創作と鑑賞の談話室
4月のスレッド(2025) - K.K
2025/04/01 (Tue) 00:01:21
4月の雑談スレッドです。
・管理人からのお願い
4月1日のエイプリルフールネタはご遠慮をお願いいたします(管理人の管理能力を超えるため)。
Re: 4月のスレッド(2025) - K.K
2025/04/01 (Tue) 11:20:02
定期感想その1です。
「戦隊レッド」は1クールで終わってしまい残念。観ているこちらとしては「キャラクターがようやく分かり、共感も生じた。さあ、ここからだ」と思ったら最終回。2期の予告とかないようですが、まだまだ続くような終わり方ですし、是非続きをやって欲しい。
今週末からGAMERA Rebirthですね。Netfilixでは全6話で各話45分のようですが、TV放映は25分枠。ということは全12話の1クールで、2話1エピソードと思って観たほうがよさそうです(TV放映での第1話だけでは判断できない、たぶん)。
●仮面ライダーガヴ(第28話:絆のチョコフラッペ!)
絆斗が新しいライダーとなりまして、変身デバイスはヴァレンバスター(銃タイプ)からデンデ製のベルトへ(ゴチゾウは以前に戻ってショウマから)。となると、もうヴァレンではないのかなと思ったら、公式サイト見るとヴァレンの新フォームということらしい。
変身者が絆斗ならヴァレンという扱いなのかな。それともゴチゾウがショウマ由来ならヴァレンなのか。2つ併せて、絆斗+ショウマのゴチゾウならヴァレンなのか。一応、ダークショウマはショウマのクローンということでゴチゾウも似通ってるため、チョコルドはヴァレンの定義ぎりぎり満たしてたのかも。
ヴァレンの定義はともかく、ヴァレン・フラッペカスタムは現最強と考えてよさそうですね。体調不良とはいえ、ガヴ最強のケーキングで敵わなかったベイクをフラッペカスタムが倒してるわけで。もっとも、酸賀/ベイクは絆斗を実験体として確保しておきたかったようですから、全力を出してない可能性も無きにしも非ずか。
ベイクを誰かが引き継ぐかと思ったんですが、どうやら最有力候補のダークショウマ/ビターガヴは全てヴラムにやられちゃったみたいですね。酸賀邸隠し部屋の水槽にダークショウマを何体も培養中でしたから、放置してたらいくらでも出てきたんだろう。が、ラキア/ヴラムなら1体も見過ごすはずはなさそう。
ダークショウマは酸賀を慕っていたようですね。忠実でしたし、酸賀を「お父さん」と呼ぼうとした個体もいました。が、酸賀はそう呼ばせず「ご主人様」と言わせてまして、その理由は今話明かされたと見ていいんでしょう。それが酸賀の動機と結びついているわけで。
酸賀の目的も明かされて、死なない最強生物を作ること。その動機は明言されてはいませんが、酸賀邸隠し部屋・ダークショウマ培養室にあったものから推測できそうです。赤ん坊の衣類と写真ですな。たぶん酸賀の子でしょう。幼いときに亡くなったようです。それがショックで、死なない最強生物を求めるマッドサイエンティストになっちゃった。
今話ラストの酸賀の回想も含めますと、まだ隠された事情がありそう。酸賀が赤ん坊あやしつつ、カメラ目線で笑ってました。そのカメラ視点主はおそらく酸賀の妻でしょう。隠し部屋の写真も赤ん坊抱いて笑顔の酸賀でした。その撮影者もおそらく妻。妻が徹底して隠されてます。酸賀がグラニュートに最初から詳しかったことを踏まえると、酸賀の妻はグラニュートだったのかも。
酸賀はベイクとしては倒されましたが、本人は生き残りました。次話からはニエルブが引き継ぐようで、しばらく酸賀は出てこないかも。しかし、今話で明かされた伏線は回収しないわけにいかないでしょうから、どこかで再登場してくれるんでしょう。
ともかく本編。冒頭からは「はぴぱれ」に連れ帰られたものの、自責の念で押しつぶされそうな絆斗からですね。ショウマを見るのすら辛く、出て行ってしまう。どこへ行くのかと思ったら、亡き師匠:塩谷壮士の事務所。塩谷の死の原因が自分と思う絆斗はますます追いつめられる。いや、むしろ自分で自分を追いつめてるのか。
追って来たショウマに絆斗は喚きたてまして、一瞬逆ギレかと思ったら、どうも「全ての原因となった自分(絆斗)を倒して欲しかった」ということらしい。絆斗が自分で自分を追い詰めたのは、自分を消し去る踏ん切りをつけるためであったようです。
が、ショウマがそんなこと認めるわけがない。泣き叫ぶ絆斗をどうにか宥めたようで、外に連れ出したときにはなんとか落ち着いてますね。ショウマがチョコフラッペ差し出すと、絆斗は「甘いの苦手だし」「こういうときはあったかい飲み物」と不服言ってみせる程度にはなってる。
もっとも、ショウマも絆斗の母:早恵の脱出を知らずに阻んじゃったことを引きずってる。「前に進むしかない」と言ってはみるものの、迷いの色が見えます。ここで絆斗がぐっと立ち直ってきますね。たった一言「そうだな」ですが、これがショウマを力づけた感じがあります。「前に進む」では曖昧ですが、絆斗の「そうだな」で見えたのは、「目の前の友達のために」でしょうか。それなら進めそうです。
一方、ラキアは酸賀を今の問題の根源とみて討ちに行く。しかしラキアを見た酸賀は慌てず、ダークショウマ/ビターガヴに相手をさせて、自分(酸賀)はさっさと去る。行先は絆斗ですね。ラキア/ヴラムはこっちに手を取られて、ついにピンチの絆斗&ショウマの救援には迎えずじまい。
しかしダークショウマ培養室の破壊には成功し、新たなビターガヴは阻止できたようです。ただし、ラキアは酸賀に子供がいた痕跡・証拠は目撃。もっともラキアは未だ(人減への)人情に薄いのか、あまり気にしてない。この情報、ショウマらに伝わるんだろうか。
ラキア/ヴラムから逃れた酸賀は絆斗の前に現れる。いつもの飄々とした様子ではありますが、ちらっと焦りをのぞかせてますね。絆斗がもう酸賀の手は借りないと言い放つと、酸賀は「俺、諦めるわけにはいかないんだよなあ」と余裕を失った感じ。それでもベイクに変身し、鼻歌交じりで絆斗に向かっていく。なんだか、強がることで自分(酸賀)を鼓舞しているようにも思えます。
ショウマがケーキングでベイクを阻止し、変身不能の絆斗をバイクで逃がす。が、ベイク/酸賀が言った通り、戻ってくるわけですね。絆斗が逃げたのは、デンテに戦う手段を求めるため。そのデンテは絆斗用の害が少ない変身ベルト開発してまして、そこはドンピシャ。デンテのアジトにあったお菓子も持ってったのは、やはりショウマを意識してるんでしょうな(幸果、それを察してえらい喜んでる)。
しかしデンテ、ゴチゾウは作れませんでしたか。戻ってきて変身を試みた絆斗、茫然です。劣勢だったケーキング、それでも絆斗を救おうとベイクに食らいつくも、またも一撃食らってついに変身解除。これを見た絆斗、生身でベイクにかかっていく。師匠:塩谷を殺害した主犯であるし、ショウマも守りたいんでしょうな。
ショウマも生身でかかっていく。2人のために不幸中の幸いだったのが、1つは酸賀が絆斗を捕獲したいこと。もう1つはショウマがグラニュートの頑丈さがあることですね。もう1つあるとすれば、もしショウマを殺害してしまうと絆斗の怒りが増してしまうことを、人情が薄れた酸賀でも気が付いたことがあるかもしれない。
そうやって時間稼ぎできたお陰で、さっきのチョコフラッペでショウマからゴチゾウ出てくると。名は「フラッぺいずゴチゾウ」とのことですが、よく喋る珍しいタイプですね。ただし話している内容に意味があるかどうかは分かりません(^^;。
それはともかく、このゴチゾウがヴァレンの新フォーム:フラッペカスタムを与えてくれる。絆斗がこのゴチゾウを受け入れるのが自然に思えるのは、さっきデンデのところからお菓子も持って行ったことが効いてる感じ。
格闘戦では明らかにフラッペカスタムが優り、それならと銃撃戦を試みるベイクですが、火力もフラッペカスタム優位ですね。ただし、それはそれで酸賀/ベイクは嬉しいようですね。さらなる実験とその先(最強の生物)が見えているらしい。が、ヴァレン/絆斗はそんなもの受け入れない。「弱い人間のまま強くなってやる」ですね。
ベイク、キックを食らっても諦めず、ヴァレンの背後から「絆斗君、絆斗君て!」と叫んで銃を突きつける。が、ヴァレンは氷結からの拳の一撃でベイクを葬る。もっとも、酸賀がここまで強くしてくれたことも絆斗は忘れてない。恨みには報いるが、恩は返す性分なんでしょうな。
是々非々でありますが、ちょっと甘さがあるとも言えまして、偶然ですが東映公式Youtubeのカブト今週分で加賀美について同じように描かれてました。それを先に観たことで、今話の撃破シーンの回想の刺さり方が深くなったのかもしれません。酸賀/ベイクを倒すことに、ちょびっと悔いもありそうなのが絶妙のバランスと感じます。
それでも酸賀/ベイクを倒して、ようやく絆斗も吹っ切れたらしい。そこを伝えられたショウマも、ですね。途端に腹が減り、お菓子ももりもり食えるようになってます。それも、絆斗が持ってきたグミですな。ようやく、きっちりバディ成立だ。
最後は酸賀。大ダメージながらも、生き残りましたな。鼻歌とBGMは赤ちゃんベッドの上でくるくる回るおもちゃ(ベッドメリーだったかな?)が奏でる音楽っぽい。回想でも例の写真と同じく赤ちゃん抱いてますね。その酸賀が見ている先と思われるのは上述の通り、たぶん妻。
そこへニエルブがやって来て、「後は僕に任せてよ」ですか。ニエルブは酸賀の研究成果(絆斗、ダークショウマ/ビターガヴ)には感心してませんでしたから、引き継がずに自分(ニエルブ)独自で進めるんでしょう。ただし、最強の生物という目的は共有しているのかも。
ニエルブがどうするか気になりますが、次回「ジープの電撃結婚!」はタイトル通り、ジープ復帰のようです。グラニュート界の大統領の娘を結婚相手として、ストマック家に戻って来る模様。自分はジープも気になってましたから、これはこれで歓迎したい。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第6話:決戦!常夏城の大冒険)
少しずつ物語が分かりやすくなってきている気がします。キャラクターがハッキリしてきたのが大きいですね。敵側(ブライダン)では直情径行型お人好しのファイヤキャンドルはさておき(^^;、遠野吠に破滅の指輪を警告したブーケ。あの時点では謎めいた感じ策士かと思えたんですが、百夜陸王を見てからはキャーキャー言ってるだけなわけで。
ゴジュウジャー側では一河角乃ですね。目的を隠し、時の首相にしてユニバース戦士の熱海常夏とつるむ、峰不二子風とも思える謎キャラ。と思ったら、妹(緒乙)のためなら一生懸命の直情径行型お人好しにして熱い人物。
そういう一河角乃と組んでいて、状況をかき乱していた熱海常夏も実は、というのが今話ですな。熱海常夏は今話で指輪争奪から去りまして、たぶん仕掛けや伏線は残してないはず。なにせ、願いが見ての通りでしたから。
とはいえ、勝ち残る(ナンバーワン)のは1人という物語構造から来る不安定さは解消される兆しすらなし。むしろ、これからはっきりさせていくところでしょう。ゴジュウ戦士も今は共闘していてもいずれは、となります。さらに一河角乃の妹をさらった青い目の男について、観ているこちらだけに分かる疑惑(百夜陸王)も発生しているわけで。
なんと申しますか、手が届くくらい近いところははっきりしてきて安心感あるけど、その代わりに先はむしろ不安感が増すといったところでしょうか。最初から性格や目的がはっきりしていて単純な猛原禽次郎ですら、このまま進めるかどうか分からない感じです。なにせ、いずれ「ロボの墓場」に救世主が行かなきゃならんわけで。
ともかく本編。冒頭からは謎が多そうな熱海常夏が実は分かりやすいのかもという伏線からですね。総理辞任とのことですが、理由がドンモモタロウの武装が銃刀法違反だからというもの。一河角乃が「今さら」とツッコむ通りのバカバカしさです。こういうコミカルやる熱海常夏は悪辣ではないのでは、と思えます。
が、いったんひっくり返してくる。常夏がブライダンに寝返っちゃうわけですね。常夏はやっぱり悪役なのか。と思ったら、送りつけてきた挑戦状の指定場所にゴジュウジャーが行ってみると、お城でゲーム的・お遊び的な試練を突破せよというもの。これの元ネタは「風雲たけし城」というバラエティ番組らしいんですが、自分は未見でよく分からず。
しかし、戦隊ものでときどき出てくるパターンですね。試練をクリアして何かをゲットするんですが、1つ1つの試練は遊びっぽい。目的は各戦隊戦士の成長だったり奥義獲得だったり、あるいは敵が持つ重要アイテムだったり。ゴジュウジャーの今話では常夏の真意でしたな。が、冒頭での常夏の要求は指輪でして、常夏が勝ちに行くためと思えるものになってます。
が、常夏に辿り着くために突破すべき試練は、まず鬼ごっこ。続いてドッジボール。上述しましたが、今までの戦隊ものでのパターンをなぞる演出に思えました。が、これらも伏線だったとは。続くおままごともそうですね。ただし本気を見せないといけない。
本気って何だと思ったら、照れずにガチで役を演じきれというものでしたか。「この歳で今さら子供の遊びなんて」という意識が見え隠れする遠野吠だけ不合格と。それを常夏自ら出向いて言うわけですから、常夏に辿り着くための試練みたいな言い方、何だったのか(^^;。
ともかくも常夏自ら母親役でおままごと補習が続く。が、常夏が差し出したおもちゃのハンバーグで遠野吠が母が出してくれたハンバーグを思い出す。思わず「母さん」が口を突いて出まして、常夏は本気で遊んでくれたと思って大喜び。勘違いなんですが、それでもそこが突破口となり、遠野吠が己が過去を語り出す。
遠野吠は小さいとき、兄と共にノーワンワールドに迷い込んだことがあったと。遠野吠は何とか逃れ出たものの、兄や「大事な人」を失ってしまう。自宅に戻ってみたら、浦島太郎よろしく10年も経ってて、両親には新たに2人の子がいた。それで遠野吠は帰る場所を失った(と思ったようなんですが、何で弟が出来たら帰れないと思ったんだろ?)。
それが常夏の琴線に触れたようですね。常夏は子供の頃から優秀過ぎて、親しくなった人は信奉者になってしまい、ついに友達を作ることができなかった。それで、子供の頃にやりたくてやれなかった遊びを試練として用いたと。うーん、これとてよく考えてみると、よく分からない感じ。ですが、2人が意気投合したみたいなんでいいか(^^;。
かくして(?)常夏はゴジュウジャー側に再寝返りで、介入してきたファイヤキャンドルを迎え撃つ。巨大戦のほうはMr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケーク。いつもの一般人を取り込んだノーワン怪人とはなし。リングや応援団風演出もなしですな。やはり4話に渡って登場の常夏は特別扱いだからなのかな。
それでも快勝という結果は変わりなし。と思ったら、ゴジュウウルフ vs ドンモモタロウの決着つけにいくわけか。こちらのローカル局で再放映中のドンブラではちょうど、桃井タロウ vs ソノイの倒し倒されが進行中でして、ちょっとシンクロ感じます。が、ゴジュウジャーでは倒すのはユニバース戦士であって、変身者は大丈夫みたいですね(ということは、常夏が倒した検事も無事なんだろう)。
負けた常夏も指輪争奪戦から脱落しても、友達を作るという願いが叶って満足らしい。それに総理再選という望みも失ってはいない模様。要はハッピーエンドできれいに終わったということですな。と思ったら、倒されたはずのMr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークが復活、一河角乃のテガソードブラックへ一撃を放つ。が、それを食い止めた謎のロボ、で続く。
謎のロボは恐竜戦隊ジュウレンジャーの大獣神で、操るはティラノレンジャーですね。次回「心ときめけ! 結集、ゴジュウジャー!」によると「教授」とのこと。ジュウレンジャー本編では第42話予告タイトル「ブライ死す…」もあって、自分はブライに注意が行ってました。が、ブライが際立てば、弟たるゲキ/ティラノレンジャーも際立つわけで。ゴジュウジャーではどうアレンジして来るかなあ。
Re: 4月のスレッド(2025) - K.K
2025/04/01 (Tue) 22:53:15
定期感想その2です。
●仮面ライダーカブト(第21話:VSクワガタ、第22話:誕生特別編)
いつもいろいろご解説ありがとうございます。今回は特に劇場版とTV本編の関わりについて興味深い。矢車、続いて風間がTV本編で一時退場するも、パラレルワールドの劇場版で戦ってたわけですか。役者さんというリソースの配分としても面白い。そういう工夫をしているからこその、TV本編での目まぐるしいドラマが可能になっていると言えそうです。
さて今週分は加賀美のガタックとじいやについての2つのドラマが並行で進む作りですね。じいやのドラマのほうはサイドストーリー的ではありますが、神代家の経済状況を明かすなど、ここまで観てきたものの意味をちょっと変えてくれる趣向が面白かったりします。
まず、じいやのドラマのほうから。前半(第21話)冒頭はまたも天道家と神代家の朝食風景。豆料理が共通してまして、天道とじいやが語るコツが同じ。前と同じく、庶民と上流の差があるんだろうと思ったら、この後ひっくり返して来ますね。
それが分かるイベントが「剣お坊ちゃま御誕生記念」パーティ。まだ会場未定だったようですが、車からビストロ・サロからのいい匂いに気付いた神代とじいやが会場に決定。このときオーナーシェフ竹宮弓子は不在で、天道が代役。
その天道の料理に神代が「じいやの味に似てるな」と言い、じいやに試食させる。じいやは「一味足りません」と言って、自ら作り直す。その料理に天道が感心、やがてじいやの正体に気が付くわけですね。天道曰く「人類の宝」レベルですか。
ひよりが作ったスープも神代は感心、誕生日パーティのシェフに抜擢する。ひよりは嫌そうですけどね(^^;。その隙を突くかのように神代は去り、ひよりは「何気に食い逃げなんだけど」と気が付く。神代家財政の秘密を明かす最初の一歩ですね。
そこから後半(第22話)で翌日の誕生日パーティ。じいやは世界が祝うなんて壮大なこと言ってましたが、ビストロ・サルですから神代曰く「小ぢんまり」ですし、招待客もいない。天道などは神代そっちのけで、じいやに料理を試食してもらってますな。
さて神代だけが食って祝う神代誕生日パーティですが、料理はどうやら普段のお惣菜といった感じ。まず肉じゃがですしね。材料もそこらのスーパーとかで買ったもの。が、神代はどれも「美味い!」と感心。
さらに、じいやがひよりに「支払いはこれで」と、こっそり銀のフォークを渡す。たぶん、前に床に落ちて神代が「捨ててくれ」と言ったフォークでしょう。じいや、こうやって家財を売ってしのいできたってことでしょうな。普段の料理も安い素材を料理の腕で高級風に仕立ててたはず。これらを神代が察している様子はありません。
誕生パーティのほうは徹底してコミカルでして、知らずに入って来た影山がひどい目に会ってますな。それにしても、ちょっと前に天道と風間を襲ったのに、よく顔を出せたもんです。まあ、それだけ図太いんでしょうし、バックに三島がいる自信もあるんでしょうな。
が、神代はそんなこと気にせず歌わせ、注文も多い。まあ、こうしないとサソードの支援が受けらないんだから、影山は辛抱するしかなさそう。しかしコミカルもここまででして、ここで工場にワーム出現とのことで神代含むライダーは全員出撃となる。
その工場のワーム出現に至るまでの話が加賀美のガタック変身に至る流れなわけですね。まず前半(第21話)冒頭、田所隊長がガタック変身に挑むも、どうやらクワガタ型のガタックゼクターに拒絶される感じで失敗。それだけでなく重傷負っちゃうわけですな。三島が加賀美陸に報告したところでは、そういう瀕死レベルの失敗事故が続いているらしい。
加賀美らはワームが潜伏しているとの情報があった工場を調べようとしたところで、田所負傷の連絡を受ける。岬は田所の入院先に向かい、残った加賀美は工場を調べる。が、工場内は特に怪しいところはなく、応対してくれた工員は猫が居付いたとか言ってる。
が、その工員はワームであるわけですね。加賀美が気づくと正体現して襲って来る。それを助けたのが子供のマコト。工場内の隠れ家みたいな場所まで案内してくれる。この一連の運び、映画「エイリアン2」を思い出すものがあります(まだ幼い女の子が主人公をエイリアンが来ない場所へ案内してくれる)。
マコトの話によると、警備員の父と工場に住み込みだったが、ワームが出現して工員の様子がおかしくなっていき、ついに父も、となって隠れ場所見つけて潜んでいたとのこと。逃げようにも周囲がワームだらけで逃げられない。そこへ加賀美がやって来たというわけですか。が、加賀美ではワームに太刀打ちできない。
状況は絶望的ですが、マコトは妙に余裕がありますね。室内なのに大事にしている望遠鏡で空を見る仕草をし、加賀美に「これでムーンボウを見るのが夢なんだ」と語ったりする。マコトの正体が分かってからこのシーンを思い返してみますと、ワームであるから襲われない自信と、元のマコトの気持ちが表れているという二面性を演出している感じですね。
しかし今は加賀美はマコトを工場に取り残された子供と思ってる。何とか助けねばと、マコトを隠れ場所に置いておいて、自分(加賀美)は多数のワームを突破して救援を求めに行こうとする。が、ワームに囲まれ、自分に擬態までされて絶体絶命。
そこへ影山の隊が攻撃を仕掛けて、なんとか加賀美は助かる。加賀美は影山に工場に取り残された子供がいると訴えるも、影山は工場内にはワームしかいないと突っぱねる。影山は先行しているだけあって、加賀美より詳しい情報を得ているようですな。
が、加賀美はこの後も自分が見たものを信じて突っ走る。まず入院中の田所に相談するも、田所は「そろそろバイトの時間だろう、行け。そしてもう戻って来るな」と。加賀美がガタックを試す気になることを危惧してるようですね。相変らず加賀美は気が付きませんが(まだガタック知らないから仕方ない)。
しかし三島が悪魔の誘い仕掛けてくるわけですね。もっとも三島とて加賀美陸に対しては加賀美にガタックを与えることを躊躇う感じがありました。しかし、決定があればどんな手も使うということでしょう。加賀美に対し、田所が加賀美を庇って危険なガタックに挑んだ旨告げる。そう聞けば加賀美はガタックを試みるに決まってます。
①自分(加賀美)を庇って重傷の田所に申し訳ない
②第1話からずっとライダーになりたかった
③誠を救う力が欲しい
と、少なくともこれだけの条件が成立してます。が、加賀美がガタックを試みるも失敗し、田所と同じく重傷。自分はてっきり「ここで加賀美は死ぬのか」と勘違いしました。今週分で三島もガタックのリスクを言ってますし、自分も加賀美がいったん死ぬと予習。それがここだろうと思ったんです。
しかし、とりあえず加賀美は一命をとりとめる。続いて緊急手術ですが、加賀美に擬態したワーム(ブラキペル)が加賀美を狙って来る。自分はまたも「ここか、加賀美が死ぬのは」と勘違いです(^^;。なんだか自分は加賀美に死んでほしいみたいな気持ちがあったのかしらん。しかし、この場はワームの動きを予測していた天道が阻止、さらにカブトで倒し切る。
後半(第22話)に入りますと、影山/ザビーが隊を率いて工場突入の構えですが、中止の指示が入る。戦力不足との三島の判断のようで、戻った影山が抗議するも三島が上手く言いくるめてます。サソードを味方につけろ、お前(影山)ならできるよ、と。これにまんざらでもなさそうな影山に、ちょっと笑っちゃうのはビストロ・サルでの出来事があるせいでしょう(どうにも嫌悪感が生じない)。
仕切り直しして総攻撃というわけですが、病院のベッドでこれを聞いた加賀美は俄然奮起。マコトがワームではない可能性が1%でもあれば見捨てられない、というわけですね。前話ではガタックから加賀美を遠ざけようとした田所隊長、今度は励ます。「正しいと思ったらひたすら前に突っ走れ、それでこそ加賀美新だ」と。こんな熱い言い方、初めてじゃないかしらん。
まだ加賀美は傷は言えてないはずですが、バイクで派手に工場に突入。さらに神代も駆けつける。これでワームの矛先が分散した隙に加賀美はマコトの元へ。が、工場内ではワームの卵で埋め尽くされてますな(ここは「エイリアン」(1作目)を思い出すものあり)。ここまで事態が悪化してるから、三島はいったん影山の突入を差し止めたのか。
それほどですから、加賀美ではマコトを守っての脱出は難しい。ワーム(ブラキペルマ)が襲い掛かり、これは天道/カブトがすんでのところで阻止。しかし、別のワームが襲って来る。さっき神代が元に戻っちゃったスコルピオですね。これを天道/カブトは気づいてないようで、普通に交戦に入りますが、神代は天道と互角の身体能力あるわけで、カブトは手こずる。
それでも隙だけは作れて、加賀美はマコトを連れて逃れるも、今度は前に加賀美に擬態したワーム(ブラキペルマ)。マコトを守ろうと生身で挑む加賀美ですが、敵うわけない。が、庇われたはずのマコトの態度は冷たく、「もういい」と言ってワームのほうへ。正体はワーム(ブラキペルマ)だったと。加賀美に近づいたのはZECTの殲滅作戦を遅らせるためだっただけなわけか。
加賀美の一生懸命が踏んだり蹴ったりなわけで、そこがガヴの絆斗と重なって見えると先に申した通りです。要は「だからこそツボで感動する」わけです。加賀美の場合、利用されていたと知った途端。マコト/ブラキペルマワームに刺し貫かれて絶命までしてしまう。
そこに現れたのが三島(のはず)ですね。これを待っていたらしい。加賀美陸もこの運びは承知している模様。ガタック用のベルトを装着された加賀美は復活。ワームのマコトらに追い付くと、ガタックゼクター飛来して変身。マスクドフォームの時点で既に圧倒的なようです。
不利とみたブラキペルマワーム、マコトのイメージでガタック/加賀美に語り掛ける。ここは加賀美が弟:亮のワームに対しての決断(第4話)と似た状況ですね。亮のときは加賀美は天道に任せる決断をしましたが、今度は加賀美自身で手を下さなければならない。カブトが加勢に現れますが、ガタック/加賀美は「ここは俺に任せてくれ」と。
ガタック、最初は倒すつもりでかかっていったようですが、どうやら止めを刺し切れないらしい。ライダーキックで倒しに行ったかと思ったら、天井に穴をあけてます。何がしたいのかと思ったら、月、それもムーンボウを見せるためでしたか。わずかですがワームのマコトに影響した感じありです。
さらにガタック、マコトが愛用していた望遠鏡を手渡す。が、ワームはマコトのイメージで「お人好しだね、お兄ちゃん」と言うや、逆襲に。ただし、本気だったかどうかは不明。ここで影山隊が仕掛けた工場爆破になっちゃうわけで。ワームはその爆発からガタックを守るかのような行動に出て、そのまま爆散。
結局、マコトに擬態のワームの真意は分からずじまい。おそらく加賀美にとっては「恩に報いる1%の善意はあった」といったところでしょうか。天道は「甘いな」と評するも、加賀美は「これが俺なんだ」と。ラストはバイクに乗った誰かですが、バイクがクワガタ型なんで加賀美なんでしょうな。早速ガタックとして活躍してるということかしらん。
次回予告では「エリアX」という言葉が聞こえまして、ZECTについていろいろ明かしだすということかしらん。
Re: 4月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/04/02 (Wed) 08:53:04
新年度になりまして、おめでとうございます、と言いたくなったり。
3月末で、いろいろと番組が仕切り直しで、4月から新展開に突入という番組改編期でもあります。
感想も、そういう空気を込めながらってことで。
★ガヴ
2月からのビターガヴ編が、元凶である酸賀さんの退場(一時的かどうかは不明)できれいに終了した形。
ヴァレン(絆斗)の個人ドラマ(母親、師匠、酸賀、ショウマとの関係)が全て収まるべきところに収まって、見事に昇華されたなあ、と。
最初は行方不明の母親を探すために、拉致した怪人(グラニュート)を追うところから始まり、仮面ライダーガヴが怪人と戦っていることを知り、師匠の死と酸賀との出会いを経て、自身も仮面ライダーヴァレンになる。
ガヴとヴァレンは互いの正体を秘密にしながら、幸果さんを仲介にショウマと辛木田さんという弟分と兄貴分の関係と、ガヴ先輩とヴァレン君という二重の間柄、モノローグによる本音と、正体を知らないゆえの探り探りのズレた会話がコミカルで楽しい時期がありました。
その後すぐにヴァレンの変身解除で互いのライダーの正体を知るに至るも、次はショウマがグラニュートハーフであるという秘密が問題になり、3人めのライダー・ヴラムとの関わりで、ショウマがグラニュートであり、ストマック社の身内であると知った絆斗が激怒。
ショウマはヴラム(ラキア)との関係を深めつつ、幸果さんにも正体を明かし、それでも受け入れてもらえる環境を構築する一方、絆斗は酸賀しか頼れる人間がいなくなって彼の研究の深みにハマる。
ビターガヴの件で混迷状態になりつつも、ショウマの告白(来歴語り)で2人の関係性が改善されたかな、と思いきや、母親の死の話(幼少期のショウマを助けるために母が殺された)を聞いて、絆斗がまた感情的にショウマを拒絶、酸賀への傾倒を加速させる。
ショウマと絆斗のそれぞれの体調悪化が見られるなか、ビターガヴが量産されていると分かって、それへの対処とストマック社の活動に対処する形(ヴラムが頼れる助っ人として活躍)で話が進み、
ついに絆斗が酸賀の裏切りを知って、戦意喪失レベルのショックを抱く。ヴァレンとしてのアイデンティティの崩壊、そしてショウマを傷つけてきたこと、師匠の死の間接的な原因になっていたこと、そうとも知らずに一途にグラニュート狩りに邁進していたら改造手術の実験台にされていたことなどで、あわや精神崩壊に至りかけたところをショウマとの絆で復活しての、改めて個人的な復讐から、人間を守る仮面ライダーとしての使命感に目覚める。
ここまで絆斗視点のドラマとして経緯を追うと、非常に面白いというか、バディ物の主人公してるなあ、と改めて感じました。
で、最後に「やっぱ、俺、お前のことが好きだわ」と告白すると、腐女子の方々が尊がるほどの同性恋愛劇にも通じる展開。
そういう視点で振り返ると、90年代トレンディドラマに匹敵するほどのジェットコースター展開してますね。互いの正体を知らないままに惹かれあう仮面劇に始まり、正体を知って行くなかで生じる関係性のアップダウンを重ねるうちに、恋仇(ラキア)の登場で想いが揺れ動き、一時は関係が決裂しそうになるも、やはり自分には相手が必要と悟るにつれて、ついに想いを告白ですか。
こうなると、絆斗のドラマは終わった、と見なしてもいいのですが、ラキアとの関係が残っていますし、酸賀の遺産を引き継いだニエルブに対して、絆斗とラキアの共闘に発展しそうですな。
酸賀を演じる浅沼さんの方は、これで退場みたいですが、ニエルブが後を継いで、ビターガヴとか、ベイククローン、そしてKなる酸賀の遺伝子を持つグラニュートハーフ(ショウマの合わせ鏡にもなる)を用意しそうでもあります。
役者がいなくても、キャラを登場させ続けられるのが仮面劇の特徴ですからね。
ともあれ、4月からの仕切り直し新展開で、ドラマがどう回るかにも期待。
ジープとグラニュート大統領の娘(新登場)って話で、どんなかき混ぜ方をして来るか。王さまじゃなくて、大統領制なんだ、グラニュート社会って……という感じ入り方。
あとは、その娘キャラをどんな人が演じるか、ですね。
★ゴジュウジャー
常夏さんとの決着ですが、龍騎やギーツのライダーバトルと違って、敗者の死や消失には至らず、また敗者も「バトルを通じて、負けても願いが叶うケースがあって満足しながらゲームから脱落」というドラマがあって、必要以上に陰鬱にならずに済んだようですね。
思いがけず、主人公の過去、はぐれ者になった経緯が語られ、これはいずれ兄貴が6人めの戦士として登場するのでは? とか、ノーワンがそんなに昔から人さらい的な活動をしていたのか、とか、主人公周りの世界観が掘り下げられたなあ、と。
吠の兄貴と、角乃の妹のドラマはこれから掘り下げられて行くのでしょうが、異世界に家族と拉致されて、そこから逃れてきた主人公という展開ではガヴに通じるものもあるし、
事件記者の絆斗と、探偵稼業の角乃の立ち位置も似てるな、と。
次は陸王の過去が明かされるのかな、と思いつつ、今週最後のサプライズは、ティラノレンジャーと大獣神ですね。
恐竜戦隊ジュウレンジャーと言えば、アメリカのパワーレンジャー第1作の原作でもありますし、ドンモモを引き継ぐ強力ライバルでも、頼もしい味方でも、どちらでも行けるレジェンド枠でもあります。
かれこれ30年以上も前の作品ですし、主役を演じた役者は、仮面ライダーJでもあって、変身ヒーロー2冠ですから、いろいろ語れるエピソード多し。
まあ、役者は別人なので、改めてティラノレンジャーというキャラを語るべきなんでしょうが(ゴジュウティラノと絡む?)、
大獣神もポイント高い。戦隊ロボで初めて、人が作ったメカではなく、「神」という劇中設定を持つロボです。
意識を持ったロボ(喋らないけど)はバイオロボが先達ですが、大獣神は時々、上から目線で主人公たちに命令を下したりもする。
「お前の兄のブライは悪に堕ちたから、ゲキよ、お前の手で倒すのだ!」
「しかし、大獣神。ぼくには兄さんを殺すなんてできない!」
「お前はやらねばならない。それがジュウレンジャーのリーダーのお前の使命なのだ。こうしている間も、ブライはドラゴンシーザーを操って街で暴れさせている。お前には街の人たちの悲鳴が聞こえないのか!」
「くっ。分かった、大獣神。兄さんの悪行は、ぼくが必ず止めてみせる!」
こんな感じのドラマ展開がありまして、戦隊シリーズ初の6人め戦士の参入に至る、と。
果たして、テガソード様と、先輩神ロボの大獣神の間に、どんなドラマが紡がれるかも期待。
なお、大獣神はパワレンでは、メガゾードと呼ばれて、テガソードと名前が通じるなとも思ったり。
で、ユニバース戦士がロボに乗るのも、今回が初ですね。ロボは全部ユニバース大戦で倒されたとも思ってましたので、その辺の設定掘り下げも楽しみです。
★カブト
ガタック登場と、ヴァレンの強化のドラマに通じるものを感じたそうですが、タイムリーに響き合う作品を見ると、印象に残りますよね。
次の23、24話は、これまであまりドラマの中心にはいなかったヒロインのひよりの過去の掘り下げが行われて、天道との関わり合いや、7年前の渋谷隕石落下事件の経緯が改めて深掘りされる重要回。
ここからメインドラマが大きく動き出す、と言えるでしょう。それまでは割とワームとの小競り合いや個性的なライダーキャラの紹介編って感じで、単発エピソードを積み重ねてきただけですが、ここからワーム側との組織戦にも発展していく展開で、起承転結の転につながっていく流れ、と。
この時期の平成ライダーは2月スタート、1月ゴールというスケジュールでしたから、夏映画までが前半戦で、夏映画で主人公の最強フォームを前見せ公開しながら、ドラマ面でも裏設定をチラ見せして、秋以降の展開の期待度を高める、と。
で、カブトの夏映画のテーマは、「崩壊する世界の中で紡がれる男女の愛」なんですが、テレビと違って、加賀美とひよりが恋人同士という設定で、天道のドラマ上の立ち位置が微妙に不明だったのですが、天道がひよりの兄に当たるという設定が未発表でしたから、それを知った後で見ると、天道とひよりの恋愛劇にするわけにいかなかったのだろうな、と。
個人的には、天道とひよりの兄妹関係を明かすまでに時間をかけ過ぎたな、と思ってます。
まあ、当時は「ひより=覚醒していないワーム」というのが最大級の謎で、その辺が明かされるのが9月頭の31話辺りという流れで、一気に情報が溢れて、しかもワームの正体が分かった途端、彼女が行方不明になって、1ヶ月半の登場しない期間がありましたから、リアルタイムで見たときは相当にヤキモキさせられました。
結果的に、ひよりがいない間のメインヒロインは、ZECT田所チームの岬さんになって、ひよりよりも彼女の方が登場シーンが多くて活躍した印象が大きい。
剣との絡みにもつながっていきますからね。
ひよりの役どころは、アギトの真魚ちゃんみたいな超能力ヒロインで、主人公を慕いながら事件に巻き込まれたりもする日常の象徴なんだろうけど、ミステリアスさを強調しすぎて、謎解き後のドラマが膨らまなかったな、という印象。
謎解きそのものがクライマックスって感じで、ヒロインがまだ受け身すぎてドラマを牽引していくには至らない時期。主人公の行動の起因にはなっているんだけど、主人公とともにバディ関係を紡ぐとか、バックアップするには至らず、と。
その辺で言えば、ファイズの真理が非常にキャラ立ちしていて、それに相当するヒロインは電王のハナさん、キバのヒロインの数々など、前線で戦ったりもする強気ヒロインの方に時流が動いていく、と。
ヒロインの過去記憶を謎解きの対象にすると、それまではアクティブに動かしにくくなって、しかも謎が解けた際の精神的ショックで動けなくなり、他の登場人物との絡みによるドラマが激減するという悪循環があるな、と今にして思う。
まあ、次回はそんな数少ない、ひよりにドラマ的なスポットが当たって、謎解き的な重要度が高い回です。
両親の死に天道が絡んでいるかもしれないと疑惑も生じる、ミステリー的な面白さを狙った展開でもある、と。
Re: 4月のスレッド(2025) - K.K
2025/04/07 (Mon) 22:37:44
定期感想その1です。
●仮面ライダーガヴ(第29話:ジープの電撃結婚!)
仮面ライダーWEBを見てみたら「「ガヴ」も30話。怒涛の後半戦」となってまして、今話か次話から後半なのかと。自分は単純に全話数の半分で前後半分かれると思ってましたんで意外でした。が、考えてみると剣/ブレイドでは第29話からメインライター交代、響鬼でも第30話から。制作としては第30話辺りから後半と思って作ってるのかもしれないと思い直しました。
今話は酸賀との決着から1ヶ月後ということで、後半スタートというのも頷けます。簡単ながらこの1ヶ月の経過を見せてもらうと面白いですな。起こったイベントは特にありませんが、ガヴ側3ライダーの人間関係が上手くいってそうと、さらっと見せてくれるのが興味深い。
特に酸賀邸を頂いたラキアに絆斗が石のプレゼントをするシーンです。素っ気なく受け取り、すぐに寝っ転がって食べ始めるラキア、彼なりのわだかまりの無さを示してる印象です。礼の一つも言わないラキアに素直に(?)突っかかる絆斗もまた、わだかまりはなさそう。
これならガヴ側3ライダーは今後の戦いを上手く共闘していけそうという感じがします。酸賀に代わって技術的なサポートしてくれるデンテと絆斗との仲も良好で安心。これならショウマ/ガヴの体調(食欲)が戻るのも頷けて、そこも戦力的にも安心材料。実際、グラニュート(ストマック社バイト)を次々討伐できてる。要は「後半への備えがは大丈夫」ということですね。
が、酸賀に代わる敵役登場となりましたな。消息が知れなかったジープが妻リゼルを連れて復帰してきました。そのリゼルはグラニュート界の大統領ボッカの一人娘であると。これはランゴがジープらに前に言い渡した「有力者との政略結婚」を実現したことになりますが、どうやら度を越したものだったようですね。
大統領の家族となるとランゴですら頭が上がらない。夫となったジープですら、リゼルを制御できず、むしろしもべに近い立場の模様(行き倒れて拾われたんだから当然か)。おまけにニエルブから人間界の存在、闇菓子製造法など、ストマック家の最高機密が漏れてしまう。あっという間にストマック社/家が乗っ取られたような激変です。
ガヴ側にもちょこっと変化の兆しありまして、絆斗がショウマの母:みちるの親族を捜す気を起こしたことですね。これは絆斗のわだかまりが解決したからこその動きですが、ショウマに変化をもたらす可能性大の動きですね(おそらく自己認識について、グラニュートから人間へのシフト)。しかし今話では絆斗が声をかけたに留まる。
ともかく本編ですが、OP前にいきなりリゼル登場。ただしこの時点では「いでたちが変な女性」くらいの感じ。が、シーンがストマック家に移り、ジープが妻として紹介したことでちょっとした騒ぎに。なにせ大統領令嬢ですからね。ランゴとグロッタは驚いてますが、ニエルブがニヤリとしているのが面白い。
後でニエルブ、ランゴに問い詰められて「大統領ご令嬢直々に乗り込まれたら」と言い訳してますが、内心では僥倖と思ってたりするんじゃなかろうか。リゼルの父:大統領ボッカはどうやら親バカ子煩悩の感じでリゼルのわがままを割と聞いてやりそう。ストマック社/家の強み(人間界、闇菓子)は独占できなくなったし、ランゴは大統領に頭が上がらない。
となると、リゼルを操れれば思うようにできる。ニエルブとしては長兄ランゴより令嬢リゼルのほうが御しやすいと思って喜んでてもおかしくない。が、リゼルがそうたやすく操れるかどうかは疑問です。ラスボス化はなさそうですが、暴走してストマックでも対処できない惨事の発端になることはあり得そうです。
そんなストマック側の動きを知らないショウマらは、平和にはぴぱれのバイトに邁進ですな。今回はバスケの助っ人ですか。ショウマもラキアも身体能力高すぎて、ちょっと卑怯なくらい。なんてこと考えてますと、怪しい人物(見物爺)が観戦してまして、こいつが今エピソードのゲストグラニュート:オチルですか。
グラニュート:オチルは専用スマホでラキアに気が付き、逃げ出すものの再びラキアに遭遇。それで慌てたもんだがから正体がグラニュートとバレてしまう。なにせ、ラキアらはさっき一緒にバスケした「桜井」が行方不明で捜してましたんで、バスケ会場で不審な動きしてたら怪しむのは当然。絆斗は別方面から大量失踪を知って調べ始めてるようですね。
グラニュート:オチルはスポーツイベントで人が集まるのを利用してヒトプレス狩りしてたんだろうか(好プレーに喜んだ瞬間狙うのかな? みんなの注意は選手に向いてるだろうし)。戦闘力は高くはなさそうですが、猿タイプだからなのか、森では機動性高いようです。
それでガヴらも手を焼いてますが、またお菓子を食べられるようになったお蔭で生み出したポップバーンゴチゾウが意外な効果を発揮。なるほど、ポップコーンだから破裂するのか、しかも大量。これで何とかなりそうと思えたところで、大統領令嬢リゼル登場で続く。こっちは手強そうです(心配性の父/大統領ボッカが護衛とか手配してる可能性もあるし)。
と思ったんですが、次回「最凶の大統領令嬢」ではジープも現れて、ショウマらに宣戦布告するだけらしい。たぶん、そのときにグラニュート:オチル/見物爺を逃がすんでしょうな。とりあえずそっち(見物爺)の追跡・攻防がメインみたいです。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第7話:心ときめけ! 結集、ゴジュウジャー!)
ゴジュウジャー世界には戦隊考古学なんてものがあるんですね。それの恐らく第一人者が今話登場の往歳巡で、ユニバース戦士としてはティラノレンジャー。一瞬あっけにとられそうになりました。が、35作目記念のゴーカイシャーでは伊狩鎧/ゴーカイシルバーが過去戦隊について異様に好きで詳しいという設定だったの、思い出して納得です。
ゴーカイジャーだと最初から数多のスーパー戦隊がいたことは劇中で知られていたわけですが、ゴジュウジャーでは巨大ロボのユニバース大戦伝説があるだけでした。ゲスト的なユニバース戦士もレッドだけということで戦隊色が薄い。そこを往歳巡がスーパー戦隊を紹介して、統一的にまとめると。これでゴジュウ戦士も戦隊としてのゴジュウジャーの一員と認識できるようになったわけですな。
いわば戦隊として仕切り直しになるわけですが、そのためにはチームワークからということでオムライス作りなのか。先週予告での「戦隊ってのはな、オムライスなんや!」の意味を図りかねてましたが、今話を観て納得。赤(ケチャップライス)だけでなく、他の色もあることと、各員が自分にできることを持ち寄って完成させることということだったか。
ただしオムライス作りは3人(吠、竜儀、禽次郎)ですね。残る2人(陸王、角乃)は敵:ときめきノーワンとの対決。これは今話で5人まとまったということではなく、しばらくは「3+2」の2チーム体制で進むということかしらん。陸王と角乃は灰色の瞳で隠された因縁があるようですから、それが解決するまでかな。
まず、ときめきノーワンのほうは探偵である角乃が依頼を受けて調査中、陸王と遭遇したところで巻き込まれる流れですな。ときめき対決の審査役はブーケとMr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケーク。これでは2票だから決着つきにくいと思ったら、Mr.シャイニングナイフとMrs.スイートケークそれぞれ1票ですか。
ブーケは陸王と認識するやデレデレでして、一般人と偽って警戒されまいとしてますね。どちらに投票するかは明らか。が、Mr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークはブライダン幹部の立場を忘れてませんから、これは1:2でときめきノーワン有利かなと思ったら、そうでもないのか。敵方もひいきなしで真面目に判定してますな(ブーケは除く)。
ときめき対決の肝は最後の「秘めた過去をカッコよく語る」ですね。角乃の「最後くらい本音で勝負したら」に応えた陸王、「何にも興味を持たない子供だった」と語り出す。「心が曇ったガラス玉」のようだったのがアイドルとなって変わり、陸王が取り出して見せた青いガラス玉のようになったと。しかしハメられて追放されて今に至る。
このガラス玉の例えは瞳の色を暗示しているのかなと思います。心が曇ると灰色の瞳になるのかも。もっとも、表舞台で人気があったときの回想で瞳が灰色でしたんで、ちょっと無理・矛盾のある解釈ではあります。
それはともかく、陸王の本音の過去語りがMr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークをも感動させて、陸王の勝利。Mr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケーク、これで根はお人好しというのが証明された気がします。ブーケはアレだし、ファイヤキャンドルも部下思いだし、なんだか敵に悪党がいないですな。
これでときめき対決決着がつくはずもなく、結局は力尽く対決へ。そこへ残る3戦士と往歳巡が駆けつけてくるわけですが、オムライス作りでチームワークができ、戦隊としての自覚が芽生え始めた状態ですね。それが残る2人にも伝わって、ようやく5戦士揃っての変身とポーズ決め。
オムライス作りで往歳巡が言っていた、5色揃っての戦隊というわけですな。ゲストのユニバース戦士はレッドだけなんで戦隊足りえないゆえ、現存する戦隊はゴジュウジャーだけど。これでゲストのレジェンドに対するゴジュウジャーの位置づけもはっきりしました。往歳巡/ティラノレンジャーは「復元(リゲイン)」能力で大獣神すら蘇らせ、一人戦隊やれそうに思いましたが、その本人が5人/5色揃わないと駄目と明言してるわけですな。
それはともかく、バトルのほうは仮面の応援団がいるものに戻ってますね。自分は最初に観たときは奇異、カオスと感じたんですが、今やこれがないとちょっと寂しい気がしてしまうようになってるのを自覚しました(^^;。
ティラノレンジャー/往歳巡が指輪を貸してくれて、レッドのみながら恐竜モチーフの戦隊やってくれたりする。ゴーカイジャーだと伊狩鎧が出すクイズでこういう揃え方やってましたな。巨大戦も等身大戦もいつも通り順当に勝利しまして、ノーワンに取り込まれた女性も助ける(ときめきノーワンに狙われた理由は、ゲーム「ときめきパニック」が好きだったかららしい)。
めでたしめでたしと思ったら、そうは問屋が卸さないのか。ティラノレンジャー/往歳巡が何者かに背後から左胸を撃ち抜かれる。撃ったのは赤くない謎の戦士(だからユニバースじゃない)ですが、次回「正邪ゆらめく、指輪の狩人」予告によると「“指輪狩りの戦士”リングハンター・ガリュード」とのこと。
次回では吠の兄クオンも登場とのことで、おそらくクオンがガリュードなんでしょうな。ガリュードに撃たれた往歳巡は予告映像に姿はなしですが、存命と思いたい。今話限りではあまりに惜しいキャラクターです。せめてもう少しゴジュウジャーを戦隊として仕上げて欲しいところ。
Re: 4月のスレッド(2025) - K.K
2025/04/08 (Tue) 22:42:59
定期感想その2です。
「Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」TV放映が始まりますが、感想書けるかどうかは観てから考えたいと思います。先行の劇場版はTV本編の総集編みたいなものらしい。ネット評とかチェックすると「1年戦争でジオンが勝ったIF世界もの」らしいですね。しかも、戦後はジオンがうまく統治して平和らしい。「だから連邦はクソ!」みたいな評がありまして、「そんなの作者の意図と都合だろうに」と、ちょっと笑っちゃった。
●GAMERA -Rebirth-(第1話:夏の雷鳴)
今話は45分1話を分割した前半のせいか怪獣の出番が少なく、ちょっと盛り上がりに欠けた気がします。普通だと第1話は目を引き付ける演出で第2話以降を観たくなる気にさせる作りが多いわけですが、やむを得ませんな。
冒頭は「ユースタス財団・ニューギニア採掘基地」」なる場所での怪事件から。採掘の予備調査らしい一隊が化け物に襲われて恐らく全滅。これはラストで暴れ出すギャオスで間違いないでしょう。どうやら犬程度の大きさから巨大化していくようですが、小型ギャオスは極めて数が多く、ピラニアの群れみたいに襲うようです。
ラスト辺りでの巨大ギャオスについては、はっきりと人間を食う描写がされてますんで、小型ギャオスも集団で襲い掛かって人を食って成長するんでしょうな。ギャオス定番の超音波メスも持っており、正体不明段階でのTVニュースでも切断能力について触れてました。
「ユースタス財団」というのが気になって、ウィキペディアで予習してみますと、表の顔は慈善団体ながら、ガメラやギャオスを作った超古代文明民の末裔が仕切る組織らしい。平成ガメラ映画ではガメラやギャオスが作られた理由は曖昧にされてましたが、このRebirthでは明確に「人口調節装置および兵器」ということらしい。
それを今なお「ユースタス財団」が運用しているということになりそう。これは終盤くらいで種明かししてくるのか、それとも早々に争点・勝利条件として出してくるのか。自分の好みとしては後者です(「誰が、どこで、何をする物語なのか」が明示されるから)。
続いて主人公の少年ら登場で、ボコが引っ越しするということで、ジョー、ジュンイチらと金を出し合って無線機買おうとしてますね。アマチュア無線なんでしょうけど、免許どうするのかしらん。それに無線機は2台ないと通信できない。そこはボコたちは分かってないのかな。
(物語舞台の80年代だとまだまだアマチュア無線は盛んだったはず。しかし電波の主流がAMからSSBに変わって久しいはずで、劇中の中古通信機は古いAMのため安くなってるのかもです。要は「細かいところの設定までやってあるみたい」ということです。)
しかし無線機がどうでもよくなっちゃう事態発生で、アメリカ人らしき不良グループのカツアゲですね(アメリカ軍属とかの子らしい)。リーダーは大柄なブロディで、税金と強弁して金品せしめるのが嫌らしいところ。これで何年もかけて貯めた資金がパア。
ですが、反撃に出るわけですね。最初の遭遇時には全く敵わなかったので、急遽武装して望む。唐辛子手りゅう弾とかスプレー火炎放射器とかのお手製で、ひるませるくらいはできそう。が、ブロディらがたむろするゲーセンに乗り込んだところで異変発生。
巨大ギャオスへF15が複数、攻撃を仕掛けてる。ブロディは米軍司令官の子だけあって、F15の対空武装状態から実戦と気付いて緊張してますな。そのF15でもたちまち1機撃墜される。これをボコらはビルの屋上に上がって目撃というところで続く。
ボコらが作ったお手製武器、たぶん用途が変わるんでしょうな。大型ギャオス2体には機銃掃射成功してましたが、小型も来ています。ボコらはそれらをかいくぐって逃げる必要に迫られるはずで、目つぶしやら火炎やらは役に立ちそう。
ブロディはこれでもかというくらい嫌な奴と描写されてまして、どうして主人公の1人(ウィキペディアより)なのか分からないくらい。しかし、次回「東京上空」で呉越同舟が描かれると印象が変わるかもしれません。ブロディらのピンチをボコらがお手製武器で救うとかで。
よく分からなかったのが、沼の亀です。自分はてっきり「これが巨大化してガメラになるのか、ギャオスだって最初は小さいみたいだし」と思ったんです。が、ウィキペディアにはそれらしき記載がない。どうも別物らしい。
映画「小さき勇者たち」では主人公が拾った亀(トト)とガメラの関係ははっきりさせてないようですんで、それを意識した演出なのかな。まあ次回「東京上空」で多少はハッキリして来るんでしょう。しかし、やっぱり期待ポイントは怪獣対決かなあ。
●仮面ライダーカブト(第23話:謎+謎=X、第24話:ラーメン道)
今週分はシリアスパートとコミカルパートがくっきり分けられつつも、切り替えが頻繁にあって飽きさせません。しかもコミカルパートのハッピーエンドがシリアスパートに影響してくるという面白い作り。
シリアスパートのほうはサブタイトル通り、謎を重ね合わせていくとエリアXに導かれるというものですな。正確に申せば、エリアXにある扉の先。そこに何があるかは来週持越し。
コミカルパートは「神代 vs 天道」なんですけど、だんだん捻じれて行ってるのが面白いところ。まずはディスカビル家を継ぐ神代家の財政危機からですね。今までいいバイトだったサソードのワーム討伐ですが、ZECTの三島からガタック登場で用済みを言い渡される。神代は平気の平左ですが、パーティ代を銀のフォークで支払うしかなかったじいやは焦る。三島もそういう神代家の困窮を知りながらもクビを言い渡したわけか。
そこでじいやが始めたのが屋台のラーメンということですか。たまたま食いに寄った天道がじいやの味と気が付き、「人類の宝」に代わって屋台を引き受ける。これに加賀美も巻き込まれる。屋台はたちまち評判となり、昼間から行列ができるほど。それに興味を引かれた神代も関わって来て味に感動するわけですな。
が、ワーム出現で天道が衛生手袋脱いで出動しようとしたのを、神代が決闘申し込みと勘違い。いつもの世間離れコメディですが、一応はまともなライダー対決となってますな。マスクド状態からキャストオフで一気に勝負に行った2ライダーですが、カブトが腕の装甲を戻してサソードの剣を受け、カブトの剣はモロにサソードの首へ突きつけられる。
これをサソード/神代より早く見抜いてカブトの勝ちと判定したじいや、神代の怒りを買ってクビを言い渡されてしまう。じいやはもとより、天道としても困ったことになったように見えましたが、神代があくまで勝負に拘ってラーメンで勝ちに行こうとしたのが幸いでしたな。
もっとも神代家財政としては困るわけですけども。高価な材料を惜しげもなく使ったラーメンが1杯300円ではねえ(2006年当時の普通のラーメンでもそんなに安くなかったはず)。そこはじいや・天道の屋台の儲けで一時的に支えつつ、一気に決着をつけにいく。勝負を受けておいて、神代がそのためのラーメン作りの試食をする。そこへじいやの作ったラーメン紛れ込ませるわけですね。
おそらく、じいやのラーメンは神代たった1人をターゲットにした調理だったんでしょうな。並みいる料理人は不特定多数受けを考えたはず。天道でもじいやに及ばないのは、神代を知ること最も深いのがじいやだからなんでしょう。ゆえに神代が美味いと感じるラーメンを作れるのはじいやのみ。そこを天道は「愛情」と表現したのかも。
さすがに神代も負けを潔く認め、じいやと和解。ですが、「お前(天道)のノブレス・オブリージュに負けたんだ」と相変わらずズレてますね。ですが、じいや的にはドンピシャのツボを突く言い方のはず。2人がライダーとして勝負したとき、じいやは天道にノブレス・オブリージュを見出して感動してたわけですんで。じいやとしては「そこを分かってくれましたか!」と感動したはずです。
その大団円の結果がシリアスパートの最後に効いて来るわけですが、まずはエリアXですね。三島に連れてこられた田所が動揺してます。三島によると加賀美がガタックになったことで、敵味方の双方が次の段階へ進むらしい。
それがひよりにも影響してきたようですね。正確に言えば、ひよりの持つ緑色の石。これは渋谷隕石由来のはずですが、それ以前から存在していることが後で明かされてくる。が、前半冒頭はまだ何が起こってるかはっきりせず。ひよりがワームに狙われ、ガタックが撃破し、変身者の加賀美が有頂天くらいしか分からない(「やっぱりか、加賀美!」という感じです ^^;)。
が、ひよりの曖昧な記憶がネックになって来るわけですな。ひよりは何となく「変わったベルトをした少年が両親を殺害した」とだけ覚えてる。そのため、ライダーのベルトをした者を疑い、疎ましく感じてしまう。
加賀美はつい最近ベルトを使えるようになったわけですから、ひよりとしても論理的には加賀美が犯人ではないと分かっているはず。天道だって感情をあらわにはしませんが、一生懸命守ってくれてることは、ひよりには分かる。しかし両親殺害犯に対する嫌悪感が2人にも生じてしまい、それがひよりの苦痛でありジレンマとなっているわけですな。
緑の石については、それを持つ者が次々とワームに襲われる事態に発展していき、渋谷隕石との関連が疑われるようになる。ひよりも狙われたけど、ひよりだからではないということになりますな。
加賀美はひよりから両親の件を聞き、自分は7年前にベルトは持ってなかったと弁解したことで、『しかし天道は?』と思い至る。渋谷隕石落下時点で既にライダーベルトを持つ者がいた。自分も序盤から不思議に思っていた「ライダーのベルトはとこから来たのか?」という問題も、ひよりの両親殺害犯と一緒に浮上して来るわけですな。
これを疑問に思ったのが加賀美ですから、真っ直ぐ天道に向かっていく(ここ、自分的に気持ちいい)。むきつけに問い詰める加賀美に対し、天道はとぼける(が、ちょっといつもの余裕がない?)。が、加賀美はワームが緑の石を持つ者を狙っていると知り、ひよりが危ないと気づく。
さらに、ひよりの母親が緑の石の指輪をしていたことも気づく(これを形見としてひよりは持っているらしい)。渋谷隕石落下より前から緑の石があった証拠ですね。さらに、ひよりは自分の記憶の真相を確かめるべく、エリアXに向かう決意をする。ひよりを守りたい加賀美は再度天道にぶつかったり、ひよりを追ったりとてんてこ舞いになっていきますな。それでもめげない加賀美はひよりだけでなく、自分的にも好感度高い。
が、そう簡単にエリアXへは入れない。影山が先回りでシャドウ隊員引き連れて阻止に来てます。田所はエリアXを恐れてますが、影山は何も知らされてないんで平気らしい。加賀美は臆することも迷うこともなく、ひよりを守って影山/ザビーと戦うことを決意。ここもいい感じですなあ。
さらにカブト/天道も参戦してZECT隊員を戦闘不能に。さっきまで、ひよりをエリアXに行かせるなら、加賀美と戦うことも辞さない旨言ってましたが、もはや止められないと判断したらしい。止められないなら、むしろ行かせてやろうという覚悟なんでしょう。
が、ZECTが守ってるはずのエリアXにワーム多数出現。これはカブト&ガタックで倒し切るも、ザビーが追いすがって来る。こうも足止めが次々出現しては手が足りない、と思ったら神代/サソードが加勢に駆け付け、「こいつは俺に任せろ、お前たちは行け」のしんがり役。ラーメン対決でノブレス・オブリージュを実感できたお蔭のようですね。
これでひよりらは先に進めまして、頑丈そうな扉に行き当たり、しかし意外に簡単に開いたその先は、で続く。次回は風間復帰のようですね、予告映像に姿が見えます。
Re: 4月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/04/10 (Thu) 23:41:03
定例感想ながら、番組改編期なもので定例じゃない新規作品も入って来ますな。
さらに、定例作品もいろいろ仕切り直しで情報たっぷりなので、今回は2回に分けます。
★ガヴ
前回の話から、1ヶ月間のダイジェストを経て、冬から春になった感じです。
ダイジェストで芸コマなのは、幸果さんの衣装がシーンによって変わっている点。基本的に男性陣はいつものコスチュームで着たきり雀モードなんですが、女子はおしゃれというこだわりがあるのは、脚本家が女性だからそういう指定でもあるのかな、とか。
で、今回の新キャラとして、大統領の娘リゼルと、その父親大統領が出てきて、ストマック社の方が大騒動、と。
一方、主役陣は前回までの緊迫感が消えて、平和な雰囲気ですな。何よりもショウマの体調不良状態が改善されたのが大きい。
ラキアも酸賀宅で暮らすようになって、それって要するに家主が帰って来ないという状況ですな。前回のラストシーンでは、「もしかするとニエルブが瀕死の酸賀を助けて、九死に一生を得た可能性」も考えられたわけですが(役者の退場という背後事情は置いておいて)、もうこれで酸賀は帰って来ないことが確定した感じです。
で、絆斗のグラニュート憎しは、デンテおじさんとラキアに対する態度から解消されたと見て良さそうですな。
ラキアに対して憤ってみせたのも、種族とは関係なしに、単に性格が合わないからみたいですし。
・絆斗:熱血漢で義理堅い、利よりも情で動く
・ラキア:クールで子ども好き、利に聡い
ラキアは基本、絆斗を見下す傾向がありますね。と言うのも、絆斗は彼に利をもたらさないから。今回の石については、ただのお礼回りですし、ラキアが絆斗に礼を尽くす理由がない。
まあ、ラキアのぶっきらぼうで寡黙、必要以上に馴れ合わないのは性分でしょうが。
やはり、この2人が仲良くなるためには、共通の敵(おそらくニエルブ)に対峙して共闘するイベントを経ないとダメでしょうな。
とりあえず、3人ライダーの同時変身が見られたらいいかな。
次にショウマ母の出自ですが、4話に出てきた老夫婦(姓は仲村。ショウマに似た息子か孫の遺影があった)とのつながりがあったら、お見事と感じますね。
まあ、たまたま偶然、ショウマに似ていたという可能性もありますが。
そして、今回はバスケですか。
ラキアの役者さんが経験者ってことで、今回の話に採用されたそうで。
ともあれ、人間のスポーツのルールをラキアが勉強したと思うと、本当によく馴染んで来たな、と感じます。
幸果さんも、給料とともに石を渡す辺り、ラキアの扱いが上手いなあ、と思いますし、闇バイトよりも余程いい雇い主に出会えたな、と。
リゼルのキャラ性については、次回の掘り下げを期待します。今回の段階では、怖いもの知らずなお嬢さまって感じですが、戦闘能力がどれぐらいなのか不明。
まあ、グラニュートという種族自体、人間よりも身体能力は高いのは間違いないのですが、大統領の家族というのが武闘派なのか知謀派なのかは何とも言えず。
★ゴジュウジャー
戦隊考古学。
個人の趣味なのか、それとも公式に学問として認定されているのかは不明ですが、古文書の類が残っているんですね。
ティラノレンジャーが搭乗した大獣神は、ユニバース大戦を生き残ったのではなく、リゲインという特殊なパワーで一時的に復活させた形です。
このリゲインの能力が、自分自身にも使えるなら、今回のラストで狙撃された際にも、復活できるんじゃないかなあ、という気がします(即死でなければ)。
ともあれ、5人の戦隊のチーム結成が為されたと思ったら、ライバル戦士のガリュードさんの登場で、これが吠の兄のクオンの可能性が濃い、と。
つまり、ノーワンの世界で行方不明になったと思ったら、そちらでマザーに仕える用心棒戦士として抜擢されたということですか。
このブライダンが崇めるマザーという存在が、正式名称テガジューンというそうで、テガソードと近い立ち位置にある女神みたいですね。
ジューンというネーミングは、ジューンブライド(6月の花嫁)と、銃のダブルミーニングだそうです。
つまり、手が剣になってるのがゴジュウジャーの神さまであるなら、手が銃になっているのがブライダンの崇める女神で、ガリュードはその女神直属の戦士のようです。
で、指輪ハンターということは、女神の復活のためにナンバーワンバトルの他に、戦隊リングの獲得が必要になるのかな。
一応、この物語は「ブライダンのノーワンとの間で行われるナンバーワンバトル」と「ユニバース戦士同士の指輪争奪戦」の2種類のバトルが並行して展開しているようで、
要は、怪人戦と歴代レッド戦は別の軸みたいですが、バトルのルールがいまいち不明なんですね。
ナンバーワンバトルに勝ったら、どうなるのか?
戦隊側が勝っても、何も変わらないですし(ノーワンに封じられた人の救出はできる)、ただの人助け以上のゲーム性が見えていない、と。
例えば、ナンバーワンバトルに5勝したらいいとか、ナンバーワンバトルを通じて発生するエネルギーがマザー復活に必要なので、勝ち負けはどうでもいいとか、
バトルに勝てば願いが叶うとは言ってるけど、ギーツのDGPみたいな勝者の特権とか、龍騎のライダーバトルみたいなゲーム主催者も見えてなくて、非常に曖昧な状況でバトルだけを毎回、続けて来た、と。
まあ、毎回のバトルは、その回のゲスト怪人が仕切っていて、その怪人の得意なバトルを戦隊側が知恵と勢いと想いの強さで覆して行くという展開ですが、
ここから次のステップに入ったのかな、と。
ともあれ、敵の目的は謎のマザーのため、ということで、そのマザーことテガジューンは5月の終わり頃に玩具商品が予定されているそうな。
そうなると、その辺りで味方になる、という可能性もあるわけで、例えば、テガジューンに闇の悪霊が憑依していて、そこから解放するドラマになって行くのかも知れない。
当然、ガリュードも闇の影響を受けているのが解放されて、6人めの戦士になるとか、いろいろ推測できますな。
なお、主人公側が獣で、敵のライバルがハンター(狩人)というセンスが面白いです。
とりあえず、5人そろってチーム名もできたわけだから、ここから物語が本格的に動き出すということで、背景とか物語の大枠が見えて来るかな、と。
ここまではキャラの紹介編みたいな助走期間だと思ってますので。
PS.カブトとガメラはまた次回。
Re: 4月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/04/11 (Fri) 23:09:46
続きです。
★カブト
風間復活に際して、もう1人注目なのは、ワームの女幹部、間宮麗奈ですな。
演じる三輪ひとみさんは、当時はハリケンジャーの御前さまという味方の元締め的な貫禄の持ち主で、近年ではドンブラザーズの鬼頭はるかのお母さん役で登場してました。
ウルトラの宇宙人、戦隊、ライダーと3冠達成女優として、特撮クイーンの1人ですが、ワームにして初のレギュラーとなります(神代剣や日下部ひよりを除く)。
そんな彼女に後で惚れてしまうのが風間の役どころ。
ともあれ、ワーム側のレギュラー指導者が登場することで、ZECTとの組織戦みたいな流れに突入して、
ここから、ただの怪物以上のキャラ性の描写された異種族ワームの種族間闘争と和解の可能性を探る展開が始まる、と。
★ガメラ
1話(本来の1話の前半部分)は、主人公の少年たちの描写がメインですね。
時代背景は昭和と平成の境界に当たる1989年。
ただ、現実よりも米軍の影響が大きそうな日本だったりします。
まあ、当時のリアル日本の防衛力だと、怪獣災害に対して動きにくいから、と思われ。
何せ、阪神淡路大震災に際して、自衛隊を動かすのにももたついていた頃合いでしたからな。
で、日本人を見下し、大きな顔をしているのがアメリカン・ジャイアンことブロディ。最初はただのイヤな奴ですが、OPを見るとボコたちと行動を共にして、映画のジャイアンみたいな頼れる兄貴分になって行きそうな貫禄はあります。
なお、声が木村昴で、マジでジャイアンにして、特撮的には悪魔のバイスになりますな。
あと、トトの映画では、トト=新ガメラに成長する様が描かれています。
関係性が定かではないのは、ギャオスの群れと戦って、ギャオスを巻き込んで自爆して果てた旧ガメラの方だと思います。
トトが成長途上のガメラなのは間違いないのですが、旧ガメラの生まれ変わりなのか、子どもなのか、それとも同族だけど血縁はないのかが不明だと。
一方、今回のリバースの沼の亀は、ガメラと無関係ですが、主人公のボコが亀に親和性を持つことの伏線的描写っぽいですね。
これは、昭和ガメラ映画の第一作でも、亀好きの少年がガメラに親近感を覚えることのオマージュだと思われます。
平成ガメラでは、ガメラと交信できる巫女に置き換わりましたが、今回のリバースは子ども要素が昭和オマージュで、古代の生物兵器とかオカルト要素が平成オマージュということで、うまくミックスしているんじゃないか、と思います。
ギャオスについては、1話のメイン敵になる他、巨大に進化した個体がラスボスになる模様ですね。
バルゴンを除く昭和ガメラの敵怪獣が登場するのを楽しみつつ、まずはガメラ対ギャオスの戦いを楽しみにしよう、と。
なお、ギャオスは巨大サイズよりも、人間を集団で襲うミニサイズの方が、描写がエグくて怖いですね。超音波メスで人間を切り刻むのはスプラッター描写を想像させて、うわあという気分です。
しかも、今作の怪獣は人間の天敵になるよう古代人にプログラムされているらしく、人間に恐怖を与えるように立ち振る舞うらしいので、そういう事件に巻き込まれた少年たちと、それを守るために戦うガメラの絆の話に展開していきそう。
Re: 4月のスレッド(2025) - K.K
2025/04/14 (Mon) 23:42:09
定期感想その1です。
●仮面ライダーガヴ(第30話:最凶の大統領令嬢)
ラキアが酸賀邸に住み着いたのを、自分は「空き家だから使えばいいよな」くらいに思ってたんですが、「家主が帰って来ないという状況」というご感想でちょっと考え変わりました。家主(酸賀)が帰って来る可能性です(役者さんの撮影終了は措いといて)。
ラキアが酸賀邸にいるのは、酸賀の帰還や開発継続を阻止する意味もあるのかもしれません。即ち、酸賀にはもうつけ入る余地がない。そう受け取ってみると、仰るように「もうこれで酸賀は帰って来ないことが確定」と割り切って、前話からの新たなドラマ展開に集中できるようになりますな。
今話の描写でようやく理解したことがありまして、撃破されたシータが残した機械片みたいなものです(第14話)。自分は「もしかして、これがグラニュートの本体?」と思っちゃったんですが、今話を観てみるとシータのミミックキーでしたか。
それを使えばジープもシータの人間態になれるわけですな。シータの姿になって懐かしがってました。ということは、少なくともジープは本来のグラニュート態よりも人間態になじんじゃってる可能性あるかな。
もしかすると人間態は居心地いいのかもしれません、(演出上の都合はさておき ^^;)ストマック家の面々もグラニュート界で人間態多用ですし、新登場のリゼルもグラニュート態に戻ろうとしません。闇菓子同様、病みつきになるのかも。
そのリゼルですけど、大統領にして父のボッカ・ジャルダックは親ばか子煩悩なのかと前話で思いました。が、今話を観てみるとどうも違う感じ。リゼルを御しきれずにご機嫌取ってるような印象があります。今話冒頭で見せたリゼルの戦闘力の高さのせいなのか、あるいは母親の実家の勢力が強いからなのか、ちょっと理由は分かりませんが。
ともかく本編。冒頭は前話追跡劇の続きで、見物爺/オチルを追いつめたショウマ&ラキアにリゼルが介入。圧倒的な力を見せつけるわけですな。初見では見間違いしまして、ラキア/ヴラムが割と無事なんで、「まだガヴの力はヴラムに追い付いてない?」と勘違いしました。
観なおしてみると、ガヴが堅牢なグルキャンになって前進し、盾となってくれたのに気が付きました。それでヴラムは変身解除こそしたものの、ダメージは浅かったようですね。うーん、ラキアももうちょっと感謝していいはずですが、相変わらず素っ気ないようですな。それにしては絆斗に対しては絡みがちなのは、よく観ておくべきポイントかも(無関心からの変化等)。
ともかくも、オチル/見物爺は逃がしてしまうし、敵組織がストマック社/家からグラニュート界トップに変わって来たというのがショウマ側に伝わりもする。そこに加わるリスクが、「赤ガヴにシータを倒された」というジープの恨みですな。リゼルはこの場でショウマを倒し切る力はありそうでしたが、気まぐれなのが幸いし、止めを刺さずに去ってくれる。
ショウマらは「はぴぱれ」で善後策を練る。ラキアも大統領ボッカ・ジャルダックについて、多少の情報は持ってますね。それから推測すると、グラニュート界は大統領制とはいえ、上流階級・有力者が選んでるようですね。寡頭制に近いんでしょう。大統領ボッカといえど、有力者マーゲンの扱いに苦慮している様子が窺えます。そこで闇菓子で操れば、というわけか。
しかし、いかんせん情報不足で現状では敵の出方すらよく分からない。まずは依頼された行方不明者捜しに戻ることにする。犯人の目星としては「見物爺」と分かっているものの難航する。まあ当たり前でして、顔は分かったけどどこの誰なのかは不明ですもんね。足で捜しまわるしかなく、ショウマは駄菓子店に立ち寄ったりする。そこの店主は何か行方不明事件が気がかりなようで、次話で関わって来るみたいですね。
闇雲では駄目となって、本職が事件を追うフリーライター絆斗の出番となる。当日の被害者の足取りを推測で再現してみるわけですな。バスケ試合からの帰り道をたどってみると、まずコンビニで目撃証言が得られる。そこからさらに進んで、銭湯を見つける。試合後に汗を流したくなるのでは、と調べてみるとドンピシャ。
番台に座ってたのが見物爺なわけですね。たぶん銭湯経営者に成り代わってたんでしょうな(前には洋菓子店主もそうだったみたいだし)。ショウマと絆斗は見物爺を追うも、ラキアは『それなら、ここ(銭湯)がヒトプレス集積所では?』と考えたらしい。これもドンピシャでして、ボイラー室にヒトプレスが隠されてまして、エージェントの回収寸前で奪還に成功。
ラキア/ヴラムはそのままエージェントの戦闘に入るわけですが、勝ち方が戦術的にちょっと面白かった。透明化は放ったアローにも有効と示されまして、力より技・頭脳戦で戦えるようです。パワーアップが主体と思えるガヴとヴァレンと対比的になりそうです(ただし、そのせいで新フォームがなかなか出ないのかもと不安 ^^;)。
オチル vs ガヴ&ヴァレンのほうも面白いけど、コミカル演出ですね。やはりオチル/見物爺を演じるダチョウ倶楽部の肥後克広さんがコメディアンだからでしょうな。持ちネタとか台詞に入れてくるわけだし、知名度高い役者さんのイメージを活用と。
これで依頼された事件については解決。「はぴぱれ」に帰った面々はグラニュート側の動きを忘れてはないんでしょうけど、一段落で明るい様子。ラキアと絆斗が相変わらず揉めてますが、ニコニコ見守るショウマの様子からすると、これも仲良しの一形態と受け取っておいてよさそう。
様子がいよいよおかしいのはストマック家/社ですね。リゼルがストマック社新社長、ジープが副社長になっちゃった。グロッタは不満を隠さず、ニエルブはため息。ジープから仕入れ担当を言い渡されたランゴ、いわゆる苦虫をかみつぶした表情ながらも黙して語らず。
ランゴは今まで思うようにやって来たようですが、大統領ボッカから「警察に顔が効くんだぞ」と脅されたうえで、闇菓子を有力者に使うのを躊躇う様子がありました。おそらくランゴのプランとは異なってるんでしょうな。ランゴとしては上流階級とは婚姻などで結託し、資金源としては中流以下から闇菓子で搾取するつもりだったんじゃないかしらん。
マフィアと同じく、社会に寄生する悪ですね。社会自体の枠組みを壊しに行っては意味がない。ところが大統領ボッカが寡頭制という社会の枠組みを壊しに来た。寡頭制から独裁制に移行したいらしい大統領ボッカのプランに乗る手もありますが、ランゴの表情からすると、どうもそっちは望まないみたいです。
そこは気がかりですが、次回「辛苦マリアージュ」は、絆斗とラキアの関係性進展のドラマらしい。手錠のようなもので2人が繋がれたままとなり、否が応でも2人で行動せねばならないドタバタになるようです。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第8話:正邪ゆらめく、指輪の狩人)
遠野吠の兄:遠野久光がクオンAIコンツェルン社長のクオンとして登場したと思ったら、早々にテガジューン女王の切り札リングハンター・ガリュードと正体を明かし、吠を闇に堕とすという急展開。しかも、せっかく前話で形を成した戦隊ゴジュウジャーを崩壊させるというジェットコースターですね。
今話でのクオンの話などからは、ノーワンワールドに迷い込んで生き別れとなった久光が女王にスカウトされたみたいなことなんでしょうけど、そもそも本物の兄:久光かどうか疑っておいてもよさそう(カブト観てるせいで疑い深くなってるかも ^^;)。
クオンの正体として、以下くらいの幅で考えておこうと思います。
①久光本人であり、ガリュードとなったのも自らの意思
②久光であるが、洗脳されてガリュードに
③久光の偽物(本物は依然行方不明)
ともかく本編。冒頭は前話の続きでガリュードにティラノレンジャー/往歳巡が背後から撃ち抜かれたところから。即死してもおかしくない状況ですが、どうやら存命みたいですね(ちょっとホッとした)。ガリュードはリングを奪ったうえで、往歳巡を拉致して去る。
ノーワンワールドでは女王テガジューンが初めて喋りまして(ファイヤキャンドルによると「目覚めた」)、第一声が「ガリュード」。紹介兼ねてまして、女王の切り札である指輪狩りのガリュードというわけですか。同時に女王の望みが「婿」であるとも明かされる。婿たる条件が「ナンバーワン」なんでしょうな。
場面変わって、カフェ「テガソードの里」に久光/クオンが訪ねてきて、吠と対面。仕草・口癖で兄弟と分かる。この時点では感動の再会ですね。両親についても、久光/クオンのほうが理解が深い感じで、吠を慰めるような言い方をしてます。
しかし、そこからちょっと様子が変な感じになっていきますな。まず、クオンは久光の名は捨てたとか言い出す。いつの間にか、どうやったのか急成長する「クオンAIコンツェルン」の社長になっている(創業者でいいのかな?)。
クオンは社員に尊敬されているようですが、業績の上がらない社員(幹部?)には無慈悲な処断している模様。後のバトルシーンでクオンはガリュードとして、召喚した戦隊戦士を道具扱い~武器化していることから、同じようなことを社員/人間にしているのかも(召喚する戦隊戦士の依り代とか)。
クオンは裏表ある感じですね。そういうことを知ってか知らずか、敵ながら真っ直ぐの好漢ファイヤキャンドルはガリュードが気に入らないらしい。直接的には宿敵と見做したゴジュウウルフ/吠を巡る争いですね(これって、「○○を倒すのは俺だ」の味方化フラグかな?)。
ファイヤキャンドルはガリュードと競うべく独自に暴れ始め、吠以外のゴジュウ戦士が迎え撃つ。この動きを予測していたかのように、クオンは吠を戦場に連れてくるわけですな。しかも、再会した最初とは態度が変わり、「お前(吠)は本当にグズだね」とか言い出す。ガリュードであることも明かしてくる。
そうしておいて、クオンは吠を丸め込んで絶望に導いていくわけですな。願いなんて持てるはずがない、それでいい、それが失うものがない狩る者だ、というわけですな。吠は未だ兄への尊敬と後悔(見捨てて逃げた)があるんでしょうな。まんまとクオンの思う壺の気持ちなっちゃいました。
これでゴジュウジャーは割れてしまい、クオン/ガリュードは等身大戦、吠は巨大戦へ。等身大戦のほうは、ガリュードとして前哨戦くらいのつもりらしく、一撃入れて去った感じですね。
巨大戦のほうは敵としてファイヤキャンドルが出張って来るんですが、最後がいい感じ。吠がほぼ戦意喪失して(やはり願いを捨てたから?)止めを刺されそうになる。が、ファイヤキャンドルは手を止めて「何でだよ」と怒り出す。吠が「空っぽなんだよ、倒す価値ねえんだよ」だからですか。そしてファイヤキャンドルはそのまま去る。これ、なかなかにカッコいい。ガリュードのほうがどうも気が滅入る展開だっただけに、ファイヤキャンドルが対照的に光った気がします。
敵が去り、吠は残る。裏切者ならばと吠に襲い掛かる構えのゴジュウ戦士ですけど、吠が戦線離脱を宣言。吠、指輪を外して「俺に願いはない。今までも、これからも」ですか。そして指輪を捨ててしまい、「俺、ゴジュウジャーやめるわ」で続く。
どうなるんと言いたくなるラストですが、次回タイトルが「アンブレイカブル・ウルフ」(不壊の狼)ですから、きっと復活してくるでしょうな。ただ、予告によるとファイヤキャンドルとの執事バトルでそれが成されるらしい。ちょっと内容が想像つきません(^^;。
Re: 4月のスレッド(2025) - K.K
2025/04/16 (Wed) 10:23:13
定期感想その2です。
●GAMERA -Rebirth-(第2話:東京上空)
初見では、正直申しますと少しガッカリ。前話では主に小型ギャオスの脅威からの大型ギャオスを描いてくれて、今話でいよいよガメラ登場。ギャオスも対等に戦えそうな超大型登場。対決に期待高まったんですが、割とあっさり片付いちゃった。ほぼガメラのワンサイドゲームですね。
このTV版第2話は、Netflix版の第1話を分割した後編です。たいていのアニメ第1話では予算や手間をかけてでも見栄えで引き込む作りにするはず。でないと、次回への引きが足りなくなって離脱されてしまう。見栄え重視でも怪獣対決、こんなもんなのかと。
そう思ってからハタと気が付きまして、Netflixって毎週1話ずつとか小出しにせず、一挙に全話放映とかやるらしい。1週間待たせるわけではないから、ラストの引きはそれほど必要ない。さらに今話のギャオスは超大型とはいえ、最強のギャオスではありませんでした。
ウィキペディアとか見てみると「エスギャオス」なる本命がいるとなってます。それが最後に出てくる敵怪獣らしい。となりますと、今話のギャオスを最高の見栄えで演出するわけにはいかないということになります。そう理解して、ギャオスについては最終盤、次かその次の回のジャイガー戦に期待してみることにします。
ともかく本編。前話からの続きでポコらがビル屋上に上がり、街では米軍F-15 2機とギャオスの交戦状態からですね。ギャオスが大型が2体含む多数ですが、米軍は2機の火力で対応できると判断したんだろうか。が、たちまちやられてしまう。
慌てて基地から全機出撃となりますが、これもギャオスの群れに敵わず全滅。軍事に詳しいらしいジュンイチがF-16であるべきとか言ってまして、ギャオスがドッグファイト戦術取ってきたからなんでしょうな。ギャオスは超音波メスによる遠距離攻撃もできますが、戦闘機の機銃とは相性悪いと判断したのかも。ウィキペディアを見てみると、ギャオスはそういう方面には頭が働くらしい。
一方、屋上で成り行きを見守っていたポコらはギャオスの急襲を受ける。米軍F-15部隊が取り逃がした2体ですな。1体はポコらを長い舌で捕獲しようとして誤って感電するも、もう1体が追って来る。感電していた1体も追いすがって来て絶体絶命。というところでガメラ登場、その余波でギャオスが吹っ飛び、ポコらはかろうじて逃れると。
ポコはガメラを見て何か感じるものがあるようですが、今話ではそれ以上は描かれず。ガメラがポコの近くに着地したのは、ガメラも何か感じるものがあるからなのかな。ウィキペディアの説明からすると、ポコは平成ガメラにおける巫女的なキャラクターになりそうです。
ガメラに対しては既に登場のギャオスでは歯が立たない感じですね。しかし超大型ギャオス登場。これが米軍基地で報告されていた、洋上部隊に大損害出した個体らしい。自分は洋上部隊を攻撃したのはガメラかもと思ったんです。が、今話の描写ではガメラはギャオスとは戦っても、攻撃して来る米軍には手出しせずですんで、やはり超大型ギャオスだったんでしょうな。
超大型ギャオスは戦意も高く奮戦はしたようなんですが、ガメラに対しては腕力も火力も劣る感じでして、割とあっさり倒されてしまいましたな。まあ、相対的に痩せっぽちな感じですしねえ。観ていて「痩せガエル、負けるな一茶、これにあり」を思い出してしまいました(^^;。小型集団のときは、あの細さがかえって不気味だったんですが。
ポコらはこの間、ギャオスから逃げつつ、脚を怪我したブロディも救う。ブロディらに使う予定だった手製武器はギャオスへのけん制に役立ちましたか。ブロディは仲間には見捨てられ、カツアゲしたポコらに救われた格好ですね。しかも、恐怖で小便漏らす醜態も。演出的に「これで勘弁してやれ」といったところでしょうか。次話でどうなってるかな。
とりあえず逃げ切ったポコらをヘリで迎えに来た人物2名いまして、いよいよガメラと深くかかわっていくことになりそう。これより前、怪獣の街襲撃の報に「子供を優先して救助」と指示出されるシーンありましたが、財団は子供が鍵と知ってたんだろうか。米軍奮戦なのに自衛隊には出動命令出ても攻撃命令出ないのも解せません。いろいろ分からないことだらけですが、次から何が起こっているか明かし始めてくれるんだろう。
ラストは不気味な動きでして、財団研究所で観察していた怪獣の卵らしきものが異様な反応をしているが、誰も気づいてないというところで続く。第1話冒頭で調査していたギャオスの卵でしょうか。それとも次で出てくるジャイガーかな? このシーンについて、ネットでちょっと調べてみると、Netflix版の第2話冒頭らしい。毎週放映のTV版では次話への引きが欲しいでしょうから、今話に取り込んだんでしょうね。
●仮面ライダーカブト(第25話:驕る捜査線、第26話:激震する愛)
先週分ではエリアXに突入ということで急展開を予感させるものがあったんですが、今週分を観てみるといったん停滞。思ったより謎は深いという印象になってますね。謎の数を増やしつつ、その謎を解くための糸口、鍵らしきものを提示していく流れに見えます。
キャラクター面で言えば、新たな敵として登場した間宮麗奈ですね。ZECTの三島には既にワームの擬態と察知されており、高脅威とも把握されている。ワームの動きも間宮麗奈の登場と同時に組織的かつ戦略的になってますね。はっきりと天道をターゲットとし、かつ搦め手から迫る戦術性を見せたりもする。
(間宮麗奈演じる三輪ひとみさんは、ハリケンジャーの「御前様」であること、ご指摘なかったら見落とししそうでした。こちらのローカル局で再放映中のドンブラでは、鬼頭はるか/オニシスターの叔母のゆり子警部補でもありますね。ドンブラはハリケンジャーから20年経過してますが、「あ、見覚えある!」となります。)
同時に風間の復帰ですね。こちらで伺い、ネットでも予習してるのが「間宮麗奈との恋愛」です。今週分ではまだ両者の接触はなく、自分が独りで先を知らずに観ていたら全く別々のドラマの流れと思ったはずです。今週後半(第26話)の予告を見ると、来週はゴン/百合子も再登場でして、間宮麗奈と風間のドラマ展開の先を知ると、(記憶を取り戻した)ゴンが必要になることも頷けます。
先を知ることができるからこそ、「おお、これは!」と思えたのが、加賀美陸の天道に対する脅し(?)です。「妹さんは元気かね?」と、これは通り一遍の状況的には「下手なことをすれば、君の妹が危ういぞ」の意であることは分かる。
問題は「妹とは誰か?」ですな。この先などの前提知識抜きで考えますと、義理の妹の樹花以外には考えられません。実際、樹花は今週分で岬に擬態したワーム(ジェノミアス)に狙われる。が、ひよりの正体を予習してみると、実の妹に擬態したワームのようなものであるわけで(正確にはもっとややこしい ^^;)。
そこが分かってみると、加賀美陸の台詞の意味は「君(天道)について、よく知っているんだぞ」ともなります。警告のようでもあり、腹の探り合いのようでもありますね。その台詞に、なぜ天道が動揺したかも分かるし、ひよりを守ろうと普段では考えられないほど必死な天道も分かる。
が、「加賀美陸の言った『妹』とは樹花」のミスリード演出がなかなかに強力なわけでして。前に神代のせいで樹花が軽傷を負ったとき、天道はいきなり神代を殴ってます。普段の余裕の態度は全くはありませんでした。加賀美陸に「妹」と持ち出された天道があれほど動揺しても、「やはり樹花となると冷静ではいられないか」と納得してしまいます。
この先を考えれば、あれこれ感心する上手い作りであるわけですが、ともかくも現時点での本編。前半(第25話)は前話からの続きでエリアXの天道ら。既に使われなくなって久しい感じですが、ホルマリン漬けのワーム(幼生?)が残されたりしている。奥からのうめき声の主は予習によると「擬態天道総司」のようですが、現時点では謎の人物。
紙資料のファイルなんかも残されてまして、驚くべきはマスクドライダー計画書。ネタ的には1971年4月3日、仮面ライダー(1号)の放映開始日ですね。が、カブト本編的には「隕石落下前の昔から!」でありますな。しかも「戦いの神ガタックに選ばれし人 加賀美新」と記されている。加賀美の出生前ですから、予言なのか何なのか。
が、影山/ザビー率いるシャドウが突入して来まして、天道らの調査もそこまで。影山は加賀美が落としたファイルを手に取ろうとするも、三島が遮り「お前には関係ない」。どうも影山は次第に蚊帳の外へ押し出されつつあるようです。能力が低いと見放されつつあるのか、それとも好奇心が強すぎるということなのか。
エリアXを諦めた天道らは別口からのアプローチ開始ですね。天道は本庁の刑事に化けて潜り込む。口達者なうえ、ライダーであるメリットを使えるんですから有利ですね。銀行強盗など瞬時で解決してしまうし。クロックアップさえあればなんとかなることは多そうですが、その存在が公になれば犯罪者も使い出すでしょうから、やはり秘密主義でいくしかないのかも。
それはともかく、天道はするすると署のトップに取り入り、ついに本庁トップ即ち警視総監に辿り着く。加賀美の父:陸なわけですが、天道は会うまで知らなかったらしい。天道は単刀直入かつぼかして「35年前の仮面舞踏会の正体リストに名前(加賀美新)を書いたのはあんたか?」と問い詰める。
陸はとぼけ、逆に「君(天道)自身が一番知っているんじゃないかね?」と質問で返す。どうも双方とも全容は知らず、自分が欲しい情報を聞き出そうとしている感じです。さらに陸は上述の通り、「妹」を持ち出して警告めいたこと言い出してしまうし。こうなると、天道の警察潜入しての捜査も手詰まり、ここまでのようですな。
一方、加賀美は岬と語らってZECTへの潜入捜査を試みるわけですが、案の定うまくいきませんでしたな(^^;。(エリアXへの立ち入りまで許された)田所隊長に化けて中枢部へ近づこうとしたわけですが、どうも初手からバレていたらしい。車乗り換えに目隠しにで連れまわされ、ようやくZECT本部中枢に辿り着いたと思ったら、三島の策で偽の場所へ連れてこられただけ。
加賀美はそれを知らずにガタックで突入を試みるも、現れた三島に嘲笑され、隊員に包囲されて処罰と言い渡される。このままでは衝突してガタック/加賀美は裏切者となったんでしょうけど、事態を察知した本物の田所隊長が介入して何とか事を収めてくれました。加賀美も田所に一喝されるとシュンとしてしまうの、可笑しくもあるし嬉しくもあります。
が、そこからが加賀美の根性の見せどころになるとは予想せずです。田所は加賀美の軽挙の始末はつけたものの、退職願を出すつもりになってました。ZECTの指示に従ってはきたものの、その正しさへの疑いが深まり、ついに限界となったらしい。それなら自分もと岬も同調。
ついに田所チーム崩壊の危機ですが、加賀美の熱血が流れを変えましたな。「ワームを倒すため、人類を守るためにZECTに入ったんじゃないんですか!」~「俺に力を貸してください、お願いします!」ですね。チームは再びまとまり、この後はザビー&ドレイクが歯が立たなかったウカ/間宮麗奈を、ガタック主導で撃退できたのは、田所の分析あってこそでした。
いったん撃退された格好の間宮麗奈/ウカですが、やはり今週分では初登場なのに存在感デカいですね。退いたといっても「まずは、お手並み拝見」レベルの感じ。まず前半(第25話)で喪服風の一団が現れる。それでまず驚くのが「あれ、これは岬に擬態?」です。が、続いて「こっちの鋭い目つきがリーダー?」。
岬に擬態したほう(ジェノミアス)がビストロ・サルに現れ、加賀美から情報引き出して樹花を狙い始める。後のシーンも併せて考えると、岬ワームは間宮麗奈の指揮下で間違いなさそう。いったん樹花は岬ワームにプールに誘い出されてピンチとなるも、神代が割って入ってなんとかなる。
自分は最初「神代がワームの動きを嗅ぎつけた?」と思ったんですが、どうやら単に天然の行動だったようですね(^^;。神代と岬ワームは互いの正体を知り、親しくなるような動きを見せますが、結局は岬ワームが神代殺害を試みて返り討ちに。
これは岬ワームの親し気になる様子が演技とも取れますが、途中で介入した間宮麗奈に岬ワームが恐れをなしたせいとも受け取れます。なにせ、間宮麗奈が神代に止めを刺そうとするのを、岬ワームが止めてるわけで。一貫して神代殺害を狙っていたのだとすれば、岬ワームは間宮麗奈を止める必要がない。
間宮麗奈が他のワームを従えていそうという印象が生じたわけですが、ワーム側の動きに統一性(今回は樹花狙い)が見えだしたこともその傍証です。さらに間宮麗奈/ウカ単体の戦闘力の高さも見せつけてくる。ザビー&ドレイクの2人がかりでも、ライダーフォームの機動性・マスクドフォームの防御力どちらも通用しない。サソードも岬ワームがウカを止めなかったら危うかった。
カブトもひよりを守りながらの不利があったとはいえ、間宮麗奈率いるサナギ体にすら苦戦の様子。もっとも、それでも退かずに必死の天道、その天道を身を挺して庇うひよりが光るわけでありますな(ひよりが天道に対する疑念を割り切った感じが出る)。しかし、それだけに悠々と迫る間宮麗奈の余裕が怖くすらあるわけですな。
言い換えれば「もう駄目か」を上手く作ってるわけで、そこへ救援に駆け付けるガダック/加賀美が実にカッコよく映るという仕掛けになってますね。思わず「おっしゃあ!」と言ってしまったほどです(^^;。間宮麗奈を際立たせた効果が加賀美に効いてくれてますな。さらに加賀美が立て直した田所チームのサポートが燃える。
そうなって、加賀美「天道、お前の力が必要だ。やれるか!?」に、天道が余裕の態度を取り戻して「当然だ」ですもんね。もうこういうのって気持ちいい。ガタック&カブトの共闘に、ウカはジェノミアスに後を任せて去ると(そこから岬ワームと神代のほうへ)。
調べてみますと、ライダー性能としてはガタックが最強らしい。それに次ぐカブトは天道の戦闘スキルと鍛錬で総合的に最強。ということで、最強コンビならばこれだけやれるというバトルでもあったようですね。
とりあえず何とかなったと思ったら、ラストで怪しい動き発生。影山が間宮麗奈に近づいていく。三島の影山に対する指示は「(間宮麗奈/ウカを)始末しろ」ですから、倒すためでしょう。が、雰囲気的にどうも違うような。それに影山としては風間と2人がかりでも敵わなかったと身をもって知っているわけで、正面から向かっていけるわけがない。
何かZECT三島に方針変更あったんだろうか。気になりますが、次回予告を見ると風間主体の回らしい。影山については「あれ、間宮麗奈にビンタされてる!」としか分からない(^^;。
Re: 4月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/04/18 (Fri) 00:25:24
今回は、4つまとめての感想です。
★ガメラ
ギャオスとの戦いが呆気なかったとの感想を受けて、自分は「ギャオスだったら、あんな物」という印象ですね。
と言うのも、昭和のガメラ怪獣の中では、ギャオスが最弱だからですな。平成ガメラで大きく取り上げられて、ガメラ怪獣の代表みたいに扱われていますが、ギャオスの怪獣としての位置づけは「人間にとっては非常に脅威。だけど、ガメラにとっては完封できる弱敵」という扱いです。
まず、ギャオスは吸血鬼モチーフで、人の血が好物で、陽光に弱く、また水にも弱い。ただ、昭和のガメラ怪獣で唯一長距離飛行が可能で、活動範囲が広い。
他の怪獣が、地上を這うか(バルゴン、ジャイガー)、宇宙在住か(ギロン)か、宇宙から来た知的生命体か(バイラス、ジグラ)で、人類全体にとって直接脅威になる描写がない。
バルゴンは南洋の島の宝石狙いだし、ジャイガーは神の笛という古代遺産が前の大阪万博に出展されたので追ってきた。
ギロンは宇宙人の番犬で、子どもたちがUFOにさらわれたので、それを追って来たガメラに対する用心棒怪獣。
バイラスも、ジグラも地球侵略の宇宙人が、子どもたちに計画を察知されて、邪魔な子どもを処理しようとしたら、ガメラに妨害されて、怪獣として迎え討つ流れ。
つまり、人を餌にする怪獣はギャオスのみ、ということになります(劇中での設定は)。
そして、他の怪獣は、冷凍光線やら、卵を植え付けたり、時間停止光線などの兵器で、一度はガメラを行動不能に追い込んでいるわけですが、ギャオスだけはガメラを無力化できていない。もちろん、ギロンに切り刻まれて餌にされるという(宇宙ギャオス)描写からも、ガメラ怪獣の中で最弱と言って過言ではありません。
ただ、ギャオスの脅威は、その再生能力と逃げ足の速さ。危険回避能力が非常に高いので(弱点の多さから生存本能がズバ抜けている)、超音波メスによる殺傷能力の高さ。
ただ、ギャオスのメス攻撃は、ガメラの甲羅を貫通できないので、手足や頭部を傷つけて流血させる程度。昭和ガメラにとって、流血は日常茶飯事なので、ガメラも相手の武器の威力を知ったら、上手いタイミングで甲羅を防御に使うことを覚えて、圧倒できるわけで。
そんなわけで、第1戦の相手として、人類への脅威と、ガメラの強さを示すには、ギャオスは打ってつけということになりますね。
あと、この戦いで思ったのは、アニメのガメラは器用で俊敏な格闘戦を見せてくれるな、と。飛んでる小ギャオスを腕でつかんだり、地上を走って突進したり、実写では見せてくれないアクションを見せてくれた。
平成ガメラは、高機動で飛ぶことで迫力を見せてくれましたが、基本的にアウトレンジでプラスマ火球でのトドメ技が多く、接近戦は相手のバリアを封じる都合上でやむなく、という形。
でも、リバースガメラは近接戦闘を進んでするようなスタイルかな。昭和もそうだけど、だから、しょっちゅう傷ついていた(敵も鋭利な刃などで切断とか貫通攻撃をするデザインが多く、ガメラの丸に対して、三角形がデザインコンセプトな怪獣が多い)。
ともあれ、ガメラのCGアニメならではのアクションは、思ったよりも動いてくれるなあ、と感じましたね。
子どもたちのドラマに関しては、前後編に分かれたことで、ブロディが無駄にヘイトを集めてしまったな、と。
1話丸ごとだったら、ガキ大将みたいなブロディ(イヤな奴)が、その回ですぐにバチが当たったように失神失禁して恥ずかしいコミカルキャラに下がってしまうのに、
前後編に分かれると、イヤな奴の印象のままに一週間が経ってしまう。一気見するのと、途中で区切るのでは、記憶や印象の定着期間が変わってくるので、たぶんブロディも1話丸ごと見た際の感想では、イヤな奴があっさり仲間に見捨てられて哀れな奴になった、ザマあ、という印象になっていたと思う。
で、ここからの汚名返上ができるのかな、と期待するばかりです。
オタクボーイのジュンイチに、メンタル弱いとツッコミ入れられたガキ大将が、ツンモードから、どうデレるのかが少年ドラマの見どころかな。
次回、研究所から孵化した卵はジャイガーの物みたいですね。
研究所から逃げ出したジャイガー幼生体が、地下通路に潜伏して、それを探索するために、子どもたちが怪獣調査隊を結成して、地下探検をするらしい。
で、地下のジャイガーの群れを発見して、地上に誘き出すために頑張る。地下のジャイガーの群れは共食いをしまくって成長し、地上に出てきたときは巨大化。そしてガメラと戦う流れ、とのこと。
なお、原典の昭和映画では、ガメラに卵を産みつけて、ガメラの生命力を吸いとるべく寄生した子ジャイガーを倒すために、子どもたちが小型潜水艇に乗って、ガメラの体内を探検する展開。
ジャイガーは特別な超音波に弱いので、超音波発生機を子どもたちが持って、ジャイガー退治、という内容でした。
どうして、大人がそれをしないかと言えば、潜水艇のサイズが小さいので、大人が乗れないから、という設定。
昭和ガメラは、バルゴンの話以外、子どもたちとガメラの絆にスポットを当てる話として構築されていますからな。
まあ、ドラマ部分としては、ブロディの改心とか贖罪みたいなものが描かれたらいいな、と。
★カブト
三輪ひとみさんは、オニシスターの母ではなく、叔母さん役だったのですね。勘違いを正しつつ感謝。
で、今回の謎解きの続きは、31話から。
それまでは4話ほど、井上敏樹脚本が続いて、本筋とは異なるサブキャラ主役編ですね。シリアスよりはコミカルな方向性ですが、サブライダーのファンにとっては、群像劇を楽しめそう。
なお、平成1期の仮面ライダーは8月放送分が、あまり重要な回を放送しないという基本ルールがあります。理由は、高校野球で放送延期する地域があって、重要回を見逃したファンからのクレームが、平成ライダー以前のメタルヒーロー時代に来まくったから、という説が。
その作品で、自分が聞いたのはビーファイターカブト。最初は3人だった主人公チームが、中盤に入ってメンバーがどんどん増えて、最終的に7人プラス前作の先輩3人が加わって、最大10人になります。で、高校野球で、その仲間が加わる回が放送延期によるズレで、関西勢はビーファイターゲンジが登場する回(30話)が見られなかったという(レンタルビデオで補完したり)。
なお、そのゲンジボタルの戦士を演じたのが、ミスター平成ライダーの高岩さん本人だったので、後々まで関西の特撮マニアの語り草になってました。
そんなわけで、8月はあまり大きくストーリーを進めずに、サブエピソードで乗り越えるという約束事がありましたし、雑誌ネタも夏映画の話題にページを割けばいいので、そういう調整がされていたわけですな。
まあ、ディケイド以降で、また状況が変わりましたし、見逃し配信が定着した今では、昔の伝統に縛られなくもなりましたが、ゼロ年代のニチアサ放送スケジュールの蘊蓄ってことで。
★ガヴ
で、今のニチアサです。
後半戦に入って、敵組織に大きな変化が起こりましたな。
まさか敵組織のストマック社のトップが、主人公たちとは関係ないところで、交代するとは。
ボスキャラはランゴ兄さんと思っていたら、この流れだとリゼルお嬢さまか、ボッカ大統領がラスボスになる?
ランゴ兄さんが仕入れ担当として前線に出て来たら、ショウマたちにとっては脅威なんでしょうが、普通は「手下が倒されまくって、見るに見かねたボスがいよいよ出陣」って感じなところを、「ボスから手下に降格させられたから、やむなく前に出て来た」という展開は新鮮すぎる。
で、新しく社長になったリゼル嬢さまの戦闘力ですが、一撃でガヴとヴラムの変身解除に追い込むほど、という見せつけ方。
実は、グラニュートって、女性の方が武闘派なのか? と、グロッタ姉さんを見て感じたりも?
リゼル新社長とグロッタ姉さんの関係がどうなるかも気にしつつ、ストマック社の人間模様が面白い。
一方、主人公サイドは、次回、絆斗とラキアの不仲コンビが呉越同舟的な話を展開?
脚本は、サブライターの人なので本筋でない番外編っぽいですが、絆斗とラキアのギスギス関係が果たして、どう転ぶかに期待です。
★ゴジュウジャー
ガヴでは兄さんが社長の座を追われたと思ったら、こっちは弟が兄さんのせいで、戦隊リーダーの座を追われて、チーム脱退? の危機でござる。
それにしても、前回で「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー結成!」と盛り上げておいて、その次で「やっぱ辞めるわ」とスピード退社みたいな展開になるとは驚きです。
本作はラストにサプライズを仕掛けて来て、次回への引きにする展開が定着してますが、本当にジェットコースターだなあ、と。
でも、次回、サブタイトルから、主人公が自分の戦う動機を再確認して、返り咲く話になりそうなので、同じ狼戦士のファイズみたいに延々と引っ張られることはないと思いますね。
主人公が◯の戦士で、兄のクオンがXをトレードマークにするという対比も、いい感じ。Xだと、カイザかな、と思ったりもしますが、どうしても敏樹パパの作品と比べたくなるもの。
しかし、会社社長のお兄さんとなると、30分前は弟と嫁に下剋上されたので、こちらもそんな展開になったりしないか、とドキドキしつつ。
まあ、こちらは兄社長が仕える女神さまが、ムコ探しを望んでいるそうで、ニチアサ特撮がいずれも夫婦や兄弟にスポットを当てた話に展開しているのは面白い。
その中で、漢気を見せて株価急上昇中のファイヤキャンドル氏が、果たして、主人公の心に火を付けることができるかに期待ですな。
Re: 4月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/04/18 (Fri) 08:17:58
訂正追記。
前記事で、ギャオスは水に弱い、と書いてしまいましたが、バルゴンと混同していました。
吸血鬼が聖水や流れる水に弱いという伝承にも影響されて、書いているときは違和感なかったんですけど、後から勘違いと確認。
なお、地上や水中ではガメラの方が強く、空での機動性ではギャオスの方が上。飛行速度はガメラがマッハ3なのに対し、ギャオスはマッハ3.5という設定(昭和)なので、ギャオスが逃げるとガメラは追いつけないということですね。
そのために、劇中では人間がギャオスを誘き寄せて足止めするために、人工血液を使ったという展開に。
この辺はガメラのサポートが人間の仕事ということになります。
平成でも、自衛隊のミサイル攻撃は飛んでいるガメラを撃墜しましたが、ギャオスはミサイルをことごとく回避していました。
結果として、人間の火力はギャオスに対して無力ということになって、ガメラのみが最後の希望ということになりました。
ともあれ、ギャオス人気は、空中戦という映像ビジュアル的な派手さと、シャープでスマートなデザインと、超音波メスという他にない特殊攻撃にあるのかな、と思います。
って、ガメラについて語り始めると止まらなくなっていますな。
明日の夜の3話を楽しみにしつつ。
Re: 4月のスレッド(2025) - K.K
2025/04/22 (Tue) 15:54:39
定期感想その1です。
●仮面ライダーガヴ(第31話:辛苦マリアージュ)
予告では絆斗とラキアの手がつなげられてしまうということで、「離れられない状況で2人の関係性の進展作るんだろうか」と思ったんですが、意外にあっさり離れてしまいました。コミカル要素だったと考えたほうがよさそうですね。
そのコミカル展開からのラストのラキアの様子の急変の落差が「どうしたんだ!?」という印象を強めてくれます。木に残った敵グラニュート(リッパー)の斬撃痕ですな。それを見たラキアは弟コメルの最期を思い出してます。傷のつき方が似ていますね。
自分は最初、斬撃痕の類似によりラキアのトラウマが刺激されたのかと思いました。そこから母と師匠を殺害された絆斗への共感が生じ、いい仲間へなっていくのかと。しかし、ラキアの様子からするとショックを受けたとか怒りとかではなく、緊張という感じがしなくもない。
視聴後に公式サイト予告を見てみると、グラニュート:リッパーがコメルの殺害犯だと確信したとありまして納得。予告映像を見直してみますと、ラキアが「あいつがコメルを」と言っているのに気が付きました。初見ではちょっと注意力落ちてて意識できてなかった。
次話はラキアの仇討ち展開となるのかな。それが果たされたとして、ラキアがどの程度納得するかですね。絆斗は師匠:塩谷をヒトプレスにしたグラニュート(オタケ)を倒してますが、さらに問題の根っこへ向かいつつ人間を守る覚悟でヒーローへと進んでます。ラキアも同じくなのかどうか気になります。
ストマック社社長に納まった大統領令嬢リゼルは、どうやら短命な感じがしてきました。今話では人間界で思うままの無法をしてしまってますな。アンティーク店での事実上の強盗ですね。あんなこと続けてたら目立つに決まってます。ランゴ(や歴代ストマック家当主)は人間に気取られない程度に活動を抑えてきた様子があります。
20年前から人さらいやってると明言したグラニュートもいまして、それでもグラニュートの存在は(酸賀のような一部の特殊な人間を除き)人間にはバレてない。気取られた場合はヒトプレスにするなど、情報漏洩に気を付けてきたんでしょう。それゆえショウマを執拗に追うし、ラキアの裏切りも指名手配するほど警戒する。
が、ヒトプレス以外でしたい放題ではランゴらの構築したシステムは崩壊してしまいそう。「グラニュートなる敵が人間界に紛れ込んでいる、そいつらが人間を次々拉致(して殺害)」が周知されたらお終いですもんね。リゼルが終わるか、闇菓子が終わるか時間の問題となりそうです。
ともかく本編。冒頭からコミカル展開でして、揉める絆斗とラキアですな。絆斗が放り出されるわけですが、大いに誇張されたアクションになってます。といっても、憎悪とか無関心とかは感じない。互いに気になってるが今一つ噛み合わないといったところでしょうか。幸果もショウマもあれこれ言ってみるものの、すぐには進展なし。
放り出された絆斗はそのまま「ショウマの母:井上みちる(の知り合い」捜しですね。名前でヒットした家に行ってみると、姉だという女性(井上遥)が応対。「みちる」は弟だと。これは人違いですが、絆斗はその男性も探してみることにする。それでグラニュートに行き当たるわけですな。
絆斗が向かったのは「みちる」が最後に行ったという理髪店。途中で同じグラニュートを追うラキアと同行することになる。まずは絆斗が理髪店に客として潜り込み、「みちる」でカマかけて理髪店店主がグラニュートと見抜き、「みちる」の遺留品も見つけて確信に至る。
が、ラキアが乗り込んできてご破算、と思ったらかえってうまく行っちゃった。ラキアは人間態の写真も添えての指名手配状態ですんで、ストマック社配下のグラニュートは一目で慌てる。これならラキアが乗り込む方が話が早そうです。もっとも、正体がバレたグラニュートがすぐ暴れ出すリスクとかありますんで、絆斗の慎重アプローチも悪くないのではありますが。
それにしても、この理髪店店主/リッパーはどうやってヒトプレス集めしてたんでしょうな。店を長く続けてきたのは常連さんがいたからのようですが、常連さんを次々ヒトプレスにしてしまっては、すぐに常連さんがいなくなるわけで。常連さんの紹介で来た新規さん・一見さんを食い物にしてきたんだろうか。
それはともかく、正体バレたグラニュート:リッパーは逃走、これを追う絆斗とラキアですが、お手てつなぎにされてしまうわけですな。これではリッパーを追うどころか、コントしかできません。力の差から絆斗が振り回されがちですが、ラキアも上手く動けずにセメントの粉塗れに
2人は「はぴぱれ」に戻って「手錠」の破壊を試みるも、幸果の道具程度ではらちが明かないみたい(ダイナマイトまで持ってたのか ^^;)。この後、2人はライダーに変身してますが、やはり「手錠」は破壊できてませんから当然だったかも。唯一、作り手のリッパーが撃てば壊れるようですね。
が、今はつながったまま。ストレスも手伝って揉めとりますな。ちょっと面白かったのは、2人は決してつかみ合いとかにはならず、互いに過去の行いを言い立てての口喧嘩である点です。害する意図がないことはもとより、互いによく知っていて覚えているわけですね。やっぱり仲良しの素地だけはあるんだよなあ。
それはともかく、ゴチゾウ捜索隊のグラニュート発見の報で2人は神社へ。参拝の妊婦さんが襲われる寸前でリッパーを阻止、変身バトルに突入。ちょっと面白かったのは、ラキアの変身エリア内に入っちゃった絆斗の様子です。あの液体みたいの、本当に息ができないのか。
いつの頃からか、変身中に襲い掛かる敵が描写されるようになりまして(隙だらけとの指摘に応えた演出?)、たいていは変身の特殊効果演出にはじき返される感じですね。ただし、何がどうなってるかは分かりませんでした。具体的に「こういうものなのか」と実感で分かったのは今回が初めての気がします。
バトルの流れは変身しても「手錠」はどうにもならず、しかしリッパーの攻撃で解除、と思ったら、今度は手首と足首つながれて、とコメディ展開ですね。しかし最後は2ライダーの火力併せて粉砕、と思ったら脱皮(?)して逃げちゃった。それでも「面白かった」と思った途端、木の斬撃痕を見たラキアの様子が。上述しました通り、ラキアが弟コメルの殺害犯を見つけた瞬間だったわけですね。
一方、ショウマは前話でちょっと通りがかった駄菓子店に。いや、駄菓子店と思ったんですが「お菓子カフェ「ひまわり」」ということらしい。好きな菓子を選んで、飲み物も注文して店先のテーブルで楽しむ趣向でしたか。コンビニとの競合が気になる営業形態です(^^;。それはともかく、今回のお菓子はキャラメルですか。新たなゴチゾウ生まれてますが、活躍は次話かな。
お菓子カフェ「ひまわり」を離れたショウマ、(おそらくはアンティーク店での)悲鳴を聞きつけて駆けつけると、リゼルが従えるバトラーがいる。この時点ではショウマはバトラーが何者か知りませんが、すぐにリゼルも現れて「あたしのパパの眷属よ」と紹介。やはり大統領の眷属ともなると強いようですね。
眷属の強さは生み出したグラニュートの強さに比例するんでしょうな(グラニュート家のエージェントでもそうだったし)。大統領も相当な使い手ということになりますが、その大統領ですら娘のリゼルを恐れる様子があるわけで。ストマック家ですとグロッタの派手な暴れっぷりはランゴですら意見する様子なし。ジープを力で守り切ったのはシータ。こちらでご指摘あった「グラニュートって、女性の方が武闘派なのか?」は当たってそうな気がします。
リゼルはショウマをどこかへいざなって続く。白昼堂々、アンティーク店で強奪事件起こした直後にこれですから、傍若無人にも程があるというもの。ジープはリゼルと大統領ポッカの後ろ盾で副社長に納まって、ランゴに対してやりたい放題ですけど、リゼルを抑えられそうではない。リゼルの暴走でジープが危うくなるのも近い気がします。ランゴが嫌味程度で隠忍自重なのは、そういう潮目を嗅ぎ取ってのことなのかな。でもグロッタの堪忍袋の緒が切れるのが先かも。
次回「本音をカップオン!」は、たぶんメインはラキアの仇討ちと絆斗の関係性進展なんでしょうけど、ニエルブがデンテの居場所突き止めて会いに来るようですね。リゼルがショウマをどうするかも気になる。どうも盛沢山のドラマとなりそう。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第9話:アンブレイカブル・ウルフ)
先週の予告では吠とファイヤキャンドルの執事対決とのことで、「それでどうやって吠が立ち直るの?」と不安でした。吠が復帰するのは間違いないとしても、その過程がもしギャグ化されたら、ちょっとなあと。
が、執事対決はコミカルにしておいて、そこからというわけでしたか。観終えてみますと期待以上でして、予想外の点もありました。前話で吠のテンションの低さを嘆き、失望したファイヤキャンドルも立ち直る話だったわけですか。
これは気分いい、と観てたんですが、ラストで「あれ?」と不安になる要素入れてきました。クオンの背中の×の傷跡ですね。どうも常に苦痛をもたらす呪いか何からしい(女王から力を与える代償として刻まれた?)。もっとも、それはそれで「となると、吠が覚えている兄:久光に戻る可能性もある?」という期待材料になります。
ともかく本編。ゴジュウジャー辞めた吠、どういう経緯か分かりませんが、執事喫茶「ブラックホール」で働いてます。客から人気あるらしく、不器用さまで受けてますな。そこまでできるんなら、喫茶「テガソードの里」で実力発揮してくれてたらいいのに。が、コンセプトが違うから無理なのかしらん。
そこへファイヤキャンドルが客としてやって来る。吠がマスク姿なんで気が付いてませんな。もっとも、今のファイヤキャンドルは悩みが深くて見れども見えずなのかもしれません。前話で宿敵にして好敵手と思った吠が腑抜けただけでなく、クオンから吠が弟であり、自ら倒すべき相手と聞かされたせいですね。ファイヤキャンドルは自分が何を為すべきか見失った模様。
それでも腹は減るので注文した料理はおいしく頂く。が、ファイヤキャンドルには「注文した料理の代金」という概念・常識がなかったらしい。事実上の食い逃げですな。が、吠に呼び止められ、店長に見込まれてバイトに。しかも吠/バトラー・ロンリーウルフとの執事ナンバーワン対決。
この対決はほぼ互角に進むも、ファイヤキャンドルについた最後の客が食い逃げで勝負がうやむやに。ファイヤキャンドル、食い逃げ客に対して「逃がさねえ」はいいとして、「お坊ちゃま!」と呼びかけてるの、ちょっと笑いました。
ぱっと見にはファイヤキャンドルが一撃で捕まえたように思いましたが、よく見るとファイヤキャンドルの顔は傷だらけですね。相当な乱戦であったらしい。食い逃げ客を演じた寺本翔悟さんはゴジュウイーグルのスーツアクターであるとのこと。なので、ファイヤキャンドル vs ゴジュウイーグル相当のバトルがあったと思っとけばいいんでしょう。
ファイヤキャンドルがそこまで食い逃げ客に固執したのは、執事バトルでナンバーワンになるため。吠が「そんなにナンバーワンになりてえか?」と問いかけ、ファイヤキャンドルが吠と気付かないまま悩みの語り合いとなる。ファイヤキャンドルが吠を叱咤する形になってますが、それでファイヤキャンドル自身が説得されていくのが面白いところ。
結論は「何度負けようが、俺の炎は決して消えねえ」ですね。冒頭で連敗を嘲笑ったクオン/ガリュードへの答でもある。そして子供みたいにニカッと笑って去る。これは吠に刺さるものがあったと思いますが、今一歩刺さり切らない。そこでビル屋上の看板越しにテガソードが語り掛けると。「戦え、彼ら(他のゴジュウ戦士)は待っている」ですね。
そのゴジュウ戦士がどうしていたかと言えば、喫茶「テガソードの里」でクオンの急襲を受けていたわけですね。急襲といっても、最初は「吠の兄」としての平和な来店から。有力者のコネが欲しい角乃などはさっそく名刺を出してアプローチしたりする。
が、クオンはすぐに例の狂気交えた態度見せ始めまして、「吠の友達は僕(クオン)が選ぶ」→「君たち全員失格だ」。さらにこれを拒むゴジュウ戦士に「そっか。だったら、殺すしかないか」と言って指輪をはめる。クオンはガリュードであることを隠す気が全くなさそう。余裕で勝てる自信あるからでしょうか。
実際、ガリュードはゴジュウ戦士4人を相手にしても圧倒的。自ら相手するまでもないと言いたげに、3人のユニバース戦士(ゲキレッド・デンジレッド・スペードエース)を召喚して戦いを任せてしまうほど。そこへファイヤキャンドルとテガソードに活入れてもらった吠が駆けつける。が、まだ覚悟しきれてない感じですね。
やっぱり最後の一押しは仲間たるゴジュウ戦士からでしたか。ツケが、貸した漫画が等々ですな。具体的にして身近なレベルで「つながりがあるだろ」というもので、吠には最も分かりやすいものでしょうか。吠、ついに返された指輪を受け取り、ガリュードの「お前(吠)は何もできやしない」に狼の雄たけびで応えて復活。
単なる復活ではなく、気合入れてもらって強化もされてるみたいですね。ウルフデカリバー50で空間を切り裂けるようになり、しかも切り裂いた穴から自由に出入りできてます。これで召喚された3ユニバース戦士を一気に撃破。さらに今まで押される一方だったガリュードに一撃入れて撤退させてますな。
そこへ、さっき吹っ切れたファイヤキャンドルがキングキャンデラーで乗り込んで来まして、ゴジュウウルフ/吠が召喚したのはこれも初登場のテガソードデカクロウですか。ファイヤキャンドルは「まずゴジュウウルフに根性入れ直させて」と思って出張って来たんだと思いますが、一目見て満足いく根性入ってると直感したらしい。大喜びしてますし、結局また負けても納得してますな。
勝って「テガソードの里」に戻った面々、気分が盛り上がり続けてたのは吠だけだったようで、他のゴジュウ戦士は『いつも通りに戻ればそれで良し(、ただしナンバーワンを争うまでは)』くらいの態度。ですが、まあみんな嬉しいんでしょうな。
めでたしめでたしと思ったら、そうもいかず。ノーワンワールドに戻ったクオンの様子がさらにおかしくなってます。服を自らはぎ取ると、上述しましたが背中に大きな×の傷跡ですね。女王に見込まれたときに付けられたんだと思いますが、ゴジュウウルフ/吠に一撃食らって顕在化したのかなとも思います。クオンの望みは「クオンが吠を壊し、吠がクオンを壊す」という、ちょっと具体的には何のことか分からないもの。
そこを次回で明かしてくれると思ったら、「イケイケドンドン! 昭和が来た!」ですか。昭和テーマで何やるんだろう。往歳巡も再登場するようですが、様子がおかしくなってゴジュウジャーと敵対するらしい。うーん、戦隊考古学で昭和なら昭和のスーパー戦隊語って欲しいんだけどなあ(^^;。
Re: 4月のスレッド(2025) - K.K
2025/04/22 (Tue) 23:15:18
定期感想その2です。
●GAMERA -Rebirth-(第3話:地下水道)
前エピソードの敵ギャオスについて、ご解説ありがとうございます。正直申しますと、「昭和のガメラ怪獣の中では、ギャオスが最弱」にちょっと衝撃受けまして。自分的にはガメラシリーズで最も印象が強いのがギャオスだったもんで。
しかし、ちょっと記憶を巡らせるとガメラの敵怪獣同士についての強弱って考えたことがないのに気が付きました。ギロンがギャオスをスッパリやってしまってますが、あくまでも別種の宇宙ギャオスと思ってましたし。比較するとなると、「いかにガメラを苦しめたか」ですね。そこのご解説は大変参考になります。
そこを踏まえた上で考えてみますと、ギャオスが印象的であるのはやはり「人を餌にする怪獣」があります。直接的に怖いですからね、人間の捕食者。それに加え、ギャオスが超音波メスでガメラの甲羅から出た部分を狙う点です。そこはギャオスの攻撃力の低さですけども、相手の弱点を狙うクレバーさでもあります。ガメラがそれで撤退に追い込まれたりする。
さらにギャオスの思い切りの良さです。昭和のでは洋上でガメラに掴まれた脚を、ギャオスが超音波メスで自ら切断して逃れたりする。これは平成ガメラにも受け継がれまして、高高度でのバトルで同じようにしてます(再生がなさそうですから、平成ギャオスは昭和ギャオスより思い切りがいいかも)。
そういうギャオスが仰るように「空での機動性ではギャオスの方が上」ということがあるわけですな。昭和ガメラですと火炎放射器のように火を噴くわけで、いかにも射程が短い。ギャオスが飛翔しつつ距離を取って超音波メスを放つと、ガメラとしては相性が悪い。この点は平成ガメラではプラズマ火球となって射程が伸び、あのラストの一騎打ちの撃ち合いの名シーンになるわけですな。
昭和・平成ともに人間がギャオスに対して有効打を持てなかった点もご指摘の通りですね。昭和のですと、最初はギャオスの弱点を突いての攻撃を試みるも、全て対応されて敗れ、ついにガメラをサポートする方向に転換してました。平成でも審議官の「ガメラはどこにいるんでしょうか」に表されるガメラ頼みになってましたな。
ギャオスは強敵ではなく難敵、それもガメラに対しても人間に対しても、ということになりそうです。そこがむしろ自分には印象深くなったような気がします。ウルトラマンだとバルタン星人に相当しましょうか。バルタン星人より強そうな敵はいますが、ウルトラマンの最大のライバルとされるのはバルタン星人であるようです。
ともかく本編。やはりNetflix版の第2話前半相当ということで怪獣バトルは次回に期待で、まずは今エピソードのメイン敵怪獣となるジャイガーを追跡していく話ですね。その前にガメラと関わっていくことになる人間側の主人公の子供たちの状況から。既にユースタス財団と関わって、コミュニケーターなる通信機を貰ったところからですね。
コミュニケーターはスマホに近い機能とサイズのようですが、基地局とかあるわけないですから高性能の付加機能付きトランシーバーといったところでしょうか。内臓電池も容量でかいみたい。舞台は1989年ですから物凄い先進機能。子供らからすれば、ちょっと前まで欲しがっていた無線機など霞んでしまうでしょう。
これをブロディことケンも貰っている。チームの一員と見做されたんでしょうけど、ガメラとギャオスの対決現場にいただけ。ですが、父親が基地司令レイモンド将軍ですから、財団はむしろリーダー格と考えてのことなのかも。
場面は前夜回想となりまして、ケンはポコらに対する不始末を父レイモンド将軍からとっちめられた模様(ケンは父が怖い?)。これでドラマ的にはケンの贖罪は済んだということなのかな。こちらで1話を2分割したためのケンの印象の悪さのご指摘がありました。今話のケンのポコらとの親しさは何か唐突に感じるものがあり、ご指摘に納得です。
怪獣についても子供らに聞き取りしつつの説明で、すいすい設定説明が進んでいきますな。ただし、表向きはそういうことにしておく、という面はあるんでしょうね。今は子供たちは部外者ですんで、真相を全部話すとは思えません。説明しているジェームズ・タザキやエミコ・メルキオリとて、全てを正しく知らされているとは限らない。
そういうレベルの説明ではありますが、10年前に10万年前の巨大生物が発見され、人間を捕食する性質があるということですな。それを国連から委託されて調査するのが財団の裏の顔であるらしい。前に子供優先で救助と指示が出てたのは、怪獣は子供を優先して捕食するからでしたか。
ガメラについては突如出現したようでして、財団も生態等を把握してない。が、同種の怪獣で子供を食う可能性を考えてたわけですね。その辺りの認識は、だんだんと実際のガメラと齟齬をきたしていきそうな気がします。平成ガメラ1作目では政府レベルでの認識が変わる(ガメラは味方)のが終盤でしたが、このリバースではどうなるのかな。
それはともかく、ポコの発案でガメラと命名され、コミュニケーター貰って解散して、一夜明けたのが冒頭というわけでしたか。この優遇に舞い上がっちゃったポコら、勇んで怪獣捜索に向かっちゃうわけですな。
その怪獣ジャイガーは前話で大きなガラス管に封入(?)され、誰も見てないところで「CAUTION」の警報出てたやつだったか。自分はギャオスかと思ったんですが、研究所員を襲って捕食していた小型怪獣はジャイガーで間違いなし。この時点では確かに小型犬くらいで、その報告を自宅で盗み聞きしたケンが判断間違えちゃうわけですね。ジョーは慎重のようですが、他の面々が張り切り過ぎ、浮かれ過ぎでどうしようもない。
ポコらはジャイガーが逃げ込んだと思われる地下の下水道を進むも、ジャイガーが開けた穴とか意外にデカい。一瞬映されたジャイガーの様子は共食いでして、1体だけが他を食らって巨大化している模様。これをポコらはもとより、警戒に当たる米軍も把握してないらしい。出動した自衛隊の戦車隊は相変わらず蚊帳の外に置かれてる。
ポコらはさらに進んで、おそらくは下水道にないはずの巨大な洞窟に遭遇、というところで続く。ガメラはこの事態(ジャイガー出現)を察知したのか、飛来しつつあったものの米軍水上部隊に迎撃されて行方不明。描写からすると迎撃ミサイルを防いでおいてのステルス化ということなんでしょうな。
●仮面ライダーカブト(第27話:俺!?殺人犯、第28話:なぜ!?絶命)
前話までの謎解きは第31話までお預けと伺って、「ありゃりゃ、いいところなのに」と多少残念。ですが、「8月放送分が、あまり重要な回を放送しない」と伺ってみると、「そういや、前にもそのように教えてもらったな」と。小中学校の夏休み時期はちょっと趣向を変えるというものですね。「うかつに仮面ライダーの真似したりしないように」のメッセージが込められたドラマだったりする。
ガタック/加賀美の謎解きがお預けなのは焦れます。が、風間の再登場とゴンの記憶が戻るのは今後の展開の期待する点でしたんで、これはこれで良し。風間とメイクの好敵手:相良和彦の対決などは、バカバカしくぶっ飛んでまして、「そうだった、風間ってこういうキャラクターでもあるんだ」と思い出すに充分なものがあります。
風間に負けじと、神代もじいやの苦労を知っての奮闘ドタバタで存在感示してくる。そうしておいてのワームの風間擬態からの「どっちが本物?」の推理ゲームになっていく。それが影山の思惑も絡んでのものでして、勝利条件が単純ではない点が面白い見どころになってくれてますな。
ともかく本編。冒頭は間宮麗奈に近づく影山からでして、この部分についてはお預けなしで安心しました。三島と間宮麗奈の互いに利用するつもりを隠さずの協力関係ですね。間宮麗奈は三島も見下してるようですんで、三島の威を借る影山を麗奈が恐れるはずもなし。
それが予告でも見たビンタでしたか。さらに三島と麗奈の会話からすると、岬に擬態したワームの狙い・行動(樹花から神代へ)は三島も了承しての麗奈の指揮であったようですね。あの時点で話ついてたのか。そして今回は風間/ドレイク狙いの模様で、ワーム擬態の風間が絡んできてややこしい展開になっていくと。
風間は気に聞いたセリフを補完してくれるゴンがいなくなり、メイク客の女性からの好感度下がってるようですね。ついにマネージャーからも見放されてフリーに。代わってのし上がって来てるのが相良和彦なるメイクアップアーティスト。消火器用ケースに入れて持ち運んでまして、確かにギターケースの風間と張り合えるだけのことはある(^^;。
その相良は風間のメイクの腕は高評価しているようで、勝負と相成るわけですな。見ての通りのバカバカしい対決なんですが、まあこれはこれでいいんだろう(^^;。自分も笑いはしますが、何となく「こういうもん、いや、こうでなくっちゃ」みたいな気がしてしまいます。もっとも、せっかく衝撃の登場をした相良、この直後に風間に擬態したワームに襲われて今話限りみたいですね。ちょっともったいない。
ワームの見た目は風間ですから、風間が相良殺人犯として追われることになる。風間は何が何だか分からず逃げ回るしかない。その頃、風間を思い出した高山百合子ことゴンが風間を捜して動き始める。捜すにも金が要るってことで、神代家で働くことになると。なんとなれば、じいやが過労で倒れてしまったから。看病その他の手伝いのバイトですな。
もっとも、ゴンはすぐに神代家の厳しい財政状況を知ることになる。ツケが溜まりまくって、集金人に囲まれてしまうわけで、これでバイト代出るのか心配してますな。この状況は神代も把握し、働く気を起こすんですが、やっぱり常識が欠けてるから上手くいくわけがないと。神代はバイトの出前で潜伏中の風間と遭遇はするんですが、ライダーとも指名手配とも気づかずそれっきり。
一方、新聞で風間が殺人犯として追われていると知った天道が動き出す。上手いこと、風間がビストロ・サルに逃げ込んでくれましたんで、匿ってやる。のですけど、これが擬態ワームらしい。それを知ってか知らずか、天道は風間を自宅へ招く。樹花が帰って来ると、風間1人で待ってますね。そしてメイクしてあげると樹花に言って油断させ、ワームの正体を現して後半(第28話)へ。
そこへ天道が帰って来まして、ワームは瞬時に風間に戻るも、バレたと判断して逃走。天道が追うも取り逃がす。その頃、本物の風間は海岸の倉庫らしき建物に潜伏中。記憶を取り戻して神代家でバイト中のゴンと連絡取れるわけですね。
が、ここで前にも観た「ゴンに対してカッコいい風間」発揮でして、追われる身の事情を告げずに「さよならだ」とのみ。我が身が危うくても助けを求めない。巻き込みたくないんでしょうな。
しかし事態急変。というより途中経過吹っ飛ばして「風間大介死亡」が岬より知らされる。天道や加賀美はもとより神代にまで連絡行き、霊安室にみんな集まってますな。この時点までの状況からすると、追いつめられた風間が海に落ちての死亡ということみたい。となると、活動中の風間がワームということになる。
が、人けがなくなりますと風間の死体が起き上がり、間宮麗奈らが入って来る。こっちがワームでしたか。港で本物の風間を取り逃がしたんで、そっちをワームに偽装工作して警戒の目を逸らす算段か。4ライダーが揃って(実は本物の)風間に迫り、風間が変身してみせるも、ザビー/影山はワームならコピーできるから本物の証明にならないと一蹴。ここ、もしかして神代が自分の正体に気が付いていたら流れ変わったんだろうか。
それはともかく、ドレイク/風間は吹っ飛ばされて海に落ちる。報告を受けた三島は上手くいったと判断したようですね。風間をワームと入れ替えて、新たなドレイクにするつもりだったのか。間宮麗奈はそのドレイクを利用するつもりということですな。だから手を組めたわけか。
が、本物の風間はしぶとく生き残っている。本物を見分けたゴンのお蔭でもありますな。ゴンは記憶が戻って、ちゃっかりした性格も戻ってるらしい。神代家に戻って、天道がじいやのために作ったすっぽん雑炊を、じいやが遠慮したのに付け込んでもらっていく。まあ、ここは風間が心配だからということで良しとすべきところですね。
さらに、ゴンの後をつけることで天道が本物の風間を発見。ここから逆転劇開始でして、本物の風間がワーム擬態を装っての作戦開始ですね。海から回収されたドレイクグリップを影山がワームの風間に渡そうとする。そこへ本物の風間が行って取り返す、ないしは撹乱するという戦術ですね。観ているこちらも、先に現れてグリップ受け取ろうとした風間と、そこへ現れて待ったをかけた風間のどっちが本物か分かりません。
互いに「そっちは本物だ」と言う変な争いから、偽物が証明を焦ってワームの姿を現す。これは本物の風間にはできない芸当ですね。風間ワームはすぐにドレイクに変身。が、こうまで確実となればカブト/天道とガタック/加賀美が介入でき、グリップを取り戻す。
が、変身解除にもなってしまうわけで、本物の風間が偽物につかみかかったことで、またも「どっちが本物?」状態ですな。が、ゴンなら見誤らないわけか。無事にグリップは本物の手に帰り、本物の風間のドレイクがワームを撃破。一同はビストロ・サルに帰り、なぜかゴンが風間に稼いだバイト代を差し出す(そのくらいの余裕は神代家にあったらしい。もしかして神代が稼いだ全額?)。
自分はゴンが風間を捜すための資金だと思ったんですが、ゴンは「風間に会うには客にならねば」と思ってのバイトだったらしい。ちょっとズレてますが、健気でいい感じですね。風間はもちろん受け取らずに「いつだってタダで」とメイクしてやる。
そこから場面急転換で、ワームとカブト&ガタックの乱戦。と思ったら、カブトが2人いる。ガタックと一緒でないほうが、ウィキペディアにあるダークカブトなのかな。変身者はエリアXにいた擬態天道のはずですね。どうしてこうなったかは来週分で分かるんだろうか。
メインドラマからはちょっと外れてた神代もそれなりに進展アリでしたな。岬に突き放されて自分の無神経さを反省し、しかし姉の事情はじいやから加賀美に伝わる。こういう話が加賀美に響かないわけがない。この後のドラマにじわじわ効いて来そうです。
Re: 4月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/04/24 (Thu) 11:25:45
定例感想です。
★ガメラ
2話1のストーリーという意味では、平成令和のライダーと変わらないわけですが、
ライダーの場合は、その回の怪人を倒せない(逃げられる)場合でも、必ず見応えのあるアクションを毎回、披露してくれるので、アクション目当てで見ても毎週が飽きさせない作りになっている。
(とりわけ、ガヴの場合は、前作のガッチャードと比べても、アクションレベルが非常に高く、毎回が高度な見せ方をしてくれている)
で、ガメラの場合は、1話構成で作られたものを2分割しているものだから、前半(奇数回)は子どもたちのドラマ中心で、アクションや戦闘シーンがほぼ皆無。
そういう要素は後半(偶数回)に固めて描写する構成になってしまいますな。
例えば、必殺シリーズで考えるなら、前半が被害者の日常交流シーンか(仕事人の場合)、先に仕事を引き受けての調査探索シーンで1本。
後半が被害者の悲劇と、そこからの晴らせる恨みを晴らす必殺シーンのクライマックス。先に仕事を引き受けている場合は、後半が強敵とのアクションで盛り上がるスペシャル回って感じですが、いずれにせよ、前半だけだと非常に物足りない構成になりますな。
近年の2時間スペシャルだと、「最初に殺しのシーン」→「日常交流と最初の犠牲者」→「中盤に仕事」→「仕事を終えた後にドンデン返し、前半の善人がしばしば闇堕ちして、信じていた相手を裏切る」→「仕事人、やるせない気持ちで元善人の知り合いを始末する」→「虚しい気持ちで鏡花水月が流れて、スッキリしないドラマをエンディングテロップを流しながら、ささやかな日常に引き戻して静かに終わる」という構成になってます。
80年代の活劇必殺が好きなファンは前半を楽しめ、70年代のドラマ性重視の初期シリーズの雰囲気(やるせ無さとか湿っぽさ)を好むファンは後半のどんでん返し以降を楽しむといい。
そして、アバンタイトルの最初の殺しのシーンを含めて、3回の活劇を楽しめる豪華な構成になっているのですが、1本の作品の視聴後感だと、善人の悪堕ちに転じる後半が勧善懲悪要素の濃い80年代の仕事人シリーズのファンには、スッキリしないという意見も。
これで中盤の仕事が、勧善懲悪のアクションで盛り上げてくれるならいいのですけど、最近は、この辺の悪人にお笑い芸人を入れたりして、コメディにしてしまう傾向が強いので、80年代のクライマックスの盛り上げに至らないのが残念とか、
今年は放送しない必殺スペシャル論で、構成云々を考えてみたわけですが、話を戻します。
今回のガメラ。前半は山なしの過程のドラマなので、子どもたちへの感情移入がなければ、つまらないな、と。
で、トラブルメーカーと言うか、かき乱し役になっているブロディですが、いきなりリーダーシップを取っていますな。
「気絶していただけじゃないか」と本来のチームリーダーのジョーがツッコミを入れたりすると、反省した様子も見せず、「あれは本当のオレじゃない」と言って、お金をカツ上げしたという悪事もチャラにするような軽薄さを見せる。
良く言えば、その場をウケ狙いで乗り越えるノリの良さで、悪く言えば、深く悩まない勢いだけの軽さなんですな。
まあ、何となく、今のアメリカ大統領を子どもにしたようなイメージを抱いているのですが(第1話で税金云々と言っていたのが、関税を武器や交渉の材料にしていたトラさんとかぶって見えた)、でも、アメリカン・ヒーローってこういう面もあるからなあ(苦笑)。
深刻な場面でも、人前では小粋なジョークでかわし、一人になったシーンで憂いや深みのモノローグを示す。人前では反省しない。
それでも、「分割払いでカツ上げしたお金を返す」と言っているだけ、まだマシなのか。
まあ、お金は仲間と山分けして、ゲーセンとかで浪費していたのだから、手元には少ないのだろうけど。
とにかく、切り替えは早いので、ボコたちには調子の良いことを言って、リーダーシップを取ろうとする。何だかんだ言って、その場の人間たちの間でウケることを勢い付けで言ったり、やったりするという意味で仲間意識は強いんじゃないかな、と思う。
そして、オレは強いんだ、という自己顕示欲は相当なものですな。
ボコは、そんな彼の無謀な冒険精神を(自分に害をもたらさないのであれば)凄いと尊敬しますし(体の小さい彼は、タフな人間に素直に憧れる面がある)、
ミリタリーオタクのジュンイチは、ブロディが将軍の息子であると知って、彼の持つ情報に興味津々。
それで面白くないのがジョー。
彼はこの中で精神年齢が最も高い大人視点の持ち主。まあ、父親と2人暮らしで家事全般をやったり、ヤングケアラーみたいな面も持っているので、非常に現実的かつ慎重な性格。
そして、ボコやジュンイチの保護者的なリーダーにもなっていたところに、ブロディという無理無茶無謀をパワーで押し通すリーダーが割り込んできた。
ガンダム的に言えば、ジョーがブライトさんで、ブロディがスレッガーさんみたいなものか? ジョーは生真面目で、ブロディは破天荒な面を持っている。
そして、ケンカをすれば、ブロディの方が強い。
これで感情移入したいのは、苦労人ポジションのジョーなんですが、ブロディみたいなキャラがいるからこそ、冒険物語は面白くもなる、と。
わざわざ危険に飛び込む、自信過剰で行動力のあるバカですな。このバカが失敗して反省して立ち直ればよし。でも、いつまでもバカなままで成長がなかったり、無責任なままでは……残念キャラですな。
ともあれ、子犬サイズだと思ってたジャイガーが、想定よりも大きくなっていたのを知ったブロディが、どんな振る舞いを見せるか、にワクワクしてます。
自分を慕って付いてきた新たな舎弟を守るために、漢気を見せるか(アメリカン・ヒーロー)、
自分可愛さで、真っ先に逃げ出す無責任な小物になるか、
あるいはまたも失神失禁するコメディアンぶりを発揮するか(メンタルの弱さの2乗)、
大体、この3つの選択肢で、こいつのキャラ付けが確定すると思うのですが、
個人的には、「格好つけて見せるものの、やっぱり怖い」とバットを投げ出して逃げるに一票。
ただし、我先に逃げるのではなく、一応はリーダーの虚勢で、「お前たち、ここは逃げるが勝ちだ。撤退、急げ〜」と指示命令だけはする。
少なくとも、仲間を見捨てて逃げるような腑抜けでないことだけは信じたい。
まあ、ジョーとの犬猿の仲は、どんなドラマで解消されるのかにも期待ですが(絆斗とラキアみたいな掛け合いであれば、楽しめるな)。
というわけで、子どもたちの間の人間関係が、次回のアクション編でどうなるかを期待。
★カブト
今回は風間、次回は神代剣にスポットが当たるかな。
この2人が井上敏樹さんのメインの担当キャラですからね。
あと、次回は敏樹さんの得意な料理ネタ。
多彩な料理人キャラが出て来て、料理合戦を展開する、ちょっとしたナンバーワン対決の原型みたいな回か。
31話からが衝撃的な展開になって行くので、最後の通常コメディ回とも言えますね。
★ガヴ
絆斗とラキアの呉越同舟ドタバタコメディ回。
絆斗のこれまでのバカさ加減を、ラキアが歯に絹着せずに指摘するたびに、絆斗が砕け散る演出とか、
幸果さんが、絆斗とラキアの拘束を解くために、チェーンソーはおろか、ダイナマイトまで持ち出すとか、はぴぱれにそんな備品があったんだ〜とか笑劇ネタがどんどんエスカレート。
そして、しまいにはプリンで溺れる絆斗と、字幕会話するゴチゾウとか、
もう一月前のシリアス度合いとは大きく離れたコメディ三昧。
ラキアのパワーに引きずられる絆斗も、一月前と別の意味で痛々しいし。
この痛々しさがウケる俳優になってしまったな、絆斗。
それでもまあ、フリーライターとしての作法は心得ていて、どうしようもないバカではないんだな。
ただ、ラキアの非常識なパワーや強引さとは噛み合わないだけで。
慎重で、常識人なのに、騙されて残念な絆斗と、割と行き当たりばったりなのに、直観と幸運で乗り越えているラキア(名前もラッキーっぽいし)。
そして、寡黙でクールで飄々としているようなラキアが、初めて露骨な感情(復讐心)を見せたときに、ちょっと前の自分と被せてしまう絆斗がどう思うかが、次回のドラマ的見せ場かな。
後は、リゼルお嬢さまがショウマにどんな話をするか、と、
ニエルブが見つけた裏切り者の師匠デンテにどんな話を持ちかけるかに、次回は期待。
ランゴ兄さんとジープの関係性については、社長の座を追われたことで、かえってランゴ兄さんの優秀な仕事っぷりが描写されそうで、
クールで冷静な兄さんと、調子乗りの弟のドラマがどう転ぶか、ですな。
★ゴジュウジャー
それで、こっちも兄と弟のドラマなんですが、それよりも「リゼルお嬢さまとファイヤキャンドルさん」がどちらも、店にお金を払うという文化を持たない異世界人という点で、かぶったのが笑った。
さらに、執事ネタとか、ニチアサ脚本家って、何か打ち合わせでもしているのか、と思うぐらいにネタかぶりがあって面白い。
脚本家どうし、昼食のランチをいっしょにして、「執事っていいよね」とか雑談していると、どっちもそれをネタにするとか妄想したり。
いや、香村さんと井上娘の間で、そういう付き合いがあるかは不明ですが、一応、香村先輩と井上後輩で、脚本家会議で同席したことぐらいはあるだろうし。
で、ライバルキャラとして、ファイヤキャンドルさんの株が爆上がりの回ですな。
前回で、弱っているゴジュウウルフをそれ以上、攻撃せずに見逃した時点で漢気を感じたのですが、さらにその後、今回の心情吐露で、昭和ヤンキーの熱さを持っていたことも判明。
いやあ、見た目は世紀末モヒカンのヒャッハーなイメージで見ていて、「汚物は焼却だ〜」と弱い者イジメを楽しみ、秘孔を突かれて、あべしと爆散するキャラと思っていたら、
前作のサンシタ以上に真っ直ぐストレートなキャラだと判明。
そりゃあ、こんなキャラだったら舎弟も付いて行くってもんです。
むしろ、ゴジュウジャーの面々の方が、はぐれ者で歪んでいるようだ。
敵側の熱血ファイターがファイヤキャンドルさんで、クールな銃使いの召喚士がガリュードさんで、
後者の歪みっぷり、弟へのヤンデレぶりも酷い。キャラ立ちという意味では成功してますな。
ガリュードさんの過去戦士召喚技は、戦隊ではゴーカイのバスコを思い出すけど(ライダーではディエンド)、いろいろと武器変形のギミックで遊べそうですな。
剣タイプだけだと見た目がワンパターンで面白くないなあ、と思っていたら、デンジレッドがデンジパンチに変形して、それをゲキレッドが装着という見せ方。
しかも、ゲキレッドのキャッチフレーズが「アンブレイカブル・ボディ」で、今回の吠にも重なってくる、このつなげ方が心地よい。
巨大メカのテガソードのギミックも武装装着で、武器演出の妙がこの作品は強調されている感じ。
で、シリアスな話が終わったと思ったら、次は昭和懐旧編か。
何せ、今年は昭和100年なので、メモリアルイヤーでもあるわけで。
面白いのは、脚本家が昭和のことを知らないので、父親にネタ出しをいろいろお願いしたとか。
で、昭和を知らない角乃と、昭和の生き証人である禽次郎のコンビ回でもあるらしい世代間ドラマ。
で、昭和ナンバーワンを決める戦いって、このネタだけで、昭和に幼少期や青春時代を過ごした我々としては、懐旧と、ネタへのツッコミが楽しめる回になりそうだなあ、と。
世代ネタとしては、敏樹パパには仮面ライダーキバで、80年代の父親、紅音也編と、リアルタイムの若者の渡編を並行させて描いた、凝った作劇もあるのですが、
今回は昭和のどの要素に着目するのか、期待です。
ただ、一口に昭和と言っても期間が長いですからね。いろいろ混ぜると、カオスになるぞ、と。
1960年代と1980年代を混ぜて、これが昭和だと言われると、ツッコミネタになるのですが、たぶん、その時代を生きていない人には、分からないだろうなあ、とか。
Re: 4月のスレッド(2025) - K.K
2025/04/29 (Tue) 10:42:23
定期感想その1です。
●仮面ライダーガヴ(第32話:本音をカップオン!)
こちらで「ガッチャードと比べても、アクションレベルが非常に高く」とのご指摘に、「ああ、そうか。そう言われるとそうだな」と思うものがありました。自分はあまり前作との比較といったことができてませんでした。まだ目が肥えてない。
ガッチャードは一応「錬金術ベースの戦い」ということがあるのかもしれません。少なくとも自分はそう意識していた気がしないでもない。クロトーの生身バトルとかは気に入ってましたが、鍛えた肉体の迫力といった面が大きかったかも。
ガヴの今話のバトルでは(序盤からあった)高低差ある足場使ったトリッキーな動きとかありましたが、ガッチャードではそういうの見た覚えがない。違いがあると言われてみると、そのように考え始めることはできますが、自分では思いつかんかった。うーん、例えばもし坂本浩一監督回という共通点があれば比較する気を起こしたかもしれません。
今話でラキアの仇討ちが成るかと思ったんですが、グラニュート:リッパーはコメルを斬った者ではなかったという結末。弟の仇探しは続くことになり、たぶん相当先まで持ち越しになりそうです(最終盤の山場になるかも)。
とはいえ、斜めに斬りつけた大きな傷跡という着目点は明示されました。それに該当するキャラクターってグロッタがいますな。大鎌使いですから、リッパーと似た傷をつけるはずです。終盤に「もしかしてグロッタが?」みたいな流れになるのも面白そう。ただ、あくまでも自分の勘ですがグロッタが犯人ではなさそう(後ろから斬りつけるなんて、グロッタはやらなさそうとかの理由)。
ともかく本編。冒頭は前話の続きでリッパーを仕留めたと思ったら逃げられてたところから。リッパーが木の幹につけた傷跡を見たラキアが緊張する。共闘のやり方に不満を持って食って掛かった絆斗もすぐに察し、自分のゴチゾウをリッパー捜索に放つ。そうしておいて、絆斗は自分にかかった泥や葉っぱを払い落としてますんで、ラキアの態度を重く見たことが分かります。
ラキアは怒りなのか焦りなのか強引になってまして、幸果に電話してリッパー捜しを頼みますが、戸惑う幸果を怒鳴りつけたりする。前にラキアが弟コメルについてショウマに話したときも雰囲気ガラッと変わってましたが、今回はそれ以上ですね。
が、絆斗も相当に緊張してたようで、リッパー戦で負傷していたのを気が付いてませんでしたな。さっさと行こうとするラキアを止めようとして、ようやく足首の怪我に気が付く。ラキアも手首に怪我でして、リッパーに2人が固められた部位ですな。
リッパーの攻撃で枷を砕いたわけですが、ライダースーツを通してすら負傷するほどの衝撃だったのか。これでは、とラキアも納得したのか、絆斗の勧め通りにいったん撤退して治療しつつ善後策を練ることに。酸賀邸を押さえておいたのが役立ちましたな。絆斗やラキアを治せるものがあるのは人間界ではそこしかない。
しかし怪我の治療よりラキアと絆斗の会話がポイントでしたな。絆斗がうまくリードした感じでして、まずはコメルのことに触れる。ラキアは嫌がるわけですが、絆斗がさらに突っ込むとラキアが「お前なんかに!」と掴みかかる。先週の予告ではつかみかかるラキアの映像に被せて「弟の死をお前のお遊びに使うな!」と叫んでたもんで、ここで絆斗とラキアが決裂するのかと勘違いしてました。
実際には、ラキアが掴みかかるのを誘っておいて「分かるよ、俺もそうだから」と同じ苦しみを持つと知らせて落ち着かせるのが狙いだったようです。観ているこちらは序盤から知っていることですが、今になって初めて知ったラキアには衝撃だったようですね。思わず絆斗の話を聞く態度に変わってます。さらにラキア、絆斗による手当てをおとなしく受けておいて、コメルについて語り始める。
絆斗がコメルを「(闇菓子を拒んで)凄い」と評価したの、ラキアとしても誇らしいと思ったかな? しかし、コメルの真意はまだ謎ですね。闇菓子から手を引いたのは、犠牲になる人間への同情か、それともグラニュートに生じる強い依存への恐れか。その辺りはコメル殺害の真犯人に聞くしかなさそう。
一方、ニエルブ。研究室でライダーベルトだかゴチゾウだか、よく分からない物を培養液につけてニヤニヤしてる。次週予告によると、これがどうやらビターガヴ変身アイテムらしい。グラニュート界の大物マーゲンが変身者になるらしい。が、今話の研究描写はここまでで、部下エージェントの報告で「ストマック家の裏切者」に関わっていくことになる。。
この時点で裏切者が誰かちょっと分からなかったんですが(先週予告で「裏切者」の台詞に被せてデンテが映ってるの忘れてたorz)、大叔父デンテでしたか。ニエルブ、すぐにデンテのアジトを訪問する。ヴァレンの新ベルトがデンテ製と見抜いたとか言って、ストマック家/社への帰還を促す。
が、ショウマ寄りのデンテは応じない。闇菓子作りは楽しくないというデンテにニエルブはなぜかニヤリとし、しかし「交渉決裂だね」と言って去る。デンテはこれを粛清予告と受け取った模様(紙を広げたのは最後の一仕事のつもりか、それともショウマへ何か書き残すのか)。
その頃、ショウマはリゼルのお相手。前話の様子からどんな怖いことあるのかと思ったら、喫茶店へ連れ出されてのお話ですか。しかし、これはこれで怖いな。何が怖いってリゼルの好みですね。パンケーキのキレイな飾りつけはぐちゃぐちゃにし、鉢植えの咲き誇る花々も同様。それが「可愛い」らしい。
ジープについても、シータを失って悲しみ苦しむ様子が「可愛い」らしく、その事態を招いたショウマに感謝すらしているらしい。今回の誘いも、ショウマがさらにジープを苦しめてくれることを頼むためだったようですな。そして言いたいことを言ったらさっさと去る。
前半はそんな感じでいろいろ動きありましたが、後半は当面の敵とのバトルですね。ショウマはリッパーが集めたヒトプレスを回収したエージェントと戦い、ラキア&絆斗はゴチゾウからの知らせでリッパーのもとへ。ショウマ/ガヴはキャラメルのお披露目ですね。次回は「ゴチポッド」なるゴチゾウ集結の力らしいんで、その一員? まあ、今回はランゴのエージェント(のはず)ですんで、ガヴ1人でOK、順当勝ちでヒトプレスにされた人々救出。
一方、リッパーに2人がかりのヴラム&ヴァレンは手こずってますな。しかし連携は上手くいってる感じです。まずヴラムの支援射撃でヴァレンが突っ込んで行って、すぐにヴラムと代わり、ヴァレンは支援に回る。ヴラム/ラキアが止めを刺すよう、きちんと意識した流れを作ってますね。
このバトルでラキアが「弟の死をお前のお遊びに使うな!」とリッパーに言い放つわけでしたか。リッパーの「私に勝てたら(コメルの真相を)教えてあげましょうか」に対する怒りですね。が、決着がついてみるとリッパーは「お前の弟のことなど私は何も知らない」んでしたか。
まあ肩透かしですけど、そこに至るバトルの流れ(粘着弾をヴァレンが身を挺して防ぎ、ヴラムに道を拓く)が大事ですな。さらにそうするヴァレンを見たヴラムの「バカだな、お前(絆斗)は。……俺もか」ですね。見せてもらってから気が付く「これが観たかったんだよ」です。
コメルの仇討ちは成りませんでしたか、ともかくも勝利で一段落。「はぴぱれ」に帰って、ラキアと絆斗は仲良く揉めると。まあこれなら大丈夫、と思ったらシーンは大統領ポッカへ。またもやマーゲンに闇菓子食わせ、しかし闇菓子が手に入らなくなるかもと不安を煽る。そうしておいてニエルブ登場。
次回「一撃必殺!!オーバーガヴ!」ではマーゲンがビターガヴとなるようですね。前線でその指揮を執るのがニエルブらしい。ニエルブは誘いを断ったデンテに最後通告をした感じでしたが、実は予定通りなのかも。デンテを完全に離反させておいて、ニエルブ自身もそっちの流れに乗って、というプランなんじゃないかしらん。
なにせデンテは技術力があって、ガヴ・ヴァレン・ヴラムと交流があることで、ストマック家と戦える勢力になってます。対するストマック家/社はジープとリゼルが好き放題やって弱体化しつつあります。酸賀と組んでるときはまだまだでしたが、そろそろ潮目とニエルブが考えてもおかしくなさそう(ただし、末路は良くなさそう)。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第10話:イケイケドンドン! 昭和が来た!)
敵役・悪役ながら信念・美学を持っていると魅力的になりやすいように感じます(たとえ狂的でも)。そういう敵役はしばしばラスボスに背いて主人公を助ける流れになったりも。ゴジュウジャー前話ではファイヤキャンドルがそういう方向性に行きそうな様子を示してくれました。今話ですと片りん程度ですが、ブーケですね。
ファイヤキャンドルはもう第1話でゴジュウウルフに好敵手性を見出してました。ブーケですと第3話で陸王を見かけてからですね。しかし、陸王ブロマイドを破いたゴジュウレオンを陸王本人と知らずに仇敵と憎むという面白い立ち位置。そのブーケが今話でちょっと女王テガジューンに異を唱える。
もっとも、すぐに従順となってはしまいましたんで、あくまでも片りん。それでも敵ブライダン側に内紛の兆しありと言えそうで、[女王/ガリュード]と[ファイヤキャンドル/ブーケ]の対立構図が作られると面白くなりそう(仮にそうなったとして、Mr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークがどうするかはまだ読めない)。
ともかく本編。今年は昭和100年なので、ゴジュウジャーも昭和ネタらしい。ちょっと思ったんですが、2012年は大正100年だったはずですが、何か大正ネタってあったのかなと。大正は15年と短いんでネタが乏しいのかな。
それはともかく、冒頭からはブライダン城で往歳巡が女王の前に引き出される。無事なのは良かったんですが、何かの装置で洗脳・絶対服従になっちゃってる。大獣神を再生して操る能力を評価されたわけか。これにブーケは大いに不満ですが、女王の一喝で従うことに。しかし納得できない気持ちが表情から見て取れます。
ゴジュウジャー側ではどんどん素になってくるのが角乃ですね。常夏総理と組む謎の探偵みたいな立ち位置だったのが、妹想いの直情径行で警察をクビと示され、今話では弁当屋のバイト。角乃本人は見栄張りたくて内緒にしようとしてますが、働く様子は実に生き生きしてます。常連さんからも高評価ですね。
その常連さんの「いつもの」が「レトロ弁当」でして、昭和ネタへの伏線だったかな。昭和ノーワンが常連さん取り込んで暴れ始める。勝負は昭和ナンバー1でして、昭和好きと知識を競うものみたいですね。周囲を令和から昭和に作り替えて、そこが勝負の舞台となる。
スマホが黒電話に変えられちゃうの、ちょっと笑った。いわゆるガラケーが出たのは平成期だとしても、肩掛けのショルダーフォンが昭和末期ですし、車載電話はもうちょっと前からありました。黒電話のチョイスからすると昭和でも古い時代寄りの趣向かな?
(黄色の公衆電話もちらっと出てきまして、ダイヤル式でしたな。プッシュフォンって昭和期でも結構普及してたと思うんですが、古さ強調なんだろう。)
円柱型の郵便ポストに室内アンテナのブラウン管TVにちゃぶ台返しと、今の時代に「昭和ってこうかなあ」と思うイメージにしてあるみたいですね。そういうネタでは、面白がったり不満だったりの角乃では昭和ノーワンと勝負にならない。ここは中身が爺ちゃんの禽次郎が適役ですな。
が、禽次郎はあえなく敗退。ノーワンのメンコ、睡眠学習にたじろがず、少年週刊誌の広告にあった筋トレ器具(本当はブルワーカーとかアポロエクササイザ―出したかったんだろうなあ)、ゴーゴーで対抗するも、ダイヤル式電話のかけ方を禽次郎はもう忘れていた。令和を生きて「昭和スピリッツを忘れている」わけですか。
とまあ、この辺りまではネタ的に面白がれたんです。が、正直申しますと、この後の昭和・令和比較論めいたものは、ちょっと楽しめない。最後には無難に「どの時代も良かった」みたいにまとめてはいますけど(貶さない点は評価できる)、選べるわけでもないものを比べてもなあと。
視点を変えますと、温故知新は大事に思う自分ですが、懐古は性に合いません。携帯電話がない時代にどうやってたかを知るのは新鮮だったりしますが、それが良かったかどうかを言い出しても仕方ない気がします。そのときは選択の余地がなかったので。それでも総じて申せば「昔は良かったはウソ」でしょうか。常に「もっと良くしよう」として今に至ってるわけなんで。
それはともかく、令和の技術での昭和(戦隊)リバイバルなどで角乃&禽次郎が反撃、のり弁も多品種少量生産でバラエティありと。こちらは歴史的な積み重ねであり、温故知新の成果とも言えそうですな。いつの時代も最高の戦隊を目指して作って、今のゴジュウジャーがある、みたいな感じ。そして昭和遊園地である昭和ノーワンは敗退。
一方、ブーケもやって来る。円でこの世界とノーワンワールドが出てくるって、今話まで知りませんでした(前にそんな描写あったっけ? 円に注意して観てなかったorz)。吠と竜儀が対峙、往歳巡について問うも、ブーケは問答無用で交戦開始。もうブーケに迷いはない感じですが、内心はどうなんだろうか。
もっとも、青いテガソードが出てくるとブチ切れるブーケさんですから、仮に最初は迷っていたとしても同じことではあるんでしょうな。大獣神改めブラック大獣神を召喚して巨大戦へ。操縦は洗脳状態の往歳巡。ブライダン側につくよう操られてると思ったんですが、実際は敵味方区別なしのバーサーカーに仕立てられてたのか。
ゴジュウジャー側はニンニンジャーの力でテガソードが5体の分身というわけか。往歳巡救出というミッションがあるんで、これくらい必要ということなんでしょうね。これで勝負は割とあっさりつきまして、往歳巡も救出(どう助け出したかは、よく分からなかった)。洗脳はメガネみたいので行ってたようで、外せば元通りという割と簡単なものでしたな。
ちょっと残念なのは、これで往歳巡が去っちゃったことです。もう少し「戦隊考古学」の講義見たかったなあ。次回「解き放て野生! 野獣遣いが笛を吹く」ではガオレッド登場で、演じるのが中村優一さん。ライダー2番組で変身を果たして、戦隊でもそうなったわけですな。さらに坂本浩一監督回とのことで、いつも以上にアクションに期待です。
Re: 4月のスレッド(2025) - K.K
2025/04/29 (Tue) 23:04:37
定期感想その2です。
●GAMERA -Rebirth-(第4話:落日の決闘)
角川公式Youtubeのほう、ガメラ映画の追加がないなあと思ってましたら、BS12でいくつか放映予定になってますね。今週土曜(5/3)に昭和初作「大怪獣ガメラ」、そこから3日連続で平成3部作。この予定があるから角川公式でのガメラ放映を控えたりしてるのかな。それはいいんですが、昭和ギャオスを放映してくれないかなあ。平成ギャオスと比較してみたいです。
さて今話について気にしていたのは(巨大)ジャイガーの造形です。4足歩行怪獣は着ぐるみでは膝つきになりがちです(赤ちゃんのハイハイみたいな)。4本足で進化した生物としてはちょっと変に見えなくもない。そこをCGアニメではどうするのかなと。
その前に昭和ガメラでのジャイガーどうだったかなとネットで調べてみますと、できるだけ膝つきにならない/見えないよう工夫してあるらしい。このリバースでも同じようにしれくれたようです。原典のジャイガー後ろ足の長さを縮めたりせず、着ぐるみでもおかしくない造形を保ちつつ膝をつかない(かつ、できるだけ映さない)。
ゴジラ映画のアンギラスですと、フィギュアですら膝つきになってます。それでいいとの割り切りなんでしょうね。ガメラシリーズでもバルゴンですとアンギラスと同じように膝をついているようです。ジャイガーは昭和と今作で逆の方向性(4足らしさ)に拘るものがあったんでしょうな。
ともかく本編。ブロディ(ケンと呼び改めましたが、本編ではブロディ呼びらしいので戻します)が引っ張ての探索隊が大きく新しい空洞を見つけたところからですね。自分はポコらが喜んでブロディについて行くのをちょっと怪訝に思ってましたが、ご解説を拝読してなるほどとなり、この流れが納得できた気がします。
前話まででブロディが父親を恐れつつも頼る(あるいは七光り)様子があり、ジョーはこちらのご指摘通りの父親の面倒も見る子供。その差が地下での進むか戻るかの意見に出ている気がします。ブロディはいざとなれば頼れる父がいるわけですから、割とリスク軽視になる。ジョーは全て自分で対処する習慣ですからリスクは重視する(もっとも、ブロディへの対抗心で逆張りという面はあるんでしょうけど)。
それで揉めて、さすがにポコらも危うい気がしていたのか退く気になる。ブロディは不満で言い返そうとするも、そこで軍の怪獣に関する通信が入って雰囲気一変、またも怪獣へ向かう気になるわけですな。が、ジョーはあくまでも撤退を主張、さらにブロディが父親を恐れていることも見抜いているようですね。
言い合いは諍いへとヒートアップするか、というときに巨大ジャイガー出現。というより、寝ているジャイガーのそばで騒いでたわけか。デカい声で言い争ったんで目を覚ましちゃった。怪獣は子供を優先して狙うんで極めて危うい状況ですね。実際、あわやとなりますが米軍部隊到着、直ちに一斉射撃に入って、なんとかポコらは助かる。それにしても、米兵は流れ弾当たるとか気にしてなさそう。それだけ状況切迫ということなんでしょうな。
ポコらがかろうじて地上へ脱出するも、追いかけるようにジャイガーも地上へ(地下にいたときよりデカくなってるような?)。これだけのサイズは想定してない米部隊、どうやら止めきれない感じですね。米軍オズボーン司令は基地の守備も割いての全軍投入を決断する。当面の作戦目的は住民の避難ですか。人道的に望ましいだけでなく、現有戦力でジャイガーを倒すのは難しいという判断もあるんだろう。
ポコらはエミコ運転の車で避難ですが、ジャイガーが暴れた余波で車が横転、立ち往生となる。ジョーは足をくじいたらしく、車から脱出できず、ポコとジュンイチでは引き上げる力が足りない。そこへジャイガーが迫って来る。こちらの感想で伺ったブロディのキャラ付けが確定する条件揃ってます。
ブロディの選択は逃げずに留まり、ジョーを引っ張り上げるというものでしたな。迫るジャイガーに対し、なんとなく程度ですが他の3人より前に出て庇う感じにもなってる。漢気60%を見せたと評しておこうかな。むしろ、それくらいでちょうど良かったかも(みんな対等、くらいの印象になる)。ジョーを助けたというのも、そこまでの諍いとの落差で好印象です。
が、このままではジャイガーに押しつぶされるしかない。そこへ米軍の攻撃で行方不明になってたガメラが到着、ジャイガーと交戦へ。ジャイガーも堅い甲羅を避けて攻撃してきますな、しかもノールック。ジャイガーはガメラをよく知っているかのようで、緒戦で押してたガメラがいったん返り討ちに。
オズボーン司令は住民の避難が完了するまで死守せよと檄を飛ばす。これをタザキの通信機が傍受、ブロディにも聞こえる。これがブロディのキャラ付けの第2段階、あるいはキャラの変革のきっかけになって来るわけですね。
ジャイガー vs ガメラはガメラが立ち直って来るも、航空兵力加えた米部隊はガメラに集中砲火。ポコには討つべき敵はガメラではないと分かる。ジョーも「人食うのはトカゲ(ジャイガー)のほうじゃん」と加勢。それをオズボーン司令に伝えて説得しなければ、となると息子のブロディの役回りとなるわけですな。
が、ブロディは父親が怖い、あるいは存在がデカすぎる。そこで、さっきブロディに助けてもらったジョーが踏ん張りどころとなる。といっても励まして何とかなりそうではないんで、煽るわけですね。「ビビり野郎」~「親父に盾突いてみろよ」と。これはポコとかだと効かないんでしょうな。もともと体格や強気さで近かったジョーだからこそ、ブロディの『なにくそ』に届いたんでしょう。
ブロディ、通信機で父オズボーン司令に必死の訴え。なんですけど、オズボーン司令の「なんだ、何を言ってる?」の通りでして、結構支離滅裂な話しぶり。ですが、必死さは伝わった模様。米軍の攻撃目標が突如、ジャイガーへ切り替わる。これで一気にガメラの勝勢となり、燃える右手(燼滅手:Vanishing Fist)で止め。さらに火焔弾で焼き尽くす。ここまで念入りなのは、もしかしてジャイガーに再生能力か産卵能力とかあるからなのかな。
この流れを作ったブロディですが、父オズボーン司令からはビンタですか。しかし、ジョーが気を利かせてまたも煽ったこともあってか、ブロディは意外なくらいへこたれない様子。さっきまであれほど父親を恐れていたわけですから大成長といっていいのかな。かつ、これでようやくブロディもポコらの仲間になった感じでしょうか。
(このシーンもやっぱり唐突な感じがしないでもない。下手すると予定調和感出てしまうかも。これも3・4話を連続で観たら印象違うんでしょうな。)
ラストは高速船でどこかへ出向く子供らとタザキ、エミコ。数日かかる距離のようですが、割と呑気に構えてますな。エミコなどは早々に日光浴楽しんでるし。が、どこかの海中では怪獣出現で、これはジグラでいいのかな。ギャオス出現以降、次々と怪獣が目覚めるようですね。しかもポコらを狙うかのように近場で出現。ジグラのターゲットもポコらなんだろうか。
●仮面ライダーカブト(第29話:闇キッチン、第30話:味噌汁昇天)
こちらで4話分ほどが「シリアスよりはコミカル」であると伺い、先週分(第27・28話)はなるほどこういうものかと納得して観ました。今週分も「最後の通常コメディ回」とのことですんで、その心構えして観たんですけど、想像超えてました(^^;。
なんだかレギュラーのほぼ全員おかしくなってますな。ゲスト敵ワームの生簀一郎/キュレックスワームが、なぜか料理で人間を支配とか考え、料理で気分を操るとかはまだ理解可能かも。それに振り回される面々が「誰だよ、お前」と言いたくなるほどの豹変ぶりです。
まあ加賀美はいいとしましょう。乗りやすく乗せられやすいのは今までも多々あったわけですから、どんな雰囲気にも飲まれておかしくない。天道はそもそも変わり者という面が強いんで、序盤/前半ではまあいい。でも後半での料理修行となると、じいやの双子の弟に乗せられる感じで天道ならざる感じになっちゃってる。
岬は加賀美と近いポジションですからまあいいとして、田所隊長が。弟が評判の蕎麦屋やってて、しかも田所隊長のほうが腕前が上とか「そんなの聞いてないよ」と、話について行くのが大変なほど。しかも料理でマジ切れしてますし、あの冷静な田所隊長が。
そして演出ですね。料理食った面々の様子がまるで某料理人コミック/アニメのようです(ちゃんと観ていたわけではないんですが)。あれこれ変でして、カブトではない別の番組観てるような錯覚に陥りそう。
そうではあるんですが、印象が不動なキャラクターがいるのは興味深いところ。まず加賀美陸です。普段から何を考えているのか分かりにくい行動・言動のせいか、料理判定役の大袈裟演技もそれほど違和感がない。観ていて「加賀美陸にもこういう面があってもおかしくないか」くらいの印象です。
それを上回るのが神代剣です。レギュラーキャラクターの様子が揃っておかしくなってから、中世欧風の馬車に王子風衣装で現れるわけですが、どうも違和感がない。むしろ、こういうのが神代であるとしか思えず、不動というより特異点なのかと。
しかし、神代の気づかないところで神代の正体=スコルピオワームが加賀美らに知られていくというドラマが発生して来る。そこは今週分でも神代のイメージが全く崩れていないため、冗談抜きで神代のドラマが進んでいると感じました。
ともかく本編ですが、料理対決のほうはどう感想述べていいのやらです。ひたすらシュールなコミカルさですね。伝説の黒包丁が現代によみがえり、天道に「正当継承者に」と手渡される。その政党継承者とは、実はキュレックスワームである生簀一郎。黒包丁を手にした生簀は次々と名料理店に勝負を挑んで勝ち、料理人を絶望に追い込んでいく。
生簀に勝つことは不可能で、なぜなら料理で人間の感情を操れるから。天道が心酔するじいやですら生簀に敗れてしまう。天にも昇る気分を与える力に対抗すべく、天道はじいやの紹介で別の師につく。じいやの双子の弟ですね。
弟から雑巾を料理しろと言われ、試行錯誤の末に開眼した天道は黒包丁に比肩する白包丁を授かる。これで互角となった天道は生簀の豪華な味噌汁にシンプルな大根の味噌汁で勝つ、それも普通の包丁で。そこからは悪役の定番のあがきで、ワームの正体を現した生簀にカブトのライダーキックで止めを刺す。うーん、自分で書いておいてなんですが「自分は何を言ってるんだろう?」という気がしてしまいます(^^;。
でも、そういうメインストーリーの合間に挿入される神代の正体のドラマが緊張感保ってますね。加賀美はガタックとしてサソード/神代と共闘するも、サソードが苦しみ出し、変身解除したと思ったら神代がスコルピオワームの姿に。
観ているこちらは既に正体見せてもらってますが、初めて目撃した加賀美には衝撃でしょうな。加賀美は前にじいやから神代の境遇について聞いてますし、弟がワームに擬態されたこともあるんで、いろいろ察して同情するものがあるはず。
加賀美は岬に相談しようとしますが果たせず、さりとて神代をワームとして討伐することもできず。神代が「サソリの形をしたワーム、俺はこの手で奴を倒す」と言う様子は真剣そのものですから、加賀美としては詰まっちゃいますよね。そのワームが神代なんですから。
加賀美はどうするか思案・決断ができず、神代/サソードと共闘を続ける。が、またもや神代がスコルピオワームに。そこへカブト/天道が事情を知らずにやって来て、スコルピオワームに攻撃を加え、ガタック/加賀美は必死でスコルピオ/神代を庇い、ついにカブトに攻撃を加えてしまって続く。
これを先週から登場のカブト似のライダーが見守ってるわけですが、自分は正体を勘違いしてました。擬態天道総司/ダークカブトだと思ったんですが、ハイパーカブトなるライダーらしい。正体は未来の天道ですね。初出は劇場版とのことですが、TV本編とはパラレルらしい。TV本編のハイパーカブトは後に語られるようですね。
Re: 4月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/04/30 (Wed) 07:51:20
4月最終書き込みになります。
★ガメラ
ジャイガー編終了。次回からジグラ編。
今回の主役は完全にブロディでしたな。ギャオス編ではヘイトとヘタレを示していた彼が、その言葉どおり「本当の自分」を示したエピソードと言えます。
大胆な冒険にリーダーシップを取ろうとする気質(ボコたちへのカツ上げも、彼にとっては強さの証明たる冒険だったのかも)と、仲間と見なした相手に示す相応の漢気(助けたいと思う)という美点もあれば、
父親への尊敬と萎縮混じりの感情(まあ、小学生にとっての父親はあんなものか)というヘタレな部分など見せてもらって、
それでも必要なら(仲間への対面と意地もあって)父親への自己主張も示し得た、と。
多分、肉体的に屈強なガキ大将気質な彼だから、ジョーみたいな自分に突っかかってくる、そしてからかってくる友人は初めてなんでしょうな。
ボコが主人公としては、いまいち魅力に欠けるバランサー(天秤キャラ)なので、対立軸はブロディとジョーの関係性になるわけですが、
次回のエピソードは、ジョーが主役になりそう。
乗り物に弱いというジョーの弱点を示すことで、ブロディのリーダー力を高める作劇に見えつつ、険悪になりかけたボコとジョーの関係を修復する話になって行きそう。
2人の出会いについて、ブロディがボコから話を聞くことで、ジョーについて掘り下げる話になるらしい。
ことリーダーシップという点では、ブロディが父親という強固なモデルケースがいるのに対し、ジョーにとっての父親はモデルケースにはならない。
母親と弟を事故で亡くして、父親はショックで酒浸りという、本作の子どもたちで一番過酷な境遇で、弟分への面倒見の良さと、自分がやらなきゃという責任感の強さが特長。
ただ、ボコは弱いくせに意地で突っかかる危なっかしさがあって、ジュンイチは我が道をいくオタク属性があって、どちらもクラスで孤立している。そんな彼らを兄貴面して面倒みながら、自分の居場所にして来たのがジョーっぽい。
そんなジョーも、はぐれ者のリーダーみたいな形で、社会の主流派とは違う立ち位置。
もしもボコがいなくなれば(夏休みが終われば転校が決まってる)、3人の関係性が崩れるという状況で、今回の事件が起こった。
思ったよりも、無邪気な子どもたちの冒険譚ではなくて、グループのあり方と子どもたちの背景がしっかり構築された話だな、と感じてる。
そして目玉の怪獣戦については、ジャイガーの尻尾攻撃と、ガメラの右腕の灼熱化(初出はイリスへのトドメ技)がおおって感じた部分。
原作のジャイガーは足裏がロケット噴射式になっていて、ジャンプ飛行による突進力が特長(あとは尻尾の産卵管による幼体寄生ぐらい)で、そこはあまり反映されていなかったかな。
まあ、メインは「人間の軍隊がガメラを敵と認識して攻撃対象にしていた」のが、子どもたちの進言によって、ガメラよりもジャイガーの方が危険大と優先目標を切り替えた点。
軍事的には、陸上怪獣のジャイガーよりも、高速移動できて被害を多くもたらす可能性の高いガメラを優先的に攻撃する理由性も納得。
ガメラを味方と見なす根拠が薄かったのが、将軍の息子の意見が通ったという理屈になる。しかし、体面上、子どもが大人の作戦に口を挟んで調子に乗るなよ、と教育的指導という形にもなる。
その後、将軍の子ども率いる少年チームの保護者をユースタス財団が買って出て、次のエピソードに流れる、と。
日常が崩れた街だから、ちょっとした疎開みたいなものと、ボコたちの親も説得されたのかな、と。
で、次回、子どもたちを追って、ジグラが海から迫り来る、と。
★カブト
こちらも夏休み特別期間が終わって、次から本筋に立ち戻ると。
31話と32話は、天道とひよりの関係性の謎が解けて、彼女の正体(妊娠中の母親がワームに擬態されたために、生まれたときから擬態ワームとして育った。自分の正体は知らないでいた)が判明する流れ。
その前に、神代剣もワームの正体が加賀美に知られるようになって、自分の認知しないところで、自分が異生物であったというホラー風味のドラマが展開。
ここで平成ライダー初期のテーマである、「人間と人間に似た異種族(怪人)の対立と、和解の可能性を探るドラマ」と、「ライダー自身、あるいはその身内が怪人であるという価値観の転倒と葛藤」に大きく話が展開しながら迷走していく流れ。
そういう要素をほとんど描かなかった響鬼を挟んで、カブトはヒロインの怪人化という爆弾を投げつけて来ます。
ヒーローの怪人化は前例があったけど、ヒロインの場合は、アギトの真魚ちゃんが超能力ヒロインだけど変身はしない。
龍騎の神崎結衣がモンスターの創造主だけど変身はしない。
555は長田さん(クレインオルフェノク)という悲劇のヒロインに一歩踏み込んだけど、メインヒロインの園田真里は変身できずに、20年後にようやくオルフェノクに覚醒してバトルヒロイン化。
その後も、戦隊とは違って、ライダーは基本的にヒロインをライダーとしても怪人としても変身させない、変身させたら悲劇で終わるという流れで来たわけですが、ここでとうとうヒロインを「生まれたときから異種族」という形に進化。
これでヒロイン怪人と主人公ヒーローの悲劇のドラマを掘り下げるなら良かったのですが、そこでヒロイン役者の一時退場で、掘り下げずに進んだのが、流れとしては残念と。
実質的に、神代剣やウカワームの方が、悲劇のヒロイン的なドラマになって、ひよりがメインヒロインから転落する話になるからなあ。
一方、33話で矢車さんがキックホッパーとして復帰して、また混迷した物語をかき回す。
この錯綜状態(大筋よりもサブエピソードの方が面白い)を楽しめるかが本作のドラマ的是非を評価できるか、に関わって来る、と。
(ガヴとゴジュウジャーは、次に切り分けます)
Re: 4月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/04/30 (Wed) 11:48:23
追加です。
★ガヴ
前回、ゴジュウジャーの書き込みで、脚本家の香村先輩と井上後輩の接点の話をしていましたが、考えてみれば、前回と今回のガヴの脚本はサブライターの内田裕基さんだったので、関係ない話でした(苦笑)。
で、内田脚本の特徴ですが、特撮でメインを担当したことがなくて、TTFCの外伝的な話の常連で、サブライター中心のポジションです。
この人の芸風は、既存のキャラをデフォルメ的に膨らませるのが上手くて、コミカルな話も、燃える話も両方書ける。
ギャグは基本的に「天丼」と呼ぶ形式で、同じネタを連発して、どんどんエスカレートさせて爆発させるノリが多い。
絆斗に対するバカ連発とか、過剰なスピード感で、キャラ崩壊すれすれのところを盛り上げる。これが井上敏樹サブライターだと、もうキャラ崩壊を極めてしまって、違う世界観を構築するのですが、内田さんの場合は、ギリギリのところで踏み留まるので、「過剰な解釈」程度に収まる感じ。
それでも、ここまでコミカルなノリは、メインライターだとなかなか書けないでしょうな(後の始末が大変)。
で、前回でコミカル路線を突っ切ったかと思えば、今回はそのバカを逆手にとった燃える話につなげた。
今回の絆斗は、まるでビルドの万丈を思わせるぐらい、熱いキャラになったなあ。
ラキアがまるで戦兎みたいにも見えて、いいコンビに思えて来ます。バディの掛け合いを描くのが上手な気がします、内田さん。
この人の脚本で、失敗だな、と自分が感じたのは唯一、セイバーの最終回に後番組のリバイスの顔見せ共演を果たしたスペシャル編があったのですが、
悪魔のバイスを「下品でおならを連発して臭いキャラ」として、笑いをとろうとした話があったんですね。
このバイスは、夏の劇場版でサプライズ初登場で、非常にノリの良い悪魔で、別に下品なネタは振ってなかったのですが、まだキャラが固まっていない時期で、「悪魔は硫黄の匂いがして臭い」という伝承から、まあ下ネタで笑いをとろうと安易に考えた、と見られます。
ただ、リバイスの主人公の職業は風呂屋。風呂屋で臭いのはリアリティを損なうと考えたのか、単に下品なキャラ付けがメインライターには嫌われたのか、バイスの臭い設定は、その特別編のみの描写になってます。
そんなわけで、この人はセイバーでデビューの、令和に入ってからの新人さんで、非常に熱い話を書く人だけど、「すでに固まったキャラを使って、膨らませるのは巧み」な反面、自分でキャラを構築するセンスについては未知数というか、メイン向きではない、という印象を持っています(そういう実績がないので)。
ただ、スピンオフドラマで、歴代キャラ総登場的なイベント編を盛り上げることはできて、サブライターとしては非常に活躍しているので、メインに昇格するかは今後次第ですね。
劇場版では、ガッチャードの冬映画でギーツとの共演を面白く描いてくれたので、クロスオーバー祭りではキャラへの理解力と掛け合いが非常に上手な人だな、と。
つまり、既存のキャラを使うのが得意な、2次創作的な能力が非常に高く、またガッチャードのメインライター(長谷川さん)と二人三脚のほぼメインライター2号でもあったわけで。
ゴージャスのカグヤ様(仮面ライダーレジェンド)を生み出して、ガッチャードの外枠を広げた貢献者ということにもなりますな。
メインライターになれなかったのは、まだ経験不足という理由だったのですが、後からデビューした井上亜希子さんが、先にゴジュウジャーのメインをやってるので、そっちはコネと話題性が大きいな、と。
一応、長谷川、内田というガッチャード路線に、井上女史が主にマジェード担当でデビューさせてもらった経緯があって、長谷川御大、内田先輩、井上後輩という脚本家ラインがつながっていた、と。
で、執事ネタという意味では、内田さんはガッチャードのカグヤ様の執事バトラー(加治木のそっくりさん)を登場させているので、ゴージャスキャラを描くのが得意、という脚本家キャラ付けもできるかな、と。
上から目線で、下々の民を見下す毒舌キャラ(それでいてイヤミ度が薄い)を描くのが得意なのかもしれない。
その意味で、リゼルさんも内田さんが描きやすいキャラかもしれませんな。
さすがに、令和ライダーデビューが3年めで、書くのを続けていたら、作風も分析できるだけの材料が揃うかな、と。
(内田脚本の特徴を考えるのは、今回が初めて)
ともあれ、絆斗とラキアのバディぶりは、さすがだな、と思いつつ、リゼルの掘り下げが今後どうなるか。
あとは、コメルの仇ですが、仕入れのバイトの始末にグロッタ姉さんが動いたとは思えないので(彼女の仕事は闇菓子の製造で、製造工場の警備なども担当)、命令したとしたら、シータかジープだと考えます。
案外、ラキアの仇はジープなのかもしれませんね。彼だったら、面白半分で弱い子どもを虐殺してもおかしくはないでしょうし。
グロッタ姉さんは、強者との戦いを望むキャラで、ある意味、ファイヤキャンドルさんと似たような性格かな、と思ったり(あるいは、前作のクロトーにも近いか)。
そして次回、デンテおじさんが、ショウマのための最強パワーアップアイテムを作って、オレンジのオーバーガヴと、紫のマスターガヴにパワーアップするようですが、これが遺産になったりする可能性も危惧しつつ。
酸賀に次いで、デンテおじさんも退場すると、新装備の開発話がなくなって、ラキアのこれ以上のパワーアップができなくなりそう。
夏の劇場版のパワーアップはどうなるのやら、と変な心配をしてしまいます。
★ゴジュウジャー
昭和ネタ。
快傑ズバットに全部、持って行かれた気分です。
この世界、戦隊シリーズのTV放送はやってなさそうなのに(失われた古代の神話伝承もしくは史実の扱いっぽいので)、ズバットはやってたんですね。
ズバットといえば、アオレンジャーやジャッカーのビッグワン、そして仮面ライダーV3と並ぶ宮内洋4大ヒーローの一角ですが、唯一シリーズ化されていないので、まさに昭和。
平成ズバットや令和ズバットは存在しない。リメイクすらされていない。話題になったとしたら、「スーパー特撮大戦2001」とか「スーパーヒーロー作戦」というゲームに出た時ぐらい。
しかし、さすらいの私立探偵、早川健の復讐の旅は、小林旭風味の演出もあって、孤高の立ち位置になりますな。
しかも、ナンバーワンバトルとも相性がいい。「チッチッチ、お前は日本で2番めだ」「何だと!? じゃあ、1番は誰だ?」「ヒュー(口笛を吹いて、自分を指す」
そんなわけで始まる、敵ボス配下の用心棒とのナンバーワンバトル。
この作品があればこそ、宮内洋さんのキザなヒーローっぷりが頂点に達したと言えます。
って、たぶん、ズバットをネタにしたのは、井上パパか、それともプロデューサーか。
脚本家が知るとは思えません。
さて、禽次郎と角乃の昭和ノーワン対決とは別に、吠と竜儀の教授探索ドラマが同時並行で進展して、
そっちはそっちで、ブラック大獣神登場に対して、テガソード5分身で対応。非常に楽しいイベントバトルだったな、と。
教授も無事に救出できて、めでたしめでたし。
さて、教授の戦隊考古学ですが、どうも脚本家の井上女史は、戦隊知識が香村さんには遠く及ばずっぽい。
香村さんは、ゼンカイジャーで非常に濃い戦隊ネタを連発しておりましたが(戦隊知識に非常に詳しいセッちゃんという解説キャラもレギュラー配置)、
井上女史に求められるのは、懐古ではなくて、新鮮さということで、考古学も本編内では掘り下げない方向で。
それはそれとして、次回はウイングマン以来の坂本監督かあ。
そして、仮面ライダーゼロノスこと中村優一が、ガオレッド(ユニバース版)ですと?
彼はウルトラマンにも劇場版のイーヴィルトリガーに変身したことがあるので、これで三冠達成だ。
今回のユニバース設定は、ウルトラやライダーの経験者が三冠称号を得るチャンスだと思っていましたので、とうとう来た感じです。
次回の主役は、ライオンつながりで陸王みたいですが、果たして、彼の普段の仕事は判明するのかな?
・吠:定着しないけど、まめに仕事探ししているフリーター
・竜儀:喫茶食堂の店主
・禽次郎:喫茶食堂のバイト店員。一応、個人的な資産もそれなりにあるんじゃないだろうか。年金とかも?
・角乃:元警官にして、元総理大臣の秘書。本人は私立探偵を自称しているけど、事務所はどこか不明。仕事はスマホで探しているのかな。探偵業だけでは家族を養えない(養う家族がいたんだ)ということで、弁当屋の店員バイトとか、こまめに副業をしているっぽい。お嬢さまも苦労しているんだなあ。
・陸王:元アイドルで、今も追っかけている昔のファンはいるけど、今の私生活は不明。詐欺師もできるし、サインとか売ろうと思えば売れる? 元アイドルのネームバリューで、どこまで食べていけるのか。
ともあれ、家族構成が最もはっきりしているのが禽次郎で、その次が吠。
角乃は妹しか分かってないけど、竜儀は実家とのしがらみがあるらしく(医者とのコネあり)、陸王の背景が今のところ一番の謎。次回には、分かるかな?