創作と鑑賞の談話室

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8月のスレッド(2024) - K.K

2024/08/01 (Thu) 00:05:58

 8月の雑談スレッドです。

Re: 8月のスレッド(2024) - Shiny NOVA

2024/08/04 (Sun) 20:36:44

 劇場版のガッチャード話です。

 まず、主役のデイブレイクは20年後の宝太郎という設定で、TV版の年末にグリオンが初めて登場した際に、時間軸が切り替わりました。

 TVの宝太郎は、グリオンの召喚したケミーのジャマタノオロチに太刀打ちできずに敗退しかけていたのを、未来から来たデイブレイクに助けられて、その後、ファイヤーガッチャードからアイアン→プラチナ→レインボーへの進化を遂げているのが現状。

 しかし、デイブレイクの未来は、宝太郎がデイブレイクに助けられずに、グリオンに敗退した後の未来だったわけです。
 その未来では、グリオンが宝太郎を追い詰めるべく、周りの人物を次々と殺害。グリオンに殺されたのが、ミナト先生、鏡花さん、スパナ、蓮華先輩、錆丸先輩、そして、りんねさん。
 宝太郎自身も片目をつぶされて、絶望の中で、20年を戦い続けた中で、歴史を変えようとタイムロードの力で過去の自分を救いに現れたわけですな。

 で、過去を変えた結果、TVの時間軸が生まれたわけですが、それは別の時間軸が発生しただけで、デイブレイク自身の歴史が変わったわけではなかった。
 そして、20年後の未来では戦いに疲れ果てた宝太郎が、自分の死に場所を求めて、グリオンの人類滅亡計画に対して、最後の戦いを挑もうとしていた状況です。

 また、未来宝太郎の味方をしてくれるのが、アトロポスとクロトーの2人。

 彼女たちは、グリオンがラケシスを抹殺したことに激怒して、反旗を翻した形です。

 そして、グリオンは、ミナト先生とスパナとラケシスの3人の複製体を作って、冥黒王の力を与えて、冥黒のデスマスクと名乗らせます。
 つまり、未来世界の3人は敵キャラとして、TVと異なる演技をしていたわけですな。

 そしてグリオンは、分かれた時間軸(TV版ガッチャードの時代)をも攻め滅ぼすべく、未来から量産型ドレッドの軍勢を未来スパナに率いさせ、攻めて来ます。

 その直前に、レジェンド(カグヤ様)が未来からの侵攻を現在のガッチャードに警告していたため、宝太郎たちは未来の敵を迎え撃つ備えができていたわけですが、
 デイブレイクの未来が悲惨なことになっていたことを知った宝太郎は、前に助けてもらったデイブレイクへの恩返しに未来へ行くことを決断。
 そのための方法を、りんねの父の風雅が、時間を越える列車を錬成することで、実現させます。
 未来へ向かって旅立ったのは、宝太郎とりんねと、そして未来行きの列車に好奇心で無断乗車した加治木の3人。

 他の面々は未来からの侵略に対処するため、現在に残ると(主戦力はヴァルバラドとレジェンドですが、蓮華さんはズキュンパイアの力で、錆丸先輩はUFOエックスの力で戦ったり)。
 よって、現在スパナと未来スパナのバトルがあったり、ピンチの現在スパナを助けるために新ライダーのガヴが乱入したり、
 ピンチのレジェンドを救うために、彼の憧れのディケイド門矢士がサプライズ登場したり、それに勇気づけられたカグヤ様がクウガ、W、オーズの3ライダーを召喚したり、現在パートの見せ場はこんな感じ。

 一方、未来では、やさぐれて破滅志向に至ったデイブレイクが、昔の自分と、それから、りんねの助けを強く拒んでいます。
 未来宝太郎の中では、りんねを失ったことが最大の心の傷となっていたんですね。

 未来のドラマとしては、冥黒のデスマスクの一体となって闇堕ちしたラケシスと、アトロポス&クロトーのバトルが描かれ、善戦する2姉妹ですが、妹と同じ姿の偽物を撃退するほど非情にはなりきれずに重傷を被ったところを、現在の宝太郎がカバーして、未来ラケシスを撃退。
 また、人類をいたぶる邪悪な演技のミナト先生に対しては、怒り心頭のりんねちゃん=マジェードが撃退。

 そして、グリオンの変身した仮面ライダードラドに対して、勝負を挑むデイブレイクですが、過去の自分の支援を拒み続ける姿勢のままピンチが続きます。
 その中で、彼を激励したケミーがザ・サン。実は命を落としたりんねさんの魂は、最後の錬金術でケミーに自分を転生させていたんですね。
 しかし、絶望したデイブレイクはいつしかケミーの声が聞こえなくなったために、りんねの魂を宿したザ・サンの心の声も聞こえないままになっていた。
 しかし、現在宝太郎と現在りんねがそのことに気づいて、デイブレイクにもようやく「自分のパートナーのりんねがザ・サンとして、ずっと自分とともに戦い続けていたこと」を認識する。
 このことで、デイブレイクもザ・サンと融合した新フォームに覚醒。未来と現在のWガッチャードの力で、グリオンを撃退に成功します。

 しかし、グリオンはラスボスではなくて、グリオンが吸収した真の冥黒王が、人形のグリオンを器として操っていたことが判明し、巨大化した真の冥黒王が出現します。
 それに対して、宝太郎のガッチャード、デイブレイク、そしてマジェードの3人が、時を超える列車と力を結集させ、最後の派手な見せ場を飾る、と。

 敗れた冥黒王は、仮面ライダーのいない過去の時代に逃げ込むことを宣言し、それを追うデイブレイク。
 残された宝太郎とりんね、加治木は自分たちの時代に帰るわけですが、デイブレイクがどうなったのかという心配に対して、りんねの持っていた絵本がその答えを示していました。

 全ての錬金術師の始祖と言われた暁の錬金術師が、実はデイブレイクであり、彼の傍らには常に太陽の光が輝いていました。
 過去と、現在と、未来の物語がうまくつながって、めでたしめでたし、と。

 で、劇場版では未来グリオンとの決着が描かれたわけですが、現在のグリオンや冥黒王がどうなったかは語られていませんので、
 スパナの動向や、グリオンの意外な父性、そしてアトロポスが幼少期のりんねをモデルにしたホムンクルスだという事実が判明し、終盤が盛り上がっているタイミングですな。

 とりあえず、劇場版のネタバレを参考までに紹介してみましたが、この段階でも宝太郎の父親については語られず。そこはもう語られない謎なのかどうかを気にしつつ。

Re: 8月のスレッド(2024) - K.K

2024/08/05 (Mon) 22:53:31

 定期感想その1です。

 響鬼の次にカブトを観たかったと申しましたが、「カブトを先に見ないといけないという理由は、ほぼありません」とのご教示でちょっと安心するものがあります。ただ、自分としては「響鬼の次に放映時系列通りにカブトを観始めたら、どう感じるか」という興味がありまして。

 前に剣/ブレイドをそこまでの平成1期を知らずに観ましたが、確かに前半は「うーん?」でした。が、555までを時系列順に見た後では「ああ、確かにこれは」と(あまりよくない意味で ^^;)納得するものがありました。それが響鬼→カブトではどうなのか、平成1期が迷走したとの評も踏まえて興味があった次第。

 が、やっぱりWは再び観ると一層面白い。さらに、もう電王をほぼ半分観ちゃったわけでして。カブトは未だよく分からずとも、後のライダーシリーズに登場が多いのも分かる気がします。桜井侑斗は響鬼の京介と違って嫌な奴ではない、と理解していたんですが、侑斗の登場からしばらくは「京介と大差ないのでは?」という感じ。ですが、だんだん化けの皮(?)が剥がれてくると、コミカル/シリアスの両面から印象が変わってきます。

(ただし、自分は京介は響鬼のドラマに必須なキャラクターだったと思う。確かに嫌な奴であり続けたんだけど、いなくなったら面白くなるわけではなさそう。京介がいろいろ引っかかる感じがあるからこそ、目がいいところに止まったり、落差を感じたように思えます。)

 主人公:良太郎は役者さんご本人が多忙となって後のライダーシリーズに客演が難しくなり、代わりにモモタロスらが出てくると理解していたんですが、電王本編を観ていくに従い、「いや、モモタロスらを出したいってこともありそう」と見方が変わってきました。

 モモタロスら、と申しましたが、特にモモタロスですね。あくまでも自分の印象ですが、良太郎とバディといえるのは、やはりモモタロスであるような。そこで、後のライダーシリーズでは「行くぜ行くぜ」でモモタロスの電王(ソードフォーム)が出てくることが多いのかなあと。

 とはいえ、後のライダー客演のしやすさは設定的には「特異点」なんでしょうな。歴史改変に左右されない存在となれば、タイムトラベル要素ある作品では極めて扱いやすいはず。その点で電王に比肩できるのはジオウ、ディケイドとなりましょうか。

●仮面ライダーガッチャード(第47話:大激突!宝太郎VSスパナ)

 劇場版ザ・フューチャー・デイブレイクのご紹介、ありがとうございます。未来からの自分の助けなく、ジャマタノオロチに敗れてしまった世界は相当に過酷なようですね。宝太郎と共に戦う仲間は全滅しちゃってたんですか。宝太郎を助けた未来宝太郎/デイブレイクはTV本編では割と飄々としてましたが、彼自身の世界においては死に場所を求めるほどに絶望していたと。

 しかし、だからこそ希望を持たせていく流れが落差あって燃えるものがありそうですね。ガッチャード劇場版前作については(TV本編とも絡む)仕掛けの面白さがありそうでしたが、今作では気持ちの入り方に重点がありそう。ドラゴンボールのトランクスの物語も重なりそうな点、自分にはツボになるかもです。

 世界が分岐する前は同じ世界であったわけで、デイブレイクの歴史における重要キャラクターの様子は、TV本編の参考に大いになりそう。例えばラケシスですね。アトロポスとクロトーは彼女を殺害されて反旗を翻すほどの気持ちを持っていたと分かるのは大事なポイントとなりそう。さらに偽物と知っていても、姿かたちが同じだと倒し切れないところとかもです。

 そういう点を踏まえてTV本編を観ていけますと、さらに味わい深くなりそう。そのTV本編の今話は劇場版の事件の前なのか後なのか分かりませんが、スパナの覚悟がドラマの核ですね。劇場版とのリンクがあるにしても、大きな影響は(劇場版前作ほどには)なさそう。

 敵方2勢力も動きがありまして、おそらくは次回のドラマの仕込みでしょうか。まずグリオン側ではスパナの動きに危機感を抱いたアトロポスがグリオンの許可を得て偵察に出向く。その動きを読んでいたらしいガエリヤ、クロトーを差し向けてアトロポスを拉致。その目的はアトロポスのオリジナルとなった人間の「力」と融合させるというものですね。

 そのオリジナルとはりんねであり、アトロポスに融合させれば死ぬ。前にガエリヤがりんねの腕に何か仕込んだのも、このときのためのものでしたか。類例のラケシスの場合は記憶で、これはオリジナル死亡後でも可能でした。たぶん記憶の場合はオリジナルの命は奪わないからなんでしょうな(たぶん記憶自体も奪わずにコピー)。

 力の融合及びオリジナルが誰かについては、アトロポスは初めて知った模様。今まで、アトロポスはりんねを殺害したいのか、逆に慕うのかあいまいな態度を見せていた気がします。そこはアトロポスがはっきり意識しないながらも、欲しいのが力なのか記憶なのかで揺れていたからなのかも。

 それがどうなるかは次回に示される模様(仮面ライダーWEBによるとマジェード新フォームに至るものらしい)。そこは興味津々ですが、今話のメインドラマは「スパナ vs 宝太郎」。こちらはかなり進展はするものの、決着はやはり次話以降らしい。前話で宝太郎らに対し敵対ともいえる態度を示したスパナですが、これには隠された真意があったらしい。

 そこはラケシスだけには明かすわけですな。ラケシスもスパナの放送だけしか知らずに、スパナを問い詰めに来る。最初は気取って皮肉交じりですが、すぐに感情を隠せなくなるところが何ともいい感じです。これに応えるかのように、スパナは真の目的をラケシスにだけ明かす。この2人、いつの間にかバディらしいバディになっていたようですね。

 この時点でスパナの台詞は無音で隠されてますが、すぐ後にラケシスが宝太郎らに伝える形で明かされる。宝太郎らから奪った101体のケミーを多重錬成して取り込み、その力を以て敵もケミーも全て消し去るつもり。ただし、その力の代償はスパナの命で贖われる。

 明示的にはそう描写されているわけですが、スパナの行動予定がラケシスが語った通りかどうか、自分はちょっと疑っています。こんなにすぐにラケシスが明かすなら、スパナの台詞を無音にする演出は効果的ではなく、あまり必要でもない。となると、スパナはラケシスが伝えたのとは別のことを語ったんじゃなかろうか。

 そう考えてみますと、今話ラストのラケシスの様子も気になります。剣(ヴァルバラッシャー)を肩に乗せて、何やら不敵な雰囲気でした。直接的にはスパナがラケシスに「鏡花さんを頼む」と言ったからですが(前にケミー狙いの強盗入ってますし)、宝太郎らにスパナのことを泣いて頼みに行ったときと雰囲気がずいぶん違います。ラストのラケシスは何か期するところがありそうな感じ。なにせラケシスはもう一人のヴァルバラドであるわけですし。

(もっとも、自分は以前に「スパナはミナトと密約があるのでは?」と邪推して間違えたりしてまして。錬金連合によりアカデミーが乗っ取られたときですね。今回もたぶん間違えてるんでしょう ^^;。)

 そこは次話以降に期待するとしまして、己が命と引き換えに皆を守るスパナの覚悟を知った宝太郎はショックを受ける。が、まずはケミー狙いにキッチンいちのせを荒らされても粛々と仕事に勤しむ母:珠美の姿に打たれる。続いて、加治木が連れて来た、前にケミーと友達になったプロレスジムオーナーの旭ですね。旭はスパナの止め方で迷う宝太郎に「説得するのは何も言葉だけじゃない」と諭す。行動で示せ、というわけですな。

(ケミーを道具として使いたい悪意の人々と、ケミーと友達になった善意の人間が描かれるのは、スパナと宝太郎の対立を寓しているのかも。最後にはケミーとその友達が宝太郎を助けたりするのかな?)

 これで腹を括った宝太郎、101重錬成を行わんとするスパナに拳でぶつかっていくと。これは偶然でしょうけど、スパナの真意をじかに突いたらしい。いつもは即座にサクッと言い返すスパナ、珍しく言葉に詰まって「お前(宝太郎)のそういうところが嫌いなんだよ!」と(ここは今話で一番グッと来ました)。

 スパナは己を犠牲にしてでも敵を倒す力を求めているのは確か。その力に匹敵する力を宝太郎が示せるなら、スパナも応じることができるわけですね。ですんで、もう話はいらない。双方変身してのぶつかり合いとなり、スパナのヴァルバラドはメット割れまでする。最後はキックの撃ち合いとなりますが、ガッチャード/宝太郎が上回りはしたものの、スパナの期待(101重錬成レベル)には一歩及ばなかったらしい。

 が、バトルでのスパナの回想はいろいろ意味がありそうですね。スパナとて子供の頃は「生きてるもの全部が幸せな世の中を錬成する」と願っていた。そこは宝太郎と共通するものがあるわけですね。だからスパナは宝太郎の気持ちも望みも分かる。宝太郎視点では旭の言う通り「お前の夢の砦(1人も漏らさず救う)を守り抜け」になる。

 しかしスパナはそうできない。1つには犠牲なしに勝つ手段が見つからないんでしょうな。全て救おうと固執すれば全て失う(もしかするとデイブレイクの未来がそれかも)。スパナは宝太郎の言い草に「ガキが、笑えないんだよ」と喚いてましたが、「ガキ」はもしかすると幼少時のスパナのことかもしれません。

 もう1つの理由はスパナが持つ黒い炎でしょうか。ギギストと共通の力ですね。闇/冥黒の力を持ってしまった者として、自ら(スパナ)にも始末をつける必要がある(ターミネーター2ラストのサムズアップみたいに)。その2つをクリアする手段を宝太郎が示せなかった以上、「俺たちの道は交わらない」から「お前はお前の道を行け」にしかならない。

 来週は高校野球でニチアサお休みですが、次回「黄昏(トワイライト)にさよならを」はTverで視聴して感想書こうと思います。予告映像ではグリオンが「私の娘を救ってくれ」と取り乱してますが、果たして親バカ子煩悩になったのかどうか。そうなら救いがありそうですが、芝居でやってるなら悪魔確定かな。

●爆上戦隊ブンブンジャー(第23話:炎の逆境野球)

 最終局面でシリアスに緊張高まるガッチャードに対し、こちらは強引なまでの野球対決でコミカルに盛り上がると。自分は気が付かなかったんですが、ネット評では島本和彦さんの漫画のパロディがちりばめられているらしい。そういや、メガネの調さんが珍しくサングラスでして、島本漫画によく出てくるタイプのキャラクターっぽいし、言動もそれらしい気もします。

 それにしても自分には感想不能に近いorz。いや、面白かったんです。パロディだとして元ネタ分からなくても笑ってしまいまして。ともかく強引なんですが、意外なくらいツボ。のっけから野球で襲って来たハシリヤン(苦魔獣:グローブグルマーら)に錠が怒る。そこは分かる。

 だけど「俺たちと野球で勝負しろ」には「何でや!」です。他のブンブン戦士もそんな感じの反応。ですが、何となく「そういうノリ好き」であったりしまして笑ってしまいますし、どんどんやれみたいな気もしてきます。調さんの意味不明気味のアドバイスみたいな活入れるみたいのも、分からないけどなんか好きだし。

 とはいえ、「これはこういうドラマだ」みたいなのはどうも見えなくて。ノリと勢いで30分やれたりするんだなと感心しました、といったところです。ときどきは、こういうのがあってもいい。

 こちらも来週から高校野球で延期ですが、Tverで観て感想はいつものスケジュールで行こうと思います。

Re: 8月のスレッド(2024) - K.K

2024/08/07 (Wed) 16:22:15

 定期感想その2です。

●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第17話:こわがりな僕ら)

 冒頭は前話ラストから続く、現時点でラスボスと思しき仮面の男との対決ですね。操るはファントムの経験あるイナから見ても格上のハーデスシンカリオン(もっともイナは記憶はしてなかったんですけど)。連携するケルベロス型アンノウンも、洗脳イナの頃よりは強力であるようですね。

 味方側シンカリオン単体では、たとえ連携して当たっても勝ち目はなさそうで、テンやシオンが加勢しても劣勢は覆せないかも。が、赤青の炎の剣(かな?)でキャプチャーフィールドを破る構えを見せたハーデス/仮面の男、突如中断し、上部を開けて逃げ去る。

 管制室の分析では、ハーデス/仮面の男が攻撃しようとした先にあるめぼしいものはデータセンターのみであるらしい。そこに敵の秘密があるか探してみるも、それらしきものは全くない。となると、戦闘とは関係ないが仮面の男には大事な何か、と考えてみますと、メタバースの動物園(のデータとプログラム)なのかな。イナも大事にしてましたが、仮面の男も出現していた場所です。

 データつながりで申せば、日常パートではイナが津川アガノが大事にするデータの入ったハードディスクを壊しちゃうわけですね。スクラップアンドビルドなどと称し、「これは壊すんじゃない、離れるの」と。さりげないですが、それが前・今話から次話にかけてのテーマなのかも。

 無秩序な連想ですが(^^;、守破離も断捨離も最後は離であるわけですが、得ても捨てても最後は離れちゃうというのはちょっと不思議な気もします。対象は不生不滅であるからなんでしょうか。あるいは離れるのは対象そのものではなく、自分の執着ということなのかも。

 ともかくも「壊す」が今話ではいろいろ出て来たわけで。それが迷えるアカネについて、ガンマの断固たる意見として「片方の道を壊す必要だって出てくるだろう」ですね。ガンマ、最初は「本人(アカネ)に直接聞け」と言い、それが上手くいかないと(リョータとしては、聞いたも同然、ですが)、陸上部か運転士かどちらかの可能性を潰せ、というわけですな。

 タイセイが考える「部活は陸上に戻って、運転士は続ける」では甘いと。もしかすると、そこは現時点でのアカネの気持ちに近いのかもしれない。SRG値が自分(アカネ)だけ揃わなかったため、冒頭の戦闘ではタイセイがあわやというところまで行ってしまったわけで。そのためマイ以外には秘密でSRG値を揃える訓練を行っている。が、うまく行ってはいない。

 その理由を陸上競技への執着とアカネは考えているのかもしれない。ですが、踏ん切りつけられるかどうか、やってみると「陸上が好き」という気持ちを自覚するようになっていく。たぶん、怪我以前には意識してなかったものでしょうね。それでもSRG値の訓練に励むのは、陸上への気持ちが障害になってはいないと見えだしているのかも。そこがイナがハードディスクで示した「壊す」か「離れる」かにつながるかどうかは次話次第でしょうか。

 もしかすると、解決の鍵を握っているのはリョータなのかなという気がしています。タイセイはアカネの気持ちを慮りすぎる様子がある。ガンマは逆にぶった切りすぎるきらいがある。マイは恋愛に見立て過ぎで、なんだかあさっての方向を見ている。

 リョータだけはガンマに語った如く「全員が頭沸騰してたらキツくなる」から「余計な事はしないっす」でして、タイセイと似て非なるアカネに任せる信頼を示しているような(なんだかアカネの兄の役割をリョータがこなしてるような気がします)。それが今のアカネに必要な気がしますが、ラストでの仮面の男は容赦なしに襲来しそうです。

Re: 8月のスレッド(2024) - Shiny NOVA

2024/08/09 (Fri) 01:35:41

 電王について補足。

>主人公:良太郎は役者さんご本人が多忙となって後のライダーシリーズに客演が難しくなり、代わりにモモタロスらが出てくると理解

 これは、少し誤解がありまして、電王以前は、平成ライダーが番組終了後も何年も出続けること自体が当時はなかったんですね。

 冬に番組が始まって、夏休みに映画で盛り上がって、年末がクライマックスの盛り上がりで、翌年の1月に風呂敷を畳んで終了。主演の役者さんは、もうライダーから解放されて過去の人になる状態でした。

 それが、電王→キバ→ディケイドという流れで、旧ライダーと現役ライダーのコラボ映画が作られるようになり、番組終了後も旧作がイベントで出続ける状況を、平成では電王が作って行ったわけです。

 で、電王は夏映画だけでなく、番組が終わってからも、春映画、秋映画に加えて、Vシネ3部作とか、イマジンアニメというショートムービーとか、そのうちNEW電王という子孫の物語とか、TVが終わってからも、次々と新作が作られて行って、非常に息の長いコンテンツになっていきました。
 最初は良太郎もそのまま出続けていたのですが、さすがに役者もそれ一本でスケジュールが塞がれるわけにはいかずに、子供化した良太郎(夏映画で、そういうシチュエーションがあった)とか、いろいろ対応を考えて、そのうち、「これ着ぐるみのモモタロスたちだけでも成り立つんじゃないか?」ってことで、ディケイド放送時期には良太郎が登場しなくても、モモタロスが直接変身するようになって、電王だけがいつまでも現役を続けているという別格扱いになっていたわけですな。

 つまり、元々、平成ライダーには客演なんてなかったのに(一応、てれびくんという雑誌付録のショート映像DVDで、アギトと龍騎が共闘したりってイベントはあった。たぶん、舞台なんかでもあったのだろうけど)、
 電王が平成ライダー共演の伝統を作り、ディケイドがそれを定着させて、さらに昭和ライダーにまで枠を広げて、今に至る、と。

 だから、平成で一番、製作映画や共演作品が多いのが、電王というわけですな。

 あとは、仮面ライダーに声優ブームをもたらして、アニメファンを流入させたりとか、着ぐるみイマジンだけで話を成立させるキャラコンテンツとしての革命とか、
 話が重くて暗い傾向のあった平成ライダーが、陽性のキャラドラマとして跳ねたとか(明るい1号ライダーと、シリアスドラマをまとった2号ライダーという定番ができたのも電王の功績。まあ、アギトや龍騎辺りから目指してはいたんだけど、話が中盤を過ぎると、どうしても主役が暗くてシリアスになるのは避けられなかった)、主役の明るさ、前向きさをブレさせないのは、電王以降のライダーの基本ラインです。

 ただし、例外は主役以上に2号が陽性だったウィザード、それからビルド、ゼロワンの3作は、主役が闇堕ちして、世界を救う原動力になったのは、仁藤(ビースト)、万丈(クローズ)、不破さん(バルカン)といった野生っぽいおバカキャラな2号ライダーたちでしたが。
 主役1号とライバルバディ2号のキャラの位置付けが定着したのも、電王の功績かな、とは思いますね。

 まあ、そこにWがまた新しい伝統を作った話もできますが(2号ライダーが完全に主役のVシネが定番化した)、
 時代を変えたコンテンツと、伝統を受け継いだ定番の流れが交互に訪れて、時々メモリアル作品で旧作ライダー大集結みたいな祭りをやる、と。

 そろそろ、令和ライダーで5作品で、次は6作めだから、そろそろ祭りが来てもおかしくないけど、
 実はレジェンドがお祭りライダーとして、消化済みなのかもしれない、と今ごろ気づく。

 まあ、冬にレジェンドVSディケイドをやることが発表されましたけど、祭りの規模がよく分からないですし。
 ちなみに、自分が期待する祭りは、ゼロワン、セイバー、リバイス、ギーツ、ガッチャード、ガヴの6作共演映画ですけど、どうなることやら。

★ガッチャード

 スパナVS宝太郎のガチ対決で、ケミーの未来を賭けたドラマと、この世界の錬金術の理想をどう示すか、というシリアスな展開ですね。

 単に悪い奴を倒して終わりではなくて、それぞれのキャラがどう世界に向き合うか、という深みを提示しているように思います。

 そして、残り3話ですが、本作の3人の脚本家が1人1話ずつ担当して、それぞれの担当キャラのメインドラマを決着つける模様。

 途中から参入した井上亜希子さんは、次回のマジェード担当で、どうアトロポスとの関係性をまとめるか、ですな。
 途中で、りんねさんもホムンクルスでは? 説があったのですが、結果としてホムンクルスではなく、ホムンクルスと縁深いモデルの人間という形に落ち着いたのかな。
 まあ、結論は次回を見るまでは分からないですし、場合によっては番組終了後のVシネ後日譚で、さらなる衝撃の追加裏設定が明かされたりするケースもありますので、どこまで追っかけるかにもよるのですが、TVではハッピーエンドなのに、Vシネで覆すことだけはやめて欲しいかな、と。

 そして、最終回の1話前はベテランの長谷川さんが、スパナの最終ドラマをまとめてくれるんじゃないかな、と期待します。
 今回で、宝太郎に敗れて、変身ベルトも消失したわけですが、最後に覚醒進化を遂げるのでは、と予想されています。

 そして、最終回は内田さん。元々、若手の彼がメインライターなのを、長谷川さんの助っ人を要請したのが本作の脚本家体制なのですが、おかげでスパナのキャラ性と、冥黒の三姉妹の設定は長谷川さんのアイデアで、内田さんは宝太郎と錬金術という概念の設定や、レジェンドというキャラや、作品の外枠、陽性の部分を担当した感があります。
 流れとしては、井上亜希子さんがマジェード設定をレシーブし、長谷川さんがヴァルバラドでトスを上げ(たぶん冥黒の三姉妹もここで完全決着)、そして最終回に、宝太郎と錬金術の未来のガッチャを提示してハッピーエンドかな、と期待します。

 ともあれ、一人の脚本家で一つの筋をまとめるのではなく、それぞれのキャラの覚醒を群像風に描いて、3人のパワーアップライダーが力を合わせて、未来をつかむ形かな、と。

 そして、りんねとアトロポス、スパナとラケシスと来たら、やはりクロトーは宝太郎に力を託しそう。

 これは予想ですけど、スパナは仮面ライダーヴァルバラドに変身できなくなったけど、ラケシスから剣のヴァルバラッシャーを託されたら、昔のヴァルバラドに鉄鋼することはできるんですね。
 そこから、旧ヴァルバラドがラケシスの想いと重なって、覚醒進化するなら燃える(萌える)かも、と期待してみる。
 まあ、それでラケちゃんが消えてしまうと涙ですけど、そこからゼロワンのイズみたいに、冬の映画で復活する可能性もありますし、冥黒の三姉妹が最後どうなるかがドキドキです。

 とりあえず、次回、アトロポスがりんねちゃんのマジェードのパワーアップの餌になったりしないか、と不安がりつつも、見届けたく。
 自分もTVer視聴のつもりです。

★ブンブンジャー

 まあ、コミカルなお祭り回ですな。
 ドラマにツッコミ入れるよりも、ネタを楽しむことができれば当たりだったということで。

 一番笑ったのが、「アウトになるまでは塁を何周も回って、どんどん得点を重ねられる特別ルール」。
 それで118点も取られて、だったら119点取って逆転するしかありませんね(笑)。

 で、9回まで、倒れたまま放置されている錠が、1番のツッコミどころだとは思うのですが、
 自分としては、ブンちゃんがバットを振り回したり、ボール投げているだけで、ブンちゃん凄い、と何だか調さんと同じような目で見ていたり(苦笑)。
 いや、格好いいとか凛々しいとか、そういうのではなくて、中のアクターさんの苦労が伝わって。

 あの箱型ボディで、バット振ったり、ボール投げたり、大変だなあ。まあ、さすがにボールを打って、出塁して走るようなシーンとか、ボールをキャッチするシーンはなかったですが、そこまでやると、もう拍手喝采ですよ。

 ともあれ、最近は先斗と一緒に始末屋の看板持って街中歩いているビュンディーの姿を見ているだけで感動です。
 この夏の暑いなか、着ぐるみ着て外を歩いているだけで、ご苦労さまってものです。

 いや、ブンちゃんは基本、室内撮影だから、たぶん冷房は効いているでしょうが。巨大戦もセット撮影だろうから、屋内はそこまで暑くないと思いつつ。
 もう、外で炎天下で着ぐるみ着てたら、頑張ってと応援せざるを得ませんな。

 最近は高校野球も、午前と夕方だけの試合で、昼日中には試合しないようになっているようで、選手たちの健康にも配慮が見られるのかな、とは思いつつ。
 要するに、暑い中で過酷な撮影やパフォーマンスを見てると、もうそれだけで応援したくなるモードってことで。

★シンカリオン

 思ったよりも、SRG合体に手間取るような流れですな。

 前編の悩みが、後編で手軽に解決ってわけにはいかず、丁寧にドラマを積み上げている感。

 子供心としては、さっさとパワーアップ合体を見せて盛り上げてくれって感覚と、
 大人心としては、安易なパワーアップではなくて、しっかり段取りを経てキャラを深めようとしている作劇に引き込まれつつ、
 自分の頭では消化しきれてない時期ですな。

 考えることが多すぎて、派手な盛り上がり展開は受け付けるけど、丁寧な心情描写がなかなか味わえない時期。

 そんな中で、イナ姉さんが、豪快ながら、謝る時にはきちんと少年たちに謝れる人だと分かったのは良かったです。
 これで、「どうして合体を失敗するの!」とアカネを責めるようなスパルタ指導じゃなくて、「わたしが強引に合体を強要しすぎた」と反省の弁を述べていることで、ただのイケイケドンドンなだけの人じゃないと分かって幸い。

 勢いは大事だけど、それで上手くいかない時のメンタルサポートもしっかりできる、格好いい大人キャラになってるな、と。
 いわゆる、飴と鞭の両面を使い分けられる上役ということで、丁寧にキャラ構築されているのはいい感じです。
 ただの破天荒で、何も考えていない勢いだけの人が、設計をするのは怖いですし。

 失敗したときの対応策とか、丁寧にドラマ作りしていると思えば、いい作品ですな。
 ガンマ先輩の厳しくも、真面目に温かく後輩に接している点も好印象。

 果たして、次回は合体成功できるかなあ。

Re: 8月のスレッド(2024) - K.K

2024/08/12 (Mon) 20:42:48

 定期感想その1です。

●仮面ライダー電王

 電王からの後続作品への客演の誤解についてのご教示、ありがとうございます。後続作品に先輩ライダーが出演するのは、電王以前は行われていなかったということでしたか。自分はてっきり、そういう慣習がもう確立していたと思い込んでました。

 昭和ですとV3を1号・2号が助けたりしてたわけで(そもそも生み出したのが彼らだし)。平成では龍騎本編に前作アギトから(はっきり明示せずに)ゲスト出演とかありました。その辺りで勘違いしてしまったようです。それにしても「アギトと龍騎が共闘」なんてショート映像があるんですか。東映公式Youtubeでやってくれないかなあ。

 電王が後続作品にもレジェンドとして存在するという流れを作ったと分かると、次のキバのその次の10周年のディケイドの重要性も理解が進むような。ディケイド当時はTV本編の終わり方はもとより、レジェンドではなくアナザーと位置付ける等、次までのお祭りみたいな雰囲気でした。

 が、さらに10年後の20周年記念のジオウになりますと、歴代ライダーの取りまとめの先輩という感じに。ジオウはよく分からずに先輩ライダーの時代を歴訪し、よく分かっているディケイドが上手く助太刀すると。

 以降の劇場版とかは自分は未見でよく分かってないんですが、相手に情が移りやすく、先輩ライダーへの敬意が深いジオウ/ソウゴではディケイド/士のポジションは難しいのかも。ネット評の一部ですが、レジェンド/カグヤがディケイド/士の後継と目されるとの情報も目にします(冬のレジェンド vs ディケイドでその流れと作るんだとか)。

 電王に話を戻しまして、東映公式では第25~36話が公開されまして、なんとか観終えたところです。公開ペースがなかなか速い。残り13話もすぐに来るんでしょう。第25~36話ではまず劇場版とのリンクがありますね(ガッチャード劇場版で言及されてのが、これか)。なんか飛んでる部分あるなとは思うものの、本編理解を妨げるようなものではなし。

 その後は、桜井侑斗の掘り下げが印象深い。同じ役者さんの響鬼の京介の評判が概して嫌われがちなのに対し、侑斗が好印象持たれやすいのは、中盤から終盤にかけて侑斗がいかなる者かを明かしていく過程によるものじゃなかろうか。

 侑斗は記憶を戦う代償にしていたわけでしたか。リバイスの五十嵐一輝は己が記憶も知らずに無くしていってましたが、侑斗は他人が覚えてくれているということを犠牲にする。侑斗自身は全て覚えているわけですな。さらに未来の自分から言われたこと、頼まれたこともあるらしい。

 そこを察してみますと、良太郎の姉:愛理に対する侑斗の態度はなかなか意味深長で趣深い。さらにデネブが事あるごとに「侑斗をよろしく」と頭を下げまくってるのも、コントだと思っていたらシリアスな意味があったと。後で分かったことで、そこまでの印象がひっくり返る激変って好みです。最終クールを早く観たくなりました。

●仮面ライダーガッチャード(第48話:黄昏(トワイライト)にさよならを)

 夏の高校野球が無事に開催されまして、関西のニチアサは定例の延期ですが、TVer頼りで視聴して感想していきます。

 先週分の感想で拉致されたアトロポスに対するグリオンの真意次第で救いがあるか、悪魔であるか分かる旨申しましたが、悪魔のほうでしたな。そこは途中経過(ロシアンルーレット風撃ち合い)でちょっと察するものがありました。

 それにしても今話内でアトロポス退場でしたか。少々意外ではありましたが、アトロポスなりの答を出しての決着ですんで、納得性はあります。その納得性は子役さん(沖田絃乃)の出す雰囲気によるところが大きいかも。本編スタート時の実年齢が9歳ですね。約1年経過の今話では10歳。

 変化著しい年齢ですから、序盤と終盤で雰囲気が違ってきます。中盤くらいまでだと自分は「終盤、複雑な心境になってくる頃には大人化するのかも(即ち役者さん交代)」かと思ってました。が、役者さん自身の成長を想定しての配役だったようです。その手があったかという感じ。

 ともかく本編。ガエリヤによるアトロポス及びりんね拉致からのキマイラ化計画は着々と進んでいるようで、これを察知したグリオンは取り乱した様子で風雅に泣きつく。風雅はグリオンの罪は許さぬとしながらも、子を思う親の情については認めて助けてやることに。もっともグリオンが頼まなくても、風雅はりんねを救出しようとするんでしょうけど。

 ある意味、冒頭でのグリオンの役割は「アトロポス+りんね=殺戮神キマイラ」を知らせることだけだったと言えそう。風雅の性格・信念からしますと、りんねだけ救出しようとはしないでしょうから。幸い、重傷のスパナの応急処置も済んだところのようでして、風雅とグリオンはガエリヤの計画阻止のため共に赴く。

(このグリオンが風雅に訴えかけるシーンで、グリオンが嘘を言っていると分かるカットがあると仮面ライダーWEBにあるんですが、自分でははっきり分からずですorz。)

 しかし占星術のガエリヤは彼らの行動を予測しているわけで、2人が乗り込んで来るや否や、りんねとアトロポスをカードに封じ、風雅とグリオンを別室(別空間?)に閉じ込める。部屋の鏡が出入り口らしく、そこは「決闘に必要なものしか出入りできない」縛りがあると。

 なんだかジョジョでの鏡の向こうにコピー世界を作るスタンドを思い出すような設定です。あれもスタンド使いの許可したものしか鏡の世界に入れないんでした。そこを頭脳戦で条件のほころびをついて勝ちに行ってたわけですね。今話では宝太郎がジョジョよろしくガエリヤの設定の隙をついてひっくり返しに行くと。

 しかし、まずは手詰まり状態からでして、りんねとアトロポスを人質にされた風雅とグリオンはガエリヤに従うしかない。ガエリヤの要求は1発だけ実弾込めたリボルバーで撃ち合えという、ロシアンルーレット風対決。ガエリヤによると、これも占星術の指し示すままらしい。

 これを見守るしかないカード内のりんねとアトロポスの会話が興味深い。アトロポスはグリオンが勝つ(風雅を殺害する)と信じている。りんねは風雅らのみならず、アトロポスも心配する。他人を傷つけて欲しくない、という以前にも言っていたことですね。この場合、アトロポスが手を下すことにはなりませんが、風雅の死を望むだけでも他人を傷つけるのと等しいということなんだろう。

 しかし決闘を始めた2人の会話はアトロポスに影響しそうですな。特にグリオンでして、風雅・りんね親子の様子がうらやましく、アトロポスを我が子として錬成したと告白する。これを聞くアトロポスの心境やいかにという感じです。

 対決は双方が1発ずつ撃って不発。そこへ宝太郎が駆けつけてきますが、部屋への入り口である鏡の向こうからは手出しできない。ガエリヤは決闘に必要なものしか入れなくなっていると告げ、宝太郎も手詰まり。ですが、ガエリヤの条件の隙を突いて行く流れになるわけですな。

 鏡の世界のの対決は続く。グリオンは「一応言っておきます、さようなら」と言って風雅を撃つ。殊勝なようでありますが、自分はちょっと首をかしげました。冒頭の取り乱した様子通りの気持ちであれば、グリオンは風雅を撃つ行動を続けないんではないか。むしろヒーローの行動を取るはず。

 それは例えば「さようなら」の後、グリオンが自らに銃を向けるとかですね。自らは犠牲となって『後は頼む』という、しんがり引き受けるのにも似たヒーローらしい行動と申しましょうか。そうなって不発、あるいは本編通りに宝太郎の仕込みが功を奏すれば、悪役がヒーローと志を一つにして合流する燃える展開です。

 が、そうはならないわけですね。グリオンは風雅を撃ち、それは実弾。しかし宝太郎の仕込みで銃弾は蝶となって散り、ガエリヤの強いた対決は阻止される。この時点ではまだグリオンの芝居はまだバレない。銃に化けていたガッチャード/宝太郎が姿を現し、ガエリヤを外へ叩きだす。同時にりんねらも解放と。

 しかしガッチャード側の勝勢が見えると、グリオンが野望を隠さなくなる。直前のアトロポスのグリオンへの呼びかけが、「お父様/さん」ではなく「グリオン様」だったのは、何かしら察知するものがあったのかな。しかしガエリヤの狙い(キマイラ化)をグリオンがそのまま乗っ取るとまでは思ったなかったようではあります。

 グリオンは「お前(アトロポス)を愛したことなど一度もない」とにこやかに言い、これがアトロポスの決断を促したかな。これでアトロポスはりんねのほうを向きはじめまして、「どうしてそんなに人のためになれるの?」と。直前のカード封印時もそうですし、もっと以前からアトロポスがりんねについて知りたがった事柄でありますな。

 答は「笑顔にしたいから」。これはアトロポスに対してもずっとそうだったということが刺さったんでしょうな。アトロポス、キマイラを阻止すべくりんねを葬らんとするガエリヤの一撃から身を挺して庇って倒れる。しかし悟りは得ていまして、自分(アトロポス)が欲していたのは得られもしない親の愛ではなく友達であったと。長い喧嘩と一瞬の仲直りでありましたな。親ではなく姉妹の情を持つクロトーも駆けつけてましたが、すんでのところで間に合わず。

 が、この時点でアトロポスはまだ消滅せず。金色の吹きゴマに魂が宿っていたようですね(言い換えますと、アトロポスは魂のない人形(ホムンクルス)の域をもう超えていた)。その魂がりんねに力を貸しまして、観ているこちらとしては待ってましたの新フォーム:トワイライトマジェード。

 ガエリヤの先読みがなぜか効かないと思ったら、アトロポスが攻撃に参加してたんですか。そりゃりんねだけ読んでても動きが分からんわな。
(これもジョジョの頭脳バトルで似たものがありました。承太郎の心を読んで打つ手を先読みしてたら、ジョセフがスタンドで操作してたってトリック。)

 先読みが効かないとなるとガエリヤは劣勢明らかでして、素の戦闘力はそれほど高くなかったようですね。あっさり撃破され、見届けたアトロポスはりんねの中へ消え去る。ちょっと気になるのは、新フォーム:トワイライトはどうなるのかということです。今話限りの特別フォームなのか、それとも継続してアトロポスの力を借りられるのか。本編はもうすぐ終わりとはいえ、以降の劇場版へのゲスト出演はありそうですし。ここまで感動で作った新フォームですから、大事にして欲しいところです。

 それはともかく、キマイラによる黄金郷は失敗したものの、グリオンとしてはさほどショックではないらしい。代わりにガエリヤを倒し、賢者の石の欠片をもう1つ得れば充分と。しかし賢者の石の欠片は突如現れたギギストが奪取。これで石数は2対2のイーブンですな。

 次回「メタルウォリアー!白銀のヴァルバラド」はスパナのバルバラドの新フォームのようですね。ギギストが絡んで来るようですんで、スパナがギギストに抗していく過程で開眼するんだろうか。となると、ヴァルバラドの変身アイテムを持つラケシスの助力がありそう。

Re: 8月のスレッド(2024) - K.K

2024/08/13 (Tue) 21:05:17

 定期感想その2です。

●爆上戦隊ブンブンジャー(第24話:届けたい歌)

 ストーリーなどあって無きが如しの前回に次は、ちょこっと大也の掘り下げにもつながる感動回ですね。冒頭からは子供の集まる施設を訪ねる大也らでして、慰問なのかと思ったら、大也が育った施設であるらしい。

 自分はそこでちょっと勘違いしまして、児童養護施設だと思い込んでしまいました。大也の親が亡くなったか何かで、そこで育てられたのかと。しかし学童保育施設とのことで、親が多忙で子の面倒を見られないとき、学校が終わってから夜まで預かってもらっていたということらしい。

 その学童保育施設で大也は当初、1人で遊んでいることが多かったが、心配したのか親身に接してくれたのが「まひろ先生」。それにより大也は変わっていったと。大也の初恋の人でもあるらしい。ただ「まひろ先生」はもう施設に在籍しておらず、今どうしているかは大也も曖昧にぼかしてまして、いずれ再登場あるかな?

 大也は「まひろ先生」に教わったギターを施設で披露し楽しんでもらうも、そこへ苦魔獣:アコギグルマーを押し立ててハシリヤン襲来。実働のサンシーターに指示を出したキャノンボーグは珍しく焦る様子がありまして、そろそろ上から「実績出せ、さもなくば」と督促されたりしてるんだろうか。

 緒戦はハシリヤン側優勢でして、アコギグルマーの歌の攻撃で大也と先斗が眠らされて戦闘不能に。目が覚めて欲しくないような夢を見せるものですね。同時にギャーソリンも取れるらしい。しかも、外からの刺激で目が覚めない仕組みとのことで、揺すろうが叩こうがデカい音出そうが、一切無効。

 どんな夢を見せられていて、どう打破できるかの手本は先斗が見せてくれてますな。先斗の夢では以前に登場の幼馴染(長田カケル)が出てきて、子供の頃の歴史改変(?)を仕掛けてくる。先斗が宇宙に行かず、地球でずっと遊び暮らしていたらどうか、というものですね。

 しかし先斗はカケルがそんなこと言うはずがないと断固拒否。これにより目覚めることに成功。前半で施設の子供と張り合う大人げない振舞との落差がありまして、なかなかカッコよい。

 これと同じことが大也にできるか、となりますが、どうやら大也のほうが難しい罠になっている模様。先斗だと同年齢の対等の友人(の偽物)ですが、大也の場合は「まひろ先生」という昼の保護者代わりであり、年の離れた初恋の人である相手。

 そこを助けたのが、施設の子供たちや仲間の「(大也の)思い出の歌」というわけですね。何を訴えても直接目を覚ます効果は発揮できないものの、メッセージとして意識には入り込んで来るらしい。そこでようやく、模型の車作りをしていてよいと言う「まひろ先生」が偽物と大也は確信できたと。本物は模型の次はギターと興味を広げてくれてましたもんね。

 そう導いた「まひろ先生」の教えは「自分と違う色を持った人が一緒だと、世界はカラフルで、もっともっとおもしろくなるよ」というもの。なるほど、これがブンブンジャー結成の礎であったわけでしたか。そうしてみた結果は「今、すっごく面白いよ」。これを聞いて偽物の「まひろ先生」は大也を認めるかのように引き留めるのを諦めましたが、これは偽物とはいえ半分は大也の記憶にある先生だからかな。

 夢から覚めれば後はいつも通りの撃破。赤信号だから止まったり、サイレン鳴らした緊急車両だから通れるとか、頭脳戦というよりはコント的ですな。最後は慰問を終えて施設を去るブンブンジャー一同ですが、大也だけは1人で庭で思い出の歌の弾き語り。よほどに大事なものなんでしょうな。前の内藤雷汰先生に続き、まひろ先生(上重まひろ)も大也に薫陶与えた1人ということで、じわじわと第1話以前が語られているように感じます。

●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第18話:戦う理由)

 アカネが自らの望みが何かを見出していくわけですが、タイセイとリョータはアカネの意思を尊重するあまり受動的になってますね。現状では、たとえアカネが対ハーデスに参戦してもSRG値はそろわないままで前の惨敗の二の舞、もしアカネが陸上部に傾いていくなら鉄道部/ERDAからフェードアウトで戦力喪失。

 そのどちらの危機についても、穴を埋めるべく奮戦、というよりジタバタしてくれたのがガンマであるように思えます。半ばは素の不器用さなんでしょうけど、残り半ばはアカネにも対ハーデスにも動きが鈍いタイセイとリョータを焚き付ける意図もあるように見えます。

 ガンマ、タイセイとリョータに「2人とも、これで聞くのは最後だ」と前置きしておいて、アカネが陸上部に行ってもよいのか(≒鉄道部とERDAを去る)旨問う。前にも聞いたことを、今度こそ腹括って答えろ、ってことですね。それでも態度を明確に決めかねるタイセイとリョータ。まあ気持ちは分かる。残って欲しいが、アカネの素志を曲げてわだかまりを作りたくはない、のジレンマはそう簡単に解決できない。

 ガンマは「最後だ」と答えないなら突き放すような物言いでしたが、見放すつもりは毛頭なかったらしい。次の手を既に考えてあったようですね。それはテンとシオンを呼んでのガンマとの三両合体。一見は突飛でして、ほぼ言下にイナに却下される。まず2体めのSRGシステムの用意がない。やるにしても、今のSRGシステムでアカネの代わりをガンマがやるのが順当。

 そう言われたガンマは「分かりました」と素直に折れたのかと思ったら、「頑張ります」。諦めてないのか。ガンマとしてはアカネ+タイセイ+リョータにSRGをやらせてやりたいんでしょうな。だからアカネの穴を埋める形で参加しては意味がない。アカネが弾かれる結果でしかないですから。それもシンカリオンについても、部活についてもですね。

 ガンマとしてはタイセイ・リョータ両名についてはアカネに向かえと直接尻を叩き、SRGについては後輩と組んで別のを先にやっちゃうぞと、アカネ含めて焦らせる算段であるように見えます。イナがそこを汲んで「じゃあ、別系統のSRGを進めてみようか」くらい言えたらよかったんですが。

 もっともガンマが明確にそういう狙いで動いていたかどうかは不明ではあります。割と勘頼りで「たぶん、コッチ辺り」で猪突猛進してたのかもしれません。後輩のテンとシオンからはそう見えている感じですね。ガンマに限らず、呼び出される度に誰かがジタバタしているなあと、テンらは困惑気味の模様。最初はカッコいい印象だったけど、まぐれだったかと思い始めてなきゃいいんですが(^^;。

 かくしてガンマの頑張りも手詰まりになって来るも、事情を知らずに突破口を作ったのが陸上部のカケルですな。アカネに対し単刀直入に「ずっと悩んでるだろ」と言い当てておいて、「陸上と鉄道、どっちが好きなんだ?」と問う。そこでアカネが「今は、陸上が」と言いかけた部分だけ、タイセイとリョータが盗み聞きしてたもんですから、上述のガンマの頑張り含めてかき回す結果になっちゃってましたな。

 が、アカネが言い直した答えは「陸上を『教えるのが』楽しい」。以前のように自ら走ることが望みかどうか迷ってるわけですね。ですので、うまく行ってない鉄道部(≒ERDA)から逃げているかもしれないと、内心では不安がある。

 ならばと賭けで決めようとカケル。どっちか決められないならどっちでもいい、ならば賭けで決めたっていい、ということでしょうな。もっとも、カケルが出した条件は「トラック一周の短距離走勝負」。カケルが勝てばアカネは陸上部に入る、というところがミソ。

 迷ってる人間は全力を出し切れないものでして、陸上か鉄道かでふらつくアカネならカケルは勝てると踏んでるんでしょう。逆にアカネがどちらかに思い切れば全力を出せて、カケルは負ける。カケルはアカネが踏ん切りつけて勝つと予想してるんでしょうな。アカネが自分(カケル)に勝つほどなら陸上部に来て欲しいはずですから、自分(カケル)が勝ったら陸上部に来いというのは、そもそも変な賭けです。カケルとしては八割がたでしょうけど、アカネに「鉄道部に行け」と思っていそう。

 が、アカネの迷いはまだ深かったらしい。スタートをミスってしまうわけですね。しかしそれがむしろ幸いしまして、先を行くカケルの背中を見て悟るものあり。誰かの背中を追うのではなく、先頭を走りたいという気持ちですね。兄のアドバイス(共に走れ)と併せてみますと、先陣切って仲間を導く、となりましょうか。

 己が気持ちの発見はアカネにとって相当に大きかったらしく、カケルに思わず「ようやく分かったんだ、僕が『乗る』理由!」と危うくバレそうなこと言ってしまってますな。が、同時にアカネがそもそも鉄道部≒ERDA/シンカリオンを諦める気持ちがなかったことも窺えます。ずっと探していたのが乗る理由ですもんね。それならSRG値のためのトレーニングをこっそりやっていたのも頷けます。

 アカネは吹っ切れましたが、それくらいで撃破できるほど敵は甘くない。先に迎撃に出たガンマ・テン・シオンはハーデスに叩き伏せられてますな。タイセイらはアカネのSRG値が揃ったことで三両合体を完成させるも、先に合体を果たしたハーデス・デストロイに対して劣勢の模様。が、ハーデスの攻撃の隙を突いての下からの斬り上げで腕を斬り飛ばして逆転か。

 と思ったんですが、ハーデスは斬られた腕を振り回して投げつけ、逆にシンカリオンSRGにダメージか(なんだか動けない感じですし)。ここはちょっと怖い気がしました。ハーデスは斬られた腕をも武器にしたわけですが、そこまでは機体へのダメージを気にしつつの戦いだったような。シンカリオンに勝利して余力を残したい、という感じですね。

 もしハーデスが「この一戦に勝てされすれば」と性能限界まで機体をぶん回して来たら、ちょっとシンカリオンSRGでも勝ち目はなさそうな。もっとも、イナに却下されたもう1体のSRGが完成すれば別ですが。1つめのSRGに勝ちながらも傷ついたハーデスに、2つめのSRGが止め刺しに行けるわけですんで。

 ともかくも、腕を1本失ったハーデス/仮面の男は戦闘継続の意思はなく、捲土重来を期す模様。またもやキャプチャーフィールドを易々とこじ開けて去る。

 次回は特別編「戦いの記録」とのことで、今までのバトルの実況中継風のまとめらしい。予告映像の最後はリングに立つシンカリオン複数でして、そんな絵面が本編にあったかどうか、ちょっと記憶にありません(^^;。

Re: 8月のスレッド(2024) - Shiny NOVA

2024/08/15 (Thu) 23:25:11

 いつもと逆順に変則感想です。

★シンカリオン

 SRG合体がついに成功! というのが大きな話題ですな。
 敵のハーデスが先にデストロイフォームになってピンチな状況で、自身の戦う理由を「仲間といっしょに走りたい」という仲間意識に目覚めたアカネが見定めたことで、クリア、と。

 考えてみれば、アカネってずっと上から目線のコーチ役として振る舞って来たキャラであり、そこから挫折して、兄への劣等感とかいろいろ。
 つまり、上からか、下からかという関係でしか、人と付き合っていないのが、タイセイやリョータという対等に付き合える友人というのが初めてかもしれない。
 いや、陸上部のカケルも対等かもしれないけど、どこかアカネに対して尊敬というか、やはり下から見上げる関係性があった感じだし。

 それが、カケルがアカネに競走を挑んだことで、距離感の上下がなくなって、その前を行く彼の姿に、タイセイやリョータを重ねたことで、アカネが対等に並んで走れる友人というものを求めていたことに気付かされた、と。

 その意味で、タイセイとリョータは互いをリスペクトできる。
 これまでのアカネは、タイセイとリョータに対して、割と上から目線なところがあったけど、SRG合体で足並みが揃わずに挫折した。
 割と挫折すると、立ち直るのに時間がかかるキャラだとは思いますね、彼。

 で、自分に何が欠けているのかも分からない。
 タイセイとリョータにあって、アカネに欠けているものが、例えば戦う理由とか、何かを守りたい意識とか、そういうものか? と思わせつつ、実は「仲間と並んで走る、対等の友情関係」だった、と。
 他人に対して優越感か劣等感でしか、接していなかったようなキャラに見えますし(才能がある文武両道キャラゆえの優越感と、挫折体験による劣等感の両極端で、本当に互いにリスペクト的な対等な仲間関係が、運転士たちとの間でしか紡げていない)、そうするとSRG合体に必要なのは、上下じゃないシンクロした想いのバランス性なのかな、と。

 なお、これまでは一番上的な立場のアカネが、ガンマ先輩の登場で、上下関係が中2メンバーで並列化された頃合いでもあります。
 アカネは精神年齢が中2メンバーではやや上(モデルが社会人のお兄さんですからね)だったけど、高校生で3年年上のガンマ先輩ほどではないというキャラの立ち位置の変化もありますね。

 そして、この上下関係の平準化がSRG合体の条件だとしたら(今は仮説段階)、テンとシオンとガンマ先輩のSRG合体は困難、ということになります。
 ガンマ先輩が年上すぎて。

 何にせよ、この3人では、これまで連携して戦闘したこともないので、ハーデスに対しても、足並みが揃わず、各個撃破されたのでしょうな。

・テン:機体は万能で、テン自身、誰にでも合わせて、そつなく戦えるオールラウンドファイターだけど、これという特徴がない。登場直後は、タイセイのアッパーバージョンだったけど、その後、タイセイの成長に反して、実戦経験の差で、現在の力量は不明。

・シオン:接近格闘戦特化の機体と運転士。逆に、スピードと変幻自在の連携戦術が得意なハーデス組には、距離を詰めることができずに、持ち味を活かせず仕舞いだったと思う。

・ガンマ先輩:空中戦によるスピードと射撃武器、運転士の格闘センスで現状はオールラウンダーの頼り甲斐のある機体。しかし、一番の強みは、ガンマ先輩の持つ気配り力で、サポートもできる点。ある意味、テンのアッパーバージョンに見える。
 しかし、やはり後輩たちとの連携不足かな。ガンマ先輩自身は、タイセイに中学時代の自分を重ねて見ているようで、タイセイのアッパーバージョンと見ることも可能。

 こういう3人だから、仮にガンマ先輩の提案したSRG合体を果たそうと思えば、後輩2人との連携訓練が必要不可欠だと思いますね。

 なお、次回は特別編で、過去の戦いをプロレス風味で振り返る趣向みたいですが、その後は、また新しい運転士が登場することが、本日、発表されました。
 運転士は中2で、九州出身の海風ツクモ。声優が、ウルトラマンZの人だ。これで、ウルトラマン関係は2人め(リョータ=ウルトラマンリブットの人間態俳優)。
 機体はN700Sかもめ(西九州新幹線)ですが、前に出たのは空中戦用の飛び道具(ブーメランとボウガン)装備機体なので、ガンマ先輩と仕様かぶりしそうです。今回は同じモチーフでも、違うオプション武装になるかも(まだ機体名しか発表されていない)。

 とにかく、まだキャラが増える予定なんだな、と。

★ブンブンジャー

 8月いっぱいで、現行幹部のキャノンボーグが退場説が出ていて、近々、彼の決戦エピソードが盛り上がりそうです。

 で、去年も8月が後半ちょっとしたクライマックスを経て、9月から宇蟲王編に突入するなど、ドラマに大きな変化がありました。

 今作も、秋から宇宙が舞台になる可能性も考えられますね。

 少なくとも、宇宙戦用の巨大ブンブンカーとか、ロケットに変形するオプションパーツが出るかなあ、と期待しつつ。

 で、今の旬は消防車ですが、そろそろ販促期間が終わって、またバイオレットにスポットが当たる気も。
 何せ、今のところ、ブルーやブラックとの絡み編がやってませんからね。赤、桃、オレンジとの絡みはやって、青とは副リーダー争いでコンスタントに絡んでいて、黒との絡みがない。野球編は黒主役でしたが、バイオレットはほぼ空気でしたし。

 まあ、バイオレットはマメに目立ってはいるし、舞台が宇宙になれば、必然的にスポットが当たるポジションになりますから、空気になることはないでしょうけどね。

 ともあれ、今回の大也エピソードは、恩師の先生が仮に故人であれば、お盆期間っぽいネタかな、とも思いました。

★ガッチャード

 アトロポスが退場して、りんねちゃんに力と想いを託した感ですな。
 すると、次回はラケシスとスパナのドラマっぽいので、推しの退場の覚悟をしていよう、と。

 そうなった場合、残されたクロトーがどうなるのかを一番、気にします。
 3姉妹最後の生き残りになってしまえば、家族想いの彼女にとって悲劇ですし、でも、それだからこそ、唯一生き残って、冬の劇場版で姉妹の復活のために行動する可能性も想定できて。

 一応、TVのラストは、グリオンを倒して、平和になりました。
 だけど、錬金術やケミーの未来について、消化不良な部分は番組終了後の劇場版やVシネの宿題に残しておきます、というのが近年の流れです。

 例えば、ウィザードでは、ヒロインのこよみの死で傷心の主役でTVが終了し、その後の年末劇場版で、こよみの悪堕ち復活と、そこからの昇華(主役の心の世界に、こよみの化身した指輪が永遠の愛情と希望として封印)が描かれました。

 ゼロワンでは、イズの破壊が主役の闇堕ちにつながり、そこから主役が光を取り戻す形でTVが終了。イズは同型2号機が作られましたが、元のメモリは持たないので、もう一度新たな思い出をラーニングさせる形で、冬の劇場版に続いたのですが、やはり先任者の記憶がないことで寂しそうな表情を見せる或人社長に対して、イズ2号も申し訳なく感じるわけですね。
 そういうドラマから、イズ2号が隠されていたイズ1号の記憶のバックアップに到達することで、先代イズのメモリを受け継ぐことに成功。そして、自ら仮面ライダーゼロツーに変身して、或人のゼロワンとのパートナーとして完全にハッピーエンドにまとまる、と。

 よって、TVの最終回でビターエンドになっても、年末にハッピーに昇華されて完結って希望が定番なんですが、
 その後、Vシネでズルズル話が引っ張られると、ハッピーに終わった話の脇役キャラが稀に悲惨な運命を辿ったりすることもあって(Vシネの媒体的にハードな展開になりやすい)、精神衛生上は冬の劇場版まではが正史、Vシネはパラレルと判定するファンも多いとか。
 なお、ディケイドの士も、Vシネでジオウと戦って殺されたらしいのに(自分は見てない)、また復活して登場しましたからね。一部のファンで、辻褄合わせの議論が展開された、と。

 どこまでが正史で、どこからパラレルなのか、ややこしくて仕方ありません。
 まあ、自分も追っかけはTVと夏冬の劇場版に絞ろうというのが現状。

 ドライブの「仮面ライダーハート」は当たりでしたが。

★ガヴ

 新番組の先行紹介番組が、YouTubeで挙げられまして、主人公とヒロイン、2号ライダーと敵などの紹介が為されていました。

 とりあえず、主役が異世界人の若者で、現代日本のお菓子を食べたことがない、と。
 そして、お菓子の美味しさと、それがもたらす笑顔をかけがえのない大切なものと知って、守ろうとする設定ですね。
 そして、ヒロインがお菓子好きの、何でも屋稼業を営む明るく面倒見のいい娘で、主人公はその従業員として働く、と。
 2号ライダーは、怪人事件を追うフリーライターで、
 敵怪人は、闇のお菓子パワーで人を不幸にすることを目指す。

 もう、闇のお菓子って何やねん、というのがツッコミネタですが、ケミーがゴチゾウというお菓子モンスターに置き換わったと思えば、分かりやすいかな。
 その昔、ゴーストバスターズという映画で、マシュマロマンというお化けが登場してましたが、あんなのが闇のお菓子モンスターなんだろう。
 たまに、お菓子のCMでも闇っぽいものがあったりしますし。

 なお、メインライターは、戦隊でゼンカイジャーを書いていた香村女史で、ニチアサのベテランとなってますな(戦隊、ライダー、プリキュアのいずれもメインライター経験あり)。ライダーでは、ウィザードの人でもありますので、モチーフはともかく、意外とシビアな話を書いてくる感じ。
 以上、新番組の紹介感想でした。

Re: 8月のスレッド(2024) - K.K

2024/08/19 (Mon) 23:41:17

 定期感想です。

●仮面ライダーガッチャード(第49話:メタルウォリアー!白銀のヴァルバラド)

 スパナ&ラケシス回でありました。メインはスパナのヴァルバラド黒鋼への覚醒でありますが、ラケシスの悲劇をあのタイミングで入れてくるとは。パッと連想したのは「ルパン三世 カリオストロの城」の1シーンです。

 ルパンがクラリスを連れ、もう少しで脱出成功となる瞬間に胸を撃ち抜かれる。「行ける!」という流れと雰囲気作っておいて、突如の惨劇との落差出してました。今話のラケシスの悲劇も「ああっ!」と思い、何とか気持ちを落ち着けてから同じ手法だと感じた次第。

 ともかく本編。冒頭からは新ドライバー開発に勤しむスパナですな。場所は匿われていた風雅邸。一種の隠れ家でありますから、ラケシスも探り当てるのに相当苦労したらしい(持たされた居場所候補リストの最後だったのかな?)。

 スパナが開発するドライバーは配線もむき出しの、いかにも試作品という感じですが、一から自力でやってる点が大事なんでしょうな。スパナが最初に持っていたのはライダーではない異形の戦士になれるドライバー。これを誰が作ったかは後で語られまして、鏡花。

 その鏡花が改良型を開発してスパナは仮面ライダーヴァルバラドに。同じものが後でラケシスにも与えられる。このことはスパナとラケシスの関係を暗示するものではありますが、同時に「誰でもなれるライダー」という印象も生じます。ドレッドと似たような感じですね。

 ですが今話はスパナが己一人のために作るドライバーであると。スパナは鏡花の助手が務まる程度には技術的な教育・訓練は積んでいるようで、鏡花製ヴァルバラドの実使用経験も豊富。なので変身可能なドライバーまでは作れるものの、充分な性能を引き出すための調整は上手くいかないらしい。

 そこへギギストが急襲してくるわけですが、調整不足のスパナ製ヴァルバラドでは全く通用しない。マッハウィールの力を借り、(参戦する、場合によっては殿軍となるつもりだったらしい)ラケシスを連れて撤退するのがせいぜいなわけですね。何が足りないのか、が目下のスパナの命題であるようです。

 一方、ケミー含めた錬金術を知った/思い出した世間の動揺は激しいようですね。せっかくガッチャードがマルガム再生怪人から人々を救っても、ケミーなんかいるからだと反発される。しかし錬金術師に救われた人が説得に当たるといったん鎮まる。が、ケミーは危ないとインフルエンサーが煽り立てると、またも態度が豹変。

 この状況を我関せずなのがグリオンですな。もともと世界を黄金で塗りつぶすのが望みですから、世間がどうであろうと知ったこっちゃないのかもしれない。一人で何やら錬成してますが、どうやらニジゴンの代替であるらしい黒いニジゴン(後でエルドラゴンという名前が明らかに)。後はギギストの賢者の石を奪いさえすれば、ということでしょう。

 手筈が整ったらしいグリオンが赴いたのは、キッチンいちのせなんですか。そこへマルガムを撃退した宝太郎が帰って来る。グリオンは「遅かったな」と言う。これはダブルミーニングな感じです。普通の意味の「帰りが遅い」でありますが、同時に「もはや手遅れ」というニュアンスも感じます。

 実際、店内は暗く、宝太郎の母:珠美の姿は見えない。グリオン、もったいぶって金は永遠だとか何とか語り出しまして、宝太郎を焦らす。そうしておいて「取るに足りない命が一つ消えた」と。ショックを受ける宝太郎ですが、そこへ珠美が帰って来る。途端にグリオンは態度を改めまして、珠美に「息子さんにはいろいろとお世話になっております」とにこやかに挨拶して去る。嫌味な揺さぶり方ですな。

 一方、何とかギギストから逃れたスパナら。惨敗ですが、スパナに手当てされるラケシスはなんだか嬉しそうですらある。この場面では血が赤いのは人間に近づいた証拠とか言ってますが、真意は後のシーンで明らかに。ともかくもちょっと上げなんですが、すぐに下げが来まして、追って来たクロトーがアトロポス死亡の報をもたらす。ラケシスは既に感じ取っていたらしい。

 このときのクロトーの台詞「私はもう一度、家族3人で暮らしたかった」は大事なポイントかもしれません。が、ギギストも追跡して来る。「理解するぞ」と言いつつも、「人形たちの夢、それはまがい物に過ぎない」とクロトーの願いをあざける。怒るクロトーはドレッドで挑むも、力の差は歴然で一蹴される。といっても温情なんでしょうか、ギギスト得意の空間転移で追い払っただけらしい。

 ラケシスもヴァルバラドで応戦しようとしますが、スパナが押さえて自力のヴァルバラドで挑む。が、さっき敵わなかったのが今通用するわけもない。ラケシスの剣も使っての二刀流ですが変身解除に追い込まれ、さらに黒い炎に包まれていよいよ最期か。スパナもいったん諦める様子がありますな。

 スパナは既に露悪的に振舞って悪役となり、後を宝太郎らに託す覚悟をしてたんでした。ただし、ケミーも冥黒王らにも始末をつけた平和な世界を残して、ですね。己が力である黒い炎は邪悪と思ってますから、自分にも始末をつける。そうして両親から受け継いだ正義に、宝太郎から感化された優しさを己が死を以て実現するはずでした。が、ギギストに倒されては本来の願いが叶わない。

 そのせいでしょうか、宝太郎から感じ取った「ガッチャ」が力となってくれたようですね。ついに悟りに到達でしょうか、黒い炎を白銀に変えまして、手製のドライバーの形が変わり、変身してヴァルバラド黒鋼の完成。やはり錬金術の為せる術だけあって、最後の最後はモノではなく術師の内面が鍵ということでしょうか。といっても、黒鋼が動くたびにメカ音してまして、モノとして完成された面はあるのかもです。

 ともかくも黒鋼、もはやギギストを寄せ付けない強さを発揮。これにギギストはいったん悔しがるも、黒い炎の先にある白銀の炎と悟って納得したらしい。「良き後継者ができた」が最期の言葉でした。長く生きて来たらしいギギスト、もともとの願いは「後進に道を譲りたい」だったのかもしれません。
(それにしてもギギストの持つ玉座とは何だったか、明かされず仕舞いでした。Vシネマとかで玉座の説明あったりするんだろうか。)

 これでギギストの持つ賢者の石が解放されますが、突如現れた黒いニジゴン(エルドラゴン)が横取りして逃げようとする。ラケシスが捕まえてはしゃぎますが、背後からの一撃で射抜かれる。犯人はグリオン。ギギストの賢者の石を奪い、「エルドラドの始まりだ」と勝ち誇って去る。

 実はスパナがギギストを打倒する一連のシーンでは「もうちょっと盛り上げてもいいのに」と思わないでもなかったです。初見途中ではそこが最大の山場と思いましたんで。しかし、先週がマジェード覚醒からの新フォーム、今話がスパナ独自のヴァルバラドですから、駆け足になっても仕方ないのかと思いました。

 が、今話の最大の山場はラケシスが倒れるシーンだったようで。そこの印象を薄めないよう、スパナ/ヴァルバラド覚醒はちょっと抑えめに描写したようですね。なにせこのシーン、先にスパナに手当てされて嬉しそうだったラケシスの真意が明かされる。理由は血の色そのものではありませんでした。

 その先にある人間化だけでもなく、人間になってやりたいことだったんですね。スパナに伝えたのは「恋」ですが、スパナとデートするのを夢見て、あんなに嬉しそうだったのか。それが潰えちゃった。ラケシスが突如撃たれたことに加えてのダブルショックです。それにしても第1話で着けていたヴェールが、こんな形で最後に使われるとは。
(仮面ライダーWEBによると、アトロポスのように身体消滅とならず、遺体が残ったのは人間化が進んでいたということらしいですね。)

 これで冥黒の三姉妹もクロトーだけになってしまいましたな。ラケシスはオリジナルの記憶を得たことで人間になりつつありました。アトロポスはオリジナルのりんねから何を得るかでキマイラか人間かの二択だったようですが、アトロポスは人間に向かうかのような意思を見せつつ消滅。

 クロトーは「人形」(ホムンクルス)のままですね。しかし、どうも人間化しつつあるような。今話でははっきり「私はもう一度、家族3人で暮らしたかった」と言ってます。はっきりと自分の望みがあり、しかもそれが「家族」。となりますと、クロトーは誰の力も借りずに自力で人間になりつつあるのかも。次の最終話でどうなるのか、気になります。

 ともかくも賢者の石をほぼ手中に納め、ニジゴンの持つ欠片はエルドラゴンで代用したグリオン、仮面ライダーエルドとなる。手始めに捕らえたミナトを黄金化し、続く。次回最終話「キミと僕のCHEMY×STORY」では、ドレットルーパー軍団とかここまででグリオンが得た全てを投入しての決戦みたいです。

●爆上戦隊ブンブンジャー(第25話:六輪の花火)

 今話で改造隊長キャノンボーグ退場、こちらで伺った通りでした。次回からは3rd Lapとのことで次期幹部など含めた新章になるようですね。その伏線なのか、調所属にして事実上のブンブンジャー上位組織ISAとハシリヤンの間に何かあると匂わせたりもしてますな。

 ちょっと調べると、今話の回想で再登場の斬込隊長マッドレックス生存の可能性もあるみたい。それでなのかな、今話ではキャノンボーグと対比する形でマッドレックスを持ち上げる描写がちらほらありました。

 ともかく本編。冒頭からは先週以上に焦るキャノンボーグでして、ギャーソリン集めの達成率がほぼ0らしい。部下のサンシーターからもあからさまに嫌われてまして、マッドレックスは先頭に出張ってくれたのに、キャノンボーグは後ろに隠れて云々。キャノンボーグ、いろいろ追いつめられた状況になってるようですね。

 さらにサンシーターの言い分でキャノンボーグは思い出すものがあるらしい。マッドレックスの言ですね。冒頭では大事な部分がカットされてますが、後半の回想では「テメエはな、一人で走ってるから遅えんだよ」ですか。キャノンボーグには相当こたえる指摘らしい。
(でもなあ、キャノンボーグもたいがいだったはずで、最後の戦いではサンシーターに意図も告げずにいいようにこき使ってたような。)

 ともかくもキャノンボーグは彼なりに奮起、大量悲鳴兵器ジャッキー・ホイホイなるものを外宇宙から呼び寄せようとする。ギャーソリンを衛星軌道上から集められるものらしいですが、今まで使わなかった理由がよく分からない。身の安全を考えるキャノンボーグなら初手から使いそう。

 が、そんなことよりも効果音がゼットンっぽいのが気になりました(^^;。円谷プロが許諾してくれたんかしらん。いや軌道上のメカですから別物扱いなのかな、と考えかけてハタと思い出し、ネット検索。どうやらシン・ウルトラマンのゼットンはブンブンジャーのジャッキー・ホイホイのネタ元らしき点があるようですね。天体制圧用最終兵器だし、衛星軌道上で作動するし。

 それはともかく(^^;、衛星軌道にジャッキー・ホイホイが到達するまでに何とかしなければならない。ブンブンジャー世界では宇宙人は飛来してますが、地球に宇宙軍はないらしい。ならば操っているキャノンボーグを探して止めるしかない。ということで、ブンブンジャーは地道な聞き込みから上空からの探査まで、あらゆる手を尽くす。

 が、見つからない。しかし調にISA上層部から情報が入るわけですね。その通りに行ってみると、ドンピシャでキャノンボーグ発見。いったんはジャッキー・ホイホイ停止に成功するも、キャノンボーグはサンシーターを強制操作して時間を稼ぎ、自らは退避してジャッキー・ホイホイ再起動を図る構え。

 ブンブンジャー側はブンバイオレット/先斗に武装を預けて追わせ、残るブンブン戦士はサンシーターを抑えにかかると。これで、先斗 vs キャノンボーグですが、ちょっと感慨深い。先斗はキャノンボーグに魔剣を届ける形で登場し、そこからキャノンボーグは力を得て暴れ始めたわけで。今話では、その後始末を先斗がやることになったわけですね。因縁に自らケリをつける格好になるのは、自分的にはツボだったりします。

 キャノンボーグはやはり策士でして、共にハシリヤンのボスを倒そうと先斗を誘ったりもしてますな。が、先斗が断固拒否で一騎打ちとなりますが、キャノンボーグって意外なほど戦闘力あるんですね。剣を自在に振り回してブンバイオレット/先斗と渡り合えてますし、一時は追いつめすらする。

 等身大戦はブンバイオレットが勝つも、まだ息の根止まってないキャノンボーグはサンシーターを巨大化させての戦闘に持ち込もうとする。こういう点も部下から嫌われる要因なんでしょうな。案の定というべきか、巨大化役のヤルカーが奮起して造反、キャノンボーグが巨大化させられる。

 キャノンボーグ、巨大化戦では攻防一体の強力メカ使いこなすようですね。しかし、ブンブン側のチームワークには敵わず。これが「一人で走ってるから遅えんだよ」ということか。キャノンボーグ自ら望んで巨大化してたら、サンシーターもついて来てたかもしれない。

 あるいはブンブンキラーロボを用意しておけば。成長する魔剣もどうなっちゃったのかなあ。魔剣とライバルロボは自分が継続して期待したかったものなんですが、ちょっと残念かも。

 ともかくも現幹部の改造隊長キャノンボーグは敗退。次からは3rd Lapとのことで仕切り直しですね。ISAとハシリヤンのつながりが匂わされた点はどう化けるか分かりませんな。今話ではブンブンジャー側を利する、勝利のきっかけとなりましたが、敵味方上層部の動きが分からなくなってきたのは不安要素です。

●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(特別編:戦いの記録)

 こちらで伺った通り、プロレス実況中継風の演出による、バトル総集編でした。ドラマはありませんので、特に書ける感想はなしです。

 が、毎回楽しみにしているバトルが本編ドラマあって盛り上がるものだと再認識しました。シンカリオンのバトルパートはCGを上手く使えていて、1期から楽しく観られるものでした(いったん視聴離脱して、途中から復帰なんですけど ^^;)。

 パターンとしては前半(Aパート)の日常編で得た知識とか経験が、後半(Bパート)のバトルに応用されるというものですね。シンカリオンならずとも、よく用いられる手法、演出かと思います。それをバトルだけ注目したら、感心はできないように思えます。やっぱり「ああ、あそこで主人公が覚えたあれか」みたいに実感できてこそのバトルの面白さとなりましょうか。

 このCTWでは加えてキャラクターの変化・成長がバトルで出てくるところが感動ポイントだったりします。今話では「この戦いはこのキャラクターにこういうことがあった後の」とか思い出せますから面白く観ることができました。カメラ視点含めてよく動くバトルですんで、それだけでも見応えはありますが、やはりバトルもドラマが加わってこそのようです。

 そう思ってみると、ふいっと昔の言い方「ロボットプロレス」なんて言葉を思い出しました。今話はまさしくプロレス実況風ですしね。ロボットプトレスって、「ロボット物って、結局は巨大ロボの火力と格闘だけが見どころだよね」という揶揄に近い評言だったように思います。

 何となく違和感を感じる物言いだったんですが、以前は何がおかしいのか、不満なのか表現できずでした。ずっと後に上述のようなことだと分かった次第です。巨大ロボ/ヒーローものでも、キャラクターのドラマはバトルへのつなぎでも時間稼ぎでもない。むしろ面白さの核心にあるものですね。

Re: 8月のスレッド(2024) - Shiny NOVA

2024/08/23 (Fri) 00:33:17

 お盆明けの定例感想です。

★ガッチャード

 最終1話前ですな。

 ラケシスの死については、脚本の長谷川さんのXポストによると、最初のガンダムのミハル(大西洋、血に染めて)の死をイメージしたそうです。

 敵を倒して喜びの渦中に、思いがけず爆風に巻き込まれて悲劇を迎えるインパクトを、「やったあ、と無邪気にはしゃいだ直後の思いがけない死」、そして残された男(ガンダムならカイ)の心の中の幻として、会話するような演出を描きたかったそうで。

 これで最後に残されたクロトーがどうなるかが最終回の気になるところですね。

 トワイライトマジェードと、ヴァルバラド黒鋼が、レインボーガッチャードと並び立つ映像は示されていますので、3人ライダーがグリオンの変身した仮面ライダーエルドと決着をつけるのは確定。

 劇場版の未来グリオンは仮面ライダードラドで、エルドとドラドの2種類のライダーに変身したグリオンはなかなか大物の悪役だなあ、と。
 いや、それだけでなくドレッドにも変身していたなあ。

 とにかく、最終回と、次のガヴへのバトンタッチにも期待しつつ。

★ブンブンジャー

 キャノンボーグ、てっきり前後編で退場するかと思っていたのですが、1週で散るとは。

 おかげで第3ラップは9月ではなく、8月最終週から早くもスタートという流れですね。予想よりも1週早い。

>円谷プロの許諾

 最近は、東映特撮と円谷のスタッフ交流が盛んで、蜜月っぽいです。

 きっかけは、坂本監督とか、玩具会社のバンダイとかがあるみたいですが、ウルトラの常連監督さんがライダーを撮ったり、役者の交流も盛んですしね。

 笑ったのが、今の現役ウルトラマンのアークの隊長さんがアバレンジャーのレッドの人で、ウルトラマンのイベントでアバレッドの白亜凌駕のコスチュームで参加して、写真撮ってるのをXポストでアップしたりして、それが全く問題になってないぐらい、ウルトラとライダーや戦隊の人員交流が普通になってる、と。

 なお、庵野監督が、シン・ウルトラに続いてシン・仮面ライダーを公開した影響もあるのかも。
 昔は、ウルトラとライダーってライバルって感じでしたが、近年はそういう壁がなくなった感。

★シンカリオン

 で、こちらも『ウルトラファイト』のノリですな。

 ただ、同じロボットでも、ガンダムみたいな飛び道具主体のロボだと、プロレス実況はそぐわないと思います。
 今期のシンカリオンは、アカネ機とガンマ機を除くと、接近戦機体が多くて、敵とのぶつかり合い、肉弾戦がバトルの主流だし、何よりもプロレスバトルを象徴するシオン機みたいなケースもあるから、鋼の機体の肉弾戦→プロレス風味が似合う印象。

 これが飛び道具のグランクロスを打ちまくる従来のシンカリオンだと、あまりプロレス風じゃないだろうし、
 今回の特別編で、今作のロボの戦闘演出が、従来と違う接近戦メインということを再実感しました。

 飛び道具主体のガンマ先輩だって、飛び蹴りを多用しますしね。

 あと、前回紹介した新型機のN700Sかもめは、エルダフェリーと合体する海上戦特化型機体のようです。陸上でもホバー移動で高速起動型らしい(ガンダムにおけるドムか)。

 で、SRG合体ですが、テン機と、ガンマ機と、新人のツクモ機の3機が合体する仕様らしい(玩具情報)。
 シオン機は合体からハブられたようですが、彼女の機体はタイセイのハヤブサと玩具的には同型機なので、タイセイの代わりにSRG合体はできるのかも。

 あとは、敵でハーデスとファントムが合体することもできるようで、TVでもそういう強化形態として登場する可能性がありますな。

 まあ、これからは合体がメインとなって、敵味方の強化合戦が行われそうだ、という話ですな。
 そこに至るドラマの流れも気にしつつ。

Re: 8月のスレッド(2024) - K.K

2024/08/26 (Mon) 21:16:02

 定期感想その1です。

●仮面ライダーガッチャード(第50話/最終回:キミと僕のCHEMY×STORY)

 風呂敷を畳むために解決するべき要素がたくさんありまして、この最終回でどうするのかと思っておりました。が、それぞれ落としどころに持っていけたようで、大団円にこぎつけた感じですね。

 が、やはりあれこれをたった1話でこなしたためか、自分的には未消化なものもあったりします。例えばクロトーの最期。三姉妹最後の生き残りということで、どうするのかと思ったんですが(姉と妹の無念は、とか)、他の姉妹同様、つながりのあったキャラクター(宝太郎)に後を託して昇天。宿敵と化したグリオンには一矢すら報いること叶わず。自分としてはそれが今話で観たかったものあったりします。

 あるいは「それ必要なの?」みたいなものも出てきまして。第2の地球ですね。グリオンとの最終バトル中に錬成されたらしい。エピローグではケミーの安住の地として使われる描写があり、一応活かされてはいます。が、例えば既存のウロボロス界ではいけなかったのかとか考えるわけでして。今後の劇場版含めての必然性とかあったりするのかしらん。

 が、それでも宝太郎の母:珠美がずっと秘めていたらしい真情などが明かされる点などはいい感じでありまして。あそこでここまでが(部分的にですが)ぱたんとひっくり返って見えまして、なんだか納得。もっとも、最初に気にしていた「宝太郎の父の正体」は物語の鍵ではなかったという肩透かしはあるんですが。そっちに注意を逸らすことで、珠美の真意を隠す演出だったようです。

 ともかく本編。冒頭は前話の続きでミナトが黄金に変えられるところから。冥黒王3人の賢者の石を得て錬金術を完成させたと誇るグリオンは、例の黄金のルービックキューブに籠り、ドレットルーパーを召喚して周囲を黄金郷に変えて行く。

 この時点ではニジゴンの力(賢者の石の欠片)を欠いても全てを黄金に変える力を得たように見えましたが、そうではなかったようですね。仮面ライダーWEBによると金メッキする力でしかないらしい。そのため宝太郎/ガッチャードに逆転の機会が生まれたとのこと。

 それは後で分かる話でして、現時点ではグリオンの圧倒的優勢。鏡花もスパナを庇って黄金化されてしまう。が、ここでヒーロー登場でしてクロトーですね。グリオンの籠るキューブに侵入し、「家族を守る力が欲しかったのに」と叫んで挑みかかる。クロトーはついにドレッド参式に変身して使いこなしましたんで、自分としては期待するところ大。

 ですが、レプリケミーカードのドーピングを行使しても生身のグリオンに全く歯が立たず。上述しましたが、せめて一矢報いて宝太郎につなげて欲しかったんですが。クロトーはドレッド参式をあっさり変身解除されるダメージを受け、後を宝太郎に託し、アトロポス・ラケシスに迎えられて、この世からは消滅。

 ヒーローとしては不満が残りますが、去り方の描写からすると「クロトーにも魂があった」≒「人形から人間に変わった」と思えるものですね。グリオンに言った「家族」という言葉は、その魂から出たものだったのかも。そこはラケシス、アトロポスにも魂が生じていたからこそ見いだせたつながり、なのかもしれません。

 ここへ宝太郎が駆けつけてくるわけですが、その前にキッチンいちのせにいったん帰っておりますな。これが今生の別れになるかもしれない、という覚悟で母:珠美に会っておきたいんでしょう。が、珠美のほうから踏み込んで来まして「仮面ライダー、なんでしょう?」と。知ってたんですか。一応、「仮面ライダーだから何!」と引き留めるそぶりはありますが、宝太郎が「今は本気なんだ」と決意を示すと、珠美も腹を括って送り出す。

 珠美が渡した弁当は宝太郎の仲間の分も含めたおにぎりですな。宝太郎のみならず、全員の正体を知っていたわけか。珠美はいつ気が付いたんでしょうか。それ次第ではあるものの、少なくとも終盤では心配を隠して気丈に振舞っていたんだなあと感銘を受けます。キッチンいちのせでの「(宝太郎は)誰に似たんだか」の台詞は、宝太郎の父親を意識してそう。自分のやるべきことはこれ、と思い定めると突っ走っちゃうという点が父子共通なんだろうと思えます。

 宝太郎側は腹ごしらえも済みまして、いよいよ最終決戦。グリオンはクグツと化した冥黒王3人も送り込んで来るも、しょせんは再生怪人であるようですね(賢者の石も持ってないわけだし)。マジェード/りんねらがグリオン側先遣隊を抑えつつ、ガッチャード/宝太郎をグリオンのキューブに向かわせる。
(ガッチャードが抜けた穴はウインド/風雅が駆けつけてくれてますな。そこは嬉しいんですが、できれば勝利につながる鍵みたいのを持ってきて欲しかったかも。今話を観た限りでは戦力補強以上ではない感じです。)

 そこでは上述の通り、果敢に挑んだクロトーが既に敗退、宝太郎に後を託して消滅。上述の不満はあるものの、ハンドレッド襲来の第32話で共闘した縁がここで締めくくられたという点は感慨深いものがあります。冥黒王もグリオンもクロトーにおためごかしで利用しただけ。クロトーのよるべきは「家族」たる姉妹でしょうけど失われた。が、宝太郎だけはクロトーのために戦ったんでした。そこへクロトーが死の寸前で帰着したというのは納得感あります。

 そしていよいよグリオン/エルド vs 宝太郎/ガッチャードの決戦。舌戦を試みても、もはや相容れるところが一片もないようですね。緒戦はエルド圧倒席優勢。ガッチャードの戦力を次々と黄金に変えて無力化してしまう。が、戦いの勢いは周辺から変わりつつあるようで、人々を守って奮戦する蓮華らに市民が感じ入り、次々とガッチャード側へ。
(前に体が固まって動けなくなるコントで出て来た失敗品、ここで役立つとは思ってませんでした(^^;。確かに敵に使えば強力なアイテムでありますな。)

 マジェードらはグリオン先遣隊を退けはしたものの、遅れて出現のグリオン/エルドが強すぎて手がつけらない感じですね。ガッチャードもケミーを次々と失い、ドライバーまで破壊され、ついに宝太郎も黄金化される。が、上述しましたように金メッキに過ぎなかったわけで、宝太郎が根性でグリオンに迫り続けるわけですな。

 そして、いい意味でメッキが剥がれまして、宝太郎復活。周囲に散らばる黄金からドライバーを錬成、「大物錬金術師だ!」と叫んで再びガッチャードに。初見では気がつきませんでしたが、初期基本形ではなく今話だけの特別にして最強形態の「ガッチャードアルティマスチームホッパー」ですか。ケミー(カード)も黄金のままドライバーに戻って来る。どうやらグリオン、倒すつもりで放った技(黄金)でガッチャードを強化してしまったらしい。まあ黄金は錬金術の目指す至高ですから、考えてみれば当然だったのかも。

 最強ガッチャードが規格外にして万能の強さでして、グリオンのまがい物黄金郷のメッキを剥がし、メッキ職人ドレットルーパー軍団ともども地球から追放。このときに地球ではない惑星が錬成された描写があるんですが、初見ではうっかりしまして、ラストでのどこでもドアからやって来た加治木が理解できませんでした。展開が速くて目が滑ってたようですorz。

 惑星すら錬成するレベルにはエルド/グリオンも歯が立たず、その惑星へ追放される。ガッチャードも追撃しまして、いよいよ止め。ここでガッチャードには全てのケミーが加勢する様子が描かれる。一方、もはや劣勢のグリオンは孤軍。序盤でケミーは仲間か道具かという問いが宝太郎とスパナの対立軸として描かれたわけですが、道具と見る立場はグリオンのものであると示された感じですね。スパナが宝太郎の見方に寄っていくのは、そういう必然があったんでしょう(さもなくばスパナがグリオンの如き者になったかも)。

 激怒のため力量差が分からないグリオン/エルドはなおも挑むも、ケミーに後押しされたガッチャードが完勝。負けてようやく頭が冷えたグリオン、ガッチャードの勝利を喜ぶケミーらを見て「これが、美しきケミー」とありのままが見えた模様。しかしそのまま消滅と。その最期は黄金ではなく光も放たず、黒ずんだ土くれに戻るのみですか。

 エピローグはグリオンを倒した数ヶ月後。カグヤ様も事態を把握しているようですね。錬金術は世間に平和に認知されて何事もなかったかのようで、宝太郎もちょっと呆れる風あり。ケミーは錬成された惑星を新たな住処とし、さらに人間が住むに適するかどうか調査も進められていると。

 最後、尻餅をついた宝太郎に手を差し伸べたりんねが、「前にもこんなこと?」と何か思い出しかけてますな。自分にはちょっと何のことか分かりません。忘れてるのか、それとも未見の劇場版とのリンクなのか。

 そこは気になりますが、自分的には「ついに宝太郎の父親は顔を隠されたまま終わったか」という点がもっと気になったりしてます。今話の珠美の台詞(誰に似たんだか)からは宝太郎への影響が強いと思うんですが、正体はついに語られずじまい。いずれ劇場版とかで登場したりするんか知らん。

 1年間、感想のお付き合いとご教示、ありがとうございました。第1話からNOVAさんと同じにリアルタイム視聴してはいるんですが、平成シリーズの知識不足やら映画館に行かない怠惰のために分からない点が多々でしが。そこを今シリーズでも助けて頂いて、面白く視聴完了することができました。

 今だから正直申しますと、TV本編とリンクが強かった冬の劇場版の頃、いったん視聴意欲が低下したことがあったんです。TV本編でものものしく登場した釘宮リヒトが突如消えたり、りんねのマジェード変身が既にあったことになってたり。そこは仮面ライダーWEB等でも知ることで来たんですが、どうもピンと来ず。そのためTV本編を観ていても、なんだかガタピシするような感覚ありまして。

 こちらでいろいろ伺って、何とか納得することができまして視聴意欲が復活しました。自分1人で観ていたら、次第に眺めるだけになっていたかも(そして視聴離脱)。そうならずに楽しめましたこと、改めて感謝申し上げる次第です。

●爆上戦隊ブンブンジャー(第26話:宇宙の秘密)

 ガッチャードが最終回であるせいか、続くブンブンジャーはテンション控えめで、ここおまでの整理・復習と次への準備回という感じですね。

 初回から観ていてもつい忘れそうになるし、途中から見た人は誤解しそうな点が「ブンブンとブンディーは宇宙人であって、ロボットではない」。大也は運び屋ではなく届け屋で、自らは働かなくてもいいほどの資産家であるが、自らの信条により届け屋とブンブンジャーをやっている。などなど。

 ハシリヤン側もちょっと回想入りまして、マッドレックスとサンシーターの話ですな。失敗しても走り続けろみたいな気合を入れてもらってたのか。それに感動するサンシーターの性分であれば、策士型のキャノンボーグは性に合わなくても仕方ないかもしれません。それにしてもキャノンボーグ退場回といい、今話といい、マッドレックス上げでして、復活するというネットの噂は本当なのかも。

 次への仕込み回とはいえ、きちんと苦魔獣は登場。しかしマッドレックス登場して最初の苦魔獣トイレグルマー、ただしリミテッド(限定版)ですか。最初、remix(リミックス)と勘違いしまして、調整し直した強化型なのかと思いました。「芯を抜く」機能でギャーソリン集めは効率的のようですし。

 しかしリミテッド。何が限定なんだろうと思ったら、「ぶっかけると、つい本音を漏らす水」機能がなくなってたんですか。相対したブンブンジャー側はそこは知らず(サンシーターも知らないから仕方ない)、またも隠していた本心漏らすのかと戦々恐々。

 前の通り、ブンブラック/錠は裏表がなくトイレグルマーの水は恐れず。ブンバイオレット/先斗も「宇宙では裏表ある奴は生きていけない」からと平気(本当ですかね、親友との件では内心を押し隠してた感じでしたが)。が、ブンピンク/未来については、水を被っても変わらなかった点で何が「リミテッド」か分かっても良かったかも。何事にもあっけらかんとしてはいますが、錠ほどではなさそうですから。

 ブンレッド/大也も水を被るも防水仕様とのことでセーフ。ですが、一緒に水を被ったブンブルー/射士郎もいつも通りなことから、何が「リミテッド」か判明。本音を言わせる機能がない、単なる水でしたか。制作面からいえば、ドラマ面の盛り上がりを避けるためには、つい口にした本音でドラマ発生してしまうのを避ける意味合いもあるんでしょうね。しかし、ただの水と明かされるにせよ、「もしかしたら本音を言う?」というこちらの期待から玄蕃を外しておいたのは、ラストの急展開への布石だったかも。

 ともかくも、等身大戦→巨大戦もパターン通りにブンブンジャー側快勝。ここも登場メカの復習という意味合いがありそう。スポンサーの玩具メーカーとしても「きちんとメカが活躍してくれるか」は気になる点でしょう。

 ハシリヤン襲来で中断していた届け物も無事に済む。依頼者はまたも内藤雷汰でありますな。大也の中学時の先生であり、今は実業家。しかし、調がハシリヤン側の情報漏洩との関連を疑う、ISA本部長の常槍鋭一郎と示し合わせての届け物であったらしい。後でウィキペディア見て気が付いたのは、「レギュラー・準レギュラー」の項に常槍本部長がいるのはいいとして、内藤雷汰がゲストからレギュラー・準レギュラーに移動していることです。内藤先生、実は序盤からキーパーソンだったのかしらん。

 そこは次回以降の種明かしに期待するとして、ラストでハシリヤン側の新幹部ディスレース登場。今話で大也が届けた中身が極秘の物件を奪い取った模様。もしかして、これもISA側の予定の一部であるなら、調が疑うハシリヤンとのつながりも疑いが濃厚になってきますな。

 しかし最も驚いたのが、ディスレースを見た途端に玄蕃が激高して襲い掛かったことです。普段は何があっても慌てず騒がず余裕を見せている玄蕃ですから、今話ラストは相当のことがあると示唆するものでしょう。ハシリヤン側幹部のマッドレックスとキャノンボーグは性格と戦術の違いで変化をつけてましたが、続くディスレースは因縁で特徴づけしてくるようですね。

 次回「甘くない選択」では、今話では調の報告で経歴に謎が多いとされた玄蕃の過去を明かすらしい。そこから玄蕃のブンブンジャー脱退の危機に至るようです。が、敵新幹部と深刻に対立していながらブンブンジャーを去ろうとする事情とは何か、ちょっと想像がつきかねています。

Re: 8月のスレッド(2024) - K.K

2024/08/28 (Wed) 10:45:31

 定期感想その2です。

 先の感想で書き忘れしてしまいまして(ガッチャード感想で夢中になったせいかも)、「東映特撮と円谷のスタッフ交流が盛んで、蜜月っぽい」についてです。これは全く知りませんでした。両者は視聴者/観客を取り合うライバルだと思い込んでいて、敵に塩を送るとしても稀なのかなと。

 が、ご教示の「坂本監督とか、玩具会社のバンダイとか」~「役者の交流」で納得するものがあります。スポンサー含めて両者のリソースに共通性あるわけだから、例えば監督や役者のスケジュールとかで協議があってもおかしくない。話を度々していれば親しくなることもあろうかと。

 コラボまで行かずとも、円谷と東映が互いの売り/面白いところを融通し合ってくれるなら、観ているこちらは恩恵あります。楽しみにするポイントが増えていると分かりまして、ご教示に感謝する次第です。

●仮面ライダー電王(第37~49話)

 最終クールもネット放映となりまして、最終回まで観終えてみますと、実に面白かったという強い印象となりました。途中までですと、コミカル寄りな面があり、あるいは主人公たる良太郎が(モモタロスら抜きでは)ヘタレで単独では際立った活躍をしないとかが強調されてる感じ。ですんで「見てて飽きないけど、盛り上がりはそこそこかな?」とか思ってました。

 が、最終クールでいろいろ種明かしして来るわけで。そうなるのは、ラスボス:カイの登場が大きいんでしょうね。考えてみますと、カイ以前は過去を変えるイマジンはそれぞれの思惑で動いてるようでした。それが「(はっきりした1つの過去と)未来を持たないカイが(他者の時間を犠牲にして)自らの歴史を作り出す」と争点が明確化される。

 そこからが、もし「未知の最強の敵を迎え撃つ」展開でしたら、普通の盛り上げになったはずです。しかし、カイに備えた布石が既にあったことが示されて行くわけですな。カイが求めるのは「(歴史の)分岐点の鍵」を握る特異点である者。

 最初に疑われたのが桜井侑斗でして、作中の「現在」では2人いる。1人は良太郎らと共闘する桜井侑斗(少年)であり、もう1人は帽子で顔を隠し、海中時計片手に事件現場に神出鬼没の桜井侑斗(大人)。後者は良太郎の姉:愛理の婚約者でもあるが、愛理はなぜか忘れている。第3クールからは侑斗が侑斗を呼びに来るとかありまして、観ているこちらですら「どっちがどっち?」と混乱するほどでした。

 そういうややこしい状況で、カイはまず桜井侑斗が分岐点の鍵と思って狙って来る。が、ハズレと示される。ということは愛理かとターゲットを変えて狙って来るも、これもハズレ。そうなっていく過程で、感情と表情が一致しないカイから余裕が消えて、焦りに変わっていく様子はなかなか見応えありました。

 そして種明かしが為されて行きまして、桜井侑斗(大人)はそもそも囮となるべく事件現場に現れていたと。では愛理は、となりますが、婚約者の桜井侑斗(大人)と示し合わせていたわけでしたか。愛理も囮だったわけですね。敵への秘密漏洩を防ぐため、いったん消滅することまでやってのけていたと。

 とはいえ、他者の記憶から復活することも見越してですな。ただし秘密は思い出さない仕掛け。その秘密とは「愛理の未来の子であるハナ/コハナが分岐点の鍵」であるというもの。愛理らが忘れても、特異点であるがゆえに消滅しないという点がポイントになってたのかと感心しきりです。同時に侑斗(大人)と愛理がそこまで自らを犠牲にしてハナを守っていたことに感激します。

 これではカイが奔走に疲れるのも当然ですね。まず侑斗と愛理の策が孔明の罠レベルです。しかし、それ以上なのはカイが感情を解さない点にあるんでしょうな。自分の感情は一応は感じ取りはするものの、表情と一致しないなどかなり不完全(はっきりした過去がないせいかな?)。それゆえ他者の気持ちを理解することに疎そうです。

 それでは「(未来の)我が子たるハナを身を挺して守りたい」という愛理らの気持ちは理解できない。その気持ちは動機でありますから、動機から策を探ることがカイには難しくなる。仕方なく目の前に見えたものを追うしかなく、手玉に取られる格好になってしまったわけですね。

 そのためカイは能力は圧倒的ながら己が欲望(未来が欲しい)を満たせず、絶望して暴走し敗退。そこは最強にして無慈悲のラスボスでありながら、状況的には次第に転落していく敵として同情すら生じます。

 同時に勝ちながらもモモタロスらを失った良太郎ということで、しゅーんとなってしまいます。まるで「ピュロスの勝利」ですね。が、あっけらかんとモモタロスら復活。そこは(記憶があれば存在する設定を考慮しても)形の上ではご都合主義となりかねないところですが、そういう感じはせずに「ああ、よかった」という印象です。序盤からのコミカルで作って来た印象のお蔭なんでしょうな。

 それで思い出したのがオーズの最終回だったりします。消滅したはずのアンクが(腕状態ですが)映司の後を追っかけて行くラストシーンですね。「なんで無事なの?」と思わないでもなかったですが、「いや、このほうがいいや」となりました。
(もっとも、こちらで伺った22年のオーズ劇場版では映司死亡とのことで、そこまで含めると後味が問題となりそうです。いずれ東映公式Youtubeで放映されるかな?)

 電王は1クールごとの一気放映でしたんで、12~13話まとめ見となり、ちょっと各話ごとの整理が追い付きません(というか、一夜漬けみたいにどんどん忘れるorz)。しかし、観終えて面白いということだけはしっかり分かりました。いずれ、東映公式Youtubeで毎週2話放映があったら、しっかり感想書いてみたいです。「ここでの感動は、前のあそこで仕込まれてた」とかきっちり理解したいので。

●シンカリオン チェンジ ザ ワールド(第19話:新しい出会い)

 敵味方双方が最新鋭主力を動かせない状況で、今話はバトル的にはちょっと静かですね。それで落ち着いて観られたせいか、自分の勘違いにいくつか気が付きました。

 まず「黒いシンカリオン」でして、ERDA側はハーデスシンカリオンを指していたんですか。自分はてっきりファントムも含めた呼称だと思ってました。公式サイトではどちらも「黒い新幹線」が変形したものとしていますし。が、よく見ると新幹線形態のときからハーデスはほぼ真っ黒、ファントムは明るい緑のラインありですね。

 それでも「どっちも黒いといえば黒いのに」と思わなくもないです(^^;。もしかしてERDAではハーデスはファントムを改良した可能性があると思ってたりするんだろうか。が、公式サイトではハーデスは「新たな黒い新幹線」と記載されてまして、劇中では公式設定踏まえているようですから、やっぱりERDAでもファントムとハーデスは別物と判断していると思っておいたほうがいいんだろう。
(もっとも、そうなるとハーデスが出撃してこないから大丈夫みたいな判断はおかしいとなりかねないわけですが。依然としてファントムは健在ということになりますんで。)

 こちらで伺った「また新しい運転士が登場」についても勘違い。今話登場の「デルタ」(メタバース名)がそうだと、最初は思ってしまいました。もし今話が敵襲撃などで終始バタバタしていたら勘違いしたままだと思うんですが、夏祭り楽しんだりするし、敵もアンノウンのみの落ち着いた流れ。観ていて「いやデルタは新運転士じゃなさそう」と思え、後で公式サイト確認すると次話の海風ツクモですね。それでもデルタは日常パートでは大事な役割を持っていそう。

 ともかく本編。落ち着いた流れと申した舌の根も乾かぬうちですが、冒頭はちょっと不安な感じです。メタバースでタイセイがデルタに会ってるシーンは「鉄道模型趣味の発展の1つがこんな感じかも」と楽しい気分になりますが、そこからERDAでの会議に移りましてテンションの落差が大きい。

 まずイナについて、浜カイジ本部長は依然として疑いを解いてない感じですね。本当に洗脳中の記憶がないのかと。イナ自身覚えていないのは確かなようですが、ハーデスの戦いぶりの記録映像から何か気になる点がある様子。もしかして洗脳中の封印された記憶を刺激するものがあるのかとか気になります。

 そう思ってみますと、浜カイジ本部長の態度もなんか変だという気もしてきます。ちょっと遡ると、ファントムとの決戦時に浜本部長が(運転士タイセイを案じることなく)リスクの大きいグランクロス行使を強いた様子はちょっと異常かも。今も仮面の男の支配を逃れたイナを警戒している。

 浜本部長は敵側でもおかしくないような気もします。イナが隙を突かれて洗脳されたことを考えると、浜本部長も同じようになってるのかとか。もっとも、そういう邪推はウルトラマンZのクリヤマ長官の印象が未だ強いせいかもしれません。セレブロに寄生された間の様子はなかなかインパクトありまして、特にヨウコに「撃てー!」と連呼していたときですね。

 それはともかく、現状でSRGが使えないERDAとしては不安があるんでしょう。が、ラストでは仮面の男の状況も示されまして、ERDAの希望的観測通り、ハーデスは使用不能。結果論的には当面大丈夫だったわけですな。

 なので夏祭りを楽しんでも大丈夫だったわけで。浜本部長の態度とは裏腹に、イナの外出も(お面付きですが)許可されてる。今話ではシンカリオン名物(?)の日常パートで出て来たものを、戦闘バートで使うというものでした(これ、いつの間にか自分の好みになってました)。夏祭り夜店の射的、金魚すくい、型抜きで覚えたコツを、単体で襲来してきたアンノウンに「フェイント射撃→跳ね上げ→連突き」と使っての快勝ですね。

 戦いには勝つも、戻ってみると雨天で夏祭りは中止。が、冒頭でのデルタとの交流が活かされまして、メタバースで夏祭りの夜店を再現。花火までやってますな。これもアミューズメントなわけで、ちょっとメタバース動物園を連想するものがあります。デルタに日常パート以外の役割があるとすれば、そこなのかも。

 ホッとする流れですが最後は不安を掻き立ててきまして、ERDAへの憎悪を見せる仮面の男ですね。

 次回「海の運転士」で新運転士:海風ツクモ登場ですか。しかし模擬訓練で合体を失敗してしまうが、原因は指令室の新人にあって、という単純ではない流れらしい。もしかすると指令室にまずスポットを当ててくるのかな。

Re: 8月のスレッド(2024) - Shiny NOVA

2024/08/30 (Fri) 01:07:11

 電王、最終回まで視聴したとのこと、おつかれさまでした。

 なお、この電王のラスボスのカイが、その8年後に、ウルトラマンオーブの主人公クレナイ・ガイとして活躍するとは思いもよらず。

 さらに、仮面ライダードライブの敵ボスのハート様が、去年のウルトラマンブレーザーの主演かつ防衛チームの隊長だったりして、ライダーの敵がウルトラマンに変身というケースが何度か。
 まあ、響鬼という例外を除けば、ライダーの主演は新人俳優が来ますが、ウルトラの主演は新人というケースもあれば、たまに、おじさんが変身するケースもあったり、いろいろ。
 というか、最近ではデイブレイクのDAIGOも、12年前の映画でウルトラマンゼロに変身していました。

>円谷と東映のライバル関係

 これは、昔の映画の五社協定が背景にあるみたいです。

 円谷は東宝の円谷英二が作った会社だから、ウルトラも昔は東宝系。一方のライダーは東映系ですから、東宝系の役者は東映系の映画には出られない、という取り決めというか慣習があったようです。

 ただ、TVの場合はそういう制約はなかったのですが、映画の影響の強い時代(60年代から70年代)では、そういう慣習も残っていたようです。
 それでも、その壁を越えた役者さんはいまして、ウルトラマンのムラマツ隊長を演じた小林昭二さんが、後に仮面ライダーのおやっさんこと立花藤兵衛を演じるようになるなど、TVのプロデューサーさんが映画界の慣習を破るように動いた話もあったり。

 後は、ウルトラシリーズは70年代まで東宝と蜜月だったのですが、70年代の終わりから松竹と提携するようになり、基本的にウルトラ映画は松竹映画になっています。
 しかし、最近のシン・ウルトラマンは久しぶりに東宝と提携。これは、シン・ゴジラのつながりもあったけど、円谷の今の経営陣がメディアミックスについて非常に柔軟に考えるようになっているみたいです。
 そもそも、それじゃないと、東映の監督の坂本浩一氏にウルトラの映画を撮らせたりはしないでしょうな。

 最近は、ウルトラシリーズとアメリカのマーベルコミックの提携があって、スパイダーマンとウルトラマンのコラボコミックが話題になっていたり。

★ガッチャード

 ここから本題。

 最大の驚きは、錬金術でもう一つの地球を錬成した宝太郎ですな。

 世界中を金メッキで覆うことしかできないグリオンに対して、新世界の創造を成し遂げるとは、格の違いを見せつけた感。

 あと、グリオンのネーミングは、ピグマリオンから来ていることを脚本家の人がXポストで紹介。
 ピグマリオンは、ギリシャの伝説で、自分の作った人形に恋をした職人だけど、自分の力では人形に魂を吹き込めずに絶望した。それを神さまの力で、人形を人間にしてもらうわけですが、その後の話のヴァリエーションがいろいろあって、ハッピーエンドもあれば、「現実の人間の女性は、わがままで、ピグマリオンが失望した」ので、やはり人間よりも人形の方がいい、と考えて、再び神さまに願って、元の人形に戻して知人の芸術品マニアに売り払うとか。

 この辺の元ネタと、そこからの話の改変過程が、創作として面白いな、と思いますな。

 で、一番気にしていたクロトーさんは、まあ、宝太郎に後事を託して、姉妹に迎えられて散るシーンが描かれましたが、果たして後の作品で復活はあるのかないのか。

 まあ、ひとまずは、うまく風呂敷を畳んだとしておきましょう。

 ラスボス倒して、ケミーは新しい地球で暮らす。その地球は、ケミーと仲良くできる一部の人間しか行けないということであれば、大きなトラブルもなく、でも、そこで新たなトラブルが起これば、続きの話も作れそうですな。

 ともあれ、今は次の新ライダーの物語の始まりを気にしつつ。

PS.ブンブンジャーとシンカリオンは次回に書き込みます。

Re: 8月のスレッド(2024) - Shiny NOVA

2024/08/30 (Fri) 22:29:03

 今月は、これが最終書き込みになる予定。

★ブンブンジャー

 調さんによる設定確認回と、新章突入回って感じですね。

 前回、キャノンボーグを撃退したロボメカ総出の必殺キャノンが、ボスキャラ用の一発芸ではなくて、レギュラー技として、しばらくの定番になったのが、ロボ好きには注目要素か。

 これで、宇宙用の新メカが登場するまでは、決め技が安定かな、と。

 去年もそうですけど、等身大でも、ロボ戦でも、いわゆる定番の必殺技がない感じですからね。
 大体、2回か3回使うと、新しいメンバーが加入したり、新しいメカが加わったりして、昔みたいに、数ヶ月から半年は使うような決め技がなくなってる感じ。

 まあ、2年前のドンブラザーズは、割と定番技の寿命が長かった感じですが。

 昔の戦隊ロボは、刀でズンバラリンが定番技でしたが、ブンブンジャーロボは、ドライバーで相手のネジを回して分解させる技が序盤は面白かったと思います。
 後は、ナイトの剣技とか、ポリスの射撃とか、ロボの技がどんどん変わる。
 等身大では、大体がメンバーの射撃で、一人で倒したり、全員で一斉射撃ってパターンだったりしますが、合体バズーカとか、みんなでボールを蹴ったりとか、そういう必殺技演出が少なくなったです。
 まあ、合体技ですと、メンバーの一人が欠けたりすると、敵にとどめが刺せないとか、ドラマの制約がありますからな。あと、必殺技に時間を掛けると、ドラマの尺が足りなくなるので、その辺の時間調整の都合も。

 それで、本当に時間が足りないときは、等身大戦で小競り合いの後で、すぐに巨大化という流れ。

 ともあれ、もしも次回、オレンジが離脱すると、合体技は使えなくなるわけですが、元々、合体技持ちではないので、気にする必要はない、と。

 あとは9月の予定では、トッキュウジャーのゲスト出演があるそうですが、どんな話になることやら。

★シンカリオン

 で、列車つながりで、こちらに。

>SRG合体ですが、テン機と、ガンマ機と、新人のツクモ機の3機が合体する仕様らしい(玩具情報)。

 これ、微妙に情報をミスっておりました。
 ガンマ先輩と、新人のツクモ機は正解なんですが、さらなる新キャラで、奈良県出身の鹿好き高校生の西大寺ヤマトというキャラが加わり、彼の運転する「こだま」が合体する模様。

 ええと、こだまと、テン君の「のぞみ」を混同してしまったミスです。

 そんなわけで、次回と、たぶん、その次で九州編。
 その後は、また2週ほどかけて関西編となる模様。

 関西と言えば、大阪、京都が過去にありましたが、今度は奈良かあ、と地方編で擬似的に旅行気分になります。
 まあ、九州→近畿って、台風10号を気にするタイミングでもありますが、さすがに一月も続くことはありますまい。

 ただ、明日、明後日の雨がどれだけ降るかを気にしつつ、近畿は今のところ大きな雨もなく、多少の湿り気程度かな、と。
 一時期は、2018年の停電の再来かな、と心配はされていたんですけどね。
 最終的には、日曜の夜中にきれいに抜けてくれたらいいと思いつつ、どうも進路が読めなかったり、例年にないぐらい停滞ゆっくり徐行台風みたいで、どうなることやら。

 それはさておき、とりあえずは、新キャラの海風ツクモがどういうキャラか見守りつつ。

 一方、今回、出てきた新キャラのデルタ君は、重要そうにも関わらず、公式でキャラ紹介されていないので、おそらくは仮面の男の別の顔かな、と考えています。
 デルタ君自体は、ネット世界でのアバターだから姿や声は変えられるだろうし(シオンの例もありましたしね)、鉄道好き、そして昔風の駅が好みみたいで、自然へのこだわりが強い人?

 で、エルダが、そういう個人の郷愁みたいなものを否定する効率主義の企業組織なのかな。
 この辺は、イナ姉さんが一時期、仮面の男に洗脳されて代弁者みたいになっていましたが、
 仮面の男の正体が、リョータを助けた初代シンカリオンの運転士だと仮定されていて、ハーデスシンカリオンの戦闘スタイル(剣での立ち回りとか)を見て、イナ姉さんが何かに気づいたような反応も見せていましたが、
 とりあえず、9月は新運転士の加入話をやる一方で、仮面の男の情報を小出しにする。
 そして、10月に大きく話が動くのだと考えます。

 その段階で、ハーデスシンカリオンの強化と、2体めのSRG合体での決戦?
 一方、テンとシオンの後輩組がドラマ的には放置されそうですが、そちらはどうフォローされるのかも気にしつつ。

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