創作と鑑賞の談話室

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5月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/05/01 (Sun) 00:46:26

 5月の雑談スレッドです。

Re: 5月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/05/07 (Sat) 14:11:48

連休の間に、「シビルウォー」を見て参りました。
今回は、それが話題のメインになるか、と。

★シビルウォー

原作コミックでは、ヒーローたちの強大な戦力を恐れたアメリカ政府が、ヒーローたちを管理統制しようとする法律の施行をめぐって、管理に賛成するアイアンマン側と、反対するキャプテンアメリカ側に分かれて、ヒーローたちが激突する物語。
映画でも、これまでの戦い(アベンジャーズ2で都市国家ソコヴィアが崩壊した事件)などで、ヒーローチームへの風当たりが強くなって、アベンジャーズを国連の管理下に置こうとする国際条約の施行が骨子になります。

そして、原作風味のヒーローチーム対決設定を土台に置きながらも、今回の物語は「キャプテンアメリカの旧友で、かつて悪の組織に洗脳されていた元暗殺者バッキーの冤罪を晴らすべく活動するキャプテン」と、「バッキーの悪事を題材しようとする立場のアメリカ政府に従い、キャプテンの私的な反逆暴走を止めようとするアイアンマン」の対決に話が流れて、自由な良心VS管理された正義、旧友との友情VS今の仲間との絆なんかが描かれる、と。
そして、その彼らの対決劇は、今回の復讐に駆られたラスボスが仕込んだものだったのだけど、それが劇中で判明した直後、最後の仕掛けが発動して、激怒したアイアンマンが公務ではなく私情でキャプテンアメリカ&バッキーを殺そうとするクライマックス対決に至る、と。

物語の最後では、アベンジャーズチームがほぼ完全に崩壊し、キャプテンに従って犯罪者扱いになった多くのメンバーが離脱した結果、アイアンマン側はわずかな友人だけが後に残され、寂しく終了。
ほぼ孤立したアイアンマンに、消息をくらませたキャプテンから手紙が届いて、「君とぼくとは異なる立場になったが、正義を大切にする気持ちと、友情は変わらない。君が本当の危機に陥ったときには、いつでも駆けつける」との知らせが。
全体としては、アイアンマン側がボロボロになって幕、という感じですね。アイアンマン本来の親友ロディーが、味方側の誤射によって下半身不随の重傷を負い、しかもアベンジャーズ第1作からの仲間がみんな去って行った、と。
ここから、新生アベンジャーズ結成に向けての、二年間の仕込みが始まるので、それを追うのが楽しみなわけですが。

そして、ここでの話題としては、「新生スパイダーマン登場」がトピックになりますか。
先日テレビで放送していた「アメイジング・スパイダーマン」のシリーズは2作で打ち切りが決定して、十年前のスパイダーマン3部作、近年のアメイジング2部作に続く3度目の実写版リブートがここからスタート、と。
今回のスパイダーマンは、アイアンマンチームの助っ人としてスカウトされます。前作のアメイジングに比べると未熟な少年ヒーロー(青年ではなく)で、ぼくの書いたプレ・ラーリオスにおける「ロイドみたいなキャラ」と言えば、通じるでしょうか。

キャプテンアメリカのシールドを、不意打ちの糸攻撃で奪い取ったり、
「あなたがキャプテンアメリカですか。前から大ファンだったんです」とか戦いながらしきりに話しかけたり、
「お前は素人か。戦闘中に喋りすぎる」とツッコミ入れられたり、
巨大化したアントマン相手に「スターウォーズの帝国の逆襲では、巨大なウォーカー相手には、足を縛って倒していた」と言いながら、足を糸で絡めてたり、
陰鬱になりがちなヒーローチームの対決を、ショーみたいに引き立てる役どころ。

原作スパイダーマン自体は、悪との戦いの中で、身内を失ったり、恋人を失ったり、親友と敵対したり、ヒーローとしては重い要素も備えていて、3部作やアメイジングでは、そういう要素も再現していたのですが、
今回のスパイダーマンは、ヒーローオタクのナードが、憧れのヒーロー・アイアンマンにスカウトされて、ドキドキワクワクしながら戦っているという陽性キャラとしてデビュー。
個人的には、アイアンマンが必殺シリーズの中村主水の立場で、スパイダーマンがひかる一平の未熟な若者みたいになった、と感じています。

とりあえず、この新生スパイダーマンの新たな物語にアイアンマンも出演することが決まったので、軽口ヒーロー師弟コンビみたいになるのかなあ、と。

なお、今回のスパイダーマンのスーツは、元はピーター個人が手製で作っていたのを、スカウトの際にアイアンマンのトニーが「もっと改良の余地がある」とダメ出しして、自分の技術で激しい戦いにも耐えられるようにした、と。
以前までは、科学オタクの高校生が作っていたものが、今回は元軍事企業の大会社社長がアイアンマンスーツを作った技術を(急ごしらえながら)駆使して作ったわけで、スーツの性能に関して言えば、過去最高の出来栄えじゃないか、と。
戦闘能力に関しても、基本的にスパイダーマンは「俊敏な動きと糸で相手を撹乱するスタイル」がメインだけど、「破壊力不足」というか一撃必殺の技は持たないのですが、今回みたいな集団戦闘での撹乱役としては非常に優秀なわけで。単独ヒーローとしてよりも、チームの一人として描かれることで、新たな魅力を獲得したようです。

なお、アイアンマンは、第一作で公然と正体を明かして以来、公の立場で活動するのがメインになってますが、スパイダーマンはトニーに「お願いだから正体をみんなには知らせないで。メイおばさんに心配をかけたくないんだ」と訴えるとか、対比も面白いです。
まあ、今回、多くの仲間を失ったアイアンマンが今後、スパイディーとどういう関係を築くかにも期待。アイアンマン3でも、ヒーローに憧れる子供の協力で窮地を乗り越えて、最後に子供にヒーローらしいプレゼントを送って恩返しした経緯があって、「子供の夢を叶えるヒーローおじさんとしてのアイアンマン」の要素が強調されるんじゃないかな、と。

★牙狼

今回、自分でも知らないキャラが出てきて、調べないといけなかったです。
女魔戒剣士のユナと、魔戒法師のカイですが、2年前の劇場版「絶狼」に出たキャラですね。
ええと、絶狼は銀牙騎士の異名を持ち、シリーズ第1作における主人公のライバルにして、後の相棒に昇格するキャラ。平成ライダーにおける2号ライダーの立場です。
その後、絶狼は、親友・鋼牙の息子である雷牙の師匠格にもなって、出演作品数としては執事のゴンザと並んでトップ。また、今の烈伝の後のテレビシリーズの主役として予定されています。
絶狼の放送がいつ始まるかは確定情報がないですが、放送期間が1クールとのことで、烈伝が6月までなら7月から、9月までやるなら10月から年末まで、と考えられます。とあるサイトでは、今年の秋からと書かれていましたが、公式の確定情報というよりは予想と思われます。

ともあれ、絶狼の放送が始まるなら、劇場版絶狼のヒロインであった今回のユナも再登場する可能性があるので、今回の物語も今後の伏線になるかなあ、と。
女なので、鎧の召喚はできないけど、父親から剣だけは受け継いで魔戒騎士を目指す少女ユナは、それだけでドラマになる設定だな、と改めて確認。
で、昨夜まで知らないキャラ(絶狼の劇場版が未見なもので)だった彼女ですが、役者の娘は、戦隊もののトッキュウジャーの黄色ヒロインだったりして、馴染みがあったり。というか絶狼の公開時期が2年前で、トッキュウジャーと同じタイミングなわけで、撮影のタイムラグはあるにせよ、頑張ってたんだなあ、と改めて思ったり。
TV版の絶狼を見る前に、劇場版の予習もしておきたくなりました。

そして、絶狼絡みだけかと思ったら、窮地の彼女を助けたもう一人の布道レオが、やはり初代主人公の相棒だったり。ええと、2作目のパートナーで、天才魔戒法師にして、魔道具作成の達人でもあり、そして魔戒騎士でもある、という器用なキャラクター。
2話前のマユリのエピソードで、「雷牙の将来のために魔戒魚を用意した父親の親友の魔戒法師」というのが、おそらく彼なのではないか、と考えています。
絶狼とレオは顔見知りなので、今回の劇中でセリフにあった「あなた(ユナ)は、あの人の言ったとおりの人だった」というセリフのあの人は、まあ、絶狼なんでしょうな。
その意味で、今回の話は別作品のサブキャラ同士が共演して、共感し合った話ということで、かつ今後の物語の伏線にもなるのかな、と。

何だか、回が進むにつれて、仕込みが重層化していく感じがする烈伝ですな。

★テレビシリーズの世界観

実写版は今のところ5つありますね。

第1作と第2作がシリーズのメインとなる冴島鋼牙の物語で、
第3作と第5作が、別世界に仕切り直した道外流牙の物語。鋼牙と流牙の話には、今のところ接点が(全てをつなぐ、影山ヒロノブ声の魔導輪ザルバを除いて)全く見られないので、仮に今後、烈伝でリンクするようですと、大きなトピックと言えますね。
そして、第4作が鋼牙の息子の雷牙の話で、それをつなぐキャラクターが現状、執事のゴンザと、絶狼。絶狼のテレビシリーズが、雷牙の後の物語になるか、それとも鋼牙と雷牙の間をつなぐミッシングリンクになるかは現状不明ですが、どっちでも期待です。

で、今後、烈伝が誰にスポットを当てるか、にも期待したいのですが、
これまで主人公よりも脇役に焦点を、と聞いていたので、鋼牙や雷牙は出ないのか、と思ってましたが、梨杏の話で流牙が顔見せで出たので、冴島親子が出て来ても不思議ではないかな、と。

鋼牙、雷牙、そして絶狼の誰が出ても、物語としては盛り上がりそう。他には、鋼牙のメインヒロインであり、雷牙の母親のカオルとかは出そうですね。
魔戒法師の邪美、昨年の映画の闇狩り師・眉空(元は雷牙編のゲスト)、流牙の仲間の騎士2人(タケルとアグリ)にも期待しつつ、鋼牙の父親の冴島大牙辺りが出てくると、オオッとなりますな。

今のところ、毎回毎回が、登場人物だけでサプライズになって、今後がワクワクできる構成なので、シリーズを振り返ったり、今後に展開の予想をするのが楽しかったりしてます。

では、長くなったので、今回はこれにて。

Re: 5月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/05/09 (Mon) 22:06:57

 NOVAさん、どうもです。

●魔戒烈伝

 今回の主役二人、ユウナとカイはNOVAさんでも未見だったんですか。私の方でもネット検索で劇場版「絶狼」に出ていたということは分かったのですが、ユウナとカイについてはごく簡単なことしか分からず。助っ人に来た布道レオは、調べてみると主役級だったようで、双子の兄などについても結構詳しくネットに出ていました。

 法師であり騎士でもあるということで、最初はちょっと驚きました。女性は騎士にはなれない、という設定がシリーズ通してあると思っていましたし。ですが部分的な強化で騎士の剣が使えるだけ、鎧を装着はできない、ということで、設定との折り合いが付いているのかと納得できました。

 あんまり野放図に強いキャラ出しては、後々困りますからね。敵が強くなったら、法師+騎士で強化しちゃえばいいと安易に流れる危険性も。便利だが強いわけではないという存在なら、FFでいえば赤魔導士かな。右腕だけの強化という点では、昭和ライダーならライダーマンが類例となるでしょうか。

 今回の印象としては、「実力がいまいちで、気持ちだけが先走っているコンビ」といったところです。頼まれてもいないのに、助っ人に入った布道レオがかなりの格上に見えますし、ユウナへに対しては言葉こそ丁寧、敬意がありますが、なんとも「どうも見ちゃおれん」という雰囲気を感じます。カイに対してはバトルで軽くあしらったことを隠さないような印象。

 私ではちょっと今回の人間関係が整理できなかったんですが、NOVAさんの書き込みから考えてみると、「絶狼(涼邑零、銀牙騎士)が布道レオにユウナとカイの様子を見て来るよう頼んだ」といったところでしょうか。で、第2話では魔戒魚を描いたのも彼であると。

 となると、布道レオというキャラクターは牙狼関係者、特に将来が有望な若者に対する教育、サポートを担っている、ということになりそうです。もしかすると、他の回でもレオの痕跡があったりしたのかも。

 烈伝で劇場版を含む作品間のクロスオーバーをさらに仕込んで、それを活かした絶狼TV版が出てくるのだとすると、かなり面白そうです。仰る通り、なぜか1クールらしいですが。絶狼と銘打つものの、スポットを当てるのは烈伝で取り上げたキャラクターになるからかな、という気もします。そのキャラでは2クール引っ張るのは難しい、という制作の判断かも、とか。なんにせよ、実験的な要素があるんだろうと予想しています。

●シビルウォー

 いやはや、ご紹介・解説を拝読したものの、なかなか一筋縄では分からず、ネット検索したらウィキペディアの記述だけで、膨大な背景があり、情報量に圧倒されそうです。

 考えてみれば当たり前で、各キャラクターはそれぞれフィクションとしての古い歴史、世界観を持っていて、彼らがそのまま集合してきたようなものですから、それだけでも大変なものです。そこへさらに、合理的になるような関連性を持たせているわけで、受け手としてこれだけ混乱しそうになるなら、作り手の苦労は相当なものがあっただろうと思えます。よく破綻せずにまとまったもんだ。

 テーマとしては「自由と秩序のバランス、ジレンマ」といったところでしょうか。ヒーローは確かに悪を滅するものの、悪だけ倒せるわけではなく、戦闘の余波などで市民に被害も出してしまう。だけどヒーローを悪同様に倒したり、取り締まったりしてはかえって悪に利する。じゃあ国家の責任においてヒーローに活動してもらいましょう、だから国家の管理に従ってね、法も定めるし、といったところでしょうか。

 ところが、アメリカでは市民が武装する権利を憲法が保証していたりして、法と秩序を護持するのは自由な市民であるという意識も強くある(ようで)。正義執行の根源は個人の自発的なものか、共同体の合意(≒国家管理)によるべきなのか、というジレンマが生じるのでしょう。これが日本でヒーロー集結があったとしたら、あまり表面化しない葛藤みたいな感じです。

 そういう根底でのジレンマを、洗脳によって悪に走った者に対する態度とか、対立を煽って復讐(私怨とみるべきか)をたくらんだ黒幕を絡めて仕上げた作品のようですね。この辺り、まだまだよく理解せずにイメージしてしまっていますが、TVで放映されるのに備えて、さらに予習が必要な感じがします。

 ともあれ、力の拮抗したヒーローが相争えば、案の定、チームは瓦解し、共倒れに近い状況になってしまうということですか。しかし、僅かな希望として、執行方法では袂を分かったとはいえ、正義、平和、安寧を求める点では志は同じ、というラストが描かれたようですね。

 しかし、今後またチームが結成されると。各ヒーローの関係性、共闘のあり方などを、再整理してきそうですね。小手先の調整ではなく、劇的にやってしまえといった感じなんでしょうか。破壊と再生/創造といったところですね。原作と映画版ではいろいろ変えるようですし、どう出て来るか、結構面白そうな感じです。

 その前の別の映画では、バットマンとスーパーマンの対決なんて、ちょっと想像できなかった組み合わせも出ました。アメコミヒーローはなんとなく眺める程度だったんですが、ちょっと勉強してみようという気になってきています。

●スパイダーマン

> プレ・ラーリオスにおける「ロイドみたいなキャラ」

 これでキャラクターイメージ的によく分かりました(^o^)V。ということは、先日にTV放映されていたアメイジング版とはちょっと異なるようですね。もっとも、アメイジングでも敵が有名人だったら、どうなっていたか分からなさそうな面もありますが。

 映画のCMではキャプテン・アメリカの盾を奪い取るシーンがありますが、敵に対する怒りの行動だと思っていました。「奴の象徴を奪ってやるぞ」といった、軽蔑を行動で表す感じですね。実は「スゲー、キャプテン・アメリカだぜ、その盾だぜ!」みたいなノリだったんでしょうか。そう考えると、なかなか面白いです(^^;。

> アイアンマンが必殺シリーズの中村主水の立場で、スパイダーマンがひかる一平の未熟な若者みたいになった

 これも個人的にはよくイメージできる例えです。スパイダーマンの(クロスオーバー世界での)位置づけ、立ち位置とともに、アイアンマンに見いだされて、アイアンマンに学んで伸びていくという感じといったところです。実見はまだなんで、いろいろ勘違いしてしまっているかもしれませんが。

 アイアンマンが大企業社長で大富豪、かたやスパイダーマンは高校生ですから、両者が共闘すると、仰るような感じになるのは当然かもしれませんね。

 いろいろ興味は沸いてきますが、映画館に行ったりソフト買うまでのモチベーションは今のところ沸いて来なさそう。TV放映まで待つことになりそうです。アベンジャーズ再結成の映画公開の時期に放映されるんじゃないかと思います。

 本格的な感想はそのときになりそう。でも、NOVAさんのさらに感想などを拝読するのは嬉しいなと。また気が付くことなどありましたら、書いてくださるのは大歓迎です。ネタバレでつまらなくなるタイプの作品ではないですしね(それにそもそも私はネタバレが気にならないということもあるし)。


 ……とNOVAさんのご感想、ご解説に触発されてあれこれと。アニメなどの感想もあるんですが、長くなってきたし、もうちょっと見溜めてからにしようかと思います。

Re: 5月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/05/15 (Sun) 02:05:01

牙狼烈伝のおかげで、週刊ペースの書き込みになってきた感じですが。

★烈伝

今回の主役は、最近DVDも出た媚空さんでした。
「闇に堕ちた魔戒騎士や魔戒法師を斬るのがお仕事」の彼女は、当然、騎士や普通の法師よりも強いということになるわけですが、
どうも、シリーズが進むにつれて、法師って強くなっていく感じです。

第1シリーズでは、魔戒法師の仕事はあくまで騎士のサポートで、騎士がホラー狩りに用いるアイテムなんかを作ったり、ホラーの呪いを解呪したり、いろいろ便利な役割なんだけど、ホラーに致命傷を与えることはできない感じでした。
その後、第2シリーズでは、レオがサポート役の法師として登場したわけですが、彼は騎士の家系の法師で、兄が鎧を受け継いだから自分は法師に専念していたのが、兄の死後に鎧を受け継いで騎士に転職したというか、兼職したという経緯があります。でも、この段階では、やはり法師単独ではホラーは倒せない格下的扱いだった感じです。
そして、TVの第2シリーズ以降に作られたDVD作品『レッド レクイエム』で魔戒法師でもホラーを倒すことはできる、と張り合う法師の少女・烈花(本作1話の主人公)が登場したところから、法師の強化が始まった感じです。

結局、烈花単独ではホラーは倒せず、主人公の鋼牙との共闘の末、倒したことになるのですが、
その後、『桃幻の笛』という劇場版作品で、第一シリーズから出ていた女法師の邪美と、烈花のダブル主人公の物語が展開。
で、実は、ぼくが牙狼のシリーズをテレビ作品以外で追跡してきたのは、ここまでになります。
映画見たり、DVD買ったり、と追っかけてたのですが、TVの第3シリーズが始まって、初代主人公・鋼牙の物語が完全に終わった段階で、テレビ以外の追跡を断念した次第。

よって、絶狼、劇場版牙狼翔、媚空が未見となりますね。今度のアニメのDIVINE FLAMEはどうしようかなあ、と考えている最中ですが。

ともあれ、法師強化の歴史ですが、「法師でもホラーを倒せる」と明確に言い放つようになったのは、流牙のパートナーの莉杏が最初だと思います。それまでの法師は魔導筆で術を行使する以外は格闘術だけで、騎士のような剣は持たなかったのですが、莉杏は魔導銃を武器にしているわけで、流牙たち未熟な騎士と張り合うだけの戦闘力を備えていた、と。

そして、続くTVシリーズの雷牙編(魔戒の花)で、媚空がゲスト出演し、設定上、「最強の魔戒法師」という形になります。
今回の話では披露しませんでしたが、劇場版では「瞳を合わせた相手の精神世界に侵入して、邪心ごと滅する技」を持ち合わせているようで、ある意味、チートなキャラ。ただし、邪心を持たない相手には通用しないようで、普通の人間や邪心克服した魔戒騎士などには、その能力は役立たない。それでも、普通に体術で戦えるだけの戦闘力は持っている、と。

一方で、雷牙編の時期に上映された絶狼で出てきた、前回の主役のユナが、シリーズ初の剣士ということになりますね。一応、父親が魔戒騎士ということで、父親の力を受け継いで剣を使用できるようになっているという設定ですが、そのうち、「部分的な鎧召喚」までは果たせるかも知れませんな。
まあ、女性キャラは無骨な鎧をまとわず、生身の体術でしなやかにホラーと渡り合う(しかも、結構強い)のもシリーズの伝統ですので、現状でも自分としては構わないのですが。

さて、次回のサブタイトルは「転校生」。
ええと、牙狼は学園ものではないですし、これまで学生キャラが出たこともないと思いますので、どんなストーリーになるか、誰が主人公になるのか、予想困難です。
ホラーがどこかの学校に潜んでいて、それに対して潜入捜査するために魔戒騎士の若い誰かが転校生に扮装して、慣れない学生生活を送るコメディー回?
いや、もしかすると、長い階段で男女がゴロゴロ転がって、精神が入れ替わるような話かもしれないけれど。

……などと適当に妄想していたら、「転校生」名義の鬱メールが来たりして(そちらにも届いたようですが)、ああいう文面ですと、受け取った人間にとっては「呪いのメール」みたいな物だとは、書いた人間は想像もしていないんだろうなあ(自分の感情処理で手一杯だろうし、後から恥じて反省することもないと思うし)
まあ、こういうのはうまく処理して呪詛返しなり、呪詛祓いなり、できたらいいんですけど。

自分としては、「車田ファンにはあるまじき、誇りの欠片も感じられない駄文なら、二度と送るな。今後、命燃やして誇り高く生ききる覚悟ができたなら、その上で話に付き合う」という趣旨で返しておきましたけど。
K.Kさんの方も、何やら返信を返したようですが、うちにも届いたメールの内容は何故か本文が読めなかったので、差し支えなければ、自分宛てに再信、あるいは、この場での要旨披露などお願いできれば、と。

★マーベルヒーロー

うちがこのシリーズを追いかけ始めたのは、2012年のアベンジャーズ第1作からですね。
そこから、改めてアイアンマンや、マイティー・ソーをチェックして、予習や復習をした、と。原作コミックも、アベンジャーズ第1作の映画公開に合わせて、シビルウォーや異色作マーベルゾンビーズなどの邦訳版を見かけたので買って、適度に分かったつもりになった、と。

今から映画メインで追いかけるなら、まずは「アイアンマン」の一作目がお勧めです。
理由は、アイアンマンが今のアベンジャーズの中心人物の一人で、このシリーズの第1作でもあるから、前情報なしで映画そのものを楽しめるからです。
今回のキャプテンアメリカとの対決劇でいうなら、キャプテンが「古き良きアメリカの理想」を象徴するキャラで、アイアンマンが「今のアメリカの現実」を象徴するキャラ、という対比にもなってます。
キャプテンの背景が、戦争、国家正義、友情、自由であり、敵が悪の秘密結社ヒドラ、そして、その残党との戦いであるのに対し、
アイアンマンの背景は、テロ、兵器やメカにまつわる科学と経済、IT、皮肉めいたウィット、技術屋の未来と夢であり、敵もまたマッドサイエンティストによるテロと兵器、超能力兵士など。

とりわけ、アイアンマンの第1作は、テロに捕まった主人公のトニー社長が、最初のアイアンマンスーツを製作して脱出するところから、どんどんスーツをバージョンアップして行き、欠点を回収していく様子が丁寧に描かれ、メカ好き、ロボット好きとしても非常に楽しめた、と。
まあ、2作目以降は、割とマイナーチェンジに近く、「自社で段取り追って装着しないといけなかったパワードスーツ」が簡易携帯バージョンになったり、空中で落下中に装着できるようになったり、大量のスーツを遠隔操縦できるようになったり、どんどん派手になっていくわけですが、第1作のハンドメイド感覚でスーツの機能をいろいろ確かめながら丁寧に作り上げていく映像の方が、技術開発ドラマとして面白いと思ったり。

アベンジャーズの次作は2年後と予定されていますが、その前に「アイアンマン」だけでもチェックしておくと、向こうの「大人向けヒーロー」のノリが分かるんじゃないか、と思います。
一方のバットマンとスーパーマンの方は、暗くて地味で、ヒーローらしい爽快感が欠ける感じですね。とりわけ、スーパーマン(マン・オブ・スティール)は戦い方が大味で「飛んで行って、敵にぶつかってドーンと吹っ飛ばして、時々、目からビーム」の繰り返し。まあ、その影響で建物が破壊されたり、映像は派手にも見えるのですが、その派手さはヒーローよりも怪獣映画のノリですね。

>スパイダーマン

キャプテンの楯をかすめ取ったのは、アイアンマンの指示ですね。
アイアンマン側としては、キャプテンを傷つけずに言葉で説得したかったんだけど、そのために自分の方が優位に立つ必要があった。だから、キャプテンに存在が認知されていない、新たにスカウトしたばかりのスパイダーマンに、不意打ち的に楯を盗ませた流れで。

もっとも、その後で、戦い慣れていないスパイダーマンがあっさり楯を奪い返されて、両陣営の全面対決になだれ込むのですが。

いずれにせよ、断片的な映像なら、YOUTUBEなんかの動画でもチェックできるので、そこから試してみるのもいいんじゃないかな、と。
逆に、アイアンマン見て、つまらないと思えば、多分アベンジャーズ全体が面白くないと思いますので(それぐらい、物語世界におけるアイアンマンの比重が大きい)、今後、追いかけるかどうかの判断基準にもなるか、と。

Re: 5月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/05/15 (Sun) 06:20:55

 NOVAさん、どうもです。取り急ぎ、以下についてだけ。

> K.Kさんの方も、何やら返信を返したようですが、うちにも届いたメールの内容は何故か本文が読めなかったので、

 文字化けしてしまったんでしょうか。ともあれ、先方のメールと私の返信をぎゅーっと縮めて2行にすれば、以下のようになります。

転「ポリープ取ったら、医者に良性腫瘍だったって言われたー! ガンなんだ、もう死ぬすぐ死ぬ、暗いよ狭いよ怖いよ(ぎゃーぎゃーぴーぴー)」
私「良性腫瘍はガンではないわっ! 悪性と良性の区別もつかんのか、ボケ!」

 まあ、医者の話も聞かず、得手勝手な妄想している奴の言ってきた話など、聞くに値しないのではありますが。

Re: 5月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/05/15 (Sun) 23:08:44

どうも、お手数かけました。
おかげさまで、再信いただいたメールと、それから転の人とのもう一つの不毛なやり取りまで確認済みです。
件の人との腐れ縁も、そろそろ8年になりますが、相変わらずというか、成長がないというか困ったものです。

メールが読めなかった理由については、おそらく昨日の土曜日に、我が家のネット通信をケーブルテレビから光通信に切り替えた影響かな、と推測しております。
文字化けではなくて、タイトルだけ読めて「本文がサーバーから送られない」との表記が出て、修復不能っぽかったので、こちらの書き込みついでにお願いした次第。
どうせなら、返信元のお騒がせメールの方が最初から読めなかった状態であれば、余計なことに気を紛わされずに済んだろうに。

ともあれ、通信関係の工事の必要から、連休辺りから、書籍とかDVDとかいろいろ整理もしておりまして、牙狼関連のDVDとか発掘もしつつ、時間を見て、再鑑賞するのも悪くないな、と思っております。そこで、改めて発見などあれば、この場での話題にもできますし。

あ、それと、今回の本題は、アニメその他のレス感想の方を。

★貞子

先日、ここで話題にした後で気付いたことなんですが、原作小説の方も、リングの新シリーズが出ていたんですね。
らせんの続編の『エス』と、ループの続編の『タイド』が出ているようで、まあ、『エス』の方は、こちらでも近年の映像作品の原作として挙げられていたのですが、ぼくがそれを小説のタイトルと気付くことなく読み流していたことを、後から知った次第。
『エス』と『タイド』は、また購入して読もうと思っていますが、今のタイミングが書籍整理でいろいろ処分を要していたので、即購入はできず。まずは身の回りを整えてから、改めて、ということになりそうです。

★マクロスデルタ

ウィンダミア人は寿命が30年ほどしかないとか、
それでも健気に頑張るフレイアとか、
ミラージュ教官は「天才パイロットのマックスの孫だけど、才能的には凡人であることに思い悩む、真面目な努力の娘」だとか、いろいろとキャラを掘り下げてますね。

そして、ヒロイン格としてスポットが当たっているのは、ワルキューレのメインを張っている美雲さん。
彼女が、マクロスFのシェリルみたいな役どころ、と。

マクロスの伝統は主人公に関わるダブルヒロインという思い込みで、年上系イコール「シェリル」という目でミラージュ教官を見ていましたが、
パイロットという立ち位置から考えると、クランとかカナリアさんに相当すると考えを改めたり。それにミラージュさんは、ゼントランの血が濃く出ているようで、耳の形がエルフ風で地球人と異なる設定。

一方、フレイアを初めとするウィンダミア人の外見特徴は、髪の先に付いている「星型の触角、ルン」ですな。これが光ったり、黒ずんだりするという独特の感情描写。
これまでのシリーズ作品になかった設定なので、なかなか面白いな、と。いや、設定を知るまでは、「何だか不思議な髪飾り」と勘違いしていたんですが、空中騎士団の男パイロット勢も頭に星を付けていたことで、ようやく種族特徴なんだ、と納得したり。エンディングにも歌われていたのに、最近まであまり気にかけてなかった次第。
なお、ネットでの作品評価を見てみると、あのルンとか、フレイアは「ちょうちんアンコウ」と呼称されているようで。

世界観的にも、今回は新しい見せ方をしているのですが、最大の違いは敵勢力と味方側の力関係かな、と。
これまでは、大体、地球側ないし移民船団側が、圧倒的な戦力を誇る強大な敵、あるいは未知の生物に対してピンチに立たされる物語。普通に戦っても勝てないので、歌の力で逆転、和解につなげるというパターンでしたが、
今回は、ウィンダミア側が勢力としては弱いので、少数の精鋭部隊と、破壊衝動をもたらす歌を使って、奇襲攻撃を仕掛ける側。一方、地球側の勢力の方が強大という逆転の発想だけど、本隊の大軍勢はすぐに応援に駆けつけられない状況なので、主人公の属する最前線の部隊が現状、ワルキューレを主軸に防衛戦を展開している状況。

まあ、ロボット物のお約束では、主人公の所属する基地とか母艦とか街に敵が攻めて来るので防衛のために戦うことで、「攻めてくる敵は悪、守る主人公が善」という物語構造があるわけですが、
ウィンダミアの立場から見れば、自分の星に侵攻する地球勢力に対して、レジスタンスを試みているという大義名分があって、こういう「主人公と敵対する側が小国で被害者でもある(そのための過剰防衛的なテロ活動)」という構図は、マクロスシリーズでは初めてなわけで。

そのために、物語の作りも、ウィンダミア側にも感情移入するようにキャラ描写されていて、今後どうなるのかな、と。

ジョジョと、UCは現状、語ることはあまりないというか、自分にとっては知ってる話なので、再発見することもなく、話題を深めにくいのが現状。
食べたことのあるカップラーメンを普通に美味しくサクサク食べて、ごちそうさまでした、と言ってしまえば、それ以上、語るまでもない。そんな視聴感が続いている、と。

とりあえず、今回はこんなところで。

Re: 5月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/05/18 (Wed) 14:04:13

 改めまして、視聴番組の感想などをば。
(禿げ頭を撫ぜつつ白髪になる心配をするかのような件の人物はもういいや。)

●魔戒烈伝

 媚空と謎の刺客の話でしたね。刺客の黒幕は声だけの出演、逃げ出した刺客を襲った黒幕の手下と思しきのは、いわゆる戦闘員のようで無個性と。

 媚空はCMだけからですが、闇斬師ということは分かるものの、刺客のエリカはどういう組織に属するどういう人なんだかサッパリ分からず。後でネットで調べても、初出のキャラで、所属組織も初出らしい。

 謎の組織はホラーサイドではなさそうで、しかし闇斬師の媚空暗殺を狙っていることから、牙狼サイドの裏切者の組織なのか。もしかしたら、次シリーズ以降でホラー以外の敵を設定する種も仕込んだのかな、今回は。

 刺客が18号と呼ばれた印象が強く残り(はい、ドラゴンボール思い出してました ^^;)、最初に名乗った名前が印象に残ってませんでした。確かめるとエリカなのか。刺客とはいうものの、実力的には媚空に全く及ばすでしたな。何と言いますか、師が弟子に「好きな時に打ち掛かってくるがよい」と申し渡し、弟子が隙を突いたりと必死になっても、師は涼しい顔してことごとく一蹴してしまった、手加減までして、という印象です。

 しかも、刺客の直接の黒幕(なんか変だな、この表現)から救うことまでやっている。刺客は憎まれ口を利きつつも一礼して去ると。こういう流れだと、この刺客は、またどこかで出てくるパターンだよなあ、と思いながら観終えました。

 次回タイトルは「転校生」ですか。牙狼初心者の私でも、「学生が騎士や法師で出てきたとか、ないんじゃないの?」と首をかしげてしまうタイトルです。登場キャラクターの年齢層を広げる布石なのかな、とも勘ぐりたくなりますが、まずは観てのお楽しみと思っています。

● 魔戒法師

 ウィキペディアなどによると、魔戒騎士が登場する以前は、ホラーの体の一部由来の呪具みたいなもので、戦士がホラーと戦っていたとなっています。その頃だと、法師と呼ぶ必要もなかったのかな。ホラー退治の職種(?)として一つしかないから。その後、戦士が騎士と法師に分離、分掌したのだろうか。

 実写はTVの流牙第2シーズンからなもんで、魔戒法師は莉杏の印象が強いです。騎士並みに闘う法師ということになります。でも、その莉杏がシリーズ通して初めて、法師とてホラー退治に騎士に引けは取らないみたいなスタンスを表明したのですか。その辺りの事情をちょっと知りませんでした。

 そう言われてようやく、今シリーズでの騎士・法師ハイブリッド戦士の回の理解が進んだような気がします。「法師一本でもいいんじゃないのか?」という気もしていましたので。でも、対ホラー直接戦闘では、騎士>法師ということだったんですね。媚空がやたら強いというのも、牙狼世界観からすると、規格外に強いということになるんだなあと納得できる気がします。

 でもまあ、騎士と法師に分けた点について、下世話な話をするなら、制作サイドの都合として、女性騎士を出せという応えたくない要求に対する妥協として、女性の戦士として法師を設定したという話も漏れ聞きます。で、騎士でなく法師なんだから、鎧は着せないよ、と。

 前に、フィクションのサイボーグは男はゴツゴツしたメカで体を覆い、女は逆に体のラインを出すとカッコよく感じるといった話をした気がするんですが、よく考えると第2次性徴で現われてくる男女差を反映しているせいかもしれません。

 男は骨格筋が発達し、女性は適度な皮下脂肪と共に曲線的なラインになる。そこを強調すると、メカメカゴツゴツのサイボーグ男と、人間にできるだけ近いサイボーグ女となるのかもしれない、牙狼だと男は鎧でゴツくしたくなるが女は……、などなどと妄想は巡る(^^;。

 魔戒法師と騎士に戻りまして、じゃあなんで現在では法師単独では、なかなかホラーに太刀打ちできないのか、という点が気になります。なんとか理屈を考えてみると、昔は法師(や職掌分離する前の戦士)だけで退治できていたのは、ホラーとしてはザコクラスばかりが地上をうろうろしていたからではないか。

 そして牙狼戦士が積極的にホラーを駆逐していくと、それが進化の淘汰圧となり、ザコより強いホラーが繁殖するようになったと。それまでは、弱いが多産のザコホラーが多数いすぎて『食糧』が充分ではなかったため、強いが少産のホラーは眠りにつくとかしていたんじゃないでしょうか。無駄飯食い(?)のザコホラーがいなくなったので、それより強いホラーが目覚めて増えていくようになったと。

 そうなると、魔戒戦士側も強力な武器を扱う強い者で対抗するしかなくなり、魔戒騎士が登場するようになると。だとすると、このまま手あたり次第ホラー退治していると、今はラスボス級のホラー(ラダンとかルドラとか)も、普通に多数、地上をうろつくようになるんだろうか。まあ、千年とか万年の後に、ですが。(いかん、妄想を止めなければ……)

●アイアンマン

 マーベルヒーローズ入門にはアイアンマン1作目からがお勧めとのご教示を受けて、ちょっとネット検索してみると、「マーベル・シネマティック・ユニバース」なるヒーロークロスオーバーの第1作が「アイアンマン(1)」となっていますね。

 確か、映画アイアンマン1(から3まで)はTV放映されたのを見たはずなんですが、あまりはっきりと記憶には残っていません。30分枠のTVアニメ化もあって、それも観た気がするんですが、やはり思い出そうとすると、どうも印象が曖昧。たぶん、その頃はアメリカンヒーローにあまり興味がなかったのかもしれません。ずっと古く、映画スーパーマン1(1978、クリストファー・リーヴ主演)だと印象が強かったんですが。

 とはいえ、大富豪の社長が自ら制作した強化スーツで、というコンセプトだけははっきり印象に残っています。しかも、確か自分の会社の製品(軍事)で重傷を負うと。そこからがどうも……あっちこっちで戦いながら……えーっとどうしたっけ。強化スーツを改良していくってところは、まあまあ興味を持てたと思うんですが、いかんせん私はソフトウエア系技術屋(ただし「元」)で、ハード音痴な面もあり、理解し損ねた部分もあったんじゃないかという気がします。

 この映画が「マーベル・シネマティック・ユニバース」なるアメリカンヒーロー共通世界なる壮大な構想の口火を切る映画だと認識していたら、当時の私がアメコミに対する興味がそこそこでしかなくても、もっと熱心に観たかもしれません。今後もこの構想下での映画は連作されるようですから、またTV放映してくれないかなあ。こういう後悔、以前に指輪物語でもしていたり(こちらでNOVAさんの解説に触発されて、ですね)、まさに後悔先に立たずです。

●スパイダーマン

 なるほど、CMで見ることができた「スパイダーマンが盾を奪い取るシーン」って、アイアンマンの指示だったんですか。あのシーンを見ていて、「このスパイダーマン、アメイジングで観たスパイダーマンより、なんか可愛らしい顔になってるような」という印象を受けました。気のせいかもしれませんが。アメイジング1・2TV放映を視聴してからかなり後、その前のシリーズのスパイダーマンを深夜でTV放映していたことを知ったんですが、放映後でまさに後の祭り(;_;。

 ある時点で観て「そんなに面白くないな」だったのが、ずっと後にまた観ると「面白いじゃないか」となることが、私の場合ですとよくあります。その逆もあります(「あれ、これって非常に面白かったはずなんだけど……」)。あまり興味が沸かなくても、とりあえず録画・保存しとくって、大事なのかもしれません。観る値打ち充分あり、となれば有料サイトという手もあるし(近所のレンタル屋、絶滅してしまいまして)。

●アニメ

 マクロスデルタは、マクロスシリーズで私が苦手としている要素が前面に出ているようです。歌ですね。ただし、歌が物語上は重要なものである、という点ではありません。もっと演出的なことで、「歌がBGM的に使われると集中できない」ということです。歌詞に注意が逸れちゃうですね。特に台詞と被るといけません、聞いた台詞をすぐさま忘れてしまったり。

 物語としては、ウィンダミアの策謀が徐々に明らかになったりと、興味が持てる内容になってきています。アイドル的なスター街道まっしぐら物語だったらどうしようかと思ったりもしていました。NOVAさんも今回最初に仰った、「寿命が約30年」という辺りも、アイドルもの路線の重要な布石かもと勘繰ったりしましたし。どうもそうではなく、二つの勢力の闘争をまともに描く気らしいなと感じ取れ、最後まで真剣に観られる感じがしています。

 ガンダムUCは、UC年表的なものを見ても、番組そのものからも、ガンダム1stをモロに受け継いでいる印象です。これをもう一度好きになれるかどうかは不明です。いったん、こういう作風が嫌いになった時期があり、その後は同じ作風のをほとんど見ていないもので。

 ちょっと注目しているアニメがありまして、「Re:ゼロから始める異世界生活」というものです。異世界に飛ばされる、中世風で魔法と剣、死んだらリセットしてやり直し、ということから、「またこーゆー悪い意味でゲームのノリのラノベ的なやつかよ」(実際、ラノベ原作)と思ったんですが、意外に古典的なベタさがありました。

 主人公の少年(例によって高校生くらい)の成長物語で、最初は極めて情けないヘタレの主人公、艱難辛苦いろいろあり、観ていて悔しくなるくらいに被害者続出のピンチになってから救援到着&逆転等々、といったところですね。少年ジャンプの標語でしたか、努力・友情・勝利みたいなベタさです。ああ、駄目だ、安いベタさと分かっていてもハマる自分が情けないような嬉しいような(^^;。

 しかしそれよりなによりジョジョです。原作をきちんと読んでいないせいで、初めて知ることも多々ありまして、「小林玉美」です。こういうキャラクターが、もう大好きでして。精神の半分が卑怯、残り半分が姑息でできていて、その二つを支える土台の心がセコさでてきている、とでもいうようなキャラクター。で、幸いにして(?)不幸体質なので、大したことはできはしないと。なんと申しますか、猫が必死に何かしているのを眺めているような気分になります。

 次の回の「間田敏和」も相当なもんですが、似ているようでコイツは見てて腹が立つという、自分でもなんでこうも違う印象を持ってしまうのか、よく分かりません。とにもかくにも小林玉美の回が、最近観たアニメでは最も印象深い。いや、実際にこんなのがいたら、絶対に付き合いは避けたい、見かけただけで逃げ出したくなるタイプですが、もちろん。猫だと、是非にも撫ぜくなるんですが。

Re: 5月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/05/21 (Sat) 11:55:39

昨夜の「烈伝」が思いがけず面白い話に仕上がっていて、それの感想をば。
加えて、昨夜は整理発掘したDVD「レッドレクイエム」を見て、いくつか記憶違いに気づいたこともあって、それの訂正なんかもしたり。

★烈伝

タイトルの転校生。
主役は、テレビ版のゴールドストーム翔で、魔戒法師ガルドの妹として登場したハルナちゃん。兄に「お前は体が弱いから法師として戦うことは難しい。だから普通の女子高生として一般社会で生きていったらいい」と勧められて、短い学園生活を経験するという内容。
前回の媚空が最強クラスの法師とするなら、今回のハルナは最弱クラスの法師。基本的に戦闘要員でないはずの彼女が、学園に降りかかったホラーの脅威からどう立ち向かうかと思えば、戦闘で活躍したのは、秋月ダイゴ先生。

生徒に化けたホラー「教師が生徒に暴力を振るっていいのかよ」
ダイゴ(気にせず殴って)「大勢の命を食らって、学園の子供までも犠牲にして、そういう言い草は教育に対する冒涜だ。断じて許しておけん」

何だか古風な体育教師っぽいダイゴさんがどこかコミカルながらもいい味出していましたな。「無頼漢」に出たワタルにも通じるノリかと。
ゴールドストーム翔の視聴時(昨年の今ぐらい)では、「単独でホラーを倒すスピンオフ作品が出ないかなあ」と思っていたので、今回の話で自分の希望が実現した感じ。

ハルナの方も、慣れない女子高生生活が初々しく描かれ、しかも基本は男勝りな女性キャラだらけの魔戒法師の中にあって、ちょっとした術は使えるけど戦闘訓練は受けておらず、ほぼ一般人程度の感性と能力でしかない彼女が、自分の友人を守るためホラーとの戦いを決意する様子が「学園退魔ドラマ第1話」的な雰囲気で面白かったり。
そして最後は、一般的な女子高生生活よりも、それを影から守る魔戒法師としての自分の使命を実感し、学園を後にするハルナ、で幕を閉じる、と。
まあ、ゴールドストーム翔では、決して出番の多くなかった彼女が、こういう形の主役に抜擢され、健気な可愛さを堪能できようとは烈伝様々だなあ、と感じ入ったり。

次回は、またも二本立て。大掛かりな話になり過ぎず、小粒な掌編で適度なキャラ描写に期待です。

★レッドレクイエム

烈伝の今回の話に不満があるとすれば、牙狼本来のアクション要素が(ダイゴの戦いでなくはないとは言え)希薄だった点。
でも、そちらはDVD視聴でその辺は補ったので、問題なく充実した牙狼の夜だった、と。

そして前に書いたことの勘違いに気付きます。
「レッドレクイエム」はテレビ版第2部の後に作られたと書いていましたが、第2部の半年前でした。ええと、先に劇場公開されていたんですね。
自分がこの作品を見たのは、DVDになってTVの第2部の後からだったので、そういう時間感覚でおりました。

ついでに、前回「媚空」のDVDが「最近出た」と書いてましたが、これも発売は6月なので「もうすぐ出る予定」が正解。
いろいろミスってしまったのを反省しつつ。

さて、「レッドレクイエム」は魔戒法師・烈花のデビュー作で、よって順番としては「レオ→烈花」ではなく、「烈花→レオ」ということになりますね。
そして、烈花の登場辺りから、騎士よりも法師の方にドラマや設定の焦点が映っているのも事実で、その延長に今の烈伝もある感じです。もう、騎士よりも法師主演の回が主流なもので。そんなに女性キャラばかり撮りたいのかよ、と言いたいですが、別にそれで見る方もヒロイン萌えに満足しているのでいいのかな。

まあ、噂によると前半が法師メインで後半が騎士メイン、そして、やはり烈伝は1クールっぽいという話も聞くので、今回が折り返し地点になるようですが、
やはり自分は初代主人公、冴島鋼牙の姿が久々に見たいですな。レッドレクイエム見て改めて思ったのが、成熟した黄金騎士として風格あるなあ、と。
もちろん、過去の映像作品を見るのも一興ですが、その後、年を重ねた現在の姿を見る機会もあれば、と。
初代牙狼って、シリーズが続けば、初代ウルトラマンや仮面ライダー1号と同様に伝説化されますし、自分にとっての牙狼の格好良さは鋼牙のクールさに尽きますので。流牙も雷牙も若さ、未熟さが強調された主人公なので、その成長ぶりを楽しむのは別として、黄金騎士としては何か物足りない、という思いが付きまとって。

まあ、鋼牙はストイックで面白みのないキャラという評価もありますが、その寡黙っぷりを補うお喋りな指輪がザルバだったり。鋼牙とザルバの互いに皮肉を飛ばし合う対等な相棒っぷりが好きで、その後ザルバは各シリーズに登場してるけど、未熟な主人公を挑発する口の悪い師匠になってますから。

あと、マユリの回で登場した魔戒魚ですが、もしかすると、それを作ったのは烈花の可能性も高いなあ、とレッドレクイエムを見て感じました。
「雷牙の父さんの親友の魔戒法師」ってことで、レオのことだと思い込んでいましたが、烈花も魔戒魚召喚の術を使っていましたので。
もっとも、烈花は鋼牙にとっては昔、お世話になった先輩魔戒騎士の娘ということで、同格とは思ってなかったですが(生意気な妹分って感じ)、まあ、烈花が背伸びして鋼牙に追いつこうとしている感じだったのが、その後、息子たちの世代にとっては十分成熟して「同格の親友」みたいに扱われるのかも、と。

★アメコミヒーロー

まあ、アイアンマンなんかは人気作なのでまた、そのうちテレビでもやるだろう、と期待しておいて。

自分も映画のアベンジャーズ以前は、あまりアメコミヒーローに興味を持ってなくて、90年代から話題になっていたXメンなんかは、流れに乗りきれず、断片的な知識だけ。

で、最近というか先週の火曜日深夜から、朝日放送で「ザ・フラッシュ」というヒーロードラマが始まったので試しに視聴。
粒子加速器の実験の失敗で生じた落雷を浴びて、高速走行できる能力を得た主人公が、同じ実験の余波で超能力を会得した犯罪者と戦う物語です。

主人公は父親が無実の罪で服役している科学オタクで、幼馴染のヒロインの父親が刑事さん。刑事さんは主人公の父親の逮捕にも関わってはいたものの、息子の主人公を気の毒に思いながら後見人の立場で面倒みている。主人公の科学知識を見込んで捜査協力をしてもらっているものの、頭が固くて、父親の無実を信じている主人公に対しては「気持ちは分かるが、現実を受け入れるんだ」と頑なな立場。
粒子加速器の実験が失敗した大事故のせいで、世間からの評価が失墜した博士とその助手たち(ヒーローオタクの装備発明家と、情報工学系の才女)が、主人公の超能力に気付いて、高速移動に耐えるスーツとか、超能力犯罪の情報収集のサポートをする役どころ。
第1話で、天候操作できる悪役との戦いを経て、恩人の刑事さんを危地から救出して、正体までバレた主人公は、「娘には正体を明かすな。巻き込みたくない」と釘を刺されながらも、「父親の件は、もしかすると君の言う通りかもしれない」と主人公を信じなかったことを謝罪。

まあ、その無実の罪というのが、「落雷の中から現れた怪人の手で、母親がショック死」というもので、現場にいた父親に嫌疑が振りかかったもの。怪現象に現実的な説明が付かず、怪人の話を訴える主人公の証言も、当時は「父親の母親殺しを見て錯乱した子供が現実逃避のために見た幻覚」という形で処理された、と。

いろいろとドラマの材料をこしらえつつ、ラストで主人公を支援するはずの博士が、「落雷の中から現れた母親殺しの怪人」かもしれないという描写でつづく。
この博士は、表向き、主人公のヒーロー活動を支援するように見せかけておきながら、その超人能力のデータを集めつつ、自分自身の陰謀を企てているという裏の顔があるようで、将来の対決劇が面白そう。

ヒロインは主人公のほのかな恋心に気づかないまま、ヒーローの「フラッシュ」追跡に夢中になりつつ、父親の部下のイケメンエリート刑事と恋愛中。
何だか報われない状況設定が今後どう転がるかな。

あと、この作品は弓矢で悪人を抹殺するアウトローヒーロー「アロー」と世界観を同じにするらしく、「超能力を得たことに戸惑う主人公が、別の街で信念のままに活躍するヒーローと出会い、教訓を得てヒーロー活動を決意するシーンがわずかながらに描写」されていた、と。
自分はアローの存在を知らなかったので、後からネットで情報チェックして補完した次第。
なお、この「ザ・フラッシュ」は、スーパーマンやバットマンと同じDC系列なので、将来はマーベルのアベンジャーズに対抗する「ジャスティスリーグの一員」として映画でも活躍するかもしれませんね。
とりあえず、第1話は悪くなかったし、日にちと時間帯的にはマクロスデルタの流れで見ることができるので、視聴を続けてみるつもり。

★ジョジョ

玉美と間田の違いを考えてみると、
玉美は「人の良心に訴えかける殺傷能力のないスタンド」で、間田は「人形の力で直接相手を傷つけようとしていた」という点がありますね。

あと、玉美は野良スタンド使いで、単独行動派。
間田の方は第3部で散々登場した「主人公たちを狙う刺客」。
主人公視点では、「小悪党」と「明確な敵」になるわけで。

まあ、間田の方も倒され方が呆気ないというか、第3部のオインゴ・ボインゴ兄弟のような「自分の能力に調子に乗って、一般人の恨みを買って自滅する」というギャグ落ちなため、憎めない小者の形で生き延びることになるわけですが。

さあ、次は第4部のヒロイン話ですな。オープニングを見て可愛いと思っていた初見の人の感想が楽しみだったり。この怖いけどギャップ萌えというのは、ある意味、化物語の原型かもしれない、と思いつつ。
何にせよ、康一くんの主人公っぷりがどんどん加速する時期、と。
仗助では表現できない「ヒ、ヒーッ」っていう、うろたえた悲鳴が普通に出せるキャラということで、相手スタンドの日常に潜む脅威が描きやすい感じ。
これが仗助だと、「こいつはやばいっスよ」とか言いながら冷静に分析する策士型ですからね。
康一くんは、ポルナレフ並みに動転してくれるので、動かしやすいんだろうなあ、と。

今回はこんなところで。

Re: 5月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/05/24 (Tue) 19:35:14

 NOVAさん、どうもです。

●魔戒烈伝

 サブタイトルが「転校生」って何だろうと思っていたら、なるほどハルナが体験入学ということでしたか。いや違う、普通に高校卒業する予定だったようですね。転校生と偽って入るから、というのがサブタイトルだったわけか。ダイゴも予め体育教師として潜入していたのは何の理由? ホラーだとすると、相当に周到な準備ということになりそう。つまり、ハルナの転校を含め、ホラー退治の作戦だったとか? そうでないとすると、実はハルナが心配な兄ちゃんのガルドが、ダイゴに面倒見てくれと頼み込んだとか?

 最初、すぐハルナにキレた天文部の部長、庇うイケメン同級生男子と、怪しげな雰囲気の人物が出てきますが、直後に女性ホラーが登場し、配管エンジニアらしき男を襲うと。今回のメイン敵を見せるのが早すぎるよ。一方ダイゴさん、今回の登場時は顔を隠されず、正体を隠す演出かと思いきや、すぐに顔が映され、ハルナにも知られてしまうとは。

 同級生の方は一般人ながらホラーからハルナを守ろうとし、部長、エンジニアはホラーに食われ、ホラーが擬態する対象になっちゃってたのか。このホラー、なんだかターミネーター2のT-1000みたいな奴ですな。T-1000も確か、殺害した人物に化けられるということだったかと(正確には、触ったものなら化けられて、人間の場合は殺害してしまう、だったか)。

 途中で、「あれ?」と思ったのは、真っ暗な理科室(なのかな?)に入ってみたハルナが照明をオンにすると、中にいたエンジニアが立ち上がって作業中だと告げるシーンです。真っ暗な中で作業していたって、なぜハルナは不審に思わなかったんだろうか。うかつな一面がうかがい知れるような気がしました(制作が意図しているかどうかは分かりませんが ^^;)。

> 生徒に化けたホラー「教師が生徒に暴力を振るっていいのかよ」

 仰るように、こう言われたダイゴはむしろ怒りを倍加させた感じでしたね。そう言えばダイゴは導師でしたか、教育者でもあったことを思い出しました。生真面目さが極まってコミカルにも通じるノリが出ていたという印象です。

 これも仰るように「無頼漢」のワタルに通じるところがありました。相手の言うことに影響されず、断固として為すべきを為すところですね。ただ一度、しかも30分2話のうちの1話だけ観ただけからの感じでは、ワタルだとちょっと違う対応をしそうな気もします。

 例えば、

ホラー「教師が生徒に暴力を振るっていいのかよ!」
ワタル「悪さした生徒が許して欲しけりゃ、やるべきことがあんだろ? そう、ご・め・ん・な・さ・い、だよ」
ホラー「おっおお、ご、ごめんなさい」(と頭を下げ、相手の油断を見てニヤリ)
ワタル「(物も言わず上から殴り倒し)駄~目~だね」

みたいな、さすがにそれはひどい的なことをしそう(^^;。今回のホラー、戦闘力的にはかなり弱そうな感じだったし、まっとうに怒るダイゴに倒されただけでも、まだマシか(何が?)。

 事件が一応解決すると、ハルナは自ら学校を去ることを決めてしまう。うーん、自分がいるとホラーが寄ってくるといった心配をしたからだろうか。だとすると、友達を作ることもあきらめたのかな。ある意味、他人思いですね。それと、今作で以前、莉杏が接触した人物の記憶を部分消去していましたが、今回はホラーを目撃した同級生の記憶は奪わず。もしかしたら、莉杏の場合と今回のハルナの場合で、行動の違いで性格の違いを表そうとしたのか、という気もします。

 バトル的には地味めでしたが、ドラマ的には結構面白かった回でした。次回は「絵空事」「試金石」ですか。意味深なサブタイトルですね。

●ハルナの学力

 授業風景で、体育は苦手、しかし何やら大量の数式を黒板に書いていて、かなりの学力はありそう。今まで学校に行ってなさそうですから、勉強も大変なんじゃないのかと、最初は想像したんですが、実は転校(実は入学)早々、高校の勉強程度は容易いものらしい。

 よく考えると、ホラーみたいなややこしいものと対峙する職種(?)ですから、高校程度の学力はもちろん、科目によっては大学レベル、もしかすると大学院の学識もあるんでしょう。

 何せ、ホラーそのものはもちろん、さまざまな状況での対処を求められそうですから。全てを実地の体験で学んでいたら、大変です。指導者がつきっきりになるのでない限り、失敗から学ぶことが多いからですね。被害者続出、死屍累々になりかねません。

 魔戒法師・騎士の学校的カリキュラム、教材がどんなものか、想像を巡らすのも面白そうな気がしました。まあ、瞑目して瞑想し、何かから以心伝心で伝わる、みたいに考えておくのがオーソドックス(?)なのかもしれませんが。

●レッドレクイエム

 実はこれ、ほんの先日に知り合いのつてあって観ることができました。NOVAさんがしばしば言及する冴島鋼牙を、ようやく私も垣間見たことにもなります。もっとも、烈花やラスボス(カルマ)の印象のほうが強かったかもしれません。

 それでも、冴島鋼牙というキャラクターはもう完成した騎士のようだ、という印象が強く残っています。「コイツに任せておけば大丈夫だろう」と思えるような風格ですね。実写として最初に観た翔編だと、流牙も相当に成長したキャラクターと思っていましたが、鋼牙と比較してみると、まだまだ成長途上だったんだなという印象になります。この辺り、だんだんNOVAさんの感覚が分かりつつある感じです。

 烈花は鋼牙にまとわりついて、減らず口を叩きつつも影響されて成長して行ったような感じに見えました。ラスボスのほうは、女性性を強調したデザインで、何と言いますか様式美みたいな印象でした。様式美であるからこそ恐ろしさを感じる、といったものですけれども。

●ザ・フラッシュ

 NOVAさんからTV放映が始まったとの書き込みを受け、「何だってー!」となりました(^^;。確か、以前に映画版をTVで観ているんですよね、しゅぱぱぱぱっと目にもとまらぬ速さで動けるヒーロー。相変わらずストーリーを覚えてないんですが、観てて気持ちいいヒーローという印象の記憶が残っています。

 今放映されているのは、それと同じなのだろうか。ともあれ、1話目は見逃したので諦めるしかありませんが、今夜のは予約録画入れてあります。次の書き込みで感想を書くかもしれません。とりあえず、NOVAさんの解説を読み返して予習中です。書き込みを拝読する限りでは、好みの話になっている感じがしています。

●小林玉美 vs 間田敏和

> 玉美は「人の良心に訴えかける殺傷能力のないスタンド」で、間田は「人形の力で直接相手を傷つけようとしていた」

 ああ、そこかもしれません。直接的なダメージを与えて来る、しかも人形にやらせて、という点が嫌悪感の原因なのかも。小林玉美は、「極めてたちが悪いが、余りにもせこすぎて、悪としても極めて小者然としてしまい、かえって可愛げすら出てしまう」みたいな感じといったらいいんでしょうか。

 そのセコさを思い返すと、康一との対決でも出ていて、、すごく大雑把に言えば、

玉美「ぎゃー耳元で叫ぶなー、やめないと嫌がることもっと言っちゃうぞー!」
康一「ぐわー、嫌なことまだ言うんなら、もっとうるさくしちゃうぞー!」

みたいな感じの我慢比べ。二人が耳を押さえ、頭を抱えてごろごろ転がるという、スタンドが見えない人からは(いや、たとえ見えていても)、「何してるんや?」みたいなものでしたし。(※イメージです、実際とは多少異なります)

> 康一くんは、ポルナレフ並みに動転してくれるので、動かしやすいんだろうなあ、と。

 ここ、いったん「えー、そこでポルナレフ持ち出しますか」と思い、すぐに「いや、その通りだわ」となり、しばらく笑ってしまいました。確かに、能力もメンタルも超人的な連中の中で、一人だけ一般人視点なのがポルナレフでしたね。言われてようやく意識しました。

●貞子 vs 伽椰子

 この映画、どうしようか、と今でも思案中。別の意味での「怖いもの見たさ」があるものですから。

 英会話学校でネイティブ講師(20代・男性、貞子、呪怨とも知っている)に、この映画の話をしたら案の定、「なんや、そりゃ?」といった反応が返ってきました。やはり案の定、「フレディVSジェイソンかて、全然おもろなかったんや」と言い、「日本の監督、何考えとんねん」と。(注:実際の会話は全て英語です)

 その通り、「だからこそ観てみたい気もするんや」みたいなところ。だがしかし、大コケして、早々にTV放映されるかもしれない。いきなり深夜もあり得るかも。と、心中でじたばたしております(^^;。

●その他のドラマやアニメ

・火の粉
 これ、期待してたんですけどね。隣に引っ越してきた元殺人事件の被告にして無罪判決を受けた男、正体は実は無罪判決は間違いだった殺人犯で、自分の押し付けた好意を少しでも断られると逆上してしまう。前の殺人事件も、贈ったネクタイが気にいられず、殺してしまったと。

 そこがどうだったかが不明なのが面白かったんですが。ばれてからは解くべき謎もなく、異常性だけを強調する演出になり、単調になってしまいました。もっとも、その殺人犯に惚れてしまった女性が、もっと薄気味悪い感じになってきて殺人犯が持て余し気味、そこだけはちょっと見どころな感じです。

・鎧武
 インベスに負傷させられると謎の奇病を発するとか、ヘルヘイムの有害性が明らかになってきたところ。なんか第2世代のライダーみたいのも出てきたみたい。複雑化しつつ、明らかになってくるものもある流れですね。いろいろな面で佳境に入りつつあるなと思って観ています。面白いじゃないかこれは、初回放送時に観とけばよかったよ、という感を深くしています。

・マクロス、UC、0083などはもうちょっと観てからという感じですね。まだ感想を言うには、いろいろ足りない感じです。

●歯をこよなく愛する歯医者さん(近況余談)

 定期的に同じ歯科に行くんですが、先日も行ってきたところ。そこの歯医者さん、どうも歯を抜くのが大嫌いのようです。ぐらぐらになって、どうしようもないような歯で、患者が「この歯、もう邪魔なんです」などと言っても、「いやいや、まだまだ大丈夫。ちゃんと生えてますから」と、何が大丈夫なのかよく分からないままに患者の求めですら拒否します。

 で、普通の歯医者ですと、歯を触ったり、レントゲン写真を見せたりしつつ、「この歯とこの歯がですね、かなり虫食いになってて」と説明するわけですが、かかりつけの歯医者は、「この『子』とこの『子』ですね、かなり虫に食われてしもうて可哀そう」などと言います。

 歯と呼ばず、子ですか、しかも可哀そうですか、となんか妙に感心してしまいます。雰囲気的には、猫好きが猫の説明しているみたいな、と言えば伝わるでしょうか。まあ、気楽に歯を抜く歯医者ではいけませんが(悪人に近いかも)、歯を猫可愛がりする歯医者も、なんだか善人過ぎて始末に困る感じです(^^;。患者より歯を大事にしてるような感じすらあるし。

Re: 5月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/05/28 (Sat) 14:36:23

レッドレクイエムを見てから後、いろいろ牙狼のシリーズを補完に努めた週でした。
ゴールドストーム翔の劇場版や、絶狼の劇場版をチェックし、前者はリュメ様やDリンゴとの最初の出会いを補完、後者はユナとカイン関連を補完した、と。
とりわけ後者は、絶狼のテレビシリーズにつながる可能性がありますので、と言いつつ、ユナたちが引き続き登場するかは未定ですが。

★烈伝

前半は、まさかの烈花&シグトの再登場。
まあ、今回はシグトの方にスポットが当たって、一般人との平和な生活に一時の夢を見る魔戒法師の純情が描かれたり。前話でのハルナの話に通じるものがあるか、と。
最終的には、ホラーとの戦いを未亡人の女性に目撃されて、恐怖されたために身を引かざるを得ないという顛末。これが莉杏だったりすると、一般人の記憶を消すという術が使えるのですが、シグトの場合はそれができず。

後半は、雷牙編(TVシリーズ3作目『魔戒ノ花』)の後日譚。魔戒騎士師弟の対決劇という形をとって、弟子が裏切りの師匠を斬った、と思ったら、それが精神世界での出来事で、「師匠の罪を断罪しつつ、師匠を乗り越え、かつ師匠を許した」という形のハッピーエンド。
一応、『魔戒ノ花』のストーリー補完をしておくと、ラスボスが植物ホラーのエイリス。以前に出たマユリがエイリス封印のための魔道具という設定で、主人公の雷牙がマユリをサポートしつつ、エイリスの発見と封印に向けてホラー退治していくのが物語の骨子。
そして、クロウは主人公のパートナー的な魔戒騎士ですが、その師匠であったエイジがエイリス復活のために動いていた裏切り者だった、という流れ。
エイジの愛する奥さんが病で死に、それを復活させるためにエイリスの力を利用しようとした、というのが動機。その奥さんと雷牙が幼少期に出会っていたというエピソードがあり、雷牙は行方不明の母親を思い出したりも。
また、物語の終盤で、実はエイリスが雷牙の両親の失踪に関わっている、という伏線もあって、来年公開予定の雷牙編の劇場版が、その伏線を回収するんじゃないかなあ、とも予想されます。

そして、エイジはエイリス復活の悪玉として行動していたのですが、最終的には改心して、エイリス退治のために共闘する流れ。ただ、改心した後の罪の償いがどうなったかが描かれていなかったので、その部分が今回、完全に補完された、と。
牢屋に囚われつつも、面会に来た元弟子の成長を喜びつつ、かたわらには亡き妻の幻が。ある意味、牙狼シリーズの悪役を演じたキャラとしては一番のハッピーエンドで、魔戒騎士の過酷な宿命を描くシリーズの中で、雷牙編が最も希望ある終わり方をした感じ。

★レッドレクイエム

K.Kさんも鑑賞された、とのこと。
タイミング的には、今回の烈伝前半にもつながって、ちょうど良かった感じですね。

この作品、今の視点で見ると、後の牙狼シリーズの雛形になった、と感じます。魔戒騎士というキャラを描いた、それまでの作品から話を広げて、法師にスポットを当てるようになったこと。
それまで、法師といえば「法術を使う武闘家」という原型があったのを、レッドレクイエムから「からくり道具使い」というスタイルも提示されたこと。
からくり道具の支援キャラといえば、今回のシグトが初になりますが、デビュー当時は道具の号竜の操作もままならず、烈花よりもさらに未熟さが強調されていましたが、今回の烈伝で「単独でも雑魚ホラーなら退治できる」までに成長した、と。

そして、レッドレクイエムの世界観で提示されたのは、魔戒法師はチームでホラー退治の仕事をこなすのが一般的ということですね。
それまでは、牙狼を始めとする孤高の騎士が単独でホラー退治をするような物語構成で、チームを組むのはよほどの強敵が現れた時の例外的な扱い。
でも、レッドレクイエム以降は、最低でも2人パートナーが常識になってたり。男女のペアという形では、烈花とシグト以降、流牙と莉杏、ユナとカインが後継者になりますか。まあ、男同士だと鋼牙さんとレオ、雷牙さんとクロウという組み合わせで黄金騎士の方が格上なので「さん付け」、そしてパートナーはボス格の人間と因縁があってドラマ上の主役、と。

★makaisenki

牙狼テレビシリーズ第2作にして、自分的には現状、最高傑作と評している作品ですが、レッドレクイエムの後で、後半のエピソードを再鑑賞しました。
前に見たのは、本放送で一度だけだったのですが、今回、レッドレクエイムの時間軸を勘違いしていた件で、他にも記憶違いをしているんじゃないか、と気になってしまい、ワタル関連とレオ関連のチェックを中心に。
すると、まあ、記憶違いの上に記憶の捏造とか混同とか思ったよりもあって、この場で書いてきたことも修正しないとな、と。

•ワタル

前に書いたのは「一匹狼で、鋼牙には従えない、と反抗」だったのですが、これが勘違い。
基本的に一匹狼なのは、強い魔戒騎士では当たり前なんですが、この人の場合、鋼牙に従えないのは当たり前で、「鋼牙の師匠の一人」だったんですね。その部分を完全に忘れていました。
14話で、この人は初登場。その際に、「ラスボスの仕掛けた呪いによって、闇の人格が発現。他の魔戒騎士を襲撃するという罪を犯してしまう」わけで、鋼牙にはこの人の追討命令が出されます。鋼牙の友人の魔戒騎士ダンことツバサが「闇に堕ちた騎士は斬る。たとえ、それが呪いであっても」と強硬派だったのを、鋼牙は「仲間の命は可能性がある限り、最後まで諦めずに救ってみせる」と宣言。
結果的に、ツバサは重傷を負いながらも、鋼牙を信じて、ワタルの闇からの解放を託し、鋼牙はそれを成し遂げることに成功。
ワタルはその回の最後で、鋼牙に問いを投げかけます。「どうして俺を助けたんだ?」 鋼牙は「仲間の命の大切さは教えてもらいましたから」と答える。
そこで、ワタルは初めて「鋼牙が自分の教え子だったこと」に気づく、と。なお、視聴者には、その時点でワタルが鋼牙の師匠だと分かっていないので、再視聴して初めてこの言葉の意味が分かる構成。

続く15話が、鋼牙の幼少期の修行エピソード。
鋼牙は一人の師匠に師事したわけではなく、物語が増えるに従って、いろいろな師から学んできたことが分かります。最初は父親の大牙から基本を学び、大牙が自分を庇って討ち死にした後(TV版第一部)、強くなるために烈花の父親から学び(レッドレクイエム)、その後、魔戒騎士の養成学校(短期集中の合宿みたいな形式)で仲間といっしょに鬼コーチのワタルから指導されているエピソードが第2部15話で描かれたり。
この際、「騎士の修行から脱落して一般人として生活する者もいるだろうから、生徒たちは本名を明かさず、ハチマキにちなんだ色名で呼称される」システムが語られ、鋼牙は「シロ」と呼称。仲間のヤマブキ、アカネ、ムラサキとの4人チームで、ワタル先生からの猛特訓を受ける、と。その際に、「仲間の大切さ」を学んだり、「ホラーに乗っ取られた騎士は仲間の手で斬る」と友人同士で約束を交わしたりするわけですが、そういうのがいろいろと伏線になって、後のクライマックスに通じるという大仕掛け。
このエピソードのラストで、合宿場が突然ホラーの急襲を受け、ヤマブキ、アカネ、ムラサキの3人はホラーに食われ、かろうじて鋼牙だけが食われる前にワタルの助けが入り、当のホラーを追い払うことに成功。これがワタルや仲間たちとの思い出という形で語られ、現在に時間軸が戻るわけですが、
成長して一人前の黄金騎士になった鋼牙の前に、かつての友人の仇のホラーが出現し、それを万感の思いで撃退する、と。友人の少年たちの魂が、鋼牙を祝福し、その回は「ワタルとの出会い」が語られるだけのエピソードで終わったと思いきや、実は「ラスボスとの因縁が描かれた回」だったことも最終話で明かされる、と。

死んだと思われたムラサキが、実はレオの兄のシグマで、伏線としては「魔戒騎士の修行をしながら、魔戒法師の術も使える」「チーム対抗競技で仲間を助けるために、術を使うという反則をしてしまう(大義名分のために規則破りも厭わない性格)」「腕の傷」「ホラーに襲われた際、食べられた瞬間に消失」(とっさに術を使っての瞬間移動で難を逃れた)などなど、最終回を見た後に見返せば、いろいろ伏線が張られているのが分かって、おおっと感銘できるのですが、テレビ放送だけで一回見ただけじゃ分かるわけないよ、と。
何せ、この回ではまだ、ラスボスの正体とか背景とかも、ちっとも明かされていないわけだし。
なお、鋼牙が腕の傷に気付いてラスボスがムラサキであることに気づくシーンとか、ラスボスが鋼牙を旧友のシロであったことに気付くシーンとか、全部、セリフで分かりやすく示されず、表情とかBGM演出とかで「察しろ」とでもいう扱い。自分も本放送では全然分からず、後からネットでの感想などで知っただけで、「ヘエ」と感心した次第。

改めて見ても、TVシリーズ第2部は密度が濃すぎて、当時のシリーズ集大成であると共に、今なお、最高峰に位置するかな、と。
それ以降は、主人公を変えての仕切り直し感だし、「巨大なラスボス倒して、等身大の超絶アクションでライバルとの決着をつけ、基本的には窮地のヒロイン助けて大団円」というのはエンタメとしての王道だけど、それを定着させたのは第2部ですな。

まあ、それだけにヒロインを助けられなかったアニメ版のレオンとか、雷吼のケースはなかなか異色だと思いますが。実写版に比べると、母親とか年上ヒロインを志向しているのがアニメ版牙狼の傾向になりますかな。

PS:牙狼だけで情報量が多すぎですが、他の作品は後日。ジョジョとか、フラッシュとか、鎧武とか、いい意味でネタは多いんだけど、牙狼熱が高まりすぎている現状。

Re: 5月の雑談スレッド(2016) - White NOVA

2016/05/29 (Sun) 00:19:59

連続長文書き込み、失礼します。
牙狼絡みの記憶違いの修正&追記は今月中に済ませておきたいもので。

で、この一個前の書き込みでもケアレスミスが。
雷牙編はテレビシリーズ第3作ではなく、第4作でした。3作めは、流牙のデビュー作の『闇を照らす者』です。

ついでに、次回の烈伝のサブタイトルは『青二才』。これに該当するキャラは、流牙編だと、魔戒法師のガルド(ハルナの兄)か、デビュー時の仲間の魔戒騎士タケル、またはアグリかな。
一応、媚空の話を除けば、冴島編と流牙編を交互に放送している感じなので、次は流牙編だろうと予想しています。というか、冴島編で青二才なキャラが思いつかない。本編での弟分キャラのレオとかクロウはしっかり成長した様子が烈伝で示されましたしね。

まあ、ここでアルフォンソとか、雷吼みたいなアニメキャラが出てくると、大番狂わせなんですが。

★布道レオ

で、レオです。
「兄の死後に鎧を受け継いだ」というのが完全に間違い。これを書いた時点で、レオの兄のシグマがラスボスであったことすら忘れておりました。
「鋼牙の旧友で死んだと思われていたムラサキがラスボス」ということは覚えていたのですが、それとレオの兄が同一人物だという事実が抜けていたり。

実際は、シグマとレオの双子の兄弟のうち、兄が優秀で騎士と法師の両方の技能に卓越していた。そしてレオは兄の優秀さにコンプレックスを抱きながらも、追いつこうと努力を重ねていた形になります。
しかし、二人の父親は自分の後継者に、シグマではなくレオを選んだ。理由は「シグマに魔戒騎士の、守りし者としての心の資質に欠けるところがある」から。プライドを傷つけられたシグマは失踪。レオは、鎧は兄が着るべきとの想いで、自ら封印、法師としての修行に専念する、と。結果、兄ほどではなくても魔道具作りの天才と称されるまでの精進を見せる、と。

その後、シグマは「全ての魔戒騎士を殲滅して、魔戒法師が守りし者として称えられる世界」を目指し、また、「全てのホラーを殲滅させるために、巨大な魔導機械のイデア製造に力を注ぐ」ことになります。
そして、赤い仮面を付けた謎の法師として暗躍し、鋼牙たち魔戒騎士に「破滅の刻印」を付与。この刻印は鎧召喚のたびに生命力を吸い取り、やがて死に至らしめるもの。物語の前半は、「破滅の刻印」に体をむしばまれながら、1話完結でホラー退治を続ける鋼牙や零(絶狼)たちの姿が描かれ、1クール過ぎた後半から物語が大きく動いていきます。

仮面の男の赤仮面を剣で弾き飛ばすと、そこには仲間のレオと同じ顔が。レオが実は黒幕だった? との疑念を経た後で、暗躍する兄の動きを探っていたレオが、鋼牙の窮地に駆けつけて魔戒騎士ロードの鎧を召喚、兄の野望を止めるべく、鋼牙や零に布道家の秘密を語るところからクライマックスの決戦に突入。
終盤で、「破滅の刻印」の呪いを解除、全ての魔戒騎士の命を救った鋼牙とレオ。しかし、シグマの腕の傷から旧友のムラサキであったことに気づいた鋼牙が隙を突かれ、シグマに囚われ、イデア起動の生贄にされることに。
鋼牙を助けるために、零やレオ、魔戒法師の邪美や烈花、そしてゴンザや恋人のカオルが集結し、鋼牙をイデアの枷から解放します。しかし、イデア起動の原動力として使われていた強力なホラーの骸が覚醒し、イデアを乗っ取り、さらにはシグマをも吸収、「ホラー殲滅の兵器として作られたものがホラーの群団を率いて、世界を蹂躙」するために動き出す、と。

イデアを止めるために、鋼牙たちが激闘を繰り広げる中、全ての魔戒騎士や魔戒法師が応援に駆けつけ、クライマックスのスペクタクル大決戦。
この際、ワタルやツバサの到着が遅かったこともあり、自分がワタルとツバサのセリフを混同して記憶していたこともあって、「ワタルは鋼牙にはすぐに従えず、反発していた」と考え違いしたのですが、実は「二人とも重傷を追っていて、戦線復帰が遅れた」だけだったんですね。
零、レオ、ワタルが鎧をまとって鋼牙のサポートをし、ワタルが倒れて戦闘不能になったところを補うべくツバサが参入するという流れ。

そして、イデアへのとどめは主人公の鋼牙が指すわけですが、
イデアから解放されたシグマが、もはや朽ちかけた体で、鋼牙への最後の戦いを挑みます。兄を自らの手で倒して、蹴りを付けようとするレオですが、それを制止した鋼牙。

シグマ「弟が兄を殺すのを忍びないと思ったか。甘い、甘いぞ、冴島鋼牙」
鋼牙「違う、お前を斬るのは俺の宿命。遠い日の俺自身の約束だからだ」

なお、15話での幼少時の修行時に流れた「友達の歌」があったのですが(のどかな童謡めいた曲)、シグマと鋼牙の決戦時に流れたBGMがその曲の激しいアレンジバージョン。意識して聞かないと分からないけど。
そして鋼牙がシグマを斬ったと同時に、シグマの剣は鋼牙のお守りを斬り飛ばすのですが、そこでシグマの目が大きく見開かれます。そのお守りは、昔、ワタルが教え子たちに「仲間の絆」として贈ったもの。
道を誤った自分を倒したのが、憎むべき仇敵の騎士ではなく、ホラーに食い殺されたと思っていた仲間の一人だったことを悟ったシグマは、自分の魔導筆を弟のレオに放り投げて、安らかな表情で散って行きます。

こういう顛末がセリフなしで、映像とか役者の表情なんかで暗示的に示されるのだから、改めて奥が深すぎると感じた次第。
なお、最終話のエンディングソングが、のどかな「友達の歌」で魔戒騎士や法師の平和な日常が映し出されるわけですが、視聴当時は「何でこんな童謡で締めるの?」と演出意図が分かってなかったり。

……とまあ、記憶の修正とか、ミスの手直しのついでに、テレビ版第2シリーズの顛末をまとめてみましたが、改めて感無量、と。

ともあれ、ここで烈伝をきっかけに牙狼の旧作の話をしていなければ、もう一度見ようという気にはなっていなかったので、話に付き合ってもらっていることに感謝を表明しつつ。

PS:次はK.Kさんのレス、あるいは月代わりの新スレを待って、他の話題を書き込むつもり。

Re: 5月の雑談スレッド(2016) - K.K

2016/05/29 (Sun) 14:17:46

 NOVAさん、どうもです。魔戒烈伝で話したいこと、機会が増えていて、楽しいですね。

●魔戒烈伝

 前半パートの絵空事。再登場の烈花は第1話に出ていましたが、メインはシグトですか。シングルマザーと幼い娘と出会ったことで、平和な暮らしを垣間見て、一時の夢に浸るも、一般人からすればホラーと関わる男は怖いと無言の拒否をされ、身を引き、またホラー討伐のみの生活に戻ると。

 ただ、あの母親は嫌悪まではしていない雰囲気でしたね。シグトは惚れたのか、慕ったのか、それとも本来は子ども好きの性分なのか、ちょっと不明。未練を断ち切ったようなことを言いつつも、ちょっとべそをかく可愛げを見せていました。なるほど、平和な暮らしなど、魔戒の者には絵空事ということでしたか。

 レッドレクイエムでも出ていたと思うんですが、今回登場したメカニックと見える4足の対ホラー兵器、調べてみると魔戒獣と総称されるものらしいですね。結構強力な感じです。前アニメだと、星明が母親を封印しつつ、古代戦車みたいなのに変えていましたが、それの現代版なのかしらん。サイズは小さく、エネルギーは大きくなっているようで、ここまでメカっぽいと、操るのは魔戒法師というより、魔戒技師と呼んでもよさそう。

 後半パートの試金石。NOVAさんのご説明により誰がどうしてこうなっているかが分かりました。さらに調べてみたことと合わせて、番組を見直してみて、ようやく飲みこめてきたところです。クロウと、その師のエイジのその後ということでしたか。

 エイジは魔戒の者として高位に列せられるほどでありながら、愛する者、アカリの死は受け入れられず、命を救う、さらには復活させるために、闇に堕ちたということなんですね。しかも、ラスボス級のホラーを復活させてしまうほどの。そんなエイジを師たるといえど許すまじとして、クロウが一騎打ちを挑むという(既存シリーズとの整合性が「?」な)展開がいきなり始まってしまう。

 さすがはかつては師だったエイジ、優勢に戦いを進めるも、クロウが奮起して逆襲を試みる。そこへ死したはずのエイジの愛する女性が止めに入って、この流れだと二人が止められるはずと思ったら、クロウが委細構わず二人ともばっさり、でさすがにびっくりしました。すかさず種明かしで、全てはイメージの中での戦闘、一種のシミュレーションだったんですね。

 しかも、クロウはエイジの闇を斬り捨てていた、というサプライズがあったと。これが、雷牙編で残された未解決事項、悪に堕ちても改心して悪に立ち向かった者の罪はいかに、といったことに答を与えていたわけですか。なるほどな、という感じです。

 描かれていない部分を勝手に、全くの想像を個人的にしてみると、エイジは己の心に残る悔いを、いざとなれば自裁を用いてでもですが、対処しようと思えばできたように見えました。しかし、そうせずにあえて己の心の闇を晒して、クロウに処理させてみたんじゃないかと思います。

 クロウが断じて魔を滅しきる者になれるか、情に流されて禍根を残してしまうか、己が罪ですら使って自分が試金石になったということですね。こうなっちゃうというのは、師というものの習性なのか宿命なのか。

 無事、試練を乗り越え、クロウを見送るエイジの傍らに、霊的と思しきアカリが現われて見送るという、スターウォーズEP6のラストを思い出してしまうようなエンディングでした。

●レッドレクイエム

 この作品を観た、観られたのは偶然で、これを観ようとチョイスしたのではありませんでした。チャンスがあったから観ただけなんです。しかし、

> この作品、今の視点で見ると、後の牙狼シリーズの雛形になった、と感じます。

という作品だったんですか。どうやら、運が良かったようです。今観ている牙狼につながる形態の(しかも最初の)ものだからこそ、レッドレクイエムを違和感なく観ることができたんでしょうし、さらに今観ている牙狼の理解を深めることにもなる。

 それ以前は、孤高の戦士が黙々とホラーを倒して行くという感じだったんですね。ちょっと想像がついていませんでした。もしそのスタイルの映画から入っていたら、今の牙狼との差異に理解がついていきにくかったかもしれません。何と申しますか、仮面ライダー(特に昭和)と戦隊物の違いみたいな、別番組とすら思えてしまったかも。

 しかし、それならそれで、孤高の戦士タイプだった時期の作品も、どんなものだったのかと観てみたくなってきますな。その作品としては、レッドレクイエムではメインで描かれたわけではなかった鋼牙が、主人公として活躍したシリーズということになります。そのうち、機会があるでしょう、ネット外でも牙狼、牙狼と言っていたら、レッドレクイエムを見せてもらえたわけだし。なんでも言ってみるもんだ(^^;。

 特に、またご紹介・ご説明頂いた、Makaisenkiですね。第2期とのことですが、第1期/作で試行錯誤の実験でどんな面白さがあるか確かめ、第2期/作で面白くなる要素を集約してきたからかな(ガンダムでの、SEED→DESTINY、OOの前期・後期など)。無論、掘り下げといったことも生じるはずです。
(逆に、第1期/作で受けたから、続きを作ってみました、だと失敗することがよくあるような気がします。まさに、柳の下にドジョウが2匹は、といったことで。)

 が、しかし、だがしかし、ご紹介頂いたことからは、分かる人には分かるだろ的な演出も多々あるようで、解説して頂いた内容を知らずに見たら分からないだろうなというのが、正直な感想です。もし観られるチャンスがあっても、「こういうことだったはず」と思い出せなければ、「おお、そうか!」というのを逃しそうです。

 やはり深夜ものですね。未就学児からの対象年齢層の番組ではちょっと考えられない作風という印象です。ある意味、解説本無しでは容易にはクリアできないダンジョン系ゲーム、みたいな印象をNOVAさんの解説から受けました。しかも、まだ序の口程度でしかなさそうですし。

●ザ・フラッシュ

 第2話を視聴。冒頭で少しだけ、第1話の要約もあって、浅くだいたい分かったかなと思います。

 第2話を観る限り、重い面がある作品ですね(第1話も重かったようですが、サマリーしか観てなくて……)。決して、「凄くいい能力を偶然身に付けちゃったよ! ヒャッホー!」と悪も正義も浮かれて騒ぎ、正義が悪を倒してめでたしめでたし、ではない。むしろ、異能の力は超人であるとともに障がいでもあると言っているような気がします。

 言葉を変えて言うと、本人も望まぬ宿命を負わされる、ということになるでしょうか。悪の側では、深刻な恨みつらみがあっても、力が及ばないからこらえるしかない、こらえるから悪には走らない、ところが、やればできる状況になっちゃった。「じゃあ、やりますか? やらずにこらえることができますか?」みたいな残酷さ。

 正義の側も、超人的な悪を倒せる人が他にいないから、超人的な正義の人がやるしかない。やるしかないと周囲も分かるから、正義の執行を押し付けてくる。押し付けられる正義の超人も、自分がやらないと悪がのさばり続けることは分かる。「もし悪を放置するんなら、お前は/僕は人でなしだよね」という、モラル/スーパーエゴから非難、断罪されるという不条理。

 ラストも、悪の分身超人が自ら命を絶ってお終い。うーん、個人的な好みからすると悪くないけど、現代では根っから明るい正義も悪も、フィクションでは古びちゃったのかなあ。そういう単純なのも好きなんですが、なにせベタ好きなもので(^^;。

●ジョジョ

 康一がポルナレフ髪型になって、ようやく康一がポルナレフに例えられたのが分かった気がします。そうかこれだったのか。ビジュアルが、もうSDポルナレフになってましたんで。もちろん、不幸体質とか性分的な面でも重なる部分がありますね。

 しかし、決定的に違う面も。スタンドの弱さとも(作劇上)不可分と思いますが、高度な頭脳プレーができることですね。今回だとまず、音を操るスタンドを使い、離れたプッシュホン電話で望んだ番号(仗助)にかける、しかも海近くと知らせれば分かるはずと計算済みで。そういう「孔明の罠」的戦術を駆使し、最後は、敵である山岸由花子の命まで救ってしまう、それも事前に計算して。

 空条承太郎までのジョジョは高い戦闘力と頭脳プレーを併せ持っていたと思うんですが、今作では力、頭脳はキャラクターごとに分担している感じです。今期ジョジョたる仗助は必ずしも頭使った戦いが得意とはいえなさそうです。多少、先を読んだりはしてますが、形勢逆転の奇策までは行けなさそう。

 そこで、康一が頭脳面(の面白さ)を担当するとなっているんじゃないかと思います。作者的にはわざとでしょう。今期は杜王町での事件ということで、スケールと釣り合うよう個々のキャラクターの超人的な強さは抑え目にし、その代りややこしさ、不気味さを上げているような気がします。個々のキャラクターの超人性を目立たせない描写手法として、強さの要素を複数のキャラクターに分配しているのではないかと。

●世にも奇妙な物語

 28日(金)にスペシャルがあり、リアルタイムで観てました。美人には税金がかかるという不条理コメディ「美人税」、人間をロボットに置き換えて、人間は眠ってずっと各々の理想の夢を見ているという「夢見る機械」、日本でサラリーマン的な内戦が起こってという「通いの軍隊」、クイズ番組で優勝したら1年分のクイズという副賞が1年間つきまとってクイズを出すおっさんだったという「クイズのおっさん」と、それぞれが約30分と長めの4話立てでした。

 エンディングで全ての話は「夢見る機械」の世界の話だったというオチみたいなものを見せてて、制作としては「夢見る機械」を一押ししたのかもしれません。しかし、4話の中では最もつまらなかったなという個人的印象です。すごく古臭いといいますか。前例の類似作として映画マトリクスがもうありますから、見劣り感のみ印象に残るという始末です。

 冒頭の「美人税」は、まあ、そこそこ。「通いの軍隊」は気楽な戦争(納豆で揉めたのが原因で埼玉が独立戦争起こしたんだとか)を、お手軽にバイト/サラリーマン感覚で兵士になって高収入という、出だし好調。

 しかしだんだん人死にが出て笑っていられない事態に、最後は主人公の家族が巻き込まれて死亡してお終い。好みですが、以前にこの掲示板で言及したことがある、軍隊映画のほうがはるかに衝撃的でしたから、ちょっとなという感じです。
(3人の仲良し新兵がドタバタ喜劇していて、ラスト数分で1人が死亡し、1人は上官の命令でその場から連れ去られ、残った1人が「なんなんだ、なんなんだこれは!」と叫び続けるというもの。)

 個人的にベストだったのが、「クイズのおっさん」でしたね。クイズ番組で優勝した主人公、副賞がクイズ1年分ってなんだろうと思ったら、派手な服装をした「おっさん」が1年間、延々とクイズを出し続けるというもの。その「おっさん」、雨にも負けず風にも負けず(でも死にそうになって耐えている)、延々とクイズを出題してくる。まあ、煩わしいことこの上ない。

 ところが、出してくるクイズは主人公にアドバイスを与えるものになっている。好きになりかかっている女性に会った後、「おっさん」の出したクイズの答が、「ビートルズのShe loves you」だったり。しかし、その女性が実は主人公を騙して金を巻き上げる目的だと分かりそうになると、クイズの答は「詐欺師」だったり。(あれ、あまり役に立たないか、励ましてはいるかもしれないけど。)

 この「おっさん」のポーカーフェイスにそぐわぬ一生懸命さも相まって、主人公がだんだん大事にし始める。主人公は詐欺、失業等々、苦難に遭いながらも、「おっさん」の支え(?)で乗り切り、やがて1年後、「おっさん」は最後のクイズを出し、主人公が正解すると、「おっさん」は去る。(この辺りも、「あり得ないだろ」的な不条理が深いが、オチはもっと意外だった)

 主人公はその後、再就職も果たし、生活が安定するんですが、TVでふと、以前に自分が優勝したクイズ番組を見ると、優勝がかかった最後のクイズを参加者が答えようと待ち構えている。主人公は、これに答えて優勝した人のところに、あの「おっさん」が行くんだなと思う。そのクイズの答は「嫉妬」で、主人公は自分がクイズの優勝者に嫉妬していることに気が付く、というもの。

 なんというか、不条理の深さというよりは、不条理の微妙さが深くて(どうも意味不明ですが)、「クイズのおっさん」が今回のマイベストでした。観ていて、半ば本気で、「この「おっさん」、うちにも来ないかなあ」と思ってしまうような、演出の巧みさもありましたし。いや、本当にいたら迷惑この上ないだけだと、少し考えたら分かるんですが、観ている最中は完全に乗せられてました(^^;。

●火の粉(ドラマ)

 完結しましたが、ネットで調べた原作の結末とはかなり変えてあるようです。原作では偽って無罪判決を得た殺人犯が、元裁判長の家庭(3世代)を、人の心を操るがごとくの手並みで無茶苦茶にかき回し、最後に殺人犯を裁判長が殺してしまうというもの(正当防衛が成立せず)。

 今回のTVドラマ版では、殺人犯に対していったんは心理的に追い詰められた元裁判長一家が立ち直り、殺人犯に拒絶の意思を示し、殺人犯のほうが心理的に敗北して自殺してしまうというものに変えられていました。

 殺人犯に狂気的な恋愛感情を持った、雰囲気的には殺人犯以上の女性なんかを出して、「どうなるのか?」と期待させておいて、このオチとは。ちょっとがっかりしてしまっています。ありていに言えば、腰砕け、といった印象ですね。

●仮面ライダーアマゾンズ(amazonz)

 こういう仮面ライダーも4月から始まっていたと、最近になって知りました。45周年を記念してのことだそうです。TVにはないが、と思っていたら、アマゾンプライムで観られるということで、「なるほど、だからアマゾン」と納得してしまいました(^^;。

 一応、第1話はチェックしたんですが、CGなどは用いず、特撮としては地味なものでした。冒頭、巨大な虫なるものが人を食い散らかしたといった、おどろおどろしい怪奇的なもので目を引き、そこから怪物との戦いへと話を運んでいました。

 とはいえ、特撮として個人的に期待する要素はかなり薄い感じです。特撮物と思って観たら、昭和の低予算特撮のような印象を受けてしまいました。アクション物としては、着ぐるみの重さゆえか、ちょっと切れに欠ける感じだし。ちょっと食指が動かないなあといったところ。一応、こんなのもありましたたよ、というご紹介まで。

●その他のアニメ

 UCはNOVAさんを始め、既に見ている人には再確認なんでしょうけれど、私としては初めて見ますんで、一応はどうなるかという興味はあります。ただ、今のところ「まずニュータイプありきの価値基準」という、1st終盤からのものがちょっとまだなじめない感じです。ただし、そのことは逆に「溜め」ともなり得るんで、今後次第では不満の深さが感激の深さになる可能性もある、と思っています。0083はどうもよく分からん感じ(^^;。

 マクロスデルタは、先にも申しましたが、相変わらずBGMが歌のため、集中しにくさに悩まされつつ、しかし話が回り出した面白さもありと、えっちらおっちら観ている感じになっています。勘ですが、ラスボスはまだ隠されているような気がします(←こういう想像を巡らせ始めたら、ハマり始めた兆候 ^^;)。

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