創作と鑑賞の談話室

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5月のスレッド(2024) - K.K

2024/05/01 (Wed) 00:00:35

 5月の雑談スレッドです。

Re: 5月のスレッド(2024) - Shiny NOVA

2024/05/01 (Wed) 01:23:20

 響鬼とシンカリオンの感想も確認しましたので、勢いでこちらにフォローさせていただきます。

★響鬼

>響鬼紅

 夏専用ということで、本放送時は7月に初登場でした。次の強化形態である装甲響鬼が9月登場ですので、まあ紅は夏場のフォームということで、今後しばらくの切り札ですな。

 そして、夏の魔化魍は、これまでの巨大な怪物ではなくて、等身大の小型が複数。従来のライダーで言う戦闘員タイプが群がっている。
 そういう連中が相手だと、太鼓のバチで殴り倒して炎で燃やすのが速くていい。弦だと、刃を突き刺して、いちいち掻き鳴らしていかないといけないので、複数相手だと手間が掛かりすぎる。

 弦のメリットは、相手の体内に雷属性の音を送り込むので、破壊力が大きいけれど、リスクも大きそうですな。
 あとは打楽器が炎、管楽器が風、弦楽器が雷という属性にもなっていて、夏の魔化魍は水属性だから炎に弱いという効果もあるのかも。

 よくある属性相性だと、火は水に弱いのがありがちですけど、熱は水を蒸発させるという考え方もあって、響鬼ではそちらを採用しているのかと思われます。
 また、雷も水中の敵に対して効果が大きいというゲームもありますが、響鬼世界では浄めの音の効果が拡散してしまい、一点集中できないから不利という別の論理が成り立つのかも。まあ、あくまで推測ですが。

 ともあれ、毎回、巨大魔化魍のCGを用意するのが困難になって来たこともあり、CGの使い回しとか、東映の撮影所的に慣れた複数雑魚との活劇シーンを増やすとか、従来のライダーらしい方向性への切り替えを意図し始めたのだと思いますね。

 あとは従来の夏の劇場版ですが、響鬼の場合は9月公開で、その辺から脚本家の変更とかになります。まあ、脚本家のみならず、プロデューサーの変更が大きくて、29話を一度、最終回と考えるといいと思います。
 29話と30話がセットなので、続けてみると、路線変更がストレートに分かるんじゃないか、と思います。

★シンカリオンCW

 先にリョータの方が運転士になりましたな。
 従来と比べると、番狂わせではありますが、人間関係的にはタイセイとリョータが先に仲良くなっていたので、変にモヤモヤ引っ張らなくて良かったかな、と思います。

 で、アカネですが、陸上のホープだったのが足の怪我で挫折したという過去があった模様ですね。
 それまで優秀だった兄と比べられて、自分も兄に負けないアスリートになろうと真っ直ぐ頑張っていたのが、挫折したことで自分の居場所を失って、運動ではなく文化系の活動に専念しているものの、もやもやしていて……という状況らしいです。

 今が中学生ってことは、陸上で頑張っていたのは小学生の時になるのかな。今の中学に入学した状況では、たぶん、彼の兄を知っている人はいないと思いますので、彼の内なるコンプレックスではあるものが、タイセイやリョータを見ていて、何だか吹き荒れている?
 姉と比べられているタイセイとか、何だかよく分からないけど、体を鍛えているリョータとか(鉄道部って文化系じゃなかったか? それなのに何で体を鍛えてるんだ? 何か未練でも引きずっているのか?)
 表には出さないけど、妙に自分のコンプレックスに関する鼻が利いて、賢しらに「ムダな努力は諦めて楽になった方がいい」と自分に言い聞かせるようにアドバイスしてしまう傾向があるのかな、とか。
 自分では親切心のつもりなのに、余計なお世話で、イヤミにしか聞こえないという演出。

 果たして、こういう屈折したキャラで、児童層の人気は出るのかな、とか現状で思わなくもない。
 とりあえず、彼と鉄道のつながりも見えていないので、どういう踏み込み方をして来るのかに期待。鉄道のスピード感が、陸上の走りに通じる?
 今のところ、射撃が上手いって設定も見えていないので、機体相性もはっきりしない。一応、こまちの特性は、高速機動ローラーで移動しながら安定した移動射撃が行えるらしいけど、精密さとか観察力に秀でているとかかな?

 銃の上手いアキタと、火薬の扱いと爆発のリズム感が武器のハナビに比べて、アカネの特性はいかに?

Re: 5月のスレッド(2024) - K.K

2024/05/06 (Mon) 20:58:37

 定期感想その1です。

●仮面ライダーガッチャード(第34話:オンリーワン!すべての道はゴージャスに通ず)

 坂本監督から柴崎監督に交代ですが、登場レジェンド多数でして、お祭りは続くといったところ。とりわけ、仮面ライダーゼロツーと仮面ライダーアークワンの対決が目玉でしょうか。仮面ライダーWEBによりますと、ゼロワン本編で予定していたバトルながら、コロナ禍対応の変更で割愛されたらしい。

 そうした過去シリーズで未完となったものをきっちり回収したいという制作の気持ちも込められてたみたいです。その辺りはジオウと通じるものがある気がします。レジェンドライダーでこんなことしてみたいというのがディケイドだと思ってまして、異種ライダーのスピード対決なんてありました(自分はカブトは未見ですが、ファンの気持ちは分かるつもり)。

 ジオウですと、剣/ブレイドでの剣崎と相川のジョーカーの運命からの解放なんてありました。完結させてやりたい、という気持ちが制作にあったんでしょうな。今話のゼロツー vs アークワンもそれに通底するものがあるような気がします。その流れなのか、今話までは映像/デザイン的にディケイドベースの感じだったのが、次回予告ではジオウベースの雰囲気があるようです。

 ともかく本編。お祭りながらドラマもきちんと入ってまして、カグヤ様と宝太郎の交流ですね。前話ラストで異世界からこちらへ現れ、レジェンダリーレジェンドとしてダークキバを粉砕したカグヤ様ですが、異世界で会ったはずの宝太郎は覚えていない。

 自分はスピンオフの「仮面ライダーガッチャード VS 仮面ライダーレジェンド」をぼんやりと観ていたようで、何となく「宝太郎の異世界の記憶は人為的に消された」と思い込んでました。が、オーロラカーテン通過時の副作用だった模様。早速「ラーニング」よろしくメガネアイテムで追体験して、宝太郎は何があったか知ると。

 ただ、宝太郎が覚えていないと言ったときのカグヤ様の表情は微妙だったようですね。カグヤ様はアトロポスと同程度に分かりにくいキャラクターでして、自分は初見では気がつきませんでした。続く、カグヤ様の(スパナが疲れ切るほどの ^^;)奇矯な行動も、単に「カグヤ様とはそういう人物」くらいに思ってました。

 が、加治木そっくりのバトラーさんによりますと、要はカグヤ様は寂しかったらしい。(敵を追ってではありますが)友達に会いに来て来てみたら、忘れられてたから。それも、おそらくは生まれて初めてできた友達ということですね。カーテンの副作用とはいえ、無念だったようで、今度こそ忘れられないくらい強い印象を残そうとカグヤ様は頑張ってたらしい。

 カグヤ様の奇矯な行動の原因は忘れられたということではないかもしれません。レジェンダリーレジェンドが宝太郎のケミーを勝手に使ったとき、宝太郎は「ケミーは友達だ」としてちょっと怒ったわけですね。その怒り自体は理解できますが、ではカグヤ様は友達なのかという疑念も生じます(友達ではなく客、みたいな)。

 さらには、宝太郎は目の前の人よりもケミーを大事にした、とも言えそうな気がします。少なくとも、そういう方向に行ってしまう可能性を見せたように思えます。悪役類型の1つとして「主人公がなってしまったかもしれない姿」ってあるんだそうで、「人を犠牲にしてでもケミーを救う宝太郎」なんて闇化があったりすると面白そう(ですが、今の路線ではあり得ない ^^;)。

 しかし、思い出せたから良しではなく、忘れたことが傷つけたと気が付いた宝太郎はカグヤ様と和解。しつこく襲来のサイゲツのアークゼロ→アークワンのラーニングを上回る共闘で撃破。ゼロツー vs アークワンも見応えありますが(もうちょっと見ていたかった)、地味に面白かったのは宝太郎が最初、アイアンガッチャードでゼロツーに一撃入れたことですね。

 まだラーニングされてなかったから有効打が入ったと解するのが適切なんでしょうけど、こちらで伺った555劇場版(パラダイス・リゲインド)を思い出しまして。性能優れる新式では敵に攻撃が読まれてしまうも、(扱う人間がモノを言う)旧式の555に敵が対応できない、ということでした。ケミーカード1枚にして過渡的形態とも思えたアイアンガッチャードがゼロツーに通用したのは、それに似てるかなあと思えた次第。

 ともかくも敵サイゲツ撃破でめでたしめでたし、と思ったらそうもいかないらしい。サイゲツの上位者である8面体の何か3体が、失敗したサイゲツを処刑。と思ったら、何かに作り替えたらしい(デザインはジオウの雰囲気あり)。この動きをカグヤ様は察知したらしく、仲直りした宝太郎に「ここでお別れだ」と告げて続く。

 次回「ゴージャスタイム!レジェンダリーは終わらない」では、カグヤ様が宝太郎を突き放す動きに出るらしい。たぶん、本腰入れて来たハンドレッドとの戦いに巻き込みたくない、とかなんでしょうな。しかし、しばらく動静がはっきりしなかった冥黒王ギギストが動き出すようでして、その線から宝太郎も介入してきて、結局は共闘となるのかも。

●爆上戦隊ブンブンジャー(第10話:ウキウキなミッション )

 自分は今までちょっと勘違いしてまして、調がブンブンに接近するのは共通の推し「ニマイジタイヤのべろーらー」がいるからと思い込んでました。が、調の推しはブンブンであり、「べろーらー」はそのための口実といったところのようですね。ブンブンの推しを気に入ったのは玄蕃だけだったのか。

 そこは今話の冒頭で気が付きましたが、今話を観終えて理解したのが「玄蕃は未だブンブンジャーでの立ち位置が確立してなかったのか」というものです。加入前から玄蕃は長らく大也~ブンブンジャーを支援していたようですから、深く理解しているはずと思ってました。理解していたからこそ、第7話までは外から支援するのが己の役割だと思ってたんだろうと。

 が、玄蕃はブンブンジャーを外から理解はしていても、自分自身についてはよく分からない部分があったわけだったのか。「本気でやる」とはどういうことか、という点ですね。それを知ろうと、今話では調から届け物の依頼を受けてみたわけですな。が、そこまでやろうとすること自体が既にブンブンジャーに対して本気であるようにも思えます。

 ともかくも玄蕃が受けた運びの依頼は「下手すると大爆発するエネルギー体」というもので、振動・ショックに弱いため車で運べず、アタッシュケースにいれて徒歩で持っていかなければならないらしい。そういう依頼であると分かった時点で、観ていて「ああ、なるほどそういうことですか」となりますな。中身は囮の偽物、本物は別途輸送しているはず、ということで。

 しかし敵ハシリヤンはとりあえずは凄いものだとして追って来る。自分的にちょっと意外だったのは、前話でマッドレックスが(再びヤルカーを搾りながらも)敗死した後、もともとのメンバーが仲良くやってたことです。デコトラーデらが嫌がるヤルカーを無理矢理マッドレックスへと送り出したんで、少しは不和あるかと思ってました。

 が、どうやらヤルカー含めて現場監督3人の斬り込み隊長マッドレックスへの敬意は、自分が思うより深かったらしい。マッドレックスの今際の言葉もブンブンジャーへの恨みよりはさらに上位のボスへの敬意が深かった感じだったし、もしかしてハシリヤンって結束固い組織なのかも。

 それはともかく、追って来るハシリヤンをいかに引き付け続けるかですね。玄蕃はエネルギー体が東京の電力に匹敵とかハッタリかましたりしてますな(1日分だとしても相当にどでかい)。が、最も役に立ったのが、玄蕃の話を全く疑わずに信じ込み、アタッシュケースが落ちそうになるたびにパニックになってくれた未来ということですな。

 玄蕃の持つアタッシュケースが地面に落下しそうになるたび、未来はパニックになったり大騒ぎしたり、そして何とか防がれるとあからさまにホッとする。玄蕃/ブンオレンジの仲間の未来/ブンピンクがそんな様子なら、敵ハシリヤンもアタッシュケースの中身は本物としてかかってくることになりますね。

 そして今話の苦魔獣コイノボリグルマーがモノを浮かす能力があるんで、アタッシュケースを落とさず奪うにはうってつけ。と思ったんですが、あまり能力役に立ってなかったみたい(^^;。コイノボリグルマー本人曰く「こいのぼりなんで頭空っぽ」だからなんだろうか。アタッシュケースは奪いたいが、落として爆発は怖いし、に終始していた感じです。

 結局、玄蕃がアタッシュケースを投げ捨て、(そこまでは無関係の大掃除手伝いしてた)大也らが現れて本物は無事届いたと知らせ、ドタバタ追っかけっこはお終い。苦魔獣コイノボリグルマーはいつもの段取りで倒す。第3話(運転屋が止まらない)に続いて、意図せず囮となった未来は玄蕃に感謝されて納得。玄蕃は自分の本気が分かったかどうかははっきりしませんが、届け屋が面白いことは実感できたらしい。

 前話で大也のブンブンジャーをやる動機がはっきりしましたし、未来と玄蕃の立ち位置もハッキリした感じです。錠はチームにいようがいまいが不変な感じですし、射士郎は第1話から大也の相棒格。どういうチームなのか、およそ分かったような気がします。そこまで来るのに今話入れて10話かかったということですね。ライダーは10話ごと区切りらしいんで、戦隊もそうなのかも。

Re: 5月のスレッド(2024) - K.K

2024/05/08 (Wed) 00:16:21

 定期感想その2です。

●仮面ライダー響鬼(第25話;走る紺碧、第26話:刻まれる日々)

 今週分は後半(第26話)が完結しないなと思って調べますと、前半/第25話が独立した1話完結で(道理でラストがあれだったのか)、第26・27話がセットのエピソードのようですね。

 しばらくはこれ(後半と次週前半がセット)が続き、第42話から最終話までが1話で1エピソードになるみたい。それに加えて、再来週後半の第30話からが井上敏樹脚本となり、作風の方向転換のはず。

 正直申しますと、第1話から現時点までの響鬼の作風は自分の好みにドンピシャとは申せません。バトル面で申せば、音撃(による浄化?)が分かりにくく、勝利条件が見えにくい。そのため「どうやって勝つか?」と思って見入ることが難しくなってます。

 キャラクターのドラマ面では、各キャラクターが何となく動いているような印象で、リアル(現実的)ではあるかもしれませんが、リアリティ(迫真性)を感じにくい。さらには、話数の半ばに至った今週分に至っても設定開示が続いてたりする点も好みではありません。

 例えば今週後半で語られた、黒クグツは巨大な単体魔化魍を作り、夏特有の白クグツは小型の群生魔化魍(?)を作る、といった紹介ですね。「こんなものあります」と次々見せられて、敵とのドラマがどこに収束しそうか見えにくい感じで、何に注目していけばいいか分からない。

 とは申しましても、響鬼は昔々から妖怪と戦ってきましたという話ですから、おかしな作りであるということはないと理解はしています。敵は「自然界の力によって生み出された悪しき存在」(ウィキペディアより)とのことですから、次々と自然発生して終わりようがなさそう。永遠に続く災厄の歴史の一コマを垣間見ている、と思うべきなんでしょう。

 その点は555と似てますな。オルフェノクは人の死から生まれる存在ですから、人間がいる限り終わりそうにない。最新の劇場版でも、こちらで伺った限りでは「オルフェノクをどうするか」は決着つけてないようですし。それでも555TV本編では巧らのドラマとしてきっちり終えてくれた印象があります。響鬼でそういうものが生じるかどうか、今から気になってます。

 などと愚痴ってはおりますが、では観るのをやめるのかと申せばそんなことはなくて。相変わらず効果音兼ねたBGM鳴りっぱなしの演出には慣れてませんが、自分的な見どころはだいたい毎話あったりします。

 前半(第25話)ですと、水着回ゆえに香須実役の蒲生麻由さんの水着での演技が観られたことですね。前に申した覚えがありますが、蒲生麻由さんを初めて見てカッコいいと思ったのが、金哲彦さんのランニング番組でして。ランニング初心者なのい走る姿が決まってたんです。金哲彦さん曰く、鍛えてあるからと。

 ずっと香須実(蒲生麻由さん)はアクションシーンがなく、今話も水着になっただけ。ですが、やはり体の動きがよく見えまして、前にカッコいいと思ったのは間違いないと感じました。

 水着姿で魅力的だと感じたのは、例えばバトルフィーバーJの2代目ミスアメリカの汀マリア、演じる萩奈穂美もそうだったりします。が、萩さんの場合は持って生まれたプロポーションという面が強く、鍛えてあるからこその動きが目立つという印象ではありません。自分的にはやはり動いてカッコいいに惹かれるようです。

 しかし水着回を水着だけで完結させず、敵とのバトルにも使って来るのは無駄がなくて好感度高いですな。重りをつけた泳ぎの訓練してると思ったら、秩父のカッパ(親)が手足に何かくっつけて水中での動きを封じてくる対策でしたか。ただ、その何かはこそげ落とすときに軽いガスを発生させるようで、吸い込んだヒビキの声が変になってましたね。そこから考えると、重くて沈むようなものではなく、むしろ浮いてしまって潜るカッパを追えなくなるんじゃなかろうか(まあ妖怪の仕業をあまり考えても仕方ない ^^;)。

 それ以外にも裁鬼の不遇がだんだん分かってきたりもしますね。描かれてないところでは相当活躍してるのかもしれませんが、劇中に出てくると敵の特徴や強さを見せるためかと思う敗退シーン。自分もだんだん同情したくなってきます(^^;。

 明日夢ルートのほうは唐突にいわくありげな青年出てきて明日夢と絡んでましたが、後で調べると津村努なる人物。事情あって鬼になりそこねたらしい。それでトドロキがあんな様子だったのかも。津村努は後半からのバケネコエピソードで明日夢に鬼になる厳しさを伝える役割があるみたいですね。

 となると明日夢とずっと絡みそうですが、第27話までの出演らしい。第30話からの方向転換で、津村努の役割が桐矢京介にスイッチしたとかあったんだろうか。その辺りも気にして観てみようと思います。

 後半(第26話)はバケガニ出現で巨大魔化魍の話に戻るのかと思ったら、本命は「猿橋のバケネコ」で、やはり小型群生タイプですか。上述しましたが、白クグツによる夏特有のタイプということですね。

 その話に合わせてなのか、例えばイブキが追う童子&姫の演出など、全体的にホラーっぽい気がします。自分の勘違いかもしれませんが、何かクウガと共通する怖さの雰囲気もあります。ともかくも決着は来週分前半ですか。

●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第5話:アカネの憂鬱)

 序盤でのシンカリオン側の布陣が揃いそうなので、もうちょっと感想続けてみようと思います。今話ではタイセイ、リョータに続いてフォールデン・アカネですね。まずはアカネが問題を抱えていることが示されまして、その解決は次回らしい。

 前話までですと、アカネは尊大気味のクール系で事情・事態をおよそ察しており、動じないタイプのように描かれていたように思います。が、優れたアスリートである兄を持ち、本人もスポーツの才はあるも、負傷して挫折したようですね。

 そこから発生した悩みは、自分の進みたい道が閉ざされたことよりも、周囲、特に両親から期待されなくなったことらしい。ちょっと困った生き方をしていたことを示唆するものでして、自らの意思に基づくものがないために迷っているといったところでしょうか。

 タイセイらに対して、例えば「足を引っ張るなよ」と偉そうですが、これは「それ以上近寄るな」といった気持ちを表していそう。リョータですと、相手の言葉半ばにおどけるといった、過剰な同化がありました。保護色とでも申しましょうか。それに対して、アカネは相手の行動半ばに遮る、いわば警戒色といったところかも。

 そこは相反するながらも共通点といっていいのかも。リョータは今話では相手の言葉を最後まで受けてからおどけるならおどけると、落ち着いて来た感じがあります。アカネがたとえ尊大クールを維持するとしても、相手の反応半ばに拒絶するのを脱せるかどうかが見ものになりそうです。

 アカネの突破口があるとしたら、タイセイとの共通点でしょうか。タイセイはエンジニアとして偉大な姉がいるわけですね。アカネは偉大な兄に追い付けないと諦めた気持ちから、タイセイにも同じものがあると思い、密かにしかし勝手に共感している節があります。

 が、具体的に兄への道を閉ざしたもの(負傷)があるアカネと違い、タイセイは遮るものがないわけで。しかもタイセイは姉と同じになりたいわけでもない。その認識の差が明らかになるのが、アカネの突破口になるのかな。

 そのとっかかりは今話ラストでできまして、アカネが負傷するというアクシデントですな。敵アンノウンはコンピュータゲーム的なため、リョータが出ようや特徴を掴んで勝てた。もっともゲームよろしくまだ残機2という状況ですが、決定的な困難は見当たらない。

 よしこれなら、といったところですが、フィールドで囲い切る前に戦いが始まってしまったため、近くにいたアカネが巻き込まれて怪我してしまったと。かなり重傷らしい。アカネとしては負傷は悪夢の続きでしょうし、友達として何とか接近しようとしていたタイセイは大きくショックを受ける。不幸なアクシデントではあるんですが、これで2人がぶつかる流れになった点は次回の期待ポイントです。

Re: 5月のスレッド(2024) - Shiny NOVA

2024/05/09 (Thu) 23:22:43

 まとめて定例感想です。

★ガッチャード

 カグヤ様って、「1人称:カグヤ様」ってことを認識して、喋るたびに笑えてきます。フィクションで「俺さま」口調はたまにいますが、自分の名前が1人称なのは、幼児でありがちなので、やはり社交性が未発達なんでしょうな。
 かく言うNOVAも……って自分のハンドルを3人称的に使うことはありますが、さすがに自分で自分のことを「NOVAさま」と言ったりはしないなあ。

 今度、使ってみようか。
 「NOVAさまは、こう考えるぞ」とか……ん〜、やっぱり変。

 「カグヤさまは、貴様の協力をありがたいと思っているぞ。ともにゴージャスに戦おうではないか」
 とりあえず、1人称カグヤ様で、ゴージャスを連発すれば、コピーしやすい口調なのは間違いないな、と。
 現実では使いにくい口調に「〜したまえ」「〜しようではないか」「〜するが良い」などの語尾があって、そういう口調で喋ると貴族や財閥御曹司っぽいというキャラを示せて、キャラ立ちテクニックの一つですが、味方のレギュラーにいると、正直、ウザったい気もする。

 まあ、次回で華々しく活躍して、特別出演回終了と来ればよさそう。

 最後はジオウ祭りになりそうで。

 まあ、オープニングに映像が出て来るとレギュラー化確定っぽいので、そうならないことを願ってます。
 彼がずっといると、宝太郎と冥黒側のドラマがまともに描けそうにないので。

★ブンブンジャー

 ゲンさんが他人のサポートを如才なくする反面、自分自身を燃え上がらせるものを持ち合わせていない虚無的なキャラというのは意外でした。

 まあ、人のサポーターが生き甲斐で、自分自身が表舞台に立ちたいとは思わない裏方好きな人だと考えればいいのかな。
 それがブンブンジャーとして表舞台に引き上げられて、だったら表舞台とはどういうものか、心から確認したいと真面目に取り組み始めた感じ。
 あまり、感情的にはならず、とにかく冷静にサポートしたいというキャラですね。
 別に引っ込み思案でもなく、器用にいろいろこなすのに、才能を引けらかすのでもなく、自分の立ち位置に合わせた振る舞い方を現在模索中という面白いキャラ設定だな、と(正直、NOVAのフィクション経験には今までなかったキャラなので、新鮮です)。
 どちらかというと、サポートAI的な属性にも見える。

 ゲンさんとブルーのシロさんが、どちらがより大也のサポートを上手にこなすかで張り合う回があると面白そう。

 あとは調さんが、カレーやマスコットキャラではなく、ブンドリオその人(?)を推していることが確定し、これはそのうちブン調回が来ることも期待ですね。

 それと何よりもこの回は、カシワモチに笑った。
 クリスマスのシャケと、5月のカシワモチは、戦隊ウォッチャーのツボを突く季節演出になってしまったなあ、と。
 その時期に画面に映るだけで、自分のXポストが一斉に「キター」ノリになるのに笑えます。

★シンカリオンCW

 アカネ加入回の前編……でいいのかな。
 
 彼の兄が別に挫折した弟を見下すでもなく、気に掛けている様子に、少し安心したり。
 これはおそらく、タイセイたちがアカネの見舞いに来ている際に、弟を見舞っているお兄さんと出会って、兄の口からアカネの昔のことを聞く話だと予想した。
 アカネ自身がベラベラ自分のことを打ち明けるキャラとも思えないし、お節介に振る舞うのはタイセイの方だと見た。
 問題は、それでアカネがどうやってシンカリオンに乗るのか、そこの流れが今回の話だと全く読めませんね。

 別に隠れ鉄道好きでもなさそうですし、ケガがきっかけで運転士に……というつながりの間に、いくつか要素を仕込まないといけないんだけど、それが何か。
 「兄のピンチ」という契機ぐらいしか思いつきません。

 あとはゲーム好きというリョータの趣味が、物語に反映されましたな。彼はもう一つ、料理が趣味らしいので、グルメネタが期待できそう。
 タイセイは鉄道オタクぶりが花開いておりますが、もう少し人の顔色が分かるキャラだと思っていたんだけどなあ。遠慮が消えると、周りが見えなくなる性格らしい。
 まあ、鉄道部の部室だと、自分を解放させやすくなってるのかもしれないけど。引っ込み思案キャラなのは最初だけ、なのかもしれないなあ。

★風都探偵(コミック版)

 アニメじゃないけど、原作が少し劇的な展開になって来たので、軽く紹介を。

 ヒロインのトキメの記憶が戻りまして、裏風都での汚れ仕事を担当していた魔女らしいです。ジョーカーメモリでライダーモドキの怪人に変身した彼女が暴走して、翔太郎たちの元から姿を消して、落ち込む翔太郎。自分がどれだけトキメに惚れ込んでいたかを自覚して、それでも傷心のまま探偵業務を続ける翔太郎。
 一方のトキメは裏風都に潜伏しつつ、追っ手と暗闘を繰り広げながら、翔太郎との間の絆を思い返すことしきりという状態で、最新巻のエピソードで、翔太郎とトキメが再会。

 互いの絆を信じて、トキメが自分の過去(ビギンズナイト)を語り始めたところで、次巻に続くという状況です。
 アニメ1期の方が、「翔太郎がトキメにビギンズナイトの話を語る」ところで中断したので、ちょうど合わせ鏡の構図になったタイミングですな。

 まあ、アニメ2期の情報はまだ入って来ていませんが、それも期待しつつ、ダイ大のアバン先生の過去編ともども、そろそろゴールが見えて来たような頃合いですので、大きな動きが来年にありそうな感じと思っています(それでも先が長いですが)。

 今週はこんなところで。

Re: 5月のスレッド(2024) - K.K

2024/05/14 (Tue) 00:41:40

 定期感想その1です。

 風都探偵原作の情報、ありがとうございます。トキメの素姓、正体が明らかになり、しかも翔太郎に伝わるのは、仰るように終盤の雰囲気ですね。

 原作が終わるとすれば残念ですが、しかしアニメのほうは落としどころを見据えてしっかり作れるということでもありそうです。2期がどこまでやるかは分かりませんが、早く来ないかなあ。

●仮面ライダーガッチャード(第35話:ゴージャスタイム!レジェンダリーは終わらない)

 仮面ライダーWEBを読んでみますと、やはりカグヤ様編(?)はお祭り要素が濃かったようです。が、狙いを明かされてみると納得もしまして、6月からの最後の山場へ向けて、今まで観てなかった人も引き込もうということらしい。最後の戦いともなれば、そこまでの経緯あっての盛り上がるになるだけに、いきなりはなじみにくい。そこで独立性の高いエピソードを派手にやって、目を引き、かつ慣らしてもらおうということらしい。

 なるほどと思ったんですが、それだけに終始せず、仕込みもあるわけですね。カグヤ様が自分の世界(レジェンド界)に帰還する際、オーロラカーテンを通して見えた仮面ライダーデイブレイクですね。これが次の劇場版に登場するとのこと。TV本編では声だけの出演だったDAIGOさんが、眼帯姿で出演とのこと。

 今話序盤でハンドレッドのドゥームズクロックによりカグヤ様のレジェンド界に大破壊がもたらされる様子が回想で描かれてましたが、なんだかデイブレイクが敗れた未来世界の崩壊と雰囲気似てるかなと思いました。デイブレイクの未来世界はジャマタノオロチに敗れた結果とされているようですが、もしかしてドゥームズクロックによるものだったのかなという気もしてきます。

 もっともカグヤ様がデイブレイクを見て「宝太郎?」といぶかしむ様子からしますと接触はなさそうで、ドゥームズクロックがデイブレイクの未来世界を崩壊させた可能性は低いと考えるべきなんでしょう。デイブレイクの未来世界に何があったかは劇場版で明かしてくれるんでしょうな。それがどうTV本編に関わって来るかは興味津々なものがあります。

 ともかく本編。前話ラストからの続きで、ドゥームズクロック出現を察知したらしいカグヤ様は突如として宝太郎を突き放す。そのためにバトルまで仕掛けるわけですね。それはスパナ/ヴァルバラドがかろうじて止めますが、まあカグヤ様として意思表示できればよく、誰も止めなくてもそこそこで引き下がるつもりだったんでしょうね。

 冥黒サイドも動き出しまして、ハンドレッド3幹部に処分されたサイゲツを冥黒王ギギストが復活させる。どうやらドゥームズクロックを停止させようとするカグヤ様及び宝太郎らを阻止するためらしい。この時点ではギギストの狙いがよく分かりませんで、この世界を崩壊させて何がしたいんだか。

 と思ったんですが、最後まで観てみるとギギストはドゥームズクロックが阻止されると踏んでいたか、ギギスト独力で止める自信があったように思えました。事態を撹乱すればハンドレッド幹部が諦めた「超兵器」をいぶり出せると思ったようですね(そしてその狙いは当たると)。

 さらにギギスト、サイゲツのアークワンに4種のケミーを融合・錬成させて強化(宇宙にもケミーおるんかいと驚きました)、緒戦はレジェンド+宝太郎側3ライダー敗退となり、かろうじてアカデミーへ撤退するのが精いっぱい。

 そこで善後策を練ろうとする宝太郎らですが、おそらくは皆を巻き込みたくないカグヤ様が「住む世界が違う」と拒んで話に応じない。そして出陣前の儀式なのか、一人で宝石風呂に浸かるカグヤ様ですが迷いがあるようですね。手に取れる物なら大事にコレクションすればいいが、見えないものならどうするのか、と錆丸に尋ねてます。見えないものって、カグヤ様の気持ち、あるいは宝太郎の気持ちということでしょう。言い換えればカグヤ様と宝太郎の間にあるもの。

 そこは宝太郎が答を持ってきてくれるわけですね。またもや独力でクロックに立ち向かおうとするカグヤ様のもとへ宝太郎が駆けつける。さらにまたもや阻止に現れたサイゲツ/アークワンマルガムが「全てはこの世界に来たカグヤ様のせい」旨罵ると、宝太郎は「いや襲い掛かるほうが悪いだろう」と(言われてみると当たり前のことを)言い返す。

 それが嬉しかったらしいカグヤ様、ようやく宝太郎と力を合わせて事に当たる覚悟ができたようですね。最初は宝太郎にいったん忘れられた客、次に再び友達に、最後は生死を共にするバディになったということになりましょうか。

 2人の問題が解決しますとはバトル祭りでして、ガッチャードはアークワンマルガムからケミーを引きはがし取り戻す。レジェンダリーレジェンドはゼロワンの代表的3フォーム、続いてジオウの代表的3フォームでアークワンを追い込み、止めはガッチャードとレジェンダリーレジェンドの連携で決め、返す刀でクロックも粉砕(ガードさえ倒せば破壊は容易みたいですから、やはりギギストはクロック壊す自信あったんでしょうな)。

 無事解決しまして、宝太郎と連作先好感したカグヤ様はバトラーと自分の世界に帰る(異世界と通信できるんかしらん)。が、途中で上述しましたデイブレイクを垣間見るわけですね。

 ギギストのほうは「超兵器」がレジェンドカメンライザーではなく、宝太郎の中にあると気が付いたらしい。それを探るためにサイゲツを復活させて暴れさせたみたいですね。そのサイゲツに宝太郎がぶつかってくれるよう、クロックによるタイムリミットで焦らせる必要があったんでしょうな。

 次回「ケミーの起源!我は理解する」では、ギギストが直接乗り出し、連合本部を襲うらしい。宝太郎の中の何か(「卵」らしい)狙いなんでしょうな。仮面ライダーWEBによると最終フォーム:レインボーガッチャード発表したとのことでして、「卵」争奪はいったん宝太郎側に軍配があがり、その「卵」でガッチャード強化→最終フォームとなるのかしらん。

●爆上戦隊ブンブンジャー(第11話:少年がほしいもの)

 ハシリヤン側は次の新幹部が早くも登場でして、改造隊長キャノンボーグですか。自称切れ者とのことで頭脳派であるらしく、武闘派のマッドレックスと好対照ということなんだろう。もっとも、幹部たる者は部下を指揮して事を為すものですから、キャノンボーグのほうが幹部として王道なのかも。

 斬込隊現場監督のデコトラーデらは第5話までは事実上の独力ですが、以降はとっかえひっかえ幹部の下で活動となりそうですね。そういうパターンって最後には不満が嵩じてに寝返るなりして戦隊側を助けるのかなと思えます。

 次週予告にはゴーオンジャー(レッド)の姿が見えまして、車の戦隊つながりなんでしょうな。それにしてもコラボが早い。とか思ってたんですが、ゴーオンジャーの敵ガイアークの幹部ヒラメキメデスを思い出してしまいます。何となくですが、改造隊長キャノンボーグと被りそうな気がしまして。キャノンボーグも改造&頭脳戦に負け続け、キレて自ら暴れてから退場だったりすると面白そう。

 そう考えてますと、デコトラーデとイターシャがガイアークのキタネイダスとケガレシアと被ってもいいかなあという気もしてきます。キタネイダスとケガレシア、最後はゴーオンジャーに手を貸して退場でしたが、「そうして欲しい」と思うほど非常に自然な流れに感じました。2人への好感度がいつの間にか上がってて、最後はヒーローの活躍を見られて納得、満足。デコトラーデとイターシャも既に何か憎めないものがありますんで、もし退場するならヒーローとしての花道飾って欲しいところ。

 ともかく本編ですが、敵側は幹部交代で改造隊長キャノンボーグ紹介といったところですね。デコトラーデらのお手並み拝見といった風でいて、実は苦魔獣アンテナグルマーに強化改造を仕込んでいたと。直属の部下にも隠す意図は何だろう。善意に取るなら「勝てば部下の手柄にしてやろう」でしょうし、悪意に取れば「部下を信用してない」となりそうです。

 ともかくも隠し玉使う前のアンテナグルマーが暴れ、大也/レッド以外のブンブン戦士が対処、緒戦はブンブンジャー優勢。しかしアンテナグルマーは改造された力を発揮、オレンジ/玄蕃以外を操って同士討ちさせるわけですな。

 大也/レッドが何してたかといえば、「先生」と呼ぶ大企業社長:内藤雷汰の依頼でブンレッド人形を入院中の子供に届け物中。しかし苦魔獣出現の報を受け、「人々の悲鳴を聞いた」ということで仲間のブンブン戦士のもとへ急行。この時点では「先生」にブンレッドの正体は隠してたみたいですね。しかし大也をよく知るらしい「先生」は届け物中断を納得してくれる。

 大也が駆けつけてみると、オレンジ vs ブルー&ピンク&ブラックの同士討ち混戦中。これに大也がレッドとなってオレンジ側で参戦ですが、前話まででチームが固まってて幸いでしたな。未来や錠が大也の「夢」のことで動揺しているとき、あるいはそれ以前の立ち位置が定まらないときですと、バトルがどう転んでたか分かりません。今はチームワークは良好ですんで、操られても声掛けで最悪は避けられている模様。

 しかしどうするんだ、と思ったら意外に解決は簡単でした。無線通信で操ってたんで、ジャミングすればOKだったのか。しかもブンブンジャーの装備を作動させるだけでいい。しかもジャミングで操るためのアンテナまで破壊できてしまう。うーん、敵側ながら大欠陥品でして、これは早くも改造隊長キャノンボーグは先が見えちゃったかも(^^;。

 ともかくも後は巨大戦をいつも通りにこなして快勝。大也は届け物再開し、品がブンレッド人形であるからか、レッドに変身して届けたわけですね。これを伝え聞いた内藤社長は大也がレッドと気が付き、驚くのかと思ったら満足気ですな。内藤社長の部屋には学生服姿の大也と並んで映ってる写真がありまして、もしかしたら以前は学校の先生として大也を教えてたんだろうか(いつ企業の社長に転身したのか)。そうだとすれば、内藤社長はまた出演する可能性あるかも。

 終わってから気が付いたんですが、今話はバトルに勝たないと届け物が完遂できないストーリーでした。言い換えますと、ドラマにバトルが(単純な勝利条件ながら)組み込まれている格好ですね。今までは問題を解決してから、問題を起こした敵とのバトルというパターンが多かった気がします。ブンブンジャーがチームとして固まったんで、バトルをドラマに組み込む作りができるようになったということなのかな。

 調さんは冒頭のみでしたな。ブンブンが推しとはっきり分かる、観ていてちょっとニコッとなるコントでした。そこはいいんですが、締めに登場しないし、冒頭のも通信連絡だし、ちょっとブンブンジャーから離れ出したような印象で不安です。これが序盤のコミカル役から、ブンブンジャー内ではっきりした役割を持つ転換の準備みたいなことだったらいいんですが。

Re: 5月のスレッド(2024) - K.K

2024/05/15 (Wed) 00:28:14

 定期感想その2です。

●仮面ライダー響鬼(第27話:伝える絆、第28話:絶えぬ悪意)

 先週分(後半)で和服の童子&姫(ないしはクグツ)が出て来たと思ってたんです。やけに衣服を整えてるけど、街中で怪しまれない工夫なのかなと勝手に想像してました。が、今週分(特に後半)で描かれたものを見ますに「洋館の男女」だったようですね。

 今週前半(第27話)では、街中のほうがイブキを排除する動きと、森のほう(明らかにクグツ)の動きがシンクロしてまして、自分はてっきり「これは森のクグツが街中の童子を遠隔操作したんだな」と思い込んでしまいました。実際には逆だったようですね(もしくは偶然のシンクロ)。

 ともかく本編ですが、前半は先週後半とセットの猿橋のバケネコ退治後編ですね。白クグツと童子&姫のサポートがありまして、なかなか難しそうに思えました。響鬼紅でも取り逃がしてますし、追跡に放ったディスクアニマルは破壊されてしまった模様。

 実際、鬼/ライダーとしては引退したザンキに追跡に対し、童子&姫が壊したディスクを手裏剣みたいに使って襲ってくる。さらに白クグツが、上述しました街中の洋館の男女の(追跡のイブキを退ける)動きに合わせてザンキを川へ落とす。

 猛士側は仕切り直しでディスクアニマルを大量投入、なんとか魔化魍バケネコの拠点を探り当てる。無線通信方式だから何とかなってましたが、帰投して報告する方式だったらマズかったんでしょうな。おそらく全アニマルやられちゃった感じでしたんで。この辺り、白クグツ由来の群生タイプ魔化魍の厄介なところなのかも。

 が、拠点さえ分かれば退治は難しいものではなかったらしい。ただし響鬼紅がいれば、ですね。だからヒビキは紅を充分使えるよう鍛錬に励んでたのか。子バケネコは音撃棒に慣れて来た轟鬼でも対処できるようですが、親バケネコは太鼓連打でも倒し切れない。

 しかし響鬼紅なら奥義(灼熱真紅)使えば親バケネコを一撃で、同時に童子&姫も倒し切ると。動きさえ封じられるなら、轟鬼の弦でも何とかなったのかな。太鼓でもいい線まではいけてたようですんで、得意のギターならもっと押せたのかも。

 明日夢ルートのほうは、明日夢の知らないところでいろいろ進むのが興味深い。あきらとの関係については次話へ持ち越しのものもありました。前半ですと、あきらの明日夢に対する態度がなんだか明るい。出会った当初のつっけんどんな態度と大違いですね。

 これはあきらの心境変化で明日夢のヒロインとしてあきらが台頭か、と思ったんですが、次話(後半/第28話)であきらがイブキに語ったところによると、そうではないようですね。あきらは明日夢『たち』に出会って、物事の見え方や気持ちの持ち方を変えることができそうになり、感謝しているらしい。明日夢に対する日常の正ヒロインはやはり持田ひとみということか。

 ヒビキも明日夢のいないところでザンキから「弟子は取らないのか」と問われ、もういると答えるわけですね。その弟子とは明日夢。ただし鬼/ライダーにするかはさておき、ヒビキが得たところを伝えたいと。そこは後半(第28話)で明日夢が前に絡まれた窃盗犯の少年に再び殴られた件につながっていきそう。

 さらに先週分から登場の津村努。猛士に所属していたが、家庭の事情などで鬼になることを諦めたと明かされる。が、別の夢(ライフセイバー)のために生きていくことを決め、後悔はないらしい。ヒビキが明日夢を鬼にするか否か態度留保なのを知ってか知らずか、津村努は明日夢に答は1つではない旨、伝えてるわけですね。

 ラストでは津村努から鬼になる厳しさを聞いた明日夢がヒビキに確かめてみると、ヒビキは「だから鍛えている」と答える。「楽ではないが大丈夫」みたいな、ちょっと曖昧な答でしょうか。

 後半(第28話)は上述しました、クグツの上位者「洋館の男女」がはっきりと登場ですね。洋館には何人もクグツが行きかってまして、洋館の男女がその元締めと分かる演出。片言でない自然な喋り方で、声も男女入れ替えになってませんな。前には童子&姫にイガグリみたいのを飲ませて強化してましたが、今回はクグツを強化ですか。敗戦続きで少々焦ってるのかな。それとも乱れ童子発生を警戒してのことだろうか。

 ともかくも放たれた強化クグツですが、戦闘力アップではないみたいですね。以前と同じく、何か薬液入った瓶に捕まえたクモを入れて杖にをセット、それで地面を刺すと童子&姫出現。同時に魔化魍も作り出したらしい。それが「榧ノ木のヨロイツチグモ」で、以前の「屋久島のツチグモ」の強化タイプでしょうか。あのイガグリ型アイテム、童子&姫は戦闘力を上げ、クグツに対しては魔化魍を作る力を強くするらしい。

 これに対し、初登場の鋭鬼が奮戦ですね。しかし武者童子&鎧姫が想定外に強いらしく、鋭鬼は敗れて崖から川へ転落。どうやら強化クグツが作ると、童子&姫も強化されるということだろうか。前に響鬼が対処したときみたいな、武者・鎧状態の時間制限みたいのがないみたいですし。

 対魔化魍戦はたぶん次話へ持ち越しで、明日夢ルート。上述しましたが、前に捕まえるのを手伝って恨まれた窃盗犯が再度絡んできたようで、顔に痣ができるほど殴られたみたいです。しかし明日夢は母:郁子にも真相を明かさず、一人悶々としてますな。

 しかしヒビキがフォローに入りまして、音撃棒探し手伝ってくれと山へ誘う。前話で言った「鍛える」なんでしょうね。ただし鬼になるためではなく、その根っことなる汎用性のある効果を考えてそうです。「心身を鍛えて、自らを頼れるように」といったところなんでしょう。その結果も次話へ持ち越しですか。

●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第6話:走り始めた運命)

 フォールデン・アカネがシンカリオン運転士たろうと吹っ切る回ですね。悩みが悩みなだけに、紆余曲折あるかと思ってましたが、意外なほど真っ直ぐドラマが進んだ感じです。

 前話ラストで知らされた、アカネのアンノウンとの戦いに巻き込まれて負傷した件はシンカリオン運転士の適性値を知ることに役立ちましたが、家族との距離感は露わにしちゃった感じ。両親は面会・見舞いには来ましたが、ちょっと話しただけで帰ってしまう。

 我が子が負傷・入院なのにそんな素っ気ないものなのか、という印象ですね。リョータなどは驚いてますし、アカネとしては『やっぱり期待されてない』と改めて思ってしまうんでしょうな。ただ、すぐ来てくれているわけですから、一概に冷たい態度と取っていいものなのかどうか。

 さらにリョータが「ERDA(エルダ)/アンノウン」と口を滑らせたもんですから、アカネが「それは何だ」と突っ込んで来る。適性値あるしということで、割とあっさりと真相がアカネに伝えられると。アカネもちょっと嬉しかったんでしょうな、自分にできることがあったのか、ということで。

 しかし、「期待しています」と言われたことでアカネは突如として態度硬化。前話ですと、アカネは期待されたいんだろうという印象だったんですが、悩みはもっと捻じれてたみたいですね。期待を失う/裏切るのが怖いわけだったらしい。だから期待されること自体を避けてきたんでしょう。それがあの他人を突き放しがちな態度の理由だったのか。

 それでも両親、特に父親の関心薄そうな態度と違い、兄(アサヒ)は弟アカネをずっと心配してくれてますね。タイセイがアカネに言った通り、タイセイは話したくても姉は行方不明ですが、アカネは兄とじかに接することができる。だからもっと話せば、のではありますが、アカネとしては両親から期待されるにふさわしい偉大で完璧な兄だからこそ、遥かに及ばない自分(アカネ)を意識してしまう。

 が、ひょんなことからそこは解決していく。兄アサヒが何気なく言った「(京浜東北線の)上り」で、前話でタイセイがまくし立ててた話を思い出す。上り下りではなく、北行・南行と呼ぶ、というものですね。完璧なはずの兄が知らないことがある。アカネは兄の優れた部分だけを見て、他も同様だと思い込んでたわけですな。兄にも得手不得手があると気が付いて、兄へのコンプレックスが解消。

 そこからはアカネは突っ走りまして、初めて乗ったシンカリオン(E6こまち)でタイセイらを救援、アンノウンを撃破する。そして鉄道部入部。それにしても初めて乗ったにしては、武装とか含めて完璧に乗りこなしてますな。シミュレーションで全て学習済だったのかしらん。それだけ適性値が高かった、と思っておくことにします(^^;。

 そのことを知った父親の態度が興味深いですね。なんだか嬉しそうでして、『やっと走り出したか』と。アカネは期待されていた、そして期待されなくなったと思ってましたが、父親は期待の根っこの「信じている」を変わらず持ち続けてたみたいですね。そこがアカネには見えず、悩んで迷走することになってしまってたみたい。しかし父親の「信じている」ことから来る期待「一人で立ち上がってくれる」に、アカネはしっかり応える結果になったようです。

 とりあえず序盤から気になっていた主要メンバー3人はこれで揃いまして、自分としては一段落。と思ったんですが、残る2人の運転士参加があるわけか。次は魚虎テン(N700Sのぞみ担当)ですね。その次に五稜郭シオン(H5はやぶさ)。魚虎テン参戦のドラマが面白ければ、当分は興味を持ち続けそうな気がします。ともかくも感想をもう少し続けるかどうかは次回次第となりそう。

Re: 5月のスレッド(2024) - Shiny NOVA

2024/05/16 (Thu) 08:32:58

 定例感想です。

 風都探偵の原作については、中断ではなくて、きちんと物語的に完結するなら大歓迎ってことですね。
 これは原作者の三条陸さんのスケジュールにも関わって来ますが、マンガ原作で忙しい間は、特撮の脚本の仕事はできないということで、三条脚本だと戦隊がキョウリュウジャーとキラメイジャー、ライダーだとW、フォーゼ、ドライブ(2話だけゼロワン)と来て、劇場版も合わせて、いずれも傑作揃いと考えています。
 三条さんががっちり特撮ヒーローを書いていたのが、ドライブの2015〜2016年ぐらいまで。

 その後、2017年から『風都探偵』の連載開始、2020年から『勇者アバン』の連載開始(アニメ放送との連動企画)で、まあ忙しい時期だった、と。
 もしも、そういう連載が終了したら、次はまた特撮ヒーローの脚本に帰って来るかも、という願望があったりしまして。
 なお、氏は今年の10月で還暦を迎える模様で、まだまだお元気で活躍していただいたら、と思う反面、あまり無理はせずに、そこそこのペースで作品発表を末長く続けていただいたらって気持ち。

 今年は何よりも、まだまだ現役で頑張ってらした鳥山明さんが68歳で永眠されたわけで、好きな創作家の健康な活動には有り難いと思いながら、作品に触れられる機会を大事にしたく、と思ったり。

 そして連載マンガについては、下手に引き伸ばすよりも、きれいに風呂敷を畳んで完結してもらう方が嬉しいという立場ですね。
 その意味で、『風都探偵』も『勇者アバン』も上手くまとまりそう、と感じています。
 まあ、『風都探偵』はトキメの件が解決しても、まだまだ続けて行けそうな作品スタイルですけどね。

★ガッチャード

 ゴージャスタイムが予想どおり盛り上がって終了、と思ったら、デイブレイク登場で夏の劇場版につづく、かあ。
 上手い盛り上げ方をして来ますなあ。

 そして、TVの最強フォーム、レインボーガッチャード登場への伏線が撒かれて、次回からそういう話に展開しそうですね。

 とりあえず、今の自分はラケシスの動向が気になって仕方ないので、彼女とクロトーやアトロポスの関係性に注目してるこの頃です。

★ブンブンジャー

 新幹部登場のストーリー面もさることながら、アクションレベルが非常に高いことに、おおって感じ入った回でした。

 前作がCGを駆使した光学エフェクトと、カメラワークでアクションを派手に見せていましたが、今作はもっとアナログに、しかしワイヤーワークなんかも駆使して、生身でアクロバティックな動きを展開。
 ええと、坂本監督ではないのですが、アクション演出がそれに近いというか、とにかくデジタルよりも、80年代の感覚に戻ったような肉体アクションを見せてくれる感じ。

 正直、ブンブンジャーにアクションはあまり期待してはいなかったのですが、5人そろってから、そういう見せ方も加速して、爆上状態になっていることを素直に喜んでいます。

 一方のロボアクションですが、CGは合体前のレース描写に使って、合体後のロボバトルは……あの箱型の動きにくい体型のロボスーツでよくもあんな動きができるなあ、と感心しています。
 あのスーツで足を上げて蹴りつけたり、肉弾戦をして見せるのは、中の人が相当、体力を使ってますよ。必殺技バンクはCG合成ですが、さりげない巨大怪人との絡みの部分が、地味にすごい動きをしていることに気づいて、本作はアクション部分が古き良き特撮の現代における進化形って感じで、これぞ自分の追っかけて来た戦隊という好印象です。

 あとは爆発さえあれば完璧ですが、それはこれからになるのかな。敵怪人が強化されるとのことで、戦いの様相も派手になるかと。

 それと、これからのトピックは、6月に6人めのブンバイオレットが出るそうで、その前に5人の交流劇になるのを期待。
 ブルーとオレンジの絡み、ブラックとオレンジの絡みがまだですからね。

 今回の話はレッドのルーツの掘り下げですが、子供向けヒーローの綺麗なフォーマットを踏襲しつつ、アクションレベルが非常に高い回だったので、これが平常運転レベルに高まって来ると、すごい傑作になる予感が。

★シンカリオンCW

 アカネの家族は、アカネが抱いていたよりも人間味があって、いろいろとホッとした回でした。

 立派な両親と、その期待に応えて完璧のように見える兄に対して、アカネも完璧に振る舞おうとして来た小学時代があって、でも陸上での事故があって、自分は完璧にはなれないというコンプレックスが生じてしまった。
 で、期待される喜びと、その期待に応えられないかもしれないプレッシャーの両面がジレンマとなって、ああいう距離感のキャラになってしまった、と。

 これ、吹っ切れたアカネは非常に面白いキャラになるんじゃないか。
 自分は完璧だと思い込んで、自信満々に臨んで、その場の空気とは違う方向にズレて、まだ空気の読めるリョータにツッコミ入れられる、クールボケなキャラクターに。

「バカな。この完璧なはずのボクの計算がorz」ってオチと、普段は称賛されて「これぐらい普通さ」と気取ってみせる調子乗りの部分が、アップダウンすると、そのギャップが笑いを呼ぶキャラになりそう。

 決めるところは普通に決めて、基本は格好いい頼れるキャラなんだけど、完璧ではなく外してしまうところが人間味って感じの描写に。

 で、タイセイは割と失敗しても、メンタル強いので立て直しも早いのだけど、アカネの場合は思い込みの激しさと過信しがちな面もあって、一度崩れると、延々引きずってしまうタイプと見た。

 で、3人で少しの間、続けるかと思いきや、次は早くも4人め登場ですか。
 年少の天才少年設定ですが、天才ぶりを露骨に示すと、周囲との関係が上手く行かないのを知って、「能ある鷹は爪隠す」状態みたいで、本当の自分を出せないことへの鬱屈感があるみたいですね。
 その彼の秘めたる天才というのがどう描写されるかが注目ポイントかな。

★響鬼

 最終回に向けての一大決戦に通じるドラマ作りをしているのかな。

 まあ、鬼の道を断念してライフセイバーにって言うのが、明日夢的にもゴールって感じですね。
 一応、ここから先は、桐矢の情念に巻き込まれて、鬼の修行の道をもう少し掘り下げてみる流れですが、

 注目は明日夢よりも、あきらの方かな、と思ってます。
 彼女は動機が動機だけに、闇堕ちルートに突き進む危険性がありましたから。師匠のイブキも、明日夢もお坊ちゃん的な和みがあって、癒されるんだけど、それでは復讐心が満たされないゆえに、そういう方向性を示唆する別の師匠(斬鬼の師匠でもある)に走ってしまうエピソードは……36、37話か。
 少し先ですね。

 まずは次回、前半戦の最終回と、その後の路線変更、仕切り直しを見届けるとして。

Re: 5月のスレッド(2024) - K.K

2024/05/20 (Mon) 22:39:02

 定期感想その1です。

●仮面ライダーガッチャード(第36話:ケミーの起源!我は理解する)

 冥黒側のキャラクターが面白いことになってまして、まず冥黒の三姉妹のラケシスですね。ラーメン食べさせてやりたいから(だけ)ではないんでしょうけど、ラケシス人間化計画なるものを鏡花が進めているらしい。

 今話では「可笑しくて笑う」を試してまして、蓮華らが得意芸やらコントを工夫するもサッパリ。しかし、その行動の無意味さに「嘲笑」はしてくれると。ある意味、半ば成功かもしれません。お笑い芸って観客が「バカだねぇ、コイツは」と笑うもんであり、嘲笑に通じるものがある。が、「自分もやらかす」みたいな共感あって笑えるのがお笑い芸でして、今のラケシスはそこまでは到達できない模様。

 力に惹かれるクロトーは冥黒王ギギストに忠実なようでありますが、異空間の迷宮で宝太郎と行動を共にして情が移っているらしい。ギギストが宝太郎を狙うと分かりますと、いささか迷う様子がありました。再び三姉妹揃うことを密かに願う様子も以前にありましたし、もしかするとラケシスより人間味持ち始めてるかも。

 ギギストはようやく今話から具体的な動きを見せ始めましたが、「理解する」が口癖でして、実際に他人の思考・感情が分かるらしい。サトリの化け物といったところでしょうか。他人は「理解する」んでしょうけど、ギギスト本人の行動原理は不明ですね。前はサイゲツに「世界が滅びてもいいのか?」と問われても(作り直せばいいと)気にしてない。

 ギギストの興味はこの世界にはないということかしらん。ウロボロス界が本拠だからなのかな。もっとも、目下の興味は「我が力」と呼ぶ、宝太郎の中にある「卵」にあるからかもしれません。今は力が欠けた不完全体なんで、まずは完全体になること以外、考えてないのかも。

 仮面ライダーWEBにちょっと気になる記載がありまして、今話で言及された「おとぎ話」には、「選ばれし錬金術師だけが行ける黄金の丘の黄金の花のメシベを使った料理を食べると笑顔に」とあるらしい。グリオンが地上を滅ぼして黄金の世界に作り替えようとしたのは、そのメシベが狙いだったのかも。ギギストが狙う、宝太郎の中の卵がそのメシベだったりすると面白そう。

 それにしてもアトロポスだけ動静不明ですね。ラケシスが身を寄せた宝太郎側は「お父様(グリオン)」の仇ですから行きたくないんだろう。クロトーが従うギギストには接近してましたが、ギギストがグリオンを異界に引き込んでしまった(ギギストの身代わりで封印された?)ので、行動を共にするのが嫌になった可能性もありそう。次にアトロポスが登場するとき、どう動くかが見ものです。

 ともかく本編。ラケシスを笑わせようとする宝太郎らをよそに、冥黒王ギギストは錬金連合本部を急襲。といっても、物静かに悠々と進み出てきてますね。相対する錬金連合幹部らもあまり動揺する様子がない。自分はてっきり「あれれ、錬金連合は既にギギストと話がついてる?」と勘違いしてしまいました。

 が、幹部の1人がギギストにかかっていきますと、ギギストは「理解する」と言って鷹揚に褒め、消滅させてしまう。ギギストは相手の内心が読め、かつ力の差があるとの自信から騒ぐ必要がないみたいですね。しかし居合わせたミナトはともかく、スパナは激高。対決となるわけですが、ヴァルバラドの攻撃は全く通用せず返り討ちに遭い、ミナトによりかろうじて撤退。

 うーん、ヴァルバラドはこのところ、裁鬼さんみたいになっちゃってるかも。ただ、スパナ/ヴァルバラドが黒い炎を使える点で、同じ力を持つらしいギギストは興味を持ったようですね。宝太郎にはギギストの欠けた力が宿り、スパナにはギギストから分けられた力が宿るとしたら、宝太郎とスパナの間に面白い展開起こるかも。

 一方、そんなことになってると知らない宝太郎は買い物に出て、アボカドに紛れ込んでいたケミー「タイムロード」と遭遇。デイブレイク=未来/の宝太郎が連れていたケミーですが、それより過去ですから初顔合わせになるわけですね。それでもタイムロードは何かを宝太郎に感じたのか、警告しようとしたようですがギギストが宝太郎を強制転移させたらしい。

 卵狙いだったわけですが、なぜかギギストは宝太郎から力尽くでは奪えない模様。卵に結界でもあるのかしらん。その代わりというわけではないんでしょうけど、ギギストは宝太郎からこぼれ出たスケボーズとアントルーパーを奪う。が、ギギストからすれば返してもらったということで、憤る宝太郎にギギストがケミー解説。

 部分的には既出の内容でして、グリオン編終盤で語られた、ケミーの始祖はガイアードとドラゴナロスという話ですが、その始祖2体を作ったのがギギストということですね。だからケミーは全部ギギストのもの、という理屈らしい。しかしそこよりもケミーの本質について、宝太郎とギギストの間に理解の溝がある点が大事なのかも。

 宝太郎はケミーは基本、人造とはいえ友達・仲間という認識ですが、ギギストは災厄から生まれたのがケミーだと言う。ホッパー1とてイナゴの群れを表す者、みたいなことらしい。これはちょっとツッコミたくなりますな。「スケボーは何の害を為す者やねん?」とか。

 ギギスト、そう言われる前にスケボーズを単体でマルガム化。悪意ある人間と融合したときとはデザインが異なるスケボーズマルガムですね。金色好みのグリオンが悪意の人形で作るマルガムともコンセプト違う感じ。しかしクロトー変身のクロトーレビスとは共通性ありそうです。「禍々しい」ということになるのかな。

 こんなスケボーズマルガムはすぐに倒してスケボーズを救わねば、とはなるんですが、ガッチャード/宝太郎は違和感みたいのを感じたらしい。倒していいか迷ってますね。しかしスケボーズマルガムが蓮華らにも矛先を向けたことから、やむなく交戦して倒す。が、スケボーズをカードに戻せない。駆け寄ってみるとスケボーズは白色化して息が絶えたかのよう。

 ギギストによるマルガムはケミーごとでしか倒せないのか、といった感じですが、次回「ホッパー1とたからもの」ではホッパー1が宝太郎のために奮起するらしい。予告では何かを探しに行くとありますが、今話言及の「黄金の花のメシベ」なのかな。そうだとすると、今話視聴中に予想した「宝太郎の中の卵がそのメシベ」はハズレとなりそうです。

●爆上戦隊ブンブンジャー(第12話:爆上エンジン)

 本作のアクションについて伺ってみると、自分が見過ごしていた点があると気が付きました。等身大バトルのほうは、特に生身アクションについては玄蕃に時々トリッキーな動きがあるのが印象的です。これは「5人そろってから」の一部に該当するように思います。

 が、巨大戦のほうは雑に観ていたようです。キングオージャー以前の路線踏襲くらいに思ってました。いや路線的にはそうかもしれないけれど、着ぐるみ(ロボスーツ)で頑張ってる部分が大きいというのは自分には見えてませんでした。動きが派手なときはCGとかだろうな、くらいに思ってて。

 ご指摘があってから前話、今話の巨大戦をよく見てみますと、納得です。それも「確かに着ぐるみ頑張ってる」というのではなく、「ロボスーツとワイヤー、カメラワーク、CGの切れ目がよく分からないほど上手くできてる」という納得です。

 例えば今話の「巨大ロボ二人三脚疾走からの高速前転」では、二人三脚は着ぐるみアクションで始ってるのは確かなようですが(たぶんキックのところまで)、突然高く舞い上がるのは特殊効果のはず。でも、どこから効果加えたか見た目では分からない。そこから二人前転ですが、どんどん加速するのは再生速度の編集でしょうか。直後、前転体当たり直後に飛び上がるのはワイヤー?

 いろいろ合わせ技の撮影のようですが、見た目の印象は1つのカメラがずっと巨体アクションをリアルタイムで追っているようにしか感じません。この辺り、ご指摘があるまで気が付かず、ぼんやり観ていたようです。ご教示頂いたお陰で、巨大戦も前に増して楽しみなシーンになりそうです。

 さて今話はレッドだけながらゴーオンジャーとのコラボ回ですね。走輔/ゴーオンレッドが終始、大也を「ブンブンレッド」と間違って呼んでまして、ブンブンジャーでの命名規則がちょっとイレギュラーなのかもと改めて思いました。ゴーオンジャーですと、ゴーオン+ジャーと分解して、各戦士はゴーオン+個別色名になってますね。

 同じ規則でブンブンジャーを考えると、ブンブン+色名になります。自分もブンブンジャー開始からしばらく、つい「ブンブンレッド」等と間違いそうになりました。走輔の言い間違いは分かる気がします。が、訂正してもらっても直さないのは走輔の困ったところですな(^^;。まあそういう性分ということで、大也も根負けしたように見えます。

 もっともそこはラストでして、冒頭はまずスピードルですね。後を踏まえますと、地球(ヒューマンワールド)に来る際に、同時に襲来しようとしていた改造隊長キャノンボーグと衝突してしまったらしい。それで能力を失い、江角走輔/ゴーオンレッドとはぐれてしまったと。

 そんなスピードルを拾った大也のミッションは「相棒」の走輔にスピードルを届けることとなる。一方、走輔もスピードルを探しているようですが、目の前の困った人を見捨てられない性分から遅々としている模様ですね。交番勤務の錠に迷子を連れてきまして、走輔は親を「マッハで」探してくるという。錠ならずとも無理だと思えますが、コイントスの示すままに探せば見つかるものらしい。

 そんなことはあずかり知らない改造隊長キャノンボーグ、登場2話めにして早くも部下を無視し始めまして、イターシャの役割奪って自分で苦魔獣ゲタグルマーを生み出す。「下駄をはかされたのが悲しくて悲鳴をあげる→ギャーソリン入手」というシュールな苦魔獣なんですが、脚本家は浦沢義雄さんじゃないんだよなあ(^^;。

 ともかくも大也はゲタグルマー対処のためスピードルの相棒探しは中断ですが、かえって幸いするわけですな。相棒たる走輔はゴーオンレッド、異変があれば駆けつけてくる。100t鉄下駄をものともせず、苦戦のブンブンジャーを救って、ゲタグルマーを撃破、スピードルも元に戻して、巨大戦もブンブンジャーと共闘で勝利。

 戦い終わると、走輔はスピードルと共にさっさとマシンワールドに去りますが、「相棒」という見方を大也に残したようですね。大也はブンブンに「相棒」性を見出した様子があります。大也にとって最も長い付き合いは射士郎であり、自分は射士郎が大也の相棒という気がします。が、走輔とスピードルのような相棒という点においては、ブンブンを見直すべきと大也が感じてもおかしくはなさそうです。

Re: 5月のスレッド(2024) - K.K

2024/05/22 (Wed) 17:15:52

 定期感想その2です。

●仮面ライダー響鬼(第29話:輝く少年、第30話:鍛える予感)

 いよいよ前半ラストの29話と作風転換開始の後半最初の30話となりました。第30話は新路線始まったばかりで「響鬼後半はこういうものか」という理解には至っておりません。剣/ブレイドですと、ちょっと突飛ともいえるたこ焼き回(前後編)を挟んできたわけで、作風をリセットする意図が感じられました。

 響鬼30話ですと、例えば魔化魍:カシャは童子&姫を介さず育ったことになってるようですね。育成抜きでいきなり出現する、従来イメージの怪人といえそうです。デザインも首に赤の炎の車輪でして、地味に恐ろしさを出していた以前の魔化魍とは違ってきてる感じです。

 ちょっと予習してみますと、童子&姫を介さないのは今エピソードの過渡的なもののようで、次エピソード(第32話~)ではスーパー童子&スーパー姫の出現となるようですね(第30話での洋館の男女の実験の成果?)。現時点でラスボスと思しき洋館の男女(もっともさらに上位がいるらしい)の下に幹部がいる構図といえそうで、これも従来イメージの敵に近いのかも。

 そうした変化/変更点が(本編外の演出含め)いろいろ見えるものの、明日夢の試行錯誤の成長という点は維持してるみたい。ただし、第30話を観る限りは明日夢が関わっていくのは新登場の桐矢京介のようです。ヒビキの弟子としてライバル関係になるらしいですから、関わりは第30話(~第31話)で途切れず、むしろ深まるんでしょう。京介は第30話時点でもいろいろ弱点を隠している様子がありまして、面白いことになって来たなと思えます。

 それを見届けてみますと、第29話までで自分がモヤモヤしていた点が何か、少しわかった気がします。ヒビキと明日夢の関係、ドラマですね。明日夢には父親不在でして(離婚のためで健在ではある)、そこを埋めるのがヒビキの役割のようです。そのヒビキは鬼としては師匠なしの独修で最上位クラスになってるわけですね。師の経験はもとより、師に教わる弟子の経験もない。他の師弟に関わった様子もない。

 つまり教え育てるという点においては未経験であり、不慣れ・不得手であるはず。ですが、例えば第29話のテントでの会話ではヒビキは明日夢にスパっと正解示したりするわけですね。明日夢も諭された内容から即座に得るものがあって、直ちに行動が変わっていく。

 そうしたことが自分にはいまいち納得いかないようです。納得というより好みかもしれません。自分が今まで感動したパターンを思い返してみますと、例えば「師匠格が弟子格にどうアドバイスしてよいか分からず、しかし師匠格が強敵に対して不利に陥りながらも諦めずジタバタし、弟子格はそれを見てハッと悟るものがある」みたいですと、たぶん自分は感動し、納得しそう。

 響鬼ですと、パッと言葉での正解が出ちゃうわけですね。ヒビキは明日夢に対して、既に理想的に完成された大人である、ということになります。そのため正解に辿り着く過程がどうも見えない、もしかすると存在しない。ヒビキ以外のキャラクターが既に存在している正解を知らないだけ、みたいな気がすることもあります。

 そう申すと貶しているようですが、例えば第29話ですとそんなことはないわけで。そこは自分でも分かりますんで、やっぱり好みの問題なんでしょうな。第29話ですと、前に一過性のことで(ザンキ介入で)解決したはずの万引き事件で、未だお礼参りが続いてしまい、明日夢が進退窮まってるわけですね。

 そこへヒビキがザンキのように絡んで来る相手を止めるのではなく、むしろ明日夢を山へ連れ出してもっと苦労させる。明日夢が本当にギリギリになったところで、ちょこっと正しい道のヒントを出してやる。言葉で教えてはいますが、その言葉が通じるための段取り・溜めがあるわけですね。ですのでご都合主義的に解決したような感じはなく、むしろ「さもありなん」という気はします。しかし好みじゃない(^^;。

(他に、細かい点ですがヒビキが依然として明日夢を「少年」と呼び続ける点も不満といえば不満。もともと自分は親しい人、あるいは目の前の人を属性で呼ぶのは好きではないということはあります。が、むしろそうだからこそ、ヒビキが明日夢を「少年」と呼びかけなくなる変化があれば感じ入るものがありそう。ですが、そうなりそうにない。)

 つまらない愚痴はともかく本編。前半(第29話)は、対魔化魍戦はツチグモ強化バージョン:ヨロイツチグモとの決着ですね。ヒビキのほうは明日夢とのドラマがメインでして、参戦は最後の最後。まずは威吹鬼と轟鬼で対処ですが、成長途上のヨロイツチグモを守る武者童子&鎧姫からして強く苦戦。なんとか鎧姫は討伐するも、ヨロイツチグモが武者童子を守って逃げ去ると。

 イブキ&トドロキは追い、武者童子を捉えるも再びヨロイツチグモ出現で轟鬼がダメージ負ってしまう。このピンチに駆けつけたのが響鬼ではなく鋭鬼なわけですね。前週の童子&姫戦で敗退してますが「一晩寝てエイキを養った」と駄洒落言う余裕あり(裁鬼さんと扱いが違うなあ ^^;)。

 この救援で再び形勢逆転し、まず童子を撃破。ヨロイツチグモは単身逃れるわけですが、その先にヒビキと明日夢がいる。ヒビキが明日夢を諭し、少し変わりかけた直後ですね。ちょっとした平穏の直後のピンチではあるんですが、ヒビキは明日夢に「走れ!」と叫んで逃がし、しかし先回りしたヨロイツチグモから響鬼紅で明日夢を守り切って、ヨロイツチグモを撃破。

 途中、ヨロイツチグモに咥えられるピンチはあるも、むしろ格の違いを見せる勝利といったところ。威吹鬼、轟鬼、さらに駆けつけた鋭鬼でかかっていっても取り逃がしてたわけですから、その点でも響鬼の格上さが分かる仕掛け。撃破を見届けた明日夢が感じ入るのも無理はないわけですな。

 ですが、上述しましたがそういう響鬼/ヒビキの完璧さが自分にはなじまないものがあったりするわけで。そこを変えてきそうなのが後半(第30話)です。甘味処たちばなでは、おやっさんらが風邪で寝込み、ヒビキは手伝いに。このため魔化魍対処はイブキらに任され、響鬼の出番はラストのみになる仕掛けですね。

 魔化魍「四谷のカシャ」は童子&姫を伴わず、しかも街中に出現という異例(洋館の男女が直接差し向けたようですね)。そのせいか、イブキらも出現を察知するのが遅れたようでして、急行して対処するも取り逃がす。いろいろ勝手が違うんでしょうな。が、自分達で対処すると拠点たちばなに連絡したようで、店の手伝いから抜けたいらしいヒビキはガッカリのようですな。

 一方、明日夢のほうは新登場の桐矢京介が早々に、しかもなぜかしつこく絡んで来る。まずは初対面なのに自転車勝負ですね。車種の違いから明日夢が少々不利のようではありますが、山登りについて来た明日夢の脚力を明らかに上回る京介は基礎体力はありそうです。この京介が明日夢の高校に転校して来るわけですか。

 京介はフランスからの帰国子女ということで語学力では教師を上回る点があり、昼食も寿司の出前を取るなど、人目を引く行動を好むようですね。実際、たちまち人気を得始めてる気配があります。さらに文化系部活を回り、将棋、漫画等で部員を遥かに上回る実力を見せつける。

 何をやっても一番、ということでかえって「虚しいよ」と嘯く京介ですが、なぜか体育会系部活は避けてる感じ。一応「どうせ自分が一番」だからと言ってはいますが、どうも怪しい。自分の得意なことだけ披露して、『他のことも同じように凄いんだ』と虚勢を張っていそう。

 が、そこを見破れない明日夢は京介から「つまらない人間」と言われて凹む。せっかく幼馴染の持田ひとみから「変わった」と山登りの成果を認めてもらってたんですが、会ったばかりの京介のネガティブ評価のほうが響いちゃったらしい。が、京介は「つまらない人間」と言いつつも、なぜか明日夢に固執。体育のバスケは突き指したと見学に回るも、プレーがなっちゃいないと明日夢に言い、しかし自宅に誘う。

 どうやらお金持ちっぽいところを明日夢に見せたかったようですね。ビリヤードは、そんなものまで自宅にあるという自慢と、腕前で明日夢をへこませたいらしい。が、ちょっと間抜けなところもありまして、突き指の嘘がバレかけてましたな。さらにフランスにいる母親がTV電話で過保護ぶりを見せつけるのを、京介は失態としてあたふた。

 夜に入って京介は帰宅する明日夢を送っているようですが、運悪くカシャに遭遇。そのシーンでようやく自分は気が付いたんですが、京介はこの時点では鬼の関係者ではないようですね。魔化魍に驚きおののいてますし、この後の響鬼も初めて見るらしく、目を奪われてます。

 カシャに遭遇した明日夢らがどうこうできるわけもなく、まずは逃げるわけですが京介の身体能力の低さが露呈。いわゆる運動音痴というやつですね。基礎体力はありそうですが、スポーツ的な身体操作が不得手らしい。そこへ、再度の失敗でイブキらから救援を乞われた響鬼が駆けつけ、魔化魍カシャ対処に入る。

 炎に屈せず立ち向かう響鬼に京介は何かを見たらしい。「父さん」と呟いてますな。直前には明日夢に父親は死んだと語っていたはず。ちょっと予習してみますと、京介の父親は消防士で、勇敢ながらも殉職してしまったらしい。だから炎に立ち向かう響鬼が父親と重なって見えたようですね。次話は京介について面白い動きが観られそうです。

●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第7話:天才運転士)

 主要運転士が出そろうまで、もう少し感想続けてみようと思います。今話は新登場の魚虎テン参入の前編ですね。「なぜテンはそうするのか?」という謎がいろいろ出てきますが、その理由を示しそうなものは描かれず、全て次の後編に持ち越しでしょうか。

 冒頭はアンノウンを単独で撃破するテンですね。タイセイらが出撃のために駆け付けた頃には片付けてまして、しかもそれが初陣だという。さすがは適性値の高さから「天才運転士」と呼ばれるだけのことはある。

 天才型となれば、アカネ以上にプライド高いのかと思ったら、タイセイらの前に現れたテンは礼儀正しく、非常に控えめ。おどおどしているとすら感じられまして、アンノウンと戦っているときの迫力との落差が凄い。

 続いてメタバースでタイセイらも加わるチームでの対アンノウン模擬戦となるわけですが、テンの動きがどうも芳しくない。冒頭の実戦のように積極的に前に出ることもないですし、動きのキレも悪そう。と思ったら、アカネが何か見抜いた模様。

 自分(アカネ)の目の前に敵2体が都合よく並んでくれて、武器持ち替えて一撃で撃破できたからですね。ちょっと偶然とは考えにくい幸運でして、テンがアカネの操るE6こまちの武装も熟知してのことに間違いない。そう思ってみると、テンがタイセイやリョータに対しても気づかれないようサポートに徹していたことが分かってくる。たぶん各運転士のスコアも計算しつつ、ですね。

 そこまでできるとなれば、テンは年齢的にはタイセイらより1つ下ながらも格上の実力を持ち、しかしリョータが先輩として振舞えるよう控えめに、しかし確実にサポートして実力の底上げを図ってやっているという、師匠格ともいえる行動をしていることになります。

 が、そう考えようとしてもどうもおかしい行動をテンは取る。運転士揃っての名古屋散策で、テンは級友らしき2人と出くわす。テンの態度は冒頭でタイセイらに会ったとき以上におどおどしてまして、何か恐れるようですらある。が、2人に行った台詞は「連れはテンの子分みたいなもの」旨。

 級友らしき2人はそういうテンを鼻で笑うがごとく、タイセイらに「コイツ(テン)と一緒だと疲れないすか?」。図式的には「年長者を子分として従えるテンを侮る級友」という、ちょっとよく分からないことになってます。

 その直前、跳ね上げ橋の近くでテンはタイセイ以上に詳しい知識を披露してました。が、タイセイに「鉄道が好きなの?」と問われると、「あの橋が好きで」くらいしか言えずにしどろもどろ。リョータが橋へ向かおうとすると「入っちゃいけない所で」と止める。跳ね上げ橋に思い入れがあるが、言いたくないことも起こったということかしらん。

 例えば、以前にテンは持ち前の能力の高さから思うままに振舞い、大好きな跳ね上げ橋で友達に何か酷いことを意図せずしちゃったとか。その辺りは今話ではハッキリせず、ラストは運転士同士の対戦シミュレーション。ですが、直前にアカネがテンの能力の高さと、それを隠してのサポートが対アンノウン模擬戦であったと指摘すると、テンが動揺した模様。

 運転士同士の対戦シミュレーションに入ろうとすると、テンの適性値が激減してシンカリオン搭乗不能となって続く。次回「友達のカタチ」予告によると、テンは1年前に友達との間でトラブルかアクシデントがあって、それを引きずってるみたいですね。

Re: 5月のスレッド(2024) - Shiny NOVA

2024/05/23 (Thu) 12:40:38

 定例感想です。

★ガッチャード

 ラケシスさんとスパナで、「笑えないジョーク」をネタにしたお笑いコンビを結成するといいのか、と思った開幕コント。

 「みんなの笑顔を守る」をテーマにしたクウガを受けて、「お笑い芸人とAIの絡み」で機械人形(人工知能)の人間性を描いた令和の1号ゼロワンにつながるエッセンスを感じたりも。

 そう考えると、ラケシスさんが腹筋崩壊太郎や秘書のイズ、または悪意のアズに通じるキャラという系譜が見えた感。

 一方、「理解」というキーワードの連発で、一気にキャラ立てして来た冥黒王ギギストの本格的な活動で、
 宝太郎の最大の鬼門といえる「ケミー殺し」を描いた回。

 「死んだスケボー」という冷静に考えるとシュールな映像センスが、ドラマに感情移入しなければ、不条理ギャグにも見えてしまうわけですが、ケミーにも人と変わらない愛を示す宝太郎に感情移入すると、やはりガーンと来るわけですな。

 そうなると、この後のレインボーガッチャードに必要な能力は、命を奪わずにマルガム化したケミーを解放する能力はもちろんとして、
 新たなケミーの創造能力とか再生能力とかになるのかな。まあ、錬金術だから創造は最後の目的に通じるわけですが。

 これまでは、ファイヤーガッチャードのエピソードで、変身アイテムの自力製作(創造の一端)、
 プラチナガッチャードのエピソードで、ケミーの進化と自分自身への多重融合を描いて来たわけで、
 その先のパワーアップの意味がどういうドラマに帰結するか、ですな。

 令和ライダーは、パワーアップにもドラマ上の必然性が描かれていますので、単なる販促、新商品をおざなりに出すような平成ライダーの一時期の悪弊からは脱却している感じですが、
 本作はとりわけ、宝太郎の錬金術師としての成長や、ケミーとの絆(たまに人間との絆も描いて、そこはゼロワンからの反省点を反映した感じ)をパワーアップフォームに絡めている感が濃厚。

 で、ケミーと同様の人工生命体(ホムンクルス)な三姉妹は、より人間に近いケミーというドラマで、上手く話をつなげるといいなあ、とか。

 一方、ライダーのボス敵は、しばしば創造者、強権的な父親像が配置され、創造主に対する反抗、自由と解放がテーマになりがちですが、今回もギギストがそういうキャラ配置になって来たか、と。
 もちろん、クウガや響鬼みたいな例外はそれなりに見られるわけですが、多くのライダーのラスボスは「世界の根源の創造主にして、影なる支配者」を気取ってますな。
 で、そのルールを破壊する「閉じた世界の破壊者」が主役であることもしばしばで、

 この段階で、「古い錬金術の理(理知と支配)」と「新たな世代の錬金術の理(絆とか情愛)」の対立劇として、大筋の流れが見えたかな、と。
 やはり、ストーリーテーマを体現する主人公とラスボスの関連づけはいいものです。そういうテーマが見えた段階で、登場人物の配置を再考察する意味も出て来そうだし。

 もちろん、主人公とラスボスの対立軸があいまいで、形式的に戦っているだけの作品も見られるのですが、ガッチャードの場合は、テーマ性がはっきりしている作風だな、と。

 これで残されたパズルのピースは、りんねの父の九堂風雅になると思うのですが(デイブレイクについては劇場版なので、TVのピースにはならないと考える)、すると宝太郎とりんねがメインで、
 スパナの役どころは、やはりラケシスとの犬猫絡み劇場かな、と。どうにも強敵相手のかませ犬化が定着している感が否めないですが、ラケシスとのコンビが安定すると、美味しい立ち位置に化ける気がしますな。

★ブンブンジャー

 ロボのアクション描写で、どこまでがスーツで、どこからがCGなのか見分けるのがなかなか難しいという話ですが、

 今回はゴーオンジャーのロボ「エンジンオー」があるので、比べやすいかな、と。
 エンジンオーはもう着ぐるみスーツが現存していないので、合体バンクを除けば、全てがCGです。
 よって、ブンブンジャーロボも、エンジンオー登場後の絡み部分は全てCGと判断して、間違いないか、と。

 あとは、背景の街並みが、自分的に実景かCGを見分けるポイントだと思ってます。
 ロボの戦闘空間として、市街地に不自然に広場が設けられているのが実写で、妙に大きな幅の大通りをロボが走っているのは確実にCG。

 ロボ自体で咄嗟にCGか実物かを見分けるのは、非常に難しい段階に達しているのですが、まあ、動きがギクシャクしているのが実物でしょうな。
 そして、そのギクシャク感がアナログっぽくて好き、なわけです。中の人、頑張ってるな、とか。

 ブンブンジャーロボでおって思ったのは、最初の小競り合いの時に、足を高く上げて蹴りを入れるところで、え? ここまで高く上がるの? CGか、足パーツだけワイヤーで吊り上げているのか、どうやってる? と。

 あとは、等身大時のブンドリオの動きですね。これはさすがにCGではないのでしょうが、たまに軽くジャンプしたり、コミカルに軽やかな動きを示して演技する。スーツアクターさん、ご苦労さまです、と思いたくなる。

 戦隊では、等身大の撮影チームと、巨大戦の撮影チームは別体制になってますが、それを合成で上手くつないだり、カット割りで違和感なくつなげて、しかも毎週放送しているのは、ハリウッドでも真似できない製作体制だそうで、
 それこそ国宝認定してもいいぐらいの伝統技術の発展形なんですな。

 前作はCGの凄さがいろいろと宣伝されていましたが、今作はアナログの凄さをこの段階で実感するようになってます。

 そして、ドラマ面では、今回は客演回として最高の出来と評価する人が続出で、
 考えるよりも先に体が動くゴーオンレッドの主人公力と、スピードルとの相棒絆がバッチリ。

 あと、ネタとしてのブンブンレッドですが、これはゴーオンジャーの主題歌で「ブンブンバンバン ゴーオンジャー♪」というフレーズがあって、役者のアドリブが採用されたとのこと。
 確かに、ゴーオンとブンブンは相性がいいわ。ブラックがどちらも警察キャラなので、メンバー構成も近いものがあったし。

 でも、共演すると、先輩レッドの方がバカ(褒め言葉)で勢いがあったな、と。
 ブンブンは、バカ成分がピンクに集約されていて、他はレッドも含めて理知的な面が強調されている。考えずに突っ込むのがゴーオンジャーで、考えてから突っ込むのがブンブンジャー。
 つまり、ブンブンには、溜めの間がある(爆上だあ、と言わせたいため)。
 そこは同じ車ものでも、ドライブに近い作劇手法ですね。エンジンが温まるまで、多少の時間を要する反面、きちんと仕込みのある脚本ドラマ展開は好印象。

 ゴーオンは、悪口にしちゃうと、勢いだけで突っ走る作品でしたが、とにかく炎神というキャラが、全部声優さんがついて喋りまくるので賑やかで、メンバー全員出てくると、もはやドラマにならない。
 最終的に、人間メンバー7人と相棒7機(その他、ドラマには絡まないバトルのみの炎神が5機)、それだけのキャラ数がいると、じっくりドラマを描いている余裕はなく、勢いでノリツッコミで突っ切るしかない作風だった、と。

 そんなわけで、共演させて、対比すると、それぞれの作品カラーが浮き彫りにされるという感想でした。

 最後に、「ブンブンジャーが6人!?」という敵のリアクションは、2週間後の展開に対する伏線のようにも聞こえました。
 果たして、6人めのブンバイオレットはどんなキャラか?

★シンカリオンCW

 こちらは、4人めの魚虎テン登場ですが、天才という先行イメージからは想像しにくいキャラ描写でしたな。

 正直、この回だけではよく分からないというのが本音ですので、予断は避けるべく、感想掘り下げは控えたいと思います。

 むしろ、リョータとアカネの関係の不協和音と、それをまだ対応できないタイセイの未熟ぶりが印象的でした。
 性格の不一致は、キャラ立ちするとよくある描写で、そこからドラマが転がるのですが、昔は「主人公とクールライバルの不仲を、コミカル3人めが宥める定番」があったのが、
 近年のチームキャラ像は、しばしばシフトしている感じです。

 主人公が和を尊ぶ調整役で、ホビー物だとオタク属性が濃い。
 そして、昔は主人公を張れた熱血キャラが、昔の3枚めと融合して、主人公もできる陽性コミカルキャラになってる傾向が強い。ブンブンジャーにおけるブラック錠なんかもそういう方向性ですな。

 これは、やはり熱血キャラというのが昭和と比べて、平成・令和では一般的ではなく、ギャグとして扱われがちという時代性も加味されているわけですが、
 理想のリーダーシップが、勢いで突っ走る熱さよりも、和を尊ぶ調整役という傾向もあるのですな。

 ただ、タイセイは、まだそこまでのリーダーシップは発揮できないようで、
 ほぼ主人公っぽいリョータと、クールライバル風のアカネの衝突は、昔のチームアニメっぽい描写です。

 一方、タイセイの立ち位置が、既存のチーム物では分かりにくいですね。
 最初は、適性値最高の成長する主人公という目で見てましたが、アカネやテンの方が適性値が高いと言われてしまったら、タイセイの強みは何? となります。
 リョータは訓練量では一番多い努力家な面があって、タイセイは実戦経験は一番多い。

 これで、適性値最高なら、エヴァンゲリオンの碇シンジなんですが、そういう路線でもなかったわけで、何だろう?
 アカネとのドラマを見ると、姉との絆で真っ直ぐ自分を貫く一面がメンタルの強さなんだとは思いますし、作劇的には「タイセイがおずおずと自分の経験や思いを語ると、相手が勝手に自分のコンプレックスを見つめ直して、自分で何かを克服する契機」になっている。

 あくまで、「自分はこう思っている」と言うだけで、「人には押しつけないけれど、他のキャラが自分を見つめ直す鏡になれる主人公」なのかな、と。
 悪く言えば、「ダメな奴が頑張ってるから、自分も頑張れると思わせる無意識の勇気喚呼キャラ」なのかな、タイセイは。
 周りから見ると、タイセイはコンプレックスまみれで、サポートしたくなる面をいっぱい持っていて、それでも真っ直ぐさは維持して、コツコツ自分の仕事は真面目にこなす。

 タイセイよりも凄い奴はいっぱいいるけど、鬱屈しない真面目さが光っているようにも見える。
 ある意味、地味だけど、全てを受け入れる素養のある主人公……かな?

 現段階で、感情移入しやすいのはリョータですが、リョータ視点だと、タイセイは真面目でいい奴で、しかも構いたくなる未熟さも持っていて、いい弟分って感じですね。
 リョータも兄貴ヅラしたくなる調子乗りですから、世話焼きたがりな性分。

 アカネの場合は、タイセイに対して、控えめな真っ直ぐさが、干渉されすぎない程よい距離感ってところでしょうか。
 まあ、距離はとりつつ、観察眼は秀でているのがアカネのポジションかな、と。

 そこにテンがどういう絡みをして来るかが次回の注目。

★響鬼

 井上敏樹脚本にありがちな、マウントとってイヤミな天才キャラ風味のいけ好かない描写ですな。
 桐矢京介は、何故か主人公の明日夢に絡んできて、妙なライバルスタンスを示しながら、実は運動音痴という完璧ではないキャラ像で、最初からインパクト抜群。

 まあ、明日夢を焚きつける役どころとして登場した残念クールの系譜になるわけですが、結果的に明日夢の立ち位置を奪うべく動いて、本当に奪ってしまったのが印象の悪さにつながったのかな、と。
 普通に考えたら、響鬼の弟子として、鬼の後継者になるのが明日夢の役割と見なすところを、響鬼という作品は番狂わせを起こしてしまった。

 明日夢に感情移入すればするほど、ポッと出の桐矢への反発感が凄かったんだろうと思います。

 仮にシンカリオンのタイセイが、E5の運転士の座を後入りのイヤミキャラに奪われて、タイセイが運転士とは違う立場で姉さんを追っかけるような話になったら、
 そのキャラと脚本には非難轟々になるだろうし。

 その意味で、響鬼という作品は、最初から最後まで定番外しをしていたわけですが、鬼のドラマとして見るなら、轟鬼主人公と、桐矢主人公として見る視点もあると思うんですね(最後を知ってる結果論ですが)。
 明日夢とあきらはそれぞれの日常人生を見出して癒され、彼らが鬼となるIF世界は、ディケイドで描かれた。

 そして響鬼の後半戦ですが、桐矢登場編の30〜31話の次は、32〜33話で響鬼の最強形態、装甲響鬼の登場。また、この辺りから響鬼がようやくバイクに乗る従来のライダーっぽいスタイルにシフトしていく流れ。
 そして34話からOP主題歌が流れて、番組フォーマットも普通の平成ライダーっぽい文脈に戻す。

 で、前半響鬼のエッセンスは、別ジャンルの妖怪特撮『大魔神カノン』に受け継がれて行ったのですが、響鬼前半のファンで大魔神カノンを激賛する人は見たことがないですね。
 プロデューサーさんはやりたいことをできたと自画自賛していたのですが、個人的には、カノンがやりたかったことなら、響鬼は路線変更して正解と考えてます。

 ヒロイン・カノンの日常生活と、妖怪オンバケたちの鬼太郎風味の暗躍を平行させて描きつつ、両者がなかなか絡むことなく、タイトルロールの大魔神が登場したのもラスト近く。そしてカノン(歌音)の歌う歌が祈りとなって……という筋書きは、明日夢をカノンに置き換えると、前半響鬼の焼き直しだった、と一応紹介。

 まあ、結局のところ、「非日常ヒーローからの脱却、ヒーローにおけるリアルな日常性」をテーマにしていたみたいですから、どうしても日常に軸足を置き過ぎて、ケレン味に欠ける物語になっていたな、と。

 何のためにヒーロー番組を見るかという意識と、作り手側の問題提起がズレると、これじゃない感が発生したな、という感想です。

 その分、後期響鬼は、ケレン味強調で、ドラマが転ぶ転ぶというサプライズ作品で、慌ただしいことを保証します(作り手みたいな弁ですが、自分は前期よりも後期の方が面白いという立場ですので)。





 

Re: 5月のスレッド(2024) - K.K

2024/05/28 (Tue) 00:41:01

 定期感想その1です。

●仮面ライダーガッチャード(第37話:ホッパー1とたからもの)

 こちらで「死んだスケボー」というのが一見はおかしいはずだが宝太郎に感情移入すれば旨伺ってみますと、確かにという気がします。そこは考えてなかった点で、しかし少し遠目の客観視してみると、少なくとも人間と同一視レベルの感情移入は難しい。なのに「ガーンと来る」んですから、制作に宝太郎視点で上手く乗せられてたんだなと思った次第です。

 そこは(少なくとも出発点では)対照的なスパナがいることが大きそうです。ケミーは道具と割り切ってたのがスパナですから。ケミーは友達とする宝太郎との対立が生じまして、その対比があるからこその序盤の二転三転がなかなかのものだったかと。

 ただし、自分は序盤でそこは解消されたものと思い込んでました。言い方は悪いですが、ケミーを出汁にしてスパナを宝太郎に合流させる仕掛けだったんだな、くらいに思ってたような気がします。しかし、道具 or 友達の見方対立はしっかり残ってて、今話に活かされてくるのは予想外でした。

 ともかく本編ですが、先週分の感想で仰っていた「宝太郎の最大の鬼門といえる「ケミー殺し」」が今話の肝ですね。そこを際立たせるため、まずスケボーズの死が確認される。ギギストによるマルガム化はケミー単体に対して行われているため、倒しても元に戻らず滅んでしまうとの鏡花の分析結果が出るわけですな。

 序盤から振り返ってみますと、最初はケミーは人間の悪意に引き寄せられて憑依、マルガムとなってたわけですね。ガッチャードが倒すとケミーも人間も元に戻る。ということは、ガッチャードが攻撃したのはケミーと人間を結び付けた悪意ということになりそう。

 続いてグリオンは悪意の人形にケミーを付与してマルガムを作ってました。ガッチャードが倒すと悪意の人形のみ滅び、ケミーは元通り。これもガッチャードが砕いたのは悪意のみとなりそう。もっとも悪意の人形はホムンクルスでしょうから、人造とはいえ命を絶ってはいることになるかも。

 レジェンド編のハンドレッド幹部サイゲツについてはちょっと微妙かな。ギギストによりアーク1マルガムとなって倒されたわけですが、あれは再度の絶命で間違いなさそう。宝太郎が直接かかわった死ですが、ドゥームズクロック爆発に巻き込まれたとも、実質の止めはレジェンダリーレジェンドによるものと考えてもよいのかも。それなら宝太郎は直接は死に関わってないことになります。

 そして前話から今話のケミー殺しですね。ケミー自身に悪意が埋め込まれたため、倒しても悪意と分離できず、むしろケミーを悪意ごと撃ち抜いて滅ぼす結果に。事前に分かっていれば宝太郎/ガッチャードは別の方法を試したかもしれませんが、知らないため不安を覚えつつもいつも通りに。

 まずはスケボーズですね。倒してから鏡花により悪意との分離不能を告げられる。宝太郎は悔いるも、しかし倒さなければ蓮華と錆丸が代わりに犠牲になってたわけで。現時点では解決不能のジレンマですな。

 次なるケミー単体マルガムはアントルーパーでして、悩める宝太郎を巻き込めないと思ったらしいりんねらは宝太郎抜きで解決を図る。宝太郎は母:珠美に任され、思い出のパンケーキで慰められると。さらにホッパー1はおとぎ話/伝説にある「黄金の花」を探しに出る。宝太郎は今話ラストで気が付きますが、観ているこちらにはホッパー1が何にどうして一生懸命なのか、最初から分かる仕掛けですな。

 花を探すホッパー1が健気なわけでして。そのせいか自分は勘違い起こしまして、ホッパー1が(最終的に)見つける花は錬金術的に意味・力のある特別の花だと期待してしまいました。が、ホッパー1にそんな力はなかったようで、極めて単純に「黄金っぽい(即ち黄色の)花を宝太郎に届ければ笑ってくれて元気になる」と思ってのことだったらしい。

 行動自体に意味も力もないけれど、強い気持ちだけはあるということですね。起死回生のアイテムではなく、ただの黄色い花に一生懸命というほうが胸を打ちますな。もっとも、自分は鈍くてラストでようやく理解し感じ取れたんですけれどもorz。

 上述しましたスパナと宝太郎のケミーに対する見方の対立はアントルーパーマルガムで示される。前話のスケボーマルガム同様、アントルーパーマルガムも制御不能でして、まずマジェードが苦戦。りんねも『倒せばケミーが死ぬ』と思うと攻撃の手が鈍るようで、防戦一方なのはそのためでしょうか。

 宝太郎もガッチャードライトニングジャングルで介入ですが、やはり防戦一方。ホッパー1不在ですんで、現時点最強のプラチナは使えない。もっとも、プラチナの攻撃力を行使すれば倒し切ってしまう恐れがありますから、仮にホッパー1がいてもライトニングジャングルを選んだのかも(防御力高そうだし)。

 が、そこでスパナ/ヴァルバラドが「ケミーは道具」と割り切れる強さを示すと。ミナトとの連携で宝太郎らを救い、アントルーパーマルガムを倒す。やはりマルガムはケミーに戻り切れずに死亡。それでもミナトの言う通り「生徒のほうが大事」という現実的な判断なわけですね。

 それでも宝太郎は苦しいでしょうな。しかしホッパー1が(錬金術的に役には立たない)黄金ならぬ黄色い花を持って駆けつける。これが宝太郎の気持ちを癒すか、というところですがドラマ進行はシビアでして、突如現れたギギストがホッパー1をマルガム化。

(アトロポスはギギストにずっと付き従ってまして、自分が先週疑ったアトロポス離反は間違いだったと判明orz。やっぱり無秩序に妄想しても駄目ですね ^^;。もっとも、アトロポスがギギストに従う理由は父たるグリオン復活のためでして、単純ではない。)

 ホッパー1はバッタなだけに、マルガム化すると何となく初代ライダーの雰囲気を感じます。直接のモチーフがアナザーライダーと言われたら信用してしまいそうです。

 それはともかく(^^;、幼い頃に最初に出会って友達となったホッパー1のマルガムですから、まさに「宝太郎の最大の鬼門」となってしまいましたな。倒せば消滅となれば、宝太郎は戦う選択はできず、ホッパー1マルガムの攻撃を受けようとしてみる。マルガムもホッパー1の意識を微かに残しているらしく、宝太郎に対しては攻撃の手がすんでで止まる。

 ホッパー1は花もろともマルガム化ですから「これはもしや!」と思ったんですが、スケボーズマルガムのときと同じことに。あのときは倒せば消滅とは知らず、蓮華と錆丸を守るためにスケボーマルガムを倒したわけですが、今度は見知らぬ親子。ホッパー1マルガムは宝太郎には躊躇うも、宝太郎以外には凶暴性を止められないらしい。

 またもや宝太郎はやむを得ず、単独で変身可能なアイアンガッチャードでホッパー1マルガムを攻撃、倒し切ってしまう。ここはもしスパナ/ヴァルバラドが代わって倒したら、少なくともこの場での宝太郎のショックは幾分かは和らいだんでしょうな。しかし言い換えれば、中途半端に救われることになる。

 それでは宝太郎はライダーたる者として悟れないでしょう。しかし人を助けることを選んでホッパー1を倒し/滅ぼしたのは宝太郎。絶望は深いですが、それだけに「これ以上は堕ちることができない、自らの底」に行き当たる可能性が出てきました。それが悟り/本性の発見につながるはず。つまり大成長の第一歩。

 実際、絶望した宝太郎から「卵」を奪い取ろうとしたギギストは、宝太郎を突如包んだ巨大な卵に遮られる。ギギストも知らない何かが宝太郎を守ったわけですね。そのまま巨大卵はどこかへ転移。中では宝太郎の中にあったと思しき「卵」が現れる、で続くと。この卵は最後に一瞬、ケミーカードとして映像に出ますが名前が「???」となってましたな。ケミーであるんでしょうけど、取り戻そうとしているギギストも知らない何かがあるのかも。

 次回「虹の彼方に」では、その「卵」を巡る争奪がメインのようでして、いよいよガッチャード最終形態のレインボー登場かしらん。

●爆上戦隊ブンブンジャー(第13話:裏切りの調達 )

 巨大戦での着ぐるみとCGの切れ目が分からないと申しましたら、丁寧なご教示を頂きましてありがとうございます。またもやですが、「知識があれば分かるんだなあ」と。特に「エンジンオーはもう着ぐるみスーツが現存していない」という点ですね。確かにそれを知っていれば「ここはCGのはず」と分かるわけでしたか。

 ともかく本編ですが、ゴーオンジャーコラボ回は単にお祭りだけではなかったようですね。炎神にヒントを得たんでしょうか、ブンブンサファリとブンブンマリンにAI搭載してますね。ハシリヤン側には類似(?)のヤルカーがいますが、敵ですし親しく接してもいないので参考にしようという発想が出なかったのかも。

 新搭載のAIは気難しくあるようでして、自らが認めた者でないと反応すらしないらしい。これはAIに人間味があるってことになりそうで、各メカがキャラクター化していきそうです。となると、例えばキラメイジャーのときみたいに戦隊がにぎやかになってくれると期待できそうです。ブンブンジャーではブンブンが機械生命体ですから、AI搭載メカが同族意識持ったりしても面白そう。

 それはともかく、今話はいつもの「届け物」はミッション完了から始まってますな。歌手だった亡き祖母の歌のカセットテープですか。そこへハシリヤン側は改造隊長キャノンボーグが自信を持って送り出すブンブンキラーロボ。名前は強そうですが、今回はなぜかデコトラーデらサンシーターが前面に出張って来る。

 なんでかなと思ったら、ブンブンキラーロボって逆転アゲサゲ音頭なる歌を流すだけなんですか。もっとも、だからこそ「キラー」だったようで、歌に気分を逆転させる効果があるんで、爆上げなら爆下げで戦闘不能になると。そういう心理攻撃だったかー。

 変身も解除され、支援メカも出動不能。かろうじて玄蕃の(たぶん)「こんなこともあろうかと」の消火器で目くらましして撤退が精いっぱい。玄蕃も変身不能にはなってますが、何とか動けるみたいですね。ということは、爆上げの程度も玄蕃が最も低いのかも。元々が外部支援要員でしたから、客観視する余裕が大きかったのかもしれません。

 ともかくも玄蕃が(後でそうだと判明する)策を用いまして、サンシーターに土下座までしてみせて取り入る。話の持っていき方も、勝った方につけば儲かると現実的・実利的なのも上手いところですな。サンシーターの警戒度が下がると、さらに畳み込みまして、得意の調達でラーメンだ、ドレスだ、オイルだとモノで釣る。

 最後には「新たなブンブンジャーはあなたたちです」と持ち上げる。よく考えると、敵であり負け続けの相手になったと言われたら腹立つんじゃないかと思いますが、強ければいいのかも。まあサンシーターは誰も彼も、何となくお人好しだしなあ(^^;。この様子を疑いの目で見ていた他のブンブンジャーですが、まず未来が玄蕃の意図に気が付く。

 まさにその通りの展開になりまして、有頂天のサンシーターは音楽が聴きたくなってブンブンキラーロボに逆転アゲサゲ音頭を流させる。うん、お人好しですなあ。爆上げになったところで音頭聴いたもんだから、たちまち爆下げ。自ら掘った落とし穴に自分が落ちるみたいな展開ですね。

 などとデコトラーデらを小ばかにするようなことを申しておりますが、間抜けは自分でして。「逆転アゲサゲ音頭は気分反転だから、もう一度ブンブンジャーが聞けば、爆下げから爆上げにスイッチするだろう」と思ってたんです。実際には音頭で反転した気分は、音頭の反転効果対象外みたいですね。自称切れ者のキャノンボーグが「もう一度聴いたら元の木阿弥」みたいなこと、するわけなかったか。

 それはともかく、玄蕃は「大嫌いな」ハシリヤンに媚びることで中途半端だった「爆下げ」を自ら深めていたわけですね。演技とはいえ辛かったはず。しかし「バクサガろうとも調達する、仲間を救う」ためには厭わないわけか。飄々としていながら中身はなかなかに熱い。これにブンブンサファリ(のAI)が意気に感じたらしく、自ら出動してくれまして、ブンブンキラーロボのスピーカーを破壊。

 玄蕃以外のブンブンジャーも爆上げに戻りまして、いつものメカ戦。いや、今回はハシリヤン側は最初から巨大メカ出撃ですし、デコトラーデら自ら操縦。これはサンシーター敗退・退場か、といったんはハラハラしました(どうやら自分はサンシーターに感情移入が発生していたらしい ^^;)。

 が、ブンブンキラーロボが破壊されるとサンシーター3人とも無事に(?)放り出されたようでホッとしました。今話でブンブンサファリが玄蕃を認め、次回「クールとワイルド」ではブンブンマリンが射士郎と未来のどちらかを認める模様。そうやって各戦士専属のメカが出来てくるのかな。

Re: 5月のスレッド(2024) - K.K

2024/05/29 (Wed) 01:16:13

 定期感想その2です。

●仮面ライダー響鬼(第31話:超える父、第32話:弾ける歌)

 今週後半は小暮耕之助なる猛士の要人らしきキャラクター登場でして、調べてみますと吉野の総本部の開発局長となってますね。そこよりも驚いたのは、演じているのが布施明さんということです。ED曲の歌い手が布施明さんで、34話からはOP曲も担当。それで特別出演してもらったということみたい。残念ながらレギュラーとはならず、次週前半(第33話)までの2話のご出演。

 布施明さんについては、自分の持ってた印象はまず「シクラメンのかほり」の歌い手ということですね。続いて「ハリウッド女優のオリビア・ハッセーと結婚」というもの。CM出演で来日したオリビア・ハッセーさんとCM曲歌い手の布施明さんが出会って、ということらしいですが、当時としては異例の出来事に思えました。

 その後は、自分が歌謡曲等を聴かないこともあり、布施明さんについては気にしなくなってたんですが、響鬼を観始めますとED曲は布施明さんなのかと。しかし油断してしまいまして、本編への特別出演があることは気が付いてませんでした。だもんで、32話を観て「あれ、この方って!?」となった次第。

 それはともかく本編。まず前半(第31話)は魔化魍はカシャ、キャラクターは新登場の桐矢京介の続き。自分は前話の流れからてっきり「桐矢京介と明日夢がさらにぶつかっていく」と思ったんですが、意外にも2人が別方向に進んでいく話になってますね。

 とはいえ、まずは衝突ありでして、伏線は前話ラストの響鬼を見た京介の台詞「父さん」。今話冒頭で何のことか、京介の回想で明かされまして、父親は人命救助のため殉職した消防士だったと。父親不在という点で共通する明日夢ではありますが、離婚であるんで父親は存命。

 明日夢は京介に「なぜ会おうとしない?」と問われ、グッと詰まる。一方、京介は興味・関心が響鬼に移っている(明日夢への「つまらない人間」発言取り下げはそのせい?)。これで2人は別ルートの行動を取り始めるわけですな。明日夢は母:郁子に父親について尋ね直し、会いに行こうか悩み始める。京介は響鬼の変身者ヒビキを追い始める。

 明日夢のほうはヒビキが背中を押してやる。要は「行動してみろ」ということですね。先週分の感想で「ヒビキは明日夢にスパっと正解示したりする」点を愚痴りましたが、今話のは納得感あります。答に辿り着くためにどうするか、というヒントだからでしょう。答を出すのは明日夢、と思えば、明日夢がどうするか興味を持ってドラマを見ることができます。

 この違いが今回だけなのか、30話以前と以降での傾向的な違いになるかどうかは、この先を観てみないと分かりません。30話以降で異なって来るとしたら、まず脚本家の違いという理解をすべきかもしれません。が、一貫したものと考えてみると「明日夢が第29話までで成長したから、30話以降は自力で模索できるようになった」と思ってもいいのかもしれません。守破離で申せば、29話で守が成り、30話から破を始めた、みたいな感じでしょうか。

 どう解釈するかはさておいても、ドラマの進み方が理解できて納得できるのはありがたいところです。

 一方、京介はどういう境地にあるかはまだ測り難い。ともかくもヒビキに食らいついて行ってますね。甘味処たちばなに押しかけるなど積極的(乗り越えたいと面と向かって言っちゃうし)。前話ラスト~今話冒頭の描写通りに受け取れば、京介は偉大な亡き父をヒビキに重ねたいらしい。となると、京介のドラマについても「父に会いに行く」と明日夢と共通性があることになりますな。

 ただ、甘味処たちばなでのヒビキはどうにも頼りない。京介の注文は「みたらし団子」なのに、ヒビキは己が得手不得手を優先で「キビ団子」を持ってきてしまう。レジが扱えず、京介に助けてもらう。今までもヒビキは店の手伝いをしていたはずですが、どうやら立花姉妹らに助けられて何とかなってたんでしょうな。

 このヒビキに京介も首をかしげるものがあるようですが、しかし京介の関心は店番ではなく鬼/響鬼にある。魔化魍カシャ出現の報を受けて急行するヒビキを、京介はタクシーで追う。一瞬「このタクシー、運転手は明日夢の母:郁子か?」と思ったんですが、そこまでしつこいドラマ作りではなかったようです(^^;。

 京介が響鬼と魔化魍カシャとの戦いの現場に追い付いてみると、響鬼は先に交戦に入っていた威吹鬼に代わり、響鬼紅の音撃で撃破。これに感じ入ったらしい京介ですが、「お前(響鬼)はいずれ、俺のものになる」と不穏な独り言。「(父やヒビキを)乗り越えたい」というのは、どうやら肩書や物を手に入れるという意味のようですね。京介、ちょっと危ういかも。

 一方、明日夢は上手く父に会えない。母:郁子から聞いた父の自宅には不在。ただ、近所の人が犬小屋を作ってもらってるという話は父親の現在の様子を物語るものがあります。他人にそこまで親切にできる余裕があるわけですし、それは生活が円満にうまく行っている証左でもある。

 明日夢は自宅から会社、さらに入院先と辿り、しかし父は家族との食事があるからと大事を取らずに退院したと知る。この一連、明日夢を焦らし、観ているこちらを「何とか会わせてやれよ」という気持ちにさせる巧い運びですな(もっと長丁場では「母を尋ねて三千里」で効果的に使ってたりしますね)。

 そして父が向かったレストランへと追ってみると、父は再婚相手と子供(連れ子?)の3人で仲良く、幸せそうに食事。そこに割り込んではならない、もう自分の居場所ではないと悟ったらしい明日夢は黙って去る。それだけでもなかなか泣けるんですが、その後がさらにいい。

 明日夢は直帰せず、近所の人が言っていた「父が作りかけた犬小屋」を完成させるわけですね。小さいながらも父が為せなかったことを成したと考えることもできれば、父の新しい家族との時間を守るために頑張ったとも取れます。明日夢が答を出さなし、この後でヒビキが答を出さないお蔭で、いろいろ想像ができて趣が深い。

 しかし明日夢の心情がどっちを向いていたかは暗示される。それを母:郁子が既に受け止めていたことも、ですね。とぼとぼ歩いて帰る明日夢をタクシーが迎えに来る。母:郁子のタクシーですな。こっそり様子を見ていたのか、それとも「だいたいこうなって、この時間にこの辺り」と見当をつけていたのか。

 その母の態度に安心したのか、明日夢は思い切って「父を好きでいていいのかな」と問う。母の答は「いいよ、あたしが惚れた男だもん」。気持ちまで断ち切らなくていい、というわけですね。そう明日夢が結論していいかと最後の詰めでちょっと迷い、いつもならヒビキが答えるところを、今話では(当事者でもある)母:郁子が背中を押す格好ですな。たぶん、そこも自分好みのため納得が深かったようです。

 続いて後半(第32話)では敵側が激変ですな。洋館の男女の配下として新たにスーパー童子&スーパー姫が誕生、旧幹部といえるクグツを「人員整理」にかかる。クグツも黙ってやられる気はない模様ですが、どうやらスーパー童子&姫には敵わないようですね。

 この運び、ちょっと昭和のライダー1号・2号を思い出します。途中からショッカーがゲルショッカーとなり、旧ショッカー戦闘員は全て始末されてしまってました。新組織に旧戦闘員を採用しないのは「弱いから不要」だったかな。悪の組織は厳しいなあと思った覚えがあります。

 それはともかく(^^;、スーパーコンビによるクグツ掃討を察知した響鬼・轟鬼が迎撃に向かうわけですが、何が起こっているか理解しがたいでしょうな。敵側が仲間同士で争っているわけですから。これに近いのは以前にあった乱れ童子でしょうか。もしそうならクグツを排除しているのが乱れ童子&姫と判断すべきなんでしょうけど、乱れにしては整った身なり。

 もっともそんなこと迷ってる暇をスーパー童子らは与えてくれず、響鬼と轟鬼はたちまち乱戦に巻き込まれちゃうわけですな。そして見失ってしまい、響鬼らが探しあぐねていると突如、謎の攻撃。ただしえらく軽く奇妙なものでして、罠にかけたり竹やトウフ投げつけてきたり。最後は痛棒で尻を叩かれる。

 観ているこちらは、既に検問の警官にえらく居丈高で痛棒で尻を叩く男を知っているわけで、甘味処たちばなに知らされた小暮耕之助であると察しがつく。小暮は既にダンキとショウキと接触し、新開発の武器を試させていたらしい。しかしどうやらロクなものではなかったらしく、ダンキもショウキも鬼/ライダーに変身不能に。

 ダンキもショウキは拠点としての「たちばな」に駆け込んで相談していたところへ、当の小暮が新武器「アームドセイバー」を携えてやって来る。それを使いこなせないのは修行不足と断言し、トドロキにもヒビキにも駄目出し、おやっさんに鬼への修行が甘いと難詰さえすると。

 しかし滝澤みどりが調べてみると「アームドセイバー」は人/鬼が使いこなせる代物ではないと判明。これに小暮が怒るかと思ったんですが、素直に受け入れてますな。どうyらみどりをエンジニアとして信用してはいるらしい。

 しょげる小暮にヒビキは歓迎会やりますと言うも、小暮は気乗りせず。が、みどりが小暮の歌が聞きたいと(渋るヒビキを無視して)言うと、小暮は上機嫌になる。どうやら歌が自慢らしい。敵のスーパー童子&スーパー姫は言動がいかにも子供っぽいですが、小暮も偉そうな割には根は子供っぽいのかも。

 しかし歓迎会で小暮の歌となりますと、自分は大いに感心しました。さすがはプロ歌手の布施明さんだなあと。ただし「わざと下手に歌う」点に感心なんです(感動はしない)。発声とか歌の要素技術はきちんとやる。しかし決して聞きほれるような歌にはしない。観ているこちら含めて、決して引き込まず、むしろ押し付けがましい。

 そのため、童子&姫出現が知らされると勿怪の幸いとばかりに、独唱する小暮を気にもせず出ていく一同が自然に見えます。これがプロの歌唱技術なんだなと思った次第。これより前にトドロキがザンキに小暮について相談してましたが、ザンキが何となく素っ気ない雰囲気がありましたが、小暮の歓迎会の独唱を見て、「ああ、関わりたくなかったんだな、ザンキさんですら」と納得もしました。

 とりあえず小暮から逃げ出すことができた格好の響鬼らですが、魔化魍カマイタチの加勢に轟鬼が「アームドセイバー」に頼ったためグダグダになってしまってますね。みどりが「使えない」と言ってたのを無視したため、案の定、轟鬼の変身が解ける。釣られて響鬼もですね。そしてアームドセイバーはスーパー童子に奪われてしまうと。

 このアームドセイバー、調べると「装甲声刃」と書くようですね。これが響鬼最強形態:装甲響鬼(アームドヒビキ)になるためのアイテムということですか。次話でいよいよ登場かな。

 などと書いて気が付きましたが、感想がいつものノリになってる気がします。やっぱり路線変更で自分が観て来た平成ライダー、もっと申せば自分が観たいライダーものに変わって来てるのかなと思います。もっとも、後半(第32話)は次週前半(第33話)と合わせて、剣/ブレイドのたこ焼き回みたいなものかもしれないと思ったりもします。

 第31話と第32話の雰囲気がなんか違うような気がしまして。例えば布施明さん演じる小暮は周囲から浮いた感じがあり、しかも次までの特別出演。第33話からまた第31話の雰囲気に変わるかもと思いつつ、それも良しと思う次第です。

●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第8話:友達のカタチ)

 運転士が出そろうまで感想言ってみようと思ってたんですが、今話を観終えてみますと、もしかしたら最後まで感想書いてみたくなるかもという気がしてきました。ドラマの作りに感動し、感心もしたんです。

 まず冒頭はテンの下がった適性値で揉めるリョータとアカネ、そしてこちらでも指摘ありましたがうまくとりなせず、リーダーシップを発揮できないタイセイですね。ただ、リョータとアカネのどちらが正しいかという問いかけを超えて、タイセイは現時点で最も大事なのはテンのことと言う。全体を忘れず、プライオリティをきちっと付けられるわけですね。カリスマ性や有無を言わぬものはないけれど、全体方向を指し示せるという点で頼れるものはありそう。

 かつ、リョータとアカネが周囲を気にせず揉めるのは、この後のテンの驚きと台詞につながってるわけですね。あの口喧嘩でこれだけ伏線を張れるのかと感心した次第です。こういう作りがやれるなら、今後もドラマ展開が面白くなると期待できそう。

 テンの回想・反省を先取りしますと、前回で出てきてテンに冷たく当たった2人はもともとは親友だったようですね。最初は学力などが同レベルだったものの、テンの素質と努力で差が開いたらしい。それでもテンは親友2人のために一生懸命だったつもりが、すれ違いが生じてしまっていたと。

 テンは自分が全力を出せば友達2人も助かると思って頑張るんだけど、2人は先走るテンを追うのに疲れてしまう。かつ、助けを求めてもテンは自分がやりたいことを優先してしまったりもする。ついに親友2人は「もうやってられない」とばかりにテンから離れてしまう。それが前話の2人の態度と、ぎこちなく奇妙なテンの応答だった模様。しかし親友2人の気持ちがテンから離れてしまっていたわけではないことが、ラストで暗示されてますね。

 それは後のことでして、まずはテンとタイセイら。諦めずに呼びかけたことで、ついにテンからグループ通話のコンタクトが来る。会話してみてテンは驚くわけですな。あんなに激しく衝突しながらも関係性が壊れないんだから、きっと年来の友人に違いないと思い込んでたら、2か月前に会ったばかりだという。テンは年来の友人とちょっとした行き違いで友情にひびが入ってしまったというのに。

 これでテンは分からなくなる。同時に分からないからこそ動き始めもするわけですね。タイセイらはクレーン型アンノウン出現の報で迎撃に向かう。その戦いぶりをみたテンは稚拙だと思う。戦闘技術としては確かにそうなんでしょうな。しかし自分(テン)にはできない連携が成り立っている。

 たぶんそれでテンは己が悩み「一人ならやれる、でも仲間とどう一緒に」の答に気づいたんでしょうね。テンは前話ではタイセイらを立てて、自らは一歩引いて密かにサポートに回って功を譲りました。しかし喜ばれなかった。以前に全力で突っ走って友達を置いてけぼりにして嫌われてしまった。。

 進退窮まったテンがタイセイらの戦いで見たのは「並び立って結束する」というものだったんでしょう。これだと悟ると適性値も復活し、テンは参戦。「僕なら」と言ってから「僕たちなら」と言い直すの、テンの悟りが何かを示すだけでなく、ガンダムOOを思い起こすもあって、なかなか心地いい。

 こうなると敵アンノウンが跳ね橋タイプなのも幸運でして、構造に詳しいテンはカウンターウエイトの弱点を突く戦術を立案、見事に撃破する。

 自分はこれでテンがタイセイらのチームに加入かと思ったんですが、名古屋の押さえとして残るわけか。まあどこに出るか分からんからなあ、アンノウン。でもだからこそ、別れ際のお土産が見事に演出として決まりますね。

 前話の緊張した出迎えでは長時間並ばないと手に入らない銘菓。打ち解けた見送りではコンビニで買ったお菓子。それでテンの変化と成長が物語られる。さらにテン、思い切って友人2人に「謝りたいことがある」と電話。2人の返答は聞こえないですが、テンのほころぶ口元で暗示されると。

 これは「ご想像にお任せします」という演出ですね。だからこそ深く納得し、ほっとします。が、タイセイらの帰路の新幹線車内で突如として不穏あり。アカネの指摘「タイセイってお姉さんの受け売りばっかり」がきっかけですね。たぶんアカネとしては深い意味はない感想だとは思いますが、タイセイは動揺してますね。

「姉さんは正しいしカッコいい、だから」と独り言で自分を弁護はちょっと奇妙。直後、奇妙な空間に立つ女性のシーンとなり、続く。これがタイセイの姉イナだとするとおかしな事態ですね。イナは居場所こそ分からないものの、ネットに普通にアクセスし、普通なことを書いているらしい。しかし正体不明の奇妙な場所にいるとなると。

 しかもタイセイが自覚し始めてますが、最近は姉イナとの思い出の場所に誘導されるかのようで、そこでアンノウンと遭遇している節もある。イナが敵のラスボスの可能性すらありそうですし、あるいは操られているのかも。タイセイを誘導しているのだとして、その狙いは。次回は次の運転士:五稜郭シオン登場ですが、敵の狙いや正体も少しずつ見えてきそうですね。

Re: 5月のスレッド(2024) - Shiny NOVA

2024/05/29 (Wed) 23:49:51

 5月の最終書き込みになりそうです。

★ガッチャード

 ラケシスさんが出なくて、残念。鬱モード。

 いやいや、そういう問題ではなくて(少しだけ本音^^;)、いつもの2話1のパターン(ピンチで続いて、次に解決)とは違い、下げてから、さらに落とすという2段、3段突き落としという泥沼を新人脚本家に見せられてサプライズと言ったところ。

 さすがは井上敏樹の血を引く娘さんだ、容赦なく、これでもかと突き落とす。普通は、遠慮するものだけど。

 そんなわけで、さらば、ホッパー1。君のことは忘れない。
 スケボーズといい、アントージャといい、後で復活すると分かっていても、容赦ないなあ、と。

 で、宝太郎が卵の中に引きこもる、と。ええと、これは30分前のアニメだと、ガルガル(闇化した獣)が出てきて、女の子戦士に浄化される流れですが、ええと、聞いた情報によると「ニジゴン」という怪獣型ケミーが孵化して、ケミーカードに虹の能力を与えて再生強化させるらしい。
 死んで白くなったケミーに、カラフルな夢の力を与えるのがレインボーガッチャードみたいですが、雨降って闇明けのレインボーって演出みたいですな。

 2話1で考えるなら、次回は虹化して、続く。その活躍は再来週と見ましたが、そのまた翌週はブン紫で、いろいろと盛り上がる6月になりそう。

 ともあれ、人の心は理解すると宣っているギギストさんですが、ケミーの心や、ホムンクルスの心にはその理解も及ばないようで、人間相手には無敵でも、人間と絆を結んだケミーに対しては足元をすくわれるような伏線みたいですな。

 ラスボスにはならない可能性も出て来たな、と。
 案外、ガッチャードの虹の力で倒された後に、その冥黒の力をアトロポスが奪いとるとか、そういう流れになるのかも。

★爆下戦隊サンシーター

 このネーミングに笑えました。そうか、きちんと名前に下が入ってるし。

 で、玄さんの調達屋の本領が心置きなく発揮できた回。

 そう、彼の調達スキルにはテンションの上下は関係ないのだった。むしろ、サンシーターのために調達なんてのは、気分が爆下がってる時にしかできないのでは?

 とにかく、気分が落ち込んでようが、自分の仕事はきちんとこなすっていかにもプロの技ってんで、いいキャラになったなあ、ブンオレンジ。
 今年の一推しはブラックかなあ、と思ったら、ここに来て、オレンジ株が急上昇です。

 で、次回は、ブルー回ですか。今のところ、クール属性がどんどん爆下がってる彼ですが、メンバーのナンバー2の意地は見せられるか。

 まあ、今回、鬱モードの体育座り芸を見せたわけですが、何ちゃってクール街道を爆走中なので、次回も意外な素顔を見せることを期待。

★響鬼

 受け身キャラの明日夢を焚き付けるように、アクティブな桐矢が動き回っていますな。この主人公を差し置いて、というのが、明日夢推しの気分を逆撫でしたのか、と思いつつ。

 先週、書いた大魔神カノンですが、昔、自分がリアルタイム放送時に書いたブログ感想文を発見。

https://whitenova.hatenablog.jp/search?q=大魔神カノン

 響鬼前半の雪辱を晴らせるのか、と思いきや、ますます、特撮番組としてはこれじゃない感を拗らせた迷作です。
 響鬼が最後まで続いたら、こんな感じになっていたのかな? と。

 なお、全26話の感想は長いので、端的に本作の評価をまとめている記事はこちらがいいかな、と。

https://dic.pixiv.net/a/大魔神カノン

 で、後半に入った響鬼ですが、装甲声刃がいい武器ですな。いかにも平成ライダーのパワーアップ武装って感じで。
 ディスクアニマルが集まって、響鬼の全身に装着される場面が、いかにも平成ライダーのパワーアップフォームのケレン味だし。

 ともあれ、桐矢の紹介編から始まって、どんどん路線変更が分かって来るのが次回ですな。
 のんびりした和楽から、壮大な歌唱に切り替わって、新生響鬼って感じの主題歌で、おおって感じ入ったのが当時の記憶。

★シンカリオンCW

 前回はつかめなかったテンのキャラですが、夢中になると周囲が見えなくなる独り善がりタイプの天才で、それでイジメられたわけではなく、友人とのコミュニケーションがとれなくなった、と。

 つまり、人間関係の不和が怖くて、適性率が下がった、と。
 いまいち、適性率の意味が分からなくなりました。悩みを抱えていると下がって、悩みが解消すると上がるというのでは、アカネが負傷して入院していたときに高いというのが理由不明ということになりますし。
 単に深い意味はなくて、作劇上の流れでテキトーに描かれているような気がしますな、適性率。

 これだと、タイセイが姉と遭遇して、姉が敵対的行動をとったりすると、適性率が下がって、
 姉を取り戻すと気合いを入れると、また適性率が回復するような気がします。
 何となく、本人のヤル気で大いに左右される感じはしますが、深くは考えない方がいいかも。

 で、テンですが、天才軍師タイプのキャラとして定着しそうですな。身体能力が優れているというよりは、アカネとは違う意味で戦術眼に優れている。
 アカネもテンも、観察力に秀でている反面、視野が広いとは言えない。どちらも集中力は凄いんだけど、思い込みが強すぎて周りが見えなくなる嫌いがある。

 ただ、アカネの場合は、人をよく見るけど、テンの場合は人があまり見えていなかった。
 人間心理に敏感なのがアカネで、そちらは鈍感というか未成熟なのがテンという違いになりますか。

 コンプレックスについては、アカネが家族との関係性と、自分が陸上以外に求められている居場所、人からの期待をどう受け止められるかの悩みでしたが、
 テンの場合は、友だちとの接し方に尽きますな。自分が天才性を発揮したら、友だちとの和が保てなくなったから、全力が出せずに鬱屈しているという前情報を読んでいましたが、それは少し違うように思えました。
 天才性とは関係なく、ただ友だちの気持ちが読めてなくて、よく分からないままに孤立してしまい、相談相手もいないまま、変な遠慮だけで人との距離感がつかめずにいた。
 まあ、リアル中1生の心理として納得です。タネが分かると、ああ、中1あるあるだ、と自分でも思い当たったりしました(苦笑)。

 今の自分ではなくて、中学時代の自分と照らし合わせて、一番、近いなと思えたり。
 で、外からは、そりゃ分かりにくいキャラしてたわ、と思いますね。一言で言えば、自分を適切に表現できず、情緒不安定。人への気遣いが空回りで、遠慮しながら寡黙キャラ。

 そんな中で、趣味仲間や、リョータみたいな世話焼きキャラが身近にいて、フォローしてもらったから、楽しく過ごせた記憶あり。
 何にせよ、タイセイたちを、自分の子分と言ったりした点については、意味不明ですが。そこまで自分を大きく見せたいという思いでもあったのかな。

 まあ、単にマウント取りたいだけの天才ムーブなのかもしれませんし、後先考えずに虚勢を張っただけで、テンパっていただけかもしれません。
 その辺は理屈じゃなくて、情緒不安定な感情の迷走と納得するか、それとも次にテンが登場すると、また調子乗りになるかもしれない。

 それと、タイセイですが、やはり姉というメンターがいますので、姉ならこういう時にどう振る舞うか、というモデルケースが一番しっかりしているのかもしれませんね。
 そして、引っ込み思案ながら、姉譲りの気遣いは示せるし、身内のケンカよりもテンの方が心配と素直に言って、善意のアピールをイヤミなく自然な感情でできるのが、リーダーの資質かな、とか。
 まあ、三人寄れば文殊の知恵というのは、2人が目前の課題に悩んでいるときに、3人めが少し距離をとった視点から物を見れるという意味で、これは作劇的にも、3人が一番、会話劇を回しやすいこともあります。

 2人のバディ物だと、目の前の課題に2人が意見を言い合って、やいやいなっている時に、違う視点で考えを切り替えることがどうしてもできませんから。

 さて、次回ですが、メインキャラは鉄道部部長のマイに思えます。
 そして、チーム5人の最後の一人、シオンと、それからタイセイの姉さんの言わば、ヒロインたちにいろいろスポットが当たる回かなあ、と思います。
 ヒロイン運転士の参入を描くに当たって、既存のヒロインにも注目するのは、変化球ながら妥当性が高いのでは、と考えつつ。

 一応、シオンの特長は武道少女みたいですし、この手の武道キャラは、今まで、のぞみの運転士で、引っ込み思案な内気少女が北海道新幹線のイメージでしたが、テンとシオンのキャラ属性を過去作と交換したようにも思えます。

 まあ、シオンのキャラがアクティブだという前提の予想ですが。

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