創作と鑑賞の談話室

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4月のスレッド(2020) - K.K

2020/04/01 (Wed) 00:00:39

 4月の雑談スレッドです。

【管理人より】
 4月1日のエイプリルフールネタは避けてください(管理人の管理能力を超えるため)。

Re: 4月のスレッド(2020) - K.K

2020/04/06 (Mon) 00:55:47

 定例感想その1です。

 とその前に「GARO -VERSUS ROAD-」が始まりましたな。第1話観たんですが、ちょっと感想書くかどうか、考えようかなと思ってます。ライダー物の感想書いた後、その理由を少し書くかもしれません。

 物凄く簡潔に理由を言うとすれば、「コレジャナイ感」があるんですが、どう「コレジャナイ」か、本当に「コレジャナイ」か、ちょっと整理してみる必要がありそうなんです。

●仮面ライダーフォーゼ(第35話:怪・人・放・送、第36話:本・気・伝・歌)

 こちらで伺った通り、JK回でした。弦太朗が新メンバーかゲストキャラと友達になるわけではなく、レギュラーキャラクターのJKが決別しかけて、再び仲間に戻るということですね。JKの掘り下げではあるけれど、新たな要素が加わるわけでもないし、掘り下げたJKのキャラが終盤への盛り上げ要素になる可能性もちょっと見えません。

 メイン敵スイッチャー:も幹部候補ではあるものの、前々エピソードの山田竜守(アリエス)と同じく、2話で登場~完敗してしまってます。このパターンがしばらく続くみたいですね。確かに通常回の感じです。

 とはいえ、やはりもう終盤が近いだけあって「コアスイッチ」の名前が出てきました。TV放映時のリアルタイム視聴ですと、「敵が求めるすごい何か」くらいしか分からなかったと思うんですが、ネット再放映のメリットで予習が効きます。賢吾にまつわる重要アイテムですね。

 もう一つ、終盤に向かって行ってるなと感じるのは、我望のキャラでしょうか。前々から失敗に厳しいが(二度目は容赦なく処分とか、敗者に無関心とか)、功績は大いに認めるという、組織の長らしい振る舞いはありました。今話ですと、敗れたカプリコーンの五藤について、コアスイッチの示唆を理由に処分せず、それどころかゾディアーツに関する記憶だけ消去して、元の学生生活に戻しています。

 我望の目的は、自分が視聴して理解した範囲ではですが、まだ明らかではない感じです(予習によるとプレゼンターに会うことらしい)。が、悪役とはちょっとベクトルが違うことがはっきりしてきた感じがします。悪事を目的としていないということですね。別の目的があり、そのためのポリシーもある、つまり我望であって我欲ではないとでも表現すればいいのかな。そのため、弦太朗(善悪度外視で友達としてのみ他人を見るタイプ)の敵手としてピタリと納まる感じがしてきたようです。

 いかん、能書きが長くなりました。ともかく本編。前説では京都のザ・ホールの消滅、一極化された天高上空のホールが強化されたみたいな解説がありますが、そのことで特に何か起こったような描写は、今エピソードにはなし。前エピソードからの影響が大きいのは、速水リブラの「ラプラスの瞳」ですね。これでゾディアーツのリクルート(?)がサクサク進むようになった。

 見出された一番手が今話の五藤東次郎=カプリコーン・ゾディアーツというわけですね。実は中学時代のJKの親友でもある。そのJKは中学時代の夢(ミュージシャン、ボーカル)が諦めきれず、ライダー部の面々にも内緒でネットラジオの人気DJ:ジーンをやっているわけですな。そのジーンの番組へメールが入り、電話で話してみるとジーン=JKには五藤と分かった。

 ジーン=JKのネットラジオは弦太朗らも聴いていたわけですが、JKとは気が付いていない(もっとも弦太朗はJKの様子から何か感じ取ったみたいですが)。JKも弦太朗らにはジーン≒中学時代に思い描いた理想の自分とは知られたくないらしい。五藤がどうしてJKだと気が付いたのかはちょっと分かりませんが、もしかするとDJ時のノリとかが中学時代のJKのものだったからかも。弦太朗らからするとJKの知らない面ですが、五藤からするとよく知るJKのものであるとかで
(聞きかじりの用語でいえば、JKは「自己同一性の獲得」の最中であるようですね。理想の自分と現実の自分の折り合いをつけるのに四苦八苦というやつです。)

 ともかくも五藤はJKを楽器店に呼び出しまして、再会を喜ぶだけでなく、あっけらかんとカプリコーンになってみせる。今エピソードラストまで通して観ても、どうも五藤には音楽での欲望(名声欲かも)はあっても、邪悪さは感じられませんでした。人気を得たいだけであって、他人を害したいとは少しも思ってない様子です。ファンを増やしたいわけですから、当然と言えば当然かもです。

 カプリコーンのスイッチはその望みを叶えるものであるわけですね。素の五藤はギターは実は下手なんだけど、スイッチを使えば絶妙のテクニックを得られるらしい。それだけでなく、DJは喋くりで人気を得たけど、実は歌が下手なJKも影響を受けて、高度な歌唱力を得られるらしい。後のシーンで判明するのは、聴衆への一種の心理操作もあることですな(高揚させて夢中にさせるもので、いわゆる洗脳とはちょっと違う感じ)。

 問題はあるにせよ、スイッチを持っている限りは人気プロミュージシャンも夢ではない。しかしJKを追って楽器店にたどり着いた弦太朗らとしては、ゾディアーツなら倒さなければならない。五藤カプリコーンに悪意がないとしても、音楽本来の力以外で、聴衆を過度の興奮に至らしめる危険性も見逃せないところです。

 ここでJKがイソップのコウモリ状態となりまして、カプリコーン姿の五藤が赤の他人のふりして弦太朗らに助けを求める。が、五藤の(スイッチの)力で、五藤と共にミュージシャンになる夢も捨てられない。バトルとなってフォーゼがコズミックステイツで止めを刺しにかかると、うっかりを装って邪魔もしてしまうわけですね。

 賢吾がJKの行動を怪しむものの、リブラが介入してカプリコーンを連れ去り、とりあえずその場は収まる。が、弦太朗がコズミックスイッチが不調だと言うわけですね。後で明らかになるのが、コズミックステイツの原動力、作動条件が仲間の絆であることですな。だから、JKが内心で離反に傾いたため、コズミックステイツが全力を出せず、弦太朗は(JKを疑ってないので)スイッチの不調だと思ったわけでしたか。ある意味、フォーゼ最強フォームの最大のな弱点といえそうです(でも、「俺(フォーゼ)がこんなに強いのも」と考えると、最大の強みでもありそう)。

 バトル現場で明示的に怪しんだのは賢吾ですが、弦太朗も何か感じるものがあったみたいですね。一人離れたJKを教室まで追って来まして、JKに「お前がジーンだろう」と告げてます。正面切って言われたJKも最早隠す気はないらしく、中学時代からの経緯を素直に打ち明けてますな。この時点ではまだ、JKはどちらに行くか、迷いがあるようです。

 一方、ゾディアーツ側。速水が自慢げに、立神に五藤の素質を説明してますな。五藤カプリコーンは音楽でスイッチに影響を与えられるらしい。それを見た立神、速水にも意外な(知らなかったらしい)「コアスイッチ」の存在を示唆し、五藤カプリコーンを自ら鍛えると言い出す。後でコアスイッチについて聞いた我望は、失われたと思っていたものがあったとのことで、俄然、やる気を出してましたね。

 五藤はJKのネットラジオに参加するようになりまして、立神の鍛錬によりギターによる心理効果もアップしたらしい。聴衆が演奏を聞いたときだけでなく、後々まで興奮が持続するようになったらしい。興奮のまま行動して怪我する生徒まで出たわけですな。ライダー部の面々もバンドやるとか言い出してまして、コズミックパワーの影響下にあるライダーの弦太朗、流星だけが影響を免れているらしい。

 これにはさすがにJKも悩むものがあるらしい。それを見て取ったのか、弦太朗はライダー部の面々にJK=ジーンであると明かし、JKも応えて「今夜の放送はありませんから」と言って、おそらく五藤を止めるつもりで飛び出す。が、いざネットラジオスタジオで五藤と会うと、説得されてしまい、放送してしまうわけですな。まあ、気持ちは分かる。欲しかったが諦めたものが、目の前にあっては、なかなか捨て去るのも難しかろう。

 特にキーワードが「(JKの)親父」らしい。後で判明するのが、JKがミュージシャンの夢を持ったのが、親父さん(神宮敬蔵)がミュージシャン(ギタリスト)だったかららしい。ただ、親父さんは人気が出ず、プロミュージシャンとしては挫折したらしい(現在は漁師をやっていると、次話で明らかに)。尊敬するミュージシャンの父親像と、その挫折(とJKは思っていること)のショックというわけか。

 JKの言葉に反してラジオが放送されたため、弦太郎らは慌ててスタジオまで駆けつけ、五藤カプリコーンと再遭遇、バトルになるわけですね。が、カプリコーンは前に増して強敵になっている。それでもコズミックステイツで立ち向かうわけですが、解除されてしまう。この時点では「なぜ?」となるハプニングですが、次話で理由が明らかに。この瞬間にJKが離反(ライダー部を脱退、五藤と共にミュージシャンになる≒ゾディアーツ側につく)を決意したからですね。

 後半(第36話)に入りますと、バトルはまだ続いてまして、フォーゼはマグネットステイツで粘ろうとするも、やはり通用しない感じです。五藤カプリコーンはフォーゼの攻撃を受け流し、JKと共に去る(この辺り、五藤の弦太朗らに対する敵意のなさが見て取れる感じ)。変身を解いた弦太朗、コズミックステイツが仲間の結束なしには成り立たないことを説明してますが、いつ知ったんだろう。変身者だから感じ取ってたのかな。

 JKと五藤は(おそらく中学時代のバンド)「ジーンゴッド」再結成を校内放送で宣言、ジーン(と新たな相棒:五藤)の正体が分かった上、演奏も聞いて校内は大騒ぎですな(賢吾に至っては失神までしとりまして、昔々にビートルズで失神するファンがいたなあとか思い出したりする ^^;)。

 一方、ゾディアーツ側。我望が立神からコアスイッチの話を聞かされてたいそうな喜びようで、五藤には超新星を与えるし、立神には(敗退した)幹部のスイッチを3つも与えたりする。この後で明かされるのが、立神が特殊体質で複数のスイッチを使いこなせるということですね。素の戦闘力だけでなく、そういう特技まであるのか。立神レオを最後まで超新星を持たないそうですが、それが必要ないほどの資質に恵まれているということらしい。

 JK&五藤のラジオ放送は、五藤の演奏の影響を受けていないライダーとOB組で当たるわけですが、弦太朗だけは別行動。実はJKの父親のもとにギターを習いに行ってたわけですね。インスタントに夢の結実を提示する五藤に対し、弦太朗はJKの夢の根っこを掴みに行ったと言えそう。

 流星&OB組はスタジオに向かうも、実はトラップだったわけですね。JKと五藤は別スタジオから放送しており、元のスタジオは立神レオが待ち構えていたと。流星はメテオに変身して立ち向かうも、戦力差は圧倒的な模様。メテオ必敗とみたタチバナ、流星の意思に反して強制転送して、なんとか難を逃れるのが精いっぱいのようです。こうなると、メテオの強化アイテム、となりそうな気がしたんですが(安易な期待だった ^^;)、今回は工夫で乗り越えるわけですね。

 しかし天高でJK&五藤ライブが始まってしまう。五藤はしょっぱなからカプリコーンとして壇上に現れますが、熱狂する聴衆は気にしていない様子。どうやらギター演奏の影響でカプリコーン姿だと認識できてないらしい。JKは直前に悪夢を見るほどの迷いがあるようですが、目の前の成功に引きずられている模様ですね。

 流星はメテオとなってライブ阻止に入るも、立神レオが介入、再びの一騎打ちとなる。やはりメテオ劣勢の模様ですが、実は勝利の策があったわけでしたか。一撃が通用しないなら、アキレス腱に絞って何度も打撃を加え、防御を破ると。さすがと言うべきですが、しかしレオを撤退に追い込むのが精いっぱいというのも事実ですね。

 弦太朗もライブ阻止に現れますが、ギター抱えての音楽勝負ですね。わざわざ相手の土俵に上がって立ち向かう。そういえば、画家の卵と絵で勝負にいったこともあったんでした。習ったばかりの一芸ですし、心理操作もない。弦太朗の圧倒的不利であるわけですが、選んだ曲がピンポイントにJKの核心を突くものであるわけですね。JKは曲に合わせて歌い出すも、やはり下手だし聴衆もブーイング。と思ったら、次第に熱がこもって来る。

 いわゆる「魂で歌う」というやつでしょうか。聴衆も(五藤の演奏時とは違い)水を打ったように静まり返って聴き入ってます。歌い終わったJKは弦太朗と二度目(ですよね?)の友達の握手。心理操作が解けたらしい聴衆の生徒ら、五藤を正しくカプリコーンと認識しまして、パニックになってますな。見ていた速水には何が起こっているのか分からないらしく、表層の理解に長けるも、核心を掴むに疎いという彼の特徴ゆえだろう。

 ここで五藤カプリコーンがはじめて激怒しまして、フォーゼとの対決となるも、フォーゼはJKとの和解でコズミックステイツを取り戻しているわけで、勝負は見えてますね。一気に宇宙で決着となるも、ヴァルゴがかろうじてカプリコーンを救出。我望の前に引き出すわけですが、我望はコアスイッチの希望を見出した功に報いるということで、五藤をただの生徒に戻して学校に帰す。上述しましたが、この点で我望を見直すものが、自分にはありました。

 一方、JKはおそらく誰にも放送せずに、最後のDJをスタジオで演じ、事件の経緯と心境を語り、自らの理想像「ジーン」と決別。嫌っていた本名の「神宮海蔵」とも折り合いがついたみたいですね。前に山田竜守=アリエス・ゾディアーツの脚本を破り捨てたときなど、完全に吹っ切れてるように思ったんですが、実は今エピソードのような葛藤を抱えるつつだったわけかと思うと、なんかカッコいいし、ちょっと感慨深くもありました。

 ディケイド感想は明日にでも。平成ライダー巡りも追えてターニングポイント迎えたみたいで、ちょっとワクワクしてます。ゼロワンは明後日くらいに。こちらも新章というにふさわしい展開(或人の本当の成長)が期待できそうです。

Re: 4月のスレッド(2020) - Shiny NOVA

2020/04/07 (Tue) 00:14:10

 とりあえず、明日から学校が始まる予定だったので、春の講習も無事に終わった……はずなのに、非常事態宣言とやらで、休校が延長になったという話で戸惑ってたりする兵庫県民だったりします。

 お隣の大阪は休校延長が早くも決まっていたけど、兵庫は平常どおりに進んでいて、「クラブも4月から始まっていた」とか「今日の授業に来ていた子も、明日から普通に学校が始まる」という話をしていて、
 でも、突然、状況が変わったというか、対応するのもバタバタだなあ、と多少の愚痴モード(苦笑)。

 いや、まあ、うちの仕事のスケジュールは予定どおりですけど、おそらくは明日の始業式だけは登校して、新年度の教科書をもらったりして、子供たちは帰ってくると思う。
 一番、バタバタしてるのは学校の先生だろうし。

 さて、新年度ですが、牙狼VRの「コレジャナイ感」について、同意見だと申し上げつつ、今回はそれについての感想を書こうかな、と。

★牙狼VR

 まあ、少なくとも「正義の魔戒騎士が、悪のホラー怪人を倒して人間の世界を守る、大人の変身ヒーロー物」じゃないですね。

 アクション内容も、ケレン味たっぷりの華麗な剣技ではなくて、生々しい殴り合いとか血生臭い印象だし、爽快感が感じられない。

 好きか嫌いかと言えば、好みじゃないと言えます。

 一応、脚本家は牙狼シリーズの経験者で、少なくともTV版神牙よりは牙狼の系譜を分かっていると思われますが、監督の方がシリーズに関わっていない人で、演出面が違うんだろうなあ、と考えます。

 じゃあ、どんな演出かと監督の過去作をチェックすると、『ミナミの帝王』みたいなヤクザ風映画や『人狼ゲーム』みたいな殺人ゲームに巻き込まれた若者の生き残りをかけた群像劇になりますか。

 ストレートに、『バトルロワイヤル』みたいな作風で、良く言えば深作欣二監督の方向性になるのかな、と思っています。
 ヒーロー物ではないバイオレンスとか、壮絶なサバイバル抗争劇なんでしょうが、最初は100人から50人に大量に間引きされる中で、過激な演出で見せ、だんだん人数が減ってくると、共闘する者、裏切る者、漢気を見せる者などなど、感情移入したりしながら、血で血を洗う任侠劇になっていくのかなあ、と思いつつ。

 残念なのは、競技者の中にヒロインがいないので、人狼ゲームみたいな華がないこと。ホラー映画的なスクリーム・ヒロインがいないと、どうも楽しくならない?
 それと、やはり変身あるいは鎧の一部だけでも召喚して、ギミックの面白さを見せて欲しいなあ、と思いますね。

 ゲームの中なので、自分の思いどおりの自分になれる、という設定が、例えば「ファンタジー的な魔法使いのコスプレ」をしたり、「武装を召喚」したり、いろいろと能力バトルを魅せてくれるならいいんだけどなあ。

 いわゆる実写版JOJOみたいなスタンドバトル的なものでも見せてくれたらいいんだけど果たしてどうなるかなあ?

PS.ライダー感想はまた後日。少なくとも、時間の余裕はできましたので。

Re: 4月のスレッド(2020) - K.K

2020/04/07 (Tue) 13:00:09

 定例感想その2です。

 非常事態宣言が近畿にも適用の見通しとなりまして、NOVAさんのお仕事のほうは大丈夫かなと心配するものがありました。タイミングよく、ありがたいことにご説明を頂けまして、なんとかなっているらしいと分かり、少し安心です。が、やはり難事に遭遇してしまったことに変わりなく、九州も含まれる点も気にかかります。少しでも早く、元通りとなることを祈念致したいと存じます。

 番組感想に戻りまして。牙狼VRについては、NOVAさんも期待を外されるものがあったんですか。ご見解を拝読するまでは、「不満は言ったものの、自分は牙狼は一部シリーズしか知らないから、自分よりずっと牙狼に造詣が深い方ならもしかして」(見どころとか観かたとか)と思うところもありました。が、同意見ということですと、やはり過度に期待しないほうがよさそうですね。まあ、第2話以降次第でしょうか。

 今週は9日(木)からBDリライズ2期が始まりますね。こちらは1期からの続きのストーリーのはずですんで、一定の期待はできそうです。少なくとも最終話までは視聴するつもり。2期第1話を観てみて、1期と同じくらい面白そうなら、こちらの感想リストに加えたいと思います。

●仮面ライダーディケイド(第19話:終わる旅、第20話:ネガ世界の闇ライダー)

 響鬼編は本編未視聴の自分としては、「なるほど、こういうものか」であるわけですが、いろいろ伺ってみるとなんとなくですが、感じ取れるものもあったような。響鬼本編のファンの期待などですね。

 ジオウですと、例えば仮面ライダー剣の剣崎一真と相川始の、決着をつけるわけにいかない相克に解決が与えられました。ブレイド未見の自分としては、「いいのかなあ、剣ファンは『勝手なことを』と怒り出したりしないだろうか」と不安になるものがありました。が、どうやら杞憂だったようでした。おそらく剣ファンの多くは「あり得る結末の1つとしてはOK」「こういうのも観てみたかったかも」といった感じで受け入れたのかなと思います(ジオウTV本編はラストでリセットされたわけですし)。

 ディケイド響鬼編でも、たぶん同じようなことかなと思いました。後半では(たぶん、いわゆるテコ入れとかで)方針変更があり、それに沿った自然な結末はあったんだろうと思います。それでも、「もし前半の方向性のまま結末を迎えたら?」と思う人は少なからずいそうです。たぶん制作の中にもいたんじゃなかろうか。

 ディケイドは原典とは平行世界的ですから、観てみかった別のものをやってみるのに適していたんでしょう。自分は響鬼本編未視聴ですんで、実感として感じることは叶いませんが、「響鬼ファンでこれを喜んだ人は多そうだ」ということは感じ取れる気がしました。

 それはともかく本編。前話からの続きで、ヒビキが鬼の力に耐えかねて牛鬼と化してしまったところから。まだ響鬼になれないアスムが牛鬼に太刀打ちできないのは当然ですが、ディケイドでも対処しかねるようですね。轟鬼と天鬼の2ライダーかかりでようやく退かせることができる程度らしい。

 自分はちょっと勘違いしてまして、牛鬼化したヒビキは元に戻れないんだと思ってました。が、轟鬼と天鬼の攻撃をまともに食らって強制変身解除となり、一応は人間に戻れたわけでしたか。もっとも、牛鬼化はじわじわ進行している模様で、いずれは元に戻らなくなるようではある。それまでにヒビキはやりたいことがあるわけですね。つまり、アスムに響鬼を引き継いでもらいたいと。

 そのアスムは他の2流派の(おそらく)一番弟子、イブキとアキラに声を掛けまして、流派間の争いを止め、結束しにかかるわけですね。最年少、というよりまだ子どものアスムの言をイブキ、アキラが重んじる様子があり、1つには同意見だからなんでしょうな。しかしそれなら年長のイブキ、アキラが代わって率先しそうですが、どうもそうではない感じです。やはり師匠のヒビキに重みがあるからなんだろうか。

 ともかく、イブキ、アキラについては、士が関わったこともあって、事はすいすい進みまして、すんなりと継承される。問題はヒビキですね。こちらは海東が介入しまして、ヒビキのおそらくは弱点(アスム)を突きまして、どうやら説得できた感じです。(海東が欲しい)巻物は渡さないようですが、アスムに自分(ヒビキ)を倒して欲しい、と言って変身に必要な音叉を海東に預けてます。

 どうも、この時点でヒビキと海東に暗黙の了解が生じたような印象があります。この後が出来過ぎくらいに上手く進んでますんで。ヒビキは巻物は渡さないが、海東が盗める隙は作ってやる。その後のシーンで明かされるのは、その巻物は実はお宝なんぞではなく、他の2流派の巻物と合わせると、一致団結しろという教えになっている。

 海東はアスムに慕われるも、いったんアスムの目の前でヒビキから巻物を盗み、未だアスムが信頼するヒビキを貶して銃撃する。これに応じてヒビキは(自分にはわざとらしく見える)もう駄目だとか言って、アスムの目の前で牛鬼に変身。

 すかさず海東は(まだ人間だったときのヒビキの言として)ヒビキは牛鬼化したらアスムに倒されたいというのが最後の望みだと伝え、迷うアスムを鼓舞する。その牛鬼ヒビキは人の心を失ったようでいて、実はちらちらとアスムらの様子をうかがっている。まるでうまく倒されてやるチャンスを狙っているが如きです。アスムに後を託すため、ヒビキ、海東の2人の息が合っている。
(海東は、昔の時代劇でいえば「木枯らし紋次郎」タイプかも。困っている人を見て、「あっしには関わりのねえことにござんす」と口では冷たく突き放すも、しかし深く関わって助けてしまうという苦労性ヒーロー ^^;。)

 ヒビキ&海東らの様子はそんな感じに理解したんですが(たぶん間違っているけど、自分的にはそう納得したい)、一度目の視聴で分からなかったのは、合間にキバーラと出てきたライダーです。まずどのライダーが分からない。調べてみると龍騎に出てくる王蛇らしい。

 その王蛇、なぜか響鬼世界のアイテム(太鼓のバチらしい)を持ってまして、岩山を叩いてます。この後、突如としてカニの化け物がでまして、あっと思って観なおしたら、岩山を叩いた途端に、頂上から巨大カニが出現してました。うーむ、やっぱり経験が浅いせいで、何度か観ては調べないとと分からないことが未だ多々ありますorz。

 気を取り直してまして、覚悟を決めたアスム、見事に響鬼となりまして、牛鬼ヒビキを討ち果たす。これで正式襲名、でいいのかな。が、大ガニが出現するわけですな。鳴滝の手配だったらしい。が、まず響鬼の力を得たディケイドが太鼓で挑み、新響鬼、さらに新威吹鬼、新天鬼も駆けつけ、それぞれの楽器で応戦開始。さらにライダー引退した形の2人の師匠も参戦ですね。

 いや、参戦というよりライダーミュージシャンのセッション開始といったところでしょうか。響鬼が異色なライダー物だったというのが分かる気がしました。バトルがいわば、ビジュアル系バンドの音楽の力で敵をねじ伏せる、みたいな感じですんで。
(同時に、低年齢層へのアピールが難しかっただろうということも感じる。)

 この響鬼編ラストバトル、響鬼本編で前半の方向性のまま突っ走ったら、ここへ行き着くと言われたら納得しそうな気がします。ディケイド、ディエンドはこの世界の来訪者ですが、(響鬼本編の)最終回で登場ライダー総出演の音楽バトルでクライマックスという感じがありありとします。

 響鬼世界も一件落着し、海東は他人のためにやったんじゃないというスタンスを口では崩さず去っていきました。自分は響鬼本編を知らないもんですから、ディケイド響鬼編では海東のキャラが確立していくのが最も印象的だったかもしれません。

 これで鳴滝の言う、9つの世界を士が巡って世界が終わる、みたいなことになるはずなんですが、極めて平和のままですね。が、写真館で降りたスクリーンは第1話での破壊されていく世界であるわけですね。第1話の続きで、元の世界の崩壊に立ち向かうのか。

 と思って、後半(第20話)を観始めたら、全くそんなことがないのでちょっと拍子抜けしました(^^;。元の(夏海の)世界に帰って来たと思ったら、第1話の異変はどこへやら、極めて平和なわけですね。しかも、士の撮る写真はもう歪まない。

 ということは、ここが士の世界でもあることを示唆する。鳴滝もあれだけいろいろ画策しておきながら、(嫌味な感じはあるものの)何やら嬉し気に士を祝福したりする。それなら、世界を破壊するか平和にするか、2つあった示唆のうち、平和にするほうが達成されたことになります。

 が、キバ世界からこの世界へ(原典の)音也が現れたことが、ちょっとした不安をもたらしてますね。一応、士に「お前の生きるべき世界」と告げたりしまして、安住できることを示唆していそうではありますが、裏で事態をコントロールしている雰囲気があります。第1話で現れて士を誘ったのも、原典のキバ世界の紅渡であるわけですし。

 夏海のもとには、高校時代の同窓生ら、それもTGクラブなる(おそらく非公認の)部活仲間が集まって来るわけですね。顧問だった教師まで懐かしそうにやって来る。

 士は、これまでの苦労を天が報いたみたいな感じで、幸運が舞い込む。まずレストランで1万人目の客として厚遇される。それくらいは、不可思議とまではいえませんが、続いてレストラン後継者として資産100億円とかなると、どうもおかしい。

 見合い話まで舞い込むわけですが、ようやくここにも敵が暗躍していることが示唆されましたね。見合い相手は人間のようでいて、正体を隠した何者か、おそらくいわゆる怪人(調べるとレイドラグーンなる龍騎に出たモンスターとのこと)。士は(たぶん事態を既に察していて、バカバカしいとかで)さっさと席を立ってしまいますが、残されたユウスケはさすがクウガだけあって、見合い相手の正体がちらっと見えたみたいですね。これでユウスケも、この世界がおかしいとはっきり知ったはず。

 気が付いてない(あるいは知りたくない?)のは夏海で、旧TGクラブ仲間と懐かしの秘密基地を訪れたりするわけですが、仲間の行動がおかしい。記念写真に写る仲間の傍らに怪人(と思ったんですが、これがダークライダーというものらしい)が立ち、どうやら仲間は殺害された模様。仲間のはずの青柳、佐藤、坂田、旧顧問の田中は本当は誰だ、というわけですな。

 次第に敵が姿を現し始めるんですが、TGクラブの残る1人:千夏がどうもカギを握っている感じです。たぶんタイムカプセルか何かとして埋めた宝物とやらが重要アイテムになりそうでもあります。この宝物は海東も狙うものであるらしいし。

 偽TGクラブメンバー(もうこう呼んでおくことにします)の青柳、佐藤、坂田は音也配下であるらしく、音也が士を試すと称して、ダークキバに変身して襲い掛かると、偽TGクラブメンバーもダークライダー(ダークのカブト、リュウガ、オーガ、でいいのかな?)になって一緒に襲い掛かる。これに海東ディエンドがちょっかいかけたりもしますが、問題はディケイドですね。これまで集めたライダーのカードからライダーの姿が消え、無効化されたらしい。

 一方、夏海は森にいるらしい千夏を探してますが、それを遠くから見ている者がいると思ったら、夏海そっくりの人物ですな(この世界の千夏に相当する人物と思わせるものあり)。たぶん、少し前のシーンで偽TGクラブ顧問の田中に追われていた人物だろう。そのとき男が一緒に逃げてましたが、その男の正体も気になるところです。

 続きの後半は次回ですが、今話を観ただけでも「聞いた通り、転機が来たな」と思えるものでした。平成ライダー1期のレジェンド巡りが終わり、ドラマ展開が士に向かってきた感じです。

 ゼロワンは今晩か明日くらいに感想書こうと思います。

Re: 4月のスレッド(2020) - Shiny NOVA

2020/04/08 (Wed) 10:32:31

 緊急事態宣言で、学校ごとに状況が変わるので、いろいろ対応を整理しようとしてるNOVAです。

 一例

・小学校:4月いっぱい休み。再開は5月7日から。
・中学校および高校:来週以降、週に1度か2度のペースで学年ごとの登校日を設けるらしい。
・大阪の私学生:小学校と同じ。ただし、宿題が郵送されてきた。

 大阪の方は、前もって休校延長が予定されていた分、準備ができていたんだなあ、という感想。
 兵庫の方は、休校延長が急だったもので(前日まで当事者の子供たちですら知らされていない)、学校側もバタバタしているなあ、という印象です。
 あと、修学旅行の方は、5月予定が秋になったらしい。

 他には、大阪の大手書店、紀伊國屋梅田店が4月いっぱいからGWにかけて休業を宣言したようで、本屋にお世話になっている人間としては、これもまたガーンとなったり。

 コロナ関連はこれぐらいにして、ライダー感想に移りますが、その前に。

★牙狼VR

 一つミス。
 前回、監督が『ミナミの帝王』を演出した、と書きましたが、それは脚本家さん(江良至さん)の昔の仕事でした。調べたことが混同していたので、訂正します。

 そして、監督自身は、『人狼ゲーム』の他に、『リアル鬼ごっこ』の副監督もしていたようで、若者たちの生き残りをかけたサバイバルゲーム劇を得意としているようですね。

 一応、この作品については、追跡しつつ、物語あるいは演出が面白くなった回について、おまけ的に不定期感想を書くという方向で考えています。
 1クールの予定なので、ストーリー進行そのものは早いと思われ。

★フォーゼ

 JK回の次は、弦太朗たちの学年が中心の宇宙飛行体験テスト回。
 宇宙プラス学園ものというフォーゼのテーマに則した回ということで、演出はコミカル気味ですが、敵というよりライバル的なアクエリアスの娘が割といい子だったな、という記憶。

★ディケイド

 次回がディケイドのパワーアップ、歩くライダー図鑑ことコンプリートフォームですね。

 その後は、海東の主役回である14(フォーティーン)の世界。
 登場キャラの元ネタは、仮面ライダー剣の劇場版です。

 この時期は、海東の掘り下げが中心ですね。士の掘り下げは、夏の劇場版で為される予定なので。

 この辺りでネタバレを一つしておくと、士の正体は『大ショッカーの首領』ということが劇場版で明かされます。
 記憶を取り戻して、悪の組織のボスだと分かったわけですが、部下たちからの下剋上を受けて、組織を放逐される。
 一方、TVでも、もう少ししたら大ショッカーが登場して、昭和ライダーの世界になりますね(その前にシンケンジャーの世界)。

 一応、世界を滅ぼそうとする悪の組織、大ショッカーとの戦いの決着で、物語の大筋は終了するのですが、さらにラストでどんでん返しが待っている、と。
 この点のネタバレはもう少し後にとっておくとして、とりあえず、9つの世界を旅して回った後は「悪の組織の影」が見え隠れして、昭和ライダーの物語に流れ込むということを示唆しつつ。

 多分、TVでは「士がかつて大ショッカーの首領だった」という話をやらなかったはず(単純に、悪の組織の大ショッカーVS正義のディケイドという構図)なので、ディケイドの何が破壊者なのか曖昧だった、と。
 それと、鳴滝の正体も、TV版では大ショッカーに敵対するキャラだったのに、その後の映画でゾル大佐になったり、ディケイド以外のライダーとは敵対していなかったりで、作品ごとに立ち位置がころころ変わるので、ややこしい。

 まあ、何が正義か曖昧なのが、平成1期のライダーの特徴だったりもして、それに比べると、W以降の2期ライダーは概ね勧善懲悪ものだったなあ(鎧武を除く)。
 ゼロワンも、公的機関が敵側になって、主人公側が反体制側のレジスタンスの様相を呈してきたなあ、と思いつつ。

PS.次は週末に、ゼロワンとビルドダイバーズの感想予定。

Re: 4月のスレッド(2020) - K.K

2020/04/08 (Wed) 15:13:50

 定例感想その3です。

 新型コロナは緊急事態宣言も発効となりまして、やはりNOVAさんのお仕事等への影響は大きそうですね。事態を鑑みますに、「頑張ってください」と励ますのはどうも適切ではなく、むしろ「どうかご無理だけはなさいませんよう」と申し上げるべきでしょうか。

 自分の方は、当地の観光スポットとかは外国からの観光客が多かったにも関わらず、感染状況は全国的な平均・中央値くらいか、もしかするとそれ以下。観光地だのなんだのと普段は自慢してても、やはり訪問者含めて人が少ないんだなあと改めて感じます。
(が、感染症の指数関数的な振る舞いは油断すると痛い目に遭う。個人レベルでも、気を付けねば。)

●仮面ライダーゼロワン(第30話:やっぱりオレが社長で仮面ライダー)

 全50話だとして、今話で6割まで来た計算になりますね。終盤に向けて各キャラクターが固まってきた感じがあり、その最たるものが不破でしょうか。ちょっと自分用メモ的に主要キャラの印象を整理してみたいと思います(たぶん、数話進まないうちに間違いと分かるのは覚悟のうえ ^^;)。

・或人:苦労知らずの三代目(※)から転げ落ち、創業者として再スタート。
・イズ:或人一筋。そう作られている。
・不破:個人的な憎悪は脱し、(人の夢を壊す)真の敵・害悪を見定めて撃破するのみ。
・唯阿:二律背反まで煮詰まって来て、後一押しで善悪いずれかに化けそう。
・天津垓:ラスボスのつもりの走狗があらわになってきた(走狗を自覚したらどうするかは未知)。
・迅:アーク・滅の庇護下から脱してみたものの、思い通りにいかず苦悩中(人間で言えば思春期後半の動乱)。或人に近い立ち位置。
・滅:最小限の介入だけして、後は傍観する、若手に引き継がせての引退を考え始めた古参兵。

※:初代は創業の苦労を経験し、二代目は創業者の苦労を見て育ち、三代目は労せず成果だけ受け取る。そのため三代目は金離れは良いが組織を壊しやすい。二代目は自然と守成を心掛けられるが、金を惜しんで人を潰しやすい。といった古代中国の故事。

 それはともかく本編。冒頭からは飛電社長にもなった天津垓のリコール放送ですね。ヒューマギアを(たぶんゼア経由で)強制停止、回収すると。リコールに応じれば、ザイアスペック贈呈というわけか。ヒューマギアは既に普及しておりますんで、垓は巨大な販路を労せず乗っ取ったともいえます。もしザイアスペックに何らかの仕込みがあれば、非常に危険な状況ともなりかねない(自分的には、それが垓の当初からの狙いのような気もする)。

 が、どうも廃棄ヒューマギアはZAIA・飛電に回収されないものが多々あるようで、不法投棄が多発しているみたいですね。なんでそんな状況なのかよく分からないですが、ヒューマギア窃盗団とか、前に出てましたから、正式ルートに乗せにくいヒューマギアが多数あったんだろうか。

 それはそれとして(^^;、そこは或人にとって好都合でもあるわけですね。廃棄ヒューマギアを回収し、修理して、というチャンスがある。自分はこの時点で既に或人が新会社(ただし零細)を設立済だと思ったんですが、会社化は今話ラストでしたorz。

 或人は滅亡迅雷と何度か戦った、デイブレイクタウンへの入り口(ここってダムなのかな?)に立って待ち、案の定、迅がやって来る。迅は或人の夢(人とヒューマギアをつなぐ)は悪夢だったと言うも、己(迅)の夢(友達=ヒューマギアの解放)も悪夢だったと、事実上認める。ヒューマギアは、この時点で(ほぼ)全廃されてますもんね。

 迅からすると、或人も人間であるし、ヒューマギアを道具とする側であるわけですね。いかに或人がヒューマギアへの好意を説こうと、憎むべき敵の1人。のはずだったんですが、迅は共通点を始めて知るわけですね。育ての父親がヒューマギアであると(全く余計な余談ですが、ダースベーダーの台詞「私がお前の父なのだ」(I am your father)をなぜか思い出した ^^;)。迅は自ら父:滅を捨てた格好ですが、或人は父を失ったわけですね。しかもヒューマギアの叛乱で。これは迅に刺さるのも頷けます。

 一方、ZAIA側。垓はヒューマギアのデータを消去すると宣言し、唯阿が部下引き連れて、まだ残っている稼働中のヒューマギアを探し回ってます。このことから、データというのは各ヒューマギアのメモリにあるものだと思ったんですが、後のシーンからすると、ゼアにあるデータのことを垓は言ってたみたいですね。

 唯阿らは或人と迅を発見、部下に命じて破壊しようとする。部下がレイドライザーで変身してまして、バトルレイダーというタイプらしい(ここでの呼称は「戦闘員レイダー」でいいかな)。唯阿と部下は未だAIMS所属であるようで、AIMSが垓の出先機関になっちゃってるということのようですな。

 迅は、或人の出自には動揺したものの、AIMSならば純粋に憎むべき敵で、当然、変身してバトルになる。唯阿も変身して参戦しようとしますが、ヒューマギアを道具と見做していいかどうか、迷いがある模様(序盤の唯阿の考え方とだいぶ変わって来てます)。そこへ現れたのが、既に迷い(や垓の支配)を吹っ切った不破。AIMSも既に辞職してましたか。だからなんでしょうね、おそらくは機密事項のはずの頭のチップの話を或人にしてます。ただ、唯阿の行動・言動を弁護するためでもあるようです。つまり「唯阿は操られてるんで、恨まないでくれ」と。

 唯阿はまだ、不破が序盤で見せた通りの敵意:ヒューマギアが元凶を持っていると思っている節がありますが、既に不破は変わっているわけですね。ただし初志(悪の原因を断つ)を捨てているわけではなく、ターゲットを変えているようでいて、実はどんどん原因を手繰っている。手繰り寄せたらZAIAだった、ならZAIA≒天津垓をぶっ潰すと。それならAIMSにいられるわけがないですな。AIMSは垓のものなんだから。

 不破バルカン vs 唯阿ジャッカルの対決となりますが、戦力差は歴然。戦闘員レイダーも一蹴してしまうも、ライダー迅は取り逃がす。唯阿にも、唯阿の部下にも大してダメージを与えずです。たぶん、全部わざとですね。垓以外は敵とみなしてなさそう。おそらく、もう(旧)滅亡迅雷も本来の敵ではないと判断してるんだろう。

 一方、ZAIA・飛電の垓。福添一派が(或人が社長だったときと大違いで)垓にあからさまなおべっか使ってますな。たぶん面従腹背ではないかと思います。命令に従うだけの、無能な小物と思ってもらえば、当面の難は避けられる。この直後、イズが迅に盗みだされるわけですが、福添らが無能ゆえのミス、油断となりそうです。

 しかし、もしかすると福添らは迅の行動に気づいても黙認したか、手引きした可能性すらありそうです。なにせ、社長室横の最重要施設(3Dプリンタのザットもあるし)から盗み出されてますんで。事態を重く見た垓、唯阿に口頭でゼアにある(はずの)ヒューマギアデータ消去実行を命じる。

 その頃、或人は廃倉庫と思しき場所にいまして、活動拠点なんでしょうね。廃棄ヒューマギアを運び込んで再起を図っている模様。そこへ迅がイズを抱えてやって来る。この時点での迅の考え方からすると、素直にここへ来たのではなさそう。おそらく、自分(迅)でイズの再起動を試みたもののうまく行かず、或人ならと思って運んできたんだろう。

 案の定、或人にはツールがありまして、イズのプログライズキーですね。この後、ここまで出てきたお仕事ギアのキーも持っていることが判明、たぶん会社を辞するときに持ち出したんだろう。この後、そのことを垓に咎められるわけですが。

 イズは無事再起動するんですが、或人に「或人様」と呼びかけてますね。もう社長でなないことを知ってたのか。そのイズを迅は倉庫外へ連れ出しまして、自分の意思=自由意志で行動しろと迫る(迅の台詞からは、シンギュラリティが、例えば仏教の悟り~解脱みたいに、万能的なものと思っていることが窺える)。ここで迅は再度の衝撃を受けまして、追ってきた或人もイズにそうしろと言うわけですね。

 ここで迅と或人が、と思ったら、天津垓が部下引き連れて流れを止める。部下はイズに発砲、庇おうとした或人がまともに食らって倒れ込む。「これは死んだな」といった描写ですが、実は生きているわけですな。なぜなら、ガードギアのマモルのキーが防弾したから。それだけでなく、全お仕事ギアのキーも、文字通り、肌身離さず持ってたわけか。

 が、そんなことは知らないイズ、或人が絶命かと思って駆け寄る。観ていて「イズがマギア化するか?」とハラハラしました。が、意外な方向から流れが変わりましたな。唯阿からの連絡が入り、衛星ゼアにヒューマギアのデータがないと。

 聞いた或人が「当然だ」と立ち上がり(イズもほっとしたはず)、データはここだと身にまとったキーを見せつける。「データが出ーた」のダジャレも忘れませんが、さすがのイズもとっさにはついて行けなかった模様(^^;。不格好ですが、それだけになかなかカッコいい大逆転です。

 が、或人はいくら試みてもゼロワンに変身できない(或人も知らなかった模様)。生身で立ち向かいますが、サウザーに変身した垓に敵うわけがない。今度こそ、という感じでサウザーがイズに止めを刺しに行き、またもや或人が「俺がゼロワンだー!」と叫んで庇うも、まともに攻撃食らった感じです。ここで好みの演出。爆炎の中からゼロワン登場ですね。決め台詞「お前を止められるのはただ1人、俺だ!」も実に気持ちいい。

 このときは「不破が力尽くなら、或人は根性で変身か」と思ったんですが、イズが後で種明かししてくれまして、オンラインで会社設立して或人を社長に据えたわけでしたか。本当に社長が変身できる条件だったのか、とちょっと驚きました(^^;。

 こうなりますと、当初性能のままのサウザーでは敵うべくもない。たちまち撃破されまして、変身解除で現れた垓は前回敗北時以上にぼろぼろになってますね。が、舌戦ではまだ粘りまして、「なぜ変身できた? 1000パーセントあり得ない」と、久々の1000%発言。そこでイズが種明かしすると。或人社長と呼び方も元に戻ってますね。

 しかし、垓は法律舌戦で粘る。キーは飛電所有だから或人は横領したと。しかし即座にイズが返しまして、ヒューマギアとゼロワンの知的財産権は是之助個人のものだったようで、飛電ではなく或人に相続された、というわけですね。法人としての飛電には使用権だけが許諾されてたんだろうか。ともかく、これでは垓の全面的敗北というしかない。
(イズの所有権が問題になる気がしましたが、ゼロワン計画に含まれるものも全て、是之助から或人に引き継がれたんだろう。と考えて、はたと「不破のバルカン所有権はどうなってる?」と疑問に思いましたが、気にしないでおこう ^^;。)

 この間、迅はずっと戸惑ってた感じですね。思い描いていたものと、現実がずいぶん違うと思い知ったらしい。どこから見ていたのか、滅が現れ、「こうなることを予測していたのか?」(反語か?)と問うも、迅は「いや。ゼロワンも案外やるね」と。現実を半ば認めつつ、半ば拒絶しているといったところでしょうか。

 滅は(少し笑う感じで)「意外だな、お前(迅)に人間の友達ができるとは」とちょっと皮肉っぽい。迅は「ゼロワンと友達になったつもりはないよ」と、滅が言ってないこと(ゼロワン=或人)を補足してしまってます。迅としては、或人からデータを奪ってヒューマギアを解放する、と滅に言うのは精一杯の反抗かな。

 一方、或人。「株式会社 飛電製作所 HIDEN Manufacturing Co., Ltd.」の事務所(兼作業場?)がもう出来てますね(もう株式発行してるんだ! 株主は誰だろう)。看板もしっかりかかってる。或人の名刺のほうが後になったらしい。他に社員はいなさそうなので、おそらく全てはイズが手配したようです。

 名刺を見てみますと、
「代表取締役
 仮面ライダーゼロワン
 飛電或人」
となってまして、「ええー!」と驚きました。堂々とライダー名乗っちゃうんだ、ビジネスでも。

 それにしても、会社設立の資金とか、どうしたんだろう。ペーパー会社ではなく、それなりの社屋があるし、設備もあるようだし。或人が是之助から個人遺産相続していて、その金で賄ったのかな。もしかすると、福添一派から密かに援助されたのか。

 ともかく「これでいいのだ」という今話ラストとは思うものの、一抹の不安もあります。「これで或人は社長として、自立した人間として、再出発できたのか?」ということです。第1話では大企業から呼ばれて社長に据えられた。前話ラスト~予告からは、叩き上げとして再出発だと思ったんですが、どうもイズに全部やってもらったような印象があります。自分的には「まだ或人はこれでは足りない」という気もしてしまいます。或人のドラマにはまだまだ波乱がある、と思いたい。

 次回「キミの夢に向かって飛べ!」では、以前に出てきた漫画家とアシスタントギアのその後らしいですね。アシスタントギア(ジーペン)は再起動するものの、ゼアとの通信途絶が問題となるらしい。そこに迅が絡んで、ということですんで、しばらくは或人と迅でヒューマギアの取り合い(?)という話が続くのかな。当然、天津垓はぶっ潰しに来るだろう。

Re: 4月のスレッド(2020) - Shiny NOVA

2020/04/10 (Fri) 09:31:40

 ビルドダイバーズとゼロワンと、おまけに牙狼VR感想です。

★リライズ

 14話(2期1話)は、フレディ視点でこれまでの総集編といった内容でした。

 ビルドダイバーズを召喚した神殿がどのようなシステムか(ガンダムの各世界の映像モニターが浮かび上がる仕様とか)、エルドラの民(獣人たち)の生活模様とか、これまでの物語の知られざる背景経緯が描かれたり。

 さらに、リクを中心にした前作ビルドダイバーズの懐かしい物語が描写されたり、シリーズのファンサービスにもなっていた感。
 その上で、ガンプラという対抗手段を持たない獣人視点での一つ目への脅威とか、ビルドダイバーズへの期待とかが募った後で、いよいよヒロトたちの召喚、そして彼らの戦いの物語、終盤の悲劇、そして哀しみから立ち直っての再召喚に至る経緯までがダイジェストで描かれ、物語の再始動を盛り上げてくれた感。

 次回は、新たな主人公機、コアガンダム2とユーラヴェンガンダムのお披露目を楽しみに。
 ウラヌス(天王星)プラス7(seven)由来の名ですが、前が木星5のジュピターヴだったので、土星6(サタックス?)が飛ばされましたな。
 海王星8は出るとして、冥王星がどうなるかを気にしつつ、他には太陽0とか小型支援機の月とかも出てくるのかな、と新メカにも期待しつつ。

★ゼロワン

 逆転の再出発回。

 リアルでコロナが流行すると、医療現場でヒューマギアが求められているのに、それを機能停止するとは、おのれザイア……と、リアルとフィクションを混同しそうになります(苦笑)。

 人間の人手が足りないのに、ザイアスペックなんてメガネを送ってきても、人手不足は解消されないだろうに、とツッコミ入れつつ、あのメガネに洗脳機能が付いていて、それを付けた人間がザイアの尖兵になると恐ろしいなあ、と思ったり。

 で、ヒューマギアが使えなくなると、困る人たちが出てきて、次回以降は、そういう人たちを新生・飛電製作所が助けたりしながら、サウザーの妨害行為に立ち向かう流れっぽいですね。
 残り話数が少ないので、1話完結のテンポいい物語になればいいのですが。

 そして、撮影停止中なので、5月以降の放送がどうなるか、また夏の映画のスケジュールとか、先行きを気にしつつ、4月いっぱいの放送はとりあえず楽しみたいと思います。

★コロナ関連と特撮

 GW期に予定されていたプリティ電王の映画も結局、延期になって、映画産業も厳しい状況になっています。

 ただ、一つ朗報としては、先月末にコロナ感染が発表された現戦隊のキラメイレッドの俳優さんが、昨夜無事に退院の報があって、これから2週間の自宅療養&様子見に入るとのこと。
 まあ、大事にならなくて良かったと思いつつ、今月いっぱいは撮影ができないので、5月までのストック分を消化しつつ、それ以降は、旧作再放送なんかで時間稼ぎになるのかなあ、と。

★牙狼VR

 主役の大学生と、BAR店主の二つの物語の同時並行物語として展開。

 強いけど本気で戦えない主人公よりは、ケンカ上等のBAR店主の方が見ていてスカッとするかな。
 この辺は、変身しない仮面ライダー龍騎のような感覚かも。

 で、BAR店主と、その友人が、ヤクザ相手に大立ち回りして、激闘の末に残り参加者50人になったところで、牙狼の鎧が出現して、イベントバトル的にホラーを撃退し、予選その1をクリア。
 予選で数減らしをした後は、トーナメント形式のタイマンバトルになるのかな。

 50人が25人になって、その後、16人になれば、その後は試合形式がいいかも。

 後は、予選をクリアした段階で、一度ゲームからログオフして、現実世界に戻る仕様と判明。
 ゲーム内での痛みとか感覚は残るけど、怪我そのものは治ってる模様(ビルドダイバーズの世界とは違う)。ただ、ゲーム内で死んで脱落した人間はどうなったのか、死んだ扱いなのか、廃人になったりしていないか、それとも記憶消去されて健在なのか、いろいろ気にしつつ。

 あと、このゲームそのものが「牙狼の鎧を餌にした、ホラーの陰我集めのような描写」ですね。
 魔戒騎士選抜試合よりは、ホラーの策略の方が納得できるというか、ホラー側が魔戒騎士に対抗して、自分たち用の黄金鎧レプリカを作ろうとしているとか、そんな感じの背景を想像してみます。

 そして、中盤に「真の牙狼」とか、魔戒法師が絡んで来たりすると、面白くなるかも。

Re: 4月のスレッド(2020) - K.K

2020/04/10 (Fri) 23:12:53

 今回は非定期感想です。
 BDリライズ2期目は定例感想に加えるつもりですが、ちょっと趣向は凝らしてますが、基本的に復習回でしたんで、簡単に。

●牙狼VR

 第2話を観たんですが、まだこの作風に馴染めるかどうか、ちょっと分かりません。だもんで、まだ感想を書いてみようという気も起こりません。第1話だけで即断するのもまずいと思って、第2話も見て判断しようと思ったわけですが、第1話で感じた印象は第2話でも変わらないようです。ほとんどは自分の好みの問題ではあるんですが。

 自分的に問題なのは、1つには最初からキャラの性格付けがはっきりしているらしい点ですね。各キャラクターがはっきりした性格を持っているのは当たり前ではあるんですが、その見せ方が自分的には強引な感じがします。

 第1話では、空遠世那(群像劇風ながら、どうやら主人公っぽい大学生)がリアルの路上で物理的な闘争となったシーン。戦いは避ける主義ながら、避けられないなら苦渋で応じ、しかし非常に強い。一方、相手はヤクザなのか、いかにもな狂暴さを見せてたような。どっちに勝ってほしいか、一目瞭然な状況ですね。

 第2話でもVRゲーム内でいったんは見捨てたゲーム参加者を、安全らしい待避所を見つけたら、仲間が止めるのも聞かず、連れに戻ったりもする。で、連れて戻ってくると待避所に入れた人間が裏切り、ゲーム条件成立(50人まで減る)のために利用しようとする。ここでも善玉、悪玉がテンプレート的にあからさまです。

 そういう描写自体は嫌いではないです。それらが受け付けられないのは、ちょっと極端に申せば「わざとらしく設定された悪役と善玉ヒーロー」という点です。でもそれだけなら苦手とまでは申しません。苦手なのは、そのように設定されているから、いきなり極限状態でそのようにキャラクターが行動・言動するという点です。

 好みのパターンで言えば、例えば「態度不良なキャラクターが、他のキャラクターが見ていないところで野良猫を撫ぜた」みたいな前振り入れておいて、いざ極限状態になったら、ヒーロー側について戦い始める、とかですね。

 今話までの牙狼VRにはそれが感じられません。極限状態での行動で性格を見せる演出ということなんでしょうけど、納得性、あるいは意外性が感じられず、「なるほどそういうキャラですか」と淡々と受け身で追って行く感じになってしまいます。第1話も2話も派手で、ときには凄惨な生身バトルで目を引き付けようとしていると思いますが、そこに納得や意外さがないと、どうも自分は駄目です。

 別の観点で同じことを説明してみますと、「制作者が既に主要キャラクター(たぶんヒーローサイド)を好きになっており、好きな気持ちのまま表現した(脚本、演出等)」という感じです。まず間違いなく、制作は今シリーズラストシーンまでストーリーやキャラクターを構想してから、第1話を実際に脚本から作ったはずです。たぶん、こちらとしてもラストまで観たら、第1話からの各キャラクターの言動、行動、キャラクター同士の関係とか、納得できるんではないかと思います。

 でも、制作とは違い、こちらは何も知らずに第1話から順番に観るわけで。全部分かったら、最初から楽しめる、みたいなことでは困ります。もっと各キャラクター、特に善玉は突き放してくれないと。善玉だからといって、制作者が過保護にしては興ざめです。

 これは細かい設定描写にも現れてまして、例えば第1話で空遠世那の友人らしき星合翔李のVRゲーム内での描写。星合翔李はリアルではゲーマーで、決して喧嘩は強くない。ゲーム内でもヤクザ風の男にやられそうになるわけですが、そこでゲームの恩恵発動。誰でも思った通りの強さを発揮できるわけですね。それで反撃する。

 一見、気持ちのいいシーンです。相手はいかにも悪そうだし、星合翔李を弱いとみてかさにかかってるわけだし。ゲームの恩恵でいったんは形勢逆転する、というのも悪くはない。だけどヤクザ風の相手もゲーム参加者ですから、同じことができるはず。ですが、ヤクザ風の相手はリアルの生身の力以上のことはない。

 正直、「あれ?」と思いました。フェアじゃない。制作者=作品世界の神が介入してしまってます。制作者が作った設定を、制作者のそのときの「こうしたい」で破ってしまってます。すると「このゲーム、制作者的になんでもありじゃないか」と思えてしまい、観ていて「それからどうなる?」と考えたり、期待することを諦めてしまいます。そうなると楽しめません。

 そうした不満が、第2話までではありましたんで、どうもストーリーを追って感想を書いてみる気がまだしません。今後、そうしたことを破るような意外な展開とか、実は尻上がりに面白くなるといったことがあれば、感想を書こうと思います。

 と貶してばかりなんですが、いい点もいろいろあるのも分かります。まず(ちょっと遅めかもしれないけど)流行りを取り入れてますよね。ゲーム世界舞台は、異世界(たいてい中世ヨーロッパ風)ものでは、アニメ(ラノベ原作多し)でいろいろあって、まだまだ同趣向のものが盛んに作られてます。バトルロワイヤル風も、Fateシリーズなどで未だに人気があるようです。

 新規の牙狼ファンを増やすには、こういう他の人気ジャンルとリンクのある作風もいいんじゃないかと思います。牙狼VRを、じわじわ牙狼風に引っ張って行けば、旧作再放送とかも楽しんでもらえそう。自分もアニメ版牙狼から(知らずに ^^;)入ったわけで、作風が違うと文句を言ってしまうと、己の牙狼シリーズ視聴をダブルスタンダードで否定することになってしまいます。

 新規ファンが増えてくれれば、従来路線作品の継続もありそうですし。もしかすると牙狼VRは最後まで観ても、作品的には好きにはなれないかもしれませんが、応援だけはしたいと思っています。既に愚痴は充分言いましたんで(^^;、二度と繰り返すことはすまい。

●BDリライズ2期(第14話:めぐりあい、そして)

 やはり1期のおさらいですね。しかし、惑星エルドラのフレディ視点での振り返りですんで、「そっちではそうなってたのか」と新鮮な気がするもの多々ありです。それにしてもだいぶ忘れてたりしまして、あれだけ感想書いたのにちょっと情けないorz。

 気を取り直しまして(^^;、フレディが前作BD1期から地球を見ていたというのは、なかなか興味深いところ。前作の名シーンが流れまして、BD1期からのファンサービスにもなってますね。フレディがBUILD DIVERSの活躍映像に心躍って「創造主」と思い込んだわけで、前作ファンからすると「フレディ、お前もだったのか」みたいな親近感が湧きます。
(前作BD1期のキャラクターも一部、BDリライズに出ていることですし、さらに前作からの参戦を示唆しているのかも、とか期待したくなります。)

 その後、現BUILD DiVERSチームとの合流になるわけですね。前期ラストで、地球側視点では強制ログアウトとなるわけですが(GBN含む全世界的なシステム不調まで発展)、エルドラ側からすると、神殿の破壊による創造主の消滅だったわけでしたか。

 地球ではBDチームが地球で起こった問題(シドー・マサキの件)と、ゲームではないことを確認し、それでもミッション続行を決意。その間、エルドラでは、いったんは諦めたフレディも思い直し、「創造主」を呼び戻そうと悪戦苦闘してたわけですな。両惑星で仲間同士が意図せず息が合ってたと思うと、なかなか感慨深い。

 設定的に気になるのは、神殿の機能とGBNとの関係ですね。GBNの意図せぬ動作でワームホールのようなもの(エルドラでは生身ではあるものの、地球側にも実体があるはず)が開いたと考えてもよさそうですが、何者かが介在して呼び寄せたとも考えらえます。もしそうなら、月のような人工衛星や、そこにいたアルスの意味付けもできそう。

 総じて1期の振り返り+前作のサービス映像でしたが、1期ではよく分からなかったことも補足されたようで、スムーズに後半(2期)に入って行けそうです。これなら、現時点で視聴&感想リストに加えても大丈夫そう。

Re: 4月のスレッド(2020) - K.K

2020/04/12 (Sun) 22:29:39

 定期感想その1です。

●仮面ライダーフォーゼ(第37話:星・徒・選・抜、第38話:勝・者・決・定)

 前エピソードは主要レギュラーのJKのキャラ掘り下げがありましたんで、必ずしも通常回ではなかった印象がありました。今後の展開で掘り下げたJKならではの描写があるかどうかは不明ですが、ここまでのJKについて、「こういうJKが、あのときそうしてたのは」みたいな、余韻付加の効果が出たように思います。

 今エピソードは、自分的には通常回だったなという印象です。ゲストメイン敵キャラが弦太朗らと接触、衝突して、いい方向へ変わるきっかけをつかむ。弦太朗らはそのサポートを行うものの、主人公サイドのキャラクターに大きな変化はなく、印象を変えずに、じわっと深めるに留まる。

 一方、敵側上層部はちょとずつ印象が変わってきている感じです。レギュラー(?)幹部の速水リブラのせこさは相変わらず安定であるものの、戦闘では最強の雰囲気の立神レオが今エピソード(後編)で、小物感がする行動を見せてました。弦太朗が我望理事長になれなれしくした後、立神レオが弦太朗を襲撃したことですね。

 あのとき、弦太朗がなれなれしくしただけなら襲撃まではなかったんじゃないかと思いますが(警戒はしてましたが)、我望が「君(弦太朗)こそ大物だよ」と言ったのが、立神レオを刺激したらしい。考えてみますと、フォーゼは園田スコーピオン、鬼島キャンサーといった準レギュラー(?)幹部を倒してまして、我望からすると敵として強いと思うのが自然でしょう。それなら、もし部下(味方)とすれば心強い戦力になり得るわけですね。

 それが立神レオを刺激したということは、立神はゾディアーツという組織内の序列を気にしていそう(おそらく、立神視点では我望からの寵愛度でもあるはず)。立神が速水を侮る態度も、最初は「役に立たない同僚であり、目的達成には自分がリーダーシップを」ということかと思ったんですが、そうではないかもしれない。

 自分(立神)より速水が序列上位になるのが嫌で、それが態度に出ていたのかも。だとするとですが(自分でも書いてみて妄想と自覚して来た ^^;)、立神レオも意外と小物かなあと。評価してもらえる組織内のことしか考えていない。もっともその代り、まだ底が知れない不気味さを残す我望がラスボスとして際立ってきたともいえます。ラストに向けて、「我望は確かに敵役としてふさわしい」と思える描写、展開になることを期待したくなります。

 それはともかく本編。割とストレートな流れでしたんで、あまり感想の書き方に戸惑わない感じです。JAXAの展示ロケットの前で「宇宙行くぞー」と叫ぶ、天高制服の女子:エリーヌ須田を弦太朗が見つけるところからですね。似た者同士ということが暗示されます。
(ただし、弦太朗は宇宙が来るわけで、方向が逆か。あるいは「宇宙来たー」が完了的な意味で、既に宇宙に来ているという意味に取ると、エリーヌは弦太朗を追う存在とも考えられる。)

 エリーヌはいわゆる帰国子女で日本語がちょっと苦手みたいですね(演じる滝沢カレンさんも、そうであるらしい)。後で、そのことから弦太朗がアクエリアスの正体に気が付くわけですな。エリーヌがそんなに張り切っているのも、天高で「宇宙飛行士選抜試験」があるかららしい(後で分かるのが、我望による星座発見目的らしいですが)。それが今エピソードのイベントでもあるわけですね。ユウキの神頼みにキレるところは、エリーヌが現実主義かつ努力家であることが窺えます。
(弦太朗とエリーヌが握手しかけて、その間をユウキが駆け抜けて、知らずに邪魔したのは今エピソードの流れを暗示してたのかも。))

 まず筆記試験となるわけですが、弦太朗、ユウキは散々なわけですね。しかしボーナス問題解けたら突破ですか。このボーナス問題、映像を見ても自分はなかなか分かりませんでした。弦太朗は問題用紙3枚重ねると星があると言ってます。五芒星(☆)とか星の形かなと思い、黒いところの形とか見てみたんですが、それらしき形がない。ようやく、白い余白が「星」の漢字になっていると気が付きました(自分には素質ないなあと痛感)。

 次が実技一次試験で閉鎖環境に長時間籠れるか、それに鶴を折り続ける単調作業も加えたテストですね。しかも事故発生風のハプニングまで入る。これに流星が対応力の弱さを露見してしまいまして、パニック起こしてリタイア。もっともライダー部の仲間は、わざと落ちてメテオとして警戒に当たるためと勘違いして褒める。

 流星、久しぶりに表裏見せまして、表面的には故意の落第、しかして内面ではホッとしたような焦ったような複雑な動揺してますな。前は内に秘めたる策謀、今は世渡り上手のコミカルというわけか。吹っ切れたら、意外に普通の善人ということかな。京都では臆面もなくデレてたし(^^;。

 しかし、エリーヌは欠点をあらわにしつつある感じですね。非常にイライラしやすいらしい。特に思った通りに事が運んでないと、目が曇るようです。が、実技一次試験では、エリーヌはリーダーシップを発揮できる自信があったようですが、(ライダー部をまとめている経験差で)賢吾が自然と指導力を発揮すると実力を素直に認める度量、客観性はある。賢吾が眩暈で倒れますと、うまく周囲の目を盗んでアクエリアスに変身、治療してやったりもする。実力の優劣を素直に見るフェアな視点があるらしい。それが裏目に出ると、ユウキへの軽蔑も隠さない。
(もっとも、これは後で理由が示され、尊敬する父親が宇宙飛行士の選に漏れたことが遠因、つまりコンプレックスで少し歪みがあったわけですね。)

 もっとも、弦太朗らからしたらゾディアーツですし、アクエリアスの治療行為は攻撃に見えてしまいますから、戦闘になってしまう(勘違いで手を出したのは弦太朗らが先ということでもある)。攻撃はいったん通じるんだけど、回復・治癒能力が強力で、ちょっと倒しようがない感じです。

 が、言葉遣いで弦太朗フォーゼが気が付くわけですね、アクエリアスはエリーヌだと。エリーヌは指摘されると認めまして、変身を解く。お互い、正体を知ったわけですな。弦太朗はスイッチを捨てろと言い、エリーヌはスイッチが飛行士に必要であり、与えてくれた者(我望)への恩もあると拒否。

 それならと、弦太朗はエリーヌが能力を軽蔑するユウキが試験をパスしたら、という条件を付ける。無茶苦茶な、といったん思ったんですが、よく考えるとなかなか賢い取引条件です。エリーヌはユウキが(飛行士として)能力がないと判断している。そのユウキすら試験合格なら、スイッチの能力に頼る必要はない。なるほどな感じです。

 しかし、続く二次試験のロボット制作でエリーヌの欠点が表面化してますね。パーツ不足のため、予定したロボットが組み上げられない。が、機転を利かせたユウキの提案でなんとかなる。しかし、不足と思ったパーツはユウキが隠していたとエリーヌは知る。

 試験教官の日向千夏(実在の日本人宇宙飛行士の方と雰囲気似てるような)が後で明かしてくれたのは、それも試験のうちだったということですね。ユウキにだけパーツを隠す指示が行き、かつ、そのことは秘密厳守と。ユウキはしっかり指示を守ったわけですが、そのために誤解も解きようがなかったわけですね(試験官の千夏が言う「覚悟」を見せた)。

 それはともかく、エリーヌは怒り狂い、アクエリアスとなり、激怒を見せてユウキを襲撃するわけですね。幸い、弦太朗らが気が付きまして、ライダーとの対戦に移行。が、フォーゼ&メテオでもやはりやりようがないわけですね。いくらダメージを与えても回復してしまう。

 もっとも、そのことよりも気になるのがエリーヌ・アクエリアスの態度、行動です。エリーヌは弦太朗がフォーゼだと知っている(メテオの正体は知らないはず)。弦太朗には自分が誰に対して何を怒っているかを知ってもらいたい。一方、エリーヌが不正の張本人と信じ込んだユウキに対しては、正体を隠して加害を図ってます。ユウキに対してフェアとはいえませんし、弦太朗に対しては甘えがあるような気がします(これって事実上の陰口、とでも言ったらいいのか)。

 おそらく、エリーヌは非常に頭の回転が速く、賢くもあるいんでしょうね。情報不足でも、断片的な観測事実から全体をすっとイメージできるタイプ。たいていそれでうまく行きますから、事実を確認する手間を惜しむ癖もついたんじゃないか。現実で自分が会ったり、見聞きしたケースでときどきそういう人物がいたりします。想定外で目が曇るよう点は飛行士向きではないかも。まあ、天は二物を与えず、ということなんでしょう。

 それはともかく、そのまま後半(第38話)に突入しまして、「弦太朗」のキーワードでなんとか停戦に持ち込む。が、テストの方は最終選考の4人にユウキも残ってしまうわけですね。これにエリーヌがキレまして、校長の速水にも怒鳴るほどの勢いで、エリーヌのプライド、自信の高さが窺えます。ただし同時に、自分(エリーヌ)を疑えない弱点も、ですね。

 弦太朗もさすがにユウキが残ったのは疑問だったらしい。真相を確かめようと、我望に直接当たりまして、試験官の千夏に聞けるよう計らってもらう。既に申しましたが、これが立神レオの(小物っぽい)逆鱗に触れたわけですね。レオが「あのお方に無礼を!」と咎めて弦太朗に襲い掛かり、川に叩き落してしまう。弦太朗は我望の正体も、立神がレオであることも知りませんから、なんのことだがサッパリでしょうな。

 しかし非常にマズい行動を立神レオはやらかしてしまってます。弦太朗はどうも推理が苦手でしょうから、気が付かないかもしれない。しかし流星や賢吾にいきさつを話したら、「あのお方=我望」「襲撃者=立神」と推測される恐れは多分にあります。黙って襲撃していればよかったのに。立神もまた、エリーヌ同様、怒りで目が曇るようです。

 そんなことは露知らず、最終選考試験は、賢吾&エリーヌ、ユウキ&杉浦でスタート。エリーヌは賢吾の目を盗んでユウキを襲い、負傷させてリタイアさせることを狙ってしまう。ユウキを卑怯と詰っておきながら、エリーヌのほうが堕ちてしまったわけですね。

 しかし、弦太朗フォーゼが現れる(なんで上から落ちてきたんだろう?)。ユウキの行動の真実を知らせるためですね。全ては試験に組み込まれた出来事で、エリーヌが真相を確かめようともせず、間違って決めつけてと明らかに。そこはエリーヌ致命的欠点ですが、そこをフォローできる良さもあるわけですな。

 直ちに思い直し、負傷させたユウキをアクエリアスの力で回復させる(さすがに犯行告白はできなかったか)。それだけでなく、ユウキがテストに合格するのを確認してから、弦太朗に言外に「バッサリやってくれ」と。応じた弦太朗、最強フォームで、アクエリアス両肩の水瓶=治癒能力を破壊しておいてから、一刀両断。
(メテオが水瓶の秘密に気が付いていたようですが、2つ同時に壊せず諦めたらしい。フォーゼは同時破壊できたようですが、おそらくアクエリアスが防御を控えたからだったんじゃなかろうか。)

 アクエリアスはエリーヌの姿に戻り、弦太朗に礼を言って消えてしまったもんですから、自分はてっきりエリーヌも消滅したんだと思ってしまいました。弦太朗も悲しそうだったし。が、我望が(おそらくヴァルゴに命じて)連れ戻してましたか。証拠を残さず処分というわけではなく、「タウラス」発見に役立ったんで、記憶を消去して高校生活に戻す。

 タウラスって何だろうと思ったら、未発見だった幹部候補でしたか。速水リブラが例の瞳で特定したと思うんですが、エリーヌ抜きでは見つけにくかったということかな。今エピソードの速水、前の山田アリエスにも無視されて憤慨し、今エピソードでもエリーヌ・アクエリアスが反抗的で不満らしい。どうやら1人でやっていくのに不安があり、忠実な子飼い的部下が欲しいみたいですね(以前の園田がそうだったのかな?)。今は立神から圧迫感を感じるようで、かなり焦っている雰囲気があります。

 エリーヌは無事戻って来まして、またもやJAXAのロケット前で弦太郎らと遭遇。弦太朗らはエリーヌに一連の記憶がないことを確認するも、どうやら友達としてやっていけそうではある。前話冒頭でやり損ねた握手もできたことがその暗示でしょう。エリーヌの印象も、今エピソード冒頭のときより、サッパリした感じもあります。

 一応、ハッピーエンドですが、非常に残念な点もあります。エリーヌは今エピソードで見せた、己が欠点による重大な過失、悪意による卑怯な振る舞いがあったわけですが、真相を知って反省し、行動を改めた。エリーヌにとっては重要な飛躍だと思うんですが、忘れてしまったらそれが失われます。

 既に弦太郎らはエリーヌの欠点も美点も知っていますから、うまく導いて行けるとは思いますが、これだけ衝撃的なエピソードで得たものを再び取り戻すのは相当に大変そうです。まあ、覚えていたらゾディアーツ側から狙われますから、死なないで戻って来ただけで辛抱すべきなんだろう(けど、ヴァルゴの正体と行動を知っている今だと、「ダークネビュラ送りになってたほうがよかったかも」とか思ったりもします ^^;)。

 ディケイド、ゼロワンの感想は明日以降に書こうと思います

Re: 4月のスレッド(2020) - K.K

2020/04/14 (Tue) 00:11:43

 定期感想その2です。

●仮面ライダーディケイド(第21話:歩く完全ライダー図鑑、第22話:ディエンド指名手配)

 ジオウの感想時、ディケイドアーマーについてぶつくさ文句を言った記憶があるんですが、今週前半(第21話)を観て、不明を恥じ入りました。ジオウ・ディケイドアーマーのあのデザインは、ディケイド・コンプリートフォームのデザインに準拠したものだったんでしたか。つまり、ちゃんとリスペクトしたデザインだったと。ジオウ視聴時、せめてネットで画像を調べるくらいしたらよかったと反省です。

 もう1つ、今さらながらに気が付いたのが士(と海東)がよく言う「通りすがりの仮面ライダー」の意味です。単に名乗りたくない、斜に構えているくらいに受け取ってたんですが、どうも「この世界は自分の世界じゃない」と見極め、言っていたようですね。今週前半(第21話)は元の世界に対するネガだったので、ようやく気が付けたようです。

 それはともかく本編。前半(第21話)は先週からの続きで、ディケイドが攻撃を仕掛けるも、音也ダークキバにカードの力を抜かれたところからですね。しかし、ずっと音也は士を倒そうという気は全くないようで、今回もお手並み拝見といったところら。士をこの世界の住人にしたいようですな。その点は鳴滝もたぶん同意なんだろう。

 疑問に思う士に対し、海東はお宝にしか興味はない様子を見せつつも、ここがネガの世界だと告げる。形は似ているけど(色、明暗が)裏返しということでしょうか。要は元の夏海らが住んでいた世界ではない。となりますと、鳴滝の態度も含めて考えると、「旅が完了すると世界を破壊する士を、この世界に閉じ込めておこう」という狙いかなと思えてきます。士がどう判断したのかは不明ですが。

 一方、千夏は元の世界だと信じて、偽TGクラブの面々と交流を続けてます。視聴者的には彼らが偽者だと知っているだけに、ハラハラするような、もどかしいような気がします。本来のTGクラブは高校時点で、やるだけやってみて満足し、真面目な生活に帰る決意をしたようですね。そのための儀式(?)として、それぞれが記念となる品を箱に入れて埋めた。

 ネガの世界ではそれが音也やダークライダー、怪人(レイドラグーン)にとって重要なもので、実はディケイド強化アイテムであるわけでしたか。この世界の千夏はアイテムを盗み出すも倒れ、この世界の夏海=ネガ夏海(と呼んどこう)が埋めて隠した。

 が、そんなことは夏海は知る由もない。偽TGクラブメンバーが宝の埋めた場所はビルが建っちゃったが、千夏が別の場所に移し、場所は千夏だけが知っていると騙す。本当の狙いは、夏海を助けようとネガ夏海が現れるのを待っているわけですね。たぶん、一切は音也の指示なんだろう。ネガの世界のルール「人間はNG」に基づいて、偽TG顧問の田中が夏海を襲おうとしたら、音也が止めてボコボコにしてましたから。

 一方、士はアイドルとしてスカウトされまして、さらに幸運(に見せかけた、この世界への引き留め)が続いとります。既に世界がおかしいと気が付いているユウスケはやめさせようとするも、一緒に写真撮影に誘われると、ホイホイ乗ってしまいまして、どうも性分的に危機感を持続できないタイプなのかな。まあ、士が気が付いてないわけない、という信頼感ゆえと受け取っておこう(^^;。

 実際、士は海東の助言もあって、この世界のおかしさは見抜いており、夏海に警告するわけですね。「ここは、お前(夏海)のいるべき世界じゃない」と。が、TGの仲間を疑われた夏海はかえって反発してしまう。直後、絡んできた士ファンの正体が一瞬見えまして、さすがにショックを受けるわけですが、なおも偽TGクラブメンバーを疑えないらしい。

 夏海の気持ちは、分かる気もします。危ない目に遭ってきたし、破滅的な将来イメージも幻視したりして、しかし平和な元の世界に帰って来た。苦労が報われ、不安は払しょくされた、と思うはず。これを偽りの危険な世界と認めるのは、相当にハードルが高いでしょう。いわゆる「信じたいものしか信じられない」というやつですね。

 が、偽TGクラブメンバー=ダークライダーが夏海の気持ちに配慮するわけがない。ネガ夏海が現れると、おびき寄せる餌にした夏海を人質にしてしまう。ネガ夏海が語るネガ世界の歴史は悲惨ですが、それを引き起こした音也と、彼が率いるダークライダーの狙いとかはちょっとはっきりしない。

 妄想をたくましくしてみると、ネガ世界を映画のセットみたいな人工的な、台本に基づいて進む世界に作り替え、音也のシナリオ通りに士をこの世界の最強ライダーにして封じ込めるつもりだったのかな。

 それはともかく、ネガ夏海は隠したアイテムを掘り出し、音也に渡す。争奪戦の対象だったアイテムは「ケータッチ」なるディケイド最強フォーム用でしたか。音也はもともと士がネガの世界で最強ライダーにするべくケータッチを探していたらしく、すんなり士の手に渡る。が、士はこのネガの世界を拒絶するし、海東はお宝だからと奪いいかかるし。

 ちょっとカオスな状況となりますが、結局、夏海が士に再度ケータッチを渡し、コンプリートフォームに変身。士はもう使い方知ってまして、ここまでの1号ライダーの力を自在に使いこなしてますな。こういうアイテムだから、音也はいったん士から各ライダーのカードを無効化したのか。もう要らんだろ、ということで。

 ケータッチによるコンプリートフォームは音也ダークキバの想定以上の性能だったようですね。音也配下のダークライダーは撃破されるし、ダークキバでもてこずる模様で、結局、音也は撤退。

 士はネガ夏海にケータッチを返そうとするも、ネガ夏海は士に託し、ネガの世界で生きていくと言って去っていく。となると、この世界に1号ライダーはいないことになりますね。ジオウの世界観(←ディケイドから引き継いでいる感じがある)では、ライダーのいない世界は消滅する運命だったと思いますんで、このネガの世界も危ないのかも(もしかして、ツクヨミ、スウォルツはこの世界出身か、とかいろいろ妄想したくなる ^^;)。

 続いて後半(第22話)、ディエンドの世界ですね。この話に登場する敵とかライダーとか、どうも仮面ライダー剣らしいのですが、初見では具体的には全く分からずでした。調べてみますと、劇場版「仮面ライダー剣 MISSING ACE」がベースみたいですね。フォーティーンなるラスボスらしきのも、仮面ライダーランスとラルクも同劇場版オリジナルらしい(でいいのかな?)。

 それはともかく、この世界ではディエンドがなぜか指名手配されている。士はセールスマンですが、ネガの世界ほどではないですが、どこへ行ってもちやほやされてます。もっとも、ユウスケ、夏海も誰からも親切にされてますんで、前のネガの世界とはちょっと様相が違いますね。どうもこの世界の掟が親切にすることで、違反すると未成年でも罰せられる模様。急いでいたせいで親切にできなかった中学生(かな?)でもその場で殴られるとか、かなりひどい。

 しかも、取り締まってるのがダークローチなる怪人だし。中学生の危機に駆けつけたのが、仮面ライダーランス(禍木慎)、ラルク(三輪春香)というわけですね。この世界のヒーローということなんでしょうけど、ダークローチ相手でもちょっとてこずっている感じです。士もディケイドとなって参戦し、なんとか撃退。

 が、さっきまで親切だった住人が襲ってくるわけですね。どうやら、仮面ライダーは敵視されているらしい。どうも訳がわからんということで、この世界の偉いさんに会いに行くことになる。夏海とユウスケが「海東大樹」の名前を口にしたことで、つてが出来たお陰ですね。先方が海東大樹の情報を欲しがっている。

 それにしてもいきなりな感じだなあと思ったら、会ってくれた次官が海東純一で、大樹の兄というわけですね。どうやら兄弟で何らかの確執があるのか。それにしても、海東純一は常ににこやかで、どうも違和感あります。実の弟を指名手配して追っているという話で、その情報提供なのに。

 その謎は海東大樹と慎、春香の線から明かされまして、海東純一は以前は仮面ライダーグレイブとして、ランス、ラルクと共に戦っていたものの、洗脳されてフォーティーン配下になっちゃったわけでしたか。で、海東大樹は兄を元に戻すためにこの世界に戻って来たと(海東大樹がずっとお宝を求めてたのは、兄を元に戻すためでもあったのかな?)。

 住人の怪しいくらいの親切さも、急に狂暴になって襲ってきたのも、ユウスケが囚われて明らかになりまして、昭和ライダー風の洗脳というわけでしたか。海東大樹と純一は対立してるし、ランスとラルクは海東ディエンドを敵視して戦いを挑むほどだし、ちょっとカオスな状況になって、次へ続くと。今話はとにかく謎ばかり提示されたようでして、次話を観ないと何ともならない感じです。

 ゼロワンの感想は明日にでもちゃんと書こうと思います。天津垓が昭和ヒーロー物の「毎回負けて捨て台詞で逃げる」パターンに入ってる感じとか、ちょっと面白かった。しばらく或人の小勝ちで定常運転しそうな感じがします。

Re: 4月のスレッド(2020) - Shiny NOVA

2020/04/14 (Tue) 00:54:30

 週初め感想です。
 今回はフォーゼとディケイドのみ。

 あと、K.Kさんがディケイド感想で「過去作ライダーについて調べた部分」は特に問題ありません。

 一応、抜けているものですと、音也が攻撃した顧問先生が変身したのは、仮面ライダー龍騎に登場した擬似ライダーのオルタナティブです。原作では大学教授が変身したライダーなので、教師つながりになるのかな。

 さて、感想ですが、フォーゼもディケイドも残り5週ですね。フォーゼが10話で、ディケイドが9話。

 フォーゼの方は、次回がタウラスで、まあ通常回。
 その後が、いよいよクライマックスの最終決戦に突入といったところですね。次回よりも、その後に期待しております。

 ディケイドの方は、次回がディエンド編の後編と、シンケンジャー編になります。その後が昭和ライダー編で、劇場版と合わせて、大ショッカーが登場するクライマックスに突入。
 主題歌も2番になって、ディケイドの方が先にクライマックスに突入した感じです。

 フォーゼの方は、弦太朗と我望理事長の遭遇が最終決戦への布石といった感じですな。
 理事長に対して、「あんた大物だよ」と友達感覚で接する弦太朗に対し、「君の方こそ大物だ」と後から呟く理事長。
 確かに、学園で一番偉い人間に対して、肩をポンポンと叩く高校生って大物ですなあ。

 次のタウラスは、アリエス同様、自分ルールで天高を支配する生徒会の話。
 生徒の中では、生徒会が一応のトップ扱いになるのかな。その後は、毎回のようにライダー部崩壊のピンチ編が続出してのクライマックス展開ですからねえ。
 どんどん加速する感じです。

 ともあれ、2話ずつ進むと、展開が早いなあ、と思うわけで。
 逆にゼロワンだと、早く不破さんと唯阿さんの決着が付かないか、とやきもきするわけで。

 ゼロワン感想は、また金曜日を予定。

Re: 4月のスレッド(2020) - K.K

2020/04/15 (Wed) 00:34:55

 定期感想その3です。

 NOVAさん、自分の感想のチェック、いつもありがとうございます。今週分のディケイドの下調べ、とんでもない勘違いとかなかったようで、ほっとしました。原典がどうなってて、ディケイドではどう扱ってるかは、未見の自分としても知っておきたいところですんで。自分は原典作品をほぼ知らないわけですが、二次的に「ああ、原典ファンだとここは面白がったりできるのか」と想像するのも一興です。

(4/15夜補足)
 書いたつもりの文章が入ってなかったorz。オルタナティブです。あれもライダーだったんですか、と言いかけて、調べてみるとライダーと言い切るのも少し違うみたいですね。龍騎本編に出てくるけど、龍騎では神崎士郎のカードシステムで変身する者がライダー。オルタナティブはそうではない(香川英行開発)から疑似ライダーということですか。

 ディケイドでのオルタナティブは、音也の命令に背いたり、そのせいで手ひどい扱いを受けたりと、どうも他のダークライダーと似て非なる存在のような気がしたんですが、オルタナティブ(代替)だからなのかな。そう考えてみますと、ネガの世界の支配階級はかなりややこしいことになっているような気がしてきました。

●仮面ライダーゼロワン(第31話:キミの夢に向かって飛べ!)

 漫画家:石墨超一郎とアシスタントギア:森筆ジーペンの再登場ですね。最初の登場時はジーペンよりは石墨に焦点が合わされてまして、彼は最初、ヒューマギアをただの道具と見做し(実はスランプからくるコンプレックスの裏返しだったかも)、ラフに扱う。

が、アシスタントギアにも漫画家の才能を見出し、己が描きたいものも思い出す流れ、だったかな。まあ、ライダーのバトルを目の当たりにして、「これを描きたい!」となったわけですが(で、或人は石墨がゼロワンに感動してくれたと思ったら、バルカンのほうだったと ^^;)。

 その後、どうなったかは不明であったわけですが、今話を観まして、その後が想像できるような気がしました。ジーペンは石墨にとって、もはや人間同様のアシスタントどころではなく、弟子に等しいわけですね。是非、一人前の漫画家となって欲しい。が、ジーペンは衛星ゼアの助けがなくなり、どうしていいか分からなくなっている。

 今話はそういうジーペンが立ち直って1人の漫画家としてスタートする、ジーペン視点の話と、そのジーペンをサポートするため奔走する或人の話の2つで成り立っていたように思いました。

 まずジーペン本人の物語から。石墨が機能停止したジーペンを飛電製作所に持ち込み修理に来る。再起動はできるものの、衛星ゼアとは通信途絶で、要はジーペンはスタンドアローンになったわけですね。しかし、漫画制作の知識、ノウハウとかはゼアに依存する部分が大きかったらしく、孤立したジーペンは描けないと呆然自失の模様。

 そこは迅にとっては、まさに自分の願望を実現し得る状況でもあるわけですな。迅はアークからもゼアからも自立する選択をしており、ジーペンは(本人の意思によらないとはいえ)同じ境遇にあるわけですから。

 迅は渡りに舟とばかりジーペンをさらい、「お前(ジーペン)の生きたいようにに生きろ」と説得する。が、具体性を欠いた迅の理想論ですから(未だ、シンギュラリティを万能魔法のように思っているようだし、滅の「自由の先に何がある?」に堪えられないし)、ジーペンとしてはどこから手を付けていいか分からないでしょうね。呆然自失は解けず、街へさまよい出てしまう。が、もうヒューマギアは市民から危険視されている。

 ZAIAも片っ端から回収しようとしていますから、唯阿が部下を率いて駆けつけ、銃を向ける。が、バッテリー切れかけのジーペンはそんな状況を気にすることなく、ビル屋上の看板が気になるわけですね。3枚ある看板のうち、たぶん真ん中のでしょう。よく見ますと、石墨の漫画「パヒューマン剣」の広告ですね。なるほど、という感じです。

 その様子に打たれるものがあったのか、唯阿は或人の出現を渡りに舟と、銃撃による破壊を即座に中断。結局、部下に命じて銃を降ろさせ、自らも破壊を諦めた模様。この唯阿の変化には、或人の必死の訴え(キーワード:夢)も大きく作用しているようですね。
(上記は、描写を客観的に見た場合は間違いなのは自分でも分かっております。実際には、唯阿はジーペンを危険視するも、或人の説得に応じた。しかし、唯阿の迷いの描写とか見てまして、自分の主観的にはこういうことだと思いたい、みたいな感じ取り方です。)

 しかし或人の訴えが本当に刺さったのは、後ろで様子をうかがっていた迅でしょうか。特に「ヒューマギアだって夢を見ていい!」ですね。その或人の言葉が、どうジーペン響いたかはちょっと自分には分かりません(看板の効き目が八割がたで、或人の言葉が最後の一押しだったかな)。が、ジーペンも夢を見ることにしたようです(再び、なのか、初めて、なのかもちょっと分からない)。そこがさらに迅に響いたんだろう。言うなれば、「僕(迅)の望みを実際に叶えるには、こうすればよかったのか」みたいな。

迅としては、そういうラーニング(?)以外にも、己が願望は或人のと根っこは同じかもしれないと思うところもあったかもしれません(もしそうなら、新章は或人と迅の成長物語みたいになるのかもとか妄想しきり ^^;)。

 が、これに天津垓が激怒するわけですな。直接的には唯阿に怒りをあらわにする。まあ八つ当たりとまではいえず、直属の部下が任務放棄した格好ですから、叱責するは当然かもしれません。ただ、チェス盤の駒を薙ぎ払ったのは、垓の限界を暗示しているかもしれません。

 垓の最初の登場のときに言ったような気がしますが、チェスって、キザな敵役演出に使われることがある気がします(これが将棋だとキザな感じではなく、例えば質実剛健みたいな感じかも)。かつ、盤面が全て明らかに見えている完全情報ゲームなわけで、相手の出ようを読み、先を見通して勝つ、みたいな印象も出しやすい演出アイテムです。

 それを自らひっくり返しちゃうわけですから、思惑が本当に外れた暗示、敗北の示唆、自滅の予兆、みたいな感じがします。要は、天津垓は既に勝負を降りている、みたいなことですね。一方、叱責を受ける唯阿は以前の不破と同じような頭痛が起きているようで、垓に対する反抗心が芽生え、支配から離脱する兆候か。

 という妄想はともか(^^;、垓は自らジーペンを破壊する気を起こしたのか、唯阿を従えて出かけようとする。が、不破が現れるわけですね。垓は唯阿に不破の対処を任せ、「(不破がAIMS~ZAIAから)横領したテクノロジーを回収しろ」と命じて去る。唯阿は従いましてジャッカルに変身、不破もバルカンで応戦の構え。

 とはいえ、性能差があることは既に分かっているわけで、ジャッカルは苦戦し、変身解除に追い込まれる。が、アサルトウルフを不破に気づかれず奪取しているわけですな。これはいろいろ解釈があり得そうです。

 1つには、単に垓の指示に従ったというもの。回収しろと言われたから回収した、と。別の見方もあり得る気がしまして、なぜ滅亡迅雷のグリップを有するアサルトウルフなんだということですね。(ZAIA発かもしれませんが)滅亡迅雷系の技術です。不破はこれを使いこなしたのが、ZAIAから離れる端緒だったと考えることもできそうです。唯阿もアサルトウルフを起点に、ZAIA=垓の支配を脱する道があるかもしれない(という、自分の願望です ^^;)。

 垓はといえば、飛電製作所に乗り込んでますね。ジーペンの破壊かと思ったら、ヒューマギアのキーを回収に来たわけか。方針の違いはもちろん、権利関係もクリアしている或人は当然拒否、ならば垓はサウザーとなって力尽くで、となるわけですね。

 ちょっと待て、と思いました。既に戦力差(ゼロワン>サウザー)は過去の戦いで実証されてます。あれからサウザーが強化されたわけでも、ゼロワンの弱点を掴んだわけでもない。この感覚どっかで、と考えて思い出しました。

 エグゼイドの檀正宗です。終盤、いったん戦力を逆転されても、傲慢に大笑いして挑んで、案の定ボコボコにされたことが一度ならずあったような。さらに正宗「なぜだあーっ」と叫んだりしてましたが、観ていて「なぜも何も、今の正宗に勝ち目ないじゃないか」と苦笑することしきりでした。

 いかん脱線しました。ただでさえ劣勢のはずのサウザー、或人の「夢」発言に感化された迅が増援に来まして、こうなると惨敗確定ですな。たちまち撃破されて変身解除、またもやボロボロになった垓が現れる。で、癇癪起こすわ、捨て台詞吐くわ、部下に八つ当たりするわで逃走するわけですね。

 捨て台詞はいかにもな「このままで済むと思うな、飛電或人!(略)」ですね。もしこれを毎回繰り返すと、昭和の悪役幹部のテンプレートになりそうです。何にせよ「垓も(ヒーローものの悪役としては)落ちぶれたなあ」という印象です。ですが、やはり昭和ヒーロー物の記憶なんでしょうか、自分的には「これだよこれ、いいなあ」という気がしてしまい、令和のヒーロー物を観ているというのに、ちょっと不思議な気もします。

 ジーペンも石墨のもとに帰って、漫画家として活動開始しますし(←再開、と書いて、なんか違和感があって「開始」と書きたくなりました)、今話は1話完結的なハッピーエンドでしょうか。そのラストを飾る寸劇が、修理の済んだ素体ヒューマギアに誰をインストールするか、ですね。

 或人が選んだのがシェスタ。が、起動したシェスタは自分は社長秘書ではないといい、別のキーを自ら選んで再インストールする。この行動も意味深かもしれません。単純に受けとると言葉通りですし、社長秘書としては既にイズがいます。

 が、もしかすると「自分(シェスタ)が仕えるのは福添副社長のみ」という意思表示かもしれません。火事事件のときは、高熱で不調となって崩れ落ちるシェスタを、福添は我が身の苦しさも顧みずに抱きかかえたりしてましたんで、福添個人への忠誠心が芽生えているのかもしれません(というのも願望の妄想だったりします ^^;)。

 が、作劇的には予定調和というか、暗殺ちゃんならぬ祭田ゼットが再起動してくれるというサービスでした。やっぱり暗殺ちゃんとして人気でしたから再登場となったんだろう。自分も上記のようなことを言ってはいますが、祭田ゼットが現れたとき、正直嬉しかったです。

 次話「ワタシのプライド!夢のランウェイ」はファッションモデルギア:デルモ(モデルのアナグラムみたい)の話ですか。初登場のヒューマギアですね。今話と同じように或人が修復し、そこへ垓らが絡んで来て、という流れになるらしい。今話と同じように垓が惨敗するのか、それとも別の流れを見せるか、ちょっと興味津々です。それ以外には、衛星ゼアとの通信途絶が気になります。不調なのか、ゼアの予定の行動なのか、アークの介入なのか、滅亡迅雷.net復興を目論んでいるらしい滅が介在しているのかとかとか。

Re: 4月のスレッド(2020) - Shiny NOVA

2020/04/17 (Fri) 10:49:13

 週後半感想です。

★牙狼VR

 第2ラウンドのゲームルールは、制限時間内のダンジョンからの脱出で、特別ルールとして「望みどおりの物に変形できるアイテム」を渡されていること。

 ドラマ的なポイントとしては、中性的なモデル少年にスポットが当たっていることです。彼と、憧れる先輩モデルのゲーム内での邂逅で続くわけですが、伏線的に「憧れの先輩モデルを消せば、自分が理想のモデルになれる」という闇堕ちを示唆されていること。
 果たして、憧れの人物と助け合うのか、それとも裏切るのか、あるいは先輩の方が醜い姿を見せて幻滅のあまり消し去ろうとするのか、ドロドロした心情劇を見せられるのかな。
(感情移入せずに客観的な視点で見るなら、面白いドラマだと思うけど、好きかどうかとなると、少なくともスカッとはできない系譜)

 ゲームとしては、主催者が煽らなくても、勝手にプレイヤーキラー(PK)の発生するギスギスした環境だなあ、と。
 このサーバーのモラルは決して高くないですな。
 オンラインゲームだと、ギルドが結成されて、そのギルド内やギルド間のメンバー交流劇が楽しめたりもするんだけど、本作ではそういう楽しみ方はなさそうですね。
 せいぜい2、3人のグループってところで、満たされない欲望にまみれた人間が多く選抜されているようです。
 主人公だけは、お節介な正義漢ですけど、「みんなで協力して、ゲームをクリアするんだ」って前向きにリーダーシップを取っていくキャラに成熟するのかな。

 そして、本話のアイテムルールに対して、ツッコミ点。
 どうして、飛び道具(銃器)を作る発想を持ったキャラがいないのか? まあ、アクションが殴り合いの近接戦闘を見せたいという製作事情なんでしょうけど。
 仮に、自分がこういうルールで参加したなら、剣とかメリケンサックみたいな殴り合いの武器よりも、ショットガンとかサブマシンガンとか銃器系を作りたくなりそうです。
 あるいは、変身ベルトとかパワードスーツとか、攻撃魔法を充填した魔法の杖とか、そういうのを発想してしまうなあ(笑)。

 時代劇脳だったら、かんざしとか三味線の糸とか、日本刀とか、エレキテルとか、そんなのを作り出すんだけど、さすがに三味線の糸を使いこなすような技能はないですか。
 いや、なりたい自分になれるなら、扮装もそういうコスプレで、背中に南無阿弥陀仏と書いた着物を着て、遊び心満載で望むかな。「ギルド:仕事人」とかを結成して。

 まあ、そういう世界観の物語じゃないことは分かってますけど、設定がゲームなのに、コミケとかコスプレみたいな遊び心の足りない世界で、描写がリアルすぎ。
 俺が見たいのは、「ゲームウォーズ(レディ・プレイヤー1)」みたいな何でもありな設定なんだ。「俺はガンダムで行く」みたいなことを言って、メカゴジラと戦ったりする話なら、絶賛していたのになあ。

 何はともあれ、主催者がやはりホラーっぽくて、強制ログアウトした人間はみんな魂を吸われてそうですね。そのことに気付いて、「このゲームは遊びじゃない(死んでも平気ってわけじゃない)」ことが分かるのは、いつになるかなあ。

★リライズ

 で、いち早く、ゲームじゃないということに気付いたビルドダイバーズの皆さんです。
 前回のフレディ視点の総集編的物語のスピーディーさに対し、改めてキャラの交流を積み上げていく、丁寧でゆっくりしたストーリー展開。だけど、バトルはきっちり魅せてくれる良好な一話でした。

 特にカザミ。相手がゲーム内のNPDだと思えばこそ、ぞんざいに接していたのが、リアルだと分かると、いろいろドギマギしたり、獣人娘のマイアさんとのラブコメ風展開に発展していくのかな。

 ともあれ、コアガンダム2やモビルドール・メイのような小型機、アーマーとは別のコアユニットだけが完成して、カザミ機とパル機は未完成なので復元できない状況。
 逆に、コアガンダム2もメイ機も武装が不十分で、その分をカザミ機とパル機の盾や武器で補うことに。

 そして、まずは戦力を整えるため、召喚用の神殿3ヶ所に向けて、分割行動をする中で、それぞれのドラマが展開される、と。

 以前は、戦力はあるけどチームとしての連携が不十分という戦闘シーンだったけど、今回は成長して連携をしながら、戦力面の不利を補う戦い方で、ハンデを技術で乗り越えるのが楽しいです。
 次回は、パル機が新型として登場かな。高所恐怖症っぽいパルのトラウマを克服するようなドラマ展開に期待できそう。

★ゼロワン

 夢、というキーワードでドラマを構築する流れですね。

 或人の発する夢という言葉に、前は不破さんが感化され、今回は迅が感じ入る。
 迅のテーマは、自由だけど、自由のその先にあるものを見据えていないというか、自由だけを与えられても、行動原理の確立していないヒューマギアを導くことはできないので、行き詰まってしまった。

 まあ、自由だけあっても、やりたいこととかがないと、いろいろ持て余してしまいますね。自律的にせよ、他律的にせよ、何らかの指針なり方向性が必要になる。
 迅はこれまで滅をモデルケースにしていた子どもだったのが、滅に反発して自立しようとして、自分の友だちを束縛から解放して、理想郷を作りたがっている? でも、何が理想なのか、モデルケースがなかったので、自由の先の未来を示すことができない。

 そこに、自分と同じ境涯だと前回分かった或人が、ヒューマギアの理解ある父親役、サポート役として導いているのを見て、新たなモデルケースとして認定したってところかな。

 なお、或人のモデルケースは、自分を助けてくれた父親ヒューマギアなんですね。
 少年期の或人が言った「父さんを笑わせること」を、父親ヒューマギアがラーニングして「ヒューマギアと人間の息子が共に笑える世界」という言葉に発展させて、大人或人に伝えられたのが劇場版のゼロワンでした。
 そこには、少年或人→父親ヒューマギア→青年或人というフィードバックが行われたわけですが、青年或人のモデルケースは父親ヒューマギアなので、自分自身が父親的な立場として、未熟なヒューマギアを応援するという現在の生き様に通じている。

 一方、イズは或人の母親みたいなものだったのが、或人が成熟すると、かけがえのないパートナー、恋人というか夫婦みたいな関係に移行するのかな、と思います。
 或人の夢は、ヒューマギアの夢を応援することで達成できるため、夢の守護者的なドラマ展開になるわけですが、大人目線だと、「少年少女や若者の夢や未来を応援したい」って点で感情移入できるなあ、と。

 成長するキャラに、自分自身を仮託するのが心地良く、自分もまだまだ違う形(何かを育てるという面)で成長したいという気持ちも合わせて、ヒーロー物を楽しむ原動力になっているのかな、と思いつつ。
 若者の成長と、逆境や試練を克服しての成長が分かりやすく示されたアクションドラマは見ていて爽快です。

 一方、サウザーは、自らの夢を持ち合わせたライバルとしてなら応援できたのですが、「夢の破壊者」「成長を拒んだ老害」的なムーブをしている現状は、いろいろ終わったな、と思わなくもない。
 破壊という点では或人の敵だし、束縛という点では不破や迅の敵になっている状況。

 滅もまた、破壊と束縛を強調されたキャラですが、最近は迅に足りないものを示唆する「未熟な息子との接し方を、適切な距離感を模索しながら試みている悩み多き父親」ムーブが楽しいです。
 これは、アークの意志が変容しているからなのか、それとも、かつてのアークの役割をサウザーが代行するようになったドラマ上の流れから、必然的に滅は違うポジションを担うようになった筋書きゆえか。

 ともあれ、4月の残りは、刃唯阿さんがいかにして、サウザーの呪縛を断ち切るか、に注目したいと思います。
 頑張れ、不破さん。

★ディケイド予習

 次回のシンケンジャー編。

 侍戦隊の名前どおり、レッドが殿と呼ばれ、他の4人が殿に仕える家臣となって、悪い妖怪(外道衆)退治をする話です。
 殿に仕える爺を演じたのが、水戸黄門で格さんを演じた伊吹吾郎さん(必殺的には、三味線屋の前任である仕事人の元侍→おでん屋の左門さんだったりも)で、とにかく時代劇好きを喜ばせた戦隊です。

 最近のディケイドは少し重いエピソードになりつつあるのですが、そこから一気に派手な話に突入して、その勢いで、夏の劇場版と連動した大ショッカー編に突入する方向ですね。

 あと、ディケイドを楽しめるなら、戦隊版ディケイドと言うべき、海賊戦隊ゴーカイジャーの配信が始まったので、そちらもお勧め。
 これを押さえておけば、戦隊の歴史がいろいろ分かるという代物ですね。
 クロスオーバー祭りとしては、ディケイドとゴーカイジャーのスーパーヒーロー大戦辺りが最盛期だったんじゃないかなあ、と。

 そこからジオウを経て、現在は新時代の仕切り直し期だと思いますが、果てさて、この先どうなるか。
 明るい展望が欲しい時期ですなあ。

Re: 4月のスレッド(2020) - K.K

2020/04/18 (Sat) 22:31:46

 定期感想その1です。

 牙狼VRについては、見方をちょっと間違えてたかと思い直し始めてます。自分が最初に期待したのは、例えば「正体不明ながら敵と思しき存在が示され、ヒーロー(候補)が気づいて戦いに突入していく」のようなテンプレートでした。

 もしかすると牙狼VRもそうかもしれませんが、序盤の作りは別の意図があったようです。舞台設定の紹介と主要キャラクターの紹介ですね。特にゲームに挑むプレイヤーたちでしょうか(敵側はまだ暗示のみで、プレイヤー紹介の後かも)。

 どうやら、「こういう舞台です」→「ミニドラマで『このキャラクターはこういう性格と能力で』と紹介」→(同様に次の主要キャラクター紹介)→…→メインドラマスタート、という作りみたいだなと思いました。

 もしそうならですが、主要プレイヤー7名(公式サイトでカウント)それぞれの紹介が終わってからでないと、面白いかどうか、好みかどうかは判断できなさそうです。そのため第3話を観終えてもまだ感想を書く意欲までは起こらず、当面は模様見かなあと思っています。

●BDリライズ(第15話:使命、再び)

 今話からようやく前期ラストからの続きという感じですね。前期終盤辺りでは、ヒロトの探し求めるイヴとメイの関連性を匂わせたりしてたと思うんですが、衛星兵器とアルス攻略のミッション開始から、イヴ関連がドラマから消失している感じです。もっとも、状況がややこしくなってますんで、そっちまで(作中キャラクターとしても、作劇としても)手が回らないといえそうではあるんですが。

 今話で(部分的にですが)明らかになったのが、なぜヒロトたちが現実の体を持って惑星エルドラで活動できたかですね。「光る砂」なるもので、ヒロトらもガンプラも再構成されてたわけでしたか。GBNのデータを神殿が受信、光る砂で3D再現したということなんだろう。

 ある意味、惑星エルドラではヒロトらがMS含めて「ガンプラ」ということになりそうです。地球のガンプラ用3Dプリンタが神殿に相当し、原材料プラスティックが光る砂ということで。もっとも、「誰/何が介在してそのようにしているか」はまだ謎として残されているわけですが(アルス辺りが知っていそうだし、シドー・マサキも情報を教えられているかも)。

 それはともかく本編。BDチームは第1話と同じパターンでフレディに助けを求められるわけですね。BDチームもそのつもりで来ていますから、当然応じる。しかし、いつもの通りにガンプラが1/1スケールで出てくるかと思ったら、ヒロト機、メイ機以外は崩れ去ってしまう。上記の光る砂不足というわけですね。では光る砂がもっとあればいい、ということで、当面のミッションとなる模様。


 が、本当に心配なのはフレディ以外の山の民ら、エルドラ人(仮称)の反応です。なにせ、ミッション失敗でエルドラには大被害出たわけで、ジェドらは衛星砲直撃で死亡してしまっている。当然、BDチームを非とする雰囲気もあるかと思ったんですが、意外にそうでなはない。暖かく迎えられています。

 やはりヒトツメらに対抗するレジスタンスの一員であり、結果的に防衛に失敗だったとはいえ、最激戦地に赴いてくれたBDチームを恨んではいないということか。と思ったんですが、少し後に山の民の一部は「御神体」=アースリィの盾で救われたということもあったわけでしたか。創造主の守護の恩義もあって、敬愛され続けているんだろう。

 それにしても、山の民でも幼い子(アシャ、トワナ、フルン)は元気になっているようですね。お菓子がもらえるかどうかで一喜一憂したり、すっかり日常に戻れている。が、フレディの姉マイヤの健気さ、気丈さによるところも大きそう。少し後のシーンなども観てみますと、マイヤは思うところがいろいろあるのを抑えて、幼い子の前では衛星砲の大被害前の態度を取って、安心させているんじゃなかろうか。

 すっかり変わった感じなのが、レジスタンスのムランでしょうか。山の民の村まで来たものの、アシャ、トワナ、フルンに警戒され(もしくはジェドの仇と思ったか)、噛みつかれ、村長の家に文字通り転がり込んで来てます。以前なら睨みつけて遠ざけたんでしょうが、今はすっかり丸くなった感じです。やはり惨敗と大被害で自責の念が生じ、他人を思いやるようになったのか。

 ムランの語るところによると、「ガンプラの民」という概念があり、シドー・マサキがそれに該当し、BDチームの面々も同様ということですね。異世界からMSと共にやって来る人間、といった感じでいいのかな。

 ムランの話は続き、前話終盤で軌道エレベータのハッチを開いた「鍵」はシドー・マサキに託されるはずだったとのこと。しかしマサキは裏切った(おそらく既にアルスに操られていた)ので、代わってBDチームに託されたわけでしたか。ムランとしては、人工衛星攻略を託すほどマサキへの信頼が深かったからこそ、裏切りへの反動で不信も大きかったんでしょうね。

 そして、やはりというべきですが、水上都市セグリに集結していたレジスタンスは砲撃を受けて全滅と。ただし「おそらく」だそうですが。それを機にヒトツメ軍団の侵略が活発化しているとも。静止人工衛星のアルスはエルドラ民を敵視している風でしたから、アルスの一連の戦術であることが疑われます。

 しかし、ヒロトらはそんな情報でもめげず、再び衛星を叩くと決意を崩さないわけですね。戦うにはガンプラが必要ですから、必然的に光る砂を集める必要がある。その砂は他にもある神殿に残っているはず。となれば神殿を回って集めるしかない。

 3班に分かれて行動することになりまして、まずカザミ&マイヤ。カザミはマイヤがNPDではなく、現実の生きた異星人であることを改めて思い知った感じですね。全てはプログラムの機械的な反応と思っていたら、ちゃんとマイヤにも内面があり、命があり、自分と同じく嬉しかったり悲しかったりする人間だと。

 続いて、ヒロト&メイ。神殿遺跡に向かう途中で敵と遭遇するわけですね。たぶん初出のMSで、エルドラウィンダムというらしい。ELダイバーのメイは今まで通り戦えるようですが、ヒロトはそうではなさそうですね。コックピットと思しき辺りを切り裂いたとき、ハッとショックを受けてます。

「この攻撃で相手を殺したんじゃないか、今までも」といったところでしょう。しかし倒した敵MSから出てきたのは操縦メカで、ガードアイなるAIロボットらしい。たぶん、今までもそうだったんでしょう。ヒロト、多少は救われたか。

 ようやく遺跡にたどり着き、光る砂があることを確認するも、新手が現れる。が、敵は近くまで来て、遺跡を避けるように去っていきましたな。ここでヒロトが敵が砲撃を避けたことがあるのを思い出す。が、自分は何のシーンだったか思い出せずorz。調べてみますと、第1話ですね。あのときはGBNのゲームミッションだと思ってたんで、砲撃しないと解釈してたわけですが、どうやら敵に深い事情がありそう。

 ムランらは以前から名前が出ていた、死者の魂が向かうとかいう「ミラーグの山」に向かうわけですが、山じゃなくて空中神殿というちょっとびっくりするようなことだったらしい。そこに聖獣クワドルンがいるとのことで、パル&フレディに会いに行くミッションが指令されると。こちらもちょっと先がどうなるか分からない展開ですね。

 その頃、ゼルトザームは地上で大暴れしてまして、パイロットのシドー・マサキは相当に苦しんでいる様子。彼の謎もまだまだ情報が少なく、今後の種明かしに期待したいところ。

 謎が多すぎて戸惑いも覚えますが、期待も膨らんで来ました。次回は「天空の大地へ」とのことで、タイトルからすると空中神殿メインということかなと思えます。

●仮面ライダーフォーゼ(第39話:学・園・法・度、第40話:理・念・情・念)

 今エピソードでは、今さらながらですがライダー名所に2つほど気が付いて、「ああ、ここもだったか」と。他のライダーシリーズでもあったんでしょうけど、自分が観たことあるのはエグゼイドです。1つがビル玄関前の階段に続く広い踊り場。バトル撮影に好都合なんでしょうね。もう1つがホラー風演出の古びた病院で、これはやはりエグゼイドで無免許医:花家大我が拠点とする病院でした(と思う)。

 ストーリーの方は、前半で幹部ゾディアーツ登場、後半で退場という中盤以降の通常回ではあったんですが、ラストに向けてじわじわ詰めてきた部分もあったように思います。その最も大きなものが、江本=ヴァルゴ(=タチバナ)ですね。もっとも同一人物(やダークネビュラが実はM-BUS)と予習して観ていますから整理できるんですが、先が分からないTVリアルタイム視聴だと、いろんな可能性を考慮して、かなり混乱したかも。ただ、知らずに観たら「江本ヴァルゴはうわべは気弱ながら紳士的な研究者だが、実際は残酷で腹黒そうだ」くらいに思ったかもしれません。

 江本がヴァルゴであることは、視聴者には明かされますが、タチバナもまた江本が化けていると知らないと、自分では今週分の江本の動きの意味は分からなかったと思います。作中では友子らライダー部がヴァルゴの動きがどうもおかしい(単なる敵対行動ではなさそう)と思い始めるわけですが、ヴァルゴはそこを否定する動きを見せてます。

 後半(第40話)でせっかく思い直した杉浦タウラスをけしかけ、応じないとダークネビュラ送りにする。これはライダー部の目の前で行ってます。対視聴者的には、江本がヴァルゴであることを目撃した友子をダークネビュラ送りにしています。

 ただ、ヒント的なものは見せてまして、例えば江本が変身から戻るところを目撃した者を友子だと断定した理由。江本は月の石を見て、目撃者を友子と断定したようです。その月の石は直前に友子がラビットハッチ経由で月から拾ってきたもの。ゾディアーツ側はおそらくラビットハッチのことは知らない。ではなぜ江本は月の石から友子と割り出したか。

 と考えると、現時点でまだ正体不明なタチバナが思い当たります。流星とは頻繁に連絡を取っていますから、ラビットハッチのことも知っているはず。後知恵だから自分でもそう結び付けられるんですが、先を知らないTVリアルタイム視聴だと、後々になってから「そういうことか!」となれば運が良いほうで、たぶん今週分を思い出しもしないでしょうなorz。

 それはともかく本編。イベント的には前エピソードの選抜試験の続き、合格者のその後ですね。エリーヌはしでかした事が事だけに辞退という形となり、友子が補欠合格していたわけですか。地味に優秀だったんですね、友子は。

 天高内では異変が起こってまして、生徒会が突如として全体主義化し「天ノ川学園法度」なる厳しい校則を作って、取り締まりまで行っている模様。実働部隊の長が沖荘子ですが、後半に入って意外な真意が聞けるわけですな。しかし前半序盤では独裁者の威を借る憲兵みたいな感じ。

 天高をこんな事態にしたのが、前エピソードで選抜試験に受かった4人の1人:杉浦雄太というわけですな。おそらく前話から間もないはずですが、人格に激変があったとしか考えらえない。となると、スイッチを渡されて、というパターンが思い浮かびます。

 杉浦が最も気にするのは風紀のようで、変形学ラン・リーゼントの弦太朗、茶髪でアクセサリもつけるJKはもちろんターゲットにされる。たぶん彼らより目の敵にされたのが友子ですね。オカルト風メイクのほうが杉浦の気に障るみたい(もしかすると沖荘子の判断もあるかもしれませんが)。

 勢い、大揉めになりまして、じゃあ決着つけようじゃないか、となるんですが、拳による解決は不可と杉浦は主張。仮に「法度」にないとしても、校内の暴力は普通に禁止でしょうね。じゃあ何で決着つけるかとなって、杉浦がなかなか大した度胸。弦太朗らの得意なもので勝負しようと。
(個人的には、論争の焦点以外の方法で決着つけても、解決にはならず再燃すると思うんですが、10代だと解決より納得ということでいいのかもしれない。)

 これは弦太朗がお株を奪われた格好ですね。例えば、画家の生徒に弦太朗は絵で勝負を申し込んでたりしましたんで。相手の土俵で戦ってやる、という相手からの信頼を引き出すやり方を杉浦に先手を取られてます。これでは弦太朗も受けざるを得ない。弦太朗が受けるなら、JKも文句はないんだろう。ただ、なぜか誓約書を書いたうえでの勝負であるわけですね。

 が、勝負にならないわけですね。ブレイクダンスもダブルタッチも杉浦がはるかにハイレベル。ですが、ちょっと疑問も残りました。杉浦のパフォーマンスが、あまりにも人間離れしてます。演出と考えればいいんでしょうけど、後半での負けても負けを認めない態度を考えると、この2つの勝負でスイッチャーの能力をこっそり使ってないかと(設定的には変身しないと使えないんだとは思いますが)。

 もっともこの時点では些細なことでして、なぜなら杉浦は堂々とタウラスに変身してしまうから。隠す様子がないのは、誓約書に特殊効果があるからでしたか。誓約書に書かれた条件が成立すると、以降は(誓約書に書かれた通り)杉浦タウラスには逆らえなくなる。

 実際、弦太朗がフォーゼとなって挑むも、結局、攻撃不能状態に陥ってしまう。さらに、魂を抜くとかで、命令に従うだけの意思なき人形にもできるらしい。なるほどこれならタウラスであることを隠す必要はなさそうです。

 しかし誓約書と無縁の流星ならメテオで戦えるわけですな。が、杉浦タウラスは勝負を受けない。あっさりと変身解除して去ってしまう(勝てる確証がないと戦わない?)。ただ、ゾディアーツになった理由を問われて、「二度と過ちを繰り返さないため」と答えた点は気になりますね。弦太朗も何かの鍵になると感じたみたい。

 一方、選抜試験合格組は、まず賢吾が江本と再会ですね。このときの江本は数式に夢中になっており、研究一途な感じです。賢吾は江本にアストロスイッチ研究の悪用が行われてないか問い質すわけですが、江本ははぐらかしたのか、以前の仲間だった我望や賢吾の父:歌星緑郎について語る。我望には敬意、緑郎に対しては親愛といった印象です。

 江本が喩えるに、我望は輝ける太陽の如く、緑郎は命をはぐくむ地球の如しとのこと。己自身(江本)は謙遜したのか、太陽によってぼんやり光る月だと(地球だって自ら光るわけではないのになあ、とか思いました ^^;)。後半ラスト近くで、江本は自らが地球になるとか言ってましたな。

 その辺り、割と大事だったかも。事前知識抜きで考えると、今週分では江本は亡き歌星緑郎に取って代わる野望を吐露したように見えます。が、正体込みで(今エピソードの他の描写も併せて)考えると、賢吾とその友人を緑郎に代わって守るという意味にも取れそうです。そういう解釈の余地があちこちに見られるような気がしまして、どんでん返しの伏線を仕掛けているように思えます。

 一方、弦太朗らは杉浦の変心に関わると思しき壬生彩加の入院先を訪れる。廃墟風でホラーチックな病院ですな。ぬっと、眼帯・車椅子の彩加が現れたりする。が、そこはあんまり意味があるわけじゃなかった。彩加が杉浦について語り始めるわけですが、杉浦と同じような独善的な態度が見える気がします。が、話の続きは後半(第40話)へ。

 その頃、流星はタウラスと再戦になってまして、強化アイテムを封じられたメテオが追い詰められる。が、ヴァルゴが介入、メテオには利用価値があると示唆する。操り人形にしてしまえ、ということらしい。この時点での杉浦タウラスはフェアな態度を維持してまして、誓約書と勝負のセットを提案。流星メテオはこれを受けたのみならず、杉浦の得意分野で勝負してやると(冒頭の勝負のお返しかな?)。で、ゴルフですか。

 後半(第40話)に入りまして、まず弦太朗チーム。彩加から杉浦変心の理由を聞かされる。不良4人組の指導で彩加は強硬方針、杉浦は柔軟対応を主張したものの、彩加が不良4人組に事故とはいえ負傷を負わされ、杉浦が激怒し、という経緯だとのこと。杉浦がタウラスであることも、彩加は知っているらしい。彩加の解釈では、杉浦が柔軟対応で失敗したことを認め、強硬の正義一筋に変わったというものですね。これが後で間違いと分かるわけですが。

 彩加からの情報は意外なところで修正来まして、杉浦の忠実な部下:沖荘子からですね。荘子はオカルト風メイクの友子を風紀違反として追っていたが、江本が友子をかくまったため見失う。それを杉浦タウラスが咎めて、操り人形化しようとする。これを弦太朗、ユウキがかろうじて救う(逃がす)わけですね。

 荘子によれば、杉浦は彩加としばしば対立していても、強い好意があるとのこと。その思い人を怪我させてしまったことを悔いて、彩加の望む通りの学園にしようとしていたわけでしたか。荘子も彩加~杉浦の方針に賛同してではなく、杉浦個人に好意があるため、杉浦の望み通りにしてやりたかったと。なんとも哀れな三角関係ですな。が、これで弦太朗には問題の解決方法が分かったらしい。

 一方、流星らですが、完全にコメディリリーフになってますね。流星、ゴルフの打ちっぱなしで「アチョー」と叫んでクラブを振るも、空振りして本人がくるくる回ったり。余談ですが、断片的に読んだ「プロゴルファー猿」で、カンフー使いのゴルファーがいたのを思い出しました。使うクラブがヌンチャクとかを模したもので「反則にならんの?」と心配するような描写だったと記憶しています。

 この時点で「流星も手慣れたものをクラブに使えばいいのに」と思ったんですが、この後、実際にその通りに。ゴルフ勝負で杉浦タウラスに第2打までは助けられる格好で進んだわけですが、最後の森で杉浦タウラスは勝ちに来る。流星メテオはメテオストームシャフトをクラブとして用い、強引に木々を突破してボールをカップインする。一方、杉浦タウラスはグリーンにボールを乗せながらも、ミスしてしまう。

 これで流星の勝ちであるわけですが、杉浦がこの時点での本性を見せる。負けを認めないわけですね。逆に強制的にメテオを操り人形化し、手駒に使って荘子から今度こそ魂を抜いてしまう。が、校舎屋上で騒ぎが起こったようで、風紀の乱れかと杉浦タウラスが駆けつける。

 そこでは茶髪で子ギャル風に扮した彩加が、バーベキュー&花火してるわけですね。不良4人組事件を再現したんでしょうな。これが弦太朗の考えた秘策だったらしい。弦太朗は彩加を罰してみろと杉浦タウラスに言い放つ。杉浦はできないわけですね。いや、できないと再発見したというべきか。つまり自分の、これ以上堕ちることができない底に、ようやく行き当たったわけですね。そうなると、後は上がるしかない。フォーゼ序盤から見られた、黄金パターンといえましょうか。

 が、ヴァルゴ出現。杉浦に再びタウラスになれと迫り、杉浦は従ってしまう。と思ったら、タウラスの力でヴァルゴを退けようとしたわけか。さすがと言うべきですが、力の差が歴然でした。あっさりダークネビュラ送り。これに怒る弦太朗フォーゼ、流星メテオが挑むも、ヴァルゴは「我らホロスコープスの崇高なる目的は最終段階へと近づいた」と宣言して去る。

 一方、友子。いったんは生徒会の追っ手から江本に救われ、話を聞いて親近感も抱いてましたね。友子はなかなか勘が鋭いようで、江本を一見して即座に興味を持ってました。江本がヴァルゴだと目撃しても、おそらく江本の人柄を信じてライダー部には知らせようとしなかった模様。この勘の良さを友子自身が霊感と勘違いして、以前はオカルトに走ってたんだろうか。が、最後の最後で江本ヴァルゴによりダークネビュラ送りとなる。

 それはともかく、自分が予備知識なしで一連を観たとしたら、江本は我望以上に悪だと勘違いしてたと思います。我望につき従う様子ありありだし、目は赤く光るし。友子らに見せた様子は善人を偽装していて、それだけに悪党ぶりに磨きがかかっているとか。

 が、江本=タチバナでもあること、ダークネビュラが実はM-BUSであること等を既知として解釈すると、全く違って見えますね。今話の友子ですと、本気でかばってます。自分(江本)の正体が友子に知られたと勘づくと、友子に確認の上、M-BUSに転送した。これはゾディアーツの情報を知り過ぎた友子を保護する目的(始末の偽装と安全な場所への退避)でしょう。

 平成ライダーものは、(鎧武以外は)ラストまでのはっきりしたプロットを作らず、脚本や監督も複数でバトンタッチしながらと聞いておりますが、それでこれだけの仕掛けを作れるというわけで、ただただ感心するしかありません。

 来週は「部・活・崩・壊」「射・手・君・臨」とのことで、部活崩壊が特に気になります。おそらくライダー部のことでしょうから。それだけにいよいよ大詰めの感じで、期待は高まります。

Re: 4月のスレッド(2020) - K.K

2020/04/19 (Sun) 22:36:06

 定期感想その2です。

 こちらで伺い、東映公式Youtubeでも気が付きました「海賊戦隊ゴーカイジャー」、第12話を観てみたんですが、一言で感想を申せば「わ、分からんorz」です(^^;。自分は初代ゴレンジャーからして観てませんで、その後も同様。全くの戦隊音痴です。そこへ過去34作分の戦隊登場、しかも矢継ぎ早となりますと、とても情報的についていけません。

 もちろん、1つの独立した作品として観ても大丈夫なように作ってあるようですんで、楽しめないわけではない(第1話冒頭の敵侵略はキュウレンジャーの出だしを思い出したりもした)。単にマニアの楽しみの領域まで踏み込めないだけです(これはライダーでは今観ているディケイド、少し前ならジオウでも同様)。とりあえず、しばらく観るだけは観てみようかなと。そのうち分かって来る部分もあるかもしれない。

●仮面ライダーディケイド(第23話:エンド・オブ・ディエンド、第24話:見参侍戦隊)

 感想の前に主題歌について。こちらで伺うまで、歌詞が2番になっているのに気が付きませんでした。言われて気が付いて聞くと、確かに違ってますね。これに気が付かなかったとは、OPは相当ぼんやり観ていたようです(たぶん、ずっと同じと思い込んで)。

 これは制作からの「新章ですよ」みたいなメッセージでもあるでしょうから、こういうところに気を付けてないと楽しみが減りますね。ご教示頂いたお陰で、観方を意識出来た次第です。こういううっかりしがちな点のご指摘、いつも助かっております。

 まず前半(第23話)はディエンドの世界・解決編ですね。禍木慎(ランス)は海東大樹に対して激しい憎悪を抱いてますが、海東大樹はそうではないらしい。禍木ランスが襲い掛かっても抵抗する様子がなく、代わって三輪春香(ラルク)が止めまして、事なきを得てます。

 この理由が回想シーンを交えて明かされまして、以前は海東大樹がフォーティーン配下でライダーを追っていたわけでしたか。兄の海東純一のほうがライダー:グレイブで、おそらくはレジスタンスを率いていた感じです。直接的な仲間が、禍木慎=ランスと三輪春香=ラルクというわけですね。

 しかし海東大樹がグレイブらを追い、ランス、ラルクを逃がすため、しんがりとなって食い止めたグレイブが強制変身解除となってみると兄の海東純一だったと。その海東純一はフォーティーンの手により洗脳手術を施されたというわけですね。

 しかし、そのときまでは海東大樹は自分が作った再教育プログラムで今までも、今回の兄も更生させられると信じ込んでいた。が、フォーティーンによって真相を知らされると、絶望して離反したということみたいですな。これだけでもややこしいですが、、ラストまで観るともっと真相は複雑だったわけですね。

 現在にシーンは戻り、洗脳された(と見える)海東純一は例の張り付いたような笑顔のまま、グレイブに変身、海東大樹に襲い掛かるも、戦意なしと見ると、夏海を拉致して去る。自分はこのときは何も考えず観てたんですが、ラストまで観てから考えると、この海東純一の行動は意味深なものがある、あるいは伏線であったように思えます。

 おおよそが分かった士は、ねちねちと海東大樹に絡むわけですね。要は本音を言え、ということでしょうか(弦太朗を嫌味っぽくしたような感じかな)。すると海東大樹が突然、建設用の仮設フェンスを蹴り倒して怒鳴りまして、自分は「うわ怒りよったあ!」と思わず独り言が出るほど驚きました(^^;。

 海東大樹は怒りがなかなか収まらない様子で、協力を申し出る禍木慎、三輪春香に殴る蹴るの暴挙に出てますな。が、士は(おそらく思う壺なんで)あわてず騒がずで詰め寄り、ついに海東大樹に共同戦線を受諾させる。

 作戦はシンプルでして、夏海と引き換えに海東大樹を引き渡すというもの(その隙をついてフォーティーンらを倒すつもりらしい)。ただしフォーティーンが立ち会え、というわけですな。あまりにも分かりやすくて、海東純一はフォーティーンに罠だと警告するも、フォーティーンは自信ありげに士らの提案を受ける。

 人質交換となるわけですが、士側が予定通り、海東大樹が変身して立ち向かおうとすると、フォーティーン側も用意がありまして、夏海が洗脳済み。夏海が海東大樹の変身を妨げようとするわけですが、敵うわけがない。振り払われまして、海東大樹は変身。

 このシーン、自分はいったん誤解しました。フォーティーン側の策があまりにも穴だらけじゃないかと。夏海が海東大樹にしがみついたとて、大した抵抗にはならないのは自明ですから。ですが考え直してみますと、そんな一時的な効果を狙ったわけではなさそう。

 夏海の洗脳はそのままですからね。フォーティーンらの意のままに動く。既にユウスケは洗脳後はいかにもなお人好しに変わってます(が、ライダーを見かけたらどうなることやら)。夏海もフォーティーンの命令通りに動いている(おそらく死をも厭わない)。洗脳がある限り、事実上の人質状態が続くわけですね。

 しかしフォーティーンを倒してしまえば何とかなるかもしれない。まず海東ディエンドがフォーティーンに仕掛け、ランス、ラルクが駆けつけ、士も変身して攻撃を試みる。が、フォーティーンは巨大な正体を現しまして、形勢不利か。と思ったら、コンプリートフォームで形勢逆転、響鬼で一気にカタを付けてしまいましたな。さすが最強フォームといったところか。

 これで夏海(もユウスケ)も元に戻りまして、洗脳はフォーティーンがリアルタイムに脳内のナノマシンみたいのを操作してたみたいですね(フォーゼでのタウラスも同じ感じだったのかな)。当然、海東純一の洗脳も解けた、と思ったら、どんでん返し来ました。海東純一が言うに、己が意思でフォーティーンに賛同し、ずっと従っていたと。グレイブとして、ランス・ラルクと共に戦っていたのも、一種のおとり捜査だったらしい。

 それならば是非もなし、海東大樹ディエンドは海東純一グレイブの一騎打ちで決着を付けようとする。ディエンド優勢となり、止めを刺そうとするも、手が止まる。その隙を突いてグレイブが返り討ちにしかけるも、やはり手が止まる。

 事実上の停戦となり、双方変身解除。海東純一は初めて笑ってない顔を見せ、自分を倒さなかったことを後悔する、フォーティーンの後継となるなどと語る。士が語り掛けるも、海東純一は海東大樹をちらっと見ただけで去る。これが今話序盤の繰り返しのようにも見えます。

 解決編まで観終えても、海東純一の真意はちょっと分かりかねます。当初からフォーティーンに本気で従っていたのか。もしかすると、海東大樹のフォーティーンから離反を誘う意図があったんじゃないか。もしそうなら、海東純一は海東大樹の手で倒されることによって、ディエンドの世界の後事を海東大樹に託そうとしたんじゃないか。

 しかし、フォーティーンに従う、あるいは取って代わる野心が海東純一に一貫してあったとしても、辻褄は合う。なんにせよ、なかなか余韻が深いエピソードでありました。この後、この世界がどうなるか気になるところです(が、描かれないんだろうなあ ^^;)。

 続いて後半(第24話)は、こちらでも伺っていた通り、シンケンジャーとのコラボですね。実は今話を観る前、多少の不安がありました。1つにはシンケンジャーを全く知らないこと、ひいては戦隊もの自体をほぼ知らないことがあります。その戦隊ものコラボですから、観て分かるのかどうかと。

 もう1つありまして、こっちのほうが不安要素として大きかった。ゴーストでも戦隊コラボ回(前後編)がありまして、ちょっととっつきにくかったこと。他に劇場版の1号ライダーを匂わせる回なんかも同様でした。ゴーストの本筋自体、ちょっと好みと外れていることがあり、さらに他のヒーローと共演となったことが大きかったかもしれません。

 さらに鎧武では、戦隊コラボだけでなく、キカイダー、果てはリアルのサッカー選手とのコラボまでありまして、まとめて「ノイズ回」などと失礼な呼び方をしてたりも。これは鎧武の本筋のほうが緊張高まった面白くなってきたところに、突如として無関係に見えるお楽しみ回で本筋の展開が先延ばしされたことが大きかったかもしれません。

 そういう視聴経験がありますんで、たとえディケイドといえどコラボは大丈夫なのかと。が、シンケンジャーコラボ前半(第24話)を見る限り、大丈夫そうな気がしました。同時期のシンケンジャーに関する部分は自分では分からないにせよ、ディケイドの本筋の流れに含まれているように感じましたんで。

 後半(次週)を観ないと確かには言えませんが、今話でもいろいろ匂わすものがあって、続きが期待できそうです。例えば鳴滝は前話ラストでは、シンケンジャーの世界に士らが来ることを喜んでいる風がありましたが、実際に士らが行動を始めると、いろいろ不安に駆られている様子。思惑が外れたような感じですね。おそらくライダーがシンケンジャー世界に出現することが気がかりだったらしい。

 もっとも、そのライダーが外道衆チノマナコが海東からディエンドライバーを強奪して変身したものなわけですね。時系列的に前後しますが、「これがジオウでのアナザーディエンドだ」と言われたら信じてしまいそうなデザインで、なんだか嬉しくなりました。

 しかし、ヒーローとしてのライダーはいない。たぶん、シンケンジャーがこの世界のヒーローであるからなんでしょうね。本来はライダーが入り込む余地がない世界で、そこが鳴滝が期待するところであり、夏海は不安が昂じて粗暴な態度を見せるくらいイライラもしてしまう。

 海東は……相変わらずお宝ですか。まず烏賊折神を源太(調べると、いわゆる途中参加の、その時点でのスーパーキャラらしい)から奪ってます。が、チノマナコに遭遇してドライバーを奪われ、叩きのめされてしまうわけですな。チノマナコはよく分からずにドライバーを行使、かなりの強敵ディエンド変身態となり、戦闘員と思しきナナシを大量に生み出しもする。これが、この世界の崩壊の引き金のようです。

 いろいろ情報的な進展はありそうですが、全体的にお祭り回の雰囲気を感じます。その後、昭和ライダーの世界に突入し、ライダー大戦になだれ込むみたいですんで、緊張感が高まりそう。その前にいったん緩める狙いもあるのかなと。もっとも、後編を観てみないことには、先走っても間違いそうです。

 ゼロワンは明日にでも感想書こうと思います。2話1エピソードだったのが、このところ1話で決着つくようになってますね。新章で再スタートするため、いろいろ整理する必要があって、一時的に1話完結的にしているのかも。

Re: 4月のスレッド(2020) - Shiny NOVA

2020/04/20 (Mon) 01:21:28

 週初めのフォーゼ&ディケイド感想です。

 とりあえず、土曜日朝がフォーゼで、土曜日夜がディケイドという流れですが、この2作、たまに内容がコラボしているように感じる時があります。

 例えば、フォーゼで、JKのバンド回があった日のディケイドが響鬼編で音劇セッションをやっていたり。
 今回もフォーゼで、タウラスによって学園生徒を洗脳して完全な管理体制をとる話を見た後で、ディケイドのフォーティーン解決編を見せられると、いかにもリンクしているなあ、と(当然、製作側が意図しているわけでないにせよ)。

 ここにゼロワンを絡めると、今回は完全に「天津の支配から抜け出せるか」がテーマなわけで、「人間の自由のために戦う仮面ライダー」というつながりが面白い。

 フォーゼ単独での感想としては、この時期(元々は6月だった)の放送だと、全米ゴルフのために前編と後編が1週飛ばされたわけですね。
 だから、メテオのゴルフネタもそれを揶揄してのことかな、とか、そういう感想だったと記憶。
 あと、「ダークネビュラ送り」というのが初放送時のギャグネタになってました。速水校長はいつダークネビュラに送られるか、とか、いろいろとネタになった挙句、野座間友子がとうとうダークネビュラに送られて、えぇってなった回。

 その後は、7月の放送になって、夏の映画の情報とか出てきて、また、次回予告で「冬の劇場版で使ったダブルロケットのS1スイッチ」をTVでも使ってくれそうなのに(オレンジのフォーゼ)、いろいろと劇場版とのコラボ展開が楽しかったと記憶。
 たぶん、次週のフォーゼはOPも夏映画とのコラボを意識した内容になっていると思いつつ。

 夏映画:宇宙鉄人キョーダインや大鉄人17を元ネタにしたキャラが登場。オーズからフォーゼの時期は、過去の東映ヒーローがどんどん復刻して、盛り上がっていたと記憶。


 ディケイドの方は、やはり夏コラボの前段階で盛り上がる時期でしたね。
 平成ライダーの世界を一通り巡って、その後はどうなるんだと思っていたら、戦隊や昭和ライダーともつながって、フォーゼに至るコラボの火付け役がディケイドだったわけで。

 ともあれ、シンケンジャーとディケイドのコラボがあったればこそ、その後、ライダーと戦隊が対決する映画スーパーヒーロー大戦とか、ゴーカイジャーとか、宇宙刑事ギャバン復活とか、スペーススクワッドとか、シリーズの枠を超えたコラボが成立して、楽しめたと記憶します(もちろん、その同時期にマーベルのアベンジャーズが好評を得ていた時代性もありますし)。

 2019年は、ジオウとか、アベンジャーズ終了とか、牙狼も集大成映画が作られたりとか、いろいろ一区切り付いて、さあ、今年に入って新たな展開を……という流れで動き出したタイミングで、今の緊急事態宣言とかで水を差された感が否めません。

 でも、そこで思い出すのが東日本直後のヒーロー作品の奮闘具合(まあ、その時期がフォーゼだったりゴーカイジャーだったりするのですが)。
 世の中が暗くなっているからこそ、それを吹き飛ばす思いで、作品を作っていこうとする勢いが反動的に生まれた時代を経験しているので、今すぐは撮影できなくても、それをバネに痛快な作品がまた生まれることを期待したくなります。

 って、番組内容そのものの感想じゃないですけど、番組の背景に対する感想でした。

PS.戦隊はライダーよりも話が単純で、基本は勧善懲悪で成り立っているので、敷居はそれほど高くないと思いつつ、ゴーカイジャーは例外的にアウトロー戦隊なんですね。
 で、ほとんどの戦隊は「地球の平和を守るため、悪の組織と戦う陽性の戦士たち」ですが、ゴーカイジャーは「地球にはお宝探しのためにやって来た」ために、ディケイドにおけるディエンドに相当。

 実際、ディケイドとゴーカイジャーが戦うのが、スーパーヒーロー大戦の骨子ですし。

 そして、ゴーカイジャーは地球人ではないので、地球のスーパー戦隊の歴史をよく知らない。だけど、宇宙最大のお宝のためには、スーパー戦隊の力が手掛かりになっているので、学ぶことになるうちに、戦隊の力を失った先輩たちと遭遇する。この辺の流れは、ディケイドよりもジオウに近いストーリー構成ですね。
 ともあれ、ライダーはドラマ重視で、戦隊は集団でのアクション重視。ライダーは年長向きで、戦隊は年少向きという作風の違いはありますが、ゴーカイジャーは派手に行くぜ、という宣言どおり、アクションが非常に盛り上がった作品と記憶。

Re: 4月のスレッド(2020) - K.K

2020/04/21 (Tue) 18:25:07

 定期感想その3です。

 ゴーカイジャーについて、ご解説を伺って、自分でも考えてみると、確かに戦隊シリーズはライダーより低年齢向けの作りだったと思い出しました。ということは、よく知らずに(単発作品として前提知識抜きで)観ても大丈夫なだけでなく、むしろ過去の戦隊シリーズについてある程度は教えてくれるのかなと。ゴーカイジャーを視聴してついて行けるかと不安がありましたが、安心して観てもよさそうかなと思い直してます。

●仮面ライダーゼロワン(第32話:ワタシのプライド!夢のランウェイ)

 自分は不破について、どうやら天津垓の支配から脱して方向性が安定したと思ってたんですが、重大な見落としがありました。亡(のチップ)ですね。不破が本人と亡の間で揺れてたときは気にしてたんですが、垓の命令をはねつけた時点ですっかり忘れてしまったみたいです。

 今話はその亡と不破の問題を再提示し、一応の解決に至ったということで、またもや不破さんのドラマでツボを突かれた感じです。もっとも亡のドラマはここから始める感じでもあり、迅の思い描く亡の行くべき道も現時点ではよく見えない不安もあります(迅を信頼してよさそうではあるんですが)。

 ともかく本編。前話は既出のヒューマギア:ジーペンの話だったんですが、今話は新キャラクターのモデルギア:デルモということですね。モデルとして大人気だったものの、電源を切られた(ゼアを介したZAIAからのリモート操作?)ということで、飛電製作所に持ち込み修理というわけですか。

 ただ、冒頭の復元シーンでちょっと分からなかったのがヒューマギアの素体です。デルモは電源オフ(シャットダウンと言うべきか?)後、ZAIAに回収されたとのこと。となると、或人がキーで復元したデルモの素体は? と考えまして、或人が回収した廃棄ヒューマギアなのかなと思います(シェスタ→祭田ゼットになった素体ギアだとすると、ちょっと悲しいかも)。

 それはともかく、或人がキーをかざして「ファッションショーに出る出るデルモ」と誰に聞かせるでもなくダジャレってますと、足がピクピクするスーツの人物が。或人のギャグに反応するとなると不破しかいないですな。ZAIAをぶっ潰すにはヒューマギアを復元する飛電製作所にいるのが好都合という理由でセキュリティガードしてるわけか(後でいったん裏目に出るわけですが ^^;)。

 デルモのほうは、自信家の感じですね。人間のようなモデルになりたいわけでなく、ヒューマギアのモデルという自分にプライドを持っている。役者ギアの松田エンジと違って、ヘッドデバイスを隠そうとはしない(といっても、生出演のファッションショーではCG処理できませんが)。モデルであることに誇り、喜びを感じているようですから、シンギュラリティに到達している(「シンギュラってる」とか、なんか軽い扱いになってきましたな、シンギュラリティは)。
(デルモ、美顔ローラーみたいのを常に持ち歩いて使ってますが、ヒューマギアでも効果あるんだろうか? と思ったんですが、人工皮膚メンテナンス用でそんなのもあるのかもしれないですね。)

 一方、ZAIA。天津垓が唯阿に飛電製作所を潰せと指示する。唯阿のほうも準備ができてまして、不破から奪ったアサルトグリップに仕掛けがしてあるわけですね。不破の脳内チップの亡を覚醒させて、不破の人格を乗っ取る、といったところでしょうか。自分は前話で、アサルトグリップで唯阿が、と思ったんですが、時期尚早の大ハズレでしたorz。予告やキャプションを見ても、唯阿の決断は次回みたいですね。

 唯阿は部下2名を率いて飛電製作所を急襲するわけですが、AIMSの通信機を持つ不破には察知されてしまうわけですな。不破と或人、堂々と正面玄関に出向いて唯阿らを迎える。不破はヒューマギアはいないと誤魔化すつもりだったようですが、デルモは逃げ隠れするのはプライドが許さないのか、姿を見せてしまう。そういや、突然電源断されたから、ヒューマギア廃棄・回収となったことを知らないわけか。衛星ゼアと通信途絶だし。

 やむを得ず変身して戦闘となるわけですが、不破は唯阿の改造アサルトグリップで強制変身となる。不破は亡の人格(ギア格?)により天津垓側で動いてしまい、ピンチを招くわけですね。唯阿は脳内チップがあってもZAIAスペック使用してますね。生身時にはあったほうがいいのかな。見た感じはちょっとインテリっぽいかも。

 不破ならぬ亡バルカンはデルモ、イズを追い詰めて行きまして、或人ゼロワンは不破相手では全力を出せない模様。この流れを変えたのがデルモでして、直接は亡バルカンに向かって、「プライドないの?」「命令されなきゃ何もできないの?」と詰り、これが唯阿に響いた模様ですね。

 しかし亡には届かない。確実にデルモに止めを刺しに行く。が、ここでライダー迅乱入でまた流れが変わる。ライダー迅は容赦なくバルカンを叩き、或人に「僕を信じてくれ」と言って、不破・亡を連れ去る。デルモらもその隙に逃げおおせた模様で、唯阿は部下に撤退を命令。これは垓は若干不満のようで、以前のように激しこそしないものの、久しぶりの1000%台詞で唯阿にチクリとやってますね。聞いた唯阿は例の頭痛がするらしい。

 迅は不破・亡を連れて旧滅亡迅雷拠点に戻り、不破の中の亡に説得を試みる。この亡なんですが、スピンオフの「プロジェクト・サウザー」できちんと描かれているそうですね。そのスピンオフ内では亡はヒューマギア迫害の垓と、人類敵視の滅の間でジレンマ状態になると聞いています。今話での亡の迅、不破との関係性は、その辺りも考慮したほうがいいのかも(だけど観てない知らないorz)。

 ファッションショーの準備をするデルモと亡のシーンが代わる代わるになりまして、どちらも「夢」について問われてますね。デルモははっきり夢について答え、亡はおそらく戸惑ったのか、人格が不破の主導権に戻りまして、不破は迅のもとから脱出する。

 不破はそのまま、ファッションショー直前に或人らのもとへ。しかし、不破・亡どちらも不安定で、亡が表に出て、イズに「ヒューマギアも夢を見ていいのか?」と問うたりする。これを聞いたデルモもイズも自分の夢を即答し、亡はさらに混乱している感じがあります。

 一方、拠点にいる迅に滅が語り掛けまして、アークからの指令を受け取った、滅と迅が滅亡迅雷を復活させるという。滅は迅の希望「亡の解放」も達成できると思っているようですが、迅の考える「亡の解放」はどうもちょっと違うものかもしれません。少し前の迅ですと、おそらくは不破を殺害して亡のチップを回収し、だったんでしょうけど。今の迅には或人という「友達」ができてますからねえ。

 そんなことをよそにショーが始まるわけですが、唯阿がデルモを急襲してくるわけですね。滅の言葉(アーク云々)とは裏腹に、シンギュラってるはずのデルモはアークマギアにはならず、ジャッカルレイダーに変身した唯阿らに敵うべくもない。

 天津サウザーまで参戦してきまして、デルモは逃げ切れず、ついに足に致命的な負傷(損傷?)。これではランウェイを歩けませんね。さらに亡バルカンも参戦で、ゼロワン側圧倒的不利。が、ここで亡が目覚めるわけですね。仮のシンギュラリティといったところか。なぜなら「夢」が何かは分からない。しかし「夢」を持つヒューマギアの夢は守りたい、自分(亡)が何者かは分からないが道具じゃない、と自分の役割≒存在意義を自ら発見したわけですな。
(個人的には、亡に「それを夢という」と伝えたい気がします ^^;。)

 これに応えたイズ、或人はデルモに変わってランウェイを歩く。デルモはイズとのデータリンクでショーを疑似体験しているようですね。一方、バルカンは不破・亡共闘となりまして、サウザーと対決。唯阿は変身(実装?)を解除して、不戦の意思を示す(あと1歩という感じか)。中は華やかなファッションショー、外ではバトルということで、フォーゼのプロムナード回をちょっと思い出したりもしました。
(ランペイジへの変身、亡・不破入れ替わりの演出、胸がすくくらいカッコよかった。)
(ショーでは或人がダジャレかましたとき、会場が一瞬、水を打ったようにシーンとなって欲しかった ^^;。)

 バトルのほうがバルカン快勝で、強制変身解除となった垓、ぼろぼろになるも「亡、お前の居場所などもうないぞ」と捨て台詞(このパターン、好み ^^;)。

 迅は介入せず模様見だったようですが、何らかの手ごたえをつかんだらしい。唯阿も思うところが深くなっているようです。或人としては、ヒューマギアが「夢」を持つレベルのシンギュラリティに達したら、もう暴走はないと確信したことが大事みたいですね。シンギュラリティはマギア化する原因だったわけですが、さらに進化すると最強のセキュリティとなるわけでしたか。

 次回「夢がソンナに大事なのか?」では、テニスコーチギア:ラブチャンがゲストで、予告からだけでも伝わる熱血な感じから誰がモデルか分かる気がします(^^;。もっとも、自分的に気になるのは最後にキャプションで出た「唯阿がついに重大決心!!」です。いよいよ唯阿も己が行く道を自ら決めるときが来るみたいですな。

Re: 4月のスレッド(2020) - Shiny NOVA

2020/04/24 (Fri) 13:30:43

 週終わりの定例感想です。
 さて、4月も終盤を迎え、例年だとゴールデンウィーク前のワクワクムードですが、今年ばかりは、自粛ムードで厳しさを覚えつつ。
 ここでの感想会ですと、5月に入るとアニメや特撮ドラマなどの放送や新作配信が中断される可能性を想定しています。
 撮影や製作が自粛中断している状況で、果たしてどうなっていくか。

 フォーゼやディケイドなどの旧作配信のみで感想をつなげる時期が来るのかも、と考えつつ。

 まあ、番組放送スケジュールがどうなるかも、詳細が分かれば、話題にするつもり。

 後は、現実の仕事や体調、それに心理的鬱屈についても、社会状況に応じて少なからずの影響があるかとも思いますので、上手く気晴らしできればなあ、と。
 うちだけでなく、K.Kさんの県でも緊急事態宣言が出されて、もしかすると日常生活にも不便を感じてらっしゃるかも、と気にしつつ。

 こちらは、4月は乗りきったけど、5月以降も休校が続くかどうか、あと各家庭の経済状況によって左右される可能性も出てきたので、給付金10万円も当てにしたいなあ、と思っています。
 コロナの直接的な心配よりも、コロナによって生じる不景気の影響の方が大きくなることが懸念材料ですな。サービス業的な客商売全てに言えることですが。

★ゼロワン

 不破さんと、中の人の亡が、モデルヒューマギアに感化されて、サウザーに反旗を翻す流れですね。

 或人は、いつものようにヒューマギアとのコミュニケーションに忙しい、と。
 一人でヒューマギアを守って戦うゼロワンが、サウザーと手下の複数部隊に襲撃されてピンチな状況を、迅が助っ人に駆けつける流れ。
 そして、不破さんは或人のボディガードに収まったのに、今回は中の亡が操られて、一時的にサウザー陣営に与するものの、亡の自立反抗ドラマで逆転。
 ここまでを一話完結で見せてくれたので、テンポよく見ることができた回でした。

 まあ、亡についてのドラマをもっと丁寧にやるなら、以前までの二話完結だったのでしょうけどね。その辺の顛末はブルーレイを見てね、ということですが(自分も未視聴ですが)。

 さて、後は刃唯阿さんの自立ドラマを期待します。


★リライズ

 カザミと獣人娘のマイアさんの交流劇に、第一シーズンでのカザミの失態が洗い流された感。
 ええと、この作品はカザミの成長物語として見ている自分としては、今回は大好物な展開でした。

 で、バトルでは、敵がヒロトのコア換装システムをコピーした機体で猛威を振るい、
 味方の戦力が足りない状態で、助っ人に現れたのが聖獣の拠点の天空城ラピュタ(違う)。

 SFミリタリー要素を多めに感じた1期に比べ、2期はファンタジー要素を強めに描く感じにも見えますね。
 プラモをモデラーの技術で改修するのが1期なら、2期は神秘の力を宿してパワーアップって流れなのかな。
 そもそも、遺跡の不思議な砂から、ガンプラやパイロットが生成されるという、エルドラの獣人視点から見ると、ガンプラは神像だし、ヒロトたちは神像を操る戦士、するとフレディは神の遣いと交信できた神官扱いにもなっていきそう。

 1期はヒロトたちの視点がメインだったのが、2期はフレディや獣人視点が強めの雰囲気に切り替わって、自分としては、こういうのもありだな、と(異文化交流ネタは好きですし)。

 ともあれ、今回は敵に太刀打ちできなかったピンチ編だったので、今後のユーラヴェンを初めとする機体のパワーアップ、および新生を期待しつつ。
 まあ、コロナの影響で中断する可能性も想定内ですが。

★牙狼VR

 概ね想定内の展開でした。
 目上のモデルが裏切ろうとし、それを想定していた若者モデルが冷淡に受け止め、クールに蹴落とす形。
 予想と違っていたのは、もう少し感情的に荒れるかな、と思っていたら、冷静に、計算ずくで、無垢を装い内実はふてぶてしいムーブを見せてくれたこと。
 情ではなく、あくまでドライに、クールに振る舞ったことで、これはこれで悪くないかも。

 というか、こういうデスゲーム的な作品で、泣き喚くキャラばかりだと、疲れる。

 そして今回の仕掛けは、「ダンジョンを脱出するには、鍵が必要。鍵は、ホラーが人を殺すと出現する」ので、いかにホラーに他の参加者を殺させて、鍵を入手し、自分が脱出するか、という展開。
 自分が生き残るには誰かを犠牲にしないといけないという状況に、主人公以外は直接的にも間接的にも手を汚すことに。

 主人公だけは鍵が入手できず、制限時間ギリギリのところで、「自分の持ってるアイテム(願った通りの物品に変形する)」を鍵に変えることで脱出できた。
 そう、アイテムを武器に活用するのではなく、鍵にすれば誰も犠牲にせずに脱出できるという、それに気付いた主人公だけが手を汚さずに状況を乗り越えた。

 因果応報という話ならば、悪行の報いでどんどん脱落していく中で、穢れの少ない主人公が牙狼の鎧の陰我を払拭できるかという流れかな。

 アクションとしては、序盤のトップモデルの剣さばきそのものは、牙狼特有の華麗な剣撃アクションを想起して好きですな。それだけに惜しい人を亡くした感。

 そして、最後に、やはりゲームの脱落者、および棄権者は死んでしまうという種明かしで幕。

 ストーリー構成としては、二話一エピソードで、ゲームのルールと舞台とメインキャラが描写される前編と、主人公の人徳と、幸運と裏技的なクリアが提示される後編になるのかな。
 牙狼としてどうこうより、サバイバルゲームとしての仕掛けと、その中でクールに状況処理していく脇役と(いずれ消えていくことも想定)、周囲の闇堕ちに抗いながら正義感を失わないようにもがく主人公の群像ドラマという視点で楽しもうかな、と。

★ディケイド予習

 次回はシンケンジャー後編と、そしてBLACK&RX編です。

 BLACKは昭和ライダー最後の作品となりまして、続編のRXの放送中に平成に切り替わりました。ただし、カテゴリー分けとしては、RXも昭和ライダー扱いですね。
 その後、TVのライダーは、平成1号と認定されている2000年のクウガまでなく、オリジナルビデオの真、映画のZOとJは平成の制作にも関わらず、昭和ライダー認定されているという状況(その辺のネタを扱ったのが昨年夏のジオウ映画ですが。平成ライダーに位置付けすべきなのに、昭和扱いされている不合理な平成の産物とか)。

 ともあれ、BLACKはゴルゴムと1年間戦った後、2年目に異次元宇宙からの侵略者クライシス帝国と対峙して、RXにパワーアップします。
 BLACKはパンチとキックで戦う典型的な昭和ライダーですが、RXは剣を使い、ロボとバイオの二形態にフォームチェンジし、バイク以外に車に乗るなど、それまでのライダーの常識を覆す画期的な作品。
 ヒーロー側も、敵側の設定も、宇宙刑事ギャバン以降のメタルヒーローの要素を大きく投入して、後の平成ライダーに通じる流れを予見させる内容でした。

 そして何よりも、主人公の南光太郎を演じる倉田てつを氏が、2年続けて主役ライダーを演じるという流れで、80年代のライダーの王道ということになります。

 で、ライダーの人数を数える際にも、BLACKとRXは同一人物なので、一人と数えるのが通例だったのですが(通算11号ライダー)、ディケイドでBLACKの世界とRXの世界を別々に設定したので、本編中にダブル南光太郎が登場し、BLACKとRXが並び立つという奇跡が描かれます。

 まあ、それ以前にも、敵の時空改変計画で、RXがパワーアップ前のBLACKに戻されピンチになったのを、奇跡の時空を超えるパワーを発動して、BLACKとRX、そしてフォームチェンジ形態のロボライダー、バイオライダーの1人4役共演劇が見られたのですが。

 ディケイド登場前は、南光太郎最強ライダー説がファンの間でまかり通っていたという。

 そして、今だとさらなるネタが。
 RXには、共闘する仲間として「霞のジョー」がいたのですが、それを演じた小山力也さんが声優に転向して、オーマジオウの声を担当していたために、「オーマジオウ=霞のジョーの未来」という冗談ネタがありまして。

 で、RXの世界に入った士の役割が「霞のジョー」なので、皆から霞のジョーと呼ばれる流れに。
 RX版の南光太郎も「行方不明の霞のジョーを探している」と発言したりして、役者が登場していないのに、霞のジョーの名前だけが一人歩きしているという。

 今だと、霞のジョーはオーマジオウになったんだってネタができるわけで。

 ともあれ、キーワードは、霞のジョーと大ショッカーということですな。

PS.おまけのゴーカイジャー。
 1、2話は、スーパー戦隊のことを知らない海賊戦隊が地球で戦う経緯を描いた話で、3話から過去のレジェンド戦隊の共演編。まずは、魔法戦隊マジレンジャーで、「勇気の力で魔法を使う」がコンセプト。
 そして、レジェンド戦隊から認めてもらえると、大いなる力がもらえて、ロボがパワーアップする仕様ですな(ジオウのアーマータイムに相当)。
 設定としては、ディケイド→ゴーカイジャー→ジオウに通じる流れがありますね。世界の破壊者→宇宙海賊→魔王という悪役っぽい系譜ですし。

 とりあえず、1話と2話は、番組開始のお祭りパーティーで目まぐるしい展開ですが、3話からじっくり見られるんじゃないかな、と思いつつ。
 で、ゴーカイジャー→宇宙刑事ギャバン復活→スペーススクワッドという坂本監督ヒーローコラボという流れがあるので、現在(厳密には2010年代)の日本の特撮ヒーローを語るには欠かせない作品じゃないかなあ、と考えたり。

 

Re: 4月のスレッド(2020) - K.K

2020/04/24 (Fri) 21:45:27

 定期感想その1です。

 こちらの状況を気にかけてくださったようで恐縮です。緊急事態宣言が全国適用になっても、今のところ普段の生活とほとんど変わりありません。

 もともとインドアな人間なもんですから、外出自粛とか言われてもあまり影響ないわけでして。自分から愚痴を言い出さない限り、特に問題ないとお考えいただければ幸いです。
(NOVAさんのブログのほう、ときどき拝見しておりまして、最近またちょっかいかけられていることのほうが気がかりだったりします ^^;。)

●定期と言いつつ非定期分(感想書くか迷う2作品)

・牙狼VR
 どうやら次話から自分的に面白くなる期待が出来そうな気がしてきました。第3話はキャラクターのドラマとしては、NOVAさんのご感想にもありますが、想定範囲であり、テンプレートに沿ったものとも言えそうです。手堅く面白いですが、尖がったところはない(モデル職の2人のキャラクター特徴としては尖がってるんですが、尖がり方は目新しいわけではない)。

 おそらくこれで主要キャラクターの印象、性格等含めた紹介は済んだ感じです。それを示すのが、キャラクターの置かれた状況がはっきりしてきたことですね。やはり、少なくともゲーム内ホラーに食い殺されたプレイヤーはリアルに戻っても消滅してしまう。ゲームだと思ったらゲームじゃなかった(同時期のBDリライズに通じるものありで、シンクロニシティを感じる ^^;)。

 となると、サバイバルできるかが焦点になります。今話ラスト近くまでですと、他人を倒して勝ち残ることが生き残ることになります。あいつが死ぬか、自分が死ぬか、ですね。が、主人公格の空遠世那が偶然発見したのが、ゲーム内条件「欲しいと思えば手に入る」が生き残るために使えたこと。

 これは牙狼VRのテーマを暗示するもののようであり、次話からは「奪い合う or 助け合う」の選択やジレンマのドラマが見られるかもしれない。と思うと、「次から面白くなるんじゃないか」という気がしてきました。期待通りの盛り上がりが予想出来たら、定例感想リストに入れたいところです。

・CGアニメのULTRAMAN
 これも感想書くか否か、迷ってます。今のところ、自分的な不満点は「初代ウルトラマンをリスペクトし過ぎ」ということと、「等身大ヒーローに変えるのはウルトラマンと銘打つにはやりすぎ(ウルトラマンでやらなくても)」という、相矛盾するものです。しかし、敵味方がはっきりしてきて、ドラマ的な見どころが分かると、感想書きたくなるかもです。

 CGアニメ技術的には、リビジョンズと同等くらいかなという気がしました。メカや爆炎等はいいけど、キャラクター描写は今一つな感じです。空挺ドラゴンズというアニメが1月期にありまして、おそらくキャラクターもCGアニメです。キャラクターの表情、動作はなかなかのもので、CGもここまで来たかと思いました。それに比べると、ちょっとULTRAMANはちょっと前の技術の感じがします。

 もしかすると、制作会社ごとで特徴が違うだけのことかもしれません。と思って調べたら、Netflixで2019年4月期に放映してましたか。で思い出しまして、GRIDMAN観てたときに、このULTRAMANのCMしてたと。なるほど、少し前の作品だから少し前の技術水準だったのか。ということは、この1年のCGアニメ技術の進歩はなかなかのものだということになります。ちょっと感動するくらい感心してしまった。

●BDリライズ(第16話:天空の大地へ)

 前話でいったん分散したBD&エルドラ民チームが、それぞれの問題を解決しつつ再集合。と思ったら、重要そうなキャラクター(聖獣クアドルン)に帰れと言われ、また分散させられそうなラストで次話が非常に気になる作りでした。ちらっと地球のシーンも出てきましたから、もしかするといったん地球で解決しておくべき問題があるのかな。

 ともかく本編。まずパル&フレディ班(?)。空中神殿へは気球で行くわけでしたか。それも魂を送るための風船の灯篭を集めたものですね。その風船の1つがフレディの兄ジェドのものであるわけですね。
(前期で風船が多数飛んでいくシーンから、ロウソクか何かを使った熱気球の風船だと思ってたんですが、今話を観ると単なる風船。この世界には水素かヘリウムを扱う技術があるらしい。)

 フレディはこんな高いところを飛んだことはないでしょうから、あからさまに怖がってますね。パルは「怖がってるだけじゃいけない」と言い、前期で山の民からもらったヴァルキランダーの木像もあると言って、フレディを励ます。確かにパルは飛べないことを以前に克服したのではあるんですが、まだ平気であるわけではないんじゃないか。

 たぶん、マイヤが村の子の前では気丈にふるまうのと同じく、パルもフレディを思いやってやせ我慢してるのかも。もしかするとそこを察したのか、フレディは灯篭があるといって勇気を奮い起こしてみせる。いいコンビですな。

 やがて巨大積乱雲に近づきまして、中に空中神殿があるわけですね。突入すると中は嵐と雷。翻弄され、気球も破壊されるわけですが、2人は灯篭の1つ(実はジェドのもの)にしがみついて、なんとか空中神殿に軟着陸。ラピュタを思い出すようなシーンでしたが、一瞬映った怖そうな瞳の持ち主の計らいなんだろう。それが後で本体出てくる聖獣クアドルンであるわけですな。

 2人は神殿内に進むわけですが、明らかに誰かが管理してますね。薄暗いながらも灯りがある(ロウソクかな?)。フレディは聖獣の伝説をフレディに聞かせながら奥へ進むわけですが、その話が聖獣に罰せられるものばかり。仮に聖獣が味方についてくれるとしても、相当に注意しないと荒ぶる神となる予感がします。

 神殿中央に到達してみると、念願の光る砂が大量にあるようですね。そこに聖獣クアドルンも鎮座してまして、パルが近づいてみると、どうやら深手を負っている模様。何者か分かりませんが、強敵と戦ったということなんだろう。となると、その強敵は何者か、というのが新たな疑問となります。

 聖獣クアドルンは突如、立ち上がりまして天井の穴から外を窺う様子を見せる。おそらく、このとき起こっていたヒロトらとアルスの戦いに気が付いたのでしょう。

 一方、カザミ&マイヤ班。遺跡にたどり着くも荒廃しており、求める光る砂もないようですね。もしかすると、前期ラストの衛星砲の攻撃はレジスタンスを排除する以外に、遺跡の光る砂もターゲットだったんだろうか。それはともかく、マイヤがその砲撃を思い出しちゃったみたいですね。

 カザミにはそれがグサッと来るわけですね。ゲームだしNPDはリセットしたらまた登場する、くらいに思っていたら、本物の異星人で失われたら戻ってこないと分かった。カザミは謝ってはみるんですが、むしろマイヤに気遣われてしまい、余計に辛くなったかも。

 ですが、ここにきてマイヤの健気さも限界に達してしまうわけですね。座り込んで泣き出してしまう。カザミ、思わず肩に手を置こうとするも、寸前で手が止まってしまう。この辺り、カザミの自責の念、他人への思いやりが感じられます。俺が俺がの面はあるものの、性分の根っこには思いやりがあるということですね。

 とはいえ行き詰ってしまったわけですが、この流れを断ち切るようにヒロト&メイ班がやって来る。が、マイヤはカザミにこっそり「さっきはごめん、ありがとうね」と。前話からカザミは気遣うゆえにマイヤに上手く声を掛けられなかったわけですが、気持ちは通じていたようです。

 さらに「誰だ、お前たちは」と誰何するエルドラ民2名の後ろから現れたのが、前期ラストで、水上都市セグリからジェドに追い出されたお陰で命拾いしたストラ。これはマイヤが泣くほど狂喜するのも無理はない。弟ストラが砲撃に巻き込まれたと思い込んでいたはずですから。いったん限界にきたマイヤを、カザミ→ストラが救った格好、と言ってもよさそうです。

 いったん和やかな雰囲気になりますが、ヒトツメの操縦ロボットが出現。もともと、この操縦ロボットがヒトツメだから、MSタイプもヒトツメと呼ばれるようになったようですね。現在ではこの操縦ロボットが偵察しているようで、これがエルドラ民を発見するとMSタイプのヒトツメが襲ってくると。が、レジスタンスも事実上壊滅し、迎え撃てる現有戦力はヒロト機・メイ機のみということか。

 さっそく敵が襲撃してきまして、下っ端ヒトツメMSかと思ったら、現時点でラスボスに最も近そうなアルスと乗機でしたか。しかも、ヒロト機と同じく、コアとアーマーを合体できるタイプですね。偶然にしては似過ぎているらしく、ヒロトらは驚愕を隠せない感じです。

 アルスは「エルドラの大地の保全」とか言ってますが、前期では言っていることが支離滅裂気味でしたから、これもなんのことやら。ただ、アルスはヒロト機に対し「いつも邪魔をするあなたを排除する為に、この機体を」とも言ってまして、こちらは機体の酷似の理由と考えてよさそう。強そうなら真似るわけですね。事実上の無敵ということにもなりそう。

 アルス機は高速かつ砲撃主体で、ヒロト機、メイ機では付け入るスキがなさそう。しかし、カザミは自分の乗機があればと悔しがっており、カザミ機なら対抗できるということかな(例えば、掴まえてしまえば力押しで勝てそうとか)。命がけで助太刀に入ったムランですが、歩兵銃では蟷螂の斧、たちまち絶体絶命に。

 が、突如の雷撃で戦闘は水入りとなりまして、まず間違いなく聖獣クアドルンの介入ですね。ヒロトらも神殿奥部のパルらと合流、聖獣クアドルンと対面する。委細は承知しているという聖獣クアドルン、のっけから一言「事情は聞いた。今すぐに帰れ」ですか。その真意を聞けるのは来週ですね。

 一方、地球。ヒナタが病院に来てますね。ナースセンターの看護師らしき人が「もう、そそっかしい親を持つと大変ね」と言い、ヒナタが「いえ、もう慣れっこですから」と言ってます。前期でヒナタの親になんかあったかしらん。どうも思い出せません。

 が、そういう細かいことよりもシドー・マサキの姉ミズキと遭遇したことがイベントとして重要そうですね。もともとヒナタの弓道部先輩で知り合いではあるわけですが、おそらくは弟マサキを見舞ったらしいミズキとヒナタが病院で会った。ということは、地球におけるマサキの謎について進展があるという暗示と受け取れそうです。

 そこに何らかの解決すべき問題があるから、聖獣クアドルンはヒロトらに「帰れ」と言ったのかも。なんにしても来週ですね。

 ライダーは明日以降、観ては感想書きしようと思います。前回、BDリライズとフォーゼの感想を一気に書いたら、相当しんどいことが分かりましたんで(^^;。

Re: 4月のスレッド(2020) - K.K

2020/04/25 (Sat) 23:20:02

 定期感想その2です。

 先にコロナ禍が今のところ影響ないなんて言ってしまいましたが、実はあったことに気が付きました。ニチアサの一角、プリキュアがついに臨時差し替え、つまり事実上の放送延期で、これは新型コロナの影響で制作に支障が出たことは間違いない。他のニチアサも撮りためた分が尽きたらどうなるか。

 他のアニメ(主に深夜)でも、臨時再放送とか出てます。録画を観ようとしたら、前回放送分の繰り返しでがっくり来たりしとります。新作も制作・放映延期が続出だとか。穴埋めと思しき深夜枠も録画機の予約画面で気が付きます。自分にも影響あったんです。
(平和ボケもここまで来るとorz。)

●仮面ライダーフォーゼ(第41話:部・活・崩・壊、第42話:射・手・君・臨)

 今週分は、タチバナがライダー部にヴァルゴの正体がバレたと思ったら、江本でもあることも明かし、それならどうするんだと思ったら、江本=タチバナ=ヴァルゴの退場。なんとも急な展開でした。「じわじわ作り上げてきたキャラをここで使い切るとは豪勢な」と考えて、はたと全48話であることを思い出しました。来週からの6話で完結なら、一気に大詰めへと寄せていくのも頷けます。

 ともかく本編。まず前半(第41話)冒頭、現状の情報整理を我望らが行ってますね(実際は視聴者向け説明を兼ねてるんだろう)。ちょっと笑ったのは、我望がヴァルゴに江本と呼びかけ、江本が変身を解いたときですね。速水が驚いてます。少しも知らなかっ、知らされてなかったたわけでしたか。
(立神については、何をどこまで知っていたか、ちょっと分かりませんでした。)

 スイッチが残り2個となり、野望がほぼ成ったと見てから、ヴァルゴの正体を明かしたわけですね。速水に対する我望の信頼度が分かる気がしました。そして、我望もサジタリウスになってみせる。これは視聴者向けの演出意図としては、後でサジタリウスが出現したときに、我望だと分かるようにと言う配慮なんでしょう。ドラマ的には我望が本気を出し始めたということになりそうです。

 一方、ライダー部にはタチバナから連絡が入るわけですね。友子の失踪はゾディアーツが関与していると。しかも、それで終わりではなくライダー部の誰もが敵のターゲットになってくるとも。

 これはタチバナの正体を知らずに観ていたら、「相変わらず情報取って来るのが速くて深い」と思ったんでしょうけど、予習込みで観ていると、全く別のシーンに見えますね。全て江本が手配している。この後の流れも含めますと、この時点では江本は、戦力を持っている弦太朗=フォーゼ、流星=メテオで敵に当たり、人質等になりそうな他のライダー部員は遠ざけて、安全を図るつもりだったんでしょうね。

 が、この時点ではライダー部に対する警告以外には受け取れない。これでライダー部がいったん崩壊していくわけですね。なぜなら、言葉の警告だけではなく、ライダー部員をヴァルゴが襲い始めたから。フォーゼ、メテオをもってしても太刀打ちが難しい様子。ただ、止めを刺しに行く様子はなく、ちょっと不可解ではある。

 タチバナは事ここに至り、ついにM-BUSから出て、ラビットハッチ、天高に赴くようになり、最悪の事態回避に懸命のようです。ですが、やはり予習した正体を踏まえると、ヴァルゴ=江本の狙いは一貫してますね。悪く言えば自作自演ですが、まずは被害を最小に止め、我望らを倒すための、江本の考えるベストプランを着々と実行中というわけですな。

 江本プランは、仲間が去ってコズミックステイツが使えなくなったフォーゼを鍛え直し、独力でコズミックを使えるように仕上げることであるわけですな。そのための修行の第一歩が「タチバナから壷を奪い取れ」という、武道ドラマ(特に中国拳法かな?)でありそうな展開。それだけか、と思ったらとんでもなかった。メテオに邪魔をさせるわ、M-BUSから砲撃するわで、難度が異様に高い。

 それでも頑張るフォーゼであるわけですが、賢吾が介入してくる。何かと思ったら、タチバナがヴァルゴである証拠をつかんでましたか。ヴァルゴを追ったフードロイド(ツナゲット)は察知されて握りつぶされてしまったわけですが、その痕跡は追跡可能だったわけでしたか。これは流星が大激怒となるのも仕方ない。

 倒そうとしていた敵に騙され、操られていたと感じるでしょうから。その敵は親友を長く意識不明の重体にした憎い奴らでもありますし。しかし、しっかり「友子を返せ」と叫んでいた点は見逃せません。親友の件は解決していることもあるんでしょうけど、流星がこの時点で最も気にかかるのが友子ということですね。

 が、速水リブラも加勢したせいか、メテオではヴァルゴに全く敵わず、あっという間にダークネビュラ送り。これにはさすがの弦太朗も万策尽きたと思うでしょう。が、後半(第42話)に入ると、一縷の望みを弦太朗が見出すわけですな。メテオの遺品となるはずだったストームトッパーなるものが回転し続けている。ということは、まだ健在のメテオとつながっている。

 それなら流星を探しに行くのか、と思ったら、弦太朗はライダー部を去った仲間に会いに行ってますね。戻れと言うわけでもなく、さりとて決別を確認する風でもない。なんとなく友達に会いに来た、みたいな雰囲気です。さらに、ヴァルゴと分かったタチバナの特訓をなぜか続ける。この時点では賢吾はもちろん、観ているこちらとしても意味不明に近い行動と映ります。

 が、意味はあったわけですね。ヴァルゴのおそらく最大の攻撃を受ける寸前、ついにコズミックステイツを復活させて防ぎ切る。ヴァルゴ=タチバナとしては、仲間と決別した覚悟でそうなったと思えるわけですが、弦太朗は仲間の力と明かす。さらに、問題は弦太朗自身にあったとも言うわけですね。

 なぜなら、物理的に一緒にいないと仲間と思えない自分が原因だったと。仲間に会いに行ってみて、離れていてもつながっていることが確認できたことで、そう悟ったみたいですね。きっかけはやはり、メテオのストームトッパーでしょう。自分の目の前で回ってくれている。このことはヴァルゴがメテオを倒さず、保護していることも意味している、と弦太朗には分かったわけですな。だからヴァルゴ=タチバナも信じられる。全部つながって、なるほどとなりました。

 これ、今のコロナ禍に対しても、深い意味を持ちそうなドラマですね。会えなくても大丈夫という点で。人との近さは身体の距離じゃないというわけですんで。フォーゼは東日本大震災でダメージ受けた人々を応援する意図を込めたそうですが、再放映となってまた応援してくるとは、偶然にせよなかなか凄いような気がします。

 が、ドラマのほうが仲間が再結集。これにはさすがのヴァルゴ=タチバナも完敗と思ったんでしょう、M-BUSから流星と友子を呼び返し(しっかりお姫様抱っこしてましたな ^^;)、いきさつを語る。が、肝心のことを語る前に、友子がタチバナが江本であることを暴露するわけですね。タチバナ=江本も即座に認め、仮面を取り、弦太朗と例の握手もする。再び事情を語ろうとする江本ですが、サジタリウスの矢が貫くわけですね。

 ついにラスボス、我望サジタリウスが弦太郎らの前に登場。フォーゼ、メテオが対処し、その隙に江本ヴァルゴは賢吾以外を逃がし、賢吾を連れてワープする。江本は賢吾だけにしか言えないことがあるみたいです。まず、賢吾の父:歌星緑郎を(月に置き去りにして事実上)殺害したのは江本だと。さらに「歌星(緑郎)は君(賢吾)の」と言いかけたところで、またも邪魔が入る。リブラとレオの出現ですね。ヴァルゴは重傷ながら、賢吾を守って奮戦するも、ついに倒される。

 この時点のリブラとレオですが、少なくとも戦闘においてはリブラがすっかり格下扱いにされてますね。速水が我望の野望が何かと疑い、立神が怒り狂ったとき、リブラのおそらく全力+ダスタード隊をもってしても、全く歯が立ちませんでした。残る星座が少なくなるにつれ、速水のラプラスの瞳の重要性も下がって来る。速水の性格からして、相当にコンプレックスを深めてるんじゃないかと思います。

 賢吾についても、初見では不審な気がしました。父の仇の江本を憎む様子がない。再度観てみまして、ちょっとだけ分かったような気がします。頭もいい賢吾のことですから、告白する江本の様子だけでなく、江本=タチバナ=ヴァルゴとして賢吾とその仲間を守るべく、己が身の危険も顧みず、懸命に立ち回って来たことが分かるんでしょう。そこまで前非を悔いているとみて、賢吾は江本を受け入れる気になったんじゃなかろうか。

 それはそれとして(^^;、対サジタリウス戦はフォーゼ、メテオの最強装備の共闘でもどうしようもない感じですね。不幸中の幸いで、我望は敵でも能ある者は尊重するためか、叩きのめされはしたけど命拾いした格好です。

 なんだか、最終決戦に向けて、状況がすっかり整理したような感じがしますが、こちらで伺い、ネットでも予習したところによると、そうではないわけですね。ライダー部から残り2つの星座の持ち主が出るということで(内1名は例の新入生)、我望らに立ち向かうべきライダー部にまだまだ波乱があると。

 ディケイドは明日にでも感想書こうと思います(この感想書きに時間かかって、まだ今週分を観てないorz)。ゼロワンは録画機の予約画面では無事に次話がありそうですんで、その後で感想を。でも、この状況だといつまで定常ペースを保ってくれるか、心配ではあります。番組制作よりも、製作スタッフ、出演者らを大事にしてほしいところ。放映が延期になるくらいはどうということはありません。

(気が早いですが、8月もですね。関西じゃ、いっつも夏の甲子園でニチアサ、特にライダー最終回辺りの数話が延期になって愚痴るのが常でした。今年は逆に、ニチアサ延期になれ、高校野球やれと願いたい。気楽に不平が言えるのは、高校野球が安泰であるからですんで。)

Re: 4月のスレッド(2020) - K.K

2020/04/27 (Mon) 00:18:27

 定期感想その3です。

 ゴーカイジャーはここで感想を書くことはないと思いますが、第3・4話で結構楽しめることが分かった気がします。ずっと戦隊を追ってきた人なら楽しみが深いんでしょうけど、戦隊素人の自分でも歴代戦隊の勉強がてらに楽しめる作りになっていそうです。

●仮面ライダーディケイド(第25話:外道ライダー、参る!、第26話:RX!大ショッカー来襲)

 まず今週前半(第25話)ですが、コラボのためのコラボにならず、しっかり状況、キャラクターの変化も入ってまして、好感が持てました。シンケンジャーは未見なんですけど、シンケンレッド(志葉丈瑠)のキャラ(殿様)が、視聴者的に士と相性がいい感じです。どちらも位負けしてないため、共闘に至る流れに重み、説得力が出てました。

 まず前話の続きで、レッド丈瑠が士がディケイドと知って「世界の破壊」について問うわけですね。そう言われても鳴滝とかはそう言ってるだけ、夏海もぼんやりした幻視くらいで、士自身は知らない話ですんで答えようもないわけですが。

 行き詰りになりそうなところで、チノマナコ・ディエンド乱入。このチノマナコ・ディエンドですが、やっぱりジオウのアナザーっぽく見えます。自分の視聴順序がジオウが先だからそう思うわけですが、放映順に観ている人だとジオウのアナザーの原型的なものをチノマナコ・ディエンドに見そうですね(アナザーライダーの概念・用語となると、アギトが先になるわけですね)。

 丈瑠がシンケンレッドで迎え撃つも(「火」の文字を使った変身、なかなかカッコいい)、士も変身しようとすると鳴滝が介入。「お前は消えることで、世界を救える」とか物騒なことを吹き込もうとする。これがなぜか士にはショックを与えた模様ですね。今話ラスト近くまで、不貞腐れたみたいになって、ディケイドにならない。

 写真館に居座って我関せずな風なのが海東ですが、今はドライバーがないから彼もライダーとして活躍できないわけですね。しかしドライバーより、源太から奪った烏賊折神のほうにご執心の模様で、ドライバー奪還を条件提示されても頑として返さない。

 そこへブルーの池波流ノ介らがレッド丈瑠を探しにやって来まして、さらに揉める。まあ、海東のせいなわけですが(^^;。士を世界の破壊者と紹介し、2眼レフカメラを世界を破壊する爆弾と偽って、要はからかっとりますね。海東はそのまま出て行ってしまい、源太が後を追う。海東、ひょうひょうとしているようで、実は機嫌悪いのかな。

 が、最も機嫌悪いのが夏海なのでした。その原因は、どうやら夏海にも士の居場所が分からない、見つからないことのようですね。しかしラストではどうやら夏海なりの答を出したようでもありました。

 外に出た海東らはチノマナコ・ディエンドに遭遇、源太は慌てて知らせに戻りますが、海東は池から何か引き上げてる。何かと思ったら、烏賊折神を入れたクーラーボックスでしたか。なるほど、さっきドタバタ起こしたのは、外に出る隙を作り、これを回収するためでしたか。彼が不機嫌で出て行ったと勘違いしてました(^^;。

 源太から知らせを受けたレッド丈瑠、なぜか黙って2眼レフを士に返してから、迎え撃ちに赴く。これはレッド丈瑠からの士への無言の信頼のサインのように見えました。が、士はまだ自分の居場所に拘り、立ち直れない模様。夏海も悩みを同じくしているようですね。見かねたユウスケは単身、シンケンジャーの後を追う。

 静かになった写真館では、ジイこと日下部彦馬とおじいちゃんこと光栄次郎が意気投合していってますね。一緒にお菓子作りなんかも始めてしまう(この後、夏海の回想でお菓子が彦馬への深い好意であると示されまして、なかなかに意味深いシーンでした)。危機に際しても飄然としている栄次郎が、彦馬には泰然自若の境地に見えるらしい。

 その彦馬をレッド丈瑠が思いやっていることを思い出した士、何か吹っ切ったみたいで、2眼レフにフィルムを装填してますね。待っている人のいる場所が帰るべき場所、と悟ったわけでしたか。しかしまだ悟り切れて様子を、ラストでちらっと見せてましたな。ともかく、2眼レフを手に、士も戦いに赴く。

 一方、チノマナコ・ディエンドを迎え撃つシンケンジャーですが、善戦しているようでいて、決め手を欠いているようですね。そこへユウスケがクウガとなって援軍。しかしチノマナコもディエンドの能力で援軍ライダーを召喚し、一進一退が変わらない。

 そこへようやく士が到着。「ライダーは必要とされなくても、この俺、門矢士は世界に必要だからな」との台詞から、居場所はともかく、己の存在意義は発見した模様ですね。それはそれでいいのかもしれません。流れ者の生き方なんてのもあるわけですから。

 ディケイドが参戦すると、流れが変わった模様で押し返してますね。士ディケイドは戦いながらも、シンケンレッド(丈瑠)に「ジイ」についてアドバイスすることも忘れない。聞いたレッド丈瑠も士について理解が進んでいた模様で(やっぱり2眼レフ渡した時点で真実を見切っていたか?)、士を受け入れる度量を示す(やはり殿様だけのことはあるんだろう)。

 戦いはディケイド最強モードと、その武装を借り受けたシンケンレッドの合わせ技で、見事チノマナコ・ディケイドを撃破。その場に残されたディエンド・ドライバーは海東の漁夫の利となると思ったら、シンケンゴールド(源太)に奪われる。これで、当初のレッド丈瑠の提案通り、ドライバーと烏賊の交換に落ち着いたわけですね。

 シンケンジャーの世界でやるべきことも終わり、士が写真館に戻ってきますと、夏海が玄関前で座って待ってましたな。士に気が付いた夏海、「おかえりなさい」と声をかける。が、士は黙したまま。士は「待っている人のいる場所が」と分かったものの、夏海らが「待っている人」なのか、まだ確信が持てないようです。しかし、次話でそこの展開が来るわけですな。

 続いて後半(第26話)はいよいよ昭和ライダーに突入ですね。が、BLACKは未見ですし、同一人物が変身するRXも、世界が別で変身者も別らしい。とてもややこしい感じがしまして、話についていくのが結構大変です(^^;。

 ですが、自分は未見とはいえ、BLACL/RXの変身者:南光太郎役は、実際にそれらを演じた倉田てつをさんとのこと。BLACL/RXが87~89年ですから、20年後に再演してくれたわけですね。当然、年季が入っており、ディケイド当時で40歳くらいですか。年齢からくる重み、迫力を感じました。ジオウのレジェンドライダーでも、何人もの方々に感じたものと同じです。

 それにしても平成ライダーより昭和ライダーのほうが付いて行くのが難しいとは。例えば、今話では「霞のジョー」なる重要人物が示唆されてます。南光太郎が探し求めてまして、誰だろうと調べたら、RXで紆余曲折の末、盟友となったキャラクターでした。そこを知ってみて、ようやく今話の光太郎の態度、言動等に、より納得できた気がします。

 敵も2勢力あり、悪の秘密結社を統合した大ショッカーと、BLACKの世界のローカル(?)な敵組織:クライシス帝国ですね。そこへ平成ライダーの敵も出現しまして、率いているのがアポロガイストで、初出が仮面ライダーXの敵組織GODの大幹部というわけですか。いろいろ混ざってますねえ。でもカオスに陥らず、それなりに統一感があるのがさすがというべきか。

 それもそのはず、というべきなんでしょうね。ディケイドにおいては、(もしかすると士の放浪が原因で)各世界の融合と破壊が始まっているようですから。

 ともかく本編、と言いたいところですが、次話を観てから感想を整理したほうがよさそうです。例えば、今話ではあっちからもこっちからも敵が襲来し、その敵も反目しているようですんで。

 ただ、アポロガイストはキーとなるキャラクターの感じがあります。本来の寿命が極めて短いため、パーフェクターなる装置で他人の生命を奪って生き延びている。それで士が狙われるわけですが、士を庇って夏海がモロに受けてしまい、瀕死のこん睡状態に。

 これで士も自分に対する夏海の存在意味を悟り始めたようで、アポロガイスト打倒&パーフェクター奪取して夏海を救うと決意したようです(が、海東も狙ってまして混沌としそう)。

 BLACKのRX世界では南光太郎と意気投合できた士、ややこしい状況の敵(大ショッカーはクライシス帝国を取り込みたいし、クライシス帝国は唯我独尊で行きたがってる)に立ち向かうわけですが、アポロガイストはオーロラカーテンで逃走。光太郎RXが敵を食い止め、士がオーロラカーテン突破してみると、無印BLACKの世界というわけですね。そこにも南光太郎がいますが、RXでないBLACKで士のことを知らないし、やっぱり世界の破壊者として敵視しているらしい。、

 これはどう感想言っていいか分からない状況で、例えばキャラの気持ちや考えから、「この話はこうなっているのか」みたいなことが見えてこない。ともかく来週分を観て、整理視してみたいと思います。

 ゼロワンの感想は明日にでも書こうと思います。天津垓の凋落ぶりは最初笑ってたんですが、ラストまで観てみるとちょっと哀れにすら思えてきました。それくらい落ちぶれさせて、一転して共闘で名誉挽回なのかな。まあ、今週は最も光ったのが唯阿で、そのドラマには納得です(もっとじっくり描いて欲しかったくらい)。不破さんも衝撃の事実がありましたが、既に性根座ってるのは感じてましたから信頼でき、あまり不安は起こりませんでした。

Re: 4月のスレッド(2020) - Shiny NOVA

2020/04/27 (Mon) 01:30:21

週初め感想です。

★BDリライズ追記

 獣人娘さんの名前はマイアと思い込んでいましたが、正確にはマイヤさんですね。耳で聞いただけでは分からず、K.Kさんの感想書き込み読んで、確認しようと思い立ちました。

 こういうお互いの書き込みから、自分の勘違いに気付ける関係性はいいですね。割と、自分一人だと作品見ていても勘違いの思い込みを仕出かすこともありがちですし。
 調べればすぐに分かることも、思い込みの勘違いって、そうだと気付かなければ(気付く機会を持てなければ)、わざわざ調べ直そうと思わないですし。

>ストラ

 彼はマイアの同年齢の幼なじみであって、弟ではないですね。
 カザミには悪いですけど、おそらくストラの方が、ジェド兄さんを目標に成熟して、マイアを支える強い男になるんじゃないかな、と思います。

 カザミは、マイアにほのかな恋心を抱きつつも、種族の違いもありますし、いい人止まりで終わりそう。
 逆にストラの方が、カザミをライバルとして強く意識したりする展開も想像しつつ。

>ヒナタの親

 はっきり明示されたわけではありませんが、家にある本から、親が医療関係に従事していることが推測されています。
 そういう前提で考えると、「そそっかしい親が家に大事な書類かお弁当かを忘れてきたので、それをヒナタが持って行ってあげた」って感じかな。

 何にせよ、ヒナタはこれまでヒロトとしか物語に接点がありませんでしたが、彼女の弓道の先輩が、昏睡状態のシドー・マサキの姉だと分かったことで(OPで同じカットで映っていることも納得)、ヒロトとマサキの関係性と、ヒナタとミズキの関係がうまく対応するような予感がします。

★ULTRAMAN

 一応、作品紹介。

 これは元々、原作コミックがありまして、「初代ウルトラマンのその後の世界」という設定ですね。

 実は、このコミック以外でも、「初代ウルトラマンのその後の世界」を描いた小説はいくつかありまして(フジ隊員がウルトラマンの影響で変身能力を会得したウルトラマンFとか)、ウルトラ兄弟のいないパラレルワールドな初代マン続編は近年いろいろ発表されてきました。

 なお、90年代は、初代マンよりもセブンリスペクトが強く平成セブン物が特撮ウルトラの主流だった時期がありました。初代マンのリスペクトは、意外と近年の産物だったわけですね(リメイク的な映画ULTRAMANはありましたが、結局、それもネクサス→ノアに統合)。

 また、近年の実写ウルトラは、『帰ってきたウルトラマン』以降のウルトラ兄弟やファミリー設定を改めて軸にしながら、セブンの息子のゼロを中心に新世代ヒーローや後輩、そしてゼロの弟子にまで至ったのが、この10年。

 それはともかく、アニメの新作ULTRAは、初代マンが地球を守った世界のその後。
 ハヤタの息子の進次郎が、ハヤタの体に残ったウルトラの力を受け継ぎ、地球で暗躍している宇宙人と戦う話です。

 ウルトラ以降の地球は、星間連合という宇宙人組織とコンタクトを果たし、技術供与を受け入れながら、宇宙人の移民を迎え入れていたりします。
 しかし、移民が増えるということは、宇宙人犯罪者も増えるようになって、それに対抗するように作られたのが、宇宙人の技術も投入したスーツ。

 なお、科学特捜隊はイデ隊員を中心に、ゼットン星人の司令官の下で、対宇宙人犯罪に対処する組織として再起動している設定。

 で、ウルトラマンを等身大パワードスーツに設定したのは、ウルトラマンの設定でアベンジャーズみたいな話を作ろうという流れですね。

 そして、第一期では、初代ウルトラマン以外に、セブンやエースのスーツをまとった戦士が登場し、最終的に宇宙人テロリストチームと一大決戦で終わる内容。

 原作では、その後、日本だけでなくアメリカその他の世界各地で、新たな戦士が続々登場する流れになりますね。
 怪力男ジャック(帰ってきたウルトラマン)、炎の戦士タロウ、宇宙人の傭兵兄弟レオとアストラまでが現状、登場していて、さらにコミック最新刊では「怪奇大作戦のSRI」までが登場して、何だか円谷特撮作品のリビルド作品の様相を呈してきたな、と。

 ジャック自身は、アニメの1期でもスーツをまとわない情報屋として登場し、宇宙人社会のことをあれこれ教えてくれる大切な役割を果たすことに。

 世界観の根底は、初代ウルトラマンの物語の未来ということで、そこからスタートしたわけですが、だんだんアメリカ人好みのヒーロー集大成活劇に流れていく作品ということで。
 ウルトラファンとしては、セブンやエースや、その他の宇宙人キャラがどういう風にアレンジされて行くか、原作リスペクトな部分と、改編部分を比較しながら楽しむことができそうです。

★フォーゼ

 ヴァルゴこと江本先生の死と、我望理事長がラスボス・サジタリウスとして脅威を見せつけたことで、ついに最終決戦への流れに突入。

 劇場版コラボOPはまだでした(m0m)。
 何にせよ、あと3週で最終回ですね。

 次回は、ユウキがジェミニの使徒に選ばれ、彼女の別人格である闇ユウキが誕生し、我望さまに忠義を尽くしたり、その過程で、理事長の考えが語られていく流れ。

★ディケイド

 シンケンジャー編で語られたのは、「士の帰るべき世界」はどこか? という問題提起ですね。
 その前に、海東の世界が描かれ、士だけが今だに自分の出自が不明瞭ということに。

 なお、この士の正体については、劇場版で語られ、TVではきちんと描かれていません。
 劇場版の悪の組織である大ショッカーがTVでも出現する流れになり、TVと映画の関係がどうなるかがディケイド終盤で気にされていましたが、結局、パラレルという形に落ち着きました。

 TVではこの後、大ショッカーが劇場版みたいに出てきて、終盤の倒すべき悪の組織として、一時的に猛威を振るうのですが、「大ショッカーをオールライダーと協力して倒してハッピーエンドに終わった劇場版」と違い、
 TV版ではその直後に「世界を崩壊させる大イベント」が発生し、ディケイドの旅の意味、ディケイドの真の使命と役割が何だったのか、それを達成できなかったためにライダー大戦が勃発せざるを得なくなった状況が語られ、破滅的な流れのまま、冬の劇場版に続く、という顛末。

 大ショッカーを倒して、綺麗に終わってくれたら良かったのに、TVだけではバッドエンド的な世界の破滅を思わせる終わり方で、最後に愕然となる仕掛け。
 まあ、そこからの再生が冬の劇場版で描かれる、と。

 ですから、ディケイドは映画まで見ての完成品です。
 映画なしだと、士の出自も変えるべき世界も、何も分からないまま、士の旅も無駄に思えてしまうわけですから。


 と、それはさておき、シンケンジャーですね。

 実はシンケンジャーのレッドこと殿も、この段階では語られていなかった秘密があります。
 志葉家の当主は別にいて、本当のシンケンレッドは薫姫だったということがシンケンジャー終盤で語られます。

 つまり、殿は本当は殿でなく、姫の影武者を務めていたに過ぎず、「本当の自分を隠して、帰る家を持たない」という点で、士に非常に感情移入しているという脚本上の裏設定が仕込まれていたわけですな。

 なお、この姫シンケンレッドは、後で、ゴーカイジャーでもゲスト出演するわけで、この経緯を知らないと、なぜ戦隊レッドが女性なの? と疑問になりそうなので先に。

 BLACK&RX編の感想は、また後日に改めて。

PS.コロナ禍を想定した場合、5月の半ばでゼロワンの制作ストック切れになりそうで、またフォーゼもディケイドも最終回を迎え、ここで語るネタが一気になくなりそうな気が。
 そのための保険として、ゴーカイジャーが有効かな、と思いつつ。
 見たい番組が放送延期なのは、インドア派としてはなかなかストレスが溜まる状況ですが、YouTubeで旧作配信してくれ、それを語れる環境があるのは、非常にありがたいなあ、と思う次第。

Re: 4月のスレッド(2020) - K.K

2020/04/29 (Wed) 23:38:32

 定期感想その4です。

 BDリライズですが、ご指摘を受けてようやく、ストラをマイヤの弟と勘違いしてたと気が付きました。今話だけでない気がします(ストラの人間関係をあまり考えてなかったので、自分でもはっきりしない)。

 ご感想から思ったのはまだありまして、カザミとマイヤ。惑星エルドラでのカザミはアバターなので、本体を地球に残している点で、マイヤの終生のパートナーとなるのは無理なんでしょうね。その一方、アバターですからエルドラ民そっくりの外見にもできるはず。その点ではマイヤのボーイフレンド候補にもなれそうです。今後、カザミがどうするか、気にしたくなりました。

 ULTRAMANのほうは、「アベンジャーズ」で「あっそれだ!」と思いました。何かと似てる、その何かのアニメ化だったら納得できそうなのに、と思ったけど、どうも思い出せてませんでした。言われてみてピンポイントにアイアンマンを連想していたらしいと気が付いきました。ライダーかな、いやそういう感じじゃない、と考えあぐねてましたんで、ご指摘は大変助かりました。

 連想が生じたのは、特にスタジアムでの決闘時からですね。主人公を(アイアンマンが後事を託したい)スパイダーマン、父親(初代ウルトラマン)をアイアンマンみたいなキャラ配置のように感じたようです。今週分ですと、交通事故での人助けはアメコミヒーロー的ですし、マスク越しにコンピュータ表示付きで映る生身の顔はやはりピンポイントにアイアンマン的です。

 あくまでも自分で感じる類似性ですが、そこが分かってみると、観てみる楽しみがはっきりしてきたような気がします。

●仮面ライダーゼロワン(第33話:夢がソンナに大事なのか?)

 飛電製作所の最初の仕事が、ゼア頼りの漫画アシスタントギアを、師匠たる漫画家の願い通りに独り立ちできる漫画家にする話でした(夢を見始めた)。次が、既に独立不羈の心を持つファッショモデルギアを見て、人間のほうが自立を教えられる話(ヒューマギアの夢を見習う)。今話は、人間の将来の夢をかなえるべく、指導するコーチギアの話ですね。立場的にですが、自立性の描写が、人間からヒューマギアへと軸足を移してきているような気がします。

 前に中学校バスケ部顧問ギアがいましたが(第7話、坂本コービー)、あのときは顧問ギアの熱血が部員らに慕われつつも、保護者ら、その意を受けた教師に停止させられそうになる話でした。今話ですと、コーチギアの熱血が密かに嫌われていて、ZAIAによる一斉停止を勿怪の幸いとして捨てられてしまった、というのが後半で明らかになるわけですな。

 今話を観終えて、顧問ギアとコーチギアの差は、人間に対する理解度であったような印象を受けました。現状でのキーワードでいえば「夢」ですね。顧問ギアは少なくとも部員の夢を理解できたようでした(顧問ギア自身がどうしたいか、はなかった感じ)。

 今話のコーチギアは教えながらも選手≒人間の夢がまだ理解できず、しかし自分(ヒューマギア)の夢を追及していたことに気づき始めた、といったところでしょうか。が、コミカルと言いますか、コメディリリーフの描写が多く、そろそろドラマ的にはお仕事ギア復活が現状のメインテーマからフェードアウトしてきたかもしれません。

 ともかく本編。不破が回収して来たヒューマギアを復元すると、テニスコーチギアのラブチャンで、名前の由来を調べてみますとテニスで得点0をラブと呼ぶらしいですね。零点ちゃんみたいなネーミングか、それとも愛ちゃんか。それはともかく、所有者というか教わる選手がいまして、中学生の梅ヶ丘圭太ですな。

 圭太の語るところによれば、突然停止したんで部屋に置いていたが、ガールフレンドがコーチギア:ラブチャンが睨んでるみたいで気味悪がるので捨てたと(イズが状況を脳内で映像再現しておきながら、怖がってる感じがちょっと笑った)。

 圭太はラブチャンの指導には満足していたみたいなことを言ってますが、どうも嘘っぽい(圭太の家・部屋の様子から見て、隠しようはありそう等、いろいろ疑わしい)。実際、或人はさらに聞き出そうとはしないものの、何か感じている様子があります。しかしラブチャンの目の前では言い出せなかったところに、圭太の心情の微妙な揺れがありそうです。実際、最後まで観てみますと、単純に嫌悪しているのではなかったようです。

 で、ラブチャンがコーチング再開しますと、たちまち圭太が音を上げるわけですね。とても耐えられないと練習を放棄、ラブチャンを引き取ってくれと、飛電製作所に駆け込んで来る。ラブチャンを不法投棄したのも圭太だった。これはラブチャンが、なぜ圭太がテニスをしたいのか、誤解していたことが大きそうです。

 圭太はテニスという遊びがしたい。しかしラブチャンは、テニスをするからには世界最高峰を目指したいに違いないと思い込み、個別技術練習を主体とした厳しいトレーニングを課してしまった。このラブチャンの勘違いは、ラストで示されたことを参考にすれば、ラブチャン自身がテニスで世界一になってみたいという夢から来ていたみたいです。

 一方、ZAIA側。今回の天津垓はヒューマギアの回収ではなく、不破をターゲットにせよと唯阿に命じてますね。垓が言ったのは「不破諫を消せ」で、普通は殺害を意味しそうです。しかし、垓の説明はこの時点では謎めいてまして、「不破諫を消す」→「亡の居場所がなくなる」→「元の不破諫に戻る」と。

 戸惑う唯阿に垓は不破の秘密を告げるわけですね。これはずっと後で示されまして、不破が中学校のとき、ヒューマギアの叛乱で殺されかけたというのが、実は偽の記憶だということ。垓が言ったのは、記憶操作部分を不破に認識させる→目的意識を失った不破になる(→唯々諾々と垓に従うはず)、ということでしょう。そのことを知ってから、このシーン以降を観なおしてみますと、なるほどだから唯阿は、という感じで深く納得できました。

 それはともかく、この時点では半狂乱気味で不破バルカンに襲い掛かる唯阿ジャッカルは異様というしかない。唯阿は「お前(不破)は仮面ライダーになるべきじゃなかった!」と叫んで、ドライバーを引きはがそうとしてまして、垓の指令とは全く別の行動をしているように見えます。実際、この行動は、おそらく不破を消すのではなく、亡を消すか引きはがしたいという意図があったんじゃなかろうか(ただし、混乱しているせいで唯阿の行動は必ずしも合理的ではなさそう)。

 が、不破バルカンに唯阿ジャッカルは撃退されまして、唯阿はその場から去る。AIMS専用車に戻ってみると、直属の部下がいない。別のAIMS隊員から攻撃もされてしまうわけですね。が、追ってきた不破バルカンが撃退し、不破は唯阿に語るに、ZAIAをぶっ潰した後の夢が見つかったらしい。これが後で唯阿の決断に影響したみたいですね。

 この襲撃は天津垓の警告で、従わない、ないしは命令を実行できないなら切り捨てるよ、といったところか、。
(唯阿を襲撃した2人、調べてみたらスーツアクターをされてる方ですね。戦闘員レイダーも自ら演じているとのこと。なるほどそれでアクションが、という気がしました。)

 再び任務に赴く唯阿ですが、ちょうど圭太が駆け込んできたタイミングの飛電製作所ですね。圭太のガールフレンドが嘘だったどうこうとは置いといて(^^;、ラブチャンは頑張れば夢は叶うと圭太を励ましているところ。

 これが唯阿の癇に障った模様。この時点までの唯阿は自分を誤魔化していることは明白です。自分の意思でZAIA=天津垓に従っていると主張していたけれど、逆らえないことの言い訳でしょう。ですんで、夢≒己が意思ということを気にしているところへ、夢を連呼されて逆ギレしたんでしょう。ただ、自分はこの時点で勘違いしてまして、唯阿が持ちたかったのは夢ではなかった(このことは、自分も元技術職としてよく理解できる)。

 唯阿は「夢夢夢うるさい!」と怒鳴り込むが如くで或人らの前に現れ、垓も追ってきたのか、隠れてこのタイミングを待っていたのか。垓がついに不破の秘密をぶちまけるわけですね。12年前のヒューマギア襲撃事件は嘘、不破に偽の記憶を植え付けたと。垓としては、これで不破が人格崩壊し(亡として)「道具」に戻ると期待したんだろう。

 これにブチ切れたのが唯阿であるわけですね。「私に夢はない」と切り出し、「でも信念がある」と技術者の矜持と本分を示したところはさすが。ジャッカルではなくバルキリーに変身して、天津サウザーに立ち向かう。バルキリーはほとんど強化されてこなかったですから、単騎ではサウザーに当たり難いですが、唯阿バルキリーは不破だけは守らんと食い下がる。
(こういう流れがあるからから、唯阿がジャッカルレイダーに乗り換えても、OPでバルキリーの部分はそのまま残されてたのか。)

 これに不破が奮起しないわけがない。垓に偽の記憶だと明かされたものの、Dr.オミゴトに救命されて以来の不破の行動はずっと、過去のトラウマを断ち切るものだったわけですもんね。それが現在の不破が意識する存在意義でもあるはず。捨てたいものがなかったんなら、それでいいと思いきれたんだろう。

 不破、ランペイジバルカンに再度変身しまして、唯阿バルキリーと息の合った共闘。両者とも、バルキリーが序盤で見せた、高速走行しつつの連射攻撃などを見せてくれまして、なかなか見応えあるバトルです。もっとも、今回はサウザーがやられ役としてうまく大立ち回りしてくれてることも大きいかも。

 バルカンが援護する形で、「思い」で強化されたバルキリーがサウザーに引導渡しましてバトル決着。強制解除で現れた天津垓は、たぶん今までで最もぼろぼろになってるんじゃなかろうか。今回は捨て台詞も負け犬の遠吠えもする気力すらないらしく、必死に逃げようとするばかり。

 で、変身を解いた唯阿が垓をグーで殴り倒すわけですな。必殺技演出付きの「これが私の辞表だ!」ということで。おまけとばかり、。ZAIAの社章も引き千切って捨てる。このときの垓の殴られっぷりがなかなかよかった。このシーンの背景:でっかい夕日は、最初は過剰演出のような気がしたんですが、垓が殴られたときの表情がアレでしたから(^^;、うまくマッチしてた気がします。

 ケリが着きまして、しかしまだラブチャンの処遇問題が残っている。しかしラブチャンは自ら目標を発見しまして、圭太ではなく、自らがテニスのグランドスラムを目指したいと思うわけですね。しかしヒューマギアは公式試合には出られないと分かり、がっくり。そこで圭太が助け舟を出すわけですな。子どもテニス教室のコーチを募集しているよ、と知らせる。これでラブチャンも立ち直る。

 このことから、圭太のラブチャンに対する愛憎入り混じってるのが見える気がします。おそらくは勘違い(なぜテニスをするか)は迷惑ながら、自分(圭太)のために常に懸命なところは感謝があったんじゃなかろうか。
(このラブチャンのモデルとなった人物がCMに出てるの、ちょっと笑ってしまう。)

 めでたしめでたし、と思ったら最後の最後で波乱来ました。ZAIAを離れたものの、当面はどうしていいか迷っているらしい唯阿に、滅と迅が会いに来る。亡を解放するため、というのが申し出ですが、滅と迅、同じことを考えているかどうか、ちょっと不安であり、期待できそうな感じもします。

 不安要素は亡の解放の仕方が分からないことです。下手すると声優ギアのときみたいに、滅のいいようにやられてしまうかもしれない。逆に声優ギアで目覚めかけた迅が、覚醒を完成する期待もしたくなります。

 次回「コレが滅の生きる道」では、農業ギアの話ですね(第18話「コレがワタシのいける華」と似てるのはタイトルだけだろうか?)。そこへ滅が襲撃してくるようです。よく考えたら、ヒューマギアは食料は不要でしょうね。人間を滅ぼしてヒューマギアだけを目指す滅だと、世界農業にダメージ与えても関係ない。これに対し、例えば或人と友達(同然)になった迅がどうするかとか、期待できる点がいろいろありそう。

Re: 4月のスレッド(2020) - White NOVA

2020/04/30 (Thu) 09:29:38

 4月最終書き込みです。

 今週は月曜日にうちの県から、「連休期間は、大小関わらず学習塾は営業自粛するように」と急遽要請され、火曜日は保護者への電話連絡でバタバタしてたりしました。
 そのおかげで、今日からの週後半は完全にお休みになって(本来は暦どおりの授業予定だった)、昨日から8日間のゴールデンウィークを満喫できるのですが、このバタバタで失念していたことがありました。

 火曜夜のULTRAMAN第3話を視聴するのを忘れていたことに(苦笑)。

 ここで昨夜、K.Kさんの書き込みを読んで初めて、「あ、そう言えば、火曜夜にULTRAMANあったんだ。ゲッ、忘れてたorz」となった次第。

 まあ、進次郎くんがウルトラマンとして活動することを決意する話ですね。自分の本命はセブンの諸星弾さんですから、これから見逃さなければいい、と開き直ります。

 一番被害が多いのは、終盤のクライマックスとか最終回を見逃してしまうことですから、と自分を元気づけて。

★仮面ライダーゼロワン

 刃さんの辞職パンチにスカッとした回。

 これからのCMで、オロナミンCがあるのですが、例年、3人のライダー変身者が美味しそうにオロナミンCを飲む映像なんですね。
 去年は、ソウゴ、ゲイツ、ウォズが、
 その前は、戦兎、万丈、一海が、さわやかな笑顔でオロナミンCを飲んでくれて、仲間アピールする形。

 ここで問題になるのは、3人めです。1号ライダーと2号ライダーは大体、味方として固まっているのですが(エグゼイドのブレイブや、ゴーストのマコト兄ちゃんみたいにふらついているケースもありましたが)、3人めは大体、敵キャラとして登場して、この時期にようやく仲間として安定する頃合い。

 そして問題は、今年の場合は初の女性3号ライダー、バルキリーなので、CMキャラには刃さんが採用されるのか、それとも迅さんが採用されるのか、どっちだろう、と密かに懸念しておりました。
 ですが、結果的には刃さんのバルキリーが採用された模様。初の女性ライダーのオロナミンCM採用ということで、祝え、と思った次第。

 ZAIAを辞めたおかげで、オロナミンCMに出られるようになった刃唯阿さんにエールを送りたいです。

 さて、放送が危ぶまれる中でも、児童誌による5月分の情報が出て参りました。

 今回のトピックは2点。
 「滅亡迅雷の復活」と「新たな敵、仮面ライダーアークゼロの登場」です。

 亡については、不破の脳からチップを取り出し、滅が入手したヒューマギアのボディに埋め込み直して、亡に転身させるというもの。
 そのための素体として、次回に登場する農業ヒューマギアのミドリを使うらしいという噂。

 雷電については、或人の持つヒューマギアのデータに雷電のものがあるので、それを滅が入手するらしい。

 とにかく、5月は滅亡迅雷が敵として、或人、そしてサウザーと三つ巴の戦いになる模様(放送が中断しなければ)。

 一方、負け続けのサウザーがどうなるか、ですが、アークゼロにパワーアップ説と、アークゼロはまた別人説というのがありますね。今のところ、アークゼロの正体は不明です。

 名称的には、アーク製のゼロワンなのかな、と推測されますが、メタルクラスタ、ランペイジバルカン、バルキリーの3人がかりでも勝てなくて、ゼロワンの最終フォーム登場への布石みたいですが、それは6月への流れみたいですね。
 あと、アークゼロと滅亡迅雷はつながるのか、と思いきや、滅にとってもアークゼロは想定外の敵らしい。

 つまり、滅亡迅雷は一時的に或人たちと敵対するものの、アークゼロ出現によって、また共闘する可能性が出てきました。
 予想としては、滅亡迅雷が復活して、これからという時に、アークゼロが亡と雷電を倒してしまい、滅と迅の怒りを買うと行ったところでしょうか。
 さすがに滅亡迅雷4人のそろい踏みは一時的なことだと思いつつ。

 ともあれ、5月に不破さんから亡のチップを取り出した後は、刃さんは或人の味方になるという流れで、その辺は安泰かな、と。
 ドラマ的には、滅亡迅雷の立ち位置の変遷にスポットが当たるようです。

 一番、気になるのは放送ストックの問題だ。

★リライズ

 今夜の配信を楽しみにしつつ、残念なお知らせが。

 今週と来週の18話まで配信して、その後はしばし配信延期とのこと。

 カザミやパルの新型機が誕生して、これから敵に反撃だってタイミングで、お休みが続くのかな、と思われます。

 ともあれ、今夜の放送感想は、5月に入った明日から明後日にでも。

 あと、マイヤさんと分かったはずなのに、直後に、癖でマイアさんと誤記してしまっていることに、後から読み直して苦笑しつつ。


★ゴーカイジャー

 K.Kさんは感想を書かないものの試聴はするとのことなので(確かに書く量が多いと、取捨選択は必要ですし)、一応、自分だけでも昔を懐かしみながら、小ネタ感想をいろいろ書いておくことにします。

 ゴーカイジャーネタとして懐かしいのは、必殺技時の音声、関智一さんの声で「ファイナル・ウェーイブ!」と叫ぶ奴ですね。
 技のバリエーションは、剣で斬ったり、刃の衝撃波を飛ばしたり、銃で撃ったり、一人で仕掛けたり、複数の合わせ技だったり、いろいろですが、とにかく、とどめ技の掛け声はファイナルウェイブです。

 で、放送中に東日本大震災の津波映像で、「さすがにファイナルウェイブは不謹慎で自粛を迫られるんじゃなかろうか」とドキドキしながら見ていました。

 さらに、ザンギャックが地下に爆弾を仕掛けて、地震を起こそうとする回があったりして(確か、次回の放送分)、いろいろ悪い意味でタイムリーだったわけですが、それでも制作陣が頑張って作り続けてくれた、という思い出です。

 あと、今週の感想ですが、3話のマジレンジャーとグリーン回、4話のブルーとピンク回で、それぞれのメンバーのキャラを深めてくれました。

 コミカルなグリーンは、慎重で臆病な性格で、戦闘シーンは慌てふためきながらも機転と幸運で相手を撃退する面白アクション。「格好悪いけど素敵」って褒め言葉(?)が似合うわけで。
 通称はハカセですが、本名はドン・ドッゴイヤー。いつになったら、本名が劇中で公表されるのかな、と雑誌情報なんかで設定を知っていたファンは気にしておりました。
 で、いつもは「派手に行くぜ」という決め台詞だけど、ハカセがメインの時は「ドーンと行ってみよう」「ドーンかよ、まあいい」という掛け合いが実はグリーンの本名にちなんだネタということで。

 次にブルー回。伏線としては、敵の幹部がブルーの師匠の改造された姿ということで、早くも弟子のブルーのことを気にしたシーンが描かれております。
 映像中では、「自分の選んだ行動隊長が気になるのか?」と言われてましたが、実はブルーの方を気にしていた、と。

 で、孤高のブルーに対して、自分たちは仲間じゃないのか、と気に掛ける海賊新米のお姫さまアイム。
 彼女の過去も、ザンギャックに自分の国を滅ぼされたお姫様で、ザンギャックを倒すために強くなるという動機で海賊志願したわけですが(後に回想回が描かれる)、まだ海賊の流儀がよく分かってなくて、世間ズレしていないお姫様ムーブが可愛いとの評判。

 で、この回のアイム演技でメロメロになったのが、声優の稲葉実さん。
 次回のデカレンジャー編で、宇宙警察地球署のボス(犬型宇宙人で人気キャラ)の声を担当し、ツイッターでしばしばアイムへの思い入れの強さをつぶやいておりました。
 いや、まあ、アイムに限らず、デカレンジャーのボスはしばしば戦隊後輩たちの活躍にエールを送っていたのですが(ツイッターだとリアルタイムで番組視聴感想が飛び込んでくる)、とにかくボスの当時のアイム心酔ぶりは凄かったです。

 で、次回はデカレンジャー編で、そこから宇宙刑事ギャバンと絡んだり、後のキュウレンジャーともコラボして、とにかく近年の戦隊コラボの重鎮となっている宇宙警察地球署のデカレンジャーです。
 それが宇宙海賊(賞金首の犯罪者)とどういう鞘の当て合いをするかが見物の回ってことで、楽しみにしつつ。 

Re: 4月のスレッド(2020) - Shiny NOVA

2020/04/30 (Thu) 13:05:14

 すみません。
 一つミスに気付いて、訂正します。

>ボスの声優

 稲葉実さんじゃなくて、稲田徹さんでした。
 稲葉さんは同じ警察でも、鉄人28号の大塚警部などの声ですが、まあ、稲つながりで違う人の名前につながったということですね。

 明日以降の書き込みで修正してもよかったのですが、ちと恥ずかしいミスだし、人違いのミスなので陳謝と訂正を早めに、と考えた次第。

 失礼しました。

PS.おまけに、Shinyが前の書き込みでWhiteに戻っていますし、いろいろバタバタしているんだなあ、と実感したり。

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