創作と鑑賞の談話室

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十月の雑談(2015) - K.K

2015/10/01 (Thu) 06:32:22

 10月の雑談スレッドです。

Re: 十月の雑談(2015) - White NOVA

2015/10/11 (Sun) 00:11:41

番組改編期で、見る番組が改まりつつ、鉄血1話は見逃しました。
深夜番組だけ確認していたら、日曜夕方ってのが盲点になっていて、明日の2話めから見ようか、と。

●牙狼アニメ

10月1週目は番組紹介のスペシャル編で、「ヒロインのヒップラインが注目」との監督話を聞きつつ、昨夜の1話め。
うむ、アニメ版は実写版に比べてヒロインの重要性が高い傾向ですな。
前作のレオンの母親とか、法師のエマさんは実写版のヒロインよりもドラマの中心に位置しがち。実写版はどうしても、男のサポーターや守られる存在としての位置づけだったけど、アニメ版ヒロインは未熟な男を仕切るポジションとか、鎧への関わりが強く描かれている感じ。

で、今回の法師のセイメイは、一行の実質的リーダーで、戦いのお膳立てを整える役どころというか、司令塔になってますな。
主人公の雷吼は、金時を従者に従えているということは、源頼光が元ネタなのでしょうが、すると、後々従者が増えて、四天王を従えたりするのかな。
1話めでは、セイメイが鎧の封印を解いて装着したわけですが、これは毎回、封印を解かないといけないのか、それとも、これ以降は雷吼の意志で自由に装着可能になったのか、2話めの流れを見てみたく。

アクションについては、アニメ版の前作は非常によく動いて、実写版を越えたアクロバティックさが売りでしたが、その分、鎧の持つ重量感が削られてました。
今作は、前作よりも止め絵を多用して、鎧の重さを強調している感じ。刀を構えて見得を切るなどの演出は、時代劇アクションの雰囲気が濃厚で、これはこれで好み。
仏師に憑依したホラーが仁王像の姿で暴れるのは、和風らしさを満喫させてくれましたし、1話めのつかみは、自分的にOKと考えます。

●ゴジラ

今さら前スレのレスになりますが、自分、この映画は劇場で見たものの、あまり印象に残らなかったというか、手放しで褒めるところも、取り立てて酷評するところもなく、ネタにすることもなく通り過ぎたって感じです。

マグロを食ってる似非ゴジラ(公式にはジラと呼称)と比べるなら、確かにゴジラです。
画面でゴジラが登場しているシーンは、ワクワクして見てました。久々の雄姿ですからね。ゴジラが海から現れて、沿岸が津波に見舞われるシーンは、東日本の震災オマージュでもあり、ウオーとなりました。
他に面白い映像としては、海を泳ぐゴジラに随行する米軍艦隊のシーン。今回のゴジラは、人間なんて本当に眼中になく、ただひたすら標的のムートーを追いかけるだけ。米軍は監視のために、ゴジラを遠巻きに包囲するだけで、まるで主力戦艦ゴジラを護衛している米軍みたいな画面。まあ、テレビ放送ではいろいろカットされていたらしいですが。

ムートーとのバトルは、夜で暗い画面でよく分かり難かったです。とりわけ、足元で主人公が動き回っていて、下から巨大生物の乱闘を見る構図になるわけですが、怪獣の動きに集中できないので、そっちメインで見る向きには残念に思えました。
あとは、日本のゴジラ映画だと、ナイトシーンでも熱戦が飛び交って光の演出が綺麗だったりするので、普通に明るく映るのですが、そこをリアルな映像にすると映え難いというのが納得。

ドラマ的には、ゴジラと主人公の接点がまるでなく、ほぼ感情移入の余地がなかったのが残念なところ。
これが日本の怪獣物だと、怪獣と交信できる巫女や超能力少女だったり、対怪獣兵器のパイロットだったり、生物学者や新聞記者など、とにかくゴジラとの接点を持つようなキャラ設定を用意するわけですが、
主人公には怪獣に関わる動機がまるでなく、その目的は前半が父親と会うことで、後半が故郷の妻に会うこと。テーマは家族愛で、その途中でムートーの襲撃に巻き込まれ、苦闘するという。このストーリー構造は、怪獣物というよりもダイ・ハードを思い出しました。
クリスマスの日に妻と過ごそうと休暇中のマクレーン刑事が、テロリストのビルジャックやハイジャックなどに巻き込まれ、単身で事件解決に奮闘した挙句、ご褒美として妻と再会してハッピーエンドという流れ。

一方で、怪獣のムートーも妻との再会を目指して行動していることが中盤で判明するわけですが、その繁殖行動を許せば地球の生態系のバランスが崩れるので、地球の守護神であるゴジラが活動を始めたという背景設定。
つまり、ゴジラがムートー夫妻の再会を妨害するために動き、ムートーが主人公が妻と再会するのを妨害する形で動くという物語構造。
一方で人間の夫婦愛を応援しつつ、怪獣の夫婦愛は否定するという物語なので、なかなか感情移入しにくいというか、これが日本の怪獣ドラマだと、人間も怪獣も心を持った生き物ということで共感するような流れに仕上げるのでしょうが、向こうはムートーが人間に対する脅威で決して相容れない存在だと強調したために、夫婦設定がかみ合いそうでかみ合わない形になってしまった、と。
最終的に、主人公のピンチを救うゴジラという形で、ゴジラと主人公の間の接点ができた感じですが、ゴジラの方は最後まで人間のことは気にしてないという終わり方。

これがダイ・ハードだと、主人公は孤軍奮闘しつつも、テロリストとの緊張感満ちた交渉とか、主人公を離れたところからバックアップする相棒刑事とか、逆に足を引っ張る軍隊とか、ヒロインとの再会までにいくつもドラマがあったりして面白いのですが、
米ゴジラの映画だと、主人公に関わる人間があまりいなくて、妨害者も怪獣であり、バックアップするのもゴジラで交流劇にはならず、まあ、足を引っ張る軍隊なんかはいる(ムートー退治のために用意した爆弾がうまく機能せず、結果的に街を壊滅させる危機を招いて、主人公が止めなければいけない羽目に陥るとか)けど、主人公の独り相撲を彩る俳優のやり取りの面白さにはならなかったな、と。

せめて、この映画、主人公にとっての人間の相棒がいればドラマとしての完成度がもっと高くできたのでしょうが(直接会話じゃなくても、無線でやり取りする連れとか)、
前半で主人公と関わった父親(妻の死の原因となったムートーの謎を探しつつ、それを解明した矢先にムートーに殺される)が退場してからは、主人公は父親の遺言(お前は妻を大事にしろ。私のように愛する者を失うようにはなるな)を果たすために妻と再会するために危地に乗り込み、一方で父親の解明したムートー秘密は軍隊が利用しようとするけど、後手に回ったり、空回りでうまく対応できないまま最後はゴジラ頼みになってしまう。
正直、ドラマ的には父親の退場から後が、一本の筋が乱れて混迷状態になる流れ。

この混迷状態の中での怪獣大暴れを楽しめるかどうかが鍵なんですが、個人的にはもっと主人公とゴジラの接点を増やして欲しかったな、というのが実感。

それでもまあ、ゴジラ復活というお祭り騒ぎだけで楽しめたのも事実。さあ、これを踏まえて日本のゴジラはどうなるかな。

Re: 十月の雑談(2015) - K.K

2015/10/16 (Fri) 07:26:55

 NOVAさん、どうもです。

●鉄血のオルフェンズ

 第1話は見逃されたんですか。まあ設定紹介の回みたいなもので、、どうということはないような印象でした。これを書いている時点で、無料サイトのバンダイチャンネルにに第1話があります。

http://www.b-ch.com/ttl/index.php?ttl_c=4806

 ここは以前にHDDレコーダーを買う前、VHSの時刻予約が不首尾なとき(放送時間変更とか)、1週間遅れながらも内容確認でよく利用していました。HDDレコーダーを使うようになってからは、レコーダーが放送時間変更に対応してくれるようになって録画失敗がなくなり、今はほとんど使っていません。

 それはともかく、第1話は、「非常に不遇な子どもたち(主人公サイド)」、「貴種・エリートのお嬢様」、「身勝手な大人ども」といった、ある意味、分かりやすいテンプレな設定をざっと見せた回のように感じました。他のガンダムだと、ごく普通の少年少女が戦争に巻き込まれ、といったところなんでしょうけど、今シリーズは主人公の不幸属性を強調していますね。

 第2話は、子どもに戦闘押し付けて逃げた部隊がかえって囮になって鋭鋒をかわせたかと思いきや、優勢な敵がさらに強襲してきてと、これもセオリー通りの流れでしょうか。敵にも、子どもを襲うことを嫌う軍人がいて、というのも、やはり定石。まあ、この辺りは陳腐と感じているわけではなく、まずまず安心して観ていられそうな印象を受けています。

 やはり、夕方という時間帯のせいでしょうか、放りっぱなしでもないし、嫌な意味でぎょっとするような描写も、一応は抑えられているようです。やっぱりガンダムは、この時間帯特有の縛りがあったほうがいいのかも。

●牙狼(紅蓮ノ月)

> アニメ版は実写版に比べてヒロインの重要性が高い傾向ですな。

 これは言われてみて初めて、確かにそうかもと思える分析です。私は前のアニメ版から入って、実写版は前作のみしか実際には観ていないため、一応はここでNOVAさんから、もっと以前のシリーズについて伺ったり、ネットで概要を読んだりはしてたんですが、傾向的な特徴はちょっと考えてみてませんでした。

 アニメ版と実写版とで差異を出したいとか、いろいろ理由はあるんでしょうけど、下世話な理由を考えてみると、製作費の問題でしょうか。牙狼は男が騎士、女が法師となっているようですが、騎士が物理攻撃なら、法師は法術。法術戦を描こうとすると、実写では特撮、光学合成、CGの多用になりそうです。どうしても費用がかかる。アニメだと、地味であれ派手であれ、原則1枚なんぼの世界。

 さらに、実写で始まった牙狼が、なんで騎士は男、法師が女という設定にしたかと考えると、これも下世話ながら、男女の体質差でしょうか。男はテストステロンが多いので(男特有の例の器官が供給するからですね)骨格筋が発達しやすいので、派手に暴れる役柄だと、男優のほうが適性のある人材が多い。人間のアクションも売りの一つとなれば、主演男優がメインで戦い、相方の女優はサポート役になりやすい、のかな。

 劇場版「媚空」では女性の闇斬師が主役ですので、かなり派手にバトルさせるんでしょうね。主演の秋元才加さんを調べてみると、合気道2段、学生時代はバスケと陸上(短距離系の模様)ということで、なかなかのアスリートらしい。こういう方なら派手に暴れるくらい、ガンガンやってくれそうです。合気道って、派手に襲い掛かる暴漢を、最小限の動きで投げて抑えるというイメージがありますんで、もし合気道的なバトルなら、さらにアクションをいろいろと工夫できるかも。

 今期の紅蓮ノ月ですが、うまくまとめて頂いた通りで(いつもそれに頼って、すみません)、特にセイメイですね。なんとなく、騎士側元締めにして、番犬所の役回りまで受け持っている雰囲気があります。雷吼の鎧まで完全管理してるし、なんでもお見通しの雰囲気あるし、コレクターとしてなんか変人だけど(^^;。スタート前の紹介スペシャルで「ヒロインのヒップラインが注目」は、ちょっとうっかりしていて失念していました。

 第1話でちょっと気になったのが、雷吼らの住居。ふすまや床の間などの室内のしつらえが、なんか平安時代ではなさそうな感じがしました。ふすまについては調べ直してみると、平安末期には使われるようになっていたそうで、源氏物語絵巻などにもふすまが描かれているとのこと。まあ、平安時代のようなパラレルワールド的な世界らしいので、あまり気にすることでもないんですが。

P.S.

 頂いたゴジラの感想は、さすが特撮もしっかり追いかけてきた方らしく、なかなかのボリュームと濃さですね。ドラマ的な面もしっかりチェックしているし。私なんぞは「うーん、やっぱりゴジラよりムートーだな、この映画では」程度のことを考えながら気楽に観ていたものですから、浅い感想しか出てきませんでした。NOVAさんの感想に触発されて、何か思いついたら、先の自分の感想の続きを書いてみたい気がします。

Re: 十月の雑談(2015) - White NOVA

2015/10/27 (Tue) 01:14:01

隔週書き込みで失礼します。

●鉄血

2話以降は順調に視聴を重ねて、目下の感想。

虐げられながらも強く生きようとする少年、というか年若いながらも覚悟を持った漢たちが、奮闘する物語、と思って見ています。
SGSというブラック企業で下剋上を起こして乗っ取り、新たに立ち上げた鉄華団が直面する、ベンチャー企業経営の物語の側面もありますね。
Gレコとか、その前のAGEとか、割と少年がチヤホヤされてきたガンダムだったので、雑草のような佳境に置かれた少年たちというのは結構、新鮮。

でも、ハードなだけじゃなくて、クーデリアを初めとするヒロインパートは、ほのぼのとした癒しの一面もありますね。

メカ物としては、重そうな武器を叩きつける打撃戦がメインになってるところは、これまでのガンダムとは違った感じですが、パワフルな格闘戦は好みなので、高評価。
まあ、今後、集団戦とかチームの連携とか、そういった要素も見たい、と思うのですが。

第3話で、一騎討ちで義理堅いおっさんパイロットを撃退し、おっさんの部下の若者との因縁を構築し、
第4話で、ライバルになりそうな色男と遭遇し、今後に期待を持たせます。

Gレコとの比較になりますが、主人公のベルリって、フワフワし過ぎているというか、どうも、こういう因縁とか感情に巻き込まれずに、ドロドロした物とは距離を置いていたように感じます。まあ、何と戦っているか分からないうちに、いろいろな世界を見るだけで終わったというか、バトルよりも冒険が描きたかった、という富野監督の意見を聞いた気もしますが、ラストも、結局、抗争の終結で落ち着くのではなく、まだまだ世界を見足りないので一人旅、という形で、フワフワ感のままに終わったな、と。
三日月の場合は、それに比べて、地に足が着いている、というか、「生き延びるためにできることをしている」という姿勢で、しかも悩まないというか、考えるのは全部オルガに任せた、という割り切り方。戦闘マシンという役割に徹しつつ、機械のような無感情ではなく、若いながらもプロとしての感覚を持っている感じ。仲間想いなのは間違いなく、一人で勝手に突っ走るキャラでもないので、チーム内の優秀な斬り込み隊長的なポジション?
自分としては、鉄華団というチームの成り行きが楽しみなので、三日月には感情移入できなくてもいいのかな、という視点。

今後は、バルバトスの宇宙戦がどう描かれるかを気にしつつ。
ガンダムの宇宙戦って、無重力空間でバーニア吹かしながら、ビームの光条飛び交うイメージがありますが、バルバトスだと、また違った映像が見られそう。

それと、密かな楽しみネタになってるのが、オープニングで、どんどん装備が追加されて行くバルバトスの立ち絵。まずは、左肩に緑の装甲板が貼り付けられ、続いて武器を背負うようになり、と細かい改変が起こっているとか。

●牙狼

2話は雷吼の謎の出自が示され、3話は星明の出自が明かされつつ、それぞれの人間関係とか、敵キャラとか、少しずつ出揃ってきたなあ、と。

源頼光という歴史人物は、ただのキャラモチーフかと思いきや、源頼信との因縁がほのめかされ、史実のアレンジとしても楽しくなってきた感。
黄金の鎧については、この世界では代々、源家に受け継がれたものが行方知れずになっていたようで、過去の因縁がドラマの縦糸になって行くのかな。

アクションについては、やはり鎧の重量感を演出する方向性で正解みたいです。鎧を装着する前は、機敏に動き回って、装着後は無敵の力強さを描写する、と。
また、やはり鎧は星明が封印を続けているようで、その理由も、雷吼がまだ未熟で鎧の強大な力を制御できずに暴走する危険を避けるため、と。
心滅獣身というキーワードは実写の第1作からあった物で、鎧の装着には制限時間があって、タイムオーバーする前にホラーを退治しないと魂を鎧に食われてしまうという危険性がありました。
アニメ前作では、レオンの暴走はあったものの、それは鎧のせいではなくて、出生時の焔の記憶というトラウマ的な描写が為されていました。まあ、最終回において、その焔は呪いではなく、それを制御できた時に母親の加護としてレオンを守っていたことが判明するわけですが。

あと、今回のサブタイトルの紅蓮の月については、今のところ何を意味するのか判明していませんが、ホラーにまつわるのか、それとも黄金の鎧が月の力で赤くパワーアップするのか、いくつかの予想を念頭に置きつつ。

●媚空

ええと、このキャラは、実写版の雷牙シリーズにゲスト出演した人物で、設定の割にはあまり生かされていなかったなあ、と思ってました。
まあ、雷牙シリーズの続編が作られたら、もっと絡んでくるかなあ、と思っていたら、その前にスピンオフ映画が作られるとは。
魔戒法師の女の子を主人公にしたスピンオフ映画はこれまでにもあったし、アニメを放送している間に実写の方は劇場映画を作る余裕があるのだろうなあ、と受け止めております。

さて、魔戒法師というキャラ設定ですが、騎士は男にしかなれないという設定があって(よって、アニメの前作では母親から牙狼の黄金鎧を受け継いだという設定に、当初違和感を覚えたりも)、一方の法師は女性が目立つけれど、男性法師もそれなりにいて、多くは主人公を知識面でサポートする、と。
女性法師は、しばしば騎士顔負けの体術を身に付けたりもしていて、舞うようなアクションが華々しく描かれるのも見所の一種。

法師の使用アイテムとしては、術を使うのに筆を用いるのが大体の共通点で、他の武器はキャラの特徴にもなってますね。
リアンは銃を使っていましたし、アニメのエマはムチを多用していたかな。星明は、今のところ筆メインだけど、今後、前線で戦う機会が増えれば、違う得物を披露してくれるかな。
ともあれ、星明の目下の役どころは、鎧の封印解除と、結界めいた戦闘空間を構築して戦いのお膳立てを整える形ですね。もっと冷静で超然としたキャラだと思ってましたが、割とわがままで俗っぽいキャラということが判明。というか、あそこまで感情表現豊かなキャラとは、放送前は思ってなかったです。

アニメの前作は、ヘルマンがかき乱し役のコメディアンとして機能していましたが、今作は星明がそういう役も担当している感じですね。

……って、媚空の話を書くつもりが、魔戒法師に広がって、結局、アニメ版の感想に戻ってしまったり。

とりあえずは、こんなところで。

媚空の映画は見るべきかどうか、現状迷ってたりします。時間があれば見るかも知れないけれど、その時期はまた忙しくなりそう。

Re: 十月の雑談(2015) - K.K

2015/10/29 (Thu) 23:58:19

 NOVAさん、どうもです。甥っこさんの受験勉強、特に何もおっしゃらないところを見ますと、うまく進んでいるのではないかと拝察します。若いときの苦労は買ってでも、とは言いますが、受験で苦労というのはしないほうがよさそう。入ってからの勉学の苦労なら、まあまあでしょうか。

●鉄血のオルフェンズ

 スタート時点で雑草なような境遇というのが新鮮というのは、私も感じます。1stやSEEDだと、主人公はごく普通の少年(だが、実は天才的とか)が巻き込まれ、でしょうか。

 OOですと、子どもの頃から兵士で、CBに入ってと、兵士という点は共通ながら、スタート時点で能力も機体の並はずれたものという、エリート的でした。最初の頃しか見ていなかったガンダムWも破壊工作員にして、極めて能力が高いんでしたか。

 そういう過去作ともちょっと違うな、と感じるのは三日月の人命に対する態度です。生身の人間、しかも抵抗できない状態の相手を撃ち殺してしまう。1stだと、アムロはモビルスーツは撃てても、生身の人間だと動揺してしまい、撃てないという描写だったかと思います。

 三日月はその点、容赦なし。一騎打ちした相手が負けた後に複雑な事情を簡単に打ち明け、止めを刺すよう頼むと、聞くや否や発砲でした。悩むとか一切なし。全く容赦なし。しかし、そういう性格を売りにしているのではなさそうだとなんとなく感じます。

 盟友、あるいは兄貴分のオルガの判断なら、何でも聞く、疑わないといった点も併せて考えると、まだ情緒も思考も未発達なんだろうなと思います。能力的には難度の高い阿頼耶識システムを持っており、一流クラスのようです。しかし、判断力や感情面では、かなり成長が遅れている感じ。

 ということは、三日月の伸びしろがあるとすれば、情緒、思考面だろうと思います。もし成長物語を打ち出すのであれば、ですが。特に思春期特有の揺れ、波乱などですね。もっとも、ゴルゴ13みたいに、後になるほど、より寡黙、無表情、無感動、仕事師的になっていく可能性もあるかもしれませんが。

 Gレコとの比較というのは、ちょっと意外でした。あまりにも似ていないと感じていたもので。しかし、比較しての感想を拝読すると、確かに対照的な点がありますね。ちょっと自力で気付けませんでした。

 Gレコって、主人公は一応はイベントに参加しているものの、結局は物見遊山の観光客的な立ち位置のように感じます。あるいは、物語のガイド的な存在。物語を進める矛盾や衝突の中心から、常に外れている感じがしたんですね。主人公が旗を振ったな、と思ったら、他のキャラだけで話が進んで行くと言いますか。

 鉄血では、三日月は自分の判断や自己主張があまりなく、周囲の状況、特にオルガによって行動が決定する感じです。旗を振っているのはオルガで、呼ばれた三日月はオルガの後に付き従っていく。ロボットとまでは言いませんが、自分から状況を動かすことがあまりない。まだそんな感じです。もし三日月がそいう立ち位置から変わってくる点が見どころになるかな、と思っています。

 OPでの装備追加については、気が付いていませんでした。そんな小技を工夫していたのか。次からちょっとよく見てみようと思います。

●牙狼(紅蓮ノ月)

 雷吼がもう、星明のコントロールを受け付けない一面を見せ始めましたね。雷吼が未熟で星明がリードしており、もうちょっと何かのイベントを経てからかと思ったんですが、鎧の封印操作を除けば、そもそも対等だったみたいです。

 番犬所に対する態度は、雷吼はかなり従順、星明は反抗的と、なんだか番犬所絡みでは星明のほうが子どもっぽい感じもあります。もっとも、雷吼の従順的な態度も、従うべきなんだから従う、あるいは星明の反対をしてみたい、みたいな感じがしてあまり大人ともいえないような。

 アニメでも鎧の重厚性が強調されてるみたいですね。ここぞというときにのみ装着するのも、設定上の工夫だけでなく、実写版の演出を踏襲しているんでしょうか。アニメだと描けばいいわけで、鎧を売りにするとなれば、装着状態をメインに暴れさせることができますが、あえて生身主体、極めで鎧と。鎧の特殊性、希少性は感じられる演出のような気がします。

 NOVAさんの感想を拝読していて、前アニメ版のヘルマンと今回の星明を結び付けた点、「あ、そうかも」と感じるものがありました。言われるまでは考えなかったんですけど、指摘されると確かにそんな感じです。ヘルマンは女性、星明は変わったモノにご執心ですね。超常的で危険な世界に深く関わりつつ、ぞういう欲への志向性もあり、俗世間へのこだわりといったところでしょうか。

 超然と倫理的に世界を守る、というだけではリアリティといいますか、実感を共にするのが難しい面があるんですが、現世、世間を俗に楽しんでいるという面も見せてくれると、「この世が好きなんだな」という共感ができます。確かにこの人は世の中を乱さないために働きそうだ、といったことですね。

 絵柄もまずまず、今の好みです。いや、好みというより、今は食傷気味となったタイプの絵ではないというほうが正確かも。いわゆる、萌え、ラノベ表紙的な絵は、一時期はいいなあと思ったこともあったんですが、最早飽きてしまっています。なんだか、猫も杓子もあの手の絵を描いてるみたいで、個人的に目につき過ぎたようです。

 媚空については、ネットのおおまかの情報くらいしか分からず、NOVAさんの解説を参考にして、あれこれ推測するくらいしかできていません。劇場版はいくつもあるようですが、放映局の関係なのか、TVでやってくれてないですね。もうちょっと牙狼シリーズの人気、知名度が出てきたら、やってくれるのかな。

●その他のアニメ

 秋の新作アニメがいろいろ始まっていますが、1話、せいぜい2話まで見て、視聴断念するものが多いです。まだ残っているのが5本くらいありますが、さらに視聴本数を絞ることになりそう。ラノベやゲーム原作はおおむね好みから外れる傾向が続いています。反面、コミック原作はそこそこいいと感じます。

 コミックは絵で語るという点でアニメ(や実写)と親和性が高いのか、作るのに手間がかかり、やり直しとなると大変なので、勢い、充分に練って作るからなのか。ラノベなどだと、作者候補としての参入(=賞への応募等)が容易なことが裏目に出る時期で、どのエンタメジャンルにもありがちな粗製濫造に突入しているのかもしれません。

 今後、飛び抜けた作品が出れば中興、でなければ衰退という、危ない時期のような気がします。ゲームもそうですね。といっても、ラノベは読まず、ゲームもせず、アニメ化されたものだけから、なんとなくそう思うだけですが。

 それにしても、NARUTO(疾風伝)。マイト・ガイの命と引き換え覚悟のラスボスへの攻撃の後、またもや全く話が進まない。ラスボスの大技(無限月読)でほぼ全員が夢の中にいざなわれてしまったんですが、各キャラの夢の中での話が延々と続いている。

 回顧の次は時間巻き戻してのアナザーストーリーもどきかよ、いい加減にしろ!とか言いたくなってしまいます。キャラクター商品、もしかしたら後継となる作品のBORUTOとか、いろいろ事情があるんでしょうけど、こんな引き伸ばし方続けてたら、作品の価値が下がってしまうんじゃないかしらん。

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