創作と鑑賞の談話室

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7月のスレッド(2020) - K.K

2020/07/01 (Wed) 00:00:21

 7月の雑談スレッドです。

Re: 7月のスレッド(2020) - K.K

2020/07/01 (Wed) 18:53:59

 定期感想その1です。

 BDリライズが7月9日(木)から通常ネット放映復帰とのことで、ようやく帰って来たか、これで感想の続きが書けると張り切る気持ちが出てきます。

 必殺2020は、NOVAさんのこちらでのご感想はもちろん、ブログのほうも2つ記事を拝読しまして、少し自分の視聴傾向が分かったような気もします。リアル視聴経験の80年代主水必殺が感動経験のベースにあるようです。面白がった覚えがあるのが、三味線屋の勇次が登場したときからだったりしますんで。

 だから物語全体として、去年の必殺2019(70年作風継承)に今一つ乗れず、今年の必殺2020は納得できたのかもしれません。その辺り、録画を観なおして、もし思うところが出てくれば、再度感想を書こうかと思います。

●ULTRAMAN(第12話:エースキラー)

 ずっと南夕子と両親の安否が不明だったんですが、今話冒頭での星司の台詞から、南夕子の存命はほぼ確定かなと思います。洋上プラントが敵襲を受けたとの報に、星司は「夕子ちゃんは大丈夫か」と問い返してましたんで。夕子の両親についても、科特隊で取り調べを受けたヤプールが、一家3人を助けたと証言してまして、まず間違いなく夕子と両親ではないかと。

(もっとも、疑ってみる気になると、洋上プラントには南夕子の墓標があって(異星人なので普通に葬儀・埋葬できなくてこっそり)、とか思いつけはするんですが、星司の性分を考慮すると、まずあり得なさそう ^^;。)

 星司の幼い頃の回想で、顔は映りませんでしたが南夕子が登場。星司より少し年上の感じですね。あの回想がいつなのかがちょっと分かりにくいですが、星司は航空機事故時に救出されて、南夕子一家と共にヤプールに保護されたはずですから、事故後でしょうか。もう義肢になってるときですね。

 もしその時点で人並外れた力を与えられていたなら、泣く夕子を見て、何らかの(ヒーローとしての)決意を固めたのかもしれません。もしそうならですが、星司が進次郎をウルトラマンとしては侮りがちなのも無理ないかも。ヒーロー歴では先輩になりますから。

 いかん妄想垂れ流しが長すぎる(^^;。洋上プラントを襲撃したのは、後で明らかになりますが、エースキラーとその部下というわけですね。彼らのターゲットがそこにいたらしい。後のシーンも考え合わせると、エースキラー一味はターゲットが2つありそうで、1つは調査団生き残りの南夕子一家でしょう。もう1つはエース=星司ですね。共通点は航空機事故(実は事件)で生き残ったことで、エースキラーらの狙いは事件の証拠・証人を消し去ることかもしれません。

 洋上プラントについては、ベムラーの介入があり、とりあえず星司の心配はセーフだったようです。ホッとする星司にエドが武装した部下を引き連れて会いに来る。何しに来たのかと思ったら、星司の科特隊不採用を伝えたいだけらしい。エドはそのお詫びにと言って、航空機事故の真相やら、エースキラーらの情報などを渡す。たぶん、後者が本当のエドの目的っぽいですね。星司の独断専行、暴発を狙っている感じでしょうか。

 星司はヤプールから修理した戦闘用義手を受け取り、エースキラーらと戦うと告げる。ヤプールは大いに慌てまして、無謀だと止めるも、星司は聞く耳なし。ヤプールが星司を追おうとすると、エドが姿を現しまして、ヤプールはさらに慌てる、というより怯えている?

 結局、ヤプールは記念館≒科特隊基地に助けを求めに来たわけですが、ちょっと分からない点もあります。エドを見て恐れたということは、ヤプールは科特隊幹部だからなんじゃなかろうか。しかしエドから逃げて、記念館を科特隊と分かって助けを求めたようです。

 となると、ヤプールはエドが科特隊関係者とは知らないということになりそう。すると、恐れた理由はエドに科特隊以外の別の顔があって、それがヤプールにとってマズいということかもしれません。

 それはともかく(^^;、ヤプールはたちまち弾らに取り押さえられまして、取調室へ連行される。科特隊では星司について調べが進んでまして、年齢、名前などから、12年前の航空機事故の生き残りと特定されたようですね。そこへ飛んで火にいるヤプールというタイミングでしたか。

 航空機事故の真相はヤプールから語られまして、航空機は事故でなく敵襲によって破壊されたもので、ベムラーは敵を撃退しようと駆けつけたものの、果たせなかったということですね。敵が襲った理由は、航空機には星団評議会の地球調査先遣隊(エドも含まれる?)が乗っており、エースキラーらが調査を阻止するためか、攻撃・撃墜したと。

 えーと、星団評議会が送った先遣隊を星団評議会が暗殺したわけですか。どうもややこしい内部事情がありそうですね。こちらで既にややこしいらしいとは伺ってましたが、実際に観てみますと、「なんだそりゃ?」と呆然となりそうなほどです(^^;。

 が、ともかくも12年前の敵:エースキラーが再度襲来していることは間違いない。科特隊はセブン率いる対処チームと、ウルトラマンを潜伏先の邸宅へ派遣、先手を取ろうとする。が、敵が一枚上手だったわけですね。邸宅のドアにトラップの爆弾が仕掛けてあった。ドアを開けようとしたセブンはかろうじて助かったようですが、スーツ性能が低い隊員は全滅した感じです。
(星司がセブンと本部の通信を傍受してたみたいですから、もしかして敵にも筒抜けだったか?)

 こういう可能性を考慮して、セブンは進次郎=ウルトラマンを指揮車に留まらせたんだろうか。が、爆発が起きて進次郎が駆けつけないわけがない。弾=セブンは逃げろと言うも、進次郎が聞くわけもない。

 そこへエースキラーらが現れる。セブンは大ダメージで闘えず、隊員も全滅。進次郎=ウルトラマンが戦うしかないわけですが、実力差があり過ぎますね。エースキラーの不意の一撃でウルトラマンはふっ飛ばされ、後はエースキラーのやりたい放題。

 実力差は歴然のようですが、それでも不意をついた先制攻撃は、やはりプロの殺し屋だからだろうか。その割には自己顕示欲が強そうで、自らエース(超一流の)キラー(殺し屋)と名乗って、得意げですな。エースキラーはセブン、ウルトラマンを捕縛、人質にしてエースをおびき出そうとする。

 その様子を星司=エースは遠めの物陰から見ているわけですね。弾、進次郎らが真っ直ぐ突っ込んで行ったことを馬鹿にするようなこと言ってますが、おそらく内心穏やかではないみたいです。他人をなめた態度を取りがちですが、今話では12年前(かな?)に夕子を思いやる様子が描かれてました。彼のエース(ウルトラマン)としての原点はそこにありそうです。

 が、エースキラーの術中にはまっている可能性が高そう。エースキラーとしては、隠れて好機を伺うターゲット=エースに、一連を見せつけてたでしょうから。エースキラーとしては、エースが真っ先に突っ込んで来るなら爆弾で始末することを狙い、それが失敗と見ると、人質作戦に切り替えているようです。

 これに星司はどうするか。敵に周到な用意がある以上、状況は不利。復讐者ならば、捲土重来でここは撤退。ヒーローならば、進次郎らを救いに飛び出すところ。星司の決断は後者でしたな。というところで、最終回へ続くのか。

 エースキラーらの行動の背景まで明らかにするには1話では足りないなあと不審に思ったんですが、2期は確定だと思い出して納得。たぶん、エースキラーを撃退するか何かして、いったん区切りを付けるくらいで終わるんじゃないかと思います。

Re: 7月のスレッド(2020) - Shiny NOVA

2020/07/03 (Fri) 10:09:29

 週末感想です。

 来週から、ビルドダイバーズのリライズも帰ってくるのかあ。ちょうど、牙狼VRと入れ替わる形ですね。
 ULTRAMANも次週で終わりなので、感想ネタとしては、うまく引き継ぎができる感じです。

★牙狼(本家)

 VRの後なので、深夜1時からと思い込んでおりました。
 実際は12時30分だったんですね。
 40分ごろに気づいて、途中から視聴。

 あ、竹中直人さんだ。
 ゴーストの仙人役をやる前に、ホラーをやってたと思い出します。
 うん、いろいろと怪演だ。ゲスト役者のこういう演技を見る楽しみもあったなあ、昔の牙狼は。

 で、やはり本家の牙狼、冴島鋼牙の頼り甲斐は、見ていて安心感です。

 そんな彼が、謎の赤仮面(腕がアンクみたいに飛び出す)の奇襲で、「破滅の刻印」を押されて始まる波乱の幕開けです。
 初作では、ヒロインのカオルがホラーの呪いで命の危険にさらされましたが、
 今作では、主人公の鋼牙に命をむしばむ呪いが。

 強すぎる黄金騎士が、序盤の雑魚ホラーと戦う際のハンデという意味合いもあって、作劇的には初作と合わせ鏡になる構造。
 だけど、鋼牙とカオルは気持ちが通じ合っていて、それでも自分の不調をカオルに打ち明けられないまま、黙々とホラー退治を続ける鋼牙がいじらしいというか、それだけに事実を知ったカオルが鋼牙のために何かできることを、と模索する中盤の流れが、またいいんだ。

 そして、盟友にして名サポーターの絶狼が顔見せ登場するのが3話で、そこから遠からずダブル主人公にシフトしていくとか、ヒロインのカオルが主人公の回もあって、ヴァリエーション豊かなのが、今作の特徴。

 まあ、自分が一番見たいというか聞きたいのが、赤仮面のBGM。
 おどろおどろしい旋律なんですが、実はエンディング後の静かな童謡風のメロディーのアレンジだと初見の最終回で気付いて、音楽にも伏線を張っていたんだなあ、と。
 この赤仮面のBGMが要所要所で形を変えて使われて、ラスボス戦のアクションテーマにまでつながっていくのが、凄い大仕掛けだと、ネタバレしておきます。

 そして、新キャラのレオ登場と、元老院の主人がひし美ゆり子さん、すなわちウルトラセブンのアンヌ隊員だとか、当時は「え? 何、このセブンつながり?」なんて思ったりも。

 とにかく、10年前の作品を今、見て、懐古と新発見を語れる環境があることを嬉しく思いつつ。
 また、楽しい牙狼話をよろしく、と申し上げておいて。

★ULTRAMAN

 星団評議会の内部抗争がチラチラと窺える回でした。

 地球人に対する穏健派と、強硬派の対立が背景にあるみたいですね。
 夕子さんの家族は、穏健派で、友好的な交渉を進めて行こうとしたのですが、強硬派の妨害にあった形。

 一方、ヤプールさんは優秀な技術者として、強硬派のために兵器を造らされようとしたのを、逃げ出した形です。

 で、科特隊の協力者であるエドは、星団評議会の使者として表面上は温厚さを示しつつ、いろいろと隠していることもあって、ヤプールさんから見たら、そこが恐ろしい。
 現段階で、エドさんが何を考えているか、はっきりしませんから。

 そしてベムラーこと初代ウルトラマンの成れの果ては、星団評議会とは対立する立場。
 この世界でのウルトラマン、光の国は、「星団評議会に参加せず、独自の判断で他星の治安維持に介入する、宇宙の秩序を乱す存在」で、星団評議会から見たらテロリストと同じ扱い。

 さらに、この世界のウルトラの星は、エネルギー源のプラズマスパークの事故で大爆発してしまい、しかも、その事故が原因で宇宙に多大な迷惑をかけているという背景が、星団評議会側からの情報で語られ、本家の歴史とは全く違う背景になっているんですな。
 まあ、星団評議会側も虚偽情報の多い、胡散臭い組織なので、どこまで真実を語っているのか不明ですが。

 と言うように、原作コミックでは、物語が割と二転三転して、しかも複数のキャラの物語を錯綜させて描いているため、アニメと比べて、スッキリしてません。
 あるキャラの回想シーンとして描かれたのが、そのキャラの誤解に基づくものだと分かったり、連載マンガ特有の「整合性よりもインパクト重視で、細かい矛盾は後から言い訳を考えたり、実は虚偽情報でした、とぶち撒けたりしながら、先を読ませないストーリー」ですね。
 で、アニメはそれを整理したり、ややこしいところを削ったりして、比較的スッキリ整えている感です。

 大筋はいっしょ。
 だけど、アクション重視、ドラマ性重視で、そこに寄与しない細部は改変したり、省略したりしながら、海外のファンにも受け入れられやすいように、アメコミ風味に仕立て上げられている。

 さらに現在は、本家ウルトラマンがマーベルに進出というネタもあって、近い将来、アイアンマンなどのアベンジャーズと、ウルトラマンがコミックで共演というニュースも期待されていたり。

 あ、今夜のレディプレイヤー1も原作では、ウルトラマンが出ていたりしましたな。
 映画では、ガンダム対メカゴジラでしたが。
 最初は、キングコングだかドンキーコングが邪魔してくるカーレースからスタートして、
 その後、スティーブン・キングのシャイニングの映画オマージュの仕掛けだったり、いろいろ。

 ヴァーチャルゲーム内の陰謀劇と、それをリアルとヴァーチャルの両面で解決しようと奔走し、世界の創造主が仕込んだ「イースターエッグと呼称されるお宝」を探すストーリー。

 原作では、TRPGのD&Dのシナリオに基づく謎解きとかもあって、海外オタクの夢がたっぷりの本でしたが、映画ではTRPGネタは大幅にカットされ、「世界の創造主のリアルの部屋の小物(ポスターとか)」などに名残を残すぐらい。
 あとは、主人公を助けてくれる魔法使いさんがそれっぽく描写されているかな。

 総じて、創造主のファンのオタク少年が、創造主の仕込んだ宝を企業の力で奪い取ろうと人海戦術で強引に攻略する企業帝国の幹部との対決劇になりますね。
 そこをオタクのファンの力を結集して、悪徳企業のやり方に反旗を翻す若者たちの革命劇に展開するクライマックスとかで、「サブカルチャーの夢が企業に支配された現実を改革する」という物語。

 少なくとも、牙狼VRよりは夢がありますな。


 って、ウルトラマン感想のはずが、ずいぶん寄り道してしまいました。

 ええと、ウルトラマンの方は、エースキラーたちのトラップと戦闘力の前に、進次郎と弾さんがピンチの状態で、北斗がヒーロー魂を燃やすところで、続く、と。

 原作だと、ハヤタパパとベムラーの介入が勝利の鍵でしたが、果たしてアニメのクライマックスでは、どう料理されるかな、と最後を期待です。

 やはり、これが当面の最後だと、進次郎と弾さんと北斗の3人トリオにも見せ場を与えて、パパたちは脇役サポーターぐらいに抑えておく方がいいのかな、と思いつつ。

Re: 7月のスレッド(2020) - K.K

2020/07/03 (Fri) 13:03:29

 定期感想その2です。

 まず、お詫び申し上げねばなりません。先月の感想で自分は「牙狼VRの後枠に「MAKAISENKI」」とうかつなことを書いてしまい、リアルタイム視聴されておられるNOVAさんが貴重な第1話冒頭10分を見逃すこととなり、大変申し訳ありません。

 自分は0時以降は原則録画視聴なこともあり、どうも曜日の一致だけで何となく牙狼VRの後枠だと思い込んでしまっていたようです。NOVAさんのご指摘で時間帯が違っていたことを、ようやく認識しました。

 楽しみに待つ新番組は時刻まで確実に押さえておかねばと反省する次第です。もし自分もリアルタイム視聴したくなったら、時刻間違いで視聴し損なう恐れもあるわけですし。NOVAさんには、重ねてお詫び申し上げます。

●牙狼MAKAISENKI(第1話:火花)

 気を取り直しまして感想。この作品タイトル、アルファベット表記でちょっと長いですね。調べてみますと、漢字表記は「魔戒閃騎」だそうで、戦記じゃなかったのか。牙狼MSと略するとモビルスーツみたいだし。とりあえず略さず、MAKAISENKIをそのまま採用しようと思います。

 視聴してみると、画面サイズが現行TVの横長になってまして、ちょっと意外でした。牙狼1stの続きだから同じ画面サイズと思い込んでいたようです。改めて調べると2011年の作品で、前作の2005年から6年経ってたわけでしたか。その間にTVスペシャル「白夜の魔獣」があって、邪美姐さんはそこで復活してくれてるわけですか。

 大事な第1話で、ゲストホラー(の人間態:阿南英一)役が竹中直人さんだったのも、なかなかの配役ですね。思い切りコミカルに振れることもウリである方ですから、情けないヘタレっぷり、怯えようも充分演じてくれて、ホラーに憑依されての豹変、特に傲岸さ、恐ろしさとの落差が大きく、なかなか見応えがあります。雷牙編での松方弘樹さんの演技でも、人間時の温厚さとホラー時の憑りつかれ方の落差が大きくて、楽しめたことを思い出しました。

 レギュラー配役では、元老院神官:グレスが、ひし美ゆり子さんと知りまして驚きました。ウルトラセブンのアンヌ役時とはもちろん年齢的に違うわけではあるんですが、雰囲気からして全く違ってまして、同じ役者さんと聞いてないと別人としか思えません。プロとして、役柄をきちんとこなしたからなんだろうと思います。

 ともかく本編。竹中直人さん演じる阿南英一が骨董品のライターを盗んだことで事件が始まる。ライターは第2次大戦のドイツ軍将校を思わせる人物の所持品だったらしい(それも殺して敵から奪った物)。その将校は戦争をやっているというより、快楽殺人のために戦争を利用している様子がありました。1人殺すごとにライターに傷をつけていったらしい。

 その将校が既にホラーに侵されていたいたか、あるいは殺人で陰我がライターに蓄積したか、はっきりしませんが、現代ではライターに宿るホラー:シガレインであるわけですね。

 阿南がヤクザと思しき一団に捕まりまして、阿南は仲間と組んで、どうやら裏の取引で得た大金を横取りか何かしたらしい。阿南の仲間らしき連中は既に捕まってまして、処刑を兼ねるらしい拷問に遭ってますな。阿南に見せつけて怯えさせ、口を割らせるためでもあるらしい。
(もっとも、大金は既に奪い返したと思しき描写もあり、裏切りへの報復、あるいは映像記録しての見せしめが目的の可能性もありそう。)

 それをヤクザの兄貴分らしき片桐が愛人と別室にいてモニターで監視しつつ、指示を出している。そういう設備があるということは、こういうことが常習的に行われていたことを窺わせます。阿南変じたホラー:シガレインが後で、人間ではない連中を餌にしたという意味の言い訳をしてましたが、確かに人間がやることではなさそう。

 が、拷問役のリーダーらしき男が、阿南が盗んだライターを珍しがって使ってみたことで事態が一変。阿南だけに見える形でホラーが出現し、誘惑し、憑依するわけですね。阿南にはホラーに言っていること(魔戒語)が理解できてないようですが、ニュアンスくらいは伝わったんだろう。

 ホラー化してしまっては、人間のヤクザがたとえ拳銃を持っていても敵うわけもなし。たちまち逆転の殺戮劇となりまして、兄貴分の片桐はもとより、その愛人まであっさり始末される。それも、いったん見逃したと思わせておいての爆殺ですんで、なかなかシビアですな。

 街へさまよい出たシガレイン、タバコを吸う人間をターゲットにして次々捕食しているようですが、どうやら魔戒側に筒抜けだったらしく、鋼牙が対処に現れる。鋼牙は、使徒ホラー7体を全て討伐した功により番犬所付きから元老院付きに昇進しており、前作時より戦力的に格段の向上がある感じです。

 シガレインも鋼牙の(黄金騎士としても)名声はもちろん、実力も感じ取っている模様で、できるだけ戦闘を避けようとしている様子があります。戦いたくなさげにして見せたり、餌食は悪党だけにしていると弁明したりしながら、鋼牙が隙を見せたと思ったら襲い掛かり、かわされると本気じゃないとか言い訳する。

 真面目ぶったり、ヘタレて見せたりと、ころころと態度を変えてるわけですが、竹中直人さんの演技の幅の広さで説得力ある感じになってます。人間態のままアクションするときは、ところどころ代役だと思いますが、きっちり顔を見せつつのアクションもある。竹中さんはこの当時、50代半ばだったはずですが、アクションもなかなかやれる方でしたか。動きは激しくなくとも、型がきっちり決まってる感じです。

 生身の鋼牙に対し、シガレインは人間態でいろいろ試みるわけですが、ついに万策尽きたらしい。キレてホラー態に変化しまして、襲い掛かるも、鋼牙も鎧召喚すると全く歯が立たないようですな。戦いの趨勢が全く一方的です。

 考えようによっては、阿南が冒頭で拘束され、拷問を受けようとしていたことの続きが始まってしまったとも受け取れそうです。が、鋼牙はホラーに厳しくてもむごい男ではない。ほぼ撃破されて小さな玉となった阿南の命乞いは叶わなかったものの、一突きであの世へ送られました。

 この辺りで、NOVAさんが事前に本作を激賞されていた理由の一端が自分にも分かるような気がしました。もし本作が牙狼を観る最初の作品でしたら、阿南の命乞いが聞かれなかったことを多少疑問に思ったかもしれません。

 しかし前作でホラーとはどういうものか、ホラーに対処する騎士・法師は何を為すべきかを、自分もきっちり見届けています。そのため、鋼牙の阿南に対する最後の措置にすんなり納得しました。

 つまり、前作で得た理解を以てして、本作を観ることができるわけですね。言い換えますと、前作に積み重ねる格好で本作を観ることができる。物語を実感するに、既に開始位置が高いわけです。それなら、今後の展開での盛り上がり感も高くなるはず。もちろん、最後まで観てみての判断となりますが、充分に期待して外れることはなさそうです。

 それはともかく、危なげなく勝ったとはいえ、ホッとして油断した隙を突かれ、謎の敵の攻撃を受けるわけですね。ただし、驚きはするがダメージはなさそうな程度。敵は姿を現してはいますが、フードと仮面で正体を隠してますな。

 しかし冴島邸に戻ってみると、謎の敵の攻撃は「破滅の刻印」なるものを刻み付けるものであったと判明。謎の敵の攻撃時が鋼牙を突き抜け、壁に残された文様と同一。この刻印が徐々に体を蝕み、遠からず死に至るらしい。前作でホラーの血を受けてわずかな余命となったのがヒロインのカオルですが、本作では鋼牙自身が予定された死に直面するわけですか。

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