創作と鑑賞の談話室
7月のスレッド(2024) - K.K
2024/07/01 (Mon) 00:01:17
7月の雑談スレッドです。
Re: 7月のスレッド(2024) - K.K
2024/07/02 (Tue) 18:57:39
定期感想その1です。
11/8に風都探偵アニメ続編らしき劇場版「仮面ライダースカルの肖像」公開とのことで、ようやく来たかと。同時に「完結は劇場版になるのかな」と少々不安にも。TV1クールと比べても尺が短いわけですんで。
しかし調べてみますと、どうやら自分の思い違い多々。劇場版の内容は「ビギンズナイト」の掘り下げみたいですね。WのTV本編やその後の実写劇場版でも触れてない点まで明らかにしてくれるらしい。となると「W~風都の物語の発端からの整理」となりそう。
もしそうなら、風都探偵の完結へ向けて腰を据え直す構えと期待してよさそうに思えます。既に放映済みの風都探偵アニメは配信サイトを拡大するみたいですし、東映公式YoutubeではWの再配信も決定した模様。今の響鬼からカブト→電王→…→Wと順を追うと11月に間に合わないはずですから、風都探偵を見据えた動きなんでしょうな。
ネット配信またはTV放映で風都探偵の続きが展開されるのは来年頭くらいだといいなあ、と期待が盛り上がる次第です。
●仮面ライダーガッチャード(第42話:レッツ捜索!102体目と兄の想い)
前話(の予告)を観た時点では「TV本編で102体めのケミー出現となると、ケミーについては際限なくなっちゃうかなあ」と不安だったんですが、今話を観る限りではそういう心配はなさそうですね。なにせ現代の錬金術師が科学技術を併用して生み出した特別な個体だったようですんで。
そう安心してみますと、さらに自分のうっかりや思い違いも気が付きました。前話で滅びたジェルマンは賢者の石の増強があればケミーをいくらでも作り出せると豪語してたんでした。さらには、昔の錬金術師も(科学技術抜きで)始祖のケミー2体を真似てケミーを作ってたんでした。
理屈的にはケミー個体数の上限はないと考えるべきなんでしょうな(レベル10とか特殊なものは別かもしれませんが)。しかし今話で言及されたように、新たなケミー製造は禁止されていて「100体のケミー(当初)」ということだったようですね。ケミーを作ると何か危険性があるのか、今後明かしてくれるんだろうか。
ともかく本編ですが、冒頭からグリオンが我が物顔ですな。ジェルマンの賢者の石が戻らないといぶかしがるギギストの前に現れ、「いずれ私の人形にしてやる」と。一応、現状での力はギギストらが上のようで、グリオンを容易く追い出してはいます。が、グリオンにダメージはないようですし、ハッタリではなさそうな余裕も見せてますね。
一方、アカデミーでは復活したグリオンに備えようとしているみたいですが、どうもバタバタしてコント発生してますな。開発中の何かをぶちまけてりんねを動けなくしちゃうし。もっとも、それに紛れて錆丸が大事にしている絵に注意が行かない仕掛けだったらしい。後で明らかになるのは、塗りつぶした下には砲台を備えた亀の絵。これが錆丸の兄:鶴原鍵一に関わる何かであるらしい。
それは後のことでして、まずは102体めのケミー目撃の報が宝太郎らに入る。そんなバカなということで探しに行った先が、錆丸が育ったという金剛ラボラトリー。所長の金剛真美は最初のうちは優しげですが、兄であるはずの鍵一は錆丸にはよそよそしい。以前はそうではなかった、というのが錆丸の証言でして、何があったかですね。
どうやら金剛ラボラトリーで以前から作り出そうとしているケミーに原因がありそう。そのケミーの話になると所長の真美の態度もちょっと硬くなる感じ。所長はさらに様子が変わりますが、どうやら以前に関わりのあったグリオンにマルガム化されたせいみたいですな。自分は初見では所長が襲われたと示唆するシーンを見逃してしまいまして、「所長が黒幕?」と途中までは勘違いしてしまいましたorz。
それはともかく、所長の見解では目撃されたケミーは研究所のものではないと。なぜなら、未だ開発途上だから。研究所ではケミー以外の研究も進めているようで、錆丸愛用のアイザックの正体も明かされる。錬金術+AIでケミーとも会話できるためのデバイスだったんですか。アカデミーでのコント(蓮華配合の何かでりんならの状況悪化)がえらくローテクに見えてしまいます(^^;。アイザック13号機を駆使する子供に「超A級錬金術師」と言って張り合うスパナも、ですね。
が、急に暗雲でして、まず所長がグリオンを懐かしむ様子を見せる。すかさずグリオンがやって来る。上述しましたが、その直後に所長がマルガム化されたらしい描写を自分は見逃してしまいました。そこをちゃんと押さえると、後の流れも理解しやすい。
それがマルガム出現なわけですが、蓮華が術で復元した錆丸の絵と酷似した「砲台付き亀」のマルガムですな。元となるケミーは健一が作ったとのことで、錆丸の絵との関連が気になる。錆丸の絵を元にしたケミーだったのか、それとも健一のケミーを錆丸が絵に描いたのか。砲台が出たり無くなったりの変化も気になる。
このマルガム、かなり混乱しているようで行動が無秩序な感じですし、「あの人は私だけのもの」と口走ったりもしてますな。その台詞はもしかすると所長のもので、「あの人」はグリオンのことだろうか。マルガムを見る錆丸や健一に動揺が見えるのも気になります。ここでシーンがアカデミーに移り、蓮華が錆丸の絵に描かれた砲台付きの亀を明らかにするわけですね。これはもう「健一・錆丸兄弟の過去に何かあるよ」という示唆でしょう。
さらにマルガムにされた所長ですな。こちらもスパナが昔の所長の写真を見て何か察してる。マルガム自体はそれほど強いわけではなさそうで、ガッチャードのマッドパイレーツワイルドとヴァルバラドで順当の決着。ケミーもカードに回収されて、と思ったらカードから抜けて地面に吸い込まれてしまうと。
次回「愛・哀・AI!? 憎しみを消す力」では、今話のケミーの正体を軸に何が起こっているか明らかにするようですね。ちょっと気になるのはまだ2人いる冥黒王の動きが見えないこと。残りわずか8話でしょうから、次でも動きがなければラスボス候補から脱落したと思ってもいいんだろうか。
●爆上戦隊ブンブンジャー(第18話:始末屋は気に食わない )
焔先斗/ブンバイオレットがようやくブンブンジャー参加ですね。参入の障壁は先斗の過去のしがらみを解決する必要があったわけでしたか。その鍵は先斗が両親を失ってから地球を離れる前、親友であった長田カケルとのわだかまり(なのかな?)にあると。
両親を失ってからの先斗の境遇はよくなく、人間不信(特に大人)となり、それがビュンディーの誘いに乗って別の「ブンブンジャー」として地球を出て行った理由らしい。ただし、長田カケルだけは気の置けない友であった。地球から垂らされ、ずっと先斗が掴んでいた蜘蛛の糸といったところか。
その蜘蛛の糸を象徴するのが長田カケルの持っていたトレーディングカードというわけですね。自分は最初、何か力を秘めたカードなのかと思いましたが、単にレアカードであるだけでした。問題はそれを先斗が無断で持ち出し、今まで持っていた点ですね。
(カードはレーサー松葉周なる人物らしい。松葉周は実在のレーサー:シューマッハに当て字したものとのこと。そういや、そういう名前聞いたことある。)
親友カケルを思い出すカードであり、返さなければいけないという気持ちもある。無法・無頼っぽい先斗も信の置ける友カケルには忠であるという意外な一面ですな。だからイターシャにカードをすり取られたとき、あんなに必死になったわけか。
そのカードを巡っての争奪となり、結局は調達屋:玄蕃/ブンオレンジが奪還して先斗に返すわけですが、デコトラーデらは「泥棒、泥棒」とはやし立てる。初見では「何を盗人猛々しい」と思いましたが、どうやら(偶然でしょうけど)先斗の悔いるポイントを突いていたのかも。それでも動じない先斗、となりましょうか。
大也の動きも結構トリッキーだったかも。先斗が十数年前に別れた親友カケルが町工場社長と突き止め、そこに赴くわけですな。これはハシリヤン側が察知してカケルらを捕えれば、例のトレーディングカード以上に先斗を思うまま動かせる人質となります。実際、ハシリヤンは工場を急襲したわけで。もっとも、それを予測しての、他のブンブン戦士の周辺配置・待ち伏せでもあったわけですね。
別の見方もできそうで、ハシリヤン側は先斗がトレーディングカードを極めて大事にしていることは既に知っていますから、元の持ち主の親友カケルの存在に辿り着くのは時間の問題。そこで先手を打って大也が工場を訪れ、周りに他のブンブン戦士を伏せて防御態勢を作っていた。そこへハシリヤン側が飛んで火にいる夏の虫と。
どちらにせよ、一応は先斗の親友カケル(一家)を危険にさらす行動に出たとはいえそうですが、先斗はそこを恨みに思う様子はなし。そこは工場を訪れた大也を追って来たらしい先斗の様子からうかがい知れそうです。
工場で大也と先斗が変身までしてのバトルとなりましたが、自分は「あれ、アクションのキレが今一つ?」と感じました。勘違いかもしれませんが、実際に手を抜いたバトルを表現したのであれば、大也の言う「(先斗の)悲鳴」のせいかもしれませんな。それも大也にはずっと聞こえていた悲鳴ということで。
それが、ここまでじわじわ何となく先斗にも伝わってたんじゃないかと思えます。ですので、大也に襲い掛かる先斗/ブンバイオレットは力が入りきらない。そして先斗が最も「悲鳴」を聞いてもらいたい相手は親友カケルであり、大也はカケルの居場所へと先斗を導き、ついに引き合わせると。
なかなかの運びだと思います。再会シーンも良かったですねえ。持ち出したカードについての勘違いですな。カケルの「捜していた」に、先斗はずっと気にしていたカードのことだと思う。が、カケルは「お前(先斗)だよ」と。その後、自宅でお茶でもと誘われ、積もる話なんでしょうけど、ほぼ100%「お前だよ」でわだかまりは解けたように思えます。
Re: 7月のスレッド(2024) - K.K
2024/07/04 (Thu) 00:24:58
定期感想その2です。
●仮面ライダー響鬼(第41話:目醒める師弟、第42話:猛る妖魔)
前半(第41話)は「コダマの森」の謎を解いての撃破をしつつ、ヒビキが師たる覚悟を固めるドラマですね。今までだとそれで一周して元の雰囲気に戻って続いていたわけですが、さすがに終盤でもうそんな平和はない。それを示唆するのが森が予兆とされる「オロチ」であり、敵方である洋館の男女ですら制御できないと匂わされる。
まず前半冒頭は前話の続きで、思い切って変身しての援護を試みるあきらから。が、すぐに敵魔化魍:森のコダマに吹っ飛ばされて意識喪失。前にトドロキが制御不能の変身解除になったときと同様、メットだけでなくスーツも吹っ飛んじゃったようですね。
それでもこの変身が「あきら変身体」ということですか。鬼ではあるけどライダーには至らない。ジオウでは京介が未だ「京介変身体」に留まった状態で登場して、ついにライダーに至ったわけですね。あきらの場合はディケイドで仮面ライダー天鬼となりますが、どういう経緯が想定されてたんだろう。
それはともかく、もうほうほうの体で撤退するしかなく、甘味処たちばなに帰り着いて、京介らはお説教受ける。が、あきらは京介らを弟子にした理由を相変わらず説明せず、京介は鬼になりたいの一点張り。明日夢も以前の決めかねていた態度が消え失せて、やはり鬼になりたいと。かえって大人連中が困ってしまってという構図ですな。
が、目下の情勢は鬼が1人でも欲しい方向へ流れ始める。まず、おやっさんが古文書から「コダマの森」→「オロチ」を見つけ出すわけですね。そこへ、やはり「オロチ」を危惧しているらしい洋館の男女から式神で呼び出されての接触。「オロチが近づいている、鬼を集めよ」との警告・要請ですな。まさかの敵からの討伐要請と考えていいんでしょう。
しかし、そんなことはあずかり知らないヒビキは京介と明日夢に、右手をちょいと振っての「よっ」という挨拶を教え込んだりしてまして、何やら呑気な流れ。それでも入門させてくれるという意味か、と2人は期待するわけですが、ヒビキは「学校に戻れ」と説得を始める。後に引く気がない京介は曲がりなりにも弟子にすると言ってくれたあきらのもとへ戻り、明日夢もそれを追っかけると。ヒビキの立つ瀬がありませんな。
イブキはイブキで日常パートでして、香須実とデート。なんですが、そこへ「コダマの森」が襲って来る。いったんイブキは吹っ飛ばされて気絶ですが、トドロキが加勢に駆け付ける。しかし香須実は森の木に捕らわれまして、あとで明らかになるのが、その木が本体ということですね。
しかし、まだそこまで分かってなくて、派手に動く魔化魍:森のコダマと交戦に手一杯。そこへ駆けつけるのが明日夢らですね。日菜佳がおやっさんからの情報「一つの木によりて操らるるなり」を伝え、そこが弱点ならと張り切ってますな。携帯持たないせいで遅れて知らされたヒビキは明日夢らを心配して地団駄ですが、追うしかない。
森に着いた3人、あきらは威吹鬼のサポートに回り、京介と明日夢は香須実の救出へ。轟鬼が落とした烈雷を香須実を捕えた木にぶっ刺してみると、これがドンピシャ。図らずも「一つの木」を突いたわけですね。「一つの木」がダメージ受けたせいで弱体化した魔化魍コダマは威吹鬼が抑え、ようやく駆けつけたヒビキはアームド響鬼で「一つの木」に止め。これで森も雲散霧消。
あきらはイブキに「最後のサポートができてよかった」と、事実上の鬼を断念の別れの辞。かつ、ヒビキに明日夢と京介を託す。2人を弟子にした理由は、自分(あきら)が引退するときに備えたものだったらしい。それでも最後まであきらが何を考えていたかハッキリしない感じ。そこはちょっと不満ですが、今話以降もあきらは登場するようなので、何か示唆があると期待しておきます。
一方、明日夢と京介は、さっさと歩き去るヒビキが振り返っての「どうした、ついて来ないのか? 明日夢、京介」で弟子にしてもらえたと理解する。なにせ名前呼びですもんね。丸く収まったようですが、次話でもう2人はゴタゴタし始めますし、「オロチ」現象も高まり始めるし。
後半(第42話)に入りますと、いよいよ魔化魍の大量出現が始まった感じですね。日常パートらしきものはあるんですが、いずれも途中でへし折られるような感じでして、もはや(戦いつつの)平和は続かないぞという暗示みたい。
まずトドロキとザンキが新弟子の明日夢と京介の話なんかを呑気にしてますと、魔化魍ウブメ襲来。いわゆる再生怪人ではありますが、1体に留まらず新手が次々と。ザンキは変身できないですから、ここは撤退するしかない。
帰り着いた甘味処たちばなで他の面々と共に、人間が滅ぶまで魔化魍が大量出現する「オロチ」の話をおやっさんから聞くことになる。ただし、猛士側としてはまだ半信半疑みたい。考えてみれば、古文書と敵(洋館の男女)の話だけですもんね。例えば敵の策略を疑うのももっともな話。
期待すべきは京介と明日夢が新戦力(鬼)になることですが、現時点のヒビキはどちらかが脱落すると予想しているようで、そうなれば弟子は1人のみの想定となります。これに京介が焦ったみたいですね。しかし、ヒビキの課す修行について行けない。そこを正直に認めるならいいんですが、学校での態度と同じく、足がつった、手がつったと言い訳連発。もっともヒビキにはお見通しなわけですが。
それでも、あきらが京介に課した修行「横断歩道を渡る登校中の子供のサポート」はなんだかんだ言いながらも立派なもの。半ばは見栄だとしても、暴走トラックにひかれようとする子供をとっさに飛び出して救出するのはなかなかの根性、判断力ありました。そういう見どころがある面もヒビキは察してるんだろうか。
が、どうやら鬼の修行は間に合いそうもないですね。2人に修行をつけていたヒビキ、魔化魍出現で出動を余儀なくされる。今度は大型と小型、多種多様の同時出現ですか。駆けつけた威吹鬼や轟鬼と共に応戦ですが、さすがにガメラ型の大型魔化魍:秩父のオトロシは依然として強敵らしく、轟鬼が踏みつけられて大ダメージ。潰されるのは何とか免れたようですが、重傷の模様ですね。
これを見たザンキが無念の様子。生身で魔化魍に太刀打ちできないゆえ、庇ったトドロキが重傷なわけですんで。しかしザンキは前の変身で胸の古傷が著しく悪化している。これが予習したザンキの決断に至る流れということでしょうか。
敵方の動きも不穏。鬼の力を借りてでもオロチに対処したい洋館の男女に対し、配下であるはずのスーパー童子&姫の思惑がズレてきてます。童子&姫は依然として鬼を敵と見做している模様。さらに精神発達で一歩先んじる姫は己の存在意義を考え始めているらしい。「乱れ」に至りそうですが、安全弁あるみたいですね。洋館の男女から定期的に「餌」を貰わないと電池切れするというものですな。が、電池切れまでに何事かを為すことは可能でしょうし、「餌」を盗んで来るなり調達するなりできるようになれば制御不能となりそう。
あっちこっちに波乱の種がありそうでして、残る6話の盛り上がりが楽しみです。
●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第13話:カッコイイ人)
タイセイの姉イナ奪還ですが、ERDAに敵対していた間の記憶は失ってるみたいですね。誰か(たぶんラストで出て来た「仮面の男」)に操られていたと考えるべきなんでしょうけど、部分的にはイナの意識もあったみたい。シンカリオンで対峙したタイセイに「カッコ悪い」と言われると動揺が見えますし、圧倒されての決着直前には「私に言い返したことなんかなかったくせに」と言いつつも満足げでした。
が、冒頭ではそんな様子は見えず、ERDA側では声紋の一致から偽物ではなくイナ本人と推定、直後に入ったイナからの通信で、トップの浜カイジ本部長も本人の意思で敵対と断定する。
両親の助言もあり、タイセイは姉イナに対して吹っ切れたことから適性値が回復、単騎で立ち向かう構えですね。敵は多数なれど、キャプチャーウォール内はいわばERDAの土俵、戦闘支援があるのも心強い。それでも、やはり多勢に無勢は否めない。が、アカネとリョータもシンカリオンで駆けつけまして、これで万全の態勢。
いよいよ前話の3人4脚が暗示する成果の見せどころでしょうか。と思ったら、ナイスサポートだったのはナビゲートAIのビーナでしたか。アドバイスとかするんじゃなくて、この若さで死にたくないと泣き言を言ってみせる。これが3人に「誰かを守る」という意識を呼び覚ますわけですな。特に「何かを守れるカッコいい人」と信じるタイセイには深く刺さった模様。
3人のチームワークでアンノウン多数は撃退したものの、イナの操るファントムシンカリオンはさすがに強敵。ここで浜カイジ本部長が非情の決断。普段はロックしてあるほどの危険な兵器グランクロスを使えと言い出す。聞いたカドミチは驚き、運転士への負担が大きすぎると反対。
しかしタイセイは迷わずグランクロス行使を決断。ここで自分は「あれ?」と思いました。どうも超強力な砲撃のようですし、姉イナを倒すのではなく救うと決断していたタイセイには似つかわしくない行動です。
(今話ラストでイナが操られていた暗示がありましたが、もしかするとシンカリオンに乗っているタイセイも部分的に操られたのかと邪推までしました(^^;。ありそうもないですが、まだちょっとだけ疑ってます。)
が、どうやらグランクロスは単純な砲撃ではなかったらしい。撃たれたファントムシンカリオンも原形留めてますし、運転士のイナも放り出されただけで無傷の模様。そういやカドミチもタイセイは心配しても、イナは気にしてなかったですね。キャプチャーウォールの崩壊とかも考える様子なかった。戦闘結果は、姉イナの無事を確認したタイセイだけが気を失うことのみに。
そこが前にイナが言っていた「ERDAは運転士を使い捨てる」ということと関連するのかしらん。適性値が戻らないほどのダメージとか、場合によっては後遺症とか残ったりするほどの作戦を強いることがあるのかも。
そこをラストに出て来た「仮面の男」(ED記載より)が恨んでるのかも。かつ、メタバース動物園のことも絡んでそうですね。その辺りは次回特別編「失われた記憶」で明かしてくれるのかしらん。イナ視点の振り返りみたいですが、今話ラストで記憶が欠損した部分を描くのだとしたら、語り手は誰になるんだろう。
それにしても浜カイジ本部長の言い分は大人の事情的な身勝手のようでいて、理解できる部分もあります。例えば「責任を取れるのか」ですね。ビーナが「責任の取りようがない」と怒り心頭でしたが、取れないからといって責任を考えなくていいわけではない。
取りようのない責任をどうするのか、ということですな。既に戦闘の影響としてはアカネやマイが巻き込まれての負傷はタイセイらも経験済み。それが多数に及んで死者が出たら、となりますね。どうしようもないけど、どうでもいいわけがない。
それでもまあ、ザンボット3みたいな話にはなりそうもないですな。そこまでしんどい話をシンカリオンで観たくもないし。
Re: 7月のスレッド(2024) - Shiny NOVA
2024/07/06 (Sat) 00:11:42
少し遅れました。
夏に入って、そろそろスケジュールが忙しくなる時期になるので、若干、書き込みペースが不安定になるかもしれない旨、伝えておきますね。
まあ、週1ペースは維持したいと思ってますが、番組改編期で、今期は見たい作品(グレンダイザーとキン肉マン)が始まったりもするので、少し精神的に慌ただしくなるかな、と。
他には、先に『風都探偵』の情報を書いていただきましたが、これはおそらく単行本の6巻の内容になるかと思われます(前にTV放送されたのが5巻まででしたので、直接の続きということになります)
参考までに、公式コミックのサイトをアップ。試し読みで、最初の6ページぐらいはチェックできるので、雰囲気だけでもつかめるか、と
https://bigcomicbros.net/comics/31520/
あと、9月からの新作ライダーの情報が7月頭に公開されました。
やはり、『仮面ライダーガヴ』で当たりですが、グミなどのお菓子の力で戦うという風変わりな設定。
https://www.tv-asahi.co.jp/gavv/
★ガッチャード
この時期は、劇場版とのリンクがあるのかな、と期待して見るわけですが、特にそういう様子もなくですね。
以前にカグヤ様が登場したのが先行リンクって感じだったので、今年は7月のリンクはなしかな、と。
一説によると、りんねさんがアカデミーから全然出ない撮影も、劇場版との撮影スケジュール調整の都合と聞きますが、おかげで、いつもは別行動の多いスパナが引率係になって、いつもと違うギャグを演じたりしています。
スパナのギャグって、去年の冬の劇場版ぐらいしか覚えがない。
「笑えないジョーク」が口癖で、本人が一番、笑わないキャラになっているというか、キャラ変の多かったズキュンパイア編でも、「後はお前たちに任せた」と言って、あっさり退場したし、
もうここまでギャグ落ちしないクールな2枚めキャラも近年、珍しかったな、と。
で、雰囲気ホラー回なのに、ギャグでもあるという変則回。
面白いのは、敵味方のギミック対決ですな。最近は割と力押しで勢い任せの対決が多かったので、久々に敵の技に対抗して、相手がこう来たらこうだって考えてのケミー活用が見られたな、と。
まあ、その手段が、スパナの人間大砲ということで、気の抜けた変な回(ある意味、ガッチャードらしいとも)という感想。
果たして、次回は真面目なドラマに切り替わるのかな。
★ブンブンジャー
ブンバイオレットは、不良のヤンキー少年がそのまま大人になったようなキャラ設定と判明。
孤児設定で、大人は誰も助けてくれなかったという状況で、宇宙の始末屋集団に拾われて、裏稼業の世界に入った的なキャラ。
当初は、世慣れた大人に見えましたが、フタを開けてみると、地球での社交能力がツッパリ高校生並みというギャップがあって、大也の方が大人としてリードしていく感じでしたな。
キャラが見えた段階で、大也以外のキャラとの交流ですが、ゲンバさんがいち早く、調達屋としてお困りのところを救って、格上感を取り戻した。
ヤンキーキャラだと、ブラックの錠の真面目なおまわりさんキャラとの相性が悪い(対立ドラマが発生しやすい)と思われますので、その辺に期待。
今のところ、ブルーのキャラが一番つかみきれていないので(クールな情報屋でスタイリッシュだけど、ボケるというところまでは分かっている)、どこまでブルーがボケて転がるかが読めないので、ブルーの主役回だと、シリアスなのかコミカルなのかすら配分が読めなくなる、と。
あとはまあ、ミラさんは陽性コメディエンヌなので、誰と組ませても、元気に明るく動きまくってくれそう。
とりあえず、先斗は元々ビュンディーという相棒がいるので、他のキャラと絡む際も、2人セットでと扱われると思いますが、見ているとヤンチャな先斗をビュンディーが世話女房的にフォローしている感じですな。
後は、やはり調さんがビュンディーにどんな反応を示すか。ブンちゃん同様の推しになるか、やはりブンちゃんの方がいい、と新キャラをダメ出しするか。
そして、ビュンディーの巨大戦の特技が飛行能力と判明した回。まあ、これまでは車の合体で飛べなかったですしね。
飛べる敵が現れて、上空から攻撃されてピンチになった際の助っ人役だった、と。
その後、ビュンディーの翼パーツを、1号ロボに合体してウイングBBGロボになる友情合体回に発展する流れですね。
飛べると、戦闘描写がアクロバティックになるので、CGメインになると思いますが、それでも空中でうまくスーツを回したり、ワイヤー技術が凄ってなることを期待です。
★響鬼
響鬼の世界観って、害獣駆除の公務員的なところがあって、そこに古風な師弟の職人芸的なところもある。
で、あきらの「魔化魍に親を殺されたから復讐したい」という設定が、いまいち噛み合わないという感じでした。
復讐キャラってのは、敵が組織だとか、ある特定人物の幹部がいてこそ、ドラマが成立する。
でも、魔化魍って、組織が生み出したのではなく、自然発生型の害獣なので、例えば「熊に家族を殺されたキャラ」がいて、全ての熊を絶滅させるまで執念を燃やすという設定にはなりにくい、
特定の凶暴な熊とその取り巻きに絞って、親犬の復讐をする子犬の修行旅と、仲間を集めての決戦に至る『流れ星 銀』というコミックがありましたが、復讐譚って、特定の敵キャラがターゲットにならないと収拾つかなくなる。
で、響鬼の設定だと、敵幹部らしい童子と姫も、量産型というか特定の人格を持ったキャラとして設定されていないし、あきらの復讐対象でもないし、とにかく、あきらの設定の立て方が、ドラマと噛み合わずに風呂敷を畳んだな、としか。
まあ、このキャラが発展すると、ウィザードの真由ちゃんとファントム化した姉の壮絶な一人二役対決劇になるのですが、
復讐を誓うという設定は、ライダーではV3以降、たまに描かれ、復讐という感情の昇華につながる。Wのアクセルとか、復讐感情VS街を守るという主人公との対立劇でライバル関係のドラマを盛り上げてくれたし、ジオウに対する復讐をしたがってる2号ライダーとか、いろいろ。
その中で、あきらは朱鬼絡みのエピソードで、持て余した復讐感情を昇華しようとして、迷走した挙句、よく分からんケリの付け方をしたな、と思ってます。
まあ、害獣駆除と復讐という噛み合わせの悪さが招いた帰結ということで。
ディケイドにアキラが再登場した際は、そういう復讐設定をなしにして、対立道場のライバル関係に落とし込んだのは、やはり分かりやすさ優先なんでしょうな。
あとは、役者の資質的に、あきらの娘はクール寄りで、復讐の情念を燃やすキャラには向かなかったのかも、と思います。女優さんとしては褒め言葉だと思いますが、さわやかで、べとべとしてない。
復讐って、どうしてもギラギラとか、熱さと重暗さを内包している雰囲気が必要なので。
一方、次のドラマのメインは、轟鬼さんの重傷、再起不能からのリハビリ劇場ですな。
陽性コミカルキャラの彼が、突然、重いドラマに叩き込まれて、もう終盤のシリアスさの象徴になった。師匠の斬鬼さんが、轟鬼の復帰のために必死になって……というドラマが、個人的に響鬼の真骨頂だと考えていますので、そもそも鬼という設定が過酷なイメージに反して、響鬼という作品世界がさわやかな役者さんたちのふんわりドラマで連なって、
一番、鬼らしくギトギトしていたのが斬鬼さんで、轟鬼の暑苦しさも修行って雰囲気を宿していて、和風の土俗さと相性がいい。
まあ、重そうな設定を、さわやかそうなキャストで中和するというミスマッチも狙っていたのだと思いますが、結果的にはイメージ通りのキャストが一番、ドラマに噛み合っていたな、という結論。
ともあれ、轟鬼の復帰に向けての再特訓と、明日夢や桐矢のお子さま特訓を同列に並べると、明日夢たちの役者も気の毒だったな、とか。
そりゃ、みんな轟鬼の方に感情移入しますって。
★シンカリオン
姉との対立劇が、あまり尾を引かなくて、1クールで上手く解決ついて、新展開に続くようで何より。
グランクロスについては、今回、異常に重い設定が付けられたようで、使用ハードルが高くなった感じですな。
旧作では、強力だけど、出し惜しみするのはエネルギー消費がバカ高いので、確実にトドメがさせる状況で使うこと推奨。
基本的に主人公機のはやぶさは、スピード戦に特化した斬撃近接能力と、威力の高い飛び道具のグランクロスで遠近両用型。
で、今作ではグランクロスが封印されていたので、必然的に切り込んで行くしかないのですが、タイセイの操縦技術が下手なので、パッとしない機体だった。
ただし、ビークル合体すると、旧作よりも装甲が高く設定されているようで、下手でも突っ込んで斬りかかれば、十分戦果を発揮できた。
数が多かったり、敵の迎撃能力の高さで上手く接近戦に持ち込めなかったりのピンチはあったけど、装甲で受け止められないほどの衝撃で、機体が転倒させられるほどのピンチは、序盤のタイセイ機を除けばなかったんじゃないかなあ。
まあ、序盤はビークル合体までタイムロスがあったから、不慣れなタイセイが通常モードでピンチ→ビークル合体で逆転という作劇だったので、タイセイの転倒率の高さが多いのもやむを得ず。
あと、シンカリオンはロボ物では珍しく、転倒以上のピンチ描写は稀ですな。
敵の斬撃で装甲が切断されたり、貫通することも稀。
今作は装甲が厚いので、そろそろビークル合体が戦闘中に解除されたり、一部装甲が破損したりするピンチ描写があることを期待しますが、一部破損はCGで描くのが手間なので、やるならアーマー全損からの、通常モード化が現実的かもしれません。
で、見たいのは、他人のビークル合体パーツを互いに換装して、タイセイがドリルを使ったり、リョウタが射撃してみたり、異なるパターンの戦術。
後は、各機体の新型ビークルによる強化とか。
話が一巡したので、そろそろ次のバージョンアップが期待。
あとは敵のファントムシンカリオンをどっちの陣営が回収するか。お姉さんは救出できたけど、機体は敵が持ち帰って、また別の運転士が乗って襲い掛かって来るぐらいがいいか、と。
何せ、ファントムはビークル合体しておらず、素の状態で味方3機を圧倒しましたからね。これでもまだ本領発揮していないわけで、すると、もう少し強敵感を持続して欲しいもの、と。
あと、姉が帰って来たら、彼女の手でビーナをタイセイの操縦サポートAIにパワーアップするといいかな。そしてサポート機能が付くと、グランクロスの運転士に対する負担軽減につながるとか、いろいろ予想してみる。
2クールめのドラマ新展開にも期待しつつ。
Re: 7月のスレッド(2024) - K.K
2024/07/09 (Tue) 10:05:53
定期感想その1です。
風都探偵と仮面ライダーガヴの情報、ありがとうございます。ガヴのほうは最初ガウ(GAU)と見間違いまして、意味を図りかねました。ガヴ(GaVu)なんでしたか。それなら擬音語としてお菓子とつながりますな。
風都探偵のほうはご紹介の無料部分だけでも、例えば翔太郎とときめの関係進展が感じ取れますね。アニメで描かれたところまでですと、2人が互いに理解しようと務め、それが信頼に至りそうという印象。最新コミックではその通りにその先へ進んでるように思えます(けど、物語のメインはビギンズナイトなのか)。
観たい作品として名前だけ挙げておいでのグレンダイザーUとキン肉マンは録画予約をしていて、タイトルだけは気が付きました。キン肉マンは今まで、原作もアニメも興味を持って少し見るけど何となく離脱の繰り返しです。好きになる要素多々なのに興味が続かないのがなぜか、我が事であるのに未だ分からず。今回はどうかなと。
グレンタイザーUはタイトルだけでは何か分からず、とりあえずアニメなら予約しとこうと。後で調べますと「UFOロボ グレンダイザー」でしたか。自分の知識はマジンガーZで終わってまして、次のグレートマジンガーですらタイトル程度の字面しか。そのため、その次がグレンダイザーというのは、よく知らずにいました。でもマジンガー3作めということなら観てみようかなと。
2作とも、当地での放映はちょっと先です。観て興味が生じましたら、何か申し上げるかもしれません(が、観たものを整理して理解するのに時間かかるかも)。
●仮面ライダーガッチャード(第43話:愛・哀・AI? 憎しみを消す力)
普段、あるいは今まで思っていたのとは違う気持ちのドラマがなかなか面白かった。メインは錆丸と兄の鍵一ですね。以前は仲が良かったはずなのに、今は鍵一が錆丸に対してとげとげしい。それはなぜか、ということを掘り下げていく。
その一端はもう序盤で明かされまして、前話で蓮華がベールを剥がした錆丸の絵ですな。いや、錆丸と兄:鍵一の共作か。自分は亀の上の大砲は兄弟のどちらか(たぶん鍵一)が悪意(ケミーの兵器化)で描いたと邪推したんですが、全く間違ってました。亀を描いた錆丸を喜ばそうと、兄が描き足したものでしたか。
まあ、戦車のプラモとか子供も喜んで作るものですから、悪意と捉えたのは早計でした。鍵一は無邪気に喜ぶ錆丸をさらに喜ばせようと、絵からケミーを錬成してみようと言い出す。そこまではよかったんですが、錆丸が鍵一の考えた手順を無視。しかしケミーが錬成された。
これに驚いた鍵一は錆丸に固く口止め、所長の金剛真美には自分(鍵一)が錬成したと報告。おそらく前代未聞レベルの功績なんでしょうな。鍵一はAIのアイザックを開発していますが(これも極度の口下手の錆丸のためっぽい)、前話で所長の真美からケミー錬成を期待されていたのは、鍵一が報告した『実績』のためでしたか。
この時点では「鍵一は功績の横取りがバレるのが嫌で錆丸を疎んじるようになった」ように見えます。が、隠された真意があったわけですな。ケミー錬成成功をグリオンが知れば狙われる。それなら自分(鍵一)がそのリスクを負うべく、あえて功績は横取りし、錆丸を邪険に扱って遠ざけた。
しかし、さらにその下に別の気持ちがあったと。鍵一は確かに表面上は錆丸を守るべく嘘をついたのではあるけど、ケミー錬成の功績者になりたいという気持ちも自覚してしまった。ある意味、鍵一は極めて潔癖な性分なのかもしれません。誰にでも生じる欲に気が付いたとしても、大義が優っていれば気にしないもの。しかし、鍵一は自分に錆丸に対する不純な気持ちがあることを許せないわけですね。
その気持ちにさいなまれ、ついには錆丸が自分(鍵一)を恨んでいるのではないかという疑心暗鬼が生じ、さらにじわじわむしばんで来る。そこをグリオンに突かれ、ケミー:カメドーンによるなマルガムにされてしまうと。
が、鍵一は錆丸を守りたいという気持ちはずっと持ち続けているし、カメドーンは自分がどうして生み出されたのかを知っていて、兄弟を仲直りさせようとしていた。錆丸もどうしてカメドーンが錬成されたか知っていたわけですね。ただ、極度の口下手のせいか、今まできちんと伝えられずにいたらしい。今も言葉について頼りのアイザックは鍵一により故障中(のはず)。カメドーンは人語を操れないタイプらしく、同じく伝えようにも伝えられず。
が、兄:鍵一の危機に、ついに錆丸が真実をきちんと話す。カメドーン錬成の瞬間、そのための錬金術発動の印「指輪が光る」が鍵一にも生じていたと。つまりカメドーンは兄弟の力を合わせて生まれたケミーであると。
まあ、「それを早く言えよ」ってなところですけど、錆丸は口下手なうえに気弱ですからねえ。と言うより、この兄弟和解のドラマを作るために性格設定されたんじゃないかしらんと思うほど、よく出来ています。
アイザックも同じくですな。アイザックがいれば/あれば、錆丸は頼っちゃうから話し方は上達しない。アイザックが代わりに話せない状態では、錆丸は言いたいことが伝えられない。そこを乗り越えて真実を伝えるからこそ、観ていて感動します。「早く言えよ」と申した舌の根も乾かぬうちですが、むしろ「よくやった、錆丸」と言いたくなります。
錆丸の望みとケミー:カメドーンの願いが鍵一に通じたわけですから、そのマルガムとの戦いが形勢逆転となるのも必然。たちまち撃破し、分離されたケミー:カメドーンはまたもカードから抜け出して去る。自分の役目は済んだ・願いはかなった、ということなんでしょうな。
が、グリオンの狙いはケミー錬成技術の復活にはなかったんですか。真美所長が軽視気味だったアイザックのほうだったらしい。魂をコピーしたAIのようですから、いわばハイテク錬金術でしょうか。それをドレッドドライバーに使えば、変身者抜きで動作するドレットルーパーになると。
これもゴーレムの一種と考えてよいんだろうか。ドレッドは登場時からして、変身者と分離しても、ある程度は動いてましたな。そこへ人工の魂(アイザック)を入れれば、完璧なゴーレムにできるということかも。が、ジェルマンは無機物から完璧なゴーレムを錬成してました。グリオンはジェルマンを取り込んでますから、やろうと思えば(アイザック抜きでも)同じにできるはず。アイザックを使うメリットは別に何かありそう。
それにしても錬金術と機械のみで動けるドレットルーパーは危険な感じがしないでもない。牙狼で申せば、血に触れると暴走する号竜ですね。響鬼では自らの意思を持ち始めたスーパー童子&姫。ドレットルーパーもいずれ主(グリオン)に牙をむくんじゃなかろうか。
それはこの後に期待するとしまして、今話での見どころはスパナにもありまして、やはりアイザックを使うときは小生意気な子供:亜琉美ですな。前話からして亜琉美にからかわれたスパナはムキになって「超A級の錬金術師」と連呼して張り合う大人げなさ(^^;。今話では火事の研究所から亜琉美を救おうと必死。
ちょうどここで風都探偵の話をしていることもあって、「これはハーフボイルドじゃないか」と強く感じました。序盤ではキザな冷静さを見せようとしてましたが、どうやら本質は前話~今話の態度らしい。
その印象とうまくリンクするのがアカデミーでのコントですな。前話からりんな、蓮華と手違いで硬化してしまい、今話ではミナトまで同じことに。頼れる大人のはずだったミナトまで、ということでスパナのハーフボイルドが唐突感なく納得できた気がします。
しかし単身で出張って来た敵グリオンは謎を深めたような。残る2人の冥黒王を排し、あるいは吸収して、グリオンの元々の野望(黄金郷)を再び目指しているようではあります。が、以前の共同研究者である真美所長に何か耳打ちして去ってますね。真美所長も複雑な表情でして、何を聞いたのか推測しにくい。
拠点に帰ったグリオンに対するアトロポスの態度もちょっとした変化があります。前はグリオンを「お父様」と呼んでいたはずですが、今話では「お父さん」と。これが偶然(脚本上は気にしてないとか)でなければ、アトロポスの立ち位置が変化してるのかも。アトロポスしか気にかけないグリオンを見るクロトーの表情も何か不審げなものがありそうです。
次回「ディープな記憶が開くとき」はちょっと流れを変えてきそうですね。なにせ加治木のドラマがメインみたいですんで。前に京都でオカルトつながりで知り合った聖とのその後らしい。グリオンと疎遠になりつつあるクロトーにはガエリヤが何か仕込んで来るようです。
●爆上戦隊ブンブンジャー(第19話:アマノガワと天の道)
今話はブンブンとブンディーのドラマを主軸とする狙いのようですね。そのためには、まずブンブン萌えの調ならブンディーにも反応するはずということで、冒頭はその遭遇から。調が昼食中で、ブンディー&先斗が腹ペコというのも上手い塩梅。確かに前話ではハシリヤンと決裂ですんで、報酬がなくてもおかしくない。
金がなければ食うに事欠く、と見せておいて、そこも後半のバトルで使うことになるわけですね。出来事を並べ立てるんじゃなくて、つなぎ合わせてドラマにするってこういうことかと感心する次第。
それは後のことも含んでまして、今はともかく空腹で倒れそうな先斗ら。調はブンブンジャー拠点に連れて行き、ブンブンのカレーを食わせると。必然的にブンブンとブンディー再会でして、この時期ですから七夕つながりで「天の川」の話が出る。そこはブンブンに痛い思い出があると。
BBG予選アマノガワサーキットのレース、勝敗を分けるポイントが「リスクの高いジャンプでショートカットするか、安全策でう回路を行くか」だったようですな。ブンブンはそこで飛ばず、ブンディーは飛んだ。ブンブンの反省では「勇気がない」ですが、後で明らかになるブンディーの判断は「一度通った道は読み切り、次は間違わない」というもの。だからブンディーはブンブンを最高のライバルと思っている。
が、今はまだブンブン自身がそのことに気が付いてない状態。そこへハシリヤンが苦魔獣ATMグルマーを送り込んで来る。相変わらずの冗談みたいな戦闘能力でして、持ってる個人資産に比例したダメージを与えるんですか。先斗は食うに困るほどの金欠ですし、錠は高価なトレ器具買ったばかりで同様。この2人は敵がダメージ与えられない。
未来は収入得たばかりで危ないが、比較にならないほど危険なのが大也ですな。資産がどれだけあるか分からないほどの大富豪のようですから。大也は拠点へ撤退し、残るメンバーでバトルとなり、等身大のATMグルマーは撃破。
しかし続く巨大戦が問題なわけですね。飛行能力により優位に見えたビュンビュンマッハーロボは「個人資産に比例」のダメージを受けてしまう。なんで、と思ったらビュンディーがへそくり持ってたと。ここはちょっとヤバいかも。冒頭では動けなくなるほど腹が減っていた先斗に、ブンディーは金があることを黙っていたわけですんで。
でもまあ、あまり先のことを考えてなさそうな先斗ですから、ブンディーの判断(ギリギリまで黙ってる)も仕方ないか。先斗もわけを聞けば納得しそうですし。亀裂が生じるとしたら敵ハシリヤン側なのかも。サンシーターの現上司キャノンボーグを馬鹿にする態度が嵩じてまして、もはや陰では名前すら言わず「ワタクシ」呼ばわりですしね。
敵方の内紛は自分の好むポイントですが、しかし発生するとしても後のこと(それより先にキャノンボーグ退場もあり得る)。ともかくも今はへそくり発覚でピンチの先斗ら。地上戦タイプのブンブンジャーロボは機動力不足で依然として精彩を欠く。
そこでビュンディーは「俺の翼を使え!」とブンブンに。一度めの失敗で懲りたブンブンに二度めなら成功すると信じるブンディーらが励まし、ついにブンブンは仲間を信じて空に挑むと。そこへ必勝策を思いついた大也/ブンレッドも駆けつけてくる(転送できるんですか)。
どんな必殺技かと思ったら、敵の能力の裏をかく、大也の個人資産の重みによる「全財産斬り」でしたか。これで敵を完全撃破し、ブンブンの「飛ぶのが怖い」も克服。ブンブンは序盤では「走れなくなった」と言っていたはずですが、その原因の1つが今話の「前の失敗で飛ぶのが怖くなった」であるようですね。
それでBBG再参戦はブンブンがメカニック担当となったわけですが(前のビュンディーとの共闘でその能力を発揮)、やっぱり走れるなら走りたいのかも。走れなくなった理由を1つ1つ取り除いていくドラマが今後も続くのかもしれませんな。そして最後にはブンブンがBBGを走るのかな(その場合、ドライバーとライバルは言わずもがな)。
Re: 7月のスレッド(2024) - K.K
2024/07/09 (Tue) 23:48:19
定期感想その2です。
●仮面ライダー響鬼(第43話:変われぬ身(からだ)、第44話:秘める禁断)
トドロキがここまでドラマを回し始めるとは思ってませんでした。前にはザンキに一礼して弟子卒業宣言に等しい「ありがとうございました」があり、ようやく己一人で歩きだしたかと感心しました。もっとも、だからこそ「これからどうするのか?」になります。
その結果と申すべきか迷いますが、前話ラスト~今話冒頭で示されたのが戦いによる大ダメージで鬼に変身することが叶わなくなったというもの。現時点では歩くことすらままなりません。最初は起き上がることすら無理でした。
そこをザンキ、ヒビキが励ましていくわけですな。ザンキはトドロキが敬愛すること深い(元)師匠でありますし、変身不能となったザンキから指導を引き継いだのがヒビキ。トドロキに最も声が響く2人であるわけですが、驚くべきはよく励まされたのが、励ました側の2人であったということ。
ですが、ちょっと思い出したこともありまして。アルコールや薬物中毒の克服のため、依存症患者を説得するんですが、最も効果があるのが自らも治療中である患者に説得させることなんだそうで。説得される側も同病相憐れむで耳を傾けやすいそうですが、何よりも説得している側の患者が依存症を克服するんだそうです。つまり、説得する者が最もよく説得される。
励まされるトドロキが励ましたザンキやヒビキを動かしだしたのも、そういう面があるんじゃないかと思えました。トドロキを見舞ってから魔化魍大量発生(オロチ)の対処に向かったヒビキ、ザンキに遅かったなと言われて返した答えが「力貰ってきました」ですもんね。励ましてみたら力が出たと。まあ、這いつくばってでも進むトドロキを見たんですから、それだけでも相当に根性入るんでしょう。
しかし、ザンキにはもっと強く、深刻に影響が出たようですね。それには元師匠であったシュキの最期が影響していそうです。他人の命を犠牲にして敵を倒すのではなく、自らを燃やし尽くすことで後進に道を拓くという悟りを見せて散ったわけですから。今週後半ラストではザンキが何か術を使っての死が示されてますな。まだあやふやですが、予習すると次週前半でははっきり死亡が示される模様(サブタイトルからして「散華する斬鬼」ですし)。
そうまでザンキを動かしたのは、やはりトドロキが最も大きく影響したんでしょうね。シュキのも小さくはないけれど、道は示しても背中を押すまでには至らない感じ。這いつくばってでも鬼として生きようと頑張るトドロキを目の前にして、ザンキの覚悟が固まったと思って間違いなさそう。
そこには日菜佳の健気さも重要ですね。病院に担ぎ込まれ、緊急手術で何とか一命をとりとめたトドロキを見た日菜佳の反応(泣き崩れる)に始まりまして、日菜佳がトドロキを支えようとする姿は感銘を受けるものがあります。が、なぜかトドロキは日菜佳の慈愛を拒むような態度。
何とか食事をしてもらおうと頑張る日菜佳にトドロキは言葉すらかけず、しかしそこにザンキが見舞いに来ると話し始める。ただし「殺して欲しい」というものですな。トドロキはそういう絶望を日菜佳には伝えられなかったわけか。しかし日菜佳に聞いて欲しくもあったんでしょう。だから、日菜佳がそばにいるのを承知で死を口にしたわけですな。
しかしザンキとて一応は受け止めても衝撃はデカいでしょう。「鬼というは一つの生き方。常に自分に勝つ」くらいしか言えない。それではトドロキに響かない。しかし、ザンキの「今、心の中でお前(トドロキ)を殴った」は遅効性があったみたい。絶望したトドロキは「一人にしてください」と、ザンキも日菜佳も追い出すものの、何か思うところが出て来たようです。
で、歩行訓練を頑張り始めるわけですな。後で判明しますが、この時点でのトドロキは体にどうしても力が入らないことを実感しているわけですね。それでも、ついに日菜佳のサポートを断ったところからは、トドロキの不屈が感じ取れます。根性スイッチ入ってたわけですね。頑張っただけで喜んでくれて、足りないところを補おうとする日菜佳ではいけない。
しかしトドロキとて一人では克服できないことはよく分かっている。だから、ヘタレていたら殴ってくれるザンキなわけですか(ただし、ザンキはイブキを殴ったことを後悔しているようで、そこはトドロキが気が付いているかどうか)。だから歩行訓練で転んだトドロキは、ザンキには「どうしても力が入らないっす」と泣き言が言える。同じ状況で日菜佳には言えなかったものですね(むしろ、これ以上頼れないと遠ざけた)。
トドロキがまたもヘタレたとも思える状況ですが、ザンキの判断は的確でした。限界まで頑張りつつ、救いの手を求めたと見たわけですね。ならば救いの手を差し伸べるわけで「もう一度弟子になれ」と。これを言い換えるなら「まだ先へ行ける。そこまでは支えてやれる」でしょうか。体に力は入らずとも気持ちには力が入るはず。
が、ザンキのその言葉は物凄い覚悟が秘められていたようですね。トドロキは気が付いた様子はありませんが、死してなお魂を犠牲にしてでも、というものみたい。予習すると「返魂の術」というものだそうで、死亡後に復活して生前の力を発揮できるものの、短時日で力を使い切り、魂は永遠の闇に堕ちるらしい。
死後の平穏を投げ打つ覚悟ですね。シュキの事件のときに既にザンキは戦って死ぬ覚悟を固めた節があり、その後は(トドロキにせがまれたときは拒むも)味方の危機においては変身を躊躇いませんでした。さらにトドロキを見届けるべく禁術。
その効果は後半ラストで示されまして、魔化魍との戦いで戦死したらしい。変身解除されたザンキを見つけたイブキが死亡を確認してます。ただし、今週分ではまだはっきりしない。その後、トドロキの病室に現れてますしね。しかし、それも夢うつつのトドロキが見た幻覚かもしれない。そこがハッキリするのが次話らしい。
明日夢らの日常パートのほうは、もはや日常ではなく鬼ルートですな。といっても修行。それもトドロキとは違うヘタレ方の京介がメインでしょうか。ヒビキが取る弟子は1人だけということで、京介は相変わらず焦っている。
走る訓練では明日夢より早ければいいと、途中をタクシー使い、ヒビキにバレてトイレ掃除。正攻法以外の打つ手がなくなった京介、それでもヒビキに認められようと、今まで得た賞のトロフィーやらなにやら見せびらかしてみる。もちろん、そんなものでヒビキは動かされない。ついに京介はブチ切れまして、弟子なんかやめてやると走り去る。だから正攻法で行けよ、ヒビキのアドバイス通りに。
これでは明日夢が弟子として残るかなという雰囲気になったとき、一般人でも式神を操れるという「陰陽環」登場。ヒビキが明日夢に渡すわけですね。しかし京介がこっそり見てまして、どうやら盗んだらしい(これも今週分ではハッキリしない)。しかし、京介に絡んでいた高校生が術と思しき技で倒されたらしい様子が示されまして、近くには京介が。これを明日夢が目撃してまして、果たしてどうなのかは次週。
敵方の洋館の男女も戸惑っているようで、オロチで発生した魔化魍は封印できないらしい(ただし一撃で葬ることはできる)。さらに策を施す必要がある、と洋館の男女は考えているようですね。
あっちもこっちも、もはや引き返す道がなくなってるようでして、残り4話でどう解決するんだろうか。
●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(特別編:失われた記憶)
敵手だったタイセイの姉イナ視点ということで期待していたんですが、あまり新情報はなかった感じ。というのも、事件を起こすのがタイセイとイナの思い出の場所なのはなぜか等がイナから語られてはいるんですが、信頼性があるかどうかが疑問に思えますんで。
今話の語り手イナは、「洗脳」(公式サイトの次週予告より)されている状態のものであるようです。その「洗脳」というのがどうやら「子供を使い捨てにするERDAを潰すという目的・動機と怒りの感情を植え付けた」ものである感じです。
その背後には黒幕と思しき「仮面の男」がいるわけですが、彼は真の目的をイナと共有しているようには思えません。イナを前線に出張らせることも厭わないようですから、ERDA側に奪還される可能性も考慮しているでしょう。秘密を洩らさないためにはイナには真相を隠しておくのが一番。
それでも時として行き当たりばったりにも見えなくもないイナの行動が理解できたのは収穫ですね。タイセイとの思い出の場所ばかり襲ったのも、「守りたい」という気持ちを刺激するものであるから。壊せば「守りたい」が消えて「壊したい」に専念できる。
そこから、イナの意識自体は「洗脳」で途切れてはおらず、一貫していることが窺えます。だからタイセイが運転士になったことを知ってショックを受けるし、思わず通信も入れてしまうと。目の前にタイセイが立ちはだかると、気持ちが揺れもする。
そういう際には「仮面の男」が介入して、イナの怒りを刺激し、思う方向へ軌道修正していたようですね。
次回「予兆」ではERDAがイナを取り調べるようですが、果たして今話で語られた内容をイナが記憶しているかどうか。その辺りがどうかで、仕切り直しなのか、このまま話が発展するのかが分かれそうです。自分としては、洗脳中を覚えていないイナが新たな戦力としてタイセイらを支える流れになることを期待です。イナの洗脳が実は解き切れていない疑惑が出て、ときどき不審な行動をしても面白いかも。
Re: 7月のスレッド(2024) - Shiny NOVA
2024/07/14 (Sun) 07:55:27
ニチアサ前のギリギリ書き込みになりました。
★ガッチャード
今朝は加治木くんの話ですが、それは次回に回して。
グリオン様はやはり演技力で魅せてくれるな、とか、錆丸先輩絡みでいい話だったな、とか、そういう感想になりますね。
子供を助けるスパナ、というのも、もう少し早く見たかったと思うぐらい、キャラとしてハマる役どころでした。
ぶっきらぼうだけど、命をかけて子どもを助けるお兄さん(自分もグリオン絡みで、鏡花さんに助けられた経緯があるし)というのが、彼のドラマとしては、上手い塩梅になったな、と。
どうも三姉妹の掘り下げに比べて、スパナというキャラを本作では使いきれていなかったな、と感じていたので(最近は主人公のかませの先輩にしかなってない)、ラケシス抜きでも、こういう役回りならいいか、と。
女の子に対して、ぶっきらぼうでツンな対応に見えるけど、何となく放っておけないから助けるとか、女の子の方も何となく偉そうで素直に感謝できないとか、
うん、あのゲスト幼女の役回りも、ラケシスさんと一緒じゃないか、と今、書き込みながら気づきました。
だったら、ラケちゃん出なくても仕方ないか。
ギギストに拉致られたクロトーも、グリオン様の方に顔を見せてもOKのようですね。
冥黒王のスパイみたいに扱われて、グリオンもそれを承知であの態度なのかな、と。アトロポスと明確に態度差を見せてますからね。
3姉妹それぞれの居場所や立ち位置が変わると、何だかそれだけでドラマって感じがします。大河ドラマで言えば、お市の方の娘3人の人生の明暗とかみたいで。
ラケシスはスパナと、アトロポスはりんねと関係が描かれるのに対して、クロトーは宝太郎のライバルになるのでしょうけど、割と迷走している感じですね。
現状、一番不幸な次女って感じなので、いっぱい暴れてストレス発散しつつ、最後は戦いに敗れて、う〜ん、命を救われるのも屈辱だし、一番キャラを立てるには、ラケシスが死にそうになったのを庇って、これでいいとか言って散るとか、そんな悲劇しか思いつきません。
誇りある武人キャラの末路って、主君か愛する姫を守っての仁王立ちエンドか、新たな忠誠か愛情の対象を見つけて従僕としての居場所獲得エンドぐらいしか思いつきません。
要は戦いの中で本望な散り方をするか、力量を認めてくれる主君のために働けるのが幸せってのが武人キャラらしさってことですね。
女性では珍しい役どころだと思っていますので、過去の男性武闘派幹部(主人公のライバルになりがち)の文脈を想定しながら、宝太郎がクロトーにとどめを刺すとはもはや考えにくいので、どうなるのがクロトー的グッドエンドかな、と、いろいろな結末予想を試みにイメージした次第。
★ブンブンジャー
無一文の先斗と、お金を武器にする敵怪人だけでも面白くなりそうなのに、登場人物各人の経済状況をギャグネタにしながら、もうセリフの一つ一つのギャグ要素が高い、秀逸なコメディ回でした。
その中で、空飛ぶブンブンジャーロボにつなげるドラマ運びもあって、盛りだくさんでしたな。
>ビュンディーのヘソクリ
おそらくは、宇宙のお札なので、日本では使えないんじゃないかな。
だから、先斗と始末屋コンビで、地球で何でも屋みたいなことを始めて、何とか生活できるようにしようってのが、今朝みたいです。
必殺の加代さんとかを想像して、事件にもあれこれ絡められそうな面白い設定ですな。
とりあえず、金持ち元締めの大也と、元締めに忠実な情報屋(クールなのにギャグ担当)、公的機関からの使いのお姉さん(クールなのにギャグ担当)がチームの中核に位置して、
外部とチームを兼業してるのが、バイト屋のヒロイン(一応、運転屋と名乗ってますけど表稼業ではあまり運転してない感。ドラマ的には便利な雑用世話係って感じ)、そしてマッチョな護衛キャラの警察屋(最も昭和のヒーローしてる。役者は最年少らしいのに)、飄々としたクールさを崩さない大人の魅力と役立ち度で人気な調達屋に加えて、
始末屋がどんな爆上げ方を示すか。
とりあえず、青と紫で熾烈な副主人公(赤の次のサブリーダーポジション)争いが起こるのも、お約束と言ったところ。
今朝はピンク主役編だけど、先斗も絡んで面白くなりそうな予感。
★響鬼
もう終盤なので、あれこれ述べずに、K.Kさんの自然な感想にお任せします。
★シンカリオン
今朝の話は、味方の6体目のシンカリオンつばさが登場するそうです。
無印では忍者少年の機体で、空中での機動戦闘が可能でした。
何となく、ブンブンジャーとロボのパワーアップの方向がかぶった感。
あえてニチアサのライバルとかぶせて来てるのか、本当に偶然の結果か。
で、今回のつばさの運転士は、高校生の生徒会長で、年上先輩キャラ来た感です。
硬派な堅物キャラみたいで、従来のシンカリオンキャラでもあまりいないタイプ。
硬派な堅物なのに、ドローンで空を飛ぶという戦術なのがミスマッチ感ですが果たしてどんな感じか。
硬派な堅物だと、ブンブラックか、ちょっと前だとブレイバーンのイサミがキャラ属性だとそう。
まあ、大抵は周りから弄られて、硬派を貫くのも一苦労なのが、昨今の風潮ですが。硬派な嫌味キャラだとスパナなんですけどね。
無骨な硬派(昔の高倉健タイプ)は好物なので、そういう方向性かな、と期待しつつ、新たな可能性も見てみたく。
そして、お姉さんですが、ある程度の記憶は持っての確信犯ということが判明。錯乱状態ではなさそうで、今後は様子見ながらのアドバイザーとして復帰する流れかな。
敵の新キャラとのドラマ的接点にもなりそうですし、シンカリオンの機体のパワーアップにもつながりそう。
それこそ、グランクロスの負荷を減らすぐらいのアイデアは出してくれると期待してる。
上層部からは胡散臭いと思われても、持ち前の優秀さと弟をサポートするという動機で、居場所を取り戻すタイプでしょうな。
ともあれ、過去作と違って、上層部が胡散臭いと思われてしまっているのも事実(エヴァ臭が高まったという意見も)。
その辺、小学生主人公だと、大人はいい人的(どこかコミカルな面も)で、中学生主人公だと、反抗対象としての大人社会の管理体制が描かれるのかな、と思えたり。
そして大人視点に近い、高校生の生徒会長がチームに加わることで、ドラマ的視点がつながって来ると、よく考えられたキャラ構成だな、と思えたり。
とりあえず、第2クールは大人視点が濃厚になって行きそうな流れだと見ています。
あと、OPの絵が変わって、追加情報もいろいろありそうだな、と期待したり。
Re: 7月のスレッド(2024) - K.K
2024/07/15 (Mon) 21:50:03
定期感想その1です。
ニチアサ直前の8時前にご投稿を頂きまして恐縮です。いつもご感想を頼りに感想を書いたりしておりますので、そうして頂くのは確かに助かりますこと多々です。が、間に合わせるためのご無理がないか、気がかりでもあります。
お忙しいということは伺っておりますので(伺わなくても時節的に今はどうとか、だいぶ分かるようになってきた)、例えばご感想が2週分まとめてだとしても、それだけ大変なんだなと察することができます。
通例のタイミングでご投稿頂くことで自分の作品理解がずいぶん助かるとは申せ、実生活に影響が出たりする方が大変なことと考えます。ご無理のないように、時間に余裕があり、かつ気が向いたときにご投稿頂ければ充分に幸いと思う次第です。
●仮面ライダーガッチャード(第44話:ディープな記憶が開くとき)
敵側の動きとしては前話で新たな力を得たグリオンが、内紛(?)としてはガエリヤにターゲットを定めた感じですね。ギギストの復活具合は不明ですが、仮に未だ手負いだとしても「玉座」保持者という強みがあるんでしょうか。
もっとも、今話ではグリオンがガエリヤを煽る程度でしたな。「私(グリオン)の軍勢が揃うまでの間」は猶予してやるよ、みたいな言い方でして、軍勢とはやはりAIアイザック(による自律型ドレッド:ドレットルーパー)でしょうか。
わざわざ警告してはグリオン自らに不利に働きそうですが、現状で負けることはないとの自信なのか。それとも、ガエリヤを焦らせて思う壺の行動を取らせる策なのか。ともかくもガエリヤが動き出しまして、そこへ加治木の京都での聖との一件が絡んでいく格好ですね。
アカデミー側での発端はラケシスからですね。ラケちゃん人間化計画が順調に進んでますよと、笑顔になりつつある写真で示しての説明で、脇にいる加治木が逆に次第に暗い顔になっている。そこをに気付いて心配する宝太郎ですが、ガエリヤ側の動きが先行、クロトーがりんねを急襲と。
前からクロトーの混乱した興奮が気になってたんですが、今話で示されたのはクロトーはラケシスを幻視しているということですね。だから「お前か、お前がラケシスを!」的な言動になっていたようです。なるほどな感じ。が、このままではクロトーを扱いにくいと感じたらしいガエリヤによりリセット。
自分的に嬉しいことに初期のヘソ出しコスチューム復帰でして、これでのアクションは見栄えします(鍛えてる人の特権と申しましょうか)。ただ、怒りの感情による興奮を解いておいての洗脳という感じでして、依然としてクロトーの危うさは変わらない。自分の望みを叶えつつあるラケシスと対照的ですね。
ただ、ラケシスを今以上に人間に近づけるにはオリジナルとなった人間の記憶が必要なわけですか。積極的に進めて来た鏡花も、こればかりはラケシス次第と判断しているようですね(しかしスパナはフラグ立ててくると ^^;)。それだけ危険ということなんでしょう。が、上述しましたように記憶を一部失った加治木がラケシスと反対の方向に変わりつつあるわけですな。
加治木について自分のために再整理しますと、京都での聖との件はいったん記憶消去され、改めて出会って(恋愛感情を伴う)友人になったわけですね。聖や聖の兄がマルガム化したこととかは覚えてない。聖も同様ですが、兄の放火事件については認識があり、世間の反応も理解している。兄も同様で、放火犯という罪の意識から妹の聖を遠ざけようとする(守りたいんでしょうな)。
そのため、聖は勤めていたお化け屋敷に「放火魔の妹」のSNS書き込みがあったことから辞職してしまい、さらに加治木の夏祭りへの誘いも断る。それで最近の加治木が特に暗くなっていたわけでしたか。が、繰り返された記憶消去により加治木が不安定になっていることも間違いなさそう。記憶消去といっても封印(思い出せない)処理であるのが原因らしい。
偶然にホッパー1らを目撃した加治木には既視感が生じ、さらに関連記憶の一端も垣間見て混乱してしまうわけですね。今回もいったんは記憶封印するものの、どうやら次は危ういらしい。宝太郎は加治木の記憶を戻すことを主張しますが、スパナは逆にリスキーでも完全消去してしまうべきと。序盤でのケミーに対する考え方の対立が一周して再燃したような感じですね。
(今話で加治木が思い出しかけた記憶映像には、次の劇場版のシーンが含まれているらしい;仮面ライダーWEB解説より。前の劇場版ほどには本編リンクしないらしいですが、ネタは挟み込んでくれてるようですね。)
敵側はガエリヤがいわゆる再生怪人使いまして騒ぎを起こしてくる。いったんマルガム化した人間はケミー抜きで再マルガム化できるということで、今後厄介ですな。その動きを探っていたアトロポスが報告するも、グリオンは余裕で静観らしい。ただ、これはちょっと「親子の仲」に亀裂入り始めたかなという感じもあります。
アトロポスはやはりクロトーは心配らしい(ガエリヤにちょっと抗議する節もありましたし)。その心配を無視されては、グリオンから表面上は大事にされていても、不満は生じそう(グリオンはアトロポスも駒としてか見てないと考えるべきで、そこをアトロポスが察していればなおさら)。
一方、京都でお化け屋敷を辞した聖にも記憶封印の不安定が現れている模様。大好きなお化け屋敷を守るため、心ならずもそこを辞したストレスもあるでしょうし、兄に面会を拒否されたうえ、事実上の離別を申し渡されたショックもあるでしょう。加治木と一緒に投稿が採用された思い出のオカルト雑誌(超常惑星)を捨てようとして、ふっと記憶がよみがえった模様。前のマルガム事件時の記憶ですね。そこには加治木もいる。
それに呼応したわけではないんでしょうけど、加治木もライダーとマルガムのバトルを偶然目撃して、またも記憶の封印が解けて混乱、昏倒。マルガムは撃退したものの、加治木の記憶を消すか、戻すか決断の必要に迫られるわけですな。
どうやら宝太郎の意見採用のようでして、倒れた加治木をアカデミーに運び込み、全て見せて、全部語るわけですね。これで加治木も京都での聖との一件を思い出す。そこへ未だ封印された記憶で混乱する聖から会いたいと連絡入るわけですね。連絡するや新幹線に飛び乗ったらしく、もう東京に着いているらしい。
宝太郎らは聖を捜しに出て、加治木が真っ先に見つけるも、クロトーの放った第二の刺客が聖を捕えまして続く。
次回「運命の出会い、愛憎分岐点(ジャンクション)!」では聖が再マルガム化されようとするのを阻止するべく、加治木が奮戦するようです。敵も味方も強くなっているこの終盤において、一般人の奮戦というのは見ものになりそう(まず間違いなく燃える展開のはず)。
●爆上戦隊ブンブンジャー(第20話:イエスタデイ 椀ス モア )
ガッチャードでは再生怪人の元となった悪役出てきて、ブンブンジャーでは第1話で出て来た未来の彼氏:降野ノリオの再登場ですな。しかしこちらは第1話で取り残された彼氏さんが救済される格好でして、第1話を気持ちよく締めくくった好印象です。
が、冒頭は別の面に感銘受けまして(^^;。先斗の「始末屋」開業ですね。「始末屋はじめました」ののぼり作って宣伝して歩く。前に先斗が必殺仕事人に新参するような感じがあると申した覚えがあります。そこへ「何でも屋のお加代さん」のイメージが付け加わって印象強めたような気がしました(^^;。
しかしドラマのメインはやはり未来の元カレ:ノリオ。なぜか料理屋やってるサンシーターの店で目の前の料理に手も付けずに愚痴ってます。未来にあれだけキッパリ振られたのに、未だ未練が強いらしい。そういう未来の元カレだからとサンシーター(かキャノンボーグ)が誘い込んだと思ったんですが、どうやら知らなかったらしい。ノリオが未来の名を口にすると驚いでます。
が、キャノンボーグは慌てず騒がず、好機とみなしてノリオに発明品を授ける。苦魔獣オワングルマーを操作できるハンドルですな。このときのエフェクトから自分は「このハンドルは使用者を洗脳する機能があるのか」と思ったんですが、どうやら違ってました(激しい感情によるギャーソリン発生のエフェクトだった模様)。ノリオは自分の意思でハシリヤンに同調したのか。嫉妬おそるべしですな。
ともかくもハシリヤン側出撃で苦魔獣オワングルマーは緒戦でブンピンク/未来を捕える戦果を収める。ただ。ヤルカーは「カーたちの出番が」と気にしており、聞いたデコトラーデもギクッとしてますね。この後の巨大戦ではブンブンキラーロボは登場せず、デコトラーデらは終始見守るだけに。オワングルマーもキャノンボーグ自ら「イグニッション」してますし、キャノンボーグとサンシーターが乖離しつつある暗示の一環かしらん。
それはともかく、ノリオのほうは早々に先斗が発見するも「お説教」は大也のほうから。ノリオと未来は高校の同級生でしたか。未来が困っているときに頼られたと思ったことで、好きになったらしい。第1話で未来に別の結婚相手が出来たことで、大也に奪って届けて欲しいと頼んだのはそういうことだったのか(少なくとも横恋慕とかではない)。
が、頼られたと思い込んだせいで、未来の自主性、意思決定を見誤ってたわけですね。そこが見えてなかったから、ノリオは自分が全部お膳立てするもの、してよいものと思い込んでいたようです。自分(ノリオ)がニューヨークに行くなら、未来も付いて来るのが当然と思ってしまった。
が、大也に未来の性分を指摘されると、ノリオもようやく思い出したものあり。今話冒頭で示されていた「頼まれたら/頼られたら、疲れも吹き飛ぶほどやる気をだして頑張る」点ですね。もっとも、ノリオはすぐには納得できず、未来/ブンピンクがオワングルマーの味噌汁のぬるま湯(?)を断ち切って飛び出したのを見て、ようやく悟ったようですな。
(みそ汁のお椀の蓋が取れないって、久々に思い出しました。お椀をちょっと歪めて空気の出入り口作る解決法も含めて、です。)
人物ドラマが解決しまして、あとは等身大→巨大戦。いつも通りと言えますが、こちらで「巨大戦もスーツアクターさんが頑張ってる」と伺ってからは、自分も楽しみとするポイントとなりました。ビュンビュンマッハーロボが加わってからは、CG多めであるようですが、前に「どこまでCGで、どこからスーツアクションか分からない」と申した通りです。CGバトルもずいぶんと自然な動きになった気がします。それでもなお、やはり生身の人の動きってスーツ越しでも凄みとかありますな。
己の非を悟ったノリオは未来に会わずにニューヨークへ。花屋で働く未来の上空を飛ぶ旅客機にノリオが乗ってるんでしょうな。こういう演出は地味に好きだったりします。
Re: 7月のスレッド(2024) - K.K
2024/07/17 (Wed) 20:49:08
定期感想その2です。
●仮面ライダー響鬼(第45話:散華する斬鬼、第46話:極める鬼道)
前半は2組の師弟関係の問題がそれぞれ解決ですね。まず平和なほうではヒビキと明日夢・京介ですな。前話からのひとみが参加のパネルシアターで何かあるかと思ったんですが、明日夢は京介への疑惑(高校生への陰陽環行使)で上の空。本筋と無関係なイベントかと勘繰ったんですが、どうやらパネルシアターに感じ入ったあきらに、後に新たな進路を示すものであったようですね。
明日夢は京介に注視していくわけですが、ついに陰陽環を持っているのを目撃。激しく詰め寄り、ついにとびかかって河川敷の堤防を転げ落ちる。その後、おそらく殴り合いくらいに発展したようですが(2人の顔にちょっとあざとかある)、興奮が治まって話ができる状態に。
しかし、明日夢の疑いについて京介ははぐらかすような返答しかしない。が、京介にはぐらかすつもりはなかったようですね。明日夢が「過去を揶揄された京介が仕返しに陰陽環使って」と思ってること自体が理解不能、くらいでしょうか。京介としては、確かに最初は恨んでいてやりかねなかったけど、魔化魍カシャの出現でそれどころではなくなったわけですな。
前話では自分は気が付いてませんでしたが、カシャに襲われた高校生は死亡してたんですか。そこが分かりまして、ようやく明日夢がここまで焦っているのが理解できました。2人めの犠牲者が出るのでは、と思えば必死にもなりますな。が、京介は高校生を殺害した魔化魍を止めよう、倒そうと狙っている。
京介が表向きに口にした理由は「陰陽環使ってでも魔化魍を倒せば、ヒビキさんに認められる(そして正式に弟子に)」というものですが、言葉通りに受け取っていいものかどうか。なにせ、カシャ再出現では陰陽環を使いませんでした。それでいて逃げずに立ちはだかる。とりあえずは明日夢が何とか京介を連れて逃げ延びると。
謎の行動なんですが、とりあえずの解決後に京介がヒビキに報告した内容で納得しました。陰陽環は自分の力ではないから、ですか。身に着いてない借り物の力で勝っても意味がないってことですね。京介、いつの間にかヒーローとして成長してました。できれば、その経緯を後でいいから描いて欲しいところですが、もう最終話まで間がない。続きはジオウで描かれたと考えておくことにします(^^;。
それでもなかなか感動しましたが、やはりメインのドラマはザンキとトドロキです。イブキはザンキが死んでいるのを直接確認しているんですが、死体は消えている。トドロキは夜にザンキが見舞いに来たと言う。ヒビキは「ほらみろ」とイブキの話を否定しますが、もしかするとザンキの死を察していたのかな。前半ラストでは、そう受け取れるような描写がありました。
しかしこの時点でははっきりしない。ザンキは相変わらずトドロキの見舞いに訪れ、リハビリを手伝ってます。今話ではまず足のマッサージですね。ここが上手いミスディレクションだと、後で気が付きました。このとき既にザンキの体は冷たいはずですが、足が不自由になっているトドロキは気が付かない。そこはトドロキの足の症状を物語るものでもありますな。力が入らないというのは、感覚が薄れているという状態だったようです。
が、まだドラマ的には明らかにされない。そこへイブキもやって来て、ザンキの腕に奇妙な模様が描かれているのに気が付く。これは「返魂の術」の梵字なんだそうで、宗家のイブキはすぐに分かったようですね。これがヒビキにも伝わり、やはりトドロキにははっきり言ったほうがいいということに。
しかし、イブキとヒビキから告げられてもトドロキは信じることができない。認めたくないことですし、ついさっき足をマッサージしてもらった手応えもある。が、リハビリでまたも転倒し、差し出されたザンキの手を掴んで、ようやく冷たさを感じ取るわけですね。イブキらの話は本当だ、と受け入れるしかない。
そうなって、トドロキの為すべきことが定まる。イブキらの言う通り、「返魂の術」が進んでザンキが闇に飲まれる前に成仏してもらうこと。が、ザンキとて生半可な決意で臨んではいない。闇に堕ちようともトドロキを復活させる覚悟ですな。ゆえにトドロキが「もう戦わなくていいんす」と言った程度では届かず、かえって「俺を止めてみろ」と挑発し、魔化魍討伐に赴く(これも叱咤激励なんだろうな)。
なんとしてでもザンキを闇に堕としてはならない、とトドロキは本編始まって以来、初めて本気の必死になれたようです。一人で立ち上がり、最初は一歩ずつよたよたと、しかしザンキに追い付くころには足取りもしっかりと。どうやらトドロキの足の症状は負けたショック、再起不能と宣告された絶望などによるメンタル由来のものであったようです。しかし、鬼の本気というのがここまで力を与えるということでもあるのかも。
トドロキはついに轟鬼への変身も果たしまして、斬鬼と協力して魔化魍カエングモを打倒。そして2人して、戦勝後にギターを激しくかき鳴らす。前半では迷えるトドロキが1人でやっていた謎行動ですが、終盤のこれは意味が深く胸に刺さりますな。
それだけでも感涙ですが、そこからが心憎い演出です。2人はメットだけ外れる変身解除して、ザンキが「よくやったトドロキ、ありがとう」と。師が弟子を一人前、独り立ちできると認めた瞬間ですね。これに応えるトドロキも「もう大丈夫すから」の深々の一礼で「ありがとうございました」。今度こその確かな卒業宣言ですね。
そこでザンキがトドロキの肩に手を置き、トドロキが顔を上げるとザンキはもういない。カッコいいですねえ。一陣の風で木の葉が舞い、トドロキは残されたギターを拾い上げる。大泣きで「泣かないす」と極めてベタな演出ですが、自分はこういうのにとても弱い。もう一度一礼しますと風がやむ。何が起こっているか、語らずともよく感じ取れます。
そして離れた場所ではヒビキが頭だけ変身解除の礼(?)で、空にかかる雲を見つつ、いつもの「よっ」の仕草で見送ると。覚悟をしつつも、やはりつらいという様子ですね。そこから自分はなんとなく「ヒビキはイブキ報告の時点、あるいはそれ以前にザンキの死を察してたんじゃないか」と感じました。
ザンキとトドロキの師弟ドラマが完結し、京介がようやく弟子らしくなっての後半。自分が響鬼始まってからずっと疑問に思っていた点に少し触れてくれる流れが来ました。ずっと「なぜ猛士の面々は命がけの戦いに身を投じるのか?」という点です。そこは「まだ十代半ばの明日夢らが、どうして鬼になろうと思うのか」~「なぜヒビキらは止めもせず受け入れるのか」という疑問にもつながります。
後半のTV放映時期を確認しますと1月8日でして、だから初詣シーンとかあるわけですね。詣でてお祈りするシーンもあったりする。そこで自然と明日夢がヒビキに「何をお祈りしたか」尋ねるシーンにつながる。ヒビキの願ったことは2つ。1つは「明日夢らが早く一人前の鬼になれるように」。もう1つは「今年1年、生き延びられるように」。
2つめの願いが鬼の何たるかの一端を表してますね。言い換えれば、常に死と隣り合わせであるということ。響鬼前半ですと、日常の一環として鬼の業務があるという感じでして、負傷は明示されても戦死は曖昧にされてきた感じがあります。それでもバトルを眺めていますと、大勢の鬼が各地にいる前提だけに、死亡リスクは低くないと思えます。
後半に入りまして、魔化魍が厄介になるなど戦いの厳しさが強調されるようになりました。シュキのエピソードではそれが顕著です。同時にシュキには強い動機があることも示唆されてます。魔化魍が両親の仇であり、あきらもそこが共通ですね。ザンキですと、弟子としてはシュキとの関係、師としてはトドロキとの関係を描いたドラマで死を賭して戦う覚悟に納得できます。
でも主人公たるヒビキはどうかと申せば、どうも動機がはっきりしない。ヒビキの弟子としては、京介は父が消防士として殉職したという設定から、きちんとドラマで描かれれば納得できそうという気はします(既にヒーロー的な性分の片りんは描かれてますし)。しかし明日夢が京介に煽られたとはいえ、鬼の戦いぶりを知っていながら弟子入りというのはなかなか理解が難しい。
イブキなら納得できる可能性はあり、面白くなりそうなドラマの発端らしきものは後半にありました。イブキは宗家とされてますから、幼少時から鬼の責務について教育があったと考えてよさそう。普段は、例えば第30~31話で小暮耕之助の視点から描かれたように、ノリの軽さがあったりします。が、宗家設定が言われるようになり、特に今週後半では「オロチ」を鎮める危険な大役を担う覚悟を見せてます。そこに「宗家とはいかなるものか」が描かれれば、おそらくイブキの戦う動機は納得できる。
しかも、イブキの恐れも同時に見せるという点がいいわけですね。死にたくない、と香須実を抱きしめるシーンです。人として死にたくないのは当然ですし、香須実を置いて去るのはそれに勝る苦痛なんでしょう。
そこへ対比として、自我が芽生えつつあるスーパー童子&姫が描かれている点がナイスです。被造物ながら己の為すべきこと、やりたいことがあると自覚し、創造主(洋館の男女)の命に抗い始める。そこが宗家の使命と己が感情で揺れるイブキと重なるようで、この後どうなるか期待したくなるポイントです。
が、もう尺がないですね。イブキと香須実を陰から見ていたヒビキが何かを決意するような様子が描かれて、イブキのドラマは終りでしょう。イブキを救うべく、おそらくは代わりに死を覚悟したらしいヒビキの戦う動機は分からず。
似ている状況を思い起こすと、クウガの五代雄介でしょうか(ヒビキと似ていると言われてたんでしたな)。普段は笑顔を絶やさないけれど、実は仮面の下で泣いて戦っていたと分かると納得。ただし、五代雄介はバディたる一条刑事との関わりなどで、下地は充分描かれていたからこそと思えます。ヒビキも最終回で同じように納得できればいいんですが、現時点では五代雄介に感じたようなものはどうも見当たらない感じ。
明日夢もどう納得できるか、見当がつきません。京介ですと、覚悟した風なことを言っていても、いざとなると恐れて腰砕けとかのドラマの末に成長を見せそうな気もします(が、おそらく最終回で間に合わず、ジオウで決着?)。ずっと周囲に流されてるような雰囲気の明日夢は分からない。予習すると、結局は鬼の道を諦めるそうですが、鬼になりたい動機が描かれずに終わるんだろうか。
W主人公とされるヒビキと明日夢のラストは、後半開始時点での想定ではヒビキが「もう、俺のそばにいても大丈夫だな」と告げるものだったとの由。ザンキとトドロキが最後で成した関係性を彷彿とさせそうです。が、「これからも俺について来い」となったとのこと。これは主演の細川茂樹さんのヒビキ/響鬼観によるものらしい。来週分次第ではありますが、自分的には後者(実際のラストの台詞)がヒビキと明日夢の未完のドラマとしては納得できるかもしれません。あと2話で明日夢が独り立ちできそうにはないですから。
ともかくも、何やら文字が彫り込まれた石碑を太鼓の音撃で浄めるというオロチ勝利条件が示され、残り2話。うまく風呂敷畳んでくれることを期待するとします。
●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第14話:予兆)
タイセイの姉イナを奪還して一段落ということで、仕切り直しという感じの回ですね。前話の特別編では洗脳中のイナ視点で経緯が語られたわけですが、今話前半は洗脳が解けたイナからはどう見えるかというもの。今のイナは洗脳中の記憶はない。が、洗脳にかかったところまでは分かる。
メタバースでのショッピング中にトラップにかかったわけでしたか。タイセイらが集まるERDAのメタバース拠点はセキュリティ高いんでしょうけど、一般の場所はリスク高そうですね。タイセイがよく行ってるメタバース駅も危ないかな。まだ敵側だったイナが易々と侵入してましたしね。
敵(おそらく仮面の男)が持ち去ったファントムシンカリオンは、イナによれば自分が作ったものではない可能性が高い。そこはカドミチも納得してまして、たった2年で(イナの持つ技術だけで)一から作れるようなものではないから。となると、何者がいつから準備していたのか、というのがポイントになりそうですね。
カドミチらERDAの現場はイナの話を信用していますが、上層部である浜カイジ本部長は納得しない。イナの話が嘘かもしれないということですね。そこで妥協点としまして、イナはERDA監視下に置くことに。ただし開発部主任としてですから、実質的にはお咎めなしの復帰と見ていいんでしょう。
やれやれ何とかなった、と思ったら、日常パートの舞台であるはずの進開学園鉄道部に危機が。もっとも、これはこれでこちらで伺っていた新たな運転士登場の準備編なんでしょうな。部員が5人に満たない部は同好会格下げ(部室取り上げも意味する?)という決定を告げに、生徒会会長・副会長がやって来る。
その会長のほうですね、おそらく次回で新運転士となるキャラクターは。名は最上ガンマで、公式サイトのほうでは早々と「シンカリオン E8つばさ運転士」と紹介されています。規則順守がモットーらしい。それだけに隙の無さそうな人物であるようです。
しかしタイセイらとて、ERDA運転士・関係者が密かに集う場所である鉄道部部室を失うわけにはいかない。まずアカネですが、意外にもあっさりと廃部に同意。ただし表向きでありまして、ERDAの室長であるカドミチが交渉すれば、という策を考えていたと。、
しかし、カドミチが頼み込もうが、マイが鉄道部の意義を説こうが、全く通ぜず。どうやら鉄道部の裏の顔がERDA拠点であることは、少なくとも生徒会レベルでは認知されてないようですね。生徒会に指示を出しているのが「学園の偉い方」でしょうから、どうも進開学園はERDAと何のつながりもないのかしらん(鉄道部はなし崩し的に勝手に利用されてた?)。
が、途中で簡単な言伝を聞いたアカネの顔がちょっと曇っていたのは気になります。陸上部部長のイワテ・カケルからの呼び出しということでして、今話ラストで会っているシーンのみ描かれました。何の話をするんだろう。
そこは次話で明かされると期待しまして、正攻法が駄目ならと張り切ったのがリョータ。会長:最上ガンマの弱みを握ろうというわけですな。タイセイを連れて尾行を試みたりしてますが、あっさり勘づかれた模様。しかも副会長との交際の証拠をとか考えていたようですが、2人は学園公認カップルらしい。
打つ手なしという感じですが、まあ大丈夫なんでしょうな。なにせ最上ガンマは新たな運転士になるはずですし、そうなれば「部員5人」の条件は満たされることになります。もっとも、公式サイトの次回「羽ばたくつばさ」予告を読む限りではそう簡単には運ばず、そこは最上ガンマの過去が絡んでるらしい。運転士って、いずれも過去に何らかの事情を抱えてるものみたいですね。
ED曲・映像が変わりまして、前曲よりシリアスな感じ。ここからドラマがシビアになっていきますよ、ということも匂わせてるのかしらん。
Re: 7月のスレッド(2024) - Shiny NOVA
2024/07/20 (Sat) 00:35:35
今回は、ギリギリにならずに、余裕を残しての書き込みです。
以前も書きましたが、7月に入って、グレンダイザーUとか、キン肉マンといった深夜番組の放送スケジュールもあって、時間感覚にややブレが生じているようです。
それで多少とも、時間の段取りがズレたり、夜に書き込もうと思ったのが睡魔に負けて、翌朝に慌てて書き込む形になった次第ですね。
いずれにせよ、お気遣いありがとうございました。
★ガッチャード
来週から劇場版の公開ですな。
何だか夏は時間の経過が早く感じます。
感想書くのは、8月に入ってからだと思います。
劇場版とTVのリンクですが、グリオンが大量に量産しているアイザックAIに操られたマルガムが、劇場版に大量に出てくる未来の敵みたいです。
デイブレイクが経験した破滅の未来に、現在の宝太郎がタイムスリップして……という内容みたいで、その破滅に至る凄惨な描写が予告とかでちらほら見られることに。
NOVAの一推し中のラケちゃんが敵の光線に貫かれて死んじゃう? 的な映像とか、え、マジ?とか。
劇場版限定で、キャラが死ぬシーンとか撮られているんじゃないかなあ、と。
そんなドキドキ映像とは別に、TVの物語は、加治木にスポットが当たって、去年の京都編の後日譚というか、マルガム化した人たちの再登場で、ケミーよりも人の悪意ゆえのハードなドラマになってますな。
一度マルガム化した人間は、ケミーのエッセンスが残るという設定は、そう来たか、と。
でも、これってマルガムを倒しても、分離するケミーがいないのでは、倒して人を傷つけてしまわないか?
前にケミー単独でマルガム化した場合、ケミーの命を奪う展開になったわけですが、人単体でマルガム化した場合も同じことにならないか、と。
まあ、レインボーの力なら大丈夫と思うのですが、次回、そういう問題に言及されやしないか、と気にしています。
ラケちゃん人間化計画については、そこから三姉妹の過去の掘り下げにつながりそうで、ドラマ的にワクワクです。
ラケちゃんのモデルとなった人間が何者か、当然、役者が一人二役で、違う衣装を着たりもするのでしょうが、お祭りの笑顔ラケちゃんとか、女優さんがいつもと違う表情や衣装を魅せてくれるのは、眼福だと期待したく。
★ブンブンジャー
紫とピンクの交流回かと思いきや、ピンクのキャラ強化に全振りしたような回でしたな。
販促期間がまだ続いているはずの6番目の新キャラが、ここまで既存キャラのパワーに押し負けるドラマ展開は珍しいです。
もうヒロイン単独主演回に、おまけの紫くんが申し訳程度に絡んだだけの回。
ある意味、メンバー中で最もアグレッシブなのがヒロインということが、またも証明されたな、と。
紫も不良少年的なワイルドさが特徴だと思ってましたが、スイッチの入ったピンクには圧倒される、と。
爆上暴走ヒロインの魅力全開だと思った回でした。
次回、レッドの強化とオレンジ回。
紫の販促期間は終わったのかな。
★シンカリオン
前回の特別編のイナの記憶は、復帰したイナには残っていない? ということで、洗脳スイッチが押されたら、二重人格キャラになってしまう可能性も想定しておいた方が良さそうですね。
で、それは先のドラマとして、今回は堅物生徒会長の紹介編。
彼をいかにして仲間に引き込むか、う〜ん、考えられるとしたら、パートナーの彼女がアンノウン襲来で怪我をして、守らねば、となることでしょうか。
まあ、人じゃなければ、思い出の場所が壊されようとしているとか、生徒会長を動かす内的要因がどの辺にあるか次第ですね。
ある意味、アカネとは相性が良さそうですし。
彼の兄さんも、割と真面目な堅物っぽいし。
ともあれ、つばさの飛行能力とのキャラ的相性を気にしたく。過去作では年下忍者キャラだったので、今回は武士道サムライ的なキャラにも思える。
では、今回はこの辺で。
Re: 7月のスレッド(2024) - K.K
2024/07/23 (Tue) 09:42:09
定期感想その1です。
●仮面ライダーガッチャード(第45話「運命の出会い、愛憎分岐点(ジャンクション)!)
世間から秘匿されている敵及びヒーローという設定によくついて回るのが記憶消去ですね。悪の組織側のやり口としては「見た者/秘密を知った者は口封じ」になるわけですが、正義側としては採用できない手段です。そこで見聞きした記憶だけ消してしまえば、人的被害は無いに等しい。
前に魔戒烈伝で申したような気がするんですが、記憶消去は無害なのか疑問に思っています。魔戒烈伝で莉杏が出会った男が見た魔戒関係の記憶を気楽に消去していいと思ってる描写があり、そんな軽く見ていいのかと。
少なくとも消した記憶の時間は人生から飛んじゃうわけですね。それだけで済むはずもなく、例えば人格は生来のもののみではできてなくて、経験で得たもの≒直接的な記憶、その得たものを考察して作ったもの≒間接的な記憶でできているような気がします。その記憶を奪っちゃうということは、人格を一部なりとも奪っちゃうことになりかねないわけで。
今話は自分でも解決できない上述のことについて、サンプルとしての解答例を示してくれるドラマでした。聖を救うためならと記憶の完全消去をミナトに申し出た加治木に対し(漢でしたなあ)、聖は苦しい記憶を多々含んでいても加治木を忘れるのは嫌だと言う。ミナトは記憶を残す決断をする。
ただし、記憶を消さないだけという簡単なものではないわけですね。ケミーに関する記憶を残して大丈夫にするためには、その記憶を取り巻く問題を解決しないといけない。それはケミーと人との融和・平和であるが、ミナトの親友が望んだけれど得られなかったものであり、今は宝太郎が奮闘しつつも未だ実現してないものであるわけですな。
自分が「記憶を奪うは是か非か」と考えて分からなかったのは、どうやら「記憶」(を含む個人の内面)だけで考えていたからのようです。その記憶を与えた大枠(周囲の状況、事の経緯等)も含めないといけなかった。それでも一般化して「記憶はこうしておけばいい」と割り切ることはできず、おそらく個々のケースごとに異なる判断があり得る問題であるようです。
ともかく本編。まず今話時点ではメインでなくサブストーリー的なラケちゃんの人間化計画のほうは、ほぼ順調ですね。こちらは失った記憶の回復ではなく、自分(ラケシス)が創造される以前の、モデルとなった人間の記憶を持つこと。妙な言い方ですが、新たに過去を持つ、となりましょうか。
ラケシスの不安は、モデルとなった人間の記憶が忌まわしいものであったら、というものですが、確かにモデルは嫌な人間であったらしい。ラケシス曰く、見栄っ張り、欲深、冷酷な性分だったと。しかし嫌いじゃないと。歌手として夢がある、という「ガッチャ」が気に入ったわけですね。
そう受け入れたラケシス、楽し気に鼻歌も出るようになるし、食べ物の味も分かるようになったらしい。鏡花曰く、細胞レベルで変化し始めているとのこと。スパナに対する気持ちにも変化がありそう。そこは、もしモデルとなった人間がラケシスにとって完全無欠だったら実現しなかったんでしょうな。己に納得する点もあれば、不満もあるし、悔いもあれば、矛盾もある、くらいの分かりにくさがちょうど良いんでしょう。ただし、グリオンからすればしょせんは「出来損ない」でしかないようですが。
さてメインドラマは加治木。大事な聖がジャングルマルガムに狙われ、ガッチャード&マジェードが奮戦するも、クロトーの加勢で連れ去られてしまう。クロトーは口が軽いようで(^^;、「ガエリヤ様は言った、この女(聖)が世界を変えると」などと口走ってましたな。後でガエリヤも聖に「特別な力」があると言ってますね。次話からのガエリヤの計画発動に必要な何からしい。
それは先のことでして、まずは聖を救えず痛恨の加治木。負傷しているようですが、蓮華らは聖を救うべく加治木を急き立て、加治木も痛みを忘れて踏ん張ってるようですね。その聖はガエリヤから(ケミー抜きの)マルガム化するよう急き立てられる。どうやら、ガエリヤとて自在にマルガム化することはできず、憎悪を掻き立てる必要があるらしい(ないしは本人の同意?)。
そのため、ガエリヤは聖の封印されていた京都での事件の記憶をよみがえらせる。兄に突き放されて怒り狂い、マルガム化して兄を殺そうとしたという、聖にとって耐えがたい記憶ですね。が、それでも聖はマルガム化を拒み、迫るジャングルマルガムから逃げようと必死になる。
ガエリヤが聖になんでこんな手間までかけるのか、本編視聴中は自分は理解できなかったんですが、仮面ライダーWEBを読んでみてなんとか納得。聖は兄から分離されたケミーを自らの意思で引き寄せてマルガム化した特別な存在とのこと。その「特別(な力)」はマルガム化の要因「憎悪」を連鎖させる能力ということらしい。
(第10話ですね。公式サイトのあらすじを再読して思い出しました。あの時点で今話の運びを前提としたドラマ作りしていたのならなかなか凄い。逆に第10話が先の構想なしで、今話で過去話を活かしたんなら、それはそれでやはり凄い。)
ジャングルマルガムはガッチャードが押さえるとしても、過去の重圧で絶望する聖の気持ちに手が届くのは加治木しかいない。しかし今の聖は犯罪者の妹であり、兄と同じく化け物(マルガム)だったことを加治木に隠していたという罪の意識が強すぎる(実際は記憶を失ってたせいなんですが)。
そのため、ついに聖は再マルガム化。しかも、倒していったん人間に戻しても(ガエリヤの言う)「憎しみの連鎖」が聖自らに作用して、またマルガム化してしまう。怒りで狂乱もしているらしく、聖があれほど申し訳ないと思っていた加治木に攻撃もしかけてしまう。
が、ここで加治木が必死の奮起。攻撃を受けて倒れても、這って進む。ガッチャードが一時的に人間に戻した聖に「諦めるな」。これで聖はぐらっと来たようで、バッテリーマルガムは復活はするも、もはや聖を覆わない。加治木、ライダーでもないのにバッテリーマルガムに挑み、聖に「楽しかった思い出まで否定するな!」。
これは第10話の再現ですね。あのときもガッチャード/宝太郎は加治木に聖を説得せよと言い、加治木は兄やお化け屋敷への好きな気持ちまで捨てるなと呼びかけたんでした。それで聖の怒りと絶望の狂乱が鎮まり、バッテリーマルガムが弱体化して解決。加治木と聖はよほどに強い縁で結ばれているようで、記憶を失っても取り戻しても、同じような経緯で気持ちがつながるようです。
今回も加治木の言葉で聖は落ち着き、バッテリーマルガムが弱体化して解決。ではないのか。ガエリヤにとっては聖から出た黒い霧(?)=特別な力が大事で、それさえ手に入ればよかったらしい。それを使ってのことでしょうか、ビルに掲げられた巨大スクリーンでVtuberに今までのケミー/マルガムの事件を大々的に知らせ始める。
次回「黒き占星、黒鋼の宣誓」では、アカデミーや錬金連合により消されていた人々のケミーの記憶がよみがえるらしい。自分はガエリヤが今話ラストのVtuberのケミー事件暴露による混乱を狙ったと思ったんですが、どうやら聖から取り出した「特別な力」も使っての記憶回復だったようです。これは錬金側を追いつめる事態でして、次から最終回まで後戻りできない展開が期待できそうです。
●爆上戦隊ブンブンジャー(第21話:炎の届け物)
敵ハシリヤン側は改造隊長キャノンボーグが登場せず、ブンブンジャー側は調さんが冒頭で登場はするもののコントはやってくれず。ブンブンジャーは久しぶりに戦隊ものの定番・王道的なものだと思ってましたが、伝統的な「こう事件が起こったら、これとあれが出てきて」みたいなフォーマットではないのかも。
よく考えてみますと、盛り込まれている要素は多い感じですね。敵側では割と短期間で交代した現場幹部(かつ、性格や能力が全く違う)、ブンブンジャー側の巨大ロボに対する固定的な敵巨大ロボなど。戦いで成長する魔剣もありましたな。ブンブンジャー側ではAIメカが追加戦力となったり、各戦士に意外な一面があったり。
そういう諸々の要素は発展性もあるようなので、全て盛り込んでのドラマの流れのフォーマットみたいのが作れないのかも。そして今話ではいったんは落ち着いたかに思えた大也の夢が既に明らかにされた「ブンブンをBBGに」だけではないこと。もっとも、その件とて当初の「ブンブンが走れないならメカニックに」からずれてきてますね。ブンブンはまた自ら走れるかもしれない。
それはともかく、敵側の作戦は相変わらず冗談にも見えるもので、偶然見つけた消火器が何となくよかったので苦魔獣ショウカキグルマーにしてみたと。こいつの能力でできる偽消火器は特定のキーワードで火を噴くわけですか。それが冒頭で調が怪しんだ連続火事の原因・犯人。
消火器をイグニッションしたのはサンシーターの気まぐれっぽかったですが、キャノンボーグが指揮していない割には作戦は周到でしたな。「カジ」という音声に反応して発火する消火器を「消防署『のほう』から来ました」と偽って、それっぽい制服のサンシーターが配り歩く。
なかなかやるじゃない、といったところですが、ブンブンジャー側も妙にやる気出した玄蕃が「あめ玉探偵」を自称、金田一耕助風のいでたちで捜査に乗り出し、たちまち真相を探り当てる。
大也は何やってたかといえば、ブンブンとちょっと揉めちゃったまま。おそらくはブンブンが大也へのプレゼント、あるいは新装備をと思って、大也の夢を聞き出そうとしたときのアクシデントが原因ですね。大也から聞き出したいあまり、ブンブンがPCモニターをバンと叩くとブラックアウト。
そこですぐにブンブンが謝ればよかったんでしょうけど、変に意地張って飛び出しちゃったもんだからこじれたまま。が、そこは10年かけて親友と和解した先斗がアドバイスして、いい方向へ軌道修正。鍵は大也が子どものときに描いた消防士の絵でしたか。
ガッチャードでは錆丸の昔の絵の話があった後ですんで、印象に残ります。もっとさかのぼると龍騎も思い出すものありですね。ただし、あれは最初は「家族との楽しい思い出」のはずだったのが、そこに隠された秘密が暗い方向へ、となるわけですが。
しかしブンブンジャーの今話では気持ちよくドラマに関わる絵でした。これだと思ったブンブンは消火器から発展したメカアイテム「ズンズンショウカブラスター」を急遽開発、苦魔獣ショウカキグルマーに届ける。この消火器対決は大也/ブンレッドの勝利となり、巨大戦もいつもの通りに快勝。
まあ、サンシーターは途中まで頑張ってましたが、いざ戦いとなると「見物」が役目みたいなモチベーション低い態度でしたからねえ。やはりキャノンボーグの人望のなさが原因か。マッドレックスのときは、いいように使われながらも気にせず頑張ってたもんなあ。
ともかくもこれで勝った上に、大也がブンブン開発の新装備に感謝して仲直り。が、大也の絵はまだ他にたくさんあって、どうやら「夢」は多岐に渡っているようですな。そこで玄蕃が「かけがえのない仲間がいれば、どんな夢でもいつかきっと叶う」と締めくくる。これも一応、めでたしめでたしエンドなんでしょう。
……次に響鬼の最終回感想をと思ってるんですが、ちょっと難渋です。第47話から最終話の間で断絶(1年経過)ありまして、どう受け取っていいか混乱しております。まさか最後の戦いの途中であんな風にぶった切るとは思ってませんでした。
Re: 7月のスレッド(2024) - Shiny NOVA
2024/07/23 (Tue) 22:57:00
変則書き込みですが、響鬼の最終話について先に補足をば。
このラスボスのオロチなんですが、実は夏の劇場版のボスの再利用なんですね。
ですから、その倒され方は、すでに劇場版で描写済みということもあって、冬の最終話ではカットされたらしいです。
もちろん、ドラマ展開は大きく異なるわけですが、バトル描写については劇場版の方が予算も掛かっていて派手。
総じて、この時期の平成ライダーは夏に最終回の先行披露(龍騎)、敵が勝利したパラレル世界観(555)、最終回を想定したその後のストーリー(剣)など、TVの後半に入る段階で「スタッフがその時点でイメージしてる最終回像」を提示して、TVの後半への興味を掻き立てる手法をとっていました。
また、劇場版の映像ソフトが年末に発売されたり、レンタルされるローテーションなので、TVの最終回展開と夏の劇場版をネットで比較考察するような商業展開も意図していたと思われ。
大体、劇場版で登場した敵の大群(CGモンスター)をTVでも登場させて、使い回しによる予算の節約と、いかにもクライマックスらしい派手な映像描写、そして夏の劇場版を見ていた熱心なファンへのサービスみたいな意図が散りばめられていた、と。
オロチについては、響鬼のTV最終回を見て、そこに不満を感じた人に、劇場版DVDをお勧めするという、あざとい商売っ気も働いていて、まあ、その辺が作品であり、商品でもあると言い切っている白倉プロデューサーのやり方(その辺の商売っ気が前期プロデューサーの高寺さんに欠けていた点)ですな。
よって、響鬼最終回の決戦が断ち切られたことへの疑問符は、この後にいずれ配信されると思しき劇場版で、解消されるんじゃないか、と考えます。
なお、劇場版はオロチを前に敗北した現代の響鬼を心配する明日夢に対して、立花さんが過去にオロチの出現したという古文書の記録を語ることで、時代劇編になります。
戦国時代の7人の鬼を、明日夢の先祖が里見八犬伝みたいに集める形で、オロチ打倒を図るドラマ展開で、伝奇時代劇のファンには結構、評判が高かったり。
斬鬼さんは出ませんが、同じ役者さんが北海度出身の鬼・凍鬼を演じたり、劇場版オリジナルの鬼がいろいろで、なかなか豪華でしたし。
そして、TVよりも先に装甲響鬼がお披露目で、これがなかなか格好いい。
桐矢が出ないために、後期響鬼アンチの人も劇場版は高く評価していたり(明日夢の主人公度も高い作品ですしね)。
残念なのは、あきらの役がオロチの生贄として、出番が少ない点。
その分、持田ひとみのヒロイン度が上がっているわけですが。
ともあれ、映画では派手な映像を売りにして、TVでは1年間のドラマの帰結の方に焦点を当てた形でしょう。
そんなわけで、オロチ戦で不完全燃焼的な不満が残っていれば、劇場版の配信を楽しみに、と申し上げておきますね。
ではでは。
Re: 7月のスレッド(2024) - K.K
2024/07/24 (Wed) 15:11:59
定期感想その2です。
響鬼「オロチ」のご解説、ありがとうございます。感想に難渋していると愚痴を申したら、その日のうちにご教示頂けまして、大変に助かります。
ただ、以下をほぼ書き終えるタイミングにご投稿に気が付きまして、全く反応できていない感想となります。ご教示を踏まえて、改めて「オロチ」を調べ直したりもしているんですが、自分の中で情報が錯そうしている段階です。
劇場版公開が9月3日ですんで、TV本編で方向転換が始まる第30話直前ですね。この段階で「オロチ」があったのか、となりましたが、調べるほどに混乱。例えば、あるネット情報では劇場版の「オロチ」に対してTV本編のは「オロチ現象」という別のものと解釈してたりします。
どうも字面だけでは自分では分かりません。仰るように、東映公式Youtubeで劇場版が放映されるのを待ち、TV本編での「オロチ」とは何で、あの描写がどうであったかは、その後に判断したほうがよさそうです。
以下響鬼感想は「TV本編だけ見て、自分一人で考えてみてのネガティブ寄りなもの」とお考えいただければと思います。
――――――――(準備不足感想ここから)――――――――
●仮面ライダー響鬼(第47話:語る背中、第48話/最終回:明日なる夢)
最終回含む今週2話分はなんだか駆け足で過ぎて行ったような感じです。それも次第に速度を上げつつでして、どうかすると目が滑りそうになるほど。最後の最後にして、おそらくは最重要のヒビキと明日夢の会話のところだけは、ちょっと立ち止まっての落ち着いた流れなのでよく見える。
目をこすっての二度目視聴してみて、ようやくどうしてそういう作りなのか、自分的に納得できそうに思えました(内容に納得したわけではない)。落としどころの必要なドラマが序盤から多数発生していて、それぞれを締めくくるには尺があまりにも足りないようです。
サブキャラクターの関係だけ見ても、イブキと香須実、イブキとあきら、トドロキと日菜佳があります。もちろん、ヒビキと明日夢は最初から提起されたテーマ的なものであり、そこへ京介も加わっている。そのため、明日夢と京介にも何らかの決着が必要。明日夢はさらにひとみとあきらと関わるドラマが発生している。なんとか関係性のドラマが完結したのは、ザンキとトドロキのみでしょうか。
他の人間関係のドラマもザンキ&トドロキレベルで決着できればいいんでしょうけど、さすがに尺に納まらない。そのためでしょうか、観ているこちらがついて行くのが精いっぱいの速度でドラマ展開したんじゃないかと思います。
幸い、ザンキとトドロキのドラマの感動はまだ残ってまして、他のキャラクターのドラマもパッ、パッと断片を見せてもらえば、なんとなく「ザンキとトドロキみたいに何とかなったんだろう」という印象を持つことができます。序盤からの積み重ねは、ザンキとトドロキ同様にあるわけですしね。
猛士側のスピード展開に呼応して、敵側もびっくりするような出来事がパタパタと展開されるんですが、さすがにこちらはヒビキらに対する納得ほどにはいかない。なにせ敵の内紛ドラマの主役たるスーパー童子&姫は登場が遅いわけで。それでも姫が先行して自我に目覚めていっての、己が意思で生きようとするドラマは発生した途端に強制終了でおしまい。
スーパー童子&姫の自我獲得(これもシンギュラリティ?)からの存在意義(レーゾンデートル)模索、となれば魅力ある敵役に成長できたような気がします。が、もう残り話数がない。オロチ迫る中の造反ということで、洋館の男女から見捨てられてのエネルギー切れで消滅(自我を持つと停止で済まないのかな)。その尻切れトンボ感を補うべく、最終回では和装の洋館の男女は洋装の洋館の男女のクグツであることが唐突に示されると。
しかし何と言っても自分的な最大の残念は「オロチ」でしょうか。人類を滅ぼしかねない災厄ということで、通例(?)ですともっとはっきり勝利条件が示されるところかと。完全に起こってしまった場合の被害も示される。そして、ヒーロー側の善戦虚しく、あと一歩が届かずに発動してしまい、さあどうするになるところでしょうか。そこからが真のクライマックスですね。
しかしこの響鬼では、前半(第47話)ラストでオロチを鎮めにかかるところで続く。ここは期待が高まります。なにせ、ベタではありますがヒビキがイブキらに「魔化魍がいたから見て来てくれ」と嘘を言い、ヒビキ一人で向かってのことですんで。これだけでもベタにカッコいい。イブキは内心では香須実を残して死にたくない。勢いで突っ走るトドロキはそうではないかもしれないけど(さらにザンキの最期に影響されてますしね)、残される日菜佳の心情は察するに余りある。
そのシーンを見て、直前の「なぜか変身を拒んで生身で魔化魍に立ち向かいヒビキ」の意味も察せられたりします。明日夢と京介に鬼の覚悟を見せるだけでなく、『自分(ヒビキ)一人でイブキらの役目が負えるのか』を試していたような気がします。そこで倒されるようならそこまでの鬼、イブキの代役は務まらない。しかし成し得たのでオロチを鎮める覚悟ができたんじゃないかと思えます。
そうしておいての前半(第47話)でのオロチを鎮めるヒビキの音撃開始ですね。続く後半冒頭は威吹鬼と轟鬼も遅れてはならじと駆けつけての戦い。「おっしゃあ」とテンション上がったら、続くシーンはいきなりの「一年後」のキャプション。これは肩透かしでした。ヒビキは行方不明、みたいなことはなく、みんな無事で何事もなし。
とはいえ、魔化魍は妖ながらも自然現象的なものであり、オロチと共になくなるわけではない。むしろ洋館の男女とてオロチを鎮めたがっていたわけで。ですんで、ひとみがさらわれたりする。洋館の男女は実験と言ってまして、次世代の童子&姫とかだろうか。そこへ、急斜面から川に落ちそうな子を助けた明日夢、その明日夢を助けた京介が救いに向かう。
京介は当初、鬼の道を捨てた明日夢に怒り狂って醜態まで見せたわけですが、明日夢の人を救う態度に次第に感化されていってたわけですね。明日夢は明日夢で、不治の病の子の願い(パネルシアター)を叶えたい気持ちの自覚から発展して、魔化魍ではなく病に立ち向かう医師を志している。
ようやく2人は互いに認め合ってのひとみ救出作戦。そこで京介変身体のお目見えですな。京介が既に変身可能になっていたという解釈も可能ですが(変身解除は頭部だけに制御できてるし)、自分としては(あきら同様)「どうしても助けたい」という本気による初変身だと思いたい。これで京介はヒビキの鬼としての弟子足りえると示されたと考えていいんでしょう。
一方、明日夢はいったんヒビキから突き放されてたわけですね。確かな動機あって医師を志す。が、決しきれない何かがあって、ヒビキに「僕、どうしたらいいんですかね」と尋ねてしまう。ヒビキの答は「自分の生きる道が決められない奴に、なんの人助けができるんだ」。それがオロチを鎮める直前ですね。その後は1年、2人は会わずじまい。が、明日夢は意を決して学業を頑張り(医学部は難関ですもんね)、病院でバイトもやってみたりする。
そうなった明日夢がヒビキと再会、ひとみ救出を挟んで話をするわけですね。ラストは会話でそれぞれの気持ちと決意が示される。明日夢は鬼にならないと言い、それを認めたヒビキは「俺について来い」→「俺のそばで自分らしく生きてみなよ」。まあ分かるし、こういう終わり方が落としどころなんでしょうな。
とはいえ、納得できるかといえばそうでもなく。1つには(何度か申した気がしますが)言葉で結論を言う描写は好みではないことがあります。行動のドラマで示して欲しいし、そこから「こうだな」と察するのが好きです。自分で察したら納得度が高く、感動も深まります。
それ以上に「明日夢が自立しなかったな」という印象なのが残念。鬼を志したんなら、ヒビキの元に残留でいいんですが、明日夢は別の道を選びました。当初案ではヒビキの台詞は「もう、俺のそばに『いても』大丈夫だな」だったとのこと。そうではなく「もう、俺のそばに『いなくても』大丈夫だな」なんじゃないかと。
ただ響鬼役の細川茂樹さんは、明日夢との別離は駄目だと強く主張されたとのこと。演じたベテランがそう感じるのであれば、まだ10代高卒前の明日夢の独り立ちは悪印象が残るものなのかもしれません。
と言ったことをつらつら考えているんですが、やはり表層的、あるいは現象的なことに過ぎないのかもしれません。自分は第30話以降を高評価しますが、やはり路線変更が遅すぎたのかも(剣/ブレイドを観終えて感じたものに似ている)。
第29話までって、他の平成ライダーでの話数1桁に相当する内容である気がします。「このライダーの世界観はこう」という紹介ですね。第10話くらいからシビアな流れになってくる、というのが自分の平成ライダーものの印象です。
そうなっていれば40話分くらいを厳しい流れを含む掘り下げに使える。が、第30話からそうなった響鬼は半分程度の話数で敵との攻防から決着まで描かねばなりませんでした。それでもトドロキとザンキの物語はしっかり描いてくれた。その代わりに最後に他は駆け足で処理することになっちゃったんじゃないかと。
そこは自分的な不満点になりますが、前半(第1~29話)を高評価するファンは真逆のことを感じてたりするんでしょうな。第30話から他の平成ライダーものに寄せちゃったから、前半から素直に辿り着く決着から逸れちゃった、みたいな。
ともかくも響鬼は自分には難しい作品でありました。感想も最後まで迷走していたように思いますが、NOVAさんにお付き合いいただきましてずいぶん理解も進みまして助かりました。既にご覧になった作品にも拘らず、半年間お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
――――――――(準備不足感想ここまで)――――――――
●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第15話:羽ばたくつばさ)
最上ガンマ参戦のドラマ後半ですね。前話では主にリョータがジタバタと卑怯な搦め手を試みて案の定失敗とかコミカル面がありましたが、今話は真面目に掘り下げると、ストレートに運ぶという、いわば最上ガンマの種明かしみたいな感じです。
最上ガンマは隙が無く、ルールに拘る頑固さが強調されていたわけですが、それはそういう鎧を着ているということだったみたい。本来の性分は他人の願い・望みを尊重し、叶えてやりたいというもの。
しかしそれが災いしたのが以前の学園祭ということでしたか。クラス委員長としてクラスの学園祭準備の管理責任があるも、定刻を超えても準備を続けたいという級友らの願いを黙認。しかしそれの度が過ぎて、ついに学園側に発覚、ルール違反のペナルティとして学園祭参加禁止に。
ガンマとしては目先の願いを叶えてやったために、その先の大きな望みを潰してしまったという悔いになってしまう。それから徹底してルール順守に拘るようになったと。しかし、生徒会副会長にして彼女でもあるリオはガンマは内心、以前のような他人思いがあることをよく分かっている。
そのガンマの本来の性分はリオや、アカネに声を掛けた陸上部のカケルから語られるわけですね。「5人未満の部は問答無用で同好会に格下げ」という厳しい処分は実はもっと厳しい元々の処分「廃部・解散」を、ガンマが学園側に掛け合って緩和してもらったものだと。何とか活動だけは続けられるよう、尽力してくれてたわけか。
ただし、おそらくはそんなことは言い訳に聞こえると思い、ガンマは経緯を語ろうとせず、案の定、今まで誤解されちゃってたと。ただし、ガンマも義務と願いの齟齬に苦しくはあり、食い下がるタイセイに対して「守りたいなら、それ相応の力をつけるべきだろう!」と本音が垣間見える台詞を吐いちゃったりする。
ガンマは適合率からE8つばさの運転士候補となるものの、おそらくは「生徒会会長が本分」という拘りからか、カドミチのスカウトを断ってしまう。が、上述の通りの性分でありますんで、鎧の下まで届けばガンマの態度を変えられそうですね。
そこへ折あしく、しかし考えようによってはタイミングよく(^^;、黒い新幹線襲来。飛行型アンノウンも引き連れてますな。黒い新幹線のほうは、もはやファントムではなく、たぶんその次のハーデスなるシンカリオンらしい(公式サイトで確認)。仮面の男はERDAの動きを待つことなく、事を進めてるみたいですね。
ガンマはこのときE8のテストだけという条件で呼ばれていたわけですが、戦闘突入で今まで自分に食らいついて来たタイセイらの奮戦を目撃。特にタイセイの「力が足りないのは分かってる」~「僕が、僕達が皆を、守らなきゃいけないんだ!」には動揺するものがあった模様。
そこへ妙に察しのいい(^^;)リオが「あなたはあなたのやるべきことをやって」と支援射撃。ついにガンマ、腹を括って参戦決意。カドミチに述べたのは「怖かったんです、守り切れなかったら昔の自分に戻るんじゃないかと」という恐れを抱いていたというもの。
なので相手に分からないよう譲歩しつつも、最初に示した一線からは一歩も退かないという態度を維持していたのか。まあ確かにその一線から内側は厚意で満ちているようでして、誰かが超えたが最後、どこまでも受け入れそうですね。もっとも、それが以前の失敗の原因ではあるわけですが。
しかし今回はガンマの厚意は勇気として発揮されまして、タイセイらを援護して敵を撃退。敵に対する分析能力が高いようで、ガタイはゴツイが力押しより作戦勝ちに向いているタイプなのかも。
ガンマのほうはこれで何とかなったわけですが(鉄道部存続も含めて)、アカネに声をかけて来たカケルと陸上部の問題は未解決ですね。公式サイトの次回「揃わない3人」予告では「そこにアカネの姿はなかった」の辺りに陸上部絡みの問題を示唆している感じ。
強化されつつある敵への対応としてはE5・E6・E7合体の「SRGシステム」なるものが登場するようですが、そのために必要な「SRG値」なるものが問題で、それがタイトルの意味らしい。そこも鉄道部と陸上部で揺れるアカネ(兼部禁止ですしね)が核になってるんだろうか。
Re: 7月のスレッド(2024) - Shiny NOVA
2024/07/26 (Fri) 23:57:33
今日からガッチャードの映画なので、明日にでも見に行きたいと思ってます。
★ガッチャード
加治木と聖さんの関係は悲劇にならずに落ち着いた形ですが、一方で、錬金アカデミーが、冥黒王に扇動された一般人によって襲撃されてピンチって状況に突入するようですね。
一方で、グリオンの計画は劇場版で波乱を巻き起こすようで。
もしかすると、グリオンの件は劇場版で片付いたりしないだろうな、と気にしてみたり。
冬の劇場版で、錬金アカデミーの幹部だった人物があっさりTVから消えて、その後が語られず仕舞いな状況もありますし(彼も、この終盤で再登場しないかなあ、と期待しつつ)。
とにかく、劇場版とTVがどうつながって来るのか、確認して参りたいとは思います。
★ブンブンジャー
カジという言葉に反応して、火災を起こす消火器怪人。
いや、30分前に出なくて良かったですね。
何回、宝太郎が加治木って呼んだか(笑)。
そして、紫の販促期間が過ぎたかのように、今度は赤のパワーアップですか。
何だかアーマーパーツがメタルヒーローみたいに格好いい119の登場に、この時期では珍しいパワーアップだな、と。
大体、こういう強化アーマーって秋ごろのイメージがありましたので。
戦隊スーツは基本的に軽装なのが、たまにアーマーパーツを追加装着して、おおって見違えることがあるのですが、今回もそういう感じですな。
しかも、次回はロボにもそれが反映されるようで。
追加装備で、戦闘の演出が変わるのは、こういうヒーロー物の醍醐味なところがあります。
で、見た目があまりにゴテゴテすると、かえって格好悪く見える時もあるわけですが、今回はまだ及第点的なデザインだと思ってます。
★シンカリオン
こちらはOPもマイナーチェンジして、新キャラを挿入。
挿入されたシーンで、居眠りしてるイナ姉さんの緊張感のなさに笑った。
で、新型機のつばさもそうですが、既存機体の三位一体的なパーツ換装合体が見られるようですね。
元々、シンカリオンの玩具自体、各機体がマイナーチェンジしただけでパーツの互換性が高く、手足の交換が可能なわけで、それを反映したパワーアップですな。
かがやきが走破性の高いパワータイプで、こまちが高速機動型。
パワータイプと、スピードタイプのパーツをはやぶさに換装することで、万能型のはやぶさが特化型に負けない状況対応能力を得られるというコンセプトだったと思います。
そして今作ではビークル合体の武装パーツも換装できるのかな、と思うと、基本3機の連携が面白くなりそうですし、どれか1機が戦闘不能になっても、その機体のパーツを他の機体が使い回すことができて、装備の継戦力がアップする、と。
単純に考えて、片脚が使用不能の機体と、腕が使用不能の機体という部分破損状態でも、使えるパーツを一つに集めて、想いを仲間に託して……ってロボならではの絆演出が可能、と。
でも、それを使うためには、運転士の絆がより大事になるところで、アカネがまたブレるドラマが発生する、と。
パワーアップ前の一波乱というのは、きちんとした定番に乗っ取って、お約束が嬉しくなりますな。
一方、敵もファントム以上の脅威となるハーデス出現か。
後は、後輩3人がグダグダやってる場面で、前線の壁をしっかり務めてくれそうなガンマ先輩がいますので、
もう、「お前たちは、俺がしっかり守るから、必ず合体を成功させろ!」とか言ってくれそうで、ダイ大のクロコダインみたいな役どころを期待したいと思います。
Re: 7月のスレッド(2024) - K.K
2024/07/29 (Mon) 23:06:37
定期感想その1です。
東映公式Youtubeで響鬼の次はカブトと予想して待ってましたら、どうやらWになったようです。まだ第1・2話で風都劇場版記念となってますんで、もしかしたらWを続けずカブトに切り替わる可能性もあるかなと。
もっともWはWで2周め視聴したくはありました。こちらのローカル局でリバイス再放映してまして、中盤までは不明だった各キャラクターの正体を踏まえて観てみると興味深い。同様にWもフィリップとか分かってみてみると面白そう(初見でも既放映ゆえに字面上は分かりましたが、やはり映像描写の実感に及ばない)。
もしカブトが来れば、その次は電王であるはずですが、前に東映公式に第1~12話があったことは申し上げました。ついさっき気が付いたら、13~24話がアップされてました(まだ観終えてない)。となると、電王をほぼ半分まで観られることになりますな。そうやって小出しに最終回までやってくれるとありがたいんですが、カブトより先に観終えてしまっていいものかどうか悩ましい気もします。
●仮面ライダーガッチャード(第46話:黒き占星、黒鋼の宣誓)
今話は次話に続く「スパナの叛乱」といった感じで、序盤でいったん和解が生じた「宝太郎 vs スパナ」のケミーを巡る思想闘争(?)がスパイラルに一周して再燃しそうです。そこは継続的な見どころなんですが、今話の範囲内において最も印象が強かったのはグリオンとアポロトスだったりします。
今話でグリオンはアトロポスに普段着を与え、絵本も贈って読み聞かせまでするわけですね。それだけですと、グリオンがアトロポスを我が子扱いしているように見えます(真意なのか懐柔なのかはさておき)。が、回想シーンが出てくる。風雅がりんねに絵本を読み聞かせ、グリオンは傍らで笑顔で見守っている。
今話でアトロポスに与えた普段着というのが、りんねが小さい頃に来ていた服そっくりなわけですな(実際にりんねのものだったかもしれない)。絵本の読み聞かせも風雅を真似るが如き。単純に考えますと「グリオンも風雅のように我が子を育てて観たかった」のかもしれません。
が、以前から自分は「りんねはホムンクルス」という疑いを持っているわけでして(もっとも、こちらでいろいろ伺ってのことですけど ^^;)。ちょっと怖い想像をしてみますと、
①本物のりんねは幼い頃に死亡
②風雅は育つホムンクルスのりんねを創造(今のりんね)
③グリオンは永遠に子供のりんねを創造(アトロポス)
④アトロポスは本物のりんねになりたくて、今のりんねを消したい
みたいなことじゃないかと。アトロポスにせよ、作ったグリオンにせよ、やっぱり「生まれた瞬間からの成長の記憶」がないのが寂しいのかなと思います。前に映画「ブレードランナー」のレプリカントについて申した通りです(成人として作られ、幼少時の経験がないため、それらしい他人の家族写真を欲しがる等)。
なんて妄想をしてはいるんですが、今話はもう第46話。残り僅かでそんなややこしい状況を明らかにしてから解決するなんてあり得なさそうです。ともかく本編のメインドラマ。まず前話ラストのVtuberに引き続き、今話ではYoutuberがケミーの記憶回復で騒ぎ出すわけですね。
彼らだけでなく一般人のケミー記憶も続々戻る。ズキュンパイアまで思い出されてまして、またも殺到されたらえらいことになりそう(^^;。もっともズギュンパイアは反省していましたから、もう事件は起こさないかもしれません。が、悪意ある人間は違いまして、プロレス編で逮捕されたはずのプロレスラー剛力が出てくる。
さらにマルガム化してゴリラマルガム。裏で手を引いていたガエリヤも出張って来る(剛力を脱獄させたのはガエリヤだろうか)。ガエリヤ、将来のことを占うだけと思ってましたが、ごく短い先を占いで視認することができるようですね。つまり相手の動きの先読み。それでヴェノムダケをガッチャードから奪い、ケミー欲しさに寄って来ていた男をポイゾナマッシュルームマルガムに。
ただし、これらは目くらませだった可能性もあるようで、りんねの手(なのか指輪なのか)に何か仕込んでましたな。それが狙いだったのかも。すぐに効果は発動せず、遅効性の何からしい。次話予告でもりんねについては語られておらず、もうちょっと先で種明かしらしい。この終盤でりんねに不安要素突っ込んで来るのは割と面白い。ただ、既にアトロポスのりんねに対する真意という不安要素が未解決なだけに、そんなに盛って大丈夫かという気がしないでもない(^^;。
難儀はアカデミーにも襲来でして、Youtuberの「たっくん」ですね。仮面ライダーWEBを見るまで思い出さなかったんですが、第14話でフリーライターに捏造オカルト記事書かせていた編集者ですか。オカルト雑誌だけでなく、副業でオカルト系Youtuberやってたんでしょうな(それとも編集者クビになってネットに行ったのか)。
ともかくも「たっくん」、行動と捜索には長けているようでして、アカデミーの所在を早々に突き止め、突撃してくると。ケミーと人の融和という宝太郎の夢を信じてやると覚悟したミナトはたっくんを宥めようとしますが、スパナは「こんなことが起きたのなら、鏡花とラケシスは?」と不安になったらしい。
スパナは鏡花宅へ急行しますが、たっくんらのネット動画で煽られた人々に既に荒らされた後。鏡花は怪我までしてまして、ラケシスは抗おうとしたものの、鏡花に止められて為す術がなかったらしい。これはスパナが激怒するに充分な状況ですな。
ゴリラマルガムらを倒して一段落の宝太郎らがアカデミーに戻ると、スパナがおそらくは全世界に向けて衝撃の配信。「世界を脅かす危険なケミーはすべて廃棄する」というものですね。錬金連合と思しき数名も傍らにいまして、不安はあるものの基本的にはスパナに同意らしい。
かくして、スパナの「ケミーは道具」から「ケミーは有害」へ進んだ信念と、宝太郎の変わらぬ信念「ケミーは友達」の激突が次回「大激突!宝太郎VSスパナ」で見られるようですね。
これも大詰めでこうなるとは予想してませんでした。下手するとスパナがガエリヤを倒し、ギギストも圧倒してラスボス化してもおかしくない雰囲気を感じます。が、やっぱり2周めの対立も和解するんでしょうな。そしてガエリヤに手出しせずに機会を狙っているらしいギギストが何をしでかすか、かな。グリオンが何しそうかはサッパリ分からなくなりましたorz。
●爆上戦隊ブンブンジャー(第22話:炎の獅子奮迅)
冒頭から第11話の「先生」こと内藤雷汰が再登場ということで、11話を引き継いでのドラマ重視となるかと思いきや、どうやら新メカ主体の作りだったようです。そういえば夏休みですんで、「これで遊んでね」という(スポンサーの)狙いだったのかも。自分としても、劇中のメカ・装備が次第ににぎやかになるのは歓迎です。
先生の依頼・届け物は頑丈そうなアタッシュケースに収められてまして、さぞかし重要・秘密・危険なものかと思ったら、コンビニなどで売っているような花火セットでしたか。山でキャンプしている甥っ子(内藤千二)に届けたいらしい。この時点では自分は「この花火に何かある?」と思ったんですが、勘繰りすぎでした(^^;。
一方、ハシリヤン側もうまい具合に甥っ子のキャンプを襲撃に来る(先生引率なんで学校の行事なのかな?)。今回もよく分からないギャーソリン集めでして、テントの苦魔獣テントグルマーが人をテントで捕獲するとギャーソリンが出てくるというもの。ギャーソリンとは何かはさておいても、どういう条件で集められるのか、未だにサッパリ分かりません(というのを今話でようやく自覚したorz)。
甥っ子の千二は何とかテントのトラップに捕らわれず、逃げ出す。これも上手い具合にですが、野宿している先斗・ビュンディーに出くわすわけですね。お金がない設定がこういうところにも効いて来るのか(^^;。ともかくも、これで届け物で来た大也と共闘できる態勢に。
しかし先斗/ブンバイオレットもビュンディーもテントトラップにかかっちゃうと。どうも始末屋開業以降、この2人はコメディー担当になったような感じですね。ブンブンジャー参加以前とは雰囲気がだいぶ違ってきました。
敵と戦えるのは大也/ブンレッドだけになってしまった、と思ったらテントトラップは結構緩いものだったらしい。先斗/ブンバイオレットが「俺には狭すぎた」とか言って、追いついて来る。再び共闘成立となり、等身大のテントグルマーは倒される。で、いつもの通り巨大化、巨大メカ戦へ。
ここまでは、だいたいいつも通りですが、そこからちょっと違って来る。改造隊長キャノンボーグが新アイテム:ビッグネジネジ使いまして、戦闘員ネジレッタを巨大化させる。これが常用されると巨大戦に変化がつきそうです。でもネジレッタ限定なのかな。多少は応用性(苦魔獣にも限定使用できるとか)があると期待したい。
そこからは敵の作戦がちょっと怖い。キャンプに来ていた子供たちと先生を捕え、高い建物に閉じ込めておいて火を放ち、キャンプファイヤーと称する。描写の凄みこそ違いますが、ゴブリンスレイヤーのゴブリンどもを思い出すようなやり口に思えます。
が、このドラマはブンブンジャー。前話から消防・119シリーズ登場の一環としての火なんでしょうな。等身大戦向きのズンズンショウカブラスターからのブンレッド119は前話で登場、今話はそれに対応する巨大メカ:ブンブンレオレスキューですな。番組前半で設計していて、後半にはもう完成なのか。前話から今話にかけてほとんどできていたけど、今話で玄蕃が調達した「自立制御用AIチップ」だけ足りなかったと考えておけばいいんだろう。
ともかくもブンブンレオレスキューは消防車的な巨大メカでして、これで建物の火災を消火、と思ったらそういう力はないらしい(設定では凄い消火能力らしいんですが)。むしろ救命用のはしご車という感じですね。放水はできるものの攻撃用らしい(となると、消火しようとすると建物吹っ飛ばすことになりそう)。
千二らのもとに到着したブンレッド119は消火を始めましたが、さすがにサイズ的にビル全体は無理らしい。ブンブンレオレスキューまでの脱出路の確保が限界のようですね。しかし全員の救出には成功しまして、これで心置きなくバトルへ。ここでブンブンレオレスキューが変形しまして、ブンブンレオンへ。戦闘用の上位形態(でいいのかな)になって名前が短くなるのは割と珍しいケースじゃなかろうか。
さらに駆けつけた他のブンブン戦士らのメカとも合体しまして敵撃破。変形・合体は結構複雑に見えましたが、おもちゃはこれを完全再現してくれてるのかな。いや、それくらいは今時はできて当たり前なんでしょうな。ともかくも花火は無事届き、先斗はやせ我慢で帰っていく。
次回は「炎の逆境野球」ということで、これも夏向きで高校野球を思わせるものかも。今年も8月に高校野球でニチアサ中断なんでしょうけど、自分は去年までのやせ我慢は諦めまして、TVerで先に観てしまおうと思います。
Re: 7月のスレッド(2024) - K.K
2024/07/30 (Tue) 22:47:27
定期感想その2です。
●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第16話:揃わない3人)
前半は前話のガンマ参入、さらにその前のイナ奪還を受けてのキャラクター像などの整理をしてくれてますね。ガンマは鎧を着ているが如きでしたし、イナは洗脳時の行動・言動しか分からない。2人の素の性格とかはどうなのか。
まずガンマですが、意外に気さくらしい。マイが「昼食は部室で」という(たぶんルーティーン化されてない)ルールをガンマに告げると、それならとガンマは応じる。今日の昼飯はでかいおにぎりでして、マイがお茶を勧めると、ガンマは素直に「頂こう」。
その様子からしてもマイもガンマとスムーズに親しくなっていると窺えますが、リョータはどうも「カタブツ」は苦手らしい。前は弱みを握ろうと積極的に接近、尾行までしていたわけですが、意思疎通を図りつつ共に行動するとなるとリョータには難しいと感じられるようですね。
やはりルール順守というのが、リョータにはなじめないんでしょうな。この後のバトルにおいては、別所にいたガンマは駆けつけようとするも、赤信号で横断歩道を渡らず、しかし焦りからか足踏み。これがリョータなら車が来ない隙に渡っちゃったりするんでしょうな。
ガンマがルールに拘って来たというのは、言い換えますとルールに頼って来たとも解せます。そのため機転が利かない面があるのかなと、観ていて不安になりましたが、この後のバトルでは敵の特性を見切って臨機応変でした。そういや、前エピソードでは廃部の代わりに同好会格下げと柔軟な対応をしていたんでした。まあ大丈夫そうですな。ただ、リョータのガンマに対する苦手意識は、今はちょっとした軋み程度としても、後で祟ることもあるのかも。
イナの素は意外なものでして、洗脳時はもとより、タイセイの回想での失踪前の様子からしても、ちょっと想像できないくらい軽かった(^^;。今話もメカ的な展開の肝は3両合体、そのための3人の運転士のSRG値であるわけですが、SRGって「三両合体」のイニシャルなんですか。聞かされたアカネも肩透かし食らった感じでヘナヘナするのも分かる。
さらに3両合体の意義を問われてのイナの答は「趣味よ、趣味」ですか。「ロボットは合体するものなの」ということで。その3両合体の開発は「泊まり込み」で頑張ったとイナは言うものの、当然そこは(タイセイから)「ERDAから出られない」とツッコまれて、しかし聞く耳なし。
とはいえ、敵が強化してくるのをさらに先読みしての準備でありまして、決して考えなしに好き放題やってるわけではないと。選択肢を増やす、とイナは言ってますね。たぶん、エンジニアとして腕がいいイナとしては、打てる手がいろいろ見えるんでしょうけど、その中から好みのものを選んでいる、といったところかなと思えます。
さて本編ドラマとしてはアカネの迷いですね。運転士であるため(裏の顔はERDAメンバー拠点の)鉄道部に所属しているものの、陸上部のカケルからはまた走って欲しいと望まれる。一応、顔出しくらいはできるようですが、兼部はできない規則。こっそり、あるいはなあなあで掛け持ちしようとしても、鉄道部にはルールに厳しいガンマ生徒会長がいるからすぐバレて無理。
しかし模範走行という形で走ってみて、アカネは陸上への未練、というより走ることへの変わらぬ気持に気が付いたような様子あり。女子部員からもすぐ慕われたようで、弁当作ってもらったりしてますな。しかもアカネ、早起きして弁当作ったと聞くと、走るためのコンディションを大事にせよ旨言ったりする。思考が走ること最優先で働いている感じですね。
が、この時点ではアカネは運転士たることの覚悟は揺らいでない感じです。「昨日の僕はスタートラインにさえ立ててなかった」というのは、シンカリオンについてだろうと思えます。そこは直前でカケルに言った「今度は本気で走ってみるよ」も同じですね。前に迷えるアカネは尊敬する兄から「(タイセイらと)一緒に走ってやれ」と言われていたはずで、それを完遂するつもりの「本気で走ってみる」じゃないかと。
その本気は今話ではSRG値となるわけで、シミュレーションでは失敗するも、ケルベロス型アンノウンが強敵と見たイナのぶっつけ本番の3両合体にアカネは応じると。しかし、そううまく行くはずもなく合体は失敗、タイセイはダメージを受けた模様。本気で一緒に走る覚悟が仲間に怪我をさせる結果に、ということで、これはアカネが動揺しそうです。
が、今話では遅れて到着のガンマがE8でケルベロス型アンノウンに一撃入れて窮地を救いまして、とりあえずはバトルもアカネもピンチは脱する。が、敵もラスボスと思しき仮面の男がハーデスシンカリオンで参戦。キャプチャーウォールに自由に出入りできるみたいですね。やはり以前はERDAにいたんで、その辺りに詳しいんだろうか。
というところで次回「こわがりな僕ら」に続く。アカネがさらに陸上部寄りとなって、シンカリオンチームの危機となるらしい。そのまま破綻か、それとも今話でアカネがイナにアドバイスされた気持ちの問題をクリアするか、となるようです。どちらに転ぶかの鍵はSRG値らしい。
Re: 7月のスレッド(2024) - Shiny NOVA
2024/08/01 (Thu) 00:13:20
7月最後の変則書き込みです。
まず、ガッチャードとブンブンの劇場版感想は8月に入ってからの週末書き込みに回そうと思います。どちらも良作でした。
次に「電王」2クールめが来たとのこと。
すると、桐矢さんが桜井侑斗として2号ライダー・ゼロノスを演じる頃合いですな。役者つながりだと、是非このタイミングで見る方が面白いだろうと思いますね。
カブトを先に見ないといけないという理由は、ほぼありません。
作風的には、カブトって、ファイズや剣の流れをくむ作品で、「人に擬態したモンスター」を天の道を行くオレサマ主人公(趣味は料理)が痛快に退治する話。
響鬼とは作風が大きく異なるわけで。
なお、キングオージャーのギラがカブトの路線かと当初は思われていましたが、オレサマ路線はあくまで演技でしかないということで、天道の後継者ではなかった。
一方、電王は、イマジンが人に憑依する系の怪人で、擬態とも違うし、ライダーでは珍しい系。まあ、人の願望と契約が怪人の元という意味では、龍騎やオーズの系譜になりますか(脚本家も同じ人だし)。
で、電王の革命は、電車によるタイムスリップ(今度のガッチャード映画でも未来へ行く手段が汽車)と、イマジンたちの着ぐるみ寸劇(特撮に声優ブームをもたらした)と、多重人格主人公の演じ分けになるかな。
カブトの場合は、ディケイドやギーツに通じる主人公のオレサマ性だと思えば、作風の違いが明確。
あと、キバやディケイド以前の平成ライダーって、作品がリンクしていないので、カブト→電王はほぼリンクしない。
だから、見る順番が逆でも問題ない。
では、どうしてこの時期に電王なのか? と言ったら、平成ライダー初のパチンコ進出みたいですね。何だか、牙狼の後継者になっている感じかな。
まあ、そんなわけで、前倒しに電王を見ても、全く問題ないでしょう、というプッシュでした。
★シンカリオン
ええと、SRG合体について、自分は勘違いをしておりました。
手足を換装するという思い込みで書き込んだのは、無印シンカリオンにクロス合体というのがありまして、上半身と下半身の換装だったんですね。それの発展形だという思い込みがありました。
でも、実際には、無印で登場したトリニティ合体の発展形だった。
なお、SRG合体で検索すると、玩具情報が普通に出て来て、とりあえず、はやぶさが上半身、こまちが右腕と右脚、かがやきが左腕と左脚で、見事に3体合体しますな。
玩具だと、上半身を他の機体がポジションチェンジすることも可能で、あたかもゲッターロボみたいにメイン機体が入れ替わることもできそうですが、TVでは再現されるだろうか。
ともあれ、イナ姉さんが力説していたみたいに、合体ロボが好きな自分のツボを突いてくれるのは間違いない。
そして、勇者ロボにありがちな「初合体は失敗して、そこから友情の絆を再確認することで印象的なドラマを見せる」という展開に期待ですな。
電車の3体合体だと、無印シンカリオンのトリニティ合体(こちらは脇役メカの九州新幹線と山陽新幹線2機以外に
勇者ロボのマイトガインとライナーダグオンという例が過去にあって、シルエット(両肩にそれぞれ新幹線のノーズが付く)がほぼ同じ。
まあ、マイトガインは巨大SLのボディに、つばさとのぞみがそれぞれ両肩腕部になる仕様で、
新幹線3両なら、ライナーダグオンが初だと思います。
ともあれ、主人公たちを含めた3機合体は、シンカリオンでは初だと思いますので(これまではバディ物の要素が強かったので、主人公は最大2機の換装合体が主)。
ガンマ先輩のつばさも格好いいと思いつつ、SRG合体の完成形も早く見たいなあ、と。
★ブンブンジャー
一方、こちらは巨大消防車のレオレスキューがビークルモードも、ビーストモードも大活躍してましたな。
派手に一発芸をやらかすキングオージャーも印象的でしたが、やはり毎週コンスタントに巨大メカ戦を安定して見せてくれ、月一のペースで新型キターと盛り上げてくれる今の方がワクワク物です。
って、何だか書き込みが童心に返ってる感(苦笑)。
ドラマ的には、実質的に無職なので、どこに登場しても許される始末屋が美味しい立ち位置ですな。
まあ、ブンブンで神出鬼没なのは、調達屋と始末屋の2強かな、と。
バイトで忙しい未来さんと、警察屋さんは連絡があって駆けつけるのに対し、
「お困りのようだね」のセリフでいつでも出て来れる調達屋(逆に、困ってるキャラがいないと一人では出にくい)と、都会だろうと山の中だろうと、宇宙だろうと、どこでも出て来れるポジションを確立中の始末屋という立ち位置。
「カオスの予感がすると思ったら、案の定だな」とでも言えば、いつでもどこでも出られるキャラというのは本当に美味しいな。
意外と、ブンレッドの方が依頼人が必要なので、段取りを描かないといけないんですね。
最近は、始末屋の登場シーンを見るたびに、クスッと笑えます。
次回はコミカルな野球編か。
戦隊メンバー6人と、ロボ2体と、調さんで9人メンバーが揃っているし。
ロボ2体がどんな野球プレイを見せるかに期待しつつ。ボールを投げたり、キャッチしたりするだけで、感じ入りそうだ。
★ガッチャード
まさかのスパナの反乱。
なお、劇場版では違う形で、スパナ(とミナト先生とラケシス)が悪堕ちしちゃってます。
代わりに、アトロポスとクロトーが味方になっている未来世界で、素直に仮面ライダー頑張れ〜と応援してるアトロポスが可愛い。
TVでも味方になることを期待したく。
それにしても今回は、ずいぶんと人間の醜さが強調されて描かれましたな。
ガエリヤさんが星の魔術とかで、悪意を煽ってやしないか、と思いつつ、これだけ悪意の渦巻く人間社会だったら、ケミーを解放することはとても無理ですな。
ケミーが悪いんじゃなくて、人間が悪意すぎる。
まあ、ニジゴンが一人旅してた時には、良い人(元レスキューヒーローとか)しか出会ってないのが奇跡にも思えて来ます。
ともあれ、人の悪意をマルガム化させたり、クロトーを洗脳したり、やりたい放題がすぎる冥黒女王ですが、次回にはあっさり倒されそう。
劇場版の大ボスは、グリオンの中に巣食う真の冥黒王とのことで、冥黒王には分体がいろいろある、と。
グリオンは、真の冥黒王の器にされた人形という設定ですが、自分では冥黒王の力を抑え込んで、完全に支配者になったつもりでいる、と。
で、人形ということは、ラケシス同様に、モデルになった人間がいるはずですが、人間時代のグリオンは普通に良い人だった可能性がありますね。冥黒パワーで人形化したことで、悪に染まった可能性を示唆しつつ。
劇場版情報と、TV終盤情報を、上手くつなげようと思ってますが、その話は週末でも。