創作と鑑賞の談話室
9月のスレッド(2025) - K.K
2025/09/01 (Mon) 00:01:14
9月の雑談スレッドです。
Re: 9月のスレッド(2025) - K.K
2025/09/01 (Mon) 23:04:59
定期感想その1です。
●仮面ライダーガヴ(第50/最終話:目指せ!おいしい未来!)
3ライダーはそれぞれの戦いに決着をつける。グラニュート界に残ったブラム/ラキアは人間界とのゲートを破壊するも、崩壊に巻き込まれて死を覚悟、「人間界も悪くなかった、これで弟コメルに会える」と納得する。しかしラキアのゴチゾウ(どっプリン、ぷるゼリー)は助けを求めるべく、崩壊途中の最後のゲートから人間界へ。
ヴァレン/絆斗は対峙したジープ、リゼルに戦いを諦めるよう説くも、仇討ちを諦められない2人が襲い掛かる。1対2ながら互角以上に戦うヴァレンはついにリゼル:グラニュート態に止めを放つも、ジープ/ビターガヴがリゼルを庇って一撃を受ける。
が、ジープは自らを庇って倒れた双子の姉シータの域に到達したことを喜び、リゼルを守れたことに納得して消滅する。絆斗は生き残ったリゼルに攻撃を続けず、奪還したヒトプレスを持って去る。
ショウマは人間界へ出張って来たランゴとの戦いに。ショウマは一度はランゴを倒したオーバー&マスターで応戦を試みるも、ランゴが先手を打ってゴチポッドを無力化。ガヴ/ショウマはブリザードソルベなどを次々繰り出すも劣勢。しかし、決め台詞アレンジ「二度と人間と関わらないか、それとも」の覚悟の基本フォーム:ポッピングミで、ついにランゴを完全撃破。
戦い終わり、グラニュート界ではラキアが次期大統領選の新聞記事読んでて、死ぬ死ぬ詐欺でしたな。ショウマ、絆斗、幸果はラキアの消息を探りつつ、人間界に残されたグラニュートの捜索・保護に励んでる(リゼルもじきに加わるんだろう)。
ショウマの伯父:優はショウマのお菓子ノートを読んで、ショウマが妹みちるの子だと察する。が、ショウマに真相を知ったことは告げず、お菓子喫茶「ひだまり」で今まで通り、ショウマに優しく接している。
とまあ、あらすじ書き出してみると「うまくまとまっての大団円」みたいなんですけど、どうも消化不良のような感覚が残ります。明示的に描写された中では特にランゴとの対決ですね。今までの戦績からしますと、ゴチポッド封じられたショウマ/ガヴに勝ち目はないはず。
実際、ブリザードソルベ以下を次々繰り出してもランゴに押されてしまい、夜に至ってランゴが止めを刺しにかかる形勢へ。そこでショウマが根性出すんですけど、残っていたのは基本フォームのポッピングミ。ゴチゾウも前のアメイジングミのような特殊性はないようです。でも、それで勝てちゃう。ランゴの戦い方もなんかおかしい。防御シールドとか高速移動とか、前にガヴを圧倒した技を一切使ってない。
ランゴの口上とは裏腹に、まるで「倒してくれ」と言わんばかりの感じがしてしまいます。が、それでは単なる不満が残っちゃいそうなんで、ちょっと「またもやのランゴ生存説」妄想してみます。ランゴが人間界に出張ってショウマと対決したのは、死亡を偽装するためかも。前もそれでうまく雲隠れして大統領ボッカの追及を逃れてたわけで。
最強のボッカを倒し、いったんは覇権を握ったランゴですが、ショウマらの反撃に遭ったわけですね。結果、人間界とのゲートは奪われ(さらに破壊)、ヒトプレスは奪還され、闇菓子工場は破壊されてしまう。これでは闇菓子を使って有力者懐柔という、ボッカの座の横取りはうまくいかない。
そこでまたも倒されたと見せかけての捲土重来を狙ったのが、今話のランゴの動きだったとか。ただ、今回は前回と違って倒されたランゴの後には羽毛が舞ってました。グロッタが倒されたときは、死後に羽毛が舞ってはなかったんですが、その後の回想シーンではシータとグロッタが羽毛の上に横たわる描写になってました。羽毛がグラニュートの死を示すものだとすると、ランゴ生存説は成り立たなくなります。
それはそれとして(^^;、自分的に気になる点も解消されずです。特に気になってるのは、ランゴらの父ブーシュ・ストマックです。ランゴによると家産を傾け、家勢を衰えさせた凡愚らしい。おそらくは、特に井上みちるを拉致して妻とし、ショウマをもうけたことでしょうな。
しかし、自分的には「なぜブーシュはみちるを拉致までして引き入れたか?」が気になってます。ただ、そこはターゲット年齢層を考えると描きにくいかも。みちるの意思を無視した略奪婚ですからね。それでも「こういう事情だった」という設定があればなんとかなるかもしれません。
例えば「井上みちるは人間界に来て改心したグラニュートと恋仲になり、既にショウマを身ごもっていた。しかし、みちるが他のグラニュートに狙われて危機となり、ブーシュが保護して偽装結婚」とか。みちると恋仲になるグラニュートは「本編未登場のブーシュの弟」でもいいかもしれません。
それなら、弟の態度を見たブーシュが人間との融和に転じ、しかしランゴらから反発される、という流れが可能かも。自分的にはずっと「なぜブーシュがみちると結婚し、ショウマをグラニュートとして強くしようとしたか」がずっと分からず、気になってました。TV本編ではついにそこは描かれず、ちょっとガッカリしています。
とはいえ、早々にVシネマで続編が出るとのCMがありましたな。まずはTV本編最終回後を絆斗視点で、ということらしい。積み残し前提での本編だったようで、そう考えてみると(必ずしも歓迎はしませんが)最終回がこうなっているのも納得はできるかな。TV本編だけで考えてみて、自分の満足は最終盤以前の中盤にあった気がします。特に、ショウマと絆斗、絆斗とラキアの関係を構築していく過程が最も印象深かったです。
1年間、仮面ライダーガヴの感想にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。いつもながら、こちらで伺うことが視聴に役立っておりまして、改めて感謝申し上げます。次は仮面ライダーゼッツですね。これも楽しく観て、感想を交わせたらと思う次第です。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第28話:愛に踊る!これが私のthe・AI)
今話はブーケもゴジュウジャーもゲスト敵:設名新/バトルジャパンの手中に陥ったところからですね。ブーケもゴジュウジャーも睡眠装置で眠らされてまして、夢の中では願うものを得ている。
面白いと思ったのは角乃の夢です。自称「ハイクラスラグジュアリー名探偵」ですから、ハイソな夢を見るのかと思ったら、交番勤務で妹:緒乙と仲良くやってるのが理想でしたか。禽次郎も面白く、亡き妻の房子と一緒に青春やり直したかったわけでしたか。
(夢とは直接関係ないですが、テガソードの耳はここなのかという驚きもあり。動物モチーフだからケモノ耳なわけか。)
もっとも、設名新が各人の望む夢を見せているのは悪夢を見せる準備ということだったようですね。そうすれば思う通りに操れるらしい。鬼滅の刃「無限列車編」でも、そんなことしている鬼がいましたな。
ただし見たい夢≒願いがなければ設名新の睡眠装置も有効ではなく、吠は目覚めちゃうと。ブーケに対しては睡眠装置の効き目が半ばのようでして、おそらくこちらは記憶を失ってるからなんでしょうな。アイドル陸王の後姿はかろうじて見えるも、誰だか思い出せないから、夢の陸王は振り向くことができない。
ともかくも設名新の夢トラップから逃れた吠、ブーケのために駆けつけたファイヤキャンドルと真白で反撃開始。が、設名新はゴジュウジャーを繰り出してくる。ジェネボットの応用みたいですね。真白は一目で偽者と見抜いて「神の俺には分かる」と威張ってますが、胸に大きく「X」のロゴあるからなあ(^^;。
ジェネボットのゴジュウジャーは吠/ウルフと真白/ポーラーで引き受け、ファイヤキャンドルは設名に捕らわれたブーケのもとへ。設名はブーケの意識から巨大ロボ:アイアイザーを召喚するなど、AI生命の力に有頂天になってますな。設名の野望はクオンに取って代わることだと思ってたんですが、研究者としての名声のほうがデカいらしい。
それにしても、ブライダン側の巨大ロボがブーケらの意識から「生成」されていたというのは、ちょっとビックリ。ブーケは後でアイアイザー撃破後に悔いて謝ってましたが、たぶん「AI生成」の同族という感覚があるんでしょうな。しかし、人間の設名新には巨大ロボはもちろん、ブーケにもそんな感情は生じない。人間とは異質・異種のAI生命だから。おそらくはクオンも同じなんじゃなかろうか。
設名は飛び込んできたファイヤキャンドルに対し、「道具に過ぎないAI生命のブーケ」を容赦なくぶつける。設名のこの扱いは冷酷というより、ブーケに憎悪に近いものがあるからみたいですね。二つ名「慈愛のブーケ」が気に入らないと。機械でしかないAI生命に「慈愛」とか片腹痛いし、アイドル陸王が好きなんていう感情も認められない。
その辺り、設名の器の小ささがうかがい知れますな。自分が思うAIはこういうものというイメージから外れるものは認められない。敷衍すると、自分が知らないもの、分からないものは間違いといったところですね。知らない・分からないの領域に踏み込むのが研究者であるのに、研究者の名声が欲しい設名にその資質が欠けている。
設名は己の見方が正しいことを証明しようと、ファイヤキャンドルにブーケを操って差し向ける。ファイヤキャンドルはブーケに訴え、こぼれ落ちた陸王ブロマイドを「俺(ファイヤキャンドル)のことは忘れても、こいつ(陸王)は覚えてんだろ!」突きつけ、さらに「慈愛のブーケ!」と。
ブーケは「愛」と呟いて動揺の気配があり、焦った設名は「何が慈愛だ!」と陸王ブロマイドをブーケの目の前で破り捨てる。ファイヤキャンドルはブーケの琴線に触れ、設名は逆鱗に触れてしまったわけですな。ブーケは激情で記憶を取り戻して目覚め、設名に渾身のグーパンチを叩きこむ。ブーケ、さらに設名のPC(睡眠制御システム)に銃乱射で破壊し、悪夢に苦しむゴジュウ戦士も目覚める。
(駆け寄ったファイヤキャンドルにブーケは「声が聞こえていた」と言ってまして、「ファイヤキャンドルが突きつけた陸王ブロマイド」だからこそだったんでしょうな。ファイヤキャンドルと陸王の効果は半々くらいかな?)
設名はそれでも抵抗を続けますが、もう転落していく感じしかありません。偽ゴジュウジャーは一掃されるし、前話では強力に見えた強化型バトルジャパン(キラーバトルジャパン)も精彩欠く感じだし。たちまち撃破されて指輪を失うも、設名はブーケから生成したアイアイザーで最後のあがき。
これにはブーケがカレンデウスで迎え撃つわけですが、いつもの応援団ではなく陸王推しの応援でないといけないのか。面白いこだわりですな。ともかくも巨大戦でブーケが押してる感じですが、さらに真白が加勢。前話ですねてたグーデバーンも機嫌を直したようですね。これでは設名に勝ち目なく、二連撃で勝負あり。
それでも設名は生き残りまして、ブーケから得たデータで再起を図ろうと会社に戻るも、クオンが待ち構えている。クオンは記憶を失ったブーケを放てば、設名が必ず背き、最後に敗北に至ると分かってたみたいですね。負けた設名にクオンは指のX印を向ける。今回の一件はクオンが獅子身中の虫を排除するためのものだったのかしらん。
一方、反抗して家出の格好のブーケはブライダン城に戻り、テガジューンから「これまで以上に私のために励め」と許される。うーん、テガジューンはクオンの動きと狙いを知っていて、そう言ってるのかしらん。ちょっと気になります。今のところ、クオンに対する設名以上に、テガジューンに対するクオンは獅子身中の虫のような気がしてきますんで。ともかくも、オチは真白からの「請求書3億円」でした。
Re: 9月のスレッド(2025) - K.K
2025/09/02 (Tue) 20:47:35
定期感想その2です。
●SAND LAND(第9話:悪魔の力)
前話の感想で「ちょっともたもたしてる」と申したんですが、前半と後半の作風の違いを勘違いしてたかもしれません。前半は加速しながらラスボスに向かって行くドラマ展開でしたが、後半は押したり引いたりの丁々発止で進んでいくようです。そのため、後半を前半と同じく直線的な進み具合で判断すると「もたもた」と感じてしまったようです。
ともかく本編。冒頭は城に侵入してアクアニウムを奪取したラオらの前にフォレストランド支配者のブレッド大将軍が立ちはだかったところから。ラオは果敢に挑んで攻撃をヒットさせるも、なぜかブレッド大将軍はびくともしない。
どうやらブレッド大将軍は生身の人間と見分けがつかないほど精巧な機械人間(サイボーグ?)らしい。前半ではゼウ大将軍も自らをかなり機械化してましたが、フォレストランドから技術供与を受けたのかな。だとしても、相当に不便な感じでした。おそらくは本場であるフォレストランドのブレッド大将軍に用いられた技術はゼウが使ったのより高度なんでしょう。
ラオ vs ブレッドの一騎打ちとなりますが、ピッチ人製麻酔銃も打撃も効かないブレッド相手ではラオ苦戦。しかし、ブレッドの強すぎる力を利用して壁を打たせて壊させ、足払いで一瞬の隙を作って脱出。が、ラオらをアクアニウムごと取り逃がしたブレッド大将軍は余裕の笑みでして、どうも想定内の事態らしい。
一方、街では(頭にずだ袋被せられた)ジャム前国王を処刑から救おうと飛び出したベルゼブブが敵勇者ムニエルと激突。が、味方兵を強制的に操り、雷撃も本来の力を出すムニエル優位。ベルゼブブは反撃を試みるも、月からの闇のエネルギーのチャージが足りなくて思うような力が出ない。
ついにベルゼブブが戦闘不能となり、ジャム前国王の処刑が開始される。アンは焦りますが、処刑前のムニエルの演説がやたら仰々しくて長々しい。それでもいよいよ前国王が断頭台へ。焦りが極度に達したアンが前に進み出て「やめて!」と叫ぶと、周囲の人間も勇者ムニエルですらも耳を押さえてうずくまってしまう。
アンの叫び声は単なる大声ではなく、何らかの魔力がこもったものらしい。それで皆をひるませておいて、前国王/父ジャムを断頭台から救い出すも、頭に被せられたずだ袋を取ってみると、鉄仮面。と思ったら、身代わりのロボットでしたか。この公開処刑は前国王派のレジスタンス(特にアン)を誘い出すものだったらしい。
アンに魔力があることはムニエルもブレッドも承知だったようです。どうやら母親/王妃が魔族らしい。それを政治的に利用するため、魔力を持つ者≒悪魔を忌むべき者と国中に刷り込んでおいたようです。前国王ジャムへのクーデターも「妻は悪魔」と言い立ててのものだったのかも。そして国王夫妻の子(アン)は悪魔とのハーフということで、葬る大義名分とすると。その証拠がアンの発した魔力帯びた声というわけですな。
ムニエルがその旨言い立てると、処刑場に集まった群衆も呼応。この事態にベルゼブブが怒り、必死の抗弁しますがひっくり返せるわけもなし。しかし、見るからに「悪魔の小僧」が喚いたもんで一瞬の隙ができ、ベルゼブブはアンを連れて脱出。
ベルゼブブらは城から脱出してきたラオらと合流、さらに逃走を図るも、ブレッド大将軍率いる一隊が橋上で待ち伏せ。なぜか位置を把握されてしまってる感じですね。ラオは(衝撃で爆発する性質の)アクアニウムを持ってるわけですが、敵部隊は構わずマシンガンを乱射して来る。
これをベルゼブブはドラクエのアストロンみたいな術で防ぎきるも、敵は続いて戦車砲の一撃を加える。これもアストロン(?)で弾いたものの、結局は橋が破壊されてラオらは川へ転落。
ちょっとこの流れがおかしいわけですね。アクアニウムの爆発を敵が警戒する様子がない。川に流されたラオらがサンドランドから来た砂漠の盗賊団スイマーズが救出しまして、ラオがアクアニウムを確認しますと偽物。もしかすると位置特定用の発信機も仕込まれてたのかも。アンが最初に飛行メカに襲われた時点(第7話)で、そういうことだったのかもしれません。
(スイマーズは前半ラストで川で水泳楽しんでたはずですが、河童の川流れよろしくフォレストランドへ流されたらしい。しかしフォレストランド側が上流のはずなんですが、どう流されたのやら(^^;。)
ブレッド大将軍は流されたラオらを深追いせず。ラオらの行動がサンドランドへの宣戦布告に充分な理由になるかららしい。サンドランドのゼウ大将軍が倒れた今が好機だというわけですな。そのために空中要塞ガラムの復活を目論んでいて、あと1つのアクアニウムで実現する模様。ムニエルが持っている壺も重要らしいんですが、現時点では用途不明(予習してみると魔族対策らしい)。
これでようやく「ラオらが戦う理由」が明らかになった気がします。ラオははっきりとはブレッドらの意図は知りませんが、事態の成り行きからおおよそは察してそう。次からは観ていての納得度が上がりそうです。
●仮面ライダー電王(第15話:銭湯ジャック・パニック、第16話:幸福の星、降伏の犯人)
今週分はドタバタ人情喜劇といったところでありまして、こんなに緩んでいいのかと思うほど。偽物の拳銃持った強盗未遂に、現金持ち逃げの濡れ衣の男が出てきて、しかし愛理は動ぜず、濡れ衣容疑のもととなった現金は被害者(?)が酔って投げ捨ててた。犯人(?)たちを包囲していた警察は、実は別の事件で出動していた。何ともバカバカしいんですが、上手くまとまった話になってますな。
もっとも、来週分(第18話)では、いよいよ桜井侑斗登場でして、今まで戦闘現場に現れていた帽子の男の正体に迫り、愛理の過去が明かされるなどの展開があるはず。緊張感が出てくる流れですんで、その前に緩んだ話をやっておこうというのが今週分の狙いなんでしょうな。
ともかく本編。お使いに出た良太郎がサングラス・マスクの男に自転車盗まれ、追って行ったら逆に銭湯に連れ込まれる。マスクの男(模木留治)は拳銃強盗未遂で警察に追われており、銭湯の先客:袴田秀次郎も巻き込まれての立てこもりに。この状況が強盗から愛理に伝えられ、愛理は差し入れ持ってやってくる。
外ではイマジン(ホエール)が暴れ出してまして、良太郎は銭湯立てこもり強盗の人質とM良太郎/電王ソードでのイマジン対処の2役に。良太郎不在の間はハナが人質として銭湯に残ることになる。
出現したホエールイマジンはやたら間延びした話し方でして、しかも「電王に化ける?」とR良太郎に尋ねたもんだから、「ばける→なける」でキンタロスが出張って来る。とまあスラップスティックなんですけど、自分の説明能力の低さに絶望しますorz。ここまでの自分の書いたこと読み返しても、ドタバタではなくシュールな何かを書いているとしか思えない。
本編を視聴していて何が起こってるかは分かるんですけども。まあ、ドタバタ部分は秀逸過ぎということで筋を追って書くのは割愛することにします。ホエールイマジンと契約したのは袴田秀次郎の雇い主で町工場経営の火口耕作。深酔いでの帰路で持ってた大金がなくなってるのに気づき、そばにいた袴田を疑ってしまい、怒った無実の袴田が飛び出してしまったと。
それで酒癖の悪さを悔いた火口にホエールイマジンが付け込み、火口の願い「酒癖の悪さを治したい」を「火口の酒癖の悪さを知る者を消す」に歪めてしまったと。それで火口の工場の従業員を襲い、行きつけの屋台も襲って契約完了で過去へ。火口が現金を失った日ですね。
良太郎も過去へ飛んで、現金紛失事件を目撃。酔った火口が持ってた大金を歩道橋から投げ捨て、札束は通りがかったトラックの上へ。これを見届けておいて、出現したホエールイマジンは電王ソードで倒す。真相は現在に帰還してから明かし、現金が戻った火口は泣いて袴田に詫び、めでたく和解。
立てこもってた銭湯を包囲していたと思い込んでた警察は、実は隣の質屋に立てこもった強盗のためだったと分かり、結局は袴田も拳銃強盗未遂の模木も警察には認知すらされてなかったというオチですな。
呑気な流れの話でしたが、リュウタロスだけはちょっと別でした。良太郎は契約者と睨んだ火口から話を聞き出そうとしますが、リュウタロスはイマジンも契約者:火口も無差別に銃撃してしまう。そういう子供っぽい残忍さが強調されてました。モモタロスが全力で良太郎に憑依しようとしても、リュウタロスは難なく跳ね返してしまう。しかし、(事情を知らされないまま頼まれた)愛理から「やめて」と電話されると素直に従う。
リュウタロスの厄介さはきちんと描かれた感じです。無関心な物・人には冷淡であり、しかし関心を持てば執着する。それが味方にいるわけで、面倒を起こすこと間違いなしという不安を生じます。確か次週で登場の桜井侑斗とはしばらく揉めたりするんじゃなかったかしらん。
Re: 9月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/09/03 (Wed) 23:25:32
ニチアサ定例感想です。
★ガヴ(最終回)
前回いろいろ予想したので、答え合わせを試みます。
>ラキアVS眷属大群
最終回1話前は、ラキアンピンチな状況だったのに、1週明けてみると、すでに全滅させていたとか、ラキアどれだけ強いねん、と感じ入る。
よって見せ場は、門の破壊のみ。
後で絆斗が言ってたけど、「勝手に、いらんことをした」とのこと。確かに、人間社会に残ったバイトが帰れなくなったり、後顧の憂いを断つにせよ、チームでの相談ぐらいはあってもよかろうに。
まあ、Vシネの都合で、リゼルが帰還できない状況を作る必要があったのだろうなあ。
>気になってた井上優伯父さんとのドラマ
ショウマは告白しなかったけど、伯父さんは察したという展開。
自分は悪くないと思った。
伯父さんの大人らしい配慮とか、言葉に出さなくても通じている距離感とか、これまでの関係性を崩さないために、踏み込みすぎない程度の関係性とかね。
ウィザードの仁藤のセリフで言いそうな「皆まで言うな」ってことかな。
>ラキアが助っ人に
来なかった。燃える展開にはならず。
絆斗とジープの対決ですが、もはや絆斗は復讐にこだわっておらず、一方のジープも復讐より、守りたい者を守るという愛に目覚めたというか、それで愛ゆえの自己犠牲を示して、きれいに散る。
で、絆斗はジープの想いを汲んだのか、リゼルを見逃して、Vシネに続く、と。
とりあえず、これまでは玩具で遊ぶような感覚でジープに接してきたリゼル嬢ちゃんが、ジープへの愛情を自覚した直後に、愛する身内を次々と失う悲劇。
戦闘能力的には、破壊力の強い衝撃波は撃てるけど、肉弾戦には弱いというか、実戦経験のなさが露呈して、父親の眷属に守られた状況でないと、戦えない。
言ってしまえば、拳銃は持っていても人に対して撃ったことはなくて、ちらつかせて脅すぐらいしかできなかったのが、百戦錬磨のケンカの達人に挑んだ結果というか。
リゼルお嬢さまの顛末は、Vシネで描かれるのを待つしかないけど、当面は愛する者を失って、茫然自失で終了、と。
でも、河原で石食っていれば生きられるので、サバイバルには困らないのでは、という意見が多数。
>ランゴVSショウマ
ランゴ兄さんが無敵のオートガードを使わなかった理由ですが、攻撃重視フォームになったら、ガード機能は同時には使えなかったんじゃないですかね。
攻防の切り替えを瞬時にできるほど便利ではないとか、あるいは前にオーバーガヴに倒されたときに、オートガードの能力そのものが破壊されたとか。
大統領戦でも、オートガードは使ってなかったですしね。
結果的に、オーバー&マスターガヴに倒されたときが、ランゴ兄さんの最高コンディションで、一度敗れた後は、結構、体がボロボロになっていたのかもしれません。
そうなると、後はいかに打たれ強さを示すかの持久戦で、こうなると「無数のフォームチェンジで、打たれても次々と別フォームで戦術を切り替えて来るショウマのタフネスと戦術ヴァリエーション」に、持ち技の引き出しが少ないランゴが次第に追い詰められそうになって、競り負けたってことかな。
幸せというテーマで言うなら、幸せの象徴であるゴチゾウを大量に抱えて戦うショウマに対して、ランゴは自前のステータスと、孤高の意地だけで戦って来たけど、孤立した未来に幸せがつかめないということも感じつつ、グロッタ同様、最後の意地だけで戦いきって燃え尽きたのか、と思いますね。
ランゴ兄さんは守りを捨てて、ショウマはゴチゾウたちの想いに守られながら、自分が求める幸せの形もはっきり見えていたとか、その差もあったのかな。
ドラマとしては、「ランゴも幸せを求めて、もがいていた」ことをショウマが看破して、それはジープにせよ、グロッタにせよ、ニエルブにせよ、ストマック兄弟は皆同じで、
でも、ランゴは同じにするな、とデンテ叔父さんを斬り捨てたグロッタみたいに、見透かされたことに対する拒絶で戦ったのもあるかもしれない。
結局は平行線だけど、例えば、ランゴの場合、自分の会社が作った商品(闇菓子とは限らず)を食べて美味しいと思ったことはあるのか。
自社の生み出す商品の価値すら把握できていない社長というのも、何だかなあ、とは思いますが、ニエルブという技術部門を失って、もはや闇菓子の改良もできなくなった状態で、大統領の計画に乗っかることしかできなくなったのが、すでに行き詰まっている感もあり。
そんなランゴが散った後に、自分を幸せにしてくれたお菓子を手向けるシーンが、ショウマの慈愛というか信念のブレなさや強さに通じるな、と感じ入った次第。
★ゴジュウジャー
ファイヤキャンドルとブーケの関係性で、この人たち、もはや敵じゃないでしょ、と思ったニチアサ。
夏の劇場版でも、ゴジュウポーラーとブライダンの共闘は見られたし、来週は「夏の劇場版のテガソード散る」が竜儀のトラウマになっていることが明かされる回らしくて、
早くもそこに焦点を当ててくる模様ですね。
帰ってきたメインライター回でもありまして、次回予告ではコミカル風味ですが、そこからのどんでん返しで、シリアス寄りのサプライズを発生させて、次回につづく的な展開を予想します。
最近は1話完結で収まらず、前後編の展開も増えて来ているので、次回もコミカル通常回と思わせて実は……という流れを想像したってことで。
Re: 9月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/09/04 (Thu) 23:51:01
ニチアサ以外の感想
★ジサリス2
現在4話まで配信中。
3話でアユカが登場して、日常生活を送りつつ、ジサリスの記憶はなくしている状態。ただ、ジサリスのピンチにトランス状態が発動して、ケイタイ変化の機能を別世界から送信。
4話で、ジサリスがようやくケイタイ変化をお披露目。2期に入って、ようやく初変身を果たす。
変身できると、ジサリスをつけ狙う刺客の女戦士ゾルンを圧倒できるんですな。
これでゾルンも初めて素顔をさらすことに。
ここまでの感想としては、とにかく展開が遅いのと、各話のフォーマットも次回予告もないために、この作品の何に期待していいのか分からないこと。
1期は、以下のフォーマットがあった。
異世界を彷徨うアユカ
→謎の男ジサリスが彼女の前に現れて、警告したり、怖がらせたりする
→アユカは迷い込んだ異世界で、その世界ごとの風変わりなルールを知ったりしながら、異邦人ならではのピンチに陥る
→彼女を救いに現れるジサリス。彼女のケイタイ電話に呼応して変身すると、敵を撃退
→ジサリスに助けられたと思ったら、一転、ジサリスが彼女を殺す
→殺されたと思った彼女は、新たな世界で目覚めて、また、その世界のルールを学ぶことになる
→以上をループしながら、少しずつジサリスの背景や人となりが見えてくる……ような気になりながら、1期の終わりで、アユカが自分の世界を見出す。一方、ジサリスは謎の紫の女戦士の襲撃を受けて、2期につづく。
そして、1期は謎だらけでありながら、2話1のフォーマットで、ヒロインのピンチを助ける変身ヒーローアクションとしての体裁を保っていましたが、
2期は、ストーリーフォーマットがないですな。
最初は、ラドキーパーが喋るようになったので、彼との会話のやり取りで、ジサリスの背景が説明されるのかな、と思いきや、話が深まることなく、ゾルンに捕まって、「巻き込まれただけ」という理由で放免される。
2期に入って、ずっと女戦士ゾルンがジサリスを倒す、あるいは捕獲するよう動いて来て、ジサリスが彼女の追跡をかわしたり、翻弄したりしながら、アユカなしだと変身できないために、戦力が伴わないために、一時しのぎの小細工で逃げ続けている。
で、3話めで初変身して、4話めで一応の逆転勝利を果たした。
ゾルンは真面目な堅物女戦士のような言動をしていて、ジサリスのトリッキーな言動に翻弄される役回りだな、と。
ジサリスが上層部の秩序を乱した理由を聞いたりしますが、ジサリスが答えないので、視聴者の知りたい情報も、答えが見えないままですな。
1期めはアユカが被害者ヒロインでしたが、2期めはゾルンこそがヒロインになりつつある? と思いましたね。
とにかく、ジサリスの目的が見えていないので、主人公の行動動機が分からない以上は、それを探す存在が1期ではアユカ、2期ではゾルンにシフトした感じでもあります。
アユカは登場したにも関わらず、「彼女を巻き込みたくない」との理由から、ジサリスは直接の接触を避ける模様ですね。
正直に言えば、ストーリーを進めることもせずに、一向に謎を解明してくれないジサリスがうざったく思えてます。
今後も、ゾルン視点で、ジサリスの謎を追う展開になるのかな。考えている次第。
(電王の感想も書こうと思ったけど、気力が尽きたので、明日以降の課題にします)
Re: 9月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/09/05 (Fri) 22:55:25
電王感想というか、蘊蓄話
電王の革命と言えば、いろいろ挙げられるのですが、ここでは3つほど。
1.平成ライダーに声優が参入するようになった。
昭和ライダーですと、毎週の怪人役で「声の出演」が多用されていましたが、クウガ以降だと、怪人の人間役が声を吹き替えたり、龍騎など怪人が言葉を発しないタイプのモンスターだったりして、あまり声優さんが出ませんでした。
同時期の戦隊だと、怪人役の声でアニメ声優がしばしば出演していたのと対照的です。
他にも、アバレンジャーの爆竜など、味方側の着ぐるみスーツ役が充実している作品も頻繁で、アバレッドと爆竜ティラノとか、変身ヒーローと相方を務めるモンスター役が、どんどん充実していく一方で、
電王以前の平成ライダーは、人間役者へのこだわりが強かったな、と。
ところが、電王は「戦隊色の濃いライダー」ということで、それはレギュラーイマジンの声優たちもありますし、敵イマジンも「人間態を持たないのに、よく喋る戦隊怪人みたいな性質」を持っております。
電王以降は、キバットとか、喋るベルト(起源はファイズですけど、その際は機械音声調で、声優の個性を強調した喋るベルトに進化するのは先の話)が声優の見せ場ですね。
そう言えば、電王のベルトも「フルチャージ」とか「ソードフォーム」とか機械音声を発するけど、ベルト自体にキャラとしての個性が出るのは、いつからかな。
オーズの「歌うベルト」もなかなか新機軸だったけど。
ともあれ、電王で着ぐるみスーツに声を当てるフォーマットがライダーにも出て来て、アニメの声優ファンを呼び込むきっかけにも。
2.フォームチェンジで人格が変わる。
フォームチェンジで、武器や使用能力、戦闘スタイルが変わるのが、それまでのパターンですが、
これに脚本家の小林靖子さんは違和感を覚えていたようです。
例えば、変身者は1人で、2000の技を持つという設定の五代雄介みたいな超人ならともかく、素人が変身して、そんなにいくつも異なる戦闘スタイルを使いこなせるものだろうか?
アギトは、翔一くんが記憶喪失で、変身すると人格が切り替わる。
それ以降は、フォームチェンジが純粋に上位のパワーアップで、戦闘スタイルを切り替えるものではなくなった(代わりに、戦闘スタイルの異なる複数ライダーが登場)わけですが、
電王は久しぶりに、電王とゼロノスの2人だけしかライダーがいない。
代わりに、電王が多彩なフォームを持つわけですが、素人という設定の良太郎自身は、器であって戦闘技術は持たずに、代わりに個性の異なる霊体のイマジンが複数憑依して、人格が切り替わることで、戦闘スタイルも切り替えるという設定を構築した。
でも、「1人の素人がそんなにいくつも戦闘スタイルを切り替えることに違和感」と考えたメインライターさんですが、
演じている役者やスーツアクターさんは、「1人でいくつもの役柄やアクションを演じ分けている」ので、ああ、素人じゃなくてプロなら、それができるんだ、と感じ入ったそうで。
衣装と髪型、目にコンタクトという外見を変えるだけで、表情とか体の動きとかの演技は全部変えてくる佐藤健さんといい、モモタロスと電王全フォームの中の人である高岩さんといい、2人の演技派アクターがいてこそ成立した番組だな、と。
ウラタロス以降のタロスは、別のアクターさんですが、高岩さんは彼らの演技をしっかり観察して、電王各フォームの動きに取り入れるとか、どこまで器用なんだろう、と感じ入ります。
ともあれ、電王が開拓した憑依型のバディヒーローが、平成ライダーの設定の幅を広げたなあ、と。
3.物語の舞台が大きく広がった。
クウガは、グロンギが復活した長野と、関東中心でドラマが進みます。
アギトも、警察の管轄エリアである関東近辺ですね。氷川さんは四国の人ですが。
龍騎で初めて、ミラーワールドという異世界が採用されましたが、真司たちの活動舞台は、やはり関東。
電王以前で最も活動範囲が広いのは、響鬼ですな。吉野に本部のある猛士という組織が背景にありますし、第1話からして、屋久島が舞台だ。
その前に、ファイズが当初、ロードムービーを意図して、バイクで旅する真理と、巧の遭遇から始まりますが、啓太郎のクリーニング屋が拠点になると、定住パターンになる。
で、電王の場合は、デンライナーという時空を自由に移動できる乗り物のおかげで、活動範囲が一気に広がりました。
ミルクディッパーという生活拠点はあるものの、イマジンが出現して暴れたら、どこにでも首を突っ込む自由度の高い物語が電王ですね。
ただ、TVだと自由自在に時間移動するドラマは(予算的に)作れないので、敵イマジンが契約した相手の記憶の中にある時代にのみ移動するというフォーマットを作りました。
敵を追う以外の時間移動はむやみにしないというルールで、物語が拡散しないようにした、と。
一方、劇場版では、デンライナーが敵に奪われるという非常事態で、戦国時代や恐竜時代まで大移動の冒険を行うという時空アドベンチャーを披露。
まあ、時空移動の人気スポットは、忍者のいる戦国時代か、恐竜時代というのが定番ですな。
平安時代とか、明治・大正はあまりない。
まあ、最近は昭和時代というのが、一つの定番になってきた気もしますが。
ともあれ、電王以降は、続くキバが「音也の80年代」と「渡の21世紀」を並行させて描くとか、ディケイドで多元世界(マルチバース)を構築するとか、主人公たちの活動する世界観がどんどん広がる傾向が出てきて、
21世紀も10年代から20年代になると、CGで表現できる異世界もどんどん多彩になっていくなあ、と感心しきり。
主人公たちの日常と、ライダーや怪人の活動する非日常の差異をどう描くかもそうですが、
グラニュートの世界が表現できたのは、キングオージャーの技術があればこそ、で、キングオージャーで技術を発達させたきっかけは、セイバーで異世界を表現したくても、なかなか上手くできなくて心残りがあったのを、改良するノウハウが得られたから、という映像進化の過程をインタビューで聞くのが楽しかったり。
これについては、次のゼッツで夢の世界をどう見せてくれるのかにも期待したいところ。
★ジサリス2の補足
前回、ジサリス2はフォーマットがよく分からん、と書きましたが、その後、もしかしたら? という可能性を披露してみます。
実は2話1ではなくて、4話1かもしれん、という。
この作品、10分程度の1話を隔週で配信するので、2ヶ月かけて4話ですが、実際には2話で30分弱、4話で1時間弱になりますね。
で、4話を1エピソードと考えると、「ゾルンに襲われて、それを撃退するまで」で一段落となるのではないか。
これは、次の5話めで、違うエピソードに切り替わると確定するわけですが、一応、4話までで一通りの主要人物が登場して、ジサリスが変身して、敵を倒したという形式が整った、と。
なお、4話1というフォーマットは特撮ものではかなり珍しいですが、自分の知るかぎり、「マグマ大使」と「ウルトラマンネクサス」がそれを採用しています。
どちらも、1体の怪獣を4話かけて倒すというストーリーですが、怪獣よりもドラマに重きを置いた作品。
他には、10分程度の帯番組を月〜金まで毎日放送して、5話1のフォーマットで1エピソードを描いた「トリプルファイター」みたいな作品もありますが、
果たして、ジサリス2が4話1のフォーマットなのかどうかは、次を見て判断しようかな、と。
Re: 9月のスレッド(2025) - K.K
2025/09/08 (Mon) 23:08:27
定期感想その1です。
第5話まで来た「ジサリス」ですが、争点や勝利条件が未だ見えず、何に期待していいかに辿り着けません。ジサリス、記憶失ってピンチっぽいですが、何が危ういかはピンと来ない。ゾルン、急に優しくなってるし。
それでもシーンごとでは見応えあったり、ライダーや牙狼シリーズで感情移入したキャラクター演じた方がジサリスに出てくれているのはやはり嬉しいところ。ゾルンが変身解いたら「ジンガとアミリだ」みたいに思ったり(^^;。
ガヴについて、NOVAさんの最終回感想を拝読して「どうも自分は見落としてたものがあるかも」と。最終回までの数話はまだ録画残してありまして、観なおすことはできるんですが、どうも問題はそこにはなさそう。たぶん、それ以前(もしかすると第1話から)で見落とし、勘違いとかありそうです。
今までだと「ローカル局の1時間のSHT再放送枠で観なおし」となってたんですが、ドンブラ終わったら時代劇枠になっちゃいまして。さらに先になりますが、東映公式Youtubeに期待することにします。
●仮面ライダーゼッツ(第1話:始まる)
第1話ではまだまだ分からないことだらけですね。とりあえず分かったのは「現実では冴えない主人公:万津莫は夢の中では秘密機関CODEの凄腕エージェント、と思ったら、どうやら夢は現実と表裏一体になってるらしい」といったところでしょうか。
それでも、どうやら深刻な暗示もあったようでして、今話中盤での戦闘中の出来事ですね。病院のベッドで莫は夢を見ているわけですが、敵怪人(ガンナイトメア)に叩きのめされると、現実の莫は心停止に陥る。
しかし夢の中で変身ベルトを授かると、現実の莫の心臓が再び動き出す。夢の中の事件を解決して目覚めると、ベルトがしっかり実在している。このベルトが「ゼッツドライバー」で中央に核となる「カプセム」がある。このベルトをたすき掛けで装着してますんで、「カプセム」が心臓の位置に来る。
となりますと、第1話で早々に「主人公の死と再生」を描いたんじゃなかろうか。ただし、完全な再生ではなく「ライダーして生きるか、さもなくば死」という試練を与えられたという感じでしょうか。ゴーストですと、幽霊(ゴースト)として仮の命、99日以内に英雄の眼魂を集めて、でした。ゼッツでも何か条件課されたりするんだろうか。
ともかく本編。冒頭から事件でして、人気タレントねむが誘拐され、既に身代金が(クラファンで)支払われているものの、犯人グループはねむを解放せずに殺害するつもり。が、犯人グループに潜入していた主人公:莫が秘密機関CODEのエージェントの正体を現し、ねむを救う。
これが実は莫が自室で寝ていて見ている夢なわけですね。ただし明晰夢であり、しかも夢の内容は莫がコントロールできるらしい。夢でピンチのヒロインは実在の人気タレントで、莫が招いたのかな。しかし現実世界に影響できるわけはなく、妹:美浪が叩き起こしに来るのは阻止できない。
ウィキペディア等によると「ねむ」は(莫が潜り込む)いろんな人の夢の中に現れてるようでして、何がしかのキーパーソンなのかも。とりあえずは、主人公:莫を夢の中で誘導する役割と考えておけばよさそうです。
現実での莫は不運体質みたいですね。人助けの意欲ある善人ではあるもの、やるたびに莫が負傷するなどして上手く行ってなかったらしい。妹:美浪は兄:莫がまた人助けで怪我とかするんじゃないかと気が気でない。それで莫は人助け意欲を夢で解消するようになった模様。しかし現実では不遇でして、未だ無職で職探ししている状態。
莫の現実及び夢での人助けは現実とのリンクがあるようでして、今話では連れ去られかけた女の子を救おうとして車にはねられてしまう。が、車は運転手がいない無人。突然現れて状況を見ていたらしい謎の男(ノクス)は何が起きているか知っているらしく、「さあ、我らが悪夢を叶えよう」と呟いてる。どうやら悪夢を現実で具現化するとかいった狙いがあるみたいですね。
ウィキペディアなどによると、敵「ナイトメア」は組織だったものではなく、したがってノクスもラスボスとか幹部とかいった立ち位置ではないとのこと。となると、ジオウでのウォズみたいな役回りでしょうか。ねむがガイド役でノクスが狂言回しと思っておけばいいのかな。
それはともかく、無人の車による人身事故なんて驚くべきことなんでしょうけど、どうやらゼッツ世界では知る人ぞ知るになってるらしい。警視庁にそういった「ブラックケース」を扱う公安部「怪事課」なんて部署あるわけですね。ブラックケースを起こしているのがナイトメアというところまで分かっているようです。そこに所属で主人公にこれから関わっていくらしいのが富士見鉄也警部補と南雲なすか警部補。
一方、主人公:莫。負傷で入院した夜、怪人(ガンナイトメア)が襲って来る。が、(特撮ワープでもないのに ^^;)クルクルと場所が変わるもんだから、莫は自分の夢の中だと気が付く。それならこっちのもの、と思いきや、ガンナイトメアに手も足も出ない。なぜかガンナイトメアが莫の夢の主導権握ってるみたいですね。
さらに、なぜか夢の中の状況が現実世界に反映されているようでして、ベッドに横たわる現実の莫は体を持ち上げられたり叩きつけられたり。夢の中でナイトメアが舌戦で莫を追いつめていくと、現実の莫はついに心停止に。が、夢の中の莫が踏ん張りますと、何者かが別室へ導く。
そこでCODEの司令官ゼロから変身ベルト(ゼッツドライバー)を授かるわけですね。ゼロは今の状況は莫の夢だと言うものの、それなら主導権握るガンナイトメアに都合よく運ぶはず。そうでないということは、別の誰かが莫の夢に介入しているということなのかも。
夢の中の莫がゼッツドライバーをたすき掛けに装着すると、現実の莫の心臓も動き出す。なぜか莫はドライバーを熟知しているようで、ゼッツへの変身もバトルも難なくこなしてますな。この辺りはやはり莫の夢だからなんだろうか。しかも夢の主導権を取り戻しているようで、バトルはゼッツが圧倒的優位で勝利する。
夢で勝った莫が目覚めると、ゼッツドライバーを胸に装着したままなわけですな。しかもCODEから通信入りまして「コードナンバー:7」と呼びかけられる。夢の中だけの秘密機関と思っていたCODEが現実にもあるらしい、じゃあ今までのは単なる夢ではなかったのか、というところで続く。
次回「爆ぜる」では、爆弾魔のナイトメアが起こす事件を通じて何が起こってるかを掘り下げるみたいですが、アクションとしてバイク戦やってくれるようで楽しみ。ゼッツ側のバイクはたぶん、今話の莫の夢のCODE司令官室でチラッと見えたバイクなんでしょうな。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第29話:極みのもてなし!竜儀は本気!)
まさかの暴神竜儀退場でした。本編では一時的なものかと思ったんですが、予告では二代目ティラノとして「紅茶惑星のプリンス・アッサム」が登場となってます。ゴレンジャーではイエロー交代(と初代の復帰)がありましたが、ゴジュウジャーもそうなのかしらん。
自分は竜儀に感情移入生じてまして、特に祭り太鼓での「いやさかテガソード、様♪」ではっきり自覚。まあ、ゴジュウジャー全員に感情移入ありますんで竜儀だけないなんてことはあり得ない。個々の戦士への感情移入というよりは、チームとしてという面が大きいかな。そこは戦隊考古学の往歳巡のとき、ゴジュウジャーが戦隊であるとされて嬉しかった覚えがあります。
そうではあるんですけど、吠との対決に敗れた竜儀が従容として去るのを、なぜか納得もしました。残念だけど仕方ない、もし竜儀がティラノたらんと未練を見せたらガッカリしていたような気がする。なんでだろうと考えて、今話のドラマ運びに理由がありそうと気が付きました。
今週のノーワンは「おもてなしノーワン」でして、おもてなし対決では吠らを寄せ付けず、しかし竜儀が劣勢を跳ね返して勝利。というより、おもてなしノーワンの自滅ですね。そもそも、もてなした相手を茶室を飾る花に変えるなんて、おもてなし=己を虚しくして相手に尽くす、ではありません。
むしろ「どうだ、凄いだろう」の「エゴ」が出ちゃってるわけですね。だもんで、竜儀/ティラノがおもてなしノーワンを称えるが如きの飾り付けをしてやると、おもてなしノーワンは大喜びしてしまう。おもてなしを形だけなぞってただけで、独りよがりだったと証明しちゃったわけですね。
それで勝負ありとなったわけですが、では勝った竜儀は己を虚しくして相手に尽くすことができるのか。竜儀の悩みは「裏切られ落ちぶれてバナナを盗もうとする男」のような不幸な存在をなくすこと、それにはテガソード様の完全復活を、ということなんでした。
そのための竜儀としての最善は「自分で指輪を全て集めてテガソード様に捧げる」でしょう。しかし、指輪はゴジュウジャーの仲間も持っている。そこは冒頭から悩んでまして、しかしついに「果たし状」を書く決断をしていたわけですな。まずは吠からでして、竜儀はおもてなし対決勝利の勢いで決闘を申し込む。
しかし竜儀のティラノは吠のパワーアップしたワイルドゴジュウウルフに対しては不利。吠もそこは分かっていて「今のテメーじゃ、俺には勝てねえ」と力の差を突きつける。自分は竜儀がそれでも信じる者への奇跡を期待して挑んだのかと思ったんですが、どうやら違うんじゃないかと。
竜儀は負ける覚悟で吠に挑んだんじゃないかしらん。指輪集めるためなら、竜儀同様にまだパワーアップしてない他のゴジュウ戦士と戦えばいいはずですが、最強の吠/ワイルドウルフを相手に選んだ。これって「自分(竜儀)より強い者=指輪を全て集められる者」に願い(テガソード完全復活)を託すつもりだったってことなんでしょう。
それなら、己(竜儀)を虚しくして相手(テガソード)に尽くす、になり、おもてなしノーワンに対する竜儀の態度と一貫します。だから自分は、竜儀の退場を残念に思いつつも深く納得したんじゃないか、という気がします。竜儀は「やはりお前は強いな、後は頼んだぞ」と言って去るんですが、悄然としていながらも実にカッコよかった。
そう感じつつも残念ではありまして、そこを陸王が代弁してくれる。竜儀を呼び止め「本当にこれで終わりなの?」と問うも、竜儀は「誰かが指輪を集めればそれでいいのだ、たとえそれが私でなくとも」と覚悟を示す。それでもなんだか寂しげなのがいいですな。しかしティラノの指輪はどこか飛び去り、何者かの手へ。これが次話の紅茶惑星から来たプリンス・アッサムなる二代目ティラノみたいですね。
陸王にも動きがありまして、一時行方をくらましていた具島玲を捜し当ててますね。陸王独りでは難しかったようですが、真白が協力してくれてのこと(俺様キャラの割に気配り半端ないなあ、おもてなし対決は真白で勝てたんじゃなかろうか ^^;)。陸王が求めるのは、具島玲が再び拉致した緒乙を返すことですね。
同時に緒乙抜きでも具島玲の病を治す協力も陸王は申し出る。交換条件というよりは、具島玲が心配だからのようです。が、具島玲は薬を投げ捨て「もういいんだよ」と笑う。真白が状況を見抜いてまして、具島玲が持つ何かから妙な気配を感じると指摘する。「何か」とはセンタイリングだったようですが、具島玲はテガソードではなく「厄災」から得たと言う。
センタイリングはテガソードが自らの力を分けた指輪だったはずですが、別系列のセンタイリングもあるということになりそうですね。そういうのを集めてもテガソードの完全復活には役立たないのかも(むしろ「災厄」の再来を招く?)。テガソード由来でなくても歴代レッドには変身できるようで、具島玲はまずマジレッドに。
さらにチェンジしてゼンカイザー、さらにゼンカイザーブラック。なんですけど、これはちょっと「あれ?」。まず、ゼンカイザーはリーダー格ではあるものの、白がベース。赤も使ってますが「歴代レッド」の一員でいいんだろうか(赤がベースなのはゼンカイジュランのはず)。ゼンカイザーブラックに至ってはドンブラーズ外の白&黒の戦士でして、リーダー格でもレッドでもない。
「厄災」が与える指輪での戦士はユニバース戦士ではないということかしらん。となると、「厄災」とその戦士が第三勢力として参入して来そう。それはそれで、こちらでの「この人たち(ファイヤキャンドル、ブーケ)、もはや敵じゃないでしょ」との自分も強く同意する流れが自然になりそうでいいかも。ついでに、クオンが実は第三勢力の尖兵ということだスッキリ(?)する気もします(^^;。
Re: 9月のスレッド(2025) - K.K
2025/09/09 (Tue) 20:54:14
定期感想その2です。
●SAND LAND(第10話:ムニエルの壺)
前半はフォレストランド視点での過去からの経緯を回想で紹介、後半は準備整ったブレッド大将軍が魔族を手始めに行動を開始する。
10年以上前、まだジャム国王健在のとき、既にブレッド大将軍は自らを機械化していたようです。望んでそうなったわけではなく、サンドランドのゼウ大将軍との軍事衝突で負傷して機械化したとのこと。おそらく、ゼウ大将軍も同じ理由で身体を機械化したんでしょう。
自分はゼウとブレッドが示し合わせて、サンド・フォレスト両国で実権を握ったんだと思ったんですが、勘違いでした。両者は反目していて、隙あらば侵攻してやろうと狙ってたみたい。が、隙が無くて見かけは不可侵の平和、内実は冷戦状態になったんでしょう。
ジャム国王の妻についても回想ではっきり描かれまして、魔族の悪魔。ただし、普段は人間に化けてます。ジャム国王や腹心(ランゴ)は妻リリスの正体は知っていたようですが、国王夫妻の子アンには当初は知らされなかった。そこへ、天界でうだつが上がらず、手柄を立てようと地上界にやって来たムニエルが絡んできてややこしいことに。
リリス王妃は城の宝物庫で青く光る物体を見つけ、アクアニウムだと気が付く。ジャム国王にはそのことを知らせておいて、リリス王妃は父サタンにアクアニウムを託すべく、悪魔の姿に戻って城から飛び立つ。
それをムニエルがブレッド大将軍に物陰から見せる。クーデターを狙っていたブレッド大将軍としては格好の口実を得まして、「国王が憎むべき悪魔を引き入れていた」としてジャム国王を幽閉、王妃リリスも捕えようとする。
が、リリスは悪魔なわけでして、しかも大魔王たるサタンの実子。ブレッド大将軍も天界の下っ端のムニエルも敵うわけがない。が、ムニエルに必勝の策ありまして、天界から持ち出した悪魔を封じる壺を使い、リリスを封印してしまう。王の腹心は王女アンだけは何とか連れて逃げまして、後のレジスタンスリーダー:ランゴとなる。
これらは天界の下っ端ムニエルが手引きした結果といえるんですが、ムニエルがそこまでしたのは魔族の王サタンを相当に恨んでいたかららしい。地上界に乗り込んだ当初、ムニエルはまず魔王サタンに挑戦。壺で封印して手柄とし、天界に帰還するつもりだったんでしょう。
が、封印の壺を使う余裕なくサタンに背中の翼をむしり取られ、ぶっ飛ばされてしまう。倒れているムニエルをブレッド大将軍が見つけて拾い、2人は結託。ムニエルとしてはサタンのみならず悪魔にコンプレックス抱いて憎み、悪魔は全て敵と喧伝し、ついには王妃リリスを封印するに至ったようです。サンドランドでもゼウ大将軍がこれに倣ったのかもしれません。
現在に戻りまして、ジャム前国王の妻が「リリス」と聞いたベルゼブブ、自分の姉だと気づく。となると、アンはベルゼブブの姪ということになり、2人は大いに驚くと。まあ、見た目だけとはいえ自分(アン)より子供っぽいベルゼブブが叔父ってのは奇妙な気がしてしまうでしょうな。
封印の壺については、ちょっと分からない点あり。サタンに敗北してブレッド大将軍に拾われたムニエルは封印の壺を持ってました。だから、その後のクーデターでムニエルは王妃リリスを封印できた。が、この「天使の勇者編」冒頭ではムニエルは封印の壺を探してサンドランドまでやって来てます。
どこかで紛失したと考えるしかありませんが、今話では描かれてなくて経緯不明。しかし、ともかくも封印の壺が戻ったところでサタンに再挑戦できる。ブレッド大将軍としては、王妃リリスがサタンに預けたアクアニウムが目当て。ムニエルとしては己が翼を奪ったサタンに仕返ししたい。これで両者の利害が一致します。
リリスを容易に封じた封印の壺があるとはいえ、相手は魔族の王サタン。さすがに激戦になるんだろうと思ったら、呆気なかった。魔王サタンでもあっという間に封印してしまうほど、壺は強力なものだったようです。サタンが保管していたアクアニウムはブレッド大将軍の手に渡り、これで空中要塞ガラム復活の準備が整ってしまう。
姉リリスを封じた壺と知って危機感覚えたベルゼブブはサタンに知らせるべく急行してましたが間に合わずで続く。
●仮面ライダー電王(第17話:あの人は今!も過去?、第18話:時計じかけの婚約者)
電王を他のライダーシリーズと比較しながらのご解説、ありがとうございます。拝読して最も印象深いのはスーツアクター、特に高岩さんについてです。ゼロワンのとき、高岩さんが主人公ライダーを後進に譲ったという話を伺い、そのときはそれなりに納得したつもりでした。
が、スーツアクターがどういう役割を担っているかはまだ理解不足でした。そこに実感として気が付いたのがフォーゼ再放映のときでした(こちらでちょこっと書いた覚えがある)。フォーゼの何気ない動作で弦太朗が透けて見えまして、ドラマ的には変身者なんだから当たり前。だけど、そう見せてくれているのはスーツアクターの高岩さん。
スーツアクターとはアクションできればいいってもんじゃないということを実感しました。その高岩さんは既に電王の時に「モモタロスに憑依されたM良太郎が変身した電王ソード」等をきっちり表現してくれてると。今週分では後半ラストに「モモタロスがちょっとすねてる電王ソード」がありまして、確かにモモタロスっぽいなと感じます。
(フォームチェンジ・追加がスタイル変化か、パワー上げかという点は興味深いんですが、今まで深く考えたことがなく、ちょっと混乱中 (^^;。そういう視点で新フォームを観てみると、より面白くなりそうです。)
各ライダー作品ごとの活動エリアも考えてみると面白いですな。制作年代が昔になるほど撮影拠点があるエリア(主に首都圏?)に限られる。ときどきご当地ロケとかあったりする。昭和の1・2号ライダーとかですと、たまに観光地ロケとかあったりだったかしらん。
でも、SFXが進んで、特にCGが使えるようになると異世界まで行けるようになると(逆に沢芽市だけの鎧武とかあったりも)。しかし、セイバーでもまだ簡単ではなかったわけでしたか。そういや、第2話ではCGふんだんのワンダーワールドでの戦闘がありまして、「こういうのがバンバン観られるのか」と期待したら、その後はあまりそういうのがなく。普通の実写にシャボン玉多数飛ばして異世界風の描写とかになってました。
その後にキングオージャーで地球ではない「チキュー」を描写する技術・ノウハウができて、ガヴのグラニュート界を表現できたということでしたか。戦う相手の表現ですと、例えば別系列ですが牙狼MSの巨大敵イデアなんて見事なものでしたが、イデアが暴れる舞台:魔界は「確かにそういう世界がある」ような感じまでは辿り着けてなかったような。舞台・世界の実在感って、なかなかに表現が技術的に難しかったんでしょうな。
さて今週分の感想に戻りまして、伏せられていた愛理の事情を明かし始めるなど、ドラマの転機が来た感じですね。戦いの場にしばしば現れる懐中時計の男が、実は愛理の婚約者:桜井侑斗らしいと分かったと思ったら、若き桜井侑斗が現れる。が、彼は良太郎の詮索を押しとどめようとする。事情が少し分かったと思ったら、かえって謎が深まるようでなかなか面白い。
ともかく本編。良太郎が突然倒れまして、ハナはイマジン4体の負荷が重すぎると推測、ならばリストラだとモモタロスらに宣言しちゃう。この時点ではちょっと無茶苦茶な気がしたんですが、後でイマジンが良太郎を思いやっての人情劇になっていくわけですね。しかしオチがなかなかバカバカしかったりするわけで、こういうコミカルな揺らしで観ているこちらは大事なポイントから目を逸らされてしまいます。
それは後のことでして、体調不良の良太郎が街をふらふらしてますと、高校の同級生:沢田由香に出くわす。由香は留学先から一時帰国、母校を訪ねていての偶然ですね。由香が見た良太郎は昔通りのようで、かなり嬉しげです。由香は良太郎の姉:愛理が婚約者失踪で記憶を失ったこと等は知らず、愛理の喫茶店に行きたいと言い出す。良太郎を慌てて押しとどめるしかない。
由香は母校を訪ねてみますが、ちょっと気に入らないらしい。学校の様子が覚えてるのと違う、「懐かしい」が満たされないということですな。その不満にイマジン(ウルフ)が付け込む。自分はちょっと勘違いしまして、ウルフイマジンが在校生を消し始めたのは、由香の願いを「思い出と異なる存在を消去」と歪めてのことだと思ったんです。
しかし、どうやら「由香の思い出に連なる物の収集」だったようです。しかも、叶える判断が極めて雑でして、適当に集めた品を由香に放り投げて契約完了と宣言してしまう。ウルフイマジンが飛んだ先は由香の入学式の日でしたか。が、行ってはみたものの頭の中に指示する「声」がしないもんだから、ウルフイマジンは暴れ始めたものの、じきに立ち往生してしまう。
良太郎はウルフイマジンを追って過去へ飛ぶんですが、思うところあってのプラットフォームですか。これではウルフイマジンに敵うべくもありませんが、またも戦いの場にいた懐中時計の男と遭遇、持っていた時計がカフェ「ミルクディッパー」に置いてあるものと同一だと気が付く。即ち、懐中時計の男は愛理の婚約者「桜井さん」。
(この戦闘でウルフが「俺の狙いはこっち」と言ってますが、もしかして懐中時計の男を狙った? それで電王が巻き込まれて倒れ込んだ先が懐中時計の男だったとか?)
良太郎が驚く隙をついたんでしょうか、リュウタロスが憑依してプラットフォームは電王ガンとなり、ウルフイマジンを追い払う。が、懐中時計の「桜井さん」には逃げられてしまう。途方に暮れた良太郎の回想がちょっと気になりますね。湖で振り返って微笑む愛理、なぜか鳥の羽が舞っている。湖には無人のボートが浮いているが、「桜井さん」が乗っていたものらしい。どんな状況なのか。最も事情を知っているはずの愛理は記憶を失っている。
ハナが良太郎をデンライナーに連れ帰りまして、良太郎は上記の過去の経緯を少し語る。時系列としては、懐中時計は「去年」に愛理と良太郎が「桜井さん」に贈ったもの。その後「桜井さん」が行方不明になったのが「今年初め」、その時計がボートに残されていた。今回、良太郎が飛んだ「3年前」に、その懐中時計は存在しないはずだが「桜井さん」は既に持っていた。
良太郎は同じ懐中時計が2つあると考えたようですが、タイムトラベルがある以上、同一の時計が異なる2つの歴史をたどってる可能性もあるはずですね。前に良太郎が「現在は壊れているペンダントを、過去に戻って壊れる前に回収し、現在に持ち帰る」なんてやってたわけで。
その頃、由香はカフェ「ミルクディッパー」を訪れる。出されたコーヒーの味が昔と違うと気づいた由香、「みんな前とは違うんですね」と寂しげ。「みんな」とは学校、部活の後輩、教師、さらに「(中途退学の)野上君(良太郎)」のこと。由香はイギリス留学したもののなじめず(ホームシック)、一時帰国してみたが母校とかも変わってしまってなじめず、と愛理に打ち明ける。
悩みを聞いた愛理、まず「それは寂しいわね」と共感を示しつつも、誰しも同じまま留まってはいられないと諭す。でも「覚えていることは確か」「なくならない」とも励ます。図らずも電王での「記憶により存在が守られる」ということを言い当ててますね。それで感心していたら、実は終盤で「記憶を捨てて存在を守る」が出てくるわけで、愛理の台詞は伏線としてなかなか面白い。
過去へ飛んだものの「声」が示す目的を見失ったウルフイマジンが暴れ出してますね。過去での破壊により現在での存在(ビルとか人とか)が突如消えちゃったりする。しかし、現在での誰も驚いていないようで、もともとそれらが無かった歴史になってるってことなんでしょう。
デンライナーではウルフイマジンの歴史破壊よりも、まずは良太郎らしい。まずキンタロスが良太郎に「望みを言え」と迫る。望みを叶えることで良太郎から離れるつもりですね。時をさまようか消えるかしてしまうと思うんですが、キンタロスはもともと我が身に代えてでも他者を守る性分だったんでした。
しかしモモタロスが黙ってない。激高してキンタロスに食って掛かり、要は「俺がやろうと思ってたのにい!」ってことですな。ウラタロスも態度こそキザっぽいけど心情は同じらしい。なんだかんだ言って、良太郎のためならばと一生懸命なのはなかなか微笑ましい。ただし独自にチケットを持つリュウタロスは、どうなのかはちょっと分からない。
が、そもそもの心配の理由「イマジン4人の過負荷」が勘違いと判明。リュウタロスがネタバレするに「いっぱい運動したのと、いっぱい食べたからだよね~」。体力つけようと頑張り過ぎたわけですな。電王プラットフォームでウルフに挑んだのも、トレーニング兼ねてでしたか。前々からの描写からすると、4人だから負荷が重いんではなく、イマジンそれぞれが目いっぱい暴れる負荷が問題なんでしょうな。だからこそ、良太郎は鍛えようとしたことをイマジンらに言えなかった。
真相が分かり、やれやれ安心した、ということではあるんですが、モモタロスはむくれてしまう。水臭いじゃないか、って気持ちでしょう。ウルフイマジンが過去で暴れ出したことがデンライナーに伝えられるも、モモタロスは戦闘拒否。やむを得ず、まずウラタロス(ロッド)、続いてキンタロス(アックス)にチェンジですが、良太郎はモモタロスを気にして呼び出す。
まあ、呼び出せばモモタロスは来てはくれる。が、上述しましたが見るからにやる気なしの「俺、参上」なわけですな。ウルフイマジンのなすがままにしてしまって、路上に大の字。ですが、やっぱりモモタロスですねえ。むくっと起き上がって「これからはコソコソすんじゃねえ」と不服を言い出す。良太郎がすんなり「ごめん、それとありがとう」と応えると、「分かりゃあ、いいんだよ」と嬉しそうに照れてしまってますな。
(モモタロスの気持ちがきちんと伝わってくるの、声優さんの演技は当然あるわけですが、スーツアクターの台詞に合わせた演技あってこそですな。特に「分かりゃあ、いいんだよ」のときの身じろぎがピッタリ来る。)
モモタロスが立ち直れば電王ソードの独壇場でして、ウルフイマジンを寄せ付けずの圧勝。「声」がないせいか巨大戦はなし。おそらくは現代も元通りとなり、愛理の助言で立ち直った沢田由香は再びイギリスへ。由香が愛理に言われた「覚えていれば無くならない」は良太郎、ハナにも伝わる。良太郎は「やっぱり姉さんも思い出さなきゃ駄目なんだ」と決意するわけですね。
懐中時計におそらくは「桜井さん」が刻んだ「過去が希望をくれる(良太郎訳)」をヒントに良太郎は過去で「桜井さん」を捜そうと思い立ちますが、突如として現れた男が「やめとけ」と制し、チケットを示して「桜井侑斗」と名乗って続く。意外な方向から危機到来か、と思えるんですが、次からはデネブと漫才始めちゃうはずですな。
Re: 9月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/09/09 (Tue) 23:09:21
変則的に、今回はジサリスとゴジュウジャー。
次回に、ライダーをまとめて感想書きたいと思います。
★ジサリス2
5話で、違うエピソードになったので、4話1というフォーマットは暫定的に正解と判断。
で、ゾルンの素顔は松野井雅さんで、ジンガの妻にしてパートナーのアミリの人だったわけですね。
何て意図的なキャスティングなんだ。
そして、もう1人、新キャラとして登場した男が、奥田達士さんって、ディケイドの鳴滝ですよ。
ジンガだったり、ディケイドだったり、忙しいジサリスは、今回、別の世界に飛ばされて、しかも記憶喪失で幼児退行するというサプライズ。
まあ、記憶喪失って、ディケイドの士も、ジンガも経験してますね。ほとんどセルフパロディみたいな状況です。
で、ジサリスが記憶をなくしたと思ったら、それまで敵対していたゾルンが急に「元恋人の保護者」みたいに振る舞い始めて、そこに現れたラドキーパーが「どうなっている?」と視聴者の気持ちを代弁。
どうも、第1シーズンでアユカがたどって来た道を、今度はジサリスが経験する流れっぽい?
正直、キャラの人間関係まで唐突にリセットされた感。
この記憶喪失状態がいつまで続くのかは分かりませんが、サプライズだったのは確か。
ともあれ、アユカも自分のことをよく覚えていないままに異世界転移を繰り返していたけど、今度はジサリスがアユカになって、ゾルンがジサリスみたいな立ち位置になった?
保護者でありつつ、その世界の事件が解決したら、ジサリスを不意打ちして殺害して、別の世界に送り込む流れだったら笑います。
何はともあれ、ゾルンが本当にヒロインになったのは、笑いました。
果たして、アユカは正ヒロインの座を取り戻すことができるのか?
どちらかと言えば、この作品は、行き当たりばったりなオムニバス作品として見る方が良さそう。
脚本家の田口恵(たぐち・けい。男性)は牙狼シリーズのサブライターとして、いろいろ参加してますが、とりわけ「魔戒列伝」で魔戒騎士や法師たちのサイドストーリーをいろいろ量産してました。
ジンガとアミリの過去編を書いたのもこの人。昔のアミリはドジっ子キャラだったりしたので、今後のゾルンにもそういう要素が反映されるのかも。
★ゴジュウジャー
そして、こちらもサプライズですな。
指輪争奪戦から、ゴジュウティラノこと暴神竜儀が脱落。
果たして、このまま番組からも消えてしまうのか?
チームの拠点である『テガソードの里』の経営はどうなるんだろう?
案外、指輪の戦士でなくなっても、テガソード信者であることまで消えるわけではないだろうし、そもそも彼の願い「テガソード様のために働きたい」は、別に指輪がなくても、すでに実現してるんですよね。
今後は戦士ではなく、バックアップする指揮官役でもいいのでは? と思ったり。それこそドンブラにおけるオーナー戒人みたいな立ち位置で。
それはともかく、2代め王子ですが、ゴジュウティラノのモチーフであるジュウレンジャーのティラノレンジャーも、ヤマト族のプリンスという称号持ちなので、原作につながる設定ですな。
この2代めティラノが今後のレギュラーになるのか、それとも実は厄災の回し者だったので、あっさり倒されて、竜儀の返り咲きになるのかは次回の楽しみに、と。
実のところ、自分は竜儀が、熊手真白の次の推しキャラなので、竜儀の敗北はともかく、レギュラーからの降板だけはあって欲しくない、と思ってます。
去年の調達屋の一時離脱みたいな受け止め方をしているわけですが、とりあえず、しれっと「テガソードの里」で料理を作っていたら笑う。
Re: 9月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/09/11 (Thu) 23:24:00
ライダー話です。
★ゼッツ
第1話は、とりあえず主人公の紹介編ですね。
支援組織や敵怪人の詳細については、次回にいろいろ設定語りが為されそう。
さて、ゼッツに変身する万津莫ですが、ガヴの夏の劇場版に登場した際は、エージェントとしての顔しか見せていなかったので、ひたすらクールなキャラでした。
しかし、ガヴ最終話でバトンタッチ登場した際は、現実世界で「人助けすると事故る」という設定をチラ見せされて、あれ? と違和感。
そして、実際に作品が始まると、夢の中ではクールに格好つけるけど、リアルだとダメ人間っぽい演出で、このギャップが面白いというか、昼行燈のキャラが裏では凄腕の殺し屋みたいな表裏の変化を描くのかな。
演出としては777がZZZにアレンジされたフィニッシュ文字がおしゃれですな。
夢で死ぬと、現実でも死ぬという設定は「ドリームハンター物」でありがちですが、それをまず主人公に体験させるという1話ですね。
旧作だと、ウィザードをイメージしていましたが、最初に主人公が死んでライダーになるという意味ではゴーストでもあるのか。
そもそも、昭和ライダーだと、瀕死の重傷を負って主役が改造手術を受けてライダーに、というケースが、V3、X、スカイライダーがあって、他にも死からの再生を経たヒーローは数多し(ウルトラマンもそうだ)。
他のキャラとしては、富士見警部補と、女刑事の南雲なすか。ええと、名前の由来は「一富士、二鷹、三なすび」みたいです(演技のいい初夢)。
すると、また後で、鷹由来の名前を持つキャラが出るのかな。
バイクが変形して人型ロボになるとか、いろいろと設定が明かされるのが楽しみな序盤です。
★電王
2クール目に入ると、「俺はか〜な〜り強い」と「最初に言っておく」の定番セリフが面白いゼロノス登場ですね。
アルタイルフォームとか、ベガフォームとか、デネブとか、夏の大三角をモチーフにしたネーミング。
で、アルタイルは牽牛彦星ってんで、動物モチーフに牛を取り込んだり、
キャラモチーフで、侑斗とデネブの関係は、牛若丸と弁慶だったり、ずいぶんと属性の多いコンビだったりします。
そして、今作は「明るいライダー」を目指したために、良太郎自身にあまり重いドラマ設定を与えずに、重い部分は全部、2号ライダーに押し付けることになった。
1号ライダーは明るく、2号ライダーは過酷なドラマに……という類型も、電王の時期に確立したかな。
あと、上から目線で偉そうな2号ライダーも、龍騎のナイトを経て、ゼロノスが確立した気がします。
でも、侑斗は偉そうなのに、デネブが腰の低いものだから、憎めないコンビになっていくという面白さがナイス。
Re: 9月のスレッド(2025) - K.K
2025/09/15 (Mon) 17:24:32
定期感想その1です。
ゴジュウジャーで少々不穏な報道ありましたが(出演者とスーツアクターが云々)、文春の一報以外の情報がなく、番組等公式も発表なしで(事象の有無含めて)判断つかず。しばらく静観しておこうと思います。
●仮面ライダーゼッツ(第2話:爆ぜる)
第1話で「何が起こっているのか?」で目を引いて、この第2話で当面は納得する説明があると思ったんですが、依然として分からないことだらけ。仮面ライダーWEBによりますと、第3話で「ナイトメアの脅威」「莫が戦う意味」が明かされるとのこと。次を観てから、第1~2話が飲み込めるということかもしれません。
それでも多少は分かったこともありまして、主人公:莫が見ている夢(もしくは莫が入り込んだ他人の悪夢)は、現実との境界にある世界ということみたい(トワイライトゾーンと呼べばいいのかも)。それがさらに現実に近づくと、今話で莫の寝室の隣に出現したCODE指令室(ゼッツルーム)になるってことじゃないかしらん。
莫の寝室横にあんな空きスペースあるはずもなく、どこかの異空間でしょう。窓の外に景色広がってますんで、異世界と言うべきか。空にある特徴的な赤い月は、莫の見る夢の月と同じですね。普通の球・円ではなく、球を大きく齧り取ったような形してます。莫は明晰夢だと思ってるものは、異世界に精神だけ飛び込んだようなものかもしれない。
何か似たような設定会ったような気がして、考えてみますと「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」かも。GBNにログイン=入眠、VR=夢、そして砂でアバターを実体化する惑星エルドラが莫の夢、みたいに対応しそう。自分は飲み込みが悪いんですが、類例があるお陰でゼッツを今のところ混乱せず観ていられるのかもしれません。
それはともかく本編。具体的な説明が次話に譲られているせいか、第1話に続いて世界観や各キャラクター紹介という面が強いようです。冒頭は(赤くないけど)齧った跡があるような月が見えまして、まずここが莫の夢だと分かる。しかしノクスが「叶えてみせろ、お前の悪夢を」と言うと、月が赤く変わる。
そこからは前話同様にCODEの凄腕エージェントの活躍ですね。ただし、今回は警察に追われている。壁に貼られた手配書には莫が爆弾犯罪者とありますが、莫は身に覚えがない。そして、ねむが出てきて一日署長として歌って踊って逮捕。まあ、やっぱり夢でして脈絡に欠けてますな。
が、やはり謎の人物:ノクスが関わっているだけあって、爆弾魔のボムナイトメア出現。莫が追われているのは、このナイトメアと勘違いされているかららしい。これで莫はミッションを認識、ボムナイトメアと戦う。この一連観てまして、戦う場が夢になってるメリット・デメリットを少し感じました。
メリットとしては、夢だけあって変化が自在で予測不能な面白さがあります。見栄えもありますね。デメリットはその裏返しと申しますか、攻防の運びがシュールなくらい自由になってるせいで、彼我の優劣や勝利条件が見えにくいこと。言い換えますと、ハラハラしにくい。もっとも、そこは次話以降で夢と現実が接近してくると解消されそうな気もします。
ともかくも真剣バトルとはいえ夢でして、莫が目覚めてお終い。でも、変身ベルト(ゼッツドライバー)は現実世界にも出現してますんで、莫は実際に変身できるかもと期待する。自分は前話で、もしかしたらゼッツドライバーは莫の心臓代わりで外すと死ぬのかと思ったんですが、今話では普通に取り外してました。まあ、持ってればOKということかもしれません。
警視庁・怪事課も描かれまして、どうやら警視庁内でも極めて軽く見られてるようです。もう厄介払いに近い扱いでして、怪事課は庁舎外の幌付きトラック。富士見鉄也課長がいるかいないか分からないナイトメアに固執した結果、「じゃあ、他所で一人でやってろ」と放り出されたということかも。そこへ、なぜか南雲なすか警部補も配属されてしまったが、南雲はナイトメアの実在性に懐疑的ですね。
その2人に、ゼッツドライバー隠し持ってる莫が遭遇。富士見は莫の話を熱心に聞いて、「ナイトメアだ」と興奮してますが、南雲は呆れ気味ですね。ただ、莫の見た夢を富士見も見ていた点は不可解。そこは後で、富士見の夢に莫が入り込んだ、という解釈になるわけですな。
富士見の話を聞いて少し莫の理解も進んだところで、夢の中だけのはずのCODE司令官ゼロから電話が入る。指示に従ってみると、クローゼットの先に司令官室があるわけですね。しかしゼロがいない、と思ったら、前話でちらっと見えたバイクが変形、ゼロとなる。
ここはSNSなどで「555のオートバジン」を思い出す人が多かったようですね。このちょっと後、ゼロが四つん這いになって「乗れ」というシーンは、Wのアクセル・バイクフォームをちょっと思い出しました。が、冗談でやってまして、乗るときは普通(?)のバイク。
先週予告では今話でバイクアクションがあるとのことでしたが、ベースのバイクがオンロードのせいか、スピード主体でした。自分は不整地走り回ったり、瓦礫飛び越えたりとか予想してましたが、ベースのバイクがオフロードやトライアルならできるアクション。先週、チラッと見たときにバイクのタイプを勘違いしてしまったようです。
それはともかく(^^;、ゼロよりナイトメアの悪夢による実害の一部が明かされまして、悪夢(に出てきたナイトメア)が勝つと、夢を見た本人は目を覚ますことなく、いずれ体を乗っ取られてしまう。莫が前話で「明晰夢なのに思うようにならない」と感じたとき、その危機に知らずに直面していたことになりますね。
そして今話では富士見課長の夢にその危機がある。なにせ莫と富士見の悪夢が一致しているわけで、莫が富士見の夢に入り込んだのは間違いない。それが莫/ゼッツの能力というわけですか。早速、莫は富士見を救うべく出動、なんですけど、まずはベッドでお休みということになるわけか。
しかし眠ってしまえば本領発揮でして、ゼッツはボムナイトメアの乗るトラックをバイクで追跡、ついに停止させてバトルに移行。なんですけど、なぜかノクスが止めに入って忠告。本当に倒すべき敵は深層心理にいるらしい。つまり、富士見の心の奥底にある闇ってことなんでしょうな。
次回「蝕む」では莫/ゼッツが富士見の深層心理に潜って戦うようですが、悪夢が現実化する危機になるようです。ナイトメアが体を乗っ取るってのは踏み台で、そこから現実に侵食するってことだろうか。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第30話:高貴怪力!新たなティラノは王子様)
今話を観終えても、どうも先が読めない展開になっているようです。紅茶惑星の王子と称する新ティラノのアッサムですが、最初は尊大で時として嫌味ですらあったりする。これで嫌われていくと後継・仲間ポジションから外れていくんでしょうけど、そうはならない。
当初はゴジュウ戦士から指輪を奪うことしか考えてませんが、今話の餅つきバトルを通じて、アッサムは理解を深める。ついに、吠らと協調できるようになって行く。そうなっても、他のゴジュウ戦士を臣下扱いと居丈高ではありますが、突如介入してきた具島玲から吠らを守る意思を見せる。実はもう仲間になっていた、という流れですな。
しかし、具島玲/ゼンカイジャーにより吸い込まれて、おそらくはどこかに幽閉。そうなりますと、吠らがアッサムを救出する流れになるはずで、助け出されたアッサムが吠らと共に戦う決意をする。という、ベタですが自分好みの新たな仲間の合流。
そうなって竜儀の脱退がどうなのかも判断できるようになるはず。なんですが、次話「俺がティラノだ!世を救う意志」予告を観ますと、吠の急病に竜儀が主治医として出てくるらしい。それって、今話の新ティラノ/アッサムのドラマの流れがなければ、「やっぱり、竜儀復帰か」と喜べるところです。
が、アッサムの新規加入に納得しかけているところに、竜儀復帰の可能性を見せられると困惑します。どっちに期待すればいいのか、ということですね。東映公式のゴジュウジャーサイトを見てみますと、前話までは詳しかった本編解説が、今話分はいたって簡素で短い。何かしら種明かしするのはまだ早いという雰囲気を感じます。
もしかすると自分、まんまと制作の思う壺にハマったのかも。今話で「どうなってるんだ、どうなるんだ?」と充分混乱させておいて、次話で「そう来たか、そうだったのか!」と感動させる狙いなのかもということですな。
ともかく本編。冒頭から階段に腰据えて紅茶飲んでる迷惑男がいまして、コイツが自称「紅茶惑星から来た王子アッサム」というわけですね。怪力でありまして、前話でどこかへ飛び去ったティラノの指輪を持っているお蔭らしい。さらに、どうやったのか人々を従えてしまっている(怪力で服させたか、あるいは紅茶に何かあるのか?)。
これを察知した吠らが駆けつけるわけですが、アッサムは悠々と自己紹介し「主(ぬし)らの主(あるじ)」と宣言。これに憤る角乃を相手にせず、母星に帰るために指輪を集めると言い出す。地球を来訪してみた宇宙人が、宇宙船壊れたんで代わりに指輪の力、ということみたい。
吠は別行動でして(餅屋でのバイトのシフトのせい?)、未だ竜儀の脱退について悩んでいるらしい。それを見かねた餅屋の主人があんころ餅をご馳走し、味に感動した吠に「餅つき秘伝の書」(古びたノート)を渡す。餅に複雑な工程があるのかと首をかしげたくなりますが、後でこの餅屋の餅がとんでもなく面倒臭い方法で作られていることが分かるわけですね。
そこへ餅つきノーワン襲来しまして、餅屋主人を取り込んで餅つきバトルへ。ちょっと変に思いまして、餅つきは季節外れなんじゃないかと。改めて調べますと、やっぱり12月ですよねえ。でも「キミとアイドルプリキュア」も次週は餅つきの話らしい。なぜ秋になったばかりの今やるんだろう? もしかして、新米収穫時期も餅つきやるものなのかしらん。
それはともかく(^^;、餅つきノーワンと相方のバスター・モッチーがどこかで見たようなキャラでして、モデルがお笑いコンビ「クールポコ。」のようですね。持ちネタが餅つきだからなんでしょう。餅つきノーワンの声は「クールポコ。」の小野まじめさん担当という念の入れよう。
餅つきノーワンはこともあろうに周りの人をもち米に変えて臼に入れ、杵でつき始める。まず吠がウルフで対処開始、すぐに(あちこちで迷惑かけてた)アッサム、アッサムの尻ぬぐいで振り回されていたゴジュウ戦士も駆けつける。しかし、ティラノ/アッサムはノーワン討伐に参戦しない。指輪集めしかやらないって理由ですな。ティラノ/アッサムはゴジュウ戦士の邪魔すらしまして、その隙に餅つきノーワンに逃げられてしまう。
一方、ブライダン城でも餅つき大会。こっちは平和なもんですな。クオンだけ鼻で笑って乗り気じゃないですが、Mr.ナイフに「ノリの悪い彼(クオン)には、こんなことできないさ」と煽られると、俄然やる気出してて可笑しい。そういうチョロい面もあったのか(^^;。
アッサムの言(目的は指輪集め、他は余事)はゴジュウジャーにちょっと動揺もたらしてますね。もともと指輪集めで戦士になったんであって、戦隊(の仲間)というのは後で発生したものですし、一時休戦でしかない。それでも吠が戦隊ヒーローの熱血示して、とりあえずは結束、再び餅つきノーワンとの対決へ。
今度こそ餅つき対決となりまして、吠らには餅屋主人の秘伝の書という必勝の策あり。そこへ神様(真白)に連れられた俺様(アッサム)もやって来る。アッサムはゴジュウジャーの餅つき奮戦を理解はできなくとも、熱気みたいのを感じ取って動揺してますね。そこへ真白が「(アッサムは)無駄だと言うがな、あれだって立派な美しき寄り道」と示唆するわけですね。アッサムは「ティータイムも寄り道」と類似で悟りまして、ようやく参戦する気を起こす。
餅つき対決はゴジュウジャー側が秘伝の手順で進めて優位に進んでる、でいいのかな。理由は分かりませんが、途中で月の光に当てろってことで宇宙まで飛び出し、妨害に来たアイアイザーを撃破、餅を地上の臼まで戻す。最後の仕上げは「超怪力で一突き」なんですが、怪力の竜儀/ティラノはもういない。そこでアッサム/新ティラノ参加となるわけですな。
これで「ウィナー ゴジュウウルフ」となって決着。取り込まれた餅屋主人も、餅にされた人々も助かる。アッサムは「以後も奮って、余に尽くせよ」と言って去る。偉そうですが仲間になったという確かな手応えを感じます。が、具島玲/ゼンカイザーがアッサムの行く手を遮る、アッサムは吠らを守る意思を示して戦おうとするも、あっさりと具島玲の指輪に吸い込まれてしまう。これでティラノの指輪は具島玲に奪われたみたいですね。
次回「俺がティラノだ!世を救う意志」では、上述しましたが竜儀が暴神病院の医師として登場なわけですね。人が変わったようになってるらしい。予告映像には見えませんでしたが、自分としては(第13~14話の)家守召子の再登場を期待したいですね。おそらくは絶望して頑なになった竜儀を翻意させる適役は家守召子ではないかという気がしますんで。
Re: 9月のスレッド(2025) - K.K
2025/09/16 (Tue) 16:35:22
定期感想その2です。
●SAND LAND(第11話:空中要塞ガラム)
前話で必要なアクアニウムが揃い、空中要塞ガラムが起動して対決に至る流れ。ラオ側はサンドランドのアレ大将軍の軍事支援を受けるものの、初動は戦車12両のみ。これを陽動に使い、前半と同じく敵巨大メカにラオらが突入しての対決を試みる模様。
ただし前半では首魁たるゼウ大将軍を倒せばOKだったのが、後半では何が勝利条件になるかちょっと不明です。今の敵首魁はムニエルとブレッド大将軍の二頭体制で、今話に至って両者に微妙な亀裂が見え始めました。
つまり敵の方針が不安定。どちらかを倒したりすると、事態が思わぬ方向に流れる恐れがありそうです。今はムニエルが大きく増長していってまして、空中要塞ガラムの持つ主砲の威力に酔いしれて、大量破壊を厭わぬ態度を見せています。
一方、ブレッド大将軍はガラム主砲の威力のデモンストレーションにより、レジスタンス、サンドランドを屈服させればいいと考えている。が、最初の試射、続くレジスタンス拠点への砲撃で度を超えた破壊力を目の当たりにして迷いが見え始めてる感じです。こうなるとブレッド大将軍はムニエルをも危険視しそうでして、敵は内紛で自滅とかになったりするかも。
そこは次回以降のお楽しみとしまして、空中要塞ガラムの戦闘ビジュアル面はなんだかスターウォーズを連想する者がありました。ガラムが主砲を撃ってみると、デススターのような印象があります。さらに敵戦車隊に対して繰り出したのが戦車より大型の2足歩行メカでして、スターウォーズでの帝国の4足歩行巨大メカ思い出します(調べ直すと「AT-AT ウォーカー」)。
空中要塞ガラム内、特にアクアニウムの反応炉はデススターの内部っぽさがあります。そこにいる黒マントのブレッド大将軍(とムニエル)は遠目にはダース・ベイダーのような印象です。この辺り、(自分の思い込み(^^;)及び)偶然に似た要素があるのか、それとも制作が意識して取り入れたのか。どちらにしても、ちょっと嬉しい。
ともかく本編。ムニエルとブレッド大将軍、最後のアクアニウムを空中要塞ガラムにセット、起動可能となる。2人は操舵室に戻り、ブレッドが発進命令を出そうとする。が、ムニエルが止め、「発進の廃図は私(ムニエル)が言う約束だ」と。もうムニエルに専横の気配ありです。
ガラムが発進、地中から空中に出てみますと、相当にデカい。直径1kmもあるらしい。ブレッド大将軍は「これがピッチ人の真の技術力」と呟いてるのが気になります。ピッチ人は平和主義のようなのに、なぜ大量破壊兵器を開発してしまったのか。脅されてやむなくなのか、それともピッチ人にも軍事力重視派がいるのか。今話ではちょっと事情が分かりませんでした。
ガラムが飛び立つや否や、ムニエルは嬉々として主砲試射を命令、ブレッド大将軍は「ムニエル!」と慌てますが、兵らはムニエルに従ってしまう。どうやら「勇者」という地位は大将軍を上回るものであるようです。さらにムニエルは他人を操る術を持ってますんで、命令を強制することもできるんでしょうな。
試射でガラム主砲の弱点も明らかになりまして、1発撃つとエネルギーチャージに5時間かかるらしい。もっとも、敵を焼き払う戦術には支障ないのかも。ムニエル、次にレジスタンス拠点を砲撃するんですが、威力がデカくて辺り一帯吹っ飛ばしてしまえるんで連射する必要がない。
もっとも、だからこそブレッド大将軍はガラムについて危機感を深めつつある様子です。しかしムニエルは力に酔って「我々は神になったんだ」と言い放つようになり、下手すると地表を焼き払いかねない勢いになってます。
この事態にサンドランドからはアレ大将軍が戦車隊引き連れ、国境付近までやって来る。アレがラオに告げたところによると「フォレストランド軍が魔物への報復のためと、不可侵条約を破棄」したとのこと。、ムニエルとブラッド大将軍はガラムがあればサンドランド制圧可能と判断してるんでしょうな。大魔王サタンは封じて魔族はもう脅威ではない。
国内の不安定要因のレジスタンスもガラム主砲で壊滅したんですが、またも(元?)盗賊団スイマーズが要所で活躍。真っ先にガラム発進に気付いたスイマーズがレジスタンスに急報、先手を打って避難させてました。そのためランゴらレジスタンスは全員無事。もっとも、装備とかは失って戦力はダウンなんでしょう。
火力の差から考えても正面切っての対決は無理で、ラオら少数精鋭でガラムに突入する戦術を採ることになる。アレ大将軍戦車隊、レジスタンス、スイマーズが陽動としてガラムの注意を引き付け、ラオ・ベルゼブブ・シーフ・アンが軽戦車で突入する戦法。
軽戦車を前半「悪魔の王子編」で出てきた飛行タンク船で運ぼうとするも、前半でラオらを悩ました砂漠のゲジ竜が巨体を高く伸ばして行く手を遮ってしまう。どうやら戦闘の音に反応したらしい。が、ラオはゲジ竜を利用する戦術に切り替える。ゲジ竜が棲息する巨大穴に飛び込んでおいて発砲、再び音に反応して飛び出して来たゲジ竜に戦車を高く跳ね上げさせて、なんとかガラムに戦車ごと突入する。というところで続く。
ラオ側としては、戦車でガラム内部暴れて破壊、みたいなこと狙って行くのかしらん。スターウォーズのデススターですと、(ローグ・ワンによりもたらされた設計図で)反応炉に通じる排気口に爆弾落として破壊したんでした。今話では、スイマーズ斥候役パイクの驚異的な視力と記憶力と絵心(スケッチ)によりガラム突入路までは判断してました。
内部はアンが機械いじり趣味が高じてのメカニックですんで、その知識でガラムの内部構造を推測していく段取りになるのかしらん。ガラムは多数のアクアニウムで動いているはずなんで、砲撃できれば大規模誘爆で破壊はできそう。もしそうなれば、ガラムから逃げ出したムニエル、ブラッド大将軍との対決で決着かな?
●仮面ライダー電王(第19話:その男、ゼロのスタート、第20話:最初に言っておく)
侑斗&デネブが活動し始めたわけなんですが、2人のシーンはほとんどがコントですね。初見では「2号ライダー(と相棒)は笑わせ役」と思ってしまう。ですが、後でシリアスな裏面を隠していたことが分かるわけですね。
今週分だけ観ても、ところどころで隠されたシリアスの暗示みたいのがありますな(あるいはこの先と整合性取れた描写)。現時点では、侑斗は変身しての戦いに乗り気ではなさそうなのは面倒臭がりだからか、という印象が生じてますね。
変身すると変身用カード(ゼロノスカード)を消費してしまうのもネック。そこはガヴのゴチゾウと似た感じなんですが、ずっと先でゼロノスカードとは侑斗に関する記憶ということが判明するわけで。これは戦うごとに皆から忘れ去られるということを意味してしまう(リバイスと逆ですね)。
侑斗は特異点ではないということで、消滅の危険すらありますな。そこをグッと耐えて戦い続けるわけで、コメディリリーフどころかまさにヒーロー。しかし、今はそのことを隠しているわけで、これも仮面と考えていいのかも。
侑斗のバディ:デネブも今は侑斗以上にコミカルですね。侑斗は「懐中時計の男=桜井さん=愛理の婚約者」であると早々に明かし、愛理に接触して名乗ろうとするなど、危うい行動も取る。が、デネブはそういうことはなく、むしろ侑斗を宥めて回ってる。
侑斗の心証を良くしようとキャンディ配って「侑斗をよろしく!」とやったりもするわけですね。現時点では「ルーティンギャグかな?」くらいの感じ(実際、今後もそれがあるわけだし)。でも、「戦いのたびに忘れられていく侑斗」と理解した途端、デネブの行動に感動するわけですね。侑斗を覚えてくれる人を増やそうと一生懸命だったのか、と。
今週分でもデネブの台詞で侑斗の真相をちょっとうかがわせるものがありました。キンタロスが「あの契約者(侑斗)だったら苦労するやろ」と言うと、デネブは「いや、侑斗のほうがいろいろと」と返す。今週分だけだと、デネブが侑斗をどうも甘やかすゆえに誤魔化してると思えるんですが、ずっと先になると真相を正直に言ってると分かる仕掛けですね。
ともかく本編。前話ラストからの続きで、良太郎が過去の桜井さんを捜そうと思い立つと、すかさず現れて押しとどめる侑斗から。同姓同名ながら、良太郎は桜井さんとは認識してませんで、相当に若いせいなんでしょうな(ネットで調べると14歳差らしい)。しかし、侑斗は過去にいた懐中時計の男=桜井さん本人であることを隠さない。だけど、過去の桜井さんは捜すな、時の運行が乱れると警告する。
観ていて「これは大変なことになったらしい」と思えるんですが、侑斗が良太郎から離れるや否や、デネブとのコント始まっちゃうわけですな。侑斗のさっきの態度は良太郎をからかっていたとも取れる台詞もあったりする。しかし、デネブは侑斗が友達作るチャンスだったのにと心配しきり。
デネブが侑斗の服を破いちゃったことをきっかけに、2人がどう暮らしているかも紹介されてますね。ゼロライナーを住処にもしていて、家事から金銭管理まで全てデネブ担当でしたか。しかし、お世話されてるはずの侑斗はありがたがる様子は見せない。この時点では「侑斗は我がままだなあ」と思えますが、同時に「支払いとかいちいりデネブに頼るのは不自由でもあるなあ」という印象も生じます。
一方、デンライナーではちょっとゴタゴタ。良太郎は侑斗に止められてもなお、もう一度過去で桜井さんを捜してみたいらしい。が、オーナーに拒否される。自分はうっかりしてまして、チケットに記載の日でないと(途中)下車できないというのを知りませんでした。よく考えたら、過去に飛んだイマジンを討伐するに、まず契約者にチケットかざして、過去の日付を浮かび上がらせてたんでした。
侑斗はカフェ「ミルクディッパー」を訪れまして、やはり愛理を気にしてるんでしょうな。が、愛理は侑斗をまじまじと見てみても「婚約者の桜井さん」とは気づかない。ちょっと気になったのは、侑斗がコーヒーを苦手とすることです。「婚約者の桜井さん」はどうだったんだろ。桜井さんは最初は「ミルクディッパー」の常連だったようなんで、コーヒーは普通に飲んでたんじゃなかろうか(あるいは、次第に飲めるようになった)。そのせいで、愛理がさらに「侑斗=桜井さん」と気が付きにくくなってるのかも。
侑斗が千円置いてカフェを出まして、良太郎らと遭遇。そこへ愛理がお釣り渡そうと追いかけてくる。ここでまた侑斗が良太郎をからかうが如きの行動に出まして、「そういや自己紹介がまだだったな」と。愛理の失われた記憶に関わるわけで、良太郎は慌てて止める。それでも侑斗、「桜井」までは口にしてしまいましたな。しかし愛理が何か思い出した気配はなし。
愛理が去りますと、侑斗は良太郎に過去にいた「桜井さん」と同一人物だと主張する。これにモモタロスがブチ切れたようでして、出張って来て「ぷんぷんするんだよ、イマジンの匂いがな」と対決を挑む。侑斗もデネブ召喚でD侑斗となりますが、デネブは「いや、謝る!」。そこからまたコントになって、何となくなし崩し。
イマジンの事件も発生してまして、元ボクサー:天野晃平の悩みににジェリーイマジンが付け込むわけですね。天野晃平は婚約者:遥香のために好きなボクシングの道を諦め、おそらくは安定した職についた。結婚して暮らしていけるように、という判断ですね。しかし、婚約者:遥香は重い病があり、難しい手術で回復を図るも果たせず他界してしまう。
が、遥香が生前に埋めたタイムカプセルがあり、それが何かということを天野晃平は気にしている。埋めた場所がショッピングセンター建設予定で立ち入り禁止になっちゃったから、掘り起こせないわけですね。そこを突いたジェリーイマジン、なんでもいいからタイムカプセルを天野晃平が掘り起こせばいいんだろ、と願いを歪めて契約を強制したわけか。
これに対し、電王ソードが阻止にかかりますが、どうも相性悪いみたいですね。ジェリーイマジンは長い電撃鞭(触手?)みたいのを使いますが、電王ソードは接近戦向き。電王ロッドが適役だったかもしれませんが、どうもチェンジする余裕がなさそう。ここは良太郎の機転で障害物の多い屋内に誘い込み、電撃鞭を封じて反撃、しかし追い返すに留まる。
バトル後に侑斗が現れ、また良太郎に警告するんですが、ゼロライナーに乗って去ったことのほうが大問題みたいですね。オーナーによると、デンライナーと同じく時の運行を守るための列車だけど、過去の時間と共に消滅したはずらしい。ハナも気にする点で、侑斗に話を聞く必要がありますが、侑斗のほうからデンライナーに乗り込んで来る。が、さして進展なし。去り際に侑斗がデネブに「余計な話、してないだろうな?」と念押ししたの、ずっと後で意味が分かる仕掛けなんでしょうな。
イマジン対応は、良太郎を押しとどめ過ぎたかと危惧した侑斗が動く。ジェリーイマジンの暴行で入院した天野晃平に話を聞きに行き、願いに関わるタイムカプセルの真相を知るわけですね。上述の通り、婚約者:遥香が生前に埋めたもの。天野晃平は中身が何かは知らないが、遥香が死期を悟ってのものだと分かると掘り出したくなった。そこへイマジンが、というわけですね。
しかし、その話は良太郎が既に聞き込みに来ていたと。そう知った侑斗がホッとした途端、ジェリーイマジンが襲撃して来る。またも地面を掘り返させるためですね。天野晃平は何か掘り当てたようですが、どうも遥香の埋めたタイムカプセルっぽくない(地下の配管のような感じかも)。が、天野晃平が「遥香」と呟いて涙を流したことで、ジェリーイマジンは契約完了と解釈、過去へ飛んでしまう。遥香がタイムカプセル埋めた日ですね。
そこへイマジン追って駆けつけた良太郎、タイムカプセル埋めた場所(二股の木の根元)を覚えておいて、ジェリーイマジン討伐へ。そこに、またも「桜井さん」いまして、そろそろ敵イマジン(に指示する声)の狙いが見えてくる感じですね。しかし、電王ソードは依然としてジェリーイマジンに対して不利で、追う余裕はない。
そこへ侑斗登場でして、「こんなところで1枚使わされるなんて迷惑」と愚痴を言いつつ、仮面ライダーゼロノスが「か~な~り、強い」でお目見え。機動力は電王ソードよりありそうでして、さらにデネブもサポートする。
このままジェリーを倒せそうですが、「こんな戦い方は卑怯」(2対1だから?)と不服を言ったデネブにチェンジ。デネブ主体のゼロノスとなってみますと、連射砲にクロスボウあるんですか。これはこれで卑怯なような気もしますが(^^;、ともかくもあっさり撃破。
現在に戻って来た良太郎、過去で覚えた目印からタイムカプセルを掘り出して、入院中の天野晃平に届ける。中身は天野晃平が使っていたボクシンググローブと「晃ちゃん、夢を!」のメッセージ。婚約者:遥香としては、自分(遥香)のために夢(ボクシング)を諦めたのなら、死亡後まで縛り付けたくないというものなんでしょうな。
Re: 9月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/09/20 (Sat) 08:54:44
定例……とは言えない遅れ方をしましたが、理由は現在、スパロボ新作に夢中になっているからです。
4年ぶりの新作ってことで、参戦作品がここで感想を書いたりもしていた『ダイナゼノン』『ゲッターロボアーク』『ゴジラSP』それと感想は書いていないけど話題にはなっていたガンダムの『水星の魔女』ということで、まあ、夢中になるだけの材料は揃っている、と。
あとダウンロードの追加コンテンツで後々、『風都探偵』が加わる予定になっていて、特撮好きや怪獣好きを狙っているようなラインナップです。
他には、関智一さん主演のGガンダムが参戦していて、8月のゴジュウジャーにゲスト出演した際に、やたらとドモン推しだったのは、同月末に出る予定のこのゲームの間接的な宣伝かな、と思ったりも。
ともあれ、関心があれば、ここから記事書きしてますので、宣伝しておきます。
https://whitenova.hateblo.jp/entry/2025/09/12/022310
さて、ここから本題。
★ゴジュウジャー
何だか番組の内外で、メンバー交代? のサプライズ展開が生じてますな。
9月から厄災が本格的にストーリーに絡んできて、盛り上がると予想していたら、別の形の厄災が想定外に出てきて、どうなるの? と。
とりあえず、指輪争奪戦から脱落して、2代目に交代? と思われた暴神竜儀さんは、1週の休みを経て、明日の放送で再登場する予定で、もう一度ゴジュウティラノに戻ってくれるかな、と期待ですが、
問題はゴジュウユニコーンをどう扱うか、ですな。
週刊誌情報とか、その後の便乗デマも含めた風評で、ごった返している流れで、ストーリー展開にどんな影響を与えるか、と。
過敏に反応するなら、番組放送中断とかになりかねないですが、ストーリーを切り替えるにしても、撮影終了してる回のストックがどれだけあるか。
劇場版の制作スケジュールから推察するに、おおよそ1〜2ヶ月のストックはあると見ていますが(7月公開の劇場版が6月には完成しているような形なので、TVもそういうローテーションかな、と)、すると今回の騒動がストーリーに影響するのは早くて10月に入ってからだと考えますね。
1クールの作品ではなくて、年間通してのスケジュールまで組まれた長期シリーズなので、急にパッと切り替えることも難しい。
ともあれ、事実関係の確認と今後の方針が決まらないことには、公式発表もできないでしょうしね。
仮に週刊誌情報が正であれば、ゴジュウユニコーンの交代もありでしょうし、不幸中の幸いというか、指輪争奪戦の脱落や、メンバー交代劇の可能性はゴジュウティラノが実演している(彼の場合は、スキャンダル関係なしの脚本家の想定内)のですが、
角ぽよ降板なら、どんな話が考えられるか。
彼女の目的は、妹の緒乙を取り戻すことですが、妹を取り返す代わりに、自分が身代わりで封印されて、妹が2代めになるという展開なら、まあ、これまでの話の延長線で展開できそうかな、と思います。
当然、妹の願いは「自分の身代わりになってくれた姉を厄災から助けて取り戻すこと」だと、上手く話がまとまるかな、と。
行方不明の姉(たいてい悪堕ちして出てくる)を取り返そうとする少女の物語って、プリキュアでも聖闘士星矢の外伝ストーリーでもやってますし、シンケンジャーでもイエローは姉の代役戦士でした(姉が本来は侍戦隊に選ばれるはずが、体が弱いので妹が代わりを務める設定)。
すでにある設定やストーリー類型で、急場は凌げそうですね。
ついでにイメチェンして、ゴジュウユニコーンのカラーリングを黒からピンクもしくは銀色の差し色を多くして、強化されました、とかすれば、いいのかも。
で、最終回あたりで降板した角ぽよを再登場させての再会劇にするとか、ほとぼりが覚めると、ダブルユニコーンにするといいかも。
ちょうど前回、ギンガマンの指輪で「炎のたてがみ」なんてユニコーンが見せてくれましたし、これも兄が行方不明になったので、弟が代役のレッド戦士になった話だ。
行方不明の兄はその後、再登場して黒騎士になったわけだし、弟といっしょに「ダブル炎のたてがみ」なんてのも披露してた。
事実関係はまだ公式発表されていませんが、ファンとして作品を軟着陸させようとすれば、一つの物語の可能性として想像してみた次第。
まあ、一番ベストなのは、事実無根のデマとかで、週刊誌側および悪意で番組終了の危機とか煽ってる動画配信者(こっちがよほど酷い)に名誉毀損の裁判を起こしたりすると、溜飲が下がりますが、
それよりもファンとしては面白い作品で難所を切り抜けて欲しいと思ってます。
なお、前回の感想としては、紅茶王子のキャラ性が、電王でもうすぐ登場するジークに似ているな、というのと、
番組途中のヒロイン降板といえば、電王でもハナさんが途中で出られなくなって、コハナになって、それでも上手く後半のストーリー設定にまとめ上げた脚本家の整合性づくりの能力に感服した記憶があります。
タイミングよく、電王と絡めた想像が出やすい時期ってことで。
★ゼッツ
1話は単発で怪人を倒したので、2話もそうなるかと思ったら、3話に続いた。
すると、偶数回と奇数回で2話1ローテーションになるかな、と番組フォーマットを推察する次第ですが、
現段階でまだ感情移入できるキャラがいませんね。
前作だと、子供っぽいショウマより先に、絆斗に感情移入できて、ショウマの場合は序盤の孤独っぷりに、思いがけず話が重いなあと受け止めながら、幸果さんところで定住生活を行うまでの展開でホッとショウマにも感情を引き込まれる序盤の流れでした。
今作は、富士見刑事に感情移入できるかな、と思ってましたが、2話めと3話めの被害者枠になりそうです。ちょうどウィザードの凜子ちゃんが、序盤のファントムの被害者になりかけたのを「最後の希望」で絶望から救出されて、仲間になったような感じかな。
1話では主人公が悪夢堕ちしかけたのをライダーに変身することで難を逃れる。
2話では、ナイトメアの目的が人々の心を悪夢で破壊して、その体を乗っ取るような仕組みが語られて、それを防ぐのがゼッツの役目だけど、単に怪人を倒すだけだと悪夢が解決しないということで話が続いた。
その人間の心の闇の原因を突き止めて、それを解消するためのドラマ作りが求められるのだろうけど、
今のところ、ナイトメアが現実にどのような干渉ができるのかが気がかりですね。
ゼッツもナイトメアも夢の中で戦っているんだけど、現実社会で能力を使えるかどうかはまだ不鮮明。
夢と現実の錯綜が今作の肝になっているようですが、現実での危機がまだはっきり見えていない。
ナイトメアが扉の解放を計画していて、そのために夢世界で人々の乗っ取りを企てている。そのうちナイトメア化した人間との間でドラマ展開が行われることは確実だろうけど、今はまだナイトメアの価値観も語られていないし、
ナイトメア化人間が完全に別人格と化して、失踪したりするのか(ウィザードのファントムのパターン)、それとも元の生活に擬態したりしながら暗躍したりするのか(カブトのワームなどのパターン)、いろいろなストーリー類型のどれに当てはまるだろう、と想像をたくましくしている最中。
メインヒロインの夢アイドル、ねむちゃんもどういう枠なのか気になりますしね。
リアルに活動している娘なのか、それとも夢の世界の住人でヴィジョンだけのヴァーチャルアイドルなのか。
一応、主人公の妹の美波がアイドルのマネージャーを本職にしているという設定ですが、まだ兄との関係性しか描かれておらず、ねむちゃんと関係があるのかも不明。
とにかく、日常が悪夢に侵蝕されるようなストーリー展開で、主人公周りの設定が確立される前の段階ですね。例年よりも、じっくり、あるいはのろのろと展開している形で、まだ完全に引き込まれるほどの設定やドラマを示してもらえてないな、と。
ゼッツの能力として、夢世界では自分の好きにコントロールできる、というのが、自分の夢限定で、他人の夢だとそう上手くはいかないので、ナイトメアと夢世界の管理権をどう奪い合うかの話になっていきそう。
そのために夢主とリアルにコミュニケーションしながら、悪夢の原因を探って、夢の核みたいなキーワードとか事件を見出して、悪夢を退治するストーリー構造かな、と。
主人公に感情移入できないのは、主人公自身が現状をよく分かっていないのと、何をすべきかというヒーローの決断がまだ為されておらず、夢の中のヒーローごっこ(その意味ではウイングマンっぽい)と現実の活動が描かれるのはこれから、という点。
それと夢の仕組みがまだ見えていないので、視聴者として作品世界をどう受け止めるかの方針がはっきりしないこと。
設定を小出しにしながら、主人公の動機がまだはっきり構築できていない(これから現状を受け止めるとか、世界の秘密を教えてもらうとか)といったところ。
アクション的には可もなく不可もなく。
前作のゴチゾウ、その前のケミーほどキャッチーなアイテムがないので、コミカル要素が主人公の日常での振る舞い方のみですが、まだ相方がいないので、妹以外の人間関係の確立も今後の課題ですね。
Re: 9月のスレッド(2025) - K.K
2025/09/22 (Mon) 23:37:41
定期感想その1です。
「ジサリス」第6話は(相変わらずほのめかしに終始ですが)ちょっとずつ過去の事情を明かしてきてますね。ジサリスがある世界を破滅させたのは本当のようで、ゾルンも絡んでる。フォビアはジサリスの理解者であったようですが、敵意をむき出しにし始めました。依然としてラドキーパーはジサリス側ですが、なぜか戦う力を失っている。
書き出してみても分からないところだらけの感じではあるんですが、ジグソーパズルがだいぶ埋まって来たような気もします。ジグソーパズルって、完成に至るある時点で急にどういう絵なのか見て取れるようになるわけで、ジサリスもそうなればいいなと。
●仮面ライダーゼッツ(第3話:蝕む)
仮面ライダーWEBによりますと、この第3話までがパイロット版なんだそうで。OP映像・曲がないのも、そういう扱いだからということらしい。もっとも、第4話以降も放映確定していてのパイロット版ってなんだろう、という気がしないでもありません(^^;。「これで局やスポンサーにOK貰いました」という程度のことなのかな。
ともかくも、ゼッツがどういう物語なのかという骨子(誰がどこで何をするか)は示してもらえた感じですね。序盤最重要の敵ナイトメアが何をする者かという点なら、
①心に闇を持つ者の夢に侵入
②夢で憎悪を煽って闇を悪夢として具体化
③完成した悪夢を現実世界で具現化
となりましょうか。各段階でゼッツ側が阻止を試みる攻防となるわけですが(観ているこちらは③まで進むのを期待 ^^;)、ナイトメアが自らの破滅を厭わないのが厄介ですね。今話のボムナイトメアは夢主(富士見課長)ごと自爆とか言ってまして、倒されることは全く恐れていない(むしろ望んでる?)。
その代わりというわけではないんでしょうけど、現実世界で体を乗っ取られた夢主が、ナイトメアを倒せば元に戻れるのは安心材料です。もっとも、CODE司令官ゼロは夢世界でナイトメアが勝つと、夢主の意識は失われ、体は乗っ取られて元に戻らないなんて言ってたはずです。もしかして、リバイスでの悪魔契約みたいに第2段階があるのかしらん。
ともかく本編。冒頭から夢世界でのゼッツとボムナイトメアの戦いで、もしかして莫は何度も富士見課長の夢に入り込んでるんだろうか。少なくとも今回は失敗したと言えそうで、夢世界での警察署爆破を阻止できず目が覚めると、現実世界でも警察署が爆破されている。現実世界では犯人の痕跡は見つけられないらしい。
しかし莫はCODE所属なわけでありまして、司令官ゼロから詳しい説明を受けることができる。悪夢の具現化を止めるには、夢主の深層心理に突入する必要があり、夢のどこかにある心の扉を探せ、というわけですか。しかし、ナイトメアが先んじれば夢主を奪われ、悪夢が現実で具現化してしまう。
夢主はもう富士見課長だと判明している。ボムナイトメアがつけ入った心の隙は、おそらくは警視庁内での不遇でしょうな。怪事課で頑張っているつもりだが、ナイトメアの実在と害を誰にも信じてもらえない。怪事課室は庁外のトラックとされ、今話では課の解体を言い渡されてしまう。
現実での不遇がひどくなるほど、富士見は夢の中ではますます颯爽としていくようですね。1日署長のねむに激励され、多数の部下にテキパキと指示を出してブラックケースを追って行く。そこへ富士見の心の闇を追って夢に入り込んだ莫が現れる。が、富士見は莫を逮捕、拘留。たぶん、己が闇を知られたくないってことなんでしょうな。
が、莫の訴え「富士見さんの夢を守りたい」を聞いたねむが莫の拘留を解く。ねむは富士見の夢ではゲスト(?)のはずですが、富士見の意に反する夢操作を行う力があることになりますね。正体はナイトメア、なんてことだったりするのかなあ。今回は莫の意思が善なので協力したようですが、莫に誤りありと認めたら邪魔することもあるのかも。
莫は警察官に扮し、目指すは怪事課ですが、富士見の夢の中でも外のトラックにあるのか(^^;。この冷遇を富士見は実は気に入っているのか、それとも不満の核心だからこそ夢の中でもそのままなのか。ともかくも、富士見の深層心理への心の扉はここにあるわけですな。まるで「入るな!」と言わんばかりに鎖を張り巡らしてありますが、その程度は莫には造作もない。
莫がたどり着いた富士見の深層心理の願いは「警察の壊滅」。これに従ってボムナイトメアは動いていたことになります。が、同時にその願いはナイトメアが富士見のいろんな願いから取捨選択させたものでもあるんでしょうな。今は不遇の富士見とて、ナイトメアの実在を証明して、さっきの夢のように活躍するという希望もあるはず。
が、ボムナイトメアが現実での不遇にリンクさせて、絶望の予想からの破滅の願いを富士見が選ぶよう仕向けた。夢(希望)から悪夢(絶望)へ転じさせるのがナイトメアの得意とするところなんでしょう。悪夢で願いを実現した富士見は虚ろとなり、ボムに飲み込まれてしまう。これでナイトメアは現実に現れることができるみたいですな。
ボムナイトメアの現実化と同時に、現実世界は悪夢の世界に似てくるようですね。月は齧り取られた形の赤いものに変わったりする。人々にも影響を及ぼしているようですが、どういうものかはハッキリとは分かりません。
莫は単に目覚めただけのようですが、ベッドが路上にあるとか異変が起こってる。そこへ事情を察している様子の司令官ゼロが駆けつける。敵は警察署にいるはずと駆けつけますと、やはり爆破されてるわけですね。署内のボムナイトメアは莫を見ても慌てず、むしろ富士見の願いを叶えたともう勝った気でいる。が、莫は富士見の願いはそんなものではないと揺るがず、戦いへ。
しかし、ボムナイトメアは「ここは夢じゃない、現実だ」と夢の中での凄腕エージェント;莫を侮り、夢主(富士見)ごと自爆して悪夢は完結すると勝ち誇る。この時点ではボムナイトメアはゼッツが夢の中だけのライダーだと思ってるのかな? が、莫が初めての現実での変身となりまして、ボムも本気で迎え撃つ構えに。
バトルはゼッツ優位ですが、ボムは自爆覚悟ですから勝算あり。が、夢の中の凄腕エージェントの才は現実でも活かされまして、ボム内の「赤と青のリード線」を正しく切断して爆発を阻止。そのまま止め刺しまして完勝。富士見課長も無事取り戻せたようですね。
ここまでがパイロット版で、次回「奪う」からOP曲入りで通常ドラマ開始となるわけか。結婚式から花嫁を奪いに来る男、といったことのようです。花婿は財閥御曹司、花嫁の父は大物政治家、そこへ花嫁狙う謎の男ということで、夢主は誰かという第1ポイントからしてややこしくなりそう。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第31話:俺がティラノだ!世を救う意志)
前話ラストで具島玲の指輪に飲み込まれた紅茶王子アッサムですが、今話では具島玲が「あの王子様はね、この指輪が食べちゃった」と死亡を匂わせてますね。東映公式サイトでは、「アッサムの安否について(略)(※本編にてご確認ください!!!)」となってまして、具島玲の台詞通りということなんでしょう。
アッサムは1話限りのティラノ(イエロー)だったようです。調べてみますと、イエロー限定でも1話限りの2代目というのは過去例が複数あるようですね。しかし、どうも納得いきません。ドンブラでははるかがオニシスターを辞めたことがありましたが、オニシスター代役が払った代償で「それでよかったのか?」と思わせるドラマ運びでした(そして期待通り、はるかがオニシスター復帰)。
アッサム王子ですと、追加戦士が出てくるならこういう流れ、と思えるほどの盛り上げだったと感じます。問題が生じるとすれば、覚悟の上のティラノ降板なれど意気消沈の竜儀をどうするか、ですね。今話では納得できるドラマ運びでの竜儀復帰でした。それならそれで「アッサムをどうするのか?」という期待が生じます。
が、アッサムは前話ラストで退場してまして、ではモヤモヤします。よく考えてみると、アッサム退場は(話し手として信頼できない)具島玲の台詞でしか語られません。そう思ってみますと、東映公式サイトの記述も何か不自然な気がします。前回分の解説では内容にほぼ触れずでした。今話分では「本編にてご確認」と明言を避けるような言い回し。アッサムについて、この先で何かサプライズ用意してるんじゃないかという気がします。
それはともかく本編。冒頭では吠の独白や「テガソードの里」での会話で消えたアッサムに触れてますね。この後、アッサムについて具島玲が語りますんで、ちょっと思い出してもらう伏線なんでしょう。竜儀についても触れてまして、オーナー飯島佐織が新店長をと言い出し、しかし息子の碧は竜儀がいいとごねる。
が、そういう流れぶった切るのが吠であるわけでして、古くなった牛乳飲んで腹痛起こして倒れるわけですね。慌てて担ぎ込んだ先が暴神病院でして、院長回診にティラノ引退の竜儀が医師として付き従ってる。院長にして父の暴神竜登の言うがままらしく、竜儀は真面目にやっているようではあるが生気がない。竜儀に駆け寄ったゴジュウ戦士を見た暴神竜登は「友人は選べ」と言い、竜儀はただ「はい」と。
しかし、父:竜登をドクターノーワンが取り込んじゃうわけですね。ドクターナンバーワンの医療バトルとなり、腹壊した吠を先に治せば勝ち。なんですけど、陸王が「素人の僕たちが医療行為をしてはいけない」と気付いて不戦敗。ちゃんと医師法守るんですね(^^;。ドクターノーワンは医師の竜登を取り込んでるからOKなのか。ということは、ノーワンの法的な人格は取り込まれた人のものということになりそう。
それはともかく、腹痛でうんうん唸ってたはずの吠が奮起。陸王と共に竜儀にハッパかける。が、竜儀は「私はもうゴジュウジャーじゃない」と冷たい。これに吠がネガティブにキレまして、「テガソードの里」のツケをこの場で竜儀に払っちゃうわけですね。そのツケは前に吠が(クオンに引っ張られて)ゴジュウジャー脱退を図ったとき、竜儀が縁のある証しとして持ち出し、吠も納得したんでした。それがもうない、ということになっちゃったわけですね。
もっとも、「ならばここで縁を切る」というのは吠なりの最大級の鼓舞なんでしょうな。半ばうまく行きまして、竜儀は「だったらどうすればいい!」と叫ぶ。期待する答は決まってるも同然ですが、具島玲が突如割り込んで来る。「生きるのをやめればいい」と竜儀の気持ちを折りにかかっちゃうわけですな。そして具島玲、すかさずティラノに変身。
(2代目ティラノのアッサムについては上述しましたように、死亡をほのめかす。)
この流れは具島玲が竜儀に恨みがあるかのようですが、実際には父親の竜登を憎んでのことらしい。具島玲は陸王を庇って腕に負傷したわけですが、それで外科医の道を断たれたということだったようです。引導を渡したのが竜登で、役に立たなければ切るという冷酷なものだった模様。
そう打ち明ける具島玲/ティラノですが、だからといって吠らが容赦するはずもなく、変身して応戦。そこへドクターノーワンも雪崩れ込んで来まして、ティラノ/具島玲は暴神竜登が取り込まれていると見抜く。恨みを晴らしたい相手なわけで、いたぶっておいて止めを刺しにかかる。
が、ここで竜儀が思わず動くわけですね。指輪を失って敵うわけないのに、生身で遮二無二ティラノに組み付く。当然、簡単に振り払われますが、竜儀は諦めない。この根性、竜儀が悟るものがあったからのようですね。以前に竜儀が家を出たのは、生き方を強いる父に対する反発だと思っていた。それなら、依然として父に動かされているという受動性になります。
が、自分が成したいことという内から湧き上がるものに従って家を出たと竜儀は己を理解したようです。ティラノから父を救おうと体が動いたのも、己の欲するまま。そう悟った竜儀にティラノの指輪が呼応、具島玲を離れて竜儀に戻って来る。竜儀のティラノ復活ですね。
竜儀、家を出てからはテガソードのためと頑張ってきました(これも出家?)。前話ではそれが一周しまして、「おもてなし」の心から、我意ではなくテガソードのために自分が引くのも良しと小悟しました。そこからまた一周して「己の欲するままに尽くして道を外れず」の大悟に至ったようです。自分は前話時点で「家守召子が竜儀を支える」と思ったんですが、竜儀の成長はそんな程度ではなかった。予想が外れて満足、納得です。
ティラノの指輪を失った具島玲、変身を解かれて「つまらないな」と捨て台詞で去る。が、角乃がしっかり「灰色の瞳」を目撃する。これにより、ラストでは大きく進展することとなりましたな。
それは後でして、今は残るドクターノーワンとの対決。等身大戦はティラノに戻った竜儀が快勝、父:竜登も救い出す。巨大戦はドクターノーワンのかたき討ちと出張ってきたアニマ・ハートのアイアイザーですが、竜儀がテガソードとよりを戻して(?)のテガソードイエローで危なげなく勝利。テガソード様、竜儀に呼ばれると即やってきて「戻って来たか、暴神竜儀」と、こうなることを予想していた、こうなって欲しかったという感じですね。迷える子羊が戻って来た、といったところなんでしょう。
勝った竜儀、暴神病院に辞表提出して「テガソードの里」店長にも復帰。吠はさっそくオムライスの代金をツケにしまして、ちゃんと縁を元に戻しておくと。
これでめでたしめでたし、とはならず。具島玲の灰色の瞳を確認した角乃が調査に乗り出すからですね。そういや、角乃は「ハイクラスラグジュアリー名探偵」なんでした。まず、具島玲が述べた通り、以前は暴神病院の外科医であったことを確認する。さらに調べると、陸王と具島玲のつながりも出てくる。
これはどうなるか、と思えますが、次回「電撃破局!?ナイフとケークの大喧嘩」はタイトル通りの敵側の夫婦喧嘩ですか。ナイフ&ケーク夫妻の掘り下げが行われるようですが、陸王が具島玲のつながりを告白する流れもあるようで、その結果「災厄」が出現するみたい。なんだか非常に速い話運びの感じです。
●ゴジュウジャー・スキャンダル疑惑
ネットで調べてはいますが、何が起こっているかよく分からないというのが正直なところです。情報ソースは文春の記事だけのようで、他はそれに感想を付したものだけになっているように見えます。文春が報じた内容を項目で言えば、
①ウルフのスーツアクターとユニコーンの役者の不倫
②ユニコーンの役者は同年齢のスポーツ選手との交際あり
の2点ですね。文春以外での報道は、上記2点に視聴者の声とか業界関係者の意見を加えたものになっています。怪情報も流布されてまして、例えば
③東映公式からユニコーンの役者降板の発表があった
④密会現場の映像を入手した
などがありましたが、全く確認できずです。③④どちらも情報内容からして怪しい。
③は東映サイト(やテレ朝サイト)のどこにも、発表も言及もない。日付も不自然(16日時点で18日の発表と言ってたりする)。
④も映像は出回っておらず、内容の解説に不自然な点がある(まるで第三者が撮影したかのようなカメラ視点等)。
そうした怪情報はないものの、文春報道に視聴者の意見(とするもの)を加えた記事・動画にはおかしいと思われるものが少なくありません。例えば「子供向けのゴジュウジャーで不倫した役者が出続けるのはあり得ない」旨、複数記事で口を揃えたように報じています。
その点については、キラメイジャー放映開始時に炎上を狙った動きと共通項があるように思えまして、要注意かなと。速見瀬奈/キラメイグリーン役の新條由芽さんが週刊プレイボーイで取り上げられまして、キラメイジャーとしてだけでなく、モデルでもあることから水着のグラビアもありました。
それがいわゆるツイフェミの攻撃を受けまして「#スーパー戦隊を子供に返せ」なるハッシュタグで炎上。グラビアアイドルを子供に見せるのは怪しからん、との理由です。もっとも、戦隊ファンなどからの反論が即座に行われたりしてました。以前からAV女優を悪の幹部役に招くとかしてたわけですから、グラビアアイドルだからってどうということはない、とか。
それで事は収まったんですが、ツイフェミの執念深さは(飽きっぽさと同じく)よく知られるところで。スーパー戦隊のキラメイジャーを燃やせなかった悔しさを、ゴジュウジャーにぶつけている可能性は考慮しておくべきでしょう。主張されている理屈がグラビアアイドルか不倫かの違いでしかありません。
業界関係者の言とされるものも、何か単純に過ぎるようです。要は「子供向け番組に不倫した役者はあり得ない」しかありません。業界の事情をきちんと語っているものは見当たりません。玩具メーカーとかテレビ会社幹部とか「激怒している」等と言うものの、それ以上は語らないし、どこの誰なのかも見当がつかない曖昧なものばかりのようです。
SNS含めたネット上での本件の取り上げられ方も日を追って少なくなっているようです。検索しても(24時間以内とかの条件付けてみると)次回放映の話ばかりになってきています。
不倫があったという前提で考えても、番組を揺るがす大問題なのかどうか疑問です。AV女優は気にしなくて、不倫ならショック受ける子供なんているのか、とかですね。さらに申せば、一河角乃が「清く正しく」のキャラクターならば違和感が生じるかもしれませんが、「港区女子」がベースイメージなわけで。
もちろん、事の詳細如何で大問題という可能性は否定しません。しかし、事態がほとんど分からない。分からないのに、上述のように大問題と根拠を示さず騒ぎ続けている人がいるという点は要注意であるように思います。
以上が、前に申しました「しばらく静観」の意味するところの一部です。
Re: 9月のスレッド(2025) - K.K
2025/09/23 (Tue) 16:02:39
定期感想その2です。
●SAND LAND(第12話:最終決戦!!)
前話ラストでラオらが軽戦車で空中要塞ガラムに突入し、今話(から、たぶん次話前半?)は敵と対決するのみになりました。冒頭の時点では敵(勇者ムニエルとブレッド大将軍)はラオらの潜入に気付いておらず、実は陽動のサンドランド:アレ大将軍らの撤退で既に勝った気でいる。
この情勢を利用して、アンはガラム内の運搬用飛行ロボを掌握、作業を妨害しつつ「敵に食む」戦術に出る。が、アンのハッキングは敵に知られるところとなり、ブレッド大将軍が撃退のため単身出張って来る。
ただ、ブレッド大将軍出撃前にちょっとムニエルと揉めたのが気になります。ブレッドはガラムによる威圧でサンドランドを屈するつもりですが、ムニエルは魔族と結託したサンドランド首都を砲撃するつもり。口論となりますが、ムニエルが少しだけ折れ、砲撃予告をすることで折り合いがつく。ムニエルとブレッド大将軍の亀裂が徐々に深まりつつある感じがします。
ムニエルはサンドランド、フォレストランド両方へラジオで演説、ガラム主砲準備完了まで1時間がタイムリミットだと警告する。サンドランド国王はパニックになって逃げだしてしまう。が、国民はキョトンとしている。変だなと思ったんですが、よく考えると当然の状況かも。
ついこないだまでゼウ大将軍が国政を仕切ってて、国王は王宮内で遊んでるだけ。国民にあまり顔が知られてないんでしょうな。さらに、フォレストランドのラジオ放送をサンドランド国民が聞いてはマズいから(なにせ水源の地だし)、一般人はラジオ持ってないとか統制されてたはず。もしそうなら、サンドランド国民が事態を把握できなくても仕方ないでしょう。
一方、空中要塞ガラム内。ラオらはブレッド大将軍の不意打ちを受ける。ブレッドが使用する2足歩行メカはラオの軽戦車より遥かにデカく、火力も圧倒的な模様。まともに当たってはマズいと見たラオ、ベルゼブブをガラム制御室に向かわせ、残りはブレッドの足止めに回る。
軽戦車だけではブレッドのメカには当たり難いものの、別働のアンが既に掌握した飛行型運搬ロボでコンテナをぶつけて撹乱。アンはさらに弾薬コンテナをブレッドに投げつけておいて、ブレッドがキャッチしたところをラオの戦車砲で撃つ。誘爆して決着かと思えたんですが、ブレッドにさしたるダメージなし。アンを狙い撃ちにして、使っていた運搬用ロボ制御装置を破壊、これで戦勢はブレッドに傾く。
この事態にラオはアンを「ベルゼブブのサポートに回れ」と指示。なおもラオの支援を試みようとするアンにラオは「こちらには秘策がある」と嘘を言って安心させ、アンは離脱。本当に秘策があると勘違いしたシーフに、「捨て駒を買って出るのは俺たち爺の仕事」と笑うラオはちょっとカッコいい。「歳は王子(ベルゼブブ)とそんなに変わらんのに」と愚痴を言いつつ、覚悟決めるシーフもなかなかです。
が、腹括ったラオらとムニエルに不安を抱きつつのブレッドの差が出たんでしょうか、戦いは意外な方向に。ラオらを追いつめて勝ったと思ったブレッド大将軍、こっそり軽戦車から降りていたシーフの奇襲を受ける。ピッチ人に貰った麻酔銃ですね。メカ化してない頭部なら効くだろうと至近距離から当てる。
が、ブレッドもなかなかでして、根性で意識保つ。しかし、それでできた一瞬の隙がラオには充分。ブレッドの2足歩行メカの発射直前だった主砲に軽戦車主砲を叩きこみ、ブレッドのメカを粉砕。さしものブレッド大将軍も気絶して戦闘不能に。
一方、ベルゼブブは脚力を活かして制御室に急行しつつありましたが、艦橋でモニターしていたムニエルが「この速さ、この動き」とベルゼブブだと気が付く。ベルゼブブがガラム制御室(たぶん動力炉心臓部)に辿り着くと、ムニエルが待ち構えてました。ベルゼブブはむしろ好機と捉え、「(父と姉を封印した)壺を寄越せ!」と。
このシーンで自分の勘違いに気が付きまして、壺が封じられるのは悪魔1体だけだったようです。自分は壺がいくらでも悪魔を吸い込めると勘違いしてまして、ベルゼブブの姉/フォレストランド王妃リリスを封じた壺をサタンに使おうとしなかったのは紛失したからだと思い込んでました。実際にはリリスに使ったから、ムニエルは次の壺をサンドランドに探しに来てたわけだったか。
そこはこの場のバトルにはベルゼブブに有利に働くわけでして、ムニエルは3つめの壺は持ってないから、ベルゼブブは封印されてしまう心配はない。両者は地力での勝負となり、実力伯仲で膠着状態に。これがムニエルの足止めとなりまして、ブレッド大将軍は既に行動不能。別行動のアンがこの隙にアクアニウム制御盤に辿り着き、主砲発射を寸前で阻止する。
が、この成功に油断したアンはベルゼブブに「やったわベルゼ!」と叫んで知らせ、ムニエルに気付かれてしまう。ムニエルは他人を操る術を使い、アン自身に喉元に鋭い工具を突きつけさせ、人質状態にしてしまう。これでベルゼブブは動けず、ムニエルに一方的にいたぶられる展開に。
と思ったら、ベルゼブブは意識飛びかけたせいで実力解放となり(たぶん、アンが眼中になく恫喝不能)、ムニエルを一撃で吹っ飛ばしてしまう。さらにベルゼブブがもう一撃入れると、ムニエルはアクアニウム炉(たぶん)に突っ込んでしまう。が、ムニエルはアクアニウムのエネルギーを吸収して(たぶん)パワーを上げ、巨大化もする。
ムニエルがアクアニウムのエネルギーを奪ったため、空中要塞ガラムは主砲はおろか、飛行するエネルギにも事欠いて墜落し始める。まあ、ベルゼブブ側が実力に運を加えつつの逆転劇をテンポ良く見せてくれているのは分かりますが、ちょっと期待したものではないと申しますか。「もうこれでサンドランドの危機はクリアしちゃったの!?」みたいな気持ちです。
自分がガラム墜落開始直前で期待していたのは、ガラムによるサンドランド砲撃の危機は依然続き、完全阻止するには、まずパワーアップしたムニエルを倒さなければならない、といったものです。サンドランド砲撃とい緊張感があってこそ、立ちはだかるムニエルにピンチを感じられると申しますか。
でも、ガラムが事実上無力化しちゃうと、後はどうとでもなりそうな感じしかしません。ムニエルなんか放っておいて逃げちゃってもよさそうですしね。うーん、まだ何か盛り上げるような危機とか起こるのかしらん。ドラゴンボールですと、いったん完全化したセルがパワーダウンして勝負ありとなるも、セルが自爆で巻き添え狙うなんて展開ありました。ムニエルもそれに倣ったりするのかしらん(アクアニウム吸収したみたいだし)。
●仮面ライダー電王(第21話:ケンカのリュウ儀、第22話:ハナせない未来)
侑斗・桜井さんの謎が明かされていくと、ハナについて観ているこちらにも知ることが増え、緊張感高まってきますね。そっちがテンション上がるせいか、事件を起こす(トータス)が緊張感欠いて来まして、バランス取れてるのかも。あるいは目移りしないドラマ運びということでもありそうです。
今週分で自分のイマジンについての勘違いを修正できまして、契約についてです。今まで「イマジンが契約者の願いを勝手に叶えやすいよう歪め、願いを叶えたという基準も恣意的」と思ってました。が、今週分ではトータスイマジンが願いを叶えたと思っても、過去へ飛べずに困り果ててます。
どうやら、契約者が「自分の言ったことのせいで、こうなった」と認識しないと契約が成立したことにはならないようですね。今週分では、契約者(田中)が課長(飯島)に「痛い目に遭え」と愚痴ったことでイマジンが契約したものの、半ば寝言だったためすっかり忘れてしまう。そのため、思い出すまで契約が成立しませんでした。
もしイマジンが願いを叶える条件を勝手に決められるなら、そんなことにはならないわけですな。そう理解してみると、今までの敵側イマジンの行動はもとより、良太郎に憑依しているモモタロスらの態度も納得できた気がします。例えば、キンタロスが良太郎を案じて願いを言えと迫り、良太郎の「ちょっと待って」を「待つのが願いか」と持って行こうとして果たせなかったのは、良太郎が納得するはずもなかったからだったんでしょう。
ともかく本編。冒頭、前話で出現したゼロノスとゼロライナーがデンライナー内で問題にされてますね。ゼロノスはゼロライナー所属(?)の仮面ライダーなれど、過去の歴史ごと消滅したはず。それが再出現し、ややこしいことに行方不明になった「桜井さん」の若い頃の「侑斗」が乗っている。
そこはオーナーの推測なんですが、良太郎は侑斗が桜井さんとは別人ではないかと思ってるようですね。しかしオーナーのほうが事情を知っていそうでして、良太郎のみならず、ハナにも「焦らないことです」とアドバイスしてますな。まあ、ハナは消えた自分の歴史(未来)と消えたゼロライナー(の歴史)が関係あると疑ってますから、ハナの暴走を心配するべきではあるんでしょう。行動力ありますもんね。
もっと事情を知っていそうなのは侑斗でありますな。なにせ若い頃の桜井さんなので。今話ではまたもや過去に現れた桜井さんと遭遇した侑斗、黙って行かせたりしてまして、両者に何らかの合意があることが見て取れます。が、侑斗は良太郎にイラつく様子がありまして、桜井さんから何もかも知らされているわけでもなさそう。先週分では、愛理がどの程度自分(侑斗)を覚えているかも、よく分かってませんでしたしね。
そういう侑斗に反発しちゃってるのがリュウタロスでありますな。リュウタロスは愛理に懐いちゃってますんで、未来の婚約者たる侑斗に取られるんじゃないかと不安になってしまう。愛理に好かれるには、キンタロスに教わった「強さ」だと思い込んで、騒動起こしてしまったりもするわけですね。
それは後のことでして、とりあえずはイマジンの事件勃発。おそらくは仕事でヘマして路上販売員を命じられた田中にイマジンが憑依してしまう。そこを侑斗&デネブが通りかかり、デネブは見捨てておけぬと手伝い始める。が、田中にトータスイマジンが憑依したことには気が付かない。どうも、デネブの索敵能力は低そうですね。トータスは田中の願いを聞きますが、上述の通り、田中には言った自覚が無くてドタバタ起こすわけですね。
さらにリュウタロスも今回はトラブルメイカーになってしまいまして、侑斗へのやきもちのせい(お姉ちゃん=愛理を取られてしまう!)。キンタロスのアドバイス「強いから好きになる」をリュウタロスは真に受けてしまいまして、侑斗/ゼロノスと戦って勝つ気を起こしてしまうわけですな。
侑斗もトラブルメイカーになりかかってまして、カフェ「ミルクディッパー」を訪れ、今度こそ「桜井侑斗」とフルネームで愛理に名乗ってみる。が、愛理は「そう、桜井君。綺麗な響きね」と全く思い出す様子なしでして、ぎりぎりセーフでしょうか。そこへ帰って来た良太郎に、「心配するな。名前まで完全に忘れてた」とテストしてみた風なことを言う。
しかし続けて「案外、冷たいな」と残念な様子なのはちょっと狭量かと思えます。が、後で侑斗が大変な犠牲(記憶)払って戦っていることが分かると、このときの侑斗の気持ちが分かって感動できるわけですね。そういうところは、例えばブレイバーンでの感動する仕掛けとと似ているかも。
しかし、侑斗の行動がリュウタロスを刺激したらしい。良太郎の制止を無視してR良太郎となり、侑斗を追いかけて戦いを挑んでしまう。侑斗は戦いを避けようとするも、駆けつけてきたハナがリュウタロスが変身した電王ガンの流れ弾で負傷すると、俄然として変身。ライダーバトルとなりますが、ここでバイク対決も拝めたのは嬉しいな。しかし、戦いは結局、良太郎が介入して電王ガンの変身を解除して水入り。
このバトルも「なぜゼロノスに変身できる回数(カード枚数)が限られているのに、侑斗は変身して戦ったか」が、後から分かるポイントなんでしょうな。応戦するしかなかったようにも見えますが、まだまだ逃げる余地はあったようにも見えます。リュウタロスの狙いは侑斗なんで、ハナは捨て置けばいいはず。カードが侑斗への記憶と分かれば、なおさらに逃げるべきと思える仕掛け。しかしハナの正体が分かってみると「なるほど」となるはずですね。
が、そんなことを考える隙を与えないドラマのテンポですね。電王ガンの変身を解除した良太郎に侑斗はすぐさま「自分(良太郎)のイマジンもコントロールできないのかよ!」と食って掛かり、すぐに立ち去る侑斗をハナが足の怪我を押して必死で追いかけ、ゼロライナーがなぜ残っているのか、侑斗にゼロライナーを託したのは誰かと詰め寄る。
そこは現時点の懸案事項でありますんで、観ているこちらもついついそちらに注意が行きます。が、侑斗は「そんなの聞いてどうすんだよ」と文字通りに突き放して、去ろうとする。が、ハナは諦めないし、虎の着ぐるみで販売員やってたデネブも駆けつけてくる。窮したらしい侑斗、デネブの代わりに販売員やれば教えると譲歩。なんですけど、逃げる時間稼ぎの嘘であるわけですな。が、必死のハナは引き受ける。
一方、もともとの販売員:田中はトータスイマジンに絡まれてますな。トータスの言い分としては、田中の願い通りに飯島課長を痛めつけたのに、なんで過去へのゲートを開かないんだというもの。そもそもイマジンを知らず、願いを言った自覚のない田中には何のことか分からんわけですな。これにブチ切れたトータス、田中も痛めつけまして、病院送りにしてしまう。
田中、飯島課長は同じ病室で隣となり、飯島課長は「お前かー、怪物に頼んだのは!」と詰り、田中もようやく「あ!」と思い出す。そして漫才スタートしまして、そもそも田中がなんで販売員やらされることになったかが明かされる。展示会に遅刻して、汚名挽回に路上販売任されたようですね。しかし、田中は飯島課長の意地悪と思い込んじゃったらしい(自分の失敗忘れてた?)。
ラストでは、実はデネブやハナ、ナオミの頑張りで完売した路上販売を、飯島課長は田中が頑張ったと勘違い、「よくやった!」と本気で喜んで褒めてますね。たぶん、部長辺りから「なんだ、アイツ(田中)は! 大事な展示会を台無しにしやがって!」と言われ、飯島課長は田中を庇って「いや、アイツは普段は頑張るし、できる奴なんです。今度の路上販売、見ててください」とか言ったんでしょう。
が、田中は直属上司しか見えておらず、イジメだと思っちゃった。まだ仕事経験浅く、地位も低いうちはよくあることです。己が担当範囲しか見えない現象でして、自分もそうだったと未だ反省するものがあります。
それはともかく、田中がイマジンに愚痴を言ったことを思い出しまして、契約完了。トータスイマジンは過去へ飛ぶ。田中が展示会に遅刻した日でしたか。トータスを追っていたウラタロスらから知らされた良太郎も過去へ。さらに、良太郎を監視していた侑斗らも後を追う。
トータスイマジンはカメとウサギに分離するタイプでしたか。電王のみでは手こずりそうですが、ゼロノスが加勢すれば大丈夫そう。実際、侑斗も追ってきている。が、さっき変身回数が限られていると言ったばかりでして、どうするのか。と思ったら、過去の桜井さんに遭遇した侑斗、「デネブ、カードはあと何枚だ」と問うて「8枚」と聞くと、迷わず変身。ここまで観ているだけだと「8枚しかないのに、なんで? まだピンチじゃないし」と思ってしまうところですが、この先を予習してれば「なるほど、覚悟の上か」と思えます。
電王ロッドはトータス2体相手に苦戦してますが、ゼロノス参戦で勢いは逆転。等身大戦はたちまちカタがつきまして、敵2体の巨大戦もデンライナー&ゼロライナーで完勝。ゼロライナーってかなり戦闘向きに作られてるみたいですね。ヘリとなって飛べるし、ローターは回転カッターになってるし。
さて、イマジンの事件は片付きましたが、ハナへの侑斗の約束(ゼロライナーについて教える)は残ってる。消えたデンライナーの時間についてですね。侑斗は消えた時間は知らない、ゼロライナーの持ち主に会ったことはない、と答えて、さっさと立ち去る。何も教えてないようですが、去り際に「ゼロライナーは確かに一度消えた。でも、それが今はあるってことだ」と。消えた過去を取り戻す可能性はある、と解釈したらいいんだろうか。
次はジーク登場ですね。尊大なんだけど憎めないという印象だけは覚えてます。が、消えそうになってどうしたんだっけか。まあ来週分かるからいいか。
Re: 9月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/09/27 (Sat) 00:24:33
頭の中がまだスパロボモードなので、特撮感想は少なめに。
★ゼッツ
パイロット版ですが、ニチアサの場合、監督ローテーションがありまして、大体、1人の監督が2話ずつ撮るようにして、話を回しています。
そして、第1話と第2話をまとめてパイロット版と呼ぶ慣例があるのですね。
この2話で、主人公の人物設定やヒーローになった経緯、そして敵との対立関係などを描きながら、それを土台に3話以降に話を膨らませたり、人間関係を展開させたりします。
ただ、ゼッツの場合、3話までを1人の監督(上堀内さん)が撮って、例年と違う展開を見せた。
だから、3話までがパイロットだ、と通例と番狂わせをしていることを、公式サイトで説明しているわけですね。
じっさい、今年は例年よりも展開が遅く、設定を小出しにしている感じですし、主人公の周囲の人間関係がまだ成立してもいない。
ちょっと整理すると、
●1話め
主人公と妹の紹介。主人公は夢世界でエージェントを気取っているけど、現実では「人助けをすると事故る」という呪い(?)のために、就職もできずにいる。
そんな主人公が夢の中では無敵な自分を、明晰夢という形で自覚しながら、現実逃避していると、夢の世界に怪人が現れて死にそうになる。
そこで、ゼロと名乗る声から秘密のアジトに引き込まれて、コード7と呼ばれ、変身能力を授かる。
主人公はたちどころに変身に順応して、自分の夢の中なら無敵という状態で怪人を倒して、自分の夢を守ることに成功。
しかし、夢だと思っていたら、変身ベルトが現実にも自分に装着されていることに気づき、夢と現実の境界線が揺らいでいることに気づく。
一方で、怪事課の刑事2人が登場するも、ナイトメアについての詳細にまでは辿りついていない模様。あくまで都市伝説を追っている刑事がいるよ、と視聴者に示すだけ。
てっきり、ゼロさんも怪事課に所属していて、例えば、カブトのZECTみたいな秘密警察の部類かと思いきや、窓際部所だと判明。
●2話め
怪人との戦いがただの夢でなく、クローゼットの奥にゼッツの秘密基地が通じているのを発見したりして、ゼッツの戦いが正夢だと自覚する主人公。
戸惑いつつも、エージェントの戦いが夢なら悪くないと受け入れることに。
ただ、現実では妹に心配されたり、富士見刑事に怪しまれたり。
そして、新たな夢でも、自分が爆弾魔の容疑で指名手配されていて、思いどおりに活躍できないことに戸惑う。
自分の夢の中ならコントロールできるのに、と思い込んでいたら、実はそれが富士見刑事の夢だと分かる。
無意識のうちに、他人の夢に入る能力を習得していた主人公。
そこで、怪人を倒すも、ナイトメアは夢主の心の闇が解消されないと倒せないことを、ゼロから聞かされて、富士見刑事の心の闇とは何か? がドラマの焦点になる形でつづく。
ゼッツルームと、バイクに変形するゼロのキャラ紹介、主人公と刑事さんの絡みまでを描いた。
●3話め
怪事課が解体の危機にあることが富士見刑事の悩みと判明するも、主人公はそれを解消するのに間に合わず、富士見刑事の闇の扉が3つとも開放されてしまう。
ナイトメアが富士見刑事の体を乗っ取り、警察が爆破されて、悪夢が現実を侵蝕する。
夢の中で事件を解決できなかったら、こうなるって危機を示すとともに、ゼッツが初めて現実世界で怪人と対峙する。
現実世界では無力だと見なされた主人公だけど、悪夢に侵蝕された現実だと、変身および特殊能力も発動できるようで、さらにナイトメアが夢主の想いを完全に読み取っていないことを指摘。
ナイトメアの解釈:怪事課での仕事に誇りを持っている富士見刑事が、現実の怪事課解体を阻止するために、警察を爆破させた。怪事課が担当するような事件がどんどん勃発すれば、怪事課の格も上がる。連続爆弾魔の事件も、怪事課への誇りを満たすための必要悪。
莫の解釈:富士見刑事の願望を歪めるな。彼は正義漢のある刑事だから、事件を解決することが願望に決まっている。刑事さんの誇りを守るために、お前をのさばらしてはおけない。エージェントの使命で、お前を倒す。
ここで、夢主の心理について、ナイトメア側と莫側で議論が生じるわけですね。そして、より正しく夢主の想いや願いを受け止めた方が、夢のコントロール権を得て、戦いに勝てる、と。
そんなわけで、ドラマの焦点が以下の3つにまとまります。
1.夢主は誰か?
2.夢主の心の闇は何か?(どんな悩みがナイトメアを生み出したのか?)
3.どうすれば、夢主をナイトメアから解放できる?
3については、ゴジュウジャーなら「ナンバーワンバトルに勝てばいい」という人助け手段が確立されていますが、
ゼッツでは、「ナイトメアが悪意で歪めた夢主の願いを、どう正しく解釈して浄化できるか?」が、夢のコントロール権を得て、優位に立ち回るキーだと考えます。
悪意で歪んだ夢を、どう建設的な想いにつなげられるかの言葉相撲があって、その上で戦いに勝つという流れですね。
さて、次回に注目したいポイントは、「爆破された警察は、怪人を倒すと元に戻るのか、それとも現実に侵食した悪夢は怪人を倒しても被害は消えないのか」が一点。
ウイングマンやプリキュアだと、壊れた建物は不思議な力で修復されるのですが、警察爆破の影響が次回に持ち越されるのか、それとも悪夢が明けたら元に戻るのかは、重要ポイント。
そして、「今回の侵蝕世界の記憶を、皆は現実のこととして覚えているのか、それともよく覚えていない悪夢として、大事にはならないのか?」が二点め。
富士見刑事自体、記憶がどうなってるのか気になりますね。
何かあったことは覚えているが、どうもすっきりしない。この莫って男が秘密を知ってそうだから、目を離すなよって流れなのか。
それとも、莫との共闘戦線にすぐに入るようになるのか。
とりあえず、莫が夢のエージェントとして活動する土台は描かれたので、そこから莫の周囲に協力者が集まるのか、それともしばらくはロンリーライダーとして秘密のエージェント状態が続くのか。
怪事課が物語にどう関わっていくかを気にしつつ、次回を期待したいです。
(ゴジュウジャーはまた次回にでも)
Re: 9月のスレッド(2025) - K.K
2025/09/29 (Mon) 22:15:03
定期感想その1です。
●仮面ライダーゼッツ(第4話:奪う)
「パイロット版」についてのご解説、ありがとうございます。自分はてっきり「ゼッツでは通例に従わずパイロット版がある」と思い込んでしまってました。そうではなく、どれも第1・2話はパイロット版だったんですか。ゼッツが通例通りでない点は、第3話もパイロット版だという点にあると。
なるほどと納得して第3話を観てみますと、仕切り直ししているような感じもありますね。と言っても、大事な設定のおさらい程度ですが。莫が人助けを試みると不運が襲うこと、でもゼッツギアで変身できること、特殊能力を付与するカプセムがあること等々。さらに第3話で悪夢が現実を侵食した影響も語られてますな。光が広がり、蝶が飛び回り、人々の瞳に変化がありまして、「これって何だろう?」と。あれはナイトメアが人々に感染したってことだったのか。
莫が夢潜入で調べてるのが、おそらくはその感染者の1人ということなんでしょうね。結婚式で幸せそうな新郎新婦に襲い掛かる乱入者という夢。夢の中では牧師の莫、乱入した男を易々と取り押さえるも、そこで目が覚める。と言うより、夢主のほうが目覚めちゃったんでしょうな。あと一歩のところで邪魔されたんで起きちゃったと考えるのが自然でしょう。
となると、夢主は乱入した男に違いない。その男は偶然ですが、すぐ見つかりまして、夢での新婦:麻宮みゆきの幼馴染の土井一平。麻宮みゆきに気があるようで、結婚は麻宮みゆきの本意ではないのではと疑ってる模様。そういう点はストーカーとも受け取れますが、土井は困ってる人を見ると捨て置けないという親切心もあったりする。判断に困る人物ですね。
その頃、警視庁では富士見と南雲に対し、東堂部長が非公式に怪事課の存続、ブラックケースの捜査継続を指示してますね。リアルで悪夢通りの警視庁爆破が起こっちゃったんで、認めざるを得ないということか。富士見がブラックケースの原因はナイトメアと再び主張すると、東堂部長は「それが事実であるという証拠を掴め」と。
前はブラックケースだのナイトメアだの笑止という態度を見せていた東堂部長、ガラッと変わっちゃった感じがあります。前のめりに転じたとも受け取れますが、下手するとナイトメア側の人物という恐れもあるのかも。誤魔化し切れないと見て、富士見らを泳がせてみることにした、とかですね。
それはともかく、莫が主に夢で、富士見らがリアルで捜査するようになって、両者のリンクがあるのがちょっと面白い。悪夢に出てくる教会はリアルにもあり、後で黒い羽が大量に落ちてたりする。ゲスト敵であるクロウナイトメアのものであるのは間違いなさそうですが、悪夢が現実化する前にもう浸食は始まっちゃってるわけか。ノクスが謎の口上言ってた場所にも黒い羽が落ちてました。あれは夢の中のことだと思ったんですが、夢と現実の境くらいの場所だったのかも。
リアルへの影響が始まってるとはいえ、戦いはまだ夢の世界ですね。再び結婚式の夢となりまして、またも莫は牧師役。幸せそうな新婦、今回は外にいる(前の夢の)乱入者:土井一平。しかし今度の乱入はクロウナイトメアなわけですね。こうなればゼッツの出番であるわけで、夢の中らしく変幻自在な戦いに(このとき、現実の教会では富士見が黒い羽を見つけてる)。
さらに天地がひっくり返ってしまう。それでもゼッツ、飛翔のカプセム持ってましたんで空に落ち行く新婦:みゆきを助けておいて、応戦継続。なんですけど、新婦;みゆき以外はきちんと地面歩いてるわけですな。影響受けてるのが新婦だけ、となるとこの悪夢は新婦:みゆきのものか? というところで続く。
次回「堕ちる」では、麻宮みゆきが夢主と確定し、なぜ結婚式を邪魔される悪夢を(繰り返し)見るのかに迫っていくようですね。ところで、新婦役の入来茉里さんは2012年の「ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦」で「美少女仮面ポワトリン」を演じ、ウェディングドレス姿(でワイヤーアクション)もやってたそうですね。その劇場版、東映公式Youtubeでやってくれないかなあ。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第32話:電撃破局!?ナイフとケークの大喧嘩)
今話は少なからず驚きまして。序盤で「ははーん、角乃のシリアスドラマをナイフ&ケークのコメディリリーフで緩めつつだな」と思い、中盤くらいまでは「やっぱりそうか」と半ば安心して観てました。が、終盤のナイフ&ケークの結末で「ええ!」となってしまいまして。
出だしはブライダン城の平和な朝食風景ですね。なかなかしっかりした和食です。さらに納豆加えたのがもめ事の元でして、ケークが納豆練るのにナイフのアンティーク使っちゃったんで夫婦喧嘩勃発。別れようという話に発展するも、比翼の鳥以上にくっついちゃってるんでどうするか。
街にさまよい出たナイフ&ケーク、離婚調停は弁護士に断られ、子供に体を2つに引きはがしてもらおうとするも果たせず。市販の包丁で切り離せずに窮したナイフ&ケーク、吠と禽次郎を見かけるや、「ゴジュウジャー!」と叫んで駆け寄る。
吠と禽次郎はすわ敵襲と変身して身構えてますが、ナイフ&ケークの様子はどうにもそんな感じじゃないですね。自分の印象では「ナイフ&ケークもすっかりゴジュウジャーに懐いちゃってるなあ」というもの。ファイヤキャンドルやブーケは敵という雰囲気がすっかりなくなってるんですが、ついにナイフ&ケークもかと思えました。
駆け寄ったナイフ&ケークの「ここ切って~!」に吠と禽次郎は困惑するも、とりあえず言われる通りに試す。が、歯が立たないわけですな。ここは「さすがは切っても切れぬ中」と受け取っておくべきなんでしょう。というより「やっぱり犬も食わぬっていうことだよなあ」でしょうか。
どうしても体も縁も切れないナイフ&ケーク、吠と禽次郎に愚痴る。が、成り行きでなれそめ話になりまして、吠と禽次郎出演の再現ドラマ「シャイニングナイフ&スイートケーク ~愛の芽生え~」でいきさつが語られる。この内容もさることながら、語ってるうちにたちまち愛情戻って来まして、やっぱりかと。
ただ、再現ドラマでナイフが「私は記憶を失った異形の流浪人」と自己紹介してる点が、後の展開の暗示・伏線だったかもしれません。記憶を失う以前はナイフは何者だったのか、という点ですね。
一方、角乃のドラマは最初からシリアス展開ですね。前話ラストで具島玲と陸王のつながりは調べてあるんで、角乃は陸王をむきつけに問い詰め、陸王ももはや隠し立てせずにいきさつを告白。
そこは観ているこちらにもいい整理・復習になってくれてます。現役アイドルだった陸王にファン嵩じてストーカーとなった女性がナイフで襲い掛かり、庇った具島玲が負傷し、外科医を諦めさせられた。具島玲が薬を持ち歩いていたのは、不治の病のせい。しかし、角乃の妹:緒乙が指輪の力で昏睡から目覚めたことで、指輪にのめり込んで行った。
なお、陸王は幼少の頃から具島玲との付き合いがあったというのは、自分は少々意外。陸王が具島玲の悪行を知りながらも煮え切らないのは、怪我を招いた罪の意識と思ったんですが、小さいときから世話になったと恩義感じてたからでしたか。
が、角乃にとってはそんなの関係ない。さらわれた緒乙を取り戻すことだけが願いであるわけですね。それには陸王に食って掛かっても仕方なく、未だ緒乙を確保している具島玲に向かって行くしかない。が、具島玲の状況が観ているこちらだけ明かされて行きまして、なかなかに容易ならざる状況のようです。
具島玲は既に「厄災」側についており、ベルルムなる幹部っぽいのと行動を共にしてるようですね。というより、ベルルムが憑依してるのかな。おそらく、そのお陰で不治の病が何とかなってるみたいです。詳しいことは分かりませんが、機は熟しているようでして、角乃に探られるまでもなく、具島玲のほうから角乃に接触してますな。
当然、両者はバトルとなる。が、ユニコーン/角乃1人ではマジレッド/具島玲には当たり難い。が、まずレオン/陸王が駆けつけて必死の加勢。他のゴジュウ戦士も参戦する。が、ポーラー/真白&ベアックマが具島玲に潜む何者かを感知、具島玲も隠すことなくベルルムの正体を現す。この「戦禍のベルルム」、復活しつつある「厄災」の尖兵といったところらしい。
この事態はブライダン城のテガジューンからも解説されてまして、「厄災」は現象ではなく存在であるようでして、名前がクラディス。行動目的は宇宙を滅ぼすことであり、それに対抗すべくテガソードが生み出されたと。いったんはテガソードが「厄災」を封じ込めるも、復活の兆しあり。
それがベルルムなんでしょうけど、仲間の「厄災」が呼応する仕掛けであるらしい。その仲間というのが、よりによってMr.シャイニングナイフ。Mrs.スイートケークは全く知らなかったようですが、テガジューンは最初から分かっていたようですね。
テガジューンは「厄災」を警戒しているようですが、テガソードの守る世界を破壊(して再生)する者でもある。敵(テガソード)の敵(厄災)は味方とまでは行きませんが、場合によっては引き入れることもあるのかも。
それはともかく、ナイフは感情を失った声で「同胞よ、拝命した」と言うや、ケークをグッサリやって何か(エネルギー?)を吸収した模様。ケークは目の光を失ってぐったりしてしまってますな。ナイフはそのまま巨大化して暴れ出し、さらにクオンまで現れる。吠はやむを得ずクオンに応戦、巨大ナイフは禽次郎が対処。
混戦となりますが、対ベルルムはレオン/陸王がユニコーン/角乃を庇って負傷、ポーラー/真白が撤退を選択。イーグル/禽次郎が巨大ナイフを何とか鎮めますと、ガリュード/クオンが「あの程度か」と言い捨てて去る。一応、戦いとしては何とかなった格好ですが、ナイフ&ケークにとっては致命的な結果になってしまったわけですな。
巨大化を解かれたナイフ、「拝命」から戦闘までのことを覚えてない模様。動かないケークに困惑するも、グッサリやった感触は残ってる。「私がハニーを!?」と錯乱して続く。これはどうなるか、というところですが、次回「世界を選べ!究極最終剣!」では吠が「最後の剣」を託され、今の世界か厄災もテガソードもいない世界かを選択するようです。
それってゴジュウウルフの再びのパワーアップとなりそうですが、その副作用でナイフ&ケークの問題も解決するのかも。と言うより、ケーク復活の線で解決してほしい。
余談ですが、「災厄」とかクラディスとかって劇場版「復活のテガソード」観てたら、かなり分かるものらしいですね。ユニバース大戦での敵組織が「深淵なる厄災クラディス」で、「疫病のペスティス」なる幹部が登場しているとのこと。今話の「戦禍のベルルム」は2番手だったのか。
Re: 9月のスレッド(2025) - K.K
2025/09/30 (Tue) 20:11:41
定期感想その2です。
●SAND LAND(第13話/最終回:戦いの果てに)
パタパタと風呂敷畳んだ感じです。まるでパズルゲームを解くように、込み入った局面をスラスラと解きほぐし、スッキリまとめて終わらせたのは見事ではあります。が、そのように感心はするんですけど、感動が今一つ起こらない。
最終回本編は、前話での空中要塞ガラムからムニエルがアクアニウムを奪って巨大化・パワーアップしたところから。アクアニウムを失ったガラムは墜落し始めまして、それが今話でのタイムリミットを設定。手をこまねいているとラオ側は全滅してしまう。
ベルゼブブはムニエルに手を取られてるんで、残りのメンバーで事態の対処に。アンはガラム操縦室に乗り込んで、避難呼びかけ。敵も事態が飲み込めて素直に応じ、脱出ポッドへ。
が、ガラムの墜落速度が急すぎて間に合わなぬと見たアンはガラム制御盤に取り付いて減速を図る。しかし機体が崩壊しつつあり、アンはあわや瓦礫の下敷きに。というところで、ブレッド大将軍が機械の体のパワーを活かしてアンを助ける。
驚くアンにブレッドは部下を避難させてくれた礼だと言い、ガラムは強大すぎたと反省の弁も。アンは素直に受け入れる。これでブレッドは味方としてラオ側に合流、ムニエルは事実上の孤立無援となったことになります。
ベルゼブブ vs ムニエルはムニエルのパワー(アクアニウム)切れとなるも、ベルゼブブの月から得た闇のパワー切れ。しかしムニエルの頭上にはまだアクアニウムが残っており、吸収したムニエルが絶対優位に。ベルゼブブは為す術なくさんざ叩きのめされる。
そこへラオが軽戦車で到着、最後の砲弾で支援射撃するも、ムニエルから逸れて天井を撃ち抜いただけ。ムニエルは「どこを狙っている?」と笑うも、いわゆるフラグ台詞ですな。ムニエルの背後でベルゼブブ復活、ラオの砲撃は天井を撃ち抜いて、ベルゼブブのパワーの源:月の光を差し込ませるものでした。
闇のパワーを補充し、怒りモードになったベルゼブブにムニエルは歯が立たず、外まで殴り飛ばされ、飲み込んでいた封印の壺を吐き出す。これにより、ベルゼブブの姉:リリス、父の大魔王サタンは封印から解放される。
ベルゼブブらはガラム操縦室に急行すると、アンとブレッド大将軍がガラムを人けのない場所に落そうとと必死になっているところ。それは何とかなりそうなものの、使える脱出ポッドはもうない。が、ベルゼブブがピッチ人から貰った「食べると10秒だけ浮けるタブレット」をパラシュート代わりにして脱出。
が、アンは皆の脱出を確認するとガラムの奥に駆け戻ってしまう。人けのないところとはいえ、ガラムの墜落・爆発で大被害が出る。ならば、まだ残っているアクアニウムを水に変えて爆発の威力を減じておこうと(本来のアクアニウムの用途)。それはうまく行くものの、アンに脱出の手立てなし。が、ベルゼブブが舞い戻って来て、地上まで助け出す。
しかし、アンの努力とベルゼブブの走力を以てしてもガラム墜落・爆発に巻き込まれそうになる。が、ベルゼブブがムニエルを叩きのめしたお蔭で復活した大魔王サタンが救援に。ガラムの周りに障壁を作り、爆発を中に閉じ込めてベルゼブブとアンを救い、周囲の被害も免れる。これで全て解決、登場人物はみんなそれぞれの居場所に帰って大団円。
1つ前でこうしておいたから、続く場面でこうなった、といったことが分かりやすく、無理がない運びで納得しやすい。そうではあるんですが、あまりにもパタパタ進んで感動する暇がないと申しましょうか。
例えば敵であったブレッド大将軍が改心してラオ側に合流して来るというのは、話の流れとしては自分好みのものです。が、改心した結果を台詞で語るだけで物足りない。せっかく、前話まででムニエルとの行き違いを少しずつ描いてくれてたのに、そこから起こる諸々を飛ばして結果だけ見せてもらった感じです。自分としては改心する過程を見たかった。
ベルゼブブ vs ムニエルもせっかくのシーソーゲームなのに、最後は「万全のベルゼブブなら楽勝」となってて物足りない。「あと一歩でムニエルに及ばないと思ったら、根性と味方の頑張りとちょっとした偶然で逆転」という、ベタな展開が好きなんですが。作り手としては、「逸れたと思えた砲弾が、実は月の光を取り入れるべく狙いすましたものだった」を勝負の決着ポイントと考えたのかなあ。
と愚痴をいろいろ考えてたんですが、どうも後半の話の流れだけに不満の原因があるわけではない気がしまして。よく考えてみますと、この後半(天使の勇者編)の流れが前半っぽい気がしたようです。例えば、敵に退場した人物がいないんですね。改心したブレッド大将軍はもとより、最後まで敵意あったムニエルですら、「この後、どうするんだろう、どうなるんだろう」という期待が生じます。
一方、前半(悪魔の王子編)は、ラスボスたるゼウ大将軍がきちんと退場するラストでした。しかも、ラオ/シバ将軍とゼウ大将軍との間には、ラオの悔いとなった謀略交えた因縁まである。ゼウ大将軍と決着つけて、きちんと「完」となったと納得できるんですね。
後半はそういうキリの良さが薄いんで、きちんと終えた前半があっただけに物足りない気がしてしまうようです。前半と後半を逆にする構成にすればいいかもしれませんが、制作としては続編を考えたのかもしれません。後半のラストは、「この後、どうなる?」という余韻を残してますんで、フォレストランドの次の国を設定すればいけそう。
3か月、ほぼ一人で盛り上がってましたが、ご高覧頂けましたならありがたく存じます。次週からは「永遠のあなたへ」3期になるとのことで、面白く観るとは思いますが感想は書かないかなと。
●仮面ライダー電王(第23話:王子降臨、頭が高い!、第24話:グッバイ王子のララバイ)
ジーク登場なんですけど、TV本編では今週分の後、最終回(第49話)のみ再登場となってますね。その割には、これでもかというほどの存在感、描かれ方と感じます。そこは劇場版との兼ね合いみたいですね。次週分(第25・26話)で2人の侑斗が登場し、何が起こってるのかは第27話から劇場版(俺、誕生!)で分かる仕掛け。
その劇場版でジークは活躍するようです。その下準備として、今週分でジークの特徴・性格や、良太郎との関係・因縁も描いておこうという狙いなんでしょうな。そうであるから、劇場版はパラレルなものではなく、TV本編とのリンクも出てくると。劇場版「仮面ライダー電王 俺、誕生!」、Youtubeで公開してくれるかなあ。
ともかく本編。デンライナーに猫やら犬やら入り込んでまして、リュウタロスが連れてきたものですか。そういや、リュウタロス登場時のエピソードでは公園に集まる動物を可愛がってましたな。しかし、イマジンのジークも鳥と勘違いして連れてきてる。
そのジークもジークでして、赤ん坊抱き抱えてるわけですね。ジークはその赤ん坊を「我が兄弟」と称し、ハナに世話を命じる。自称プリンスのジーク、自らを高貴な者と思い込んで疑わず、基本的に他人は「お供」みたいですね(ドンブラの桃井タロウとは似て非なる感じ?)。
ジークは連れてる赤ん坊に憑いている、つまり契約者だと言う。ただし、契約内容はジークにもよく分かってないし、契約完了でどうしたいということもないらしい。憑依能力は優れてまして、赤ん坊になるのは嫌だからと良太郎に憑りついてしまう。この自在さが、後で種明かしされるジークの正体の伏線になってるようですね。
その頃、街では審な男(増田明男)が、誰彼構わず赤ん坊の顔を覗き込んでますね。赤ん坊を探しているようですが、後で誘拐犯と判明する。ジークが連れてた赤ん坊を誘拐してまして、ジークが目覚めたところをリュウタロスが赤ん坊ごとデンライナーに連れてきちゃってたわけか。
赤ん坊を見失って途方に暮れる誘拐犯:増田にスコーピオンイマジンが憑依し、増田は赤ん坊の母親(鷹山栞)を誘拐してくれと願ってしまう。その母親は名家の人でして、家紋が鳥の羽モチーフ。それが鳥潟であるジークの由来らしい。
赤ん坊の母親を探していたハナは「ミルクディッパー」常連が持ち込んだ新聞記事でそこに気が付くも、ジークの良太郎(W良太郎)は「思い出した!」で鷹山家に向かう。ジークの記憶があやふやであるわけですが、後でジークに対する記憶があやふやなことでピンチが生じる伏線なのかも。
ともかくも、常識弁えないジーク/W良太郎が赤ん坊連れて鷹山家に乗り込もうとしたもんだから警備員と騒動となってしまう。嫌気が差したジーク、憑依を解いてしまい、素の良太郎がピンチに。しかし、誘拐犯:増田に憑依したスコーピオンイマジンを追っていた侑斗らにいったん救われる。
が、スコーピオンは赤ん坊の母:鷹山栞をまんまとさらって逃走、これに気付いた良太郎は電王ソードで追跡、戦闘に。が、鷹山栞を取り返すも、スコーピオンには逃げられる。変身を解いた良太郎は鷹山家から通報を受けた警察に逮捕されてしまう。まあ、いつもの運の悪さですな(^^;。
もっとも、警察の取り調べはモモタロス、ウラタロス、キンタロスでやり過ごし、鷹山栞から良太郎は誘拐犯ではなく、逆に助けてくれた恩人との証言が入り、釈放されますんで、そうそう運が悪いわけでもないですね。そこはさらわれた鷹山栞が気を失う寸前に良太郎から声を掛けられただけでなく、帰宅して眠ったときに赤ん坊を通してジークが語り掛けたからでもある。
そういうジークの変化はハナから来ているようですね。赤ん坊の母親捜しでずっと一緒だっただけでなく、寝そべってサボるジークを引っ叩いたことが影響と。普通なら叩かれたら怒るところですが、ジークは気持ち的に踏み込んできてくれたと捉えたようですね。
釈放された良太郎は鷹山家へ招かれ、歓待を受ける。と言っても、ジークが憑依したW良太郎になっちゃうわけですが。ジークとしてはようやく落ち着ける場所、即ち居場所を見つけたと言えそう。が、ジークの崩壊が始まっちゃうわけですね。ジークの存在は赤ん坊の記憶に依りますが、赤ん坊はいつまでも覚えていてはくれない。
しかし、さすがは高貴を自認するジークでありまして、再び鷹山栞をさらおうと襲来したスコーピオンに対し、崩れ行く体を顧みずに応戦する。満を持して電王ウイングも降臨なんですけど、いくらも持たずにバトルは一瞬だけでした。ちょっと残念。鷹山栞はスコーピオンに連れ去られてしまう。
でも、そこからがジークが本当にカッコよかったかも。自分(ジーク)では母(栞)を助けられぬと自覚すると、地に伏して良太郎に「我が母を頼む」と泣く。ずっと尊大だっただけに、こういうのが落差あってジーンと来るんですよね。
良太郎は電王プラットフォームでスコーピオンを追うも、鷹山栞を誘拐犯:増田に引き渡して契約完了、過去へ飛んでしまう。これを追った良太郎、まずは電王ロッドで戦い、電王アックスで止めを刺す。これで事件は解決なんですけど、契約者から忘れられたジークの崩壊は止まらない。
が、良太郎が解決策用意してたわけですな。赤ん坊でなく母:栞にチケットをかざすと過去の日付が出た。ジークは妊娠した栞の「無事に生まれますように」を契約とし、出産で契約完了になっていた。しかしジークは胎児と一緒に眠ってたんで、意識できてなかったということらしい。
そこからが自分にはよく分からなかった理屈でして、契約するより前の時間に飛べば、契約がチャラになると。時間が分岐してジークが契約しない歴史に変わるということかしらん。ともかくも、これでジークの消滅はなくなりまして、めでたしめでたし。
次からは劇場版へつながる3話分となるわけですね。今話で助かったジークはそっちで活躍すると。
Re: 9月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/10/01 (Wed) 13:22:46
変則ながら、今回はゴジュウジャー中心に。
現状、ゲームに時間と脳内リソースを費やし過ぎているので、そちらが落ち着くまで、ゼッツとゴジュウジャーは、それぞれ隔週で行こうかな、と考えています。
ゼッツは2話1なので、怪人撃退&事件解決した回で、まとめて2話分の感想。
戦隊は、ゼッツが前編の週に書き込めばローテーション的なバランスがとれるかな、と。
どちらも9月は話が1話完結で収まらず、情報が錯綜しがちで、すっきりまとめにくい、という事情もある。前の回で思っていた感想が、次の回でひっくり返るという流れもあって、リアルタイムのサプライズは楽しいんだけど、感想を書くうえでは先の見通しが分かる方が、安心して書けるという事情もあります。
で、本編の前に、いくつか。
★ジサリス2
6話まで視聴。
前話で記憶を失ったジサリス。あっさり記憶を取り戻した、と思ったら、一応は味方をしてくれていた鳴滝さん演じる人を殺してしまいましたよ。「おのれジサリス」とセルフパロディで退場する鳴滝さん。
で、記憶を失ったジサリスの保護者になっていたゾルンは、ジサリスの凶行を見て、動揺するような感じ?
何だか、ジサリスが終盤のジンガみたいになった感ですが、セルフパロディ以上の作品に化けるのか、それとも内輪のお遊びだけに終始するのか、作品の方向性がはっきりしなくなったなあ。
1部では、アユカの自分探しの旅がテーマだったと思うけど、2部はジサリスの自分探しにもなってないし、感情移入できる視点キャラがいないんですね。
一番、安定してるのが、セリフの少ないラドキーパーで、彼といっしょにジサリスを応援しつつも、状況の変化にツッコミ入れる部分にシンクロしたり。
何が何だか、先が読めんし、ジサリスが何をしたいのかよく分からん、と思いながら流されているだけ。
★SAND LAND
夏場の忙しさが原因で、フォローできませんでしたが、ゴールまでの感想おつかれさまでした。
前半が劇場版の内容で、後半がTVオリジナルの続編ってことでしたね。
方向性としては、ガンダムのジークアクスに似ていると思いました。
まあ、ジークアクスは先行上映の劇場版を再編集した部分もありますし、シャア主役の改編1年戦争と、マチュ主役の戦後の物語を上手く配分して、新旧両方のガンダムファンに訴求した形でしたが。
SAND LANDの場合は、完成度の高い劇場版と、ライブ感覚の強い第2部になりますか。
劇場版で2時間近い内容を、6話ほどで分割するわけですが、2時間のセオリーがありまして、30分ごとに区切ると、こんな感じ。
●起:主人公の日常生活(旅人なら旅仲間との普段のやり取り)を描いて、最低限の主人公の情報を10分程度で描きながら、その日常が大きな事件で崩れる様を描き、主人公の解決すべきトラブルやテーマを最初の30分で示す。
●承:崩れた日常に対応して、主人公たちが持ち前の能力で奮闘するシーンを描く。ここで主人公たちの有能さや活劇の爽快感をしっかり描いたうえで、承の終わり辺りに、これまでの能力では解決できない強敵もしくは大事件を起こして、このままではダメだ、と軽い絶望感を突きつける。
●転:難局を克服して、元の平和な日常を取り戻すためには、今までにない力、もしくは心の成長(仲間との絆や、修行、特訓、悩みを解消するためのキーワードの発見などなど)を果たさなければならない。物語半ばで悩み、落ち込み、どうすればいいんだ? と感情を露わにした主人公が事件解決の手段を見つけ出して、逆転に転じる仕込みがここで描かれることが肝心。
ただし、ここで主人公が成長せずに、行き当たりばったりで偶然に勝利してしまいました、というご都合主義な話になると、カタルシスが得られない。TVの連続ものだと、そういうこともありがちだけど、2時間ものだと、中盤前後のピンチから、反撃に転じるドラマをどう描くかが感動に関わってくる。
逆転の契機としては、「それまで仲の悪かった2人が、互いを認めて友情(あるいは愛情)と連携をこなすようになる」「序盤で得ていたけど、それまで分からなかった謎を解くためのヒントが与えられて、事件解決の筋書きが主人公に判明する」「最初に愛していた人物が敵だと判明して、真実の愛に覚醒する」「保身で本気を出せなかった主人公が、自己犠牲の覚悟を示して自分の中のリミッターを解除する」などなど。
●結:転で見出した「悟り」を基軸に、事件解決、最後の戦いに挑む主人公。しかし、それで段取り通りに終われば面白くないので、最後に敵も本気モードに覚醒して、主人公のピンチを演出。「バカな。これでも勝てないのか」と受け手に思わせてから、主人公のサプライズ的な秘策(伏線は張っていることが重要)での再逆転に至ると、感動が高まる。
「転」で示した勝利の鍵と、「結」で示す勝利の鍵の両輪があってこそ、満足感の高い話となる。
愛や友情の力で勝つというのは定番だけど、それだけで勝っても芸がない。「転」で修行によって大技を身につけるが、その技を発動することがなかなか上手くできなくて、敵に「どんな強力な技でも、当たらなければ意味がないぞ」とか言わしめて、そこで仲間が相手の注意を惹きつけたり、羽交い締めにして「俺ごと奴を撃つんだ」と言ったり、ヒロインの祈りのオーラで相手が苦しんだりして、愛や友情の演出を具体化することで、「主人公が頑張って身につけた大技と、仲間の協力」の2段重ね、あるいは3段重ねで勝利すると、感動できる。
要は、逆転勝利に至る理由を複数重ねることで、合理的な筋書きも、情緒的なサプライズも、両方満たせるのが理想である。
最低でも、勝てる理由が2つは用意しないと、ボス戦がつまらなくなる。
もちろん、このパターンは2時間もの作品であって、雑誌連載で毎回山場が欲しいときは、逆転に次ぐ逆転で時間稼ぎしたりするシーソーゲームも必要になりますし、同時に複数の戦況を描くことで、派手に錯綜した最終戦を演出もできますが、
逆転に次ぐ逆転って、尺を使わずに、例えばアニメで3分ごとに攻守入れ替わるようなスピーディーすぎる展開にすると……我々、昭和の人間には目まぐるしくて、消化不良を起こすような気もします。
これは、今の若者だったら付いて行けるのか、世代の問題もあるのでしょうが、昔のアニメだと止め絵で緊迫感を演出したり、溜め演出がいっぱいあるのですが、
今はピンチのまま、どうすれば状況を乗り越えられる? と5分以上、場が停滞することはまずなく、尺あたりの密度が高くなる傾向が。
最終戦の情報量は必然的に多くなりがちですが、それをこれまでのペースで描くと、消化試合的に処理されて、案外、感動しないまま、というのもあるようです。
それを避けるために、最終決戦の尺を長くして、1時間30分で転まで描き、結が残り1時間(そのうち40分がバトルで、20分が日常後日譚とか)になることも。
通常は20分のバトルと10分の後日譚だったのが、それで物足りないから尺が増えて、上映時間が2時間半とかいうのが21世紀の大作映画ですね。
……って、SAND LANDを見ていないので、K.Kさんの感想から刺激された、最終決戦に至るまでの尺の使い方の構成話でした。
いずれにせよ、劇場映画の尺の使い方と、TVシリーズの尺の使い方は異なるわけですが、SAND LANDは1部が劇場映画の分割放送ということもあって、参考になるかも、と思いました。
なお、劇場映画だと、倒すべき悪役との決着はきちんとつけて、TVシリーズの場合は、曖昧にする傾向もあるみたいですね。どうもTVで人の死を描くことに対する遠慮があるようで、マイルドに収めたがる傾向が。
ともあれ、細かいキャラ描写などは、作品を見ていない以上、感想は書けませんが、代わりの返礼ということで、映画創作の構成論めいたものを記してみたってことで。
(長引いたので、戦隊感想は夜に回します。テガソードと、ブライダン、そして厄災クラディスの設定について、整理したいとも思いまして。今後の展開について、10月からの仕切り直しもありそうなので)