。

 2つのバトルは、ゼロワン vs エカルマギアはマギアのドライバーのみを破壊、バルカン vs クエネオマギアは完全破壊で決着した模様ですね。かつ、クエネオマギアを破壊した銃弾がコンテナを突き抜けてゼロワンをかすめる事態に。バルカンには予想外だったでしょうけど、ゼロワン視点では狙って撃たれたと見えたかもしれない。

 ともかくマギア事件のとりあえずの解決だけはしまして、飛電社は後始末の記者会見ですね。副社長の福添は(おそらく社内合意を得ての)ノーコメントで押し通すつもりらしい。しかし或人が社長権限で割って入りまして、ヒューマギア暴走の事実を認めてしまう。ただし、事件を起こした首謀者:滅亡迅雷.netがいることを訴えるのがポイントということですね。このときの或人はスーツを着こなしており、社長として事態に臨む決意をしたらしいことが窺えます。

 これをどう思ったかははっきりしませんが、反発していた不破諫には響くものがあった感じですね。しかし或人、まだお笑い芸人気質が抜けてませんで、持ちネタ「社長なのにシャイン」を披露してしまう。当然滑るんですけど(イズ解説はもはやお約束化でしょうか)、不破だけはやけに受けてますな。序盤でわなわな震えてたのは、笑いをこらえていたというのが分かるシーンでした。不破は或人とは考えは通じ合わないけれど、お笑いは通じるということで、対立打破のとっかかりはそこかもしれない。

 会見の傍らに警備ヒューマギアのマモルがいました。「あ、無事だったか」と思いかけたんですが、耳の位置にいわゆる若葉マークがあるのに気が付いてショックを受けました。出来立てという意味なんでしょう。腕には或人のバンダナが巻かれてますから、素体は再使用されたと思われます。記憶装置をクリアして、再インストールしたっていうことなんでしょうね。そっくりだけど別のヒューマギアとなったのか。

 次回「ソノ男、寿司職人」では寿司職人マギアに刃唯阿が意外に好意的とか、ちょっと怪しげな流れらしい。唯阿が変身する第3のライダー:バルキリーも登場してくれるようですね。しばらくは、いろんな職業の働くヒューマギア紹介みたいなことも続くみたいですね。ヒューマギアに感情移入してもらおう、という狙いなのかな。

Re: 9月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/09/13 (Fri) 11:26:50

千葉の台風被害のニュースを見ると、昨年に経験した停電被害のことを思い出す今日この頃。
今年は、自分のところではなかったのを安堵しつつ、単純に喜べない自分がいたり。


★初代仕事人

かんざしの秀のデビュー作ですな。

必殺シリーズの中では最長の84話で、初期のハード路線から、若手のアクション&主水のバラード殺しという定番に切り替わる過渡期的作品でした。

放送時期的にも、79年スタートですから、今年がちょうど仕事人40周年になりますか。70年代から80年代に世相が切り替わる時期の作品だったりも。

無印仕事人は、初期の「〜か?」サブタイトル時代(仮面ライダードライブ的)が、物語がパターン化せずに毎回、ハードな状況で、
中期(29話以降)の「〜〜技」サブタイトル時代から、浪人だった伊吹吾郎さんがおでん屋に転職し、刀から腰骨外しに切り替わって、安定したパターン化が始まり、
その後、秀人気の沸騰によって、彼の挿入歌が挟まれるなど、仕事人アイドル路線の流れに至る、と。

この辺は、最初の仮面ライダーの旧1号編、2号編、新1号編の変化にも通じるものがあるのかな、と思いつつ。
最初は、暗いハードな物語だったのが、陽性になって、人気が沸騰して、シリーズ化に至る流れ。

ともあれ、70年代と80年代だと時代背景も違いますので、それを比較するのも一興だと思いますね。

そして、三田村さんの若い日を見てから、牙狼の中山麻聖さんの父子比較をするのも一興かも、とつなげてみる。

★ゼロワン

OPを削ったのは、本編の尺を増やすためですね。
3話からは、普通になるんじゃないかなあ。

そして、怪人を2体用意することで、ゼロワンとバルカンの両方に華を持たせ、対立関係を引き立たせる演出に感じ入ったりも。

今回のメイン監督が、以前、戦隊で「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」を撮った人で、そちらは快盗と警察の二大ヒーローチームが対立しながら、悪の組織と三つ巴の激闘を繰り広げる内容で、ある意味、ゼロワンのプロトタイプだとも考えています。

アクションが凄くて、快盗の方が俊敏に動き回り、警察の方はがむしゃらに正攻法で銃撃戦メインの肉弾戦を行う。
その時の演出が、ゼロワンの俊敏さと、バルカンの荒々しい力強さに現れていた、と思います。

まあ、監督はローテーション制なので、次は違う演出だとは思いますが、一応の方向性にはなるかなあ、と。

とにかく、主役の中身が若返って、スーツも軽量化されたおかげで、よく動く。次回はフォームチェンジで、どんな演出がされるかも楽しみ。
ジオウ劇場版で披露したのは飛行ユニットのタカでしたが、TVでは先に水中戦のサメを披露。タカはどうも、敵ライダーが先に使って、それを倒してゲットするみたいですね。

そして、注目は女性ライダーのバルキリー。バルカンは自力で怪人を撃退しましたが、バルキリーはただのサポート役に甘んじるのか、それとも、結構強いのか。

中の人が、エグゼイドのレベル1(二頭身形態)で、ピョンピョン飛び跳ねてましたので、素早いアクションが売りなんでしょうけど、ゼロワンとどう差別化するのか、とか、そっちにも期待です。

★キバとオーズ

昔の記憶でレスしてましたが、こちらでのコメントに感化されて、見てみました。

キバは麻生ゆり&恵の母子イクサ装着で、宿敵のルークを撃退する話がなかなか良くて、そこから、いよいよクイーンとかキングとの宿命の対決とか悲恋とかに流れていくようですね。

一方、オーズは伊達さんがまだ健在な時期でしたか。
伊達さん退場は、意外と遅かったんだなあ、と記憶違いを修正。
ということで、これから伊達さんが退場して、後藤ちゃんがバースを引き継ぐ感動のドラマになるのか、と。

この辺は、もう一度見たいと思います。

この時期は、主役ライダーよりも2号ライダーに注目していた時期で、まあ、今は2号を通り越して、3人目以降にツボを押されがちなんですが、
2号以降は、主役と対立したり、立ち位置が流動的なのが、ドラマとして面白いですね。

まあ、あまりに陰湿なキャラとか、迷走しすぎなのは嫌ですけど。
主役が飄々としているキャラなら、2号は熱いキャラとか、「俺はお前の味方じゃない。いつか倒してやる」と言いつつ、何だかんだ言って助けてくれるとか、面倒くさい性格だけど本音はいい人、クールを装いつつも熱い人ってのが好みですな。

Re: 9月のスレッド(2019) - K.K

2019/09/16 (Mon) 19:07:15

 定例感想プラスアルファです。

●仮面ライダーゼロワン(第3話:ソノ男、寿司職人)

 怪人相当のマギアに対し、戦闘員相当のマギアはトリロバイトマギアという名前になっているようですね(公式サイト、ウィキペディア等に記載あり)。どうも呼びにくいし覚えにくいので、当面は戦闘員マギアと呼んでおこうと思います。

 ただ、今話の最重要マギア(と個人的に思うの)は「一貫ニギロー」がマギア化した戦闘員マギア=トリロバイトマギアなんですよね。今話の感想に限り、一貫ニギロー由来のマギアをトリロバイトマギア、他のトリロバイトマギアを戦闘員マギアと呼んで区別してみたいと思います。

 ともかく本編。寿司職人の仕事のシーンで始まりまして、職人の手に刻印のようなものがある。寿司職人ヒューマノイドの一貫ニギローですね。握った寿司を客に差し出すときに「魂の一貫」とか言ってまして、ちょっと芝居がかってるかも。が、これが或人のヒューマノイド売り込みであるわけですね。ニギローはまだ寿司職人として活躍しているわけではない。

 売り込み先は頑固そうな老寿司店主:魚住で、後のシーンも踏まえますと、弟子入りした寿司職人は何人もいたけれど、みんな逃げてしまったらしい。そこでヒューマノイドならば、というわけでしたか。(シンギュラリティを起こしていなければ)人間特有の「やる気が削がれる」「我を張る」「嫌気がさす」等々はないわけで。

 が、店主の魚住は気に入らない。真心が大事なのにロボットに心がない、というわけですな。断られそうになると、なぜかAIMSの刃唯阿が入店、或人の助太刀に入る。目的は後で明らかになりまして、ニギローにこっそりマルウェアを仕込んで、スパイに仕立て上げたわけですね。それはともかく、唯阿は「ヒューマギアには優れた価値がある」と言い出しまして、どういうことかと思ったところでOP曲。

 ようやくOP曲が入ったなとちょっと嬉しかったり。もっとも、第1~2話でのOPカットは本編の時間を取るためとこちらで伺いまして、それはそれで納得した次第。毎回あるOPより、1話限りの本編の描写、情報を優先してくれたんならOKです。かつ、OP映像を見ますと、イズなどで思わせぶりなカットがありまして、公開を少し遅らせるべき内容も含まれているのかもしれません。

 OP曲後、滅亡迅雷.net拠点のシーンとなりまして、水中に沈んでいる「アーク」の復元が目的らしいと示される。この後、刃唯阿などから「箱舟」という単語も出まして、両者の狙いが一致してる、あるいはこの物語の問題の中核がそれだということみたいですね。どうやら、シンギュラリティを起こしたヒューマギアをマギア化したもので、アークを復活させていくみたいですな。

 一方、飛電社では福添一派が策謀を巡らしているみたいですが、たった一軒の寿司店でのヒューマギア採用が大ごとみたいな扱いのようです。大企業のはずですから、おかしかないかという気がしましたが、老舗の採用実績をてこに、あちこちで採用してもらう算段なのかな。もっとも、後のシーンで既に寿司職人ヒューマギアが働いてましたんで、それもないか。ニギローが画期的な機能を持っていると考えたらいいんだろうか。

 それにしても、秘書ギアのシェスタまで一緒に棒読み笑いしているのは、ちょっと可笑しかったり。ただ、このシーンを後で思い出しまして、ニギローに仕込まれたのと同様のマルウェア使われたらマズいなという気もしました。秘書ギアはセキュリティがしっかりしてればいいんですが、そうでなければ機密情報ダダ洩れになりそう。

 シーンは寿司店での売り込みに戻りまして、刃唯阿がデバイスをニギローに向けて、何かインストールしてます。後でこれが情報収集用マルウェアだと明かされるわけですね。この時点では、唯阿の寿司の好みかなにかをニギローに伝えたようなミスリードしてます。或人サイドでは終始、マルウェアに気づかなかった模様。ニギローは事件後、まっさらから再インストールされたようですんで、証拠が残らなかったんだろう。
(よく考えてみると、刃唯阿が証拠隠滅を図った可能性も無きにしも非ずか?)

 その頃、理髪店で働くヒューマギア(シザーメンズと字幕に出てました)が、シンギュラリティを起こしてますね。客が笑って「ありがとう、また来るよ」と言ったのがきっかけらしい。理髪ギアは何かを感じたらしいですが、すかさず迅に付け込まれましたか。マギア化されまして、イカ(ネオヒボリテス)モチーフのネオヒマギアですか。
(理髪ギアがマギア化に抵抗する描写が省かれたりしてまして、今回は被害者ギアへの感情移入を低めにしようとする制作意図がうかがえる気がします。)

 これをまずAIMSの不破がバルカンで迎え撃ち、商談を切り上げた或人もゼロワンで参戦。唯阿は未だ見守ってますね。バルキリー、はよ来い(^^;。それはともかく、ライダー2人相手でもイカマギア(ネオヒボリテスって、マギア名がいつも覚えにくいよ ^^;)は充分戦えそうな感じでしたが、イカ墨吐いて撤退してしまいましたな。そうなれば、未だ暴走ギア扱いの或人ゼロワンも「イカせちまった」と捨てダジャレ吐いてトンずらするのも仕方ない。

 CM後、社に戻った或人が福添一派に囲まれて非難の嵐ですな。福添の秘書ギア:シェスタは或人の(だんだん意図せず発するようになった)ダジャレは理解できない模様で、イズとだいぶ異なる。やはり稼働後の学習でヒューマギアにも個性が出てくるらしい。

 そのイズは衛星ゼアとコンタクトしてまして、ちょっとWでのフィリップの「地球の本棚」の情報検索を思い出しました。あれのデジタル版みたいな印象です。何をしてるのかと思ったら、イカマギアに対抗できそうなプログライズキー開発でしたか。なるほど、ゼロワンではこの手法で各種フォーム(と玩具 ^^;)を作っていくわけか。

 そこへ或人に連れられてニギローが入って来る。老寿司店主に駄目出し食らったニギローですが、店主に再度売り込みをかける策を考えていたらしい。心をデータ化できるかですね。心がないから断られたんなら、それをインストールすればいいと。しかしイズが言下に可能性を否定。

 行き詰ったようですが、或人が地道な案を思いつくわけですね。そもそも老店主は人間の弟子も付いて行けなかった。じゃあ原因を元弟子に聞いてみればいい。それで分かったのが、「天空真心握り」なる奇妙な握り方ということですね。人間の弟子は会得する前から意味が分からず、師匠の店主を見放してしまった。しかしニギローは「まだ心がない」ヒューマギアだけあって、動画からひたすら模倣して、少なくとも形だけは会得できた。

 その「天空真心握り」を店主に披露して、ようやくニギローは認められたようです。そのときのニギローの言に、個人的にですが注目しました。要はニギローも未だに「天空真心握り」の存在意義とか理由は分かっていない。が、それ以外の(論理的に突き詰められる)ことは分かった。となると、分かった部分に欠けたところに「心」がある。いわば、鋳型から鋳造品の形状を推測したような感じでしょうか。シンギュラリティに達する以前のAIとして、「心」へのアプローチがなかなか面白いと思いました。

 ニギローがようやく店主に認められそうになった途端、イカマギアの襲来ですね。といっても、ヒューマギアを戦闘員マギア化する触手攻撃ですが。これでニギローもトリロバイトマギアにされてしまう。しかも、他の戦闘員マギアの中に紛れ込んでしまい、或人らからは判別不能になってしまうわけですね。この事態を察知した刃唯阿が駆けつけ、バルキリーに変身して応戦。よし、ようやく3人ライダー揃った(OPで5名のシルエットが見えまして、残る2人は迅と滅か?)。

 この辺りまで来まして、ヒューマギアに対する見方が、或人、不破諫、刃唯阿でそれぞれ偏っているらしいという気がしました。

 或人:ヒューマギアは人間同様(入れ込み過ぎ)
 不破:暴走の可能性のあるヒューマギアは有害無用(敵視しすぎ)
 唯阿:ヒューマギアは有用で複製可能な道具(一見合理的ながら冷淡に過ぎる)

 しかし、老店主の「道具じゃない」「付き合い方は人間次第」というのが、どうやら中庸といったところ。人間次第は唯阿の言ではあるわけですが、ニュアンスとしては「使い方は人間次第」だった感じです。もしかして、主要メンバー3人がたどり着くべき結論が別にあると、第3話で暗示されたのかなという気もします。

 それはともかく、或人も変身しまして、本日のクライマックスバトルへ突入。バルキリーは高速&連射が戦闘スタイルみたいですね(カーブするときの体の傾きとか、なかなかの演出)。攻撃力を高めるときは移動連射での一点集中砲火ということらしい。ゼロワンは新プログライズキー使いまして、サメモチーフですか。なるほど天敵、捕食者で対抗ということか。ともかく、やはり序盤での戦いだし、特にバルキリーお披露目でもあって、あっさりと味方勝利ですな。が、滅亡迅雷.net側としては、それで問題ないらしい。イカマギアの残骸からゼツメライズキーを迅が回収して、敵も作戦成功の模様です。

 しかし、おそらくトリロバイトマギア化したニギローは、他の戦闘員マギアもとろも完全破壊されたみたいですね。再び寿司店に現れたニギローは若葉マークがあり、唯阿の言うように(別の素体に)コピーされらものなんでしょう。しかし、何らかの寿司ノウハウは欠落している模様で、シャリの握る力加減という基本から、老店主に仕込まれてます(ということは、老店主は一から育てるつもりになった、つまりヒューマギアに親しみを持ってくれたんだろう)。

 最後はお約束の或人のスベるギャグとイズのツッコミ説明ですが、今回は或人が意図せず発したダジャレですね。しかし、イズはしっかりダジャレの意味を説明し、「或人じゃナイト」まで付け加えてトドメ刺しとりますな(^^;。

 と緩んだところで緊張するシーンになりました。場所は不明ながら、大物と思しき男に刃唯阿が報告してます。ニギローに仕込んだマルウェアで得た情報ですね。これで少なくとも唯阿側に飛電社にプログライズキー製造能力があることがバレた。おそらく或人がゼロワンであることも漏れたんじゃなかろうか。謎の男は「箱舟はよみがえる」とか言ってまして、じわじわと謎を深めてくれてます。

 それにしても、この男、チェスなんか指してまして、チェスに対する興味よりは、部屋の装飾品という位置づけかな? こういうアイテムを飾るキャラって、自己陶酔からくる過剰な自信とか、いろいろ問題あることが多いような(フィクション表現限定です)。似たようなボードゲームで将棋だったりすると、割と質実剛健なイメージかもしれません。

次話「バスガイドは見た!アンナ真実」で、ヒューマギアのお仕事紹介以外に、デイブレイクの経緯が関わってくるみたいですね。何が敵味方の争点になっているのか、概要くらいはそろそろ明かして欲しいところです。

●仮面ライダーキバ

 こちらで特に意図せず仕事人のことを書いてみたんですが、その後、先週分(ネット最新2話)のネットのキバを見まして、ちょっとびっくりしたり嬉しかったり。キング(仮面ライダーサガ、登大牙)の必殺技です。

 彼が「裏切り者」(人間を愛したファンガイア)に死を与えるとき、まるで必殺の三味線屋の勇次でした。光の鞭みたいので相手を吊るし、鞭の根元を触った瞬間、相手が絶命(爆裂)してます。勇次が殺しの最後に「ビン」と三味線の糸をはじくのと似てます。そして、糸を握って引いてブチっと切る(初期の勇次は爪で糸を切ってましたが)。調べると「スネーキングデスブレイク」という必殺技なんだそうで。必殺の技を意識して設定したかどうか不明ですが、個人的にはなかなかツボです。

 それにしても、こちらで伺い、ジオウスタート時のイベントの平成ライダー第1~2回ネット公開でも観た通り、キバの過去編/現在編の行き来は、なかなか付いて行くのが大変です。途中から観始めたこともありますが、もしかするとわざと過去と現在を融和したような表現手法を取っているのかもしれません。

 印象的な演出では、こちらでも伺った過去と現在でのルーク撃退があります。過去/現在のヒロインが立ち向かい、止めを刺すわけですが、ほぼぴったり重なっている。

 それ以外にもいろいろありまして、例えば「過去:歩道橋から見下ろす場所でバトル」から切れ目なしに「現在:歩道橋上でのバトル」とつないでました。うっかりしていると、1つのバトルが場所を変えただけと勘違いしかねません(というか、勘違いしかけたorz)。

 キバもオーズも、ネットでの再放映をこちらで伺い、観始めたときは「映像だけ観ておこうか」と思っていたんですが、上記のような見せ方の面白さなどにハマって来まして、ネット情報等でもう少し理解してみたくなりました(といっても、ウィキペディアの文字情報以下の理解にしかならなさそうではあるんですがorz)。

Re: 9月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/09/20 (Fri) 12:02:37

週末連休に遊びに行く予定を入れていたら、台風17号のせいで延期することになって残念気分だったり。

まあ、のんびりDVDでも見てようかな、と。

★ゼロワン

機動力のゼロワン、力と破壊力のバルカンに対し、バルキリーは何が長所かなと思っていたら、
ジャンプを駆使した3次元方向の機動力のゼロワンに比べて、地上を高速走行する平面機動力と、銃器の連射、そして周囲の物品を防護壁に活用する環境利用の戦術かな、と。

キャラによる戦術スタイルの違いを、うまく映像表現していて、毎回のアクションが楽しい頃合いです。

そして、ゼロワンの新フォームは、押し寄せるイカ触手に対して、斬撃スタイルで対抗。
通常フォームでもカバンストラッシュで斬撃はできるのですが、あれは両手持ちの大剣相当なので、細かい動きができずにパワーで押し切る形。つまり、素早い切断には不向きなのですが、サメのヒレカッターは両手それぞれに装着された短刀2刀流みたいな装備なので、触手も次から次へと切り捨てることができる。

こういう形で、フォームごとの戦闘スタイルの違いを分析できる序盤は結構、好きですね。
話が進むと、細かい技の違いよりも、力のインフレが加速して、派手なんだけど分析の楽しさが欠如するし、フォームの数も大量になるので、いちいち違いを考えられなくなる。

この後は、バルカンの拳ゴリラとか、ゼロワンの炎トラとか、バルキリーの電撃蜂とか、技プラス動物のフォームチェンジが増えて、どこまで分析続けられるかなあ、と。


ストーリーの方は、AIに対する人間の接し方の違いに焦点を当てつつ、敵側の背景にもそろそろ踏み込んで来そう。

あとは、お笑い系主人公とイズちゃんの可愛いコンビがドラマの緊迫感を和らげる働きですか。

脚本家さんによれば、メインキャラでエイムズの2人がシリアスでギスギスした方向で、イズには感情がないので、明るく楽しいキャラにできるのは主人公しかいない。だから、主人公にはテンションを上げまくって演じて欲しい、と番組開始時に言われていたのですが、

ふたを開けてみると、感情のないはずのイズちゃんが、アンドロイド風の天然アクションで、笑いをとってくる。これは、たぶん脚本家の想定以上に、現場で演出を担当する監督らがイズちゃんで場を和ませようとしているんだろうな、と推察。

まあ、そのうち不破もデレるだろうし、逆に唯阿さんのクールビューティーぶりが崩れるのはいつか。

一方で、滅亡迅雷.netがギャグとして、ネットでは定着しつつあるように感じる今日この頃です。
劇中でやっていることはひどいんだけど、「私の使命は◯◯すること(建て前)」に対して、「違うよ。君の使命は××だよ(ブラックジョーク的な本質指摘)」と来て、「滅亡迅雷.netに接続します」と暴走オチを付ける流れ。



私の使命は、子供たちにヒーローの素晴らしさを伝えること。
違うよ。ヒーロー玩具をいっぱい売りつけて、企業を儲けさせることだよ。
滅亡迅雷.netに接続します。「新しいプログライズキーがどんどん出るぞ。さあ、買うんだ」(消費税アップもあって、悲鳴をあげる親)

次回は、バスの運転手ヒューマギアのバース(名前が面白い)がコウモリマギアになるようですが、果たしてバスガイドヒューマギアは助かるのか、それとも、やはり洗脳されてしまうのかを気にしつつ。

OPの涙イズなんかも気になりつつ。

★過去ライダー

仮面ライダーサガの必殺風味アクションがタイムリーにツボだったという話。視聴当時も非常に盛り上がった記憶が。
というか、放送当時は、必殺仕事人新作のTV放送が近いこともあって、いろいろ仕込んでいたような気も。

一方、このサガは後に牙狼、絶狼に続く第3の魔戒騎士ダンの役にもなって、ブレイクしていましたな。

過去ライダーと牙狼の縁というのは、ディケイド→神牙→もう一回ディケイドという流れもあったり、
今度の映画では、ゲイツが似ていると言われた仮面ライダーナイト役の松田悟志さんが出てきたり、いろいろ役者の遍歴を面白く感じたりも。

ともあれ、役者つながりとか、監督つながりとか、いろいろ追っていくと面白いので、そういう関連事項やら系譜やらが見えて来ると抜け出せなくなるのが映像業界かもしれません。

Re: 9月のスレッド(2019) - K.K

2019/09/24 (Tue) 15:22:07

 定例感想プラスアルファです。

●仮面ライダーゼロワン(第4話:バスガイドは見た!アンナ真実)

 今頃になって気が付いたんですが、サブタイトルは有名作品名をもじる遊びが入れてあるみたいですね。今話ですと「家政婦は見た!」(→「家政婦のミタ」もか?)に倣ってみたんでしょう。ちょっとウィキペディアで調べてみますと、「家政婦のミタ」の主人公家政婦はゴルゴ13の設定を取り入れてあるみたいで(例:背後に立った人間を反射的に投げ飛ばす)、ちょっと笑った。

 今話のメインゲスト:アンナですと、任務に忠実な点は「家政婦のミタ」に近いところがあるのかも。サブタイはさらに「アンナ」は形容動詞の「あんな」とかけてあるんだろう。このアンナが滅亡迅雷.netに侵食されてトリロバイトマギア化したわけですが、敵側とならずに職務遂行した点、もしかすると何かの伏線だったかも。

 それはともかく本編。或人の今回の視察(見学、いや遠足に近いか?)は、バスガイドギアのアンナということですね。個人的にはバスガイドの擬人AI化って、ちょっと技術の使い方を間違えているような。観光情報だとスマホ~タブレットに表示したり、そういう機器から音声情報を流せばいい。観光客が疑問に思ったことも、それらの機器が個別に応答すればいいはず。

 ただ、他人の疑問を聞いて「確かにそれってよく分からないな」と、自分が知らないことに気が付くこともある等、1(ガイド)対多(客)のメリットもあります。あるいは団体客に一体感が生じるということもありそう(みんな同じガイドの話を聞いている、といった意識)。その他は慣れとか懐かしさでしょうか。バスガイドが人気の職業でないなら、ヒューマギアが担当するのも悪くないのかもしれない。

 いかん脱線を長々と。観光客は中学生、観光目的地はブレイクタウンとなっているわけですが、中学生の1人の桜井郷にとってはトラウマの地であるわけですね。デイブレイクの原因が整備不良とされており、郷の父親の桜井聡がその責任者だった。そのため、郷本人は父親について悩み、周囲はデイブレイクを起こした奴の子だとして責めがちになる。

 バスガイドのアンナが中学生らにデイブレイクのいきさつを説明してまして、視聴者に対しては設定説明になってますね。映像も挟んでくれてまして、個人的におやと思ったのが打ち上げに失敗したらしい通信衛星。既に軌道上には通信衛星ゼアがあるわけですが、失敗したのはたぶんそれの初期型か。形からすると、前話までで「アーク」「箱舟」としてちらっと映ったものに似ている感じです。衛星ゼアはゼロワンにとっては最強の設備であるようですから、もし失敗した衛星を敵側が使えるようになると、一気に戦力を増しそうです。

 という妄想は措いときまして(^^;、迅が今回ターゲットにしたのはバスガイドのアンナではなく運転手でしたか。郷の級友が「こいつの親父のせいで爆発が起きたんだ」と悪質なイジリをした途端、背後のバスがドッカーン。この流れ、なんかで見たことあるなと考えてみまして、フルメタルパニックふもっふ第1話冒頭だと思い出しました(千鳥かなめと常盤恭子が昨夜見た深夜映画の爆発の凄さを語った途端、至近距離で相良宗介が爆破騒ぎを起こす)。

 それにしてもバスがそこまで大爆発するかというほど派手過ぎですが、その爆炎の中から敵キャラクターが平然と歩み出てくるって、非常に好みなのでOK。が、コウモリマギア(オニコマギア)に変身するときの背後の炎はもうちょっと大きくしてほしいかもです。
(それにしても、バスの運転手がバースで、案内するガイドがアンナですか。ダジャレが好きな人が名前考えてるのかな。)

 それはそれとして(^^;、中学生らは森に逃げ出し、或人が迎撃しようと変身にかかったところで、AIMSの2人が到着。これ、やっぱりイズがハッキングされてるんじゃなかろうか(いや全ては特撮・井上ワープです ^^;)。しかし、コウモリマギアは飛び去ってしまう。AIMSライダーの銃も有効射程距離だけは意外と短いらしく、撃墜は難しい様子ですね。

 事件後、ガイドギアのアンナとなぜか桜井郷だけが飛電社に連れて来られまして、或人らから事情聴取されてますね。AIMSも同席してる。或人としては、落ち込む郷を心配したからでもあるんだろう。飛電社における重大事故の遺族でもありますしね。

 この時点では、飛電社側(主にイズの解説)としては「整備不良によるミス」を事実だとしている。郷もそう思っている。しかし、AIMSの不破は(もともと飛電社の隠ぺいを疑っていることもあり)郷の父親:桜井聡のせいではない、ヒューマギアの叛乱のせいと断言。実際、その通りだったわけで、最初から最後まで郷を信じてやったのは不破ということになりますね。ただ、爆発の真相については不破も見破れなかった。

 ともかく、じゃあ真実を確かめに行こうってことで、不破は郷を連れてブレイクタウンに強行突入。或人も副社長:福添に問い質してみて、何か秘匿されていると気が付く。アンナもデイブレイクの記録されていない部分があると疑義を提示(本人によれば「土地の歴史を正しく伝えるのが仕事」だから)。これに応じたイズが意図的な情報操作の可能性を指摘。これで、或人側もブレイクタウンに確かめに行くことになるわけですね。

 福添は終始、「記憶にございません」で通すわけですが、これはこれで副社長の仕事を果たしているといえそう。12年前ですから、既に対応協議は終わっているはずであり(先代社長の是之介も承知、承認しているはず)、経験不足の新社長に新たに対応させるわけにもいかない。黙した以上は黙した責任を取らねばならないことは明白で、ある意味、責任転嫁を図らなかったともいえます。

 一方、不破と郷。いざブレイクタウンへ、というところで唯阿が現れる。一応、止めはするんですが、無駄と分かってるみたいですね。むしろ、新装備を不破に渡したりしまして、行けと促しているようですらある。ヤバい性能だから不破には使いこなせない、などと煽りさえしてるし(^^;。唯阿のこの行動は、不破を心配しているようでもあるし、新装備を実験したがってるようでもある。唯阿は不破の変身を密かに報告してたりしてますんで、自分としてはどうも行動の理由を疑ってしまいます。

 一方、イズも準備は怠りない。敵が飛ぶんならこちらも対応装備開発ということですね。そういや、最初にコウモリマギアが現れたとき、イズは飛び去る様子をじっと凝視してました。あれは敵データ採取~解析のためだったか。

 不破、或人らがブレイクタウンに到着しますと、さっそく戦闘員マギアが襲って来まして、滅亡迅雷.net側は拠点であることを隠す気もないらしい。不破は或人が機密情報漏洩を防ぎに来たと邪推しますと、それならとばかり或人は目の前で変身して見せて応える。個人的にはなかなかカッコいい、燃える展開です。ともかく、これで不破と或人の距離が少し縮まったはずです。郷も見てますんで、これ以降、社長ライダーは公然の事実となるのかな。

 しかしコウモリマギアも現れまして、跳べるけど飛べないゼロワン劣勢。ですが、こんあんこともあろうかとイズが鳥型装備を開発しておいたわけですね。名前を調べるとフライングファルコンですか。コウモリとハヤブサでは、飛行性能はハヤブサに一日の長がある模様です。敵の性能を前提として開発したんだから当然か。


 或人が食い止めている間に郷らは工場中枢区画へ。中央制御室には旧型ヒューマギアのメモリが落ちてまして、アンナが自らにセットして再生を試みる。そこへ戦闘員マギアが襲い掛かり、不破が新装備で迎撃にかかるも(パワー型のコング、らしい)、アンナはトリロバイトマギア化されるしで万事休す。が、アンナがプロ根性見せまして、マギア化に抗してメモリーの映像を再生。

 このおかげで工場爆発の真相が分かりまして、郷の父親の桜井聡がヒューマギア→マギアの叛乱を食い止めるため、工場を封鎖したうえで爆発に巻き込まれたことが明らかになる。命に代えて他人を守ったわけで英雄だったということですね。

 このとき、敵ボスらしき者がモニターに映りまして、少なくとも敵が滅亡迅雷.netであり、人類皆殺しの目的があることを通告してます。ということは、桜井聡が工場を封鎖したことは、敵としては想定外だったのかな。わざわざ「聖戦」を宣するからには、桜井聡を避難させて、滅亡迅雷.netの存在と目的を広く知らしめたかったはず。ある意味、桜井聡は人々を守ったけど、結果的にはですが、同時に滅亡迅雷.netの存在を秘匿することにもなってしまったように思います。

 映像記録は工場爆破の直前くらいで終わってしまいまして(まあ当然そうなるわな)、アンナは姿かたちは変わりましたが、マギア化に抗し切ったようですね。しかし真相に怒ったらしい不破バルカンが或人ゼロワンに向けてパワーパンチングブラストを放った、と思ったら、いつの間にか背後に現れたコウモリマギアめがけてでしたか。威力は大きいらしく、一撃で撃破ですね。

 これで第2話での流れ弾が或人ゼロワンをかすめた件について、或人も理解したんじゃないかと思います。それはともかく、アンナをAIMSに連れ帰って解析したかった不破ですが、アンナが何者かに抹殺されてしまう。映像記録等を秘匿したいわけではなかろう。宣戦布告を含んでたし、映像再生時は手出ししてこなかったし。もしかして、アンナが完全にはマギア化しなかったことが、敵としてはマズかったのかな? 旧型のヒューマギアメモリにマギア化に抗する何かがあるとかで。

 アンナ抹殺の実行犯と思しきライダーが映りまして、変身を解くと滅ですか。前に戦闘員ギアを笑いながら撃った迅ですら(笑いながらですが)「エグイことするね」と言っとりますね。滅は「我らがアークの存在を知られては面倒だ」と言っており、秘匿したかったのはアークということでしたか。

 映像記録は残りませんでしたが、確実性の高い目撃者証言はある。或人は飛電社長でありイズは秘書ですから、公開した情報は不利なものです。もう1人は嘘を言う必要がなく、虚偽を言うことが致命的にもなるAIMS現場指揮官。この2人が一致した内容を証言するなら疑う理由はないですね。桜井聡の濡れ衣は晴れまして、郷も周囲から一転して尊敬されるようになったみたいですね。

 という感動的な流れはお約束で断ち切られまして、或人のスベるギャグ「恩/オンに着るよ!」→密かにツボる不破→イズ解説でダメージ受ける或人、ですな。主水さんの必殺シリーズのある時期以降、主水が裏の仕事の後は家に戻って、せんとりつとコントするのと似たような定番になっているのかもです。

 次話は「カレの情熱まんが道」ですか。「魔戒ノ花」では執筆意欲と名声欲のあまり、ホラーの闇に堕ちた漫画家の回が印象的でした。ゼロワン予告からすると、どうやらヒューマギアアシスタントが優秀過ぎて、自信喪失してやる気を失った漫画家の話みたいですね。

●魔戒ノ花(牙狼)

 公式サイトでのネット放映も第21話「残像」まで来まして、いよいよ大詰めですね。といっても、2クールを通して1つのストーリーを追う展開ではなく、エイリスを追ってはいるものの、1話完結性が高いですね。

 こちらで伺った通り、主人公の雷牙は既に完成されたキャラのようで、成長物語ではなかったようです。経歴が謎ですし、マユリに対して冷淡だったクロウが波乱要素になるのかなと思ったんですが、そうでもなかった。マユリに対しては態度を改めるに迷いはなかったし、雷牙に反発するような流れもなかった。

 むしろチームワークがよくて、第16話「絶叫」では魔界に引きずり込まれ、ピンチに陥った雷牙を、すかさずクロウが救援に来てました。あまりにも危なげない勝ち方になったもんですから、観ていて「もう少しハラハラさせてほしいなあ」とか思ってしまったほどです。

 その一方、これもこちらで伺った通りなんですが、マユリの変化はなかなか興味深い。これは本編での変化もそうなんですが、ED曲時の映像も見逃せない感じですね。ちょっとしたショートコントになってまして、本編に対応して毎回変わってますね。酒を酒と理解せずに飲み干して倒れてしまったりしてたのが、後には本に興味を示すようになってたり、だんだん人間味が出て来ているようです。

 ホラーも工夫されている点は好感度高い。第20話「鉄人」ですと、ホラー化されずに「鉄人」に取り込まれる女子高生とか、なかなか怖い感じがあります。しかし、完璧なハッピーエンドになっている点、牙狼1stとの作風の差を感じたりしました。

 第21話「残像」ですと、子どもを形だけ(映像だけ?)よみがえらせたホラーに、取りつかれた父親の子への愛情が残ってるのかな、と見せかけておいて、実はそういう演技を面白がっていただけという、最後に絶望へ落とす流れはなかなかツボでした。もしかすると、この話のラストがあるから前話では対比的にハッピーエンドに持っていったのかな。

 もう1つ見どころがありまして、初出の重要キャラが幾人かいますね。例えば媚空で、劇場版も作られたキャラクターですね。魔戒サイドに闇堕ちした者を処分する専門職があることも示されましたんで、設定も追加されたといえそう。毒島エイジですと、「大師」と呼ばれる上級職があることを示したのは、もしかして本作が最初なのかな(自分が「大師」があることを知ったのはTV編「神ノ牙」)。

 キャラや設定面で牙狼シリーズをいろいろ拡充して、後の展開を考えていたんじゃないかと思います。TVでは外伝的な「神ノ牙」以降が音沙汰ない感じですが、せっかくこういった工夫を突っ込んだんですから、牙狼の継続を期待したいところです。自分的には深夜特撮の華ですし。

Re: 9月のスレッド(2019) - White NOVA

2019/09/27 (Fri) 07:18:25

朝晩がだいぶ涼しくなって来たな、と感じる9月下旬です。

★ゼロワン

バスの運転手だからバース。
この名前でヒゲ面というのが、元阪神のランディ・バースとか、仮面ライダーバース(伊達さん)を思い出して、笑いました。

折しも、配信されているオーズが、伊達さん退場回だったり。

だけど、バースは主役ではなくて、ヒューマギア側の主人公はバスガイドのアンナでした。
で、名前付きヒューマギアがことごとく怪人化されたり、戦闘員化されて破壊されるのが、何だか必殺仕事人のゲストみたいだなあ、と感じたりも。ことごとく、悪人に殺されるか、仕事人に殺されるか、のパターン。
まあ、今回のアンナさんは抵抗した方で、もう少ししたら、滅亡迅雷.netの支配に対するワクチンプログラムとかできるかなあ、と期待したりします。作るとしたら、由阿さんか、イズちゃんか。

そして、アンナちゃんをサソリの毒針で暗殺した仮面ライダー滅(針で暗殺=必殺っぽい)。中の人がミスター平成ライダーの高岩さんで、ジオウで主役引退したけど、ダークライダーに転向ってことで、ライダーをやめたわけじゃない、と。

ともあれ、アルト社長のゼロワン正体バレが思ったよりも早く、不破さんとの対立が案外早く解消されそうな流れがいいですな。

不破「俺はお前を認めたわけじゃない。暴走したAIは破壊する!」

と宣言しながら、何だかんだ言って共闘してくれるツンデレ関係が確立しそうで、今年も2号はその枠か、と。

あと、フライングファルコンは、イズ製作でした。玩具情報から、仮面ライダー迅がフライングファルコンの力で変身するって話があったので、てっきり敵が作るものか、と。
すると、フライングファルコンのプログライズキーが迅に奪われるみたいですね。

また、ゼロワンのパンチングコング・フォームも発表されたので、不破さんがアルトに貸すのかな。互いの装備を貸せる仲に進展するのなら、いい感じですね。

★牙狼

新作発表は、10月公開の映画が終わってから、11月の金狼感謝祭で行われそうですね。

近年の流れだと、「映画→その設定を継承してのTV放送」というパターンもありますので(牙狼翔とか、神ノ牙とか)、雷牙のTVシリーズ2作目というのを期待したく。

まあ、今年の牙狼は、秋に恒例だったアニメ版がないのが残念なところですが、とにかく、来年正月からTVの新シリーズが始まればいいなあ、と感じております。

Re: 9月のスレッド(2019) - K.K

2019/09/29 (Sun) 20:32:39

 定例感想プラスアルファです。

●仮面ライダーゼロワン(第5話:カレの情熱まんが道)

 今話は漫画アシスタント・ヒューマノイドの森筆ジーペンがマギア化、絶滅した巻貝のビカリアを元にしたビカリアマギアということですね。相変わらず名前が覚えにくい(≒イメージしにくい)ので、巻貝マギアと呼んでおこうと思います。

 前話から気になるのが、ゼロワンの正体を知った不破諫と或人の関係なんですが、不破の特異な能力のお陰で、相いれないヒューマギア観を超えて、すんなりと相棒化しそうです。一般人(?)には普通の言葉、ないしは無意味な悲鳴とか、ともかく文字列から不破はどうやらダジャレを見出してしまう能力があるらしい(かつ、ツボる)。音楽で言う絶対音感みたいな何かですね。

 それはともかく本編。冒頭からは或人のヒューマギアネット注文体験らしい。社内研修がまだ続いているようですね。設定紹介というよりは、実際に注文している人をちらっと見せるのが狙いだったか。次話予告からして、次話の多澤青次(声優事務所社長)が声優(次話のメインゲスト:香菜澤セイネ、花澤香菜さんのもじり?)を注文する様子を見せていたらしい。漫画の次はアニメと、テーマ的にはつながっているようです。

 次の或人の研修(かな?)は漫画家:石墨超一郎(石ノ森章太郎さんのもじりか?)へのアシスタント・ヒューマギア納入ですか。起動したヒューマギアの耳部分に、若葉マークが灯る。何度も出てきたものですが、この後の石墨の台詞(ラーニング云々)からしても、やはり若葉マークはまだ実用的になるに至らない、未学習のAIを示すもののようですね。

 で、アシスタントギアの中でも自我が芽生えかけている森筆ジーペンが迅のターゲットとなるわけですか。石墨のアシスタントギアの扱いに抗議の意思を示しかけてましたもんね。

 今回もヒューマギアの実用化目的について、ちょっと疑問ありでした。現在のコミックのデジタル制作技術からすると、そもそもヒューマギア形態でペンを動かす必要があるのか。漫画制作はラフ画をスキャンした後は、ペン入れから彩色まで、例えば液晶ペンタブに専用ペンで描くことができるようです。要はデジタルで作業が完結できる。

 ヒューマギアはAIですから、実際にモニターに絵を出すまでもなく、デジタルデータのみで作業を行うことができるはず。ということは、ペンを持つためとかの人間形態も必要ない(非人間型でも同様)。ラフ画スキャン以降は、単にコンピュータ内で処理し、状況を人間の漫画家がチェックすれば済む。今話の石墨だと、ほぼ任せきりですから特にそうなりそう。

 それでも人間形態のアシスタントギアが活躍できるとすると、理由はペンを動かすというアナログ部分に何かあるのかもしれません。アシスタントギアがラフ画を下敷きにアナログなペン入れする様子も描かれてました。いかにデータ通りに手が動いたとしても、線とかは揺らぐはずです。漫画読者がそういう揺らぎ≒人間味を好んでいるので、劇中のような漫画制作が成立している、と考えることにしました。

 それはそれとして(^^;、ジーペンが迅にマギア化され巻貝マギアになり、スタジオ(というより石墨?)に襲い掛かってくるわけですね。他のアシスタントギアもマギア化してしまう。この行動、普段の石墨の態度に不服があったと考えてよさそう。ついさっき、抗議の意思を示しかけたわけですし。

 或人はゼロワンで迎撃を試みるわけですが、巻貝マギアの硬さに苦戦、そこへ駆けつけてきたAIMSの不破が新装備アタッシュショットガンでとりあえず撃退するわけですね。ただし、反動が大きくて扱いづらいらしい。しかし、この後のシーンでパンチングコングで難なく使用しており、刃唯阿の装備開発計画の一端が窺える気がします。
(迅にバイティングシャークプログライズキーが奪われかけまして、こちらで伺ったフライングファルコン奪取の伏線か? 今話ラストで滅が迅にプログライズキー奪取について注意してましたし。)

 しかし、アシスタントギアはこれで全員いなくなってしまい、石墨は途方に暮れるわけですね。アニメ化もされてるようで、原作として急ぐ必要もあるみたい。一応、代替の発注はしてますが、未学習のギアではすぐには漫画制作が間に合いそうもない。実際、1話落としたみたいです。

 この様子を、もともと石墨のファンでもあった或人は気に入らない。なんで本人が描かないんだと(たぶん、キャラ以外なら未学習アシスタントギアでも描けるとかあるんだろう)。が、すっかりマネージャー化していた石墨は受け付けない。アシスタントギアの性能が高すぎて、自信を失ってるんでしょうね。或人がうっかり言った「下手だけど」に強く反応したのは、おそらく石墨本人が最も気にしていることだからだろう。

 一方、イズは「情熱」とか、人間の気持ちの部分は分からない。或人が渋る受注をすんなり受けたりする。社内では副社長の福添らが受注すべきだと言ってますから、秘書ギアとしては当然か。が、やはり「情熱」が気になって、衛星ゼア等を使って調べてますね。辞書的定義を知るだけでは不足と判断している模様。なんでだろうと思ったら、先代の是之介から「情熱を持つ人間を助けるのがヒューマギア」旨、教わっていたからでしたか。

 これでイズもいったんは受けた代替アシスタントギア受注を撤回、石墨邸で本人にはっきり通告してしまう(イズにそういう直接権限があったのは、ちょっと驚いた)。それで揉めそうになったところへ、巻貝マギアが再襲来。或人はゼロワンに変身しまして迎撃ですが、もはや正体を隠す気はないようですね。しかも、石墨邸に大穴開けての変身でして、修理費かなりかかりそう(もしくは建て替えか? ヒューマギアってそれだけ収益性高いのかしらん ^^;)。

 バトルとなりまして、不破も駆けつけ、ゼロワン&バルカン vs 巻貝マギア。不破バルカンはパンチングコング+アタッシュショットガンで安定して攻撃ができるようになったらしい。が、今回はこれで決まるのではなく、最初のアタッシュショットで或人が気が付いた巻貝マギアの弱点が狙い目なわけですな。火炎系のフレイミングタイガーを使用しまして、火炎攻撃。

 もっとも、ゼロワン本人にもダメージ負いかねない高温のようで、「ひーっ」とか悲鳴あげてます。が、これで不破バルカンが勝手に「ひー≒火」とかのダジャレだと思い込んで、喜んどりますな。さらに、ゼロワンの火炎攻撃を見て、「炙れ炙れ」とか野次馬気分で煽ったりもしてる(ちょっとしたコントのようでいて、不破の或人に対する信頼を示しているようでもある)。

 石墨はと言えば、逃げようとしてとっさに取り出したペン筆+Gペンで、はっと思い出すものがあり、さらにバトルで創作意欲が再燃したようで、夢中になってスケッチしてますね。石墨ファンの或人としては、漫画家として復活した石墨は嬉しいものの、石墨が注目したのがバルカンのほうだったのは、ちょっと残念である様子。さらにイズの「或人じゃナイト」で、お約束のトドメですな。
(コミックを意識した描写については、それらしく仕上がっていると思うものの、魔戒ノ花の漫画家編の手法に一日の長があると感じました。)

 明るくめでたしめでたし、と思ったら、深刻そうなシーン展開に。滅亡迅雷.net本拠の滅と迅ですね。滅は迅を息子と呼んでまして、両者の関係に何やら複雑なものがありそう。見た目の年齢は近そうですから、どちらかがヒューマギアということだろうか。そうだとすると、或人の境遇と似たものがあるのかもですね。いや、滅も迅も人間ではないのかもしれない。

 次話「アナタの声が聞きたい」はアニメ声優のヒューマギアですか。今話中盤までのヒューマギアの道具扱いとは逆に、我が子のように溺愛するオーナーの話になるみたいですね。

 ネットで調べてみますと、声優ギア役の美山加恋さんはアニメ声優もしているようです。そのうち、ヒューマギアのスーツアクター回なんてあってもいいのかもしれません(スーツアクターさんが顔出ししてくれるというサービス回とかで)。

●ダークナイト(バットマン)

 2008年の作品ですし、DCヒーローシリーズとのコラボでもなさそうなので、特に期待せずに観てみました。TV初放映は2012年にあったようなんですが、ちょっと覚えがない(2016年には深夜でなぜか字幕版をTV放映したらしい)。

 が、ハマる作品でした。過酷な展開であるし、要所要所に燃える展開もある。最初は普通のアクション映画と思ってたんですが、ゴッサム地方検事のハービー・デントが自分がバットマンだと偽り、あえて濡れ衣をかぶったところで、「おっ!」という感じになりました。ゴッサムでマフィアやジョーカーが暴れて死傷者含む被害者続出なのは、バットマンのせいだと弾劾される中、ハービーがバットマンを守った。

 明らかにバットマンと(後で闇に堕ちる)ハービー・デントの信頼の深さゆえですね。ハービーも濡れ衣かぶったままのつもりはなく(自分がゴッサムを守るつもりだし)、時間稼ぎすればバットマンが事態を打開してくれると信じていたからできたこと。ですが、ブルース・ウェインがバットマンだとは気が付いていない。正体不明だけど、バットマンの行動、言動から共にゴッサムの治安を守れると信じた様子が窺えます。

 しかし、その2人の努力を上回るのがジョーカーであるわけで、正体のつかめなさ、神出鬼没はもちろん、深刻な嫌悪感を抱かせる名悪役だと感じ入るものがありました。そのジョーカーがゴッサムシティ全域に対してのテロ予告と市民の脱出勧奨を行い、市民と囚人に分かれて船で脱出するシーンが、またも燃えるものありです。

 ジョーカーが2つの船に爆弾を仕掛けており、両船に爆破スイッチを渡してある。ただし、互いに相手の船を爆破するスイッチですね。助かりたければ相手の船を爆破してしまえと。囚人船でまず動きがあり、リーダー格の囚人が護送警官らを脅してスイッチを手にする。しかし、スイッチを船外に捨ててしまう。ベタですが自分好みで実にカッコいい。

 続いて市民船。市民を仕切る市民(たぶん名士か何か)がいまして、やはり爆破スイッチを手にする。市民船ではもともと「囚人船を爆破すべきだ」という意見が強かった。スイッチを手にした市民、スイッチを押すかどうか迷う様子があり、結局押さない決断をしてます。自分はてっきり、「身勝手な市民がスイッチを押す。実はそのスイッチは自船を爆破するものだった」みたいな展開を予想してたんですが(市民の身勝手さが強調されてましたし)、市民船側も実にカッコいい燃える展開でした。

 しかし、ブルース=バットマンが信頼していたハービーが、ジョーカーにそそのかされて闇に堕ちてしまうわけですね(ジョーカーはハービー、ブルース共通の想い人であるレイチェルを殺害するも、犯人が検察・警察内にいるとハービーを巧妙に騙す)。ハービーを止めようとしたバットマン、ついにハービーを死亡させてしまうんですが、ハービーの悪名は自分が被り、ハービーの名を英雄、ゴッサムの希望として残す。ここも実に自分好みの熱い結末でした。

 ブルースは汚名をかぶって去り、しかしバットマンであり続けるから題名の「ダークナイト」(闇の騎士)ということでしたか。

 来週金曜(10/4)は「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」とのことで、楽しみでもあり怖くもあります(^^;。こちらで、同映画のCMでスーパーマンとバットマンがガチンコで格闘するシーン、実はバットマンの空想と聞いてますんで。知らずに見たら、「騙されたー!」とか思ったかもしれません(^^;。

 バットマン役も「ダークナイト」とは別の役者さんだし、MCUと同様のクロスオーバー大規模企画のDCエクステンデッド・ユニバースの一環でもあるようですね。ダークナイトはDCEUとは関係ないらしい。アメイジング・スパイダーマンがMCUではないのと同様の感じなのかな。アローバースとも関係ないみたい。分かるのは、前作がマン・オブ・スティールということくらい。ともかく、観てのお楽しみです。

●仮面ライダーキバ/オーズ/魔戒ノ花

・キバ
 こちらで伺った「イクサこと名護さんの暴走ぶりが、お笑いポイント」ですが、ウィキペディアでの予習では「過去で出会った音也に感化されたことで心に余裕ができ」とありまして、確かその話は観た。ということは、一皮むけた名護さんになってるのか、と思ったんですが、ネット最新話で見る限り、こちらで伺ったことが正しかった模様(^^;。

 イクサ変身者が襟立健吾に変わりまして(どうやらツッパッてる時期)、名護さんが嫉妬のあまり、イクサに画びょう仕込んでたりしまして。で、襟立に見つかってぶん殴られてる。しかし、懲りずにコーチを自称して、「753」マークのTシャツを着せようとしたり。

 ヒロインとしては現代、過去に複数いるわけですが、次第に真夜に注目するようになってます。現代編での位置づけとしては紅渡、大牙の実母ですし、過去編では麻生ゆりから音也を奪ったヒロインでもある。キバ物語の矛盾点を抱え込んでいそうで、しかし悲劇性を表に出す様子がない。自分的にはなかなかカッコいいヒロインになってくれそうです。

・オーズ
 こちらで伺っていた伊達さん退場回がありました。退場ということから、死亡だと思ったし、途中までの描写もそんな感じでした。が、違うんでしたか(^^;。1億円は治療費とのことで(偽の理由かと思った)、伊達さんは元気に海外に旅立っていきまして、なるほど伊達さんらしいと感じるものありです。

 これから後藤ちゃんが後を継いでくれるということでしょうか。鴻上会長の言によれば、欲望の強さが力とのことですんで、欲の薄そうな後藤ちゃんがどれくらい伸びるのか、ちょっと見ものだなと思えます。

・魔戒ノ花

 来週が最終回含む2話で、ラスボスのエイリスも出現し、いよいよラストという感じです。エイリスの憑依先がクロウというのは、先週まではちょっと予想できず。それもそのはずで、マユリが犠牲になる流れだと見せておいて、クロウが自分に憑りつけ、自分は飛べるんだしとエイリスに。

 そのことは「いかにも魔戒騎士らしい」という印象なんですが、見どころはマユリの反応でした。クロウに思いとどまるよう叫ぶわけですが、今シリーズで初めて見せた必死さだったように思います。なるほど人間的に成長したんだなあ、と序盤の頃を思い出して、感じるものありです。

 それ以外ですと、事態を招いた毒島エイジはアカリの復活が叶わないと知ると、すんなり改心してますし、番犬所も牙狼1stのときのような不穏な動きも見せない(神官ジイルが妖艶な感じなこともあり、「番犬所が裏切ると面白そうなんだけどな」とか思ってた ^^;)。

 エイリスは健在であるものの、問題点はほぼ解消してすんなり終わりそうかなとも思えますが、下調べしますと心滅獣身が雷牙にあるとのこと。もう少しだけ揉めそうですし、そこに雷牙→アカリ→毒島エイジ→…と渡ってきた鈴が絡むらしい。オチの付け方に期待できそうな気がします。

 劇場版から続くTV編はあるのかなあ。しかし仰るようにアニメ版はないみたいですね(公式サイトにも予告がないし、録画機の予約画面でもヒットしない)。雷牙編1stをネットとはいえ放映してくれたということは、制作の「続けたい」という意思表示だと思いたい。

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