創作と鑑賞の談話室

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6月のスレッド(2025) - K.K

2025/06/01 (Sun) 00:01:54

 6月の雑談スレッドです。

Re: 6月のスレッド(2025) - K.K

2025/06/01 (Sun) 23:46:37

 定期感想その1です。

●仮面ライダーガヴ(第37話:忘れたことはない)

 前話でランゴが倒されたものの、明確な死亡・消滅の描写がなかったわけですが、どうも生存してるっぽいですね。傍証はOP映像でして、ストマック家勢ぞろいカットでランゴが消えない。シータ死亡のときは次の回のOPでシータ消滅演出が入っていたはずです。ランゴはそう描かれないなら、生きてるんじゃないかと思えます。

 が、今話ではランゴ生存や暗躍を示す描写はなし。それどころか、目の前でランゴ敗北を見たジープはもとより、グロッタもランゴを嘆く様子がありました。しばらくは劇中のキャラクターの認識としてはランゴ死亡・退場ということになるんでしょうな。そこは油断ということになり得るわけで、例えばガヴ側が必勝の策を立てたと思ったところへランゴ介入となったりすると面白そう。

 そこはまだ先の話でして、当面は「復讐」が盛り上がりつつ錯綜して来ました。依然としてジープは赤ガヴ(ショウマ)がシータの仇と思う。ラキアは弟に致命傷をつけた刃の持ち主を探してる。絆斗は母:早恵をさらったグラニュート(斎藤健二)を見つける。
(さらに、第1話からずっと恨みをあらわにする様子はないものの、ショウマは母みちるの命を奪ったのはストマック家の面々と知っている。今話ではジープに容赦ない態度でした。)

 恨みの持ち主と向かう先が複数、複雑です(今話のタイトルはそれらの執念を示唆?)。しかし、次回タイトルが「憎しみの向こう側」でして、恨みを突き抜けるキャラクターが出てくるんでしょうな。突き抜けて恨みを捨てるかもしれないし、逆に囚われ過ぎて「人を呪わば穴二つ」の自滅に至るのかもしれません。

 自滅するとすればジープになりそう。前話のジープの動きは、今話でジープ自身がショウマをランゴにぶつけるためだったと独白してまして、ランゴの死を招いたのが自分(ジープ)だと自覚してそう。グロッタは薄々気付いている様子がありまして、いずれジープを追い込んで来る恐れあり。元々当てにならいない感じのリゼルはジープに飽き始めた感じがあります。

 ジープはそういう雰囲気を感じ取り、こともあろうにシータに詰め寄られる悪夢を見てしまったようですね。シータは命と引き換えにジープを守ってくれたというのに、今のジープには(赤ガヴを倒さずんバ)祟りを為す怨霊みたいに思えるようです。シータの仇の赤ガヴを追う気持ちが、いつの間にかジープを追い立てる焦りに変じたといってもよさそう。

 しかし今話で描かれた通り、力ではジープはガヴ/ショウマに及ばない。ランゴでさえ敗退するんですから当たり前ではありますね。東映公式の次回予告によると、ニエルブがジープにビターガヴを使えと誘うらしい。マーゲンの敗退はジープとて知っているでしょうから、パワーアップしたビターガヴなのかも。その力に手を出すのは、ジープの死亡フラグのような気がします(それすらニエルブの予定通りかも)。

 ともかく本編。「はぴぱれ」にえらく礼儀正しい男の子(安藤寛人)が訪ねて来まして、依頼は和菓子屋「あんどう」の盛り立て。男の子:寛人の父にして先代の菓子職人が事故で無くなってからは客入りが悪いらしい。職人は斎藤健二なる人物が新たに採用されていて、腕は確かなようです。が、ちょっと引っ込み思案な感じ。

 観ていて、ちょっと不安になりました。人気なのに客入りが悪くなるって、過去にも類似パターンあったような気がします。グラニュートが客をヒトプレスにしていたパターンですね。菓子職人(健二)があまりショウマらに関わって来ないのは警戒してるからかも、とか思ったんですが、どうも現店主:安藤玲奈やその息子=依頼人:寛人との様子からすると勘繰り過ぎかと思い直しました。

 和菓子屋盛り立てプランはラキアや絆斗も協力。絆斗は出向いて来まして、職人:健二への取材で来歴などを教えてもらう仲に。絆斗の取材技術か人徳なのか、健二は「取り返しのつかないことをしてしまって」という大事な話までしてくれるわけですね。それが何かが問題となりそうですが、先代職人が「お菓子を作る幸せを『思い出させて』くれた」ことで立ち直ったようですな。

 一方、グラニュート界では大統領ボッカにランゴの死が報告されるも、リゼルは問題なしと一蹴。ただし、闇菓子の手配はニエルブに「何とかしなさい」、ジープに「がんばろーね」ですか。ニエルブはグロッタに押し付けちゃったみたいですね。後でグロッタがジープに文句言いに行ってます(もっとも、ランゴの死の責を問いたかったようですが)。上述の通り、ジープの焦りが深まっていくわけですな。

 そしてジープは行動を起こしまして、ショウマが和菓子店一家と一緒にいるところを急襲。しかし無謀ですな。ジープの戦闘力は現在のガヴを遥かに下回るし、引き連れたエージェントもストマック家では最弱のはず。勝敗は見えてますが、ジープがショウマに「赤ガヴ」と呼びかけたのを聞いた職人:健二が驚いて、寛人を連れて逃げ出そうとする。

 上述しましたように自分はいったん健二がグラニュートとのの疑いを解いたんですが、本当にグラニュートでしたか。赤ガヴ(含むグラニュートハンター)の情報はストマック社/家から得ていたんでしょうな。となると、客入りの急減は健二によるヒトプレス狩りのせいか。それにしてはちょっと変な気もします。

 バトルのほうはゴチポッドに頼るまでもなく、ガヴ側がジープを圧倒。ジープに止めを入れに行くガヴですが(もう迷いないのかな?)、観戦していたリゼルが阻止。そこへ、和菓子屋の息子:寛人が大事なものを取りに戻ってしまい、リゼルの攻撃の余波を食らいそうになってしまう。

 が、職人:健二が身を挺して庇うわけですね。それもグラニュートの正体を明かして。つまり、正体バレのリスクよりも寛人を救うことを選択した。ただでさえグラニュートと知られるのはヤバイですが、見ていた絆斗が母:早恵を拉致したグラニュートと気付いてしまう。

 健二/グラニュートはそのことの記憶が曖昧なようですが、絆斗の言を事実として受け入れる覚悟の模様。ただし、負傷の寛人を母:安藤玲奈のもとへ連れ帰ってから処断される気のようです。ヒトプレス狩りのグラニュートとしては行動、言動がおかしいですね。少なくとも、現在はヒトプレス狩りから足を洗ってはいるんでしょう(ストマック社から離脱、下手するとお尋ね者)。

 健二は最初はヒトプレス狩りをしていたけれど、先代職人に出会って改心したと見るのが無難な解釈でしょうか。ただし、それでは健二の言「お菓子を作る幸せを『思い出させて』くれた」と矛盾します。先代職人に出会う前からお菓子を作ってないとおかしい。前に出てきた洋菓子店主グラニュート(菓子作りはおびき寄せのため)とは違い、菓子作りに打ち込んでいたはず。

 その後、何かがあって菓子作りに打ち込めなくなり、先代職人と出会って菓子職人として再起した、となるはずです。となると、最初からヒトプレス狩りをしてないと考えるほうが自然な気がします。そうなりますと、絆斗の母:早恵をさらったということと矛盾してしまう。

 考え付くのは、健二とそっくりのグラニュートがいる(兄弟?)とか、健二は早恵をさらったように見えるが別の行動をしたとか(今話のように庇ったとか)くらいです。もっとも、それはそれで序盤から描かれた「グラニュート界から人間界へのルートはストマック社が秘密裏に独占していた」ということと矛盾します。どうもよう分からんです。

 次回「憎しみの向こう側」は、公式サイトの予告文章を見ますと、絆斗の母:早恵をさらったのは健二で確定らしい。健二は絆斗の仇討ちを受け入れるも、なぜか開発中の和菓子を完成させてからと願うようです。ジープはおそらくビターガヴの力を得て、ショウマに最後の決戦を挑むらしい。

 予告文章から感じるのは、そのどちらもどんでん返しが用意されてるということですね。救いがあることを期待したいですが、ジープのほうは難しいかなあ。

●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第15話:ストップ・ザ・ジューンブライド)

 こちらで「どうもテガジューンはテガソードよりも強いみたい」と伺い、ジャンケンの根拠もあって「なるほど、そういうものか」と思っておりました。そこは第1話以前の話であるはずなんですが、今話で強さの差が描かれまして納得もしますが、やっぱりビックリもしました。テガソードがテガジューンに全く太刀打ちできてない感じでしたんで。

 ただし絵面的にはおそらく笑っちゃうようなものがある「はず」でした。現実の結婚式よろしく、指輪をはめてあげて、誓いのキスぶちゅーなんですが、巨大ロボなわけで。それも強引に、です。

 が、自分は観ていて笑えない。ちょっと怖いくらいでした。と申しますのも、今話の流れが序盤はコミカルに(結婚式用の「三種の神器」集め)、さらに結婚式挙行で戦闘員アーイーが鐘の役割。「ベル型のヘルメットはそういうことか!」とクスクス来たんですが、なんだかシュールにも思えてくる。

 そして操られていると思しき市民多数となってくると、状況がだんだん怖くなってきまして。そこへ天井からテガジューン降臨となって、これはもう怖い感じ。そこからテガソードとの対決から結婚式と怖さが強まっていきまして、もう笑える気がしない。そして世界が終わってしまったらしい。

 ともかく本編。ブライダン城では、指輪が充分集まったとのことでテガジューンが結婚を決意。この後、お相手はテガソードと明かされまして、自分が以前に勘違いしていたと思い出しました。序盤でテガジューンの望みは「婿」であり、そのためにノーワンはナンバーワンになろうとしていると語られてました。

 だもんで、自分は「ナンバーワンのノーワンが婿になる」と勘違いしてしまいました。実際には、ナンバーワンのノーワンが「運命の乗り手」になれるということだったようです。「運命の乗り手」により力を引き出すテガジューンがテガソードを略奪婚するということだったとは思いもよらず。もっとも、今話までに「運命の乗り手」は現れず、クオンが代理(?)を務め、それでもテガソードを屈するに充分だったようです(ナンバーワン争いをちゃぶ台返ししかねない暴挙かも ^^;)。

 それはともかく、いよいよテガジューン覚醒かと緊張する流れ。ですが、コミカルに傾きまして、儀式用の「三種の神器」集めですな。ファイヤキャンドルはお化け屋敷で吠らときゃあきゃあ言いながら「祝福の灯台」ゲット。それにしても、そんなところにあるんかい。さっきまでの物々しさが吹っ飛んでしまいます。

 続いてナイフ&ケーク夫妻は「幻の苺」なんですが、「テガソードの里」にあるんかい。竜儀が仕入れた甘さナンバーワンの苺(愛の宝玉)ですな。希少なんでしょうけど、箱詰めで売ってるくらいだから相当に数はあるはず。それでも神器なのか。ナイフ&ケーク夫妻、竜儀をおだて、駄々こね、泣き落とし、最後に騙して奪い去る。

 ブーケは陸王から「花束」を。このシーンはコミカルではあるんですが、ブーケ=角乃の妹(緒乙)説がありますんで、もしかすると意味深なのかもと思ったりします。花束を探すブーケ、温室で陸王と遭遇。当然、アイドルにファンがきゃあきゃあ言う流れ。2人のやり取りは全てそれで説明できるものではあります。

 が、改めて「そもそもブーケが一目で狂乱レベルの傾倒になったのはなぜ?」と思ってしまいます。あまりにも惹かれすぎなんですが、「角乃の妹(緒乙)と、拉致したと思われる灰色の瞳の男」というのが原因(たぶんブーケはその記憶を失ってる)と考えると、理屈はつけられそう。

 そう考えると、2人のやり取りの中に過去の拉致事件と関係する台詞があるんじゃないかと思えてきます。まず、陸王「可愛いブーケだね」は単なる偶然でしょうか。手にした花束(ブーケ)と「慈愛のブーケ」が偶然重なっただけ。それでも、ブーケが反応してしまうのは分かる。自分が可愛いと言われたような気がするでしょうから。

 続いて陸王が「僕は君に」と言って、一輪の花をブーケの髪に挿してやる。これはブーケが角乃の妹(緒乙)だったときに、同じ経験があるんじゃないかと思えます。ブーケの反応があまりに強いですから。そのブーケの態度に対する陸王の「君が苦しむなら、忘れてくれて構わない」もキザに受け流したようでいて、過去の陸王とブーケ/緒乙との間にあった出来事を暗示してそうな気がします。

 そう思えるのも、その直後にブーケが取った行動がなかなかに思い切ってますんで。去ろうとする陸王の手を取って引き留めたブーケ、「世界はこれから少し形を変えるかもしれません」とテガジューンの企図を半ば明かしてしまう。

 さらに「全ては皆の幸せのため」とも明かす。ここまで踏み込んだこと言うの(ブーケの認識では陸王はアイドルとはいえ一般人のはず)、ブーケが無意識に『この人ならば』という気持ちに突き動かされたせいではなかろうか。

 ブライダン幹部が神器集めしている間、テガジューンがクオンに語る形で設定明かしてくれてます。なかなか衝撃的な内容でして、テガジューンは人間に作られたAIであり、テガソードを模しているということですね。世界を作る力があるAIとのことで、ノーワンやブライダン幹部もAI。クオンはずっと前からそのことを聞かされていた。

 模造品たるテガジューンはオリジナル(テガソード)を超えたいという願いがあり、さらに不完全な人間世界を完全なものに作り替えたいとも思ってる。模造品がオリジナルを超える小手試しに、クオンにゴジュウウルフ/吠のウルフデカリバー50を模したダークウルフデカリバー50を作り、クオンに与えると。これでオリジナルを超えてみせよ、というわけでしょうな。

 三種の神器は揃い、クオンには最強の模造剣となって結婚式へ。上述の通りにコミカルからシュール、さらに怖い展開になりまして、ついにテガジューンはテガソードを略奪婚。これでテガジューンが力を得るのかと思ったんですが、結婚してすぐ「破滅の王子」の誕生ですか。ゴジュウジャーから指輪を奪い、世界を作り変える力を持ってるわけですね。そして新世界誕生となって続く。

 この「破滅の王子」誕生を狂喜してたのはクオンでしたな。クオンはテガジューンに拾われたときから忠誠を誓ってるみたいことを言ってたわけですが、面従腹背のような気もします。「破滅の王子」を誕生させるため、テガジューンを利用したんじゃなかろうか。もっとも「破滅の王子」の力は世界改変くらいしか分かりませんので、クオンの目的も分かりません(兄弟で滅ぼし合うみたいなこと言ってましたが、それもよう分からん話なので)。

 ともかくも世界はリセットされまして、次回「真・救世主ナンバーワン!」では、こちらで伺っていた「白クマの戦士ゴジュウポーラー」登場ですね。追加戦士ということになりますが、東映公式サイトによりますと「真の〝1人目〟」であり「主人公交代」くらいのものがあるらしい。次話がどんな仕切り直しになるか、ちょっと想像できません。

Re: 6月のスレッド(2025) - Shiny NOVA

2025/06/03 (Tue) 07:24:23

 ゴジュウジャーが超展開だったので、書くこと多くなりそうと思い、先にニチアサ2本のみ。

★ガヴ

 ランゴ兄さんについては、役者の人の撮影終了話がサイトに出ていないので、まだ出番はあると考えていますが、シータみたいに死んでも出続けるというケースもありますからね。
 ジープの悪夢の中に、ランゴ兄さんが出ると怖いだろうなあ。

 もうジープが苛まれる描写は痛々しく見ていられませんが、ここからの改心も考えにくいしなあ。香村脚本は、悪役に対して手厳しい(苛酷な罰を与える)ので、今回の毛利脚本で引導を与える方がマシかもしれないと思いつつ。

 で、絆斗の仇問題ですが、親の仇が改心して良い人に更生していたら、復讐を敢行できるのか? という重いストーリーを持って来たなあ、と。
 まあ、ここで絆斗に手を汚させると、ダークヒーロー街道まっしぐらなので、できれば許す展開が欲しいのだけど、代わりにジープが暴走して和菓子職人さんを殺してしまい、絆斗がジープを……というのが良い落としどころかなあ、と考えています。
 果たして、どうなるかな。

★ゴジュウジャー

 神話ファンタジーを見る目で鑑賞していたら、生成AIという言葉が出て来て、現代SFだったのか、とサプライズ。
 そして、「テガジューン復活して大ピンチ」で続くのだろうな、と思って見ていたら、そのまま一気に世界が終わる(書き換えられる)ところまで話が進んで、さらなるサプライズ。

 普通、「敵の儀式が完了すると、世界が終わる」と言われて、その5分後ぐらいに本当に終わる展開にはならないよなあ。
 仮に、終わるにしても、もう少しピンチ展開を溜めるよなあ。溜めもなく、一気に敗北して世界終了。次の回に、救世主現るってスピード展開に、頭がかき混ぜられた気分。

 ゴジュウポーラー登場は6月後半だと思っていたのに、前倒しで来たかって気分。
 まあ、ガリュード登場も、予想よりも早かったしなあ。伏線を張ったと思ったら、即座に消化するスタイルで油断ならない作風。

 で、結局、本作に付いて行くには、『仮面ライダーギーツ』のデザイアグランプリが思考の足掛かりになるな、と考えています。
 願いを叶えるゲームであるDGPで勝つと、世界を改変できて、参加者は命を落とさなかった場合も、負けると記憶を消去されて、DGPのことは忘れる。ただ、運営に新たなゲームのプレイヤーに選ばれた場合に、記憶を取り戻して、ズブズブ命がけのゲームの深みに……という流れでした。

 ゲームごとに世界がリセットされて、勝者のちょっとした欲望が叶えられた改変世界で仕切り直しという形でしたが、本作のナンバー1バトル自体は、そこまでの重みを持っていなかった。
 ちょっと劣化DGP(あるいはミニDGP)ぐらいに思ってたら、ここで世界改変キターって超展開に。

 とりあえず、改変後の世界がどうなっているか、これまでの登場人物が積み上げて来たドラマの何が継続し、何がリセットされたかを次回は気にするところですが、
 まずはテガジューンおよびクオン兄の理想の世界がどうなってるのか次第ですね。

 というか、クオン兄は会社経営者をやってますが(それもAI関連で伏線になっていた)、実は彼が浮世英寿に相当するキャラで、実は世界改変も今回が初ではない? の可能性も想定。
 クオンの以前の願い(大会社の社長になる)が実現して、それから改変後の世界で本作1話が始まったという可能性もあるかも。
 あくまでギーツを参考にすると、主人公の吠が実は景和もしくは道長の立場で、クオンが悪の英寿と対応しているのかも。

 そうなると、テガジューンはDGP運営か、あるいはミツメ(英寿の母)に相当する世界改変装置の位置付けかも。

 何にせよ、テガジューンはテガソードの模造品……という設定が示されて、先週書いたヤンデレ女神という想像をだいぶ修正しないといけません。
 気になる点は、テガジューンがテガソードに愛情を抱いているのか、それとも単に「世界改変のための道具」としか思っていないのか、という点ですね。
 道具として、「破滅の王子」を生み出したから、もう用済み。次の世界改変の時まで、お休みという流れなのか。それとも、洗脳されて目がハートになった(比喩)テガソードと夫婦仲良く、暮らしている姿が次回、描かれるのか。
 これで「破滅の王子」が幼少体で、今度は彼を育成するためのエネルギーを注ぐために、新たなナンバーワンバトルを行う展開もあり得るな。

 まあ、「破滅の王子」は世界改変のために登場するリセット装置であって、別に育成するような存在ではないのかもしれませんが。

 ともあれ、テガジューンの目的はひとまず果たされたようなので、改変後の彼女の理想郷がどのように描かれるか次第ですが。
 人々は普通に暮らしていて、改変前の記憶を持つ者だけが脅威や恐怖を感じるとか、かな。
 こういう改変ものって、改変前後の記憶を持つ人物が主人公視点になるので、その役割が吠なんでしょうけど、1話で吠がアルバイトの同僚がクワガタオージャーに変身する姿を見て、驚いたように、今度もそれを繰り返す可能性もあるなあ。
 ただ、その同僚がクワガタオージャーじゃなくて、ゴジュウポーラーに変身して、吠の方は(今度はテガソードが厳重に封印されているので)ゴジュウウルフには1、2週ほど変身できないまま、ポーラーの付き人みたいな立場で、力を取り戻そうと頑張るとか?

 吠が変身できるようにするためには、兄に奪われた指輪を取り戻し、テガソードを解放しないといけないわけで、そこに至るまではポーラーが戦闘で活躍、と。

 で、吠がテガソードを解放すると同時に、他の仲間も改変前の記憶と力を取り戻し、ゴジュウジャー再結成って流れかな。
 来週がポーラー登場。その翌週に吠がゴジュウウルフに変身できるようになって、その翌週でゴジュウジャー再集結、という展開を想像してみる。

 一方、気になるのは味方ではなく、敵幹部勢。
 今回、ノーワンおよび戦闘員のアーイーはテガジューンが作り出した不完全な生成物、という話が出ましたが、ファイヤキャンドルやブーケたちはどうなのか?
 彼らはテガジューンに拉致洗脳された人間だと、自分は考えていて、怪人や戦闘員とは違うと思いますが(そうでなければ、ブーケ=角乃の妹説も崩れるし)、彼らの記憶もまたリセットされるのか。

 陸王推しのブーケが、陸王のことを忘れるのか、あるいはテガジューンの恩恵で「都合よく洗脳されたアイドル復帰した陸王とラブラブ生活を送っている」のか、次回はどっちでも描かれているのか。

 あくまで願いが叶うのは、乗り手のクオンだけなのか、それともブライダンの他の面々にも恩恵はあるのか、または本当に完全な理想郷を実現するのがテガジューンの慈悲で、ゴジュウジャーの面々も願いがかなって、はぐれ者でなくなった姿として描かれるのか。

 その中で願いを持たない吠だけが改変前の記憶を持ち得る特異点的存在になるとしたら、ドラマ的に面白いですね。

 以上、世界改変SFや並行世界ものを念頭に置きつつの、今後の展開予想でした。
 果たして、どこまで当たるのかを気にしつつ、次回を楽しみに待ちます。

Re: 6月のスレッド(2025) - K.K

2025/06/03 (Tue) 21:33:50

 定期感想その2です。

●GAMERA -Rebirth-(第9話:時を超える影)

「エミコ怖すぎワロタ」と申したらいいんでしょうか。今話冒頭から非常事態勃発にもかかわらず、やけににこやかでして不気味。重傷と思しき部下(ダリオ)に心配する様子もなく「大丈夫、内臓は無事よ」(おそらく『しばらく動ける』の意)、さらに月に連れて行かないと見捨てる言動。タザキは使えるから生かしておく、子供たちは当初からバイラスに与えるつもり。

 前話までの様子は周囲をあざむく演技でしたか。子供の保護もバイラスに食わせるまで生きていてもらわないと困るということですな。そこは突如の絶望感なんですけど、タザキがぐっと浮上してくる仕掛けですね。今話ではエミコに従う素振りですが、見捨てられることとなるダリオに「君の席はあるか」と問いかけたり、ボコらを閉じ込めた部屋にネクタイピン残したり(用途は不明ですが)。

 タザキによる反撃成るかと期待したいところですが、どうもエミコに敵うような気がしないのが不安です(^^;。まず、個人的な能力差がありそう。ここまで子供たちも(政府にもパイプがある)タザキをも騙しおおせたエミコの能力は高そう。

 しかも今は財団の拠点にいるわけで、タザキにとっては敵地。タザキにとって頼みの綱の政府は急には手出しできないでしょうし、おそらく通信も遮断されてるはず。だからダリオ抱き込みを図ったりしてるんでしょうけど、形勢逆転は遠そう。

 ともかく本編。バイラスの前でオリリウムに触れたボコらが過去の記録を垣間見るところからですね。怪獣、特にバイラスは人類を激減させる「浄化」のためのもので、子供を生贄にして完成するらしい。ちょっと後でエミコが言っていたのは「コード」でして、それが怪獣完成に重要らしい。今、それを持ってるのはボコですか。

 ガメラがボコと反応があるのは「コード」によるものということなんでしょうな。過去の記録イメージではバイラスなどとは別にオリリウムにより完成したらしい。おそらくは10万年前に「浄化」を阻止したい反対勢力/レジスタンスがガメラを使い、バイラスにぶつけたんじゃないかな。

 ボコらがそこまで過去を見たところで、財団職員がやって来る。おそらく子供たちは眠らされて一室に閉じ込められた模様。その頃、与那国基地全域ではギロン襲撃による破壊からの救助が行われてる。タザキは何とか無事で、近くで瓦礫の下敷きになったダリオを救助。そこにエミコもやって来るんですが、上述しました通り、態度が何かおかしい。

 エミコの言い草も奇妙。「ギロンのせいでもう時間がないの」は意味が取りにくい(救助などもうどうでもいい、とも取れる)。ボコら子供たちは気にするんですが、ダリオに「自覚はある?」と意味深な問いかけ。これらは「子供を生贄にバイラス復活」を前提にすると意味が分かる怖い言動ですな。

 子供たちはエミコの配下が捕えてたわけで、エミコはタザキを連れて向かう。意識不明の子供たちを前にエミコの言い草はやはり変。タザキも不審から不信、さらにエミコに実力で脅されて確信に至った感じです。まあ子供たちを食わせる「バイラスの再生プロセス」でウッキウキなエミコですから、観ているこちらにもよく分かる。

 しかしタザキにとって、ここは孤立無援の敵中。機会をうかがうしかない。が、勝ったと油断したエミコが「(負傷した)ダリオは置いて行くわ」と言ってしまう。さっきタザキが助けた男ですな。タザキ側に寝返らせる可能性ありでして、この後「君(ダリオ)の席は保証されているのか?」の問いかけにつながっていく。

 エミコはどうしようもないですね。タザキの前で「子供たちをケージに」と言い出し、驚くタザキに「子供が嫌いなんでしょう?」と。嫌いなら同情するわけない、という思考ですね。普通なら「いくら子供が嫌いとしても、死なせていいわけない」ですが、エミコには理解できない模様。エミコを説得できるとしたら、「友達」と言ってくれたジュンイチでしょうか。

 タザキはやむなく面従腹背。ちょっと巧い手を使ってるのは、さすがネゴシエーターでしょうか。月ビジネスの利権の20%を要求しておくわけですね。エミコとしては「おねだりしてくるくらいだから裏切らない」と思い込むはず(古代中国の故事にも見える保身術)。タザキ、そうしておいて財団の計画をいろいろと聞き出す。

 一方、月にいる財団/評議会幹部の会話もなかなか興味深い。エミコが「コード」と言っていたものに怪獣を制御不能にする「マイナス」があると言ってる。それがたぶん10万年前の失敗原因らしい。怪獣による「浄化」計画も不確定要因があるわけですな。そこは設定的なものですが、叛意あるエミコの戦術的な手配が窺えるのが食料と水。月基地では残り10日分らしい。たぶんシャトルで補充する予定なんでしょうが、そこはエミコが押さえてるわけで。干上がらせる算段ですな。

 月基地と地球の間にはステーションがあるようですが、実態がよく分かりませんな。まだエミコは掌握していないらしい。よく考えますと、シャトルで月まで行くのは難しいかも。距離が約40万kmあるわけですんで、数百km上空の国際ステーションとかとはわけが違う。静止衛星軌道でも約4万km。なんで月基地は一応の自給自足体制整えてないんだろうか(ごく短期間の退避しか想定してない?)。

 エミコの叛意は母親に関係ありそうですね。評議会の現トップは「ノーラ叔母様」とのことで、つまりエミコの母の妹。どうやらエミコの母を何らかの手段で陥れてトップの座を奪ったか。エミコはその仇討ちというより、同じようにして何が悪いと権力を奪うつもりなんでしょうな。まあ「浄化」なんてことを考える集団での、当然の骨肉の争いというべきか。

 タザキはエミコのおそらくは完璧なプランを手助けしていってますが、「千丈の堤も蟻の一穴より崩れる」を狙って来る。上述しましたが、ダリオですね。ダリオはまだ知りませんが、タザキはエミコが見捨てたことを知っている。そこで「君(ダリオ)の席は保証されているのか?」。おそらく、そこから事情を話して抱き込みにいったんだろう。

 そしてタザキは子供たちを見に行く。表面上は財団側で指示通りに動いているだけという風を装い、子供たちはすっかり騙される。ここでもタザキ、月とつながる重要情報を聞き出してるわけですね。かつ、エミコの立ち位置を子供らに明かしておく。そしてネクタイピンを残していく。このネクタイピン、何か仕掛けがあるんだろうか。今話では、単につかみかかられてネクタイピン落としていっただけとも受け取れます(が、ジョーが何かハッとしてますな)。

 エミコは情報が一部タザキに漏れたのを気にすることもなく、タザキに指示を出し、バイラスにまず怪獣の生体サンプルを与え、続いて子供たちをと。タザキは子供たちを部屋から連れ出して、で続く。ここからどう逆転していくか、次回に期待したいところです。

●仮面ライダーカブト(第39話:強敵黒カブ、第40話:最大の哀戦)

 前週の小林恵子はアバレンジャーのリジェでしたか。全く気が付きませんでした。演じた鈴木かすみさんをネットで調べると、フォーゼでは新聞部部長の徳田弥生/コーマ・ゾディアーツも演じてますね(髪の毛で分身作る強敵)。アバレンジャーやフォーゼでは見入っていたのに、カブトで気が付かないとはまたも不覚ですorz。

 さて今週分は間宮麗奈/ウカの退場劇ですね。考えてみますと、麗奈がそろそろ潮時に来ていたような気がします。登場当初はライダーが複数でかかっても返り討ちにするほどの強さを見せてくれまして、「麗奈が出てきたらどうしようもない」雰囲気がありました。

 しかしカブトにハイパークロックが加わると、今度はウカ/麗奈が太刀打ちできなくなってくる。強さを逆転された強敵は強化か退場がセオリーでしょうか。麗奈の場合は退場となり、より強いワームが出てくるようですね(しかし神代がそれすら統べるようになると)。

 今週分のもう1つの目玉は、こちらで事前に伺った通り、擬態天道/ダークカブトですね。天道が偶然任せでひよりを追って行くと、そっくりさんが現れる。今週分ではまだまだ謎の存在ですが、少し予習すると相当にややこしい動きをするキャラクターのようですね。

 ややこしい動きは既に地獄兄弟がやってくれてるわけですが、今週分はちょっと笑っちゃった。ワームと人間の間で揺れる麗奈を巡って矢車が風間と張り合う格好に。しかし、麗奈を守ろうとしたら麗奈に吹っ飛ばされるオチ。それを傍でずっと見ている影山と込みでコメディが成り立ってますな。

 先週までは闇になり切れない影山を引っ張っていく矢車でしたが、今週は偉そうなこと言っておいて麗奈でヘタレる矢車を影山が呆れる。それでも影山は矢車を見放さず、最後は『分かるぜ兄貴、まあそんなにしょげるな』と言いたげでした。地獄兄弟が好かれてるの、こういうのもポイントなのかなと思えます。

 ともかく本編。冒頭はビストロ・サル、ハイパークロックアップで見た異世界(?)のひよりと謎の男(擬態天道)で悩む天道ですね。しかし、いつの間にか麗奈がいる。前なら死の宣告に等しいわけですが、今のカブトはハイパーフォーム&パーフェクトゼクターがある。一撃にして返り討ちでして、ウカはサブストワームの介入でかろうじて逃げ去る。

 が、麗奈がワームの記憶を失っちゃうわけですね。そして神社で「世界一の美女と知り合えますように」なんて願ってる風間の前に倒れ込む。風間としたら天の導きなわけで、一目ぼれしちゃっても仕方ない。ゴンは呆れてますが、いつもとは違う風間の本気を感じ取ったかな?

 麗奈は擬態した人間の生活に戻るわけですが、頻繁にかかっていたらしい留守録35件やオペラ公演を控えていたことから考えると、ワームが擬態してそれほど経ってないようですね。麗奈登場の第25話からここまで、かなり長いようで実際は短かったのか。

 麗奈はオペラサークル紅会に復帰するも、記憶がないんで「母が病気で」と突然の不在を誤魔化すしかない。オペラ公演は麗奈の代役(岡村京子)が決まっており、短期間でもブランクのある麗奈は技量で追いつけない(それともワームでは技量は再現できない?)。

 それでも麗奈は頑張るつもりで、公演のビラ配りにも精を出す。そこで風間と再会すると。擬態元の麗奈は性格は優しくもあったようですね。麗奈ばっかり見る風間にふてくされるゴンを見る目が優しい。真面目で優しい頑張り屋というのは風間には新鮮なのかも。だからいつになく夢中になっちゃうんだろう。

 しかし風間がビラ配りを手伝うため、麗奈を連れてビストロ・サルに来たことで事態急変。天道は一目でウカの擬態と気が付く。天道に言われて風間もベールの女が「間宮麗奈」と名乗ったことを思い出す。そういや麗奈登場早々、風間/ドレイクと影山/ザビーを返り討ちにしてたんでした(第25話)。風間は麗奈に会ったのはその一度きり、今は雰囲気も変わって気が付かなかったということか。

 天道はウカを見逃すはずもなく、麗奈を外へ連れ出して対決へ。しかし今の麗奈は何のことか分からず、突如姿が変わった(変身した)天道に襲われ、しかし追って来た風間が(やはり変貌して)阻止に入る。そこへウカの麗奈の配下だった喪服の女(サブストワーム)がワーム引き連れ襲って来る。ワームとして行動しないなら処刑、というわけか。さらに加賀美も駆けつけガタックで参戦。

 混戦となりますが、カブトがパーフェクトゼクターに3つのゼクター集めてワームを一掃。ということはドレイク/風間は変身解除になっちゃってるのか。麗奈を連れて逃げるのが精いっぱいだったでしょうな。そのせいか、麗奈はウカのときに入手していたらしい緑の石を落としてしまっていた。

 それを拾ってみた天道はまたあの異界(?)へ。前と同じく、ひよりと天道似の謎の男がいる。謎の男は黒いゼクターを手にして、黒いカブトに変身。(後半;第40話に続いて)バトルとなり、互角っぽいですが黒いカブトのキックで天道/カブトは元の世界へ蹴り返される。

 何とか風間と逃げ切った麗奈、自分も異形の者:ワームなのかと疑い始める。風間は事実を知りつつも、そんなことないと励ます。

 そんな麗奈に絡んで来るのが矢車でして、今週でようやく「兄弟でカップ麺食う」シーンがありました。ジオウでゲスト出演のときから、カブト本編ではどんな感じかとずっと観たかったシーンです。この絵面がいいから、セイバーでは緋道蓮/剣斬とデザストも一緒にカップ麺食ったりしたのかな。

 矢車は影山に「俺たちは闇の世界の住人だ。光を求めるな」と諭したりするわけですが、すぐ後(後半/第40話)で麗奈に惹かれちゃうわけですな。一応、『瞳の奥に闇が見える。俺と同じ闇を見たか?』と理由を独白してますが、どうだかなあと。

 それはともかく、矢車は最初は影山と共にウカ/麗奈を倒すチャンスと襲って来る。ドレイクは防戦するも2対1、影山/パンチホッパーがドレイクを足止めし、矢車/キックホッパーが麗奈に迫る。が、上述しましたが矢車さんは麗奈の瞳に闇を見てメロメロに(^^;。

 さあどうする矢車、と思ったんですが、ゴンが消火器で目くらましして水入りに。風間を心配して、後を付けてたんでしょうな。バトルになったと見て取ると、神社に備え付けの消火器を拝借する機転を働かせたに違いない。そういう目端が利く行動、前にも神代家のバイトでやってみせてました。

 またも風間は麗奈を連れて逃げ切ったか、と思った途端、麗奈にウカの記憶がよみがえる。麗奈はウカに変化して風間に一撃して昏倒させ、しかしまたも人間の麗奈の記憶がよみがえって圧倒して来る。意識を取り戻した風間は人間の麗奈を信じると腹を括った模様。

 しかし麗奈はウカに戻った時の記憶がないものの、手に付いた血などから自分自身を信じられなくなってくる。こうなるとオペラ公演どころではなくなるわけですが、風間はあくまでも歌えと励まし続ける。応じた麗奈はオペラに打ち込むようになった過去を語り、次に自分(麗奈)が自分でなくなったら(ウカ)、もう1人の私(ウカ)に「心の声に耳を澄ますように」と伝えてくれと風間に頼む。それって、麗奈なりにウカを説得する道を感じ取ったということなのかも。

 その麗奈の言に風間は可能性(麗奈をウカに戻らせない)を見出したんでしょうか、天道に麗奈に手を出すなと言いに行ってますな。本物の麗奈が殺害され、今は擬態の麗奈と分かっても、大事にする覚悟ということですね。加賀美は擬態の弟で諦めましたが、天道はひより(ワームでなくネイティブのようですが)について風間と同じ覚悟。天道は風間の気持ちが分かる。

 オペラ公演のほうは麗奈が歌手としての力を取り戻し、代役を降板させて出演することとなる。しかし喪服の女(サブスト)は諦めず襲って来る。ここは、ずっと麗奈を見守っていたらしい矢車が撃退。なんですが、一緒にいた影山は不満やるかたない。ようでいて、影山はなんだか一生懸命こらえてますな。どうやら影山、光を諦めきれないようですから、今の矢車の気持ちが分かるのかしらん。

 しかし麗奈が光と闇で揺れ、安定していない。代役が降板に納得できずに不満を激しくぶつけると、動揺した麗奈にウカが戻りそうになる。駆けつけた風間の前で、麗奈は人間態のままウカに戻ってしまう。が、ウカに変化が見られますね。「なぜ人間如きの心がよみがえる?」でして、記憶ではなく心がよみがえったと感じ取ってるわけか。

 そこで風間、人間の麗奈の伝言(心の声)を伝える。ウカの麗奈は「バカバカしい」と言葉では一蹴しますが、どうも本心ではなさそう。本心を押さえようと、建前を連発しているように感じます。その傍証と言ったらいいんでしょうか、「この人(麗奈)は俺が守る」としゃしゃり出てきた矢車を、ウカの麗奈は一発で吹っ飛ばしてしまう。

 まあ、麗奈より先に矢車が踏ん切りついた格好ですね。影山は『こうなると思ってたよ』みたいな感じで「お帰りなさい、兄貴」と笑顔で迎える。「ただいま」と答える矢車はバツが悪そうですが、納得しているようにも見えます。『やっぱり俺のいるべきはここか』といった心境なのかも。

 さらに矢車が吹っ飛ばされたのは、麗奈と風間にとっても無駄ではなかったようで。麗奈がまた人間の「心」に戻りました。しかし麗奈はやはり不安定のままという自覚はあるらしい。風間にメイクされて公演に臨む麗奈、「きっと間に合わない」と言い出す。じきにウカに戻ったきりになる。

 麗奈の風間への最後の願いは「ウカに戻ってしまったら倒して欲しい」。この望み、2つの点で風間には叶えられませんな。1つには風間がその気になれないこと。もう1つはドレイクでは依然としてウカに太刀打ちできないこと(戦えるのはカブトのみ)。

 麗奈は無人のホールに立って歌い始める。が、すぐにウカの心がよみがえる。それでもなぜか歌い続けるわけですね。歌はBGMとして続きますが、シーンは歌った後に外に出た2人へ。麗奈はウカの姿となって風間に襲い掛かる。サブストワームもしつこくやって来ますが、天道が阻止。

 風間は変身もせず、ひたすらウカを説得するも心配したゴンが駆け寄ってしまう。ウカはゴンに襲い掛かる構えを見せ、風間もやむを得ずドレイク変身して戦い始める。ドレイクでは勝てないと申した舌の根も乾きませんが、ドレイクが頭脳戦で挑んだようですね。ライダーシューティング1発目は、案の定ウカにかわされる。が、シューティング2発目をガードさせることでウカを1発目のシューティング弾に押し込んで当てると。

 そこは分かったんですが、単純にドレイクの作戦勝ちと判断していいかどうか。シューティング1発目は戦闘中にウカの視界に入ってます(ドレイクが1発目とウカの間に入る位置)。2発目はクロックアップしての射撃ですんで、ウカがさらに加速してかわし切るのが難しく、ガードするのは分かる。が、戦闘慣れしたウカがシューティング1発目とドレイクを結ぶ直線上で突っ込んでいくのは、やはり解せない動きです。

 あれは止めを刺しに行くというより、『今だ、撃て!』と迫ったようにも見えてしまいます。そして挟撃で致命傷を受けたウカはなぜか擬態の麗奈に戻る。本来の姿はワーム態のはずですから不自然ですね(覚えている限り、ネイティブ含めて致命傷食らうとワーム態で消滅したはず)。

 さらに麗奈の今際の言葉は(風間の顔に触れつつ)「不思議だ。なぜ、私は」でした。こういう場合の定番は「心が人間の麗奈に戻って」かもしれませんが、意識はウカのまま発した言葉であったと思われます。負ける選択をしたことを含めて、ウカの麗奈自身が驚いてたのかも。ただし後悔はなさそう。

 もしかすると、人間の麗奈の心とワームのウカの心がついに統合されたのかなと思ったりもします。こちらで異形化についての555、カブト、電王の違いのご教示を頂いたわけですが、カブトでは基本的に悪と(そこは最終回で自分も感じ取りたいところ)。そこはネイティブ化ということですが、麗奈・ウカはワーム視点で例外的な解(統合)を示唆したのかもしれないという気がします。

 しかし麗奈/ウカは消滅しまして、次からは武闘派の乃木怜治/カッシスワームの台頭となるわけですな。しかし、それもいずれ神代に従えられる。神代が大変な存在になるわけですが、今週分では平和そのものですなあ。相変らず面倒くささ全開ですが、健気な善人ぶりがますます強調されてます。

 今週の神代のドラマは「ミサキーヌに対する失恋と立ち直り」ですね。どうやら神代はモテるらしく、大量のラブレターを貰ってるようですね(神代のことですから勘違い、あるいはじいやの差し金の可能性あり?)。が、神代はミサキーヌ一筋でありまして、カガーミに仲を取り持ってくれと頼み込む。

 が、岬としてはいろんな意味で願い下げでありまして、加賀美と既に恋仲であると偽って神代を諦めさせる。せっかく用意した「ミサキーヌ専用かけそば」屋台が無駄になり、屋台を引いて帰ろうとする神代がコントなのに哀れですらあります。それにしても神代、前に岬に「かけそばしか食べない」と豪華そばを拒まれたの、ちゃんと覚えてたんだなあ。

 岬に巻き込まれたとはいえ、結果的に神代を騙して泣かせた加賀美は罪の意識が発生していそうです(天道は勘づいた節あり)。が、神代は明るく立ち直ってる。カガーミとミサキーヌを祝福しようと、愛のキューピッドコスプレで現れるわけですな。

 ここまでやれる神代の印象を強めると共に、加賀美が神代を見捨てられない感じを深める演出になってる気がします。観ている自分も(この先の展開を踏まえてですが)神代への感情移入が強くなってきます。

 天道もひよりの部屋を訪れて、オウムや絵で印象を深めようとする流れがあったんですが、今週分だけでは解しきれずです。たぶん、ひよりを取り戻すドラマに効いて来る何かがあるんだろう。

Re: 6月のスレッド(2025) - Shiny NOVA

2025/06/04 (Wed) 08:26:14

 ガメラとカブトです。

★ガメラ

 何だかエミコさんがラスボスみたいになりましたな。

 ネフリ版のサブタイトルが『月は無慈悲な夜の女王』って有名SF小説に由来するもので、「地球の植民地になっていた月の革命と独立戦争」の話です。
 ガンダムの世界観のヒントにもなっているそうで、80年代のリアル系SFアニメに与えた影響が非常に大きい物語と言えます。

 もしも未読であれば、Wikipediaであらすじぐらいを読むのも一興か、と。

 さて、何だか「無慈悲な女王」と化した(本性を明かした)エミコさんですが、淡々とした語り口調で、冷静に酷いことを計画遂行している様子が怖いですね。

 バイラスが復活して(エミコさんの意志で復活させて)次回に続く、ですが、次回は本作最大の悲劇が待っているようで、ネタを知らなければ、うわ〜(涙)となるみたい。
 とりあえず、自分は深夜に号泣となる可能性があったので、先にネタを知っていて良かったな、と思いつつ、ドキドキしながら次回を見ようと思ってます。

 サプライズが続くバイラス編で、ネフリ視聴者の間でも、賛否両論あるとか。

★カブト

 井上敏樹脚本だから、矢車さんが奇行に走ったんだな、と思いつつ。

 風間の最終ドラマと、神代の最終ドラマは敏樹さん担当。

 で、次回は大きく2つの筋から成ります。
 1つは、ひよりを取り戻そうとする天道のダークカブトとの戦い。
 もう1つは、新たにワームを率いるカッシスと、ZECTのエリアXを巡る組織戦。加賀美や神代はこちらに絡む流れです。

 そんなわけで、個人の戦いに専念するカブト(だけど、ダークカブトがエリアX近辺に出没するので必然的にZECTの作戦に巻き込まれる)と、公の戦いに挑むガタックの2つの物語を並行して描くクリスマス決戦ですな。

 カッシスワームの強さは、人間体での生身アクションの凄さと、倒されても強くなって甦るというしぶとさにあります。
 3段階の進化を遂げるカッシスをどう攻略するかというバトル・クライマックスがこの後、3エピソード(6話)に渡って展開し、カブトの物語のクライマックスに到達する、と。

 この時期の平成ライダーは、クリスマス決戦が一つの頂点で、年明け後の終盤3話は一応、風呂敷を畳む最終決着エピソードですが、制作の比重が後番組の立ち上げに移ってしまう都合から、ほとんど出涸らしのお茶状態。
 アクションの派手さとか、キャラクター群像劇の盛り上がりは、カッシスおよび神代、およびダークカブトとの決着で片付き、残り3話は比較的静かな幕引き(最後の謎解きとか、世界レベルの危機とか、見どころはあるけど、クリスマス決戦の派手さには及ばない)。

 ともあれ、最強の敵との派手な乱戦、多数のキャラの思惑の入り混じる活劇バトル編ってことで、
 坂口拓さん(カッシス人間体)のアクションを堪能してください、となる。

 「ZECTの諸君!」と堂々と呼びかけ、変身せずにライダーを体術で翻弄し(最近で言えば、マーゲンさんとかランゴ兄さんみたいな演出か)、変身するとエフェクトばりばりで、やはり強い。
 時間を止めたり(ハイパークロックアップさえ止められる)、ライダーの技をコピーして撃ち返して来るなど、いかにもな強敵ムーブで、JOJOのスタンドバトル的な能力戦となっていきます。
 こんな強敵を、どう攻略するんだろう、とワクワクハラハラする形です。 

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