創作と鑑賞の談話室
1月のスレッド(2025) - K.K
2025/01/01 (Wed) 00:00:10
あけましておめでとうございます。
1月の雑談スレッドです。
Re: 1月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/01/01 (Wed) 07:09:18
あけましておめでとう、です。
手短かですが、正月あいさつです。
本年もいろいろ楽しく歓談できることを期待しています。
PS.年末年始で、YouTubeも特撮絡みの配信をいろいろやってますな。とりわけ戦隊の「ゼンカイジャー最初の映画」でレッド大集合作品がお勧め。あとは初期戦隊の1、2話が配信されておりますが(フラッシュマンまで)、アクションが一番すごいなあと思ったのが「ダイナマン」。これは1、2話から派手な生身アクションと爆発を見せてくれて、おおっと驚かされたり。ドラマ的には「バイオマン」と「フラッシュマン」が変化球で1、2話からも濃いですが、ともあれ戦隊50周年で70年代と80年代を振り返るのも一興かな。
今の目から見ると、敵組織の描写に力が入っているのと、一般市民の犠牲者が多いので、リメル編よりはライエル編のイメージですね。まあ、ウイングマンとつなげたいなら「デンジマン」と「ゴーグルファイブ」(新体操)とか、それぞれのトピックがありますが、あいさつ本文よりも追伸蘊蓄の方が多くなっているので、これぐらいにして。
では、また来週(ニチアサ後)ということで。
Re: 1月のスレッド(2025) - K.K
2025/01/01 (Wed) 17:06:27
NOVAさん、あけましておめでとうございます。
今年は戦隊50周年で、その記念作のゴジュウジャーのみならず、いろいろ企画が持ち上がることが期待できそうですね。ライダー50周年の企画も続いているようですし、ライダーと戦隊のコラボはどちらの50周年でも目玉となります。しばらくは両シリーズがさらににぎやかになりそうで楽しみです。
・ダイナマン
東映特撮公式Youtubeには第1・2話がなく、探してみると「ブンブンジャーちゃんねる」(スーパー戦隊シリーズ公式)にありました。シリーズ通しての放映のほうは、東映公式が今「サンバルカン」ですんで、次の次となりそう。
観てみますと、ご教示の通り第1話から生身アクションに力が入ってますな。自分が特に注目したのが「星川竜/ダイナブラック」です。ブルース・リーを意識したキャラクター作りとアクションになっているようです。
仮面ライダーフォーゼですと、朔田流星/メテオが同じくでした。叫びとかが特にそう。自分は中国拳法をブルース・リーで知ったクチでして、鍛え上げた身体の一撃の凄みに強烈な印象を受けました。以降、ブルース・リーを思い出す要素があれば今も注目してしまいます(対照的な丁々発止のジャッキー・チェンもブルース・リーとの対比で好きに)。
星川竜ですと、髪型からしてブルース・リーに寄せてますね。設定も中国拳法が得意となってるようです(でも忍者なのか)。その拳法の一撃の後の決めの表情もブルース・リーを意識しているようです。こうなると自分はそっちばかりに目が行くようになってしまいます。
が、星川竜以外にも注意してみると、どうやらワイヤーアクションを多く取り入れた高低差とか、いろいろ工夫があるようです。ウィキペディアを読んでみると「シリーズで初めてクレーンを用いたワイヤーアクション」とのことで、なるほどなと。
メインのアクション監督は「山岡淳二」さんという方で、不勉強な自分は存じ上げてませんでした。山岡淳二さんのダイナマンアクションをまだ幼かった坂本浩一さんが好んでいたとのことで、この作品は後の坂本浩一アクションの下地の1つなのかも。
他のポイントもありまして。敵側が何となく昭和の1・2号ライダー風な気がします。戦闘員が掛け声含めて雰囲気あるし、幹部のうちメギド王子がショッカー幹部としても違和感なさそうなせいもあるような。ちょっと下調べしてみますと、このメギド王子が紆余曲折あるようでして、自分の好みポイントの敵の内紛が面白くなりそう。
いろいろ期待できそうでして、第3話以降の放映を待ちたいと思います。今の自分はかなり前の特撮はあまりハマらないのですが(ゴーカイジャー視聴以降、強い興味はあるんだけど)、例外はあるものでして、例えばアバレンジャー。特に(こちらで伺った通り)アバレキラー以降で、東映公式の放映で今2周めです。ダイナマンもたぶん同じくになりそう。
・メガレンジャー
こちらは「ウイングマン」絡みで。ウイングマンの正体バレからの森本桃子の台詞でメガレンジャーが引き合いに出されていたわけですな。自分はそのとき、東映公式Youtubeで第40話まで観終えたところで、その先のシビアな展開が分からない。
ウイキペディアには「終盤で一般人が正体を暴露したメンバーを迫害するという展開」とありはするんですが、やはり観てみないと実感まではないわけで。メガレンジャーの放映がもうちょっと早かったら、ウイングマンでの台詞をリアルタイムで納得できたんでしょうね。メガレンジャー再放映が完結したら、またウイングマンをもう1周してみるつもりです。
・ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(映画)
こちらではあまり感想言わないジャンルですが少し。2023年公開で大ヒットと聞いてましたんで、まさか2024年にTV放映されるとは思いもよりませんでした。しかも紅白歌合戦の裏番組。
自分は紅白観る習慣がないもんで問題ないんですが、安定の高視聴率伴組の裏に当てに行くんなら、実はたいしたことないのかもとか邪推してしまいました(大ヒットという評判は、何らかもリップサービス的な紹介だったのかなとか)。
が、観てみますと面白かった。含めアクションゲームはほとんどやってこなかったんですが、スーパーマリオシリーズに何があるかくらいは聞きかじってはいます。その程度の知識で「ああ、ここはあのゲームから」と楽しめました。
モロなゲーム題材だと映画「ピクセル」がありますが、あれはゲームがいろいろ出てくるもののストーリー作り、ドラマをつなげる要素までには至ってない。あくまでもシーンごとの面白さでした。このマリオ映画の方はマリオシリーズが上手いことつなぎ合わせたドラマになってる感じです。
各マリオゲームの雰囲気と同じく、ストーリーテンポも速い。サクサク進んでいきまして、飽きないし観やすい。ちょっと対照的な映画思い出しまして、「バズ・ライトイヤー」です。一部の国・地域で放映禁止になったとかポリコレ云々の噂がありまして、ちょっとネガティブな先入観あったんですが、観たら案外面白かった。
ただ、ストーリー進行はもたついてました。作風から来る必然的なものでして、主人公がいろいろ悩むからなんですな。「ドラマとはストーリーの停滞で作る」という作劇のコツがあるそうで、たぶんその通りの物語なんでしょう。だから、もたついても面白い。
ただ、そういうタイプの物語がこのところは多かったようです(自分が見た範囲、ですが)。そのせいで、サクサクテンポよく進むこのマリオ映画が自分にとっては新鮮な感じがしたようです。ただ、もう一度観たくなるかといえば、当面はなさそう。分かりやすいせいでしょうな。充分見て取った気がしますんで、録画を観直すのはちょっと先になりそうです。
Re: 1月のスレッド(2025) - たさくらたすな
2025/01/05 (Sun) 23:46:47
2025年あけましておめでとうございます。
ご無沙汰しています、たさくらたすなです、実家に帰省中なので少しのんびりしています。
新年のあいさつ、前回の挨拶はいつだったかなとさかのぼると2025年とかでしたので3年ぶりになりますか、こちらは仕事の環境が変わって落ち着かない感じで、プラモが積みあがってく日々ですね~さすがに実家に帰って暇な時間もあるので2個ほど持ち帰ってきてますが(キャラものとガンプラで一個ずつ)こちらは一個作ってとりあえず終了な感じになりそう。
それではまた時間が取れれば顔出し程度ですが遊びにこられたらと、ではでは
Re: 1月のスレッド(2025) - K.K
2025/01/06 (Mon) 21:43:11
たささん、あけましておめでとうございます。
前にお出で頂いたのがもう3年前になってましたか。自分としては、例えば花粉症ガールの企画、そんなに遠い思い出ではないんですが、改めて確かめると2018年の春からですね。そのスレッドで(カメラ)レンズの種類とパースについてご教示頂いて、TVドラマでの演出理解に役立ったりもしました。
積みプラはSNSでときどき目にする話題だったりします。自分はプラモを触らなくなってずいぶんになるものの、やはり一度は好きになったものは気になります。見たときに買っとかないと二度と手に入らないということも理解できます。結果、「買う個数>作る個数」にもなってきますね。
自分はプラモ組み立てても色塗りまではやってなかったんですが(デカールは貼る)、積みプラになる人は往々にして塗装凝るし、細部を独自加工したりもするようですね。SNSで見かけたんですが、MSのライトがあるべき部分に透明の結束バンドを切り張りしてて感心しました(いかにもヘッドライトを覆うガラスっぽい)。興味を持っているものについては、何を見ても連想が働くんだなあと。
ガンダムビルドシリーズ放映時(トライ~ダイバーズ)はこちらで感想書いてましたんで、ガンプラ話題も出てましたな。ガンプラ作りの動画もご紹介頂いて、今は(と言っても2018年)ライト部分が豆球(+単4)じゃなくてLED(+ボタン電池)になってるのかと感心した覚えがあります。
最近感心したものではシンカリオンがあったり。プラモではないんですが、変形合体するシンカリオン玩具を元にシンカリオンアニメを作ってるメイキング紹介が特別編でありまして。自分の常識(?)ではアニメの動きが玩具に取り入れられると思い込んでましたが、今や逆になっることもあるのかと驚きました。
映像効果やプラモ等々も自分ではやらないとしても知識としてあれば作品鑑賞に役立ちますね。役立つとそっちにも興味が出てきたりもします。お気が向いたときに雑談がてらでもご紹介頂ければなあと思ったりする次第です。
Re: 1月のスレッド(2025) - K.K
2025/01/08 (Wed) 00:02:42
定期感想です。
シンカリオンは特別編で振り返りのみでしたんで、自分には書ける感想がありません。それでも今までの流れを整理するとかできるかもしれませんが、そこまでは脳内でまとまらず今週は割愛します。それにしても火曜深夜を待たずしてウイングマンロスになっております(^^;。
●仮面ライダーガヴ(第17話:カラメる触手は幸福味)
今の今まで「帽子の男/ラーゲ9」がキラメイジャーの「クリスタリア宝路/キラメイシルバー」だと気が付いておりませんでしたorz。仮面ライダーWEBの今話紹介を見て知った次第。雰囲気違うんで同一の役者さん(庄司浩平さん)と思いもよらず。
同じようなことが前にもありまして、牙狼MSのシグトですね。こちらでタイムレンジャーのシオン/タイムグリーンだと教えて頂いて、どちらも倉貫匡弘さんが演じたと確認はしたんですが、自力で気が付ける気がしませんでした。
さて今話はこちらで名前を伺っていた敵側「仮面ライダーヴラム」のお目見えがメインだったようです。よくある新登場パターン「やっと変身したところで続く」ではなく、きちんと現時点の最強ぶりをいかんなく発揮して見せてからの続くでした。ニエルブがプリンから作り上げたこともきちんと示してくれてましたな。
このヴラムですけど、どうも今のところはガヴ側に寝返りそうな雰囲気ではありませんな。既に大勢の人間をヒトプレスにしてしまっている点が変身者ラーゲ9の問題といえましょうか。事実上の殺害ですね。こういうキャラクターはたとえ改心しても破滅する結末が定番のはず(そこから変身ベルトが誰かの手に渡る可能性はある)。
となると悪のライダーに徹するのかな。それなら自分は歓迎したいかも。龍騎では浅倉 威/王蛇のブレない悪ぶりが、むしろ安心感あるほどでした。歪んだ正義の東條悟/タイガも良かったですねえ。555では草加雅人/カイザ。やってることは正義のヒーローのはずなのに、なぜか敵以上に憎たらしいところは快くすらあります。
思い起こすと、やはりキカイダーにおけるハカイダーが自分にツボだったことが悪のヒーローにも惹かれるきっかけだったかもです。あれは悪・敵側ながら「キカイダーを倒す」使命のみ持たされて生まれた点で悲劇的な面が濃いといってもいいのかも。しかしブレないわけですな。
ヴラムがハカイダーのスタンスとなる可能性もあるかもしれないと感じます。上述しましたように、既に無辜の人を犠牲にした悪役ですから、どんな事情を抱えているにせよ、もはや純然たる正義のヒーローにはなれそうもない。ひたすらグラニュートハンター(ガヴ、ヴァレン)を狩る者として暴れてくれたらいいかも。
ともかくも新ライダー:ヴラムが映えるためでしょうか、ドラマ部分などは控えめだった印象です。何かありそうという匂わせ・暗躍等はありますが、目立った動きには発展せず。ガヴ側では「ショウマがストマック家のグラニュートである」点について、絆斗は疑いを深め、ショウマは隠し事を続ける点を悩んでますな。
が、絆斗は疑心暗鬼を反省する様子があり、ショウマは全て打ち明ける方向に向かう印象ありまして、こちらは解決しそうな雰囲気があります。対してストマック側では(自分のツボである敵の)内紛が起こりそうな方向ですね。
ニエルブがランゴには内緒でラーゲ9抱き込んでヴラムに仕立て上げ、ラーゲ9もランゴと距離を置くニエルブにはかしこまらない態度を取る(それが素かどうかは不明ですが)。ニエルブがランゴに対して下剋上するのか、ラーゲ9はそれに付け込んでの漁夫の利を狙うのかとか、いろいろ妄想できそう。
ラーゲ9/ヴラムは現最強で、少なくともストマック側には拮抗する戦士はいなさそうですので(グロッタは別かな)、ストマック家/社には不吉となりそう。もっとも、ニエルブのことですから、いざというときの手は打ってあるんでしょうな。
もっとも、それ以上は妄想はできても見当は付きません。酸賀は何を思ってか静観の構えのように見えますし、ストマック家のはぐれ狼となったジープは何をしているかすら分かりません。
ともかく本編。冒頭は新年らしく餅つき大会に興じるショウマと幸果ですが、すぐに不穏な情勢に。ラーゲ9は相変わらず大量ヒトプレスですし、それとは別にスカーフの女/グラニュート:チョールも動き出している。チョールのほうはラーゲ9ほどの隠密性はないみたいで、ニエルブはそこを利用するつもりらしい。
ニエルブが狙っているのはラーゲ9にプリンの変身ベルトを渡し、仮面ライダーヴラムに仕立てることですな。ただし長男ランゴには内緒で。当初から面従腹背の様子があるラーゲ9もあっさりと応じる。ラーゲ9は前に本社勤務云々言ってましたが、そのためには急がば回れでニエルブが与しやすしということかな。
そのラーゲ9とチョールが別々にヒトプレスやってるもんで、ショウマ側は混乱が生じてますな。が、持ち込まれた依頼(失踪した高校生捜し)から手繰って「親切で優しい人」が次々、しかし1人ずつ行方不明になってるほうを追っていくことになる。
これがチョールの仕業ということですな。人間態は女性で、スカーフを風に飛ばされたように装い、追って拾ってくれた人をヒトプレスにする。なるほどな感じです。スカーフを渡すときは嬉しそうに「はい、どうぞ」ですもんね。闇菓子用スパイスの高品質条件ピッタリ。だから「親切で優しい人」なのか。
そして、まさに「親切で優しい人」が幸果なわけで。スカーフの女/チョールの餌食になりかかりますが、ショウマが全速力で駆けつけて難を逃れる。おそらくショウマはスカーフの女に当りを付けてたんでしょうな。こっそりとゴチゾウを放ってスカーフの女を追わせています。
そこへちょっと遅れて駆けつけたのが絆斗。こちらも見当はついてたんでしょうし、ショウマよりスカーフの女がグラニュートと確信している度合いは深かったみたい。絆斗はスカーフの女を追わないショウマを詰りますが、ゴチゾウを放ったことを知ると反省。
疑心暗鬼が過ぎるというわけでしょうけど、ショウマがグラニュート界について何か隠しているという点は徐々に疑いを強めている模様。ショウマもいつまでも正体を隠しているのはどうかと悩みを深めてますな。なんだか互いに隠し立てしているようでいて、知らなずに息が合っているようでもあります。
一方、ヴラムの変身ベルト得たラーゲ9はスカーフの女/チョールと接触、チョールは囮としてショウマと絆斗を引き付け、いよいよ今話の目玉:仮面ライダーヴラム登場。ガヴ側は2ライダー最強形態コンビネーションを行使する余裕なく圧倒されまして続く。
次回「激強!プリンな用心棒」では、ガヴ側としてはヴラム対策が核となるようですね。そこを何とかしないと、チョールが持つヒトプレスは奪還できないようです(もっとも、ラーゲ9の大量ヒトプレスはもうどうしようもないんでしょうけど)。
●爆上戦隊ブンブンジャー(第43話:豪快なハンドル )
ゴーカイジャーコラボで期待したんですが、かなり控えめだったかな? 来てくれたのはジョー・ギブケン/ゴーカイブルーのみ。なんですが、東映公式サイトによると意味があるんだそうで。大也と射士郎の関係はマーベラスとジョーに比せられるものだそうで、言われてみるとそうかもと。
今話では射士郎がISAの常槍本部長に寝返り、ブンブンジャーに穴ができる。そこをジョーが(一時的ながら)埋めるということみたいです。そこで上述の大也/マーベラス&射士郎/ジョーの重なりが活きてくる。
等身大バトルではブンレッド/大也とゴーカイブルー/ジョーが互いに背中を預ける形で戦うわけですね。ブンレッドが「初めてあった気がしないな」と声を掛けると、ゴーカイブルーは素っ気なく「いいや、初めてだ」。
そこから射士郎が苦魔獣タカラバコグルマーに投げ与えたチャンジャ―をゴーカイブルが取り戻し、「背中を預けたいのはこいつだろ」と(レンジャーキーを経て)チェンジャーでブンブルーに。なるほどな感じです。ジョーは射士郎に比せられるけれど射士郎ではない。マーベラスにとってジョーが誰にも代えがたいが如く、大也にとって射士郎に代わりはいない、という感じですな。
この運びを考えたのが今話の中澤祥次郎監督なんだそうで。ゴーカイジャーでもメイン監督でありますな。両作を担当したからこそ、こういう形で作れたらしい。かつ、ジョー役の山田裕貴も中澤監督の意図を説明受けずとも深く理解して演じてくれたとのこと。
自分は「いいや、初めてだ」を聞いた時点ではジョークだと思ったんです。「たぶん劇場版かVシネマとかでジョーと大也が遭遇してたのをTV本編ではなかったことにしたのかな」とか。ライダーでは役者が同じで役が違うときにすっとぼけたりしてましたな。仮面ライダージオウでの桐矢京介と桜井侑斗(中村優一さん)。あれと似たようなものと思っちゃったんです。が、「背中を預けたいのはこいつだろ」で理解しました。さらに東映公式での解説でさらに深く「なるほど」と。
ともかく本編。こちらもガヴと同じく冒頭は正月モード。ホタテが送られてきて(シャケもありますな)、「おせちもいいけどカレー」とか昔のCMで聞いたような台詞。が、もうここでゴーカイジャー伏線でしたか。「ほったて」ですな。帆を立てる→海賊船ということみたい。
一方、ISAは正月返上みたい。調は親友のはずの梅栖舞美にISA上層部の様子を尋ねるも、梅栖は心配ないと誤魔化す。が、調は不安を払拭しきれない模様(親友を信じられないという苦悩か?)。ハシリヤンはハシリヤンで、グランツがスピンドーに常槍への不信感を訴えてますな。もっともスピンドーとしては想定内らしい。
サンシーターは平和に正月祝ってますが、あずかり知らぬ苦魔獣タカラバコグルマーが天井突き抜けて落ちてきまして台無し。それでも苦魔獣について行くわけか。真面目だなあ。もっともヤルカーはタカラバコグルマーが集めた宝を貰えるかもとわくわくらしい。で、ここも「宝」ということでゴーカイジャー伏線でしょうか。
大也らは拠点で協議ですが、ハシリヤンが確かにBBGを支配しているだけでなく、玄蕃の父:銀河通販王の罪状追加するなど、ブンブンジャー側への圧迫を強めていることが分かるなど、情勢が悪化するばかりのようですね。さっきのスピンドーの自信はそういう点にもあるらしい。
そこへ射士郎から久しぶりの連絡、「ハシリヤン出現だ」なんですが、これが陽動・囮なわけですね。確かに苦魔獣タカラバコグルマーが暴れてるんだけど、そこへ遅れて駆けつける射士郎がいろんな意味で本命。表面的には裏切りですね。常槍本部長に寝返り、その証としてチェンジャーをタカラバコグルマーに渡す(これを梅栖舞美がしっかり見届けている)。
そのうえで射士郎は、ISAはハシリヤンとつながっており、間もなく両者に地球が支配されると告げる。さらにブンブンジャーは世界の敵扱いされるとも。だから抵抗をやめ、ブンブンジャーも解散しろというわけですね。常槍本部長の描いたシナリオなんでしょう。
が、射士郎が大也らのために情報リークしたとも取れますな。調の線ではISAの裏切りの有無がはっきりしない。しかし常槍とつながった射士郎はISAは敵だと断言してくれたわけで。そう考えるとチェンジャーを苦魔獣に渡したのも意味があるかなと思いました。
前に盗まれたチェンジャーの位置はブンブンがサーチしてたわけで、敵拠点の位置特定のためだったのかと思い込んでしまいました。が、これはずっと様子を見ていて、ここで介入したジョー/ゴーカイブルーが奪還してからの、上述の「背中を預けたいのはこいつ」になるわけですな。
射士郎に裏の意図があるか、あるとして大也に伝わったかどうかは不明ですが、大也は射士郎の言・提案を一笑に付す。そこからはジョーが加わっての等身大バトル、巨大戦はビュンビュンマッハーロボがゴーカイオーの力を借り受けて快勝(やっぱり操縦はブンブンコントローラーなのか)。
初見ではちょっと分からなかったのが、その後の大也とジョーの会話シーンです。ペンダントが渡されまして、その持ち主も回想シーンで出てくるんですが分からない。調べてみますと、昨年7月の劇場版「爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット」のニコーラ姫ですか。前作キングオージャーのときのように、最終盤のここぞというところで登場してくれたりするのかしらん。
が、ラストで異変発生。大也の資産がライトニング・テック社、つまり内藤雷汰に奪われてしまう。これが「世界の敵になる」第一歩なのかしらん。次回「届け屋が届かない」予告によると、内藤雷汰が本性を現わすとのことですが、もう悪役確定でいいのかな。常槍を出し抜くとか期待してたんですが。
Re: 1月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/01/08 (Wed) 22:27:13
今年の初感想です。
確かに、今回のシンカリオンはあまり感想を書ける内容ではないですね。一応、アンノウン事件が終了したと確認できれば、ERDAの残務処理ぐらいで、運転士たちの職務関係もこれで終了し、各人の生活に戻るのみ。
忘年会や新年会というよりは、卒業記念旅行みたいなお別れイベントなのかもしれません。
で、せっかくの縁で知り合った仲間たちが、プレゼンという形で何かを語る場、と考えるといいのかな。
ところで、学生のボランティア活動みたいになってますが、この運転士業務って給料出るのかな、と世知辛いことを考えてみたり。
クラブ活動の一環なら給料は出ないのかもしれませんが、各人の秘密口座に振り込みがされていて、特別手当みたいな形で支給されていればいいんですけどね。
小学生運転士の時はそこまで考えていなかったけど、高校生がいると、アルバイトという形態とかいろいろと思うことしきり。
こんなことを考えるのも、ブンブンジャーで大也の資産差し押さえみたいなことがあったせい。
正義のヒーローにも、活動資金とか報酬とか大事だな、とふと思ったり。
まあ、ERDAは公的機関だけど、組織を運営維持するために、本部長とか苦心していたのも事実ですから。組織の目的(アンノウン対策)が終了したら、どうなることやら。
★ガヴ
さて、ヴラム登場回ということですが、闇バイトとかいろいろある中で、一番、生活状況が不安なのが絆斗ですな。
ショウマは幸果さんところで住み込み職員やってるし、いざとなれば力仕事で食いつなげそうなポテンシャルを持っている。
問題は、フリージャーナリストの絆斗。
フリーと言えば、聞こえはいいですが、前はおやっさんのところで雇われた記者だったのが、おやっさんがいなくなると、どこに住んでいるのか。事務所を引き継いでいるのか、それともグラニュートの追っかけ以外でも、普通に記事の取材と執筆で日常業務を続けて行けてるのか。
自立した大人ならいいですし、面倒見てくれる大人が設定されていてもいいのですけど、絆斗の現在の設定では、きちんと生活費が工面できているのか急に気になって来ました。
なお、前作は高校生で、一番、生活環境が怪しかったのは、親が失踪中のりんねちゃん。錬金アカデミーが何とかしてくれているのか、父親の遺した蓄えがあったのか。
まあ、錬金術が就職のための資格として機能するなら、まだ学生だから何とかなるのか。面倒見のいい先生もいますしね。
平成ライダーの多くや、令和ライダーは、基本的に職業持ちなので、日常生活はあまり気にならなかったのですが(お笑い芸人社長とか、作家とか、銭湯とか、浮世離れしてるエースとか、学生とか、何らかの組織に所属しているメンツとかは問題なさそう)、絆斗の私生活が本当に気になります。
グラニュート事件とかは、情報として金になるのかどうか。
なお、昭和ライダーは基本、おやっさんという面倒見のいい保護者がいますから、ライダー自身の職業よりも、おやっさんの職業の方が気になります。
基本は喫茶店ですが、立花レーシングクラブの会長とか、スポーツ店とか、それなりの資金と組織運営のノウハウは持ってる御仁がパトロン役だと、安心は安心。
一番、生活が不安定なのは、ストロンガーの時。
基本的にバイクで日本中を旅してるさすらいのヒーローなので、この時期はおやっさんも定職を持たず、バイクでさすらっていました。一応、名目は「優秀なバイクレーサーを探す旅」ということですが、エンジニアとしての技術は持ってるので、旅の資金を稼ぐ方法もそれなりに会得しているのかな、と思います。
まあ、バイクの運転ができれば、宅配のバイトとかいろいろできるかな。
★ブンブンジャー
さて、待望のゴーカイジャーですが、来たのはブルー1人だけ。
もっと派手に、スピンドーとの戦いを全面的に支援してくれるかと思いきや、「夏の劇場版」からメッセージを届け屋に来ただけでした。
まあ、前作のキョウリュウジャーみたいな祭りを想定していましたが、今作は、ゴーオンレッド、トッキュウ6号と1号と、メンツは少なめでしたね。
でも、今月はあと1回、次作のゴジュウウルフが先行顔見せ出演と聞いていますので、そこに向けてのお膳立てにもなって行くのかな。
まだまだ祭りは終わらないって感じですかね。
でも、次回は絶望的なピンチ編になる?
ピンチのまま再来週に続く形なのか、それともピンチをその回で一気に反撃にまで持って行って爆上状態で続くのか。
最悪の想定で、ブンブンジャーが負けて、ブンドリオがスピンドーに拉致られて、敗北したまま続くとか、一部のメンツを除いて大也他のメンツが捕まるとか。
で、捕まってる大也を次の回で射士郎が助けたりするといいかも、と想像しながら、とりあえず、次回のピンチをドキドキしながら見る、と。
ところで、初回から金持ちムーブを示していた大也が、金がなくなったら、どうなるのかは気になる。
泰然自若と構えるのか、それとも人が変わったかのように取り乱すのか。
貧乏人大也というのがどんなキャラになるかは気になる。
いや、金はなくても、自分のハンドルは自分で握って、普通にサバイバルできるキャラであって欲しいですし、こんなこともあろうかと、隠し資産を現金でしっかり持っているとか、いろいろイメージが思い浮かぶ。
それと、世界を敵に回すってことは、未来のバイト先や、錠の勤務先の警察からも追い出されるってことかな。
玄蕃さんや、始末屋コンビはそれなりにサバイバルできそうですけど。
とにかく、ヒーロー物では珍しい「経済的攻撃」にどう対処するかが注目ポイントかな、と。
Re: 1月のスレッド(2025) - K.K
2025/01/13 (Mon) 21:29:26
定期感想その1です。
●仮面ライダーガヴ(第18話:激強!プリンな用心棒)
敵側の仮面ライダーヴラムが実力発揮で、ガヴ側最強のヴァレン・ブシュエル&ガヴ・ケーキングでも歯が立たない。戦力的にはそういう危機的状況に陥ったわけなんですけども、ドラマの流れとしては落ち着く方向に向かう印象が生じた気がします。
戦力的な危機と申した舌の根も乾きませんが、それすらどうやら大丈夫な感じがありますな。ラーゲ9はライダーを狩る者としてガヴとヴァレンを倒す気があるようですが、ニエルブは許可はするものの「できるものならね」と。ヴラムではガヴらを倒せない理由があると匂わせてる感じです。
それよりも大きい安心材料がショウマと絆斗の関係性です。絆斗はグラニュート界行きをあまりにも強く止めたショウマを訝しんでいたわけですが、今話で一応の疑念解消。ショウマからストマック家が仕切っていると聞き、そんな強敵揃いならショウマが慌てて止めるのも無理ないか、と理解・納得するわけですね。
この即座の納得はちゃんと理由がありますな。ストマック家のニエルヴが差し向けてきたヴラムに歯が立たなかった。ならばヴラムを操るニエルヴの強さは、と考えてしまうはずです。さらに前に軽くあしらわれてしまったグロッタもストマック家と知ればなおさらですね。「バイト」グラニュートと戦ってる間は「これなら何とかなる」と思えても、グロッタやヴラム級が何人もいるとなれば判断も変わってこようというもの。
もっとも、それだけなら表面的な話でして安心材料とは申せません。肝心なのは「絆斗がショウマを信じたい気持ちが強い」ことが見て取れたことです。ショウマがグラニュート家/社について話してくれた内容と、今までの言動・行動から、絆斗としては出せる結論はいろいろあるはずです。
しかし絆斗は即座に、ショウマの意図が「グラニュート界突入≒ストマック家/社殴り込みは危険すぎる」のみならず、「敵情を掴む努力をして」「犠牲者を出さない戦術を選んだ」と最も好意的に解釈しています。
さらには、もう隠している/話してないことはないと絆斗は思っている感じ。強大すぎるストマック家の面々から逃げおおせたショウマを不審にも思わない。ショウマを信じたい気持ちが先にあって、それに沿う結論に飛びついている感じですね。
と言ってしまうと「絆斗は間抜けな面がある」みたいに聞こえてしまいそうですが、この場合はいい意味で(少なくともショウマに対しては)「お人好し」でしょうか。自分的には好印象です。言い換えますと、自分が「いいバディ」と思えるパターンの1つです。
しかしそういう絆斗の気持ちを受けたショウマはちょっと複雑そうですな。なにせまだ自分(ショウマ)がグラニュートでもあることはもとより、ストマック家の者だと打ち明けてないわけで。信じてくれる人(絆斗)に最も大事なことを隠し立てしているのはつらいはずです。絆斗の気持ちの歪みが減るほどに、ショウマのそれは増してしまう。
そういうことがありますんで、ドラマの流れは落ち着く方向と申しはしましたが、もしかすると「嵐の前の静けさ」演出なのかも。絆斗を騙し続けることに次第に耐えられなくなったショウマが、というような波乱が起きそうな気がします。が、そうなりそうだからこそ「絆斗はショウマを信じたい」ということをドラマとして見せてくれてるのかも。
ともかく本編。冒頭は前話ラストのバトルの続きで、ヴラム大暴れですな。その隙に、ショウマらが追っていたチョールは逃げてしまう。ヴラムに対しては、現最強のガヴ・ケーキング&ヴァレン・ブシュエルでも歯が立たない。が、ニエルヴ介入で水入り。
ニエルブとしてはヴラム(のベルト)を見せたかっただけという体裁で、ヴラムを連れてさっさと引き上げる。この動きから考えて、ニエルブはやはりガヴらを倒す気はないと思うべきなのかも。もっとも、ショウマはそうは思えないわけですね。なにせシータを倒してしまっているわけで。ストマック家が本腰入れて始末に来た、と思ってしまうのは仕方ない。
そういう不安のせいか、ニエルブを見た途端にガヴ/ショウマは動揺し、隣にヴァレン/絆斗がいるのに「ニエルブ」と名前言っちゃったわけですね。あそこで「ニエルブ『兄さん』」と言ってしまってたら万事休すでしたな。しかし上述の通りでして、かえって絆斗のショウマへの信頼が深まる結果に。
一方、ニエルブはヴラムの戦果を酸賀に報告する。というより、ヴラムのベルト(ヴラムシステム:ヴラスタムギア)の自慢かな。酸賀も大喜びで興味津々の模様。が、腹の口のセットして人間に化ける「ミミックキー」を面白がってますな。人間態に戻してから顔を触ってみたのは、光学的な誤魔化しではなく本当に形態が変わっていると確認するためかな。ニエルブと仲良しのふりをして、グラニュートについて探ってるんだとしたら、酸賀はなかなかに食えない奴です。
その頃、冒頭で逃げ去ったチョールは「スカーフの女」として活動再開ですが上手く行かない。みんな一目見るなり逃げちゃうわけですな。それもそのはずで、人さらいの化け物「赤いスカーフの女」としてネットで似顔絵付きで有名になっちゃってたと。絵師は絆斗でしたか。ショウマが「もうちょっと目が」とかアドバイスしてましたが、それで顔が似るとは思えません(^^;。
が、つばの広い帽子、赤いスカーフという身なりの強い特徴で分かっちゃうんでしょうな。そこをちょっと変えればもう分からなくなるはずですが、どうやらチョールはそこまで考えが至らない模様。ネットに流布されているのを仮に知らないとしても、一目で怯えられ逃げられるなら別の変装を、と思いつけるはず。
そういう知恵が出ないのは、闇菓子欲しすぎて焦ってるかららしい。闇菓子の味と刺激について事細かに、陶酔すら見せながら喋ってました。が、それを聞いているラーゲ9は逆に冷めてしまってますね。ちょっと回想が流れまして、まだ幼いらしいラーゲ9の親しい者(友達かきょうだい?)が闇菓子の虜になって取り乱してまして、どうもそれがラーゲ9の今の行動の動機らしい。
チョールのほうはもう思考すらおぼつかないようで、隠密性も何もない大暴れに出てしまう。街中で暴風起こして人間捕えるという、チョールの今までの行動のみならず、ストマック社に知られたら厳罰間違いなしの無謀ですね。これは当然、ショウマらにも容易に察知される。しかも、チョールの風に乗って行けばたどり着ける。
チョールの間抜けさゆえの即座のバトルとなりますが、ラーゲ9/ヴラムはそれでも任務に忠実ですな。あくまでもチョールを守る。またしてもその隙に逃げ出すチョール。そこでヴァレンがヴラムを抑え、ガヴがチョールを追う戦術に。ガヴは割とあっさりチョールを倒してますね。今までのゴチゾウ由来の武装の使い方も上手くなってます。ただ、ヒトプレスは取り返したものの、探していた高校生(タケル)のはなかった。
(前のヤード(第10話)のときもそうでしたが、ヒトプレス奪還がずいぶん荒っぽくなってますね。最初はヒトプレスを手にした絆斗にショウマが「壊すと死ぬ」と注意してたのに、今は打撃をためらわない。そう簡単に割れたりしないと分かったのかしらん。)
一方、やはりヴァレンではヴラム相手は分が悪い。が、劣勢のヴァレンの渾身の拳がなぜかヴラムの顔面にクリーンヒット。どうやらヴァレンの「お前もストマックの一族なのか」がヴラムを動揺させたらしい。ヴァレンとしては、それくらい強いというつもりで言ったようですが、ヴラム/チョール9にはそう聞こえなかった模様。何やら激怒した感じです。親しい人を闇菓子でおかしくされたことへの恨みでチョール9は動いているらしい。
ヴラム/チョール9の怒りの一撃でヴァレンは変身解除、駆けつけたガヴはまたしても一歩間に合わず。次回「プリンのほろ苦隠し味」では、ラーゲ9の真意(ストマック家への恨み)に気付いたショウマがラーゲ9に接近するらしい。それにより、グロッタの台詞「3匹目のグラニュートハンター」が出てくるのかも。さらに、ショウマの正体(ガヴ)が酸賀にバレるようでもありますね。絆斗より先に酸賀なのか。
●爆上戦隊ブンブンジャー(第44話:届け屋が届かない)
前話のご感想の「ヒーロー物では珍しい「経済的攻撃」」のご指摘、言われてみると確かにそうだなと。大抵は敵が武力で優勢に立つパターンですもんね。その合間に正義側チーム・組織の仲間割れとか仕掛けてきたりはする。そうではなく、金で締め上げるというのは珍しいですな。
もう1つ、「世界の敵」ということから「未来のバイト先や、錠の勤務先の警察からも追い出される」というのも今話で発生しましたね。錠の場合は玄蕃がアドバイスする形ですが、それとて未来が全てのバイトをクビになったのを受けてのこと。その世界の敵情報の流布が「TV(等メディア)からSNSで拡散」というの、ウイングマンでも見られた現在ならではですな。
ともかく本編。ひたすらブンブンジャーが孤立無援になる流れですね。前話ラストでライトニング・テック≒内藤雷汰に全資産を押さえられた大也ですが、なぜか奪われる一歩手前で止まってる。となると内藤雷汰に真意を問い質すしかない。が、会ってみると完全に敵側の態度(もっとも観ているこちらには半ば以上の既知ではある)。
内藤雷汰は大也を大物にするべく教え込んだものの、ヒーローになっちゃった点は思惑が外れたらしい。内藤の理想はスピンドーと重なるもので、敗者(悲鳴をあげる者)がいるから勝者(笑う者)が安泰というものらしい。今でも内藤は大也を己の理想に引き寄せたいようで、大也のヒーロー魂を砕くべく精神攻撃かけてくるわけですな。
大也はそれでも内藤が(当初から)ハシリヤン側だと思いたくはないようですが、内藤の答は「ブンブンキラーロボを作ったのは私だ」。最初から裏切ってる、というわけですね。これは射士郎以外のブンブン戦士集結でのバトル中にも起こりまして、ブンブンが呼び寄せたブンブンカーが寝返り、内藤は「ブンブンカーを借りたことがあっただろう。あのときに手を加えておいたんだよ」と。大也はずっと内藤の手のひらの上で踊らされていた、というわけですね。
その間のバトルは等身大戦は射士郎/ブンブルー除くブンブン戦士一丸でもスピンドーに歯が立たない。さらにスピンドーに狙われているからと拠点に残されたブンブンも仲間の危地を座視できず、飛び出してきての巨大戦ですが、上述の通りにブンブンカーを奪われての劣勢。大也はチェンジャーを奪われて変身すら不能。
ここで大也の資産差し押さえを一歩手前で留めておいたのが効いて来るわけですな。内藤は全資産を出しだすと言えばチェンジャーを返してやると言う。応じればブンブンの救出に向かえる。ただし、これまで大也の行動の自由を支えてきた金の力はなくなる。「悲鳴に駆け付ける」こともできなくなる。断れば、捲土重来を期すことはできるがブンブンは倒される。
大也の選択は全てを投げ打ってでもブンブンを救うことでしたな。内藤は皮肉っぽく「爆上げだなあ!」と。この時点では自分は何が爆上げなのかよく分かりませんでした。大也は志では屈してないわけですんで。しかし次で分かりました。
スピンドーのキラーロボがブンブンの胸を撃ち抜く。大也/ブンレッドがブンブンに届く直前ですね(タイトルはこれだったか)。大也が全てを失ってでも助けようとしたブンブンを奪う。全てを賭けた希望を砕いちゃったわけですな。内藤の「爆上げ」はこれでしたか。絶望した大也は意のままになる、と内藤は思ってるはずですんで。つまり(大也を幼少時に見出したときからの)内藤の目的完遂。
ハシリヤンはもともと敵で、ブンブンジャーを支援していたはずのISAはハシリヤンと手を結んでいて、大也が育ててもらって恩を感じる内藤も初めから敵側。大也らは急に孤立無援になったわけではなく、最初からこうだったとなったわけですね。大也の盟友だった射士郎も元の鞘へと寝返ってしまった。
となったわけですが、どうもよく分からない点がいくつも。まず、ISAですが常槍本部長はハシリヤン(特にスピンドー)を利用しようとしつつも警戒していたはず。思うようにはさせない算段があるという感じでした。が、今話では唯々諾々な様子。どうちゃっちゃってるんだろう。
今話の内藤のやりようも手が込みすぎている気がします。いわゆる「心を折りに来た」のは分かるんですが、大也の目の前で初手から裏切っていると明かすのはかなり危ない橋の気がします。グランツを従えたスピンドー自ら戦いに来ているとはいえ、(大也 vs 内藤について)一発逆転される恐れがあったはず。あれって例えば、大也のチェンジャーを手に取る必要があった、とかだったんだろうか。
次回ではディスレース復活するようですね。今話では肩に乗っていたマスコット(ツチノコ型のフランク)。次話予告によると、ブンブンジャーが世界の敵であると喧伝する役目らしい。が、ディスレースってマッドレックスを復活させた技術持ってるわけですな。傀儡としてよみがえらせたものの、元の意識・意思がしっかり残っていることは判明してます。となると、誰かを蘇らせる流れになるのか(やっぱりブンブン?)。
少し前を思い出しますと、回収されてない伏線がありまして、キャノンボーグです。彼の敗退後に明らかになったのは、ヤクザと結託して何かしようとしていたこと(でかい鍵を渡してました)。あれって何だったのか。どうもキャノンボーグ独自の行動だったようですが、狙いや効果が明かされずじまいだった気がします(自分の記憶違いなのかな)。
孤立無援となったブンブンジャーがどうなるのかにドラマが絞られて行くようでいて、気になる積み残しや曖昧なことが散らばっているような気がします。次のゴジュウジャーが2月16日スタートですんで、ブンブンジャーは残り4話しかないはず。この状況から、どうやってきっちり風呂敷畳むんだろうか。
Re: 1月のスレッド(2025) - K.K
2025/01/14 (Tue) 22:57:27
定期感想その2です。
●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第36話:それぞれの道)
アンノウン出現の真の首魁テンダーがいなくなり、順当に行けば今話からエピローグとなりそうな流れですが、まだ波乱起こして来ますな。前話からの流れと今話ラストで考えると、タイセイのサポートAIビーナが仕出かしてそうに見えますが、積み残しの疑問点もありまして、そう単純ではないのかも。
その疑問点はこちらでご指摘ありました「メタバースの廃棄データをアンノウンとして実体化させる技術をもたらしたのは誰か?」ですね。ERDA指令室の面々は廃棄データの監視と消去で事が済むと考えているようですが、テンダーがいないならデータは実体化されないという前提に立ってます。
実体化技術がテンダーとは別にあれば、別の誰かが悪用しかねないわけで、実際にラストではアンノウンが出現してしまう。それを行ったのがビーナなのかというのが次話の焦点であるみたい。仮にビーナがテンダーの役目を継いだのだとしても、ビーナがいなくなれば別のAIが引き継いで、とモグラ叩きになりそう。廃棄データは今後も出てくるでしょうしね。やっぱり根っこ(実体化技術)を何とかしないといけないんでしょうな。
ともかく本編。今話は終盤までは平和な流れですね。ただし敵(アンノウン)がいなくなったことでERDAは役割を失い、ちょっと寂しい運びではある。ERDAに残されるのはシンカリオンの技術部門と廃棄データの監視部門だけですか。実戦部門は解体、運転士は元の生活に戻るわけですね。
危険な業務から解放されると言い換えてもよく、そうなるべきではある。ですが序盤で描かれた通り、各運転士は自分の壁を突破して覚悟を決めてのことであったわけで。すんなり喜べるものではなさそうです。それでも、もともとの将来の夢はあったわけで、仕切り直しで再出発しようと。
アカネですと、運転士になるべきか悩む途上で得た「陸上選手ではなく、選手を教えるコーチ」という生きがいを見つけてるわけですね。運転士ではないマイは、イナを手伝うことで戦いに参加、そこからシステムエンジニア(この場合は工学者ということでしょう)を将来図とできたらしい。いずれも戦いで掴んだわけで、経験は活かされている。
が、リョータだけはシンカリオン運転士以外の将来が見えないわけですな。もっとも、リョータとて運転士がいつまでも続けられるとは思ってはないんでしょう。全盛期は10代で20代に入ると急速に難しくなるのは、カドミチの事例でも明らかです。レイジだともっと長く続けられそうで、リョータが師匠と仰ぎたくなるのも無理はないか。
(それでもいずれ運転士引退でしょうから、指令室要員から本部長といったことをリョータは考えていたのかな?)
が、全ての運転士は解任される。リョータは夢を断たれて落ち込み、タイセイらは心配する。が、リョータの夢とはもっと具体的には何か、となりわけですな。どうやらそれは「ヒーロー」ということらしい。幼い自分(リョータ)を救いに来てくれたレイジのようなヒーローというわけですね。
運転士でなければ、どんなヒーローか。これはどうやら解決したらしい。警察官ですな。道に迷った人を助ける警官の姿に、リョータは「これだ!」と思った様子があります。たぶんリョータが思ったのは、ブンブンジャーの錠のような警官なんでしょうな。
これでリョータも将来の夢が持てて大団円、とはならず、アンノウン出現。誰の仕業なのか、あるいは自然発生なのか分からない。どうやらメタバースの廃校がベースのアンノウンらしく、見た目は学校の設備やら備品やらの寄せ集めっぽい。
が、タイセイらがシンカリオンで迎撃してみると、かなり手強いわけですね。音響で混乱させてからの投擲とかして来る点、無秩序・偶然に仕上がった野良アンノウンとは思えません。何者かが戦術的な意図を持って作り上げた感じです。
それでも歴戦のタイセイらと強化されたシンカリオンですから、何とか撃退。残るはベースとなった廃棄データ=廃校ですな。イナはそこにビーナの痕跡を発見したと言う。メタバースの廃校に行ってみると、序盤の動物園とかレイジが閉じ込められた密閉空間の最後みたいに消えかかってる感じですね。そこに行方不明だったビーナがいた、というところで続く。
次回「ビーナとタイセイ」では、ビーナは次にタイセイが作ったメタバースの駅に出現するらしい。ただし、どうも挙動不審になっちゃってるみたい。今話ラストのビーナも目のハイライトとかが消えてました。洗脳とかでよくある描写ですね。洗脳はイナという前例もあるわけでして、となると未登場の黒幕とかがいたりするのかしらん。
Re: 1月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/01/16 (Thu) 00:01:21
今週(先週末)の放送分は全体的にシリアスで、重い展開でしたね。
負け戦とか、味方ナビの敵対化とか、不安モードで次回に続く話ばかりでした。
★ガヴ
ヴラムは弟が闇菓子中毒になって、ストマック社を恨んでいるようですね。
ストマックに対する共闘関係が成立すれば、ガヴと連携できるのかもしれませんが、そうなるとガヴとヴァレンの共闘が崩れるし、3人ライダーの関係性が今後のドラマの焦点になる段階か。
ともあれ、今回はヴラムの掘り下げが行われ、ただの強敵だけでなく、次回以降のドラマの中心にもなって行きそう。
★ブンブンジャー
まさかブンドリオが殺されるとは思っていませんでした。
せいぜい、捕まって痛めつけられる程度だと思ってたわけで。
今回は最悪の負け戦ってことで、ここからの再起→逆転勝利にどうつなげるかですが、勝利のカギとして想定できそうなのは以下の3点。
1.ブンブルーの仕込み
今回はOPからも消されてしまった裏切りスパイの情報屋ですが、彼のスキルがあれば、真の「世界の敵」がISAとライトニングテックであると情報公開もできるだろうし、
次回のサブタイトルは、ブンブンジャーが「世界の敵」と認定されて迫害されるだけでなく、そこからの逆転劇につながる爆上展開を期待します。
2.ニコーラ姫のペンダント
前回、海賊青が届けてくれたアイテムが、何らかの特殊能力を秘めていて、ブンドリオを復活させたり、スピンドーを弱体化させたりしないかなあ、と期待したく。
3.人々の応援
敵側の情報工作で、ブンブンジャー叩きが行われるわけですが、これまでブンブンジャーに助けられた人たちや子どもたちは、虚構のデマ情報よりも、真実の彼らの姿を知っていて、恩義を感じたりもしていると思うんですね。
絶望の中で応援してくれる人々の声は、まさに爆上だと思いますので、過去の回の印象的なゲストが特別出演で出てくれるといいなあ、と。
未来の昔馴染みのフリントとか。
錠の警察の同僚とか。
デマ情報に騙されて迫害する大衆もいれば、本人を直接知る者が信じてくれるケースもあるわけで、ギャーソリンとは対極にある希望や信頼の声、声援エネルギーが、スピンドーの弱点になったりするのもありかな、と。
何にせよ、今回でスピンドーの直接戦闘での強さが示されたので、何らかのデバフを掛けなければ倒せない。
まあ、旧作戦隊や次回作の赤が応援に駆けつけるのもいいですけど、ブンブンジャーサイドのドラマで、逆転への糸口ぐらいは作っておきたいところです。
何にせよ、ブンドリオの復活は絶対条件ですので、絶望展開は今回だけにして欲しいもの。
大也の絶望演技からの復活が次回の注目ポイントで合って欲しいものです。
★シンカリオン
ERDA解散に際して、リョータの想いにスポットを当てた回。
シンカリオンの運転士に憧れ、それがアイデンティティともなっていた彼が、運転士の任務が終わった際に、どう受け止めるのか、という回。
それはともかく、レイジさんを命の恩人から師匠と呼んで、新たな関係性を構築するのはいい流れですな。
一方、メタバース上の運転士の集いでは、副部長とも言うべき山ちゃんが完全に仕切ってますな。
全体を仕切るのはガンマ先輩でしょうが、宴会部長みたいにムードを作っているのは山ちゃんってことで。
で、アンノウン事件終了に際して解散が検討されていた運転士ですが、新たなアンノウン出現で、戦いがまだ終わっていないことが示される。
その背後に、行方不明のビーナがいたことが分かって、果たしてどういう事情が? と謎を提示したまま続く、と。
Re: 1月のスレッド(2025) - K.K
2025/01/21 (Tue) 00:14:54
定期感想その1です。
東映公式Youtubeで仮面ライダーカブトが始まりまして、平成1期を追っていけるのが嬉しい限り。とりあえず第1・2話はジオウ開始時の特集で観てはいるんですが、あのときはシリーズとしてはよく分からず、ちょっと雰囲気だけ感じた程度。
今は響鬼まで追えた上で「あれの続きがこう来たわけか」と。敵が不気味という点では共通ですが(平成1期の特徴なのかなあ)、響鬼の「どこから出てくるか分からない」に対し、カブトはボディスナッチャーの「知らない間に既にいる」という感じですね。今週からはカブトも感想に加えていきたいと思います。
●仮面ライダーガヴ(第19話:プリンのほろ苦隠し味)
絆斗は前話で受けた大ダメージのため事実上のお休みで、ドラマの核はラーゲ9の真意を明かすことでしたな。ラーゲ9は人間界に来たときから「闇菓子欲しさではなく狙いは別?」という印象がありました。前話でそこが少し明かされ、今話でいきさつをほぼ語ってくれました。
そこに目が行きがちなんですが、酸賀の動きが相変わらず微妙に不気味な点も見逃すことができません。前回の予告等で今話でショウマの正体が酸賀にバレることは分かっていたわけですが、自分は相当に紆余曲折した上でバレたことで何か激変があると思い込んでました。
が、実にあっさりでしたな。まあ、そこは駆け引きに弱いショウマゆえではあるんですが。「ガヴだよね」と言われてあっさり「はい」。ハッと気が付いて慌てても遅い。ただ、酸賀はショウマが重傷の絆斗を運び込んできた時点で確信していたんでしょう。
酸賀は絆斗がヴァレンであることは知っているわけですから、その絆斗が重傷ならばグラニュートとのバトルのせいだと分かる。絆斗を運び込んできた者はそのバトルに関わっていたに違いない。しかもほぼ無傷。ならば高確率でガヴだろう、と判断できます。
たとえ「ダヴだよね」の引っ掛けが不発でも、ショウマがガヴだと分かっていれば問い詰めようはいくらでもあるでしょう。例えば「ガヴがいれば絆斗を助けられるのに」と嘘を言うとか。
正体バレが不可避なのは仕方ないとして、その後の酸賀のちょっとした動作が気になります。ショウマの服をこっそりつまむようなしぐさがありました。あれ、何をしたんだろう? 何かを仕込んだのか、それとも逆に何かを採取したのか。次回予告ではニエルブがヴラム/ラーゲ9に「新しい力を」と言ってまして、番組最後のキャプションにはブラム新フォームの予告がありました。酸賀はニエルヴに協力してますから、ヴラム強化のための何かをショウマからかすめ取ったのかな?
それはともかく本編。グラニュート社ではランゴとグロッタが話し込んでまして、3人めのグラニュートハンターについて。これはヴラム/ラーゲ9ということですね。ニエルブがラーゲ9に変身ベルトを与えたことはランゴらにはまだバレてない。このことは面従腹背のラーゲ9にとっても都合がいい。
続くシーンはショウマが絆斗を酸賀の研究所に運び込んで来まして、上述の通り。ショウマは正体を見破られたわけですが、酸賀も自らの素姓をほぼ隠さないところは上手いですな。それならショウマも警戒を解くでしょうから、酸賀にとって都合がいい。そしてニエルブと通じていることは隠す。酸賀はニエルブからショウマ=赤ガヴについて聞いてるでしょうから、ストマック家/社につながる線を見せるのは危険と知っているはず。
その頃、ラーゲ9は自分へも「3人めのグラニュートハンター」警報が来たことで、ヴラムについてバレてないと安心し、ヒトプレス集めを再開。ニエルブに事実上の鞍替えはしたものの、やはり本来の狙いを達成するにはランゴに接近するほうがいいという判断なんでしょうな。人が集まる場所として、今回は大学を選択。が、未だ消息不明のタケシを探すショウマが介入してくる。
(スマホにグラニュート語翻訳機能ありまして、演出の芸が細かいですな。他のグラニュートもこうやって情報収集してたのか。)
ショウマは連続大量失踪事件(ヒトプレス狩り)がラーゲ9の仕業と始めて気が付いたようですね。グラニュート倒すべきの絆斗なら断固として許さないでしょうが、闇菓子のための犠牲者を出したくないショウマは行き方が異なって来るわけですね。既にラーゲ9により大勢犠牲を出してしまっているわけですが、その仇討ちよりはこれからの犠牲をなくすことが大事らしい。
バトルに突入してから、ショウマ/ガヴはラーゲ9/ヴラムについてさらに知ることになる。優しかった弟コメルが闇菓子でおかしくなり、最後には何者かによる致命傷で死んでしまったと。ラーゲ9(ラキア・アマルガ)も、もともとは優しい兄だったようですね。それだけに恨みは深いわけか。
もっともラーゲ9は人間には酷薄でありまして、異種族ゆえなのかな。自分(ラーゲ9)と同じく、人間にも家族を想う情があることは想像できないらしい。しかしショウマがラーゲ9にもストマックに近づく協力を申し出る。最初はラーゲ9は一蹴ですが、ショウマが母が犠牲になったと聞いてぐらつく。
ショウマもグラニュートであり(そこは最初は弟コメル殺害犯と疑う理由)、自分(ラーゲ9)と同じ境遇なら(疑いが反転しての信用)というわけですね。これでショウマとラーゲ9の関係が築けそうですが、絆斗との関係と同じ不安点も発生しますな。絆斗はショウマの父がグラニュートとは知らない。ラーゲ9はショウマの母が人間だとは知らない。
次回「突入!闇菓子工場へ!」では、ラーゲ9と協力するショウマに絆斗が動揺するようですが、ラーゲ9にも動揺が発生するんだろうか。3人まとまるか、それともバラバラになってしまうか一触即発となりそうです。それにしても、ラーゲ9の弟コメルの今際の言葉は気になります。「とんでもないことしちゃった」ですね。現時点では絆斗とラーゲ9は相容れそうにありませんが、コメルの「とんでもないこと」次第では解決の道もあるのかもしれません。
●爆上戦隊ブンブンジャー(第45話:地球の敵)
自分はずいぶんぼんやりとOPを観ておりまして、いろいろ変更があるのに気が付いてませんでした。特に「OP映像に誰が登場しているか」です。特に最後にブンブンジャーが集合しているカット。今話だとブンブンがいません。ブンブンが前話で倒されちゃったから、そうなっているようです。さらにブンレッドもいない。内藤が「もう悲鳴に駆け付けることはできない」と言った通りらしい。
それならと残してあった録画を見返してみますと、射士郎がISAに寝返ってかrはブンブルーがいなくなってますね。もっと前から気が付いていれば、「あ、そういうことか」と分かったはずと思うと注意力不足が情けないorz。しかし気を取り直してEDを考えると、前話はなかったですね。今話はあって、ちゃんとブンブンがいる(射士郎はいないですが)。ということは「ブンブンは復活するよ」という意味なんでしょうな。
ともかく本編。前話ラストで止めを刺されたかに見えたブンブンですが、回想シーン解説によれば死ぬと砂と化すとのこと。しかしブンブンのボディは健在。となれば復活の可能性ありと大也は見て、パーツ交換など必死の作業中ですね。しかし大也の本来の拠点はISAに接収されてしまっている。
そこで効いて来るのが玄蕃が惑星ブレキから来ているということ。調達屋としての仕事は、地球まで乗ってきた宇宙船のパーツだったわけで、この状況でも調達は可能。ということでブンブン復活のための作業ができるわけでしたか。
大也の拠点接収シーンではちょっと不穏な会話が射士郎と調の間でありましたな。調が「本部長とハシリヤンの好きにはさせません」と言い放つと、射士郎は「もう1人忘れてるぞ」と注意を促す。調にはそれが誰か分かっているらしい。しかし自分は分からんですorz。第1候補としては内藤雷汰でしょうか。常槍本部長とは違い、営利でハシリヤンとつながってるようです。
しかしわざわざ射士郎が「忘れてるぞ」と言うくらいですから、意外な人物かも。となると、梅栖舞美か? 常槍を表に立たせて、実は裏で意図を引く黒幕が梅栖舞美だったりしても面白いかも。
そこはこの先に期待するとしまして、ともかくブンブン復活作業。パーツ交換しても上手く行かない。焦る大也に玄蕃はついに「魂はパーツで治せるものじゃない」と。それでも受け入れない大也ですが、仲間の顔を見ることを極力避けてますな。気持ちが孤立している模様。そこで未来によるブンブンのレシピのカレーですか。前にカレー店の話があったのが、ここへ効いて来たか。
ブンブンカレーでようやく気を鎮める大也ですが、そっと別行動に移った先斗が次につながりそうな突破口を開くようですね。ブンブンと大也のことは未来らに託し、外の騒々しい状況は自分(先斗)に任せておけ、ということらしい。その状況とは復活したディスレース(2000)が人々を煽っている「ブンブンジャーは世界の敵」というもの。
ディスレースの復活ですけど、スピンドーならパーツさえ残っていればやれるようですね。前にディスレースがマッドレックスを復活させたとき、絨毯みたいの使ってました。あれはスピンドーの力を借りたということだったんでしょうな。自分はディレースに復活の力があると期待するものがあったんですが、ハズレでした。もっともその代わりに、ドラマ上の大事な役回りがありました。
ディスレースに正面から大見得切って挑むブンバイオレット/先斗の「マッドレックスのようにはならねえよ!」との啖呵、サンシーターが聞いちゃうわけですね。当然、ブンバイオレットにもディスレースにも詰め寄るわけですが、ビュンディーがマッドレックスの死の真相を告げる。これはもうサンシーターがディスレースを(もしかするとハシリヤンも)見限るには充分。
さらにディスレースには因果応報。自らがマッドレックスにしたように、自分(ディスレース)にもスピンドーにより爆破装置が取り付けられちゃってるわけですね。勝っても負けてもブンブンジャーを巻き添えにしろ、と。これはサンシーターにしてみたら「ざまあ見ろ」でありますな。ディスレースは孤立無援で追い込まれ、ブンバイオレットにより上空に飛ばされて爆発四散。
一方、カレーで落ち着いた大也、仲間に過去を語る。観ているこちらには既に知っている部分多々ですが、それがどういう風に今の大也に結びついて行ったかについては納得です。未来ら仲間も当然納得。これで勢い盛り返せるかなとなったとき、未来の涙に応えるかのようにニコーラ姫のペンダントから光、というか映像。
惑星トリクル奪還の戦いの最中、ブンブンジャーの危機を感じて現れてくれたらしい。ニコーラ姫だけではなく、小さなミラーボールみたいのもありますね。これがブンブンジャーの危機を救う鍵となるらしい。ただし、力を示す必要があるとのことで、それが次のドラマなんでしょうな。
しかし、ブンブン自身が死の兆候として語っていた「砂と化す」がブンブンに起こり始めまして、いよいよ時間がないというところで続く。次回「未来をこの手に」では敵側ではヤルカーが苦魔獣にされるようで、サンシーター離反の機運が高まりそう。味方側では錠が警察官/屋としての気概を示してくれるみたい。その2つが合わさった「力」が「鍵」となるのかしらん。
Re: 1月のスレッド(2025) - K.K
2025/01/21 (Tue) 20:39:36
定期感想その2です。
仮面ライダーカブトの感想も入れようと思ったんですが、分からないことをウィキペディア等で調べ始めると、思いのほか情報量が多くて。第1・2話を観た通りに感想言うのは可能な気がしたんですが、ちょっと調べると見間違い・勘違いがあるようでして、もうちょっと下調べして明日にでも(それでもいろいろ間違いそうです ^^;)。
ネット評としては、カブトを低評価する人も少なくなかったようですね。が、それゆえに「自分は面白く観た」と解説している人も多々なところが興味深い。評価が分かれるってやつですな。自分にはどう見えるか、期待するものがあります。
●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第37話:ビーナとタイセイ)
前話では各運転士のその後の進路が示され、迷っていたリョータもヒントを得まして、今話でははっきりと警察官志望と示されました。が、どうやら嵐の前の静けさでして、アンノウン再出現からの、一連の事件の背後まで突っ込んでいきそうな気配です。
冒頭ではアンノウン再出現によりERDA縮小・一部解散が延期されたとカドミチが。自分は「もしかしてそれがビーナの狙い?」と勘違いしました。テンダーがチクゴのためにアンノウンを作ってERDAトップへ導いたのと同様、ビーナがタイセイに運転士を続けさせるべくアンノウンを送り出したのかと。
が、違ってました。イナの調べでビーナがタイセイのメタバース駅に出没したらしいと分かり、タイセイが向かってみるとビーナが現れる。ただし、前に廃校で見かけたときと同じく、目にハイライト等がない。いわゆる「心ここに在らず」ってやつですね。
ビーナにタイセイが呼びかけてみるも、ビーナはタイセイをタイセイと認識できない。洗脳のせいなのか、忘れてしまっているらしい。さらに廃棄データと思しき渦に飲み込まれそうになる。タイセイが必死で引っ張り出しますと、ビーナの目にハイライトが戻ってタイセイを思い出す。
これで元通りで万事解決、とはならず。ビーナは失踪前以上に、廃棄データに深く感情移入し同情しているようですね。メタバースをさまよう廃棄データを自分(ビーナ)が導かねばと思っているらしい。鍋島チクゴの願いを叶えようとしたテンダーとは異なる感情のようでして、テンダーに導かれたレイジに近いかも。
目≒意識が正常に戻ったビーナですが、廃棄データ(によるアンノウン)を容赦なく倒すタイセイは許せないらしい。「今のアンタ(タイセイ)、カッコ悪い」とタイセイが大事にする言葉を以て拒んでますね。そして廃棄データの渦の中へ消えてしまう。
そしてアンノウン出現。タイセイ以外が先行してシンカリオンによる迎撃に入り、遅れてタイセイも駆けつける。チクゴとは違い、タイセイは苦悩しつつも今のアンノウンの首魁がビーナだと明かす。仲間の運転士はすぐ受け入れてまして、今のつながりの強さを示してますな。
気にしたのは「目の前のアンノウンはビーナなのか」だけ。そうではないと分かると連携して一気に倒しにかかる。ただし、それこそがビーナが離反してしまった理由であるんでしょう。アンノウンの強さは通常程度でして、いつも通りに倒せはする。が、もしかするとそこからがビーナがこのアンノウンを送り出した理由なのかも。
破壊されたアンノウンはバラバラになるも、各パーツがしゃべり始めるわけですね。これも今際の言葉なんでしょうか。「もっと使ってほしかった」ですか。それが叶わなくとも「捨てられても、ずっとここにいる」(「ここ」はメタバース?)。
その理由はおそらく「それを忘れないで」ということらしい。データとしては実用上は廃棄はされても、使ってくれた人々が忘れてしまうのが嫌なんでしょうな。なのでデジタル幽霊みたいになっちゃったんでしょう。ただ、自我があってこその悲しみ・無念ですんで、それを与えたのがテンダーも問うた「What do you want to do?」なのかな。
鉄道ですと記念館がある。もう走らなくなった車両でも往時を偲んでもらえる。敬意すら生じますね。メタバースでもモリトがせっせとリアルを再現して保存してたりする。しかし、例えばコピー機とかは次の機種が出れば前のは不要となり思い出してももらえない。そういう人の手から漏れたデータがデジタル怨霊と化しちゃったんでしょうか。
次回「繋げる想い」は公式サイト予告では「ビーナの意識が廃棄データに取り込まれていた」となってまして、目が虚ろのビーナは取り込まれ状態で確定みたい。ただし意識が戻っても廃棄データに同情するのは「救いたい」がビーナ自らの望みだからの模様。
しかし「ビーナが取り込まれた」というのが気になります。廃棄データには高度な意識が発生していたということかしらん。前に鍋島チクゴがテンダーの所業を知りながら、レイジらに隠していたのを、自分は情けないと思いましたが、ちょっと事情が違ってたかもしれません。
テンダーが行動を開始した時点で、既に廃棄データ群に自我が発生していたとすると、テンダーも取り込まれたと見ていいかも。そうだとすると、鍋島チクゴとしては(とりあえずは)「戦い続けてくれ」としか言いようがなかったのかも。捨てられるデータなんて、毎年大量に発生するわけですから手の付けようがない。
テンダーの所業も見方によっては「廃棄データの暴走を防ぐガス抜き」となるのかもしれない。あるいは「思い出してもらうための供養」。しかしここまでの運転士&シンカリオンの活躍は、そうはなってないわけで。だからビーナは「カッコ悪い」と言ったのかも。なんにせよ、どうやらラスボスは廃棄データそのものとなりそうで、どう解決していくのかが見どころになりそうです。
Re: 1月のスレッド(2025) - K.K
2025/01/22 (Wed) 16:36:52
定期感想その3です。
●仮面ライダーカブト(第1話:最強男、第2話:初2段変身)
事前にある程度は知っておいて、と思ったんですが諦めましたorz。やっぱり情報量が多い。ウィキペディアだけでも読み切れません(他と同様、本編、人物、ライダーの3項目別々にするほどの量だし)。映像を見た範囲で感想書いていくことにします。
カブトでは本編ではサブタイトルを言ってないみたいですね。上のサブタイトルはウィキペディア記載ですが、新聞のテレビ欄などかららしい。本編最後の次回予告にもタイトルは出ませんね。次に何かあるか予想しにくい狙いなんだろうか。
そこは第1話からも感じられる気がします。冒頭で7年前の異変が語られるわけですが、正直これだけでは何のことか分からない。放映済み作品ですから、今ならネットで調べて一応の理解はできるんですが、分かってから観なおすと「わざとぼかして、かえって意味不明にするの狙ってそう」という気がします。
しかしそういう解説部分よりも主人公:天道総司ですね。いわゆる俺様系で傍若無人。かと思えば妹に優しくて慕われている。何か使命があると自覚している様子ですが、使命自体が何なのか本人が分かってるかどうか怪しい。しかし確信はあってトレーニングは欠かさない。ライダーになることと、倒すべき敵はよく分かっているらしい。
のっけからそんな感じですんで理解しがたい。これが少なくとも第2話まではそのまんまですんで、下手すると「この作品はいったい何を見ればいいんだろう?」となりかねません。それを埋めてくれるのが、もう1人の主人公とされる加賀美新ですな。皆を守るヒーロー(ライダー)になろうと必死ですが、美味しいところを天道総司に持ってかれてしまう。ついでにひよりの鯖味噌も、ですな。
事前知識ゼロでカブト第2話まで観たとしたら、加賀美新はコミカル役だと自分は思い込んだんじゃないかと思います。が、加賀美新は見覚えありましてジオウですね。「この人がガタックになるんだ」と思うとワクワクしてきます。さらにいずれ矢車想/キックホッパー、影山瞬/パンチホッパーも。
ジオウ視聴時にいろんなレジェンドライダーを知った気になりましたが、元となる各ライダー本編を観て、ようやくジオウの視聴が完了していくような気もします。ディケイドについても同じくですね。とりあえず具体的には、クロックアップ vs アクセルフォーム対決でしょうか。
いかんつい脇道に。ともかく本編ですが、上述の通り、意味不明の7年前回想からでして、続いていきなりの怪事件。警備員がそっくりさんに襲われ、武装兵(ゼクトルーパー)が雪崩れ込んできて、それを撮影する人物(加賀美新)。この撮影者が主人公だと思い込みそうですね(W主人公の1人ですが)。
が、素っ頓狂な男(天道総司)が現れまして、「ああ、こっちが主人公か」となる流れ。まあ予習してありますから、天を指さして「おばあちゃんが」で今なら分かるわけですが。こうやってW主人公が遭遇し、誰がライダーとなるのかという流れが作られるわけですな。
そしてヒロイン(日下部ひより)も登場しまして、こちらも相当に変な奴。予習してみると実は人間ではないとのことで、たぶんずっと後で納得できるんでしょう。性格としては人づきあいが苦手くらいな感じですが、能力が人間離れで機械の声が聴けるみたいですね。ビルドダイバーズでいえばサラみたいなところかも。
その間も、冒頭でZECTが討ち漏らした警備員をコピーした怪人(アラクネアワーム)が暗躍。追っていた刑事を殺害して成り代わると。もっとも証拠隠滅しないから、ZECT側にはバレてはいるわけですか。が、ZECTは世間に紛れ込む怪人を隠密に追っていくわけでなく、一般人がそばにいようがお構いなく銃乱射。
えらいことするんだなと思ったんですが、ワームが脱皮して成虫になると手に負えないということがあるみたい。アラクネワームがサナギから脱皮しますとZECT隊員全滅ですな。この事態に加賀美新は田所修一にライダーベルト使用を申し出て許可される。
これはヒーロー誕生の流れなんですが、自分こそと謎の使命感を持つ天道総司に横取りされちゃうのか。天から飛来したカブトムシ型メカ(ゼクター)を取られちゃう。ここですね、加賀美新がコミカル役かもしれないと思える発端は。さあ変身と盛り上げといてコケるって、仮面ライダーリバイスの玉置豪(元フリオ)みたいです(後でちゃんと変身しますけど、そこも加賀美新と共通か)。
それはともかくバトルのほう、今回はカブトは第1段階のマスクドフォームのみですね。高速のアラクネ成虫体についていけない。が、策で撃退するわけか。初見ではどう倒したのか分からず、観なおして理解しました。粉塵発生させてから鏡の破片を飛び散らせ、赤色レーザー光を反射させる。これでレーザー光の網が視認できるわけですね。その網を歪ませたところから敵が来るのが分かる。そちらに向けて構えておけば、敵が飛び込んできてカウンター取れる。
そこでようやくZECT隊長:田所修一がやってきますが、カブトが加賀美新でないと気が付いて第2話へ続く。しかしカブト/天道総司は逃げおおせ(まあ決戦兵器ですから対処できなくて当たり前)、田所らは行方を捜すことに。秘密を知ってライダーにまでなったとなると「ZECTに従うか、さもなくば死」ということのようですね。
加賀美新もライダー用バイク(マシンゼクトロン)見てはしゃいだりしてますが、岬祐月の言でそんな甘いもんじゃないと気が付いたみたいですね。それにしてもZECTに所属していながら分かってないのは変だと思って調べると、ZECT隊員でも全容を知らないように情報統制されてるみたいですね。
そこはさらに天道総司も見抜く。上述のひよりの鯖味噌食い損ねた加賀美新が接触して来ると、天道は加賀美がZECTをよく知らないと察知し警戒するわけですな。さらにうかつにZECTに近寄ると命すら危ういことも見抜く。まあ、カブトの元々の候補者が殺害されるような状況ですから、ZECTもピリピリしてしまっても仕方ない。
そのカブト候補者に化けたワームが天道を狙って来るわけですね。候補者の遺体を見た加賀美には何が起こってるか分かる。天道を救うべく、今度こそ変身と頑張る加賀美ですが、またもやゼクターは天道へ。前話、それに今話の鯖味噌もありますし、やっぱり加賀美はコミカル役に見えてしまいます。
しかし自分は加賀美に好感持ちました。自分(加賀美)が変身できなくて悔しいはずですが、天道(カブト・マスクドフォーム)が危ういと思って必死になってます。クロックアップを探せと叫んでますね。ワーム成虫体の高速移動に対処するには必要だと。
が、またも加賀美コミカル役の流れでして、天道/カブトはとっくにキャストオフ知っていたわけか。前回のバトル(加賀美は気絶して見ていない)はマスクドフォームでどこまでやれるか試しただけらしい。天道を救うべく、生身で必死で立ち向かっても、「戦士に向かないタイプだな」と言われちゃうし。こうまで空回りすると、加賀美に同情したくなります。
ともかくも今度こそカブトムシ型の角があるカブトとなりまして、複数のアラクネをあっさりと次々撃破。最後はライダーらしくバイクで追跡からのライダーキックで締めてくれました(でも飛び蹴りではないのか)。
最後はシルエットしか映されない人物2人の会話。一方が「ZECTに属さない者がライダーになることは許されません」と言うと、もう一方がフクロウ云々。必ず仕留めろ、ということみたいですね。ウィキペディア等で調べると、この2人の少なくとも1人は「ネイティブ」と呼ばれる者らしい。この時点では「ZECT上層部かなあ」くらいの印象ですが、もっとややこしい背景があることが徐々に示されて行くんでしょうな。
Re: 1月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/01/23 (Thu) 07:06:55
仮面ライダーカブトは、カブトに変身する天道総司のキャラ付けにハマれるかがポイントだと思いますね。
自らを「天の道を行き、総てを司る男」と豪語して、敵味方総てに傲然と接し、説教をかます主人公(後にディケイドが系譜を受け継ぎますが)はライダー主人公でも当時かなり異色で話題になったものです。
あと、天道が嫌われたときの対策として、後に2号ライダーのガタックになる加賀美新をキーパーソンとして登場させて、基本は加賀美視点で物語を描きながら、熱血で正義感に満ちた未熟な若者の成長話を見せつつ、彼のピンチに謎の男(カブト=天道)を登場させるというストーリーに。
当時は加賀美をG3の氷川誠に、カブトを謎のヒーローのアギトになぞらえて見ていましたが、アギトの津上翔一の日常はあれほど傲慢じゃないですからね(フワッとしたのんびり屋がヒーローに切り替わるギャップがあった)。
ただ、翔一くんも、天道も料理キャラという共通点があったり、
前作の響鬼と比べて、明日夢と轟鬼を足したようなのが加賀美で、天道は……余裕のある大人っぷりが響鬼さん? でも、キャラが全然違うし……と思いながら、説教語録の「お婆ちゃんが言っていた」をネタとして楽しんでたなあ、と。
後にザビー、ドレイク、サソード……と天道に挑戦するライバルライダーがどんどん登場して群像劇展開になるのは、龍騎の再来だと思ったし、クロックアップによる時間加速映像はファイズのアクセルフォームを彷彿とさせるし、
異色作の評価があった響鬼に比べると、それまでの平成ライダーの集大成という評価もあって、作風は重いけど、平成ライダーはこんな物という雰囲気に満ちていたな、と(翌年の電王が陽性ヒーローに吹っ切れたので、そっちとファン層が分かれて、電王に比べてカブトを批判する層が発生するなどもした)。
まあ、モモタロスの傲然俺様キャラは、天道を経過しなければ出て来なかったんじゃないか、と思いつつ(モモタロスにはヤンキーとおバカという属性も付いて来たり、良太郎には頭が上がらないという可愛さも加味されてますが)。
とりあえず、カブト追跡にはまた喜んで応じたいと思います。
★ガヴ
ヴラム=ラキアの背景事情が語られて、ただの強敵以上のドラマ性、第3のヒーローとしての土台が提示されました。
ショウマが人間とグラニュートのハーフ設定なので、人間側の相方としてヴァレンを、グラニュート側の相方としてヴラムを設定し、その間で揺れる立場を描くのかな、と。
>酸賀の動き
ショウマの髪の毛を採取していましたね。
ヴラムの新フォームについては、ショウマがゼリーのゴチゾウを友情の証みたいにあげるんじゃないかな、と思いますね。
そうなると、ヴラムもストマック社と決別できる。悪の組織によって作られたけど、決別して裏切り者になるというのは、伝統的な仮面ライダーの文脈でもありますし、ヴラムはそういう路線っぽい。
悪に洗脳されて人間を虐殺した過去のあるライダーだと、ZX、真、THE FIRSTなど非TVシリーズの主人公ライダーがいて、そこから自分を取り戻して贖罪も含めて、正義になるという展開があります。
一方、酸賀が取り出したショウマの髪(遺伝情報)は、ガヴのコピーを作って、それをジープに与えるという噂が出ています。
以前、ガヴが黒くなったビターフォームの玩具情報が出てましたが、これはガヴのフォームチェンジではなくて、別キャラということがほぼ確定。
あるいは、ヴァレンのパワーアップに使う可能性もありますな。酸賀の場合、ヴラムの強化をする理由がない(自分の発明品ではないから)ので。
そんなわけで、2月に向けて、敵と味方が錯綜する展開になっていきそうですな。
ドラマとしては、ストマック社の崩壊劇が3月になりそう、と思っています。
PS.ブンブンジャーとシンカリオンはまた次回。
Re: 1月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/01/24 (Fri) 00:09:47
つづきです。
★ブンブンジャー
OPからレッドが脱落というのがトピックでした。
で、センターに来るのが、ピンクの未来という快挙。
第1話の主人公は未来で、彼女が大也に「自分のハンドルを握ることの大切さ」を教わって、ブンブンジャーのメンバーに加入するところから物語が始まった。
大也が未来を導き、そして自分を見失った大也を、今度は成長した未来がリーダーシップをとって(錠でも玄蕃でもなく)、もう一度ブンブンジャーの魂を取り戻してやる。
ストーリー構成として、実にお見事です。
あと、劇場版でも実質的に未来が主人公で、ハシリヤンに母星を侵略されて、両親から守られて地球に亡命してきたニコーラ王女。
自分一人ではどうしようもないので、地球に彼女の窮状を助けてくれる戦士がいないか、と援助を求めるわけですが、当初は他人任せの姿勢が目立ち、「自分が率先して動かない限り、誰も助けてくれない。今のあんたは人を頼るばかりで、自分に何ができるか、何をしたいのか本気で考えろ」と大也に突きつけられる。
で、大也が厳しい言い方をするので、未来が王女を助けて、ハシリヤンの追っ手から逃れるためのカーチェイスをしながら、大也たちは未来と王女の逃避行を助けるために、ハシリヤンの目を引きつけたり、それぞれの立場でバックアップするわけですな。
そして逃避行の最中で、未来が必死に自分を助けてくれるのを目の当たりにしながら、「自分のハンドルを握ること」の大切さを学ぶニコーラ王女。
そして、自分の星は自分で守ると決意した王女に、ブンピンクの変身アイテムをプレゼントする未来。
だからもしかすると、ニコーラ王女がもう一度、地球に来てWブンピンクになるか、あるいはブンブンジャーが宇宙に行って、ニコーラ王女の星を訪れたりしながら、宇宙でハシリヤンと決戦するような話を、夏場は想像していました。
結果的には、予想と違う展開になったけれど、大也が絶望した時に、未来が大也を元気づけ、自分のハンドルを握ることを覚えた王女がブンブン復活の手がかりを示す役どころになるとは、話がつながった感があって、上手いなあ、と。
その一方で、始末屋コンビの地球人に対する啖呵とか、たった3人しか洗脳していないのに、周囲に流されやすい地球人の同調を揶揄するディスレースとか、サンシタの味方化フラグの進展ぶりとか、個々のドラマが上手くリンクする痛快さを覚えた回。
ブンブン復活とか、シャーシロの真意とか、まだ完全な逆転には至ってなくて、あくまで逆転への仕込みが為されただけですが、終盤の連続反攻作戦への動きがワクワクできる回でした。
次回は、10時から次作のゴジュウジャーの制作発表会で、メインキャストの紹介が初めて公開されたり、動いている予告映像などの番宣が行われるわけで、
主人公のゴジュウウルフの助っ人出演は噂されていましたが、今回の次回予告には出なかったので、もしかすると2月頭になるのかな、と。
海賊ゲスト出演の、年末という噂が年始になりましたし、2月に入っての最終決戦が、戦隊50周年の幕開けに恥じない大規模な戦いになる可能性も期待しながら、
次回は錠にスポットを当てつつ、熱血豪快に燃えるヒーロー魂を見せてくれることを願います。
★シンカリオン
で、こちらはリョータが警察官を目指す話につながった感を覚えつつ、
ビーナの言動には、何だかなあ、と。
廃棄AIの残留思念に同情的になって、タイセイのお守りをしてきたように、廃棄AIを導いてやらないとって使命感が……って話をしていましたが、
それだけの理由で、メタバースのAIを実体化させる能力を発揮することはできないでしょう。
やはり、黒幕の存在を疑わざるを得ないわけで、ビーナ自身の本心であるようには思えない。
で、これで黒幕が、イナを洗脳し、レイジを洗脳したメタバースに巣食う悪魔的プログラム(レイジをメタバースに閉じ込めた原因も黒幕のせい)だったりする方が、きれいに片付くんだけどな。
廃棄AIの思念というオカルトめいた話を見せていますが、それを結論づけるには、人とAIの関わりについて、ドラマの積み上げが足りていないと思うわけで。
タイセイとビーナ、モリトとイド、レイジおよびチクゴとテンダーというケースの3つしか、この世界の人とAIの関係を描いていなくて、例えば、このメタバースでどれだけ人とAIが関わり合っているかが上手く描写できていない。
廃棄がどうこうよりも、AIがこのメタバースで一般に扱われている世界観すら、まともに描写していなくて、メインのドラマはあくまで中高生の青春の悩みや関わり合いが中心で、
AIがただのマスコットの役割でしかない。AIに過度に依存していたモリトを描くことで、AIにスポットを当てたのはいいけど、それがあくまで特別ケースみたいな扱われ方で、
例えば、仮面ライダーゼロワンでヒューマギアが人間生活のお仕事に多く関わっている世界観とか、大昔の鉄腕アトムみたいに、ロボットが人間社会でよく見られる未来像とか、一般的なAIと人間との触れ合う姿や、AIを傷つける心ない人間の姿とか、そういうのを描いて来なかったので、
AIの気持ちと言っても、番組内で感情移入するだけの材料が足りていない。
むしろ、ビーナって毒舌で、タイセイに好き勝手に上から目線でバカにするような暴言吐きだったので、今回も身勝手な暴走にしか思えなくて、
イドは旧式、テンダーやビーナは高性能、じゃあ、この世界の一般的なAIはどんな感じか、と言われると、該当するキャラが存在しない。
AIの反乱を描くにしても、AIと人間の絆を描くにしても、これまでAIのドラマを番組内で描いた蓄積がないので、作品単独だとピンと来ない話になっているなあ、と。
なお、テンダーはチクゴさんの夢を短絡的に叶えようとして、機械らしい思い込みの強さで暴走。
イドはメタバース以外の外の世界に興味を持って、好奇心を満たそうと思ったら、何故か実体化してアンノウンと化した。別にアンノウンとして暴れることがイドの望みでもあるまいし。
そしてビーナは……自分のハンドルを握れているようにも見えない(苦笑)。廃棄AIに同情したら、何だか闇に付け込まれて洗脳されたようにしか見えない。
で、AIにしては、短絡思考すぎて、先のことが推測できない欠陥品だらけのようにも思えるし、そんなマスコットキャラとか幼児的な言動しかできない存在に、アンノウンの実体化という超能力が備わった時点で、いろいろと歪な世界だなあ、と感じたり。
人工知能テーマのSF作品にしては、ここまでの人工知能の描写がお粗末なので、それをテーマにしちゃうと、いろいろと粗が目立って、感情移入を損なっているのが現状です。
若者の群像劇ドラマとしては、上手く描けていたと思うんだけどなあ。
これでビーナを説得できるのが、タイセイではなくて、テン君だったりすると笑う。
とにかく、歴代シンカリオンでも、最も無能なポンコツAIがビーナだと認識しているので、終盤でノイズ電波の入った言動で作品の価値を下げないで欲しいな、と思ってます。
ここからの逆転勝利はブンブンジャー以上に難しそうだ。
Re: 1月のスレッド(2025) - K.K
2025/01/26 (Sun) 22:26:22
定期感想その1です。
●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第38話:繋げる想い)
いつもと順番変えまして、これを先に。と申しますのも、ちょっとがっかりしてしまいまして。今話のバトルではレギュラー運転士の苦戦に各地の運転士が続々駆けつけ、そのときのBGMがOP曲(のアレンジ)。これはもう最後の決戦の演出でありまして「あれ、この一戦で全てが決まる? ということは」と思ったら、次回のサブタイトルが「CHANGE THE WORLD」でして、作品タイトルになってる。
これは最終回を示すものでありますな。録画機で次週分を確認すると、確かに最終回マークが入ってまして。となると、あとたった30分で大団円に持っていくことになります(「続きは劇場版で」とかなら別ですが、そんな話は出てないようだし)。
今までいろいろ事件などのイベントがあり、それらが伏線あるいは積み重なってラストへ向かうもんだと思ってました。サブドラマがいろいろ発生して、それがメインのドラマに集約していく流れになるんだろうと(アメコミ映画とかで見ていて好きになった手法の1つ)。
しかし残り30分です。今までの各イベントがサブドラマとして1つにまとまっていくドラマなんて描く時間はないはず。となると、自分が「ここは後につながるサブドラマ」と思っていたものはほとんど全て「それぞれ完結して、後に影響がないイベント」だったことになります。
さっと思い出すものだけでも以下のようなものがありました。
・鍋島チクゴが真相(テンダーがアンノウン事件の黒幕)を知りつつもレイジらに語らなかった件。
・浜カイジがメタバース訓練事故で意識不明のレイジを隠して失踪と偽った件
→さらに同様の事故から生還したタイセイらにショックを受けてレイジ抹殺を計った件 →さらにさらに全てバレた後に「ERDAを頼む」と殊勝な態度を見せたこと
・テンダーがイドに自我を与えておいてアンノウンにした件
・レイジがメタバースに囚われた7年間(あまりに長い)の総括・清算
自分はこれらが後で効いて来る要素だと思ってクライマックスを盛り上げると期待していたんですが、どうやらそれぞれが見た通りの範囲で完結するエピソードだったらしい。各運転士が運転士になるために乗り越えた壁も、最後の決戦に活かされるわけではなく、乗り越えたら過去のものということだったようです。
残った現今の問題は廃棄データを率いる(かつ乗っ取られた)ビーナをタイセイがどうするかなんですけど、これがどうも自分的にはもう盛り上がりようがない。そこはNOVAさんが前回の感想としてお書きの通りです。「最も無能なポンコツAIがビーナ」といったことですな。先週に拝読したときは「いや、まだどんでん返しの可能性が」と思ったんですが、繰り返しですがもう残り30分では無理。
まさに「人とAIの関わりについて、ドラマの積み上げが足りていない」とご指摘の通りです。AIとAIの関わりも同じくですね。イドがアンノウンとなってしまい、知らずに倒してしまったモリト、というところまではなかなかのものでした。この経緯をビーナは分かったはず(突き止めたのはイナですが)。
イドに自我を与えてそそのかしたのがテンダーだと判明する。これもビーナは知り得る能力と立場にある。サポートAIに起こるドラマとして、イド→テンダー→ビーナとバトンを渡せる流れにできる絶好のパターンですな。が、どうやらそれぞれがぶつ切りだったらしい。
そうなってしまった原因は「(廃棄)データ」の曖昧さにあるような気がします。現時点でビーナが救いたいと思っている対象ですね。遡ればメタバース動物園の動物に対するイナの気持ちがあったりしまして、データという点では同族ともいえるビーナならどうなのかは描けたんじゃなかろうか(そこにテンダーもつながりそうだし、影響を受けたレイジについても。メタバース動物に感情移入するイナの盟友ですしね)。
でも、現在描かれている廃棄データは「忘れないで」と言い残す程度しか描かれない。なんだかよく分からないモノになっちゃってますから、ビーナが何をどうして守りたいかが読み取れない。「何か/誰かを守るカッコいい人」を信条とするタイセイとの対比や類似も浮かび上がってこない。
そのため、本来なら悲劇の対決にして「救うか、倒すか」の究極の二択となる「(アンノウン)ビーナ vs (シンカリオン)タイセイ」も、勝利条件が見えず、悲壮感も足らずになってしまっている印象。勝利後に相手がイドだったと知ったモリトのほうが胸に迫るものがあった気がします。
その辺り、こちらやNOVAさんの掲示板を拝読すると、ずっと前からNOVAさんはお気づきだったようで。運転士のドラマもぶつ切りであると上述はしましたが、それでも2話完結にして紹介と思えば面白く観られるものでした。
どうもガタピシするのは終盤で焦点となったAIのほうですな。それもイド→テンダー→ビーナと交代するにつれ盛り下がる感じです。この3期内だけで考えても「最も無能なポンコツAIがビーナ」なのかもしれません(廃棄データが曖昧なせいですけど)。せめて「どうしてビーナとタイセイが戦わねばならないのか」は実感として伝わるよう描いて欲しかった(現時点では廃棄データを処理しきれないビーナの暴走でしかない)。
とまあ愚痴です。長々不服言って、じゃあシンカリオン3期にガッカリなのかというとそうでもなくて(^^;。シンカリオン1期を再び視聴したときに思った「バトルとかロボット物としてちゃんとやってる」というのは、この3期でもしっかりやれてるように感じます。
戦う必然性とかのドラマ的な気持ちの入り方は別として、今話のアンノウン・ビーナの異様・偉容もなかなかのもの(あれってさすがにリアル玩具から逆算してないよね?)。今までのアンノウンのさまざまなモチーフも面白かった。バトルパートだけでも、自分には観る価値がありましたもんで、やっぱり観て損はなかったというのは確かです。
ドラマ的な面は次の最終回での結果(たぶんビーナ救済、廃棄データ救いたいという気持ち含めて)を見届けてから、今話分含めて書こうと思います。
Re: 1月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/01/28 (Tue) 01:12:48
シンカリオンは次回で終わるんですか。
てっきり春まで放送すると思い込んでいたので、いささか想定外でした。
いや、まあ、次回のサブタイトルを見た段階で、あれ? 最終回っぽいな、とは思って公式サイトを見ても、そうだとは気づかなくて。
今、改めて公式サイトを見ると、2月9日〜3月30日までは、ERDAセレクションと題して、過去の話で人気のあった回を傑作選という形で8話ほどやって、それで終了するようですね。
普通は最終回が近づくと、新番組予告とかも流れるはずなので、今回は本当に、不意に終わった感ですな。
こうなると、廃棄データの呪いからビーナを取り戻して、テキトーに良い話に仕立てて終わりそうですな。
自分が少し勘違いしていたのは、アンノウンの元凶は廃棄AIではなくて、廃棄データの呪いだったことですな。
てっきり、イドみたいに旧式化したAI(人工知能)がシンギュラリティを起こしたのだと思い込んでいたら、もっと広い意味でのネット内の電子データ全体にまたがるものだった、と。
例えば、今の時代、家電だってスマホと連結して、簡単な音声を発したりしますし、メタバースみたいな近未来のヴァーチャルワールドなら、いろいろなところにAIが組み込まれているものだと考えていたら、今回の話を見ると、AIに限らず、データそのものだ、と。
例えば、画像生成AIのみにあらず、それで生成した画像そのものがアンノウンと化するとか、今、自分が書いてる文書データそのものがアンノウン化するとか、そういうレベル。
メタバースを構成するデータすべてが、廃棄されるとアンノウンになる可能性が……と考えると、意味不明となりますな。
それこそ、アバターが着る衣装データとか、シオンが間違って登録した男性アバターとか、そういうものまで廃棄されると、残留思念になったりするのか。
リアルで考えると、捨てられた器物の怨念とかは怪談だったりするのですが、そういったものが電子の世界で発生すると、途端にリアリティーが欠如する。
AIが高度に発展して……という話なら、SFとして納得ですが、人工知能でもない器物データまで、お化けになって……という話は、急に子供だましになって、世界観が陳腐になった感。
文房具で言うなら、コンピューター搭載型の筆記具が喋り出すならOK。また、大事に使っている愛用の鉛筆に、使い手の思念が作用して……という妖怪話も、そういう世界観だと思えば受け入れられる。
でも、特に愛着もなく、捨てられたゴミ全てが人間に一方的な感情を向けてくるという話は、オカルトでも荒唐無稽すぎて、それこそ、丸めてクズ籠に捨てたボツ原稿の恨みとか、割れた茶碗のカケラの残留思念とか、そんなものまでアンノウン化するとなると、世界が終わっているというか、カオスがいっぱいというレベル。
廃棄データは適切に処理しないと、アンノウン化しますので、ネット上の廃棄データ収集業とか、廃棄データ処理場とかそういう組織や施設が必要なレベル。
それこそ、ハシリヤンの苦魔獣みたいに、器物を怪人化する装置を使う悪の組織でもいるなら、そういう設定だと思って納得できるんですが(素直に楽しむし)、
廃棄データの無念の心はメタバースで自然発生しているように描かれているのが、性質が悪い。
最終的には、ゴミを出さずに、なるべく再生利用して、持続可能なメタバースにしようねって話でまとめるのだろうか。どうにも言葉が上滑りしているだけで収まりそうで。
>最も無能なポンコツAI
これは、本作だけでなく、無印のシャショット、Zのスマットと比較しての意見です。
シャショットは、普段はマスコットロボですが、E5ハヤブサの戦闘管制システムとなって、主人公の小学生ハヤトの操縦をサポートしていました。
また、スマットは、スマホと連動機能があって、Zの物語が各地のオカルト史跡に隠された謎のマーク(紋様)を探す中盤までの流れだったので、その探索のキーにもなってるキャラでした。
つまり、シャショットも、スマットも、それらがいないと物語が成立し得ない重要キャラだったんですね。
で、ビーナも名前のとおり、タイセイを導くナビキャラ、それこそ中盤でテンダーの存在に気づき、テンダーとビーナでAI同士の人間に対する議論を深めるとか、物語のキーとなる役割を果たすように成長することを期待していました。
でも、最後の最後で、ただの障害でしかなくなるとはね。
シンカリオンの操縦に寄与する部分もなく(よって、本作のE5ハヤブサは、従来どおりのAIサポートによる万能型・最高潜在力を秘めた機体ではなくなっている)、物語に不可欠な存在でもない、ただの賑やかしでしかない。
それでも、キャラとして可愛げがあるならいいのですけど、主人公に対してダメ出ししかしないし、タイセイの過保護にして過干渉な、良くない影響を与えかねない害悪AIだと考えています。
理想的な教育コンピューターがあるとしたら、欠点の指摘はあってもいいと思いますが、それと同時に良いことをしたら「グッジョブ、ウエルダン、さすが、すごい」などポジティブに持ち上げて、自信を付けさせることも必要、というか、いっしょに盛り上がる役回りぐらいすべきか、と。
タイセイの姉のイナは、基本的にタイセイを励まして、結果を出したら「本当によくやったわ」と称賛もしてくれるし、ビーナのタイセイに対する接し方は姉代わりにもなってない。
タイセイが考えてやったことや、楽しそうにやっていることを、ことごとくビーナがツッコミ入れて、ダメ出しして、その成長をスポイルしてしまっているような描写。
タイセイを何かとバカにするような言動で、タイセイがおずおずとした内気な性格になっているのも、ビーナの度重なるダメ出しの影響ではないか、と思えてきます。
「あんたは、どうしていつもそんなにダメなの?」と親から言われ続けている子どもは自尊感情が育たないわけで、
だけど、タイセイの長所である優しさを、ビーナが褒めたシーンも思い当たらない。タイセイが上手くやって周囲から誉められているときも、しゃしゃり出て来て、自分が導いたおかげとか言い放つ。どこの空気の読めないダメ上司の言い分か。
女性キャラ特有の愛嬌で、多少は緩和されている面はあるにせよ、ビーナのあのキャラを男性がやったら、イヤミでイケ好かない嫌われキャラになっていたろうし、タイセイも言われっぱなしだからなあ。
タイセイの成長は、明らかにリョータやアカネなど、周囲の人間に感化された結果だろうし、
その結果が、タイセイのお守り役を自認していたビーナよりも、タイセイがビーナを守り救う形でまとまるのかな、と。
ある意味、ビーナは非常にわがままで気位の高いお姫さまキャラになってしまったので(しかも、昔のお姫さまらしく、戦いでは何の役にも立たずにキャーキャー言ってるだけ)、最後に、タイセイに助けられたときの反応で、印象がどう変わるか、ですね。
これで感謝して、大いに喜びを示すなら(そして我に返ってから憎まれ口を叩いてしまうとか)、まだ可愛げがあるでしょうけど、帰って来てもまだタイセイを小バカにするような言動が改まらないなら、非常に性格の悪いAIとしか言いようがない。
タイセイが頑張ったときに、「それでこそタイセイよ。成長したじゃない」と評価するようなAIであれば、好きになれるんだけどな。最後の最後でどうなることやら。
>想いをつなげるシンカリオン
鉄道ということで、線路でつなげることがシリーズ全体のテーマなんですが、
無印は「夢でつなげる」というのがテーマに思えました。父親世代の夢の結晶がシンカリオンであり、大人が夢追い人であるとともに、子どもたちの未来の夢を応援する役どころ。
Zは「趣味(好きなこと)でつなげる」というのがテーマで、主人公が列車ではなくて、オカルトと冒険好き。列車が好きなのは、主人公の相方のクールボーイという変化球。
無印に比べると、将来の夢よりは、今の興味を追っかけているうちに、地球のオカルトから宇宙人の過去の因縁に巻き込まれて、敵意に凝り固まった相手を、「好きなことやワクワク面白いことで塗り替えるポジティブさ」でハッピーエンドに持っていく流れ。
で、今作は、メタバースをテーマにしながらも、何でつながっているのかな。
人の想いでつながっているのは間違いないけど、もう少し掘り下げたテーマも見つけたく。
大筋として、「挫折や失敗からの立ち直り、コンプレックスの解消、やり直しや失ったものを取り戻す」ことがテーマの一環だとは思うけど。
>テンダーの優秀さ
テンダーは廃棄データに接触しながらも、上手く情報処理できて、自分を見失うことはなかった。
だけど、ビーナはテンダーの想いを受け継いで、廃棄データの想いを叶えてあげようとしたけど、テンダーみたいに上手く情報処理できなくて、自分を見失ってしまった。
前回までは、ビーナがテンダーに匹敵する高性能AIと思い込んでいたけど、感情表現が豊かなだけで、データ処理能力はお粗末なものだと判明。
テンダーは元々、チクゴさんの仕事を補佐するデータ管理型AIだったと思うけど、
ビーナはタイセイのカウンセリングというか話し相手? 教育指導としてはお粗末だけど、小学生の男の子の養育が目的かな。
だから、年令的に一番、小学生に近いテン君には強い好意を寄せる。
あくまで小学生相手のAIだから、中学に進学して精神的に自立成長してきたタイセイとは噛み合わない。
小学生女子的なメンタルだと、男の子よりも精神的に成長して、お姉さんぶって、男子を小バカにするようなキャラ付けなのも分かる気がする。
優しく、世話焼きで、だけど我儘なビーナが変なお化けに取り憑かれて怪物化したので、助けようって話だと思えば、まあ、納得ですか。
あと、ビーナはリョータの女房役のマイと仲良さげでしたが、今さらマイが説得のキーパーソンになるとは思えません。
ともあれ、ビーナのメンタルが、小学生高学年の女子相応だと考えると、タイセイに対する暴言の数々も今さらながら納得したのが、当書き込みの収穫だったり。