創作と鑑賞の談話室

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『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2012/04/02 (Mon) 22:17:33

 4月に入ったので、新章です。

http://wnova2ndneo.web.fc2.com/ralios/requiem4th/requiem4-6.html

 第6章「ダブルムーン・スパイラル」。

 内容としては、相変わらずカレンメインですが、次章に登場するリメルガとの絡みも、若干先取りしたりも。
 「カレンとトロイメライの関係」が目玉で、そこから「ゾディアックの背景事情」まで踏み込んだ形になってます(当掲示板での話が土台)。

 次章は、「愛」をテーマにしつつ、メインがバトーツァと、リメルガだったり。
 いや、まあ、「いわゆる美形とは異なるキャラ」に愛を語らせるというミスマッチがポイントだと思いつつ。

PS:ゲームにハマり過ぎていなければ、4月中に7章までは書けるでしょう。勢いがつけば、ロイドメイン、特撮ヒーローネタ全開の8章まで行けるかな。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2012/05/24 (Thu) 00:20:00

 一応、書きかけていた第7章「ホワット・ラブ・ミーンズ」を仕上げてみたり。

http://wnova2ndneo.web.fc2.com/ralios/requiem4th/requiem4-7.html

 内容は、バトーツァ講義一本で、「ゾディアックの組織構造」とか、「トロイメライの思惑」とか、タイトルどおりの「愛や徳性概念についての訓話」とか。

 ストーリーは全くもって進まないけれども、世界設定にまつわる薀蓄ネタが好きなら、と。

 本当は、この後、リメルガとの昼食タイムまで書く予定だったのですが、「最近、一章が長くなっているので、もう少し短く区切った方が読みやすいのでは?」という意見もメールでいただいていたので、

 「リメルガ編」は後に回すことにしました。

 急遽、章分けすることにしたので、次の章のタイトルは未定。

 なお、次章で、カートにカツカレーを食べさせようと思ったのですが、「アメリカ人にとって、カツカレーは一般的でない」ということを思い出して、
 「得体の知れないカツカレーに苦戦するカート」という流れまで書いたわけですが……久々に書くと、シリアス感覚が抜けて、コメディ調になってしまいます。
 まあ、書く方としては、その方が書き易いと思うわけですが、果たして。

 ともあれ、次章の前に、第3部の各章後書きを書いて、自分の中のテンションを安定させたいと思います。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2012/06/06 (Wed) 00:36:19

 まあ、マイペースに書いたものの報告ってことで。

 第8章「ハーフ・ブラッド・ガイズ(混血の男たち)」のアップ。

http://wnova2ndneo.web.fc2.com/ralios/requiem4th/requiem4-8.html

 内容は、リメルガ&ロイドとの食事会。

 闇化したカートに疑念を抱きながらも、彼の内面を理解しようとするリメルガたち。
 表面的には穏やかながらも、自分の裏を知られまいとするカートの心情。
 共通の接点を示し合いつつ、気持ちがすれ違う関係をシリアスかつコミカルも交えながら、書いたつもり。

 以前の予告編では、

>★リメルガ(タイトル未定)
>カートと、リメルガの会話。後の暴走ラーリオス対決への伏線。
>カートに対する不信を表明するリメルガ「オレは2度とお前のことをリオと呼ばねえぞ、ラーリオス」。
>リメルガを半ば挑発するカート「ぼくがもしも非道なマネをしたなら……君の拳で止めたらいい。ぼくも拳で受けて立つ。この間のような、術で眠らせるような小細工はしない」

 こんな感じのハードな雰囲気で、「カートとリメルガの決裂」に至るつもりでしたが、
 じっさいには、「ソフトで分かり合う流れ」になっております。

 まあ、「カートの変化」に対して、うまくカートが(肝心な部分を伏せながら)説明し、リメルガもそれを受容して、理解した(つもり)になった形。
 でも、最後はリメルガが暴走してピンチ、という流れです。

 次回は、予定通り、「シリウス・マインド」ですが、

>★シリウス・マインド(ロイド中心)
>リメルガと決裂したカート。しかし、ロイドはカートの気持ちを察して、「女の人を助けるための正義」なら、自分も協力することを表明。
>ロイドと交流を深めて、「正義とは何か」についての考察を試みるカート。

 最初が少し違う形になったな、と。
 あと、「シリウス・マインド」で書こうと思っていたロイドの出自(日本人との混血)は、今回、前倒しで書いた次第。

PS:公約していた「第3部の各章後書き」は、「プロローグ」「第1章」「第2章」まで書いてみたところで中断。
 ええと、第3部序盤の執筆時期は、原案者が雄輝編を一時再開しながらも、結局、下りた頃合いでしたので、そうした中での「設定の変化」とか、後は「カレンに関する伏線の確認」なんかを書いていますが、
 どうも、自分で書いているうちに、未練たらしさがこみ上げて来たので、本編を進めた方が健全と判断しました。

 まあ、また自分の方向を見失ったときに、過去を振り返ろう、ということで。

PS2:掲示板上では反応がないものの、メールで感想をいただけたので、この場での「執筆報告」は今までどおり継続したいと思います。
 もちろん、管理人さんの負担にならないように気を使いつつ。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - K.K

2012/06/29 (Fri) 13:08:28

 どうもご無沙汰しております。

 ここの掲示板、NOVAさん以外に見て頂いている方がいらっしゃるかなあ。

 もしいらっしゃれば、感想をこちらにもお寄せくださると幸いに存じます。

 別スレッドで、もしかするときわどいやり取りになりかねないことを書くかもしれないのですけれど、それはNOVAさんの創作自体への駄目出しでないことはもちろん、一切の拒否の意思は抜きです。

 私が音沙汰なしなのは、「きわどいやり取りになりかねないこと」を始めたら、一応の落とし所まではせねばなりませんので、それができるかどうか、我が身を見計らっているというわけです。

 よく考えますと、私が心身の調子を崩したとはいえ、ここに書き込まないことが、私の不平・不満と受け取られている可能性はあります。そう思いながら、なかなか思うに任せないのが、自分でも歯がゆいですが。

 それはありません。別所で、ときには別IDで、悪鬼の如く大いに暴れまわっておりますが、それは脊髄反射レベルでできること。既に知っていて考察済みのことを書くのは、タイピングさえできればよく、負担はありません。

 ここは、おそらく私が一番不得手な創作に関する場所です。私は感想文すら苦手です。脊髄反射などではできません。大脳新皮質の隅々まで使う必要があります。少数の仲間なればこそ、各々に敬意を払いつつ、しかし創作者の思いを注いて、丹精込めて書かれた作品ですから。

 だから、下手なことは書けません。それで、調子が上向くまで黙っているだけです。

 でも、管理はできます。書き込みが不適切かどうか判断し、必要なら削除に至るまでの判断くらいは難しくありません。そもそも、そういうものが滅多にないわけですけれど。

 もし、私について不穏なものをお感じでしたら、そう仰っていただいて頂ければ幸いですし、大いに反省もしますし、できる限り、事情も説明します。

 ましてや、創作の感想については、問題どころか大いに歓迎いたします。どうか、よろしくお願いします。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2012/06/30 (Sat) 14:08:29

とりあえず、健在を表明。

 創作感想に関して、「作風が合う、合わない」は当然あるでしょうし、「作風の変化」(第3部ラストから、暗黒面とか、重い方向に切り替わった)に対する拒否反応めいた流れがあった、と自覚します。

 まあ、それについては、いろいろ議論の余地もあるでしょうし、ややこしい展開になるのを避けられた、ということも理解します(議論のためには、気力・体力・情念その他が必要ですし)。

 自分的に、現状のサイトで不満があるとしたら、創作スレのみならず、「創作感想の息抜きになるはずの雑談スレ」にも4月以降、反応がなかった、という状況でしょうか。

>でも、管理はできます。書き込みが不適切かどうか判断し、必要なら削除に至るまでの判断くらいは難しくありません。

 まあ、「管理」というものが、「発言の是非を判断し、トラブル解消」というだけなら、いいのでしょうけど、
 ぼく自身は、管理という業務に「書き込みへの応対」が含まれると考えます。
 そういう観点で、現状を「管理はできる」と言うのは、どうかな、と思いますが。現状、「雑談すら、ろくに展開され得ない」のが問題かな、と考えます。

 4月以降のこちらの心情を書いてみると、
 4月初め「よし、仕事が一段落した。時間ができたぞ。続きを書くか」

→「反応なし」

→「あれ? この時期は、みんな忙しいのかな? まあ、こちらも急ぎすぎず、ゲームしていたらいいか。慌てない、慌てない」

→5月のゴールデンウィーク過ぎ「ちっとも、掲示板に書き込みないなあ。そろそろ心配になってきた。K.Kさんは体調悪いのかなあ? サトキさんは諸事情ありそうで、ネット活動すらできないのかも(推測)」

→書き手の心情「レクイエムについては、重くなった雰囲気をライトな方向に変える形で書くか。リメルガ、ロイド、頑張ってね。カートとカレンだけじゃ、話が行き詰まるし。書き手としては、一度重くなった作風がブレるのもどうかと思うけど、重さの維持というのも書いてて辛いし」

→「掲示板では反応ないけど、メールで数通、感想いただく」

→「感想ありがたや。理想は掲示板の話題の活性化だけど、管理人氏の体調のことを考えるなら、現状がいいのかな。まあ、一応、新章発表報告は問題ない限り、ここで今までどおり継続の方向で」(今、この段階)

 一応、その途中で、「レクイエムを書き続ける意義とかモチベーションとか」を自分でも考えてみましたが。
 下手すると、これまで書いてきたから、ここで止めるのは勿体ない、という惰性でしかないんだけど、そういう気分だけでは書きたくない。
 連載形式で書くなら、その都度、気合とキャラへの愛情を入れて書きたいので、そういう気持ちを充填する必要あり。
 プロ作家なら、このモチベーションの充填が「編集さんとのやりとりとか、読者の声」になるのでしょうけどね。
 うちの場合は、「ここでの感想、意見のやりとり」だったわけですが、仮に、そういうのがなかった場合、「自分のキャラ愛だけで続きを書けるのか?」という気になりました。

 これについては、作者の気分を延々と書ける気もするけれど、読んでて面白くないだろうから割愛して、
 気になっているのは、ここの存在意義になりますか(厳しい言い方ですけど)。

 そもそも、ラーリオス企画を星輝企画に移行するに当たって、
 当初は、書き手としての「流転さん、NOVA」に、バックアップの「K.Kさん」と、他、フォロー役やら、感想書いてくれる方やらの関係があったのが、
 流転さんの方が、「みんなで楽しむ企画」の方向性を、「自分がプロ作家を目指すための修業」という自分本位の流れに移してしまい(悪く言えば歪めてしまい)、その後、体調不良で企画に参加したり、やめたりを繰り返しているうちに、
 サトキさんが「書き手として試しに書いてみる」という姿勢を示したことで、企画原案者の流転さん主体(他は彼のフォロー)から、企画そのものを重視する方向に移ったな、と考えます。

 で、4月以降、サトキさんが姿を見せなくなったことで、企画の方向性をまた考え直す時期になっているのかな、とは思いますが、
 掲示板の主体者であるはずのK.Kさんが体調不良を表明したために、様子見という形になっているわけですね。

 まあ、共同企画において、企画参加者の書き手が諸事情で書けなくなることは、プロの世界でも往々にしてあることなので、そこをとやかく言っても仕方ありません。アマチュアの場合はかえって、書くことは義務ではありませんからね。
 それでも、金銭関係や利害関係のないところで、純粋な人間関係、人付き合いのしがらみなどがあるわけですが。

 とりあえず、企画そのものよりも、当掲示板の継続という観点で考えるなら、
 ややこしい創作感想よりも、無難な雑談スレを安定させることで、管理人さんの健在ぶりをアピールすることが優先かなあ、と提案します。
 日常会話もままならない状況で、企画もへったくれもありませんし。

 「レクイエム」という作品にしても、書き手としては、「作品そのものの価値」よりも、「感想を通じたコミュニケーションのネタ」であることが優先ですから。

PS:その他の読者さんの声として気になったのは、「批評の仕方がなかなか難しい」ということですかね。全面否定の意見を出してしまうと、人間関係がこじれる元ですし、
 自分的には「執筆おつかれ→良かった点と、悪かった点の抽出→悪かった点をどう改善したらいいかの要望→次を期待します」というフォーマットが出来上がってるんですけど。
 もっとも、自分が批評の的になっているときに、そんな批評のやり方を云々言って、「もっと良いところを指摘してよ」とか「責めるだけでなく、どう改善するか教えてよ」みたいな、甘えたことは言えませんので(苦笑)。
 あくまで、今、このタイミングで、自分が「良い批評と考えるスタイルの提示」をしてみる、と。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - K.K

2012/06/30 (Sat) 14:57:29

White NOVAさん:

 仰ることは分かります。そして正しい。

 ただ、この掲示板は星輝企画を中心として回っています。

 雑談であっても、そこにつながって行くことは、予想すべきことです。

 私にとって、星輝企画の何が重荷になっているかというと、カレンと(義)父のことです。

 NOVAさんにとっては、それは背景であり通過点かもしれません。

 されども、私にはそうはならないのです。たとえフィクションであってもです。

 その後の展開に関わらず、そこに非常な重さがのしかかってしまう。まるで物語空間を歪めるように。その後の展開がどうあれ、その歪みは引き継がれます。少なくとも、読者の私は思い出すし、忘れることもできません。

 そういうことを引きずって読むわけです。なまなかなことではできません。

 カレンの件の事件が物語にあってはならないとは言いません。そういうことは現実にあるんだし、もちろんフィクションにあってよい。それは当たり前です。

 ただ、フィクションの展開としてどうか。非常にまずいことに加害者たる(義)父が、他人の手によって殺されています。カレンの兄ですが。

 こうなると、カレンがそのことを克服するのは、難しくなります。死んでしまった者は超えられなくなるのです。

 それがきっかけなのか、カレンは闇との交渉を持つかのような行動を始めてしまう。その原因に向き合うことも無い。ここなら、実はある程度理解出来たりはしますが。

 しかし、そのことは作者は重くは見ていない。そうならば、読者たる私のほうで結論を出さなければなりません。脳内補完ですが、それはどうやっても非常に辛いのです。

 そもそも、そういうカレンを受け入れたゾディアックはどうなのか。邪霊すら忘れらたに等しい組織で、カレンのような者に戦士の運命を授けるとはどういうことか。カレンのような者でなければ入らないとはどういうことか。この時期のゾディアックは何を目指し、何をしているのか。

 それもカレンに重くのしかかっている。入らないほうが良かったのか。

 リアルでは私はしばしば困窮する立場に陥ります。まずいところが気になる、そういう性分なんですけど。そのせいか、困窮する人とつながりを持つことがよくあります。悩みを聞いているだけで、非常に辛い。ある程度は分かりますから。

 だからでしょうか、私は精神科通院を続けています。今は薬を増やしつつあります。向精神薬は、効くかどうかの判断に3か月かかります。効かないと判断された薬も、それくらいの期間をかけて、徐々に減らします。いきなり止めると強い副作用が出ます。

 それで時間がかかっています。

 フィクションであっても、辛いことをやる準備が整っているとはいえません。今は、面白いより辛いほうに傾いている。

 では、掲示板もHPも閉じるか。それはできません。そんな無責任なことはしません。

 なぜなら、結末が見えていないからです。予想もできません。

 私が創作を論じるまで回復できるか、レクイエムがどのように完結するか、そういうことをよく考えねばと思っています。

 完調とは行かずとも、ある程度、私が回復したら、「星輝企画の今後について」スレッドで、私のほうで思う問題点を整理して、述べたいと思います。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2012/07/02 (Mon) 00:51:25

とりあえず、K.Kさんの不調は察することにします。

 で、こういう状況で、創作に関する議論をあえて行なおうとも思いません。

 こちらで言えることは、自分自身がどうするか、ということですが、
 まず、創作意欲ということに関しては、「自分が書く作品で、他人が楽しめるどころか、辛いと思っている」という現状では、あえて書きたいと思えません。

 書くとしても、読むのが辛いと言っている人に対して、見せ付けるようなやり方は好ましくない。

 すると、選択としては、「仮に書いても、ここで発表することは控えて、元のように自分のサイトのみで発表する」という形になるでしょうか。
 ただ、K.Kさんの方で、状況が持ち直した際に、星輝企画を続ける気持ちがおありなら、ここのサイトは残しておいて、
 状況が変わった際に、掲示板なり、こちらへのメールなりで連絡するということを提案します。一応、ぼくも、ここは定期的にチェックするようにしますので。

 それと執筆スケジュールですけど、7月に入って、これから自分も仕事で忙しくなることが目に見えていますので、当面中断を宣言しておきます。
 今から鋭意執筆する意欲もないですし、気晴らしに何か書くにしても、短編という形で仕切り直しをした方がいいかもしれない、と思ったりも。

 時間ができるとしたら、盆休みから夏休み明けの9月になるでしょうか。
 その間に、充電するなり、物語を整理したりもできるかと思います。

 一応、現段階で考えているのは、「第4部:鎮魂編」で完了予定だったのが、やはり長引いているので、現在書いている第4部は「暗黒編」と改め、カートがラーリオス誕生の儀式を受けるまで、とします。
 そして、選択肢によって、そのまま、「失墜には流れないパラレル・エンディング」で締めくくる、と。

 一方、その後、別の選択肢で第5部「失墜編」と第6部「鎮魂編」まで進めば、当初の予定した形になるでしょうが、
 現状を鑑みるに、あまり先のことを考えないほうがいいのかもしれません。

 場合によっては、惰性で書き続けるよりも、ここまで続けた星輝企画も潮時だと割り切って、最後に構想予定のみ発表して、「今まで面白かったね。お付き合いありがとうございました」と、きれいな形でエンディングを迎えるほうがいいかもしれません。
 作風云々で議論を紛糾させるよりは、後腐れなく終わる方がいいのかも、と思いつつ。

PS:ともあれ、自分の書きたい方向としては、ハードボイルド・ダークファンタジーになるので、「重さを突き詰めた後に生まれる希望」なんですが、もう少しアクティブなヒロイックファンタジーの方向が良かったのかな、と迷いつつはあるわけで。

PS2:一応、この件もレス。

>掲示板もHPも閉じるか。それはできません。そんな無責任なことはしません。

 掲示板は、近況報告の場として、あるとありがたいですね。まあ、気が向いたら、本当に雑談書き込みでもすればいいと思います。
 見てるアニメの感想とか、読んだ本の感想とか、そういうのでもいいんじゃないかな。
 こちらも、事あるごとに星輝企画に話を引っ張るつもりもありませんし。

 サイトについては、RTF転載分が残ってくれるとありがたいですね。どうもpixivの方も消されてしまったようですし、自分としては、サトキさんの作った設定(カウシュとか)は、作品内で使う旨を宣言してますんで。
 まあ、先方がネットを断念せざるを得ない状況だと推察してのことですが、仮に、向こうが「完全に関わりを断ちたくて、設定を使うことも止めてほしい」ということであれば、考え直しますけど。
 ただ、そこまで人間関係的に破局を迎えていた、とは思えないわけで。

 ともあれ、自分としては、秋まで状況の推移を待ってもいい、という姿勢表明をしておきます。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - K.K

2012/07/02 (Mon) 08:24:24

White NOVAさん:

 どうも私は筆力が低く、またもや誤解を招いてしまったようです。大変申し訳ありません。

 先の私の投稿は、私自身に限定してのことです。決して、他の方々をも視野に入れて、星輝企画について書いたわけではありません。

 私自身の気持ちをもう少し述べておきますと、

「確かに現段階では字義通りに受け取るのはしんどい。しかしレクイエム編は最後まで見届けたい。それにはカレンの心情について、私だけのの勝手脳内補完をする必要があるが、いかんせん創作能力が無い。そこが難しい。」

といった感じです。自分なりの解釈さえできたらということなんですけど、そこで行き詰っているわけです。

 レクイエム編には、他の方々からメールで感想を受け取っていらっしゃるとのことですし、中断は望ましい選択肢ではありません。感想を寄せてくれる方々以上の読者数と考えたほうがよい。私自身も最後まで見届けたい気持ちはあります。

 私一人が、一時的にせよ、読み進められなくなっているからといって、ストーリー構想が変更されることも、望ましくありません。それでは私が創作者のプライドを傷つけることになりかねません。それは避けたい。不特定多数を相手にしている創作者が、読者一人に振り回されてはいけないわけです。

 一読者としては、NOVAさんが私を含めた周囲に気兼ねすることなく、ご自身で納得いくものを書いて頂きたいと思っています。

 一方、私は管理人を仰せつかっている流れがあるわけですが、管理人としては読者の立場を離れてやっています。出来上がってくるものが優先で、いかに創作者の意思を大事にするかが大事になります。作品が公序良俗に反せず、後は18禁でないことをチェックする程度で、管理人の立場では、いかに作者をサポートできるかが大事です。

 ですから、管理人の立場から申しますと、やはりNOVAさんには、まずはご自身が納得いくよう、ご自身のペースで書いて頂きたいということになります。

P.S.

 雑談などで掲示板を活性化するのは、管理人としての仕事ではないと考えています。雑談が管理人の立場で書いてしまっては、ある種の強制を含むことになりかねず、皆さんへの迷惑になります。

 雑談といったことを行うのは、さらに別の立場の私です。みんなと遊びたい立場の自分ですね。一応は自分の庭ですし、何か思いつけば話を振ることも必要だし、だれかの書き込みにも、うまく応じていく必要があります。やはりホストですから。それが、なかなか思うに任せない現状は、大変に申し訳ないと思っています。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2012/07/02 (Mon) 23:26:10

 一応、補足しておくと、「当面中断を宣言」と書いたのは、「仕事で忙しくなるので、一時中断」という意味であって、「続きを書くのをやめた」という意味ではありません。
 ましてや、気分を害した、ということは決してありませんので。

 ですから、K.Kさんのおっしゃるように、

>まずはご自身が納得いくよう、ご自身のペースで書いて頂きたい

 というのは、了解の旨を改めて表明します。

 あとは、K.Kさんの方で、当掲示板の管理・運営を、義務や責任のような形で考えていて、自分の場所として楽しめていないのではないか、ということが、「29日の書き込み」を読んで、気になった次第。
 お世話になっているこちらとしては、もしも義務感や責任感だけで、ここの維持や管理を考えているのだったら、申し訳ないという気持ちです。

 ぼく自身、書くことを義務ととらえすぎて、そもそもエンタメであることを忘れてしまったら、本末転倒と考えたりしますし。

 ともあれ、続きの章が書けたら、ここで今までどおり発表しますけど、「当面はお休みさせて」程度の意味合いだと。

PS:軽い気持ちで書きたいものを書けるなら有り難いんだけど、物語的にも基礎の足場を取り除きながら、重い石を積み上げるような部分なので、勢いだけでは書けないところ。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - K.K

2012/07/20 (Fri) 10:24:51

 ご無沙汰していて申し訳ありません。

 えっと、ここの管理運営は負担ではないですよ。面白くないなら、とっくに止める方向性を打ち出しています。大勢を相手にしているわけではなくて、こじんまりとしていますしね。

 ちょっとレクイエムの感想を言わなくなっていますが、二つの理由があります。

 一つは、別途表明したように、私が物語に浸るにおいてのカレンの扱いですね。これは、物語が一応の終結を見るまで不透明です。勝手解釈でもいいんですが、物語の流れによって、逐一修正せねばなりません。

 蓋を開けてみるまで分からない、いやレクイエムが何につながる物語かを考えると、棺を蓋いて事定まるといったところでしょうか。

 もう一つは、下がった調子がなかなか上向いて来ないことですね。知力的には問題は無いです。何を考えて、何をすればいいかは分かるんです。しかし、言動に表すのに不安が出てきてしまうんですね。普段なら、ためらいなくしていたはずとは分かる。一つならやってしまえばいいことも分かる。

 でも、物事は連鎖します。その先、さらに先を考えると、ためらってしまいます。これが普段なら「この流れなら何とかなるさ」と思っているでしょう。時には無意識にそう感じてます。しかし、まあ今は取り越し苦労しちゃうんですね。ここへもエディタで下書きして、投稿しなかった文章がずいぶんあります。

 そんなこんなの私事で、この有様です。大変に申し訳ないと思っています。

 雑談スレッドも立てかねているのですが、この掲示板は使いたいように使ってくださると嬉しいです。スレッド立ても大歓迎です。思いつくことがあれば、私も書けると思います。もちろん義務感とかではなく、純粋に楽しんでです。たとえば設定であれば、「それをどこまで科学考証で行けるか。SF考証に入る前に何か徳俵はないか」なんて考えるのは大好きですし。

 どうもわがままばかり申して、すみません。m(_ _)m

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2012/07/20 (Fri) 22:28:23

どうもです。

 本日が終業式で、明日から夏休みですが、土日は休みなのでバタバタするのは23日から、となります。
 準備はあらかた終わってますので、休日は比較的のんびりできそうですね。
 その間に、書きかけの章が仕上がるかな? という段階ですが、あまり自信がありません(苦笑)。

 ええと、予告していた「シリウス・マインド」が延期になって、その前に1章差し挟む形になりました。

 タイトルは「ブラック・プディング」。
 カレン特製の「暗黒プリン」が引き起こす大事故……というネタで、シリアス感覚を吹っ飛ばすコミカルな章になってしまいつつ。

 書きながら、これでいいのか? と作品の方向性を見失っていますが、
 まあ、面白ければいいか、と開き直ったり。
 って、本当に面白いかどうか判断するのは、読者さんでしょうが。

 少なくとも、「鎮魂編」というタイトルなら、さすがにギャグは書きにくいですけど、
 「暗黒編」ということなら、ブラックジョークとかもOKかな、と思いつつ。目指すところは、ホラーコメディー調。何だか笑えるけど、よくよく考えると怖い話を目指したり。

 ともあれ、暑くて体調を崩しがちな時期なので、お互い適度に励みつつ、休むときには養生も忘れずに、といきましょう >管理人さん

 ではでは。

PS:ついでに、タイムリーな雑談スレも立ててみよう。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2012/08/15 (Wed) 14:36:47

 少々、時間は掛かりましたが、第9章「ブラック・プディング」が完成。

http://wnova2ndneo.web.fc2.com/ralios/requiem4th/requiem4-9.html

 途中、コミカルなノリをはさみつつ、結局、カートがいろいろな秘密を暴露してしまう、という展開に。

 ジルファーに続いて、リメルガはこれで退場。次に出るのは、儀式直前です。

 次は、ロイドメインの「シリウス・マインド」。
 遅くても、10月の『宇宙刑事ギャバン』の映画までには書き終えたいです。

 一応、ギャバンネタを登場させる予定なので。

 宇宙刑事のレーザーブレードは、スターウォーズのライトセーバーが元ネタだ、とか、そういう感じで。

PS:ギャバンについては、今年の1月に海賊戦隊と共演した頃から、ネタとして使おうと思ってましたが、まさか単独復活までして来るとは。

PS2:本章を書いている最中に、マウスの様子がおかしくなってきたので、ようやく買い換えました。掲示板投稿やメールを二重送信したり、コピペに手間取ったりすることが相次いだのですが、マウスの問題だと分かったのが最近。
 まあ、買い換えた後は、うまく反応してくれて、いい感じです。この場でも、こちらの誤動作で迷惑をかけた方に改めてお詫びしつつ、今後は同様の事故はないだろうと報告しておきます。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2012/11/16 (Fri) 01:25:52

3ヶ月ぶりの続編。
 第10章「シリウス・マインド」です。

http://wnova2ndneo.web.fc2.com/ralios/requiem4th/requiem4-10.html

 内容は「ロイド編の前編」ですね。予定内容を書ききってはいないのですが、長くなってきたので分けた形です。
 続く第11章「シリウス・ワールド」まで含めて、今月中のノルマにする予定。

 ともあれ、ロイドメインなので、メタフィクション的なネタが多いかな、と。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - K.K

2012/11/21 (Wed) 07:11:59

White NOVAさん:

 前に準(?)ヒロインの一件から、読んでいない、少なくともきちんとは読んでいなんですけれど、これだけは約束しておくべきかなと思いまして。

 レクイエム編が完結、あるいは、それぞれのキャラクターがほぼ描き切られて、後は固まったキャラクターを以て終盤に差し掛かる段階になったら、きちんと読みます。

 そして、私なりの精いっぱいの感想を書きます。それは約束します。それまでは、感想を言わないことは、ご容赦ください。

 キャラクターの人格的なことや、物語のテーマ的なことといった、作品の根幹に関わるようなことは、NOVAさんがお決めになることで、おそらく私としては申し上げられることはないような気がします・

 しかし、そうしたこと以外、たとえば設定、特に科学・SF考証的なことでしたら、必要に応じて、今までのスレッドを使うなり、新規スレッドを立てるなりしてくだされば、積極的にお手伝いします。

 たとえば、ある設定アイデアから、派生的に可能になるようなことを申し上げたりすることができるかもしれません。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2012/11/27 (Tue) 02:34:28

どうもです。

 次章の完成は、今月中と言ってましたが、微妙に無理っぽくなってきたかな。
 ええと、目下、半分ぐらいまで書いてますが、ロイド関係で書きたいネタが多すぎて、まとまるのに時間がかかって迷走したり。

 中身は、「ロボ」「萌え」「正義のヒーロー」に関するネタ話なんですけどね。
 「萌え」まで書いて、「正義のヒーロー」テーマに突入したところ。
 とりあえず、今週は試験勉強モードなので(連休中に仕上げたかったけど、ダメでした)、次の週末に一気に書き上げられるかどうか、といった感じ。

>それまでは、感想を言わないことは、ご容赦ください。

 了解です。
 まあ、カレンについては、カートの気持ちも絡めて、自分でも持て余し気味ですし、途中で意見を言われても、うまく処理できないかもしれない、と思っていますし。

 今、書いているロイド編が終われば、カレン編にも決着をつけて、その後で、ソラークとカートの絡み、さらにスーザンとの絡みまで描いて、儀式前夜まで至れば、第4部「暗黒編」終了。
 その後で、ラーリオス誕生の儀式から始まる第5部「失墜編」になるわけですが、どこまで勢いづくか、ですね。

 ともあれ、「レクイエム」が当初の想定よりも相当に長引いた話になって、紆余曲折を重ねているわけでして、
 それだけ、この場でお付き合いいただいていることに感謝を表明します。

 感想云々は、まあ、あれば幸い、ぐらいの気持ちで、無理に求めるものではないということは分かっています。
 自分としては、自分の頭の中で育ってきたキャラクターと物語に形を与える作業を妄想混じりに楽しんでいるだけなので、お気遣いなく、と。

>たとえば設定、特に科学・SF考証的なことでしたら

 レクイエムを書いている上で気にしているのは、「神とは何か」というテーマですね。

 これは、もちろんキリスト教では「神がいて、人間を作った」という教義なわけですが、
 自分の中では、もっと合理的というか「人間の思考から神が生まれた」という考えを持っていて、そのためのギミックとして、「人間の思考、想いに力を与える星輝石」という設定も作った、と。

 まあ、「星輝石そのものが神の当体」であり、その大元である「主星輝石を所有し、直接アクセスできる存在が星霊皇である」と考えている次第。
 ただし、星輝石そのものは固有の意志を持たず、「人の魂とか意志」を吸収して反映しているに過ぎないのですが、この辺は、SF映画における「ソラリス」とか「イドの怪物」に近いイメージですね。

 あと、先日、話題に挙げた『サイボーグ009』の映画における「神」(作品中では「彼」と呼称される)が、「全人類の脳内に秘められた集合的無意識によって生成された幻覚症状」という描かれ方をされていて、
 個々人が潜在的に持つ理想像とか罪の意識とかが世界全体に影響を与える様子が、サイボーグ戦士たちの視点で語られる、と。

 もちろん、アクション要素も大きいのですけど、物語のテーマとしては、「人の脳が生み出す神の謎への探求」となってます。
 そこに、世界各地を襲う高層ビル爆破事件とか、米軍兵士や軍事組織の暴走、最終戦争への脅威といった現代的にリアルな(かなり陰謀論めいている部分もあるけど)背景と合わせて、
 大人向きエンタメとして作り上げているな、と。

 個人的には、もっと単純なアクションで良かったのになあ、と思いながら、
 「神に関する部分は、うちの書いているレクイエムに通じるところ」もあるので、いろいろイメージが膨らんだ次第。

 ともあれ、「神が人を作ったのではない。人が神を作り出すのだ」は、文化的にはありな設定なので、どちらかと言えば、「オカルト向き」「セカイ系」に転がりそうな設定で、科学的とは言えない、と思っていたのですが、
 「脳に潜在的に刻まれた集合的無意識」という説明で、何となく科学的な匂いを帯びるな、と。

 まあ、現実の「脳科学」「神経科学」と照らし合わせてどうなのかな? という疑問も湧くのですが、自分もまだまだ専門的なことは分からないので、あくまでネタ振りだけしてみた、と。

PS:どちらにせよ、「人とは出自の異なる種族としての神」は、星輝世界では否定してみる。ただし、「神に匹敵する物理的ないし霊的超常能力を獲得した人間」は肯定する。あくまで、人間主体な世界設定ということで。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2012/12/03 (Mon) 23:35:14

 ええと、第11章「シリウス・ワールド」完成です。

http://wnova2ndneo.web.fc2.com/ralios/requiem4th/requiem4-11.html

 ただし、ロイド編の後編ではなく、中編となりました。
 ロイド編の最終章は、次の「ジャスティス・スターズ」に突入と。

 前回、「ロボ」「萌え」「正義のヒーロー」の3つがテーマだと書きましたが、
 「正義のヒーロー」の部分が例によって、長くなったため、意を決して章分けすることにした次第。

 とりあえず、「シリウス・ワールド」では、「ロボ」「萌え」談義を展開して、これから「正義」を語ろうというところで、次章につづく、という形にしました。

 なお、「ジャスティス・スターズ」は、もう半分以上、書き上がってますので、今週中には仕上がるか、と。

 とにかく、ロイドのヒーロー哲学に、カートが大いに感心しつつ、自分の《暗黒の王》としての立場を省みながら、絆を確認する話。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2012/12/06 (Thu) 01:49:04

今年の小説書き納めです。

 第12章「ジャスティス・スターズ」。

http://wnova2ndneo.web.fc2.com/ralios/requiem4th/requiem4-12.html

 年末の仮面ライダー映画上映記念と申しましょうか。
 本当は、秋の「宇宙刑事ギャバン」映画の上映記念に仕上げるつもりだったのが、見事に遅れてしまったので、
 その分、書きたい要素が膨らんだ感じです。

 自分としては、「光と闇の間で揺れるカートの心に、ヒーロー魂の欠片でも伝える」のが目的で仕上げた章、と申しておきます。

 で、ロイドというキャラクターを設定してから、一番書きたかった「特撮ヒーローネタ」をたっぷり注ぎ込んだ章になります。
 まあ、逆に言えば、この章を仕上げたら、ロイドが燃え尽きても構わない、なんて物騒な考えもあるわけですが。

 次の章は、「ヒーローの光」から翻って、闇に踏み込む形になって、章題も「ビースト」にしようか、と思っています。
 ちょっとずつ書きつづりながら、年明けに仕上げたらいいかな、と。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2013/03/11 (Mon) 00:42:53

どうしようかな、と思いましたが、
 現状なら問題にならないかな、と考え、公開します。

第13章「ビースト」。

http://wnova2ndneo.web.fc2.com/ralios/requiem4th/requiem4-13.html

 何だか勢いに乗って、いろいろ書いてるうちに、
 その流れで仕上がった作品です。

 元ネタの一つに現在旬の「仮面ライダービースト」なるヒーローがあったりして、
 ストーリー内容は全然関係ないですけど、魔獣(ビースト)のカラーリングとか、細かい部分で影響を受けています。

 一応、憂さを吹き飛ばすためのアクション編ですね。

 あらすじは、「カートの夢に現われた謎の人物。その警告どおり、彼の命を狙って魔獣が出現した。寝起きのふらついた状態で、命がけで応戦するカート。絶体絶命の危機に、星輝石が奇跡を起こす。そして、驚くべき魔獣の正体は?」ってな感じ。

 感想くれる場合は、魔獣の正体だけはネタバレになるので、触れないでいただくとありがたいです。

 ネタバレ解禁は、その次の章「フェイク」が公開されたとき。
 それも鋭意執筆中。半分ぐらいは書けた。

PS:これで、掲示板の平常運転に戻る一助になればいいなあ。

PS2:今さらながら「仮面ライダーウィザード」は、ネタ的にラーリオスと絡めやすい、いい素材ですね。
 絶望すると闇化して魔物(ファントム)となるのは、邪霊のイメージとも相性がいい。
 ファントムの潜む心の深層世界(アンダーワールド)とか、転送用の魔法陣とか、食欲旺盛なライオンヒーローとか、類似点が多いので、それを想像すると書いてて心地良くなりました。こっちが真似したわけじゃないことは、フォロワーさんなら分かるでしょうしね。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2013/03/11 (Mon) 09:57:38

ヒーローネタとして、少々創作裏話的に。

「ビースト」という章題は、昨年末に「ウィザードに登場する2号ライダーの名前がビーストと判明した際に、自分の書きたいストーリーとマッチするな、と考えて付けた」もの。
結果的に、テレビのビーストのキャラ設定や描写が、どことなくカートにつながるな、と感じてたりします。考古学とか(カートの関心は考古学よりは歴史学ですが)、お婆ちゃんネタとか、ライオンなのに雄牛の能力も付与されているところとか、要素抽出すれば、まあいろいろ関わりが。
Wのときの「ハードボイルド」とか、オーズのときの「欲望肯定と、それに対抗する破滅志向」とか、フォーゼのときの「2面性を持ったメテオの独白描写」とか、その都度、自分が作品に登場させたものが、割とダイレクトに後を追うように特撮映像の方で描写される感覚は、刺激的なものです。
まあ、それによって、自分の方も「ああ、こういうのは時代感覚的にマッチしてるんだな」と鼓舞されて、ネタとかフィードバックしたりしているのですが。

基礎設定は、原案者の提示したBLACKの「神の後継者と定められた太陽と月、2人の運命の王子の対決」なんですがけど、その後、月側のネーミング問題をきっかけにして、「うちの方は、月は女性で行こう」というアレンジが加わり、「恋人と引き離された純情少年の悲劇」という骨子になります。
もっとも、恋愛要素、というか女性キャラそのものを書き慣れていないため、いろいろ迷走しがちな流れですが。一応、ヒーロー観点の「敵側に立った恋人」という設定では、戦隊ものの「ジェットマン」が白眉で、その後、「アバレンジャー」でもメインではなく脇キャラにシフトしましたが、そういう要素が見られます。
まあ、子供向きヒーロードラマだと重い設定なので、主人公は明るく物語を引っ張り、敵との禁じられた関係に思い悩むのは副主人公というのが作品としては無難なんですけどね。この辺は、アメリカンヒーローの方が主人公の恋愛要素を割と前面に出してるな、と思います。

「洗脳少女との悲恋」は、原案者も「ラーリオスで描きたいもの」として出していた記憶がありますが、その際は、「それってきつくない?」と止めたりしました。
いや、書きたい気持ちは理解していたんですが、時期が悪いというか、キャラを固めてストーリーの大筋を決める話をしていた時に「いきなり、それ?」となったりもして。
さらに、メインが「洗脳された親友との対立劇」なのに、それに被せるように「物語序盤で、メインヒロインを差し置いて、洗脳少女を出してくる構成力の欠如」と、今にしてみると納得なんですが、
ぼくの方も、その話を聞いた際に「ああ、そういうのを書きたいんだな。ぼくも好きだ。でも、それはキャラが固まった後の追加エピソードのネタとして取っておこうよ」ぐらい言える懐の広さがあれば良かったんですが、当時は自分が書くという気持ちもなく、「まずはヒーロー物として無難なもの」という意識が先立っていました。

って、話が過去にさかのぼってますね。
洗脳少女云々の話はまた別の機会に改めるものとして(深みにハマると書くのに苦労する要素なのは確か。そういう要素を出すだけで、明朗快活な熱血ヒーロー路線を放棄するわけだし)、ガンダムの強化人間とか、特撮以外のジャンルからも研究素材は事を欠かない、と。
仮に、最初から「ゾディアックは、人を洗脳して、組織のために戦う尖兵に変える恐ろしい秘密結社なんです。主人公は人の自由を脅かす彼らと戦う物語です」と語られていれば、「ああ、ショッカーね。だったら、その中で女怪人のエピソードがあってもいいよな」って話が通じていたのかもしれないけど、肝心の敵組織ゾディアックのイメージが二転三転して、定まるのに時間が掛かりましたから。
たぶん、原案者の中では、今でも定まっていないんじゃないかと危惧していたり。そこを言明、定義付けせずに、事を進めようとしたから、周囲のコンセンサスが得られずに、世界設定の構築から外される流れになったのかな。
ええと、今回の弁明の話みたいに、「説明しても通じないなら、実績で示すしかない」として書いてくれたのが、ラーリオス1話。でも、それには「星輝士の魅力」も、「敵組織の魅力」も欠如していて、言わば「どこにでもある学園ドラマ+BLACKの劣化コピーをつぎはぎしたもの」になっていた。もちろん、たったの1話だから続きがどんどん面白くなると言い張ることも可能だけど、「実績で示す」と主張するなら、その1話の中に魅力を凝縮するように練り込まないといけないわけで。
プレゼンに失敗していたわけだから、「それじゃダメだ。ぼくが考える理想の星輝士バトルを見せてやる」的な衝動に駆られて、自分が掲示板でアップしたのが、『太陽の失墜』の最初。
そっちの主人公のソラークは、ラーリオスの主人公・雄輝に対するライバル像を意識していたから、「理想に燃えるクールな若者」。もちろん、雄輝のライバルとしては蓮夜が設定されていたけど、それとは別に、こっちサイドで自由に動かせて、ゾディアック側の視点を示せるキャラが欲しいと思いました。
本編で蓮夜を描く際にも、蓮夜と対話できる存在感を持ったキャラがあれば重宝するだろうと思ったし。
で、原案者の方は、そういうキャラとして「バハムート」を設定したと聞いたからか、後付けか知らないけど、第一話で登場したバハムートをソラークの上司で「有能な大人の指揮官」として自分の作品内でも借用。

一応、ソラークが悩める理想主義者で、バハムートがそれをなだめる現実主義者。別に陰謀家ではなく、表でも裏でも使える手は何でも打って、堅実に物事を進めるタイプ。陰謀家は表には出ずに隠れて物事を進めるわけだけど、現実主義者は手段は問わず、効果を最優先で、しかし決して急ぎすぎることはない。状況次第で、計画を一時後退させることもあるし、一つの策に固執せず、柔軟に振舞う……って、自分の理想の上司像を語ってますな。
一時期、バハムートのキャラ像についての作品ごとのギャップが問題になっていたこともありましたが、これは創作能力の問題だけではなく、そもそも「バハムートがどういう人物か、物語内でどういう立ち位置にあり、どんなキャラとして描きたいか」というコンセンサスが作者間で不十分だったところに起因すると思います。
後から聞いた原案者の構想では、「バハムートは、雄輝の最初の強敵として、雄輝がある程度成長した段階で倒される」ことになっていたそうで、星輝士筆頭として組織を率いる立場よりも、最初に倒される中ボス1号みたいな感覚だったらしいです。ぼくは、もちろんバハムートを大ボスととらえていて(名称もそれっぽいし)、それにふさわしい立場とか品格を描写しようと考えたのだけど、原案者の中にそういう意識がなかったのでは、そもそも噛み合うはずがなかったですね。

って、試みにタブレットで思いつくままに書いていたら、えらくまとまりのない文章になってます。
ええと、「ラーリオスと特撮ヒーローの関連」をテーマに書こうと始めたのですが、「洗脳少女」の話を経て、企画当初の懐古を語り、「原案者と自分との創作意図の違い」にまで至っている。
パソコンで書くのと違って、思考の筋が固定されない感じで、いつも以上に話の振れ幅が大きいなと実感。

5周年記念のやや実験的な論考になりました。
読者の興味があるようでしたら、テーマを掘り下げたり、先に展開したり、いろいろ打ち明け話的に続けてみたいと思います。
今回はこれにて。

PS.自分の作品と、リアルタイムのつながりで、昨年は「カツカレー」の話題が、個人的に笑えました。夏前に「リメルガのカツカレー」の話を書いた後で、現総理のカツカレーネタがマスコミで批判的に挙げられると、むしろ逆にカツカレーが売れるという経済効果発動。
自分的には、「リメルガの時代キター」みたいに思ってました。えと、これって政治ネタじゃないですよね(たぶん)

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2013/03/16 (Sat) 01:00:12

 最近立った別スレの方がよく伸びて、とうとう抜かれてしまったことに、ちょっぴり嫉妬心を感じる作者です(^^;)。

 えと、早くも仕上がった第14章「フェイク」です。

http://wnova2ndneo.web.fc2.com/ralios/requiem4th/requiem4-14.html

 内容は、まあ、第13章のネタバレを避けますと、
「魔獣の正体を知ったカートが、魔法少女の真似事なんかをしたり、萌えエロ妄想を繰り広げたりしながら、いろいろドタバタしつつ、途中で視点変更が起こって、これまでの物語の過去を振り返る」って話。

 いやあ、自分でもひどい紹介だと思ってますけど、間違えたことは言っていない(はず)。
 前半のコミカルに反して、後半はグッとシリアスになるので、読むときはご注意を。

 視点変更による過去編は、さらに続いて、章題も「ダブル・フェイク」を予定。
 一応、18章で第4部が終わるかなあ、と思っています。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - 多砂

2013/03/16 (Sat) 01:40:57

 今月末あたりの時間あいた時に余裕あれば一気に読みあげたいところですね~
感想書くというとこまでいけるかどうかわかりませんが^^

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2013/03/16 (Sat) 01:52:52

 タブレットで書くと、「段落頭の一マス空けがうまく反映されないので、長文だとどうも読みにくい」ということを改めて実感。

 さて、前回の実験的な論考のつづきを、読者の反応とは関係なしに、自己の判断で展開してみます。

 テーマは、「洗脳少女云々の話」。
 これも下手に触れると、エロスの方に向かっていくので、なかなか難しいのですが、とりあえず、ここでは健全に物語論として語ってみる、と。

 まず、王道話として「囚われのお姫様(ヒロイン)を助ける活劇主人公」というのがございます。
 当然、姫様を捕まえる悪党は、姫様にいろいろな要求をするわけですな。
 本当に文字どおりの姫様なら、「王座を継ぐための政略結婚」とか、「国の宝を得るためには姫の持つ指輪が必要」とか(どちらも、イメージは『ルパン3世 カリオストロの城』)、姫様の持つ何かを求めて捕まえる、と。
 このバリエーションは、他にも「王家の高貴なる血が邪神の生贄にふさわしい」とか「姫を人質にすれば、国王に無茶な要求を突きつけられる」とか、悪側の行動(ひいては主人公側の行動)にも一応の理由付けができるわけです。

 姫じゃなくても、「博士の孫娘」というパターンも多いですな。凄い発明をしたけど、悪者の手には渡したくない博士。それに対して、可愛い孫娘を捕まえることで脅迫の材料にする悪党。
 えと、とりあえず『未来少年コナン』です。

 他にも「悪党がヒロイン捕まえる動機」があれば、思いつきレス歓迎。

 で、話を一歩進めて、この「囚われのヒロイン」がずっと囚われのままだと、主人公と絡めない(うちの小説でも、そこが困ったり^^;)。
 だから、作劇としては、

「最初に囚われ状態から逃げているヒロインに遭遇する主人公(ボーイ・ミーツ・ガール)」
「ヒロインとの交流」
「敵に奪われるヒロイン」
「主人公の逆襲→活劇展開」
「敵を倒して、ヒロイン奪回」
「ヒロインと結ばれるか、ヒロイン残して去るかは物語次第」

 ……という流れが王道になるわけですが、そこで変化球気味に生まれた流れが、
「敵に奪われたヒロインが、敵に操られて、主人公に攻撃してきたら」というIF的展開。
 古くは、『サイボーグ009』の初期の映画でもあるパターンです。003がブラックゴーストに操られて般若と化して襲い掛かったり、0010(ヘレナ)の方は敵の女スパイだったのが改心して味方になるけど死んでしまう悲劇のパターンだったり、一応、アクションものに恋愛的なフレーバーを入れるため、ヒロインの見せ場を作っている、と。
 この場合の見せ場とは、単に囚われるよりも、アクティブな動きを見せるための工夫。009の場合は、「敵組織に改造されたサイボーグ」という基本設定から、「戦闘能力」にしても「脳改造などによる洗脳行為」にも、それなりの説得力があって、敵に回ったヒロインとの衝突が、それなりの葛藤のドラマになるわけですな。戦闘能力のない一般人が催眠術で操られても、あっさり救出されて、催眠を解かれるのがオチですし。
 まあ、戦闘能力なくても、催眠状態だと気付かれないままにして、毒を密かに入れたり、情報を漏らしたり、スパイや忍者(くノ一)的に活用させる手もありますけどね。

 ともかく、「ヒロインが敵に操られて戦うことになる」のは、「囚われのヒロインを救う」のと、「ヒロインの見せ場(アクション)を増やす」のと、一石二鳥の価値がある、と考えます。
 さらに、「敵に操られたヒロインが、主人公の魂の叫びや心からの説得で正気に返る展開」というのは、「恋愛劇における愛の告白」と同種のカタルシスがあるわけで、ドラマ性も高い。

 まあ、これもやり過ぎると、「ヒロインがラスボスになってしまった」とか、「敵になったヒロインよりも、味方として主人公を支え続けたサブヒロインの方が人気が出た」とか、「世界を救うはずのシリアスな戦いのはずが、ただの恋愛感情のもつれによる痴話喧嘩にしか見えない」とか、いろいろな弊害になったりするわけですが。

 一応、今回はこんなところで。
 続けられるようなら、別スレを立ててもいいかな。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2013/03/16 (Sat) 02:28:37

●多砂さんへ

 あ、興味を喚起できたようで、嬉しかったり。

 これまでの章をどこまで読まれてるかは分かりませんが、お勧めは第2部から第3部ですね(すでに読んでらっしゃるなら、蛇足なお節介)。
 第4部ははっきり迷走して、やりたい放題になってますので、ツッコミどころも多い、と思います。基本の話も決して明るいわけでもないですしね。

 一応、カレン絡みが暗くて、ロイドやバトーツァ絡みが明るいというか薀蓄絡みで脱線しているというか。
 なお、第4部全体としては「カレンに始まり、カレンに終わる」という形を考えていたり。
 第5部に入る前に、カレンの心情云々は決着させるつもり。

PS:第4部を章ごとにキャラ別紹介すると、
・第1章:カレン絡み
・第2章:バトーツァ、ジルファー絡み
・第3章:カレン絡み
・第4章:カレン絡み
・第5章:カレン絡み
・第6章:カレン絡み(リメルガ、ロイド顔見せ)
・第7章:バトーツァ絡み
・第8章:リメルガ、ロイド絡み
・第9章:カレン、リメルガ、ロイド絡み
・第10~12章:ロイド絡み(特撮ヒーローネタてんこもり)

 こんな感じですね。
 書き手としては、カレン編書いてて疲れた頭を、バトーツァとかロイドのネタ話で癒した記憶があります。

PS2:12章の記述について蛇足な補足。

>2016年現在に放送しているパワーレンジャーは、35番目のスーパー戦隊『海賊戦隊ゴーカイジャー』が元ネタだという。

 ええと、これは33番目の戦隊『侍戦隊シンケンジャー』が、向こうでは2011~12年の2年に渡って放送されたので、
 このペースだと、「2013~14がゴセイジャー」「2015~16がゴーカイジャー」かなあ、と昨年時点で推測したためですが、
 現在聞いている情報(噂レベル)だと、「2013がゴセイジャー」「2014がゴーカイジャー」という1年ペースに戻るという話(というか、ゴセイジャーとゴーカイジャーを1つの大きな話として、2年かけてまとめるらしい)なので、後で書き直さないといけないな、と。
 このペースなら、2016年に放送するのは、現在日本でやってる「キョウリュウジャー」になるわけですが、果たして。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2013/05/03 (Fri) 16:11:52

 4月中にアップするつもりでしたが、連休絡みでバタバタしていたので、ようやく完成。

 第15章「ダブル・フェイク」です。

http://wnova2ndneo.web.fc2.com/ralios/requiem4th/requiem4-15.html

 第13章から、カレンとカートの関わりがメインになっているわけですが、
 とりあえず、14章で「カレン視点で、第3部までの話を振り返る」形になっていて、
 15章で「カレン視点で、第4部の話を振り返る」形になってます。

 この後の予定ですが、

・16章:カレンの《闇》を完全に取り除こうと決意するカート

・17章:ソラークとカートの会話

・18章:第5部『失墜編』に向けてのカートの心情整理

 という形でまとめようと考えています。
 一月に一章以上のペースで書ければいいな、と思っていますが、
 実際には、夏休みが書けないだろうから、6月までにどれだけ書けるかが勝負、と。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2013/05/17 (Fri) 01:16:28

 順調に書けてるレクイエム16章「ブロウクン・ソウル」です。

http://wnova2ndneo.web.fc2.com/ralios/requiem4th/requiem4-16.html

 ええと、内容を次回予告風に紹介すると、

「魔獣事件の真相を突き止めるため、アストラル投射を駆使して、カレンの精神世界に踏み込んだカート。しかし、カレンの《闇》に飲み込まれそうになり、さらに自身の肉体を何者かに乗っ取られることに。
 カートVSカート。
 《暗黒の王》を名乗るフェイクの正体は?
 そして、カートはカレンの心を救うことができるのか?
 次回、ブロウクン・ソウル。砕かれた魂の向こうに、星は輝くのか?」

 ……とまあ、こんな感じの物語です。

 なお、17章のタイトルは「ウインド&ザ・サン」、18章のタイトルは「ブラン・エ・ノワール」というところまで確定。
 そして、第5部「失墜編」のプロローグが「ラスト・ナイトメア」というところまで、考えております。
 また、第6部「鎮魂編」のプロローグは、ナイトメアじゃなくて「デイ・ドリーム」の予定ですが、それはまあ先の話。

 まずは、第4部を順調に終わらせたいと思いつつ。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2013/07/03 (Wed) 02:22:07

 順調とは言い難かったですが、レクイエム17章「ウィンド&ザ・サン」のお披露目です。

http://wnova2ndneo.web.fc2.com/ralios/requiem4th/requiem4-17.html

 描きたかったのは、いろいろと成長したカートとソラークの絡み。
 ただ、表面的に互いを理解し合っているように見えて、どこかすれ違っている、というか、
 ソラークはカートの闇に気付かないままだし、
 カートはソラークが自分の求めている光ではなかったことを悟るし、
 両者の意図のズレが描けていたらいいなあ、と。

 まあ、正直、自分で書いていて、すっきりしない章でした。
 理由は、ソラークに対するカートの心情が不安定で、中途半端だから、ですね。
 以前は尊敬しながらも、距離を感じていた相手が、いつの間にか、自分の方が成長するとともに、相手の光が色褪せたものに見えてくる。
 幻滅、と言えばいいのかな。

 ソラークはソラークで、カートに対して、弱い自分をさらけ出す面が出てくる。
 これは相手を信頼しているからこそ、ですが、カートにとっては、そんな風に依存されても、自分はそれを受け止めることができない、と突っぱねる。
 この辺の距離のとり方が、なかなか難しい。

 あと、自分の中のソラーク像が、「失墜」を書いたときと、大きく変わった部分がありまして、
 「失墜」時は、少年マンガ風のステロタイプで、隙のない孤高の完璧超人だったのが、
 今のイメージは、もう少し背景などリアルな感じで考えるようになって、能力的には完璧だけど、それゆえに周囲との調和や駆け引きが下手で、孤立しがち。仕事はそつなくこなすけど、思い込みが激しく理想主義が強すぎて、社会的な交流が未成熟で、まだまだ人格的に達観しきれておらず発展途上、と位置づけるようになったから。

 だから、この章では、カート視点で、ソラークという男の完璧さのヴェールをどれだけ引きはがし、かつ、それでも貶めすぎないように加減できるか、で、あれこれイジッた感じですね。
 それと、後の対決への伏線も交えつつ。

 光と闇というテーマに関して言うなら、
 カートも、ソラークも、どちらも境界線上にいるわけですな。
 そして、互いの自分の中の闇を自覚するとともに、それを抑えるために、相手の光を希求した。
 だけど、カートはソラークの闇に気付いてしまい、下手に依存してしまうのは危険だ、と判断した。
 一方のソラークは、カートの闇に気付かないままに、依存対象としてのラーリオス様と認定してしまう。

 だから、カートとしては、自分の気持ちの持って行き場のないまま、ソラークとの関わり方において、すっきりしないものを残してしまう形に。

 まあ、物語上、書きたいもの&書かないといけないものは書けたと思うので、あと1章「ブラン・エ・ノワール」を書いて、難産だった第4部を完結させよう、と。

 一応、夏休み前を想定してましたが、少々遅れたので、お盆休みになる可能性も。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - 多砂

2013/08/18 (Sun) 15:06:31

 どこの話数までが既読だったかなとチェックもなんだったもので、失墜含めてレクイエムを最初から読みなおして最新話までようやっと追いつきました。
溜め込んだ録画番組やら某メビウス50話分とか視聴してたせいもあって3月の訪問からいささか時間がかかりました^^

 で、まあ1-1から読み直してて気づいたのは、おや?解説がついてる!
ふむふむなるほどと言った感じで読み進めていきました。

 1章を読み直してて改めて注目したのはカートくん所有の携帯ですかね。
執筆当初と違い、今は世の中スマホへの切り替えが進んでるので、
2016年という作品内の時代背景を考えたらコミカライズだったりアニメ化されてりとかの際にはスマホなんかにかわるんだろうな~とか考えつつ、
この携帯わけもわからずゾディアックにさらわれてきたカートくんにとっては
それまでのかっての日常をつなぐアイテムという意味でちょっとした『ライナスの毛布』だったんだろうなと。

 この携帯を失った後に闇を受け入れてかつ他人目に成長してるかのように見せつつも不安定化していくカートくんが内面的に押し出されるようになったというとこが一つの象徴的なところかと、
で、今後ロイドから銀色のコンバットスーツの宇宙刑事がカートくんの心の導きのルーツともいえるジェダイの教えともども頑張ってもらって、
闇の不安定さを克服できずにそのまま暴走とかではなくきちんと白と黒の太極のように道筋を見極めていく流れが理想かな(ジルファー先生なんかいい本もってないかな?)

 まぁでも最後は暴走してもらわないとだから想定外の面もあって結局は暴走って流れ?
 このあたりヒーローがスペシャルフォームを獲得するのに例えば劇場版仮面ライダーWのみんなからの願いをうけてゴールデンエクストリームになるような流れは歓迎だけど
逆に闇落ち暴走すべく堕ちていく流れを順当に描いて満を持して闇堕ちしましたという流れだとなんだかなぁて感じだし、かといって唐突な暴走だけでもなんだそりゃって感じで難しいとこですね。


 以下個別にキャラごとに感想のべていく形式で

・ライゼル
 最初ジルファーのライゼル評の「バカだ」でカートの「弟に立つ瀬がない」が読んでて概ね同調でしたが、
なるほど「バカ」ですね救いようもなく。いや最後は救われてますが、某氏のモヒカンにも救いが欲しいと言う考えの答えとして通じるとこはあるかなと。

 ライゼルとの戦闘シーンはロイド不在の足りない箇所をある意味埋めて埋めて埋めまくってますが、リメルガやランツのように星輝士になる以前から戦闘イメージのある人間以外が人本来の身体能力をこえるオーバーブーストな力を手に入れたらフィクションの戦闘イメージに頼るのは逆に自然かな?そういう意味合いではロイドのようなヲタクとは違うかもといった印象。

 魔人の星に生うけて~なんてセリフがでてきたのもきっと2016年の時点では参考にしたクロスオーバー物のゲーム作品にきっと参戦してて、
その戦闘動画あたりにきっと参考にしてたんだろうなって感じで、きっと個別の作品単位までは見てなかったのだろうと予想。

 切り裂け怒りのダブルハーケンに対してはジルファーも負けじと兄貴ということでプロトタイプ攻撃として氷の打ち出せ怒りのニードルシャワーで対抗なんて流れも妄想。

 根っこの性格からしてもしかすると和解できたら兄弟合体攻撃でファイナルパーサニアアッタクとか無敵パーサニアコンビネーションとかしたがりそうな性格だとも考えたり、ロイドが口を挟むと合体ブラザージョイントとか言い出しかねないとも思ったり。

 最後の救いをみて感じたことは、キョウリュウジャーがスピリットレンジャーという過去の魂の戦士に一つの解釈を提示することで、さかのぼってそれまで戦隊物のVSシリーズでの殉職戦士の扱いにもひとつの解釈がえられたのかなと解釈したりもしてたので、星輝石の継承設定のぶれが出るけど最後死んでいく他のキャラにもなんらかの表現があるのもいいかなと思ったり。

 まぁ下級のロイドの石が死後なぜかロストせずになぜかシリウスのガイストリッターてな感じもありかな、いやそれだと星霊皇に邪霊認定されて封印されちゃうかもしかすると下級星輝士の石が死後ロストして適時補充されるのは星霊皇がその都度封印しながら石だけ精製しなおしてるのやも。

・ジルファー
 最初はよき生徒を得たといった感じのジルファー先生もカートの闇堕ち以降戦闘のダメージもあってか出番も少なくトーンダウンな感じを受けますね。

 ソラーク等他のキャラもですが、カートの成長以上に内面の変化や思惑とそれぞれが思うところの絡みの中で勘違いがあるのに相互理解してるかのように進んでいってるのが先の悲劇性を予感させます。
ライゼル戦での絡みで本編読み終わったあと掲示板もあわせてチェックしてたら

>あ、他にネタとして、「兄ロボットを破壊するために作られた某弟ロボット」というのがあって、それについては多砂さんが詳しいはずなんですが、最近、ご無沙汰ですな。

 不在のあいだにネタふられてましたんで反応をば。
 近年オマージュリメイクされたものは兄だけが復活、その筺体の中で暴れまくった兄弟のほうはというと、兄妹になってともに闇堕ち?してましたが救いはなしでしたねぇ。

 ロイドも作中似たようなこと言ってましたが、悪から生まれ組織を裏切り正義に目覚めるがキモと言っても過言でないヒーローだったのが、デザインコンセプトだけ引き継いでそのまま悪としてでてきて何事も無く悪として処理されるのは微妙だなぁと感じるところ。

 おっと脱線は続きますが兄弟ものに話をもどすと、金色ライターの必殺貫手のロボにも弟分ロボットが出てくるエピソードがあるんですが、
こちらは未熟な弟ロボが兄の力になろうと無茶して死んでいくといった内容だかで、弟は兄を慕うか才能にやっかむかの2パターンが王道なのかな。

 逆に不出来な兄を弟が邪険にするパターンは創作だと印象にあるものが少ない感じ、特にシリーズ作品中心に見てたりすると年功序列を基本に見てしまう面もあるかなと思ったりも。 

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - 多砂

2013/08/18 (Sun) 15:07:30

・サミィ
 最初はノリのいいねーちゃんキャラと思ってたらアデランスの中野さんだった。
一人称視点の中でバトルシーンを程よく理解させる上でのエッセンスといった感じかな。
手短にまとめるとこんな感じでしょうかね。

 適当に思いついた小ネタ
ライゼル「おい、そのギターたしかファイバードだかファイヤーバードだか言ったっけな」
サミィ「いきなりなんだってんだい正確にはファイヤーバードSSSだよ」
ライゼル「ファイヤーってんならまさに俺様にこそふさわしい、ありがたく頂戴してやろうってんだファイヤー!」
サミィ「いや訳わからんしファイヤーじゃねえぇし」
ライゼル「うるさい!オレだってなにか武器が欲しいんだ!さっさとよこしやがれ」
ヴァンバロッサ「ふっ騒々しいな何事かねベキベキベキベキベボン!」
サミィ「いやあんたもなかなかの騒々しさだよ!いきなりベースでスラップかましながら現れたりして。一体あんた誰なんだい?」
ヴァンバロッサ「わたしのことは通りすがりのミスターBとでもお呼びいただけようか」
「そして情け無用のメスベース、サンダーバードBBB(ブラック・バッハ・バハームト)」
「そこの君」
ライゼル「な、なんでぃ!」
ヴァンバロッサ「君の迸る情熱を受け止めるにはギターよりもドラムのほうがよいと思うんだがね」
ライゼル「む、むぅドラムだと!なるほどな……思う存分ファイヤーしてやろうじゃねぇか」
(ここまで書いてオチはなし)

・ランツ
 既出意見になると思うけど小柄な傭兵ということ少しイメージの補正を求められたキャラです。失墜の段階ではそこそこ大柄なイメージだったので。

 カニ好き、以前テムズ川に外来種として上海蟹が増えてるってテレビでやってまして、ヨーロッパの方はエビと違いカニはあんまり食べないのでそのまま駆除するしかないという放送がやってました(地中海沿岸国はどうかはわかりませんが)だとしたら傭兵家業という特性上食料は現地調達の精神で好きになったのかな?

 ちなみに食べない理由としてエビのようにしっぽにかけて発達した筋肉が少なく日本人が好むカニミソもむこうだと内蔵としてしかみられてないのとハサミの部分にある筋肉もわざわざほじくり返して食べる習慣がないんだそうで、だとしたらランツくん食にかんしてはアジア通だったりして。

 最初カレンが最初に殺した木こりの件を知ろうものならBGMとして「おもいでのいとぐるま~からからからまわり~」てな感じで流れそうでランツくんたら最初から勝負の外なんて悲惨とおもったけど、カレンさんの記憶のほうが空回りな感じになったので、闇記憶の一部の補正具合によっては希望が復活するのかな?
いやカレンさんにはバックアップからの闇過去を受け止めたうえでその先に進んでほしいきがするので
ランツくんはやっぱりなしね、うん。

・ロイド
 安藤さんだったのね彼亡き後は生きわかれの双子の弟トロワさんが新星シリウスになります(いません)
 既に述べたカートに与えたギャバンがどういった影響をあたえるかな?夢の中でジェダイとギャバンが剣対決とかな感じで。

・リメルガ
 ビルマ出身てことで自己ルーツを開拓がてら戦場格闘技の応用研究の一端としてビルマ拳法をかじってたりするのかもと思ったりも。

 ロイドとリメルガは今後出番が減りそうかな?

・ソラーク
 内情をしらずにただカートの成長ぶりに感心してるだけの姿をみるとあとあと生き残ったときの憤りがすんなりつながる感じ。なるだけカートと絡ませないようにしようという趣旨とのことで今後印象が変わることはなさそうかな。

 どちらかというとバハムートや神官あいてに事務的な設定をもってる面で考えると外伝とかの展開なっちゃいそう。
 
・バートス
 後半にかけての立役者になってますね、でも最終的にはまっさきに死ぬキャラなのねと思うと散り際の最後の一言に執念が垣間見えそう。ゾンビが最終的な理想とのことだからシャバドゥビタッチな魔力で動く少女のこととか知ったら研究対象にしたがりそう。

・スーザン
 トロイメライが懐柔しようとして失敗した面も考えると最終的にはむっちゃ頑固になって対峙しそうな雰囲気かなあとも予想。暴走モードはルナ・ドーパントみたいに手足伸ばしまくりとかだとちょっといやかも^^
 スーザンも外伝要員になってくるのかな

・トロイメライ
 策を要するには相手の自由意志を尊重するあまり、結果なんか全てが悪い方向にむかわせた張本人てオチになっちゃいそう。

・カレン
 4章に入ってからの流れは完全な闇堕ち後の記憶修正まで一気に読み進めたためかさほどの拒絶感を感じることはなかったですね(個人的に『無限のリヴァイアス』なんかで観たあとで後味を悪くする作品になれてた面もありますが)
 17章の光と闇の記憶ディスクを集めるシーンは本にするなら問答無用に挿絵を用意するシーンだと思いました。

 とはいえやはりNOVAさんの苦労が一番見えるキャラですね、このまま闇の頃だった記憶を曖昧にするなら失墜最後の『ラーリオスを……計画を……止めて……』も魂になっても記憶が混乱した状態の発言かなぁとも解釈できるけど、ランツのとこで書いたように逃げは許さん闇を乗り越えたその上で因果応報をうけてもらいたいかなぁとも。

。と、好き勝手書き散らしましたが、ダース・ヴェイダーにはルークが一つの救いになったけども、プレラーはカートくんが闇落ちしてでもそれだけじゃなくて白黒のバランスを自分でつけてでも結局は暴走していって、
だけどバッドエンドじゃないって流れを目指すという感じで受け止めるのがいいのかなってことで、まあ改めてどうなるか~といったとこでしょうか。

 まぁ徳川家康も大河ドマラとかにすると最後は天ぷらに食あたり起こしてそこで終わりだけどだからといってバッドエンドじゃなくて、それにならうならばカート・オリバー一代記としてのどういうシメがまっているかですね。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - White NOVA

2013/08/19 (Mon) 01:01:02

多砂さんへ

 これは思わぬ長文感想ありがとうございます。
 この場では、久々に感想をいただけたので、嬉しく思います。

 実のところ、お盆休みに仕上げる予定だった第4部最終章でしたが、終わってません。予定の3分の1から半分ぐらいで止まってますね。
 理由は、この時期、姪っ子と甥っ子がうちに泊まりに来て、中学生になった彼らの宿題サポートを任されていたからです。
 結局、お盆休みの間も、中学生の勉強の面倒を見ていて、ワーカーホリックになってますな(笑)。

 さすがに、身内の勉強は、朝から晩までずっと、というわけではありませんが、
 身内だけに、勉強が終わっても、彼らの遊びやお喋りに付き合っていて、個人的には楽しく充実した休みでしたが、小説を書く間はなかったな、と。

 個人的な近況はさておき、レスをば。

>カートくん所有の携帯ですかね。

 たぶん、カートの持ってるのは、旧式のような気がしますね。
 でも、まあ、iPodみたいに音楽は保存できて、外との連絡はとれなくても、自分の中の世界を維持するには役立った、と。
 自分自身で言えば、ノートパソコンとか、iPad相当の品であり、それが破壊されると、それまでの自分史の多くが消えてしまいそうなショックを覚える品。

>この携帯を失った後に闇を受け入れてかつ他人目に成長してるかのように見せつつも不安定化していくカートくんが内面的に押し出されるようになったというとこが一つの象徴的なところかと、

 そう読んでもらえると、こちらも願ったりかなったり、です。
 カートの闇化の前に、一度、徹底的にカートのアイデンティティーを破壊しておこうか、とは考えたのですが、一人称小説でそうしてしまうと、描写が困難になります。
 よって、アイデンティティーの象徴を壊すことで、もう、それまでの生活には戻れない、ラーリオスの運命を受け入れるしかない、と、自分の過去を断ち切る流れにしようか、とは考えていました。

>闇落ち暴走すべく堕ちていく流れを順当に描いて満を持して闇堕ちしましたという流れだとなんだかなぁて感じだし、かといって唐突な暴走だけでもなんだそりゃって感じで難しいとこですね。

 カートの闇落ち暴走に説得力を持たせるためには、
 「すでに闇堕ちした星輝士がいる」という設定を語ることだと考えました。
 で、ジルファーの父親や、ライゼルという例を見せつつ、実はカレンも……というのは、まあ、どんでん返しなんですけど、おかげで、カレンの内面まで描くことになり、苦戦してしまった、と。

 カートは語り部役なので、自分の感情に振り回されすぎると、物語を語れなくなってしまう。
 だから、もっと感情的に振る舞えるキャラを描くことで(カートが彼ら彼女らに接することで)、自らの暴走、闇落ちは淡々と見据えることができるようなお膳立てをできれば、とは考えました。

 そして、カートはここまでで、ライゼルの闇を受け入れ、カレンの闇を受け入れ、闇を当然のように見なすようになっている。闇に共感してしまっているんですね。
 ただ、それでも、トロイメライに従いながら何とか制御しようとしている。自分自身を喪失してはいないんです。

 その闇の蓄積による暴走が、どの段階で行なわれるかが、第5部の仕掛けなんですが、
 カートの暴走は、トロイメライも、バァトスも望んでいないのに、必然として起こってしまう。

 レクイエムを書き始めた時点では、「暴走して、倒されて、浄化された魂となって、その視点による後日譚」って形でまとめるつもりでしたが、
 その後、書き進めているうちに、「暴走して、倒されて、心の中の光を取り戻して、魂となって、さらにスーザンとの決着」まで考えるようになったりも。
 ソラークの光でカートは救われる的な展開が、カート自身が自分の光を維持する形に変更して、それにはロイドが大きな役割を果たした、という方向性。

 その意味で、第4部は、カートが闇に徹しきれず、なおも光と闇の間で惑っている感じですね。本来は、この時点で、完全に闇一色になってたはずなのですが。
 闇か光か、という方向性なら、元々は単純に進めるはずだったのが、今なお中途半端になっていて、まだるっこしく感じてもいます。
 書き手が、悪堕ち物として吹っ切れていない気もして。

 以下、キャラ別にレス

・ライゼル
 悩みがちなカートよりも、書いていて気持ちがいいです。普通にラノベなら、彼を主人公にした方がいいですね。
 というか、ジルファーではなく、ライゼルが師匠だった方が、カートは本領を発揮できたような気も。

>>「兄ロボットを破壊するために作られた某弟ロボット」というのがあって

>近年オマージュリメイクされたものは兄だけが復活

 ああ、そっちに来ましたか(ワンセブンとワンエイト)。
 こちらの意図したのは、「キカイダーとハカイダー」の方でして。

 まあ、キョーダイン兄妹もそうですが、ロボットだと明確に「善」「悪」で色分けできますね。ある意味、純粋というか。

 ともあれ、キョーダイン兄妹については、デビュー作では善悪逆転の構図が面白いと感じたので、問題はその後。
 「スパロボ大戦Z」では、悪だけど、独自の美学を持つハカイダーレベルまで昇華されていて、デビュー作の残虐性が薄れたな、と。
 そこで、またも破壊されたのが残念ですが、某アクマ三騎士同様、いつか正義のキャラとして転生してくれることを願います。

>不出来な兄を弟が邪険にするパターン

 不出来な兄だと、『タッチ』が出てきますが、弟は別に邪険にしてませんしね。
 不出来な兄と、しっかり者の妹の方が多いパターンかな(ドラえもんなんかもそうだし)。

・サミィ
 ライゼル同様、書いていて気持ちが良かったです。
 太陽陣営が、ロイドやランツを除けば、生真面目なキャラが多いので、月陣営では、その反動で、ノリの軽い連中を書きたくなった感じですね。

 まあ、あまり内面を掘り下げる必要もなかったので、表面的に騒がしく目立つように書けばいい、という気軽さもあったのですが。

 小ネタについては、ツッコむのも何ですが、
 ライゼルは「ファイヤー」ではなく、ドイツ語で「フォイヤー」と発音するのが正解ですな。
 一応、余談までに。

 とりあえず、時間も遅くなったので、これぐらいで。
 他のキャラについては、後日、レスしたいと思います。

 ではでは。改めて、感想ありがとうございました。
 いい刺激にしたいと思います。

Re: 『夜明けのレクイエム』第4部話4 - K.K

2013/08/19 (Mon) 04:58:49

 レクイエムの感想は、もうちょっとストーリーの方向性が見えだしてからと思っていて(続きがアップされるたびにちょこっとチェックはしてますが)、もうちょっと固まるのを待っています。

 今のところ、将棋で言えば、本格的な激突のための駒組みが出来上がって行く途上といったところ。途中、単発的な小競り合いはあるものの、それは駒組みが仕上がるために生じるもので、自陣の態勢が整ってからの、ぶつかれば一気になだれ込む攻勢とは性格が違うものという印象です。

 多砂さんの感想で、携帯に少し言及でちょっと思い出したことがありました。前にも別の文脈で言ったような気もしますが、1980年代のOVA(SF)のネット放映への感想で、「公衆電話がTV電話で携帯が無いってリアリティが感じられない」なんてのがありました。それを読んで、「分かるけど、製作された時代を考慮するのがお約束なんだけどなあ」と思ったりしました。

 レクイエムでは小道具として、携帯か、スマホは、ですね。機能的には、携帯でできることはスマホでもでき、機能面で携帯独自のメリットはないと言って差し支えないように思います。実際、携帯からスマホへの急速に置き換わりが進みました。特に日本の携帯は、使えなさを貶す意味でガラパゴス呼ばわりまでされてます。

 普通の携帯に限定しないなら、スマホではまだできていないのが、例えば衛星携帯電話でしょうか。通話であれば、衛星経由であるためにエリアがほぼ地球全域です。そのため、前人未到の道なき道を行くとか、災害時といった、いわば屋外通話のヘビーデューティとしてはスマホはまだ追いつけそうにないし、スマホの方向性とそもそも違う感じもします。

 普通の携帯をスマホと比べるのであれば、携帯をあえて使い続けるユーザが平均的に一番大きい理由として挙げているのは、バッテリーの持続時間ですね。これだけは携帯がスマホに追い越されそうにない点であるでしょう。スマホでバッテリーの制約での使用時間を伸ばす工夫をすれば、それは間違いなく携帯にも施せます。普通の携帯も、連続使用時間という点で、ヘビーデューティで勝る点もあると。

 滅多にはないけどということを持ち出すなら、液晶画面頼りのスマホの脆さでしょうか。液晶画面が物理的に壊れるなどで、画面表示に異常が生じればスマホは使えなくなります。携帯は画面表示ができなくなっても、通話くらいなら使えます。この点も、いざというときについて、携帯のほうが優れていると言えなくもありません。

 個人的になんとなく予想しているのは、スマホがある程度まで携帯に取って代わり続けるものの、ある時点でそれは止まり、携帯とスマホの目的別の棲み分けが起こるということですね。そしてその後のある時点で、携帯とスマホは共に別のもの(それが何かは皆目分からない)によって役目を終えて消えていく、という流れです。

 カートが使うのが携帯であってスマホでないのは、何らかの理由を持たせることも可能かな、という感じもします。改稿するときに携帯をスマホに変えるというのもいいですし、スマホのここが困る、ということでも充分成立しそうな気もします。

 リアルでの非常に特殊な例では、ある夫婦の逸話なんですが、妻が古い携帯を使い続け、機種乗換もスマホへの移行も頑としてしない。あることがあって夫が妻にその理由を問い質すと、実はその携帯には結婚前の夫からのメールが多数残っており、それが新しい機種やスマホにはデータとして移し替えられないから、というオチでした。

 情報機器はハードだけでなく、ソフト、それも使っている過程で蓄積されたものにも大きな価値があるという好例でしたね。

 そんなこんなを取り留めもなく、思い巡らしてました。

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