創作と鑑賞の談話室

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3月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/03/01 (Tue) 06:31:50

 3月の雑談スレッドです。

Re: 3月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/03/05 (Sat) 14:24:38

2月前半から中旬にかけてハマっていたドラクエも一時中断して、今は仮面ライダーの新作アクションゲームにハマっております。
久々にこの手のゲームをプレイすると、CG技術の発展ぶりを実感します。人間の顔とかは似ていても違和感はあるので、その辺はアニメ調でディフォルメ処理したりするのが多いと思うのですが、それでもバイオハザードとかファイナルファンタジーとか国内最高レベルのゲームCGは、実写映像に匹敵する凄さですね。

これが仮面ライダーだと、原作の技の再現度とか、アクションの癖とか(相手を殴った後、手をパシッと鳴らすとか)うまく表現していると、拍手もの。
そして今回は、近年の作品(いわゆる平成ライダー)だけでなく、往年の昭和ライダー勢をほとんど使うことができて、いやあ、懐かしいです。
そちらは最近の作品に比べてアクションが地味になるかな、と思っていたら、そんなことはなく、むしろ派手。昔の技の今風な解釈ですね。

こういうのを見ると、「売れるなら、完全CGでライダーの映画も作れそう」と思いますが、やっぱり役者の演技といった面で物足りなさや不満が出てくるのでしょうな。

★フルCG映画について

先日、某氏から「日本ではフルCGで一本の映画を作るだけの土台がまだできていない」とぼくが書いたことに対する反論メールが来ました。
内容は、「そんなことはない。聖闘士星矢の映画だってフルCGで作られた。それだけの技術的蓄積はあるはずだ」という内容。

確かに、技術的蓄積があるのは同意ですし、ぼくもその点を指して「土台」と書いたわけではないのは、前後の文脈を読めば分かるとおりだと考えますが、
おかしな誤解を受けたので、ここでも言葉足らずだった点を補おうかな、と。

「フルCG映画を一本作るだけの土台」を厳密な言葉で補足すると、「大金かけてフルCGで丸ごと一本作って、それを十分ペイするだけの製作側の体制、ないし観客側の受容姿勢」という意味付けですね。
ディズニーは、それを21世紀に入ってから成し遂げて、今やCGアニメが主流になっている。興行収入的にも問題なく、観客側もそれを評価して、安定供給から量産に至っている。映画だけでなく、TV放送の作品でもスターウォーズとかサンダーバードとか、フルCGで作られているのがアメリカの状況です。

一方の日本は、フルCGでハーロックとかドラえもんの映画を作りましたが、前者は役者の表情やアクションをモーションキャプチャーで取り込んだ実写風作品(星矢もその方向性)。アニメ風作品だと、ドラえもんがよくできているようで、ディズニーの方向性に近いのはこちらですね。
いずれにせよ、既存の知名度ある作品を、新しく実験的に作ってみた感じが否めません。結果として、原作ファンからは「CG自体は上手く出来ていると思うけど、原作の持ち味が再現できていない」と酷評される形。CGで作って、「原作に匹敵する面白さ、あるいは原作を越えた」と観客から評価されない限り、それが主流になることはないな、と。

あと、自分の書いた文章で、明確な間違いを指摘すると、「昔ながらのセル画から撤退」を懸念しているけれど、実はとっくに「セル画」というアナログ技術での作画からは撤退しているようですね。
この辺は近年のアニメの製作風景に、ぼくが無知だったためですが、今は日本も「デジタル機材を使った作画」が普通となっています。サザエさんすら、セル画ではもう作っていないのが実情。

よって、3Dモデリングを使った「CGアニメ」に対して、「既存の作画スタイルで作ったアニメ」のことを何と言えばいいのかな。
とりあえず「セル画風アニメ」と書いてみますが、もっといい用語があれば、切り替えます。
何にせよ、ゲームでも「ドット絵」とから「ポリゴン」に主流が切り替わったように(どちらもデジタル機材を使っているのでCGという点では共通なんだけど)、アニメも「セル画風」から「3Dモデリング」に切り替わるのか、今は過渡期ですね。

一昔前は、ゲームの世界でも「ポリゴンでモデリングしているのが凄い」ということで売りになっていましたが、
今はポリゴンでの描写が当たり前すぎて、そんなことをいちいち強調していませんね。
逆に「昔ながらのドット絵」を売りにしているゲームが出たりします。「懐かしい、あの時代の感動を思い出させるゲーム」ってのが宣伝文句になるぐらい。

つまり、その技術が主流になると、もはや当たり前すぎて宣伝文句にはならなくなる、と。日本で「フルCGアニメ」であると訴えなくても、普通に定着しているような状況ができるのはいつかなあ。

PS.仮面ライダーのゲームでは、今やってる「バトライドウォー創生」ってのが、変身前の本郷猛を人間キャラとして扱えるのですが、前作では映画で共演した「暴れん坊将軍・徳田新之介」を操作できました。
CGで描かれた上様を使って、馬に乗って戦場を駆け回ったり、ライダー怪人を刀で成敗できるという。

この路線が続くなら、往年の時代劇キャラでチャンバラできる「時代劇無双」ってのが企画されないかなあ。
「遠山の金さん」と「隠密同心」と「必殺仕事人」と「銭形平次」と「影の軍団」が江戸の町を舞台に大立ち回り、って需要がどこにあるかは不明ですが。
時代劇ファンでも、「自分が平次になって、銭投げアクションしたい」と考える人はあまりいないな、と。
まあ、必殺シリーズだったら需要はあるだろうけど、今のゲームだと声も収録しないといけないので、役者が故人だったりすると興醒めだしな。

Re: 3月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/03/05 (Sat) 15:06:58

CGと昨今のゲーム事情の話で長引いたので、本来の感想とか、レスをば。

★ドラクエ

「ビルダー=ボディビルダー?」というネタは、ゲーム内でもやってますね。

「お前が伝説のビルダー? その割には貧弱な肉体じゃないか。俺様が鍛え直してやろうか」というマッチョオヤジがいて、
敵を倒して事件を解決すると、「さすがは伝説のボディビルダーだ。少ない筋肉なりに頑張ったじゃないか」とか、「何、ボディビルダーじゃなくて、ただのビルダーだと? どっちだって一緒じゃないか。筋肉が至高だということに変わりはない」とか。

★牙狼

昨夜は休みだったけど、その前の話の感想をば。

かぐやが「ルドラ封印のために作られた魔道具」という設定は、雷牙編のその手の内容を、この場で書いたタイミングと相まって、ぴったり重なったなあ、と。

後は、「道長がラスボス」というイメージも持っていましたが、「道長は光を求めているので、決して闇堕ちしてホラーにはならない」と明言したのは格好良かったです。
で、敵のドーマンが、道長の「捨てられた弟」ということも判明して、背景に藤原家のお家事情があったわけですが、実はこの話って、「兄弟の確執」がいろいろ強調されたシリーズだったのだなあ、と。

雷吼と頼信とか、袴垂とか、兄弟関係がここまで描かれた作品は、牙狼ではなかったな、と。
表舞台で権力を持つ者と、影に生きる者の対比も一つにテーマだと、ここに来て気付きます。これまでは兄弟関係が決定的に破綻することはなく、立場は違ってもお互いを気遣う良好な兄弟関係だったのが、道長とドーマンの対立で一気に確執を感じさせる要素に。

★オルフェンズ

ビスケットはいいキャラだったのになあ。
最初のガンダムのリュウさんみたいな立ち位置になるのかな。自部隊のリーダーを支える「縁の下の力持ち」的な癒し役だったのに。

で、もうすぐ一期が終了するようですが、「ガンダムOO」という前例を考えると、「一期の最後で、敵の大攻勢を受けて、チームがほぼ壊滅」「数年を経た後、二期の最初で、散り散りになった仲間を主人公が集めて、チーム再結成」というケースを想定します。

つまり、鉄華団の維持を考えるなら、ビスケットは必要不可欠なキャラなんですが、逆に彼の死によって、鉄華団崩壊に通じる形になる。
こうなると、誰が死に、誰が生き残るか、ということが気がかりなんですが、とりあえず団長のオルガの運命が一番気になります。

番組開始当初、彼はグレンラガンのカミナ兄貴に似ていると称されましたが、カミナは主人公のシモンに後を託して散って行く。その結果、シモンの成長劇になって行くわけですが、
オルフェンズの場合は、オルガの方がミカヅキよりも精神的に脆い面があって、ミカヅキの方があまり悩まない、というグレンラガンとは違った構図。

鉄華団が壊滅すれば、当然クーデリアは地下に潜って革命レジスタンスに専念することになるのでしょうが、その際の護衛役として誰が残るか、とか、
ミカヅキはラストで敵の大軍に特攻して、仲間を逃がしつつ行方不明になると、それっぽいとか(まるでレイズナーのイメージ)、
第2部で窮地に陥ったクーデリアやアトラを救うために、成長したミカヅキの新生バルバトスが出現とか、

過去のロボット物の文脈に沿って、いろいろ妄想が浮かびます。

とりあえず、ビスケットの双子の妹が成長して、パイロットになるぐらいは想定内。
逆に、チョコの人の婚約者ロリ子が成長して、戦死した兄の仇を討つために行動する可能性も考えたり。

Re: 3月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/03/06 (Sun) 11:49:03

 NOVAさん、どうもです。

●要素技術と統合について

 なんだか面倒な人から妙な反論めいたちょっかいが来ているようですね。私の方には何も来ていないんですが、お書き頂いた範囲で、私の方からもその点についてだけ、とりあえず補足しておきたいと思います。

 前回に書き込んで頂いた内容では以下の点ということですね。

> もちろん、日本の場合は、フルCGで一本の映画を作るだけの土台がまだできていないので、アニメや特撮の一部のシーンをCG化して、従来どおりの映像と融合させる手法が当面続くのでしょうが。

 これを今回は、

> 「大金かけてフルCGで丸ごと一本作って、それを十分ペイするだけの製作側の体制、ないし観客側の受容姿勢」

と補足して頂いています。私も同意見です。ですので、先のご意見に特にレスしませんでした。いちいち、「そうですよね」と言うのもなんですから。しかし、見当はずれな反論があったようですから、私からも改めまして。まず、以下について。

反論> 「そんなことはない。聖闘士星矢の映画だってフルCGで作られた。それだけの技術的蓄積はあるはずだ」

 まず、2014年の3D聖闘士星矢は大コケだったはずです。製作費35億円に対し、興行収入は非公開のようですが、好意的な見解でも10億円(国内3億、海外7億)、悲観的な見方では1億という推定も見聞きします。確かに3DCGアニメ映画は作れた、でも観客からは駄目出し食らった、という格好です。大損ですからね。

 ずっと遡って、2001年にはファイナルファンタジーの3D映画が製作されていますが、スクエアを経営的に窮地に立たせるほどの大コケ、大損でした。ゲームではキャラもモンスターも自在に動かし、ゲーム内のアニメシーンは大いに称賛されていたのに、です。

 技術的蓄積について、よく考えて置くべきことがあります。確かにどこを見ても、技術レベルは世界最高水準になっているとしか思えません。コンピュータのハードウェア性能、ポリゴン技術、モーションキャプチャ、……等々ですね。だからこそ、曲がりなりにもフル3DCGアニメが作れたわけではあります。

 しかし、要素技術を適当に一つの枠に放りこんだら、うまく行くのか、という問題があります。行くわけないですね。鍋料理なら、最高の具材と出汁昆布という条件をクリアしさえしたら、美味い鍋物になるのか、といったことです。もちろん、ならない。レシピ無視では美味くなりはしません。

 3DCGアニメにしても、日本製のはどうも、「ほーら、これがCGの3Dだぞ!」みたいな感じがあります。観客としてはアニメ(で作ったドラマ)が観たいのに、技術自慢を見せられる結果になってしまうわけです。そんなのでは面白いはずがありません。

 そうなっているわけではない3DCG作品としては、例えば前にTVでも放映されたドラえもん映画がありました。ストーリーもなかなか良かったし、不自然さも特になかった感じでした。しかし、「じゃあこれを通常の2Dで作ったとしたら?」と考えるとどうか。3DCGだからこそ良かった、と自信を持って言えるかどうかですね。どうも、そうではない。
(このことは、例えば「ドラえもんのオリジナルの絵柄は子どもでも真似して描ける親しみやすさ」とかを含め、いろいろあり過ぎるので割愛。)

 ディズニーのだと、NOVAさんも指摘されていたように、2Dで限界が来て、思い切りよく3Dに乗り換えて、ヒット作を出すようになったわけで、3DCGアニメだからこそ良かったということを、実績で示しています。しかも、3Dだから、CGだから、なんてことを気にさせることもなく、いつの間にか作品に没入して見入ってしまうように作ってある。明文化できる技術だけじゃなくて、ノウハウも身についている感じがあります。

 一方、日本のは、3Dだぞ、CGだぞ、と要素技術同士が喧嘩してる感じなんですね。うまく組み合わせることができない。これには、要素技術それぞれが最高性能を示そうとしていることが大きな要因の一つとしてあります。船頭多くして、舟、山に登る、の類例みたいなものです。作品を作るための個々のパーツが、作品全体をバラバラの方向に引っ張ろうとしてしまうんですね。どう取りまとめたらいいのか、見当がついていない。
(ちょっと思い出したことを追記。TVアニメがステレオ放送になった頃、「ほーら、ステレオだぞ」と言わんばかりに、例えば走行する車をやたら画面の左右に、音と共に振ったりしてました。演出や見栄えは無関係に。そんなの見せられてもなあ、という感じでした。)

 以上は、私が考えていることの一例でしかありませんし、NOVAさんの観点とは異なる、齟齬がある面がいろいろあるとは思いますが、ご意見を受けて別の発想から大いに頷いたとお考えいただければ幸いです。

 仰る通り、3DCGで一本のアニメを作る土台がまだない。部分的に取り入れたに過ぎない。3DCG技術の扱い方がまだよく分かっていないせいで、制作の体制もまだないし、観客も受容できない。

 以上のこととちょっと関係がなくもないんですが、気にしておられる「セル画アニメ」について。用語的に間違えた旨仰っておられるのですが、特に気にせず、実態に即して読んでいましたので、特に何も申し上げませんでした。

 もちろん、デジタル化して以降は、透明シートのセル画ではないんですが、どうも単にセル画をそっくりそのままコンピュータ内に持ち込んだものであるようです。要は人力を機械に置き換えただけですね。

 大学のときに戒められたことなんですが、「新しい技術で何かをするんなら、従来の手法を模倣してはいけない」ということがあります。地を走るのに機械の足ではなく車輪、空を飛ぶのに羽ばたく機械ではなくプロペラやジェット、といったことです(※それで行き詰ると、生物模倣ということがありはしますが)。

 ですので、手描きセル画を手法を変えずに機械化したものは、私個人としてはセル画アニメ分類で違和感ありません。この日本的機械化に対し、全く別の手法の機械化したのが、やはりディズニー(が買い取った会社)だろうということになります。

P.S.

 こんなことを書くと、「お前はセル画アニメがどういうものか知りもしないで偉そうに」と言われそうです。はい知りません、と元気よく答えるしかないでしょうね(^^;。

 昔の話ですが、宇宙戦艦ヤマトでアニメブームになったとき、「アニメとはどうやって描いているものなんだろう?」と思い、当時のブームに乗ったのか、セル画アニメの作り方をプロが書いた初心者向け教科書(のようなもの)がありました。それを読んだ程度です。

 その本の中で印象深かったのは、アニメーターの修行で、とりあえず一人前になる試験に、「1枚の枯れ葉が枝から地面まで落ちる」というアニメを作るという話でした。簡単なようで、やってみると極めて難しいのだそうです。すとーんと石のように落っこちたり、チョウのように飛んでしまったり、何度やってもなかなか落ちる枯れ葉にならないとのこと。枯れ葉一つ落とせないで、なんでアニメができようか。

 今だとどうでしょうね。シミュレーションでよくあるものの一つでしかなく、わざわざ人がやらなくてもいい、といった技術なのかもしれません。

 ゲームや感想話はレスを改めまして。ちょっと後になると思います。すみません。

Re: 3月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/03/11 (Fri) 12:58:03

●ビルダー(ズ)

 ああ、ビルダーと言えばボディビルダー、というのはゲームで既にネタになっていたんですか。他のジャンルでは、Webサイト作成ツールのIBMホームページビルダーも、ビルダーと略すと、ムキムキなのかとツッコまれることがあります(^^;。

 やっぱりボディビルのイメージって広く行き渡ってて、かつ強いんでしょうか。そのせいで、リアルで「筋トレしてます」なんて言うと、ムキムキなのかと問い返されることがよくあります。あるいは、目の前にいる場合だと「嘘だろ、ムキってないじゃん」などとも。

 そのたびに「筋肉量を増やすのは容易ではない」「太ってから体を絞らないといけない」「筋トレ=ボディビル、ではない」といったことを説明するんですが、理解されることは少ないです。なにせ、「2kgのダンベルをひょいひょい上げ下げしたら、みるみるムキムキになるはず」と思っている人が多いんようなので。……と、つい愚痴が(;_;。

●仮面ライダー

 先々週くらいから、日曜午前の仮面ライダーを視聴し始めました。戦隊ものの新シリーズが始まったということもあり、いい機会ということで。見ていると、初代ライダーの藤岡弘氏主演で映画化だということで、ちょっと驚いています。ゲームでも藤岡弘氏そのままに3Dですか。

 映画はともかく、ゲームではあまりに史実(?)寄りではどうなんだろうと思う点があったのですが、NOVAさんの感想を伺ってみると、杞憂だったようです。ビルダーズだとゲームに時間がかかりそうですが、アクションだとバトル1回で一区切りになりそうですから、隙間時間の気分転換にはよさそう。うーん、でもPS4ということか、いずれも。
(状況:通販サイトでクリックしようとする右手を左手が必死に制している。)

●牙狼

 藤原道長が闇に落ちないと言い切ったシーンは、何のアクションもなく言葉だけでしたが、なかなか迫力ありました。確かに格好良かったですな。迷いがないから闇に堕ちることがない、つけ込む隙もない、といったところでしょうか。それが威圧感ともなって、ドーマンは引き下がるしかなかったと。

 これで、例えば同情心の欠片でもあれば、闇に堕ちた弟を心配するなどの気持ちが生じ、そこが蟻の一穴となることもあるんでしょうけど、根っから冷徹なんでしょうね。闇に堕ちなくても、ボスホラーより怖いラスボスになりそうな感じもします。

●鉄血のオルフェンズ

 団長のオルガに喝を入れたようでいて、実は判断を全面的に依存する三日月、それを受け止めて覚悟を決めたようにも見えるオルガですが、実は木を見て森を見ない状態に陥っているようにも見えます。なんだか、やけを起こした感じですから。

 ちょっと一般化してみると、何かをするためのスローガンを打ち出したものの、当初の目的よりもスローガンが独り歩きして、スローガンの字面を満たすことさえすればいいという勘違いといったらいいんでしょうか。

 最初は、命含めて使い捨ての奴隷扱いから脱して、人並みに暮らしたいということだったはずです。目標ですね。そのためには、生きている場所を見つけて、そこへ逃れるというのが手段。ところが、あくまでもオルガの様子からの印象ですが、どこかマシなところへ行きさえすりゃいいんだろうと、手段が目標に入れ代わり、捻じ曲がっちゃった感じです。

 こうなると、NOVAさんが予想された、鉄華団がいったん壊滅する、といった展開はいかにもありそうに思えます。今期は残り数話で急転直下、ただし2期に続くということになりそうな予感がします。

●パシフィック・リム

 TV放映すると聞いて、楽しみにしてた映画です。いわゆる何も考えないで観られる映画でした。少し前のワールドウォーZも似たような感じでしたが、パシフィック・リムほどではなかったかも。

 何のひねりも無く派手なだけですから、馬鹿げた映画と評する人も当然いると思いますが、私としてはこういうの、かなり好きです(^^;。しかも、はっきりとは指摘できませんが、過去の名作からあれこれ取って来て無雑作に突っ込んだ、なんとも言えないごった煮のようでもあります。そういうのも好きです(^^;。

 録画したのをCMカットして、観なおそうと思っています。ここまでのものだと知っていたら、映画館に行っても良かったかも。いずれ感想を書くかもしれません。

Re: 3月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/03/24 (Thu) 00:45:58

どうもです。
今年度の仕事も大体片付き、公立高校の受験結果も全員合格というめでたい結果になって、気持ち的な肩の荷が下りた感じです。
あとは花粉症に耐えながら、新年度への流れを組んでいく頃合いです。

で、テレビ番組の方もそろそろ終わる時期に入っている、と。

★牙狼

ルドラに憑依されて敵になっていた星明も無事に解放されて、後は2話を掛けて、ルドラと道満を倒すだけですな。
ドーマン、漢字で道満と書くとは、最近まで意識していませんでした。なるほど、漢字を見れば、忌み子とされて捨てられた「道長の弟」という話も納得できるというもの。

金時が成長しない理由とか、道満やルドラを倒しても、結局、全てがハッピーエンドになりそうにない時代設定(結局、貴族が庶民の暮らしを省みない暗い世相に対しては改善しそうにないし)とか、最終回でもいろいろすっきりしない感じかと思いますな。
アニメの前作では、都市の住人が結構バイタリティーがあるように描かれていたため、ホラーの襲撃の後で街の再建に勤しむ姿がハッピーエンドって感じだったんですが、
どうも、平安の都はホラーと関係なく、雰囲気が暗い感じなのは、やはり和風っぽい湿っぽさもあるのかもしれません。

まあ、最終話は「桜の花舞う都で、空に紅蓮色から解放された黄金の月」でもビジュアル的に描いてくれれば、一応ハッピーな色合いで終われるのかな、とも。
何にせよ、ハッピーエンドを期待して。

★オルフェンズ

次回で第1部完、って時期で、鉄華団が多くの犠牲を経た先でどこにたどり着くか、といった流れですな。
ミカとアキヒロを除くMSパイロットが、機械化されたグレイズアインによって惨殺され(もしかすると重傷を負ったものの何とか生き延びている可能性があるキャラもいるかもしれませんが)、果たして誰が生き残るのか分からない状況、と。

一時は、オルガたちが散って、宇宙に残ったユージンたちが鉄華団の命脈をつなぐという可能性も考えましたが、ありゃ、ユージンたちも地上に降りて来ちゃったよ。大丈夫?
とにかく、最終回を見て、作品の総括をしたいところですが、「ビーム命中、機体爆発」って描写じゃなくて、「鈍器でガスッ、コクピットまで砕いて血が飛び散る」って描写は、いざ味方側がやられると、改めてえげつないなあ、と感じたり。

何にせよ、最終回の段階でマクギリスの大勝利になって、第2部では彼の野望を止める話になるのかな。
野心のために、鉄華団を生贄にギャラルホルンの腐敗した組織を落とし入れる流れですが、その先にマクギリスが描き出すビジョンはどうなるか。
キャラ的には、マクギリスがシャアで、親友のお坊ちゃんガエリオがガルマのオマージュで、前回の最後では「図ったなシャア」「フッ、君はいい友人だったが、君の父上がいけないのだよ」という感じのパロディセリフはありなのかな、とか、
滅び行く鉄華団よりも、マクギリス視点で見る方が、精神衛生上はいいのかな、と思ってます。

って、これで怒りのガエリオがマクギリスを返り討ちにするようなドンデン返しがあると、困惑ものですが。

一方のバルバトスが、強敵のグレイズアインをどうやって撃破するか。アキヒロは無事に生き残るのか。倒されたMSパイロットの中に生存者はいるのか。オルガは死なないか。
クーデリアは死なないだろうけど、アトラは大丈夫なのか。

自分が気になるのは、以上ですね。

バルバトスはまあ、装甲がボロボロになりながら、半壊したフレームだけの状態で、グレイズアインを撃破するという、半ば相討ち状態で戦闘終了すると、ロボット物としては燃えるラストバトルだと思いつつ。

★パシフィックリム

遅レスですが、自分はこの映画、劇場で見てました。
ロボットVS怪獣、という日本向けの特撮素材をアメリカが作ったらどうなる? という一例ですね。

まあ、日本人が作ると、パイロットが少年少女で、アメリカ人が作るとおっさんになるということですが、
パシフィックリムだと、サブパイロットのヒロインが日本人の少女ということで、うまく両方の好みを折衷していましたね。

惜しむらくは、主人公機以外の世界各国のロボット軍団が、あっさりと破壊されていくこと。もっと、ロボットチームの連携なんかも見たかったですが、「兄を失って、うじうじしてる主人公の内面」とかに尺を取られて、「ロボットチームの人間関係の構築」が駆け足気味だったのが、自分的には残念。

ともあれ、次に書き込むときには「仮面ライダー1号」も鑑賞済みでしょうから、そちらの感想も書くかもしれませんね。
まあ、目下の予想だと、「本郷猛、最後の戦い」という売り文句から、だったら死んじゃうのかな? と心配する面もあるのですが、それよりは「死んだと思わせて、実は生きていた」「仮面ライダーは不滅だ」という形で収まるだろう、と考えております。

Re: 3月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/03/28 (Mon) 18:54:26

 NOVAさん、どうもです。

 生徒さんとしても先生としても、大仕事がうまくいったとのことで、何よりです。私も花粉症で目がムズムズする時期になりました。外出時は花粉症用のメガネだと、ちょっと大げさなので(化学実験でも使うメガネらしい)、伊達メガネをしています。8割くらいは防げるらしい。

●牙狼

 サブタイトルが難読漢字で、ウィキペディアを改めて見直すと、ルドラは嶐鑼と書くらしい。読めないよ(;_;。

 それはさておき、先週は道満とルドラが合体(憑依?)して暴れ出し、迎え撃つ黄金騎士チームだが苦戦、そこへカグヤ(赫夜と書くようだが読めないよ ;_;)がルドラ封印の記憶を取り戻し、番犬所から呪文の書が届くと。一気呵成に進んでます。これだと、後1話でとりあえずのカタは付けられる感じです。

 まあ、空飛ぶ戦車みたいになっちゃった星明の母親はあのままでいいんか、死亡した晴明(はるあき)爺ちゃんはこのままか等々、気になる点はあるんですが。雷哮より年長のはずなのに身体的の子どものままの金時も、ですね。

 しかし藤原道長だけは、なんかあるんだろうなと。都の庶民はホラー以上に嫌悪し、しかしいったん庶民が光宮に入っちゃったら人気取りな演説するし、庶民を助けた頼長は斬れと命じるし、どうも道満&ルドラ以上にヤバそうな奴でしたし。こんな奴がこのままだと、たとえルドラを封印、さらには討滅したとしても、非常に不安な幕切れとなりそう。こいつだけは始末をつけておいてほしいところです。

 蘆屋道満ですが、途中まで道満の師らしい道摩法師が本物の蘆屋道満で、若いほうの自称道満は偽名か何か、道摩という名前も詐称と勘違いしていました。どうやら、「蘆屋道満」というのは個人名ではなく、代々受け継がれる称号のようなものみたいですね。

 いろいろ設定してあるんでしょうけど、最後まで特に明かされないままのものも、いろいろと出そう。

●鉄血のオルフェンズ

 第1期がとりあえず終了ですが、三日月とオルガは生存、鉄華団も死亡者を出しながらも勝利し、おそらく次期も健在となりました。鉄華団が崩壊を免れたどころか、なんとなくますます血気盛んみたいな感じで次期へつないだのは、ちょっと意外です。「こんなになって、じゃあどうするんだ?」みたいな展開かと思っていましたので。

 阿頼耶識システムの完成形らしいグレイズ・アインに三日月は勝利しましたが、阿頼耶識システムを過度に使った代償として、片目と片腕が不自由に。戦闘のラスト近く、勝利が確定したと判断したオルガが「死ぬな」と鉄華団に命じてはいますが、既に少なからぬ戦死者を出しちゃってますしね。

 彼らは火星にいたときから、使い捨て同然の兵員扱いだったわけで、鉄華団員としては違和感はないのかもしれませんが、視聴者としては変な印象です。ますます武力行使にのめり込んで行くような雰囲気を感じますから。勢いに乗ってのし上がっていく小集団って、かなり危険です。

 それにしても、火星に帰るんですか。なんでだろう、と思ってしまいます。生きていける場所に行くのではなかったのか。私が何か見落としているのかもしれませんが。きちんと感想を考えるためには、ちょっと前から観なおしてみる必要があるかもしれません。どうしようかなあ……。

●アニメからドラマにシフト?

 NOVAさんはパシフィック・リムを劇場でご覧でしたか。仰る主人公チーム以外はあっさりやられてしまうなど、あの手の話だと見たい要素がいくつも切り捨てられているようでしたね。やはり約2時間の尺では、きちんと盛り込めるものに限界があるのかもしれません。もしこれがTVシリーズになったら、各国チームが競ったり対立したり、その結果、共闘したりというドラマが見られんじゃないかと思いますが、さすがにTVシリーズ化はされないかも。金がかかり過ぎるでしょうし。

 パシフィック・リムなどのSF系洋画、紅蓮ノ花の前の牙狼などで、好みがアニメから実写にシフトしつつあります。今期のアニメは半分以上は途中から録画もしなくなりましたし。

 前にもちょっと申したんですが、アニメが面白いと感じなくなってきたんですね。要因としては主に二つで、アニメという絵で表現する手法が一つ、もう一つはラノベ的なストーリー。

 紅蓮ノ花は結構喜んで観てはいますが、アニメが絵だということからくる限界に多少の不満もあります。特に表情ですね。道満や道長みたいな、腹に一物ある謎多い人物ですと、微妙な心情表現があると嬉しいんですが、絵、ことにアニメ(やコミック)だとどうしても今一つになりがちです。実写だと役者に実力があれば、ちょっとした表情の変化で、何かを読み取ることもできるんですが、絵だと記号的と言ったらいいんでしょうか、どうしてもテンプレ的ではっきりした表現しかない。

 そんなことを思っているうち、実写ドラマを録画して観るようになってきました。主に推理・サスペンス系ですね。ほのぼの、とか、ヒューマン云々というのは、どうも苦手です。再放送だと、途中で気が付いたのがBORDERというドラマの再放送。死者が見えて話もできる刑事の話です。調べるとコミック原作だそうで、原作がドラマ版の主演俳優を意識してキャラ設定したんだとか。

 特撮物も日曜午前のを見始めていて、今の特殊効果技術だと結構観られるものになっているなあと感じます。とはいえ、「もうアニメは要らん」とは全然思ってはいなくて、このスレッドでちょっと話した3Dアニメだと、この間放映されたモンスターズ・インク/ユニバーシティはなかなか良かった。ジブリは新作はもうないにしても、やっぱりよく動くし。

 こういう好みの揺らぎはよく起きていて、ある作品が面白いと思うと、何らかの意味で同種のもの(ジャンル)を探しては観るようになり、次第に同種以外を観なくなり、あるとき別種のものを観て、「あれ、こっちのほうが面白くないか?」と思うと、そっちに移るという繰り返しです。ジャンルは特に劣化していくわけではないんでしょうけど、観ている個人として飽きて来るということですね。で、次々に他所へ移ると。移っていくと、気が付いたら以前と同じものを喜んでいるということも、よくあります。

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