創作と鑑賞の談話室
10月のスレッド(2025) - K.K
2025/10/01 (Wed) 00:00:54
10月の雑談スレッドです。
Re: 10月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/10/02 (Thu) 04:45:38
改めて、戦隊感想および現状分析です。
夏の劇場版で、テガソードが一度負けて封印されたという流れがあって、竜儀が思い悩み、自分を犠牲にしてもテガソードのために指輪を一ヶ所に集めようとしたところから、物語が色々転がった挙句、
竜儀の家族に対するもやもやは晴れて、再びティラノとして再起。
一方で、陸王と角乃の具島玲を挟んでのドラマに進展が見られました。一気に秘密を公開したと思ったら、玲は厄災クラディスの幹部に取り憑かれていた模様。
竜儀のドラマから一気に転がり出した状況で、ブライダンの方にも組織を激震させる展開が。
何となく90年代のトレンディドラマを彷彿とさせる愛情の二転三転による、人間関係の変遷模様が刺激的で、油断ならない作風だな、と思っております。
さて、厄災絡みの設定ですが、誕生順は人間→厄災→テガソード→テガジューンという流れになります。
前のユニバース大戦がいつあったかというのが気になるところですが、熊手真白が1万年前に封印されていたことを想定すると、1万年以上前という風に考えていましたが、実は少し違って、
・熊手真白が指輪争奪戦の勝者にして、テガソードと共にユニバース大戦で勝利した。
・その後、時空の狭間に飲み込まれて、真白は1万年前に飛ばされて、そこで石化封印される。
つまり、真白の元の時代が1万年前だったわけではなく、テガソードの戦いも1万年前ということはないだろう、と。
いずれにせよ、人間が厄災に滅ぼされようとして、人々の祈りがテガソードを生み出した、と劇場版で語られます。
テガソードが神として人類を創造したのではなく、人類の願望からテガソードは生まれた。
その後、テガソードをモデルに、メカニックな機械として生み出したのがテガジューンであって、テガソードは獣モチーフの魔法ファンタジーな存在なのに対し、テガジューンは銃モチーフだけあって、近世以降の科学的なイメージになる。
どちらも人が創造した神なんだけど、祈りや願いという心から生まれたのがテガソードで、それを後から再現しようとした技術の結晶がテガジューンになりますか。
厄災については、ユニバース大戦で多くの戦隊ロボを破壊し、人類を窮地に追い込んだ邪悪としか分かっていませんが、最後の希望であるテガソードが人々の切実な願いから生まれて、熊手真白と協力して、世界を救った。
その後、テガソードは世界改変の力で、厄災によって滅びかけた世界を修復、作り替えたはいいものの、それで力を使い果たしたのか、それとも厄災の呪いか何かで長い眠りに就いたのだと考えられます。
救世主英雄たる熊手が時空の狭間に飲み込まれて消息を断ち、神たるテガソードが眠ってしまった状況で途方に暮れた人類は、テガソードに代わる神を人工的に作れないかと考えて製作したのがテガソードのパートナーロボとなるべきテガジューンだけど、たぶんテガジューンみたいな人造神計画は不敬だとかで途中で中止されて、放棄されたんじゃないかな(憶測)。
未完成なテガジューンは、8割ほど完成していて、自分自身の意思で残りを完成させたとか。そして、自分を放棄した現生人類の世界を「不完全なもの」と見なして、自分を信奉する人を模した従者たちによる「完全な世界」を創造しようとしている。
ブライダンにとっての人間は、「不完全な世界に生きる哀れな民」であり、自らの儀式によって救ってやらないといけない、新世界の住人たるべき者なんでしょうな。ただし、もしかすると、選別しようとしている可能性もあります。強い願い(強固な意思)を持つ者だけが新世界の住人たる資格があるとか。
人類が擬似神たるテガジューンを造り、その擬似神が妄執に駆られて、自ら神として、テガソードの不完全な世界を改変しようとしている。
で、改変が不十分な儀式で中途半端なもので終わった際に復活した熊手真白。彼もまた救ったはずの世界が未完成で、争いの絶えない現状を見た後、テガソードには任せられん、俺が神になっちゃると考えて、破壊と改変の新時代の神テガナグールと契約し、グーデバーンと名付けを行なって取り込んだ。
彼は「テガソードも人類が願いの力で生み出した存在」であることを知っていたので、「願いさえあれば、自ら神になることも可能」と傲慢だけど、理には適っている考え方で、世直しを志している。
すると、それぞれの行動動機がこうなるわけです。
・厄災:人類滅ぶべし。
・テガソード:人々の願いが力をくれる。人類大好き。特に強い願いはウェルカム。願いの強さを示して、競い合え。ナンバー1を目指して、精進すれば、厄災から世界を救える。
・テガジューン(ブライダン):テガソードの世界は不完全。テガソードに成り代わって、新たな世界を作ってみせる。自分を信奉するノーワンこそが新世界の民。今の人類? 不完全な存在だけど、ノーワンと一体化できれば完全な存在になれるかも?
・熊手真白:テガソードの世界は不完全。放っておくと、ブライダンという連中に滅ぼされるじゃないか。オレ様の救った世界が滅ぼされるのは我慢ならん。テガソードに成り代わって、人の力で世界を救ってみせる。神の力が必要なら、オレこそが神として新たな世直しをしてもいいだろうな。
ここで重要なのが、人が神を生み出すことが可能な世界観ですな。
そして神パワーがあれば、創造も改変も可能になる。そのための力の原動力がセンタイリングで、センタイリングは神の力の欠片で、全部集めたら神パワーを発動できる。
ブライダンは全部集めなくても、そこそこの数を集めて、テガソードとの婚姻儀式で世界を創り変えられると考えたけど、失敗。計画を急いだ理由は、厄災が動き始めたことを察したからかもしれません。
テガジューンおよびブライダンは厄災が封印された後に誕生したので、厄災と直接戦ったことはありません。
厄災と戦った経験があるのは、テガソードと熊手真白のみ。
そして、夏の劇場版では、厄災の幹部がテガソード単体を倒せるほどの力を示して、その復活に人類の願いを結集して、それをテガソードに伝えられる遠野吠の力が必要だった。
そう、遠野吠は自らの願いを持たない代わり、他人の願いを受け止める力の可能性が備わっていて、願いの受け皿としてテガソードと同調できるわけですね。
熊手真白も先代ゴジュウウルフとして、他人の願いに敏感なんですけど、そのことに自覚的なので、自ら神になろうとする。
遠野吠は、自分には願いがないと卑下するわけですが、他人の願いの代行者として、しばしばナンバーワンバトルを戦ってきた。他人の願いを受け止め、取り込む力が彼の強みで、それだからこそ、テガソードと最も順応できる、と。
とりあえず、絶対悪の厄災に対して、次回は改めて主人公の吠の立ち位置が確定され、それを受けて各勢力がどう動くかの流れで、10月はドラマが構築されると考えます。
10月で第3クールが終了し、そこから最終クールに突入する流れで、各人の決断や転機が描かれるタイミングかな、と。
Re: 10月のスレッド(2025) - K.K
2025/10/06 (Mon) 22:25:56
定期感想その1です。
感想のペースにつきましては、(ときどき申した気がしますが)ご無理のないようにと申し上げたいと思います。お仕事の忙しい時期はもちろんですが、ゲームが面白いというのも大事です。
ご紹介のブログ記事を拝読して、シリーズ未プレイの自分は内容までは把握できないものの、「この書きようは面白くてノッてるときのだ」と直感しました。確か、シリーズの中には出来が今一つのものもあったんじゃなかったかしらん。今回のはハマれるもので何よりですね。
ジサリスは第7話まで来て、華衛士中でも重鎮と思しきデジールを味方につけるという流れを変えるものに思えました。デジールを倒して(1期で言ってたように)世界を壊しにかかるか、と思ったら、ジサリスが勝ちながらも世界はデジールに残す。
他の華衛士も味方に引き入れていくんだろうか。もしそうなら、ゼーゲンだけは受け入れずにジサリスと対決する流れになったりして。牙狼での因縁の対決をジサリスのほうで決着つけるのも、自分的にはアリです。
●仮面ライダーゼッツ(第5話:墜ちる)
夢主発見の次は悪夢の原因・理由探しになるわけですが、存外に単純と申しますか、見方によっては「しょうもない」なものでした。意に染まぬ政略結婚なのではないか、幼馴染に未練があるのではないかと思わせておいて、新婚旅行の飛行機が怖かったんかいと。
高所恐怖症だからというわけですが、気が付いたら高いところが怖かったというものではなく、幼少時に木から落ちた恐怖ということですね(トラウマ、PTSD分類になるのかな?)。とはいえ、それなら結婚相手に言ってみればいい、となりそうですが、そうできなかったんでしょうな。
前話での夢の中の結婚式では花嫁:麻宮みゆきは嬉しそうでした。これは営業用の笑顔みたいなもんでなく、心底なものだったようですね。結婚相手(宝田光輝)が一生懸命考えて用意してくれたプランだから、断ったり変えさせたりはしたくなかったんでしょう。
結婚式での麻宮みゆきの笑顔は、宝田光輝とは意に染まぬ政略結婚ではなく、幼馴染(土井一平)への恋慕もないことの暗示でもあるんでしょう。自分は前話で多少は「何だろう、麻宮みゆきのこの笑顔?」と思わなかったわけではないんですが、もっと劇的な展開を期待してしまったようです。
なにせ「結婚式の最中に花嫁を奪いに来る」って、名作映画で使われた展開なわけですし、ブンブンジャー第1話でもそうでした。しかし、前~今話のドラマではもっと地味なものだったわけで、派手を期待したら地に足付いた流れという、これもどんでん返しになるのかしらん。
しかし、夢の付け込まれやすさは深刻であると示されたような気もします。「飛行機は嫌だなあ」の気持ちが夢に出てきただけで、ナイトメアは憑りついてしまうわけで。起きているときなら自制の心が働くんでしょうけど、夢ではそうもいかない。仮にナイトメアの存在を知り、それなら隙を見せまいとしても無理そうです。
しかし、ちょっとしたことだからこそ麻宮みゆきは隠す理由は特になく、莫は割とスムーズに真相に迫れたわけですな。そのお陰でクロウナイトメア迎撃も早いタイミングで行え、悪夢が現実に出てくるのを阻止できた。前エピソードの富士見鉄也の悪夢の理由は深刻なだけに、富士見は夢の中でもガード固めてたせいで対処が遅れたのと対照的。敵に利あるときは、味方側にも利があるようでして、バランス取れてるように思えます。
麻宮みゆきの悩みが深くないと判明するも、未だ思いを寄せている可能性ありの幼馴染:土井一平は依然として不安要因。ですが、こちらも深いものではなかった模様ですね。麻宮みゆきの結婚相手が財閥御曹司ということで心配していただけらしい。
多少は未練もあったかもしれませんが、麻宮みゆきが幸せそうならそれで良しと、土井一平は去る。ここで富士見が同乗して声をかけるわけですが、土井はキョトンとする。考えてみたら当たり前で、富士見が見ていた・会っていたのは麻宮みゆきの夢に出てきた土井ですもんね。そこは自分もうっかりしてまして、富士見を笑えませんorz。
夢主のドラマの合間に「怪事課」の居場所が定まったようで、一安心ですね。莫にまだまだ疑いを抱いてる様子の富士見&南雲、事もあろうに窓から莫の寝室に侵入。そのままゼッツルームへなだれ込み、ちゃっかりと怪事課の居室にしちゃってる。司令官ゼロもそれならそれで都合がいいと認めちゃうと。この辺り、もっともらしい理由付けは要らないんでしょうね。たぶん、自分はこうなるのを期待していたような気がします(漠然と「莫と富士見らがバラバラに動くの、面倒臭いなあ」くらいですが)。
それにしても、莫の寝室の先(ドアまで)は全く描写されませんね。今話では妹の美浪が「魚焼くの失敗した」と言って、莫の寝室へ朝食を持ち込んできてました。莫は団地住まいとのことで、寝室の先に秘密がありそうとは思えませんが、描かない理由があるんだろうか。
気が付いたらだいたい内容語っちゃった気がしまして、本編を追っての感想は割愛します。次回「封じる」では、今まで意図が図りにくかったノクスに動きがあるらしい。単なる狂言回しではないということかしらん。ジオウのウォズも中盤からはドラマに関わることが深くなっていったし、ライダーのドラマでは傍観は不可能ということかも。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第34話:散ずる戦禍、灰色の輝き)
坂本浩一監督回ですね。バトルが好みのアクションで嬉しい限り。ウルフの新・最強フォームお目見えでもありますしね。それだけでなく「必死で戦う(吠以外の)ゴジュウ戦士」がドラマで大事になるわけで、そこが納得できたことも今話の感動に多大に影響してる気がします。
なにせ、吠に「家族と平和に生きる世界か、仲間と艱難辛苦を共にするか」の決断が迫られるわけで。仲間が劣勢になりながらも必死で戦い続ける姿あってこそ、吠の決断への納得が生じます。そこからの(序盤から宙ぶらりんだった)家族との決別の覚悟も伝わってくるわけですね。
前には腹を括っての兄クオンと決別がありまして、今度は枠を広げて家族全員と。もっとも、前に吠は両親が(新たな家族と)幸せならそれでいいとして離れる覚悟を見せたことがありました。あれは今話を観てみると、偽の決断だったなと思えます。
言い換えますと、消極的であり、常に「もういいんだ」と自分に言い聞かせないといけないようなものであったようです。断捨離で捨のところでウロウロする感じと申しましょうか。今話では離(の入り口)に辿り着いた感じがします。
もっとも、どうして吠にだけそういう過酷な覚悟と決断が求められたかは、疑問が生じたかもしれません。無難に解釈するなら、メタ的な理解で「主人公だから」とかでしょうか。が、事前にこちらで劇場版含めての吠の立ち位置・性分を伺ってるわけで。今話の運びは吠の宿命・使命とすんなり受け取れます。いつもドラマ理解を助けて頂いて感謝申し上げる次第です。
ともかく本編。冒頭はおそらく劇場版未見の人のための真白解説ですね。そして本編ドラマは、デリバリーピザのバイトの吠がいきなりの両親宅訪問。両親は吠を覚えてないけど、吠には分かる。前も「今さら出る幕はねえ」と自らに言い聞かせ、今度も同じく「これでいいんだ」ですね。
が、未だ引きずる思いがトリガーとなったのか、テガソードのいる異空間へ転移。「最後の剣」に選ばれての試練「平和な別世界か、戦い続ける今の世界か」を突きつけられるわけですな。剣を放置すれば平和、剣を引き抜けば戦い。
平和な別世界はテガソードが厄災を倒し切るも、テガソードも消滅した世界。厄災による侵略はないが、テガソードがいないからテガジューンもブライダンもいない。吠は両親と暮らしているし、クオンも優しい兄:久光お兄ちゃんのままでいる。
その頃、吠以外のゴジュウ戦士は戦いの真っ最中。具島玲/マジレッドのまたもやの襲来ですが、具島玲は絶望を深めて憎悪に凝り固まってるようですね。そうさせているのは、厄災:戦禍のベルルム。具島玲の病は癒えたと思ったんですが、そうでじはなく治療を諦めてたらしい。その代わり他人にも同じ苦しみを、という理不尽な復讐心に取り付かれてる。その辺りはたぶんベルルムがそそのかしてるんじゃなかろうか。
もはや生きるつもりがない具島玲の強さは半端ない。ゴジュウ戦士4人+ポーラー/真白が迎え撃つも、マジレッド/具島玲+助っ人テムノーに押されてます。この事態をテガソードの異空間で見た吠が翻然として覚悟するわけですね。吠が平和な世界を選べばテガソードは消える。「ダチ」のテガソードにかける願いも潰える。
そうはさせない、というのが吠の選択。ただし、それは吠が捨てきれずに封印した願い「元通りに家族と生きる」を断ち切る決断でもあるわけですね。が、その覚悟を以てしても「最後の剣」は抜けない。「共犯者」のテガソードと共にでないと抜けない剣だった、というわけですね。ここが、こちらで教わった「願いを持たない代わり、他人の願いを受け止める力」→「テガソードと最も順応できる」で納得できる点です。
これでウルフ/吠とテガソードが一体化したテガソードゴジュウウルフとなり、敵の助っ人テムノーを撃破。しかし、ベルルムが具島玲を依り代にして顕現、巨大化する。これを察知したテガジューンが「我が子を傷つけた罪」への怒りを自覚してベルルムと対決。
なんですけど、なんか変だなと。「我が子」はMrs.スイートケークなんでしょうね。ベルルムはナイフを操ってケークを傷つけた(もしかすると死亡)。それを知って怒りの感情に目覚めたのは分かる。けど、クオンに対してはどういう気持ちなんだろうと。クオン/ガリュードが背いたと思ったテガジューン、罰としてですがかなり痛めつけてます。それはいいのか、と疑問に思います。
対するクオン/の言いようもちょっと不気味かも。「ボクはあなたのしもべですよ」ですね。考えようによっては、「ボクはあなた(テガジューン)の子供/養子ではない」と言い返したとも受け取れます。
こちらでのご教示で考えてみますと、テガソードの遍く愛すに対し、テガジューンは偏愛。テガジューンはクオン/ガリュードを拾って重用はしたけれど、最初から捨ててるのかも。クオンもそれを知っていての、「ボクはしもべ」スタンスだったりするんだろうか。そうなら、いずれ決定的に対立しそうな気もします。
それはともかく、テガジューン vs ベルルム戦がなかなかの見応えですね。テガジューンは最初から猛攻、サマーソルトキックまで放ってます。が、こういう場合のセオリーと申しますか、調子よく必殺技連発してる方が敗れるわけですね。幸い、形勢逆転するやテガジューンは撤退しまして、倒されるところまではいきませんでした。
ともかくも、何とか一段落。吠はバイトに戻って、もう一度遠野家へピザを配達。今度は尻込みせず、にこやかに子供(弟)に接する。その様子に遠野美幸(母)は微かな記憶を刺激されたらしい。「すごく懐かしい気がして」と声をかける。が、吠は「いつかまた会いに来るよ」と言って去る。たぶん、もう二度と来る気がない、断ち切ったから言えるんでしょうな。
Re: 10月のスレッド(2025) - K.K
2025/10/07 (Tue) 17:38:13
定期感想その2です。
●仮面ライダー電王(第25話:クライマックスWジャンプ、第26話:神の路線へのチケット)
劇場版「仮面ライダー電王 俺、誕生!」に連なる3話分に突入。幸いにTVerで劇場版を視聴できましたんで、スムーズに観て行けそうです。欲を言えば、TVerでの放映が来週にあれば、感想をTV本編から劇場版へとつなげていけたんでしょうけど仕方ない。覚えている限りで、TV本編と劇場版をリンクさせつつ感想を書こうと思います。
と言うより、今週分と来週分は劇場版の内容踏まえないと、観ていて混乱してしまいますね。前の駆け足視聴ではかなり「???」になってしまい、劇場版の内容・あらすじをネット感想などで把握して、ようやく「なるほど、だいたい分かった(かも)」くらいでした。
なにせ、侑斗が2人いるわけで。最初は同じ侑斗が2つの目的で動いてるのかと思いました。良太郎の指摘(拉致は侑斗の仕業)に侑斗はとぼけてるのかなとか。が、侑斗が本当に知らず、それもそのはず、もう一方の雄とは未来から来ていた。侑斗本人が知らないんだから、観ているこちらに分かるわけもない……のかも(^^;。
さらにややこしいのが、侑斗に不服言う良太郎でありまして、確かに拉致されて別の時代に取り残されてそうなのに、ちゃんと現代に戻ってる。これも、良太郎が意識を失ってから現代に戻されたのかなと思ったら、どうやら別の時代に連れ去られた良太郎と、戻って来た良太郎に時間分岐してたみたいですね。
そこがはっきりするのが、確か来週の第28話だったはず。モモタロス以外が消えそうになる大問題が発生し、なんでだと思ったら、良太郎が覚えてないからだとオーナーが不思議なことを言い出す。劇場版知らないと「なんでやねん!」ですな(^^;。
ともかく本編。のっけから不気味な雰囲気の部屋ですが、どうやら良太郎の自室らしい。何かを追って来たらしいデネブ、続いて侑斗が現れまして、良太郎を連れ去る。このときデネブが妙なこと言ってまして、「恐竜が紛れ込んだ」。この時点では意味は分かりません
さらに侑斗、今週分で頻出となる台詞「クライマックスシーンに手が足りない」を良太郎に告げる。この台詞を言うのが未来の侑斗と後で分かるわけですね。良太郎が連れてこられたのは太古の地球らしく、恐竜がうようよ。これがさっきのデネブの台詞の意味らしい。そこで良太郎は眠らされ、なぜか先着していたウラタロスが憑依したらしい。
でも、良太郎は自室で目が覚める。侑斗らに連れ去られたのは夢だったか、となりますが、壁には昨夜の証拠となる「恐竜が紛れ込んだ」足跡が残ってますね。が、良太郎は気が付かずじまい。それでも、一応はハナに知らせておく。ハナはデンライナーに戻り、ウラタロスを問い質すも、ウラタロスは知らないと。
良太郎はカフェ「ミルクディッパー」に来た侑斗に昨夜のことを問うてみるも、侑斗は知らない様子。良太郎は「やっぱり夢だよな」と思うも、観ているこちらは足跡を知ってるんで「侑斗とイマジンらが共謀してる?」と疑心暗鬼になります。
が、「あれれ?」というシーンに。「ミルクディッパー」でコントしていたデネブが店外に出ますと、その背後を走る忍者とデネブ(しかも、手裏剣残して行く)。「このデネブ、誰?」と思ってしまうわけですが、さらに今週の敵:スパイダーイマジンがややこしい奴でして、混乱してしまいます。スパイダーはターゲット(青木雅史)と契約する際、夢の出来事と誤認させたらしい。
こうなりますと、侑斗やデネブはスパイダーの作り出した夢の中の存在か、もしかしてスパイダーがデネブに化けてるのか、それともデネブ(さらに侑斗)が2人に分裂してしまったのか等々、いろいろありそうで分からなくなってきます。
その頃、青木雅史に気付かせぬまま契約したスパイダーイマジンは、なぜか青木雅史の妹:真由(病気で入院中)を狙ってますな。青木雅史の願いは「妹:真由が星を見に行けるくらい元気に」であるようですが、スパイダーは捻じ曲げて「真由に星を見せる」を契約条件としたらしい。なので、外に無理やり連れだして星を見せようとするわけですが、真由の悲鳴に近くまで来ていた良太郎、侑斗が気づく。
が、突如デネブが現れ、「ごめん、クライマックスだから」と良太郎を連れ去ってしまう。真由の拉致は侑斗が阻止するも、変身して戦うべき良太郎は見当たらない。仕方なく、侑斗が(限られた枚数のチケットで)変身して撃破。このときの怒りようからすると、侑斗はとぼけているのではなく、本当に良太郎の拉致を知らないのかなと思えてきます。
ゼロライナーに連れ去られた良太郎の前に侑斗が現れたりしてますしね。そして良太郎はいろんな時代を通過し、謎のライダーを目撃し、最後に着いた戦国時代では忍者とモモタロスらが戦っている。どうにもカオスなんですが、劇場版観ると何が起こってたか分かるわけですな。最後にデンライナーでもゼロライナーでもない、時の列車が出てきまして、実はこれが神の列車というわけか。
後半に入りまして神の列車がガオウライナーという名だと侑斗が明かす。敵ボスが牙王ですから、なんだか専用列車っぽいんですけど、牙王は奪おうとしてるわけですな。後でオーナーから人の記憶に頼らずにあらゆる時間に行けると明かされる(カイのカレンダー手帖がそれに近い?)。それにしても牙王、ガオウライナーから名前取ったのかしらん。ともかくも牙王はガオウライナーを追い、良太郎はまたも侑斗に眠らされる。
一方、(今の)侑斗はデネブからスパイダーイマジンが2体タイプと聞かされる。まだ終わってなかったわけですね。デネブを入院中の青木真由の護衛に向かわせた侑斗、デンライナーに乗り込む。良太郎に文句言ってやろうというわけですが、そこへ(未来の)侑斗から逃れた良太郎が帰って来る。互いに「相手のせいでこんなことに!」と思ってますから、話がかみ合うわけがない。
それでも結局は2人共、青木真由の護衛に赴く。が、スパイダーイマジンの策が上回ってまして、街への送電線を断ち切っちゃった。街の明かりが消えれば、満天の夜空ってわけですね。自分も夜に山道をバイクで走ってたとき、空見上げて「こんなに星ってあるもんなのか」と驚いたことがあります。青木真由も夜空を見て「星」と呟き、契約成立。スパイダーは青木雅史を通って過去へ。
その過去の日付は青木真由の6歳の誕生日、当時はまだ病気がちではなく、星空を見ることが元気の証しと青木真由は思っていた。と、兄の青木雅史は思ってるわけですが、実はちょっと違ってたとラストで明かされるのがいい感じのオチ。それは後のことでして、良太郎は電王プラットフォームでスパイダーを追って過去へ。
現在に残った侑斗の前には別の侑斗が現れる。今の侑斗、ようやくここで未来の自分の画策を知ったようですね。未来の侑斗、過去の自分自身に最初から策を明かすのはマズいと思ったのかしらん。考えてみると、侑斗はつい顔に出るとかありそうですな。必要な良太郎がほぼ揃うまで、過去の自分には内緒にする必要があったんでしょう。
過去へ飛んだ電王プラットフォーム/良太郎、偶然なんでしょうけど、落ちかかる瓦礫から「桜井さん」を救う。そこから電王ガンにチェンジしてスパイダーに応戦開始、しかし謎の介入(実は未来のゼロノス/侑斗)で嫌気が差して電王ソードにチェンジ、スパイダーに止めを刺す。
現在に戻った良太郎、奇しくも侑斗と意見一致(?)で青木雅史・真由兄妹を「希望ヶ丘」に連れて行く。「桜井さん」と愛理がよく星を見に行ってた場所ですな。良太郎は「星が綺麗だから」くらいの認識みたいですが、侑斗は今夜は流星群接近で流れ星があると知ってる。そして、青木真由も流れ星を見たかったわけでしたか。いや、真由は兄:雅史に流れ星を見せてやりたかったというのが真相。「星」は互いのためだったということですな。
良太郎はやけに星に詳しい侑斗を「もしかして桜井さん?」と思い始めたようですが、そういう気持ちぶった切るようにゼロライナー出現。未来の侑斗はまたも良太郎を連れ去り、今の侑斗はもう委細承知で「頑張って来いよ」。
ゼロライナー内でようやく未来の侑斗が良太郎に事情説明。(劇場版のラスボスである)牙王についてですね。このままでは牙王により全ての時間が消されるかも、だから良太郎を何人も揃えて倒す。そのために必要なイマジン(ウラタロス、キンタロス、リュウタロス)も既に参集している。
来週の前半(第27話)は劇場版につながる最後のTV本編1話分、後半(第28話)は劇場版の後日譚のはずですね。できれば感想は第27話→劇場版→第28話で書いてみたい。劇場版については記憶とネット感想に頼るしかないですが、東映公式Youtubeで劇場版を放映してくれればきちんとかけるんだけどなあ。前はTV本編放映時にドンピシャのタイミングで劇場版もやってくれることあったんですが、最近はあまりないような気がします。ちょっと残念。
Re: 10月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/10/09 (Thu) 23:37:05
今週はライダー感想です。
★ゼッツ
怪事課の2人が、莫と連携する形になり、事件捜査チームが成立。
とりあえず、夢の中での操作は莫の役目で、リアルの情報収集(夢主の素性とか、周囲の人間関係など)は怪事課の2人が担当して、互いに集めた情報を元に、チームで吟味し合う話なら、面白く話が膨らませそうですね。
そして、富士見刑事は思い込みの強い性格で、直感が功を奏するときもあるけれど、証拠を積み重ねるタイプじゃなくて、良くも悪くもひらめき型。
基本はダメ刑事で、視聴者をミスリードする役どころっぽい。富士見刑事が最初に推理した犯人像は、基本的に外れと思った方がいいかも。
名探偵ものにおける刑事さんは、探偵の推理を引き立たせるために、無能に描かれることが多いという類型ですね。
ただ、犬も歩けば棒に……じゃないけど、手掛かりを集める運の良さみたいなものは持っていて、本人はそれが重要だとは気づいてないけど、探偵役が「出かした、刑事さん。あなたの見つけたそれが、事件の謎を解く重要な鍵となった」とか言って、刑事さんを持ち上げる。
当の刑事さんは、何だかよく分からないので、詳しい説明を探偵に求める、と。
ともあれ、ゴジュウジャーよりも、よほど探偵ミステリーとして機能しそうな設定になって来ました。
・夢主は誰か?
・悪夢の原因は何か?
・夢主の心の闇はどうしたら晴れるのか?
制限時間内に、これらの謎を解明することで、悪夢が現実に侵食するのを防ぐ話というルーティンができたら、各エピソードを安心して追っていけそう。
そして、次回はねむちゃんとノクスについて、設定を掘り下げるとのことで、キャラの絡みが増えてくると、ドラマ的にも面白くなるだろう、と。
なお、ミスリードの結果、悪夢の原因が高所恐怖症というのは、ミステリーのオチとしてはつまらないですが、空飛ぶ怪人という設定できちんと伏線になっているのが見事。
今後は怪人のモチーフも、推理の材料として考える材料にしていけばいいかな。
Re: 10月のスレッド(2025) - K.K
2025/10/13 (Mon) 18:43:24
定期感想その1です。
●仮面ライダーゼッツ(第6話:封じる)
前エピソードは夢主の不穏な状況とか見せておいてのオチが「飛行機に乗るのが怖い」という(本人には深刻ながら)他愛ないと思えるものでしたが、今話は次回予告を信用するなら重い展開になりそうですね。なにせ「夢ではよく出会うが現実では映像でしか見かけないねむが実は昏睡状態」というものですんで。
ねむは事故に巻き込まれてのことのようで、所属事務所社長の美女木真澄(みじょき・ますみ)が深く悔いるものであるらしい。それが原因なのか、妻の大城玲子と離婚に至ってたりする。ねむは夢を渡り歩いたことで事情を知っているのか、美女木真澄と大城玲子を気にかけている様子がある。
今話では夢主は自分的には必ずしも明らかではないと思えました。ねむが夢主でも不自然ではないし、今話では目立たない大城玲子が何か隠していてもおかしくない。が、仮面ライダーWEBには「美女木社長の心の監獄の奥」の記載がありまして、夢主確定なんでしょうな。
ちょっとビックリしたのがゲスト敵ナイトメアでして、建物内に現れる等身大のソウイビルが本体ではなく、施設自体が巨大なプリズンナイトメアということでしたか。電王だとライナー(列車)が巨大敵を迎撃できますが、ゼッツでは今のところは巨大戦の用意がありません。現実に実体化した場合、どうするのか面白そう。
ともかく本編ですが、今話は次回への伏線などの準備編という感じで、ドラマを追っての感想はあまり出てきません。冒頭からは夢世界でして、舞台は巨大で奇妙な形の建物で、用途は監獄らしい。そこに囚人として、ねむ、ねむの両親、莫が収監されている。ミッションは脱出/脱獄というわけですね。
しかし、内部は複雑でトラップだらけ。それでも莫の明晰夢コントロールで何とか進んでいく。途中休憩にて、ねむがあっさりと「(両親と言ったが)本当の家族じゃない」とネタバレ。そういう「設定」というわけでしたか。ここで莫は夢を記録し、中断(覚醒)を選択。
莫が起きてみると窓が開いてまして、ゼッツルームには富士見と南雲。この2人、窓を出勤ルートにしちゃったみたいですね。前も気になったんですが、どうやら意地でも玄関から寝室までを描写しないということらしい。それにしてもコミカルな描写でもありますんで、次回予告でのシリアス展開はこのときはまだ予想できず。
富士見らによると奇妙なミステリーサークルが出現したという。莫が夢で見た形そっくりなわけですね。となると、ナイトメアによるブラックケースであり、悪夢が既に現実に侵食し始めているということになります。
さらに夢の中の映像を持ち出せるお蔭で、ねむの両親設定の2人の正体も判明。マナージャーである妹の美浪が男性を知ってまして、ねむの所属事務所社長の美女木真澄。そこが分かれば、女性が(元)妻の大城玲子ということも容易に辿り着ける。
莫はさっそく美女木に接触するも、美女木は(夢で会ってるはずの)莫を知らない様子。美女木は夢主ではないか、あるいは夢を覚えていないか。美女木の話によると、8年前にねむを児童養護施設で見かけ、大きな素質ありと直感、国民的アイドルに育て上げたと言う。
しかし、南雲の調べによると最近になって美女木は妻(大城玲子)と別れたとのこと。富士見は美女木が夢主で、ねむを我が子としてもいいと夢見ていたが、離婚により叶わぬ悪夢になったと推測。仮面ライダーWEBでは美女木を夢主と記載してますんで、富士見の推理は当たったことになりますな。たぶん、悪夢の理由などの真相のほうが外れてるんだろう。
これらを踏まえて莫は再度の夢潜入(中断したところからコンティニューできるのか、便利)。莫はねむに美女木が所属事務所社長であることを言わなかった理由を問い質しますが、ねむは珍しく血相変えて「人助けのためだからって、人の心を何から何まで探っていいの!?」と。ねむは本人が夢に侵入していると思われますんで、夢主を庇おうとしていると考えるべきなんでしょうね。
ねむは思わず激高したことを悔いたのか、その場を逃げ出すわけですが、莫が追って行くとうまい具合に出口らしきものが見える。が、どうやらトラップだったようで、ナイトメア(ソウイビル)が待ち構えてる。これは莫がゼッツとなって倒すも、ノクスが出現してソウイビルを復活、さらにもう1体出現させてしまう。
しかし、それはノクスの(明晰夢の)能力というよりは、ナイトメアの正体によるところが大きいようですね。等身大のナイトメア(ソウイビル)は使い魔に過ぎず、本体は建物自体でして、巨大なプリズンナイトメア。ダンジョン自体が魔物だったというわけですな。
この事態に美女木は意外なことを言い出す。「永久に生き続けよう、この監獄の中で!」と叫んで、ねむの手を引いて奥に駆け戻ってしまう。夢設定では妻、現実でも元妻の大城玲子は放置して、ですね。
一方、現実世界では富士見らの捜査が進展しており、大城玲子によると「あの人(美女木)は変わってしまったの、4年前の事故で」とのこと。その頃、美女木はデスクでうたた寝してうなされてますな。この描写が「夢主は美女木」という意味らしい。
事故については、次回「罰する」予告映像にちらっと映ってまして、ねむは重傷で未だ昏睡状態にある模様。これが事故の結果であり、美女木の悪夢の原因であり、しかしねむが美女木を庇う理由であるようですね。
予告って、例えばビルドのときはミスディレクション多用で「予告で想像したことが本編で逆の意味に」なんてありましたが、ゼッツでは割と素直に受け取っていいかも。しかし、今回の真相はちょっと想像できないかなあ。次を観てのお楽しみです。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第34話:散ずる戦禍、灰色の輝き)
いろいろ一気呵成に解決しました。戦禍のベルルムは倒し、陸王は具島玲を取り戻し、角乃は緒乙を取り戻し、Mrs.スイートケークは復活し、紅茶王子アッサムも復活して故郷の星へ帰る。どれも「これ、どうすんの?」と気を揉むものであったんですが、スッキリしました。
しかし、あっさりとし過ぎな気もするものもあるような。まず、Mrs.スイートケークですけど、ほぼほぼ死ぬ死ぬ詐欺だったような(^^;。何の前触れも理由もなく、まるで「ちょっと居眠りしてた」くらいの感じで目覚めちゃったわけで。アッサム王子についても、具島玲から取り戻す流れは良かったんですけど、皆に正体明かして母星へ帰るシーンがあまりに速攻でした。
しかし、それは後で考えてのことでして、観ている最中は納得感ありました。たぶん、坂本浩一監督回ということでバトルアクションが好みの見栄えだったことがあるように思います。それで気分が乗って来るわけですが、ドラマと密接に結びついていることも大きい。
今話の対ベルルムのバトルは2段階でして、まずケークの仇討ち決意にブライダンの仲間が結集。具島玲のアジトの洋館に攻め寄せる燃える展開ながらも、あと一歩のところで敗退。しかし、ベルルムの脇腹に傷をつけることに成功しまして、これがゴジュウジャーへのバトンとなるわけですね。もうブライダン、ゴジュウジャーの戦友じゃないですか。
続いてのゴジュウジャーの対ベルルム決戦で、陸王がテガソードの加護を受けたレオン(テガソードゴジュウレオン)が等身大ベルルムを破って具島玲を取り戻す。このとき、ファイヤキャンドルらが付けた脇腹の傷が決め手となるわけですな。かくして陸王はベルルムから具島玲を取り戻し、それにより後で角乃は緒乙を取り戻す(昏睡中ですが、指輪があればなんとかなるんだろう)。
よっしゃあという気分になるわけですが、目を惹きつけるバトルアクションにドラマが織り込まれてるお蔭なんでしょう。その気分でケークの復活を見るわけだし、アッサム王子の正体告白も聞くわけで、すんなり受け入れてしまいます。もっとも、その2つのシーンはかなりカットされたものらしい(仮面ライダーWEBより)。きちんと分かる描写入れて撮影したものの、尺が足りなくてカットとなったとのことです。
ともかく本編。冒頭は前話ラストで敗退のテガジューンですね。激情でベルルムにかかっていったことを悔いるテガジューンに、駆けつけたブーケとファイヤキャンドルがナイフは何とかすると励ます。アーイーも続々駆けつけてくる。テガジューンは目の光が紫から青に変わりまして、少し落ち着いたかな?
一方、「テガソードの里」には「百夜陸王 サンクスパーティ招待状」が届く。吠らゴジュウジャーを招いてのホームパーティのようですね。陸王は気さくな感じで皆を迎えますが、どうやら「最後の晩餐」のつもりらしい。それに気づく者はおらず、角乃などは「コイツ(真白)に連れてこられた」とかツンデレ言い訳してますな。
一方、Mr.シャイニングナイフは出自の「厄災」に操られて妻Mrs.スイートケークを殺めた仇討ちと、ブライダンを裏切った責任を取るべく、単身で具島玲のアジトへ。しかし、ブライダンの仲間が放っておくはずもなく、ファイヤキャンドルらが追い付いて来る。
ファイヤキャンドルの「お前(ナイフ)は厄災か、それともブライダンか?」の問いに、ナイフは「私はブライダン参謀隊長、知略のシャイニングナイフ!」と応じる。ベタなんですけど、自分はこういうのが大好きでして胸が熱くなりますね。
そのままナイフを先頭にアジト突入、「我が妻の仇、取らせてもらう!」の口上に、具島玲は「片割れをやったのは、お前のその手だろ」と煽る。が、覚悟を決めたナイフには通じない。激戦に突入しまして、ブーケ→ファイヤキャンドル→ナイフの連携でベルルムの脇腹に一太刀。しかしベルルムは渾身の砲撃しておいて去り、ブライダンもファイヤキャンドルの判断で追撃せず(ダメージ大きかったみたい)。
その頃、陸王パーティは大いに盛り上がり、騒ぎ過ぎた皆は疲れて仮眠。しかし、陸王は単独で出撃、具島玲と相討ちする覚悟らしい。パーティは別れの宴だったわけですね。が、吠らは陸王の意図を分かっていたらしい(最初からか、それとも途中で気づいたかはよく分からない。こういうことに聡い真白の手配かも)。
具島玲と対峙する陸王の背後に吠らは近づき、竜儀が「一人で具島を止めるつもりだろう」を手始めに、仲間のゴジュウジャーが次々と声をかける。ついに陸王も折れまして、「どうやら僕は玲さんと死ぬより、君たちと生きたいらしい」と。
まあこれはあまりにベタで、具島玲が言う通り「俺は何を見せられてるわけ?」ではあるんですが、しかし自分は「こういうのが見たいんだよ」でもあります。特に前半でのMr.シャイニングナイフとファイヤキャンドルらのシーンが上手くかぶりますし。
そこから決戦となりまして、具島玲はアッサム王子も召喚、シシレッドとして加勢させる。これは具島側の戦力補充ですんで、ゴジュウジャーへの脅威であるんですけど、観ていて「アッサム王子、無事だったか」とホッとするものがあります。
バトルはゴジュウジャー側が生身バトルから始まって、変身してのバトルに引き継がれ、しかし具島と陸王の内面での対決は生身、いつもの応援団も入るし、変化多いですね。しかし、きっちりまとまってる感じがします。そう納得できるのも、やっぱりバトルの組み立てとかが好みだからなのかも。
具島/マジレンジャー vs 陸王/レオンは陸王が具島の真意(自らの死を望む)を見抜いたことで、具島が戦意喪失したか。(ベルルム諸共と)止めを刺しにかかる陸王/レオンですが、具島を最も憎んでるはずの角乃/ユニコーンが身を挺して具島を庇う。陸王の心情を慮ってのようでして、しかし理屈はツンデレ混じりかなあ(^^;。
と思ったら、ベルルムが業を煮やして具島を乗っ取る(「俺は何を見せられてるわけ?」と言いたいのかも ^^;)。指輪やアッサムを取り戻しつつ、ゴジュウジャーが善戦しているようですが、やはりベルルムが押し返してくる感じ。
しかしファイヤキャンドルが駆けつけ、「脇腹の傷を狙え」と。ここで今話の2つのバトルがつながって来るわけですな。もうこれって「厄災に対抗するゴジュウジャー・ブライダン連合」でいいんじゃないかしらん。
さらにレオンにテガソードが加護を与えまして、ウルフと同じくテガソードゴジュウレオンに。テガソード、ゴジュウジャーを分け隔てせず、誰かが強くなれば他も強くする気があると見えます。この時点では竜儀は先を越されたと、ちょっと悔しがってるかも(^^;。でもここは陸王の出番ですよねえ。
これで等身大のベルルムを倒し、具島玲は解放される。が、ベルルムは「力は既に満ちた」とかで巨大戦となるも、今度は吠がリョウテガソードで撃破。ベルルムもサイズでは対抗できても、力は及ばないようですね。リョウテガソードが「厄災」のラスボスに対抗するための戦力だからなのかしらん。
ベルルムを倒し切って、上述しましたが角乃は緒乙を取り戻し、ナイフにはケークが生き返り、アッサム王子は母星に帰り、陸王は具島と拘置所で和解。具島とアッサムはまた登場するんじゃないかしらん(終盤でゴジュウジャーが劣勢になったときとか)。具島については演じる馬場良馬について、東映公式サイトで「馬場さんは『一度』これにてオールアップ」とあります。「一度」ってことは、本当にはオールアップじゃないということかもです。
Re: 10月のスレッド(2025) - K.K
2025/10/14 (Tue) 21:39:09
定期感想その2です。
ライダー物と呼んでいいかどうか迷いますが、ライダー愛が嵩じてライダーになりたかった男の物語「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」アニメが始まってますね。第2話に入るとタックルなりきりも出てきた。東映公式Youtubeでストロンガーのタックル戦死回放映はこのアニメのためなんでしょう。ショッカーが好きというヤクザもいて、一応のメンツ揃ってますな。
むさ苦しいほど熱い/暑いのは自分的にはいい感じなんですが、感想書けるかどうかは今のところちょっと分からず。原作コミックの少し先を予習してみると、ショッカーは本当にあることになってるようですね。となると、第2話までで予想した「本気の仮面ライダーごっこ」ではないということか。
もうちょっと様子見してみて、感想書くか考えたいと思います。もしそれが無理でも、スポット的に何か書くことにはなりそうです。
●仮面ライダー電王(牙王編)
・第27話:ダイヤを乱す牙
2人組の泥棒(池祥一、加藤浩)が「ミルクディッパー」に忍び込みまして、床下から何か盗み出そうとする。ここにあるはず、という感じで単なる物取りではなさそうな。良太郎が出てきて鉢合わせですが、どうやら寝ぼけてるらしい。が、モモタロスが憑りつきまして、たちまち蹴散らす。
逃げ出した泥棒にイマジン2体(モレク、ブラッドサッカー)が目を付けてますね。どうやら片方のイマジンは牙王配下の模様で、もう1体も牙王と聞いて乗り気になってるみたい。モレクイマジンは泥棒の兄貴分(加藤浩)と契約したようで、実体化して弟分(池祥一)に迫ってブラッドサッカーを憑りつかせ、「お前にやってもらうことがある」と。
モレクの策は、ブラッドサッカーが池祥一を使って良太郎をモレクにけしかけさせるというもの。ただし、ゼロノス/侑斗に介入させるのはマズいらしい。この時点では何のためにそんなことするのかサッパリですが、後でデンライナー乗っ取りのためと分かる仕掛け。牙王が待ち構えている時間・場所にデンライナーを誘い込むわけですね。
それは後のことでして、泥棒2人組が(イマジン抜きで)「ミルクディッパー」に忍び込んだことも、デンライナー乗っ取り策に利用してるようですね。「ミルクディッパー」では、泥棒の目当ての品があると認識し、再びやって来ると予想して警戒中。モモタロスらまで(仮の実体化のための)着ぐるみで警備してる。
明け方になって、泥棒の弟分:池祥一が「ミルクディッパー」に忍び込んで、しかしウラタロスに気付かれる。これ、ウラタロスとしては寝たふりで待ち構えていたんでしょうけど、泥棒:池も発見されるつもりだったんでしょうな。なにせ良太郎をおびき出す策なわけで。
いったん池は逃げ出しますが、侑斗・ハナ・U良太郎の連携で捕縛される。池は忍び込んだ目的をあっさり白状しまして、兄貴分:加藤と盗んだ宝石を「ミルクディッパー」の床下に隠し、取り戻そうと忍び込んだと。が、そこからが大事なポイントでして、兄貴分:加藤は体から砂がこぼれてると言い出し、イマジンを匂わすわけですね。
そして加藤は大きな宝石店に盗みに入るとも言い出す。その宝石店は目の前にあるわけでして、池の逃走はここへおびき出す目的もあったのかも(単なるコミカルかもしれませんが ^^;)。すぐに宝石店からは警報が鳴り響きまして、R良太郎とハナが向かう。
泥棒:池のほうは侑斗が確保しようとするも、池からは砂がこぼれ出し、イマジン憑依を知った侑斗との追跡劇に。しかし、池が逃げた先にブラッドサッカーが待ち構えてる。ブラッドサッカーは「これで電王を送り込めた」と言い、良太郎と侑斗を引き離す策であるようですね。
ブラッドサッカーは取り逃がすも、いったん良太郎のもとに向かわせたデネブが「2000.5.8」のチケットを手に戻って来まして、侑斗/ゼロノスは「なるほどね、こっからつながるわけか」と。今の侑斗は未来の侑斗から先のことを聞かされてるようでして、その通りに進んでるんでしょうな。双方が思惑通りと言えそうですが、イマジン側が一歩リードといったところか。
デンライナーが飛んだ先の2000年5月8日では、ちょうど泥棒の兄貴分:加藤が警察に囲まれてるところ。そこでモレクが加藤から姿を現しまして暴れ出し、デンライナーもやって来る。電王ソードがイマジン対処開始ですが、モレクは目的を果たしたと言う。その意味は「牙王のデンライナー乗っ取り」でして、電王がモレクに勝ちながらも、牙王に隙を突かれてデンライナーを奪われてしまう。
これをゼロライナーで追う侑斗ですが、ここまでのことは聞かされてたようですが、この先は未知のようですね。そこから矢継ぎ早にシーンが切り替わりまして、劇場版のダイジェストですな。電王の4フォーム揃い踏みまで見せてくれるのは、ちょっとビックリします。
・劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!
東映公式Youtubeでの放映はやっぱりないようなので、記憶を頼りにネットの感想記事などを頼りつつです。細かいところまではちょっと思い出せないかも。
冒頭は前話で宝石店の警報がなる辺りからですね。加藤が盗みに入り、U良太郎がすんでのところで阻止。加藤の目当ての宝石を奪い取った良太郎を追う加藤、最後は電王ソードに返り討ちに。と思ったら、モモタロスのミスで宝石は加藤の手に。これでモレクとの契約が完了、モレクは過去(2000年5月8日)へ。
そこからはTV本編第27話のラストの牙王によるデンライナー乗っ取りにつながるわけですね。「神の路線」に乗り入れ、「ガオウライナー」を奪いたい牙王が緒戦では完勝といったところ。驚いてデンライナーを走って追う良太郎、牙王に蹴られて気絶。このショックで良太郎は記憶を失う。これが劇場版のみならず、続くTV本編第28話の重要ポイントになると。
それは後のことでして、2000年に取り残されたハナは良太郎を閉店中の「ミルクディッパー」に担ぎ込む。とりあえず隠れるには最適ですな。が、この時代には11歳の良太郎(通称:小太郎)がいるわけで、きっちり遭遇してしまう。そしてジークもいるわけですね。さらに侑斗もゼロライナーで追いついて来る。モモタロスはキンタロスらの頑張りでハイジャックのデンライナーから脱出、良太郎に合流して来る。
これで電王側の戦力は、ミニ電王(小太郎+モモタロス)、電王ウイング(良太郎+ジーク)、ゼロノスとなる。電王ソードは良太郎が記憶失ってるんで使えない。その代わり、良太郎との(記憶の)つながりが消失したモモタロスは単独で実体化可能に。
これで牙王を追うわけですが、ハイジャックのデンライナーは全ての時間に通じる「神の路線」へ。ゼロライナーも強引に乗り入れて追いまして、いろんな時代を通過する。江戸時代とか恐竜時代とか、TV本編で良太郎が侑斗に拉致された時代ですね。途中、良太郎が目撃した謎のライダーとゼロノスの戦いも再びありまして、ゼロライナーがデンライナーを追う途中で発生したバトルでしたか。
それでちょっと分からなくもなりまして。劇場版で追跡&バトルした時代に、侑斗はTV本編で良太郎を連れ去ってきたわけですが、そんな余裕があったとは思えません。ゼロライナーの侑斗は必死でデンライナー追っかけるのに精いっぱいだったわけで。牙王との戦いに勝利後、「神の路線」の使い方覚えた侑斗が良太郎を拉致しに行ったということなのかな? どうも分からんですorz。
それはともかく、牙王を追って辿り着いたのは江戸時代初めのようですね。真田幸村が戦備を整えて画策しているようですんで、大坂冬の陣と夏の陣の間でしょうか。牙王は真田幸村を力で威圧しつつ、利も示して従わせているらしい。もっとも、牙王が興味があるのは真田幸村ではなく、砦を構えた場所ということですか。「神の列車」がここに埋まっている(正確には、神の列車を作り出した時間)。
良太郎は記憶は戻らず電王になれないままはあるんですが、ハナに鼓舞されてデンライナーを取り戻すべく、真田幸村・牙王の砦に突入を試みる。最初は劣勢ながらも、ミニ電王からジークの電王ウイングにバトンタッチできたこともあって戦力増強、形勢逆転。
これでデンライナー奪還と思ったら、牙王はもう「神の列車(ガオウライナー)」奪取の手筈整えてしまっており、デンライナーから「神の列車」に乗り換え、「神の路線」で去ってしまう。向かった先は1988年12月26日、小太郎によれば良太郎の誕生日。牙王の最初の狙いはその日をまるごと消して、良太郎誕生を阻止すること。
何とか神の列車に食らいついていたモモタロス、牙王に捕らわれた良太郎が良太郎誕生日での唯一の戦力。追いつめられた良太郎、気合なのか、モモタロスだけは思い出す。さらにゼロライナー到着でゼロノス、侑斗が拉致した良太郎+イマジンの3名(U・K・R良太郎)も加勢。
これで普段は1人ずつの電王ソード・ロッド・アックス・ガン勢ぞろい、さらにゼロノスという5人ライダー全戦力となるわけですな。しかし、その総がかりでも牙王の仮面ライダーガオウには及ばないわけか。たちまち全員叩きのめされる。
しかし、良太郎&モモタロスのが根性で電王ソードによる一太刀浴びせると牙王/ガオウは気合負けで「神の列車」に逃げ込み、誕生日の時間を消さんとする。が、遅れて到着したデンライナーに電王ソードが乗り込み、追撃して撃破。残る牙王/ガオウも電王ソードが一騎打ちで倒す。牙王、自信がいったん崩れると脆いという印象です。
エピローグに入りまして、牙王が破壊しかけた誕生日(1988年12月26日)はたちまち修復される。侑斗解説入りまして、時間が破壊されても人々が覚えている限りは修復されると。
そこは自分は劇場版で初めてはっきり認識しまして、そうだとすると今までのTV本編で壊されたビルとかはもとより、イマジンに殺害された人々も生き返ってる(死んでなかったことになる)ということなのか。第1話ですと、ペンダント持ってる女性が墜落死させられてまして、むごいなあと思ったんですが、イマジン倒されると墜落はなかったことなったのかも。
最後にハナがオーナーに願い事。この劇場版で空の額縁が示す「失くした両親の写真」が何度か言及されてるわけですが(良太郎の記憶にとって大事らしい)、写真を失くす前の時間に小太郎を戻してやれないかと。しかしオーナーは拒む。が、代わりに良太郎が生れた直後の時間・場所をデンライナーが通過させてやるわけですね。
良太郎が2007年の「ミルクディッパー」に戻ってみますと、空だったはずの額縁には小太郎がデンライナーから見た両親・愛理・良太郎の絵が飾られていると。
・第28話:ツキすぎ、ノリすぎ、変わりすぎ
第25話からの牙王の事件も劇場版で何とか解決と思ったら、思わぬ事態に立ち入るのがこの第28話ですね。今までオーナーは時間を無暗にいじってはいけない旨、何度か警告を発してたんですが、具体的な弊害は描かれませんでした。劇場版では動乱レベルで過去改変しかけてたわけですが、侑斗解説の「覚えていれば修復される」という、むしろ大抵大丈夫みたいな描き方。
しかし、「覚えていれば」の隙を突く形で危機が起こっちゃうのが今話なわけですな。つまり「忘れちゃったら失われる」。具体的に申せば、良太郎がモモタロス以外のイマジン(ウラタロス・キンタロス・リュウタロス)を忘れちゃったんで、3人が消滅の危機に。そこはジークには既に起こりかけていたこと。ジークは「覚えてもらう以前の時間」で消滅を回避できたけれど、ウラタロスらにはその手が使えない。
もっとも、自分は良太郎がどう忘れたかについては、あまり理解できてなかったりしますorz。良太郎は劇場版でいったんイマジン4人について忘れ、しかしモモタロスだけは思い出した。そのまま2007年に帰って来てるんで、良太郎はモモタロスだけ覚えてる。
ウラ・キン・リュウタロスは良太郎が劇場版で忘れたことにより、ジーク同様の実体化できてるわけですね(モモタロスも一時的にそうなった)。これだと彼らは消えそうにないんですが、問題は侑斗に連れ去られた良太郎に憑依したウラ・キン・リュウなんでしょうか。そちらは、今の良太郎が過去の良太郎ごとイマジンも忘れてるということになるはず。……うーん、やっぱりよう分からん。
ともかく本編。冒頭は劇場版ラストの決戦シーンから始まり、「こういうことがあったんだよ」と示しておいて、平和が戻ったデンライナーにシーンが移る。ハナと良太郎の会話では、今話のポイントとなる「侑斗が何度も良太郎を過去に連れ去った」が出てますね。そして、良太郎の「全然覚えてなかった」も大事なポイント。
しかし良太郎、第28話で取り逃がしたブラッドサッカーイマジン/池祥一のことを思い出し、慌てて対処に向かう。が、モモタロス以外は良太郎に憑依できなくなってるわけですね。電王ソードは使えるんで、ブラッドサッカーを迎撃してはみるも、逃げられてしまう。
が、そんなこと言ってる場合じゃなくなりまして、モモタロス以外が消え始める。上述しましたが、自分にはよく仕組みが分からないものの、良太郎が覚えてない状態になっちゃったから。リュウタロスは早くから自覚していたようで、冒頭で「沈む」と言ってましたな。
しかし、消えゆく3人もモモタロスも務めて冷静に振舞う。良太郎に心配かけまいとしてるんでしょうね。しかし良太郎はなぜか特訓始めまして、気を紛らわすためなのか、体力増やせばウラ・キン・リュウタロスを留められる気がしてるのか。しかし、3人は良太郎のイメージ内に現れ、暇乞いをして消える。
同時にデンライナーからも消えてしまったようですね。戻った良太郎から砂がこぼれまして、3人のイマジンのいわば遺灰でしょうか。かき集めて良太郎が念じると、何か機械の形に。ネットで調べると「ケータロス」という名前がついてますね。
一方、池祥一とブラッドサッカー。池祥一は兄貴分の相棒の加藤浩には下手に出てましたが、加藤に内緒で盗んだ宝石を二束三文で売り飛ばしてたと。しかし、苦労して盗んだのに千円ですか。これを取り戻したいといのがブラッドサッカーとの契約。
しかし宝石店で発見したその宝石の売値は300円。千円で買い取った奴すら損したほどの無価値なものだったらしい。愕然とする池ですが、契約は成立してまして、ブラッドサッカーは過去へ。そこへ駆けつけた良太郎も後を追う。
戦力は電王ソードのみ、のはずでしたが、ケータロスに着信音。出てみると、ウラ・キン・リュウタロス健在でして、召喚してみると電王最強のクライマックスフォーム。ブラッドサッカーは容易く撃破ですね。劇場版では揃い踏みまでに留め、最強の新フォームお目見えはTV本編という趣向なのか。見どころを劇場版とTV本編に上手く分散させてる感じです。
なんと申しますか、消え去ったと思ったら戻って来るという、観ているこちらには肩透かしのようでもあるし、期待通りでもありますな。侑斗は自分のせいでイマジンが消えると聞いてこっそり駆けつけてみたら、イマジンが最強フォームで暴れてたわけで。侑斗にとっては救いになってますし、これでいいんでしょう。
オーナーは「熱い思いがウラタロス君たちをつなぎとめたようですねえ」と言ってますが、もしかすると存在の鍵は「記憶」以外にもあったということなのかな。
Re: 10月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/10/16 (Thu) 23:37:58
今回は、戦隊感想です。
★ゴジュウジャー
これまで蒔いていた伏線的な要素を、いっぱい回収しましたな。
陸王と角乃のドラマをハッピーエンド的に解決しましたし、あとは緒乙が意識を取り戻せば、角乃の願いは叶ったことになる。これで、彼女が戦隊を離脱しても、物語的にはOKなんでしょうけど、その辺はどうするんだろう?
まあ、緒乙が目覚めなければ、それまでは戦隊を続けるんだろうけど。
あとは禽次郎のパーリーピーポーになるという願いは、どういう決着をつけるんでしょうねえ。次回がそういうストーリーかな。
ともあれ、アッサムは無事に生還して、故郷の星に帰ることに。
一方、死んだと思われていたスイートケークさんは、元気に目覚めます。死んだ死んだ詐欺かよ、とツッコミ入れつつ、ブライダンの仲間意識の強さと格好良さを見せてくれたので、お膳立てという意味で良かったと思います。
敵組織の中で友情劇を見せられると、ヒーロー側よりも感じ入りますね。
しかも女王。前回、厄災に勝てなかったのは、乗り手不在だったから、理由が明言されて納得。
何せ、一度はテガソードを圧倒してるわけで、強さのヒエラルキーが、厄災>テガジューン>テガソードとなってしまう。
また、これで劇場版でテガソードが最初に負けたのも、ゴジュウジャーが乗っていなかったから、と説明された形。
厄災出現に際して、ブライダンがゴジュウジャーと共闘するというストーリーは、劇場版でお披露目済みですが、今回はTVで間接的に共闘してみせた形ですね。
次回は、厄災と関係なさそうですが、そう見せかけて、コミカル回なのに、最後にサプライズでいきなりシリアス展開に、というのがありそう。
グーデバーンがいきなり破壊神に逆戻りして、厄災に乗っ取られるとか、物語をかき回そうと思ったら、それぐらいしないとね。
最近は本当にグーデバーンの出番がなさすぎて。
熊手さんの武器兼変身アイテムとして画面に映っていたら、巨大ロボは登場させなくてもいい、と思ってませんかね。
あとはクオンの立ち位置や、目指すものがまだ不明すぎて、厄災とつるんでいるのか、いつ女王を裏切るのかも気になるところ。
★ジサリス7話
4話1を想定していたら、今回は違った。
5話と6話がジサリスの記憶喪失編で、7話はこれ1話で完結?
てっきり、今回はアユカが出るかと思っていたら、ちっとも出ない。もはやレギュラーヒロインじゃなくなった、と見なしていいのかな。
何にせよ、作劇フォーマットが見えないと、次はどんな話に展開するのか、何を期待したらいいのか、不安定です。サプライズって予想があってこそ、まさか、そう来るとはと驚くもので、予想できないストーリー展開の場合は、サプライズを面白く感じにくいかな、と。
★おまけのゼッツ
前編ですが、ミステリーなので予想だけはしておくと、解決編の答え合わせが面白くなりそうということで、試してみます。
まず、プリズンナイトメアということは、「監獄に閉じ込められること」が悪夢ってことですね。
すると、芸能社長の元妻が夢主って可能性を指摘します。
彼女が富士見刑事に事情聴取される際に、「もう時効だしね」と発言したと思うのですが、それって「発覚していない犯罪がある」ことを匂わせている、と。
時効ってことは、4年前のねむちゃんの事故ではなく、それ以前、例えば、ねむちゃんが孤児になったのも親が亡くなったからで、そこに社長の妻が絡んでいるとか?
ここからは憶測に憶測を重ねていますが、社長が不倫して生まれたのが、ねむちゃん。つまり、社長の実の娘だけど、妻の手前、本当のことは話せない。
不倫相手が事故で死んで、孤児となった娘を何とか探り当てて、養女として迎えることはせずに、自分のプロデュースするアイドルとして、近くに置いて見守ろうと思った。
社長は、妻にバレていないと思ったら、実はバレていて、妻が不倫相手および娘を事故に見せかけて、殺害および意識不明の重態に追いやった。
ねむの事故の際に、ようやく妻の悪業に気づいた社長は激怒して、離婚という流れになる。
夢主は妻で、自分の罪がバレて、捕まることを恐れている。
でも、そんな2時間ドラマのサスペンスみたいな展開にするかなあ、という疑問はあります。そんな展開にしたら、小学生には付いていけないだろうし。
とにかく、昏睡中のねむちゃんが目覚めるのか、それとも眠り続けたままなのかを、ゴジュウジャーの緒乙同様に気にしております。
Re: 10月のスレッド(2025) - K.K
2025/10/21 (Tue) 11:04:58
定期感想その1です。
ジサリス2は「ようやく話が見え始めたかも」と思ったんですが、第8話でまた分からなくなりました。
ヒロイン:アユカは親友の自殺という問題を抱えてる。華衛士本部がジサリスを危険視していることの表れとして、ジサリスの師ヴァニタスが討伐に出向く。ジサリスを憎んでいるらしいフォビアが人質を取って、まだ迷いがあるヴァニタスを督戦。
ちょっと話がまたも分散して行ってるかなあと感じますが、おそらく次から終盤。第8話はこの2期で解決すべき問題点を示したのかもしれません。
●仮面ライダーゼッツ(第7話:罰する)
今話は正直申しまして、困りました。筋立ては分かるんですが、なぜそうなるかが分からない。特に芸能事務所社長:美女木真澄の行動と理由ですね。
物語進行は、まず現実パートで美女木社長の隠し事が明らかになる。妻:大城玲子の言によると、4年前のロケバス事故でねむが昏睡状態となり、しかも入院した病院から忽然と姿を消してしまった(実はノクスが拉致して悪夢を操るのに利用しているらしい)。
美女木は生死不明の国民的アイドル:ねむの失踪を隠すことにし、撮り溜め分やCGでTV・ネット出演を続けていた。が、美女木の悔いは深く、それがナイトメアに狙われる悪夢の原因となっている。
これを知った莫はねむを取り戻すことを決意し、夢パート:プリズンナイトメアの牢獄に再チャレンジ。しかし、ノクスが介入して来る。美女木の願い『自らが身代わりとなってでもねむを救いたかった』を「美女木は死にたい」に捻じ曲げ、美女木をプリズンナイトメアの使い魔ソウイビルと戦わせる。
美女木の悪夢には、外から入り込んでるねむもいる。ねむは自らが事故後ずっと昏睡状態であることを自覚しており、今まで夢を渡り歩いてきたと莫に告げる。これで莫はねむの生存を確信、自らにミッション「Find Nemu(ねむを見つける)」を課し、美女木への約束とする。
残るはププリズンナイトメア、変身した莫は敵の弱点:最上階の上にある脳を破壊して倒す。美女木は夢の中で妻:大城玲子と和解すると、悪夢を招く蝶から解放される。目覚めた美女木は現実で改めて莫から「ねむを見つける」と約束される。が、ねむはいずこかでノクスに「悪夢を導く力」として利用されていた。
といった具合でしょうか。しかし「なんでそうなる?」が多々で、上記のストーリー進行に納得できていません。経験上、そういう場合の八割がたは自分の勘違い、見間違いですんで、今回もそうかも。しかし、観なおしても自分の間違いが分かりませんので、とりあえずは「もし物語に問題があるとすれば」で考えてみます。
まず分からないのは冒頭のゼロの言。夢主は夢で監獄に囚われているから、心の扉にはたどり着けないと言う。この理屈は自分には理解できません。しかし、そこはまだ軽いものでして、物語理解に支障になるほどではありません。
問題はやはり美女木の言です。莫がねむが巻き込まれた事故について美女木を問い質すと、あっさり告白はしてくれる(自分の夢に莫が外から入り込んだことを理解したから?)。ロケバス事故で昏睡状態となったねむを世間から隠し通したいと思った理由、さらにどうやって隠し通せたのかが理解不能です。
美女木によると、VIP専用の病院に担ぎ込んでスクープを避けたが、忽然と姿を消したと。これを美女木は隠し通し、ねむの不在をCGなどで誤魔化したのだという。
類例ありまして、シンカリオンですな。工部レイジはシミュレーション事故で意識不明となり、さらに失踪してます。失踪は浜カイジの仕業で、ERDA本部長であることから、そんなこともできるかもと思えます。
でも、このゼッツでは芸能事務所社長がやったわけで。ロケバス事故自体は警察も調べたはずですし、芸能関係者はもとより、世間もニュースなどで知るところなはず。一事務所社長がどうやって、ねむ失踪を隠し通せるのか、全く想像できません。一瞬「あれ、このシーンは悪夢の中?」と勘違いしそうになったほどです。
しかも、そういう秘匿をした美女木の動機が「国民を悲しませたくなかった」。美女木によると、ねむ死亡と伝えられると、多くの国民の努力する力や夢が奪われかねないという。ねむ、どんな大物なんだか(日本国民の圧倒的多数が信仰する宗教の教祖レベル?)。そんな凄いねむという描写、今までなかったはずです。
(それは綺麗事で事実を認めたくなかった、と美女木が言い添えてますが、それが本音だとしても建前の成立しなさの言い訳にはならない。)
現実での美女木の悩みがよく分からないせいか、悪夢の中の監獄(プリズンナイトメア)での対決も理解が追い付かない。ノクスがソウイビルとの対決を強いて「自分(美女木)が犠牲となれば、今度こそねむを助けられる」と言い、美女木は受け入れる。のですけど、観ていて「どんな理屈やねん?」と。
これが例えば「ねむを失った苦痛から逃れるには、戦って死を」とかなら分かります。が、戦って死ぬとねむを助けられるというのは意味が分かりません。莫に「それは罠た(嘘だ)」と指摘されまでもない。一応、ノクスから深層心理での(不合理な)望みという示唆はあるんですけど、冒頭のゼロの言によると深層心理へのアクセスはないんで解決は示されようもない。
莫はねむに「ごめん、君が探って欲しくなかった思いに気づいてあげられなくて」と言い出すんですが、これもよく分からない。何を探って欲しくなかったんだろう? 昏睡状態のまま夢を渡り歩くことになったんで、自分(ねむ)の所在、さらには生死も分からない点でしょうか。
それならそれで、せっかく美女木の夢に入り込んだんですから、相談してしまえばいいんじゃなかろうか。今話では夢主である美女木の目の前で莫に事情話しちゃってるわけだし。さらには、今話以前で夢で莫と会ったときに相談する手もあります。然るに何も匂わせずにここまで来て、急に打ち明けるとかどうも分かりませんorz。
まだ隠されている事実があるとかなのかなあ。それは今後に期待するとしまして、最後に分からなかったのが敵本体プリズンナイトメアの倒し方です。なんで屋上に脳があり、しかも弱点・急所と分かったのか。
いろいろ不満点ありましたが、次回「饗す」には影響しないかも。美女木社長についてはケリがついたと考えてよさそうで、問題点として残されたのは「昏睡状態で悪用されている、所在不明のねむ」ですんで。予告を見ても、今話の内容が後を引く様子はないようです。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第35話:転身!! 君も若返れ)
今話はもう第35話だなあと改めて認識します。ゴジュウジャーの物語は序盤早々に「指輪を全て集めた勝者1人」と示されていて、そこは今も変わってない。途中から戦隊としてまとまって「戦う仲間」感が強くなっていったので、つい忘れがちです。
もしかして、「願いが満たされた戦士から順次戦線離脱」みたいになるのかしらん。竜儀はいったん復帰してますが、願いのオプションとして「誰がテガソード復活させてもいい」は残ってるでしょうし、指輪集めは最終回までには完了するでしょう。
陸王は中盤までは隠されていた具島玲との因縁が明かされ、そこが願いに直結と判明。具島玲との関係性の問題は解決しまして、残るは具島玲に笑顔になってもらうこと。そこは陸王がアイドル復帰で叶えられそう。ということで、願いまであと一歩の状態。
角乃は緒乙の身柄は取り戻しまして、残るは昏睡状態からの復活ですね。これも王手がかかった状態と見ていいんでしょう。角乃の場合はドラマ外の事情ですが、役者さんのスキャンダルありやなしやも絡んできますね。文春が二の矢までは放ってますが、以降は音沙汰なし。バイラルメディアなどもついに沈黙するようになりました。
文春に三の矢がないのか、それとも東映・TV朝日と文春で話がついているのか(当該役者はこうする予定だから、それまでは騒がないで、みたいな)。ずっと後になって、今の状況の裏話とか出てくるのかも。
それはさておき、今話・次話は禽次郎が焦点になるわけですね。序盤から「若返って青春謳歌、まずはパーリーピーポー」だったわけですが、どうやら「果たしてそれは何ぞや」みたいな話になる感じです。その流れ次第では「禽次郎の願いは既に叶ってる」みたいになるのもあり得なくはないかも。
そこをはっきりさせてくれそうなのが、禽次郎の若き日のライバル(?)嘉挧源治なわけですね。ユニバース戦士としては、五星戦隊ダイレンジャーのリュウレンジャー。その指輪を与えてくれたのはテガソードであり、禽次郎と同じく若返りも付与してくれた。
嘉挧源治の願いは今話終盤で明かされまして、「永遠の若さ」(不老不死?)ということで、若さ自体が目的化しているようですね。禽次郎だと自覚は薄そうですが「若さは手段」となっていそうに思います。かつ「目的は???」と曖昧で、次話で目的に辿り着くのかな?
2人の対決はまずチャーハン、続いてメンコ。メンコって昔の遊びでして、今の対象年齢層にどれだけなじみがあるか心配になります。が、勝負方法はトランプタワー作りだから大丈夫なのかな。禽次郎が嘉挧源治を思い出すきっかけが肝油ドロップだったりして、禽次郎が絡む話は昭和ネタ多いなあ。前も昭和風で固めたの町に入り込んでたし。
その2人の勝負に割り込んで来るのが、ブライダンの熱血アーイー:コウ・シンセーであるわけですね。ゲスト敵ノーワン怪人:トランプノーワンの盟友のようでして、トランプノーワンを鼓舞すべく必死になってます。とはいえ、メンコほどでもないですがトランプ遊びも廃れて来てまして、トランプノーワンの絶望は深そう。
(でも、カード手品は今もクローズアップマジックの花形だし、カジノでもトランプは現役で活躍してるんだけどなあ。トランプノーワンは庶民的な遊びをモットーにしてるのかしらん。)
コウ・シンセーが嘉挧源治 vs 禽次郎の勝負に割り込んで来るのは、ゴジュウジャーと戦い、その様子をトランプノーワンに見せ、弱点を見つけさせるためですね。そうすればトランプノーワンは勝ち、自信を取り戻すはず。ブライダン側は「厄災」に敗れたのを反省して、新型アイアイザー(アカシア)を建造しており、アイアイザー集団戦術の用意も整えている。
これを駆使してコウ・シンセーはリョウテガソードに決死の戦いを挑む。生きて還らぬ覚悟の戦いをトランプノーワンに見せ、腹を括らせるためですね。ヘタレて飲んだくれていたトランプノーワンもさすがに酔いが醒め、というところで続く。
嘉挧源治 vs 禽次郎の野球勝負も、嘉挧源治の「お前(禽次郎)だって(永遠の)若さが欲しいんだろう!」と突きつけたことで禽次郎が動揺、勝負は引き分けに終わる。次回「荒れるぜライバル!若さってなんだ!?」で決着つけるんでしょうけど、禽次郎にとって「若さは目的か手段か」の答を出すのかも。
Re: 10月のスレッド(2025) - K.K
2025/10/21 (Tue) 22:11:46
定期感想その2です。
●仮面ライダー電王(第29話:ラッキー・ホラー・ショー、第30話:奥さん花火どう?)
今週分は前に一気見の放映時に初見では勘違いしまして。いつもの2話1エピソードだと思っちゃったんです。が、どうも話がつながらない。観なおしてみたら、第29・30話はどちらも1話1エピソードでしたorz。
ただし、2話かけて解決している問題もありまして、1つは「てんこ盛り」(クライマックスフォーム)ですね。イマジン単体でのフォームでは太刀打ちできないんで「てんこ盛り」と良太郎が思っても、イマジン4人の息が合わないとかで変身できない。後半ではナオミのコーヒーでクリアしてましたが、まだ完全解決ではないかも。
もう1つはドラマに関わる重要なものでして、侑斗とデネブの喧嘩ですな。いや、喧嘩というより侑斗の不満とデネブの自責の念と言うべきか。原因は変身に使うゼロノスカードで、前半(愛29話)開始時点では残り2枚しかない。
が、デネブのドジ(?)で1枚消費してしまって大ごとに。が、後半で侑斗が大ごとじゃないと態度で示して仲直り。今週分では何とかなった格好ですが、次週分ではえらいことになるはずですね。
ともかく本編。冒頭からモモタロスらイマジン4人が「てんこ盛り」を会得しようと四苦八苦してますな。とりあえず、4人一緒に良太郎に憑依しようとしてドタバタ起こしてます。4人それぞれが我を張ってるのが問題らしいと受け取れるシーンですね。が、ナオミがスターターピストルで4人の気を引くとうまく行ったりする。
そして今話のメインイベントの町内肝試し大会。モモタロスらイマジン4人は乗り気でなかったものの、良太郎が賞品「1日中憑依していいよ」を出すと食いついて来る。一方、デネブも侑斗を誘ってみる。
肝試し大会本番、町内会長の前説ありまして「噂では、ここ(会場となった廃校)で殺人事件があって、死体が隠されたまま」とホラーの雰囲気盛り上げる。みんな怖がってるようですが、1人だけ目つきが鋭い男(町田)がいまして、しかもイマジン(ワスプ)と一緒。
しかし、とりあえず肝試しはドタバタで進む。ハナはお化け役殴り倒すわ、M・U・K・R良太郎は好き勝ってやるわ。デネブだけはまともに怖がってるわけですが、まさか後でこれで悲劇(?)起こるとは予想できず。侑斗が肝試しに参加しなかったのが痛かったですね。
目つきの鋭い男:町田が動き出しまして、ワスプイマジンは既に廃校の教室に入り込んでる。町田の狙いはワスプが潜む教室に隠した死体というわけですね。以前に強盗を働いて被害者を殺してしまい、死体を廃校の教室に隠した。が、その廃校で肝試しがあると聞き、死体を隠し直そうとワスプイマジンと契約してしまった。
モモタロスらはワスプイマジン出現を察知、デネブにも知らされる。デネブから侑斗へも連絡されるわけですが、そこでデネブが悲鳴あげてしまう。侑斗はデネブがイマジンにやられたと思い、変身して急行するも、悲鳴はデネブが肝試しの仕掛けに驚いたからだった。そんなことで残り2枚の1枚を遣わされた侑斗、怒り心頭になっちゃうわけですね。
一方、ワスプイマジンはロッカーにあった骸骨(実は町内会長が用意した偽物と後で判明)を町田に投げ渡し、契約成立を宣言、過去へ飛ぶ。良太郎は電王プラットフォームで追うも、当然ながら太刀打ちできない。デンライナー内のモモタロスらに「てんこ盛り」を要請するわけですが、イマジン4人の息が合わず難航。
それでも今回はイマジン4人の揉め方が偶然揃ったことでクライマックスフォーム成立。こうなればワスプイマジンは敵ではないですが、「てんこ盛り」になったイマジン4人が揉めがち、バラバラなのは気になるところです。
ワスプを倒し、良太郎が強盗殺人の現場に戻ってみると、被害者は町内会長と判明。となると、被害者は実は死んでなかったということに。現在に戻りまして、町田は逮捕されますが、強盗傷害ということになりますね。肝試し大会は強盗犯をおびき寄せるための町内会長の策だったというオチでした。
後半(第30話)では、ゼロノスカードを残り1枚にしてしまったデネブが自責の念から家出しちゃうわけですね。侑斗は心配して探してくれてるのが、ちょっと安心感あります。その頃、「ミルクディッパー」では良太郎と愛理が物を投げあう大喧嘩。原因は愛理特製の三日煮込んだ漢方ジュースですか。さもありなん(^^;。それにしても、2人の喧嘩が手慣れてる感じがありまして、今まで描かれてきませんでしたが、ちょくちょく喧嘩してたのかも。
居づらくなった良太郎、外へ出てみますとデネブと鉢合わせ。デネブは良太郎に契約を乞い、事情(ゼロノスカード残り1枚)を打ち明ける。デネブは「本当に大切なカード」「残り1枚を使わないように」と強調してまして、その意味は次週で分かるはずですね。今週分では「もうゼロノスに変身できない」くらいしか分からない。
が、近くにいた花火職人(寺崎龍)にブルーバードイマジンが憑依しちゃうわけですね。これを良太郎は察知、デネブと共に追う。が、ゼロノスを欠くデネブと電王ソードでは上手く対処できず、逃げられてしまう。
良太郎は契約者の寺崎龍に接触、事情を聞く。寺崎は5年前に脱サラして花火職人になろうと決意したものの、赤ん坊が生まれたばかりであり、反対する妻の杏子と衝突。結果、杏子は子供連れて家出。寺崎は男の意地で妻と和解しようとせず、それっきりになっちゃってるわけか。が、ようやく花火職人として仕事を任されることになり、心の余裕ができて妻子が恋しくなってるらしい。自分の作った花火が初めて打ちあがる花火大会の日時は妻:杏子に知らせてたりする。
ブルーバードイマジンはそんな寺崎の気持ちに付け込み、寺崎の「花火を見て欲しい」を歪めて契約したようですね。ブルーバードは妻:杏子に花火と称する炎を撃ち、契約成立だとして過去へ飛ぶ。遅れて駆けつけた良太郎も過去へ。
しかし電王ソードでは前と同様、ブルーバードに敵わない。が、今回はナオミ特製のコーヒーで何とかイマジンの息が合って「てんこ盛り」成立、こうなると必勝パターンですね。ただし、心配な面も描写されてますね。クライマックスフォームは本体のモモタロスに、他の3人が武装・装甲として張り付いているようです。
それはいいんですが、攻撃を受けるのはモノタロス以外の3人でして、モモタロスはダメージすら感じない。戦いにおいて、モモタロス以外を犠牲にしちゃう恐れがありそう。しかもモモタロスが気にする様子がない。そのうえ、モモタロス以外のイマジンも結構好き勝手動けるようです。クライマックスフォームになれても、誰かがヘソ曲げると戦闘どころじゃなくなってしまうかも。
それはさておき一方、デネブ。寺崎と別の意味で頑固ですな。我を張るのとは逆に、己の罪の意識を強固に持っちゃってる。良太郎やモモタロスが説得しても、侑斗のもとへ帰る気が一向にない。しかしイマジンに狙われた寺崎のためには一生懸命なのは、デネブの性分なんでしょうな。
それでもデネブ、やっぱり謝ろうと侑斗のもとへ。ここで侑斗がなかなかの態度見せてくれるわけですね。「いつまでもウジウジ言ってんな!」と、たった1枚残ったゼロノスカードを川に投げ込んでしまう。こんなカード如きでデネブを失うなんて、というわけですね。ここは次週でカードが何であるか分かると、改めて感動するポイントになりそうです。
しかし、結局は投げ捨てたカード探すわけか。まあ、侑斗とデネブ仲良く一緒に川を漁ってるわけですがら、これでもめでたしめでたしですね。ブルーバードに狙われた寺崎龍も、花火大会に妻:杏子と大きくなった息子:トオルが来てくれて、たぶん和解してまた一緒に暮らしそう。良太郎と愛理も何となく仲直り。平和が戻ったようですが、すぐに「残り1枚のゼロノスカード」で波乱が来るはずですね。
Re: 10月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/10/24 (Fri) 23:44:12
不定期感想になってる定例ですが、今週はギリギリでゼッツ感想です。
★ゼッツ(6話と7話)
プリズンナイトメアの回。
先週、予測した母親犯人説は大間違いでした。リアルで富士見刑事になったような気分です。
少なくとも、富士見刑事の夢主予想は正解だったわけで、外したのは、「妻と離婚したので、もう一度、家族で暮らしたい」という動機の部分。
じっさいには、「ねむちゃんの事故による昏睡状態と、謎の失踪」を受けた社長の自罰的な気持ちと、いつまでもねむちゃんと共に暮らしたいという願望ゆえの、ああいうナイトメアといったところでしょうか。
ともあれ、青いゼッツの能力は、風を操ることと機械を操ることの2種類っぽいですね。他には、ホログラフィーで幻を見せるとか、多彩な芸を披露してました。
次の緑のゼッツは、傷の回復や壊れたものの修復、、そして防護バリアなどの能力を持つらしい。
基本フォームは肉体変化系。
青は物理的な外界のあれこれを操作するテクニカルな系統。
緑は癒しと保護系。
紫は重力操作など目に見えないエネルギーを扱う不思議系、という設定が現段階で分かってます。
そして、昏睡状態のねむちゃんを拉致した犯人はノクスで、ねむちゃんを利用して、ナイトメアを操っている?
たぶん、ねむちゃん自身は無自覚だろうけど、彼女が夢で現れたところにナイトメアが出現するのか、それともナイトメアの出現に合わせて、それを止めるべく夢に現れるのか、どっちでしょう?
今のところ、彼女の登場した夢では、確実にナイトメアが活動しているので(物語の都合とも言えますが)、事件が起こったから探偵が動いたのか、それとも探偵が動いたから事件を呼び起こすような契機となったのか。
いずれにせよ、物語では探偵のいるところ、事件が発生する頻度が高く、まるで元凶みたいに思えてくるという。
なお、歴代ライダーでヒロインが怪事件の元凶になってる作品は、以下のとおり。
・龍騎:神崎士郎の妹の結衣がミラーワールドのモンスターを生み出し、士郎は彼女の死の運命を改変するために、ライダーバトルを主催した。
・ウィザード:ヒロインのコヨミは、主人公の晴人とともにサバトの儀式に巻き込まれて、特殊能力を得た……と思われていたが、実はサバトが彼女を死なせまいとする父親の仕組んだもの。
明確に、ヒロインが事件の元凶になっている作品は、以上の2作ですね。
他には、「ヒロインが超能力や、正体が怪人であったりする特殊能力者である」「ヒロインの身内(兄や父)が敵の幹部、もしくは首領である」といった作品が多く、さもなければ「ヒロインとの出会いによって、主人公はライダーへの変身能力を得る」という作品が非常に多く、そういう要素を一切持たない、前作の幸果さんは非常にレアな役回りだった、と。
なお、ゼッツの場合、OPの並び順で、ねむちゃんがメインヒロインですが、夢の中での活動限定で、現状は特に超能力的なパワーを発揮する様子もなかったのが、実はナイトメアの存在に関わっていそう、という謎が深まっておりますな。
他には、主人公の妹の美浪が日常ヒロインで、女刑事のナスカさんが事件解決の協力者になっている現状。
そのうち、彼女たちが夢主になるエピソードがあったりするのだろうか。
ともあれ、次回はノクスが変身するらしいけど、仮面ライダーか怪人かは現状不明。
Re: 10月のスレッド(2025) - K.K
2025/10/28 (Tue) 17:20:08
定期感想その1です。
ウルトラマン公式Youtubeでレオの第40話(恐怖の円盤生物シリーズ! MAC全滅!円盤は生物だった!)を放映してまして、たった今視聴したところです。GRIDMANで「トラウマ回」との感想があったんで、あらすじは調べたりしました。
それがネット放映となったんで、これは観ない手はない。およそは予習したつもりだったんで、余裕を持って観られると思ったら大間違い、見ると聞くでは大違いでした。「トラウマ回」の意味が分かりました。
なにせ上げては(崖から)落としの連続でして、観終わる頃には叩きのめされた気分です。自分はレオの視聴が極めて不十分ながら、感想書けるかどうか思案中です。
●仮面ライダーゼッツ(第8回:饗す)
こちらはレオのソーサー(円盤)ではなく、恐怖のソース生物ってところですね。いつも通り、前半なんで後半:解決編のための伏線をいろいろ見せてきてますな。しかし伏線は伏線でして、ドラマ的な発展はあまりなし。
冒頭からは夢世界でのレストラン調理場。現実世界のレストラン(ロワイヤル城金)の夢らしい。莫は見習いシェフといったところか。オーナーシェフ(山王廉太郎)にソースを任されたシェフ(塩見亮二)が駄目出し食らって悔しそうですが、オーナーシェフ自らのソースを味見した後、倒れてしまう。
今話で夢主はオーナーシェフ山王で確定のようですが、山王が夢で見ただけのシェフ塩見が現実世界でも倒れてしまう。山王の悪夢で倒れた者は現実でも倒れ、死亡も同じくとなっているわけか。悪夢の中での毒殺と思われますが、なぜか莫は「生物兵器」と断言してますね。
後でオーナーシェフ山王も「毒」と言及してますが、莫(と司令官ゼロ)はなぜか「生物兵器」と確信してまして、自分は理由がよく分からんですorz。結果的には正しいんですけど。もっとも、細菌やウイルスなどではなく、ナイトメアがソースに化けてましたというもので、「生物兵器」の概念超えてる気もします(^^;。
それはともかく、それによる最大の危機は首脳会談ということですな。山王が晩餐会の料理を任されているため、「生物兵器」による暗殺が懸念されると。今話の描写からしますと、山王が首脳会議で料理を供する悪夢を見ただけで暗殺が成立してしまいそう。もっとも、それでは不安定なんで(山王が主賓を認識してから寝ないといけない)、現実パートでの描写通り、実際のソースに「生物兵器」混入が主たる狙いと受け取っておくべきでしょうか。
その山王の願いがよく分からんですね。後半でソースの正体を見破られたポイズンナイトメアとの対決では、レストランの外で倒れて苦しむ山王が「こんなところで倒れてたまるか」と呟いてます。まだ成し遂げてない何かがありそうですな。
おそらく直接的には「ソースを伝承できてない」ということかも。冒頭の夢で駄目出しされていたシェフ塩見が「秘伝のソースを受け継ぐべき弟子」と思われます。現実世界でまだ味を再現してくれないシェフ塩見への不満が悪夢での叱責になっちゃったんでしょうな。
それにしても余裕がない態度と思われます。悪夢では山王はソースの毒・生物兵器の害で苦しんだ格好ですが、もしかすると現実世界ではシェフを続けられない持病の悪化とかあるんじゃなかろうか。
とりあえず悪夢の中の毒はゼッツが今回の緑のカプセムで解毒。しかし、なぜかそれを目撃したノクスが「見つけたぞ」とほくそ笑むと、ゼッツは「生物兵器」のダメージ食らって昏倒、現実世界の莫は心肺停止。そういえば、緑のカプセムは自分(莫)は治せないものでしたな。
今話で緑がなぜか特別視されてて気になったんですが、仮面ライダーWEBによると第5話でノクスが示唆していたらしい(ちょっと覚えてないorz)。「赤=「肉体」、青=「文明」、緑=「精神」、紫=「次元」」とのことで、肉体/文明/精神はゼッツが既に解放しているとのこと。これも「そうだっけ?」という感じで覚えてません。
今話では残る「次元」ではなく「精神」をゼッツが使ったことで、ノクスがつけ入る隙ができたということのようですが、種明かしは次回のようですね(予告映像でノクスが剣を手にしてたりするし)。うーん、設定面では自分はついて行けなくなり始めてるとしたら、少々不安になります。
富士見課長について、少し事情が明かされてましたな。東堂公安部長によれば、以前に富士見の部下が辞職願を出しており(たぶんその後に失踪)、それを富士見はブラックケースの被害者だと思い込んでる。以降、ブラックケースと疑うと執拗に追うようになったわけか。その部下のいきさつが今後明らかになるドラマ展開ありそうですね。
前話の莫の「ねむを見つける」ミッションは、今話ではとりあえずお休みのようですが、次回「侵す」ではノクスが動き出すようですから、そこから進展あるんでしょう。次が第9話で話数1桁の最後。話数2桁からドラマが本格化すると期待したいところです。と言っても、次週は駅伝でニチアサお休みかあ。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第36話:荒れるぜライバル!若さってなんだ!?)
前話と今話を通しで観て、ブライダン側が初志に戻ったかなという気がしました。こちらのご解説で、テガジューンの今の人類に対する見方「不完全な存在だけど、ノーワンと一体化できれば完全な存在」というものですね。前話では金アーイーのコウ・シンセーが、巨大戦で街への被害度外視で戦ってます。今話ではファイヤキャンドルが巨大戦で「お前たち(ゴジュウジャー)とは相いれねえ」と言ってます。
テガジューンの考え方からもうちょっと踏み込んで、旧人類は新たな世界に必要なだけいればいい、となるかも。前エピソードではブライダン側の「厄災」に対する恨みから、ゴジュウジャーにバトンを渡す形での共闘が成立し、もしかすると連合軍となるかくらいの感じもありました。が、今エピソードではブライダン側はゴジュウジャー(や人類)を敵と認識し直す流れに。
何となくの感じですが、その流れについて行けてないのがゴジュウジャー側なのかなという気がします(特に吠)。一度でも近しく感じたら、もう突き放せないという雰囲気を感じます。これが何でかなと考えてみると、序盤で往歳巡/ティラノレンジャーがゴジュウジャーを戦隊としてまとまるよう引っ張った流れがあるからかなという気がします。
あれ以来、吠を始めとして、飛び出して行った者がいれば引き戻す、壊れかけたらより強く固めるみたいなエピソードが繰り返しありました。そういう方向性が既にできてるんで、ゴジュウジャーは一度近づいたブライダンを再び敵視するのが難しんじゃなかろうかと。特に吠については、ファイヤキャンドルとはバトラー勝負で本音を語り合って以来なわけで。
ただし、ファイヤキャンドルはそれがゴジュウウルフとして戦う吠とはまだ気づいていないはず。ブーケについては、ゴジュウレオン/テガソードブルーに陸王が重なって見えるに至っていたはずですね。ファイヤキャンドルもあと一歩で吠が旧知と分かりそう。そうなったとき、今話でゴジュウジャーから離れていくブライダンの流れが再び変わるのかも(テガジューンがそれを許すかどうか分かりませんが)。
ともかく本編。ちょっと意外だったんですが、老いることへの恐れを捨てる悟りを得たのは、禽次郎よりも先にライバル嘉挧源治でした。前話では若さへの執着を疑問視する禽次郎が悟りに近かったんですが、今話では嘉挧源治が飛躍して真理を掴み、禽次郎はその態度に感じ入る流れ。
冒頭、「テガソードの里」にトランプノーワンの挑戦状が届く。リュウレンジャー(嘉挧源治)を人質にしておびき出すと受け取れる内容ですが、実際には嘉挧源治が積極的にブライダンに与しているわけですな。
それでも罠ではあるわけで、入ると出られない部屋でババ抜き勝負。負けると「すべてを奪われる」というものですが、トランプノーワンのカードに封印されるということですね。とはいえ、ババ抜き勝負にイカサマはないようでして、禽次郎は優位に進め、真白は真っ先に上がりに。
しかし、そこがトラップだったとは。上がるに際しては、トランプノーワンの出す条件をクリアせねばならず、その条件は必ず「上がった者の苦手なもの」。激熱おでんが食えない真白、猫舌だったんですか。知らんかった。トランプノーワンの戦術は「ババ抜きでわざと勝たせておいて、苦手なものを突き付ける」だったわけか。
かくしてゴジュウ戦士は次々脱落、残るは禽次郎と嘉挧源治。さらに悪い流れが生じまして、禽次郎と嘉挧が若さ論争で揉めだしてしまう。さらに、2人の若さの源が切れてしまう。禽次郎は卵料理ですが、嘉挧は肝油ドロップなんですか。若さが切れた2人に対し、トランプノーワンは嘉挧にババ抜きを勝たせる。
これは若さが切れた2人の苦手:体力勝負に持ち込むものだったようで、勝利条件は「イマドキPOPミュージックダンス耐久5分半」。若さに頼る老嘉挧は絶望するも、老禽次郎は憤然と「ワシが肩代わりしよう」と宣言。吠を除く皆が心配する中、見事やり遂げる。
が、嘉挧は逃げ出してしまっている。とトランプノーワンらには思われてましたが、嘉挧は禽次郎の若さの源である卵料理(ゆで卵)を取りに行っていたわけですな。踊る禽次郎に鼓舞され、さらに若い頃の野球に対する態度も思い出して勇気を貰ったお陰。嘉挧が得た悟りを一言で表すのは難しそうですが、楽しい、納得、先の先まで見通す等々の入り混じったもののようです。
ゆで卵を得た禽次郎は若さを取り戻し、弱点の体力の限界が消える。まずはババ抜き勝負をわざと勝たせる戦術を捨てたトランプノーワンを破ると、出された勝利条件は「トランプノーワン様を倒す」。たぶん「老いぼれの力では無理」と思っての条件なんでしょうけど、嘉挧のリュウレンジャーが一刀両断、囚われのゴジュウ戦士を救い出す。
続いてはなぜかプロレス勝負(ノーワンの声の堀秀行さんの声優デビューが「タイガーマスク二世」だかららしい)。この時点で嘉挧は老人のままのはずですが、リュウレンジャーとしてはちゃんと戦えてますな。変身していれば老いの影響は出ないんでしょう。トランプノーワンは策を誤ったかも。
それでもコウ・シンセーの仇討ちすべく奮戦するトランプノーワンですが、あえなく敗退。しかしファイヤキャンドルは諦めず、巨大戦へ移行。トランプノーワンも最後の力でファイヤキャンドルのキングキャンデラーを強化する。が、吠のリョウテガソードが迎え撃ち、それに力を与える残る4人のゴジュウ戦士のテガソード(リョウテガソードファイブカラー)で勝利。
(禽次郎らの登場カット、何のパロディか思い出せなかったんですが、東映公式サイトを見ると「Gメン'75」とあり、「ああ、確かにそんなのだった」と納得。ここも昭和ネタでしたか。)
ラスト、嘉挧源治は「爺で輝くことにしたんだ」と決意を述べ、指輪を禽次郎に渡して元の老人となる。「老人とは劣化した若者である」みたいな迷いを捨てることができたようですな。
禽次郎にスポットを与えたもんで、角乃の妹:緒乙についてや「厄災」のその後の動き等については描かれませんでした。それらがどうなるか気になりますが、次回「友情クロス!ファッショニスタは熊手様」ではブーケがテガジューンに戦力強化を願うと妹(リボン)が誕生するとのこと。ゴジュウジャー側では真白がローブを失くして大騒ぎになるらしい。たぶんそっちがコメディでしょうから、ブーケの妹のほうはシリアス展開になるのかもです。
Re: 10月のスレッド(2025) - K.K
2025/10/29 (Wed) 21:37:53
定期感想その2です。
●仮面ライダー電王(第31話:愛・ニード・侑、第32話:終電カード・ゼロ!)
ついに侑斗が皆から忘れられる事態になってしまいました。カードを使い切ったせいですね(記憶を使ってるというのは次エピソードで明らかになるはず)。前の一気見では、「デネブと良太郎を救うべく、愛理の記憶を諦めた」と思いました。今回の一度め視聴でも同じで「やはりヒーローは自分に大切なものを捨ててでも人を守る」と納得しました。
が、観終わってから考えてみますと「もしかして侑斗、愛理の記憶が戻りかけたからこそ、忘れ去られる選択をしたのか?」と思えてきまして。最終クールで明らかになる「ハナを守るために、あえて記憶を手放した愛理」ということから考えてみますと、この時点で愛理の記憶が戻るのはマズい事態です。
そこを侑斗が知っているか察しているとすれば、最後のクロノスカードを行使して記憶を消す選択もヒーローとしてあり得るんではないかと。そう解してみますと、「覚悟して忘れ去られた侑斗だけど、やっぱり寂しいんだろうな」と感慨深い感じもします。
ただ、前の一気見は消化不良でよく覚えてない点が多々でありまして、今エピソードでの侑斗の決断はいかなる心境で行ったか、最終話まで気を付けて観てみたいと思う次第です。
ともかく本編。冒頭からラビットイマジンの事件が起こってますが、侑斗が持つクロノスカードが残り1枚と復習・確認するものですね。カードを使うしかないと変身しようとする侑斗に対し、ギリギリで良太郎らが間に合って戦いを引き受ける。今週分はそのハラハラの繰り返しで、しかし最後にはカードを使い切る流れですね。
ラビットイマジンが契約完了で過去へ飛び、追って行った電王アックスが倒して解決といつもの流れが駆け足で示される。ラビットはカード枚数のピンチを示すための前座といえますが、今週分のメインのイマジン(アントホッパー2体)は過去を破壊する目的ではないことへのミスディレクションにもなっているかも(電王への刺客らしい)。
ともかくもラビットの事件解決で、良太郎が「ミルクディッパー」に戻ると、こちらで事件勃発。1000万円の借金ですね。愛理が誰かの連帯保証人になっちゃったらしい。借金取り立てで「差し押さえ」の紙があちこちに貼られる。思い出の品だけは守ろうとした良太郎、望遠鏡を抱えて飛び出すも取立人に捕まる。
そこへ現れたのが1000万円の貸主:藤代裕也であるわけですね。取立人は彼の部下で、藤代が殴って一喝して場を納める。そして愛理に借金帳消しする代わりに婚約を迫ると。この後に明らかになるのは、藤代は愛理に一目惚れしており、しかし「桜井さん」が愛理と婚約したことで泣く泣く諦めたという経緯ですね。
しかし、その後も藤代はこっそり愛理につきまとっていたようで、「桜井さん」が失踪したこと、愛理が婚約についての記憶を失っていることを掴み、借金の連帯保証人になったことを利用して愛理に近づいた。さらに「ミルクディッパー」常連が明らかにしたのが、藤代は借金を捏造して保証人からむしり取る詐欺行為の常習者であったこと。
愛理がなった連帯保証人も藤代が仕組んだことで確定のようです。ただし、今回は金目当てではなく愛理目当て。もっとも自分は初見では勘違いしまして、藤代が(リュウタロスなどと同じく)電王/良太郎を狙う、敵のエージェントではないかと思っちゃったんです。藤代がつい「僕(藤代)のことまで忘れちゃったかと思った」と漏らしたんで。
その台詞を深読みしてみると「愛理の記憶から「桜井さん」だけが消されてるはずが、自分(藤代)に関する記憶も消されたのか」と勘違いしそうになったと受け取れます。となると愛理の記憶の欠損について予め知っているわけで、まだ正体不明の黒幕の差し金なんじゃないかと。しかし、藤代は単に愛理の身辺調査をして記憶喪失を知っただけみたい。
愛理は借金について「覚悟決めないとね」と言い、店を飛び出す。覚悟とは藤代の要求を受け入れるものではなく、より厳しい「藤代を拒否」(大金の工面を要する)というものですね。これは藤代はもとより、藤代に憑依していたアントホッパーイマジンにも予想外だったらしい。慌てて戦術を「愛理を力尽くでも拉致」に切り替える。
良太郎の不安は借金よりも愛理の記憶のようですね。思い出してほしい気持ちもあるが、同時に愛理の負担になるのではといった不安も強い。そこを良太郎は侑斗に打ち明けるわけですが、侑斗は愛理が将来の自分(桜井さん)の婚約者であることから複雑な思いらしい。まあ、下手すると「愛理と婚約した未来の自分に頼まれて愛理を守りに来た」という歴史自体が崩されかねないですな。
もっとも、この時点ではハナの正体は侑斗にも明らかではないはずですんで、危機意識は強くはないかも。ハナは特異点でありますんで、既にハナの歴史が消失しても存在が揺らいてない。侑斗が「「愛理と知り合いの未来の自分に頼まれて」になっても大した影響はないはず。
ですが、実際にはハナは「桜井さん」と愛理の子であることがいずれ明らかになるわけで。劇場版では「良太郎の誕生日が消えることで良太郎消滅の危機」だったわけで、ハナが生れない歴史に変わっちゃったら、今のハナがいなくなる可能性は高そう。しかし現時点では観ているこちらも含めて、そこまで知る由もなし。
ですんで、藤代が愛理と接触して過去について語り、愛理にじわじわ記憶が戻りつつある様子があっても、強い危機感にはならないですね。むしろ「思い出せるといいのになあ」という気がしてしまいます。愛理は藤代の言からじわじわと「過去に、今は忘れている何かあった?」と首をひねり始めてまして、さあどうなるかという感じです。
最終盤で示される「桜井さんと愛理の愛娘ハナを守る策」を踏まえますと、愛理に記憶が戻る可能性はなさそうに思えます。記憶ごと歴史を葬るからこその偽装になってるわけですんで。自分が劇場版を観てなかったら「こんなことで愛理の記憶が戻るはずがない」と思えるんですけど、劇場版含む牙王編では奇跡起きてますからねえ。自分なりの解釈ですが「思いは失われた記憶をも再構築する」みたいな感じ。
今週分では、借金で婚約を迫られた愛理が珍しく意を決して突っぱねた様子があります。いつもふわふわしている愛理と印象が異なります。これはどうも「記憶を超える思いの力」を暗示しているような気がします。愛理は「桜井さん」の存在を忘れてはいるが、気持ちは消し切れてないのかも。それが今週分の愛理の原動力となっている印象です。
侑斗も気持ち先行な面があるようでして、元の歴史ではまだ出会ってないはずの愛理について、将来の婚約者と知ると特別な気持ちが芽生えてるようですね。前には名前を言っても思い出してもらえないことを残念がる様子があり、今週分でも侑斗は「将来、自分のそばにいるはずの人間が自分の存在も覚えていなかったら、お前嬉しいか?」と良太郎に伝えてます。
が、アントホッパーの出現で会話は中断。続きが聞きたかったですが仕方ない。変身できない侑斗は愛理に向かわせ、良太郎がアントホッパーに応戦する。出張って来たのはリュウタロスですね。愛理につきまとう奴が出たということでイラついていたリュウタロス、電王ガンとしてアントホッパーに立ち向かう。ところがアントホッパー、なかなか強いうえに2体タイプ、しかも接近戦を得意とするため、銃がメインの電王ガンは劣勢に。戦場が遮蔽物が多いのも銃向きではない。
それでもリュウタロスは他のイマジンと交代(あるいは「てんこ盛り」行使)を良しとせず、ついにアントホッパーに返り討ちにされてしまう。そこから後半(第32話)になりまして、とりあえずは救援のデネブが奮戦してリュウタロス/良太郎を救出。愛理のほうも侑斗が乱入しまして、知らずに記憶の揺さぶりかける藤代を何とか止めたらしい。
しかし、リュウタロスがとことん戦いを粘ったせいで良太郎はかなりの負傷で入院しちゃってますね。そこへデネブがお見舞いに来まして、侑斗について語り出す。その最重要ポイントは「侑斗は変身するために、あるものを消費している。とても大切なものを」ですね。今週分ではそれが何かは明確にされてませんが、ラストで愛理が侑斗を忘れたらしいことで何となく分かりますな。同時に藤代も「桜井さん」思い出せなくなってるし。
それは後のことでして、悪事もバレて万策尽きた藤代にアントホッパーが憑依、「愛理を拉致する」という強硬策に出てくるわけですね。今までのイマジンは契約者とは別個体で実体化してましたが、アントホッパーはモモタロスらと同じく、契約者に入り込んで身体操作できるタイプなのか。狙いも過去ではなく電王のようですし、かなり特殊なイマジンであるようです。
愛理の拉致を察知したのは侑斗でして、良太郎は負傷で戦えない。侑斗が救出に赴くわけですが、変身することができても代償がデカいはず。デネブが憑依したD侑斗でアントホッパーの藤代に挑むも敵わない。もう1体のアントホッパーが出てくると、さらに歯が立たない。もっとも、アントホッパーの狙いは侑斗を変身させることらしい。ゼロノスカードが尽きると忘れ去られるのを知っているのかも(未登場の黒幕からの指示?)。
が、今度も良太郎が助けに入って侑斗の変身を阻止。良太郎は要入院の重体のはずですが、モモタロスが憑依したM良太郎は動けるみたいですね。そのモモタロスは、侑斗に「姉ちゃんのほうへ行けってよ、良太郎が」と声をかけ、直後に「今日はかゆくなることばっかり」と愚痴ってますね。
そういや、良太郎の見舞いに来たデネブにモモタロスは「飴ちゃん、こっちにも持って来い」なんて声かけてました。デネブを飴をモモタロスがありがたがっている様子は今までありませんので、デネブに気を遣って言ったと思われます。モモタロスらしからぬ、かつモモタロスらしい気配りやってるようですな。
アントホッパーは電王ソードが抑えまして、その隙に侑斗は囚われの愛理のもとへ。監禁された部屋の天井から漏れる光が星座のようということで、愛理の記憶はさらに戻り始めてるらしい。愛理は「たぶんもう1人」と言い、侑斗に近づいて触れようとしてますな。ぱっと見の感じですが、「良太郎の友達の侑斗」に対する態度ではない感じです。記憶が戻るかという感じで、侑斗もそこは感じ取るものがある様子。
しかしそこで電王ソード&デネブの苦戦が伝わり、侑斗はそちらへ駆けつける。そして「カードはお守りじゃないんだ」と言ってのけての変身。これにより2体のアントホッパーを分断できまして、各個撃破戦へ。戦いを見て行きますと、やはりゼロノスの基本性能高いのかなと。電王ソード&デネブは1体のアントホッパーに依然として苦戦ですが、デネブなしのゼロノスは互角に渡り合って、ついに倒しちゃってますんで。
電王ソードのほうは、リュウタロスが回復してクライマックスフォームになり、ようやくアントホッパー撃破。さすがにクライマックスならばという余裕です。さらに、クライマックスの変身条件(気持ちを合わせる)もだいぶ習熟してきたようなのは安心材料です。
が、戦い終わって侑斗が変身解くと、最後のゼロノスカードも消滅。同時に藤代は「桜井さん」を忘れ、愛理は思い出しかけていた「もう1人」が分からなくなる。その様子を見た良太郎は何が起こったか察したようで、侑斗はもちろん全て分かってる。
侑斗に関する記憶が失われたと分かるのは次週分のはずでして、同時にハナの代わりにコハナ登場ですね。交代はハナを演じた白鳥百合子さんの体調不良が理由とのことですが、最終回まで観てみると、まるで当初からの予定通りのように感じるのは、見事な作りでありますな。しかし、白鳥百合子さんのハナで継続した場合はどういう筋立てのプランだったんだろう。そっちも知りたくあります。
●ウルトラマンレオ(第40話:恐怖の円盤生物シリーズ! MAC全滅!円盤は生物だった!)
先に申しましたが、ちょっといい感じに気分上げておいて、いきなり崖から突き落とす展開ですね。それが何度もあるもんですから、30分枠にもかかわらず、次第に絶望に至る流れを作って、救いがほとんどありません。以前にあらすじを読んだだけでもそう思えましたが、実際に映像で観てみると生々しい実感が半端ない。
ウルトラマンレオは予算不足に悩まされていたとのことで、この第40話も費用がかさむ特撮を減らそうと、怪獣と戦うMACを退場させる意図があったとのこと。しかし、視聴してみると、むしろ積極的にこういう筋立てと演出にしたんじゃないかと思えるほどの出来です。月並みな言い方ですが「創意工夫って凄いな」と感じますし、「ピンチはチャンス」って本当にあるのかもと。
ともかく本編。イベントの流れを追って行くと、以下のようになってますね。
・軌道上のMACステーションでの誕生パーティと怪獣シルバーブルーメ襲撃
松木晴子隊員の誕生日を皆で祝う和やかで平和な雰囲気に、突如として怪獣が衝突しステーションを飲み込む勢い。
撃退不能と見たモロボシ・ダン隊長(セブンだが変身不能)はしんがりを務め、他の隊員を脱出させようとする。
レオであるゲンは共に戦おうとするも、ダンは拳で叱咤して脱出させる。
ここで観ていて期待してしまうわけです。ダンが防ぎとめている間にみんなは脱出できるんじゃないかと。レオであるゲンもいますしね。
でも、ほぼ総員が乗り込んだマッキー(2号?)の射出口は怪獣に塞がれ、隊員らは阿鼻叫喚。ここがまず怖いし、絶望感出してます。なにせ怪獣に勇敢に立ち向かってきたプロの悲鳴なわけですんで。
でも、ハッキリと最期だったとは描かれない。終盤でのレオと怪獣の対決で運命を知ることになる。さらに、後述の学校での担任教師が怪獣に襲われた顛末から、推して知るべしの恐ろしい推測も加わってきますね。
・地表に飛来した怪獣シルバーブルーメ
怪獣は都市上空に現れ、デパート屋上に着地、建物を破壊してしまう。このとき、デパート内の3人連れが映し出されてますが、そのうち1人はこの後に出てくる少年トオルの妹カオル(8歳)。若い女性は山口百子で、トオルとカオルの親代わりになった人で、しかも第2話でいったん死亡して生き返ったとのこと。青年は野村猛でゲンとも親しいと。
このシーンで3人の生死は明らかにされず、しかし崩壊したデパートの床に落ちた音声機能付き人形で暗示される。カオルがいったん取り落とし、しかし拾い上げた大切な人形が、また放り出されて喋ってるわけですから、「何が起こったか、察してくれ」という演出ですね。
平成ガメラ第1作でもギャオスに襲われた電車の描写で、現場に残されたウォークマンだけが動き続けてるというものがありまして、上手く怖さを伝えてくれてました。怖いというよりも、強い不安感が生じるといったほうが正確かもしれません。
・混乱の避難所
怪獣シルバーブルーメはデパートのみならず大規模破壊を行ったようで、急造の避難所は怪我人で溢れ返り、逃げまどい、あるいは安否情報を求める人々で大混乱に陥っている。そして安否情報には上記の3人が含まれていることにゲンとトオルが気が付く。
やっぱり亡くなっていたわけですが、トオルらだけでなく、観ているこちらも何とか希望は持てないかと気を取り直そうとしたタイミングで死亡を確定して来るのが何ともうまい演出です。こういうのが「崖から突き落とされる」感覚ですね。「何とか踏みとどまれるか」と思った途端に背中をドンと押されるような気分です。
・美山家の平穏
ゲンとトオルは避難所で救護に当たっていた婦長(当時の呼称)の美山咲子に保護される。救難所で美山咲子がゲンらを心配そうに見ていた描写がありまして、設定上は親しい知人ということになってるようです。
少し時間が経っているのかゲンもトオルも明るさを取り戻しており、美山咲子の娘2人とも打ち解けてます。平穏な深山家の暮らしということで、ようやく落ち着いた雰囲気になる。わけですけど、すぐ下げにかかるんですよねえ。もっとも、美山家はこの後もゲンとトオルにとって平和であり、美山咲子は2人をしっかり支えてくれるようですね。
・学校に持ち込まれる怪獣
登校中の小学生が奇妙な円盤を見つけ、学校に持ち込む。これが大破壊の後で潜伏した怪獣シルバーブルーメであるわけですな。最初は隠されてましたが、すぐに級友や担任の知るところとなり、担任が後で調べてみるとして預かる。
夜になり、理科実験室で円盤を調べようとした担任、ガスバーナーで熱してみた途端、円盤は怪獣として活動を再開してしまう。怪獣は担任に襲い掛かり、悲鳴を聞いた用務員が駆けつけるも、床には黄色い液体のような何か。
そこは描写をボカシてあったようで、怪獣出現を知って駆けつけたゲンに用務員は「あいつが先生を食っちまったんだ」と証言する。その言で序盤からのいろいろがつながっちゃう感じです。怪獣シルバーブルーメは人間を食う。となれば、冒頭で襲われたMACステーションの乗員は、倒壊したデパートにいた人々は、ということですね。
・シルバーブルーメ vs レオ
担任を食って巨大化した怪獣シルバーブルーメにレオが立ち向かう。緒戦ではレオは防戦一方でして、まず近くにいた子供たちの避難が完了してなかったから。それがクリアされてもなおレオの戦法は消極的。なんでかなと思ったら、怪獣に取り込まれたマッキーを奪還したかったからなのか。
もしかすると中に生存者がと思ってのことかもしれませんが、怪獣から取り出したマッキーは半ば溶解してボロボロ。期待は潰えてますね。もう配慮すべきものがなくなると、レオは一撃で怪獣を倒す。冒頭で怪獣に不意を突かれたときに、この対欧ができていればと無念が生じます。
怪獣を操って一連の事件を起こしていたのが、水晶玉を手にしたマントの男なんですが、ネットで調べると円盤生物を操るブラック司令なる、今話以降の敵幹部/ラスボスらしい。ブラック司令は既に次の怪獣/円盤生物を用意してまして、「次からもこんなシビアな展開なのか」と予感させて続く。
観終わっての感想は「凄いな」と申すよりほかなさそうです。何が凄いって、ドラマ作りの上手さですね。ウルトラマン(初代)ではジャミラ、ウルトラセブンでもシリアスなテーマの回がいくつかありました。帰って来たウルトラマンでは坂田兄妹の死亡回など。ですが、醸し出した絶望感のデカさではレオのこの回がトップクラスじゃないかしらん。レオをほとんど観てない自分でもそう思えるほどです。
レオは前に見た1話でアクションを上手く見せてましたが、ドラマ作りも細かい演出含めて巧みだったわけか(しかも予算削減を逆手に取ってのこと)。初放映当時に途中離脱したのが悔やまれますが、特撮にしか目が行ってなかったんで、観続けても魅力に気づかなかったかも。ウルトラマン公式Youtubeかどこかで、全話放映してくれないかなあ。
Re: 10月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/10/30 (Thu) 00:18:28
定例感想です。
今週は戦隊の方で。
★ゴジュウジャー
禽次郎主役回の前後編。
ゲスト戦士がダイレンジャーのリュウレンジャーである一方、敵がダイレンジャー6人目の戦士であるキバレンジャーをモチーフにしています。
キバレンジャーは吼新星という称号を持ち、白虎真剣という武器を持つ虎の戦士。
前編でのアーイーの名前がコウ・シンセイで、後編でのトランプノーワンが虎もモチーフにしているということで、
リュウレンジャーとも竜虎対決の要素があったり。
で、トラつながりで、タイガーマスク要素もあって、プロレスだったり、いろいろと遊んでいますね。
今回ネタが古いのは、脚本家がメインの井上亜樹子さんではなくて、荒川稔久さんだったから。
そんなわけで、番外編的な内容ではあった、と。
>熊手の猫舌
この人、シロクマの戦士で氷使い。寒さには強いけど、暑さや熱さに弱いという設定なんですね。
ともあれ、次回は1週飛んで、ブライダンに新幹部登場? ブーケの妹キャラとか、今ごろテコ入れって珍しいなあ、と思いつつ。
当初は、ブーケが角乃の妹説というのがありましたが、ここに来て、ブーケに妹が出るとは思わず。果たして、ゲストキャラなのか、それともレギュラーになるのかを気にしつつ。
★ゼッツ
最近思ったこと。
毎回、「今回のミッションはこれだ」とOP前に確認してくれるのは、ゲーム的ながら分かりやすくていいですね。
ただでさえ、ストーリーが謎だらけで、人間関係も入り組んでスッキリしない作風なので、そこは物語のモチベーション的にシンプルにしてくれてOKだと思ってます。
それにしても、オーナーシェフは、何だか不治の病的に見えますな。
一方で、莫の毒は、ねむちゃんがリカバリーのカプセムを使って治せる? 的なネタバレが出てまして、彼女がカプセムの力を使えるなら、将来のライダー候補という可能性が出て来ます。
それとは別に、今回は変身に至らなかったノクスですが、次回でいよいよ変身?
リカバリーの癒しの力を欲しているなら、実はそれでねむちゃんを癒せるのでは? という気もしますが、そんなに親切な奴ではないとも思いますし、続きの情報が出ないと、予断は避けておこうと思います。
★ウルトラマンレオ
トラウマ回のシルバーブルーメですか。
この回のショックなのは、防衛チームの全滅と、ヒーローが守るべき身の回りの一般人レギュラーを一度に失ったことですね。
ウルトラマンレオという作品自体、歴代ウルトラシリーズの中でも最も過酷な設定と、撮影状況で知られていて、
たぶん、平成のウルトラマンネクサスと1、2を争うぐらい重い作風です。
ウルトラマンは元来、「光の国から来た陽性ヒーロー」で、悪の組織に改造されたロンリーヒーローの仮面ライダーの抱えた闇と対比できる傾向があるのですが、
ウルトラ兄弟という設定や、父や母という家族路線の前作タロウに比べて、レオは「光の国出自ではなく、故郷の獅子座L77星はマグマ星人に滅ぼされて難民」という設定から始まり、
第1話で、ウルトラセブンが地球を守っていたのが、マグマ星人に足を折られる重傷を負って、変身して戦えなくなる。
救出に入ったレオは、持ち前の身体能力はあるものの戦士としては未熟。セブンに特訓されることで、新技を開発することで、ようやく怪獣を倒せる。
ウルトラマンと言えば、光学合成による華麗な光線技というイメージが、レオの場合、合成に必要な予算の節約のため、光線技ではなく空手技で相手を倒す。
空手ブームに則ったスポ根路線ですが、その物語を成立させるためには、序盤で敵と戦って敗れる→ハードな特訓で技を身につける→逆転勝利という作劇パターンを前期は繰り返す。
同時に、オカルト怪奇ブーム、ノストラダムスの大予言による終末ブームでもあったので、前期は話が非常に重い。中盤で明るい話に路線変更するのですが、残り1クールの円盤生物編で、再び初期の重さに返ってしまうという。
あと、このシルバーブルーメ回は、単独で取り上げても重いですが、その前の38話、39話からのつながりで、重さがさらに倍増するという。
・38話:74年末のお祭り回。ババルウ星人がレオの弟アストラに化けて、ウルトラの星から大切なウルトラキーを盗んでしまう。セブンとタロウを除くウルトラ兄弟がキーを取り戻すために、地球に逃げたアストラを追ってくるけれど、アストラを庇うレオと対決することに。
ウルトラ兄弟に集団リンチに合うレオの切り取り映像を見て、レオはイジメられている可哀想なウルトラマンという間違った風評も出たわけですが、重要なのは、その次の後編。
・39話:75年最初の正月初放送回。レオを助けるべくウルトラマンキングが出現。アストラが偽者だと正体をあばき、レオを誤解から傷つけたウルトラ兄弟を叱責する。
キングに助けられたレオは、捕まっていたアストラを救出してから、奪われたウルトラキーを取り戻して、無事に返還する。この功績が認められて、キングの推挙により、レオ兄弟もウルトラ兄弟の仲間として正式に認められることに。
正月放送回に相応しいハッピーエンドで晴れやかに終わったわけですが……。
・40話:「恐怖の円盤生物シリーズ」開始。お祭り回の翌週に、一気に悲劇に突き落とされる。そこから3ヶ月ほどは、レオの孤独な戦いが毎週繰り広げられる。
助っ人として、2月にアストラが1回、3月にキングが1回、客演回があったぐらいで、おおむねホラー調の重苦しい話が1クール続く形ですね。ただ、前期と違って、レオが円盤生物に負けてピンチの回は少なくて(その回にアストラやキングが救出に来た)、小型サイズで暗躍する円盤生物のために、危険にさらされるトオル少年や変身前のゲンが負傷してピンチとか、心理的な盲点を突かれて、とかサスペンスフルな話が目立つ。
円盤生物も中に人が入る着ぐるみではなく、人が入らない操演タイプの敵、独特なデザインの敵が多く、前半の敵がレオの空手のライバルになりそうな人型スタイルの二足歩行でスマートな敵が多いのと対になって、独特のムードをかもし出したりしています。
ただ、円盤生物って、格闘ゲームの対戦相手としては、映えないデザインなので、マイナーなのが多いですね。
後年一番よく見るのが赤いてるてる坊主ことノーバ。
あと、レオの円盤生物編での逸話が、ダン隊長を演じた森次晃嗣さんが、「MAC全滅の後も1クールほどレオが続いていたことを後年、映像ソフトが出るまで知らなかった」という事実。
てっきり、自分が降板したシルバーブルーメの回が最終回だと思い込んでいたらしくて、ゲンを演じた真夏竜さんに、隊長がいなくなった後も頑張っていたんですよ、映像で確認してください、とツッコミ入れられたり。
今でこそ、映像ソフトが充実していますけど、80年以前のTV放送回は、役者さんも自分が出ている作品を自分が録画してチェックできる環境でないことが普通で、自分の作品を見たことがなかったという役者さんが結構多かったみたいですね。
DVDになって初めて昔の映像を通しで見たとか、そういう話をよく聞きました。
まあ、その中で千葉真一さんとか、宮内洋さんとか、京本政樹さんとかはビデオを取り寄せて、すごい研究をしていたそうですが、役者がみんなそこまで作品研究していたわけじゃない、と。
今の役者さんは、主演クラスだと確実に映像ソフトを進呈してもらえますので、全く自分の作品を見たことがないという人は稀でしょうが。
Re: 10月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/10/30 (Thu) 09:20:48
追記。
ウルトラマンレオ絡みで、同じくウルトラマンメビウスのレオ客演回がYouTube配信されていますので、まだでしたら、視聴をお勧めします。
ウルトラマンメビウスは、ウルトラ40周年記念作品で、昭和ウルトラマンを平成のウルトラ史に復活させた名作。
放送時期は2006年で、仮面ライダー電王の前年。電王でキンタロスの最初の憑依者である柔道青年が、メビウスの防衛チームのGUYSのクゼ・テッペイ隊員だったことも当時は話題に。
そして、この作品で昭和ヒーロー客演が盛り上がったことを受けて、仮面ライダーもディケイドで昭和ライダーのオールスター映画につなげた流れがあります。
昭和のオールスター特撮という観点だと、
・2004年:ゴジラ ファイナルウォーズ
・2006年:ウルトラマン メビウス
・2009年:仮面ライダー ディケイド
・2011年:海賊戦隊ゴーカイジャー
こういう経緯で、業界が平成特撮と昭和特撮のリンクを再構築した時期があって、
ウルトラマンレオも、それ以前は不遇な作品と思われていたのが、その魅力をメビウスで再発掘され、その後、2009年の年末映画で、「セブンの息子のウルトラマンゼロの師匠」という設定が盛り込まれ、新たな魅力を獲得するに至った、と。
あとは、レオは坂本監督が一押しのウルトラマンということもあって、ゼロ以降のウルトラ共演作品で大活躍しているのが現状、と。
メビウスは客演ウルトラの重要回が期間限定配信されていますので、それらもチェックすると、昭和ヒーローのリバイバルの空気感が分かると思います。
PS.K.Kさんのシルバーブルーメ回感想に刺激を受けて、メビウスの配信に目が行って次第。