創作と鑑賞の談話室
10月の雑談スレッド(2024) - K.K
2024/10/01 (Tue) 00:01:12
10月の雑談スレッドです。
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - K.K
2024/10/01 (Tue) 21:42:39
定期感想その2です。
●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第24話:人機と仁義)
先に梔子モリトについて述べるつもり旨申したんですが、いざ書こうとするとほとんど考えを深められずです。今話で追加情報がないということもありますが、仮面の男と別人とほぼ確定したせいでもあります。今話ラストでまたちょこっと仮面の男が出てきますが、別人確定なんでモリトについて何も示唆しないわけで。
今までだと「仮面の男はデルタ」「仮面の男とモリトは近しい」と思ってましたんで、片方が出てくればもう一方についても想像を巡らせることができました。が、もうそういうのは妄想としてすら効かないわけですな。
うーん、梔子モリトのドラマ上の役割って何だったんだろう。誰かの成長を促したわけでもなさそうだし。また出てくると考えればいいのかな。今のところメタバースだけですんで、次はリアルで活躍するとか。と思ってみると、趣味・特技の筋トレは伏線かも。アバターは本人に似せる決まりのようですが、筋トレにハマる前の体格で登録してあるとか。いざリアルで会ってみるとゴツいなんてこともあるかも(それで最初は誰もモリトに気が付かないとか)。
モリトは今後のこととして、今話は新運転士:西大路ヤマトですな(名前がほぼ奈良、西大寺だったら完璧だった)。京都の運転士なのに鹿と一緒にいたりするんで、おかしいと思ったら出身が奈良という設定ですか。やたらガンダムのパロディ使いたがるタイプで、「こいつ動くぞ」とか「赤い彗星」とか。ヤマトの上司の京都指令室室長の烏丸右京(こちらも名前がほぼ京都)もパロディっぽいこと言ってますが、自分には元ネタが分からずです。
その辺りは制作が狙ってやってるんだと思いますが、自分的にはおそらく制作が意図しないパロディみたいな印象のものがありまして。ヤマトに絡んで来る(?)鹿ですね。ヤマトの出身地が奈良だから鹿なんでしょうけど、7月期に「しかのこのこのここしたんたん」なるアニメ(コミック原作)がありまして。舞台は東京なんですが、なぜか鹿が複数でよく出てきます。それも学校で主人公らをじーっと見てるだけとか。その様子がどうにもシュールでして。それが今話の鹿と重なって見えてしまう次第。
それはともかく本編。ヤマトの基本的な性格・好みを紹介しつつ、適性値が足りない原因を探って乗り越えるドラマですね。次話も西大路ヤマトの話のようですが、アカネの陸上競技と運転士の選択と同様、ヤマトのやりたいロボットと運転士の二択の話らしい。
冒頭はアンノウンが出現、ヤマトが迎撃に向かおうとするもシンカリオンが起動しないところから。そこは名古屋からテンが応援で駆けつけて、退けた模様(ただし倒せてはいない)。今話の敵ですけど、事務用コピー複合機みたいですね。しかし、挙動がどうにも異様。何だろうと思ったら、ヤマトがシンカリオンで戦うことを恐れることになった原因のヤンキーを模していたようですね。
そこは後のヤマトの告白で分かる仕掛けですが、とりあえずは「なぜか適性値が足りない」としか分からない。見た目はちょっとヤンチャ風ですが、タイセイの見るところによれば、心優しい人物で運転士向きであるらしい。なのに何故シンカリオン(500 こだま)を動かせないのか。
そこでちょっとしたヒントっぽい描写がありまして、京都鉄道博物館のシーンですね。タイセイはすぐ夢中になりますが、タイセイに話を振られたヤマトは気の無い返事。どうやら鉄道自体にはそれほど興味がないらしい。京都指令室のシーンでは、ヤマトは人機と称するロボットには夢中ですが、シンカリオンには興味が薄そう。それが原因か、と思ったんですが、どうやらミスディレクションでした(ただし次話でのヤマトの選択には影響するかも)。
博物館より前のタイセイらとヤマトの出会いシーンのほうにヒントがありましたか。タイセイに指さされてビビッてしまうヤマトですね。以前に友人2人(及び鹿)がヤンキー集団に絡まれたとき、迷わず割って入って助けた。そこはシンカリオン運転士として良い資質となりそうですが、ヤンキーに袋叩きにされて恐怖が染みついちゃったわけでしたか。
が、割と簡単に解決。ヤマトがタイセイに上記の出来事を打ち明けたことをきっかけに、友人2人が「(ヤマトの)ビビリな心をシバいたらんかい」してくれまして吹っ切ると。
(友人2人のテンションの過激な上がり方とか、見守る鹿とかやっぱりシュールな印象で、上述の「しかのこのこのここしたんたん」を強く思い出してしまうものがあります。まあ、そのせいでヤマトが吹っ切れたのも納得できてしまったりするわけですが。)
かくしてヤマトの適性値が上がったところで、コピー機ヤンキー・アンノウンの再襲来。生身でヤンキーに立ち向かったときと同様、シンカリオンでもいったん袋叩き状態になりますが、もうヤマトはくじけず。タイセイらの応援もあって快勝と。
しかしその頃、ERDA東日本本部ではイナが戦闘映像の解析を終了、ハーデスシンカリオンの運転士:仮面の男の正体が前話初出で失踪・死亡宣告の「工部レイジ」と結論したようです。そして仮面の男のほうではハーデス修理完了で再出撃可能となったらしい。
その掘り下げを期待したいところですが、次回「夢か使命か」では、ヤマトの夢(コンテスト用ロボット:鹿カリオン)か使命(シンカリオン運転士)のジレンマとなりそうですね。仮面の男については、当面は情報を小出しにしていくのかしらん。
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - Shiny NOVA
2024/10/04 (Fri) 01:40:28
定例感想です。
★ガヴ
1ヶ月かけて、主人公の背景事情と戦う理由を固めるまでの展開をじっくり描いてきたな、と。
最初の1、2話で手早くそれを描いてきて、3、4話めでバックアップ組織との関係性を深めながら、人間ドラマを深化させる令和ライダーの流れがあったのを、
今回は、平成前期に戻して、謎が謎を呼ぶような不安定なドラマで、ここまで紡いで来た、と。
次回は、2号のヴァレンの初変身で、やはりビギンズナイトっぽい展開になるのかな、と。
守るためとか、ハッピーのために戦う1号と、復讐のために戦う2号だと、少し定番に近づく感。
その中で次に気になるのは、ショウマの正体バレがどのタイミングになるか。
今のところ、幸果さんはショウマを知ってるけど、ライダーのガヴは知らない(絆斗に依頼されて噂だけは集めている)。
絆斗は、ライダーのガヴがヒーローだと知ってるけど、ショウマのことは認知していない。
ショウマは、絆斗が自分を化け物じゃないと信じてくれたことを感謝してるけど、まだ正体を明かす気にはなってないし、そもそも絆斗がどういう人物か背景を知らない。
ショウマ→信用と尊敬→幸果
幸果→変わってるけど良い子→ショウマ(ガヴは不認知)
ショウマ→感謝→絆斗
絆斗→信頼と憧れ→ガヴ(ショウマは不認知)
幸果と絆斗は協力関係(絆斗が取材記者で、幸果は情報提供して報酬を受けとる形。絆斗がWの翔太郎なら、幸果は情報屋のクイーンみたいな立ち位置。ショウマは、フィリップみたいな立ち位置になる?)
ともあれ、主人公の仕込みが終わった感じなので、次は絆斗と幸果さんの掘り下げが見られるかな、と。
★ブンブンジャー
ブンオレンジの離脱期間が一月ほど続いて、やや重い展開でしたが、次回から転機というか、孤立したオレンジが先輩ヒーローとの出会いで感化されて、一人の限界を悟ったこともあって、戻って来れそうな流れですね。
そして、チャンピオンフォームでのパワーアップとか、チャンピオンキャリアーという新メカでのロボ強化および宇宙進出とか、いろいろと雑誌情報が出て来まして、10月はちょっとしたクライマックス展開に。
ここまではブンレッドのみがパワーアップしましたが、今度のチャンピオンフォームは全員が上着を着装する感じでのパワーアップで、その中にはオレンジも混ざってる。
ブンブンジャーがレーシングスーツみたいな外見なので、そこにジャケットを羽織るようなシンプルな強化スタイルながら、そのジャケットが宇宙にも対応した防護服って設定で、つまりは宇宙服兼用か。
あとはメンバー再集結で、合体攻撃的な必殺技が出るといいなあ、と期待しながら次回のトッキュウジャー回を楽しみにしたく。
★シンカリオン
ロボファンとして、ヤマちゃんは面白いキャラでした。
まあ、ガンダムネタがいっぱいで、ええとスポンサー的には大丈夫なのか?
シンカリオンはタカラトミーで、ガンダムはバンダイナムコとライバル企業なんですけど(苦笑)。
もっとも、今作はメタバース関係で、ガンダムのビルドダイバーズと対比できる要素もあったわけですが、これまで、メタバースがドラマの中心にはあまりなってなかった気も。
いまいち、現実世界の若者たちのお悩み解決ドラマと、中高生の鉄道部の部活ライフやアンノウン事件の解決に追われて、メタバースというヴァーチャル世界のドラマの掘り下げが薄味だったというか。
キャラごとに少し振り返ると、
・タイセイ:鉄道好きで、メタバースに鉄道駅を模した自分の世界を構築。ただ、リアルの鉄道蘊蓄やシンカリオン運転士としての活動が忙しく、メタバース趣味はモリト(デルタ君)登場までお預け。ただの趣味の一環でしかなかった。
・リョータ:趣味がゲーム。その意味で、ヴァーチャルなメタバースとの相性はいいはずだけど、あくまでゲームのプレイヤー側で、自分のワールドをクリエイトするほどの関わりはしていない。
メタバースについては、あり物を便利な交流手段として活用する程度で、作り手ではない。
・アカネ:趣味の一つが読書だけど、本編では掘り下げられず。読書の秋で話題になるか? メタバースについては、特に強い関心を示していなくて、割と現実派。
・シオン:彼女の登場回で、アバターの外見の食い違いというメタバースならではのドラマが見られた。メタバースデビューが比較的最近だけど、この世界ではメタバース登校というのが実施されていることが判明した。過疎化した地方では、普通に都会への登校が困難なのでメタバース登校が推奨されているようだ。
メタバースというのがインフラとして日常的に扱われている一方で、古いシステムのデータがアップデートされずに廃棄される問題が水面下で持ち上がりつつある?
リアルでも、プロバイダーのサービス終了で、消失したサイトのデータとか、購入した電子書籍の閲覧権(データ)の失効とか、この10年ほどで「時代の変化に乗り切れずにネット世界から消されてしまう何か」が目立つような形。その失われてしまう何かへの復権願望が今作のテーマなのかな?
・モリト:シオンの回で断片的に提示された、この世界のメタバース事情を、改めて掘り下げるために登場したキャラかな。
リアルよりもメタバースをメインに生活しているキャラっぽく、タイセイのメタバース活動での親友。
チェンジ・ザ・ワールドがタイトル通り「世界の変化」と絡めるなら、リアルワールドと、メタバースという仮想ワールドの関連がメインテーマになるはずが、メタバースの引きこもり(行方不明の姉の件で傷心気味)だったタイセイがリアルで運転士仲間と出会うことで、積極的な性格に改善された。
では、本作はメタバースを否定して、リアルを持ち上げる作風になるのか? という流れで、否を言うために登場したのがモリトかもしれない。タイセイが、メタバース→リアルの人間関係での成長に重点を置くようになった状況で、新たに初期状態のタイセイを彷彿とさせるメタバースマニアを登場させることで、もう一度、メタバースの意味を考えさせるキャラかな、と。
・イナ:タイセイの姉。シンカリオンやメタバース、コンピューターのAIプログラムなどの研究開発者(システムエンジニア)で、過去と現在をつなぐ重要人物。
失われた古き物への郷愁とか、失われて良しとする組織上層部への怒りが、敵サイドの目的かな? と思わせる言動を最初に唱えた人物。その感情は、あくまで洗脳されたせいということになっているけど、その洗脳人格が完全に消滅したかは不明。
仮面の男の活性化で、イナ自身の不安定化に通じる可能性もあるけど、「過去と現在をつなぐ中で、失われゆくものを、どう記憶もしくは記録して残すか」というテーマの中心に位置すると思われ。
ともあれ、「何かを創造するクリエイティブな活動」という意味では、タイセイとモリトのメタバースと並んで、ヤマトのロボコンも創造活動の一つ。
意外と、メカやAIへの興味が薄いタイセイ(そういう要素は姉が体現しているので)が、ヤマちゃんから感化されたりするのかな。
じっさい、タイセイは過去2作の主人公に比べて、仲間の趣味には全くと言っていいほど、興味を示さないんですよね。
自分の鉄道趣味は語るのに……と思って見てたら、ヤマちゃんのロボ趣味には珍しく食いついたような。
互いの趣味を上手く絡めて敬意を示し合う関係性が構築できればいいなあ、と思いつつ、次回を見たく。
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - K.K
2024/10/08 (Tue) 22:48:23
定期感想その1です。
●仮面ライダーガヴ(第6話:変身はビターチョコ)
大事な設定を勘違いしておりまして、ショウマの眷属「ゴチゾウ」がとっくに命名されてたと思い込んでました。今話序盤の「はぴぱれ」のシーンで眷属をおもちゃと勘違いした幸果が名前つけてまして、「ありゃ、今まで(劇中では)名前ついてなかったのか」と。
ちょっとした言葉遣いですが、ショウマが何を敵と思っているか示唆するものがありました。大叔父デンテとの会話で「ストマック『社』」と敵対すると言ってました。ストマック『家』でもないしグラニュートでもない。闇菓子を作る組織を崩壊させるのがショウマの勝利条件のようですね。
もっとも、大叔父デンテに対してですから戦術的な言い方だったのかも。デンテは「わしとてストマック家」と言ってました。が、たぶんもうストマック「社」からは離れてる。デンテを取り込むためには「敵はストマック社」としておくべきなんでしょう。デンテは(おそらく監視兼ねた)ゴチゾウを置いて行くショウマを「したたか」と評してますが、家か社かを使い分ける点も込みでの評価だったのかも。
一応の区切りのようで、しかし後に引きずりそうな点があるのも興味深い。前話ラストでグラニュートに襲われた塩谷壮士は、今話で割れたヒトプレスとなってました。ショウマは割れると死を意味すると言ってました、グラニュート研究家の酸賀研造は助けられないと絆斗を突き放してます。
仮面ライダーWEBを見てみますと、塩谷壮士は「1~6話の短い間」の登場と明記してます。現時点では死亡確定としておくしかなさそうですが、しかしニエルブ・ストマックがこっそり下半身だけのヒトプレス持ってました。おそらく塩谷のものでしょう。ニエルブは新技術の開発目論んでそうですが、割れたヒトプレスが関わってる可能性ありそう。
(他に今話で仇討ちできた絆斗が、真の仇を知る手がかりの可能性もある気がします。上半身は形見(?)として絆斗が持ち続けるでしょうし。)
それにしても現時点では救いのない方向に向かっているような(好みのパターンの1つではありますが ^^;)。ショウマは母をグラニュート家に殺害され、絆斗も同じくなのは既に明かされました。今話ではその後に絆斗の親代わりとなってくれた塩谷も死亡ですね。
ショウマと絆斗を取り巻く味方キャラクターも必ずしも義や情では動いてない感じです。ショウマに対する大叔父デンテはストマック社を倒すことには同意してくれた格好ですが、そもそも人間を「スパイス」にする技術を作っていたはずで人間に対しては酷薄でありそう。ショウマにつく理由も人間界のお菓子でしかありませんしね。
絆斗に対するグラニュート研究家:酸賀研造も絆斗に対する情は薄そう。前話くらいまでだとグラニュートの脅威が高いゆえ、情を殺して義を優先している可能性も考えました。が、今話の言動・行動からすると絆斗への同情は薄葬で、かなり興味本位、あるいは自己満足でやってそうな雰囲気です。
ヒーロー性を期待できるのはショウマと絆斗だけかなと思えます。一般人枠まで広げても甘根幸果くらい。何か事情を知ってそうな塩谷もヒーロー側に立つ可能性を感じましたが、今話で死亡確定です。もっとも、だからこそ塩谷の割れたヒトプレスの片方をニエルブ・ストマックが持っている点は期待できたりします。
グラニュート・オタケはわざわざ待ち伏せまでして塩谷を狙った可能性ありそうですから、塩谷は何らかの重要人物なのかも。塩谷をヒトプレスにしておいて割り、上半身は絆斗に拾わせておいて、下半身はニエルブが保管する。師弟共々、ニエルブのターゲットだったのかもしれません。そこから遡ると、絆斗の母を襲わせたのも計画的だったのかとか、妄想はいろいろ膨らんでしまいます(^^;。
ともかく本編。まずショウマルートのほうは、上述の「ゴチゾウ」命名とか、正体バレずに平穏スタート。大叔父デンテとの交渉も成立ですし、ラーメン店宣伝バイトも上手くいっている。しかし、大道芸人グラニュートをゴチゾウが発見&連絡、マジックと見せかけて人間を捕獲しようとしているのをすんでのところで阻止。
そこからバトルとなり、のっけから決め台詞「二度と闇菓子に関わらないか、それとも」の二択突きつけでして、(グラニュートが応じるわけないですから)既にラストバトルの雰囲気。ですが、なめたけベースのグラニュートなんで滑って打撃が入らない。そのため逃げられまして、追った先に見たことないライダーがいたわけですね。
そのライダーは絆斗であるわけですが、そうなるまでがむごい流れでしたな。師匠であり親代わりであった塩谷壮士の割れたヒトプレスを見つけ、酸賀に頼ろうとするも、冷たく事実上の死亡宣告。代わりに、復讐できる方法を提示される。酸賀の作ったライダー変身デバイスですね。ただし、体内にグラニュート特有の器官を埋め込む必要がある。そのリスクは未知。
悩む絆斗ですが、やはり師匠への情が深く応じることに。早速手術開始ですが、何とも手荒な感じですね。酸賀が絆斗に同情するとか、苦痛を慮るとか、そういう人情味が全く感じられません。自分の研究や技術のみに興味がある感じ。
同様な印象があるのがストマック家のニエルブですな。ストマック社の利とかは度外視で、ガヴを面白いと思っての興味本位な行動をしているようです。上述の通り、なぜか塩谷のヒトプレスの下半身側を持っている。さらにガヴの映像を眺めたりしてますが、これって酸賀が撮影したものじゃないかしらん。今話登場の絆斗のライダー・ヴァレンの戦いも見物に来てましたな。ニエルヴと酸賀って、下手すると結託とかしてそう。
それはともかく、手術の傷も癒えぬままに絆斗は飛び出しまして、仇であるグラニュート・オタケとの決戦に。緒戦は動くこともままならないヴァレン不利ですが、次第に勢いが逆転。ヴァレンの基本性能は高そうです。オタケを追い込んでおいて、チョコレート砲撃で決着。オタケを追って来たガヴ/ショウマは正体不明のライダーに唖然としている感じです。
この戦いを酸賀は撮影しておりまして、さらに駆けつけたガヴについて来たゴチゾウをごっそりかっさらっていくと。今話ではチョコレートのゴチゾウベースのヴァレンですが、ゴチゾウ次第でいかようにも変われるのかもしれない。その辺りは期待です。
ラストはこの戦いを離れて見守るニエルブ。シータとジープには、ヒトプレス→人間に化ける技術と来て、その先を匂わしてました。もしニエルブが酸賀と結託しているとすると、「その先」とはゴチゾウを使った技術なのかも。だからニエルブはガヴを倒したがらないと考えると、一応の辻褄は合いそうです。ヴァレンがその実験台だとすると、絆斗の運命は極めて過酷なものとなりそうです。
次回「仮面の下はどんな味」では、互いにライダーとしての正体は知らないショウマと絆斗の探り合いの話になるようですね。すんなりと正体明かしての意気投合とはならないんだろうなあ。
●爆上戦隊ブンブンジャー(第32話:地獄の電車ごっこ)
トッキュウジャーとのコラボ回ですね。虹野明/トッキュウ6号/ザラムだけ登場なのかなと思って観ていたら、半ばでトッキュウ1号も出てきてくれましたが、変身を解くのは最後。トッキュウジャーはもう10年前ですから、ライト演じる志尊淳さんも迫力ある雰囲気になってます(19歳→29歳)。もう「実は正体は子供」なんて感じじゃないですね。
それでなんでしょうかね、トッキュウジャーでも見た目の中身も大人である虹野明がドラマに関わっていたのは。こちらは29歳→39歳ですから、キャラクターの雰囲気を変えないようにできていた感じです。
ともかく本編ですが、今話に至っても玄蕃のブンブンジャー復帰とはなりませんでしたな。まあ話の展開が虹野明が意味ありげに引っ掻き回す感じで、ハシリヤン側もサンシーターが出して来た苦魔獣センログルマーの攻撃能力が冗談みたいなものだったし。次回で玄蕃が悩むシリアス展開のようですから、その前にいったん緊張和らげる狙いがあるのかもです。
しかし冒頭は自分的には不安を煽るものでありました。前話ラストで、なぜか止めを刺されずにハシリヤン側アジトに残された玄蕃、そこへ追って来た先斗ということで、何が起こっているのかと不可解でした。今話冒頭ではそこから助け出してからの話になってますね。
なぜ玄蕃が重傷ながらも生き残れたのか、先斗がまるでそうなると知っているかのように追って来たのか、謎として残された感じです。ハシリヤンとつながりありそうなISA上層部:常槍本部長、それと通じている内藤雷汰のこともありますし、見えないところで何が起こっているのか不気味です。
しかし、トッキュウジャーの虹野明が早々にハーモニカと共に登場しまして、もう問答無用という感じで流れを引っ張っていくと。一人で復讐することの是非で揉めだした玄蕃と先斗に対し、明は解決するにいい方法があると言い出す。何かと思ったら相撲なんですか。
(なぜ相撲なんだろうと少し調べると、明が行司の格好したことあるからとか、ニチアサではイケメンに相撲取らせたがるとか、諸説あるようでした。自分は何が何やらサッパリですorz。)
しかし相撲で決着がつくわけもなく、玄蕃は今でないと仇のディスレースに届かなくなると焦りを見せるのみ。これに対して明は「そうか、死に場所を探しているんだな」と言い出し、自分語りを始めると。意味深なアドバイスのようでいて、しかし意図がよう分からん(^^;。
が、すぐにハシリヤン側から引っ掻き回しだしまして、イターシャが手違いでレールにイグニッションキー挿して作った苦魔獣センログルマーの電車ごっこですね。止まると爆発するらしい。仕掛けたサンシーターも既に巻き込まれてますな。
このカオス展開を救ったのがトッキュウ1号ですね。来てくれてたのか。解決方法はイマジネーションで作ればいいらしい。環状線路を出現させて電車ごっこを誘い込み、車両切り離しで爆発させずに電車ごっこを終了させると(なぜそうできたのか、自分にはよう分からんのですが、まあいいか)。
後は苦魔獣センログルマーとの等身大、続いて巨大戦ですが、今回は上手い具合に(?)ビュンディーが電車ごっこ酔いの体調不良となりまして、トッキュウオー参戦。が、任されたブンバイオレット/先斗が操作を分からず混乱でピンチか。と思ったら、ブンブンコントローラーで操縦できちゃうのか。ビュンビュンマッハーとトッキュウオーって互換性あるみたいですね。
トッキュウジャー名物(でいいのかな?)の入れ替わりバトルもありまして快勝ですが、玄蕃は参戦せず。明はそういう玄蕃に「死に場所か。仲間がいるんだ、お前にもいつか分かる」と、これまた分かるようで分からないアドバイスをして去ると。このアドバイスが伏線として、次回で回収されたらお見事となりそうな気がします。
最後はトッキュウ1号の変身を解いたライトが「俺には見える、お前らが夢をかなえるのが」と独り言で締め。こちらは観ているこちらには当たる予言として、きちんと届くメッセージでありますな。
それにしてもカオスでありましたが、次回「調達屋は譲らない」では玄蕃が決断するようですね。同時にマッドレックスにも転機となるようです。
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - K.K
2024/10/09 (Wed) 21:54:49
定期感想その2です。
●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第25話:夢か使命か)
各キャラクターのこれまでをまとめて頂きまして、大変助かりました。自分ではキャラクターのここまでの経緯を押さえておこうという発想が出てきませんで。「このキャラクターは今までこうしてきたから、今話のこの問題はこう考えそう」とか見えてないと、ドラマ理解が深まりませんね。
それと同時に、解説の端々から連想的に思うことが出てきたりもしました。例えば「仮面の男の活性化で、イナ自身の不安定化に通じる可能性」という点。今、こちらのローカル局で仮面ライダーリバイスを再視聴しているせいか、ギフの活性化でバイスら悪魔に影響する点と似たようなことがあるのかもと思ったり。
今話冒頭ではイナが仮面の男が誰かを確信し、ラストでは指令室の通信映像ではありますが、工部レイジの正体を隠さなくなった仮面の男とイナが直接対峙ですね。これがまだ完全には解けてないかもしれない洗脳に影響するとしたら、面白いことになりそうです。
本編内のつながりですと、「過去と現在をつなぐ中で、失われゆくものを、どう記憶もしくは記録して残すか」というのは、前にイナがハードディスクを破壊しての創造を主張したことを思い出します。その一方で、イナはメタバース動物園を(機能を追加しつつ)そのまま残そうともしていたわけですな。デルタ/モリトのAIイドについては、メタバース内の閉鎖空間に残してました。テーマに対して、いろんな可能性を示唆しているような気がします。
ともかく本編。タイトルが二択を示してますんで、何かを選べば他を失うみたいな深刻なジレンマが発生すると思いきや、割とコミカルかつ気楽に進んで解決した印象です。西大路ヤマトが基本はコミカル要員ということなんでしょうな。脈絡もなく鹿が割り込んできたりしますし。
そのコミカルさと仮面の男がいい対比になっているといえそうです。出だしでは仮面の男の正体を確信したらしいイナですね。そこからヤマトの話に移りまして、シンカリオンは動かせるようになったし、ロボットコンテストは近いしでウキウキ。ただ、依然として鉄道への関心は薄そうで、蒸気機関車に興奮するタイセイに対してヤマトは無関心な様子です。ただし機械としては興味は持っているらしい。
が、ロボットコンテストのほうは実はうまく行ってないわけですね。アイデアが浮かばず、徹夜して作ったのがマトリョーシカ人形風のマトリョー鹿カリオン。「Bパートのバトルでマトリョーシカ使って来るんだろうな」と思ったら、マトリョーシカに至る原因の「いろいろ考えすぎて、変なところグルグル回った」のほうでした(^^;。
それでも徹夜するくらいですから、ヤマトはシンカリオン運転士よりロボット作りのほうに傾いていそう(以前のアカネの陸上の悩みとはちょっと違う感じ)。が、ロボット仲間の2人は「シンカリオンのほうはいいのか」と心配する様子がありますね。それを察したヤマトは「夢(ロボット)は楽しいけど、使命(シンカリオン)はしんどい」と言ってのける。が、仲間には本心ではないとバレてる感じですね。
そこへアンノウン出現ですが、タイセイらは自分たちが迎撃するから、ヤマトはロボットコンテストに行けと。いったん応じたヤマトですが、鹿にツッコミ入れられ、仲間から説得され、川で水垢離したヤマトはシンカリオンを選択。まあ、シリアスからは遠いジレンマでしたな。
が、ヤマトが指令室に駆け付けますと、戦闘中のタイセイらからロボットも運転士もやったらいい、どっちか諦める必要はないと励まされる。結局、何も失うものはないってことですな。もっとも今回のロボットコンテスト競技には加われなかったんですが、仲間がマトリョー鹿も使ってくれての優勝(どんなミッションの競技だったんだろう?)。役割としては事実上の参加といっていいんしょう。
今話のアンノウンは解体工事用車両を複数組み合わせたような敵ですね。しっかりした土台の上に4本の巨大なアームを持っていて、前後左右に隙がない。が、シンカリオン側は機体数の利があり、タイセイらがアームを押さえておいて、ヤマトが突っ込んで「グルグル回す」要領で上下に解体・分離、メインの上部を葬り去って決着と。
まあ、めでたしめでたしだなと思ってましたら、タイセイらが不在の大宮に黒い新幹線とアンノウン出現。イナには誰が侵攻してきたか分かってるわけですね。通信で出て来いと求めますと、仮面の男もイナと顔見知りの工部レイジとして応える。このラストで一気に緊張高まりましたが、次回「追憶」ではレイジについての回想メインになるみたいです。最初期の新幹線とそのシンカリオンが予告映像に見えますが、レイジが運転していたようですね。
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - Shiny NOVA
2024/10/10 (Thu) 22:25:21
定例感想です。
★ガヴ
今回はヴァレン初変身ってことで、絆斗くんがはっきり改造されました。
平成以降のライダーでは、ベルトとの融合や、生体変化、モンスターとの契約などはありましたが、改造という昭和演出はなかったので、ちょっとレトロな感覚ではあります。
それにポップでCG満載なガヴの戦闘スタイルに比べて、手術直後の体調不良もあってか、ヴァレンのバトルは非常に泥くさいというか、チンピラのケンカ風味になっていて、
使い慣れていない銃も至近距離でないと当てられないし、格闘戦の最中に銃を取り落としてしまうし、ここまで初陣がピンチの2号ライダーがかつていたろうか、というぐらい手に汗握る戦闘だったな、と思いました。
割とライダーのバトルって、勝つときは余裕勝ちで、負けるときは定番のピンチで、ギリギリのせめぎ合いとか、這いつくばっての一瞬の隙を突いての勝ち、というのがあまりなくて、ある意味、段取りじみた戦いに慣れていたのですが、
今回のヴァレンは、CG描写もほとんどなく、接戦って感じで、激闘の末に気持ちで勝った的な見せ方。
これに近いのが、平成ライダーではアギトのG3だったけど、G3は武器が通用しないのと、制限時間のためにバッテリー切れで、本領発揮できていないなあ、って感じでしたが、
ヴァレンの場合は、武器自体は一撃必殺の破壊力を持っていたので、それが当てられないから、格闘で相手の動きを封じてから、至近距離で撃ち込んで……と質が違う。
ともあれ、ガヴとの演出の違いが、今後は楽しみの一つだな、と。
正直、CGだらけのガヴのバトルは、凄いとは思っても、気持ちが乗るスタイルではなかったので、いかにも体を張ってる感の強いヴァレンのスタイルが続くなら、大きな楽しみになるか、と。
なお、最初は武器が銃と聞いて、遠距離からのスタイリッシュな射撃スタイルを連想していたので、
攻撃が当たらないのを見たときは、敵を脅すためにわざと外して威嚇しているのか、と思ったら、変身者が射撃未経験だから当てられないと理解したときは、おおって思ったりも。
すると、銃を当てるための練習風景も見られるのかな、とか。
次回は、ガヴもチョコで変身して、銃を使うみたいなので、両者の戦闘スタイルの違いが比べられるかもしれませんね。
で、ガヴとヴァレン、ショウマと絆斗が互いの正体を知らないままに、付かず離れずの関係をしばらく維持しそうか。
これも、平成ではアギトの前半ですね。変身前に顔見知りであっても、変身後は互いの正体を知らない同士。
まあ、近年ではドンブラザーズがそうでしたが、令和ライダーではあまり正体不明ってことはなかったですね。
いろいろと演出が、レトロなのを、令和ちっくではないと思いながら、懐かしい感覚を覚えているのが今、と。
★ブンブンジャー
本編もさることながら、強化アイテムのジャケットをミシンで縫っているという描写が新鮮でした。
これまた、レトロなものづくりですな。
そして玄蕃と先斗のぶつかり合いで、互いの本音がぶつかるドラマ演出も好きですし、
孤独に突っ張っていた経験持ちの先斗としては、玄蕃の現状が、以前の自分を見ているみたいで、分からせたい感情があるのかもしれない。
こういう立ち回りは、大也には絶対できないので、始末屋の不良なりの仁義が上手く描写されていますな。
たぶんに昭和の大映ドラマ風味ですけどね。
まあ、それを言うと、マッドレックスとサンシーターの親分子分みたいな仁義ドラマもそんな感じですけど。
で、トッキュウオーですけど、まさか次回も出るとは思わず。1話限りのゲストかと思ってたら、いつまで貸してくれるのかな、と。
何にせよ、虹野明さんの含蓄ある言葉が、玄蕃さんの心にどこまで響いたかは、次回のパワーアップ回を期待するとして。
普段は調達して来た彼が、もしも大也に「今度はこっちが調達してやった。今までの礼も含めてな」とか言われて、強化ジャケットを渡されたら、感じ入ること間違いないと思いますが、同じジャケットを着る=同じチームの仲間って感じですからね。
次回への期待度が大きいです。
★シンカリオン
ヤマちゃんのノリを見ていると、そこだけ別世界って感じですな。
合体したり、技を発動したりすると、背中に漢字が入って、どこの暴走族かヤンキーかって感じですし、ここにも昭和レトロがまた一つ。
もしかして、来年が昭和100年だからって、いろいろなところで昭和ブームが企画されているのかな。
さらに、次回は工部レイジの懐古話であり、登場するのはシンカリオンゼロ、すなわち元祖新幹線のひかり号。
なお、レイジの出身県は福井県で、リョータも福井出身で、実はつながっているんですね。
ここだけでも、少年時代のリョータを助けたのがレイジだって分かるし、もしかすると、過去編でそういうシーンが出るかも。
さらに、昔のレイジって、タイセイに似ているキャラですな。外見もそうだし、イナ姉さんの言葉(カッコいい人)を大事にしている感じなのも、タイセイの鏡みたいなキャラになってる感。
モリトが番組初期のタイセイに近いキャラで、レイジの過去がタイセイを彷彿とさせるキャラで、
それぞれがタイセイとのつながりが設定に見られる一方、シンカリオンに一番思い入れがありそうなのも、リョータだろうし、相手のレイジが初代シンカリオンの運転士と知ると、適性値がガタ落ちしそうではないか、と危惧したりも。
まあ、そこからどう乗り越えて行くかが、今後の注目ポイントですね。
なお、リョータの適性値が落ちて、SRG合体ができなくなったタイミングで、ガンマ先輩メインのSRG合体2つめが登場すると、燃えるかも、と勝手に期待してみます。
何にせよ、レイジが動き始めたことで、こちらも3クールめ突入で、勢い付きそうですな。
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - K.K
2024/10/15 (Tue) 14:16:38
定期感想その1です。
●仮面ライダーガヴ(第7話:仮面の下はどんな味)
前話で「ゴチゾウ」がまだ劇中では命名されていなくて驚いたんですが、今話では「ガヴ」も「ヴァレン」もそうだったとは。「仮面ライダー」はガヴ世界では(一部には)既に知られていたようですが、総称みたいなもののようですね。
各々のライダーの固有名は本人が名乗るのが基本なのかな。今話ではショウマと絆斗がライダー姿で会って、それぞれ名乗ると。さらに互いの素姓もある程度は話しまして、敵ではないことだけは確認できました。
もっとも、無表情のライダー姿で身振り手振りを交えない冷静な見かけの裏で、内心では焦ったり喜んだり忙しいわけですね。特に絆斗がいちいち動揺するのがちょっとクスクス来ます(ショウマはそこまではない)。そこは絆斗が「はぴぱれ」を訪れ、生身のショウマと(互いにライダーと知らず)話したときにも表れてました。
絆斗は気持ちが動きやすいタイプなんでしょうな。だから、直近では師匠の死が受け入れられず、しかし涙してました。ガヴがヒトプレスから人間を解放したのを見るや、感激して味方と信じ、怖がる人々に必死に訴えもする。気持ち次第では面倒臭いことにもなりそうですが、それでも好感は持てます。
もっとも、今話ではそれゆえにせっかく言葉を交わしたガヴ/ショウマとは中途半端な理解になったのかもしれません。師匠の仇討ちはなったとはいえ、絆斗としては依然として母親の消息は不明(死亡は覚悟してるんでしょうけど)。事情を知ってそうなガヴには根掘り葉掘り聞きたかったはず。
ですが、自分(絆斗)の正体はまだバレてはいけないとテンパって誤魔化す気持ちが働いたゆえ、なあなあで済ませちゃった感があります。一応、先輩ライダーのガヴに対しての後輩ライダーのヴァレンと互いに認識はできました。2人とも「改造人間」でもあると。(人間界に潜伏する)グラニュートが共通の敵とも知った。
が、絆斗はショウマが同じ人間だと思い込み、ショウマも絆斗がグラニュートだと勘違いしてしまう。そこはショウマが「出自のストマック家」を隠したかったことが直接の原因ですが、絆斗がもうちょっと詳しく聞いていれば互いの正体が分かったでしょう。かつ、両者の事情と性格から考えて、種族を超えてバディ足りえる端緒になったはず。
さらに、ショウマや絆斗を改造した人物についても、ですね。酸賀やデンテはどうも一癖ありそうですんで、ショウマと絆斗が突っ込んで話をできれば、酸賀とデンテのおかしな点を浮き彫りにしたり、彼らに妙なことをさせないような工夫もできたかも。
しかし詰めが甘くて、大事な部分で勘違いを残したままの味方認識となりました。両者が隠した部分がいずれ禍根とならないか、不安になってきます。もっとも、すんなり分かり合えるより、対立を経たほうが信頼は深くなるでしょうから、今話の流れはこれでいいのかもです。
ともかく本編。冒頭は上述の通り、ヴァレンとガヴが互いの正体を知らないままの遭遇ですね。勘違いしたまま別れたのは不安要因と申した舌の根も乾きませんが、2人の会話にはホッとするものがありました。たぶん、自分には酸賀やデンテが非常に不安なキャラクターに見えているせいだと思います。ヴァレンとガヴだと内心さらけ出す演出のお蔭で、悪気のなさがはっきり見て取れます。
続いてストマック社のシーンとなりますが、自分が勘違いしていた点にまたも気が付きました。人間界に派遣される「バイト」って改造されてたんですか。てっきりグラニュート生来の能力で暴れてるんだと思い込んでました。今話のゲスト敵グラニュート・ディーンがニエルブに再改造されてますな。ただ、何の狙いかはちょっと分からず。
OP後は日常パートで幸果とショウマが大叔母:宝屋敷雅子の豪邸で家事代行バイトですか。宝屋敷雅子は若いアーティストを住まわせて支援してますね。アーティストの1人は立彫珠希、彫像作ってますな。悩まない性格らしく、行き詰るとショウマに感想求めたりする。ショウマがうっかり彫像の腕を折ってしまっても「それだ!」と喜んでしまう。自分のインスピレーションを信じている感じですね。が、今話ではそこが災いしたかも。
もう1人のアーティストは画家の絵川末継。こちらも行き詰っているようですが、誰にも助けを求めないタイプらしい。幸果らが家事などで騒々しくても辛抱する我慢強さはあるようですが、直接に励まされるとつらいらしい。ついに爆発して幸果に塗料を投げつけてしまう。このときの幸果の反応がちょっと気になります。怒りかけたんですが、急に戸惑いしおれて謝る。過去に悪い結果となった類似体験あったりするのかも。
とりあえずバイトは終わり、失敗続きのショウマは次はお留守番決定。デンテのもとに赴いてみると、ゴチゾウが見たものを映像再生する便利グッズができてまして、情報収集に役立ちそう。絆斗のほうは酸賀からゴチゾウを補充してもらう(やはり使い捨てだったか)。が、2つのシーンで大事なのは酸賀やデンテに「自分以外に改造手術できる者がいる」と知られたことかもしれません。
一方、宝屋敷雅子邸に美術商らしき岩清水克美が現れる。再改造受けたグラニュート・ディーンですね。立彫珠希をパリに連れて行くと見せかけて、ヒトプレスにしてしまう。。声がかからなかった絵川末継は複雑な気持ちみたいです。実は九死に一生だったわけですが、そんなこと知る由もなし。
そして555ばりのニアミス、生身のショウマと絆斗ですね。一応、互いに誰かは認識する程度に知ってますが、絆斗が幸果に頼んでライダーを探っている点が急所になってる。ゴチゾウもあわや露見するかというギリギリ。さらにショウマは例のゴチゾウ映像から、絆斗は新聞情報から失踪したアーティストと美術商に行き当たると。
2人とも画廊に行き着くわけですが時間差ありまして、まずショウマがグラニュート・ディーンと戦って倒す。その後に画廊に辿り着いた絆斗の前に、ストマック家長女グロッタが現れて続く。いきなりの幹部遭遇はピンチですが、絆斗が「グラニュートは人間に化ける」と知ったのは大事な収穫かな。
どうでもいいことですが、どうも自分は変に勘繰りすぎになってるみたいです。立彫珠希がハンマーを持ったのが左手でした。グロッタが双子に会ったときに短い杖を持ったのも左手。もしかすると同一人物か、と思ったんですが考えすぎ。グロッタは長くした杖を右手で振り回してましたし、それ以上に2人が同一人物である必然性が全くない。些細で偶然な部分一致で妄想してしまうのはどうも良くない。たぶん、ガヴの物語が不安になってるせいもあるかもしれません。
●爆上戦隊ブンブンジャー(第33話:調達屋は譲らない)
前話ラストでは「果たしてマッドレックスは生き残れるのか?」が注目ポイントでした。それも「生き延びてリベンジして欲しい」という期待が生じる流れを感じました。が、散ってしまいましたな。期待と外れたんですが妙に満足度高い。観終えてみますと「ああ、そうか。こういうのが観たかったんだ」と納得する運びです。
マッドレックスがディスレースのクグツたるフューリーにされるも記憶が戻り、しかしそれを隠して従い続けるのか、疑問でありました。が、今話で理由が判明。1つには逆らえば処分できる仕掛けがあったようですね。今話で判明した自爆システムは、おそらくはマッドレックスをパーツから再生した時点で組み込まれてたんじゃなかろうか。ディスレースにとっての多重の安全システムですな。
しかし、それだけではマッドレックスが死を覚悟の反旗という可能性が残る。実際、マッドレックスはブーンレッドに自分の始末を依頼したわけですから死を選ぶことに尻込みしますまい。
(今話でようやく気が付いたんですが、マッドレックスはブンレッドをブーンレッドと呼んでいたようですね。そう気が付いて公式サイトを見直すと、マッドレックスの台詞では「ブーンレッド」となってました。全然気が付かなんだorz。)
そこでディスレースはマッドレックスの中ではなく外にある弱点を突いていたわけか。つまりサンシーターですね。今話ではマッドレックスの代わりにサンシーターをクグツにすると、ディスレースは言ったわけですね。これにマッドレックスが『そんなことは許せない』という風に反応してしまう。マッドレックスは自分がディスレースの求めに応じられないとサンシーターが危ういと見ての隠忍自重だったらしい。
そういうマッドレックスと対比になるのが玄蕃ですね。前話でトッキュウジャーの虹野明に「死に場所」を示唆されたせいか、玄蕃は自分と同じくマッドレックスも死に場所を求めていると思った模様。が、問いかけられたマッドレックスの答は「俺はもう死んでいる」。が、「テメー(玄蕃)はまだハンドルを取り戻せる」。ディスレースに全てを奪われた点は同じでも、その先は違うというわけですね。
何が違うかと申せば、これも虹野明が言った「仲間がいるんだ」であるようです。迷った玄蕃がブンブンジャー拠点に立ち寄ってみますと、予見して待っていた調が「チャンピオンジャケット」(新装備だったんですか、これ)を渡す。仲間である証しですな。大也のメッセージは「夢や希望は誰にも奪えない」。この場合は「仲間がいる限り」という前提条件あるんでしょうね。
マッドレックスとて慕ってくれるサンシーターがいる。けれど、共に戦う仲間といいよりは守るべき部下といったところ(マッドレックス vs ブンブンジャー最終決戦時にはよく見えなかったポイントです)。サンシーターとて、いずれはマッドレックスが背中を預けるに足るようになるかもしれませんが、現時点では力不足で仕方ないですな。
マッドレックスは記憶が戻ったことをハッキリとディスレースに知られ、さらなる強制デバイスを埋め込まれる。自我を奪い戦闘マシーンにしてしまう違法パーツ、と決戦の場に知らせに来た玄蕃の調達品は自分自身。ブンブンジャー拠点での流れからしても、期待通りの復帰です。
そして玄蕃以外にも「チャンピオンジャケット」があるわけですね(ただし先斗の分はないらしい、やはりブンではなくビュン系列だからか?)。これって戦闘用の新装備でしたか。デザインの趣向として面白いですな。こういう強化フォームって、以前にあったかしらん。ちょっと自分には覚えがありません。
そしてマッドレックスとのバトルに入るわけですが、「あれ?」となります。なぜか本気の一撃は左腹だけを狙ってる感じです。鈍い自分も二撃めでようやく「ああ、そこは違法パーツの位置」と気が付き、「大也らはマッドレックスを倒さずに解放するつもりだ」と嬉しい気分に。
その期待通りに違法パ0つだけ破壊に成功。やったと思いましたが、そこから突き落とすドラマ展開ですか。ディスレースが仕掛けておいた自爆装置が起動しちゃうと。そっちが作戦の本命だったらしい。が、自我を取り戻したマッドレックスは思惑通りにはさせず、一人で宇宙まで飛び出して無音の爆発と。
ディスレースのアジトへ突っ込んで道連れという手段もあったんでしょうけど、万が一サンシーターがいたりすると巻き添えにしてしまうから避けたんでしょうな。
実際にはサンシーターは冒頭から苦魔獣2体を引き連れて、終始外で奮戦でしたが。活躍すればマッドレックスの記憶を戻すとディスレースに言われての頑張りですね。苦魔獣2体はブンバイオレット/先斗に倒されますが、サンシーターはマッドレックスの記憶を戻してもらうまでめげない。
が、すぐにマッドレックスの死を知るんでしょうな。次回「 夢を運ぶクルマ」ではサンシーターがマッドレックスの弔い合戦に立ち上がる模様。同時にようやくハシリヤンのボス:ワルイド・スピンドー登場ですか(ラスボスかどうか、まだはっきりしない)。ボスがディスレースをやり過ぎとして処罰~葬る可能性もありそう。そこから、懸案のISAとハシリヤンの癒着とか、キャノンボーグのヤクザとの結託とか、謎を明かしてくれるといいなあ。
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - K.K
2024/10/16 (Wed) 17:53:18
定期感想その2です。
●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第26話:追憶)
工部レイジの過去編で、イナと絡めての回想ですね。今話はその前半といったところで、夢を追って上昇していく明るい感じ。ただ、ちょっと歪みといいますか、不安な描写もちょっと見受けられるようです。
冒頭はレイジと母の死別ですね。父は既に他界しているらしい。母は病床にあって、レイジに最期の言葉を言い残してます。「苦しんでいる人を助けられる『カッコいい人』」になれ、と。両親はその志で医師をしていたようです。
ただし、レイジには「医師でなくてもよい」と選択の幅は残しておく。その理由はおそらく、親類縁者など頼る当てがないからみたいです。なにせレイジは児童養護施設に入るわけで。そこから医者を目指すのは可能ではあると思いますが、相当の苦労を伴うはずです。そこまではいい、ということなんでしょう。
ともかくも事実上の天涯孤独のレイジは児童養護施設へ。年下に対しては、なかなかいいお兄ちゃんであるようですね。入院中のアオイの見舞いに行きたがるトオルの面倒をよくみてますし、トオルからも慕われているようです。その後、アオイの見舞いにも一緒に行ってますね。アオイは透析が必要なほど悪化した腎臓病らしい。レイジとしては母と重なって見えるものがあるんでしょう。
今話の時期は中学入学ということですね。学校のほうのドラマはイナとの遭遇からですか。既に学校のデータベースに侵入して、担任となるカドミチの情報を入手、しかし悪びれない。ちょっと危うい感じで、レイジも戸惑う感じあり。ですが、相性はよさそうですね。イナのあけっぴろげなところが功を奏しているのかも。
レイジは「苦しんでいる人を助けられる『カッコいい人』」を使命感として持っていて、偶然でしょうけどイナは「何かを守れる『カッコいい人』」が信念。「カッコいい人」が共通なんで、話が合いやすいんでしょう。そう2人で話すシーンでは、イナは弟タイセイを連れており、レイジは同じ施設の年下のトオルを連れているのも似た境遇を感じさせます。
が、やっぱり決定的に違う何かがありそうな感じ。レイジの「カッコいい人」は母の最期の言葉という、外から強く与えられたもの(下手すると縛られるものになる)。イナの「カッコいい人」はおそらく自ら感じて考えた自発的なもののようです。その差が闇に堕ちるか否かを分ける可能性がありそう。
そう考えてみますと、レイジが「ボランティア同好会」と言って引かれたという経験も意味深な気がしてきます。ボランティアって、別に引くようなものではありません。まあ、同好会まで作りたいというのはちょっと驚くかもしれませんが、引く方向ではなく「立派」という印象のはず。実際、カドミチはそう反応したわけで。
何かレイジの態度に思いつめたものがあるのかもしれません。カドミチと話したときには、既にERDA所属で大抵のことに驚かないカドミチと、おそらくあっけらかんとしたイナがいたこともあって、レイジの態度が和らいでいたのかも。
この時期のアンノウンは既に各地を侵食しているようですね。本編内の現時点での仮面の男/レイジが操っている状況とは違う。大宮の運転士としては、カドミチが年齢的に限界を迎えつつありながらも頑張っている。そこへ適性値が高く、年齢的にも運転士向きのレイジが現れてくれたと。
カドミチはレイジを勧誘しようと焦り気味ですが、ERDA創設者にして当時の本部長:鍋島チクゴが押しとどめる。このとき室長で現本部長の浜カイジのような冷酷さはなさそうです。態度もフランクですね。かつ、鍋島の態度はシンカリオン設計からも来るらしい。シンカリオンって、本人の意思なくして力は発揮できないように設計してあるわけでしたか。適性値とも絡みそうな設計しそうですな。
運転士はレイジの気持ち一つに任されたわけですが、アンノウン出現を機にやると決心すると。そこもちょっと不安要素あります。動機(の一部)として、現運転士のカドミチがレイジの「ボランティア部」に引かなかったから、があると。恩返しというのは分かりますが、自発的ではない。
それでもレイジは運転士としては能力が高いようで、最初期型のシンカリオン0で敵SL型アンノウンを撃破(この頃は敵も鉄道モチーフらしい)。上手くいっているようですが、またも不安要素。凱旋のレイジがガクッと崩れ落ちてます。どうやらシンカリオン0は運転士に負担を掛けるらしい。これを見ていた浜カイジ室長(当時)はどう思ってたんだろう。
あれれと思っていると、イナがまたITヤンチャしてセキュリティを突破、嬉しくて興奮気味に指令室になだれ込んできて続く。次回「崩壊」では、今話では温和さを見せていた鍋島チクゴに異変が起こるらしい。今話ラストでバトル後に膝をついたレイジの異変に絡むものだとすると、それが闇堕ちにつながるのかも。予告映像ではまるでメタバースで異変があるようなエフェクトがありますが、たぶんそれがレイジが昏睡状態に落ちった訓練中の事故なんでしょうな。
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - Shiny NOVA
2024/10/17 (Thu) 09:26:02
定例感想です。
いよいよ来週からウイングマンの放送が始まるので、そちらも楽しみにしつつ。
今週はDMMで先行配信が見られたそうですが、予告編映像も含めての注目部分をば、箇条書きに。
・初変身時のアクションは、さすがに坂本監督らしく力が入っていて格好良いらしい。
・空から落ちてくる異次元人ポドリムスの少女アオイを助けたことで始まる異次元ストーリー。アオイの衣装が原作ではカラフルなビキニ調レオタードだったのに対し、露出度を抑えた白一色のやや硬質素材の衣装。露出度や素材はともかく、色合いが白一色というのが映えないかな、と思いつつ、黒いウイングマンとの対比があるようで。まあ、アクションで動いてみると評価が変わるかな。
・賛否両論っぽいのが主人公の健太のヒーローマニアっぽいオタク部屋。東映の合体ロボの玩具やポスターなどを中心に、原作以上にすごいことになっているらしいですが、原作が80年代半ばなので、戦隊シリーズも始まって10年経ってない。ネタがデンジマン、サンバルカン、ゴーグルファイブと宇宙刑事ぐらいですが、今回は50年近い蓄積があって、主に新世紀の平成玩具がいろいろ。
ただ、高校生がこれだけの玩具をどうやって集めたのか? というツッコミが。幼少期に親が買い与えたもの……だと、年齢的に10年そこらの前の作品なら納得(2010年辺り)しても、それ以前だと収集困難。子供のときからのヒーロー好きを通り越して、30代以降のレトロなヒーロー玩具コレクターの域に達していて、リアリティに欠けるという意見が。
親もヒーローマニアなら分かるけど、そういう設定ではないので、高校でバイトして買ったのか、それとも知り合いのヒーローファンから捨てる際に譲り受けたのか、いろいろ考察材料になっているような。
・ともあれ、原作では80年代当時の現役数年前のヒーローコレクションだったのが、実写では種類が多すぎて、健太のご贔屓のヒーローが何なのかかえって分からなくなっている混然状態とか、純粋に監督の趣味なのでは? とか、健太のオタク趣味についてあれこれ言われているのが目についた。曰く、どの作品が好きなのかリアルに判断できないそうで、個人よりもレトロ玩具屋の陳列棚状態とか。
・個人的には、玩具ばかりが目立って、雑誌などの書籍資料がどれだけあるかを気にしますが、たぶん玩具に金を使って、本はなさそうだな、と(80年代は特撮雑誌もそれほどなかったし、まだアニメのグリッドマンの内海の方がリアルな円谷オタクって感じ)。
まあ、健太の場合は、情報よりもグッズなどの物派なんだろうな、とか。でも、オタク師匠的な人物はいそうにないなとか、個人的なバイブルは何かとか、そういう観点で語れそう。
・あとはコスプレ用の赤いウイングマンスーツが注目点かな。原作では中学生の手作りなので、ボンドで留めた羽などのパーツがポロッと落ちるような残念仕様なので。
でも、コスプレという概念すらあまり一般的でなかった80年代に比べて、現在は技術力も格段に上がっているそうで。
・気になるのは、健太がスマホなどの情報機器をどう扱っているかですね。その辺は昭和レトロで行くのか、現在風にブラッシュアップしているのかも気にしつつ。
以上が、番組1話を見る前の自分の注目ポイントです。
何にせよ、80年代当時はSFアニメブームの陰で、特撮ヒーローオタクの萌芽はあっても、今ほど一般認知はされていない時代。
どちらかと言えば、スターウォーズの影響で、海外SFの方に注目が集まって、そちらに追いつこうと技術力の向上、そして復活ゴジラの流れと、JACによるアクション演出に主流が。
他にはガンダムを中心にする模型ブームがありましたが、レトロヒーローに注目が当たるのが、海外でロボコップが公開された80年代後半から90年代にかけてですな。
健太は先駆的なヒーロー好きとして造形されたキャラですが、令和の今だとどういう扱いなのか。
特撮ヒーロー好き芸能人とか普通に認知されている時代で、健太の疎外意識みたいな部分はあまり強調されないかも、と思いつつ。
★ガヴ
改めて、感想です。
ショウマと絆斗のコミカルな対面式を経て、付かず離れずの先輩・後輩という認知で関係性が紡がれた、と。
面白いのは、変身後の人間関係がガヴ先輩とヴァレン君なのに対し、変身前は上下関係が逆転することですね。
バイト見習いの年若い社会人デビューの少年と、少し年上の社会人お兄さんという感じ。絆斗は幸果さんと対等な感じだから、ショウマから見たら目上感覚なんでしょうが、
変身前と変身後の上下感覚の入れ替わりがドラマ構造として面白くなりそう、と思ってます。
キャラの絡みが連続ドラマ風に紡がれていく中で、対比される部分も。
例えば、敵のストマック社が闇バイトとか用語がいちいち反社ブラック企業めいているのに対し、幸果さんの何でも屋的な職業描写が本格的になって、「経営者として新人教育」という観点で、お仕事ドラマ的な見せ方が出てきた。
ブンブンジャーもそうですが、未来とかのお仕事描写によって世界観にリアリティを感じさせる一面も。
で、ショウマは失敗を重ねながらも、吸収力は高そうなので、ドジな新人描写は序盤だけかな。
ライダーとしての熟練度は、やはり本家だけあって、たちどころに武器の扱い方も習得して、初の銃器戦も圧倒的な連射で、攻撃が当たらないにも関わらず、相手を寄せ付けない一方的なバトルで追いつめる。
この辺は変身前の身体能力や、実戦経験の積み重ねもあるのでしょうが、危なげなく勝つと言ったところ。
一方、試行錯誤中のヴァレンは、いきなり幹部の姉さんに行き当たって、大ピンチ!? でドキドキ続いた、と。
次回は、ダブルライダーの初共闘が見られるようですが、一方で幸果さんの方も日常お仕事ドラマでピンチ的な流れが。
ガヴの怪人退治は成功しつつ、他のキャラでピンチドラマのまま、連続ものらしいドキドキを維持している流れですね。
きれいに2話完結とはならずに、毎回がピンチで次回への引きを残して続く感じなのかな。海外のヒーロードラマの『フラッシュ』にも通じる作劇構造ですな。
序盤のキャラの人間関係や作劇パターンを固めつつある段階を楽しみつつ。
PS.ブンブンジャーとシンカリオンは、次回書き込みにて。
何でも本日の昼間に、モリトに関して重大発表がありそうで。新運転士の告知で、発表されたシルエットがモリト。
運転士になるのは想定内ですが、果たして乗る機体の種類は何なのか?
また、話数的には3クール突入なので、エンディングも新仕様に変わるのでは、と思います。今のところ、エンディングにはガンマ先輩の機体までしか映っていないので、ツクモやヤマちゃん、それにモリトも登場するのでは、と。
また、仮面の男とレイジがエンディングではどう扱われるのかを気にしながら、今のレイジ編も見届けたく。
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - Shiny NOVA
2024/10/18 (Fri) 00:01:12
続きです。
先にシンカリオンから。
★シンカリオン
公式サイトにて、モリトが運転士として正式に公表されました。
搭乗機は、ドクターイエローです。
ドクターイエローは旅客車ではなくて、線路の点検や保線作業のために走らせる乗り物で、定期運転させる新幹線ではないため、鉄道マニアでも見かけることは稀というか、幸運をもたらす車両扱いだとか。
過去作では、ドクターイエローは引退した元運転士がピンチの若者を救出するために駆けつける非常用の大型機体で、非常に頼り甲斐のあるメカではあるものの、長時間の戦闘には向かない緊急出動用の切り札という印象が強いです。
逆に言えば、出動回数がレアなので、負け知らずというか、攻撃力よりも防御力に特化した機体なので、安心度が桁違いというか、それでも主役機に必要な派手な破壊力は持たない。
まあ、おとなしいモリトの性格には合う機体かも。
で、今回のドクターイエローは、先頭車両の他に後続車両と合体してグレートドクターイエローに強化されて、単体でSRG合体並みのパワーを持つとのこと。
え、モリト、美味しくない?
とまあ、モリトの物語の役割が、「メタバースの守護者」的な位置付けとして、明示された段階で、
本編はレイジ主役の過去編ですね。
イナ姉さんと同い年だとは知らなかった。
あと、レイジ以前に高輪先生がシンカリオンゼロの運転士ということも初めて知った。
過去編を見て、「え? そうだったの?」と新しい情報がいろいろ入って来て、パズルのピースが次々ハマっていく快感を覚えた回です。
見る前は、てっきりイナ姉さんが年上で、「格好いい人になれ」のセリフもタイセイ同様、イナ→レイジに送られた言葉かと思い込んでいましたが、実は死んだ母親の遺言だったわけですな。
すると、レイジも「何かを守るためにERDAを倒さないといけない。そのためにアンノウンを操る」という謎行動に出ているのですが、本人の意思なのか、それともアンノウンに操られているのかは謎のまま。
少なくとも、レイジが運転士になる前からアンノウンが活動しているのは確かなので、結局、アンノウンの正体が謎のままなのは変わらず、と。
レイジがラスボスというよりは、さらに黒幕がいるのでしょうが、レイジを正気に戻せたら、アンノウンの謎も解けるのでしょうか。
3クールがレイジとの決着メインで、アンノウンとの決着が4クールという構成かな。
ともあれ、話数的には、2クールと3クールの橋渡しの回なので、次回の謎解きからの新展開を楽しみにしつつ。
あと、攻めて来ているハーデスシンカリオンに対して、単独で止めようと発進したガンマ先輩が、ピンチという状況ですよね。
タイセイたちは間に合うのかな。
次回が、レイジ編の後編で、その勢いで、ピンチのガンマ先輩を助けるために、タイセイたちだけでなく、ツクモやヤマちゃんたちも含めて、一大決戦に流れ込む可能性も想定しつつ。
まだ一度しか披露していないSRG合体や、タイセイの大技グランクロスもそろそろ再披露の時かなあ、とか。
★ブンブンジャー
玄蕃さんの帰還と、ジャケット装着しての強化と、マッドレックスの散華まで盛り沢山のイベント回でした。
次回は、新メカ登場と、敵組織のボスの登場、そしてブンドリオの過去の秘密が解明されるようで、物語の大きな転機になる模様。
ドラマ的には、やはり「いい人じゃない」ブンドリオの自嘲する理由ですね。
玄蕃が帰って来て、今度はブンドリオが離脱する可能性もありますが、ロボ販促を考えると、ブンちゃんがいなくなると巨大戦が困るので、どうなることやら、と。
>ジャケット装着してのパワーアップ
戦隊でのパワーアップだと、強化アーマーを装備してのゴテゴテしたパワーアップが主流で、ジャケット羽織るだけってお手軽じゃないか? という意見ですね。
過去作では、シンケンジャーのパワーアップで、侍が陣羽織をまとってスーパーシンケンレッド(レッドのみ)というのがありまして、それ以来の軽装パワーアップだと思います。
ただ、仮面ライダーゴーストで、パーカーと仮面を交換してのフォームチェンジがあって、これもパーカーと幽霊のイメージをつなげて、演出で上手いなあ、と思っておりました。
さて、このジャケットを着込むだけのお手軽パワーアップに、予算削減の手抜きではないか、という意見も一部にあったのですが、手抜きだったら119の強化レッドも余裕はないはずで。
119の場合は重武装で、戦隊の場合、軽装スーツによる身軽なアクションというのが一つの売りなのですが、それが重武装になると当然、動きにくくなる。
すると、飛び道具を使うか、CGで動きを補うか、必殺技限定フォームになるか、ということで、軽快なアクションを損なうことになります。
だけど、今回のジャケットは、ブンブンジャーの高機動な軽量アクションのスピーディーさを損なわずに演出できるという長所があります。
今作のテーマは当然、カーレースなので、重厚なアーマーよりもスピード重視のバトルスタイルを続けようという意図もあって、チームジャケットを羽織るだけで強化、というのはアクション的な理由もあるのかな、と。
さらに、スーツに描かれたエンブレムが、スマホのタッチパネルアイコンみたいに、ジャケットに秘められたブンブンカーの能力を引き出すという演出で、いいアイデアだ、と。
ある意味、全身にカードをベタベタ貼り付けたディケイドのコンプリートフォーム的なものを、もっとスタイリッシュな外見デザインで見せたわけですからね。何ともオシャレなアイデアだと思います。
あとは、玩具商品としてですけど、戦隊は玩具だけじゃなくて、この10年以上の間、アパレル商品、つまりジャケットや衣装絡みで商材を扱っています。
変身前のメンバーがよく着ているチーム衣装なんかを通信販売で売っていたりするわけですが(特撮雑誌なんかで宣伝してる)、いわゆる、コスプレとかなりきりグッズですね。
このジャケット、子供用のなりきり玩具として売れるのでは? とか、思いますね。
そして、今回の演出でお気に入りは、レッドの背中のエンブレムを、全員で順番に押しての必殺技。
背中を押すという合体攻撃を、こう見せるか、と。
ともあれ、これから涼しく、あるいは寒くなって行く季節で、ジャケットを身につけるのは、スーツアクターさんの保温とか、商品販促としてもいい時期じゃないだろうか、と思ったり。
で、自分的には、重装備を見ると、アクションの動きが鈍るのでパワーアップも痛し痒しと思っちゃうわけですが、今回は、よりスピードアップって演出ができそうなパワーアップなので、これはこれでいいのでは、と思ったり。
重厚感あるパワーアップは、次回のロボ戦で見せてくれそうですし、元々、軽快な等身大戦と、重厚なロボ戦の2段重ねがシリーズの魅力でしょうし、何を見せたいかの意図が明確なパワーアップだったらいいなあ、と。
>マッドレックスの死
退場が残念ですけど、散ることで魅力が増幅されるキャラもいますからね。
さあ、後はこの退場を受けてのサンシーターがどう立ち回るかですな。
当面はマッドレックスの仇を討つために、ブンブンジャーに敵愾心を燃やすのでしょうが、そこからマッドレックスの真意をどう知ることになるのか。
そして、彼らがディスレースに対して、どう反旗を翻すのか、の流れを期待しつつ。
まあ、負け続けている連中ですが、それでも不屈の根性で足掻き続けることで、悪役だけど憎めない立場が愛されるドラマ演出を堪能していく所存。
ダメな奴でも、筋はしっかり通すのが、彼らの魅力かな、と。
でも、できればブンブンジャーの個別メンバーとの友情劇が欲しいですね。
イターシャと未来のヒロイン絡みとか。
今のところ、玄蕃さんとしか、彼らの個別の絡みがないですからね。3人組の個々の掘り下げがあってもいいのにな、と思いつつ。
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - K.K
2024/10/22 (Tue) 23:16:07
定期感想その1です。
録画機予約していて「ウイングマン」発見しました。テレビ大阪で25日(金)26:10(土曜 2:10 AM)ですね。公式サイトを再確認しますと、テレ大も放映局に追加されてました。テレ東等では22日からで、しかも24:30(0:30AM)で夜更かし苦手の自分でも何とかリアルタイム視聴できる時間です。
が、テレビ大阪のは無理で録画して翌日視聴ですね。TVerはテレ東放映直後からネットに最新話アップしてくれるのかしらん。その辺り、もし感想書くとなればタイミングに影響しそうです。
●仮面ライダーガヴ(第8話:デュアル チョコレイト)
ドラマのメインは幸果だったようですね。前話での絵川末継の逆鱗に触れての失敗の解決が主ですが、副次的にショウマと絆斗を図らずも接近させてました。ただし、2人は幸果(への依頼)に対する内心の警戒が一致したことに気がついてはないんですが。
幸果は前話で絵川末継の悩みにずけずけと踏み込んだ結果とはいえ、末継がペンキをぶっかけらるのはさすがに暴挙。しかし怒ろうとして急に何かに怯えるようにシュンとなって誤ったわけですね。
その態度の急変は今話で一応は説明される。子供の頃から悩める友達を励まそうとするものの、気持ちを分かってないと怒って言い返された経験がいくつもある。そこは分かる。たぶん、自分(幸果)基準が平均以上にポジティブとか、他人の表情の読み取りがちょっと苦手とか。ただし、一歩引いて他人の気持ちを理解することは深い感じです。
それにしても幸果は末継に対して退き過ぎではあるようです。最初は自分(幸果)のミスでペンキを被ってしまったと言い、ショウマが何でも器用にこなず幸果がそんな失敗するはずないと見抜くも「きっと疲れてたんだな」と笑顔で誤魔化す。
翌日のバイトが終わり、末継から事情を聞いた大叔母:宝屋敷雅子が謝りに来るも、幸果は自分が出過ぎた真似をしたと言う。それでようやく幸果も小学校の頃から同じ失敗をしたからと告白する。それにしても、という気がします。
今話での幸果の過去の説明はそこまでですが、たぶん何か決定的な失敗があったんじゃなかろうか。友達を励まそうとしてかえって絶望させて大ごとになり、その部分では未だに立ち直ってないとか。大叔母:雅子が末継を連れずに謝りに来たのが中途半端だったことも影響していたのかもしれませんが。
しかしラストでは末継が謝りに来ると。幸果が褒めてくれた絵をプレゼントとして持ってきてくれてもいるわけですね。そうできたのも、画商のパリへの誘いが嘘と知ってヤケを起こした末継がその絵を破ろうとしたのを、幸果が止めてくれたお陰でもある。代わりに怒ってくれた、と末継は感じてますが、さすがにその怒りがグラニュートを倒すのに役立ったことまでは想像もできてないでしょうな(^^;。
それでも幸果の表情は晴れまして、たぶん励ますことの成功体験になったということなんでしょう。もしかすると、手応えが確かにあったのは初めてだったのかもしれない。今話では詳しくは語られなかった幸果の過去の回想が今後あるといいなあと期待します。表面的には単純で明るくても、そう振舞うのに内心では必死だったりすると、ドラマに深みが出そうですから。
そういう幸果から親しく「ハンティ」と呼ばれる絆斗は、大事な人を2人も失った過去(母親、師匠)はあれども、意外に単純お人好しかもしれません。今話冒頭ではグロッタに手も足も出ずに敗退、止めを刺すまでもないと見做された感じです。それでボロボロながらも酸賀の拠点に戻るわけですが、グラニュートは人間に化けられると知らされる。それでまずは大慌て。
ですが、お腹の口(ガヴ)は隠せないと教えられると、絆斗はさっそく酸賀の腹を強引に見る。もちろん、腹にデカい口などはない。それで「(酸賀は)人間かよ」と舌打ち。絆斗は一応、酸賀もグラニュートの可能性は考えてはいたようですね。しかし、それを酸賀本人から聞いた情報を信用して、酸賀に対しの疑いを解いてしまう。
それだけでも単純な思考だなと思えますが、観察眼も危うくなってますな。酸賀の腹には横に線のあざのようなものがありました。ちょうど、グラニュートの腹の口の位置と大きさですね。前にショウマを追うときには小学生の証言でもきちんと参考にして足取りを掴むほどだったのに、今話の絆斗の酸賀に対する手抜かりはどうなのか。
一応「絆斗は酸賀に対する疑いを解いたふりをした」という可能性も考慮したいんですが、このところの演出では大事なことについては、内心を独白で描写してますからねえ。8割がた、台詞などで描かれた通りに絆斗は酸賀を信用したと考えたほうがよさそうです。
もしかすると、酸賀は絆斗の単純さを利用して、わざとグラニュートの口の情報を漏らしたのかもしれませんが。疑いが間違いと分かると埋め合わせみたいに信用増しちゃったりするのは人情ですから。もしそうでなくても、現段階では酸賀は絆斗より一枚上手なのは間違いなさそうです。
一方、敵の動き。失敗続きで赤ガヴ(ショウマ)についての情報を一部秘匿していた双子(シータ・ジープ)はランゴによりストマック社幹部を解任される。ただし、依然としてストマック家の一員としては残るようですね。今後、この双子が敵側の波乱要因になったりするかな。
前話からはそれを見越したかのように長女グロッタが前面に出てきまして、今話ではヴァレン/絆斗を鎧袖一触で叩き伏せる。が、グロッタはそこまででして、メインは次男ニエルブですな。ただしニエルブ本人が動くのではなく、彼が改造したグラニュート・ディーンのややこしい仕掛けがかき回してくる。
かつ、おそらくは(酸賀が示唆したように)ヒトプレスを使って別人として接触しても来るわけですね。今回も画商でして、サルディーナと名乗って末継を勧誘に来る。が、これを怪しんだ絆斗とショウマにより正体が暴かれる。が、敵の策謀が明らかになることは、末継を見込んだという画商の言い草も嘘と分かってしまうわけですね。
(それにしても変装が見え透いてて(^^;。パーティグッズの鼻付きメガネですよね、あれ。役者さんは前話と違う人のようですから、そこまでしなくても。とはいえ、前話同様にイワシを元にした名前でもありますし、「コイツは変装してるよ!」と観ているこちらに知らせる意図かもしれません。スーパーマンが眼鏡かけるだけで劇中の人が別人扱いするのと似てるのかも。)
前話で倒せてないことは明らかになりましたが、その理由が分からない。ガヴとヴァレン2人がかりのバトルになっても、倒しても倒しても新たに現れる。それを解決したのが、末継のために怒った幸果の手柄。ペンキを被るべきはお前、とばかりに黄色のペンキをぶっかける。これが本物と分身を見分ける決め手となる、
グラニュート・ディーンはそれでも次の手を出して来まして、イワシの大群を差し向けてくる。が、ヴァレンが前話で見せてくれたガンマンモード、今回はガヴもチョコなら銃という構えでして、イワシを全て撃墜し、残る本体を倒して決着。
が、2人のライダーにはまだ難事が残ってましたな。絆斗としては結果的に自業自得の「ライダーを探せ」の依頼でして、ライダーが2人も現れたことで幸果は大喜び、手掛かりになると写真を撮り始める。これはショウマとしても正体に迫られる事態でして、2人のライダーはほうほうの体で逃げ去ると。変身を解いてからも、2人とも別々に、しかし上述の通りにシンクロして幸果を警戒する。
次回「トリック オア ダンス!」はハロウィンネタですか。今話でストマック社はクビになったシータとジープが暗躍するみたいですね。自分的にはそこよりも、どうやら重武装タイプのガヴの新フォームが出そうなんで気になってます。
●爆上戦隊ブンブンジャー(第34話:夢を運ぶクルマ)
ディスレースに「マッドレックスの仇はブンブンジャー」と騙されたサンシーターがが弔い合戦に挑むわけですが、戦場が荒野で暴走。これってマッドレックスだからマッドマックスかと思いました。詳しい人だと「敵が車上でギター持ってるとこまで再現」とか分かったみたいです。またもパロディ/オマージュ、しかも本気であるようですね。
そこは予想外に楽しめましたが、先週の予告から期待したハシリヤンのボス:スピンドーは顔見世程度でした。もっとも、ちょっとだけだからこその不気味な印象が強かった。ブンブンを始末したと虚偽の報告をした追跡隊長をあっさり処刑ですもんね。同時に「ブンブンはそれだけ重要な何か」というのも分かる仕掛け。
ともかく本編。冒頭は玄蕃帰還で再集結のブンブンジャーのお祝いパーティ。射士郎だけちょっと手厳しいですが、玄蕃が頭を下げることで後腐れがないよう計らったんでしょうな。そう雰囲気作りしておいての、新ブンブンカー:チャンピオンキャリアーのお披露目。本来はBBG用とのことで、これのテスト走行でうまいことマッドマックス風の戦場につながると。
が、ちょっと怪しい動きがありまして、ブンブンカーを子供たちに見せる依頼を兼ねてのことで、依頼主がISAの常槍とつながっている内藤。大也の恩師でありますが、ハシリヤンへの情報漏洩ルートにもなりかねない人物ですね。
案の定と言うべきか、ハシリヤン側ではサンシーターがディスレースに言いくるめられて、マッドレックスの仇討ちで意気盛んになってしまう。もっともヤルカーだけは胡散臭いと気が付いている模様ですな。で、エレキギターをイグニッションして苦魔獣:エレキギターグルマー。詳しい人はここで「あ、マッドマックス」と気が付いたのかも。
そんなことはつゆ知らずのブンブンジャーは荒野を爆走。ここで思ったんですが、前話登場のジャケット、運転席に納まるといかにもそれらしい感じがします。レーサーのようでもあるし、レースのサポート要員のようでもある。こういうところも計算してのデザインだったのかしらん。
しかし、サンシーターが苦魔獣:エレキギターグルマーを引き連れて来襲、マッドマックス風カーチェイスを始めると。さらに車上バトルですな。ブンブンジャー側がブンブンカーを届ける任務もあって決着はつかず/つけず、からくも逃れることで戦闘終了。しかしディスレースが追って来る。
ディスレースは直前に電話で「処刑者リストまで見てくれって頼んだじゃん」と話し、贈られた画像を見て「あと俺やるわ」と。ブンブンに見覚えあったわけでね。見覚えというより、ボス:スピンドーお気に入りだったと。なるほど、ハシリヤン幹部がブンブン似のブンブンロボを見ると反応していたのは、そのせいだったのか。
そのことは勢ぞろいしたブンブンジャーの面前でディスレースが明かしてしまう。時期はブンブンがBBGを離れた後ですか。大也らブンブンジャー初期メンバー(大也、射士郎)は知っていてブンブンを迎え入れていたと。しかし知らなかった他のメンバーのショックは大きい模様。射士郎とて、ボスのお気に入りという重要ポジションだったことは知らされてなかったのか。
ブンブンはおそらくはハシリヤンに戻らない決意があるようですが、そこは証明が難しいところ。それゆえハシリヤン所属だったことを明かせば、チームが崩壊すると恐れていたようですね。言い換えれば、仲間を信頼しきることはできてなかった。が、少なくとも未来と錠は信頼が揺るがない様子です。
(この辺り、ダイの大冒険でダイの正体が明かされた後のポップらを思い出すものがあります。)
しかし、BBGでブンブンにライバルながら全幅の信頼を置いていたビュンディーは別。ビュンディーの信頼の深さは、前に飛べないブンブンを励ましたことでもよく分かります。それゆえの可愛さ余って憎さ百倍なんでしょうな。態度を決めかねる(というよりブンブンを信頼したい感じの)先斗を無理矢理引っ張って去ってしまう。
そこへサンシーターら再襲来でして、玄蕃が戻ったものの今度はビュンディーと先斗を欠いての対決。しかもいきなりの巨大戦ですね。が、ジャケットの新フォームに加えて新メカ:チャンピオンキャリアーがあるんで、それほど苦戦しないのか。形勢不利で岩に隠れた苦魔獣を苦も無く撃破。
快勝で意気が上がったせいか、ブンブンはビュンディーにBBG離脱以降のことを打ち明ける決心がついたようですね。それで信頼回復できるかどうかの保証がありませんが、さっき未来が口にした「このチームは隠し事が多すぎるよ」の不安だけは解消できそうです。疑心暗鬼があっては友情どころではないはず。
いろいろ問題発生ながらもなんとかなるか、と思った途端にハシリヤンボス:スピンドーが宇宙から登場。乗ってるのはハシリヤン旗艦でしょうか。豪勢な食事の手を止めず、追跡隊長を「ブンの字」処刑の誤報の責で処刑(ディスレースが密告したせい?)。ちょっと不思議に思った台詞が「ギャーソリン、聞きたくてたまんねえ」です。ギャーソリンってエネルギー源みたいなものと思ってましたが、本当は何なんだろう。
次回「碧き王者」では、チャンピオンキャリアーのロボット形態が拝めるようです。それでディスレースとの決着を付けに行く感じみたい。ドラマはブンブンの過去を明かすようで、それがビュンディーとの和解まで進めばいいんですが。
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - K.K
2024/10/23 (Wed) 21:48:45
定期感想その1です。
実写ウイングマン第1話をTVerで視聴しまして、事前知識ほとんどゼロの自分でも楽しめました。とりあえずネット視聴で感想書き始めようと思いますが、遅れてのTV放映も録画視聴するつもりです。
●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第27話「崩壊)
ERDA創設者の鍋島チクゴ、前話で登場と思ったら今話でもう死亡退場ですね。朗らかで穏やかな態度だったのが、事故死直前には急変、思いつめたような様子でした。ERDAが対アンノウン組織だということは創設者の鍋島が最もよく承知しているはずなのに、急に「アンノウンは危険な相手だ」とレイジに告げてますな。何か新しいことを知ったのか。「でも諦めちゃいけない、戦い続けてくれ」とも言ってまして、まるで己が死を予見したような台詞です。
鍋島はいったん救急搬送されてましたが、事故現場には壊れた端末が残されており、相棒のAIテンダーが一連を見ていたようです。が、端末が停止したのかテンダーの姿も映像から消える。もしかすると、他へ移ったのかもしれません。下手すると、10年後(作中現時点)のアンノウン騒乱はテンダーが関与している可能性もありそう。
その辺りがきな臭いんですが、ともかく本編冒頭から。前話からの続きで平和にスタートなんですが、イナが易々とセキュリティ突破して指令室までたどり着くってどうなんだろう。中学1年生に破られるなんて、ちょっとERDAのシステムは甘くないか。もっとも、それだけイナの腕前が天才的と受け取っておくべきなんしょう。
カドミチは戸惑ってますが、鍋島チクゴは軽く受け止めたようで、むしろイナの持つ技術が気に入って、談義に花を咲かせてます。が、イナがERDAに入りたいと言い出すと、さすがに宥めようとしてますな。しかしイナが一枚上手でして、言い触らすと脅して加入を認めさせると。まあ天才と認めての特例なんでしょう。
が、その抜擢(?)は功を奏したようで、最前線で戦うレイジと指令室のイナは相性もよさそうですな。イナは既に大質量のアンノウンが突如、まるで無から出現することを疑問視して解明しようとしてますが、作中の現在までに進展あったんだろうか。タイセイの回想及び、洗脳解除後のイナはもうアンノウンの出現を不思議とは思ってない様子でして、ちょっと分かりかねる感じ。
もっと気になるのは、後の展開も併せて、鍋島のサポートAIテンダーです。鍋島はイナにテンダーとの割と突っ込んだ会話までは許してますが、内部情報(プログラム&データ)は秘匿してますね。相棒だからという理由ですが、中身を見せてもテンダーが壊れるわけではない。鍋島は何かをテンダーに隠してるんだろうか。
仮にテンダーに秘密があり、作中の現在まで生き残ってるとすると、モリト/デルタのAIイドが鍵になってくるかも。イドもテンダーと同時期誕生のAIでしょうし、現在のシステムとの互換性がないのは共通してそう。言い換えれば、イドとテンダーには互換性がありそう。
死傷者を防ぎつつも、物的被害も気にするレイジをカドミチが宥めつつ祝勝会は和気あいあいと終了。が、おそらくはその翌日、鍋島の態度が急変するわけですね。レイジに上述の通りの怪しげな言葉をかけ、よろよろと去ってしまう。この後、アンノウンが出現するわけですが、なぜかERDA本部を離れており、アンノウン襲撃から市民を守ろうとして重傷、そのまま殉職となる。鍋島が何を知って急変したか、もう本人から聞けなくなってしまいました。
アンノウンとの戦闘のほうは、キャプチャーウォール内に子供を閉じ込めてしまうも、指令室の処置で事なきを得、アンノウンはレイジが撃破。ただし、前に撃破したアンノウンと同タイプながら、前の戦闘から学んだのか、装甲を強化してたみたいですね(指令室のイナの観察)。アンノウンも「進化」するってことなのかな。それが鍋島が急に動揺した理由なんだろうか。
しかし本部を離れていた鍋島が殉職。これで浜カイジが本部長を引き継いだようですね。作中現在の浜本部長の態度が厳しいのは、この経験のせいだったのかも。ガンマは学園祭の失敗を引きずってルールに拘ってましたが、浜カイジのはそれと同種でしかも強い後悔ということですね。いずれ、浜カイジが己の過去を克服するドラマが発生するのかもしれません(と申しますか、期待したい ^^;)。
が、浜カイジにはさらなる後悔が発生するわけですね。鍋島亡きあとをしっかり引き継ごうと張り切ったんでしょう、メタバースでシンカリオンとアンノウンの模擬戦訓練を企画・実行する。が、シミュレーションプログラムにバグがあったのか異常が発生、訓練中のレイジはログアウトできず、そのまま昏睡状態に陥ると。
これは訓練を企画した浜カイジにさらなるショックでしょうけど、祝勝会でレイジに「何かあったら必ず守ってやる」と言ったカドミチも悔いが残るでしょうね。ついこないだの約束が守れなかったわけですんで。イナとしても天才エンジニアを自負しながらも、シミュレーションからレイジを救出できなかったことは恥じるものがあるはず。
それでどうなるか、と思ったら回想は終了しまして、ドラマは現在に戻る。イナと仮面の男/レイジが一歩も譲らぬ言い合いですね。イナはレイジを救えなかった悔いはあるんでしょうけど、仮面の男としてのレイジの仕打ちはそれを打ち消して余りあるもの。人的・物的被害もさることながら、意思を奪ったことはイナとしては最大級に許しがたいらしい。
が、仮面の男/レイジはERDAを破壊する意思は固いながら、イナは逃がしておきたいみたいですね。まだ昔のよしみの気持ちがあるのか。しかし、イナが断固拒絶するとレイジもそれ以上は言わない。そのままレイジは去りまして、残るアンノウンはガンマが撃破。このアンノウンを見てますと、やはり10年前の回想に現れるアンノウンとは異質な感じがします。今のアンノウンはレイジのコントロール下にあるようですし、10年前とは何が変わったんだろう?
次回:特別編「リサーチ ザ ワールド」はアニメ制作現場の紹介のようですね。たぶん感想は割愛すると思いますが、「お、これは」と思えるもがあればいいなあ。
●ウイングマン(第1話……サブタイトルないんですか)
坂本浩一監督ということで期待しつつも、コミックはかなり前のものということなどで「どうなのかな?」とも思いつつ、ネット放映開始でさっそく観てみました。そしたら事前知識ほぼなしでも面白かった。
前に申した気がしますが、毎週買っていた週刊誌連載に気が付いていながらも、途中離脱。アニメ版も観てなかったですし、情報も仕入れてきませんでした。ですんで、ほぼほぼ何も知らずにいきなり観たわけです。それで感想書こうと思うほど面白かったんですから、この特撮ドラマにはかなりの力があると思う次第。
これはと思い、今は少しずつネットで調べたりしてます。とりあえずは集英社サイトの「ウイングマン 実写特装版」シリーズの無料お試し部分を読んでみようかなと。第1巻は実写版第1話の途中までカバーしてますね。原作コミックのアオイは実写版よりノリが軽い印象ですが、この先次第でいかようにも印象変わりそう(あらすじを予習した限りでは、最後に重い決断するみたいですし)。
とりあえずは、作中の時期はリアルの現代であることは押さえておきます。そこが分かると、健太のヒーロー趣味がかなり以前まで手広いことが分かります。デンジマンとかギャバンとかも大好きな様子です。
今話は初回で出だしはまだ主人公:健太がまだウイングマンになっていないところからですね。正確に申せば、健太が想像・創造したヒーロー:ウイングマンのコスプレでヒーローごっこをしている状態。ただし健太の主観ではヒーローになっている。
なんと申しますか、現実に生きていながらも半ばは夢の世界に住んでいるような状況ですな。そこが最初は理解できず、授業中に窓の外を眺める健太が屋上に赤スーツのヒーローを見ているシーンを勘違いしました。実際にそこにヒーローがいると思ったんです。が、健太の夢想でしたか。
が、ヒーロー衣装は実際に作ってあると。それを着こんで街中を歩き回って、正義執行(タバコのポイ捨て注意等)しているわけですね。この辺りから自分は徐々に健太に好感持ち始めていることを自覚しました。しかし学校ではクラス中から笑われている。とはいえ、蓼食う虫も好き好きでして、女子の1人は憎からずな目でちらちら健太を。
それが新体操やってる小川美紅というわけですか。健太の様子からすると片思いでしょうか。しかし不良に絡まれてるところを健太が見かけ、ヒーローとして救いに行く。が、相手は力も技も持ってる連中で歯が立たない。しかしヒーロー魂を持つ健太はくじけない。それが不良たちには狂気に見え、怯えさせて去らせるという勝利につながると。
ご都合主義のようですが、意外にあり得るのかもしれません。昔、「自称熊殺しと自称親殺し、どちらが怖いか」という考察を見たことがありまう(私、プロレスの味方です 村松友視著)。親殺しのほうが怖い気がするという主張でした。思考・感情的に想定超えてくるほうが厄介、と言い換えてもよさそうです。
それがメンタルはヒーロー状態の健太と申せましょうか。不良でも怖がるわけですが、どうやら既に健太のメンタルを受け入れているらしい美紅にはむしろ白馬の王子様に見えている模様。2人ともなんだかなあとはなりそうですが、自分的には2人とも好感度高い。
が、昔の定番の空から落ちてくる美少女/美女となりまして、これがアオイですか。異様な出現ですが、心の半ばは夢/ヒーロー世界の住人たる健太にとっては不思議な出来事ではなさそう。むしろ、自分の側にいるヒーロー仲間くらいに認識してるみたいですね。仲間なら助けねばと、気を失ったままのアオイを自宅に連れ帰る。自分以外にもヒーローがいたと喜んでますな。普通(?)の男子高校生だとドギマギするところのはず。
で、これも定番と言っていいんでしょうか、アオイの持っていたノートを勝手に使い、迷惑かけつつの半ばは巻き込まれで本当に力を持つヒーロー:ウイングマンになると。原作ではそのドリムノートの制限時間は10分のようですが、このドラマ版では健太自ら設定した5分になってますな。スーツの色は単色で描いたために黒と青。
普通なら驚天動地でして、パニックになるところ。ですが、健太視点では夢/ヒーロー世界が現実に引き出されてきたくらいの感覚らしい。すんなり受け入れて狂喜してますね。それくらい、日常的に夢想してきたということなんでしょうな。
パニックになったのはアオイのほうですね。危険なドリムノートを焼却処分するため地球(三次元)に来たのに、健太に使われてしまった。最初に書いた/描いた内容で機能が決まり、他の目的には使えないらしい。
それで思ったんですけど、この時点でアオイの目的って八割がた達成されているような。ドリムノートを悪用されたくないんでしょうけど、もう健太がウイングマンにしか使えなくした。それなら、めでたしめでたしなのでは? まあ、でもそれじゃ済まない何かがあるんでしょうな。
実際、ポドリムス(異次元)から追っ手が来た模様。地球(三次元)の時空を制御する力があるようですね。追っ手はアオイでは歯が立たないらしく、健太がウイングマンとなって続くと。アオイの生身アクションは良かったんですけど、ちょい見せ程度でした。ウイングマンのアクションは次回に持ち越し。坂本浩一アクションは次からかあ。
ウイングマン原作・アニメはほぼ知らないんですが、それでもなぜか「何か似たものを見たような?」という気がしました。はたと思い当たったのが7月期からやってるアニメ「2.5次元の誘惑(リリサ)」です。コスプレテーマの作品でして、ヒロインのコスプレが何となくアオイを思い出さないでもない。
しかし、そこよりも主人公が「2次元しか興味がない」点です。ヒロインを見る目もコスプレという点のみしかない。実は主人公に片思いしているサブヒロインがやって来ても、コスプレでしか反応しない。目の前にいるヒロイン/サブヒロインを2次元に投影し、そっちを見ている感じですね。それが健太がアオイを見る目と似ている気がします。現実の(ポドリムス)アオイではなく、ヒーロー世界に投影したアオイですね。
自分は「この「2.5次元の誘惑(リリサ)」は好きなタイプの作品じゃないのに、なぜか毎週観てしまうなあ」と不思議に思ってたんですが、この実写版「ウイングマン」を観て理由が分かった気がします。目の前にいるものですら、自分の好きな世界に投影して見るほどのキャラクターって、その振り切れ具合が自分のツボだったみたいです。たぶん、ウイングマン連載時にはそういう感覚は自分にはなくて途中離脱してしまったんでしょう。
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - Shiny NOVA
2024/10/24 (Thu) 23:41:31
初感想ってことでウイングマンから。
次にガヴまで。
戦隊とシンカリオンは、明日にでも。
★ウイングマン
健太のセリフでは、デンジマンと宇宙刑事と最初の仮面ライダーをプッシュ。
しかし、健太の部屋には……噂どおり、現役高校生の部屋とは思えないレトロなおじさん好みの玩具とポスターが。これは坂本監督の趣味と、資料提供の東映およびバンダイの大人の事情が絡んでいるようですな。
とりあえず、原作では、戦隊は直前放送のゴーグルファイブのポスターが貼ってあって、玩具はないです。
宇宙刑事趣味は納得ですが、仮面ライダーは役者の父親が本郷猛だから、その縁ですな。本人も本郷猛を年末映画で演じたこともありますし。
脚本のセリフと、部屋の小道具の食い違いを気にしつつ、「スペーススクワッド」のポスターはいろいろな意味で納得。
2017年の作品で、比較的最近。健太が2024年の現役高校生だとするなら、物心ついたのは5歳ごろと考えて、2012〜2015年辺りからヒーローを追っかけ続けたと推定。
スペーススクワッドは、宇宙刑事ギャバンと特捜戦隊デカレンジャーのコラボ作品で、坂本浩一監督が撮りました。
たぶん、健太が一番ハマった作品じゃないかと思います。ここから宇宙刑事に惹かれたなら納得。
次に、仮面ライダーディケイドのポスターも納得。この辺は息が長いですしね。
ディケイドのファンなら、大ショッカーとの戦いを描いた劇場版で、全ライダーの歴史を抑えて、元祖の1号からチェックした可能性も納得。
他に自分が気になった玩具は、ジュウレンジャーのロボである大獣神の分離形態である守護獣たち。この辺は、坂本監督のこだわりもあるでしょうし、パワーレンジャーの元祖だからでもあります。
ルパンレンジャーのロボ、ルパンカイザーは選定理由がよく分かりません。
デンジマンが贔屓なら、そのロボットのダイデンジンが欲しいけど、見当たらないのは入手できなかったか(苦笑)。
代わりに、大鉄人ワンセブンが置いてあって、健太の趣味の中でも一番渋すぎる。ええと、ワンセブンは77年の作品で、東映特撮初の巨大変形ロボットです。そのデザインが、ダイデンジンに直接影響しており、ワンセブン→スパイダーマンのレオパルドン→戦隊ロボという系譜を辿ります。
デンジマンがプッシュされるのは、原作マンガ中で健太たちが後にヒーローアクション部という部活を立ち上げて、そこでセイギマンという戦隊ヒーローを名乗るのですが、その元ネタです。
セイギマンの紅一点のセイギピンクを演じるのが、後にウイングガールズの一人となる森本桃子なんですが、他のブルー、グリーン、イエローはキャスティングされていないので、果たしてセイギマンは登場するのかな。
ともあれ、健太はセイギレッドの役を頼まれて、セイギレッドからウイングマンに2段変身する形で、ヒーローショーをやりながら、こっそり(?)襲撃してきた敵怪人と立ち回りを行うエピソードがあるわけですが、今回のドラマで採用されるのだろうか。
さて、健太の趣味か、坂本監督の趣味か分からない部屋模様は置いておき、ストーリー感想です。
まず、小川美紅との出会いは、今回が初めてですね。
健太はヒーローマニアで、女子には全く興味を示さない奴だったのですが、学校で担任教師から出席簿で頭を強打されて気絶し、保健委員の美紅に保健室で出会ったことで、初恋に陥ります。
原作では、健太が授業中に居眠りしている生徒を悪と断じて、成敗しようとするシーンから始まり(そっちの方が授業妨害)、担任教師の体罰(昭和だったら、普通か)でウイングマンのヘルメットごと強打されて、失神するというギャグ描写。
で、赤いウイングマンのコスチュームは教師に没収されたり、美紅からは「広野くんの正義感は素敵だと思うし、夢を見るのもいいんだけど、授業の妨害はいけないと思うの」との感想で反省。
さらに、教師からは「中学生にもなって、現実と作り物の区別が付かないのは問題」と説教を受けるわけですが、健太の反論は「今はヒーローが夢物語でも、将来、科学が発達すればヒーローが実現するかもしれないでしょう!」
それに対する教師の言い分は、「無理ね。そのように科学が発達したなら、ヒーローよりも警察を強化するのに使われて、TVのようなヒーローが結成されることは考えられない」という正論(まあ、後に警察が強化スーツを作る設定のヒーロー番組がいろいろできるわけですが、ウイングマン原作当時は「ロボット刑事」ぐらいしか前例がなかったと思う)。
健太曰く、「だったら、ボクが研究して、ヒーローを実現させてみせますよ」
教師曰く、「あなたの今の理科の成績では無理ね。もっと真面目に勉強しなさい。成績が上がったら、衣装は返してあげるわ」
こんな感じのドラマを経て、その帰り道に、空からアオイさんが降ってきて、ドリムノートを使っての変身につながるわけですが、ドラマでは美紅との出会いと教師のエピソードが大きく改変されていますね。
まあ、健太による授業妨害や、教師の体罰シーンは、今の時代にそぐわないので納得。
別の形で、健太の病的なまでのヒーロー好きや正義感を表現していたので、それはそれで問題ないか、と。
あと、美紅が新体操部所属というセリフは、前倒しされていますな。健太は新体操に興味がなかったのですが、友人の福本から「戦隊のゴーグルファイブの技が新体操の道具を使っている」と聞いて、ウイングマンの強化に役立つかも、と新体操部に乗り込んで、スケベ根性かと顧問の先生(担任でもある)や美紅との間にトラブルが発生しつつも、何とか誤解を晴らして……というエピソードもあるのですが、ドラマでは採用されるだろうか。
とにかく、たった10話しかないので、どこまで採用されて、どこを削るかを気にしつつ。
ともあれ、アオイを拾って、自分の部屋に連れ帰り、ドリムノートでウイングマンに初変身、アオイの説明も含めて、ほぼ原作どおり。
健太がドリムノートにウイングマンを描くシーンで流れるBGMは、昔のアニメの「夢戦士ウイングマン」のOPインストで、おおっ、と思ったり。
その後の展開が少し違って、原作ではドリムノートでエアバイクのウイナアを描いて、その機能で先にポドリムスに乗り込み、アオイの父親を救出に向かうのですが、敵幹部のキータクラーといきなり対戦して、実戦経験のないウイングマンが初戦敗退して、結局、アオイ父親を助け出せずに逃げ帰る顛末。
で、変身したけど、自分自身が体を鍛えて強くならないと、ウイングマンの能力や技も扱いきれないと分かった健太が、いろいろと特訓を開始する流れがあるわけですが、
そこにキータクラーが3次元に乗り込んで、刺客を差し向ける展開に。一応、原作では、ポドリムス人はディメンジョンパワーという超能力を持っていて、個々の能力は3次元人よりも上だけど、数が多くなくて、もしも3次元人が異世界からの侵略に気付いて反抗してきたら厄介だから、隠密裏に行動せよとの指令があるわけですね。
一方で、健太とアオイも3次元人の日常を壊すつもりはないので、しばらくはヒーローと敵側の暗闘が繰り広げられます。
この辺は、今のガヴの話に近いものがありますね。
敵の目的は、あくまでアオイのドリムノートだし、ウイングマンのことを書かれたから、それ以外では使えなくなる(ドラマ独自の設定)という事実は敵側は知らないですから。
一応、原作では、ドリムノートが奪われる展開があって、敵が試しに「この店にいる3次元人は全員死ぬ」と書き込んで(デスノートの元ネタかよ)、だけど効果が発動しないというシーンがあって、その理由ははっきりしないのですが、仮説が2点。
「ドリムノートは命を直接操作することはできない」
「ドリムノートは文字どおり夢や純粋な願いを叶えるもので、他者の命を奪うという行為は夢とは言えない」
ただ、「ウイングマンのことを書き込んだから、それに関係ない願いはかなわない」という解釈は、新鮮だな、と思いました。
ともあれ、ポドリムスにウイナアで赴く展開が飛ばされて、いきなり刺客怪人(シードマン)が出現。
果たして、強化訓練をしていないウイングマンが初陣で勝てるかな、と。
シードマンについては、シード(種)から生み出される怪人シリーズってことで、原作とデザインも含めて同じ。
また、時間停止の戦闘フィールドである「ポドリアルスペース」は、3次元人に干渉されないように敵が展開するわけですが(アオイも後に展開できるようになる)、原作では天地が逆転するという演出。
ドラマでも、一瞬だけ逆転しましたが、CG演出の都合からか、ずっと逆転したままというわけではないっぽい。フィールド発動時の一瞬だけ逆転描写が見られるようです。
なお、ポドリアルスペースでは、時間が止まっているので、ウイングマンの変身リミットもないわけですね。
他に気になる描写は、ウイングマンの武器として、早速ノートに書き込まれた実体剣クロムレイバー、腰パーツが伸びて剣になる仕様ですが、斬るのではなく、突くか叩く武器です。
後に、ビーム状の刃を形成するバリアレイバーに強化されるのですが、次回予告を見ると、いきなり剣が青く輝いているので、もしかすると次の戦闘中にバリアレイバーにパワーアップするのかも。
あと、戦闘中に、ノートにあれこれ新技を書き込んで、頭部飾りがブーメランになるスパイラルカットや、全身から破壊光線を放つファイナルビーム(序盤の最強技)を撃ち出したりするのかな。
できれば、ウイナアも書き込んで、ウイナルド・シルエットで人型ロボに変形して欲しいですけど、ウイナアが割愛される可能性もあるなあ。
いずれにせよ、残り9話しかないから、毎回の戦闘ごとに、新技が登場することを期待したく。
連続パンチのコンティニパンチとか、強化防具のウイングガーダーとか、回転しながらの突撃技ドライバーレイドとか、原作でも結構、多彩な技を使ってましたので。
PS.アオイのコスチューム。白一色かと思っていましたが、胸のところとか一部にピンクをあしらって、淡く変化を付けていた模様。原作では、魔法のステッキみたいな武器で戦ったり、ディメンジョンパワーの補助道具に使っていましたが、ドラマではステッキが延びて長剣みたいになる仕様。
アオイは飛び道具のビームでウイングマンの支援に回っていましたが、ドラマ版だと肉弾戦にも参加するのかも(坂本監督だし)。ウイングマンだけでなく、アオイのアクションも見どころになるとしたら、衣装の硬質素材も納得。
★ガヴ
案の定、ウイングマンが長引いたので、こちらは手短かに。
序盤の味方トリオの布陣が固まったようで、互いの正体はまだ知らないライダーコンビと、ライダーの戦いを初めて目撃して支援も行ったヒロインとの関係成立まで描いて、メインライターの立ち上げは終了。
次回のハロウィンお菓子回は、サブライターさんの単発回かな。
ネタはキャンディですが、キャンディはこれまでバイクの召喚に使っていたので、実質的にバイクをアーマーとしてまとう形のフォームかな、と。
で、今回はガヴとヴァレンの初共闘。
先輩面して、戦場を仕切るガヴと、素直に応じるヴァレンくん。
武器を自作できるガヴ先輩が、1挺しか手持ち銃のないヴァレンに、これを使えと二挺持ちに導くシーンがいいなあ。
ガヴもヴァレンも、射撃は下手だけど、数撃ちゃ当たるとばかりにどんどん連射。
敵も分体を使って、さらに多数に分裂したりしながら、CGのイワシの群れが次々と連射の餌食として撃ち落とされる戦闘描写に、面白い映像だな、と。
それに、前回の引きだったペンキが、こんな形で活かされると、ドラマとバトルのリンクがいい感じに機能したな、と。
あとはグロッタ姉さんの強さと、クビにされた双子の運命に、ブラック企業で生き残るのも大変だな、と。
ストマック社の企業経営ドラマにも楽しみを見出しつつ、案外、ストマック社編が年内に終わるんじゃないか、と令和ライダーの伝統で予想されつつ。
年明けると、新展開で新たな敵組織が動き出す流れが、定着しているので。
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - Shiny NOVA
2024/10/25 (Fri) 23:53:01
前回のウイングマン感想&蘊蓄。
原作コミックの話は昔の記憶で書いたわけですが、K.Kさんより紹介いただいた「無料お試し版」を読み直したところ、2点ほどの記憶違いがあったので、補足的に直しておきます。
★ウイングマン補足
>玩具はないです
そう思っていたら、ありました。
健太がドリムノートに書き込む直前のページ(32ページ)で、TVの上に宇宙刑事ギャバンの「電子星獣ドル」と、(おそらく)宇宙刑事シャリバンの「シャリンガータンク」が置いてあって、さらに右側にはゴーグルファイブの輸送母艦「ゴーグルシーザー」があるので、
健太は当時の現役あるいは2年前ぐらいの作品の玩具を買っていた、と。たぶん、作者の桂正和さんが買っていたのかも。
その右のページには、ギャバンのパートナーのミミィと、仮面ライダーZXのポスターが貼ってあって、
玩具のシーンでも、ギャバンやサンバルカン、ゴーグルファイブのポスターが。
つまり、原作健太は昔の玩具のコレクターではなくて、80年代前半当時の現役玩具の追っかけを普通にしていたわけですな。
なお、自分は当時、Zガンダムが放送時期に、Zガンダムのプラモを買ったりしていました。超合金は子どもの小遣いでは高くて買えないので、1000円から2000円で買えるプラモ派だったんですな。
もしも健太が今の時代にいたら、リアルタイム高校生だと、ガッチャードのケミーカードとか、ブンブンカー、もしくは前作のシュゴッドとかが飾ってあるのがリアルだと思いますが、
まあ、今の方が旧作レトロ玩具を入手する機会が多いですからな(ネットオークションとか、古玩具&フィギュア店とか)。
あと、健太の部屋には書籍資料があまりないのが、特撮ファンとしては???状態ですが、
80年代だと納得。当時はアニメ雑誌が草創期で、特撮系の雑誌はほとんどなかったですから(せいぜい、年少向けのTVマガジンとか、てれびくんぐらい)。
80年代後半から90年代に、アニメを追う形で、特撮専門誌が刊行されたので(今も続いているのは『宇宙船』誌とかぐらい)。
アニメのグリッドマンの円谷特撮マニアの内海の部屋には、『宇宙船』誌があって、そっちには思いきり共感でした。
まあ、一口に特撮ファンと言っても、造形ファンと、情報ファンは違う部屋アイテムだろうし、健太はコスプレもする辺り、物理的な造形ファンの方なんでしょうな。
>成績が上がったら、衣装は返してあげるわ
松岡先生のセリフ、原作では「卒業したら」でした。
つまり、健太お手製の赤いウイングマンスーツは、担任教師に完全に没収されて、原作ではもう見られないのですな。
今だと、何とも横暴な罰ですけど、昭和だと許されたのか。
ともあれ、ウイングマンのスーツが没収されて、一目惚れした美紅ちゃんにも、行き過ぎたヒーロー活動は控えた方が……と言われたことで、ここらがヒーローから卒業した方がいいのか、と悩む健太の前に、アオイさんが現れて、真のヒーローの夢が現実になる、というのが原作。
ドラマでは、そこまで追いつめられて葛藤するシーンを描くことなく、あっさり夢が叶いましたが、やはり展開がスピーディーなんでしょうね。
★ブンブンジャー
そして、夢がテーマということですと、この作品も挙がるのか。
しかし、玄蕃さんが帰還したはいいものの、今度はブンドリオの過去が原因で、始末屋コンビが離脱? という状況。
まあ、次回、ブンドリオの弁明が入って、あっさり和解することを期待するわけですが、それよりも深刻なのが、大也の恩師たる内藤さんが明確にハシリヤンとつるんでいるような気配ですな。
ブンドリオの方は、ハシリヤンの刺客に始末されていたらしいので、ボスのお気に入りだったのが反抗したってことなんでしょうが、
内藤さんの裏切りについては、どう流れるんでしょうな。
ともあれ、今回はマッドマックス風味の新メカ荒野の疾走回。
日本にあんな荒野があるわけねえ、とツッコミ入れたくもなりつつ、きっと内藤さんが金持ちパワーで作り出した特別コースなんだろう、と強引に自分を納得させ、そこにハシリヤンが侵入してくる状況がヤバい、と。
まあ、CG背景を駆使したカーチェイスで久々にデッドヒートな爆走回。いろいろとスペシャルなお祭り回だと思いましたが、自分にとっての本命は次回ですな。
新メカが、ブンブンに換装されてブンブンジャーロボチャンピオンのお披露目ですから。
何はともあれ、巨大戦を描かないといけないので、コアロボのブンブンがチーム離脱するわけにいかないという作品事情があります。
だから、代わりにビュンディーを離脱させた、という事情があるのですが、これから宇宙に飛び出すに際して、どうなることやら。
どうも、これは噂なんですが、ゴーオンジャー、トッキュウジャーに続き、年末には宇宙海賊のゴーカイジャーがゲスト出演するのでは? と言われています。
理由は、玩具情報なんですが、ゴーオン、トッキュウ共に、ブンブンとコラボ合体できる玩具が発売されており、そちらの次の商品がゴーカイオーなんですな。
これから宇宙に飛び出すと言われているチャンピオンキャリアーの前に、海賊船が現れて、ハシリヤンにも反旗を翻すとか
あるいは始末屋組織と宇宙海賊が絡んでくるとか、いろいろな可能性を想定。
11月に入ると、クリスマス決戦に向けたストーリーの盛り上がりが期待できるので、人間関係の不安要素は地球を旅立つ前に、全部洗い流して欲しいところ。
★シンカリオン
先週は、復活したハーデスシンカリオンで乗り込んで来たレイジとの派手な決戦になることを期待していたんですが、
レイジは単にザコアンノウンを送り届けて来ただけで、ガンマ先輩とお供3人のカルテットで、あっさり状況解決。
で、次は特別総集編ですと?
何だか水を差された気分ですが、その間に、新しいエンディングでも作っているのかな、と思います。
今のエンディングは、ガンマ先輩までしか映っていないので、九十九とヤマちゃんと、それからモリトも登場するのかな、と。
ともあれ、レイジの過去編は、彼の昏睡理由がはっきり分からないまま、謎を残して終了、と。
ERDAの創設者の人が亡くなった、という形で、ERDAの重い雰囲気が生まれてから10年後……なのが今ですな。
10年経っても、アンノウンの正体が謎のまま、というのが本当に何なんだろう? と思わせた回でした。
レイジは知っているのだろうか?
それとも、イナ同様、レイジもアンノウンに洗脳されていて、正気に戻ると覚えていないってことになる?
ともあれ、3クールめに入って、いろいろな謎が少しずつ解明されることを期待します。
どうもSRG合体以降は、いろいろ仕込みの時期ばかりで、物語が劇的に進んだって感じがしないので、ハーデスとの派手な決戦の末に、真の黒幕登場って年末を期待しつつ。
PS.来週はハロウィン時期で、それが済めば、少し早くクリスマスムードを演出する流れに突入するのが近年の傾向。
まあ、その前に、文化の日辺りは、ゴジラ祭りがあるわけで(今年は70周年だしね)
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - K.K
2024/10/29 (Tue) 15:38:35
定期感想その1です。
駅伝で来週のニチアサは中止ですね。毎年のことなんですけど、ニチアサ放映で告知されるまですっかり忘れてしまってます。今週はしかしシンカリオンが事実上の中止の特別回。本編内容はほぼ触れられず、アニメ制作過程の紹介でしたな。さすがにこれは何か書くほどの感想はなしです。
ウイングマン初回の感想を拝読してみまして、健太自室のヒーローグッズなど、よくそこまで見えて分かるものなのかと。自分は単に「たくさんあるなあ」くらいでした。ウイングマン本編・アニメ版の知識だけでなく、昔からの特撮知識あってのものなんでしょうね。自分も次回の放映までに分かる部分を増やしたいとは思いますが、果たしてどこまで行けるものやら。
●仮面ライダーガヴ(第9話:トリック オア ダンス!)
ストマック家の双子シータ・ジープは前話で一時退場かと思ったんですが、今話で起死回生を狙って来るわけでしたか。長男ランゴとしても家族であることは考慮してくれるようですね。ただし、失敗すれば後はなさそう。そこで次男ニエルブが双子を手助けする流れですが、ニエルブは自分の興味や利益のためにやってるような雰囲気を感じます。
ニエルブの真意はともかく、授けたのは熱線砲みたいなものだったようですね。今話を最後まで観てみますと、双子に協力するグラニュート・ヤードは以前から活動していた模様。洋菓子店「ガトー・コキーユ」の店主に化けていまして、よく買いに来るファンがいたようです。しっかりした作りの店の突然の更地化に驚いてもいる。長らくやってないと、そんな風にはならないはずです。
もしかすると、ついこの間までは人間の店主がやっていて、そこをグラニュート・ヤードが襲撃、店主をヒトプレスにして化けるのに使ったのかもしれません。その辺りは今話では不明ですが、菓子作りの腕は確かで、客を美味しい菓子で笑顔にしておいて、高品質のヒトプレスにしていたようですな。
ともかく本編。絆斗ルートはダンススクールに通う子供の行方不明事件を追う流れですね。スクールに通う小学生の高瀬きらりとリカが話し込んでますが、誘拐かもしれないくらいで、ハッキリとは知らないらしい。が、不安になる情報です。そこへ絆斗がやって来て聞き込みしようとしたもんですから、小学生2人としては怖がるのは仕方ない。
きらりとリカは別々に逃げ去り、きらりを追った絆斗は赤信号飛び出しであわやのきらりを救う。これで、きらりは絆斗を信用する気になったらしい。後で、アイドル志望でダンスを習ってるが思うように上手くなれないこととか、おそらく体重コントロールでお菓子断ちまでして頑張ってることなどを話すほど仲良くなってますね。
絆斗は行方不明の子、及びきらりが通うダンススクールに行ってみると、スクールの先生が怪しい。酸賀に教わった「人に化けても、お腹の口は隠せない」ですな。確かに先生のお腹は変に出っ張っている。そのため、ダンスもぎこちなくて『これがダンスの先生?』と観ているこちらですら疑問に思うほど。
そこで絆斗は先生をマークして追うわけですが、先生はスクールの生徒を尾行している。生徒の行く先は行方不明の子の最後の足取りのアンダーパス道路。これはと思った絆斗が先生を捕まえるも、お腹の出っ張りは腹巻とカイロ、おなか壊してただけでしたか。先生も生徒が心配で後をついて行ってたわけですな。
が、アンダーパスで異変発生でして、貰った(らしい)お菓子を食おうとした生徒がグラニュート・ヤードに襲われている。このときヤードが勝ち誇って「俺のお菓子、美味かったか?」と言ったのが正体バレにつながるわけですな。
絆斗がこれをかろうじて防ぎ、変身してのバトルに突入。ヤドカリモチーフのヤードの防御力が高くてヴァレン苦戦、しかし子供を逃したヤードは撤退。このとき現場に残された菓子の包みから、絆斗は偶然ぶつかった洋菓子店主を思い出す(ショウマが「Trick or treat」で困らせた店主でもある)。
その店の場所に戻ってみると、もぬけの殻どころか店自体なくなってて更地に。しかし、地面に奇妙な跡が残されてまして、この謎はヤードとの決着と共に次回持越し。
一方、ショウマルートは「はぴぱれ」でハロウィンで浮かれる幸果とショウマ。仮装もなかなかですね。ショウマの年齢からすれば、「Trick or treat」にお菓子を渡す側ですが、どうも理解してないらしい。自分(ショウマ)が「Trick or treat」でお菓子をねだり始め、街の人を困惑させてますな。しかし、その勘違いのお蔭で棒付きハードキャンディーを貰い、新フォームにつながるわけですね。
しかし、ストマック家エージェントがショウマが貰ったお菓子を奪取して逃げ去る。そんなもん回収しても意味ないですから、これは明らかに誘い出し。しかしお菓子に執着するショウマはまんまとおびき寄せられまして、待ち受けるのはエージェントを連れたシータとジープ。
2門の熱線砲も既に設置済で、ガヴ/ショウマの手持ちのゴチゾウによるフォームでは高熱に耐えられない。そこでハードキャンディ由来のグルキャンフォーム。初見の印象はゴツクてゴテゴテしてて、しかし顔は棒付きキャンディーを模したような円盤でシンプル。なんとなくバランスを欠いてる気もしますが、ほぼほぼ固定砲台という感じですね。ただし、懐に飛び込んできた敵への対処はかなりできる。たぶん、打撃に強いボディなんで防御せずに攻撃に専念できるからなんだろう。これはこれで無敵フォームと言うべきか。
これでエージェント&熱線砲は撃退しまして、シープとジータはまたも失敗、いよいよ追いつめられた格好ですな。勝ったショウマは「はぴぱれ」に戻って「来年のハロウィンは幸せに終われるといいな」なんて呟いてますが、絆斗ルートの不穏さからすると、そんな簡単には終わりそうもない。
案の定、公園できらりが自分へのご褒美として一度くらいはと「ガトー・コキーユ」のお菓子を食べようとしますと、背後からグラニュート・ヤードが迫り来て続く。「特盛り!キャンディ砲!」ではグラニュート・ヤードは洋菓子店から幼稚園に鞍替えして、依然として子供を狙うようです。きらりがどうなったか気になりますが、2週間先かあ。
●爆上戦隊ブンブンジャー(第35話:碧き王者)
前話登場のワルイド・スピンドーが乗っていたのはハシリヤン旗艦だと思ったんですが、あれは監獄惑星だったんですか。中で豪勢な暮らししてるんで、てっきり彼の拠点とかだと思い込んでしまいました。スピンドーが贅沢できるのは大銀河警察とつながってるからだそうで、ジョジョ黄金の風のポルポみたいなもんでしょうか。ISAもハシリヤンとつながってそうだし、ドラマが見えないところで相当ややこしそうです。
ともかく本編。前話ラストに続いてボス:スピンドーが出てきますが、ブンブンの裏切りを許さないことを示すくらいの描写ですね。もっとも、敵ボス自らの言だけに、この後のブンブンの告白に説得力を与えてくれます。
ブンブンジャー拠点ではブンブンがBBGを離れて以降の回想・告白になるわけですが、先斗が一人で芝居っけたっぷりでやって来る。が、お邪魔ですねとばかりに退散しようとする。そこを大也らが「まあ聞くだけ聞いて行け」という感じで引き留めると。
依然としてブンブンを許せぬと怒り、拠点に戻ってこないビュンディーが理由なわけですな。先斗としては、それなら通信で聞かせてやりましょうというつもりでやって来たわけだし、大也らもその意図を察しての一芝居らしい。
それにしてもビュンディーがこうも怒っているのは、ブンブンが悪の組織ハシリヤンに与したからという単純な理由ではなかったわけですか。なぜ自分(ビュンディー)を頼ってくれなかったのか、そんなに信頼してなかったのかという、半ばは自分(ビュンディー)に対する怒りでもあるようです。もっとも、そこがブンブンの告白と一部齟齬するようであり、ちょっと気になります。
ブンブンの語るところによれば、あるときファンを名乗る人物からBBG用高性能パーツを譲り受けたと。エンジニアとして優秀なはずのブンブンの開発能力を上回る技術をファンが持っていたことになりますが、それもそのはずで違法改造パーツだったと。それが露見してブンブンはBBG追放。
ブンブンが違法と見抜けなかったのは、偽装が高度だったんでしょうな(悪の組織の得意とするところで、正直者は苦手)。これを自分の落ち度と悔いたらしいブンブン、ビュンディーを巻き込まぬよう、己一人の責任と言い張り、そこは認められたらしい。
ブンブンがBBG追放されると、誰も寄って来なくなったとのこと。ここが自分はちょっと疑問。自分を信頼してくれなかったとビュンディーが後々まで怒るほどなら、なぜそのときにビュンディーもブンブンから離れてしまったのか。たぶんブンブンの嘘の弁明(悪いのは自分一人)が、ビュンディーも見抜けぬほど巧みだったんでしょうか。
孤独になったブンブンが荒れているところにすり寄って来たのがスピンドー。違法パーツを渡したのは子分の独断・暴走で、スピンドー自身は純粋なファン、みたいに言いくるめたようですね。
しかし、違法パーツの手配から事の露見まで、スピンドーが仕組んでいたという周到な悪辣さブンブンは気が付く。罠にかけるためには子分まで犠牲にする冷酷さもある。ブンブンの持つ技術を悪用されていたことも知る(技術の誤魔化しが効かない部分では、やはりブンブンはハシリヤンを凌駕していたんでしょうな。それが例えばブンブンキラーロボが勝てない要因だったのかも)。
それで大銀河警察に通報、自らは逃げ出して(司法取引あったのかな?)、大也と出会って今に至ると。こういう真相だったと知れば、ビュンディーとて納得するしかありませんな。むしろ、疑ったことを恥じるほどでしょうか。
が、真相を知って和解に赴こうとするビュンディーをディスレース率いるサンシーターが捕獲、人質にしてブンブンのみを呼び出す作戦に出る。が、機先を制してブンブンジャー側が総員出撃で阻止、まずはビュンディーを救出。この不始末にディスレースはサンシーターにクビを言い渡すと、サンシーターは受け入れてそそくさと退散。
ディスレース、やっぱり人望ないんですねえ。冒頭では上手くブンブンを始末できれば出世とハッパをかけ、サンシーターも大乗り気だったのに(前は疑問視したヤルカーも今回は文句言わず)。これがキャノンボーグだったら、サンシーターは則退散せずにまず慌ててたかも。マッドレックスなら、活を入れられたとサンシーターはむしろ奮起するところなんでしょう。
しかしディスレースの最大の読み違いはブンブンジャーの結束だったようです。裏切者という不信感のクサビを打ち込めば、チームはバラバラになると思っていたらしい。が、自分がこのシーンを観ていた感じたのは「そんなはずあるかい」というもの。そう思えたのは、前々からの流れに理由があったようです。
最初にブンブンジャー内部に不信が生まれたのは、大也がブンブンジャーを立ち上げた理由がBBGだと明らかになったときのはず。しかし大也の真意が理解されると、雨降って地固まる。それより大きなものが、玄蕃の素姓(ディスレースに恨みを持つブレキ人)。これは不信というより、やむにやまれぬ義理人情ですが、永久離脱の可能性は大きかった。しかし最後に信頼が勝つ。その途中、内藤と通じていた射士郎、なんてのもありましたが、射士郎の真意はきっちり示される。
そこへ先斗が絡んでいくのも大事な点ですね。先斗も不信ゆえに地球を離れてしまった者。しかし、大也が根気よく接し続けて、ついには先斗のわだかまりを解いたんでした。その恩義を感じてなんでしょう、先斗はつかず離れずのポジションでブンブンジャーチームの崩壊を留めるタガとなってくれていたようです。玄蕃のピンチにちょっと奇妙なタイミングで現れた先斗を、自分は一時疑ってしまいましたが、今は恥じ入る次第。
ブンブンジャーは壊れてかけても壊れない実績を行動と、それを裏付ける言動で示して来たわけですな(※ 行動が先、言動が後な点が自分好み)。だからディスレースの策が功を奏さなくても当たり前に思えますし、ブンブンの告白で即座にビュンディーが思い直すのも納得できます。
こういう雰囲気ですから、ディスレースの運命も極まったと確信できます。ディスレースがいくらネジレッタを放とうとも、等身大戦ではブンオレンジが仲間の力を託されてディスレースを撃破、月面(だと思う)に場所を移しての巨大戦でも圧勝。
ただ、ディスレースの最期の言葉「ディスレースはブンブンを許さない、必ず地球に来る」は不安な予言でありますな。が、拠点に戻ったブンブンジャーの様子からすると大丈夫か。ようやくビュンディーもブンブンと正式仲直りですし、上層部が怪しいISA所属ですが調さんは立ち位置・心情をブンブンジャーに全振りな様子ですし。
ディスレースの予言通りにスピンドーがラスボスとして現れて、2クール以上の決戦に入るのかと思ったんですが、次回「夢へと走る道」ではブンピンクが2人という話らしい。未来が分裂するとかではなく、その友人がブンピンクになる感じですね。予告映像にはスピンドーも映ってますが、依然としてじわじわ近寄って来るような感じだろうか。
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - K.K
2024/10/30 (Wed) 16:56:50
定期感想その2です。
ゴジラ70周年はうっかりしてました。BS12でゴジラ映画特集はそのせいか。メカゴジラだと50周年とのことで、BS12でのゴジラ映画特集はまずは「ゴジラ対メカゴジラ」のようです。
地上波ではもう「ゴジラ-1.0」やってくれるんで、金曜を楽しみにしている次第。録画予約して気が付いたのはBS日テレで「ゴジラ-1.0C」をやってくれること。最初「C」に気付かず、同じものをBSでもやる重複と思ったら、モノクロ版らしい。最初のゴジラを思い出してくださいという意味もあるんでしょうね。
●ウイングマン(第2話)
主人公:健太役が藤岡真威人さんであること、これもうっかりしてました。「仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ」で父の藤岡弘、さんから仮面ライダー1号を引き継いだことを踏まえて考えますと、ウイングマンでの藤岡真威人のノリノリは半ば本気かもと思えて面白い気がします。
そこは今話では冒頭の健太解説で感じます。ウイングマンを説明する健太の嬉しそうなこと、ちょっと笑ってしまいます。コミカルだからではなく、「ああ、その嬉しさは分かるぞ」という、こちらも嬉しくなっての笑いですね。前話からの観ていて生じる気持ちはこれだったようです。
それが前話からのバトルの最中なわけでして、この後のピンチの伏線でもあるようですね。説明はおおまかなもので、観ているこちらには充分。ですが、健太の興奮と勢いにウイングマンの力が追い付いて行かない。せっかく考えた長剣クロムレイバーも、敵怪人シードマンに対してはおもちゃの刀に等しく、ダメージが入らない。アオイが加勢するも防戦一方。
原因はドリムノートを手にしたアオイが気が付きまして、説明が粗いから。健太としては自分ではよく分かっているから、要点のメモ書き程度にしていたようですね。自分(健太)が読み返せば、どういうことか分かる。が、ドリムノートには健太の脳内までは伝わってない。そこでドリムノートに赤の他人が読んでも分かるように書き足せば、ウイングマンの真の実力が発揮されるわけですな。
ピンチ発生から逆転までの運びが好みのアクションと共に展開されて見入ったんですが、終わってからふと「これって特撮ドラマ作りの過程でもあるんじゃないか」と思いました。ヒーローの(武装等含めた)設定をきちんと書き出しておかないと、役者、演出家、エフェクト担当などなどの制作陣がどうしていいか分からなくなるはずです。冒頭のアクションシーンは、脚本の描写がよく分からなくて撮影失敗し、脚本家に聞きに行って「ああ、なるほど」となっての再撮影でうまく行く流れにも見えました。
勝ったものの戦場は破壊と瓦礫の山となってしまうも、アオイが修復できるわけですか。これだけの力があるんなら、と思いかけましたが、相当に負担が重いらしい。倒れてしまいましたな。ここは後での学校のシーンの説明にもなってますね。
倒れたアオイを健太が自宅まで連れ帰るも、そのまま眠った健太が目を覚ましたとき、全ては夢だったと勘違いしたらしい。が、階下に降りてみるとアオイがあのコスチュームで朝飯食ってるわけですね。両親は何も怪しんでおらず、むしろアオイにニコニコでいて、健太だけ事情が分からない。
これはアオイから種明かしありまして、記憶操作でイトコ(たぶん従姉)に偽装したわけでしたか。ディメンジョンパワー便利です。それにしてもあのいでたちまで両親が疑いもせず受け入れるとは(さらに室内でブーツ履いたままだしなあ)。朝食後、アオイ視点での事情も健太に伝わる。しかし大事な部分は会話で語られまして、敵の先遣が幹部キータクラーであると。
大ごとになってきましたが、日常生活を壊すわけにいかず、健太は学校に。争奪の対象ドリムノートは健太が預かる。まあ現在の戦闘力はドリムノート書き足しでウイングマンがアオイを上回ってますから順当か。しかし結局、心配になったアオイが学校まで追いかけてくるわけですね。教室で相変わらずの健太ですが、何か波動みたいのが走りまして、先生が保健室のイトコのところへ行けと急かす。
(その直前に浮かれる健太を咎めた女子生徒は布沢久美子であるようで、後でウイングガールズの一員になるはずですね。最初は対立的だったのか。)
これもアオイの仕業だったわけですね。学校全員に「健太のイトコ:夢あおい」設定を記憶・認識させたと(ただし細かい名前設定はその後)。これでアオイはまた力を使い果たして倒れて保健室、ということらしい。しかしもう回復したらしく、元のコスチューム易々と学校制服に変えてますね。
そうなってようやく自分は気が付いたんですが、ウイングマンをコスプレ物としても観ていたようです。ウイングマンでウイングマンのコスプレというのも変ですが、コミック/アニメを実写化ですから、生身の役者さんが原作の装いをするわけで、「再現度高いなあ」とか感心してもおかしくないはず(もっとも、自分は原作~アニメを追ってないわけですが、デザインとかは後追いで知りつつある)。
そのせいで、制服にチェンジされてみますと、多少ガッカリしないでもない。加えてアクションでの見栄えですね。自分は仮面ライダーガッチャードではクロトー推しでありまして、ヘソ出し衣装でのアクションがカッコいいから。露出が多ければ筋肉が見えやすく、動きに実感が伴います(ボクシング、プロレス等々と共通するかも)。でも対極といえるフル着ぐるみのアクションも好き(ただし着ぐるみデザイン次第の面はある)。
それはともかく、学校(傐学高校)に新任来まして、北倉先生ですか。既にアオイから父を拉致した幹部キータクラーの話は出てまして、正体隠す気ないネーミングですね(^^;。どうやらそれもそのはずのようで、今話でさっそく騒動起こしてますし、次回では健太らに直接迫っていくことになるらしい。敵は短期決戦の心づもりの模様。
アオイから美紅の片思いを指摘された健太が緊張したり、美紅のやきもちの見え隠れとかありまして学園ラブコメの流れと思ったら、さっそく北倉先生がピアノで生徒をバーサーカー化。この音が即効の生徒もいれば、影響を免れている生徒もいまして、選択的な効果なんだろうか。いったんバーサーカー化すると、ピアノ演奏が止んでもそのまま暴れるようですね。
ともかくも学校内は乱闘の場となり、北倉=キータクラーの力はアオイを上回るため、抑えられない。美紅はかろうじて教室脱出ですが、心配して追って来た福本が突如頭を掻きむしって喚く。健太の親友福本もか、という感じですが、これって次回冒頭でギャグ描写のオチになったりするかなあ。ともかくも美紅の悲鳴を聞きつけた健太がどうするかが肝ですね。
次回(第3話)では引き続き乱闘が続き、北倉が正体見せる感じです。そこよりも自分的に気になったのがウイングマンの新フォームらしきもの。調べてみますと「ソーラーガーダー」なる、ラスボスとの決戦に用いられたものらしい。もう最強フォーム登場なんだろうか。
Re: 10月の雑談スレッド(2024) - Shiny NOVA
2024/10/31 (Thu) 00:35:07
今回もウイングマンの感想から。
★ウイングマン
Aパートで戦闘、それから日常パートを挟んで、最後に事件が起こって次回に続くという形。
このパターンが続くのかな。
>ウイングマンの新フォーム
原作では、シードマンとの激戦で全身傷ついた健太が、敵の攻撃の衝撃を吸収するための強化鎧「ガーダー」を装備します。
次回に登場するのは、おそらく、その「古い方のガーダー」だと思われます。原作よりデザインが変わっているので、もしかして「物語の後半に出てきたソーラーガーダー」では? という意見も聞くのですが、たぶん、ただのガーダー。
なお、ウイングマンという作品は前半の「ポドリムス・リメル編」と後半の「帝王ライエル編」の2つに分かれて、
ソーラーガーダーは、対リメルの決戦兵器としてシルエットのみ初登場したのですが、本格的に活躍が描かれたのは、ライエル編に入ってからです。
リメル編は異次元からの侵略者であるのに対し、ライエルは宇宙からの侵略者で、より大規模な破壊活動を仕掛けてくる。
そちらの話は、アニメでも再現されていませんので、ソーラーガーダーも原作のみの幻の武装。
リメイクアニメで、ずっとライエル編までやってくれないかなあ、というのが悲願でしたが、今回もそこまでは行かないだろうと思ってます。
ともあれ、今回の改変で健太たちの学校名が原作は「仲額(ちゅうがく)中学」で、ドラマだと主人公が高校生なので「仲の字を傐に変えた」のが芸コマというか。
Aパートのシードマン戦は、原作初戦のキータクラー戦と、特訓後のウイングマン初勝利のエピソードを上手く混ぜたな、と。
そんなわけで、ウイングマンの特訓エピソードがドラマでは割愛されました。健太が新体操部を見学して、試しに器具を使って練習させてもらうエピソードも飛ばされた。
さらに、リメル配下の敵幹部は、キータクラーの他にもう1人、シャフトというキャラがいて、キータクラーのシードマンをファイナルビームで撃退した直後に、シャフトのシードマンが襲って来て連戦になるわけですが、ドラマ版ではシャフトは省略されたようですので、ウイングマンの戦いも、最初のキータクラー戦も含めて2つほど飛ばされた形ですね。
で、いきなり、4戦めのエピソードになだれ込んだ形ですが、原作では北倉先生が「生徒たちの給食のシチューに、シードマンの種の粉末を仕込んで、それを食べた生徒たちがみんなシードマンに憑依されて怪物化するというホラー映画みたいなシチュエーション」です。
健太とアオイは、前の夜のシードマン戦で健太が大ダメージを受けたから、学校を休もうかとアオイが気を使うのですが、ヒーローが学校をズル休みするわけにはいかないと妙にマジメな面も見せる健太が、遅ればせながら昼から登校を決意。
一方で、美紅は欠席中(?)の健太を心配しつつ、ちょっとした怪我の生徒を保健室に連れて行く用事で昼食が遅れて、シードマンの種入りシチューを食べずに済みます。
そして、シチューを食べた生徒たちがキータクラーに操られるままに暴れるところに、悲鳴を上げた美紅ちゃん(すぐに意識を失う)を助けに健太とアオイが駆けつける流れ。
そういうエピソードを、ドラマではだいぶ過程を短縮して、ピアノの催眠音波で暴れさせる形に改変。
コミックの実写特装版の1巻終わりから、2巻の最初までのエピソードですね。2巻の無料お試し部分で、健太たちの美紅救出部分からガーダー装着までは読めますので、軽い予習はできるかと。
とにかく、いきなり学園を巻き込んだ大騒動に話が展開。
生徒たちの記憶処理は何とかなるのですが、美紅の中では恐怖の記憶と、健太の秘密への疑惑が残ったりする他、布沢久美子とか、アクション演劇部の森本桃子などが薄々、健太のヒーロー活動に気づいて……という展開になるようです。
>布沢久美子
原作では、メガネの新聞部で、トラブルメーカーの健太が事件を起こすのを特ダネになると楽しみ、追っかけている節がある。
健太の謎を追っているうちに、ヒーロー熱に感化されてウイングガールズの一員に。
ドラマ版では、生真面目な委員長タイプの言動で登場しましたが、別のメガネ女史と混ぜられた感。布沢さんは真面目キャラじゃなくて、好奇心旺盛な探り屋気質のはずなんだけどな。
>森本桃子
セイギマンのセイギピンク。他のブルー、グリーン、イエローといっしょに隠れヒーローファンを演っていたんだけど、健太の一途なヒーロー愛に共感して、心酔しながら自分たちのリーダーになってもらおうとする。
奥手の美紅よりも積極的に健太にアプローチを仕掛け、美紅よりも先に健太の秘密に気づいて、アオイに頼んで、ディメンジョンパワーを使えるWバッジを託される。
アオイに続くウイングガールズ2号となる。なお、原作ではエロ的な被害にやたらとさらされることで、「もうお嫁に行けない!」のセリフが印象的。
チームのお姉さん役のアオイ、清純系の美紅、健気なムードメーカーの桃子、イケイケなトラブル元になりがちな久美子の4人チームが健太のサポートをしていた。
>アオイのフィアンセ
ナアスという名の恋人がいるのですが、彼がリメルの手先として、アオイの恋心を利用してドリムノートを奪おうとするエピソードがあるわけですな。
今回のセリフで思いきり伏線が張られた感じです。
>シャイダーとアニー
健太とアオイの関係を福本に尋ねられて、健太が例えたマニアックな説明。
変身ヒーローである宇宙刑事シャイダーと、彼をサポートするパートナーという意味ですが、ギャバンやシャリバンではなくてシャイダーという辺りにセンスがある。
というのも、ギャバンとシャリバンは役者がJAC所属のアクション俳優で、変身しなくても強い人たち。
一方、シャイダーはウルトラマンの円谷一族の関係者で、脚本家の上原正三氏のコネで主演を頼んだ俳優=アクション畑の人じゃない。だから、シャイダーは役者が生身アクションできないので、設定も「新人宇宙刑事」で、ギャバンやシャリバンに比べると、すぐにコンバットスーツを装着して、アクションはスーツアクターにお任せなところがある。=シャイダーは弱い、という評価に。
で、その主役の生身アクションの弱さを補うために、JACの誇るアクション女優としてシャイダーよりもアクションを頑張ったのがアニー役の森永奈緒美さんだったんですな。
彼女は変身しないけど、抜群のアクション演技を見せて、実質的にシャイダーよりも強いのでは? と評価されていました。でも、ドラマでは変身しないヒロインが生身で大苦戦しているところに、後からシャイダーが駆けつけて来て、「大丈夫かアニー」とか言いながら、すぐに変身して無敵の活躍を示す演出。
そんなわけで、変身すると強いけど生身ではあまり戦えないシャイダーと、変身しないけど生身で結構戦っているアニーの関係性が、健太とアオイに通じるわけですな。
しかし、このネタ、80年代のリアルタイムでの番組ファンじゃないと、そこまで分からないと思います。単に変身ヒーローと、そのパートナー女史以上のマニアックな例え、と。
★シンカリオン
メイキング編。
アニメの制作裏話は知ってるネタなので、自分的にはこんな物か感ですが、CGでのロボ演出の制作工程は初めて知った話なので、そこはいい勉強になった気分です。
合体演出など、玩具のパーツを元に、細部をよりリアルにディテールアップする過程は、おお、と感じ入れたりも。
だけど、この放送で1番感じ入れたのは、次回予告のサブタイトルですな。「モリトの想い」ということで、彼がドクターイエローの運転士に選ばれる話。
イドの件で、イナ姉さんがモリトに接触した際、彼の適性値も念のために調べられたのかな。
果たして、素直にタイセイらのサポート役に励んでくれるのか、それともアカネやガンマ先輩の時みたいに、応じるためのハードルがそこそこ高い?
いずれにせよ、ドクターイエローは一人でSRG合体レベルの巨大機体を操縦することになるので、相当に器用じゃないと難しそう、と思ったり。
PS.ガヴとブンブンは次回にて。もしかすると、11月に入ってからになるかも。