創作と鑑賞の談話室

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3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/01 (Mon) 00:00:27

 3月の雑談スレッドです。

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/01 (Mon) 13:24:43

 定期感想その1です。

●仮面ライダークウガ(第48話:空我、第49話/最終回:雄介)

 ついに最終回で、クウガロスに陥っております(^^;。ジオウ開始時期の東映公式Youtubeでの平成ライダー第1・2話特集でクウガを観たときは「2000年の作品にしちゃ、よく頑張ってる」「特撮面は古臭いものの、アクションの工夫はあるなあ」くらいの印象でした。

 そこから他の平成ライダーの視聴経験も深まって、平成ライダーの祖にして昭和からライダーの中興の祖らしいと分かると全編観たくなってきました。牙狼で1st(暗黒魔戒騎士編)のTV再放映観て、初作の重要性に気が付いたことも大きかったです。

 とはいえ、クウガ序盤(特に第1・2話再視聴時)ではまだ浅はかにも侮る気持ちがありました。例えば、やっぱり特撮面はショボい、と作風、狙いを知らずして、分かった気になっていた面があります。

 が、ぐいぐい引っ張られる感じがあったのも確か。他の平成ライダーですと、中盤くらいからそういう感じがすることはあったんですが、クウガは序盤からでした。なんでだろうと考えて、先行、突出するグロンギと、必死に追うクウガ&警察(特に一条)があると思うようになりました。

 さらに日常ドラマがコメディリリーフ的な面だけではなく、リアリティを演出しているとか、気付くことがいろいろ出てくるようになると、完全にハマりました。そうなりますと、最初に感じた特撮面の見方も変わってきた気がします。要は「特撮は、これでいいんじゃないか」ということですね。

 ウィキペディアの記述によりますと、予算はかなりかけたようです。教会の火事とか古代遺跡とか。ということは、特撮も派手にしようと思えばできたはず。2000年ごろには日本の特撮も相当進んでたはずです。が、割と地味に抑えたのはドラマ面などとのバランス感覚じゃなかったかと愚考する次第。

 1つの作品は1つのシステムでありまして、ドラマ、造形、アクション、特撮等々の各面が個々・独自に「目いっぱいで、ここまでやれますよ!」みたいに頑張っちゃうと、全体のバランスが悪くなりがちです。要はトータルでのパフォーマンスが悪くなっちゃう。クウガは突出した売りを打ち出さず、うまくまとめ上げていたようです。結果、じわっと迫るものが感じられた気がします。

 ともかく本編、ですが、淡々と進んだ印象で、あまり書ける感想がないかも。前半(第48話は雄介の最後のあいさつ回りの続きですね。先週最後に喫茶店ポレポレの前に立つところで終わってまして、「もしかしたら入らずに去る?」とか気をもみました。が、ちゃんと中に入って、暖かい飲み物を手に談笑。

 このとき飲んでたのは、調べるとココアらしい。ですが、自分的にはちょっと違う印象かも。後半(最終回)で雄介のオリジナルブレンド、その原形(?)のおやっさんの玉三郎ブレンドなんてありまして、そのどっちかと想像したほうが、しっくり来そうな気がします。

 設定的には、おやっさん、朝日奈奈々は(雄介が隠してないにも拘わらず)クウガの正体を知らなかったとなってるそうで。しかし、途中、さらにこの雄介が辞去するときの様子から見て、2人とも知っているような感じかなと思います。知っているんだけど、できるだけ触れないという感じ。

 それはともかく、雄介は保育園にも赴き、みのりにも会っておく。続いて桜子ですね。いずれも会話自体に特に深い意味はなさそうで、今でも気持ちが通じていることを確認できたことが大きそう。今の雄介は以前からの雄介と変わりない、ということですね。そこがダグバとの最終決戦では鍵になるわけで。

 一条はバラの姐さんとの最後の対決ですね。一条が「究極の闇」について問うも、バラ姐さんは再び「リントは我々と等しくなったな」と言い、前にも言った「お前(一条)はリントを狩る、リントの戦士だろう」と。

 前もこのときも、自分はいったん「無茶苦茶言ってるなあ」と思ったんですが、考えてみるとそうでもないか。警察は犯罪者を捕まえますから「リントを狩る」に見えなくもない。犯罪者って「掟を破った者」でしょうから、警察はグロンギのラ集団に似ているといえなくもない。バラの姐さんが言う「我々」は「グロンギ」だけでなく「ラ集団」も意味しているのかも。

 それはともかく、バラの姐さんはいったん一条をふっ飛ばして去るも、一条はすぐに追いつく。前の対峙では一条は重傷でした。今回は手加減のしようが分かったらしい。バラの姐さん、一条に撃たれた、というよりは撃たせてやった感じで、前回同様、人間態だったためか銃弾はまたも貫通(なので神経断裂効果はないはず)。そのまま海に落ちて行方知れずですか。フラグ(?)的には生存パターンかなあ。小説版ではその後が描かれてるそうですね。

 一方、雄介が桜子と会って、すぐにダグバ/第0号出現の報が入り、雄介は現場に向かう。が、既に殺戮の後。決戦場は出だしの九郎ヶ岳というわけですな。雄介と一条がバイクで向かい、雄介はアルティメットフォームで立ち向かう。

 ただ、クウガのアークルは修復し切れていない。これは不利な点ですが、だからこそこのタイミングで雄介は決着を考えたらしい。もし「凄まじき戦士」が暴走したら、一条が弱点のアークルを撃って、止めを刺せばいい、ということですね。

 しかし暴走はせず(目が赤い「自らの邪悪を除きて」)、しかし力はダグバと互角。発火能力で優劣つかず、接近して打撃戦に移行。これでダグバのバックルにダメージありまして、後は変身解除の生身での血を吐きながらの殴り合いに。

 ですが、変身が解除されたのか(設定ではそうらしい)、イメージとして人間態のバトルになってるか、自分的にはちょっと判然としません。どちらにせよ、戦う両者の表情が最重要ポイントですね。

 ダグバは楽しそうな笑顔を保ち、雄介/クウガは悲しげで、ついに泣き顔に。設定上の決着は「(ダグバは)腹部神経断裂を起こしていたため、死亡」らしいんですが、映像描写は相討ちの感じ。一条が叫んで駆け寄ろうとするところで最終回に続く。

 雄介が泣いて守った平和、というのは、こういうことでしたか。ダグバが笑顔であるだけに際立ってますね(あの笑顔も意味深そうで、笑顔ゆえに理解を拒絶してそう)。ある意味、昭和の1号/本郷猛と重なるものもあるような気がします。それも石森章太郎の漫画版(原作と言うべきか?)。

 漫画版の1号は、人間らしい心による感情が高ぶると、顔の改造手術の跡が浮き上がるんだそうで。それを隠すために仮面を着けるとのこと。泣いている顔を隠すクウガの仮面と類似性がある気がします。もっとも本郷猛は仮面こそが本当の顔だと主張していたとのことで、対照性というべきかも。

 それはともかく後半(最終回)では、前話までの雄介が最後のあいさつに回った後を辿るように、一条があいさつ回りしているわけですね。予習で「雄介はダグバを倒して、また海外を巡る旅に出た」と知っているものの、映像・ドラマ運び的には「一条が雄介の死亡を身内に報告に出向いた」ように見えます。もし初放映時に観ていたら、誤解して絶望してたかも(^^;。

 が、この時点で最終決戦の3か月後で、長野県警に戻ることになった一条があいさつ回りしてたわけですか。前話のラストで焦りまして、冒頭に「3か月後」と出てるの、初見で見落としてましたorz。一条が眺める資料に第0号(ダグバ)の死亡と死因があるのも、観なおして気が付きました。

 そこに気が付いてなかった初見では、一見は明るい様子とか、松倉本部長が「彼(雄介)はどこで何をしてるんだろうなあ」と述べるのも、一条が雄介/クウガの死を隠しているようにも見えた次第。で、身内だけにはこっそり知らせに行った、と演出したのかなあと。もっとも、観ていくと次第に「そういう演出意図と解釈するのは無理があるか?」と思えるようになりました。

 ただ、最後の最後で雄介がはっきり映るまで(ジャグリングするところ)、雄介が海岸で寝ていて、起きるところは顔をはっきり写さないとかあるように見えました。だもんで、ラストで雄介生存のネタバラシという趣向かなあと。観なおして、いかに前半(第48話)でショックを受けたとはいえ、己が目の節穴ぶりにちょっと呆然とした次第です。

 それはともかく(^^;、最終回は「平和な日常が戻った」ことがはっきり示された感じです。雄介が救えなかった蝶野潤一は手紙でその後が知らされてましたな。ちらっと映った手紙を読んでみますと、未だに迷いはあるものの、生きていく気になったらしいことは分かります。自分の絵を路上販売して売れたこととか触れてまして、嬉しかったようですね。

 ジャンもちょっと気になります。喫茶店ポレポレに現れて、髪を整えたことを褒められると、ディズニーランドに行くと答えてました。おそらくデートで、遊園地を選んだということは、子どもも楽しめると考えたからかも。そうだとすると相手は榎田ひかりか。ジャンと榎田ひかりがカップルになりそうというネットの評は、ここも根拠だったりするのかもしれません。

 みのりと園児の会話も意味深長な感じです。園児は「(第4号は)いい奴だったんだよね?」と慕う気持ちを示すも、みのりは「4号(クウガ)なんかいなくていい世の中が一番」と答える。みのりも雄介に次いで笑顔を絶やさないキャラクターだったように思いますが、やっぱり泣いてたのかなあと、その一言で感じました。

 桜子の様子も描かれまして、クウガが人の心を失うとゴウラムは砂になって崩れるという古代文書から、ゴウラムが形を保っている以上、雄介は雄介のままだと確信しているらしい。その後、子どもたちにジャグリングして見せる雄介が映ってエンディング。ED曲はフルでしたね。

 最終週のタイトルは「空我」→「雄介」とキャラクター名ですね。クウガは雄介に戻ったということかな。他でキャラクター名が出たのは、ゴオマの「強魔」(第39話)でしょうか。ゴオマって、たぶん登場回数最多のグロンギで、特別な立ち位置だったかもしれません。自らを強化してダグバに挑もうとするところはクウガと似ているかも。もしかするとゴオマは「雄介が間違えるとこうなってしまう」という暗示だったのかなという気もします。

 と、とりとめのない話が次々思い浮かんでしまいます。NOVAさんは既に通しでご覧になった作品にもかかわらず、半年間、自分の感想にお付き合いくださって、ありがとうございました。ご教示によってクウガに興味が出た部分も大きく、視聴途中の疑問点もこちらで解決して理解が深まりもしました。

 自分一人で観ても楽しめたとは思いますが、ここまで深く刺さる視聴経験となったのは、やはりお力添えによるところが大きいです。これで平成ライダーの祖も見届け、以降を系列的に解釈できる素地ができた気がします。

 そのうえで最後に申すとしたら、「仰る通り、異色のライダー作品でした」となりましょうか。そうでいながら、後に続く作品にある要素の原形もしっかり含んでる感じです。

●仮面ライダー鎧武~ジオウの戒斗

 ジオウの鎧武編で駆紋戒斗がヘルヘイムの森を単独でさまよってました。自分は「どうやって長期間生きていられる?」と疑問に思い、感想に書いた覚えもあります。ネット放映の鎧武・第28話で謎が解けまして、ヘルヘイムの森を探索する葛葉紘汰が、果実をロックシード化して戦極ドライバーに装着して食事代わりにするシーンがありました(紘汰の台詞でも明示)。

 そこに気が付いてウィキペディアを読み直してみますと、ちゃんと食糧の代わりになると記載されてました。鎧武のローカル局再放送時(自分の初視聴)には気が付いてなかったか、細かい設定と思って気にしなかったのか。ともかく、ジオウでの疑問が解決しました(髪が整い、ヒゲも剃ってある点は未解明ですが ^^;)。

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/01 (Mon) 15:42:17

 定期感想その2です。

 スターウォーズ「スカイウォーカーの夜明け」(EP9)がTV放映されまして、感想どうしようかなと思っております。正直に申せば、いい出来とは思いますが、好みとはちょっと外れてます(そのことはEP7、8でも分かった)。

 自分的には「スターウォーズはEP4で始まり、EP6で終結した。前日譚の『ローグ・ワン』も(外伝ではなく)シリーズに含まれる。」という感じです。レイ主人公の続三部作だけでなく、アナキン主人公の新三部作も、どうも別シリーズのような気がしないでもない。


 とはいえ、1977年に映画館でEP4を観て興奮し、雑誌情報で全9部作構想と知って、ようやく今年観終えたことになります(公開日としては一昨年ですが ^^;)。実に40年以上の歳月を経て、ということですんで、感慨深いものがないわけじゃない。録画したEP9のCMカットして観なおしてから、感想書けるか考えようと思います。

(TV放映の映画のCMはカットしてみると本当にびっくりです。2~4分の中断が何度も入っているわけで、CMカットしてから観なおすと印象が一変することも珍しくありません。TVドラマですとCMが入る前提で構成してあったりしますが、映画はそうではないですから。)

●ダイの大冒険(第21話:マァムの決意)

 伺った通り、フレイザード戦は確かに大きな区切りになってましたね。勝った側のダイらの安心、下手すると緩んでいるようにすら思える平和な流れの一方、敗れた魔王側は大魔王直々の動すら出始めてます。キルバーンも参戦だし、バランもダイの正体に気づいて本腰入れた感じ。

 その動きは、元魔王軍にして現ダイ陣営のヒュンケル、クロコダインが察知はするんですが、詳細は掴んでない(鬼岩城が動き出した、くらい)。予告映像では来週のダイらはデパートで買い物と、のん気な流れになっているようです。それだけに、観ていてヤキモキする感じがあります。

 ダイ陣営の雰囲気の変化はレオナ姫によるところも大きそう。マァムは主兵装の魔弾銃が修復不能で武闘家修行に出る点、雰囲気の引き締めになってます。が、マァムの抜けた穴をレオナ姫、もといレオナが努めるわけで。

 レオナはフレイバーン撃退までは凛としてリーダーの資質を見せつけていましたが、フレイザード撃退後は日常での地が出ていますね。ダイに対する態度もそうですし、ポップの片思いに気が付いて、面白半分にけしかけてみたり。要は危機が去ると緩むタイプなのかしらん。

 ポップは変わらぬ態度で好ましい感じです。強くありたいと思うのは、自分が弱いと自覚するからこそ。変に強がらない。結局、マァムに告白もできないけれど(マァムがようやく気付いた様子はありますが)、へこたれもしない。成長株のお手本みたいな印象です。

 ダイは敵との直接対決での力の成長はありますが、心構えはまだまだの感じです。高みに到達していないとかいうことじゃなく、成長する必要性をまだ痛感してない感じです。今のままで頑張ればいいと思っている節が見え隠れします。今週分では、マトリフに「勇者に必要なのは勇気」と諭されてもピンとこず、力を求めてる様子があります。自分の正体に気が付いて、力ゆえに恐れられ、そこから成長するのかな。

 ともかく本編。束の間でしょうけど平和となったパプニカでは、復興と戦力の再編ですね。ただ、マァムの魔弾銃は、天才アバンの技術にバダックが追いつけず、修理不能らしい。回復魔法面ではマァムに優るレオナが戦力になりそうでもある。結局、マァムはパーティの戦力になるには、魔法と並んで得意とする膂力から、武闘家を目指していったん離脱するわけですな。

 ポップはマトリフから魔法の修行をつけてもらってる。飛行魔術としてトベルーラなんてあるんですか。ダイはすることがなく、逆立ちの禅(?)なのかな。マトリフによると、勇者はレンジャータイプでオールラウンドな戦士だけど、それだけに突出する力、技能はないらしい。勇者は勇気、とマトリフは言うわけですが、ダイは悟らない様子。

 このとき、マトリフがマァムにちょっかいかけて(ここも原作よりマイルド描写らしい)、マァムが新たな進路に気づくわけですね。解釈のしようによっては、マトリフが行動で悟らせたといえなくもない。いや、それはないか(^^;。

 ともかくもマァムは武闘家として再出発する志を立て、パーティを離脱。ちょっと予習してみると、武神流のブロキーナに師事し、年単位の修行を数日で終えるらしい。武術方面の天才だったわけでしたか。アバン先生は、その素質を見抜けなかったのかしらん。

 で、別れ際にレオナがポップけしかけるわけですな。要は告白しちゃえ、今しかないと(しかしフラれると予想してたと後でダイに明かしてまして、なかなか意地が悪い ^^;)。ポップはテンパってますが、さすがにダイはレオナの本心(面白半分、興味津々)が見える模様。

 周囲の思惑はともかく、ポップが途中までルーラで送るも、着いたところはなぜか「魔の森」で、マァムと出会った場所ですな。ルーラ時にそっちを思い浮かべちゃったか(わざとではないんだろう)。

 マァムに語り掛けるポップ、大胆にも「お前(マァム)のためだったら何度だって命を捨てられるんだ」と究極なこと言いますが、駄目押しの一言が言えず、「す」つながりで「すばらしい仲間と思ってんだからさ」ですか。まあ、マァムも(鈍いながら)察するものがあるんだろう。

 一方、大魔王側。フレイバーン敗北もさることながら、ハドラーが総力あげても退けられたわけで、相当に苦しい立場に陥った模様。クロコダイン、ヒュンケルの離反により軍団の戦力も半減。

 そこへキルバーンが遣わされてくるわけですから、ハドラーとしても大魔王バーンから見限られつつあることは感じるでしょうな。既に、死んでも生き返らさせる、再生捨て駒みたいな状況なのも分かってるし、キルバーンは暗殺者のようだし。

 それに加えて、ダイについての真相(ドラゴンの騎士)を知った竜騎将バランも帰還して、ハドラーはさらに動揺した感じですね。遠ざけるために命じた任務は予想よりはるかに速く終えたこともありますが、騙されたと気づいて怒っているらしいことが大きいかな。ただ、ダイがバランの子ということはまだ気が付かれてない(劇中でもまだ暗示すらされてないし)。

 キルバーンが差し向けられたのは、とりあえずは鬼岩城起動だったようですね。大魔王バーンから預かった起動キーにより、鬼岩城は移動開始。これを遅れて察知したヒュンケルは追い、クロコダインはダイらに知らせに戻る。

 鬼岩城って、岩の巨人みたいなもんだったんですか。洋上も移動でき、大型船でも接触するや破壊される威力がある。なんでこんな凄いの、今まで戦力投入しなかったんだろうと思ったんですが、エネルギー(魔力?)消費が激しいのかな。あるいは、デカすぎて破壊は出来ても制圧には不向きとかか。

 次回「デパートに行こう」予告は、タイトルもダイらの描写も平和な感じですが、大魔王側は着々と作戦を遂行するらしい。今が第2クール終盤ですんで、第3クールから決戦に突入かな。もしそうなら全4クール(1年)になりそう(というか、それくらいは尺が欲しい面白さ)。

●他に視聴しているアニメ

 実写牙狼(やらアローバースやロードオブザリング等々)の面白さを見出して以降、アニメの視聴本数が激減したんですが、それでも第1話だけはチェックする習慣は続いています。が、第3話以降も観たいものはほとんどないのが実状。

 それでも時折、「これだけは最後まで観よう」と思うものは出てきます。今期ですと「Dr. STONE」(第2期)です。人類のほとんどが突如石化して数千年後、、主人公が科学技術を再建して人類を救おうと奮闘する話です。第1期の第1話で既に「これは面白い!」となりました。

 自分は一応は理系ですんで、「Dr. STONEは面白い」というと、「理系だからだろう」と言われることがあります。が、そこ(理系ネタ)じゃないんです。燃える展開が随所にあるのが理由です。もしかすると古臭いタイプのドラマかもしれません。だけど好みのツボにきっちり入って響くものがあります。

「Dr. STONE」を観てなかったら、もしかするとですが、いくつかのアニメ作品を「これは面白いかもしれない」と思って観続けてたかもしれません。アニメは実写とは違った印象を受けやすいので、実写作品で面白いものを観ても、アニメ作品がそれより面白いかどうか、判断が付きにくい面があります。

 が、「Dr. STONE」はコミック原作のアニメ作品。他のアニメとダイレクトに感覚的に比較ができます。「やっぱり自分の好みはこっちだな」というのがよく分かります。でも好みなんで、人様に「これは面白いよ」とうかつに勧めたりはできませんが。

 再視聴だと「牙狼〈GARO〉-炎の刻印-」は前にも申しましたが、やはり面白い。再放映の「からくりサーカス」もいいですね(もっとも同じ原作者の「うしおととら」のほうが、より好みだったりはしますが)。

「GRODMAN」アニメはネットで実写を視聴しつつ、再視聴してまして、以前に気が付いてなかった点もちらほらあって興味深い。例えば怪獣少女アノシラスが主人公:裕太と電車に乗るシーンで、流された音楽は実写版グリッドマンのテーマ曲だと分かったり。まだまだ発見がありそうですし、4月開始の「SSSS.DYNAZENON」を観る助けにもなりそう。

(アバレンジャーが今週も急展開なんですが、ちょっと野暮用多くて、感想にまとめられず。ただ、こちらで伺うアバレンジャーについて、文字面だけでなく実感が沸いて来てます。キャラクター的にゴーカイジャーを思わせるものがあるだけでなく、ドラマ展開もいろいろ異なるながら、ハラハラ感とか燃える要素とか、感覚的にも似ている気がして来てます。これなら、ゴーカイジャーロスを埋めるということに納得性があります。)

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/01 (Mon) 18:36:18

 定期感想その3です。

●仮面ライダーセイバー(第24話:父の背中、背負った未来。)

 こちらでノーザン/サウザン両ベースについて伺いまして、公式サイトも探してみました。東映公式の仮面ライダーWEBでしたか。そっちはたまにしかチェックせずでしたが、こういう情報も出るとなると、毎回要チェックになりそうです。

 仮面ライダーWEBを見たことで別の収穫もありまして、尾上の飛羽真への呼び方です。今話で「小説家」から「飛羽真」に変わったんですね。観ていて意識できてませんでした。サイトの説明を読んで観なおすと、尾上が飛羽真に決闘を申し込む時点では「小説家」と呼びかけ、決闘が終わると「飛羽真」と呼びかけているのが確認できました。結構大事な演出のはずで、気が付かなかったらもったいないところでした。

 しかし、今話で最も気になったのはラストで一瞬現れたカリバーですね。自分は前回の予告映像では見落としてまして、こちらの感想で気が付いた次第です。同じく気になるのは、煙と剣を操る神代玲花もですが、こちらは次回に仮面ライダーサーベラになるようですんで、事情が明らかになるのは早そう。

 カリバーについては正体が気になります。闇黒剣月闇は上條大地が倒されたときに煙と共に消失し、おそらくロゴス側にあり、神代玲花辺りが持っていそうです(今週のブックと同じ消え方)。上條大地復活であれば、賢人の復活も期待できそうですが、ちょっとないかな。神代玲花はサーベラほぼ確定ですんで、カリバー兼任はなさそう。

 緋道蓮はあり得るかな? ダークホースとしては、本編世界内にいると確定したタッセルでしょうか。前説ではカバン持って急いで出かけてましたから、何かしそうではあります。

 ともかく本編。飛羽真側拠点の「本屋かみやま」では、禁書についてあれこれ話し合ってますね。飛羽真は見た途端に意識が飛んで暴走するけれど、ユーリや大秦寺だと反応しないらしい。禁書と知った大秦寺、保管庫にはマスターロゴスしか入れないはずと訝しがる。

 大秦寺は禁書の解析に入るわけですが、今話では不明のままでしたな。ノーザンベースを再起動して調べても、なお持て余しているうちに、後でルナからもらった本「Wonder Story」と反応する様子を見せて、飛羽真のもとへ移動してしまいました。

 禁書には「忘却の果てには哀しみが。それは破滅を求める手」とあるとのことで、禁書から飛び出る骨のような手がそれなんでしょうな。飛羽真の記憶なのか夢なのか、ともかくイメージにある少年が延ばす手とも関係がありそうだし、「Wonder Story」つながりもあることからルナとも無縁ではないんだろう。手掛かりとなりそうな「哀しみ」つながりの書籍もあるわけですな(なぜ「本屋かみやま」にあったんだろう?)。

 この禁書、サウザンベースでは神代玲花が危惧するも、マスターロゴスは禁書が「我らに栄光をもたらす」とか言いつつ、飛羽真に預けておく気らしい(暴走の原因が哀しすぎて理解されないストレスみたいなことも言ってましたな)。やっぱり先週の衛兵=ロゴスマスターかなあ。もしそうなら余裕ある態度も説明がつくわけですんで(禁書の渡る先が、ストリウス、飛羽真、どちらでも良かったのかとか謎は残りますが)。

 神代玲花は尾上らに飛羽真を斬ってでも禁書を取り返せと言い出す。さすがに尾上が反発、それはマスターロゴスの命かと問うと、神代玲花は沈黙。うーん、神代玲花はいろいろ謀略してそうですが、少なくともマスターロゴスについてだけは、、嘘はつかないということかな。

 が、神代玲花は押し切ろうとしたのか、尾上の子供(そら)に言及したのはマズかったか。家族がいるだろう、なんて匂わせたら、恫喝と取られても仕方ありません。しかも、家族を犠牲にしても組織に従えとか、離反を招いても仕方ない言い草。

 案の定、尾上は飛羽真側についてしまうわけですな。息子のそらが尾上に「飛羽真は嘘をつかない」と言ったことで踏ん切りがついたようですが、最後の一押しに過ぎないと見るべきでしょう。おそらく、神代玲花が反発する尾上に「私(神代玲花)の言葉はマスターロゴスの言葉です」と越権行為的な言辞を弄した時点で、尾上は腹を括ったんじゃなかろうか(それ以前から飛羽真側に寄ってたし)。

 一方、メギド側。ストリウスがいつになく怖い顔して禁書を取り返すと言ってますな。ストリウスとしては飛羽真に禁書が渡ったままなのは想定外だったのかしらん。自分はてっきり、飛羽真を実験台にして、その先に何か目論むものがあるのかと思ったんですが。

 レジエルはボロボロですね。先週の戦いのダメージが癒えないらしい。それが相当に頭に来てるらしく、アルターブックを大量に取り込んでまして、いわゆるドーピングだろうか。今話では反動とか来る様子はなかったですが、メギド側で最初に倒されるのはレジエルなんじゃないかと、ちょっと心配。

 一方、「哀しみ」で手掛かりをつかみかけた飛羽真のもとに尾上親子が現れる。剣で示せ、というわけですね。大秦寺とは違い、尾上は剣の重さで判断がつくらしい。セイバーの基本フォームで既に手応えはあったようで、さらに尾上バスターはドラゴニックナイトに全力の痛み分けとなり、確信するものがあったようですね。

 ただ、気になるのは神代玲花が剣を持ち、煙と共にライドブックを奪ったことですね。これは来週、かなり明らかになると期待したい。そろそろロゴス側の謎の動きについて、一端なりとも明かして欲しいところですんで。

 ともかくも尾上は飛羽真陣営に完全参加、倫太郎や蓮にも声をかけるわけですな。賢人についで尾上を信頼するものがあるらしい蓮は動揺し、蓮太郎は迷うものの、苦渋の選択でロゴス組織への忠誠を貫く模様。

 しかし、ドーピング(?)レジエルが街で暴れ出しまして、セイバー、Xソードマンが対処に駆けつける。その途端、禁書も「Wonder Story」と反応を見せて、飛羽真のもとに瞬間移動してしまうわけですな。これでまたもやセイバー暴走。倫太郎が止めにかかりますが、かえってブックを奪われてセイバーを強化する始末。セイバー、必死に止めようとする芽依にも襲い掛かり、と思ったら、突如現れたカリバーがセイバーを一撃、なんとか止め、セイバーも変身を解いて、ぎりぎりセーフ。なるほど、芽依にも襲い掛かるレベルで意識がないわけか。

 次回「煙をまといし、真紅の刺客。」では、神代玲花が仮面ライダーサーベラとなって、飛羽真陣営の粛清を図るらしい。倫太郎がこれにどう対応するかが見ものになりそうです。芽依が倫太郎にブックを返して働きかけるようですし、今話時点で既に人の流れは飛羽真側に傾いているし。

Re: 3月のスレッド(2021) - Shiny NOVA

2021/03/02 (Tue) 00:18:10

 クウガ最終回おめでとう&おつかれさまです。

 今週は、感想書きも小分けにいろいろ書く所存。

★クウガ

 自分の中では、クウガの評価は完全に固まってしまっていたので、一人だとじっくり考えて再視聴するまでもなく、割と流し見になっていたと思いますが、

 ここでK.Kさんの書き込みを読んでいると、熱心に初クウガを感想書かれていて、20年前の記憶とかと共に、いろいろ蘇って来るものとか、忘れていたものとか、懐かしさと共に新鮮な驚きを覚える貴重な時間だったと思います。

 そして、牙狼もそうですが、分かっていても味わい深く楽しめる傑作を、同じように熱心に楽しんでくれる相手と感想書けるのは喜ばしいなあ、と。

 本放送では自分ところの掲示板でもやっていることですが、こちらとしては再放送を共に感想書き合えるのは貴重ですからね。

 で、クウガの時は、平成ライダーがずっと続くとも思っていなかったし、「クウガだけ劇場映画がなくて、振り返る機会が少ない作品」だったりもして、
 ディケイドで小野寺クウガが出ても、五代雄介じゃないし、コミック版の五代も自分には合わないし、もう自分の中ではオダギリジョー演じる五代のクウガそのものが伝説です。

 何せ、自分ところのサイトのメインが特撮だったのも、開設当時、クウガとタイムレンジャーにハマっていたからで、個人的にも意義深い作品だ。

 なお、最初はいろいろ不満もあったわけですね。
 これまでにないヒーロー像を創ろうとする余り、それまで作り上げた派手なヒーロー演出を崩して、ヒーロー否定とも受け取れる描写を続出。
 新しいけど、燃えない。地味だし、ドラマに重点を置きすぎて、活劇としての面白さを重視しない。
 そんな評価が切り替わったのは、フォームチェンジとか、ゴウラムとか、いろいろギミックが出てから。

 初視聴では、グロンギ語も解読できるわけがないけど、特撮雑誌とか録画とかを見ながら、メモをとったりして、自分も桜子さんみたいに言語学者気分を味わったりもして、だんだん登場人物に感情移入したりしながら、見ていたり。
 たぶん、同じ見方はもうできないなあ、とか。

 で、今回の視聴では、クウガとキラメイジャー、そしてアバレンジャーと同時に追跡しながら、メインライターの荒川稔久さんの作風の変化とか感じ入れたこと。

 特に、クウガとキラメイジャーの同時期最終回というのも思い入れができたり。

・クウガ:みんなの笑顔を、自分は泣きながら守ってきた戦士。泣き虫だけど弱虫じゃない。

・ダグバ:自分の笑顔のために、弱者を踏みにじってきた戦士。孤高。

・キラメイジャー:弱さを受け入れ、互いに補いながら、輝いてきた戦士たち。素顔が明るく輝いている。

・ヨドン皇帝:弱さを忌み嫌い、切り捨てることで、孤高の高みを目指した皇帝。邪面で素顔を隠し、素顔をさらすことが弱点にも通ず。

 仮面の下の素顔というテーマで、善悪の対比が描かれた20年の総決算にもキラメイジャーは思えたり。

 五代はみんなを笑顔にし、キラメイの充瑠もみんなを笑顔にし、違うキャラでも、ヒーローとしてのポジションは同じで、感じ入った次第ですな。

★アバレンジャー

 ガイルトンの黒鎧が、リュウソウジャーのガイソーグの鎧を想起させるという感想を、以前、K.Kさんがおっしゃってましたが、
 見た順番が逆ですので、その感想も納得しつつ、こちらとしては、ガイルトン→ガイソーグなんですな。

 あと、その間にマジレンジャーのウルザードというキャラがおりまして、「黒とか紫の鎧の戦士=主人公の身内」というダースベーダー以来の文脈が受け継がれている、と。

 で、このガイソーグ、いやガイルトンの鎧は、持ち主を倒した相手に取り憑くという呪いのアイテムで(ファンタジーの定番)、アスカ→ガイルトン→ジャンヌ→アスカ→仲代と移って行って、結局、それを滅ぼす手段が、「正義と邪悪の両方の力で同時に斬る」という形。
 それを実現するために、マホロさんは再びジャンヌになったり、なかなかアスカさんの悲恋の物語がハッピーのならずにヤキモキさせられたのですが。

 脚本の荒川さんも今でこそ、戦隊の大御所ですが、21世紀初頭だと、クウガ→アバレと「ヒーローの定番を改革する旗手」みたいな立ち位置。
 なお、アギトのメインライターの井上敏樹氏は、改革ではなくて、叩き潰す人で、敵味方関係なく、ライダー同士を戦わせることに定評があったり。

 ともあれ、次に最終回を迎えそうなのは、アバレンジャーかな。

★青天(仕事はじめ)

 クウガの後に、これを見ると、青空つながりに感じ入ります。
 一方で、要潤とはアギトつながりですな。

 アギトの1、2話だけは、ジオウの時以来、配信分が残っているので、「クウガの続編」として視聴するのも面白いかも。
 まだ序盤は、クウガの名残があって、「未確認生命体」とか「第4号」という言葉も使われていて、普通に話がつながっていると思いますし。

 で、このG3こと氷川刑事の時は、まだ演技が初々しいというかセリフがたどたどしく、顔つきは一条さんに似ているのに、ギャップが大きいなあ、と思って見ていたのですが、これがどんどん成長していくのが見どころの一つ。

 ……って、大河ドラマの話じゃなくなっていますな。

 大河ドラマの方は、サブタイトルから某晴らせぬ恨みを晴らす裏稼業を連想しました。
 栄一の母親役が、今の東山仕事人の元締め役だし、栄一にお金を渡して、仕事はじめに旅立たせるシーンは、自分の中では出陣のテーマが流れていたりしました(苦笑)。
 仕事道具は、算盤とか。

 まじめに感想書くなら、栄一と慶喜の対比がポイントみたいですね。
 父親に期待されたくて、背伸びしようと真っ直ぐ育つ栄一と、
 父親の期待が重くて、そこから離れたいと考える慶喜と。

 前回の面の時も、吠える獅子の面と、無表情な能面の違いがあるのかな。

 歴史的にも、日本の新時代を開く栄一と、日本の旧時代を閉じる慶喜の対比になるし、
 その辺を比べながら見るのが面白そう。

 あとは、次回のタイトルが「怒る」だから、ヒーロー物につながるか、必殺につながるかワクワクしつつ、まあ、アクション物にはならないだろうなあ。

 それと、「こんばんは、徳川家康です」の歴史解説コーナーを毎週、楽しみにしていたり。
 もう北大路欣也さんの演技が、ドラクエCMで竜王役やり始めた頃から、コミカルな老獪ぶりに惹かれている次第。

 幕末なのに家康出してくるセンスに、最初はヘッ? と思ったりもしつつ、出て来ないと物足りなくなった自分がいます。

・第一話:OPにいきなり出て???と感じる。
・第二話:あ、また出た。面白いや、と思う。
・第三話:あれ、最初に出なくてガッカリ。でも、途中に出てきて、家康キターと喜ぶ。(今ここまで)

 江戸時代が終わるまでは出続けるのかな。明治になっても出続けると笑えるけど、別キャラに変わる可能性も想定しつつ。
 「こんばんは、福沢諭吉です」とか。

(ダイ大とセイバーはまた後日)

Re: 3月のスレッド(2021) - Shiny NOVA

2021/03/04 (Thu) 00:14:31

ダイ大とセイバー感想……というか、今後の期待表明ですね。

★ダイ大

 次回のデパート編ですが、前半は平和な日常だけど、そこに突如、魔王軍の襲撃があってバトル編に突入する流れですね。
 そして、一般人の前で「子どもなのに魔王軍と遜色なく戦うダイの姿」が驚きの的になり、勇者ではなく化け物と認識されてしまう……という重い展開に。

 そこから「ドラゴンの騎士」の宿命や悲劇に話が展開し、バラン編の幕開け、となるわけですな。
 その意味で、ただの箸休めと思って見ると、実は深かったという流れになりそう。

 ここまでは割と勧善懲悪な話だったのが、ここから人側の暗黒面と、魔族側の義が入り乱れて、ダイたちが葛藤する場面も見られることに。

 さて、本作の放送期間ですが、コミックが全37巻ある中で、現在が8巻めで消化した頃合い。すると単純計算で4倍から5倍弱まであるわけですな。
 ここまで5ヶ月ということは、最後までやるなら2年ぐらいは続くと思われます。

 仮に1年しか続かない場合は、ラスボスが「鬼岩城」になるのかな。
 ダイの竜の紋章の力が強力すぎて、並の武器では強度が十分でなく砕け散ってしまう。そこで、強力な武器を求めた結果、魔界の鍛治師ロン・ベルクに鍛えてもらったのが「ダイの剣」。それを使って、巨大な鬼岩城に挑むダイのシーンがクライマックス……でも燃えますが。

 でも、できれば2年めも続いて欲しい、と今から思っておきます。
 とりあえず、バラン編を楽しみにしつつ。

★セイバー

 煙の女剣士サーベラ登場になる次回。
 ええと、彼女は玩具の発売情報がなかったキャラ……ということは、あっさり退場するのでは? と考えたり。

 3月のスポットとしては、彼女と、セイバーの新フォーム、エレメンタルプリミティブドラゴンの登場があって、雑誌情報でもカリバーの正体は分からず。

 暴走形態のプリミティブに制御ブックのエレメンタルが加わることで、安全に使えるようですね。
 すると、マスターロゴスの変身は4月になるのかな。

 ストーリー自体は、大秦寺さんに続いて、尾上さんが飛羽真に合流してくれたけど、サーベラによる粛正が為されるようで、
 入り組んだストーリーがまだまだ続きそう。

 人を守って戦うヒーローストーリーではなく、剣や本の力を巡って、ソード・オブ・ロゴスの内紛劇が続く形。
 自分の中では、昨年末からの宿題として「ソフィア救出」「賢人復活」「ルナが物語の表舞台に登場」のどれかがあれば、物語が進展したと感じられるのですが、とりあえず、ここまでは飛羽真の主人公としての覚悟と成長を描いた冬期間だと考えます。

 3月は、元素の力で暴走を抑えることで、真理の扉が開くとか、そんな流れを想定しつつ。
 だけど、本当にエクスカリバーが何だったのか、と思うのが現状ですな。
 

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/08 (Mon) 18:01:10

 定期感想その1です。

●仮面ライダークウガ(特別篇)

 第1・2話のディレクターズカットなんだそうで。自分はTV本編の第1・2話と見分けがつきませんでした。が、コメント欄にいつものグロンギ語翻訳ボランティアさんの詳しい解説ありまして、シーン追加とかよりも、細かいカット、台詞、CGなどを追加・修正しているとのこと。

 TV本編ですと、CM抜きで1話25分くらい。特別篇はOP/ED曲1回分抜き、予告映像2回分抜きで1時間1分ですから、10分以上の追加があるわけですか。そのお陰なのか、おそらくTV本編でも描写されていたはずのことに気が付く点もありました。

 登場グロンギは、ズ・グムン・バ/未確認生命体第1号/クモ種怪人と、後にダグバに挑むまでになるゴオマで、雄介はクウガ白、続いて赤になって連戦、グムンはかろうじて倒す。

 その途中で、雄介は桜子に「なんか嫌な感じがする」と、拳をさすりながら愚痴(?)を言ってます。最終話で印象がはっきりし、固まりもした雄介を知ってから、そのシーンを観て、「無情な敵とはいえ、雄介は最初から相手の痛みを感じてたのか」と思い知った気がします。

 ですが、記憶が正しければ、以降は雄介は愚痴らしい愚痴を言わなかったはずです。クウガ白から赤に変わるときに覚悟したんでしょうね。ただし仮面の下の表情は、次第に変わり、ダグバとの最終決戦で見せたものに変わっていったと。まあ「そうであってほしい」みたいな妄想ですけど(^^;。

 これは放映・視聴済みの作品の再視聴でもときどきあることですけど、きちんと完走してから、改めて第1話から観てみると、発見、再発見、初めて理解できることがあったりします。クウガも後日、また放映があったら通しで再視聴してみたくなりました。

●ダイの大冒険(第22話:デパートへ行こう)

 ダイはしばしば竜の紋章が浮かび上がるわけですが、どうもクウガの古代文字の「戦士」の文字に見えてしまいまして。予習によると「凄まじき戦士」と似た面が、竜の騎士にはあるように思えます(クウガ→竜の騎士、凄まじき戦士→竜魔人、みたいな)。

 作品発表時期からすると、ダイ→クウガの時系列ですんで、クウガにダイの要素を見るべきなんでしょうけど、どうしても自分が観た順で発想・連想してしまいます(^^;。特にクウガ最終話を観終えたのが、ついさっきくらいの感覚なわけで。

 それはともかく、前話と予告編を見た時点では、自分は魔王側は準備を進め、ダイ側は息抜きが続くみたいに思ってました。が、こちらで「ただの箸休めと思って見ると、実は深かった」と伺い、観てみるとどうもその通り(ただし、本当に深いのはこの先にありそう)。

「人側の暗黒面と、魔族側の義が入り乱れて、ダイたちが葛藤」という点はまだ自分には見えませんが、ネット評をちらちら眺めてみますと「これが最後の息抜き」みたいな感想もありました。どうやらここからシビアになっていくみたいですね。

 そういうターニングポイントの要素の1つが、端役っぽく登場しておいて、実は重要キャラクターのメルルでしょうか。今話では、祖母のナバラと共にデパートに来て、ちょっとコミカルシーンを作り、敵襲撃でダイに救われる。

 端役ならダイの活躍を演出する役割なんでしょうけど、調べると占いの名手(ほぼ外れないらしい)。この後、ダイのパーティに加わるんだそうで。先のことが分かるキャラクターはストーリーを重くすることが多いような気がします(悲劇的な結末とか、破滅を予知したりして)。

 もっとも、メルルは今話でダイに救われたけど、ポップに片思いするらしい。その辺りはコミカル展開もありそうです。そういう流れでポップと接近し、ポップのさらなる覚醒を促すらしい。ざっとした予習ではそんな風に読み取れますが、具体的にどうなるかはイメージできずです(^^;。

 そういう、先に期待したくなる点がいろいろありますんで、原作の最後まできちんとアニメ化して欲しいところ(欲を言えば、この際、原作の続きも作ってくれればなお良し)。しかし、今のペースで進んでも2年かかるわけですか。グッズも含めての人気次第かなあ。30年も前の人気作風だからこそ、この20年代でも受け入れられると期待したい。

 ともかく本編。OP映像はまだ変わりませんね。本編ではもう壊れてしまった魔弾銃も健在で、次話くらいから変えて欲しい気もしますが、マァムが武闘家として戦線復帰するときに変えるのがいいのかもしれません。

 冒頭はまずパプニカ三賢者が揉めるわけですね。誰がダイのパーティに加わるかということで、やはりマァムが抜けた穴を埋める必要があるらしい。しかしレオナが既に参戦を決意しているわけですね。レオナは三賢者にパプニカを守る責務があると説くわけですが、それが一番重いのは当のレオナでしょうに(^^;。

 たぶんレオナが装備を整えたいことが先にあって、ダイの鋼の剣がぼろぼろになって来たのを口実に、デパートへ行くわけですな。ただし、やはり姫様だけあって、行きたいから行く、というわけにはいかないらしい。衛兵をラリホーしておいて、気球を奪って城を脱出。これにポップもこっそりついてくる。

 そのポップは、師匠のマトリフから装備を託されているわけですね。マトリフがポップから聞いた、ダイに浮かぶ紋章が「ドラゴンの紋章」に似ていると気づき、ダイ=竜の騎士と危惧したらしい。

 しかし危険なのでダイを止める方向ではなく、ポップがダイをサポートできるかどうかを心配してるみたいですね(それも勇者としてではなく人間のダイとして、という意味深なもの)。だから(おそらくマトリフの最強の)装備をポップに与えた。ただし、ベルトだけは呪いがかかっていることががデパートで明らかに。原作ではすぐにポップが気づいたそうですね。売値500Gのいい品だが呪われている、と示すには今話の段取りが都合よかったんだろう。
(ここも、なんとなくクウガを連想。ダイではなくポップですが、アマダムが雄介と同化した点とポップの外せないバックルが似ている気がしてしまいまして(^^;。)

 もっとも今話時点のポップには意味が分からないわけで、事態の深刻さは響いてない感じですね。気球に乗ったレオナのポップ評を聞いて憤慨してまして、まだまだ身の周り以上の想像は働いてない感じです。

 ともかくも一行の行き先はベンガーナ王国で商業利潤豊富で富強らしい。そのため、魔王軍も今のところは撃退できているわけですね。だから市街は平和を保ち、デパートなんて商業施設も成り立っている。しかしアドバルーンがあるデパートって、いかにも昭和だなあという感じですな(これで屋上遊園地があったら完璧かも)。いつ頃から見なくなっちゃったんだろう。

 ちらっと見える名前は「ベンガーナ百貨店」で、もしかして王立だったりするのかしらん。せいぜい3階建てまでの街並みに、高台に5階建てで、いかにもそびえたってる感じですね。しかも地下まであるし、エレベータは備えてるし。

 まずデパ地下からですが、やっぱり食料品ですか。デパ地下シーンは原作やアニメ前作にはなかったらしい。おみくじスライム饅頭(?)でポップが小さなメダルを貰ってますが、後で使われるのかな?

 階を上がって装備品ショッピングとなるわけですが、「どたまかなづち」はネットで反応しているファン多数だった模様。しかしダイは興味を示さず、やっぱりフルアーマーが欲しいらしい。が、高い(3800G)。しかしレオナはさすが王族で、身に着けた装飾品売れば余裕みたい。

 フルアーマーは買えたわけですが、逆にこの後、ネックになってしまうわけですね。まず重すぎてダイには扱いづらい。この後の敵襲撃で出撃しようとして窓から墜落、アーマーの効果はせいぜい「高所から落ちて地面にめり込む衝撃でも『いたた』で済む」程度でしたか。そもそもアーマーが重すぎて落っこちたわけで、ほとんど無意味な効用ですね(^^;。
(機動警察パトレイバーOVAで似たようなシーン観たの、思い出しました。要りもしないレイバーをトレーラで持っていったせいで横転し、レイバーでトレーラを道に戻す。で「レイバー持ってきて良かったじゃないか」→「だから、そのレイバーのせいでこんな苦労してるんだ」の言い争いに。)

 レオナは(お約束の ^^;)ファッションショーモードですね。前作アニメでは「危ない水着」だったのが「天使のレオタード」に置き換わったらしい。「絹のエプロン」は初出がドラクエ5らしいですが自分は覚えてないorz。後は商人、遊び人の基本デザインと、最後は「猫の着ぐるみ」(これも知らない)ですか。結局、賢者の基本装備にしたみたいですね。

 ダイにフルアーマー買ってあげたネックその2が「ドラゴンキラー」オークションですね。商人ゴッポルとレオナの競い合いになるも、予算オーバーの時点でゴメちゃんがレオナを止めてしまう。

 この後、ヒドラ&ドラゴンが襲来するわけで、ドラゴンキラーを入手できなかったは痛恨のはずです。占い師メルルを連れて来た祖母のナバラの警告(嫌味?)もあったんですが、武具が骨董品扱いなんでしょうな。市街周囲に近代的な大砲備えてたりしますから、剣1振りで戦局が左右されるはずがないという感覚なんだろう。

 しかしヒドラを中核とする敵ドラゴン部隊が襲来(差し向けたのはバランか?)。これを見たレオナは態度を一変、即座に迎撃を決意、行動開始する。やっぱり危機においては即座に締まるし、市民保護優先なのは王族の心得なんだろう。敵の狙いが自分たち(特にダイ?)だと気が付いてもいるし。

 ポップは前話で見せたトベルーラに習熟したらしく、カッコよく飛んで出撃、ドラゴン部隊に当たり、最強のヒドラはダイに任せる(戦術判断もやるようになってるわけですね)。が、さすがに多数のドラゴンには当たり難いらしく、あえて飛ばずに、走って逃げてドラゴンを市外へ誘導するらしい。

 一方、ダイはフルアーマーの重さを扱いきれず、窓から墜落。さすがにマズいと気が付き、使えるパーツだけ身に着けてヒドラへと向かう。途中、逃げずに戦う決心をしたメルルを助けるわけですね。メルルは占い能力を逃げるためだけに使うのに嫌気がさし、ダイら(ポップら?)が敵に立ち向かうのを見て、自分もと思ったらしい。

 しかし、とりあえずできるのは逃げ遅れた人の救助なわけですが、やっぱり逃げ遅れてヒドラが迫り絶体絶命。ブレスでやられた、と思ったらダイがすんでのところで立ちふさがってセーフ。というところで続くんですか。この流れだと、メルルがダイに惹かれそうなもんですが、実際はポップに気持ちが動くんだそうですね。どうしてそうなるのかも、見ものの1つになりそうです。

 次回「竜(ドラゴン)の騎士」では、予告映像を見るとダイがドラゴンキラー使ってますね。ネックになったフルアーマーは今話で捨て、続いてドラゴンキラー入手となるわけか。「竜の騎士」ということは、ダイの正体に迫ることにもなりそう(そうなると周囲から恐れられるようになる、はず)。

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/08 (Mon) 22:01:53

 定期感想その2です。

 戦隊ものは、特にアバレンジャーが急展開でして、台風の目はアバレキラーですね。TV放映だとキラメイジャーからゼンカイジャーにバトンタッチ。できれば今週のどこかで直近の戦隊ものの感想を書いておきたいと思っています(が、どうも野暮用が多くて ^^;)。

●仮面ライダーセイバー(第25章:煙をまといし、真紅の刺客。)

 現カリバーは賢人だったわけでしたか。予告含めて先週回を観て、カリバー候補として、賢人の可能性を考えもしませんでした。上條大地復活でカリバーなら、この先、賢人も復活するかなと思っても、エスパーダと兼務(ないしは乗り換え)になるはずがない、という気がしたのかも。

 あり得なさそうなタッセルすら、カリバー候補に考えたのに賢人は自分的には想定外中の想定外でした。今週分でも、冒頭辺りでユーリに「カリバーは君に任せる」とタッセルが言っても、「もしかしたら正体を誤魔化している?」とか疑い、またも「彼に会う」と慌てて出ていくのをみて、「カリバーとして出張る気かも?」と疑ったりもしました。しかし、現カリバーは間違いなく賢人でしたorz。

 神代玲花/仮面ライダーサーベラも、ちょっと注目するものがありました。もっともライダーとしてより、なんだか牙狼を連想しまして。まず神代玲花のコスチュームですね。横のスリットを見て、チャイナドレスのアレンジかなと思ったんですが、仮面ライダーWEBの解説ではベトナムの民族衣装「アオザイ」ベースだとのこと。

 それがコートのようにも見えまして、しかも剣を振るう。そうなりますと、自分は牙狼を連想してしまいます(^^;。牙狼世界では女性は騎士になれないわけですが、ときどき「女性騎士誕生物語って作れるのかも」と思うことがあります。牙狼のTV向けの(自分的にこれだと思える)新作がなかなか出ない状況のため、新機軸があったらどうかなと妄想してしまうんです。

 そしたら図らずも神代玲花の変身前の戦闘服が牙狼的なコートに見えまして、「あ、これなら牙狼に出てきてもおかしくないかも」と思った次第。もっとも、変身したサーベラは剣を振るうものの、やっぱりライダー的ですね。サーベラが牙狼世界に出現したら、ホラー的に感じるかもしれません。

 番組外の情報でちょっと驚いたのが「悲しみ/哀しみの物語」の翻訳が仮面ライダーWEBに掲載されていたことです(東映が悲しみ、テレ朝が哀しみ、としているようです)。飛羽真が見つけて、禁書と関係がありそうと読んでいたものですね。

 作中の重要な情報だと思うんですが、視聴者に伏せておきたいからこその古代文字(?)だと思ってました。ともかくも、翻訳版を読んでみると、人間に好意的な「始まりを知る竜」がいて、竜の一族と人間が仲良くするのを見て眠りにつき、目を覚ますと竜は人間に滅ぼされていた。しかし「始まりを知る竜」は仲間を探し続け、死んで体が骸となってもさまよっている。というもの。

 だからプリミティブドラゴンのブックから伸びる手は骨であるらしい。しかし、ライダーWEBの解説では、禁書の「忘却の果には悲しみが。それは破滅を求める手。」という記述と合わないとも記載されてます。禁書の記述が実際に起きたことで、それを粉飾した偽史が飛羽真の見つけた本なのかしらん。

 それはそれとして(^^;、ともかく本編。冒頭は飛羽真の悪夢ですね(今週分のアバレンジャーも偶然、ヤツデンワニの二重の悪夢ですね)。倫太郎や尾上らは倒れ(おそらくこと切れている?)、芽依は重傷。しかし、セイバープリミティブは芽依に止めを刺そうと迫る。中の飛羽真は意識があり、自らを止めることができないらしい。

 というところで本屋でのうたた寝から覚め、夢でよかったんですが、不吉ではありますね。今までのプリミティブ暴走から考えて、あり得ないとは言えないし。が、ふと気が付くとルナが現れて助けを求めてる。すわ何事、と思ったら、それも夢だったわけでしたか。「哀しみの物語」を読んでいると、飛羽真に不可思議な現象が起こるらしい。

 一方、サウザンベース。組織への忠誠を貫くと決めた倫太郎ですが、やはり生真面目の硬骨、組織の裏切り者について、マスターロゴスに直々に問い質したりする。神代玲花がマスターロゴスに先んじて叱責したりするわけですが、その神代玲花があからさまに怪しい動きを見せてますな。

 ソフィアはサウザンベースに捕らわれの身で、神代玲花が様子を見に来てました。ソフィアが「みんなは?」と、たぶん元ノーザンの剣士や飛羽真を心配する素振りを見せると、神代玲花はビンタを食らわせる。

 もっとも神代玲花はマスターロゴスに声を掛けられて、素直に嬉しそうであり(そういう表情、初めて見た気がします)、裏はないかもしれない。つまりマスターロゴス直々の命令でやったかもということですね。

 それより気になるのは神代玲花の一言でして、ソフィアに向かって「あなたを創り出した本はどこに?」と問うてます(「あなたの創り出した」と聞き違えたと思ったんですが、「あなたを創り出した」で間違いないらしい)。ソフィアって普通の人間じゃなかったのか。本から生み出されたとすると、精霊みたいな存在かな? 

 ソフィアの口が堅いと見た神代玲花、そのままノーザン襲撃に向かったようですね。尾上と大秦寺が守ってますが、神代玲花が粛清すると宣言し、仮面ライダーサーベラに変身すると、どうにも太刀打ちできてない感じです。自らを煙と化せるサーベラには、攻撃がすり抜ける。これを、そらがこっそり見ていたのが戦況を変える鍵になるわけですな。

 今話で、状況を打開すべく最も動いたのが芽依かもしれません。ノーザンが襲撃される少し前、飛羽真プリミティブが倫太郎から奪ったブックを持ち出し、返しに行ってますね。倫太郎が敵であれば、飛羽真を危険にする行為ですが、芽依としては信頼するものがあるんだろう。もし倫太郎が飛羽真のために動く意思があれば、ブックが揃ってれば暴走に対処してくれるはずですから。

 芽依は深く計算して行動したわけじゃないんでしょうけど、堅物そうでいながら義理と人情に弱い倫太郎ですから、これは効いたみたい。信用され、頼られては応えないわけにはいかない、みたいな。

 そこへ折よく飛羽真も現れるんですが、暴走中に見知らぬ少年を幻視したとか言い出す。さらに勝手に考えを進めたようで、暴走を止めるヒントが見つかった、倫太郎のお蔭とか、一人で狂喜しとりますね。

 倫太郎は最初は反発し、飛羽真も言い返したりしてるんですが、会話がよじれまして、芽依曰く「愛の告白になってるよ」。やっぱり飛羽真のバディは倫太郎なのかな。飛羽真は暴走したら斬ってくれ、と倫太郎に頼むわけですし(クウガの最終決戦前の雄介と一条を連想するものがある)。

 しかし、そこへそらが急報、目のつり上がった「シュクセイシマス」が襲ってきたということですね(そらは神代玲花の名前が「宿世・石鱒」だとか思ったんだろうか)。しかし、飛羽真、倫太郎には何が起こったか分かったらしい。ノーザンに駆けつける。

 が、倫太郎は未だロゴス側ですから玲花サーベラは「飛羽真を斬れ」と命じ、ブレイズとなるなら斬らねばならない倫太郎は迷う。飛羽真は暴走を恐れてためらってますが、尾上バスター、大秦寺スラッシュの苦戦を見て決意、プリミティブを行使するも、やっぱり暴走ですね。ヒントがまだ答えに至ってないらしい。暴走中に見知らぬ少年を幻視するのも続いている模様。

 プリミティブは尾上に襲い掛かり、こうなればやむを得ないのかと(二度目の)苦渋の選択を迫られる倫太郎ですが、今回はXソードマンがとりあえず打開、尾上を守る。しかしプリミティブの暴走は止まらず、倫太郎にも襲い掛かる。またも選択を迫られ、しかもさっきの約束もある倫太郎ですが、今度はカリバーが出現。相討ちの格好で、プリミティブ、カリバーは変身解除。

 カリバーは誰だ、と思ったら賢人であるわけですね。これは、上述しましたが、驚きました。どういうことなんだ、と思ったら、次週に続く。

 次回「深き闇、剣と共に。」では、蘇った(?)賢人は以前のような賢人ではなく、聖剣を封印するとか言い出すらしい。それでも飛羽真は賢人に働きかけるみたいですね。うーん、マスターロゴスの正体とかは、しばらくお預けかなあ。

●ハン・ソロ(映画)

 TV放映されたので観てみました。まだCMカットしての再視聴はしてないんですが、EP4につながる雰囲気はよく出てたかなと思います。デス・スターの設計図を巡って争うローグ・ワンはEP4直前ですが、ハン・ソロは十数年前に遡り、ハン・ソロの人となりを語るものになってますね。

 ですので、作風は大いに異なる気がします。が、どちらもスターウォーズEP4~6の雰囲気はよく出ている気がしました。自分の印象だけかと思ったんですが、ウィキペディアなどを見てみると、カンヌ映画祭で「本物のスターウォーズ」という評があったようです。スピンオフ、外伝ではなく、シリーズ中の1作に加えてもいい、という好評ですね。

 軸となるストーリーは割とシンプルかも。出会いと別れを繰り返しつつも、ずっと「コアクシウム」を追って行くものですから。その途上でのいくつもの小エピソードで、EP4に現れたハン・ソロは、いかにして、あのハン・ソロになったかが描かれる。

 ミレニアム・ファルコン号の前所有者のランドは、本編(?)で突如現れまして、実はちょっと戸惑うところが自分にはありました。「ハン・ソロ」でランドの若い頃の様子、ファルコン号がハン・ソロに渡って経緯が描かれまして、ようやく感覚的に納得。そこも収穫でした。
(チューバッカとの出会いも描かれてるんですが、チューバッカはEP4での初登場時から違和感全くなしなんで、それほど印象的でもなかったりする。)

 観終えてみますと、「なるほど、そういうことだったか」という印象です。ハン・ソロ計算高いところ、疑り深いところ、それでいて義理人情に弱いところ等々、「こういう経験をしていれば、そうなりそう」と納得できるものでした。

 自分的にはEP4~6がスターウォーズでは好きでして、映画「ハン・ソロ」に好感を持てたのは、そのせいがあるかもしれません。「ローグ・ワン」も同様ですね。どちらも(制作者に)EP4~6に対する高いリスぺトト理解があるような気がします。

 CMカットして、また観てみようと思います。それでさらに何か感じたら、感想を書くかもしれません。と言いつつも、「ローグ・ワン」もきちんと感想書いてないしなあ。スターウォーズは好きだったけれど、今のマイブームではないことが大きいかもです(言い換えれば、自分には何かを懐かしむという気持ちが割と薄い)。

Re: 3月のスレッド(2021) - Shiny NOVA

2021/03/08 (Mon) 23:19:18

 先にダイ大感想をば。

 クウガについては、アギトが来ると思ったら特別編だったので、特に物語内容的な感想はないですね。
 特にクウガロスということもなかったので。

★ダイ大

 OPやEDついては、主題歌が半年契約だった場合、変更されるのは来月からかもしれませんね。

 レオナのコスプレについては、猫のぬいぐるみが最近作のドラクエ11が元ネタですな。
 絹のエプロンは、冒険装備というよりも、ヒロインの初期装備だったと思う。

 フルアーマーを軽量化した羽根状ヘッドギアとか、胸部プロテクターは、聖闘士の聖衣みたいで、ちょっと格好いい。

 竜の紋章がクウガのマークみたいというのは、言われてみれば確かに。

 今回初登場のメルルは、ドラクエ4のミネアがモチーフだったり、原作ゲームの占い師って、6にも登場しますが、大体は僧侶系の呪文の使い手なんですが、
 メルルの場合、本当に非戦闘員で、探し物と危険感知担当。連載時は、何のためにいるのかよく分かっていませんでした。

 たぶん、ドラクエのゲーム的に言えば、「タカの目」(周囲の地形が見渡せる)とか「盗賊の鼻」(フロアの宝の数が分かる)、「レミラーマ」(落ちてる宝が光る)、「しのびあし」(魔物とのエンカウント率が減る)など、便利な特技をいろいろ持っているキャラなんでしょうけど、
 連載当時は、メルルの存在意義が分かってなかったなあ、と。
 もちろん、物語上の立ち位置はいろいろあって、婆さんと同様、旅慣れているから各地の噂話などに詳しいので情報源になったり、ポップを高く評価する数少ない女性陣(ポップは敵味方から最初は過小評価されがちで、最初からポップを持ち上げるのは、メルルと敵のシグマぐらい)という点で、今のポップよりも将来のポップの凄さが見えていたわけですな。

 で、ポップは普段から見下されるのに慣れていて、自己評価も高くないので(その割に調子に乗りやすい)、自分に向けられる好意の目には非常に鈍感という、21世紀のラノベ主人公にありがちなムーブをかましがち。
 というか、ダイが昭和の少年主人公で、ポップが平成の少年主人公になるのかな。

 そして、ポップの漢気が光るのは、ダイが父親バランと対峙することで、自分を見失ってしまった際に、ダイを支えるために命を掛けるところ。
 そこに至るドラマは旧アニメでやらなかった部分なので、それも楽しみにしつつ。

>メルルの感情移入

 ドラゴンの騎士という勇者ダイよりも、「臆病者が一生懸命に戦っているポップ」の方に通じるものを感じるのかもしれませんね。
 劇中唯一「ポップさん」と敬称で呼んでくれる女の子で、メルル→ポップ→マァムという三角関係も成立しますし、
 で、マァムはヒュンケルに惚れているかと言えば、実は恋愛感情に超奥手で、ポップに対しては弟みたいな感覚。ヒュンケルに対しては思いつめやすい兄みたいな感覚で、ずっと行く流れ。

 ダイ自身は、ヒロインのレオナ以外との異性関係に興味がないので、ラブコメ要素はポップに集約されて、やはり主人公してるなあ、と。

 当時は、まだハリー・ポッターがなかったので、魔法使いが主人公というファンタジーが珍しかったなあ、とか。

PS.そう言えば、一世風靡したハリー・ポッターも、もう過去の遺物として風化しつつある感じかも。

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/10 (Wed) 12:41:46

 不定期感想です。

 戦隊ものが、TV放映はバトンタッチ、ネット放映は終盤に迫ってまして、少し書いておきたくなりました。

●キラメイジャー

 キラメイジャーが無事に完結しまして、コロナ禍を乗り越えた感じがあります。撮影が滞ったのが序盤だった不幸中の幸いがあるとはいえ、ラストの落としどころはなかなかに自分の好みにぴったりハマった感じがあります。

 多少、ゴーカイジャーの最終決戦と、燃える感じの印象が重なる感じもしました。たぶん、巨大ヨドン皇帝を撃破して、等身大ヨドン皇帝と決着というところかもしれません。なぜそこがツボだろうと考えて、牙狼1st(暗黒魔戒騎士編)かもしれないと思いました。巨大敵→等身大ラスボスの流れで非常に納得したのが牙狼1stですんで。

 ゴーカイジャーを思い出すものはあったんですが、キラメイジャーで印象が深かったのは敵側(ヨドンヘイム)でした。ゴーカイジャーではゴーカイ戦士の逆襲で気分が盛り上がったんですが、キラメイジャーではヨドン皇帝、皇帝に倒されたヨドンナ、寝返ったクランチュラ、記憶を改ざんされていたガルザ(ゼロワンの不破さんを思い出す面もあり ^^;)ですね。

 そういう敵役が印象に残るのは単独であるはずがなく、キラメイジャー側との対比はあるはずなんですが、今のところ、どうしてもヨドンヘイム側のキャラクターについてあれこれ思い浮かんでしまいます。それを書き出しておけば、キラメイジャー側がどういう印象だったのか、そのうち自分でも明確になるかもしれません。

・ヨドン皇帝
 やはりラスボスで、強い印象を残して倒された気がします。このヨドン皇帝だけは、キラメイ戦士との対比がしっかり効いていた気がします。そう感じるからこそ、印象的なラスボスだったかもしれません。

 まず孤高を目指している点があります。しかし、単発の登場だったシャドン、先遣のヨドンナは分身だったわけですね。両者の仮面(なのかな?)を己が仮面の両脇に配してましてたのも、たぶん切っても切れない分身だから(欲しかった友であるわけだし)。

 シャドンはキラメイジャーに倒されましたが(対応する仮面も消滅)、ヨドンナは皇帝自ら斬り捨てたわけですね。そこが「神に遭うては神を斬り、仏に遭うては仏を斬る」に通じるものを感じた次第。つまり、ある種の悟道ですね。ただし修羅の道ですが。

 これと対照的なのがキラメイ戦士でしょうか。地球人戦士はキラメイストーンに選ばれたという共通点はありますが、赤の他人が各分野から集められたという、悪く言えば寄せ集め。しかし、クリスタリアの一族を含め、1人としては欠いてはならないという気持ちがある(特にキラメイレッド/熱田充瑠の信念)。実際、皆が揃い、気持ちが通じると最強。そうなるためには1人のために残る全員が命を懸ける気構えが感じられます。

 ヨドン皇帝は逆であるわけで、自分の中の理想にそぐわない部分すら排除することで最強たらんとしていたわけで。個人的にはこの徹底ぶりは、正直好きです。自分は到底できないことですんで、憧れると言ったほうが正しいかもしれません。自分的に好感度高いラスボスでした(といっても、生き残られると困るタイプですが ^^;)。

・ヨドンナ
 演じた桃月なしこさんの春麗コスプレは自分的にツボでしたんで、アクションも期待したんですが、これといった激しいアクションはなし。そこは残念ですが、設定、ドラマ的には充分なものがありました。

 特に鞭で打って分裂させる能力ですね。最初のうちは、使い捨ての人海戦術かと思ったんですが、性格で分かれることが明らかになりました。まず瀬奈/キラメイグリーンが分裂し、自分でも嫌っていた性格部分が欠くことのできない大事なものだったと分かる。

 それと対照的なのがクランチュラで、分裂して分身の1つを犠牲にしてみると、素志のクリエイター魂が蘇り、ヨドン皇帝から離反することとなる。そこはもうちょっと掘り下げて欲しかったんですが、失った分身が性格の何だったかは分からずじまいで、ちょっと判断つきかねるものがあります。

 ともかくも、他人を分裂させて利用までしていたと思ったら、ヨドンナ自身がヨドン皇帝の分身だったわけで。しかも、ヨドン皇帝が切り捨てたいと思う弱い部分であったようです。

 ヨドンナは自分が消えることが皇帝を強くすると知って、消滅を喜ぶ風がありましたが、ヨドン皇帝はそれすらも忌むべきものと思ったかも。自分の弱さに助けられたことになりますから。
(あるいは一撃でヨドンナを即死させられなかった点は未だヨドン皇帝が吹っ切れていなかったということかも。)

 他人はもとより、己すら切り捨てることで完全に近づくヨドンヘイム側と、己のみならず全てを受け止めるキラメイジャー側をくっきりさせる大事な役割を、ヨドンナに感じた次第です。

・クランチュラ
 行動・言動としては、自分好みの点が多々ありました。特に「ヨドン皇帝に逆らって生き延びた奴はいない」と言って間を置き「これまではな!」と言い放つのは自分の急所の1つです。(分身の1人を失った)クランチュラが創作で充瑠と意気投合したのも、ちょっと解せない点もある漫画家エピソードの後だけに、納得度が高い。

 ですが、キラメイジャー側、というより充瑠に寝返った理由が今一つはっきりしないのは、多少不満ではあります。分身の1人を失ったことが鍵になってそうですが、何を失ったのか。そこがハッキリしないので、今一つ納得できない感じが残ります。

 多少考えてみますと、クランチュラは当初、美しいものが嫌いということだったはず。絵をきっかけに充瑠と接近していくときには、美しいものへの嫌悪は感じられなかったように思います。

 クランチュラが失った分身は、クランチュラの素志(創作、芸術)に対する人工的な封印みたいなものだったのかなあ。天性の芸術家要素(新たなものを生み出す)を捻じ曲げられ、職人(既存のものを作る、改良する)にされていたとか。

・ガルザ
 最後に来て急転直下の寝返りですが、記憶操作が明かされると、実は溜めができていたと感じられます。記憶操作されて敵側についていたわけで、正しい記憶が蘇れば、敵側についていた時間が長いだけに怒りも深い。

 そうではあるんですが、最も印象深いのは、その際の思い切りの良さでしょうか。欺かれてのこととはいえ、最大限の努力を傾けた自分は惜しくもあるはずです。意味があったと思いたいでしょうし、あそこまでやって今さらキラメイ側につけるかという気持ちも生じたはずです。

 しかし、瞬刻もためらわずに体を捨てて充瑠を救い、魔進ジョーキーを授けて消滅。これも身を切る決断といえそうです。ヨドン皇帝もそうであるわけですが、ガルザの場合は「悪党の改心」のテンプレート通りの気持ちよさがあります。「そうだよ、そうこなくっちゃ!」という感じですね(それが斜め上方向に行ったのが仲代/アバレキラーかも ^^;)。

 自分的な名悪/敵役を生み出したキラメイジャーは、ゼンカイジャーにバトンタッチ、第1話ではまだ敵/悪役は前面に出て来てないですね。しばらく仲間集めのエピソード主体かもしれません(何となく「桃太郎」が鬼ヶ島へ行く途上のような気がした)。

 バトンタッチと言いましたが、キラメイジャー最終話での次期戦隊の紹介は、本編では充瑠の絵だけでしたな。ED曲後のスポンサー紹介のときにキラメイレッドがゼンカイザーとハイタッチしてすれ違ってはくれましたが。まあ、そういうのもアリかも。

●アバレンジャー(~43話)

 仲代壬琴/アバレキラーがアバレンジャー側につきましたが、寝返りという感じじゃなかったですね。相変わらず、気に入らないものを蹴飛ばし、面白そうなほうへ行っただけ、という感じです。こちらで事前に伺った通りの印象になってました。もっとも、仲代が独白したように、まだこれからなわけですが。

 仲代壬琴にとって、世の中の全ては「おもちゃ」なんじゃないかという気がします。面白いおもちゃが手に入れば、それで遊び、邪魔になるものがあればとりあえず叩き壊しておく。だから正義も悪もないわけなんでしょうな。

 敵か味方か、正義と悪、みたいな二項対立で考えてしまう自分や劇中のキャラクターにとって、仲代の先の動きが読みにくく、行動の意味が取りにくいのも、さもありなんという気がします。唯一の理解者はトップゲイラーだけかも。

 その仲代を理解はできてないかもしれませんが、憧れていたのがエヴォリアン側の黎明の使徒リジェであるわけですね。面白ければよし、という性分のようで、そこは仲代と通じるものがあるかも。

 もっとも、リジェが大人化してリジュエルとなり、第43話ではようやく仲代を理解した節もあります。リジュエルは邪命神デズモゾーリャを裏切って仲代に真相を告げたわけですが、たぶん「もし自分(リジュエル)が仲代であれば、そのまま取り込まれるのを面白いと思わないだろう」という判断だったんじゃないかと思います。

 仲代の代わりなのか、デズモゾーリャに取り込まれてデズモリジュエルにされてしまうわけですが、予想はできていたけれど考えなかったんじゃなかろうか。自分(リジェ/リジュエル)より、おもちゃが大事ということで(^^;。

 そのリジュエルですが、リジェが大人化したのを見て、自分は「ああ、こういう感じだよな、敵女性幹部って」という気がしました。冒頭から出てくるのは破壊の使徒ジャンヌで、前に書いた気がしますが、敵女性幹部としては、癖、アクの強さが感じられず、なんか違和感ありました(で、正体がマホロということで納得した)。

 リジェエルですと、癖の強さがはっきりとあり、敵・悪役としていい感じですし、裏切ってすら説得力あります。序盤から出て欲しかった気もしますが、仲代/アバレキラーとセットで光る個性のようにも思えますので、中盤~終盤の登場は自然なのかもしれません。

 仲代/アバレキラーとセットで光ると思ったのは、もう1名いまして、ヤツデンワニ。第44話では二重の夢オチでしたな。あれはヤツデンワニ単独ですけれども、第17話で仲代が登場し、次の第18話でヤツデンワニ登場。どうも、仲代のキャラを浮かび上がらせるための役割を狙ってたんじゃないかと邪推したくなります(^^;。

 ヤツデンワニも先が読みにくいトリッキーなキャラクターでして、しかし性格は仲代と好対照な「間が抜けたお人好し」の感じ。そういうヤツデンワニがウロチョロしてくれますと、自然と仲代が際立つ感じがあったように思います。

 こちらでヤツデンワニについて、あれこれ伺ったわけですが、自分もこの終盤に来て、ようやく名脇役だなと分かってきた次第です。ヤツデンワニに限らず、どのキャラクターもジグソーパズルのようにぴったりハマり合って好印象を出している感じです。

 ゴーバスターズはもうちょっとするとクライマックス来る感じです。そうなって何か強く感じるものがあれば、感想書いておこうかなと。今のところ、シリアス面もあり、綺麗にまとまっているけれども、まだ刺さるまでに至ってないような印象を受けています(まあ、アバレキラーの傍若無人ぶりと並行で観ているからなあ ^^;)。

Re: 3月のスレッド(2021) - Shiny NOVA

2021/03/11 (Thu) 23:47:53

 アバレンジャーもあと3週で終わり。
 何だか次々と最終回と新番組を迎えているような気がします。

 で、今回はセイバーと戦隊感想です。

★セイバー

 サーベラの大暴れと、カリバー賢人で話が一気に加速した感じです。

 サーベラは今作初の女性ライダーで、強敵という感じなのですが、マスターロゴスの「信頼しているのはお前だけ」発言で、何だか先が長くないなあ、と感じました。

 どうもフィクションでもリアルでも、「お前だけが頼り」発言って、胡散くさく感じるんですね。
 そんなことを言い出す時点で、「相手を束縛して、思い通りにコントロールしてやろう」って魂胆が無意識にでも発露してますし、まあ、フィクションでは使い捨ての常套句だと思いますし、

 現実では、仮に悪意なく本当に相手に頼りきりの場合、「その人間と付き合うことで、視野が広がらない」ような感じですし、元来、「〜〜だけ」って言葉を軽々しく使う時点で、その人間の視野の狭さが浮き彫りにされていて、どうもなあ、とか。

 まあ、「こんな話ができるのはあなただけ」って重要な告白話をされるなら、分からなくもないですし、使う局面にもよりますが。

 ともあれ、フィクションだと、うさんくさいかな。
 まあ、たまにヒーロー側も使いますね。「奴を倒せるのは、お前だけだ」とか「お前を倒すのは俺だけだ」とか。

 何にせよ、セイバー世界のオンリー女性ライダーですが、これから増えないかな。ソフィアさんとか、芽依さんとか、ルナさんとか、予備軍はいろいろいるだろうし。

 ともあれ、カリバー賢人が出現したことで、確実に蓮(剣斬)あたりの言動が不安定になるだろうし、
 いろいろ話が面白くなり始めたな、と思ってます。

★キラメイ最終話と新番組

 クランチュラさんの失った5分の1について

 RAP回での言動からは「悪意」とか、その後のスランプから「組織への忠節」とかかな。
 それで、残り4つの性格について、適当に考えてみると、

1.クリエイティブな想像力
2.同志愛、友達想い
3.自己保身、臆病さ
4.トリッキーさ、いたずら心

 で、アバレンジャーのミケラとヴォッファも、クラさん同様の芸術家センスに溢れた幹部ですが、こいつらはより悪辣な邪命体で救われなかったですね。

 というか、猫の回までは、クランチュラが生き残るとは思ってなかったですな。
 ある意味、ヤツデンワニみたいな立ち位置になったというか。

 で、キラメイジャーの怪人と巨大怪獣を作るのに貢献していたクラさんですが、近年の戦隊は怪人の着ぐるみを作る予算が10年前に比べると厳しいらしく、予算削減のために、素体スーツ数体を使い回して、邪面だけを新規造形でこしらえる形で乗り越えている。

 そして、続くゼンカイジャーでも、怪人は上級戦闘員のボディにマスクを付けて、巨大化体は最上級戦闘員の巨大ボディにマスクを付ける形。まあ、使い回しですな。

 で、ゼンカイジャーのコロナ禍における努力というので、「人間一人と、スーツのロボ4体」というメンバー構成の他に、
 街の人々の半分が、キカイノイドという設定で素顔をさらさないという世界観。

 同じ機械でも、ゼロワンのヒューマギアは人間役者が耳パーツを装着する形だったわけですが、
 今回は、いかにも機械と分かる役付けで、しかもあっさり仲良く交流している点でびっくり。あの世界の人々はゼロワン世界よりも順応度が高いらしい。

 ともあれ、毎回1キャラずつメンバーが増えて、「これぞ戦隊ってお約束」と「マンネリを打破する新ビジュアルの模索」という両方を満たす方向でハードル上げて考えている、とはプロデューサー談。

 で、主人公たちのテーマは家族らしい。
 お婆ちゃんと孫と、最初に加入したジュランは「ちょい悪を気取ったおじさん」とか、
 次のガオーンは「人間を含む動物好き、機械嫌いなロボット」という矛盾したキャラで、
 ヒロインのマジーヌは、魔法とオカルト好きな内気天然娘で、
 青のブルーンは、真面目で綺麗好きで礼儀正しい、好奇心旺盛な学究肌だけど、空気を読まず質問を連発する悪癖がある。

 介人とジュランが保護者みたいな立場で、子どもみたいに世話の焼ける他の3体を世話する形のホームコメディー感覚(昔のロボコンなんかも意識)で、大人の人は肩の力を抜いてツッコミ入れながら見ることを推奨とか。

★おまけの青天

 居丈高な領主の偉そうな態度に、身分差別のまかり通る世の理不尽を感じとったエピソード。
 この辺は、史実に忠実らしい。

 最近、「論語と算盤」の新書本を読み終わって、巻末のおまけにも書かれた内容で、照らし合わせると面白いです。

 で、次回は、震災ネタという史実に合わせて、ちょっとタイムリーな話に思えますな。
 あと、「インチキ宗教に対して、合理的精神で論破する」というネタを組み合わせたり。

 その後は、尊王攘夷運動のための闘争未遂とか、そこから京都に向かうとかの話で、村を出る辺りから大きく話が動くかな、と思いつつ。

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/15 (Mon) 22:23:43

 定期感想その1です。

 青天はようやく主人公:渋沢栄一の人となりが見えはじめまして、いわゆる「キャラが立つ」というやつですね。今週は狐憑きの迷信にまつわるエピソードで描かれまして、父親以上に終始、否定的。最後には加持祈祷師の嘘を暴いて、叩き出すわけですな。

 オカルト等のあやふやな情報を排し、事実に立脚して行動する実業家の萌芽を見せてくれた感じです。自分的に面白くなってきました。が、毎回感想を書くのはちょっと無理かも。今のペースがおおむね精一杯でして、クウガの後にちゃんとアギトが来てくれてますし。

●仮面ライダーアギト(第1話:戦士の覚醒、第2話:青の嵐)

 ジオウ開始時の第1・2話特集で観て、クウガのネット放映終了後に、こちらでのお勧めがあって同第1・2話を観なおし、シリーズネット放映が始まって、また第1・2話を観なおし、とかなりの回数観たことになります。
(ディケイドのときは観なおしてない、確か。)

 ジオウのときですと、ジオウ本編(アギト編)での演出が印象に残っています。暗がりの中、ベルトを点滅させ、ブウーン・ブウーンと音を響かせ、焦らず着実な足取りで近づいているというものですね。大爆発をバックに決めポーズ、と同じく、好みの映像表現です。

 同じ演出がアギト本編第2話でも使われてまして(第1話のは変身後でもあり、ちょっと違う)、ジオウ時に観たとき、ちょっと迫力は低めかなと思った覚えがあります。やはり役者さんの年齢が大きかったかも。アギト本編時では若いですから、主役ライダーの感じは強いですが、反面、凄みはまだ備わってないような気がします。しかし、ラストまで見届けると印象変わるんでしょうね。

 こちらでアギトはクウガと続く世界にはならなかったと伺い、ウィキペディアなども確認してたんですが、第1・2話時点では「クウガの2年後」としか思えないほど、類似性がありますね。用語的には「未確認生命体」に備えてる世界だし、第4号が倒したことになってるし。

 人物配置もそうです。警察官主体ですし、科学担当や現場担当の配置もクウガに似ている。クウガ終盤までで高まった対グロンギ装備が発展してG3になったとしか思えない(そう示す台詞まであるし)。もっとも、対策班所属のG3の氷川誠と捜査1課の北條透の関係性は、クウガの雄介&一条とは逆の雰囲気がありますな。

 どうにも反りが合わない感じです。調べてみると、そういう陣営内のギクシャク~対立はメインライターの井上敏樹さんが得意とする1つなんだそうで。アギトの脚本は、小林靖子さんが1話担当(第28話)する以外は、全て井上敏樹さんが担当されてますんで、特長がはっきり打ち出されると期待しています。

 クウガに似ている点に戻りまして、敵であるアンノウンは今週分を観る限り、グロンギと同族と考えるとしっくり来る感じです。怪人デザインは同じ雰囲気を感じますし、第1・2話で描かれたアンノウン怪人の犯行は、遺体を木に置く/引っ掛けるという、儀式めいたものを感じます。

 自分はクウガロスが発生したほどですんで(^^;、当時にリアルタイム視聴していて、クウガの続きということなら歓迎したかもしれません。しかし、雄介が泣いて守った平和、というのも、今となってはよく分かります。雄介が守り切れなかった、と感じると残念な気もしそうです。

 それが具体的に表れたのが、例えば第1話の警視庁・対策班シーンで言及された、未確認生命体より強いアンノウン、という設定です。前に申したことがありますが、ウルトラマンAでの「怪獣より強い超獣」に残念な気がしたことがあります(A第1話で怪獣が超獣に惨殺される、特に怪獣が帰ってきたウルトラマン「怪獣使いと少年」に登場のムルチだったことが大きい)。

 新作の敵が、前作ヒーローが必死で戦った敵より(単純に)強いというのは、どうも素直に喜べません。これが例えばジョジョシリーズですと、新作の敵は前作の敵とは趣が異なる難敵、みたいになってまして、違和感がないんですが。アギトがクウガの続きではないのは残念でもあり、ほっとするものもある次第です。

 ともかく本編。今週分では、おおむね津上翔一/アギト視点、葦原涼/ギルス視点、氷川誠/G3視点で話が進んだようですが、一番大きいパートは氷川誠視点かな。警視庁の未確認生命体対策班のG3であることが明示されてますんで、敵と絡めて描きやすいこともあるんでしょう。津上翔一はアギトとして要所で登場するも、何者なのかはほのめかされる程度でしょうか(その上、記憶喪失だし)。葦原涼はもっと正体不明な印象を出してますね。

 冒頭で発見されたダイヤルのいっぱいついたオーパーツはさておきまして(今週では未解明のまま)、正体不明の連続殺人が起こりまして、G3演習でざっと正体/役割が描かれた津上翔一が出張ってますね。それにしても奇妙な殺人事件でして、木に押し込められたり、引っ掛けられたりしている。

 何人も被害に遭っているかもしれませんが、共通性のある被害者がいますね。最初の被害者が男子中学生で、続いてその父親(佐伯邦夫)。何かを知っていて、氷川誠に知らせようとした母親/妻(佐伯安江)も同じ怪人に殺害されたらしい。

 本庁の北條透警部補は普通の殺人で何らかのトリックを疑うも、氷川誠は正体不明の敵(第一候補は未確認生命体?)だと判断してまして、対立が見られますね。が、母親/妻も殺害された時点で氷川は敵怪人(ジャガーロード/パンテラス・ルテウス)に遭遇。

 小沢澄子指揮、尾室隆弘サポートのもと、氷川のG3出動となるわけですが、歯が立たない。この後、強化装備が出てくるものの、この時点でも対未確認生命体なら戦えるはずだったわけで、事実上のG3責任者である小沢澄子は敵が未確認生命体でないと見抜いたらしい。それでアンノウンという呼称が浸透していくのかな。

 さらにマズい事態が知らないところで起こってまして、敵ルテウスの仲間と思しきアルビュスとトリスティスがG3との交戦状況を見ていたわけですね。ウィキペディアを見てみますと、アンノウンは○○ロードという括りで何名かの○○ウスがいるパターンらしい。

 その2名が「アギト」と呼ぶライダーが戦闘に介入するわけですね。正体は津上翔一で、アンノウンの活動が起こると頭痛などの変調が起き、現場に引き寄せられるらしい。同じような変調をきたすのが葦原涼ですが、今週分では大きな動きは見せてないですね。

 その津上翔一/アギトはアンノウン:ルテウス相手に互角以上に戦えるようですね。むしろ、あっさり倒した感じか。後半のバトルも併せて考えますと、角の数を自在に操作してたりしまして、なんだか「色だけでなく、凄まじき戦士すらほぼ自在に制御できるクウガ」という感じです。

 このバトルは氷川誠/G3ははっきり目撃するも、搭載カメラによく写っておらず、かえって警視庁上層部の疑念すら招いた感じがありました。G3責任者の小沢澄子にとっても、情報不足のようです。しかし搦め手からアプローチできる情報はありまして、被害者の
佐伯安江が残した、息子の記念写真ですね。背景は沼、さらにバックに山並みが見えてます。ただ奇妙な手が肩にかかってまして、いわゆる心霊写真っぽい。

 ともかく場所はどこなんだとなるわけですが、割とあっさり、小沢澄子が見つける。が、現場に行ってみると写真と違うわけですね。駄菓子屋の風景写真とは一致するも、10年前に沼は埋め立てられたとのこと。しかし被害者が残した写真の撮影日時は直近。

 その間にも連続殺人事件は続いてまして、女子高生が殺害され、続いてその双子の姉もアンノウンに襲撃される。後者には、北條透らの必死の反撃もあって、氷川の武装強化したG3が間に合い、激戦となる。が、敵は2体で分が悪い。

 そこへまたもやアギトが現れるわけですな。今度は変身前の生身+ベルト(オルタリング)で登場でして、ブウーン+光の点滅が自分的にツボなのは上記した次第です。家庭菜園でのんびり楽しんでいた津上翔一がアンノウンに反応して現れたわけですが、どうもはっきり意識できてない感じがあります。

 しかしアンノウンは敵という意識はあるらしく、変身し、迷わず攻撃に移ってますね。G3も武装を駆使して戦っても善戦がせいぜいみたいですが、アギトは2体相手に余裕すらあるようです。が、アンノウン2体を倒すと、今度はG3に攻撃を仕掛けた、というところで次回へ。

 今週分での伏線らしきものは、実はギルスである葦原涼以外に、超能力を有するらしい風谷真魚の存在がありますね。父の美杉義彦が学生の申し出に応えて透視(ないしは読心)実験をやり、案の定、失敗するわけですが、こっそり見ていた風谷真魚は全て的中させてました。この力ゆえに、深刻に巻き込まれていくみたいですね。

 クウガを観る前は、G3などの技術力を駆使する(と聞いた)アギトを観たいと思ってました。設定的にSF色が強そうですから。今はクウガがしっかりとした設定を持つ作品だと分かり、SFとしての受賞もあることが納得できました。そのため、「クウガと違ってSF風味が濃い」という以前の誤解はもうないんですが、相変わらず、「人類の技術力を駆使して戦うG3」は見届けたい気がします。今週分からは、そこに期待してもよさそうな雰囲気を感じました。

 そこ以外では、新たに「どこからクウガとは違うようになるか」というのも興味ポイントとして出てきています。今週分ではどうみても「クウガのその後の世界」という感じですが、そこからアギト独自になってくるのはどこか、どういう風に、といった点です。

Re: 3月のスレッド(2021) - Shiny NOVA

2021/03/16 (Tue) 10:34:27

 アギトと、青天と、その他レス。

★アギト

 クウガにあったものがリアリティと称するなら、アギトの場合はヒーローとしての格好良い見せ方演出になるのかな。

 3人のヒーローを比べてみると、

・アギト:完成されたヒーロー。変身者が記憶喪失なので、序盤は自分の意識のないまま戦っている。ある意味、「戦うための戦闘マシン」というクウガの行き着く果てを描いてみたとも言える。
 そこから、どう人間性を取り戻して、力を制御するかが序盤の流れですね。味方だと思っていたG3にまで襲いかかってしまう2話ラストが、初のライダーバトルになるのかな。その後、シリーズで定番の「ライダー同士の戦い」が頻出する原点とも言える。
 ともかく、アギトはアンノウン抹殺マシンなので、アンノウンを倒すために起動して、撃退後は正気に戻る(G3に襲いかかったのも、まだ正気に戻る前の機械的反応)。正気に戻った翔一が自分の見知らぬ力に怯えて、戦う理由を見つけ出し、自分の力の秘密が何なのか、失われた記憶はどうなっているのかを探すのが前半の縦糸になる。

・G3:未完成のヒーロー。主役です。視聴者はもっぱら氷川くんの視点でアンノウン事件を追い、彼の活躍を期待しながら見て、前座ヒーローとしての負け戦にがっかりしながらも(美味しいところはアギトに持って行かれる)、それでも頑張れ人間、と成長する人と機械のハイブリッドヒーローを応援する。
 ウルトラマンで言うところの「防衛チームがG3」で、「ウルトラマンがアギト」に相当する役どころ。だから、アギトは怪人と戦ってくれるんだけど、正体不明なので、人間の力で戦わないとってドラマになっていく。
 ともかく、毎回のように格好良く出撃しては、毎回ピンチに陥って、それでもタフに立ち上がる氷川さんが凄いと思います。
 ただし、ストーリー上の欠陥として、「戦闘要員である氷川さんの立場だと、基地に常駐すべきなのに、調査活動までさせている」ので、氷川さんの出番が主役として、やたらと多い点。
 さらに、嫌味な北條刑事というライバルとの関係性まで描いて、G3ユニットと彼の警察組織内抗争にまで発展。
 G3に対抗するV1システムとか、氷川の代わりに他の人間をG3の装着者にしようとか、G 3絡みのドラマがいろいろエピソードがあって面白いです。

・ギルス:アギトの欠陥品として扱われている悲劇のヒーロー。アギト以上にワイルドに暴走します。ウルトラマンに例えるなら、「ヒーローになり損ねた怪獣」になりますかね。初期設定のベムラーとかWooとか。
 変身者の葦原くんは本作の悲劇を体現していて、得た力のために恐れられ、親身に関わった人がことごとくアンノウンに殺され、怒りと復讐のために変身してアンノウンを斬殺するダークヒーロー路線です。暴走エヴァのように吠え叫ぶ。
 しかも変身自体が欠陥品なので、変身を繰り返すと肉体がどんどんボロボロになっていく。寿命が長くないことを暗示されたり、とにかく薄幸。放送中には同情票がいっぱい集まりました。

 その中で、推しのヒーローがどれか、とか、いつ互いの正体が分かって、和解と共闘に至るのか、とか、現在のセイバーにも通じる複数ライダー群像劇の原点になりますね。

 アンノウンについては、人間体を持たないのがグロンギとの最大の違いでしょうか。
 彼らは神の使徒なので、神の制御を外れた非人間的な超能力に目覚めた人間を刈り取るのがお仕事。人間を滅ぼそうとする天使というネタが世紀末から世紀明けに流行したな、とも(エヴァの使徒との比較記事なんかもあった)。
 名称がラテン語なので、当時、ラテン語辞典を引いて、名前の意味をあれこれ調べたのも懐かしい思い出です。今だと公式サイトがその辺を補完してくれるんだけど、当時はそこまで設定を提示してくれなかったから、ファンの研究考察が流行りました。

 クウガの怪人が、クモ→コウモリと1号ライダーに由来するのに対し、
 アギトはジャガー→カメとV3に由来する初期怪人の流れ。

 他には、クウガは物品をモーフィング変形させて武器を形作るのに対して、アギトは自分のベルトから武器を召喚する形で武器を出現させます(敵もそう)。

 そしてクウガは敵サイドの人間(怪人)関係も楽しかったけど、アギトは人間関係だけで入り組んでしまうので、怪人絡みのドラマ性はほぼ皆無。
 ボスとして、受肉した神というキャラが出るんだけど、バラのタトゥーの女以上にミステリアスというか、ほぼ背景でしかない役どころ。

 クウガが人同士の関係性の物語とするなら、アギトは個々の陣営が閉鎖的で、別々のドラマを描き、関わりを持たない断絶性が基本。で、たまに関わると、対立劇になる。その辺のギスギスしたのが、ハートフルなクウガとの方向性の違いですな。

 なお、嫌味キャラの北條さんがG3ユニット最大の天敵になりつつ、この人が時々ポンコツになって、氷川さんの凄さを引き立たせる役どころにもなる。
 銭形平次におけるライバルの岡っ引きに相当するのかな。偉そうにエリートぶった見解を持ち出すけど、ほとんどが的外れで、「G3よりも私のV1の方が優秀です」と言って前線に出たのにアンノウンには勝てずに、慌ててスタコラサッサとスーツを脱ぎ捨て、戦線離脱。イヤミエリートがどんどんズッコケギャグキャラになっていくのも注目です。
 まあ、刑事ものとかには多いのかな。現場の捜査を妨害する上層部のエリート。で、その判断は結果的にことごとく間違えていて、稀に漢気を見せたかなと思っても、基本は憎まれ役ポジション。クウガにはいないタイプだったけど、井上敏樹脚本だと、上から目線のイヤミキャラって定番ですからね。
 北條さんの言動を見て、ギャグキャラだと思えるなら、井上敏樹脚本のストレスが軽減されるんじゃないかな、と。

 とりあえず、アギト序盤の視聴上の注意点を並べてみました。


★青天

 現在で1855年設定ですな。
 あとは安政の大獄、桜田門外の変を経て、栄一と慶喜の出会いは60年代に入ってからだから、そこまで話が進むのはゴールデンウィーク頃になりそう。

 気になるのは、フランス留学をどう描くかですな。外国でロケするわけにもいかないし、今のコロナ禍でどんな外国の風景が撮影できるのかを見たい。

 ともあれ、怒る回がストレスフルな終わり方だったので、次の揺れる回は栄一視点だとスッキリした終わり方。
 ただ、タイムリーに地震(あと疫病とかアマビエとか提示して今の時流につなげたり)で、藤田東湖死亡からの水戸藩暗雲の流れで、次回への引き。

 栄一の結婚話につながるとは思うんだけど、一方で慶喜サイドは井伊直弼の一時天下で、斉昭さんがまた失脚で荒れそう。

 それと、氷川さんこと要潤さん演じる松平春獄があまり目立った活躍をしないままに消えるのかな。史実をチェックしないといけない。
 史実や、人物エピソードから、それをどう脚色するかを想像するのが、歴史ものの楽しみかな、と。

 今回のインチキ宗教話も、「論語と算盤」の中にもあった逸話ほぼそのままですからね。
 若い時からの合理的精神とケンカっ早さ、理屈に合わなければ権威も恐れずに噛み付く苛烈さが特徴で、「お前みたいな英才を幕末のゴタゴタで討ち死にさせるのは惜しいから、外国で学んで来い」と追い出させる流れが楽しみ。
 大人になるまでは、本当に尊王攘夷とか、そこからの切り替わりで慶喜配下の幕臣になるとか、立ち位置の変化、変わり身の早さが凄いレベルで続いていて、アクティブに過ぎるなあ、と。周りが心配するぐらい。

★その他レス

 ドクターストーンと、ハン・ソロに対するレス。

 ドクターストーンは、タイトルしか知らない(ジャンプ連載マンガからのアニメ化だったんですね。ジャンプも読まなくなって久しいな)ので、K.Kさんからお話を聞いて、Wikipediaと公式サイトをチェック。
 石化の病気によって崩壊した世界の未来で、生き延びた人々による戦乱の乱世と、文明再興を目指す物語ですか。主役は、石化の謎を解こうとする科学者と、その友人の武闘派相棒という、クール知略キャラとタフ熱血漢のバディ物?
 まあ、にわか勉強なので、大したレスはできませんが、一応、チラチラチェックぐらいはしておきますってことで。


 ハン・ソロについては、映画未鑑賞、ノベライズで大体のストーリーは把握している感じですね。
 ソロのキャラ性については、まあ普通に後のソロにつながるように構築されているなあ、という感想ですが、それよりもヒロインのキラとソロの関係性が新鮮ですね。

 彼女とソロは同じ惑星から脱出しようとした恋人同士だったんだけど、結果的にソロだけ逃げ延びて、キラの方は帝国軍に捕まったけれど、そこで如才なく立ち回り、帝国の女幹部の地位を勝ち得て、ソロの前に現れて再会することに。
 敵味方の立ち位置に分かれるんだけど、まあ、昔の縁もあって共闘することに。

 ただ、あくまで権力を求める彼女と、自由を求めるソロは相容れずに訣別する流れですね。

 そして、ラストでダークジェダイの接触を受けるキラがどうなるか、という形で、続編は闇堕ち街道まっしぐらなヒロインと、反乱軍に味方する未来が待っているソロの対立劇に流れるかな、と思わせて、続きは作られないことが決定。
 あとは想像にお任せしますってことか。

 ノベライズを読んでいる限りは、ソロは何も考えておらず、出たとこ勝負というか、次々と襲ってくる危難に対して、持ち前の度胸と機転、そして幸運で潜り抜けってヒャッホーと喝采する陽キャラで、まあ古きアメリカ人好みのタフガイですな。
 でも、面白いのは野心家のヒロインの方で、いかにソロの性格を見知って、自分の出世の役に立たせようかと考える策士、謀略キャラの要素があって、ステロタイプとは異なる強かな女性キャラ。まあ、言ってしまえば、ルパン三世の不二子ちゃんみたいな悪女ぶりになりますか。

 そんなわけで、ハン・ソロのアウトローぶりと、男顔負けの女狐という、本編からは考えにくい裏設定物語だったということで。

 まあ、昔読んだスターウォーズの小説で(今の正史からは取り除かれている)、ルークの命を狙う女暗殺者マラ・ジェイドというキャラがいて(皇帝の教え子の一人で相応のフォース能力を持つ)、後に改心してルークのパートナーになり、結婚して子どもまでできて、その2世の物語まで展開していくことになったわけですが、
 エピソード7以降、ルークの子や、ソロとレイアの子どもの話は全部なかったことになりましたからね。

 このソロとヒロインの関係も、もしかすると小説やコミックでその後が描かれる可能性もあるのかな、とか思いつつ、現状そこまでは追いかけていないので、ここまでの話にしておきます。

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/17 (Wed) 12:34:39

 定期感想その2です。

 アギトの解説、ありがとうございます。自分もウィキペディア等をチェックし、(書いてある通りですが ^^;)既にライダーであるアギト/津上 翔一、ライダーを目指すG3/氷川誠、望まずしてライダー化してしまったギルス/葦原涼と、ざっくり知ったんですが、よく分からず、実感も湧かない。

 もちろん、もっと詳しく書いてあったりはするんですが、第3話以降の情報が多分に含まれていたりしまして、視聴できた範囲(現在第1~2話)からは分からず、むしろ混乱しがちだったりしました。

 こちらのご解説だと、だいたい分かる感じで助かります。なんで分かりやすいんだろうと思ったら、最後に「アギト序盤の視聴上の注意点」とあって、ああなるほどと。V1などはまだ先になるとは思いますが、氷川と北條の対立的な様子は現時点でも分かるわけで、なんとなく想像はできます。

 自分がどれだけハマれるかは、どうやら「井上敏樹脚本のストレス」になるかも。もっとも、内部対立って(描きよう次第ですが)嫌いではありません。リアルでも真面目に仕事やってますと、きわどいやり取り程度ですと日常茶飯事だったりしまして、フィクションでも割とリアリティを感じやすい要素だったりします。

 アギトではそれが自分的に功を奏するか(たぶん、こっち)、裏目に出るかはじっくり観ていきたいところです。

●Dr.STONE

 これは、こちらで作品名を出して、もしかするとマズかったかもと、ちょっと焦るものがあります(^^;。NOVAさんが「一応、チラチラチェック」と仰るとは思わなかったもので。それも「Wikipediaと公式サイトをチェック」された上とのこと。

 実は自分はほぼTV放映分だけしか観ておらず、周辺情報等はチェックせずでした。改めてウィキペディアを読んでみると、アニメ放映済よりずっと先までのあらすじが書いてありますね。現在のアニメ放映第2期はサブタイトル通り、原作の「第二部 STONE WARS」までじゃないかと思います。

 その先は、もしアニメ化されても、自分は脱落するかも(^^;。気球くらいはまあリアリティあるとしても、空母だとか書いてありまして、ラスボスっぽいのが月にいて、そこへ到達する作業にかかるみたいなことが書いてある(たぶん、現時点の原作の進行状況)。

 さすがにちょっとなあ、とあらすじレベルでは思いました。もっとも、例えば車田正美作品みたいに、無茶でも引っ張る力があれば、継続視聴している限りはついていくかもしれませんが。

 しかし、車田正美作品ですと、無茶の部分と引っ張る魅力は重なっていまして、特にキャラクターですね。敵味方の主要キャラクターがそんなアホなと思える力を出すわけですが、しかしその「そんなアホな」くらいのことをやって欲しい気持ちも、そこまでの段取りでしっかり描写してあることが多い気がします。

 Dr. STONEですと、自分が感じる魅力は主要キャラクターの決断、行動に燃えるものが感じられることです。主人公側の科学技術開発はキャラクター周辺の風味付けといったところ。現敵ボスは個人的な身体能力(主に格闘戦)に特化しています。そこは敵味方の対照性が際立たせるのに役立っているとは思います。

 ですが、繰り返しですがそういう設定的な面が強い要素よりは、各キャラクターの行動が自分のツボになってるわけでして。設定的なインフレが進行してしまうと、キャラクターの魅力を覆い隠すんじゃないかと危惧するものがあります。

 アニメの現時点でも、既に「さすがにちょっとやり過ぎでは?」と思うものがちらほらしています。最初の頃は四苦八苦して石鹸作って「凄いな」だったりしてたのが、電球作り、電池作り、真空管作って無線機作り、とテンポアップ。作中時間でほんの1年程度です。

 技術の進歩が急すぎると感じるようになりました。さらに蒸気機関、強化樹脂作って戦車製造となると、ご都合主義にかなり近づいてくる。それでもキャラクターに魅せられてますから、今のところは「まあ、よしとしよう」という感じです。

(古くは「キャプテン・ヒューチャー」で、数人で無人の惑星に放り出されて、一から宇宙船作って脱出するなんて荒唐無稽もあったことだし。その話では無理を目立たせないため「カルシウムだけがなく、誰が犠牲となるか(1人分の骨で足りるから)」という争点を目立たせてたと記憶。)

 第2期はたぶんウィキペディアの原作第三部解説の通り、主人公らと現敵ボスとの和解、敵ボス側の腹心の隠されていた野望打破で終わりそうです。たぶん、その次は作られないような気がします。
(もしそうなら、面白がれる部分はだいたいやっちゃった後ということになりそう。)

 そこまでであれば、敵側が次々と主人公側に合流していく、小気味いい展開を描いてくれそうです。第1期では敵味方が発生し、第2期で対立をいったん深めてから、まとまるという流れですね。そこで将来の展望を示しつつ大団円、みたいになるのかな。

 原作コミックは連載ですから、ずっと読者を引っ張ることも可能でしょうけど、アニメは間隔が空いてしまうわけで。技術開発の嘘くささが感じられてしまうとマズいけど、時間を置くと誤魔化せないものが出るんじゃないかと心配する次第。そうなりそうなら、きっぱり終えるのも悪くはないかと。

(いかん、簡潔に書くつもりが長々と。どうやら、なんだかんだ言って、やっぱりハマっているらしいです(^^;。)

●ダイの大冒険(第23話:竜(ドラゴン)の騎士)

 ちょっと寄り道になりますが、アニメ版「ブラッククローバー」が今月いっぱいで終了という情報を目にしました。原作は読んでないんですが、アニメ版を観始めましたら、こちらでたささんが話題に出されたのを覚えています(好みを見抜かれたと思った ^^;)。

 放映期間が2017年10月3日~2021年3月30日となるわけで、3年半の長きにわたったことになります。深夜枠ではちょっと考えられない長さです。となると、午前枠のダイ大も2年やそこらはやってくれてもおかしくないかなと、楽観要素を考えたくなります(^^;。

 それはそれとして、ネット評にもあったデパートの買い物イベントがストーリーの転機というのは、こういうことだったかと今週分で実感しました。今話は前半がバランと思ったら、実はキルバーンの差し金であり前哨戦。と思ったら、後半ではダイの正体に迫り、さらにバランと対峙、と一気に話が進んだ感じ。確かにターニングポイントで間違いなさそうです。

 ともかく本編。鎧を自分に合うよう組み替えたダイがヒドラの前に立ちふさがりまして反撃開始。ですが、前話で憂慮していた鋼の剣の傷みがきっちり災いとなるわけですか。日に日に力を増すダイであるはずですし、今話ではポップが半ば恐れるほどに強さを見せつけているようです。

 もっともポップも相当の腕前になっているようで、マトリフに習った「ベタン」なる魔法を使い、ドラゴン複数をいったんは行動停止に追い込んでますね。もっとも威力は術者の力に左右されるようで、止めまでは刺せず、魔力を使い果たし、息を吹き返したドラゴンに為す術なし。後はダイに任せるしかない。

 そのダイ、傷んだ剣がついて来れない。ヒドラに叩きつけたら、あっさり折れてしまうわけですね。ヒドラも硬いんでしょうけど、ダイの腕力なしでは簡単に折れたりはしないはず。
(せめて研いでおけばなあ。刃こぼれがあると、そこから容易に折れてしまいますから。紙に切れ目を入れると破りやすくなるのと同じ理由です(応力の集中)。)

 が、素手でもかなり強いようですね(なんとなく、素手でマジンガー殴り倒したあしゅら男爵を思い出さないでもない ^^;)。この隙に、ナバラ婆ちゃんらは瓦礫の下敷きとなった人を救わんとしますが、ドラゴンキラーを入手した商人ゴッポル含め、野郎どもは逃げ出してしまうと。

 もっとも、これが勿怪の幸いなわけで、商人ゴッポルがドラゴンキラー投げだして逃げましたから。相当惜しかったみたいですけど、命あっての何とやらなんでしょうね。ダイは竜の紋章が発動、いったん素手でドラゴンを蹴散らしておいて、ドラゴンキラー+ライデインでヒドラにも止め。圧勝といっていいでしょうね。それだけにポップですら脅威に感じ、助けられた子だけではなく、目撃した街の人々は恐怖した模様。

 もっとも、ナバラ婆ちゃんは竜の紋章に思い当たる節が強くある模様で(ウィキペディア等によると不安らしい)、ヒドラ撃退が気にならないほどらしい。孫のメルルも退く様子はなく、もしかするとナバラとは逆に希望を見出した……のかな? いずれパーティに加わるらしいので。

 ともかくもとりあえずカタがついたところで、キルバーン登場。ヒドラ&ドラゴンはバランの差し金かと思ったんですが、キルバーンが代行していたわけか。何しに来たのかと思ったら、思わせぶりなことを言うだけみたい。ついでにドラゴンキラーを消滅させてますけど。

 何だろうと思ったんですけど、後半でバランがダイと対峙するための準備なんでしょうね。ダイの不安を煽っておいて、竜の神殿へたどり着かせる(うまい具合にナバラとメルルがいるし)。ドラゴンキラーはたぶん、竜の騎士にとってはやっかいな剣なんでしょう。竜殺しですから。なので念のため消しておいたとか。

 そういう妄想はともかく(^^;、ナバラとメルルの案内でテラン王国へ。王国と言っても国民が50人ほどまで減ってるそうで、村レベルまで縮小してるのか。そうまでしても、軍事や産業は排したいらしい。もしかすると、竜の騎士以外に竜の神殿を隠し通す目的もあるのかも。

 しかしダイは竜の紋章がありますから、(おそらく運命に逆らうべきでないと思った)ナバラは案内したわけですね。神殿はあっさりダイを受け入れまして、ご神体(?)の巨大水晶は、竜の騎士が何者かをダイに語って聞かせる。

 世界を創った三大神が竜の騎士を作ったとのことですが、そこで邪魔が入りまして先が聞けないのは残念かな。なぜ竜の騎士が必要かは謎のままですな。予習してみますと、覇権を目指して世界を乱す者に対する抑止力らしい。だから、1人ずつ遣わされるんでしょうな。

 しかし、なぜかこの時代には少なくとも2人の竜の騎士がいるわけですな。竜の神殿の主も意外らしく、事態が掴めない様子。竜の騎士は1人はダイで、もう1人はバランでしたか。そのバランがダイの前に現れまして、次回へ続くと。バランはあくまでも大魔王側で、竜の騎士だから人間ではないダイが味方にして戦力になると見て、引き入れたいみたいですね。

 自分的にちょっと分からないのは、この時点でバランがダイが我が子だと知っていたかどうか。調べてみても、流刑になり行方知れずになった息子ディーノが、勇者として大魔王に立ち向かうダイと知る、くらいしか分かりませんでした。問題はタイミングで、早ければ竜の紋章の話で気づいたんでしょうし、まだならダイの力の発動を目撃するか、我が子特有の何かを見つけてからとかか。来週くらいにははっきりするかしらん。

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/17 (Wed) 20:45:39

 定期感想その3です。

●仮面ライダーセイバー(第26話:深き闇、剣と共に。)

 後半に入ったからなのか、情報開示が進んでますね。それもキャラクターの行動から示されるよりも、多くは台詞による説明ですね。今話でもおおむね「こういうことがあった」「こうなっている」という台詞解説が主だったような。それだけに情報量が多く、ちょっと整理しとかないと自分では混乱しそうです(^^;。

 えーっと、まず物語前史からしてややこしい。

 ある女性がいて、2つの世界をつなげた(たぶん現実世界とワンダーワールド)。
 ワンダーワールドに5人の人間が来て、何らかの影響で変わったらしい。
  →ソードオブロゴスを作った初代マスターロゴス(現マスターとは異なる)
  →ワンダーワールドを守る(見守る?)ビクトール=タッセル
  →メギドの3人(ストリウス、レジエル、ズオス)

 現マスターロゴスがストリウスを指して「始まりの人」かと問うたのは、ワンダーワールドに最初に来た5名の誰かかという意味だったみたいですね。前説などでタッセルが「彼に会う」とか言って出かけてたのは、今話を観る限りではマスターロゴスに会いに行っていたと考えるべきなんでしょうな。全く想像つきませんでしたよ、そこはorz。

 賢人が闇で見た未来もありまして、どうやら「どういう経緯であろうが、聖剣が揃い、ロゴスかメギドのどちらかが勝利すると世界は消滅する」というものらしい。ちょっと気になるのはマスターロゴスでして、幻視(?)した未来の1つで、最終決戦場に現れていたようです。世界の終わり(の幻視)にマスターロゴスが何か関与している可能性ありかも(野心あるみたいだし)。

 ともかく本編。冒頭は前話ラストからの続きで、セイバー vs カリバーというより、飛羽真の暴走を賢人が止める。玲花サーベラが隙を突こうとするもXソードマンに阻止され、迷って動けない倫太郎を連れて去る。賢人も「聖剣はすべて封印する」と言い残して去る。そのわけは後で明かされるわけですね。暗い様子なのは闇に堕ちたのではなく、絶望の未来を見ちゃったから。

 しかし、とりあえず一難去りまして、飛羽真陣営は情報の整理と対策協議。大秦寺によると、闇黒剣月闇で斬られると、(死ぬのでなければ)闇の世界に落とされるらしい。ということは、前に上條大地が賢人を斬ったのは、死亡を偽装する意図があったのかも。後の描写を踏まえると、上條大地が知った世界の確定した成り行き(消滅)を賢人に見せる意図もあったかも。

 飛羽真はそれでも賢人と一緒に戦えると信じたいらしい。が、その頃、賢人は闇で見たものを思い出しているらしい。この後、世界の滅亡ルートについては飛羽真らに説明するわけですが、このシーンで賢人が思い返しているの生存ルートらしい。おそらく聖剣を封印して、世界の消滅を阻止し切った歴史なんでしょうな。ただし賢人自身は助かっていない可能性がありそう。

 一方、サウザンベース。不機嫌な神代玲花と賢人生存で動揺する蓮はさておき(^^;、タッセルがロゴスマスターに面会するというショッキングなシーンですね。ロゴスマスターはビクトールと呼んでますが、タッセルはその名はあまり好いてないらしい。名前の由来がちょっと気になるかも。
(ネットで調べると、タッセル邸を設計したビクトール、なんて話が見つかりますが、たぶん関係ない(^^;。「アヴァロン」みたいなはっきりしたものではないのかなあ。)

 シーンは飛羽真陣営に戻りまして、ユーリによる解説ですね。聖剣を封印なんて荒技は可能かと芽依が疑問を口にすると、ユーリは闇黒剣なら可能と言う。光の剣が悪用されそうになったら封印する力が闇黒剣に与えられており、同様に他の聖剣も封印できると。闇のヤバい剣だと思ってたら、安全装置でもあったわけですか、闇黒剣月闇。

 さらに1人の女による世界の融合と最初の5人の話ですね。内訳は上述の通り。タッセルは最初の5人の1人ですが、現ロゴスマスターは何代か後らしい。そのタッセルが現ロゴスマスターに会って説得を試みているようですが、現ロゴスマスターは全知全能の書を手中に収め、世界を創り変えたいらしい(滅ぼしてから再創造?)。たぶん、自分を神になぞらえるタイプなんだろう。

 賢人は宣言通り動き出しまして、ユーリの出現を予知していたようです。そうできた理由はすぐ明かされまして、いくつもの歴史を既に(たぶん夢で)体験しており、そのうちの1つだかららしい。他の剣士が駆けつけることも、神代サーベラが介入することも、飛羽真セイバーがプリミティブで暴走するも誰も害さず終わることも、全部知っているわけですね。ちょっと勝てそうにない相手です、全知の賢人。

 飛羽真も先の独白通り、賢人と共に戦うべく、説得につとめる。が、賢人が耳を貸さないわけですね(たぶん、飛羽真含む仲間を庇って死ぬ覚悟だから?)。賢人は未来(における滅亡)は確定だといい、唯一の生存ルート:全聖剣封印すると再宣言。

 今話では、賢人は大秦寺スラッシュの音銃剣錫音を封印してしまう。ブックは神代サーベラが奪取。聖剣の力を封じると変身能力も失われるんだそうで、大秦寺は愛する剣を奪われただけでなく、実戦力として脱落させられもしたわけですね(しかし刀匠としては健在のはず)。

 次回「哀しみを、笑顔に変えて。」では、プリミティブドラゴンを制御できるかどうかの話になるらしい。最後のキャプションには「エレメンタルドラゴン」と出てまして、夢の少年に導かれて、プリミティブからエレメンタルに進化、みたいになるんだろうか。メギド側は、レジエルが怒りの進化を遂げるらしい(なんだか死亡フラグのような気もしないでもない ^^;)。

 今話は解説主体の回だったように思えますんで、次回は派手に暴れるアクション&特撮来てくれないかなあ。第2回のCGたっぷりも再来して欲しいし。

Re: 3月のスレッド(2021) - Shiny NOVA

2021/03/18 (Thu) 01:25:06


>次回は派手に暴れるアクション&特撮

 坂本浩一監督回なので、大いに期待できるところですね。

 さて、今回は自分の仕出かしたミスの告白タイムから。どうも花粉症で頭がフワフワしているせいで、ミス率が上がっている感じです。

★ミス直し

>ハン・ソロのヒロインは、キラではなくて、キーラと伸ばしますね。

>青天で要潤演じるのは、松平春獄ではなく、春嶽でした。しゅんごくではなく、しゅんがく。

 で、明治時代は自分の歴史知識も少し弱いので、この人の経歴を確認すると、明治政府の4賢侯と呼ばれるほど士族の代表として政権を支え、帝国議会発足の1890年まで生きたとか。
 よって、すぐに舞台から消えることなく、結構、出続けることが分かりました。少なくとも、西郷隆盛や大久保利通よりも後まで生きている。

 役どころとしては、井伊直弼の台頭によって失脚した徳川斉昭が亡くなった後、慶喜が将軍の座に就くのを支えた御仁で、つまり斉昭の退場後、目立った出番がありそう。大体、4月からが本番か。
 タイミング的に、氷川さん共々応援したいです。今はどうも、斉昭のアクの強い演技の背景であまり目立たないように見えますが、後で幕府の中心になっていくと。

>アギトの北條さん

 ええと、V1スーツを脱ぎ捨てるというような書き込みをしたんですが、記憶が混ざっていました。

・先にG3スーツを氷川さんの代わりに装着。氷川さんがG3の装着員に向いていないんじゃないか、と難癖をつけて、私の方がもっと上手くやれるはず、と試してみる。

・だけど、アンノウンに勝てず、スーツ脱ぎ捨て、スタコラサッサと逃げ出す。そして、私が勝てなかったのはG3の性能が悪いからだ、と発言。G3の対抗馬でコンペで負けたV1システムの情報を聞いて、その開発者とタッグを組んで、G3チームと競うことに。結局、負けるけど。


 ということで、警察内部の競争が一つのドラマとして展開し、もうクウガの時の一致協力とは違う世界に。

 なお、この北條さんの役者は、脚本家の井上敏樹先生のお気に入りで、その後、ファイズでも登場し、敵幹部のラッキークローバーの一員として、良くも悪くも大活躍。
 クールな悪役として登場したのに、北崎さんという上司(後の絶狼のデビュー役)にイジメられる情けないキャラになっていきます。まあ、クウガのゴオマみたいなものか。

 あとは、ウルトラマンAの「超獣が怪獣よりも強い描写として、犠牲になったムルチ」は第1話ではなく、後の話ですね。サブタイトルは「怪獣対超獣対宇宙人」。
 で、第1話ですと、続編のタロウで、今度は超獣のオイルドリンカーが宇宙大怪獣のアストロモンスに食べられるという逆転劇で、結局、怪獣の方が強いという世界観に切り替わります。

 で、怪獣と超獣の何が違うかというと、怪獣は口から火を吐くけど一応、生物の枠組み。超獣は第一号のベロクロンがミサイル超獣と呼ばれ、要するに全身に武器を内蔵したサイボーグ、侵略兵器としてデビューするわけです。
 ゴジラ映画で、サイボーグ怪獣ガイガンがデビューした年で、生物とメカの要素を合わせ持ったり、狡猾な知性を持つのが超獣の特徴。むしろ、仮面ライダーの怪人の巨大化バージョンが超獣という設定ですね。

 ミス直しの蘊蓄話はここまで。以下は定例感想です。

★ダイ大

>ドラゴンキラーの消滅の理由

 2点ありまして、1つはダイが紋章の力を全開させて戦ったのに武器が耐えられなかったこと。
 もう1つは、キルバーンの体内に腐蝕性の毒液が流れていることで、武器を劣化させること。
 その2つの理由が、後に語られることになります。

 で、次回の話は、旧アニメと大きく変わる部分。
 バランVSダイの戦いで、ダイがバランを追い払って幕というのが旧アニメで、ダイがバランに負けて戦闘不能状態になるのが原作だったと記憶。で、ダイを助けてポップがルーラで脱出するんだけど、しばらくダイが使い物にならなくなるので、ポップがダイを守るために悲愴な覚悟で、バラン配下の竜騎衆3人を迎え撃つ流れ。

 バラン編のこの後は、完全にポップが主役になって、そこにヒュンケルが助っ人に駆けつけてくる。
 そして、ポップの命を掛けた活躍で、ダイがようやく動き出して、バランを撤退に追い込むという展開を思いきり端折ったのが旧アニメですな。

 主人公が戦闘不能で、脇キャラが大活躍するジャンプ王道のバトル展開に燃えるのを期待しつつ。

★セイバー

 メインライターの描く設定って、どうも非常に映像化が難しい感じですね。小説向きというか、封印された禁じられし力とか、ファンタジーの定番なんでしょうけど、本の挿し絵による止め絵演出なんかはそれなりに新鮮だし、テーマにもかなっているとは思いますが、動きで魅せにくいのかな。

 ただ、スプリンクラーの水を浴びて、哀しみを表現する場面は、今回の上堀内監督の定番らしく、とにかく主人公の悲嘆を雨とか水浸し演出で見せる。
 悲しみのプリミティブドラゴンと、悲しみの飛羽真が感情面でシンクロしたのが、今回の見せ場となりますね。

 ともあれ、設定が入り組んでいますが、自分は賢人の見た未来予想にも、どんでん返しの仕掛けがあると見ています。
 これは、次の長谷川圭一さんの脚本で、昔、破滅の未来を見たからという理由で、主人公と対立したライバルが、実はその未来の幻視は敵の陰謀だったという事情で、敵の罠にハメられていたことが分かり、共闘に至る流れがあって、今度もそのパターンかな、と。

 今作はどうもメインライターと、他の2人の立ち位置が同格らしくて、一番ベテランが長谷川さんだから、基本設定や世界観の背景が福田さん、ドラマを転がすのが他の2人になっている感じが。
 普通はメインライターが話を動かすのだけど、セイバーの場合、メインライターが仕込みを入れて、解決編を長谷川さんに回す感じに見えています。
 バレーボールで言うところの、メインアタッカーが長谷川さん、トスを上げるのが福田さん、で、毛利さんがいろいろ転がりながら回転レシーブを見せる感じ。

 なお、ぼくは長谷川さんびいきになっていますね。

 何にせよ、賢人復活で物語が動く形になった。
 あとは、ソフィアとルナの件で動いてくれることを期待しつつ。

 それと番人のタッセルが封じられたことで、ワンダーワールドへのゲートが開きやすくなった可能性もあるので、そちらの展開もワクワクしつつ。

★ものづくり

 ドクターストーンで、K.Kさんのツボの一点が「身近なものを作る主人公の創意工夫」という点、逆に「大掛かりなものに至ると、感情移入がしにくくなる」という部分を見て、

 タイミングよく「ドラクエビルダーズ」というゲームにつながりました。
 ドラクエで、マインクラフトみたいに建造物を築いたり、アイテムを合成させるようなゲームなんですが、ストーリーが進むにつれて、いろいろとアイテム作りのレシピをひらめいて、どんどん食べ物とか薬とか武器とか、いろいろ作っていくのが楽しい。

 木を切って、ひのきの棒とか、棍棒にしたり、鉄鉱石を採掘して剣や斧にしたりとか、手持ちの小物を作るのは結構、楽しい。

 でも、そのうちトロッコを作って、レールを敷いて、モンスターにぶつける仕掛けとか、罠とかをいっぱい作れるようになると……面白いんだけど、楽しさの感覚が変わって来るんですね。
 逆に、そういう大掛かりな仕掛けを作る方を楽しむ人もいるんでしょうけど、自分の手でコントロールできるようなアイテムは楽しく、自分の手を離れた感覚の大仕掛けは作っても楽しくない、と感じられる。

 ゲームとして面白いとか面白くないって話じゃなくて、作ったものに気持ちが入るかどうかっていう感覚ですね。

 もしかすると、的を射ていないかもしれませんが、ものづくりというテーマで思ったことです。
 まあ、上手く段階を追って、イメージを構築できればいいのかもしれませんが、急に飛躍すると感情移入が絶たれてしまうのかも、とか。
 積み重ね、積み上げができていればいいのかもしれない、と無難な言葉でまとめてみる。

 結論が曖昧ですが、今回はこれにて。

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/18 (Thu) 20:27:44

 不定期感想です。

 NOVAさんのご投稿に触発されるもの多々で、定期感想までに書いておきたくなったもので。

●またも記憶の改ざんorz

 まずこれから始めねば。ウルトラマンAです。

> ウルトラマンAの「超獣が怪獣よりも強い描写として、犠牲になったムルチ」は第1話ではなく

 このご指摘を頂いて、「あっ!」と変な声が出るほど驚きました。わざわざ書いてくださるほどですから、間違いのはずはない。では第1話でないなら、何話なんだとウィキペディアを調べますと、どうやら第7話「怪獣対超獣対宇宙人」~第8話「太陽の命 エースの命」だったらしい(怪獣ムルチが超獣ドラゴリーに惨殺されるのは第8話)。

 登場怪獣の1体に「ムルチ(2代目)」とあり、帰マンのムルチ(初代)ではないと知ったのは、結構最近です。長らく同じムルチだと思い込んでました。が、これは自分の目が肥えてなくて、違いに気が付かなかったという言い訳もできなくはない。

 問題は話の時系列ですね。特に「第1話か否か」はデカい。作風を打ち出すのがたいてい第1話ですから、きちんと印象に残ってないと観てないも同然の誹りを受けても弁解の辞はなしです。

 しかし、ずーっと「Aのムルチは第1話」と思って疑いませんでした。確信レベルです。なんでそんな強固な勘違い、記憶違いを起こしたのか、今さらながらに考えてみますと、「帰マンのムルチを弱そうに見せた」ことへの恨みつらみだった気がします。それが長年かけて記憶を歪めたらしい。うーん、やっぱり憎悪は有害だなあ。

 もしかすると、以前にも(それとなく)ご指摘を受けていたかもしれません(それもNOVAさんだけでないかも)。が、確信して間違っていたため、気が付かなかっただろうと思います。

 もしかすると、ウルトラマンAへの評価も歪んだかも。さらに続くタロウ、レオにも悪影響及んだかも。無根拠ではなくて、もう1つのご指摘、

> 続編のタロウで(中略)怪獣の方が強いという世界観に切り替わります。

を覚えておらず、当然、意識もできてなかったことがあります。怪獣(生物)<超獣(サイボーグ兵器)<怪獣、という強さバランスの変遷が分かっていれば、例えば「ある状況で強いとしても、別の状況では」みたいな感覚も持てたかもと。が、たぶん「Aでのムルチの恨みつらみ」で凝り固まっちゃってたんだろうなあorz。

 ご教示で、長年の呪縛が解けたような気持ちで、気が楽になりました。いつもありがとうございます。

●Rocks(JAM Project)

 ウルトラマンAの勘違いが解けて非常に嬉しかったのは、個人的なタイミングも影響してまして。ある歌曲について、誰の何という曲なのか分かったところだったんです。かつ、なぜその曲が気に入ったかもです。それがAのムルチの勘違いと関わる部分がありまして。

 楽曲JAM ProjectのRocksで「スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS」のOP曲ですね。スパロボはプレイしたことがないので、このOGも知りませんでした。

 このOGの曲だと知らずに、いわゆるMAD動画の「スーパーロボッコ大戦」(※)をずいぶん前に目にしました。確か、ネットのあちこちで「才能の無駄遣い」とか話題にしている人がちらほらいました。当時、素直に「面白い」と思ったんです。
(※ 美少女系戦士・ロボットゲーム・アニメのキャラクターをスパロボ風にしたパロディもの。後述するように、もうその動画自体には興味がなくなりましたんで、リンクは張りません。)

 この掲示板でも話題に出してみたことがありまして、しかしピンとこないという感じの評言をお聞きした覚えがあります。やっぱり知っている人からしたら違和感あるのか、とは思ったんですが、スパロボ知らずのこととて、浅くしか分かりません。 何となく「自分は元ネタを知らないから面白がってられるんだろう」と。
(さらに言えば、パロディアニメとして出て来た、いわゆる美少女系戦闘ロボ・戦士についても、ほとんど知らなかった。)

 そう思っても、当該動画を依然として面白がる気持ちはありました。それから忘れてたんですけど、最近になって同動画を観る機会がありまして。そしたら前と印象が違うんです。美少女戦士・メカの台詞が邪魔に感じる。BGMだけ聴きたい気がする。

 BGMの原曲を探してみますと(これが結構手間取った)、JAM ProjectのRocksだと分かり、Youtubeにあったので聴いてみると、ハマりました。ようやく「あのとき、スーパーロボッコ大戦動画がいいと感じたのは、曲のお蔭だったんだ」と気が付いた次第。

 これ、魅力が曲だったんだと気が付いただけのことではありません。自分は長らく、音楽を聞いても音楽を聴いてないという状況が続いてまして。いろいろな曲は聞くんですが、映画、アニメ、ドラマ等のOP/ED曲やらBGMばかりです。聞くとノルんですけど、曲そのものではなく、曲に紐づけられた名シーンなどが思い出されて興奮するというもの。

 JAM ProjectのRocksはそうではありません。OGは全く知りませんでしたし(曲を探すのに手間取った最大の理由)、MAD動画に使われたネタも知らない(こちらは自分的にはむしろ邪魔)。それでも聴きたくなるということは、曲そのものがツボだからということになります。

 音楽そのものを聴く、聴きたいというのは久しぶりの経験でした。その上、Rocksという曲を最初はMAD動画の面白さの添え物と勘違いし、長くそのままだったのが正せました。それが爽快だったもんで、ウルトラマンAのムルチの誤解のご指摘を受け、認識を正せたのも、より一層嬉しかった次第です。
(さらに申せば、例えばワンパンマンアニメを熱心に観たのは、もしかするとJAM ProjectのOP曲の影響が大きかったのかもしれないなどとも思ったりする。)

●手応え(ものづくり)

 ご投稿に刺激されまして少し。まず「もしかすると、的を射ていないかも」と仰せなんですけども、自分的には「『ものづくり』での表現はしっくりくるな」「そう言えばよかったのか」と思いました。

 だいぶ前ですが「文明、文化は手の届く範囲で発生、進歩する」という論を目にしたことがあります。科学技術で言えば、例えば完全自動化の工場とかは別ですが、人間が操作する道具・機械については、おおむねその通りだなと思いました。

 コンピュータ系の技術の仕事をしていたときでも、確かに(自分だけでなく誰かの)手の届く範囲でした。コンピュータを使うわけですんで、当たり前と言えば当たり前。が、遠隔とか入ってきますと、途端に扱いが難しくなります。見えないし、手の届かないないところとなると、実感を持って「こうなる」という想像ができません。手の届く範囲ですと、リアルに、生々しく想像できて、しかも外れないんですが。

 これを「手応え」で表現することもできるかなと思います。上記とちょっと外れた例になりますが、弓で矢を射て「手応えがあった」と言うことがあります(銃でも同様のことがある)。剣や槍ならともかく、飛んで行った矢の手応えって何だ、となりそうです(そういう批評も聞いたことがある)。

 自分でもダーツ投げなどをやってみて、分かったのは「正確に正しい動作ができたとき、投げた瞬間に『手応え』を感じる」ということです。やり始めてすぐだと、そんな実感はありませんが、ある程度練習すると、上手くいくときは投げた瞬間に「あ、これだ」みたいな感覚が生じます。

 弓矢でもおそらく飛んで行った矢で「手応え」が生じているのではなく、射た瞬間に「うまく行った」と感じたら「手応え」があるんじゃないかと。つまり射た後ではなく、矢を放つ瞬間の、弓を持つ手の手応えですね。

(さらに申せば、例えば剣道で面を打つとして、相手の面に当たったときではなく、振りかぶってから、振り下ろし始める瞬間に手応えがあるかも。パワー、瞬発系の多くのスポーツでは、初動理論とかありまして、最初にグンと踏ん張る瞬間に動作の成否の8割が決まるらしい。)

 いろんな場面で「手の届く範囲なら強い実感が生じる」ということはありそうです。おそらく身体感覚で捉えられるから、が理由の1つかと。「手応え」という言葉の応用範囲が広いのも、そこから来てるんじゃないかと。それゆえ、フィクションやゲームでも、キャラクターの手の届く範囲というのは感情移入しやすいのかもしれません。たぶん、Dr. STONEに自分が感じた興奮や不満は、そこが大きく関わっていそうです。

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/22 (Mon) 18:22:01

 定期感想その1です。

●仮面ライダーアギト(第3話:俺の変身!、第4話:パズル解読)

 敵アンノウンについて、第1・2話ですと、殺害方法に奇妙な統一性(?)があるもんで、クウガのグロンギ(ゲーム・儀式性)との類似かと感じるものがありました。が、今週分で示されたのが、殺害されるのが一家であるのが本当の特徴(目的?)というわけですね。

 ボトル瓶の口から入らない100円硬貨というヒントが視聴者向けにはあるわけですな。しかし劇中人物的には、氷川らは美杉義彦の誤った解釈、美杉太一の意図せぬ証拠隠滅で知らずじまいになってました。観ているこちらだけが、敵の狙いが超常能力を持つ人で、遺伝的なものなので、家族単位で狙われると分かる作劇(劇的アイロニー)。

 もっとも最初、瓶に入るはずがない100円硬貨は、自分は「敵アンノウンが犯行予告したのか?」と思ってました。グロンギがときどき、ゲーム(ゲゲル)難度を高める行為があったんで、似たようなことかと思ったんです。もしかすると、そういう狙いもあったんだろうか。つまり、クウガの続きみたいだけど、実はそうじゃないと分かってくる仕掛けが施してあるとか。

 ともかく本編。前話ラストでアギトはG3に襲い掛かったわけですが、今話冒頭では殴り倒しはしたものの、「違う、敵じゃない」と感じて退いたみたいですね。変身が解いた(解けた?)津上翔一は、何が起こったかは薄ぼんやりと分かる様子ですね。

 しかし、G3大破させたせいで氷川が北條に嫌味言われて落ち込むとか、翔一は知る由もあるまい。警視庁でもアギトの正体は知らないし、敵対しているのか(アンノウンとは内輪もめと解釈?)、味方なのか(G3襲撃は誤認?)、単にアンノウンが共通の敵なのか、掴みかねてる感じ。以前にいたとされる第4号といろいろ違うんでしょうな。

 一方、翔一。変身を解いてみると、自分が何をしたかはっきり分からないためか、極度の不安に陥ったらしい。帰路、真魚にしがみついたりしまして、子どもみたい。翌朝も起きて来られないほどですが、立ち直る力は強そう。翔一の様子を家事ノイローゼと早合点した美杉義彦らの騒動を見て、翔一はいつも通りに戻った感じです。
(この辺りの描写は、剣/ブレイドでの白井虎太郎宅を思い出すものがあります。もしかすると、アギトの美杉邸の雰囲気が好評で、剣/ブレイドに取りいれられたんだろうか。)

 しかし葦原涼のほうは事態が深刻化する一方みたいですね。自分(涼)の異変に気付いて水泳部を退部し、自宅に引きこもってますね。心配したコーチ(葦原涼)が訪ねて来て励ましますと、涼は思い切った行動に出た模様。おそらく自分がギルスであることを見せたのか。予習すると、このコーチ、涼の正体を知ると恐れ、無関係な立場に逃げ込もうとするらしい。

 アンノウンはそんな事情はお構いなしに、事件を起こしてまして、今週はトータスロードのテストゥード・オケアヌス/テレストリスの2体ですか。被害者を、穴も掘らずに地中に葬る能力があるらしい。縄文時代の遺跡発掘現場という、誰も掘ってないはずの場所から遺体が発見されるわけですな。

 氷川が被害者の自宅を調べて奇妙な瓶を見つける。飲料瓶のようですが、口が100円硬貨より細いのに、中に100円硬貨がある。上述しましたが、自分はこの演出を誤解しまして、アンノウンの警告か殺害予告だと思ったんです。今週分ではっきりはしませんでしたが、どうやら被害者の超常能力だったらしい。

 しかし氷川から瓶を見せられた美杉義彦は手品用コインだと断ずるわけですね。後で息子の美杉太一が100円欲しさに割ってしまい、100円硬貨が本物だったことは知られずじまい。ですが、硬貨にトリックなしと分かったら、瓶に熱を加えていったん変形、とか美杉義彦は現実的な解釈に拘ったんじゃなかろうか(それが普通の、あるべき態度だし)。

 アンノウンはやっぱりそんなことお構いなし。次のターゲットは子供のようですが、通りがかった制服警察官が必死に庇う。これを翔一は察知して本能的に駆けつけ、戦闘となる。が、真魚が変身解除時を目撃してしまうわけですね。第4号似のライダーは翔一だと気づき、いったんは恐れる。が、真魚も回復力が半端ないらしく、この後、以前通りに接する(し、野菜の世話がどうこうを口実に、そうしたいと翔一に暗示もする)。

 氷川はアンノウン襲撃に一歩遅く、バトル後にようやく現場に。見つけたのは埋まっていた野球帽だけのようで、子供の親のものかな? 公園に遊びに来た親子を襲い、親を殺害した後で翔一/アギトが駆けつけたんだろう。子供を庇った制服警官は、近所の通報を受けて、やって来たのかもしれません。

 翔一は変身のたびに混乱するらしく、今度は「お世話になりました」の書置き残して家出ですか。が、家庭菜園が気になって戻って来るとか、あまり深刻に考えない面も垣間見えます。戻ってきたところを真魚に見つかり、野菜を任され直され、仲直りしてチャンチャン。翔一のメインドラマに関わる悩みはあっても、日常ドラマでは他愛なさが強調されてる感じかも。

 もっとも、翔一の出自(?)を語るために用意されたエピソード、シーンだったのかも。翔一がアギトであると知った真魚は、そもそも翔一が誰なのか知りたがるでしょうし、翔一がその場にいては話しづらいものもあるはず(だし、翔一の記憶がよみがえりかねないし、翔一に断片的な記憶があれば美杉義彦の話を補正してしまうかもしれない)。

 翔一が発見された経緯は、波打ち際に倒れているところを、女子高生らが発見したというもの。記憶喪失状態で、所持品は「津上翔一」宛ての封筒だけ。それが今の名前の由来だというわけか。美杉義彦はそれでも、助けようとした女子高生に、翔一が靴が濡れると心配したことを高評価しているようですね。根はいい奴に違いない、というわけか。だから面倒見る気になったんだろう。

 翔一=アギトと知る真魚も、それならと受け入れたみたい。それと対照的なのが涼/ギルスであるわけですね。コーチが心配して訪ねて来てくれたんで、ギルスの正体を見せた模様。が、予習によるとコーチは以降、涼のことは知らぬ存ぜぬで通すらしい。知るほどに受け入れられる翔一と、逆に突き放される涼、といったところ。居場所を巡る葛藤ともいえまして、そこはディケイドに取りれられたりしたのかな。

 一方、氷川。瓶の中の100円硬貨の謎を解きかね、小沢澄子のアドバイスで美杉義彦に助言を求めに来る。美杉義彦の解釈では単なる手品です(この件は美杉太一により迷宮入り(?)になるわけですな)。しかし確認する間もなく、アンノウンが事件起こした報(また子供を襲ったらしい)が入り、氷川は出動。翔一も察知して向かう。

 アンノウン2体 vs G3&アギトのバトルとなりまして、アギトが1体(オケアヌス?)を倒すのはまあ順当としてまして、特筆すべきはG3が単独でもう1体(テレストリス)を倒したこと。第4話にしてようやく一矢報い、雪辱を果たした感じです。氷川/G3が(事実上の)主役と聞いてはいましたが、このバトルでようやく自分も実感した次第。G3が敵怪人倒した瞬間、「おっしゃあ!」という感じがしましたから。

 アギト/翔一はいつもより自我を保ってる感じで、きちんと共闘したことはもとより、勝利後に氷川から敵か味方かと問われ、逡巡する様子が見られますね。

 一方、オーパーツ研究機関の三雲咲子主任は着々とオーパーツの解明を進めてますな。もっとも、着実に災いに向かってるようではある。オーパーツのロックを解除し、中身を調べると遺伝子情報であり、生物的な設計図みたいなものだったらしい。その通りに再現実験すると、遺伝子から赤ん坊が出現するわけですか。

 ネット情報によると、この赤ん坊がラスボス(闇の力)らしい。この後、急速に成長して青年の姿になるようですね。三雲咲子はこれがもとで死亡するらしい(第6話)。三雲咲子は、クウガの榎田ひかりのポジション相当かと期待したんですが(終盤まで敵を解明するとか)、ドラマのきっかけ作って退場だったのか。

 次週はタイトル「第3の戦士」「哀しき妖拳」からすると、いよいよ葦原涼がギルスとして活動開始なのかな。そうなら3ライダーが揃い、序盤戦が本格化してくれそうです。

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/22 (Mon) 21:53:22

 定期感想その2です。

●ダイの大冒険(第24話:竜騎将バラン)

 先週時点で自分はバランがダイを息子と知っていたかどうか疑問に思ったんですが、今話であっさり解消。ちゃんと知ってて動いてまして、以前にザボエラがダイの紋章について漏らしたときに気が付いていたようですね。

 そこは自分的に理解が進んで「なるほど」と感心したんですが、もっと注目したのはちょこっとだけ描かれたハドラーの振る舞いです。ダイについて情報を秘匿していたことをキルバーンに揶揄されて一言も言い返せない。バーンが、もしバランがダイを連れ帰るなら魔軍司令と言うと、ハドラーは焦りに焦ってます。

 そこだけでも地位に恋々とする情けなさは感じられますが、もっとショックなのは、それならばと『ダイがバランを倒してくれることを願う以外にない』と思ってしまったことです。これでは他人頼りですし、魔軍司令失格でもあります。

 いやしくも司令官たる者として、自陣営の勝利は最優先すべき事項のはず。ダイがバランを倒すならば、大魔王陣営の戦力は目に見えて低下するはずです。もし『ダイがバランを拒絶し、バランに討たれてくれれば』とか願ったんなら、まだ見どころはあったでしょう。自陣営は勢いを保ち、敵の成長株は消滅ですから。

 今のハドラーは落ちるところまで落ちたなあという感じです。クロコダインからは一定の敬意を持たれていたはずですが、もしかすると以前の武人ぶりは演技だったのかなあ。「こういうときはこうすると武人っぽくって、武人タイプに受けがいい」と計算してのことだったとか。

 しかしメッキがはがれてしまいますと、小物ぶりがあらわになるわけで。味方陣営が敵陣営に対してどうなるかを考えてはなかった。自分(ハドラー)が自陣営内で高評価され、出世できればそれで良し(トップになる気概はなさそう)、そのためには自陣営が弱体化しようが、競争相手が潰れてくれればいい。そういう雰囲気を、今のハドラーは漂わせているように思えます。

 しかし、この先、アバンと再戦できることを、涙を流して喜ぶほどの魔王になると予習しているわけで、失望感は全くありません。むしろ「よし、いい感じで最低になってきた、そろそろ這い上がりに転じるか?」と期待感が出て来てます。ハドラーはポップに並ぶ成長株という評もあるようですんで、落ちれば落ちるだけ、以降が楽しみになってきます。

 ともかく本編。冒頭からはバランが滅ぼしたカール王国の様子ですね。首都は既に廃墟で、偵察に来たヒュンケルもさすがに驚いている様子。1人、生き残りがいまして、ヒュンケルが助け起こすと、カール王国最強にして英雄:ホルキンスの弟だと言う。

 ホルキンスはバランに立ち向かい、剣技では互角の戦いをするも、竜の紋章の一撃で即死だったらしい。その兄:ホルキンスを、弟はせめてを葬ってやりたいと。ヒュンケルがホルキンスを蔽う瓦礫をどかせて確認すると、鎧に竜の紋章の打撃跡がある。これでヒュンケルはバランがダイと同質の誰かだと気が付いたんでしょうな。

 一方、湖底の神殿で対峙するダイとバラン。バランの竜の騎士の説明を聞いて、ダイはその騎士の心得にバランが背いていると非難する。が、正義感≒何が悪かについて、バランとダイでは考えが違うようですな。予習によると、バランは人間からひどい扱いを受けたようですんで、大魔王の侵攻を受けるのは自業自得みたいに思ってるのかも。

 話し合いは決裂しまして、まずダイが仕掛ける。が、全く効いてないわけですね。バランは力尽くでダイを神殿から連れ出し、地上戦に移行。バランが再び竜の騎士の強さや脅威についてまで語るもんですから、ポップらみんなにダイの正体が明らかになってしまう。

 バランは竜の騎士は人間から迫害される運命と駄目押しで語るわけですが(ダイも街で初めて恐れられたばかり)、ここでカッコいいのがポップですね。ダイより前に出て立ちはだかり、「俺たちの仲間だ」「迫害なんざするもんか」と啖呵を切る。もっとも、ここまでだと敵の強大さを知らないからと言えるかもしれません。

 ポップは続いてベタンを放つも、今度はバランがカッコいい。超重力をものともせず、急かさず歩んで来る。ポップは「ドラゴン3匹を仕留めた」のにとか驚いてますが、さすがにツッコミたくなりますね。「いやいや、仕留め損なってたじゃないか」と(^^;。しかし、今のポップの真骨頂はそこからですね。以前のような逃げたがる気は微塵も見せず、ダイを守るためには何でもやる気構えが感じられます。

 バランはこともなげに「ドラゴンを束ねる者がドラゴンより弱いと思ったか?」と言い、自らの周囲を大地ごと吹き飛ばす。ダイらも吹き飛ばされるわけですが、もしかしてバランは敵ごとにダメージを加減したかな? ダイ、ポップはベホマが必要なほどのようですが、レオナは割と軽いダメージだったみたい。

 ヒュンケルも女に手を上げないモットーで、武人タイプに共通なのかも。もっとも、さらに事の真相を聞かせる相手に選んでの手加減だったかも。ダイが竜の紋章を使える竜の騎士なのは、バランの実の子だからという真相ですね。そのことは鬼岩城で成り行きを見守るザボエラなどにもショッキングだったらしい。ハドラーは、ついにバレたと焦っている模様。大魔王バーンがダイにも期待しちゃってますから。

 それでもダイは屈せず、ここに来てようやくマトリフの教え「勇者の強さは勇気」がしみ込んで来たお陰らしい。自らの存在意義を、竜の騎士ではなく勇者だと覚悟したわけですね。が、バランも譲らず、ついにダイ全力の対戦となる。

 もっとも、フレイザードを下したアバンストラッシュは既に見抜かれてまして、ならばと繰り出したのがライデイン+アバンストラッシュ=ライデインストラッシュというわけですか。しかしバランには余裕で防がれる。上級呪文のギガデインを使うギガブレイクが使えるバランとしては、今のダイも技も格下なんでしょうな。

 これまでかと思ったら、待ってましたのクロコダイン登場。ドンピシャの燃えるタイミングです。が、ポップが駆け寄ると手が震えてる。武者震いかと思ったら、本当に恐れているらしい。隔絶した実力差がよく分かっているからなんでしょうね。その上、魔法の類は一切効かず、直接打撃しかないと。

 が、恐れて震えはしてもクロコダインの覚悟は揺るがない様子。自分は今の今まで、クロコダインはダイを盟友と感じて味方についたと思ってたんですが、今話での告白によれば、以前は大魔王バーンが主、今はダイが主ということらしい。友ではなく盟主でしたか。バランの強さを恐れるのは本心ながら、主のために命をかける覚悟はあると。

 クロコダインはさらに、ダイが太陽であると言う。これはバランに響くものがあったらしく、「太陽、太陽の子か」と反芻し、亡き妻ソアラを思い出すものがあった模様。それ以外に、予習によれば大魔王バーンの目的は太陽がある地上に魔族を出してやりたいというものなんだそうで、そこも関係があるシーンだったのかもです。

 バランはクロコダインを惜しんで戦わず退かせたかった様子がありますが、クロコダインの決意を理解すると腹を括ったようですね。武人同士の礼儀に則り、全力を以て葬る気になったらしい。

 といっても闘気をみなぎらせての棒立ち。クロコダインが侮られたと思って斧の一撃を加えるも、砕けたのは斧のほう。これが竜闘気(ドラゴニックオーラ)、というわけですね。要は隔絶した力の差をはっきり見せ、理解させた。その上でふっ飛ばしまして、次回へ。

 次回「戦慄の竜闘気(ドラゴニックオーラ)」では、クロコダインが戦ってまして、今話ラストで即死ではなかったようですね。次が「戦慄」なら、あれは竜闘気の予兆程度だったのかしらん。しかしクロコダインがあからさまに劣勢ながら踏ん張っているようで、それを見たダイが底力を、となるのかな。尻上がりにテンション上がっているようで、次が待ち遠しくなる気持ちもだんだん強まってます。

Re: 3月のスレッド(2021) - Shiny NOVA

2021/03/23 (Tue) 01:05:41

 ちょっと仕事が物理的に忙しい時期に入るので、2週ほどは書き込み文量が減ることを先に宣言します。

 気持ち的に慌ただしい時期は終わったので(受験も無事に終了、保護者懇談もつつがなく終わった)、後は次年度の準備とか、切り替わりですね。

 で、一番のミスは「一週前のターボレンジャーのボス退治回を見逃したこと」ですか。
 まあ、致命的なミスじゃないのでいいのだけど。後で見たらいい、と思っていると、自分の感覚以上に一週間が早かったのが、3月10日前後です。
 もっとも、ドアサやニチアサのリアルタイム視聴は問題なく。

★アギト

 ライダーが複数なら、敵怪人も複数、同種族の色違いというのが本作の特徴ですな。
 そして、クウガもそうでしたが、いわゆる戦闘員的なポジションがいないんですね。まあ、悪の秘密結社みたいな構図じゃないのと、戦隊シリーズとの差異のためという理由もありますが、怪人の描写もやたらと不気味。

 ともあれ、クウガは「みんなの笑顔のため」というキーワードでしたが、アギトは「みんなの居場所を守るため」というキーワードで戦う。
 で、翔一は日常のコミカルさと戦闘時の引き締まった顔つきの二重人格にも似たギャップが、当時は感情移入しにくかったですが、今、見ると「ダジャレを言って、ギャグを解説するヒロイン」という構図が……ゼロワンを想起。
 アギトじゃないと〜とか、いや、アギトですけど(苦笑)。

 そして、真面目な氷川さんと、嫌味な北條さんと、豪快な姐御っぷりが痛快な小沢さんと……このやり取りがどんどんエスカレートしていきますな。
 なお、北條さんと小沢さんはどちらも天才的エリートで、一方の氷川さんは凡人で不器用だけど、やたらとタフで打たれ強い。

 そして、自分の居場所を持てずに、さすらうロンリーライダーがギルスですね。あるいは、平成のアマゾンライダーとも、仮面ライダーシンの焼き直しとも言われたり。
 水泳部のコーチは、涼のアスリートとしての才能だけに惚れこみ、化け物を受け入れる度量は持たなかった。もしも、涼を支えるキャラになっていれば、昭和ライダーの立花藤兵衛の立ち位置になれたのでしょうが。
 このギルスの後継者が、剣のカリスみたいな立ち位置ですね。まあ、カリスよりも不幸ですけど。その不幸ぶりの第一歩が次回になりますか。

★ダイ大

>ポップのベタン

 彼は5体のドラゴンに追われていて、そのうち3体は撃退しているんですね。ただ、2体を仕留め損なっただけで。
 よって、3体倒したのは、当たっています。

 ともあれ、『勇者の盾』とも言うべきクロコダインですね。強敵を前にピンチという局面で、「ここは俺が引き受ける。今は、お前たちは撤退しろ」と言って、大ダメージを受けて、敵の強大さを見せるキャラ。

 そして、クロコダインが負けて、ダイも戦闘不能になって、絶体絶命のピンチになって、ポップのドラマが冴える流れですが、旧アニメはダイが戦闘不能にならずに、みんなの友情パワーでバランを撤退に追い込んで終わりましたからねえ。
 その後、OVAでもやってくれることを期待していたんですが、それもなく。

 とにかく、ポップの覚悟に向けて、確実に盛り上がる流れですね。ダイのために、文字どおり命を張って孤軍奮闘。そこにヒュンケルが駆けつけるのもいいし。

 ある意味、ダイ大で一番、味方側が次々と戦闘不能に追い込まれて、絶体絶命に追い込まれるエピソードですね。
 その後は、各キャラが成長し、バラン以上に強いキャラと言えば、大魔王バーンだけになりますから。

>ハドラー

 ザボエラと組んで、どんどん卑劣なキャラになっていき、まだまだ堕ちていきますな。
 で、自分が勝てない原因が我が身の保身にあると悟ったとき、武人として命を賭して強くなることだけを目指すことで、一皮むける流れです。

 命を燃やして戦うことが王道とされたのは、前世紀のドラマで、今世紀に入って、それが否定される流れになったのは、自爆テロとかの影響が大きいのかな、とも。

 ダイ大見てると、どうしても90年代のフィクションと今のフィクションの違いをあれこれ考えてしまいますな。

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/23 (Tue) 23:15:09

 定期感想その3です。

 ポップがドラゴンを3体倒しているとのご指摘で、ちょっと慌てました(^^;。また見間違えたとは思ったんですが、録画は消してしまってて。ネットの画像付き感想サイトを探すと、ベタンでドラゴン5体を圧し、うち2体が起き上がり、ポップを追いかけたと確認できました。

 なるほど、ドラゴンを半数以上は一撃で倒してたわけでしたか。そうと分かると、ベタンをものともしないバランにポップが驚き、あのセリフになったのも納得ですし、前後が通った感じがします。

 ご教示、いつもありがとうございます。それと、ポップさん、疑ってすみませんでした。

●仮面ライダーセイバー(第27話:哀しみを、笑顔に変えて。)

 こちらで坂本浩一監督回と伺い、期待するものがありました(脚本家ごとの特徴については、未だ飲み込めてない部分多しでしてorz)。今話は地味に凄い感じかも。例えばコロナ対策で、ワイヤーアクションは一度に1人という制限があるそうですが、それでもうまく使いこなしてる感じですね。

 ラストのバトルでのレジエル vs セイバーですと、跳んで攻撃する側と地上で迎え撃つ側の対比がよく分かるし、主にエフェクトを使っての迫力も、うまくこちらの目を誘導してくれたように感じます。

 ドラマ的には、前話までは二択(禁書の記述と飛羽真の見つけた本の記述)と思わせておいて、飛羽真が「物語の結末は俺が決める」の決め台詞通り、希望ある結末を新たに作り出すと。これは長谷川圭一脚本の特徴なのかどうか自信なしですが、毛利亘宏脚本(第23~24話)→福田卓郎脚本(第25~26話)の流れを、うまくひねって落としどころへ持っていってくれたようです。

 自分的に変な連想が働いたシーンがありまして、レジエルが倒れる寸前、(おそらくワンダーワールドに初めて来たときと同じ)穏やかな笑顔を見せてました。もちろん、それはそれで納得なんですが、寸前までは荒れ狂っていたわけで、印象の変わり方が自分にはちょっと急すぎたかも。

 そのせいか、ジョジョ「黄金の風」のチョコラータを思い出しまして。ディアボロの親衛隊で元医者の残忍にしてエキセントリックな奴ですな。その相棒(?)のセッコがチョコラータを思い出すシーンで(その時点でチョコラータは既に死亡)、やけに清々しいチョコラータをイメージしてまして、ちょっと笑ってしまいました。

 なんとなく、レジエルの笑顔がその(セッコのイメージの)チョコラータに被るような気がしまして。もっともそう感じてしまってから、「いや、さすがに失礼だった。あのレジエルの笑顔は、邪念を断ち切って初志に立ち返ったものだから」と反省した次第。

 ともかく本編。冒頭はまずメギド側からで、怒り狂うレジエルはストリウスの言う「もう後戻りできませんけどねえ」の強化を受け入れたらしい。セイバーに勝てれば、死んでも構わないという覚悟なんでしょうね。

 一方、ノーザンベースの飛羽真側。賢人についての情報整理ですが、やはり長命のユーリが知恵袋みたい。闇黒剣月闇が見せるのは「可能性の未来」だとのこと。実際の未来を試行錯誤したわけではなさそうです。言い換えればシミュ―レーションでしょうか。しかし今話で、賢人には既視のはずの未来がちょっと揺らぐわけですね。

 しかし最大の問題は戦力ということですね。メギド側も戦力強化してくるし、賢人カリバーも(おそらく上條大地のときより)脅威度が高い。対抗できるのはセイバーのプリミティブながら、暴走してバーサーカーにしかならない。

 少なくとも、プリミティブ使用時に出てくる少年と話をつける必要があるわけですね。これは安全のためリベラシオンで行うと。が、少年と会えはするんですが、何度やっても話がどうにも通じない(後のシーンを踏まえると、飛羽真が少年に答えを求めたのがマズかった感じ)。目論見通りに行かず、プリミティブ未制御のまま決戦に臨むしかなさそう。

 飛羽真が悪戦苦闘している間にレジエルが暴れ出してしまうわけですね。尾上バスターとユーリ最光/Xソードマンが先行して迎撃、飛羽真も駆けつけるわけですが、途中で「どこにいるの、ママ」と叫ぶ子供を助ける。これがもしかして飛羽真にヒントになったかな? 子供を励まそうと「きっとママに会えるよ」と笑顔で語りかけてます。希望の持てる結末を語ったわけですね。これがイメージ世界の少年にも通用しそう。

 飛羽真はようやくバトル現場に到着、変身してレジエルを迎え撃つわけですが、やはりドラゴニックナイトでは当たり難い。プリミティブを行使するしかないわけですが、やはりバーサーカー状態に。これを倫太郎、賢人が見守っているわけですね。

 しかし飛羽真には成算がある。賢人の予測(変身解除)を超え、イメージ世界の少年とようやく話が通じ始めた模様。それを感じ取ったのか、倫太郎もブレイズとして飛羽真セイバーを支援すべく介入してくれる。

 飛羽真は少年に物語の続きを語って、絶望から救い出すわけですね。少年は仲間がいないと絶望している。ならばと、地水火風を友達だと教え、飛羽真も友達になりたいと申し出る。これで少年は救われ、飛羽真に新たな力「エレメンタルドラゴン」を授けてくれるわけですね。

 倫太郎ブレイズらはぎりぎりで飛羽真のために時間稼ぎに成功、プリミティブの暴走を抑えたセイバーがエレメンタルを行使すると、形勢逆転で流れはセイバーに。ただ、ここでいったん変身を解いてますんで、賢人の未来予測も全く外れたわけでもなさそう(だから賢人も未来の結果に大差なしと思えたのかも)。

 そこからはいい感じのバトルですが、レジエルは限界突破した影響なのか、過去の記憶が蘇って来るようですね。ワンダーワールドにたどり着いて、ズオス、ストリウスと肩を組み、タッセルに笑いかけたりしてまして、夢が叶ったらしいレジエルが希望を持っていた様子が窺えます。

 が、レジエルはその後、自分が人間ではなく、選ばれた存在だと思い込むようになったらしい。バトルしつつも、今の自己イメージと記憶がせめぎ合ってるみたいですね。その混乱もあってか、セイバー・エレメンタルが優位に戦いを進め、ついに倒す。レジエルは完全に記憶が蘇ったのか、イメージですが、笑顔で最期を迎えた模様。

 陰で様子を窺っていたストリウスとしては、想定内だった感じですね。飛羽真はまたイメージ世界に没入しまして、タッセルが少年を連れてきたのに驚いてますな。そういえば、飛羽真はタッセルと初めて会うんでしたか。タッセルは世界が最悪の方向に向かっていると警告、今回救った少年と、少女(おそらくレナ)が鍵になっていると暗に示す。が、それ以上のことは語らず、謎は残されましたか。

 飛羽真は尾上らに少年の求めていたのは仲間と語り、それを聞きつつ去る倫太郎は決意するものがある様子ですね。賢人も予測のずれに一時は驚いたようですが、未来(破滅か、聖剣封印かの二択)は揺るがないと思っている模様。

 次回「記す過去、描く未来。」では、いよいよマスターロゴスが動き出す感じですね。賢人は聖剣封印を続行するようで、賢人を信じたい蓮にジレンマが生じるようです。これにプリミティブをエレメンタルで制御し切り、おそらく現時点で最強の飛羽真セイバーがどう対処するかがポイントかも。

Re: 3月のスレッド(2021) - Shiny NOVA

2021/03/25 (Thu) 00:50:02

 アバレンジャーのアバレキラー最期の回を視聴して、感
じ入ったモードでの書き込みです。


★アバレンジャー

 次週で最終回ということで、これでキラメイ→クウガ→アバレと一連の荒川祭りも終了と思うと、個人的に感慨深しです。

 同じタイミングで、一人の脚本家のメイン作品を現在と過去の同時に味わえるタイミングって、あまりないですからね。

 で、今はウルトラクロニクルZとセイバーと、もうすぐグリッドマン続編のダイナゼノンで長谷川圭一作品に触れる機会が多くなって、これも長谷川さんのツイッターで、セイバーの宣伝をしまくっているのが楽しい。
 自分の担当回だけでなく、他の人の書いた話でも、宣伝していて、何だか宣伝部長になっているような感覚。

 長谷川さんと言えば、近年はアニメのグリッドマンが良作で……と書きかけて、今はアバレンジャーの感想だ。

 もう、ときめきの白眉アバレキラーの完全主役回ということで、本当に格好良く散ったなあ。
 で、海賊戦隊に出演して、ゴーカイシルバー誕生のきっかけになるわけですからね。
 いろいろつながって来ると、アバレキラーというキャラの特異性、独自性、キャラ立ちぶりに感動すら覚えます。

 後はまあ消化試合の最終決戦ですが、タイミング良く、今の戦隊も白がリーダーやってますし、その1時間前のプリキュアも主人公の白が「ときめく常夏」とか言っていて、何を見てもアバレキラーにつながって見える状態でした。

 4月に入れば、そういうアバレキラー妄想も収まるのでしょうが、とにかく「ときめきの白眉」よ、ありがとうと言いつつ、次はデカレンジャーですか。

 太陽にほえろモチーフの警察戦隊ですな。
 警察ヒーローという意味では、アギトのG3と比較するのも楽しそう。

★セイバー

 で、期待していた坂本&長谷川回は、予想以上に大当たりでした。
 何というか、エレメントドラゴンに変身して美味しいところで続くってのを予想していたら、きちんと決着をつけて、すっきり終わってくれた感。

 次回は、このコンビでどう展開するのか。
 前半が終了して、4月から新展開に流れ込む的な盛り上がり方ですが、マスターロゴスの動きがいよいよ顕在化って感じですかね。

 飛羽真VS倫太郎で剣を交えるのかな、とも思っていましたが、先日の言葉のやり取りで通じ合って、それで十分なのかな。
 あとは蓮ですが、賢人が生きていたことで喜んでいたら、賢人に捨てられて、錯乱する流れになりそう。ある意味、一番メンタルが危ないキャラですからね。

賢人「蓮、お前の聖剣は封印させてもらう」
蓮「何でだよ? 俺は賢人くんと一緒に戦いたいんだ」
賢人「お前の助けは必要ない。ただ消えてくれ」
蓮「そんな……」
デザスト(裏切られて辛いよな。その憤り、爆発させろよ)
蓮、デザストの軍門に下る。

 今の流れだと、こんな感じに思うんですが、果たしてどう転ぶかなあ。

 それと、早く成長したルナに登場してもらいたいもの。
 ソフィアとルナの件は、昨年末からずっと保留状態なので、そろそろ先の展開を見せてもらいたいもの。

PS.賢人の見た未来ですが、彼のメンタルは弱そうなので、10個程度の可能性を見て、あっさりもうダメだ、と諦めちゃったように見えます。
 前作で、イズが涙を流しながら、無数の状況をシミュレートしてゼロツー誕生に漕ぎ着けた話を見ているから、悲劇の可能性をいっぱい見て闇堕ちしちゃったのは何だかなあ、と思ったりも。

 で、飛羽真があっさり未来を変えたのを見ても、賢人ってどうにも自分を曲げずに意固地になり過ぎるところが昨年からあって、一人で抱え込み過ぎるのが習い性になっているのかな、と。

Re: 3月のスレッド(2021) - Shiny NOVA

2021/03/28 (Sun) 12:18:26

 先にダイ大感想だけ挙げておきます。

 自分のミスを直したいので。


★ダイ大

 とうとう、旧アニメを越えました。
 ダイがバランを打ち負かすことができずに、紋章の共鳴効果により、記憶を奪われるという衝撃の展開。

 自分のミスは以下の文ですね。

>ダイを助けてポップがルーラで脱出

 記憶違いでした。別のシーンと混同した可能性が高いですね。

 実際は「ダイの記憶封印のために、バランも力を消耗したので、また来ると言い残して、向こうがルーラで一時撤退」でしたね。

 しかし、バランはすぐに配下の三体の竜騎衆を召喚し、準備万端の上、再びダイ(息子のディーノ)を奪い取りに来る。
 それに対して、ポップはただ一人、迎え撃つべく覚悟を示すのが次回です。

 記憶を奪われたダイという絶望的な状況で、ポップが実質上の主人公としてどういう立ち回りを見せるか、次回の注目はその一点ですね。

 次回と、その次の回辺りで、ポップというキャラが大好きになる流れ。
 いや、今作のアニメはポップ上げが原作よりも濃く演出されていて、今まででも十分好きだ、という視聴者は多そうですが。
 そして、ポップがダイの記憶を取り戻させるために、ダイの記憶に焼き付いている最も衝撃的な場面を再現するというのが再来週かその次になるでしょうか。

 ここからは旧アニメの回数が参考にならないので、各回のペース配分が読めん。
 とにかく、バラン編は4月いっぱいと思って、予想を立てるなら、

1.竜騎衆3体の襲撃。覚悟のポップが単身、迎え撃つ。絶対ピンチのところをヒュンケルが助っ人に現れる。

2.ヒュンケルと竜騎衆最強の陸戦騎ラーハルトとの戦い。その過程で、ラーハルトの口から、バランが人間を憎む理由が語られる。

3.ポップの壮絶な姿に、ダイの記憶が覚醒。頭の紋章を手の甲に移すことで、再度の記憶封印に抵抗。

4.ダイ対バランの戦いに決着。

 ポイントだけ予告すれば、こんなところですかね。

 何にせよ、今回の放送分では、クロコダインが予想よりも粘って、美味しく活躍したなあ、という印象。
 ダイのアバンストラッシュと、クロコの獣王会進撃の合わせ技で、ジャンプ連載なら「これで勝った」と思えるほどのインパクトありでしょうが、バランは化け物なので、撃退には至らない。

 そもそも、今まではドラゴンの紋章がダイの切り札だったのが、それよりも格上のドラゴンの騎士に対して、普通に考えれば、ダイが勝てる理由がないはずなんですね。
 しかし、これまで培ってきた仲間との絆がダイの力になるのですが、先にそれを見抜いて、ダイの記憶を封じることで絆を絶ち、無力化させるというバランの冷酷とも言える戦闘センスが凄まじくて、

 キルバーンが称賛、ハドラーが悔しがる敵陣営の動向もいい。
 で、昔はザボエラを高く評価していなかったのですが、今の目で見ると「悪魔の目玉によるスパイ活動、ダイたちの動きを監視するという情報戦」で凄い重要な立ち位置じゃないですか。
 昔のダイ大放送時は、インターネットが一般的でなかったし、情報の重要さというのが今ほどイメージできていなかったのですが、ダイたちとバランの戦いの様子を拠点にいながら監視できるのは、ザボエラさん、何て優秀な技術将校だろう、と。
 こういう人材は確かに前線に出すべきじゃないでしょうな。戦う人間だけが評価されがちなバトル漫画において、後方支援の役どころというものを改めて実感したり。

 ただ、情報担当な割に、いろいろと読みが甘くて、人望が薄いのが欠点なんですがね。

 とにかく、4月以降のダイ大で、いろいろと楽しむ所存。

 OPに、メルルが加わったり、武闘家マァムが加わったり、ヒュンケルVSラーハルトが加わったり、ダイの剣を構えている姿が出て来たら燃えますな。
 あとは、ダイの剣を鍛える魔界の鍛治師ロン・ベルクの登場は5月かな、とか、先々を期待しつつ。

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/29 (Mon) 22:30:22

 定期感想その1です。

 アニメ版のゴジラが始まるようですね。シン・ゴジラ等の実写版とも、劇場アニメ版のゴジラとも特に関係のない、オリジナルなものらしい。とりあえず第1話観て、感想を書くかどうか考えてみようと思います(視聴は最後までしようと、もう思ってます)。

●仮面ライダーアギト(第5話:第3の戦士、第6話:哀しき妖拳)

 のっけから変なこと言うようですが、今週分を観てようやく「この津上翔一は確かにあの津上翔一だな」と思えました。「あの」はジオウにレジェンドとして出演してくれた津上翔一です。アギト本編の正面からの津上翔一のカットを見ていて、ようやくジオウに出てくれた落ち着いた雰囲気の津上翔一ときっちり重なると思った次第です。

 どうもジオウのアギト編に出てくれた津上翔一が自分的には印象深かったようで、おそらく「ベルトを光らせ、ブウン、ブウンと響かせながら、暗い倉庫を落ち着いて歩み寄って来る」シーンが相当にツボだったらしい。アギト本編では、第2話にその演出がありましたが、それ以降はどうもやってくれてないorz。

 アギト本編の津上翔一は、アギト時の記憶があいまいな頃は強い不安を感じたりしてましたが、風谷真魚に受け止められ、アギト時に意識を保てる度合いが強まって、かなり落ち着いたようです。が、そうなると地が出たのか、やたら軽いわけですね。ジオウ時の津上翔一はソウゴらを導く、頼れる大先輩といった感じでしたんで、なかなか「同じ津上翔一だ」と感じにくかったみたいです。

 字面の理解では映像を見ての印象がなかなか分からないとの、何度目かの実感をしたものもあります。「闇の力」の少年と三雲咲子です。予習レベルでは「闇の力」は、人間が出過ぎた力を持つことは嫌っているが、愛してはいる。三雲咲子はアンノウンに殺害される。といった程度。ウィキペディアですと三雲咲子は「急速に成長した「闇の力」に付け狙われた末」殺害されたとなってました。

 が、今週分の映像を観ますと、確かに「闇の力」の少年が執拗といっていいくらい、三雲咲子を追跡してました。確かに不穏な感じではある。が、三雲咲子がアンノウン(フェミネウス)に襲われそうになると、止めるしぐさが見られます。それでもアンノウンが三雲を殺害してしまうと、静かに怒り、アンノウンが自らを始末するように強いてました。

 どうもこれ、「闇の力」が三雲咲子を親に準じる存在として気にかけていたように感じられます。ウィキペディアの記述ですと「邪魔になったから始末した」みたいな印象を受けるんですが、映像的な印象では逆ですね。「闇の力」の普遍的な人間愛というよりは、かなり個人的な愛情のように見えました。この件が今後の展開に影響するかどうかは分かりませんが。

 ともかく本編。先週、オーパーツの遺伝子情報から作り出された赤ん坊は、逃げ出したらしい。足跡からすると急速に成長した模様で、しかも足跡が古代文字風に変わったりもする。その不思議な一件は上層部に届かなかったか、信用されなかったらしく、オーパーツ研究機関は解散となる。要は「(公式には)オーパーツらしきものから、何も出てこなかった」と認定されたわけか。

 美杉邸では知らずにややこしい人間関係が展開されてますね。風谷真魚の学校での成績を気にする美杉義彦が家庭教師として片平真由美を雇う。が、片平真由美はギルスとなった葦原涼の(元)恋人であるわけですね。涼も真由美も愛情はあるものの、涼が水泳に打ち込むあまり、疎遠になっていたらしい。

 が、ギルスの正体を見たコーチ:両野耕一は涼を嘘をついてでも遠ざけ、涼は水泳部を退部、続いて大学も中退。となると、疎遠になっている理由も焼失したわけで、再開すると急接近するわけですな。が、真由美も涼がギルスだとはまだ気が付いていない。

 さらに風谷真魚。家庭教師:真由美にテストを受けるも、答だけを超能力で察知するんですが、真由美には調子がいいと誤魔化してます。真魚もじわじわとドラマに食い込んで来る予兆を見せてるわけですね。真由美は偶然ながら涼がギルスであると気が付くも、真魚が超能力者だとはついに知らずじまい。

 一方、アンノウン側。オーパーツ研究機関から逃げ出した(?)「闇の力」は中国拳法道場のようなところを拠点にしたらしい。今週のアンノウンはスネークロードのアングィス・フェミネウスとマスクルス。最初の被害者は真由美の父(片平久雄)、次が真由美というわけですね。

 フェミネウスとマスクルスは涼がギルスと知ってか知らずか、真由美と会っていた涼が帰った直後に襲撃。氷川が間一髪で間に合うも、G3なしの特殊警棒では歯が立たない。ここでギルスかなと思ったんですが、翔一が察知してアギトで駆けつけまして応戦。涼はどうしてるのかと思ったら、離れた場所でギルスになる発作に襲われていたわけですね。まだギルスが体に馴染んでないらしい。

 続いて後半(第6話)。G3を欠いて、2対1でアギトに不利なようですが、アンノウンはなぜか撤退。真由美は軽傷で済んだらしいですが、さすがに怖くなって自宅に籠ってしまう。涼は真剣に心配してますし、翔一はマイペースのあっけらかんで励まそうとしてますね。自分の記憶喪失をネタに、真魚がいじったりしますな。

 美杉家というか美杉義彦を軸とする人間関係においては、おおむね明るい感じなのが特徴みたいですね。ホームドラマやってる感じが強く、アンノウンの危機とか、あまり話題にならないし、被害はもとより影響が及んでいる様子もありません。ホッとする、安心できる場所という感じです(居場所だからかな?)。

 が、アンノウンは諦めてはおらず、真由美は依然として危機の状態。真由美を軸とする人間関係のドラマになると、様相が一変してますね。フェミネウス、マスクルスが真由美を襲撃、涼が食らいついて、かろうじて真由美を逃すも、涼が不可能犯罪に捕らわれ(ワームホールみたいなものだったらしい)、高所から落とされる。

 これを間一髪、ギルスへの(無意識の?)変身でかわしはするんですが、変身→変身解除を真由美に見られてしまう。真由美としたら、父を殺害した同族に見えるわけですね。涼も真由美の心中を慮ってか、アンノウンとは違うとは主張しない。真由美も愛憎半ばみたいで、怖いけれど、好きな気持ちも残るジレンマ状態みたいです。そこだけが今週分の唯一の救いかも。

 しかし、そんなジレンマ状態で涼と付き合い続けるのはやはり不可能なようで、真由美は実家に帰ることを決意。氷川が護衛につきますが、アンノウン出現の報で氷川は出動してしまう。翔一も察知して追う。どうもこれはフェミネウスによる陽動だったようで、もう1体のマスクルスが真由美を狙うわけでしたか。

 フェミネウスにはG3、アギトが当たり、マスクルスにはこっそり真由美を見守っていた涼/ギルスが立ちはだかる。今話はギルスの戦いぶりが見ものでして、いかにも「異形の戦士」という感じですね。ライダーの口が開いて噛みつくのって、初めて見ました。手や足から鎌のような刃が生えたりするし。

 ギルスって、強くなるほど不気味な形態になるんだろうか。もしそうなら、涼は頑張れば頑張るほど、人に恐れられる孤独のヒーローになっていきそう(実際、人間関係は不運が続くらしい)。こちらで伺った、水泳コーチが(昭和ライダーの)おやっさんのようであれば、というのも、今話で何となく分かる気がしました。

 マスクルスは人知れずギルスに倒され、フェミネウスはG3&アギトにダメージを与えられて撤退(あのメデューサの髪の蛇みたいのが弱点だったの?)。そこからが問題なわけですね。フェミネウスは回復のために人間を襲う必要でもあるのか、通りがかった三雲咲子を襲撃しようとする。

 いったんは「闇の力」少年に止められるんですが、こらえきれない感じで三雲咲子を襲い、一撃で絶命させたらしい。これに「闇の力」少年が怒ったらしく、フェミネウスを操ってフェミネウス自身に止めを刺させてしまう。そんな力があるほどですから、「闇の力」の手でフェミネウスを始末できるんでしょうけど、罰する意図をもって強制自殺させたような感じでした。

 つまり怒りが深そう。となると「闇の力」は三雲咲子に特別な感情を持っていたように受け取れます。そうなると三雲咲子をずっとつけていたのも、万が一の事態が起こらないよう、気を付けていたのかとも思えてきます。もっとも三雲咲子はフェミネウスの能力で遺体が消失し、行方不明扱いになって、それっきりみたいですね。「闇の力」と三雲咲子の関係性を掘り下げることはなさそうで、想像するしかないか。

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/30 (Tue) 00:07:50

 定期感想その2です。

 SSSS.DYNAZENONも放映開始が近づいてますね。これは視聴はもちろん、感想も確定と思ってよさそう。録画があるのに、再放送のGRIDMANをリアルタイム視聴したりしてまして、準備はできているはず。元祖の実写版もネット放映で欠かさず観てるし。楽しみです。

●ダイの大冒険(第25話:戦慄の竜闘気(ドラゴニックオ―ラ))

 今話でアニメ第1作を超えてきたわけですか。リメイクの今話では(おそらく原作通りの)緒戦でしたが、第1作では(オリジナル展開の)最終決戦だったと。もし自分が原作を知り、第1作を観てたら、「えー!」とか不服言ってたかもしれません(^^;。そこで終わっちゃもったいないと。

 が、原作が完結してのリメイクでは、当面は心配なしですね。心配するとすれば、原作ラストまでの長丁場をどう保ってくれるかでしょうか。もし欲を言っていいなら、構想に終わったその後(ダイの帰還と冥竜王ヴェルザー戦?)もやってくれたら、新たな完結が観られる。まあ欲張り過ぎか(^^;。

 ともかく本編。前話ラストでクロコダインがバランにふっ飛ばされたところから。クロコダインはバランに魔法が通じないことは知っていましたが、なぜかは知らない。そこをバランが明かしてくれまして、竜の紋章が発動するとドラゴニックオーラなる攻防一体のバリアみたいなものに守られるからでしたか。

 クロコダインは察しがよく、以前にダイに敗れた理由の一端にも気が付くわけですね。同時に、確かに同じ竜の騎士であり親子であることも実感したでしょうな。バランがダイより完成された戦士である以上、勝ち目がないことも確信したはず。しかしクロコダインは諦めない。

 果敢に攻撃に移りますが、バランに跳ね返される。バランはさらに連打を入れますが、クロコダインはガードを固めて受け、退かない。隙を見て斧の一撃を狙うも、文字通りの「赤子の手をひねる」ように返され、腕を固められる。

 勝負あった、という感じですが、バランに必殺の気合がない感じでもありますね。できれば退かせたく、「これだけ痛めつけても、まだ諦めないのか」と思っていそう。しかしポップはクロコダイン絶体絶命の危機と見て、生死を共にする覚悟で、またもクロコダインの前に出て立ちふさがる。

 ただ、敵うわけがない。クロコダインであれば、運よく一撃を入れられれば勝ち目はあるみたいで、だから無力化するべく戦うしかなかった。ポップだと、魔法が無効な以上、勝ち目はおろか、ダメージ入れることすら不可能。それでも立ちふさがるんですから、ポップは成長したなあ(この勇気、メルルにはしっかり影響したみたい ^^;)。

 こんなポップの踏ん張りを見て、クロコダインが奮起しないわけがない。残った片目も見えなくなってますが、ダイ同様、心眼で見れば問題なしですか。その心眼、ポップが開いたものだったのか。ダイに触発されたか、武人特有のものかと思ってたです(^^;。

 

 一方、レオナは湖底に沈んだダイを救出、ベホマで回復させて戦線復帰させるわけですな。バラン vs ポップ&クロコダインに割って入ったダイ、剣を放ってバランのギガデインをうまく邪魔し、ギガブレイクを防ぐ。直ちに反撃に移りまして、ダイのアバンストラッシュとクロコダインの獣王会心撃の同時攻撃。

 現有の最強攻撃ですが、メルルがクロコダインの目を治療している間にバラン復活。防がれたかに見えたんですが、ダメージは入っていたわけですね。これはバランも意外だったらしい。おそらく攻撃力を見切って、防ぎ切れると判断してたんだろう。

 が、何らかの不確定要素があり、威力が想定外だったらしい。何が想定外だったか考えたバラン、ダイと仲間の結束が力を与えたと見抜いた模様(で、自分はフォーゼを思い出したりする ^^;)。バランは戦術を変えまして、己が竜の紋章の力をダイの竜の紋章を通じて流し込み、ダイの記憶を奪うわけですね。

 このバランの動き、ちょっと弱さを感じました。ダイが予想外に成長すると見て、弱体化を図ったわけですんで。ダイを連れ帰るという戦術上の不利な縛りがあるとはいえ、戦士に似合わぬ弱気なんじゃなかろうか。もっとも、そこが上手く転がれば「後事をダイに託す」ということにつながるのかもしれません。

 ともかくもダイの記憶は奪われ、バランは力を使い果たして撤退(NOVAさんが訂正されたのは、このシーンでしたか)。仕切り直しとなるわけですね。遠隔で成り行きを見守る鬼岩城の面々、ハドラーはあと一押しでの撤退を訝しがり、キルバーンは察するところがあったみたいです。大魔王陣営の情報をどれだけ知らされているかの差が出てるんでしょうか。つまり、ハドラーは不遇だなあと(^^;。

 一方、ダイらは近くの小屋に避難し、怪我の治療や回復に努める。メルルの話によれば、不戦主義のテラン王国はこの有事に防衛、反撃の意志は全くなく、援護は期待できないらしい。

 ダイは完全に仲間の記憶を失った、と思ったんですが、そうでもないかも。ゴメちゃんのことは確かに忘れてますが、一目見て「僕の友達になってよ」と語りかけてます。クロコダインは「完全な記憶喪失だ」と判断してますが、残ってるものがあるようですね。あるいは封印し切れない記憶ということかも。

 が、ダイがまるっきり子供になってしまったのは間違いない。それも実年齢相応以下の感じですね。焦ったポップがダイを外に引きずり出して剣を持て、体が覚えた必殺技を思い出せ、と迫るも、泣きだす始末。そこからもちょっと「おや?」と思うものがあり、迷わずレオナに抱きついてます。すぐ隣にメルルがいますが、見向きもしてない感じ。やっぱりかすかに何か覚えてるのかなあ。

 バランはどうしているのかと思ったら、回復のためだけに撤退したのではなく、最強の部下:竜騎衆3名を呼び出して、万全を期していたわけでしたか。中でもラーハルトは後々まで活躍するキャラクターみたいですね。

 次回「竜騎衆大接近」でバラン側攻勢、その次がダイ側の押し返し、でしょうか。ダイを守り、復帰させるべく、ポップの決死の活躍が見られるわけですね。ぐいぐい伸びてくるポップが楽しみになってますんで、大いに期待したくなります。

Re: 3月のスレッド(2021) - K.K

2021/03/31 (Wed) 14:20:16

 定期感想その3です。

●仮面ライダーセイバー(第28話:記す過去、描く未来。)

 今週は情報整理が多かった感じでした。賢人はロゴスにも敵対する独自の動きをしてますんで、三つ巴以上の四勢力になってます(飛羽真、賢人、ロゴス、メギド)。タッセルもドラマを動かすようになってるし。

 その上、ロゴス内部にはロゴスの理念に逆らう何者かがいるというややこしさがある(今話で黒幕がマスターロゴス以外かもと匂わされた)。メギド側とて、当初はワンダーワールドを訪れた最初の5人中の3人で、希望に満ちていたのがどこで変質したのかとか複雑そう。

 いったん状況整理をする必要があったかもしれません。劇中の飛羽真らだけでなく、観ているこちらの利便もありますから。

 ちょっと気になったのは今話も坂本浩一監督回だったんですが、アクションは抑え目かなあと。坂本浩一監督はアクションの趣向は毎回変える印象なんですが、趣向じゃなくて強度をセーブした感じ。今話は状況整理に時間が割かれて、ドラマ的な動きが少ないんで、じゃあアクションで目を引き付けるのかと思ってたら、割と地味。賢人 vs 蓮はドラマ的にはシリアスではあるんですが。

 しかし観終えてから「あ、そうか。これでいいのか」と思い直しました。ドラマが地味な代わりにアクションは派手に、とやっちゃいますと、アクションだけが印象に残りかねません。せっかくの情報整理も忘れられる恐れがありますし、何より全体のバランスが悪くなりかねません。坂本浩一監督としては、やればできるけど、トータルの話作りを考えて、アクションのさじ加減を効かせたのかなと思います。

 ともかく本編。冒頭はノーザンベースからで、前話の夢の中の少年=最後のドラゴンについてですね。自分は前話で飛羽真が「この少年を救うには、こういう結末を与えてやればいい」と考えての創作だと思ったんですが、むしろ飛羽真が少年に啓発されて、あの話を思いつけた(見出した?)らしい。

 その少年の助力を得て、メギドの一角:レジエルを倒し、その勢いをかって、となりそうですが、ユーリは慎重論。ロゴス内部の敵が先決だろうと。ロゴス、メギド、飛羽真らが三つ巴だとして、現時点の最強勢力はロゴスでしょうから、妥当な判断でしょうね。前話ではタッセルが早くルナに会えとアドバイスしてますし、ソフィアの行方も(飛羽真らには)不明のまま。その辺りもロゴスに当たるべき理由かもしれません。

 今は賢人が引き継いだカリバー/闇黒剣月闇の先代:上條大地、先々代:富加宮隼人の話も出まして、単なるロゴスの裏切り者じゃなさそうだと。世界の終わりが本(全知全能の書だろう)で確定していると賢人も上條大地も言ってたわけですが、富加宮隼人の言う「あの方」とその言説が怪しいわけですね。

 賢人が言う「聖剣を封印して世界を救う」は、たぶん富加宮隼人が「あの方」から示された解決策なんでしょう。上條大地はおそらくそのまま信用することはなく、自ら「真理」を見ようとしたのかもしれないですな。ユーリの見解では闇黒剣月闇を手にすると、そういう未来(破滅 or 救済)が見えてしまうものらしい。

 となると「あのお方」の正体が問題となるわけですが、飛羽真ならずとも、普通に考えるとマスターロゴス。ですが、ロゴス内情に詳しい大秦寺はそう単純ではなく、ロゴスの4人の「賢神」の可能性もあると言う。初めて出てきましたな、マスターロゴスの上位的な存在「賢神」。おそらく実務権限はマスターロゴスより下でしょうけど、権威としては上位なんだろう。

 ロゴスではマスターロゴスが全知全能の書の復活は近いとか言って喜んどりますな。多少狂気じみた感じすらあります。この後、神代玲花の兄:神代凌牙を差し向けるわけですね。飛羽真は役だったが、もう用済みだから始末しろということで。神代凌牙が10人目のライダー(デュランダル)なんだそうで、来週はセイバー開始前の予告通りの数が出揃いそうですね。

 ラストではマスターロゴスは「後は世界をつなぐ存在だけだ」とも言って高笑い、どうやら着々と目論見通りみたい。そういう役柄、以前はストリウスだと思ったんですが、黒幕交代ということかな?

 一方、賢人は一人物思いでして、世界を救うには聖剣を封印するしかないと自らに語り掛けてますね。そういう信念が揺らがないというより、むしろ逆かも。前話で予測が一部外れたこともあるし、「このまま進んでいいのか?」という疑問を必死に抑えるべく、当初方針を独り言で繰り返してるようにも見えます。

 久しぶりに出版社シーンもありまして、白井ゆき編集長はメギド化された忌まわしい記憶がなくなったせいか、以前通り、元気に仕事してる感じですね。芽依に仕事を任せたいと言ってまして、何かと思ったら、後のシーンでは飛羽真の処女作「ロストメモリー」の続編の依頼らしい。その「ロストメモリー」は失った記憶由来の夢をヒントにした小説だったはずで、もしかすると世界の真相にたどり着くヒントになるのかもですな。

 その頃、サウザンベースではノーザン出身の剣士の動揺が大きくなり、内部崩壊の兆しが見えつつあるかな。あからさまな動揺を見せているのが蓮で、尊敬する賢人の生存が分かってから、大騒ぎしては神代玲花に叱咤されている模様。結局、ロゴスより賢人を選ぶわけですが、賢人に突き放されるわけですね。

 既に倫太郎は決意するところがあるわけですが、最後の踏ん切りがつかないのか、静かに悩んでいる感じです。「僕の覚悟も決まっています」と独白してますが、それならもう行動に移ってるはず。あの独り言も迷いゆえな気がします。良くも悪くも生真面目だからなあ、倫太郎は。もう一押しするのは芽依の役目だろうか。

 その芽依はノーザンの飛羽真の前に現れまして、「ロストメモリー」の続編の話をするわけですが、状況が状況なだけに、さすがの芽依も遠慮がちですな。が、飛羽真は「こんなときだから」こそと快諾。飛羽真は「俺たちの物語」とも言い、前にも仲間の剣士の物語を書くと言ってたのを思い出しました。小説家ですから、書いてみると見えるものもあるのかもしれない。特にルナが喫緊の問題かな、タッセルも助言してたし。

 第1話からの飛羽真の動きとか、ロゴス、メギドなどについても復習。よくまとめられていまして、初めて気が付いたものもありました。飛羽真ですね。ここまでリアルタイム視聴で追って来て、自分は飛羽真が流されつつ来たように思ってました。が、飛羽真は物語を愛するゆえに本と関わる運命にあった、と印象が変わりました。

 ちょっと笑ったというか、気の毒だなと思えたのがレジエル。先週時点で既にそういう気はしたんですが、ズオス、ストリウスからちっとも惜しまれてない様子を見ますと、不遇な悪役・敵役だったなあと(^^;。

 情報整理は終わりまして、ようやくドラマ再開。サウザンを飛び出した蓮が賢人を見つけ、しかし賢人が拒んで戦いになるわけですな。折よく(?)デザストが様子見に来まして(久しぶりでして、今まで何してたんだろう?)、ノーザンの芽依が察知、飛羽真らも出張る。

 が、間に合わず、蓮・剣斬の聖剣の一本:風双剣翠風・裏が封印される。「表」は封印を免れましたんで、変身能力は維持できているものの、風の力は封じられたらしい。敗因は、現カリバーとの力量差はあったんでしょうけど、賢人相手では蓮の戦意が低かったのも大きく影響したんだろう。

 ともかくも飛羽真が飛び込んで来まして第2ラウンド。が、今度は賢人カリバーの戦意が低そう。真正面からのキックをモロに受けたりしてる。賢人は飛羽真らを救いたいからなんでしょうな。父(隼人)の遺志を継ぎ、聖剣を封印して世界を救うと宣言して去る。飛羽真はともかく、蓮は納得するわけもなく、強くなると言って去る。おそらく賢人に勝つ、賢人に認められるくらいに、ということなんでしょうな。

 新たな不安要素もちょこっとありまして、芽依にワンダーワールドが見えちゃったことですね。アルターライドブック化される可能性が出てきた。が、ノーザンでの飛羽真の宣言(本を書き、本で不幸になった人を救い、「物語の結末は『俺たち』が決める」)は不安を打ち消す方向性ですな。

 次回「その時、剣士が動いた。」では、いよいよ倫太郎が造反の感じなんですが、どうも不吉な感じの予告映像ですね。もしかして道半ばで倒れたりしないだろうなと不安になります。制作条件で考えますとコロナ禍がありまして、同時に登場できるライダー数に限りがあるのか、とか勝手に妄想して一人で不安になったりしてます(^^;。

●アバレンジャー

 ネット放映の最終回まで観終えまして、「どうやら自分の目は仲代壬琴/アバレキラーを追っていたようだ」と思った次第。先週分で仲代はラスボス:デズモゾーリャを自らに眠る半身含めて打倒(第48話)、今週前半(第49話)で命が尽きて爆発する前に宇宙に出て退場。そこが最終回ラストの感じもありました。それくらい仲代の存在は自分にとってはデカかったみたい。

 リジュエルも先々週くらいですと、自分のやりたいことをやってる、仲代を面白いオモチャとして好いている、くらいに思ってました。が、先週分での印象は、しっかりと仲代のパートナーしてたなと。そう思ってみると、それ以前のリジュエルの印象も変わります。

 ですが、さすがにそこで完結されるとちょっと違うなという感じもあります。やっぱり初期からのアバレ戦士が決着付けてくれないと。デズモゾーリャが怨念で(?)デズモゲヴァルスとなり、仲代は欠いてますがアバレ側が総力戦で完全打倒は納得です。

 正直申しますと、途中、オチを着けるための消化試合と思いそうにならなくもなかったです。が、終わってみると、やっぱり最終決戦はああでないとと思った次第。途中の印象はどうも信用ならんですね(^^;。

 とはいえ、仲代は倒れ、リジュエルは赤子に戻り、アスカとマホロはダイノアースに帰って、すっかり寂しくなりました。と思ったんですが、演出的な救いがありまして、まず残るアバレ戦士は最終決戦以降はそれぞれ思い通りに生き、ときどきは会っている。

 それだけでなく、クウガの正月スペシャルでも見た、「そっくりさんが喫茶店にやってくる」演出もありました。クウガですと敵グロンギのそっくりさんですが、アバレンジャーは味方やアバレ側についた戦士ですな。

 特に仲代&リジュエルそっくりさんが自分には嬉しかった感じです。それがありますんで、最初に申した印象(アバレキラーが自分にはデカい)を実感した次第です。

Re: 3月のスレッド(2021) - Shiny NOVA

2021/04/01 (Thu) 00:26:49

 3月最後の書き込みです。

★アギト

 ギルス登場編でした。

 仮面ライダーは元々、「バッタの能力を持った改造人間」という設定で、生物の要素とメカの要素を持ち合わせており、そこにBLACK以降「神秘の力を宿した石」で変身という要素も加わった結果、
 その力の元が「神秘の力」「科学の力」「生物の力」の3要素で表現される、と。

 そして、3人のライダーの群像劇という形で、一番組で複数ライダーが出る端緒となった本作では、「神秘のアギト」「メカニックのG3」「バイオ系のギルス」という三者三様の演出になるわけですな。

 で、ギルスですが、「不完全なアギト」という設定で、変身した際の体力の消耗も激しい。
 涼の不幸ぶりは、人間関係だけでなく、変身がそのまま寿命を削ることになり、彼の変身は「守りたい者を守るか、守れなかった故の復讐のため」であり、哀しみと怒りのドラマで、もういちいち泣けてくる形。
 そして、その戦闘スタイルは鋭利な牙や手足に生成した刃で斬撃主体。吠えて、噛みつき、切り裂くのが、昭和のアマゾンライダーを彷彿とさせるものでした。

 まあ、さすがにアマゾンと違って、体液が吹き出したりはしませんが。

 で、任務と正義感で戦うG3や、記憶喪失のために自分が何で戦うのか分からないながら、本能と日常生活を守るために戦うアギトに対して、
 最も感情的な動機、そして命を削って戦うのがギルスで、G3とは別の意味で、非常に感情移入していました。

 G3は、正義のヒーローを応援する感覚で、
 ギルスは、仕事人みたいなアウトロー的な復讐譚の感覚で、

 そして、アギトは……初代ウルトラマンみたいな「アンノウン退治の専門家」だけど、感情移入はしにくい宇宙人みたいな存在だったな、と。

 で、今回、北条さんが「氷川さんの過去を調べて判明した、あかつき号事件」ですが、これが翔一がアギトの力を得たきっかけになります。
 中盤で、このあかつき号事件の生存者がアンノウンに狙われる流れになり、翔一の記憶にもつながってくる、と。

 さらに、あかつき号で行方不明になった沢木哲也の名前は警察も把握しているのですが、それが翔一の本名だとは分からないまま話が進むので、謎をどんどん引っ張ることになるわけですな。
 本物の津上翔一は、アギト翔一の姉の恋人の名前とか、もうクウガ以上に連続ミステリー活劇ドラマだったのが、アギトなわけで。

 謎が解決されないまま、どんどん新たな謎が出てくる作品でした。
 戦隊と違って、複数ライダーはレギュラー的に共闘することはなかなかなく、仲間と認め合うまでに時間がかかり、しばしばライダー同士の戦いになるという平成ライダーの伝統も、アギトが生み出した形ですな。

 次回は、アギトのもう一つのフォーム、赤い剣士のフレイムフォーム登場。
 ただ、クウガほどは、フォームチェンジ描写に力が入ってないというか、それぞれのフォームの特性が分かりにくいです。
 一応、青のストームフォームは風を操り、機敏な動きと空間戦闘に長け、
 赤のフレイムフォームは炎の剣で、敵の素早い動きを見切る超感覚と、一撃必殺の斬撃で仕留めるのですが、
 クウガほど特性が分かりにくい、と。

 ゲームでフォームチェンジする際も、性能差がよく分からなくて、しかも全て接近戦しかできない。アギトは飛び道具を一切持たないので、遠くから撃ってくる敵には不利だ、と。
 そういう相手にはG3が使い勝手いいし、機敏な動きではギルスの方が分かりやすいキャラ。

 ともあれ、クウガはフォームチェンジでドラマを描きましたが、アギトはそういう見せ方ではなく、むしろ3人ライダーの戦闘スタイルの違いとかニアミスなんかがドラマになったわけですな。

★セイバー

 で、セイバーは、今週分は総集編的な設定の確認回と、前半戦から後半戦の切り替わり的な話ですな。

 坂本監督と長谷川脚本は、次回も続きます。
 というか、メインライターじゃないはずなのに、橋渡し回を託されておりますな。
 実質的に、長谷川さんがメインになって来ているような気が。

 まあ、自分的には、その方が安心して見てられるんですけどね。
 もっとも、長谷川さんはダイナゼノンと掛け持ちになってるから、今後は出番が減る可能性もあるかな。

 そして、次回、新ライダーのデュランダル登場ですか。
 まさか、サーベラが妹キャラということで、違う属性を発動。
 デュランダルは、フランスの騎士ローランの持つ剣で、アーサー王のエクスカリバーに匹敵する有名な名前なんですが、一応、ここまでのライダー名を整理すると、

・セイバー:普通に剣の意味ですな。サーベラと単語が被ってるけど。
・ブレイズ:ブレイド(刃)ですな。ブレイドじゃないのは、その名の主役ライダーが既出だから。
・バスター:バスタードソードの意味かと思われ。
・エスパーダ:これだけ剣に関係ない名前だったと思う。
・剣斬:名前に剣が入ってますな。
・スラッシュ:斬るの意。
・カリバー:エクスカリバーが元ネタでしょう。
・Xソードマン:カリバーと合わせて、エクスカリバーじゃないかな。光と闇で1セットとか。
・サーベラ:セイバーの別読みサーベルを女性っぽくした。
・デュランダル:ローランの聖剣の名。

 すると、マスターロゴスも剣を持って、ライダーになると想定して、その名前は、ジークフリートの剣「バルムング」あるいは「グラム」かな、とか、そろそろ有名な西洋の剣の名前をチェックしたく。

 あと、属性は火水土雷風音闇光煙と来て、次のデュランダルは何だろうとか、他には何が考えられるかなあ、とか想像したく。
 重力とか、木とか、天とか、適当に思いつきを述べたり。

 あと、年末映画の不死鳥の剣士の名前(ファルシオン)とかも、そういう湾刀の名前なので、そういうのでよければ、シミターとかレイピアとか、いろいろ剣の種類を思い出しつつ。

★4月からの新番組

 長谷川さん脚本のダイナゼノンと、ゴジラSPが今週末から始まるので、注目したいところですね。

★終わった番組

 アバレンジャーが終わって、ゴーバスターズとターボレンジャーも、そろそろ終わりですが、さすがに感想書く気力がないですね。

 まあ、まずは新番組の方を優先しつつ。

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