創作と鑑賞の談話室 574290

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4月のスレッド(2024)

1:K.K :

2024/04/01 (Mon) 00:00:19

 4月の雑談スレッドです。

・管理人からのお願い
 4月1日のエイプリルフールネタはご遠慮をお願いいたします(管理人の管理能力を超えるため)。
2:K.K :

2024/04/01 (Mon) 17:46:27

 定期感想その2です。

●仮面ライダーガッチャード(第29話:この村は泣いている)

 自分は先週分について、もともとは地上げ屋を追い出すための「お化け」作り話だったんではないかと予想したんですが、まるっきりハズレでしたorz。黒幕(?)の正体が意外でして、村の小さな社のお稲荷さんでしたか。つまり神様。

 それが自らケミーを纏い(憑依され)、必要なケミーを落ちこぼれ修験者:星野を介して呼び寄せ、ガッチャードにケミーカードとして与えて必要なことをさせたわけですな。レベル10で喋れるようになれば簡単だったんでしょうけど、全て回収されているから呼べなかったんだろう。それで回りくどい算段に。

 ともかく本編ですが、まずは前話ラストで悲鳴をあげて倒れた村長から。死んではおらず、気絶しているけれど無傷らしい。自分はそのシーンで、足の指がある方向を指しているという演出に気がつきませんでしたorz。

 続いて地上げ屋Aがカカシの格好で気絶しており、軍手はめた手がある方向を指している。ここは人差し指で指しているアップで気が付きました。が、連続殺人ではないですが連続襲撃ということで犯人は誰だ、となる。

 そこで墓穴を掘ったのが加治木でして、金田一耕助よろしく推理を披露、星野がやったと断言する。お化け騒ぎからして自作自演、事件を起こしておいて解決して見せるというマッチポンプということですな。が、加治木は星野の弟子だから2人揃って捕えられ、蔵に軟禁状態に

 さらにもう1人の地上げ屋Bが水泳着姿で気絶しているのが見つかる。この辺りでしょうか、一連の事件(?)のオチが温泉であるという暗示は。さらに蔵の中の加治木と星野も気絶状態で見つかる。星野もある方向を指さしているわけですね。

 事件被害者(?)の示す方向と、神出鬼没ながら攻撃性の薄いマルガム(キュウビマルガム)が狐の姿を模しているらしいことから、蓮華は土地神のお稲荷さんに何かあるのではと気が付く。祖母や宝太郎らを伴って行ってみると、またもキュウビマルガム出現でして、宝太郎/ガッチャードと切り離すように蓮華らを異空間へ閉じ込めると。

 中には一つ目のお化けがいまして、蓮華は小さい頃にお化け(実はシーツを見間違えただけ)から守ってくれた祖母を思い出し、今度は自分が守ると奮起、村へ来てから集めたケミーカード5枚を使って対抗する。

 が、それがキュウビマルガムの思惑通りだったらしい。一つ目お化けは5枚のカードであっさり倒されまして、異空間も解除され、蓮華はカードをガッチャードに投げ渡す。キュウビマルガムは「さあ撃って来い!」と言わんばかりの構えになり、ガッチャードも意を察してキックを放つ。

 すると岩が割れて温泉が噴き出しました、キュウビマルガムの正体(憑依先)はお稲荷さんでした、というオチなわけですね。お稲荷さんも産廃処理場で廃村を憂いて、何とかしようと頑張ってたわけか。温泉があるから観光化できるのは分かってる。が、それを伝える手段がない。

 そこで温泉を掘る力を持つ者と、その者が使える道具を用意した。それが宝太郎であり、星野が拾ったケミーであるわけですね。星野は天祐ないしは偶然と思ったんでしょうけど、お稲荷さんが手をまわしてのことだったらしい。お稲荷さん自身は9の「ナインテイル」の力を借り、旧美の狐っぽいキュウビマルガムとなって宝太郎らを動かしつつ、事件を起こして温泉が出る場所を示していたと。

 それが見事に実を結んで温泉が出て、廃村の危機は回避されてめでたしめでたし。アポロトスは意味ありげに出没してましたが、結局は一連の事件とは無関係らしい(地上げ屋をマルガム化はしてますが、お稲荷さんに頼まれた?)。が、りんねに構ってもらいたくて追いかけてきてた感じですね。

 が、アトロポスは自分からは話しかけられず、見つけてもらえるのを待ってたのか。ようやく交わせた会話は短いものでして、アトロポスからはりんねが何を考えているかとの質問。りんねの答はアトロポスが罪を償って人間に慣れないかとというもの。

 アトロポスはそれを聞いて「やっぱり嫌いだ」と返してますが、果たして本心なのかどうか。この会話は次回以降への仕込みなんでしょうな。自分的には、りんねがホムンクルスである説(さらにはこちらで伺った冥黒姉妹の一員説)を捨ててませんで、アトロポスの動きにかなり興味津々です。

 箸休め回終わっての次回「ライバル参上!?ガッチャとジュリエット」は本筋に話が戻るらしい。ですが、仮面ライダーWEBに「仮面ライダーレジェンダリーレジェンド」がバンダイ公式から先行ネタバレがあったとの情報があり、そちらが気になっています。いよいよスピンオフから本編への登場なんでしょうな。

●爆上戦隊ブンブンジャー(第5話:警察屋はくじけない)

 ブンブンジャーに加わる場合は、表(?)の稼業は「〇〇屋」になるんですか。ここまでは偶然だと思ってたんですが、警察官でも「警察屋」となると「そういうネーミングルール」と考えるしかないですな。

 しかしどうやら大也から「警察屋」と見做されなかったらしい阿久瀬錠、ブンブンジャー参加を申し出るも断られる。「今の君には無理だ」としか言われず、理由がよく分からない。「カッコよさに憬れて」みたいのがマズいんでしょうか。軽さでは第1話の未来も似たり寄ったりな気もしまして、ちょっと「?」。

 それでも連絡係ではあり、そもそもが警察官である錠、街で苦魔獣:ダーツグルマーが暴れている(遊んでいる?)と、俄然必死になりまして、人々を守ろうとする。襲われた人々は逃がせたものの、生身の錠は歯が立たずに返り討ち同然。

 さすがにブンブンジャーが駆けつけるわけですが、ダーツグルマーのダーツ勝負が卑怯そのものでして、手も足も出ないといっていいかと(なんでダーツ勝負に乗るんだ、というツッコミはしません ^^;)。要求通り、ダーツを的の真ん中に当てても罰ゲームですもんね。

 これでイメージしていたヒーローと現実の差を悟ったらしい錠が奮起、立ち上がってダーツグルマーに挑む。生身ですから敵いはしませんが、それでも食らいつく。それが警察官の使命だ、というわけですな。大也は「爆上げだな」と言い、錠をブンブンジャーとして認める。

 途端に調達屋:振騎玄蕃が現れてブンブンチェンジアックスを錠に。えーっと何でしょうね、この大也と玄蕃の以心伝心。前にもそんな感じのありました。玄蕃こそ既にブンブンジャーに加わっててもおかしくないくらいですが、まだなのは何か事情があるんだろうか。

 ともかくも錠がようやくブンブラックになれまして、あとは戦って敵を撃破と。バトルは様式美が確立したような気がしたんですが、次回は強敵が迫っているとのことで、パターン変えてくるのかも。

 それはともかく、大也が錠に求めていたのは、もともとの職業(警察官)の職責に納得し、やり抜く覚悟だったみたいですね。そういう根っこなくして、ブンブンジャーとして花咲くわけがない、といったところでしょうか。

 考えてみますと、未来の場合は「自分のハンドルは自分でにぎる」の宣言に覚悟を見たんでしょう。第3話の手鏡届ける仕事コントも、もしかすると「届けると決めたら他のことが目に入らないくらい」という点が「爆上げ」だったのかもしれません。

 錠参加祝いと事件解決打ち上げは、やっぱりカレーですか。調が期待通りにチョコっと崩れてくれまして、これで安定の半ポンコツなのかな。調がいよいよブンブンジャーにのめり込むとして、どっち方向に行くんだろう。基地から指示を出す司令官ポジションなのか、いずれ追加戦士となるのか、あるいは。次回の「強敵」で少しは分かるかもですね。

●仮面ライダー響鬼(第15話:鈍る雷、第16話:轟く鬼)

 鬼パートでは退院・復帰したザンキ/斬鬼と弟子のトドロキ/轟鬼の物語でした。もっともザンキは今週分で引退を宣言・実行し、トドロキ/轟鬼の名前は後半(第16話)ラストで決定。それまでは戸田山ですか。ザンキが後を継がせるつもりだったため、鬼としての名前(コードネーム)が未定だったようですね。

 変身者が表に出ない鬼として裁鬼も登場。バケガニに手こずり、ヤマアラシに敗退して負傷、入院したとのこと。少し調べ直してみますと、この後も敗退続きらしい。弦を得意とするようですが、太鼓なども使える万能タイプのため招集がかかりやすく、過労気味になるとのこと。今回も無理を押しての戦いだったのかな。

 それはともかく、まずはザンキ&戸田山師弟は以前に響鬼が代行討伐したことがあるバケガニ退治から。ちょっと自分の予想が外れまして、弦でも接近戦になるみたいですね。ギターを突きさしてかき鳴らす必要があるみたい。響鬼がやったのと同様、柔らかい腹を狙っての撃破ですね。

 もっとも辛勝と言うべきか。撃破はしたもののザンキ/斬鬼は倒れ込んでしまう。この時点では自分はザンキが治療不十分のまま退院したのかと思ったんですが、後で調べると右膝に古傷があって動きが思うに任せず、さらに体力低下もあるらしい。設定年齢32歳とのことで、戦士(鬼)としては加齢による引退とは考えにくく、無茶続きで膝以外もボロボロなのかも。

 ともかくも限界を感じたザンキが引退表明するわけですね。となると後は戸田山が1人でやらねばならない。その独り立ちができるかどうかがドラマの軸となっていきますね。裁鬼から引き継いだ対ヤマアラシ初戦では師弟でかかるも取り逃がす。戸田山は(足を引っ張ったと思ったのか)責任を感じてますが、ザンキは戸田山が自分を追い過ぎると思ったようですね。

 そこで一緒にやってきた2年間は忘れろと、なかなか過激な申し渡しをする。困った戸田山、ギターの素振りを繰り返してみて、今までの順手持ちではなく、逆手持ちならうまく行くと感じた模様。ザンキを追うには筋力が弱かったのかな。しかし逆手ではリーチが短いですから、敵にもっと接近する度胸が必要となるはず。

 しかし対ヤマアラシ再戦では功を奏しまして、戸田山が単騎で怪童子、続いてヤマアラシを撃破。ようやく独り立ちの第一歩といったところでしょうか。これで後を任せられるとザンキが斬鬼襲名させようとすると戸田山は拒否。戸田山にとって斬鬼は今のザンキでなければならないらしい(それが心の支えかな?)。

 それで貰った名前がトドロキ/轟鬼というわけでしたか。なるほどと思っていたら、変身解除した戸田山、もといトドロキは全裸。変身解除がマスク/ヘルメットだけなのは、こういう理由があったわけですか。調べてみると、変身時に衣服は吹っ飛んでしまうようですね。

 一方、明日夢ルートもヒビキとの師弟関係について。虫垂炎手術の見舞いから散歩、雑談となる。結局、互いに好意的印象ではあるものの、鬼としての師弟にはならないと2人とも明言。いったんは明日夢が鬼にならない方向が示される。それを補強するように、ラストは明日夢と持田ひとみのシーンですね。

 もっともヒビキは鬼以外での相談には乗ると言い、明日夢もヒビキに貰ったコンパスを大事にしてまして、まだまだどう転ぶか分からない感じでしょうか。
3:Shiny NOVA :

2024/04/05 (Fri) 23:07:45

 鳥山さんや、いのまたさんに続いて、自分にとって重要なクリエイターさんの訃報で少々ガーンとなってますな。

 まあ、自分のブログで適度に吐き出したわけですが、一応の心境報告です。
 あとはまあ、仕事の忙しい時期が一応終わって、来週以降は新学期の仕切り直しって気分ですが、番組追跡のペース配分をまた考えないと、ですね。
 とりあえず、ニチアサ分。

★ガッチャード

 前編では大暴れしたようなスターシャイン星野でしたが、後編では加治木といっしょに動きを封じられたために、役者としてのアクションはさほどでもなく。

 ただ、この役者さん、今回のケミーのナインテイルの声も担当していたんですな。
 つまり、役柄は被害者の一人であったものの、俳優(声優)としては事件の黒幕も演じていたという。
 いや、星野さんがマルガムに変身するのを期待していたんですが、変身はしなかったけど、声は演じてらしたというミスリードが面白い回でした。

 物語としては、蓮華姉さんの主役編ということで、それはそれでサビヒロイン回だったわけですな。
 この脚本家さんは、ヒロインにスポットを当てる担当ってことでいいのかな。

 で、次は久々に学園ものって感じのエピソード。
 グリオンのせいで、しばらく学園に通いにくいような描写だったからなあ。
 ともあれ、春休みの蓮華姉さんの帰省編が終わって、新学期って気分で再スタートと思っておきます。

★ブンブンジャー

 ヒーローに憧れているだけだと、ヒーローの真似しかできないわけで、自分らしい個性とは何かを見つめ直せってことかな。

 これはクリエイターにも同じことが言えて、誰かに憧れる気持ちは大事だけど、誰かと同じような作風では、その誰かと同じ場所にはいられないとか、やはり自分の武器とか作風とか個性はこれだって柱が見えないといけないってことだと思いました。

 そして、錠さんが「守りし者」としての使命を自覚して、ハガネの鎧を継承したってことですね。
 って、あれ?
 何か違うのと混ざってしまいました。

 ええと、黒く染まった鎧……とも違うし、記憶が混同しているようです。
 ともあれ、変身アイテムが他のメンバーと違って、武器も一人だけロッドとして伸びる斧ってのもいいですな。
 よく見ると、スーツも左肩にアーマーパーツが付いていて、他のメンバーより重厚感をアピールしてますし、初変身で単独怪人撃破という6人め追加戦士っぽいご祝儀ももらいました。

 やるな、警察屋。

 ともあれ、ブンブンジャーのメンバーに正式加入しても、警察はやめないし、お目付け役の調女史もレギュラー確定みたいだし(OPにもしっかり出てる)、にぎやかな話になったな、と。
 まあ、最初からにぎやかな番組だったけど、そのにぎやかさはピンクだけのものだったので(赤も青もにぎやかな性格ではない、クール寄り)、ズッコケコミカル演技ができるメンバーが加わると、話も回しやすくなりそう。

 次回、青と黒の関係性が描かれるようで。

★響鬼

 斬鬼さんと轟鬼の関係って、後のオーズで描かれた伊達さんと後藤ちゃんのWバースのプロトタイプって感じですね。

 で、響鬼が火炎属性の打楽器、威吹鬼が風属性の管楽器、と来て、斬鬼・轟鬼師弟が雷属性の弦楽器。でも、武器は刃物なんですね。

 主役ライダーが剣使いという伝統があるなかで、響鬼さんは珍しく打撃系。で、その分、轟鬼が刃物担当ということで、武器的にも主役属性って感じ。
 電撃ってエフェクトもバリバリって感じで格好いいですし、これで三楽器が揃って、音撃セッション描写がまた楽しくなりそう。
 やはり、太鼓だけだと、リズムが単調というか。

 ともあれ、1クールが終わって、ここから話が活性化する流れですな。
 渋いキャラとして始まった斬鬼さんが少しずつ崩れて来て、コミカルな親父キャラに化けて行く流れも楽しそうですし。

 序盤は響鬼さんが飄々としたコミカルゆるキャラな方向で描かれていましたが、どうも役者的にそういう芸風が合わないということも分かって(飄々とはしているけど、淡々とした大人って感じで、コミカルには振り切れない)、結果的にコミカル要素は渋コミカルな師匠と、熱血コミカルの弟子と、登場してないのにネットミーム化してしまった裁鬼さんが担当することになってしまった、と。

 あと、明日夢がどうしても受け身キャラになってしまっているので、彼を煽り挑発する系のキャラが必要になって、当初はあきらがそうなる予定もあったみたいだけど、もっと過激な桐谷にそれを担わせる方向になったらしい。
 明日夢が真面目だけど、引っ込み思案なキャラになってしまったので、そもそもヒーロー物らしい性格にならなくて、一時期は明日夢を降板させようという意見も出たとか。

 平成時代の今風の覇気のない少年が、理想の大人に感化されて、自分の生きる道を見つけるってドラマを作るつもりだったけど、
 おかげで昭和の熱血成分が轟鬼の方に注がれたり、復讐という目的のあきらにドラマの焦点が当たったり、まあ、いろいろ。

 で、創作のセオリーで言えば、「ドラマの中心である主人公には、必ず強い行動動機を持たせるべし」というのがあって、
 明日夢の場合は、その行動動機が見出せないわけですな。響鬼さんに憧れて、という曖昧な動機でドラマを動かそうとしたけれど、その響鬼さんとの絡みがスケジュール的に足りなくて、次の動機は「鬼の弟子として忙しいあきらをサポート」という間接的な援助になったり、扱いが難しいんだろうなあ、と。

 これが斬鬼さんだと、新米の轟鬼のサポートが主目的で、轟鬼も斬鬼さんに負けない鬼として成長するって形で、非常にストレートな師弟関係が描かれるので、分かりやすいです。
 で、轟鬼も元警察官ということで、ブンブラックと時代を越えてキャラ被りしてますな。その辺は、タイムリーに面白いと思ってます。

 明日夢も父親がいないという設定で、響鬼さんに男親としての憧れじみた感情を持っているという設定はあるのですが、作劇として「父さんみたいな存在に憧れて」なんてセリフを口には出しにくいですし、明日夢がそういう心情を自覚しているわけでもなく、それを指摘するキャラもいない。
 で、そういうことをズバッと言っちゃう桐谷が後で登場しちゃう。桐谷は最初から父親のいない明日夢と違って、幼少期に憧れだった父親(消防士)が人を火事から守るために死んでしまったので、父親みたいな男になるという強い動機を持って登場します。で、憧れの響鬼さんが目をかけている明日夢に挑発するんですね。「どちらが響鬼さんの弟子に相応しいか競争だ」とか言って。

 明日夢を強い動機を持って動かすためには、強烈なカンフル剤が必要ということで挑発キャラとして用意された桐谷が、でも明日夢のマイルドなゆっくり成長(でも、普通の高1生にとっては割とリアル)に慣れてきた視聴者には劇薬に映った……という流れを先取りして、語ってみたってことで。
4:K.K :

2024/04/07 (Sun) 22:57:15

 定期感想その1です。

●山本弘さん

 訃報はSNS経由で知りまして、大変驚きました。が、直接的には誤嚥性肺炎によるとのことで、以前に患われた脳梗塞で嚥下など身体面でもご不自由があったのかなと。山本弘さんご本人がネットで説明された内容からは、主に思考活動における支障なのだと思い込んでおりました。

 NOVAさんが仕事のほうで深く関わられたことは認識しておりまして、どうお感じだろうと思っておりました。すぐにこちらでブログとお知らせ頂き、拝読いたしました。最も強く大きい思い出があるのは(主にグループSNEとしての)ゲーム関連でしたか。

 ゴブリンスレイヤーなどでゲームのについて語るときの熱を思い出しますと、なるほどそうかと思うものがあります。作品ごとの好き嫌いの違いはあるにせよ、特撮もそうだということですね。いずれも自分が主にこちらで、その恩恵にあずかっていることになります。

 自分が直接山本弘さんに影響を受けたのは、2方面からになります。1つは、と学会ですね。主に疑似科学批判です。個人的には最初は歓迎しておりましたが、後には亜流の暴走を少しは止めて欲しいと思うようになりました。と学会本は山本弘さんだけではないですが、舌鋒が特に面白おかしく手厳しいのは山本弘さんだったかと。

 亜流と申しましたが、疑似科学のどこが間違っているかではなく、面白おかしく叩く口調を真似していた人々ですね。内容的におかしいとは言えないのに「こう解せば間違っていることにできる」みたいのをしばしば見るようになり、困った風潮になってきたと心配になりました。
(参考例:「重力波推進」の論文・解説について、タイトルだけ見て「超微弱な重力波で進むなんて」と叩いている人がいました。見かねて「その重力波は流体力学のほう」と説明しても聞き入れない。)

 しかし、と学会の活動がなかったら疑似科学が疑似であることがあれほど広く知られることもなかったとも思います。疑似科学批判は専門家にとって実りない活動のようでして、やってくれる方は多くないらしい。そのため書店でも専門書に混じって疑似科学本が置かれ、まっとうな参考書だと思って買って読んでしまう学生もいた模様。

 科学に疑似があるなんて知りもしないわけですね。それが広く知られ、疑似科学だよと言えば通じるようになりました。その点ではやはりと学会の活動自体は必要なものだったと今は考えております。

 もう1つの方面は、柳田理科雄さんの空想科学読本シリーズになります。山本弘さんの仕事はそれに対する批判ですね。自然科学上の間違いのみならず、フィクションをどう扱うのかという問題もありました。間違いと、その間違いの指摘の正確性などは理屈で詰めて行けますが、フィクションの扱いについては主観も関わりまして、そう簡単に判断がつきません。

 当初は柳田さんのフィクションに対する扱いに対する山本さんの怒りすら感じる批判については、「そこまで目くじら立てなくてもいいのでは」と思っておりました。が、こちらでフィクションの感想を長く投稿してみて、ちょっと見方が変わった気がします。やっぱり表層的に眺めて「こういうもんだろう」とやられたら、好きな作品だと不愉快になるのもわかるなあと。

 山本弘さんという方と、その仕事のいくつかを知ったのはもうずいぶん前のことです。ですので、年月が経過しますと上述のように見方が変わったりもします。何を学んだかを後に知った、と言い換えることもできます。そうなるのも山本弘さんが活動されているからというのが大きかった。SNSでもときどきご意見が流れてきたりしますので。

 しかし、もう山本弘さん自らからの新たな情報を目にすることができないとなりますと、それも難しくなります。残念ではありますが、業績を称え、感謝し、ご冥福をお祈りしたいと思います。

●仮面ライダー響鬼(第17話:狙われる街、第18話:挫けぬ疾風)

 明日夢ルートのほうは、ちょっと三角関係っぽい流れになりまして、今週のガッチャードでの流れとちょっと重なる感じです。もっともこちら響鬼のほうでは、ヒビキに頼まれて、あきらの高校の学業を手伝う明日夢をひとみが誤解してのモヤモヤですね。結局、そこに気付いたあきらが直接ひとみに告げまして、たちまち一件落着(でいいのかな?)。

 ともかくも、ひとみが再び明日夢に対して屈託なくなったのは確かなようです。童子&姫及び魔化魍出現でまたも学校を早退のあきらを、ひとみは理由を知りませんが心配するようにもなると。後半(第18話)ラストでは甘味処たちばなで、またもひとみ・あきら・明日夢集合となる。

 まあこの3人はこれで一応の安定なのかも。自分的には依然として、ひとみとあきらが明日夢の非日常・日常を暗示しているように感じますんで、明日夢の行く末としては不安定な気がしています。

 猛士の動きとしては、前半(第17話)では日常も交えてのばらばらとした動きになってますね。トドロキはザンキを引き継ぎ(つつ日菜佳をどう思うか詰め寄られ)、イブキは香須実にアドバイスされてのショッピングで決めかねる性格が出てしまい、ヒビキはみどりの開発する新装備をテスト。

 しかし童子&姫が動き出してまして、地下にいる何かに人間を食わせているようですね。これをイブキが追いつめていく流れでして、今週はイブキが最も目立ちます。独立作戦遂行能力を得ようと奮闘しているようにも見えます。実際、かなりやれるようでして、魔化魍との相性の悪さを心配する香須実に、既に策はあるとの自信を見せたりする。ショッピング時の頼りなさと対照的ですな。

 これらの動きは何だろうと不思議に思ったんですが、もしかすると今週分では登場していないザンキの影響かなと言う気もしてきました。相当に頼りにされていたらしいザンキが引退なわけですから、残る面々は「ザンキさえいれば」とならないよう奮起するしかない。それが新装備だったり、イブキがヒビキを抑えてでも一人での魔化魍退治に拘った理由なのかなと。

 その魔化魍は前半では地下でうごめく謎の存在。前半ラストで姿を現したわけですが、何を模したものか見当がつきません。後半でイブキの情報から勢地郎が正体を推測しまして「東雲のオオナマズ」ということですか。人を食い、地震も起こすというわけですね。これも「すずめの戸締り」(の地震を起こす大ミミズ)がTV放映されたのと重なりますな。

 オオナマズを育てていた童子&姫は威吹鬼が倒しますが、どうやら時既に遅しだったらしい。成体まで成長してしまってたようですね。地上に出てきたのは、その胃袋だったとのことで、だから強酸(胃酸)を吐けたわけか。

 これを、香須実が止めるのも聞かず追うイブキ/威吹鬼ですが、初戦同様、酸の攻撃に苦しめられる。イブキに算段はあるようですが、敵もしぶとそう。ここはさすがに響鬼の援護なしには突破できなかったわけですが、いよいよ止めを刺す段になるとまたも威吹鬼が独力で踏ん張る、水中戦で、しかもオオナマズの口に飛び込む危険を冒しつつ、なんとか無事に成し遂げる。

 これはイブキの成長しようとする意思と感じますし、上述しましたが背後にはザンキ引退で危機感持ったということもありそう。何よりも、前半の日常パートでの決めかねる頼りなさとの対比になってますな。普段の何でもないことには迷いがちでも、いざ危機が迫ると率先して向かい、断固たる行動が取れる。オールラウンダーで何かと頼られがちなヒビキも、今回のイブキの戦いぶりにちょっと安心するものがあったりしそうです。

●シンカリオン チェンジ ザ ワールド

 第1話が始まりましたな。作画やアクションはいい意味で安定していまして、粗の見えない質の高さはさすがです。

 ちょっと驚いたのは主人公らの年齢です。今までは小学生でしたが、今作は中学生ですね。ターゲット年齢層を変えて来たのか、それとも年齢幅を広げる意図なのか。1期が18年、2期が21年ですから、24年の今作ですと6年観続けているファンがいることになります。

 1期では小学生だったファンも高校生になったりしてるはずですな。2期から意識した小学生6年生ファンなら中学生に。長く連載された「NARUTO」では途中で2年飛ばしてちょっと成長した主人公に切り替えてましたし、ガンダムビルドシリーズではリライズで高校生主人公に変わりました。

 長く続くと主人公ら主要キャラクターの年齢層変えるのは、もしかしたらセオリーなのかしらん。

 それ以外にも、主人公らの通う中学校に裏の顔(シンカリオンとのつながり)を持たせたり、主人公の過去に姉失踪という重いものを持たせたり。必然的に主人公が能動的に動くことになりそうですが、そうしたいという制作意図があるから中学生主人公なのかもしれません。

 過去作とのつながりも気になります。まあ、第3話くらいでだいたい分かるんじゃないかと思います。
5:K.K :

2024/04/08 (Mon) 22:45:27

 定期感想その2です。

●仮面ライダーガッチャード(第30話:ライバル参上!?ガッチャとジュリエット)

 新入生歓迎での漫才で見覚えがある顔でして、ドンブラザーズの雉野とソノザでしたな。2人とも衣装は漫才らしきものですが、ソノザは槍を持ち、雉野はメガネでして、思い出してくれという演出なんでしょうな。ドンブラ本編ではソノザが強く関わったのははるかでしたが、漫才をやりそうなキャラクターということで雉野がピッタリということなんでしょう。ちょっとしたサプライズでした。

 本編ドラマは宝太郎側は首魁グリオンを倒したことで一段落と思ってるようで、前エピソードの次は高校生活に専念している感じですね。しかし冥黒姉妹サイドではアトロポスが復讐戦を画策している模様。ただし、ラケシスは鏡花といてアトロポスらと離れたまま、クロトーはアカデミーに襲来はしますが、アトロポスの差し金かどうかはちょっと分からない感じです。

 アトロポスが序盤からちょっと気になりまして。複数の「お兄様」を一体化したホムンクルスを作り、マルガム化して放つのはいいんですが、その目的ですね。最初は「ボクの大事な」で言葉を切ってます。

 自分は「グリオンの仇討ちと思わせて、実は狙いが別にあったということかも」と思ったんですが、終盤でグリオンを「お父様」と呼んでました。そこを序盤では明かさないように演出してたみたいですね。親の敵討ちだったわけですか。

 クロトーやラケシスがグリオンを父と認識しているかどうか気になります。アトロポスだけがグリオンを「お父様」と思っているなら、実は三姉妹ではないことになりそうですから。かつ、自分的には依然として捨てがたい「りんねはホムンクルス」説+「りんねとアトロポスが姉妹」説が成り立つ可能性も出てきそう。

 今話ではアトロポスがまたもりんねを狙って来るわけですが、グリオン≒父親の仇討ちとしてはちょっとおかしい。グリオンに止めを刺したのは直接的には上空に現れた何者かですね。それが暗黒の扉の向こうにいるんで手が出せないとしても、その状況に追い込んだのはガッチャード/宝太郎のはず。

 アトロポスの狙い/望みが復讐ならば、宝太郎を差し置いてりんねをターゲットにするのがよく分かりません。以前から理由をはっきりさせずにりんねを狙ってもいましたし、アトロポスは仇討ちと見せておいて別の目的があったりするのかしらん。

 一方、そんなアトロポスのことは知る由もない宝太郎らは新入生歓迎から廃部の危機の演劇部を助けに行くわけですね。が、その前に転校生登場でして、宝太郎の幼馴染の九十九静奈。錆丸は「九十九(静奈)+一(ノ瀬)=100」と言ってまして、「九(堂りんね)+一(ノ瀬)=10」とは文字通りの桁違いということになりそう。

 九十九静奈は転入早々から宝太郎が意中の人らしく、積極的に接近を図ってますね。これにモヤモヤする様子があるのがりんね。宝太郎/ガッチャードのバディとしては不動の位置にありますが、ヒロインポジションとしてはどうなのか。ヒロインとしてのライバル足りえる静奈が登場して、おそらくりんねも初めて意識したんじゃないかしらん。

 そして演劇部救済(新入生勧誘)のために打つ芝居が「ロミオとジュリエット」なわけですな。ロミオは宝太郎に決定、ジュリエットは誰がやるのか。りんねは何となく期待するものがあったと思いますが、静奈が強引なまでに割り込んできてジュリエット役を勝ち取る。

 これでりんねのモヤモヤはさらに深くなってしまい、闇に通じそうなほどになってしまうと。アトロポスが現れ、静奈に「君が邪魔だと、りんねに頼まれた」旨の嘘を伝えるわけですね。これにショックを受けてりんねを睨む静奈ですが、アトロポスが連れて来たマンモスマルガムに凍結させられてしまう。

(静奈の登場からここまでの動きが、どうもアトロポスに都合良すぎる気がしまして、もしかしたらアトロポスに送り込まれた偽物という気もします。が、たぶんいつもの如くが自分が邪推しすぎなだけですね。)

 アトロポスの虚言が静奈の隙を作るためではないのは明らかでして、りんねを動揺させたいようですね。前エピソードでも、グリオンを倒された後にも拘らず、りんねに付かず離れずの微妙な態度で復讐しようとはしてない。アトロポスに仇討ち以外の意図がありそうですが、それが何なのかはサッパリですorz。

 クロトーは単身でアカデミーに乗り込んできましたが、目的はラケシス奪還だったらしい(どうもアトロポスの指示らしくない)。離反したラケシスにまだ情があるようです。が、ドレッド参式を(グリオンのようには)使いこなせず、ヴァルバラドに惨敗同然。どうやら今度はクロトーが追いかけて強くなっていく展開になりそうですね。

 次回「暗闇のふたり、互いを信じて。」では、アトロポスらの襲来と「ロミオとジュリエット」劇を並行して進めていくみたいです。ジュリエットはりんねが務めるようでして、そこから何か得るということなんだろう。

●爆上戦隊ブンブンジャー(第6話:シロとクロ)

 捻らないドラマですが、真っ直ぐ期待通りの展開で気持ちいい。ドラマのメインは前話で苦労してブンブンジャーに参加した阿久瀬錠/ブンブラックですね。大也はもう認めているはずですが、射士郎はまだ信頼できないものがある様子。錠があまりにもあっけらかんとしているせいでしょうか。そこで尾行して裏表あるところを見つけてやる、となるわけですな。

 一方、ハシリヤン側は斬込隊長マッドレックスが乗り込んで来る(地球に迫る強敵って、コイツだったのか)。現場監督のデコトラーデとイターシャではらちが明かない、ということなんでしょうな。でも趣味がちょっと(^^;。便器を苦魔獣にしてトイレグルマーですか。こいつの水を浴びると本音が出てしまうわけですが、便器から出てくる水はちょっとなあ(^^;。

 それはともかく、本音と言っても酔っ払いのような愚痴といった感じですね。トイレグルマーが倒されると、影響を受けた人々はたちまち態度が元に戻りまして仲直り。お互い、本音ではあるけれど理性が飛んじゃってたこともよく自覚できてたんでしょう。

 それは先のことでして、錠/ブンブラックもその水を浴びてしまうわけですね。が、全く態度が変わらずに「ブンブンジャーを守る」と言ってまして、これには疑っていた射士郎/ブンブルーも感じ入るものがあった模様。ブルーも水を浴びて、その本音駄々洩れとなりまして、まあめでたしめでたしでしょうか。

 後はトイレグルマーはいつもの要領で倒される。ブンレッドと戦っていた斬込隊長マッドレックスは愛犬(?)の散歩の時間だと言って去る。今日は顔見世&敵情視察くらいのつもりだったのかも。

 ラストのコントは「錠がシャーシローの姓名が射・士郎だと思い込んでいた」というもの。正しく名前を教わっても結局は「シロ先輩」というオチですな。この呼び方を射士郎が認めるかどうかですが、本音の醜態、しかし好意的な態度を晒したわけですから、何となく受け入れちゃうんでしょう。

 次回「調達屋のブレーキ」ではいよいよ調達屋:振騎玄蕃がブンオレンジとして参戦になるみたいですね。ようやく5人揃うと思ってみますと、つい「追加戦士はどうなるんだろう」と気の早いことを考えてしまいます(^^;。
6:Shiny NOVA :

2024/04/09 (Tue) 23:03:55

 先に不定期な話を。

★掲示板の思い出

 ここの掲示板が立ち上がったのは、ラーリオス企画が始まった2007年からだと記憶しますが、あと3年で20年になるのですね。
 K.Kさんとのお付き合いも、ずいぶん時を重ねまして、お互いいい歳になったなあ、と思いつつ。

 で、その機縁もおそらくは、山本さんの掲示板(2002年に出版された、氏の空想科学読本への批判本にまつわる特設掲示板)にまつわるものだと考えます。
 こちらの記憶だと、アバレンジャーのトリノイドとか、555に関する話題も出ていたので、2003年までは続いていたと思います。

 その掲示板は、山本さんの広範なSF知識に支えられた「SFファンの集うサロン」みたいな形で、賑わっていました。
 当時、自分のサイト(ホビー館)を立ち上げて、特撮、SFロボット、RPG、必殺などの趣味ネタを思いつくままに書きつづりつつ、ニチアサ特撮追っかけなどのテーマ別掲示板を複数立ち上げて、サイトや掲示板運営に意欲的だった(そして少々、井の中の蛙的に慢心していた)自分も、掲示板での議論に興味を持っていたこともあり、
 山本さんとはゲーム会社絡みでご縁があったこともあって、覗き見しつつ、いろいろ学ばせてもらっていたタイミングで、山本さんが「掲示板管理の負担が大きくなったので閉鎖します。誰か後継板を立ち上げてくれたらいいのですが」的におっしゃったので、
 自分でよければ、と名乗りを上げて、「空想科学研究室」と題した後継板を別サイトと併設する形で、引き継いだのが2003年末だと記憶します(山本さんの著作『神は沈黙せず』の発売時期辺り)。

 個人的には「ノストラダムス本」みたいな「宗教批判本」かな、と受け止めて、「キリスト教みたいな神を想定していたけど、仏教みたいな他の宗教を考慮していない」云々と批判してしまい、
 後から、その批判が的外れと分かって、反省したりも。
 後の著作で、『神は沈黙せず』のテーマ(この世界が高次元的存在によるヴァーチャル・リアリティだったことを知った人々の反応と主人公の決断を描きたかった)を語っておられ、高次元的存在=「神」と名付けたに過ぎない。元々は、この高次元的存在のSF的設定をあれこれ設定するつもりだったけど、ふと単純に「神」でいいのでは? と発想したものの、そこに現実の宗教批判を持ち込む意図はなかったそうです。

 言ってしまえば、ホラー小説『リング』の世界が、原作小説では『ループ』でヴァーチャル・リアリティの架空世界だったという仕掛けに通じるネタだったのを、なまじ「神」というキーワードを使って、SFよりも宗教批判(と学会のオカルト批判にも通じる)と思わせて、SF的に正しく評価されなかったのかな、と考えます。

 それはさておき、山本さんから譲り受けた「空想科学研究室」の掲示板が、自分との不協和音(細かい理由はいろいろ)で維持できず、このままだと先方の執筆活動にもご迷惑をかけると判断して、こちらが泥をかぶるつもりで幕引きを図ろうとしたわけですが、
 一応、掲示板にお付き合いいただいた、こちらに好意的な客人のために、自分が管理できるテーマ(SFよりはファンタジー)を中心にした『幻想文学研究室』という形で仕切り直した流れがありました。
 まあ、自分に山本さんほどのネームバリューがあるわけでもなく、一部のファンタジー小説好きな方々とのんびりやり取りできれば、それでいいかな、と思っていたわけですが、

 そこに2007年ぐらいに、うちの『特撮掲示板』に創作ヒーロー小説の企画を持ち込んだのが、ラーリオス企画の原案者なんですな。
 で、特撮掲示板はそういう話題をするに向かないけど、ちょうど『幻想文学研究室』が空いているから、そっちで共同企画に付き合うよ。ただし、こっちの仕事が忙しくなる夏まで、という期限付きで、向こうもそれまでにブログを立ち上げて、企画はそっちに引き取るから、という約束だったのは、K.Kさんもご存知のとおり。

 まあ、結局、原案者は「ブログをこれまでに立ち上げたこともないのに、できもしないスケジュールを示して、いろいろと無責任に風呂敷を広げて、他人を巻き込んだ」わけですが、
 そこで助け船を出して、こちらのサイトを立ち上げていただいたのがK.Kさんでしたな。
 その節は、助け船を出していただき、大変ありがとうございました。

 自分の中では、山本さんの掲示板→「空想科学研究室」→「幻想文学研究室」→「ラーリオスに端を発するこちら」という流れがありましたので、間接的に後継掲示板になっていると思っております。

 自分がK.Kさんの名前を初めて意識したのも、山本さんの掲示板だったと思いますので(当時は語り合うタイミングもなかったと思いますが、あそこは人が多かったですし)、
 山本さんにはきっかけを作っていただいたけど、その後の17年にも及ぶお付き合いは、いい交流関係を続けて来れたなあ、と改めて、感謝申し上げる次第です。

 3年後の2027年(こちらでの20周年)には、お互いにおめでとう、と言い合えたらいいと思いつつ。

★響鬼

 感想ではないですが、前回、語った「桐谷」ですが、正しくは「桐矢京介」でしたな。
 あと、「威吹鬼」も時々、自分は「威風鬼」と誤字してしまうので、そこを修正しておこうと思います。

 まあ、威吹鬼のミスは昔から度々くり返したことがあるので(登場タイトルも「威吹く風」ですし)、またやらかしそう。

 感想としては、威吹鬼と轟鬼にスポットが当たる回が増えて、細川さんのスケジュール問題を、彼らにドラマのメインを割り当てる形で、乗り越えた経緯が窺えますね。
 ドラマ自体よりも、どうもその背後事情にばかり関心が当たってしまうのが、自分でも何とも。

★シンカリオン

 ええと、このアニメの3期は、おそらく前2作とは違う世界の話なんだと考えております。

 言わば、ガンダムの「ビルドファイターズ」と、2作めの「トライ」は続編として世界がつながっているけど、3作めの「ビルドダイバーズ」は違う世界の物語ということ。
 (まあ、メタバースで特番的につながったけど)

 で、「チェンジ・ザ・ワールド(CtWと略されるかな)」は、ヴァーチャルリアリティ的な描写から、やはりビルドダイバーズに相当する話っぽいと考えています。

 世界観が同じであれば、共通するキャラが出てくるのでしょうけど、それを売りにしている様子もないですしね。
 かつてのシンカリオンの活躍を描くこともせず、改めて違う世界の新兵器としてのシンカリオンかな、と。

 2作めは、シンカリオンを武装強化するザイライナーとの合体と、新幹線よりも在来線の魅力を語るキャラの登場で、初作のシンカリオンと対比させるように描いているけど、
 今作は、初作とは関係なく、新たな物語として立ち上がったと思う。

 あと、対象年齢の高年齢化は、その通りかもしれません。
 第1話でロボが活躍せずに、主人公回りの設定だけで1話を使う作劇は、年少の視聴者には向かない。
 ロボの起動で続く展開は、辛抱できる小学校高学年以降でしょうな。低学年の子にとって1週間待たされるのは長すぎるわけで。

 とりあえず、今回はここまで。

 ガッチャードとブンブンジャーはまた後日。
7:Shiny NOVA :

2024/04/12 (Fri) 00:25:14

 ニチアサ感想です。

★ガッチャード

 新年度に入って、仕切り直しの第1話って感じでした。

 最近、出番がなかった宝太郎ママさんとか、平和な高校生活が戻って来たって雰囲気から、新キャラ登場。

 まさか、ドンブラザーズがガッチャードの応援に駆けつけるとは聞いていなかった。
 これで、ピンチのガッチャードとマジェードも、キジブラザーと編集長が助けてくれる……って話ではないと思うけど。

 一方、ラケシスさんは鏡花さんに保護してもらって、今回は高校生組と、ヴァルバラド側の二つのドラマが同時並行展開。

 果たして、りんねさんの運命は? って感じの次回予告に、長谷川脚本の闇展開が発動かな? ってドキドキ感。

 この流れだと、りんねがダークサイドに転がって、ラケシス&クロトーとキャラ配置が交代する可能性も考えられて。
 あとは九十九さんが1回きりのゲストなのかレギュラー化を果たすのか、あるいは彼女がアトロポスの用意した「りんねを動揺させるための仕込み」の可能性も想定しつつ。

 宝太郎の幼馴染の記憶を持つマルガムという可能性もあり得ますから。

★ブンブンジャー

 いろいろドラマはありましたが、マンホールの蓋にいろいろ持って行かれた感。

 どんなに激しい攻撃でも、マンホールの蓋なら防ぎ止めてくれそうな安心感が、釈由美子さんの思い出とともに東映特撮界隈では仕上がっているような。

 で、そんなマンホールシールドを調達してくれた有能サポーターが次回、変身して5人が揃う、と。

 一方、クールに見えた青の本音が見えたり、もう1人のクールメガネ女史がどんどん崩れてきたり、いろいろとクールなキャラがネタキャラとしてイジられる流れですな。
 残ってるクールが調達屋のオレンジだけど、果たして彼の本性はどういうキャラなのか。

 1番の胡散臭いキャラが、いかなるヒーローぶりを発揮するのか、期待したいです。
 
8:K.K :

2024/04/15 (Mon) 23:33:44

 定期感想その1です。

●掲示板の話

 前にもこの掲示板(及びサイト)が干支を一周したとお知らせ頂き、もうそんなになるんだと他人事みたいに驚いた覚えがあります(^^;。NOVAさんのサイトが20周年になる年でしたね。ブログで記念行事の記事を連載しておいでで、さっそく拝読に行ったのを覚えております。それからもう4年ですか。

 この掲示板開始以前からのことをまとめて頂くと、確かにそんな流れだったなあと。自分視点の感覚だけですと、あっちこっち行ったり、やじ馬としてウロウロしたりで、ストーリーとして筋立てて理解すること能わずでした。

 この掲示板につながる振り出しは2002年で間違いなさそうです。もちろんこの掲示板の片りんもありませんが、「空想科学読本」つながりでたどり着いた人脈でこの掲示板が始まって、今も続いているわけで。

 当時の自分は確かネットより未だパソコン通信のほうに時間を割いていたような。といっても、パソコン通信コミュニティのベース技術がネットに移行してましたから、ネットではあるんですが。

 できるだけ正しく申せば、会員制クローズドが多かった、でいいのかな。そこから誰でも通りがかれば参加できるネット掲示板というのは、自分にはちょっと新鮮でありました。風通しが良い、という感じでしょうか。そして山本弘さんの掲示板でありますから、ご本人はもとより、参加者のほとんどが得意分野と一家言ある方ばかりなわけで、面白かったですね。

 その代わり癖の強い人も多く(どの口が言うか、ですけど ^^;)、アンチも入って来る。で、こちらでお書きの通り「掲示板管理の負担が大きくなった」となり、NOVAさんがそれならと始められた。まあ後継ということなら、で自分も覗いておりましたが、なかなか難しいもんだなと始めて意識しました。何度か仕切り直しありましたし、確か書き込みを全て削除しないといけないときもあって、参加者総出でせっせと削除作業していたこともあったような。

 後継の掲示板を眺めているうちに、NOVAさんが元々お持ちのサイト・掲示板も覗くようになりまして、件の人物出現に至ると(^^;。サイトや掲示板が作れないということで、そんなに難しいものかと試しにやってみたら、すんなりできてしまいまして。「いや、簡単にできるよ。証拠はこれこの通り」と示すだけのつもりだったのが、目的を変えて今も続いている次第ですね。

 それが2008年に始まった、というのを思い出したのが、NOVAさんのところが20周年で、こちらは干支一周とお知らせ頂いたときですね。件の人物が2007年としても、こちらの開始は2008年で間違いないようです。20周年は2028年となります。それまで何とか続けていきたいところです。

 その前に、来年の2025年がNOVAさんのところの四半世紀記念になりますね。自分が単位:世紀で語れるものが果たしてあるかと思うと、25年続くサイトは驚異と申せますし、続ける努力には畏敬が生じます。まずは来年、そこを「おめでとう」と言い合えたらと思います。

●仮面ライダーガッチャード(第31話:暗闇のふたり、互いを信じて。)

 先週分では自分はいろいろ邪推しまして、例えば九十九静奈がアトロポスの放った偽物ではないかとか疑ったんですが、今週分を見ますとそんなことは一切なかったですね。どうやら、仮面ライダーWEBで以前に言っていた通り、陰鬱に傾かない明るい作りになっているようです。

 そう納得してみますと、劇中劇の「ロミオとジュリエット」が敵との攻防のモチーフに使われているような気がしてきました。ただし悲恋の2人の最期ではなく、それをひっくり返す流れとハッピーエンドならどうなるのか、というものですね。

 ロミジュリモチーフは、前話ラスト~今話冒頭では九十九静奈に表れているような気がします。アトロポスは静奈が死んじゃったとりんねにプレッシャーかけてますが、駆けつけたミナトは生きているのを確認、助けられるとりんねに告げる。

 九十九静奈は仮死状態だったということで、ジュリエットの偽装自殺と重なりますな。ロミオはジュリエットが仮死であり生き返ると知らず、絶望してしまうわけですが、りんねは静奈が助かると知らされて希望をつなぐ。

 これで立ち直ったりんねがマジェードに変身、ガッチャード/宝太郎を救って形勢逆転、マンモスマルガムを撃退し、アトロポスを退かせる。このときアトロポスが「あともうちょっとだったのに」と言ってますが、何を成し遂げたかったか気になります。分からない部分もあります。

 最も気になるのは、アトロポスが九十九静奈を殺害する意図があったかどうか。仮死状態に留めるほうが手加減が難しく、殺害するほうが簡単だったと思います。静奈が死んだ場合は、りんねはずっとアトロポスを恨むでしょう。それを避けたかったのか。いったんりんねを絶望させて(前々から試みてますね)、何かしたかったけど、消えない恨みを持たれるマズいって何だろう。

 もっとも、静奈にりんねに対する疑念・恨みの感情を生じさせることが大事だったのかもしれない。助かった静奈はりんねがジュリエットの代役に立てられたことを知ると、りんねが既に台詞を覚えていたこともあって、計画的にハメられたんじゃないかという疑いを持ってしまってます。アトロポスのミスリードがドンピシャでハマっている感じです。

 ともかくも敵をいったん撃退ではありまして、高校での懸案事項:演劇部救済のための「ロミオとジュリエット」にドラマは戻り、上述しましたがりんねがジュリエット代役となっての、静奈とのひと悶着ですね。が、宝太郎が静奈にぶつかっていきますと、いい意味であっさり解決。宝太郎よりも(りんねに絡んだ時点で既に腹を括っていたような印象の)静奈の漢っぷりが気持ちいい流れでした。

 しかしアロトポスが今度は幻覚を見せるクラーケンマルガムを引き連れて襲来。スパナ/ヴァルバラドに対しては鏡花の幻影を見せ、スパナは偽物と分かっていても攻撃の手が緩んじゃうわけですな。ついには変身解除となり、そこへ宝太郎とりんねが駆けつける。が、スパナは敵(クラーケン)の能力を伝えられない。

 続いてガッチャード&マジェードがクラーケンに挑むも、スパナと同じく幻影に翻弄される。ここで静奈が2人がライダーと知るわけですが、自分はうっかりしてました。前に静奈の目の前で変身はしてますが、あのときは静奈が凍結の仮死状態なんでした。何となく「既に静奈は宝太郎とりんねがライダーと知っている」と思い込んでましたorz。

 それはともかく、宝太郎にはりんねがクラーケンに、クラーケンがりんねに見えているようですね。りんねも同じく、敵味方が逆に見えている。幻影状態では姿がクラーケンでも動きが何となくりんねっぽい、宝太郎っぽいようですが、それだけでは敵味方の判別として確信が持てないでしょうね。

 幻影が効いてない静奈がりんね/マジェードを励ましまして、立ち直ろうとするりんねが演劇部部長:御厨創のアドバイスから何か思いつく。敵クラーケンの思惑通り、クラーケンの姿に見えるマジェード/りんねをガッチャード/宝太郎に攻撃させるというものですね。

 この時点で宝太郎もクラーケンに見えているのがりんねと気が付いているようですが、あえてりんねの策に乗る。結果はマジェードが倒された、と見えて仮死状態だったんですか。ケミー:ネミネムーンは仮死状態を自在に作り出せるらしい。

 出来すぎといえば出来すぎですが、うまい具合に「ロミオとジュリエット」なぞってくれてるお蔭であまり気になりません。それも悲劇回避ルートならこう、というものですね。ガッチャード/宝太郎が絶望してクラーケンの攻撃を受ける前に、仮死状態から復活するわけで。

 さらにクラーケンのスミも同時に封じまして、形勢逆転からの打倒。途中、1本の剣をガッチャードとマジェードで渡し合いながらのバトルは、ちょっと牙狼ハガネを思い出したりしました。アトロポスは「本当に憎い」の捨て台詞で去り、りんねと静奈はさらに深く和解ですが、錬金術の掟が発動。

 ミナトにより静奈の錬金術関係の記憶は消去されたらしいですが、感情は残ったみたいですね。和解を覚えていない静奈ですが、りんねにジュリエット役を譲り、別の役で出演、舞台袖でりんねのジュリエットに深く納得してますな。記憶が消えても気持ちは残るのか、それとも何事も起こらなければこうなったのか。こういうの、前に京都で加治木と姫野聖にも起こってましたな。

 何とかなりましたが、アカデミーではラケシスがヴァルバラッシャーを手にしてますな。鏡花が新戦力とするべく与えたらしい。そういや、ラーメンを勧める鏡花と、(ホムンクルスだから?)食べられないと断るラケシスの会話がありました。次話で出てくるウロボロス界で片鱗が出現したのは「冥黒の王」、次話で出てくる強敵らしい。残り話数から考えるとラスボス確定でいいのかな。

 そういう匂わせのシーンだと思ったんですが、一緒にラーメン食おうと思うほどの仲、信頼になったということだったんでしょう。ラケシスは問われるまま、グリオンより上位の敵についての情報もためらわずに話してくれたわけですしね。スパナは納得しない風ですが、まあすぐに折れるんだろう(^^;。


 一方、クラーケンマルガムがグリオンに見えているアトロポスは気になります。今話の動きもりんねに止めを刺したいのかどうか曖昧です。クラーケンがグリオンに見えたのは、クラーケンの術なのか、それともアトロポスの願望なのかもはっきりしません。次のラスボス暗示から考えますと、前々から操られているとも受け取れそうです。

 次回「現る大王!人形たちのジレンマ」は坂本浩一監督回のようですね(仮面ライダーWEBより)。どうやらしばらくはぐれ状態になってるクロトーがメインらしい。公式の予告文章からしますと、クロトーが宝太郎側につく流れみたいです。やはり冥黒の三姉妹は「アトロポス vs ラケシス&クロトー」となってしまうのかな。

 いったんここで投稿します。
9:K.K :

2024/04/16 (Tue) 22:27:36

 定期感想その2です。

●爆上戦隊ブンブンジャー(第7話:調達屋のブレーキ)

 先週の予告からは調達屋:振騎玄蕃のブンブンジャー参入と思ったんですが、冒頭はブンブン(ブンドリオ・ブンデラス)の恋の悩みでして「あれ?」と思いました。が、未来が「その相手(ニマイジタイヤのべろーらー)なら推し」と見抜きまして、イベント会場へ連れて行くと。これが敵と偶然に遭遇する仕掛けだったようですね。

 ともかくもドラマのメインの調達屋に話が戻って来まして、大也が玄蕃をブンブンジャーへ誘ってますな。未来や錠は自ら志願で、錠だとすんなりとは入れてない。射士郎も言ってますが、大也の玄蕃に対する評価は相当に高いらしい。

 が、玄蕃が「支援と見守り」旨述べて断りますと、大也も「特等席」から見てればいいと無理押しはしないと。ただし、いずれ玄蕃のほうから志願してくると踏んでいるようですね。この後の流れも考慮してみますと、ブンブンジャーの(各人及びチームとしての)急成長で玄蕃の支援が追い付かなくなると考えているらしい。ハシリヤン側の斬込隊長マッドレックス出現で事態が切迫していることも無関係ではなさそう。

 今までは、ここぞというところで調達屋:玄蕃が登場して「こんなこともあろうかと」と用意していたのかと思うほど気が利く品を届けてくれることがあったわけですが、今話では実際に玄蕃がどうしていたかが描かれた感じです。

 今話のテーマからしますと玄蕃が「調達」した品は大也らの活躍で不要となった、となりそうです。でも、前々から玄蕃は渡そうとしては思いとどまることが多かったんじゃなかろうか。実際に渡せたものは目立ちますんで、常にドンピシャのものを用意しているように見えただけなのかも。

 そういう玄蕃の陰での見えない努力を大也が気が付いていたとしますと、評価の高さも分かる気がします。

 その反面、玄蕃が持ってきたものが役立ったということは、大也らの準備不足と捉えることもできそう。大也は単に急成長とのみ言ってますが、その成長は玄蕃がもたらした面もあるのかも。不足=作戦ミスを指摘しているわけですから、きちんと反省すれば次に活かせるはずです。

 が、今回のブンブン戦士は(玄蕃の調達抜きで)いいところまで行きながら一歩及ばず。メインゲスト苦魔獣:ブロックベイグルマーの防御が意外に堅いわけですね。もっとも、そこは予想済みだったのかも。なにせ玄蕃の最後の調達は玄蕃自身でして、参入を誘った大也の目論見通りといえます。

 これで玄蕃はブンオレンジとなり、ブンブンジャー5人チームでブロックベイグルマーを倒し、マッドレックスを撤退に追い込む。もっとも、玄蕃はブンブンジャーへの憧れを隠さなかった錠と違い、何か明かしたくない目的があるみたいですね。そこは大也と同じなわけでして、下手するとチームの不安定要素となるかも。

 しかしとりあえずは5人チームに辿り着いてよかった。最後は調さんのコントかと期待したんですが、今話はブンブンと玄蕃が「ニマイジタイヤのべろーらー」で盛り上がるオチですか。締めのフォーマットは固定してないみたいですね。

 次回「暴走と分裂」では大也がブンブンジャー作った理由の一端が明かされるみたいですね。それがチーム内にちょっとした不和をもたらすらしい。

●仮面ライダー響鬼(第19話:かき鳴らす戦士、第20話:清める音)

 響鬼や戦隊もの見逃さないよう、東映公式Youtubeを随時チェックしてるんですが、4月10日に「あれれ?」と思う出来事がありました。仮面ライダーや戦隊の主にスピンオフが突如いろいろアップされて、こんなにたくさんでは観るだけでも大変と思うほど。

 夜中に至るもアップは続いてました。が、翌日には全て消えてました。あれは何だったんだろうと不思議に思いますが、1つだけでも見ておけばよかったと後悔しきりです(^^;。

 気を取り直して響鬼ですが、もしリアルタイム視聴していたらそろそろ困惑しだしてたかもです。(2話1エピソードとして)毎回何事かは起こって解決はするものの、1年間を通じてのドラマはなさそうな感じ。しかし、そうなのかどうかハッキリしない。

 何を期待して観て行けばいいのか、分からなくなりそうな感じですね。もっとも、それは「1年間を通じて何かを成し遂げるドラマ」を期待するがゆえの混乱でありまして、1話完結性が高いと割り切れば大丈夫ではあります。そういうのはドンピシャの好みではないけれど、各キャラクターの描き込みや成長は見ものだったりする。

 今話でのキャラクターの成長はザンキの後を引き受けたトドロキ/轟鬼ですね。バケガニの不吉な連続出現にもめげず、かえってトドロキは張り切って討伐を続けている。が、討伐後のテンションが異様に高く、ギターかき鳴らして舞い上がってる感じ。

 おやっさん(勢地郎)は心配し、日菜佳との仲のことも交えてトドロキの胸中を探っているようですが、どうも手応えないらしい。ザンキも相談されてますが、バケガニ倒してからギター弾きまくるトドロキは理解しがたいらしい。

 でもトドロキに尋ねてみれば簡単に分かることなわけか。別にテンション上がってるわけでも、不満があったりするわけでもない。真面目なだけに重責のプレッシャーがかかり、かつザンキ抜きの独力での自信のなさもあり、バケガニ討伐しても倒し切れたか不安で、ギターを鳴らせば清めになるんじゃないかと思いついてのことだったと。

 が、事態が急に動きまして、バケガニの連続出現は敵の事前準備に過ぎなかったようですね。倒されたバケガニをどう利用したか不明ですが、大洗のアミキリを作り出すことに成功した模様。飛行能力もあって厄介ですな。イブキ/威吹鬼向きな感じですが、急には間に合わないらしい。

 トドロキ/轟鬼が当たるわけですが、ザンキがサポートし、響鬼が助太刀して何とかなりましたか。これでおやっさんに打診されていたトドロキ/轟鬼のサポーターをザンキが引き受けることになると。

 先を知らずに観ていたら、迫力を感じるのに引退というザンキの扱いが不満になったかもしれません。が、放映済みの利点は予習できることでして、調べてみますとザンキのこの後は凄いことになるようですね。もしかすると、こうして感想書き続ける意欲が維持できるのも、そこを期待してのことかもしれません。

 もう1人の主人公:明日夢はじわじわと猛士に取り込まれて行ってる感じですね。ただし今のところは拠点の表の顔である甘味処のほう。しかしおやっさん(勢地郎)から、猛士業務で多忙のときは店をよろしく、と頼まれてるわけでして、さらに信頼されると次は猛士業務となりそうな感じもあります。

●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第2話:運転士 大成タイセイ)

 こちらで前2作と違う世界設定らしいとご教示を受けてみますと、第2話が割とすんなり理解できた気がします。言い換えますと、前2作を意識せず、この作品で見せてもらってるものだけで理解すると割り切れば、特に難しくないと申しますか。タイトル通り「チェンジ ザ ワールド」だったようですね。

 第1話で異変で目を引き、第2話でどうなっているか説明するという、自分には分かりやすい展開のせいもあるかもしれません。今話(第2話)では主人公タイセイが姉イナの生存の可能性を知り、主人公にはっきりした目的が生じてますね(第1話ではモヤモヤしていた)。

 そして姉の教えと歩道橋を守れなかったことに焦点を当てての、主人公タイセイの行き方、方向性が示されると。次の第3話から、そういうタイセイがどうするかのドラマが観られそうです。

 今のところ、視聴はしますが感想は書かないことになりそうと思っています。が、第3話次第でして、ドラマが面白ければ考え直すかも。

 そう思った理由は、もしかすると主人公年齢にあるかもしれません。前2作は小学生主人公だったわけですが、自分的には年齢が低すぎて危機が迫るとテンションより心配が大きくなりがち。

 これは、例えばNARUTOでも起こりまして(アニメ、原作コミック共)、主人公ナルトらが小学生相当の時期ですと、敵との攻防がシビアになるとちょっと辛かった。途中から中学生相当になりまして、やや安心して観ていた覚えがあります。

 シンカリオン今作では主人公に敵と戦いつつ姉を探すというミッションが生じそうですが、中学生ならやれそうな気がするため、ドラマが少々シビアでもうまくテンション上げてくれそうです。
10:Shiny NOVA :

2024/04/17 (Wed) 00:41:45

 定例まとめ感想です。

★掲示板

 ああ、こちらのスタートは2008年からでしたか。

 自分の記憶では、一度、K.Kさんが掲示板を暫定的に立ち上げてから、改めて今の掲示板を立て直したと認識しています。

 割と2007年の早い段階(夏以前)で、こちらに移行したと考えていましたが、その後、2008年に改めて再スタートとなるのかな。
 まあ、いずれにせよ、こちらの20周年は2028年ということで。

 うちのサイトについては、もうニチアサのライダーや戦隊のスーパーヒーロータイムに合わせて、ですから、それだけずっと続いて、毎週語れるネタがあるから、続けて来られたってことですね。
 仮に、今、それらの番組が打ち切りになったら、モチベーションがどうなるかなあ、なんて思ってます。

 まあ、後は掲示板運営サービスが終了したときに(特撮板でも最初のteacupが終了します、となった時は結構焦ったし)、スムーズに新掲示板に切り替えられるかがドキドキでしたね。
 そこで、心機一転、新しい場所をワクワクした気持ちで見繕うことができるかがポイントでしたが、そこはまあ、昔できたことだから、何とかなるだろうという自信はあった。
 でも、世の中が昔そのままじゃないので、掲示板サービスが昔よりも減っているので(違うSNSが主流になっているので)、いずれは時代に淘汰されるのかも、と思いながら、でも今じゃない、って感じですね。

 まあ、自分が慣れたサービス形態へのこだわりはあっても、世の中が進化していくなら、どこかで切り替える時期があるのかも、と思いながら、それでも今の場をできるだけ続けて行きたいなあ、という気持ちです。

★ガッチャード

 りんねさんの(前回の次回予告映像からの)闇堕ち警報をドキドキしつつ、結果的には「りんねさんの悪い表情は敵の幻」「光を失って倒れるマジェードは仮死状態のトリック」ということで、
 想定される悲劇は乗り越えた1話でした。

 ゲスト出演(だよね?)の九十九さんも、敵の仕込みではなく、普通に素直で良い娘だったわけで、今回は闇長谷川ではなかった。

 すると、この後の展開は、「冥黒の三姉妹」の動向、とりわけ長女アトロポスの闇がどうなるのか、と。
 これまでの東映特撮定石では、子役を悪役のままにはしない(倒されるのは成長してから、あるいは子役のままだとどこかで改心させる)という類例があり、
 もしも、ラケシスに続いて、クロトーまで味方になるなら、後は孤立したアトロポスをどう説得するか。
 そして、ラスボス候補として急浮上した冥黒の王がどう動くかですな。

 次回は、クロトーが王に力を与えられて暴走する? それを宝太郎に助けられて、以前は恩義を拒絶していましたが、2度も助けられたら、変わるのか。

 で、クロトーが王から離反したら、最後の手駒のアトロポスがどう強化されるのか、予想するのも楽しい時期です。

 そして、王の正体が、実は九堂風雅では? という可能性も想定しつつ、自分の楽しみは、ラケシスとスパナの関係性がどうなるか、ですな。
 ラケシスがヴァルバラッシャーを渡されたことで、ラケシスがヴァルバラドの別カラーバージョンになる可能性もありますし、敵キャラの変身態とかは玩具情報からは分かりにくいので(セイバーのサーベラが味方になる展開はなってみるまで想像つかず)、
 敵キャラ→味方化というシチュエーションを歓迎してる今日この頃。

★ブンブンジャー

 4月に出た特撮雑誌で、プロデューサーとメインライターのインタビュー記事がありまして、そこで出た情報の一つがツボでした。

 メインライターの人は「必殺シリーズ」の大ファンで、そのエッセンスも込めているらしい。

 これが例えば、「◯◯屋」という呼称だったり(三味線屋とか、組紐屋のノリですね)、
 チームの中心に元締め格の金持ちがいて(これがレッド)、すでに結成されている裏稼業チームがあって、そこに新しく参入する仲間。
 さらに、押しかけて来る新人とか、謎の助っ人とか、それぞれの仲間参入のプロセスが、過去の必殺シリーズを参考にしながら、その後で、「それぞれの仲間の過去話を後から明かすことで、キャラを深める手法」に突入するようで。

 もちろん、必殺だけでストーリーを作っているわけではなくて、一要素でしかないのですが、そういうエッセンスも作り手は意識している、と。

 で、今回の脚本家さん(冨岡淳広さん)は、特撮畑の人ではなくて、子ども向きアニメのベテラン。
 デビューは、勇者シリーズ第一作のエクスカイザーからで、ポケモンやイナズマイレブン、遊戯王など参加作やメインライター経験も多数に上る。
 畑違いではあっても、新人ではないし、あと、今回抜擢のきっかけは『風都探偵』からの流れらしい。改めて確認すると、7話〜9話の担当でした(翔太郎とフィリップが雪山の洋館に迷い込み、そこで発生する連続殺人事件の謎を解く話)。
 で、今回は新人プロデューサーと、アニメのベテラン脚本家のコンビなので、いつもは大体、プロデューサー主導で「こういう話を書いて下さい」と持って来るのに、
 今回は脚本家主導で
「こういう話でどうでしょうか?」
P「ああ、それは面白いですね。お願いします」
「あと、一人で脚本を回すのは大変なので、この人とこの人を応援に呼びたいんですけど、よろしいですか?」
P「分かりました。手配します」って流れらしい。

 ともあれ、勇者シリーズと風都探偵絡みの脚本仲間を召喚して、そこにポケモンとキャプテン翼のエッセンスもチームとしては込められているらしいですが、今後の話でそういうエッセンスが分かるのだろうか。
 あ、ポケモンはロボの声優がそうですけど、これも知り合いのコネ的な声の掛け方かな。

 そんなわけで、多分にアニメ的なノリの話ですが、根底に必殺シリーズもあるとなれば、
 それは意外に重い赤やオレンジの過去にあるのかも。

 ともあれ、今回の話では、「お困りのようだね」といつものように登場しようとアイテム準備して物陰に潜んでいたら、タイミングがうまく噛み合わず出そびれるという天丼ギャグ。
 仕方ないので、自分をお届け物にして変身せざるを得なくなった展開で、5人勢揃いの燃えと笑いを同時に堪能できました。

 で、やはり5人そろって、各人の流れるような個別戦闘を順次見せるカメラワークがいいですね。
 1人が戦っている後ろで別の仲間が戦っていて、カメラが流れるように5人のバトル模様を映し撮っていくワンカット映像が好きです。
 ここでカットを切り替えて、それぞれ別々にしちゃうと、集団戦の同時バトルの臨場感が失われますので、だからと言って、CG多用しすぎた前作だと、作り物感覚が強すぎて、
 今回の5人集結バトルは、古き良き見せ方に徹して、良かったな、と。

 劇場版だと、開幕でのバトルシーンによくある見せ方だと思います。

★響鬼

 轟鬼主役回に外れなし、と思えるぐらい、斬鬼さんとの師弟ドラマがきちんと描かれているんですな。

 結果的に、明日夢も、あきらも紆余曲折を経て、鬼の弟子とは違う道を歩んだので、轟鬼だけがしっかり後継者としてのドラマを全うできたわけで、
 逆に言えば、鬼を受け継ぐのは過酷な試練なんだなあ、という形。

 で、そろそろ打管弦の三重奏とか、響鬼の紅フォームチェンジとか、バトルシーンが面白く盛り上がって来る時期に入るか、と。
 鬼の単独バトルだと、CGメインの戦闘演出が割と単調で(当初は音撃で巨大魔化魍を迎え撃つ演出が珍しくて新鮮だったけど、すぐにマンネリ化)、そこにどう変化を見せるかの模索が形になる時期に突入する、と。

★シンカリオンCW

 当面の見せ場は、赤い射撃機体のこまちと、青いドリル武装機体のかがやきが、それぞれの運転士とともに加入するドラマの流れですね。

 はやぶさ、こまち、かがやきのトリオが、シンカリオンの序盤の定番チームで、
 今回はそこに仲間2人のコンプレックスが絡んできそうで(自分の兄が優秀で比べられることへのコンプレックスとか、先に運転士の訓練をしていたのに新入生に先陣をとられたことへの悔しさとか)、思春期ならではの成長物語が描かれそう。

 なお、前2作だと、小学生らしく「夢を追うことと、シンカリオンの運転士活動をどう両立するか」がテーマで、主人公の屈託ない真っ直ぐな夢に感化される仲間たちが描かれていましたが、今回は鬱屈の解消がテーマになりそうな流れですな。
 そして、主人公も自分に自信がない内気キャラが、大好きな姉の後を追うことで、誇らしい自分に変われることを目指すと。

 ただ、前2作にあった鉄道オタクな主人公演出があまり前面に出ずに、中学生になると、そこまでストレートにオタク熱狂ぶりを示しにくくなるのかな、とか。

 2号機こまちの運転士は、射撃の道が夢のアキタと、ロック歌手が夢のハナビというのが過去キャラで、
 アキタはシンカリオンの適応係数が高くてスカウトされたものの、鉄道よりも射撃の腕を極めることが自分の夢だと断っていたのが、こまちが射撃機体ということを知って、これなら夢と両立できると承諾。
 ハナビは「ロック歌手になるのが夢なのに、花火職人の父が後を継げとうるさい」と悩んでいたのを、主人公が夢に理解を示してくれたことに共感。やがて、ロックのリズムと、父親の花火の破裂音に接点があるのを感じたり、父親の花火にかける夢や情熱を知るに及んで、ロックと花火をつなげて考えられるように成長。

 いずれにせよ、夢がテーマだったのが、今作の方向性は「凹んでいる自分を変えること」かな、と今のところ感じています。
11:K.K :

2024/04/22 (Mon) 16:58:23

 定期感想その1です。

 土曜に「怪獣8号」というアニメ(コミック原作)が始まってまして、第2話まで来てます。かなり気に入ってますが、こちらに感想書けるかどうかちょっと悩んでます。

 怪獣になる力を手に入れた男の話で、一応はヒーロー物分類できそう。挫折から立ち上がる物語らしい点もツボの可能性大。一方、ギャグがコメディーリリーフ超えてちょっと過剰に感じる点などは不安だったりします。

 その辺りは無料公開の原作でも確かめられるんですが、アニメでの細かい演出のほうが感動するか否かの大きな要素になりそうです。次の第3話でどうなりそうか予想がつきそうな気がします。

●仮面ライダーガッチャード(第32話:現る大王!人形たちのジレンマ)

 自分はアクションが映えるクロトー推しでして、この坂本浩一監督回がクロトー回ということで嬉しい限りです。惜しい点があるとすれば、クロトーが回想に出て来たヘソ出しコスチュームでないことくらいでしょうか(さらに今話ラストでは重装備化)。

 前に申した気がしますが、自分は第二次性徴後の身体にカッコよさを感じるようで、例えばドラクエ3の戦士だとビキニアーマーがカッコいい(対極的なカッコよさはフルアーマなどでの骨格筋強調)。クロトーは演じる宮原華音さんが鍛えて絞ってまして、さらに柔道・空手の黒帯。ヘソ出しコスチュームだと実にカッコよかったんです。

 ともかく本編。クロトー回ですが、ラケシスについても動きあり。ただし設定、情報的なものですね。前話では鏡花がラケシスをラーメンに誘って「食べられない」と言われたわけですが、今話では人形から作られた=ホムンクルスだからと明かされる(ガッチャードでの人造人間の用語確定でもある ^^;)。

 一同は禁忌の術と恐れる風があるも、鏡花だけラケシスに人間になろうと言い出すわけですね。これは当のラケシスも困惑。これに限らず、ラケシスは動揺しやすいような印象がありますが(グリオンを恐れたのもそう)、三姉妹のうち最後に生まれた/生み出されたからかもしれませんな。ホムンクルスがどう生まれ、育つか見たことがない。人間になろうと言われても、想像がつかないのかもしれません。

 今話ではクロトーは紆余曲折の後、バーサーカーとまでは言いませんが、強さを求め、戦いに生きると覚悟したらしい。ラケシスと正反対の道に行ったようですが、ラケシスの人間化が成功したら、クロトーにもフィードバックされたりするかしらん。クロトーとて、どうやら本心では強さより三姉妹揃って仲良くを望んでいる様子もあります。どうブレるか、面白そうです。

 それは後~次回以降でして、まずは宝太郎らのケミー回収と襲撃して来るクロトーですね。クロトーはドレッド参式を使いこなせず、アトロポスから見放されているらしい。グリオンのドレッド参式でもガッチャード現最強形態(プラチナ)に敗退ですから、クロトーの弐式では戦力不足なのは確かなんですが。

 そのせいでクロトーに『力さえあれば』という焦りがあるようですね。しかし力を与えてくれそうなグリオンはもういない。クロトーは半ば闇雲で宝太郎らにぶつかりにいってる感じがありますが、宝太郎はむしろ受け止めようとする態度ですな。しかし2人とも異空間(なのかな?)に放り出されまして、それどころではなくなる。

 現れたのがスピンオフの「仮面ライダーレジェンド」からの刺客:アルファですね。「レジェンドの世界」から来ているはずですが、カッシーン軍団引き連れているところを見ますと、いずれジオウともリンクしてくるのかな。スピンオフでは宝太郎はレジェンドの世界の記憶を消されてたはずで、今話でもほとんど覚えてない様子ですね(逆に言えば、既視感を感じる程度には記憶に残ってる)。

 それはともかく、このアルファが宝太郎らを謎の迷宮(?)に引きずり込んだのかと思ったら、アルファも巻き込まれらしい。となりますと、アルファと交渉とかしても無駄なわけで、宝太郎としてはサクサク倒しちゃえとなるわけですな。クロトーも同意、ドレッド参式への拘りは置いといて、弐式で堅実に戦う。いずれもさすがは強化されてきたフォームだけのことはありまして、アルファは倒され、宝太郎らは謎の空間を脱出。

 とりあえず何とかなりますと、クロトーは態度を硬化させまして、さっきまでの協力は宝太郎を利用しただけと言い出す。そこへ現れたのがアトロポスと、真のラスボスと思しき冥黒王ギギスト。迷宮を脱出した褒美に臨むものをやろう、とギギストに言われたクロトー、一瞬三姉妹仲良かった時期を思い出しますが、得たのは力。姿もやや異形化してますな。

 アトロポスの真意は汲みがたいですが、この結果を望んでいたようにも感じられます。冒頭ではクロトーを事実上の役立たず呼ばわりでしたが、事ここに至ってみると、力を求めるように追い込んでいたとも取れます。前エピソードではりんねを殺害する意思があるようでいて、手を抜いているようにも見えましたし、どうもアトロポスの行動原理は分かりにくい。

 ハンドレッドのほうもアルファを追って、上位の四人衆(のうち三人)が現れまして、並行世界を揺るがす兵器がこの世界にあるとか物騒なこと言ってますね。アルファの態度からするとガッチャードではなさそうで、冥黒王ギギストのことかしらん。

 ともかくもグリオンの上位のラスボス登場、及び第三勢力とも言えるハンドレッド介入でして、次回「伝説ライダー?100年早いな!」では仮面ライダーレジェンド登場なのかな。レジェンド世界の関与が今エピソード限りなのか、最後まで関わって来るのかは気になるところです。

●爆上戦隊ブンブンジャー(第8話:暴走と分裂 )

 戦隊基本の5人が揃ったからでしょうか、1話完結でない描き方でドラマが動き出した感じです。前から匂わされていた、大也の隠された目的ですね。といっても、車なのでレースということで、BBG(ビッグバングランプリ)で優勝したいというもの。

 これは観ている自分に違和感ないですし、前から知っていた射士郎、玄蕃も普通に受け入れてたようです。が、新入の未来、錠はショックらしい。居合わせた調の言いようが「大也の道楽」だもんで、余計に強調されてますね。自分の信じる道とか、正義のために戦ってるんじゃない。

 しかし敵ハシリヤンはそんなことお構いなしでして(そもそも事情知らんし ^^;)、今回は斬込隊長マッドレックス直々の戦いとなる。まず現場監督デコトラーデ&イターシャを囮にし、2人諸共大也/レッド以外のブンブン戦士を檻で捕獲。どうやらマッドレックス vs 大也/レッド一騎打ちの状況を作るためらしい。

 なんでそんなことを、と思ったら、マッドレックスは大也を倒すのではなく、ハシリヤンに招き入れたいらしい。敵に回して恐ろしい奴は味方になれば頼もしい、ということなんでしょうな。たぶん考え方も共鳴するものがあるんだろう。

 大也は言下に断る、と思いきや、「俺に勝ったら俺のハンドル、握らせてやる!」と応じる。これは冒頭で大也の目的がBBGであると知って不満を持った未来・錠には追加でショックみたいですね。しかし続けて「俺の夢は、こいつ(マッドレックス)を倒した先にある」と言ってまして、大也はハシリヤンと敵対する意思は持ち続けている模様。

 かくしてマッドレックスとの等身大~巨大戦となり、最後は冒頭で新登場かつ未テストのブンブンオフロードゴーストを使い、レッド/大也1人で敵マッドレックスとほぼ相討ちのクロスカウンターで幕。

 マッドレックスより大也のダメージのほうが大きかった感じですね。ボロボロになった大也に未来が「なんで簡単に命をかけられるの?」と怒ったことよりも、「なんであたしたちを――」と言ったことが肝かな。もはや調が言った「道楽」レベルではない何かを未来が感じ取り、一緒に成し遂げてやろうという意思を感じます。

 ラストがこれだから、調さんコントは冒頭に持ってきてたのか。いつの間にか「ニマイジタイヤのべろーらー」のファンとなってまして、ブンブンに映像ソフト持ってきてましたな。玄蕃も交えてファン談義するつもりだったんだろうか。

 それはともかく、大也がこれだけのことをあえてするからには、BBGが単なるレースではないことを暗示してそうですね。ブンブンカーがなぜか戦闘にも向いていることも偶然ではないのかも。例えば、未登場のハシリヤンのボスがBBGと関わっていて、BBGが仮面ライダーギーツのデザイアグランプリみたいに裏があるものだとか。

 次回「届け屋たちのハンドル」では「道楽」のために命かけさせるのはマズいとの判断なのか、調がブンブンジャーを解散させようとするらしい。それに対して、大也がなぜ命を賭して戦ったのかが明らかにされるような感じらしい。その理由次第で、中盤以降の雰囲気がどうなるか分かりそうです。
12:K.K :

2024/04/23 (Tue) 22:14:35

 定期感想その2です。

●仮面ライダー響鬼(第21話:引き合う魔物、第22話:化ける繭)

 もう中盤であり、そろそろ前半終了という頃合いですが、依然として敵は何をしたいのかよく分からない展開です。が、試行錯誤しつつ力を増していることは感じられます。前ですと失敗ながらも乱れ童子を作り出してました。今回は2体の魔化魍の合体ですね。

 ヤマアラシとウブメを使っての浅間山のナナシですか。幼体段階での合体では駄目らしく、目立つのを承知で成体のヤマアラシとウブメを浅間山で合流させて戦わせる。観ていて「勝った方に力が宿るんかしらん」と思ったんですが、相討ちになってから不思議なプロセスで生み出されるものらしい。

 よく分からん魔化魍ながらも、さすがは2体分ということで強力なわけですね。それに相対する猛士側は特に打つ手がなく、基本に立ち返っての鍛錬で備えるくらいらしい。が、割と呑気に構えてますね。弾鬼変身者のダンキが電話かけてくるシーンなんかでも、ヒビキはしばらく事情が分からない明日夢に電話応対させたりしまして、妙に余裕がある感じです。焦ってもしょうがないということなんでしょうな。

 ヒビキはそのまま明日夢を連れて茶道の「お師匠さん」のところへ和菓子を届けに行く。この日常パートではお師匠さんが急な発作で苦しみだすハプニングがあり、ヒビキはそちらに一生懸命だったため、魔化魍への対処は最後の最後になっちゃうと。

 そのせいといったら語弊がありますが、浅間山へ合体に向かう魔化魍迎撃態勢に穴ができ、クグツらの目論見を阻止し損ねると。合体はまず再生怪人(?)出現でして、最初はウブメですね。これにはイブキとあきらが当たりますが、クグツ及び魔化魍サポートの童子&姫の援護で抜かれてしまう。

 もう1体、ヤマアラシのほうはトドロキが対処開始ですが、これも童子&姫が魔化魍と連携してうまく攻撃してきたため、阻止失敗。それにしても童子&姫の動きはちょっと不可解かも。轟鬼に止めを刺そうと思えばできる状況でしたが、「これに懲りたら」の捨て台詞で去ってくれました。

 鬼/ライダーに対して(邪魔して来れば排除するけれど)、特に敵対者とも何とも思ってないのかしらん。もっとも、後でザンキが合流してるシーンがありましたから、童子&姫はさらなる強敵出現前に去る戦術を採ったとも考えられます。

 それはともかく、魔化魍2体は浅間山方面へ向かっているらしい。イブキらもトドロキらも魔化魍を追跡しつつ合流、しかし魔化魍サポートの童子&姫2組に阻まれるわけですね。童子&姫はかろうじて倒したものの、魔化魍2体は取り逃がし、あきらは負傷してしまう。これではさすがにマズいということなのか、ヒビキに応援が求められると。

 そこまでヒビキが何してたかと言えば、上述しましたが明日夢を連れて茶道のお師匠さんへ和菓子を届けに行ってたわけですね。途中、雑談しながらの平和なものだったんですが、着いてみるとお師匠さんは何かの発作で苦しんでる。ヒビキは事情は分かるらしく、すぐにかかりつけの医者を呼びに行く(釣りの場所まで知ってるとは、付き合い長いらしい)。

 とりあえずお師匠さんが何とかなったところで、応援要請入るわけですが、普通に考えるとタイミング遅いかもしれません。が、ザンキが言っていたようにヒビキは対処できる魔化魍のタイプが多いため、オーバーワークになりがちらしい。今回くらいはゆっくり休ませよう、ということでギリギリまでイブキ&トドロキで粘ってたみたいですね。

 が、威吹鬼や轟鬼の音撃/清めが効かない、となって響鬼出陣。ですが、響鬼とて単独で撃破は無理と見て、三鬼/3ライダーのセッションで倒すわけですか。確か、ディケイドでも最後は音撃戦士総出のセッションで止め刺してましたな。それの最初のモチーフとなったのが、今週の止めのシーンだったのかも。

 ヒビキが離れた日常ルートのほうは、茶のお師匠さんの無事を確認して甘味処たちばなに帰り着いた明日夢と持田ひとみということですか。あきらのほうは戦闘で負傷するなど、明日夢と離れて行ってる感じです。今のところは「明日夢は鬼にならない方向性らしい」といったところでしょうか。

●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第3話:足りない適性値)

 もうちょっとだけ感想続けます。今話冒頭でちょっと前話からの設定情報開示が続きまして、こちらで伺った通り、前2作と世界観は別みたいですね。全く別の敵と戦っているようだし、10年間の平和も戦って得たものではない。

 用語的には例えばシンカリオン搭乗に必要な「適性値」でして、前2作では「適合率」だったはず。もっとも(シンクロ率が大事な)エヴァンゲリオンとのつながりは前作同様意識してるみたいです(ネット情報より)。いずれパロディ~コラボ来るのかな。

 メカ戦も今話の描写がだいたいのフォーマットだとしますと、自分的に満足いきます。敵出現を察知するとベースから巨大母艦(でいいのかな)が発進、前作同様フィールド(キャプチャーウォール)作っての巨大ロボットバトルという段取りですね。

 今話のバトルでは主人公タイセイが前話で成し遂げられなかったことを成功するドラマがありました。前話では歩道橋を守れなかった。ただし、反省して引きずらないという感じでした。今話では守りたかった敦賀鉄道資料館を守り切るわけですね。どちらも姉絡みの思い出があるわけで、前回の失敗~今回の成功という流れは、生存の可能性が示された姉についての希望を暗示する感じです。

 その一方、表面的には明るく見える九頭竜リョータが意外にややこしいというのが、自分的には今話のドラマ的な肝でした。リョータの悩みはタイトル通りの「足りない適性値」なんでしょうな。足りないなら努力すればいい、とはリョータは思い切れないらしい。

 幼馴染の青梅マイもそこが心配らしい。小学生の頃から、例えば逆上がりができると言い出してやってみたらできない。そこで反省するなり、頑張るなりするならいいんですが「今のは冗談だよ」とばかりの、ふざけた態度に逃げてしまう。全力でやってみて駄目だった、と認められないようですね。

 ただし、リョータも本気で「できないならふざけておけばいい」と思ってるわけではなく、本気で悔しくはある。自分のイメージと現実の自分のすり合わせができないということなんでしょうね。タイセイはもうできているせいか、リョータの抱える問題に気づけているかどうか。マイとて、深くは理解できてなさそうな感じもあります。

 レギュラーながら、今話ではちょと出て来ただけのフォールデン・アカネはリョータをどう見てるのかな。嫌味なクールさのようでいて、ツボを押さえた観察をしているようでもあります。まあ次回以降に期待か。

 次回タイトルが「リョータの本音」でして、今話で見えたリョータの問題が解決されるんだろうか。それならそれで良しですが、自分的な好みから申しますと、しばらくはリョータは「足りない適性値」の悩みを引きずって欲しい気もします。
13:Shiny NOVA :

2024/04/25 (Thu) 00:44:25

 定例感想と、おまけを少々。

★ガッチャード

 メインは宝太郎とクロトーの因縁を紡ぐ共闘&決裂話なんですが、それよりも新展開の幕開けって感じのエピソードでした。

 異世界ライダーのレジェンドが登場するお膳立てのような回で、レジェンドがただの客演なのか、それとも今後のレギュラーと化すのかで、展開がどう転がるのか見えにくくなった感じ。

 とりあえず、レギュラー陣では冥黒の三姉妹それぞれの立ち位置や思惑がバラバラになって、そこに出現した冥黒の王が次の敵ボスとして出現する一方、
 謎の勢力ハンドレッドが出現して、三つ巴展開?
 それとも、ハンドレッドはレジェンドが自分の世界に引きずり戻して、その後の展開はネット配信スピンオフに持ち込むのか。

 それこそ、テレビにちらっと顔見せして、続きは劇場版で……とやった、釘宮リヒトみたいな流れになるのかも。
 まあ、そろそろ年末劇場版の映像ソフト発売に絡めて、販促ネタもあるのかなと思っていたら、発売は今日(4月24日)だった。
 年末映画の脚本は内田裕基さんで、レジェンドの脚本も内田さんで、今話も内田さん……ということは、いろいろつなげて来る可能性は大ありってことで、長谷川脚本と違って、内田脚本はどう展開するか読みにくいから(作風傾向をあまりつかんでいない)、確実に言えることは、坂本監督らしくアクションが引き続き見どころだってことぐらい。

 変にあれこれ予想するのは控えて、サプライズとアクションに感心する心づもりだけしておこう。
 あと、ラケシスは果たして、人間になれるのかを気にしつつ。

★ブンブンジャー

 次回の山場に向けて、溜めた一話って感じですな。
 5人チームが揃ったところで、チームリーダーの真意を描いて、結束を高める作劇か。

 裏稼業特有のチーム内のギスギス感がいいですなあ。
 金持ちの道楽という言葉で不和を煽って、次回は解散を宣告するなど、憎まれ役ムーブをしている調さんの立ち位置も果たしてどうなるか?
 次回の最後は、みんな仲良くカレーを食べてコントな締め方を期待します。

★響鬼

 細川さん(響鬼)がスケジュールで忙しいので、簡単に撮影できるドラマ部分だけに専念してもらい、段取りなどが大変な戦闘パートは他の鬼やスーツアクターさんに任せたと思しき回。

 割と響鬼って、主役の人に山で動き回ってもらったりして、ロケとかで撮影が大変だって聞いた。
 こだわるのはいいけど、そろそろ無理が出て来て、どう状況を改善するかの転換期に入り始めた、というのは後から分かったことですが、リアルタイムで見ていた時は、話がいろいろ加速し始めたかな、と思っただけ。
 次回、強化される夏の魔化魍に対して、鍛えて紅フォームになる話。

★シンカリオンCW

 これまでは先に赤のこまちが2号機として参入するパターンでしたが、3号機のかがやきに乗る予定のリョータが親友としてドラマにスポットが当たっておりますな。

 次回予告では、かがやきが登場しておりますが、適性値を満たすことに成功したのか、単なるシミュレーターもしくは脳内空想の映像なのか、現時点ではどちらとも受け取れますね。

 従来のパターンだと、アカネが先に運転士として搭乗するのが順当ですけど、そこまでリョータが悶々とするのも可哀想な気もしますので、次回で適性値向上のヒントぐらいはつかんでもらいたいもの。
 なお、前作までは「シミュレーターの技量と、夢や趣味への熱いこだわりが適合率の高さへの条件めいた描写」がされていました。全員が一芸特化型のオタク傾向が強く(ジャンルはそれぞれだけど)、その分、我が強く当初は連携が取りづらいことも。
 ただ、主人公がコミュニケーション能力が高く、人の心情をつかむのが上手いので、彼を中心にチームがまとまる傾向が。

 今作の適性値は不明ですが、「自分を変えたいという前向きさ」が一つの基準かな。
 リョータの場合、趣味がゲームと料理とのことで、たぶんシンカリオンのシミュレーターでの操縦技術は高いのだと思いますが、「悔しさをバネに立ち上がる努力や向上心が微妙に欠けている」ようなドラマ描写ですな。
 「あきらめの良さ」は適性値にマイナスで、「あきらめの悪さ=粘り強さ」がキーなのかもしれません。

 なお、アカネの場合は、陸上選手として将来を期待されていたホープだったのが怪我で挫折したとの設定が、公式サイトに書かれていて、やはり挫折からの立ち直りがドラマの方向性と思われます。

★ブレイバーンと多元世界と何か

 スパロボのアプリゲームで先週末から参戦しまして、感想を書いているうちに、「多元世界」考察記事を自ブログで書き始めまして、

 それはともかくとして、最終話で出てきた『未来戦士ルル』の外伝小説(模型写真とのコラボ)が明日発売の模型誌『ホビージャパン』で連載開始するとの情報が。

https://hjweb.jp/article/1428074/

 で、それとは別に、自分のブログ記事なんですけど、折り悪しく、件の人物が1年ぶりくらいにメールを寄越して来やがりまして、山本弘さんの訃報に関して暴言吐いたりもして、こちらはカチンと来たわけですな。

 ちょうどブログ記事の途中で、変な方向に腰を折られた形になったもので、どうしようかと考えた挙句、こういう記事になってしまいました。
https://whitenova.hatenablog.jp/entry/2024/04/23/220930

 前半は、多元世界の四方山話で、まあ興が乗ってるわけですが、後半の『ドラクエその他』を書いている途中に、事故りまして(メールが届いた)、その際、牽制の意図でこちらの掲示板の名前も出してしまったわけですな。
 実害はないと思いますが、一応、ご報告をしたかった次第。

 あとは、ちょっとした最近の創作考察研究の宣伝というか、テーマ的に興味がお有りであれば、今週分(21日以降)を読んでもらえれば、ブレイバーンその他のネタとして楽しめるんじゃないかな、と思います。
 まあ、雑談形式なので、いつものようにとっ散らかった雑文ではありますが。

 ともあれ、こちらの弔意まで踏みにじられた気分に相当、激怒を感じた末の、可能な限りの冷静さを維持……という精神状態なので、客観的に荒れている部分があるのかもしれず、
 誰かに読んでいただく方が安心かな、という気持ちもありますので、「怒りを昇華して、笑える程度のネタ記事」になっていたら問題ないってことで。
 ネガティブな感情の方が目立つようなら、また落ち着いて改稿したいわけですが、今回ばかりは自分で判断がつかない精神状態かな、と。

 K.Kさんが読んで楽しめるぐらいの内容なら、問題なし、と思いつつ。
14:K.K :

2024/04/26 (Fri) 23:59:05

 非定期でちょこっとです。

●件の人物

 ブログ書きが気分よく乗っているときに、突如不快なノイズとのことで災難でしたね。該当日付の記事を拝読し、お勧めの通りに遡って21日付けから読み直してみまして、「このタイミングであんな奴にそんなこと言われたらカチンと来もする」と察した次第です。

 こちらでの件の人物の状況ですが、まず間違いなく彼と思しき書き込みが最後にあったのが2022年12月、およそ1年半前です。彼のIPはアクセス禁止にしてあったのですが、プロバイダの都合か何かで変わったため、書き込めたんでしょう。

 彼が某小説投稿サイトで自分より優れた書き手に偉そうなこと言ってる、とこちらで話題にした後ですな。それを彼の脳内でどう変換したのか、そこに投稿した2作品を自分が小説として読んだことになっており、11年前より劣化したと評したと思い込んだらしい。いや、最初からずっと「読めたもんじゃない」レベルだと評してるんですけどね(最初はソフトに、次第にあけすけに ^^;)。

 劣化したとの評に対する彼の反論が噴飯ものでして。2019年に公募で一次通過した投稿作はもっとすごいんだ旨、息巻いてまして。まず、当時で50歳近くになっているはずの人間がようやく一次通過なんかい、というのが1つ。そこから今まで(~2022年末)まで一次通過してないってことでもあるよね、というのが1つ。

 さらに彼はその一次通過作(二次落選作)が投稿サイトにアップした2作品より劣ると主張してまして。ならその2作品はなんで投稿して二次通過狙わないんかいと。自慢しようとして自爆するのは彼のいつも通りと言うしかなさそうです。

 しかし彼がこの掲示板に投稿すること自体が許せません。関係各所に通知する旨をこの掲示板に明示しておき、数日経ってから再びアクセス禁止処置を行いました。もし彼のIPが変わっていなかったら、今はここを読むこともできないはずです。

 ということを報告しましたうえで、改めて申しますと、件の人物に関するうっぷんはここで発散して頂くのは、この掲示板を維持している目的の1つであります。ご自分のブログではお書きになりにくいが言っておきたいことなどは、こちらを使っていただければ幸いです。

 さて、ブログにお書きの彼のノイズメールは(たぶん全文ではあまりに不快なので)断片的ながら、どういう人物かは分かっていますし、前々からのブログコメントでの粘着もあり、およその察しはつきますね。注釈に引用の文言は相変わらず寒気がするもので、そういうことを言って来るなと再三言われても理解しないのが絶望的。

 記事本文のほうにある、例えば『冥福を祈るというのは皮肉ですか?』は自分も赦されざるものと強く感じます。と申しましても、自分は決して倫理的な人間ではありません。本性は極めて享楽的で安逸に流れるのが大好きです。ですので、面白おかしく楽しく生きていくにはどうしておけば、と常に考えております。

 それで行き着いたのが「諸悪莫作」でありまして、なんだか自分でも不思議です。なぜそうなるかと申せば、記憶が問題なんです。悪さしますと、一時の快はありますが、すぐに冷めます。その後は、やらかしたことを思い出してしまうわけですが、実に不快。情けないですからね。

 しかも、記憶は消せません。罪滅ぼしにと善いことをしたとしても、悪さの記憶自体は消えません。悪さの数だけ不快が積み重なっていきます。ですもんで、悪さをできるだけしないようにするしかありません。

 それが安逸に面白おかしく生きていくために必要なわけですから、もしかすると道徳とか倫理は「己は損して我慢しても世のため人のため」なんてもんではなく、自分が(中長期的には)楽するためにあるものかもしれません。などと偉そうなこと言ってますが、「衆善奉行」へ進めてないんですから、自分はレベル低いですorz。

 山本弘さんの訃報ですと、仮に自分が山本さんを今も嫌悪していたとしても、悪声は出さんでしょうな。そんなことしましたら、後々まで自己嫌悪が残ってマイナスが大きい。ましてや、こちらで申しましたように、何周も考えてみて敬う気持ちに行きついているわけでして。

 なんで件の人物にはそういうことできないのかなあと残念であります。三猿であしらう手もありますが、反面教師とするのがいいんでしょうな。ただし直接的な接触は御免被りたいものです。

●多元宇宙

 などと思ったわけですが、ブログ記事を21日付けから読んでみますと、件の人物はどうでもよくなりそうです。自分はフィクションでの多元宇宙/マルチバースがどういうものか、あまり考えたことがなかったもので。並行世界とごっちゃになってたりしてたかも。ましてや、いろんな作品からの分類といったことは発想もしてなかったですね。

 現実の物理学で仮説レベルで言われているものは、いくつか知識としてはあります。並行世界ですと量子力学の多世界解釈ですね。サイコロで申せば、サイコロを振れば出た目が1~6の6つの世界に分岐するというもの。マルチバースはこれとは異なり、例えばブラックホールができると、そこから新たな宇宙が創造されるみたいな話があったり。

 しかし考えてみますと、例えばフラッシュでのアース1から始まる多数のアース[番号]はそういうのとは違いますな。ブレイバーン(に限りませんが)の未来からの干渉で歴史が違う世界が創られるのも、物理学では不可能とされるものだったりする。

 ゴジラSPでは、たぶん小説ならややこしい設定作れたんでしょうけど、絵で見せて理解させるアニメでは何か無理があったんでしょうな。何かを妥協してどっちつかずになり、序盤からの描写で予想したような巧い時間・歴史操作のオチにはなりませんでした。あれはもったいなかったなあ。

 自分が考え出すと、そんなとりとめのないことになってしまうわけですが、ブログのほうを拝読して驚いたのが、60年代特撮に遡る点ですね。それもいきなりマルチバースではなく、世界観の違いから入ると理解が深まるわけでしたか。マルチバースを意図して世界観を変えたわけではないけど、そこに多元の萌芽があるみたいな。

 世界観をきっちり作った作品複数を組み合わせようとすると、マルチバースに行き着くというのは考えたことがなかったです。それをやってのけたのが、例えばスパロボシリーズであるわけですか。前にスパロボとは違うけどというつもりで「マジンガーZ対デビルマン」(73年)の話をしてみたら、それがスパロボの一端でもあると言われて驚いた覚えがあります。

 でも、「ただの共演であってマルチバースとは言えない」に留まっていたんでしょうな。同映画の兜甲児と不動明には「世界観ギャップに困惑しながら理解を深める過程」はなかったですから。それをやれるとしたら、「真マジンガーZ」で描かれたような「神話世界」からの歴史と、デビルマンにおけるデーモン族の歴史のコンフリクトとか必要なのかも。

 いや、スパロボを勉強不足でして、そんなことは解決済みの下手の考え休むに似たりかもしれませんが(^^;。違う世界のキャラクターを単なる共演に終わらせないためには、例えば『世界観とキャラの分離』ということがありそうなわけでしょうか。言うは易く、行うは難しという感じですね。自分がどう想像しても、世界観とキャラは不可分としか思えません。が、プロなら工夫があるんでしょうな。

 そういう話から「未来戦士ルル」を交えつつ、セカイ系から日常系へと話が進んでいくのは不思議なようでいて、プリキュアシリーズに収束していくと納得できる。それもまた不思議な気がしますが、確かにプリキュアは毎年中学生が世界救ってまして、そんな救われる世界が1つの歴史なわけがない。けれど初代から最新までのプリキュアはそれぞれが己が世界をしっかり持ちつつ、自然に共演する。これもマルチバースだったのか。

 そういう感じで、マルチバース/多元宇宙から話が逸れるようでいて(例にあがる作品時期も激しく変動するし)、実はきちんと一本の筋が通ってまして、面白く読めました。ただし、まだ内容をきちんと理解したとはいえません。なにせ自分にはなかった視点ですんで。自分が目新しいものを曲がりなりにも理解するには3か月くらいかかります。

 それでも22日付の記事にあげられていた「艦これ」と「ウマ娘」について、ブログ記事とは趣旨が離れますが感想を少し。どちらもゲームがありますが(たぶんメインコンテンツ)、自分はプレイしておりません。

 どちらもアニメだけですね。「艦これ」は2015年がアニメ初作ですが、第3話まで観たかどうか。あまり興味がわかなかったんです。軍艦を模した艦娘が巨大だったせいです。擬人化だけど人間離れした印象で感情移入が起こりませんでした。2作目は全12話予定が全8話となり、しかも後半は月1話のペースになるなど、制作上の混乱があった模様。そのせいか、前半は良かったんですが、後半、特に最終回は「?」で終わってまして、何を観たのか自分でも整理できず。
(4/27 11:30AM修正:艦娘が巨大である旨の記述は自分の勘違いでした。別稿で少し詳しく訂正しております。)

 一方、「ウマ娘」のほうは、前にこちらで少し触れましたが、3期で感動しまして。1期から観なおしてみますと感動が深まりました。特に2期~3期ですね。それぞれ全13話なんですが、2期+3期の全26話になってると自分では思っております。3期はゲームのファン、競馬のファンからは不評らしいんですが、自分はどちらでもないせいで素直に感動できたみたいです。そういうアスリートがいる世界、と終始思って観ておりました。

 ウマ娘は名馬を模した擬人化ですんで、艦娘と違いサイズの問題は出にくいのが具合が良かったんでしょうね。感情移入が容易です。もっとも、そのことが3期で競馬ファンから強い不評が出る原因でもあるみたい。

 アニメ主人公のキタサンブラックは終盤で身体の衰えが起こりますが、実在の名馬キタサンブラックは引退レースですら最強を維持していたとのこと。そういうヒーローを描いてくれると期待していたのに、体力の限界で引退と描かれたら不満になるのは分かります(だからといって、自分の感動が減じることはない)。

 実はまだウマ娘アニメを観なおしたりしてまして。ブレイバーンもです。偶然ですが、どちらもCygames原作ですね。Cygamesって、自分のツボを突く感覚を持ってるのかもしれません。ブレイバーンは「未来戦士ルル」があるし、ウマ娘は劇場版があって(ゲームも続いてるし)、まだまだ先の展開を期待してよさそう。

 などと言いつつ、やっぱり最も期待しているのはゴブリンスレイヤーです。アニメ化されたのはまだまだ一部ですから。アニメで見えた世界が既にもっと広がりがあることは分かっているわけで。さらに原作の蝸牛くもさんの新作も、もしかするとゴブスレ世界と地続きかもしれないとなると(いや、多元世界かも?)、ますます期待大ですな。
15:Shiny NOVA :

2024/04/27 (Sat) 08:36:34

 こちらの長文記事のあれこれ、読んでいただき、ありがとうございます。
 多元宇宙に関する6年前のあれこれは、D&Dのルール話から広がりまして、自分が初めてその用語を知ったのがD&Dの世界観だったもので。

 要するに、既存世界から精霊の世界、神々の住まう天上界や、数々の悪魔魔神が支配する地獄やら魔界やらの異世界を冒険の舞台とするガイドめいたものです。
 現在では割と当たり前のように出て来る世界設定ですが、80年代当時ですと、「神々の世界で冒険」とか「地獄めぐり」とかの話はフィクションでも珍しかった感じですからね。

 その後、ギリシャ神話の星矢や、ドラゴンボールなど人気マンガでもそれぞれの解釈で神とその世界とかを描写するようになりましたし、異世界のイメージがいろいろと広がった感です。
 それ以前は、神が現世に出て来て云々なんて話はデビルマンか、それともオカルトや宗教色の濃いマンガでしか出て来ない文字どおりカルトな世界だったのが、「ファンタジー世界における(多神教の)神の独自設定とか」がごく当たり前にフィクションに登場するようになった気がします。
 あるいは「神と称される巨大像とか、巨大ロボット」程度のイメージだったのが、人格神キャラとしての様々なファンタジー設定が増えたな、と。

 世紀末に向けて、ますますその傾向が強くなり、神に反抗する悪魔も(そういう設定資料本が手に入りやすくなったからか)掘り下げられたり、エヴァンゲリオンみたいな改変神話・天使のモチーフがブームになったり。

 全てがD&D由来とは言いませんが、そこから派生したゲームやファンタジー小説、コミック、アニメが相乗効果でイメージを膨らませて行ったのだと思います。それ以前は割と禁忌というか、フィクションで扱うのは危険だったのが、異世界だったら罰当たりにはならない的な免罪符が与えられたり、多神教なら神や悪魔にも格があって云々と解像度が上がる。

 後は、やはりゲームで手軽に扱われるために、魔法というものの描写のイメージが膨らみましたね。
 そういうゲーム以前だと、童話(メルヘン)かオカルト(秘儀)的だったものが、誰にでも触れやすい手軽なものとして、手垢がつく流れにも。
 子供がモンスターを召喚して敵と戦わせるポケモンも、そもそも召喚術なんて考え方が80年代半ばまでは、多くの人に理解不能だったわけで。まあ、ポケモンのカプセルに封じ込めるイメージは、ウルトラセブンのカプセル怪獣やらガチャポンがイメージソースで、魔法とは直接の関係はないのですが、
 一方で、ペットとして飼える可愛いデザインのモンスターというイメージが、ドラクエその他のゲームに起因するものですな。
 そして、海外ではやはり「モンスターは恐ろしいイメージ」が濃厚なので、それをポップで可愛くデフォルメしたのは……もしかすると鳥山明さんの功績の一つかもしれない。

 ドラクエ以前のモンスターのイメージは、やはり可愛いとは言い難いものがありましたしね。

 ……とまあ、そんな時流を分析したり、ジャンルの影響の与え合いとか、広がり方を引っくるめて、ゼロ年代半ば以降に用語も含めて顕在化したマルチバースという概念に織り交ぜて、試しに論考してみた次第です。

 一度、何かが流行ると、同様の作品が量産されながら、独自性を確保するための模索で、過去のものをほじくり返したり、複数のネタを組み合わせて(異形になるか整合性を確保するかは作り手のセンスや力量次第)新しい何かを提示したり、
 こういうアイデアの流れを研究するのも面白いな、と。

 そんな論考が、今年はD&D50周年という流れで刺激されたりした次第。
 まあ、ブレイバーンのスパロボ参戦感想から始めたら、作品コラボとか、時空移動とかから膨らんで、多元宇宙をもう一度、考える流れになった。

 本当に思いつきのまま、気まぐれに書いたものに、何らかの筋道をつけようという意図でした。

 で、それは意図どおりだったのですが、

※件の人物

 こちらはお騒がせしました。
 自分の中で処理できるかな、と思ったのですが、感情が収まるための保険という意味で、こちらにご連絡申し上げた次第。

 自分を激怒させた文言は、コピペでも触れたくないので、趣旨だけ箇条書きにしますと、以下のとおりです。

・山本さんの訃報を聞いて驚いた。
・オカルト批判を繰り返していたのだから、晩年の苦しみ方も納得できる。
・罰当たりだから地獄行きになるでしょう。
・仏教的にも因果応報かと。
・冥福云々は皮肉ですか?

 という流れです。
 で、こちらが彼と同様、山本さんを憎んでいると思っているかのような親しげな文章で、同意を疑っていないような書き方に、カチンではなく、プッツンと切れた次第です。

 どうも、彼には人を悼む気持ちが理解できないようです。
 こちらが故人を悼む気持ちが、全く分かっていない……ということもさることながら、闘病生活で苦しんでいたかもしれない相手に、どうしてそこまで無慈悲な言葉を投げつけることができるのか。

 まあ、彼が山本さんをそこまで恨む(?)理由が、自分にもよく分かっていなかったのですが、一つ思い当たったのは、
 「彼が信じる輪廻転生説を、山本さんが科学的視点から間違っていると断じた」記事へのだいぶ昔の恨みが今だに尾を引いていたのかな、と。

 でも、輪廻転生を信じるのなら、生前のカルマを下げないように振る舞うのが道理だと思うのに、「故人を罵るような無慈悲な言動」って思いきりカルマを下げているんですけどね。
 彼の理屈が輪廻転生への肯定に基づくものでしたら、やはり彼が自爆したことになります。

 少なくとも、山本さんは科学的視点ということを持ち出しての客観的批判(まあ、信仰心は科学では割りきれない要素があることは山本さんも述べていますが)に対して、
 彼の場合は、無慈悲で傲慢な態度だ、と感情的反発をしただけですが、まさか、そこまで尾を引いていないよね、と思いつつ、彼ならあり得るかとも(自分の思い込みを崩さない頑迷さゆえに)。

 こちらが腹立たしいのは、「山本さんを恨んでいる」という彼の思い込みに、こちらもそうであろう、と誤解というか、変な同胞意識を示されたことですね。
 そこは、断固として否、と主張するのみですが、面と向かっていたら、「アホか、お前。どういう誤解しとるねん。そんな邪推で人をバカにするのもいい加減にせえよ。人のことを地獄行きなんて言ってたら、お前の方が罰当たるわ。お前には、まともな人の情けってもんがないのか。付き合いきれんわ」って、早口でぶちまけていたと思います。

 なお、輪廻転生説については、実は仏教学者の間でも、賛否両論ありまして、
 釈尊の唱えたとされる原始仏教には、輪廻転生を肯定する教えは含まれず、むしろ、そういう社会慣習を否定するのが本来の釈尊の教えという説です。

 ただ、これが当時のインド人の世界観には受け入れ難く、後年の仏典編集の際に、編者の意図や常識が混ざって、後から教義に組み込まれたという学説を唱えた知人と懇意だった時期がありまして、
 これについては、どちらが正しいのか、自分にも判断がつかないわけですな。

 まあ、輪廻転生については、あると考える方が、物語作りには都合がいいというぐらいの立ち位置だけど、
 そういうのを信じるなら、来世のためにも罰当たりな言動は控えておこうと思ってます。
 もっとも、人間、そう杓子定規に生きられるものでもなく、いろいろと揺れ惑い、反省もしつつ、羽目を外しすぎない程度の楽しさと、建設的な自己精進かな、と思いながら、空想妄想に耽っている、と。

 で、仏教的には、空想はいいけど、妄想はダメという理屈ですが、その区切りが難しい(苦笑)。
 まあ、多分、瞑想している最中に、邪念がいろいろ出て来るのが妄想なのか、それとも真実に反する嘘の想念が妄想なのか。

 でも、たとえば『源氏物語』のようなフィクションが、仏教の僧に言わせると『そんな低劣なものを読んではダメで、経文をしっかり学ばないと仏罰が当たる』などと言っている逸話もあったりして、頭の固い宗教家の価値観が現代人の目から見て文化破壊だな、と映ることも。

 ともあれ、いろいろと乱れた脳内を整理するのに協力いただき、ありがとうございました。

 最後に一つ。

>艦娘が巨大サイズ

 アニメは見ていないので、知りませんでした。
 ゲームの公式設定はどうなっているのか、調べたくなりますね。

 つまり、マクロスにおけるゼントラーディ(女性はメルトランだったか)みたいなものか。
 あるいは、勇者ロボみたいなものかもしれない。
 女性型巨大ロボだとしたら、巨人女が好きな人の需要は満たしているのかもしれませんが、
 自分のイメージだと、休みの日は街にショッピングに出かけるとか、普通に人とコミュニケーションをとっているイメージもあって。

 ドラマ作りとしては、普段は等身大で、バトルの時だけ巨大化変身というウルトラマンみたいな方がいいのかもしれません。

 とりあえず、アニメの映像をどこかでチェックするようにしたい、と。
 では。
16:K.K :

2024/04/27 (Sat) 11:36:19

 先の投稿に誤りありまして、訂正です。

●艦娘(1期)は巨大ではなかったorz

 先の投稿で「(艦これ1期では)軍艦を模した艦娘が巨大だったせいです」と書いてしまいましたが、全くの間違いだったと気が付き、急ぎ訂正してお詫びいたします。艦これアニメでは1期でも2期でも艦娘さんは等身大でした。

 記憶頼りで確認せずに書いてしまいまして、翌日にNOVAさんのご投稿で該当部分にご返信を頂いて、「あれ、勘違いしてたかも」となり、ネットで調べ直しますと全くの誤りと確認しました。

 アニメ2期では早々に人間の提督が出て来たこともあり、等身大であると認識して観ていたんですが、第1話くらいしか記憶にない1期に対してフィードバックが効いておりませんでした。

 サイズの勘違いが起こった原因は今はよく分かりまして、艦娘をサポートする装備妖精というキャラクターのサイズのせいです。装備妖精は人間の掌に乗るくらいの身長でして、艦娘さんの整備や、搭載航空機のパイロットを務めています。

 アニメ2期後半が混乱して来ても観続けたのは、装備妖精さんが可愛らしいことが理由だったりします(^^;。ちっちゃい妖精さんがちょこちょこ動き回るだけでも可愛いんですが、元気をなくした艦娘を心配して励ましたりしまして、なかなかに優しく健気。しかし戦闘では極めて勇敢。どうやら装備妖精さんは艦娘さんが大好きらしい。普段は艦娘さんの肩や頭に乗って嬉しそうだったりします。

 1期(の第1話)でも装備妖精は出てくるんですが、あまり姿は見せず、搭乗している戦闘機などが描かれます。その戦闘機はミニサイズであるわけですが、自分は勘違いしまして人間が乗るサイズだと思い込んでしまいました。

 そうなると、その戦闘機を搭載している艦娘は巨大ということになるわけで。地上にいるときの艦娘は等身大っぽいんですが、「海上戦闘になると巨大化するのかー、ふーむ」などと一人合点してしまってました。

 朝になってみますと「なんで確認のひと手間かけなかったんだ」と後悔ですが、どうも夜遅くになりますと自分は怠惰になりがちで。その自覚はあるんですが、先の投稿時はつい「まあいいか」になってました。そこも含めまして、改めてお詫び申し上げる次第です。
17:K.K :

2024/04/29 (Mon) 22:27:02

 定期感想その1です。

 先週「怪獣8号」アニメに言及してみたんですが、第3話まで来ますと「そこそこ面白いけど感想書きたいタイプではなし」となりました。諦めから這い上がる物語としてツボな部分、燃えるシーンもあるんですが、全体通して期待する気分までは行かず。

 去年の10月期アニメですと「ブルバスター」ってありまして、リアル寄りの「ロボ vs 怪獣」でした。それにもツボや燃えるもの、ありまして。こちらで引き合いには出さなかったんですが、同様に第3話までは「これ、もしかして感想書きたくなるかも?」と思ってました。

 第1話で「おや、これは」と思うものはときどきありますが、第3話まで進んでもなお同じ興味を持ち続けられる作品はそうそうないもんですね。しかしブレイバーンみたいに終盤で「おお!」となるのもあるんで油断はできません。

●仮面ライダーガッチャード(第33話:伝説ライダー?100年早いな!)

 今話の感想は何を書けばいいんだろうと思ってしまいます。が、内容の印象が薄いわけではなく、逆に濃い。ただし祭りとしてですね。ほぼ全編バトルでして、好みのアクション見せてくれる坂本監督祭りということがありますね。そこへダークライダー、レジェンドライダー集まって来る祭りにもなってると。

 事前知識なしの自分でも初見から大いに楽しめたんですが、後追いで少し調べただけでもいろいろ盛り込まれてると分かりまして、そこを踏まえて観なおすとさらに味わい深い。もっとも全てのネタが分かったわけではなく、部分的に知ったものも字面上のものがほとんど。東映特撮ファンクラブのほうで公開されているアウトサイダーズシリーズのものも多いようです。

 それらを予めて知ってて、今話を観たら面白かったなんてレベルではない大興奮なんでしょうな。無知は損であると改めて思いますが、東映公式YoutubeやTVローカル局再放送で自分もいくばくかは過去作品を観て来たのは幸いでありました。

 バトルメインながら本編を追っての印象を申してみます。前話で倒されたハンドレッド大隊長アルファの送った信号で四人衆の3人、サイゲツ、ミメイ、タソガレが襲来するわけですね。宝太郎は忘れてますが、この3人は四人衆の一角(ボスこと)ゲンゲツを倒したガッチャードは警戒しているようですな。しかしゲンゲツやアルファを倒された報復よりも「超兵器」なるものが問題らしい。

 冥黒側はこのことを察知しているものの、冥黒王ギギストは積極的な行動には映らず、クロトーを偵察に向かわせる。錬金アカデミーのほうは前話で迷宮を出現させたギギストを問題視している模様ですね。

 などと思って観てたら、ハンドレッド四人衆の3人揃い踏みで殴り込みでして、そこからはずっとバトルですな。この揃い踏みの名乗りからの暴れって劇場版の雰囲気感じます。そこから変身ですが、自分が一番印象強かったのはエターナルです。思わず「おっ!」と声出てしまいました(^^;。後からですがW全部観ておいてよかった。

 これに対して宝太郎側はラケシスが加勢に来てくれますが、様子を伺いに来たクロトーと必然的にぶつかる。敵の洗脳でマジェード/りんねがバーサーカー状態になる混戦にクロトーも戦闘狂の強化状態(クロトーレビス)で乱入、ラケシスらを吹っ飛ばす。が、ラケシスに止めを入れられず固まってしまうわけですね、クロトー。そこは前話で「望み」を問われて真っ先に脳裏に浮かんだ三姉妹揃ったイメージが影響してるんでしょうな。

 一方、力負けして一時撤退のミメイは謎のライダーと遭遇、倒されて消滅。このライダー、スーパー1風なんですが、名乗りはゼイン。ネットで調べてみると、このライダーもアウトサイダーズシリーズ登場ですか。エグゼイドとゼロワンの世界観を持ち、アークとは逆に「人間の中にある全ての悪意を駆逐」したいらしい。ただし、それが実現すると人類滅亡とのことでややこしい。

 ガッチャード/宝太郎のほうはエターナルらに苦戦でして、大勢の前で変身解除まで追い込まれてますな。これで加治木に正体を知られることに(なったけど記憶操作すれば大丈夫?)。が、ここからが劇場版で観たことあるような、自分のツボの展開。

 巻き込まれそうになった女の子を助け、それをあざける敵に己が信念で言い返す。それに共感した女の子、さらに周囲が声援を送り、宝太郎は力づけられるわけですね。劇場版で何度か見た「仮面ライダーはみんなが覚えてくれている限り存在し、みんなが励ますだけ力を得る」に通じるシーンです。盛り返した宝太郎が再びガッチャードとなり、エターナル/タソガレを撃破。

 残るは頭目のサイゲツ/ダークキバですが、ダイマジーン軍団を召喚しようとしたらカグヤ様出現。ダイマジーンはサクッと倒して来たらしい。さらに金色のディケイドみたいなゴージャスに変身、そこからが次々とレジェンドにフォームチェンジしてのバトルですな。やっぱりそこがお祭りのクライマックスだったかも。

 平成の放映順通りのクウガからキバまで早変わりして、最後はやっぱりディケイド。ダークカブトは「キングスワールドエンド」なる技で反撃を試みたようですが不発でして、どんなものだったのかすら不明。調べてみますと、キバ本編でも使われたことがなく、設定では周囲巻き添えのヤバイものなんで封印されたらしい。

 大技であったわけですが、レジェンドの力を宿すらしいLKライザーなるものであっさり撃退されてしまうわけですね。公式サイトのあらすじによればレジェンドはLKライザーを「召喚」したようなんですが、ハンドレッドが探しに来たということはこの世界に落ちてたと考えてもよさそう。レジェンドの強化ツールでもあるらしいLKライザーの正体を明かしてくれるとしたら次話かな。

 次回「オンリーワン!すべての道はゴージャスに通ず」ではカグヤが高校までやって来て生徒を魅了とのことで、なんだかズキュンパイアとキャラ被ってるかも。ハンドレッド幹部は今話で壊滅したはずですが、引き続き襲って来るらしい。

 今話を観る限りは敵組織としてのハンドレッドは今エピソード限定のゲストと思えます。が、前話から次話まで少なくとも3話分登場となると、単なるゲストでは終わらない気もします。そこはカグヤ/レジェンドも同じくなところでしょうか。

 どうなりそうかは、当面の敵手である宝太郎側だけ見ててもはっきりしない感じで、ラスボスの冥黒王ギギストの動向ではっきりするのかもしれません。自分的な好みで申せば、今のお祭りはお祭りで、ラスボスとの対決はそれと切り離して、といったところです。

●爆上戦隊ブンブンジャー(第9話:届け屋たちのハンドル)

 前話では新入の未来と錠がBBG(ビッグバングランプリ)が大也の目的と知って「思ってたブンブンジャーと違う」とチーム内部崩壊の危機になったわけですが、さらにその先を知ることでかえってまとまる流れですね。

 しかし冒頭はISAの意を受けた調がブンブンジャー解散を宣し、外部からの危機となる。といっても、調の態度や表情からして、彼女もそれが本意ではないことは明らかですね。表面的にはISA上層部の命令には従いつつ、回避の道を探る感じでしょうか。しかしリーダーである大也は負傷で臥せってまして話し合いに参加できない。

 この内部と外部からの危機に助け舟を出したのがブンブンですな。大也がなぜBBGを目指すことにしたのか、いきさつを語り始める。たぶん調としても推しが共通するなどで意気投合したいブンブンの話は持って来いの理由になるはず。

 ブンブンの話はそれほどややこしくはなく、BBGレーサーだったが事故で走れなくなり(そこにもしかすると深い事情はあるのかも)、しかし地球で大也に救われ、再び夢を持てたというもの。ただし役割は変わりまして、大也がレーサーを引き継ぎ、ブンブンはメカニックに回って夢の続きを追うというものですね。

 一方、ハシリヤン側はマッドレックスがリベンジを期して再襲来。ブンブンジャー側は迎え撃つもブンレッド/大也を欠いて精彩がなく押され気味な感じ。そこへ調が「お届け物です」と大也を連れてくるわけですな。

 マッドレックス再襲来で4人が出撃した後、異変を察して無理して起きて来た大也に調が真意を問うての結果ですね。調とてブンブンジャーを存続させたい気持ちはあり、ブンブンの話は納得いくものの、大也自身が確固たる意思を持って行動しているか、不安があったんでしょうな。

 つまり「大也自身に夢はあるのか?」と。答は「ある」でして、夢を届けるのが夢というもの。ちょっとゼロワンの亡を思い出しまして、彼女の悩みは自分の願いは何かというものでした。紆余曲折して悟ったのが「他者の願いを叶えるのが願い」というものでしたな。

 大也の場合は、最初からそう悟っていたことになります。これなら調も納得できるでしょう(ただし、確信レベルまでは行っておらず、大也の「やってみれば分かる」旨の保証を信用するしかない)。

 それが調の「お届け物」をする理由であるわけですが、問題は大也が負傷しているということですね。前話の大也から察するに、またもやマッドレックスとの一騎打ちになだれ込む心配もあります。チームの不和も生じてますしね。が、そうならないと調は踏んでたんでしょうな。

 案の定、まず未来が「ブンちゃんの夢を届けるのが大也の夢なら、その夢を届けるのがあたしの夢!」と言い切って共闘の構え。他のブンブン戦士もそれぞれの理由で右に倣えで5人がしっかり結束。前話ラストから今話序盤のチーム不和の危機は解決され、いわゆる雨降って地固まる。

 こうなればマッドレックスも恐るべき敵ではなく、順当に打倒。ただ、ちょっと気になるのはハシリヤン側です。前話でヤルカーはマッドレックスにギャーソリンを無理に搾り取られて負傷しまして、今話冒頭ではデコトラーデとイターシャが気遣う様子があります。

 が、今話後半でいざ決戦となりますと、デコトラーデとイターシャは嫌がるヤルカーをマッドレックスへと無理に送り出してました。これ、ヤルカーの恨みを買ったりしないのかしらん。ヤルカーは等身大苦魔獣が打倒されてから巨大化させるまでの記憶がないらしく(ウィキペディアなどより)、そもそも敵側の不安定要因でもあるようですから、デコトラーデとイターシャとは立ち位置が違ってくるのも面白そうではあります。

 それはともかく、不信の原因が理解されて解決し、調も上層部から解散保留の判断を取り付けたようで、ブンブンジャーの危機はなんとか回避。大也はこっそりですがチームメンバーに感謝する様子がありまして、雰囲気がだいぶ落ち着いてきたかな。調さんの締めのコントも安心して観ていられます。

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